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【オリスタ】FullBlackHabit 【SS】
88
:
d154izBE0
:2015/05/09(土) 16:12:02 ID:SfqvJzjA0
セブンス•ハウスの4階は、それ以外の階と違って、いくらか横に細長い窓が貼られていた。おそらくは共有スペースなのだろう。なんとはなくだが、そんな感じがした。そして誰かはわからないが……レースカーテンの奥に、確かに、人影が見えた。その不気味な影がシズカ・ジョースターだとは限らない。だがシズカ・ジョースターであるように思えた。
俺の中で、どんどん彼女の存在が大きくなっていく。
奇妙である以上に、不気味だ。
警備員にいくらかの金を渡して(彼は”ランドバロン”から一切の連絡を受けていないと言い張った。真実はわからないが、彼は金払いの良い奴に対して良心的だ)、シールで大理石っぽく見せてあるリノリウム張りのエントランスを抜けた。エレベーターをパネルの前で、しばらく考え込んだあと、俺は4階を選ぶ。
シズカの住処は最上階。7階だ。だが部屋は逃げたりしないだろう。
そしてシズカ・ジョースターも逃げてはいなかった。
4階は予想通りの共同スペースだったが、予想外に立派な作りだった。木製の床に水色の壁紙。シャンデリアにグレープフルーツの香り。BOSSのクソ立派な立体サウンドシステムに、クソデカいテレビに、プレイステーション。アルバイトとカヌーサークル会員の募集ポスター。ラタン織りの立派な背もたれがついた椅子と、ここの大学生たちが侃々諤々の議論をするためにつかいうであろう大きな机。「談話室三大ルール。1. 汚すな 2. 汚したら片付けろ 3. 汚すな 4. 絶対に汚すな」とだけ書かれたホワイトボード。とにかく広い。
大窓のそばには、なにやら立派な本が山ほど詰まった立派な本棚と、コーヒーテーブル。そして読書するシズカ・ジョースターがいた。4時55分。
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