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Tohazugatali Medical Review

779千葉9区:2009/05/05(火) 10:08:30
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090505-OYT8T00212.htm
新型インフルの感染拡大、途上国に不安
「微熱」検疫素通り、医師不足も深刻

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)は、北米や欧州など先進国を中心に感染者が1000人を突破し、ウイルスが今後、今のところ感染例が少ない南アジアやアフリカに伝わるのは避けられないと見られる。

 世界保健機関(WHO)は、防疫や医療体制が不備な途上国で感染が広がり、手に負えなくなる事態を最も懸念している。(ジャカルタ 林英彰、ヨハネスブルク 中西賢司、ジュネーブ 大内佐紀)

 4日午後1時。ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港に香港発の航空機が到着した。検疫官が機内に駆け込み、消毒液を噴霧。「新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)や鳥インフルエンザで学んだお陰で、新型インフルへの対応はうまくいっている」と、検疫官のウマイロさん(49)。入国ゲート前では体温検知器が作動し、乗客から問診票が回収されていた。

 だが、別の検疫官は「検知器は38度以上ないと反応しない。微熱の患者は素通りだ」と肩をすくめた。体調の異変を訴えた人を足止めする「隔離室」は、カーテンで仕切っただけで、医師の到着も医療器具の手配も間に合わず、ベッドと机が置いてあるだけだった。

 人口約2億4000万人のインドネシアが備蓄する抗インフル薬タミフルはわずか370万人分。「使用期限が切れたものがあり、本当はもっと少ない」(国の鳥インフルエンザ委員会)。

 防疫に対する市民の関心も、鳥インフルエンザで100人以上の死者を出している国と思えないほど希薄だ。大手たばこメーカーの福利厚生担当者は本紙に、「まだ従業員に対策を指示する必要はない」と語った。

 アフリカでは、ナイジェリアとケニア、ウガンダなどで、空港での検疫が実施されている。だが、ガーナやガボンなど、特にサハラ砂漠以南の国々では、医師の数や監視体制に限界があり、マラリアなど既存の感染症対策すら追いつかないのが現状。経済危機で医療が破綻(はたん)したジンバブエでは2008年にコレラが大発生し、4000人以上が死亡した。エイズウイルス(HIV)感染者も多く、これらの疾病で免疫力が落ちた人に新型インフルが感染したときの被害が心配されている。新型インフルは、罹患(りかん)者が多い結核などと判別できず、発見が遅れる可能性も指摘されている。



 「現時点で情報がないことは、感染が始まっていないという何の保証にもならない」。WHO当局者は神経をとがらせる。

 たとえば新型インフルエンザ発生地とみられるメキシコ政府は、「奇妙な感染症の広がり」について、WHOに報告するかなり前から察知していた疑いが浮上している。メキシコとWHOとの間で迅速な情報伝達が機能しなかったことを示しており、そのほかの国でも伝達すべき感染情報がWHOに伝わっていないこともありうる。

 途上国で、貧困に窮する人たちは、体調が悪くても医者へ行く余裕がない。行きたくても近くに医療機関がない。

 WHOは途上国対策の第1弾として、最貧国を中心とする72か国に、タミフル240万人分の配布を始めた。WHO当局者の一人は「焼け石に水とならなければいいと祈るばかり」と深いため息をついた。


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