したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【オリスタ】FullBlackHabit 【SS】

135FBH:2016/05/15(日) 18:46:54 ID:3atvsi3M0
 マクドナルドの喫煙席で、「管理人」はあたしに、座れ、と言った。窓からは鈍色の雲が低く低く垂れ込めているのが見えた。状況は最悪だった。幸先も良さそうもない。
 
 ソファに座ると、粘っこい汗が背中にへばり付くのを感じた。
 まずは落ち着くことだ、と「管理人」は言った。任務は終わっていない。シズカ・ジョースターを捕えるまでは……。

 あたしは応える。それはわかってる。増援は?
「管理人」は言った。ない。アイラ、君一人でシズカを捕まえるんだ。

 君一人で捕える、とあたしは繰り返した。あたし一人で? 捕える? そんな無茶な! あたしよりも経験を積んだ仲間が五人も殺されたというのに、殺すならまだしも、捕えるなんて無理に決まってる!
 それなら、お前が死ぬことでしか任務は終わることがないだろう。
 ふざけてるの? あたしは「管理人」を睨みつけて言った。あたしたちが壊滅した責任は、あんた達にあるでしょう? あたしたちはシズカ・ジョースターがアメリカに着いたことを知らなかった。シズカ・ジョースターが「攻勢」に出るということだって……。
 
 ふざけているのは、アイラ、お前の方だよ、と「管理人」は言った。第一に誰彼の責任は関係ない。お前らが任務に失敗すれば、私も殺されて死ぬからだ。そして第二に、我々でさえシズカ・ジョースターのアメリカ上陸を知らなかったが、だからなんだというのだ? なんのためのセーフハウスだと思う? シズカ・ジョースターが我々を出し抜く力を持っていたとしても、君たちは臨戦態勢でそれに応じなければならないはずだ。もちろん私たちも全力を注ぐ。既に、シズカの居場所は捉えている……マンハッタン、コロンビア大学周辺、上流階級の子息向けの学生寮、セブンスハウスだ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板