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戦場スレpart2

382明智ライト ◆zv577ZusFQ:2012/10/30(火) 19:01:28 ID:/wYyBTFU
>>380
【ほれ、とヒツギが何の躊躇もなしに手を差し出している】

「……ぇ?……え!?」

仲良くお手てを繋ぎましょうという意味以外の何物でも無い。
これは自分にはまだ難易度が高い。
ライトはワナワナと手を震わせ、ただただ声にならない声をあげて悶えているだけだった。

【「いーや、むしろ『せっかく』なんだったら値段とか関係なしにこっちのほうがいいだろ?
 外に出たんだし楽しめたほうがいいじゃんか」】

「ハヤセさんが良いなら……その。私はかまいませんが……」

ここが祭の場ならそういうしきたりに合わせるのがルールであろう。
それならば楽しまなければならない。と自己解釈する。

【「とりあえず近場のから行こうぜ、あそこのラーメンが空いてそうだな」】

「……あ、待ってください////」

祭の雰囲気に順応しようとしたのか、少女は少し積極的になろうと動いた。
こんなところまでは誰も見ていないプライベートな場だ。それにこの人混みにのまれては大変だ。はぐれてしまう。

故に、彼と手を繋ぐぐらいは不可抗力であろう。
一大決心。ライトはそのか細い真白な手を、厚意で差し出された彼の手と絡めようと恐る恐る恐る恐る近付けていく。
その距離もう僅か数センチで指が触れあうといったところで…………

>>381
【「おや、珍しい組み合わせではありませんが、珍しい人が居ますね」】

「ぇ……ああああ!?いや、違うんです。違うんです!」

そのライトの決心を無慈悲にも中断させざるを得ないリリー少尉の横槍。
慌ててライトはその手を引っ込めるが、気付かれていないだろうか?

【「リリー? ああ、ここに……って」】

「く、クレマチ伍長!?……あ。き、奇遇ですね。あなた達も祭にに?
すす、すっかり馴染んでいますね」

二人とも手には袋やらを提げている。露店のものを買い込んだと思われる。祭を満喫してるのだろう。

【「あれ、え? どうして……?」
「待ったです、アカリさん。まずはその疑問をグッと飲み込んで、あのはっぴを出して下さい」
「へ? あ、はい!」】

「もし……どうかしましたか?」

何やら派手で悪趣味なはっぴを取り出しているアカリ達。
これは何だ。と、ライトは怪訝に尋ねるが嫌な予感しかしない。

【「明智「さん」、上着の下はブラウスですか? でしたら、上着を脱いでこれを羽織って下さい。
 これだけの人がいる中で、軍装はさすがに悪目立ちしそうな気がしますので。
 大丈夫です。この「氏康はっぴ」なら、他にも着ている人がいますから」】

「卿に入れば卿に従えと言うやつですか。確かに……先程。いや最初からずっと背筋がざわつく様な視線を感じていまして」

木を隠すには森の中とも言う。確かに、この氏康はっぴを来ている民衆はそこらにいくらでも居る。
少し躊躇った後で、やはり意を決したのかライトはエンジェルフェザーの上着を脱ぎ去り、皆様の思惑通りに氏康はっぴを羽織り、祭仕様となった。

「もうなにもこわくない」


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