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生長の家 「今の教え」と「本流復活」を考える/4

1614SAKURA:2013/08/12(月) 20:58:33 ID:pMLLKHKU
「管理人 トキ様」 へ  「観覧者の皆様」 へ
こんばんは……   ロ−マ字(大文字)の【SAKURA】で〜〜〜す.
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>>1406>>1572>>1573>>1577>>1586>>1587>>1588>>1595 投稿の続きです。

■  D・カ−ネギ− †  ■□■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □

■PART――人を動かす三原則   
■ 3 ――― † 人の立場に身を置く  その 1−5 

 そういって、わたしは、便箋を手にとり、その中央に線を引いて、“利益”と“不利益”との欄を
作った。

 わたしは、“利益”の欄に“大広間が空く”と書きこんでことばをつづけた。

「空いた大広間を、ダンスパーティや集会用に自由に貸すことができるという利益が生じます。こ
れは、確かに大きな利益です。講習会用に貸すよりも、よほど高い使用料が取れるでしょう。二十
日間も大広間を夜ふさがれてしまうことは、ホテルにとっては、大きな損失にちがいありません。
「さて、今度は不利益について考えてみましょう。まず第一に、わたしからはいるはずの収益が増
えないで、逆に減ることになります。減るどころか、一文もはいりません――わたしは、あなたの
おっしゃるとおりの使用料を払うことができませんので、講習会は、どこか他の場所でやらざるを
えなくなりますから。

「それに、いま一つ、ホテルにとって不利益なことがあります。この講習会には、知識人や文化人
が、大勢集まってきますが、これは、ホテルにとってすばらしい宣伝になるのではありませんか。
事実、新聞広告に五千ドル使ったところで、この講習会に集まってくるだけの人数が、ホテルを見
にくると思えません。ホテルにとって、たいへん有利ではないでしょうか」
以上二つの“不利益”を、該当の欄に書き込んで、便箋を支配人に渡した。

「ここに書いた利益と不利益をよくお考えになった上で、最終的なお答えを聞かせてください」

 翌日、わたしは使用料を三倍でなく五割増しにするという通知を受け取った。

 この問題について、わたしは自分の要求を一言も口にしなかったことに、ご注意ねがいたい。終
始相手方の要求について語り、どうすればその要求が満たせるかということを話したのである。

 仮に、わたしが人間の自然な感情に従い、支配人の部屋に駆け込んで、こうどなったとする――
「君!今度三倍に値上げするとはけしからんではないか。入場券は出来上がっているし、発表も
してしまったことを、君も知っているはずだ。三倍!ばかばかしい、だれが払うものか!」

 そうすると、どういうことになっただろうか? 互いに興奮し、口角泡を飛ばして、その結果は
――いわずと知れている。たとえ、わたしが相手を説きふせて、その非を悟らせたとしても、相手
は引き下がるまい。自尊心がそれを許さないだろう。

                           つづく


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