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新エスペラントNEPO*進行中

103ベダウリンデ:2009/11/20(金) 10:08:42
だにょさん、bonvenon!緻密な分析力は流石ですね。
その優秀な能力の一部を「エスペラント改造案」にも向けてみませんか?
既存のエスペランチストは現状満足派ばっかりだから、
いくら「萌え〜でエスペラント普及を!」と訴えても馬の耳に念仏でしょう。
NEPOでも現状は(今のところは?)何も変わらないかもしれないけど、
テーマは「エスペラントの理想化」なので、たとえ一人でやってても「夢」があるから、空しさ感は無い。
一人でなく複数の人で考えれば、自分の考え方も刷新されるし、さらに有意義なのです。
現存エスペラントの活動や学習も続けながらできますよ。とりあえず、ごあいさつまで。

104ベダウリンデ:2009/11/21(土) 10:52:42
>>97
>なので超基本なものとか、明白なら省略可能としたりが可能なシステムがいるとは思います。
BROにある動物単語を一部整理して、それだけは普遍名詞扱いでクラス提示を不要とし、それ以外は明示する、とか。
地域に馴染みの深い、住民にとって思い入れのある動物種などは、民族語名+動物クラスで示してもらう。
例えば、鯉karpoは現在BROにあり、これはそのまま普遍語として残して良い。
並んでgobioカマツカという魚もBROにあるが、コイ科らしいが、私はそんな名前の魚初めて聞いた。
なので、gobioはgobio-fiŝoなどと言ってほしい。
日本語でフナと言いたい場合、karasoはBROには入ってない。しかもkarasoはヨーロッパブナであるかもしれない。
日本人はここでいつも悩む、日本のフナはkarasoかどうか。
だったら、funa-fiŝoと言うか、特にフナという呼び名を強調する必要がなければkarp-etoでも良い。

>>98
>このような感じで改良してくれたら、例えば「月の兎」を訳すとき、
>いちいち説話を調べて野兎か家兎かを吟味しなくて済むのですが。
そうなんです、こういう悩みをいつも押しつけられるのです、非西洋人は。ウサギは一個にしたいですね。
ちなみに、「月の兎」の訳はどっちにしたのですか?
月に兎がいるというイメージは日本的なので(中国韓国あたりにもあるかもしれないけど)
日本のイメージで考えると野兎じゃないか、と私は思いましたけど。

105ベダウリンデ:2009/11/21(土) 11:01:24
>>99
ここまで緻密に分析してもらえて感動です。
今まではてきとーに思いつくままに考えていましたから。
10分類は、どのやり方もNEPOでは可能性に入っています。
ただし、新語根が増えるやり方(融合、発散、認容)は、よっぽどの理由がある場合に限ります。
そうしなければ非常に不都合であり、新語根を導入したメリットがかなり大きい場合です。
また、語彙が比喩的に拡大する「付加」も、そうとう検討する必要があります。

106Kanva:2009/11/21(土) 19:17:27
> 月に兎がいるというイメージは日本的なので(中国韓国あたりにもあるかもしれないけど)

インドでもあります。
月のことをシャシン(śaśin=兎を持つもの)とも言う。

107luni ◆CcpqMQdg0A:2009/11/23(月) 17:15:08
ええと、Kakisの二次人格だよ。=・д・=
fare deの用法をどこで使ったのかは定かでないけど
rezenzo fare de fama verkisto(有名な作家による批評)みたいに使うのかな。
英語で言うbyで、行為者を表すのです。fare deを直訳するとmakely ofみたいだけど……。
アルカでもklit yut axtan estiで、"yut"だけでbyの意味にしてるから誤解しちゃったのかな。

108だにょ:2009/11/24(火) 22:09:22
>誤解しちゃったのかな

えっ? fare deとfarは同じ意味ですよね?
luniさんの使い方は、正しい使い方なのでは?
よくわからないけれど。ブログで見たような気がしますが。
勘違いかも。

109だにょ:2009/11/24(火) 22:33:50
様々な立場から語根がセレクトされているようなので、面白いのをリンクしておきます。

◎エスペラント日本語基本辞書(4,730語)=公認基礎語根+エスペラントの基礎+アカデミーオ公認語
http://vastalto.com/kagi/zyuuyoudo.html

◎エスペラント日本語辞典(JEI)が指定する重要語(2,400語)
http://www.jei.or.jp/eldono/ejvortaro_gravaj_0.htm

◎沼津エスペラント会が指定する重要語(重複含めて1,019語)=機能語リスト+基本語彙リスト
http://www2.tokai.or.jp/esperanto/kinogo.html
http://www2.tokai.or.jp/esperanto/kihongoi.html

◎コーパスによる使用頻度調査(467〜465語)固有名詞、魔法用語(?)を含む。上位467語(上位664語)
http://miresperanto.narod.ru/biblioteko/tishljar/15.htm
http://eeo.8k.com/EoDktH/Morfemo1.htm

◎ベーシック・イングリッシュ850語とエスペラントの対比(952語)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~shu-sato/esp-siryo7.htm

110ベダウリンデ:2009/11/26(木) 09:24:37
>109
情報収集ありがとうございます。私はそういうのが不得意なので非常に助かります。

日本指定の基本語根は西欧指定のBRO等と比べると、若干違いがあると思います。
おそらく、日本人が見て過不足の無いように選択してあり、
それを見る日本人にとっても、違和感は生じないかもしれません。
また、日本指定のものでは、動物名を取り入れる頻度は低いようです。karpoも入ってません。

問題なのは、それが日本国内だけで有効な状態になってる事です。
BROなんか無視して日本指定の基本語根だけ覚えればいいよ、と言われても、
西欧の文書に西欧指定の基本語根に入っていれば、文句は言えない訳です。
必要なのは、両者のすりあわせです。「互いに勝手に」では「国際的」でも何でもないです。
他のアジア諸国でも勝手に独自の「基本語根」を定めているかもしれない。
それらを突き合わせて、何が共通かそうでないかを洗い出してみる、という作業が
ほんとは必要なんですが、そんな大変すぎる地味な作業は、、、なかなか手が出せません。
誰かそんな仕事してくれてないでしょうかね?
とにかく、日本指定の基本語根で満足するのではなく、
異文化のものを異文化の目で検証する方法が、国際基準に向けての作業としては比較的楽か、
と思い、今はその路線でいってます。
BROの語根は、日本人からすると破棄して当然な単語が沢山入ってるわけですが、
彼らから見るとそれらは必要な単語なのです。
なので、破棄する代わりに代案も考えてあげるようにしないといけない、と思うのです。
日本指定の基本語根を、異文化人が検証してくれたら、それもいいかもしれません。

コーパスは、「生きた言語」としての参考資料になりますが、
NEPOでは、それにそんなに囚われる必要ないと思います。
近い意味の語の中では何が好まれてるか、などを参考にするのには良いですね。

ベーシックイングリッシュは、私も調べたく思ったのですが、本とか、無いんですよね。
それに、いくら簡単になったとしても、結局は「米国文化」を表現するための言語だと思います。
また、動詞の数を少なくして多くの事を表現するには、我々が中学の時に苦労した「イディオム」を使う事になります。
「探す」はlook forじゃなくてサーチでいいです。エスペラントでもvidi porじゃなくてserĉiでいいのです。
単純に850語の比較ではなく、イディオム込みでどんな動詞表現が用意されているのか、知りたいです。

111ベダウリンデ:2009/11/26(木) 09:34:10
別スレでだにょさんが書いた小話、すごくいいですね。
>>http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/7882/1160742040/135
>>http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/7882/1160742040/136
お茶については私も前に調べて、「紅茶」は英語やエスペラント語では「黒茶」だけど、
中国では、さすがお茶の原産地、もっと色々な色でお茶を分けてるんですよね。
そういう「エスペラントならではの文化摩擦」みたいなネタをお笑いとして、もっと書いて下さいよ。
語彙の解釈がそれぞれの文化でバラバラである、という問題点の指摘となるので、非常にNEPO的発想です。

112だにょ:2009/11/26(木) 23:04:55
この前の質問に答えます。どうも投稿方法に問題があって、タイムラグが出てしまう(^ ^;

>「月の兎」の訳はどっちにしたのですか?

leporoです。
エスペラント改良の必要性を感じていますが、いざ実行の段となると使い分けてしまいます。
説話はウィキペディアで調べました。
>この伝説は、仏教説話『ササジャータカ』を発端とし、『今昔物語集』などを始めとして多く語られている。
とあります。「手塚治虫の漫画にそんなのあったっけ」というわけで、おそらく野兎。

電子辞書には「(一般に)ウサギ(兎)」とあります。ウサギ一般はleporoなのでしょう。
しかし、コーパス調査によるとleporoは上位に入っていません。kunikloはかなり上位です。

ドラマの世界では「天(時代)、地(場所)、人」の3つを最初の段階で観客に状況をみせて
理解させるというルールがあります。それを応用して、、、

言葉には、
(1)歴史的に、できる限り不変的、
(2)地理的に、できる限り普遍的、
(3)民族的に、できる限り不偏的との3つの守るべき「フヘン原則(=平等原則)」があると仮定します。
となると、過去の使用頻度が多いkunikloを消すのは、歴史的な継続を極端に断絶させるのでためらってしまうのです。
「sovagx-kunikloって何だよ? 野生化した飼いウサギ? ペットでも逃げ出したのか?」と言われるのが落ちですし。

113だにょ:2009/11/26(木) 23:06:06
妙なことをどんどん書きます。次の単語を採用しろと主張しているわけではないです。

頻出語根kunikloは次のような処理も可能ではないでしょうか。長い耳が特徴の動物ってウサギが代表なので、
ウサギという言葉を知らなくても、besto de longaj orelojで十分意味が通るはず。
だからkunikloとleprtoは、longorel/best/oまたはlongorel/animal/oという語に分離吸収させたい。
なるべく短い語にしたいなら-ul-という「人・動物の接尾辞」を使用すればlong/(a)/orel/ul/o。
「月の上の長い耳の野郎たち」と思われますが。

月の兎 la longorelbestoj sur la lumo (月の上の長い耳の獣)

114だにょ:2009/11/26(木) 23:06:56
↓コーパスの解説です。

>3. Kelkaj morfemoj havas klare tro altan nombron. Temas chefe pri vortoj el familia konversacio,
>kiam patro rakontis fabelon al infano, kie ofte ripetighis vortoj alie neuzataj.
>Ili estas: "karoto", "shafo", "lago", "chevalo", "kuniklo" kaj "sauno".
(適当訳)形態素の中はとても高い出現頻度のがある。おとぎ話の朗読といった家庭での会話だと、
他の場面では使われない言葉がよく繰り返される。にんじん、ひつじ、湖、馬、家ウサギ、sauno(サウナ?)なんかがそれ。

たぶん絵本に「家ウサギ」が沢山登場しているということでしょう。
エスペラントと、ある程度の互換性を持たせたいなら、
ウサギの吸収等はこういう利用実態を捨てちゃうことになるんですよね(>_<;

115だにょ:2009/11/26(木) 23:28:49
こうして、書いたのを垂れ流すのためらいがあるんですよ。
個人的には、このスレッドは、非常に重要だと思っているんですが。
前回も「あーあ、とうとうやっちゃった」という感じで。

唐突ですが、コンビニって墓参り用の線香などの葬式用品をたいてい売っているそうです。
コンビニは売れた商品の数などのABC分析というのをやっていて、Aの売れ筋商品を残し、
Cの死に筋商品を切っていき、売れる商品だけが常時店内に陳列されるようにしています。
ところが滅多に売れない線香のようなCの商品も置いてある。これはなぜかというと、
突然誰かが亡くなったときとか、緊急事態に困らないようにするためですね。

語彙の選択にもこういった事が大切で、単純に使用頻度の高いAの商品(語彙)から選べば良いってもんじゃない。
ベーシック英語は、7,000の英単語を重複がないように絞っていき、使用頻度ではない基準で850語を抽出したとか。
コンビニでいえば線香のような語を、緊急時にちゃんと表現できるよう抽出してあるそうです。

何が言いたいかというと、頻出語根(売れ筋商品)+必須語根(線香を含む)という組み合わせで、
本当に基本的な語根をはっきりできたら、いいんじゃないかと。

中途半端ですみません。

116ベダウリンデ:2009/11/27(金) 10:26:50
>「月の兎」の訳はどっちにしたのですか?
思うのですが、西洋人の感覚では、家兎=かわいい、野兎=かわいくない、
というイメージがあるのではないか、と。
英語で言うと、rabitとhareの違いだけど、例えばクマのプーに出てくる「ラビット」という兎は、
外見的にはかわいくないし、おそらく野生だし、私の感覚では野兎っぽいんだけど、
物語の登場人物だから、伝統的に言ってラビットなんだと思う。
(家兎は穴兎の家畜化で、「ラビット」は穴兎だ、とも言えますが)
逆に、日本の雪ウサギは、種別は野兎だけど、超かわいい。
それなのに、どうして「かわいくない名前」で呼ばれなければならないのか。
ネズミもそうです。英語の辞書に「西洋の家ネズミはマウスだが、日本の家ネズミはラットである」とある。
マウス=かわいいハツカネズミ、ラット=汚いドブネズミみたいなイメージで、
日本のネズミは汚いラットだ、と決めつけられたら不快だな、と。
月の兎も、かわいさイメージが必要なら、rabitと呼んでもいいじゃないか、とも思う。

おそらく、rabitイメージがエスペラントではkunikloに置き換わっているんですよね。
そういう動物への「イメージ」は、それこそ文化で異なるので、払拭したいのです。
kunikloは現コーパスでは上位ではあるが、兎の一般名称はleporoを採用して(longorelbestoも当然視野に)、
leporoから「かわいくない」というイメージを払拭できたらいいのに、と思う。
NEPOではコーパスに囚われる必要無い、とはそういう事です。
はっきり言うと、今までの「利用実態」は無視していい。そうじゃなきゃ、やる意義も無いと思う。
日本指定の基本語根では、動物名は極力控えた印象だが、使用頻度は低くても人間生活には絶対必要だと思う。
それをどうやって、極力語彙を減らして取り込むか、です。

117なつ:2009/11/29(日) 19:34:31
とても興味深い内容が続いていますね。
売れ筋商品と「緊急的必須商品」ですか・・・

少なくとも僕には野うさぎ、家うさぎ、穴うさぎの区別を目でみてわかりません。

子供のころ、アメリカのドラマを見たんですが、親が鼠駆除をしようとしたら、
子供たちが「マウス」駆除反対というプラカードをもってデモを部屋でするという内容でした。
ミッキーマウスもミッキーラットだったら人気がでていなかったと思います。
実際、ウサギもネズミもかわいいかどうかが判断の指針のウェイトを占めているんじゃないかと思うんですが。
だから童話に出てくるのはkunikloが圧倒的に多いわけで。
ただ、仏教説話のウサギはどっちなのかなあって悩みどころです。
正直いって、考えてもみてなかったのを今、僕なりに考えたら、
僕の感覚では餅をついてる月のうさぎちゃんはkunikloで
話自体に出るのは野性で食用になるようなイメージでleporo
なんです。大麦と小麦の区別と同じで「そんなのどっちでもいい!
いや、むしろ同じであるべきだ!」と思ってしまう。
もう一つ、生物学的には同じでも、大きさで表現を変える動物もいますよね。
わし・たか。くじら・いるか などです。
こういうのは総称名で一括して特にいいたいときはetをつけるあるいはsovagxなどして
言い分けるようにすればいいとは思いますが、その総称名をどっちにするかが悩むところですね。
まあ、いずれも僕は「分離」が好きですので、
「長耳野郎」(ウサギ総称)、「強鳥」(猛禽類総称)
「海動物」(鯨イルカ類)、「歯動物」(ネズミ総称)でしょうか・・・

118ふじこlp:2009/11/30(月) 04:36:00
可愛いか可愛くないかを決めるのは誰なんですか?
個々人が主観で決めて良いのであれば、ある一匹のウサギが怠惰そうにこちらを
睨みつけ、地面をダスダスと踏み鳴らしたときにはleporoと呼び、同じウサギが
餌欲しさでピョコピョコと近付き、すがりつくように前足をこちらの太腿にのせて
甘えた表情でこちらを見上げてきたときにはkunikloといったふうに、状況に応じて
呼び分けると、そういうことでしょうか。
個人的には月にいるウサギが野ウサギか穴ウサギかなんてことは、それこそどうでも
良いことに思えるのですが。月面の模様にウサギを見出さない民族からすれば、どの
ウサギを選んだところで、kuniklo/leporoになんて見えるかなあ?と思うだけの話
だし、ぶっちゃけ月面に獣などはおらず、surluna videblajxoでしかないので。
また、大麦と小麦の区別がどうでも良いのであれば、大豆と小豆の区別もどうでも
良いということでしょうか。球体で大粒の種はすべてpizo?大豆で赤飯作れますかね。
小豆粉の搾り汁にニガリを加えても凝固せず、豆腐にならなかったという実験番組を
テレビで見ましたが。言語上、両者の区別がなされないのであれば、材料にどちらを
使っても良いことになりますよね。
ここで交わされる話を見ていると、大衆食堂でたぬきうどんを注文したとき、店の人が
間違えてきつねそばを出しても「まあ麺には違いないからどうでもいいか、食えるし」
という発想なのだなと感じさせられるのですが。冷やし中華なんかを出しても文句は
言えないってことになるのでしょうか。
だとすればウサギやネズミといったミクロなレベルでどうこう言うのではなく、全部
まとめて kvarpieduloj(四足歩行の獣すべて)とか、fluguloj(鳥類すべて)、
nagxuloj(魚類すべて)とかで済ませてしまえば良いのでは。閾値をどこに置くかの
違いでしかないのですから。
vocxiのくだりを読むと、she speaks, yet she says nothing(口を開けてなにか
話してはいるが、意味内容のあることを何も語ってはいない)のような表現を、英語
からであれ日本語からであれ翻訳できそうにはありませんね。
いずれにせよ、非常に雑で抽象的な表現力しか持たない言語を目指しているのだろう
ということは分かりました。

119ベダウリンデ:2009/11/30(月) 16:50:36
>可愛いか可愛くないかを決めるのは誰なんですか?
「民族文化」です。動物の個体を各個人が見てその都度判定するものではありません。
日本には古来は野兎しかいなかったが、お伽噺に登場する兎を見る限り、日本人にとって兎は「かわいい存在」であったと思われる。
野兎=かわいい、と決めたのは「日本文化」です。
ヨーロッパには、ヨーロッパ人が区別したくなるほどに異なる2種の兎がいたと思われる。
足が短く丸っこい体型のかわいいkunikloと、すばしこそうで野性味あるleporoと。
kunikloの写真http://eo.wikipedia.org/wiki/Kuniklo
leporoの写真http://eo.wikipedia.org/wiki/Leporo
ヨーロッパ人は両者を区別してkunikloのみを「かわいい兎」と認め、物語にも多く登場させた。
それは「ヨーロッパの文化」がそう決めたのです。

>ぶっちゃけ月面に獣などはおらず、surluna videblajxoでしかないので。
科学的にはそうでしょう。しかし「フォークロア」では違います。
人間は古今東西、その想像力で、動物や、時には生命の無い物まで擬人化し、
神話やお伽噺の中で、人間のように行動させ、会話させてきたのです。
それはどの世界でも共通です。人間共通の文化だと思うので、私は大切にしたいですね。
ふじこさんにとっては、そういうフォークロアは「どうでも良いこと」なのですね。
「エスペラントでお伽噺を訳すな」というお立場なのですね。まあそれはそれで、個人の好みでしょう。

私は「お伽噺を訳す」事には賛成なので、その立場で考えます。
その場合例えば、「月の兎」をkunikloで訳すかleporoで訳すかは重要問題です。
生物学的に言うと日本の兎はleporoなので、日本人がイメージする月の兎は、かわいいleporoです。
でも、leporoと訳した場合、ヨーロッパ人にそのかわいさをイメージしてもらえるのかどうか。
もしもあんまり良くないイメージをもたれたら、本当の意味での「日本人の心」って通じなくないですか?

120ベダウリンデ:2009/11/30(月) 17:24:04
>大麦小麦、大豆小豆、たぬきうどんときつねそば
まあ、たぬきうどんを食べたければ日本語で注文しろ、という事ですね。
人間は自分達の周りにある存在物を、区別する必要がある限り細かく分類し、個々に名前を付けます。
そうしないと生活に不自由だからです。
でも、自分の見たことも無いもの、区別のしようもない物を、細かく分類されて言われててもすぐに理解できますか?
南米だの何処だののバザールで、日本では見たこともないような色とりどりの豆だの野菜だのを売っている。
きっと現地ではそれぞれに名前があるのでしょう。
でも、それの名前を現地語でいきなり言われて理解できますか?
外国人もdaizu-oだのazuki-oだのいう単語を暗記しなくてはならないのですか?
世界に存在する物の種類は無限大です。それらに個々に名前をつけるのですか?
そうしたいなら、それも良いでしょう。
でも、そうしたら暗記量が無限大となり、「覚えやすい使いやすい」国際共通語ではなくなると思いますね。
暗記しなくていい、分からなかったら質問すれば良い、と?
azukiとまず言って、それは何かと聞かれて、豆の一種です、と答える。
豆の一種ですと言われても、相手の知識が前提に無ければ、どんな豆か具体的にイメージできない。
なら最初から「豆」って言えばいいじゃん。
もしも相手が日本のお店でazuki買ってお汁粉作りたいなら、そこで初めてazukiという日本語名を教えてあげればよい。
エスペラントは民族語ではないのだから、特定の民族文化の物だけ細かく命名されてても、使いづらいと思う。

121ベダウリンデ:2009/11/30(月) 17:54:46
>vocxiのくだりを読むと、she speaks, yet she says nothing(口を開けてなにか
話してはいるが、意味内容のあることを何も語ってはいない)のような表現を、英語
からであれ日本語からであれ翻訳できそうにはありませんね。

エスペラント単語と民族語単語を一対一で翻訳しようとするから「できない」のです。
NEPO語でvocxiは日本語での、わめく、うなる、ぶつぶつ言う、等の単語を表現する事ができます。
vocxiに副詞を付けて表現し分けるのです。一対一の発想ではありません。

>非常に雑で抽象的な表現力しか持たない言語を目指しているのだろう
ということは分かりました。

民族語と同じくらい精密には、その民族の文化を表現することはできませんね、きっと。
つまり、特定の民族文化を表現する事に対しては「雑」になるでしょうね。
それは「世界が視野」なので仕方ないと思ってます。
貴方の頭には、世界中の文物の固有名詞が入りそうですか?
kunikloとleporoの違いが無くなれば、ヨーロッパ人にとっては「雑」になるでしょう。
その代わり、日本人との間での違和感とか誤解は無くなるでしょう。どっちを取るか、です。
アナウサギとノウサギを学術的に区別して表現したいのであれば、
そのための表現手段は考える必要がありますね。

それから、別掲示板での話をちょっと脚色すると、
「産声」をkriiで訳すか、ploriで訳すかで議論してた。
plori派の人は、「赤ちゃんが泣いている」というではないか、声だって泣いてる声ではないか、と。
krii派の人は、産声は初めて肺に空気が入ってその反動で出る声で、泣いているのではない、と。
krii=叫ぶ、plori=泣く、は一対一に翻訳できそうでいて、
実際はイメージ上に違いがあるのではないかな、と私は思いました。
日本語の叫ぶは、あまりいい感じのしない語。うるさい、とか、取り乱してる、とか。
泣く、は人間が感情を爆発させるほか、動物が「なく」も同じ語源であり、
赤ちゃんの産声も、人間と動物の中間状態での「なく」なのではないか、と。
エスペラントの意味は、私は断言できないけど、
kriiはただ単に大きい声を出す、の意味で「不快感」は伴わないのかもしれない。
そして、ploriは、喜びや悲しみで人間が感情を爆発させて泣く時だけに使用する語なのかもしれない。
産声をkriiと訳してもploriと訳しても、どちらでもいいけど、
日本人と、エスペラント人(?)では、イメージの捉え方が変わる可能性がある。
kriiで訳したら、日本的発想の人は「叫びながら生まれてきた?なんかすげー偉人の誕生?」みたいな。
ploriで訳したらエスペラント人は、「生まれた時から人生の喜びや悲しみを予知してるんだ、深イイ話だな」とか。
エスペラント語と民族語を一対一で翻訳してると、解釈上の文化差が出るのではないか、と思ってました。

122なつ:2009/11/30(月) 19:30:45
ふじこさん
>>可愛いか可愛くないかを決めるのは誰なんですか?
kunikloかleporoかは、正しくは生物学上決められていると思いますが、
実際の運用は個々人の主観なのではないかと思います。
僕は日本人なので詳しくは分かりません。
あなたは、
ウサギの区別→不要。大麦と小麦の区別→不明。大豆と小豆の区別→必要。
うどん、そば、中華麺の区別→必要。
この日本的区別をナイジェリア人に強制しろと?ラオス人に強制しろと?
すべきではないですよね(と僕は固く思っています)。ですが、今のエスペラントはヨーロッパよりに強制の方向が強いですよね。
(いや、完全な日本的でもない。きし麺、ちゃんぽん麺、ソーキそば麺なども入れろ!スパゲッティ入れろ!スパゲッティーニもだ!いやいやフォーや春雨もだってなるw)
>>だとすればウサギやネズミといったミクロなレベルでどうこう言うのではなく、全部
>>まとめて kvarpieduloj(四足歩行の獣すべて)とか、fluguloj(鳥類すべて)、
>>nagxuloj(魚類すべて)とかで済ませてしまえば良いのでは。閾値をどこに置くかの
>>違いでしかないのですから。
そう!!まさにどこに線を引くかが重要なんです!
ただ、例えば四足動物全部ひっくるめてしまうと、全世界の人が不便でしかたなくなるんじゃないかなって思いますでしょ。
食べるか、食べないか、食べたいか、食べちゃだめなのか、宗教的、占い的その他四足動物の各種類の区別は、「全世界の人が」重要視します。
牛、豚は明確に区別した語のほうがいいと思います。豚と猪の区別は世界的に重要ではないと思います。
NEPO語の語彙選定作業で最も重要な作業だとも言えます。あなたのご意見を今後もお聞かせください。
小豆と大豆は日本人が日本料理について区別したい語なので第二段階です。
ちなみに、「たぬきうどん」を東京で注文するとテンカス・揚げ玉が入り、
京都では油揚げが入り、名古屋では鶏肉が載って来るそうです。まさに地域差w第二段階!w

123なつ:2009/11/30(月) 20:56:53
>>vocxiのくだりを読むと、she speaks, yet she says nothing(口を開けてなにか
>>話してはいるが、意味内容のあることを何も語ってはいない)のような表現を、英語
>>からであれ日本語からであれ翻訳できそうにはありませんね。
おっしゃることがよくわかりません。
この英文のspeakとsayを明確に区別して日本語には容易に翻訳できるが、vocxi談義では無理である。
ってこと?僕にはそのような日本語訳できません。あなたもできていません。speak=話す、say=語るではないですよね。
英語→日本語は、逐語訳じゃなくてもいいが、
英語→NEPOは、逐語訳で体をなすべきってこと?
何主義者ですか?(冗談)
まあ、she alvocxas, yet she vocxas nothingで逐語OKだと思いますよ(だめ?ww)
>>いずれにせよ、非常に雑で抽象的な表現力しか持たない言語を目指しているのだろう
>>ということは分かりました。
言葉とは多かれ少なかれそうですよねw
そして究極的には言葉なんていらないのです。友情や愛情は言葉によるものではない。
she〜〜のくだりを出されるくらいの識者ですからそれくらいは言わずもがなでしょう。
ただNEPO語は「非常に〜〜表現力しか持たない」という批判を受けないようにしなければなりません。
「結構できるじゃん」といわれたい・かな。

124ふじこlp:2009/12/01(火) 01:28:24
私個人としては、この計画に将来性はなく、早晩失敗すると確信しています。
そのため、引用を持って返信いただいた個々の事案に対して返答するだけの価値をNEPOに
見出すことができません。なぜでしょうか。
論文口調で失礼しますが、以下列挙します。
・計画の方針や方向性に一貫性がない。
・そもそもきちんとした言語計画すらない。
・NEPOとやらをアピールする対象が不明瞭。
 仲間うち向け?エスペラント習得に挫折した日本人向け?
・脱欧化を主張するが、アジア全体を意識している様子はなく主観的基準に則っている。
・語の定義について語るわりにはPIVに記されている語義をもとにしている様子もない。
 脱欧化なのでPIVの定義自体が否定対象というのは推測されるが、元の定義が何かも
 曖昧なままで、いったい元の定義のうち何を取捨選択するのかさえ明確でない。
・エスペラント語彙の多くは確かにヨーロッパの言語が語源となっていることに間違いはない。
 そしてそれらの語は、ものによってはある一定の観念が含まれている。すなわち我々日本人が
 「タヌキ」という音を耳にしたとき、イヌ科の「あの」動物というイメージ以外に「平成狸
 合戦ぽんぽこ」に出てくる巨大なフグリを持った、人間を化かすケモノとしてのイメージが
 脳裏に浮かぶようなものである。単語の背後にあるそのような暗喩を断ち切る操作がNEPOと
 いえるが、それはいわばこれらの暗喩を前提とする人々と、前提としない人々とのコミュニ
 ケーションにおいて、多かれ少なかれ新たな誤解を生じさせる原因ともなる。
 最後の点について何が言いたいかというと、NEPOが目指すと謳っているような中立性とやら
 を真剣に検討するのならば、既存の語彙の定義をいちいちふるいにかけて検討していくより
 も、アプリオリな語彙をエスペラントの文法上に積み上げたほうがよっぽど現実的だろうと
 いうこと。ウサギなんて語をどちらにするかという取り決めだけで一週間以上もかけている
 ようでは、一通りの語彙を洗い出すまでにどれだけの期間がかかるのか予想不可能。
・既存のエスペラントに満足している人々に対して、NEPOのメリットを論理的に訴えかける
 でもなく排除するのであれば、エスペラントを土台にする必然性すら疑われる。失敗した
 idoでさえ、エスペラントの改良案として既存のe-istoを吸収しようとしていたのに、既存
 の話者を目指さないNEPOに寄りつくようなまったく新規の物好きなどいるものだろうか。
……
落ち着いて思いめぐらせばまだまだ見出せるかもしれません。個々の話題が些末に流れがちで
あっちふらふら、こっちふらふらという印象を持ちます。設計図も骨格もなく、どうでもよい
部分の小刻みなリフォームを重ねたところで、まともな改築ができるとは思えません。(大豆・
小豆の例で通じなかったようなので敢えて記せば、これは「ものの例え」です)
「他の掲示板で」という発言をしばしば目にしますが、そんなものは一つの課題が完結して
から検討すれば良いのではないでしょうか。木の枝葉ばかりに気を取られて、森どころか木
さえ見ていないように感じられます。(これも例えです)ここには俯瞰的な視点がないのです。
個人的には、だにょさんの書き込みには、言語というものに対する一定の論理的思考が見え
隠れしていて面白いなと思いました。

その一方で素朴な疑問を提示する者に対していちいちナントカ主義者とカテゴライズすること
で悦に入っている人がおられるようですが、他者に何らかのラベルを付けることでささやかな
安心でも得られるものなのでしょうかね?それこそ根拠薄弱な自慰的幻想と思いますが。
「究極的には言葉なんていらない」のなら、この計画自体が無意味なのでは?バカなの?
「友情や愛情は言葉によるものではない」と言いますが、みなさんエスパーですか?
一般的には相応の語り合いがなければ友情や愛情が発声することは滅多にありません。互いに
むっつり黙りこくって、いったいどのような共感が発生するというのでしょうか。言語は理解
のための道具であり、そのためのコミュニケーションではないのでしょうか。もっとも欧州に
対する卑屈なコンプレックスの塊が「全世界」などと口にしたところで、説得力などは微塵も
感じられませんし、どれほど矮小な「世界」なのだろうとしか思えませんが。

ちなみに特定の食材が摂取可能か否かについては、動物の種類だけでなく、屠殺法や調理法に
よっても禁忌はありますが、「全世界の人が重要視」するそのような区別をNEPOは行うという
ことなのでしょうか。大変結構なことです。

とりあえず、論理的破綻が多すぎるこの井戸端掲示板は時間の無駄と思われるので、私が
目にすることはもうありません。

125なつ:2009/12/01(火) 01:34:27
加筆 訂正
>>実際の運用は個々人の主観なのではないかと思います。
→生まれ育って生活する環境文化が多大に影響しているのが前提での主観です。

kunikloとleporoの写真を見ましたが、この二つだけをみて区別しろといわれればできますが、
違う種類、老若、赤ちゃん、などいろいろ見た上での区別は僕にはやはりできないでしょう。
どれもみな「かわいい」と思ってしまうから。

オーストラリア人は日本人が動物園でかわいいと思っているカンガルー君たちを
「害獣」だとして、むやみに虐殺するそうですね。
反対にオーストラリア人は日本人が生活の糧として鯨類を捕獲するのをむやみに妨害しようとする。
こういうのを思い出しました。

提案なんですが、語彙選定作業を漠然とし始めるのはどうでしょうか?
ほかのこととの並行で。
この初期段階の選定作業をするとやはり日本的な部分が出てしまうでしょうから、
おおいに批判されて磨きがかかるかもしれません。

126なつ:2009/12/01(火) 02:24:19
ふじこさん
>>計画の方針や方向性に一貫性がない。
あなたが下に列挙されているのがまさに現在のNEPOの計画、方針、方向性でしょうww
よくお読みくださいましたwwあなたにとっては、フラフラでしょうねw
僕はベダウリンデさんのご意見を読んでいって十分「そうだ!」と納得しましたよ。
あなたバカなの?読解力がないの?それとも何主義者なの?w
まあ、フラフラ状態が続くでしょうね。こんなに理解されず、賛同者がいず、攻撃者ばかりだとは思いませんでしたからw
その攻撃批判が、やっぱり、なんていうんでしょうか、違うんですよね、まさに誤解されるというかね。
誤解じゃないですね、とんちんかんが分かってない。
逆に
エスペラントってなんなのか?なにがしたいのか?どうなるべきなのか?どうなっていくのか?
それが、とんちんかん。エスペラントゥーヨ
実際、ちゃんとした思考をお持ちの賛同者が増えれば、分野別、細分化ができ個別議論が活発になるだろうと思います。
それまでは細々、遅々でしょう。

>>それはいわばこれらの暗喩を前提とする人々と、前提としない人々とのコミュニ
>> ケーションにおいて、多かれ少なかれ新たな誤解を生じさせる原因ともなる。
日本語だけでもこれだけ誤解されるんですからねwww
まあエスペラントより「マシ」なんじゃないすか?w
>>一般的には相応の語り合いがなければ友情や愛情が発声することは滅多にありません。
まじめか!www
牛と豚との区別が重要というのはたぶん「全世界」共通だと思いますよ(きっぱり)。
しかし、全世界共通ではいかないものはたくさんあるでしょう。
そこがこのNEPOの挑戦すべき一番の課題。
アルカなる言語は、あるひとつの基準的文化価値に依拠しなければ(エスペラントではヨーロッパ)、
言語として機能できないと結論付けたアプリオリだそうです。
NEPOはできると仮定して目標にしています。しかもアポステリオリで。
一見矛盾をはらんでいると思われるかもしれませんが、それがいいんだな。
できると将来もしも万一思われたら、そのときご参加ください。
ね、批判の返事だけで時間を費やすでしょ?あなたが言うとおりねw
建設的なことが進まないの。

127なつ:2009/12/01(火) 18:27:19
今日、昼ふと感じました。勘違いされているのかもしれないのでは、と思ったのです。
僕は、NEPO提唱者ではありません。(提唱者はもちろんべダウリンデさん)。提唱者に賛同し協力したいと思っただけの一人間です。
ですから提唱者の「グループ」なるものはまだ存在していません。たとえるなら閣外協力でありますので、
僕個人の意見が提唱者とは相容れないものであることはかなりありうる話です。
それは閣外協力だから内閣不一致のぶれまくりではないわけです。
提唱者には計画の方針や方向性に一貫性があります。
僕が提唱者グループの一人だと誤解なさる人がいるなら、NEPO構想には一貫性がないように感じるでしょう。
それは不本意であり、残念であり、提唱者に申し訳ないことだと思います。
つまり、NEPO構想一般に対する批判で下記のごとく、
>>その一方で素朴な疑問を提示する者に対していちいちナントカ主義者とカテゴライズすること
>>で悦に入っている人がおられるようですが、他者に何らかのラベルを付けることでささやかな
>>安心でも得られるものなのでしょうかね?それこそ根拠薄弱な自慰的幻想と思いますが。
>>「究極的には言葉なんていらない」のなら、この計画自体が無意味なのでは?バカなの?
僕の批判は的外れもいいところなんですよね。僕個人の批判は別にしてほしい。NEPO批判に僕の批判を入れることは
かたはらいたいとともに馬鹿に誤解されるなんて提唱者には申し訳なくまた思うしだいです。
読解力というか、僕の存在がどんなものか分かっていただけないのはさびしいことです。
なんせ、上記引用で書かれていることは、ほかのすべてのスレッドの中の僕でもあるのですから。
僕はすべてをチャカしカテゴライズしてオナニーを今まで「一貫」してやってきましたから(笑)
それには一貫性がありますし、それに関してはこの引用はまことに的を貫いています(笑)
ありがとうございます。
なお、究極的には言葉はいらない。男は勃起してなんぼだというのは僕の個人的意見です。
それともうひとつ。このNEPO構想は「エスペラント内改革」を目指しているということです。
ほかの言語を作るということではありません。エスペラントを裏切って出て行くということでもありません。
ですから良きエスペラント思想を踏襲していくわけです。
何がしたいんだ?誰をターゲットなのだ?究極の目的はなんなんだ?などなどの質問はそっくりエスペラントを主語にしてお考えくだされば結構なんじゃないかな。
面倒くさいので、JEIか北海道真っ赤掲示板にでもお聞きくださればいいでしょう。

128なつ:2009/12/01(火) 18:45:03
このスレッドの>>1など、このNEPO構想は、(ベダウリンデさんじゃないので誤解しているのかもしれませんが)、

1現在の欧米有利のエスペラントをより公平にするために
2非欧米人に、より容易に習得できるような
3新しいエスペラント構想
なんじゃないでしょうか。そしてベダウリンデさんは、1に重きを置きスタートされており、
僕は2に重きを置いています。そこに、はたから見たら一貫性がないように見られる原因があるのかもしれない。
そして、3も重要です。批判者に忘れられがちだと思います。
そしてぼくは提唱者でなく賛同者です。

129ベダウリンデ:2009/12/03(木) 09:01:08
>>124 ふじこlp様
長く、熱意ある書き込み見て、ちょっと驚きでした。
最初の書き込みでは、ふじこさんは単なるいちゃもん屋かな、と思ったのですが、
意外と、NEPOに熱い期待を寄せてくれていたのかも、と思いました。
ふじこさんは「私が目にすることはもうありません。」とおっしゃったので、
返信する意味無いかもかもしれませんが、私としては黙っておれない点が多々あるので、
コメントさせて頂きます。
それに、私個人の経験では、腹が立って「もう絶対見ない!」と思う時に限って、
逆に心にひっかかっていて、そのうちそれに抗しきれず、見てしまうのです。
興味が無ければ「もう見ない」なんて決意しなくても、自然に「見ない」でしょう。
ふじこさんも私のように、つい気になって見てしまう人だったらいいな、と願いつつ・・・・

>私個人としては、この計画に将来性はなく、早晩失敗すると確信しています。
私としては、この企画、一生かけてのろのろと、ゆるいライフワークのような形で、
何かの折に常に気にかけて生活するという形でもいいかな、と思ってます。
そもそも、結果を早晩に出そうという気が無いです。個人でやるには壮大なテーマすぎるので。
ただし、精力的に仕事をこなしてくれる賛同者がいれば、その人がどんどん進めてほしいと思います。
その方が私も一人で考えてるより、私個人にとっても良い刺激となり、得られる所も大きいと思われるからです。
ふじこさんは早期の結果を期待してくれていたのだな、と思いました。

>・計画の方針や方向性に一貫性がない。
理念的な方向性なら、完全に一貫してると、私は自負してます。
計画=作業スケジュール、という意味であれば、それはまだ無いし、今は必要ないと思ってます。
理念的な方向性は、なつさんが、>>128で記してくれたのと全く同じです。
私の言葉で言えば「真に人類共通的に平等でしかも覚えやすい言語は無いものか、あればいいのに、ほしい」という「高邁な理想」と、
「それを実現するにはどういう方向性で考えればいいか」という「基本方針」だけは、完全に確立していて、そこは決して揺るいでいません。
もし「一貫性がない」と思われる箇所があれば、是非指摘して下さい。

>・NEPOとやらをアピールする対象が不明瞭。
アピール=勧誘は、今の所、全く考えていません。
強いて言えば、エスペラントを学び、その西欧的な偏りに不満を抱き、変えたい、と思った事のある人が対象です。
ただし、そういうのは、「説得」して理解してもらえるような事ではないのです。
運動論を主に掲げて既存エスペランチストさん達に意識改革を促してる人もいますが、
私は全くの初心者の頃から、そういった運動論の意義は理解できました。
でもベテランは、全く聞き耳持たなかったみたいなのです。
人は「説得されて」考えを変えるのではなく、説得されたように見える場合は
聞き手の側に既に同じ問題意識が芽生えていた、という場合だけなのだと思います。
よって、問題意識が共通してない人には「説得」しても時間の無駄だと思っているのです。
早い話「分かる人には分かる」

130ベダウリンデ:2009/12/03(木) 09:41:43
追加します。賛同者の人で、NEPOをアピールしたい、対外交渉してくれる、という人がいれば、大歓迎です。

>・脱欧化を主張するが、アジア全体を意識している様子はなく主観的基準に則っている。
これは完璧に誤解です。正確には「アジア」に限らず「人類全体」を、意識のターゲットとしてるんですけど、
なにせ日本で得られる知識が、欧米とせいぜいアジアの有力民族くらいなので。
例えば、ミリオン・ビリオンなどの数の単位を考える時、私は中国インド、アラビア語トルコ語などと参照しました。
また、subiteとabrupteの違いに関しては、アラビア語と韓国語では、同じ訳語があてられている、というのも確認しました。
「外国語の知識がない」という評価は甘んじて受けますが、自分のできる範囲でアジア語にも目を向けています。
外国語はできないけど、日本語文献などで、諸民族の言語表現などの記述があれば、ちゃんと参考にしてます。

>・語の定義について語るわりにはPIVに記されている語義をもとにしている様子もない。
これは単純な理由「PIVを持ってない」というだけです。
ふじこさんもPIVを信奉してるなんて、立派なエスペランチストだったんだな、と今更気づきました。
PIVは、あるにこしたことないけど、絶対必要か、というと、絶対でもないです。
高額だし、額に見合った分厚さのある辞書です。もし買ったら、「家で一番でっかい本」になってしまう。
そこが「重い」んですよね。なんか、買ったらエスペラントと心中しなくちゃいけないような。
今私はReVoを参照にしてるけど、結構古いらしくて、voĉiは=voĉ-doniなんて記述してあるけど、
現実では、「声を出す」をいう意味でvoĉiって使われているのです(ekvoĉiとか)。
PIVでは既に改訂されてるかもしれないけど、NEPOでは主に基本語が主体なので、
古い辞書&現実の使用状況で、ある程度カバーしてる状態です。
まあ、PIV持ってる人が賛同者になってくれたら超嬉しいのは、正直な所です。

それから、手順としては、辞書を傍らに置いてそれを削減する、というよりも、もっと抽象的に物事を考え、
例えば、身体を使った動作ならどういう動詞を用意すれば、「人類共通的に」最小限の表現ができるか、とか
液体に関する用語では何があればいいか、とか、日本語で考えたとしても、
日本語に縛られない形で、抽象的に考えられたらいい、と思ってます。

131ベダウリンデ:2009/12/03(木) 09:54:52
>アプリオリな語彙をエスペラントの文法上に積み上げたほうがよっぽど現実的だろうということ。
基本的な単語の意味が表す範疇をどこで区切るのか、という点を考えると、
アプリオリだろうと、同じ問題に直面すると思います。
生活で必要な基本単語として、野兎と穴兎を分けるのか否か。ナキウサギとかもいるし、どうするのか。
NEPOは単語の表向きの形ではなく、意味の区切りを改造する試みなので、
アプリオリ、アポステリオリは、そんなに関係無い、むしろ瑣末な表向きの違いにすぎない、と思います。

>ウサギなんて語をどちらにするかという取り決めだけで一週間以上もかけているようでは、
これも誤解。私となつさんの考えでは、ウサギ属の名称はまとめて一個になる、と、おそらく確実に決まってると思う。
その単語の表向きの形をどうするかは、今は「決められない」「敢えて決めない」のです。
なぜなら、今はまだ賛同者が少なすぎる。今の段階で「はい、決定です」としてたら、今後の人が意見を言いにくくなる。
違う意見が採用されれば、その都度に「改訂」となるでしょう。
そうじゃなくて、今はゆるく、色々な案を出す、という段階に「敢えて」してるのです。

>既存のエスペラントに満足している人々に対して、NEPOのメリットを論理的に訴えかけるでもなく排除するのであれば、
これも完全なる誤解です。排除する気持ちなんて全くありません。
むしろ、ふじこさんが「排除された」と思ったなら、申し訳なかった、と思います。
「ふじこさんもNEPOやりませんか?」とお誘いしてみるべきでした。
だって、せっかくここに書きこんでくれたんですから、関心はあったのですよね。
松戸さんやだにょさんは「勧誘」したのに、ふじこさんだけ無視した形になってしまって、本当にごめんなさい。
松戸さんやだにょさんは、他にもっとやりたい事がありそうだから、私はしつこく勧誘しません。
なつさんも、私が説得して勧誘したのではなく、たまたま最初から同じ問題意識を持っていたのです。
だから、すぐに賛同してくれたのです。
そんなこともあり、「分かる人には分かる」し、分かる人には、説明しなくても
考えも自然に同じ方向性に向かう、というのが、ここでの経験でよく分かったので、
しつこい勧誘はしてないのです。

132ベダウリンデ:2009/12/03(木) 10:29:10
>なつさん
私が頭で考えていても個々の文面に出しきれなかった事を、なつさんが代わりに書いてくれた、
というのが、多々あるんですよ。
例えば、>>117
>もう一つ、生物学的には同じでも、大きさで表現を変える動物もいますよね。
>わし・たか。くじら・いるか などです。
>こういうのは総称名で一括して特にいいたいときはetをつけるあるいはsovagxなどして
>言い分けるようにすればいいとは思いますが、その総称名をどっちにするかが悩むところですね。
>>122
>そう!!まさにどこに線を引くかが重要なんです!
>ただ、例えば四足動物全部ひっくるめてしまうと、全世界の人が不便でしかたなくなるんじゃないかなって思いますでしょ。
>食べるか、食べないか、食べたいか、食べちゃだめなのか、宗教的、占い的その他四足動物の各種類の区別は、「全世界の人が」重要視します。
>>126
>実際、ちゃんとした思考をお持ちの賛同者が増えれば、分野別、細分化ができ個別議論が活発になるだろうと思います。
>それまでは細々、遅々でしょう。

などなど、私が言いたかったけど、文面の都合で書けなかったことと同じなのです。
問題意識の方向性が同じだと、考えもシンクロする、というか、その点がすごい事だな、と思います。
私がたった一人で、誰も賛同者がいなければ、自分が変人なんだって凹むけど、
「分かる人には分かる」んだな、と思うと、きっと他にもいるかもと、希望も出ます。
なつさんの文章は時々刺激的ですが、面白くていいんじゃないでしょうか。
自分にも欠点あるし、NEPOやってる人の人間性が完璧だから賛同します、というのでは、
ザメンホフが偉人で感動したからエスペラントやってます、と同じで、
なんだ結局「言語」は関係ないじゃん、という話になってしまいます。
各自の人間性じゃくて、どういう言語を理想とするか、同じ問題意識がある人が増えたらいいと思います。

>>123
>ただNEPO語は「非常に〜〜表現力しか持たない」という批判を受けないようにしなければなりません。
>「結構できるじゃん」といわれたい・かな。
そうですね。それを目指さないとね。

>>125
>提案なんですが、語彙選定作業を漠然とし始めるのはどうでしょうか?
>ほかのこととの並行で。
なつさんはなつさんのやり方で、どんどん進めて下さい。
私は、最近は言語学の一般教養をつけるのと、エスペラントの学習をしてたのですが、
エスペラントに接すると、これは無駄な語じゃないか、とか、分かりにくいな、とか、
逆にこれはよくできた造語表現だ、とか、色々出くわします。そのうち書きたいと思います。
ふじこさん流に言えば、個々の些細な単語に目が行き過ぎ、とも言えますが、
その積み重ねでいいではないですか?

133なつ:2009/12/03(木) 19:52:26
ベダウリンデさん
ありがとうございます。
正直いうと、少々感涙しました。samideanoと言い合うのは根底はこういうことかと思いました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
実は11月下旬ずっとベトナムに行ってました。
今からは個人的経験談ですが、NEPOいや日本のエスペランティストに有意義だと思い書き込みます。
ほとんど日本語が出来ない時に親友になって同居させてた大好きなベトナム人親友が結婚するからでした。
彼の影響で日本で友達になったベトナム人にも会いましたし、今回初めて会ったベトナム人もたくさんいます。
ですから僕は言葉なしでの友達のなりかた、日本語をほとんど知らない人との友達のなりかた、
日本語を少し知っている人との友達のなりかた、まあまあ知っている人との友達のなりかた
熟知しています。(中国、韓国人は日本語検定2級いくが、ベトナム人は3級と4級の間フラフラその日本語での勝負です)
アジア人は英語できると、なぜか、不思議にも思っている人がいますが、ベトナムの一般人は皆無です。
たまにのベトナム英語(日本でいうカタカナ英語)は僕には聞き取れません。
来年の夏か冬にまた行きますが、それまでに「お前次あうときまでNEPOちょっとやっとけ」と言えたらなんて素敵なことを考えてましたよ。
正直、エスペラントやっとけとは自信もって言えませんでした。英語ちょっとやっとけ、いや、日本語ちょっとやっとけのほうがむしろ僕にはいい感じがするからです。
「俺様とまた会うときまでエスペラントをやっときやがれ」とは言えないエスペラントの難度なのです。残念ながら僕にとっては。

134だにょ:2009/12/06(日) 19:30:53
前回、ちゃんと読んでから投稿すると述べましたが、何か議論が進んでいるようなので、
投稿してから後で読みます(^_^; 情報提供です。

>ベーシックイングリッシュは、私も調べたく思ったのですが、本とか、無いんですよね。

▼『850に魅せられた天才オグデン』
理論面を平易な言葉で解説。図書館で借りてきて、第4章だけは目を通すといいかも。
動詞を16語まで削った話。5文型を否定し1文型しか認めない話。7000語を850語まで絞った方法。
ベーシックは名詞中心の言葉である話。単語が持っている文化面が払拭されて
「中立的で、情緒的連想が少な」くなったという話。NEPOの作業そのものです。

ちなみに、その本にはエスペラント側からの問いに次のように述べたとか。72ページ。

「もちろん英語にも弱点はある。学習の難点は発音とスペリングのずれ、動詞の難解さだといわれている。
彼は語彙、特に動詞を科学的に少数にしぼることで整理して学習しやすい体系にすれば、
国際語としても通用するし、外国人のための学習の第一歩ともなると主張している」

そう言うなら、エスペラント側も負けずに語彙制限を行う?

▼『850語で考える英語』
具体的な使い方を知りたければこれです。付録に850語以外の分野別語彙が掲載されています。
しかし、ベーシックの理屈はわかりません。

▼『絵で見る英語』(全3巻)
ベーシック英語を発展させたもの。世界的大ベストセラーかつロングセラー。
850語だけでは使いにくいので、単語を1,000語程度まで拡張。
この本のヒットにより、『絵で見るドイツ語』『絵で見るスペイン語』
『絵で見るフランス語』『絵で見るロシア語』が生まれて本屋に並んでます。
第3巻の科学読み物が「改良版ベーシック」の記述水準とみていいでしょう。
「唯一成功した人工言語はエスペラントだけである」と宣伝されていますが、
簡略英語の成功を無視しています。簡略英語は現在も英語の学習と普及に一役買っており、
英語と同じにみえるため気づかれないだけです。

▼『意味の意味』
最近、再版されたようですが、難解で読めません。
『850語に魅せられた天才オグデン』の著者も、難解すぎて読めなかったとのこと。
私も立ち読みでペラペラめくってみて諦めました。

135だにょ:2009/12/06(日) 19:46:31
語根の粒度について

牛乳からできているものは、次のような感じで造語できないこともないでしょう。
しかし、日常生活で頻繁につかう言葉なのに、却って使いにくいものになってしまうかも。
語根の適切な粒度を考慮しないと。

バター butero → lakt-graso (牛乳の油脂)
チーズ fromagxo → lakt-koagul(-ferment)-ajxo (牛乳の固形(発酵)食品)
ヨーグルト jahurto、jogurto → lakt-blank(-ferment)-ajxo (牛乳の白色(発酵)食品)

ちなみにベーシック英語だと、蜂蜜はthick liquid sugar、bee sugarとのこと。

ミツバチ abelo
蜂蜜 mielo → abeldolcxajxo (蜂の甘味食品)
蜂蜜水 mielakvo → abeldolcxajx-akvo
蜂蜜酒 medo、mielvino → abeldolcxajx-vino、abeldolcxajx-alkoholajxo
 エスペラントはvinoを「酒類」の代表とみて、比喩的に使っているようです。
 alkohol-ajxoという言い方もあるようですが少し長くなってしまいます。

うまく語根の粒度を設定しないと、妙な造語が増えてしまいます。事物の名詞に限っては、
従来通りの方がわかりやすいことの方が多そうです。。

136なつ:2009/12/07(月) 00:13:45
オグデン氏のベーシックは僕もかつてどんなものかと思ったこともあります。
これは、850語を選定してそれを使うのですが、
どうも英語ができる人のお遊び的なものに感じてしまう、僕には。
少なくとも日本ベーシック英語協会の例文集を見るとそう感じてしまう。
http://homepage3.nifty.com/BasicEnglishSociety/example.html
英語ができる人が遊びという感じが。この例文集は彼らにとってマイナスだと思う。
そして850語内じゃないのも平気で出してしまう。
そしてこれは、入ってませんけどね、で済ませてしまう。
それとこの聖書を英語、エスペラントと見比べたことがありますが、「あらすじ」か?
としか思えなかった。表せないのはどんどん省く。洋画の日本語字幕以上に。
も一つ、まじかよって思うのが、インタナショナル単語だとか、エコノミー用単語だとか
称してどんどん850に足してしまう。変にわかりづらい表現もしたりするところも散見される。
それならね、1500語にしてVOAのスペシャルイングリッシュのほうが、いい。
VOAのスペシャルイングリッシュは英語普及、英語学習にとてもいいと思う。
ベーシックイングリッシュよりとても自然ですっと入る。(さらにゆっくりしゃべってくれるしね)
こういう簡略英語は、語彙レベルのあるイージーリーダーブックもあり、英語はいいなあと思う。
(どうして日本語にはないのか、文科省、厚生労働省、外務省は国家をあげても作るべきだなんて思う。
いやほんとなんで外国人用にないのかって思う。新常用漢字をランク分けしてもいいと思うけどそれもしない)
で、簡略英語は英語普及に一役かってるが、それはじゃあ、
簡略英語のままで済ませていいのか?ということになる。簡略英語は英語習得の途中段階にすぎない。
英語習得者同士がわざわざ簡略英語を使うとは思えないし、英語を習得一旦してしまえば、
例えば「どの単語が850だったっけ?これは850内だっけ?」と考えながら話すわけがない。
英語が苦手な人に英語で話すには簡略英語じゃなくやさしい英語を話す。これが実情だ。どんなに簡略英語が普及しても。
やはり「途中段階の英語普及、学習に有意義なもの」にすぎないと思う。
そしてもちろん欧米的考え方が根底にあるし、nova→malnovaや malsanulejoのような造語はできず倍以上の記憶をしなければならない
NEPOの通常使用の語幹は850語未満でなければならないというのは強く思います。
まあベーシックレベルのものなら100語程度でいけるでしょう。

137なつ:2009/12/07(月) 00:29:13
>>そう言うなら、エスペラント側も負けずに語彙制限を行う?
どうやら、エスペランティストの多く、ここに来られる人の多くは、
語彙を増やす方向だと思われます。
たとえば
意義のあると僕が思うmalについてmalの排除運動をする人も多い。
単純にいえば基本語彙が倍増してしまう。初心者は語彙記憶が一番面倒だと知らないのだろうか?
大人になれば子供の心が分からなくなるのと同じなのかな。

138ベダウリンデ:2009/12/07(月) 09:12:33
>>133 なつさん
エスペラントの問題点を考えさせられる体験があったのですね。
>>134  だにょさん
ベーシック英語、方向性はNEPOと同じだったのですね。
私が最初にベーシック英語の単語リストを見て、即座に「これは違う」と思ったのは
shoeとbootという単語が二つとも入っていたからです。(動詞化したりして違う意味を含ませたりするのかもしれないけど)
動詞の絞り方は参考になりそうだけど、自分で独自に考えてみるのもいいかも、と思う。
あとはなつさんの言うように、ベーシックでは結局、民族語である本物の英語に対しては「劣った英語」でしかないのだろうな、という点です。
>>135 だにょさん
「語根の粒度」は同感です。どこで区切るか、で使いやすさが変わると思う。
乳製品、蜂蜜製品について、考えてくれてありがとうございます。
乳製品はlakt-ajxoとして、バター、チーズ、ヨーグルトは**-lakt-ajxoと形を揃えるといいかも、と思いました。
これら製品の世界普及度と、世界中でのバリエーション度(似て非なるオリジナルな物の存在)を調べないといけませんね。(蜂蜜も)
ベーシック英語では、たぶん、そういった視点は欠けてるんじゃないかな〜と疑ってます。
西洋文化の日常品を網羅していれば大成功、みたいな。

139ベダウリンデ:2009/12/07(月) 09:53:27
私は、生物の分類と、命名について考えてました。まず、ウサギの名称について。
ウサギはウサギ科というものの中に、ノウサギ属、アナウサギ属、ワタオウサギ属、メキシコウサギ属、等々が含まれます。
ウサギ科は世界各地に広く存在し、耳の長さ等に差はあれ、似た印象の動物だと思われます。
ウサギ科は、学名でleporidaeと言い、エスペラントでもleporedojです。
ウサギ属のうち、エスペラント名がついているのは、leporoとkunikloだけで、
その他は学名のままでエスペラント化しています。http://eo.wikipedia.org/wiki/Leporuloj
これらをあわせ考えると、ウサギ科でひとまとめにして一つの名称を与えると良い、と思いました。
「耳の長い奴」でも構わないですが、私は、leporoで統一でもいいかな、と思いました。理由は、
①世界中に分布し(絶滅危惧こみで)外見も似ていて、同一名で呼んでも不自然さが無い。
②学名leporidaeと一致している。
③比較的簡単な単語で、非西欧人でも覚えやすい。

ちなみに、ナキウサギ科、というのがいて、エスペラントではlagomisoと言うらしいですが、
これは頂けない。なぜならば
①長い名前で覚えづらい。
②学名Ochotonaとも一致してない。(学名の由来はモンゴル語、エスペラントはモンゴル語を無視するのか〜)
なので、英語でrock rabbit, whistling hare,mouse hareなどと言うように、
エスペラントでも**-leporo(mus-leporo)と言うと、非常に分かりやすいと思う。

140ベダウリンデ:2009/12/07(月) 10:18:51
たまたまやってみたウサギは簡単な例でした。
タヌキもやってみましたが、こちらは難しかった。
イヌ科に入るのですが、イヌもオオカミもジャッカルもキツネも入るので、
ウサギ科のように科で一つにまとめるのには無理がある。
タヌキ属は東アジア原産で、最近はヨーロッパにも進出してるらしいが、
世界的に見ると「有名な動物」とは言えない。
エスペラントではniktereŭtoという非常に難解な単語である。これは学名のnyctereutesから来ている。
エスペラントvikipedia http://eo.wikipedia.org/wiki/Niktere%C5%ADtoでは
「この科学芳しい奇妙な名前は、日本人が使っている、口頭でも」なーんて
嫌味っぽく書かれているので、西洋人には不評らしい。
日本人でも難解で覚えられない、西洋人でも奇妙なniktereŭtoは、よろしくない、と思う。
エスペラントでは、prociona hundo とも言う。procionoはアライグマである。
つまり、英語のraccoon dogと同じやり方である。
しかし、procionoも分かりづらい。エスペラントではrav-urso(文字通りアライグマ)でもいいらしい。
ならば、アライグマ=rav-urso、タヌキ=rav-urs-hundoでもいいじゃないか、と思った。
一方で、こんな言い方許されるのか不安があった。
ところが、オランダ語ではタヌキはwasbeerhondと言うと分かり、
なんだそれでいいじゃん!と膝を打った次第です。
日本人でも西欧人でも、そしておそらくタヌキを知らない南アジア人でも、
これなら分かりやすいと思う。
動物基本語を作り、それらを組み合わせて別の動物を表すのも良いと思う。

141なつ:2009/12/07(月) 20:14:31
>>140
僕も、まずは哺乳類と思ったんですが、頓挫(挫折?)しました。
ウシ科がこれまた難しいんですよ(笑)
レイヨウを一緒くたにどのくらいしていいのか、
ヤギとヒツジは同語幹にして、接辞をつけるのか、それとも全くわけるのか、
わけるとしてどう分けるのか、
ただウシ族は
ウシBOVOで、米バイソン、欧バイソン、アジア水牛、アフリカ水牛はそれぞれ地域名をふせば簡単なような。
バイソンはSOVAGXをつけ、水牛はAKVをつけるとより正確になる。

僕も最近、なんでもかんでも既存の基本語幹の貼り付け造語じゃなく、ある程度語幹を増やしてもいいなと思い始めました。
それでも数百語が目安ですが。
長耳奴じゃなくてLEPOROでいいと思います。クマもURSOでいいと思いますし。
ウサギ科の学名に似ていますしね。

142ベダウリンデ:2009/12/08(火) 09:05:27
生物分類学は、最近の分子遺伝学の発展で分類体系に変化があり、今後も一定ではないと予想されるそうです。
しかし、生物学者ではない凡人にとっては、今までの様に、主に外見に基づく分類分けで十分実用的かと思う。
○○科や○○属でまとめられる種が、たまたま似た外見や印象を持っていれば、そこで区切って同じ名前で呼べる。(例:ウサギ)
ただし、同じ○○属の中にも、非常に特徴的な個性を持つ種が存在する場合もあるので、
もし、それが世界的にも有名な動物であれば、それだけは別の名前にしても良いと思う。(例:ライオン)

言語学では、カテゴリー、とか、プロトタイプ、とか、スキーマ、とかいう専門用語があります。
私は入門書読んだ程度なので詳しくは語れないのですが、そういう概念を応用すると良いと思っています。
カテゴリーは三階層に階層化できるそうです。
基本レベルというのが真ん中にあり、子供が最初に覚えるような、日常で最も使うようなレベルの単語です。(例:椅子)
上位レベルは、それらをまとめた抽象的概念である単語。(例:家具)
下位レベルは、より分化した専門的な用語。(例:肘掛椅子)
NEPOでも「基本レベル」は、語根として、ある程度揃えないといけないと思ってますが、
特定の民族文化に偏らないという条件を満たして決める必要があります。
なので、我々の民族語では基本語だから、という理由では安易に取り込めないのが難しい所です。
視野を世界に置いて、どこまで一般化できるか、です。
尚、上位レベルと下位レベルは、基本語を含めた造語で作る方針が良いと思う。
基本語根を決めたら、それについてプロトタイプとかスキーマとかも考えてみるといいと思う。

143ベダウリンデ:2009/12/08(火) 10:13:49
なつさんは、ウシ族やったのですか。私はイヌ科を見ました。
イヌ科は、イヌ族とキツネ族に分けられています。
動物基本語を与えられる第一条件は、
「世界的に広く分布し、それらが似たような外見を持っている」場合だと思います。
キツネ族は世界的に広く存在し、犬のようだけど、とがった鼻先など、一見して共通した容貌があると思う。
なのでキツネは動物基本語vulpoでいいと思う。学名もvulpesだし、短くて覚えやすいし。
ちなみに、イヌ族の中にも、日本語で○○ギツネ、英語で○○foxというのがいるのですね。写真見るとキツネっぽい。
あまり厳密にせず、話者がキツネっぽいと判断した動物は(母語の影響もあるだろうし)vulpoでいいと思う。

イヌ科は、イヌ、オオカミ、コヨーテ、ジャッカルが同じイヌ属で、他にタヌキ属、リカオン属、ドール属などがある。
私は、イヌhundo、オオカミlupoだけを基本語にして、その他は○○hundoまたは○○lupoでいいと思った。
ジャッカルはアフリカ・南アジア、ドールはアジアが生息地で、その土地ではかなり有名で愛着も持たれてるかもしれないけど、
ここは涙をのんで削る。
オオカミは生息地は北半球なので、世界的生息とは言えないけど、動物基本語にする。
そして、ジャッカル、ドールは、地元民がイヌ、キツネよりは野性味があって怖い動物と思ったら○○lupoと名づけてもらう。
写真では、ドールはイヌとキツネの中間のような気もするから、○○hundo、○○vulpoでも良いかもしれない。御随意に。
つまり、イヌっぽいカテゴリーには、hundo、vulpo、lupoがいて、
hundoのプロトタイプは飼い犬一般、野生のものでも非常にイヌっぽければ○○hundoと呼んでも良い。
vulpoとlupoは野生で、怖いのがlupoで怖くないのがvulpo、みたいに、スキーマ(?よくわかってない)決めて
あとは話者にまかせる、感じ?

144ベダウリンデ:2009/12/08(火) 18:32:53
エスペラントVikipedioで、イヌ科の中でエスペラント名を付けられているものを上げます。
http://eo.wikipedia.org/wiki/Kanisedoj
KANISO(イヌ属一般名称)
HUNDO,LUPO,VULPO・・・NEPOの動物基本語候補
DINGO(オーストラリアのイヌ属の一種)
ŜAKALO(BRO基本単語に含まれている。生息地アフリカ・南アジア)
KOJOTO(PRERI-LUPOとも言う、生息地北アメリカ)
AGVARAO(タテガミオオカミ、学名Chrysocyon、生息地南米、Ava&ntilde;e'ẽ 語で「キツネ」らしい)
MUSTEL-VULPO(ヤブイヌ、生息地南米、エスペラントではイタチキツネと名づけられている、そんな感じの外見)

例えば、今までのエスペラント感だと、現地Ava&ntilde;e'ẽ語で呼ばれてる名がエスペラント単語に登録されれば、
「平等だ!素晴らしい!」と讃えられるのであろうが、
日本人がこの単語を見て、何を指すか即座に理解できるであろうか。
この例をみると、現地語をどんどん取り入れる事が決して「分かりやすい」ものでないと分かる。
それと比べれば、PRERI-LUPO、MUSTEL-VULPOは、例えPRERI、MUSTELと言う単語を知らなくても、
オオカミっぽい或いはキツネっぽい動物だろうと即座に想像できる。
NEPOでは、そのように動物基本語を元に、その他の動物達も表現できるようにしたいのである。
現地語流入を手放し礼賛ではなく、西欧語を基本とした基本語根で「分かりやすい」言語を目指したい。
頭の固い旧来の人には「平等じゃない、差別じゃないか!!」と罵られそうですが、
「分かりやすさ」こそ「公平、平等」だという信念で。

145ベダウリンデ:2009/12/09(水) 21:05:06
イヌっぽい基本語がhundo,lupo,vulpoなら、今までのエスペラントと同じではないか、と思われそうなので、補足。
PIVは持ってないのでReVoで見ると、
lupoは、北半球に住む飼い犬の祖先と考えられるイヌの一種
vulpoは、長いふさふさした尾を持つ赤っぽい毛皮のイヌ科の一属
みたいに書かれている。
この書き方では、lupoはタイリクオオカミを指すと思われる。
vulpoの説明はアカギツネの特徴とぴったりだが、
全部のキツネ属がそういう特徴なのだろうか、疑問である。
この定義だと、lupoでもvulpoでもないイヌ科は、新たに別の名前が必要になる。
そういう点が良くないと思うので、NEPOでは、定義を変えるのである。
lupoのプロトタイプはタイリクオオカミ、vulpoはキツネ族だが、プロトタイプは一応アカギツネとする。
イヌ族の中には、オオカミとキツネの中間のようなものが沢山いる。
それらが、どちらのプロトタイプと近い印象を持つか、主にその地域の住民が判断して、
○○lupo、○○vulpoと名付ける。場合によっては○○hundoでもよい。
ジャッカルは、私ならばキツネオオカミと名付けたい外見である。

146ベダウリンデ:2009/12/12(土) 09:06:37
現在の案:
動物基本語(基本レベルのカテゴリ)は、プロトタイプを中心とした、それに似た印象を持つ動物全てを含む。
似た印象の判断は話者が行ってよいが、多くは、母語などからの類推となるであろう。
下位レベルの正式種別名は、動物基本語の前に何かを足して**−○○の形にする。

例:hundo一語では、プロトタイプの飼い犬一般、及びその野生化したものを指す。
**-hundoは、①飼い犬の下位レベル。ブル-hundo、ハスキー-hundoなど、
**-は、固有名詞的な特殊な語でもよいとする。イヌである事が分かればよいので。
②正式にはイヌではないが、外見的にそれに近い印象を与える動物にも、種別名として**-hundoと名付けてよい事とする。
その場合の**-は、基本語の組み合わせとし、その性質がよく伝わるように工夫する。
例えばタヌキは、日本では愛される動物だが、世界的にはまだまだ無名であると思われる。
英語ではアライグマ犬と呼ばれる。日本人からすると。快くない呼び名だが、
かといって、○○ギツネと新しい名称を付けるのにも抵抗がある。
アライグマとタヌキは実際よく似ていて、その特徴をよく示しているし、英語の影響力に便乗した分かりやすさもあるし、
rav-urs-hundoでもいいんじゃないか。
これが認められれば、タヌキはイヌではないが、正式名称として**-hundoの名が与えられる事となる。
これは試案なので、他の案もあれば、どうぞ。

lupo,vulpoはそれぞれ、タイリクオオカミ、アカギツネをプロトタイプとした、それに似た印象を持つ動物。
各種の正式名称は、**-lupo,**-vulpoとなる。
**-は、地名や性質を含む基本語の組み合わせが望ましい。
現地語名称など、世界的に有名ならば、固有名詞的にその名を冠してもよいとするかは、思案のしどころ。
ここを認めるとなし崩し的になるのでなるべく避けたい。
例えば、フェネックギツネは、サバクギツネ等とするのが望ましいが、
フェネックという名も有名かもしれないので、fenek-vulpoとする案もあるかもしれない。
でもそうしたら、なし崩し的にfenekoになってしまう不安がある。
なので、なるべく、地名+性質などで考えたい、と思っている。

>なつさん
ウシ科にも手を付けました。量が多くて大変でした。

147ベダウリンデ:2009/12/12(土) 12:06:14
**-に、固有名詞的に特殊な語を持ってくる場合、特殊なルールが必要になるかもしれない。
つまり、ブル-hundoは、それでもって一語の扱いとし、
ブルだけを取り出して品詞語尾を付けて独立させるのはよくない。
エスペラントは品詞語尾を付け変えて勝手に増殖できるので、それは便利な反面非常に危険でもある。

動物は非常に種類数が多く、有名な動物は基本語の組み合わせで何とかなりそうだが、
マイナーな種、或いは、専門的な下位レベルの分類では、いちいち基本語で名前を付けられない可能性も出てくる、と思いました。

148だにょ:2009/12/12(土) 21:55:37
訂正:

>7000語を850語まで絞った方法。

7000語から絞ったというのは記憶違いかも。7500を言い換えたことがあるというのが実際かも?

>『850語に魅せられた天才オグデン』の著者も、難解すぎて読めなかったとのこと。

その本の著者はちゃんと読んでいます。全部理解するのが困難だとのこと。

私は大雑把に言ってしまう傾向があるのでご注意!

149だにょ:2009/12/12(土) 22:00:56
2000語根くらいまでは良いような気もしますが
(中学と高校1年生くらいで覚えるくらいだったらなんとかなると)
ベーシックの宣伝というよりも、ベーシックを参考にしようということで、、、

▼語彙制限の実験:

「いんみー表」>>109に従い、語彙の数や動詞の使用を制限して、ベテランの発言を書きかえてみます。

◎ケースⅠ(>>22

>Mi estas japano... Mi asertas ke lingvo bezonas iagradan koincidon aux konkorodon...
>Ne uzeblas nek praktikeblas ia lingvo kia konsistas el disordo kaj miksigxo vortare kaj gramatike...?
>私は日本人です・・・私は、言語には一定の整合性が必要だと思います・・・
>語彙でも文法でも、ごっちゃ混ぜの言語は、使いものにならないのでは・・・?

Mi estas japano... Mi sendube diru, ke estas bezonate al lingvo havi ia-gradan harmonion...
Ia lingvo, kia estas farita el dis-ordo kaj miksigxo en vortaro kaj lingv-regulado,
ne estos uz-ebla nek donos helpon por cxiutaga uzado...?

このケースではkoincid-o, konkord-o, praktik(ebl)i, konsist-i, gramatik-eを使わないで済みます。

◎ケースⅡ(>>33

>Kion vi imagas au~ fantazias pri la situacio??!!?

Kian ideon aux bildon en via menso vi prenas pri la kondicxaro??!!?
Kio estas en via menso pri la kondicxaro??!!?
Kion vi prenas/havas/akiras en via menso pri la kondicxaro??!!?

la kondicxaroは無理があるかもしれませんが、電子辞書には「状況、環境」と載ってました。
このケースは原文の方がわかりやすそうです。

◎ケースⅢ(>>93

>Mi malfermis ombrelon.(傘を開いた)
>Mi sxirmas min per ombrelo.(傘で自分を覆っています)
>Li estas kun omblelo.(傘をもっている)

Mi faris ekspansion de ombrelo.
Mi donis al mi kovr(ec)on de/per/el ombrelo.
Li tenas ombrelon en sia mano.

Li havas ombrelon.(所有または所持)
Mi donas al ni kovron de ombrelo.(相合傘)

傘を「開く」はどういった動詞を使えば良いものか?
「開くとは何か?」なんて考えこんでしまいます。

150なつ:2009/12/13(日) 00:51:37
Hundo(イヌ族)とVulpo(キツネ族)でいいのではないでしょうか?
ただし実際は、話者の主観でよく、(あるいは厳密でなくてもよく)○○ギツネ(fox)という「イヌ族」は〜〜hundoでもちろんいい。
カニクイギツネ=カニクイイヌでもあるわけですし。
つまりプロトタイプ:Hundo→イエイヌ、Vulpo→アカギツネといったほうがいいかもしれない。
ただ、どっちかなと思ったときはイヌ族→Hundo、キツネ族→Vulpoという具合で。
と僕は思いました。
大陸狼の家畜化がイエイヌいわゆるhundoなわけですからオオカミというふうに区別したければsovagxを付けたらいいと思うのですが。
逆にHundoとVulpoではなく、LupoとVulpoの2分類でもいいとも思います。とにかく、LupoとHundoの区別は細かい気がするんですが。
暴論をいうとHundoとVulpoはKanisoという上位概念で集約させてしまう。
Kanisoという語があるのは面白いと思いました。ザメンホフが発表した当初、「なんでHundoなんだ!Kanisoにすべきだ!絶対に!」という意見がよせられていたというのを思い出しました。
その後、自然に勝手にKanisoという語が増えたわけですね。

現地の言語を語根としてどんどん取り入れるのが平等だという意見は、僕はノシロ語的発想だと思っています。
一つの言語を優先することによって他の何百という言語話者が分かりづらくなるだけですからね。
仮に100言語あり100地域あるとすれば、1つの優先によって「みんな等しく」99個も分かりづらいものが乗っかるわけですから。
みんな等しく分かりづらいという平等には僕も反対です。

151なつ:2009/12/13(日) 01:27:36
訂正
1  〜〜hundoでももちろんいい。→〜〜vulpoでももちろんいい。
2  暴論をいうとHundoと「Lupo」はKanisoという上位で集約させてしまう。
僕は、専門的下位レベルは「学名」併記でいいんじゃないでしょうか。
そこまではやれないし、やるべきでもないと思います。キリがなくなります。
キンイロジャッカルは、たとえば、「or-vulpo-hundo(Canis aureus)」のような。
タヌキは「Lav-urs−hundo」で充分だと思います。日本以外どうでもいいような感じだと思いますし、必要なら学名を併記させる。
やはり動植物の名前は種類がありすぎるし地域差がかなりありすぎます。馴染みのない所にはどうでもいいわけで、ほんとにザックリとしたもので充分です。
それに**を前につけたりすると。そして必要なら学名を併記させとくと。これでいいと思います。

152ベダウリンデ:2009/12/13(日) 16:40:35
>150
私がlupoとhundoを分けた方がいいと思った理由は、
人類にとっての古くからの「友」であるイヌと、危険な敵であり、時に崇拝する対象でもあるオオカミは、
確実にどの人類も区別するであろうし、したいであろう、と思ったからです。
また、ディンゴなど、野生化したイヌもいるので、オオカミも野生イヌとすると、その区別が困る。
生物学的な分類なら、おおまかにイヌ系とキツネ系で分ければいいですが、
人類文化的な事を考えると、イヌとオオカミは分けてもいいのではないか、と私は思いました。
イヌとオオカミの区別は、レポロとクニークロとは異なり、
特定の民族のみが持つ特殊な分類意識でなく、人類に普遍的なものであるだろう、という判断です。
野生のイヌ科は、できれば、lupoかvulpoに分類する。
hundoは生物的にはlupoの仲間であるが、イヌのみに与える特殊な名称とする。
「ジャッカルが来た」は「lupoが来た」で十分に近い意味が通じる。
「kanisoが来た」では、ただのイヌが来たのか、危険な種が来たのか、分からない。
いちいち「vulpo-sovagx-kanisoが来た」と言うのは大変です。

ところで、私は今回初めてkanisoの語を知ったのですが、
kanisoってエスペラントの醜さを示す語だなーと思いました。
結局ラテン語に引きづられて、独自の言語として自立できてないのです。
そんな程度なら最初から全部ラテン語系に統一すべきだったですね。
日本語ではイヌ科をカニス科と絶対言わないのに。

153なつ:2009/12/13(日) 22:54:14
なるほど多くの民族語でイヌとオオカミは区別しているから分けてもいいではないか、ということですね。
僕としては、例えば日本人は、特別な存在であるタヌキに語幹を与えないことでよしとし、
ブタとイノシシを上位レベルに集約して「porko」(sovagx、domを付加で区別)でよしとし、
「ブタ年」で日本人のイノシシ年の人は甘んじてよしとするわけです。
じゃあ、みんなでオオカミとイヌは一緒の語幹で甘んじてもいいんじゃないかなあって思うんですけどねえ。
ただウィキではベトナム語でハイイロオオカミの正式名称は「灰色禿犬」となっていました。
日常的には、「Kaniso!!」と言う時、まあ犬でしょう。仮にオオカミであるなら口調に恐怖、怒りなどが伴います。
狼と羊飼いの少年の物語なら「Sovagxa-Kaniso!!Helpu!」と表記すれば分かるでしょう。

僕もKanisoっていうのには驚きました、同じ理由で。Kanisoにしても今や造語じゃないんですよね、なんか変です。

154ベダウリンデ:2009/12/14(月) 08:46:48
問題は、hundoにするかkanisoにするか、ではなく、
イエイヌとオオカミを基本語として分けるか否か、です。
本来なら、もっと多くの意見を集めて議論するべきですが、
当面は、お互いに自説の根拠を述べて終わり、にしておきますか?

イヌ科をイヌ族とキツネ族に分けて、イヌ系をkanisoとしたとしても、
ラテン語ではkanisoは犬、狼はlupusなので、kanisoという単語がイヌっぽい、という点は否めないでしょう。
英語でもイヌ属はthe Canisというようですが、おそらく学術用語でしょう。
エスペラントでは、学術用語と日常語が乖離するような現象は、なるべく避けてほしかったです。

ところで、日本では「ヤマイヌ」は、ニホンオオカミの事だそうです。(転じて野生化した犬も)
単語の上では、日本人も、オオカミとイヌを同一視してる民族、と言えます。
「もののけひめ」に出てくるヤマイヌをhundoと訳すのとlupoと訳すのと、どっちがイメージを伝達しやすいだろうか、とも思いました。

ちなみに、ウシ族ヤギ族にも、家畜化されたものと野生のものがいます。
私はブタ同様、これらはbovo,karpo,porkoで統一し、野生はsovagx-で分別する、で良いと思いました。
hundo・lupoと違うじゃないか、と自分でも思いました。
思うに、ウシ・ヤギ・ブタは、肉、毛、乳その他を提供するために家畜化された。
本来なら野生のものを捕まえれば十分なのに、効率上、家畜化された。
逆に言えば、家畜がいなければ、野生のものを狩ればいい。
ウシ・ヤギ本人としても、放牧されてたりして、結構「自由」なつもりかもしれない。
その点、イヌは、肉のために(食用にする民族もいますが)家畜化されたのではなく、
「主人に忠実に働く」点が評価され、いわば人間の手下となるべく飼われたのだろう、と思った。
野生化したものでは、代わりにならない。
そんな点で、肉用草食家畜と、イヌは区別してもいいかな、と思ったのです。

155ベダウリンデ:2009/12/14(月) 09:16:08
雑談:
NEPOは、ただの「言語学」じゃなくて「博物学」である点も面白い所です。
最近はイヌ科やウシ科を調べたけど、今まで知らなかった生物種も新たに知って、面白かった。
NEPOは、「世界の○○」みたいなものに興味関心のある人が非常に向いていると思う。
イヌとオオカミを分けるか否か、なんて、文化人類学的要素もあると思うし。
西欧文化=現代文化なのだから、西欧文化のものだけ細かく表現できれば十分、
と考える人にはNEPOは理解できないと思うから、そういう人はたぶん興味を示さないと思う。
言語オタクは、各民族語の音韻、文字、文法の知識を収集するのが生き甲斐なんだと思う。
世に人工言語はいっぱいあるけど、エスペラントに○○語の要素を加えて新言語作ったら、それだけで満足してしまうのかも。
エスペランチストには「ただの言語オタク」も多そうだから、なかなか理解は得られないかも。
逆に、広い知見のある人にとっては、エスペラントなんて、「失敗した数ある人工言語のひとつ」かもしれない。
NEPOの賛同者になれる条件ってかなり狭そうだけど、自分がやってて面白い点もあるから、
ぼちぼちやろうと思う。
だにょさんへ。書き込みしてくれたけど、忙しくてまだ読んでない。読んだらコメントします。

156ベダウリンデ:2009/12/14(月) 09:47:39
>149 だにょさん
一見してエスペラント分が多かったのでびびったけど、割とすぐ読めました。
抽象的な単語も、どの程度に絞るか、という「程度」が肝心です。
覚やすく応用しやすいものは、やみくもに削らず、ある程度は残すと良いのではないか、と私は思ってます。

>傘を「開く」はどういった動詞を使えば良いものか?
>「開くとは何か?」なんて考えこんでしまいます。
そうなんです。そこを考えるのが「意味論」なんです。
人間には共通した知覚がある、との説もあります。
動詞もまず、プロトタイプとかスキーマとかを考えていくといいと思います。

157ベダウリンデ:2009/12/14(月) 13:11:50
ウシ科もやったので、まとめてみます。
ウシ科にはヤギ亜科も含まれ、ヤギ亜科にはヒツジも含まれる。
ヒツジの取り扱いは、イヌの取り扱いに似ている点があるので、
今は保留し、ヒツジはヤギに含めて考えます。

まとめ案を先に書きます。
①亜科や族といった生物学上の分類に囚われず、主に外見の印象からbovoかkarpoに分ける。
その上で、細かい分類を、**-bovo,**-karpoとする。
亜科や族という生物学上の分類は素人目では分からない上、
現在の分類分けも恒久的なものではないと思われるので、それに囚われすぎない方が良い。
ただし、ここで会話してる間は、「○○属は〜、○○族は〜」という言い方は便利なので、使います。

②レイヨウなどのような、中間カテゴリーは特に作らない。
レイヨウは、生物学的な分類体系ではない一般名称であり、
ウシ科からウシ族とヤギ亜科を除いた残りで、主にアフリカで野生で生息するものを指し、
生物的にはそれぞれが、ウシまたはヤギに近い、とある。
個々の種別は、○○アフリカウシ、○○アフリカヤギ等と名付けると良い。
漠然と「レイヨウがいた」と言いたい時は「アフリカヤギがいた」でよい。

③bovoとkarpoは、家畜か野生かを問わない。
理由は、家畜であろうと野生であろうと、人間に与える印象は大差が無い、と思われるから。
家畜でも野生でも「ウシがいた」と言ってよい。

ヒツジに関しては今は保留だが、羊毛を取るために品種改良された家畜という意味ならば、
ヤギと区別できた方が、使用上便利かもしれない、と思う。

158ベダウリンデ:2009/12/14(月) 14:11:51
訂正:×karpo->○kapro

Vikipedioウシ科の考察。http://eo.wikipedia.org/wiki/Bovedoj
大文字はエスペラントで公認された単語?でしょうか??
そうだと仮定して、どんな単語が「エス化」されているか、ご紹介。。
TRAGELAFO(学名に同じ) ブッシュバック。ウシ亜科だがレイヨウ
BOSELAFO(学名に同じ)インドのニルガイという牛
ALCELAFO(学名に同じ)ハーテビースト レイヨウ
GNUO  ヌー レイヨウ
ANTILOPO(学名に同じ)アンテロープ、現エスペラントではレイヨウをアンテロープと総称
GAZELO(学名に同じ) ガゼル レイヨウ
ANTIDORKO(学名に同じ)または SALT-ANTILOPO スプリングボック レイヨウ
ĈAMO シャモア ヤギ亜科 ヨーロッパ・小アジアのカモシカの仲間
KAPRO ヤギ 野生ヤギも含む
IBEKSO アイベックス 野生ヤギ
OVIO(ŜAFO) ヒツジ 野生ヒツジも含む ovioは学名
MUFLONO ムフロン 野生ヒツジ
OVIBO または MOSKO-BOVO ジャコウウシ 英語でもmuskoxだけど、ヤギ亜科に入る
BUBALO アジアスイギュウ akvo-bubalo ちなみにアフリカスイギュウは別の種類だが、Afrika bubaloとする例も。
BOVO ウシ 家畜牛の他、インドの野生牛も含まれる
BIZONO バイソン 野牛 

考察:レイヨウ類は学名そのままに命名していて分かりづらいので、分かりやすい命名にすべき。
シャモア、アイベックス、ムフロンなど、ヨーロッパ近郊に生息する種だけ大文字扱いだが、○○kaproなどにすべき。
時々面白い命名も見られる。
レイヨウのオリックスだけは、なぜかrektkornulo(まっすく角の奴)というエスペラント名が。
ĝirafa gazeloはĝiraf-karpoとすると使えそう。
http://eo.wikipedia.org/wiki/Bovenojでは、ヤクをGrunt-bovo(ブーブー鳴く牛)と名付けている。

159なつ:2009/12/14(月) 19:38:25
>>イエイヌとオオカミを基本語として分けるか否か
ええそうですね。hundoとlupoと二つにわけるか、
hundoか、lupoか、あるいはkanisoと1つの語に約めるのかという議論ですね。
僕はおっしゃるとおり分けてもいいとも思います。ただ、それがなし崩し的に語を増やしていく方向になるのではないかという、
不要な危惧を抱いてるといったほうがいいかもしれません。動物すべてやって基本語幹が多くなかったなら分けていいと思います。
それぐらいの浅い考えです。というか5分5分で悩んでいる状態。
牛、羊、豚は、家畜・野生人間にとって関係なく食用に供します。
犬は家畜愛玩用であり野生では困る。逆にオオカミは野生であるという、ほぼ人類共通の認識がありますね。
なるほどね。
まあイヌ食民族はオオカミを捕らえたときも食べちゃうでしょうけど(笑)

ウシ科は難しいですよね。
僕も見た目bovoかkaproに分けるって思ったんですが、それで大丈夫ですかねえ。
青系と赤系に分けるとして、紫はどうする?のごとく、どっちかなあああなんていません?
また、日本では区別はあまりしないとも思うが世界的には
ヒツジとヤギの毛、肉、乳などを明確に区別する民族はかなりあると思います。
また、世界人口の3分の1とも言われるキリスト教徒・ユダヤ教徒(敬虔、名目上含む)は、自らをヒツジと称し、
ヤギを悪魔の象徴とみます。あるいは生贄にヤギを使いスケープゴートの語源にもなっています。
僕としては、イヌ、オオカミ以上に区別されるべきものだと思うのです。
ただそうするとヤギ亜科のどれをsxafoを基本語幹とすべきか悩みどころをまた増やしてしまいそうです。
見た目となると、ウシとヤギとヒツジとさらにシカやウマの中間みたいな感じのやついません?
bovo!っぽいかkapro!っぽいかだと人によって線引きが変わるかもしれない。
ということで、妥協のレイヨウという語も浮かんでくるわけです。
ベダウリンデさんは実際bovoとkapro(あるいはsxafo)に、どう分けます?
今、僕はもう一度ウシ科をざーっと見ましたが、シカに似ているやつも結構います。
やっぱり中間もいる。ヤギのような角がなければウシのようなやつもいます。
どうですか?
ほんと、面白いですねえ。人って、目に映ったあらゆるものを過去に経験して見たものと合致させようとします。
レイヨウではじめてみるものは脳が何か判別付かずにアイデンティティの崩壊が起こりそうです(笑)

160ベダウリンデ:2009/12/15(火) 11:16:15
ヒツジに関しては、私も、イヌをオオカミから分離するのと同じ理由で、
ヤギから分離したいと思っていてました。
ヒツジは主に羊毛用なので、ヤギとは異なった用途を持っていて、
共に生活してる人々からすれば、区別したいのではないか、と。
なつさんが、語根増加に反対のようでしたので、一応「保留」としてましたが。
ヤギ亜科の中でヒツジ属に含まれる種は非常に限られています。
その中の家畜のヒツジをsxafoと名付ければよいと思います。
野生のヒツジもいますが、ムフロン、ビッグホーンは毛が短く、見た目ヤギっぽい感じもしますが、
種別はヒツジ属に含まれるので、これらはsovagx-sxafoで良いと思います。
ただし、もしも仮に、地元民が「ヤギ」と呼んでいれば、ヤギと呼んでも良いでしょう。

ヤギとウシも、家畜種のヤギ属・ウシ属をkapro,bovoのプロトタイプとする。
その他の種は、きちんと表現したい時は、**-bovo,**-kaproとする。
(一時的な個人の判断で、ウシっぽいのがいた、と言う場合なら、家畜じゃなくてもbovoでよい)
(アイデンティティの崩壊が起こりそうな種なら、ウシみたいなヤギみたいな変なのがいた〜でよい。)

アイベックスなど、野生ヤギはsovagx-kaproです。
牛は、アジアには、インターナショナルな家畜牛とは別の種に分けられるウシ属(バンテン、ガウル、ガヤル、クープレイ、ヤクなど)
もいますが、それらは地名を冠して、インドウシ、ジャワウシ、チベットウシなどとすればよい。
(喧嘩になりそうだけど、そこは当事者の話し合いで)
コブウシは、現在でも、ZEBUOまたはGXIBO-BOVOと、名づけられているので、GXIBO-BOVOでよい。

その他には、レイヨウ類、ジャコウウシ族、シャモア族、サイガ、チルーなどがいる。
見かけはまさにウシとヤギの中間で、中には小鹿のように愛らしいものもいる。
なので、bovo-kapro或いはcervo-kaproという言い方もありだと思う。それに地名または特徴を冠する。
完全にウシっぽい、ヤギっぽいものならば、**-bovo,**-kaproと名付けてもよい。
ジャコウウシはウシではないけど慣習的にウシと呼ばれているように。
ニホンカモシカだったら、ヤパーナウシヤギ、かな?
ヒマラヤ周辺にはタール、ゴーラル、バーラル、ターキン、チルー、サイガなど、
ウシヤギっぽいものが多数いる。それらも、最も有名産地の地名、或いは特徴を冠して名付ければよい。
アフリカのレイヨウには、完全なウシ・ヤギはいないかもしれない。
なので、ウシヤギと呼ばず、まとめてアフリカ(或いはサバンナ)ヤギでもいいかな、とも思う。
この名付けは、地元民で、彼らの特徴をよく知る者が名づけるとよいと思う。
最悪、地元語呼称+ウシヤギでもいい。
私がウシかヤギかを決めるのではなく、決めるのは地元民。
タヌキをアライグマイヌで妥協したように、ほんとは犬じゃないけど、と思いつつ、
キツネでもないし、ならば外人の視点を利用するか、という発想でもよいと思う。

161ベダウリンデ:2009/12/16(水) 09:20:31
ウシ科を調べた時は、私も頭が爆発しそうになりましたが、それを克服したのが157の結論です。

まとめると、イヌ科はlupoとvulpoという二つのプロトタイプを設け、家畜化されたイエイヌは別格でhundoとする。
ウシ科も、bovoとkaproの二つのプロトタイプに分け、家畜化されたヒツジは別格でsxafoとする。
二つのプロトタイプの周辺部には、狼と狐の中間のような、牛と山羊の中間のような、どっちつかずの種が存在する。
また、イエイヌではないけど犬に似ている種、毛がもこもこしてないけど羊の原種とみなされる種も存在する。
あるいは、イタチのようなイヌ科、鹿のようなレイヨウなど、別の科の動物に似た印象を醸し出す種もいる。
それらは生物学上の分類や慣習的な呼び名を元に、とにかく、lupoかvulpoか、bovoかkaproか、どちらにより近いかを決断する。
そして、kaproに入れたけど牛っぽい、bovoに入れたけど山羊っぽいものは、bov-kapro,kapr-bovoと名付けても良いとする。
同様にイタチキツネ、シカウシ、シカヤギという名もあり。
イエイヌじゃないけど**-hundo、羊じゃないけど**-sxafoという呼び名も、慣習的であれば容認する。

学術的な文章など、必要ならば学名を併記するが、
日常会話では、学名をエスペラント化した名前では呼ばないようにする。
このようにする利点は、話者に対しても聞き手に対しても分かりやすくなる点である。
話者は、例えば「ニホンカモシカ」と言いたい場合、「エスペラントではカモシカってなんて言うんだろう」と調べる必要がなくなる。
調べても、難しくて覚えられない場合もある。(例:タヌキはニクテレウト)
聞き手にとっても、「カプリコルノ」と言われても、何だかさっぱり分からない場合がある。(特に非西欧人)
bov-kaproと言われれば、聞き手の自己流イメージであっても、とにかくイメージは湧く。
kaproに対するイメージは、民族性や個人の経験などで、厳密には異なる場合もある。
でも、とにかく何らかの草食獣のイメージは湧くし、NEPOではプロトタイプがしっかり定義されてるので、そのイメージが無秩序に分散する事もない。

動物名に関する問題点はまだありますが、またまとまったら・・・

162なつ:2009/12/16(水) 22:09:01
そうですね。現時点では全く同意です。
プロトタイプを決めてそれを用いることはとても有益ですね。
動物の語幹がエスペラントよりもずっと少ないのに、プロトタイプの定義がしっかりされて
いるので、逆にわかりやすく混乱も少ないでしょうし、動物にかたよりがなくなる。
僕は、前までは、ある程度のものを99%作ったうえで、完成発表(?)を全世界にすると思っていましたが、
そうではなく、程度をもっと深いものにし、数十%作って、あとは、地域にまかせたほうがいいという発想ですかね。
ただし、土台はしっかりと作っておき、それに逸脱してもらわないようにしてもらわなければならないという配慮ははじめの段階でしておくと。
賛同者、協力者がもっといれば、議論が活発にでき、ほかの動物、植物なんてのも、すぐ大筋が見えてきそうなんですけどね。

163ベダウリンデ:2009/12/17(木) 09:11:13
>賛同者、協力者がもっといれば、議論が活発にでき、ほかの動物、植物なんてのも、すぐ大筋が見えてきそうなんですけどね。
そうなんですよ。一人二人で全部やるのは所詮無理な壮大な企画なのです。
でも、「宣伝」に労力を費やすのは非常に時間と精神力の無駄だと思うし、
(今の状態で十分満足してるエスペランチストの皆さんの考え方も、もう大体見えてますので)
エスペラントの改革意識を自発的に持てるような人が出現したら、お誘いしたいなーと。
(エスペラントの存在価値に関して悶々と悩む人はいるけど、それが改革志向に至らない人も多いような気が・・・)
それまでは、できる所だけでもコツコツやってノウハウを蓄積する、というのも大事かな、と。
勿論、今決めた事を「決定事項」にするのではなく、あくまでも「案」として。

動物名問題では、基準を設けると良いかもしれない。例えば、
「家畜は人類にとって身近な存在であるので命名は優先する」hundo,sxafoなど。
野生種、特に雑多な小動物は世界中に無数にいるので、「科」「目」「亜科」等でまとめて一つの名前とする。
生物学上の分類が異なっても、外見に共通性があれば同じ名前を許容する。

大型ネコ科は、各地方で個性的な種が存在し、それぞれの地で王様みたいになってる。
アフリカのライオン、アジアのトラ、南米のジャガーなど。
ヨーロッパでは、オオヤマネコが、あれでも存在感が大きいみたいだし。
ネコ科をどこで区切って命名するかが問題。名案希望。

特定の地域だけに存在する種だが非常に個性的で、動物園や子供の絵本などでも人気者の動物はどうするか。
パンダ、カンガルー、キリン、シマウマなど。
キリンは首長シカ、シマウマは?なんとかロバ(ウマ)??

家畜は優先したいが、地域的に限定された家畜はどうするか。(トナカイ、ラマ・アルパカ)
トナカイはツンドラシカ、ラマ・アルパカはアンデスラクダじゃだめかな?とか。
小動物を肉や毛皮が目的で飼育するのも地域限定的な家畜だから、地域限定家畜には命名優先権はなし、とする?

164なつ:2009/12/19(土) 18:01:50
まずパンダが出たので「クマ科」を見てみました。

比較的容易かなと思いました。
クマ亜科クマ属アメリカグマ→amerika nigra urso(同エス。nigraをとってもわかる)
同ヒグマ→bruna urso(同エス)
ホッキョクグマ(シロクマ)→blanka urso(同エス)
ツキノワグマ→azia nigra urso(同エス。これもnigraはとってもいいだろう)
クマ亜科マレーグマ属マレーグマ→malaja urso(同エス)
クマ亜科ナマケグマ属ナマケグマ→初めその行動からむしろナマケモノに近いとヨーロッパに持ち込まれたとき思われてたそうです。
だから学名も何度も変わってたり別名を持っていたりする。インド、スリランカ、ネパール、バングラデシュ、ブータンに分布。
怠け者熊に相当する語が各言語に多いが、唇熊というのが先にくる言語もある。当地はなんといっているかわからないが。
Hindia-ursoとしながらもmallaborema-urso、lipita-ursoとまずは別名をもうけてもいいかもしれません。
同メガネグマ亜科メガネグマ属メガネグマ→okulvita urso(同エス)ただし、分布が南米限定なのでsudamerika-ursoでもいいかもしれない
同ジャイアントパンダ亜科ジャイアントパンダ→nigra-blanka-ursoでしょうか。
これでウィキペディアの現存するクマ科は全部です。
ここで思ったのが、「特徴-urso」と「地名-urso」と両方とも可能なものがある場合、
どちらを優先させるか、ということが出てきました。
パンダの場合は中国熊にするより、白黒熊のほうがわかりやすいのですが、
メガネグマのほうがわかりやすいか南米熊のほうがいいのか、
印度熊でいいのならそれでいいが、特徴が優先となれば、怠者熊なのか唇熊なのかその他なのか悩むことになる。
まあ、一番は現地の人の意見尊重でしょうけど。
それと、長い名前は避けたいですが、順番的には「地名-色-特徴-基本語幹」となるでしょうね。

165ベダウリンデ:2009/12/21(月) 16:16:42
なつさん、調べてくれてありがとう。
怠け熊は唇熊とも言うのですか。(唇を突き出してシロアリを吸うんだって・・)
ドイツ語、オランダ語でそうみたいですね。
動物名は、民族語で面白い呼び名を付けている例がありそうなので、
NEPOで名付ける時にも参考になりそうです。
先のレスで、言語オタクは興味無いかも、と書いたけど、撤回します。
各民族語に強い人も興味持ってくれたら、どんなに助かることか。。。

メガネグマは、アンデスグマという別名もあるらしい。
地名は固有名詞として便利なので、利用すると良いかもしれない。

>順番的には「地名-色-特徴-基本語幹」となるでしょうね。
そうですね。全部その形に統一するのではないですが、最も長くなった場合は、その形になりますね。

似たような外見で居住地域が明確に分かれてる場合(アフリカゾウとアジアゾウなど)は地名がいい。
世界的に分布してる種は、地名を冠せないので特徴で言い分けなければならない。
地域的に限定されてて、しかも外見や習性に著しい特徴がある種の場合、どっちを優先するか、、、
私の好みでは、特徴重視、かな? 中国や印度には他の熊もいるかもしれないし。

166ベダウリンデ:2009/12/21(月) 17:11:04
現在の生物学の分類に従い(参考ウィキペディア)、哺乳網を網羅して検討すれば、
どの程度の動物名を基本語根とすればよいか見通しがつきます。
哺乳網には何がいるのか、最初に概観しておくとよい、と思いました。

原獣亜綱(単孔目)
獣亜綱
--後獣下綱(有袋類)
--真獣下綱
-----異節上目(アルマジロ、ナマケモノ、アリクイ)
-----アフリカ獣上目(ゾウ、ジュゴン、その他)
-----真主齧上目(ネズミ、ウサギ、サル、その他)
-----ローラシア獣上目(下記)
・・・ハリネズミ目、トガリネズミ目
・・・コウモリ目、センザンコウ目
・・・鯨偶蹄目
・・・・・・ラクダ科(ラクダ、リャマ )
・・・・・・イノシシ科(ブタ、イノシシ)
・・・・・・ペッカリー科
・・・・・・マメジカ科
・・・・・・ジャコウジカ科
・・・・・・シカ科 (シカ、 トナカイ、シフゾウ )
・・・・・・キリン科 (キリン、オカピ )
・・・・・・プロングホーン科
・・・・・・ウシ科 (ウシ、アンテロープ、ヤギ、ヒツジ)
・・・・・・クジラ目
・・・・・・カバ科 (カバ、コビトカバ )
・・・ウマ目
・・・・・・ウマ科(ウマ、ロバ、シマウマ)
・・・・・・サイ科
・・・・・・バク科
・・・ネコ亜目
・・・・・・キノボリジャコウネコ科
・・・・・・ジャコウネコ科
・・・・・・ネコ科 (ネコ亜科、ヒョウ亜科)
・・・・・・ハイエナ科
・・・・・・マダガスカルマングース科
・・・・・・マングース科
・・・イヌ亜目
・・・・・・イヌ科(イヌ族、キツネ族)
・・・・・・クマ科(ジャイアントオアンダ亜科、メガネグマ亜科、クマ亜科)
・・・・・・レッサーパンダ科
・・・・・・スカンク科
・・・・・・アライグマ科
・・・・・・イタチ科(カワウソ亜科、アナグマ亜科、ラーテル亜科、イタチ亜科)
・・・・・・鰭脚類(アザラシ科、アシカ科、セイウチ科)

基本語根は、①「科」で一つ ②近縁の複数の「科」でまとめて一つ 
③一つの「科」に複数の基本語根が存在 ④遠縁の他の「科」の語根を借用
などのタイプに分かれると思われる。

167なつ:2009/12/21(月) 23:09:58
感情、状態、動作などの語根は極力少なくする(なる)わけでして、
それに動植物の語根が極力少なくなるとしても前者に比べてかなり比率的に多くなると思うのです。
NEPO一般語根と動植物語根とに分けてみるというのも手ですね。

ええっと誤解されそうな記述で、誤解されたかされてないかわからないのですが、
ナマケグマは日本では唇熊とはいいません。
で(僕の知りうる言語で)ナマケグマ系の言語は、日本語、中国語、韓国語、ベトナム語。
唇熊的名前の言語は、ドイツ語、オランダ語
別名があり二つ以上あるものは、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語
学名は初め、「五指ナマケモノ」次には「熊のナマケモノ」「唇熊」。ほかはわかりません。
現在一般的な学名は「melursus」蜂蜜熊・・

168ベダウリンデ:2009/12/22(火) 10:37:43
動植物は無限に存在し、それらは別の種別なので、どうしても呼び分けしたい場合が生じる。
しかし、日常会話で頻出する程ではなく、普段は稀にしか使わないと思われる。
必須の「基本語根」としては、家畜名を入れておけば十分だと思う。
それ以外にNEPO公認の動物基本語を設けるとよいと思う。
そうしないと、ある動物について言及したい時に、何を基準に命名して良いか分からず、
結局は、現地語名や学名のエスペラント化、という今までと同じ流れになるのが予想される。
普段は使わないであろう動物名でも公認語根の中に入れておいて、
それらを駆使して全動物を表現するようにルールを設けておけば、
分かりにくい命名が無秩序に野放しにされる、という今までのような現象は防げると思う。
公認語根は数は多くなってしまうかもしれないが、動物の種類は想像を超えて多様であるで、
それらを網羅できる程度の数は必要だと思う。

唇熊の件
呼び名が色々あって、それらのどれを選ぶのか、が問題ですよね。学名もあてにならないし。
その動物の個性をよく表す呼び名がいいと思うけど、今は決められないですね。
ただ、何であれ、○○グマと命名できそうだ、というのは確かです。

169ベダウリンデ:2009/12/22(火) 11:09:15
本当は、動植物を示す分類辞的な短い接尾辞があったらいいなーと思うのです。
ursoもlupoも、最初から語尾が統一されてたら、全然困らなかったのに。
usro-besto,lupo-bestoでは長すぎるけど、そんな感じに一目で「動物だ」と分かるのが一番良い。
そしたら、バクとかサイとか馴染みのない動物名でも、一目瞭然で何らかの動物であると分かる。
でもそうしたらhundoとかkatoとか、馴染みのある動物名にまで接尾辞を付けなければならず、
それが面倒くさがられて、結局グダグダになる可能性も出てくる。

動物名を全廃して、犬は「よく命令聞く」-besto、ネコは「気ままだけど愛され」-besto、等としても良いが、
もっと細かい種を表すには、その長い語に、さらに説明的な語句を付けなければならず、不便なので、
私は、動物名はあった方がいい、と思う。

その場合、バクやサイのような非日常的な動物にも、「科」として一つの「公認語根」を与えるか、
鼻短いゾウ、とか、角付き川馬、などとするか、は問題です。
バクやサイが、他のどの動物に似てるか決めるは、それがまた難しい。
なので私の今の考えでは、公認語根を与えてしまっても良いかな、と思う。
覚える数は増えるけど、今までよりは数が減るのは確実。

170ベダウリンデ:2009/12/22(火) 11:31:38
亜科とか亜目とか、見る資料で違ってたりして、たぶん今後も変更になるかもしれないけど。
イヌ亜目はイヌ下目とクマ下目に分かれ、クマ下目は、クマ上科・イタチ上科・鰭脚類に分かれる。
なつさんが調べてくれた熊系はクマ上科かな。全部ursoで問題ない。
イタチ上科は、レッサーパンダ科・スカンク科・アライグマ科・イタチ科です。
イタチ上科はursoと呼べるものと、イタチと呼びたいものに分かれます。
イタチは世界中に分布するけど地味な動物で、エスペラントでmusteloと言われても初耳。
でも、私は、musteloは公認語根に入れた方がいいと思う。
そうすると、イタチを長細クマとかネコクマとか言うよりは、格段に命名しやすくなる。
カワウソは水イタチ、ラッコは海イタチ、スカンクは臭イタチと言えるし、
イタチ=細長い体型という、クマには無いイメージを生かして、
イタチっぽいクマ系やネコ系を、イタチクマとかイタチネコとか呼べて応用がきく。

171なつ:2009/12/23(水) 05:26:50
ええ、そういうことですよね。語彙リストにするときすべて一緒くたにするのではなく、
動植物系は別にNEPO公認動植物語根としてまとめてリスト化したらいいと思いますね。
そしてNEPOの理念を周知徹底してもらいたいですね。
キリンについて中国語では「長頸鹿」というみたいで、NEPOでもlongkol-cervoでいいかなと思うのですが、
象はlongnaz-何にしようかなとか、
面白いのは、サイもkorn-naz-何かなと思って、調べると生物分類ではウマ目なんです、
で、中国語では犀牛、牛とみるわけです。
逆に、河馬(カバ)は、ギリシア語由来の学名ヒッポタムスで意味は「河の馬」、ヨーロッパではみなそれ由来の語で
漢字圏国もみな「河馬」。でもみためむしろ牛かなとも思うし、分類学上もウマ目じゃなく旧ウシ目なわけで、
まったく逆なんですね。
でも伝統的に河馬は、rivier-cxevaloのほうが分かりやすいかなとも思う。
カンガルーは豪州先住民の一部族の言葉で「跳ぶもの」という意味らしい。
中国語では袋鼠。なるほど、と思いつつ、かなり大きい鼠だなあとも思う。
先住民の言葉から、saltuloというのもいいんじゃないかと思う。
uloをつけるというのは避けるべきかどうするべきか。
象は、longnazuloで解決できる。でもキリンはlongkoluloよりもlongkol-cervoのほうが分かりやすいだろう。
河馬もcxevaloかbovoか悩むが、かといってuloにしてしまうと逆にわかりにくいだろう。
動植物名だと分かるマーカーはあったらいいかもしれません。
uloをつけるとか、bestoを前あるいは後ろにつけるか、新しい接辞(接頭語含む)を作るか。
思い切って動植物名詞は大文字から始めるとか(ドイツ語では名詞はすべて大文字からなのでそんなに変ではないかも)
あるいはもっと思い切って、動植物名詞語尾を作る。
でも、マーカーなしでもわかるっちゃ、わかる気もします。基本的に、基本語根のみの動物か、基本語根を含んだ複合語なので。
複合語には、「−」をつけてつなぐという規則を徹底すれば「−」がマーカーのようにもなりますね。
以前僕は語彙を徹底的に少なくしようとするあまり、犬「よく命令聞く」besto、猫「気ままだけど愛され」besto
のようなものを考えようとしていましたが、問題がありますよね。
基本的動物でも長くなりさらにさらに長くなっていく。と同時に地域によってイメージが違うというのが問題です。
犬は日本で言うと「忠実」、軽蔑的に「手下」でしょうか。エスペラントあるいはヨーロッパでは「みじめ」というイメージがあるみたいです。
英語ではほかに「不誠実」という意味もあるみたいです。
ドブネズミは不潔というイメージが僕にはあるんですが、エスでは「欲張りもの、守銭奴」、英語では「裏切り者」
まあ不潔・不浄は「ブタ」になりますかね。いろいろある。
やはり基本的な動物には基本語根を用いたほうが簡潔で便利ですね。
musteloについては僕も賛成です。こういう頻出語ではないけど応用が利き便利だっていうのを選定していったのが、
オグデンのBASIC英語らしいです。実際そうなのかどうかは、いろんな実用例をみてないのでわかりませんが。

172ベダウリンデ:2009/12/24(木) 09:24:13
>やはり基本的な動物には基本語根を用いたほうが簡潔で便利ですね。
全動物名の末尾を、厳選された公認語根で統一する、というやり方でいいよね?
末尾は、生物学的な所属や、外見的な印象で決める。
公認語根の数を多めにするか、少なめにするか、という問題点はまだ残りますが。
世界の動物の中には、個別の語根を与えるほどの大グループは形成してないけど、
といって、他の動物に例えるには無理のある動物もいる。
例えば原獣亜網のカモノハシ、異節上目のアルマジロ、ナマケモノ、アリクイ。
カモノハリはエスペラントではornitorinko、英語ではduck-billです。
duskbill鴨の嘴でいいんだけど、それでは動物なのか何なのか分からない。
オランダ語ではvogel-bek-bier鳥嘴獣というらしいので、NEPOでもbird-bek-bestoがいいかと思った。
つまり、他の何の動物にも例えようのない動物は-bestoとしてしまう。(中文でも鸭嘴兽だった)
カモノハシはイタチかな?モグラかな?と悩むより楽かも、と。
アリクイは英語ではant bearと言われるけど、クマでいーのかなー?とも思う。
エスペラントでは、formiko-mangxuloで、これは分かりやすいですが、
私は、動物にuloは避けた方がいいように思う。人間と区別がつかないではないですか。
クマ公みたいな擬人化した口語表現ならいいけど、正式名としては如何なものか、と。
(uloを動物接尾辞に限定にするなら-bestoの代わりに使っても良いですが。)

大グループは構成してないが、他の動物に容易に例えられない動物は-bestoとすれば、
サイはkorn-naz-bestoとなる。ゾウがlong-naz-besto。
(ちなみに動物の鼻はnazoではない、とどこかで読んだ気もするけど、まあ、それはヨーロッパ的発想だと思うので、
NEPOでは、その発想自体を変える事が可能です)
ちなみに、アルマジロはエスペラントではdazipoですが、ドイツ語オランダ語ではベルト獣と表現する。
ローラシア獣上目のセンザンコウはドイツ語オランダ語で鱗獣。
ドイツ語オランダ語って、動物を面白く表現するなーと関心。NEPOでも真似できそう。
キリンはシカと近縁なので、cervoの仲間に入れて何の問題も無い。
カバは、私は馬には見えないけど、古来からの慣用ということで容認するとして、
バクは?

173だにょ:2009/12/24(木) 19:43:59
>ベーシック英語では、たぶん、そういった視点は欠けてるんじゃないかな〜と疑ってます。

その通りなのですが、サイズが合わない着物は、仕立て直せば良いのでは?
でも、ベダウリンデさん、なつさんは、今、非常に巧く行っているので、以下の点について聞き流して結構です。

絵を描く方法として、
(1)キャンバス全体に大雑把に下書きしてから細部を詰めていくやり方、
(2)左上端から右下端へと順に緻密に描いていくやり方、
の二つがあるとします。私は色々と挫折経験が多いので(^_^;、(1)を採りたがるんです。
途中で挫けてもそれなりに完成している;最後までやりとげる自信がないので早々と結果を出して見通しを立てたい;
という理由でです。

そういうわけで、欠陥だらけでも良いから、とにかく短期間で試作品を完成させてしまいたい。
試作品を完成させたあとで語根の過不足を調整して欠陥を修正していけば良いという風に思ってしまう。
犯罪捜査でいえば、過去の捜査経験から、「犯行現場から半径5キロ圏内の家庭を訪問する」、
「被害者の親戚から友人までのアリバイを調べる」と、一定の基準を設けて最初に捜査範囲を絞り込んでしまい、
もしもこの範囲に犯人がいなかったら捜査範囲を広げるというやり方で行きたくなってしまう。
「基本語根」が以下の範囲内にあると仮定して、最初に絞り込んでしまう。

基本語根
=頻出語根+必須語根
={コーパス467語+沼津エス会の指導経験による基本語彙リスト}+{機能語リスト+いんみー表}

その式をとりあえず承認して基本語根を暫定的に抽出してしまう。あっという間に試作品の完成です。
こうしてできた「暫定基本語根表」は、中立性や実用性などの条件を満たさないでしょう。
しかし、《机上の理屈》では、それらの語根の組み合わせだけで、9割5分以上のことを言い表せるはず。
あとは、この「基本語根表」どんどん改定していく。
不要な語根を削ったり、動物基本語や度量衡などを付け足たしたりしてブラッシュアップしていく。

上の手続きで抽出した語根を次の場所にアップしておきました。表計算ソフトで開けます。
http://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/66941.csv
この基礎語根表の語「だけ」を検討すべきだというのではありません。
この表はキャンバスに大雑把に描いたラフスケッチです。役立つかはわかりませんが。

ちなみに生物に関連した語根は次だけです。熊、象、蛙、蝶、蚊などはいません。
なつさんと、ベダウリンデさんの博物学的なやり方で代表的な生物を挙げていくと、動物基本語だけで3桁は行きそうですね。

animal/o: 動物
best/o: 獣
insekt/o: 昆虫
azen/o: 驢馬
bov/o: 牛
cxeval/o: 馬
hund/o: 犬
kapr/o: 山羊
kat/o: 猫
kunikl/o: 家ウサギ
pork/o: 豚
rat/o: 鼠
simi/o: 猿
sxaf/o: 羊
bird/o: 鳥
fisx/o: 魚
serpent/o: 蛇
abel/o: ミツバチ
formik/o: アリ
musx/o: 蝿
verm/o: ミミズ・イモムシ

174ベダウリンデ:2009/12/25(金) 09:16:29
だにょさん、表、ありがとう。参考にさせて頂きます。
だにょさんは何気NEPOに協力してくれてるので大感謝です。
できれば、だにょさんの方法で、最少の語根であらゆる物事を表現できるような造語マニュアルを考えてもらえたら、と思います。
こちらの流れとは同調しなくても良いから、独自路線でやって頂けたら、と。で、どっかにアップしてほしいな、と。

ちなみに、私の感覚でも、(1)の大雑把でやってるつもりではあります。
私よりなつさんの方が大胆派なので、それも参考にして考えると、
動物語根はかなり少なくなる予感がします。個数は間もなく明瞭になるでしょう。
なるべく全動物を網羅できるようにしたいですが、実際の検証は、地球上の動物種は無限大である、という点から考えると不可能なので、
結局どうしたって「大雑把」なのです。

ゾウやサイ、ライオン、トラは日常会話では頻出しないとはいえ、実際言わねばならない場面があったら、どうするのか?
今のエスペラントでは、だにょさん表で上げられた動物語根で造語表現するという習慣は無い。
elefanto,rinocero,leono,tigroと普通に言ってると思う。
基本語根では動物語は21個しかありません、すごいでしょう、と言われても、
実際はそれに載ってない無数の動物名が普通に使われているのです。
ゾウやサイくらいならまだいいのですが、ヴィキペディオにはマイナーな動物名までご丁寧にエスペラント化され、じゃかじゃか載ってますよ。
イタチ系では、ヨーロッパケナガイタチはputoro、オコジョはermeno、テンはmarteso、クロテンはzibeloなどなどキリが無いです。
そういう事態を避けたいがため、全動物を概観し、最少語根を選定してるのです。
今のエスペラントの動物基本語根は、自分が知ってる身近な種だけに名前を付けて、他はどーせ使わないから不要だよね、と考えた結果の産物のように思う。
それがダメの所以だったのだと思う。

175ベダウリンデ:2009/12/25(金) 10:11:38
今検討中の動物語根は、正確には哺乳類語根です。
だにょさん表は、虫なども含んでるのでそれを除くと11〜3個ですね。
幾つ増えるか、ですが、全動物網羅できるかできないかの違いもありますので。
鳥、爬虫類両生類、魚、虫、植物も考えなくちゃいけないけど、
哺乳類で、やり方の見当がついてきた感じもする。

176なつ:2009/12/26(土) 00:19:18
今までの人工言語って
あまりにも多い動植物の名称を無限に増やしていくか、
ある価値観に基づく基本的な動植物の語彙は採用するが、それ以外は無視するか、
どっちかだったのではないでしょうか?
僕も初めは後者でした。もっともできるだけ造語法を使ってあらわそうとはしましたが。
無限ともいうべき動植物に手をつける初めからあきらめるという方向ではないでしょうか。
ベダウリンデさんは、それに手をつけはじめたわけです。
語彙制限、最小限語彙を目指す言語では初めてなんじゃないでしょうか?
この前向きな試みは僕はかなり驚きました。そして今ではパンドラをあけようではないかとも思っています。
達成すれば快挙だと思います。
例えば、一般語彙語根500に動植物語彙語根500とか、普通ではありえない比率であり、過去の常識ではアンバランスなものとなるでしょう。
ただ達成すればPIVがウヌアリブロの薄さになるわけです。
すべての語根でも1000前後であれば覚えていただけるはずです。動植物は初め全部覚える必要はないでしょうし。
僕は以前は300とか400とかで日常会話すべてという目標をたてたことがありますが、
無理やりなものや、長ったらしいものが増えるので、それより語根を若干増やしたほうがいいなとも思いはじめました。
ただ闇雲に数を限定したチャチイものじゃなくPIVや聖書なんての(全世界のエスペランティストに有名な厚い書籍ってなんなんでしょうか・・・)を完璧に置き換えられる本格的なものにしたい。
動植物にはそうでしょう。
が、一般語根に関しては、今まで苦労され選定されてきた語彙が参考になるでしょうね。
それをNEPOに置き換えられなきゃ意味がないわけですし。

177なつ:2009/12/26(土) 01:06:58
日本ベーシックイングリッシュ協会がウェブで紹介しているBASIC英語は、僕からすれば、
「最悪!」です。これを読んで「しょぼおおおお」でした。
初めの紹介文「TOMATO」ですよ。トマトは選定語彙になっていないばかりか、トマトを表現する方法もない。
だからトマトはTOMATOと書かざるをえない。
しかも、この文章は「みんなTOMATOくらい知ってるでしょ?」という偏った前提で書かれてある。
なんのためのBASIC英語なのか??こいつら、お遊びです、お遊び。少なくとも日本の連中は。
動植物は無視っていうのだけ分かります。結局、選定語彙を飛び越えて使用してんじゃんと。しかも750語っていいながらインターナショナル語彙だのなんとか語彙とか言って
どんどん語彙を増やす一方だし。しかも運用、普及を目指してる(?)人が、いきなり「TOMATO」!って言ってしまう無頓着さ。この紹介文章はすべて似たようなものがずらり
トマトは現在ナス属なのだそう。唐柿(とうし)、赤茄子(あかなす)、蕃茄(ばんか)、小金瓜(こがねうり)の異称があるんだとか。
中国語では蕃茄、西紅柿。ベトナムでも「すっぱいナス」。
BASICでも、「sour and red eggplant-like」(すっぱくて赤いナスのような)とか少しは工夫のあとをみせるべきかも。
いや、やっぱり無理だね。英語学習の通過点にしかならず、これを世界共通的に使おうなんてのはどだい無理な話。
NEPOでも、「赤」「丸」「茄子」とあらわすでしょうかね。「茄子」は英語のように「卵植物」でいいかどうかというのも楽しみになる。

178ベダウリンデ:2009/12/26(土) 10:33:31
哺乳類を見てますが、ネズミ目は現生種の1/2が含まれるそうで、その数に驚き、
今サル目見てますが、サルの種類の多さ(また外見の多様さ)にも驚き。
ですが、サル目は全部simioにするしかないな、と思います。
サル目はエスペラントヴィキペディオでもまだまた未開拓の分野らしく、エスペラント化された単語も少ないです。
また、英語でmonkeyというのは、オナガザル科と広鼻猿だけを指し、キツネザルやメガネザル等の下等なサルは個々に別の名前で呼ばれるそう。
エスペラントでは(ドイツ語でも)下等なサルをduonsimioと総称するそうで、そんな半端な言い方するならsimioで統一。
サル目の名前は中国語が非常に参考になりそうな予感がします。

バクに関しては、たまたま見たヴェトナム語では、Lợn v&ograve;iブタ+からん(くちばし)らしいので、
NEPOでも**-porkoまたはporko-**でいいと思いました。一応ウマ目なのでpork-cxevaloとか。

今の考えでは、
ある目や科が、他に類を見ない独自の外見を持っている場合は、動物語根を与えずに-bestoにしようかな、と思っています。
例えば、ゾウ、サイ、コウモリ、センザンコウ、モグラ、アルマジロ、ナマケモノ、アリクイ、カモノハシ。
カバとバクはcxevalo,porko等、既存の動物名で代用する。

179ベダウリンデ:2009/12/27(日) 18:10:26
だにょさん表では哺乳類は11個です。(animalo・besto除く)
azen/o: 驢馬 bov/o: 牛 cxeval/o: 馬 hund/o: 犬 kapr/o: 山羊 kat/o: 猫 kunikl/o: 家ウサギ pork/o: 豚 rat/o: 鼠 simi/o: 猿 sxaf/o: 羊
これに加えて、lupo vulpo urso mustelo sciuro cervo kamelo を考えています。プラス7個です。
kunikloはleporoに変えます。
それプラス大型ネコ科を意味するpanteroを入れてもよいかと思ってます。
ネコ科が一個に対しイヌ科3個では多すぎて、アンバランスなのでそれを修正するため。
一応、これで可能かどうか、少し検証します。

色々やってみて思う事。
学名はラテン語やギリシャ語から来てますが、その由来は実は単純で
例えばOrnithorhynchusだったら鳥の嘴、サイも鼻+角など、見た目で決めてる場合が多い。
ドイツ語やオランダ語では、国粋主義なのかどうか、学名を独訳、蘭訳して意味が分かるように命名してる。(サイはNashornなど)
エスペラントでは意味でエス訳しないで、綴りだけをエスペラント化する。
ドイツ語などの風習は知られてるはずなのに、なぜ意訳しないのか。
きっと、アジア人は日常会話で四苦八苦してて、生物名を論じる場には現れない。
西洋人エスペランチストで生物学をエスペラントで議論できる人は
ラテン語やギリシャ語などヨーロッパ古典語なんて朝飯前の常識で、
学名そのまんまでも、彼らにとっては意味がよーく通じるんだと思った。

NEPOでも、元が分かりやすい意味の学名なら、エスペラントに意訳して命名し直せばよいと思った。
学名では不都合な場合は、他の民族語で言い得て妙な名前を付けてる例を探し、それを参考にするのも良い。

180ベダウリンデ:2009/12/27(日) 18:28:47
また、今までのエスペラントとNEPOの思想が大いに異なる点は、
旧エスペラントでは、各民族語の単語が取り入れられれば取り入れられるほど、
エスペラントの発展、平等化の実現とみなす。
hajkoがエスペラント単語に認められました。ネイティブアメリカンの単語も認められてるんですよ。すごいでしょう。
自分の民族語が取り入れられれば、その単語を知らない人がいようがいまいが気にしないで大喜び。
自分本位で傲慢だと思う。NEPOはそういう発想を否定する。
自分の民族語を押しつけるのではなく、相手に分かるような言い方を目指す。
その意味では「外人目線」が重要だと思った。
自分の身近な物の名前は、身近で当たり前すぎて、逆に何と表現してよいか分からない。
タヌキはタヌキでしょう?他に言いよう無いでしょう、と。
そうではなく、外人ならタヌキを見てどう思うか、その見方を尊重し、その見方で名付ける。
バクも、現地で見慣れた人は現地語の名前で普通に呼んでたでしょう。
バクを初めて見た人が何に似てると思うか、それを参考に命名すれば、誰にでも分かりやすくなると思う。
民族語の自己主張ではなく、外人ならどう見えるかをまず考える。そこが発想の違いだと思った。

181ベダウリンデ:2009/12/27(日) 18:37:28
サル目
原猿亜目
・・・・キツネザル下目 中国語で鼠狐猴、狐猴、鼬狐猴、大狐猴(インドリ)、冕(カンムリ)狐猴(シファカ)と呼ばれるのでvulp-simio。
アイアイも含まれるが指猴と言われ、エスペラントでもfingro-bestoなので、fingro-simio。
・・・・ロリス下目 懒猴(スローロリス)蜂猴(スレンダーロリス)熊猴(ポットーなど)まとめてurs-simio?
ガラゴ=婴猴・ブッシュベイビーには尻尾があって熊っぽくない。耳が大きいからorel-simio?
・・・・メガネザル下目 眼镜猴 okul-simio?
真猿亜目
・・広鼻亜目 (新世界ザル)
・・・・・・マーモセット 絹のような毛で日本語ではキヌザル。見た目ネコっぽいのでkat-simio?
・・・・・・タマリン マーモセットに近い。口髭やタテガミが目立つ。
・・・・・・リスザル 英語でも中国語でも同様なのでsciur-simio。
・・・・・・ティティ リスザルに似てる。kat-sciur-simio?
・・・・・・オマキザル 卷尾猴なのでrul-vost-simio。
・・・・・・ヨザル 英語でnight monkeyなので、nokt-simio。
・・・・・・サキ 僧面猴。肩までの長い頭毛が僧侶っぽいと。
・・・・・・ウアカリ 秃猴 sen-kap-hara-simio?
・・・・・・ホエザル howler monkeys 吼猴 vocxegaca-simio?
・・・・・・クモザル spider monkeys 蜘蛛猴
・・・・・・ウーリーモンキー woolly monkeys 绒毛猴 sxaf-simio?

・・狭鼻亜目 (旧世界ザル)
・・・オナガザル亜科
・・・・・・マカク ニホンザルを含むサル。赤いお尻が特徴? 英語でMacaque中国語で獼(モンキー)猴。いい名前があれば。
・・・・・・マントヒヒ・ヒヒ・マンドリル・ドリル・ゲラダヒヒ 外見に共通性。イヌっぽいのでhund-simio? 
・・・・・・マンガベイ 白眉猴
・・・・・・何々モンキー・グエノン 長尾猴
・・・・・・パタスザル、ベルベットモンキー 赤猴、䖝猴
・・・コロブス亜科
・・・・・・コロブス 疣(イボ)猴
・・・・・・ラングール、スレリ、ルトン、ドゥクモンキー、リーフモンキー まとめて葉猴。
・・・・・・キンシコウ 仰鼻猴(金絲猴)Snub-nosed Monkey ora-simioでよいでしょ
・・・・・・テングザル long-naz-simio
・・・・・・ブタオザル pork-vosta-simio

・・・類人猿
・・・・・・・テナガザル(東南アジアの熱帯雨林) 長臂猿、英語gibonは現地語から。long-brak-simio。
・・・・・・・オランウータン arba-hom-simio
・・・・・・・ゴリラ granda-hom-simio
・・・・・・・チンパンジー nigra-hom-simio
・・・・・・・ボノボ(ピグミーチンパンジー) malgranda-nigra-hom-simio

マカクをhund-simio、ヒヒをlup-simioにしようかな。

これは決定じゃなく、他の民族語の言い回しも参考にして、より良い案があれば修正します。
まあ、こんな感じでやれば、少ない基本語でもなんとかできそうだ、という事です。

182ベダウリンデ:2009/12/28(月) 18:34:14
年末年始お暇な人、あなたもNEPOやってみませんか?
①あなたが興味を持ってるジャンルは何ですか?
専門知識が無くとも、関心が持てるジャンルならok。今はウィキペディアとかあるしね。
NEPOは、辞書を頭から見て行って語彙削減するのではありません。
ジャンル別に、基本語根を選定していく事で削減します。
②ジャンルが決まったら、博物学的に、世界的に見てどういうものが存在するか概観する。
系統樹的なグループ分けが既にできてるものは楽。
そこから比較的普遍的に存在する物は何か、何と何の語彙を統合できるか、
どんな形容つければ区別できるか、等々を考える。
③最少語根の候補ができたら、それらを組み合わせて語彙作ってみる。あんまり細かすぎなくても良い。

例えば、人体構造、病名、衣食住。動作など抽象的な事象、などなど。
現エスペラントでは軍隊用語が煩雑なので誰か整理してほしい。

183なつ:2009/12/28(月) 18:42:14
もう僕の意見は予想されているかもしれませんが、w
azenoとcxevaloを区別するわけですね?
日本人の僕からすれば遠い存在のロバなので区別すべきかどうか、よくわかりません。
日本人は年長者が「ロバのパン屋さん」の馬をロバと思ってるのが関の山ですし。
次にrato目からsciuroを独立した語根にするわけですね。
ねずみ目をよく見ていないので僕にはわかりませんが、有益なのですか?
そして、大型ネコ科のpanteroはkategoなんてどうでしょうか?
機械的に分類学にそってつけていないので偏りはどうでもいいわけですし。

また、思い始めたのが、性格、仕草やイメージによる名称(例:犬の「忠誠」-besto、猫の「気まま」-bestoのような)
は、なるべく避けるとしても、
「顕著な外見的特徴」がある動物は、逆に採用していくというのはどうでしょうか?
(例えば、象の「longnaz-besto」、犀の「nazkorn-besto」のような)
むしかえしのような気がしますが
ウサギは「longorel-besto」でいいような気がしてきました。新しくleporoを覚える必要はなく、外見的特長により少なくとも一度意味を聞けばすぐ覚えられるものです。
やはりbestoは長い気がします。uloのような短いものがいいような。
仮にeboにするとしたならば、longorelebo、long-orelebo。
人間にとって、犬や猫、あるいは牛、豚ほどには身近ではないと思うので多少長い語になってもいいような気がしてきました。

184なつ:2009/12/28(月) 19:39:30
早いうちに一般語彙選定はある程度しなければならないのでは、と思いはじめています。
動植物語根に影響していきますから。

例えば、僕は、「見る」は視覚器官による作用でありvidiだけでいいと思っています。
見方を分けたいのであれば、副詞や接辞をおけばいいことです。
そして、それに付随して「目」がokuloというのも覚えにくい。
視覚器官なのでvidorganoでいいと思う。
エスペラントも「視覚器官」はvidorganoというみたい。
organoが長ければ「体の部位」を示す新しい有益な短い語根を作るというのもいいと思います。
仮にogoとするとvidogo。
こうすると鼻は、「嗅覚器官、嗅ぐ(flari)部位」でflarogoとなる。
僕は、flar語根よりもodor語根のほうがいいと思います(いずれ言及)ので仮にodorogoになる。
とすると動植物の名前に影響してきます。
象はlongodorog-bestoになりでしょう。
(サイがrinoceroというのも関連しますが)耳鼻咽喉科医はotorinolaringologo、耳鼻咽喉科学はotorinolaringologioっていうみたいです。
ヨーロッパエスペランティストのセンスが垣間見られます(皮肉)。

185なつ:2009/12/28(月) 20:00:13
「使いたくないエスペラント」
http://www3.ocn.ne.jp/~gthmhk/trmnr.html
我々が素直に感じることと同じ思いの人は少なからずいます。
決して挫折者のたわごとではありません。
「エスペラントは、文法に関しては確かに合理的で簡単だが、高級語の多くを基本語から
造語もせずにラテン系の語彙から安直に取り込んでいるのは不合理で語彙の習得を困難にしている」
「『英語=国際語』を否定している筈のエスペランチストが、
『ヨーロッパ語の高級語語幹=国際語語幹』を擁護するというのは、少なからぬ自己矛盾」(以上引用)
素直な日本人が素直にエスペラントを学んだときに素直に感じる素直な気持ちだと思います。

186だにょ:2009/12/28(月) 21:13:16
▼生物用の接尾詞

生物用の接尾詞は使えませんか? 辞書から写しておきます。

-ac- 植物分類学上の科名を作る。マメ科の植物はfabaco.
-ed- 動物分類学上の科名を作る。模式属につけて上位の科を示す。ヒバリ科の鳥はalauxdedo.
-oid- 類似物を示す。属名を表す語根につけて、上科などの類似系統の動物群の呼び名を作る。
 …類:asterioidoヒトデ網の動物/ekinoidoウニ類/papilionoidojアゲハチョウ上科.
pseuxdo- 擬似・類似・準を示す。pseuxdonomo仮名/pseuxdosciencoえせ科学/pseuxdobazo疑塩基

187だにょ:2009/12/28(月) 21:16:02
▼象

>「最悪!」です。これを読んで「しょぼおおおお」でした。

だから、BASIC英語の欠点はいいですって(^_^;
これの理論面は面白いですよ。単なる単語減らしじゃないから。

NEPOでは、どんどん増やせばいいです。
ちなみに象をBASIC英語で表現するとこうなってしまう。
BASICの辞典のは凄く長くて使いにくい。

象:a great four-legged animal with a very long nose and two pointed outside teeth

象(ショートバージョン):a great animal

象の鼻は、本当は唇なんでしょうが、西洋人が作ったBASIC英語の辞典
(古本屋で売られていることあり)でも「鼻」とあるので、それほど問題がなさそう。
タイのように象が身近にいて、家畜扱いしている国で、唇としているか、
鼻としているかが気になりますが。

188だにょ:2009/12/28(月) 21:20:07
▼二語動詞

古本屋で買ってきた100円本なので相当古いのですが、二語動詞について扱った単語集がありました。
二語動詞(two-word verbs)のコーパス単語集『75動詞の英会話』ダイヤモンド社。
二語動詞とは「go up」「go into」といったものです(「動詞+方位詞」の二語で表したもの)。

なぜこのスレに二語動詞の話が出てくるのかというと、エスペラントで二語動詞に相当するのが
「接頭詞や前置詞+基本動詞」の造語と思われるからです。オグデンの解説書に従った例をエス訳してみます。

go up → superiri(上がる)
go into → eniri(入る)
go to → aliri(近づく?)
go down → subiri(沈む)
go back → reiri(戻る)
go out → foriri(立ち去る)
go from → eliri(発する?)
go through → trairi(通過する)

BASICの場合、二動詞の組み合わせを利用して「約4,000語の動詞の意味を代用できることになっている」そうです。
無理に動詞を16まで絞る必要はありませんが、接頭詞や接続詞と、基本動詞を組み合わせて動詞を減らせるといいですね。

189なつ:2009/12/28(月) 22:05:45
だにょさん
相手の欠点を指摘せず、いいところを見出す。
恋愛にも通じることですね。反省します。

190だにょ:2010/01/01(金) 20:01:33
>>189

反省はいりませんって(^_^; 本当のことですし、私は英語を弁護する立場じゃないし。
一応追加しておきます。

>BASICでも、「sour and red eggplant-like」(すっぱくて赤いナスのような)とか少しは工夫のあとをみせるべきかも。

なつさんのその無意識な言い方こそがBASICの王道なのに、何かその協会の説明は妙ですね。
(そのサイトの英語よくわからないので、何が書いてあるか、いま一つわかりませんが)
TOMATOをTOMATOと書くという紹介文は、イロハのイから道を踏み外している気がします。
その協会「意味解析の手法に慣れ親しめば、BASICで大部分のものを表現できる」と紹介しないと、誤解を招きますね(^_^;

トマトはBASICの辞書にないので、私なりにBASICの造語規則を使って(たぶん)「トマト」を書いてみます。
英語は良く分かりませんが、だいたいこんな感じじゃないでしょうか?

>a red eggplant-likely fruit with acid taste

BASICの欠点は、、、
(1)文が長くなりがち。反射的に即答すべき日常の場面に応えられない
(2)意味解析よりも、単語の記憶に頼る方が楽な場合が多い(例:トマト、ゾウ)
(3)状況や文脈に頼りすぎるため、荒い言い方が増える(後述)
(4)読者や聴者は「なぞなぞ」を解くことを強いられる(「赤いナス状の酸っぱい果実」ってなあに?)
といったことだと思います。

なお(3)はどういうことかというと、ゾウを「a great animal」というような言い方が増えてしまうということです。
エスペラントでの実際の使用例を言います。
海外暮らしの日本人エスペランティストで日常生活でバシバシ使っている人のブログでの話です。
「洗濯バサミ」を、たしか「ilo por sekigi」と写真つきで訳して表現していたことがありました。
その人はエスペラントの習熟度が高い人。「tukpincxilo」(洗濯バサミ)という表現を使わずに、
「ilo por sekigi」というように《事物と語の対応関係を大雑把》に済ましていました。
これはハンガーや物干し竿を含む定義。状況から「洗濯バサミ」を指しているとわかります。
同様に、ゾウの図を示しながら「a great animal」と言えば通じてしまう。これが「荒い言い方」という意味です。

全体をざっくり作る方向と、博物学的な方法で細部を丹念に作る方向とで、うまく挟み撃ちできるといいのですが。

191だにょ:2010/01/01(金) 20:13:22
>②ジャンルが決まったら、博物学的に、世界的に見てどういうものが存在するか概観する。
>系統樹的なグループ分けが既にできてるものは楽。

・十進分類法を応用? 図書館学の分野ですが。
・ブリタニカ百科事典の「大項目事典」で概観?
・日本で売られている辞典、事典、字典を片っ端から集めるとか。
・日常生活用はロングマンの『フォトディクショナリー』みたいな薄手の辞典を一冊買って来て、エスペラント版を作るとか。

エスペラントにも『ロングマン現代英英辞典』みたいのがあるといいのに。
2000語の定義語彙がきっちり設定されていて、その2000語で辞書に載っている全ての語を言い換えてある。
さらにコーパスの頻度が高い語には印がついている。
英語は、エスペラントよりも、自分自身を数量的に分析しているんですよね。

もしもロングマンのような辞書がエスペラントにあれば、定義語を使った文を見ながら
どんどん造語していけばいい。エス・エス辞典って定義語がきちんと吟味されているのでしょうか?

192ベダウリンデ:2010/01/04(月) 15:09:19
>>183
>azenoとcxevaloを区別するわけですね?
はい、そうです。
>日本人の僕からすれば遠い存在のロバなので区別すべきかどうか、よくわかりません
原則、家畜、特に人類史上、早い時期に家畜化され、地域的にも広く普及している家畜は優先します。
日本ではロバは飼育されず「ウサギウマ」と上手い表現で呼びましたが、
世界では、ヨーロッパはもとより、中央アジアのウイグル人(?)などが
ロバの両側に荷物を括り付けて運ばせてる映像など、目にしたことはないですか?
中国でも多く飼われてるみたいですよ。やっぱし、食べちゃうみたいですが。
私のロバのイメージは「荷物運び用の家畜」です。
馬は種別的には近いですが、乗用として特化され、騎馬民族など、軍事用にも使われました。
馬とロバは用途が全く異なるので、ヤギとヒツジを分けるのと同様の理由で分けようと思いました。
問題はシマウマでした。馬のように乗れないけど、活発な感じはロバよりは馬。
ここは馬で一般化して、stria-cxevaloとでも。

>次にrato目からsciuroを独立した語根にするわけですね。
リスは中国語では松鼠ですから、ネズミに入れてもいいんですが、ネズミ目って非常に数が多いんですよ。
現生哺乳類が4500〜4600種で、そのうち、ネズミ亜目・リス亜目・ヤマアラシ亜目を含む齧歯目が2000種だそうですから。
リスは、オーストラリアと南極大陸を除く世界各地に分布してて、インドとかアフリカにもいるんですよ。
プロトタイプ的な特徴としては、長い身体と長いふさふさした尾。
リスは木に住んでるから、木ネズミとかにすればいいと思ったけど、
プレーリードッグやマーモット・ハタリスなと、地上性リスもいるんですよ。
しかも、ネズミの中にはキノボリネズミなどもいて、住処では分別できない。
ネズミ亜目・ヤマアラシ亜目は大所帯なので、少数派だけど特徴が一定してるリスだけでも別枠にした方が、
その他大勢の命名が楽になるのでは?と思いました。

大型ネコ科はまだ保留です。正直、これはどっちでもいい感じです。

>ウサギは「longorel-besto」でいいような気がしてきました。
ウサギも、正直私も同様に悩みましたが、
ゾウ、サイと異なる点は、生息地が広く、家畜化もされ広まっている。
また、耳の短いウサギ目もいる、という事です。
逆に、ウサギみたいなネズミ目もいるのです。
ゾウとかサイは生息地が限られていて、外見が一定してる。鼻の短いゾウ、角の無いサイはいないでしょう。
また、ゾウと同じ形状の鼻を持つ、或いは、サイと同じ位置に角を持つ動物は他にはいないでしょう。
-bestoを名乗れるのは、「他に類を見ない特殊な存在」としての特権、と考えました。
ゾウも家畜となりますが、タイ人(?)なら誰でも、買ってくれば飼い馴らせるという代物ではない、という点で特殊な家畜です。

193ベダウリンデ:2010/01/04(月) 15:16:44
>>184
身体部位の表現も考えなければならないので、なつさん、やって下さい。
仮に今ゾウをlong-naz-bestoとしても、nazoやbestoの表現がもし変われば、
そこだけ置き換えれば済むのですから、同時並行作業して何の問題もありません。
○○器官として明確な役割が見えにくい身体部位、例えば、額、頬、顎、こめかみ、背中、尻とか、
そういう単語はどう表現するか、です。

194ベダウリンデ:2010/01/04(月) 17:49:34
>>184
○○類という意味で接尾辞をつけると長くなってしまうので、私の今の考えでは、
例えばウニ類だったら、ウニ類全体をekinoと表現し、ウニらしいウニはそのままekinoと呼ぶ。
ウニっぽくないけどウニ類なのがいれば(無脊椎動物はまだ全然見てない)**-ekinoとする。
ただしekino自体が難しい単語なので、今のエスペラントでもmar-kaŝtanoとも言うようなので
そう言えればそれで済ましたい。
魚類や無脊椎動物は、種類も多く分類分けも発展途上のようなので、これから方法を考えてみたいです。

>>188
空間の理解は、人類共通してあるらしい、という事を本で見ました。
空間的な表現は共通して使えそうですね。

>>190
850語のBASICでは、何かを表現する時に長々しい辞書説明みたくなってしまうのが欠点なのですね。
NEPOではそうなりたくないので、例えばゾウなら、ゾウの何に注目すれば最も端的に表現できるかを考えたいです。
ゾウの最大の個性は大きさなのか長い鼻なのか、そこを見誤ると変になると思う。
洗濯バサミについて。
どこの国の人か分からないけど、「干具」と言えば洗濯バサミしかない所もあるかもしれませんね。
洗濯バサミとロープだけで事足りているという国ってありそうじゃないですか?(よく知らんけど)
「干具」と言うと、物干し竿か、洗濯バサミがいっぱい付いたハンガーか、針金ハンガーが複数付いたハンガーか、とか、
省スペース便利グッズが多様なのは日本の特徴かもしれないし。
そういう「文化の差」をどう表現するか、ですよね。写真は無くても文脈で分かる場合もあるし。
でも、便利グッズが多様な日本人からすると、iloでは曖昧すぎるから、pincxilo por sekigiの方が親切かなーなんて思う。
上級者の表現にケチつける気はないですが。

>>191
ジャンルによりますよ。
学問の名前だったら図書館のやり方がベストかもしれないけど、
マイナーな事物は、スペシャリストがいて個人的に世界の物件をコレクションして
分類してくれてる場合もありそうだし。

195ベダウリンデ:2010/01/06(水) 09:42:46
ウィキペディアを参照してると、英語の情報量の豊富さには、改めて敬服してしまいますね。
生物名(今はネズミ目)を調べているのですが、英語情報の良い点は、
世界各地のマイナーな種にまで、民族語(つまり英語)で分かりやすく命名している事です。
それに次いで健闘してるのが中国語ウィキです。
例外を除き、基本的に、英語の命名を中国語訳にしてる感じです。
それに比べると、日本語版は、まだまだ国内情報(国内生息種)に偏りすぎ。
フランス・イタリア・スペインなど、ロマンス諸語系では、ラテン語学名のままに載せてる場合が多々あります。
ロマンス系の人は学名のままでも十分に良く分かる、という証明なのでしょう。
エスペラントも英語や中国語を見習って、難解な学名を分かりやすい民族語(ここではエスペラント語)で置き換える努力が必要でしたね。

生物の命名については、生物学学会(?)でも色々問題あるのだろーなーーーと推測できますが、
まあ、妥協的だけど、英語の命名に準じて訳す方が、後々無難かな〜、と思いました。
各民族語で古くからの言い回しが存在する場合を除き、
アフリカの珍しい種の名前などは、英語名の翻訳が世界的に広まるであろう、というのが目に見えてますからね。
それに反抗して、「エスペラントは反英語主義なので、英語に頼らず学名で通す!!!」というのでは
あまりに頑固で、結局不自由だと思いますね。

英語名は、特徴が分かりやすいように簡単な言い回しで上手に表現してるので、
英語からNEPOに翻訳する場合も、言い回し表現の点では非常に参考になります、が、
問題なのは基本語彙の違いです。
例えば、英語でネズミを表す語彙は、mouse(小型ネズミ),rat(中型以上のネズミ),gopher(ホリネズミ),
vole(ハタネズミ),jerboa(トビネズミ),gerbil(アレチネズミ・スナネズミ),lemming(レミング・タビネズミ)
と、豊富ですが、NEPOではこれらをratoの一語で表す。
まあ、日本語も中国語も、ネズミ・鼠の一語でやってるから、NEPOでもそれを参考にすれば、
mouseは中国語で小鼠という言い方を真似てratetoとすると、mouse=ratetoと置き換える事ができます。
ちなみにピグミーマウスと呼ばれる極小マウスは、中国語では小鼠のままだった。

それと、特に南米の大型ネズミは、カピバラ、アグーチなどの固有名詞がそのまま英語化し、
その他の民族語でもそのまま外来語化してしまっているのも問題です。
中国語では頑固に、特徴で○○鼠と名付けてたりしてますが。
NEPOでも、まずは**-ratoと表現するように工夫する方向でいきます。

196ベダウリンデ:2010/01/07(木) 17:26:19
ネズミ目(げっ歯目)検討してみました。まず、特殊な種から先にあげます。

プロトタイプ的樹上性リス・・sciuro
地上性リス・・ter-sciuroなど(マーモットは山岳にいるのでmont-sciuro)
モモンガ・ムササビ・・flug-sciuro(現エスペラントでも)
ヤマネ・・英語ではdormouse現エスペラントでもdormo-musoだが、rato-sciuroにしたい。

ビーバー&ヤマビーバー・・ビーバーは今はネズミ科のようだが、かつてはリス科だったかも??
ビーバーは中国語で河狸。(現エスペラントではkastoro) 尾が太くてリスっぽいし、river-sciuroでは?
ヤマビーバーは山河狸なので、monta river-sciuro。たぶん頻出しない単語。
ヌートリア・・河狸鼠。ビーバーに似た生活をしてるが、見た目は尾が細くネズミっぽい。river-ratoでは?
ヤマアラシ&アメリカヤマアラシ・・豪豬。英語でPorcupine。各ヨーロッパ語でもブタと呼ばれ、
現エスペラントでもpik-porkoとも言われるので、そのまま継承する。

テンジクネズミ・・豚鼠。英語でguinea pig。各ヨーロッパ語でもブタと呼ばれる例が多い、と(Vikipedio)。
(この部分、珍しくエスペラントヴィキが優れた情報を掲載してた、パチパチ
このように、『読む価値ある』記事が増えるとエスペラントの評価も上がると思うのに)
正式な現エスペラントでは学名由来のKavioらしいけど、porko-ratoでいいのでは?

その他のネズミ類で、形状に特徴があり、比較的名付けやすい種。
トビウサギ・・ネズミ目だけど見た目ウサギっぽい。英語でspringhare。salt-leporo?
トビネズミjerboa・・耳が短いためネズミらしさがある。salt-rato。
ウロコオリス・・尾が一部うろこ状のリス。scaly-tailed squirrel。skvama-vosta sciuro
(続く)

197ベダウリンデ:2010/01/08(金) 10:34:31
その他のネズミ類は、南米の大型ネズミを除き、大体が「ネズミ」っぽい。
英語で〜rat・〜mouseと呼ばれる種が無数に存在する。
その中でも全世界に分布している種は、ハツカネズミ、クマネズミ、ドブネズミ+α?くらいで
その他の種は、意外と生息地は限定されているので、命名は地域名+特徴+rato、とすると分かりやすいと思う。
特徴としては、ミズ(泳ぐネズミが結構いる)、イワ、キノボリ、トゲ、などをよく見かけた。
ちなみに、ワールドワイドなネズミの名前を、中国語、英語、現エスペラントであげると
ハツカネズミ・・小家鼠/House Mouse/MUSO DOMA
クマネズミ・・鄢鼠/Black Rat/RATO NIGRA
ドブネズミ・・溝鼠/Brown Rat/RATO BRUNA
NEPOでも同じ感じで踏襲できますが、musoはratetoに置き換え、brunaは色彩語としてどうするか、によります。

また、英語のgopher(ホリネズミ),vole(ハタネズミ),gerbil(スナネズミ),lemming(レミング)をどう翻訳するか、です。
ホリネズミは頬袋が特徴だそうで、正式にはpocket gopherです。中国語では囊鼠です。
でも頬袋のある種は他にもいるんですよ。ホリネズミの特徴はモグラのように地を掘るらしいから、
「掘る」を特徴として名付けた方がいいと思う。
voleは田鼠なのでkampo-ratoでいいでしょう。gerbilは沙鼠なのでsablo-rato。
レミングは、ハタネズミの仲間なのでnorda kampo-ratoとでも。

また、英語名の中には、モグラ(mole)ネズミ、トガリネズミ(Shrew)ネズミのように名付けられている種もあるので、そこは独自に考えないと。
NEPOでは今のところ、モグラとトガリネズミには基本語根を与える予定ではないので。
また北米の種の英語名は、アメリカ人には身近な種だから、命名が大雑把である場合が多い。
その場合は、頭にamerika-を付けて他と区別しないといけない。
英語名をNEPOに翻訳する場合も注意が必要なのです。
(続く・・南米大型ネズミ編)

198ベダウリンデ:2010/01/12(火) 10:15:46
ホリネズミの件は、英語に準じて訳す方が無難かな、と思いました。
pocket gopherの学名はGeomysで、地+ネズミ、という意味らしいのですが、
ドイツ語、ハンガリー語はバッグ+ネズミと名付けていて、ベトナム語でも頬袋鼠と呼んでいる。
袋鼠と名付けてないのは日本だけだったりして、と思った。
だとしたら、日本生物学学会は英語からの自立度が極めて高いので、日本のエスペランチストの皆さん、自慢していいですよ!

南米大型ネズミについて。
大型のみならず小型もいるし、アフリカの一部ネズミに関しても言えるのですが、
現地語名などがそのまま英語になってしまっている場合が多いです。
他のネズミは、英語で〜rat、〜mouseと、その特徴を簡単な表現で表してるので、NEPOでも模倣すればいいのですが、
外来語で呼ばれて、それが普及しまっている種は、何と呼ぶかが難しい。
これはネズミ以外の種や、その他の事物についても、全般的に言える事ですが。

一番有名なのはカピバラ。各民族語でも大体「カピバラ」と呼ばれてしまっている。
学名の意味は水+豚で、中国語でも「水豚」だし、エスペラントでもkapibaroの他にakvo-porkoとも呼ばれる。
NEPOでもakvo-porkoが無難かな、と思う。

他には、知らない人は知らないでしょうが、パカ、アグーチ、フチア、パカラナ、マーラ
クイ、モコ、ツコツコ、デグー、チンチラ、ビスカーチャなどなど、いっぱいいるのです。
中国語は頑張っていて、それぞれの特徴を漢字で表現してます。
NEPOでもとりあえず、「勝手に見かけで名付ける式」でやっておくしかないでしょう。
外来語表現が世界的に普及すれば、NEPOでも外来語の取り扱いを改めて考えるとして。。

マーラ・・パタゴニアノウサギ(英語でもhare)ともいい、外見がウサギそっくり。**-leporo或いは**-leporo-ratoで。
パカ、アグーチ、フチア(カリブ限定)、パカラナ(偽パカ)・・見かけはシカっぽいものもいる。cervo-ratoやcervo-sciuroなど、特徴で名付けたい。
クイ、モコ・・テンジクネズミの一種。英語では〜cavyと名付けられてるので、cavy=porko-ratoに置き換える。
ツコツコ・・南米のpocket gopher的存在だそうである。ホリネズミのNEPO名が決まれば、それにsudamerikaを付ければよい。
デグー・・ペット化もされている。学名は「歯の断面が八の字」という意味で、中国語でも八歯鼠。
しかし歯の断面なんて見かけでは分からない。「アンデスの歌うネズミ」との愛称もあるらしいが。。。
チンチラ・・毛皮で有名。各国語でもチンチラ。中国語は毛絲鼠。ちょっとリスっぽい外見。
悩ましい事に、チンチラウサギ、チンチラネコはおろか、チンチラネズミも別種でいるのです。
「毛が美しい」を上手く表現して+sciuroで妥協はどうか?
ビスカーチャ・・アンデスウサギとも呼ばれる(日本だけ?)くらいウサギっぽい。
日本語でビスカーチャラットという種もいるが、別名はヤマビスカッチャとも言うらしいので安心。

たぶん、自信を持ってrat,mouse、ネズミ!とはっきり呼べないような外見を持つ種は、
〜ratと呼ぶのがためらわれ、それで、苦肉の策で現地名で呼ばれているのかもしれない。
すると、NEPOで名付ける時も、単純に**-ratoとするのではなく、ネズミっぽくないネズミですよ、
という事を伝えるために、lerepo-rato やcervo-rato、sciuro-ratoという表現を使うと良いかもしれない。

199ベダウリンデ:2010/01/13(水) 09:26:24
今の方針では、モグラには基本語根を与えず、ウサギには与える、としているのですが、
基本語根を与えるか否かの境界を、どこで線引きするのかが問題です。
モグラは「地下で穴掘ってる動物」という「他に類を見ない特徴」があるので
subter-bestoなどとしても良いと思ってました。
ところが、デスマンという水中生活をするモグラはいるし、モグラとネズミの中間みたいな動物もいる。
そうなると、耳の短いウサギもいる、ウサギとネズミの中間もいる、というウサギと、扱いを同じにしなければならないのか?

そこで、基本語を与えるか否かを判断する基準を設けてみました。

200ベダウリンデ:2010/01/13(水) 10:08:58
下記の項目に沿って判断し、○が多ければ基本語根を与える、とする。

①科・目など、大きな集団を構成する。(しかも、他の科と外見が似て混同される事がない)
②「○○獣」と一言で呼べるような著しい特徴は無い。(他に類を見ない外見の動物は×となります)
③他の科で外見が似ている動物がい。
④生息地域が比較的広い
⑤現地語名などが英語を通じて全世界に普及している。
⑥エスペラント基本語根BROに入っている

クマ/urso・・・・・・・①○ ②○ ③○ ④○ ⑤× ⑥○
ゾウ/elefanto・・・・・①○ ②× ③× ④× ⑤× ⑥○
イタチ/mustelo・・・・①○ ②○ ③○ ④○ ⑤× ⑥×
ウサギ/leporo・・・・・①○ ②× ③○ ④○ ⑤× ⑥○ 
モグラ/talpo・・・・・①○ ②× ③○ ④○ ⑤× ⑥×
リス/sciuro・・・・・・①○ ②○ ③○ ④○ ⑤× ⑥○
カンガルー/kanguruo・・①○ ②× ③○ ④× ⑤○ ⑥×
ライオン/leono・・・・①× ②× ③○ ④× ⑤× ⑥○
タヌキ/niktereŭto・・・①× ②○ ③○ ④× ⑤× ⑥×
ハツカネズミ/muso・・・①× ②○ ③○ ④○ ⑤× ⑥○

科や目の下の一種にすぎない動物名(①×)には基本語根は与えない。(ライオン・タヌキ・ハツカネズミ)
それ以外で、○が4つ以上の動物名は基本語根を与える。(クマ・イタチ・ウサギ・リス)
3つ以下の動物名は、基本語根無し(ゾウ・モグラ・カンガルー)
ウサギとモグラの違いは、現在BROに入っているかいないかの違いだけとなりましたが・・

まあ、モグラは、人間に関わったとしてもモグラ塚とか作って迷惑をかける程度。
常に地下にいて、決して目立つ動物ではない。地下獣といえば、たぶんモグラを連想してもらえる。
デスマンは、akva subter-bestoなどと、変な呼び方をしたとしても、
水中のモグラだよ、という事が、デスマンを知らない人にもよーく通じて、却って都合がいいかもしれない。
デスマンは死人の意味じゃなく、スウェーデン語でジャコウの意味だって。

201ベダウリンデ:2010/01/13(水) 10:15:52
③他の科で外見が似ている動物がい。=>③他の科で外見が似ている動物がいる。

202ベダウリンデ:2010/01/20(水) 17:44:27
哺乳類はまだ全般見きってないのですが、この調子でやれば可能だろうな、
というのが大体見えてきました。
哺乳類は、語彙を決めるのが最も簡単なジャンルだと思う。その理由は
①自然物である
人工物は文化により差があるが、自然物は人間の文化に関係なく、物として存在する。
たぶん、人工物は、より難しい作業だと思う。
②物体として明確に定義できる。
同じ自然物でも、例えば、岩・石・砂となると、これらの境界は定かでないので
改めて定義する必要がある。
③学術的にグループ分けがほぼ確立している。
たぶん、魚と虫とか植物は、生態系的により多様だと思われるので、その分だけ作業量も増えて大変だと思う。

哺乳類の場合、種の数は無限だが、どの民族語でも、動物を表す語彙というものは限定されている。
違うのは、語彙が多いか少ないか、境界をどう設けているか、という点だけである。
限定された動物語彙を組み合わせて別の種の動物を表す事は、複数の民族語で普通に行っている。
例・ウサギウマ、shrew-mole
NEPOの場合、動物語彙の数は、通常の民族語に比べて極端に少なくなるであろう、という事と、
外来語表現は避けたいという点で、普通の民族語よりは不自由すると思うけど、
理論的には全くもって可能である、なぜなら民族語では既にそうしてるから、という事が明らかとなった。
そのうち全般的に今までのまとめをアップしたいです、ちょっと大変なんですが。

今のエスペラントは、動物語彙に限って言ったとしても、「サボりすぎ」だと思う。
例えば、エスペラント版ヴィキペディオのコウモリなんですが、http://eo.wikipedia.org/wiki/Kiropteroj
さすがにコウモリは全部vesportoだろうと思ってたのに vespertoなのはヒナコウモリだけで、
他のは全部違う名前が付いてるなんて、初めて知って呆れました。
個々の名前を聞いて、それが「コウモリ系」だと誰が分かるか?


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