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戦場スレpart2
1
:
◆NcltM1gQ/Q
:2012/07/11(水) 20:01:52 ID:Ue7B6b.Y
ロボットの戦闘シチュや、イベントの際にお使い下さい。
353
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/10/27(土) 14:00:35 ID:YNLU6b4M
>>352
>「そうですか。なら少し私に付き合ってもらえませんか、ハヤセさん」
突如として後ろから投げかけられた声に体を跳ねさせすぐさま後ろへと振り返る。
そこにいたのは何度も話したことのある顔見知り、記憶している限りだと彼女はヨーロッパの方へ向かったと聞いていたのだが
「ビックリした、あけっちか・・・久しぶり」
胸を撫で下ろしながら再会したことに対しての言葉を投げかける。
その表情を見るにまったく気づいていなかったらしい。
後ろに人が立っているのに気がつかないほど集中していたのか、逆に気が散っていたのかのどちらかだ
レイナの情報はライトにも届いているだろう、どちらに転んでもヒツギがそれを気にしていることは明白だった
>「欧州への技術協力とあなたへのスカウトのお話ですよ」
「へ?」
きょとんと目を丸くしてかなり間の抜けた声をこぼすヒツギ。
ルーキーであるヒツギにとって、どこかからスカウトが来るなんてまず思っていなかったことだろう
ぽかんとしていたヒツギだったが、我を取り戻したのかそのことについて聞きなおそうと口を開いた。
が、自分の格好と話している場所のことをすぐに思い出す、見知った相手とはいえ女の子と話すのに汗臭いのは頂けない
・・・それに気分転換もしたいところだった
「話の内容が気になるけど、外の空気が吸いたいからちょっとだけ待ってくんないか?
急いでシャワーを浴びて着替えてくからさ」
この時ライトは思っていなかっただろう。
この「外の空気が吸いたい」という言葉、屋内から外に出たいと言う意味ではなく、基地から外に出たいという意味だったことに
354
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/10/27(土) 15:07:17 ID:cBhN.PqI
>>353
【「ビックリした、あけっちか・・・久しぶり」】
「だからですね。その、あけっちと呼ぶのはやめて下さいと/////」
いつの間にか名付けられ、しかも周りに浸透していた愛嬌のあるその呼び方へと律儀にツッコむ。
本気で嫌がってはいないのだが……何だか気恥ずかしいのだ。
【「話の内容が気になるけど、外の空気が吸いたいからちょっとだけ待ってくんないか?
急いでシャワーを浴びて着替えてくからさ」】
「ふむ?……ああ、確かにそうでしたね。場所を改めましょう」
ライトとしても男男したこの様な空間で話をするのは、あまり好ましく無い。
ヒツギの提案は二つ返事で承諾する。
施設のカフェにでも行ってと考えた。素直に話を聞いてくれそうで何よりである。
「あとですが。ハヤミ・ユウセイ曹長は呼べますか?この件について、あの人にもご同行願いたいのです」
シャワーを浴びに行こうとするヒツギを僅かに引き止め、ユウセイ二等兵の居場所を聞こうとするライト。
あまり気は進まないが、もう一つの目的を同時にこなしておくつもりだ
355
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/10/27(土) 18:57:05 ID:YNLU6b4M
>>354
ヒツギからしてみればライトも立派な仲間である。
欧州と極東の仲が悪いことなど彼が知る由も無い、そういうことには疎い・・・というよりはそういう不用意なことは伝えていないのだろう。
>「あとですが。ハヤミ・ユウセイ曹長は呼べますか?この件について、あの人にもご同行願いたいのです」
「ユウセイ?だったらOSがどうとか行ってたし研究棟じゃないかな
多分アスト博士も一緒のはずだから、そっちの居場所調べたほうが早いかもな」
ユウセイも同行というのは非常に珍しい話だが、自分がシャワーを浴びている間に捕まえてくるということか
「分かった、じゃあ1階の受付前で落ち合おう」
研究棟とこっちを行ったりきたりするよりは早いし、出入り口なのだから当たり前だが外に出るにも近い
時間効率が的にもこれがベストな待ち合わせ場所のはずだ。
「そういうわけでよろしく、俺は急いでシャワー浴びてくるよ」
356
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/10/27(土) 19:26:18 ID:cBhN.PqI
>>355
【「ユウセイ?だったらOSがどうとか行ってたし研究棟じゃないかな
多分アスト博士も一緒のはずだから、そっちの居場所調べたほうが早いかもな」】
「研究棟ですか。ではアナウンスで呼び出して貰います」
ライト自らがユウセイの元へと向かうつもりは、そんなに無いのでむしろこちらへ召喚する形になるだろう。
それに何やら厄介事に巻き込まれてしまいそうな乙女の勘が働いた。
【「分かった、じゃあ1階の受付前で落ち合おう」
「そういうわけでよろしく、俺は急いでシャワー浴びてくるよ」】
「わかりました。速やかにかつ丁寧に身を清めて来て下さい。
では今から私はハヤミ曹長を呼び出しますので」
ライトはその間に係の者に頼んで、研究棟で作業に没頭しているらしいユウセイを呼び出して貰う事にした。
“30分以内に1階フロントへ集合せよ”と
357
:
ユウセイ
◆JryQG.Os1Y
:2012/10/27(土) 20:04:22 ID:NVxKcMG2
>>356
アナウンスが鳴りユウセイが呼び出される
「ああ、呼び出しか。まだ、0、00045%しか終わってないのに。」
ガックリする、ユウセイ
「後は任せて、素直に応じなさい。」
諭す、博士
「了解、後は任せます。」
自室に戻り、シャワーを浴び、適当な服に着替え
ウィーダーインゼリーを一気飲みする。
「さてと、」
ユウセイは、フロントに向かう。
「お待たせしました。明智大尉、ご用件は。」
ちょうど、30分経った
358
:
マデリーン
◆E8ckRIIdug
:2012/10/27(土) 21:23:13 ID:soLvNY.w
>>350-357
「あら残念」
なかなかに良い速度で打ち込むので少しは使えるかと思い始めた矢先だったので。
タイピング速度で言うならキーボード二つ同時に壊してからが本番とか言う世界と比べちゃいけません。
「まぁ仕方がない、ユーティライネンの力を借りるわ」
もう指揮系統を気にせず独断で軌道防衛艦隊を呼び出す。
ライトあたりが知ったらどうするとか全く気にしない人たちである。
そして、そんなならず者たちに良いように弄ばれるタケミカヅチ。
神様の立場、絶賛大暴落。
359
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/10/27(土) 21:27:45 ID:YNLU6b4M
>>356
>>357
「ギリギリセーフ!!・・・か?」
30分から1分ほど遅れてヒツギもやってきた、しかしその服装は制服ではない
シャツの上にデニムのライダースを羽織り下はスリムなチノパン・・・と、どう見ても私服である。
服にあまり拘りがなさそうな性格からそのままに、年齢相応といえばその通りの非常にシンプルなものだった
「とりあえず歩きながら・・・」
ここで察しが着くだろう、外の空気が吸いたいという言葉は文字通り敷地の外に出たかったということに。
確かにまだ日は高く外に出るには絶好の時間だろうが・・・
「あ、それともユウセイとの話はここで終わらせたほうがいいのか?」
ユウセイの様子からまだ忙しいということを察したのか、外に連れて行くか否かで立ち止まる
解析作業があるのであれば連れて行くことも無い。
どこかに座って話を進めればいい話だ、その後で外出すれば良い
「とりあえず立ち話も何だからカフェで座りながら話そうぜ」
となれば1番ベターな選択肢は最初からカフェに向かうことだろう。
その趣旨を切り出し、2人尻目に歩き出した。
360
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/10/27(土) 22:28:03 ID:cBhN.PqI
>>357
>>359
【「お待たせしました。明智大尉、ご用件は。」】
【「ギリギリセーフ!!・・・か?」】
「二人ともアウトです。完全に。常に5分前行動を心掛けて下さい。
私は遅刻なんて一度もした事が有りませんよ?雨の日も風の日もお腹痛くてもそれは何故かといu……ぶつぶつぶつ」
ビシッとフロントの掛け時計を指差す。たったの1分ほど遅れてしまったらしい。
それすらも規律を重んじる彼女は口うるさく注意する。
遅れたヒツギはともかくとして時間ぴったりに来たユウセイにとってはとんだとばっちりだろう。
「あ。ところで、二人は何故私服ですか?」
しかし、長々と続くと思われたお説教も、ヒツギのラフな格好へのツッコミへ移行する形で終わりを迎える。
【「とりあえず歩きながら・・・」】
「えっ?これって……外へ?」
何だか妙な予感が乙女の脳裏を過った。
若い男女が二人っきり(ユウセイも居ます)で外へ。これって俗に言う……。妙な考えを持ち出した。
そんな事を考えたライトは途端に白かった顔色を耳の先まで紅潮させている。
その後にヒツギがユウセイがうんたらとか言っていた気がしたが、完全に聞き逃してしまった様だ。
【「とりあえず立ち話も何だからカフェで座りながら話そうぜ」】
「そそ、外へ出るんですか??」
平常時とは違い言葉をどもらせ、そわそわした様な期待する様などっちともつかない様子で訪ねている。
いったいどうしてしまったのだろうか?
361
:
ユウセイ
◆JryQG.Os1Y
:2012/10/27(土) 22:36:15 ID:NVxKcMG2
「いえ、軍服で行くと戻ってタイピングすんの大変なんで。」
ユウセイは、黒いシャツに、青の上着というしょぼい格好。
>>「あっ、それともユウセイの話はここで終わらせた方がいいのか?」
「ああ、出来ればな、抜け出せるいい理由が出来たが、おもしろくなってきちゃったし。」
「基地のカフェいきましょうか。」
>>「そそ、外に」
「行きませんよ」
絶対にテンパっている、明智大尉を後目に、
ヒツギに続き、カフェに向かう
362
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/10/27(土) 22:58:28 ID:YNLU6b4M
>>360
>>361
>「えっ?これって……外へ?」
「だからそう言ったろ?」
ヒツギは道場に朝から居れる程度には暇だったのだ、後に予定が入っているなんて事も無いのだろう
とはいっても気分転換と言っていた様に特に何かがしたいという理由は無かったのだが
>「そそ、外へ出るんですか??」
「まだ外に出ないって。さ、早く行こうぜあけっち!」
ライトがしどろもどろしているのに見かねたのか、彼女の元に引き返すと両肩に軽く手を置いて背中を押し始める
そのままライトの位置に合わせて歩いていくことに決めたようだ。
しかして数分後、施設内にあるカフェにある丸テーブルに3人は座っていた。
今時病院にも大手コーヒーチェーンが店を持つ、こういった場所が施設内にあることも珍しいことではないのだろう
当然ながら人の姿はまばらだ、重要な話であったとしても盗み聞きされるとは考えづらい。
「で、スカウトって何の話?」
テーブルに置かれた三つの飲み物の内1つを片手にヒツギはライトへと尋ねる。
ユウセイにも後の仕事がある、単刀直入に聞いたほうが早いと見たのだろう
363
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/10/27(土) 23:55:09 ID:cBhN.PqI
>>361
>>362
【「行きませんよ」】
【「まだ外に出ないって。さ、早く行こうぜあけっち!」】
「あ……はい//////」
デリカシーの無い事に定評の有るユウセイにすらライトが狼狽する様は見透かされいたのだろう。
2人に指摘されて我に帰る。
なんの事は無い。基地施設のカフェテリアへまずは向かうと言っているのだ。
そして異色の3人はそこへ到着すると、各々席につく。
ライトの前にテーブルを挟んでユウセイ、ヒツギが並んで掛けている。
【「で、スカウトって何の話?」】
「まだ完全には決定していませんが、これより極東支部は我々、欧州支部との綿密な協力体制を敷いていく事になります。
そこでハヤセさん達の能力を見て高く評価した上層部のご意向により、二人はより恵まれた欧州部隊への正式な配置を勧めておられるのです」
ちなみに、ヒツギに対しては正式な軍人では無いので勧誘と言う立場だが、
ユウセイは職業軍人である。半強制的な異動命令となり、実質拒む事は出来ない。
勧誘における細かな資料をそれぞれ、手渡すと同時に3人分の飲み物がテーブルへともたらされる。
ちなみにライトは温かなロイヤルミルクティを頼んだらしい。甘甘のやつを。
「いきなりで気持ちが落ち着かないでしょうが、一息ついてまずお手元の資料を読んで下さい。今回の案件が詳しく載っています。
……しかし、私が言うのもあれですが、今後ともこんなチャンスは滅多に訪れたりしませんよ」
ミルクポットから真っ白になりそうなぐらいの量ミルクを入れ、砂糖も人並み放り込む。
ちなみにレイナは紅茶へミルクみたいな不純物を入れるとは冒涜ゥゥとキレる。
彼女らはこんな所も気が合わない様だ。
364
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/10/28(日) 00:31:43 ID:z5upQM9w
>>363
>「まだ完全には決定していませんが、これより極東支部は我々、欧州支部との綿密な協力体制を敷いていく事になります。
>そこでハヤセさん達の能力を見て高く評価した上層部のご意向により、二人はより恵まれた欧州部隊への正式な配置を勧めておられるのです」
「あー、ヘッドハンティングって訳か」
元々は軍人になる予定だったのもあり、今は片足突っ込んでいるようなものだ。
現状「少尉」の前に「特別」や「特殊」が付くヒツギにとっても悪い話ではない
ただそんな彼を止めてしまうものが一つだけあった
「・・・配属ってことはそのまま欧州行きってことだよな」
彼の生まれ育った国である日本
今後甲斐に搭乗していれば世界中を回ることになるのは明白であり、実際の所はこっちに居ようがあっちに居ようがそんな違いは無い。
だが彼の年齢で故郷を捨てろなどとパッと決められる内容ではなかった
そしてもう一つ・・・
(しかし欧州となれば"彼女"の故郷があるはずだ。
でもそれとは逆にこちらに別荘がある、今はこっちに居るわけで・・・)
(甲斐に所属する可能性のほうが高いのか?だったらこのままでも変わらない・・・
待て待て、このまま容態が悪くなったら別荘じゃなくて普通家に帰ることになるだろう)
(いや、そもそも契約そのものが破棄された以上気にするのも今更なのだろうか?)
顎に手を当てたまま何かを考える様子のヒツギだったが
どうやってもまとまらないのか、諦めたように手元にあったコーラのストローに口を付け吸い込む
「もし期限がまだあるんだったらちょっと考えさせてくれないか
ごめん、すぐには決められそうに無いんだ」
氷だけが残ったグラスをテーブルに戻し、渡された資料を足元のメッセンジャーバッグにしまい込んでそういった
365
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/10/28(日) 01:36:26 ID:oL7ZjXTE
>>364
【「もし期限がまだあるんだったらちょっと考えさせてくれないか
ごめん、すぐには決められそうに無いんだ」】
「ええ……確かに、即答するには話が美味し過ぎて不気味に思いますね。大丈夫です、私も同じ考えですから。
ですから、資料をちゃんと見ての前向きな返答を期待しています。もし私の部下となったら悪い様にはしません。
私の直属の上司もあなた達の資質を素直に賞賛しています」
もちろん時間的猶予は与えるつもりだ。
ただし、必ずや決心をしてくれるはずだとライトは確信にも似た予想をしていた。
正義感の強い彼なら尚更、精鋭部隊での更なる活動を望むはずだと。
そして出来る事なら共に恒久平和の為に戦いたいと心から思っていた。
「今の軍は統制が全く取れていないのですよ。だからDC残党の様な死に体につつかれるんです。
我々、欧州を中心とした強固な団結力が必要なのですよ」
まだ熱いのか慎重にふーふーと冷ましながら紅茶を口にするライト。
ミルクを多く摂取するのは、自分の平坦な乳分を補う為なんかじゃ無いんだからね。と言い訳じみた事を暗示する。
だが実の欧州は既に邪な毒牙にかかっており、ライトの様な真に平和を願う真面目な士官ばかりでは無い。
しかしシルヴィエ・クロイツの思想を盲信している若者達は上層部の腐敗したその実態を知らない。むしろ聞かない。たちが悪い。
366
:
ユウセイ
◆JryQG.Os1Y
:2012/10/28(日) 08:54:41 ID:/otLOu0U
「急すぎて、驚いています。」
そう言うのは、ユウセイ【オレンジジュースを飲んでいる】
「ヒツギは、兎も角、何で俺までまた念動力者だからですか?」
【あれ?、なんで何回もあるように言ってんだ?おれ】
それは、兎も角。まぁ拒否権はないんだが。
「こちらとしては、問題ないんですが。まだ心残りがあるというか。」
「ある二人に会っておきたいんです。河嶋大佐とイサム大将に、できたら」
あの夢が本当に正しいなら俺は、DCの
【それと。もし、DC残党、と接触できるなら。】
弥生が、救えるチャンスが増えるかもしれない。
「了解しました、正式な通告は。」
ユウセイは、これを承諾したようだ。
367
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/10/28(日) 10:50:33 ID:oL7ZjXTE
>>366
【「ヒツギは、兎も角、何で俺までまた念動力者だからですか?」】
「それは私の方が聞きたいぐらいです。聞いていますよ、ハヤミ曹長の悪名は。もちろん悪い意味での」
うんざりした様な苦い表情をするライト。ヒツギはバルクレイスの機能を発動出来る希少な人材だとはデータの上で知っていたが、彼。ユウセイはどうだ?
いくら戦闘技術が優れていたとしても、トラブル三昧の問題児をわざわざ引き取る様な意図がわからない。
「ほんと、何ででしょうね」
ぼそっと小声でそんな失礼な事を洩らしてしまった。
ライトが気になってユウセイのデータを調べたところ、公表されている念資質のランクはB-と言ったところであり、Aランク念動力者の数値には結構遠い。
平凡なモノであったのだが。
【「こちらとしては、問題ないんですが。まだ心残りがあるというか。」
「ある二人に会っておきたいんです。河嶋大佐とイサム大将に、できたら」】
「それはどうぞ済ませておいて下さい。後日正式に辞令がいくと思われます」
ライトの思っていた通り、ユウセイはやはり命令系統の関係上、拒む様な事は無かった。
あっさりと従う姿勢を見せてくれた。
368
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/10/28(日) 19:28:41 ID:z5upQM9w
>>365
>>366
>ですから、資料をちゃんと見ての前向きな返答を期待しています。もし私の部下となったら悪い様にはしません。
「あけっちの部下かぁ。そうだよな、あけっちは欧州の所属だしな」
大切なことを忘れていたが、ライトがこの話を持ってきたということは彼女もあちらの所属なのだ。
だからといってどういう訳でもないが、友人が居るというのは重要なことだ
>私の直属の上司もあなた達の資質を素直に賞賛しています」
「それは素直にありがたいけど俺全然だよ、まだまだ半ちくだ」
月面の件、公式な発表は"過度な演習"ということになっているが、何らかの戦闘があったのは明らかだ。
そして敗戦であったということも分かることだろう
>我々、欧州を中心とした強固な団結力が必要なのですよ」
欧州を中心とした、という部分はさておきとして強固な団結力というのは肯定していた
ピエロや黒いSSが所属する謎の組織のこともある、今後のことを考えれば当然だろう
「ま、それは後でいいや。とりあえずこの話終わったなら早速外に行こうぜ
気分転換するために出てきたわけだしさ」
そういうとテーブルから立ち上がりライトへと顔を向ける。
もちろん行くだろ?という表情だが・・・
「あ、ユウセイはどうする?」
369
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/10/28(日) 19:50:31 ID:oL7ZjXTE
>>368
【「ま、それは後でいいや。とりあえずこの話終わったなら早速外に行こうぜ
気分転換するために出てきたわけだしさ」】
「わ、わ。外に行こうぜですって!?私の用事はもう済んだのですけど。
……は!ややっぱり、ま、まさかこれって。いや、でもこんなのって。こ、こんなのって」
何やら葛藤があったらしい。小声で意味が解らない事を早口でぶつぶつと繰り返している。
そして何故か頭が沸騰し続けている。
そんな時だった。ぐー。とライトの平らなお腹が空腹を訴える為の警笛を鳴らす。
「……あ。……しし、仕方ないですね。退院祝いを兼ねてお昼をご馳走します/////
はやく何でも良いんで何処へでも連れてってください」
ここで食べていけよ。とはツッコミたくなるだろうが、今のライトにはそんな事も気付けなかった。
370
:
ユウセイ
◆JryQG.Os1Y
:2012/10/28(日) 19:54:05 ID:/otLOu0U
>>「あ、ユウセイはどうする?」
ヒツギの問いに対し
「あー、解析作業大変なんだよね。本気で抜け出してやろうかな」
少し考え
「止めとく、少佐クラス+博士一人抜け出したら只じゃすまない。」
ふつうじゃない二人だから言えること
「まぁ、いい気晴らしになったよ、じゃあね。ご馳走様でした。」
手荷物をまとめ、出ようとする。
「ああ、それと、これ。」
彼のiphoneに移るものは、明智大尉と、ヒツギがいちゃいちゃしてるように見える写真。
「これ、レオンさんにやってレイナ嬢に見せたらどうなるかな。」
決まっているカオスになるって決まっている。
「送られたくなければ、後で手伝いにきてねじゃあね。」
足早に、研究所へと戻っていく。
「お疲れ、何の話だったの?」
戻ってきて最初に見えたのは、顔が若干黒くなってるアスト博士
「なんで、顔黒くなってるんですか?」
「いや、一機スパコンが爆発して、でも凄いわね、すぐリカバリーできたわ。」
よくみると、さっきまでいなかった人たちが2、30人
「で、進行率ナンパーですか」
「まだまだ、1,56%よ」
予想より進んでるな、そう思いながら、また作業を再開する、ユウセイ
泡を食っている奴らは気にしない。
371
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/10/28(日) 20:18:07 ID:z5upQM9w
>>369
その面白おかしい様子をみているヒツギ、なんというか女友達と遊びに行くこと自体を気にしていない様子
何をしているんだこいつはという表情をしているだけだが、そんな2人の間に流れていた空気を叩き切るように音が響いた。
自分の音かと思ったが、その様子を見るにライトの物だったらしい
>「……あ。……しし、仕方ないですね。退院祝いを兼ねてお昼をご馳走します/////
>はやく何でも良いんで何処へでも連れてってください」
「ぷっ・・・! あっはっはっは!いやごめんごめん」
取り乱しているライトについ我慢ができなくなったのか、思わず声を上げて笑ってしまった。
デリカシーが無いということは本人でも分かっているようでごめんごめんと謝ってきた
「いやさ、俺も一汗かいてちょうど腹がすいてるんだ。
さすがにサンドイッチとかじゃ物足りないから、まずは外で何か食うか」
つりあがっている口元を手で隠しながら、
一刻も早くここから立ち去りたいであろうライトをつれてテーブルから立ち上がる
「とりあえず出てみて、手近な店に入ろうぜ」
372
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/10/28(日) 21:06:12 ID:oL7ZjXTE
>>371
【「ぷっ・・・! あっはっはっは!いやごめんごめん」】
「な、笑い過ぎです。上官侮辱ですっ!」
気恥ずかしい所を見られて?聞かれてしまった。
どんどん自分の弱味を握られていく。どうしよう?
【「いやさ、俺も一汗かいてちょうど腹がすいてるんだ。
さすがにサンドイッチとかじゃ物足りないから、まずは外で何か食うか」
「とりあえず出てみて、手近な店に入ろうぜ」】
「……あ。はい(ドキドキ)」
ヒツギは誘ったのだが、ユウセイは忙しくて来れないらしい。
という事は完全にうら若き男女が二人っきり。経験の不足しているライトは変に意識してしまっていた。
故に、エンジェルフェザー隊の純白制服と黒タイツの神聖な格好のまま、流れに流され表に出ていってしまう。
冷静に考えたらこれはかなり周囲の目を惹くコスプレの様な格好であった。
「なな、何でも良いですよ。私はそれなりに高給取りですから」
街へ躍り出た天使さんは常時そわそわしながらヒツギへついて行く。
懐には特に使用目的も無い使いきれない程の資金が残っている。食事をご馳走する程度の、お財布事情は何も気にせず任せてもなんとも無いと主張する。
373
:
ラウディ
◆E8ckRIIdug
:2012/10/28(日) 22:02:33 ID:A1SZCqFM
>>370
「おかえり……」
泡を喰うどころか苦虫噛み潰した顔をした約一名。
色々試行錯誤した結果、エクストラハードな超弾幕系シューティングをノーミスでクリアしろとか言う話になっていたのだ。
「……何この世俗にまみれきった神様。
しかもこれタケミナカタかよ、タケミカヅチの筈なのに」
「何が超対空大社ゲパルトだよ。さらっと混ぜんなよ」
引っ張り込まれた整備兵甲乙が玄人向けな不満を口にしたので、わからない人は無視されるが良いでしょう。
374
:
ユウセイ
◆JryQG.Os1Y
:2012/10/28(日) 22:34:29 ID:/otLOu0U
>>「おかえり。」
「どうした?」
そこには、『mission、このシューティングゲームをクリアせよ。』
と書かれてあり。
「少しやってみようかな。」
ユウセイは、そのゲームをスタートさせた。
「これは、鬼畜だな。」
ユウセイ無双も好きだが、シューティングもそれなりにはできる
が。
一時間後
「だめだこれ。」
中盤で撃墜。
「鬼畜すぎんだろ、まてよ。」
これなら解析して。
「別のゲームに変えちゃえばいいんじゃん。」
もちろん、変えるのは、
バーニングPTと同じものに
「さて、ボコボコにしちゃうよ。」
これなら、向こうからの介入でも鬼畜な相手程度なので、念動力者である、ユウセイにとっては楽勝である。
30分後
「ふい、おしまい。」
全クリ
「博士あと、よろしく、」
「ユウセイ君!」
さすがに疲れたのか、吐血してから、倒れやがて、泡を食い始めた。
だが、大国魂は、完全にフリーで解析自由になり、解析スピードも40倍以上早くなったのだ
375
:
◆E8ckRIIdug
:2012/10/29(月) 01:14:14 ID:0Mtpi/rI
「深淵を覗き込む者は、自らも深淵に見られていると知れ」
このような言葉を残したのは誰であったか……
>>374
「……大国魂?」
「俺ら、タケミカヅチの解析してたよな……?」
「……サブルーチンとして内包してたようね。
つまり、ハヤミ君がイカサマめいた事までして開いたのはおまけに過ぎなかった……」
「いやいやいや!それはあんまり過ぎます!」
「同じ神様だし、この解析結果は参考に……(警告音)……外部からの介入?」
「た、大変!大国魂が外部とコンタクト取って……」
一方、大国魂の本体を取り込んだリガシン一派のアジト……
「……ユズ、どうなっているの?」
「タケミカヅチとのデータリンクシステムが起動した、ってところかな?
お互いに同じネットワークにアクセス出来るようになって、一度は切れた物がつながって……」
「……こっちの足が掴まれる前に切ろう」
「はい、姉様。向こうはどうせ伊豆基地かそのあたり……先生、お願いします」
『どぉれ』
「……外部との接続、物理的に切断しました」
「まさか、残留していた大国魂が、奪われた本体との結合を求めるとは……」
376
:
◆E8ckRIIdug
:2012/10/29(月) 01:24:20 ID:0Mtpi/rI
>>375
続き
「……それだけじゃないわ」
「少佐?」
「私と同じ、電脳直結の出来るハッカーがそれに相乗りを試みていた」
「ああ、それで線を叩き切れと」
「大国魂が有意のデータをやりとり出来たかはともかく、そいつが悪さした可能性は否定出来ない……」
「まさか……」
「タケミカヅチの解析は一時中止!
スタンドアローン状態でシステムの洗浄にかかります!」
「「「ぎゃーっ!?」」」
そんなわけで、本来の目的の達成率は上がらないまま時間と体力は喰い潰されていくのであった……
377
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/10/29(月) 15:46:21 ID:seNv3UlY
>>372
ざっと道をまっすぐ進んだだけだが、今日はどこの店も空いている。
いや空いているなんてレベルではない、客が誰一人として居ないといっていい
どんな時間であれ多少は人が居るであろうファミレスすら窓から覗いて見える範囲では客が見えないのだ。
そのくせ人だけは多い、人が多い癖に飲食店に人が居ない理由とはなんぞだ
というヒツギの疑問はすぐに解決した、外灯につけられた広告だ
「"小田原城グルメフェスタ"・・・はーなるほどね、だから飲食店が空いてるわけだ」
近くでこんなお祭りをやっているなんて知らなかった
そういえばアカリンたちが出かけたって言っていたが・・・これなのかもしれない
「これなんてちょうどいいんじゃないか?これだったら軍服で外に居てもおかしくないかも」
その広告を指差してライトへと尋ねる
観光という名目で休憩時間に外へ出てみたなんて事も言えるだろう
378
:
大川 健二
◆Iny/TRXDyU
:2012/10/29(月) 17:06:07 ID:ousu261M
そんないろいろな理由で外出している一行
すると「プ〜ン」と良いにおいがしてくる
そのにおいのする方向を見てみると一軒のラーメン屋台があった
ご丁重に隣に「ここに止まる許可は取ってあります」と看板が置いてあり
そこにメニューも書いてあった
『ラーメンの種類 味噌・醤油・塩のみ、一杯500円、量は十分な量を保障します ギョウザ6つ300円』
と、もし入ってくるならば中で大きく新聞を目の前に広げる店主の姿があり、顔は見えない
店主も気づいておらず、話かければ気付くだろう
379
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/10/29(月) 18:37:52 ID:0EZkTERM
>>377
【「"小田原城グルメフェスタ"・・・はーなるほどね、だから飲食店が空いてるわけだ」】
「近頃はそういうの流行ってますよね。経済効果が見込めるんでしょうか?」
ライトは賑やか過ぎる人の波に少々うんざりしている様子。
そして何故か周囲の(特に異性)からの妙な熱い視線を感じたりするのだが、それも全く思い当たる節がない。
と言うか気付いていない。
【「これなんてちょうどいいんじゃないか?これだったら軍服で外に居てもおかしくないかも」】
「え……うっ?……この視線は軍服のせいでしたか。…も、もし…スキャンダルを報道されでもしたら……ぶつぶつぶつ」
やはり純白のこの制服は目立ってしまうのだろう。この事に気付いていたならもっと早く教えてくれれば良かったのに。
と、ライトは恨めしそうにヒツギを見ている。
ひとしきり小声でぶつぶつ言い終えると、どうやら落ち着いた様だ。
この純白潔白の聖なる制服は恥ずかしさ等、微塵も無い栄誉有るものだ。もうなにもこわくない
死亡フラグと言うか一種の開き直りで有る。
「私はお祭りのものでも何でも良いですけれど、せっかくですのにそんなリーズナブルなので良いのですか?」
まさか自分に対して気を遣っているのじゃ無いかと、有らぬ心配をしてみた。
380
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/10/30(火) 17:09:17 ID:d449zyW.
>>379
>「近頃はそういうの流行ってますよね。経済効果が見込めるんでしょうか?」
「B級グルメとかのブームがあったからな、こういったイベントをすれば普段外食に来ない人も来てくれるんじゃないか?」
こういったイベントは人が多い上に食べているので移動することが殆どない、ライトがウンザリしているのも分かる。
あまり離れすぎると逸れてしまいそうだ、この人の量と配膳に並んでいる列を考えると分断されたら合流するには骨が折れるか
ほれ、とヒツギが何の躊躇もなしに手を差し出している
>「私はお祭りのものでも何でも良いですけれど、せっかくですのにそんなリーズナブルなので良いのですか?」
「いーや、むしろ『せっかく』なんだったら値段とか関係なしにこっちのほうがいいだろ?
外に出たんだし楽しめたほうがいいじゃんか」
値段のことなどヒツギは微塵も考えてはいない。
逆にこういう庶民的なものにつれてきてよかったのかと疑問に思うが、彼が嬉々として語ったように遊ぶならば楽しめるほうがいい
こういった食べ歩きのお祭りは見世物はなくても、出店の雰囲気に当てられてそれなりに楽しめる
「とりあえず近場のから行こうぜ、あそこのラーメンが空いてそうだな」
指差した方向には確かにラーメン屋があった
381
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/10/30(火) 17:20:17 ID:fc4.Ss1k
>>377
,
>>379
「おや、珍しい組み合わせではありませんが、珍しい人が居ますね」
会場内に入ったばかりの二人にそう話しかけるのは、紙袋を抱えた私服姿のリリーである。
軍服を着た美少女として注目を集めているらしいライトに対しても安心と信頼の無表情を向けている彼女は、
右手に包み紙に包まれた、食べかけのコロッケらしきものを持っている。既にこの会場の客になってしまったらしい。
「リリー? ああ、ここに……って」
リリーの後ろから、同じく私服姿のアカリが現れる。
大小のビニール袋を提げている彼女はリリーを探していたらしかったが、リリーの前に居る二人を見て意外そうな顔をした。
無論、その理由はライトにあるだろう。
「あれ、え? どうして……?」
「待ったです、アカリさん。まずはその疑問をグッと飲み込んで、あのはっぴを出して下さい」
「へ? あ、はい!」
何やら大きいビニール袋をがさごそとやりはじめるアカリ。少しして彼女が取り出したのは、黒地に金の縁取りが為されたはっぴ。
背中には金色の刺繍で作られた三つ鱗の北条家家紋、その下には同じく金色の刺繍で大きく「相模の獅子」と書いてある。
「明智「さん」、上着の下はブラウスですか? でしたら、上着を脱いでこれを羽織って下さい。
これだけの人がいる中で、軍装はさすがに悪目立ちしそうな気がしますので。
大丈夫です。この「氏康はっぴ」なら、他にも着ている人がいますから」
リリーの言うように、大勢ではないにしろ、同じはっぴを着ている客がちらほら居る。
問題はライトが制服を脱ぐかどうかと、この派手なはっぴを着る気になるかどうかだが、果たして。
382
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/10/30(火) 19:01:28 ID:/wYyBTFU
>>380
【ほれ、とヒツギが何の躊躇もなしに手を差し出している】
「……ぇ?……え!?」
仲良くお手てを繋ぎましょうという意味以外の何物でも無い。
これは自分にはまだ難易度が高い。
ライトはワナワナと手を震わせ、ただただ声にならない声をあげて悶えているだけだった。
【「いーや、むしろ『せっかく』なんだったら値段とか関係なしにこっちのほうがいいだろ?
外に出たんだし楽しめたほうがいいじゃんか」】
「ハヤセさんが良いなら……その。私はかまいませんが……」
ここが祭の場ならそういうしきたりに合わせるのがルールであろう。
それならば楽しまなければならない。と自己解釈する。
【「とりあえず近場のから行こうぜ、あそこのラーメンが空いてそうだな」】
「……あ、待ってください////」
祭の雰囲気に順応しようとしたのか、少女は少し積極的になろうと動いた。
こんなところまでは誰も見ていないプライベートな場だ。それにこの人混みにのまれては大変だ。はぐれてしまう。
故に、彼と手を繋ぐぐらいは不可抗力であろう。
一大決心。ライトはそのか細い真白な手を、厚意で差し出された彼の手と絡めようと恐る恐る恐る恐る近付けていく。
その距離もう僅か数センチで指が触れあうといったところで…………
>>381
【「おや、珍しい組み合わせではありませんが、珍しい人が居ますね」】
「ぇ……ああああ!?いや、違うんです。違うんです!」
そのライトの決心を無慈悲にも中断させざるを得ないリリー少尉の横槍。
慌ててライトはその手を引っ込めるが、気付かれていないだろうか?
【「リリー? ああ、ここに……って」】
「く、クレマチ伍長!?……あ。き、奇遇ですね。あなた達も祭にに?
すす、すっかり馴染んでいますね」
二人とも手には袋やらを提げている。露店のものを買い込んだと思われる。祭を満喫してるのだろう。
【「あれ、え? どうして……?」
「待ったです、アカリさん。まずはその疑問をグッと飲み込んで、あのはっぴを出して下さい」
「へ? あ、はい!」】
「もし……どうかしましたか?」
何やら派手で悪趣味なはっぴを取り出しているアカリ達。
これは何だ。と、ライトは怪訝に尋ねるが嫌な予感しかしない。
【「明智「さん」、上着の下はブラウスですか? でしたら、上着を脱いでこれを羽織って下さい。
これだけの人がいる中で、軍装はさすがに悪目立ちしそうな気がしますので。
大丈夫です。この「氏康はっぴ」なら、他にも着ている人がいますから」】
「卿に入れば卿に従えと言うやつですか。確かに……先程。いや最初からずっと背筋がざわつく様な視線を感じていまして」
木を隠すには森の中とも言う。確かに、この氏康はっぴを来ている民衆はそこらにいくらでも居る。
少し躊躇った後で、やはり意を決したのかライトはエンジェルフェザーの上着を脱ぎ去り、皆様の思惑通りに氏康はっぴを羽織り、祭仕様となった。
「もうなにもこわくない」
383
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/10/31(水) 17:33:36 ID:6tdYVLI.
>>381
>>382
>「明智「さん」、上着の下はブラウスですか? でしたら、上着を脱いでこれを羽織って下さい。
> これだけの人がいる中で、軍装はさすがに悪目立ちしそうな気がしますので。
> 大丈夫です。この「氏康はっぴ」なら、他にも着ている人がいますから」
ライトがヒツギの手を取ろうとしたとき二人に声が投げかけられた、見ればアカリとリリーが居るではないか
彼女らが出かけているとは聞いていたが、まぁこんなお祭りをやっていたら合流することになるのは当然か。
その手にはなにやら派手な模様のはっぴ・・・そういえばイベントのスタッフや飲食をしている一般人も着ているのを見た気がする
なるほど上に羽織れば軍服であったとしても目立つなんてことはそうあるまい
>「卿に入れば卿に従えと言うやつですか。確かに……先程。いや最初からずっと背筋がざわつく様な視線を感じていまして」
「悪い、そこまで気が回ってなかった。最初から俺の上着貸せばよかったな」
ヒツギの着ているライダースはライトにしてみればダボダボだろう、スカートごと隠れるので確かにいいかもしれないが・・・
ダボダボとなると逆に目立ってしまったかもしれない
「アカリンとリリー少尉ありがとう、俺だけだったらここまで対応できなかったろうし・・・
あ、まだそんなに食ってないなら一緒に食べようぜ」
当然ヒツギに悪意はない、悪意はないのだ
384
:
大川 健二
◆Iny/TRXDyU
:2012/10/31(水) 19:08:56 ID:ByzT6FYE
なるほど確かに、ヒツギの指さす方向にはラーメン屋があった
他と比べて客引きがない、単純に他と比べたら見劣りするせいだろうか?
それはラーメン屋台であった、しかも手で引くタイプの
椅子は6つ、全員には十分の椅子があった
隣に看板が置いてあり、メニューも書いてあった
種| み し し 全| サ| ラ ギ 漬 全
類| そ お ょ 品| イ| イ ョ 物 品
う 五 ド| ス ウ 二
ゆ 百 ザ 百
円 6 円
大 つ
盛
り
八
百
円
値段もちょうどいい
385
:
大川 健二
◆Iny/TRXDyU
:2012/10/31(水) 19:09:42 ID:ByzT6FYE
なるほど確かに、ヒツギの指さす方向にはラーメン屋があった
他と比べて客引きがない、単純に他と比べたら見劣りするせいだろうか?
それはラーメン屋台であった、しかも手で引くタイプの
椅子は6つ、全員には十分の椅子があった
隣に看板が置いてあり、メニューも書いてあった
種| み し し 全| サ| ラ ギ 漬 全
類| そ お ょ 品| イ| イ ョ 物 品
う 五 ド| ス ウ 二
ゆ 百 ザ 百
円 6 円
大 つ
盛
り
八
百
円
値段もちょうどいい
386
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/11/02(金) 17:33:29 ID:QFcWiB52
>>382-383
まんまとライトに氏康はっぴを着せることに成功したリリーは満足げに頷いた。
「これで見た目の没個性化は完了です。あとは……」
「…………。あ! リリー、ちょっとこっちへ!」
「はい? 何です……ちょ、うわー」
何かに思い至ったらしいアカリに強引に連れ去られ、抑揚のない悲鳴を上げてリリーがフェードアウトする。
ヒツギとライトから少し離れた屋台の裏側にリリーを連れ込んだアカリは、そこで何事かをリリーに吹き込むと、
小走りで戻ってきて、
「お二人ともすみません。私達、小田原城趾観光の途中でここに引っかかっていたのを思い出しまして、ええ!
私達はもう十分食べましたので、お二人はそのままお食事に行って下さい! また後で合流しましょう! でわ!」
そんなことをやや早口にまくしたてたアカリはスチャッと手を挙げてから、戻ってきたとき以上の走りでリリーのもとへ戻っていった。
戻っていった先では、リリーが持っていたコロッケを平らげて、ハンカチで口を拭っていたが、
アカリが戻って来ると、小首を傾げて、
「一体どうしたというのですか、アカリさん。私達もまだ、ちょっとスナックなものを食べたくらいで、
本格的にお昼ご飯は食べていませんよ? もう一度小田原城天守閣を見に行きたかったんですか?」
「いえ、リリー。そういうことではないんです。あの二人……というか明智さんに漂っていた微妙な雰囲気、気付きませんでしたか?」
「………………ああ、なるほど。言われてみれば確かに。私としたことが……とんだ失敗を。
しかし、カーマインさんの事を考えると、明智さんはやや不利ではないですか?」
「そして当のハヤセさんは、それに気付いている風ではない。確かに不利ですが、先日の月でのこともあります。
今のハヤセさんは精神的に不安定気味……そこに明智さんの勝機があるのではないかと」
「明智さんの攻め方次第というわけですね。ふーむ、これは面白いですよ……」
「どう転ぶかはわかりませんけども、今は若い二人に任せておくのが吉でしょう」
「世話焼きの姑みたいなことを。まあでも、確かにそうですね」
二人でうんうん頷き合ったアカリとリリーは、少しの沈黙を経てから、顔を見合わせて、
「……で、監視ポイントの件なんですけど」
「フフフ、アカリ屋、おぬしも好き者よのう」
「いえいえ、お代官様ほどでは……」
アカリがニヤリ笑い、リリーがグッと親指を立てて、二人はヒツギとライトを望める遠方のポイントを捜して暗躍を始めた。
387
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/11/02(金) 19:05:07 ID:cpnptBqM
>>383
「悪い、そこまで気が回ってなかった。最初から俺の上着貸せばよかったな」
「い、いえいえ。気にしないで下さい(…そそそんなの余計恥ずかしいですよ!)」
心の中で声を大にしてツッコミを入れる。もしそんな事をしたら、顔から火が出てきてしまうだろう。
>>386
【「これで見た目の没個性化は完了です。あとは……」
「…………。あ! リリー、ちょっとこっちへ!」
「はい? 何です……ちょ、うわー」】
「どうしたのでしょう……二人とも?」
いきなりリリーを屋台裏に連れ込んで消えたアカリ。何をしているんだろうか?と首を傾げ、呼び止めようとしたのだが
すぐにアカリだけが走って戻って来た。
本当にどうしたんだろう?
【「お二人ともすみません。私達、小田原城趾観光の途中でここに引っかかっていたのを思い出しまして、ええ!
私達はもう十分食べましたので、お二人はそのままお食事に行って下さい! また後で合流しましょう! でわ!」】
「え。あ。ちょっとどうして?」
そしてアカリは凄い勢いの早口でヒツギの誘いを断り、また走り去って行った。
これすらも超反射の力の産物だろうか?アカリに対してこちらからは一切合切の返答も反応も出来なかった。
「……ふむ。もしや私と居ると気を遣うのでしょうか」
自分は彼女達よりも階級が幾つも高い。エリートの自分に対しての要らぬ遠慮や緊張感やらを持ってしまうのだろう。とライトは納得した。
……まぁアカリはともかく、リリーに至ってはそんな物を持ってはいないだろうが。
ライトはアカリの企てた真の目的には今のところは全く気付いていない様子。
>>385
「ハヤセさん。このラーメンの屋台で良いんですか?」
ヒツギの指差す方向には確かに移動式のラーメン屋台が存在していた。
構えるお品書きが見えたのだが、なんともまぁリーズナブルなお値段である。
しかし、周りの屋台の繁盛に比べ、このラーメン屋台は閑古鳥が鳴きそうなほど客の足が伸びていない様だった。
「ここで良いんですか?」
もう一度改めてヒツギに聞いてみた。店は他にいくらでも存在しているのだ。
何かあまりにも人のガラガラな店には入りづらい事が無いだろうか?
388
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/11/03(土) 02:06:01 ID:Qb8oz0HE
>>386
>>387
>「お二人ともすみません。私達、小田原城趾観光の途中でここに引っかかっていたのを思い出しまして、ええ!
> 私達はもう十分食べましたので、お二人はそのままお食事に行って下さい! また後で合流しましょう! でわ!」
「え、おい!・・・って行っちまった」
一緒に食べないかと誘った途端、アカリがリリーが駆け出していってしまったではないか
なにやら耳打ち合わせをしている様子だったが、もしかしたら彼女たちだけの予定があったのかもしれない。
>「……ふむ。もしや私と居ると気を遣うのでしょうか」
「いや別にそういうわけじゃないだろ、アカリンたちはもう食べたって言ってたし後に予定でもあったんだろう
ああいってた以上仕方ないし、俺たちだけで食おうぜ」
当然といえば当然だが、ヒツギも彼女たちの真意など気づいては居なかった。
それどころか誤魔化しを真に受けているようだ
>>385
>「ここで良いんですか?」
ライトがヒツギに念押ししたのも分かる、他の店と違って疎外感がすごい。
なんというか他の出店は挨拶や客引きで人が寄り易い空気を作っているが、この店はそういったものはまるでない
漂ってくる匂いにつられる客は何人か居るが、大体がその空気とビジュアルから敬遠している感じだ。
「んー・・・でもなぁ」
ヒツギは自分の腹を両手で抱えた、彼もかなり腹が空いている。
午前中の運動もそうだしここまで歩いてきたこともある、ヒツギからしてみたら食べられたらいいという感じは拭えない。
とはいえライトも居る以上そういうわけにも行かないだろう
「こういうイベントだし発泡スチロールで出来たトレー的なものも用意してるんじゃないか?
雰囲気が苦手だったらそれで貰って、設置してあるテーブルで食べようぜ」
彼なりに悩んだ結果、とりあえず店主の様子を見て判断することに決めたようだ。
こういったイベントに出ている以上それなりにまともな人間ではあるだろう、きっと多分
ヒツギはライトを尻目にラーメン屋へと近づいてゆく
「すみませーん」
とりあえずファーストコンタクトとして1番無難な言葉を投げかけてみた。
389
:
大川 健二
◆Iny/TRXDyU
:2012/11/03(土) 07:32:02 ID:Dl2wYyzw
暖簾をくぐってみると新聞を手に持っている店主の姿
しかし目の前に大きく広げて顔が見えない
>「すみませーん」
と、いう掛け声を言っても全然反応しない、どういうことだろうか?
「…グゴー、グゴゴゴゴ〜…スー、グガー」
……盛大ないびきをかいて寝ている
もう一回話しかければ起きるだろう
390
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/11/03(土) 08:18:39 ID:7KDjfArs
>>388
>>389
【「こういうイベントだし発泡スチロールで出来たトレー的なものも用意してるんじゃないか?
雰囲気が苦手だったらそれで貰って、設置してあるテーブルで食べようぜ」】
「苦手…という訳では無です。ハヤセさんが良いなら良いんですけれどね?
では、行ってみましょうか」
先程から屋台に近付くにつれ、スープの芳醇な良い匂いが鼻を刺激し、食欲をそそられている。
もうこれ以上迷っていたらまたしても胃袋が警笛を鳴らしそうであった。
それはライトとしても威厳が損なわれるので避けたい事態である。
……微妙にムードが出ないのはこの際仕方がないだろう。
【「すみませーん」】
「……店主さん、寝ていますね?」
ヒツギが屋台へと声をかけるが、待てども応答は無い。
あまりにも暇をもて余してていたのだろう。屋台の主人は深い寝息をたてている。
ライトは呆れた様に深いため息を吐いた。
391
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/11/04(日) 04:25:14 ID:O7K8fKbI
>>389
>>390
>「苦手…という訳では無です。ハヤセさんが良いなら良いんですけれどね?
>では、行ってみましょうか」
良いかどうかはさておき、屋台で食べ物を買うことは多々あったが
ヒツギはこういった椅子が付いた屋台で食べるという経験そのものがない。
帰り道におでんの屋台を見たことはあったけれど寄る理由もなかった。
当然ながらライトもそんな経験はないだろう
>「…グゴー、グゴゴゴゴ〜…スー、グガー」
>「……店主さん、寝ていますね?」
「・・・みたいだな」
さすがのヒツギも頬を引きつらせた、道理で客が一人も居ないはずだ。
雰囲気が悪いといっても店は店、自分たちがそうという訳でもないが物好きも居るだろうし
空いているのであれば人ごみを避ける人が、他にも出店しているものを全て食べようとする人も居るだろう
それでも居ないのは店主が寝ているのではまず食べること自体が出来ないのだから。
「しゃーない、別のところにするか」
寝ているのなら起こすこともないし、店主が居眠りするような店で食べる理由もない。
食べるものならば見渡せばすぐに見つけることが出来るのだから
「あー、さっきアカリンたちがコロッケ食べてたし俺たちもそれ食うか」
そういえばさっき彼女たちが手にコロッケを持っていたはずだ、ということはその店もあるだろう。
コロッケならば客の回転も速いし並んでもそう時間がかかる事はない
腹の足しにしながら焼きそばの列にでも並べばいいだろう
「しっかしコロッケの立ち食いなんて中学以来だ、揚げたてを味わえる数少ない機会だったなぁ」
392
:
大川 健二
◆Iny/TRXDyU
:2012/11/04(日) 09:31:52 ID:MFkdWrIY
「…ん?」
話し声が聞こえたからか、起きたようだ
「お客さんかい?」
バサッと新聞を仕舞って言う
そこでようやく顔が見えた
若めの顔、目は眠そうだが結構眼光は鋭い方だ
393
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/11/07(水) 18:50:29 ID:R67DFoWo
>>391
【「しゃーない、別のところにするか」】
「……うーん。この有り様ですとそれが無難ですね」
どおりで客足が伸びない訳だ。職務を投げ売ってまで居眠りとはなんたる弛みだ?等と真面目な彼女は内心思っていた。
【「あー、さっきアカリンたちがコロッケ食べてたし俺たちもそれ食うか」
「しっかしコロッケの立ち食いなんて中学以来だ、揚げたてを味わえる数少ない機会だったなぁ」】
「それは良いですね。行きますか」
ここに拘る理由も全くもって無い。ラーメンは諦めて屋台を離れようとする。
>>392
「待って……ハヤセさん。店主が目覚めました。どうしますか?」
この屋台の主はようやくお目覚めの様だ。さっきまでは解らなかったがその不真面目な店主はライト達とそう年齢も変わらない若者の様だ。
394
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/11/08(木) 01:20:22 ID:sq5rbfjM
>>393
「どうしようって言われてもなぁ・・・」
ヒツギの表情を見ればわかると思うが、あまり気乗りはしていないといった様子だ。
とはいえここで帰ってしまっても感じが悪い客ということになってしまう。
そもそも客の前で寝ていた店主のほうが感じが悪いのだが、同列に見られても・・・というところか
しかし自身の空腹の度合いから言えば背中とお腹がくっついてしまうのも近い。
背に腹は変えられないという言葉もあるし、素直に食べてしまったほうが手っ取り早いだろうか
「起きたのならちょうどいいしこのまま食べようぜ」
>>392
「2人です、えーっと・・・」
先ほどまで寝ていた店主へと一応人数を告げると、店に備え付けられた席へと座った。
そして掲げられたメニューへと視線を向ける
「メジャーな三種類は全部あるのか・・・じゃあ俺は塩で」
意外にも醤油や味噌ではなく塩を選択した。
イメージ的にはこってりしたものを好みそうだが、そうでもないらしい
「あけっちはどうする?塩かぶりそうなら俺別の頼むけど」
395
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/11/08(木) 18:37:18 ID:IqrUCwm6
>>394
【「あけっちはどうする?塩かぶりそうなら俺別の頼むけど」】
「では、私も同じく塩にします。被りの面はお気遣い無く」
さっぱりあっさり塩味。イメージ通りといった所だろうか。
逆にヒツギが塩味をチョイスするのは少々意外であるが。
396
:
大川 健二
◆Iny/TRXDyU
:2012/11/08(木) 19:18:40 ID:o4CABZ6w
>>393-395
>「メジャーな三種類は全部あるのか・・・じゃあ俺は塩で」
>「あけっちはどうする?塩かぶりそうなら俺別の頼むけど」
>「では、私も同じく塩にします。被りの面はお気遣い無く」
「あいよ!、んじゃ塩二丁ね!」
と、陽気に笑うと店主は二つの容器を出す
「おっといけねぇ聞き忘れてた、…あんちゃん方、ラーメンは大盛りかい?、普通かい?
ネギとかメンマを多めにするかい?」
397
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/11/09(金) 22:49:35 ID:7lPW9/z2
>>395
「あー、やっぱ被ったか・・・俺も塩が好きなんだ
ただニンニクがキツイ塩は苦手、そういう店のほうが多いんだけどさ
ライトは塩か醤油というイメージを持っていたがどうやらその通りのようだ
「でもあけっちがラーメンとか食べてるイメージが無いな、同じ麺でもどっちかって言うとパスタっぽい」
しかし何を頼むかは想像がついても、どうしてもラーメンを食べるというイメージは浮かばない。
それなら何故ライトを引き連れてラーメン屋に入ったのか、という話になるが
「そういやサイドの餃子とかは・・・いや、周りの出店も寄りたいし腹は空けとくか」
ここまできてラーメンだけ食べて帰るなんてのは正直勿体無い。
どうせならば長く遊びたいし、いろいろな物を摘んでいきたいところだ
>>396
「いえ、全部並みで大丈夫です」
せっかくサイドメニューを頼むのをやめたというのに、ここで本体を大盛りにしたら元も子もなくなってしまう。
ここは並みで十分だろう
398
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/11/10(土) 04:18:56 ID:hWMPKcsM
>>387-396
そうして二人がラーメン屋台の席に着いた頃……そこからやや離れたパラソルテーブルの林立する場所の一角に、
サングラスを掛けた女性が座っていた。
薄茶色の長髪を指で弄びながら、時折サングラスを通してラーメン屋台の前にいたヒツギとライトを盗み見ていたが、
彼らが屋台の席に着くと、おもむろに携帯端末を取り出して、
「ヨウィン1からルミエスト2へ。オーバー」
「こちらルミエスト2。感度良好。どうしましたか? オーバー」
「状況が変わりました。〝紅血は英雄に変わった。〟繰り返します。〝紅血は英雄に変わった。〟以上です」
「な、なんということだ……これが世界の選択だというのか……」
「ええ……そのようです」
「………………………………」
「………………………………」
しばしの沈黙の後、サングラスの女性の隣で、小さなため息が聞こえた。
そこには厳つい男のお面を付けた、小柄な少女が座っている。
「……よりによってラーメン屋台とは。いや、一方では予想通りでしたけど」
「そうですね。腰を落ち着けられる場所に行った、という点では評価は出来るのですけど、あの店舗方式では……」
「ええ。すぐ正面に店主が居るために、存分に明智さんとハヤセさんがストロベリることができません。
そして腹に溜まるラーメンという料理のチョイス……これは厳しい展開ですよ」
「リリー。ひょっとすると私達は……」
「その先は言わぬが花ですよ、アカリさん。明智さんがハヤセさんをスカウトに来たというのなら、まだまだチャンスはあります。
我々のたくら……もとい、気遣いを明智さんが有効活用できないとは、まだ決まったわけではありません」
「しかし、余計な気遣いだったかも知れませんよ。結果によっては、変な期待を持たせた分、気持ちの下降が激しいかも……」
「その時は…………あー、その時は、私達で彼女をフォローしましょう。
それはそれとしてアカリさん。髪を下ろすと印象がガラリと変わりますね」
「え、そうですか? それはあんまり意識したことありませんでしたね……。どういうふうに見えます?」
「両親が作った因縁に起因する貴族間の陰謀によっていつの間にか没落貴族になって苦悩する若い当主を心配すると同時に諦念を感じ、
いつまでも貴族然としていられないことを家の中の誰よりも早く悟って、市井の女としての態度を身に付けかけている当主の妹のような、
そんな印象を受けます」
「そんな具体的な印象与えてるつもりないですよ!?」
「あ、ちなみにこの当主の妹は最後まで貴族としての意識が抜けきれない当主と喧嘩別れした後、
数奇な運命を辿って大きな街の市長となった元パン泥棒兼脱獄犯と出会って共に暮らすようになり、最終的に修道院の院長になって、
足を天頂に突き上げたままベッドの上で修道院のシスターたちに看取られて大往生します」
「うん、古典小説っぽくなってますけど、死に様に難がありますね。というか何の話ですか?」
密かに監視しているようで、こちらはこちらで楽しんでいるようである。
399
:
大川 健二
◆Iny/TRXDyU
:2012/11/10(土) 10:15:17 ID:bLWz5k82
>>397
>「いえ、全部並みで大丈夫です」
「あいよ〜」
と、その若い店主は返事をすると普通の容器を二つ取り出す
そして材料を(料理描写は必要ないと思われるので省きます)
〜10分後〜
「へいお待ちどうさん!」
と、二つの塩ラーメンを二人の前に置く
食べてみた場合の味は……、美味しい、かなり美味しいだろう
それこそ屋台にするには惜しいくらいに
>>398
(作ってる最中のこと)
「…」
チラッ、とその店主が二人を見る
「…視線は二つ…そしてあんちゃん達に…か」
と、ヒツギ達には聞こえないが、アカリ達にはなぜか聞こえる
「なるほど、出歯亀か」
と、いう呟きはヒツギ達には届かず…アカリ達にしか聞こえない…
そして料理を作る作業に戻る
400
:
レミー中尉
◆E8ckRIIdug
:2012/11/10(土) 12:03:12 ID:6Z42JX92
>>398
そんな二人の前に、
「あちらのお客様からです」
と、山盛りというか“山”のようなチョコパフェが一つずつ届けられた。
届けたパテシェの指し示す方には、地味なスーツ姿のエレミーラ・タイデグリー中尉がいて、乾杯と言わんばかりにザッハトルテの皿を持ち上げて見せた。
テーブルの上には空になった大皿が三枚、鎮座していた。
ワインボトルが何本か転がっているが、グラスも幾つかあるところを見ると誰かと会っていたらしい……
401
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/11/12(月) 18:56:06 ID:qruoyJQM
>>397
【「あー、やっぱ被ったか・・・俺も塩が好きなんだ
「でもあけっちがラーメンとか食べてるイメージが無いな、同じ麺でもどっちかって言うとパスタっぽい」】
「パスタっぽいですか。でもそんな事は無いですよ。職務が忙しいとカップ麺で済ませますし。
……て、何言わせるんですか!?」
わざわざ聞かれてもいないのにあまりよろしく無いと思われる身の上を語ってしまった。
>>399
【「へいお待ちどうさん」】
「はい、ありがとうございます」
手際良くすぐに熱々の塩ラーメンが二人の席に運ばれて来た。
屋台特有のちんけな物だと勝手に予想していたが、それは予想を裏切り食欲をそそる上質な一品であった。
「いただきましょう。いただきます」
きっちりと律儀に手を合わせ、豊穣の神に感謝の祈りをささげる。
そして、割り箸を歪みが生じない様に慎重かつ丁寧に綺麗に分割し、いざ食事の準備は整った。
れんげを使い、まずはその透き通るスープを一口。
「…………コホン。なんと形容すれば良いものか。優しい味がしますね。ほっとする様な」
等とコメントしているが、素直に美味しかった様だ。間違いなく。
402
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/11/13(火) 07:57:37 ID:326iEHrA
(なんかさっきから寒気が・・・)
何かを感じ取ったのか、ラーメンが出てくるのを待っていたヒツギがくるりと後ろを振り向いた。
(・・・気のせいか)
その場にいる人間の量を考えれば、ヒツギが気づくことはまず有り得ないだろう
だがそれでも不審がったのは彼の直感が獣じみているとでも言うべきか、それとも気づかないなんてまだまだ未熟というべきか
>>401
>「パスタっぽいですか。でもそんな事は無いですよ。職務が忙しいとカップ麺で済ませますし。
>……て、何言わせるんですか!?」
「え、カップ麺食べるの!?」
その驚きようはまるで子供におたまじゃくしがカエルになると伝えたかのようだ
失礼な話だがヒツギの中のライトはカップ麺を渡しても「体に悪い」という理由で食べないようなイメージだった。
そしてこのイメージを口にして伝えずとも、先ほどの驚き方を見れば何となく想像がついてしまうのではないだろうか
「なんつーか、多少高くついても冷凍食品とか食べると思ってた
いや・・・でもカップ麺食べるとか普通に考えれば普通だよな」
カップ麺を食べたことがないアイドルがいるかと問われたとして、その答えがNOであるように
年齢が近しいライトがカップ麺を食べたことがないなんてことはまず有り得ない。
そもそも彼女も軍人だ、当然長期保存が利く食料を一通り食べたことはあって然るべきだった
「ごめん、俺が変なイメージを持ってただけだったみたいだ
住む場所の高さが一つ違うとか思ってたけど、ホントはずっと身近だったんだな」
さっきから失礼なことばかり言っているからか、なんともバツが悪そうな笑顔を浮かべた
ラーメンが店主に差し出されると、ヒツギは何かに気づいたかのようにバッグをあさり始めた。
取り出したのは青いミニタオル
「一応そのはっぴ借り物だし、下は制服だろうから汚さないようにってな」
気が利く・・・というわけではなく、制服のことに気づかなかった事に対し彼なりにショックを受けた結果だった。
それだったら最初からラーメン屋にくるなよ何てことは気にしてはいけない
>>399
「おーきたきた、いただきまーす」
差し出された割り箸を手に取り、両の手を合わせてから軽く頭を下げる
ライトと比較すればそれこそ性格か育ちの違いがわかると言う仕草。
割り箸を横にしながら裂くと、そのままラーメンに手をつけた
ヒツギが苦手だと言っていたニンニクを大量に使うといった匂いではない。
持ち上げた麺も薄いスープが絡み程よく光を反射している
そしていざその麺を啜ってみると・・・
「うまっ!?なにこれうまっ!!」
麺は彼の想像を軽く凌駕した、その証拠に目を丸くして驚いている。
普段なら食べながら喋るなんてよほどしないだろうが、それを忘れるほどの味だったのだろう
403
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/11/14(水) 07:25:35 ID:Va0SWHEI
>>402
【「え、カップ麺食べるの!?」】
「な。そんな驚きます?タマにですよ!?ほんとに」
どんな温室育ちのお嬢さんだと思われていたのだろうか?
ライトはこれと言って何の不自由も無く育てられて来たが、所詮は小市民の家庭である。
インスタント食品のお世話になる機会もそれなりには有った。
何より、手間要らずで便利である。
【「なんつーか、多少高くついても冷凍食品とか食べると思ってた
いや・・・でもカップ麺食べるとか普通に考えれば普通だよな」
「ごめん、俺が変なイメージを持ってただけだったみたいだ】
「そうでしょう。普通なのですよ。
まさか自分のためだけに一流シェフを独占する様などこかの名門貴族の令嬢じゃあるまいしね」
ライトが頭に思い浮かべたお嬢様の姿はレイナ・カーマインその人だった。確かにレイナの生活レベルは常人とはかけ離れている。カップ麺など食べた事が無いかも知れない。
天敵の姿を思い出した事でライトには煩わしい気分が込み上げて来る。
少々、やけになった様にズズズーと麺を力強くすすっていた。
【「一応そのはっぴ借り物だし、下は制服だろうから汚さないようにってな」】
「あ……こ、これは失敬」
ふと見せるヒツギの紳士な気配りのおかげで、危うく喉を詰まらせるところであった。
404
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/11/14(水) 19:04:02 ID:bNe5FEv6
>>399-403
時折とりとめのない話をしながらラーメンを食べているヒツギとライトを遠くからこっそりと眺めていたアカリとリリーだったが、
そうして少し経った頃、リリーが突然、
「飽きました」
「え?」
唐突な退屈宣言に、アカリが呆気にとられ、彼女がかけていたサングラスがズレた。
それをサッと直しながら、アカリはリリーを問い詰めにかかる。
「リリー、どういうことです? このままあの二人を生暖かく見守るのでは無かったんですか?」
「や、最初はそのつもりでした。でも見て下さいよ、あの様子」
リリーは何事かを話しながら普通に食事をしているヒツギとライトを指し示し、
「ただのメシ風景じゃないですか。私はですね、アカリさん。ヒツギさんの天然ジゴロな言動を受けて、
赤くなってオーバーリアクションする明智さんが見たかったのですよ。それが何です、あのフツーっぷりは」
「はぁ……でも、店が店ですし……」
「いえ、それはわかりますよ? それでもヒツギさんなら……ヒツギさんならきっと何とかしてくれる……そう思っていた時期が、私にもありました。
しかし結果はこの通り。明智さんはオーバーどころか大してリアクションをせず、赤くもならない。ハッキリ言ってつまんないです」
「どうしてそこまで明智さんのリアクションと赤面顔を見たいんですか?」
「愚問ですね。ハイソでエリートな明智さんがそこまで感情を乱すのが萌えるからです!」
グッと握り拳を上げてリリーが力説する。アカリのサングラスが、またズレた。
その途中で出歯亀がどうこう聞こえたような気がしたが、ちょっとした精神的ショックを受けているアカリと、
言い切った達成感に酔っているリリーの耳は、それを右から左へと流してしまっていた。
こうしてアカリとリリーの間に奇妙な膠着状態が出来上がったが、それは長くは続かなかった。
何故なら、二人の目の前にレミー中尉からだという甘味の「山」が届けられたからだ。
「…………………………あー、えーっと、その……リリー? これって、そのー……」
「…………ええ。十中八九嫌がらせですね。異空間騒ぎのときに彼女を無視した因縁が、まだ残っていたみたいです。
アカリさんはそのとばっちりを受けた形になりますかね」
そう言ってから、リリーはおもむろに携帯端末を取り出す。
ガワは市販の物と差異が無いように見えるが、その中身はリリーが独自にカスタムしたハイエンドな一品である。
その端末でメール等の確認をするフリをしながら、端末との接触部分を通し、半機械化されている脳とリンクさせる。
リンクした端末を使い、周辺のNシステムと会場内の警備システムに静かに同時ハックをかけ、レミー中尉の周辺に居るかも知れない軍関係者、
及びリリーの得ている「情報」に照らし合わせた「危険人物」が居ないかどうか、顔認証を始める。
少し時間が掛かる。そう判断したリリーは、接触を絶やさないように右手から左手に携帯端末を持ち替え、スプーンを右手に持ち、
「まあ逆に考えれば奢りのブツですから、遠慮無く頂きましょう。嫌がらせではなく、天然でやっている可能性もありますし」
「にしたってこの量は辛いですよ……」
「食べきれないときは私に任せて下さい。ではいただきます。…………ほむほむほむ! ほむっ!」
「そんなかけ声(?)が出る食べ方がありますか!」
405
:
大川 健二
◆Iny/TRXDyU
:2012/11/14(水) 20:55:34 ID:f45WwGRY
>>400-403
>「…………コホン。なんと形容すれば良いものか。優しい味がしますね。ほっとする様な」
>「うまっ!?なにこれうまっ!!」
「あたぼうよ!、俺の唯一知ってる故郷の味だからな!」
故郷…というのは些か気にはなるかもしれない
「…」
>「一応そのはっぴ借り物だし、下は制服だろうから汚さないようにってな」
>「あ……こ、これは失敬」
(『恋』を捨てた俺じゃ分からないが…これが初心といったものか)
と、少しニヤニヤしながら考える
(…そんな俺が恋のキューピットになれるんかね…?、…おっ)
と、その時彼の右腕につけている腕時計から音が出る
見た目は腕時計だがあるいはブレスレットにも見えたかもしれない
「ちょっと用事だわ!、もし俺が来る前に食ヴぇ終わったらお勘定はそこに置いといてくれ!」
と、会計箱を指さす
「んじゃごゆっくり!、…初心さん達」
と、言うとその場から離れる
406
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/11/15(木) 08:38:03 ID:bmTVDDpI
>>403
>「そうでしょう。普通なのですよ。
>まさか自分のためだけに一流シェフを独占する様などこかの名門貴族の令嬢じゃあるまいしね」
名門の令嬢という言葉で同じ人物を想像したヒツギは思わず噴出しそうになってしまった。
驚いたというよりは面白くてといったほうがいいだろう
「どうだろ、レイナならチキンラーメンとかボリボリ食べてたりとかしてるんじゃないか?」
ライトについて勘違いしていたのも軍人としての姿しか知らなかったからだ。
ヒツギはライトとは違いレイナについての予備知識はほとんど無く、一緒に行動していたあの姿しか知らない
だからこそまったく逆の姿を想像することができたのだろう。
「・・・悪かったな、無理やり連れてきたようなもんだったし」
蓮華で掬ったラーメンの汁を飲み込んだヒツギは、どんぶりから昇る白い湯気をため息で歪めてからそう呟いた。
気づいていないのかと思っていたが、どうやらヒツギ自身も無理やり連れてきたという自覚はあったらしい
「いやさ、ちょっとヤキモキしてたのもあって気分転換をしたいと思ってたんだ。
『一人で外でもぶらつこうか』ってところに来たから、誰かと遊んだほうが切り替えできるかもなってさ」
言葉を濁してはいるが、おそらくライトもここら辺の事情は理解しているだろう。
「誰でもいいみたいな理由で誘ってごめん
でもありがと、お陰で何と無くだけど気が楽になった」
横でラーメンを食べているライトへと顔を向け、この日一番楽しそうに笑った
>>405
「・・・って、店ほっといてどっかいくのかよ!」
時計から音が鳴ったということは何かの予定があったということだろうか
店で寝ていたのもそうだがかなりフリーダムな店主だ。
変わりに店番をする人間も居ないというのに、どうやって回っているのか不安になる
407
:
レミー中尉
◆E8ckRIIdug
:2012/11/15(木) 20:09:07 ID:gcZ/HtdI
>>404
奢った当人は嫌がらせというつもりは無く、単に(この店こんな似非名古屋風よ!)と面白がっての事であり、ヒツギたちに寄越さないだけ自重したのだと解釈して下さい。
もしくは酔っぱらいの悪ノリ。
彼女が先刻まで会っていたのは、軍情報部や査察部及び関係者。非公式な情報交換だが半分は甲斐と関係ないやりとり、最近の月面基地の動向や不在中の伊豆の様子など。
そして、直近の伊豆の動向と引き替えに参謀本部やジュネーブの情報を受け取ったり、情報の対価の精算について話し合ったり。
そんな中に混じって、一人の退役軍人がいた。
通称“タタールから来た陰謀大佐”ウー・グリソム。
今現在、リリーたちのテーブルの隣に一人の少女を引っ張ってきてロシア訛りのフランス語とノルド語とコプト語を適当に混ぜて説教中の、銀髪の四十男である。
説教されている少女は白いパーカーのフードをすっぽり被り、サングラスをしている。実は何時ぞやのビンタ・ドルバコだが、誰一人それを知る者はいない、はず。
おっと、今度は色黒で黒いパーカーを頭から被ってミラーシェードの少年が、マラ=ルーム=バ=ラリン語で説教に加わった。
408
:
レミー中尉
◆E8ckRIIdug
:2012/11/15(木) 20:23:10 ID:gcZ/HtdI
>>407
グリソム退役大佐がレミーと会っていたのは財界関連の情報交換である。
カーマイン関連の情報はみんな欲しいのだ。
しかし、今現在お説教に参加している少年少女に関する情報は何処にもない。
第一に、何でこんな訳の分からない言語を使うのか。
特に少年の言語、そもそも長ったらしいテンポの上、ケニングと言う更に長ったらしくする手法を混ぜ込んでいるので大佐もじれったくて困っている。
とにかく、この三人の周囲には近寄り難い……
……あ、今、少女の口から“タケミカヅチ”と言う固有名詞がこぼれた、気が。
409
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/11/16(金) 17:13:21 ID:276WmNrY
>>407-408
本人達にとっての真実が、他人にとっての真実となるとは限らない。むしろ、異なることの方が多い。
今回もそのケースとなったようだ。
リリーたちをその場につなぎ止めるかのような巨大なパフェ、「陰謀大佐」などという異名を持つ退役軍人が(おそらく偶然ではあろうが)近くに来たこと、
警備システムのログから確認できるレミー中尉の会談相手等々……それらはリリーに疑念を持たせるには十分な材料だった。
通信ログを改竄し十数個のダミーを噛ませながら、ハッキングの痕跡をきれいに消したリリーは携帯端末をカーディガンのポケットに仕舞い、
「アカリさん、この場を離れましょう。今すぐに」
「え? 今食べ始めたばっかり…………え!? 無くなってる!?」
アカリが驚くのも無理はない。あれほど山盛りになっていたパフェが、少し目を離した隙に無くなっていたのだから。
対するリリーは「なんだそのことか」と言いたそうな顔で、
「ああ、どう考えてもアカリさんのお腹には入りそうも無いので、こちらの分を食べながら、密かにアカリさんの皿から強奪していました。
しかし状況が少し変わったので、ブーストをかけさせてもらったというわけです」
「にしたって早すぎですよね!?」
「おや、アカリさん、お気づきになっていなかったので? 私、サイボーグなんです。加速装置くらい積んでますよ」
「仮に積んでいたとしてもそれ効果違いますよね、絶対!」
「いいからほら、早く来てください」
「あ、り、リリー、引っ張らないで……!」
そんなやりとりをしつつ、リリーはアカリを強引に引っ張ってその場を離れた。
「タケミカヅチ」というワードが聞こえてきたような気はしたが、アカリもリリーも件の神の一件には関わっていなかったために、
知識としては知っていても、そのワードに引っかかることはなかった。
ともあれ、アカリを伴ってそれなりの距離を離れたリリーは、やや険しい顔で思案する。
(エレミーラ・タイデグリー……何のつもりでしょうか。少なくとも「あの関係」ではなさそうですが、このような場所で、
非公式にああいった面々と会談するというのはどう考えてもおかしい。
部隊内部の情報をどこかへ流しているのは確実……しかし、何の情報を?
例の月での一件がまず挙がりますが、それだけでは無い可能性は濃厚……ともすれば、こちらの身も危うい?)
リリーは無意識に、腰の辺りに手をやっていた。
(むやみやたらに使うな、とは言われましたが、使うなと言われたわけではない。
……場合によっては、銃弾による解決もやむなし、でしょうか?)
「リリー? リリー!」
思考が物騒なものになったところに、肩を叩かれる感覚と、強めに呼ばれる自分の名前に、リリーはハッとする。
「どうしたんですか、リリー? さっきのことといい、呼んでも気付かなかったことといい、何だか変ですよ?」
「……そんなに呼んでたんですか?」
「ええ、何度も!」
口をへの字に曲げて怒り顔のアカリに、リリーは「う〜ん」と考え込んでいるようなわざとらしい唸り声を聞かせて、
「いえね、ヒツギさんたちがストロベリらないというのであれば、私達がするしかないな、と思いまして。
アカリさん、アカリさんさえ良ければ、私の部下になりません?」
「唐突すぎて何もかもわからないですよ!?」
怒ったと思えば今度は困惑し、慌てふためいている。そんなアカリの様子を、リリーは内心、「面白いかも……」と思いながら眺めていた。
410
:
◆zv577ZusFQ
:2012/11/17(土) 06:53:20 ID:xevKq57s
>>406
【「・・・悪かったな、無理やり連れてきたようなもんだったし」】
「い、いえ。違います無理矢理だなんて……そんなことは。
むしろですね……わわわ割と有意義でしたが!?」
ところがライトの方は案外満更でも無かったらしい。ヒツギの心配は無用である。
【「いやさ、ちょっとヤキモキしてたのもあって気分転換をしたいと思ってたんだ。
『一人で外でもぶらつこうか』ってところに来たから、誰かと遊んだほうが切り替えできるかもなってさ」】
「知ってます。そんな事だろうと思いましたよ」
【「誰でもいいみたいな理由で誘ってごめん
でもありがと、お陰で何と無くだけど気が楽になった」】
「あ…あ…そ、そうですか////////……な、ならよ、よよ良かったです」
その少年の見せた笑顔に思わずドキリとさせられてしまうライト。
見れば彼女の白い肌はほのかに紅潮しており、言葉も噛みに噛みまくりであり、動揺して昂っている様子が明らかである。
「……ご、ごちそうさまでした!!///////」
その後、どうもこの状況下でヒツギと目も合わせる事すら困難になり、まぎらわす様に慌てて塩ラーメンを胃に流し込む。
>>405
「ちょっと待って。……ああ、行ってしまわれましたか」
」
店を放り出して姿を消した屋台の店主。
ライトは呼び止めようと待ったをかけるが、もう聞いていない様だ。
「しかし店をそのまま放置する訳には……困りましたね」
屋台の防犯の面からどうにも席を立とうにも立てず、困惑している。
411
:
大川 健二
◆Iny/TRXDyU
:2012/11/21(水) 17:00:33 ID:ejhC2w.Q
【近くの林】
「…、リョウ、なにかあったか?」
ブレスレットに話しかける
大川健二、その正体は「次元犯罪組織ゲルシャドー」を追う「次元刑事ブライン」なのである!!
そして一見腕時計に見えるこれは実は「バトルスーツ・ブライン」を送る為のブレスレットなのである!
そしてそのブレスレットから声が…
【次元警察組織】
ここは、幾多もある次元空間の狭間にある一つの空間
そしてその空間に浮いている船(?)があった
それは次元警察ブライン、大川健二を送り込んだ正義の組織、「次元警察組織」である!
そしてブレスレットからブラインへの情報のようだ…
「あぁ健二、レーダーに反応だ、君の今いる空間の次元が不安定になっている、おそらく「ゲルシャドー」が現れる可能性が高い、注意するんだ」
オペレーターが健二に注意をする
「了解した、通信切る」
と、健二が言うとブツッ、という音が出る
「…、さて、奴らが来るか…」
と、さっきの店主だった時とは大違いの顔をしている
【屋台】
「いや〜すまんすまん、ちょいと用事でね…すまないが店じまいだ」
屋台に戻ったとたんにヒツギとライトに言う
ふと空を見るとなんとなく空に違和感を感じるだろう…まるで空が歪んでいるような…
412
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/11/22(木) 03:04:21 ID:BpZQly.k
>>410
「ちょ、一気に飲み込んで大丈夫なのかよ!?」
ライトの細い体に一気に流し込まれていくラーメン
汁物であるから詰まる事は少ないだろうが咽てもおかしくはないはずだ
そもそもの話をすれば、ヒツギは何故一気に飲み込んだのかも気づいていないのだが
>>411
「店じまいですか、ごちそうさまでした」
やはり何らかの用事があったらしい、帰ってくるまで時間がかからなかったことを考えると電話か何かだったのろう
「確か一杯500円でしたよね」
バッグから折りたたみ式の財布を取り出しその中から紙を1枚引き抜いた。
2人分で1000円、ぴったりの金額だ
(ん――――?)
突然にして日陰が生まれたことに違和感を感じたのか、空へと視線を持ち上げた。
雲が渦巻いているというのだろうか、いやどちらかといえばこれは・・・
「歪んでる!?」
何度も転移、次元の歪みを目撃し時にはそれに連れ込まれたこともあったヒツギ。
その経験がおそらくは『敵』が現れるであろうことを予見させた
413
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/11/22(木) 07:02:34 ID:nLsKfHGs
>>411
>>412
【「確か一杯500円でしたよね」】
「ち、ちょっと待って下さい。主旨が違って来てます。もともとはハヤセさんの回帰を兼ねて私が食事を御馳走するはずでしたよ。
たいへん安くて恐縮ですけれど、ここは私が払います。払わねばなりません」
ヒツギが速やかにラーメン二杯分の料金を払おうとしたのを制止して、ライトは自らの財布を取り出す。
「……あ/////なんと千円札が無い。小銭も。……ええと、ええと」
どうやら欧州から日本へ来る際に貨幣を用意するのを失念していた様だ。
なんと一銭の日本円も無い。唯一有るのはクレジットカードだけだ。しかし、こんなラーメン屋台ごときではカードを切りようが無いだろう。
これは非常に不味い。これでは偉そうに奢ってやると豪語したライトの面子丸潰れである。
非常に恥ずかしい事態である。
どうやってこの場をやり過ごす?ライトは思考を巡らせる。
そんな最中、世界に異常現象が起き始める。
最初に気付いたのはヒツギの方だ。
ライトもつられて空を仰ぎ見て空が空間がネジ曲がっているのを確かに視認する。
「こ、これは!?あの時の事象と類似した空間の変異……?
ハヤセさん、スクランブルの予感です。伊豆基地へ調査を依頼しますよ」
すっかり戦闘モードとなったライトは羞恥心も何処かに捨て去り、今さっきまで割とノリノリ?で袖を通していた氏康はっぴを脱ぎ、キリッとした白の制服姿へと戻っていた。
そして直ぐ様通信端末を使い、伊豆基地へとこの空間の捻れを報告した。
何かあってからでは遅い。早めに動いた方が良いに決まっている。
414
:
アカリ&リリー&???
◆Tg./UqnJ52
:2012/11/23(金) 22:52:57 ID:05ixbjBk
>>411
「突拍子がなかったことは認めますが、ちょっとばかし大切なお話なのです」
強引に引っ張ってきたときのをそのままに、手を繋いだまま並んで歩くアカリとリリー。
「とりあえず落ち着こう」というリリーの提案にしぶしぶ従ったアカリだったが、
その胸中にはいまだ疑問の嵐が吹き荒れているらしく、先ほどの言の説明をリリーに求めていた。
「この部隊の目的が何なのかはさておき、この編成は一時的なものでしょう。
カイオウ大将に個人的な付き合いがあるシュナイダーさんや、カーマインさんとの繋がりのあるハヤセさんのような例外を抜くと、
この部隊はどこからか引き抜かれてきた人ばかりです。アカリさんも、元は極東支部東北方面軍に所属していたとか」
「まあ、そうですね」
「そしておそらく、ここでの経歴もあって、全てが終わった後、元の部署に戻って以前と同じ生活、同じ仕事……とは、いかないと思います。
ほぼ間違いなく、別の部隊に異動することになるでしょう。ですが、それだけならまだマシな方です」
「その心は?」
「例えばですが、「多少」人道を無視する傾向にある異能力研究機関などに飛ばされたとしたら……どうです?」
「ちょ、それって、その……」
「ええ。アカリ・クレマチという名の哀れなモルモットの出来上がりです。可能性は低いとは思いますが、ありえない話でもない。
そのための保険としてなんです、さっきの話は」
「あの部下にならないか、という?」
「ええ。実は私、ちょっとしたコネを持っていまして。まあ、そのあたりの話は細々としていますし、重要でもありません。
要はあれです。単純なんですよ。その、えーっと……この先も一緒に働かないかと、そういうわけでして」
「リリー……」
滅多に表情を動かさないリリーだったが、流石にこそばゆく、顔を正面に向けて視線をアカリから逸らす。
そうして目線を映した正面には、少し奇妙な人物がいた。
黒色の軍服に黒色の軍装マント、そして長い銀髪が印象的な女性。その姿を見て、リリーの足が止まる。
「リリー?」
リリーが足を止めたのを見て、その原因であろう、リリーの正面に立つ女性にアカリも目を遣る。
すると、それを確認するかのようなタイミングでその女性が、アカリとリリーの背後にある空を指さした。
「!?」
彼女が指し示す場所を、ほぼ同時に見たアカリとリリーは、すぐにその異常に気付いた。
なんと空の一部が、壊れた魚眼レンズに映し出されたかのように、歪んでいるではないか。
似たような現象を、ついこの間体験した二人は、同様の事態が起こることに思い至った。
急いで基地に戻ろうとしたアカリだったが、その手をリリーが離さず、たたらを踏んでしまう。
「リリー、こうしてる場合じゃ……!」
「わかってます。そのためにここに残ってもらうんです」
そう言うとリリーは携帯端末を取り出し、どこかへと連絡を入れた。
415
:
大川 健二
◆Iny/TRXDyU
:2012/11/24(土) 00:18:09 ID:tVJo3EsQ
どんどんひびが入ってくる空、気付いた人も数多く
そしてその罅が割れる
「…お出ましか…」
と、健二は呟くと会計をさっさと済ませる
【空】
『内側に』空が割れる、中は何も見えなく、ただ黒いナニカが呻いている
そしてその中から卵のようなものがペッ、と吐き出すように出てくる
青く、脈打っているように見え、さらに体液のようなものが纏わりついており、物凄く気持ち悪い、まるでエイリアンの卵のような…
「青い…ってことは偵察型か…」
その卵のようなものを見ながらつぶやく、もし今の健二の目を見る者がいたなら、その目には明確な憎悪が見えたかもしれない
そしてその卵はある道路の上に落ちると、その卵から蔓のようなものが延び、道路に突き破りその下で蔓が木の根のようになる
さらに瞬く間に空が四か所割れると中から気持ち悪い生物が一か所二体づつドシャリと落ちてくる
「…$(’&$&%&$)&$($)&$)%(’)(’)&’(&$#$’%#$&%!!!」
鳴き声、マトモに聞き取れない、鼓膜を破るような『音』がその怪物から響き渡る
その怪物の近くにあるビルの窓は
その怪物の見えた特徴を箇条書きにすると
・体中から体液を流しており、さらにその体液は道路を溶かすことから溶解液だと考えられる
・四足歩行のようで、顔のような部分はクモのように目が8つ…いや16個は並んでいる
・さらにそのビルを丸のみにできそうなほど大きい口あり、中からは触手のようなものが呻いている
・二種類あり、四足歩行タイプが4体、そもそも足がなく、翼のような腕を持ち空を浮いているタイプが4体
グロ耐性がなければ一瞬で気絶しそうなほど生理的に受け付けない外見だ
「陸タイプと空タイプのゲーリーが4体づつか……あばよ!」
と、二人に言うと猛スピードで屋台をひっぱってゆく…、普通の人間にはありえない、時速70kmくらいありそうな速度で…
【空が内側に割れて青い卵が落ちてくると道路の下に木の根のように張り付く
そらにそれを守るようにグロテスクな怪物が2種類、陸タイプと空タイプが4体づつ現れて卵を囲む】
416
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/11/24(土) 22:15:01 ID:AlSc3CqI
>>413
>「こ、これは!?あの時の事象と類似した空間の変異……?
>ハヤセさん、スクランブルの予感です。伊豆基地へ調査を依頼しますよ」
「あぁ、基地に戻るのもそうだけど一般人をすぐに退避させないと」
超常現象とも取れる現状に対し、素早く基地へと戻るだけでなくイベントに集まった一般人の退避も提案するヒツギ。
確かにこのままだとイベントに集まった人たちが危険だ、さらにこの場に残られてはいざとなったとき邪魔になってまともに戦うこともできない
今一度裂けてしまった空に視線を戻すと・・・
>>415
裂けた空から落ちてきたのはドロドロとした粘膜に覆われた巨大な球体
青い色をしたそれは命を持っていることを証明するかのように蠢き、大地にその身を縫い付けてゆく
そしてそれに続くように空から新たなものが落ちてくる。
落ちてきたそれは地面に叩き付けられることは無く、粘度の高い不快な音を立てて大地へと着地した。
「うっ・・・!!」
その容姿にさすがのヒツギもうろたえる。
ドロドロとした体表に解読不能な奇怪音、ギョロギョロと周囲を見渡す取ってつけたような複数の丸い眼
生命体として不完全な姿というべきか、精神的にくる不快この上ない姿をしていた。
>「陸タイプと空タイプのゲーリーが4体づつか……あばよ!」
「ゲーリー・・・?ちょ!!・・・はや過ぎるだろう」
417
:
レミー中尉
◆E8ckRIIdug
:2012/11/25(日) 21:07:22 ID:LtkUZNSQ
この異常事態にレミーは立ち上がり、酔いの回った足元がふらついてまた座った。
呑まなきゃやってられねェです。
代わりに電話をかける。
甲斐に確認を取り、出撃準備中、ただし数名は外出中、若干名は医務室送りまで聞き出す。
「……で?
ヴィルヘルム・エッシェンバッハ予備役少佐……あの営業マンね。
彼に現役復帰しろと……妻の尻に敷かれてるわね」
なんでも、クーリマン軍曹のエフゼロのコクピットに押し込まれそうになっているらしい。
「さて、私は……」
あたりを見渡し、慌てず騒がず場所移動をはじめた陰謀大佐の襟を掴んで、
「ヘイ、タクシー!」
「乗ろうとしたタイミングで戻す気か!この酔っぱらいは」
なお、少女(ビンタ)はすでに姿を消し、少年も動くところだった。
418
:
◆zv577ZusFQ
:2012/11/26(月) 13:11:21 ID:9NwC.Hoc
>>415
「奇形の化物……」
空間の裂け目から出現したのは異形の有機生命体が4つ。
見るに忍びないグロテスクさを持つそれらのアンノウンに対して、嫌悪感を顕にするライトの表情。
【「陸タイプと空タイプのゲーリーが4体づつか……あばよ!」】
「は?どういう事ですか!?」
屋台の店主が何やら事情を理解しているかの様な意味深な言葉を残し、目の前から去っていく。
ライトは彼を呼び止めようとしたが、それは叶わなかった。
>>416
【「あぁ、基地に戻るのもそうだけど一般人をすぐに退避させないと」】
「伊豆基地へはたった今、救難要請を出しておきました。
その間に我々はスノウフェイル少尉とクレマチ伍長と連携して速やかにこの周辺の一般の方の避難誘導を行いましょう」
まだ会場へ残っているだろうアカリとリリーに対して協力要請を出し終えると、何やら周辺を見渡し何かを探している様だ。
そして目当ての物を見つけると、ライトはそこへ駆け込んで行った。
「どうぞハヤセさん。これを使って市民を統率しましょう」
ホイッスルやら拡声器やらを祭の本部テントから拝借して来た様だ。
(……ただ。部隊の到着には少なくとも10分以上の時間が要る。それまでの間アンノウンを止める手立ては無い。…アンノウンが攻撃する素振りを見せた場合、どうしても時間がかかりすぎている。
人的被害をゼロには出来ない)
しかし内心ではそんな事を考えていた。
419
:
アカリ&リリー&???
◆Tg./UqnJ52
:2012/11/27(火) 08:48:30 ID:tPhCo9x6
>>415
「ええ、そのように。やや遠回りになりますが、ラプターの推力であれば二分少々で済むでしょう。
他の部隊も出撃の用意をしているのですね? 結構。可及的速やかにお願いします」
携帯端末での伊豆基地との通信を切り、リリーは振り向く。
そこにはニヤついた顔をしている軍装の女性と、何が何だかわからないような顔で女性とリリーを交互に見ているアカリ。
リリーは凄まじいジト目で女性を見た後、ため息をついて、
「あー……アカリさ……クレマチ伍長、裏手の駐車場にあなたのラプターが到着します。
上に量産型ヒュッケバインが乗っていますが、そちらは気にせずに。私も後で向かいますので、先に行っていてください」
「あ、はい……了解です、少尉」
何か引っかかるものを感じるのか、アカリは微妙な顔のまま裏手の駐車場へと走っていった。
それを見届けたリリーは、女性に改めて向き直り、
「で、ここで何をしているのですか?第16特殊作戦群第3大隊「シャドウ・ウルブズ」隊長、尼子統久特尉どの?」
思いっきり疑念の混じった言葉を受けた女性……尼子統久は、しかし肩をすくめて見せただけで、
「そう睨まないでくれ「雪兎」。たまたま伊豆基地に用があって、たまたまここの催し物を聞いて、
たまたまここに居合わせただけだ。本当だよ?」
「胡散臭さ爆発ものですが……まあ今はそれで良しとしましょう。あなたがここに居るということは、部隊も?」
「いや? 「ウルブズ」はちょっと厄介事に当たっていてこの近辺には居ない。
居るのは私と、小田原のホテルで惰眠を貪っている部隊の技術顧問だけだ」
「使えないですね。こういう時のために、あなた方は居るのでは?」
「そうは言っても、完全に不意を突かれた形だからな……仕方のないことさ。……で、だ」
統久は小田原城近くの道路に落着し続けている化け物の群れを、振り向かずに指さし、
「アレは何だ? 話を聞く限り、お前の部隊は「ああいうもの」との経験があるのだろう?」
「……誰から聞いた話かは知りませんけど、「アレ」は初見の存在です。見たことがない」
「ほう、そうか。だが……あの様子からして「そういうこと」なのだろう?」
「ええ……どう見ても「異訪者」ですね。ほぼ間違いなく」
「そうか……」と呟き、統久はマントを翻して化け物たちへ体を向けた。
そうしてから、軍服のポケットから黒革の手袋を取り出して両手に填め、
「ならば、「我々の敵」ということに、なるな?」
そう言って化け物達の方向へ歩みを始める統久の顔には、凶暴な笑みが宿っている。
だが、それから数秒後に、その笑みは空へ向けられることになった。リリーが統久のマントを引っ張り、統久の体がエビ反りになったためだ。
「……どうして邪魔をする?」
「や、「あなた方の敵」であることは承知していますが、ああいう出方をされた以上、「私達の敵」でもあります。
オフェンスは我々が引き受けますので、ディフェンスはあなたが。幸い、その悪趣味な軍装マントで、あなたは目立ちますので」
統久を引き留めるリリーの手には近くのテントに置いてあった拡声器があり、それの持ち手は統久の方に向けられていた。
「私に婦警の真似事をしろと言うのか? いやはやまったく、少佐相当の私に一介の少尉がとる態度ではないな」
「性分なものでして。ご容赦を」
「フン!」と鼻を鳴らして不満を露わにした統久だったが、その手にはリリーから渡された拡声器が握られており、それを口の前に持ってきていた。
『会場の市民の皆様、こちらは地球連邦軍です! まもなく私どもの第一陣が到着いたします!
慌てず、冷静にこちらへ避難して下さい! 繰り返します……!』
拡声器で呼びかける統久を尻目に、リリーは裏手の駐車場へと急いだ。
420
:
次元刑事登場
◆Iny/TRXDyU
:2012/11/27(火) 19:51:35 ID:zD0.cw3M
>>416
>>417
>>418
>>419
そして全員が予想していたことがついに起こった
「#’#%&!!」
その空タイプの怪物ゲーリーが口内から溶解液を吐きだして周りのビルを溶かしてゆく!
さらに!
「”’$”$(&()%$&$+*&!」
陸タイプのゲーリーが歩き出し、溶けきっていないビルをたたき壊す!
幸いどのビルも中には誰もいなく、住民達にも気付いていないが…このままではこの辺にいる人たちにも被害が及ぶのは時間の問題だ…
〜遠く離れた森〜
そこであのラーメン屋の店主、大川健二はいた
(父よ…母よ…友よ…、俺の世界の皆、ヤツラに滅ぼされた次元の皆!、俺に力を貸してくれ…)
「ブラインより本部へ!
バトルスーツ・ブラインの着装許可を!」
『了解!、着装許可する!、無理はするなよ』
オペレーターの言葉とともに本部への着装許可を得たところで、健二は叫ぶ
「次元転換!」
その瞬間、眩い光が彼を包みこんだ…
場所は戻って怪物たち
避難をしていく住民たち、ついにその怪物がその住民たちに気付いてしまった!
「+*@%$#%&$!」
怪物が近づき、踏みつぶそうとした瞬間!、太陽のほうからエメラルド色の矢のようなレーザーがその怪物に降り注ぎ、軽く吹き飛ばす!
「!!?」
「そこまでだぁ!!」
その方向を怪物たちは見る、同時に住民達も見た
「次元犯罪組織ゲルシャドー!、意識なき怪物を操り、幾多もの次元を破壊!、破滅した悪魔の組織!」
と、憎悪と怒りの含んだ正義の声!
「俺は貴様らに引導を渡すものだ!、次元刑事!、ブライン!」
と、小型の飛行ユニットに乗る人影が言い放つ!
……ハッキリ言おう、『ダサイ』、デザインは『普通にカッコいい』、だが『色』がどうしようもなくカッコ悪い
どんな色かというと、スター○ォーズのEp1の未完成3POの色、つまり黒が多い灰色なのだ
飛行ユニットはめっちゃカッコいいせいでさらにそれが際立つ
なぜか一目で『未完成』というのが分かる、なぜかわかってしまう、見ている人たちは口ぐちに「も少し明る色にした方がいい」とか「色ダサすぎ、銀色にしろよ」とか「なんか弱そう」とか言ってる
こんな状況でこんなのが現れれば「狂ったコスプレマニアか?」という者まで現れるが…
しかし怪物は敵と判断したのか、陸タイプの怪物が口内の触手を吐き出す
「フンッ!」
その吐き出された触手をつかむと、さらに引っ張りあげて怪物を『持ち上げる』
そして空を浮いている怪物が溶解液を吐きだす、しかし…
「ズェアッ!!」
という掛け声とともに、つかんだ陸タイプ怪物を空タイプの怪物に向けて『投げ飛ばした』
そのまま陸タイプの怪物と空タイプの怪物がぶつかり地面に落ちる
怪物が軽いと思いきやそうでもなく、その落ちた怪物の下は深くめり込んでいた
このことからコスプレじゃなく、『本物』だということが一瞬で分かった
「私が相手をしているうちに逃げるんだ!」
と、ブラインと名乗るものが言うと住民達は避難を急ぎ始めた
何者なのかは不明だが今はこの怪物達を引き寄せてくれるため敵ではないだろう
第六話「正義の来訪者! 次元刑事ブライン!」
421
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/11/28(水) 06:14:14 ID:QQEhwuKM
>「どうぞハヤセさん。これを使って市民を統率しましょう」
「あー俺あんまり支持とか上手くないんだ・・・それはアカリンやあけっちに任せる
俺は警備員のほうに声をかけてくる、体を使うほうが性にあってるしな!」
そのままイベント運営のテントへと走り出してゆくヒツギ。
確かに彼が味方に支持を出しているなんて光景は想像できない。
数分後、パニック状態になっていた運営と話を取り付けることに成功したらしく、ヒツギの代わりに警備員の何人かがライトや統久の元へとやってきた。
当のヒツギはといえば警備員たちと共にそのまま誘導に向かったらしい
>>420
>幸いどのビルも中には誰もいなく、住民達にも気付いていないが…このままではこの辺にいる人たちにも被害が及ぶのは時間の問題だ…
イベントの警備員と協力し避難誘導に当たっていたヒツギだったが、偶然にもその場に居合わせてしまう。
逃げ遅れた人たちに対し急く様に声で煽っていたが、その最中子供が足を縺れさせて転んでしまった
>避難をしていく住民たち、ついにその怪物がその住民たちに気付いてしまった!
「!!」
化け物がこちらに気づいたことを察知したのか、転んでしまった子供の元へ駆け出し
その子を抱きかかえて全速力で走る
>「+*@%$#%&$!」
「クソッ、歩幅が違いすぎる・・・!!」
ヒツギは一般人と比べれば十二分に足が速い、だが相手が悪かった。
どうやったって逃げるのは無理だ、万事急須かと思われたその時・・・
>太陽のほうからエメラルド色の矢のようなレーザーがその怪物に降り注ぎ、軽く吹き飛ばす!
何者かがヒツギと子供の命を救った、連邦軍が間に合ったのかと視線を上に向けた
太陽に影を作っていたのはPTではない、もっと小さい何かだった
その何かから高らかに声が放たれる
>「俺は貴様らに引導を渡すものだ!、次元刑事!、ブライン!」
「じ・・・次元刑事ぃ!?」
422
:
陰謀大佐
◆E8ckRIIdug
:2012/12/03(月) 20:39:53 ID:0oEPp6ME
>>419
「……むぅ、押し付けそこなった」
酔っぱらったタイデグリー中尉に絡まれたウー・グリソムがぼやく。アカリたちに任せて姿を眩ませたかったのだが。
向こうが自分を知っているかはさておき、顔と名前くらいは知っている軍人やそれに類する者たちが集まっていたのは、
「……いや、“私の”特異点では無いな。シュウでもないし、カーマインの小娘とも違う……」
「……大佐、何かを期待するようにボクを見ないで。
ボクはあなたに呼びつけられた……あなたのでもない?だとすると、“どれ”かと言う……それよりボクは帰っていいの?」
何やら他人が聞いても分からない独り言の応酬。
>>420
「……出ちゃったよ……」
「……出てきたか。やっと……」
「……なんで出したのよ……」
「「我々が出したんじゃない」」
三者とも“彼ら”について知っていたようだが、約一名の酔っぱらいが安定して緊張感を抉ってくれた。
「くそ、私はこれを救護室に押し込んで……逆らうなこの酔っぱライダー!」
大佐と中尉、退場。
「……ボクが悪巧みする番かな?大佐は何時死んでもおかしくない人だし」
取り残された色黒の少年は一人、嘯いた……
423
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/12/12(水) 19:53:24 ID:wNULG.cY
>>420
小田原城趾裏手の駐車場。
そこには小田原城趾を迂回しつつ到着していたビルトラプターがファイターモードのまま着陸しており、
その機体の上には片膝を突いた状態で、白色のPT、量産型ヒュッケバインMk−Ⅱが固定されていた。
機体を運んできた整備員たちと簡単に話をした後、アカリはラプターへ、リリーはヒュッケバインへと乗り込んでいる。
無論、パイロットスーツなどに着替えている時間も無いので、私服のままである。
「システムチェック…………。
えっと、良いんですか、少尉? 今からでもハヤセ少尉か明智大尉を呼んできた方が……」
アカリの目下の心配事は、上のヒュッケバインに乗っているリリーの事である。
機体に乗り込んでまもなくに、リリーにPTの操縦経験があるのかと訊いたところ、
『今まで椅子を尻で磨いてきた少女ですので、そんなものはありませんよ』
などと、人を不安のどん底に陥れる言葉が返ってきていたのだ。
その後で「秘策がある」と言っていたが、アカリはどうにも心配でならなかった。
『心配性ですね、アカリ伍長は。たった今、私の秘策は成りました。
システムの完全ジャック及びダイレクトリンケージによる擬似的なマスタースレイブモード。
操縦桿の動かし方はまったく知りませんが、相手が機械の塊である以上、私に動かせない道理はありませんよ』
「?? 何を言ってるんですか?」
『おっと……これは失礼しました。要約すると、この機体は私の手足のように動くということです。「文字通り」にね。
ともかく、フットレストの固定を外して下さい。向こうでは、もう始まっているみたいですから』
ラプターの上に乗っている分、少し視点の高くなっているヒュッケバインから、映像が届く。
酸性と思しき液体をばらまく空の怪物と、建造物を壊しにかかっている陸の怪物の映像。
言われたとおりに固定を外しながら、アカリは「どうしてこんなことが……」と、痛ましいものを見たような表情になった。
『普通の人たちが思っている以上に、この地球には敵が多い、ということです。
上の方達の中には、地球の外から来た者は皆、敵と考えるべきだと言う人たちまで居ますからね。
実際、先ほど会ったマントの女性……尼子統久特尉もそういう考えの人ですし』
「え、でも、中には友好的な人も居るんじゃないんですか?」
『……そういう考えももちろんあります。
しかし、エアロゲイターの暴威を経験した今の地球の人々に、そういった考えがスタンダードとして定着するのは難しいんです。
親しい人がそれらによって被害を被ったりすれば尚更のことですし、地球連邦やその軍も面子をこれ以上ないほど潰された。
「エイリアンどもは滅ぼすべきだ」、そんな言説が連邦という巨大な組織でまかり通るほどに、人々の外来の存在への信用は低いんですよ』
悲しい事実だ、とアカリは思ったが、それも致し方ないのだろう。
あの戦乱がもたらした傷跡が癒えるほど、まだ時間は経っていないのだから。
『さあ、世界情勢の授業は終わりです。次は、地球防衛の実習の時間ですよ』
そう言って、ラプターの上からリリーのヒュッケバインが飛び立った。
バーニアを吹かして一気に件の怪物の場所まで移動したヒュッケバインが、手にしているフォトンライフルを空の怪物に撃ちかける。
それに遅れること少し、アカリのラプターも少し高度をとった後、トルーパーモードへと変形し、
長大なメガ・ビームランチャーの青白いビームを空の怪物に向けて射撃した。
『射撃方向には常に注意を! 地上のは避難誘導が済んでからです!』
「了解!」
それぞれに射撃を開始する二機。と、戦域に到達してすぐ、両機のセンサーが怪物と単身戦う「何者か」の存在を捉える。
「あれは……何でしょうか? 見た目がちょっとアレですが、自分たちの他にも戦闘に出ている者が?」
『いえ、そういった情報は何も。……と言うか何ですか、あの姿は。昭和の香り、というやつでしょうか?
もう二百年も昔の古典モノの存在ですよ、アレは』
「次元刑事」の名乗りを聞いていないアカリとリリーは、かの「次元刑事」について好き勝手に評する。
424
:
◆zv577ZusFQ
:2012/12/16(日) 08:59:13 ID:hjHeUHOY
>>420
【「そこまでだぁ!!」】
「え!?」
聞き違えでなければ、何者かが怪物に挑もうとしているらしい。
軍はそんなに早くは来れないはず。
ならばなんだ、それは。
【「次元犯罪組織ゲルシャドー!、意識なき怪物を操り、幾多もの次元を破壊!、破滅した悪魔の組織!」】
(ゲルシャドー……?それがあのアンノウンの正体?)
“憎悪と怒りの含んだ正義の声!”とやらがまるで話の通じなさそうな異形のモンスター達を糾弾している。
【「俺は貴様らに引導を渡すものだ!、次元刑事!、ブライン!」】
【「私が相手をしているうちに逃げるんだ!」】
「……ブライン?……次元刑事?馬鹿な事を言わずにあなたも避難を!!」
何だ。只の痛い奴だとなめてかかったライトは暴徒と化したブラインと名乗るパワードスーツのコスプレイヤーを直ちに避難する様にスピーカーで呼び止めようとするが……
【「フンッ!」】
「……え?え?」
ライトには意味がわからなかった。機動兵器サイズのモンスターをそのブラインと名乗る男は“持ち上げた”
持ち上げたのだ。
【「ズェアッ!!」】
「こんな馬鹿な……ずぇあっ??」
そして、ブラインは飛行型アンノウンへめがけて、掴んだアンノウンを投げつけてまとめて撃退している。
あり得ない光景にライトは目を点にして暫くフリーズしていたが、
「し、市民の皆さん、さあ早く。今のうちにシェルターまで避難してください!」
とりあえず好機が訪れたのだと納得し、避難誘導を速やかに再開した。
>>423
「や……ビルトラプターとヒュッケバインMk-Ⅱ?……対応が早い。クレマチ伍長はもう基地に戻っていたのですか」
アカリのラプターはまだ解るが、いったい誰がヒュッケバインに乗っているのか、想像もつかない。
425
:
ゲーリー
◆Iny/TRXDyU
:2012/12/19(水) 17:06:46 ID:d5ibBMEg
>>421-424
投げ飛ばされた怪物の標的対象は、今現れた次元刑事なるものとアカリ達の機体に向けられた
「…」
青いその卵型の球体は、依然としてその場に植物のように動かず、根を張ったままだった
「グガアァアアアアアアアア!!」
初めて『まだ』聞き取れる唸り声を出す
そして同時に他の怪物たちも共鳴し合う
そして陸型と空型の怪物が二匹ずつアカリ達のラプターとヒュッケバインを囲むように周りに来る
ブラインには一匹ずつ投げ飛ばされた怪物が向かい
残りの一組は青い卵型の球体を守るように囲む
【アカリさんとリリーさんに両タイプ二匹ずつ、ブラインに両タイプ一匹ずつ、謎の青いものに一匹ずつ】
※現時点で住民達の避難は完了、球体に関してはまだ手は出せない
勝利条件:敵の全滅
敗北条件:味方機の撃墜
426
:
ヴィルヘルム
◆E8ckRIIdug
:2012/12/20(木) 21:16:39 ID:0Xn5l6tY
一方そのころ、伊豆基地。
「……ソフトウェアで補正出来る設定は全部補正した、と」
『もっとパワーを、とか言われてもどうにもならないけど、そこは我慢して貰わないと』
ラウディのエフゼロに収まったヴィルヘルムとCICのマデリーンがやりとりしている。
「まぁ、リオン系列がガーリオンだってそれほど使ってたわけで無し。
中距離支援で今回は勘弁して貰うよ。
それより、状況は……何この……空飛ぶ外骨格!?」
『なるほど、その反応ならローランドは関わっていないようね』
「まあね、うちのデザインラインじゃ無い。
正体を秘匿するならそもそも出てこないだろうし、と言うかここまで小型化したテスラ・ドライブは無いだろう」
『どっかのイカレタ個人が作った装甲服サイズの特機かしらね?当座は味方扱い出来そう……』
「それはさておき、甲斐は動ける?」
『それは……』
427
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/12/22(土) 21:57:06 ID:Pf8ESh8c
>>425
「おいおいおいおいっ!嘘だろっ・・・!?」
大きさ・・・というよりは身長と言うべきか。
それ自体は自分たちと大して違わないはずの『次元刑事』が、あろうことかPTと同サイズの生物を持ち上げて投げ飛ばしたではないか
あの生物が紙のように軽い・・・なんてことはないはずだ、先ほどからビルや車を破壊していたのだ。
つまり相応の質量を持っているということになる、ということはあの服装はコスプレではなく本当の・・・
>>424
「あけっち!!」
避難誘導が終わると同タイミングで、ライトの元へとヒツギが駆けつけてくる。
微妙に擦り傷がついていたりと何があったかは分からないが、どうやら彼のほうの誘導も終わったらしい
「ラプターがきたってことはあかりん達がもう出撃したみたいだ!
ってさすがにもう分かってるよな・・・俺たちも早く基地へ戻ろう!」
そしてヒツギは急いで基地へと戻るために、何の躊躇もなくライトの手を引こうとその手を伸ばした
428
:
◆zv577ZusFQ
:2012/12/22(土) 22:27:31 ID:imhfO43s
>>427
【「ラプターがきたってことはあかりん達がもう出撃したみたいだ!
ってさすがにもう分かってるよな・・・俺たちも早く基地へ戻ろう!」】
「そ、そ、そんな急に!?ま、待って!私、そんなに速く走れない〜」
急にこちらへ向かって来たヒツギ少年に引かれ、足がもつれそうになりながらも走るライト。
普段なら異性と手と手が触れあう事すら気にしてしまう生真面目なライトだったが、
この突然の彼の行動力にドキドキなど感じる余地も無い。
429
:
色黒の少年
◆E8ckRIIdug
:2012/12/23(日) 21:53:56 ID:qoabddmE
>>427-248
二人の後ろで、パカランパカランと言った音がする。
「二人とも、急ぐんだよね?」
振り返ると、パーカーのフードを被りサングラスをかけた色黒の少年が、一頭の黒い馬を引いてきた。
「急ぐなら、こいつに乗っていくといいよ。君たちなら乗れるでしょ?」
見れば普通の馬より大きめで、何とか二人乗り出来そうである。
「本当は馬術競技のために連れてきたんだけど……それどころじゃないから」
430
:
アカリ&リリー&統久
:2012/12/26(水) 00:10:54 ID:ZvnsUh9M
>>425
リリーが言うところの「昭和ヒーロー」にばかり気を取られているわけにもいかない。
自分たちは市民を守るために一足早く機体を届けて貰ったわけであるし、こちらを攻撃目標としているらしい動きで、
空と陸の怪物たちがそれぞれ二匹ずつ、こちらを包囲しにかかってもいるからだ。
「少尉!」
『わかっています。ですが、戦線の維持を最優先とします。後方に敵を進攻させぬよう、留意してください。
私達の後ろには多数の連邦市民が居ることを忘れずに』
「わかりました……」
市民達が避難している方向へ敵を行かせぬよう、空の敵に向かっては牽制の射撃、
陸の敵には機体が進行方向を阻害するように機体を移動させる。
場合によっては、機体と特攻を仕掛けてでも、敵の進攻を防がねばならない。そんな悲壮な思考が、アカリとリリーの脳裏によぎる。
『そこの二機、待たせたな! たった今、付近の市民はシェルターへの誘導を完了した!
周辺半径10km圏内の市民も避難を終えつつある! 少しくらいなら暴れても良いぞ!』
と、そんな二人へ、地上に残してきた整備員の通信機を使った統久から、朗報が届いた。
これで、少なくとも人的被害が生じることは考えずに済む。それだけでも、今の二人にとっては十二分にありがたかった。
『了解です、特尉。聞きましたね、クレマチ伍長。味方の増援が来るまで、敵をここに釘付けにしますよ』
「了解!」
敵の前にあえて晒していた機体を飛翔させ、空の敵と同じくらいの高度にまで上げる。
街に攻撃を仕掛け、市民の命を危険に晒した敵をどう料理してやろうかと思うほど、アカリの思考は若干凶暴な色に染まっていた。
431
:
姫
◆Tg./UqnJ52
:2012/12/26(水) 00:57:46 ID:ZvnsUh9M
>>426
「今回は市街戦ですので、艦は出ませんよ」
やりとりするヴィルヘルムとマデリーンにそんな横槍を入れたのは、甲斐の艦長席に座って戦術モニターを注視していた武田・姫中佐である。
甲斐は現在、伊豆基地の乾ドックにて大がかりな修理が行われている最中ではあったが、
今回の事態が発生したために、一応念のため、甲斐のクルーが艦で戦闘配置についている状態であった。
「その代わり、PTと戦闘機の編隊が現場に向けて既に出撃しました。
量産型ヒュッケバインMk−Ⅱ1個小隊、F32シュヴェールト2個小隊の編成ですね。もうすぐ戦域に到着する頃じゃないでしょうか?」
姫が見ている戦況モニターには、姫の言を裏付けるように、移動中の編隊が表示されている。
「あと、その編隊が出撃したのとだいたい同じくらいの時刻に、ハヤセ少尉と明智大尉の機体を乗せたPTキャリアが二台、出発しています。
それを要請したスノウフェイル少尉によると、現場にはハヤセ少尉と明智大尉も居たとか」
PTキャリアはあまり足は速くないが、現在、伊豆基地周辺には非常事態宣言による特別交通規制がかかっており、
一般車両などには邪魔されずに移動できるために、それほど時間がかからずに現場へと到着できるはずだ。
もし二人が何らかの車両を徴発して移動しているならば、合流もそれだけ早まるだろう。
>>427-428
基地に向かって移動を始めた二人の携帯端末へ、PTキャリアに乗っている整備員から連絡が入る。
『こちらPT輸送車です。ハヤセ少尉と明智大尉ですね?
移動が可能であれば、国道135号を南下してきて下さい。要請により、お二人の機体を乗せて基地から出発していますので』
432
:
次元刑事ブライン
◆Iny/TRXDyU
:2012/12/28(金) 17:09:32 ID:T6ad5ywo
>>423
(アレは…)
ブラインはあかり達の乗る機体を一瞬だけ見る
(この世界の地球の防衛隊か…)
と、考えるとすぐに自分に向ってくるゲーリーに気付く
>>425
「来るかっ!
ロケット…ミサーイル!!」
と、謎のポーズと掛け声とともに飛行ユニットからミサイルが8つ連続してゲーリーの空型と陸型に向けて飛んでいく
433
:
ゲーリー
◆Iny/TRXDyU
:2012/12/28(金) 18:46:46 ID:T6ad5ywo
>>430
「…」
空型は二体とも牽制をよける、陸型はそのまま動かない
「グヴォア!」
と、奇怪な『音』とともに空型は二機を挟む形になり
その口と思わしき部分から数多の体液でベトベトの触手を突きさすように出し
陸型は頭部が真っ二つに開いて口のようになり、液体を吐きだす
その液体は上手く飛ばなかったものもあり、それは道路につくと同時にコンクリートを瞬時に溶かした
>>432
そのミサイルは陸型には全弾辺り、空型は1発被弾する
「グワォッ!!」
陸型は悲鳴のようなものをあげる
「ブシュッ!」
空型はその口と思わしき部分から触手を突きさすのように出す
【リリー&アカリに向けての敵】
空型化け物A HP:100% 気力:100
空型化け物B HP:100% 気力:100
陸型化け物A HP:100% 気力:100
陸型化け物B HP:100% 気力:100
【次元刑事ブラインに向けての敵】
空型化け物C HP:93%
陸型化け物C HP:80%
434
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/12/29(土) 16:30:20 ID:NyOkwcnk
>>431
走り始めた二人の元へ、甲高い着信音とともに通信が送られてくる。
緊急通信として送られてきたそれに出てみれば、整備員からの通信だった
>『こちらPT輸送車です。ハヤセ少尉と明智大尉ですね?
> 移動が可能であれば、国道135号を南下してきて下さい。要請により、お二人の機体を乗せて基地から出発していますので』
「南下か、了解!」
短く通信を切ると、地図を開き国道135号をすぐさま確認する。
今走っている大通りからはすぐそこの交差点を曲がっれば、すぐに135号線に合流できそうだ
>>428
>>429
>「そ、そ、そんな急に!?ま、待って!私、そんなに速く走れない〜」
「ゆっくりって訳にも行かないだろ、こればっかりは!」
確かにヒツギの言うとおりなのだが、彼の走る速度と同程度を女性に求めるというのは酷だ
状況を打開しようにも近くに乗り物という乗り物はない、自転車くらいあれば助かったのだが。
「・・・最終手段は抱えるくらいしか」
ぼそりと何やら不穏な言葉を零したのと時を同じく、後方からアスファルトを何かが叩く音が響いてきた
その独特の響きに振り返ってみれば似つかわしくない黒馬が迫ってきたではないか
>「二人とも、急ぐんだよね?」
>「急ぐなら、こいつに乗っていくといいよ。君たちなら乗れるでしょ?」
フードをかぶり、サングラスまでかけた少年が馬上から声をかけてくる
言葉を聴くに馬を貸してくれるとのことらしいが・・・
「その馬を借りたら君の足がなくなっちまう、それに俺は馬なんて・・・」
435
:
色黒の少年
◆E8ckRIIdug
:2012/12/29(土) 23:44:51 ID:gj1Z6g3w
>>434
「ボクよりも君たちの方が急ぐはずだよ?
今まさに倒すべき敵がいるのはボクじゃなくて君たちなんだから……
……とは言え、乗った事が無いってのは拍子抜けだなぁ」
馬から降りて手綱を渡そうとしていた少年が少し困った顔をする。
「まぁ、君もパイロットなんだし、この子は賢いからぶっつけでも何とか?」
>>431
一方その頃、ヴィルヘルム・エッシェンバッハ予備役少佐のエフゼロはカタパルト上にいた。
「了解、それでは自分も出撃します……ダークマン提督から社の方に、予備役から復帰の筋は通してあるんだよね?ならよし」
念のため幾つか確認を取ってから出撃した。
436
:
◆zv577ZusFQ
:2013/01/03(木) 01:11:22 ID:x7KEBpBw
>>431
【『こちらPT輸送車です。ハヤセ少尉と明智大尉ですね?
移動が可能であれば、国道135号を南下してきて下さい。要請により、お二人の機体を乗せて基地から出発していますので』】
「(行動が早い。グッドです)……了解しました。135号線とはあれか。見えます。今すぐに南下します」
リリー少尉辺りが既に手回しをしてくれていたのだろう。ライトの想定以上に隊の手際が良い。
>>434
【「ゆっくりって訳にも行かないだろ、こればっかりは!」
「・・・最終手段は抱えるくらいしか」】
「//////そ、それだけはダメ!」
それはもう即答できっぱり否定した。
そんな事になればきっと恥ずかしくて死んでしまう。
>>429
何やら妙な足音が聞こえてくる。
【「二人とも、急ぐんだよね?」】
「いそぎまう……ひ。う!?馬!?」
フードを被りサングラスをかけた色黒の少年が、一頭の黒い馬を引いてきた。
妙な足音とはその黒馬の蹄の音だった。
すぐ後ろに君臨する場違いなその巨体にライトは腰を抜かす程に驚いた。
【「急ぐなら、こいつに乗っていくといいよ。君たちなら乗れるでしょ?」】
「な。そんな無茶な……」
馬術などそういう趣味に長けた人物と関わり合いが有るが、一朝一夕で乗りこなせる訳など無い事が理解出来る。
運動神経が良かろうがヒツギにだっても無理だろう。
437
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2013/01/04(金) 02:27:37 ID:aPZNj5io
>>433
人的要素による障害を考えなくてもよくなったのは幸いではあったが、それで勝った気にはなれないのが現状である。
アカリのラプターとリリーのヒュッケバインは同高度で横に並んでいたが、空を飛んでいた怪物が二匹、彼女らを横から挟むように移動してきた。
挟撃するつもりのようだったが、
『もうバレバレですね。もしかしてバカにされてるんでしょうか』
「そもそもバカにするだけの知能があるかどうかも定かじゃありませんけどね」
そんなふうに会話を交わしながら、ラプターとヒュッケバインは散開して敵の触手を回避。
ラプターは前進しつつ右側から来ていた怪物に向けてビームランチャーを発射し、ヒュッケバインは上昇、後退しながら左側の怪物にフォトンライフルを発射した。
と、それとほぼ時を同じくして、伊豆基地から発進したF32シュヴェールト8機の編隊が南側から現れた。
『こちらホワイトホーク。これより対空攻撃に移る。パーティに遅れた分は、きっちり働かせてもらうぜ?』
『こちらスピアウィング。ホワイトホークに続いて対地攻撃に入る。余所様の庭を荒らす奴にはスマート爆弾のお灸が必要だな』
ホワイトホーク小隊4機の後方にスピアウィング小隊4機が続く形で戦域に侵入したシュヴェールトの編隊は、最初のターゲットをアカリとリリーを狙っている怪物4体に決めた。
まず飛行型を空対空ミサイルの射程内に収めたホワイトホーク小隊が2発ずつ飛行型に向けてミサイルを撃った後に2機ずつ左右に散開し、
それに続いてスピアウィング小隊が地上型に向けてレーザー誘導爆弾4発を投下し、アフターバーナーに点火して急上昇していった。
438
:
リリー&統久
◆Tg./UqnJ52
:2013/01/04(金) 02:59:07 ID:aPZNj5io
>>434-436
「ん、あれは……」
飛行型の攻撃を回避し、反撃を終えたリリーのヒュッケバインが、まだ小田原城趾近辺に居るヒツギとライト、
そしてこの騒ぎが始まる前に「陰謀大佐」なる人物と話していた少年の姿を捉えた。
少年の怪しさも問題ではあったが、少年の傍らに黒い馬が一頭いるのも疑問だった。
まさかあれでこの混乱のさなかを移動しようというのだろうか?
「……無茶にもほどがありますね」
リリーはヒュッケバインの通信装置を使い、尼子統久の携帯端末へコールした。
四回目のコールで、『誰だ、このクソ忙しいときに!』と、不機嫌なのを隠そうともしない様子の統久が出た。
「どうも、特尉。私です、リリーです」
『何だお前か……。何用だ? 出るときも言ったが、私はこれから尻尾を巻くので忙しいんだ』
「車ですか?」
『そうだが?』
「ならば丁度良かったです。その車で城門近くに居るハヤセ少尉と明智大尉を拾って国道135号を南下してもらえませんか?
お二人の機体を乗せたPTキャリアが基地から出てますので」
『なあリリー、私を便利屋か何かだと思っていないか?』
「そんなことは露ほども思っていませんが、他に頼れる人もおりませんので。ご容赦を」
『チッ……長生きするな、お前は』
舌打ちと捨て台詞を残して、通話は切れた。
返事はまだ聞いていなかったが、この状況下で断りの一言が無かったということは、信用してもいいということだろう。
そう判断したリリーは、目の前の敵に意識を戻した。
そのリリーと統久のやりとりから一分足らず。
城趾裏手の駐車場から黒塗りのセダンが猛スピードで飛び出し、車一台通っていない道路のど真ん中をヒツギたちの方へ走ってきて、
タイヤを甲高く鳴らしながらヒツギたちの目の前で急停止した。
「ハヤセ少尉と明智大尉だな? お前たちをキャリアの所まで送れと言われてきた。早く乗れ」
開いたままのウィンドウから統久が顔を出して、ヒツギとライトに呼びかけた。
その横に居る色黒の少年と馬には一瞬だけ疑念の視線が飛んだが、それどころではないので、すぐにヒツギとライトに視線が戻っていった。
439
:
色黒の少年
◆E8ckRIIdug
:2013/01/04(金) 23:41:43 ID:.JcdlWZU
>>436-438
「……うーん、余計なお節介だったかな?」
何やら考え込む少年。やがて、ひらりと馬に跨り、
「まぁ、今回はご縁がなかったと思って諦めましょう。
次に出会った時に敵同士になってたとしたら、それはそれで……
……運が良ければギルディリル・ランヴェルスマンの名前は交渉事の役に立ちますよ?」
分かったような分からないような事を言い残し、その場を離れた。
これは戦闘後に判明するのだが、この少年の身分などにつながる記録や痕跡は何処にも無かった……
440
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2013/01/05(土) 10:00:17 ID:ezs0hhX2
>>438
「……!?今度はセダン??」
黒馬を目の前に立ち往生するライト達の前に乗り付けられたのは黒塗りのセダン。
その勢い余るブレーキの騒音に、ライトは眉を歪める。
【「ハヤセ少尉と明智大尉だな? お前たちをキャリアの所まで送れと言われてきた。早く乗れ」】
「ち、ちょっと待って下さい。急に現れて何者なのですか貴女は?……確かに軍の関係者には違いないようですが」
車から出て来たのは長い銀髪をなびかせる美女。彼女が軍服を着ている事から、少なくとも敵では無いことは理解出来るが……
黒の軍服に黒のマント。ライトのカラーとは正反対なその相手にライトは無意識レベルで気圧されているかも知れない。警戒を厳とした。
441
:
◆h9Hr5c.eFE
:2013/01/05(土) 12:41:04 ID:IUdLoawM
交戦中のラプターへと通信が入る。
「クレマチ伍長、聞こえますか?」
スピーカーから発されたその声を、アカリは覚えているだろうか。
月面で保護された3人組の一応纏め役、九条院静香のものである。
「伊豆基地からの指示により、すぐに稼動できる状態だった我々も市街地の防衛に当たることになりました。
援護をさせていただきます!」
その言葉を裏付けるように、間もなく戦闘中の区画に、3体の女性型ロボットが現れた。
持ち前の柔軟な機動力を活かした立体的な経路により、PTキャリアよりも先に戦場に到着したのだ。
「ほ、報告にあった通り、本当に怪物が相手なんですね…それに、あの人間大のアンノウンは一体…?」
躊躇するような素振りの雷姫を尻目に、焔姫が悠然と前に出る。
「ふん、どんな敵だろうと味方だろうと関係ないわ!
あいつらがこの街をメチャクチャにしようっていうなら、ボコボコにして追い出してやるだけよ!」
【アカリらとは離れた場所に味方増援出現、風姫・雷姫・焔姫】
442
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2013/01/05(土) 13:07:36 ID:L40nXAHU
>>435
>>436
「・・・あけっちなら乗馬くらいできるかもって思ったけど、さすがに無理か」
彼女の本来の所属を考えれば、もしかしたら馬を扱うことができるかもしれないと考えたのだが
当たり前というべきか、彼女も流石に無理だったらしい
>「まぁ、君もパイロットなんだし、この子は賢いからぶっつけでも何とか?」
ヒツギはほんの数秒だけ考えた、そしてその答えはすぐに口から吐き出される
「ありがとう、でも必要ないぜ
俺たちは急ぐ、そっちも早く避難してくれ」
ここでこうして話している時間、馬を扱った場合のシミュレートから使用しないほうが結果的に早くなりそうだと判断したらしい
もう一度ライトの手を握り、引きながら少年と別れようとしたちょうどその時だった
>>438
>>440
一台の車が猛スピードでヒツギとライトの元へ突っ込んでくるではないか。
それに気づいたヒツギは、ライトを後ろに下げて素早く車の間に割り込むように立ち位置を変える
だが、彼の行動はただの杞憂だった。
車は劈くようなブレーキ音を響かせ、路面にタイヤ跡をつけながら彼らの目の前で停止する。
その行動はハンドルを無理やり切ったような仕草は無く、咄嗟というよりは最初からヒツギたちの前で止まろうとしていたような動きだ
>「ハヤセ少尉と明智大尉だな? お前たちをキャリアの所まで送れと言われてきた。早く乗れ」
窓が下がり運転席から女性が顔を覗かせた
車の窓越しにほんの少しだけ見える服装、そして乗り回してきた明らかな高級車の外見から「こちら側」であることが伺える。
>「ち、ちょっと待って下さい。急に現れて何者なのですか貴女は?……確かに軍の関係者には違いないようですが」
ヒツギもライトと同様のことを考えていた、少なくとも彼女は自分たちの顔見知りではない。
だが相手はこちらの情報を知っていた、階級だけではなく先ほど伝達されたキャリアのことまでだ
つまり彼女の元に自分たちと同じ、もしくは近しい発信源から通信が送られてきたことになる
となれば疑いようがない
「自己紹介なら中でもできる、乗ろうあけっち」
後部座席のドアに手をかけて開くと、握っていたライトの手を引き同じように乗車することを推した
443
:
◆zv577ZusFQ
:2013/01/07(月) 21:35:48 ID:P1OtAK6A
>>442
【「自己紹介なら中でもできる、乗ろうあけっち」】
「いえ……しかし。あ!ちょっと?待って
今日はこんなのばかりだ。
訝しげな表情を見せ、明らかに警戒するライトだったが、間抜けな声と共にヒツギによって無理矢理?車内へと連れ込まれてしまう。
「ああ……もう。ハヤセさんはぁ。
こちらはエンジェルフェザー隊の明智ライト大尉です。貴官の素性……もとい所属はどちらです?」
直情的な少年の行動には振り回されっぱなしである。
愚痴の一つでもこぼしたくなる。
444
:
次元刑事ブライン
◆Iny/TRXDyU
:2013/01/08(火) 20:44:50 ID:TePmDn6A
>>433
「セイッ!」
ユニットを上昇させて触手を避ける
そして何を考えたのかユニットから飛行型怪物に向けて飛び降りる
そのまま右拳を握り振り被る
「てりゃああああっ!!」
そして思い切り殴りつける、普通なら「ペチ」程度で終わるところだが、「バゴォ!」という重い音が響く
「まだまだっ!」
と、言うとさらにそのまま蹴りあげる
「よっと!」
軽い調子で言うと下にちょうど来たユニットに飛び乗る
445
:
ゲーリー
◆Iny/TRXDyU
:2013/01/08(火) 21:24:34 ID:TePmDn6A
>>437
ビームランチャー、フォトンライフルをよけようともせずに着弾する
と、同時に息絶えたのか墜落する
地面にたたきつけられてもピクリとも動かない
さらに上から降り注ぐミサイルとレーザー爆弾
地上型も全くよけようとはせずに着弾する
先ほどまで活発的に動いていたのにまったく動かなくなっていた
>>441
「…」
青い球体の傍にたたずんでいる二匹の怪物
目すら動かない、どういうことだろうか…
>>444
そのまま蹴られて地面にたたきつけられる
が、動かない
すると今まで動きの見せなかった球体が光った
まるで心臓の鼓動のように光が消えたり出たりする
ピシリ、ピシリとその球体の殻の様なものにひびが入る…
※青い球体に攻撃できるようになりました
※怪物たちは動く気配を見せずにずっと球体を見続けています、まるで他のものが見えないように
※怪物たちに攻撃を仕掛けても何もしてきません、1ターンキルOKです
【勝利条件】
青い球体に3ターン以内に15000以上のダメージ
【敗北条件】
3ターン以内に15000以上のダメージを与えられなかった
446
:
統久
◆Tg./UqnJ52
:2013/01/12(土) 21:43:43 ID:CIrw22ng
>>440
,
>>442-443
ヒツギとライトがすぐに車に乗り込んで来なかったのを、統久は疑問に思った。
この緊急時に何を気にしているのかと思いきや、どうやら自分の正体がわからないことに不安を抱いている様子であった。
「ああ、済まんな。これでは確かに、「君のお母さんから迎えに行くように頼まれたんだよ」などと言って幼児を拐かす悪人だな?」
「着ているものもそれらしいしな」と言って、くくくっ、と喉を鳴らすように笑った。
考えれば考えるほど怪しさ爆発であったが、それでも一時の躊躇を挟んだだけで、彼らはすぐに車の中に乗ってきた。
ライトの方は無理矢理連れ込まれたようにも見えたが。
ともあれ、彼らはこちらを信用して車に乗ってきてくれたのだ。それには応えねばなるまい。
グッとアクセルを踏み込むと、激しく回転を始めた後輪からバーンアウトの煙が吹き出し、車は急発進した。
「シートベルトをしろとは言わんが、だいぶ乱暴な運転になるだろうから、その辺にしっかり掴まっておけ。
……ああそうそう、私の所属だったか? 私は地球連邦軍第16特殊作戦群第3大隊長、尼子統久特尉だ。
あの高名なエンジェルフェザー隊と、噂のカイオウ隊の人間に同時に会えるとはまた、奇妙な縁があったものだよ」
ハンドルを切りながら、統久はまた喉を鳴らした。
447
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2013/01/13(日) 18:22:20 ID:DCiCWRD.
>>443
無理やり車に乗せる形になってしまったのもあり、さすがにライトの表情にも不満が見える
とは言えヒツギ自身は『味方である』とある程度確信を持っていたりするのだが
ライトが乗りこむとヒツギはそれにあわせて隣のシートへと詰めた。
>「ああ……もう。ハヤセさんはぁ。
「悪かったって、でもキャリアーのこと知ってたし大丈夫だ
直接伝えられたか、俺たちの通信を傍受していたかじゃないと知らないはずだしな」
愚痴を零すライトに対して、原因であるヒツギは苦笑いを見せるほかない。
>>446
>「ああ、済まんな。これでは確かに、「君のお母さんから迎えに行くように頼まれたんだよ」などと言って幼児を拐かす悪人だな?」
「大丈夫だと思ってます、多分」
最後の『多分』は後から付けたものだが、ヒツギはこの状況に対して腹を括っているのかそこまで動揺しているようには見えない。
>「シートベルトをしろとは言わんが、だいぶ乱暴な運転になるだろうから、その辺にしっかり掴まっておけ。
> ……ああそうそう、私の所属だったか? 私は地球連邦軍第16特殊作戦群第3大隊長、尼子統久特尉だ。
> あの高名なエンジェルフェザー隊と、噂のカイオウ隊の人間に同時に会えるとはまた、奇妙な縁があったものだよ」
「えーっと・・・ヒツギ・ハヤセ少尉です」
相手の自己紹介を聞き、ヒツギも答えるように自らの身分を話す。
・・・が、所属はどこに割り振られているのか自分でも分かっていなかった、そのため名前と階級だけを伝える結果となる
「この際安全とか気にしてないのでぶっ飛ばしてくれちゃってかまいません」
乱暴な運転という言葉に対し、ヒツギは二つ返事で頷いた
そもそも外に危険を形にしたようなものがいるのだ、安全運転なんて最初から無理な話。
何よりも素早くキャリアーまで辿り着きたいヒツギにしてみれば早ければ早いだけ良いのだろう
448
:
明智ライト@レイナも生きてます
◆zv577ZusFQ
:2013/01/15(火) 15:28:03 ID:payTQOs2
>>446
【「シートベルトをしろとは言わんが、だいぶ乱暴な運転になるだろうから、その辺にしっかり掴まっておけ。」】
ライトは律儀にシートベルトを絞めた様だ。乗ってしまった今となっては反抗する素振りは取り敢えず見せていない。
【「……ああそうそう、私の所属だったか? 私は地球連邦軍第16特殊作戦群第3大隊長、尼子統久特尉だ。
あの高名なエンジェルフェザー隊と、噂のカイオウ隊の人間に同時に会えるとはまた、奇妙な縁があったものだよ」】
「(……第16特殊作戦群。尼子?)エンジェルフェザー隊所属、明智ライト大尉です。
先程は疑ってかかる様な真似をして申し訳ありません」
自己紹介を受け、ようやく先方の素性が明らかになった。
しかしライトの表情は未だに何処か険しいものを残したままだった。
>>447
【「この際安全とか気にしてないのでぶっ飛ばしてくれちゃってかまいません」】
「かまいますよ!」
明らかに危険な発言をするヒツギに嫌な予感がよぎったので、ノータイムでツッコミを入れる。
このままでは映画もびっくりなカーアクションに巻き込まれて、悲惨な目(主に威厳面での)に遭いかねない事が聡い彼女には読めていた。
が、そんな悠長な事も言ってられない
「尼子特尉、極力安静かつ速やかにお願いします」
まあ無茶だろうが。それは
449
:
統久
◆Tg./UqnJ52
:2013/01/16(水) 17:13:51 ID:hRlW3vlM
>>447-448
乱暴でも構わないというヒツギと、極力安静にと頼み込むライトの、二人の対照的な物言いに、統久はほほえましいものを感じた。
だが状況はヒツギの意見を支持しているようだ。
統久のセダンが走る道路の先には先刻陸型の怪物が破壊したビルの残骸が散らばっており、その横には破壊しかかったビルが、
その身をボロボロと少しずつ崩しながら立っている。
「私とて、無理に危険に飛び込もうとは思わないが……こうも散らかっていてはな!」
道路を大きく占拠する瓦礫を避け、そのすぐ先にあった瓦礫を反対にハンドルを切って避ける。
スピードの出ている中で、こんな蛇行運転。当然のことながら、車内は激しく揺さぶられた。
「クソ、こんなカオスな道を走らせやがって……恨むぞ、リリーのやつめ」
愚痴りながらも、瓦礫に衝突することなく瓦礫の散らばったエリアを抜けた統久のセダンは国道135号と交差する交差点にさしかかり、
若干ドリフトしながらカーブし、135号を南下する進路を取った。
車一台走っていない道路を、先ほどの鬱憤を晴らすかのように猛スピードで駆け抜けるセダン。
そうして少ししたところで、道の先に片側2車線分をまるまる使う、PTキャリアの巨体が見えてくる。
「あれか。存外、近くまで来ていたな」
合図をするようにチカチカと2,3回ライトを点滅させると、キャリア側もそれを悟ったのか、同じようにライトを点滅させた。
その巨体ゆえ、急には止まれないキャリアがゆっくりと停止し、その二台の前に、中央線をまたぐように統久のセダンが停止した。
「さあ、着いたぞご両人。行って、勝ってこい。それがお前達二人が今、この街にできる最良だ」
荒れ狂う車に揉まれてへろへろになっているかも知れない後部座席の二人に顔を向け、統久はどこか悪戯っぽい、しかし晴れやかな笑みを見せた。
外では、キャリアに乗っていた作業員が、荷台にかかっていたシートを取り去り、タラップを用意して二人の到着を待っている。
450
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2013/01/16(水) 18:17:56 ID:IwcTQ.2w
>>448
>「かまいますよ!」
「いやいやいや、絶対無茶してもさっさと言ったほうが安全だって!
それにさっきの急停止を見てもそんな簡単にぶつかるなんてないって、多分」
横から飛んできたはさむようなツッコミに対し、そんなことはないと物申す。
しかし本当に大丈夫か自信がないのか、最後に『多分』とついているが
>>449
>「私とて、無理に危険に飛び込もうとは思わないが……こうも散らかっていてはな!」
>道路を大きく占拠する瓦礫を避け、そのすぐ先にあった瓦礫を反対にハンドルを切って避ける。
>スピードの出ている中で、こんな蛇行運転。当然のことながら、車内は激しく揺さぶられた。
「うおぉぉっ!?」
そんな会話をしていた最中、突如として車両が左右に揺さぶられる。
車ごと傾かせて曲がるその様と、タイヤの悲鳴が聞こえてきそうな運転
後部座席についていたヒツギは、振り回されそうになるのを天井の取っ手で無理やり押さえ込んでいた
>合図をするようにチカチカと2,3回ライトを点滅させると、キャリア側もそれを悟ったのか、同じようにライトを点滅させた。
>その巨体ゆえ、急には止まれないキャリアがゆっくりと停止し、その二台の前に、中央線をまたぐように統久のセダンが停止した。
「ほ・・・ほらっ、なっ、大丈夫だったろ?」
目的の地に無事(?)に辿り着いたのをみて、イチかバチでイチだったと口に出した。
とはいってもヒツギもさすがに冷や汗をかいているのが見て取れる
「車に弱い人とか吐いてたんじゃないか今の・・・」
Gや揺れに強いヒツギでも若干クラクラしている、そのことで最後に何かつぶやいたような気がした
>「さあ、着いたぞご両人。行って、勝ってこい。それがお前達二人が今、この街にできる最良だ」
笑顔を見せる統久に対し、ヒツギは意識をハッキリとする為に自らの頬を軽く叩く。
「ここまでありがとうございます尼子特尉、いってきます!」
シャキッとした表情に切り替わると、そして小さく頭を下げて後部座席のドアから飛び出した。
「急ぐぞあけっち!」
そのままに駆け足でキャリアの元へと向かっていく、シートの中から顔を出していたのは・・・ゲシュペンスト
『デーモン』の修復はまだ済んでいないようだった
451
:
ヴィルヘルム@エフゼロ
◆E8ckRIIdug
:2013/01/16(水) 22:49:23 ID:GchN2Axg
両手にビームスナイパーライフルとショットガンを携えたエフゼロが、緩やかに市街地を迂回しながら戦場に到達した。
「……よし、補正はここまで。
後はまぁ、ちまちま削る事にするか」
そう呟いた後に軍用回線とアクセス。
『こちらは本日付けで予備役より復帰したヴィルヘルム・エッシエンバッハ少佐である。
これより戦闘支援に回る。以降の指示を請う』
452
:
◆JryQG.Os1Y
:2013/01/16(水) 22:50:14 ID:5VlWZOUQ
「ユウセイ君、呉々も、気をつけてね。」
「解ってます。相手は、未確認生命体ですよね。」
「そう、それと、データも取っておいて、妖機人とかの件もあるし」
「解りました。」
アスト博士と、適当な会話をし。
搭乗口に向かうユウセイ
あれから、どうなったかというと
ぶっ倒れた後、30分後気合いで復活し、
未確認生命体の攻撃があり
スクランブル要請
「T-link アクティブ システムオールグリーン アルブレード 出ます」
基地より、飛び立つ。
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