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ライトノベル総合

1どるき:2009/11/07(土) 09:24:00 ID:WzPGfqK.
The 男爵ディーノ掲示板のノリでライトノベルを語りたい人とか
とにかくライトノベル総合

808スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/02(日) 16:27:47 ID:Lo9YSlPU
タイトルは「二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む」だったな、単行本はまだ1巻しか出てないみたいですけど個人的にはかなり気に入りましたw

809ito:2016/10/02(日) 18:46:58 ID:xG.aPi8U
面白くないのも含めれば結構ありますねー >召喚されて魔王に

勇者として呼ばれたものの嫌になってって流れのものから
最初から新たな魔王として呼ばれたとかって感じのものまでいれて
こっちはこっちで分派として一ジャンルになるくらいには見ます

人は多いんで「ありきたりな異世界召喚ではなく変化球を」と考えて
結局ネタが被ってありきたりになってきた、みたいな状況になってる気がします

810レト:2016/10/02(日) 18:52:29 ID:hElrqMRI
やる夫スレでもいくつか見かけました

811タイツマン ◆qCreO8cZxQ:2016/10/02(日) 19:53:24 ID:JMrCr2BE
オーバーロードなんかはまさしく主人公が魔王になろうとする異世界召喚系ですね。
あと、主人公の能力がカンストしている無双系でもあったり。

812もにゃら:2016/10/03(月) 01:25:24 ID:OC.uUlQ.
女性向けでは、本来は変化球だった悪役令嬢物が主流になった感がありますな

変化球を投げようとしたらアイデアが被って結局ありがちになる

いや、悪役令嬢物は単にみなが2引目のドジョウ狙っただけがもしれませんが

悪役令嬢物:マンガやゲームで、ヒロインをいじめる悪役に転生して没落する運命を覆そうとする系統の話

813スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/03(月) 06:10:04 ID:Lo9YSlPU
アニメ版では、弱いものいじめが大好きな悪い冒険者を退治したりと魔王というよりはダークヒーローっぽい感じでしたねアインズ様

814ほだか:2016/10/03(月) 06:52:56 ID:VY3l/keE
なんか昔PSPで一作目のラスボスが次作品の主人公っていうSRPGをやった気がする>召喚されて魔王

そういえば小学生のころドラクエ2の隠しルートで王子が他の国を滅ぼしていくEDがあるって
友達に嘘付かれたことがあったなぁw

815スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/03(月) 06:58:03 ID:Lo9YSlPU
魔王モノが割とメジャーになりだしたのって、やっぱり「まおゆう」あたりからなのかなぁ

816フーガ:2016/10/03(月) 12:07:01 ID:DvUNlRyA
まおゆうって結構古いイメージだけど、2010年スタートだから化物語とかSAOよりは全然最近なんですね。
読んでみようかな〜

817膾炙:2016/10/03(月) 18:09:16 ID:hH8.5Eik
>>815個人的に魔王モノの祖はディスガイアかなあと思ってます。
当時のアレはすごく斬新だった

818スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/03(月) 18:46:51 ID:Lo9YSlPU
>>817 膾炙さん
確かに……あの頃、主人公が悪魔の悪魔モノとかそういうのは結構あったけど「魔王モノ」ってほとんどなかった>ディスガイア

819八尾狐:2016/10/03(月) 19:32:20 ID:B2txnRFY
昔、SFCでダークハーフっていう魔王が主人公(の一人)ってゲームがありましてね?
エニックスからの発売で当時はそこそこ話題になったんですけどあっという間に忘れされれましたね

そういえば、ライブアライブもある意味魔王ものになるんですかね、あれ……

820スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/03(月) 19:50:51 ID:Lo9YSlPU
あったあった、確か魔王側で始めると「魔王は高貴だから宝箱なんて開けない」みたいな事を言い出して宝箱を開けなくなるんですよねw>ダークハーフ

821wktk:2016/10/03(月) 19:53:03 ID:.BYH12Es
ライブラライブはですねあれ突き詰めると「人の心が最も恐ろしい魔だ」というありふれたテーマなのにそれだけでは
断じてない深みがあるんですよね…

822もにゃら:2016/10/03(月) 22:41:53 ID:OC.uUlQ.
アスピックですな

魔王アスピックを倒して拐われたお姫様を救いだして、結婚しようとしたら王様はいきなり約束を反古にし、街の人間も恩を忘れて勇者を野良犬のように追い払おうとし…

ぶちきれた勇者は魔物の残党を集めて王国に攻め入り姫を拐って、かつて攻略した魔王城に帰還

そして気がつく。自分の姿が、かつて倒した魔王アスピックの物になっていることに

823感想下記:2016/10/04(火) 00:40:58 ID:OBbiT.b.
マイナーですがウォークラフトⅢのアーサス王子も悪堕ちして魔王になりましたね

彼の場合は
エリート王子として軍に参加

進軍した先で敵軍の策略で一般人がゾンビに

キレた王子が敵をぶち殺すために強大な力を持つ魔剣を手にしてリッチキングに転生

リッチキングになって敵をぶち殺したのはいいのだが人間と敵対する存在になる

自分の王国を滅ぼす

自分の師匠たちをぶっ殺す(リッチキングになる前も自分の方針にケチつけられてご立腹だった様子)

と上記のようにテンプレ悪堕ちルートを展開しています

ちなみに魔神英雄伝ワタル2ではシバラク先生という主人公の良き師匠が悪堕ちします、キツイっす(素)
ちなみに広井王子のレッドが関わる作品は異常にキャラが悪堕ちしてる気がします
サクラ大戦とかガリバーボーイとか広井王子は悪堕ちフェチなのか…(困惑)

824もにゃら:2016/10/04(火) 01:13:25 ID:OC.uUlQ.
>>823
シバラク先生は闇の魔力のこもった弾丸だか矢だかに撃たれた結果なんで悪堕ちとは違うような…

なお、作戦失敗して処刑されかけた少女を庇ったりと、闇堕ちしてもある程度の良心や義侠心はあった模様

825感想下記:2016/10/04(火) 01:19:19 ID:OBbiT.b.
>>824もにゃらさん
確かに違いますね
洗脳系の悪堕ちですねー
洗脳系は元に戻ること前提でする場合のほうが多いから別ジャンルですね
子供心に信頼していた人がああなったのはショックだった…悪堕ちしてからキビキビ働くってどういうことやねんwww

あとスーパービックリマンっていう作品でもヒロインが洗脳系悪堕ちしていたなぁ

826スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/10/12(水) 07:30:41 ID:Lo9YSlPU
なろう系小説って「奴隷市場と奴隷の娘」というシチュも割と定番っぽいですけれど、そこが話題にされる事ってあまりない感もありますな

827ゆうまお:2016/10/17(月) 20:31:08 ID:slHMF61A
◆黎明の書 まばゆき綺羅の陰に

前巻がスペクタクル巨編のクライマックスな内容だったので、燃え尽きた後の気の抜けた事後処理になってテンションが落ちるのかなって思ったけど、
前巻と違ってミステリーサスペンス的な陰気な面白さがあって、これまた読んでいて良かったと思わせる一冊でした。

今回は貴種(吸血鬼)の王が住む巨大な宮廷内で、繰り広らげる愛憎と謀略に翻弄される主人公イオアンと従僕のラウル。なんせ味方だと思っていた王様がラスボスで良からぬ事を考えて、主人公達を籠絡して利用しようとする。
一見気の良い変わった王様ってのも、目を付けられるとやっかいだなあって思う話でした。やたら人間尊重するし、貴種を嫌うから、最終目的は大体予想が付いていたのだが、主人公の味方なのか味方の振りをして虐めてるのかが凄くもどかしかったなあ。
ある意味「前巻の悪魔イリヤ」のような分りやすいバケモノより、陰険で対抗しようが無いよなあ。そして、ラストのあの決断は呆れる。作者が長くなりそうで飽きたから物語りを放り出しかかと思ったよ。
もう少しやりようはあったし、宮宰が可哀想だよなあ。王様に厳罰を与えて欲しいラストでした。

短編の方は物語りの補完をするだけの内容なので、そこまで面白くは無かったが、アイーシャ(女吸血鬼)があそこまで凄惨な目に遭うとは思わなかった。あと百合キッスがありましたw
いやあ、ホモ&レズで耽美な小説ですなあwもう慣れたけど映像で観たらゾッとするだろうなあw

ホモレズな耽美な部分のマイナス部分をプラスに変えるぐらい面白いストーリーなんで、機会があれば読んでみてください。
次回が最終刊ですか。楽しみに待ってます。人間の世に移行するにしても、性急すぎる第五巻でした。

828ゆうまお:2016/10/26(水) 20:12:23 ID:slHMF61A
◆恋するタイムマシン

穂瑞沙羅華シリーズの第5弾(「神様のパズル」を入れると)。である。
1作目「神様のパズル」で宇宙を作ろうとして、全人類を破滅させる危機を引き起こした、引きこもり天才女子高生「穂瑞沙羅華」が、
今度は「タイムマシン」を作ろうとして、また宇宙崩壊の危険な実験や主人公の綿貫さん達に大迷惑を懸ける小難しいラノベっぽい話でした。

いやあ懐かしい「粒子加速器むげん」とか量子コンピューターとかネオピグマリオンとか、「神様のパズル」を読んだのがかなり前なので、懐かしくて涙が出ましたw
映画はラストの盛り上がりがイマイチだったけど、それなりに楽しめますから、そちらを試し観為てみるのもいいと思います。

今回の話も半分分けがわからなかったので、雰囲気で物理工学の専門用語を読み飛ばしました。陽子と電子の絡み合いとかスピンとかルミノシティとか量子のゆらぎとか宇宙のひも理論とか、なんとなくしか分らないから、もっと易しく解説してくれって何度も思いました。
須藤っていうアニメオタク学生が観てるアニメは「シュタインズゲート」かな。あのアニメが最初に行う実験がメールを過去に送るんだけど、この小説でも題意一段階として信号を過去に送る実験をします。その理論が2カ所で速度差を付けた陽電子・電子の絡み合いの間には高速を越えた伝達があって、それをりYぽうするとかって分る?俺には分りませんw
一方ラブコメの部分もあって、そっちはラノベっぽいと言うかちょっと物理工学の専門的な話に比べちょっと感情表現が稚拙な感じがした。

ラストがちょっと盛り上がりも乏しくダラダラとして長いなあって感じたけど、タイムマシンを真面目に今の科学で作ろうとしてるのは楽しかった、読後にちょっとだけ頭が良くなった気にさせてくれる面白いシリーズだと思います。
今回はまだ続いてたんだって言う懐かしさで最後まで読んでしまったけど、次回作はもっと事件性の高く、どんでん返しや謎の助っ人が活躍してくれるものを期待してます。
それにしても今回は、位置エネルギーは低い綿貫くんのひらめきや発想が結構活躍してたよね。

829ゆうまお:2016/10/26(水) 20:18:10 ID:slHMF61A
訂正
この小説でも題意一段階として信号を過去に送る実験をします。その理論が2カ所で速度差を付けた陽電子・電子の絡み合いの間には高速を越えた伝達があって、それをりYぽうするとかって分る?俺には分りませんw

この小説でも第一段階として 信号を過去に送る実験をします。その理論が2カ所で速度差を付けた陽電子・電子の絡み合いの間には光速を越えた伝達があって、それを利用するとか・・って分る?俺には分りませんw


失礼しました。

830ゆうまお:2016/11/06(日) 02:50:39 ID:slHMF61A
◆レディ・ヴィクトリア 新米メイドローズの秘密

いやあ面白かった。ヴィクトリアシリーズの第2巻なのだが、1巻がヤングアダルト向けだとすると、この2巻は完全にジュブナイルでティーンズむけでした。
作者によると、1巻は主人公以外の登場人物紹介の外伝でプロローグ・2巻目が女主人公ローズ登場の本編スタートらしい。
舞台はイギリス・ビクトリア朝時代のロンドン。行方不明の兄を探しに田舎から出てきたローズはメイドとなって働きながら休日を使って兄を探しに治安の悪い地区へ行くのだが、そこでアヘン絡みの貴族の大騒動に巻き込まれる話です。

さて感想だが、ちょっとハードな世界名作劇場かって感じですか。この作者の話の持って行き方、表現にはいつも感心する。前にも書いたが、参考資料やら取材の量が半端ないから、話に深みや説得力があるというか、読んでいて色んな意味で勉強になる。
それから、恥ずかしい話だが、主人公の生い立ちや決意や心情が心にしみ、さりげない感動で、2回ぐらい泣いた。フィクションなのに、みんな苦労してるんだなあって泣けてくる。
多分この本を読んだ後だと、ゆるふわアニメのメイドとかメイド喫茶のファッションメイドなんか、白々しくて醒めてしまうだろうなあw当時のメイドって大変大変な仕事なんだよなって思う。まあ、メイドだけでなく、貴族以外は生きるのが大変な時代だったんだろう。

あと、厨二的な設定も大盛りで、アニメ「黒執事」にちょっとだけ雰囲気が似てるかな。そういうのが好きな人にはお勧めかな。なにせ超人的な侍女や頼りになる執事・従僕・探偵や館の未亡人(1巻では主人公)など出てきますから。
そして主人公のローズが結構お転婆で行動力があり、ザ・フッラパーガールってかんじですなあ。

次回はロンドンの日本人村の殺人事件で日本人が出てくるらしい、楽しみだ・・けど、「黎明の書」の最終刊も早く書いてねw
アニメにしたら面白いだろうなあ。

登場人物
ローズ・・・新米メイド。口癖は「この家の住人はどこか変。」
ヴィクトリア・・・貴族で未亡人。貴族としては変わり者。
シレーヌ・・・侍女。頼りになる謎の女。裏社会に強い。
ディーン・・・執事。元軍人で争いごとに強い。
モーリス・・・従僕。インドの少年で、剣を使ったりする。
ベッツィ・・・キッチンメイド。気のいい少女。好奇心旺盛なおしゃべり。
早耳ビル・・・したたかなアメリカの探偵。シレーヌに気がある?。情報通で意外とジェントリメン。

あと、親族でヴィクトリアを貶めようとする貴族がいたけど、名前を忘れましたw読みやすいからお勧めです。

831真ナルト信者:2016/11/06(日) 08:30:03 ID:???
age

832ぺんぼー:2016/11/15(火) 21:50:11 ID:LZpvKveU
クトゥルーオペラってまだ発行してたんですなー
朝日ソノラマ版は全巻読破しましたけど

833d.s:2016/11/19(土) 19:20:50 ID:eIAfqPZU
ゴブリンスレイヤー読んでる人いますか?

834ゆうまお:2016/11/26(土) 00:28:43 ID:slHMF61A
◆雨の日も神様と相撲を

漫画「スパイラ推理の絆」や「絶園のテンペスト」の原作者が執筆した相撲好きな神が住む奇異な村に越してきた少年の奇妙な体験を描いたジュブナイル。
まるで、「おおかみこども(略)」みたいな少年向け長編アニメの原作を読んでるかのような雰囲気の小説でした。

最初、読み始めてすぐに、両親があっけなく事故死するのですが、物語を面白く動かしやすくするためなんの躊躇い無く不要な者を消去する、または少年の冒険物に扱いづらい両親の枷を除くため切り捨てるそんな作者なのかなって感じて、
失敗したかなあってかなり落胆させられました。そして、両親を亡くしてたった2週間で立ち直り、生きていこうとする前向きというかドライな感じの少年描写に、違和感感じまくりであまり好感が持てませんでした。
ただ、導入部は気に入らなかったのですが、カエルに相撲を教えはじめ、殺人事件が起こる辺りから、なかなかに読み応えが出てきました。それゆえに両親のあっさり死の導入部が残念。

もう一つ気に入らなかったのが主人公の性格ですか。
謙遜しすぎて否定しすぎて返って嫌味な性格と言いますか、少年っぽくない、人生諦観や悟った風な考え方、カエルに食べられる事も他人事な妙な腹の据わり方、とにかくこの主人公あまり好きでは無いですね。アルドノアゼロのいなほ君と言えば分るでしょうか。
それでいて、頭が良くて何事も最後は上手く解決してしまうスーパーヒーローっぷり。それで「僕はそんなに凄くないですよー、当然の成り行きですよー」ってやっぱり嫌味としかw

さて嫌なところは全部吐きだしたので、あとは褒めます。
相撲好きにはたまらない、歴史や色んな技、そしてこの小説独自の新技も出てきます。またこの村の闇の部分とかカエル様の正体とか喪なかなかに面白かったですね。
そしてカエル様からのヒントによって殺人事件の真相が解明していくところ、ラストの現代社会とむ関係でいられない神様達の苦悩と考えさせられる部分もあり読後感はまあまあ良かったです。
劇場用長編アニメ化に向いた小説だと感じました。

835ガフ:2016/12/01(木) 01:30:11 ID:dHwqNv5Q
○ハリーポッターと呪いの子
ヴォルデモートに子供がいたりハ―マイオニ―が黒人だったり、一体どういうことだってばよサスケェ…

○ニンジャスレイヤー
主役の世代交代が上手くいった作品というのをあまり知らないのだが、大丈夫だろうか

836ゆうまお:2016/12/06(火) 18:49:32 ID:slHMF61A
◆晴追町にはひまりさんがいる ー恋と花火と図書館王子ー

ひまりさんシリーズ第2弾である。が、どっちかって言うと主人公の「ハルチカ」君シリーズと言った方がしっくりくるけど、某吹奏楽部アニメと被るので駄目かなw
内容は日常の謎に春近君が巻き込まれ、クリーニング店のパートの人妻「ひまり」さんと飼い犬’サモエド犬)の有海さんが優しく解決する、ほっこりストーリーです。

某未亡人の管理人さんの漫画とは違うと作者は最初に断ってあるけど、結局「管理人さーん、好きだー!」じゃねえかw
体の弱い王子や70歳のおじいさんに本気で恋する大学生、強面の幼稚園園長やた色んなキャラが上手くかみ合っていてなかなか楽しくて切なくて暖かい小説でした。
前読んだ本が「カエルの神様」の村の男性作者の話で、この本は「白い犬が守り神」の町の女性作者の話で、男女の感性の比較も出来てその点も興味深かったです。

ファンタジーとして考えると、ひまりの夫で民俗学者の「有海」さんは、何らかのアイテムを発見して、ひ弱な王子を救うために「守り神の犬」になる呪いを受けて、七夕の日だけ人間に戻れる、って感じかなあ。
結局、謎は謎のままで、春近くんの片思いが実るのかどうかは保留。続きがあれば是非読んでみたいかなあ。

あと、長崎出身だから「有海(有明海)」なんだろうなあw
サモエド犬に日常の謎に年上の美人といえば「骨」大好きなアニメを思い出しますね。

837ゆうまお:2016/12/14(水) 20:05:07 ID:slHMF61A
◆屋根裏の美少年

美少年探偵団シリーズの第3巻である。若者に超人気の西尾維新って事で下手な感想を書くとファンに怒られそうだが、正直な感想を書きたいと思う。

キャラや設定や言葉遊びはさすが人気作者で凄く熟れていました。ただ謎の解答がねえ、物足りないというか、ちょっと考えればわかっちゃうというか。
何故人物を描かなかったのかの謎は、まどろっこしいというか、分かりにくいというか、何か無理矢理こじつけた感があるというか・・・。

2回ぐらい読み返して、人物を描かなかった理由がようやくわかった(作者を●●するあまり、モブを●●●●なかったんだね)けど、スッキリはしなかったなあ。
あと、ライバル校の札槻さんはスーパーマン過ぎない?何でもお見通しの神(筆者)の様な存在で、美少年探偵団でも勝てなそう(2巻を読んでいないけど、一応2巻で勝っているらしい)。
都合良すぎる展開だが、面白くなくは無いので、片手間にするりと読めて且つ楽しくなれるのはライトノベルの本来のあるべき姿かもしれない。

巻末に凄い量の西尾維新の小説の宣伝があって、講談社に愛されてるなあって少し笑った。
「悲鳴伝」がこんなに続刊がで照るとは思わなかった。「物語」シリーズもまだ続々出てくるみたいだし、これ全部読むの大変だなあ。

とりあえず、掟上さんがゲストで出てくるそうなので、「美少年探偵団」シリーズだけは読みたいと思います。

838わんのねこ:2016/12/16(金) 17:54:46 ID:AbW3Sq56
ヒーロー文庫って主婦の友社だったのか・・・。
一人くらいその辺り考慮して普通のおばさんが主役のラノベを
書いてくれないものだろーか

839ゆうまお:2016/12/26(月) 20:09:17 ID:slHMF61A
◆君と時計と雛の噓

<君と時計シリーズ>の最終巻です。主人公以外にも2人もタイムリープする人がいるから、一見ややこしいのだけど、タイムリープする条件がそれぞれ決まってるのでそこまでややこしくなかったってのが味噌ですね。

主人公達はなんとかッ世界の繰り返しや人間消失や避けられない運命の死をかいひするべく4巻にわたって悪戦苦闘します。なかなかの力作でした。
結局、世界は20回近く繰り返してしまうので、10回同じ世界を繰り返したヒロインの一人なんて頭が狂うだろうなあって思いましたw

正直、面白かったです。特に千歳先輩の推理力、判断力、寛容さはこの本の世界の神(作者)レベルですね。まだもう一人のヒロイン雛美未の噓つきっぷりには、怒りとともに辟易させられましたw
お前噓ばっかりついて、本当に解決したいと思ってるのか!って何度も思いましたね。またもう一人のヒロイン芹愛は主人公と話しもしたくない嫌われっぷりで、クソ面倒くさいですw千歳先輩が神で無かったら解決しなかったでしょうね。

少しだけ疑問と不満を書きます。まず、千歳先輩が超推理過ぎるところ、これはまあ仕方が無いですね。誰かが名探偵じゃないと同じ時間の繰り返しという密室人間消失&殺人の謎は解けなかったでしょう。またそこが厨二的でおもしろいところですし。
次に、余剰時間消費と人間消失と雛美がこの世界に持ってきた時間の関係。これがイマイチ納得できません。まあ、SFタイムリープ物にはよくある作者が決めたルール、格闘物で言うところの気合いで色んな技を出せるみたいな疑ってはいけないルールなんでしょうけどね。
そして、簡単に自殺してしまう主人公達。いくら時間が戻って生き返るからって、電車に飛び込んだり飛び込み自殺が簡単に描かれすぎです。時間が繰り返しすぎて頭のネジが緩くなった、いやぶっ飛んだと考えて納得させましたがw多分消える雛美より自殺しなければいけない他の二人が辛いんじゃ無いかなあw
それから、絶望したときタイムリープするルール。時間が過去に戻り助かる、ハッピーエンドのための自殺と分っていて、絶望するでしょうか。多分<時振>が何時まで経っても起こらなくて、しまったどうしよう失敗した!という意味で絶望するなら分ります(そういう事で納得しますw)。
まだあります、記憶は共有できても緒美は雛美ではありません。雛美は犠牲になったのだと思います。だからあの結末でみんなハッピーエンドになったとは小野得ませんね。主人公が勝手に解釈して自分を納得させ罪の意識をうすめているていると解釈したいですね。
雛美がもとの世界に戻ってそこで主人公と出会って・・・、こそハッピーでは無かろうかと思いますね。その辺が惜しいですね(自分としては)。

あとは「プロローグ」が少し冗長かなあ、「あとがき」がふざけすぎ!wまあこれだけの長編を書ききって、苦痛の反動と喜びの余りに浮かれポンチになって<走れメロス>をパロってみたくなった気持ちは分りますw

色々不満を書いたけど、新しいタイムリープ(¥ものとして大変面白いので、結構お勧めですね。タイガ文庫の中では結構人気あるみたいですね。

840スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2016/12/28(水) 18:59:27 ID:Lo9YSlPU
まほいくの原作を読んだが、シスターナナが「王子様に護られるヒロインを演じたいから地雷原は危険だとわかった上で笑いながら地雷原に突っ込んでいくサイコ女」だとわかった上でアニメを見るとまた感覚が違ってくるな……
あの首を吊った時のシーンも「王子様を愛してたからそれを悲しんで自殺した」のではなく「悲劇のヒロインは王子様が死んだら後を追って自殺するものと思ってるから(『私の王子様が死んでしまった、私はこれから王子様の意志をついで戦う勇敢なヒロインにだってなれる』『――うん、でも趣味じゃない』こんな感じのセリフ付き)」というノリだったと思うと

841ぺんぼー:2016/12/30(金) 22:45:24 ID:TW.kgnNQ
まほいくが竜騎のパクリで
竜騎がバトロワのパクリで
バトロワが死のロングウォークのパクリ
という評価を見かけましたので
死のロングウォークを読んでみましたが
自分にとっては、明らかに
バトロワ>ロングウォークでした

842フーガ:2016/12/30(金) 22:52:25 ID:DvUNlRyA
パクリだからってオリジナルより劣っているとは限らないので、そういう感想がでてくるのは割と当たり前では……。

843ぺんぼー:2016/12/30(金) 22:55:46 ID:TW.kgnNQ
別に自分は
バトロワがロングウォークのパクリという感想が間違っているとか
申してませんが・・・

844フーガ:2016/12/30(金) 22:57:58 ID:DvUNlRyA
えっ、僕もそんなこと言ってないんですけど、どこからでてきました!?
いや、煽りじゃなくてなんか間違ったこといってたらすみません

845園田英:2016/12/30(金) 23:06:35 ID:lrtTABSs
バトロワは映画と漫画もありますが
原作、映画、漫画にそれぞれいい面もあって…悪い面もありますよね

846ぺんぼー:2016/12/30(金) 23:25:16 ID:TW.kgnNQ
原作は無双していた桐山が典子さん如きに仕留められるだろうか
というのと、システムが意外とザルね、というのは感じました
映画は未見
漫画は最後まで読んでませんが
七原が全く落ち度のない完全正義に描かれてるんじゃないかな、とおもいましたね

847ヤカル:2016/12/31(土) 01:32:46 ID:d2UMT.vQ
>漫画は最後まで読んでませんが
七原が全く落ち度のない完全正義に描かれてるんじゃないかな、とおもいましたね

正解です
最後、政府の船で、政府関係者を川田が殺そうとするのを止めて、
生かして救命ボートに乗せて逃がします
「ふざけんなよてめえ」って思いました
すぐ見つかって生存がバレたら何もかも無駄になるかもしれないのに…
さすがに偽善者過ぎる…

848ぺんぼー:2016/12/31(土) 05:25:37 ID:TW.kgnNQ
自分が漫画版で最初にうーん?と思ったのは
七原がハンドボール部員の男子と接触した際に
原作だと七原の挙動にも非があった為に
戦闘になってしまったのが
漫画だと最初から殺る気満々、に変更されてたところですね

849ガフ:2016/12/31(土) 22:41:21 ID:X5OQBkX2
○桜花忍法帖
甲賀忍法帖バジリクスの続編

良い所
・せがわまさき先生の描いた表紙、ただし挿絵は一枚もない。

・愛し合っている童貞と処女がセックスすると死者をよみがえらせる事が出来るのだ!とかいうお前セックスをなんだと思ってるんだ感。

悪い所
・バジリスクが「愛し合う二人は結局結ばれませんでした、忍びの運命は変えられませんでした」と悲劇ではあるが綺麗に終わったのに、
「実は二人は生きていて子供も作ったが、罪悪感に負けて自殺しました」と色々台無しな後付けをした事。

・成尋衆(今回の敵)に特に理由もなく毒が効かない、敵味方あわせて20人しかいないのに即死能力がガンガン決まったバジリスクと同じ世界な自覚あるのか疑問。

・成尋衆の能力が時間操作、空間操作、怪物を召喚、と作者は前作を読んだのかといいたくなる代物。しかも明らかに世界観から浮いてる事に理由も説明もない。

・犀防具(さいぼうぐ)という単語が出てきたり、幻術を光子が脳に〜と地の文で解説しだす。前作に外来語や術の科学的説明なんかなかったろ…。

850ぺんぼー:2017/01/03(火) 12:20:41 ID:TW.kgnNQ
>>844フーガさん
申し訳ございませんでした
少し冷静さを欠いていたようです

○そして誰もいなくなった
去年末にやってたドラマがくそ面白かったので
原作を読んでみましたが
くそ完成度が高かったです
自分がツッコミどころと感じたのは1.5ヶ所くらい?
ドラマは推理ものじゃなくてホラーぽかったので
そういう演出なのかと思ってましたが
原作もかなりホラーでした

851フーガ:2017/01/04(水) 00:25:20 ID:DvUNlRyA
>>850ぺんぼーさん
いえ、こちらこそ言い方が悪かったようで申し訳ないです。
以後気をつけます。

852ヤカル:2017/01/04(水) 14:08:15 ID:QMbgn5JA
>>849
ガフさん

バジリスクの原作小説「甲賀忍法帖」では、忍法に科学的説明(もちろん科学的風説明ですが)がついてる物が多いです
それは忍法帖シリーズ全体を通して多く見られる特徴です
また、アナフィラキシーショックを基にした忍法「穴開き」など、
忍法帖では外来語というか、舞台の当時ではなかった横文字に当て字をした忍法などが出るのもあります

さらに、一応の科学的説明もぶっ飛ばした、完全に超常現象のような忍法や、死人を生き返らせる忍者などもあります

その小説は読んでいませんが、説明を見る限りでは、「実は二人は子供を作っていました」と言う点以外は、
山田風太郎テイストを踏襲しようとしているのでは、と思いました

853通りすがりの山風ファン:2017/01/08(日) 20:49:50 ID:FjMEdzvw
>>852
ヤカルさん

横からすみません。

私は山風と正紀、どちらの作家も好きなんですが、
『桜花忍法帖』は、ハッキリ言って期待外れだった、と言う感想です。

ヤカルさんが仰る通り、忍法帖シリーズに登場する忍法は、
現実的に出来そうな地味なものから、あらゆる理屈を無視した魔法のようなものまで存在するので
忍法帖の名を関した作品に出てくる忍法がどれだけ現実離れしていても、特に気になりません。
しかし、これは個人な考えなのですが、
忍法帖シリーズは作品ごとにフィクションラインが違う、と考えています。
中でも『甲賀』はかなり現実より(=人間辞めるくらいの修練をすれば身につくかもと思える)の世界観、という認識です。
朧のアレはまぁ、ヒロイン特権と言う事で……

そういう意味で、『甲賀忍法帖』の続編に出てくる忍法としては、
受け入れられない感じなんですよね……
(『月影抄』とか『外道』の続編ならアリ)

『甲賀』の無常観を台無しにした上でこれか……と思ってしまったため、
作品そのものも受け入れられませんでした。

854ヤカル:2017/01/09(月) 02:15:08 ID:JhBRyfgk
忍法や技術はかなり現実路線の「銀河」の続編である「いま破る」で超常現象忍法出してるので、アリ…ということで、どうでしょうw

855わんのねこ:2017/01/28(土) 10:08:11 ID:ylihwu8A
「魔界転生」と「柳生十兵衛死す」という2大超常現象があるので大概のことはセーフっすよ。

マクロスΔの小説版2巻いつ出るんですかね?
小太刀右京作品なので地味に待っているわけですが。
ちゅかなんで講談社ラノベ文庫なんですかね?
マクロスFの叢書(レーベル)は角川スニーカーだったんですけど。漫画版Δも講談社シリウスだったか?
どうでもいいが、初代マクロスの小説版は、井上敏樹の筆で小学館から出てますね。

終りのセラフ(ジャンプSQ連載)の小説版も講談社ラノベ文庫から出てるんですね。
むしろスーパーダッシュ文庫は何をしたんだ、って話ですよ。

856わんのねこ:2017/01/28(土) 10:16:58 ID:ylihwu8A
山田正紀の山風オマージュといえば「神君幻法帖」(2013年)も忘れないでね><

「ジャバウォック 真田邪忍帖」(友野詳 ノベルゼロ/KADOKAWA)は忍法帖フォロワー系列かと思ったけど、
山風度が低かったです。なんでだろう?歴史考証の度合いでしょうか?
TRPGが好きな人には好きなんじゃない?じゃない?

857シェイバ:2017/02/04(土) 17:54:07 ID:slHMF61A
◆魔法の色を知ってるか?

森博嗣のWシリーズの第2巻である。人間の代わりに「ウォーかロン」という人間そっくりの人造人間を製造して危険な仕事に就かせている世界。
人間の方も体を改良して長寿になった代わりにその影響で子供が生まれなくなり、いまや「ウォーかロン」が人間より増えた世界。
ウォーかロンと人間の識別装置を作ろうとして「ウォーカロン」のテロに狙われ始める主人公の波乱を描いた物語です。

ストーリーは淡々としていて最初はこの緊張感のない感じに違和感を覚えたけど、だんだん癖になる文章でした。
いやあ、面白い。じわじわくる面白さというか、護衛の二人は凄く真面目でギスギスしてるのだが、主人公に危機感がないのが凄く不思議な面白さを醸し出してますね。
今回は新しい男の凄腕ガードマンが登場するのだが、こいつがまた不思議。女装がうまいのか実は女性なのか、男なのに色っぽいドレスを着て敵と戦うのに、そのことに誰も突っ込まないw
その上人間なのかウォーカロンなのかも謎。実はX-MENだったりする?また性格がツンツンなのかツンデレなのかじつに謎だらけの不思議な味のあるキャラクタでした。
女の護衛の方も任務以外は無関心で秘密主義であきれる性格ですねw

少しネタバレなのだが、あの「真賀田四季」(すべてがFになる)がまたもや登場。お前は「ルナティックシティ」の女王の先祖か、森博嗣ワールドの「ブギーポップ」かっていいたくなる存在ですねw
真賀田四季→魔型シキ→魔方色→魔法色→魔法の色を知ってるかにつながるんですね。主人公は魔法の色を知っていってよかったですねw

面白いので次巻「風は青海を渡るのか?」を早く読みたいです。

858ぺんぼー:2017/02/06(月) 00:05:26 ID:TW.kgnNQ
○太陽の塔
アニメの有頂天家族と四畳半神話大系が面白いので
これも読んでみましたが
この作品に関してはファンタジー要素は不要な気がしましたなー
まあ応募先がファンタジー賞なんで仕方ないんですが

859シェイバ:2017/02/06(月) 20:44:04 ID:slHMF61A
>>858 べんぽーさん

昔読んだ時のここに書き込んだ感想です。淀川教授は「金曜倶楽部」で狸を食べようとしてましたねw

◆四畳半王国見聞録

四畳半の部屋で自分だけワールドを創る引きこもりの話かと思って読んだら大体当たってたw
まるで、記憶力を要する人間関係のパズルみたいな内容だ。誰が主役とか無くて、大体は詭弁論部の4人と人間関係研究会の2人が中心で
マンドリンの丹波と映画制作の初音や大日本凡人会の超能力者5名とヒッキーの余と阿呆神が脇役って所か。
前作(未読)の樋口と3人の学友もちょこっと出る。あと狸好きの淀川教授(もしかして有頂天家族の?)と図書館警察の新人など。

はっきりいって良く分からない取りとめの無い小説ですわ。何が言いたいのか何を表現したいのかぼんやりとしていて初読では分からんです。
山田正紀氏の小説よりは分かりやすいけど、あの系統ですわ。時空電波小説ですわ。
二回読んでみて、この世は多彩な人間関係で繋がってるんだなそして、宇宙は11次元、阿呆神はミクロの世界の異次元で水玉パンツ1丁で寝そべってたまご丼食っていつでも交代要員を捜してる。
怠けてると阿呆神に目をつけられるぞ。って事なのかも。



↑読み返してみると恥ずかしい文章ですね。

860ガフ:2017/02/18(土) 15:47:57 ID:FgIDx3Fs
>>852
ヤカルさん
原作から忍術に解説あるんですか
それは失礼しました

861まほろ:2017/02/21(火) 00:29:49 ID:slHMF61A
◆鹿の王(上) 生き残った者
ある日、塩の採掘抗で伝説の国を滅ぼした凶悪な「黒狼熱」が流行り、奴隷として働く元勇敢な戦士ヴァンと幼女ユナだけが助かり、彼らは脱走して新しい生活を始める。
一方もう一人の主人公医者のホッサルと助手のマコウカンは「黒狼熱」の特効薬を作るため、病を生き延びたヴァン達を捜し求める。果たしてこの病は神の怒りなのか、征服された民族の呪いなのか、二組の主人公達は謎の陰謀に巻き込まれながら段々とその真実近づいていくミステリ&冒険小説・・かな。
いやあ、この人は独特の世界観を読者を少しずつ納得させ引き込みながら構築するのが上手いなあ。ただし、「黒狼熱(ミツツアル)」「火馬(アツアル)」「民(オマ)」とか漢字を独特の読み方で読ませるのだけは辛かったなあw
ユーラシア大陸では本当にそういう言葉があるのかも知れないけど、普通に「コクロウネツ」でいいじゃんって何度思ったか。

さて感想ですが・・面白い!さすが書店が選ぶ本一位になっただけはありますね。ヴァンを応援したくなるし、ユナちゃんが可愛い。ヴァンを信頼して一緒に生活をしている家族にも幸せになって欲しい。なんて言うか架空の物語なのに感情移入が半端ないねw
ヴァンの章はは冒険担当でホッサルの章は謎解き担当で交互に話が進むので読者を飽きさせない構成も良いね。世界観は「精霊の守人」に似ていて、結構複雑な国や民族構成で、隣の軍事大国がラスボス(予想だが病を流行らせたのはこの国の陰謀かも?)の気もする。
とにかく後半が楽しみで早く読みたい作品でした。(2年前の作品なのに、今頃ようやく読みましたw)

862ぺんぼー:2017/02/21(火) 21:30:24 ID:TW.kgnNQ
○RDG
和歌山が舞台かと思ったら奈良だったでござる
慧文学園=智弁学園ですね
内容的には微妙でした
男から見て魅力的な男のツンデレって難しいんですかなー
後、地味でした
シリーズものの第一巻だとしても
もう少しダイナミズムが欲しかったです

863まほろ:2017/02/23(木) 23:48:39 ID:slHMF61A
>RDG『レッドデータガールですよね)
アニメもいまいち盛り上がらなかったですよね。

864ぺんぼー:2017/02/24(金) 22:22:47 ID:TW.kgnNQ
アニメの情報を目にしていたので
図書館で借りてみたのですが地味でした
アニメのスタッフとか声優さんとか見てますと
良作そうなんですけどね

865ぺんぼー:2017/03/05(日) 07:02:56 ID:TW.kgnNQ
○RDG二巻
ちょっと面白くなってきました
空気枕ぶく先生の伝奇小説ぽくもあり
コバルト文庫な感じもします
鳳城学園はコドクですよなーおそらく
公式動画の第一話を見たおかげで
泉水子さんのセリフが早見さんの声で再生されて
声優さんってやっぱりすごい

866まほろ:2017/03/08(水) 21:58:23 ID:slHMF61A
◆ぺてん師と空気男と美少年
言わずもがな月刊ARIAで連載されて好評を博してる漫画の原作で有るシリーズ第2弾。
美少年が出てくるからボーイズラブ系?いやいや、全然違うんだなあ。主人公は何でも見えすぎて最早透視レベルの能力持ちの根暗な美少女。
彼女は有る事件をきっかけに美術部に巣くう、少年探偵団の6番目のメンバーと成り、「美観のマユミ」として色んな事件に挑むことになる・・つまり江戸川乱歩の「明智小五郎と少年探偵団」シリーズのパロディのコメディ小説。
全員美形なのだが、どっちかというと通り名に「美」が付くので美少年なんだろうなあと思う。団長が小学五年生なので「小五郎」w本名かどうか怪しいなあ。ライバルが犯罪集団「トゥエンティーズ」(20面相のパロだね)。
メンバーの通り名は「美学のコゴロウ」「美声のナガヒロ」「美術のソーサク」「美足のヒョータ」「美食のミチル」がいます。

さて今回の事件はライバル中学のカジノの秘密や裏を暴き、穏便に解決する事かな。まあ言葉遊びは面白いんだけど、事件そのものは物足りないかなあ。トリックとか推理とかを楽しむような内容じゃなくて、漫画のようなキャラたちの絡み合い掛け合い漫才を楽しむ者だから、こんなもんだろうなあって感じ。
クスクス笑えて、暇なときに楽しむのにぴったりですね。だから多くを期待しちゃ肩すかしを喰らいます。漫画やアニメにしたら面白いだろうなあ的な小説でした。
一言言いたい、ロリコンで生徒会長をいじめすぎだろw犯罪・違法ギャンブルより悪い事のように描かれていてそこが1番笑った。
あの「掟上今日子」さんも出るって言うから、その辺が楽しみです。

867スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2017/03/12(日) 06:10:31 ID:mnKPaTjs
昔はクロスオーバーは大嫌いみたいな事を言われてましたが、今はそうでもないみたいですよね西尾先生

868スケB:2017/03/15(水) 11:57:38 ID:A4bpm/5M
*霊感少女は箱の中
ノロワレが地味すぎて打ち切られたせいか、初っ端から巫女と魔女っ子が出てきてフフッてなった。まあ、この2人ほとんど活躍しないんですけどね!
いままでは1巻だと設定説明ばかりの印象だったんだけど今回はちゃんと盛り上がり所もある。いや、むしろなかったいままでがおかしかったんだけど。
しかし虫おくり、幽霊マンションと続いてイジメの話多くない!? いや、いろいろエグくて楽しかったけども!!

869まほろ:2017/03/16(木) 22:30:43 ID:slHMF61A
◆風は青海を渡るのか?

「ウォーカロン」シリーズの三作目である。ウォーカロンとは危険な仕事をさせる為に人類が開発した人造人間である。
彼らが寄り人間に近づき見分けが付かなくなったため、主人公は識別システムの開発を政府に任される。
その事と関係あるのか、一部のウォーカロンに命を狙われることになる。裏で手を引く物は何者か?寿命を延ばす治療のせいで子供を産めなくなった人類はウォーカロンに取って代わられるのか?
主人公達の前に現れる伝説の天才「マガタ・シキ」博士らしき人の意図するところは何か?チベットを舞台にした冒険ありのミステリィ小説です。

3作目は前2作と比べると、ちょっと冒険小説としては大人しいかなって感じですが、着実にストーリーは進展はしてるのでまあまあ面白かったです。
この小説の不思議な感覚についてちょっと考えたら、英語の教科書だと気付きました。

A「これは二つのりんごですか?」B「はいそうです、二つのりんごです。」
A「美味しいりんごですか?」B「はい美味しいりんごです。」
A「その他に変わった所はありますか?」B「有ると思います」

こんな感じw

実に会話が淡泊で、そこが癖になりますね。実際日本語が通じない人と他国語で会話するとこんな感じになるのかなあ。慣れてくると味わい深いですね。外国人と言葉が通じるだけでも凄いことなんですよね。

あと主人公とボディガードのウグイさんの関係が好きだなあ。勝手な行動をするし世間ずれした主人公(博士)の世話をするウグイさんの苦労が良く分かって面白いです。危険な目に遭って貧乏くじですね。
謎がいっぱい残る終わり方でしたが、田中は「マガタ・シキ」博士と会っているのでは?って思わせる終わり方でしたね。
「すべてはFになる」では頭おかしいんじゃないかって思ったシキ博士(殺人犯)、この小説では神聖化しちゃって、変な物いっぱい作って、いったい何を考えているのやら、次巻に続くですね。

あと、主人公は真賀田四季の知り合いの子孫なのかな。

870まほろ:2017/04/20(木) 22:57:56 ID:05iCaUEY
◆鹿の王(下)
黒狼熱という一国を滅ぼした病が流行るのを防ごうとする主人公サイドとその病を利用して大国に復讐しようとする一族との戦いを描いた異世界ファンタジー。
とはいっても、主題は戦いの行方にあるのでは無く、病とは何か、生命とは何か、死とは何か、生命と生命の関わりを描いているとこが深いなあって思います。

結局の所、題名の「鹿の王」とは何だったか、さらっと読んだだけでは良く分かりませんでした。
自分なりに解釈すると「鹿の王」とは主人公の生き方であるのですが、主人公は自分を犠牲にして仲間(一族)を助ける者を「鹿の王」などと称えることには否定的で、それをやれる能力がある者がやるのは当然のことだと思ってる。
つまり、「鹿の王」は主人公の諦観めいた生き方に対する皮肉っぽいものと思ってるらしい。それでも自己犠牲の精神はすばらしい生き方だと思うけどね。たしかにその能力が無いと自己犠牲な生き方なんて上手くいかないけどね。

物語は「鹿の王」ではなく「キンマの犬(病気を体内に抱えてる犬)」を操る「犬の王」を巡って進むので、あれ、いつになったら「鹿の王」が真ん中に来るのだろうってずっと思いながら読んでました。
結局最後まで「俺が鹿の王だ!」って展開にはなりませんでしたけどw

感想としては人間関係が複雑で絡み合ってるところと、病気とは生命とは何か人間の体の中の混沌さを話し合い探究してるぶぶん、病気の誕生や感染経路、征服した者や征服された複数の一族の思惑の違いが大変面白かったです。
主人公が二人(3人以上かも)いて交互に話が進み最後に交わるところも、興奮して読みましたw主人公ヴァンが格好いいねえ。
あとこの作者、やたらユナって幼女を可愛く描くので「子供好き」なんだなあってひしひし伝わってきましたwそれにしてもユナちゃんはたくましすぎますね。

あと、やたら「眉根しかませる」とか「微苦笑する」とか何度も出てくるので、また使ってるって自分も微苦笑してました、ごめんなさい。
でも、作者によって文書に特徴が出るなあって、そういう発見も面白いです。

面白かったので、未読の人(こういうジャンル好きでまだ読んでない人っているのかなw)にお勧めです。

871まほろ:2017/04/30(日) 10:41:44 ID:05iCaUEY
◆押絵と旅する美少年

ご存じ美少年探偵団シリーズの第4弾である。今回は探偵団本部である美術室に巨大な羽子板が飾られていた。
そして犯人らしき”妖怪・座敷童”と遭遇する美観の眉美(主人公)。座敷童の正体と羽子板の謎を解き明かせって感じです(面白そうに書くとねw)。
面白くないのかと問われれば、それなりに面白かったけど、なんか手抜きというか、作者が片手間に書いた感じがするくらい、ライト・軽いOFライト・軽い小説でしたw

なんて言うか、羽子板・座敷童の事件が起こって、美術室でみんなで謎の検討、次の日再び集まって、考えてきた回答を披露する。そしてその場で事件解決!
ボリュームというか事件の展開がこれだけですよwいやロリコン生徒会長の婚約問題とか夏期合宿中断事件とか細々したサイドストーリーはありましたがね。

でも美少年探偵団シリーズが好きな人には大変楽しめると思います。おまけで、生足くんと主人公(女の子だよ)が絡む、陸上競技大会のショートショートもあるし、オチが秀逸で、自分も最後にニヤリとはしました(ラストが爽やかなのもいいね)。
そして、次回の合宿先があそこに決まりましたし。ファンは必読ですね。あと、星は天空にだけ有るわけじゃ無い、って発想も素晴らしい。
ただね、犯行方法には多少無理があって、強引で納得しかねる部分もありました(いつものことかなw)。

さて、次回の「パノラマ島美談」には掟上今日子さんが出るみたいなので早く読みたいです。
あと、巻末の西尾維新の作品群のCMの多さにはいつも笑って染まします。「物語」シリーズもいっぱい出てるなあ。
あ、本編で「ブギーポップ」(言葉だけ)が出てきましたね。よし、本当に出しましょうよw

872まほろ:2017/05/15(月) 22:22:04 ID:05iCaUEY
◆デボラ、眠っているのか?
Wシリーズ第4巻。人類に代わって危険な仕事に従事する人間そっくりなアンドロイド「ウォーカロン」がかなり浸透した世界。
主人公は人間と区別がつかなくなった「ウォーカロン」を判別する装置を開発していて、何者かに狙われるという話。

ただ今回は、個人を狙う展開からスケールアップして、人工知能(人間側)と人工知能(人類抹殺側)との戦いの話である。抹殺側はウォーカロンを操作して主人公達を狙う。主人公側もウォーカロン(少女)で対抗する感じである。
たまに工学用語やコンピュータ用語やビジネス用語が出てきて辞書引きながら読んでたのだが、如何にも森博嗣だなあって感じました。

いやあ、戦いが面白かった。戦闘では全く役に立たない主人公がひらめきと知能で危機を乗り越えたりするのが大変爽快感があって良かった。あと、ウグイ、ペイシェンス、アネバネ、サリノ(デボラ)の戦闘のプロ達が100人の修道僧との攻防戦も手に汗握る展開で良かった。
ヴォッシュ教授のアシストもグッド。いいチームワーク戦が読めて充実の一冊でした。
そして、最後の最後でウグイがデレルのは作者の趣味&読者サービスですかねwあのデレでウォーカロンが人間に取って代わるのが50年遅れましたね。

まだまだマガタ博士関連の謎が多く続きそうなシリーズである。

873まほろ:2017/05/19(金) 23:54:34 ID:05iCaUEY
◆パノラマ島美談

美少年探偵団'シリーズ第5巻、冬期合宿でこわ子先生の住む孤島を訪れた探偵団は島の5つの美術館でこわ子先生の描いた「隠された絵画」を見つける謎に挑む。
絵画と言いつつも一つも絵の具を使っていないのがチョット笑えました。ネタバレになるぁ良これ以上は掻けないけど、だいたい読んでる途中で「ああそういうタイプの絵か」って和かっっっちゃうぐらいの謎だったけど、
ラストのビニールハウスだけは、哲学的で奥が深くて残酷で読み応えが有りました。
ビニールハウスの外では生きられない生き物・・・。紙で作った一発芸の美術館は作り直さないんですねwいやあ無駄遣いのパノラマ島です。

おまけのショートストーリー「白髪美」は掟上今日子さんが登場します。今日子さんの推理は結局なんだったんだろう?って成りますが。やっぱりアレは「トエンティーズ」のルパン3世的な仕業だったのかな。
まあまあ、どの話も面白かったです。
ちなみに「アジャスト」とは「〜に合わせる」ッって意味だそうです。「パノラマ」というのは、遮蔽物のない見晴らしの良い風景または回転画という意味です。

息抜きにぴったりライトオブライト。次巻も楽しみですね。

874まほろ:2017/06/15(木) 19:09:37 ID:05iCaUEY
◆レディ・ヴィクトリア ロンドン日本人村事件

レディ・ヴィクトリアシリーズの3作目。今回は怪しい外国人主催でロンドン内に建てられた日本人村テーマパーク内で起こる殺人事件にヴィクトリアチームが挑む話です。

最初、日本人の侍がロンドンに来るまでの生い立ちを綴っていたので、この侍が今回の主役かなあって呼んでみると、途中からばったり出てこなくなりアレ?って思いましたが、なるほどあれがああなってああ繋がるのかあって、作者の構成力に感服しました。
久々に「建築探偵」シリーズの前中期の頃の濃厚な人間模様の話を読んだなあって感じです。無駄な登場キャラがいなくて、さすがです。この3作目が一番面白かったですね。それにしても「ブヒクロサン」って酷い名前ですね、気に入りました。
次回が楽しみです。篠田真由美さんはもっと評価されてもいい作家だと思います(やや耽美だけど)。NHKラジオとかでゲスト出演しないかなあ。そういえばこの間「魔女宅」の作者がインタビューされてたなあ。

とにかくこの3作目は「建築探偵」系が好きなら、おすすめです。

875まほろ:2017/06/22(木) 18:03:47 ID:05iCaUEY
◆シャーロックホームズの十字架

ホームズ遺伝子シリーズの第二弾。まさかこれがシリーズ化するとは思わなかった。

簡単に内容を説明すると、ホームズ遺伝子を持つ口のきけない妹とハリホタの様な容姿の兄の主人公が、不可能犯罪を解いていくミステリー。
敵はアメリカの経済界。ホームズ遺伝子(発想の天才)を持つ者を誘拐して、アメリカ経済のために酷使しようとするのを防ぐため、御子柴グループの御曹司が防衛チーム(主人公も含む)を率いて、アメリカよりも早くホームズ遺伝子保有者を保護しようとする物語です。

この小説の変わってるところが、アメリカの工作員が、講談社を使って難しいクイズを出題、いい解答をした者たちをイベントで誘い出し、そこで密室殺人事件などを起こし、ホームズ遺伝子を持つものを見つけようとする(遺伝子を持つものは不可能犯罪を見ると解きたくてたまらなくなるらしいw)。
その怪しいイベントを発見した御子柴グループは主人公と妹をそこへ送り込んで、誰よりも早く謎を解くことで、候補者のホームズ遺伝子を覚醒させないようにするという、変わったミステリーですw

今回は事件が3つあり、現場に行っては魁傑を回繰り返すので、少々マンネリな感じはしたが、面白いものを作ろうとする熱意は十分感じられたし、一気に読まないでインタバルを置いて読むのがいいかもしれないと思いました。
とはいえ、少々ぎこちなさは感じたが、キャラクターがそれなりに魅力的なので、3作目が出たらまた読みたいなとは思いました。
特に珍獣の妹の仕草が可愛らしく、メイド兼ボディガードの幸村さんもなかなか好きですね。主人公はまだ考え方が青臭くて好きになれないけどね。
でもでも、ラスト付近のバス事故問題の御子柴と主人公のエピソードは、なかなか良かったですね。

しかし、最後のトリックは豪快すぎて笑っちゃいました。アメリカはお金持ちだなあw

876ビックリバコ:2017/07/05(水) 22:37:57 ID:2Xu5fDAQ
ガガガ文庫から俺ガイルのコピー…もといオマージュ作品が出版されたと思ったら俺ガイル作者さんが絶賛してる……
まぁはまちだってはがないの後追いから始まったけど、はがないは完結したんだから俺ガイルも終わらせればいいのに。

877まほろ:2017/07/06(木) 00:54:50 ID:gVk8kjHE
◆私たちはいきているのか?

ウォーカロンシリーズの第五作。人間の代わりに危険な仕事に就くアンドロイド「ウォーカロン」が人間より増えて、人間と見分けがつかなくなった時代。
人間の方は、医療技術の進歩で不老不死に近くなった代わりに、子供ができない体になってしまう。一方「マガタ博士」が関わった人工知能やそのトランスファーが暗躍する時代に突入しようとしていた。
主人公は世界各地の施設や工場や遺跡を訪れ、そこで人間とウォーカロンの関係の研究や、そして人工知能やマガタ博士のコピー?などと出会い、トラブルに巻き込まれながらも、世界の変遷を感じてい一種の探検物語ともいえる。

今回は南アフリカの謎のウォーカロンだけの村に潜入して調査(博士の勝手な好奇心w)する話でした。主人公のハギリ博士は温厚でのんびり屋なのだが、トラブルメーカーだなあw
行く先々で、敵の罠にかかったり、テロに巻き込まれたり、護衛のウグイやアネバネを巻き込んで危機一髪な事件に遭遇しますねえ。
でも博士には新たな能力ともいえる、神の目神の手の「デボラ」がいるから、もう寺澤武一の「ゴクウ」もビックリ、電子世界の住民となった某少佐よりも便利で強いかもしれません。
いやあ、こういう展開になるとは思わなかった。実に面白い、少年漫画を読んでるみたいです。

護衛のウグイは頼りになる木の強い女性だが、だんだん柔らかくなって、いまやコメディ担当かな。もう一人の護衛アネバネは全身サイボーグっぽい(無口で何も話さないけど)。すごく頼りになるやつ。たまの会話がほえましい。
人工知能「デボラ」は頼もしすぎるが、人間に見切りをつけて、敵になる可能性もあるからちょっと怖い。その他わき役も味があってこのシリーズ最高です。

間口が広いけど、淡々とした文章に最初は戸惑う(文学的に飾りがない)かもしれないが、慣れれば心地よい癖になる文章でした。これからまだ二冊も出版予定なので、まだまだ楽しめそうです。

今回の肝は生命とは何か?生きてるってのは何か?アンドロイドや高度な機械も生きているのか・・・考えただけでも頭が痛くなるテーマでした。知性がなくても虫だってオケラだっていきてるもんねw

878ぐん:2017/07/06(木) 22:34:32 ID:dFQc5jgI
検索 bit.ly/2paTTNF 流出?

879まほろ:2017/07/20(木) 19:48:21 ID:gVk8kjHE
◆臨床真実士ユイカの倫理

嘘か本当かを相手の言葉を聞いただけで判断できる「障害」を持つ本田ユイカが閉じられた村「文渡村」の一族の嘘に挑むミステリーです。

面白いことは面白いのだけれど、何というか論理パズルを解いてる気分になりました。
殺人犯を見つけるだけでなく、文渡一族の複雑で隠された真実や謎の数式パズルまで暴いてしまうスーパーコンピュータ&うそ発見器の様な主人公。この隠された真実が「えーこんなの絶対分からないよー」って感じでした。

ただあまり好きになれなかったのが、主人公の口調かなあ。相手の会話に対して「否、絶対的に否」「諾、素晴らしく諾」ってこんな口調。冷たく偉そうなのがねえ。まあなれの問題だと思います。

もう一度言います「論理パズル」みたいな小説でした。次回作があったらまた読みたいとは思います。真犯人は多分(口封じ)殺されてはいないでしょうねw脅されて一生あれでしょうね。

880まほろ:2017/07/22(土) 23:36:11 ID:gVk8kjHE
訂正
臨床真実士ユイカの倫理→臨床真実士ユイカの論理

881winwin:2017/07/28(金) 00:43:13 ID:pBso1L.U
あんさんぶるスターズの腐男子になって日日日先生の小説を数冊読みました
日日日作品のキャラや台詞回しは西尾維新の影響なんだなと思いましたね
あんスタだと日日日はBL推し腐男子だけど、西尾維新はめだかボックスでも
ノマ推しでBLも百合もやらなかったんだよな

882スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2017/07/29(土) 12:56:34 ID:mnKPaTjs
■盾の勇者の成り上がり外伝・槍の勇者のやり直し

とある事情から(一部を除き)女性が豚にしか見えなくなってしまったサイコパス・槍の勇者こと元康君が主人公の物語、盾の勇者の登場人物も勿論出てくるんだけど視点は元康君だから赤豚とかキール君とか女性キャラのほとんどが「ブー」「ブヒブヒ」という喋り方になっていてもうw

883多鎖:2017/07/29(土) 13:22:29 ID:fQFx7VA6
覚醒後の槍はヤバい……。
コミカライズではその段階に行くまで数年以上かかりそうなので、盾の漫画しか読んでない人が槍のコミカライズ読んだらポルナレフ不可避。

884スパイク ◆o3P2SVPdNQ:2017/07/29(土) 13:49:51 ID:mnKPaTjs
あっちもコミカライズされるそうですもんねー、でもホント色んな意味でどうするんだろうとw

885まほろ:2017/07/30(日) 17:16:25 ID:gVk8kjHE
◆少年Nのいない世界01
13匹の猫の首を切り取って、ビルの屋上から投げ捨て自分も飛び降りたクラスメートの呪い?の所為で、仲良し6人組の小学生達は巻き込まれて異世界へと飛ばされてしまった。
そして異世界で5年が過ぎた所から話は始まります。バラバラに飛ばさせた7人はそれぞれ違う星で違う人生を歩みます。ある日その7人の内の一人が、ほかの仲間を探し始めます。
そこで起こる色んないざこざや、事件や冒険、体験を描いた物語でした。

感想:意外に面白かったです。一人一人の苦労の人生が細かく結構リアルな感じで描かれていて、続きが気になりました。攫われて踊り子にされたり、自ら記憶を封印してエクストリームスポーツ選手に成ったり、広告会社のエージェントになったり、過酷な労働をさせられたり、行方不明になったり、様々です。
謎と言えば誘拐された12歳くらいの大人口調の少年と行方不明になったN君、ダラニエという悪党の存在、5年も経った今、二葉がなぜ急に仲間探しを始めたのか?って所でしょうか。あと猫殺しの張本人や文乃も行方不明ですね。謎が多い第一巻でした。
こんなに面白そうな物語とは本当に意外でした。題名で損してるような気もするw今までにない精霊も魔法も中世ファンタジーでも無い(星のよってはまだ中世的な文化の星はあるかも)、宇宙規模の異世界物語です。するする読めるので、気になったら読んでみそ。

886まほろ:2017/07/30(日) 21:02:44 ID:gVk8kjHE
調べたら「少年N」シリーズって結構有名なんですね。
「少年Nの長い長い旅」ってシリーズがあって、N君はそちらで活躍してるから
「少年N」以外が活躍する小説なので「少年Nのいない世界」なのかw
いつか一つにつながる物語なんでしょうね。

887まほろ:2017/08/15(火) 11:27:36 ID:gVk8kjHE
◆トイプー警察犬 メグレ
犯人臭をかぎ分けて、ずばり犯人を当ててしまう特殊能力持ちのトイプードルと訓練士早乙女が活躍する事件簿です。
はんにん
表紙が可愛らしいトイプーでほんわかコメディ系かなっと、自分には合わないなあと思って読んでみたら、いがいとハードでミステリーしてて、面白かったです。
いやあ、表紙で間違うされる系だなあ。主人公の早乙女がクールなブラックジャック系で、「メグレが犯人だと言ってるから間違いがない!」って頑固一点張りで、どんな完全犯罪でも、関係なく犯人が最初に分かっちゃうんで、笑っちゃいましたw
しかし、そこが既存のミステリーと違っていて面白かったですね。
続きがあるならぜひ読んでみたいです。まだ、殺された伝説の刑事の犯人がつじゃっまってないし。ただ表紙が可愛らしすぎて、女性向けみたいで読む人が限られるだろうなあw

888まほろ:2017/08/15(火) 11:51:40 ID:gVk8kjHE
◆先生、大事なものが盗まれました
凪の島を舞台にした、三つの特殊な高校の生徒たちが伝説の怪盗フェレスにかかわる謎に挑戦していくコミカルでホラーでなジュブナイル小説。
三つの高校とは「犯罪を発見する特殊な灯りを貰える灯台守高校・エリート官僚や探偵を育てる高校・特殊な能力を持った体に黒い痣を持った生徒が通う怪盗を育てる高校」である。

いやあ、清々しいほど現実に有り得ないファンタジーさに最初笑ってしまったwまあ夢があってこういうのもありかなって思って読み進めていたら、段々キャラクターに思い入れが出てきてはまってしまいましたw
特に、怪盗の高校の壁と壁に挟まって登場したおちゃめなコノミちゃんが好きだなあ。能力を使ったミステリー部分も意外と面白かった。
あとは、怪盗フェレスが嫌味にならない感じの無敵系なのもいいね。

ただ、「次元を盗む」てのは今一理解しにくく、今一楽しめなかったかなあ。

それにしても、探偵高校と怪盗高校の幼馴染チトセとシシマルはあまり役に立たないですねえw続巻があるみたいだからそこでは活躍するかな。集合写真の謎もまだ解いてないしね
漫画にすると結構面白いかもしれない、不思議な島の不思議で突飛な能力バトルもありなストーリーの小説でした。

889まほろ:2017/08/18(金) 21:06:50 ID:gVk8kjHE
◆少年Nの長い長い旅01
猫殺しの呪術?によって巻き沿いを食って「異世界」に飛ばされた6人の小学生の一人「五島野依」を主人公にした冒険ストーリー。
もう一つの異世界小説「少年Nのいない世界」の本篇。先に読むべきはこちらでしたねw

完全に小中学生向きのジュブナイル小説なんですが、心理描写が上手くて、大人が読んでも面白いです。異世界と言っても「剣と魔法と中世」の世界では無く、リアルな現実の延長と若干のSFが入ってます。実は〇〇規模の壮大な物語なんですけど、この一巻だけでは、古代文明に紛れ込んだ感じで、謎の高度文明人物「サット」さんが出るだけ、まさか〇〇規模になるとは思わないでしょうね。
冒険がリアルで、小中学生が読んだらショックを受けるのではないかと思うほど、古代都市に生きる人々の命がけの暮らしのかで、子供も簡単に死にます。それも結構むごい死に方です。ヒロインのバレエ少女も足に重りをつけられて湖に落とされます。
これが、あの「少年Nのいない世界」に続くのかと思うと感慨深いです。どっちも早く続きが読みたいかな。
テンプレの異世界ストーリーに飽きた人にはお勧めです。

890まほろ:2017/08/28(月) 03:01:09 ID:gVk8kjHE
◆青白く輝く月を見たか?

ウォーカロンシリーズの第六弾。危険な仕事を人間そっくりの人工生命体ウォーカロンにやらせるようになった世界。
いまやウォーカロンは人間より増えて、かつ見分けがつかない。主人公は人間とウォーカロンの区別をつける装置の研究をしているのだが、謎の組織命を狙われ始める。ってのが導入で、
6巻目となると、人は医療の発達により、長生きできる様になった代償に、子供が埋めなくなってしまった。このままでは人類は滅びてしまうのだが、主人公たちは色んな事件に巻き込まれ、その原因と解決方法ウィ知ることになる。
そして今回はあのマッドサイエンテスト「マガタシキ」博士(すべてはFになる参照)の依頼により北極海の海底に眠る核ミサイル搭載の潜水艦「青月」に搭載されている人工知能がおかしくなったのを、主人公ハギリ博士が何とかしようとする話です。

「マガタシキ」さんはまだあの「すべFの事件」で逃亡中だったのねん、ちょっと笑っちゃった(あの事件から何百年も経っていますから長生きにもほどがある)。そして一方では人類を導く神のような存在でもあります。

今回の話も面白かった。特にトランスファーと人工知能の対話(どっちもコンピュータだが、微妙に違う)、そして意志だけになったウォーカロンやら、ほんとごっちゃになりそうなのに良く書き分けるなあって感心しました。
そして、主人公とボディーガードのウグイさんとの掛け合い夫婦漫才もにやにゃして読みました。
描写は淡々としてるのに何このコーヒーみたいな深いコクのある内容は、ほんとこのシリーズは良い感じで成熟してるなあって思いました。(最初は単発で終わる内容かと思ったけどまだまだ続く)
早く次巻を読みたいです。

所で悲しいお知らせです。ウグイさんが出世してボディガードは解任、主人公から離れていきました。
もうほっこりツンデレ夫婦漫才が楽しめないのか・・・寂しいなあ。

891まほろ:2017/09/05(火) 01:35:08 ID:gVk8kjHE
◆D坂の美少年

別にBL物とか耽美物が好きで読んでるわけではない、あの西尾氏が美少年を題材にどんな物語を書くか興味本位で一巻を読んでんて、まあまあ面白かったので、
ズルズルと5巻目まで読んできたのだが、ちょっとマンネリ感を覚えてた自分はこの6巻も義務的に期待せずに読み始めた。
相変わらず表現が回りクドイなあ、言葉で遊んでるなあ、話が進まないなあって最初は感じてたけど、祭りにも終わりがあるように、楽しいバカ騒ぎにもいつか終わりが来る、そんな時間の流れを感じて、アレ?いつもと少し違うなあって感じてから面白くなりました。

副リーダーの生徒会長が卒業するので、自分の後継者を選挙で当選させようしたが、何者かの陰謀か?邪魔する対立勢力がいるのか?ただの勘違いか?といった内容です。
対立候補の目立たない存在の普通の生徒のはずの沃野君はイラストで見る限り、結構な美少年で全然普通代表じゃねえwそして何でリーダーは女装なのかwっていう腑に落ちない疑問はあるけれども、
一巻に続く面白い話でした。いつもこの位のミステリーだといいのに。
雪女は自演で学園側のスパイか?または電話してた友達が学園側の刺客か?髪飾中学の陰謀か?トゥエンティーズの仕業か?沃野の選挙妨害か?といかくミスリードが激しかったですねw

主人公はそれほどクズとは思わないけど、自分で自分の事をクズクズって言ってるので、不良ぶりたいのと同じでクズぶりたいのかな。果たしてクズの本懐は遂げられるのか?なんちゃって。
いやあ、急に次巻が楽しみになりましたよ。



892わんのねこ:2017/09/15(金) 20:41:08 ID:xa3xctJI
12月刊行予定の「半乳捕物帖」(花房観音‏)は、
永井豪、山田風太郎、岡本綺堂オマージュです。

この一文だけで買わざるえないよ

893ぺんぼー:2017/09/27(水) 05:56:49 ID:SqjS78/w
魔乳秘剣帖みたいなノリですかね

○サクラダリセット新装版第1巻
アニメにつられたニワカが衝動読書
出張中でヒマでもありましたし
ジョジョファンこの巻を読んだら、多くの方が村瀬さんに
「殺したなら使ってもいい」というツッコミを入れそう
アニメではこれほどのものだったとは伝わってきませんでしたが
ケイくんは菫さんの死にめっちゃダメージ受けてたのね

894まほろ:2017/09/28(木) 18:22:08 ID:gVk8kjHE
◆臨床真実士ユイカの論理 ABX殺人事件
ユイカシリーズの第二弾。今回は予告連続殺人事件の真実に挑むストーリー。
ABXとは何か、第一の殺人が血液型A型の被害者、第二の殺人が血液型B型の被害者だったので、血液型順に殺していくと思いきや、X型というのは無い、そこの謎が最後に明かされるって感じです。

相変わらず主人公ユイカの口調が「否、絶望的に否」「諾、素晴らしく諾。」みたいな言い方をするのが特徴。でも二冊目となるともう慣れた、だんだんその口調も愛着がわいてきました。
しかし天才少女と冴えない男性助手、そして大学の小難しい講義という構成は「神様のパズル」を思い出すなあw
「神様のパズル」シリーズといえば「量子コンピュータ」。時代の先取りですねw

話はそれましたが、このシリーズの小難しい講義は臨床心理学になるのかなあ。三角形のABX図式ってのは勉強になり結構面白かったです。
あと、ミステリー部分はパズル本とかにある「論理パズル」をややこしくした感じなので、謎解きファンには好き嫌いが分かれるかも。こういうミステリーもあっていいと自分は思いますが。
もうひとつ、二重三重のどんでん返しがややこしくて、理解するのが大変でした。そこも魅力の一つだと思います。第四の殺人はユイカちゃんちょっと非情だなあって自分も思いました。
第3弾があればやっぱり読んでみたいと思います。

895まほろ:2017/09/28(木) 18:44:49 ID:gVk8kjHE
◆ブギーポップ・アンチテーゼ オルタナティブ・エゴの乱逆
ご存知ブギーポップシリーズの第20弾。今回は統和機構の中の派閥同士の戦いに巻き込まれた織機綺(おりはたあや)と谷口正樹の危機を描いたストーリー。
もうこの辺になると「炎の魔女」「フォルテッシモ」「オキシジェン」「リセット」とか出ないで、第二世代?「マキシムG」「ミニマム」「メローイエロー」とかが活躍する話がメインになるのな。
もう少し言えば「九連内朱巳」とか「カチューシャ」とか今までわき役ちょい役として出てたのがメインキャラになってきてますね。まあ強すぎなく動かし安いんだろうなあ。炎の魔女とかフォルテッシモは無双すぎるもんなw

ブギーポップ自体もすでに「観念的存在」「神的存在」になっちゃって、動かしにくいんだろうなあ。正体は狐憑きの高校生なんだけどね。しかし、話は広がる一方で、いつ締めに入るのか、このまま永遠に終わらないのか(終わりがないのが終わりw)。どうすれば終わるのか読んでて気が遠くなるシリーズです。

今回の話は前半やや退屈で、後半はそれなりに楽しめました。特にブギーポップが久々に強敵と飄々と戦うところ。さすが主人公ですね。腐れ縁、これからも出れば読みたいと思います。

896まほろ:2017/09/28(木) 19:12:20 ID:gVk8kjHE
◆ブギーポップ・ダウトフル 不可抗力のラビット・ラン

ご存知ブギーポップシリーズの第21弾。今回は「統和機構」の九連内朱巳と正義の味方「炎の魔女」の助手の羽原健太郎の対決も対なストーリーです。
炎の魔女やブギーポップは出るんだけどあくまでわき役なのがみそ。まあ一応ラストでは活躍するんだけどね。
いいのかこんな脇道ストーリーばかりでって思うけど、多分書きたい主題みたいなのがあって、ちょうどいい役者を選んでるみたいな書き方で、このシリーズを終わらせる気はないんだろうなあw
漫画で言うと「火の鳥」みたいな感じか。終わりがないのが終わり(二度目)なシリーズですね。今回の主題は多分「迷い・ブレ」なんだろうなあ。

久々に「ラウンダバウト」が出てきたけど、どんな奴か忘れちゃったわw人物紹介みたいなのが欲しいなあ。
あと前作に続き、天狗の精神汚染キャラが暴走パターンだが、今回は戦いは炎の魔女、ブギーポップは世界の敵に説教って感じですが。
まあ、ほんの少しずつだけど物語は動いてるからこのシリーズは気長に付き合うしかないかなw
あ、釘斗博士も出てきたから,「しずる」さんシリーズファンにも必見ですな(うーんマニアック)。次の話で物語が大きく動いてくれることを望んでます。

897まほろ:2017/09/28(木) 19:47:09 ID:gVk8kjHE
◆螺旋のエンペロイダー スピン3
ご存知(いやあまり知られていないかも)エンペロイダーシリーズの第3弾。統和機構が超能力者(MPLS)ばかりを集めて鍛える塾(スクール)でおこる
「エンペロイダー」(皇帝みたいなものかな?まだ謎です)に関する騒動を描いたシリーズです。

主人公や雰囲気が「ペルソナ」っぽいのが特徴。といっても「ブギーポップ」外伝みたいな感じ。今回は「オキシジェン」「パール」「ジィド」「ホルニッセ」「マキシムG」「カチューシャ」「釘斗博士」「九連内朱巳」が出てきます(名前だけの人もいます)。
主人公の能力が螺旋+時間操作って所がなんとなく「ジョジョ」を思い起こさせます。そして陰の主役?流刃昻夕が実は〇〇王だったというオチ。いや〇〇王ってなんだっけ?他小説の主人公だっけ?忘れたよー。
今回の話のメインは主人公と母の対決なんだけどね。

あと、今回も他人を小馬鹿にする精神汚染キャラが暴走して大活躍します(またかよw)。ブギーポップが出てきそう。ブギーポップ以上に理屈が難解なストーリーに好き嫌いが分かれるだろうなあ。で、結局エンペロイダーって何なの?
まあ、宇宙からの侵略者に対抗するものって話なら主人公の名前からも「虚空」シリーズにつながる話なんだろうなあって分かります。
これも最後まで付き合いますから、ちゃんとまとめてくださいね(希望)。

898まほろ:2017/10/07(土) 04:35:43 ID:gVk8kjHE
◆螺旋のエンペロイダー スピン4

知る人しか知らないエンペロイダー(作者によると「皇帝もどき」という意味)シリーズ完結編。
統和機構という巨大組織によって超能力をもつ少年少女が集められた塾を中心にして起こるエンペロイダーに関する事件を描いた物語。
今回は完結編ということで、ブギーポップ・ロストメビウスでも出てきた「牙の痕」の地で何かが起こります。エンペロイダーが誰なのかも何となく答えも出ます。そして未来の人類の天敵となるあいつも出ます。
さらに枢機王が実は〇〇だった、という事実も。あとは、ブギーポップ最強の強化人間のあいつも。
さらに、最近よく出る九連内朱巳(フライディ)も。お前よく出るなあw作者のお気に入りかよ。将来の統和機構の中枢候補らしい。たしか「物知り眼鏡っこ」も中枢候補だよなあ。
前回に引き続きパールさんオキシジェンさんも健在です。さすが最終巻。

ただ、ビートやヴァルプルギスシリーズにもいえるけど、結局元のさやに戻るだけで、ツケはみんな未来に持って行って、物語が先へ進まないんだよなあw元の日常に戻ってお終いなのがなあ。
いや、少しは進んだけど、このペースだと作者が絶筆するまでに上遠野ワールドは終わらないよねwどこかで、一旦一区切りしてほしいよなあ。
ディアゴスティーニの何時までも終わらない配本を買っている気分だぜ。でも自分の気力の続く限りは出たら読みたいと思います。

内容は完結編にふさわしい激しい戦いでした。ただ、ブギーポップ初期のパンドラ辺りのジーンとくる感動ものも読んでみたいなあ。厨二哲学ぬきでもう少しわかりやすいものを。

899まほろ:2017/10/11(水) 19:59:48 ID:gVk8kjHE
◆少年Nの長い長い旅 02
知ってる人知ってる「少年N」シリーズの第二巻です。猫殺し13キップ(JRの青春18切符みたいw)の呪い?の所為で異世界へ飛ばされた7人の小学生のうち少年N(野依)に焦点を当てた冒険ジュブナイル小説です。
もう一つのシリーズ「少年Nのいない世界」ですでにネタバレ読んじゃったから、文化レベルが古代世界の星に飛ばされた野依が実は〇〇規模の冒険に出る事になっても大体予想できたw
アニメに例えるなら「ID-0」っぽい雰囲気(雰囲気だけです)かな。でもこういう展開になるとは予想してなかったけどね。
いやあ、ネタバレ読んでいても、面白い!。十代前半向けなので、文字が大きくするする読めるのも爽快感に繋がったのかもしれない。少年Nを助けてくれる大人たちがみんな魅力的で仕事には厳しいがその他は優しいのが良い。読んでいて心地よい。
そして、十代向けだと舐めていると、心理描写の絶妙さにドキッとします。文章が上手い。
ただね、コアラの被り物で顔を隠している船員が出てきたときは、少年少女向けにサービスかなwって苦笑いしました。コアラくん(シーアール)には顔を観られたくない秘密がありそうだ。
主人公は連れ去られた嫁さんを探しに仲間と旅立つのだが、もう一つのシリーズでまだ出会ってないところを見ると、本当に長い長い旅になりそうだなあって感じですね。

題名で損してる部分があるから、中世異世界転生ものに飽きたら人におすすめです。この人の他のシリーズ「お面屋たまよし」「死神うどんカフェ1号店」も読んでみたくなりました。
もう3巻目も出てるらしいので、ぜひ読みたいですね。

900まほろ:2017/10/17(火) 22:55:00 ID:gVk8kjHE
◆少年Nのいない世界02
猫殺しの呪い?によって異世界に飛ばされた7人の小学生。異世界で生活を初めて17歳になった少年少女たち、彼らのその後を綴ったビタースイートな物語。

やばいね、このシリーズ面白いわ。世界名作劇場の異世界版を読んでるかのようです。それぞれに違った物語があり、それぞれに苦労してきた過去があり、凄くしっくりとくるほろ苦いストーリーでした。
異世界に慣れるため苦悩してある程度の安定した生活を築き上げたアーミーは、逆に小学の同級生と再会して、今の少し居心地のいい生活に別れを告げることを恐れる。工場エリアに飛ばされたアーヤは過酷な工場の労働から逃げるため体を売ってお金を貯める。
うーんビターだね。
その他の3人は結構恵まれた感じの成功と生活を手に入れていて、他の行方不明の同級生を探しているって感じだな。少年N(野依)はまだあいつらと一緒なのだろうかとか、猫殺しの和久田はどうなったのか、アーヤが連れて来られた研究機関は何なのか?二葉の<あの人>の正体とは?
未だ色々と謎を残しつつ次巻へ続くって感じでした。早く続きが読みたいですね。

で、一番メインで感動したところはやっぱりいじめ問題やドムド建設と食堂の仲間との別れかな。ちょっとジーンときましたね。でもその後の歩巳の気持ちの切り替えの早さはリアルで、リアルだなあって感心しました。安っぽい感動小説なら何時迄も過去を引きずるけど、きれいさっぱりだもんなあw
しかしいつか再会しそうですね。果たして元の世界に戻れるのか?その時戻りたがるのか?って所も興味津々ですね。

901ぺんぼー:2017/10/20(金) 07:55:17 ID:SqjS78/w
サクラダリセット読了
やばい、アニメの内容けっこう細かいところ忘れてたwwww

それにしても浦地さん、なかなかムカつかせてくれて、いいラスボスですね

ケイは、浦地さんと自分が
どちらが正義でどちらが悪、というわけではない
というようなことを独白してますが
自分的には浦地さんはとても横暴だわー
のでケイが勝ったときには凄くスッキリしました

しかし、この作品は構成がかなり図抜けている

気になるのは「。」と「けれど」の多用がくどい、というところですが
まあ完全に自分の個人的好みの問題

902まほろ:2017/10/23(月) 17:55:45 ID:gVk8kjHE
◆ベイビー、グッドモーニング
「サクラダリセット」で有名な作者の短編連作小説。可愛い死神が月に4個の魂ノルマ達成のため、死期の近い4人の主人公の人生にかかわる4つ物語です。

読み終えて、鈴木光司氏の「仄暗い水の底から」(映画の影響でみんなホラー小説だと思っているようですが、実は短編集で・・)と同じような感動がありました。うまく4つの物語が繋がっていてエピローグでさわやかな感動があるって感じでした。
文章に関しては読みやすくスッと感情が頭に入ってきて、「サクラダ」から少し上手くなってる気がしました。初期の上遠野浩二作品(ブギーポップとかブギーポップとか・・)みたいの透明感も感じました。
そうですねぇ一番印象に残ってるシーンは「馬鹿みたいで夢みたいな何かを一つ、最後まで諦めないでいることに決めたんです」から「馬鹿みたいで、夢みたいな何かを一つ、諦めないで死にたいだけだ。までのヘリコプター内のハラダとヒカリの会話ですね。

ゲームシナリオライターって聞いたから、ゲーム的な表現の文章だったらいやだなあって思ってたけれど、結構好きな文章を書くので、これから「階段島シリーズ」とか「北野坂探偵舎シリーズ」とかにも手を出してみようかと思いました(何時になるかは未定っす)。

903まほろ:2017/10/27(金) 01:14:26 ID:gVk8kjHE
◆トイプー警察犬メグレ 神隠しと消えた殺意の謎

知らない人は全く知らない、トイプー警察犬シリーズ第二弾。いやあ、これが本当にシリーズになってるとはちょっと意外でした。
でももうこのちょっと変わったミステリーにも慣れて、親しみが湧いて来ました。

内容は、犯罪のにおい「犯罪臭気」をかぎ分け、犯人の前に来ると尻尾を激しく振るトイプードル警察犬メグレと不愛想な訓練士早乙女が、事件の解決のきっかけを作るって感じの話です。
すぐに犯人が分かっちゃうところは、「刑事コロンボ」的な事件解決方法に似てます。ただ、捜査や証拠集めとかは、自分たちでやらないで警察に丸投げするところが面白いというか無責任というか、このシリーズの特徴ですね。
そのうえ、完全解決まではいかず、逮捕をにおわせて終わるところがこれまた特徴です(その後どうなったかは読者の想像に任せるって感じですね)。

ただ、一巻に続き、犯人が警察関係者って(今回は真の犯人では無かったけど)警察終わるぞwしょうがない事情はあるんですがね。ボリュームが短編と長編の間ぐらいで、「え?もう終わり」って位スルスル短時間で読めました。
文章も小気味良く、構成も途中で読み終えるのがもったいない位上手いと思います。この人の長編推理小説を読んでみたいなあって思いました。

出てくるキャラクターも自然な感じだけど、性格付けが上手くて映像が思い浮かぶくらいでした。「トイプー」シリーズ、出るならまた読みたいと思います。

後、あの父親はコートを間違えて持って帰ったと言ってましたが、多分高級ブランドだったので、盗んだのでは?(苦笑い)wまあそれは誘拐事件とは別の話。

904まほろ:2017/11/05(日) 01:51:16 ID:gVk8kjHE
◆おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱

ゲームシナリオライターが描いたホラーって事で、アドベンチャーゲームっぽい文章を書くのかなと心配したが結構文学的な面白い文体で安心した。
とはいうものの、出だしはやたら使い慣れてないなって感じさせる文飾を使ってる感じがして、ちょっと戸惑ったけど。

と言いたいことを書いたので、後は誉めます、誉めちぎりますよw

内容は両親を失って田舎に引き取られた主人公が、ある事情で暗い牢に閉じ込められている手足の不自由な少女と会い、彼女の友達となるべく彼女の好きな怖い話を毎週聞かせるが、ある日、田舎にやってきた怪しいおじさんと出会い、運命が思いもかけない方へ急転するというストーリーです。
まず、体の不自由な少女が屋敷の奥の暗闇に閉じ込められてるが、彼女は何も苦痛を感じていないという時点で、何なんだこれ?って思いました。そして、このことは秘密に、他人に漏らしたら取り返しのつかないことになるぞと脅される。その上、毎週必ずきて怖い話を彼女に聞かせろといわれ、10年間もそのことが続いてる、やめたくても辞められないって所がまた何なんだこれ?って疑問だらけの導入部。すぐ話に引き込まれましたね。
じわじわ来る田舎の閉鎖的な恐怖、そして章の合間に挟まれる、意味不明なあの世の者たちと思われる物語。実に不思議で独創的な物語、化け物達のネーミングも「かうけう」「とのとと」など、天才的なクリエイターだなあって感じました。
自分独自の世界観を構築でき、かつ読者に納得させる文章力がある作者だとも感じました。

もしかしたらホラーの傑作と出会ってしまったかも?って思いました。「京極堂」や「リング」とかに出会った時と同じような衝撃ですね。
この人のゲームを一回やってみたいなって思わせるほどです。

それで、この話は一巻で完結できないんじゃッて思ってたら、まとめるのも上手いです。読後感もホラーなのに爽やか、これは凄いと久々に思いましたね。思わね掘り出し物でした。

ただ疑問が一つ、お母さんが死んだ日エレベーターでみた赤鬼は何だったんでしょうか。恐怖する脳が作った幻影なのかな。続編?うーん続編を作って欲しいような、このまま完結したほうが綺麗のような。作品がチープになりそうで微妙ですね。

面白い怖い小説が読みたい人におすすめです!いやあ読んでよかった。

905まほろ:2017/11/12(日) 23:45:18 ID:gVk8kjHE
◆少年Nの長い長い旅03
知ってる人知っている少年Nシリーズの3巻目。<猫殺し13キップ>の儀式によって異世界にバラバラに飛ばされた7人の小学生。そのうち一人に視点を絞ったSF冒険物語です。
今回は主人公が2年間この世界で暮らして仕事にも環境にも慣れたころから始まります。行方不明の音色を探して宇宙に飛び出して新たな仲間とともに宇宙を旅してる途中、思いがけないトラブルに遭い、思いがけない人物と出会うストーリーです。

もう3巻目となると文体に慣れて来たのかスラスラ内容が入ってきて、暇なときに読むスタイルでも、約二日で読めちゃいました。一、二巻目の衝撃や意外性は感じなかったものの、それでもやはり面白かったですね。特にある知り合いとの出会いと別れのシーンの「え?そうなるの?」という衝撃と感慨(やっぱりそれなりの衝撃はありました)が凄かったです。
確かに、ああいう別れは後味が悪いですね。そして、謎の誘拐&強奪組織。謎の施設の存在。船長(店長)の過去と旧友に何があって、何を決意しようとしてるのか?
なぜ物語の発端の張本人はあんなに他人に壁を作って、殻に閉じこもっているのか?喫茶店で合っていた女性との関係は?色んな謎を伸したまま4巻へ続きます。

読みやすいので、読書になれてない人にもおすすめですね。しかし完結まで何巻かかるのかな(題名が長い長いとかつけてるしw)。

906まほろ:2017/11/17(金) 03:32:45 ID:gVk8kjHE
◆いなくなれ、群青
一部で結構有名らしい「階段島」シリーズの第一弾。主人公が意識を失い次に目覚めたら2000人が暮らす「階段島」にいた。帰ろうとしても「失くしたものを見つけるまで帰れない」ルールらしい。なぜここにいるのか、ここはいったい何の島なのか。
そして、ある日旧友の少女もこの島で目覚め、主人公と出会い、物語は動き出すといった物語です。

はっきり言います。あまり面白くなかったです。独語の満足感が得られないというか、推理物でも冒険ものでもなく、センチメンタルで胡乱なポエムって感じで、肩透かしを食らったからかなあ。満足度で言えば4,5点(10点満点)くらい。でも設定やアイデアの発想はなかなかでした。
感情豊かな10代の思春期に読めば、また違った面白さや感じるところもある気がします。感想など見ると大学生で結構読まれて高評価な人が多いみたいで、やっぱり10代の内に読むべき小説なのかもしれませんね。

と悪い点ばかり書きましたが、行間を読む、かなり何かを含んだ文章だったので、何度も読めばまた違った良さが分かるような気もします。これがシリーズになってるって事はまだ自分の理解が足りないのかもしれません。
機会があったら続編も読んでみたいと思います。

夢を観る時、記憶は整理され、いらない記憶は捨てられるという人間の生理現象がヒントになってる気がしますね。そこからこういう物語を作るところに感心しました。
主人公がやけにヒロインに冷たいそっけないドライなのも、捨てられた感情で・・(ネタバレ)・・なるほどねえ。
現実の世界で二人の間でなにがあったのか、子供の家庭で何があったのか、その問題は解決するのか、2巻目以降で分かるのかもしれないので、やっぱり読もうかな(二転三転)。
今の所、自分の中では自分が迷う意味での迷作ですが、続きを読むことによって名作のなることを期待します。

それから「いなくなれ、群青」という題名の意味が分からなかったなあ。某漫画「orange」という題名と同じくらいに、あやふやにしか分かってませんw本の中では群青とはピストルスターが照らす夜空の色?の事かなあ。いやあこの小説、考察好きにはたまらないかも。
最後に心に残ったフレーズ「極端な楽観主義と諦観は似ている」・・そうかもしれないし、そうじゃないかもしれません。良く分からないや、でもまあいいじゃん(上遠野さんごめんなさい)。ブギーポップ辺りが言いそうなセリフですねw

907まほろ:2017/11/26(日) 17:00:53 ID:gVk8kjHE
◆未来恐慌
これは思ったより怖い小説でした。これを読むと「人類は滅ぶしかねえ」って悲観主義になっちゃうかも。

ストーリーはウェブ万博に出展予定の「人類の未来」において、未来学の学者がスパコンでシミュレーションしたら、どんな好条件を与えても人類の文明の崩壊につながるという結果が出たが、スポンサー企業は無理矢理にでも「明るい未来」にしようとして、その結果を無視する。
ある日、急激な株価下落が始まって、その結果、人類文明は崩壊へと向かう。何とか食い止めようともがく主人公達って内容です。

いやあ、怖面白い。この人の書く小説は、専門用語や専門知識が無いと良く分からないのが特徴。今回は株についての知識が必要だったし、ペンディングとか会社用語?が飛び交って、辞書で調べながら読みました。しかし、調べなくても何度も読み返せば何となくわかるので気にはなりませんでしたが。
小松左京の「日本沈没」に影響されたらしく、人類の危機を描いたらしく、まさにその深刻さが伝わってきましたわ。
こういうのをアニメで膨らませてやって欲しいなあ。

あと、この本を読むと、日本の自給率はこのままで大丈夫なのか、日本の借金は大丈夫なのか、コンピューター任せの経済システムでいいのか?政府は肝心な事は隠して目を背けて、いい事ばっかりのように国民に伝えているのでは?って色々妄想が頭の中をよぎりますw
お化け心霊現象やサイコパスとかじゃなく、人間の本質に迫るホラーともいえますね。いやーおもしろかった。ただ、「田舎の素朴な生活に帰れ」ってのはちょっと安易ではないかなってもおもいました。




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