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大中華世界的話題
1068
:
とはずがたり
:2009/07/04(土) 23:07:37
北朝鮮が弾道ミサイル4発 約4百キロ先の日本海に着弾
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070401000154.html
【ソウル4日共同】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は4日午前8時から正午(日本時間同)ごろにかけ、南東部江原道の旗対嶺付近から弾道ミサイル4発を発射した。400〜500キロ沖合の日本海に着弾したと推定している。日本政府も4日午前、北朝鮮が弾道ミサイルを日本海に発射したと発表。国連安全保障理事会の制裁決議を無視する行為となる。
韓国メディアによると、短距離弾道ミサイル「スカッド」(射程300〜500キロ)とみられる。日韓両政府関係者によると、中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程約1300キロ)を、飛行距離を短くして発射した可能性もある。
北朝鮮に対する圧力を強める米国や日韓など国際社会への対決姿勢を鮮明にしたもので、さらに発射する可能性もある。4日の米国独立記念日に合わせて北朝鮮が弾道ミサイルを発射するとの観測が出ていた。米韓両軍や日本の防衛省は、ミサイルの種類や着弾地点の分析を急いでいる。
北朝鮮の弾道ミサイル発射は北東部咸鏡北道の舞水端里から「人工衛星打ち上げ用ロケット」として長距離弾道ミサイルを発射した4月5日以来。核実験を受けた6月12日の安保理決議は北朝鮮に弾道ミサイル技術を使った発射を二度と行わないよう要求している。
北朝鮮は6月22日、日本の海上保安庁に「軍事射撃訓練のため」として同国東部沿岸の日本海に長さ約450キロ、幅約110キロの範囲の海域を7月10日まで航行禁止に設定したと通告。旗対嶺では6月に入り発射台付き車両の動きが確認され、今月2日には咸鏡南道の新上里から弾道ミサイルではない地対艦ミサイル4発を連続発射した。
2009/07/04 14:12 【共同通信】
北朝鮮、ミサイル7発発射 日本海に向けて 軍事力誇示か
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070401000488.html
【ソウル4日共同】北朝鮮が4日午前から午後にかけ、南東部江原道旗対嶺一帯から日本海に向けて弾道ミサイル7発を相次いで発射した。日本のほぼ全土を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程約1300キロ)や新型中距離弾道ミサイル(射程3千キロ以上)を追加発射する可能性もあり、日米韓3国は警戒を強化している。
日米韓は国連安全保障理事会の制裁決議の履行を徹底し、外交的な包囲網構築を進める構えだ。
今回の発射は、開発段階の長距離弾道ミサイルではなく、実戦配備済みのミサイルを発射することで軍事力を誇示する狙いもあるとみられる。
韓国軍によると、北朝鮮は4日午前8時から8時半に2発、10時45分と正午ごろにそれぞれ1発を発射した。いずれも北東方向に400〜500キロ飛行。さらに午後2時50分ごろと4時10分ごろ、5時40分ごろにも1発ずつ発射した。韓国全土を射程に入れる短距離弾道ミサイル「スカッドC」(射程約500キロ)とみられているが、改良型や中距離ミサイルを短く飛ばした可能性もあり、米韓の軍当局などが詳しい分析を進めている。
北朝鮮は旧ソ連製スカッドB(射程約300キロ)を基にスカッドCを開発、1980年代後半から実戦配備し、B、C合わせて推定600基前後を保有。
2009/07/04 19:48 【共同通信】
1069
:
千葉9区
:2009/07/06(月) 21:14:30
http://www.asahi.com/international/update/0706/TKY200907060083.html
中国・新疆ウイグル自治区騒乱、死者多数
2009年7月6日16時7分
【北京=坂尻顕吾】中国西部の新疆ウイグル自治区のウルムチ市で5日夜、大勢の市民が参加した騒乱があり、武装警察と衝突した。国営新華社通信やAFP通信によると、140人が死亡、800人以上が負傷したという。当局は同日深夜までに事態を沈静化させたとしているが、騒乱の規模などは明らかにしていない。
新華社通信によると、騒乱が起きたのは同日午後8時ごろ(日本時間同9時ごろ)。ウルムチ市の人民広場や解放路、大バザール(市場)などで多数の車両が焼かれ、多くの商店が破壊された。
今回の騒乱について、新華社は「国外から指揮と扇動を受け、国内の組織が実行した計画的、組織的な暴力犯罪」と伝えた。背景として「民族分裂を図るグループが最近、ウェブサイトなどを通じて騒ぎを扇動していた」とも強調。各地のウイグル人組織でつくる「世界ウイグル会議」の関与を指摘した。
一方、香港紙の明報によると、騒乱はデモに参加した約3千人のウイグル族が武装警官と衝突して起きたもので、少なくとも2人が死亡、約300人が当局に拘束された。広東省韶関市の玩具工場で6月下旬、ウイグル自治区から出稼ぎ中の労働者が漢族に襲われて2人が死亡、漢族を含む118人が負傷する事件が起きており、この事件に対する当局への不満が騒乱の背景にあるとしている。
同自治区では北京五輪直前の昨年8月上旬、カシュガル市で国境警備隊が襲撃され、警官32人が死傷するテロがあった。今年10月には建国60周年を迎えるため、各地で予定される式典に向けて中国当局は少数民族に対する監視と引き締めを強めている。
1070
:
千葉9区
:2009/07/06(月) 21:15:23
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090706/chn0907061934008-n1.htm
【ウイグル暴動】独立派を支える民族感情
2009.7.6 19:33
【北京=伊藤正】中国新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで6日発生した大規模な暴動は、漢族の「支配」に対するウイグル族など少数民族の根深い反感を背景にしており、チベット問題同様、少数民族政策が中国政府のアキレス腱(けん)であることを改めて示した。中国は、今回の暴動を分離独立派の策謀とし、その弾圧に一層力を注ぐ構えだが、民族対立が激化し不安定な情勢が続くのは不可避とみられている。
中国当局の発表では、今回の事件は、広東省で6月末に発生した漢族とウイグル族の衝突をめぐり、在外のウイグル人組織「世界ウイグル会議」が「決起」を扇動したためだという。昨年3月のチベット騒乱と同じく、漢族支配への抗議が大流血事件に発展したのは、少数民族側の反漢族感情の強さを物語る。
新疆地区は、特に1990年代以降、交通インフラの建設が進み、年平均10%超の経済成長を遂げた。全国の3割前後の埋蔵量を占める天然ガス、石油をはじめ地下資源の開発ラッシュが起こったが、その関連産業などを含め、経済ブームを担い巨大な利益を手にしたのは漢族企業である。
むろん少数民族住民も経済発展の恩恵に浴したものの、ウイグル族学者らによると、自治区経済の9割は漢族が支配、ウイグル族ら少数民族の言語、文化、宗教も破壊されているという。チベットでは漢族は6%にすぎないが、新疆では40%を超え、ウルムチでは漢族が最多になった。
こうした状況は、漢族を、資源を略奪し環境を破壊、民族滅亡を図っていると非難する分離独立運動が、当局の弾圧にもかかわらず生き続ける理由になっている。
中国政府がチベットと併せ新疆の分離独立を容赦しないのは、経済的理由以上に戦略的な価値による。従って、今回の事件を機に、中国政府は、分離独立派の壊滅に躍起になるはずだ。
中国は今回、「国際的陰謀」と宣伝、強気の姿勢にでている。事情はどうあれ約1千人もの死傷者をだして国際社会の批判など気にしていないポーズを取るのには理由がある。中国は新疆の分離独立派の後背地である中央アジア諸国を上海協力機構に抱き込み、反テロの共同戦線を張るのに成功した。2001年9月の米中枢同時テロ後は、米国に協調する形で独立派組織を徹底的につぶしてきた。
人権問題に敏感な米欧が、特に金融危機以後、対中依存を深めていることも、中国に有利な環境にある。しかし新疆の独立派支持派を抹殺できないことも否定できないだろう。
1071
:
千葉9区
:2009/07/06(月) 21:16:11
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090706/chn0907061442007-n1.htm
【ウイグル暴動】ウイグル族が漢族襲撃、140人死亡
2009.7.6 18:38
【ウルムチ(中国新疆ウイグル自治区)=野口東秀】中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市当局は6日、ウイグル族住民による暴動が5日夜に発生し、140人が死亡、828人が負傷したことを明らかにした。中国の華僑向け通信社、中国新聞社などが伝えた。今回の暴動は、6月に中国国内でウイグル族の出稼ぎ労働者が漢族に殺害された事件が端緒だとみられる。10月1日の建国60周年に向け、当局による少数民族への締め付けはさらに厳しくなりそうだ。
中国国営新華社通信(英語版)によると、暴動が発生したは5日午後7時(日本時間同8時)ごろ。約1000人のウイグル族住民が市中心部の人民広場周辺に集まり、6月下旬に広東省韶関市の玩具工場で、ウイグル族労働者2人が漢族に殺害された事件への抗議活動を始めた。ナイフや棍棒(こんぼう)、れんが、石などを手にしたデモ参加者は次第に暴徒化し、漢族住民を襲撃して商店やホテル、30台余りの車両に火を放った。
AP通信によると、投入された武装警官は催涙ガスや放水で対処し、数百人を拘束した。香港メディアは、警察側は電気ショックを与える警棒や威嚇射撃で暴動を押さえ込んだとしている。犠牲者の多くは漢族とみられ、警察車両が群衆に突入し、ウイグル族の男性17人が車両の下敷きになり死亡したとの情報もある。フランス通信(AFP)は、暴動の参加者を約3000人、投入された警官隊を約1000人としている。
経済や教育の分野における漢族とウイグル族の格差は著しく、少数民族を支配する漢族への反感が高まっている。
市当局は、ノーベル平和賞候補にも挙がった在米ウイグル人活動家、ラビア・カーディルさんを議長とする亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」(本部・ミュンヘン)が、4日夕からインターネットを通じて抗議活動を呼びかけるなど、広東省での事件を利用し暴動を扇動したと主張。「国外から扇動された計画的、組織的な暴力、犯罪だ」と非難している。
当局は6日午前1時から8時まで、市内の一部地域で車両の通行を禁止した。情報の拡散を規制するため一部の携帯電話の通話も停止した。同自治区内の5地区に武装警察など計3万人以上を投入し、警戒態勢を強化しているもようだ。
1072
:
千葉9区
:2009/07/06(月) 21:43:59
>>970
>>1045
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090707k0000m030083000c.html
インドネシア:8日大統領選投票 ユドヨノ氏の再選有力
【ジャカルタ井田純】インドネシア大統領選はあす8日、投票が行われる。再選を目指すユドヨノ大統領(59)は、各種世論調査の支持率で他の2候補を大きく引き離しており、得票首位は確実とみられる。ただ、得票率が50%に満たない場合、1、2位候補による決選投票が9月に行われる。
立候補しているのは、ユドヨノ氏のほか、闘争民主党を率いるメガワティ前大統領(62)、ゴルカル党党首のカラ副大統領(67)の3人。今月発表された複数の世論調査で、ユドヨノ氏は50〜63%の支持を得ており、圧倒的優位を保つ。これを21〜28%でメガワティ氏が追い、カラ氏は5〜11%にとどまる。
選挙戦は政策面での具体的な争点に乏しく、有権者がだれを指導者に選ぶのかが焦点。ユドヨノ大統領は04年の就任以来、汚職対策とテロ防止で着実に成果を上げ、経済面でも好調を維持し、幅広い層の支持を集めている。有権者数は約1億7000万人。8日夜には大勢判明の見込み。
1073
:
千葉9区
:2009/07/06(月) 22:51:27
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009070600886
新疆ウイグル暴動・識者談話
◇ウイグル文化への破壊行為も背景に
水谷尚子中央大非常勤講師(中国近現代史)の話 新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで起きた暴動は、広東省の玩具工場での民族対立が直接的な引き金になったとみられるが、最近漢族に対するウイグル族の反感が強まっていたことが背景にある。中国当局はこのほどカシュガルに残るウイグルの歴史的建造物「ハンルク・メドレセ」を取り壊すなどしており、ウイグル文化の中心地に対する破壊行為に不満がくすぶっていた。
ウイグル族にとってはそもそも安い労働力で都市部への出稼ぎを余儀なくされるなど漢族との経済格差に強い不満がある。こうした事実上の「身分制度」があるのに加えてウイグル文化への破壊行為への反発が今回のような大規模な暴動につながったのだろう。
今回の暴動は1997年にウイグル族と漢族が衝突し、多数が死傷した「イリ事件」の時とは取り巻く環境が大きく異なる。現地から写真や情報がインターネット上で流されており、ウイグル問題が世界に露呈し、中国当局も弾圧行為を隠ぺいできない。中国政府も今後、これまでの強硬姿勢を転換せざるを得ないのではないか。(2009/07/06-21:43)
http://www.jiji.com/jc/c?g=tha_30&k=2009070600615
ウイグル族
中国新疆ウイグル自治区を主な居住地とする民族で、人口は約800万人。ウイグル人は隣国カザフスタンなどにも分布するが、中国国内では少数民族扱いで「族」の呼称が用いられる。ウイグルとは「団結」の意。言語はアルタイ語族に属し、アラビア語を表音文字に使用、住民の多くがイスラム教を信仰する。18世紀に清朝に征服され、その後漢族が支配。1949年の中華人民共和国成立後も共産党政権下で宗教弾圧を受けてきた経緯があり、「東トルキスタン・イスラム運動」など分離独立を求める過激派勢力も根強く存在する。(2009/07/06-16:43)
1074
:
千葉9区
:2009/07/07(火) 20:48:57
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090707/chn0907072016013-n1.htm
【ウイグル暴動】独立派封じに宣伝を強化 外国メディアに便宜供与 (1/3ページ)
2009.7.7 20:09
7日、緊張が続くウルムチで外国メディア到着にあわせて行われていた抗議活動で気を失ったウイグル人女性(AP) 【北京=伊藤正】中国新疆ウイグル自治区のウルムチで発生した暴動は、ウイグル族住民の「漢族支配」への抗議行動が、厳しい規制を受け爆発した点など、昨年3月のチベット騒乱と共通性がある。しかし中国当局は今回、外国メディアの取材に便宜供与するなど積極的な宣伝活動を展開、チベットのときとは対照的な対応をした。北京の外交筋は「独立派抑圧政策への自信の表れ」とみている。
現地からの情報では、今回の事件は、広東省で起こった漢族とウイグル族労働者の衝突で地元警察の対応に不満を持つウルムチ大学の学生の抗議デモが発端だった。それに住民が加わり、警備側と衝突、デモ側に死傷者が出たため、暴徒化したという。
チベット騒乱も、平和的デモをした少数のラマ僧が拘束されたことが事件の発端になった。新疆ウイグル自治区、チベット自治区とも警備当局は、民族対立に火がつくのを警戒、常時厳重な警備態勢を敷き、過剰な実力行使に出る傾向がある。
それは、分離独立運動に対する中国政府の極度の警戒心に基づいている。チベット事件ではダライ・ラマ14世率いる亡命政府、ウルムチ事件では、在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」(ラビア・カーディル議長)をそれぞれ事件を扇動し、分裂を図る首謀者と決めつけ非難した。
チベット事件は、国際的な非難を招き、北京五輪(昨年8月)を控えていた中国政府を窮地に陥れた。聖火リレーは各地で妨害を受け、五輪開会式への各国首脳の出席にも影響が及ぶ気配が強まった。
その一因は、騒乱報道の規制が裏目に出たことだ。外国メディアは、現地取材を封じられたが、チベット住民や外国人旅行者ら撮影の映像が動画サイトにいち早く流れ、携帯電話情報を基にした亡命政府側の広報で、武力弾圧のイメージが世界に広がった。
今回はその経験を生かした宣伝が行われた。国営新華社通信は5日夜、暴動発生を速報、翌6日には死傷者数を刻々伝え、現地指導者の談話なども詳報。国営CCTVは6日午前には、ウルムチ市内の暴動場面を放映。同時にインターネットを遮断、海外との通話やメールも規制した。
チベット、新疆で過去何度も取材規制や妨害に遭ってきた外国人記者を驚かせたのは、中国当局がメディアセンターを開設、対外通信や市内取材を認め、当局撮影の映像も提供したことだった。7日の中国外務省定例会見では、暴動場面を収めたDVD2枚が各社に配布された。
警備側の発砲はあったか、死傷者にウイグル族は何人いたか、などが不明なまま、漢族住民が無差別に襲撃されたといった当局側の「情報」に基づき、中国国内メディアが大々的に報道、その効果と影響は海外にも及んでいる。
米国はチベット事件当時とは違って、「強い懸念」表明にとどまり、主要国首脳会議(G8)に出席する胡錦濤国家主席も安(あん)堵(ど)しているに違いない。その間にも「分裂陰謀」に加担した「暴徒」狩りが熾(し)烈(れつ)に続いている。
1075
:
千葉9区
:2009/07/07(火) 20:51:09
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009070700607
「ウイグル族解雇」は誤解=広東の襲撃事件で香港人経営者
【香港7日時事】7日付の香港紙・明報によると、「香港の玩具王」といわれる実業家の蔡志明氏(旭日国際集団会長)は6日、広東省韶関市にある同社工場で起きた民族対立事件が新疆ウイグル自治区のウルムチで暴動を引き起こしたとされていることについて、工場のウイグル族従業員を解雇して同自治区に送り返したとの説を否定した。
工場の事件では、漢族の従業員がウイグル族を襲撃し、多数の死傷者が出た。その後、ウイグル族の間で「加害者の漢族は誰も捕まらないのに、被害者のウイグル族がくびになった」とのうわさが広まり、怒りを買っていた。
蔡氏によれば、この工場はウイグル族800人を雇用しており、1人も解雇していない。襲撃事件は、仕事のミスで解雇された漢族の従業員が扇動して起きたという。工場の事件もウルムチの暴動も、根強い漢族と少数民族の対立を背景に誤解が重なって起きたとみられる。(2009/07/07-16:01)
1076
:
千葉9区
:2009/07/07(火) 20:51:54
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070701000694.html
新疆で漢民族数万人が抗議デモ 一部暴徒化、商店襲う
【ウルムチ7日共同】中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市内で7日、多数の漢民族住民がウイグル族側の5日の暴動に抗議、鉄パイプやシャベルなどを持ってデモ行進した。数万人規模とみられ、一部が暴徒化し、ウイグル族が経営する多くの商店を壊し始めた。当局が厳しい警戒態勢を続ける中、漢民族とウイグル族の住民同士の対立は一段と激化、混乱に拍車がかかっている。
新華社電によると、自治区当局は7日、夜間外出禁止令を出した。
漢民族の住民側は中国の国歌を歌いながら「民族分裂主義に反対する」「犯罪者に正義を」「ウイグル族を殺せ」などと叫び市内を行進。武装警察部隊が設置した検問所も突破し、通りを埋め尽くした。
ロイター通信によると、漢民族住民数百人がウイグル族経営の別の店舗を襲い、警察側が催涙ガスで取り締まる事件も発生。新華社は7日午後も集団で路上の男性を襲ったり、警察車両に車を突っ込ませる事件が起きたと混乱ぶりを伝えた。
一方、自治区当局者は7日、ウルムチ市内で記者会見し、米国亡命中のウイグル人女性活動家ラビア・カーディルさんと、ラビアさんが主席を務める在外亡命ウイグル人独立派組織の世界ウイグル会議(本部ドイツ)に対し、暴動を画策したと激しく批判。暴動の規模は「新中国建国以来、新疆で発生した事件の中で人的、経済的被害が最も深刻」と指摘した。
ウルムチ市内などでインターネットや国際電話を遮断していることについては「(在外組織と)犯罪分子の連絡を遮断するためで、不便をかけて申し訳ない」と述べた。
2009/07/07 19:45 【共同通信】
1077
:
千葉9区
:2009/07/07(火) 20:52:43
http://mainichi.jp/select/world/news/20090707mog00m030008000c.html
新疆・ウイグル族暴動:建国60年、当局衝撃(上) 積極的「公開」、情報合戦の様相
中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区ウルムチで5日夜に発生した大規模暴動は、建国60周年を迎える10月を前に引き締めを強化してきた中国当局に衝撃を与えた。暴動に至る経緯を巡り、在外ウイグル人組織との見解も対立。5日には中国の胡錦濤国家主席が主要8カ国(G8)首脳会議の関連行事に出席するためローマ入りしており、国際世論を味方につけるための情報合戦の様相を見せている。【ウルムチ浦松丈二、ベルリン小谷守彦、服部正法】
ウルムチ市中心部の人民広場に近い高級ホテル。6日、ここに海外メディアが利用可能なプレスセンターが設けられた。市内ではインターネットや携帯電話がつながらない状態だが、プレスセンターからは電子メールのやりとりも可能で、約40人が詰めかけた。病院取材の案内や当局の記者会見も行われた。
自由な取材が認められているわけではないが、昨年3月のチベット自治区ラサで起きた暴動で現地取材を厳しく制限したのと比べると、当局は情報公開の姿勢を見せている。
中国中央テレビは暴徒化したデモ参加者の映像を流し、国営新華社通信も英語版で暴動を詳しく報じている。ウイグル族のデモ参加者による襲撃で漢族住民が被害を受けたとの構図を強調する狙いがあるとみられる。
同様に中国当局が分離・独立を警戒するチベット族に比べ、ウイグル族に対する国際社会の支援の動きはこれまで必ずしも活発とは言えなかった。ノーベル平和賞を受賞したダライ・ラマ14世のような国際的に影響力のある指導者がいないことも背景にあるが、中国側の宣伝が功を奏してきた面もあった。
01年9月の米同時多発テロを受け、独立を綱領に掲げる「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」などの組織について、中国政府はアフガニスタンで軍事訓練を受け、国際テロ組織から資金も提供されていると指摘。中国は対テロ協力の見返りに、国連や米国にETIMをテロ組織と認定させた。ロシアや中央アジア諸国でつくる上海協力機構でもテロ対策での連携を強調してきた。
また、昨年8月に新疆ウイグル自治区で治安機関の襲撃が相次いだように、ウイグル族の側でも国際社会の理解を得にくい手法で自らの主張を訴える事例が目立った。
中国政府は、「テロ行為」を封じ込める一方、重点的な開発で東部沿海地域との格差是正に努めてきた。だが、経済発展は少数民族の生活に携帯電話やインターネットの普及をもたらした。チベット自治区で発生した昨年3月の暴動と同様に、今回のウルムチの暴動につながった抗議デモにもネットが大きな役割を果たしている。情報統制の網の目を抜けた少数民族の組織化は、中国当局にとって脅威となっている。
1078
:
千葉9区
:2009/07/07(火) 20:53:16
http://mainichi.jp/select/world/news/20090707mog00m030009000c.html
新疆・ウイグル族暴動:建国60年、当局衝撃(下) ネットで呼びかけ 漢族と格差、怒り
亡命ウイグル人で組織する世界ウイグル会議(本部ドイツ・ミュンヘン)によると、抗議デモはカシュガルやホータンなど他の都市にも広がっており、「非常に緊迫した状況」になっているという。
本部事務局の通訳メメトさん(35)によると、5日午後、ウルムチの人民広場で学生約100人が平和的なデモを始めた。間もなく警官隊が現れ、デモ参加者に発砲、学生3人が死亡した。発砲にもかかわらず住民や通行人がデモ隊に加勢し、参加者は2万人近くに膨れ上がった。一部の参加者は商店に放火。警察車両が女性や子供をひいたことに抗議して警察車両を次々にひっくり返した。
デモの引き金は、中国広東省の玩具工場で6月26日に発生したウイグル族に対する襲撃事件だったという。多数の漢族の労働者が倒れ込んだウイグル族労働者を棒などで殴りつける映像が動画投稿サイトを通じて全世界に流れた。
世界ウイグル会議は、事件捜査と事態解明を中国政府に求めるとともに、各国の在外中国大使館や総領事館前での一斉デモを7月3日に行うようにウェブサイトで呼び掛けた。亡命ウイグル人が対象だったが、米独、日本などでのデモに続き、ウルムチでも学生らが応じた。
世界ウイグル会議の日本での全権代表で、日本ウイグル協会会長のイリハム・マハムティさん(39)は「長い間の中国共産党の圧政がもたらした結果だ」と述べた。
イリハムさんは「(自治区の)ウイグル人は仕事がなく生活できない。大卒者も就職先はなく、働ける人の80%程度が失業状態ではないか。一方で、天然資源が豊富なウイグル(自治区)に、中国政府の呼び掛けで入ってくる中国人(漢族)は労働力として仕事を得ている。このような面への不平、怒りが頂点に達したと思う」と分析した。
新華社通信が、世界ウイグル会議が暴動を主導したと伝えた点について「真っ赤なうそだ」と強調した。
◇富の分配届かず−−専門家分析
少数民族問題に詳しい星野昌裕・南山大准教授(現代中国政治)は「中国政府は、ウイグル人の独立運動発生の背景として宗教と経済発展の遅れがあると認識している。イスラムに対する規制を行い、自治区を豊かにしようとしてきた。しかし、富の分配はウイグル人に行き渡っていない」と指摘。「今回は早い段階で現地の映像が出たが、漢族の被害が強調される内容にも見える。『悪質な刑事事件』というイメージを強調し、国際社会に正当性を訴えようとしているのではないか」と分析。「中国は世界ウイグル会議を名指しで非難しているが、交渉相手がいなくなり、引き締め政策を続けざるを得ない可能性もある」と話した。
■ことば
◇ウイグル族
トルコ系で多くがイスラム教を信仰。人口約840万人で中国の少数民族の中では5番目。大半は新疆ウイグル自治区に住むが、カザフスタンなどにも居住。18世紀に清朝支配下に入り、1930〜40年代に独立の動きが相次いだ。49年の新中国建国とともに統合され、55年に新疆ウイグル自治区が置かれた。同自治区は中国全土の6分の1に相当し、天然資源や希少金属が豊富。
1079
:
千葉9区
:2009/07/07(火) 20:53:57
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090707/chn0907071023005-n1.htm
【ウイグル暴動】漢族、ウイグル族が「自警団」 消えない対立
2009.7.7 10:22
暴動が発生したウルムチ市内を警戒する人民解放軍の装甲車両=7日朝、中国新疆ウイグル自治区(共同) 【ウルムチ=野口東秀】中国・新疆ウイグル自治区で起きた暴動で、大量の武装警察部隊は7日もウルムチ市中心部で配置につき、厳戒態勢を敷いている。武装したウイグル族と漢族住民双方も「自警団」を結成しており、双方の不信感と憎悪は解消されそうにない。住民による襲撃事件がいつでも起きかねない緊張した状態が続いている。
市内では武装警察部隊が6日に続き、装甲車両を展開、自動小銃や鉄パイプを手に隊列を組んで警戒に当たっている。ウイグル族住民の集団を見つけると、殺気だった表情で自動小銃を構えた。
このため、武器を所持したウイグル族住民は街に出ず、マンションの一室などに集団で潜伏。鉄パイプなどを手にしている姿が目撃されている。
一方、街では、ヘルメットに鉄パイプ、ヌンチャクなどで武装して自警団を組織した漢族住民の姿が見受けられ、「いつウイグル族に襲われるかわからない」とピリピリした様子だ。
漢族の若い女性のグループは記者を漢族と間違え、「向こうの通り(道)にはウイグル族はいたか」とおびえた表情で尋ねた。
1080
:
千葉9区
:2009/07/08(水) 20:17:25
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090708-OYT1T00433.htm
胡主席がサミット欠席、帰国…暴動に危機感
【北京=関泰晴】新華社電によると、主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)に出席するためイタリアを訪れていた中国の胡錦濤国家主席は8日、新疆(しんきょう)ウイグル自治区ウルムチの暴動を受けて予定を中止し、急きょ帰国の途に就いた。
中国首脳が重要な国際会議を欠席し、外交日程を中止して帰国するのは極めて異例の事態だ。同自治区の民族対立問題が予想以上に深刻化し、指導部が危機感を強めていることを示している。
イタリアのANSA通信は、胡主席が帰国する理由に関し、ローマの中国大使館員の話として「内政問題と新疆情勢に対応するため」としている。サミット関連の行事には、外交担当の戴秉国(たいへいこく)・国務委員(副首相級)が代理で出席する。
胡主席は5日にイタリアに到着し、公式訪問を開始した。ウルムチの暴動は同日発生し、これまで死者が156人に達したほか、7日には漢族数千人によるデモで一部が暴徒化し、ウイグル族の商店を襲うなど民族対立が激化している。
暴動の背景にある中国の少数民族に対する人権問題などで、国際社会の批判も高まりつつあり、サミットでも取り上げられるのは確実な情勢だった。このため胡主席の帰国は、暴動の対処で自ら陣頭指揮を執る一方、会議を欠席することで、サミットでの批判をかわす狙いもあるとみられる。
サミットでは、8日に中国を含めた新興国の首脳会議、9〜10日には主要8か国と新興5か国などを交えた拡大会議が開かれ、世界経済や地球温暖化問題を討議する予定だ。中国の存在感が高まる中での胡主席の欠席は、サミット全体の議論にも影響を与えそうだ。
(2009年7月8日11時37分 読売新聞)
1081
:
千葉9区
:2009/07/08(水) 20:18:04
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090707-OYT1T00855.htm
台湾が売買春合法化へ…性犯罪防止狙い、賛否真っ二つ
【台北=源一秀】台湾の劉兆玄・行政院長(首相)が売春を合法化する方針を打ち出し、年内にも法案をまとめるよう関係部署に指示した。
地下に潜行する性産業を政府が管理することで、性病の流行や犯罪を防ぐのが狙いだが、反対論も噴出している。
台湾で売春は「社会秩序維護法」により禁じられ、違反者は3日以内の拘留か3万台湾ドル(約9万円)以下の罰金が科せられる。ただ、暴力団組織が関与する売春業は全土に広がっているとされる。
劉院長が発表した方針は、同法を改正して売買春を合法化、さらに「成人性工作管理法」制定で売春を免許制にし、定期健診を義務づけ営業地域も限定する内容だ。
台湾大学の王雲東・准教授は、「合法化は世界の潮流。成人女性が自分の判断で選ぶのなら、問題はない」と理解を示す。これに対し、女性人権団体「婦女救援基金会」は「女性が体を売るのを奨励するもの。社会の価値観がゆがめられる」と大反対だ。
地元紙・蘋果日報の調査によると、世論も売春合法化に「賛成」が34%、「反対」45%と真っ二つに割れている。
(2009年7月7日19時25分 読売新聞)
1082
:
千葉9区
:2009/07/09(木) 23:06:48
http://www.asahi.com/international/update/0709/TKY200907090346.html
「平常」の水面下で厳しい取り締まり続く ウルムチ(1/2ページ)
【ウルムチ(中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区)=西村大輔、奥寺淳】5日に大規模騒乱が起きたウルムチでは9日、中心部に展開していた大量の治安部隊が一気に減り、商店が再開するなど平常の市民生活が戻りつつある。だがウイグル族に対しては、水面下で厳しい取り締まりが続いている。
8日まで市内では、当局が車両の通行を制限し、大通りには装甲車や治安部隊員を満載したトラックが並んでいた。外出する市民の姿も少なかった。同日夜、ジラ・イサムディン・ウルムチ市長が「政府機関や警察などの努力により、事態は既に制御した」と収束を宣言すると、9日から交通規制が解除され、多くの商店が営業を再開した。厳戒ぶりを強調していた地元メディアは一斉に平常に戻った市民生活を伝え始めた。
7日に漢族に襲撃されたモスクの近くにある朝市では、早朝から大勢の住民が野菜や果物などを買っていた。露店で豆乳を売っていた張勝利さん(50)は「昨日まで材料が手に入らず、商売にならなかったが、今朝は1千杯が完売だ」。
だが、ウイグル族居住地区では取り締まりが続いている。ウイグル族の自営業の男性(37)は「銃を構えた治安部隊が家に押し入り、容疑者かどうかにかかわらず、若い男がいれば片っ端から拘束して取り調べている」と明かす。知人からは「危険な目に遭っていないか」と安否を気遣う電話が次々とかかってきていた。ウイグル族の抗議デモに加わった男性は「摘発が怖くて3日間自宅に戻らず、友人の家を泊まり歩いている」と話した。
居住地区では武装警察隊員がかけ声を上げながら巡回し、騒乱が激しかった地区に通じる道路やバザール周辺は、今も治安部隊による厳重な警戒態勢が敷かれている。9日、最高指導部で司法担当の周永康(チョウ・ヨンカン)・党政治局常務委員がウルムチ市を訪ねて治安部隊をねぎらった。
ウルムチ市公安局は、刑の免除や減刑と引き換えに自首を呼びかける一方、逃亡を続ける者やそれをかくまう者を厳罰に処するとの緊急通告を出した。通告はまた、携帯電話やネットでデマを流したりする行為を厳禁し、密告を奨励している。
イサムディン市長は8日の記者会見で、市政府が騒乱の死傷者に対する弔慰金として計約1億元(約14億円)を用意していることを発表した。当局が遺体のDNA鑑定を進め、身元が確認された遺族が対象になる。現在も入院中の1千人余りの負傷者には、7日から市職員が訪問を始めた。損害を受けた財産についてもできるだけ援助する方針という。
1083
:
千葉9区
:2009/07/09(木) 23:07:37
http://mainichi.jp/select/world/news/20090710k0000m030107000c.html
中国:ウイグル住民の脱出続出 バスターミナルに人の波
【ウルムチ(中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区)鈴木玲子】暴動発生から5日目の9日、中国新疆ウイグル自治区ウルムチは依然、緊張した空気に包まれていた。街の至る場所に武装警察や兵士らが配置され、大規模暴動の起きた地域の店舗はすべて閉ざされていた。市中心部の長距離バスターミナルには、治安の悪化を恐れて街を脱出しようとするウイグル族住民が押し寄せている。
「カシュガル行きは売り切れ。明朝再開する」
市中心部バスターミナルはこんな張り紙にもかかわらず、ウイグル族住民でごった返していた。衣料品販売店に勤務するウイグル族女性、アミナさん(22)は治安の悪化を恐れ、カシュガル郊外にある実家に脱出しようとしていた。だが、切符を手に入れることはできず、疲れ切っていた。
大規模な暴動が起きた直後、アミナさんは市内にある漢族経営のホテルに逃げ込んだ。しばらくすると、ホテル側から「今日は営業をやめたい」といわれ、その後、近くのウイグル族経営のホテルに移った。
その翌日、ウルムチ駅に向けて歩いていると、漢族男性から「ここでうろうろするな」とどなられ、漢族男性が運転するタクシーからも「ウイグル族は嫌だ」と乗車拒否された。
ウイグル族のホテルで宿泊していた7日昼ごろ、漢族の集団がウイグル族の経営するビルを襲い、奇声を上げているのを目撃した。中国国営のテレビでは、血を流す漢族や、漢族が被害に遭う様子ばかりが強調されているように見えた。「なぜ漢族の被害場面しか放映しないのか。国営メディアは真実を流していない」。怒りが込み上げてきたという。
1084
:
千葉9区
:2009/07/09(木) 23:08:49
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2009070900811
厳罰と教育で対処=新疆暴動、安定維持へ引き締め−中国共産党
【北京9日時事】新華社電によると、中国共産党の胡錦濤総書記(国家主席)は9日までに、新疆ウイグル自治区ウルムチ市での大規模暴動を受けて、党政治局常務委員会会議を招集、暴動を計画・実行した者を厳罰に処し、社会の安定維持に全力を挙げるよう指示した。民族団結を呼び掛け、10月の建国60周年に向けて一段と引き締めを図る方針だ。
会議は、イタリアでの主要国首脳会議(サミット)拡大会合への出席を取りやめた胡総書記が帰国した直後の8日夜に開催。9日には公安・司法部門を統括する周永康常務委員が胡総書記の委託を受けてウルムチ入りし、陣頭指揮を執った。(2009/07/09-21:07)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090710k0000m030117000c.html
中国:指導部「社会の安定を最優先に対応」
【北京・浦松丈二】9日の新華社通信によると、中国の胡錦濤国家主席は8日夜、新疆ウイグル自治区ウルムチの暴動を受け、中国共産党の最高指導組織である党政治局常務委員会を招集し、社会の安定維持を最優先に対応することを決めた。暴動後、指導部の対応が公表されたのは初。
常務委は暴動について「国内外のテロ・分裂・過激分子が計画、組織した暴力的な犯罪事件」と認定。その上で最重要任務は「自治区の安定を守ること」と指摘した。常務委の会議は原則非公開で、国営メディアが詳細に報道するのは異例。
1085
:
千葉9区
:2009/07/10(金) 20:52:36
http://mainichi.jp/select/world/news/20090711k0000m030062000c.html
ウイグル暴動:モスクでの礼拝禁止通知 信徒の反発強まる
【ウルムチ(中国新疆ウイグル自治区)鈴木玲子】大規模暴動が起きたウルムチ市では10日、暴動後初めてイスラム教の金曜礼拝の日を迎えたが、暴動が起こったウイグル族居住区のモスク(イスラム教礼拝所)では礼拝を禁じる通知が出され、一部を除き封鎖が続いた。イスラム教徒にとって重要なモスクでの金曜礼拝が封じられ、信徒たちの反発が強まっている。
事件後、ウイグル族居住区の多くのモスクが閉鎖された。暴動が起こった地域のモスクはこの日も閉鎖され、周辺に軍や武装警察が警備し、上空に軍のヘリが飛び交う。
南部にある大規模なモスクも封鎖が続いた。モスク前には兵士約50人が銃を構えて警備し、カメラを向けると一斉に制止する。周辺では数百人の兵士が警戒する。モスクの指導者は「封鎖は信徒の安全のため。平穏が戻ったら再開する」と説明する。普段の金曜日は信徒約2000人が訪れるという。近くの回族のモスクも封鎖された。回族の男性は「安全のためには仕方がないが、早く再開してほしい」と口を濁す。
一方、東部のモスクは通常通り開放され、信徒約1000人が集まった。9日には国内外のメディアツアーが組まれた当局「お墨付き」のモスク。指導者は「暴動は宗教とは関係がない。信徒に『暴動の真相』を説明する」と強調した。
モスク封鎖は、ウイグル族が集まって、デモなどの不測の事態になる可能性を恐れたための措置と見られている。しかし、モスクでの祈りを禁じられた怒りは漢族に向けられ、事態を悪化させる可能性もある。ヤシェンジャンさん(26)は「宗教の礼拝と暴動は関係ないはずなのに、なぜ信仰を阻むのだ。漢族による嫌がらせだとしか思えない。こんなやり方は怒りを増幅させるだけだ」と憤る。
またこの日、同自治区政府は、暴動による死者に対し1人につき弔慰金20万元(約270万円)を支払うことなどを発表した。
1086
:
千葉9区
:2009/07/10(金) 23:05:36
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090710/chn0907102145011-n1.htm
【ウイグル暴動】開く漢族との格差 貧困にあえぐウイグル族庶民 (1/2ページ)
2009.7.10 21:32
ウルムチ市内の開くことが許されたモスクで礼拝するウイグル族ら=10日(撮影・野口東秀) 暴動の発生から11日で1週間となる新疆ウイグル自治区・ウルムチ。暴動で外出を控えていた市民は10日、市内の路上に姿を見せ始めた。現地では、当局が漢族と少数民族の「民族団結」を呼びかける。しかし、ウイグル族市民の生活は相変わらず貧しく、不満はつのるばかりだ。(ウルムチ 野口東秀、写真も)
ウイグル族が多く住むウルムチ市内の大バザール周辺。路上では、少年が靴磨きをしている。
「お母さんが働けって言うから」。12歳のバープン君は1足1元(約14円)で靴を磨き、1日30元を稼ぐ。もうけはすべて両親に渡すという。一家の貴重な働き手のバープン君は小学校にも通っていない。
武装警察部隊の隊列近くには果物や衣料品、中古携帯電話などが並ぶ。ポロシャツは13元、メロン一切れ1元と価格は北京の5分の1程度だ。
「民族団結って何か分からない。ウイグル族は普通語(中国語の共通語)がまともにできないと職もないんだ」とトゥルソンさん(28)。トゥルソンさんは市東部の小さなモスク(イスラム礼拝所)の前の古ぼけたアパートに住む。両親、兄弟の子供ら6人と6畳ほどの部屋で暮らす。
漢族がウイグル居住区を襲った7日。トゥルソンさんの父と兄(30)が商品のアンズをオートバイで運んでいたところ、漢族が投げた長刀が頭に命中した。兄は今も入院中だ。アンズを売っても月500元ほどだ。これに保安係の兄が稼ぐ月800元が一家の総収入。家賃300元を引けば生活は苦しい。
石油や石炭が豊富な同自治区だが、それがウイグル族に反映され、「経済的進歩は著しい」(同自治区政府)と感じることは難しい。沿海部と比べ内陸部の少数民族居住地の経済は遅れ、漢族との経済格差は広がる一方だ。
28年間、政府系ホテルの経理部門で働いたパシャハンさん(50)ですら暮らしはトゥルソンさん一家と違いはない。「4年間、病気で休職したため、退職後の今、政府から養老金を1円ももらっていない」とパシャハンさんは言う。長男(17)の生活費に月600元必要だが、貯金を取り崩す日々。「別居している夫は病気で生活能力がない。貯金も底をつき始めた」とため息をつく。
1087
:
千葉9区
:2009/07/10(金) 23:06:09
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009071002000240.html
ウイグル暴動真相は 死者数・銃撃 食い違い
2009年7月10日 夕刊
【ウルムチ(中国新疆ウイグル自治区)=朝田憲祐】中国新疆ウイグル自治区ウルムチで起きた大規模暴動で、中国当局は百五十六人が死亡したとしているが、その内訳や死因は不明のままだ。死者数についても、在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」(本部・独ミュンヘン)は最大八百人と主張し、対立している。
「政府の発表なんてうそっぱちだ。ウイグル族だけで千人は殺されたと聞いている」。ウイグル族のマハムティジャンさん(28)は漢族に鉄パイプで殴られて負った頭の傷を見せながら話した。
中国当局が発表したのは人数だけで、男女や民族の内訳は明らかにしていない。記者会見で質問を受けた地元政府幹部は「調査中」と答え、「死者数が確定しているのになぜか」とただされてもだんまりを決め込んだ。
暴動の発生当初、当局は国内メディアを使い、「ウイグル族が漢族を襲った」との構図を強調した。目撃情報では、両民族ともこん棒や鉄パイプを手に攻撃したとみられるが、公表されているのはウイグル族による襲撃だけ。ウイグル族の男性(25)は「自分たちだけが悪者扱いされる」と怒りをぶつけた。
治安当局による弾圧方法も、ひた隠しにされたままだ。
当局はこれまで威嚇射撃しか認めていないが、多くのウイグル族が「警察は銃や催涙弾を発砲した」と証言。ウイグル帽をかぶった年配の男性は「銃撃音が聞こえたので外に出ると、体から血を流した人が倒れていた」と話した。
1088
:
千葉9区
:2009/07/10(金) 23:07:19
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009071002000065.html
ウイグル暴動 深い溝 『民族融和』遠く 『ウイグル族の命を軽視』
2009年7月10日 朝刊
【ウルムチ(中国新疆ウイグル自治区)=朝田憲祐】大規模暴動をきっかけに、中国新疆ウイグル自治区では漢族とウイグル族の対立が一気に先鋭化している。漢族が「新疆を発展させた漢族への恩を仇(あだ)で返すのか」と批判すれば、ウイグル族は「漢族と当局がともにウイグル族を悪者に仕立てている」と反論する。政府は「民族融和を」と呼び掛けるが、両者の溝が埋まる気配はない。
「私たちが漢族に何か悪いことをしたって言うの?」。ウイグル族居住区で売店を営むグリさん(40)、オミレさん(18)姉妹は、あふれる涙をこらえきれない。
七日、数千人規模の漢族に襲われた。ガラスが割られ、こん棒を持った暴徒がなだれ込んで来た。グリさんはとっさに洗濯槽に身を隠し、オミレさんは天井裏へ。「神様、助けてください」と泣きながら祈り続けた。
別の場所では、漢族らが「殺せ!」と叫びながら、刃渡り五十センチもある剣を振りかざし、襲いかかってきた。死傷者が出たと伝えられるが、警察は威嚇射撃をしただけで制止しようとしなかった。ある若者は「漢族はウイグル族の命など何とも思っていない」と声を荒らげた。
一方、「ウイグル族は生活が豊かになった恩を忘れたのか」とまくしたてたのは漢族の男性だ。同自治区が全国平均より高い経済成長率を遂げたのは、中国政府が多額資本を投入したからだ、というのがその理由。自衛手段としてこん棒を持ち歩いており、「やられる前にやってやる」と息巻いた。
街角には「漢族は少数民族とともに」のスローガンが掲げられている。政府の宣伝車も「民族は団結を」と大音量で流すが、ウイグル族の男性は「これからは仲良く暮らせないかも」と悲しそうに話した。
1089
:
千葉9区
:2009/07/10(金) 23:08:04
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090709/chn0907092331019-n1.htm
【ウイグル暴動】安定“演出”の裏に民族亀裂 三つの疑問 (1/2ページ)
2009.7.9 23:29
9日、ウルムチ市内を示威行進する、武装警察隊員を満載したトラック(野口東秀撮影) 中国新疆ウイグル自治区のウルムチで起きた暴動で、党中央指導部は、事件を亡命ウイグル人組織の扇動によるものと決めつけ、「民族は団結しよう」と呼びかけて安定を“演出”しようとしている。中国の発展を内外に誇示する格好の舞台となる建国60周年を前に、社会の安定は最優先課題だからだ。だが、正常化しつつあるように見える住民の生活は、軍をも動員した力による押さえ込みの結果にすぎず、事件が少数民族と漢族の間に残した亀裂は深い。3つの疑問点を探る。
■死者の民族分類
「死者156人のうちウイグル族は何人か?」。地元の市当局が開いた記者会見で、こう質問しても担当者は答えず、会見は一方的に打ち切られた。
死者の内訳を「調査中」(同市関係者)として公表しないのはなぜか。「大部分は漢族」となれば漢族のウイグル族に対する反感が増幅され、逆に「ウイグル族が大半」となれば治安部隊の「銃撃」による死亡が濃厚になり、治安安定に向けて「民族団結」と訴える政策は根拠を失う。怒りの矛先が政府に向く可能性もあるのだ。
「漢族が90人前後。10人ほどがウイグル族以外で、残りはウイグル族と聞いた」。9日、漢族の病院関係者は取材に対し、死者の内訳をこう打ち明けた。ウイグル族居住区では「頭や胸に向かって発砲され、死亡した人が多い」「足に向けて撃った」などと語った住民は少なくない。
「威嚇射撃ではない発砲をしたか」との問いに、当局は今も正式な回答をしていない。
■宣伝工作の意図
「民族団結? そんなことができるとは思わない。それに(国内)メディアはウソばかり。7日の漢族のデモや襲撃だって新聞は書いていない」。怒りを露わにしたウイグル族の女性(23)は、要所に展開する武装警察をにらみつけた。
当局と国内メディアは、暴動の「黒幕」は「世界ウイグル会議」議長で米国在住の「民族分裂分子」ラビア・カーディル氏だと繰り返し宣伝している。
その背景には、「ウイグル独立派組織と西側の反中勢力が、ラビアを第二の(チベット仏教の最高指導者)ダライ・ラマ14世に仕立てようとしている」(国営新華社電)とし、危機感をあおって国内世論の引き締めを図る狙いがある。
■権力闘争もからむ
中国では、不満を抱える労働者や農民らによる騒動が頻発している。ウルムチ暴動が“混乱の連鎖”を招けば、10月の建国60周年を前に中国社会は一気に不安定化する危険もある。
胡錦濤国家主席が主要国首脳会議拡大会合を欠席して帰国したのは、党と政府が一丸となって国家分裂を封じ、社会安定を維持する姿勢を示すためだ。各地に暴動が飛び火すれば自身の指導力を問われかねない。
「権力闘争がからむ」とある中国筋は指摘する。治安問題担当の周永康党政治局常務委員と孟建柱公安相はいずれも江沢民前国家主席に近く、「(ウルムチ暴動が)江氏が影響力を回復し、巻き返しを図る材料になるとの危機感が胡主席にあった」と分析する。(ウルムチ 野口東秀)
1090
:
千葉9区
:2009/07/10(金) 23:08:39
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090709/chn0907091255008-n1.htm
【ウイグル暴動】「われわれは記者だ」「殺せ」 人民日報記者が襲撃される
2009.7.9 12:54
9日付の中国紙、京華時報によると、緊張状態が続く中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市内で8日未明、取材を終えて宿泊先に戻ろうとした中国共産党機関紙、人民日報の記者らが100人以上の暴徒に襲われ、記者1人が割れたガラスで手にけがをした。車も激しく壊されたが脱出、最後は駆けつけた警察に守られ、約4時間後に宿泊先に戻った。
記者らは2台の車に分乗、市内の交差点付近で、手におのや刀、鉄棒などを持った暴徒に取り囲まれた。「われわれは記者だ」と言ったが、暴徒側は「殺せ」などと叫びながら車を壊し始めたという。他にも多数の車が襲われた。京華時報は、暴徒がウイグル族か漢族かは伝えていない。(共同)
1091
:
千葉9区
:2009/07/11(土) 00:30:53
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907090005o.nwc
ウイグル族暴動 早期収束目指す中国 対応誤れば政権基盤不安定化
2009/7/9
中国西部の新疆(しんきょう)ウイグル自治区のウルムチで5日から暴動が続き、150人を上回る犠牲者や多数の負傷者、拘束者が出ている。同自治区は、人口は約2000万人と全土の1.5%に過ぎないが、国土の約6分の1を占め、石油や天然ガス、その他の鉱物資源が豊富で、核実験場などもあり、中国にとって戦略的に極めて重要な地域だ。中国は早期の治安回復を目指しているものの、対応を誤れば影響が広がりそうだ。
◇
≪分析≫
同自治区の区都ウルムチで5日に起きた暴動は、今回同様、ウイグル族が関係した1997年の同自治区西部イーニン(伊寧)での暴動以来、最大規模。今回の事件の原因は6月末に中国南部の広東省韶関市の玩具工場で2人のウイグル族出稼ぎ労働者が漢族との衝突で死亡したとされる事件にあるとみられる。
同自治区は約850万人のイスラム教徒のウイグル族をはじめ少数民族が多く、反漢民族感情が根強い。イスラム教徒は当局の厳重な監視を受け、宗教活動も制限。反政府活動家は拘束されているためだ。
同自治区の主要都市は再開発されているが、これが都市の歴史的アイデンティティーを破壊しているとの批判もある。中国政府は、同自治区の石油・天然ガス産業に資金を投じているが、新しい富はウイグル族の手に入らず漢族系企業を潤すばかりだ。1950年代以降、中央政府の政策で漢族が大量に流入し、いまや同自治区の人口の約40%を占めるのも、少数民族にとって不満の種だ。
1092
:
千葉9区
:2009/07/11(土) 00:31:31
◆外部勢力に責任転嫁
反政府運動が強い地域の問題を「外部勢力」に責任転嫁するのが、中国政府の常套(じょうとう)手段だ。5日のウイグル族暴動でも、在米ウイグル人活動家ラビア・カーディルさんが率いる在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」が暴動を主導したと、中国国営新華社通信は伝えた。昨年3月のチベット暴動でも、中国当局はインドに亡命しているチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が扇動したと激しく非難している。
中国指導部も少数民族地域で断続的に発生する暴動の背後に一触即発の緊張状態があることを承知しているが、指導部は宗教や分離運動の過激主義に責任を押しつけようとしている。
その狙いとして考えられるのは、(1)反政府運動を外部勢力のせいにすることで、イスラム教徒やチベット族など少数民族の統治問題に対する批判をかわす(2)少数民族地域への対応で外国との妥協や関与を拒否していることを正当化するため、暴動を安全保障問題とすり替える(3)中国全体でのナショナリズムに訴えかけ、内外の反体制派を孤立させる−ことなどだ。
中国以外の国では、中国政府の説明を信じないだろう。しかし、中国の権力に挑戦する動きもないため、チベット問題と同様、今回の暴動をめぐり、中国政府が厳しい国際的非難を浴びずにすむかもしれない。
◆国境地帯への不安
中国政府は、ウイグル族の出稼ぎ労働者が移動することによって、広東省の玩具工場事件のように、不満が拡大することを強く懸念している。新疆ウイグル自治区政府は騒乱の脅しには慣れているが、チベット自治区政府を除き、地方政府は民族問題処理の経験に乏しく、十分に理解していない。5日の暴動の規模やその背後にある怒りは、共産党支配の基盤を脅かす。
中国当局は、今回の暴動の規模に関して情報を隠さず、比較的オープンだった。いくら報道の管理・検閲能力に優れていても、市民が即座に情報交換できる時代に、事件を隠蔽(いんぺい)することはできないからだ。ただ、当局は反論を封じ込め、都合のよい解釈を広めようとしている。現実に、新疆ウイグル自治区のインターネットと通信を遮断したとの報道がある。
10月1日の建国60周年(国慶節)を控え、新疆ウイグル自治区での警備は強化されるだろう。だが、少数民族の不穏な感情を適切に抑えることができなければ、中国でテロが発生するリスクは高まる。同自治区には産業分野の標的が非常に多く、これまでも襲撃事件が散発的に起きている。
中国政府は、中央アジアの隣国から、国境の安全に協力するとの約束を求めている。同自治区と旧ソ連諸国との通商は増加しているが、民族や宗教が重なり合っている中央アジアとの国境地帯は、中国にとって重大な懸念材料といえる。
◇
≪結論≫
民族的緊張は、中国政府にとって難しい問題であり、国家統一を脅かす。少数民族問題は、戦略的に重要な地域の経済を動揺させる。政府は、暴動が沈静化し、新疆ウイグル地区は安全だと早期に宣言したいと考えるだろう。事実、昨年のチベット自治区のラサ暴動は重要な観光収入を激減させた。中央政府は民族暴動を鎮圧する手段を持っているが、万一、警戒を怠れば、中国の重要地域が不安定化する可能性がある。
1094
:
千葉9区
:2009/07/11(土) 11:21:50
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2009071100120
死者184人、漢族が74%=民族別内訳を初公表−中国新疆ウイグル暴動
【北京11日時事】中国新疆ウイグル自治区ウルムチで起きた暴動の死者が11日までに184人に増えた。中国国営新華社通信が同日未明、地元政府の情報として伝えたとAFP通信が報じた。民族別内訳も初めて公表したが、漢族の死者は全体の74%を占め、137人だった。
死者のうち、漢族が137人(男性111人、女性26人)、ウイグル族が46人(男性45人、女性1人)、イスラム教徒を信仰する少数民族の回族の男性が1人。これまでは死者数は156人だった。
しかし中国国内では報じられていない。ウイグル族と漢族による大規模暴動が相次ぎ発生し、両民族の相互不信が高まる中、対立をあおらないよう公表を控えているとみられる。(2009/07/11-10:47)
1095
:
千葉9区
:2009/07/11(土) 11:50:38
http://mainichi.jp/select/world/news/20090709ddm007030087000c.html
安定への模索:インドネシア・ユドヨノ再選/上(その1) 第2期の課題
◇急進イスラム台頭 「多様性の統一」危うく
8日のインドネシア大統領選は、現職のユドヨノ氏が圧倒的な支持で再選を決めた。民主主義の定着を国際社会に改めて示し、新興国として経済、外交でも存在感を増すインドネシア。「安定」を模索するユドヨノ政権2期目の課題を展望する。
「イスラムの理想と価値を理解している候補者はユドヨノ。だからこそ党が推薦しているんだ」。エンジニアのソフィアンさん(36)は福祉正義党(PKS)の熱心な支持者。4月の総選挙でPKSはイスラム系で唯一支持を伸ばし、ユドヨノ陣営で民主党に次ぐ位置を占めた。大統領選では、民主党以外の世俗主義政党がすべて対立候補陣営に回った。
世界最大のイスラム人口を抱えながらも、建国5原則でキリスト教、ヒンズー教などの信仰を保証する世俗主義国家インドネシア。PKSは他のイスラム政党とも異なり、イスラム法(シャリア)に基づくイスラム国家を目標とする。スハルト政権崩壊(98年)後に結成されたが、その急進思想は既存イスラム組織や教育現場などに浸透しつつある。
穏健イスラム団体の研究機関は最近の報告書で、ジャカルタ近郊の中学生が母親に「ジルバブ(女性が髪を覆うずきん)をしないと地獄に落ちる」と告げた事例などを詳述し、国是の「多様性の中の統一」が脅かされていると警告する。
キリスト教への「攻撃」も目立ち始めた。PKS支持者が多い西ジャワ州在住の牧師、ロビー・エリッサさん(44)が自宅で礼拝中、イスラム急進派とみられる男たちが乱入、キリストの肖像を破り、信者らに暴力を振るった。拡声機を使って「活動をやめろ」と自宅前で連呼され、「隣人から迷惑がられるようになり、礼拝ができなくなった」と嘆く。
ジェマー・イスラミアなどイスラム地下組織のテロ活動が封じ込められる一方で、イスラム保守派は社会で一定の支持を獲得。スハルト時代の反動で進んだ地方分権を背景に、シャリアを条例に取り入れる地方自治体もじわじわ増えている。
PKSの最高顧問会議メンバーの一人は、ユドヨノ大統領もこうした傾向を是認していると語り、「わが党は新政権で保健相、教育相などの重要ポストを引き受ける用意がある」と自信を示す。
同国のイスラム政治運動に詳しい岩手県立大の見市(みいち)建講師は、新政権について「急激なイスラム化は考えにくいが、個別の政策が急進派寄りにぶれることはあり得る」と指摘。在ジャカルタの外交関係者も、大統領がイスラムとのバランスをいかに取るのか、その舵(かじ)取りを注視する。【ジャカルタ井田純】
==============
◆各大統領候補陣営を構成する政党
<カッコ内は獲得議席数、*はイスラム政党>
ユドヨノ メガワティ カラ
民主 (150) 闘争民主 (95)ゴルカル(107)
*福祉正義 (57) グリンドラ (26)ハヌラ (18)
*国民信託 (43)
*開発統一 (37)
*国民覚せい (27)
1096
:
名無しさん
:2009/07/11(土) 11:51:05
http://mainichi.jp/select/world/news/20090709ddm007030062000c.html
安定への模索:インドネシア・ユドヨノ再選/上(その2止) 第1期で実績
◇「本格政権」へ期待 ユドヨノ人気圧倒的、指導力に高い評価
【ジャカルタ井田純】東南アジア最大の人口・経済規模を誇る大国インドネシアでは、32年間のスハルト独裁体制が1998年に崩壊後、わずか6年の間にハビビ、ワヒド、メガワティと3人の大統領が就任、退場を繰り返す不安定な政治状況が続いた。ユドヨノ大統領の再選は、久しぶりの「本格政権」への国民の期待を反映した結果といえそうだ。
国軍エリートの出身で、ワヒド、メガワティ政権の閣僚として頭角を現したユドヨノ氏。04年、初の直接選挙で大統領に当選したが、政権の滑り出しは必ずしも恵まれていたわけではなかった。就任間もない同年12月、スマトラ沖大地震・インド洋大津波という未曽有の災害が発生。最大被災地のアチェでは、16万人以上が死亡・行方不明となった。
しかし、この災害により、アチェで長く続いていた独立派武装勢力との紛争に和平機運が芽生え、翌年の合意へとこぎつけた。国際社会の協力も得て和平に踏み切ったユドヨノ政権の指導力は高く評価され、現地の元独立派の間では今もユドヨノ人気は圧倒的だ。その功績から、一時はノーベル平和賞候補者としても名前が取りざたされた。被災地の復興自体も、国際社会の支援受け入れを決断、徐々に軌道に乗せることに成功した。
◇治安対策に成功
治安面では、バリ島やジャカルタで続いていたイスラム過激派の爆弾テロ対策を重視。対テロ部隊強化などの取り締まりで、大きく改善した。また、大統領自身の親族が収賄事件への関与で逮捕されたことも、「汚職追放」という政権の姿勢に対する国民の信頼を高めた。
◇経済成長も追い風
経済面でも、昨年まで毎年4〜6%台の高い成長を続け、国民の生活水準も次第に向上。昨年来の経済危機で貿易量は影響を受けたが、2億3000万人の内需に支えられ、今年も3%以上の成長が見込まれている。一部では成長著しいブラジル、ロシア、インド、中国の新興国グループ「BRICs」(ブリックス)に、インドネシアを加えた「BRIICs」(ブリークス)という呼称が使われ始め、ユドヨノ政権への追い風となっている。
◇経済政策・汚職対策で成果−−鈴木佑司・法政大法学部教授(国際政治学)
ユドヨノ氏は個人的人気に加え、経済政策や汚職対策などの実績が評価された。副大統領候補に経済安定化に貢献した前中央銀行総裁を起用し、成長が維持されるとの期待を有権者に与えたことも大きい。
2期目の課題は経済成長に伴って拡大している地域間格差への対応だ。ユドヨノ政権は過去の政権と比べて国軍への依存度が格段に少ない。軍の力に頼らずに地方自治を拡大し、経済成長の富を公平に分配する必要がある。多民族国家インドネシアでは、国家の統一性を損なわず、いかに分権化を進めるかが問われる。【聞き手・佐藤賢二郎】
1097
:
名無しさん
:2009/07/11(土) 11:51:38
http://mainichi.jp/select/world/news/20090710ddm007030064000c.html
安定への模索:インドネシア・ユドヨノ再選/中 問われる外交指導力
「ユドヨノ−オバマで米国との関係はどんどん良くなるだろうね」。こう声を弾ませるルリー・ダサアドさん(48)は、オバマ米大統領が幼いころ住んでいたジャカルタで、一緒に小学校に通った間柄だ。「バリー(オバマ氏の愛称)との再会が待ち遠しいなあ」と、旧友が来訪する日を思い描く。
イスラムとの関係改善を掲げるオバマ大統領は、先月訪れたカイロでの演説でもジャカルタ時代に言及し、「夜明けに、夕刻に、アザーン(礼拝呼び掛け)を聞いて育った」とイスラムとの「縁」を強調した。他方、ユドヨノ大統領は米国留学経験もあるインドネシア政界きっての「知米派」で、2期目の外交も対米関係が主軸となる。
オバマ大統領は、11月にシンガポールで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の前後にインドネシアを訪問する方向で調整が進んでいる。初の首脳会談では安全保障、経済開発など4分野の協力を盛り込んだ共同宣言を発表する見通しだ。インドネシア外務省当局者は、前回04年に続く直接大統領選が混乱なく終わったことで、米国と「民主主義や人権という価値の共有」を確認し、「米国とイスラムの橋渡し役を果たせる」と胸を張る。
ただ、インドネシアにとって地理的にも遠い中東への影響力は限定的で、具体的な「橋渡し」の中身は必ずしも明確ではない。
東南アジア諸国連合(ASEAN)内での指導力発揮も大きなテーマに浮上している。「優等生」といわれたタイは、政情不安を露呈し、信用を失墜させている。ASEANが欧米から非難を浴びるミャンマーの人権問題を抱えながら、2015年の共同体創設に向けて踏み出すなか、「東南アジアの顔」としてユドヨノ大統領への期待が高まる。
世界的な金融危機下で経済成長を維持するインドネシア。日本との関係も、かつての「支援−被支援国」から、「国際貢献のパートナー」に変わりつつある。域内で唯一のG20(主要20カ国・地域)メンバーとなるなど国際社会で増す存在感を、外交の場でどのように生かすかが問われる。【ジャカルタ井田純】
1098
:
名無しさん
:2009/07/11(土) 11:52:02
http://mainichi.jp/select/world/news/20090711ddm007030146000c.html
安定への模索:インドネシア・ユドヨノ再選/下 腐敗根絶へ改革正念場
「2期目の最優先課題は経済だ」。8日夜、再選を決めたインドネシアのユドヨノ大統領は会見でこう強調した。マーケットも好感し、翌9日の通貨ルピアとジャカルタ株式市場はともに値を上げた。
同国は世界的金融危機の影響下でも成長を維持し、ユドヨノ氏は「2014年までの7%成長」を公約に掲げる。政権の経済・金融政策については「判断が適切で早い。メッセージも明確」と内外の関係者が評価する。次期副大統領となるブディオノ前中央銀行総裁への期待も高い。
しかし、インドネシア科学院政策研究センターのリリ・ロムリ氏は、「今後の経済成長には、行政・法制度改革こそ不可欠」と指摘する。
汚職に厳しい姿勢を打ち出してきたユドヨノ政権だが、長年培われた腐敗体質の「根絶」は遠い。在ジャカルタ外交筋によると、近年でも、税務当局者が「現場で(不正な)金を徴収せずに給料だけでどう家族を養うのか」と公式の場で発言。出席していた他国の政府関係者が言葉を失う場面があったという。政府内の利権構造、コネ・情実による不透明な行政など根深い問題が、海外からの投資拡大の障害になっている実態は変わらない。
とはいえ、改革のための好条件はそろっている。憲法で大統領の3選が禁止され、不人気な政策にも「次」を気にせずに踏み込める。4月の総選挙では、自身の権力基盤である民主党が100議席近く増やし、第1党に躍進した。議会第2党のゴルカル党にも、与党連合復帰の動きがみえる。大統領選ではカラ党首を対立候補に担いだ同党だが、ユドヨノ再選確実とみた反カラ派が投票前からユドヨノ氏との再連携を模索。関係者は「近く党大会を開いてカラ党首を降ろし、ユドヨノ側との関係を一気に修復する」とのシナリオを明かす。
「国民の父」「民主主義の父」。国内メディアでは最近、ユドヨノ氏をこのように表現する動きが出始めた。スカルノ、スハルト両元大統領がそれぞれ「独立の父」、「開発の父」と呼ばれることになぞらえたものだ。ユドヨノ氏が2人と並び「歴史的な指導者」として後世に名を残せるかどうかは、2期目にかかっている。【ジャカルタ井田純】
1099
:
千葉9区
:2009/07/12(日) 12:33:49
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090712-OYT1T00126.htm
ウイグル族・漢族、膨らむ対立感情…暴動から1週間
【ウルムチ(中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区)=関泰晴】中国新疆ウイグル自治区ウルムチの暴動から12日で1週間となる。
中国当局は3万人ともいわれる武装警察部隊などを動員し、184人の犠牲者を出した暴動を力で押さえ込んだ。だが、ウイグル族容疑者の拘束を強化する一方、漢族数千人による7日のデモへの処罰は見送る構えの当局に対し、ウイグル族は不公平感を募らせている。漢族側の民族的な反発も強まるなか、双方の対立感情は水面下で先鋭化している。
◆装甲車◆
地元紙は11日、当局がウイグル族の容疑者の摘発強化を進め、9日午後〜10日未明に200人を拘束したと報じた。胡錦濤・共産党総書記(国家主席)が暴動を組織した容疑者の徹底摘発を厳命する中、7日までに1434人に上った拘束者は、着実に増加中だ。
警察当局は11日も暴動現場となった人民広場と国際大バザールでの完全封鎖を続行した。同バザールに近いウイグル族居住区では一般車両の通行が禁じられ、警官以外の漢族の姿は徐々に少なくなっている。さらに武装警察部隊は11日、装甲車など13台で宣伝用の車列を作り、容疑者の密告を奨励して回った。
これに対し、ウイグル族の住民は「不公平だ」と訴える。7日の漢族のデモで暴徒に商店が破壊されたというウイグル族の男性(50)は、「警察は漢族の容疑者を見逃し、必要な捜査をしない」と憤る。
◆死者数◆
当局は11日、死者の民族別内訳を、漢族137人、ウイグル族46人、イスラム系少数民族・回族1人と発表した。これもウイグル族の激しい怒りを招いている。中心部の暴動現場付近に住む男性(45)は、「平和的なデモに対して治安部隊が無差別に発砲していた。本当はウイグル族の死者の方が多いはずだ」と訴えた。
漢族は5日の暴動を、ウイグル族への非難を込め、「7・5事件」と呼ぶ。一方、ウイグル族は7日のデモを「7・7事件」と呼んで抗議の念を強調する。当局が漢族の報復行動を押さえ込み、「沈静化」を演出する陰で、双方の反感は不気味な膨張を続けている。
(2009年7月12日07時24分 読売新聞)
1100
:
千葉9区
:2009/07/12(日) 12:34:14
http://mainichi.jp/select/world/news/20090712ddm002030105000c.html
中国:新疆・ウイグル族暴動1週間 厳戒下のウイグル族居住区、遠い「民族融和」
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR 国際>
中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区ウルムチで5日に発生した大規模暴動から12日で1週間。当局は「民族融和」のアピールに躍起だが、ウイグル族と漢族との溝は深まり、双方の怒りや不安がくすぶり続ける。民族対立で浮かび上がった経済格差や差別といった課題の具体的な解決策もないままで、真の融和に向けた道筋は見えていない。【ウルムチ鈴木玲子、北京・浦松丈二】
◇密告奨励、出稼ぎ者脱出
「お水はいかがですか」。漢族の男性がウイグル族母子に水を差し出す。ウルムチ市南部のバスターミナルで、交通当局の職員ら約50人が紙コップに入れた飲み水を乗客に配っていた。自治区幹部が視察する中、「民族融和」が演出された。
だが、ウイグル族居住区では「融和」とはほど遠い緊張感が漂っていた。「新疆社会の安定を維持しよう」。閑散とした通りを街宣車が巡回し、後ろに銃を構えた兵士を乗せた数台の軍トラックが続く。
別の居住区では、漢族の暴徒による7日の襲撃で、あちこちの家の窓ガラスが割られていた。路地裏を進むと十数人のウイグル族の男性に取り囲まれた。日本人記者であることを説明すると、わずかに笑みが浮かんだ。男性が「襲撃のことは詳しく話せない。誰に聞かれているか分からないからだ」とささやく。居住区では密告が奨励され、人目がある場所では口を濁す。
近くの旅館には、襲撃で負傷した、地方からの出稼ぎウイグル族数人が泊まっていた。女主人のアマングリさん(36)は「みな怖がって帰った」と話す。通常約30人の宿泊客は5人ほどに減った。
自治区当局は11日、暴動による死者の民族別内訳を初めて公表した。死者184人のうち漢族が137人と74%を占め、ウイグル族は46人、回族が1人という。民族別の内訳は新華社が英語版で伝えただけで、他の中国メディアは報じていない。内訳が明らかになることで民族対立がさらに激化するのを避けるための措置とみられる。暴動を見たというウイグル族の男性(25)は「ウイグル族の死者がこんなに少ないはずがない」と憤った。
一方、漢族にもウイグル族への不満は消えない。若い漢族のタクシー運転手に、行き先をバスターミナルと伝えると顔をしかめた。10日に同僚が駅に着いた途端、外にいた若いウイグル族の男性に石を投げつけられた。「ウイグル族は乗せたくない」とおびえた。
◇少数民族、漢族支配に不満拡大
「新疆の各民族、幹部、大衆は呼吸を合わせ、命運を共にし、心を連ねる良い伝統を発揚していこう」。中国共産党の最高指導組織である政治局常務委員会は、ウルムチの暴動を受けた8日の会議で民族融和のスローガンをこう掲げた。
暴動対応を決める会議で「民族融和」が強調された背景には、発生直後に自治区当局が暴動の残忍性をあまりに強調したため、漢族の被害感情があおられ、大規模な報復デモを招いたとの反省があるようだ。しかし、民族対立の温床となってきた格差、差別を是正する具体的な道筋は示されなかった。
中国では、漢族が人口の約92%を占める。一方、ウイグル族など55の少数民族は合計しても約8%に過ぎない。省レベルの民族自治区は五つある。ただ、「自治」といってもトップの党委員会書記は中央から漢族が送り込まれ、漢族中心の統治が行われてきた。
「漢族支配」への不満はウイグル族やチベット族などに根強く、分離・独立運動の動きが指摘されてきた。
1101
:
千葉9区
:2009/07/12(日) 12:34:57
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009071202000105.html
同胞警官 苦悩 ウイグル族は3割 治安と反漢板挟み
2009年7月12日 朝刊
【ウルムチ(中国新疆ウイグル自治区)=朝田憲祐、小坂井文彦】大規模暴動から1週間を迎える中国・ウルムチで、暴動鎮圧や警戒に当たる警察官には、ウイグル族も少なくない。ウイグル族への共感と漢族への多少の反感を抱きながらも、治安を守る40歳代警察官が11日、本紙の取材に苦しい胸の内を明かした。
ウルムチ南部のウイグル族居住区。暴動後、ようやく休暇が取れて街に出たという男性は、周囲で目を光らせる武装警察官の動きを気にしながら、重い口を開き始めた。
暴動が起きた五日は家族の記念日だったという。「家族で祝ったのに、人生で最悪の日になってしまった」。同日夜、本署の当直から携帯電話が鳴り、治安部隊の一人として現場に向かった。
「警察官としての私の立場を分かってほしい」と、民族対立に関する言葉は途切れがち。記者が「中国語の強要や独自文化を奪ってきたことで、漢族に反感を持つウイグル族もいるが」と問うと、押し黙ったまま首をゆっくりと縦に振った。広東省の玩具工場で起きた漢族によるウイグル族襲撃事件が暴動の動機らしいと聞いた時には、「納得する自分がいた」という。
一方で「暴力は許されない。一部の暴徒たちの仕業が、民族全体でくくられてしまう」と過激な抗議行動には反対する。警察官になって二十年余。ウイグル族は警官全体の三割程度しかいないが、昇級などで差別を受けた記憶はないという。
一九五五年の自治区発足から半世紀余。政府は一貫して「民族団結」を呼び掛けてきた。「ウイグル族には実際、それしか道はない。互いを認め合いながら、共存していくことは可能だと思う」と話した。
◆幕引き急ぐ中国指導部
【北京=平岩勇司】十一日付の中国各紙は「少数民族の社会、経済を発展させ、民族の団結を促進する」との胡錦濤国家主席の重要指示を一斉に掲載。ウルムチ暴動の早期幕引きを図りたい当局の方針を反映した。
同日付の政府系機関紙「新疆日報」は、暴徒に襲われかけた漢族をウイグル族が救った「美談」を紹介した。ウルムチ市政府は既に死者の遺族や負傷者に総額一億元(約十四億円)を支給する方針を表明。報道キャンペーンと金銭補償を通じ、民族間の不信を解消するのに躍起だ。
中国指導部にとり、漢族が「ウイグル族への報復」を訴えた七日の大規模デモは衝撃だった。漢族が実権を握る現状にウイグル族が不満な一方、大学の優先入学などの少数民族優遇策に漢族も不満を抱く。人口の九割強を占める漢族の反発は政権を揺るがす恐れがあるため、当局は事態の収束を急いでいる。
1102
:
千葉9区
:2009/07/12(日) 12:36:29
http://www.asahi.com/international/update/0712/TKY200907110280.html
「デモは平穏に始まった」…ウイグル騒乱、そのとき何が(1/2ページ)
2009年7月12日3時5分
【ウルムチ=奥寺淳、西村大輔】中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区ウルムチ市内で起きた大規模な騒乱から12日で1週間になる。当局の発表だけでは事実関係はわからない。何が現場で起きていたのか。騒ぎが拡大した経緯を、目撃証言からたどった。
ウイグル族のデモは北京時間の5日午後6時ごろ、市中心部の人民広場近くで始まった。非公式の現地時間で午後4時ごろにあたる。同日昼、「合法的に政府に抗議しよう」という携帯メールが出回っていた。「平和的だった」とウイグル族は口をそろえ、漢族の飲食店員(31)も「暴力をふるう様子はなかった」と証言する。
だが警官らが立ちはだかり、一部が衝突。多くは大通りの解放南路を南下し、付近のウイグル族が次々と合流。規模が膨らみ、制御がきかなくなっていった。
衣料品店員(27)は午後8時ごろ、解放南路でデモ隊と出くわした。すでにれんがや棒を持っていた。ほかの市民とともに隊列に加わり、「自由が欲しい」「ウイグル族よ団結しろ」と叫んだ。デモ隊は治安部隊に前後を囲まれ、石を投げて抵抗した。
前方の治安部隊が空に向かって警告射撃を始め、その後、水平に撃ち始めた。タタタタと銃声がし、50人ぐらいが倒れた。下半身を狙っているように見えた。銃弾が脇腹に命中し、苦しむ女性がいた。「帰れ、解散しろ、早く行け」と治安部隊が叫ぶ。
ウイグル族のある男子高校生は、解放南路の交差点で三方から治安部隊がデモ隊を囲み、発砲するのを見た。路地や団地の中庭などに逃げ込むデモ参加者を治安部隊は発砲しながら追い、拘束した。
発砲を目撃したウイグル族住民の男性(45)は「午後9時すぎ、大勢の警察が遺体を引きずって片づけていた」と証言する。
ウイグル語ウェブサイト「祖国ウイグル」の情報によれば、5日、ウイグル族と警察の衝突は市内4カ所で起きた。ウイグル族居住地区の山西巷では17人が警察の車にひかれて死亡したという。
ウイグル族の男性会社員が怒りを込めて話した。「民衆を銃弾でねじ伏せた点では天安門事件と同じだ」
1103
:
とはずがたり
:2009/07/14(火) 14:43:19
ウルムチの社会秩序、一段と回復
1 :yewyses:2009/07/13(月) 15:39:19 210.72.21.228
一連の社会安定措置を実施するにつれて、新疆ウイグル自治区ウルムチ市の社会秩序がさらに回復してきました。
現在、ウルムチ市では、個人経営企業80%、銀行の92%、商店の95%がすでに営業を再開しており、道路や航空などの交通運行、電気やガスなどのエネルギー供給もほぼ正常に行われています。
また、農業副産物の取引も通常レベルに回復し、野菜の価格も数日前と比べ、やや反落しました。
新疆23民族の代表、「民族団結と祖国統一が重要」
1 :bbiyce:2009/07/14(火) 14:33:54 210.72.21.228
ウイグル族、カザフ族、蒙古族、漢民族など23民族の代表40人
は13日、新疆ウイグル自治区民族宗教委員会会議で、「7・5」
暴力犯罪事件を扇動したラビア氏をはじめとする民族分裂分子
を非難し、「民族の団結を大切にして、祖国の統一を断固とし
て守る」との考えを示しました。
1104
:
とはずがたり
:2009/07/15(水) 04:03:19
特集ワイド:北朝鮮、3代世襲 悩める在日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090625dde012040034000c.html?link_id=RSH03
金正雲氏の写真を報じた毎日新聞と、自身がかかわった同人誌の復刊本を手元に置いて話す梁石日さん=東京都杉並区で、山本晋撮影
北朝鮮で権力継承への動きが慌ただしい。ポスト金正日(キムジョンイル)は三男、正雲(ジョンウン)氏(26)が確実視されつつある。祖国の3代世襲劇を在日社会はどう見つめているのか?【鈴木琢磨】
◇梁石日さん「正雲氏は利用されるだけ。まるで李朝の続きだ」
◇金石範さん「変えるには革命しかない。それはできない…」
「可哀そうですよ」。黒のTシャツ、金色に光るネックレス、スイスに留学していた16歳の正雲氏の顔写真をいちべつするや、梁石日(ヤンソギル)さん(72)は言い放った。「いま26歳ですか。経済がめちゃくちゃでしょ、彼がいくらしっかりしてたって、取り巻きは海千山千の連中、身動きがとれない。権力闘争に利用されるだけ。パリかニューヨークにでも行って遊べばいいんですよ」
破天荒な父をモデルにした梁さんの小説「血と骨」の舞台は大阪・鶴橋だった。終戦後、かいわいは巨大な闇市が広がり、解放の喜びもつかの間、在日朝鮮人たちは日々を必死に生き抜いた。正雲氏の母、高英姫(コヨンヒ)氏(04年死亡説)も1953年、その鶴橋で生まれた。父は朝鮮半島の南の島、済州島からきた。柔道家を経てプロレスラーになるものの夢破れ、61年、家族そろって帰国船に乗る。そして平壌の万寿台芸術団に入り踊り子をしていたとき、金総書記の目に留まったとされる。
「そうらしいね。息子に大阪での苦労話なんかもしているでしょうし。ひょっとしたら、話せない状況だったかもしれない。帰国者である事実をことさらに意識させてはいけないというか。ま、朝鮮人とすれば父が息子に継がせたいと思うのは人情でね。驚かない。母もそうでしょう。それが社会主義の国だというから、おかしくなる。まるで李朝の続き、王朝。革命の伝統を受け継ぐのは、すなわち血統を受け継ぐ。そういう論理でしょう。お世継ぎ感覚」
時間を50年前に戻す。59年12月、日本から北朝鮮への帰国事業が始まると、10万人近い在日朝鮮人が「地上の楽園」を目指した。当時、詩を書いていた梁さんは同人誌の表紙を<祝帰国船出港>と色刷りにした。一方で、同じ誌上に朝鮮総連の幹部でもある詩人を批判する文も載せた。官僚主義、教条主義への疑問を抱いていた。「高揚していたんです。友達も第1船で帰ったしね。あのころは在日の組織を批判しつつも、おれもすぐ帰ると言ってました。社会主義へのあこがれ、祖国の建設のために、とね。そういう時代でした。うそ八百の講談みたいな金日成(キムイルソン)伝を聞かされましたが、英雄が欲しかったんですよ。希望の星でしたから」
1105
:
とはずがたり
:2009/07/15(水) 04:03:44
>>1104-1105
だが、その輝ける星が色あせる。極め付きは70年代、あっさり息子への権力移譲を決めたことだった。「よくやるなあと思いました。儒教だなあと。そうか、社会主義の看板でだましてたんだと気がつきました」。そして、再びの世襲である。「あまり語りたくないな。いや、正直なところ、在日同士ではコテンパンに言ったりもしますよ。もうだめだとか、バカじゃないかとかね。でも、日本人からちゃかされたりすると腹立つんです。不思議な感情ですよ」
やるせない表情をした梁さんは、もっとつらい思いをしているはず、と在日作家の重鎮である金石範(キムソクポム)さん(83)の名をあげた。済州島の悲劇を描いた小説「火山島」で大仏次郎賞、毎日芸術賞を受賞している。「ああ、胸が痛い。胸が痛い。どうして……」。言葉を詰まらせる。「2代目が世襲になったときから、あきれるというか、それはね。世襲でもなんでも、長男でも、次男でも三男でも、どうでもいいんだ。軍部が台頭しているでしょ。窮鼠(きゅうそ)猫をかむごとくになったら、大変なことになる。ウソかマコトか戦争をやると言っているんだから」
なにも3代世襲を肯定しているわけではない。そうしかできないじゃないか、と苦しんでいるのである。「解放後半世紀を過ぎているけど、これだけ北が追い詰められた時代はないですよ。南北関係も冷却化している。とにかく南北が互いに手を結んで協調してほしいんだ。金正日さんが病気になって、体制を立て直すために息子を周囲で祭り上げた。それだけ。民主主義の国でないからね。変えるには革命しかない。それはできない」。顔をゆがめ、その深いしわをさらに深くした。
在日は悩んでいる。明らかに。だが、祖国はこうした在日社会の真摯(しんし)な声に耳を傾ける気配はない。正雲氏後継をにらんでか、相変わらずの精神論で切り抜けようとしている。22日の労働新聞は<偉大な継承によって永久不滅の強盛大国の輝かしい未来がある>と書き、先代の世襲時になぞらえた。<朝鮮の軍隊と人民の精神力は、偉大な継承の歓喜で沸き返った70年代のように一層激しく噴出している>。朝鮮総連はいま一度、世襲を受け入れるのか?
語るのは5月半ばから祖国を「療養」名目で訪問してきた朝鮮総連関係者。滞在期間中、正雲氏後継を肌で感じたという。「労働党員、軍人はみな名前も知っている。直接、聞くわけではないですが、わかりますよ。放課後に子どもたちが歌を歌いながら隊列を組んで行進している姿を毎日のように見ました。すぐそばでも目撃しました。歌は『パルコルム(足どり)』。2月の偉業を受け継いで前へ、前へ。つまり2月が誕生日の金総書記をたたえ、次なる指導者が現れると予感させました」
毎日新聞 2009年6月25日 東京夕刊
1106
:
とはずがたり
:2009/07/15(水) 11:53:40
ウルムチの社会秩序が回復している
1 :wyesac:2009/07/15(水) 11:32:22 210.72.21.228
中国共産党中央政治局の常務委員でもある賈慶林全国政治協商会議
議長は13日「現在、ウルムチの社会秩序は素早く回復している」と
述べました。
これは、全国政治協商会議の関連会議で述べたものです。この中
で、賈慶林議長は「事実が立証したように、『7・5』事件は政治的
背景があり、国内外の3つの勢力が画策・組織した重大な暴力犯罪
事件である。現在、ウルムチの社会秩序は素早く回復している」
とした上で、民族団結を掲げて、犯罪活動を徹底的に取り締まり、
社会の安定を守るよう政治協商会議の関連組織や委員らに呼びか
けました。
1107
:
とはずがたり
:2009/07/15(水) 12:39:01
貨物検査法、「民主政権」で成立=鳩山代表
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&rel=j7&k=2009071400931
民主党の鳩山由紀夫代表は14日の記者会見で、貨物検査特別措置法案が野党欠席の衆院本会議で可決されたことについて「緊急性がある話では必ずしもない。政権を取った後速やかに審議し、成立を図っていくことが必要だ」と述べた。
鳩山氏は一方、日米安全保障条約改定時に核持ち込みの密約が交わされたとされることに関し、「非核3原則が堅持される中で、現実的対応がなされてきている側面もある」と述べ、持ち込まれている可能性があるとの見方を示した。その上で、非核3原則などについて日米間で協議する必要性を指摘した。
「密約はない」とする政府答弁については「矛盾を生じている」として、修正を求めていく考えを示した。(2009/07/14-21:00)
自民、貨物法案成立へ協力要請=民主は拒否
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2009071500223
自民党の大島理森国対委員長は15日午前、民主党の山岡賢次国対委員長に電話し、北朝鮮関係船舶の貨物検査を可能にする特別措置法案を今国会で成立させるため、両党の幹事長会談を開くよう求めた。山岡氏は「われわれは(参院で)首相問責決議を出したから、一切の審議には応じられない」と拒否した。
同法案は14日の衆院本会議で可決、参院に送付された。野党の国会審議拒否により、21日にも衆院が解散されれば、審議未了で廃案となる見通しだ。 (2009/07/15-10:50)
1108
:
千葉9区
:2009/07/16(木) 00:21:37
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009071502000071.html
アルカイダ系が報復宣言 イスラム世界 反発
2009年7月15日 朝刊
【ウルムチ=小坂井文彦】中国・ウルムチの暴動後、ウイグル族を武力で抑える中国に対し、イスラム世界が反発を強めている。国際テロ組織アルカイダ系組織が14日、報復を宣言。トルコとインドネシアでは、中国への抗議デモが続く。国内問題にとどめたい中国政府の思惑とは裏腹に、事態は国際問題の様相を見せ始めている。
報復宣言したのは、アルジェリアに拠点を置く「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織」。十四日付の香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが英国の民間情報会社の報告を基に伝えた。
アフリカ北西部で働く中国人数万人を対象にテロを仕掛けるという。アルカイダ系組織が中国を直接威嚇するのは初めて。報告によると他の組織でも報復への動きがみられる。
中国外務省の秦剛副報道局長は同日の定例記者会見で「テロは中国だけでなく、国際社会への挑戦だ」と中国批判の矛先をかわし、「海外の中国人を守るために必要な措置を取る」と強調した。
一方、ウイグル族と歴史的につながりの深いトルコでは、エルドアン首相が「まるで虐殺だ」と、強い表現で中国政府を批判。首都アンカラでは中国旗が燃やされた。
世界最大のイスラム人口を擁するインドネシアでは、保守派が十三日に続き十四日も中国大使館前で抗議。「虐殺をやめろ」と書かれた横断幕を掲げ、ウイグル族のための「聖戦」を呼び掛けた。
イスラム世界以外ではスペインでウイグル問題への関心が高く、メディア数社の記者が現地入り。「バスク問題があり、市民の興味をひく」からという。
1109
:
とはずがたり
:2009/07/16(木) 19:09:11
>>1103
>>1106
中国LOVEな俺ですが,中国の帝国主義的野望には注意を払う必要があろう。
なんか定期的に中共の大本営発表を書き込んでいるのが居るけど。。。
分離独立派等への外国の放任・支持に断固反対
1 :netene:2009/07/16(木) 12:05:37 210.72.21.228
外交部の定例会見で14日、秦剛報道官が内外の記者の質問に答えた。
----中国政府は一貫して、ウルムチ「7・5」事件が世界ウイグル会議を頭とする国外の分裂勢力が煽動したものであることを証明する、確かな証拠があると言っている。中国政府は、世界ウイグル会議の背後に他国政府の支持があると疑っているのか。
私たちは、それがいかなる外国および外部勢力であれ、「3つの勢力(民族分裂勢力・宗教過激勢力・国際テロリズム勢力)」を放任・支持することに断固反対する。私たちは彼らに対し、「東トルキスタン」勢力を含む「3つの勢力」への支持を直ちに停止するよう要求する。国外の「3つの勢力」が近年、中国の国家としての安全を脅かす活動に携わり続け、関係国が彼らをかばい、放任し、資金援助を行ったきたことを証明する、大量の事実がある。私たちは、「3つの勢力」へのいかなる形の資金援助や支持も停止するよう、これらの国々に望み、また強烈に要求する。
----中国とイスラム諸国との関係について。
中国とイスラム諸国との関係は、平和共存五原則、とりわけ相互尊重・平等互恵を基礎に、引き続き前向きに発展していく。中国は数多のイスラム諸国、ムスリムの兄弟が、「7・5」事件の真相を見極められることを希望する。彼らも真相がわかれば、中国の民族・宗教政策、および中国が講じた措置を理解できるだろう。
1110
:
とはずがたり
:2009/07/17(金) 15:11:49
ウランの開発協力提案へ=日モンゴル首脳会談−麻生首相
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2009071600714
麻生太郎首相は16日夜、首相官邸でモンゴルのバヤル首相と会談した。鉱物資源の開発や核実験を強行した北朝鮮への対応を中心に意見交換する。
モンゴルはウランなどの鉱物資源が豊富で、輸出産業への育成を目指し開発を進めている。会談で麻生首相は、原発の燃料となるウラン調達のため、原子力技術や資金面での協力を提案。会談後に、バヤル首相と覚書を交わす。
また、モンゴルは北朝鮮と友好関係にあることから、麻生首相は同国への制裁措置を盛り込んだ国連安全保障理事会決議の履行に向けて、バヤル首相に協力を要請する。(2009/07/16-18:53)
1111
:
千葉9区
:2009/07/17(金) 21:30:04
http://mainichi.jp/select/world/news/20090718k0000m030063000c.html
インドネシア:ホテル爆弾テロ ユドヨノ政権に大きな打撃
【ジャカルタ井田純】インドネシアの首都ジャカルタの中心部で17日朝、米系資本の高級ホテル「JWマリオット」と近くの「リッツ・カールトン」で連続爆弾テロが発生、ニュージーランド人ら9人が死亡し、米国人ら外国人18人を含む50人以上が負傷した。8日の大統領選で再選を確実にしたばかりのユドヨノ大統領にとって大きな打撃となった。
国家警察によると、午前8時(日本時間同10時)前、最初に「マリオット」のロビー付近で、直後に通りをはさんでほぼ向かい合っている「リッツ」のレストランで、相次ぎ爆発があった。多くの宿泊客が朝食中だった。
両ホテルから、頭部と腕を大きく損傷した2遺体が見つかり、国家警察は自爆テロ犯とみている。マリオット18階の客室からノートパソコンのケースに入った未使用の爆発物も見つかり、2日前から部屋に宿泊していた人物が事件にかかわっていたとみて調べている。
「リッツ」では、道路に面した側から裏側まで、レストランの階のほとんどの窓が枠ごと吹き飛び、周囲に大量のガラスが散乱。朝食中に爆発に遭い、頭などを負傷した韓国人男性(57)は搬送先の病院で「大きな爆発音の直後、意識を失い、気がつくと誰かに助け出された後だった。ユドヨノ大統領のもとで治安が回復されたと思っていたのだが。恐ろしい」と語った。
事件が起きたメガ・クニンガン地区は、標的となった高級ホテルのほか新しい高層オフィスビルが並び、近年のインドネシアの発展を象徴するエリア。両ホテルは地下でつながっており、欧米や日本からの宿泊客が多い。
事件を受けて会見したユドヨノ大統領は「法に基づいて犯人を捕らえ、罰する」と解決への強い姿勢を示したが、時折、言葉を切って深く呼吸するなど、珍しく動揺を押し殺すような様子も見せた。
インドネシアでは02年から4年連続でバリ島のナイトクラブやジャカルタのオーストラリア大使館などで爆弾テロが発生。イスラム過激派「ジェマー・イスラミア」の容疑者らが逮捕されている。JWマリオットでは03年8月に爆弾テロがあり、12人が死亡、150人以上が負傷した。
事件を受けて、インドネシア訪問予定だった英プレミアリーグの人気サッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッドがツアーをキャンセルした。一行は18日夜にジャカルタ入りし、事件のあったリッツ・カールトンに宿泊する予定だった。
◇インドネシアでの主な爆弾テロ◇
02年10月 バリ島のディスコで爆弾テロ、日本人2人を含む202人死亡
03年8月 ジャカルタのJWマリオット・ホテル前で自動車爆弾が爆発、12人死亡、約150人が負傷
04年9月 ジャカルタの豪大使館前で自動車爆弾が爆発、9人死亡、180人以上負傷
05年10月 バリ島で3件の同時自爆テロ、自爆犯を含む計23人死亡
09年7月 ジャカルタの米国系ホテル2カ所でほぼ同時に爆弾テロ、計9人死亡
1112
:
千葉9区
:2009/07/17(金) 21:31:07
↑とは関係ないけど
http://mainichi.jp/select/world/news/20090715k0000e030073000c.html
インドネシア:大統領選投票もゼロ 文明を拒むバドゥイ族
東西5000キロの33州が沸いたインドネシア大統領選は、推計投票率80%(14日現在)で、平穏に終わった。首都ジャカルタでは、市民が「印米に次ぐ世界3番目に大きい民主国家」の成熟を誇らしげに語る。だが、そこから80キロしか離れていない近郊の山地に「投票率ゼロ」の村があった。信仰と生活風俗の考え方から、選挙を含めたあらゆる文明と無縁の生活を守る人々が今も暮らす。文明を拒む小さな集落のたたずまいを紹介する。【カネケス村(インドネシア・バンテン州)で井田純】
カネケス村は、ジャカルタから車で4時間弱。「バドゥイ族」と呼ばれる人々が暮らし、村の入り口の門の脇には「すべての乗り物の進入を禁ず」の立て札があった。カネケスでは自転車すら許されず、電気も通じていない。乗り物すべてがタブーなのだ。
北米に多いプロテスタントの一派「アーミッシュ」も文明を拒む信仰だが、移動には馬車を使う。バドゥイ族はさらに禁欲的だ。
バドゥイ族は、履物をはかない、字を書かないなど、より厳格な慣習を持つ内バドゥイと、やや世俗化した外バドゥイに分かれて暮らす。「内」から「外」には移れるが、その逆はない。「外」を出て街に住んだ場合も同様。イスラム伝来時に改宗を拒み、文明を逃れて山に移った人々の子孫といわれるが、正確にはわかっていない。
内バドゥイの人々は、オランダ統治時代も第二次大戦中も、彼らが「アダット」と呼ぶ伝統に基づき、イスラム教ともヒンズー教とも違う独自の土着信仰と生活様式を守った。現在の人口は内バドゥイ約1300人、外バドゥイが約1万人。
投票日を前に、外バドゥイの集落を訪ねた。村入り口の門から約40分、険しい山道を歩くと、竹で編んだ壁とヤシの葉でふいた屋根の高床式住宅が並んでいる。主産業は農業。女性たちが縁側で糸をつむぎ、機を織っている。外国人の立ち入りが禁じられている内バドゥイの集落までは、さらに2時間の道のりという。
街に出るために「外」の集落に出てきた「内」住民のアジャさん(57)に会った。裸足で、頭に布を巻きつけた独特の姿だが、選挙のことも候補者の名前も知っていた。「選挙のことを話す人が4回ほど村に来た」という。投票率向上を図る選挙委員会の啓発活動らしい。「でも、投票には行かないだろう。外の世界にはかかわらず、自分の暮らしを続けるのがアダットだから」。ジャワ西部で使われるスンダ語の古い方言で話す。
「誰が選ばれようと、結果には従うが、選ぶ仕組みには関心がない」というアジャさんは、年2回、3日間歩いてジャカルタを訪れる。「世の中はときどき見るだけで十分だ」
カネケス村長のダイナさんによると、村の有権者は内と外で計約6300人。4月の総選挙も今回の大統領選も、投票率は2割程度だった。投票したのは全員が外バドゥイで、内バドゥイの選挙参加は「これまで一度も例がない」と言う。
1113
:
とはずがたり
:2009/07/19(日) 02:43:29
>>1103
,1106,1109,1113
中国大使館襲撃事件でオランダが謝罪
1 :ミヤちゃん:2009/07/08(水) 18:18:57 7 210.72.21.228
在オランダ中国大使館によると、現地時間6日午後1時に「東トルキスタン」分子150人余りが大使館前でデモを行ない、デモはすぐに組織的で計画的な暴力事件になった。そして「東トルキスタン」分子は、準備していた石や卵を大使館に投げつけ、中国国旗を燃やし、大使館の柵をよじ登ろうとするものまで現れ、一部のデモ参加者は刃物を所持していた。この暴力事件で中国大使館の大通りに面するガラスは全て割られ、屋根や壁、表札なども損傷を受けた。
オランダのフェルハーヘン外務大臣は7日夜、在オランダ中国大使館が「東トルキスタン」分子に襲撃された件について中国政府に謝罪し、中国大使館が受けた重大な損害の賠償を行い、法律に則って事件の当事者を取り締まり、今後このような事件が再発しないことを保証すると示した。
1114
:
千葉9区
:2009/07/26(日) 11:46:57
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090725/kor0907250311001-n1.htm
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 女性議員の肉弾戦
2009.7.25 03:10
このニュースのトピックス:韓国
韓国の国会がまた派手な大立ち回りを演じている。乱闘劇など大荒れ国会というのは、国際的には台湾が一時、よくやっていたが最近は韓国が大活躍だ。先には議員がどこから持ち出したのか、大型ハンマーを振るって議場のドアをぶち破るシーンが世界のマスコミを飾った。今回は本会議場で女性議員がくんずほぐれつする“肉弾戦”がテレビをにぎわしている。
最近の韓国国会の混乱は民主党など少数派の野党が多数派の与党ハンナラ党の採決に応じず、実力抵抗しているためだ。野党の抵抗闘争はどこの国でもあることだが、妥協が下手で白か黒かの“極限闘争”が得意といわれる韓国文化だけに抵抗は実に激しい。
今回の女性議員による肉弾戦は、街での女性のケンカ風景そのものだった。ただ韓国女性のファッションはスラックス姿が一般的なため、スカートでなかったのは幸い? スカートで寝技を含む取っ組み合いをやっては目もあてられない。肉弾戦防止のためには「女性議員は議場ではスカートを着用すべし」という規定が必要かも。
韓国国会の乱闘劇の特徴としては、このほか議員以外の秘書官や補佐官たちの大量参加がある。とくに野党には闘争慣れの学生運動や労働運動上がりが多くやりたい放題だ。それに場外勢力の参加もある。放送市場の規制解除という「新メディア法案」が争点だったため、これに反対する左派系マスコミ労組員まで国会に乱入している。実に秩序がない。(黒田勝弘)
1115
:
千葉9区
:2009/07/27(月) 19:57:29
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090726/chn0907262015001-n1.htm
マカオ行政長官 親中派の崔世安氏が当選
2009.7.26 20:12
【北京=矢板明夫】中国のマカオ特別行政区で26日、行政長官(首長)選挙が行われ、唯一立候補した前社会文化官(閣僚に相当)の崔世安氏(52)が当選した。投票権を持つマカオ各界代表300人の票のうち、当選に必要な過半数を大幅に上回る282票を獲得したが、「選挙方法は民意を反映していない」として民主派など14人が白票を投じた。任期は5年、ポルトガルからマカオが中国に返還されてからちょうど10年となる12月20日から、何厚●(金へんに華)現長官の後任として就任する。
崔氏はマカオの政官財界に重要な影響力を持つとされる「マカオ3大家族」の一つ、崔家の出身で、16歳から渡米してオクラホマ州立大学などで公共衛生学を学び、博士号を取得した。マカオに戻った後、家族系列の病院の経営者や学校の校長を歴任した。立法会議員を経て、1999年から衛生、福祉などを担当する社会文化官に就任し、2003年春に新型肺炎(SARS)が近隣の香港で流行した際には、専門知識を生かした迅速な対策でマカオへの影響を最小限に食い止め、高い評価を得た。
中国の習近平国家副主席と親しい関係にあることでも知られ、中国政府系組織、中国全国青年聯合委員会の常務委員を兼務するなど自らが親中派であることを隠さない。選挙期間中に「伝承と創新」との政策理念を掲げ、「中央政府との良好な関係を保ちつつ、カジノ以外の経済基盤の構築を進める」との公約を発表した。マカオの行政長官は1回の再選を認められているため、今後最長10年、崔氏はマカオの顔となる。
1116
:
荷主研究者
:2009/07/27(月) 23:21:40
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=3&newsNo=159583
2009年6月25日 新潟日報
中国領事館の設置を正式同意
外務省は25日、新潟市に中国総領事館を設置したいとして中国政府から出されていた申請に正式に同意した。今後、中国と本県で領事館の設置場所など、細部を詰めていく。
関係者によると、設置時期は未定だが、設置場所が決まり次第、早期に開設する方向で両国が調整を進めている。
中国総領事館は既に札幌、名古屋、大阪、福岡、長崎の5都市にあり、新潟は6カ所目となる。
日本は今年1月、中国・青島に総領事館を設置した。今回、新潟に設置されることになったのは、日中の「外交相互主義」に基づく措置。
1117
:
千葉9区
:2009/07/28(火) 20:13:50
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090728/chn0907281804004-n1.htm
オバマ米大統領の中国重視、真意は? 「G2論」の影も (1/2ページ)
2009.7.28 18:04
【ワシントン=山本秀也】オバマ米大統領は27日、ワシントンでの米中戦略経済対話の冒頭、両国関係について「世界のどの2国間関係より重要だ」と述べた。この発言は政治、経済分野で存在感を増す中国を重要視するオバマ政権の外交姿勢を反映したものだ。両大国が世界の秩序を決めるという「G2論」の影も浮かぶ。
ただ、東アジアに詳しい米国の識者は、大統領の対中重視がただちに「日米同盟に影響を与えることはない」と分析している。
オバマ大統領は、戦略経済対話の開幕式で繰り返し中国を重視する方針を表明した。今回から議題となった地域安全保障でも、北朝鮮の核開発が「東アジアの核軍拡競争」を招く危険性を指摘しつつ、日韓の核武装を抑える必要性を示唆し、朝鮮半島の非核化に向けた協力を中国側に促した。
東アジアにおける米国の同盟国である日韓には、ニクソン大統領の訪中(1972年)で繰り広げられた「米中頭越し外交」の記憶が残る。ブレジンスキー元大統領補佐官ら民主党政権の元高官らが、オバマ政権の発足直後から米中両大国による「G2論」を語ってきたこともあり、今回の対話は、オバマ政権の対中政策を占う試金石として注目されていた。
オバマ大統領の対中姿勢について、日米関係に詳しい米バンダービルト大学のジェームス・アワー教授は「東西冷戦時代、旧ソ連が米国の外交、防衛政策上の主な懸念対象だったように、オバマ大統領は経済、外交、さらに防衛政策でも中国に懸念を感じているのではないか」とみる。中国重視の姿勢は、「緊密な関係」とイコールではないという見方だ。
米中戦略経済対話など関係の拡大が日米同盟に与える影響について、アワー教授は、中国の重要性が増そうとも「日米同盟の重要性は今後さらに高まるはずだ」と指摘する。中国問題の専門家であるカーネギー国際平和財団のダグラス・パール副所長も、日本の国際貢献の実績に言及し「オバマ政権が日本の重要度を低減させることはない」と語る。
ただ、両氏は、北朝鮮の核開発に刺激され日本が核武装に走る可能性については違った見方を示す。パール副所長は「米国が核の傘への完全な保証を日本に与え続ける限り、近隣で核軍拡競争が起きることはないだろう」と指摘。これに対し、アワー教授は「もし北朝鮮の核保有が容認され続けるならば、韓国、台湾、さらに日本までも核兵器保有へと動くだろう。これが大統領が指摘した核軍拡競争であり、北の核保有を許さない重要性もこの点にある」と話す。
1118
:
千葉9区
:2009/07/30(木) 23:37:04
面白いが・・・民間に任せとけ・・・
http://www.asahi.com/business/update/0730/TKY200907300417.html
タイはギャル系…アジア各国のトレンド探れ 経産省
2009年7月30日22時15分
経済産業省は、アジア各国・地域の消費動向を分析する「アジア消費トレンドマップ」を作る。デザイナーらによる研究会を立ち上げ、アジアでの衣料や自動車、家電などの好みを分析する。日本企業が進出する際の需要を知る手がかりにし、商品の「差別化」を手助けするねらいだ。
8月7日に初会合を開く予定の研究会には、著名グラフィックデザイナーの原研哉さんや、カリスマモデルの桃華絵里さんらが参加。月1回のペースで会合を開き、国ごとの消費傾向を書き込んだ一覧表を作りながら、日本発のファッションやアニメ文化をどのように商品販売に活用するかも検討する。
同省が今年初めに行った事前調査によると、派手な服装を好む「ギャル系」のタイの女性には、ガラス片などを張って飾った携帯電話「デコ電」や、簡単に写真シールを撮って楽しめる「プリクラ」など日本発の商品が人気だった。こうした国ごとの傾向を知ることで、国内向け商品のアジア展開を後押しする。
海外ではアニメやゲームに代表される日本発の「ソフトパワー」に注目が集まっているが、関連商品の売り上げに結びつけているとは言い難い。韓国は人気テレビドラマ「冬のソナタ」の出演俳優がベトナムで携帯電話の宣伝をするなど、ドラマと一体で韓国製品を売り込み、成功しているという。経産省は「中国で日本のファッション誌が人気を集めていることを見ても日本へのアジアの関心は高い。いかに他の国と差別化して商品を売り込んでいくか考える機会にしたい」と話す。
1119
:
千葉9区
:2009/08/01(土) 09:00:50
http://mainichi.jp/select/world/news/20090801k0000e030005000c.html
アキノ元比大統領:結腸ガンで死去 マルコス独裁政権倒す
【マニラ矢野純一】結腸ガンで闘病中のフィリピンのコラソン・アキノ元大統領が1日早朝、マニラ首都圏マカティ市の病院で死亡した。76歳だった。「ピープルパワー」と呼ばれる民衆の力で86年2月、20年以上続いたマルコス独裁政権を倒して大統領に就任。東南アジアに初めて民主化をもたらし、ミャンマー(88年)や冷戦崩壊後の東欧の民主化運動に影響を与えた。退任後も、常に民衆の側に身を起き、反政府の運動に参加するなど「シンボル」的存在だった。
アキノ氏は昨年3月、結腸ガンで闘病中だと公表して以来、入退院を繰り返していた。食欲がないとして、6月24日に入院、集中治療室に入っていた。
裕福な政治家の家庭に生まれたアキノ氏は、54年にベニグノ・アキノ元上院議員と結婚。反マルコスを掲げていた夫が83年8月、亡命先の米国から帰国直後に空港で暗殺されて以降、普通の主婦から、政治の場に担ぎ出された。
86年2月の大統領選ではカトリック司教協議会の支援を受けたアキノ氏と、当時現職のマルコス氏が立候補し、選管と民間の選挙監視団体が別々の結果を発表した。マルコス政権に反発した国軍幹部が決起し、民衆も巻き込んだ「ピープルパワー」が起こり、アキノ氏が第11代大統領に就任した。
6年間の在任期間中は、強固な政治基盤を持たなかったために、政権内で求心力が低下。任期中に発生した7度のクーデターに対応するうちに、軍の発言力が高まった。また、農地改革なども十分に行われず、国民に不評を買った。
引退後は、政治の一線から身を引いていた。しかし、01年に当時のエストラダ大統領を追放した「ピープルパワー2」や、最近では、改憲を推し進めようとするアロヨ政権に反対する運動にも加わり、一定の発言力を維持していた。
1120
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千葉9区
:2009/08/02(日) 01:53:43
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009080190160606.html
中国空港で外国新聞の閲覧禁止
2009年8月1日 16時06分
【上海=小坂井文彦】中国各地の空港にある航空会社ラウンジで、日本など外国の新聞を、乗客に提供することが中国民用航空局によって禁止されたことが分かった。ウルムチ暴動や「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル主席の訪日など、中国政府が好まない報道が各国で相次いでいることへの措置とみられる。
同局が出した「新聞出版総局が中国内で発行を許可する出版物以外を提供してはならない」との通達文書を、各空港の責任者が各航空会社担当者に提示し指示した。上海浦東空港の日系の航空会社1社だけで1カ月間で、ビジネスクラスやマイレージを利用した乗客ら約1万人がラウンジを利用する。
中国当局はしばしば、国外から航空便で届く新聞の配布を差し止めている。フランスの新聞が度々、チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世の写真を掲載していることにも、不快感を示しているという。最近では5〜6月、天安門事件20年に絡んだ民主派の記事を掲載した香港紙の宅配や、日本の新聞のホテルでの販売が禁止された。
(中日新聞)
1121
:
とはずがたり
:2009/08/02(日) 03:30:50
>>1119
いやぁ一つの時代の終わりですね〜。マルコス独裁を倒したの思い出します。86年かぁ。
その後のフィリッピンの国情は必ずしも順調・安定ではなかったですけど,一つの重要な起点ではありました。感慨深いです。
冥福をお祈りします。
アキノ氏に最後の別れ=数千人の市民が追悼−比
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-090802X364.html?fr=rk
2009年8月2日(日)02:03
【マニラ時事】1日死去したフィリピンのアキノ元大統領の遺体を納めたひつぎが同日夕、マニラのカトリック系学校に安置された。「コリー」の愛称で親しまれ、フィリピン民主主義の象徴だった元大統領に最後の別れを告げようと数千人の市民らが弔問に訪れ、その死を悼んだ。
フィリピン国旗に包まれたひつぎが国軍兵士らにより学校に運ばれる間、突然強い雨が降り注いだ。ひつぎの後ろにはアキノ氏のシンボルカラーだった黄色の服を着た友人や支持者らが付き添った。
娘を連れて弔問に訪れたマリセル・メンドーサさん(33)は「彼女が成し遂げたことを誇りに思う。彼女はフィリピン人を結束させ、民主主義をもたらした」と生前の業績をたたえた。
アキノ氏の死去を受け、訪米中のアロヨ大統領は「きょうフィリピンは国の宝を失った。アキノ氏はわれわれの国をより輝かしい時代へ導いてくれた」と死を悼む声明を出した。
1122
:
千葉9区
:2009/08/02(日) 10:14:28
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090731-OYT1T00772.htm
北朝鮮に初ファストフード店、でも超高価
北朝鮮で初めて開店した平壌のファストフード店(ビデオ映像から)=AP 【ソウル=細川紀子】北朝鮮の平壌に6月はじめ、ハンバーガーやワッフルを販売する初のファストフード店が開店した。
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙「朝鮮新報」(電子版)が報じた。
同紙によると、営業時間は午前11時から午後9時まで。ワッフルを販売するシンガポール企業が設備を提供し、20歳代の女性従業員15人の研修も行ったという。
メニューは月替わりで、価格は牛肉を使ったハンバーガーが190ウォン、生ビールが76ウォン。高級ヒラメ100%のフィッシュバーガー、野菜バーガーのほか、ハンバーガーに芋がゆ、キムチが付いた定食もある。
韓国銀行によると、昨年の北朝鮮の公式為替レートは1ドル=130ウォンだが、実際の市場では3000ウォンと言われ、牛肉バーガーは6円、ビールは2円程度とみられる。韓国メディアによると、北朝鮮の労働者の平均月収は3000ウォン程度。
東亜日報によると、ハンバーガーはかつて資本主義の象徴とされたが、2000年代初めに金正日(キムジョンイル)総書記の指示で、大量生産を行うようになったという。平壌では、イタリアレストランも開店している。
(2009年7月31日19時09分 読売新聞)
1123
:
千葉9区
:2009/08/08(土) 10:50:45
http://www.asahi.com/international/update/0808/TKY200908070458.html
元大統領に笑顔禁止令、総書記は化粧…訪朝会談の裏側
2009年8月8日10時30分
【ソウル=牧野愛博】拘束されていた米国人記者2人の解放のためクリントン元米大統領が4日に訪朝した際、米政府が「会談で決して笑わないように」と同氏にアドバイスしていた。韓国の外交関係筋が明らかにした。一方、金正日(キム・ジョンイル)総書記は、健康状態を隠すため、会談に化粧をして臨んだ可能性があるなど、米朝双方で神経戦が繰り広げられたという。
北朝鮮は7月、拘束中だった記者を通じてクリントン氏の訪朝を米側に要請した。だが、国内世論の反発を懸念した米政府は当初、超大物のクリントン氏の派遣に難色を示し、2人が所属するテレビ局の会長を務めるゴア元米副大統領の訪朝をぎりぎりまで探った。結局、記者の家族の強い求めで、妻のヒラリー・クリントン国務長官が決裁し、クリントン氏の訪朝に落ち着いた。米政府はその際、北朝鮮が訪朝を政治的に利用することを警戒し、同氏に笑顔を示さないよう求めたという。
米政府は同時に秘密の保持を徹底するよう指示。クリントン氏の訪朝を事前に知らせたのは日中韓3カ国のみで、訪朝直前の先月31日から今月1日にかけて連絡した。ゴア氏が訪朝すると思っていた国もあったという。
一方、韓国政府は4日の会談の際に配信された写真を分析した結果、金総書記が化粧をしていた可能性が高いとみている。クリントン氏一行は計3時間15分に及んだ会談と夕食会の席で、金総書記の健康状態をつぶさに観察したとみられるが、ドーランのようなもので首のシワを消すなどしており、北朝鮮側が正確な健康状態を知られることを嫌った可能性がある。
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:
千葉9区
:2009/08/09(日) 19:48:15
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200908070005o.nwc
中国建国60周年 遅れる政治改革 多様化・深刻化する危機、迫る期限
2009/8/7
中国共産党にとって、今年10月1日の国慶節(建国記念日)は統治60周年の節目となる特別な日だ。党員数は8000万人に迫り、実質的に反対組織は存在しない。党は活気にあふれ盤石にみえるものの、短期的、長期的課題は枚挙にいとまがない。複雑でほとんど対処不能と思われるものもある。最も扱いにくいのが政治改革だ。党がこの問題にどう対処するかが党の生き残りや、ひいては中国自身の運命を決めることになるだろう。
【分析】
中国では記念日は他の多くの国よりも、はるかに大きな意義を持つ。その理由の一端は、歴史を重視する中国文化の傾向に求められる。例えば、中国国民は1997年の香港返還によって初めて1840年代のアヘン戦争が終わったと考えた。
歴史的記念日は、社会問題の民主的議論が欠落していることへの代償でもある。市民社会は、さまざまな社会的不満を発散する別の手段を求めているのだ。最も有名な事例は、1919年の学生による民族主義的抗議運動、五四運動から70年目の89年に起きた天安門事件だ。中国当局は、このような抗議運動を警戒している。
今年7月24日には、東北部の吉林省で民間鉄鋼会社、建竜の経営者が買収予定先の国営企業、通化鋼鉄集団による解雇に抗議する労働者に撲殺される事件が起きた。これも、労働組合が経営者との協議で火種を未然に取り除くといった民主的仕組みがないことが原因の一つだ。中国の政治制度は、経済改革に追いついていない。
◆党内民主主義許す
天安門事件以降、党は自由市場万能論者から大胆な改革を望む者まで広範な意見を取り込み、許容するイデオロギーの範囲を拡大しようとしてきた。しかし、90年代後半、幅広い人民の利益を代表する唯一の存在は共産党だとして、中国民主党創設の試みを弾圧した。
以来、共産党は党内民主主義を許してきた。例えば、労働者の権利を保証する「2008年労働契約法」は国会に当たる全国人民代表大会(全人代)で幅広く議論された。
中国政治の特徴は奇抜さを嫌う点にある。200人から成る党中央委員会の幹部でさえ、イデオロギー的立場や政策について、全面的な支持を取り付ける必要がある。中央の指導者が人民を驚かせるべきではないという確固たる考えにより、事前に政策は党内外に根回しされる。
ある程度まで、党内民主主義によって、党の政策や統治について広範な参加という理念を実現できると信じられている。地方レベルから国政レベルまで、国民は会合やインターネット上で意見や提案を申し出るよう促されている。
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:
千葉9区
:2009/08/09(日) 19:48:32
◆節目の指導部交代
国務院(内閣)は05年、公式の「民主化白書」を発表した。しかし、中国の民主主義は、意思決定への開かれた大衆参加と平等の拡大を意味するものの、西側自由民主主義国とはかけ離れている。経済改革開始から30年を経て、党は政治体制を近代化するとの約束をいつ、どう完全に果たすべきか、真剣に考え始める必要性を自覚している。
胡錦濤国家主席兼党中央委員会総書記、温家宝首相が退任する2012年までに後継を決定しなければならない。現在、習近平国家副主席が国家主席に、李克強副首相が温家宝首相から権力を継承するとの見方が有力だ。2人がポストに就くには、3年以内に党と国民から認められる必要がある。党にとって特に大切なのは、指導者を決める際に、内紛に陥っているとみられないことだ。
20年までに、党は統治体制を脅かす大きな課題に直面するだろう。中国は、1人当たりの国民所得で、急速に中所得国に近づいており、本格的な政治改革の引き金となる可能性がある。人口高齢化や男女比の不均衡への対応も迫られる。
日本を抜いて世界第2位の経済大国となることで、世界最大のエネルギー消費国となり、地球環境にも大きな影響を及ぼすだろう。
党は日本やシンガポール、さらには台湾すら政治の手本にしてきたが、中国に合うモデルは一つもなかった。次の指導部交代までに、党は解決策を見つけなければならないだろう。一党支配を維持するためにできることはすべて行いながら、広範な妥協を強いられそうだ。
やがて党に対抗する政治組織をある程度受け入れざるを得なくなるかもしれないが、党内民主主義から完全な民主主義への移行は円滑に進みそうもない。
外国政府は、現在よりもはるかに大きな政治的リスクを対中政策に織り込む必要があろう。
中国の最近30年間の経済的成功が政治的活力の反映とみられることも多いが、中国の政治体制は極めて脆弱(ぜいじゃく)なことに加え、近代化した大陸規模の国家の運営という複雑な課題を扱うことが一段と難しくなってきている。中国が抱える問題に対処し、安定を保つ鍵は、各国の政府や企業、調査研究機関などとの連携にある。
【結論】
中国共産党は、政治改革の能力の有無について国民から疑いの目を向けられていることや、現在の経済危機が党の威信を損ないかねないことを認識している。政治改革をいつまでも先延ばしにはできない。計画立案の期限は、人口、経済、社会、エネルギー問題が深刻化する2020年だ。そのときまでに党は、国際協力を仰ぎながら解決策を見つける必要がある。
1126
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荷主研究者
:2009/08/12(水) 17:14:03
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/110307
2009年7月22日 00:09 西日本新聞
在福岡モンゴル 名誉領事館開設 九電工本社内
在福岡モンゴル名誉領事館の開所式を祝ってテープカットする九電工の橋田紘一社長(中央)と河部浩幸会長(右)、レンツェンドー・ジグジット駐日モンゴル特命全権大使(左)=21日、福岡市南区の九電工本社 九電工(福岡市)の橋田紘一社長が在福岡モンゴル名誉領事に就任し、21日、福岡市南区那の川の九電工本社に設けられた在福岡モンゴル名誉領事館の開所式があった。国内の大使館、名誉領事館は東京、大阪市、札幌市に次いで4カ所目。橋田社長は「モンゴル人力士が活躍している大相撲に負けないように、両国の経済関係も力強く発展させたい」と述べた。
本社7階に開設された名誉領事館はモンゴルの観光、経済などの情報発信のほか、来年から1カ月以内の短期ビザの発給業務も担う予定。式典に参加したモンゴル特命全権大使のレンツェンドー・ジグジット氏は「アジアのゲートウエーである福岡に名誉領事館が開設されたことで、両国の関係が一層深まる可能性が高い」と期待を寄せた。
同日は九州沖縄・モンゴル友好協会も発足し、九電工の河部浩幸会長が会長に就任した。
=2009/07/22付 西日本新聞朝刊=
1127
:
荷主研究者
:2009/08/12(水) 17:20:59
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/108851
2009年7月15日 00:10 西日本新聞
北九州市が上海事務所開設 市長や関係者ら250人祝う
北九州市の上海事務所開設式典で、小倉城の画面を背に鏡割りをする関係者たち=14日夕、上海市
【上海14日椛島滋】北九州市は14日、中国・上海市内のホテルで、在上海北九州市経済事務所(浮田真吾所長)の開設式典を開いた。北橋健治市長のほか、門司区を中心に演奏活動をしている「ニュースカイラーク・ジャズオーケストラ」のメンバーも参加。上海市政府や在上海の九州の各自治体、企業関係者約250人とともに新事務所開設を祝った。
北九州市は、2005年から福岡県、福岡市などと「九州上海事務所」に常駐職員を置いていたが、上海市政府との関係強化や独自色を出すことを目的に、今年4月に経済事務所を独立させた。北九州市の中国での独立事務所は、大連市に次ぎ2カ所目。
北橋市長は、事務所開設に当たって上海市の唐登傑副市長を訪ね、環境対策や観光振興などの分野で交流を深めていくことを確認。開設式典で、公害克服の経験を生かした「環境モデル都市」であることをアピールしながら「中国などアジアの諸都市との連携を進め、共に発展していきたい」とあいさつした。
=2009/07/15付 西日本新聞朝刊=
1128
:
名無しさん
:2009/08/12(水) 18:52:05
サンケイって何なんだ…
対馬ネタで嫌韓を煽る
→対馬ツアーを自分で企画
→対馬滞在を減らし、韓国に2泊するツアーを提案
→韓国経済に貢献!
対馬があぶない!“裏技”釜山ルート募集始まる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090801-00000587-san-int
8月1日20時30分配信 産経新聞
韓国との国境に近い長崎県の対馬に、関西国際空港から韓国・釜山経由で訪れるという“裏技の国内ツアー”の募集が始まった。福岡経由に比べ、競争の激しい安価な「国際便」を利用することで安上がりなツアーが実現するという。韓国資本の進出が著しい対馬だが、企画する旅行代理店「サンケイツアー」(産経新聞開発、大阪市浪速区)は、日本の観光客にももっと対馬を知ってもらおうと意気込んでいる。
ツアーを企画したのは同旅行代理店の吉田雄一さん(60)。産経新聞に連載され、単行本にもなった「対馬が危ない」を読んで発奮し、6月下旬に下見を行ったという。
関西地区から対馬を訪れる場合、一般的には伊丹から福岡経由の空路を利用する。福岡から対馬への航空便は1日4往復があり、片道で1万4200円。また同じ区間を高速船に乗船した場合は、7700円ながら片道2時間15分と航空便の約4倍の時間を要する。競合のない福岡−対馬線の航空便は割引率が低いため、ツアーは通常、2泊3日で7万円前後が相場だ。
だが、今回、サンケイツアーが企画したプランは従来の対馬2泊を釜山に2泊、対馬1泊の計3泊4日に組み替え、数社が競う関空−釜山便を利用して7万円前後の旅を実現した。国外の旅程も入れて、満足度を引き上げる作戦だ。
関西空港から1時間半で着く釜山は人口350万人超と韓国第2の都市。釜山から対馬への航路は、文化渡来の足跡をたどる旅でもある。
元対馬市教委文化財課長の小島武博さん(60)は「対馬は大陸との窓口であり、文化交流の拠点だった。今秋からNHKドラマとして放映される『坂の上の雲』の舞台ともなる艦船が出撃した軍港跡や運河など、日本海海戦ゆかりの史跡も多い。ぜひ、多くの日本人に知ってもらいたい」と話している。
1129
:
千葉9区
:2009/08/16(日) 19:06:13
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090816/asi0908161800001-n1.htm
【ウイークリーワールド】スー・チーさん有罪判決 民主主義と人権無視に世界中から怒りの声 (1/2ページ)
2009.8.16 18:00
ミャンマーの民主化要求運動指導者、アウン・サン・スー・チーさん=最大野党、国民民主連盟(NLD)書記長=に対し、ミャンマーの特別法廷が有罪判決を言い渡したことに、世界中から怒りの声が上がっている。
米欧やアジア諸国など各地では、市民らが、スー・チーさんの写真を掲げ、スー・チーさんを含むすべての政治犯の解放を訴えた。
ミャンマーで最後に行われた選挙は、1990年の国会議員選挙だ。NLDは圧勝し、軍の息がかかった政党は惨敗した。あわてた軍は突然結果を受け入れないと表明し、いまだに権力を握っている。
そればかりではない。軍政はスー・チーさんを繰り返し拘束し、長期に渡って自宅軟禁下に置いている。民主主義と人権の理念を根底から無視した暴挙といえよう。
今回の事件は、スー・チーさんの自宅前にある池を泳いで現れた奇妙な米国人を、スー・チーさんが同情して泊めたばかりに起きた。許可なく外国人を宿泊させることが違法だからだが、軟禁下にあるスー・チーさんに何ができたというのだろう。そもそも違法に権力の座にしがみついている軍に、スー・チーさんを裁く資格はない。
スー・チーさんを国民から遠ざけ、来年実施する選挙を平穏にやり遂げたい−すべては、軍のこうした目的を果たすための措置だった。その選挙の規定には、軍にとって都合のよい条件が並べ立てられ、軍の権力を温存する内容となっている。これを茶番といわずして、何といえばよいのだろうか。
1130
:
千葉9区
:2009/08/16(日) 21:46:40
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009081502000055.html
村消滅生き埋め300人超 『救助、どこから着手』 被災地ルポ
2009年8月15日 朝刊
【小林村=栗田秀之】「これほどすさまじいなんて」−。被災状況を目の当たりにした家族は泣き崩れ、レスキュー隊は立ち尽くした。台風8号に伴う豪雨で土砂崩れが発生し、三百人以上の住民がのみ込まれた高雄県小林村への道路が災害発生以来六日ぶりに開通し、家族や救援隊が十四日、続々と村に入った。しかし「消えた村」の惨状を前に、誰もが言葉を失った。
わずか四日間で年間平均降水量を上回った台湾南部。村では九日早朝、集落東側の山の斜面が約百ヘクタールにわたって崩れ落ち、当局の調べで三百九十八人が生き埋めになった。
大量の土砂に埋まった集落は、わずか二棟の家屋が残るのみ。住宅のほか、役場や小学校なども跡形もない。平らになった土砂の上に巨大な流木が点々と横たわるだけだ。
この日を待って家族やレスキュー隊、重機を積んだトラックなどが次々と村に入ったが、想像を超える被害になすすべもない。
高雄市から駆け付けた徐仙鳳さん(53)は息子(31)が行方不明になっている。「全部埋まった。何もない。息子も姉の五人家族も、義理の兄も…」と泣き崩れ、持って来た息子の茶色いシャツを抱きしめた。
高雄県レスキュー隊の十人は、現場に接して立ちすくんだ。林華上さん(28)は「こんなのは見たことがない」。
施鐸訓さん(37)は、二千人以上が死亡した台湾大地震(一九九九年)と比較して「あの時は建物が壊れ、遺体のにおいもしたが、何とか被災者を救おうとわれわれも奮い立った。ここではそんな感情もわかない。完全に破壊されており、どこから手を付けたらいいか分からない」と肩を落とした。
村のわきを流れる川は「釣りができる」(レスキュー隊員)という清流だが、台風上陸から一週間過ぎた今もどす黒く濁っていた。
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千葉9区
:2009/08/19(水) 00:27:53
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090819k0000m070106000c.html
社説:金大中元大統領 激動の韓国を体現した
韓国の金大中(キムデジュン)元大統領が苦難と栄光の交錯した一生を終えた。本人が「行動する良心」を自任する一方、日本からは見えにくい厳しい評価も韓国にはある。だが、抜群の資質を持ち、この国の激動の現代史を体現した稀有(けう)な政治家であったことは間違いない。ご冥福を祈りたい。
36年前、東京のホテルからソウルに拉致された事件によって金氏は日本で最も名高い韓国人となった。この事件が韓国情報機関の組織的犯行であり、日本への主権侵害にあたることは明白だったが、政治決着によってうやむやにされた。日韓双方の政府が不誠実であった。
しかし金氏は、自らの大統領在任中はこの問題に手を付けなかった。07年の真相調査委員会報告書の発表を受けてようやく韓国政府は日本に対する主権侵害に「遺憾の意」を表明し、外交的には決着した。だが日本の捜査当局による容疑者調べは実現していない。事件の大団円を迎えぬまま金氏がこの世を去った事実は、歴史に刻まれるべきである。
もっとも金氏は対日外交では目覚ましい成果を上げた。大統領として98年に来日し当時の小渕恵三首相と合意した「日韓パートナーシップ宣言」は、史上最良とも評価された日韓友好の時代を築いた。金氏は細心の注意を払って韓国における反日感情を抑制し、いわゆる「日本大衆文化」の解禁も進めた。日韓文化交流の隆盛はこの延長線上にある。
金氏は一方、「太陽政策」を掲げて北朝鮮との関係改善にも尽力したが、功罪相半ばするところがあり、評価は定まっていない。
00年の金正日(キムジョンイル)総書記との初の南北首脳会談は和解ムードを広げた。南北離散家族の再会も一部ながら実現し、金剛山観光や北朝鮮に韓国企業を進出させる構想も進んだ。
しかし、この融和路線は北朝鮮の高濃縮ウラン開発疑惑の浮上を機に矛盾が露呈する。次の盧武鉉(ノムヒョン)政権は対北支援を大幅に増やしたが、北朝鮮のミサイル発射や核実験の強行で韓国世論が冷え込み、「太陽政策」は正しくないという声も高まった。金氏はこれを憂慮し、入院前は北朝鮮に妥協しない李明博(イミョンバク)政権の姿勢を強く批判していた。
「歴史的な南北首脳会談」を主な理由として金氏が受賞したノーベル平和賞は色あせてしまった。韓国で逮捕され日本人拉致を自供した人物を北朝鮮に送還したことも、日本における金氏の声望を少なからず傷つけたのである。
それでも大方の日本人の金氏への評価は高いだろう。民主化の闘士として死刑判決も受け、4度目の挑戦でついに大統領に当選した不屈のドラマ。その迫力が多くの人々の胸を打たずにはおかないからである。
1132
:
千葉9区
:2009/08/19(水) 00:29:20
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908182001013-n1.htm
【金大中氏死去】韓国内に追悼の輪 大統領経験者は今年2人目
2009.8.18 19:59
【ソウル=水沼啓子】半年に前職大統領が2人も相次いで死去する不幸に見舞われた韓国では、金大中元大統領を哀悼する声が広がっている。韓国メディアによると、韓国政府は全国の地方自治体ごとに焼香所を設置する方針という。
元大統領の死去が伝えられると、KBSやMBC韓国の主要テレビは一斉に特別番組を組んだ。アナウンサーらは哀悼の意を表し黒いネクタイや黒い服を着てニュースを伝えた。
遺体が安置されているソウル市内の延世大付属セブランス病院には約150人の記者が押し寄せたほか、金泳三元大統領や韓国に一時帰国中の潘基文国連事務総長ら著名人が次々と弔問に訪れた。
故郷の荷衣島を始め、金大中氏にゆかりの深い全羅南道・光州市などでは、野党・民主党の地元組織が焼香所を設けている。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908181812010-n1.htm
【金大中氏死去】評価分かれる民主化功績 熱狂的支持と嫌悪と
2009.8.18 18:08
金大中氏は韓国の政治家の中では対外的に最も知られた人物だった。とくに日本では、反政府運動の闘士だった野党時代、韓国の情報機関により滞在中の東京からソウルに連れ去られた「金大中事件」(1973年)で有名だった。大統領時代の2000年、初の南北首脳会談などでノーベル平和賞も受賞したが、その業績については評価が分かれる。
韓国民主化運動の象徴的存在だったにもかかわらず、晩年にかけて最大の民族的課題であるはずの「北朝鮮の民主化」には触れず対北融和策に終始した。ノーベル平和賞の「反独裁闘士」が「北の独裁」には目をつぶり続けた。これは民主化運動の功績にキズとなった。
金大中氏は生涯、3回も大統領選に敗北するなど長い野党生活の末、やっと念願の大統領の座についた。“忍冬草”の別名を持ち、挫折とあきらめを知らない「不死身の政治家」として定評があった。退任後も韓国政治に隠然と影響力を持ち続けた。
金大中政権(1998〜2003年)は、歴史的にいえば7世紀に百済(くだら)王国が滅んで以来、権力から遠ざけられていた韓国南西部の全羅道地域の人びとの復権だった。
金大中氏は、権力から疎外され、地域的差別感情の被害者だった故郷の全羅道地域を支持基盤にしてきた。この地域的支持基盤は韓国社会の不満層の中心で、人口の30%近くを占める。これに左派・革新勢力や親北勢力が乗っかることで政権を獲得した。
金大中氏は韓国が高度経済成長を遂げた1970代以降、経済開発から取り残された全羅道地域の不満や民主化要求を背景に反政府運動を展開。
これを快く思わない当時の朴正煕政権と激しく対立した。朴政権下の「金大中拉致事件」もその流れで起きている。
ライバルの朴政権は経済開発に国力を集中させ、政治的自由や民主主義は制限する「開発独裁」だった。その結果、経済発展と近代化で北朝鮮との国力を逆転させ、現在の韓国の基礎を築いた。しかし金大中氏は朴政権を「独裁」と非難し最も激しく反対した。
ただ金大中氏も後年、朴政権の経済発展と近代化を評価している。世論調査によると韓国の歴代大統領の人気は朴正煕氏が圧倒的に1番で、次いで金大中氏がかなり離れて2番目だ。
金大中氏は1998年、当時の小渕恵三首相との間で「日韓共同宣言」を発表した。この「宣言」には過去の歴史について日本の「謝罪と反省」が明確に記されている。
当時、金大中氏は「これで日韓の過去は清算された」とし今後、対日外交で過去が蒸し返されることはないと明言した。
しかし後に歴史教科書問題が起きるや、教科書記述の訂正を外交問題として日本に要求するなど外交摩擦を招いた。「知日派」を誇っていたが、結果的には日韓関係の画期的変化には成功しなかった。
熱狂的な支持者と嫌悪感と−韓国社会での評価は今も二分している。
(ソウル 黒田勝弘)
■金大中事件 1973年8月8日、韓国の朴正煕政権を批判し、民主化運動を主導していた野党指導者、金大中氏が東京のホテルグランドパレスで拉致され、5日後にソウルで解放された。現場から韓国中央情報部(KCIA)要員で、在日韓国大使館1等書記官の指紋などが見つかった。警視庁は出頭を求めたが、韓国側は拒否。「主権侵害」との世論が日本で高まる中、韓国政府は1等書記官を免職、政治決着が図られた。韓国政府の「真相究明委員会」は2007年10月、KCIA要員や駐日公使ら27人による組織的犯行で、韓国政府が事件後に真相を隠蔽(いんぺい)しようとしたと認定した。
1133
:
千葉9区
:2009/08/19(水) 00:30:53
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908181653006-n1.htm
【金大中氏死去】地域対立の象徴 求心力失う親北・反政府勢力
2009.8.18 16:50
【ソウル=黒田勝弘】韓国政治に長く大きな影響力を持ってきた金大中元大統領の死は、今後の韓国政局に微妙な波紋を呼びそうだ。特に反政府・野党勢力にとっては求心力を失ったことになり、政権奪還に向けた新しいリーダーの登場や政界再編成などで紆余(うよ)曲折が予想される。
韓国の現代政治は1970年代以来、30年以上、金大中、金泳三、金鍾泌氏によるいわゆる“3金時代”が続いた。しかし政界を引退した後、金泳三元大統領は衰えが目立ち、金鍾泌元首相は病床にある。その中で金大中氏だけは、健康不安にもかかわらず内外情勢に関し政治的発言を続け、最後まで“生臭さ”があった。
金大中氏が大統領退任(2003年)後も影響力を維持できたのは、国内で政治的、社会的に最大の不満勢力である全羅道出身者の絶対的な支持を得ていたことと、初の南北首脳会談実現(2000年)を含む対北融和政策などで“親北朝鮮”的だったからだ。
韓国政治は現在の野党・民主党もそうだが、以前から野党・反政府勢力の中心は全羅道出身者だ。全羅道が故郷の金大中氏は彼らの間では絶対的な指導者で、その一挙手一投足は大きな影響を与え、彼らの行方を左右した。
たとえば野党勢力の大統領候補決定には金大中氏の意向が大きく影響し、野党分裂や新党結成など野党陣営再編でも金大中氏の考えが決定的だった。02年、盧武鉉前大統領が非全羅道系でダークホースだったにもかかわらず大統領に当選できたのも、金大中氏の支持のおかげだった。
一方、金大中氏は亡くなる直前まで、保守派の李明博現政権の対北政策を激しく批判してきた。国際強調を重視し、対北援助に消極的な李政権が気に入らなかったからだ。時には北朝鮮の韓国非難そのままに「このままでは戦争が起きる」といわんばかりに李政権批判を続けてきた。
したがって北朝鮮にとって金大中氏は最後まで最大の理解者であり“援軍”だった。「李明博政権打倒!」を叫ぶ韓国内の親北・反政府派にとっても最も好都合の人物だった。
そのため晩年は韓国内の保革・左右対立の焦点になっていた。金大中氏の死は親北・左派勢力にとっては最大の理解者を失い打撃が大きいが、一方の保守派は最大ライバルが消えたことでホッとした感じだ。
1134
:
とはずがたり
:2009/08/19(水) 00:52:00
おお,なんと。激動の人生でしたね。ご冥福をお祈りします。
1135
:
千葉9区
:2009/08/19(水) 01:11:07
盧武鉉の死とは比較にならないほどインパクトが大きいです。
三金時代はもう過去のものなんですね。
1136
:
千葉9区
:2009/08/20(木) 00:29:23
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090819-OYT1T00847.htm
金大中氏葬儀、23日に韓国2例目「国葬」
【ソウル=前田泰広】韓国政府は19日、死去した金大中元大統領の葬儀を、格式が最高となる「国葬」で行うことを決定した。
国会前の広場で23日、告別式にあたる永訣式を行う。
国葬は、金大中氏の遺族の希望を尊重したもので、1979年に死去した朴正煕元大統領の葬儀以来、2例目。葬儀委員長は韓昇洙首相が務める。
国葬で執り行う理由について、韓国政府は「社会統合のため」と説明している。保守と左派の理念対立や、地域対立を克服する契機にしたい考えとみられる。
韓国政府は当初、国葬に次ぐ国民葬を軸に検討していた。大統領経験者の葬儀は、在任中に死去した朴氏を除けば、国民葬か、親族らによる家族葬で行われてきたためだ。このため、政府は、遺族側の希望を受け入れる代わりに、死去した日から永訣式実施日までの葬礼期間(最長9日)を6日間に短縮した。
(2009年8月19日22時54分 読売新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/0819/TKY200908190189.html
河野前衆院議長派遣を検討 金大中元大統領葬儀
2009年8月19日12時8分
河村官房長官は19日の記者会見で、18日に死去した韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領の葬儀に河野洋平・前衆院議長を特使として派遣する方向で検討していることを明らかにした。河野氏は70年代初めに金氏と知り合って以来、交流があった。政府は、総選挙期間中で選挙に立候補した首相経験者の派遣は難しい事情もあることから、金氏と交友関係があり、政界を引退した河野氏が適任と判断したとみられる。
1137
:
千葉9区
:2009/08/20(木) 00:35:47
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090819k0000m030088000c.html
金大中氏死去:民主化闘争で名声 国内対立は断てず
【ソウル西脇真一】韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領は、民主化闘争で国際的な名声を博し、南北関係改善にも力を尽くした。一方で、韓国政治の悪癖といわれた地域感情の対立解消に失敗し、「保守対進歩」の対立を残したまま、この世を去った。
「書生のような問題意識と商人のような現実感覚のバランスが重要だ」「望遠鏡のように広く遠く、顕微鏡のように狭く深く見なくてはいけない」
いずれも金氏が好んで使った言葉だ。一方に偏らず、複眼的な見方、考え方の必要性を説いている。実際、金氏はバランス感覚に優れた政治家との評価があった。98年10月の来日では、国会演説を行い、「日本国民は汗と涙を流して、議会民主主義の発展と共に、世界が驚く経済成長を遂げた。日本は、アジア各国の国民に、無限の可能性と希望の道標を示した」と称賛した。その日韓双方に配慮したバランス感覚で「史上最良」と言われる両国関係を実現した。
しかし、そのバランス感覚も国内政治には発揮されなかった。98年の金大中政権誕生は、それまで韓国政治を支配してきた保守派の牙城・慶尚道と、金氏が地盤とする全羅道の「地域対立」を解消するだろうと期待を集めた。しかし、金氏の周囲を固める側近たちの厚い壁は、対立解消を妨げた。さらに政策上の「保守対進歩」の対立が表面化し、任期が満了するまで政権を揺るがし続けた。
08年2月に発足した李明博(イ・ミョンバク)政権は、金大中、盧武鉉(ノ・ムヒョン)両政権の対北朝鮮政策の見直しを表明した。これに対し金氏は講演などで李政権を非難し、盧氏が07年の訪朝時に約束した大規模経済支援の履行を迫り続けた。
李大統領は15日の光復節(独立記念日)の演説で「労使の極限的な対立が繰り返されている」と述べ、国内の対立が色濃く残っていることを認めた。地域感情や保守対進歩の対立は、金氏の死去を機に一層、激しくなる可能性も否定できない。
1138
:
千葉9区
:2009/08/20(木) 00:36:50
http://mainichi.jp/select/world/news/20090819ddm007030180000c.html
金大中・元韓国大統領死去:南北交流に尽力 民主化闘争で名声(その2止)
◇国内対立は断てず
【ソウル西脇真一】韓国の金大中(キムデジュン)元大統領は、民主化闘争で国際的な名声を博し、南北関係改善にも力を尽くした。一方で、韓国政治の悪癖といわれた地域感情の対立解消に失敗し、「保守対進歩」の対立を残したまま、この世を去った。
「書生のような問題意識と商人のような現実感覚のバランスが重要だ」「望遠鏡のように広く遠く、顕微鏡のように狭く深く見なくてはいけない」
いずれも金氏が好んで使った言葉だ。一方に偏らず、複眼的な見方、考え方の必要性を説いている。実際、金氏はバランス感覚に優れた政治家との評価があった。98年10月の来日では、国会演説を行い、「日本国民は汗と涙を流して、議会民主主義の発展と共に、世界が驚く経済成長を遂げた。日本は、アジア各国の国民に、無限の可能性と希望の道標を示した」と称賛した。その日韓双方に配慮したバランス感覚で「史上最良」と言われる両国関係を実現した。
しかし、そのバランス感覚も国内政治には発揮されなかった。98年の金大中政権誕生は、それまで韓国政治を支配してきた保守派の牙城・慶尚道と、金氏が地盤とする全羅道の「地域対立」を解消するだろうと期待を集めた。しかし、金氏の周囲を固める側近たちの厚い壁は、対立解消を妨げた。さらに政策上の「保守対進歩」の対立が表面化し、任期が満了するまで政権を揺るがし続けた。
08年2月に発足した李明博(イミョンバク)政権は、金大中、盧武鉉(ノムヒョン)両政権の対北朝鮮政策の見直しを表明した。これに対し金氏は講演などで李政権を非難し、盧氏が07年の訪朝時に約束した大規模経済支援の履行を迫り続けた。
李大統領は15日の光復節(独立記念日)の演説で「労使の極限的な対立が繰り返されている」と述べ、国内の対立が色濃く残っていることを認めた。地域感情や保守対進歩の対立は、金氏の死去を機に一層、激しくなる可能性も否定できない。
1139
:
千葉9区
:2009/08/20(木) 00:37:03
◆金大中元大統領語録
◇暗闇の中でも明日の日の出を信じ、地獄の中でも神の存在を疑わない
「暗闇の中でも明日の日の出を信じ、地獄の中でも神の存在を疑わない」(73年8月、拉致事件で解放された直後、毎日新聞の取材に託した手記)
「私の遺志として、この国のすべての人が熱望する民主主義ができるだけ早く実現されることを希望する」(80年9月、軍法会議の最終陳述)
「初めて民主的な政権交代が実現し、民主主義と経済を同時に発展させようという政府が誕生する歴史的な日だ。真の『国民の政府』だ」「北韓(北朝鮮)に対する3原則を明らかにする。第一に、武力挑発を許さない。第二に、我々には北韓に害を与えたり、吸収する考えはない。第三に、南北間の和解と協力を可能な分野から積極的に進めていく」(98年2月、大統領就任式)
「(日韓)両国は過去の不幸な歴史を克服し、21世紀に向けた未来志向的な関係を発展させることで合意した」(98年10月、訪日時の会見)
「半世紀の間に積もった恨(ハン)を一度に解くことはできない。しかし、始まりさえすれば半分終わったようなものだ。一つずつ最善を尽くす」(00年6月、南北首脳会談時の平壌到着声明)
「北韓の体面を立ててあげる姿勢が、米国にも必要ではないか」(02年1月、年頭会見)
「(日韓関係は)5年間に実によく発展した。靖国神社に代わる施設を建設するという(日本側の)約束が履行されれば、日本の大衆文化を完全開放し、過去の問題を清算して新しい出発点にしたかった。実現できず遺憾に思う」(03年1月、外国人記者との懇談)
「(北朝鮮の核兵器製造宣言は)大きな間違いだ。許すことができない」「米国が北朝鮮の安全を保障するなら核を放棄する、という北朝鮮の主張はある程度信じることができる」(05年3月、韓国紙・朝鮮日報掲載の単独会見)
==============
■ことば
◇南北首脳会談
00年6月、韓国の金大中大統領と北朝鮮の金正日総書記が平壌で行った南北首脳の初会談。統一問題の自主的解決▽南北当局による対話の早期開催▽離散家族の相互受け入れ−−など5項目の共同宣言が署名された。金総書記による「適切な時期」のソウル訪問も盛り込まれたが、実現していない。この会談で南北関係は大きく進展。金大統領は同年12月にノーベル平和賞を受賞した。
◇太陽政策
包容政策とも呼ばれる、金大中政権が打ち出した対北朝鮮政策。金泳三前政権とは対照的に、圧力だけでなく、経済支援や文化交流の深化によって北朝鮮の改革・開放を促そうというもの。初の南北首脳会談やその後の北朝鮮の金剛山観光の実現など成果を生んだ。太陽政策は盧武鉉政権にも引き継がれたが、06年に北朝鮮が核実験を強行したこともあり、国内外から批判も強まった。
1140
:
千葉9区
:2009/08/20(木) 00:38:15
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090819/kor0908191409005-n1.htm
【金大中氏死去】北朝鮮、弔問団を派遣 労働党書記を含む5人
2009.8.19 14:08
【ソウル=水沼啓子】韓国の聯合ニュースによると、北朝鮮のアジア太平洋平和委員会は19日、金正日総書記が韓国の金大中元大統領の死去に伴い、弔問団を派遣すると明らかにしたと報じた。
弔問団は朝鮮労働党の書記、部長を含む5人程度で構成され、1泊2日の日程でソウルを訪問するという。
1141
:
千葉9区
:2009/08/20(木) 00:39:38
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090818/kor0908181414004-n1.htm
【金大中氏死去】拉致、投獄、亡命、自宅軟禁…韓国現代政治史を体現 (1/2ページ)
2009.8.18 14:13
【ソウル=水沼啓子】「私は5度死線をさまよい、6度の監獄生活をした」(1995年3月の講演)−。金大中氏は国会議員選挙、大統領選挙にそれぞれ3度落選、半世紀を超す政治家人生の中で、6年の投獄生活、3年の亡命生活、6年半に及ぶ自宅軟禁を経験。そして交通事故や拉致事件、死刑判決など何度も死に直面する試練を乗り越えてきた。開発独裁、軍政、民主化の間で揺れ動いた韓国現代政治史を体現した生涯だった。
◇◇
韓国南部の全羅南道荷衣島(現・新安郡)で生まれた。1943年に旧制木浦商業高校を卒業後、左翼系政治組織「新民党」の木浦市党組織部長として政治活動を始めた。61年に国会議員に初当選、71年には野党・新民党候補として大統領選に初めて挑戦した。
選挙では現職の朴正煕大統領に敗れたが、予想を上回る善戦だった。大統領選直後、交通事故に遭い、歩行は一生不自由になった。
朴政権当時、海外での反政府活動のため出国。日本滞在中の73年8月、東京のホテルで、韓国中央情報部(KCIA)に拉致される「金大中事件」が起きた。海に投げ込まれる寸前、殺害が断念され、金大中は一命をとりとめた。
76年には「民主救国宣言」を発表し逮捕されたが、裁判での最終陳述で「抑圧され虐げられている国民のために生涯を捧げる」と断言した。釈放後、80年の民主化運動「ソウルの春」で再逮捕。地域ぐるみの反政府闘争を軍が鎮圧し多数の犠牲者を出した「光州事件」では、デモを扇動した首謀者として逮捕、死刑判決を受けたが、直前の最終陳述では「死刑判決を受け、私は間違いなく処刑される。最初から覚悟している」と語った。
◇◇
82年に減刑され、米国へ亡命。85年に帰国し、87、92年に大統領選に出馬したがいずれも落選した。4度目の挑戦となった97年の大統領選では、金鍾泌氏ら保守勢力と手を組んだ。保守陣営の分裂も手伝って小差で当選。「いかなる政治報復もしないが、差別は許さず地域差別をなくす」(98年2月の大統領就任演説)と明言し、韓国政治史で初の革新政権を発足させた。
2000年6月には南北首脳会談を実現させ「対決の時代に終止符を打った」と宣言、この年、ノーベル平和賞を受賞した。ただ、金大中氏と盧武鉉氏の2代にわたる親北政権は、対北政策で陰の部分ももたらした。一方的な対北支援は、計1兆7800億ウォン(約1380億円)に上った。
昨年、李明博氏の大統領就任で保革が逆転すると、自らの対北融和政策(太陽政策)について、「韓国の支援の傍らで北朝鮮は核開発を進めた。人権問題も何一つ改善しなかった」との批判を浴びることになる。
◇◇
韓国では映画や漫画など日本の大衆文化の上映、出版などは長く禁止された。日本文化の開放を決断したのが金大中政権だった。
「韓日は過去を直視し、未来志向的な関係を築いていくべき時を迎えた」(1998年10月の来日時、参院本会議で演説)と「未来志向」の日韓関係を唱え、日本映画の上映や歌謡公演などを段階的に解禁。サッカーのワールドカップ日韓共催も実現した。しかし「未来志向」にあっても、歴史問題では対日非難外交の殻を破れなかった。
1142
:
千葉9区
:2009/08/20(木) 00:55:15
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009081990070545.html
拉致真相 歴史の闇に 死去の金元大統領
2009年8月19日 07時05分
1973年8月、東京のホテルで拉致された後、ソウルの自宅近くで解放され記者団の質問に答える金大中氏(東洋通信=共同)
【ソウル=福田要】十八日に八十五歳で死去した韓国の金大中(キムデジュン)元大統領は、野党指導者時代の一九七三年八月、東京都内のホテルから拉致された事件の全容解明を強く訴えていた。だが、当時の朴正熙(パクチョンヒ)大統領による指示の有無など、戦後の日韓関係史の暗部を象徴する事件の真相は「政治決着」により歴史の闇に埋もれたままになった。
事件をめぐり、韓国政府の真相究明委員会は二〇〇七年十月、朴大統領の黙認の下、当時の韓国中央情報部(KCIA)が組織的に進めた犯行だったとする調査報告書を初公表。事件発生から三十四年後、政府機関の関与を公式に認めた。
だが、核心部分とされた朴大統領の指示を裏付ける証拠は見つからず、「少なくとも暗黙の承認があったと判断される」との報告にとどまった。
また、日本の暴力団を使った暗殺計画も取りざたされたが、実行段階では拉致が目的だったと結論づけた。拉致後に海へ投げ込まれかけたとし、殺人未遂事件だったとする金大中氏側の主張とは大きな隔たりがあった。
金氏は「優柔不断な結論」と強い不満を表明。さらに、「犯罪の明確な証拠がありながら捜査を中止した日本政府と、事件を隠ぺいした韓国政府に深い遺憾を表明する」と語り、七〇年代に政治決着で捜査を幕引きした両政府を非難した。
この報告書の公表から六日後、柳明桓(ユミョンファン)駐日韓国大使は、日本政府に主権侵害を事実上陳謝した。
事件の全容解明につながる可能性もあったが、福田康夫首相(いずれも当時)は「これ以上追及するようなことを考えなくていい」と政治問題化を避け、外交決着させる意向を示した。
事件解明に向け、関係者の事情聴取など日韓の捜査協力も進まず真相は永遠の謎に包まれた。
(東京新聞)
1143
:
千葉9区
:2009/08/20(木) 23:32:33
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200908140005o.nwc
韓国 相手にされぬ“死に体”大統領 内政混乱は外交の足かせ
2009/8/14
発足当初から「レームダック(死に体)化」がささやかれていた韓国の李明博(イ・ミョンバク)政権だが、ここへ来て内政のかじ取りのまずさが外交政策に悪影響を及ぼす可能性が出てきた。
李大統領の就任からわずか3カ月後の2008年5月、BSE(牛海綿状脳症)が確認された米国からの牛肉輸入に抗議する運動が発生。ソウルで10万人が集まるデモへと発展した。結果的に、騒動を招いたメディアに対する政府の不信感が募り、必要な経済・政治改革を実行する政権の能力が疑問視されるようになった。
抗議運動が沈静化した後も李政権に好意的なニュースは聞こえてこない。世界的な金融危機の影響もあり、7%の経済成長など李大統領の選挙公約の多くが未達成のままだ。北朝鮮との関係もここ10年で最悪の状態にある。
李政権のレームダック化は与党・ハンナラ党内部に原因がある可能性がある。07年の大統領選挙に先駆けた党内予備選では候補者擁立をめぐって党内が3つに分裂。対立関係は解消されるどころか、次の大統領候補と目される人物に取り入ろうとする動きが活発化する始末だ。
こうした内政の混乱が外交政策に及ぼす影響も現れてきている。これまで韓国の外交政策は高い一貫性を維持してきており、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の民主・革新政権から現在の保守政権に変わっても、政策目標が大きく変更されることはなかった。
具体的には、与党のメディア産業改革案へ野党が反対したことが尾を引き、国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)への韓国軍派遣延長が可決されない恐れがあった。
また韓国では「論功行賞」的に在外大使が任命されるが、相当数の大使が次期政権での地位固めをもくろみ、早期帰国を望んでいるという。こうした動きは北朝鮮問題を含めた外交政策の足かせにもなりかねない。
1144
:
千葉9区
:2009/08/20(木) 23:34:40
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090820/kor0908202213010-n1.htm
【金大中氏死去】「国葬」で物議 バランス欠いた要求?
2009.8.20 22:12
【ソウル=黒田勝弘】韓国政府は金大中元大統領の葬儀を23日、「国葬」で行うことになったが、退任した大統領への国葬は過去に例がなく、遺族など金大中氏側が国葬を強く要求したこともあって物議をかもしている。生前、何かと話題の多かった金大中氏だが、死してなお議論のタネを残した形で、世論には「いかにも金大中氏らしい」などの声が出ている。
韓国の歴代大統領で国葬が行われたのは、在任中に暗殺事件で亡くなった朴正煕氏が唯一。李承晩初代大統領などは「家族葬」、5月に自殺した盧武鉉前大統領など2人は「国民葬」だった。
法律では、大統領経験者は「国葬ないし国民葬にできる」とあるだけで詳しい基準はない。ただ国葬は費用をすべて国が負担し、官庁が休日になるなど国民葬より格が上。政府は今回、盧武鉉氏の例もあって当初、国民葬を考えていたが、遺族や側近たちが国葬を要求。最後は李明博大統領の配慮で国葬に落ち着いた。
その代わり、朴正煕氏の国葬挙行が死後9日目の「9日葬」、盧武鉉氏の国民葬が7日目の「7日葬」だったのに対し、今回は6日目の「6日葬」に“格下げ”しバランスをとった。ところが「6日葬」についても、韓国では偶数日の葬儀は「友引」として行わないのが慣例なため、街では首をかしげる向きもある。
金大中政権は当時、自らを「国民の政府」と称していたことから「国民葬」が順当なところだったが、本人の死後、遺族や側近が欲を出して「国葬」にこだわったようだ。
1145
:
とはずがたり
:2009/08/29(土) 10:07:38
859 名前:名無しさん[] 投稿日:2009/08/29(土) 03:16:30
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0828&f=column_0828_001.shtml
中国から見た日本の政治家〜総選挙、民主新政権見据え
【コラム】 【この記事に対するコメント】 Y! V 2009/08/28(金) 10:47
さあ、総選挙である。北京でも、日本の政治関連のニュースが多くなってきた。
新華社通信が出しているニュース週刊誌『環球』最新号は、巻頭13ページにわたって日本政治特集を組んだが、これは圧巻! 記事は三部構成で、まず第一部は、日本の主な政治家23人を顔写真入りで、徹底分析している。ざっとこんな具合だ。
<自民党>
中川秀直……2000年の森内閣で官房長官に抜擢されたが、3カ月後に愛人とヤクザとの交際問題で失脚。最近は新聞記者出身らしくホームページに日々「中川の目」と題して寄稿し、話題を呼んでいる。
武部勤……初対面の人の似顔絵を即席で書くのが特技。ミニ小泉とも言うべき存在で、媚中外交反対論者の筆頭。
与謝野馨……与謝野晶子の孫で、敬虔なキリスト教徒。囲碁7段が自慢。
石原伸晃(なぜか写真が20代の頃)……あの虎のような石原慎太郎の長男だが、性格は犬のように軟弱。お坊ちゃま政治家の典型で、2001年に新興宗教・崇教真光の隠れ信徒であることを暴露された。
鳩山邦夫……田中角栄の元秘書出身で料理オタク&蝶オタク。2006年12月にはフィリピン出張と称して禁猟区で蝶を採り続け顰蹙をかった。朝日新聞からは「死神」と呼ばれた。
舛添要一……圧倒的な知名度で、自民党のスポークスマン役を務める。1997年に『舛添要一の6ヵ国語習得法』というユニークな本を出した。
河野太郎……改憲派の急先鋒で、ハト派の父親とはまったく違うタイプ。
古賀誠……自民党の黒幕で、靖国神社のA級戦犯分祀論者として知られる。
中川昭一……自民党随一のアル中政治家。2008年11月20日、スペイン国王を招いての宮中晩餐会で酔っ払って大暴れ。今年2月14日にはローマで酩酊会見が世界の失笑を買い、「国辱」と呼ばれ財務相を辞任した。中国脅威論者の筆頭格でもある。
石破茂……軍事オタクとして知られ、首相の靖国参拝に反対して右翼学者・渡辺昇一から「国賊」と叩かれたこともある。
小池百合子……元小泉内閣の紅一点で、いまだ独身。李登輝と家族同様に付き合い、1998年11月の李登輝金婚式パーティに駆けつけ、自慢のノドを披露したこともある。
1146
:
とはずがたり
:2009/08/29(土) 10:07:53
>>1145-1146
860 名前:名無しさん[] 投稿日:2009/08/29(土) 03:16:45
>859
<民主党>
鳩山由紀夫……「友愛外交」を掲げ、麻生首相の「価値観外交」と真っ向対立。今年6月3日に崔天凱大使に、「首相になっても靖国参拝はしない」と明言したが、チベット独立を支持する矛盾した一面も持つ。
小沢一郎……5歳で夭折した田中角栄の長男・正法と同年齢であることから、「政治の父」田中角栄が息子同然に育てた。「鉄腕」+「破壊者」として知られ、49歳の自民党幹事長時代には首相の椅子を蹴飛ばしたこともある。「長城計画」で日中友好に努めてきた。
岡田克也……ジャスコグループの跡取り息子だが、一族とは距離を置く。妻・多津子の父は元衆院議員の村上信二郎。4年前の代表時代の総選挙で「小泉劇場」に惨敗を喫した。
菅直人……胡耀邦が始めた日本青年3000人訪中団のメンバー。台湾の国連加盟論者で、長男・源太郎は、2度も民主党の公選候補で敗れている。
前原誠司……議員会館で隣室の安倍晋三元首相のポン友で、対中強硬派。2005年9月には中国脅威論をブチ、予定された訪中を拒否されたこともある。
枝野幸男……チベット問題を考える議員連盟会長で、昨年は釣魚島(尖閣諸島)に飛行機で視察に乗り込んだ。中国の人権問題にも噛みついている。
他党の政治家たちも紹介しているのだが、省略する。第二部は、「小沢の“乱世”の機会」というタイトルで、政治家・小沢一郎を徹底分析している。「今年67歳の小沢は日本の政界で言えば『若い』部類に入るが、『宇宙人』鳩山の次を狙えるかは微妙だ。1991年以来取り沙汰されている心臓病(このため毎日2時間の昼寝を欠かさない)もネックになっている」と結論づけている。
第三部は、「民主党政権下の対中政策」というタイトルで、来る民主党政権の対中政策を予測している。「民主党は右から左まで9派閥もあり、議員平均年齢は46歳(自民党は53歳)と若いため、来年7月の参院選を経ないと予測が難しい。ただ、『自由』『民主』『人権』がキーワードになりそうで、若い民主党の柔軟性に注目したい」と結んである。
紙面の都合上、記事のすべてを紹介できないのが残念だが、自国の政治についてもこれくらいの論評を書いてほしいと思うほどの恐るべき取材力だ。執筆した3人の新華社記者の一人は、私も東京で何度も食事をしたことがある知日派である。
一昔前まで、中国のメディアがこれほど掘り下げた日本政治の記事を出すことなどなかった。9月に発足するであろう鳩山民主党政権は、すでに中国にとことん「解剖」されていると見るべきである。(執筆者:近藤大介 明治大学講師 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
1147
:
チバQ
:2009/09/04(金) 22:23:03
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090903-OYT1T00880.htm
韓国で内閣改造、首相に経済学者を起用
【ソウル=前田泰広】韓国の李明博(イミョンバク)大統領は3日、首相に経済学者の鄭雲燦(チョンウンチャン)前ソウル大総長を任命したほか、6人を新たに閣僚に起用する内閣改造を行った。
鄭氏の首相任命は、世界的な金融危機で深刻な打撃を受けた国内経済の立て直しに重点を置く李大統領の姿勢を鮮明にしたものだ。7人は国会の同意を経て就任する。
鄭氏は中部・忠清南道の出身。首相任命は、来年6月の統一地方選を念頭に、この地域での政権支持率を高める思惑もありそうだ。
国防相には、李政権の国防費削減方針に反発した李相喜(イサンヒ)氏に代わって韓国軍の金泰栄(キムテヨン)合同参謀本部議長を任命。新設した特任相には、与党ハンナラ党の議員で李大統領に近い朱豪英(チュホヨン)氏を起用した。朱氏は、大統領府と与野党の意思疎通をスムーズに行うパイプ役が期待されている。南北関係で重要な役割を任せられるとの見方もある。
(2009年9月3日19時35分 読売新聞)
1148
:
チバQ
:2009/09/05(土) 10:46:18
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090904/chn0909042005007-n1.htm
台湾の李登輝元総統が来日 民主、自民議員らと懇談
2009.9.4 20:02
台湾の李登輝元総統(86)が4日、講演などを目的とする私的旅行のため、曾文恵夫人らとともに来日した。成田空港に到着後、東京都内のホテルで、民主党、自民党の議員ら政界関係者約20人を含む友人、知人と会食、懇談した。政権奪取を決めた民主党には、アジアにおける日本のリーダーシップ確立を要望するなどしたとみられる。
李氏はホテル到着後、記者団に対し、民主党の鳩山由紀夫代表ら新政権幹部との接触の可否については明言を避けながらも、民主党とも自民党とも等距離で交流を続ける考えを表明した。
李氏は今年5月に体調を崩し、予定された松尾芭蕉の「奥の細道」ゆかりの地を歩く計画を断念したが、この日の李氏は血色も良く、「最近は(体調が)少しよくなりました」と話した。ただ、「奥の細道」の再訪は「しばらく延期します」と述べ、2007年6月に実現した実兄が祭られる靖国神社への参拝も、今回は見送る考えを示した。
李氏の訪日は今回で5回目で、10日までの滞在中、高知、熊本両県を初訪問し、講演や記者会見を行う。
1149
:
チバQ
:2009/09/07(月) 20:51:07
http://mainichi.jp/select/world/news/20090908k0000m030051000c.html
台湾:内閣総辞職へ…大水対応遅れ
【台北・大谷麻由美】台湾の劉兆玄行政院長(首相)は7日、台北で会見し、台風8号による大水害への対応の遅れの責任をとり、辞任すると発表した。内閣は10日に総辞職する。馬英九総統は新内閣の発足で信頼回復を図る考えだが、馬政権の不手際に対する住民の不信感は根強く、年末の地方首長選挙にも影響を与えそうだ。
劉院長は会見で、大水害の死者・行方不明者が700人を超えたことに触れ、「政府に政治責任があり、誰かが責任をとらなければならない」と語った。劉院長は8月中旬にも馬総統に辞意を伝えたが、被災地の復旧を優先するため慰留に応じていた。馬総統は7日、次期行政院長に、与党国民党の呉敦義秘書長を任命した。
馬総統は先月18日の緊急会見で、9月初旬までに内閣改造を含め行政責任を明確にすると表明。その直後から閣僚らの辞意表明が相次ぎ、政権の求心力は急速に低下していた。
台湾紙「中国時報」の世論調査によると、馬総統の支持率は今年6月には60.7%と好調だったが、大水害後は29.6%にまで落ちた。信頼回復には時間がかかると予想され、しばらくは低支持率が続き、厳しい政権運営を強いられそうだ。
1150
:
チバQ
:2009/09/12(土) 15:15:51
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009091202000068.html
機密費不正流用 台湾前総統に無期懲役 トップ経験者 初実刑
2009年9月12日 朝刊
【台北=栗田秀之】台湾の陳水扁前総統(58)が総統府機密費の横領や収賄、マネーロンダリング(資金洗浄)などの罪に問われた事件で台北地裁は十一日、判決公判を開き、前総統に無期懲役、罰金二億台湾元(約五億六千万円)、終身公民権はく奪の判決を言い渡した。台湾の総統経験者が実刑判決を受けるのは初めて。無罪を主張する前総統は控訴する方針。
呉淑珍夫人(57)にも無期懲役、罰金三億台湾元が言い渡された。前総統の事務所は判決を前にした十日、「裁判の合法性と正当性を認めない」とする声明を公表、前総統はこの日の裁判を欠席した。
前総統夫妻は計五つの事件で起訴され、不正所得は合わせて八億台湾元に上るとされる。蔡守訓裁判長は、弁護士出身の前総統に対し「正義の象徴として総統に選ばれながら、個人の利益のために公金をだまし取り、法を知りながら法を犯した」と指摘した。
前総統は昨年十一月十二日に逮捕された。検察側は裁判を通して具体的な求刑はせず、「最も厳しい制裁」を求めてきた。前総統は、わいろとされる資金は政治献金で、資金を海外に不正送金した資金洗浄は夫人ら家族の独断だったとして、潔白を主張していた。
1151
:
チバQ
:2009/09/12(土) 20:06:13
>>831
>>947-948
>>1064
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909090009o.nwc
タイ 2つのエリート層対立 王位継承と政情に混乱も
2009/9/9
タイの裁判所で8月28日、タクシン元首相派の市民運動組織「反独裁民主統一戦線」に所属するダラニー・チャーンチェンシラパクン被告に対し、王室への不敬罪で禁固刑18年の判決が言い渡された。判決はプミポン国王の後継者問題が切迫の度合いを増す中で下された。1946年に18歳で即位した同国王は、今年12月に82歳になる。
タイは他のアジア諸国に比べると、数十年にわたり、高い政治的安定と健全な経済発展を享受してきた。これは、国内の安定に対し、プミポン国王が果たしてきた役割に負うところが大きい。タイにおける国王は欧州の王室以上の存在だ。人々からの尊敬を集め、ほとんど「神聖」ともいえる地位にある。
最も新しいクーデターは2006年9月に起きた。これは、当時のタクシン首相に対する蜂起だった。軍指導者によれば、タクシン氏には、君主制に対する挑戦と取られかねない振る舞いが出ていたという。その後、タクシン氏は海外へ逃亡。しかし、引き続き運動組織を率いて、タイ国内で、時の政権に対する退陣要求を行うなどの大規模なデモを起こしている。タクシン氏の支持者は枢密院議長への非難も行っている。
西側メディアはこういった争いごとを、タクシン氏に代表される民主主義を支持する新しいエリート層と、旧来のエリート層との対立として表現することが多い。そして、それは確かに新興の財閥と、伝統的な貴族社会との対立といえる。
両者は継承過程に影響力を発揮しようとする可能性が高く、両者の不和が王位継承に影響を与える可能性がある。
将来の安定は、王位継承がどのように行われるかにかかっている。円滑な継承は、社会の安定に寄与するだろう。しかし、もし2つのエリート層の間の対立が、その過程を混乱させることがあれば、タイは激しい政治的混乱に陥る可能性がある。
1152
:
チバQ
:2009/09/14(月) 22:17:56
>>977-979
>>1125
中国共産党 “ポスト胡錦濤”焦点 軍事委に習氏選出か あすから四中全会
2009年9月14日 朝刊
【北京=朝田憲祐】中国共産党の第十七期中央委員会第四回全体会議(四中全会)が十五日から四日間、北京で開かれる。胡錦濤国家主席の後継者として最有力視される習近平国家副主席(56)が、軍に強い影響力をもつ中央軍事委員会副主席に選出されるかが焦点となる。就任すれば、二〇一二年の第十八回党大会でトップの党総書記に就くことがほぼ確実になるとみられる。
一九九九年の四中全会では、胡氏が中央軍事委副主席に任命され、〇二年党大会で総書記に就任した。中国筋の間では、習氏も前例にならい軍事委入りするとの見方がある一方で、胡氏が現政権の足固めを優先させて、同ポスト人事を先送りするとみる向きもある。
今回の四中全会の主要議題は「新たな情勢下の党の建設」。国内では近年、経済格差が広がり、抗議デモや陳情が増加する一方、党幹部や官僚の汚職もまん延している。こうした中、十月一日の建国六十周年を前に、統治能力強化に向けた方針をどう打ち出すかが注目される。
また、香港紙・明報によると、党中央は、新疆ウイグル自治区ウルムチ市で今月、大規模デモが再び発生し、デモ隊の批判の矛先が地元当局に向けられたことを重視。胡主席が行った「社会を安定させられなければ、過去の成果さえ失うことになりかねない」との発言を取り上げ、四中全会では、自治区トップの王楽泉党委書記が非難の的になるとの見方を示している。
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091301000315.html
習氏の軍副主席選出が焦点 中国、15日から4中総会
【北京共同】中国共産党は15日から4日間の日程で第17期中央委員会第4回総会(4中総会)を開く。胡錦濤国家主席(党総書記)の後継者として最有力視される習近平国家副主席(56)(党内序列6位)が軍の要職、中央軍事委員会副主席に選出され、後継者としての地歩を固めるかどうかが最大の焦点だ。
主要議題は、内外情勢が激変する中で執政能力を高めるための「党組織の強化・改善」。胡指導部としては建国60年を祝う10月1日の国家的大イベントへ向け、党の魅力を国民にアピールしたいところだ。
初日に胡総書記が過去1年間の活動を報告。最終日の18日に「党組織の強化・改善」に関する決定や人事を承認する。
習氏の軍事委副主席就任が決まれば、2012年の第18回党大会で総書記を引退する見通しの胡氏の後継がほぼ確定的となる。胡氏も総書記に昇進する3年前の1999年の第15期4中総会でこのポストに就き、江沢民前国家主席後継の地位を固めた。
2009/09/13 19:36 【共同通信】
1154
:
チバQ
:2009/09/23(水) 12:10:14
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909170003o.nwc
台湾 ダライ・ラマの台風追悼集会招請 南部・北部の経済対立 政治に飛び火
2009/9/17
台風被害への対応をめぐり厳しい立場に立たされた馬英九総統(左)と、新行政院長に指名された呉敦義氏=10日、台北(AP)
台湾の劉兆玄・行政院長(首相)率いる行政院(内閣)が10日、台湾を襲った台風8号(モーラコット)への対応の遅れの責任を取り総辞職し、呉敦義・国民党秘書長を後継とする新内閣が発足した。野党・民主進歩党(民進党)はチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世を台風被害の大きかった台湾南部での追悼集会に招待。これが論争を呼び、もともと中国との経済統合をめぐり温度差が大きかった南北間の政治的な分裂に結びつく可能性も出てきそうだ。
■分析
8月6日に台湾に上陸した台風は、記録史上最悪の強風と豪雨をもたらした。洪水被害が広がり、少なくとも600人が死亡し、インフラは甚大な損害を受けた。農産物の被害も5億ドル(約455億円)に上ると推定されている。台風による土砂崩れが多くの犠牲者を出した。
台湾南部の高雄県、台東県、屏東県、台南県などが深刻な被害を受けた。各県とも中央山脈沿いの高地の急斜面に村落があり、主に台湾の先住民族が暮らしていたが、先祖の土地を失うことを心配して避難を拒否する例もあり、被害が拡大した。
政府は自然災害への対応をめぐり、猛烈な批判を受けた。民進党は国民党の馬英九総統とその政府に対する市民の不満を利用することができた。多くの台湾人は救助活動が不十分で遅すぎると感じた。国民党の高雄県長、台東県長、民進党の台南県長、屏東県長も批判されかねない立場だったが、地方政府に対する市民の期待は低く、非難は馬英九総統と中央政府に集中した。
◆北京政府の顔色
台風は中国との関係にも影響を及ぼした。民進党が首長を務める7県市が被災者とその家族を慰問するため、チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世に訪台を要請。ダライ・ラマは8月31日から4日間、台湾の被災地を訪れ、高雄県の追悼集会には1万5000人が集まった。
ダライ・ラマ招請の動機は、主に政治的なものだった。民進党の見解では、チベットと台湾は北京の政治支配に抵抗する共通の大義を持つ。北京政府はダライ・ラマの海外訪問にはすべて抗議するが、とくに訪台には過敏になる。国民党の馬政権は、政治的に敏感な両岸(中台)関係にとってダライ・ラマの訪問は不都合だと主張した。
民進党は昨年末、馬総統がダライ・ラマの訪台を認めない決定をしたとき、馬政権が北京に迎合しすぎていると判断。台風は異なった結果をもたらす絶好の機会となったわけだ。ダライ・ラマの訪問を拒否すれば馬総統が被災者の気持ちよりも中国本土の指導者を気にかけていることを示すことになるからだ。
馬総統はダライ・ラマの訪台を許可し、ひそかに北京に使節を送った。北京政府は、ダライ・ラマが(1)政治的演説をしない(2)記者会見を開かない(3)国民党の指導者と会談しない−との条件で、訪問への批判を弱め、馬政権を激しい非難から守ることに合意。批判の矛先を民進党に向け、予定されていた交流のいくつかを中止することで、形式的に抗議した。
「ダライ・ラマ論争」は民進党に有利に働いた。馬総統は譲歩を強いられ、民進党は台風の被災者にきわめて同情的な政治勢力であることを示したからだ。民進党にとっては、これが3カ月後に迫った12月5日の統一地方選挙への追い風となった。
しかし民進党はダライ・ラマのカリスマ性と人望によって守られる面があるものの、政治目的のために災害を利用したとの非難に直面するかもしれない。
1155
:
チバQ
:2009/09/23(水) 12:10:43
◆経済構造の違い
台風はまた、北部・中部と南部台湾の政治的見解の不一致もさらけ出した。民進党は南部での支持基盤が最も強い。国民党にも南部選出者がいるものの、民進党の役職者のほとんどは南部出身だ。これは、1900年以前に祖先が台湾に移住してきた本省人の比率が南部に高いという歴史的な要因も関係している。
経済も影響している。台湾南部の経済は農業と伝統産業に頼り、どちらも中国本土との経済統合からあまり多くの恩恵を受けない。
これとは対照的に、北部経済はハイテク製造業、研究開発、サービス産業が支配的であり、これらはみな、中台貿易投資から利益を得る。
台湾の政党は、両岸の経済連携に対して異なる利害を持つ産業部門に影響を受ける傾向が強まっている。国民党は緊密な関係から恩恵を受ける産業を代表し、民進党は両岸関係が強まるほど弱体化する産業を代表している。台湾北部と南部の異なる経済構造が、党派的分裂を強めている。
■結論
台風8号への対応をめぐって市民が馬総統とその政府を激しく非難したため、市民が政府にどれほど強い不満を抱いたかが明らかになった。かつては見え透いた政治的演出と受け止められたダライ・ラマ訪台に対する熱狂ぶりは、北京政府の機嫌をうかがう台湾人の無関心ぶりを際立たせることになった。北京政府はこうした現状を歓迎しないだろう。台風一過の両岸関係は一段と難しいものとなりそうだ。
1156
:
チバQ
:2009/09/23(水) 17:46:09
>>1151
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090920-OYT1T00342.htm?from=navlp
タイのクーデターから3年、タクシン派なお健在
【バンコク=田原徳容】タイのタクシン元首相を放逐した軍事クーデターから3年となる19日、タクシン派勢力「反独裁民主戦線(UDD)」と支持者ら約2万人が、首都バンコクでアピシット政権退陣を求める大規模集会を開いた。
国外逃亡中のタクシン氏は、復権を視野に今も隠然たる影響力を誇示。タクシン派と反タクシン派の対立は深まる一方で、政情不安解消の兆しは見えない。
政府は、4月にUDDのデモが暴徒化し、125人が死傷したことを受け、軍の有事出動を認める国内治安法を集会場所に適用。警察官や兵士7300人を配備した。
集会では、UDD幹部が「クーデターから3年、民主主義は失われたままだ」と述べ、タクシン氏の復権を訴えた。タクシン氏自身も同日夜、ビデオメッセージで「私がいなくなって国情は悪化するばかりだ」と述べた。
タクシン氏は、クーデターで失脚後、自派政党の解党、公民権停止、資産凍結、汚職事件での実刑判決などで追い込まれ、4月のデモではUDDを扇動した「戦犯」として逮捕状が出されるなど復権は厳しい状態にある。
だが、タクシン氏のバラマキ政策で恩恵を受けた農民などのタクシン支持は根強い。現政権が経済政策で成果を出せない中、経済通のタクシン氏は見直され、世論調査ではアピシット首相の支持率を上回った。
軍や官僚などクーデターを支持した旧支配勢力を後ろ盾とする現政権は、UDDの活動を妨害、タクシン氏の影響力排除に必死だ。チュラロンコン大学のチャイワット・カムチョー教授は「両派の対立を静める妙案は見当たらない」としている。
(2009年9月20日13時06分 読売新聞)
1157
:
チバQ
:2009/09/23(水) 18:30:13
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092002000091.html
クーデター3年 政争続くタイ タクシン派 首都で大規模集会 反タクシン派 国境で小競り合い
2009年9月20日 朝刊
【バンコク=林浩樹】タイのタクシン元首相を放逐したクーデターから三年となった十九日、タクシン派は首都バンコクで大規模集会を開き、アピシット政権退陣を要求した。反タクシン派もカンボジアとの領有権争いが続く国境地域で政権への抗議デモを実施。景気回復や国民和解に有効策を打てず求心力が低下するアピシット首相に両派が揺さぶりをかけた形で、政治的緊張が高まっている。
タクシン派市民団体は国会近くに数万人が集結。タクシン氏がクーデターの「黒幕」と批判するプレム枢密院議長宅周辺へもデモ行進した。政府は既に周辺地域に治安維持法を発令し、警察や軍など六千人の厳戒態勢を敷いているが、衝突などが生じた場合、非常事態宣言も辞さない姿勢だ。
昨年の空港占拠事件を起こした反タクシン派市民団体はタイ、カンボジア両国軍が依然にらみ合う世界遺産ヒンズー寺院「プレアビヒア」近くに約一万人が押しかけ、住民らとの小競り合いで負傷者が出た。デモ隊は約四・六平方キロメートルの国境未画定地域に侵入する構えで、それをきっかけに両軍が一触即発の事態に陥る恐れもある。
同団体はこれまで首相や首相率いる民主党と連携し、カンボジア単独の世界遺産登録申請を認めたタクシン派政権を非難してきた。
今回、国境問題で首相に抗議の矛先を向けたのは、次期総選挙に政党を結成して臨む同団体と民主党の支持基盤が重なるため、政権のイメージダウンを狙ったとみられる。
昨年末に就任した首相は目立った政治的な成果を挙げておらず、タクシン派の一部を取り込んで発足した連立政権内も警察長官人事などで対立が表面化している。
1158
:
チバQ
:2009/09/23(水) 18:30:57
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092002000093.html
3月総選挙?へ 『政党』乱造も 民主化強調 ミャンマー軍政
2009年9月20日 朝刊
来年に予定されるミャンマー総選挙をめぐり、動きが活発化している。民政移管後も権力掌握を狙う軍事政権は、選挙法と政党法を近く制定し、政党結成や候補者擁立を急ぐ構え。軍政と一線を画す新党も誕生した。だが、自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)は選挙参加をめぐって意見が分かれ、正念場を迎えつつある。 (バンコク・林浩樹)
「来月に選挙法が制定される」「選挙は来年三月だ」。最大都市ヤンゴンでは最近、こんなうわさが流れている。三月選挙の根拠の一つは、例年より早い小中学校の授業進度。校舎が投票所に使用されるため、軍政が年度終了を二月に前倒ししているというわけだ。
民主化勢力を排除して民政移管過程を進める軍政にとって、選挙前の最大の“障害”は十一月に終了するスー・チーさんの軟禁延長だった。軍政は新憲法でスー・チーさんの被選挙権を事実上はく奪したが、自由な応援遊説を許せば、NLDが大勝した一九九〇年選挙の二の舞いになる恐れがあったからだ。
ところが五月、米国人男性による自宅侵入事件が発生し、軍政は裁判に持ち込んでスー・チーさんの軟禁延長に成功。「もはや軍政が選挙を遅らせる理由はない」(地元記者)との見方が強い。テイン・セイン首相が今月下旬の国連総会演説で選挙日程を発表するとの観測も出ている。
軍政の候補者擁立も着々と進む。タイ拠点の反軍政系ミャンマー情報誌(電子版)は十六日、現地からの情報として軍政が三百人以上の候補者選定を終えたと伝えた。その多くが軍人という。
関係筋によると、圧勝を目指す軍政は「受け皿」政党を複数設立する見通し。一党支配による権力掌握は、国際社会の批判を浴びるとの判断とみられる。もっとも、実際の集票や運動は大政翼賛組織「連邦団結発展協会」が担い、国民に圧力をかけるのは間違いない。
「選挙で議席を得ることがミャンマーの改革につながる」。今月十四日、ベテラン政治家のトゥ・ウィ氏が民主党を結成した。ウ・ヌー初代首相の娘タン・タン・ヌー氏も加わり、野党の立場で選挙に参加する。外交筋は「今後、少数民族や親軍政勢力の政党が続々と誕生する」とみる。
一方、最大野党NLDは全政治犯の解放と憲法見直しを選挙参加の条件に挙げる。しかし、軍政が応じる気配はなく、選挙に参加する政党が増えれば「民主的な選挙をアピールしたい軍政を利するだけ」(幹部)との危機感も募る。さらに党内には、現実的選択として選挙参加を求める声が出始めたという。
盤石な選挙態勢を整える軍政にも、不安定要因はある。停戦協定を結ぶ少数民族武装勢力の国軍編入問題だ。
国内安定のため、軍政は選挙前に十七組織を国境警備隊に編入させる方針だが、約半数が反発。軍政は八月、東北部シャン州のコーカン族武装勢力の制圧に乗り出し、同意を取り付けたものの、戦闘を恐れた市民三万人が中国に一時流出した。
コーカン族は少数派で、軍政の攻勢は国軍編入に抵抗する各勢力への「脅し」の意味合いが強い。ただ、軍政が最大勢力のワ族などに攻撃を仕掛ければ戦闘が全土に飛び火するとの懸念も広がっている。
<ミャンマー連邦議会> 地域代表院(下院、定数440)と民族代表院(上院、同224)の2院制。両院とも軍指名の議員が25%を占める。議員資格について「外国の影響を受けない」と規定して英国人男性(故人)を夫に持ったスー・チーさんの立候補を禁じている。憲法改正には4分の3以上の賛成が必要で軍が事実上の「拒否権」を持つ。任期は5年。来年予定の選挙は両院で実施され、選挙後に国家元首の大統領を選出する。大統領は軍と両院が選出した3候補の中から投票で決まり、敗れた2候補が副大統領に就く。大統領資格には「軍事の精通」を定め、文民の就任を極めて困難にしている。
1159
:
チバQ
:2009/09/25(金) 23:09:36
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090924-OYT1T01142.htm
北朝鮮最高指導者は国防委員長、憲法で規定
【ソウル=前田泰広】米政府系のラジオ自由アジア(RFA)は24日、北朝鮮が今年4月の憲法改正で、金正日(キムジョンイル)総書記が務める国防委員長を「最高指導者」と規定したと報じた。
金総書記が唱える「先軍(軍事優先)思想」も初めて明記されたという。事実なら、金総書記による支配体制を強化する狙いとみられる。
日本の北朝鮮消息筋が改正された憲法を入手し、内容を明らかにした。
消息筋によると改正憲法では、金日成(キムイルソン)主席が編み出した「主体(チュチェ)思想」と「先軍思想」を対をなして使用。
国防委員長の任務と権限を規定する6条項を新設して「最高指導者」と規定した。金総書記を金主席と同格とすることを憲法上明確にしたものとみられる。
改正憲法ではまた、「先軍思想」が明記される一方、「共産主義」という言葉は削除された。消息筋は、1992年の改憲時に「マルクス・レーニン主義」の表現をやめて「主体思想」を打ち出した時と「同じ文脈でとらえられること」と指摘しており、北朝鮮独自の支配体制を誇示したものと見られる。
(2009年9月24日22時52分 読売新聞)
1160
:
チバQ
:2009/09/25(金) 23:13:19
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090922-OYT1T00580.htm
毛沢東の孫、「最も若い将軍」に…香港紙
【香港=竹内誠一郎】22日付の香港紙、文匯報などによると、中国の毛沢東主席の唯一の孫で、軍に所属する毛新宇氏(39)がこのほど、大佐から少将に昇格したことがわかった。
毛氏は、中国で「最も若い将軍」となるという。
毛氏は、毛主席の次男、岸青氏と女性将軍だった邵華氏との間に生まれ、2000年から軍歴を歩んできた。現在、軍事科学院戦争理論・戦略研究部の副部長を務め、全国人民政治協商会議(政協)委員でもある。湖南省で最近開かれた行事に参加した際の肩書から、昇格が判明した。
(2009年9月22日19時03分 読売新聞)
1161
:
とはずがたり
:2009/09/29(火) 00:06:54
「東アジア共同体」へ協力=対北で連携−日中韓外相
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&rel=j7&k=2009092800545
【上海時事】日本、中国、韓国の3カ国による外相会議が28日午後(日本時間同)、中国・上海で開かれた。就任後初めて訪中した岡田克也外相は、鳩山由紀夫首相が提唱する「東アジア共同体」構想に協力を要請。3外相は同構想が目指す域内協力を推進することで一致した。また、北朝鮮の核問題について、6カ国協議の早期再開に向け連携していくことを確認した。
日中韓外相会議は昨年6月に東京で開かれて以来。会議には岡田氏と、中国の楊潔◆(竹カンムリに褫のつくり)外相、韓国の柳明桓外交通商相が出席した。
岡田氏は冒頭「鳩山政権は日米関係を基軸としながら、長期的に東アジア共同体を構築することを視野に入れている。中韓両国との提携の下で地域協力を進めたい」と表明。中韓外相も、金融・貿易などで実務的な協力を加速させる必要性を指摘した。これに関し、岡田氏は会議後、記者団に「基本的に賛同していただいた」と述べた。
北朝鮮の核問題について日韓外相は、国連安保理決議に基づく制裁継続と6カ国協議の早期再開の必要性を指摘。楊氏は、温家宝首相が4日から訪朝することを説明した上で「6カ国協議は現実的かつ有効なチャンネルだ」と北朝鮮に早期復帰を促す考えを示した。
また3外相は、10月10日に北京で開催される日中韓首脳会談で、環境問題や文化交流などについて合意を目指す方針を確認。岡田氏は中国の核保有について「透明性の向上や核軍縮の取り組みを強く期待する」と語った。(2009/09/28-22:58)
1163
:
名無しさん
:2009/09/29(火) 22:36:59
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090929/plc0909291804008-n1.htm
「東アジア共同体は中国の戦略。米国は受け入れない」米専門家
2009.9.29 18:02
【ワシントン=古森義久】米国議会の政策諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」のラリー・ウォーツェル副委員長は28日の産経新聞との会見で、鳩山由紀夫政権が提唱した「東アジア共同体」構想について、「本来、中国が米国(の影響力)を東アジアから後退させる意図で開始した外交作戦で、すでにアジアの多くの国から排されており、日本の提案は遅すぎる」との見解を語った。
中国の外交や対外戦略に詳しいウォーツェル氏は、「日本の新提案の具体的な内容は不明だが、基本的に中国が2005年ごろから東南アジア諸国連合(ASEAN)の会議などで打ち上げた、外交作戦としての『東亜共同体』と同様の構想だろう。そのときの中国の意図は、東アジアから米国(の影響力)を後退させることだった」と述べた。
同氏はさらに日本提案の東アジア共同体構想について、「アジアの多数の国からも米国からも広くは受け入れられず、あまり進展しないだろう」と予測。中国の東アジア共同体構想はすでに多くのアジア諸国から排され、ほぼ死んでいた(状態だった)ため、この時期に日本が同様の構想を再提案すること自体が遅すぎた観があると指摘した。
また、日本の構想を単に地域協力案としてみても、アジアにはすでにアジア太平洋経済協力会議(APEC)、ASEANプラス3(日中韓)、ASEAN地域フォーラム(ARF)など、各種対話や協議機関が多数存在するため、あまり意味がないと強調。
同氏は米国の反応について、「オバマ政権がすぐに公式反対を表明することもないだろうが、議会などからは強い反対も起きるだろう。米国として、広く一般に受け入れることはないと明言できる」と語った。
ウォーツェル氏は1970年代から米陸軍でアジアの軍事分析にあたり、ハワイ大学で博士号取得。80年代後半から計7年間、北京の米国大使館の駐在武官、2000年からはヘリテージ財団の副所長などを歴任。翌年から米中経済安保調査委員会の委員となり、委員長を務めた後に現職。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009092902000082.html
【関連】主導権ほしい中国 東アジア共同体 構想実現には米の思惑も
2009年9月29日 朝刊
【上海=小坂井文彦】岡田克也外相が上海で二十八日に行われた中国の楊潔〓外相、韓国の柳(ユ)明桓(ミョンファン)外交通商相との外相会談で「東アジア共同体構想」推進の方針を取り付けたことは、十月十日に開催される日中韓首脳会談に向け、一定の地ならしとなった。だが、構想実現には米国を含めた関係国の思惑も交錯、構想具体化の過程で困難も予想される。
構想は民主党が東アジア外交の目玉として位置づけた。通商、金融、エネルギー、環境など幅広い分野で域内の協力体制を構築するとの内容で、鳩山由紀夫首相が参加して北京で行われる日中韓の首脳会談でも、大きなテーマとなる。
ただ、中国は事務レベルで協議を進めることには同意したが、作業チームの設置など協議に向けた具体的な体制までは詰め切れなかった。
外相会談に先立つ日中外相会談でも、中国側は「われわれが最も早くから構築を支持してきた」と主張。「日本主体では容認できない。中国が主導権を握れるのであれば」との思惑が見え隠れする。韓国側も「地域協力を進めていく必要がある」と模様眺めに終始した。
一方、米国は三カ国が構想推進で一致したことについて表立った反応は示していない。日中韓関係の安定は米国のアジア戦略の中でも重要な位置を占めるだけに、今後も協議の行方を慎重に見極めていくとみられる。
※〓は竹かんむりに、厂(がんだれ)、下に虎
1164
:
名無しさん
:2009/09/29(火) 22:37:09
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090928/plc0909281953010-n1.htm
中国外相、日米分断のエール? したたかさ感じさせる中国外交
2009.9.28 19:52
このニュースのトピックス:外交
会談に臨む(左から)韓国の柳明桓外交通商相、中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相、岡田外相=28日午後、上海市内のホテル(代表撮影) 岡田克也外相は外相として初の訪中で、中韓両国外相と「東アジア共同体構想」推進への連携を確認した。岡田氏は同盟国の米国を排除するものではないと強調したが、中国側は東アジア共同体構想を提唱してきたのは中国自らだと、岡田提案を逆手に取ってみせた。鳩山政権が「共同体」を言えばいうほど、米国が不信感を高め、中国が日米間にくさびを打とうと攻勢をかける。そんな基本構図が鮮明になった。
「東アジア共同体構想という言葉を使うかどうかは別にして、基本的に賛同していだいた」。岡田氏は一連の会談終了後、成果をこう強調してみせた。
岡田氏は日本はアジアと米国の「連結器」の役割を果たすと唱えてきており、日中韓3カ国外相会談でも「日米同盟を基軸にしながら、東アジア共同体構想を推進する」考えを強調。日本政府高官は「インドや豪州も加えるし、米国を排除するものではない」と米側が警戒する必要はないとの考えを繰り返した。
ただ、中国側が鳩山政権を「日本を中国側に引き寄せる絶好の機会ととらえている」(外務省幹部)のは間違いないようだ。一連の会談で、東シナ海のガス田開発問題、ギョーザ事件、チベットの人権問題、中国の核軍縮にも言及した岡田氏だが、全体としては中国側のペースにのせられた感が強い。したたかな中国外交に飲み込まれてしまうのではないか−。そんな懸念をぬぐい去ることができなかった。(上海 笠原健)
1165
:
チバQ
:2009/10/01(木) 21:16:36
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009100102000075.html
北京厳戒 きょう建国60年 10年ぶり軍事パレード
2009年10月1日 朝刊
【北京=朝田憲祐】中国は1日、建国60周年を迎える。1949年に毛沢東主席が建国を宣言した北京の天安門楼上で胡錦濤国家主席が重要演説を行い、10年ぶりに挙行される軍事パレードを閲兵する。
祝賀式典は一日午前十時(日本時間同十一時)から始まり、パレードでは核弾頭搭載可能な大陸間弾道ミサイルなど新型装備を公開する。主要な装備はすべて国産、うち九割は今回のパレードで初めて披露。国内外に軍の増強ぶりを誇示する。
中国では昨年のチベットに続き、今年七月には新疆ウイグル自治区で暴動が発生するなど民族問題がくすぶる。当局は祝典を通じ、五十六の民族の「融和」や「団結」をアピールする。また、市民十八万人による演舞や行進も行われ「国民参加」も演出する。
街角には中国国旗や赤いちょうちんが飾られ、祝賀ムードが高まる一方、当局はテロ対策として武装警察に加え治安ボランティア百四十万人を投入。北京五輪を上回る規模で目を光らせている。
天安門広場につながり、パレードのメーンコースとなる長安街沿いのホテルは窓側の部屋がすべて使用禁止に。オフィスビルも一時的に閉鎖され、人影がなくなった。
また三十日夕から二日未明にかけ大規模な交通規制が実施され、北京空港は一日午前の三時間、閉鎖される。
国慶節休みを利用して北京を訪れた女性は「せっかく長安街沿いのホテルを取ったのにパレードが見られないなんて」と不満そうに話した。
◆金総書記らが中国首脳に祝電
【ソウル=築山英司】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記ら指導部は三十日、中国の建国六十周年の国慶節にあたり、胡錦濤国家主席ら中国指導部に連名で祝電を送った。朝鮮中央通信が伝えた。
祝電は中国を「特色ある社会主義国家」とたたえた上で「朝中親善は両国人民の貴重な共同の財産である」と指摘、中朝関係を強化する考えを示した。
1166
:
チバQ
:2009/10/01(木) 21:17:17
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009100102000074.html
融和 外省人文化 行く末は
2009年10月1日 朝刊
独自の外省人文化がはぐくまれてきた台北市内の眷村
「台湾に来た当時は興奮していたよ。すぐにも大陸(中国)を攻めるぞ、という雰囲気だった」。つえを片手に徐蜀龍さん(83)は振り返った。台北郊外にある中心新村。赤れんがの壁、瓦やトタンぶきの家屋が密集する村は、台湾各地に点在する「眷村(けんそん)」の一つだ。
一九四九年、国共内戦に敗れた〓1介石とともに百数十万人が中国から台湾に逃れた。「外省人」と呼ばれる人たちだ。眷村は、大陸反攻までの仮の宿として、主に軍人の外省人家族にあてがわれた。四川省出身の徐さんも五三年に移住した。
村では次第に「大陸反攻」を口にしなくなった。〓1介石が死去した七五年、「どうしてみんな泣くんだろう」と不思議に思ったのは父が湖北省出身の外省人二世で、村自治会長の張聿文さん(45)。当時十一歳だった。
六十年前に台湾に逃れた人たちは年老い、いま村を支えるのは張さんら二世。生まれも育ちも台湾で、中国は「親の故郷」にすぎない。張さんが心を砕くのは台湾社会の中で外省人文化を守ってきた眷村の行く末だ。
仮の宿の眷村は、日本統治時代の宿舎などが再利用され、老朽化は激しい。国防部(国防省)は八〇年から眷村を順次取り壊し、高層マンションを新築して住民の移転を促してきた。「移転には膨大な労力がかかり、文化保存まで手が回らなかった」(国防部)
行政院(内閣)には先住民や客家(はっか)といった少数民族らの専門機関はあるが、長らく支配階級だった外省人の文化は逆に「重視されてこなかった」(張さん)。その結果、約九百カ所にあった眷村は百六十三にまで減少、数年後にすべて姿を消す状況に追い込まれた。
こうした中、二〇〇五年に二世の学識者らが「外省台湾人協会」を結成。眷村の写真集などを制作、行政にも文化保存を働きかけてきた。関連条例が〇七年十二月になって施行され最高で十カ所の眷村保存が決まった。
国民党独裁政権が民衆を虐殺した四七年の「二・二八事件」などをめぐり、戦前から台湾に住む本省人の非難を浴びる外省人。しかし、同協会理事長の李廣均さん(45)は「独裁政権の被害に遭った外省人もいる。波瀾(はらん)万丈の人生を互いに理解し合いたい」と訴える。
その相互理解の懸け橋が眷村だ。各地の村では、結婚などで民族の融和も進み、本省人はもとより外国人も居住。李さんは「外省人文化が台湾に溶け込んだ」と受け止め、眷村を「台湾の歴史の一部として保存したい」と意気込む。
「子どものころは中国人、学生時代は中国人でもあり台湾人、今は台湾人と思っている」。李さんは自身をこう表現した。(台北で、栗田秀之、写真も)
<本省人と外省人> 本省人は戦前に中国福建省南部から移住した〓2南(びんなん)人と、主に広東省北部から移住した客家(はっか)人で、外省人、先住民とともに四大族群。李登輝元総統、陳水扁前総統は本省人、馬英九総統は外省人だ。
※〓1は、くさかんむりに將
※〓2は、門に虫
1167
:
チバQ
:2009/10/01(木) 21:41:51
>>1151
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909240001o.nwc
タイ国王入院 政治的対立を緩和 観光、投資 本格復調は遠く2009/9/24
世界最長の在位期間を誇るタイのプミポン国王(81)が19日夜、発熱と疲労のため首都バンコクのシリラート病院に入院した。症状は安定しているという。
同日はタクシン元首相を追放した軍事クーデター発生からちょうど3周年にあたり、「赤シャツ隊」として知られるタクシン元首相派がアピシット政権に対する大規模なデモをバンコクで計画。デモ隊は約1万5000人に達し、一触即発の緊張状態にあった。しかし、国王入院の報に接し、抗議活動は穏やかなものとなった。
一方、タイとカンボジアが領有権を主張しているヒンズー教寺院遺跡「プレアビヒア」では反タクシン派の「黄シャツ隊」が民族主義的なデモ行進を行い警官隊や地元住民と衝突した。
タイ高裁は21日、連立与党の一派を率いるネウィン氏への汚職容疑を却下した。アピシット政権は、与党要人の汚職裁判無罪判決と赤シャツ隊の平和的なデモに安堵(あんど)したことだろう。
しかし、タクシン派と反タクシン派の街頭での示威運動は拮抗した状態が続いている。仮に国王が崩御し、軍隊が政治に介入する事態となれば、両派の対立が混乱を招くことは避けられない。8月のタイの輸出は好調だったが、観光客数や国内外からの投資は政治対立のリスクをきらい、低い水準にとどまりそうだ。
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