9月2日、東京ビッグサイトで開催されたAdobe MAX Japanのゲストセッションで、TMA1 編集・VFXスーパーバイザー佐藤敦紀さんが映画「シン・ゴジラ」の裏話を語った。「シン・ゴジラ」の編集には、日本の映画業界で標準となっている編集ソフト「Avid」ではなく、別のソフトが使われたという。なぜか。
佐藤さんがまずやらなければならなかったのは、編集ソフトの選別。日本の映画業界では「Avid」という編集ソフトが標準ツールとして確立しているが、佐藤さんは「Premiere Pro CC」を選んだという。編集ソフトの選別条件は3つ。まず、安定性、軽快な反応、使いやすさが優れているということ。次に、ポストプロダクションとのコネクティングがうまくいくということ。そして、複数の人数が使うための経済性、協調性があるかどうかだ。そこで選ばれたのがPremiere Pro CCだった。
「今回、編集中に『ここに電柱の絵を加えたいんだよね、そのへんでちょっと撮ってきてよ』というようなやり取りが庵野さんと助手の子の間で発生するようなことがしょっちゅうあった。例えば、映像の1カット目は庵野さんがiPhoneで撮影したものだし、iPhoneはたぶん4Kで、ALEXIAは2.8Kで撮っているし、わざと違うカメラでバラバラの画調でストーリーが進行していくようにというのが庵野さんの希望だった。東日本大震災のときそうだったように、一歩引いた状態で状況を見守るテレビカメラがあり、市民が撮影した携帯電話のカメラがあり、両方とも映像はきれいだけど明らかに画調は合わない。映画では最終的にiPhoneの映像をメインカメラの画調に若干合わせたが、庵野さんはそれさえしなくていいと言っていた。“やんちゃなソフト”であるPremiere Pro CCは、今思えばそれらと相性が良かった」(佐藤さん)
2016/08/28 12:30
ディズニーがMLBのストリーミング事業に投資、ケーブルテレビの「危うい未来」に備え http://forbesjapan.com/articles/detail/13371
Jon Markman , CONTRIBUTOR
Analyzing tech stocks through the prism of cultural change.
市場調査会社ユーロモニター(Euromonitor)のアナリストは今回の騒動について、「ブレグジットが英国民にまずどのような影響を及ぼすかという具体例だ。これは始まりにすぎず、今後数か月のうちに小売り価格をめぐる問題がどんどん出てくるだろう」とAFPに語った。(c)AFP/Roland JACKSON
アメリカのTVバラエティ番組の特徴と魅力のひとつに番組専属の生バンドの存在がある。バンドは単に演奏をするためだけにいる訳ではなく、魅力的なパーソナリティとウィットを備えたホスト(MC)の”相棒役”を果たす。ホストとバンドマスターとの掛け合いは番組の名物となっているケースも多い。CBSネットワークの”レイトショー”におけるデイビッド・レターマンとポール・シェイファ、NBCならば”ザ・トゥナイト・ショー”のジェイ・レノとケビン・ユーバンクス、”レイトナイト”のコナン・オブライアンとマックス・ワインバーグ。オープニングだけでなく、CM前のジングルやアドリブ的な効果音の挿入など、統制の利いた歯切れのいいバンドの生演奏が番組にライブならではの華やかさとテンポを与える。日本のバラエティ番組と比べると放送時間帯が深夜に及ぶこともあり、いかにも大人向けの贅沢でなおかつリラックスしたトークとムードをかもし出す。日本にもこんな構成の番組がひとつくらいあってもいい。そうなるとホストはやっぱり大橋巨泉かタモリあたりか? Gimmie a breakって。
この楽屋オチ的悪乗りは、幸運にもエスカレートしていく。エイクロイドは敬愛するジョン・リー・フッカーなどのブルース・R&Bミュージシャンのスタイルを取り入れてあの黒いストレートジャケット、ポークパイハット、サングラスのアイコンを作り上げると同時に、後の映画化の種となる着想やキャラクタ設定のアイディアをあたためていった。当時、SNLバンドのアレンジを事実上仕切っていたポールシェイファの人脈とコーディネーションでブルース兄弟をバックアップする強力なミュージシャン達が召集される。サザンソウルの雄、STAXサウンドの黄金期を支えた Booker T & The M.G.s のギタリスト、スティーブ・クロッパーとベースのドナルド・ダック・ダン、シカゴブルースからはギターのマット・マーフィー、ホーンセクションはSNLバンドがサポートした。いずれもプロフェッショナルと言う表現がぴったりの懐の深い、それでいてメインの魅力を引き立てることに長けた一流のスタジオミュージシャン達だった。シェイファの手によってブルース、R&B、ジャズそれぞれのプレイヤのバックグラウンドは絶妙にブレンドされ、ブルース・ブラザース・バンドのクレジットで78年にリリースされたファースト・フル・アルバム "Briefcase Full of Blues"はスマッシュヒットを記録した。