・フィータス
和訳すると「胎児」。ここでは同名のイギリスのインダストリアル•ミュージックに分類されるアーティストについて説明。
ロックミュージックは当初「騒がしい」音楽として不快に思われていたが、やがて市民権を得る。しかし、それでもなお「ノイズサウンド」は大抵の人間にとって不快なものだった。初期のインダストリアルは、この不快さを悪用した実験音楽、要するに芸術という名の悪趣味な嫌がらせだった。
しかし八十年代。工業化、人口増加、自動車、テレビの普及による騒音の拡大、そしてメタルミュージックの興隆に伴い、ノイズもまた市民権を得るようになる。フィータスこと、在英オーストラリア人のジム•サルウェルは、この時期のインダストリアルミュージック再生の先駆者だ。彼の破壊的な多文化主義の音楽は、現代の観点でも斬新でカッコいい。だが全く売れなかった。現在も活動中だが、知名度に反して赤字は膨らむばかり。代表曲は「need machine」「wash it all off」等。個人的には「street of shame」などが好みだ。
当SSの氣は、波紋と異なる、しかし波紋のありえたかもしれない形……アステカの吸血鬼に対抗するチベット仏教の秘術ではなく、道教を極め仙人に至るための道としての秘術として書いている。簡単には下記の通り。
① 破壊力が非常に低い(戦闘を前提としない技術体系である)
② 吸血鬼には効果を持たない(陰陽思想上、片側に寄ることはない)
③ 若返りの能力•回復力が著しく高い(不老不死が最終目標である)
④ 呼吸「歩引」ではなく、性的興奮の持続「房中」がエネルギー源である(他人を介した調和、出力ではなく持続力を重視する)
ただし、リザードは氣の使い手としては全くの半人前で、修行の意思もないため、波紋と同等であるとか、より強力である、というような描写はしない。その力の最大表現としては、リサリサが五十代にも関わらず二十代に見えたことに対し、未修行のリザードが五十代時点で三十路程度に見える、に留める。波紋がスタンドの再現を目指した技術であるとしたら、氣は吸血鬼にならずに不老不死を目指す技術だ。
・アンクル•スペシャル
なんだか説明し忘れていた気がする。【ナポレオン•ソロ】の元ネタはおそらくアメリカのドラマ『0011ナポレオン•ソロ(the man from uncle:アンクルから来た男)』のはず。そうでなければ、同タイトルの楽曲があるのかもしれない。
主人公の名前がナポレオン•ソロだ。彼はアンクルという組織のスパイであり、彼の愛銃(素晴らしくカッコいい、変形するワルサーだ!)がアンクル•スペシャルという。