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大中華世界的話題

1154チバQ:2009/09/23(水) 12:10:14
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200909170003o.nwc
台湾 ダライ・ラマの台風追悼集会招請 南部・北部の経済対立 政治に飛び火
2009/9/17


台風被害への対応をめぐり厳しい立場に立たされた馬英九総統(左)と、新行政院長に指名された呉敦義氏=10日、台北(AP)
 台湾の劉兆玄・行政院長(首相)率いる行政院(内閣)が10日、台湾を襲った台風8号(モーラコット)への対応の遅れの責任を取り総辞職し、呉敦義・国民党秘書長を後継とする新内閣が発足した。野党・民主進歩党(民進党)はチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世を台風被害の大きかった台湾南部での追悼集会に招待。これが論争を呼び、もともと中国との経済統合をめぐり温度差が大きかった南北間の政治的な分裂に結びつく可能性も出てきそうだ。

 ■分析

 8月6日に台湾に上陸した台風は、記録史上最悪の強風と豪雨をもたらした。洪水被害が広がり、少なくとも600人が死亡し、インフラは甚大な損害を受けた。農産物の被害も5億ドル(約455億円)に上ると推定されている。台風による土砂崩れが多くの犠牲者を出した。

 台湾南部の高雄県、台東県、屏東県、台南県などが深刻な被害を受けた。各県とも中央山脈沿いの高地の急斜面に村落があり、主に台湾の先住民族が暮らしていたが、先祖の土地を失うことを心配して避難を拒否する例もあり、被害が拡大した。

 政府は自然災害への対応をめぐり、猛烈な批判を受けた。民進党は国民党の馬英九総統とその政府に対する市民の不満を利用することができた。多くの台湾人は救助活動が不十分で遅すぎると感じた。国民党の高雄県長、台東県長、民進党の台南県長、屏東県長も批判されかねない立場だったが、地方政府に対する市民の期待は低く、非難は馬英九総統と中央政府に集中した。

 ◆北京政府の顔色

 台風は中国との関係にも影響を及ぼした。民進党が首長を務める7県市が被災者とその家族を慰問するため、チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世に訪台を要請。ダライ・ラマは8月31日から4日間、台湾の被災地を訪れ、高雄県の追悼集会には1万5000人が集まった。

 ダライ・ラマ招請の動機は、主に政治的なものだった。民進党の見解では、チベットと台湾は北京の政治支配に抵抗する共通の大義を持つ。北京政府はダライ・ラマの海外訪問にはすべて抗議するが、とくに訪台には過敏になる。国民党の馬政権は、政治的に敏感な両岸(中台)関係にとってダライ・ラマの訪問は不都合だと主張した。

 民進党は昨年末、馬総統がダライ・ラマの訪台を認めない決定をしたとき、馬政権が北京に迎合しすぎていると判断。台風は異なった結果をもたらす絶好の機会となったわけだ。ダライ・ラマの訪問を拒否すれば馬総統が被災者の気持ちよりも中国本土の指導者を気にかけていることを示すことになるからだ。

 馬総統はダライ・ラマの訪台を許可し、ひそかに北京に使節を送った。北京政府は、ダライ・ラマが(1)政治的演説をしない(2)記者会見を開かない(3)国民党の指導者と会談しない−との条件で、訪問への批判を弱め、馬政権を激しい非難から守ることに合意。批判の矛先を民進党に向け、予定されていた交流のいくつかを中止することで、形式的に抗議した。

 「ダライ・ラマ論争」は民進党に有利に働いた。馬総統は譲歩を強いられ、民進党は台風の被災者にきわめて同情的な政治勢力であることを示したからだ。民進党にとっては、これが3カ月後に迫った12月5日の統一地方選挙への追い風となった。

 しかし民進党はダライ・ラマのカリスマ性と人望によって守られる面があるものの、政治目的のために災害を利用したとの非難に直面するかもしれない。


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