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【オリスタ】FullBlackHabit 【SS】

68d154izBE0:2015/03/18(水) 15:06:10 ID:EJRcmofA0
 
 ……というところで「4」はここまで。やっとこさ前座が終わったな―。
 ここからは「4」の註釈です。読み飛ばして「5」へ行って結構。
 さらにスタンド使用案も付記しておきます。

 
 ・変化
 漫画と違い、文章では「事態に対する即応」の表現が難しい。
 敵や味方の「スタンド」の「変化」は面倒になるので、当SSでは採用しません。
 そしてAct1と2には犠牲になってもらいました。
 
 ・『透明化』
 「モノが見える」とはつまり「光が当っている」ということ。
 理論的には空気と同じような光の当たり方をする(光の屈折率が同じ)であるとか、
(かなり無茶だが)光を迂回・回折させることによって透明になれる。
 よく聞く「光学迷彩」は原理が違う。迷彩はカメレオンのように周囲に同化することによって「見えにくくする」技術だ。
 最も有名な透明人間はH・G・ウェルズのグリフィンだろう。人間に戻る薬品を開発する前に、透明になる薬を使ってしまった男だ。
 彼の場合は、モノを食べたら胃の中で飯が消化されてるのが丸見えになる。『アクトン・ベイビー』の方が便利だろう。
 
 ・漫画家
 初めの断り書きの通り、基本的に当SSではジョセフ、静、徐倫の三名を、主に登場させる原作キャラとしている。
 しかし話の流れの上で、少しだけ言及する必要のあるキャラもいる。特にロハン、ジョースケは、主線からの排除が必要不可欠だった。
 ロハンは性質上、かなり強硬な手段で追い払わねばならなかったことを謝罪しておきます。
 ファンのみなさまには申し訳ない。
 
 ・パッショーネ
 イタリアのギャングは日本の暴走族と同じで、マフィア(ヤクザ)の予備軍、未成年部門だ。実在するかどうかは不明だが……。
 そして、どう考えてもパッショーネはギャングではなくマフィア(このあたりが色々込み入っているが)少なくとも組織犯罪グループだろう。
 規模が二、三千人というのは犯罪組織としては少ない部類だが、"リザード"はアメリカ大陸の犯罪組織とマフィアを同一視している。
 マフィアは秘密主義・少数精鋭型・懲罰の制度が徹底しており、「見えない恐怖」でしのいでいるので、「数の恐怖」は必要ない。
 少なくともご当地であれば二、三千人は立派な規模である。
 
 ・パリ第七大学
 ドゥニ・ディドロは「百科全書」の父である。説明する必要もないほど、彼に関する著作はたくさんある。
 ここでは、彼の生きた時代の背景を。
 
 十五世紀から十七世紀、大航海時代が見出した数々の発見と自然科学の知識は、十八世紀に二つの遺産を残した。
 「ネイチャー(nature)」と「人間主義(humanism)」である。
 「ネイチャー」は、自然物――人類の発見物を、総合的・合理的・科学的に体系付ける学問の取り組み、概念だ。
 同じ緑色の石というだけでエメラルドとマラカイトを、貴重であるという理由で金と銀を似たものとしていた迷信・錬金術の時代は、これによって終わりを告げる。
 「人間主義」は「人間中心主義」であり、「神との関係」ではなく「人間の視点」で物事を考えるという取り組み方だ。
 これは特に芸術に対する影響が大きい。それまでのキリスト教圏における宗教画の人物の「サイズ」は、物理的な距離感ではなく、神聖さによって決定されていたからだ。
 このような素地に、ルネサンス以来の「天才(何かに秀でているのではなく、文理芸体全てに秀でる人物)」への憧憬が加わり、
 ディドロの素晴らしい、広範かつ客観的な知的関心に基いて作られた「百科全書」が誕生したのである。
 
 パリ大学は、パリ第一大学から第十三大学までの大学郡を指す。有名なソルボンヌもこの一部である。
 十三で一つの大学というわけではないが、切り離されているわけでもない。
 第七大学はパリ大学の中では唯一の総合大学。ディドロの名にふさわしいだろう。
 文系学部としては、歴史学だけではなく、東洋学(日中韓等)という珍しい学部もある。


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