したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

SSの実力向上を目指すスレ 第8話

1名前が無い程度の能力:2013/05/07(火) 22:45:11 ID:y9yd3d.A0
 ここはSSについてただ投稿等するだけでなく、仲間と批評するなどして自分の実力向上を目指すスレです。
「SSの書き方について他の人の意見も聞いてみたいぜ」といった人。
「SS公表してみたいけど自信がない・・・」という人。
 その他どんな人でもOK。
 実力を身に付けたり、物書き同士で交流したりしましょう。

 批評依頼やアドヴァイスなど何でもござれ。

過去スレ
 SSの実力向上を目指すスレ 第7話
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/computer/41116/1269138395/

過去スレ(東方シリーズ板)
 SSの実力向上を目指すスレ 第6話
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1226201670/
 SSの実力向上を目指すスレ 第5話
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1206162419/
 SSの実力向上を目指すスレ 第4話
 ttp://jbbs.livedoor.jp/computer/6306/storage/1197098164.html
 SSの実力向上を目指すスレ 第3話
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1137562560/
 SSの実力向上を目指すスレ 第2話
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1118065427/
 SSの実力向上を目指すスレ 第1話
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1110043444/

関連スレ
 東方創想話について語るスレ その189
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/computer/41116/1366465648/l30
 東方SSコンペ企画・運営スレ14
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/computer/41116/1355666912/l30
 東方創想話作家の交流スレッド その35
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/computer/41116/1355306633/l30

作品を投稿してみよう〜
 新生・東方創想話・新生・創想話ジェネリック
 ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~coolier2/SS_kai.html

参考サイト
初めて小説・SSを書かれる皆様へ〜
 モノ書き一里塚
 ttp://www.asahi-net.or.jp/~mi9t-mttn/
 RealCreate−小説の書き方講座−
 ttp://www.feel-stylia.com/rc/creative/
 ライトノベル作法研究所
 ttp://www.raitonoveru.jp/

メアリー・スーについて
 メアリー・スーとは
  ttp://ja.wikipedia.org/wiki/Mary_Sue
 メアリー・スーテスト
  ttp://iwatam-server.dyndns.org/column/marysue/

141名前が無い程度の能力:2013/08/28(水) 01:18:01 ID:4eAMTcDg0
脇からですが参考にさせていただいております

142水霧源太郎:2013/08/30(金) 22:35:40 ID:eCeumeVI0
初めまして。初投稿したのはいいのですが、評価が芳しくないのでここに来ました。
自分では欠点を上手く分析できなくて、このまま次作を投稿しても低評価を繰り返してしまいそうなので批評をお願いします。

ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/188/1377782683

この作品なのですが、ストーリーの構成がぶつ切りと言われたので、どこに問題があるか、どうすれば改善できるかなどを教えていただきたいと思っています。
また、どうもつかみが上手く行ってない気がするので、そこもご教授願いたいです。
文章のほうにも問題があれば教えてください。
よろしくお願いします。

143名前が無い程度の能力:2013/09/01(日) 11:55:37 ID:qYC8Kl/E0
>>142
読みました。
この話の主題「空とさとりのすれ違いと解決」に対して、この主題に全く絡まない部外者の霊夢を主人公に置いたのが良くないように思います。
この主題に沿うなら、さとりを主人公とした方がスマートでしょう。
 さとり、空の変化に気付く
  ↓
 うだうだと悩む
  ↓
 決意して空と直接会って解決を試みる
  ↓
 失敗してへこむ
  ↓
 何度か挑戦
  ↓
 諦める
  ↓
 諦めきれないので対策検討
  ↓
 なんだかんだあって、ようやく空と対峙
  ↓
 なんだかんだあって、解決
 めでたしめでたし

素直に書けばこうなるはずなのが、霊夢を引っ張ってきて話を始めるのでややこしくなる。
霊夢から話を始めるため、主題まで辿り着くのが遅い。
作者さん自身、つかみが上手くいっていないと感じてらっしゃるのはこういうことでしょうか。
構成がぶつ切りのように見える方がいらしたというのも、おそらく似たような話でしょう。
霊夢から事件を見ると、事の経緯をさとりが遡って話をしなければならず、読者としてもさとりの事情に感情移入しにくい。
実際にさとりの内面が語られるのは終盤になってからなので、そういう「後戻り感」といいますか、なんでそういうのを今になって話すのかなあと。
こいしについては絡み方もピンとこないし、それ霊夢がしばいておしまいなのかよというモヤッと感が残ります。
また、気になるのが話全体から見たバトル描写の比重です。
バトルの場面は派手でかっこいい感じになってると思いますし、コメントでもそこを褒めてる方がいらっしゃいます。
しかし、このバトルは話の主題から見るとそこまで重要なポイントじゃない。
それよりも、さとりや空や燐の掘り下げにもっとページを割いて欲しいところです。
バトルを細かく描くなら、それ以上に他のところもがっつり書き込まないとバランス悪いです。

文章は特に引っかかりなく読めました。
アクの強いところや色気はないですが、クセもなく十分読みやすいと思います。

以上、お役に立てれば幸いです。

144水霧源太郎:2013/09/01(日) 19:57:01 ID:qU9XMg7U0
>>143
批評ありがとうございます。

自分の視点ではなかなか見えてこないものもあってとても参考になりました。
どうやら自分の中でバトルを書きたいという気持ちが先行しすぎて、また短くまとめようしすぎて他が荒くなってしまったようです。
この反省は次回作以降に生かして行きたいと思います。

貴重な意見、大変ありがとうございました。

145名前が無い程度の能力:2013/09/01(日) 21:11:43 ID:L4KnJxlw0
>>142
読みました。

確かに、物語の流れができていませんね。
そうなっている原因を挙げてみると、

 ・キャラクターの精神構造が単純すぎる

  冒頭の霊夢さんの態度からして分かりやすい例になっていますが、
  瞬間湯沸かし器どころかデジタルスイッチの如くころころと感情が変わる。

  いきなり暗殺者のマニューバまで見せているこいしさんも、
  その行動の過激さの割には物分かり良く交渉に応じているし、
  中心人物である二人に至っては、殺し殺されの覚悟まで持ち出している割に、
  ちょっと思いやりの心を発揮したらコロリと大団円。

  案内役の燐さんあたりはまあ役どころ的に仕方ないにせよ、
  登場人物が誰も彼もチョロすぎて、状況に相応しい切迫感を与えていません。


 ・キャラクターの行動の動機が弱い

  これは特に地霊殿組で顕著な問題です。
  動機が弱いというよりも、頭が弱いと言い換えた方が適切かもしれない。

  さとり:空が莫大な力を得たことも、日に日に憔悴していることも把握済み。
      ペットがある日突然ヤタガラス憑きになることが珍しくない世界ならいいんですが、
      そうでないはずのこの状況で、憔悴していることまで把握しておきながら、
      「相談してくるまで待っていればいい」というのがちょっとよく分からない。
      まして、「多数いるはずのペットの一匹に思いやりを欠いた程度」で、
      命を捧げて詫びようとするような精神の持ち主が、です。

  こいし:結局何をしようとしていたのかが曖昧です。
      可能性だけならいくつか推察はできますが、どれも意味のありそうな理由ではない。
      殺すという行動にまで出ておきながら、大人しく霊夢に連れ出されているのも不自然。
      原作での異変や弾幕ごっこは、いくら表面的に殺伐としていても、
      「別にみんな本気じゃないから」 という言い訳が一応立てられているわけですが、
      彼女の動機も全部その程度の与太話で、それで暗殺者ごっこを仕掛けたのでしょうか。

  空:原作から与えられている単純系のキャラクター性と、
    ストレスで人格が分離、という作中の状況を考えれば、整合性は取れていると思います。
    ただやはり、根っこの動機が 「構ってほしい」 レベルなので、
    ああも単純に殺しにかかることと、その後の手のひら返しが非常に安く映ります。

  霊夢:動機というよりは精神構造の問題の方が強いですが、
     全般的にサバサバしている割に、場面場面では唐突に同情したり自分を責めたりする。
     そういうキャラ付けだから、と言われればそれまでですが、説得力は薄かった。


 ・問題が解決される手段が安易

  これだけ引っ張って殺すだの何だの緊張感を煽っていた割に、
  ちょっと思いやり示したら誤解氷解大団円、ではやはり物語として弱いです。

  「とんでもない状況の原因は実に些細なことだった」 というのは、
  物語の構造としてはよくあるものですから、それ自体が悪いということはありませんが、
  しかしその方法を使うなら、その落差をきちんと娯楽要素として昇華させなくてはいけません。

  ギャグ作品のように笑いに転化したり、あるいは解決までの苦労によって得たものがあったり、
  あるいは状況自体は本当に危機だったから、少なくとも多くの人が救われた達成感があったり。

  この作品では、それらのようなカタルシスは一切なく、
  「ああよかったね」 でぶつりと作品が切られていますから、
  これでは娯楽要素として成立していません。


という感じの要因が重なり、安い紙芝居のような物足りなさを生んでいます。
いかにもターン制バトルのRPGっぽい戦闘描写にしてもそうですが、
全体的に上っ面ばかりが取り繕われた、若い書き手に特徴的な要素を強く感じました。

146145:2013/09/01(日) 21:12:46 ID:L4KnJxlw0
改善案。

↑では後ろ向きな面ばかりあげつらってしまいましたが、
細部の拙さを別とすれば、全体の構造やテーマには特に悪い部分は見当たりませんので、
もう一つの屋台骨である、キャラクタの状況や心理をきちんと扱うことがまず出発点です。

それまでどんな環境で暮らしていたキャラクタが、
新たに起こったどんな事件で、どんな問題を抱え、それに何を思ったか。

作者の都合によるプロットに盲目的に従わせるのではなく、
それはそのキャラクタにとって辻褄の合う行動で、もっといい手段を考え付いたりはしないか。
場面場面での言動は、本当にそのキャラクタにとって自然なものであるか。

きちんと作品世界の流れに筋を通すことは、
読者に感情移入を促すための欠くべからざる土台として、とても重要です。
そして、きちんと筋の通ったキャラクター像を思い描くためには、
他ならぬ作者自身に、様々な人格や心理を取り扱う想像力と洞察力が求められます。

読書に限らず、日常生活のあらゆる場面がネタ元です。
厚みのある世界を形作れるように、想像力を鍛えていきましょう。

147水霧源太郎:2013/09/01(日) 21:52:30 ID:qU9XMg7U0
>>145
批評ありがとうございます。

自分の自惚れを完全に叩き潰してくれたおかげで逆にすっきりできました。
十分に考えたつもりでも、所詮は上っ面だということを痛感しました。
次は作品と呼ぶことができるレベルの物を投稿できるように頑張ります。
ありがとうございました。

148名前が無い程度の能力:2013/09/02(月) 13:40:32 ID:WuT4.i9E0
>>142
最初から最後まで、主人公が異変首謀者のドラマに深く関わらず、傍観者的な立場で強い動機もなく事件を解決する
そして往々にして、登場人物たちが目的を達成するために、回りくどかったり、非合理的だったり、短絡的だったり、客観的に見て間の抜けたな行動をしている
ある意味とても原作っぽい作品なんだけど、原作らしいということは、アンチ王道、とも言うべきスタイルでもあると個人的に思っています
それをそのままのテイストで工夫なく小説にして面白いかと言われると、とても微妙

気になる部分はいっぱいあったけど、読みながら一番大きく気になったのは
「あれ、なんで霊夢が主人公にされたんだろう?」っていう点でした
序盤読んでるときは、きっと霊夢が地霊殿に関わって話しが膨らんでいくのだろう、と想像してたけど
話しがまったく膨らまないまま、温泉フリーパスのみを動機にして、バトル開始
バトルもそれの結果によって、話しが大きく展開するとかでもなく、あっさり異変解決
「なんだこれ、この作者さんは何がやりたかったんだろう?」と首を捻ってよく考えてみると、
ああそうか、これ原作っぽいの書きたかったのかな&霊夢と空のバトル描写が書きたかっただけなのかな、と解釈しちゃいました
シューティングゲー&格闘ゲーのSSなんだから、かなり正統的な創作姿勢だとは思いますが、
小説という媒体で評価を得ることを望むなら、また別の工夫が必要になります


じゃ、この作品の場合どんな工夫がありえたかな、というと

まず
霊夢を主人公にする事自体は、別に間違いではなくて
お話のメインになる地霊殿のドラマに直接関わりのない他人という役回りは
言い換えると、地霊殿の事なんかどうでもいいと思ってるキャラが霊夢ということでもあるので
地霊殿に直接興味のない読者にとっては、むしろ地霊殿のキャラを主人公にするよりも、原理的には感情移入が自然にしやすいと言えます
ただし、その場合、霊夢と地霊殿の抱えるドラマを強く結びつける仕掛けが必要になってきちゃうんです
別の言い方すると、霊夢(=読者)が地霊殿の抱えるドラマに対して、必死に関わろうとする動機が必要になる
これが無いと、ただの他人が他の家のお家騒動に、温泉目的で無感動に茶々を入れに行くだけのお話になってしまう

霊夢が、空やさとりたちに対して、どういう動機があれば、親身になることができ、命を賭けた行動が出来るのか
これをよーく考えましょう、とう感じです

149名前が無い程度の能力:2013/09/02(月) 13:42:23 ID:WuT4.i9E0
>>142
次ぎに
バトルをメインの見所にしたいなら、バトルをお話の山場に仕立て上げよう、という点
文字媒体におけるバトルものというジャンルは、映像媒体と違って、描写そのものだけではエンターテイメント性を生まない
バトルという不確定要素の行方によって、物語がどう展開するか、という読者の期待感や不安感などを煽ることによって、初めてエンターテイメントが成立します

先述の、主人公の動機付けに連動することだけど、
例えば
主人公が達成したい事(=読者が主人公に達成してもらいたいと願う事)が、バトルに勝つことによって、達成される、というメカニズムを作ったとして
主人公がバトルに臨む動機の強さ(=読者の願いの強さ)が強ければ強いほど、バトルの行方に対する関心が強くなります
バトルは原理的に不確定要素なので、ドキドキワクワクさせられるということです

そして、さらに例えば
バトルに勝つことが、とても難しい、と設定してみてください
霊夢では、もう一つの人格の空には到底勝てない、けれどどうしても霊夢は勝ちたい、みたいな状況を作ってみてください
当然ながら、雑魚を倒すよりも、最強のラスボスを倒したほうが、カタルシスがより大きなものになります



最後に
導入、つかみ、関して

個人的に、この手のパートは最後に仕上げとして書くべき部分だと思ってるので、
今回の作品のような、まずは本編をしっかり書こうぜ、話しはそれからだ、といった作品に対しては、わりと一般論的な事しかいえませんが
個人的につかみには三段階あると、解釈しています

Ⅰ 注目すべき点を提示する
Ⅱ 注目すべき点が興味深い事であることを知らせる
Ⅲ そして、その興味が満たされる強い可能性を提示する

このパターンに従ってこの作品をテンプレっぽいパターンに落とし込むなら
Ⅰ 地霊殿に凄い問題があるらしい・それは霊夢にとっても、重大な事になりそうだ
Ⅱ 地霊殿の問題は、とても興味深いものらしい・霊夢が抱えている個人的な問題とも重なってしまう
Ⅲ 霊夢がその問題に関われば、興味深い内容の全容がわかって解決できるかもしれない・霊夢個人の問題も解決できるかもしれない

といきなり言われても、具体的に何をどうしたら、と思ってしまうと思うので
とりあえずは、難しく考えず、単純に、自分の作品のどこをアピールしたら、読者が食いついてくれるのか、イメージをしっかり固めてみてください
しかしそのイメージをするにも、引き出しの充実が不可欠なので
まずは、他の優秀な作品に触れてみて、引き出しを増やしてみるのが良いと思います

例えば、そそわ作品限定でいくつか紹介するならば
:刺激的な出だしを提示して読者を煽る『援助交際』など
:直感的に面白さを感じられるイメージを与える『踊るワラキア』など
:非直感的だが、ちょっと考えるととても興味深そうな内容を提示する『the Fairytale of the Girls  1st.』『ダンスホール』

どれもジャンルが違うもので比較などはできませんが、特につかみとしての機能において優秀だと個人的に思うのは、援助交際です
読者を煽った上で、同時に主人公への感情移入と、物語の行く先への期待感&不安感の喚起を簡潔に済ませてしまうあたり、文量効率が素晴らしくシステマチック
是非、冒頭だけでも一読してみてください

150水霧源太郎:2013/09/02(月) 22:04:34 ID:mCQBDbPs0
>>148>>149
批評ありがとうございます。

確かに、やりたいことを先行させすぎて本筋をおろそかにしてしまったようです。
次はしっかりとした骨組みの話を作れるように頑張ります。
また、挙げてくださった作品はぜひとも参考にしたいと思います。
ありがとうございました。

151欠失:2013/09/03(火) 08:55:52 ID:wPmmxwGI0
お初にお目にかかります。
差し支えなければ下のSSについて批評をお願い致します。

ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/187/1376040503

指摘を頂きたい点は:

・話の展開、構成
書いている時はあまり意識が至らなかったのですが、
読み返してみると、どうも展開が雑、特にこいしの行動に説得力が欠けている気がしています。

・文章
おかしいところ、ぎこちないところ、改善すべきところをご教授頂ければ嬉しいです。

他にも気にかかる点がありましたらご意見などお聞かせ願えればと思います。

152アイ:2013/09/04(水) 00:44:47 ID:Rbhqy0ZA0
初めまして。
お時間のある時で構いませんので、是非下記SSの批評をお願い致します。

ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/188/1377937489

・物語の構成等
今回は、赤蛮奇がどういった妖怪なのか、というテーマで話を書いたつもりです。
物語の構成や展開等で気になる点がありましたら、ご指摘お願い致します。

・文章
読み物を書くのがこれで四つ目になりまして、今回は小説っぽいものを意識しました。
赤蛮奇のキャラを考えた時に、妙なプライドと斜に構えたところを表現したくて
文章を若干古めかしいイメージで書いたのですが、表現等おかしいところはありませんでしょうか?

・単純に面白いのか
人に読んで貰うのを前提に書いている為、自分ではそれなりに読めるものを書いたつもりではあります。
ただ、人に読んで貰う以上はひとりよがりではなく、面白いと思ってもらえるものを書きたいと考えています。
凄く主観的な質問で申し訳ないのですが、もし宜しければ読まれた際の感想もお聞かせ下さい。


他に改善すべき点等ありましたら、是非ご指摘お願い致します。
何とぞ、宜しくお願い致します。

153名前が無い程度の能力:2013/09/04(水) 11:47:15 ID:lExwPrCA0
>>151
一見はさとりが“無邪気”なだけの量産型古明地姉妹チュッチュ過去モノと思わせつつ、ウロブチックっぽい展開に突入するあたり素晴らしい
自分的には好きな作品になりました


弱点として最初に気になった部分は、こいしが“裏切られる”展開までの魅力の弱さ

おそらく、作者さん自身も相当悩んだ部分だろうと思うけど
こいしが“裏切られる”展開を利かせるために、そこまでは量産型っぽい古明地姉妹の関係性を強調しなきゃならなくて
そのせいで、序盤は無個性な感じが醸し出されてしまうという点
さとりのあの“無邪気”キャラ付けがされたのは、その無個性さを打ち消すためというのが理由の一つだと思われます
その点は一定の成功して、個性が出ているのだけど、さとりがただの凶悪なだけの妖怪に収まってしまっていて、キャラの奥行きがない(あるんだけど感じられない)のが残念
さとりが『自分の心を探している』という要素を、もっと序盤からわかりやすく強く匂わせられれば(裏切られシーンのサプライズが死んでしまわない程度に)、そこを見所に出来るので、かなり序盤の魅力を増せたんじゃないかと思います
もちろん、さとりが心を探している動機について想像できるように描くことも重要

心を探している、っていうのがわりと重要なファクターなはずなんだけど
目立たなすぎるんで、ちゃんと書かれてるはずのファクターなのに、無い感じになっちゃってる
でももし、このファクターをちゃんと印象に強く残るように書く事が出来ていたら
転である“裏切られる”から先でも
『心を得ようとして出来なかった妖怪』と『その妖怪に愛を向けなければならない妹』っていうテーマの流れが、もっとはっきり強調できたと思います
するとどうなるかというと、裏切られ以降の、こいしの絶望感なんかもわかりやすくなるので、行動の説得力も担保できるはず

というのも
こいしの各行動を“裏切られる”前後で説得力を担保できる要素が何かといえば
前:姉への愛情+姉が自分に向けてくれていると思い込んでる愛情
後:姉への絶望+姉に絶望してしまう自分への嫌悪

なので、例えば
『前』においては、さとりがこいしのために何かを必死にしていることを、こいしが知るエピソード、ぽいものを、演出すると行動の説得力を担保できます
それについでにメインテーマを絡めたりすると、だいたいこんな感じのものになるんじゃないでしょうか、というのを四行で例にしてみると

こいし:「どうしてお姉ちゃんは心を探しているの?」
さとり:「あなたのため、いえ、私自身のためかもしれないわね?」
こいし:「どうして私のためなの? ぜんぜんわかんない。私は今でも十分幸せだよ。お姉ちゃんがこんなに私のことを大切にしてくれてるもの。だけど、私をもっと大切にしてくれようとしてくれてるんだね」
さとり:何も答えない。曖昧な笑みとも言えない微妙な表情で、こいしを見返す。


で、『前』でしっかりと『姉への愛情+姉が自分に向けてくれていると思い込んでる愛情』を演出できていれば
“裏切られ”によってそれらが反転して、『姉への絶望+姉に絶望してしまう自分への嫌悪』に変化するので
『前』においての『姉への愛情+姉が自分に向けてくれていると思い込んでる愛情』の演出が強ければ強いほど、後半のこいしの行動にも説得力が出て来る


ただの凶悪な妖怪が妹を“裏切る”のと
必死に心を探そうとしても、それをできなかった妖怪が妹を、“裏切る”のでは、どちらの妹の絶望がより鮮やかな見所になるのか
作者さんにはそれが想像できていたはずだけど、他人に十分伝わるようには、書ききれていなかったように見受けられます

154名前が無い程度の能力:2013/09/04(水) 11:48:10 ID:lExwPrCA0
>>151
>文章

作品世界の雰囲気を良く演出できている
けれど、可読性に大いに問題あり

この作品の文章が作り出す雰囲気の成分表示はこんな感じだと思ってるんですが
:語り口が     70%
:単語の選び方が  20%
:普段使わない言葉  5%
:屈折した比喩表現  5%
:俺語        -10%


普段使わない言葉や、屈折した比喩表現がなくても、十分に雰囲気でてるのに、
それをあえて使ってるせいで、可読性が下がっちゃって損してると見受けました
特に、読者になんらかの強い印象を与えたいシーンで、可読性を下げちゃうと、
それだけで、重要な感慨なんかが読者に入っていきにくくなっちゃっうので良くない
ストレートに書く部分と、ねじ曲げて格好付ける部分のメリハリは付けなきゃダメ

例えば
>いずれ食肉に供するべく家畜を飼う人の、筋道立った思考を理解するのは姉にとって易かった。

道筋だった思考とは何を意味するなのか、パッとわからないので、このあとに続く

>けれどいざ屠る段になって突然躊躇う人の感情は、姉には不可解なものに相違なかった。

この大事な文章の利きが悪くなってる
なのでもうちょっと噛み砕いた表現にしちゃったほうがいいと感じました
例えば、

 人々が食欲を満たすために、家畜を大切に飼うことを姉には理解できても、彼らがいざ“食物”を屠る段になり戸惑う感情は不可解なものに相違なかった

こんな感じで、道筋だった思考の中身を書いてしまう


俺語に関しては、格好悪い使い方が目立って残念
例えば
>自余の鬼たちの戦意を強制的に脱臼させた
『戦意が脱臼』は意味はわかるけど、格好よくないっす
ここら辺は読者のリアクションを見てトライ&エラーを繰り返したり、引き出し広げたりでセンスを磨くしかない


普段使わないような言葉の使用に関しては
文章の流れで、単語の意味を知らなくても理解できるように工夫されてるものの
やはりひっかかるものはひっかかる
あえて、読者をひっかけるメリットとデメリットは、よく考えた方が良い
今回のようなお話が濃い作品の場合は、デメリットが大きく出やすい点にも留意

155欠失:2013/09/04(水) 21:51:15 ID:MeMs1qBI0
>>153>>154
ありがとうございます。

>さとりが『自分の心を探している』という要素を、もっと序盤からわかりやすく強く匂わせられれば
>『前』においての『姉への愛情+姉が自分に向けてくれていると思い込んでる愛情』の演出が強ければ強いほど、後半のこいしの行動にも説得力が出て来る

とても納得がいきました。
どうも前半では「悪いさとり」を書くことに意識が向き過ぎて(書いている分には非常に楽しいところでした)、
肝心な部分を掘り下げるのがおざなりになっていたようです。
どこにアクセントを置くべきかの判断、ここら辺が課題かな、と思います。

>可読性に大いに問題あり

読者目線に立てていなかったようです。
ご指摘の箇所については、
人の心の構造として、論理的な「思考」と情動的な「感情」を対比させたかったのですが、今見ると確かにわかりにくいな、と感じました。
心理学では思考と感情は明確に区別できないそうですし、全体的に詰めの甘い部分でした。
雰囲気はそう悪くなかったようで、ありがとうございます。

>俺語

常用外の言葉はもっと慎重に扱うべきだったと反省しています。

自分ではなかなか自作を客観的に見られないので、もやが晴れた思いです。
読んで頂いて本当にありがとうございました。

156名前が無い程度の能力:2013/09/04(水) 22:41:49 ID:FPYZKe0s0
>>152
また後で読ませていただきますね。

-----

>>151
読みました。


まずは、文章について。

柔らかさと不安定さ、残酷さと儚さが入り混じった世界観はよい味わいがあり、
鍵括弧を使わないスタイルも合わさって、雰囲気のある文章に仕上がっています。

批評ということで厳しく見るのであれば、
馴染みのない表現の使いどころや改行の手法、また段落分けの不安定さなど、
細かなところでの引っかかりや視覚的な読みづらさを感じる部分があります。

このうち、馴染みの薄い古い表現(ひそみに倣うとか、まったきとか)については、
単品で見ればそれなりの雰囲気は出ているかもしれませんが、
作品全体からすると使われ方がまばらすぎて、やや浮いている印象を受けました。
会話部分がなまじ完全に現代口語であることも、
そういった表現の唐突さをやや強調する結果になってしまっています。

この作品の空気感は、主に単語そのものではなくそれらの語り口によって形成されていますから、
常用外漢字を含め、味付けとして見慣れない表現を使う必要性は薄かったと思います。


その他の部分では、このような語り口を用いる際の難しさである、
人称や視点の混ざり方をどう制御するか、という点についても幾つか小さな引っ掛かりがありましたが、
この辺の言葉遣いの感覚というのは、掲示板上でのやり取りに非常に向かない題目ですので、
こういった場での一方方向での指摘は控えておきます。

(そういう話は、指摘や批評ではなく、意見の交換や擦り合わせという形でお互い膝を突き合わせ、
 ここはこうだろう、いや違うこっちの方がいい、とあーだこーだ言い合いながら進めるものです。
 小さな意見を多数やり取り、となるので掲示板に適した話題とは真逆。
 もし知り合いにそういう話のできる方がいれば、一度試してみるのも良いでしょう)


次、文章の視覚的な側面について。

段落分けもなくゴテッと濃厚に文が固まっている場面と、短い文が連打される会話の場面、
そしてちょこちょこ挟まれている2行空け、3行空けといった要素のバランス取りが悪く、
視覚的にはあまり読みやすいレイアウト構造になっていません。

もっとも、この辺りの視覚面の話というのは、
まず一行辺りの文字数を設定できないというシステム側の要因からして大きいので、
いくら書き手の側が気を使おうとしたところで限界はあるのですが、おおよそ今作については、

 ・行空けは基本的に一行空けに留める。
  章や節という大きな区切りでは、区切り記号を使う(今作でのハートマーク)。

 ・段落分けを工夫し、あまりに大きな文章の塊ができないようにする。

 ・文章の塊と短文連打が交互するような場面では、視覚的な側面でのリズムも考慮する。
  今作で言えば、会話部分の大半はもう2〜3行ずつ減らしても良かったかもしれない。

というような点について、いくらか工夫の余地は残っていただろうと思います。



次、内容面について。

ご依頼ではこいしさんの行動の説得力について気にしておられますが、俺の感覚では、
どちらかというとさとりさんの側が無機質マシーン一辺倒だった方が惜しかった印象です。

こいしさんは元々(原作でも、この作品でも)合理性や計画性を重視するような性格ではないので、
曖昧な動機で効果の薄い行動を取ったとしてもそれほど不思議ではないし、
明確な理由付けがされていないとしても、少なくとも心情を測れる程度には内面の描写がある。

一方のさとりさんの方は、まあ舞台装置としてそうなっているのだと理解はできますが、
結局最後まで空っぽ一辺倒で見せ場が薄い、というより印象付けが弱い。

こいしさんにああして命を分け与えたのだから、作中のさとりさんは本当の意味での空っぽではない。
であれば、もう少し要所要所で 「無機質っぽくない」、本当に何かを求めているのだと
こいしフィルターを通さずとも感じ取れるような要素を配置して、
有と無の狭間で揺れ動く心のさまをもっともっと強く印象付けることができれば、
各所の転換点でのこいしさんとのやり取り、そして読者への訴えかけもより強められただろうと思います。

結果的にそれは、こいしさんの行動の説得力にも繋がったかもしれません。

157156:2013/09/04(水) 22:43:04 ID:FPYZKe0s0
それと一点、全く関係ない話ですが、
こいしさんがズタボロにされる場面での、裸にひん剥かれて〜というあの一文は、不要です。
無情さの演出の足しになっていると言えばまあそうなんですが、
唐突に18禁な空気を呼び込んでまで入れる必要があった12文字だとは思えません。
二次創作でなかったり、そういう年齢制限のある投稿場所だったら何の問題もないんだけれども。

-----

総括……は、今回は要らないかな。

全体的な雰囲気は良く作られているので、
あとは技巧だの何だのというより、方針や調整という編集面での要素がほとんどです。

それ故にあんまりパリッとした意見が出せないのが苦しいところですが、
少しでも参考になる部分があれば。

158欠失:2013/09/05(木) 11:28:29 ID:tM4CPKiQ0
>>156>>157
ありがとうございます。

>会話部分がなまじ完全に現代口語であること
>表現の唐突さ

上の方にもご指摘を頂いたのですが、
一般的でない表現の文章全体とのすり合わせがいまいちできていなかったようです。

>言葉遣いの感覚

なるほど、ぜひ試してみたいと思います。

>視覚的にはあまり読みやすいレイアウト構造になっていません

この辺りはほとんど配慮が行き届いていませんでした。
参考にさせて頂きます。

>どちらかというとさとりさんの側が無機質マシーン一辺倒だった

どうも「こいしから見たさとりの描写」に終始していて、
さとり自身から発露するもの、発露しているように見えるもの、が足りなかったようです。

>あの一文は、不要です

何だか自分の感覚というかモラルについて、すごく考えさせられてしまいました。
あの一文は、俺があの妖怪たちならこうするだろうな、と自分ではまったく疑問の余地なく書いていたところで、
何というか、嫌な地が出てしまったなあと思います。

ご批評まことにありがとうございます。
とても参考になりました。

159156:2013/09/05(木) 20:44:25 ID:W2ztJ.DM0
>何というか、嫌な地が出てしまったなあと思います。

これは、書き手である貴方がそういう想像をしたことについての話ではなく、
それを作中で明示する必要があるかどうか、の話です。

二次創作、つまり借り物のキャラクタに対する作法という側面と、
全年齢のサイト上での、そのような描写への線引きの要求、
そして、それらの要素と、表現上の必要性との匙加減。


性にまつわる強い描写というのは、たとえそれが短いものであっても、
作品の空気感には大きな影響があるものですから、
そのような表現の配置や効果については、十分な注意を払わねばなりません。

今回の作であれば、例えば普段の姉妹の絡みの場面から、
もっとイチャコラとしたエロス漂う描写を増やしておくとか、
そういう手順を踏んで作品の空気をそちら側に振った上であれば、
あの十二文字から受ける印象ももっと違ったものになっていたでしょう。

しかし実際には、せいぜい最初と最後に出てくる口付けという単語以外には
そっち方面への効果を持つような描写はない中での唐突なアレであり、
何より一番大きな理由として、暴行を受けたことがその後の展開に何の影響も与えていない。

単純に描写として短すぎ、作品の雰囲気も乱し、展開に影響せず、作法的な側面からは引っ掛かりが出る。
それならこれ、要らないんじゃないかなあ、と。

-----

何だか長々と書いてしまいましたが、結局何が言いたいかというと、
出来事として自然であっても、取捨選択でスルーした方が楽な要素もありますよ、というだけです。
間違っても、貴方の想像の中身についてどうこう言っているわけではないので、そこはお間違えなく。

俺の場合、そのような方向の表現に対しては
安全マージンという意味合いを込めてやや厳しめに見ることにしているので、
実際のところあれによって気分を害されるような読者はまあ居ないとは思いますし。

という一意見でした。

160欠失:2013/09/05(木) 21:29:45 ID:tM4CPKiQ0
>>159
何だか言葉を費やさせてしまって申し訳ありません。
上記の文については、
そうした想像に何の検閲もかけず、そのまま文章に落とし込んでしまった自分の露悪趣味に対する反省のつもりでもありました。
ともあれ、刺激的な表現へのご指摘、もっともだと深く頷かされています。

161名前が無い程度の能力:2013/09/06(金) 03:32:29 ID:wEf18MuU0
>>152
>感想

大げさな事件などに頼らずに、極日常的な情景だけを使って、キャラを表現しきり
尚且つ、キャラを表現しきる、という一点を見所にしてしまった腕力が素晴らしいと思いました
じゃあ、キャラの魅力以外には何か見所があったかな、といえば、これは特になくて
エンターテイメントとしての満足感や、
何かしら感慨深いものが表現されているものを鑑賞するという意味での文学的な満足感も、特にあるわけではないので
キャラは魅力的だけど、それ以上の評価すべきポイントがない作品、といった感想です
もちろんこれは、悪いことではなく、作者さんの意図するところが、最小限の文量で余すことなくちゃんと書かれていると言う意味で、成功と言えると思います



>物語の構成等

気になったのは冒頭
主人公が困り果ててる場面からスタート
こういう冒頭にするなら、主人公が困り果ててる状況をもっと明確にしないと、つかみとしての機能がぼやけてしまう
「何故こんな状況に置かれているのか」という部分を餌にして、読者に文章を追わせるつもりならば、その餌をちゃんと見せなきゃ機能不全になるということです
『隣の部屋で、人が一人殴り殺されそうになってて、それを見殺しにするか、それとも助けるべきか、極めてドライな思考で考える主人公』くらいの情報開示は出だしでしちゃったほうが牽引力が高まったはず

この手の冒頭をやるばあい
後半のネタばれを恐れて、前半の牽引力をおざなりにしちゃう傾向は、多くの作者さんに見られるんだけど
ネタばれする段階では、別の見所を用意しておけば十分補完できるんで、冒頭に全力投球しちゃっておk
とくにこの作品の場合は、事件自体は極めて地味で、キャラの思考や行動で魅せるタイプのお話なんで、
多少、後半のネタばれをしちゃったところで魅力が損なわれることってのは、ほとんどないです

冒頭のあとの、主人公の生活っぷりを説明するパートへの興味の繋ぎ・誘導はとてもスムーズ
『一見どうでもいい地味な俺設定』を面白く読ませるという点で成功してると思います

茂が暴れ始めてから、主人公が行動を起こすまでの、じらし方や間の取り方も丁度いいかんじ
全体的にそつがない印象

こっからは完全に個人的な希望なんだけど
欲を言えば、もうちょっと主人公の魅力を発揮できるよう茂の事件を地味ながらにもう一ひねり盛り上げてほしかった
例えば、下っ端チンピラだと思ってた茂が実は、里の有力者のどら息子で、予想以上に頭が切れて下手な芝居を打った主人公が大ピンチみたいな
しょぼいチンピラを三下妖怪がやっつける、っていうのも作品のテーマには合致してるんだけど
どうせなら、もっと強敵と地味に対峙させて、せこい手段で大ピンチを切り抜けさせたほうが主人公の魅力が発揮されるはず



>文章

一人称と相まって、しっかりと世界観が固まってる印象
硬い語り口でありながらも、それ一辺倒ではなく感情の起伏なんかにあわせて柔らかさも感じられるメリハリもきいてて、“生きてる”感触
そして、要点が明快で読みやすい=作品世界がダイレクトに頭に入ってくる感じ
舞台描写のバランスも良い感じで、多すぎず少なすぎず、作品の完成度に要求される量を、作者さんがちゃんと把握してる印象を受けた
キャラの魅力のみを見所にする本作品の価値を引き出しているのは、この文章によるとこがきっと大きい
普通に見るとくどいモノローグもあるんだけど、そこはキャラの個性としてプラスとして働いているので、必ずしも欠点にはなってないと思います

162名前が無い程度の能力:2013/09/07(土) 00:22:03 ID:BD0lbJr60
>>152
遅くなりましたが、読みました。

まずは、誤字脱字その他から。ざっと読んで目についた分のみです。

 ・序盤 「定期的に引っ越しなど言うと〜」
  ⇒ 脱字

 ・引越しモノローグ 「〜妖怪とっては面倒な極まりない存在である」
  ⇒ 面倒なこと極まりない?

 ・隣のDVレオパレス中 「何も私が関わる必要ないのだ」
  ⇒ 脱字

 ・DVにうんざり中 「この時間から動くとなれば運び出せぬ荷物も限られてる」
  ⇒ 「限られて『い』る」 のならば 「運び出せ『る』荷物も」

 ・同場面 「茂が番所に妖怪にやられたと訴え出られると」
  ⇒ 細かいですが、格助詞と受身との整合がちぐはぐです。
   「茂が番所に妖怪にやられたと訴え出ると」
   「妖怪にやられたなどと番所に訴え出られると」
    とかそういう合わせ方で。

その他、ほぼ全文一段下げの文章スタイルの中で、
字下げが行われていない行が三箇所ありました。
いずれも表現上の意味がある箇所だとは思えなかったので、下げ忘れでしょう。

-----

次、内容について。

まだ題材にされることが少ない新しいキャラクターでの日常小事件もの、
ということで着目点や事件の規模などのバランスは良好だと思います。
ちょっと女性がぶん殴られすぎているのは気にかかりましたが。
(吐くまで殴られてさらに追撃だと、普通の人はもう足腰立たない)

文章については、ひとまず大きな難癖が付くようなものではありませんが、
ちょっと全体的に洗練されていない、経験値不足な点が目につく印象です。

より具体的には、同じ語や表現が一文の中や隣接文で連続して出てきたり、
文と文を繋ぐ接続や受けの表現 (〜なので、〜とはいうものの) の類が
過剰に使われていてリズムが悪い部分が散見されます。

もともと一人称の独白系の文章であり、
多少のくどさや回り道については許容範囲の大きいやり口ではあるのですが、
今回の作は 「そのスタイルに助けられた」 という形で、
「そのスタイルを大きな武器する」 ところにまで行けていない印象です。
プラスの要素を活かしきれなかった、という意味で惜しかったところですね。

あれこれと逡巡する場面でも、やや思考がくどい印象を受ける部分があったので、
文章面と合わせて、それらの要素がもう少し整理洗練できていれば、
読み物としての質がさらに向上していたのではないかなと思います。

163162:2013/09/07(土) 00:23:02 ID:BD0lbJr60
総括。

 良い点:まだ扱いの少ない新しいキャラクタをよく扱えている。
     短編としての事件の規模と結末の方向性のバランスが良い。

 悪い点:この人称や文体を扱う経験値、洗練度が十分とは言えず、
     本来あるべき強みを強みとして活かしきれていない。

という印象でした。

-----

向上案としては、やはり文章面への取り組みでしょうか。

今回のような方向性で役に立つとなると、素直に時代ものの小説だとか、
あとは落語の語り口なんかも参考になるかもしれません。
「省けるところを省いて、簡潔さにより軽妙さを強める」という意味合いで。

164アイ:2013/09/07(土) 02:00:37 ID:qjir.IaI0
>>161
ありがとうございます。

>こういう冒頭にするなら、主人公が困り果ててる状況をもっと明確にしないと、つかみとしての機能がぼやけてしまう

仰るとおりだと思います。いざ読み返してみると、もうちょっと冒頭の「つかみ」で情報を出しても物語に支障がなかったように感じます。
自分の中でも書いている時は意図的に出し惜しみをして、含みを持たせようとしていた部分もありますので、今後、構成を考える際の参考にさせて頂きます。

>欲を言えば、もうちょっと主人公の魅力を発揮できるよう茂の事件を地味ながらにもう一ひねり盛り上げてほしかった
>例えば、下っ端チンピラだと思ってた茂が実は、里の有力者のどら息子で、予想以上に頭が切れて下手な芝居を打った主人公が大ピンチみたいな

>どうせなら、もっと強敵と地味に対峙させて、せこい手段で大ピンチを切り抜けさせたほうが主人公の魅力が発揮されるはず

これはもう完全に考えが及ばなかったとしか言えません。
自分の中で、「よし、これで終わった」と思ってしまったのですが、ご指摘を受けて考えてみると、そこからの物語展開が色々ある事に気が付きました。
例に出して頂いた様な展開に続ける事が出来れば、お話としての娯楽性も上げられたと考えています。
特に、弱者の番狂わせという主人公にとっての見せ場を切ってしまう結果になったのは勿体ない結果だと今更ながら思います。
正直、自分の中のテーマにこだわり過ぎてしまったのかな、とも思いますので、話を作る際に気を付けていきます。

>普通に見るとくどいモノローグもあるんだけど

ここに関しても、改善を目指したいと思います。
実際に書いていて、この箇所は少し冗長に過ぎるかもしれないと悩んだ箇所はいくつかあります。
また一人称の作品を書くとは思いますが、恐らく違うキャラでこれをやると冗長さやくどさが目立つところもあると
思いますので、全体的な文章力向上とを目指すため、意図的に調整することを意識してみます。


ご批評にお時間頂いて、誠にありがとうございます。
また、過分なお言葉を頂き、嬉しく思っています。
次回の作品の参考にさせて頂きます。

165アイ:2013/09/07(土) 02:41:52 ID:qjir.IaI0
>>162 >>163

ありがとうございます。

>まずは、誤字脱字その他から。ざっと読んで目についた分のみです。

>字下げが行われていない行が三箇所ありました。
>いずれも表現上の意味がある箇所だとは思えなかったので、下げ忘れでしょう。

お恥ずかしい限りです。
今後は推敲をより念入りにやっていきます。

>ちょっと女性がぶん殴られすぎているのは気にかかりましたが。
>(吐くまで殴られてさらに追撃だと、普通の人はもう足腰立たない)

書いている際は、女性の命の危険性をアピールする意図で、暴力が過剰に振るわれているという事を
伝えるためにあのような形にしたのですが、仰る通り「命の危険を感じる程殴られている女性がスムーズに逃走出来るか?」と
いう点については失念していたように思えます。
後の展開を考えるに、単純に暴力を振るわれるだけではなく、他の演出で命の危険を演出出来ていた方が
ご指摘頂いた、過剰な描写にはならずに済んだと今は考えています。


>ちょっと全体的に洗練されていない、経験値不足な点が目につく印象です。

>より具体的には、同じ語や表現が一文の中や隣接文で連続して出てきたり、
>文と文を繋ぐ接続や受けの表現 (〜なので、〜とはいうものの) の類が
>過剰に使われていてリズムが悪い部分が散見されます。

>向上案としては、やはり文章面への取り組みでしょうか。

言い訳めいた言葉になってしまいますが、話を書く、という事自体に慣れが少ないのだと思います。
これに関しては、書くより他はないと思っていますので、今後色々な作品を書いて、慣れていくしかないと考えています。
少し読書量を増やして、表現のパターンや、具体的なリズムの取り方なども学んで行きたいと思っています。

>「省けるところを省いて、簡潔さにより軽妙さを強める」という意味合いで

読みやすくて解りやすい文章、というのは自分の中の一つの課題となっていますので
お勧め頂いたような時代小説等、上で書いた表現を学ぶのも兼ねて目を通してみたいと思います。
落語というのは盲点でしたので、こちらも参考にさせて頂きます。


ご批評にお時間頂いて、誠にありがとうございます。
こうやって色々と具体的にご指摘頂けると、自分では気が付かなかった箇所というのが意識出来ました。
面白いと言って頂けるようなものを書けるよう、精進致します。

166道楽:2013/09/18(水) 18:45:44 ID:DTyUVQTk0
初めまして、道楽と申します。
拙作の批評・アドバイスをお願い致します。

タイトル「カリスマ動物園」
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/188/1379484544

紅楼夢に友人と合体サークルで出る予定となり、自宅の印刷機で刷る程度ですが、初めての同人誌を出そうと思っています。
その原稿になるのが、このSSです。
せっかく友人に絵まで描いてもらったし、同人イベントにも出るのだし、今後の成長のワンステップにしないともったいない!! という思いと、加筆・訂正できるところがあればしてから配布したいという思いがあり、お願いする次第です。

批評して頂きたい箇所

ここ二か月ほど、書いては没にして書いては没にしてを繰り返してできたものです。
ブランクもけっこうあって、苦しみました。

・ストーリー
・描写
・セリフ
・面白さ

など、基本的に大事な部分についてもコメントいただきたいのですが、とにかく今回意識したのは、「キャラを動かしまくる」ということです。
結局、読者が何を見たいかを考えると、キャラクターが動いているのを見たいのだろうというのが、自分の結論で、それを極端に突き詰めてみたつもりです。

あと、最初はレミリアが竹林にいるところから初めてしまおうと思ったのですが、それだと急すぎるかなと思い、一節と二節を加えました。
結果的に、むしろなかったほうが良かったのだろうかと、判断できないでいます。

その他改善すべき点がございましたら是非ご指摘を頂きたく思います。

何卒、宜しくお願い致します。

167名前が無い程度の能力:2013/09/19(木) 12:11:59 ID:cZwb1ric0
>>166
読ませて貰ってまず感じたのは
ああ、すごく作者さんが楽しんで書いてるなーってことです
趣味とはこうあるべきだ、と感心してしまうくらいに
それ故に、他人にも楽しんで読ませる物としての完成度に関しての客観性は、大きく失われているなー、というのが大まかな感想です

その点について顕著なのは、
>読者が何を見たいかを考えると、キャラクターが動いているのを見たいのだろうというのが
この持論に現れていると思うのだけど
今回の作品って、ストーリーに見所らしい見所は作られてなくて、
ひたすらキャラ同士の掛け合いや、斜め上の行動のみを繰り返し、そこをメインディッシュにしてる作品なんだけど
こういう構造の作品って、本来はストーリーを演出するための調味料でしかないキャラどうしの掛け合いってものを、主食にしてしまう、ということなんで
言ってみれば、ふりかけをごはんに掛けずに食わせるようなものなんです
なので、この手の作品で完成度を求めるとなると、「ふりかけが主食です!」と胸を張って言えるくらいのふりかけを作らなきゃいけない
今回の作品ではそれができてたかな、というと、自分から見るとかなり不足している、というのが感想です

168名前が無い程度の能力:2013/09/19(木) 12:12:39 ID:cZwb1ric0
>>166
じゃあ、ふりかけをメインディッシュに仕立て上げるにはどうすればいいの? っていうと
まず大前提として言えるのは
逆説的に、ふりかけを美味しく食べるためには、美味しいごはんに掛けないよりは、掛けた方が絶対に美味しい、という原理があります
つまりは、掛け合いや斜め上の行動を引き立たせるための下地・ストーリーをしっかり作ろうぜ、ってこと

なぜそう言えるかというと
例えば
レミリアたちが特にストーリー上は重大な意味もなく牛の真似をして人間たちを追いかけるのと
レミリアたちが牛の真似をすることにストーリー上、重大な意味を持たせた上で、人間を追いかけさせるのと
同じ掛け合い・行動をするにしても、どちらがより興味を惹かれるか・面白くなるか、明白だと思います


で今回の作品をその点から見てみた場合
例えば、クライマックスである『レミリアたちが牛の真似をして人間を追いかける』という部分にどれくらいの、ストーリー上の意味を作れていたか
この部分のマクロな構成を見てみると

①こがさがピンチ(主人公の抱える問題を明確化し、読者に注目すべき点を提示し、ストーリーの方向性を示唆する)
   ↓
②ピンチを脱出する手段を発見(レミリアとの出会い・ストーリーの方向性を明確化する)
   ↓
③ピンチを脱出する行動を開始(牛になる)

小傘モノとしてはスタンダードな構成が作られてる
じゃあ、もうちょっと細かい単位で見ていくとどうなるか
というと
ストーリーが殺されてる要素がある
掛け合いが殺されてる要素がある


まず一つは
『こがさがピンチだと言う緊張感が欠けている』という点
コメディなんだから緊張とかいらねーだろ、と思うかもしれないけど、それは罠
この作品の面白さの根本は、『こがさがピンチから脱出しようとして斜め上の滑稽な行動をしまくる』という点なので
ピンチさという部分に関してはシリアスに攻めてないと、ギャグが活きてこない、もろに死にます
緊張感がないと、こがさやレミリアが斜め上の行動しても、その行動をする滑稽さが減少してしまうから、ギャグが全部が上滑りしちゃうってことです
コメディを書くときは、『ギャグを支えてる土台がどんな要素なのか』、という視点を常に捨てないで下さい
この作品の一番の致命的な欠陥はここです
このせいで、全部がダメになってるといっても過言じゃない
緊張感こそが、この作品の“美味しいごはん”です


次ぎに
『ほとんど無意味に挟まれるどうでもいいネタ(初音ミクとか)』
緊張感がばっちりシリアスに作られてれば、いきなり関係ない話題を上手くポンと持って来たりすると、面白くなることもあるんだけど
この作品の場合、もとからユルユルなので、この手のネタを挟むと間延びするだけのデッドウェイトになってて
しかも、キャラも無意味に(面白みもなく)壊されるので、レミリアだと思ってたキャラが、別の何かになってしまう
“最強妖怪のカリスマ吸血鬼”が牛の真似をすることに面白さを出さなきゃいけないはずなのに、キャラが別の何かになってしまったら、台無し
結果的に無駄な文量を挟むことで、ストーリーに集中することも妨げ、無意味にキャラも壊されるので、ストーリーも殺されてる


以上の主に二つの相乗効果が致命的です
作品の土台になるべき緊張感がないために、掛け合いがダメになり、
掛け合いがダメになった結果、メインディッシュたる掛け合いがデッドウェイト化し、
デッドウェイトがストーリーを殺し、
ストーリーが死ぬことによって、掛け合いがさらに死ぬ無限コンボに陥ってる


これを改善するには、反対のことをすればおk
緊張感を演出することで、ギャグを引き立たせ、
ギャグを引き立たせることでストーリーを読ませる
ストーリーを読ませることによって、ギャグをさらに引き立てる
というポジティブな無限コンボを構築してみてください

169名前が無い程度の能力:2013/09/20(金) 00:48:05 ID:VGyLgupg0
>>166
見事なまでに滑っているなあ、という印象です。

キャラクタを動かそうという目標自体はいいんですが、
実際にやっていることは単に脈絡のない極端なネタを連発しているだけで、
読者が置いてけぼり、というより読者の存在を想定している様子が感じられない。

それでも、一つ一つのネタが爆笑できるようなものであれば
まだギャグとして成立もしたかもしれませんが、残念ながらそれもなく。

有って無きが如くのシナリオ面でも、出っ端から良く分からない矛盾を配置していたり
(小傘さんを外来人かと早合点したと言ってるのに、首絞められた後には
 「そいつは町で噂の妖怪だよ」とか、何がどうなってるんでしょう)、
全体として何を狙って配置されたエピソードなのか分からない部分がほとんどでした。

勢いだけで読ませたいギャグ作品であれば、
もっと舞台設定はシンプルにしてあくまでネタの面白さそのもので勝負するものだし、
ある程度のストーリー性を重視するのなら、
シナリオの根幹はきちんと整えた上でスパイスとしてのコメディ要素を散りばめるのが定石です。
(定石というか、そうしないとただのバカ騒ぎにしかならない)

ギャグやコメディというのは、「その分類にカテゴライズされるもの」 を書くだけならとても簡単ですが、
「できるだけ不特定多数に楽しんでもらおう」 という条件を加えた途端、難度の跳ね上がるものです。
今作のような構成と質でそれを目指すのは、ちょっとまだ気が早いと判断せざるを得ないでしょう。

コントや落語や喜劇を期待している観客に、裸踊りの奇行をいくら見せ付けても娯楽とは見なされません。

-----

改善点……は、挙げてくとちょっと別作品状態にしかならないと思うので難しいですね。

いくらか数は書いておられる方のようですので、
原作のキャラ設定その他は一通りご存知であると仮定しますが、
ひとまずは各キャラのコレジャナイ感を減らして、ネタ以外の部分で溢れる違和感を取り除くことが一つ。
それと、「奇行に走らせるなら、少なくとも根幹の部分では読者が納得できる理由を与える」 ことも必須でしょう。

ともかく、作者の脳内一人芝居を垂れ流している段階から脱して、
きちんと読み物として成立している状態にまで持っていくことがスタートラインだと思います。

170名前が無い程度の能力:2013/09/20(金) 02:03:46 ID:.9aHj3R.0
>>166
読了したので感想をば。
第一印象として、小傘よりもレミリアを書いている時の方が、筆が乗ったんじゃないか、と感じました。
これならば開幕からずっとレミリアにストーリーを牽引させた方が良かったんじゃないかと。
作者さんの言う通り、竹林の場面から始めた方が確かに今よりは出来が良くなったでしょう。

・ストーリー
小傘が飢えに苦しんでいるシーンからスタートしたので、てっきりこれが物語りの主題であり、小傘が腹を満たすために奮闘するのかと思いきや
妹紅との遭遇であっさり序盤に解決してしまったので、「ん?」と感じましたね。
満たされてしまっている人物は、主人公に相応しくないからです。
古今東西、殆どの物語で主人公は何かに困っている筈です。欠けた何かを埋めるために足掻き、それがクライマックスで救済される構成が最も万人ウケするストーリーです。
今作は序盤から娯楽の王道を逸れてしまった訳です、どうせなら小傘は転のあたりまで気の毒な境遇に置いたままにしておきましょう。
それと登場人物が多すぎますね。話の根幹にそこまで絡んでこないキャラクターは、ばっさり削りましょう。人が増えれば増えるほど分かり辛くなるものです。

・描写
問題があるとか、不快だとか感じた描写は特に無かったんじゃないでしょうか。
上手い、とも感じませんでした。ただ、楽しそうだなあ、作者さん生き生きしてるなあと。

・セリフ
上に同じ

・面白さ
うーん。道楽さんのいつもの作品と比較すると上滑りしてる印象ですね。
レミリアが動き回っている場面にのみ読み応えを感じる文章があって、その周辺にテンション高過ぎなノイズが沢山入ってる、そんな感じです。

で、後は作品とは関係ないですが
>>読者が何を見たいかを考えると、キャラクターが動いているのを見たいのだろうというのが、自分の結論で、それを極端に突き詰めてみたつもりです。
そういう考え方もあるのか、と目から鱗でした。なるほど道楽さんはキャラクターが動いているのが好きなのですね。
私の場合は話の面白さが第一です。読み物として出来が良ければ全て良し、と考えています。キャラクターは後回しです。
周囲のそそわ利用者はというと、好きなキャラ同士のカップリングが見たいとか、好きなジャンルだから読む、など様々な方がいますね。
キャラクターが動いているのを見たいという考え方は、結構少数派な気がします。悪い考え方では無いと思いますが、レアな嗜好なのでそれを意識して書くと万人受けや高得点には繋がらないのでは。

171道楽:2013/09/21(土) 21:23:18 ID:6vDDSj1A0
みなさん、ご指摘ありがとうございます!!
三人もの方にお読みいただき、またご感想をいただき、大変うれしく思っております。
早速、紅楼夢までに直しをせねばと思わされましたし、同時にもう一つ、かなり完成まで出来ていながら放置していたSSを完成させたいという意欲もわいてきました。
本当にありがとうございます。
参考にさせていただきます。

172どうらく:2013/10/09(水) 10:39:23 ID:rPKlxlBA0
>>167
>>169
>>170

ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/188/1379484544
コメントを参考にして修正しました。
一応、報告はしておいたほうが良いかなと思いレスを残します。
ご指摘ありがとうございました。

173名前が無い程度の能力:2013/11/09(土) 20:28:15 ID:luYqHxy20
初めまして。ひなあられと言います。
作品の批評とアドバイスをお願いします。

ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/190/1383921519

虐め描写や鬱描写メインの小説を書いてみたいのですが、表現が上手にできません。

今回の作品は心理描写を評価して頂きたいです。

174名前が無い程度の能力:2013/11/10(日) 09:08:53 ID:kjSR6aHo0
>>173
「虐め描写や鬱描写メインの小説を書いてみたい」というのを前提に評価させて頂きます。

言葉を選ばずに言うと、退屈な作品でした。
藍のモノローグがほぼ全ての作品なのですが、そこが安い。
で、描写が上手くいかないという事なので、まずはそこからいきましょう。

心理描写というのは、ただ書けばいいというものではありません。
一番読み手に理解しやすい、共感されやすいものは
「事件がリアルタイムで起こって、それに対して登場人物がどう反応するか」です。
なので、心理描写で読者を掴みたい!と思うのであれば、モノローグではなく
リアルタイムで物語を進行させ、そこでどうなるのかを見せていった方がいいでしょう。

事件Aがあって紫にボコボコにされる

廊下で橙とすれ違って、向日葵の話をする

布団にくるまって悲しみに耐える

翌日、鏡を見て考え事をする

数日後、事件Bがあって、かつてない程ボコボコにされる

ふとんにくるまって泣き出す寸前になる。

橙に声を掛けられ、一緒に向日葵を見る。


こんな感じのをリアルタイムでやってみるのはどうでしょうか。
ある程度の文章量が必要になってきますが
元々、心理描写を売りにした物語というのは掌編やショートショートに不向きです。
本格的にそういうのを書くのであれば、腰を据えて書かれた方がいいと思います。

175名前が無い程度の能力:2013/11/10(日) 09:44:12 ID:kjSR6aHo0
>>173

個人的に気になったところをいくつか書いておきます。


○紫の虐め描写
ここが温いです。冒頭でさらっと流すだけ。
「無茶な量の仕事を押しつけられた挙げ句、お茶をかけられる」
らしいのですが、もっと具体的に書いていいところです。
少し細かく書くと、現実世界の仕事ではこういった場合は
「上司の采配が明らかに間違っているにも関わらず、キレてるケース」と
「上司の見積もりが適正ではあるが、部下がダメで終わらないケース」の二種類があります。
今回は藍が被害者役なので、紫を上司として描写して、客観的に見て終わらない量の仕事と
軽く引くぐらいの暴言と折檻をさせるといいと思います。
その方が、読者は藍の境遇や心情に共感が持てます。

○藍の言葉使い等について
これは各自のキャラクター像があるんで、少し難しいところかもしれません。
ただ、作中では白面金毛九尾のエピソードに絡めている部分もあります。
そこを「昼ドラの世界」としてしまうのは、いささか品格に欠けるかと思います。
「枕一つ(房中術)」という表現も野暮でしょう。
「愛の言葉に代わり、様々な密約がその上で囁き交わされた枕も、今や涙を流さぬように私の顔に押し当てられるだけだ」
なんてのはどうですか。
被害者役の藍の美しさや知性を強調した方が、虐めの理不尽さや悲しみが引き立つと思います。

○場面転換の繋ぎ
モノローグなんで、多少はしょうがないのかもしれませんが、かなりブツ切りの感があります。
思考というのは連続性がありますから、もう少し「繋ぎ」を意識されると、自然な感じになると思います。
リアルタイムで場面が切り替わっていく物語であっても同じ事が言えます。
各場面が自然につながるように、意識して組み立てるだけで、随分と読みやすくなります。


それと、最後に。
コメント覧で、「後味が悪い物語になってしまって申し訳ありません」と書かれていらっしゃいますが
そういう事で謝ってしまう方は鬱物や虐め物に手を出さない方が賢明です。
あの手の作品は、後味が悪かったり、世界が理不尽だと感じたり、とにかくそういうモヤモヤした気分になるのが売りです。
基本的に不道徳な作品ですので、他人を不愉快にさせたら謝ろうという道徳的な方は、もっと健全なものを書かれる事をお勧めします。

176名前が無い程度の能力:2013/11/10(日) 22:54:07 ID:Zgc9OMTI0
>>174

>>175

ご指摘ありがとうございます。

自分の未熟さがよく分かりました。

次もし虐め系小説を書く機会があれば書いて下さったようにもっと表現を
エグくさせてみたいと思います。

177名前が無い程度の能力:2013/11/11(月) 17:08:38 ID:xp7yY3l20
>>173
>心理描写

藍の内面を描くことをメインに据えるなら、この作品に不足してる最大の要素は、他の方が既に指摘してることに尽きるんだけど
自分からさらに、そもそも論をお話するとするならば

心理描写っていうのは、この作品みたいに、ただ人物の思考を文字にするだけじゃ、ぜんぜんパワーを持たない
どうしてかというと
心理というのは、その人物が体験した状況へのリアクションとして生まれるものだから
体験した状況が描かれてないと、そのリアクション(心理)の持つ深みが、読んでる方に伝わりにくい
いじめを受けたときに感じる理不尽さは、そのいじめの内容がいかに理不尽だったのかを、克明に描いたほうが、よりパワーを持たせることができます

なので心理を描きたいならば、まずはその元となるストーリー・事件を作って描くことから始めようぜ、というのが今回の作品に言える最大のポイントだと思います
といっても、これも既にほかの方が指摘してることなので
自分からは、じゃあ心理を描くことをメインに据えたストーリーってどういう構成がテンプレか、なぜそれがテンプレたりえるのか、という部分についてお話します


心理を描くことに特化したマクロな構成を考える場合、もっとも基本的な考え方は
描きたい心理の動きによって物語を展開させる、という点
例えば、『藍の素』を描きたいとするならば
その『藍の素』によって物語を展開させるようにする

例えばテンプレの一例はこんな感じになります

起:ある事件によって藍が素を露呈 藍は素の自分が嫌い
承:その素と、素を否定する藍のせいで、事件が深刻化、洒落にならなくなる
転:葛藤と試練の末、素の自分を否定していた藍が、心機一転、素の自分を肯定し、新藍として心理的に生まれ変わる
結:素の新藍が逆転満塁ホームラン的に事件を解決

つまり
各シーンにおいて、最初に指摘した、『状況』とそれに対する『リアクション(心理)』を描きつつ
物語全体の流れとして、藍の心理の動きによって状況が動いていくことにすることによって、自然と藍の心理へと読む者の注目を集める、という感じです
ミクロなシーンがマクロな物語全体に説得力を与え、マクロな流れがミクロのシーンへ興味を促す、その相乗効果を狙う、みたいな感じです

178名前が無い程度の能力:2013/11/13(水) 17:32:11 ID:bB1RImr.0
お初にお目にかかります、ことやかと申します。
拙作ですが批評や御指導頂きたいです。

『博麗瑣談 客仏』
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/190/1383949252

特に御意見頂きたい部分

・ストーリー、構成について
ある程度話を流してから誰かが総括するのが好きなので、総括にパワーを持たせようと
それ以外は出来るだけ簡素に、心理描写も細かく文にするのを控えています。
この考えが合ってるのかも分かりませんが、もっと小ネタというかギャグとかに走ったほうが読みやすいんでしょうか。

・描写について
実力はあまり良くない部類とは思います。学び方自体に悪戦苦闘する始末。

上記の様に最後に総括するので、心理描写もあまりせず行動等の描写で色々示そうとしています。
その点どの様に映ってるのか、自分では今一つ分からずなので批評等お願いします。

179名前が無い程度の能力:2013/11/14(木) 21:22:00 ID:TF/hOgYw0
>>178
読みました。

まずは誤字脱字コーナー。ざっと見て気がついた範囲です。

 ・「その前の屈辱を味わっていたが」
  ⇒その前に?

 ・「元々黙視できる様な奴じゃないけど」
  ⇒目視

 ・「作った朝食は一先ず厨に取置にした」
  ⇒厨房?

 ・「餓鬼棚の置いた場所に近づく」
  ⇒餓鬼棚を

また、誤字脱字ではありませんが、ちょっと変だと感じた部分。

 ・「昨日見た本にひもじい様〜」「小説ねぇ、〜」
  ⇒なぜ小説と即断できたのか。
   根拠が見当たらず、かつ彼女からぱっと出てくる単語としてやや不自然。

 ・「やっぱり何か画もあったわよねこれ……」
  ⇒文様や意匠のことを画と表現するのはちょっとズレた人という印象を受けます。
   台詞なので、そういうキャラ付けであれば問題ない……と言いたいところですが、
   幻想郷の住人、まして霊夢さんに使わせるのはちょっと無理矢理な感があります。

 ・「それだけ石畳の破損も在ることだ」
  ⇒出来事に対して「在る」という漢字を当てる理由が見当たらないのがまず1つ、
   もう1つは単純に日本語として奇妙です。「よくある」 の 「よく」 が抜けているだけ?

-----

内容面については、東方世界に相応しいネタを相応しい形で扱えており、
かつ登場人物の掛け合いもおおよそ滑らかで引っかかりの少ない仕上がりです。
物語としての起伏には乏しいので大絶賛を浴びるような性質の作品ではありませんが、
いかにも東方世界でありそうな一つの出来事、としてよく考えられた一作だと言えるでしょう。

小ネタやギャグの必要性については、個々の作次第でどうとでも答えの変わるものですが、
今作のような雰囲気であれば、無理にねじ込む必要性はないでしょう。

自然に組み込める良いネタが思いつけばもちろん大きなプラスになり得ますが、
添え物のための添え物としてそのような要素を加えることは、おおよそ無駄にしかなりません。

180179:2013/11/14(木) 21:24:47 ID:TF/hOgYw0
次、描写について。というか文章について。
かなり酷い部類です。内容面との落差がものすごい。

まず、散見されるというレベルではない重複表現の量。
全て書き出しているとキリがないので印象的だったものだけを挙げますが、

 ・掃き掃除
  ⇒巫女さんの神社の仕事なのだから 「掃き清める」 という表現で重言は避けられたはずだし、
   何にせよ二回目以降は 「掃除」 だけで十分なのに、ほぼ全てこの表現になっている。

 ・押入れに押し込んだ
  ⇒押入れに押し入れた、でないだけマシだと考えることもできますが、
   それならば 「放り込んだ」 くらいまでは思いついてもよかったのでは。

 ・巾着状の小物入れ
  ⇒巾着という時点で小物入れです。
   巾着に見えるがちょっと違うものだよ、という意味でこうしたのだと考えることもできますが、
   それが活かされている場面はどこにも見当たりません。

また、重複表現ではありませんが、

 ・石畳
  ⇒三人が石畳や屋根の修理にかかっているシーンを、「石畳」 で検索して強調表示してみましょう。
   すごい密度です。

これらのような言葉遣いの野暮ったさに加え、文章表現それ自体でも悪い例が多く見られます。
こちらも印象的だったものをいくつか挙げると、

 ・「不満そうに蹴飛ばした石を目で追っていた霊夢は、茂みで見失うと何気無く魔理沙の足元を見た」

  ⇒この直前の文章で、石を蹴飛ばしたのは魔理沙であることが示されていますが、
   その流れをわざと裏切るかのような語順で構成されています。
   「茂みで見失うと〜」 の部分も前半との繋がりが悪く、読感の良くない言葉遣いです。

 ・「ふと思い出したが、思い出しただけで修理してもらえればそれでいい」

  ⇒前後の流れから推測すると、「他の二人には言ってなかったその情報を思い出したが、
   どっちにしても修理してもらえればそれでOKなんだし、深く考えずにスルーした」
   という文意だと思われますが、すんなりそう読める文面だとは認められません。

 ・「そのまままだ湿っている枝葉を〜」

  ⇒そのまままだ、という表現が一見して誤字脱字ではないかと目を滑らせてしまう悪い繋げ方です。
   これ単品であればいちいちあげつらうような話ではなかったでしょうが、
   他の諸々と合わせて考えると、ああ何も気を使っていないな、と受け取れる一要素になっています。

と、こんな感じですっ転びそうになる表現がてんこ盛りです。

ちょっと気になったので他の作品も見てみたら似たような傾向があったし、
正直ここまで徹底されていると、もしかしてこれは意図的にこうしているのかな、
と思って指摘するべきかどうか躊躇ってしまうレベル。

(もし本当にそうだったら、これらの俺の指摘は全てスルーして忘れてください。
 感覚の違いすぎる人間の意見は参考になりません)

どれもこれも本質的に内容に関わるものではないので、
良く作られた話の中身自体に助けられて致命的な致命傷にはならずに済んでいますが、
だからといって 「これでもおk」 などとは口が裂けても言いたくない。

地の文は簡素を心がけたとのことですが、
正直これで重厚に描写されても惨劇の未来しか見えないので、
ある意味では大正解だったのかもしれません。

181179:2013/11/14(木) 21:26:21 ID:TF/hOgYw0
総括的な何か。

 良い点:きちんと考えられたネタを無理なく自然に扱えており、
     東方世界によく馴染んだ良質な作品になっている。

 悪い点:読みやすい文章、という概念が根本から欠落している。
     まるで一文一文が独立した写真のキャプションのようで前後の流れがなく、
     台本というか箇条書き的な発想でしか文章が形作られていない。

-----

改善案。

内容面についての指摘は他の方にお任せして、
とにかく俺からは文章を何とかしてくれと懇願しておきます。この落差は酷すぎる。

具体的にどうするべきかは……うーん。
というかこれ、普通に考えれば 「推敲しようよ」 の一言で終わりなんですが、
依頼文からするとそうでもなさそうなので、どうしよう。

とりあえず方針的な何かを簡単に挙げてみると、

 ・書いた文章を時間を置いて見直す。
  意図した通りの表現になっているか、文法的に過剰だったり不足している要素はないか。

 ・前後の流れに無駄はないか。
  指示語や代名詞で簡潔にまとめられる部分で、元の単語を無駄に連呼していないか。

 ・無駄なところで漢字を使っていないか。
  変換ソフト任せで、よく理解もしていない漢字をぽこぽこ使うのは避ける。
  変換するかどうかの判断基準というのは、その人の考え方や作品の方向性で様々ですが、
  もっとも簡単な基準は 「その文を自分で手書きしたとき、自分はそれを漢字で書くか?」 です。

最低でもこの程度はやっておきましょう。
というか、これくらいは草稿段階でも脳内で自動処理できるようにしておきたいところです。
推敲というのは 「ブラッシュアップ」 が本来の意味であって、基礎を徹底させることではないので。

また、それらの語法的、文法的な側面とは別に、
「あまり地の文に頼らず物語を進めていく」 という観点からは、
落語や小噺のような軽妙な表現について勉強してみるのも良いでしょう。

実際、今回の作品では地の文の語り手に微妙な人格がにじんで見えていますので、
中途半端な状態を避けるという意味でも、一度自分のスタンスを確認してみてください。

あとは……月並みですが、いろいろ読んで身につけましょう、というくらいでしょうか。
ただ漫然と読むだけでなく、「自分だったらどう表現していたか」 を考えて、
自分のクセの良し悪しを具体的に評価、把握していくことが重要です。

182名前が無い程度の能力:2013/11/14(木) 21:49:33 ID:1KImMul20
>>179
「厨」は「くりや」かな

183179:2013/11/14(木) 22:13:32 ID:TF/hOgYw0
>>182
指摘ありがとうございます。古語かあ。
使う意味のある語だとは思えませんが、ともかく誤字ではありませんね。

>>179 での誤字としての指摘は撤回します。失礼しました。

184名前が無い程度の能力:2013/11/14(木) 23:38:53 ID:odlCTnos0
>>178
ざっと読んだだけなんですけど、地の文における文体の不一致が気になりました。漢字や助動詞の用法からみて、話題にふさわしい文語よりの書き方を目指されたのではないかと思っているんですが、そうすると、省略や音便が多く、やや不自然さがあります。
漢文訓読調に近づけてみるといくらか読みやすくなるような気もします。

185名前が無い程度の能力:2013/11/15(金) 16:10:47 ID:9uo.fAY.0
>>178
なんというか、公式漫画とかでありそうな、いかにも東方っぽいお話と感じてしまった
後半で現代社会に対するZun史観っぽいパートが入るのも、とてもそれっぽい


>総括にパワー

ここにパワー持たせるだけなら、やるべきことは単純で、
総括に説得力を持たせるために、餓鬼事件の印象を強いものにすればいい

それはどのようにして達成する方向性があるか
この作品で言えば、総括部分で語られる『人間同士の関係性』というものにフォーカスしてシナリオを構築してみる
というのが最も重要なポイントになりえると思われる

今回の作品の場合、主人公霊夢が人間関係の重要さ的なものを実感するエピソードが、
餓鬼に取り憑かれて動けなくなってピンチになったシーンなわけだけど
このシーンにいたる道筋(霊夢が孤独のままに死に直面する道筋)が、
外の世界からやってきた餓鬼が死に瀕したのであろう状況と、どれほど似た状況なのかがわからないため
餓死せず助かった霊夢と、外の世界で餓死した餓鬼、の違いの対比も曖昧になってしまっている
そのせいで、霊夢が助かった要因としての人間関係の重要さの印象が、非常に弱い
にもかかわらず、最後の総括で霊夢が、さも覚りきったかのように、人間関係って重要だよね的なことをモノローグしちゃうとどうなるか
うん、とってつけた感がでてしまってますね
そんなわけで
最後の総括になんとういうか実感がなく、新聞記事の社説のように他人事で終わってるのが惜しいです


じゃあ、どう改善する余地があったのか
これは上記の逆のことをすればいいので

:霊夢が孤独のうちに餓死しそうになるまでの道筋を、しっかり描く
 霊夢が人間関係を否定したりして、魔理沙と疎遠になったりして、その状況になるまでを書く
 できれば霊夢に取り憑いた餓鬼が、孤独死するに至ったであろう道筋と酷似した感じがいい

:酷似した状況の中で、“違う部分”に焦点をあてる
 この違う部分を、まさに総括でもっとも言いたいことである『人間関係』というテーマの象徴になるなにかしらの物事を当てはめる

:霊夢が“違う部分”を取り戻した要因も加える
 例えば、疎遠だった魔理沙が助けに来てくれるきっかけになる決定打になった何かを描く
 ただの現代社会への批判で終わるのではなく、現代社会が抱える問題の解決策を提案する形にすると、後味がぐっとよくなりZunっぽさも増す



>小ネタというかギャグ

無理にねじ込むものではない
そのシーンで見所になっている要素へ華を添えるような使い方なら、ギャグを機能させるために多少の文量を裂くのもいいけど
笑わせる目的のためにだけ、本筋とあまり関係のない文量を裂くのは、あまりお勧めしない
笑いを入れるなら、本筋に沿った中で自然に入れるべし

186名前が無い程度の能力:2013/11/18(月) 06:36:58 ID:MEyByROU0
>>179-185
批評ありがとうございます!

>>179-181
私自身が臆病なので、一々書かないと不安になっていたようです。
全部言わないと駄目なんじゃないかと思ってしまいがち。むしろ全部言ったら駄目なのですね。
後に出てくる部分等加味して、省く所はちゃんと省くということでしょうか。
考えすぎて自滅している所も多々有るようです。

具体的に部分指定して頂けて嬉しいです。
自分でも変だなーと思いつつ、取っ掛かりが今一つ分からず……こうして此処で聞いてみてよかったです。
基礎が足りていないのをひしひしと感じました。
小話等も見てみます。色々触れてくださってありがとうございました。

>>184
音便ですか!あまり気にしていなかったですが、確かにブレてる感じが。
なるほど……漢文訓読も形として考えた事無かったかもしれません
参考にしてみようと思います。

>>185
今見ると確かに漠然と悟り過ぎですね。証拠と比較入れて、もう一悶着といったところでしょうか
考えると止まらなくなりそうで逆に恐ろしい……。
解決策も一ステップとして考えてみると色々出来そうですね、考えてみます。



批評・アドバイス、改めてありがとうございました。

187名前が無い程度の能力:2013/11/24(日) 21:31:41 ID:9OUp7ftw0
SSに入れてもあまり不自然でない二次ネタとかあるかな
リグルでギャグやると大体蹴りを使ってくるから

188道楽:2013/11/25(月) 00:12:11 ID:I30SKEzE0
初めまして、道楽と申します。
拙作の批評・アドバイスをお願い致します。

タイトル「千代鳥」
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/190/1385271996

一人称の文章は何度か書いたことがあるのですが、どうにも毎度雲を掴んでいるかのように手ごたえがなく、「これでいいのか?」と思ってしまいます。
なので、一人称の文章を書く際のアドバイスをもらえればと思います。

どうかよろしくお願いします。

189名前が無い程度の能力:2013/11/25(月) 21:09:00 ID:fN9KhW1A0
>>188
読みました。

特に見所となる場面があるわけでもなく、終始淡々と話が進んでいきますが、
しっとりと落ち着いた雰囲気と安定した語り口だけでも読ませてくれる作品ですね。
ざっと読んだ範囲では目につく誤字脱字もなく、丁寧に整えられた文章です。

-----

一人称についての助言を、とのことですが、少なくとも今回の作について言うならば、
これといって大きな引っ掛かりが生まれるところもなく、高めの水準で仕上がっています。

また、主人公である霖之助の薀蓄妄想垂れ流し系男子という原作設定のおかげで、
普通だとマイナス点の付きがちな思考のくどさや寄り道といったものが完全正当化されていますので、
そういう意味合いにおいても、ケチを付けるのが難しい仕上がりであると言えるでしょう。

とはいえ、ご依頼はこの特定の作というより一人称一般についての話であると読み取れますので、
ひとまず一般論的に注意する点を挙げてみますと、


 ・対象の人物の思考を十分にシミュレートする

  言わずもがなの基本ですが、一人称であるからには当該人物の思考そのものが
  読者に見える 「作品の顔」 になりますので、そこに不自然さがあると大きな躓きになります。

  単純な人物なら思考や描写もストレートに、弱気な人物であれば表現もあまり力ませず、
  くどい人物であれば……という具合に、その人物の思考として自然な流れを心がける。
  この部分をしっかりと詰めておくことが、作品の土台としてその後の段階にも影響します。


 ・文章に書き起こす上での過不足を考える

  人物の思考をシミュレートするのはいいんですが、本当に言葉どおりにそれをやると、
  文章、まして娯楽小説としてはいろいろと情報がいびつで分かりづらいものになりがちです。

  なにせ人間はいちいち他人に解説するために思考をしているわけではありませんから、
  提示しておかなければいけない情報をさらりと流しすぎていたり、
  逆に小説としてはどうでもいい情報をくどくどと考えすぎていたり。

  書き慣れている作者さんであれば、これらの点は草案段階でもいくらか整理されているものですが、
  きちんと腰を入れて書くのであれば、過不足がないかの点検を意識的に行って、
  情報の整理や補完を加えることが必要になります。
  もちろん、それぞれの表現は対象者のキャラにあった方向性で、です。

  今回の作では、上にも書いたとおり主人公のキャラがやや特殊なので、
  この点についてはそれなりに匙加減というかセンスが問われることになりますが、
  結果からみれば上等な仕上がりであると言えるでしょう。

  思考はややくどいし寄り道も多いが、読み物として迷路に入ってしまうほど
  明後日の方向だとか長すぎる脱線はせず、とんとんと場面が進んでいる。
  むしろもう少しばかりくどい考察が入っても原作的にはまだ大丈夫だったかもしれないくらいです。


 ・描写のスタイルを考える

  ↑と内容が少々被る上に、書いていく上での順番もやや前後しますが、
  一口に一人称といっても、完全に思考と同一化した 「没入型」 の表現と、
  手記や語り聞かせのように誰かに思考を伝えている 「記述型」 で大まかな方向性の違いがあります。

  この二つは特にどちらか片方を使わなければならないということではなく、
  またその境界もしばしば曖昧であったりするものですが、
  この二方向の表現の存在を頭に置いておくと、ここはどう書くべきか、で悩む場面が少し減るかもしれません。

190189:2013/11/25(月) 21:10:35 ID:fN9KhW1A0
と、一般論的すぎて即応的な有用性にはやや欠けますが、
上で挙げたようなものが、一人称を書く上での基本的な要素の一片であると思います。

雲を掴んでいるような感覚、とのことですが、

 ・作者自身と対象者の性格の差が激しく、シミュレートに自信が持てない
  →その時その時で最善を尽くせばおk

 ・作者自身がふわっとしたニュートラルな性格の持ち主であり、ゆるふわがデフォルトである
  →そういうもんです

 ・対象者が雲山である
  →コレデヨイ

 ・対象者が掴み所のない人物であり、シミュレートの精度が高すぎた結果作者自身が雲山と化した
  →書き上げれば元に戻るかもしれないので無問題

 ・単に自分に自信がない
  →修造

ざっと思いつくのはこんなところかなあ。
これらの中に正解があるかは分かりませんが、
共通して言えることは、「自信なんてのは続けていく中で自然に身につくもの」 ってな辺りでしょうか。

-----

ご依頼の点からは離れますが、作品の内容そのものについてもう少し意見を言っておくのであれば、

 ・依頼主の元少女
 ・紫さん
 ・すんなり飼われただけで終わった文鳥

これらの要素がやや消化不良、というか活用しきれていないまま尻切れてしまった感があるので、

例えば元少女にちょっとした病の波が訪れて、それをきっかけにして霖之助の心にも小さな波が立ったり、
文鳥が逃げたり逃げなかったりしてそれがまた霖之助の想像や考察や侘び寂びの心情を刺激したり、
それに合わせて紫さんがちょっと小粋なエッセンスを読者の心に残していったり、

というような形で、作品にもう一段二段の深みと情感を与えることのできる余地があったかなと思います。

-----

ともあれ、全体として作者の地力の感じられる良質な一作であったと思います。
迷わず書けよ書けば分かるさ、の精神でこれからもガシガシやっていきましょう。

191名前が無い程度の能力:2013/11/26(火) 01:21:54 ID:F9ZARz4E0
>>188
霖之助の生活の一ページを描けてはいても、物語になってないという感想
なんというか、小説が小説らしい小説として料理される前の素材のような作品

というのも、いくつか要因があるんだけど
:主題(その作品において注目すべき要素)が明確でないため、どの要素に注目して読めばいいか意識を集中できないので、
 全般的に読者の意識が拡散して、自然と各シーンの印象が薄くなる

:主題になりうる各要素(人間の人生と妖怪の人生の差異、とか、人間の人生の瑞々しさ、とか、時の移ろいの儚さ、とか、儚い時の移ろいに対する人間の剛胆さ、とか)が
 十分絡み合ってなくて、相乗効果がないため、それぞれ別々の方向に読む側の意識を持って行ってしまい、一つ一つの要素の印象が薄い

:文章がなんでもかんでも書けばいいという勢いで的を絞らず書かれているので、意識の拡散をさらに助長
 文量は多いが、文量に比例して、伝わってくる内容がどんどん薄まっていく悪循環
 読み終わったあとに残る印象は雰囲気だけ


といった感じなんですが
これ逆に言うと、『小説として加工されてない幻想郷の日常をありのままに描いた霖之助の日記のようなもの』として捉えると、読み応えがある
あえて小説としての完成度を捨てて、幻想郷に暮らす半妖男性の生活っぷりの資料的な何か、みたいな作品を書きたかったのであれば、これはこれで成功してるんじゃないかな、とも思います
この手の趣味に突っ走る姿勢の作者さんは好きです



>一人称の文章を書く際のアドバイス

今回の文章は
小説向け文章としてはNGだけど、『霖之助が日記とかに書いてそうな文章』としては、こんな感じかもな、という感想

一方、小説向け文章として最大の弱点を指摘しておくならば
今回みたいな寄り道過多の文章は、書けば書くほど、内容を伝えるパワーが薄っぺらくなっていく、という点
これをわざとやったのでないなら、どうしてこういう惨状になるかといえば、
そのシーンで何を描けばいいのか、まとめきれてない(あるいは、まとめる意思が最初からない)から、書くものの的を絞りきれずに拡散してしまっているから
これは作品全体で扱う素材をどう料理するかが、予めまとめられてない事に起因している
作品全体で何を描くかが意識できてなければ、当然、それより細かい単位の各シーンで何を描けばいいのかが、効果的に意識できるわけがなく、
さらに細かい単位である文章という単位で、何を書けばいいのか意識できるわけがない
なので、今回言える最大のポイントは、『ミクロの文章を拘るつもりなら、まずはその土台となるマクロな部分から順番に地盤を固めていけ』ということです


また
一人称の文章としてぎこちなさを感じる部分も、ちょっとだけありました
冒頭の
>二月も終わりかけた頃。今日の天気は曇りで、やや暖かい。

終わりかけた頃、という俯瞰した物の見方の言葉のあとで、今日の天気は曇りで、温かい、という没主観的な言葉が、一文内で続くとちぐはぐさが出る
せめてこの一文内ではどちらかの視点の距離に合わせたほうがいい
例えば、後ろの没主観な距離に合わせるなら

 冬が終わりかけているようだった。空は曇っているが、暖かさを感じる。そう、あと二三日もすれば三月。いよいよ春がやってくるのだ。

みたいな感じで
二月が終わりかけて、曇ってるけど温かいのが何を意味しているのか、というのを、最後に補完し、その文章の印象を流さず、確かなものとして刻んだり

ただし冒頭で見られたようなぎこちなさは、後半にいくにつれてなくなっていったので
このへんはちゃんと推敲すれば未然に防げたような気がします

192名前が無い程度の能力:2013/11/26(火) 17:45:44 ID:F9ZARz4E0
>>187
創作物における自然さとは、言い換えると説得力の強さ
つまり、説得力さえ担保出来る土台をつくれるなら、どんな二次ネタだろうが自然になってしまう

実際に、どれくらいの二次ネタを自然に処理できるかどうかは、作者個人の力量次第ではないだろうか

193道楽:2013/11/29(金) 14:11:08 ID:VFmtmXl60
ご意見いただき、まことにありがとうございます。
以前作った作品を改訂する形で投稿した今回の作品ですが、改善すべきところがいくつか見つかり、以前より良い形になったろうと思っていたのですが、こうしてご意見をちょうだいすると、またもう少し改善すべきところがあるのだと教えさせられました。
やっぱり、一人で一年漫才を練習するより、十回人前で芸を披露したほうが上達するという、ビートたけしの言葉は真ですねぇ。
もっと、精進せねばと思わされました。

>>189,190

結論はやっぱり、「まずは書け」ですよね。
自分もそう思っていて、実のところ夏に一ヶ月ほど費やして、そうとう頑張って一人称を書いたのですが、お蔵入り状態になってしまって、良く分からなくなってしまったのです。
だからこそ、過去の作品を見返すことにしたのですが、結果的にはスゴイ勉強になりましたし、こうしてご意見もいただけて嬉しい限りです。
特に最後、

・依頼主の元少女
・紫さん
・すんなり飼われただけで終わった文鳥

の三つあたりは、もう少し活用しても良かったと思わされます。
でも、なぜか気が付かなかった……。
一人でやってると、どうしても視野が狭くなっちゃうんだなって思わされます。
いつか、さらに改良できたらいいなぁっと思う次第です。

>>191

 元にあるのが、夏目漱石の「文鳥」という小品であるということもあり、また自分としても小説として加工しようという考えが希薄で、どちらかといえば霖之助という人物を切り取って浮かび上がらせようとしたものですから、ご指摘としてはあまり小説的ではありません。
 ただ、わりとこういうのを、そそわの読者は許容する傾向があるんじゃないかなという、計算はありましたが、それがどれだけ真実だったかは不明であります。
 小説として書こうとするときは、やっぱりテーマを固く決めて、それに沿って行くのがぶれなくて良いのでしょうね。
 このあたりはもう少し、意識して頑張らないとダメだなぁっと自覚させられるところです。
 一人称としてぎこちなさを感じるという指摘も、あまり意識していなかったところで、参考になります。
 
 お二人とも、貴重なご意見、本当にありがとうございました。

194名前が無い程度の能力:2014/06/20(金) 07:30:59 ID:eE55kL4g0
初めまして、らいじうと申します。
先日、「真実はスープの中」というSSを書きまして、そのことについてご助言いただければと思い、相談にうかがった次第です。

ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/197/1402794189

このSSを書き上げる以前、推敲の段階でも多くの方にご助言いただきました。
そのかいあって、自分でも「面白いものができた!」などと達成感に浸っていたのですが……まあ、見ての通りで、投下してからの評価は思ったほど振るわない。
さて、そうなると気になるのが理由です。
構成や表現に未熟なところがあったのか、あるいは人を選ぶ題材だったのか。
未熟な部分があれば直していきたいですし、人を選ぶならば好かれる要素を取り入れられる箇所では取り入れたいと思います。
どうかよろしくお願いします。

195名前が無い程度の能力:2014/06/22(日) 14:46:02 ID:3lxbDazw0
>>194
このネタをミステリ風味に料理すること自体は悪くないと思うけど
扱うネタの小ささの割りに、ちょっと回りくどすぎるね
そのため、内容が小さいものを、水増しして読まされてる感じがでちゃってるかな
言い換えると88kb中、面白い部分が20kbだけみたいな感じです

もうちょっと具体的に言うと
スープの正体について、ほぼ正解に行き着くまでが、起伏のない機械的な可能性潰しに終始しちゃってる
しかも、読者が読んでる途中に、パッと思いつく可能性だけを潰すんじゃなくて、
じっくり考えないとわからないような詳細な可能性まで、一つ一つ潰してる
読者が気にならないことまで、書き過ぎちゃって退屈になっちゃってるてことですね

この手の、仮説でキャラ動かす→可能性潰し、の連続でミステリ風味シナリオを構成するなら
仮説を追わせる時点で、追わせる強い動機を作って、その動機を盛り上げてから、一気にどーんと崩して仮説を否定し可能性潰す
そういう風に盛り上げられない可能性潰しは、ご都合主義でばっさりカットしちゃっていい
理系の実験レポートじゃなくてエンターテイメントだからね
じっくり考えなきゃわからない可能性とかは、潰すまでもなく勢いで流す
面白くならない部分はご都合主義でぶっとばすのがジャスティスなんです

だから、ほんとにコンパクトに話を纏めるつもりだったなら、
可能性潰しは、どんでん返し的に使う一二個だけに絞って、あとはご都合主義でスープの正体に行き着くようにしちゃってもよかった

196名前が無い程度の能力:2014/06/22(日) 14:46:42 ID:3lxbDazw0
>>195
例えば

①母親の命日について、父親と歴史的大喧嘩した次ぎの日、魔理沙の家に謎のスープ皿が届く。
 差し出し人不明。
 ちょっと怪しいと思いながらも、あまりに美味そうなので、湧き出たスープを飲んでしまう。
 そこに美鈴がやってきて、湧き出たスープを飲むと、藻掻き苦しむ、が、ギリギリ事なきを得る。
 これはやばいものを飲んでしまったと魔理沙が焦る。遅効性の呪いが掛けられた可能性が高い。
 何者かが魔理沙を殺すために、魔法や呪術の類いを仕掛けた皿を置いておいたのだ、と考える。
 だとしたら、呪いのスープ皿を送り付けた張本人を見つけて、呪いを解かせるしか生き残る方法はない。
 怨まれてる相手は誰だろうか?
 父親? いや、まさか、確かに、この世で最も憎しみ合ってると言ってもいいが、いくらなんでも我が子を殺すなんてありえない。
 だいたい、魔理沙を怨む動機がありつつ、魔法や呪術に精通してる相手となると、絞り込まれる。
 パチュリーだ。 
 普段は友人のふりをして陰険な方法で殺そうとしていたなんて、と魔理沙は激昂。

②パチュリーのところへ殴り込む魔理沙。
 だが美鈴の仲介もあり、誤解が解ける。犯人捜索に協力してくれることに。
 パチュリーの魔法により、真犯人が判明。
 なんと、魔理沙の父親だった。
 いくらお互いに怨んでるとはいえ、そこまでしようとは自分は考えたことすらなかったのに、と激昂した魔理沙はパチュリーの話しもろくに訊かずに、飛び出す。

③父親の万屋に殴り込む魔理沙
 店員の制止もきかずに、暴れ回りながら、父親を探すが、どこにもいない。
 なんだかんだ久々に帰ってきた(破壊しに来た)実家で、昔の事を思い出してしまう。
 今日が母親の命日だったことに気付く。
 父は、母の墓に居るに違いない。

④母の墓前で、父親を見つけた魔理沙。
 「スープは、飲んだのか?」と開口一番訊く父親。
 「ああ、飲んだね。ばっちりとだ」と魔理沙はファイナルマスタースパークをぶっ放そうとする。
 それを見た父親は、「そうか、今さら、今まですまなかったなどと言ったところで、許してくれないだろうな」などと言う
 そして、マスタースパークが炸裂する寸前、香霖が全力疾走で登場し、魔理沙を止める。
 実は、パチュリーは魔法によってこの皿の出所まで突き止めていて、香霖のところへ美鈴が事情を聞きにきていたのだ。
 そして、状況を知った香霖が魔理沙を止めに来たというわけだ。
 
⑤スープ皿の正体を明かす香霖
 魔理沙は自然と、なぜ父親がスープ皿を送り付けてきたのかを理解してしまう。
 長年の確執が氷解の兆しを見せ、めでたしめでたし。


みたいな感じで、
スープの正体に近づくためのヒントを揃えるためのイベントや、可能性潰しの一つ一つを、物語上でちゃんと盛り上げてく
面白くならない部分は、「魔法」とかのご都合主義でぶっとばす
そうすると、スープの正体について読者が考えるべきヒント・ポイントが絞られ、なおかつ印象深くなるから、自然と物語が把握しやすくなって、
推理もしやすくなる=ミステリとして面白くなる

197名前が無い程度の能力:2014/06/23(月) 20:43:35 ID:GPeTTJnQ0
依頼あげ

198名前が無い程度の能力:2014/06/25(水) 06:41:17 ID:BFFsAHfk0
折角なので、助言とまではいかないけど
感想がてら思った事を言ってみる。へー、位に見てね。

‹内容›
まず、ちょっと長い気がした。前半はもうちょっと削るというか圧縮しても良いのかなと。
放っておけば害も無いスープに、何故そんなに夢中なの、とも思った。
理由を作るか、犯人説は後半まで残して事件性を保ったほうが良かった気はする。

説話とかを引いてくるのは、凄いけど、どれだけ必要あったかはちょっと疑問。
他の会話だけでも「らしさ」は表現できてた。

香霖が来てからオチまでは少しずつ合点がいって、恐怖感もぐっと来た。お見事。

細かいこと言うなら、「魔理沙が川に落ちた」はもう少しアピール欲しかったかな、全然風邪気味にも見えないし。
親の話については、逆にカーネーションの件から急に前面に出てきて違和感。
無理に考えないで読み進む事もできるけど、引っかかった。初めの方にチラつかせると馴染みそう

スープがリトマス紙的な役割を果たすのは凄い面白いと思う。残念ながら俺はSCPはよく知らないけど
説明もあったし楽しめた。二段三段と明かされていくのは良い驚きが満載。
オチは読んでる間に気づくけど、それでも力ある。

‹キャラとか›
人を選ぶ題材なのは間違いない、東方だと親は人物相関図に殆ど出ない存在だし
それに対するキャラの感情も人を選ぶ。

コメントにもあるけど、魔理沙の性格が不快に達しそうなところもある。
好みの部分もが大きいので何ともだが、個人的には単に下品なのと
理由も大して無く、父親を頑なに嫌だと言いイライラしてるのに
理由有って嫌われてる筈の紅魔館でヘラヘラしてるのが原因かなと思う。

美鈴に父を語らせるためなんだろうけど、魔理沙の不快の方が目立ち気味。
その辺うまく処理すればオチの力は更に倍増したかも。

文章は紅魔館の中がメインだし、話を追う分には十分。
会話多いなーとかは思うけど、変かと言われるとそうでもない。
毒にも薬にもならない感じ。妖精のスープのようだ!

上の方とだいぶ被ってしまったかな

199名前が無い程度の能力:2014/06/25(水) 23:56:35 ID:uoufpzZY0
 ご助言ありがとうございます。
 間延びしている、密度が薄いといったご指摘と解しましたが、耳の痛いところです。
 SCP-348を元ネタとした、「父親の子に対する感情を味に反映させたスープを湧かせる皿」という題材でのSSを書こうとしたとき、それ単体の謎解きだけではネタとして弱いということでいろいろ盛ったみたところ、変にかさばった代物になってしまったのは否めません。

 微に入り細に入る思考ゲームやら蘊蓄やらを楽しめる人ならともかく、それ以外の人には退屈に感じさせてしまうわけですね。
 それすらも楽しませることができれば、たとえば伏線にからんでいたり、ギャグなど単体でも面白くしたりできれば良かったかもしれませんが、それができなければもっと話を圧縮してメリハリを利かせるべきだったのでしょう。

 展開のドラマチックさに不足があるのは、「逃げた結果」でしょうか。
 「毒性の可能性」を強くすれば解明するための切迫感が出ますし、「出所の特定」が早々にわかれば展開も早くなったのですが、そうなると落ち着いて二人で推理することはなくなりますし、複数の伏線を張るのも難しくなると判断したのです。
 しかし、難しいということイコール不可能ではないわけですから、そこが手のかけどころだったのかもしれません。
 読む側の感じる面白さより書き手の都合を優先してはよろしくありませんね。
 何らかのハプニングを挿入することもなく予定調和になってしまった感もあります。

 作中人物たちの友情や父親への想いなどをより強く描き、そこにも面白さを演出する……この点にも、単に「ラストを盛り上げるための伏線」以外の意味を持たせられなかったようにも思えます。

 「魔理沙の風邪気味アピール」「カーネーションの件から親の話」の違和感については、むしろ聡い人には違和感を覚えるように設定したつもりでした。スープの効果の伏線を狙ったわけです。
 が、どうやらその狙いは外してしまったようで、もう少し種明かしを劇的にするとか、おっしゃる通り関連する要素をチラつかせるなど考えに入れておくべきでした。

 魔理沙のキャラと周りの反応については……まあ、自分が好きなんでしょうね。自分勝手、直情径行、裏表無しの人間が、少々のいざこざを挟みながらも生温かい交流をする、というようなのが。
 身近にそういう人がいるからでしょうか? でも、考えてみると、その人を非常に嫌っている人も普通にいるわけです。この魔理沙のキャラを嫌う人が出てくるのは想定しておくべきでした。
 想起するのは「草子ブックガイド」や「いつかティファニーで朝食を」のamazonでの書評です。主人公の考えや行動に賛否両論あるのですね。それが味ではあるのですが、大勢に好かれるには障害にもなっている。拙作も同様かもしれません。いろいろ考えてみます。

 改めてご助言ありがとうございました。今後の創作に生かさせていただきます。

200名前が無い程度の能力:2014/07/05(土) 23:59:35 ID:19SlHjL.0
以前にもお世話になりました、営内者と申します。
再び、ご指導のお願いに参りました。

作品集197 姉殺コロ
ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/197/1403348866

コンセプト:姉という名の自分を縛る圧力からの開放
意識して力を入れたポイント:姉を殺す直前の葛藤と達成感、寂寥感
アピールポイント:フランの魅力の発掘

これらが上手く機能しているかどうか、自分ではどうにも判断出来ません。
書きたいことは書き切った、とちっぽけな満足感を得てはいるのですが、それが自分の世界だけで起きている勘違いなのではないかと戦々恐々とする日々です。
面白く、そして読んでいただけた方の心に後味の良い重圧がかかるような作品を仕上げたいと思っております。

ここはいい、ここはダメだなどの忌憚ない意見、どうぞよろしくお願いします。

201名前が無い程度の能力:2014/07/06(日) 13:05:32 ID:PyuBwfe20
>>200

:コンセプトが実現できてるかどうか

主人公を縛る姉という存在が、客観的に説明、あるいは間接的に表現されているが
読者へ実感を伴わせるようなエピソードがないため、感情的にはついていきにくい
「姉がむかつく奴」なのか、と読者は頭で理解できても、
感情的に、「こいつ殺してえ」みたいな感情や、
「あ、これなら殺されてもしょうがない」的な感情はおこらないってことです

主人公の感情にフォーカスした物語だけに、この部分を感情レベルではっきり読者へ伝えられてないと、中途はんぱすぎるかなあ、といった印象

姉への憎悪が、読者にとって頭でしか理解できてないとどうなってるかっていうと
後半で、その憎悪を下地にして描かれる主人公が姉へ対する複雑な感情を出したとしても、やはり読者にとって実感が薄い、ということになってしまう。

コンセプトとして成功してる思う部分は、文章とのマッチング。
ドライな雰囲気の文章を、本来はじめじめしたお話に組み合わせることで、おどろおどろしさを浮き彫りにしてる印象。
副次的な作用として、気味が悪くどろどろしすぎそうな内容に、ほどよく読みやすさを与えてる。



:姉を殺す直前の葛藤と達成感、寂寥感

主人公の憎悪ってのが、前記の通りに読者にとって実感薄くて、想像するしかない感じだから
その憎悪を下地にして描かれる葛藤や達成感というのも、なんだかふわふわしちゃってるね

静寂感、という点に関しては
この演出の意図としては、葛藤している主人公が、葛藤に行動を遮られる自分を振り切るために
心を冷やす
この心を冷やすという主人公の心情を、強調して演出するためのものだと思うんだけど
やっぱりこれ、主人公の憎悪が下地になってるものだから
そもそも、主人公の憎悪に実感がないと、やはり空振りしてしまう感じではある
だが、演出の方針自体は間違ってなくて、主人公の憎悪に実感が伴っていない、という部分で残念になってしまってるだけ


:フランの魅力の発掘

東方キャラの中でも、フランほど印象の強い設定を持つキャラは珍しく
また、フランほどキャライメージが、人によってばらばらなキャラも珍しい
つまりは、読者にとって、「フランのここが好き」って言う部分が、おそろしいほどに魅力のベクトルがバラバラなんです
だから、それのどこを強調するかの取捨選択が難しく、選択したとしても、多くの読者にとって「これ俺のフランと違う」となってしまう
個人的に、物語の核心を左右するサブキャラとして書くのが、一番めんどくさいキャラだと思ってる

というのも、このくらいのコンパクトな文量だと
メインじゃないサブキャラとして登場させた上で「俺の思ってるフランと違う」感じのフランに説得力を持たせて読者に提示するのが難しい
ましてや物語の核心に触れる行動さるて「俺の思ってるフランと違う」となってしまうと、メインストーリー自体が説得力なくなってきたりもする

だから、もしほんとにフランの魅力っていうものにもフォーカスするつもりだったなら
フランの役回りを、主人公の姉への憎悪に、共感するものとしての存在として、主人公の憎悪に実感をだす大黒柱として使いつつ
主人公と仲良くなることや、主人公に協力する動機についてなんかで、フランを掘り下げて、キャラをしっかり確立させるとよかったんじゃないかなと
「このフランはこう言うフランです!」っていう部分に説得力もたせるかんじ

202名前が無い程度の能力:2014/07/07(月) 23:30:41 ID:j5V.YCeQ0
>>200
読ませてもらいました。

精読の時間は取れなかったので、誤字脱字コーナーは割愛。ざっと読んだ限りでは大丈夫でした。
内容についてもこれと言って目につくような粗はなく、すんなりと良く纏まっている一作だと思います。
ただ、御自身で提示された目標と照らし合わせて見てみると、
全体的に今一歩という点が多くなってきますね。

-----

まず、上の方も書かれていますが、物語の中核たる姉への憎しみ。
これを印象付ける段取りが上手く踏めていません。

情報としてはきちんと提示されていますが、
フランさんとの会話を通して文字通り「提示」されているだけに近い状態で、
感情移入と呼べるほど読者の意識を引き寄せる展開や描写にはできていない。

これはまず第一に、単純に主人公がオリキャラであることからくる難しさが1つ。
情報的、思い入れ的にゼロからのスタートであるオリキャラの場合、
必然的にキャラクタの背景を読者に植え付けていかなければなりません。

この時点である程度の情報量(→文章量)が要求されることが確定しますが、
構成の妙や文章力によって読者の興味を失わせずにそれを達成しなければならない。
今作のような文量では、(二次創作でなくとも)容易ではない命題です。

-----

その点についてもう少し掘り下げてみると、地の文の語り口の影響があります。
この作では、「〜である」「〜なのだ」系のやや説明寄りの客観視点が用いられていますが、
この視点で描かれる流れというのは、どうしても語り手という板一枚を挟んだ表現になりがちです。
言ってしまえば、常に作者が読者に対して言い聞かせ、読み聞かせをしているような形式なので。

するとどうなるかというと、読み手の姿勢が受け身になるんですね。
積極的、あるいは無意識的に自分で場面や心情を想像していくのではなく(感情移入)、
地の文(→語り手、作者)が与える情報を追っかけて読み解いていく形になる。
この作のように、掛け合いによる情報の提示が多い場合では尚更です。

それなりの長さのある「普通の」作品であれば、
そういう形式であっても物語を続けていく中でじわりじわりと読者を馴染ませていけるわけですが、
一般的な分類ではかなりの短編である今作のような話ではそうはいかない。

結果として、登場人物の心情に寄り添うという状態に至らないまま山場に至り、そして越えてしまいます。
その山場である刺し合いのシーンはなるほど確かに注力したのが感じられる出来なんですが、
そこまでが淡々と進んだ影響で、その成果をちょっと生かし切れずに終わってしまった印象です。

203202:2014/07/07(月) 23:31:17 ID:j5V.YCeQ0
じゃあそういう場合にどうすればいいんだろう、と考えてみると、
第一に目を付けるべき点はやはり視点の取り方、描写の取捨選択による読者との距離の詰め方です。

一例として、創想話のオリキャラものではおそらく有名どころだと思われる「中秋」を挙げてみます。

死に場所を探してあちこち歩きはじめる、という一応それなりに重たい土台で主人公は出発するわけですが、
しかしその出発点とは対照的に、単純なまでにカラッとしたそのキャラクターは
ひたすらテンポよく小気味よく行動を進め、読者に難しい思考を要求せず自然に彼の視点/思考に寄り添わせている。

行く先々で起こるちょっとしたイベントの一つ一つはこれといって捻りもありませんが、
とにかく無駄なく淡々と話を進め(二次創作にありがちな、必要以上に原作キャラを褒めたり解説したりも少ない)、
それでいて途中のワンポイント(剣術関係)では一歩踏み込んだ、しかしやはりくどくない描写で
主人公と対戦相手を引き立たせつつ、そして最後にはスッと爽やかな結論にストンと落としてくれる。

あまり多くない文章量で、ゼロからスタートするキャラクタに読者を引き込んでいくという観点では
非常に王道的、素直にストレートに結果を出せている作品だと言えるでしょう。

-----

さて、じゃあ今作もそういう風にやれば良かったのか? というと、それがそうはいかない。
今作はその中秋のようなカラっとしたキャラクタのお話ではありませんから、
何も考えずに単純に一人称視点なんか使おうものなら間違いなく評価は今よりダダ下がっていたでしょう。
知らない人の後ろ暗い内面を一人称で読ませるなんて、二次創作でなくとも無理ゲーですからね。
上の方も触れておられますが、距離を置いた語り口だからこそ読めるタイプの話、というものは確かにあります。

しかし、じゃあ今作はあの三人称説明系の語り口で良かったのかと考えると、
やはりこの文章量で主人公の心情にしっかり寄り添わせるという観点からは難しいのも実情です。

このような説明系の客観視点というのは、例えば推理ものやミステリーのような
キャラクタの心情よりも場面の状況や仕掛けについて読者に考えさせるタイプの物語には適していますが、
今作のような内面が主題の話では、先に書いたように「作者の語りの押し付け」になってしまう。

短い文章量ですんなりと読者をキャラクタの視点に寄り添わせようと考えるなら、やはり強いのは一人称。
その上で、視点や描写は可能な限りシンプルで自然なものに留めつつ状況を動かしていかなくてはなりません。
そうしないと、作者から与えられる「説明」を聞くのに思考リソースを割かれたり、
いつまでも似たような後ろ向きの思考を読まされて「もういいから」と逆に心情が遠ざかってしまうので。

204202:2014/07/07(月) 23:32:03 ID:j5V.YCeQ0
んで結局どうするんだよ、という話ですが、こういう場合に求められるのが構成の妙と文章力です。

・姉の存在を枷に感じている妹、それでもとりあえず共に生きていた姉が非業の死を遂げる
・どう歩いてもすんなり真っ直ぐとは行かない状況で、何をどう選んで行動するのか
・その妹と共通項のあるフランさんの存在、彼女をどう絡ませていくのか

大雑把にはこのような素材があるわけですが、これらの要素をどう配置して、
どの部分からどのような流れ、そして文量で読者に提示していくのか。
提示するとしてどこまで提示するのか、伏線めいた形で部分的に出せる要素はあるのか。

で、さらにそれを一人称でやろうと考えると、いわゆる文章力そのものも求められてきます。
無駄な描写や不自然な解説はそれだけで読者の思考を妨げますから、
フランさんに対してもあくまで一般人の視点からストンと腑に落ちる形で出番を与えていく必要がある。

作者視点でイベントを配置して流れを整えて終わりではなく、
「これをここにこう書いたら読者の意識はこっちに向く」を脳内でシミュレート(超膨大)して、
それらの「障害物」の間を縫うように道筋を作っていくことが求められる。

こういうのを理詰めでやろうとするの、超難しいです。超難しい。
自分でここまで書いてて「んなこと言われてサッと出来るなら誰も苦労しねーよ」と嘲笑いたくなるレベル。
元からそういう話が得意な人か、あるいはよっぽど「ビビッと来た!」で書くのでもない限りは無謀でしょう。

205202:2014/07/07(月) 23:32:45 ID:j5V.YCeQ0
難しい難しいで話を終わらせてしまってはいかにも机上の空論ですので、
少しでも具体的にするべく、無い知恵絞って構成例を出してみます。

・一人称
・スタート地点はフランとの会談、最初のブロックが「姉を殺したい」で終わるところは同じ。

・翌朝(あるいは回想)で姉との日常生活。
 ここでは姉も妹も取り立てて悪人にせず、少し「根の深そうな何かがある」と仄めかす程度。
 ただ、妹自身は既に乗っ取りを確信しているので、読者には実姉への憎しみと見せかけて
 実は姉を食った妖怪への憎しみという形でちょっとした伏線あるいはミスリードを仕込める。

・再びフランとの会談。実姉への心情を少しずつ強めて読者に提示していく。
 ただしここでも会話を多くしすぎず、「〜という話をした」系の描写で情報をシンプルかつ少量に。
 この辺りから飽きられる危険が強まるので、フランの対応や台詞にも文章力を注いで掴みを続けたい。

・再び姉との生活場面。短いがちょっと決定的な出来事を配置し、殺害を決心させる。
 この辺で「姉が何か普通じゃない?」と読者も思う程度にはヒントを出して掴み継続。匙加減難しい。

・フランと最終会議。他のEX娘は出さなくてもいい。武器はいっそ自分の羽のアレをむしって渡す。尖ってるし。

・対決。緊迫感の出し加減はそこまでの雰囲気や書き手の好みでだいぶ変わる。
 互いにいろいろ喋るのは構わないが、不自然な解説モードにならないように注意。

・まとめ。寂寥コースかすっきりコースか、どういう路線を重視するかはそこまでの雰囲気次第。
 紅魔館側の描写は……入れるの難しい。別れ際のささやかな仕草や台詞で読者にだけ伝わるものを配置できるか?

というような流れが、「一人称視点で構成する場合」の枠組みの一例でしょうか。
こうやって箇条書きすると、実に大したこと言ってないですね。
これで上手くやるとすると……構成ってか文章力頼みになるなあこれは。指針になってねえ。

シンプルに短い描写で分かりやすく、かつキャラクタを強く印象付けていく、
という観点ではやはり古い時代の物語なんかが参考になると思いますが、
この辺は個々人の嗜好に左右される部分も大きいので、
自分の好きな作品(の一人称もの)なんかを再研究してみるのもいいかもしれません。

-----

で、申し訳程度に最後に触れておきますが、フランさんの魅力については……今作の構成では難しいかな。
結局「物分かりの良い便利なお助けキャラ」という役柄しか与えられていないので、
うんカッコいいね! という以上の印象付けはおそらく無理でしょう。
キッチリやろうとすると紅魔館側でも物語を入れないといけなくなるので、文量的に収まりません。

-----

何だか無駄に長々と書いてしまった気がしますが、これは別に出来が悪かったからではなく、
求めているものがそれだけ難度の高いものなんだと捉えてください。
最初に書いた通り、今作は今作として良く纏まっていると思います。

206営内者:2014/07/12(土) 15:58:47 ID:2phT0wxc0
>>201
ご意見ありがとうございます!

姉への憎悪に関しては、いきなりオリキャラの心情をやっても読者の最後まで読むハードルを上げるだけだろうなー
と、間接的な描写に留めたのですが、今指摘されてみれば、確かに本末転倒な方法だったかもしれません。
葛藤や達成感にずっしりと重いのものを感じて欲しかった身としては、やはりマズいやり方でした。

>フランを掘り下げて、キャラをしっかり確立させるとよかったんじゃないかなと
これも指摘されて始めて気がついたのですが、確かに役回りだけに終始してフランの掘り下げがズッポリ抜けてますね。
主人公の理解者・お助けキャラとしてのフランを描写したかったのはありますが、それだけで終わってしまっている。
う〜ん、難しい……


>>202
ご意見ありがとうございます!

一人称に関しては、仰るとおり登場人物の恨み辛みが骨子に来るので避けました。
私自身、オリキャラの暗い一人称の二次創作を最後まで読むかと聞かれれば、少なくとも面白いよと他人から勧められるまでは手を付けないだろうなーと思ったので。
ただ、それなら、導入部分だけでも性格付けを面白愉快なものにしてクリアすれば良かったかな〜とも。

構成例、なるほど会談と日常生活を交互に出して、それぞれの情報を補完しあったりするのですね。
最初、会談の数はもう少し多かったのですが、飽きられたら嫌だな〜と一回にまとめてしまいました。
ホントは、ここでフランやオリキャラの交流や掘り下げをするつもりだったのに、後のフォローが中途半端になってしまった。
そして文章力……これは精進するしかないですね……次の作品は一人称で攻めてみようかしら。


たくさんのためになるご指摘、ご指導本当にありがとうございました!
またお願いすることもあるかもしれませんが、どうぞその時は再び忌憚ないご意見、どうぞよろしくお願いします!

207名前が無い程度の能力:2014/07/28(月) 21:50:09 ID:jvRLn.Os0
小悪魔がパチュリーの魔法の失敗で世界観が違うパラレルワールドに飛ばされるっていう
ネタを思いついたんだがそそわにはそういった類の作品が少ないのが気になるね
この手のネタは文章だと伝えづらいし、キャラもメイン以外は別キャラ(ほぼオリキャラ)化の恐れがあるからかな

208名前が無い程度の能力:2014/07/28(月) 22:11:27 ID:jpkaEXCY0
小悪魔RPGっていうのが

209名前が無い程度の能力:2014/07/29(火) 11:45:36 ID:k/GQqJiE0
>>207
要するに異世界ものってことだと思うけど
そもそも、異世界ものっていうジャンル自体が、小説のジャンルとしてほんの一握りでしかないこと考えれば、ふつーだと思うぜ

ただ、技術的な話しでいえば、
オリジナルの世界を創らなきゃいけないってのは、手間が一つ増えるから
書くのがめんどくさいジャンルであるのは間違いない
ふつーの幻想郷や現代入りとちがって、読者と共有されてる情報がなくて、ゼロから世界を伝えなきゃいけないから、
ふつーなら省ける部分を書かなきゃいけないから、文量嵩むし、構成にも一工夫の手間が増える

とまあ、文量の効率が著しく悪いから、
そんな効率悪い方法論をとってまで、やらなきゃいけないストーリー・ふつーの幻想郷じゃ表現できないストーリーってどんなのよ?
となると、原理的に限られてくるという

210名前が無い程度の能力:2014/09/21(日) 05:13:30 ID:.bNV1OAY0
東方キャラや幻想郷に興味のある人が集うサイトなのに
舞台が幻想郷外に切り替わっちまったらなあ
幻想郷の外で暮らしてた頃の話や、秘封倶楽部を書きたくて必要に迫られて〜ってなら分かるが
わざわざ幻想郷内にいるキャラを余所の世界に飛ばすのは悪手としか
筆力にすげー自信あるなら好きにすればいいけど

211名前が無い程度の能力:2014/10/25(土) 09:02:19 ID:4.m1OIy60
中ボススレと5ボススレから派生したシリーズ小説です。
ttp://www.pixiv.net/novel/member.php?id=5378158
よろしくお願いします。

212名前が無い程度の能力:2014/10/27(月) 12:23:12 ID:1M7h4oMo0
>>211
やりたかった事としては、東方キャラを使って、プリキュアっぽいお約束的魔法少女ものをやりたかった、って感じなのかな?
そのネタ自体はおもしろいとは思いました。

ただ、どこをおもしろい所・見所にしたかったのかは、ちょっとわからなかったかなあ
ネタは提示されてるんだけど、料理されてないかなあ
炊いてない米と、酢と、生きた魚をまるごと出されて、「ほら、寿司だぞ、食え」って言われるような感じだねw


この手のネタをやるなら、見所にするべき部分、料理の仕方はスタンダードなのだと主に二つだと思うんだけど

一つは
東方キャラが現代世界で魔法少女をやる、という部分に、何かしらのおもしろみを与えること
例えば、このキャラが、こんな役回りやらされるのかよ、みたいな奇抜性や
この役回りには、あのキャラしかいない、と思ってたら、予想以上にばっちりはまっててかっこいい、みたいなカタルシス性
そういう要素が盛り込まれてるかと言えば、
なんていうか
プリキュアのキャラ名を、適当に東方キャラに代えただけみたいな仕上がりにしかなってないのが残念

もうちょい魔法少女の設定や、各キャラ付けをがんばって、
"こんな"東方キャラが"あんな"魔法少女になるなんて! みたいなおもしろみを発生させられるようにがんばってほしかったなあ、と、思いました。


もう一つ、見所にできる部分としては
ストーリー自体で魅せること
魔法少女として東方キャラが戦っていくこと自体に、ドラマ性を与えてることだね
けど
この点から見ても、ほんと、東方キャラをやっつけ気味に魔法少女にしました的なやっつけ展開しかないのが残念

なので、
東方キャラが、どんな動機やいきさつで現代社会で、魔法少女として戦わなければならなくなってしまったら、興味深い展開になったのか
そこをじっくり考えてみると良かったんじゃないかなーと、思います


とりあえず細かい部分を指摘しだすと、いっぱいありすぎるけど
その前にまずは
上記の通り、このネタをどう料理するかっていう、土台の部分のプロセスから抜け落ちちゃってる感じだから、そこ考えてもらわないことには、どうにもならないかな、と思います。

213名前が無い程度の能力:2014/10/28(火) 23:15:55 ID:CKWGwUvw0
>>212

貴重なご意見ありがとうございます。
連載自体は続けるつもりですが、コメディタッチに行きたいと思います。
アドバイスがあったらお教えください。

214212:2014/10/29(水) 12:59:49 ID:PXHfe.cs0
>>213
アドバイスとしては212で書いた通りで
明確に見所として打ち出せる部分をつくってこうってのが最優先ですね。
これはコメディだろうがなんだろうが、ジャンル問わず基礎工事みたいなもんです。

で、このネタの根本的な部分ってどこかといえば
東方キャラが現代社会で魔法少女として活躍するところ、ですよね
まずここをおもしろいネタとして成立させなきゃいけない

そのための方法論として、提示した例が
キャラ付けと、物語としてのドラマ性を与えること
何故そういう方法論になるかといえば、
小説って漫画と違って、キャラを描こうとしても、文字だけだから、原理的な説得力がないんです。

例えば

 現代社会で魔法少女になった早苗 

これ文字だとイメージはわくかも知れないけど、これだけじゃネタには昇華されない
だけど、絵だと、魔法少女になった早苗っていうのは、絵にした時点でそれ自体が説得力があるから、ネタに昇華されちゃうわけです。

だから、文字だけで勝負する小説というメディアにおいては、まさにこの手のネタは
キャラ付けとドラマ性があってこそ、初めて説得力を発揮してネタとして成立すると思ってください。

というわけで、
まずは次のことを考えてみてくださいな

:早苗が魔法少女として生きることに、どんな動機があったらおもしろいのか・興味深いか・楽しいか
 これを考える基準としては、物語全体として、何を描きたいのかを、明確にして
 早苗にどんなテーマを背負わせるのかを決めればおk
 
 
:その動機を持つ早苗に対して、他のチルノや、椛が絡むとして、どのような絡み方をすればテーマが引き立つか
 どういう風な流れでテーマをいじっていったら盛り上がるか・興味ぶかいか・楽しいのか
 そのいじる流れにそって、最適なキャラ付けをチルノと椛に対して行う


とりあえず
ここら辺から考えて固めていってみてください

215名前が無い程度の能力:2014/11/01(土) 20:11:31 ID:unKxFamM0
>>211
うーんこの
自分が硬め好きなのもあるけど、いかんせん雑すぎる
コメディタッチをただ雑に書いた文だという認識してるなら、一度うまいコメディの人のを読んだ方が良い

216名前が無い程度の能力:2014/11/02(日) 01:44:44 ID:A80tdf6A0
>>215
おすすめのコメディ小説は何かありませんか。

217名前が無い程度の能力:2014/11/02(日) 02:36:56 ID:eP06L7.o0
>>216
実は215書いたあとすぐに例示しようと思ったんだけど、コメディかつ「三人称視点」ってのに心あたり無いことに気づいたんだよね
一人称視点のギャグ作品以外でそこまでやわらかい文体はそうそう見ないし、俺も薦めないし(露骨な論点ずらし)

218名前が無い程度の能力:2014/11/02(日) 02:52:38 ID:eP06L7.o0
連レスで申し訳だが、設定や展開も強引すぎるから、一度ジャンル問わず色んな作品読み込んでから出直した方が早いかなぁ
アドバイスする側もそっちの方が楽そう

他作品を読む(なるべくガチ系のを読んだ方が基礎は身につく ギャグは見かけた細かいテクニックなどを頭に入れておく)
書きたい内容、展開を箇条書きにする
上記のを違和感無く動かせる設定を決める
全体の内容、個々の展開からそれらを繋ぐ話と流れを考える(=プロットを組む)
文章を書く 余裕があれば細かいテクニックも差し込む

「書きたい!」ってのが一過性のものじゃなければ、この辺はなるべく意識せんとなぁ

219名前が無い程度の能力:2014/11/02(日) 06:44:27 ID:13Ox3Swk0
個人的には火浦功が鉄板だが、元ネタ知らないと多分笑えないだろうし、いかんせん元ネタが古くてなあ
東方SSなら、はむすたさんをオススメしておく
「四十六人の霊夢と、一人の普通の魔法使い」とか短編で切れ味良い

220名前が無い程度の能力:2014/11/02(日) 10:43:55 ID:0cr6q.VE0
このテーマで戦争系ss書こうと思ってます

第一陣営
幻想郷の秩序を守ろうとする陣営
通称「幻想郷連合」
霊夢・紫・神子・神奈子・幽々子・映姫・すわ子(すみません漢字わかんない)
藍(ただし途中から第二陣営に)
橙・小町・妖夢(ただし途中から第三陣営に)
などが所属
途中から永林なども加わる
村人などの支持30%、妖怪などの支持10%、妖精などの支持10%

第二陣営
体力・魔力・科学力・頭脳などが優れていて、
幻想郷を支配しようとする陣営
通称「月の帝国」
月の人達(ただしうどんげは途中から第四陣営に、
てゐは途中から第三陣営に、永林は途中から第一陣営に)
レミリア・咲夜・燐・空(ただし途中から第四陣営に)
などが所属
途中から藍なども加わる
村人などの支持5%、妖怪などの支持20%、妖精などの支持15%

第三陣営
八雲政権の政治に対し不満を持った者たちの陣営
通称「自由連合」
フラン・さとり(ただし途中から第四陣営に)
などが所属
途中からフラン・橙・てゐ・小町・妖夢なども加わる
村人などの支持25%、妖怪などの支持25%、妖精などの支持25%

第四陣営
魔界の住民とそれに協力して世界征服を狙う者たち
通称「魔法少女連合」
魔理沙・パチュリー・アリス・早苗・
ルーミア・チルノ・大妖精・こいし
などが所属
途中からうどんげ・レミリア・さとり・燐・空なども加わる
村人などの支持5%、妖怪などの支持15%、妖精などの支持20%

第五陣営
ある1人の戦士。物語中盤から出現。
突然現れて戦闘に加わり、戦闘が終わるとどこかに消える。
中盤辺りまではしゃべらない。真の目的は不明。
通称「闇の戦士」

221212:2014/11/02(日) 12:31:32 ID:207GPEaw0
>>220
これはどういう方向性の物語にするつもり?

222名前が無い程度の能力:2014/11/02(日) 15:02:51 ID:0cr6q.VE0
>>221
幻想郷を支配しようとする「月の帝国」が攻めてくる
「幻想郷連合」は対抗の為戦時体制を整える
そこで八雲政権はいろいろな政策をとるが
増税・生活規制・徴兵などの政策に耐えかねた者たちは
「自由連合」を結成し、より良い生活を手に入れようとした
そうして3つの勢力がしばらく争ううち
戦前から長い間差別を受けてきた魔界の住民たちは
「魔法少女連合」を結成し、やがて魔界の住民以外の人々も受け入れて
勢力を拡大する
そして戦争がどんどん激しくなる中、ある1人の戦士が現れる
その人物は突然現れて戦闘に加わり、戦闘が終わるとどこかに消える…

最後に笑うのは、果たして誰か…


これ以上はネタバレになるので言えません
あ、あくまでこれも>>220も予定で、むしろ予定と違う部分が多いかと
それと一部修正
フランは第四陣営→第三陣営、第四陣営には魔界組が入りますが
一部は途中から裏切ります
それとここに書いたのとは別に多くのキャラが陣営をシフトします
どう動くかはここには書けません

223名前が無い程度の能力:2014/11/02(日) 18:05:29 ID:dxUHzvMQ0
>>222
どのへんで総代騎士出てくんの?

224名前が無い程度の能力:2014/11/02(日) 18:33:08 ID:0cr6q.VE0
>>223
総代騎士ってなんですか?

225名前が無い程度の能力:2014/11/02(日) 18:36:06 ID:eP06L7.o0
>>220
>>222
ちゃんと各勢力と流れが決まっててよさげではある
この手の大規模なスケールのもの書くときは、物語の起点や展開のための設定が重要やね
原作の設定だけだとどうしても無理があるから、キャラ設定や歴史なんかの捏造を積極的にやって補わんとね
ついでにオリキャラアリみたいだから、戦士さん以外のキャラでがんがん補いにいっても良い

自由度と難易度は比例やと思うからがんばてにー

226名前が無い程度の能力:2014/11/02(日) 18:40:55 ID:kS82fhggO
>>220>>222
こういう系のSS書くなら、幻想板の長編AAスレで不定期更新されてる
東方妹紅伝にも一度目を通すといいかも

確か東方AA纏めで過去の話全部見れるはず

227名前が無い程度の能力:2014/11/02(日) 20:41:15 ID:207GPEaw0
>>222
ざっとあらすじ読ませてもらって、試金石になりそうなとこが、まずは二つ
 
第一段階として、読者の共通認識としての幻想郷に、月が攻めてきたというシチュエーションを
どれだけ説得力もたせらえるかってところだね
幻想郷住人が争うのを書くのがメインで、月はどうでもいい感じであったとしても
最初のこの土台の説明がしらけるものだと、その上に乗せるものが、ぜんぶわざとらしいものになる。
ここはどう処理するつもりか考えてあるかな


第二段階として
各勢力が互いの命を奪い合うほどの戦いをする動機付けについて
これが二つ目の試金石

争いの展開そのものを見所にする物語なら、ここが緩いと、おままごとになってしまう
どうしてかと言えば、所詮は小説なんて作り話なんで
読者が共感・反共感できるような動機で、争わせないと、物語上で何が起きても、心は動かない
キャラが何人死のうがどうでもいいわ、誰が勝っても負けてもどうでもいいわ ってなっちゃうわけです
主人公を限界しない群像劇であるなら、勢力の数だけ、共感・反共感できる動機付けが必要になる

以上の二つをクリアできれば、とりあえずは物語として形にはなりそう

あとは、争いを通して何かを描くのか、それとも争いそのものの展開自体をエンターテイメントとして特化させるのか
あるいは、両方を達成するのか、明確に意識しておくといいね

228名前が無い程度の能力:2014/11/04(火) 03:04:41 ID:lnE3pSyM0
ふむふむ

229名前が無い程度の能力:2014/12/05(金) 21:37:58 ID:Fz2ky4Og0
ふむふむ
でも残念ながら作り始めるのは何年後になるかわかりません

230道楽:2015/01/15(木) 21:19:22 ID:fmUK47Vw0
お世話になります。
小説の批評を受けたいと思います。
お時間のあるときで結構ですので、ご感想をください。
お願いしたい作品は、次になります。

東方創想話 作品集No.203
「コミケに参加した秘封倶楽部」
ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/203/1421323613

全然小説が書けなくなってしまいました。
上手く書こうとする意識を捨てて、とにかく、思うに任せて書きました。
そのため、拙いところが多くあると思います。
正直、話が膨れてしまい、私自身も混乱してしまうので、区切れそうなところで区切りました。
一人では満足に話をまとめることができない未熟者ですが、お力添えいただき、どうにか少しでも良いものを書きたいと願っています。
何とぞ、ご協力のほど、よろしくお願いします。

231名前が無い程度の能力:2015/01/16(金) 04:29:47 ID:QD0RS9.s0
一番読者が多い投稿板ってどこ??
「お前が面白いSSを書けば、どこだろうと読者が集まってくるはず」
という返しは無しの方向で

232名前が無い程度の能力:2015/01/16(金) 12:12:36 ID:gE1E3sOk0
>>230
あからさまに変なとこでぶつ切りになっちゃって、いろいろ中途半端だね。

序盤でメリーと蓮子の将来設計的なお話が提示されて、
それの線のシナリオを引っ張っていく柱になるのであろう繭子が提示されて
つまりこの作品は、メリーと蓮子の進路をめぐるお話がメインになっていくのかな、と思ったら
コミケいって、いじられて、終わり、みたいな。
これほんとは、コミケをきっかけにして、メリー達が自分の進路についてどうこうするストーリーだったのを、強引に序盤部分だけ抜き出したんじゃないのかな?

そのせいで、同人SS定番のネタである【キャラを特殊なシチュエーションでいじって楽しむ系】の短編コメディとしては、余計な設定が目立って文量かさんで読みにくなっちゃってるね。
設定も、お話に活かされてればいいんだけど、ほんとにキャラを説明してるだけ、みたいなかんじで終わっちゃって、ほとんど無駄になっちゃってるのが残念。


とりあえず、【キャラを特殊なシチュエーションでいじって楽しむ系】のコメディとして完成度あげるなら
次の点を考え直したほうがいいだろね


①『メリーと蓮子がコミケに行ったら、何が面白いのか?』というのを明確にする

 二人が売り子をして、メリーこっそりコスプレさせられるだけで、ほんとにそれって面白いの?
 これ自体はそこまで面白いことじゃないと思うんだけど、この作品の見所らしい見所って、ここにしかないんだよね。
 つまりメインの見所自体が微妙だから、もうちょっと、これぞ、というものを考えてみよう、ってことだね。

 :どんな理由で、二人がコミケで売り子をすれば面白いのか
  あるいは、しなければならなくなってしまったら面白いのか

 :その理由でコミケに二人が挑む場合、どんな覚悟や心理状態で挑むと面白さが引き立つのか

 :実際に二人がコミケに挑んだ結果として、どんなイベントが発生すると面白いのか

 :そのイベントに対して、二人がどんなリアクション(展開)をすれば面白いのか
  あるいは、どんなリアクション(展開)を強いられると面白いのか

 :結果としてその発生したイベントは、どのように決着すればカタルシスがあるのか
  そのカタルシスを生むために必要な要素を、どこにどのように構成すればいいのか?


② 設定を語るなら、それも見所の面白さのために利用する。

 :キャラ設定や世界設定を語るなら、その設定を活かしたエピソードを使って、面白さアップに貢献させる
  
 :エピソードに活かせない設定語りは、読者が読んでも印象に残らないから、何も書いてない空白と同じ効果しかない
  でも、実際に読むときはそれに対して意識を向けさせられるために、展開が間延びして面白さの密度が薄まるだけの害悪になる
 

主に、この二点から、作品を見直してもらうといいんじゃないかな、と思いました。



  それと最後に

  思うに任せて書いたら、その後で「自分が何を書きたいのか」を見つめ直すべし

  結局の所、何が書きたいのか
  それを意識できれば、「書きたいもの」という目標に向かって、「実際に自分が書いたもの」を最適化させていく道筋が立てられる
  逆に言えば、何が書きたいのかを明確にせず、暴走してるだけだと、いつまでたっても目標には到達できませぬぞ。

233231:2015/01/16(金) 18:49:52 ID:h8eV5FPc0
>>232
それができないんだって、最初から言ってるじゃん

>>230
ならば、こう考えてみるのはどうだ?

――――神主「秘封倶楽部はここまでで終了、続きは一切ありません。また、二次創作等でこの物語に続きを考えることに私は同意しません」

このように宣言されたなら、お前ならどう思う?
お前はきっとこう思うだろう


>>230「そんな酷い! 秘封倶楽部はもっと続いていいはずだ!」

>>230「蓮子だってメリーだって、やりたい事や、まだ見ぬ世界にもっともっと飛び込みたかったはずだろう!」

>>230「彼女たちの想いを、何で遂げてやろうと思わないんだよ! このクソ神主!!」


……二次創作というものは大概、このような熱情が抑え切れなくなった時に現れるものだ
お前だって、SSを書き始めた最初の頃はそういった、はち切れんばかりの熱情を持っていたんだろう??
それが無ければSSなんて面倒なものを書こうとは思わない

もう一度よく思いやってみろ
蓮子が、メリーが、一体何をしようとしていたのか
何を想い、何を願い、どのような望みを叶えようとしていたのか

それがはっきり見えた時、お前の筆は蘇生するだろう

234231:2015/01/16(金) 19:11:37 ID:h8eV5FPc0
それと重ねて聞くけど、読者の多い投稿板ってどこよ?
深夜も速報も過疎気味で同じヤツしか感想残してくれないし、vipはエラー続きで書き込みできないし
俺の700KBのSSはどこの命蓮寺に御供養奉ればいいんだよ

235名前が無い程度の能力:2015/01/16(金) 23:21:34 ID:muvzi88U0
>>234
>>1

236道楽:2015/01/17(土) 22:30:21 ID:/LmcRHOk0
>>232

ありがとうございます。
改めて考えると、設定を掘り下げていくべきだと思えます。
進路のお話のように、難しくても興味深いような物語を作っていくべきということです。
楽しいお話は、なんというか、聞いているだけでも無理そうな気がしました。
本当に自分が表現したいものは何か、改めて考えてみます。

>>233

コメントありがとうございます。
実は焦って、書かなくちゃと無理やり奮い立たせたようなところがありました。
それでは、二次創作として魂が宿りませんよね。
本当に表現したいものを表現する……原点に戻って、考えてみることにします。

237232:2015/01/18(日) 02:33:53 ID:7znKp22M0
そっか
読ませてもらったときには、楽しいお話になるのかなーとか思いながら、いろいろ展開を妄想してました。
でも言われてみれば、>>232で書いた①と②は、抽象的過ぎて、ピンとこないかもね。ごめんなさい。
そんなわけで①と②を実践するとこんな感じかナーというシナリオの具体例も考えてみました

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

クラブ活動にかまけて、将来のことなんか、なんも考えてない蓮子
何か決めなきゃいけないとはわかっていても、特にやりたい職業があるわけでもなく
漠然と、特にやりたくもない職場に就職しなきゃいけんだろうなーという現実から、目を逸らしていたいお年頃

一方、メリーは卒業後に日本に残ってやりたい仕事を決めていた
その事を、ある日、蓮子は知ってショックを受ける
しかも、何をしたいかはまだ蓮子にだけは秘密だと言うのだ。
自分と同じ立場だと思ってた親友が、一足先に大人になってしまったかのような感じ。

焦る蓮子は、自分も何か夢ややりたい仕事を見つけたいと思うも、何も思い浮かばず、悶々とした日々を送り、八つ当たり気味にメリーと大喧嘩して、秘封倶楽部解散の危機
そんな時に事件発生。

なんと、メリーの両親の事業が失敗し、メリーの下宿費用どころか、学費すら払えなくなってしまったのだ。
当然、メリーは母国へ戻らなければならなくなってしまう。
そうなれば、メリーが考えていた進路もおじゃんになり、彼女の夢は潰える。

どうにかしてあげたいと思いあれこれと奔走する蓮子。
とにかく学費と下宿代だけでもどうにかすれば、メリーの夢を叶える手伝いはできる。
でも、そんなお金、簡単には作れないし、蓮子の家庭事情的に親にも頼れない。

そんな時に、二人の耳にある話しが飛び込んでくる。
「コミケという場所では、アマチュアの漫画家が、数百万単位でもうけたりもする」

素人が漫画かくだけで、数百万? こんなぼろい話しがあったとは! と
まるでコミケというものを知らない二人は、ならば自分たちも! と飛びついてしまう。
二人ともいろいろと追い詰められて、冷静さをなくしていたのだ。

それまで漫画なんて書いたことなかったくせに、見よう見まねで書く二人
メリーは自分のために必死に努力してくれる蓮子に心を打たれる
そして、メリーは自分がやりたいと思っていた卒業後の仕事を、蓮子にうちあける。
それはなんと、蓮子と一緒に企業を立ち上げたいという夢だったのだ。
まだ具体的なプランが決まっていないから、なんとなく言うのが恥ずかしくて蓮子に言えなかったのだ。
そうして二人は喧嘩していたことも忘れて、親友に戻っていた。

だが、完成した漫画は……
当然の事ながら、書いた漫画はソードマスターヤマトばりに酷い出来だが、当人たちは自信満々
最初は金儲け目的だったとはいえ、いつのまにか漫画を楽しんで書いている自分に気付く蓮子
どうにか締め切りに間に合い、無事に印刷までこぎ着けたが、ここで新たなトラブル発生

発注部数を一桁間違えたのだ。
一千部のところを、一万分も刷ってしまった。
悪いことに後払い契約だったので、刷り終わった当日に請求書が来て、二人は目玉を飛びだたせる。
だが、払わないと品物を受け取れず、コミケで売りさばけないが、そもそも一万部分の印刷代など払えるわけがない。

「売れれば印刷代なんて元とれてすぐお金できるんだから、ちょっとやばいところからお金借りてでも印刷代払えば良い」
と、やばい金融業者から、自分たちの体を担保に借りてしまう二人。
危ない橋を渡らずに済むように、漫画を書いたつもりだったのに、それよりやばい状況にいつの間にか追い詰められてて、いよいよ後がない。
絶対に漫画を売らねば!

238232:2015/01/18(日) 02:34:29 ID:7znKp22M0
ところが、無名の初出場サークルの同人漫画なんざ、売れるわけがない。
サークルスペースにうずたかく積まれたままの段ボールタワーに愕然とする二人。
じっとしてるだけじゃ、漫画売れずに、人生終わる。
積極的に自分たちの漫画を宣伝して売らないと、と一念発起。

ダメもとで、周りのサークルやお客さんなどに営業しまくる二人
どん引きされたりもしたものの、事情を知って漫画を買ってくれる人もそこそこ居る。
そうしてるうちに、親身になってくれるサークルが現れる。
コミケ特有のオタ同士の仲間意識や、お祭り的一体感の中で、彼らとふれあううちに、蓮子もメリーも思い知ることになる。
心からコミケというものを楽しんでる彼らが、どれだけ本気で同人漫画を書き、作品を愛しているのかなどを。
そして
ちょろい金儲けの手段としてしか同人漫画を捉えていなかった自分たちが、いかに浅はかだったかを痛感してしまう。

それでも、自分たちが書いた漫画は、少なくとも自分たちでは本気で面白いとおもって書いたものだ。
これを書いていたときは、ただ純粋に、他の人にも読んでもらいたいと思って書いていたのも本当の気持ち。
このまま余らせてゴミにしてしまうのは絶対に嫌だ。
一人でも多くの人に読んでほしい。
そう決意を新たにした二人に、サークルの人たちは、コミケ会場で開催されるコスプレアニソンカラオケ大会に参加することを勧める。
そこで良い成績をだした上で、ステージで二人の漫画の宣伝をすれば、もっと売れるというわけだ。

衣装を借りて、コスプレアニソンカラオケ大会に出場する二人。
気合いを入れてはっちゃける蓮子は一回戦敗退するものの、恥ずかしがってだだをこねるメリーが、なんと決勝に進出してしまう。
そして、いよいよ優勝が決定するか、というところで、さらなる事件が発生。

なんと、コミケ会場がテロの標的になってしまったのだ。
テロリストは単独犯だが、爆弾をもっている。
蓮子とメリーは運悪く人質にされ、一室に閉じ込められてしまう。

人質がいるため警察も手を出せない。
もう漫画が売れないどころか、爆死するかもという瀬戸際の二人。
ところが、メリーは閉じ込められた部屋の中に、『境界』を見つける。
もし、これを開く事が出来れば、境界の向こう側を通って、逃げられるかも知れない。

だがいったいどうやって開けるのかなんて、わかるわけがなく
蓮子は、いつものクラブ活動の調子で、キバヤシばりのとんでも推理を展開
部屋の中にあった小物や、ビックサイト内の部屋の位置、近くにあったサークルの作品傾向などから強引に理屈をくっつけて、境界を開くための結論を導く
それで導かれた結論は、『うら若き乙女同士がキスをすると開く』というもの

さすがにあほらしいと思ったメリーだが、蓮子の目は本気
どうせ死ぬなら、その前に――などとメリーは考えてしまってる自分に気付いて、デレて、チュー
なんと、これでほんとに境界が開いてしまう

境界の向こう側を走る二人は、元の世界へ戻る境界をみつけ、そこへ飛び込む。
すると、戻ってきた先は、なんとテロリストの真ん前
オワタ、と思った二人だが、それ以上に腰を抜かしてるのがテロリストだった。
その隙に、二人はツープラトンジャーマンスープレックスを決めて、テロリストをノックアウト
晴れて、時のヒロインとなる。

NHKの全国生放送で、蓮子とメリーが気絶したテロリストを引きずりながら、ビックサイトから出てくるところが放送されると
コミケにきていたオタたちは一斉に気付いた。
「あ、この人ら、コスプレカラオケ大会で自分たちの漫画の宣伝してた奴らだ。テロリストを殲滅する女子大生の書く漫画ってどんなだろ。めっちゃ気になるぜ」と。
こうして、次の日には、蓮子の元に、漫画の注文が殺到、見事に一万部が完売御礼となる。

事件のほとぼりが冷めてしばらくしたある日
蓮子の様子がこれまでと違って、なにやら忙しそうにしてることに気付くメリー
どうやらクラブ活動以外にも、打ち込むことができたようだ。
どうしたのかと、ちょっと心配になりつつも蓮子に訪ねてみると、こう答える
「実は、漫画書いてるんだ。今度は、ガチでね。良かったら、メリーも一緒にやんない?」

こうして蓮子にも夢が出来ました。めでたしめでたし。

239名前が無い程度の能力:2015/01/18(日) 18:32:10 ID:ca8i0kL.0
>>220第一話


「お賽銭来ないかなー」
「そのうち来るんじゃね?じゃ私はキノコ採ってくるぜ」

日常的な幻想郷で、ある事件が起きる。
ところで、この時幻想郷各地では・・・

例えば、三途の川。
映姫と小町のところで起こっている日常的な事。
小町をはじめとする映姫の手下が、仕事をする。
映姫がそれを監視する。
小町たちは、不当な長時間労働や映姫の言動などには不満を持っていた。
小町をはじめとする多くの者が、映姫に対しいつか復讐したいと思っていたが、
その機会を見つけられずにいた。

「いつか復讐したいと思っているが、その機会を見つけられずにいる」
そういう者が、たくさんいた。
紅魔館にも、永遠亭にも、その他多くの所にも・・・

他にもいろいろな出来事が起こっているが、全部紹介しているとキリがないので、
これくらいにしておこう。

さて、話を戻そう。
霊夢たちがいつも通り生活している時、突然魔理沙が倒れた。
霊夢が駆けつけてみると、銃弾に撃ち抜かれたような傷があった。
霊夢はすぐに紫の所に魔理沙を運んだ。

紫は言った。
「これはきっと月の刺客の仕業ね・・・急いで戦時体制を整えなければ・・・」

紫たちは、急いで戦時体制を整えた。
何の前触れもなく始まった大異変。
だがそれは、ただの大異変でなく、幻想郷の常識までも覆すような特殊な異変だった・・・



すみません僕ほんと初心者なのでひどい出来です
こんなのでも第二話書いて良ければコメントしてください

>>237>>238
すばらしいですね! 完成が楽しみです!

240名前が無い程度の能力:2015/01/18(日) 19:46:06 ID:lA8Hdjzo0
おもっクソ横からランスで申し訳ないし
混乱するならスルーでいいけど道楽さんって剣戟が上手かった気がする
ややこしかったらスルーしてください


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板