【4月2日 AFP】先月22日にクーデターが起きた西アフリカ・マリのトゥアレグ(Tuareg)人反政府勢力「アザワド解放民族運動(Azawad National Liberation Movement、MNLA)」は1日、同国北部の伝説的な砂漠都市ティンブクトゥ(Timbuktu)を掌握したと発表した。
しかし、バマコ郊外カチ(Kati)の軍事キャンプでAFPと米ナショナル・パブリック・ラジオ(National Public Radio、NPR)の取材に応じたサノゴ大尉は、「反乱軍は(政権内から)退くつもりはない」と英語で述べた(マリの公用語はフランス語)。サノゴ大尉によれば、新政権の首相は文民が務めるが、国防相あるいは内相は反乱軍が指名した人物になる可能性があるという。
西アフリカ諸国経済共同体(Economic Community of West African States、ECOWAS)はこのクーデターを強く非難しており、2日までに憲法秩序が回復されなければ厳しい制裁も辞さないと警告していた。(c)AFP
反政府勢力はこの権力不在の状態に付け込み、マリ北部で急速に勢力を拡大。突然のクーデターによる政府転覆から2週間が経過した現在、マリは反政府勢力が支配する北部と、反乱軍が支配する南部とに分断されており、各国は対応策の模索と責任の所在の解明に追われている。(c)AFP/Serge Daniel and Coumba Sylla
拡大写真
4月9日、エジプトのムバラク前政権で情報長官を務めたスレイマン前副大統領が、大統領選挙への出馬を表明した。写真は8日、スレイマン氏の選挙バナーの前で撮影した同氏の支持者(2012年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)
[カイロ 9日 ロイター] エジプトのムバラク前政権で情報長官を務めたオマル・スレイマン前副大統領(74)が6日、大統領選挙への出馬を表明した。
反乱軍側は、西アフリカ諸国経済共同体(Economic Community of West African States、ECOWAS)の調停案の下で、大統領が正式に辞任した後に民政を回復させる姿勢を示していた。調停案にはECOWASがマリに課した制裁の解除と、クーデター関係者を罪に問わないという条件も含まれている。
失格とされた立候補届出者は、48時間以内に不服を申し立てることができる。半国営の中東通信(MENA)によれば、スレイマン氏は立候補の正当性を示す書類をそろえて不服を申し立てる意向だ。同様にムスリム同胞団も不服を申し立てるという。同砲団は、シャーテル氏の失格も想定して2人目の候補者を立てている。アブイスマイル氏は自身の失格処分について、「これは彼ら(選管)のたくらみだ。エジプトの法および憲法に違反している」とイスラム系テレビHickmanに語った。(c)AFP/Ines Bell Alba