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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

687小説吉田学校読者:2009/02/17(火) 07:10:43
これは大スクープ。
兵士は政治家のおもちゃに過ぎないのか。見えない負傷であり、これは戦争の非人道的さを如実にあらわしている。

対テロ戦争:米兵、脳損傷2万人以上…外傷なし、爆風で
http://mainichi.jp/select/today/news/20090217k0000m030128000c.html

 【ワシントン大治朋子】イラクやアフガニスタンでの戦争で、反米武装勢力の爆弾攻撃を受けた米兵が爆風だけで脳内に特異な損傷を負うケースが多発している。毎日新聞の米国防総省などに対する情報公開請求で、その負傷兵士数が少なくとも2万人以上に上ることが分かった。頭部に外傷がなく、脳組織だけが破壊されて記憶障害などの症状を起こすのが特徴。ハイテク防護服が従来以上に米兵の生命を守る「生き残る戦争」の現状が背景にあり、米軍は対テロ戦争で新たな課題に直面している。
 武装勢力は米軍への攻撃で、改良して爆発力を増したIED(即席爆発装置)と呼ばれる手製爆弾を多用している。毎日新聞が入手した米陸軍病院作成の資料(06年3月)によると、手製爆弾の多くは超音速(秒速約340メートル以上)の爆風を生む。武装勢力は爆弾を道路脇などに仕掛け、米軍の至近距離で爆発させている。
 医療関係者らによると、爆風の衝撃波が外傷性脳損傷(TBI)という負傷をもたらす。著しい記憶障害やめまい、頭痛、集中力低下などが主な症状。過去の戦争での医学的データはほとんどなく、損傷のメカニズムは分かっていない。
 国防総省の開示文書によると、同省管理の病院で03年1月から昨年末までに脳損傷と診断された米兵は約9000人。また、退役軍人省が管理する病院では07年4月から08年10月までに、約1万3000人が同様の診断を受けており、総数は2万2000人に及ぶ。さらに2万人に「疑い」があり、実数はこれを大きく上回るとみられる。詳しい診断状況が報じられるのは、米メディアも含め初めて。
 陸軍病院脳損傷センター代表のマイケル・ジャッフェ医師は取材に対し、05年以降、論文などでこうした脳損傷の発生について「強調した」と述べた。しかし、米軍が対策を本格化させたのは07年秋以降で、米国防総省は事態を認識しながら、迅速な対応を取らなかった疑いもある。
 ◇外傷性脳損傷(TBI)
 外力によりもたらされる脳の組織の損傷。日常生活では車の事故やスポーツでの転倒などで頭部に直接的な衝撃を受けて起きることが多い。戦場でのケースの大半は爆発の爆風によるもので、外傷がない。診断が難しく、脳機能の回復にはリハビリなどが必要。治療が遅れると症状が固定しやすい。

688とはずがたり:2009/02/17(火) 11:24:12
>>687
脳に見えない損傷とは厄介ですね。。
あらゆる傷害が発生する戦争の非人道性は強調しすぎてもし過ぎることはないのでしょうな。

689千葉9区:2009/02/17(火) 22:29:16
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090217/bdy0902171725003-n1.htm
【明解要解】駅のトイレ、なぜ石けんがない? (1/2ページ)
2009.2.17 17:23

このニュースのトピックス:病気・医療
 インフルエンザなどの感染症の防止を呼びかけるポスターやパンフレットにはマスク、うがいとともに手洗いの必要性が記述されている。だが、手洗い用のせっけんを常備していない施設も目立つ。不特定多数が利用する駅のトイレもそのひとつだ。現状を調べてみた。(特集部 津川綾子)

 「駅のトイレの手洗い場にせっけんがない。この季節は特に感染症も気になるし、水で洗っただけでは不安」。感染症対策に敏感な横浜市在住の主婦(38)は困惑して話す。厚生労働省の新型インフルエンザ対策ガイドラインでも個人・家庭での対策に「うがい・手洗い・マスクの励行」とあり、対策の具体策を示す自治体のホームページでは「手洗いは、よくせっけんを泡立てて」(東京都千代田区の新型インフルエンザQ&A)など、せっけんによる手洗いの推奨が目立つ。

 鉄道各社に問い合わせると、東急は「7割のトイレにせっけんを設置し、100%の設置を目指している」との回答だったが、これは例外。首都圏では東京メトロ、西武、東武、京王の各私鉄、関西では阪急や京阪などが「駅のトイレにせっけんは設置していない」の回答。JR東日本や京急は「一部トイレにはせっけんがあるが、基本的には設置していない」とのことだった。

 一方、同じ公共トイレでも利用客が長時間を過ごす百貨店は「必ずあります」とトイレのせっけんは標準装備のようだ。同じように不特定多数が利用するのに、駅にはなぜせっけんがないのか。百貨店と違って「駅数が多くせっけんを補充するコストや手間は大きい」(京急)ことや、「いたずらで薬品などが混入する恐れもあり安全上設置していない」(東武)という理由からだという。

          ■   ■

 気になるのは感染症のもとになるウイルスや細菌が流水だけで落ちるのかどうかだ。

 東京都健康安全研究センターが平成16年、ノロウイルス(実験にはノロウイルスに似たウイルスを使用)の除去効果を流水のみと薬用せっけんを使った場合とで比べたところ、流水だけでも手指のウイルスが100分の1に減少したが、せっけんを使うと1000分の1にまで除去できた。

 国立感染症研究所の森兼啓太主任研究官は「ウイルスや細菌は、唾液(だえき)や汚れに含まれて手指に付着することが多い。せっけんを使って手を洗えば、汚れごと落としやすい」と話す。

 日本トイレ研究所(東京)と王子ネピア(東京)が19年、首都圏に住む小学生の子供の保護者に外出時のトイレについて知りたい情報を聞いたところ、「手洗いせっけんの有無」を3割の保護者が気にしており、公共トイレにせっけんがほしいとのニーズが少なくなかった。

 新型インフルエンザの発生を視野に入れる時代に入ったいま、ウイルスを蔓延(まんえん)させないためさまざまな予防策が求められている。せっけんによる手洗いはその基本にあり、駅を含め公共の場でも今後意識を高める必要があるだろう。

690とはずがたり:2009/02/17(火) 22:53:08
岩手県が配置ルール案 奨学金で養成する医師
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/02/20090215t31003.htm

 岩手県は14日までに、公立病院の医師不足に対応するため、市町村との奨学金制度で養成する若手医師を地域病院、診療所にも一定期間派遣する配置ルール案を決めた。16日の地域医療対策協議会で提示する。

 配置ルールは、奨学金を利用して岩手医大や他県の大学医学部を卒業し、6年または9年間の県内病院勤務が義務付けられる医師に適用する。

 医師免許取得後の勤務について、中核病院や地域病院、診療所を回る6―12年間の複数のモデルケースを策定。義務期間の早期終了を希望する医師は最短の6年間、他県や民間の専門病院勤務を挟む場合は長い期間のモデルを使う。

 実際の配置は、地域対策協議会を構成する県と医療局、市町村、岩手医大などが医師本人や地域の要請を基に調整する。

 奨学金制度をめぐっては、県とともに資金を出している市町村から「卒業しても地域病院に勤務する保証がない」「県立の中核病院だけに医師が集中しかねない」などの声が上がっていた。学生に卒業後の進路の方向性を示す必要もあることから、県は配置ルールが必要と判断した。

 岩手県の奨学金制度は、県が市町村とともに行う事業や医療局単独の事業などがあり、2009年度は45人を対象に支給する。このうち市町村との事業は現在の10人から15人に増える。町村の負担は300万円余り増える見込みで、町村会は増加分について、宝くじ収益金による県市町村振興協会の基金を活用する方向で調整している。
2009年02月15日日曜日

691とはずがたり:2009/02/18(水) 18:59:51

がん陽子線治療に一部保険
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20090217-OYT8T01149.htm

 総合南東北病院などを運営する脳神経疾患研究所の南東北がん陽子線治療センター(郡山市)が、がんの放射線治療の一つである陽子線を使った先進医療の実施医療機関として、厚生労働省に認められた。認定は2月1日付。これにより、同センターは陽子線治療を一部、保険診療で行えるようになった。

 陽子線治療は、胃や大腸以外のほとんどのがんに適応できる放射線治療で、患部をピンポイントで集中照射できる。同治療を行っているのは全国で計7か所しかなく、東北・北海道では同センターのみ。ただ、治療費は約300万円かかり、保険が適用されなかった。

 同センターによると認定によって、先進医療特約付きの民間の医療保険に入っていれば費用が給付されるケースがあるほか、診察や投薬、入院料などについては公的な保険が適用されることになるという。同センターでは、昨年10月の陽子線治療開始後、40人近くの患者に治療を行っている。
(2009年2月18日 読売新聞)

692とはずがたり:2009/02/18(水) 21:36:40
【ためされる大地 コネティカット】

初めて聞いたけど
>ライム病の薬

世界の雑記帳:米国で女性を襲ったチンパンジー、警察官が射殺
http://mainichi.jp/select/world/newsinbrief/news/20090218reu00m030001000c.html?link_id=TT005

 [ニューヨーク 17日 ロイター] 米コネティカット州スタンフォードで16日、テレビコマーシャルに出演した経験もある体重90キロのチンパンジーが飼い主の知人女性を襲い、警察官に射殺されるという事件が起きた。

 チンパンジーに襲われたのは、チャーラ・ナッシュさん(55)。かまれるなどのひどい攻撃を受けて重傷だという。スタンフォード警察当局のスポークスマンは17日、ナッシュさんのけがは生命にかかわる状態だと述べた。

 飼い主のサンドラ・ハロルドさん(70)は、暴れ狂った状態のチンパンジー「トラビス」をナイフで刺したり、シャベルでたたいて止めようとした。だが、トラビスはハロルドさんをかわし、通報を受けて現場に到着した警察車両を攻撃。そのため、警察官はトラビスを拳銃で数回撃ったという。

 トラビスは現場から逃げたが、血痕をたどった警察官が家の中で死んでいるのを発見した。

 もうすぐ15歳だったトラビスは、ライム病の薬を服用していた。ライム病は人間の場合、神経症状などを引き起こすことで知られる。

 トラビスは、米飲料大手コカ・コーラや米衣料小売オールド・ネイビーのテレビコマーシャルに出演した経験がある。

2009年2月18日 12時12分

◆ ライム病
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_11/k02_11.html

 ライム病(Lyme disease またはLyme borreliosis)は、野鼠や小鳥などを保菌動物とし、野生の マダニ(マダニ属マダニ)によって媒介される人獣共通の細菌(スピロヘータ)による感染症である。19世紀後半より欧州で報告されていた、マダニ刺咬後に見られる原因不明の神経症状(Garin‐Bujadoux 症候群、Bannwarth 症候群、Hellerstrom 病など)、1970 年代以降、アメリカ北西部を中心に流行が続いている、マダニ刺咬後に見られる関節炎、および遊走性皮膚紅斑、良性リンパ球腫、慢性萎縮性肢端皮膚炎、髄膜炎、心筋炎などが、現在ではライム病の一症状であることが明らかになっている。

疫 学
 欧米では現在でも年間数万人のライム病患者が発生し、さらにその報告数も年々増加していることから、社会的にも重大な問題となっている。
 本邦では、1986年に初のライム病患者が報告されて以来、現在までに数百人の患者が、主に 本州中部以北(特に北海道および長野県)で見い出されている。欧米の現状と比較して本邦でのライム病患者報告数は少ないが、本邦においても野鼠やマダニの病原体保有率は欧米並みであることから、潜在的にライム病が蔓延している可能性が高いと推測されている。感染症法施行後 の報告数としては、1999年4〜12月に14 例、2000年1〜12月に12例となっている。

693とはずがたり:2009/02/18(水) 21:40:18
うわぁ,俺など何も考えずにぶちっと潰して取ろうとしてしまいそうだなぁ。。((((゚Д゚;))))

真ダニ刺咬症とライム病
http://blog.goo.ne.jp/matsubomb/e/245c1997d6c0e3fb7ec4c92b561df7fe

マダニ刺咬症で絶えず念頭に置くことは,マダニの体部をつぶしてはいけないと言うことです。
マダニは,動物に寄生して血液を吸って生きています。この過程でさまざまな菌やウイルスを体内に取り込むと言われています。また,メスのマダニが吸血するとフェロモンが出るらしく,そこにオスのマダニがやってきて交尾をするとも言います。生理的現象としてはとても興味深いですが,マダニのような人生を送りたくはありません。こうした中でも,最も注意すべき感染症は,全長約10μm,直径約0.2-0.3μmの螺旋状のスピロヘータであるボレリア Borrelia の感染によって引き起こされるライム病です。

694とはずがたり:2009/02/20(金) 17:00:03

授業料を無利子貸与 青森市・准看護師学校生徒対象
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/02/20090219t23001.htm

 青森市は新年度、看護師不足と雇用への対策として、市医師会運営の青森准看護学院(青森市)の生徒に、授業料などを無利子で貸与する制度を導入する方針を固めた。

 市によると、同学院を卒業後、市内の医療施設などで勤務する意志がある生徒に1年間の授業料約48万円などを無利子で貸し出す。定員は80人。卒業後、市内の医療機関で5年間勤務すれば、返済の必要はない。

 ホームヘルパー二級を目指す生徒には、資格試験を受けるまでに必要とされる講習を市社会福祉協議会で無料で受けられるようにする。定員は25人。

 予算は計約2300万円を見込む。市健康福祉政策課は「資格を得たいと思っている人が積極的に利用できる制度にしたい」と話している。
2009年02月19日木曜日

695とはずがたり:2009/02/23(月) 01:55:05
すげえやな事件だ。。こう云うの他でも知らず知らずに起きてたりしないだろうねぇ。

廃棄用の受精卵を移植か 香川県立中央病院 (共同通信)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/kagawa__20090222_6/story/21kyodo2009022101000642/

 香川県立中央病院(高松市)の受精卵取り違え事故で、人工妊娠中絶した20代女性に移植された受精卵は、廃棄しようと作業台に放置していた別の患者の受精卵だった可能性が高いことが21日、分かった。この受精卵が入っていた培養容器(シャーレ)のふたは捨てたといい、香川県は、なぜ患者名が記されたふただけを捨て、本体をそのままにしていたのかを含め、経緯を詳しく調べる。

[ 2009年2月21日22時40分 ]

<受精卵取り違え>検査技師配置、他業務と兼務で機能せず (毎日新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/kagawa__20090222_6/story/22mainichiF0222m118/

 香川県立中央病院(高松市)であった受精卵取り違え疑惑で、担当医の川田清弥医師(61)の要望で実現した複数の検査技師の配置が、他業務との兼務などで有効に機能していなかったことが分かった。川田医師は21日、毎日新聞の取材に「受精卵の凍結保存や顕微授精で、作業範囲が広がったため」と要望の理由を説明。しかし1人での作業は解消されず、体制の不備がミスにつながった可能性がある。

 病院によると、要望を受け02年以降、複数の検査技師を配置。現在は5人が1日数時間ずつ採卵や培養液の交換などをし、川田医師の業務を手伝っているという。取り違えが起きたとされる昨年9月18日も同様の体制だったが、川田医師は1人での作業について「検査技師の勤務上、たまたまそうなった」と説明。勤務シフトについては「(所属が違うため)私が勤務しなさいという命令はできません。私の能力のなさです」と話した。

 病院によると、検査技師は中央検査部に所属し、他科の血液検査などもする。勤務シフトは事前に決まるため、当日の配置が実際の作業内容と合わないケースがあったとみられる。

 同病院は香川県内の体外受精治療の中核。患者数は98年以降90〜53件で推移し、08年は86件。産婦人科医は7人いるが、専門性が高いため事実上、川田医師1人に任せていた。病院側は川田医師の単独作業が多いことも認識していたが、93年の開始時から約1000件を扱うなど実績があり、問題視していなかったという。同病院では、疑惑発覚まで院内マニュアルにミス防止手順がなかったことも判明している。

 スタッフ約20人を抱え、必ず複数で作業し、作業台に1人分の検体しか載せないなどマニュアルを整備しているという不妊治療の専門施設「蔵本ウイメンズクリニック」(福岡市)の蔵本武志院長は「ヒューマンエラーは必ず起こる。1人だと疲労で集中力がにぶることもあるだろうが、2人なら声をかけるだけで気持ちも楽になるし、ミスを起こす確率も低くなる」と指摘する。

[毎日新聞2月22日]
[ 2009年2月22日2時30分 ]

696とはずがたり:2009/02/23(月) 01:55:41

受精卵の成長具合が良く試してみたくなったんちゃうやろねぇ?!

受精卵取り違え、「なぜ」あまりに多く (読売新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/kagawa__20090222_6/story/20090222_yol_oyt1t00038/

 香川県立中央病院(高松市)で起きた体外受精卵の取り違えでは、県が調査を進めているが、多くの疑問点が浮上している。

 ◆なぜ単独作業なのか◆

  川田清弥 ( かわだきよや ) 医師(61)は同病院で約1000例の体外受精を手がけたが、大半が単独作業だったという。同病院には 胚 ( はい ) 培養士の資格を持つ臨床検査技師が3人おり、2人は体外受精も担当していた。取り違えがあった昨年9月18日も胚培養士は他の業務をしていた。

 ◆なぜ不安募ったか◆

 川田医師は21日の読売新聞の取材に「受精卵の成長の具合が良く、移植できると気持ちがはやった」と話した。しかし、「妊娠後の経過があまりにも順調過ぎ、疑問がわき起こった」(20日夜の記者会見)と、気持ちは変化したという。

 なぜ確証もないのに不安がそこまで募るのか。大阪市内で不妊治療を手がける西川吉伸医師は「受精卵や妊娠の状態だけから、別人のものと見分けるのは不可能。何をもって判断したのか、理解に苦しむ」と話す。

 ◆なぜ絨毛検査しなかったのか◆

 別人の受精卵を移植したという疑問が高まり、院長に報告したのは昨年10月31日。夫婦に伝えたのが11月7日。最終月経から数えて妊娠9週目だった。

 この時点で、胎児の親を確かめる手段としては、胎盤のもとになる 絨毛 ( じゅうもう ) を調べる方法があった。12〜18週に行う羊水検査に比べて技術的に難しく、流産のリスクが数%あるが、国内でも年間100件程度行われている。川田医師は「日本ではほとんど実施例がなく、危険」として提案しなかった。中絶後の胎児のDNAを調べることも、夫婦には提案していなかった。

[ 2009年2月22日7時48分 ]

697とはずがたり:2009/02/23(月) 01:56:16
>>695-697
う〜ん。。

親子確認、説明不十分だった疑い=妊娠9週でも可能−受精卵取り違え (時事通信)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/kagawa__20090222_6/story/090222jijiX970/

 香川県立中央病院(高松市)で体外受精をした20代女性に別の女性の受精卵を移植した可能性がある問題で、同病院が20代女性に経緯を説明した際、受精卵の親子確認法について十分説明しなかった疑いがあることが22日、分かった。

 同病院によると、女性に取り違えた可能性を伝えたのは昨年11月初旬で、女性は妊娠9週目だった。病院はその際、胎児の親の確認方法である羊水検査は妊娠15週目以降でないとできず、結果判明にはさらに2−3週間かかり、その後の人工妊娠中絶は母体にリスクがあると説明した。

 9週目でも可能な方法としては「絨毛(じゅうもう)検査」がある。同検査は、胎盤に付いている絨毛だけを採取するため、技術的に難しいとされるが、日本産科婦人科学会元会長で同学会倫理委員長も務めた青野敏博徳島大学長は「一般には羊水検査だが、絨毛検査は早い時期にできるので選択肢の1つだった」と指摘。また出生前診断に詳しい鈴森薫名古屋市立大学名誉教授は「このような時こそ絨毛検査をすべきだった」としている。

 同病院は絨毛検査については説明せず、女性は4日後に人工中絶したという。 

[時事通信社]

[ 2009年2月22日19時45分 ]

<受精卵取り違え>病院側、夫妻に説明後回し会議4回 (毎日新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/kagawa__20090222_6/story/22mainichiF0223m061/

 香川県立中央病院(高松市)の受精卵取り違え疑惑で、別人の受精卵で妊娠した可能性のある20代女性に取り違えの可能性があると説明するまでに病院側が計4回の会議を開いていたことが分かった。早期に親子鑑定できる可能性があったのに女性側に説明しなかった点について、会議では危険性を指摘した担当医の発言を優先。女性と夫に説明するまで初会議から1週間かかり、対応の遅れが議論を呼びそうだ。

 病院によると、会議は、担当の川田清弥医師(61)が疑惑について病院側に申告した昨年10月31日から、夫妻に説明する前日の11月6日までの間に開催。川田医師のほか、松本祐蔵院長ら7〜9人が出席した。

 初会合では川田医師が「受精卵を取り違えた可能性がある」と切り出すと出席者から「本当なのか」「なぜ起きたのか」など質問が相次いだ。親子鑑定の可能性について質問もあり、川田医師は子宮内の羊水を調べ、妊娠15週から可能になる「羊水検査」について説明。参加者は再度、経緯を整理して報告するよう川田医師に求め1時間半で終わった。

 3連休後の2回目の会合では他の鑑定方法がないか検討した。川田医師は、妊娠9〜11週でできる「絨毛(じゅうもう)検査」を紹介したが、「危険だし、正確に調査できる機関が見当たらない」と説明した。このため、女性側へ積極的に紹介できないと決めた。一方、参加者は「受精卵を取り違えたと判断した上で協議を進めざるをえない」との結論に達したという。

 3回目の会合で、「中絶する場合は早いほうがいい」と合意。11月6日に開いた4回目の会議で女性への説明用のメモを作成し、女性側に事態を説明するため電話で連絡した。

[毎日新聞2月22日]
[ 2009年2月22日21時44分 ]

698とはずがたり:2009/02/23(月) 13:41:42
こういうの雑誌名も書いて欲しいねぇ>米専門誌の電子版

複数インフルエンザ抗体の合成成功、万能ワクチンも可能に (読売新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_influenza__20090223_2/story/20090223_yol_oyt1t00018/

 インフルエンザ・ウイルスの複数のタイプに効く抗体を人工合成することに米ハーバード大などのチームが成功した。

 この抗体がウイルスを攻撃する仕組みを応用すると、万能ワクチンや抗ウイルス薬の開発も可能になる。米専門誌の電子版に研究成果が掲載された。

[ 2009年2月23日3時4分 ]

699とはずがたり:2009/02/23(月) 14:06:39
お疲れ様でした。と云いたい所ですけどこれからもお願いします,ですね。

地域貢献33年、阿仁病院の伴院長 来月で定年へ
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090223h

阿仁地区の医療を支える伴實医師=北秋田市立阿仁病院

 北秋田市の阿仁地区で唯一の医療機関・市立阿仁病院(旧阿仁町立病院)を33年間、支えてきた外科医がいる。来月で定年を迎える伴(ばん)實(まこと)医師(67)だ。院長に就任して約30年。地域医療の灯を消すまいと、来年度以降も嘱託で勤務を続ける。「阿仁は第二のふるさと。できる限り手助けをしたい」と話している。

 平日午前中、阿仁病院の外科外来。伴院長は次々に訪れるお年寄りと世間話をしながら、手際よく処置する。「気さくな人柄。いつも親身になってくれる」と、腰痛で診察を受けた女性(72)。伴院長の肝いりで1977年に設置されたリハビリ病棟では、多くのお年寄りが機能回復に励んでいる。

 伴院長は弘前市生まれ。北秋田市の北秋中央病院に勤務後、76年に当時の阿仁町立病院に赴任。数カ月後に同病院長が病に倒れ、町唯一の開業医も急逝したため、町内でただ1人の常勤医となった。

 唯一の常勤医としての期間は約8年。平日の午前は80?100人の外来診療をこなし、午後は入院患者を処置。奥阿仁方面への出張診療や学校健診に駆け回ったほか、休日も往診に出向いた。院長となった79年以降は、町による病院の赤字補てん額が徐々に削減され、経営に頭を悩ませてきた。

 激務で体調を崩すこともあったが、伴院長は「つらい、苦しいというより、やりがいがあった」と語る。その上で、「これまで医師を派遣してくれた大学をはじめ県や町、同僚ら多くの支援があったおかげでやり遂げられた」と強調する。

 現在の常勤医は、伴院長と内科医の滝澤信副院長(36)の2人体制(歯科医除く)。医師不足のため、同病院は一昨年5月から入院患者受け入れを休止したものの、高齢化率46%(2009年1月現在)と過疎化が顕著な阿仁地区の1次医療機関として、欠かせない役割を担っている。
(2009/02/23 11:43 更新)

700とはずがたり:2009/02/23(月) 14:07:31

急患の8%が3回以上拒否される 都内、医療機関の受け入れ
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009022301000317.html
 東京消防庁が昨年12月の6日間に救急搬送した患者延べ9414人の8・3%に当たる779人が、医療機関から3回以上受け入れを拒否されていたことが23日、総務省消防庁の調査で分かった。同日午前、受け入れ拒否問題を議論する検討会の作業部会に報告された。

 2007年に奈良県の妊婦が医療機関をたらい回しにされ死産したケースと同様、10回以上の拒否もこのうち60人おり、3人は23回以上にわたり断られていた。

 拒否理由は「手術・患者対応中」や「ベッドが満床」が目立つ。地方に比べ医療体制が充実しているといわれる東京で拒否問題の深刻な実態があらためて浮かび上がった。全国的にも受け入れ態勢の拡充が求められそうだ。

 調査では緊急性が高い(1)重症以上(2)妊婦(3)15歳未満の子ども−などの患者も個別に検証した。この結果、現場から医療機関までおおむね30分以上かかる3回以上の拒否は、重症以上で6・9%(51人)、子どもでも3・5%(24人)あったが、いずれも全体の平均は下回った。

 これに対し妊婦は「搬送数が少なく、一概に比率が高いかどうかは判断できない」(消防庁)とされるものの、16・7%(5人)と高い。
2009/02/23 11:35 【共同通信】

701とはずがたり:2009/02/24(火) 01:05:12
田沢湖町主導の合併だったような印象だが角館病院の方が本院として残るのは常識的で評価できるけど,将来老朽化で建て直す時はもっと旧田沢湖町よりに建てて完全に統合すると良いのではないか。30分は確かに長い気もする。

救急再開願い遠く 田沢湖病院、仙北市が「分院」化案
急患受け入れ再開の要望が強い田沢湖病院
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/02/20090222t41005.htm

位置図
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/medical/20090222ea01.jpg

 二つの市立病院を抱える秋田県仙北市は新年度から、角館総合病院(346床)を「本院」に、規模の小さい田沢湖病院(60床)を「分院」として、経営統合を図る計画を立てた。田沢湖病院を診療所にする案もあったが、病院の存続を強く求める住民に配慮した。住民は安堵(あんど)しつつも、「救急医療がなければ安全、安心な暮らしは保てない」と、急患受け入れ再開を訴えている。(秋田総局・鈴木拓也)

<搬送時間は31分>
 「息子が田沢湖病院に運ばれ、止血できていたらと思うと無念でならない」。病院近くの歯科医松田稔さん(55)は、長男護峰さん=当時(21)=の死をこう嘆く。

 護峰さんは2007年2月、同病院から約5キロの国道46号で軽乗用車を運転中、車線をはみ出してきた大型トラックと正面衝突した。護峰さんは、約20キロ離れた角館総合病院に着く直前で意識を失い、亡くなった。搬送時間は31分。現場から田沢湖病院までなら十分はかからない。

 松田さんは「救急治療は1分1秒を争う。田沢湖から角館までは遠すぎる。息子のように命を落とす人を出さないため、田沢湖病院で救急を再開してほしい」と話す。

<損失2億3000万円>
 救急医療の充実は住民だけでなく、観光業者も望んでいる。仙北市は、田沢湖や全国的に知られる乳頭温泉、玉川温泉を抱えるだけに、救急医療への願いは切実。

 玉川温泉の旅館役員、畠山米一さん(45)は「がん患者が病気を併発して運ばれることも多い。命が危ぶまれるのに、角館まで一時間以上かかるのは問題だ」と強調する。

 二つの病院は、診療報酬引き下げの影響などで、経営が厳しさを増す。06、07の両年度、田沢湖病院はともに約2億3000万円の赤字を計上。角館総合病院は、約1億4000万円と約7000万円の赤字だった。4月からの経営改革で、5年の移行期間中に両病院を統合し、経営の改善を図る。

<希望者集まらず>
 ただ病院改革は、田沢湖病院の救急医療まで考慮していない。医師不足のため06年9月からやめた急患受け入れは、復活のめどが立たない。田沢湖病院は3人の常勤医が大学病院の医師とともに、内科や外科、脳神経外科など9つの診療科を維持するのが精いっぱいなのだ。

 病院の統合で医師の派遣も行われるが、角館総合病院も5人程度の医師が不足している。同病院は4月から地元医師会と連携し、休日診療を開業医が担う制度を始めるが、田沢湖病院の急患まで診る余裕はない。

 田沢湖病院は「大学病院に働き掛け、人材紹介の民間企業にもお願いしているが、なかなか希望者はいない。医師が増えても、救急の知識と経験がある医師でないと、復活するのは難しいだろう」としている。

 病院改革で、経営が改善されない場合、田沢湖病院の診療所化が再浮上する可能性もある。田沢湖地区の住民らで組織する「市立田沢湖病院を存続する会」の幹事長稲田修さん(66)は、「病院が維持できて良かったが、救急医療を再開させないと意味がない。移行期間中に田沢湖と縁のある医師にお願いし、救急の再開につなげたい」と力を込める。
2009年02月22日日曜日

702とはずがたり:2009/02/24(火) 01:38:32

保戸島の後任医師決定 国東で開業 菅原医師 「地域医療に貢献を」
2009年2月24日 01:02
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/79099

 津久見市は23日、同市保戸島で唯一の医療機関「保戸島診療所」に勤務している内倉洋三医師(70)=別府市在住=の後任に、国東市で開業する菅原功一郎医師(57)=杵築市在住=が決まったと発表した。内倉医師が3月末で診療所院長を辞任するのを受け、市が後任を探していた。菅原医師が「地域医療に貢献したい」として応じた。

 離島医療に携わってみたいという思いを抱いていた菅原医師は、インターネットなどを使った津久見市の募集で状況を知り、決断したという。月‐木曜日までの週4日間、島に滞在し診療する。

 診療所は医師のいない状況が続いていた島に市が開設。市医師会に運営を委託し2006年4月に内倉医師が院長となった。内倉医師は週4日勤務し1日平均約65人を診察。週2日の当直勤務を行っていたが、体力的な問題などから辞任の意向を市に伝えていた。

 島は人口約1200人で65歳以上が4割近い。島民は再び医師のいない地域になる不安から、内倉医師に引き続き、診療してもらえるよう嘆願書を出していた。保戸島区長会の中村義人会長(68)は「全国的に医師不足が問題になる中、島に来ていただくことになり、とても感謝しているし、これでひと安心。長く島民の健康を診てもらいたい」と話していた。

=2009/02/24付 西日本新聞朝刊=

703とはずがたり:2009/02/24(火) 01:48:55
岡谷の病院統合:新病院、13年度目標に開院 施設集約で黒字化へ /長野
 ◇「改革プラン」中間報告
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20090222ddlk20040006000c.html

 赤字経営が続く岡谷市立岡谷病院(同市本町)と健康保険岡谷塩嶺病院(同市内山)の統合問題で、市は19日開かれた市議会全員協議会に「病院改革プラン」の中間報告を示し、統合し建設する新病院を13年度を目標に開院する方針を示した。

 中間報告などによると、経営効率化を図った上で、一般病床数を現在の2病院計491床から250床程度に減らす。建設予定地は岡谷病院隣接の文化センター跡地とする。

 また、新病院開院に先立ち、両病院を運営する市病院事業の赤字を早急に解消するため、10年4月を目標に両病院の規模・人員を縮小し、いずれかの病院に医療機能を集約する方針。

 市は05年度に統合基本計画を策定し、06年度に両病院の経営を統合。しかし、医師不足や診療報酬マイナス改定の影響で病院事業は赤字が続き、07年度に2億2000万円、08年度も3億円以上の赤字となる見通し。

 このため、総務省が公立病院改革プランで求める3年以内の黒字化が難しいばかりか「病院の存続自体が危ぶまれる」として、施設集約を急ぐこととした。集約によって11年度の黒字化を目指す。

 両病院は地域の中核病院。岡谷病院は診療科目29で、一般病床の他に療養、感染症病床を持つ。岡谷塩嶺病院は結核療養所が前身。心疾患に特化した機能を持ち、診療科目17。市に経営委託されている。【武田博仁】

毎日新聞 2009年2月22日 地方版

704とはずがたり:2009/02/24(火) 18:44:13
面白い試みですが実際機能するのでしょうかねぇ?

医師バンク:首都圏で“代打”募集 秋田県が発足へ
http://mainichi.jp/select/today/news/20090224k0000e040070000c.html?link_id=TT003
2009年2月24日 15時00分 更新:2月24日 15時00分

 医師不足の中で激務をこなす地元勤務医の負担を軽減しようと秋田県は、首都圏の医師に登録してもらったうえで、1日単位で支援に入ってもらう「ドクターショートサポートバンク」を3月にも発足させる。県内の開業医も登録対象となるが、最初から県外での医師確保に重点を置くのは全国的にも珍しいという。【百武信幸】

 県によると、県東京事務所に担当2人を配置して人材確保にあたる。労働局の許可を得たうえで無料職業紹介所としてバンクを開設。医療機関から医師派遣の要請があったとき、登録者の中から診療科目や日程が合う医師がいれば仲介する。

 06年末の厚生労働省調べでは、県の人口10万人当たりの医療施設従事医師数は188.9人で全国34番目。過疎化や高齢化も急速に進んでおり、慢性的な医師不足対策として常勤医や数カ月勤務の非常勤医師確保に力を入れてきたが困難な状況。地元の開業医による支援にも限界があり、過酷な勤務状況に耐えられずに勤務医が辞めて現場の負担がさらに増えるという負の連鎖を生んでいる。

 バンクは、勤務医が休養したり学会のため出張できる環境を作ることで、医療現場の崩壊を食い止めることを目指す。秋田組合総合病院(秋田市)の坂本哲也・名誉院長は「猫の手も借りたいほど厳しい。実現すれば大変ありがたい」と話す。

 県内の医師を登録対象として同様の制度を07年4月に始めた新潟県医師会の場合、県外の医師も含めて21人が登録。07年度に3件、08年度は18件の利用があった。

705とはずがたり:2009/02/24(火) 18:54:05
根室市ですか産科空白地帯とは。。

医療クライシス:北海道緊急事態/1 産科空白地区・根室 /北海道
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20090213ddlk01040253000c.html
 ◇分娩中止2年、再開メド立たず
 ◇病院遠く車内で出産

 「ここで産むしかない」。08年6月9日早朝、突然の陣痛に襲われた渡辺愛(まな)さん(18)は、根室市内の実家から約120キロも離れた釧路市内の病院へ向かう途中、夫智明さん(29)の運転する自家用車の中で破水した。

 病院まで300メートルに迫ったところで赤ちゃんの頭が出てきた。智明さんは慌てて車を止め、自ら赤ちゃんを取り上げた。「オギャー」。元気な泣き声を上げた2750グラムの長男はそのままバスタオルにくるんだ。急いで病院の玄関前まで車を移動させ、待機していた医師に車内でへその緒を切ってもらった。

 根室市内は分娩(ぶんべん)できる医療機関のない「産科空白地区」。愛さんの出産予定日は6月21日だった。一歩間違えば母子の命にかかわる危険な状況。愛さんは「まさか車の中で産むことになるなんて。とにかく痛くて、一刻も早く病院に着いてくれることだけを考えていた」と振り返る。

 渡辺さん一家は今、智明さんが牛のひづめを整える牛削蹄師(ぎゅうさくていし)の資格を取るため根室管内中標津町に住む。智明さんは「できれば根室で開業したいけど、次の子を産むときのことを考えると……」。安心して子どもを産めない根室市に戻ることには二の足を踏んでいる。
     ◇
 根室市が産科空白地区になったのは、市立病院が分娩を中止した06年9月以降。妊婦健診は釧路赤十字病院から週2回、産婦人科医が派遣される市立病院で受けられたが、出産予定日の10日前までには釧路市や根室管内別海町、中標津町の病院に入院するケースが多い。同市の07年出生数は230人。産科医不在による最悪の事態は免れているものの、07年3月にも当時23歳の女性が約60キロ離れた別海町の病院へ向かう途中に「マイカー出産」したという。

 市立病院には今年1月、根室の緊急事態を聞きつけた産婦人科医の吉田孝さん(42)が広島県福山市から赴任した。しかし、分娩再開に必要な産科医2人体制を確保できるメドはまだ立っていない。
     ◇
 産婦人科医の不足は全国的に深刻で、96年に1万847人いた産婦人科医が06年には11・5%少ない9592人に急減した。この傾向は道内ではさらに顕著で、479人から381人へ20・5%減となっている。

 このため道内の産婦人科・産科の医療機関数も96年の255から05年は198まで減り、分娩を扱っているのは07年12月現在104。南檜山地域では出産できる機関がゼロとなり、道内31病院が指定されている「周産期母子医療センター」のうち市立函館▽道立江差▽滝川市立▽旭川赤十字の4病院は分娩を休止している状況だ。=つづく
   ×   ×
 医師不足や医療費削減、さらに自治体財政の悪化などによる「医療クライシス」が進んでいる。過疎化の進んだ地方だけでなく、札幌の都市部にも危機が潜む道内の現状を連載で報告する。
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 ■ことば
 ◇医師不足
 医師の総数が減っているわけではないが、産婦人科や小児科、外科など激務といわれる診療科の勤務医不足が全国的に社会問題化。特に地方の医師不足は深刻で、04年度から始まった新卒医師の臨床研修制度により大学医局から地方に派遣される医師が減ったことも背景にある。産婦人科医などは訴訟リスクの高さも敬遠され、不足に拍車がかかっている。厚生労働省は昨年、従来の医師抑制方針を転換し、医学部の定員増を打ち出した。

毎日新聞 2009年2月13日 地方版

706とはずがたり:2009/02/24(火) 18:54:21

医療クライシス:北海道緊急事態/2 未熟児救う高度治療 /北海道
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20090214ddlk01040161000c.html
 ◇NICU増えても医師不足
 ◇都市部にも「落とし穴」

 小さな命が懸命に生きようとしていた。
 1月下旬、札幌市中央区の市立札幌病院9階にある新生児集中治療室(NICU)を特別に見せてもらった。体温や脈拍をチェックするモニターがずらりと並び、プラスチックのふたに覆われた九つの保育器は、鼻や口に細い管を入れられた小さな赤ちゃんたちで満床状態。元気な泣き声は聞こえず、室内は静寂に包まれていた。
     ◇
 07年11月15日夜、札幌市北区の女性宅で生まれた未熟児の受け入れ要請があったときも満床だった。同病院には、NICUでの治療が一段落した赤ちゃん用の回復期病床(GCU)が32床あり、比較的状態の落ち着いた子をGCUに移すことも考えられたが、当日は1人しかいない新生児科の当直医が治療で手が離せなかったため受け入れを断ったという。

 この未熟児はほかの6病院でも受け入れを断られ、119番通報から約1時間半後、同市手稲区の病院に搬送されたときには心肺停止状態で、後日、死亡した。札幌ほど新生児の治療体制が整っていない地域では、NICUが満床でもGCUをやり繰りするなど無理をしてでも受け入れているのが実情。市立札幌病院新生児科の服部司部長は「(札幌市内には)他にも高度な医療を行う病院が複数あるという状況が落とし穴だった」と救急・病院間の連携のまずさを認める。
     ◇
 同市ではその後、市産婦人科医会が産科救急の輪番制から撤退する事態となったため、市夜間急病センターに助産師2人を配置し、救急搬送可能な病院の情報を集約して救急隊と連携する新システムを08年10月から導入。妊婦・新生児の受け入れ拒否は起こらなくなっている。しかし、市産婦人科医会の遠藤一行会長は「患者の生命に危険が及ぶ問題が起きないとは限らない」と指摘する。NICUと小児科・新生児科の医師数を増やさない限り根本的な解決にならないからだ。

 医学の進歩により数百グラムの体重で生まれた超未熟児も救えるようになり、一方でリスクの高まる40歳以上の高齢出産も増加。2500グラム未満の未熟児の出生割合は札幌市内で88年の6・8%から06年は9・7%に増えた。市立札幌病院は09年度にNICUを6床、北海道大学病院も3月までに3床増やす計画だが、NICUの需要を賄える保証はない。新生児科医を含む道内の小児科医は06年12月末現在1117人。10年間で351人も減っており、ここでも医師不足が大きな壁となって立ちはだかる。=次回は16日に掲載します
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 ■ことば
 ◇NICU

 未熟児や重い病気を抱えた新生児を24時間体制で治療する新生児集中治療室。国は年間出生数1000人当たり3床を整備基準とし、病床数に応じた医師・看護師数の配置を求めている。札幌市を含む道央圏には104床あり、国の基準(78床)は上回るものの、医師・看護師数も満たすのは57床にとどまる。道内のほかの医療圏も道北27床▽オホーツク15床▽釧路・根室15床▽十勝13床▽道南12床で基準に達しているが、医師・看護師数を満たす施設は半数もない状況だ。

毎日新聞 2009年2月14日 地方版

707とはずがたり:2009/02/24(火) 18:54:36

医療クライシス:北海道緊急事態/3 揺らぐ救急体制 /北海道
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20090216ddlk01040087000c.html
 ◇搬送高速化へ、ドクターヘリ増機
 ◇「激務」と「撤退」の悪循環

 救急車で運ばれた高齢の女性は激しい頭痛を訴えた。今月9日午後10時ごろ、「札幌東徳洲会病院」(札幌市東区)。会話はできるものの日付を思い出せないなど意識障害が見られる。「ただの頭痛じゃない」。救急総合診療部の松田知倫医師(30)はクモ膜下出血と診断し、脳外科の緊急手術を手配した。隣の診察ブースでは、泥酔して転倒したという男性患者が「帰らせろ」と看護師にわめき散らしていた。

 当直医は午前9時から日中の勤務につき、そのまま夜間の当直に入る。合間に1〜2時間の仮眠をとって翌日の午後6時まで働く。月5回の当直勤務につくという松田医師は「救急当番日の当直勤務は全く仮眠が取れないこともある」とこぼす。同病院が年間に受け入れる救急搬送数は01〜06年度は4000件前後で推移していたが、07年度は5572件に急増し、08年度は7500件を超える見通しだ。

 一方で札幌市の救急車出動件数は05年の7万5939件をピークに減少しており、08年は6万9875件。しかし、救急輪番制に参加する病院数が現行制度の始まった04年の77から08年は58に減ったため、救急搬送が特定の病院に集中するようになっている。清水洋三院長は「このペースで急患が増え続ければ、拒否せざるを得ない場面が出てくるかもしれない」と危機感を募らせる。
     ◇
 札幌市消防局が07年に搬送した入院期間3週間以上の重症患者2553人のうち、受け入れを2回以上拒否された患者は66人に上り、6、7回も断られて搬送先が決まったケースもあった。この状況は、札幌の総合病院に重篤な患者を受け入れてもらうことの多い近隣自治体の住民にも不安を広げている。
 24時間救急対応している「おたる北脳神経外科」(小樽市)に重い心臓疾患の50代男性が運び込まれたのは昨年3月の日曜早朝。遠山義浩院長は電話で転送先を探したが、「ICU(集中治療室)が満床」「手術スタッフが足りない」などの理由で4病院に断られ、札幌市中央区の病院から「受け入れ可能」の返事をもらうまで約1時間を要した。男性は約10時間に及ぶ手術で命を取り留めたが、遠山院長は「救急医療はいつ崩壊してもおかしくない。まるでロシアンルーレットだ」と指摘する。
     ◇
 札幌で救急当番病院からの撤退が相次いでいる背景にあるのは、やはり外科など激務の診療科を中心とした医師不足だ。撤退がさらなる激務を招く悪循環。地方の医師不足はさらに深刻で、特に北海道は国土の22%を占める広大な面積が救急医療体制の足かせとなる。そのため導入が進められているのが、医師が治療しながら高速で搬送できるドクターヘリだ。

 現在、道内で配備されているのは道央圏の1機だけだが、道は道北、道東圏に1機ずつ計2機を追加配備する経費5億円を09年度予算案に計上する方針。「旭川赤十字病院」(旭川市)の住田臣造副院長は「(救急搬送に時間がかからなければ)助けられた患者は年間10人以上はいる。今まで救えなかった命を救うことができる」と期待を寄せる。=つづく
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 ■ことば
 ◇救急医療体制

 救急医療は病状やけがの程度に応じて、入院の必要がない軽症患者(1次救急)▽入院の必要な重症患者(2次救急)▽入院や手術が必要な重篤患者(3次救急)の3段階に分けられ、救急隊が搬送先を決定する。道内の1次救急の医療機関数は1643施設(08年3月現在)で近年、大きな変動はないが、2次救急は医師不足の影響を受け03年より22施設減少し291施設(08年10月現在)。3次救急を担う救命救急センターは道央圏に4施設、残る5医療圏(道南、道北、オホーツク、十勝、釧路・根室)に各1施設ある。

毎日新聞 2009年2月16日 地方版

708とはずがたり:2009/02/24(火) 18:54:50

医療クライシス:北海道緊急事態/4 赤字に苦しむ自治体病院 /北海道
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20090217ddlk01040217000c.html
 ◇医師・看護師確保へ市民団体も
 ◇地域覆う「不安」「不満」

 「近くに総合病院があるのは何より安心。もし病院がなくなったら、市外への通院なんて無理」

 厳冬期を迎えた留萌市。市立病院(同市東雲町)の外来診療に訪れた市内の独り暮らしの70代女性は不安そうに語る。08年度末で35億円に達する累積赤字が市財政を破綻(はたん)寸前に追い込んでいるからだ。

 同病院は01年の新築・移転を機に健全経営を目指したが、診療報酬引き下げなどの影響で02年度には6億6900万円の赤字が発生。その後も診療報酬の引き下げが続いたうえ、臨床研修制度の改正で全国的に医師不足が深刻化。同病院でも03年に34人いた常勤医が25人に減った。

 さらに重くのしかかるのが、留萌管内をカバーする第2次医療圏のセンター病院という位置付けだ。09年度は経費削減のため形成外科の休診が濃厚になっているものの、不採算部門の救急、小児、産婦人科を閉鎖するわけにもいかず、負債が膨らみ続ける。

 隣接する増毛町の医療関係者は「市立病院がなくなれば地域医療は崩壊する」と懸念するが、留萌市が周辺町村に病院運営費の負担を求める交渉は難航。一方で同市が1月に策定した財政健全化計画には市税の引き上げや温水プールの休止などの行政サービス縮減が盛り込まれた。病院の負担が生活を圧迫する現状が市民をいら立たせ「病院は民間に売ればいい」などの声もくすぶる。
     ◇
 留萌市立病院に限らず、道内80市町が運営する93の自治体病院は地域の基幹病院として民間が敬遠する不採算部門を担うケースが多い。医師不足や患者減少もあって経営は悪化傾向にあり、全体の約7割が赤字。07年度末の累積赤字は合計1460億円に上り、留萌市の27億円のほか、函館市38億円▽小樽市37億円▽赤平市29億円▽釧路市24億円▽美唄市23億円と財政難に苦しむ自治体がずらりと並ぶ。

 国が07年12月に策定した「公立病院改革ガイドライン」は病床利用率の低い病院に対し病床数の削減や診療所化などの規模縮小・合理化を求めており、道も昨年1月、「自治体病院等広域化・連携構想」を策定。自治体病院の機能を近隣自治体同士で集約するよう提案している。
     ◇
 「財政難の原因は行政の見通しの甘さにある。しかし、批判は簡単。市民も病院の現状を知ろうとしていなかった」

 窮地の留萌市立病院を救おうと08年5月に結成された市民団体「留萌がんばるかい」(会員19人)の代表、沢田知明さん(41)=元留萌青年会議所理事長=は市立病院の存在を「街の魅力」として再評価するよう市民に呼びかける。

 病気になると札幌や旭川の総合病院を受診する市民も多く、そうした傾向が病院の赤字に拍車をかけていると考えた沢田さんたちは独自の広報紙を08年10、12月の2回、各1万2900部作成し新聞折り込みで配布した。さらに会員の人脈を頼りに研修医を1人確保。札幌の看護学生を対象に見学ツアーを企画したり、道立留萌高校に説明に行くなど看護師確保にも奔走している。

 地域医療を住民の手で守ろうとする新たな取り組みだ。=つづく
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 ■ことば
 ◇公立病院改革ガイドライン

 総務省が07年12月、病院事業を行う市町村に対し(1)経営の効率化(2)ほかの自治体病院との統廃合(集約化)(3)民間譲渡など経営形態の見直し−−などの「改革プラン」を08年度末までに策定するよう求めた指針。プランを策定すれば、累積債務について返済期間7年間で無利子の「病院特例債」への借り換えが認められるメリットもある。対象となる道内80市町のうち、08年12月末現在6市町が策定済みで、残る市町も年度内に策定する見通し。ただ、指針が求める集約化に対しては、住民の通院が難しくなる地域に慎重論が根強い。

毎日新聞 2009年2月17日 地方版

709とはずがたり:2009/02/24(火) 18:55:08
僻地と分娩位漢字で頼む。

医療クライシス:北海道緊急事態/5 縮小続く拠点病院 /北海道
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20090218ddlk01040239000c.html
 ◇公的サポート薄く
 ◇「使命」と「経営」のはざまで苦悩
 市立釧路総合病院(647床)や釧路赤十字病院(489床)などの大病院が集まる道東の医療拠点・釧路市。ここで20年以上、夜間・休日の救急医療を担ってきた釧路市医師会病院(126床)の運営から市医師会が撤退することになった。非営利の社団法人が運営する公的性格の強い病院だが、救急医療の負担に耐えきれず、医師不足の大波にのみ込まれた。
 同病院は85年12月設立。地域の医療機関と連携して入院患者の受け入れや救急医療を行う「地域医療支援病院」に指定されているほか、災害時の救急医療を担う協定を市と結ぶなど、公的役割を果たしてきた。06年度までは釧路市から救急医療負担金として毎年1億4700万円の補助を受けていたが、救急当直などの激務が敬遠され医師不足が深刻化。07年度からは救急医療の「拠点」を返上せざるを得なくなり、救急医療の3分の2をほかの病院が肩代わりするようになった。
 さらに収入の6割を占める循環器内科の医師が08年4月から2人に半減。09年3月末の累積債務が6億円に膨らむ見通しとなり、医師10人のうち8人が今春までに大学病院に引き揚げられることが決まった。医師不足が収入減につながり、さらなる医師不足を招く悪循環に市医師会の西池彰会長は「今後の医師確保の見通しが立たなくてはどうしようもなかった」と肩を落とす。
 病院経営の有力な譲渡先も見つからず、今年1月に行われた入札では西池会長自らが経営する医療法人が落札、経営を引き継ぐことになった。廃院という最悪の事態は回避されたが、現状通りの救急医療体制が維持できるかは不透明な状況。市からは病院存続へ向けたヒトやカネなどの公的支援は最後までなかった。
     ◇
 医療法第31条に基づく「公的医療機関」に位置づけられるのは自治体病院のほか、道内では「日本赤十字社」「恩賜財団済生会」「厚生農業協同組合連合会」「北海道社会事業協会」の4法人が25市町で運営する計32施設。医師会の運営する病院も公的性格を持ってはいるが、正式な公的医療機関には含まれない。
 公的医療機関はへき地医療や救急などの不採算部門を担うことで公的助成を受けているが、それでも道内22施設が赤字運営となっている。北海道社会事業協会の岩内協会病院(後志管内岩内町)では06年度以降、赤字決算が続き、07年度には常勤の内科医がゼロとなるなど医師不足も深刻だ。
 水谷保幸院長は「このまま赤字が続けば、近い将来、病院をやめざるを得ない」と危機感を強める。同協会の高橋透理事長は「責任と負担は自治体病院と同様に増大して倒れる寸前なのに、公的なサポートは手薄い」と訴える。
 地域医療の「社会的使命」と「経営」のはざまで苦しむ病院は多い。=次回は20日に掲載します
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 ◇道内の主な病院の診療休止・縮小◇
06年 4月 市立小樽病院      小児科入院休止
       道立紋別病院      精神科・神経科入院休止
    7月 小樽協会病院      消化器内科一時休止
    9月 根室市立病院      分べん休止
   10月 江別市立病院      内科一時休止
       道立羽幌病院      分べん休止
07年 1月 道立江差病院      分べん休止
    2月 釧路労災病院      小児科・産婦人科休止
    3月 羅臼町国保病院     救急外来停止
    4月 夕張市立病院      公設民営の診療所化
       日鋼記念病院(室蘭市) 産婦人科休止
       遠軽厚生病院      呼吸器科休止
08年 3月 北見赤十字病院     内科一時休止
    3月 日鋼記念病院      救命救急センター廃止
    4月 道立紋別病院      救急受け入れ態勢を縮小
       羅臼町国保病院     病床(48床)廃止、診療所化

毎日新聞 2009年2月18日 地方版

710とはずがたり:2009/02/24(火) 18:56:10
>>705-710
6だけ毎日のサイトで見つからなかった。まぁちょっと捜しただけだけど。。

<医療クライシス>北海道緊急事態/6止 医師不足招いた「臨床研修制度」 /北海道
http://health.goo.ne.jp/news/20090220ddlk01040301000c.html
2009年 2月20日 (金) 13:00
 ◇大学病院が人材難に 医学部定員増など対策も後手

 「ドレーン(排液管)はどこに入れたの?」「化膿(かのう)性脊髄(せきずい)炎の原因は?」。研修医から矢継ぎ早に質問が飛ぶ。
 札幌市手稲区の手稲渓仁会病院で10日午前7時半から始まった指導医と研修医約30人の勉強会「モーニングレポート」。実際の症例を題材に治療方法を検討しスキルアップを図ろうと毎朝、開かれる。この日は転倒して救急搬送された患者の治療内容が担当の研修医2人から報告された。

 大学を卒業した医師が研修先を自由に選べる「臨床研修制度」の導入から5年。教育体制が整い、風邪から重病まで数多くの症例を診られる都市部の病院に人気が集まる一方、下積み期間が長く「実践」の機会が少ないとされる大学病院は研修医から見放された。

 手稲渓仁会病院で研修3年目を迎えた和田進さん(28)は「これまで80件近く手術を執刀した。大学だったら1件もできなかっただろう」と満足そうに語る。研修2年目の長谷田真帆さん(26)は「実践に加え学習の機会も充実している。将来も大学に戻ることは考えていない」と言い切った。ともに北海道大医学部の出身だ。
     ◇
 各地の病院で相次ぐ休診や分娩(ぶんべん)中止、救急当番からの撤退、搬送患者の受け入れ拒否――。その元凶となっている医師不足を深刻化させたのが、04年度から導入された臨床研修制度だ。

 それまで新米医師たちは出身大学の付属病院で研修するのが一般的だった。大学は潤沢な人材を背景に地方へ医師を派遣し、地域医療を支えた。しかし、臨床研修制度の導入で大学に残る卒業生が減り、道内で今春卒業予定の医学生のうち大学病院以外の医療機関を研修先に選択する学生は6割近くに達する。人材難に陥った大学が医師を地方から引き揚げている。

 危機感を強めた北大、札幌医大、旭川医大は研修を終えた若手医師を呼び戻す共同事業に着手。これまで医師を派遣する地方病院は大学ごとに系列化されていたが、今後は3大学で共有し、医師たちの「修行の場」となる病院の選択肢を増やすという。旗振り役の近藤哲・北大教授(腫瘍(しゅよう)外科学)は「若手医師はメリットがない限り戻らない。大学が選ばれるようなシステムを作るしかない」と力を込める。
     ◇
 臨床研修制度について、厚生労働省は10年度から必須科目を減らし、2年目の大半を希望の診療科での研修に充てられるよう見直す方針。専門医を早く育て、医師不足解消につなげるのが狙いだが、手稲渓仁会病院の酒井圭輔・臨床研修委員長は「医師に広い知識を身につけさせるという当初の理念はどこに行ったのか。促成栽培で医師は育たない」と批判する。北大病院の筒井裕之・卒後臨床研修センター長も「(10年度の研修医が)一人前になるのは3年後。その間に医療は崩壊してしまう」と悲観的だ。

 道や道内3大学は、医学部の定員増や将来の地方勤務を条件にした奨学金制度の導入など「あの手この手」を尽くす。しかし、こうした対策の効果が表れるのも数年先。目前の「医療クライシス」を解消する抜本策は講じられないまま、医療の現場は綱渡りの状況が続く。=おわり
   ×   ×
 この連載は高山純二、鈴木勝一、本間浩昭、山田泰雄、横田信行、横田愛、坂井友子が担当しました。
………………………………………………………………………………………………………
 ■ことば
 ◇臨床研修制度
 04年度から始まった新人医師対象の研修制度。最低2年間で7診療科・部門を経験することが義務づけられている。従来は新人医師の大半が大学病院の各診療科(医局)に進み専門分野のみを学んでいたため「幅広い知識に欠ける」「患者との対話が不得手」などの批判があった。道内では3大学と67病院が臨床研修病院に指定されているが、都市部の大病院に研修医が集中する傾向が強く、志願倍率が約3倍になる病院がある一方、20病院は今春入る研修医がゼロとなる見通し。

711千葉9区:2009/02/24(火) 23:37:01
>>704
ターゲットは医師免許を持つ専業主婦とかですかね?
観光と同時にアピールしたら?2・3日働いて1日秋田観光的な

712とはずがたり:2009/02/24(火) 23:55:18
>>711
医師免許持つ主婦ぐらいセレブだと国内じゃあ観光にならないかもw
世界遺産の白神でも序でに見て貰いましょうかねぇ。。
冗談はさておき,実際どの程度応募があるんでしょうか,と心配せずには居られません。
新潟の先行例でも決して利用者数が多いようには見えませんし。。

713千葉9区:2009/02/26(木) 21:33:25
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090226-OYT8T00271.htm
免疫効かないHIVが増加
ワクチン開発見直しも
 遺伝子変異で人間の免疫が効きにくいエイズウイルス(HIV)が広がっていることが、熊本大などの国際チームによる8か国2000人の感染者調査で確認された。ワクチン開発戦略の見直しを迫る内容。26日付の英科学誌ネイチャーに掲載される。

 HIVが体内に入ると、細胞内で増殖を繰り返し、エイズが発症する。体内の免疫細胞は、感染した細胞内で、ヒト白血球抗原(HLA)と呼ばれる特殊なたんぱく質と結合したHIVを攻撃するが、ウイルス内のある遺伝子に変異が生じると、免疫細胞が攻撃できなくなる。

 研究チームはまず、特定のHLAが先天的にある感染者に注目。その細胞内の変異ウイルスを調べたところ、全体の96%から検出された。変異ウイルスがなぜ発生したかは不明だが、HLAのない感染者の29%からも検出された。HLAがある感染者の体内で変異ウイルスが増え、それが性感染などを通じ、HLAのない感染者に広がったらしい。

(2009年2月26日 読売新聞)

714千葉9区:2009/02/27(金) 21:23:52
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20090227-OYT8T00124.htm
北秋田市民病院 医師不足
常勤医半数のみ 全科一斉開業は絶望的
 2009年10月1日の開業に向け建設が進む北秋田市の北秋田市民病院が、医師不足の影響で、開業時に必要としていた31人の常勤医のうち半数しか確保できていないことがわかった。今後、新たに医師を確保できる見込みは低く、全診療科の一斉開業はほぼ絶望的だ。総事業費約91億円をかけた拠点病院はオープン時からつまずくことになる。

 岸部陞(すすむ)市長は26日の市議会定例会で、議員からの一般質問に対し、秋田大や弘前大(青森県弘前市)、都内の病院などに医師を派遣してもらうよう依頼に出向いたが、「条件が合わない」などの理由で医師確保が思うように進んでいない状況を説明した。議員が「構想を再度見直しては」と質問すると、4月に退任を決めている岸部市長は「新しい市長がもう一度考えるのではないか」と答えた。

 市民病院は、県内を8医療圏に区分した二次医療圏の中で拠点病院がなかった北秋田医療圏(北秋田市、上小阿仁村)の拠点病院として整備することを岸部市長が公約に掲げていた。

 病院の運営は、指定管理者に決まっているJA秋田厚生連が担い、現在、北秋田市で経営している北秋中央病院を廃止し、医師らスタッフを市民病院に移す。

 市医療推進課によると、確保できる医師は、北秋中央病院に勤務する15人しかめどが立っていないという。赤石利法課長は「診療科によっては、医師が集まり次第、順次開業するかたちになるだろう」と話している。

 市民病院は地上4階、地下1階、延べ床面積約2万5000平方メートル、320床。21の診療科を設け、地域がん診療拠点病院や地域救命救急センターとなる計画だ。

 しかし、医師が集まらなければ、こうした高度医療を担う中核病院の機能が果たせなくなる。大学卒業後の研修医を受け入れる臨床研修病院の指定も目指していたが、指導環境も整えられず、若手医師を確保できる見込みも立たない。

 北秋中央を含め県内で9病院を経営する厚生連の関係者は「ほかの厚生連病院も医師が足りず困っている。新しくて立派な病院だが、医師不足の病院では、医師一人の負担が大きくなり、今後も敬遠されてしまうだろう」と打ち明ける。

(2009年2月27日 読売新聞)

715とはずがたり:2009/02/28(土) 13:09:16

民間病院の過半数「運転資金が不足」 153病院回答
http://www.asahi.com/business/update/0228/TKY200902270414.html
2009年2月28日2時28分

 民間の病院団体が加盟病院を対象に実施した緊急の経営状況調査で、54%の病院が運転資金は不足していると回答したことがわかった。日本病院会などは「経済状況の悪化が悪影響を及ぼしている」として国に対策を求めている。

 同会が全日本病院協会、東京都病院協会と合同で1月に調べた。対象とした全国670病院のうち153病院から回答を得た。

 運転資金に関する質問では、「大幅に不足」が18%、「不足気味」が36%だった。不足と答えた病院に運転資金の使途を尋ねたところ、人件費が半分を占めていた。「新規借り入れが難しくなっている」と答えたのは48%。63%が資金繰りに苦しんだ経験があった。ただ、患者数は1年前とほぼ同じだった。

 東京都に限ると、62%が運転資金の不足を訴えた。都病院協会の河北博文会長は「診療報酬が全国一律なのに対し、東京は人件費などが高額で経営を圧迫する。地域医療に悪影響を与えかねない」としている。

716荷主研究者:2009/03/02(月) 01:32:11

http://jyoho.kahoku.co.jp/member/backnum/news/2009/01/20090119t15016.htm
2009年01月19日月曜日 河北新報
角膜再生研究を本格化 東北大、臨床応用4年以内目指す
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 東北大は新年度、患者本人の細胞から角膜組織を作り出して移植する治療法の研究を本格化させる。本人の細胞を用いることで、角膜提供者が現れるのを待つよりも素早い処置が可能になる。拒絶反応の低減も期待できるという。4年以内の臨床応用を目指す。

 大学院医学系研究科の西田幸二教授(眼科)のグループが中心となって取り組む。

 グループは既に、口の粘膜細胞から角膜表面の「上皮」細胞をシート状に再生し、患部に移植する治療法を実用化した。この技術を応用し、角膜のいちばん奥にある「内皮」の再生に挑む。

 上皮と内皮の間にある「実質」については、コラーゲンとヒトの細胞を組み合わせて代用することを検討している。最適な素材を見つけ出すため、大学院工学研究科との連携も進める。

 東北大によると、細菌に感染したり、薬品が目に入ったりして角膜が大きく傷んだ場合、現在は角膜移植しか有効な治療法はない。

 ドナーを待つ患者は2008年3月時点で約3000人。移植手術を受けることができても、拒絶反応に悩まされるケースがある。西田教授は「新しい治療法は本人の細胞を使うので拒絶反応の心配が少ない。視力低下に苦しむ人を1人でも多く助けたい」と話している。

717とはずがたり:2009/03/02(月) 17:53:56
この手のニュース一生懸命集めてるけど絶対漏れあるよなぁ。。

阿賀野市立水原郷病院:来月民営化は困難に /新潟
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20090301ddlk15040042000c.html

 阿賀野市の天野市栄市長は27日、4月を目標としていた市立水原郷病院の公設民営化が困難になったと明らかにした。運営譲渡先の県厚生連と、職員の処遇や経費負担で協議が難航しているため。天野市長は「できれば、年内には民営化を実現させたい」と述べた。

 同市によると、同病院の職員は、勤務医や看護師など計約260人。民営化された場合は、いったん市を退職し、厚生連の職員として再就職することになるが、勤務条件などで折り合わなかった。

 同病院は05年4月、時間外診療による慢性的な過重労働が原因で常勤医が27人から13人に半減。経営が悪化し、運営を民間に譲渡するため、県厚生連と協議を進めてきた。【黒田阿紗子】

毎日新聞 2009年3月1日 地方版

718とはずがたり:2009/03/02(月) 17:58:46
それらしい纏めサイトめっけた。

最近の自治体立病院の移管・統廃合・民営の動向一覧変化の状況
http://www.izai.net/jititairitu.html
>平成17年2月末までマスコミに報道されたものを要約したものです。その後の動きを確認中ですが一部内容が事実と異る部分があります。(文責 医療経営財務協会)近日中に訂正してご案内します。

最近の自治体立病院が移管・統廃合・民営化等への変化の状況
http://www.izai.net/jititairitu2.html
>前回掲載したその後の訂正版をご紹介いたします。

719とはずがたり:2009/03/02(月) 18:10:06
武雄市長選:樋渡氏が初当選、全国最年少市長に 佐賀県
2006/04/17
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/2509
元総務省職員の樋渡啓祐氏(36)が旧武雄市長の古庄健介氏(68)を破り初当選。

当20645 樋渡 啓祐=無新<1>
 12548 古庄 健介=無新
(開票率97%)

武雄市長辞職へ、リコールに先手 市民病院委譲の信問う
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/23
(2008年11月19日 読売新聞)

市長、おわびと自負 2008年11月22日
「移譲ありき」医師去る 2008年11月23日
前市長「語る会」/「対策室」内部擁立も 2008年11月26日
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/27-29

医師会館は選挙事務所にしない 武雄市長選で古庄陣営 12月19日更新
>>580

同床異夢:武雄市長選の底流/上 民間移譲巡り対立 /佐賀
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/51
 ◆武雄市民病院を巡る主な経緯◆
00年 2月 市が国立療養所を引き継ぎ開院
07年11月 市が民間移譲または独立行政法人を経営形態とする経営改革基本方針案をまとめる
   12月 市議会で、市長が池友会を含む複数の医療法人と接触していたことが明らかに
     同 市行政問題専門審議会が「医療専門家を入れた審議会の設置」を求める意見書を提出
08年 1月 院長以外の医師11人が辞職願提出
     同 武雄杵島地区医師会が市民病院存続を求める要望書と1万4000人分の署名を提出
    4月 救急医療、午後の診療を休止
    5月 市が民間移譲を選択した改革ビジョンをまとめる
     同 市議会が民間移譲関連議案を可決
    6月 移譲先法人を公募(2〜16日)
    7月 市の選考委員会が池友会を優先交渉権者として答申
     同 市議会が池友会への譲渡案可決
    8月 池友会の医師派遣で救急医療再開
毎日新聞 2008年12月17日 地方版

武雄市長選…樋渡さん当選、「移譲に全力」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1225012585/61

 投票率は、同じ顔ぶれの一騎打ちだった2006年の前回市長選より12ポイントも下がった。前回が市議選との同日選だったことに加え、今回は年末の選挙となったこと、医療問題に特化した選挙だったことなどが響いたとみられる。

 当日有権者数 4万978人▽投票者数 2万9028人▽投票率 70・84%(前回82・84%)
(2008年12月29日 読売新聞)

720とはずがたり:2009/03/02(月) 18:10:29
>>719-720

武雄市長に樋渡氏 市民病院 民営化に「理解」
2008年12月29日 08:42
http://72.14.235.132/search?q=cache:GMkAPUhslCQJ:www.nishinippon.co.jp/nnp/item/68299

 市民病院民営化に端を発した市長辞職に伴う佐賀県武雄市長選は28日投票、即日開票され、前職の樋渡啓祐氏(39)=無所属=が、新人で旧武雄市長の古庄健介氏(70)=無所属=を破り、再選を果たした。選挙戦は市民病院民営化の是非が争点となったが、民営化推進を唱えた樋渡氏が有権者の理解を得た。

 2006年4月、初当選した樋渡氏は財政再建のため、累積赤字が6億3000万円に上る市民病院の民営化を進め、北九州市の医療法人財団への移譲を決定した。これに地元医師会や一部市議が反発。樋渡氏のリコール(解職請求)手続きに入ったため、樋渡氏が辞職して出直し選となった。

 選挙戦は病院民営化をめぐる「住民投票」の様相を帯びた。樋渡氏は、医療法人との連携で医師不足が解消され救急医療を再開した実績や、厳しい市の財政を強調。「市民ニーズに合った地域医療を守っていくには民営化は避けて通れない」と訴え、支持を集めた。

 古庄氏は「市民病院を財政面だけで論じるべきではない」と、市営存続を主張したが、出馬表明が遅かったこともあり、十分浸透できなかった。

 樋渡氏は市長を辞職して再出馬したため、公選法の規定により任期は1期目の残りの2010年4月15日までとなる。

 投票率は70.84%、当日有権者数は4万978人(市選管調べ)。
   ×      ×
 ●武雄市長選開票結果
当 樋渡 啓祐 無 前 15739
  古庄 健介 無 新 12945

=2008/12/29付 西日本新聞朝刊=

722とはずがたり:2009/03/03(火) 23:17:32
なんかでらいアバウトな感じがする調査だが。。

世界の雑記帳:テレビの見過ぎ、ぜんそくのリスクを高める=英研究
http://mainichi.jp/select/world/newsinbrief/news/20090303reu00m030005000c.html?link_id=TT004

 [ロンドン 3日 ロイター] テレビを1日に2時間以上見る子どもは、ぜんそくになるリスクが倍増することが3日、英国の研究で明らかになった。

 ぜんそくは、全世界で3億人以上がかかっており、最も一般的な子どもの慢性的な疾患でもある。症状には、息苦しさや息切れ、せき、胸の圧迫感などがある。

 研究は0歳児から12歳前後までの3000人以上の子どもを対象に実施。テレビを日常的に2時間以上見ていた子どもたちは、テレビを少ない時間しか見ていなかった子どもたちに比べて、ぜんそくと診断される傾向が約2倍高いことが分かった。

2009年3月3日 18時25分

723とはずがたり:2009/03/04(水) 22:25:09

けど,なんで女房って人種はあんなぷりぷりと何時も怒ってるのに長生きするんだ!?(;´Д`)w

「怒り」が死につながる可能性=米研究 (ロイター)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/n_research__20090304_11/story/24reutersJAPAN366559/

 [シカゴ 23日 ロイター] 米国の研究チームは23日、怒りなどの激しい感情が、一部の人々にとって死につながるケースもある心拍リズムの異常を引き起こす可能性があると発表した。

 コネティカット州にあるエール大のレイチェル・ランパート博士率いるチームが心臓病患者62人を対象に研究を行い、心臓病に関する米専門誌「JournaloftheAmericanCollegeofCardiology」にその結果が掲載された。

 ランパート博士は、少なくとも影響を受けやすい一部の人々にとっては、怒りが死につながる可能性もあるとしている。

 地震や戦争、サッカーのワールドカップ(W杯)での敗戦といった出来事が心停止による死亡率を増加させる可能性については、従来の研究でも示唆されている。

[ 2009年2月24日17時8分 ]

724とはずがたり:2009/03/07(土) 02:58:07
先ずは科学的にきちんと証明することですね〜。
一部でワープアの指摘もある歯科医業が復活するかも知れない。
治す性質のものではないので予防医学の発達にもなるかも。

2009年3月6日 22時59分
「歯磨きでインフル発症率10分の1」は本当?
http://www.excite.co.jp/News/society/20090306/Cabrain_20903.html

 歯磨き指導でインフルエンザ発症率が10分の1に―。NHKが今年2月4日、情報番組「ためしてガッテン」で紹介したインフル予防法について、一部の内科医や感染症医が「医師など専門家の裏付けコメントが一切なく、釈然としない内容だった」と首をかしげている。また、ある一般視聴者は「番組を見て、数人の歯科医、感染症医、歯科衛生士に話したところ、『そんな話は初めて聞いた』という答えしか返ってこなかった」と話す。インターネット上の掲示板などでも、予防法そのものを疑問視する書き込みが目立つ。番組内では、歯科衛生士がデイケアに通う高齢者に歯磨き指導をしたところ、発症率が10分の1になった事例を挙げ、口腔ケアが予防につながるとしていたが、果たして「歯磨きでインフル予防」は本当なのか―。

 2月4日、NHKは「ためしてガッテン」で「インフルエンザ特集」を緊急生放送。番組中で、東京都府中市の特別養護老人ホームあさひ苑で歯磨き指導をしたところ、発症率が10分の1になったという事例を紹介し、次のように説明した。
 「インフルのウイルスは気道の粘膜に付いて増殖するが、粘膜にはタンパク質の覆いのようなものがあって、ウイルスが簡単にくっ付かないようになっている。ところが、ある酵素がそのタンパク質を破壊してしまう。タンパク質が破壊された状態でウイルスが入って来ると、そこで大増殖してしまう」
 続けて、予防法を紹介した。
 「(粘膜の)タンパク質を破壊する酵素は、歯垢、歯石、舌苔(ぜったい)などから発生している。つまり、口腔内を清潔に保つことで、酵素ができにくくなり、ウイルスの増殖が抑えられる(インフル予防につながる)。正しい歯磨きで、歯と歯茎の間の歯石、歯垢はきちんと除去。舌は、専用の舌ブラシか古くなった歯ブラシで磨いて、舌苔を取り除く」
 同番組は11日に再放送された。

 NHKによると、番組で紹介した予防法は「東京歯科大の奥田克爾名誉教授(微生物学講座)の研究内容に基づいたもの。2006年2月放送の『ためしてガッテン』で最初に紹介した。その時は、奥田名誉教授にスタジオ出演していただき、解説もしていただいた」という。同研究については、「国内外の論文誌にアクセプトされて(受け入れられて)掲載されており、科学的根拠の十分あるもの」だと説明する。

■「口腔ケアあり」は発症者1人、「なし」は9人

 そこで、奥田名誉教授の過去の論文を調べてみると、厚生労働省の03年度老人保健健康増進等事業で、「地域保健研究会口腔ケアによる気道感染予防研究委員会」の8人のメンバーによって、「口腔ケアとインフルの発症率」という調査が行われていたことが分かった。

 同調査は03年9月中旬から04年3月中旬までの6か月間、あさひ苑と府中市内のもう一つの通所介護事業所の協力を得て行われた。65歳以上のデイケアに通う在宅介護高齢者を、年齢、性別、残存歯数、ADL(日常生活動作)、既往症(脳血管障害や肺炎など)の有無、痴呆の有無、インフル予防ワクチン接種率などの条件で偏りが出ないように2グループに分類。あさひ苑の高齢者98人のグループを歯科衛生士が積極的に介入してケアする「専門的口腔ケア実施群」(平均年齢81.0歳)、もう一つの施設の高齢者92人のグループをこれまで通り自分で口腔ケアをする「コントロール群」(同83.5歳)とした。前者のグループには、歯科衛生士が口腔ケアと集団口腔衛生指導を1週間に1回実施した。
 調査開始から半年後、前者の口腔内を調べると、細菌数が減り、プロテアーゼとノイラミニダーゼの細菌性酵素活性の低下が確認された。インフル発症者は、前者は1人、後者は9人だった。研究委は、調査結果を厚労省に報告し、海外誌などにも発表した。

725とはずがたり:2009/03/07(土) 02:58:27
>>724-725
■幅広い年齢層の大規模調査で、エビデンス蓄積を

 「地域保健研究会口腔ケアによる気道感染予防研究委員会」のメンバーとして研究に携わった阿部修さん(歯科医)は、「調査前からある程度インフル発症は減るだろうと仮説は立てていたものの、10分の1という結果には驚いた」と振り返る。
 「過去の研究結果で、細菌性プロテアーゼがインフルウイルス感染を助長することは証明されており、口腔内の細菌が(インフル感染に)影響を与えることは、理論的整合性が高いとみられる。耐性ウイルス出現などワクチンでの予防に限界がある中で、個人レベルで可能な予防法はできるだけ実践した方がよい。口腔ケアもその予防法の一つであると考えている」
 その一方で、「現時点で言えることは、口腔ケアがインフルの予防に寄与する可能性があるというだけで、その効果の程度については、今後さらなる検証が必要」とクギを刺している。
 「調査結果は『口腔ケアがインフル予防に寄与する可能性がある』ことを示し、この研究分野における最初の一歩となった。大規模調査をしたときに、同じように発症率10分の1という劇的な数字になるかどうかは分からないが、エビデンスを蓄積していくためにも、この研究を基に1000人、1万人を対象とした大規模臨床研究や基礎研究を進める必要がある」

 また、阿部さんは、同研究では歯科衛生士が「正しい歯磨き法」の指導を行ったことにも注目すべきだと指摘する。
 「あさひ苑では、専門知識を持った歯科衛生士たちが高齢者の歯垢や歯石などを徹底的に除去し、さらに家族や介護者にも徹底的に『正しい歯磨き法』の指導を行った。指導を受けていない人が漠然と歯磨きしただけでは、口腔内細菌は減少しないし、インフルの予防効果が高まるとは思えない」

 「発症率10分の1」という結果が出たことで、あさひ苑では高齢者の口腔ケアに力を入れて取り組むようになった。ある職員は「口腔ケアがインフル予防につながっているかどうかは分からない」としながらも、「確かに、ここ3年ほど感染者が出たという話は聞いたことがない」と話す。

■科学的に証明なら、衛生士の活躍の場広がる

 この研究報告を見たある内科医は、「エビデンスはないが、口腔内を清潔にしておくことが、ウイルス感染予防に効果があるのは間違いないと考えている。例えば、高齢者の肺炎の発症率は、口腔ケアをすることで下がることが明らかになっている。高齢者は、口腔内を不潔な状態にしておくと、異物が入って来たときに『せき反射』が起きにくくなる。せきが出なくなると、異物を追い出すことができないため、ウイルスに感染しやすくなる」と説明する。
 その上で、「この調査結果を活用しないのは、もったいない。国内の研究者でも海外の研究者でも構わないので、子どもから大人まで幅広い世代を対象に、大規模調査をぜひ行ってもらいたい。歯磨きの時間と頻度、うがいの頻度、口腔内の細菌数、マスクの有無、インフルウイルスへの曝露時間と回数、湿度など、さまざまに条件を絞って調査を重ね、口腔ケアがインフル予防につながることを科学的に証明してほしい。口腔ケアで発症率が下がることが証明されれば、歯科衛生士の活躍の場も一気に広がるだろう」と期待を寄せている。

 厚労省健康局結核感染症課新型インフルエンザ対策推進室の高山義浩さん(感染症医)は、「こういった話(研究結果)があることは把握しているが、エビデンスが蓄積されていないので、まだ国として(予防法として)推奨する段階には至っていない」との見解を示し、その上で、「専門家の調査、意見が集約されるのを待ちたい」とコメントした。

【プロテアーゼ】
 タンパク質を加水分解する酵素の総称で、消化液に含まれ、微生物からも分泌される。洗剤などの製品にも利用されている。

726とはずがたり:2009/03/07(土) 02:59:06
>>724-726
【地域保健研究会口腔ケアによる気道感染予防研究委員会】
 メンバーは、佐々木英忠氏(東北大医学部老年呼吸器内科教授)、奥田克爾氏(東京歯科大名誉教授・微生物学講座)、菊谷武氏(日本歯科大歯学部附属病院口腔介護・リハビリテーションセンター長)、阿部修氏(東京歯科大微生物学講座)、小川弘純氏(府中市歯科医師会会長)、北原稔氏(茅ヶ崎保健福祉事務所)、足立三枝子氏(府中市民医療センター歯科衛生士)、田中甲子氏(地域保健研究会代表)の8人(肩書、所属はすべて04年3月時点のもの)。
 研究結果は、06年の「口腔ケアによる気道感染予防教室の実施方法と有効性の評価に関する研究事業報告書」(社会保険研究所刊)、Archives of Gerontology and Geriatrics誌 (Abe S, Ishihara K, Adachi M, Sasaki H, Tanaka K, Okuda K. Professional oral care reduces influenza infection in elderly. Arch Gerontol Geriatr.2006 .43:157-64.) 、06年発行の日本歯科医学学会誌、06年3月15日発行の「歯界展望」などに掲載されている。

【2006年3月15日発行の「歯界展望」】
 「口腔ケアによる細菌性酵素活性の減少とインフルエンザ感染予防」(阿部修、石原和幸、足立三枝子、佐々木英忠、田中甲子、奥田克爾)より一部抜粋。
 「口腔ケアがなぜインフルエンザ感染に影響するのか〜口腔内細菌とインフルエンザウイルスの関係〜」
 インフルエンザウイルスは表面に赤血球凝集素(Hemagglutinin:HA)とノイラミニダーゼ(Neuraminidase:NA)というタンパク質を有しており、宿主細胞への感染と増殖にはそれらが重要な役割を担っている。感染はウイルス表面のHAが、宿主細胞表面のシアル酸を含むウイルスレセプターと結合することで始まる。その後、細胞内にRNAが送りこまれ、ウイルスは宿主細胞を使って増殖を開始する。次に増殖したウイルスは細胞表層に瘤状に存在しNAが結合部のシアル酸を分解することによって、細胞から遊離し他の細胞に感染する。こうした機序によりウイルスは細胞から細胞へと増殖して、感染が進んでゆく。このような感染から増殖、拡散という機序において、細胞内で増殖したウイルスを細胞から遊離させないことによって、感染を抑えるのが、昨今インフルエンザの特効薬として知られるノイラミニダーゼ阻害薬(タミフルなど)である。
 空気中に飛散しているインフルエンザウイルスが咽頭や上気道粘膜に吸着し、細胞に侵入して感染するためには、あらかじめウイルスのHAがサブタンパクユニットであるHA1とHA2とに開裂されていなければならない。その開裂を起こさせる役割を果たすのが、気道上皮細胞や黄色ブドウ球菌などの細菌が産生するトリプシン様プロテアーゼ(TLP)であることが明らかにされている。その他、アエロコッカスや緑膿菌、インフルエンザ菌、セラチア菌、肺炎球菌などの関与も示されている。さらに、直接HA開裂を引き起こさない細菌群においても、気道感染を起こすことによってそれらの内毒素が気道上に刺激を与え、細胞からのTLP産生が促進されることも示唆されている。
 要介護高齢者の口腔内細菌数は増加しており、そのなかにはセラチア菌や黄色ブドウ球菌も存在する。さらにわれわれは高齢者の口腔内衛生状態が悪化しているときに、そうした細菌が増加することを明らかにしてきた。TLPやNAは多くの他の口腔内細菌によっても産生されることが報告されている。さらに、Porphyromonas gingivails(P.g.)、Treponema denticola(T.d.)、Tannerella for sythensis(T.f.)などの歯周病原性細菌が産生する細菌性酵素もTLPであることが明らかにされている。このような状況を考慮すると、口腔内細菌の産生するプロテアーゼが、ウイルス感染に影響する可能性がある。
 このような背景の下に、筆者らは口腔ケアによる唾液中の細菌性TLP活性およびNA活性の変化と、それによるインフルエンザ発症率の関係を調査した。

「研究の概要」―専門的口腔ケア実施群のインフルエンザ発症率が減少―
 (略)2003年9月から2004年3月までの冬季6か月間を介入期間とし、介入前後の唾液内の総生菌数算定、NA活性試験およびTLP活性試験を実施するとともに、期間内のインフルエンザ発症者を調べた。
 唾液内総生菌数、TLP活性、そしてNA活性のすべてにおいて、専門的口腔ケア実施群に有意な低下が認められた。それに対し、コントロール群はすべての項目で介入期間前後での差は認められなかった。
 介入期間内のインフルエンザ発症者数は10名(実施群1名<1.0%>、コントロール群9名<9.8%>であり、コントロール群において有意に発症者数が多かった。(以下略)

727とはずがたり:2009/03/09(月) 03:30:34
アルツハイマー発症前に診断 「近い将来、予防可能に」
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/03/20090308t15032.htm

近赤外線蛍光診断装置で撮影したマウスの脳画像。アミロイドベータを蓄積させたマウス(右)に生体を通り抜ける光を当てると、アミロイドベータと結びついた蛍光化合物が発色する。通常のマウス(左)は発色しない
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/medical/20090307011jd.jpg

 アルツハイマー病の症状が出る前に脳画像を使ってリスクを診断する研究に、東北大未来医工学治療開発センターの工藤幸司教授(創薬科学)の研究グループが取り組んでいる。脳に特殊なタンパクがたまるのが病気の原因とされ、発症の20年前から変化が現れるという。グループは「発症前の診断、治療で近い将来、アルツハイマー病は予防できる病気になる」と話している。

 アルツハイマー病は脳に「アミロイドベータ」と「タウ」というタンパクがたまり、発症すると考えられている。アミロイドベータは20年ほど前から、タウは数年前から蓄積が始まる。

 画像化には各タンパクに結びつく放射性化合物を使う。化合物を静脈に注射し、陽電子放射断層撮影装置(PET)で撮影すると、タンパクが集まった位置や量が分かる。

 これまで、脳に到達しやすく排出もされやすいアミロイドベータ用の化合物を開発。2010年度内には、タウ用の化合物による世界初の臨床試験を行う予定だ。

 工藤教授は「早期に出現するアミロイドベータと、病状との関連が大きいタウ。それぞれの特性を生かせば診断の精度も増す」と指摘する。

 一般の人が脳画像を撮影する機会を拡大するため、放射線を使わない小型の「近赤外線蛍光診断装置」開発も急ぐ。

 体を通り抜ける特定の波長の光と、光を当てると発光する蛍光化合物を利用。持ち運び可能な大きさで、撮影の所要時間は5―10分程度で済むため集団検診に向く。

 価格は数百万から1000万円程度で、数年以内の実用化を目指す。工藤教授は「発症してからでは手遅れで、未然に高リスク者を見つけることが重要だ」と話している。

 研究は国の「先端医療開発特区」(スーパー特区)に認定された東北大の医療機器創出プロジェクトの一つ。

[アルツハイマー病] 国内の患者は推定約150万人。65歳以上の約5%に発症するとされ、高齢化に伴い患者数の増加が見込まれる。診断法は物の名前を聞いたり、計算させたりする問診が一般的だが、体調によって診断結果がぶれる恐れがある。
2009年03月08日日曜日

728とはずがたり:2009/03/10(火) 04:40:19

何様だろうねぇヽ(`Д´)ノ

女性看護師4人を土下座1時間、言いがかり患者逮捕
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20090309-567-OYT1T00861.html
2009年3月9日(月)22:32

 新潟県警新潟西署は9日、新潟市西区関屋堀割町、無職金田英俊容疑者(42)を威力業務妨害と暴行の疑いで逮捕した。

 発表によると、金田容疑者は1月29日午前1時頃、当時入院していた同区内の病院の廊下で、女性看護師4人を約1時間にわたって土下座させるなどして病院の業務を妨害したうえ、仲裁に入った男性医師(26)の顔を殴った疑い。

 金田容疑者は1月28日に内科系の病気で入院。同日深夜にナースコールで女性看護師を病室に呼んだ際、「来るのが遅い。顔を見て笑った」などと言いがかりをつけた。さらに、病院から出て行こうとしたため、看護師4人が引き留めたところ、「なぜ、言うことを聞かなければならないんだ。謝れ」などと言い、ナースステーション前の廊下で4人を土下座させたという。

 病院側は事件後、県警に相談し、金田容疑者は間もなく転院。治療が一段落したため逮捕された。

729とはずがたり:2009/03/10(火) 22:27:13

富山県立中央病院、赤字6億円 収益向上へ「七対一看護」
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20090310/20107.html
2009年03月10日 07:15

 県立中央病院の平成二十年度収支が、一月末時点の見通しで前年度より約三億円悪化し、約六億円の赤字となることが分かった。患者数減少や高額医療機器購入による減価償却費増などが影響した。同病院は収益向上を目指し、四月から診療報酬の高い「七対一看護体制」を導入するほか、診断群分類別包括評価(DPC)適用病院に移行する。九日の県議会一般質問で渡辺守人氏(自民)の質問に林厚生部長が答えた。

 県立中央病院の収支は十七年度から三年連続赤字で、十九年度は約二億七千四百万円の純損失を計上した。二十年度の赤字額は、一月末時点の見込みで前年度より約三億円増え、六億円近くになるとみられる。

 県によると、収支悪化の要因の一つは患者の減少だ。二十年四月から今年一月までの入院患者数は、延べ二十一万三千四百六十九人で前年同期に比べ四千百五十二人減。外来は延べ三十万三百四十七人で同一万二千六百二十八人減った。特に秋以降の落ち込みが目立っており、県は「景気悪化の影響が出ている可能性がある」とみる。

 このほか、NICUの増床に伴い医師一人、看護師四人を採用したことなどで人件費が増加した。十九年度に購入した約四億四千万円の放射線治療装置の償却が始まり、減価償却費が膨らんだことも収支に響いた。

 七対一看護は入院患者七人に看護師一人を配置する体制。現行の十対一看護よりも入院基本料が高く、県は年間七千万円程度の増収を見込む。手厚い看護が提供できる利点もあり、県内九病院が導入している。

 DPCは検査や手術など診療行為を積み上げて医療費を計算する従来の出来高払いと異なり、医療費を疾患ごとの定額払いとする方式。在院日数の短縮化など、収益向上に効果があるとされ、県内七病院が取り入れている。

730とはずがたり:2009/03/10(火) 22:39:12

県立中央病院でNICU増床 「富山市民」再開見込めず
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20090306/20003.html
2009年03月06日 14:04

 富山市民病院の新生児集中治療室(NICU)休止に伴い、県立中央病院での増床が検討されていた問題で、石井知事は六日、県と富山市は市民病院での再開が見込めない認識で一致し、県が県立中央病院で建て替え計画中の新東病棟で、増床に取り組むことを明らかにした。県議会一般質問で、夏野元志氏(自民)の質問に答えた。

 富山市議会でも、自民党の高見隆夫氏の代表質問に富山市民病院の泉良平院長が「NICUの再開は見込めない状況」と述べた。県と富山市が一致したことで、県立中央病院の増床計画が動き出す見通し。

 知事は、五日に県と市で「富山市民病院のNICUの再開は見込めない状況にある」ことを確認したとし「新生児や妊婦の命にかかわることであり、県立中央病院で建設計画中の新東病棟で対応し、新年度から実施設計に取り組む」と述べた。

 これまで、県が対応するには、市のNICU廃止表明が必要としてきたことについて知事は「市民病院で医師が確保できたら再開するということでは、市民病院の役割を肩代わりするために県が税金を投じることになってしまう。はっきりしてもらう必要があった」と説明した。

 増床規模は、今後若干の増床を予定する富山大付属病院と協議した上で早急に決めるとした。

 市民病院との役割分担について、市は小児救急医療の人員増などの体制を強化する考えを示したとし、役割や分担の在り方について今後も協議していく考えを示した。

 富山市民病院は昨年四月、退職した新生児科医の後任を確保できず、NICU(十四床)を休止。

 県は七月、緊急対策として県立中央病院で五床を増床したが、県全体のNICU病床数は市民病院の休止前の六十二床より九床少ない状態が続いていた。

731とはずがたり:2009/03/12(木) 00:53:20

腫瘍切除のため6臓器を取り出した少女、退院 (ロイター)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/n_illness__20090311_3/story/11reutersJAPAN369270/

 [ニューヨーク 10日 ロイター] 腹部のがん性腫瘍を切除するため6つの臓器を取り出す手術を受けた7歳の少女が、手術から4週間が経過した10日、退院した。 

 23時間に及んだこの手術では、医師らが膵臓(すいぞう)、肝臓、脾臓(ひぞう)、胃、小腸、大腸を取り出して冷やし、腫瘍を切除した上で、膵臓・脾臓・胃を除く臓器を再び体内に戻した。

 ニューヨーク長老派教会病院のハーバート・パルデス院長は、記者会見で「この手術は不可能だと思われていた」と述べた。

 手術を受けたヘザー・マクナマラちゃんは記者らに対し、気分は良く、家に帰って犬や姉と遊ぶのを楽しみにしていると話した。

[ 2009年3月11日16時54分 ]

732とはずがたり:2009/03/12(木) 15:40:37

医食同源♪

ジャバラで改善? 和歌山・北山村が花粉症モニター募集
2009.2.20 02:31
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/wakayama/090220/wky0902200232003-n1.htm

 和歌山県北山村特産のかんきつ類「ジャバラ」の果汁を飲用し、花粉症改善の効果を報告してもらうモニター調査を実施するため、村が花粉症の症状を持つモニター希望者1000人を3月1日まで募集している。

 村観光産業課によると、岐阜大学医学部研究チームによるジャバラの臨床試験で、水っぱな、くしゃみ、鼻づまり、鼻のかゆみ、涙目などの症状が改善されたとの報告があり、ジャバラのPRも兼ねてモニター調査を実施することにしたという。

 応募者から25日と3月2日に抽選を行い、500人ずつ選ぶ。モニターに選ばれた人には「じゃばら果汁」(360ミリリットル)を送り、20日間朝晩の2回、各5ミリリットルを飲んでもらい症状に関するアンケートに回答してもらう。

 申し込みはインターネット(アドレスはhttp://www.kitayamamura.com/shopbrand/080/0/)で受け付ける。アンケートの集計は3月20日ごろから始める。

 また、村は4月末までの限定で、「じゃばら果汁」(100ミリリットル)▽「じゃばらマーマレード」(140グラム)▽「じゃばら飴(あめ)」(210グラム)▽「じゃばらポン酢じゃぽん」(360ミリリットル)−を組み合わせた「北山村のじゃばら体験セット」を1980円(通常価格2600円、送料無料)で販売する。1人1セット限定。問い合わせは村観光産業課((電)0735・49・2380)。

733千葉9区:2009/03/16(月) 22:46:57
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090315-OYT8T00314.htm
臓器移植法改正、医師会「採決を」
 日本医師会と日本移植学会など24学会・研究会で作る「臓器移植関連学会協議会」は14日、東京都内で記者会見し、15歳未満の脳死下での臓器提供を可能にする臓器移植法改正案を、今国会中に採決するよう訴えた。近く全国会議員に要望書を送付する。

 日本医師会の宮崎秀樹参与は、「国の世論調査では過半数の国民が、『小児からの臓器提供を認めるべきだ』と考えている。法改正の条件は整っている」と強調した。

 患者団体も4月14日、国会議員に同法改正を訴える集会を都内で開く予定。

(2009年3月15日 読売新聞)

http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2009/03/20090316s02.htm
脳死移植/議論を再集約しなくては
 「命のかかった法律なのに国会は放置し続けている。非常に憤りを感じる」
 臓器移植患者団体連絡会の代表が先日、臓器移植法改正案の早期成立を求める要望書を日本移植学会とともに衆参両院議長に提出した後、こう話した。
 移植法(1997年施行)に基づく脳死移植が99年2月、国内で初めて実施されてから10年が過ぎた。

 この間の実施例は81件。「これでは少なすぎる」「いや、やむを得ない」。意見はなお2つに分かれている。
 「少なすぎる」と見る人たちには、移植を認める要件が厳しいからだと映る。早急な法改正が必要だと国会審議の促進を求めてきた。

 施行から3年の段階で見直しをすることが決まっていた。機運が高まらなかったのは、脳死の判定ミスが相次いだせいもあるが、やはりもともとの反対論が根強かったからだろう。
 10年を経て今はどうか。社会のその後の意識の変化を検証し、あらためて議論を再集約する必要がある。国際社会が日本の現状をどう見ているか。その視点も忘れたくない。

 国会は現在、3つの改正案を抱えている。うち二案は臓器提供の年齢を15歳以上から12歳以上に変えるなど要件を緩和する案で、2006年に提出された。残りの1つは実施要件をさらに厳しくする内容だ。
 内閣府が昨年11月集計した世論調査によると、脳死移植に肯定的な「臓器提供したい」「どちらかといえば提供したい」は計43%。10年前の31%から10ポイント以上多くなった。

 15歳未満の子どもからの提供を「できるようにするべきだ」は69%。生前に提供の意思表示をしていない人の場合、「家族の判断に委ねるべきだ」が54%で初めて5割を超えた。
 その一方で、臓器提供意思表示カードの所持率は8%にとどまっている。現状をもっと踏み込んで分析する必要がある。

 提供と移植希望の数のアンバランスが生んだのが、「渡航移植」の増加だ。厚生労働省の調査では06年までに522人が海外で心臓や肝臓、腎臓の提供を受けた。
 渡航移植に対しては国際社会の批判が強まっている。臓器売買の誘因になるからだ。

 世界保健機関(WHO)と国際移植学会は昨年5月、臓器移植は自国で行うよう努力すべきだとの勧告を出した。日本小児科学会は先月、「時期尚早」としていた子どもの移植を再検討する委員会を発足させた。
 議論の再集約を急ぎたい。患者、家族の切実さに応えるためにだけではない。命にかかわる国の内と外の議論に対して、わたしたち一人一人の認識を一層深めるためにである。
2009年03月16日月曜日

734とはずがたり:2009/03/18(水) 01:02:26

院長変更届を提出 東伊豆の病院 常勤医師を選任
03/17 07:52
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20090317000000000011.htm

 静和病院(東伊豆町奈良本)の診療報酬不正受給事件を受け、県が同病院を開設する医療法人社団静和会に病院管理者(院長)の変更命令を出した問題で、静和会は16日、院長などの変更届を県に提出した。県は正式な手続きに基づく書類がそろっているとして受理した。
 新院長には、同病院に常勤する田中淳介医師(52)を選任した。田中医師は併せて理事長にも就任した。同事件で逮捕、起訴された前院長の被告、病院事務長の被告を含む理事4人は全員辞任。前院長の被告、病院事務長の被告を除く2人の理事は、兼任する社員も辞任した。一方、田中医師ら3人が新たに理事兼社員となった。15日の臨時社員総会で書面決議により決定した。
 県は前院長の被告の起訴を受けて2月、「院長の職務に専念できない」などとして院長の変更を静和会に指示した。しかし、静和会の手続き上の不備から、期限としていた今月3日までに正式な変更届が提出されず、静和会側は16日まで期限を延期するよう求めていた。県は入院患者の転退院を進め、新たな入院患者を受け入れないよう病院側に指示していた。
 県医療室は提出を受け、「新院長に面談するなどし、適切に管理できるか実態を把握した上で対応を検討したい」とした。

735とはずがたり:2009/03/18(水) 01:03:59

順天堂大静岡と浜医大付属 県肝疾患拠点病院に
03/11 08:23
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20090311000000000011.htm

 県は10日、県内の肝疾患診療で専門病院による医療ネットワークの中心となる「県肝疾患診療連携拠点病院」に、順天堂大静岡病院(伊豆の国市)と浜松医大付属病院(浜松市東区)を同日付で指定したと発表した。
 県は昨年2月、肝疾患の専門的医療機関である30病院を「地域拠点病院」に指定し、かかりつけ医との連携体制構築を推進している。今回、県の拠点病院に指定された2病院は、この30病院の中から、医療体制や地域性を考慮して選んだ。指定により、2病院は地域拠点病院に関する情報提供や医療従事者への研修会開催、地域拠点病院との協議の場の設置などに取り組む。
 さらに4月からは国、県の補助を受け、院内に肝疾患相談支援センターを開設。肝疾患患者をはじめ、肝炎ウイルスのキャリア、家族らからの相談にも応じる。

736とはずがたり:2009/03/22(日) 04:28:39

市町村合併:波田町、町立病院の事業管理者・宮坂氏を再任せず /長野
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20090314ddlk20010030000c.html

 松本市と波田町の合併問題で、懸案の町立波田総合病院について、町は病院事業管理者の宮坂雄平氏を再任せず、4月から太田典男町長が同管理者となることを決めた。13日の定例町議会で、関連条例改正案が賛成多数で可決された。

 町は05年、地方公営企業法の全部適用を受け、経営権限を持つ管理者に病院理事長経験者の宮坂氏を任命した。一定の実績を上げたとされる宮坂氏の再任を見送ることについて、町長は取材に「市と協議し、病院の将来のあり方を決めるための環境づくりが大事だ」と説明。一方の宮坂氏は議会で「『再任しない』と言われ、免職されたような雰囲気だ」と不快感を表明し、採決を前に退席する議員もいた。宮坂氏は昨年3月の松本市長選で、菅谷昭市長の対立候補擁立に動いた経緯がある。【光田宗義】

毎日新聞 2009年3月14日 地方版

737千葉9区:2009/03/22(日) 23:21:59
http://mainichi.jp/select/world/news/20090321ddm007030079000c.html
ローマ法王:「コンドームでエイズ解決できぬ」と発言 WHOなど批判
 【ローマ藤原章生】アフリカ訪問中のローマ法王ベネディクト16世が、エイズについて「コンドーム配布では解決できず、問題を広げるだけだ」と発言し、国際社会から批判を浴びている。

 法王は17日、最初の訪問国カメルーンに向かう機中で記者団に答えた。世界保健機関(WHO)は「公衆衛生を後退させる」「コンドームが性交渉を広げるという証拠はない」と反発。フランスのクシュネル外相も「寛容からかけ離れた発言だ」と批判した。

 バチカン(ローマ法王庁)は避妊や婚外交渉を禁じており、「禁欲がエイズを解消する」と唱えてきた。ロンバルディ報道官は「前法王ヨハネ・パウロ2世の立場を踏襲しただけ」と静観している。

 世界のエイズ感染者の6割以上が集中するアフリカでは、男性の間に「コンドームを使うのは(エイズを恐れる)臆病(おくびょう)者」といった古い考えがあるだけに、法王発言の影響が懸念されている。

738千葉9区:2009/03/23(月) 23:39:29
http://www.asahi.com/international/update/0323/TKY200903230072.html
ノートルダム寺院前でコンドーム配る 法王発言に抗議
2009年3月23日10時17分

 【パリ=国末憲人】ローマ法王ベネディクト16世が「コンドームの配布でエイズは克服できない」と発言した問題で、パリのカトリック教会大聖堂、ノートルダム寺院前で22日、若者らが日曜の礼拝に来た市民にコンドームを配布して法王発言に抗議し、法王支持者ともみ合うなどの騒ぎになった。

 人権団体や共産党パリ市議らが企画。礼拝が終わる昼前、約30人が信者らに寺院の出口でコンドームを手渡し、法王への抗議の意思を表明した。これに対し、信者らは聖歌を歌うなどして対抗。警官隊が両者を引き離したものの、法王支持者の一部が「法王に誤りはない」と叫びながら卵などを投げ出し、仏ラジオによると1人がけが、11人が拘束された。

 コンドーム否定発言以降、フランスで法王の人気は急落。ジュルナル・デュ・ディマンシュ紙が22日公表した世論調査では、4割が「法王は辞めるべきだ」と回答した。パリジャン紙の調査でも、6割近くが法王に「悪い印象を抱いている」と答えた。

739とはずがたり:2009/03/24(火) 12:11:01
都道府県の広域合併論者の俺ですけど,県単位でこう云う隣県提携が進むのも効率的で良いような気がします。
例えば大阪府・奈良県・和歌山県が合併して大阪府に成ってた場合こういう風に徳島とも兵庫とも協定みないに柔軟に行くか検討されなきゃならんだろうな。。

ドクターヘリ「相互乗り入れ」 和歌山県が大阪、徳島両府県と協定  
2009.3.24 03:25
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/wakayama/090324/wky0903240325005-n1.htm

 医師や看護師が救急医療を行いながら搬送するドクターヘリについて、県は23日、徳島県とヘリの「相互乗り入れ」による共同運用の基本協定に調印した。県内で出動が重なった場合、互いに空いたヘリを融通し合えるようになる。24日から運用開始する。

 県は平成15年に三重、奈良両県とドクターヘリの共同運用を開始。徳島県も20年8月から、医療機器を備えドクターヘリ機能を持つ消防防災ヘリを運航している。県によると、ドクターヘリは14道府県が運用し隣接地域との連携を進めているが、近隣府県のヘリを相互に活用できる方式は珍しいという。

 県庁で行われた調印式では、徳島県の飯泉嘉門知事が「両県は近くて遠いイメージがあったが、協定によってお互いの安全安心のレベルが向上することを期待したい」とあいさつした。県は同日、大阪府との間でも同様の協定を締結し、4月1日から運用を始める。

740とはずがたり:2009/03/25(水) 12:36:46
病院予定地はこの辺
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=34/45/19.135&el=138/00/10.200&scl=70000&bid=Mlink

それにしても掛川市+袋井市をすると細長くて歪だった両市の形が安定的な形になりますねぇ(下の病院予定地の地図参照)。森市を含めて是非遠州市を。掛川の名前が消えるのは残念だが,市役所を両市境に造るぐらい迄の妥協は出来る。

何この横暴ぶりは?
>袋井市議会が新病院建設地は掛川市側が取得、造成し両市で設立する一部事務組合に無償貸与すべき、と意見集約し

ゴルフ場買収あす契約 掛川・袋井新病院建設で
03/17 15:01
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20090317000000000061.htm

病院予定地
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/medical/image1.jpg

 掛川市は17日、掛川、袋井両市立病院を統合して新病院を建設する予定地「菖蒲ケ池ゴルフ場」(掛川市長谷など)の土地売買契約をゴルフ場所有者の「掛川開発」と掛川市土地開発公社が18日に結ぶ、と発表した。同社所有の全敷地約26ヘクタール(一部民有地を除く)を買収する。同市総務課によると、買収額は15億円余という。
 掛川、袋井両市が同ゴルフ場の鑑定額を両市議会で公表したのは今月10日。市関係者によると、ゴルフ場所有者は以前から売却の意思を持っていて、今回の早期の契約合意に至ったとみられる。
 今後の課題は新病院開院にかかる総費用の算定と財源確保、両市の負担割合の協議に移る。今月に入り、袋井市議会が新病院建設地は掛川市側が取得、造成し両市で設立する一部事務組合に無償貸与すべき、と意見集約し、掛川市議会が慎重協議を求めるなど、新たな動きが出ている。
 18日は市土地開発公社の理事長、戸塚進也市長と掛川開発の代表者が土地売買契約書に調印する予定。
 新病院建設地は約8ヘクタールで、ゴルフ場の残地の活用政策の協議も検討課題となる。
 新病院建設に向けては建設場所やベッド数500床程度、開院は4年後の平成25年3月までを目標とすることなど、両市で合意している。

741とはずがたり:2009/03/28(土) 10:18:24
酷い状況だなぁ

3月27日のながさきニュース
長崎新聞
里帰り出産“お断り” 上五島病院、医師減で受け入れ困難
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20090327/01.shtml

 県離島医療圏組合(会長・金子知事)が運営する上五島病院(新上五島町青方郷)が五月以降、産婦人科の常勤医師が一人になることで、町外からの里帰り出産を受け入れない方針であることが二十六日分かった。同町内には同病院以外に出産を取り扱う医療機関はなく、住民らからは医師確保を求める声が上がっている。

 同病院ではここ数年、年間約百七十件の出産を取り扱っており、このうち五十件程度が里帰り出産。現在は長崎大から派遣を受けた常勤の産婦人科医二人がいるが、女性医師一人が育児を理由に退職する意向。五月以降は出産に対応できる常勤医師は一人になるため、新上五島町外に住む妊婦の受け入れを断ることにした。

 里帰り出産を希望する同町出身の女性(27)=福岡県在住=は「里帰り出産した際、手助けをしてもらえる母親がいることはものすごく心強かった。今後も里帰り出産できる体制を保ってほしい」と願いを込める。

 この問題は同日開かれた県離島医療圏組合議会でも取り上げられた。議員を務める新上五島町議は「故郷に帰れば、両親や親せきがいて、安心して出産できるのに、という意見もある」として改善を要望。同組合の矢野右人副会長(県病院事業管理者)は「里帰りする人は島よりも都会の地域から来る。都会には島よりは出産に対応できる医療機関があるので、離島を守るために理解してほしい」と述べた。

 同組合は医師の補充に努力する方針だが、めどは立っていない。同町の井上町長は「全国的な医師不足の中、離島での確保は特に難しい。町と病院が連携し、何とか医師を確保できるように努力したい」と話した。

 同組合が運営する病院のうち、上五島病院のほかに出産に対応できる五島中央病院(五島市)、対馬いづはら病院、上対馬病院の三カ所については受け入れの制限はしない方針。

742とはずがたり:2009/03/28(土) 16:52:57

「分娩遅れで障害」 6歳女児が東北大提訴
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/03/20090328t13033.htm

 東北大病院(仙台市)で誕生した双子のうち1人が仮死状態で生まれ、重い障害が残ったとして、神奈川県の女児(6つ)が27日までに、東北大に3000万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。

 訴えによると、双子を身ごもっていた母親は2003年1月、二つの羊膜腔が1つの胎盤でつながる「MD双胎」となり、同病院に入院。帝王切開予定日の2月10日、母親が「胎動が感じられない」と訴えたため、病院は胎児が音響に反応するかどうか検査したが、女児から反応はなかった。

 同日、帝王切開で双子の男女が生まれたが、女児は仮死状態で、新生児集中治療室に収容された。その後、脳性まひと診断され、現在も腕や足などに障害があり、聴力がない状態が続いている。

 女児側は「出産前の検査で心機能低下などの症状が出ていた上、音響テストも無反応だった。病院は仮死状態や低酸素状態を判断できたのに怠り、早期に分娩(ぶんべん)させなかったため障害が残った」と主張している。
 病院は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。
2009年03月28日土曜日

743杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2009/03/29(日) 23:24:55
さて、これで森田新知事がどう出るか。

銚子市長が失職 市立病院の休止めぐり住民投票
http://www.asahi.com/politics/update/0329/TKY200903290223.html
2009年3月29日22時45分

 千葉県銚子市の市立総合病院休止を巡り、休止に反発する住民らが求めていた岡野俊昭市長(63)の解職(リコール)の是非を問う住民投票が29日行われ、開票の結果、解職を求める票が有効投票の過半数を占め、同市長は失職した。公職選挙法により、投開票日の翌日から50日以内に市長選挙が実施される。岡野市長はこの市長選に立候補する意向を示した。
 国の臨床研修医制度改革のあおりで、06年、同病院に35人いた常勤医が昨春、17人と半減。院長も辞意を表明した。岡野市長は昨年7月、医師不足や財政難を理由に14科あった市立総合病院の診療を9月末で休止すると発表。現在、夜間小児急病と精神科の診療所2部門のみを残し、診療を休止している。
 この決定に住民や市議は「休止は国の政策ではなく、市長の能力の問題」「説明不足だ」と反発。署名運動を展開し、今年2月、2万3405人の署名を集めて解職請求していた。岡野市長はこうした動きを「市政の混乱を招く」と批判、賛否両派がビラを配り、市を二分する議論が続いていた。

744小説吉田学校読者:2009/03/30(月) 06:59:00
>>743
森田新知事最初の課題でしょうね。
一部事務組合方式、変則三セク方式、旭中央病院の出張所方式などいろいろ考えられ、長期的課題として、県立医学部単科大構想も持ち上がってはいるが、県が調整に入る局面になってきているのは確か。

745荷主研究者:2009/04/08(水) 23:39:22

http://www.kahoku.co.jp/news/2009/03/20090306t12018.htm
2009年03月06日金曜日 河北新報
微粒シリカで新会社 仙台の企業、徳島大研究者らと

 電子応用機器の設計・製造のイーアンドティー(仙台市)は、医薬品を体内に取り込みやすくする有機シリカの微粒子を造るベンチャー企業ナノシリカ(仙台市)を、徳島大の研究者らと共同で設立した。医薬品のほか検査・診断材料、工業用材料などさまざまな分野での応用が期待されるという。

 新会社は、石沢徹イーアンドティー社長と有機シリカの発明者の中村教泰・徳島大ヘルスバイオサイエンス研究部准教授らが出資して設立。昨年12月下旬、徳島大と特許実施許諾の契約を結んだ。

 有機シリカは、シリカ(二酸化ケイ素)の微粒子に有機成分を含有させて生成する。ナノメートル(ナノは10億分の1)からマイクロメートル(マイクロは100万分の1)までサイズを自由に変えられ、生体になじみやすい元素でできているのが特徴。

 有機シリカはアミノ基など有機鎖を結合でき、抗がん剤などの医薬品を体内の特定部位に運ぶことができる。有機シリカ内部には磁性体や蛍光色素、造影剤なども入れることができ、画像診断の検査試薬などにも応用できるという。

 ナノシリカ社は徳島市に開設した実験室でラットを使った毒性実験や薬剤投与を行い、薬剤の体内での異動に成功。燃料電池関連メーカーへの納品も既に決まり、2月に製造・販売を始めた。

 価格は用途で変わり、1ミリグラム約4万円から。5年後に1億円以上の売り上げを目指す。販売が伸びれば、仙台に量産拠点を開設したい考えだ。

746とはずがたり:2009/04/09(木) 03:11:17
男女差を含め興味深いが,困難な点は自殺する78%が8歳で兆候があったとしても8歳で兆候を見せた者の内自殺するのは殆ど居ないと云う点では無かろうか?大体平均自殺率(?)ってどんなもんなんでしょうか?

自殺を図る若い男性の大半、8歳で兆候
2009.4.8 10:39
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090408/bdy0904081040001-n1.htm

 [シカゴ=ロイター] 自殺を図る若い男性の多くは、8歳の時点で重度の情緒的問題が現れることが、6日発表されたフィンランドの研究で明らかになった。自殺を図る女性の多くは、問題が出てくるのは思春期以降だという。

 研究を指揮したフィンランドのトゥルク大学病院のAndre Sourander医師は「青年期や成人早期に真剣に自殺を図る人でも、男性と女性では異なる過程をたどることが分かった」と結論付けている。 

 医学誌「Archives of General Psychiatry」に掲載された同研究は、1981年に生まれた5302人を対象に追跡調査。男性27人と女性27人が24歳までに自殺を図り、そのうち男性13人と女性2人が実際に亡くなったいう。

  研究グループは、女性は服毒による自殺を試みることが多いが、男性はより致死性の高い方法で自殺を図る傾向があるとしている。

 また自殺を図る人々がたどる過程として、男性の78%は8歳の時に、破壊的な気質や、攻撃性、他者への残酷さなど、教師や親にも分かる問題を示すという。

 一方で、女性にはこのような傾向が見られず、情緒的問題が出てくるのは思春期以降だった。

 研究グループは、効果的な方法で兆候を示す子どもたちを見つけ出して治療し、自殺率を下げるようにすべきだとしている。

747とはずがたり:2009/04/09(木) 11:08:42
双葉郡の8町村、統合受け入れへ 福島県立病院改革
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/04/20090409t63004.htm

 福島県立病院改革プランの一環として、県立大野病院(大熊町)を民間に移譲、双葉厚生病院(双葉町)と経営統合する計画案について、双葉郡の8町村は8日、事実上容認する方針を固めた。

 一部の町から反対意見もあったが、17日に県との懇談会を開き、ベッド数や医師を県の責任で確保することを確認、統合を受け入れる見通し。

 同郡の8町村会は同日、富岡町で郡医師会と意見交換。町村会長の遠藤雄幸川内村長は「郡内に中核医療機関が必要なのは、医師会との共通認識。今後の協議が必要な部分も多く、県の対応策を確認し最終的な方針を決めたい」と話した。

 病院統合については、双葉町が「地元に病院があることで、住民の安全安心が保たれる」と反対を表明していた。
2009年04月09日木曜日

748とはずがたり:2009/04/09(木) 11:27:15
米谷病院の民営化申請 登米市に住民ら
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/04/20090409t11036.htm

 宮城県登米市の市立病院再編問題で、2011年4月に無床診療所化される予定の米谷病院(登米市東和町)を民営化し有床体制のまま経営しようと、住民有志が8日までに「民営米谷病院(仮称)」の開設申請書を市に提出した。市医療局は、住民を主体とした民営化が可能かどうか検討する。

 申請書を提出したのは民営米谷病院設立理事会。理事には、米谷病院の有床体制維持を求める署名活動を展開した「米谷病院を考える市民の会」の佐々木駿代表ら地域住民3人と、米谷病院などの医師5人が名を連ねている。

 佐々木代表は地元の医師に協力を呼び掛けて3月に理事会を設立し、会の医療法人化の方向性を確認。病院開設申請書を市に提出した。

 佐々木代表は「約7000人分の署名を市に提出したのに無床診療化の方針は変わらなかった。有床体制を維持するには、病院を民営化するのが最善と考えた」と説明した。

 市医療局は「病院の有床体制の存続を望む住民の思いは理解する。現実的に住民らが病院経営できるかどうか見極めたい」と話している。
2009年04月09日木曜日

749とはずがたり:2009/04/13(月) 20:22:34
療養費不正受給は4200万円 奈良産大野球部元監督の整骨院
共同通信2009年4月13日(月)12:42
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/nation/CO2009041301000190.html

 奈良産業大(奈良県三郷町)硬式野球部の元監督(50)が経営する整骨院の療養費不正受給問題で、不正受給が総額約4200万円に上ることが、奈良県と近畿厚生局の調べで13日分かった。柔道整復師3人に対し今週中にも全額返還を請求する。処分も検討。整骨院は06年10月開設。08年1月まで登録していた整復師と引き継いだ整復師の2人は、勤務実態がない“名義貸し”状態だったことを認めた。

不正受給額は4千万円超 奈良産大野球部元監督の整骨院
http://www.asahi.com/national/update/0413/OSK200904130050.html?ref=goo
2009年4月13日13時4分

 奈良産業大(奈良県三郷町)硬式野球部の元監督が営む整骨院の療養費不正受給問題で、06年10月の開院以来、不正受給した総額は約4200万円にのぼることが県の調査でわかった。県と近畿厚生局は近く3人に不正受給分全額の返済を求めるとともに、刑事告訴も検討する。

 県保険福祉課によると、この整骨院では、治療の実態がないのに野球部員に療養費の支給申請書に署名させ、市町村や健保組合に提出して、療養費を受給していた。

 また、整骨院では国家資格のある柔道整復師などを施術管理者として県に登録する義務があるが、同整骨院では、施術管理者3人のうち2人に勤務実態がなかった。開院から08年1月まで管理者となっていた柔整師とその後任の柔整師で、いずれも大阪市内の整骨院団体関係者の口利きで、報酬を受け取って名義を貸していた。

750とはずがたり:2009/04/13(月) 20:32:07
【現在の医療危機に関して】
昨日後輩の結婚式で医療経済学の先生とお話しさせて貰う機会がありましたが,地域医療等現在の医療危機の原因として
①(質問)何故赤字か?→(回答)今迄も地方病院の赤字は有ったが三位一体改革の影響で財的負担が出来なくなってきて顕在化しただけのこと
②(質問)診療報酬は可成り医者に有利に成ってるように思えるが何故病院は赤字を出すのか?→(回答)地方病院の赤字の原因はコスト高。医者や看護婦以外の職員の給与が民間に較べて高い(市バスの運転士の高給取りと同じ構造)
③(質問)何故医者不足に?→(回答)研修医に関しては地方そのものという原因よりもしっかりと研修プログラムがあってしかもやったことを評価出来る仕組みがあるかないかの問題が大きい様だ。また規模が一定数以下だと24時間勤務態勢を強いられることになるのでまともな勤務を続けることが不可能になる。
と云う様なことをご教唆頂いた。
非常に参考になった。

751とはずがたり:2009/04/16(木) 01:51:04

Kyoto Shimbun 2009年4月15日(水)
個室倍増、ヘリポートも
高島総合病院立て替え
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009041500202&genre=A2&area=S00

 滋賀県高島市は15日、同市勝野の現在地で建て替える公立高島総合病院の基本設計概要を発表した。免震構造で災害拠点病院として整備、救急医療機能も充実させる。新築する病院本棟は鉄筋コンクリート5階建て延べ面積1万4200平方メートルで、2012年春の完成を目指す。

 ■市が概要 本棟、12年春完成へ

 10年春に着工し、現在の駐車場に本棟を建設する。1966年から順次建て増した4棟の病棟のうち、耐震基準を満たしている南病棟(鉄筋コンクリート4階建て、利用延べ面積2140平方メートル)は改修し、残り3棟を取り壊し、駐車場などの用地にあてる。

 南病棟改修や病棟間を結ぶ渡り廊下、外構などの全体の完成は13年春を予定している。駐車場は一般用が207台になる。国、県の補助金と合併特例債などを利用し、医療機器を含め事業費は約70億円。

 現在と同じ17診療科、210病床だが、要望の多かった個室を111床に倍増させ、個室率54%は県内の公立病院でトップになる。本棟の1階待合室は天窓付きで明るくする。手術室に準じた救急室やヘリポートも設置する。南病棟には、初の検診センターや医師会事務所、訪問看護ステーションも設ける。
 昨年度の診療収入は約38億円。3年後には、現在の常勤医25人を32人体制にし、40億円の診療収入を目指す。

752とはずがたり:2009/04/16(木) 12:35:07

太陽にあたれない兄弟 - ポルフィリン症 (2008/1/6 放送)
http://www.tbs.co.jp/houtoku/onair/20080106_1_1.html

病気で頭巾姿の高校生に「お前はタリバンか」…警官が暴言
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1112072544/1360

753とはずがたり:2009/04/20(月) 10:57:35
広く薄くと云う地域ばらまきは既に通用しなくなっているのである。県北の公立病院は総力をあげて産科医を一箇所に集め運営するべきである。俺の市にも病院をと云う我が侭は通用しない。小さな病院では一人当たりの産科医に対する負担が大きすぎてとてもじゃないが勤務できる状況ではなくなるのである。

妊婦水戸へ集中
周辺の産科医負担増
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20090419-OYT8T00025.htm?from=nwlb

日立市から来院した臨月の女性を診察する漆川医師(水戸済生会総合病院で)

 「このままでは水戸より北にお住まいの重症のお母さんや赤ちゃんの命は助けられなくなります。誰かの責任だと騒ぐのは簡単ですが、県民一人ひとりが真剣にお産について考えるべきだと思います」。医療関係者から読売新聞水戸支局に先月、窮状を訴える手紙が届いた。ニュースの現状や背景に迫る「現場から」。1回目は産科医不足にあえぐ医療現場を取り上げる。

■「近い方が…」

 「赤ちゃんの頭は下がってきてるから様子を見ましょう」。日立市から約30キロ離れた水戸済生会総合病院の産婦人科外来を訪れてきた臨月の女性(29)に、漆川邦医師(36)がエコーの映像を見ながら声をかける。出産間近の女性は診察後、「何かあったらと思うと、病院は近い方がいいんですけどね」とおなかに手をやった。

 日立製作所日立総合病院(日製病院)の産婦人科で、医師の確保が難航、4月以降の分娩(ぶんべん)予約は中止され、出産時に母体や胎児に危険が生じる可能性があるハイリスク分娩を受け入れていた地域周産期母子医療センターが休止した。この影響で、昨年秋頃から総合周産期母子医療センターの水戸済生会総合病院には県北から来院する妊婦が増え始めた。

 4月初旬の午前9時50分頃、水戸市内の開業医から「妊娠30週だが、いつ産まれてもおかしくない。周産期センターで見てほしい」と電話が入った。同院産婦人科には常勤医6人と初期研修医1人がいる。この日の午前中は、3人が外来、3人が手術、産婦人科主任部長の山田直樹医師(42)は病棟を受け持った。電話の直前には、婦人科の入院患者の様子が急変しており、山田医師は受け入れ時間を確認するとすぐに病棟に走った。

 午前11時過ぎ、入院中の妊婦が産気づく。前回の出産で大量出血し、今回もリスクがあると入院していた。赤ちゃんは無事産まれたが、女性は出産後に大出血し、処置に追われた。午後も妊娠高血圧症候群の妊婦が運び込まれたり、早産があったりと、休む間もなく動き続ける。午後9時過ぎ、センターの24床が満床になった。「今は目が離せない人がいる。次に何かあったら全員呼び出しをかけるから」。山田医師は当直の若手医師に声をかけた。

■ハイリスク分娩

 同院によると、妊娠22週以降のハイリスクの妊婦で受診、入院している154人のうち県北地域からの妊婦は30人。日製病院が機能していた時は「ほぼゼロ」だったという。漆川医師は「県北の方には早めの入院を勧めている」と話した。高萩市から車で40分かけて来院した妊娠9か月の女性は、ハイリスク分娩の可能性があると診断され、紹介状を持って来院した。「病院に行く途中に高速道路で出産した人をテレビで見たけど、人ごとじゃない」と不安を口にする。

 女性の母親(53)は「一人で運転させて通院させるのは心配。少子化で子供を産みなさいって言われているのに、こんな状況じゃ話にならない」と憤る。
(2009年4月19日 読売新聞)

754とはずがたり:2009/04/20(月) 13:12:40

周産期の救急医療体制…新生児ICU 「満床」対策が急務
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/jiten/20081211-OYT8T00472.htm?from=nwlb

母子の「最後の砦」のはずなのに
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/medical/20081211-237974-1-L.jpg

 産科救急の危機が社会問題になっています。今年10月、脳出血を起こした東京都内の妊婦(36)が8病院に受け入れを断られ、出産後に死亡した問題では、そのうち3病院が最重症の妊婦や新生児の救急治療にあたる「総合周産期母子医療センター」だったため、関係者に大きな衝撃を与えました。

 国が、同センターを制度化したのは1996年。産科救急の拠点として24時間体制で複数の産科医が勤務していることなどを条件とし、現在、45都道府県で計75施設が指定されています。比較的高度な医療を行う「地域周産期母子医療センター」も全国236施設が指定され、地域の医療施設も含めた周産期医療ネットワークを構築することで、安心して赤ちゃんを産み育てられる環境づくりが進められてきました。

 ところが、ここ数年、救急での妊婦の受け入れ状況は急速に悪化。総務省消防庁が今春まとめた調査では、昨年1年間に119番で緊急搬送された妊婦のうち、3回以上医療機関に断られたのは1084件で、3年間で4・3倍に増えました。母子医療の“最後の砦(とりで)”であるはずの総合周産期母子医療センターのうち7割が、昨年度、搬送受け入れを断った経験があることが、厚生労働省の調査で分かりました。

 その理由に、「新生児集中治療室(NICU)が満床」をあげている施設が92・5%(複数回答)に上ります。出生数は減っていても、出産年齢の高齢化などにより、NICUでの治療が必要な新生児が増えているとの背景も指摘されています。

 激務や訴訟リスクの高さから全国的に産科医不足が深刻化しているのも理由の一つです。産科医の確保が難しく、夜間、土、日の当直が医師1人しかいないセンターも少なくありません。また、国はこれまで産科と一般の救急体制を別々に整備。このため、産科医と新生児診療を担当する医師はいても、脳出血など他の診療科での治療が必要な妊産婦への対応ができない施設もあるのが実情です。

 それでも日本の新生児死亡率は諸外国に比べて低いのですが、より安心して子供を産み育てられる体制づくりに向け、産科と一般の救急医療の連携強化などの対策を早急に進める必要があります。(本田麻由美)
(2008年12月11日 読売新聞)

755千葉9区:2009/04/21(火) 21:20:25
http://www.asahi.com/health/news/TKY200904140338.html
臓器移植法、改正3案の再編模索 年齢制限の緩和が焦点
2009年4月15日6時30分

 臓器移植法の改正を巡り、14日、東京都内で移植推進派の患者団体などが開いた集会で、与野党幹部から臓器提供を増やす方向の改正に前向きな発言が相次いだ。自民、民主両党は13日の国対委員長会談で今国会で議論を進めることに合意しており、採決に向け、衆院厚生労働委の理事らの間で三つの改正案の再編を探る動きが進む。

 集会には自民党の細田博之幹事長や民主党の菅直人代表代行、公明党の北側一雄幹事長ら約30人の国会議員が参加した。また、自民党は21日に同党国会議員を対象にした勉強会を開くと発表した。

 衆院厚労委の小委員会で参考人質疑や論点整理をし、委員会の審議に移る見通しだ。

 改正案のうちA案は本人の書面による意思表示の義務づけをやめ、子どものケースを含めて家族の同意で提供できるようにする。B案は年齢制限を現在の15歳以上から12歳以上に引き下げ、C案は年齢制限を変えずに脳死の定義を厳格化するなど開きがある。

 渡航移植を規制する世界保健機関(WHO)の決議を5月に控え、子どもが国内で移植を受けられるよう年齢制限を緩和するかどうかが焦点の一つになりそうだ。そこで3案の再編の動きが出ている。

 1カ月前、衆院厚労委の理事はC案提出者の一人に「A案とC案を一緒にした立派な修正案を作ってくれないか」と働きかけた。細田博之自民党幹事長も14日、「できるだけ最大公約数的な案を作ることが大事だ」と述べた。

 ただ、A案には、親の虐待を受けて脳死になった子から親の同意で提供される懸念などから反対が根強い。検証機関の設置や脳死判定基準の明確化など移植の客観性や透明性を高めようとする規定があるC案との妥協点を探ろうにも、提案者らの溝は深く、修正を打診された議員は明確な答えを避けた。

 B案を提案した斉藤環境相も14日の閣議後会見で「脳死を人の死とすることについてまだ社会が受容する段階にない。子どもの臓器提供について全面的に進めるには問題が残っている」と指摘した。理事らは修正を採決の前提にしたい考えだが、調整は難航しそうだ。(南彰)

756千葉9区:2009/04/21(火) 21:20:58
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009042000744
臓器移植法で新案作成に着手=年齢撤廃、脳死厳格化が柱−自・民
 衆院厚生労働委員会の自民、民主両党の筆頭理事が新たな臓器移植法改正案の策定を進めていることが20日、分かった。子供への移植に道を開くため、臓器提供できる年齢制限を撤廃する一方、脳死段階での移植に慎重な議員にも配慮して脳死の定義を厳格化することが柱。与野党の有志議員がそれぞれ提出した3つの改正案を折衷した内容で、今国会での改正に向け、各党議員の支持を広げる狙いがある。
 現行法は、脳死段階で臓器提供できるのは15歳以上で、本人の文書による意思表示と家族の同意が必要と規定。これに対し、自民、公明両党の有志は、臓器提供者の年齢制限をなくし生前に拒否していなければ家族の承諾で提供できるA案と、年齢制限を12歳以上に引き下げるB案を、民主、社民両党の有志は、脳死をより厳格に定義したC案をそれぞれ提出している。自民、民主、公明の各党は、採決では「議員個人の死生観にかかわる問題」のため党議拘束しない方針だが、現状ではどの案も否決される可能性がある。
 新改正案の作成に当たっているのは、自民党の鴨下一郎、民主党の藤村修の両氏で、A案を軸にしつつ、脳死判定の基準や第3者によるチェック体制の厳格化などを盛り込む考えだ。ただA案を支持する議員からは「かえって移植の機会が奪われる」との意見があるほか、医師出身の自民党議員は「子供の脳死判定は難しい」としており、調整は難航する可能性がある。(2009/04/20-19:14)

757千葉9区:2009/04/21(火) 21:21:38
http://mainichi.jp/select/science/news/20090421dde001010002000c.html
臓器移植法改正案:緩和か厳格化か、「脳死」議論再び 衆院小委で参考人質疑
 議員立法で国会に提出されている三つの臓器移植法改正案について審査する衆院厚生労働委員会の小委員会が21日、開かれた。専門家ら6人が参考人として意見を述べ、質疑に応じた。現在認められていない14歳以下の子どもの心臓移植など脳死移植の増加を求める一方、脳死判定の難しさを指摘する意見や自己決定の尊重を求める立場からの反論が出された。

 参考人は意見陳述順に▽日本医科大病院の横田裕行副院長▽日本弁護士連合会人権擁護委員会の光石忠敬(ただひろ)特別委嘱委員▽国立小児医療研究センターの雨宮浩名誉センター長▽大阪医大の田中英高准教授(小児科学)▽海外で心臓移植を受けた青山茂利さん▽日本宗教連盟の斎藤謙次幹事。それぞれ約15分ずつ意見を述べ、各党の代表者からの質問に答えた。

 改正案は(1)脳死を一律に人の死とし家族の同意があれば年齢を問わず臓器提供を容認(A案)(2)提供年齢を現在の15歳以上から12歳以上へ引き下げ(B案)(3)脳死の定義を厳格化(C案)の3案。

 雨宮氏はA案を支持する立場から「(内閣府調査では)6割を超える人が家族の同意で提供していいと考えている。家族の同意だけで臓器を提供できるのがグローバルスタンダード。国際事情で(海外での)小児の提供は極めて困難になる」と述べた。

 一方、光石氏は「A案は多くのレシピエント(臓器を受ける患者)の利益のために少数のドナー(臓器提供者)の犠牲はやむを得ないという考え方に基づいている。日弁連はC案を支持する」と反論した。

 田中氏は、脳死判定後も脳波が戻った長期脳死の例を紹介。「判定には限界があることを知ってもらった上で改正議論を進めてほしい」と訴えた。また、「虐待による小児の脳死例が見逃される」と懸念を表明した。斎藤氏は「宗教や文化などを踏まえ総合的に検討すべきだ」と批判した。【関東晋慈、田所柳子】(質疑詳報は22日朝刊に掲載します)

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 ■ことば

 ◇脳死
 脳の全機能が失われ、二度と回復しない状態。臓器移植法は臓器提供をする場合に限り、脳死を「人の死」とする。法的脳死判定基準(対象6歳以上)は、(1)深い昏睡(こんすい)(2)瞳孔が開いたまま(3)脳幹反射の消失(4)平坦(へいたん)脳波(5)自発呼吸の消失−−の5項目について、6時間以上の間隔で2回判定することを求める。6歳未満は旧厚生省研究班が2回の判定間隔を24時間以上とする基準をまとめている。一方、脳死判定後も1カ月以上心臓が停止しない患者もみられ、判定の難しさを指摘する声が出ている。

758とはずがたり:2009/04/22(水) 01:03:37
専門病棟に機能集中 リハビリ体制充実へ 御前崎総合病院 2009/03/30
http://www.shizuokaonline.com/otonaha/health/20090330000000000030.htm

 御前崎市立御前崎総合病院(同市池新田)に新たに整備された回復期リハビリテーション病棟(全38床)の開棟式が29日、同病院で行われた。4月15日から受け入れを始める。
 病院機能の明確化や地域リハビリ体制の充実を目的に、東館4階の一般病棟を昨年12月から改修してきた。脳血管疾患や大たい骨骨折などでリハビリが必要な患者を専門的に受け入れ、日常生活への復帰を支援する。
 病棟内にはさまざまな訓練ができるデイルームや食堂、談話室、車いす対応のトイレ、浴室などを配置した。医師や理学療法士、作業療法士、看護師らが対応する。
 式には市や病院の関係者が出席し、テープカットで開棟を祝った。石原茂雄市長は「市の医療、福祉にとって大きな施設となる。今後の運営も積極的にサポートしたい」と期待を込め、大橋弘幸病院長は「景色も素晴らしく、患者さんがリハビリを頑張れる環境だと思う」とあいさつした。
 4月10日と11日は市民対象の内覧会も予定している。時間は両日とも午前10時から午後2時。問い合わせは同病院地域連携室〈電0537(86)8852〉へ。

759とはずがたり:2009/04/22(水) 13:02:10
こども病院NICU新患制限 院長が経緯説明 
04/22 08:02
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20090422000000000012.htm

 静岡市内の主要11病院の院長、事務長が集まる公的病院協議会が21日、同市葵区の県立総合病院で開かれた。県立こども病院(同区)の吉田隆実院長が、新生児集中治療室(NICU)が新規患者の制限に至った経緯を説明した。
 吉田院長は「心配、ご迷惑を掛け、おわび申し上げる」と述べ、NICUを担当する新生児未熟児科の常勤医が2人に減員する事態に陥ったことを報告した。院内から医師3人を新たにNICUに配置して5人体制としたものの、当面の受け入れは静岡市内の患者にとどめる方針を説明。「何とか1000グラム以上の子供は他の病院で診るようお願いしたい」などと他病院の理解と協力を求めた。
 今回の対応については「あくまで暫定的」とし、NICUの完全再開に向けて「2カ月の間に医師を確保したい」と述べた。

760とはずがたり:2009/04/23(木) 10:54:59
賀川慎一郎さん:県警・法医係長、長大の医学博士号取得 /長崎
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1112072544/1639

 県警科学捜査研究所の法医係長、賀川慎一郎さん(39)が、マウスを使った動物実験で新たな受傷時期の推定法を見つけ、長崎大で医学博士号を取得した。砂川俊哉・県警本部長は21日、功労をたたえる「本部長賞」を授けた。同研究所で博士号を取得したのは賀川さんで5人目。

〔長崎版〕
毎日新聞 2009年4月22日 地方版

761小説吉田学校読者:2009/04/26(日) 10:48:03
私の好きなメキシコが・・そして、WHO「ま、とりあえず様子を見ましょう」といったところでしょうか。大事(風評被害含む)に発展しなければいいんですが・・

食品会社は情報収集、空港は水際予防 豚インフル対応
http://www.asahi.com/health/news/TKY200904250170.html

 メキシコの豚インフルエンザ問題で、国内でも25日、関係者らが水際での予防や情報の収集に奔走した。
 成田空港では同日夕方、メキシコ市発の日本航空機が着くと、到着ゲート付近に体温を測るサーモグラフィーの装置を置き、乗客全員を調べた。メキシコから帰省した会社員の男性(50)は「豚インフルエンザの発生は全然知らなかった」。日本に着く1時間前に客室乗務員から説明があったといい、「こんな大変なことになっているとは思いもしなかった」と話した。
 メキシコ産豚肉を扱う商社や食品メーカーでは、社員が休日出勤して対応を急いだ。ある食品商社の担当者は「情報が少なく、全体像がつかめない」といらだつ。
 豚肉は、メキシコの対日輸出農産物の最大品目で、日本で消費される豚肉の約3%がメキシコ産だ。今回の問題は伸びていた消費に水を差しかねず、別の食品商社は「肉の品質は安全でも、風評被害が起きないか心配だ」と話した。

豚インフル、WHO緊急委「何も決定しなかった」
http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY200904250220.html

 ジュネーブの世界保健機関(WHO)本部で開かれていた豚インフルエンザ問題に関する専門家らによる緊急委員会は25日夜(日本時間26日未明)、終了した。
 WHOの報道官は、「協議内容については数時間後にウェブサイト上に公表するが、委員会はきょうは何も決定しなかった」と述べた。事前に取りざたされていた、新型インフルエンザの6段階の警告レベルを、現在のフェーズ3から4へ引き上げるとの決定は現段階では見送ったものとみられる。26日は緊急委員会を開く予定はないが、「感染状況に変化があれば随時、発表する」とした。

762小説吉田学校読者:2009/04/26(日) 10:57:03
内房地区はJFE→君津→亀田とどこを取っても大丈夫。その知恵と経験を成東や銚子に分けて欲しい。

医師増え経営好転 安房地域医療センター
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000904240004

 経営が行き詰まった、館山市の安房医師会病院が、安房地域医療センター(上村公平院長)として再出発してから1年となった。移譲を受けた社会福祉法人太陽会(亀田信介理事長)のもと、医療スタッフが増え、経営も好転しつつある。(福島五夫)
 同センター側の説明によると、移譲の際に15人だった常勤医は現在24人。非常勤医10人を合わせると、移譲時の倍以上。さらに来月以降、常勤医が3人増える。常勤医が最大でも21人だった安房医師会病院と比較すると、充実ぶりは著しい。
 特に目覚ましいのは小児科だ。月曜日から土曜日まで医師3人が常駐し、そのうちの3日間は午後0時まで診察する。患者数は08年度、3349人となり、前年度の5倍近くになった。中でも3歳未満の伸びが目立つ。
 診療科は現在、移譲前より2科少ない10科だが、今年度から腎臓内科の常勤専門医による診察を開始するなど、16科体制を早急に目指す。
 体制の拡充を可能にしたのは、医療法人鉄蕉会・亀田メディカルセンター(亀田隆明代表、鴨川市東町)との協力関係だ。同センターの要の亀田総合病院は医師約400人を擁し、院長の亀田信介氏は安房地域医療センターの経営主体である社会福祉法人太陽会の理事長も兼ねる。亀田総合病院から、医療スタッフの出向など全面的な支援を受けている。
 鉄蕉会傘下の亀田ファミリークリニック館山(岡田唯男院長、館山市正木)とも緊密な連携関係を保っている。
 安房医師会病院では、04年度から赤字が膨らみ、06年度は単年度で3億円近い赤字を計上した。千葉大医学部からの医師派遣が途絶え、看護師や准看護師が次々に辞めてしまい、医業収入が大幅に減ったためだ。
 経営の行き詰まった状況は銚子市立総合病院も同じだったが、安房医師会は、夕張市立総合病院など公立病院の再生で実績のある東日本税理士法人グループの長隆代表(公認会計士)を中心とする経営改革委員会を立ち上げ、その強力なリーダーシップのもとで、経営移譲を実現させた。社会福祉法人太陽会は、優先交渉権者に指名されてからわずか3カ月足らずの昨年4月1日、安房地域医療センターとして診療開始にこぎ着けた。
 銚子市立総合病院は、行政との調整に手間取って意思決定が遅れたうえに、議会や組合の厚い壁に阻まれて明確な方針が打ち出せなかった。その間、将来に不安を感じた医療スタッフがくしの歯が欠けるように離散してしまった。
 亀田理事長は「安房医師会病院のスタッフたちが地域医療を守ることの大切さを理解して残ってくれたことが、病院の再生につながった」と話した。

763とはずがたり:2009/04/26(日) 14:57:05
>>762
>内房地区はJFE→君津→亀田と
君津の医療は何か先進的というか特色在る感じなんでしょうか?
ドクターへりも配備されてる君津中央病院があるからっすかね?

>>609
木更津も旧君津郡内だからでしょうねー。

764千葉9区:2009/04/26(日) 21:01:59
>>761
http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY200904260088.html
NZの高校生10人、インフルエンザ陽性 メキシコ帰り
2009年4月26日18時12分
 メキシコへの旅行から戻ったニュージーランドの高校生10人が、A型のインフルエンザ検査に陽性反応を示した、と同国のライオール保健相が26日、明らかにした。

 AP通信によると、オークランドの高校生13人と教員1人がインフルエンザに似た症状がみられたため、検査を行った。メキシコで死者が出ている豚インフルエンザに感染したのかどうかは不明で、世界保健機関(WHO)に検体を送って詳細に検査する。

 一行は25人で、25日に米ロサンゼルス経由でメキシコから帰国した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200904260247.html
メキシコツアー取りやめも 国内の旅行会社 '09/4/26

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 豚インフルエンザ問題を受け国内の旅行会社は二十六日までに、メキシコへのパックツアー取りやめなどの対応に乗り出した。観光庁は日本旅行業協会に対し、ツアー客に現地の最新情報を周知するよう求めている。

 最大手のJTBは同日、メキシコ行きのツアーを当分の間取りやめると発表した。同社は「豚インフルエンザ問題をめぐる現地の状況が不透明なため」としている。五月六日までの大型連休中にメキシコ滞在を含むツアーに申し込んでいた客は約百人。同社広報室は「お客さまの安全を最優先したい。すでに入っていたキャンセルについてもキャンセル料金は取らない」としている。

 阪急交通社(大阪市)も、五月二日出発のメキシコツアーの取りやめを決めた。六泊八日で、メキシコ市やカンクンを回る予定だったという。

 近畿日本ツーリストは予定通り実施する。「外務省から危険情報が出ているわけではないので、現段階では中止は検討していない。しかし、不安を持つお客さんに配慮する」とし、渡航先にメキシコを含まないツアーへの変更について無料で応じる方針。

http://mainichi.jp/area/chiba/news/20090426ddlk12040125000c.html
豚インフルエンザ:出国ラッシュを直撃 空の玄関口、驚きと動揺 /千葉
 ◇県担当者、情報収集に追われ
 大型連休で出国ラッシュが始まった25日、空の玄関口に「豚インフルエンザで死者続出」のニュースが不安の影を落とした。県の感染症の担当者は休日返上で医療機関への連絡や情報収集に追われた。搭乗ゲートは帰国者の体調チェックに当たる成田空港検疫所員らで緊張感が漂い、乗客たちは心配そうな表情を浮かべた。【駒木智一、斎川瞳】

 県は、新型インフルエンザ対策を担当する健康危機対策室と感染症対策室の職員8人全員を急きょ県庁に招集。患者発生と相談窓口設置を知らせる厚生労働省からの情報を、成田赤十字病院(成田市)と空港内のクリニック、県医師会などに連絡したり、厚労省や関係機関から情報を集める作業に当たった。

 藤崎則夫・感染症対策室長は「今のところ、メキシコ方面から到着した旅客に異常はないという連絡を受けている。今後も関係機関や県内の保健所と連携し、情報収集に努めたい」と話した。

 この日夕方、メキシコ市在住で一時帰国した会社員の男性(50)は「現地でまったく情報が得られず、今朝早くメキシコの会社の運転手から聞いた。現地の学校が全部休みになったと聞いて驚いた」という。「成田到着の1時間前に機内で客室乗務員から『特別な検疫がある』との説明を受けた。乗客に特に混乱はなかった。正直、今も実感はない」と、報道陣の数に驚きながらも、冷静な表情で話した。

 一方、川崎市の会社員、団野直子さん(39)は、午後2時55分の便でメキシコに向かうため成田空港に来て、初めてニュースを知ったという。「航空会社に尋ねてもよく分からないと言っている。とても不安です。豚インフルエンザというのは初耳だし、どれだけ危険なものか分からない。本当に大丈夫なのかしら」と動揺を隠せない様子だった。

 また、メキシコ国内の世界遺産ツアーに参加する女性は「博物館が見たくて参加したのに、閉鎖されるかもしれないと聞き、ショックです」と肩を落としていた。

765千葉9区:2009/04/26(日) 21:16:35
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090426k0000m040106000c.html
豚インフル:政府、タミフル不足分輸送…メキシコ邦人向け

 米国とメキシコで集団感染が起きた豚インフルエンザについて政府は25日、省庁間の情報共有化を図るため、課長級職員による会議を緊急開催。厚生労働、外務両省が現状を報告し、全省庁の間で質疑や意見交換を行った。

 外務省は、在メキシコ日本大使館が備蓄する「タミフル」が2370人分だと報告。同国に在留する邦人数(08年秋)は約6600人で、その半数が、豚インフルエンザの感染者が集中するメキシコ市に在留しているとみられる。約1000人分が不足する計算で、同省は日本や米国・在マイアミ総領事館から1000〜2000人分を輸送しておぎなう方針を説明した。厚労省は、旅行者への注意喚起や検疫所での対応などの取り組みを説明した。

 会議では、日本だけが突出した行動を取るのではなく、世界保健機関(WHO)の判断に沿った対応を行う▽政府の新型インフルエンザ対策行動計画の各項目について、省庁ごとに何ができるかを検討する−−などを確認しあった。

 25日深夜に行われたWHOの会議結果をみたうえで、政府は26日朝、関係省庁の局長級会議を開催。水際での対処方針などを具体的に協議する予定だ。【鈴木直】

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090426k0000m040093000c.html
豚インフル:「深刻な事態」…WHOが緊急委

豚インフルエンザと疑われる患者の発生地と死者数(一部) 【ジュネーブ澤田克己】メキシコと米国で人への豚インフルエンザ感染が起きている問題で、世界保健機関(WHO)は25日夕(日本時間同日深夜)から、世界各国の専門家を電話回線で結んだ緊急委員会を開催した。WHOのハートル報道官は毎日新聞に、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)に備える警戒レベルを現在の「フェーズ3」から引き上げることも検討されると語った。

 ◇「警戒レベル」検討
 フェーズ3は6段階に分かれた警戒レベルのうち下から3番目で、新型ウイルスによる人から人への感染が「ないか、非常にまれ」という状態。フェーズ4は、「小さな集団で発生」という段階で、パンデミックにつながる可能性が高くなる。

 ハートル報道官は「フェーズ判定とは別途に、今回の流行が国際的な公衆衛生への脅威だと宣言するかどうかが検討される」と語った。「フェーズ4」判定は国際的な反響が大きいため、フェーズを据え置いたまま「脅威宣言」をする可能性も検討される模様だ。

 WHOのマーガレット・チャン事務局長は同日、緊急委の開催前に会見し、「これは深刻な事態であり、注意深く監視されねばならない問題だ」と警戒感を表明した。「感染の広がりなど疫学的観点からの全体像がまだよく分かっていない」と前置きしながら、原因となっているウイルスについて「パンデミックを引き起こす潜在的な力を持っているが、(実際に)起こすかどうかは言えない」と話した。

 一方、メキシコなどへの渡航制限などについては「勧告を出すには時期尚早」との見解を示した。「証拠を検討するのに何日か必要かもしれない」とも述べ、当面は監視体制の強化に主眼を置く可能性があることを示唆した。

 WHOは(1)動物インフルエンザの人への感染(2)感染の地域的広がり(3)通常のインフルエンザとの患者の年齢層の違い−−の3点を特に懸念する材料として挙げている。ロイター通信によると、メキシコでの死者のほとんどは25〜45歳だった。

 通常のインフルエンザは、幼児や老人がかかりやすく、症状も重くなりがち。だが、WHOが06年に出した報告によると、新型ウイルスに変異する可能性が指摘されている強毒性の鳥インフルエンザH5N1型の場合、年代別の死亡率は10〜30代が非常に高い一方で、50歳以上は非常に低いなど、通常と違う特徴があった。

 WHOによると、メキシコと米国の患者から検出されたウイルスはH1N1型の一種だが、これまで人や豚のインフルエンザとして検出されたことがない未知のタイプ。一部の薬には耐性を持っているが、インフルエンザ治療薬「タミフル」は効果があるという。

766千葉9区:2009/04/26(日) 21:19:14
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090426-OYT1T00618.htm
豚インフルショック、各国政府を走らす…感染防止に躍起
 メキシコや米国で豚インフルエンザの感染が広がったことを受け、各国政府は検疫態勢の強化や国民に対する情報提供の徹底など、感染拡大の阻止に向けた対策を急いでいる。

 タス通信によると、ロシア政府は26日、国内の空港でメキシコと北米から到着する乗客に対し、感染の可能性の有無をチェックする「特別監視」を同日から実施すると発表した。政府はメキシコへの渡航を控えるよう呼びかけているが、検疫・衛生当局の幹部は「すでにウイルスが上陸した可能性も排除できない」と警戒を強めている。

 英国の健康保護局(HPA)はホームページで、メキシコなどを最近訪れた人がインフルエンザに似た症状を示した場合、他人との接触を制限し、保健専門家のアドバイスを受けるよう呼びかけている。

 中国政府は26日までに、感染防止対策の検討に着手した。今年初めに鳥インフルエンザウイルスの感染や死亡が相次いだだけに、新たなウイルスの流入に神経をとがらせている。新華社電によると、衛生省や農業省、検疫部門などの関係当局が専門家を集め、ウイルスの分析や感染状況の研究、検疫対策の検討に入った。

 世界保健機関(WHO)や米国、メキシコ政府との連携も強化し、最新情勢の把握に努める方針だ。

 シンガポール保健省も、国内のすべての医師と医療機関に豚インフルエンザの情報を提供し、疑わしい症例に注意するよう求めた。(モスクワ 緒方賢一、ロンドン 中谷和義、北京 佐伯聡士、シンガポール 伊藤彰浩)

(2009年4月26日20時46分 読売新聞)


http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2009042601000578_Detail.html
豚インフル、過去との共通点 

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 豚インフルエンザの拡大が続いている。世界保健機関(WHO)は、実質的に新型インフルエンザ発生宣言となる国際的な警戒水準の引き上げを当面見送ったが「引き上げは時間の問題」とみる専門家もいる。背景には、過去に世界的大流行を引き起こした新型インフルエンザとの気になる共通点があるようだ。

 ▽青年層直撃か

 今回の豚インフルエンザに関し専門家が懸念を強めているのは、メキシコでの死者のほとんどが、通常は体力がある20−40代の青年層に集中しているとされる点だ。通常のインフルエンザで死亡率が高いのは、免疫力が弱い高齢者や幼児。

 世界で4000万人以上が死亡した1918年出現の「スペイン風邪」でも、20−40代の死者が多かったとのデータがあり、似通っている。新型ウイルスに免疫が過剰に反応した結果ではないかとの見方もあるが、詳しい原因は不明なままだ。

 ▽季節外れの流行

 通常のインフルエンザ流行期とは違う時期に感染が広がった点も、過去の新型と共通する。今回メキシコで豚インフル感染が急増したのは4月だが、これは2月ごろまでの通常の流行期より遅い。米国で最初の患者が出た3月下旬も、地元で通常のインフルエンザ流行が収まった後だった。今度どこまで広がるのかに注目が集まる。

 ▽症状の違いは謎

 今回の豚インフルエンザをめぐり大きな謎とされているのが、メキシコと米国の患者の症状の差だ。メキシコは感染が疑われる患者が1300人以上、死者も80人を超えるのに、米国は患者が10人余りで全員が回復している。両国で採取されたウイルスの遺伝子はほぼ同じなので、それ以外の要因があるらしい。

 「過去の新型インフルエンザでは、死亡率はその国の経済状況や医療水準を反映していた」と指摘するのは、けいゆう病院の菅谷憲夫小児科部長。スペイン風邪の死者は英国では人口の0・3%だったが例えばインドでは4%。

 米国とメキシコの差について米メディアでは、別の病原体との複合感染やメキシコ市の大気汚染による呼吸器疾患の広がり、栄養不良などが関係している可能性があるとの見方も出ている。

(初版:4月26日20時1分)

767千葉9区:2009/04/26(日) 21:20:55
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090426ddm007040114000c.html
豚インフルエンザ:公表は1週間後 メキシコ政府の対応混乱
 豚インフルエンザとみられる感染で68人の死者が出たメキシコや、遺伝子構造が同じウイルスでの感染者が出た米国では、どう感染が発覚し、行政はどう対応したのか。メキシコのコルドバ保健相は24日、今月16日には警戒態勢に入っていたことを明らかにした。しかし、政府が国民に発表したのはウイルスの型がほぼ確定した23日になってからで、どの時点で国民に公表すべきかという問題を浮き上がらせた。

 メキシコ市でのインフルエンザ流行が報じられたのは22日。国民は「季節はずれの流行」と考えていた。政府が、豚インフルエンザ発生を緊急発表したのは23日午後11時ごろ。翌朝まで知らない国民も少なくなかった。

 24日会見した保健相によると、最初の症例が見つかったのは今月13日。同16日には疫学的警戒を始めた。23日午後4時ごろにウイルスがほぼ判明した。

 警戒感が一気に広がった24日。カルデロン大統領とメキシコ市のエブラルド市長は同日の予定を急きょ変更し、対策に当たった。

 24日午前、メキシコ市当局は予防接種のためワクチンをかき集めていた。ところが、同日午後、コルドバ保健相は会見で「ウイルスは新型で有効なワクチンはない」とし、接種はしないことに方針転換。インフルエンザ治療薬タミフル、リレンザで対処するとした。

 政府が23日夜に発表した対策の第1弾は、メキシコ市・州の学校の24〜27日の休校。だが、保健相は、24日午後には「新たな指示を出すまで授業の再開はしない」と期限設定しない方針を明らかにした。地元メディアに対し保健相は、警戒態勢が10日ほど続く可能性を指摘し、休校が長引く可能性を示唆した。

 政府はインフルエンザ感染予防として、あいさつで握手やキスはしない▽食べ物や食器を他人と共有しない▽マスクをする▽人込みを避ける−−ことを呼び掛けた。メキシコ国際空港では、チェックイン時に問診票を乗客に書かせ、感染の疑いのある乗客の搭乗を防ぐ措置をとっている。陸軍は市民にマスクを配った。

 このほか、メキシコ市の公的行事なども取りやめになり、同市・州の博物館や図書館なども閉鎖になった。

 メキシコ市在留の邦人は約3000人。同市の日本人学校も24日から休校になった。

 保健相は23日夜の緊急発表で「現在のところコントロール可能」とし、24日の会見では「パンデミック(大流行)ではない」と強調した。【メキシコ市・庭田学】

 ◇米も同時期に感染 加州2郡、メキシコと隣接
 米疾病対策センター(CDC)によると、せきや発熱、嘔吐(おうと)などの症状が出たカリフォルニア州サンディエゴ郡の少年(10)が、4月14日、今回の一連の感染で初めて豚インフルエンザと断定された。少年は3月30日に発症していた。

 続いて4月17日に感染が判明したのは隣接するインペリアル郡の少女(9)。3月28日に発症し、40度の高熱を出していた。

 その後の調べで4月24日に新たに6人の感染が確認された。内訳は、カリフォルニア州サンディエゴ郡の父(54)と娘(16)=9日に治療開始▽同郡の子供▽インペリアル郡の女性(41)=12日に発症▽テキサス州グアダループ郡の16歳の少年2人=10日以降発症。

 インペリアル郡の女性は自己免疫疾患があり、熱、頭痛、下痢、嘔吐と筋肉痛を訴え15日から1週間入院した。米国の感染者8人のうち入院したのはこの女性だけで、現在は8人全員が回復した。

 感染者の出たカリフォルニア州の2郡はメキシコと国境を接しており、テキサス州の郡も中南米系移民が3割を超える。豚と接触した患者はいない。患者同士が接触したケースは一部で、感染経路は今のところ不明だ。

 米政府は、メキシコへの旅行規制はしていない。【ロサンゼルス吉富裕倫】

768千葉9区:2009/04/26(日) 21:21:59
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090425/amr0904252010017-n1.htm
【豚インフル】警戒レベルが「3」から「4」に上がると… (1/2ページ)
2009.4.25 20:05

 世界保健機関(WHO)が、メキシコでの豚インフルエンザ拡大を「人から人へと集団感染する新型ウイルス」と判断した場合、国際レベルの警戒態勢が現在のフェーズ(段階)「3」から、「4」に引き上げられる可能性が高い。

 「3」は、新たなウイルスによる人への感染は限定され、人から人への感染による拡大がみられない状況。「4」は、拡大は限定されているものの、小規模な集団での人から人への感染がみられる段階を指す。

 「4」になると、ウイルスを限られた発生地域に封じ込めることや、拡散を遅らせる策がとられる。

 政府では「行動計画」と「ガイドライン」によって新型インフルエンザが発生した際の政府の方針を規定。「4」段階の行動については、海外発生期(4A)と国内発生早期(4B)に分けて定めている。

 それによると、「4」になった時点で、全閣僚からなる「新型インフルエンザ対策本部」を設置。各国との情報交換や、専門家の現地派遣が検討される。

 また、日本国内へウイルスが持ち込まれるのを防ぐため、検疫の強化が図られる。具体的には、発生地域からの入国者に対して質問票や診察が行われ、感染が疑われる人がいた場合には近くの医療施設などにとどまるように指示される。行動を共にしていた人にも外出自粛を呼びかける場合もある。

 発生地域からの国際線運行の自粛も要請し、在留邦人への注意喚起もされる。

 国内で発生した場合には、住民に対し可能な限り外出を控えるよう要請するほか、発生地域での映画館、遊園地の営業の自粛勧告、不要不急の大規模集会の開催、全国規模で学校の休校措置がとられるなど、社会活動が制限される。

 感染患者や感染疑いのある人は、ウイルス拡散を防ぐ設備を持つ病院で診断や治療が行われることになっている。

 ウイルスが強い感染力を持っていた場合、次の「5」(感染拡大期)、「6」(パンデミック期)へと数週間で一気に進む可能性もある。

769千葉9区:2009/04/26(日) 21:30:16
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090426/asi0904262105002-n1.htm
【豚インフル】警戒強める東南アジア
2009.4.26 21:03
 【シンガポール=宮野弘之】東南アジアや大洋州各国では今のところ、豚インフルエンザの可能性がある感染例はニュージーランド以外で報告されていない。東南アジア各国はかつて新型肺炎(SARS)の脅威にさらされ、今も鳥インフルエンザウイルスによる死者が続いているだけに、想定外の豚インフルという脅威に警戒を強めている。

 域内で最も養豚が盛んなベトナムでは、疾病情報システムを立ち上げ、世界保健機関(WHO)からの情報と併せて、疑いのある症例を調べるとしている。ベトナムに次いで、豚の飼育が多いフィリピン農務省は、米国、メキシコからの豚肉が流入しないよう監視を強めるとともに、家畜の豚へのワクチン注射の徹底を指示した。

 マレーシアでは、メキシコから他国を経由し入国する人がいることも想定、空港や港などすべての入国管理事務所で警戒を強化した。シンガポールも、カリフォルニア、テキサス、カンザスの米3州からの帰国者はインフルエンザの症状があった場合、診察を受けるように呼びかけている。

http://sankei.jp.msn.com/world/china/090426/chn0904262102001-n1.htm
【豚インフル】中国 1億9000万人感染の予測も?
2009.4.26 21:01
 【北京=矢板明夫】中国国営新華社通信によると、中国の国家品質監督検査検疫総局は25日、全国の空港や港に対し、入国者を対象とする検疫体制の強化を求める通達を出した。衛生省や農業省なども専門家らを集め、豚インフルエンザウイルスの分析や今後の対応について協議を始めた。

 2003年以降、新型肺炎(SARS)が流行し、300人超の死者を出した経験をもつ中国は、感染症に対する関心が高い。広東省の「広州日報」(電子版)は専門家の予測として、「インフルエンザが大流行するようなことになれば、中国で最多1億9000万人が感染する可能性がある」と紹介している。

 豚肉を扱う中華料理も多いだけに、インターネットでは豚インフルのニュースにアクセスが集中。SARSが流行した際、中国政府は当初、感染情報を隠蔽(いんぺい)していた経緯もあり、「本当は中国にも感染者がいるのでは」といった書き込みもみられた。

770千葉9区:2009/04/26(日) 21:31:10
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090426/amr0904262011012-n1.htm
【豚インフル】米国 見えない脅威 忍び寄る不安 水際での防止は極めて困難 (1/3ページ)
2009.4.26 20:09
 【ニューヨーク=松尾理也】米国にじわりと、豚インフルエンザ感染拡大の不安がしのび寄り始めた。現在のところ、死者が81人に上っている隣国メキシコと違い、死者はゼロ。だが感染者、あるいは感染が疑われる患者が出た州はニューヨーク、カンザスなどにも広がり、当局は「多正面作戦」を強いられている。

 ニューヨーク市クイーンズ区の高校では25日、200人以上の生徒が風邪の症状を訴え、検査したところ少なくとも8人について、豚インフルへの感染が濃厚との結果が出た。生徒の一部は、春休みの際にメキシコへ旅行した可能性があるという。市当局は検査用採取物を米疾病対策センター(CDC)に送付しており、最終結果は26日にも判明する。

 ニューヨーク州のパターソン知事はこの日、感染症対策だけなく、一般の災害対策の専門家を含む特別対策チームを発足させるとともに、タミフルなどインフルエンザ治療薬のさらなる確保に乗り出した。

 米国では現在まで、豚インフルによる死者は出ていない。症状もほとんどが軽症だ。

 しかし、AP通信は「なぜ米国で死者が出ていないのか、科学的に納得できる説明はない」と警告する。米・メキシコ国境を行き来する数は1日当たり、60万人にも上る。単に国境を接するという以上に両国の結びつきは深く、水際での食い止めは、実際には極めて困難だ。

 一方、そのメキシコでは政府の対応の遅れを批判する声が高まっている。3月中にはすでに、インフルエンザの患者数が不自然なまでに急激な上昇を示していたにもかかわらず、政府が正式に豚インフルエンザ発生を発表したのは今月23日にまでずれこんだからだ。

 AP通信によると、3月末から4月初めにかけ、メキシコでのインフルエンザ患者数が、それまでの3倍に急増。だが、メキシコ当局は「冬場のインフルエンザ流行が、何らかの理由でぶり返したのだろう」と考えた。同国内の検査施設では、新型ウイルスであると確認できなかったためだという。

 メキシコでの感染者はすでに政府から発表されただけでも1300人以上に達する。世界保健機関(WHO)は指針で、新型感染症の拡大を防ぐためには、発生初期に迅速に患者を隔離する一方、接触の可能性がある周囲に薬剤を集中投与すべきだとしているが、メキシコはもはやこの種の措置が可能な規模を超えてしまっているとの声が強い。

 こうした隣人を抱えつつ、米国がパンデミック(世界的大流行)の危機にどう対処するか。その対応は、日本にも重要な示唆を与えそうだ。

771千葉9区:2009/04/27(月) 20:10:27
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090427-OYT1T00686.htm?from=main2
メキシコからの到着便、乗客・乗員全員を検疫
 豚インフルエンザの水際対策を強化するため、厚生労働省は27日、メキシコから国内に到着する航空便に対し、機内で乗員・乗客全員への検疫を行うことを決めた。

 メキシコから国内への航空便は、メキシコ市から北部のティフアナ経由で成田に到着するアエロメヒコ便と、やはりメキシコ市からカナダ・バンクーバー経由で成田に到着する日本航空便で、水曜日と土曜日に週計4便が到着する。

 既に25日の便から、到着ゲート前などでサーモグラフィーを使った体温測定を行っているが、同省は、さらに入念なチェックが必要と判断、29日早朝の到着便からの機内検疫実施を決めた。

 到着後、医師や看護師らが機内に入り、携帯型のサーモグラフィーで全員の体温を測定。体温が高い人には検疫所で詳細な診断を行う。

 また、機内では日本の領空内に入った段階で、名前や住所、連絡先、体調などに関する質問票に記入してもらう。

(2009年4月27日15時05分 読売新聞)

http://www.asahi.com/special/09015/TKY200904260137.html
国内空港の「水際対策」、任意検疫に限界も 豚インフル
2009年4月27日3時26分

 豚インフルエンザの感染が広がり、国内の空港で感染者の入国を食い止める「水際対策」が焦点になっている。厚生労働省は前日に続き26日も検疫の強化を打ち出したが、協力するかどうかは現時点では基本的に本人に任されていて、乗客が審査をすり抜けるケースもある。厚労省は審査への協力を呼びかけている。

 「旅行中に発熱やせきなどの症状があった人は申し出て下さい」

 メキシコ発バンクーバー(カナダ)経由の航空機が成田空港に到着した25日夕、到着ゲートから出てきた乗客に成田空港検疫所の検疫官が声をあげた。別の場所では、2人の検疫官が、発熱の疑いがある乗客がいないか、航空機から降りてすぐの到着ゲートに特別に設置した発熱測定装置の画面に目をこらした。

 乗客が降り始めて約10分後、画面に映し出された外国人女性の顔が赤く表示された。検疫官が何度も画面から目をはずして女性を確認、近くにいた医師が英語で「熱があるかどうか測らせてください」と呼びかけると、女性はいったん立ち止まったが、医師が体温を測るために離れた場所へ誘導しようとすると、顔をしかめ、「大丈夫です」と立ち去ってしまった。

 関西空港では検疫所のゲート前に「メキシコ・米国から入国される方へ」と題したポスターを掲示し、インフルエンザのような症状がある場合は相談するよう求め、日本語と英語の自動音声でも呼びかけている。関西空港検疫所によると、26日までに米国便で入国した人の中で、メキシコから来たと申告した人はおらず、発熱測定装置で高熱を感知した例もない。

 成田空港検疫所の藤井充所長は「任意で協力してもらっている段階では、嫌がる人に強制はできない。特に外国人の場合はコミュニケーションの問題もあり、英語以外の言語を話す人への協力要請はさらに難しくなる」と話す。

 検疫法は新型インフルエンザを含む「検疫感染症」を対象に、診察や検査ができるとし、拒めば罰則もあるが、現段階では適用されない。

 厚労省の担当者は「現段階で発生国からの帰国者全員を強制的に検査することは難しい」と限界を認め、「何らかの症状がある人は申し出て欲しい」と呼びかけている。(北林晃治、千葉正義)

772千葉9区:2009/04/27(月) 21:25:38
http://www.asahi.com/special/09015/TKY200904270118.html
豚インフル「フェーズ4」にらみ準備加速 空港や自治体
2009年4月27日11時48分

 メキシコや米国での豚インフルエンザ集団感染はカナダにも広がった。感染警告レベルが人から人への感染が増加する「フェーズ4」に引き上げられるかどうか注視される中、27日、政府の水際対策強化などに伴い省庁や自治体、企業は準備に追われた。

 国土交通省はフェーズ4になれば、成田などの関係空港に対し、メキシコなどからの便の駐機場所を定め、旅客の流れもほかと切り離すことを求める方針だ。状況によっては航空・船舶各社に旅客運航の自粛を要請したり、旅行各社に企画旅行を取りやめるよう求めたりする。同省幹部は「いつフェーズ4に入ってもおかしくない状況だと思って準備する」。

 成田空港では27日朝から、厚生労働省成田空港検疫所が米国やメキシコからの到着客に、日本国内での連絡先の聞き取りを始めた。日本人は住所や電話番号、外国人は入国後10日間の滞在先などが内容で、関係自治体が健康状態を確認する。メキシコからの直行便がある29日から、便の到着後に機内で検疫をすることも決定。乗客が降りる前に検疫官が機内で健康状態を観察し、質問票を渡して連絡先などを書いてもらう。

 フェーズ4になると、政府は企業に海外駐在員らの帰国を要請する。感染のおそれがある人が帰国すれば、検疫所や一時的にとどまってもらう宿泊所で混乱が起きるおそれがある。その際に備えて警察庁も、成田などの国際空港を管轄する都道府県警に警戒・警備に当たる要員を増やすように指示した。

 農林水産省も、都道府県の家畜保健衛生所による農場での豚インフルエンザウイルスの検査強化の検討を始めた。

 厚労省の電話相談(03・3501・9031)には25、26日に計1150人から相談が寄せられた。27日朝からは回線を増設したが、午前9時の開始と同時に一斉に電話が鳴り始めた。

 自治体も市民からの問い合わせへの応対に追われている。埼玉県の電話相談には「子どもが修学旅行でアメリカに行く。どうしたらいいか」といった保護者からの問い合わせも寄せられているという。さいたま市は学校内での感染を防ぐため、手洗いやうがいの徹底を求めるほか、登校前の児童・生徒の発熱のチェックを保護者に呼びかける方針だ。

 メキシコに進出する企業でも出張見合わせなどの動きが広がっている。

 米国との国境に近いティフアナ市にテレビ工場を持つ日立製作所は、メキシコへの出張は原則禁止とした。現在出張中の社員や、数十人いる駐在員の家族は帰国させる。

773千葉9区:2009/04/27(月) 21:26:28
http://www.asahi.com/special/09015/TKY200904270154.html
松屋、豚テキ定食の販売中止 メキシコ産豚肉使用
2009年4月27日12時39分
 牛丼チェーンの松屋フーズは27日、メキシコ産の豚肉をステーキ状に焼いた「豚テキ定食」(税込み680円)の販売を一時中止することを明らかにした。「豚肉は安全と聞いているが、自社の検査結果が出るまで見合わせる」(広報担当)という。同日午後から全国720店の店頭に告知文書を出し、順次、メニューから外す。

774とはずがたり:2009/04/29(水) 14:05:35
違うウイルス?栄養不足で?死者はメキシコだけ、深まる謎
新型インフル
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090429-OYT1T00105.htm

 メキシコを中心に新型インフルエンザが世界各地に広がる中、同国だけでなぜ犠牲者が増えるのか、専門家の間で謎が深まっている。


 同国の死者数(28日午後10時半現在)は152人に上る一方、同国以外では犠牲者が出ていない。疑い例を含む感染者数(同)は1995人で、豪州の88人、ニュージーランドの54人に比べて突出する。計算上の死亡率は7・6%に達する。

 AP通信などは〈1〉ウイルスの種類が違う〈2〉栄養不足〈3〉水不足〈4〉大気汚染〈5〉医療体制の不備――を「考えられる理由」として挙げるが、すべて憶測にすぎない。

 「感染者は報告よりもずっと多いのではないか。軽症の場合、医療機関を受診しない人も多い」と、東北大の押谷仁教授(ウイルス学)は指摘する。感染者数が10倍なら致死率は10分の1に下がる。メキシコ以外の感染者のほとんどが、同国の訪問者なのも、同国内の感染の広がりを裏付ける。

 メキシコでの死者の多くが、通常健康な20〜40歳代の一方、米国では幅広い年代の感染者が報告されているのも謎を深める。

 誰も免疫を持たない新型インフルエンザは、抵抗力が強い若者ほど、免疫が過剰反応して逆に犠牲になりやすいという意見もあるが、国立国際医療センターの工藤宏一郎・国際疾病センター長は「強毒性と弱毒性の複数のウイルスがあって、メキシコ以外では、弱毒タイプだけが流行しているのかもしれない」とみる。

 米疾病対策センター(CDC)の専門家は、犠牲者の一部は持病が原因の可能性もあると指摘する。

 ともあれ、現地の詳しい状況が分からない中で、議論しても、結論は出ない。

 CDCのリチャード・ベッサー所長代行は、28日の記者会見で「評価は時期尚早。メキシコは米国より深刻に見えるが、全体の一部を見ているに過ぎない。楽観できない」と、今後、米国などでも深刻な症例が増えるとの見方を示した。
(2009年4月29日01時02分 読売新聞)

775とはずがたり:2009/04/29(水) 14:34:26
感染惑星だ

インドネシア豚から鳥インフル、体内で変化「新型」の恐れ
新型インフル
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090429-OYT1T00073.htm

 インドネシアの豚が高い確率で、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)を持っていることが、神戸大感染症センターの調査でわかった。


 H5N1型は、アジアを中心に鳥から人への感染例が相次ぎ、250人以上が死亡しているウイルス。豚の体内で変化し、人から人へ感染する能力を獲得すると、今回の豚インフルエンザを上回る大きな被害を人類に及ぼす危険がある。

 同大は、インドネシアの4州で402頭の豚を調査。1割を超える52頭の豚からH5N1型を検出した。

 豚は、鳥と人のウイルスにも感染するのが特徴。世界保健機関(WHO)は、H5N1型が豚の体内で変化するパターンを、人から人へ大流行する新型インフルエンザ出現の有力な筋書きとして警戒している。

 実際に、52頭の豚から検出されたH5N1型ウイルスを詳しく調べると、人への感染力を一部獲得したタイプが1株見つかった。

 理化学研究所感染症研究ネットワーク支援センターの永井美之センター長は「驚くべき結果だ。新型インフルエンザが感染力を獲得する過程を見ているのかもしれない。注視する必要がある」と指摘している。
(2009年4月29日03時05分 読売新聞)

776千葉9区:2009/05/05(火) 10:06:25
http://mainichi.jp/select/world/news/20090503ddm007040088000c.html
新型インフルエンザ:香港封鎖ホテル、日本人8人滞在
 【台北・大谷麻由美】香港の日本総領事館によると、新型インフルエンザ感染者が宿泊していたとして封鎖された香港のホテルに、日本人観光客8人が滞在していることが2日までに分かった。総領事館は8人全員と連絡を取り、健康状態に異常がないことを確認した。8人は香港衛生当局の指示で予防のためタミフルを服用しているという。

 このホテルは1日にメキシコ人男性(25)の感染が確認された後、封鎖された。封鎖は7日間続き、宿泊客と従業員の計約300人は外に出られない。総領事館は8人と連絡を取りながら、安全を確認する方針。

777千葉9区:2009/05/05(火) 10:06:48
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090503k0000m040065000c.html
新型インフル:成田でタイ便160人検疫漏れ 到着便集中
 厚生労働省は2日、成田空港に到着したタイ・バンコク発全日空916便(タイ航空6002便共同運航便)の乗客150人と乗員10人が、発熱を感知するサーモグラフィー検査などの検疫なしに入国したと発表した。検疫官が別の便の対応に追われ、検疫ブースから離れていたため。到着前に発熱などを訴えていた人はなく、同省は「新型インフルエンザの発症者が検疫をすり抜けた可能性は極めて低いが、国民に不安を与えかねず申し訳ない」と話している。

 厚労省によると、タイ便は午前8時20分、第1ターミナルの第5サテライトに到着。5人の検疫官が乗客・乗員から健康状態の質問票を回収し、サーモグラフィー検査をすることになっていた。

 しかし、5人の検疫官は数百メートル離れた第3サテライトの検疫も担当。タイ便到着前に第3サテライトへ6機の到着便が集中し、全員で作業にあたった。タイ便到着後に検疫官が戻った時には、残っていたのは乗客1人で、この乗客以外からは質問票を回収できなかった。

 厚労省は今後、個別に連絡を取って健康状態を確認するが、乗客に同省コールセンター(03・3501・9031)に連絡するよう呼びかけている。【奥山智己】

778千葉9区:2009/05/05(火) 10:07:23
http://mainichi.jp/select/photo/news/20090503k0000m040089000c.html
新型インフル:検疫官が足りない 息切らし空港内を移動
 大型連休の後半が始まり、国際空港の検疫所は新型インフルエンザの水際阻止へ向け、例年以上に大忙しだ。国立医療機関や防衛省の応援も受け、成田空港は2日現在で検疫官を通常の87人から2倍以上の199人に増強、関西空港は46人を71人に、中部空港も20人を38人に増やしたが、それでも人手が足りない。到着便の検疫開始遅れが相次ぐ中、2日には検疫ブースが一時的に空になり、乗客を素通りさせてしまうトラブルも起きた。

 成田空港の機内検疫の対象は、カナダ、米国、メキシコからの到着便で1日約35便。午後1〜6時ごろに集中している。青や黄色の防護衣にマスクを着けた検疫官たちは数人のグループを組み、空港内を走り回る。

 空港内は出入国管理のため通路や搭乗ゲートへの立ち入り経路が複雑。特に不慣れな応援の検疫官は右往左往だ。警備員らに案内してもらい、息を切らして機内に駆け込むことも少なくない。革靴からスニーカーに履きかえた人も多い。

 1日午後のある到着便。乗客は機内に足止めされ1時間半以上、検疫を待った。航空会社職員は「10時間以上のフライト後、さらに待たせるのはひどいとお客様が怒っている」と、検疫官の到着を待ちわびていた。

 対象便数が多いため、連絡の行き違いで、検疫を終えた機内に別のグループが入るハプニングも。ある便に検疫官4人が駆け付けると、既に検疫が終わり乗客は降りた後。検疫官は「どこに行けばいいんですか」と、汗みずくで携帯電話で連絡を取っていた。

 成田空港には4〜6日だけで12万8500人が帰国予定。空港検疫所の広報担当者は「1人当たりの仕事量が膨大で、体調を崩す職員も続出している」と話した。【駒木智一、黒川晋史】

779千葉9区:2009/05/05(火) 10:08:30
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090505-OYT8T00212.htm
新型インフルの感染拡大、途上国に不安
「微熱」検疫素通り、医師不足も深刻

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)は、北米や欧州など先進国を中心に感染者が1000人を突破し、ウイルスが今後、今のところ感染例が少ない南アジアやアフリカに伝わるのは避けられないと見られる。

 世界保健機関(WHO)は、防疫や医療体制が不備な途上国で感染が広がり、手に負えなくなる事態を最も懸念している。(ジャカルタ 林英彰、ヨハネスブルク 中西賢司、ジュネーブ 大内佐紀)

 4日午後1時。ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港に香港発の航空機が到着した。検疫官が機内に駆け込み、消毒液を噴霧。「新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)や鳥インフルエンザで学んだお陰で、新型インフルへの対応はうまくいっている」と、検疫官のウマイロさん(49)。入国ゲート前では体温検知器が作動し、乗客から問診票が回収されていた。

 だが、別の検疫官は「検知器は38度以上ないと反応しない。微熱の患者は素通りだ」と肩をすくめた。体調の異変を訴えた人を足止めする「隔離室」は、カーテンで仕切っただけで、医師の到着も医療器具の手配も間に合わず、ベッドと机が置いてあるだけだった。

 人口約2億4000万人のインドネシアが備蓄する抗インフル薬タミフルはわずか370万人分。「使用期限が切れたものがあり、本当はもっと少ない」(国の鳥インフルエンザ委員会)。

 防疫に対する市民の関心も、鳥インフルエンザで100人以上の死者を出している国と思えないほど希薄だ。大手たばこメーカーの福利厚生担当者は本紙に、「まだ従業員に対策を指示する必要はない」と語った。

 アフリカでは、ナイジェリアとケニア、ウガンダなどで、空港での検疫が実施されている。だが、ガーナやガボンなど、特にサハラ砂漠以南の国々では、医師の数や監視体制に限界があり、マラリアなど既存の感染症対策すら追いつかないのが現状。経済危機で医療が破綻(はたん)したジンバブエでは2008年にコレラが大発生し、4000人以上が死亡した。エイズウイルス(HIV)感染者も多く、これらの疾病で免疫力が落ちた人に新型インフルが感染したときの被害が心配されている。新型インフルは、罹患(りかん)者が多い結核などと判別できず、発見が遅れる可能性も指摘されている。



 「現時点で情報がないことは、感染が始まっていないという何の保証にもならない」。WHO当局者は神経をとがらせる。

 たとえば新型インフルエンザ発生地とみられるメキシコ政府は、「奇妙な感染症の広がり」について、WHOに報告するかなり前から察知していた疑いが浮上している。メキシコとWHOとの間で迅速な情報伝達が機能しなかったことを示しており、そのほかの国でも伝達すべき感染情報がWHOに伝わっていないこともありうる。

 途上国で、貧困に窮する人たちは、体調が悪くても医者へ行く余裕がない。行きたくても近くに医療機関がない。

 WHOは途上国対策の第1弾として、最貧国を中心とする72か国に、タミフル240万人分の配布を始めた。WHO当局者の一人は「焼け石に水とならなければいいと祈るばかり」と深いため息をついた。

780千葉9区:2009/05/05(火) 10:08:44
「鳥」と混合なら強毒型にも
 新型インフルエンザがアジアを中心とする「強毒型」鳥インフルエンザの流行地に上陸すると、人に広まりやすく、重症な肺炎を起こすウイルスが新たに生まれる懸念がある。

 WHOの集計によると、鳥インフルエンザによる死者数が多いのは、インドネシア(115人)、ベトナム(55人)、中国(25人)。こうした国の農村部では、庭先で鶏と豚を一緒に飼っている農家が珍しくない。

 大槻公一・京都産業大鳥インフルエンザ研究センター長はあくまで可能性と前置きしつつ、「新型ウイルスが東南アジアで広がれば、その遺伝子が豚の体内で鳥インフルエンザの遺伝子と混じり合い、新しいウイルスが誕生する恐れがある」と指摘する。このウイルスは人―人感染する新型インフルと、重症な肺炎を起こしやすい鳥インフルの両方の性質を兼ね備える可能性がある。新型インフルの豚への感染はカナダで、鳥インフルの豚への感染は中国で、確認されている。

 日本は鳥インフルエンザ発生時、東南アジア諸国に備蓄用としてインフルエンザ治療薬タミフルを供給した実績がある。大槻センター長は「途上国での新型拡大を防ぐことが最大の予防策。タミフルの供給援助を強化するなど、日本の役割は大きい」と話している。(科学部 宮崎敦)

◇ ◇
 

「水際」対策、中国は徹底
 「北京15人、異常なし」、「上海68人、異常なし」……中国で今、4月30日にメキシコ航空便で上海に着いた百数十人の状況が連日報じられている。メキシコ人乗客の感染が1日確認されるや、同乗客が全員隔離され、健康状態を監視されているのだ。

 2003年に初動対応の失敗からSARSまん延を防げず、本土で300人以上の死者を出した中国。新型インフルエンザ感染の疑いがある者の早期発見、早期隔離は徹底している。

 水際作戦は、胡錦濤国家主席自ら「検疫を特に厳格にせよ」と、陣頭指揮している。

 だが、SARS拡大の元凶になった「情報隠し」への不安は残る。当局内の情報伝達に詳しい北京の大学関係者は、「中国では、問題が発生すると、地方の権力者が責任を問われやすく、情報隠し、偽の報告はよくあることだ」と語る。厳格な水際作戦の陰で、感染を隠す地方が現れる可能性がある。(北京 杉山祐之)

(2009年5月5日 読売新聞)

781千葉9区:2009/05/05(火) 10:09:23
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009050402000106.html
空港 あすから帰国ラッシュ 検疫人員 成田3倍に
2009年5月4日 朝刊

 新型インフルエンザの水際対策で、メキシコや米国、カナダからの到着便などの検疫体制を強化している厚生労働省は、大型連休を海外で過ごした人たちが帰国するピークとなる五、六の両日に応援をさらに増強、五つの空港で通常の二・二倍にあたる四百二十人体制で警戒する。成田空港では通常の三倍近い二百六十人、中部国際空港でも二倍の四十人となる。 

 検疫体制が取られているのは、成田、中部のほか、関西国際、福岡、羽田。

 成田空港での機内検疫の対象は一日当たり最多で三十八便。対象乗客はピーク時で一日一万人を超える。午後一−四時台に集中する。到着先は第一ターミナルと第二ターミナルの各ゲートに分散。ゲートとゲートの間を医師らが全力で走ったり、防衛省などからの応援組の検疫官が慣れない空港で右往左往したりする姿も見られる。

 検疫官は到着後の機内で乗客一人一人に「健康状態質問票」を配布、検疫ブースで回収し、サーモグラフィー検査で発熱の有無を監視。体調不良の乗客には問診やインフルエンザの簡易検査をする。一便に数時間かかる場合があり、航空会社の職員が検疫官に「早くしてもらえないか」と詰め寄ったり、「いつまでかかるのか」といらだつ乗客も。

 日本航空と全日空は時間短縮のため質問票を飛行中の機内で乗客に配り、成田空港到着までに記入してもらう方法に改めた。

 二日には、到着便が集中した時間帯に、検疫官が別の便の対応に追われて担当ブースから離れたため、バンコクからの到着便の乗員乗客百六十人がサーモグラフィー検査などの検疫なしに入国する事態も発生した。

 検疫官不足の中で激務に従事してきた関係者は応援にひと息つく。とはいえ「発生国の増加で機内検疫の対象国がこれ以上広がったら、とても対応できない」と不安も口にし疲れた表情をみせた。

◆横田基地の乳児 Aソ連型と判明
 新型インフルエンザ感染の疑いがあるとして米軍横田基地(東京都福生市など)内で隔離されていた米国籍の生後四カ月の乳児は国立感染症研究所での遺伝子検査の結果、新型インフルエンザではなく、Aソ連型だった。

 厚労省などが三日、明らかにした。乳児は熱が下がり、回復しているという。

 同じ飛行機で基地に着いたとして米軍が隔離していた乳児の母、乗客十三人は健康に問題がなく、隔離が解除された。

 横浜市ではこの日、米国帰りの四十代の日本人女性が新型インフルエンザに感染している疑いがあるとして詳細な検査を実施、A香港型と判明した。

782千葉9区:2009/05/05(火) 10:18:49
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090504-OYT1T00692.htm
新型インフル感染者、全世界で1200人超に
新型インフル

 【リオデジャネイロ=小寺以作】新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染者数は4日、メキシコで新たに221人が確認されたことなどで全世界の合計が1243人に達し、一気に1000人を大きく超えた。

 感染が確認された国・地域では、新たにエルサルバドル、ポルトガルが加わり、21か国・地域となった。メキシコでの死者数も7人増え26人となった。感染疑いも含め、新型インフルエンザはなお拡大を続けている。

 国・地域別の感染者は、メキシコで727人、米国で286人、カナダで101人に上っている。

 ただ、世界保健機関(WHO)は、感染者数の増加は警戒水準の引き上げに直結しないとの見解を示している。ハートル報道官は3日夕の記者会見で、警戒水準を現行の「フェーズ5」から「6」に上げる場合の判断基準は、アメリカ以外の大陸で、人から人への持続的な感染が確認されるかどうかだと指摘した。

 潘基文(パンギムン)・国連事務総長は4日、「状況が変わらない限り、WHOには警戒水準を6に上げる計画はない」と述べた。

 関係各国の当局者も、事態の悪化に歯止めがかかりつつあるとの認識を示し始めた。

 AFP通信によると、メキシコのカルデロン大統領は3日のテレビ番組で、「メキシコでの感染拡大のペースを落とすことに成功した」と述べた。同国では、今月1日から5日間、行政機関の大半を閉鎖し、緊急性のない民間企業の活動も休止させる異例の感染防止策をとってきたが、コルドバ保健相は、6日から通常に戻す意向を示した。

 ロイター通信によると、米疾病対策センター(CDC)幹部も3日、新型インフルエンザが季節性インフルエンザより危険とは言えず、「明るい兆しが出てきた」との見解を示した。

(2009年5月5日01時13分 読売新聞)


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