9月2日、東京ビッグサイトで開催されたAdobe MAX Japanのゲストセッションで、TMA1 編集・VFXスーパーバイザー佐藤敦紀さんが映画「シン・ゴジラ」の裏話を語った。「シン・ゴジラ」の編集には、日本の映画業界で標準となっている編集ソフト「Avid」ではなく、別のソフトが使われたという。なぜか。
佐藤さんがまずやらなければならなかったのは、編集ソフトの選別。日本の映画業界では「Avid」という編集ソフトが標準ツールとして確立しているが、佐藤さんは「Premiere Pro CC」を選んだという。編集ソフトの選別条件は3つ。まず、安定性、軽快な反応、使いやすさが優れているということ。次に、ポストプロダクションとのコネクティングがうまくいくということ。そして、複数の人数が使うための経済性、協調性があるかどうかだ。そこで選ばれたのがPremiere Pro CCだった。