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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

1とはずがたり:2014/05/04(日) 19:49:37
東欧・ギリシャ正教・中央アジア・旧ソ連諸国・シベリアなど

新疆とかは大中華スレとは棲み分け微妙な感じで場合によってはこちらにも。

前スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/?q=%A5%A6%A5%AF%A5%E9%A5%A4%A5%CA

32チバQ:2014/05/13(火) 19:15:37
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140513-00000083-san-eurp
ウクライナ東部の行方 3つのシナリオ
産経新聞 5月13日(火)7時55分配信

ウクライナをめぐる主な動き(写真:産経新聞)
 【ドネツク(ウクライナ東部)=遠藤良介】ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州の「住民投票」で、親ロシア派勢力は「国家としての自立」への賛成票が圧倒的多数を占めたとして、独立をそれぞれ宣言した。ただ「国家としての自立」については、親露派指導部にも住民にも、共通の理解があったわけではない。両州の行方には自治権拡大要求からロシアへの編入まで、大まかに3つのシナリオが考えられる。

 ◆独立宣言も 連邦制で残留

 第1は、親露派が投票結果に基づいて独立を宣言したものの、ウクライナに残留する道筋を探ることだ。プーチン露政権の狙いは、ウクライナに連邦制を導入させ、高度な自治権を持つ東部で影響力を保持することにあると指摘されてきた。

 その場合、ロシアや親露派は、連邦制導入や最大限の自治権拡大を主張する上で今回の「住民投票」の結果を論拠とするとみられる。

 欧州安保協力機構(OSCE)はウクライナ情勢の正常化に向け、(1)戦闘の停止(2)緊張緩和(3)関係勢力の対話(4)大統領選実施−という流れのロードマップ(行程表)を同国暫定政権と関係国に提示している。親露派勢力は自らを交渉相手とするよう暫定政権に要求、ロシアも政体変更の改憲議論を大統領選に優先させるよう主張する可能性がある。

 ◆露が後ろ盾 「未承認」の国家

 第2のシナリオは、東部2州の独立が大半の国から承認されず、ロシアを後ろ盾とする「国家」にとどまることだ。旧ソ連圏にはグルジアのアブハジア自治共和国や南オセチア自治州といった同様の親露「国家」がある。

 ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合を受け、米欧は露政府高官やプーチン大統領に近い財界人を対象とした制裁措置を発動。地下資源分野などを標的とした追加制裁が導入されれば打撃は広がる。このため、プーチン政権が2州の独立を承認したとしても、自国編入は控えることが考えられる。

 ◆2州が要請 露への編入

 第3は、ロシアが東部2州の要請に応える形で編入に踏み切ることだ。

 ただ、クリミアではロシア系住民が6割を占めるのに対し、東部2州のロシア系は4割弱。キエフの研究所が4月に行った世論調査では、東部2州でもロシア編入に反対する回答が過半数を占めるなど、住民感情は決して一様でない。

 クリミアが露黒海艦隊の駐留する戦略的要衝だったのに対し、東部でロシアが必要とするのは一部の軍需産業くらいだといえる。その半面、年金や公務員給与の水準はロシアの方が高く、編入すればクリミアに続く財政負担となる。

 プーチン政権は、あらゆる事情を慎重に考慮して、2州の独立への対応を決めるとみられる。

33チバQ:2014/05/14(水) 23:07:25
http://mainichi.jp/select/news/20140515k0000m030113000c.html
ウクライナ:暫定政権 危機打開へ首都キエフ「円卓会議」
毎日新聞 2014年05月14日 22時31分

 【モスクワ田中洋之、ブリュッセル斎藤義彦】ウクライナ暫定政権は14日、混迷が続く国内の危機打開に向けた「円卓会議」を首都キエフで開く。政治解決への第一歩と位置付けているが、11日の住民投票を受けて一方的に独立を宣言した東部ドネツク州、ルガンスク州の親露派勢力は参加せず、緊張緩和につなげるのは難しい情勢だ。

 会議にはトゥルチノフ大統領代行、ヤツェニュク首相ら暫定政権側をはじめ、ヤヌコビッチ前政権の与党・地域党など野党勢力、元大統領のクラフチュク、クチマの両氏、25日に実施される大統領選の候補者、地方代表らが参加。仲介役の全欧安保協力機構(OSCE)から、イッシンガー元ドイツ駐米大使が派遣され、共同議長を務める。

 議題は憲法改正と地方分権、汚職対策、経済、人道問題の五つで、間近に迫った大統領選をにらみ、対話を通じて正常化への道筋を探るのが狙い。暫定政権を支援する欧米諸国は会議について「事態打開への道」(カーニー米大統領報道官)と歓迎し、月末の大統領選の大前提とみなしている。

 しかし、暫定政権は、住民投票で「独立」を宣言した東部2州の親露派を招待せず、OSCEやロシアが提案している「全勢力参加」は実現しなかった。暫定政権が東部で親露派武装集団の制圧作戦を継続し、双方の対立と憎悪が強まる中、親露派抜きで事態の沈静化を図るのは難しいのが実情だ。

 また追放されたヤヌコビッチ氏を除く大統領経験者3人のうち親欧米派だったユーシェンコ氏だけが招待されず、同氏の広報担当者は暫定政権を批判した。

 ウクライナ東部では14日にも、ドネツク州北部スラビャンスク周辺でウクライナ軍兵士8人が戦闘で死亡したと伝えられており、米露、欧州連合(EU)とウクライナ暫定政権が4月に開催した外相級4者協議で合意した「暴力の停止」も実現していない。

34チバQ:2014/05/14(水) 23:10:44
http://mainichi.jp/select/news/20140514k0000e030199000c.html
ウクライナ:円卓会議、親露派招かず…開催流動的に
毎日新聞 2014年05月14日 12時40分

 【ブリュッセル斎藤義彦】ウクライナ暫定政権は、14日に予定されている和平のための「円卓会議」に、住民投票を強行し一方的に独立宣言した東部のドネツク、ルガンスク州の親露派を招待しないことを決めた。全欧安保協力機構(OSCE)が、欧米とロシアの支持を受けて進める「円卓会議」は親露派の参加が前提で、会議が実質的に開かれるかどうか流動的な情勢になってきた。

 ヤツェニュク暫定政権首相は13日、訪問先のブリュッセルで、国内の全勢力が参加する「円卓会議」は暫定政権主導で2カ月前から独自に実施していると主張。武装した親露派を「テロリスト」と非難し、交渉しない方針を改めて明確にした。

 首相はOSCEの提案を全面否定しなかったものの、全勢力の対話は「ウクライナ(暫定政権)が主導する、ウクライナ自身のプロセスだ」と述べ、参加者などを外国でなく、暫定政権が決める方針を強調した。

 OSCEはロシアの意向をくみ、親露派の参加を前提に「円卓会議」開催を含む「和平工程表」を提案している。暫定政権は親露派と対話すれば、親露派と一方的な独立を事実上、承認することになりかねない点を憂慮している模様だ。

 ヤツェニュク首相は、事態の解決は「ロシア次第だ」とも述べ、親露派の背後にいるプーチン政権の態度が変わらない限り、事態が沈静化しないとの考えを示した。

 暫定政権側は14日、ロシアと関係が良いクラフチュク、クチマ両元大統領のほか、ドネツク、ルガンスク出身の最高会議(国会)議員、大統領選候補者を円卓会議に招く準備は進めている。だが、ロシアの望む内容とは異なり、あくまで暫定政権主導になりそうだ。

35チバQ:2014/05/14(水) 23:13:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140514/erp14051408170006-n1.htm
【ウクライナ情勢】
「連邦制」要求も 円卓会議 分裂に直面、暫定政権窮地
2014.5.14 08:17 (1/2ページ)

13日、ウクライナ東部ドネツクで記者会見するタルタ・ドネツク州知事(右)。住民投票の結果の受け入れ拒否を表明した (AP)
 【ドネツク(ウクライナ東部)=遠藤良介】ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州をめぐって苦境に陥った同国暫定政権は、14日に首都キエフで開催する地方代表者らとの「全国円卓会議」に、国家分裂回避の望みをかける。しかし、東部2州の暫定政権への不信感は強く、両者の溝は大きい。中枢施設を占拠する親露派武装勢力の出方も不透明で、25日の大統領選を全土で実施するのは困難な状況が続く。

 ロシアのプーチン政権は、親露派による東部2州の独立宣言や、ドネツク州の同勢力によるロシア編入要請に反応していない。露外務省は「住民投票の結果は暫定政権と両州の対話によって具体化されるべきだ」との声明を出しており、欧州安保協力機構(OSCE)の後押しする円卓会議を注視する構えだ。

 暫定政権は円卓会議に地方の政府関係者や議員、有識者らを広く招き、改憲や地方分権、ロシア語の地位といった問題を議論する。OSCEを代表する円卓会議の共同議長には、ボスニア紛争の調停などで実績のあるドイツのイシンガー元外務次官が選ばれた。

 東部2州では公的庁舎を占拠する親露派武装勢力が中核となって「国家としての自立」を問う「住民投票」を行い、独立が宣言された。ただ、同勢力が一定の支持を得ているのは事実である半面、地元指導層や住民が即時独立やロシア編入を求める急進的立場で一致しているわけではない。

 このため、暫定政権としては円卓会議に参加する穏健な東部代表と折り合いをつけ、過激な親露派を孤立させることが危機打開に不可欠といえる。

 解決すべき課題の1つは地方分権だ。東部の代表は「住民投票」の結果も受け、ロシアの推す「連邦制」の導入を強硬に唱える可能性がある。暫定政権には、これが親露的な東部や南部の分離独立につながることへの警戒が強く、「脱中央集権」と称する改革にとどめたい考えだ。ロシアや東部の親露派は、政体などに関する改憲の骨格が固まらねば、大統領選を受け入れない公算が大きい。

36チバQ:2014/05/16(金) 23:53:54
http://mainichi.jp/select/news/20140517k0000m030040000c.html



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ウクライナ:親露派の組織化進む 大統領選妨害も

毎日新聞 2014年05月16日 19時20分


 【モスクワ真野森作】ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州で「人民共和国」の独立を宣言した親ロシア派勢力が、独自の「議会」を発足させるなど組織化を急いでいる。25日のウクライナ大統領選を前に選挙妨害の動きもあり、「テロリスト」と非難する暫定政権側との対立が深まっている。

 現地からの報道によると、ドネツクの親露派は14日に「立法機関」として150人から成る「最高会議」を結成し、翌15日に指導者のプシリン氏を「議長」に選出した。地元記者の話では、こうした過程で穏健派幹部らが排除され、強硬路線へ突き進んでいる模様だ。

 また、武装集団は「安全保障会議」が統括すると決め、これまでも軍事面を率いてきたイーゴリ・ストレルコフ氏が「国防相兼安全保障会議書記」に就任した。暫定政権側は同氏について、ロシア軍の情報機関・参謀本部情報総局(GRU)に所属する大佐との見方を示している。

 ドネツクでは15日に一部の地区選管事務所が親露派に襲撃され、書類や事務機器が運び出された。ルガンスクでも地区選管から選挙人名簿が強奪される事件が発生するなど、大統領選に向けて緊張が高まっている。

37チバQ:2014/05/19(月) 21:49:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140518/erp14051823390003-n1.htm
【今週の焦点】
25日にウクライナ大統領選、東部2州の実施に暗雲 過激親露派が阻止方針 危機収束には遠く
2014.5.18 23:39
 【モスクワ=遠藤良介】ウクライナで25日、2月の政変で親ロシア派のヤヌコビッチ前大統領が放逐されたのに伴う大統領選が行われる。政変で実権を握った親欧米派の暫定政権が選挙を通じて自らの正統性を確保できるかが焦点だ。ただ、東部のドネツク、ルガンスク両州では先に「住民投票」と「独立宣言」を主導した過激親露勢力が選挙を阻止する構えで、国家分裂の危機は去っていない。

 キエフ国際社会学研究所は最近の世論調査に基づき、親欧米派の実業家、ポロシェンコ議員(48)が55%を得票するとの予測を発表した。他の主要候補では、親欧米派のティモシェンコ元首相(53)が10%、東部出身で穏健親露派のチギプコ元副首相(54)が7%と続いている。

 過去に外相や経済発展貿易相も務めたポロシェンコ氏は堅実な政治手腕を期待され、親露的な東部でも広く得票が見込まれている。投票総数の過半数を獲得する候補者がいなければ、6月15日に上位2人の決選投票が行われる。

 過激親露勢力が「独立」を宣言し、事実上、中央の権力が及ばない状態となっているドネツク、ルガンスク両州では選挙の実施が危ぶまれている。

 2州では4月以降、暫定政権を「非合法」とする同勢力が各地で公的庁舎を武力占拠。親露派の牙城と化したドネツク州スラビャンスクでは暫定政権の掃討作戦も難航し、投票は絶望的だ。ドネツク市では地区選管が親露武装集団に襲われる事例が相次いでいる。

 米欧はロシアによる南部クリミア半島併合を受け、プーチン露大統領の側近に対する入国禁止や資産凍結の制裁を発動。ロシアが大統領選を阻止した場合は主要経済分野を対象に追加制裁を科すと警告した。

 ロシアも選挙結果を容認する兆しを見せており、プーチン氏は先に「大統領選は方向として正しい」と発言。ナルイシキン下院議長も「新大統領の正統性は不完全だ」としつつ、選挙は必要だとの見解を示した。

 ただ、プーチン政権の狙いはクリミア併合を既成事実化し、ウクライナでの連邦制導入などによって東部に影響力を保持することだと考えられている。ロシアは、暫定政権が過激派掃討作戦を中止し、改憲の骨格を早急に示すよう主張。こうした点が満たされない場合、ロシアが東部2州への派兵や「独立」承認に動く可能性は残っている。

38チバQ:2014/05/19(月) 22:04:41

http://mainichi.jp/select/news/20140518k0000m030102000c.html
ウクライナ:円卓会議、打開糸口見いだせず 親露派除外で
毎日新聞 2014年05月18日 00時42分(最終更新 05月18日 01時03分)

 【モスクワ真野森作】混迷するウクライナ情勢の打開を目指し、暫定政権が主催する第2回「円卓会議」が17日、ウクライナ東部の主要都市ハリコフで開かれた。親露派を除外した円卓会議から事態打開の糸口を見いだすのは難しく、25日の大統領選を控え東部や南部では緊張状態が続いている。

 ヤツェニュク首相は「脱中央集権化が必要」と改めて訴え、東部や南部で多くの住民が母語とするロシア語について「憲法改正の中で特別な地位を保障する」と述べた。一方で「テロリストとは交渉しない」と強調し、東部ドネツク、ルガンスク両州の実権を掌握しつつある武装した親ロシア派勢力との話し合いは拒否した。

 首相は「ウクライナは各地域が広範な権利を持った統一国家であるべきで、小さな『飛び領土』があってはならない」と述べ、一方的に独立を宣言したドネツク、ルガンスク両州の親露派勢力を批判した。国民に対しては全国規模のアンケートを通じて、国の姿についての意見を表明する機会が与えられるとした。

 一方、円卓会議に出席したルガンスク州の代表者は「もはや時間はない。(東部での親露派に対する)対テロ作戦を中止し、ドネツク、ルガンスク両州に連邦制を敷くことも検討すべきだ」と主張。危機回避のため、最高会議(国会)で覚書を締結する案も出された。次の円卓会議は21日に中部チェルカスイで行う予定。

39チバQ:2014/05/20(火) 22:50:10
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140520/erp14052019270005-n1.htm
【ウクライナ情勢】
大統領選の準備進める 東部の市長「親露派が邪魔の可能性」
2014.5.20 19:27
 親ロシア派武装集団が公的施設を占拠するウクライナ東部ドネツク市のルキヤンチェンコ市長は20日の記者会見で、25日の大統領選の投票を少なくとも市内の一部で実施できるよう準備を進めていると述べた。

 東部では事実上の独立に向けて既成事実を積み重ねる動きが活発化しているが、ルキヤンチェンコ氏は首都キエフの中央選管と連絡を取りながら、投票所の準備を進めていると述べた。

 ルキヤンチェンコ氏によると、親ロ派武装集団が市内の選挙管理事務所などを襲撃、多くのコンピューターを奪った。市内の3選挙管理事務所は機能しておらず、一時は選管担当者1人が親ロ派に拘束されたという。

 ルキヤンチェンコ氏は「親露派の武装集団が邪魔する可能性がある」と語っており、実際にどの程度投票が成立するかは不透明だ。(共同)

40チバQ:2014/05/22(木) 22:52:39
http://mainichi.jp/select/news/20140523k0000m030085000c.html
ウクライナ:有権者2割が参加困難 異例の大統領選
毎日新聞 2014年05月22日 21時31分

 【モスクワ真野森作】25日に迫ったウクライナ大統領選は異例ずくめの選挙となる。ロシアに一方的に編入された南部クリミア半島では実施不可能となり、親ロシア派勢力が「独立」を宣言した東部のドネツク、ルガンスク両州でも妨害によって一部で実施が困難になるとみられるためだ。今年2月にヤヌコビッチ前大統領が追放された政変以来の国内危機を収める契機となるか、注目される。

 ウクライナでは18歳以上に選挙権があり、全国の有権者数は約3550万人となる。クリミア半島には181万人の有権者がいるが、ロシアによる実効支配が進み、参加は困難だ。ドネツク州の328万人、ルガンスク州の177万人と合わせると実に全体の2割に当たる票の行使が阻まれかねない。

 中央選管の発表では、親露派はドネツク、ルガンスク両州に34ある地区選管事務所のうち16カ所を占拠するか包囲している。選挙人名簿が届いているのはドネツクの投票所の31%、ルガンスクの17%にとどまり、準備作業が著しく遅れている。

 ウクライナ最高会議(国会)は3月中旬、大統領選の規定を改正し、投票率にかかわらず「選挙は成立する」と決めた。前回2010年大統領選の投票率は66.76%(第1回投票時)だった。国民の関心の高さから、東部などの特殊事情を差し引いても、今回の投票率も60〜70%程度になるとの見方が強い。

 過半数を獲得した候補者がいなかった場合、6月15日に決選投票が行われる予定だ。前回の大統領選ではヤヌコビッチ氏とティモシェンコ元首相の一騎打ちとなった。21人が立候補している今回は、大富豪のポロシェンコ氏が優勢でティモシェンコ氏が追う構図となっている。

41チバQ:2014/05/24(土) 19:01:23
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014052400063
異例の静かな選挙戦=危機に国民真剣−ウクライナ
23日、ウクライナの首都キエフで、大統領選のビラを配るティモシェンコ元首相の支持者(AFP=時事)

 【キエフ時事】ウクライナは23日、大統領選(25日投開票)の選挙運動期間を終えた。首都キエフではこれまで、選挙になると候補者の最後の訴えや支持者の大規模集会で「熱狂」するのが常だったが、今回は一転。大富豪ポロシェンコ氏(48)の圧勝ムードが漂う中、「静寂」に包まれた異例の選挙戦となった。
 「憲法改正は全く動いていない」。最有力候補のポロシェンコ氏は22日、西部リビウでの記者会見で最高会議(議会)を批判。政治混乱から暫定政権が憲法改正に必要な議会の3分の2の支持を確保できていない現状を踏まえ、大統領選後の今秋にも解散総選挙を実施すべきだと述べた。
 ポロシェンコ氏が選挙戦を事実上行っていない中、ティモシェンコ元首相(53)は苦戦を強いられている。23日には「北大西洋条約機構(NATO)加盟の是非を問う国民投票の6月実施を提案する」と注目を集めそうな声明を発表したが、支持は伸び悩み。得意の派手なPR戦が裏目に出ているとも指摘される。
 もっとも、世論調査で「投票に行く」との回答は前回選挙を上回る約7割と、有権者の関心は高い。背景には、ロシアによる南部クリミアの編入強行や東部での親ロシア派の武装蜂起など国民分断の危機があり、異例の静かな選挙戦は「騒いでいる場合ではないという真剣さの表れ」(観測筋)とも分析されている。(2014/05/24-06:19)

42チバQ:2014/05/24(土) 19:32:07
http://mainichi.jp/select/news/20140524k0000e030193000c.html

ウクライナ大統領選:露大統領「結果尊重」 暫定政権歓迎

毎日新聞 2014年05月24日 11時21分


 ウクライナ暫定政権は23日、ロシアのプーチン大統領がウクライナの大統領選(25日)の結果を「尊重する」と述べたことを歓迎する声明を発表した。一方で、妨害工作も行っていると非難、「言葉と行動が一致することが必要だ」として親露派武装勢力が選挙遂行を妨害しないように求めた。ウクライナ東部ドネツクでは23日、親露派と暫定政権軍の衝突で少なくとも3人が死亡した。

 報道によると、プーチン大統領は23日、サンクトペテルブルクでの経済フォーラムで、ウクライナ大統領選の結果を「尊重」し、新任大統領と「協力する」と述べた。ただ、新任大統領を正式承認するかどうかの言及は避けた。さらに、ウクライナの状況を「内戦」と分析。欧米が制裁すればロシア経済に打撃があると同時に、欧米にも損害をもたらす「ブーメラン効果がある」とけん制した。

 これに対しウクライナ暫定政権のデシツァ外相は「言葉より行動が大事だ」と親露派の妨害をやめさせるようロシアに求めた。

 ウクライナ東部では23日、散発的に戦闘が続き少なくとも3人が死亡、十数人が負傷した。親露派が暫定政権に対して待ち伏せ攻撃などを行っている。

 一方、ロシア軍のゲラシモフ参謀総長は23日、北大西洋条約機構(NATO)がバルト3国や東欧で防衛力を強化した点について「対抗措置を取る」と述べた。また、ロシア軍がウクライナ国境付近に展開する約4万人規模の軍について、ロシアのアントノフ国防次官は23日、「数日のうちに全面撤退する」と述べた。【斎藤義彦】

43チバQ:2014/05/24(土) 19:32:59
http://mainichi.jp/feature/news/20140524mog00m030005000c.html

ウクライナ:04年当時、人々の思いは… 25日に大統領選

2014年05月24日




ロシア黒海艦隊が本拠地を置くセバストポリには、ロシア国旗が目立った=セバストポリで2004年4月、会川晴之撮影

ロシア黒海艦隊が本拠地を置くセバストポリには、ロシア国旗が目立った=セバストポリで2004年4月、会川晴之撮影


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 25日に大統領選が予定されるウクライナ。10年前の2004年4月、その地を訪ねたことがある。「オレンジ革命」が起きるまだ7カ月前、親露派のクチマ大統領の時代だった。ポーランドやハンガリー、チェコなど旧社会主義諸国の、欧州連合(EU)に加盟を目前に控え、同じ、社会主義圏に属したウクライナの人々の思いを取材するのが目的だった。

 ポーランド国境に近い西部のリビウ(旧リボフ)を皮切りに、旧ソ連で最も西に位置する町で、ハンガリーやスロバキアに国境を接するチョップ、首都キエフや、クリミア半島にも足を伸ばした。リビウからポーランド国境に向かう道路は、東西を結ぶ大動脈であるにもかかわらず、穴ぼこだらけ。それを巧みに避けながら車を走らせる運転手は、「こんな道路を日本人の方に見せるのは恥ずかしい」と、しきりにわびたことが強い印象に残った。

 今年3月、ロシアへの編入を宣言した南部のクリミア半島では、セバストポリ、ヤルタを取材した。リビウなど西部地域やキエフでは、ウクライナ語の通訳と仕事をしたが、この地では、ロシア語の通訳に代わる。1945年2月、米英ソ首脳が欧州の東西分割を決めたヤルタ会談。その会場となったリバディア宮殿脇で働く若者に、「ウクライナが、EUに加盟する日があるだろうか」と聞くと、「われわれは間違いなく欧州人。加盟は当然だ」と、ロシア語で答えてくれた。【編集委員・会川晴之】

44チバQ:2014/05/24(土) 19:37:49
http://mainichi.jp/select/news/20140523k0000e030208000c.html

ウクライナ:大統領選で元首相苦戦…「混乱を招いた中心」

毎日新聞 2014年05月23日 12時27分(最終更新 05月23日 13時48分)

 【キエフ坂口裕彦】25日に実施予定のウクライナ大統領選で、「美しすぎる首相」とも呼ばれたティモシェンコ元首相(53)が苦戦している。多くの有権者が、長い政治混乱を招いた中心人物として厳しい視線を向けている。2度も首相を経験した華麗な実績も「古い政治家」と逆にレッテルを貼られるマイナス材料となり、支持率で首位を独走する富豪、ポロシェンコ最高会議(国会)議員(48)との差は一向に縮まらない。

 キエフでは、ティモシェンコ氏の名前を持ち出すだけで顔をしかめる人は多い。会社員のオリガさん(50)は「権力闘争ばかりで、何一つチャンスを生かさなかった。利権優先のイメージも強い」と批判した。

 ティモシェンコ氏は2004年大統領選で起きた民主化運動「オレンジ革命」の立役者で05年と07年の2回、首相に就任。ヤヌコビッチ前政権時代の11年には、首相時代の職権乱用罪で収監されたが、今年2月に釈放された。今は、第1与党「祖国」を率いる親欧米派だ。

 世論調査で支持率が過半数に達することもあるポロシェンコ氏に対し、ティモシェンコ氏は10%前後に低迷。得票が過半数に達する候補がいない場合、6月15日に上位2人による決選投票が行われるが、ティギプコ元中央銀行総裁(54)に追い抜かれて3位となる調査もあり、勝算はほぼない。

 首都キエフ中心部でティモシェンコ氏支持のパンフレットを配っていた自営業、アンドレイさん(50)は「獄中生活も経験した彼女の力が必要だ。決選投票に持ち込めるかは五分五分」と力説するが、言葉と裏腹に表情はさえなかった。

 自らの経歴が重しとなるティモシェンコ氏を横目に、ポロシェンコ氏は菓子メーカーを築き上げた実績も強調。「女優のようだが何もしない元首相と優秀なビジネスマンは違う」(大学生のアレクセイさん)とイメージ戦略でも一本とられた格好だ。

 ポロシェンコ氏が当選した場合、ティモシェンコ氏は重用されないとの見方が大勢だ。ウクライナ政治に詳しい研究者は「彼女は有権者にあきられた。新しい国の顔を求める人々の心理が、ポロシェンコ氏への支持を加速させている」と分析する。

45チバQ:2014/05/24(土) 19:45:09
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/140524/cpd1405240500005-n1.htm

“チョコレート王”ポロシェンコ氏が最有力 ウクライナ大統領選 (1/2ページ)


2014.5.24 06:39

 今月25日のウクライナ大統領選挙で最有力候補とされる富豪のペトロ・ポロシェンコ氏は、自分こそ同国を団結させる人間だと確信している。

 菓子事業で財を築き「チョコレート王」と称されるポロシェンコ氏は、ユシチェンコ政権下では、外務相を務めた。同氏は武装した分離派がウクライナを分断させかねない状況の中、民主主義の発展と欧州との関係強化を通じて国を結束させると表明している。

 シンクタンクの民主主義イニシアチブ基金のイリナ・ベケシュキナ氏によれば、ヤヌコビッチ前大統領らを退陣に追い込んだキエフでの抗議活動で存在感を高めたポロシェンコ氏は、緊張緩和のための合意をまとめられる現実主義者だという。

 ベケシュキナ氏は「ポロシェンコ氏は強くて信頼でき、好戦的にならずに妥協点を見いだせる人物として受け止められている」と述べた。

 ポロシェンコ氏は大統領候補21人の中で先頭を走っており、支持率は2位のティモシェンコ元首相の5倍強と、後続を大きく引き離している。ポロシェンコ氏は50%超の得票率を目指している。50%を割れば、6月15日に決選投票が実施される。

 ポロシェンコ氏は雇用の促進による賃金上昇と自由貿易協定を通じ、親欧路線の経済を目指すことを公約。自身のウェブサイトに18日掲載した声明で、「われわれの親欧路線の選択に関し、ロシアと妥協することはできない。欧州連合(EU)との連合協定の批准を早急に行うことを保証する」と述べた。

 ポロシェンコ氏はロシア語を話す住人が大半を占める南部や東部でも約26%の支持でトップとなっている。だが、同地域の有権者の多くは、どの候補者も自分たちの望みに応えていないため、選挙を棄権すると語る。

 ウクライナ最大のシンクタンク、ラズムコフ・センターの世論調査では、紛争により荒廃したドネツクやルガンスクでは有権者のほぼ半数が選挙を棄権する見通しとなっている。

 独コメルツ銀行の新興市場調査責任者、サイモン・キジャノエバンス氏(ロンドン在勤)は、世論調査でポロシェンコ氏に匹敵する候補がいないなか、同氏は人口4500万人のウクライナを統一できる見込みのある唯一の候補者だと明言。「ウクライナは、バラバラになったかけらを再びまとめることができる、選挙で選ばれた大統領が必要だ。ポロシェンコ氏はあらゆる方面で受ける抵抗が最も少ないと思われる」と指摘。「選出された大統領は、投資家や有権者の信頼を取り戻す上での第一歩にすぎない。その後、あらゆる側面をまとめる困難が待ち受けている」との見解を示した。(ブルームバーグ Daryna Krasnolutska、Daria Marchak)

46チバQ:2014/05/24(土) 19:46:44
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/140524/cpd1405240500006-n1.htm

ウクライナ大統領選 脅迫におびえる東部の市民 分離派、投票妨害へ殺害予告も

2014.5.24 05:00

 ウクライナ大統領選を25日に控え、東部の市民は脅迫におびえる日々を送っている。ロシアへの編入を目指す分離派らは投票の妨害を狙い、ルガンスク、ドネツク両州の選挙管理委員会の事務所の半分を支配下に置いた。選管委員会によれば、分離派は選管当局者の拉致や、殺害予告などの戦術を用いている。

 東部スラビャンスク出身の若き起業家、アンドリーさんは今週末の大統領選挙では投票に行くつもりはない。同市で庁舎などの占拠を続ける覆面の武装集団に殺される心配があるからだという。

 報復を恐れてラストネームを伏せるよう求めたアンドリーさんは「彼らと異なる立場を示せば殺されかねない」と発言。「ここではウクライナ軍兵士に食料を運んだだけの人が殺害されている」と説明した。

 ロシアが正当性を認めていないウクライナの暫定政権は、政変で大統領を解任されたヤヌコビッチ氏の後任を選ぶ今度の大統領選で、誰もが認める大統領が誕生すると期待を寄せる。ロシアは分離派の騒乱をあおっているとの非難に反論しているが、米国と欧州連合(EU)は投票が妨害されれば対ロシア制裁を強化すると警告している。(ブルームバーグ Daria Marchak、Daryna Krasnolutska)

47チバQ:2014/05/25(日) 10:15:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140524/erp14052422020007-n1.htm
ウクライナ大統領選 西部・リビウでは準備淡々と デモの痕跡、今はなく

2014.5.24 22:02 (1/2ページ)

22日、ウクライナ西部リビウの市庁舎玄関には、首都キエフのデモ隊犠牲者を悼む写真や花束がみられた(遠藤良介撮影)
22日、ウクライナ西部リビウの市庁舎玄関には、首都キエフのデモ隊犠牲者を悼む写真や花束がみられた(遠藤良介撮影)


 2月のウクライナ政変で、親ロシア政権打倒の急進的役割を担った西部の中心都市リビウ。吹き荒れたデモの痕跡はほとんど残っておらず、大統領選の準備が淡々と進んでいた。

 「ロシア語では私の主張を完全には表現できない」。民族主義政党「自由」のメリニチュク市議(31)はこう話し、ロシア語の質問にウクライナ語で答え続けた。「東部はロシア語が迫害されていると言うが、実際は全く逆だ。国家公用語はウクライナ語のみであるべきだ」

 中欧の古都を思わせる石畳の路地が、17世紀にロシア帝国領となった東部との歴史の違いを映し出す。リビウなどウクライナ最西部がソ連に編入されたのは1945年と遅く、欧州への帰属意識が強い。

 西部を地盤とする民族主義勢力は2月政変をもたらしたデモで中核を担い、それがロシア語を使う東部住民の反発とロシアの介入を招いた。

 しかし、リビウ国立大のロマニュク教授(政治学)は「ウクライナ語しか容認しない反リベラル的な民族主義は、ここでも支持を失いつつある。ロシアのクリミア併合後は、国家主義としてのナショナリズムこそが高まっている」と、その違いを解説した。

 教授は、「今回の危機よりも前、東部では単一国家と連邦制国家、ロシア編入の支持者がそれぞれ25%ずつ存在した。本来、東西住民の対立はない」と指摘。ロシアがプロパガンダ(政治宣伝)によって情勢を流動化させていると強調し、新大統領が東部の不信を解消する道筋を探ることに期待を示した。

 リビウなど西部の人々と、親露的な東部の住民がいかに融和を図るか。国家分裂の危機回避はこの一点にかかっている。(リビウ 遠藤良介)

48チバQ:2014/05/25(日) 22:54:15
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140525/erp14052520540010-n1.htm
首都「プーチンが全て悪い」/投票箱さえない東部「表現の自由なし」
2014.5.25 20:54 (1/2ページ)

25日、キエフ市内で大統領選の一票を投じる女性(遠藤良介撮影)
 混乱が続くウクライナで25日、投票が行われた大統領選。親ロシア派のヤヌコビッチ前政権を崩壊させた政変から約3カ月たち、ようやく正式政権への移行を目指すことになる。首都キエフでは、新大統領の下で国情が安定することへの期待の声が上がる一方、親露派勢力が支配する東部では、多くの投票所が閉鎖され、有権者が投票できない事態に陥った。

■東部の分離主義批判

 キエフ中心部の投票所には25日、午前8時の投票開始から市民が次々と足を運んだ。女性医師のクラフチュクさん(52)は「実務能力があり、語学にも堪能」と、実業家のポロシェンコ候補に一票を投じた。

 「東部の分離主義はプーチン(露大統領)によって人工的に移植されたものだ。彼が全て悪い」とし、「選挙後には平和が訪れる。東部の良識ある人々もそれを望んでいるはずだ」と話した。

 昨年11月以降の大規模デモで拠点となった独立広場(通称マイダン)には今もテント村が残り、東部で中枢施設を占拠する親露派勢力が激しく非難している。だが、市民には「権力を監視するために必要だ」などと容認する意見が多い。

 親欧米派を支持する男性法律家、クドリャフツェフさん(28)は「この選挙で正統な大統領が生まれるということが大事だ」と指摘。「(2月に親露派政権を打倒した)キエフのデモ隊は平和的な市民だったのに対し、東部の分離主義者は機関銃や装甲車を手にしている」とも述べ、武装勢力の支援を疑われるロシアを批判した。

■ドネツクの投票所ゼロ

 東部ドネツク州とルガンスク州では、両州の選管支部の多くが武装集団の襲撃に見舞われ、機能している事務所は4分の1。地元メディアによると、ドネツク州の州都ドネツクでは、市内全ての投票所が閉鎖に追い込まれたという。

 ドネツク中心部にある検察庁舎に隣接する大学学生寮。地域の投票所として指定されており、普段なら選挙の2週間前から選管関係者が訪れ、準備に追われるが、25日朝の時点で投票箱さえない。

 寮関係者は「選管からは今日まで何の連絡もない。投票箱が来たとしても、検察庁舎が武装集団に占拠されていて、住民に危険が及ぶために選挙はできないと思う」と話した。

 寮に住むマリアさん(25)は、ウクライナ東部が本土から分離することに反対。「選挙できないことに憤りを感じる。ここではすでに『表現の自由』はない。『政権を支持する』なんて、怖くて他の人には言えない」と語った。

 地元メディアによると、ドネツク中心部の投票所ではこの日、開設してからわずか10分後、覆面姿の武装集団に襲撃され、選管関係者が追い払われた。

 ドネツク州のスラビャンスク周辺では24日夜にも武装集団と軍部隊の間で戦闘が起き、死傷者が出たもようだ。(キエフ 遠藤良介、ドネツク 佐々木正明)

49とはずがたり:2014/05/26(月) 15:04:41

ポロシェンコ氏が勝利宣言=親EU加速、政界再編も―ウクライナ大統領選
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140526X138.html?fr=rk
時事通信2014年5月26日(月)12:20

 【キエフ時事】25日投票のウクライナ大統領選(任期5年)は即日開票され、親欧州連合(EU)派の大富豪ペトロ・ポロシェンコ氏(48)が勝利する見通しとなった。中央選管の暫定結果発表前に、出口調査で過半数の得票が伝えられたことを受け、記者会見で「ウクライナに新大統領が生まれた」と勝利宣言した。

 また、最高会議(議会)での国民間の和解に向けた憲法改正作業の停滞などを受け、「危機打開の唯一の方法は選挙だ」と指摘。2014年中に総選挙を行い、政界再編を進める考えを明らかにした。

 中央選管の暫定結果(開票率15.12%)によると、得票率はポロシェンコ氏が54%。同じ親EU派のユリヤ・ティモシェンコ元首相(53)の13%を大きく引き離し、決選投票を待たずに当選を決める見通し。親ロシア派は2月のヤヌコビッチ前政権崩壊の影響で低調だった。中央選管幹部は、東部の親ロシア派の妨害にもかかわらず「大統領選は実施された」と述べ、正当性は揺るがないと主張した。

 記者会見でポロシェンコ氏は、6月の大統領就任後最初の訪問地として、親ロシア派が武装蜂起した東部ドネツク州に行くと宣言。国内の緊張緩和を最優先課題に挙げた。また「85%のウクライナ国民が将来のEU加盟を支持した」と述べ、親EU路線を加速させる方針を示した。

50とはずがたり:2014/05/26(月) 19:47:28
アフガンは旧ソ連圏というよりイスラム圏かなぁ。。

来年以降の駐留規模近く発表=米大統領、アフガン急きょ訪問
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140526X136.html
時事通信2014年5月26日(月)09:25

 【ワシントン時事】オバマ米大統領は25日、アフガニスタンを訪問した。事前に公表せずに首都カブール北方のバグラム空軍基地に空路到着。今年末で米軍の大規模駐留が終わった後の駐留規模について「間もなく決定を発表するだろう」と述べた。

 現地の司令官らから決定の参考にする報告を受ける前に明らかにした。米軍の戦闘任務は年末で終わり、来年以降はアフガン部隊の訓練などに携わるため、一定規模の駐留が計画されている。米政府高官によると、アフガン部隊の治安能力について楽観的な評価が大統領に示された。

 オバマ大統領はこの日、カルザイ・アフガン大統領とも電話協議した。今年退任するカルザイ大統領は、来年以降の米軍駐留に必要な安全保障協定への署名を拒否している。米側はオバマ氏来訪に合わせたカルザイ氏のバグラム基地訪問を提案したが、実現しなかったという。

51とはずがたり:2014/05/26(月) 19:50:41
勿論そうだと思う♪

ウラジオストクは「中国固有の領土」か=始まった極東奪還闘争
http://www.jiji.com/jc/foresight?p=foresight_10501
名越健郎

52チバQ:2014/05/26(月) 22:13:26
http://www.afpbb.com/articles/-/3015858
「チョコレート王」が勝利宣言、ウクライナ大統領選
2014年05月26日 07:14 発信地:キエフ/ウクライナ

【5月26日 AFP】25日に投開票が行われたウクライナ大統領選で、「チョコレート王」の通称を持つ親欧米派の実業家ペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)氏(48)が勝利宣言し、同国東部で広まる親ロシア派による反乱を終わらせることを誓った。

 出口調査によるとポロシェンコ氏の56%近い票を獲得。この結果が確定すれば、6月15日の決選投票は不要となり、旧ソ連が崩壊してから23年のウクライナ史上、最大の痛みを経験している同国の政局不安の延長は回避される。

 首都キエフ(Kiev)で記者会見した同氏は「私が最初に断行するのは、戦争と混乱を終わらせ、統一し自由なウクライナに平和をもたらすことだ」「大統領選は、ウクライナ国民が欧州統合の道を選んだことを示した」と語った。

 出口調査の結果では、ポロシェンコ氏は最大の対立候補だった2004年の民主化運動「オレンジ革命(Orange Revolution)」の指導者、ユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)元首相を30ポイント以上引き離した。

 キエフと西部では投票に多数が参加したが、全有権者数の15%を構成するドネツク(Donetsk)とルガンスク(Lugansk)の東部2州では、武装反政府勢力により多くの地域で投票が妨害されたため、ポロシェンコ氏が同国全土に権限を行使できるかという懸念を生んでいる。(c)AFP/Dmitry ZAKS and Olga NEDBAEVA

53チバQ:2014/05/26(月) 22:21:15
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140526-OYT1T50043.html?from=ycont_top_txt
「何の資格で」すごむ覆面親露集団、立会人追放
2014年05月26日 09時28分
25日、ウクライナ東部ドネツクで、投票所となるはずだった学校を訪れ、閉まったままの扉の前で困惑の表情を見せる有権者ら(石黒穣撮影)
 【ドネツク=石黒穣、オデッサ=上杉洋司】25日のウクライナ大統領選は、親ロシア派による妨害のため、東部ドネツク、ルガンスク両州のほとんどの地区で投票が行えなかった。

 住民の間では力ずくの選挙妨害に反発も広がった。今月2日にロシア系と暫定政府支持派の住民同士の衝突で多数が死亡した南部オデッサでは、ロシア系住民が投票をボイコットした。

 投票所になるはずだったドネツク工業大学で、選挙立会人のカーチャさん(23)は25日朝、投票箱の到着を待っていた。だが、やってきたのは選管職員でなく、銃を持った覆面姿の約10人の男たちだった。「何の資格でここにいるのか」とすごまれ、追い出されたという。カーチャさんは「武器を振り回して自分たちと違う意見を封じる親露派のやり方は、民主主義とはほど遠い」と肩をすくめた。

 やはり投票所が開設されなかったドネツクのボロシロフ地区の学校では、美容師のダリア・ルキヤノワさん(41)が閉ざされた扉の前で「親露派に投票の権利を奪われる筋合いはどこにもない」と憤った。

 中央選管によると、ドネツク州全体で約2400か所の投票所のうち投票が行われたのは2割の約510か所。州都ドネツク市では約480か所の投票所がすべて閉鎖された。

 武装集団は10日ほど前から選管の地区事務所を次々に襲い、有権者のデータが入ったパソコンを持ち去ったり投票箱を壊したりするなど実力行使に出た。

 インターファクス通信によると、武装集団は24日、両州を統合し、「ノボロシア(新ロシア)」を建国したと宣言。ドネツク州スラビャンスク郊外では、武装集団と治安部隊の戦闘に巻き込まれ、イタリア人記者と通訳が死亡した。

54チバQ:2014/05/26(月) 22:28:11
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140526/erp14052610170006-n1.htm
【ウクライナ大統領選】
親欧米派ポロシェンコ氏が勝利宣言 対露関係重視もクリミア併合「容認しない」
2014.5.26 10:17 (1/2ページ)[ウクライナ]

25日、ウクライナの首都キエフで開かれた記者会見でポーズを取るポロシェンコ氏(AP)
 【キエフ=遠藤良介】ウクライナ大統領選は25日午後8時(日本時間26日午前2時)に投票が締め切られ、地元メディアは親欧米派の実業家、ペトロ・ポロシェンコ氏(48)の得票率を56〜57%とする複数の出口調査結果を報じた。ポロシェンコ氏は記者会見で「ウクライナは新大統領を得た」と勝利を宣言し、「国民の多数派が欧州統合路線を信認した」と強調。親ロシア派武装勢力が中枢施設の占拠を続ける東部のドネツク、ルガンスク両州での混乱収拾を最優先課題に掲げた。

 出口調査では、親欧米派のティモシェンコ元首相(53)が12〜13%、ジャーナリスト出身の親欧米派、リャシュコ氏(41)が8〜9%の得票率とされ、ポロシェンコ氏が大きく差をつけている。同氏が投票総数の過半数を獲得した場合、6月15日に予定される決選投票を待たずに勝利が確定する。

 ポロシェンコ氏は記者会見で「ロシア抜きに地域の安定はあり得ない」と対露関係の重要性を指摘する一方、ロシアが南部クリミア半島を一方的に併合したことについては「決して容認しない」と強調。ウクライナ国民の圧倒的多数が支持したのは「単一国家」だとし、ロシアによる連邦制導入の要求も一蹴した。

 ポロシェンコ氏は東部の「戦争と混乱」を終わらせるために現地を早期に訪問したいとする一方、武装勢力とは交渉しないと述べた。また、権力基盤の強化を図るため、最高会議(議会)選挙を年内に前倒しして行う方針を示した。

 中央選管によると、投票の行われた189選挙区のうち125選挙区についての暫定集計で、投票率は61%だった。クリミア半島では今回の選挙実施が見送られたほか、東部2州でも親露派の妨害によって2〜3割の投票所しか開設できなかったとみられている。

 ポロシェンコ氏は大手製菓企業やテレビ局を保有する国内7位の富豪。親露派の前政権で経済発展貿易相も務めたが、昨年秋以降は反政権デモを支持する姿勢を鮮明にした。

55チバQ:2014/05/26(月) 22:29:14
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140526/erp14052611150008-n1.htm
親欧米派の大統領誕生で親露派の過激化懸念、東部2州孤立
2014.5.26 11:15 [ウクライナ]

会見で大統領選の勝利を宣言するポロシェンコ氏=25日、キエフ(ロイター)
 【キエフ=遠藤良介】ウクライナ大統領選で当選を確実にした親欧米派の実業家、ポロシェンコ氏が最優先課題に掲げたのが、親ロシア独立派勢力の跋扈する東部ドネツク州とルガンスク州の情勢正常化だ。しかし同勢力は大統領選を認めない構えを崩しておらず、ポロシェンコ氏も武装解除を対話の条件としている。同勢力が孤立感からいっそう過激化する兆候もあり、東部の緊張緩和に向けた道筋は見えないのが実情だ。

 今回の選挙では親露的な東部を地盤とする候補が全く振るわなかった。出口調査によると、下馬評で3番手だったチギプコ元副首相が得票率約5%、ドプキン前ハリコフ州知事は2〜3%にとどまっている。先に2州の「独立」を宣言した親露派が東部の中でも浮き上がっていることが明確になったといえる。

 インタファクス通信によると、ドネツクでは25日、親露独立派の数千人が、東部の石炭や鉄鋼業界に君臨する大富豪、アフメトフ氏の邸宅前に集結して同氏の「納税」を要求。アフメトフ氏が最近、分離独立の動きに抵抗するよう2州住民に呼びかけたことに反発した行動とみられている。

 暫定政権のヤレマ第1副首相は25日夜、大統領選実施に伴って停止していた東部2州での武装勢力掃討作戦を再開すると表明。これに対し、ドネツク州の親露独立派は州内でのウクライナ部隊一掃を目指し、26日午前零時から「戦闘態勢」に入ったと宣言した。

57とはずがたり:2014/05/27(火) 18:06:39


親ロ派、ドネツク空港掌握=ウクライナ
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014052600606

 【ドネツク(ウクライナ東部)時事】ウクライナのメディアによると、東部ドネツクで26日、一方的に独立を宣言した親ロシア派勢力「ドネツク人民共和国」の武装集団がドネツク国際空港を管理下に置いた。空港は閉鎖され、航空機の離着陸ができない状態になっている。(2014/05/26-16:39)

58チバQ:2014/05/27(火) 22:04:48
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140527/erp14052712300008-n1.htm
【ウクライナ情勢】
銃声とヘリの轟音、「早く乗れ」 ドネツク、一気に市街戦の様相 
2014.5.27 12:30

激しい戦闘があり、黒煙を上げるドネツク国際空港=26日(ロイター)
 響き渡る銃撃音。轟音(ごうおん)を上げ飛行する戦闘ヘリ。ウクライナ政権側部隊と親露派武装集団が交戦した東部ドネツクでは26日、国際空港や鉄道駅周辺が市街戦の様相となり一気に緊張が高まった。

 空港近くの住宅街では、道路の角や並木の陰で迷彩服姿の男が銃を構えている。周囲では断続的に、はじけるような銃声が響く。

 戦闘機が空港の方向に何かを投下、煙のような筋が見えた。政権軍によるミサイル回避用の火炎弾「フレア」とみられる。

 ヘリが住宅の屋根のすぐ上を飛び、突然、辺りを切り裂く大きな飛行音に包まれた。ヘリは空港の方角に向かい、直後に「パーン」と甲高く刺さるような爆音が響いた。政権側のヘリが親露派を攻撃したようだ。

 銃声やヘリの攻撃音が響くたびに、近くにいた住民は一斉に逃げ惑った。「早く乗れ」。カメラマンと記者は、親露派とみられる銃を持った迷彩服の男に促され、男の車に乗り込んだ。急発進した車は銃撃音から遠ざかった。(共同)

59チバQ:2014/05/27(火) 22:33:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140527-00000070-reut-int
アングル:ウクライナ新大統領、笑顔の裏に「鋼の意志」
ロイター 5月27日(火)17時32分配信

5月26日、ウクライナの新大統領に決まったペトロ・ポロシェンコ氏は、流ちょうに数カ国語で冗談を交えて話す姿の一方で、強行策にも出るという硬軟両面の姿勢を見せた。25日撮影(2014年 ロイター)
[キエフ 26日 ロイター] - ウクライナの新大統領に決まったペトロ・ポロシェンコ氏(48)が記者団に対し、流ちょうに数カ国語で冗談を交えて話す姿は、いかにも世界中を常に飛び回っているという印象を与える。

コラム:ウクライナ再生に「最後のチャンス」

だが、富の創出や汚職撲滅、欧州的価値観の支持といったことには冗舌だった同氏が、クリミア問題や東部の親ロシア派勢力への対応について記者からせっつかれると、興奮で声が上ずった。

約1時間半にわたる会見で見せた感情の爆発は、世界中から集まったメディア向けに意図されたものだったのかもしれないが、ポロシェンコ氏は怒りを言葉だけでなく、実力行使に出る覚悟があることを示した。会見から1時間もしないうちに、ウクライナ軍が東部ドネツクの親ロシア派が占拠する国際空港を空爆したのだ。

ポロシェンコ氏は「対テロ作戦は2、3カ月続くべきではない。数時間で決着をつけるべきだ」とし、さらに軍を投入し攻撃の手を緩めない姿勢を示した。また同氏は、親ロシア派勢力の指導者らをソマリアの海賊と同じだと非難し、「テロリスト」との交渉はしないと断言した。

一方で同氏は、ロシア系住民の言語を保護する権利と、同氏いわく、ウクライナにとどまりたいと思っているが沈黙させられている大勢の住民の自治を認めるとしている。また、「お互いによく知る仲」だというロシアのプーチン大統領との会談を向こう3週間以内に予定していると明かした。

強国ロシアに対し弱い立場を強いられてきたが、ポロシェンコ氏は最強のカードを提示した。つまりそれは、ウクライナの暫定政権には正当性がないというロシアの主張が、25日の大統領選でのポロシェンコ氏勝利で成り立たなくなったということだ。過去の大統領選では、ロシア系とウクライナ系住民で票は二極化したが、同氏はロシア系の多い東部でも圧勝を収めた。

ポロシェンコ氏は経営者の目で、米国や欧州連合(EU)が原因でロシアや世界経済に押し付けられた経済的苦痛を見据えるとともに、ウクライナの西側への接近を阻んでいただけでなく、過去の大統領や首相を含む同国指導者らを腐敗させてきたロシアのガスへの依存から脱却すると公言した。

<優れたパフォーマー>

「チョコレート王」の異名を持つポロシェンコ氏は、大統領職に専念するため、1990年代以降に築き上げてきた自身のビジネス帝国を売却すると発表しているが、その経歴や閣僚を務めた経験から、指揮や政府内の仕組みには通じている。

ヤヌコビッチ前大統領とは対照的に、ポロシェンコ氏は卓越した話術を武器に質問者に応じてウクライナ語、ロシア語、英語でよどみなく答える優れたパフォーマーであり、日焼けした顔には疲れや不安を少しも表さない。

ポロシェンコ氏は汗を拭う姿をカメラマンから狙われれば、喜色満面でそれに応じ、外国人記者からすでに隣国の首脳と「関係」があるかと聞かれれば、片眉を上げ、この2重の意味に取られかねない質問からも笑いを誘う。

混迷深まるウクライナ危機を解決するには、ポロシェンコ氏をチョコレート王たらしめた効果的なマーケティング以上のことが必要になるだろう。

ドネツクへの強硬策、自信の誇示、短時間での問題把握などでポロシェンコ氏は敵も味方も説得することを始めている。同氏にしてみると、これはビジネスだ。同氏は英語で自身への挑戦をこう表現した。「新しい国家、新しい国民」を約束すると。

(Alastair Macdonald記者 翻訳:伊藤典子 編集:橋本俊樹)

60チバQ:2014/05/27(火) 22:33:52
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140527-00000086-san-eurp
ウクライナ大統領選 ポロシェンコ氏は製菓業で巨財、経済人脈に強み
産経新聞 5月27日(火)7時55分配信

 大手製菓会社で財をなし、「チョコレート王」の異名をとる国内7位の富豪。親ロシア派のヤヌコビッチ前政権で経済閣僚も務めたが、昨年11月以降の反政権デモではデモ隊支援を鮮明にし、一気に大統領選のひのき舞台に躍り出た。勝利宣言の記者会見ではウクライナ語、ロシア語、英語で質問に答えるなど、語学に堪能な国際派でもある。

 南部オデッサ州出身で、1989年にキエフ大国際関係学部を卒業。旧ソ連時代末期に起業活動が認められ、大学在学中からビジネスの世界に足を踏み入れた。企業の海外進出を支援するコンサルティング会社の経営を手始めに、製菓会社「ロシェン」を旧ソ連・東欧の大手に育て、実業界での足場を固めた。

 大手テレビ局「第5チャンネル」もポロシェンコ氏の企業グループ傘下にある。

 98年の最高会議(議会)選挙で初当選。2004年の「オレンジ革命」を受けて成立した親欧米派のユシチェンコ政権では国家安全保障会議の書記に就いたが、親欧米派の内紛で失脚した。07年以降は再び中央銀行の要職や外相などを歴任した。

 実務家タイプとみられてきたが、昨年11月からの反政権デモでは自ら拡声器を手にデモ隊と警官隊の仲裁に立つなど行動力をアピールした。親欧米派と親露派の両政権で要職を務めたバランス感覚や経済人脈が強みである半面、政界での権力基盤の弱さも指摘される。夫人との間に2男2女。(キエフ 遠藤良介)

61とはずがたり:2014/05/27(火) 23:28:02
>>59
>一方で同氏は、ロシア系住民の言語を保護する権利と、同氏いわく、ウクライナにとどまりたいと思っているが沈黙させられている大勢の住民の自治を認めるとしている
バランス感覚持っていそうで安心しました。
あとは国家機関の経営能力でしょうけど。。

62とはずがたり:2014/05/28(水) 18:08:20
大富豪邸宅、管理下に=資産没収?親ロ派が交渉−ウクライナ東部
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201405/2014052600025&rel=j&g=int&relid=1_1

 【ドネツク(ウクライナ東部)時事】ウクライナ東部の親ロシア派勢力「ドネツク人民共和国」は25日、炭鉱を保有する新興財閥の大富豪アフメトフ氏の邸宅を管理下に置いたと明らかにした。人民共和国側は邸宅内に入れるよう要求、アフメトフ氏と交渉を続けている。
 親ロシア派住民がドネツク市内にある広大な邸宅に押し入ろうとして混乱したため、武装集団が邸宅に通じる門を占拠した。武装集団幹部は「邸宅は共和国の管理下に置かれた。国外のアフメトフ氏と中に入る交渉を続けている」と説明した。
 親ロシア派は、脱税と国家転覆を図った容疑でアフメトフ氏の捜査に着手。炭鉱などの「国有化」を目指しており、邸宅を接収する考えとみられる。アフメトフ氏は、親ロシア派を「テロリスト」と呼び、対決姿勢を示している。(2014/05/26-01:20)

63チバQ:2014/05/28(水) 23:30:59
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/7014
ソチ出稼ぎでロシア化進むグルジア領アブハジア 露の独立承認から5年、解けぬ対立

http://mainichi.jp/select/news/20140529k0000m030081000c.html
アブハジア:野党勢力が「臨時統治」宣言 大統領府占拠
毎日新聞 2014年05月28日 20時17分

 【モスクワ田中洋之】グルジアからの分離独立を求めている「アブハジア共和国」の中心都市スフミで27日、「大統領」のアンクワブ氏に抗議する野党勢力が大統領府を占拠した。野党指導者のハジムバ元首相は野党勢力による「臨時統治」を宣言。大統領側は「力による権力奪取の試み」と批判し、緊張が高まっている。

 ロシアに一方的に編入されたウクライナ南部クリミア半島に続き、黒海沿岸の旧ソ連圏の不安定さが浮き彫りとなった形だ。

 タス通信などによると、アンクワブ大統領の汚職や権威主義を批判し辞任を求める野党勢力は27日、スフミで数千人規模の抗議集会を開催。その後、大統領府で代表者が大統領と交渉中に約30人のデモ隊が建物の窓を破壊して侵入。大統領は外に逃れた。大統領は交渉で内閣総辞職に応じる姿勢を見せたが、自らの辞任は拒否したという。

 アンクワブ氏は2011年の大統領選でハジムバ氏らを破って当選しており、両者の政治的対立が背景にあるとみられる。ただ野党指導者の一人は「(アブハジア独立を承認した)ロシアとの統合」を掲げており、クリミアのようにロシア編入論が高まる可能性もある。ロシアのカラシン外務次官は28日、アブハジアのチリキバ「外相」に電話で情勢悪化への懸念を伝えた。

 アブハジアはソ連崩壊後の1992年に独立を宣言し、2008年のグルジア紛争後にロシアが南オセチアとともに国家承認したが、日本など国際社会は承認していない。今年2月に冬季五輪が開かれたロシアのソチに隣接している。

64チバQ:2014/05/28(水) 23:35:56
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014052802000137.html
ウクライナ軍空港奪還 東部ドネツク 親ロ派排除本格化
2014年5月28日 朝刊


 【キエフ=常盤伸】ウクライナのアバコフ内相は二十七日、親ロシア派過激集団に占拠された東部ドネツク州の州都ドネツク市の国際空港をウクライナ軍が奪還したことを明らかにした。内相によれば、空港はウクライナ軍が完全に掌握。親ロ派側には多数の死者が出たという。ウクライナ軍が、大統領選で一時的に控えていた親ロ派排除作戦を、再び本格化させている。

 ドネツクでは二十七日にかけて鉄道駅など、各地で散発的に市街戦が展開。ロシア通信によると、学校は休校となり、企業活動もほぼ停止されたという。

 ルキヤンチェンコ市長は、ロイター通信に、戦闘により民間人二人を含め、四十八人が死亡したと明言したが、親ロシア派は五十人以上としており、情報は錯綜(さくそう)している。

 またドネツクの通信社によれば、ドネツク州ゴロロフカでは、親ロシア派集団が地元の警官二人を、住民の衆人環視の中で射殺したという。

 タス通信によると、欧州安保協力機構(OSCE)は二十七日、ドネツクで活動していたOSCEの国際選挙監視団のうち、一チーム四人と、二十六日から連絡がとれなくなっていると明らかにした。

 一方、ウクライナの通信社によると、ドネツクに隣接するドニエプロペトロフスク州の州都ドニエプロペトロフスクでは、地元の共産党委員会の建物が、正体不明の武装勢力約二十人に占拠されたという。ウクライナ共産党のトップ、シモネンコ氏は、地元の警察が機能していないと強い懸念を示した。

65名無しさん:2014/05/29(木) 12:21:29
ロシア南部、ケメロヴォ州チスリを流れる川の底から、4000年前(青銅器時代)の古い神の像が出てきました。
川で鯉を獲っていた人の網に偶然かかって見つかりました。

運転手の仕事をしているニコライ・タラソフさんは、休日に川で鯉を獲っていました。
網を引いたとき重く感じたので、岩にひっかかったと思ったそうです。
その岩をどかして投げ捨てようとしたとき、タラソフさんは岩に顔がついていることに気がつきました。

川の水で岩を洗うと、それが何かの像であることが分かりました。
その像には、アーモンド型の目と、唇の厚い大きな口がついていたのです。
なんとも恐ろしげな表情をしていたといいます。
http://amenama.on.arena.ne.jp/wordpress/wp-content/uploads/2014/05/pagan_god1.jpg
http://amenama.on.arena.ne.jp/wordpress/wp-content/uploads/2014/05/pagan_god2.jpg

タラソフさんは地元の博物館に像を持ち込みました。この像を見た博物館の学芸員は驚いて飛び上がりました。
非常にめずらしい青銅器時代の多神教の神像だったからです。
学芸員はさらに詳しく調べるためにケメロヴォ市の専門家のもとに像を送りました。

専門家の調べによって、像は4000年以上前に動物のツノに彫られたものが化石化したことが分かりました。
大きさは、長さ30センチ、幅5センチ。
頭の裏側に編んだ髪の模様が彫られており、髪の下には魚のウロコのような線が入っているそうです。

チスリ歴史博物館の館長マリナ・バンシュコワさんの話:「この時代の品はとても珍しいものです。
同時代の物で私たちが収蔵しているのは、石の首飾りが1つと、クマと鳥の形の魔よけのお守りだけです。
ニコライさんはこの宝物を私たちに無償で譲ってくれました。彼は何も見返りを要求しなかったんです・・・
多分これは金の像よりも価値のあるものなんですが」

タラソフさんは像を売ってお金に換えようとは一切考えなかったそうです。
「これはみんなに見てもらうべきだし、歴史の研究に役立てて欲しい」と話しています。

チスリ周辺は古代から人が住んでいたことで知られる地域。この神像はオクネフ文化に属するものではないか
という説が立てられています。オクネフ文化は青銅器時代の文化の1つで、紀元前2000年紀前半にシベリア南部の
ミヌシンスク盆地で栄えたとされています。
http://amenama.on.arena.ne.jp/?p=1125

66チバQ:2014/05/29(木) 23:51:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140529-00000080-reut-cn
焦点:狙うは「ソビエト帝国」再興か、プーチン氏が経済圏の構築加速
ロイター 5月29日(木)18時7分配信

 5月28日、巨大な貿易圏の基礎固めを着々と進めているロシアのプーチン大統領だが、こうした動きに対し、かつての「ソビエト帝国」のようなものを再興しようとしているのではないかと懸念する声も聞かれる。4月撮影。提供写真(2014年 ロイター/Alexei Druzhinin/RIA Novosti/Kremlin)
[モスクワ 28日 ロイター] - 巨大な貿易圏の基礎固めを着々と進めているロシアのプーチン大統領だが、こうした動きに対し、かつての「ソビエト帝国」のようなものを再興しようとしているのではないかと懸念する声も聞かれる。

ロシア・カザフスタン・ベラルーシ、経済同盟を結成

プーチン大統領と、旧ソ連構成国のベラルーシ、カザフスタンの指導者は29日、ユーラシア経済連合の創設に向け調印式を行う。プーチン氏の狙いは、1億7000万人を超える規模の市場を創出し、欧州連合(EU)や米国、中国に対抗することだ。

これは夢物語のように見える。だが、プーチン大統領は否定しているものの、カザフスタンの首都アスタナで行われるこの調印式は、経済関係だけにとどまらず、より壮大な計画の一部だとみられている。

ヘーゲル米国防長官は、米公共テレビ(PBS)に対し「プーチン氏は、ソ連崩壊はひどい過ちだったと公然と述べている。それも1度だけではない」とし、「それが彼の信じる根拠であり、そこから始まると思う」と語った。

冷戦後最悪となる西側との対立を深めたロシアによるクリミア編入は、かつてソ連が支配していた領土を再びロシアが支配しようとする動きの一部とみられているが、プーチン氏はこれを否定。ユーラシア経済連合について「旧ソ連が支配していた地域内の統合を目指すものだが、それはソビエト連邦を復活させたいからではない。独立した国家であるかつてのソ連構成国の競争力を生かしたいからだ」と述べている。

<個人的な功績>

疑いの余地がないのは、この新しい連合が、大統領3期目のプーチン氏が描く壮大な構想の1つであり、大統領自身の個人的な功績となるであろうことだ。

1991年のソ連崩壊で失った超大国としての地位を取り戻すとまではいかないまでも、プーチン大統領はこの連合について、ロシアが再び大国化するのに極めて重要だとみている。

カザフスタンの政治アナリスト、ドシム・サトパーエフ氏は「ソ連再興について論じる価値はほとんどないが、ロシアが領土を拡大する政策を取っていることは明らかだ」と指摘。同国が主導し、かつての構成国と同盟を築くことによって国家を増強するために、政治エリート層が活動していると述べた。

プーチン大統領がEUをモデルに思い描く、欧州とアジア太平洋をつなぐ「強大な超国家連合」の夢は、安定した価格や予想可能な政府、開放された国境に対する旧ソ連構成国のノスタルジアを巧みに利用する。

来年1月からスタートするユーラシア経済連合は、2010年の関税同盟結成で強化されたロシア、ベラルーシ、カザフスタンの3カ国の関係を一段と深めることになる。同連合により、モノ、サービス、資本、労働力が自由に移動できるようになるほか、主要な経済セクターの政策で連携することになるだろう。

ユーラシア経済連合はソ連崩壊後の地域の約4分の3を占め、3カ国の国内総生産(GDP)の合計は約2兆7000億ドルに上る。同連合にはアルメニアとキルギスタンも興味を示している。

とはいえ、プーチン大統領は、調印式までに夢の修正を余儀なくされてきた。

67チバQ:2014/05/29(木) 23:51:32
<前途多難>

ウクライナが、2月の親ロシア派ヤヌコビッチ大統領の失脚後、ユーラシア経済連合に加盟しないことを決定したことは、同連合にとっては巨大市場を奪われることになり、大きな打撃となった。

また、カザフスタンでさえ、経済分野での連携だけを望んでおり、旧ソ連時代のようにロシアが政治的な支配にまで及ぶことには反対している。

カザフスタンのオルダバエフ副外相は「最も重要なのは、連合の政治化を避けること」だとし、同国の一貫した主張により、市民権や外交政策、議会間の協力、パスポートや査証、輸出規制などは対象から除外されたとしている。

概してロシアに忠実なベラルーシのルカシェンコ大統領も、自国の主権に影響を及ぼしかねない問題には抵抗を示している。

ウクライナの新しい指導者たちのように、他の旧ソ連構成国も自国経済の展望をほかに見いだすか、ロシアに吸収されることを危惧している。石油・ガス生産国のアゼルバイジャンはロシアが主導する連合から距離を置き、グルジアとモルドバは来月、EUとの政治的・経済的協力関係を深めることになる連合協定に署名する見通しだ。

カザフスタンの政治アナリストであるアイドス・サリム氏は「ロシアにとって、ユーラシア経済連合は主として政治的プロジェクトだ。3カ国は、一般市民や市場のニーズとはかけ離れた、完全に異なる目的をそれぞれ追い求めている」と話した。

(Timothy Heritage記者 翻訳:伊藤典子 編集:佐藤久仁子)

68とはずがたり:2014/05/30(金) 16:26:23
親ロシア派がウクライナ軍ヘリを撃墜、14人死亡
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0E910720140529/?sp=true
2014年 05月 30日 03:32 JST

[キエフ/ドネツク(ウクライナ) 29日 ロイター] - 政府軍と親ロシア派との衝突が続くウクライナ東部で29日、ウクライナ軍のヘリコプターが親ロシア派武装勢力に撃墜され、搭乗していた兵士14人が死亡した。

週末実施の大統領選で親欧米派のポロシェンコ元外相が当選を決めて以降、ウクライナ政府は親ロシア派武装勢力の制圧に本格着手。今週初めにはドネツク国際空港を占拠していた親ロシア派勢力50人以上がウクライナ軍の空爆で死亡するなど、政府軍と親ロシア派の戦闘は激しさを増している。

ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は議会で、東部スラビャンスク近くで軍のヘリが対空砲火により墜落したと明らかにした。スラビャンスクは4月初旬以降、親ロ派が掌握している。

トゥルチノフ大統領代行は「テロリストがスラビャンスク近郊でロシア製の対空ミサイルを使ってヘリを撃ち落したとの情報が入った。ヘリには任務交代にあたる隊員が搭乗していた」と述べた。

また ウクライナ東部ドネツクで、親ロシア派勢力の指導者を名乗るデニス・プシリン氏は、ドネツク国際空港での戦闘で死亡した兵士の一部はロシアからの「志願兵」と明かした。

ウクライナ政府はこれまで、東部の親ロシア勢力による分離派の動きについて、ロシア政府が背後で影響力を働かせていると批判しているが、ロシア政府は関与を否定していた。

だがプシリン氏の発言は、ウクライナの親ロシア派勢力がロシア民兵の支援を受けていることを認めたことになる。

またウクライナのアバコフ内相は、ドネツク国際空港を奪還した際に押収した親ロシア派の武器がロシアから持ち込まれたものであるとの見解を示し、プーチン大統領を激しく批判した。

内相は自身のフェイスブックで、「これらはわが国の兵器ではない。ロシアから持ち込まれたものだ。プーチン政権の侵略行為の証として、シリアルナンバーや製造年、モデルに関する写真を公開する」と述べた。

一方、今週に入って消息を絶っていた欧州安保協力機構(OSCE)の国際監視団4人に関して、スラビャンスクの親ロシア派幹部は4人を拘束していることを認め、近く解放されると述べた。現地入りしないよう警告したにもかかわらず、OSCEが監視団を派遣したとしている。

69とはずがたり:2014/05/30(金) 16:33:47
>>66

旧ソ連3カ国が経済同盟条約に署名、ウクライナは不参加
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0E90WN20140529/?sp=true
2014年 05月 30日 03:34 JS

[アスタナ 29日 ロイター] - ロシア、カザフスタン、ベラルーシの3カ国の大統領は29日、カザフスタンの首都アスタナで、ユーラシア経済同盟を創設する条約に署名した。各国議会の批准手続きを経て、2015年1月1日に発足する

ロシアは米国、欧州連合(EU)、中国に対抗し得る経済ブロックの確立を目指す考えだが、親ロシア派と親欧米派の対立で揺れるウクライナが参加しないことで、プーチン大統領が望む力は発揮できないとの見方も出ている。

それでも人口1億7000万人、2兆7000億ドルの域内総生産(GDP)を抱える経済圏が誕生する。カザフスタンとロシアは産油国でもあるため、プーチン大統領にとり、クリミア編入を受け欧米が対ロシア制裁を発動させたもののロシアは孤立することはないと示す手段となる可能性がある。

経済同盟の下で3カ国は物品、サービス、資本、労働力の相互の自由な移動を保証。主要経済分野の政策協調も進める。3カ国は2010年に関税同盟を発足させており、経済同盟結成で経済統合が一段と進むことになる。

プーチン大統領は署名にあたり、「3カ国は主権を完全に保全しながら、統合の新たな段階に移行する」と述べた。

交渉の過程でカザフスタンは、1991年の旧ソビエト崩壊後に手に入れた国の独立性が弱められることがないよう強く主張し、政治同盟創設に向けたロシアに抵抗。プーチン大統領が「主権」について言及したのはこうした背景があったためと見られる。

カザフスタンのナザルバエフ大統領は、3カ国の経済同盟は「西洋と東洋との間の経済的な架け橋となる」と指摘。ベラルーシのルカシェンコ大統領はウクライナが参加しなかったことに言及、「同国にとり(経済同盟参加は)負荷が重過ぎた」と述べた。

ユーラシア同盟構想はナザルバエフ大統領が1994年に初めて提示。当時はほとんど注目を集めなかった。ここにきて旧ソ連構成国の結束を目指すプーチン大統領の意向に沿うものとなったが、ロシアに取り経済的な重荷となる可能性もある。

ロシアのシャタロフ財務次官は3月、ロイターに対し、ロシアはベラルーシとカザフスタンに対し年間約60億ドルの支援を行っているが、2015年にユーラシア経済同盟が発足し、貿易障壁が撤廃されるなどした後は、この額が300億ドル増加するとの見通しを示している。

ユーラシア経済同盟には、アルメニアとキルギスが加盟を検討。ただ、アゼルバイジャンやトルクメニスタンなど旧ソ連構成国のうち主要なエネルギー産出国は加盟しないとの立場を明確にしている。

70とはずがたり:2014/05/30(金) 18:04:37
確かに。。
>中ロ関係は最高の組み合わせだ。両国は経済や軍事能力などで相互に補完している。ロシアはエネルギー資源が豊富だが、人的資源に乏しい。一方、中国は逆の問題を抱えている。また、ロシアは軍事面の先進技術や航空技術、ソフトウエアなどの分野が強みだが、消費財や電子機器の大量生産は得意でない。これらに関しても、中国は逆の強みと弱みを持っている。

コラム:ガス契約で急接近の中ロ、憂慮すべき5つの理由=カレツキー氏
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0E402B20140524?sp=true
2014年 05月 24日 13:06 JST

[22日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は、4000億ドル(約40兆8000億円)に上る歴史的なガス供給契約を中国と結び、チェスの試合に例えるなら、複雑なエンドゲーム(終盤戦)で強力な結果を見せつけたグランドマスターのような満足感を抱いたに違いない。

事実上、不可逆的なものとして世界が受け入れたクリミア編入によって、プーチン氏は政治的な支持を長年にわたって確保する見通しだが、ガス供給契約の合意はそれを上回る朗報だ。

モスクワ株式市場とルーブルは5月上旬までに大幅に上昇し始め、クリミアとウクライナにおけるロシアの戦略的利益はすでに明白になっている。こうしたなか、米国と欧州はプーチン氏に、さらに大きな思いがけない経済的・地政学的利益をもたらした。それは、北大西洋条約機構(NATO)と米国のアジアにおける同盟関係に匹敵する中ロ関係構築の可能性だ。

ロシアも中国も、数カ月前まではアジアと欧州のパートナーシップが可能とも望ましいとも考えていなかっただろう。21日に両国が合意したガス契約は、異なる外交的背景においては単なる貿易協定の1つにすぎなかったかもしれない。世界のエネルギー価格に影響を与えるという点を除いて、それほど重大な地政学的影響力はないように見えただろう。

しかし、ウクライナをめぐるロシアと西側諸国の対立に加え、日本、ベトナム、フィリピンや、サイバースパイ問題をめぐる米中間の対立など、最近の国際情勢を踏まえると、状況はかなり違って見える。

プーチン氏の訪中は、1972年にニクソン米大統領(当時)の中国訪問で始まった構造的なシフトに匹敵する、核保有超大国間の戦略的再編の始まりを意味する可能性さえもある。この考えはとっぴで大げさなように聞こえるかもしれないが、西側の指導者らがこれまでのように、この考えを単に否定することが楽観的かつ短絡的だという理由が5つある。

1.繁栄と衰退

中国は明らかに超大国に成長しつつあり、ロシアは衰退している。これは両国が、国際的な政治・経済の主導権を握る欧米との間に生じる摩擦を避けられないことを意味する。ロシアの場合、自国が経済的・地域的特権を持つと見なす領域が、米国の同盟国である欧州諸国によって侵されることに絡んで主な摩擦が生じる。これはまさに、現在のウクライナをめぐる対立でのロシアの姿勢を示している。

71とはずがたり:2014/05/30(金) 18:04:58
>>69-70
一方、中国の場合は、太平洋地域で米国の同盟国を侵略することで摩擦が生じる。どちらの場合も、両国は米国と対立するだろう。

2.影響力

米国の影響力は低下しつつある。それは米国が経済的や技術的に弱まっているからではなく、世界の警察官として行動することに消極的になったためだ。これにより同盟国は、特に規模の小さい領有権争いではロシアや中国の動きを阻止するために米国に依存することが現実的にできなくなる。理論上、相互防衛条約によって米国に守られることが保証されているとしてもだ。

3.最高の組み合わせ

中ロ関係は最高の組み合わせだ。両国は経済や軍事能力などで相互に補完している。ロシアはエネルギー資源が豊富だが、人的資源に乏しい。一方、中国は逆の問題を抱えている。また、ロシアは軍事面の先進技術や航空技術、ソフトウエアなどの分野が強みだが、消費財や電子機器の大量生産は得意でない。これらに関しても、中国は逆の強みと弱みを持っている。

4.連携拡大の可能性

購買力平価為替相場で見た世界第2位と第6位の大国間の戦略的パートナーシップは、政治的民主主義や、企業統治(コーポレート・ガバナンス)、貿易・金融分野の開放、消費者製品の質と安全性などで西側の基準を適用することができない他の国々、特にアジア諸国を引き付ける可能性がある。

5.共通の敵

おそらく最も重要なのは、ウクライナ情勢に加え、オバマ米大統領が先月のアジア歴訪の際に中国に対し、予想外に好戦的な姿勢を示したことで、超大国関係に新たな要素が加わったことだ。中国とロシアの指導者は歴史的に不信感や嫌悪感を抱き合ってきたが、彼らは米国に対し、それよりも強い嫌悪感を抱き始めている。

ロシア側の理由は明らかだ。中国の場合は、米国がサイバースパイ問題や領有権問題を過熱させるまでは不信感はそれほど強くなかった。

こうした米国の対立的な姿勢は一時的な異変にすぎないかもしれない。だが、オバマ大統領が中国を挑発し続ければ、歴史的な失態を演じることになるだけでなく、プーチン氏の戦略にはまることになるだろう。

72チバQ:2014/05/31(土) 10:26:20
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/140531/cpd1405310500012-n1.htm
ウクライナ、反政府軍に苦戦 次期大統領のシナリオに綻び (1/2ページ)


2014.5.31 05:00
 ウクライナのポロシェンコ次期大統領は、国内の最東部を恐怖に陥れている騒乱に歯止めをかけるには時間だけが必要だと言うが、分離派の意見は違う。

 頭髪をそり上げて白髪交じりのあごひげをはやし、迷彩服を着た反政府勢力指導者、バディム・イラバイスキ氏は「彼らに必要なのはわれわれを排除する重火器だが、民間人の犠牲者を出さずにそれを使うことは不可能だ。この土地は決して占領者を歓迎しない」とクラマトルスクの行政機関の建物に構えた拠点で語った。

 ドネツクとルガンスクでは今週、衝突で数十人の犠牲者が出ており、ウクライナは分断されかねない情勢にある。

 25日の大統領選挙で勝利した資産家のポロシェンコ氏は、ロシアのプーチン大統領によるクリミア併合で勢いづいた分離派を早急に制圧するため、難航する反武装勢力作戦を見直すと表明した。

 ただ、反政府勢力の戦術変化で、ポロシェンコ氏に求められる対応は複雑化している。反政府勢力の一部はスリャビンスクなどの町に拠点を築いているが、こうした拠点は民家との距離が近く、政府軍は前進できずにいる。町から町へ移動する勢力もあり、銃撃戦で死亡しなかったり捕まらなかったりしたメンバーが、数時間のうちに別の場所に出没する。

 キエフにあるシンクタンク、ラズムコフ・センターで軍事プログラム部門の責任者を務めるミコラ・スングロフスキ氏は「こうした戦術は政府軍を分断させ、作戦行動が厄介になっている。分離派は弱みにつけ込んでいる。ポロシェンコ氏は楽観的すぎる。好ましい状況であってさえも、作戦行動には1カ月かかるだろう」と述べた。

 26日にはウクライナ軍による空爆で、分離派に多くの死傷者が出た。しかし分離派に泣き寝入りするつもりはない。29日には肩打ち式のミサイルでMi−8型輸送ヘリを撃墜。これによって、ウクライナ軍の兵士13人と少将1人が死亡した。

 イラバイスキ氏はポロシェンコ氏の強気の発言を鼻で笑う。「ポロシェンコ氏はドネツクの問題を数時間で解決しようとしたが、苦戦したことは明らかだ。彼はチョコレート王として有名になりたがっているのか、それとも流血の王として名をはせようとしているのか、どちらだろうか」と述べた。(ブルームバーグ Jake Rudnitsky、Daryna Krasnolutska)

73チバQ:2014/06/02(月) 00:17:08
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140601/erp14060123580007-n1.htm
【ウクライナ情勢】
ルーブルが唯一の通貨に ロシア編入のクリミア
2014.6.1 23:58
 ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島では1日からロシア・ルーブルが唯一の公式通貨となり、ウクライナ通貨フリブナは「外貨」として扱われることになった。ロシアの実効支配が一層固まった。

 ルーブルは3月のクリミア併合直後から現地の公式通貨となったが、現金が出回っていなかったこともあり、主に現金を使わない決済に使用していた。5月31日までは移行期間として両通貨の使用が認められていた。

 現地からの報道によると、公共交通機関の料金などは1日からルーブル表示になった。現金の流通不足のため、商店には釣り銭がないなどの問題も発生。ある店員は見慣れないルーブルの高額紙幣を受け取り「偽札ではないかと心配だ」などと話した。(共同)

74チバQ:2014/06/02(月) 00:22:19
http://mainichi.jp/select/news/20140602k0000m030025000c.html
アブハジア共和国:大統領選8月24日に実施
毎日新聞 2014年06月01日 18時46分

 【モスクワ田中洋之】グルジアからの独立を主張している「アブハジア共和国」の議会は5月31日、アンクワブ「大統領」の後任を決める繰り上げ大統領選を8月24日に実施することを決めた。また大統領代行にブガンブ議長を任命した。

 野党勢力が5月27日に大統領府を占拠し、臨時統治を宣言。野党が多数を占める議会は同29日、ラケルバイ「首相」の不信任を可決し、大統領に自主的な辞任を要請していた。

 一方、アンクワブ大統領は31日、議会の決定について「憲法違反だ」と批判し、辞任の考えがないことを強調した。

75チバQ:2014/06/02(月) 20:27:55
http://mainichi.jp/select/news/20140602k0000e030161000c.html
アブハジア:アンクワブ「大統領」が辞任表明
毎日新聞 2014年06月02日 11時02分(最終更新 06月02日 11時32分)


アブハジアの位置
拡大写真 ◇「流血の事態を避け、安定を守るため」と
 【モスクワ田中洋之】グルジアからの分離独立を求めている親ロシアの「アブハジア共和国」で1日、アンクワブ「大統領」が辞任を表明した。アンクワブ氏は5月27日に大統領府を占拠した野党勢力が求めていた辞任を拒否していたが、「流血の事態を避け、安定を守るため」と説明。8月に予定される次期大統領選の正常な実施を呼びかけた。

 大統領代行には共和国議会のブガンブ議長が就任。野党指導者のハジンバ氏は辞任したアンクワブ氏の安全を保証する考えを示した。一連の混乱は、ウクライナに続き、黒海沿岸の旧ソ連圏の不安定さを浮き彫りにした。

 今回の政変で、アブハジアを財政・軍事面で支援するロシアはプーチン大統領側近のスルコフ大統領補佐官を仲介役に派遣。混乱拡大を防ぐためアンクワブ氏辞任による事態収束を根回ししたとみられる。スルコフ補佐官は1日、「危機は平和的に解決された。ロシアは兄弟国・アブハジアとの全面的な協力を継続する」との声明を出した。

 アンクワブ氏は前任者の死去に伴う2011年の大統領選でハジンバ氏らを破って当選し、任期は16年までだった。経済難に有効な対策を打てず、汚職のまん延などが批判されていた。ロシアによるウクライナ南部クリミア半島編入を受け、野党側からはロシアとの統合を強化すべきだとの声も出ている。

 アブハジアはソ連崩壊直後の1992年に独立を宣言。分離を認めないグルジア軍との間で戦闘に発展し、94年の停戦成立まで紛争が続いた。2008年に起きた南オセチアをめぐるロシアとグルジアの軍事衝突を受け、ロシアはアブハジアと南オセチアの独立を承認した。国際社会のほとんどは両地域を国家承認していない。

76チバQ:2014/06/02(月) 21:16:27
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140602/erp14060221040006-n1.htm
大統領が辞任 グルジアの自治共和国アブハジア ロシアの影響力変わらず 
2014.6.2 21:04
 【モスクワ=遠藤良介】ロシアが国家承認しているグルジアの親露分離派地域、アブハジア自治共和国(人口約24万人)のアンクワブ大統領が2日までに辞任を表明し、8月24日に繰り上げ大統領選が行われることになった。地元政権の腐敗体質や経済低迷に抗議する反政権デモが続いていたが、反政権派も親露勢力であるため、ロシアの強い影響下にある現状に変化は生じない見通しだ。

 自治共和国の首都スフミでは5月27日以降、デモ隊が大統領公邸を占拠するなど緊張が続いていた。議会(定数35)は31日、アンクワブ氏が職務不能になったとし、賛成24、棄権1、欠席10の賛成多数で繰り上げ大統領選を行うことを決め、大統領代行にブガンバ議会議長を任命した。

 スフミ郊外のロシア軍基地に逃れたアンクワブ氏も6月1日、「情勢悪化を避けるため」として辞任を承諾し、内閣も退陣した。

 ロシアは2008年のグルジア紛争後に自治共和国の独立を承認した。ロシアは予算の約7割とされる巨額を支援してきたが、地元エリート層の腐敗で生活水準は向上していない。

 アンクワブ政権が自治共和国の境界地帯の住民に、グルジアとアブハジアの「二重市民権」を認める立場を取ってきたことにも、対グルジア強硬派が反発していた。

 デモとウクライナ情勢の関連性は低い。アブハジアでは「独立」保持を求める声が強く、反政権派もロシア編入は求めていない。

77チバQ:2014/06/03(火) 23:15:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140603/erp14060322080009-n1.htm
ロシアから義勇兵・武器…難航する正常化、チェチェン兵も
2014.6.3 22:08 (1/2ページ)
 【モスクワ=佐々木正明】ウクライナ東部で続く戦闘で、同国検察当局は3日までに、親ロシア派武装勢力にロシア国籍の義勇兵が合流していることが確認されたと発表した。ウクライナ当局は国境検問所でロシアからの密輸兵器も多数押収。プーチン政権は先月末、国境付近の軍部隊の撤収を進め、ウクライナのポロシェンコ新大統領と対話する意向を表明していたが、義勇兵や武器密輸の問題が関係正常化の新たな阻害要因となるのは確実だ。

 ウクライナ検察当局によると、義勇兵による攻撃でこれまでに122人が死亡した。義勇兵には露南部チェチェン共和国の出身者が含まれているという。

 ロシア側はウクライナ東部での戦闘に義勇兵がいると認めてこなかった。しかし、プーチン大統領に近いチェチェン共和国のカディロフ首長は先月30日、露メディアに、チェチェン出身の義勇兵は14人いて、うち1人が戦死したと明かした。別の露メディアは同共和国住民の証言として、チェチェン義勇兵の数はさらに多く、すでに35〜45人が戦死していると伝えた。

 プーチン大統領に忠誠を誓う同氏はこれまでも親欧米路線のウクライナ政府を敵視する発言を繰り返している。今月1日には「ウクライナに秩序をもたらすため、7万4千人の義勇兵を送る用意がある」と述べ、ポロシェンコ新政権を牽制(けんせい)した。

 一方、東部ルガンスク州とドネツク州では約200カ所ある国境検問所の警備強化が課題として浮上している。先月30日には自動小銃や手投げ弾など多数の武器を露側から持ち込もうとした集団が拘束された。

 ルガンスク州では今月2日、国境検問所で大規模な戦闘が起き、多数の死傷者が出たとの情報がある。武装勢力は、露側からの兵器調達を容易にするため、国境検問所への攻撃を強めている可能性がある。

 また、政府軍のヘリコプターがロシアから密輸された地対空ミサイルで撃墜された疑いが強まるなど、親露派武装勢力の戦闘能力が向上していることも大きな懸念材料になっている。

78チバQ:2014/06/08(日) 18:36:51
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140607/erp14060715510008-n1.htm
大戦激戦地を「スターリングラード」に復古? プーチン大統領
2014.6.7 15:51

6日、仏北西部で行われた「ノルマンディー上陸作戦」70周年記念式典に出席したプーチン露大統領(右)=ロイター
 ロシアのプーチン大統領は6日、第2次大戦の激戦地だった南部ボルゴグラードの都市名を旧名称の「スターリングラード」に復活させることが、住民投票により可能だと述べた。ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典出席のため訪問したフランスで、ロシアの退役軍人と面会した際に語った。タス通信が伝えた。

 退役軍人の1人から変更は可能かと問われ「法律に従えば、住民投票が必要です」と答えたプーチン氏。退役軍人らが「そうしよう」と言うと「いいですとも。どうしたらできるか考えてみましょう」と応じた。

 スターリングラードはソ連がナチス・ドイツに勝利する転機となる攻防があった都市。独裁者スターリンにちなんだ名称だったため、1961年、フルシチョフ政権下で「ボルガ川の都」を意味するボルゴグラードに変更された。(共同)

79チバQ:2014/06/09(月) 19:45:24
http://mainichi.jp/select/news/20140610k0000m030026000c.html
コソボ:議会選、与党が勝利宣言
毎日新聞 2014年06月09日 19時11分

 【ウィーン坂口裕彦】2008年にセルビアから独立宣言したコソボで8日、議会選(120議席)が実施された。開票率約70%段階で、サチ首相率いる与党・コソボ民主党が得票率30%で、ライバルのコソボ民主同盟を4ポイントリード。3期目を目指すサチ氏は同日夜、首都プリシュティナで勝利宣言した。ロイター通信などが伝えた。

 投票率は43%で、前回10年の選挙を5ポイント下回り、過去最低となった。経済の低迷や政府の汚職体質に対する国民の不満を反映した。サチ氏は少数政党との連立を目指すが、新政権が不安定化する可能性もある。

 アルバニア系住民が多数を占めるコソボは昨年4月、欧州連合(EU)の仲介で、セルビアと関係改善を目指すことで合意。しかし、少数派のセルビア系住民の多くは、今回の投票を棄権した模様だ。

80チバQ:2014/06/09(月) 20:27:53
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014060900710
ロシア編入求める党が過半数=グルジアの南オセチア議会選
 【モスクワ時事】グルジア北部の親ロシア派の分離独立地域「南オセチア共和国」で8日、議会選(定数34)の投票が行われ、即日開票の結果、ロシアへの編入に向けた住民投票実施を訴える政党「統一オセチア」が過半数の20議席を獲得した。任期は5年。
 南オセチアを含めた旧ソ連圏の親ロシア派地域では、ロシアによる3月のウクライナ南部クリミア半島編入に触発され、民族自決運動が活発化。やはりグルジア北部の分離独立地域「アブハジア共和国」では、ロシアとの経済統合などを求める反政権デモが発生、アンクワブ大統領が1日に辞任に追い込まれた。(2014/06/09-18:25)

81チバQ:2014/06/10(火) 07:55:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140607/erp14060721140011-n1.htm
新大統領就任 国家分断の危機、融和、経済再建が急務
2014.6.7 21:14 (1/2ページ)

6日、フランス北西部でのノルマンディー上陸作戦70周年式典に出席したウクライナのポロシェンコ次期大統領(右端、当時)。左端はロシアのプーチン大統領(AP)
 【モスクワ=遠藤良介】ウクライナでポロシェンコ氏が大統領に就任し、親露派政権が崩壊した政変から3カ月余りを経て正式に政権が発足した。ロシアによる南部クリミア半島の併合や親露派武装勢力による東部2州の「独立宣言」など、この間に国家分裂の危機にひんしたウクライナ。ポロシェンコ氏には東部での戦闘停止や国民の和解、破綻状態にある財政の再建など課題が山積している。

 東部のドネツク、ルガンスク両州では親露派武装勢力が「独立」を宣言し、政権側部隊との戦闘で双方に計数百人の死者が出ている。親露派側にはロシアからの義勇兵や武器が流入しており、ポロシェンコ政権はロシアの協力も取り付けて親露派の武装解除に持ち込みたい考えだ。ただ、ロシアは政権側に親露派掃討作戦の中止を要求しており、主張に隔たりがある。

 一連の危機の底流には、ウクライナが親露的な東部・南部と親欧米的な西部に分断され、政権交代のたびに互いに募らせてきた不信感が横たわる。ポロシェンコ氏は、ロシア語使用者の権利擁護や大胆な地方分権といった公約を早急に具体化させ、東西融和を真剣に進める必要がある。

 さらに、経済の立て直しは東部・南部の離反を食い止める上でも不可欠だ。国際通貨基金(IMF)は先に2年間で170億ドル(約1兆7400億円)の金融支援を決めたが、それも構造改革や財政健全化が条件だ。IMFは、今年の国内総生産(GDP)を前年比5%減と予測しており、新政権は国民に「痛み」への理解を求めつつ、経済好転の展望を示さねばならない。

 ポロシェンコ氏は欧州連合(EU)との統合路線を明確にしており、EUとの自由貿易協定(FTA)を早期に締結したい意向。ただし、東部の工業地帯はロシアとの経済的関係が深く、ロシア産天然ガスの輸入価格引き下げを図る上でも対露関係の改善は避けて通れない。ポロシェンコ氏はクリミアの返還も強く求めていく考えだ。

 政党を率いていないポロシェンコ氏は最高会議(議会)での足場が弱い。このため、自身の会派を立ち上げ、今秋にも繰り上げ議会選に踏み切るとの観測が強い。2月の政変では大半の閣僚任命権を議会に移す憲法改正が行われたが、ポロシェンコ政権が再度、大統領権限の強化に動く可能性も指摘されている。

82チバQ:2014/06/12(木) 20:33:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140611/erp14061117130003-n1.htm
【ウクライナ情勢】
「『共和国』なんてもうやめたい」親ロシア派内に失望も 住民投票1カ月
2014.6.11 17:13

10日、ウクライナ東部スラビャンスクで、廃虚となった建物の前を通る女性(ロイター)
 ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州の親ロシア派が「国家としての自立」を問う住民投票を強行してから11日で1カ月がたった。親露派は「自立」が圧倒的多数で支持されたとして政権側との戦闘を続けるが、町は荒廃して犠牲者が増加。2州の「共和国」政府は機能せず、親露派の間でも失望が広がり始めた。

 「自立を願って投票したけど、人が住めない場所になってしまった」。ドネツク市に住む親露派、ニコライさん(26)は目の前の現実に頭を抱えた。

 破壊されずに残ったスーパーは武装勢力や住民の略奪に遭い、警察も機能していない。人々は次々に町を出ていく。「大多数は共和国なんてもうやめたいと思っている。親露派内にも分断が出来つつある」。

 東部では抑圧的な空気がまん延し、脱出した住民の間には「もう故郷には帰れない」との嘆きが広がる。(共同)

83とはずがたり:2014/06/13(金) 20:54:07

ウクライナが戦車侵入と抗議 ロシアは沈黙
http://news.goo.ne.jp/article/nhknews/world/nhknews-10015211631.html
NHKニュース&スポーツ2014年6月13日(金)20:41

戦闘が続くウクライナ東部の状況について、ウクライナ政府は、戦車がロシアから国境を越えて領内に侵入してきたとしてロシアに抗議したと発表しましたが、ロシア側は抗議を受けたかどうかを含めて事実関係を一切明らかにしていません。

84チバQ:2014/06/15(日) 12:18:24
http://mainichi.jp/select/news/20140615k0000m030100000c.html

ウクライナ:撃墜、続く地上戦、大統領府に爆弾…戦況悪化

毎日新聞 2014年06月14日 23時46分(最終更新 06月14日 23時59分)


 【モスクワ真野森作】ウクライナ国防省と検察庁は14日、親露派武装集団との戦闘が続く東部ルガンスクの空港付近で、着陸態勢に入った空軍の輸送機「イリューシン76」が撃墜され、乗員9人を含む兵士49人が死亡したと発表した。インタファクス通信が伝えた。親露派側もロシア通信に対し、地上からの対空ロケット弾攻撃で撃墜したことを認めた。

 政府は今回の撃墜を「テロ行為」と非難。ポロシェンコ大統領は「週内の戦闘停止」を目標に掲げていたが、戦況はむしろ悪化し、収拾のメドが立たなくなっている。

 発表によると、輸送機は14日午前1時ごろ、撃墜された。交代要員、軍用装備、食料を載せていたという。現地からの報道では、空港は政府軍が掌握しており、8日からは包囲する親露派側との戦闘が起きていた。

 ルガンスク一帯では14日、政府軍の攻勢が強まり、北約20キロに位置するシャスチエ町の親露派側の検問所に対して戦車による砲撃が行われた。また、ルガンスク駅近くにも迫撃砲が撃ち込まれたという。隣のドネツク州でも北部スラビャンスク、南部マリウポリなどで交戦が続く。

 ルガンスク州では、12日にロシア側から国境を越えて戦車や装甲車が侵入したとされ、ウクライナ政府や欧米は、ロシアが親露派武装集団に大がかりな装備支援を行ったとの見方を強めている。ウクライナとロシアの間ではガス価格交渉が大詰めを迎えており、ロシア側が東部情勢の不安定化を促進することで揺さぶりをかけているとの分析もある。

 ウクライナ保健省によると、4月中旬に本格化した戦闘で今月11日までに計270人が死亡し、700人以上が負傷した。

 同国のウニアン通信によると、首都キエフの大統領府の出入り口で14日、国家警備機関の職員が手製爆弾を発見した。爆弾は手投げ弾5個と起爆装置、ナットが詰められた強力なもので、ポロシェンコ大統領を狙ったとみられる。「もし戦争を止めなければ、戦争は貴様へと及ぶだろう」と書かれたメモも見つかった。

85チバQ:2014/06/19(木) 23:38:24
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140619/erp14061900590003-n1.htm
民族分断のバリケード撤去 コソボ、数時間で橋再封鎖
2014.6.19 00:59
 2008年にセルビアからの独立を宣言したコソボで、北部にあるミトロビツァ北部のセルビア系住民と南部のアルバニア系住民の居住区を隔て、民族分断の象徴とされた橋のバリケードが18日、約3年ぶりに撤去され、一時車が通行した。

 しかしバリケードを撤去したミトロビツァ北部の当局はセルビア系住民の反発を受けて数時間後に橋を封鎖し、「(バリケードがあった場所に)平和公園をつくる」と発表、車の通行は再び遮断された。

 コソボの独立を認めず、セルビア系住民を支援するセルビアは欧州連合(EU)加盟を目指し、昨年4月にコソボとの関係改善に合意した。

 今年6月にはコソボ議会選にセルビア系住民が初めて全土で参加しており、バリケードの撤去はこうした動きを受けた措置とみられる。(共同)

86チバQ:2014/06/21(土) 12:02:39
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140621/amr14062110500005-n1.htm
大統領、1週間の停戦を宣言 親露派に武装解除なければ「掃討」とも 露「最後通告」と非難

2014.6.21 10:50


 【モスクワ=佐々木正明、ワシントン=加納宏幸】ウクライナのポロシェンコ大統領は20日、東部の親ロシア派武装勢力の排除に向け軍事作戦を続ける政府軍に対し、攻撃の中止を命じ、一方的一時停戦を宣言した。期間は現地時間27日午後10時までの1週間。親露派に武装解除を求め、応じなければ攻撃を再開し「掃討する」方針も示した。大統領は同日、15項目からなる和平計画も発表した。

 ロシア通信によると、21日未明、東部ドネツク州北部では砲撃が行われたもようだ。政府軍と武装勢力が激しく戦闘を繰り広げている場所といい、どちらが攻撃をしかけたかは不明。大統領は軍に、武装勢力から攻撃があれば、応戦するようにも命じている。

 大統領の一時停戦宣言に対し、ドネツクの親露派組織の幹部は20日、「まず軍が武器を置けば、われわれも対応する」と語った。一方、ロシア外務省は20日、声明を出し、「この命令は平和を促進するのではなく、親露派に対する最後通告だ」と非難した。

 大統領は20日、就任以来初めてドネツク州を訪問。発表した和平計画には、事態正常化を目指し、憲法修正による自治権拡大や、ロシアとの国境地帯に幅10キロの緩衝地帯を設置することなどを盛り込んだ。

 米国のオバマ大統領は20日、ドイツのメルケル首相やフランスのオランド大統領と個別に電話でウクライナ情勢について協議した。各首脳はウクライナの一時停戦宣言を歓迎。プーチン露大統領にウクライナに兵器を送り込まないよう求め、同国の安定化に努めない場合、追加制裁を検討する方針を確認した。

87チバQ:2014/06/22(日) 20:50:22
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140622/erp14062220270004-n1.htm
プーチン氏、一時停戦の和平計画を支持 “孤立”の親露派対応が焦点
2014.6.22 20:27

22日、対ナチス・ドイツ戦争の記念行事に列席したプーチン大統領=モスクワ(ロイター)
 【モスクワ=佐々木正明】ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナのポロシェンコ大統領が同国東部の事態正常化に向けて発表した、一時停戦を含む和平計画を支持する声明を出した。ポロシェンコ氏は、東部の親露派武装勢力が27日の停戦期間までに武装解除しなければ強硬路線に移ると明言しており、これまで停戦を拒否してきた武装勢力がプーチン氏の意向に従うかが次の焦点となる。

 プーチン氏は声明で、戦闘を27日まで一方的に停止する命令を政府軍に出したポロシェンコ氏の決定を支持。しかし、和平計画自体が武装勢力に対する「最後通告的な性質を帯びてはならない」とも述べ、武装勢力との「建設的対話」と「政治的な妥協」をポロシェンコ氏に要求した。

 これに対し、ポロシェンコ氏は21日、「ロシアも肯定的な評価を下した」と強調、武装勢力は孤立しているなどとして、改めて武装解除を求めた。

 こうした中、現地の報道によると、東部ルガンスク、ドネツク両州では22日も戦闘が続いている。政府軍も必要最低限の規模ながら応戦しているとみられ、武装勢力は「停戦宣言は言葉だけだ」と非難している。

 ポロシェンコ氏は、武装解除に応じない親露派勢力に対しては「プランB」も用意していると表明し、徹底的な軍事作戦を展開する方針を示唆した。

 政権側は一方で、武装解除に応じた者に恩赦を与える法案を近く国会で審議することや、ドネツクでロシア側が参加した円卓会議の実施を計画していることも表明。硬軟織り交ぜつつ、親露派側に武装解除を迫っている。

 ポロシェンコ氏は「われわれは遅れることなく、断固として平和を取り戻す」とも述べ、全国民に和平計画への協力を呼びかけた。

88チバQ:2014/06/24(火) 22:05:20
http://mainichi.jp/select/news/20140625k0000m030055000c.html
ウクライナ:大統領選1カ月ポロシェンコ氏 なお続く難問
毎日新聞 2014年06月24日 19時48分(最終更新 06月24日 21時44分)

 ◇親露派武装集団との戦闘に、危機的な経済への対応
 【モスクワ真野森作】政治危機が続くウクライナの大統領選から25日で1カ月がたつ。圧勝したポロシェンコ氏は直ちに米露首脳と対話するなど、親露派武装集団との戦闘が続く東部情勢の安定化に向け力を入れる。23日には政権側と親露派が初めて交渉し27日までの一時停戦に合意した。だが、その後も戦闘は散発。危機的な経済への対応にも追われ、難しい国のかじ取りを迫られている。

 ポロシェンコ氏は20日、平和構築プランと1週間の一方的停戦を発表した。親露派側へ停戦期間内の武装解除を求める事実上の最後通告だった。航空戦力などで優位に立ち、軍事的解決も辞さない構えをとる。一方の親露派側は一時停戦に応じたが、武器を置く動きには出ていない。

 こうした状況に、ロシアの軍事評論家、ゴルツ氏は「政府軍の勝利は難しい」と断言。「市街戦で武装集団は一般市民を『人間の盾』にするはずだ。そのため、どんな軍部隊も全火力を投じることはできなくなるからだ」と言う。

 既に東部のドネツク、ルガンスク両州では、子供を含め1000人以上の死者が出ているとみられ、避難民は数万人規模に上る。戦闘がさらに長引けば、政権は国民の支持を失いかねない。今後の交渉の成否が、政権の命運を握る。

 ゴルツ氏は、ロシアがウクライナを不安定な状態にさせておくため、親露派へ限定的な軍事支援をしているとの見方だ。プーチン露大統領は、双方に対話を呼びかける一方、国内で大規模軍事演習を指示するなど、硬軟両様の姿勢を見せる。

 マイナス成長が続く経済の立て直しも喫緊の課題だ。ポロシェンコ政権は27日に欧州連合(EU)と自由貿易を柱とする連合協定に署名する。EUからの投資拡大や出稼ぎが容易になることへの期待が高まるが、ロシア離れは「もろ刃の剣」との見方も強い。

 東部を中心とする工業地帯はロシアとの取引に支えられてきたからだ。ガス価格交渉も決裂したままで、経済を安定軌道に乗せるのは容易ではない。

89チバQ:2014/07/05(土) 09:42:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140704-00000550-san-eurp

奪われた祖国と希望…タタール系、ロシア編入反対の理由

産経新聞 7月4日(金)17時11分配信



 「自分たちの意思に関係なく、一夜にして他国の住民になったのです」

 ロシアが3月、現地で多数派のロシア系住民の意思だとして一方的に併合した、ウクライナ南部クリミア半島。先住の少数派、タタール系住民(クリミア・タタール人)は今、祖国がロシアになってしまった「現実」に苦悩している。

 「私たちはウクライナが民主的な国となり、欧州の価値観が根付くことを願っていた。それが少数民族の権利擁護にもつながるからです」。タタール系住民組織の幹部、ジェリャロフ氏(34)はロシア編入に反対した理由をこう語る。

 イスラム教を信仰するタタール系はクリミア固有の民族で、半島人口の12〜15%。スターリン期のソ連で強制移住を経験し、ソ連末期以降に帰還を果たした。ウクライナの独立を支持し、国づくりに参加してきたとの思いがある。

 ウクライナ復帰を願うタタール系には今、当局やロシア系からさまざまな圧力がかかる。強制移住から70年にあたった5月には恒例の追悼行事が当局に禁止され、タタール系の殺害や拉致事件も起きている。クリミアが国際的に孤立し、民族として近いトルコとの往来も困難になった。「民族自決」をかざしたロシアのクリミア併合は、先住民から祖国と希望を奪った。(遠藤良介)

90チバQ:2014/07/06(日) 07:11:13
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140705/erp14070523330008-n1.htm
政府軍、スラビャンスクの庁舎奪還 ドネツクは戦闘激化か

2014.7.5 23:33

ウクライナ・スラビャンスク付近の道路を走る政権部隊の軍用車両=3日(ロイター=共同)
ウクライナ・スラビャンスク付近の道路を走る政権部隊の軍用車両=3日(ロイター=共同)


 【モスクワ=佐々木正明】ウクライナのアバコフ内相は5日、東部地域で抵抗を続ける親ロシア派勢力の軍事拠点だったドネツク州スラビャンスクから多くの戦闘員が撤退したと発表した。ウクライナのウニアン通信によると、親露派勢力が占拠していた行政庁舎にはウクライナ国旗が掲げられており、政府軍はスラビャンスクを含めた周辺地帯をほぼ制圧下に置いたとみられる。

 ただ、ロシア通信はスラビャンスク周辺では5日午後の時点で戦闘が続いていると伝えており、国防省が状況を調べている。

 スラビャンスクは今年4月中旬に武装集団が行政庁舎を占拠して以来、抵抗を続けてきた重要拠点の一つ。政府軍の奪還は、親露派勢力にとって大きな後退を意味し、5日にも再開が見込まれる政権側と親露派勢力側の和平協議にも影響を与える可能性がある。

 戦闘員の撤退については、ドネツクの親露派勢力幹部も露メディアに認めている。一方で、スラビャンスクを離れた部隊は、親露派のもう一つの拠点ドネツクの部隊と合流。ドネツク郊外の空港などで政府軍との戦闘を開始したという。

 インタファクス通信によると、ドネツクでの戦闘激化を恐れ、多くの市民が街から避難し始めているという。当局は市民に外出しないよう呼びかけている。

91チバQ:2014/07/06(日) 07:20:27
http://mainichi.jp/select/news/20140706k0000m030044000c.html

ウクライナ:親露派、東部重要拠点から撤退

毎日新聞 2014年07月05日 19時33分(最終更新 07月05日 21時50分)


 【モスクワ真野森作】インタファクス通信によると、ウクライナ東部ドネツク州で親ロシア派武装集団が4日深夜、重要拠点としてきた北部スラビャンスクから撤退した。政府軍が包囲し、砲撃を続けていた。ポロシェンコ大統領は象徴的な戦果と位置づけ、市庁舎に国旗を掲げるよう軍に指示した。親露派側は州都ドネツクなどに「軍事力を集結させる」としており今後、政府軍との戦闘が都市部で激化する恐れが出てきた。

 スラビャンスクはドネツクの北約100キロに位置し、4月中旬から親露派が街全体を占拠し、軍事拠点としていた。一方、政府軍は近くの山から砲撃し、戦闘で集合住宅や病院も破壊され、巻き添えとなって死亡する市民が多数出ていた。政権側にとってスラビャンスク奪還は親露派制圧へ向けた大きな成果となる。

 現地からの報道では、複数の地元住民が4日深夜、戦車や装甲車の車列が街を出て行くのを目撃した。親露派指導者の一人、グバリョフ氏は5日、ロシア通信に対して撤退を認め、「戦闘員の損害を最小限に抑えた。ドネツクなどへ配置換えする」と述べ、軍事力の温存と集中化が目的だったと説明した。

 両者の戦闘は東部ルガンスク州でも続く。2日には州都ルガンスク郊外の住宅地が政府軍によるとみられる空襲で破壊され、幼児1人を含む市民9人が死亡した。6月30日の停戦期限切れ後、政府軍は攻勢を強めており、平和的解決の道は狭まりつつある。

92とはずがたり:2014/07/06(日) 19:44:36
立ち遅れるウラジオストク開発計画 巨額予算はどこへ消えた?
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140706531.html
産経新聞2014年7月6日(日)14:56

 プーチン大統領が極東開発の目玉政策として、2012年9月にウラジオストクで開催したアジア太平洋経済協力会議(APEC)では、五つ星ホテルや世界最大規模の水族館建設など、バラ色の再開発事業が計画されていた。しかし、APECから1年半以上たった今でも、多くの計画が実現されないままだ。巨額予算がどこへ消えたのかも不透明で、極東開発の暗部を逆に浮き彫りにしてしまっている。

 「われわれが関心を持つのは、予算がどのように使われたのかということだ。金は、何に使われたのか。その見返りは一体何なのか」

 ウラジオストク紙によると、沿海地方議会のノビコフ経済政策・所有委員会副委員長は6月初旬、会計検査院に対しAPECに向けホテルやカジノ、工業地域建設を請け負った企業の資金使用状況を調べるよう要請した。

 ロシア政府はAPECに合わせ、ウラジオストク市内に複数の高級ホテルを建設し、各国代表団やメディア関係者らが宿泊できるはずだった。しかしホテルは依然として未完成のままでいる。当初事業を請け負った企業は、すでに名称を変えているという。

 会計検査院の調査によれば、高級ホテルの建設費用は2013年の時点で、すでに当初予算の倍額となっていた。さらに今年に入っても、数億ルーブルの予算が地方政府から拠出されている。

 APECが行われたルースキー島の水族館建設も、依然完了していない。世界最大規模の水族館と銘打たれた同水族館は、APECまでに完成されるはずだった。

 ウラジオストク紙によると、ミクルシェフスキー沿海地方知事代行は4日、水族館の引き渡しは「客観的な要因」で実現していないと述べた。一つは建設に関わる技術的な問題であり、もう一つは、請負企業「モストビク」の倒産だ。

 モストビクは、日本企業も参画したルースキー島と本土をつなぐ世界最大級の斜張橋の建設を請け負った企業でもある。同社はソチ五輪の建設事業なども手がけたが、事業拡大が行きすぎ、今春、銀行への債務支払いが困難になり、自己破産した。

 コメルサント紙によると、ミクルシェフスキー氏はまた、ルースキー島の再開発に向け打ち出された各種の経済特区新設が全く実現していない現状も明らかにした。

 極東開発をめぐっては、ガルシカ極東発展相の音頭で、従来計画とは別の新たな輸出志向の特区を新設し、法整備を進めているという。しかし中央政府が全面支援して実施された巨大プロジェクトすらまともに実現しないなか、投資家の懸念を払拭するのは容易ではない。

93チバQ:2014/07/07(月) 23:32:40
http://www.afpbb.com/articles/-/3019835
ウクライナ軍、さらに4都市奪還 親露派はドネツクに集結か
2014年07月07日 12:20 発信地:キエフ/ウクライナ

【7月7日 AFP】ウクライナ政府軍は6日、東部スリャビャンスク(Slavyansk)に続き、同市とその南方のドネツク(Donetsk)との間にあるドルシコフカ(Druzhkivka)とコンスタンチノフカ(Kostiantynivka)など4都市を親ロシア派勢力から奪還したと発表した。

 親露派拠点の象徴だったスリャビャンスクの5日の奪還は、停戦の望みが薄れゆくなかで、再び親露派との戦闘に臨む政府軍の士気を高めるものとなった。ペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は、スリャビャンスクの親露派拠点にウクライナ国旗が掲げられた瞬間を、これまで500人近くが犠牲となってきた東部での軍事作戦における「転換期」と称している。

 一方の武装勢力側も、3か月近く占拠してきた戦略拠点のスリャビャンスク放棄を認め、政府軍との戦闘で多大な損害が出ていると明かした。

 ポロシェンコ大統領は、親露派がドネツク周辺で形勢立て直しを図っていると指摘した上で、「都市部に潜入しているテロリストたち」を徹底排除すると宣言した。(c)AFP/Dmitry ZAKS

94チバQ:2014/07/08(火) 19:04:22
http://mainichi.jp/select/news/20140708k0000e030194000c.html
ウクライナ正教会:トップの府主教死去 葬儀でも露と対立
毎日新聞 2014年07月08日 11時57分(最終更新 07月08日 12時02分)


ウラジーミル府主教の葬儀でひつぎを担ぐ司祭ら=キエフで7日、AP
拡大写真 【モスクワ田中洋之】ウクライナ正教会モスクワ総主教庁系のトップ、ウラジーミル府主教(本名=ビクトル・サボダン氏)が5日、首都キエフで病気のため死去した。78歳だった。府主教の葬儀が7日にキエフで行われたが、ウクライナとロシアの対立を反映し、ロシア正教会トップのキリル総主教は参列を見送った。

 国民の約7割が信者とされるウクライナ正教会には、ロシア正教会と密接な関係にあるモスクワ総主教庁系と、ソ連からの独立後に設立されたキエフ総主教庁系、さらに独立正教会の3組織がある。

 ウラジーミル府主教は1992年の就任後、新生ウクライナで正教会の発展に尽力。葬儀には本来であれば、キリル総主教が参列してしかるべきだった。しかし、ウクライナではロシアのクリミア編入などで対露感情が悪化しており、ロシア正教会は「ウクライナ過激勢力の挑発を避けるため」として総主教のキエフ訪問を断念。代わりに渉外担当責任者のイラリオン府主教を派遣した。イラリオン府主教は今年5月、ウクライナ東部の空港で入国を拒否されたが、今回は認められた。

 一方、キエフ総主教庁系のフィラレート総主教は6日の会見で、モスクワ総主教庁系がロシア正教会の影響下から脱すべきだとの考えを示した。

95とはずがたり:2014/07/09(水) 00:49:42
ドネツク州
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%89%E3%83%8D%E3%83%84%E3%82%AF/@47.9901174,37.7615206,10z/data=!4m2!3m1!1s0x40e0909500919a2d:0x36335efdc5856f84

ツガンスク州
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%AF/@48.580064,39.3569675,11z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x411fc564844c6285:0xf8e02e7e879e7164

ドニエプロペトロフスク州
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%89%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%9A%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AF/@48.4622985,35.0003565,10z/data=!4m2!3m1!1s0x40dbe303fd08468f:0xa1cf3d5f2c11aba

<ウクライナ>親露派拠点、市街戦の懸念 東部で次々制圧
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140709k0000m030086000c.html?fr=rk
毎日新聞2014年7月8日(火)21:17

 【モスクワ真野森作】ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州で、政府軍が6月末の停戦期限切れ後に攻勢を強め、親露派武装集団が拠点としていた地方都市を次々と制圧した。だが、親露派は両州の州都ドネツクとルガンスクに戦力を集め、徹底抗戦の構えだ。今後、政府軍が両市に攻撃をかければ、市街戦となり多くの市民を巻き込むおそれが強い。状況次第では「ロシア系住民の虐殺阻止」を名目にロシアの軍事介入を招く可能性もある。

 親露派はドネツク州北部の拠点スラビャンスクを4日深夜に撤退し、南下した。指導者のストレルコフ氏はロシアのメディアに「勢力の8〜9割は温存できた」と語った。100万人都市ドネツクなどで「ゲリラ戦」を続ける方針だ。

 ウクライナ国家安全保障国防会議のコワリ副書記は8日、地元テレビで「ポロシェンコ大統領は両州都の解放作戦を承認した」と述べ、軍事的解決を目指す方針を強調した。だが、軍事作戦を続けた場合、これまで実施したような空爆などの手法は困難となる。ウクライナの軍事評論家マキエンコ氏はロシア紙「独立新聞」に「大都市での戦闘は小都市のようにはいかない。特殊部隊が必要となる」と語った。

 停戦期限切れ後、政権側が強硬路線に傾いた理由として、内部で「主戦派」が主導権を握ったためとの見方がある。その一人として注目されるのが、東部ドニエプロペトロフスク州のコロモイスキー知事だ。銀行を中心とした新興財閥を率いる大富豪で、親露派の壊滅を主張。数万人規模とされる雇い兵部隊を自費で創設して東部戦線に投入している。ロシア政府は、コロモイスキー氏の関与を重く見ており、モスクワの裁判所は2日、組織的に殺人行為を繰り広げた疑いで逮捕を許可した。

 プーチン大統領は1日、各国駐在のロシア大使を集めた会合で演説し、「我が国は在外ロシア系住民の権利を積極的に守り通す」と述べ、「そのためには人道のための作戦を含め、あらゆる手段をとる」と警告した。

96とはずがたり:2014/07/10(木) 10:33:58

親ロ派も停戦拒否=市街戦の恐れ強まる―ウクライナ東部
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140709X755.html
時事通信2014年7月9日(水)19:46

 【モスクワ時事】ウクライナ東部の親ロシア派「ドネツク人民共和国」幹部プルギン氏は、軍との停戦は不可能との認識を示した。拘束された武装勢力の解放が実現しないことなどが理由。9日までにロシア紙のインタビューで語った。

 ポロシェンコ政権は6月30日で停戦を延長せず、軍事作戦を再開するとともに強化。親ロ派武装勢力が逃げ込んだ東部2州の州都ドネツクとルガンスクの完全包囲を進めている。今回、親ロ派も停戦の可能性を否定したことで、市街戦に発展する恐れがさらに強まった。

97とはずがたり:2014/07/15(火) 17:09:12
ロシアとウクライナ 危険の毒蛇と毒サソリの争い 仕掛けたのは…
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140707/erp14070708300001-n1.htm
2014.7.7 08:30

 ロシアとウクライナが、毒蛇と毒サソリの喧(けん)嘩(か)を始めている。初めに喧嘩を仕掛けたのは毒サソリのウクライナのポロシェンコ大統領だ。この政商出身の大統領は、危険極まりない。ロシアとの戦争を挑発している。ウクライナ東部では6月20日から停戦が成立していた。

 <停戦を機に、ロシアが軟化。ウクライナ国内への軍派遣を認めた事前承認を取り消し、欧州連合(EU)との間で緊張緩和の動きが始まっていたからだ。フランスやドイツの働きかけで、ポロシェンコ氏とプーチン・ロシア大統領は26日から、オランド仏大統領、メルケル独首相も加わった4者の電話会談を繰り返した。ただ、ロシアが親ロシア派への影響力を行使しようとしないなかで、ポロシェンコ氏は最終局面で停戦終了にかじを切った。

 今後、緊張が高まることは避けられない。ウクライナ議会ではトゥルチノフ議長が「反テロ作戦が再開された」と宣言。議会では東部への戒厳令導入を求める声が高まっている>(7月2日付「朝日新聞」朝刊)

 イラク情勢の緊迫により、国際社会のウクライナに対する関心が低下している。ポロシェンコ氏は、「われわれのことも忘れないでくれ」と戦闘行為を開始し、「テロリスト」というレッテルを貼った自国民とロシア人を殺害しているのだ。

 プーチン氏は、怒り心頭に発している。1日、モスクワでプーチン氏はロシア外務省職員らの前で演説をした。そのときに以下の警告を発した。

 「停戦体制継続を放棄したウクライナのポロシェンコ大統領は、国の南部・東部での紛争激化に対する責任を自ら負った。その際ロシアは、国際法の枠内にあり続けながら、ウクライナ及び世界中にいるロシア語系市民の利益を擁護するだろう。

 世界秩序の一極モデルは、成立しなかった。西側が、この地球を『世界兵舎』に変えようと、他の国々に自分達の原則を押し付けるのを止めるよう望む。ロシアは自らの対外政策において、対決を通してではなく、協力や歩み寄りの模索を通じて、グローバルな及び地域の問題解決の道を模索するべきだとの立場に断固立脚している」(7月1日のロシア国営ラジオ「ロシアの声」)

 プーチン氏は、ポロシェンコ氏が停戦を停止した背景には米国の思惑があると考えている。「他の国々に自分達の原則を押し付けるのを止めるよう望む」というのは、米国に向けたメッセージだ。

 今後、ウクライナの南部、東部で生じる混乱の責任はすべてポロシェンコ氏に帰すると責任の所在を明確にした上で、ロシアの軍事介入を強く示唆している。プーチン氏は、「ロシアは、国際法の枠内にあり続けながら、ウクライナ及び世界中にいるロシア語系市民の利益を擁護するだろう」と述べているが、ウクライナでロシア語を常用するロシア国籍保持者、ウクライナ国籍保持者、二重国籍者が政府軍によって大量に殺害されるような事態が生じれば、ロシアはそれを国際法で禁止されたジェノサイドと判断し、軍事介入も辞さないということだ。

 プーチン氏は毒蛇の鎌首を上げて、戦闘モードに入りつつある。ウクライナの東部、南部にロシア軍が介入すれば、ウクライナ正規軍は瞬時に壊滅される。その後、米国が軍事的にウクライナを支援する。ウクライナ戦争の勃発だ。

 日本を含む国際社会は、ポロシェンコ政権に「停戦を再開し、直ちにすべての関係者と協議すべきだ」と働きかけるべきだ。イラクとウクライナの情勢悪化が同時進行すると、米国、EU、国連も統制不能の事態になりかねない。(作家、元外務省主任分析官 佐藤優)

98とはずがたり:2014/07/16(水) 20:50:34

「中露関係、より高水準に」 プーチン氏、習氏に期待表明
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140715/erp14071511220008-n1.htm
2014.7.15 11:22

 ロシアのプーチン大統領は訪問先のブラジルで14日(日本時間15日午前)、中国の習近平国家主席と会談し、良好な両国関係がより高い水準に達することに期待を表明した。ロシア大統領府が15日、発表した。

 プーチン氏は会談の冒頭で、両国の協力関係が年々「ほとんどあらゆる分野」で拡大していると強調した。

 習氏は5月にプーチン氏が訪中し、両国間でロシア産天然ガスの大型契約がまとまったことを念頭に「中露間のさらなる発展と協力関係の拡大をめぐり歴史的な合意にこぎつけた」と称賛。両国関係が「新たな発展の段階」に達したと述べた。

 習氏は2018年にサッカーのワールドカップ(W杯)開催国となるロシアを「全面的に支援する」とも語った。(共同)

99とはずがたり:2014/07/19(土) 01:23:53
WRAPUP 6-マレーシア機、ウクライナ親ロ派が「撃墜」か 東西対立の懸念
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0PS4RK20140718
2014年 07月 18日 11:35 JST

[グラボベ(ウクライナ)17日 ロイター] - マレーシア航空の旅客機が17日、ウクライナ東部で墜落、乗員乗客298人全員が死亡した。ウクライナは親ロシア派武装勢力がロシアの支援を受けて撃墜したと非難、米国も撃墜が濃厚と指摘し、ウクライナをめぐって東西陣営が対立するリスクが高まった。

米当局は地対空ミサイルによる撃墜との見方をしている。バイデン米副大統領は「空中で爆発した」と述べ、米当局者のひとりは親ロシア派がミサイルを発射したとの疑いが濃厚だと指摘した。

オバマ大統領は、ケリー国務長官や国家安全保障担当幹部と電話でそれぞれ協議し、真相究明の取り組み支援を継続するよう指示した。

ウクライナは軍事諜報当局者の支援を受け、ソ連時代に開発されたSA11地対空ミサイルにより撃墜したとしている。

一方で親ロシア分離独立派の「ドネツク人民共和国」の指導者は関与を否定、ウクライナ空軍のジェット戦闘機が撃墜したと指摘した。ただ親ロシア派は、地対空ミサイルを入手したことを認めており、14日にはウクライナ空軍の輸送機を撃墜していた。

ロシアのプーチン大統領は「悲劇だ」と述べたが、原因については言及しなかった。またウクライナ側が東部での武装勢力への軍事作戦を再開しなければ発生しなかったとの見方を示した。

親ロシア派武装勢力に対する軍事行動を強化しているウクライナのポロシェンコ大統領は、テロリストの仕業として「ウクライナだけでなく欧州や世界的な安全保障への脅威」と述べた。

国連の潘基文事務総長は、原因究明のため「徹底的かつ透明性が確保された国際調査」を求めた。18日には国連安全保障理事会の緊急会合を開く予定。

墜落したのはアムステルダム発クアラルンプール行きのボーイング777型マレーシア航空17便で、ドネツク市近郊に墜落した。ロイターの記者は、ロシアとの国境から約40キロ離れたグラボベの村で、墜落した機体の残骸と遺体を確認した。

マレーシア航空によると、搭乗していたのは乗客283人と乗員15人の298人。国籍の内訳は、オランダ人154人、マレーシア人28人、オーストラリア人27人、インドネシア人11人、英国人6人、ドイツ人4人、ベルギー人4人、フィリピン人3人、カナダ人1人。乗員は全員がマレーシア人で、その他の国籍は今のところ不明。

100とはずがたり:2014/07/19(土) 01:24:15
>>99-100
ウクライナの情報当局は、ロシアの情報当局者の電話での会話の録音を公開。ロシアが支持する武装勢力が航空機を撃墜したとする内容だった。マレーシア機の機影がレーダーから消えた午後4時20分(日本時間午後10時20分)の数分後で、会話内容からは武装勢力側は墜落機を発見するまでウクライナの軍用機を撃墜したと判断していたことが示唆された。

ドイツのシュタインマイヤー外相は「現時点では事故ではなく撃墜されたようだ」と述べ、オーストラリアのアボット首相は「ロシアの支援を受けた武装勢力が撃墜したようだ」との見方を示した。

マレーシア機は高度3万3000フィートを飛行中に機影がレーダーから消えた。

この高度は、親ロシア派武装勢力がウクライナ軍のヘリコプターなどを狙って通常使用しているミサイルでは届かない。しかしSA11ならば撃墜可能。

ロシアのメディアによると、親ロシア派は少なくともSA11を1発取得し、14日にウクライナ軍のアントノフAn26型輸送機を撃墜したという。ウクライナ当局も、輸送機撃墜と、16日にはスホーイSu25型ジェット戦闘機が撃墜されたと認めている。

親ロシア武装勢力の一派は、1337GMT(日本時間午後9時37分)に、An26型機を撃墜したとソーシャルメディアで公表した。マレーシア機が、この時間帯にウクライナ東部を飛行していた可能性もある。

米国のオバマ大統領はロシアのプーチン大統領とウクライナ問題をめぐり電話会談を行っていたが、会談の終盤でプーチン氏がロシアとウクライナとの国境近くに墜落した旅客機の一報を伝えた。

アーネスト報道官によると、オバマ大統領はスタッフから墜落に関して報告を受けた後、ウクライナ当局と引き続き緊密に連絡を取り合うよう指示した。

マレーシア航空は飛行ルートは国際機関により安全とされていたことを明らかにした。

豪カンタス航空は数カ月前から、韓国の大韓航空やアシアナ航空は3月3日からウクライナ上空を避ける飛行ルートをとっていたという。アシアナ航空はウクライナ情勢の悪化が要因としている。

101チバQ:2014/07/20(日) 18:58:45
http://www.afpbb.com/articles/-/3021012
ウクライナ、「マレーシア機墜落の証拠隠滅を支援」と露を非難

2014年07月20日 09:13 発信地:グラボベ/ウクライナ


【7月20日 AFP】ウクライナ政府は19日、マレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便の墜落現場に残された証拠の隠滅を図る親露派を手助けしているとして、ロシアを非難した。同機の墜落をめぐり、ロシア政府は世界中から非難を浴びている。

 乗客乗員298人を乗せてオランダ・アムステルダム(Amsterdam)からマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)に向かう途中、ウクライナ東部に墜落した同機の調査は難航している。

 ロシア政府の外交的な支援を受けている親露派は、調査に協力する姿勢をほとんど見せていない。怒りを募らせた各国首脳は全面的に協力するようロシアに求めている。

 同日、墜落現場に赴いた国際監視団は、自動小銃を持った武装勢力に阻まれ、現場の周辺部までしか立ち入りを許されなかった。その辺りでは原型をとどめず、腐敗も始まった犠牲者の遺体が揺れるヒマワリに隠されるように散乱していた。

 墜落現場では欧米諸国とロシアによる冷戦時代のような対立が生まれている。ウクライナの将来をめぐり孤立を深めるロシアは、その外交的手腕を世界中から疑問視されている。

 ウクライナ政府は怒りに満ちた声明を発表。「ロシアが支援するテロリストたちは、この国際的犯罪の証拠を破壊しようとしている」と糾弾し、武装勢力は数時間のうちに重要な証拠をトラックに積み込んで専門家チームによる広域にわたる現場の調査が行われる前にロシアに運ぼうとしているという見方を示した。(c)AFP/Marion THIBAUT and Dmitry ZAKS in Kiev
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102チバQ:2014/07/20(日) 19:30:30
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140719/erp14071908200008-n1.htm
親露派態度軟化も 停戦話し合いに国際批判かわす思惑

2014.7.19 08:20 (1/3ページ)[ロシア]

 【モスクワ=遠藤良介】マレーシア航空機の撃墜事件をめぐり、ウクライナ東部で政権側部隊と交戦する親ロシア派武装勢力が18日、欧州安保協力機構(OSCE)の仲介でウクライナ政府との停戦に向けた話し合いに入るなど、ウクライナ東部の戦闘が終結に向かう兆候が出てきた。298人もの人命が失われた大惨事を受け、人道的配慮を示している可能性がある。親露派による撃墜が断定された場合には国際社会の激しい非難を浴びるのが必至なため、態度を軟化させていることも考えられる。

 露軍事評論家のゴリツ氏はラジオ番組で、米国が軍事衛星の情報から早期にミサイルの発射源などを特定し、公表する可能性を指摘した。演習中のウクライナ軍が2001年10月、イスラエル発の国際線旅客機を黒海上空で誤射した際、米国は発生から数時間で「証拠」を提示したという。

 親露派武装勢力は事故原因の究明や犠牲者の収容などに協力し、国際的批判を緩和する思惑があると受け取ることができる。

 ◆相次ぐ軍用機撃墜

 ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州では4月以降、「人民共和国」を名乗る親露派武装勢力が中枢施設を占拠し、独立やロシアへの編入を主張してきた。「人民共和国の首相」を名乗るボロダイ氏や「国防相」のストレルコフ指揮官はロシア国籍。後者は3月のクリミア併合にも関与し、欧州連合(EU)からロシア軍の諜報機関「参謀本部情報総局(GRU)」の将校と認定されている。

 ウクライナ政府は、親露派が露特務機関の指揮下で行動し、ロシアから戦車や重火器を含む武器を供与されていると非難してきた。撃墜事件を受け、ロシアが親露派の態度軟化を促したことも考えられる。

 ただ、東部の戦闘をめぐっては、ここにきてウクライナ軍の戦闘機が相次いで撃墜されるなど、親露派が高性能の武器を手に入れていると指摘されてきた。ウクライナ政権との停戦合意や和平交渉の試みもこれまで失敗に終わっている。撃墜実行犯が特定されず、関係勢力が非難合戦に終始すれば、戦闘がさらに泥沼化することも否定できない。

 14日にはウクライナ軍のAn26輸送機が高度6500メートルを飛行中に撃墜され、国防省はロシア領からミサイルが発射された可能性があると主張。軍のSu25攻撃機が16日夜、ロシア軍機のミサイルによって撃墜されたとの発表もあった。

 ◆プーチン政権窮地

 プーチン政権は東部の混乱に乗じ、ウクライナに連邦制を導入させてロシアの影響力を温存することなどを狙った。だが、5月末のウクライナ大統領選を経てポロシェンコ政権が発足すると、ロシアはウクライナ批判のトーンを下げ、親露派とも距離を置くようになった経緯がある。米欧が対露制裁を強化した場合の経済的打撃などを考慮したためとみられる。

 親露派武装勢力の指導部を占めるストレルコフ指揮官らは「確信的なロシア民族主義者」(在モスクワ消息筋)で、もはやプーチン政権の思惑を離れて行動し始めているとの見方も強い。ロシア国内の民族主義伸長を恐れるプーチン政権が国境警備の強化を命じたにもかかわらず、ウクライナへの武器流入が止まらないのはこのためだとも解釈できる。実際、クリミア併合では「ロシア系住民の保護」を掲げたにもかかわらず、東部情勢に介入しないのは一部国民の目に「矛盾」や「弱腰」と映る。ロシアの民族主義活動家からは「政権はもはや東部情勢を制御できなくなった。東部の蜂起はロシアに波及する」と警告する声が出ている。

 撃墜を実行したのが親露派やロシア軍の分子だった場合、東部情勢をたきつけたプーチン政権への打撃は計り知れない。

                   ◇

【用語解説】ウクライナ危機

 ウクライナのヤヌコビッチ大統領(当時)に反対する野党側デモ隊が2013年12月に首都キエフの市庁舎などを占拠。14年2月に治安部隊と衝突して多数の死者を出し政権が崩壊した。南部クリミアでは、野党主導の新政権を認めない親ロシア派が主導した3月の住民投票でロシアへの編入が承認され、ロシアが編入を強行。先進7カ国(G7)は主要国(G8)会合へのロシアの参加停止を決めた。ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州では親露派武装組織が独立を宣言、政権側部隊との戦闘が続いている。(共同)

103チバQ:2014/07/20(日) 19:34:19
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140719/amr14071921040009-n1.htm
温度差埋める「ゲームチェンジャー」になるか 欧米の対露姿勢

2014.7.19 21:04 (1/2ページ)[ロシア]


 【ワシントン=加納宏幸、ベルリン=宮下日出男】ウクライナ東部でのマレーシア航空機撃墜事件を受け、欧米は親露派武装勢力の支援を続けているとみられるロシアへの批判を一段と強めている。欧米の間ではこれまで、対露制裁をめぐる温度差が指摘されたが、事件が「ゲームチェンジャー(事態の流れを変える出来事)」になるかどうかが注目されている。

 オバマ米大統領は18日の記者会見で「欧州や世界への警鐘になる」と述べ、事件の重大さを強調。英独首脳とも同日、個別に電話会談し、キャメロン英首相とはロシアへの一段の制裁強化の可能性も協議した。

 ウクライナ情勢に関し、欧米は連携姿勢を維持するが、対露制裁では、エネルギーなどをロシアに依存する欧州連合(EU)は、米国のように厳しい措置をとれずにいる。米国がロシアの金融、エネルギー大手企業を制裁対象とした16日、EUも露企業に資産凍結の対象を拡大する方針を決めたが、背景には米国の圧力があったと伝えられる。

 オバマ氏が会見で「欧州」に言及したのは、オランダなど欧州の人々が犠牲となった事態を受け、EUが制裁強化で歩調を合わせることへの期待がある。欧州でも「もはやウクライナだけでなく世界の問題」(ポーランドのコモロフスキ大統領)との認識が広がり、専門家からは事件がウクライナ情勢の転機になり得るとの見方も出ている。

 今後の鍵になるとみられるのは独仏の出方だ。両国はロシアを批判しつつも、ロシアとの対話に向け中心的に動いてきた。エネルギーや貿易でロシアとの関係が深いドイツでは制裁強化への懸念が強く、フランスも雇用確保のため、強襲揚陸艦のロシアへの売却を進めたい思惑もある。

 こうした欧州諸国の事情は、プーチン露大統領によって「欧米やEU内部の分断」(EU筋)に利用されてきた。メルケル独首相は18日、「ウクライナでの出来事は、特にロシアの責任が重い」としつつ、露基幹産業への制裁の可能性については、「(撃墜に露側が関与したとの)推論は拙速だ」と述べるにとどめた。

104チバQ:2014/07/20(日) 19:35:18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140719/erp14071921070022-n1.htm
寄せ集めで規律なし 関与疑われる親露派武装勢力 ロシア人、軍関係者も

2014.7.19 21:07 (1/2ページ)[ロシア]


 【キエフ=佐々木正明】マレーシア航空機撃墜事件への関与が指摘されるウクライナ東部の親ロシア派勢力には、ロシア国籍の軍関係者や義勇兵らが多く含まれている。高性能のロシア製兵器と同様に、ウクライナ国境警備当局の監視網をくぐり抜けて露南部ロストフ州などから不法越境しているとみられる。

 ドネツク州の親露派組織「人民共和国」のイーゴリ・ストレルコフ戦闘指揮官(43)はモスクワ出身で、元ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)将校とされる。ボスニア紛争などでの戦闘経験も豊富で、ウクライナ当局は彼を通じて、露軍が親露派勢力を操っているとみている。

 露メディアなどによると、人民共和国のアレクサンドル・ボロダイ首相(42)はモスクワ大学哲学部卒業の経歴を持つ。親露派に加わり、政治分野で組織を仕切っている。

 ウクライナ治安当局は、東部で工作活動をしていたとみられる数十人規模のロシア国籍の工作員を拘束している。露南部チェチェン共和国出身の義勇兵の存在がクローズアップされており、多くのチェチェン兵がウクライナ東部の戦闘で死亡しているという。

 プーチン露大統領を支持し、愛国主義を信奉する20代の青年たちが軍役を終え、親露派に加わっていることも確認されている。

 戦闘員は寄せ集めの部隊で、規律もなく「人民共和国」の管理が及んでいないと分析されている。18日、国際監視団がマレーシア機墜落現場に入った際、多くの戦闘員が粗暴な態度を示し、一部は泥酔しているようにも見えたという。

 18日には人民共和国指導者の一人、デニス・プシーリン議長(33)が辞任。組織の運営方針をめぐる内部分裂の可能性も指摘される。

105チバQ:2014/07/20(日) 19:36:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140720/erp14072008000003-n1.htm

【ウクライナ情勢】
親露派指導者が辞任内紛か
2014.7.20 08:00


 ウクライナ東部の親ロシア派組織「ドネツク人民共和国」の最高会議議長を名乗っていたデニス・プシーリン氏が19日までに辞任した。ロシアメディアが報じた。親露派組織内では対立が報じられており、内紛が関係している可能性がある。マレーシア航空機撃墜との関連は不明。

 プシーリン氏はウクライナからの分離独立を目指す親露派の指導者として台頭し、欧州連合(EU)の制裁対象にもなった。だが6月にプシーリン氏を狙ったとされる車両爆破事件がドネツクで起き、これ以降別の指導者が実権を握ったとみられる。

 爆破事件当時、プシーリン氏はモスクワを訪問中で無事だった。同氏は現在もモスクワにいるとされる。(共同)

106チバQ:2014/07/21(月) 10:41:15
http://mainichi.jp/select/news/20140720k0000e030144000c.html

航空機撃墜:ロシアの影響力に限界 武装勢力の制御不能

毎日新聞 2014年07月20日 12時38分(最終更新 07月20日 12時52分)


 マレーシア航空機撃墜の衝撃を受け、ロシア批判の国際世論が高まっている。地対空ミサイルを撃ったとされるのはウクライナ東部を支配する親ロシア派武装勢力だが、ロシアが完全に支配できない側面もある。今後、原因究明の調査や正常化へ向けた取り組みの支障となる可能性がある。【モスクワ田中洋之、ブリュッセル斎藤義彦、ワシントン和田浩明】

 「武装集団を鎮めたり、降伏させたりすることをロシアにだけ求めるべきではない」。ロシアのラブロフ外相は18日、マレーシア航空機撃墜への関与が取りざたされている親露派についてそう語った。ロシアの影響力が限られていることをにじませた。

 今年2月の政権崩壊に始まるウクライナ危機は、3月にロシア系住民が多数を占める南部クリミアがロシアに編入されたのに続き、4月に東部で分離独立を求める親露派住民が政府庁舎などを占拠して内戦状態となり、国の分断化が進んだ。クリミア編入の前に現地で目立ったのは、覆面姿の武装集団だった。プーチン露大統領は、当初、クリミアへのロシア軍の関与を否定していたが、4月になって「(親露派の)自衛部隊の後ろにはもちろんロシアの軍人たちが立っていた。(ウクライナからの独立を問う)住民投票を開かれた形で実施するためには他の手段はなかった」と述べ、軍の介入を初めて公式に認めた。

 親露派を支援することで現地を不安定化させ、影響力の確保を狙うのは東部でも同じ。ドネツク州やルガンスク州にはロシア側から、覆面姿の義勇兵や武器が送り込まれ、背後には東部のロシア編入を掲げる民族主義組織も暗躍した。旧ユーゴスラビアやチェチェンの紛争に参加したロシア人、イーゴリ・ストレルコフ氏らロシアとの関係が深い武闘派が台頭していった。

 ストレルコフ氏は、マレーシア航空機撃墜事件で、欧米メディアで「黒幕」として取り上げられた。17日の撃墜直後に「(親露派が)ウクライナの軍用機を撃墜した」とソーシャルメディア上で“勝利宣言”し、直後に削除した人物だ。

 同氏は、4月に欧州連合(EU)の渡航禁止・資産凍結の制裁リストにあげられた。それによると同氏はロシア軍の情報機関「軍情報総局」のメンバーで、ロシアに「編入」されたクリミア半島の「首相」の顧問も務めた。米紙ニューヨーク・タイムズによると、同氏は、プーチン政権の指揮下には必ずしも入っておらず、自分の信念で行動し、人質事件などモスクワの意に沿わない過激な行動にも出ている。

 親露派リーダーでウクライナ人のデニス・プシリン氏は18日、親露派組織「ドネツク人民共和国」の最高会議議長を辞任した。マレーシア機撃墜事件後、ストレルコフ氏のような強硬派に嫌気がさしたためとみられている。親露派の分裂は、ウクライナ政府側と親露派側の交渉などを複雑にする可能性がある。

107チバQ:2014/07/21(月) 10:41:27
 ◇制裁強化見据える欧米

 「プーチン大統領はウクライナ東部の状況を左右できる最大の力を持っているのに、それを使っていない」。オバマ米大統領は18日の記者会見でプーチン大統領へのいらだちをあらわにした。

 298人の犠牲者の中には米国籍保持者1人も含まれていたことから、連邦議員からは対露強硬論も浮上。上院外交委員会のマーフィー欧州小委員長(与党・民主党)はツイッターで「欧州諸国はすぐに対露制裁を強化すべきだ」などと発言。野党・共和党のアヨテ上院議員(軍事委員会メンバー)もニュース専門局の米MSNBCに「大統領は経済制裁を強めるべきだ」と語った。

 欧米は、基本的にはロシアとの関係修復を望み、ロシアに影響力を行使し、親露派武装勢力の軍事行動をやめさせるよう要求してきた。しかし「あまりにも遅い対応」(メルケル独首相)に失望していた末に撃墜事件が起きた。欧米はロシアに対する態度を硬化させ、国際包囲網を強めた。

 オバマ大統領は18日、最大の被害者を出したオランダのルッテ首相、犠牲者のいる英国のキャメロン首相、ドイツのメルケル首相、オーストラリアのアボット首相と電話協議、ロシアが武器流入停止に「明確な責任がある」点や、撃墜を巡る国際的な調査の必要性で一致した。さらにオバマ大統領は独英首脳と、ロシアへの追加制裁の可能性について協議した。また、独仏ポーランドの外相は共同声明を発表し、親露派が「これ以上の軍事支援を受けてはならない」と述べ、名指しは避けながらもロシアを批判した。

 ロシアが国際調査に協力せず、親露派への支援を続ければ、域内で210人の死者を出した欧州連合(EU)が世論の怒りを受け、全面的な経済制裁に踏み出す可能性も高まりつつある。

 プーチン大統領は18日、ロシア正教会のトップ、キリル総主教と会見した際、「当事者すべての即時停戦と平和交渉」を訴えた。そしてキリル総主教は「歴史的ルーシ(ロシアの古い呼び名。ウクライナのキエフ・ルーシが源流)の圏内ですべての争いが終わることを望む」と語った。プーチン氏は今や神頼みの姿勢だ。

 ◇親露派兵力1万〜2万人 ロシア出身者に強硬派

 親ロシア派勢力は、ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州の大部分を武力で支配する反政府集団。兵力は両州で1万〜2万人といわれる。親欧米勢力が今年2月にヤヌコビッチ前政権を反政府デモで打倒したことに反発。4月、両州で相次いで政府庁舎などを占拠し、一気に支配を固めた。

 両州とも5月に住民投票を実施し、それぞれ「人民共和国」として独立宣言した。統一国家「ノボロシア」(新ロシア)を目指す動きもあったが、政府軍の攻撃が強まる中、双方の協力態勢は弱まっている。

 ドネツクの「首相」を名乗るボロダイ氏や武装集団を率いるストレルコフ司令官はロシア人。ルガンスクの「大統領」を名乗るボロトフ氏はロシア生まれで旧ソ連軍出身者。いずれも「強硬派」で知られる。一方、ドネツクの「最高会議議長」を辞任したプシリン氏はウクライナ人で比較的穏健派とされる。

108チバQ:2014/07/21(月) 11:12:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140720/erp14072023160014-n1.htm
失地恐れる親露派 遺体収容や調査団受け入れ拒む背景

2014.7.20 23:16 (1/2ページ)[ウクライナ]

20日、ウクライナ・グラボボ村のマレーシア機墜落現場で遺体収容作業などを行う男性(共同)
20日、ウクライナ・グラボボ村のマレーシア機墜落現場で遺体収容作業などを行う男性(共同)


 【キエフ=佐々木正明】マレーシア航空機撃墜事件で、ウクライナ東部の親ロシア派勢力が国際調査団などの活動を妨害している背景には、自由な活動を許せば周辺地域における支配の実効性が失われ、政府軍との戦闘に響きかねないとの懸念がある。親露派指揮官は、調査を進めるための「人道的停戦」という政府側の提案を拒否、国際的な非難も高まっている。

 「通常行われるはずの作業が全く進んでいない」。事件発生から4日目となる20日、犠牲者298人のうち27人が亡くなったオーストラリアのアボット首相はこう不満を表明した。

 親露派は国際調査団の現場での活動を制限しているばかりか、遺体の一部も独自に管理し、政府が身元確認の拠点に指定した東部ハリコフへの搬送を拒んでいる。20日には、「ブラックボックス」を回収したことを明らかにした。

 欧米では、マレーシア機撃墜には地対空ミサイル「BUK」が使われ、ロシアの支援を受けた戦闘員が発射したとの見方が強まっている。そうした中で、親露派のストレルコフ指揮官は「原因究明のための停戦や人道的回廊は必要ない」と強調。調査団の受け入れも徹底した監視の下で実施させようとしている。
 高度1万メートルの上空から落下したマレーシア機の残骸や犠牲者の遺体は、半径数十キロの広範囲に落下しているとされる。事件を機に国際調査団や欧米メディアが殺到して主導権を握られれば、政府軍との戦闘にも影響が出るのは確実だ。

 重要拠点だったドネツク州スラビャンスクが政府軍に奪還されるなど、親露派はじりじりと後退を余儀なくされている。親露派が軍用機などを攻撃目標にし始めた点についても、「劣勢の挽回が目的だ」(外交筋)という見方もある。

109チバQ:2014/07/21(月) 20:59:29
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140721-00000513-san-eurp
クリミア併合4カ月、浮き彫りになる観光業不振 高まる住民不満
産経新聞 7月21日(月)16時30分配信

黒海に面するウクライナ南部クリミア半島の砂浜。ロシアによる併合で海水浴客は激減している=7月10日(写真:産経新聞)
 ロシアが3月に強制併合したウクライナ南部クリミア半島の住民がこの夏、観光客の極端な落ち込みで大きな打撃を受けている。黒海に面するクリミアは、旧ソ連時代から夏の保養先として人気があり、観光はこの地域の主要産業だ。しかし、訪問客の約半分を占めていたウクライナ国内からの観光客が今年、姿を消してしまった。ロシアとの対立激化が主な原因で、観光業に従事する人々は「併合の恩恵はまだ得られていない」と嘆く。観光業の不振は、クリミアが抱える新たな火種となる恐れもある。(クリミア半島、佐々木正明、写真も)

 気候が温暖なクリミアは海水浴用の砂浜が黒海沿岸に点在する。また1945年に米英ソの首脳が戦後処理を話し合ったヤルタや、モンゴルのチンギスハンの末裔(まつえい)がつくったクリミア・ハン国の首都、バフチサライなどに数多くの歴史的遺産が残されており、多くの観光客を引きつけてきた。

 しかし、この保養地を取り囲む環境はロシアの併合により、一変した。地元の観光当局によると、今年上半期でクリミアを訪れた観光客数は約189万人で昨年に比べると約35%減少。繁忙期にあたる7月上旬の調査で、半島内のホテルなどでの宿泊者数は半減していることが判明した。

 地元通信社の編集長、ガイヤナ・ユクセルさんはこの落ち込みについて、3月以降、ウクライナ主要都市とクリミアをつなぐ航空便が、運航中止になっていることを主要因に挙げる。

 現在、クリミアへの発着便は、モスクワなどロシア国内からの便しかない。そのため、これまで地元の観光収入に大きな貢献を果たしてきたトルコや欧州各国の海外観光客も激減。プーチン政権は補助金を出して、クリミア観光促進政策を行っているが、ロシア人観光客の増加だけでは穴埋めにはならない。

 ユクセルさんは「これで、クリミアの観光産業はウクライナ国民なしでは支えられないことが明確になった。最近、こうした事態を地元の行政当局も認めだした」と指摘。今年は、約600万人とされる年間観光客数が半分以下に落ち込む恐れもあると分析する。

 観光収入の減少について、併合賛成派は「いまは、移行期だから仕方がない」と受け止めている。

 土産店で働くタチアナさん(55)は「ウクライナ政府は独立後23年間、われわれに何もしてくれなかった。しかし、プーチン政権は、クリミアの成長戦略を打ち出してくれた。投資効果が出るまで耐えなくてはならない」と語り、将来への希望を抱いている。

110チバQ:2014/07/21(月) 20:59:46
 しかし、併合後の受難は、観光への打撃だけではない。ロシアの通貨ルーブル導入に伴う物価高や、ロシアの禁輸措置でウクライナから野菜や乳製品が入らないことによる物不足も、半島を襲っている。

 ワイン販売業を営むウクライナ人男性(55)は「医薬品も値上がり、資金的な蓄えがどんどんなくなっている。政府からの補償もないし、将来が不安でならない」と嘆く。

 バフチサライに住む少数民族のタタール人女性は併合後、タタール人社会をめぐる生活環境が厳しくなったと訴える。

 「親類の20代の女性がトルコの家族に会うために空港に出向いたところ、拘束され、尋問を受けた。違法なことは何もしていないのに…。監視の目が厳しくなっているのかもしれない」

 最近、併合反対派が多いタタール人に対する暴行事件やイスラム教モスクでの放火事件が相次ぎ、不穏な動きも起きている。

 しかし、ロシアの官製メディアはクリミア併合による弊害を大々的に報じようとしない。併合100日目にあたる6月下旬の節目の報道でも、「社会保障が改善された」などの良い面ばかりが強調された。

 今回の取材で話を聞いた多くの住民が自らの名前を明かすことを拒否した。真剣な表情で「もし外国メディアに不満を漏らしたことが当局にばれれば、後から取り調べを受けるかもしれない」と訴える。公の場での自由な発言が抑圧されていた、旧ソ連時代に逆戻りしたかのようだ。

 ウクライナのポロシェンコ政権は、ロシアによるクリミア併合に真っ向から立ち向かっている。観光業の不振や生活環境の悪化が長期化すれば、プーチン政権への不満が高まり、それに伴って、半島内での併合賛成派と反対派の摩擦が激化する可能性もある。半島をめぐる情勢は、予断を許さない。

ロシアによるクリミア併合 クリミアでは2月27日、正体不明の武装集団が議会庁舎を占拠。3月6日、議会がロシア編入決議を採択し、3月16日にはロシア編入を問う住民投票が行われ、圧倒的多数が支持した。プーチン露大統領は18日、クリミア併合を宣言。しかし住民投票実施はウクライナ憲法に違反し、国際社会は併合を国際法違反と糾弾している。プーチン氏は4月、クリミアの武装集団にロシア兵が参加していたことを認め、併合は戦略上の要衝であるクリミアへの北大西洋条約機構(NATO)の進駐を防ぐためだったと認めた。

111とはずがたり:2014/07/21(月) 21:32:26
ロシアのクリミア占領は割と仕方がないと思ってた俺だけど、そろそろオスマントルコに返還すべきかもね(´ω`)

112とはずがたり:2014/07/22(火) 10:56:02
<マレーシア機撃墜>露、ウクライナ機が接近と発表
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140722k0000e030148000c.html
毎日新聞2014年7月22日(火)10:47

 【モスクワ田中洋之】ロシア国防省は21日、マレーシア航空機撃墜事件について会見し、スホイ25攻撃機とみられるウクライナ空軍機が撃墜当時、マレーシア機に3〜5キロまで接近して飛行していたと発表した。またウクライナ軍が当日に東部ドネツク州で地対空ミサイルシステムを稼働していたとも指摘。断定は避けつつも、撃墜にウクライナ軍が関与しているとの見方を示した。

 ロシアは21日の国連安保理会合で、撃墜事件の調査への協力を親露派武装集団に要求する決議案に賛成。原因究明を求める国際世論に押される形で協力姿勢を見せる一方、ウクライナけん制の構えは捨てず、硬軟織り交ぜた対応を取っている。

 露国防省は、衛星写真や防空管制システムなどのデータの分析に基づいて判断したと説明。マレーシア機が所定の飛行ルートから北へ14キロ逸脱して元に戻ろうとしていたことや、撃墜直前に減速し、その3分後にレーダーから機影が消えたことも明らかにした。

 また露国防省は、米国が「親露派武装集団のミサイル発射を示す証拠がある」としていることについて、「持っているなら公開すべきだ」と迫った。

 一方、ウクライナ当局は、事件当日に空軍機を現場周辺で飛行させていなかったと主張している。双方の見解はまったく異なり、情報戦は激化する一方だ。

113チバQ:2014/07/22(火) 21:40:28
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140721/erp14072121550013-n1.htm
【マレーシア機撃墜】
プーチン政権にジレンマ、親露派と「決別」困難 態度硬化も、プロパガンダで世論「結束」
2014.7.21 21:55 (1/2ページ)[ロシア]

21日、テレビを通じて演説するプーチン大統領(AP)
 【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領は21日、マレーシア機撃墜事件について、ビデオ声明で「ウクライナ東部の戦闘が再開されていなければ、悲劇も起きなかっただろう」と述べた。事件の責任はウクライナにあるとの見解を改めて示した形だ。プーチン政権が、親露派武装勢力との「決別」を宣言するのは難しく、政権がいっそう態度を硬化させる可能性も指摘されている。

 プーチン氏は声明で、親露派を東部の「代表者」と称し批判を避けた。国際民間航空機関(ICAO)の専門家や「しかるべき国際委員会」による現地調査が不可欠だとし関係者に安全確保を呼びかけた。プーチン政権は和平交渉失敗の責任をウクライナ側に転嫁しており、撃墜事件もその延長にあると主張している。

 主要テレビも非がウクライナ政権にあるとの一方的な放送を続けている。国営の「ロシア24」は親露派組織の幹部を番組に出演させるなどし、米欧やウクライナ政府が国際調査団の現場入りを妨げているかのように報じた。撃墜事件に関するウクライナの見解も逐一、ロシアの専門家に欺瞞(ぎまん)だと反論させている。

 今回の事件では、多数の欧州出身者が犠牲となり、経済的に対露依存度の高い欧州連合(EU)も、米国と歩調を合わせて追加制裁を発動する可能性が高まっている。プーチン政権としては、ウクライナ東部との国境を閉鎖し、武器や義勇兵の越境を止めることが非難を和らげる唯一の道だ。

 だが、メディアが武装勢力を「ロシア系住民やロシア語使用者を守護する人々」と報じる中、プーチン政権が同勢力を「見捨てる」のは難しい。政権は責任を可能な限りウクライナになすり付け、国際調査のあり方に疑問を呈しながら時間を稼ぐとの観測が強い。

 米欧の制裁議論にもかかわらず、プーチン氏の支持率は86%に上昇。識者らは「周囲は敵だらけ」というソ連時代に似た感覚で国民に結束が生まれているためだとみている。プーチン氏が米欧との対決を辞さずに態度を硬化させ、戦闘が泥沼化する恐れもある。

114チバQ:2014/07/22(火) 21:41:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140722/erp14072201510003-n1.htm
欧州諸国、対露強硬論強まる
2014.7.22 01:51
 【ベルリン=宮下日出男】マレーシア航空機撃墜事件で米国がロシア批判を強める中、欧州でロシアに対する強硬論が強まってきた。21日には最大の犠牲者が出たオランダ、英国が制裁強化を辞さない姿勢を強調した。欧州連合(EU)は22日の外相理事会で事件の対応を協議する予定で、制裁強化も議題になるとみられる。

 オランダのルッテ首相は21日、議会で撃墜現場での遺体収容や調査が円滑に進まなければ「直接、間接的に責任ある者に対する政治、経済、金融面でのあらゆる選択肢を検討する」と述べ、親露派や背後で支援しているとみられるロシアへの制裁強化を警告した。

 オランダはこれまでEU加盟国内でもロシアへの過度に厳しい態度には慎重だった。だが、事件後はロシアへの強硬姿勢を求めるメディアの論調も目立ち、ルッテ氏もプーチン露大統領と「電話で激しいやりとりをした」と述べるなど、その口調を強めている。

 一方、キャメロン英首相も21日、「EUは一段の措置をとる用意をする」と強調。東欧やバルト諸国とともに対露強硬派の英国ではこの日、他の閣僚などからも制裁強化の必要性を主張する意見が相次いだ。

 ロシアと経済的な結び付きが強く、米国ほど強い制裁をとれなかったEUにとり、事件は転機になるとも指摘される。撃墜が親露派武装勢力によるものとの確証がなくとも親露派の妨害などで調査が遅れれば、ロシアの協力が不十分として制裁強化の理由になり得る。

 ただ、EUでは独仏伊の主要国がロシアへの強硬措置には慎重で、制裁強化ですんなり一致できるかは予断できない。英仏独首脳は20日の電話会談で制裁強化を警告したが、3カ国のうち独政府の声明にだけ、その言及がなかった。

115チバQ:2014/07/22(火) 22:18:35
http://mainichi.jp/select/news/20140723k0000m030113000c.html
ウクライナ:北部スラビャンスク 復興進み、活気取り戻す
毎日新聞 2014年07月22日 21時55分(最終更新 07月22日 22時12分)


ウクライナ政府側が復興作業を進めるスラビャンスクの中心部。一見平穏だが、親露派戦闘員の残党が潜伏しているとの情報もある=ウクライナ東部ドネツク州スラビャンスクで2014年7月21日、真野森作撮影 【スラビャンスク(ウクライナ東部)で真野森作】ウクライナ東部ドネツク州の親ロシア派武装集団が今月4日の撤退まで3カ月近く軍事拠点とし、政府軍との激戦地にもなった北部スラビャンスクに21日、入った。政府軍と親露派との緩衝地帯を抜けてたどり着いた街では、政府による復興作業が進展。親露派が集結して戦闘が続くドネツクとは対照的に、都市の活気を取り戻しつつあった。

 州都ドネツクから北へ約100キロ。戦闘員が小銃を構える親露派側「検問所」を越え、爆破で落下した鉄橋を遠回りし、スラビャンスクの入り口にたどり着いた。

 政府軍の検問所で十数人の兵士が警戒していた。アンドレイ・ボルリャ小隊長(36)は「市内は安定しているが、親露派の残党が市民に紛れて活動しており、見つけ次第拘束している」と語った。

 「スラビャンスクはウクライナ!」。道路脇の大看板を横目に中心部へ進むと、市庁舎に人だかりがあった。砲弾などで損傷した住宅修理費の補助申請、心理カウンセラーへの相談−−。日常生活を取り戻そうと人々は必死だ。

 親露派撤退から2週間以上たったが、がれきの片付けや電線の復旧工事が続く。文化会館前では、ジャガイモ、キャベツなど民間有志の支援物資がトラックから次々と下ろされていた。

 「子供がいるのに配給物資にお菓子もないのよ!」。長女(10)を1人で育てているという地元女性、ヤナさんは、受け取ったばかりの乾燥豆などを手に、不満をぶちまけた。

 ヤナさんは自身の心情を親ロシアと言わなかったが「避難先から戻ってきた人が英雄視され、残っていた自分たちが『分離主義者』扱いされている」と怒り、あきらかに政府側の奪還を歓迎していない。一方「戦闘のない町が一番だ」とほっとした表情で語る中年男性もいた。

 スラビャンスクを離れた親露派戦闘員たちはドネツク市内各地の陣地に合流し、政府軍の攻撃に備えている。炭鉱跡の拠点では、戦闘員は市街戦の訓練を繰り返していた。

116チバQ:2014/07/22(火) 22:19:22
http://mainichi.jp/select/news/20140723k0000m030071000c.html
ウクライナ:政府軍、東部3都市を奪還
毎日新聞 2014年07月22日 20時36分

 【キエフ篠田航一】親露派との戦闘継続に備えウクライナ最高会議(国会)は22日、予備役兵士や50歳以下の男性の招集を求める大統領令を承認した。今後の正式な動員規模や時期は未定。一方、ウクライナ政府は21日、自軍が東部ドネツク州ジェルジンスクなど3都市を奪還したと発表した。17日のマレーシア航空機撃墜事件後、親露派が内部分裂しているとの情報もあり、政府軍による制圧作戦が一定の成果を上げているようだ。

 奪還した他の2都市はルガンスク州ルビジュネ、ドネツク州ソレダル。さらに、親露派の拠点の一つルガンスク州の州都ルガンスクに向かう町も制圧し、親露派への武器供給路を断つことにほぼ成功したという。

 だが、ウクライナ国家安全保障・国防会議報道官によると、ロシア軍は新たに「約100台の武装車両」をウクライナ国境に集結させ始めており、東部国境の緊張はさらに続きそうだ。

117とはずがたり:2014/07/24(木) 11:48:43

「プーチン来日」ついに白旗?
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140720/plc14072007000002-n1.htm
2014.7.20 07:00

 今秋予定していたロシアのプーチン大統領の来日は実現性が低くなった。ウクライナ東部でマレーシア航空機が墜落し、欧米各国はロシアの軍事支援を受けた親露派によるミサイル誤射との見方を強めている。日本政府は、ロシアが3月にクリミア半島の編入を宣言した後もプーチン氏訪日の可能性を探ってきたが、ロシア側が言い訳できない事態を前に、訪日には事実上赤信号がともった形だ。

 「プーチン来日は当面凍結ですよ。2年前からコツコツ準備してきたんですけどね…」

 外務省欧州局の関係者は19日、電話口で大きなため息をついた。

 事件をめぐり、親露派による誤射説は日増しに強くなるばかりだ。米国防総省のカービー報道官は18日、同機を撃墜した地対空ミサイルがロシア製「BUK(SA11)」だったことを示す「非常に強力な証拠がある」と強調。これを受け、オバマ米大統領は「事件はロシアの支援により起きたことだ」と断じた。

 米メディアによると、米軍事衛星の解析では、ミサイルの発射場所は親露派が拠点とするウクライナ東部のドネツクとルガンスクの間。ロシアはウクライナ政府が先月、親露派との停戦を破棄したことを受け、大量のミサイルを供与していたという。

 親露派は戦闘に軍用機を使っておらず、ウクライナ政府軍が地対空ミサイルを用意する必要はないとみられる。ウクライナ政府の犯人説を唱える親露派の主張は苦しくなるばかりだ。

 欧州局氏は「国連の調査もあるだろうが、客観情勢は『ロシアが黒』。ロシアが武器供与したミサイルが犯行に使われたのはほぼ間違いなく、欧米からの制裁強化要求はこれまでの比でなくなるだろう」と分析する。犠牲者はオランダの192人を筆頭に、オーストラリア27人、英国10人などと欧米系が多いことも、制裁圧力を高める一因となっている。

 日本にとって一層の打撃となったのが、今回の撃墜でドイツ人が4人亡くなったことだ。

 これまでメルケル独首相は、ロシアからのエネルギー供給も念頭に、対露政策で圧力一辺倒より「対話」を重視。6月の先進(G7)7カ国首脳会議では、厳しい制裁を求める米英とドイツがせめぎ合う場面もあった。ロシアと領土交渉を抱え、微妙な立ち位置の安倍晋三首相にとっても、心強い援軍だったはずだ。

 しかしメルケル氏は18日今回ドイツ人の犠牲者が生まれたことを受け、「事件を相当深刻に受け止めている」と言及。「ウクライナの和平プロセスを迅速に進展させる責任はロシアにある」とも述べ、強い口調でロシアを批判するようになった。

 欧米内で温度差があった対露制裁は、厳格化の方向で足並みがそろいつつある。ここで日本政府だけがプーチン氏来日の準備を進めれば、国際的な孤立を招く可能性を否定できない。

 受話器から聞こえた欧州局氏の声色は、6月中旬に都内のビアガーデンで密会したときとはまるで違っていた。1カ月前、氏はまだプーチン来日を諦めていなかった。

118とはずがたり:2014/07/24(木) 11:49:05
>>117-118

「ウクライナ問題だけがロシアとの二国間関係じゃありません。北方領土交渉もあれば極東の経済交流もある。外交交渉は多面的であるべきで、1つが駄目といって対話の窓口をすべて閉ざす必要はない」

 当時はウクライナ政府と親露派との停戦協議がまとまりつつあり、氏は明るい表情で中ジョッキをあおっていた。「秋に大統領が訪日するためには、露払いの日露外相会談が不可欠」とも語り、岸田文雄外相が夏中に訪露に踏み切るタイミングを探っているとも打ち明けた。

 安倍首相にとって、領土交渉は外交の最重要課題。昨年4月の日露首脳会談で、プーチン氏から「(領土交渉を)ハジメ」という言質を引き出して以来、両氏はこの1年間に5回も会談してきた。今年2月にウクライナ情勢が緊迫化した後も、日本政府は米国より一段緩い対露制裁に限定。ロシアとのパイプ維持に腐心してきたといえる。

 「首相はプーチン氏と本当に馬が合う。岸田さんもこわもてのラブロフ露外相と本音で語り合える関係を築けた。他国の外相をみても、ここまで個人的関係を作ったのは珍しい。日露両政府の政権基盤が安定していることも加味すれば、領土交渉で約15年ぶりに具体的進展が期待できるとも思うのです」

 氏はビールをハイボールに切り替えまくしたてた。

 「英仏独の各首脳は6月のノルマンディー上陸作戦70年記念式典直後に、プーチン氏と会談しています。問題が起こった時には、むしろ相手と会って懸念を伝えるという道もある」

 氏は枝豆を次々と口に放り込みながら、強気の姿勢を崩さなかった。

 首相官邸も、最近まで外秋のプーチン氏来日を諦めていなかったようだ。今月の外務省幹部人事では、首相とプーチン氏との交渉を支えてきた上月豊久欧州局長が官房長に昇格。外務省内では「領土交渉への態勢を強化したシフト」という評が飛び交った。北朝鮮による日本人拉致被害者の再調査と合わせ、ロシアとの領土交渉でも成果を急ぎ、「今年を外交史に残る1年にできる」(別の外務省幹部)という思いも首相の脳裏をかすめたに違いない。

 ただし、今回の撃墜事件は首相らの淡い期待を砕いたといえそうだ。

 欧州局氏は電話口の向こうで「欧米とロシアが対峙する『新たな冷戦構造』すら見え始めているなか、日本だけが単独行動するわけにはいかない」とぽつり。今回の事件がロシアが供与した武器によって引き起こされたと断定されれば、「欧米による対露制裁に今度こそ同調せざるを得ない」とボソボソと語った。安倍首相は外遊のたびごとに、中国を念頭に「力による現状変更は認められない」と説いており、今回のロシアの行動を簡単に許すわけにはいかないのだ。

 「足かけ2年の努力が水泡に帰すのでは…。ウクライナ情勢が悪化の一途をたどるので夏休みを取る環境にないが、『日露交渉』はいつまで続くか分からない夏休みに入ったといえますよ」

 寂しそうに笑う欧州局氏。ウクライナの草原に広がる惨状を前にしたら、簡単に2学期を始める国際環境でないことは明らかだ。

119とはずがたり:2014/07/24(木) 14:04:54

佐藤氏のロシア寄りのコメントは一つの見識だと思うけど余りに肩入れしすぎると公平な見識と云うよりもただの親ロシア的言動としか思えなくなるけど。。

マレー機撃墜で米ロ衝突危機 佐藤優氏「ロシア秘密部隊投入も」
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140719/frn1407191530007-n1.htm
2014.07.19

 ウクライナ東部でマレーシア航空機が撃墜された事件で、オバマ米大統領は18日(日本時間19日未明)、緊急会見を開き、同機が親ロシア派支配地域から発射された地対空ミサイルによって撃墜されたことを「確信している」と明言。ロシアが武器を供給していると批判した。米国など国際社会から責任を糾弾されているプーチン政権だが強硬路線は変わらない。オバマ、プーチン両氏の直接交渉がこじれた場合、米国の軍事顧問とロシアの秘密部隊の衝突にまで発展する危険性をはらんでいる。

 「ミサイルは反政府勢力(親ロシア派)が支配する地域から発射された」

 オバマ大統領は緊急会見でこう断言。「ロシアは親ロシア派に武器を供与し続けている」と語気を強めた。ウクライナ危機長期化の原因はロシアにあるとし、制裁強化も警告。米連邦捜査局(FBI)の専門家らはすでにウクライナに向かったとしている。

 ウクライナのポロシェンコ大統領も親ロシア派を非難したほか、国連安全保障理事会も緊急協議を開催し、関係当事者に独立調査の受け入れを求める声明を発表した。

 撃墜には、高度2万メートル以上の標的を攻撃できるロシア製地対空ミサイル「BUK(SA11)」が使用された可能性が高い。こうした高性能ミサイルの運用には高度な技術が必要とされるため、米メディアの中には、親ロシア派がウクライナ軍から奪ったミサイルをロシアの協力を得て発射したという見方まで出ている。

 国際社会から「黒幕視」されているプーチン政権だが、この期に及んでも、プーチン氏の強硬路線は変わらないとみるのが、ロシア情勢に詳しい作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏だ。

 マレーシア機撃墜について、プーチン氏は「戦闘が再開されなければ悲劇は起きなかった」と軍に作戦を命じたウクライナ政府を批判。「恐ろしい悲劇の責任は、それが起こった国にある」とも述べた。

 この発言について佐藤氏は解説する。

 「プーチン氏の発言は、主権国家は領空で起きたことに責任を負うべきであるという国際法の一般論を述べたに過ぎない。親ロシア派が撃墜したということは否定しないだろう。ただ、自分たちが関与したということは認めない。ロシア軍が関与していたら、民間機を誤射するようなへまはしない。事実として、親ロシア派に指揮命令をしているわけでない。チームの一員ではなく、応援団の立場だ。にもかかわらず『ロシアがやった』と批判されているので、反発を強めている」

 今後、米国は対ロシア本格制裁に消極的な欧州を巻き込み、さらなる圧力強化を進めるとみられる。緊張感が高まるなか、事態打開の策とみられるのがオバマ氏とプーチン氏の直接協議だが、成否のカギを握るのは、シリアの内戦やイランの核開発問題などで悪化の一途をたどる中東情勢だという。

 「国際情勢では、ウクライナよりも中東の方が危険な状態にある。中東では、米国とロシアが手を握り、歩み寄りを始めていた。中東での協力が確認されれば、ウクライナでの米ロの対立は短期間で終わる可能性がある。ただ、オバマ氏とプーチン氏の話し合いがこじれれば、ウクライナは泥沼化するだろう」(佐藤氏)

 米ロの対立が深まれば、今後の展開はどうなっていくのか。

 『イスラムのテロリスト』(講談社+α新書)などの著書がある軍事アナリストの黒井文太郎氏は、「親ロシア派は調査に協力する姿勢を見せて、撃墜を認めないようごまかして、時間稼ぎをする作戦だろう。一方で降参することなく、抵抗を強め、激しい戦闘が続く。追い込まれた親ロシア派が住民を人質に取り、立てこもる事態も予想される」と語る。

 一方、前出の佐藤氏は「プーチン氏が親ロシア派を斬り捨てることはない。親ロシア派は内戦を終わらせようとし、情勢はますます悪化するだろう。ウクライナの正規軍には親ロシア派を制圧する力はなく、米国が関与してくる。米国が直接軍隊を投入することはないと考えられるが、軍事顧問をしたり、戦争請負会社を入れて戦闘する可能性はある。そうすると、ロシア側も秘密部隊を入れるだろう」と指摘する。

 300人近い人命を奪った民間機への誤射という悲劇が、米ロ衝突という新たな悲劇の引き金となるシナリオも予想されている。

120チバQ:2014/07/24(木) 23:05:42
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140724/erp14072422490012-n1.htm
ウクライナ、連立与党が崩壊 早期議会選も
2014.7.24 22:49
 ウクライナ最高会議(議会)の与党を構成する5会派のうち2会派が24日、連立離脱を表明、親欧米路線の連立与党が崩壊した。早期の議会解散と総選挙実施の可能性が高まってきた。

 ロシアメディアによると、ウクライナ憲法では連立崩壊後、30日以内に新たな連立が形成できなければ大統領が議会を解散できる。前回2012年の議会選ではロシア寄りのヤヌコビッチ前大統領の与党が勝利していたため、親欧米のポロシェンコ大統領は議会で支持基盤を固めるため、早期に議会選を実施したいとの考えを示していた。

 連立を離脱したのは政変の主要指導者クリチコ氏が率いる「ウダル」と極右の「自由」。現在の議会は国民の意思を反映しておらず、前倒し選挙を早期に実施させるのが目的だと表明した。与党最大勢力の「祖国」も解散に賛成している。(共同)

121チバQ:2014/07/26(土) 10:06:39
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014072602000114.html

ウクライナ内閣総辞職へ 大統領 総選挙へ賭け














2014年7月26日 朝刊





 【キエフ=宮本隆彦】ウクライナのヤツェニュク首相は二十四日、内閣総辞職の意向を明らかにした。連立与党から二政党が離脱し、政権が崩壊したため。最高会議(議会、定数四五〇)は二十五日、前日に続いて内閣提案の法案を否決するなど混乱が続き、ヤツェニュク氏が申し出た辞職を認める採決は八月以降に先送りされた。連立内閣の崩壊に伴って議会は解散され、十月下旬にも総選挙が行われる。


 一連の動きは、親欧米派のポロシェンコ大統領が権力基盤を固めるため仕掛けたとみられる。親ロシア派過激集団との戦闘やマレーシア航空機撃墜事件への対応に悪影響が出る恐れを承知で、賭けに出た格好だ。


 現在の議会は、親ロシア派のヤヌコビッチ前大統領の与党「地域党」が勝利した二〇一二年の選挙に基づく。ヤヌコビッチ政権が打倒された二月の政変で地域党は所属議員を減らしたが、なお七十八議席で第二党の座にある。一方の親欧米派は、ヤツェニュク氏が所属する「祖国」が八十六議席を持つ以外は、中小の党が分立している。


 こうした中、無所属で大統領に当選したポロシェンコ氏には目標とする改革を実行するため権力基盤の確立が必要。抵抗勢力の親ロシア議員の退場も狙い、関係が近い政党「ウダル」など二党に対し、前倒し選挙につながる連立離脱を容認したとみられる。二党は支持が上昇傾向にあり、前倒し選挙は勢力拡大の好機となる。ポロシェンコ氏は「国民は権力のリセットを望んでいる」と歓迎した。


 しかし政局の混乱は、東部で続く親ロ派との戦闘に悪影響を及ぼしかねない。既に戦闘続行に関わる軍事予算が可決できなくなる事態が起きた。マレーシア機事件で求められる国際協力に支障が出る可能性もある。「祖国」のソボリェフ党首は、連立を離脱した二党は「ウクライナの愛国者を裏切った。ロシアを利する行為だ」と批判した。


 ヤツェニュク氏は二月の政変で暫定政権の首相に就任。ポロシェンコ氏からあらためて首相に指名された。二党の離脱で与党が過半数割れし、二十四日に辞職を表明した。

122チバQ:2014/07/26(土) 10:10:20
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140725/erp14072523370008-n1.htm

【ウクライナ情勢】
首相、辞意表明 政治的駆け引きの可能性
2014.7.25 23:37


 【ハリコフ(ウクライナ東部)=佐々木正明】ウクライナのヤツェニュク首相が24日、最高会議(議会)で辞意を表明した。ポロシェンコ大統領は同日夜、親ロシア派武装勢力との戦闘やマレーシア機撃墜事件の対応が待ったなしの状況にあることをふまえ、翻意を促す声明を発表。25日に議会は首相辞任を決議せぬまま閉会した。首相は秋に予定される議会選挙まで職務を継続するとの見方が出ている。

 首相の辞意表明は、親欧米路線の3党で組む連立与党内の内部対立をおさめ、国民に負担を強いる緊縮財政法案などを国会で成立させるための政治的駆け引きの可能性がある。首相は24日、「早期の総選挙実施」を理由に連立離脱を表明した与党会派「ウダル」と極右の「自由」を批判した。

 大統領は首相の職務ぶりを評価する一方、議会に対し、冷静に国難に対応してほしいと要請。地元有力紙は25日、「与党は結局、法案に賛同し、首相の辞意は辞意のまま終わる可能性がある」と指摘した。

 次回の議会は8月12日に開催される。

123チバQ:2014/07/27(日) 10:22:29
http://mainichi.jp/select/news/20140727k0000e030122000c.html

ウクライナ:大統領、基盤固め躍起 早期の総選挙模索

毎日新聞 2014年07月27日 08時28分(最終更新 07月27日 08時42分)




ウクライナのポロシェンコ大統領=2014年5月25日夜、坂口裕彦撮影

ウクライナのポロシェンコ大統領=2014年5月25日夜、坂口裕彦撮影


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 【キエフ坂口裕彦、ジャカルタ平野光芳】ウクライナのポロシェンコ大統領が内政、外交両面で積極的に仕掛けている。自らの権力基盤を強化するため、最高会議(国会)の早期解散・総選挙を模索。マレーシア航空機撃墜事件で親ロシア派に向けられた厳しい国際世論も追い風に、各国との連携にも余念がない。ただし、総選挙までの国内政治の混乱が、親ロシア派武装勢力の掃討作戦などに影響を及ぼす可能性がある。

 「国民は国家権力の完全なリセットを求めている」。ポロシェンコ大統領は24日、連立与党の崩壊に伴うヤツェニュク首相の辞意表明とほぼ同時に、早期の国会解散・総選挙を目指す考えを表明した。

 引き金をひいたのは、元ボクシング世界王者のクリチコ・キエフ市長が率いる政党「ウダル」の連立離脱だ。クリチコ氏は5月の大統領選で出馬を取り下げ、ポロシェンコ氏の支持拡大と勝利に貢献した。2人は政治的な盟友関係にある。

 憲法規定では、政権崩壊後、30日以内に新政権ができなければ、大統領は議会を解散できる。現在の議会は親露派のヤヌコビッチ前政権だった2012年に選ばれ、ポロシェンコ氏の影響力は限定的だ。キエフのシンクタンク「国際政策研究センター」のザカロワ取締役は「今回の動きは、是が非でも政局の主導権を握りたい大統領の強い意向の表れだ」と分析する。

 外交面でも墜落事件で犠牲者が出た国々と積極的に連携している。23日にはオーストラリアのアボット首相と電話で協議。首相は24日、現場の安全を確保し、遺体や機体の早期収集を促すため、自国の警察官を派遣する意向を表明した。オランダなどと連携した国際チームの派遣も目指し、現場を支配下に置く親露派を「多国間協力」でけん制する戦略を描いているようだ。

 総選挙は10月下旬の実施が取りざたされている。しかし、親露派との交戦は、攻勢を強めるウクライナ軍がドネツク州の州都ドネツクの間近に迫るなど山場を迎えている。政治空白が生じれば影響は避けられない。ザカロワ氏は「ポロシェンコ氏らは勢力を伸ばすだろうが、総選挙の実施方法も確定していないなど不安定要因も多い」と指摘した。

124チバQ:2014/07/28(月) 21:15:01
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140728/erp14072818060006-n1.htm
【ウクライナ情勢】
親ロシア派、内紛激化か 幹部辞任、暗殺未遂も
2014.7.28 18:06
 ウクライナ東部で政権側と戦闘を続け、マレーシア航空機を撃墜したとして内外の批判を浴びる親ロシア派の内部対立が激化しているもようだ。ウクライナ政権は親ロ派の分裂も視野に情報収集を強化。豊富な武器を保有する親ロ派が内部抗争に陥れば、住民が巻き添えとなる恐れもある。

 親ロ派は東部ドネツク、ルガンスク州で勢力を拡大し、5月には住民投票を強行して「独立」を宣言。しかし「ドネツク人民共和国」では6月以降、プシーリン最高会議議長の辞任や幹部の解任、暗殺未遂などが相次ぎ表面化した。

 マレーシア機撃墜に使われたとされる地対空ミサイルについても、親ロ派幹部は保有を否定したが、有力武装グループの司令官の一人が保有を認め、統制がとれていない状況を露呈。ウクライナ国家安全保障会議の当局者は「対立の原因は財政面の問題に加え、司令官レベルの影響力の競い合い」と話す。政権側の攻撃が続く中、資金や武器の配分をめぐって争っているとみられる。(共同)

125とはずがたり:2014/07/29(火) 15:18:54
マレーシア航空機撃墜、必死で出口を探すプーチン
ロシア人が見る事件の原因はロシアとウクライナのオルガルヒによる陣取り合戦
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41306
2014.07.24(木) 菅原 信夫

マレーシア航空機撃墜の下手人が確定せぬまま、すでに1週間が経とうとしている。7月22日、ようやくハリコフに鉄道輸送された遺体は、その数を巡り再び混乱が生じているという。

ウクライナでマレーシア航空機撃墜か、295人全員死亡の情報
ウクライナ東部のシャフチョルスク近くに墜落したマレーシア航空機の残骸(2014年7月17日)〔AFPBB News 〕

 ここにきて、「親露武装勢力」が実は多種多様な小グループから成り立っていて、本当に親露なのかも疑わしいという報道も出てきた。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領といえども、隣国に散らばるロシア人武装勢力をいかに説得するか、その方法には限界がある、という記事も増えてきた。

 当初から気になっていたウクライナ紛争の疑問点がここにきて一挙に吹き出してきたと言えるのではないだろうか。この航空機撃墜事件が「ゲームチェンジャー」だと言われるゆえんである。

 筆者が当初から疑問に思っているのが、「親露武装勢力」という人々である。

 その代表がウクライナ東部を拠点に、ロシアの支援を得て独立国家をつくる動きをしている「ドネツク人民共和国」という武装集団である。時に「ドネツク人民共和国」軍、という名前で紹介されることもあるが、しょせん彼らの自称であり、ウクライナ国内で認められた共和国ではない。

 ロシアでの新聞報道などをまとめてみると、いろんな要素が見えてくる。

親露武装勢力とはどんな人たちか

 この集団でリーダー格となっているのは、ドネツク人民共和国第一首相のアレクサンドル・ボロダイ氏(42歳)とドネツク人民共和国武力相のイゴール・ストレルコフ氏(43歳)である。ともにモスクワに生まれ、ボロダイ氏はモスクワ大学、ストレルコフ氏はモスクワ国立歴史古文書大学卒。

 1990年代、ボロダイ氏はジャーナリストとして、ストレルコフ氏はロシア軍人として、北カフカスからダゲスタンにかけてのチェチェン平定作戦に従事、そこで知り合い、意気投合、その後2人はプーチン大統領の出身母体として有名なKGBの歴史を引き継ぐFSB(ロシア連邦保安庁)に勤務している。

 さらに、ストレルコフ氏はロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の工作員だったことが公にされている。

 筆者がロストフで聞いた「ウクライナにおける、ロシア人による、ロシア人のための戦争」という表現が現実味を帯びるのは、このように反ウクライナ政府勢力を形づくる人々がロシアでの軍関係者あるいは諜報機関関係者のロシア人であるからだ。

 ウクライナ軍にかなりの人数の親露勢力の兵士が拘束されているが、その中には相当数のチェチェン兵が含まれていると報道されている。ウクライナでなぜチェチェンの兵士が活動するのかと考えるとき、ストレルコフ氏とボロダイ氏のチェチェン人脈に行きつく。

 さらにストレルコフの軍歴を見ているとミサイルとの関連も見える。

 彼は1990年代の初め、ロシア軍の第190ミサイル技術基地の発射部隊に属していた。

126とはずがたり:2014/07/29(火) 15:19:47
 マレーシア航空機を撃墜するのに使われたと言われる地対空ミサイル「BUK」は旧ソ連製で、現在に至るまでロシア、ウクライナ両国で実戦配備されている。この事実とストレルコフ氏がロケット大隊で勤務していた過去がどこかでつながっている可能性は高い。

マレーシア機乗客280人の遺体、列車でハリコフに到着

 ストレルコフ氏やボロダイ氏がロシアから侵入し、現地で抵抗勢力をまとめ、それなりの軍隊を作り得たのは、もちろんロシア政府の後押しがあったからだ、という認識は西側に広く存在している。

 それゆえにプーチン大統領はこの抵抗勢力をコントロールできる立場にあるし、またその影響力を世界のために即時使わねばならない、というのがロシアへの経済制裁実施の理由ともなっている。

 しかし、一歩下がって考えたとき、本当にプーチン大統領にこの武装勢力をコントロールすることができるのだろうか。

プーチン大統領はすべてを掌握しているのか

 FSBで頭角を現す人間というのは、味方にすれば頼りになるが、敵に回すと大変ややこしい人が多い。それを地で行ったのが、最後にはロンドンで暗殺されてしまったリトビネンコであり(注: FSBによる暗殺事件と言われるものの、実証されていない)、この彼もチェチェンを含む北カフカスと関係していた。

 彼は、プーチン大統領の犠牲者と言われているが、当初チェチェンにおけるロシア側の作戦に従事していたものの、次第にロシア政府の非人道的な作戦を目のあたりにして反プーチン色を明らかにしていく。

 これには、プーチン大統領をはじめ、FSBも大変手を焼いたことだろう。その結果がロンドンでの暗殺となるが、この過程でプーチン大統領は仲間を敵に回す怖さを知ったのではないだろうか。

 ストレルコフ氏の場合、FSBとの関係だけではなく、ロシア軍情報総局であるGRUに在籍したこともあるという。趣味の戦史研究も含め、この男には戦争しかなく、それゆえに頭角を現したとも言える。

 プーチン大統領が西側から要求される通りにストレルコフ氏を指導することができていない様子からは、プーチン大統領の存在基盤と同じ場を持つ仲間と西側との間で苦しむプーチン大統領の姿を垣間見ることができる。

 ところで、ここ2〜3日、機体の散乱する現地において、遺体の扱いや遺品の管理を巡り、「ドネツク人民共和国」(略称DPR)兵士の行為にオランダを中心に強い批判が出ている。

 筆者もロシアテレビの映像を見ながら、驚くような場面に遭遇するが、その場面にいる兵士は装備もばらばらなDPRの下級兵士である。先ほど書いたチェチェンなどからの志願兵である。 

 ロストフの知人によると、各地からロストフに集まる志願兵はそこでDPRと契約をして、まとめて戦場となっているウクライナ東部に送り込まれるそうだ。その給与は1日1000ルーブル、3000円に過ぎない。

 しかし、チェチェンをはじめとする北カフカスでは、これでも良い仕事と言えるのだそうだ。危険度の非常に高い北カフカスでの従軍よりは、給与は低くても安全性を取るという部分もあるだろう。

 彼らを一言で描写すれば、お金のためだけに集まった田舎者の傭兵ということになるだろうか。もちろん、軍紀などというものは初めからない。そんな連中に西欧風のマナーを求めること自体、無理な話だ。

 ただ、「親ロシア」という大看板には、こういう規律も何もない、カネだけが目的で参加している傭兵から、ロシア第1チャンネルのインタビューで10分間も自身の大ロシア論を論ずることができるボロダイ氏まで、頭脳の出来を見ても非常に差がある人たちが含まれていて、分類の仕方としてはかなり杜撰であると言わざるを得ない。

127とはずがたり:2014/07/29(火) 15:20:44
>>125-127
 そのうえ、DPRの行動が西側諸国にロシア攻撃の絶好の理由を提供する今、彼らを「親ロシア」と呼ぶことは非常に誤解を生む。プーチン大統領が明確な言葉でDPRを擁護しないのは、このあたりの心配があるからだろうと思える。

ロシア人はウクライナ紛争をどう見ているか

ブラックボックス、マレーシア当局の手に 親露派も停戦

 大多数のロシア人はソ連崩壊後の10年間、生きるためあらゆる方法でカネというものと付き合った。

 ある人はカネのために命を失い、ある人は他人を文字通り抹殺することで自分の資産を何百倍と増やした。現在のロシアは、そういう過程の中で成長した国家であり、人々はこの世のすべてには裏があり、強権で利益を掴み取る人がいることを知っている。

 ロシアは汚職天国と言われるが、人を傷つけず、与えられた権限を最大限に利用し、秩序の中で物事を解決する、という点においては、贈収賄というのはロシア社会では多くの人々に受け入れられる物事の解決方法なのである。

 こういう社会で育ち、毎日を過ごしている人たちは今回のウクライナ紛争をどう見ているか。5月初め、筆者はロストフで多くのビジネスマンと語り合う機会があったが、そこで、今回のウクライナ紛争についてどう思うか、その本質はなにか、尋ねてみた。

 そしてその結論として、「ウクライナとロシアのオリガルヒによる陣取り合戦がことの本質だ」と見ている人が多い、ということが分かった(注: オリガルヒとはロシア資本主義が形成される過程で誕生し、政治的影響力を持つ寡頭資本家の一群)。

 そして、多くの人が一致して挙げるのは、昨年11月に始まったキエフのマイダン運動はウクライナの不動産価格を暴落させ、とりわけキエフ中心部などはそれまでの数十分の1にまで下がってしまったことだ。

 そこに大挙して現れたのがロシアのオリガルヒであり、その結果として多くの不動産はウクライナ人からロシア人の手に渡ってしまったとのことである。

 それを見ていたウクライナのオリガルヒは、手つかずの不動産を求めて東進し、国家分離を意図していたロシア人勢力と衝突、これが現在のウクライナ東部での紛争なのだ、という。 

 ロストフの人たちに言わせると、東部ウクライナはそもそもロシア人が多く住み、ロシアへの違和感が少ない、しかし、キエフに比べ旧ソ連型の政治体制のため、個人資産の集積がなく、不動産価格も低いままである。

 そこに目をつけたロシア人の一団が東ウクライナを独立させて、不動産を含め現地の富を丸ごとかっさらうことを計画、そうはさせぬとウクライナオリガルヒが政府軍という名で軍事行動を開始した、というのがこの紛争の本当のところだ、というのである。

 彼らの意見において、オリガルヒが不動産を合法的にあるいは非合法にそれを手に入れることに対しては、ほとんど議論にはならず、このあたりにクリミア半島のロシア編入に対する、意外なほど静かなウクライナの反応の理由があるのかもしれない。

 そして、ウクライナ紛争の今後については、ウクライナ政権側、DPR側ともにプロの戦争集団ではないので、すでにかなり疲れが見え、戦争経費など消耗も激しいので、そろそろ紛争も終わるだろうし、逃げてきている避難民も国に戻るだろう、という予想までしてくれた。

 そんな中でのマレーシア航空機撃墜事件であるから、このタイミングをうまく生かして双方で停戦協定が改めて結ばれることは十分に期待できるし、プーチン大統領が一番願っているのも、自らが関わらない形での、このウクライナ内部での停戦であろう。

 まずはDPRを悪役にしないで撃墜事件を幕引きにできるか、多分プーチン大統領は今、そんなことを考えながら、ウクライナ東部の編入を実は夢見ているのかもしれない。

128とはずがたり:2014/07/31(木) 23:21:10
334 名前:チバQ 投稿日: 2014/07/31(木) 21:33:24
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014073100951
首相の辞任認めず=ウクライナ議会
 【モスクワ時事】ウクライナ最高会議(議会)は31日、臨時本会議を開き、辞意を表明していたヤツェニュク首相の退任を認めなかった。これを受け、首相は続投することになった。
 最高会議では24日、親欧州連合(EU)派のウダル、自由の2党が連立与党から離脱。重要法案可決前の連立崩壊に抗議し、政党・祖国のヤツェニュク氏が辞意を示していた。
 憲法によると、連立崩壊から30日後に大統領は議会を解散でき、さらに60日後に総選挙が実施される段取り。解散総選挙は10月26日にも行われる見通しとなっている。(2014/07/31-20:44)2014/07/31-20:44

129チバQ:2014/08/04(月) 20:49:06
http://mainichi.jp/select/news/20140805k0000m030072000c.html
ウクライナ:政府軍攻勢「4分の3奪還」東部親露派分断
毎日新聞 2014年08月04日 20時20分(最終更新 08月04日 20時25分)

 【モスクワ真野森作】ウクライナ政府軍は同国東部で続く親ロシア派武装勢力との戦闘で攻勢を強め、親露派支配地域を着実に狭めている。ヘレテイ国防相は3日の英BBCテレビのインタビューで「ウクライナ軍の勝利は近い」と語った。東部ドネツク州のマレーシア航空機撃墜現場で実施されている遺体収容作業の終了後、政府軍は一帯で大規模な奪回作戦を開始する可能性がある。

 政府軍によると、3日までに「親露派支配地域の4分の3を奪還した」という。1日に発表した戦況図では、これまでつながっていたドネツク州とルガンスク州の親露派支配地域が分断されたことが示された。情報が正しければ、ドネツクの親露派は増援を受けることが困難となる。

 ヘレテイ国防相は「広大なエリアの奪回戦略はあるが、撃墜現場に専門家がいるため、まだ実行されない」と明かした。親露派戦闘員は現在も1万5000人規模に上るという。ウクライナ国家安全保障・国防会議のルイセンコ報道官は3日、地元テレビで「冬までにテロリスト(親露派勢力)は確実に国土からいなくなる」との見通しを語った。

 ウクライナ政府の対テロ作戦本部は4日、親露派が支配する両州の州都、ドネツクとルガンスクから住民が退避する場合のルートを発表。「毎日午前10時から午後2時までの間、付近で砲撃は行われない」としている。市街地での戦闘で住民が巻き添えとなるケースが増えており、住民の避難は喫緊の課題だ。

 一方、撃墜現場での捜索活動は、周辺に限った停戦が7月31日に合意されたことで、ほぼ順調に進んでいる。オランダやオーストラリアによる専門家チームの発表によると、3日は約100人が作業に参加。現場に残る約80人の遺体収容が続いている。

130とはずがたり:2014/08/06(水) 12:03:19
ひと皮向けたロシアの極東開発政策
「新工業化派」の若手たちによる獅子奮迅の働きに注目を
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41244
2014.07.18(金) 大橋 巌

ア極東開発の新政策が急速な展開を見せている。

 きっかけは昨年9月。1975年生まれでそれまで行政経験が全くなかったアレクサンドル・ガルシカ氏が連邦政府の極東開発大臣に抜擢されてからだ。

 これに先立つ同年8月にはユーリー・トルトネフ連邦大統領補佐官(1956年生)が副首相兼極東連邦管区大統領全権代表に任命されている。トルトネフ副首相が後見役を務め、ガルシカ極東開発相が政策を立案、推進する形が作られた。

新戦略を策定した極東開発省

 それ以前のロシア極東政策は、ハバロフスク地方知事を18年間務めたヴィクトル・イシャエフ氏が極東連邦管区大統領全兼代表と極東開発大臣を兼務する形で担っていた。しかし、極東では経験豊かな大政治家として知られたイシャエフ氏も、中央政界では実力を発揮して十分な結果を出すことはできなかった。

 トルトネフ副首相、ガルシカ極東開発相は、就任直後にはアムール川の大洪水でアムール州、ユダヤ自治州、ハバロフスク地方の極東3地方が大規模に被災し、その対策に追われた。また、9月には連邦財務省から政府機構改革案が出されたが、その中では極東開発省は廃止が唱われており、ガルシカ氏はまさに火中に栗を拾う形に見えた。

 しかし着任後のガルシカ極東開発相の動きは迅速かつ積極的だった。

 早くも10月にはコムソモリスク・ナ・アムーレで開催された極東経済社会発展問題政府委員会(議長:ドミトリー・メドベージェフ首相)において「極東の新たな開発モデル」が提案され承認を受けるとともに、その実現に向けた実行方針が策定されている。

 この「新たな開発モデル」によって、今後の極東開発の基本路線は「アジア太平洋とともに発展するロシア極東」と明確に位置づけられた。すなわち、ロシア経済の中心であるロシア欧州部との連携による発展路線からも、ロシア極東域内の市場拡大による発展路線からも一線を画したわけである。 …

 今年に入って半年の間に、極東開発省が整備を支援する「開発推進区」の第1弾として14か所、同省が実現を支援する優先投資プロジェクトの第1弾として18件が選定されている。

 最も重要な動きは、この開発戦略の実現の基盤となり、そのために2025年までの期間、時限的に極東開発省に包括的な権限を付与する新法「極東社会経済発展推進区法」の法案が極東開発省で作成され、連邦内閣に提案されたことだ。同法案はこの秋の会期における連邦議会での採択を目指しており、7月中に閣議で正式に審議される予定である。

 ガルシカ極東開発相としては、この法律の成立をてこに、本来構想してきた「開発公社」「開発基金」「投資誘致輸出促進庁」「人的資本開発庁」と言ったいわゆる「開発のための制度」を次々に立ち上げていく意向である。

 同時に極東開発省では、開発推進区に外資を呼び込むべく、広報・マーケティング活動を展開している。その重点対象国はもちろん、中国、韓国、日本である。 …

極東開発省は「コンサルタント集団」

 ロシア極東開発と言えば、1970年代の田中角栄政権の時代以降、日ソ間で大規模なナショナル・プロジェクトがいくつも実現し、脚光を浴びたことがあった。… しかし、そのほとんどはソ連、およびその崩壊後はロシアにおける未熟な事業環境や両国の経営意識の違いなどによって立ち行かなくなった。

131とはずがたり:2014/08/06(水) 12:03:44
>>130-131
 その後、極東開発を推進する国家プログラムがロシア政府によっていくつも作成され、その都度、日本側の関心を呼んだが、総花的に過ぎる内容や資金手当ての不足などでまともに実現されず、失望を買ってきた。

 この間、日本企業が協力するサハリンにおける2件の石油・天然ガス開発の進展とロシアでは初めてのLNG工場の稼働、また東シベリアからの太平洋パイプラインの敷設が実現し、石油・天然ガスの対露輸入が本格化して日露貿易は大きく拡大した。

 日本の中古車が大々的にロシア極東に輸出された時代もあった。しかし現状では、日本の経済界の大方の「ロシア極東」観と言えば、石油・天然ガスの供給源、その石油ガスを現地で加工するプラントの輸出先といった資源エネルギー関連ビジネスのほかには、事業環境が劣悪で人口がわずか600万人台と市場規模も極めて小さく、まともな事業を行える場所ではない、というのが率直なところだろう。

 では、ガルシカ極東開発相が始めつつある新しいロシア極東開発戦略とは、これまでとは何が違うのか。

… もう1つは、ガルシカ極東開発相を支えるチームの存在である。最も重要な役割を果たしているのが直接の上司であるトルトネフ副首相であろう。

 ガルシカ氏はチトフ氏の直系であって、トルトネフ氏から見て自分の個人的な子分ではない。それでもトルトネフ副首相はロシアでも有名な強い個性を持つ政治家でありながら、ガルシカ極東開発相には「やりたいことをさせる」姿勢に徹しているように見える。

 特に老獪な地方政府の首長からするとガルシカ氏はいわば軽量で未熟な若輩に見えるはずであり、自ら閣僚経験も知事経験もあり、重厚な政治家というイメージのトルトネフ氏が地方の首長に対する重石としてよく機能しているようだ。…

 しかし、新たに発動されつつある極東開発戦略が成功するかどうか、予断は許さない。極東開発の制約は非常に大きく、この開発戦略も我々から見れば、よくできているとは言え、まだ改善の余地がいくつもありそうだ。

 第1に、アジア太平洋市場における競争の本当の凄まじさをガルシカ極東開発相とそのチームが理解し、実感しているとは思えない。…

 第2に、ロシア極東開発の主要な問題は、開発促進区が解決すべき企業の立地環境にもあるが、それとともにソフト面を含む輸送インフラの抜本的な改善にある。…

 アジア太平洋市場は、アジア開発銀行が「シームレス・アジア」と唱うように、大量の物資、人員、資金を円滑に循環させるシステムを構築してきており、ロシア極東はその流れに完全に取り残されてきた。このシステムの一環にロシア極東の輸送システムが組み入れられない限り、極東経済とアジア太平洋経済が真に一体化して発展していくことにはならない。

 第3に、極東において地場産業を興し、雇用を増大させて定着人口の増加を目指すロシア政府の本来の目標と、極東を単に資源の供給源、物流の通過線と見がちな内外の企業の意図とのウィン・ウィンの関係をこの開発戦略を通じて本当に構築できるのか。…

 第4に、すでにその予兆が見えているが、もしこの開発戦略を通じてインフラの整備と規制緩和が進んだとして、極東の多くの地方で最も進出が進むのはおそらく中国企業になる。

 新たなインフラ投資先、労働力の移転先、資源の供給源として、中国にとってロシア極東は地理的に絶好の位置にある。地政学的にも産業連関的にも中国への依存度を抜本的に高めることが、ロシアの国益になるのか。極東開発戦略には何らかの地政学的なバランスの志向が必要になるのではないか。

 日本企業の中には、極東において停滞気味の事業案件の形成に向け、極東開発省の新たな動きを注視しつつ、連携できるところを模索する動きも見られる。




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