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ライトノベル総合

827ゆうまお:2016/10/17(月) 20:31:08 ID:slHMF61A
◆黎明の書 まばゆき綺羅の陰に

前巻がスペクタクル巨編のクライマックスな内容だったので、燃え尽きた後の気の抜けた事後処理になってテンションが落ちるのかなって思ったけど、
前巻と違ってミステリーサスペンス的な陰気な面白さがあって、これまた読んでいて良かったと思わせる一冊でした。

今回は貴種(吸血鬼)の王が住む巨大な宮廷内で、繰り広らげる愛憎と謀略に翻弄される主人公イオアンと従僕のラウル。なんせ味方だと思っていた王様がラスボスで良からぬ事を考えて、主人公達を籠絡して利用しようとする。
一見気の良い変わった王様ってのも、目を付けられるとやっかいだなあって思う話でした。やたら人間尊重するし、貴種を嫌うから、最終目的は大体予想が付いていたのだが、主人公の味方なのか味方の振りをして虐めてるのかが凄くもどかしかったなあ。
ある意味「前巻の悪魔イリヤ」のような分りやすいバケモノより、陰険で対抗しようが無いよなあ。そして、ラストのあの決断は呆れる。作者が長くなりそうで飽きたから物語りを放り出しかかと思ったよ。
もう少しやりようはあったし、宮宰が可哀想だよなあ。王様に厳罰を与えて欲しいラストでした。

短編の方は物語りの補完をするだけの内容なので、そこまで面白くは無かったが、アイーシャ(女吸血鬼)があそこまで凄惨な目に遭うとは思わなかった。あと百合キッスがありましたw
いやあ、ホモ&レズで耽美な小説ですなあwもう慣れたけど映像で観たらゾッとするだろうなあw

ホモレズな耽美な部分のマイナス部分をプラスに変えるぐらい面白いストーリーなんで、機会があれば読んでみてください。
次回が最終刊ですか。楽しみに待ってます。人間の世に移行するにしても、性急すぎる第五巻でした。




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