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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

4494とはずがたり:2015/10/26(月) 14:59:03
惚れた(;´Д`)ハアハア

2015年10月21日(水) 週刊現代
総理大臣がなんだ!
ノーベル賞・大村智先生の、権威に媚びない「痛快人生」祝!医学・生理学賞受賞賢者の知恵
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45883

山梨の農家の長男として生まれて、夜間高校の先生になり、一念発起して研究者に。そして自分の作った薬が世界中の人の病気を治す---そんな偉人めいた話がぶっとぶ、豪快なセンセイの一代記。

総理からの電話に「あとでかける」

2年連続、しかも複数分野でのノーベル賞受賞に日本列島は沸いた。口火を切ったのが、10月5日に医学・生理学賞を受賞した大村智・北里大学特別栄誉教授(80歳)だ。

受賞理由は、アフリカで年間数千万人が感染し、重症化すると失明に至る感染症・オンコセルカ症の特効薬『イベルメクチン』の発見と開発。

アフリカでオンコセルカ症の診療にあたっていた長崎大学熱帯医学研究所元所長の青木克己氏が、当時の反響を語る。

「それまでオンコセルカ症に対して安全で有効性のある薬はなかった。われわれにできることは、寄生虫を媒介するブヨを殺虫剤の散布で殺すことだけ。それだけに、イベルメクチンができたときは大騒ぎでした。

日本ではあまり知られていませんでしたが、世界では大村先生の名前はとうに浸透しています。私は先生のノーベル賞受賞は20年遅いと思っています」

とはいえ、世界に冠たる「平成の野口英世」の素顔は、温厚な人格者というよりは、独立自尊、時の権力にもズバズバと物申す快男児なのだ。

持ち前の反骨心は、受賞の一報を受けての北里大学での記者会見で、さっそく発揮された。業績紹介や学長挨拶の後、詰めかけた報道陣を前に大村さんが挨拶をしようと口を開きかけた刹那、事務方が「安倍総理からお祝いの電話です」と耳打ちした。

すると、大村さんは「あとでかける」とにべもない。気を利かせたつもりの司会者が、「ただ今、安倍総理のほうから電話が入っておりまして、そのあと大村先生のご挨拶を」とフォローした。苦笑い気味に携帯を耳にあてた大村さんが、再び報道陣に向き直って発したひと言は――。

「今、総理大臣から電話があるそうですけども、(この電話口で)ちょっと待たされております。タイム・イズ・マネー。(会見を)続けましょう」

こう言って、挨拶に戻り、今度は総理のほうを待たせたのである。この対応に、「わざわざ記者会見の最中に電話を入れてくるような政権の人気とりを一蹴してくれて、胸がすっとした」「大村さん最高!」などの感想が、ネット上に溢れかえった。

自分の食い扶持は自分で稼ぐ

中学以来の友人で、大村さんが創設した「山梨科学アカデミー」常任理事の功刀能文氏が語る。

「『たとえ総理相手といえども、自分にはそれ以上に大事なものがある』というのが大村先生。権力に巻かれることはしません。

『国立の研究者たちはお上の保護の下、国民の税金で研究しているけれど、僕は自分自身の研究でお金を稼いで研究費に充てている』という自負がある。事実そうやってここまで来たのです」

たしかに大村さんの経歴は、研究者としては異色ずくめだ。1935年、山梨県韮崎市の農家に生まれ、学生時代はクロスカントリースキーに熱中。おかげで勉強のほうはすっかりそっちのけになったという。

地元の山梨大学を卒業後、上京して夜間高校の教師になったが、一念発起して学問の道へと進んだ。『生命誌ジャーナル』のロングインタビューで大村さんは当時をこう振り返っている。

4495とはずがたり:2015/10/26(月) 14:59:20
「昼間は大学で勉強、夜は高校に行って授業をし、土日は徹夜で実験という毎日。資金が足りない時はアルバイトで時間講師もやりましたよ」

修士号を取った後、大村さんは東京に残らず故郷を目指している。Uターンした山梨大学で助手だったときに出会ったのが、微生物の世界だった。

大村さんの評伝『大村智 2億人を病魔から守った化学者』著者の馬場錬成氏は言う。

「大村氏には〝研究勘〟とでもいうべき独特の才能が若い頃からあったように思います。ご本人に聞いても『何かある』としか言わないけれど、傍から見ると人生の岐路で意外な決断を下している。ポリシーが〝人真似はしない〟であるというのもうなずけます」

山梨大から北里研究所へ移って、猛烈に研究し、米国での研究留学へと飛び立った。そして持ち前の独立心と負けん気から、独自の研究スタイルを築き上げる。研究費も含めて「自分の食い扶持は自分で稼ぐ」という、通称「大村方式」がそれだ。再びご本人の弁を引こう。

「まず企業から研究資金の支援を得て、有用な化合物を見つける。そして発見した化合物の使用権を企業に渡す。企業がその化合物を実用化・販売したら、その売り上げに応じて特許料を私の研究室に入れてもらうというものです。

私はイベルメクチンで得た特許料で病院を建てました。世界中訪ねても、特許料で病院をつくった大学の先生というのは私だけかもしれません」

このシステムなら、国に頼る必要はない。そもそも国は、私大には助成金を出したがらない。前出・馬場氏は言う。

「文部科学省の科学研究費補助金の配分は、旧帝大をはじめとする国公立大が約7割。ひどく偏っています。私学出身者で、当時としては珍しい産学連携から研究費を調達した大村先生がノーベル賞を受賞したというのは、まさに画期的なことです」

ごひいきはマイクロソフト創業者

受賞理由となった、イベルメクチンの元となる微生物「放線菌」が静岡県の川奈ゴルフ場脇から採取されたというエピソードはすっかり有名になった。が、イベルメクチン商品化をめぐるエピソードはもう一つあるという。馬場氏が続ける。

「1981年、イベルメクチンは動物薬として商品化されることになり、大村先生を始めとする北里研究所とメルク社で特許料に関するライセンス契約が話し合われました。

最初の交渉で、メルク社は『オオムラが発見した放線菌の菌株を3億円で買いたい』と提案した。研究所の理事会はこの提案を受けようとしたのですが、大村先生は買い取りを拒否した。この薬が生み出す利益はそんな程度で済むものではないと読んだのです。

結局、最後はメルク社側が折れ、大村先生の提示した条件を飲んだ。その後、メルク社側から北里側に支払われた金額は現在までで200億円を超えています。あのとき菌株買収を拒否していなかったら、北里側は3億円にせいぜい若干のお礼を手にするだけで終わっていたでしょう」

この莫大な収入を、大村さんは北里研究所の建て直しにつぎこんだ。

大村さんが北里研究所の副所長に就任したとき、研究所は3億~4億円の赤字を抱えた貧乏研究所だった。大村さんの妻は「大学の教授に落ちついてやっと給料もちゃんと入るようになったのに、また給料の安い研究所に戻るなんて……」とぼやいていたという。

ところが、構造改革、人材育成に取り組んだ大村副所長は、貧乏研究所を金融資産230億円以上の黒字施設に回復させた。研究者として超一流であることは言うまでもないが、経営者としても傑出した能力を発揮するアイデアマンなのだ。

「先生には商人的感覚がある。ご本人もマイクロソフト創業者のビル・ゲイツが大好きなんです。彼は学者ではないけれど、一人であれだけの財を成した。その姿に共感するようですね」(前出・功刀氏)

4496とはずがたり:2015/10/26(月) 14:59:39
>>4494-4496
いわゆる「専門バカ」とは違う。そんな幅の広さを象徴するのが、大村さんの絵画熱だろう。

負けず嫌いの根底にあるのは「東大への対抗心」

ノーベル賞報道がなされたとき、人々の度肝を抜いたのは、数年前に韮崎市の自宅跡に建てた自前の美術館を韮崎市にポンと寄付していた、というエピソードだ。

大村さんは、イベルメクチンだけでなく、これまで26もの医薬品の商品化に成功している。医薬品研究者は生涯に一つ商品化できるものを見つけられたら大成功、といわれており、商品化されればそれほど実入りは大きい。特許料は研究所に入るとはいえ、その一部は、当然、大村さんに支払われる。

かつて公表されていた高額納税者名簿によれば、大村さんの'03年分の納税額は1億3,500万円で、山梨県の高額納税者第3位だ。当時の税制で計算すると、推定年収は3億6,500万円! しかも単年だけの一時的な収入ではないから、大村さんは、まさに山梨きっての大金持ちなのだ。

が、周囲の人々は、大村さんの私生活は、いわゆる金満家とはかけ離れたものだと口を揃える。

「取材で何度もご自宅に通いましたが、私が接した限りでは、私生活で華美な消費をしている印象はまったくありませんでした。そもそも大村氏には贅沢をしようという発想がない。絵画も投機が目的ではなく、あくまで子供の頃から好きだった絵を見て心を休めたいという目的で買っていました」(前出・馬場氏)

六十数年来の付き合いの功刀氏に至っては「あの人には、豪華なものとか派手なものは似合わないですよ」と大笑いする。

「大村先生は高級ホテルやレストランでは食事はしません。田舎流です。町の飲み屋とか学生が泊まるような宿が大好きで、みんなでワイワイやっています。

好きな酒は焼酎。いつも自分の焼酎ビンを持っていて、山梨に帰ってきたときは、その焼酎ビンを抱えて行きつけの蕎麦屋に行くんです。

自宅は教え子たちの合宿所にしており、合宿が始まると先生は自分の親まで呼んでいました。とにかくオープン。あけっぴろげです」

大金持ちだが気さくな先生は、故郷と絵画と本と教え子を愛している。

「先生の負けず嫌いは相当ですが、その根底にあるのは、東京一極集中、わけても東大への対抗心です。

どこかの大学を卒業した後に東大大学院へ進学した人が、周囲の受けをよくしようと、学歴を東大卒とするでしょう。先生はそれががまんならない。だから、ことあるごとに『自分は山梨大学卒です』と公言しています。山梨の人間としては嬉しいですよ。

肩書なんて必要ない、という矜持が先生にはある。それが人を惹きつけるのではないかと思います。努力家でもありますが好奇心旺盛で、読書も欠かさない。学士院会員なだけに、他の分野の学者との交流もあるから、話題もボキャブラリーも豊富で、座談の名手です。

時折冗談をはさんで場をなごませるのもお手のもの。12月のストックホルムでのスピーチを今から楽しみにしていて、『スウェーデンの王様に笑ってもらわなくちゃ』と、すでに息巻いているみたいですよ」(前出・功刀氏)

こんな面白い研究者が出るのだから、日本もまだまだ捨てたものじゃない?そんな気持ちにさせてくれる大村さんの授賞式を、われわれも楽しみにしよう。

「週刊現代」2015年10月24日号より

4497とはずがたり:2015/10/28(水) 18:08:14
イヤーワームってゆうんか!

頭から離れないメロディ、記憶の謎を解く鍵に
ある曲が頭の中で流れ続ける「イヤーワーム」現象はなぜ起こるのか
http://jp.wsj.com/articles/SB10631682899670053547704581320012602459604?mod=JWSJ_EditorsPicks
By MELINDA BECK
2015 年 10 月 28 日 08:29 JST

 ある曲が頭から離れず、果てしなく流れ続けるという経験はないだろうか。

 科学者たちはこれを「不随意音楽イメージ」ないし「イヤーワーム(耳の虫)」と呼ぶが、現在、なぜこれが起こるのか、そして、ここから何を学べるかに光を当てた一連の新たな研究が行われている。

 一部の神経科学者や認知心理学者は、イヤーワームを研究し、記憶の謎や、人間の意識的なコントロールを超えた脳の領域を探ろうとしている。

 心理学者のローレン・スチュワート博士は、「人間が思考プロセスを完全に掌握しているという考えは幻想だ」と述べる。同博士はロンドン大学ゴールドスミス・カレッジの音楽・心理・脳に関する修士コースを創設した人物で、最近の研究はここで行われている。

 研究者たちはまだ、イヤーワームが生じたときに脳で何が起こっているかを観察できていない。なぜなら、それは予測不可能な形で突然起こるからだ。イヤーワームに関して知られていることの大半は、調査やアンケート、日記や実験から得たものだ。

 医学誌「Memory and Cognition」に今年掲載されたゴールドスミス・カレッジの研究論文によると、われわれが頭の中で聞いている曲は、実際の録音に近い傾向があった。研究チームは17人の被験者に対し、4日間の研究期間中にイヤーワームが聞こえた場合、そのリズムに合わせて体を動かすよう依頼した。被験者の動きを手首に装着したデバイスが記録した結果、イヤーワームで刻んだテンポと、オリジナルの録音のテンポとの差は10%以内だったという。

 医学誌「Consciousness and Cognition」に今年掲載されたゴールドスミスの別の研究は、イヤーワームが聞こえたと報告する回数が多く、かつ非常に煩わしいと訴えた人たちの脳の構造が、他の人とわずかに異なることを突き止めた。情動処理に関連する分野の灰白質が比較的多かったのだ。

 さまざまな研究から、脳内のジュークボックスが鳴り出すのは「認知的負荷が少ない」ときに多いことが分かっている。例えばシャワーを浴びているとき、着替えているとき、歩いているときや、家事をしているときなどだ。スチュワート博士はイヤーワームを「音のスクリーンセーバー」になぞらえる。他に何もないときに心を楽しませるものだ。

4498とはずがたり:2015/10/28(水) 18:08:32
>>4497-4498
 同博士率いるチームはこの理論を試した。被験者に映画「007」や「プリティ・ウーマン」の予告編の音を聞かせた後、さまざまな活動タスクを与えた。その後5分間何もせずに座っていた被験者は、頭の中にその音楽が流れたと報告する確率が最も高かった。スチュワート博士は「タスクが難しくなればなるほど、音楽が聞こえる確率が低くなった」としている。

 脳内のDJは曲をランダムにかけているわけではない。日記に関する研究によると、曲はその人の気分と合致する傾向がある。やる気に満ちて明るい気分なら、聞こえてくるイヤーワームもアップテンポである可能性が高い。

 また頭から離れなくなる曲は、通常は最近に耳にした曲であることが研究で分かっている。ラジオで頻繁にかかる曲がイヤーワームのヒットチャートに入る理由もそこにある。2011年の研究によると、年末のホリデーシーズン期間中は、頭の中でもクリスマスの曲が流れる回数が増えるという。

 ウェスタン・ワシントン大学の心理学者アイラ・ハイマン氏によると、注意を払わずに聞いていた曲も、潜在意識に入り込んでくる場合があるという。同大学で行われた研究(学術誌には未掲載)では、ただ音楽を聴いた被験者より、他の活動をしながら音楽を聴いた被験者の方が、後でイヤーワームとしてそれを聞いたと報告する人が多かった。

 言葉、イメージ、その他の関連情報が、長い間潜んでいた音楽の記憶を呼び起こすときもある。ゴールドスミスの研究チームによると、歌手の故マイケル・ジャクソンさんの医師が米国で裁判を受けていたとき、イヤーワームとして彼の曲を挙げた回答者は多かったという。

 歌ったり音楽を聴いたりする頻度が高い人は、より長く、より頻繁なイヤーワームに遭遇する傾向がある。また、強迫神経症の傾向のある人は、より頻繁にイヤーワームに見舞われ、それをより煩わしいと思いがちだ。研究によると、大半のイヤーワームは実際には不快なものではない。しかし、たとえ大好きな曲であっても、何回も聞けば煩わしくなるだろう。

 イヤーワームの中には、壊れたレコードのように曲の一部分だけが繰り返されるものがある。一部の専門家によるとこれは、作業記憶が1度に限られた量の音声情報しか保持できないことが一因かもしれない。このほか、曲の思い出せない部分に記憶が到達すると、先に進むのではなく、前に戻るからだ、という説明もある。

4499荷主研究者:2015/10/28(水) 22:44:26

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020151012eaac.html
2015年10月12日 日刊工業新聞
名大、採血のみで転移がんを診断できる装置開発-がん細胞を生きたまま確実に採取

 名古屋大学大学院マイクロ・ナノメカトロニクス研究センターの新井史人教授らのグループは、血液中のがん細胞を生きたまま採取し、採血のみで転移がんを診断できる単一細胞の分離採取装置(写真)を試作した。3年以内に中央精機(東京都千代田区)が研究用に価格1000万円以下で製品化する。将来はがん診断用として医療機器の認証取得も目指す。

 がんは血液を介して転移する。血液中のがん細胞を検知することで転移の有無が推察できる。ただし血液中の全細胞中のがん細胞は6億分の1と希少で、生きたまま確実に採取するのが難しかった。

 新開発の装置は、隙間7マイクロメートルのフィルター機能を持つ流体チップに血液を流し、正常細胞より大きい直径15マイクロ―30マイクロメートルのがん細胞をこしとる。画像認識システムでチップに残る細胞からがん細胞を識別した後、マニピュレーターを使って自動で取り出す。流体チップを変えれば、他の細胞の採取にも応用できる。

4500とはずがたり:2015/10/29(木) 09:01:37
中医協・薬価専門部会 後発品収載時薬価「0.5掛け」視野に議論スタート
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/52292/Default.aspx
公開日時 2015/10/29 03:52

中医協薬価専門部会は10月28日開かれ、新規収載後発医薬品の薬価を0.6掛けから0.5掛けに見直す方向で、議論が本格的にスタートした。厚労省が提示したデータ(2013年9月時点)では、銘柄数が10を超え、0.6掛けで収載された品目では26.6%の乖離率を示された。事実上、規模が大きく、競争が激しい市場では、実質上すでに先発品の0.5掛けの市場を多くの企業が経験していることも示されたことになる。薬局調査でも、後発医薬品の望ましい価格水準についても、0.5 掛けの声が多いことも報告され、0.5掛けを軸に議論が進む。価格帯については、現行の3価格帯から将来的な一本化については合意が得られたが、次期薬価改定では“経過措置”として、後発医薬品の市場実勢価格に基づいた3価格帯とするのか、2価格帯とするのかが焦点となる。

この日の議論では、診療側、支払側ともに、後発医薬品の薬価については引き下げる方向で意見が一致。支払側の白川修二委員(健康保険組合連合会副会長・専務理事)は、後発医薬品80%目標が示される中で、「政府目標高い設定になっている。価格の面でも政策的な意図ということも必要。方向としては、新規収載品の薬価は下げる方向で議論すべき」と指摘。引き下げ幅については、乖離率のデータ分析に基づいて議論すべきとの考えを示した。

2013年9月の薬価調査では、新規後発医薬品の乖離率は24.1%(0.7掛け:19.2%、0.6掛け:26.6%)、先発品の乖離率は8.2%となっている。診療側の松本純一委員(日本医師会常任理事)は、「5掛けでもまだ利益が出ているととれるけれど、そう解釈してもいいのか」と指摘。これに対し、加茂谷佳明専門委員(塩野義製薬常務執行役員)は、2012年以降はじめて収載された後発医薬品の14年改定での引き下げ率は、内用薬で19.5%、注射薬10%、外用薬9.8%だったことを紹介。一括りにするのではなく、剤型に応じたデータなどに基づいた議論を求めた。

◎加茂谷委員「将来的な一価格帯に異論はない」

価格帯についても、診療側、支払側双方から一価格帯に集約することが必要との意見が出た。日本ジェネリック製薬協会が意見陳述の場で、3価格帯の集約方法を後発医薬品のみの市場実勢価格に基づいた3価格帯を要望している。

加茂谷専門委員は、この要望を引き合いに、「将来的には1価格帯の方向で集約していくということで理解している。市場実勢価格が収斂していけば、自ずと1価格帯になる」と述べ、将来的な1価格帯には合意した。その上で、現状では価格のバラツキが大きい中で、1価格帯にしてしまう課題もあると指摘。例えば、市場実勢価格よりも有意に低い価格の品目にとっては、ほかの品目に引き上げられ薬価が底上げされ、結果として薬価差が拡大する“モラルハザード”ともいう現象が起きる。一方で、有意に高い価格の品目にとっては、価格が下振れすることになると説明。「現在は過渡期」との認識を示し、「将来的な一価格帯には異論はない。当分の間、経過措置的な手法も是非検討の俎上にあげてほしいということを要望している」と強調した。

◎“臨床上使用されない”組み合わせの配合剤 1日薬価合計額を上限額に ハーボニー高薬価受け

この日の薬価専門部会では、薬価算定組織(委員長=清野精彦氏)から、臨床上使用されない組み合わせの配合剤について、1日薬価を足し算した合計金額を上限とする、新たなルールが示された。新ルールは、C型肝炎治療薬・ハーボニー配合錠の高薬価をめぐり各側から算定ルールに疑義が示されたことを受けて検討されたもの。ハーボニー配合錠は、治療効果発揮までに一定期間の投与が設定されていることから、比較薬と治療を完遂する期間で薬価を合せる、“1治療薬価合わせ”を適応し、算定された。その結果と、ソバルディの1日薬価に、ダクルインザ錠の1日薬価を2倍にして足し合わせたように見え、これが疑義を生じたきっかけとなった。

清野委員長は、今回のケースについて▽比較薬であるダクルインザ錠とソバルディ錠の効能・効果がそれぞれジェノタイプ1型、ジェノタイプ2型と異なる、▽投与期間が異なる――結果、疑義を生じたと説明した。新ルールは次期薬価改定で導入される見通しだが、ハーボニー配合錠の見直しなどは行わない。

4501とはずがたり:2015/10/29(木) 09:02:05

製薬協 費用対効果評価 引き続き慎重な議論求める 現行の薬価基準制度の骨格維持を
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/52256/Default.aspx
公開日時 2015/10/27 03:52

日本製薬工業協会は10月26日、2016年度から試行的導入される費用対効果評価について、現行の薬価基準制度の骨格維持や患者のアクセス確保などの観点から「引き続き慎重な議論が必要と考える」との見解を公表した。費用対効果評価については、現在中医協で議論が本格的に進められており、中間報告に基づき、年内を目途に具体的内容がとりまとめられる見通しだ。製薬協は2012年に費用対効果評価を性急に導入することに反対するスタンスを示しており、今回の見解も課題が十分に解決していないことから、当時のスタンスを基本的に踏襲したものとなっている。

製薬協は、現行の医薬品承認制度、薬価基準制度において適正に評価されている医薬品の価値が費用対効果の導入により損なわれないことを求めた。その上で、▽現行の皆保険・保険償還制度、薬価基準制度の基本的考え方・骨格を維持すること、▽三大前提(イノベーションの阻害、患者のアクセス制限、ドラッグ・ラグの助長につながらないこと)が守られること、▽製薬業界の議論への参画、意見・要望を反映しうる機会を十分確保すること――を前提条件とし、維持・確保されることが重要とした。「単に薬価の引き下げのみを目的とした制度は試行的であっても導入するべきではない」と指摘。費用対効果の有無を判断する閾値については、数値を固定せずに個別製品ごとに丁寧な判断を行い、分析事例を蓄積するなど、慎重な検討を求めた。また、分析の実施にあたって設定されるガイドラインについては、現行の薬価ルールとの整合性を図ることを求め、特に比較役の選定はこれに準拠することも求めた。

費用対効果評価の将来的な本格導入も財政制度等審議会財政制度分科会などで指摘されているが、「現行の薬価基準制度にはすでに医療技術評価の概念が反映されている」とし、本格的な導入を前提としない議論を求めた。

試行的導入の選定対象の範囲については、国内の疫学データやデータベースなどの整備状況、再分析・アプレイザルを実施する基盤整備が不十分であることから、「最小限にとどめるべき」とし、対象品目も客観性、公平性を確保した上で、関係者の納得が得られるものにすべきとしている。

4502とはずがたり:2015/10/30(金) 12:57:19
<早大>小保方氏の博士号取り消しへ 再提出論文で判断
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20151030k0000m040171000c.html
01:41毎日新聞

 撤回されたSTAP細胞論文の筆頭著者だった小保方(おぼかた)晴子・元理化学研究所研究員(32)の博士号について、早稲田大が取り消す方針を固めたことが29日、複数の関係者への取材で分かった。小保方氏は博士論文に盗用や不適切な記述があると認定され、大学の指示で再提出したが、学内の審査委員会が検討した結果、博士号取り消しが妥当と判断したとみられる。早大が近く発表する。

 小保方氏は2011年3月に早大で博士号を取得。ところが昨年2月にSTAP論文の不正疑惑が浮上すると、博士論文でも全体の5分の1に当たる20ページ超に米国立衛生研究所のホームページと同じ記述があるなど多数の問題が指摘されるようになった。

 早大は同10月、「研究者としての基本的な注意義務を著しく怠った」として、博士号を1年程度の猶予期間を設けたうえで取り消すことを決定。大学側にも審査の不備などの責任があったことを理由に、期間中に小保方氏が研究倫理の再教育を受け、論文を適切に訂正すれば学位を維持するとの異例の判断を示していた。【須田桃子】

4503名無しさん:2015/11/05(木) 23:19:41
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151105/k10010295331000.html
日本医師会会長「診療報酬の引き上げを」
11月5日 17時41分

日本医師会の横倉会長は、来年度の診療報酬の改定について、医療機関の経営状況は悪化しており、このままでは医療崩壊を招くおそれがあるなどとして、診療報酬を引き上げるべきだという考えを示しました。
厚生労働省は、4日、昨年度・平成26年度の一般病院の収支が、平均で、前の年度より5587万円減少し、1億1778万円の赤字になったなどとする、医療機関の経営状況の調査結果を公表しました。
これについて日本医師会の横倉会長は記者会見で「病院、診療所のいずれも、厳しい結果だ。医療機関は、常に設備を更新しなければいけないが、消費税の負担が大きい。また、物価や人件費の上昇も、十分、吸収できていない」と述べました。そのうえで横倉会長は来年度の診療報酬の改定について、「医療機関は、得られた利益の中から、設備投資を行いながら地域医療の責任を負っており、診療報酬のプラス改定を行わなければ、医療崩壊を招く」と述べ、診療報酬を引き上げるべきだという考えを示しました。
診療報酬の改定を巡っては、医療の充実のためだとして引き上げを求める意見がある一方、厳しい財政事情を踏まえ引き下げを求める意見もあり、来年度予算案の編成で焦点の一つとなりそうです。

4504とはずがたり:2015/11/06(金) 18:44:02
基本的に俺の考えは変わってないから繰り返しになるけど,小保方女史を雇ったのは間違いではない。
とんでもない事を示そうとしてたとしても,全否定出来ないし,とんでもない発見はとんでもない着想しないと出来ないのである。可能性を買う為にリスクを取る姿勢は重要である。
で,問題はそのとんでもに中身が無い事に早い段階で誰も気付けなかったと云う事にある。腹立たしいなぁ。

<STAP経費>小保方さん給与や調査費で1億4500万円
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20151106k0000e040198000c.html
12:01毎日新聞

 ◇11〜14年度の4年間 会計検査院の調べ 

 理化学研究所の小保方晴子元研究員によるSTAP細胞論文の不正問題を巡り、研究にかかった人件費や不正論文の調査費など一連の経費が2011〜14年度の4年間で、総額約1億4500万円に上ったことが会計検査院の調べで分かった。STAP細胞の研究や不正の調査に要した経費の総額が明らかになったのは初めて。

 検査院によると、STAP細胞の研究経費は11〜13年度の3年間で計約5320万円。また、不正論文の調査・検証費には13〜14年度の2年間で、計約9170万円が使われていた。理研によると、調査・検証費には小保方氏に支払った14年度分の給与など人件費約800万円も含まれているという。

 理研は今年3月、小保方氏の14年度分の人件費を除き、不正論文の調査や検証にかけた一連の経費が総額8360万円に上ったと公表。小保方氏は7月、理研の求めに応じて英科学誌ネイチャーの論文掲載費約60万円を返還した。調査経費が高額過ぎるとの批判もあったが、理研の担当者は「いずれも必要な経費だった。これ以上の返還を求めることはない」と述べた。

 一方、検査院は、他の研究員が遺伝子研究に使う物品の契約方法についても調査。その結果、研究員が内規に違反して業者に直接発注したり、現金を前払いしてポイントと交換し物品を購入したりしていたケースが3910件あったことが判明し、理研に改善を求めた。理研は契約課を通じて物品を発注するなど改善策を講じているとしている。

 ◇STAP細胞研究の主な経費

(2011〜13年度)

・研究費          約2410万円

・小保方氏の客員研究員時代の
 給与などの人件費     約1630万円

・研究室内装工事費     約1140万円

・小保方氏の旅費       約130万円

 ◇不正論文調査の主な経費

(13〜14年度)

・法律の専門家への相談や

 職員のメンタルケアなど  約3820万円

・調査委員会の費用や
 保存試料の分析      約2350万円

・検証実験や立会人旅費など 約1730万円

・研究不正再発防止のための
 改革委員会や広報経費など  約1250万円

4505とはずがたり:2015/11/06(金) 18:46:58

小保方氏は最後まで特別扱いを要求していた 早稲田大学の博士号は取り消し
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/trend/toyokeizai-91024.html
11月04日 06:00東洋経済オンライン

世間の耳目を集めたSTAP細胞問題の中心人物、小保方晴子氏の博士号が取り消しとなった。2014年10月に早稲田大学は、小保方氏の博士論文に剽窃(ひょうせつ)など複数の不正があるとして博士号の取り消しを決めたが、大学側の教育指導責任をも認め、1年程度のうちに研究倫理教育を受けたうえで論文を訂正、再提出して審査に通れば、博士号の維持を認める、としていた。いわば執行猶予のついた博士号取り消し決定で、2015年10月30日に猶予期間が切れたため、取り消しが執行された。

大学側のさまざまな特例措置
この間、大学側は、2014年11月には指導教員を選出し、論文提出、審査のスケジュールなども小保方氏に伝えたという。大学に通学ができない小保方氏の状況を勘案し、研究倫理教育のためのe?ラーニングの受講環境を整えた。また、指導教員2名は5月以降、3度小保方氏を訪れたほか、メールや電話などで内容の確認や指導を行ったという。

だが、小保方氏から最初の訂正論文が送られてきたのが今年6月。訂正作業が不足している部分などを指摘するコメントをつけて差し戻し、8月に4度目の訂正稿を小保方氏に戻したあと、小保方氏側からは送られてこなかった。

そのため、10月29日に先進理工学研究科の運営委員会で、論文審査ができないことを確認し、翌30日には大学の研究科長会での議論を経て大学執行部によって取り消しが確定した。小保方氏からは期限の延長希望が出ていたとのことだが、「これ以上学位論文のないまま学位を維持することはできない」(鎌田薫・早稲田大学総長)との判断で、延長は受け入れられなかった。

この件を報告する早稲田大学の会見は3時間に及んだ。会見の中で大学側がたびたび言及したのは、この問題での大学側の小保方氏への対応は「きわめて特例」であることだ。

博士論文の不正自体は本人の責任であるとしながらも、大学側の教育指導体制の不備を認め、通常であれば「即時取り消し」もありうる状況にもかかわらず、1年間の執行猶予をつけた。

また、今回の「論文再提出・再審査に関わる費用は一切大学側が負担し、今後も小保方氏に対する請求は行うつもりはない」(恩藏直人教授、早稲田大学理事/広報担当)という。

学位授与の基準を厳格化
そもそも一般の学生であれば、博士どころか学士であっても、論文の提出が期限に遅れればその年の授与はないのが普通。体調不良などの個人的な問題は、提出期限に遅れる理由として通常認められない。まして最初から1年の猶予が定められた中で、さらなる期限延長の要請が受け入れられないからと言って不満を漏らすのは虫がよすぎるだろう。

小保方氏の件を機に過去の不適切な博士論文のチェックも行われ、2006?14年9月までに博士号を授与された論文2789本すべてをチェックし、不備があった89本のうち48本についてはすでに訂正作業が行われている。2014年10月6日に策定した「学位論文の質向上のためのガイドライン」に基づき、以後の学位授与の基準と手続きは厳格化されている。

「今は優秀なポスドク(博士研究員)がたくさんいるから、あえて早稲田のポスドクを雇わなくてもいい」とある生命科学系研究者はいう。地に落ちた信頼をどのように回復していくのか。学生にも大学にも長い試練の道が待っている。

4506荷主研究者:2015/11/07(土) 22:40:27

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201510/20151020_11022.html
2015年10月20日火曜日 河北新報
<東北大病院>摂食障害の治療拠点に指定

 過食症や拒食症など摂食障害患者の総合支援窓口として、宮城県は東北大病院(仙台市青葉区)を「摂食障害治療支援センター」に指定した。東日本大震災の被災者が発症するケースに備え、国の補助事業に手を挙げた。実態が十分に明らかになっていない摂食障害の治療体制の確立を目指す。

 摂食障害は体重や体形に過度にこだわるといった心理的、身体的要因などから過食や拒食を繰り返し、患者の多くは女性。県によると、患者数は県内で200人程度との推計があるが、潜在的な患者も多いとされ実数は把握できていない。

 センターは治療と相談支援に加え、関係機関との連携や助言指導、摂食障害への理解を深める啓発活動も行う。専従の治療支援コーディネーターを配置し、医療関係者や県、患者や家族らによる対策推進協議会も設立する。経費約600万円は国と県が折半する。

 センター指定は厚生労働省による補助事業。国は国立精神・神経医療研究センター(東京)を基幹組織に指定し、全国5カ所の支援センター整備を目指している。実施団体として精神科か心療内科の外来があり、救急医療体制が整備された総合病院を都道府県を通じて募ってきた。

 県は、震災で身近な人や自宅を失うなどした被災者がトラウマ(心的外傷)やストレスから発症する事態を想定し、本年度に入り事業に応募。9月に指定の内示を受け、東北大病院と調整を図ってきた。

 県障害福祉課は「摂食障害は病気と認識されにくかったり、どこで診察を受ければいいか分からなかったりと課題が多い。センターが総合的な窓口となり、患者の早期発見、早期治療につなげたい」と話す。

4507とはずがたり:2015/11/08(日) 17:27:37
診療報酬詐欺 西川史子が逮捕報道&関与を否定「私じゃない」
http://news.livedoor.com/article/detail/10804822/
2015年11月8日 10時28分 スポニチアネックス

 医師でタレントの西川史子(44)が8日、TBS「サンデー・ジャポン」(日曜前10・00)に生出演。偽の患者を使って医療機関などの診療報酬を不正に受け取っていたとして、今月6日に指定暴力団住吉会系組長らが詐欺の疑いで逮捕された事件で、6日付の一部夕刊紙が不正受給に関与した疑いがあるとして1面で「有名女医タレント 逮捕へ」と大々的に報じたが「私じゃない。そもそも開業していないので、これはできない」と否定した。

 西川は「本当に品性下劣な犯罪。水増し請求はすごく厳しく審査されるので、すぐ保健所が立ち入って注意される。医療費は1点10円で、月に1万円を超えてしまうと、もう監査が入ったりする。それだけ厳しい世界なのに、その中をすり抜けて何百人と束ねてやったのだろうから、下衆の極み」とバッサリ。報道を受け「(いろいろな人からメールなどが)すごい来ました」と話した。

 7日付のスポニチ本紙は、西川とは別の元タレント有名女医が不正受給に関与した疑いがあるとして、当局が捜査を進めていると報道。

 女医は今年6月に都内で経営していた美容クリニックを閉鎖。患者への通知がない一方的な閉鎖だったことから、返金騒動も持ち上がっていた。業務提携していた芸能事務所との契約も、閉鎖とともに解消された。

 クリニックは昨年末に経営不振により一時休業。同じ時期に同クリニックの「常習的に(通院治療や入院をした場合に支払われる)医療保険金の不正受給が行われている」との告発情報が出回り始めた。周囲によると、不正受給について女医は「全く関わっていない。私はむしろ被害者」と弁明していたという。

4508とはずがたり:2015/11/10(火) 13:04:02
デング熱 ハワイで流行 国内では海外からの輸入症例が最多に
ハザードラボ 2015年11月9日 14時48分 (2015年11月10日 12時07分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20151109/Hazardlab_11386.html

 昨年の夏、150人以上が感染し、国内では約70年ぶりに確認された蚊が媒介するデング熱が米ハワイで流行の兆しを見せている。

 ハワイ州政府保健衛生局は6日、ハワイ本島内で観光客を含む23人がデング熱に感染したと発表した。感染は9月中旬から10月末までに報告があった患者で、23人のうち観光客は8人、15人が地元住民だという。

 保健当局の担当者は「デング熱はもともとハワイにはない病気で、流行地域からの観光客によってもたらされた可能性が高い」と分析していて、2011年にオアフ島で流行して以来、再び流行のおそれがあるとして警戒を呼びかけている。

 日本では昨年8月、東京の代々木公園を訪れた人を中心に感染が広がり、患者数は162人にのぼったが、今季は感染報告がない。

 ウイルスを媒介する蚊の活動期が過ぎたため、今年はゼロでシーズンを終えそうだが、一方で海外で感染して日本で発症した患者の数は、国立感染症研究所が11月1日までにまとめた最新データによると253人にのぼる。

 これは1999年以降、最多だった2013年1年間の海外からの輸入発症数249人を上回る数字だ。

 デング熱は、ヒトスジシマカやネッタイシマカなどの蚊によって媒介される感染症で、熱帯夜亜熱帯地域、東南アジアや中南米、カリブ海諸国など、全世界で毎年1億人にデング熱と呼ばれる発熱や筋肉痛、関節痛などの症状が現れる。

 また、ウイルス感染後、一部の患者では発熱が終わりかけたころに、全身から血液が漏れ出すデング出血熱にかかるケースもある。

 4種類あるデング熱の血清型のうち、1型は一度かかると生涯免疫ができるが、ほかの3型に対する免疫は数カ月で無くなり、再度感染する可能性もある。この2度目の感染のときに重症化する確率が高くなるといわれており、海外での感染や来年以降も蚊に刺されないよう引き続き注意が必要だ。

4509とはずがたり:2015/11/10(火) 13:04:48
麻痺が残るエンテロウイルスD-68 流行のおそれ 感染研
2015年10月16日 10時50分
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/1/11176.html

乳幼児や子供がかかるとぜんそくのような症状から、筋肉の虚弱やまひを引き起こす「エンテロウイルスD-68型」が国内でも流行のおそれ(画像提供:Cynthia S. Goldsmith and Yiting Zhang, CDC米疾病管理予防センター)
 昨年、全米で1000人以上が感染した“謎のウイルス”と呼ばれる「エンテロウイルスD-68型」の感染が、先月、東京や埼玉県内で相次いで確認されたと、国立感染症研究所が15日発表した。

 「エンテロウイルスD-68型」はぜんそく症状を引き起こす呼吸器疾患で、海外では昨年8月、米国で大流行し、今年1月までに全米で1153人が感染し、このうち14人が死亡したと報告されている。

 乳幼児や子供が発症しやすく、大人では症状が無かったり、軽傷で済む場合が多い。発熱やくしゃみ、鼻水などの軽症から、気管支炎や肺炎、呼吸困難に至り、重症化すると筋肉が虚弱化し、脳神経機能に異常をきたす場合もあり、麻痺が残るケースもある。

 国立感染症研究所によると、東京都内では9月に小児総合医療センターに気管支ぜんそくのような症状で入院する患者が急増。このうち生後11カ月の女の子や2歳の男児など4人の子供の鼻水や気管内から「エンテロウイルスD68型」が検出された。

 さらに埼玉県内でも、医療機関に入院した11カ月の男の子や5歳の女児など8人からウイルスの陽性反応が報告された。いずれも気管支ぜんそくや急性気管支炎で入院し、このうち11カ月の男の子は、9月7日に右半身に弛緩性まひの症状が現れて入院。9日から10日にかけて左足にもまひが進み、退院後も右側には後遺症が残ったという。

 エンテロウイルスD-68型は、国内では2010年と2013年に120例以上の感染が報告されたが、今年は今月13日までに全国で51例発生している。ウイルスに対するワクチンは今のところ無く、国立感染症研究所では、予防のためにこまめな手洗いと塩素系の消毒剤による消毒が有効だとして注意を呼びかけている。

4510とはずがたり:2015/11/10(火) 13:05:15
>>4509-4510

エンテロウイルスD68 広島と埼玉ですでに流行か?
2015年10月30日 10時38分
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/1/11311.html

広島市内で喘息患者からエンテロウイルスD68型が検出された(電子顕微鏡で見たエンテロウイルスD68型 提供:CDC米疾病管理予防センター)
 喘息症状やまひを起こす「エンテロウイルスD68型」の感染が相次ぎ、国内での流行が懸念されているが、広島市では9月以降、16人からウイルスが検出されていたことが明らかになった。

 広島市衛生研究所の29日の発表によると、広島市内の医療機関では、9月以降、気管支喘息や重い喘息の発作で受信する患者が急増している。

 同研究所が、医療機関から依頼のあった患者の鼻水などの検体を遺伝子検査した結果、37人中16人の患者からエンテロウイルスD68型が検出されたという。

 このウイルスの由来を調べたところ、広島市内で検出されたものはすべて、昨年全米で大流行し、1000人以上が感染したウイルスと同じ系統の株であることがわかった。広島市内では2013年にも3例のエンテロウイルスが検出されていたが、これらとは別の株だという。

 広島県やさいたま市ではエンテロウイルスD68型の感染が疑われる、まひを起こした患者の症例が報告されているが、広島市内では現時点でまひの症例はみられていない。

 この事態を受けて厚生労働省は、都道府県に対して、今年8月以降、まひの症状で24時間以上入院した患者がいたら、ウイルス検査を行うよう文書で要請した。

原因不明のまひ 8月末から相次ぐ 一部からエンテロウイルス 実態調査へ
2015年10月29日 17時58分
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/1/11305.html

日本小児科学会は8月末以降、全国各地で原因不明のまひを起こす子供が相次いでいると発表した。エンテロウイルスD68型ウイルスとの関連が懸念される(画像提供:CDC米疾病管理予防センター)
 全国各地で今年8月末以降、喘息症状から急性まひ症状を起こす子供が相次いで報告されていることがわかった。一部からは昨年、全米で大流行した「エンテロウイルスD68型」のウイルスが検出されており、厚生労働省は実態調査を始めた。

 日本小児科学会などによると、今年8月末から9月をピークに、全国各地で喘息症状から急性呼吸不全に陥る患者が相次いで発生している。またこれとほぼ同時に、急性まひを起こす症例も0歳児から11歳までの47人で報告されている。

 このうち一部の患者の喉からは「エンテロウイルスD68型」のウイルスが検出されているほか、エコーウイルス、コクサッキーウイルスなども確認されているという。
 
 厚生労働省によると、2005年以降、国内でのエンテロウイルスD68型の患者は、200例以上確認されているが、急性まひを起こした例はほとんど報告されておらず、ウイルスとまひとの因果関係は現時点ではわかっていない。

 厚労省はこの事態を受けて、今年8月以降にまひの症状で24時間以上入院した患者がいたら、ウイルス検査の報告をするよう、都道府県に要請し、検体の保存を求めた。

 日本小児科学会は「まひを起こした子供が受診する診療科は、小児科をはじめ、神経科、感染症科、呼吸器科、集中治療部と幅広く、なかには初診時に整形外科を受ける患者もいる。病態の原因究明には、喘息やまひなどの症状が出た日の検体確保が重要だ」と話している。

 エンテロウイルスD68型ウイルスに対するワクチンは今のところ無く、国立感染症研究所では、予防のためにこまめな手洗いと塩素系の消毒剤による消毒が有効だとして注意を呼びかけている。

4511とはずがたり:2015/11/10(火) 13:10:29
ノーベル賞・大村教授に続け!熱帯の感染症ワクチン候補発見 富山大
2015年11月02日 19時06分
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/1/11306.html

 熱帯地方で1200万人以上が感染しているハエを媒介とする感染症「リーシュマニア症」のワクチン候補となるタンパク質を富山大学などの国際共同チームが発見した。

 「リーシュマニア症」はサシチョウバエを媒介として体内に入った寄生虫により感染する病気で、ヒトでは皮膚にできものができる皮膚系と、肝臓や脾臓が肥大化する内臓系の2種類の症状に分けられる。内臓肥大の症状は、感染後、数カ月から数年たって現れることが多く、放置すれば死に至る病気として、世界保健機関(WHO)では緊急に対策を要する6つの感染症の1つに分類している。

 WHOによると、88カ国1200万人が感染していて、毎年約7万人が死亡しているが、有効なワクチンは現時点で開発されていない。

 富山大医学部の村口篤教授らの研究チームは、原因となる寄生虫がもつ「PEPCK」というタンパク質のペプチドに注目。

 実験でこの物質をあらかじめ投与したマウスは、「ヘルパーT細胞」という免疫機能が活発になり、ウイルス感染後も死ななかったという。今後は共同研究相手のカナダ・マニトバ大学と臨床試験を進め、ワクチンの実用化を目指す。
 
 なおこの研究成果は、米科学誌「サイエンス」の姉妹誌に掲載された。

4512とはずがたり:2015/11/10(火) 13:12:43
>血研は約3割の製造を担う計画だったが、ワクチンの製造方法が国に承認されたものと異なるとして、先月厚労省から出荷自粛を要請されていた。化血研では、法令やコンプライアンス軽視の姿勢があったことを認め、外部評価機関を設置し、品質保証体制を見直し、再発防止策を検討した。
>厚労省は精査の結果、「品質および安全性に重大な影響を及ぼす問題はない」として、21日に出荷を認める決定を行った。このまま出荷が遅れれば、来月下旬にもワクチン不足が深刻化する事態が懸念されていたが、今回の決定で回避される見込み。

>国内の医療用医薬品市場を見ると、ワクチンの売上高は全体の1%程度とごく小さな市場だ。病原体を取り扱うための設備投資や品質管理に莫大な投資が必要される一方、収益性が低い現状

インフル「ワクチン不足」解消へ 国が出荷承認 市場の問題点とは…?
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/1/11236.html
2015年10月22日 14時17分

インフルエンザの本格的な流行を前に、ワクチン不足が懸念されるなか、出荷がストップしていたワクチンの品質や安全性が認められ、出荷が許可された(インフルエンザHAワクチン 提供:化血研)

 インフルエンザの本格的な流行を前に、ワクチン不足が取りざたされている。厚生労働省は21日、製造方法に問題があるとして先月18日付で出荷自粛を要請していた「化学及血清療法研究所(化血研)」に対して、インフルエンザワクチンの出荷を認めたと発表した。

 厚労省によると、国内で使われるインフルエンザワクチンは、「化学及血清療法研究所」をはじめ、武田薬品工業や北里第一三共ワクチンなど4社が製造している。

 ワクチンの製造量は1990年代半ばから1999にかけて減少したが、2000年以降、65歳以上の高齢者を中心に需要が拡大。ここ数年は2500万本以上の供給量まで伸び、今年は約3000万本の出荷を予定していた。

 このうち化血研は約3割の製造を担う計画だったが、ワクチンの製造方法が国に承認されたものと異なるとして、先月厚労省から出荷自粛を要請されていた。化血研では、法令やコンプライアンス軽視の姿勢があったことを認め、外部評価機関を設置し、品質保証体制を見直し、再発防止策を検討した。

 厚労省は精査の結果、「品質および安全性に重大な影響を及ぼす問題はない」として、21日に出荷を認める決定を行った。このまま出荷が遅れれば、来月下旬にもワクチン不足が深刻化する事態が懸念されていたが、今回の決定で回避される見込み。

 国内のワクチン製造環境をめぐっては、急激に進む少子高齢化を背景に、小児ワクチン市場が減少する一方、1990年代後半からSARSや新型インフルエンザなどの新たな感染症の脅威が顕在化し、またバイオテロに対する危機感も高まりを見せている。

 感染症対策として治療薬が開発されていない分野では、ワクチンによる感染の予防が期待されており、新たなワクチンの研究開発や生産・供給体制の強化が求められる。

 しかし国内の医療用医薬品市場を見ると、ワクチンの売上高は全体の1%程度とごく小さな市場だ。病原体を取り扱うための設備投資や品質管理に莫大な投資が必要される一方、収益性が低い現状では、ひとたび製造体制がストップすると、今回のようにたちまちワクチンの供給に支障をきたす事態が懸念される。

4513とはずがたり:2015/11/19(木) 18:38:19
http://www.keiyuukai.co.jp/
敬裕会

大阪の医療法人「乗っ取り」か 投資会社社長ら議事録偽造疑い 億単位の使途不明金も 大阪府警が捜査
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E3%81%AE%E5%8C%BB%E7%99%82%E6%B3%95%E4%BA%BA%E3%80%8C%E4%B9%97%E3%81%A3%E5%8F%96%E3%82%8A%E3%80%8D%E3%81%8B-%E6%8A%95%E8%B3%87%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E7%A4%BE%E9%95%B7%E3%82%89%E8%AD%B0%E4%BA%8B%E9%8C%B2%E5%81%BD%E9%80%A0%E7%96%91%E3%81%84-%E5%84%84%E5%8D%98%E4%BD%8D%E3%81%AE%E4%BD%BF%E9%80%94%E4%B8%8D%E6%98%8E%E9%87%91%E3%82%82-%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%BA%9C%E8%AD%A6%E3%81%8C%E6%8D%9C%E6%9F%BB/ar-BBnaxSL#page=2
産経新聞
13 時間前

 大阪市と千葉県で診療所9カ所を運営する医療法人敬(けい)裕(ゆう)会(大阪市大正区)で9月、法人の理事会議事録などが偽造され、認知症専門の医療機関に入院中の医師が新理事長に登記されたとして、前理事長側の関係者が有印私文書偽造・同行使罪などで、法人に資金を拠出していた投資会社社長を大阪府警に刑事告発したことが18日、分かった。府警は告発を受理し捜査を開始。社長は法人の実印を持ち去ったままといい、関係者は「(社長に)法人を乗っ取られた」と訴えている。

 関係者によると、偽造された疑いがあるのは、9月9日に開かれたとされる法人理事会の議事録や理事長就任の承諾書など。議事録上では、大分市の男性医師を新たに理事に選び、前理事長ら理事10人全員が出席した理事会で新理事長にこの男性医師を選任。医師の署名、捺(なつ)印(いん)のある就任承諾書も添え、同月25日付で大阪法務局に登記された。

 ところが、前理事長は実際には8月下旬以降、大正区内の病院に入院し、9月中旬に死亡。理事会が開かれたとされる当日も外出していなかった。

 他の理事8人もそれぞれ院長を務める千葉県内の診療所や自宅にいたことが判明。新理事長の男性医師も大分市内の認知症患者らが療養する医療機関に入院中で、就任の承諾書に署名、捺印をしていないことも分かった。

 法人の実印は今年1月、法人に資金提供してきた投資会社社長が、当時の理事から借りて以降、返却を拒否。関係者は議事録偽造などについて「社長らが仕組んだ」と訴えている。社長は18日、産経新聞の取材に、理事会開催の有無などについては明確に答えず、「自分は損をしただけだ」と主張した。

 敬裕会は平成24年6月設立。大阪市大正区で診療所を運営し、25年12月には千葉県内の診療所8カ所を実質的に引き継いだ。

 本紙取材に、社長「1円も使ってない」

 医療法人敬(けい)裕(ゆう)会(大阪市大正区)をめぐる乗っ取り疑惑が18日、明らかになった。敬裕会関係者によると、法人の実印を持ち去ったとされる投資会社社長は、法人口座から不透明な支出を繰り返し、使途不明金は億単位にのぼるという。社長は同日、産経新聞の取材に一連の疑惑を否定し、「一円の金も使ってない」と反論した。

 敬裕会と社長との接点は、千葉県の医療法人社団(破産)の診療所8カ所の「買収話」だった。関係者によると、社長が前理事長側に買収話を持ちかけ、資金約1億数千万円を調達。平成25年12月までに事実上の買収に成功したが、この直後から社長の支配が始まったとみられる。

 産経新聞が入手した内部資料や法人関係者の話によると、社長はその後、法人の実印や銀行のインターネット取引の権限を得て、独断で口座の資金を操作できる立場に。

 毎月1回、数千万円の診療報酬が振り込まれると、自身が経営に関与する別会社の口座に数百万〜数千万円の送金を繰り返し、億単位の使途不明金が生じているという。

 敬裕会関係者によると、買収した診療所8カ所は数カ月前までは黒字運営を継続。しかし、敬裕会自体は資金流出の影響で、数千万円の税金滞納を余儀なくされるなど、現在は極度の資金不足に陥っている。

 この関係者は「使途不明金が敬裕会と関係のない事業に充てられたのではないか」と憤る。これに対し、社長は取材に「一円の金も使っていない。反対に(自分の会社から)金を出して損ばかりしている」と否定した。

 一方、法人理事会の議事録が偽造された疑惑で、理事長交代の登記に関わったという大阪司法書士会所属の女性司法書士は「自分が登記に関与したのは事実。詳細は守秘義務があり答えられない」と話した。

4514名無しさん:2015/11/25(水) 16:22:18
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=126836

先生は島の宝…「Dr.コトー」続投署名活動へ

 人気漫画「Dr.コトー診療所」のモデルとなった鹿児島県薩摩川内せんだい市・下甑しもこしき島(人口約2400人)の下甑手打診療所長、瀬戸上せとうえ健二郎さん(74)が来春で退任する見通しとなったことを受け、地元住民が続投を求めて動き出した。

 瀬戸上さんの継続雇用を市に求める署名活動を近く実施する。住民は「先生は島の宝。これからも私たちの健康を支えてほしい」と訴えている。

 瀬戸上さんの退任は、市職員としての任期が切れるため。市によると、65歳で定年だったが、住民の意向も踏まえ、特例で契約を更新するなどして続けてもらっていた。70歳の時、任期付き職員の採用に関する法律に基づき、条例を定めて任期を最長5年と規定。来年3月でその期限を迎えることから、任期更新は困難と判断した。瀬戸上さんも「75歳を区切りに、ひと休みしたい」と話す。

 これに対し、住民らは続投を希望。37年にわたって離島医療に尽くしてきた瀬戸上さんに「もう少し頑張ってほしい」と、署名を集めることにした。呼び掛け人の一人、小川公さん(63)は「市は知恵を絞り、働いてもらえる方法を考えてほしい」と語る。

(2015年11月24日 読売新聞)

4515名無しさん:2015/11/25(水) 16:26:02
http://www.sankei.com/west/news/151117/wst1511170068-n1.html
「Dr.コトー」モデル退任へ 74歳、瀬戸上健二郎医師「潮時だと思う」






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漫画「Dr.コトー診療所」の原作者、山田貴敏さん(右)から似顔絵を贈られる瀬戸上健二郎医師=平成20年3月、鹿児島県薩摩川内市・下甑島


 人気漫画でテレビドラマにもなった「Dr.コトー診療所」のモデルとして知られる鹿児島県薩摩川内市・下甑(しもこしき)島の瀬戸上健二郎医師(74)が本年度末で下甑手打(てうち)診療所長を退任することになった。市職員の任期が切れるためで、瀬戸上医師は「総合的に考えると良いタイミング、潮時だと思っている」と話している。

 瀬戸上医師は同県東串良町出身。県本土の病院勤務を経て昭和53年、下甑島に赴任した。設備やスタッフが不十分な中、昼夜を分かたず離島医療の充実に注力し、その姿は無医村に赴任した医師の活躍を描く漫画のモデルになった。

 もともと定年は65歳だったが、住民の要望から市は定年延長などで対応。70歳の時には任期付き職員として採用したが、来年3月で期限(5年)が切れ、法的に続投は困難と判断した。

 市は後継を探したものの、見つからなかった。このため、現在は島内に3カ所ある診療所を1カ所に集約。医師2人が常駐し、出張などで島全体をカバーする。

 瀬戸上医師は取材に「今の医療体制は長い年月かけて築いてきたもので、維持していくべきだ」と語った。

 下甑島は薩摩川内市の川内港から約50キロにあり、人口約2400人。

4516名無しさん:2015/11/25(水) 16:29:25
http://www.asahi.com/articles/ASHCD4WBYHCDTLTB009.html
「Dr.コトー」来春限り? 診療所再編で市側が要請へ

田中啓介

2015年11月13日16時07分



瀬戸上健二郎さん

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 人気漫画「Dr.コトー」のモデルとなった鹿児島県薩摩川内市・下甑(しもこしき)島の手打(てうち)診療所長、瀬戸上健二郎医師(74)に、市が来年3月限りで退任を求める意向を固め、11日に開いた住民説明会で明らかにした。

 島には三つの診療所があり、それぞれ医師が駐在している。市はこれらを来年度、一つに再編統合する計画だ。手打地区コミュニティセンターで開いた住民説明会で、市は計画の概要を伝え、手打診療所で37年、診療にあたってきた瀬戸上医師に退任してもらう方針を示した。

 瀬戸上医師は1978年に手打診療所に赴任し、当初は医療機器もスタッフも不十分な診療所で診察にあたった。67歳の定年を迎えた2008年以降は1年ごとに市と契約を更新してきた。昼夜を問わず奮闘する姿は漫画「Dr.コトー診療所」に描かれ、ドラマ化もされた。離島の医療に献身する医師を慕って毎年、首都圏や関西からも研修医が学びに来る。

 島では瀬戸上医師に親子3代にわたって診てもらった住民も珍しくない。手打地区コミュニティ協議会の日笠山直宏会長によると、約50人が集まった説明会では出席者から「先生をいきなり辞めさせるのは納得できない」と異論や不満が噴出したという。

 瀬戸上医師は「市から正式な通告はまだない。私に残ってほしいという住民の気持ちはありがたい」と述べた。(田中啓介)

4517名無しさん:2015/11/25(水) 16:32:43
http://mainichi.jp/select/news/20151120k0000m040023000c.html

Dr.コトー診療所:モデルの医師74歳任期切れで退任へ

毎日新聞 2015年11月19日 18時39分

 人気漫画でテレビドラマにもなった「Dr.コトー診療所」のモデルとして知られる鹿児島県薩摩川内(せんだい)市下甑(しもこしき)島の瀬戸上健二郎医師(74)が今年度末で下甑手打診療所長を退任することになった。市職員の任期が切れるためで、瀬戸上医師は「総合的に考えると良いタイミング、潮時だと思っている」と話している。



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 瀬戸上医師は同県東串良町出身。県本土の病院勤務を経て1978年、下甑島に赴任した。設備やスタッフが不十分な中、昼夜を分かたず離島医療の充実に注力し、その姿は無医村に赴任した医師の活躍を描く漫画のモデルになった。

 もともと定年は65歳だったが、住民の要望から市は定年延長などで対応。70歳の時には任期付き職員として採用したが、来年3月で期限(5年)が切れ、法的に続投は困難と判断した。

 市は後継を探したものの、見つからなかった。このため、現在は島内に3カ所ある診療所を1カ所に集約。医師2人が常駐し、出張などで島全体をカバーする。

 瀬戸上医師は取材に「今の医療体制は長い年月かけて築いてきたもので、維持していくべきだ」と語った。

 下甑島は薩摩川内市の川内港から約50キロにあり、人口約2400人。(共同)

4518とはずがたり:2015/11/26(木) 00:44:44
ほんとかね??主観的幸福をちゃんと調べられてるの!?
>心理学の研究では主観的幸福を質問紙で安定して計測でき

2015.11.24
「幸福とは何か?」幸福感と脳の関係、京大研究グループが解明
http://resemom.jp/article/2015/11/24/28103.html

京都大学は11月20日、佐藤弥准教授らの研究グループが「幸福」という感情の神経基盤を初めて解明したことを発表した。「幸福」感が強い人ほど、右脳にある楔前部(けつぜんぶ)の体積が大きく、弱い人ほど小さいという比例関係があることがわかった。

 心理学の研究では主観的幸福を質問紙で安定して計測でき、感情成分と認知成分から構成されることを示してきた。しかし、脳内のどこに、どのように表現されているかという神経基盤は不明だった。

 京都大学大学院医学研究科の佐藤弥特定准教授らの研究グループは、成人を対象に脳の構造を計測する磁気共鳴画像(MRI)と幸福度などを調べる質問紙回答との関係を調べた。その結果、右半球の楔前部の灰白質体積と主観的幸福の間に正の関係があることがわかった。つまり、ポジティブな感情を強く感じ、ネガティブな感情を弱く感じ、人生の意味を見出しやすい人は右楔前部の体積も大きかった。

 楔前部で、感情的・認知的な情報が統合されて生み出されることが示唆されたことから、主観的幸福の構造的神経基盤が世界で初めて明らかになったという。佐藤弥特定准教授は「アリストテレスなどの学者が取り組んできた『幸福とは何か』という問題に自分なりの科学的解答が出せて幸福です」とコメントしている。

 詳しい研究内容は京都大学のWebサイトで公開しており、研究成果については2015年11月20日にイギリスの科学誌「Scientific Reports(サイエンティフィックリポーツ)」のWebサイトに掲載されている。
《田中志実》

4519荷主研究者:2015/11/28(土) 22:07:35

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020151106eaaa.html
2015年11月06日 日刊工業新聞
東北大、超音波乳がん検診で臨床試験-「介入群」の発見率はコントロール群の1.5倍

 東北大学大学院医学系研究科の大内憲明教授らの研究グループは5日、超音波による乳がん検診について、40歳代の女性を対象にした世界最大の臨床試験の結果を発表した。7万6196人を対象に「ランダム化比較試験」を実施。一般的なマンモグラフィー検診だけの「コントロール群」と、マンモグラフィーに超音波検査を加えた「介入群」を比較。介入群の乳がんの発見率は、コントロール群の約1・5倍となった。

 介入群の発見数は、3万6859人に対し184人で、発見率は0・50%。コントロール群は3万6139人に対し117人で、同0・33%だった。

 「感度」も有意に上昇した。一方、がんでなかったのに精密検査を受けた割合を示す特異度は低下、受診者の不利益が増した。今後、利益と不利益のバランスや不利益の最小化対策の検証が必要とした。

4520とはずがたり:2015/12/02(水) 18:07:01

大腸がん、アスピリンで予防…検証へ臨床試験
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%A4%A7%E8%85%B8%E3%81%8C%E3%82%93%E3%80%81%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%81%A7%E4%BA%88%E9%98%B2%E2%80%A6%E6%A4%9C%E8%A8%BC%E3%81%B8%E8%87%A8%E5%BA%8A%E8%A9%A6%E9%A8%93/ar-AAfNFzB
読売新聞
2日前

解熱鎮痛薬として知られる「アスピリン」の大腸がん予防効果を確かめる7000人規模の臨床試験を、国立がん研究センター(東京都)や大阪府立成人病センターなどのチームが始めた。

数百人規模の研究ではすでに確認されている効果をさらに詳しく調べて予防法の確立を目指す。研究チームによると、別の病気の治療に使う薬でがんを予防する試みは初めて。

臨床試験は、日本医療研究開発機構の支援で、10月に始まった。研究チームの代表を石川秀樹・京都府立医大特任教授が務め、全国約20施設が参加している。

計画によると、大腸がんになる危険性が高い大腸のポリープ(腺腫)を切除した40〜69歳の7000人が対象。ポリープの大きさが1センチ以上なら、25%ががんになるとされる。

4521とはずがたり:2015/12/02(水) 18:07:41

シリア:首都近郊 IS狙撃手 わずか300メートル先に
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E9%A6%96%E9%83%BD%E8%BF%91%E9%83%8A-%EF%BD%89%EF%BD%93%E7%8B%99%E6%92%83%E6%89%8B-%E3%82%8F%E3%81%9A%E3%81%8B%EF%BC%93%EF%BC%90%EF%BC%90%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E5%85%88%E3%81%AB/ar-AAfMTzL#page=2
毎日新聞
2日前
 ◇終わりなき消耗戦

 パリ同時多発テロを契機に過激派組織「イスラム国」(IS)への危機感が一層高まる中、対IS戦の最前線の一つ、シリアの首都ダマスカス近郊ヤルムーク地区に入った。廃屋や地下道を駆使した市街戦が続く。ISの狙撃手までわずか300メートル。乾いた銃撃音が既に廃虚と化した住宅地にこだました。【ダマスカスで秋山信一】

 「柱の陰に隠れろ。スナイパーに狙われるぞ」。取材に同行したアサド政権側のパレスチナ人民兵が声をとがらせる。

 廃屋になった4階建てビルの中では、政権側の狙撃手が狙いを定めていた。1日4交代。コンクリートにうがたれた数センチ四方の穴から、敵の動きを警戒する任務は約6時間続く。

 記者は25日昼、シリア政府軍の許可を受けて、パレスチナ難民キャンプがあるヤルムーク地区を取材した。内戦前に約16万人が暮らしていた街は、政権側の空爆などで破壊し尽くされ、住民の姿はない。

 「ISを恐れることはない。だが、ペルシャ湾岸諸国など外国からの支援ルートを断たない限り、完全に打倒するのは難しい」。約3年半、ISや反体制派と戦ってきた民兵のアブ・ナールさん(56)が話す。パリ同時テロ以降、対ISで国際協調を図る動きが活発化しているが、「言葉だけでなく、行動を伴ってほしい」とも言った。

 ヤルムークの政府系民兵のシリア人司令官によると、ISは「世界一裕福なテロ組織」といわれる資金力を背景に、政権側より射程が長い銃砲を装備する。別の政府軍将校は記者が日本人だと知ると「あいつらに最新のトヨタ(の四駆)を提供するな」と冗談交じりに言った。

 パレスチナ人民兵にとっては、第二の故郷を守る戦いでもある。

 案内役のアブ・キファハさん(60)はここで生まれ育った。「イスラエルによって故郷のパレスチナを追われ、避難先も危機にある。本当に悲しい」と顔を曇らせる。

 ヤルムーク地区のパレスチナ難民は2011年春の内戦化に伴い、政権側と反体制派に分裂。12年に反体制派が主導権を握ったが、今年4月にはISに支配権を奪われた。一帯では数千人が国連の支援などで食いつないでいるが、政権側に包囲された生活の困窮ぶりは著しい。

 ISの存在で注目されるヤルムーク攻防戦も、4年半以上に及ぶシリア内戦の一コマでしかない。ダマスカス郊外ではいつ終わるとも知れぬ消耗戦が続いていた。

 ◇砲声 気に留める児童

 首都ダマスカスの中心市街地から南西へ約10キロ。今月22日、アサド政権が支配するサハナヤ地区の高台に立つと、夕暮れ時ののどかな空気をドドンという砲撃音が切り裂いた。3キロほど先で白煙が立ち上る。砲撃音は約1時間で7回。次々と上がる白煙はやがて黒煙に変わる。眼下では、下校する小中学生が何事もないようにはしゃいでいた。日常と戦場が隣り合わせの生活。数千年の歴史を持つ古都で続く光景だ。

4522とはずがたり:2015/12/03(木) 19:40:07
こえー。。自然界は人間がやりまくらないように次々と性病をぶつけてくるなぁ。摂理ですなぁ(;´Д`)

スーパー淋病
http://xn--o3ww8hd1cia.com/entry14.html


スーパー淋病とは、通常の淋病よりも強力になった淋病のことをいます。
日本の風俗店で発見されたみたいですが、根源はどこなのかは言われていません。

具体的にどう強いかというと、今まで淋病の治療に使用していた方法が
通用しなくなってきている事、感染力が強い事、症状の悪化が酷いこと
感染者はわずか数日のうちに膿毒症を引き起こし、
死亡してしまう事。

男性は痛みと膿で気付いて治療するが、女性は自覚症状がないことから治療しないケースもあり
初期段階では通常の淋病と同じ症状

淋病,スーパー淋病,潜伏期間,自然治癒,スーパー淋病

ここから引用)
ペニシリンなどはもちろん、
淋病の最終兵器であったセファロスポリン系抗生物質に
耐性を持つ淋病にかかっている患者が数百万人いる。
オーストラリア、フランス、日本、ノルウェー、スウェーデンと英国で、
抗生物質が効かない淋菌が報告されている

専門医によれば、新たに発見された淋菌性バクテリアは
感染力が強く短期間に人から人へ感染するため、
AIDSよりも遥かに危険である可能性があるとのことです。

AIDSにより毎年3000万人が死亡しています。
そしてこの新型の淋菌(H041)も同様の致死率があるとされています。
専門家は、この淋菌に感染すると、ショック症状に陥り、
数日以内に死亡する可能性がある非常に危険なバクテリアであると警告しています。

4523名無しさん:2015/12/05(土) 17:54:15
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「Dr.コトー」続投へ 鹿児島の離島医療 要望受け
2015年12月5日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015120502000246.html


 人気漫画「Dr.コトー診療所」のモデルとなった鹿児島県薩摩川内市・下甑(しもこしき)島(人口約二千四百人)の瀬戸上(せとうえ)健二郎医師(74)が、来年度以降も下甑手打(てうち)診療所長として続投する見通しになったことが分かった。本年度末で退任予定だったが、続投を求める要望書が島民から寄せられ、市は雇用を継続できる方法を模索してきた。


 市は、瀬戸上医師の退任に伴って島内三カ所の診療所を一カ所に集約する方針だったが、医療体制に不安を感じる住民も多く、市長宛てに約八百五十人の署名を添えた要望書や、嘆願書が提出され、市議会にも陳情書が寄せられた。


 これを受け、市は雇用方法を検討。現在は任期付き職員として勤務しているが、期限後の来年度も、市が公募して瀬戸上医師が応じる形なら、引き続き雇用できると分かったという。


 市は診療所の再編計画もいったん撤回し、将来の医療体制を検討する。市によると、瀬戸上医師は続投を了承したものの後任が見つかり次第、バトンタッチする意向という。


 瀬戸上医師は一九七八年、下甑島に赴任。離島医療に奮闘する姿は漫画のモデルとなった。

4524名無しさん:2015/12/07(月) 20:08:11
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151206-00000001-wordleafv-soci
生死の境をさまよった医師が開発する「うんこゲーム」の目的とは?
THE PAGE 12月6日(日)14時6分配信

 腸内細菌を擬人化した美少女キャラクターとともに敵と戦うスマートフォンゲーム「うんコレ」の開発が進んでいる。制作を推進しているのは、「日本うんこ学会」。なにやら妙な名前だが、一体どのようなゲームなのか。そして、どんな人が作っているのだろうか。「うんコレ」の中身と、現時点の制作状況について、この学会会長で、医師の石井洋介氏に話を聞いた。

「……さあ、まずは今日の便通から聞かせてください」
 舞台は、トイレの向こう側にある「ウントピア」という世界。ウントピアを守るため、プレーヤーは、そこの住人である別の美少女キャラたちとともに力を合わせて、敵に立ち向かう。画面上のスタートボタンにふれると、しばし暗転の後、1人の美少女キャラクター「カンベンヌ様」が現れる。プレーヤーに対し、彼女はこうせまるのだった。

 「……さあ、まずは今日の便通から聞かせてください。便の太さはいかがでしたか? 色は? 形は?」。

 一般的なスマホゲームだと、お金を支払うことで敵を倒すのに有効なアイテムなどが得られる。石井氏は「この仕組みが使えるのではないかと考えた」話し、「うんコレ」では、課金の代わりに、自分の排便状況を報告することで、アイテムなどが得られる仕組みを採用した。排便状況を報告するためには、自分の排便状況を確かめる「観便」が必要になる。取材時のデモでは、先の「カンベンヌ様」に観便の結果を報告する仕組みとなっていた。

 「ゲームをプレイしながら、日々の観便を通じて自分の健康状態に興味を持ち、大腸がん検診を受ける人を増やそう」ということがこのゲームの狙いだ。

生死の境をさまよった経験を活かす
 石井氏は、生死の境をさまよった経験がある。「15歳のころ、血便が出たんです。でも、親に相談はしなくて、自分でも大したことはないと思っていました」。

 難病の潰瘍性大腸炎だった。19歳の時に手術。一命を取りとめたが人工肛門をつけることになった。それでも、「(人工肛門は)ショックでしたが、それよりも、助かった、もう一回チャンスをもらった、という気持ちの方が強かったですね」。

 人工肛門の日々が続いたのは約1年弱ほど。20歳の時、横浜の病院で小腸を大腸のように作成して人工肛門を閉じる手術を受け、元の肛門生活に戻ることができた。「外科医はすごい」という憧れから、一念発起して受験勉強を開始。高知大学医学部、研修医の時代を経て、念願の外科医として働きはじめたのは2012年4月のことだった。

 手術が上手くなりたい、という思いで励んでいたところ、ある患者の大腸がん手術を執刀することに。「救ってみせる」と意気込んだが、手術を開始すると、すでに腹部の中は無数のがん細胞が転移するほど進行しており、手術で取りきれる状態ではないことがわかった。「腕を磨いても助けられない」と無力感を感じるとともに、がんの早期発見の重要さも悟った。

4525名無しさん:2015/12/07(月) 20:08:41
>>4524

 早期発見に効果的なのはがん検診だが、その普及には検診について知ることと、実際に検診に行くことが必要だ。だが、健康な人に病気の危険性を訴えてもなかなか響かない。そんな時、「うんこ」と「おっぱい」がツイッターのバズワードであることを知った。

 「うんこ」とがん検診に関する情報を織り交ぜて伝えることができれば、大腸がんの検診率が上がるのではないか。ならば、うんこをモチーフにしたゲームはどうだろう。アイデアが膨らんでいく。

 医療の外の世界で仲間を捜したところ、ニワンゴ取締役(当時)でエンジニアの木野瀬友人氏(現エクストーン取締役)や、アニメのプロデュースなども手掛ける前田地生氏(現Cheisey代表)らと出会った。

 制作には、プログラマーやアニメのプロデュースに携わる人など、多彩な人材が関わっている。イラストやキャラの声も含めてレベルは高く、市場に出回るゲームに比べても遜色はないと見受けられた。石井氏自身は、全体を統括するプロダクションマネージャーや医療監修などの役割を担う。

 「病院の外に出たから良かったんじゃないかと思います。1人じゃ、実現しませんでした」と石井氏。当時の石井氏について、木野瀬氏は、「医療者らしくない柔軟性がありましたね。こんな面白い人とならいろんなことができるだろう、と感じました」と振り返る。

 デモ画面を見ると、すでにキャラクターの声が入り、戦闘シーンなども作り込まれている。石井氏によると、大腸菌について学べる仕組みなど、まだまだ盛り込みたいアイデアが残っているため、これらを検討しつつ、完成度を一歩一歩高めつつある状況だ。

 仲間との話し合いを重ねる中で、うんこのキャラが登場するゲームの素案は、美少女キャラのゲームに変更されるなど、次第に洗練されていく。合わせて、取り組みの中で得られた成果をアカデミックにまとめる必要もあるのでは、という話になり、日本うんこ学会の設立が決まった。

 石井氏からも、「腸内細菌の名前は中二病っぽく、キャラの名前のようなものが多い」など、医学的な知見に基づくアイデアを提供すると、クリエイターたちが、それを設定やキャラクターに昇華させていく。異質な人材の交流が、新たなアイデアを生み出し、コンテンツの完成度を高めていく流れがそこにあった。それは、今も続いている。

4526名無しさん:2015/12/07(月) 20:09:07
>>4525

医療情報をコンテンツ化し、エンタメの土俵に
 今後は、大腸がんに限らず、医療についての情報を判りやすく伝えていきたいと考えている。

 「医療の情報をコンテンツ化し、エンタメの土俵に乗せることで、広く伝えていきたいのです。これは、日本国内に限らず、世界的な展開も可能だと考えています。アイデアはいろいろありますが、まずは今取り組んでいることをやり切りたい。そうすれば、こうした取り組みに関わるプレーヤーが増えるなど、風向きが変わるでしょう」

 ここまでコストを極力掛けずにやってきたが、リリースするとサーバ使用料などの諸経費が発生する見込み。こうした費用をまかなうため、現在スポンサーを募っている。「スポンサーが付きにくい名前」と苦笑するが、すでに関心を寄せる企業も複数現れているという。これら課題をクリアして、2016年中のリリースを目指している。

(取材・文:具志堅浩二)

4527とはずがたり:2015/12/10(木) 19:30:33
会社も理解有るなぁ。

39歳で認知症と診断されたトップ営業マン
今も社員を継続、「認知症だから何もできない」と決めつけないで
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/238739/120900098/?P=2&prvArw
庄子 育子
2015年12月10日(木)

4528とはずがたり:2015/12/16(水) 02:58:18
>>1440-1441とだだかぶりしてるなぁ。

うがいをするのは日本人だけ! 意外に知られていない風邪の雑学6つ
All About 2015年12月15日 22時45分 (2015年12月15日 23時40分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20151215/Allabout_20151215_9.html

「うがいをするのは日本人だけ」って知っていましたか? 知っておきたい風邪の6つの雑学について解説しましょう。

■「インフルエンザ」も「風邪」の仲間?
肺に出入りする空気の通り道を気道といいます。そのうち、鼻や口から声帯までが上気道、その奥の気管支が下気道です。この上気道の感染による炎症性の病気を「風邪症候群」、通称「風邪」と呼んでいます。上気道感染を起こす原因のほとんどはウイルスです。

ウイルスというとインフルエンザもウイルスなので、「インフルエンザも風邪の仲間に入ることになるのでは?」と思いますよね。その通りです。広い意味ではインフルエンザも風邪の仲間にいれることが可能です。

大昔にヨーロッパで猛威を振るった“スペイン風邪”。風邪とされていますが、原因はインフルエンザであることがわかっています。広義に解釈すると風邪とインフルエンザは同じになりますし、狭義に解釈すると風邪とインフルエンザは別物ということになるのです。

■なぜ「風邪」と「インフルエンザ」は区別して考えるのか?
風邪の原因としては多種多様なウイルスがあるのですが、インフルエンザはインフルエンザウイルスに特定されています。なぜ特別扱いしているかというと症状や治療法が異なるからです。インフルエンザのほうが、高熱や全身倦怠感、関節痛や筋肉痛など、一般の風邪に比べタチが悪いという特徴があります。

またインフルエンザウイルスは予防するワクチンやウイルスの増殖を抑える薬が開発されています。ただし、ワクチンに関してはいくつかのタイプがあり、毎年流行すると予想されるものが予防注射として作られていますが、インフルエンザウイルスは変異をおこしやすいので、予防注射をしてもかかることがあります。風邪とインフルエンザは以上のような理由で、分けて考えられているのです。

このインフルエンザ、流行するのは冬の時期。次になぜ冬場に流行するのかを考えていきましょう。

■冬場に「インフルエンザ」が増える理由
カギは“湿度”と“温度”にあります。インフルエンザが好む温度は15〜20度前後、湿度は20%前後とやや寒く乾燥した状態を好みます。冬場の室内ではこれぐらいの温度や湿度になるので、インフルエンザウイルスが冬場に流行しやすいのです。

乾燥しやすい冬場は、加湿器などを使用して湿度を40%以上に保つことが感染予防に効果的です。また湿度が上がるとのどや気管の防御機能が活発になるので、感染しにくくなる効果も期待できます。

では、「風邪をひとにうつすと治る」という都市伝説について考えてみましょう。

4529とはずがたり:2015/12/16(水) 02:58:32
>>2528-2529

■「風邪をひとにうつすと治る」というのは本当か?
風邪のウイルスは、クシャミやセキなどの飛沫により空気中に飛散されています。近い距離でクシャミやセキをすれば、容易に相手の呼吸器内へ侵入します。マスクをすれば大丈夫と思うかもしれませんが、通常のマスクでは感染を防ぐ効果は期待できません。ウイルスは非常に小さいので、マスクぐらいは、なんなくすり抜けてしまうのです。

風邪が良くなるのにかかる時間は通常3〜4日です。ウイルスに感染した相手が発症するのは、潜伏期間を経て感染後1〜数日です。風邪をうつした本人は、相手が発症したころには良くなってきているので、相手に風邪をうつしたから良くなったと勘違いしてしまうのです。残念ながら風邪に特効薬はありません。風邪をひいたときには無理をせず休養をとって、免疫力を高めるのが効果的です。

次に「うがいをするのは日本人だけ」という点について考えていきたいと思います。

■うがいをするのは日本人だけ!?
外国人はうがいをしません、というかできないというのが正解でしょう。外国には、うがいの文化がないので、うがいをすることに慣れていないのです。医学書には、うがいが書いてあるのはあまり見かけません。海外で行われることが少ないため、科学的な論文が乏しいのです。

日本の論文としては、2002〜2003年に京都大学の川村孝教授のグループが行った、うがいで風邪の発症率が4割減ったという研究があります。この研究で、水のうがいでは効果がありましたが、ヨードを用いたうがいは効果がなかったというのは面白いところです。殺菌効果が強すぎて、のどの良い菌まで殺してしまったことが関係したのかもしれません。

最後にうがいの語源について。

■うがいの語源は?
「うがい」、語源は「鵜飼い」からきていると言われています。岐阜県長良川などで行われている、あの鵜飼いです。鵜飼いといえば、丸呑みをすることを「鵜呑み」と言います。ペンギンやペリカンも魚を丸呑みにしますが、魚がのどに引っかからないのかと心配した人はいませんか?

一応、鵜呑みにもルールがあるようです。飲み込む方向は決まっていて、尾から飲み込むとヒレなどが引っかかるので、頭から丸呑みするようです。水族館などに行った際には確認してみましょう。

(今村 甲彦)

4530とはずがたり:2015/12/18(金) 19:38:37
これくらいでは酷似とは云い過ぎやし,これが見付かったからと行って小保方のやったことが無罪放免になる訳でも全く無いのにアメリカの陰謀論にして煽っている低級・低脳の記事だ。

小保方氏のSTAP細胞、やはり米国にパクられた? STAP現象と酷似した「iMuSCs細胞」
http://tocana.jp/2015/12/post_8277_entry.html
2015.12.14

 結論から言ってしまうと、今回の論文で小保方氏が発見したというSTAP細胞の存在が証明されたわけではない。しかしその一方で、研究者らは「マウスから採取した筋肉の細胞に刺激を与えた(損傷させた)ところ、(ES細胞やiPS細胞のようにさまざまな細胞になることができる)幹細胞に“似た”細胞ができた」ということを発表、これを「iMuSCs細胞」と名づけているのである。確かに、手法や結果は小保方氏のSTAP細胞とはまったく異なるが、複雑な工程を経ることなく幹細胞(万能細胞)に近い性質を持つ細胞を生み出したという点に着目すれば、今回の研究の方向性が、少なくともSTAP細胞と同じ目標を見据えたものであるという点だけは間違いないだろう。

 このように、(STAP細胞はなかったとしても)STAP細胞と同様のものを生み出そうとする科学界の大きな動きについて、サイエンスエンターテイナー・飛鳥昭雄氏はトカナに次のように語った。

「私は、小保方騒動から1年ほどで、アメリカがSTAP細胞と似た細胞を作るのではないかと以前から発言していました。それは、これまでの『日本とアメリカにおける科学利権』の歴史を見れば明らかなのです」
「山中教授がiPS細胞を発表したほぼ同時期に、アメリカのベンチャー企業が、同じ内容の論文を発表しています。これはつまり、アメリカが京都大学のデータを盗んでいたということを意味します。この時に京都大学がとった措置は、アメリカで裁判を起こすと不利になるため、アメリカでの特許権を放棄する代わりに、アジア・ヨーロッパで認めてもらうように図らうことでした」
「実際、これと同じようなケースは過去にも見られます。その代表例は、日本生まれのOS『トロン』です。開発者らは日本で無料配布を画策し、普及を試みましたがアメリカは日本に圧力をかけて、トロンと比べれば欠陥商品にすぎない『ウィンドウズ』を売りつけた。そしてアメリカによる日本へのプレッシャーは、今も脈々と続いている。すべては利権のためなのです」
「ちなみに、STAP細胞のような簡単な手法で万能細胞ができる可能性について、科学界ではあって当然のものとして誰もが認めています。まさに基本中の基本であり、それを誰が最初に見つけるかを争っているのです」

現在、日本ではSTAP細胞=ウソ、いかがわしいものの代名詞のような扱いを受けている。しかし、複雑な手順を経ることなく万能細胞を生み出そうとするSTAP細胞と同様のコンセプトを掲げ、世界中の科学者たちが日夜熾烈な競争を繰り広げており、小保方氏もその渦中にあったことだけは間違いないようだ。
(編集部)

4531荷主研究者:2015/12/19(土) 20:17:29

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151127_13016.html
2015年11月27日金曜日 河北新報
ミトコンドリア病に治療薬 東北大が開発

 脳卒中、筋力低下など多様な症状が現れる指定難病「ミトコンドリア病」の治療薬を開発したと、東北大大学院医学系研究科の阿部高明教授(病態液性制御学)のグループが26日、発表した。新薬の効果はマウスの実験で既に確認しており、3年後の臨床使用を目指す。

 ミトコンドリア病は遺伝子の異常が原因で、エネルギーを生み出すことが困難になる病気の総称。幼少期から重い障害が起き、患者数は国内に700人程度いるとされる。これまで効果的な治療法がなかった。

 グループは、腎臓病患者の腎臓に蓄積された血液から、骨髄の造血作用を刺激する物質を発見。化学合成で治療薬「MA-5」を生成した。細胞内の小器官ミトコンドリアのタンパク質と結合し、エネルギーを生み出す働きを取り戻すこともできる。

 ミトコンドリア病のマウスにMA-5を投与した実験では、心臓と腎臓で機能の改善が確かめられた。ヒトの患者の皮膚片を使った実験でも、MA-5の投与でミトコンドリアの活性化を確認した。

 グループは2018年ごろの薬事承認を目指し、16年度にも治験に入る。阿部教授は「MA-5は異常なミトコンドリアだけに効き、正常なものには毒性がない。幼くして亡くなる患者もいる。一刻も早く薬を届けたい」と話した。

4533チバQ:2015/12/21(月) 21:48:07
http://www.afpbb.com/articles/-/3070768
薬価50倍つり上げで物議の米製薬会社CEO、詐欺で逮捕
2015年12月18日 16:18 発信地:ニューヨーク/米国
【12月18日 AFP】AIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)患者向け感染症治療薬を50倍も値上げして今年9月に物議を醸した米製薬会社チューリング・ファーマシューティカルズ(Turing Pharmaceuticals)のマーティン・シュクレリ(Martin Shkreli)最高経営責任者(32)が17日、詐欺の容疑で逮捕された。米検察当局が明らかにした。

 元ヘッジファンド経営者のシュクレリ氏は、寄生虫感染症治療薬「ダラプリム(Daraprim)」の権利を買い取った直後の9月、薬価を1錠13.50ドル(約1600円)から同750ドル(約9万円)へと引き上げて政界などから怒りを買ったが、悪名を馳せていることを喜ぶかのような振る舞いをみせていた。

 ただ、逮捕容疑は、薬価つり上げとは関係がないという。米連邦捜査局(FBI)によれば、シュクレリ容疑者には「数々の虚言、ごまかし、強欲が絡んだ証券詐欺」を通じて計1100万ドル(約13億5000万円)を横領した疑いがかけられている。

 一方、検察は、同容疑者が経営していたバイオ企業レトロフィン(Retrophin)とヘッジファンド2社も詐欺に関与しているとみている。米ニューヨーク(New York)東部地区を管轄するロバート・ケーパー(Robert Capers)連邦検事は記者会見で、シュクレリ容疑者は2009年から「複数の詐欺に関与し、投資家を陥れるため虚偽の網を張り巡らしていた」と述べた。

 シュクレリ容疑者はまた、米証券取引委員会(SEC)からも詐欺の疑いで告発された。

 シュクレリ容疑者は全ての容疑について否認している。

 検察によるとシュクレリ容疑者はその後、500万ドル(約6億1000万円)を払って保釈された。レトロフィンの外部顧問を務めていたエバン・グリーベル(Evan Greebel)弁護士も逮捕されたが、100万ドル(約1億2000万円)を払って保釈されたという。(c)AFP/Thomas URBAIN

4534チバQ:2015/12/21(月) 21:49:22
http://www.afpbb.com/articles/-/3061105
米経営者、エイズ薬を50倍値上げし物議 医療制度の問題浮き彫り
2015年09月24日 15:25 発信地:マイアミ/米国
【9月24日 AFP】米国では近年、10万ドル(約1200万円)以上の費用がかかる抗がん剤からC型肝炎治療薬に至るまで、あらゆる種類の薬剤の価格が高騰し、批判を呼んできた。だが今週、AIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)やがん治療などで免疫力が低下した人々の治療に使われる薬剤の価格を一晩で約50倍に値上げした若き製薬会社経営者が、その理由を軽い口調で説明した動画が話題となり、さらなる怒りの声を巻き起こした。

 製薬会社チューリング・ファーマシューティカルズ(Turing Pharmaceuticals)は8月、60年前に開発された寄生虫感染症治療薬「ダラプリム(Daraprim)」の権利を買い取り、その価格を1錠13.50ドル(約1600円)から同750ドル(約9万円)へとつり上げた。

 これによりメディア各社から「米国で最も嫌われている男」と呼ばれることになった同社のマーティン・シュクレリ(Martin Shkreli)最高経営責任者(CEO)は、批判を受けて同薬剤の値下げを約束したが、値下げ幅については明らかにしなかった。

 次期大統領選の民主党候補、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏はこの騒動に乗じ22日、製薬会社による「法外な価格設定」の問題に取り組むことを約束。具体策の一つとして、製薬会社が研究開発に投じる収益の割合を規定する方針を示した。

■がん新薬の費用は年間1400万円超

 米ニューヨーク(New York)の医療機関「ノース・ショアLIJ医療システム(North Shore-LIJ Health System)」の最高薬剤責任者、リー・ブリスコードワイヤー(Leigh Briscoe-Dwyer)氏によると、現在使用されている薬剤の90%を占める低価格のジェネリック医薬品でさえも価格高騰は避けられず、「医療業界の全分野で、過去2年間にわたりほぼ日常的にジェネリック医薬品の著しい価格上昇が起きている」という。

 タフツ医薬品開発研究センター(Tufts Center for the Study of Drug Development)によれば、製薬会社は価格上昇を正当化する理由として、薬剤1種類の開発に約26億ドル(約3100億円)もの多額の費用がかかることを挙げる場合が多い。

 専門家によると、米国の制度の下では製薬会社が主導権を握っているが、欧州などの他の国々では、政府が製薬会社と価格交渉を行い、高価すぎると判断した薬剤への支払いを拒否する権限を持っている。

 米医学専門誌「メイヨー・クリニック紀要(Mayo Clinic Proceedings)」に掲載された7月の論説によれば、現在の米国における抗がん剤の新薬の平均価格は年間12万ドル(約1400万円)を超えているが、国民の平均年収は5万2000ドル(約620万円)だ。また、抗がん剤の新薬の価格は過去15年間で5〜10倍に上昇している。(c)AFP

4535チバQ:2015/12/21(月) 21:49:46
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20151221-OYT1T50074.html
ヒット新薬、薬価下げ検討…製薬業界は猛反発
2015年12月21日 17時38分


 国内での売れ行きが予想外に伸び年1000億円を超えた医療用医薬品の値段(薬価)を引き下げるという新ルールを、厚生労働省が来年の診療報酬改定から導入する方針を固めた。

 保険適用された薬が対象。医療費が膨れあがるのを防ぐためだが、製薬業界は新薬開発を妨げると猛反発している。

 新ルールでは、年間の販売額が1500億円を超え、製薬会社の予想の3割増以上となった薬について、2年に1度の診療報酬改定で公定価格を最大半額に下げる。1000億円超で予想の5割増以上となった薬も、最大25%落とす。

 新薬の値段は、製薬企業が開発コストや材料費などに加え、国内の市場規模を考慮して算定した価格を厚労省に提出するなどし、有識者会議での検討を踏まえた上で、同省が決定している。社会保障費の抑制が課題となる中、当初の予想を超す巨額の売り上げが生じた場合、公的保険財政からそのまま支出するのは難しいと判断した。

4536チバQ:2015/12/21(月) 21:50:30
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151221/k10010348551000.html
化血研に立ち入り検査 近く業務改善命令へ
12月21日 18時56分

化血研に立ち入り検査 近く業務改善命令へ
熊本市にある製薬会社「化血研」が、医薬品の原料で生物テロにも使われるおそれのあるボツリヌス毒素を運ぶ際に、必要な届け出を怠っていたとして、厚生労働省は会社に対し立ち入り検査を行いました。「化血研」では国の承認とは異なる方法で血液製剤や動物用のワクチンを製造する問題が相次いで明らかになっていて、厚生労働省は、近く業務改善命令を出す方針です。
立ち入り検査を受けたのは熊本市に本社がある製薬会社「化血研」=「化学及血清療法研究所」です。
厚生労働省によりますと、「化血研」は、食中毒の治療薬など医薬品の原料に使われるボツリヌス毒素について、熊本県内の施設と施設の間を運ぶ際、法律で定められた届け出をしていなかったということです。
ボツリヌス毒素は生物テロに使用されるおそれがあるとして、0.1ミリグラム以上運ぶ際には県の公安委員会に届け出る必要がありますが、会社の内部調査で、平成19年以降の8年間で届け出を怠っていたケースが4件確認されたということです。
会社によりますと、運搬中の紛失や盗難などはなかったということで、21日の立ち入り検査では管理状況について、担当者から聞き取りを行ったほか運搬の記録などを調べたということです。
「化血研」では国の承認とは異なる方法で血液製剤や動物用のワクチンを製造する問題が相次いで明らかになっていて、厚生労働省は近く業務改善命令を出す方針です。
ボツリヌス毒素とは
ボツリヌス毒素は、土や泥の中に広く存在する細菌のボツリヌス菌が、酸素がない状態におかれた際に発生させる強い毒素です。
食中毒を引き起こすことでも知られていて、昭和59年には熊本市で製造された「からしれんこん」を食べた11人が死亡し、検出されたボツリヌス毒素が原因だと断定されました。
ボツリヌス毒素は、こうした食中毒の治療薬など医薬品の原料として使われますが、強い毒性のため生物テロに使用されるおそれがあるとして感染症法で「二種病原体等」に指定されています。
研究などの目的で所持する場合には厚生労働大臣の許可が必要で、運搬する際には都道府県の公安委員会に届け出なければなりません。
「生物テロおそれある病原体など管理徹底を」
熊本市にある製薬会社「化血研」が、医薬品の原料で生物テロにも使われるおそれのあるボツリヌス毒素を運ぶ際に必要な届け出を怠っていたことについて、警察庁でテロ対策に関わった日本大学の河本志朗教授は、「ボツリヌス毒素は、オウム真理教が生物兵器をつくるために培養しようとしていたとされる非常に危険なものだ。今回の化血研の対応は、危険な毒素を管理するという危機感が欠けていると言わざるをえない」と述べました。そのうえで、「来年は伊勢志摩サミット、5年後には東京オリンピック・パラリンピックを控え、テロ対策が重要となるなか、製薬会社などは生物テロに使われるおそれがある病原体などの管理を徹底すべきだ」と指摘しています。

4537チバQ:2015/12/21(月) 21:51:16
http://www.asahi.com/articles/ASHD12HCPHD1UBQU008.html
武田薬品、特許切れ薬事業を分離 後発薬世界最大手と合弁
伊沢友之2015年12月1日08時00分
 国内製薬最大手の武田薬品工業は30日、特許が切れた薬の販売を本体から切りはなすと発表した。後発薬(ジェネリック)世界最大手と来年4月以降に合弁会社を設立して、そちらに任せる。後発薬の普及を8割以上に高める国の方針などで、特許切れの薬はもうけづらくなっている。新薬の開発や販売に集中し収益力を高める。

 合弁相手はテバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ(イスラエル)。武田は「長期収載品」と呼ばれる特許切れの薬の販売や医師への情報提供などを原則、合弁会社に移す。出資比率はテバが51%、武田が49%。5人の役員のうち、3人をテバが出す。社名や本社をどこに置くかは決まっていない。また合弁会社と、テバの日本法人「テバ製薬」(名古屋市)は連携するが、統合するかなどは未定だ。

 武田は経営資源を新薬に集中させる。テバは、武田のブランドを使って知名度向上を図るほか、武田の流通網や顧客層を活用して事業の拡大をもくろむ。

 合弁会社は武田の連結対象から外れ、持ち分法適用会社になる。武田の売上高は初年度で数百億円減る見込みだ。武田の日本事業を担当する岩崎真人取締役は「革新的な新薬の提供を通じて、成長を遂げていく」などとした談話を出した。

 日本の製薬会社が、長期収載品を本体から大幅に切りはなすのは異例。背景には、医療費削減を目標に後発薬品の普及率を高めたい国の方針がある。

4538チバQ:2015/12/21(月) 21:52:09
http://www.asahi.com/articles/ASHCM129BHCLULBJ01H.html
血液製剤など10製品出荷止まったまま 製薬会社不正
竹野内崇宏2015年11月27日20時30分
 血液製剤やワクチンの国内有力メーカー「化学及血清療法研究所」(化血研、熊本市)が、20年以上にわたって不正な方法で製品をつくっていたことが判明し、現在も10製品が出荷できないでいる。化血研は近く、第三者委員会による調査の結果を発表する。

 厚生労働省は、流通中や出荷予定の化血研製の血液製剤12種類とワクチン10種類、その他7種類の計29種類について、9月までに出荷自粛を要請。安全性が確認された製品や緊急性の高い製品を順次解除しているが、まだ血液製剤7種類とワクチン3種類は出荷が止まっている。

 B型肝炎ワクチンは国内シェアが8割。宇都宮市内のある診療所は在庫がなくなり、予約の受け付けを中止した。インフルエンザワクチンと4種混合(百日ぜき、ポリオなど)ワクチンは解除されたものの、一部の医療機関では予約延期などの影響が出た。

 血友病患者に必要な血液製剤も条件付きで解除された。ただ荻窪病院(東京)の花房秀次医師によると、「本当に安全か」と不安を訴える患者もいるという。

 不正な製造は、承認内容と異なるつくり方をしていたこと。化血研によると、1989年ごろから、血液製剤の製造効率を高める目的で、添加剤を入れていた。発覚を免れようと記録を偽造し、国の定期検査で示していた。ワクチンでも同様の不正な製造や、書類の誤記が見つかった。

 化血研は9月、元裁判官らによる第三者委を設置、原因を調べ始めた。厚労省は第三者委の報告書をもとに行政処分を検討する。

 化血研は旧熊本医科大(熊本大医学部)の研究所が母体。薬害HIV訴訟の被告企業の一つで96年に和解した。大阪原告団の花井十伍代表は「訴訟のさなかにも不正行為を続けていたことになる。不正を見逃してきた国もこれまでの対応を検証すべきだ」と話す。(竹野内崇宏)

■出荷が止まっている主な製品

()内のパーセントは国内シェア

【ワクチン】

・日本脳炎(36%)

・A型肝炎(100%)

・B型肝炎(80%)

【血液製剤】

・重症の感染症などに使う「献血グロブリン」

・出血性ショックなどに使う「献血アルブミン」

※インフルエンザワクチン、4種混合(百日ぜき、ジフテリア、破傷風、ポリオ)ワクチンは出荷を再開

4540チバQ:2015/12/23(水) 02:17:09
>>4539
http://mainichi.jp/articles/20151124/k00/00m/020/098000c
ファイザー
19兆円アイルランド企業合併…節税効果も

毎日新聞2015年11月23日 22時09分(最終更新 11月24日 00時31分)
 【ワシントン清水憲司】米製薬大手ファイザーと、アイルランドの同業アラガンは23日、合併することで合意したと発表した。2016年後半に合併手続きを終える見通しで、製薬業界では世界最大規模となる。ファイザーは合併を通じ、法人税を低く抑える狙いがあるとされ、論議を呼びそうだ。

 発表によると、買収総額は1600億ドル(約19.6兆円)で、今年最大の企業合併になる見通し。ファイザーは欧米の巨大製薬会社と首位争いをしており、14年の売上高は496億ドル(約6兆円)で、製薬業界ではノバルティス(スイス)の580億ドル(約7兆円)に次ぐ規模。アラガン買収後のファイザーの売上高は600億ドルを超え、首位を奪還するのは確実だ。

 ファイザーのリード最高経営責任者(CEO)はかねて、米国の法人税率は競合他社の所在国より高く、競争上の不利になっていると主張。昨年1月、法人税率の低い英国の製薬大手アストラゼネカの買収に乗り出したものの、拒否されて実現しなかった。先月、同じく米国より法人税率の低いアイルランドのアラガンへの合併提案が表面化していた。

 買収は、アラガンの株主にアラガン株1株当たり合併会社のファイザー株11.3株を割り当てる株式交換で行う。社名は「ファイザー」で、事実上の本社機能は引き続き米ニューヨークに置く。合併会社のCEOはリード氏が務める。

 一方、買収される側のアラガンが形式的にファイザーを“吸収”して存続会社になる「逆さ合併」の形を取り、法的な本社は法人税率の低いアイルランドに置く。実質的な法人税率は現行の約25%から、合併後には17〜18%程度に下がる見通しだ。

 米財務省は昨年9月、課税逃れを狙って本社を国外に移す動きを抑止しようと、こうした企業の資金活用を制限するなどの防止策を打ち出し、今月も追加策を発表したばかり。米国内で論議を呼ぶのは確実で、税制改正が来年の米大統領選の争点の一つになる可能性もある。

 ファイザーは世界屈指の新薬メーカーとはいえ、後発医薬品(ジェネリック)メーカーとの競争が激化している。しわ取り注射剤「ボトックス」やドライアイ治療薬などの人気薬をそろえるアラガンを取り込み、合併後3年間で20億ドル(約2460億円)超の経費削減効果も見込む。リード氏は「ファイザーは革新的な医薬品の開発、株主還元、米国への投資を促進する財務上の柔軟性を得られる」との声明を出した。

 企業の買収・合併では、ビール首位のベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)が今月、同業2位の英SABミラーを約710億ポンド(約13兆2000億円)で買収することで正式合意しており、ファイザーの買収はこれをしのぐ規模となる。

 一方、日本勢は最大手の武田薬品工業でも世界トップ10に食い込めていない。日本勢はバイオ医薬品など最先端の新薬開発で出遅れ、欧米勢に比べて大型の新薬候補が少ないとの指摘もあり、一段の規模拡大や経営効率化を迫られそうだ。

4541荷主研究者:2015/12/26(土) 21:24:55

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151202_13047.html
2015年12月02日水曜日 河北新報
<東北大病院>てんかんセンター開設

 東北大病院は1日、てんかん治療の広域連携拠点となる「てんかんセンター」を院内に開設した。てんかん患者の確定診断を引き受けるなど、専門相談員を置いて地域の医療機関との連携を強化する。

 東北大病院などによると、全国的にてんかん専門医が不足しており、疑いのある患者の早期診断や専門的助言ができる体制の整備が課題になっていた。今後は連続脳波モニタリング検査による確定診断を東北大病院が担う。

 東北大病院は2010年、大学病院初のてんかん科を設置。ことし11月には東北、北海道で唯一となる「てんかん診療拠点機関」の指定を県から受けた。

 センター長に就いた中里信和てんかん科長は「全人口の1%がてんかん患者とされる。地域の医師と連携しながら患者の悩みを支援していきたい」と話した。

4542とはずがたり:2015/12/28(月) 19:30:45
【ビジネスの裏側】「死の谷」に挑む武田薬品…製薬業界の悪習・古い体質さえも変えるiPS細胞の再生力 「メイドインジャパン」の創薬
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E3%80%90%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%81%AE%E8%A3%8F%E5%81%B4%E3%80%91%E3%80%8C%E6%AD%BB%E3%81%AE%E8%B0%B7%E3%80%8D%E3%81%AB%E6%8C%91%E3%82%80%E6%AD%A6%E7%94%B0%E8%96%AC%E5%93%81%E2%80%A6%E8%A3%BD%E8%96%AC%E6%A5%AD%E7%95%8C%E3%81%AE%E6%82%AA%E7%BF%92%E3%83%BB%E5%8F%A4%E3%81%84%E4%BD%93%E8%B3%AA%E3%81%95%E3%81%88%E3%82%82%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B%EF%BD%89%EF%BD%90%EF%BD%93%E7%B4%B0%E8%83%9E%E3%81%AE%E5%86%8D%E7%94%9F%E5%8A%9B-%E3%80%8C%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%89%B5%E8%96%AC/ar-BBnYleJ#page=2
産経新聞
8 時間前

 「死の谷」と呼ばれてきた日本の製薬業界の悪習を武田薬品工業が変える。「死の谷」とは、大学の優れた新発見を製品化できずに腐らせてしまう制度的問題を意味する。武田は人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使ったがんや糖尿病などの再生医療の実現に向け、ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥教授が率いる京都大iPS細胞研究所のスタッフらを抱え込んだ研究機関を神奈川県に設置。創薬で欧米勢が圧倒的な強みを持つ中、アカデミズムと企業の垣根を壊し、「メイド・イン・ジャパン」の再生医療の確立を目指す。(阿部佐知子)

 同じ釜の飯を喰う

 武田と京大iPS細胞研究所は平成27年12月15日、武田の湘南研究所(神奈川県藤沢市)で、がんや糖尿病、心不全など6つの疾患でiPS細胞を使った新薬開発や再生医療の研究をスタートしたと発表した。

 「大学で論文は書けるが、患者に(研究成果が)届かない。研究者が(製薬)企業に入ることで、臨床応用という世界に飛び込んでいくすばらしい舞台だ」

 会見した山中教授は、両者の提携についてこう意義を語った。

 従来の産学連携は、製薬会社の社員が大学に出向して基礎分野の研究に参加するのが一般的だった。今回のように製薬会社の研究機関に直接入りこんで、臨床段階まで携わるのは日本の製薬業界では極めて異例のことだ。いわば、武田と京大の研究者が同じ釜の飯を食いながら、再生医療の臨床試験という一つの目標に取りかかる構図だ。

 国立大学法人の職員である京大の研究者と武田の社員では、一緒に研究をしていても、勤務や出張の勤務規定が異なる。京大職員が武田の社員食堂で割引価格で利用できるように福利厚生面などの細かな規定も見直しをして、実現にこぎつけた。

 湘南研究所内に約2200平方メートルの施設を開設し、iPS研究所の6人を中心に60人が参加する。来年4月に対象となる疾患を10以上まで増やし、40人以上の研究者を国内外からさらに受け入れる予定だ。

 知的財産については、汎用性のある技術は京大iPS研が所有。最終的に生み出された再生医療の関わる知財は武田と京大iPS研との共同所有にする。

 遅れをとる日本勢

 異例の提携にこだわった理由について、山中教授は日本の創薬が抱えて続けてきた「死の谷」と呼ばれる課題をあげる。

 「死の谷」は、研究開発段階から実際に事業化するまでの間に立ちはだかる、

 開発費用のほか、大学研究を医療につなぐ橋渡し役の不在が原因で起きる。

 新薬創出で世界1位の米国では、大学などの研究機関が由来のものが6割をしめるが、日本では2割以下といわれている。

 欧米では基礎研究と製薬企業を結びつけるバイオベンチャーがあり、有望な研究をベンチャー企業が育て、大企業に事業を売却するといった流れが定着している。しかし、日本ではこのプロセスがなかった。

 今回の提携が成功すれば、「死の谷を一足飛びに乗り越える」(山中教授)といい、日本の弱点を克服できるモデルケースになりえる。

 「革新をもたらすものが日本の研究で生まれてくる」と語った武田薬品のクリストフ・ウェバー社長。山中教授は「(取り組みを)成功させ、日本で生まれる画期的で新しい基礎研究の成果を社会への応用につなげたい」と強調した。

 早ければ3年後にも、日本で生まれた新薬の臨床試験を開始する。iPS細胞研究は、日本の製薬業界と大学の古い体質さえ変え、日本の医療を飛躍させようとしている。

4543とはずがたり:2016/01/04(月) 19:55:23
>いずれの死亡例も原因は個別に説明できるとみられるものの、年末の時期に集中して起きたことから、病院の職員確保や高齢妊婦のチェック体制を疑問視する声も上がっている。
確率的には十二分に有り得るんだろうから年末体制のチェックをすれば十分やろうね。

イタリア、妊婦の死相次ぎ波紋 1週間で5人
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%80%81%E5%A6%8A%E5%A9%A6%E3%81%AE%E6%AD%BB%E7%9B%B8%E6%AC%A1%E3%81%8E%E6%B3%A2%E7%B4%8B-1%E9%80%B1%E9%96%93%E3%81%A75%E4%BA%BA/ar-AAgj7jn#page=2
AFPBB News
8 時間前

【AFP=時事】妊産婦死亡率が世界最低水準のイタリアで、昨年12月25〜31日の7日間に5人の妊婦が出産時に死亡したことを受け、衝撃が広がっている。同国の保健当局は3日、調査を命じた。

 いずれの死亡例も原因は個別に説明できるとみられるものの、年末の時期に集中して起きたことから、病院の職員確保や高齢妊婦のチェック体制を疑問視する声も上がっている。

 直近の死亡例は、3人目の子どもの妊娠8か月だった女性(29)。パートナーの男性の話では、高熱と胃腸炎の症状を訴えて30日に北部ブレシア(Brescia)の救急センターに運ばれ、翌日の大みそかに死亡した。医師は緊急帝王切開を試みたものの、母子ともに死亡した。

 ベアトリーチェ・ロレンツィン(Beatrice Lorenzin)保健相は、この女性に加え、他の死亡例4件のうち3件について原因を究明するため専門家を派遣。最初の報告は4日に予定されている。

 報道によると、他の死亡例のうち2件は、35歳と39歳の妊婦が出産中に心不全を起こし、死産となった。また、クリスマスの25日には、緊急帝王切開を受けた妊娠8か月の女性(34)が死亡。女性は自宅で転落事故に遭ったと伝えられている。お腹の中にいた男児は、摘出から数時間後に死亡した。

 調査対象とならなかったのは、南部フォッジャ(Foggia)で死亡した女性(23)で、出産予定日を目前に自宅で急死した。お腹の中にいた女児は、母親の死後行われた帝王切開によって無事誕生した。

 著名な婦人科医であるローマ(Rome)のラ・サピエンツァ大学(La Sapienza University)のロザルバ・パエザーノ(Rosalba Paesano)教授(婦人科学)は、今回の事例の数件について、妊娠後期に生じる血栓症や心臓疾患のリスクに対する検査が不十分だったために起きた可能性があるとの見方を示した。

病院のベッドに横たえられた新生児(2013年3月19日撮影、資料写真)(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 病院のベッドに横たえられた新生児(2013年3月19日撮影、資料写真)(c)AFP=時事/AFPBB News
 ローマのサン・カミロ(San Camillo)病院のアントニオ・スタリタ(Antonio Starita)医長はイタリア紙スタンパ(La Stampa)に、「イタリアで際立っているのは妊婦の35%が35歳を超えていることだ。この年齢では妊産婦の死亡リスクが倍増する」と語った。

 スタリタ氏によると、一部の保健機関で新規雇用が止まっているため、スタッフ、特に家庭を訪問して妊娠をめぐる問題の初期兆候に気付くことができる助産婦が不足している恐れがある。

 世界銀行(World Bank)の統計によれば、イタリアは2004年以来の出生数10万人当たり妊婦死亡数が平均4人にとどまり、妊産婦死亡率の下位10か国に入っている。

【翻訳編集】AFPBB News

4544名無しさん:2016/01/11(月) 09:35:33
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160111/k10010367261000.html
紹介状ない大病院初診 負担徴収義務化の方針
1月11日 5時20分

厚生労働省は大病院が高度な治療に特化できるようにするため、診療所などの紹介状がない患者が大病院を初めて受診した場合、初診の際は5000円以上の窓口負担の徴収を義務化する方針を固め、中医協=中央社会保険医療協議会に提案することにしています。
現在、地域の診療所などの紹介状がない患者が大病院を受診した場合、病院は特別な窓口負担を徴収できるとされていますが、徴収するかどうかや金額の設定は任意で、義務化はされていません。
これについて厚生労働省は、紹介状がない患者が500床以上のベッドを持つなどの大病院を受診した場合、初診の際は5000円以上、再診では2500円以上の窓口負担の徴収を義務化する方針を固めました。
厚生労働省は、こうした仕組みを導入して症状が軽い患者が直接大病院を受診することを抑制することで、大病院が高度な治療に特化できるようにしたいとしていて、来年度・平成28年度からの導入を目指し、中医協=中央社会保険医療協議会に提案することにしています。

4545とはずがたり:2016/01/11(月) 18:10:57
>院外薬局で薬を患者がもらうシステムに変えていった。医者に入るお金は処方箋料だけとなる。たくさんの薬を書くと余計に手間が増えるのに入るお金は同じというシステムだ。結論的にいうと、これでほとんど処方は減らなかった。

>私は基本的に医学教育の在り方に問題があるのだと考えている。ひとつは「専門分化主義」、もうひとつは「正常値至上主義」である。

>総合診療医というのは、専門医ほど各臓器には詳しくないが、人間全体をみて、その人に何が大切かの優先順位がつけられる。15種類の薬を飲んでいる人に、これだけは飲んでくれという5種類が選べるような医師だ。

>総合診療や地域医療、そして彼らによる啓もう活動が盛んな長野県は平均寿命が男性1位、女性1位になっていながら、ひとり当たりの老人医療費は全国最低レベルだ。

>厚生労働省は医療費を制度で削ろうとばかりするが、医学教育改革こそが、もっともコストエフェクティブな制度だ

薬の大量処方で医者が儲かるという「大ウソ」
薬が減らないのには2つの原因があった
http://toyokeizai.net/articles/-/94048
和田 秀樹 :精神科医 2015年11月26日

医者は金儲けのために薬を出しているのではない

日本人は、諸外国と比べて、医者に行った時の薬の処方が多い。それに疑問を感じているのか、「薬漬け」ということばもよく使われる。

その理由について、医者が利益を得るために薬を必要以上に大量に出しているからだと考える人が少なくない。だから一般の人と比べて医者の収入が多いと思われているフシもある。

どうも日本には医者の「性悪説」のようなものがあるようだ。

たとえば、かつて老人医療費が無料になった時代があるが、当時、病院の待合室が高齢者であふれ返っていた。高齢者のサロンとさえ揶揄された。

その際に待合室で元気そうな高齢者が、次に行く旅行の相談をしているとか、いつも来ているおじいさんが今日は顔を見せないので聞いてみると「風邪をひいてるから」というようなオチになっている。要するに、病気でも何でもない高齢者を医者が集めて金儲けをしていて、本当に病気のときは来ないという話である。

しかし、ここでよく考えてほしい。高齢者の通院患者というのは、風邪をひいたなどの急性の病気で医者にくるほうが珍しく、多くの場合は、高血圧や糖尿病、骨粗しょう症など慢性の病気で医者に来ているのである。体調がいいのであれば、待合室で旅行の相談をするのは何の不思議もないし、むしろ待合室でよぼよぼしているとすれば、薬の出し過ぎか、医者がちゃんと体調を管理できていないことになる。私の外来に通う認知症の患者さんだって、風邪をひいている時は、代わりに家族が来ることなどざらにある。

しかし、日本の医者は薬を出すことで金儲けをしていると厚生労働省(当時は厚生省)も考えたようで、90年代後半くらいから医薬分業を強烈に推し進めた。要するに院内で処方するのではなく、院外薬局で薬を患者がもらうシステムに変えていった。そうするといくらたくさん薬を出しても、医者に入るお金は処方箋料だけとなる。たくさんの薬を書くと余計に手間が増えるのに入るお金は同じというシステムだ。

結論的にいうと、これでほとんど処方は減らなかった。世間や厚生省が考えるほど、医者は金儲けのために薬を出していたのではなかったのだ。

4546とはずがたり:2016/01/11(月) 18:11:08

薬漬け医療を生む「専門分化主義」の弊害

では、なぜ、たとえば高齢者だと15種類も出されるような、多剤処方、いわゆる薬漬け医療が蔓延するのだろうか?拙著『だから医者は薬を飲まない』でも解説しているが、私は基本的に医学教育の在り方に問題があるのだと考えている。

ひとつは「専門分化主義」、もうひとつは「正常値至上主義」である。

大病院、とくに大学病院に行ったことがあればお気づきになるだろうが、内科という科はその手の病院では消滅している。代わりに、呼吸器内科、内分泌科、消化器内科、循環器内科という臓器別の診療科が並んでいる。

このような専門分化は、特定の臓器の病気と診断がついている場合、とくに珍しい病気に対して、専門的に治療を行うには望ましい。しかし、それによって専門外の分野の治療はお粗末になってしまうということは珍しくない。

一般に大学病院や大病院の医師などが開業する場合、糖尿病の専門医や消化器内科の専門医として開業できればいいが、それでは広く患者が集めきれないので、一般内科ということで開業するケースが多い。ところが高齢者の場合、一人でいくつもの病気を抱えているほうがむしろ通常だ。高血圧で血糖値も高く、そのうえ、骨粗鬆症も始まっているなどということがざらだ。

その際、循環器の専門医であれば、高血圧に関しては、自分の専門知識で治療ができるだろう。しかし、糖尿病や骨粗鬆症については、専門外の素人のような感じで治療をすることになる。

そういう際の医者向けのマニュアル本はいっぱい出ている。それぞれの病気についての「標準治療」が紹介されている本だ。どんな検査をして、どんな治療をすればいいかが書かれているから、確かに大外れの治療にはならないだろう。しかし、多くの場合は標準治療として、2、3種類の薬を飲ませればいいという話になっている。すると、4つ病気を抱えたお年寄りに「標準治療」を行うと12種類の薬を飲ませることになる。

ところがこの手の標準治療は、ほかの病気が合併していることはほとんど考慮に入れられていない。基本的にその病気の専門家が作るのだが、その病気に詳しくてもほかの病気に詳しくないことには変わらない。そして、多くの場合、ほかの薬を飲んでいる場合に、その処方をどうすればいいのかなどは書かれていない。

結果的にほかの分野のことを知らない専門医が次々と開業していくうえに、患者層の多くが高齢者(これからはその傾向がどんどん強まっていくだろう)なので、多剤併用の傾向がさらに進んでいくことになる。

ところが大学病院というのは、基本的に教育スタッフがほとんどこの手の「専門家」である。こういう人が医学教育を牛耳っている以上、多少制度をいじっても、むしろ受けた教育に忠実なまじめな医者ほど薬をたくさん使ってしまうことになる。

本当は正常ではない「正常値」

もうひとつの問題は、「正常値」主義である。要するに検診などで異常値が出れば、ある病気の早期発見ができたということで、治療が開始されてしまうということだ。

2012年の人間ドック学会の発表によると、人間ドックでどの項目も異常がなかった人はわずか7.8%しかいなかったという。92.2%の人は何らかの形で異常を抱え、それを医者に見せるとその異常値を正常化させるような治療が行われてしまう。

4547とはずがたり:2016/01/11(月) 18:11:25
>>4545-4547
ここでも、専門分野の病気なら、「この程度の異常なら大丈夫」と言えるのかもしれないが、専門外の場合は「一応、治療しておきましょう」になりかねない。

実際、血圧の正常値などは大規模調査の結果などで、ときどき変更されるが、検査の正常値というのは、平均値プラスマイナスアルファなどという「雑な」決め方をされていることが多い。身長が平均よりひどく高くても、ひどく低くても病気とは言えないように、「平均を外れていること=病気である」とは言えないだろう。

どの値を超えれば病気になりやすいという大規模調査をすればいいのに、それがほとんど行われていないのが現実だ。また検査データを正常にしたら、本当に病気が減るのかもわからないということも珍しくない。

本当に「正常な値」と、薬を使うことで「正常にした値」というのは、体に与える意味が違う。たとえば、ピロリ菌があると胃がんになるというので、最近は除菌が盛んに進められるが、生まれつきピロリ菌がない人は確かに胃がんにならないのだが、長い間ピロリ菌が胃の粘膜に影響を与えていた人は、菌を殺しても胃がんにならないとは限らないそうだ。

検査値を正常にしないといけないというイデオロギーに、医者(患者の多くも)が染まっている限り、異常値にはつい薬を使うということになって、どんどん薬が増えていってしまう。

これからの時代に必要な医者とは

最近になって高齢者が増えてきたこともあって、専門医でない総合診療医や、地域の患者への往診を含めて(要するにその患者さんの生活状況もみる)サポートしていく地域医療医が再評価されているという。

総合診療医というのは、専門医ほど各臓器には詳しくないが、人間全体をみて、その人に何が大切かの優先順位がつけられる。15種類の薬を飲んでいる人に、これだけは飲んでくれという5種類が選べるような医師だ。

総合診療や地域医療、そして彼らによる啓もう活動が盛んな長野県は平均寿命が男性1位、女性1位になっていながら、ひとり当たりの老人医療費は全国最低レベルだ。つまりきわめてコストエフェクティブ(コストがかからず、患者さんの健康長寿につながる)な治療を行っていることになる。いっぽうで、大学病院の多い県ほど、平均寿命が短く、老人医療費も高いという傾向がある。検査値の正常主義はむしろ時代遅れなのだ。

高齢化が進んでいるのだから、医学教育の大幅な改変が求められる。しかし、大学の医学部の教授というのは、一度なると定年までやめないし、各医局が定員を削る気がないから、専門医ばかりが養成され、総合診療医がなかなか教育できない。

だとすれば、旧来型のダメな大学病院は半分くらいスクラップして、総合診療や心の治療、がんへの特化などのニーズにあった医学部をどんどん新設すべきなのだ。

厚生労働省は医療費を制度で削ろうとばかりするが、医学教育改革こそが、もっともコストエフェクティブな制度だと私は信じている。

4548とはずがたり:2016/01/11(月) 18:44:21
C型肝炎の特効薬、バカ売れで浮上する問題
2015年5月発売、いきなり国内販売トップに
http://toyokeizai.net/articles/-/98235
長谷川 愛 :東洋経済 記者 2016年01月02日

「ソバルディ」は2015年7〜9月期に432億円を売り上げ、国内の医療用医薬品でトップに立った。

2015年、最も注目を浴びた製薬会社の一つが、米国のギリアド・サイエンシズだ。
肝臓がんの原因となるC型肝炎の2つの特効薬、「ソバルディ」(遺伝子型2型のC型肝炎ウイルスの感染者向け)と「ハーボニー」(1型ウイルスの感染者向け)が2013年末の発売直後から爆発的に成長し、2014年の医療用医薬品売上高は、前年の世界18位から9位に急浮上した。

2015年5月に国内で発売したソバルディは、同年7〜9月に432億円を売り上げ、国内製品別売り上げランキングでいきなりトップに立った(IMSジャパン調べ)。あまりの売れ行きに、厚生労働省はソバルディ、ハーボニーを対象候補に、2016年度の薬価制度改革で、年間販売額が1000億円以上などの条件を満たした製品の薬価を最大50%引き下げる仕組みの導入を決めた。

約8000人の従業員を抱えるギリアドは、感染症領域に強みを持ち、エイズ治療薬(抗HIV薬)で世界最大手。日本で有名な抗インフルエンザ薬「タミフル」も創製した。C型肝炎薬の大ヒットで業績が様変わりした今、ギリアドのトップは何を思うのか。タミフルの開発者でもある、ジョン・ミリガン社長を直撃した。
患者同士の口コミで売り上げが急拡大

――いきなり世界トップ10入りを果たして、どんな心境か。

まだ慣れないが、いやな感じはしない。今の売り上げの背景にはサイエンスや、これまで積み上げてきた努力があり、よい医薬品を患者に届けることができている。

ギリアドは1987年設立の、まだとても若い会社だ。売り上げ規模も展開地域もさらに拡大していく。2013年に日本法人が本格的に立ち上がり、ソバルディ、ハーボニーを発売できたこともとてもうれしく思っている。

――ソバルディ、ハーボニーのすさまじい売れ行きをどう見ているか?

今まで経験したことのない状況だ。世界には、何十年も革新的な治療薬を待っていたC型肝炎患者がたくさんいる。われわれの薬は100%近い治癒率があり、従来よりも短期間で治療できるので、医師にも患者にも広く受け入れられている。患者同士の口コミでも広がり、患者から医師に「ぜひこの薬を使ってほしい」と言うケースもある。

――「治癒」が実現する薬なので、数年後に売り上げが激減するリスクがあるのでは。現に、ソバルディは米国ですでにピークアウトしている。

リスクだとは思っていない。ソバルディ、ハーボニーは「治癒する」という意味で一般的な薬とはまったく異なる。慢性疾患の薬は10年、20年と飲み続けなければならないが、われわれの薬は12週間で治療を完全に終えることができる。この性質により、初期段階で多くの患者に投与されるが、新規の患者も出てくる。ただ、世界的にソバルディから(ソバルディの成分を含有する配合剤である)ハーボニーに徐々に置き換わっていくとは見ている。

――米アッヴィが2015年11月に、1型C型肝炎ウイルスの感染者向けの特効薬「ヴィキラックス」を国内で発売した。競争激化の中、勝算は?

C型肝炎薬での勝算は十分にある。ソバルディとハーボニーが優れた薬であることはもちろんのこと、ソバルディと別の薬剤による、新たな配合剤や併用療法も開発している。それにより、C型肝炎の領域ではつねに競合に一歩先んじていけるだろう。

治療完了までの薬剤費は500万円を超える

――ソバルディは1日1錠6万1799円、ハーボニーは1日1錠8万171円で、治療が完了するまでにそれぞれ約546万円(併用薬含む)、約673万円の薬剤費がかかる。

高い価格と言われるが、製薬会社は莫大な投資をし、非常に大きなリスクを負って、新薬を開発している。ソバルディ、ハーボニーもその中で生まれた。治癒するという革新的な効果や患者の数(国内100万人前後)を考えると、高すぎるとは思わない。ふさわしいレベルの価格だと考えている。

もし治癒しないままでC型肝炎の患者が長年治療を続けると、医療費は高額になる。一方で、特効薬を飲めば、今まで若くして亡くなっていた患者が元気になり、通常の生活を取り戻すことができる。長い目で見れば、医療制度への負担は軽減されるだろう。

4549とはずがたり:2016/01/11(月) 18:44:39
>>4548-454――この薬があまりにも売れているので、厚生労働省は、ソバルディ、ハーボニーを主なターゲットに、年間販売額が1000億円以上などの条件を満たした製品の薬価を最大50%引き下げる仕組みの導入を決めた。

今までと違う状況であることを理解してもらっていない。売り上げが一気に伸びるのは、治癒する薬であるため、患者が短期間で一気にアクセスしているからだ。

――ソバルディはまだ製品になるかわからない臨床初期段階で、2012年に米国のファーマセット社を買収して獲得した。なぜ110億ドルという大金を投じる決断ができたのか。

決してリスクの高い買い物だったとは考えていない。当社にいる多くの専門家が、長年ファーマセット社を研究して、ソバルディの元になる化合物が、安全性や有効性に優れ、C型肝炎薬として非常に有望だと判断した。

ソバルディのような、遺伝子を構成するヌクレオチドに関与する薬は、世界の製薬会社でギリアドしか発売していない。その意味では、われわれがソバルディの元の化合物の性質をいちばん深く理解できていたと考えている。

有望な化合物を保有する企業は積極的に買収

――2015年11月に米ファイザーがアイルランドのアラガンを19兆円で買収すると発表したように、製薬業界ではM&Aが活発だ。ギリアドの方針は。

われわれの研究開発投資は、世界大手と比べるとまだ小さい。開発品ポートフォリオを拡充するために、今後もM&Aを続けていこうと考えている。当社にいる専門家やサイエンティストに調査してもらい、つねに有望な化合物を探している。

ファーマセット社の案件は大型買収に思われるかもしれないが、実際はそれほど大きい規模の買収ではない。ファーマセット社のように、人数的に小規模でも、有望な化合物をたくさん持っている企業を買収したい。

――創薬が年々難しくなる中、C型肝炎の特効薬をはじめ、エイズやインフルエンザの分野でも画期的な製品を出せているのはなぜか。

サイエンスとデータを最も重視している。競合との関係やマーケティング上の理由などに基づいて意思決定するのではなく、重要な決断はサイエンスとデータを十分に理解したうえで行うべきだ。

――国内市場でC型肝炎の次に狙っている分野は。

次に注力しているのが、がんの領域。血液がんの非ホジキンリンパ腫を対象に、新しいクラスの薬剤を開発している。すでに欧米では発売済みで、開発後期段階の臨床第3相試験を行っている。

そのほか、日本に何百万人もの患者がいるNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)や、潰瘍性大腸炎、関節炎などの治療薬も開発中だ。

発展途上国の患者に治療薬を届けるのが使命

――エイズやC型肝炎は発展途上国に患者が多い。そのような新興市場での戦略は?

発展途上国でのビジネスにはモデルがないので、手探り状態でやっている。HIV感染者は世界に約3500万人、C型肝炎患者は約1億8500万人おり、半数以上が発展途上国にいる。こうした患者に治療薬を届けていかなければならず、われわれは非常に大きな責任を負っている。

エイズに関しては2003年に「HIVアクセス・プログラム」を開始し、発展途上国に当社の薬を低価格で提供している。また、生産能力が大きいインドの後発医薬品メーカー数社とライセンス契約を結び、エイズ治療薬やC型肝炎薬を多くの患者に届けている。エイズ治療薬を届けた発展途上国の患者数は800万人に達した。

――日本の製薬会社は最大手の武田薬品工業でも世界17位(2014年)と、世界で存在感がない。日系メーカーについて思うことは?

日本企業の研究開発力は非常に高いと思う。当社も2014年に小野薬品工業から、がん細胞のシグナル伝達を阻害するタンパク質をターゲットとする化合物を導入しているし、小野薬品は米ブリストル・マイヤーズ?スクイブと共同で、がん免疫薬も開発した。

ただし、いわゆる西側諸国までフィールドを大きく広げた企業は少なく、武田薬品、アステラス製薬、第一三共くらいではないか。高い研究開発力を備えたまま武田薬品のスケールになれば、世界での存在感は増していくと思う。9

4550とはずがたり:2016/01/12(火) 14:24:53
恐ろしい話しだな(;´Д`)

学術論文:「再現性」の記述「ほぼすべてに欠陥」
http://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E5%AD%A6%E8%A1%93%E8%AB%96%E6%96%87%E3%80%8C%E5%86%8D%E7%8F%BE%E6%80%A7%E3%80%8D%E3%81%AE%E8%A8%98%E8%BF%B0%E3%80%8C%E3%81%BB%E3%81%BC%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6%E3%81%AB%E6%AC%A0%E9%99%A5%E3%80%8D/ar-CCpSEU#page=2
毎日新聞
2 時間前

 ◇米スタンフォード大などの研究チーム発表

 世界で発表された過去15年間の生物医学系の学術論文を抽出して調べたところ、同じ方法で実験すれば同じ結果が得られる「再現性」を確認するための手法が十分に書かれていないなど、ほぼすべてに欠陥があったとする分析結果を、米スタンフォード大などの研究チームがオンライン科学誌プロス・バイオロジーに発表した。資金の提供元などに関する情報がない論文も多く、論文のデータ改ざんや捏造(ねつぞう)の背景になっているとの指摘もある。

 研究チームは、2000?14年に発表された生物医学系論文から441本を無作為に抽出。そのうち実験データを伴う268本を精査したところ、再現実験に必要な全ての手順や条件を公表している論文は1本だけだった。

 論文の図表類の基になる実験の生データを紹介している論文もゼロで、生データの取り寄せ方法を示した論文も1本しかなかった。また、論文441本のうち51.7%で研究資金の出所の記載がなく、69.2%は企業などとの利害関係を示す「利益相反」の有無を明示していなかった。研究チームは、各論文の研究結果の真偽については検証していない。

 論文の再現性をめぐっては、研究不正が発覚したSTAP問題などをきっかけに、透明性や説明責任が強く求められているが、詳細な実験情報を公開すれば後追いする研究が増えるため、研究者は公開に積極的ではない背景がある。研究チームは「論文の透明性や再現性に対する科学界の関心は増しており、それらの欠如は研究の価値を下げる」と指摘する。【須田桃子】

 研究不正問題に詳しい榎木英介・近畿大講師(病理学)の話 実験手順の記述が不適切だと、再現実験を試みる人の時間や研究資金が無駄になる。研究者側だけでなく、出版社側も不備のある論文を掲載しないなどの強い態度で改善に取り組むべきだ。

4551とはずがたり:2016/01/15(金) 17:34:45
1年程前の記事
>>4356では受理されゐる。その後どうなったのか?嫌疑不十分で起訴猶予がいいとこかなぁ??
>小保方氏の代理人・三木秀夫弁護士は、「告発状が受理されるかどうかも不明だが

小保方晴子氏「ES細胞窃盗」告発でSTAP捏造犯は解明されるか
http://news.livedoor.com/article/detail/9754289/
2015年2月5日 16時0分 NEWSポストセブン

「嘘つきは泥棒の始まり」というが、今回は泥棒疑惑が嘘を解明する糸口になるかもしれない。理化学研究所の小保方晴子・元ユニットリーダーが1月26日、窃盗容疑で兵庫県警に告発状を提出された。

 すでに理研調査委員会の報告書によって小保方氏のSTAP細胞が既存のES細胞だったことが明らかになっている。告発人で理研OBの石川智久・元上級研究員がいう。

「小保方さんはSTAP論文が疑われた直後から、実験室にあった細胞サンプルをこっそり処分し始めました。怪しいと感じた理研の研究者有志がサンプルを保全して独自に調査したところ、小保方さんの共同研究者だった若山照彦さん(現・山梨大教授)の研究室から紛失していたES細胞が見つかった。そこで、私は彼女がES細胞を窃盗したと推定し、刑事告発に踏み切りました。日本の科学の国際的信頼を回復するためにも絶対にうやむやにしてはいけない」

 小保方氏は2011年4月から2013年2月まで若山研の客員研究員として自由に研究室に出入りし、ES細胞を手にできる立場にあったという。

「小保方さんの研究室から見つかったES細胞は、若山研にいた中国人留学生が作成、凍結しておいたもの。若山研が理研から山梨大学に引っ越したときに紛失が発覚し、留学生は研究を継続できなくなったそうです」(石川氏)

 それ以外にも、石川氏は「小保方研究室からはそれ以外にもES細胞のチューブが入った『若山研totalRNA』と書かれた小さなボックスなども見つかった」との証言も理研関係者から得ているという。

 調査委員会は昨年12月、「小保方氏は持ち出しを否定しており、ES細胞混入の行為者はわからない」として捏造問題を幕引きしたが、若山研のスタッフからも聞き取り調査を行なっているのだから、「小保方氏に窃盗の疑いがある」という証言を得ていたはずだ。

 この問題を取材するジャーナリストの津田哲也氏がいう。

「調査委員会は研究論文の精査が建前で、犯罪を暴くことが目的ではないと責任逃れするかもしれませんが、理研はこの騒動で科学への信頼を損なった責任がある。研究に費やされた税金の問題も残る。今後捜査があれば、調査内容を提供するなど全面協力すべきです」

 小保方氏の代理人・三木秀夫弁護士は、

「告発状が受理されるかどうかも不明だが、小保方氏がES細胞を窃盗したという事実はなく、その動機もない。伝え聞く告発状の内容は杜撰で事実に大きく反している」

 と真っ向から反論するが、少なくとも「“STAP細胞”を作成するため」という動機は成立し得る。今のままの灰色決着が許されないことだけは確かだ。

※週刊ポスト2月13日号

4553とはずがたり:2016/01/19(火) 08:34:54
今朝の朝日朝刊だと統合決定との事。

県立・市立病院で連携や再編の可能性探る
(2015年06月10日 17:01)
http://www.cabrain.net/news/regist.do;jsessionid=E8260260C3269409F2C519AABE2D2383

 兵庫県と西宮市は10日、県立西宮病院と西宮市立中央病院の現状と課題を共有するため、昨年11月から実施してきた意見交換会の内容を取りまとめて公表した。県立病院との統合を考える西宮市の求めに応じて開催された意見交換会だったが、当面は統合を前提とはせず、「兵庫県と西宮市との間で共有化した課題の解決に向け、両病院の役割分担・連携の推進、再編など、さまざまな取り組みの可能性を検討していく」としている。【坂本朝子】

2014/6/17 15:18
西宮市立病院移転問題 今村市長、県立病院と統合に意欲
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201406/0007061137.shtml

 兵庫県西宮市の今村岳司市長(41)が17日、就任後初めての市会定例会で所信表明に臨み、市立中央病院について、アサヒビール西宮工場跡地(同市津門大塚町)への移転新築案を「白紙撤回する」とあらためて強調した。その上で「県立西宮病院と統合し、600床を超える基幹病院にするのが最も効率的」と病院統合に新たな意欲を示した。(斉藤絵美)

 市立中央病院は2012年度、市一般会計から約11億円の繰入金があり、約4億7千万円の赤字状態。築39年の建物は一部で耐震性に問題もあり、河野昌弘前市長はアサヒビール工場跡地への移転新築計画を進めていた。

 今村市長は「(現計画は)医療環境の向上につながらず、この規模で公立病院の持続的な経営は困難」と主張。「(県立病院との)統合に向けた方針が定まるまで移転新築せず、現状のままとする」と述べた。

 一方、県立西宮病院は建て替えから約20年しかたっておらず、統合について、県病院局企画課は「西宮市から正式には聞いておらず、白紙の状態」とする。尼崎・塚口病院の統合再編、こども病院(神戸市)や柏原病院(丹波市)の建て替えなど各地で県立病院の整備が控えており、早期の統合はハードルが高いとみられる。

4554とはずがたり:2016/01/23(土) 20:05:50

武田薬品の危機…収益悪化で世界トップ10入りの夢が頓挫、大型M&A軒並み失敗
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E6%AD%A6%E7%94%B0%E8%96%AC%E5%93%81%E3%81%AE%E5%8D%B1%E6%A9%9F%E2%80%A6%E5%8F%8E%E7%9B%8A%E6%82%AA%E5%8C%96%E3%81%A7%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%9710%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%81%AE%E5%A4%A2%E3%81%8C%E9%A0%93%E6%8C%AB%E3%80%81%E5%A4%A7%E5%9E%8Bmanda%E8%BB%92%E4%B8%A6%E3%81%BF%E5%A4%B1%E6%95%97/ar-BBoxtrP
ビジネスジャーナル
株式会社サイゾー
1日前

 2016年は申(さる)年で戦後2度目の「丙申(ひのえ さる)」となり、社会は激動するといわれている。

 欧米製薬大手の間では、事業の再編が加速している。仏サノフィと独ベーリンガーインゲルハイムは15年12月、両社の事業交換に向けて交渉に入った。サノフィは大衆薬部門をベーリンガーから取得し、代わりに動物用医薬品部門をベーリンガーに譲渡する。動いたのは4月に就任したばかりのサノフィのオリビエ・ブランディクール最高経営責任者。再編の仕掛け人と呼ばれている。

 両社の事業交換が成立すれば、サノフィの大衆薬の売上高は業界トップクラスに浮上。ベーリンガーは動物薬で業界2位になる。ベーリンガーの子会社である日本の大衆薬大手、エスエス製薬(石橋利哉社長、非上場)はサノフィに移る。米製薬大手のファイザーは15年11月、アイルランドの同業アラガンとの合併で合意した。買収総額は19兆2000億円(1600億ドル)に上り、製薬業界のM&A(合併・買収)では最大規模になる。

 日本の製薬業界は長きにわたり太平の夢をむさぼってきた。国内の大型再編は05年の山之内製薬と藤沢薬品工業の合併(現アステラス製薬)、三共と第一製薬の経営統合(現第一三共)以来、10年間途絶えたままだ。

「日本には世界のベスト10に入るような製薬会社が1社もない。合併して大きな会社をつくるべきだ」と菅義偉官房長官は、14年春の産業力競争会議で武田薬品工業の長谷川閑史社長(当時)に檄を飛ばした。だが、笛吹けど踊らずの状態が続いてきた。

 業を煮やした厚生労働省は、15年9月に発表した「医薬品産業強化総合戦略」のなかで、「日本の製薬メーカーもM&A等による事業拡大も視野に入れるべき」と踏み込んだ。決め手は政府が安価な後発(ジェネリック)医薬品の普及率を20年度までに8割以上にする方針を打ち出したこと。これが新薬メーカー再編の背中を押すことになる。

 主戦場は、がんや認知症など新薬開発の難易度が高いバイオ医薬品だ。小野薬品工業はがん免疫薬「オプジーボ」が肺がん治療薬として承認され、これを材料に株価は急騰。15年12月18日には2万2400円と上場来高値をつけた。ただ、1月14日には1万8000円まで値下がりした。

●カギ握る銀行

 今後、銀行主導の再編もあり得る。

 三菱東京UFJ銀行をメインバンクとする製薬会社は、小野薬品のほか排尿障害改善薬の日本新薬、慢性疼痛治療薬の持田製薬などがある。三菱ケミカルホールディングスの傘下の多発性硬化症薬の田辺三菱製薬は統合の嵐のなかで、どう生き残りを図るのか。

4555とはずがたり:2016/01/23(土) 20:06:13
>>4554-4555
 三井住友銀行系では、住友化学傘下の抗精神病薬の大日本住友製薬と塩野義製薬に再編の可能性がある。塩野義は高脂血症薬という切り札を持っており魅力的。手代木功(てしろぎ・いさお)社長のもと、過去4年間で株価は6倍になった。塩野義を中心に三井住友銀行系は回ることになるかもしれない。

 みずほ銀行がメインの企業のなかでは、カテーテルなど心臓血管領域に強みをもつテルモが医薬品メーカーの買収に高い関心を示している。糖尿病薬のキッセイ薬品工業や気管支ぜんそく薬のキョーリン製薬ホールディングスの主力銀行も、みずほである。胃腸薬のわかもと製薬の筆頭株主はキッセイ薬品だ。

 大塚ホールディングスは主力の抗精神病薬が米国で特許切れ。M&Aに動く可能性が高い。地銀の阿波銀行とりそな銀行がメインだ。認知症薬、抗潰瘍薬を世界展開しているエーザイは独立路線を堅持できるかどうかが焦点。16年3月期の売上高は5500億円の見込みだが、1兆円企業にならないと苦しい。メインは埼玉りそな銀行だ。

 エーザイは得意としてきた消化器系分野を、より効率的な研究開発体制を整えるため分社化し、味の素の製薬子会社と統合する。化粧品の原料や検査薬の事業売却も決めた。認知症とがんの新薬開発に経営資源を集中する。

●勢力地図が大きく変化の可能性も

 M&Aを仕掛ける側のメインプレーヤーになる可能性が高いのは、富士フイルムホールディングスだ。18年度にも血液がんの抗がん剤を発売する。米国で臨床試験から治験に進むことを決めたほか、日本では治験を実施中だ。がん分野で同社初の薬となる。「医薬品事業を成長の牽引役にする」と古森重隆会長兼CEO(最高経営責任者)は明言している。東レも注目される。関節機能改善薬の科研製薬の大株主(4.7%を出資)だ。

 製薬業界の最大の関心事は、国内最大手である武田薬品工業。世界トップ10入りを目指していたが、海外M&Aがうまくいかず収益が悪化し17位(14年)まで後退した。国内2位のアステラス製薬は前立腺がんの薬などが伸びており、連続最高益を続けている。武田と好対照だ。武田は筆頭株主(7.2%を出資)の、婦人科系、泌尿器系に強いあすか製薬(旧・帝国臓器製薬)を吸収合併するだけでは足りない。

 政府が製薬再編の旗を本気で振るとすれば、財務大臣名義で33.3%を出資しているJT(日本たばこ産業)を巻き込むことになるかもしれない。もしJT・武田連合になれば、世界のメガファーマと戦う体制が整うが、可能性は低いとされる。

 もうひとつ世界的な会社をつくるなら、アステラスと第一三共の大同団結だ。第一三共はインドのジェネリック医薬品メーカーの大型買収で大火傷をした。

 日医工(年商約1400億円)、沢井製薬(同1200億円)、東和薬品(同800億円)のジェネリック御三家も安閑としてはいられない。ジェネリックが売り上げの8割に達する日本ケミファ(同360億円)を取り込むと勢力地図が大きく変化する。

 最後は市販薬最大手でドリンク剤、風邪薬、発毛剤が3本柱の大正製薬ホールディングス。医療用医薬品の分野の強化が急務である。連結子会社の大正富山医薬品がM&Aを仕掛ける可能性もある。
(文=編集部)

4556とはずがたり:2016/01/27(水) 19:40:02
遂に混入が有ったと認めざる得ない所まで来たか。

小保方氏、手記出版へ 「混入犯に仕立て上げられた」
http://www.asahi.com/articles/ASJ1V43CVJ1VPLBJ003.html?iref=com_rnavi_arank_nr01
野中良祐2016年1月27日05時05分

 STAP細胞論文の研究不正問題をめぐり、論文を書いた小保方晴子・元理化学研究所研究員(32)が手記を出版することが26日、わかった。小保方氏がまとまった主張を公表するのは、2014年4月の会見以降初めて。

 タイトルは「あの日」で、全253ページ。講談社から出版され、早ければ28日に書店に並ぶ。14年1月に論文を発表後、不正の疑惑が浮上して論文の撤回に至る詳細などを当事者の視点でつづっている。

 小保方氏は手記の冒頭で「世間を大きくお騒がせしたことを心よりおわび申し上げます」とした上で、幼少期から米ハーバード大留学などを経て、理研の研究員となって論文を発表するまでの経緯を説明している。

4557とはずがたり:2016/01/28(木) 19:22:06
若山氏主犯説かっ!
>小保方氏は「スフェア」と呼ばれる球状の細胞塊がストレスによってOct4陽性細胞に変化する過程に着目していただけで、万能細胞の作製に積極的だったわけではなかった
>若山氏に相談したところ、「Oct4陽性細胞という多能性を示す細胞が採取できるならば、キメラマウス作製こそが最重要なデータであり、iPS細胞のような(無限増殖できる)幹細胞ができるかもしれない」と勧められた。
>若山先生が作製したキメラマウスなど論文の主題となる実験結果の補佐となる細胞の遺伝子解析などを任されていたが、解析に用いる幹細胞は培養を担当していた若山先生から受け取り実験を行うようになっていった

小保方晴子氏が手記出版で反撃! STAP細胞は若山教授が黒幕、私は捏造犯に仕立てられた、と...
リテラ 2016年1月28日 09時00分 (2016年1月28日 18時56分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160128/Litera_1926.html

 ちょうど2年前のきょう、1月28日は、あのSTAP細胞が大々的に発表された記者会見の日だが、そんな日を選んで、小保方晴子氏が反撃に出た。昨日からメディアで大きく報道されているように、手記『あの日』(講談社)を発売したのだ。本サイトはいち早く手記を入手したが、本のなかで小保方氏は、〈STAP細胞に関する論文発表後、世間を大きくお騒がせしたことを心よりお詫び申し上げます〉と謝罪しつつも、一連の「捏造」疑惑に真っ向から反論していた。

 といっても、小保方氏が今もまだ「STAP細胞はあります!」と言い続けているということではない。

 周知のように、STAP細胞は、論文の捏造、データ改ざんに端を発して、小保方氏のでっちあげではないかという疑念が向けられるようになった。さらには、STAP幹細胞への変化やキメラマウスの作製の過程で、小保方氏がES細胞を混入させたという可能性が取り沙汰され、理化学研究所の調査委員会の調査でも、小保方氏の実験室に残されていたSTAP幹細胞やキメラマウスがすべてES細胞由来であることが判明。「STAP細胞はなかった」と結論付けられた。

 しかし、小保方氏は、STAP幹細胞の培養やキメラマウス作製はすべて論文の共著者である若山照彦・山梨大学教授が主導していたと断言。にもかかわらず、途中でその若山氏に手のひらを返され、捏造の犯人に仕立てられてしまったと主張しているのだ。

 同書によれば、そもそも、小保方氏は「スフェア」と呼ばれる球状の細胞塊がストレスによってOct4陽性細胞に変化する過程に着目していただけで、万能細胞の作製に積極的だったわけではなかったという。ところが、当時、理研CDB(理化学研究所発生・再生科学総合研究センター=当時)にいた若山氏に相談したところ、「Oct4陽性細胞という多能性を示す細胞が採取できるならば、キメラマウス作製こそが最重要なデータであり、iPS細胞のような(無限増殖できる)幹細胞ができるかもしれない」と勧められた。

 だが、若山氏が実験を何度も試みてもキメラマウスはできてこなかった。この時点で小保方氏は「ES細胞から作製されるようなキメラマウスはできないというのも重要な結果の一つ」と考え、論文のテーマは細胞変化過程にしようと思っていたという。

 しかし、若山氏は諦めようとしなかった。そして、ある日、若山氏から小保方氏に驚きの知らせがもたらされる。〈ある日いつも通りスフェアを(若山氏に)渡すと、「これまではスフェアをバラバラの細胞にしてから初期胚に注入していたが、今日からはマイクロナイフで切って小さくした細胞塊を初期胚に注入してキメラマウスを作ることにした」とおっしゃった。それから10日後、若山先生からキメラができたと連絡を受けた。その上、残りの細胞をES細胞樹立用の培養液で培養したらES細胞の様に増えだしたと報告された。毎日、スフェア細胞を培養し観察していた私は、細胞が増える気配すら感じたことがなかったので大変驚いた。「特殊な手技を使って作製しているから、僕がいなければなかなか再現がとれないよ。世界はなかなか追いついてこられないはず」と若山先生は笑顔で話していた〉

4558とはずがたり:2016/01/28(木) 19:22:20

 だが、結果は知らされても、自分の眼で確かめたわけではない。自分で確認がしたいと思った小保方氏は「培養を見せてください、手伝わせてください」と申し出たというが、若山氏には「楽しいから(一人でやる)」「ES細胞の樹立も研究者の腕が重要だから、自分で行いたい」と拒否された。

 また、キメラマウスやクローンマウス作製の技術を「教えてほしい」と申し出ると、若山氏はこんな返事を返してきたという。

「小保方さんが自分でできるようになっちゃったら、もう僕のことを必要としてくれなくなって、どこかに行っちゃうかもしれないから、ヤダ」

 小保方氏はこうした経緯から見ても、自分が"ES細胞を混入させた"というのはありえないと主張するのだ。

〈STAP細胞からのキメラ実験は、若山先生が作製方法をSTAP細胞塊をバラバラに注入する方法から、マイクロナイフで切って入れる方法に切り替えた時に初めて成功している。もし私がES細胞を渡していたのなら、細胞塊をバラバラにしてキメラマウスを作製していた当初からキメラマウスの作製に成功していたはずである。そうではなく、実験方法を切り替えた時にES細胞を渡していたとするなら、連日行われていたキメラマウス作製実験において、若山先生が実験方法を変えるタイミングを予期し、そのタイミングに合わせてES細胞を若山研の誰にも知られずに準備し、ES細胞研究の第一人者である若山先生にばれずに渡すことが、果たして可能であっただろうか〉

 そのうえで、小保方氏はこう書く。

〈後にSTAP細胞と名付けられる細胞の存在の証明が、キメラマウス作製の成功、もしくは増殖する細胞であるSTAP幹細胞への変化であるなら、「STAP細胞の作製の成功・存在の証明」は常に若山先生がいなければなしえないものになっていった〉

 明言はしていないが、もしSTAP細胞が捏造とするならば、それは若山氏がやったとしか考えられないと言っているのだ。

 小保方氏はそれを裏付けるような若山氏の乱暴なやり口も次々と暴露している。まだ未申請のヒト細胞を使った実験に関して、「行ったのはその承認後だったということにすればいいのです」とメールで指示してきたことや、若山研究室ではデータの扱いが非常に恣意的だったと指摘する。

〈若山研では、胚操作によって作製されたマウスを使った重要なデータを補佐するためのデータは「飾りのデータ」と呼ばれ、まず結論へのストーリーに合う仮のデータを「仮置き」の形で図表として用いて論文執筆を行う方法がとられていた。(中略)ストーリーに合わない、つじつまの合わない実験結果は、「このままでは使えないのでやり直すか、データとして使用しないように」と指導を受けた〉

 また、スフェア細胞からのキメラが胎児だけではなく胎盤も形成していることが発見された時についても、疑惑の目を向けている。胎盤の形成はES細胞などでは起こりえない現象で、事実なら大発見だが、若山氏は小保方氏に〈スフェアからのキメラマウスの胎盤だというもの〉を渡し、「組織学的に解析してほしい」と依頼をしてきたという。ところが、若山氏はその解析結果を待たず、2012年4月頃にはTS細胞と呼ばれる、胎盤を形成する能力のある幹細胞株を樹立する培地でスフェアを培養する実験を開始。後に「FI幹細胞」と名付けられる幹細胞株を樹立した。

4559とはずがたり:2016/01/28(木) 19:22:38
>>4557-4559
 この間、小保方氏は〈若山先生が作製したキメラマウスなど論文の主題となる実験結果の補佐となる細胞の遺伝子解析などを任されていたが、解析に用いる幹細胞は培養を担当していた若山先生から受け取り実験を行うようになっていった〉〈実験に使用するマウスは若山先生から渡され、私が作製したスフェアは、若山先生が計画した他の研究員が進める実験にほぼすべて使用され、自身で解析などを進めることができない時期が続いた〉と、ほとんど蚊帳の外だったという。

 ところが、論文にデータの改ざんなどが発覚し、疑問が向けられ始めると、あんなに積極的だった若山氏の姿勢は一変する。若山氏はNHKの取材に「論文を撤回したほうがいい」と回答。さらに、キメラマウスづくりに使ったSTAP細胞が、自分が小保方氏に渡したマウスと同一のものであるか、に疑念があると考え、自分の手元に残っていたSTAP幹細胞を第三者機関に解析に出したのである。

 若山氏がそのような態度をとったことに対して、同じ論文の著者の丹羽仁史氏は小保方氏に「ハシゴを外されたんや」と述べたという。

 そして、14年3月25日、小保方氏に渡したマウスと若山氏が解析したSTAP幹細胞のマウスの系統が違うとの報道が出た。解析結果が出た6月には、若山氏が会見を開き、正式に「STAP幹細胞を第三者機関によって解析した結果、若山研にはけっして存在しなかったマウスの細胞からできていた」と発表。小保方氏がES 細胞を混入させたという見方が広がっていく。

〈私は混入犯に仕立て上げられ、社会の大逆風の渦に巻き込まれていった。私は「若山研以外からのサンプルの入手経路はない」と事実を述べ、「実験してはっきりさせる」とコメントを出すしかなかった〉

 しかし、その後、理研の調査によって、若山氏の会見内容は間違いであることが発覚。STAP幹細胞と若山研のマウスは別物でなく、〈若山研で飼育されていたマウスに由来している〉ことがわかっている。

 つまり、小保方バッシングの材料とされた、若山氏が発信源の情報は事実ではなかったということらしい。

 他にも、小保方氏は同書の中で、若山氏の不可解な動きをいくつも指摘している。著者間で合意していた「ネイチャー」論文の撤回理由書を若山氏が勝手に書き換えてしまったこと、さらには、若山研にいた頃に作製され、大切に箱に保存していたサンプルのいくつかが、箱の中から消えていたこと......。たとえば、サンプルの消失については、こう書いている。

〈これが解析されていれば、STAP細胞としてキメラ実験に用いられていた細胞の由来が明確にわかったはずだった。(中略)STAP細胞からのテラトーマの実験も複数回行われていたが、それらのサンプルもなくなっていた〉

 もちろん、こうした主張を全部鵜呑みにするわけにはいかないだろう。実際、TCR再構成の証明がきちんとなされていないことや、テラトーマの画像取り違えなど、十分な説明をできていないことも多い。

 しかし、一方では、このSTAP細胞問題では、理研や若山氏、亡くなった笹井芳樹氏の言動にも不審な点は多く、小保方氏が不可解に感じるのももっともな部分もある。

 あのSTAP問題をから騒ぎで終わらせないためにも、若山氏にはぜひ、反論をしてもらいたいものだ。
(伊勢崎馨)

4560とはずがたり:2016/01/28(木) 19:35:08
こんなブログも。CHANNEL20101010氏すげえ慧眼。果たして真実は何処に。この観点からの検証もなされなければならないであろう。

2014-12-23
「若山照彦問題」を忘れるな!「小保方博士バッシング報道事件」に終わりはない。
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20141223/1419265710

「小保方博士バッシング報道事件」は、理研側の発表によると、小保方博士による再現実験が不成功に終わり、小保方博士も責任を取ると言う形で、理研を退職ということで、幕引きが行われつつあるが、この「小保方博士バッシング報道事件」には、まだまだ多くの謎が残っている。

第一の謎は、私も言い続けてきた問題、つまり「若山照彦問題」である。この「小保方博士バッシング報道事件」が勃発以来、引っ切り無しに「内部情報」を暴露し続け、「小保方博士バッシング報道事件」に、火に油を注ぎ続けた「若山照彦問題」だ。この「若山照彦問題」について、優れた分析記事をネットで見つけたので、やや長文ではあるが、敢えて、以下に引用する。是非、ご一読頂きたい。

STAP細胞疑惑について全マスコミと理研が見落としてるもう一つの可能性を敢えて指摘する

NHK等に協力し、「小保方氏に裏切られた」とする一方的で強烈な小保方氏攻撃を執拗にやり続ける若山教授こそが、本当はいちばん怪しいという観点の完全な欠落
By CHANNEL20101010
2014年8月6日 記
http://www.geocities.jp/channel_20101010/
 NHK等に協力し、「小保方氏に裏切られた」とする一方的で強烈な小保方氏攻撃を執拗にやり続ける若山教授こそが、本当はいちばん怪しいという観点の完全な欠落。

 ( 彼の研究室でなら、それが可能な条件全部が揃ってた事を誰もが完全に見落としてないか? )

若山氏は、STAP研究に疑義が生じると間も無く ( 小保方氏と連絡を取って事実を確認する事もせずにいきなり ) 「小保方氏は自分の渡したマウスを使っておらず、別のマウスとスリ替えた」「私は小保方氏に裏切られた」等という、一聞するとそれだけで小保方氏にとっては致命的と思えるような暴露証言を、マスメディアに対して大々的に語り始めたのではないか?
併し驚くべき事に、この敵意剥き出しともいえる若山氏の主張は、少しして、若山氏が当の遺伝子分析を依頼した ( 若山氏に近いらしい ) 放射線医学総合研究所の、何と「肝心な識別用遺伝子の見落とし」という重大な ( というより正にソレをこそ確認する為の分析だったのだから“馬鹿げた” ) ミスによる、全くの勘違いであった事が ( 理研側の検証で ) 判明したのである。
つまり小保方氏は「マウスのスリ替え」など、全く行ってなかった事が、ちゃんと確認されてるのである。

小保方氏にとって、まさしく名誉棄損、公然侮辱も甚だしい、この2時間半もの若山氏の記者会見と質疑応答は、STAP細胞の真偽ではなしに、唯々小保方氏の信用を失墜させて潰す為にだけ行われたように見えるのだ。

若山氏は上の会見でも…
「笹井先生が参加して来てから論文はどんどん難しくなり、自分には理解出来ないものになった」
「この問題が起きてからは自分が犯人にされて研究生命を絶たれるのではないかと大変怖かった」
「それで自分の身を守る為に一人でSTAP実験の検証を始めた」
 などと、マスコミに対して自身の身の潔白のみを訴えるような発言をしている。

4561とはずがたり:2016/01/29(金) 13:21:36
宮根はどんだけバカなんだw
>ひょっとしたらSTAP細胞はできるかもしれないと、手記を読むと感じる

STAPがあるないではなく,小保方の捏造ではなくて若山先生の捏造だって書いてある(多分)んだぞ(;´Д`)

【小保方さん手記】「日本の研究はこんなにいい加減だったのか」「STAP細胞、今もあるような」関西のコメンテーター辛口批評続々
http://news.livedoor.com/article/detail/11116863/
2016年1月28日 16時27分 産経新聞

4562とはずがたり:2016/01/29(金) 22:15:10
2016年 01月 29日 13:57 JST
感染拡大する「ジカ熱」について知っておくべき事実
http://jp.reuters.com/article/zika-americas-facts-idJPKCN0V50MQ?sp=true

[28日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は28日、先天的に頭部が小さい「小頭症」との関連が指摘されている感染症のジカ熱が「爆発的に拡大」しており、アメリカ大陸で300─400万人が感染する恐れがあると警告した。

 蚊が媒介するジカ熱に関して知っておくべき事実を以下に挙げる。

 ●ジカウイルスは、雌のネッタイシマカによって媒介され、ヒトに感染する。ジカ熱のワクチンはまだない。デング熱やチクングンヤ熱、黄熱病もこのネッタイシマカによって媒介される。

 ●ジカ熱の症状は通常、発疹や発熱、筋肉・関節の痛みなどで比較的軽く、1週間程度で治まる。症状が現れないことが多く、感染しても入院治療が必要になることはまれだ。

 ●ジカウイルスは、ウガンダのビクトリア湖近くにあるジカの森に生息するアカゲザルから1947年に初めて発見された。WHOによると、1952年にウガンダとタンザニアで初めてヒトへの感染が確認された。

 ●ジカウイルスは蚊が繁殖しやすい熱帯地方で見つかっている。これまでアフリカやアメリカ大陸、南アジアや西太平洋地域で流行が確認されている。

 ●WHOによると、ジカ熱感染が確認されたアメリカ大陸の国・地域が23に増加。最も感染が拡大しているブラジルでは、感染者数は今後150万人に上る可能性があるという。

4563とはずがたり:2016/01/30(土) 19:12:04
妊婦が感染しさえしなければそんなに問題無さそうだけど,蚊が住んでさえ居れば南米から拡大し得るんかな?蚊を殺すのは生態系に攪乱をもたらす事にもなるからなぁ。。ワクチン開発を急いで欲しいところ。

4564とはずがたり:2016/02/01(月) 16:39:05
>再現のための検証実験で〈私が担当していた実験部分の『STAP現象』の再現性は確認〉されたが、若山氏の担当部分が本人の協力を得られなかったために失敗に終わり、確認されなかったと結論付けられたという。
ここどうなの?結果によっては,勿論小保方さんの余りに稚拙な表の改竄とか本文の剽窃は残るけど一番悪いのは若山先生という事になる。

理研に衝撃…小保方さん“反論手記”に書かれた核心部分
2016年1月28日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/174226

 2014年1月の「STAP細胞」発表会見から28日でちょうど丸2年。理化学研究所の元研究員、小保方晴子さん(32)が手記「あの日」(講談社)を出版した。“リケジョの星”から転落。14年4月の釈明会見以来、公の場から姿を消していた彼女が、突然の“反撃”だ。

 関係者などによると、出版を持ちかけたのは講談社サイドで、小保方さんは昨年夏ごろから体調不良を押して極秘裏に執筆。現在も療養中で、出版会見を行う予定はないという。

 さて、問題の手記では冒頭で世間を騒がせたことを謝罪。出版の動機については〈このまま口をつぐみ、世間が忘れていくのを待つことは、卑怯な逃げであると思い〉などとつづり、捏造などと批判された論文の「図表」については〈誰かを騙そうとしたわけではない〉〈一片の邪心もない〉などと“潔白”を主張。何度も自殺を考えたこともほのめかしている。

 手記の前半では研究者を志した理由や、論文の共著者である山梨大教授の若山照彦氏、一昨年に自殺した理研副センタ―長の笹井芳樹氏(いずれも当時)らとの出会いなどについて淡々と記しているが、論文発表から撤回、理研退職、早稲田大による博士号の取り消しに至る後半部分は、次第に“ヒートアップ”。

 騒動が過熱するにつれ、理研サイドや若山氏は自分たちの身を守るため、事実とは異なる情報を一方的にリークしたと主張。〈本当に最後まで、私からは、真実を何も発信できない状況が、政治的にも、肉体的にも、精神的にも、固められ〉、自分ひとりが〈悪者〉に仕立て上げられていったなどと反論している。

 批判の矛先はバッシングを続けた大マスコミにも向けられ、中でも「捏造の科学者 STAP細胞事件」(文芸春秋)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した毎日新聞の須田桃子記者は実名まで挙げ、〈脅迫〉のようなメールを送られ、〈取材攻勢は殺意すら感じさせるものがあった〉などと書いた。

 小保方さんと笹井氏が男女の仲だったかのような一部報道についても、〈二人きりで出張に行ったことは一度もない〉と否定。なぜか若山氏が週刊文春に“2人の関係”の証言者として登場していたと疑問を投げかけている。

■理研などには衝撃走る

 そして肝心のSTAP細胞については、再現のための検証実験で〈私が担当していた実験部分の『STAP現象』の再現性は確認〉されたが、若山氏の担当部分が本人の協力を得られなかったために失敗に終わり、確認されなかったと結論付けられたという。

 笹井氏の自殺などもあり、体重が30キロ台まで激ヤセした小保方さんは、〈魂の限界〉で戦う術もなく、博士号取り消しも〈再指導の結果として不合格を出すという、生け贄の儀式が行われるだけなのだと思った〉。


 こうして研究者の道は幕を閉じたと締めくくっている。真偽については再検証が必要だろうが、いずれにせよ「理研をはじめ、関係者の間では衝撃が走っている」(文科省事情通)。

 毎日新聞に問い合わせたところ、「記事は十分な取材に基づいて掲載している。一方的なリーク情報の垂れ流しとの批判は当たらない。なお、本の出版前に小保方氏から弊社への取材はまったくなかった」(社長室広報担当)。若山氏の研究室にも聞いたが、きのうまでに回答はなかった。

4565とはずがたり:2016/02/05(金) 18:07:58

インフル患者、1週間で倍増 首都圏など警戒レベルに
http://www.asahi.com/articles/ASJ255G13J25PLBJ002.html?iref=com_alist_6_01
石倉徹也2016年2月5日16時42分

 国立感染症研究所は5日、直近1週間(1月25〜31日)で、全国約5千カ所の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数が1機関あたり22・57人で、前週より倍増したと発表した。初めて警報レベルに達したのが首都圏の埼玉、神奈川や福岡など5県、近畿も全6府県で注意報レベル入りした。

 感染研によると、定点医療機関から報告された患者数は直近1週間で11万1738人。患者総数は全国約107万人と推計される。

 都道府県別では1機関あたりの患者数が最も多いのは新潟の39・44人。埼玉、神奈川、福岡、沖縄を含めた計5県が警報レベルの30人を超えた。東京は25・98人。

4566とはずがたり:2016/02/08(月) 22:58:02
齲歯こええなぁ。。

虫歯菌、脳出血発症の原因か 研究グループが発表
http://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/%E8%99%AB%E6%AD%AF%E8%8F%8C%E3%80%81%E8%84%B3%E5%87%BA%E8%A1%80%E7%99%BA%E7%97%87%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%81%8B-%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97%E3%81%8C%E7%99%BA%E8%A1%A8/ar-BBpeT9O?OCID=LENDHP
朝日新聞デジタル
2 時間前

 虫歯の原因になる細菌が脳内で炎症を引き起こし、脳出血の発症につながると、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)などの研究グループが発表した。口内から虫歯の原因菌を減らせば、脳出血を防げる可能性があるという。

 研究グループは、脳卒中で国循に入院した患者99人を対象に、唾液(だえき)に含まれる虫歯の原因となる「ミュータンス菌」の中に、特定の遺伝子があるかないかや、脳のMRI画像などを調べた。

 脳出血を起こした患者は、ミュータンス菌に血が止まりにくくなる特定の遺伝子がある割合が高かった。脳のMRI画像を見ると、ミュータンス菌にその遺伝子がない患者に比べて、小さな脳出血の跡が多かった。

4567とはずがたり:2016/02/10(水) 22:41:05
成人9割がウイルス保有、人気声優の命奪った「CAEBV」とは?
TBS News i 2016年2月5日 00時30分 (2016年2月5日 07時30分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160205/Tbs_news_52110.html

 去年10月にこの世を去った声優の松来未祐さん。最初は「風邪なのでは」と診断されていましたが、実は「CAEBV」という病気でした。成人の9割が感染している「EBウイルス」がもとで起こるこの病気、一体どんなものなのでしょうか。
 地上波テレビで放送された「ひだまりスケッチ」を始め、数々のアニメ作品に出演していた声優の松来未祐さん。去年10月、38歳の若さで亡くなりました。病名は、「慢性活動性EBウイルス感染症」。略して「CAEBV」。ウイルスがリンパ腫などを引き起こすもので、国内で発症するのは年間数十人程度とみられる難しい病です。

 未祐さんの体調に変化が現れたのはおととし頃だったと、父親は語ります。

 「夜、39度くらい熱が出て、何日かしたら治まる。風邪の症状みたいで」(未祐さんの父親)

 いくつかの病院に行ったものの、当初は「原因がわからない」、「風邪ではないか」などと診断されていたといいます。その後、首のリンパ節が腫れるなど症状が変化し、CAEBVの感染がわかったのは去年夏。実に1年以上がたった後でした。

 この写真は、去年9月、闘病中に開かれた未祐さんの誕生パーティーの様子。パーティーを開き、未祐さんを励ました友人は・・・

 「(パーティーで)未祐ちゃんの気持ちを伝えてもらう時間をとって、『なんで自分が病気になっちゃったんだろう。それはすごくつらい』と言っていた。『でもみんなが応援してくれるから頑張れるし、これからも頑張ります』と伝えてくれて」(未祐さんの友人)

 そのひと月後に未祐さんはこの世を去りました。

 CAEBVとは一体、どんな病気なのでしょうか。

 「健康な人が突然発症するが、原因はよく分からない。偶然というか、たまたま」(大阪府立母子保健総合医療センター 河敬世 顧問)

 原因となるEBウイルスは、実は成人の9割以上が感染しているといいます。感染するのは、白血球の一種のリンパ球のB細胞。その際、重い症状をもたらすことは少ないですが、生涯にわたり細胞内に潜伏します。ただ、免疫力の低下などに伴い、まれに別のリンパ球に感染するのがCAEBVで、悪化すると、悪性のリンパ腫や白血病などを引き起こすのです。

 「この病気で一番怖いのは急変。そういう状態に陥る前に診断されて、計画的に今の治療を受ける。以前は不治の病だった。全員亡くなっていた。今は90%以上の人を助けることができる」(大阪府立母子保健総合医療センター 河敬世 顧問)

 ただ十分な病気の知識を持つ医者が少ないため、早期の発見・治療が難しいのも現状です。未祐さんも早く見つかっていれば、命を落とさなかったかもしれません。そのため、国が難病に指定すれば医者の間で周知徹底が進むと、期待する声もあります。

 病名を今回公表した未祐さんの父親は、その思いをこう語ります。

 「(生前に)本人が『退院して手記を書いて、同じ病気で苦しむ人の助けになりたい』と。『(病名を)言ってくれ』と言っていた」(未祐さんの父親)
(04日23:11)

4568とはずがたり:2016/02/14(日) 18:35:09
ジカ熱感染 新たにタイも 34の国と地域に拡大
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160214/k10010408711000.html
2月14日 7時13分

WHO=世界保健機関は、中南米を中心に感染が拡大しているジカ熱について、新たにタイを加えるなどした34の国と地域で感染が広がっていることを明らかにしました。
WHOが12日現在でまとめた最新のデータによりますと、これまでにブラジルやコロンビアなど中南米やカリブ海周辺の26の国と地域、それにサモアやトンガなど太平洋の5つの国と地域、アジアではタイとモルディブの2か国、アフリカのカボベルデの合わせて34の国と地域で、地元に生息する蚊を媒介するなどしてジカ熱への感染が広がっているということです。
このうちブラジルでは、患者の数が最大で150万人に上るとみられるほか、疑いの事例も含めると、コロンビアでは2万5000人以上、カボベルデでは7000人以上と推定されています。
ジカ熱を巡っては、妊娠中の感染と先天的に頭部が小さい「小頭症」の新生児との関連が指摘されているほか、感染した人が手足に力が入らなくなる難病の「ギラン・バレー症候群」を発症するケースも報告されています。
WHOは、感染とこれらの症状との関連性を早期に解明し、適切な治療法の開発を急ぐ方針です。

4569とはずがたり:2016/02/14(日) 18:37:10
ジカ熱と似ている?もっと恐ろしい?…風疹、大流行か
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=130328

 今日は、ジカ熱と風疹のお話です。ジカ熱と風疹は似ているところと、似ていないところがあります。まず両疾患とも命に関わることはありません。そして共に症状は風邪と似ていて、微熱、頭痛、関節痛、皮疹などが見られます。そしてなにより困ることは、妊婦がジカ熱に罹かかると小頭症の子供が生まれる可能性が高くなると思われ、また妊婦が風疹に罹ると先天性風疹症候群を引き起こすことがあります。先天性風疹症候群は難聴、白内障、先天性心疾患などを胎児に引き起こします。

感染経路は違うが…

 風疹は、別名を「三日はしか」といって、風疹ウイルスが原因の病気です。感染症法では第五類感染症に指定されています。感染は飛沫感染または直接感染します。咳せきやくしゃみによって飛び散る飛沫ひまつに含まれる病原体が口や鼻の粘膜に触れて感染するということです。つまり直接人から人に感染します。ですから大流行する可能性があります。一方でジカ熱は蚊を介して感染します。ジカ熱に感染した人の血を吸った蚊が、別の人を刺すときに感染が広がるのです。これが一般的で基本的には人から人に感染しません。蚊が大量に存在する環境では、蚊に刺されることは日常茶飯事ですので、感染は広がりますが、病気を媒介する蚊が駆除されれば感染の広がりはコントロールできると考えられます。ジカ熱感染には例外が報告されていて、それは精液にジカ熱のウイルスが認められ、明らかに精液の接触で感染した例が数例あります。また唾液や羊水にもジカ熱ウイルスが認められたといった報告もあります。つまり、ごく希まれに人から人に感染することがあり得るということです。

妊婦に感染すると危険

 風疹もジカ熱も直接風疹ウイルスやジカ熱ウイルスを殺す作用を持つ薬剤はありません。つまり感染すれば、症状を和らげる対症療法を行って、自分の免疫力でウイルスを退治することを期待するしか方法はありません。しかし、命に関わる疾患ではないので、感染すれば仕事を休んでのんびりと過ごせば自然軽快します。問題は風疹もジカ熱も妊婦に感染すると生まれてくる子供に障害が残る可能性があることです。

4570とはずがたり:2016/02/14(日) 18:37:25
>>4569-4570
風疹、なぜ大流行の可能性?

 では、次は発症予防のワクチンに関してのお話です。風疹はワクチンが開発され、日本では昔は当たり前のようにみんなが感染していた「三日はしか」を見ることは少なくなりました。しかし、2012年から2013年にかけて大流行しました。風疹ワクチンは日本では1977年から女子中学生を対象に風疹ワクチンの集団接種が開始されました。1994年からは満1歳から7歳半までの男女、そして中学生の男女に接種が始まりました。2006年からは満1歳と就学前年に麻疹ワクチンと一緒に風疹ワクチンの2回接種が開始されました。この風疹ワクチンの効果は一生続くものではなく、その効果は年々減少することがわかっています。昔は、風疹は一度罹ると二度と罹らない病気でした。それは実際に子供の頃に感染して風疹に対する免疫が作られ、その免疫力は年々低下していきますが、そんな時に、風疹の患者に接触すると感染はするが症状を呈しない不顕性感染を時々経験することで、また免疫力が上がり、そして終生風疹に感染しない状態になったと思われます。つまり不顕性感染が一生にわたる免疫力の維持には必要であった可能性が高いのです。風疹の免疫力の測定は、血液中の風疹に対する抗体の力(抗体価)を測定するとわかります。風疹ワクチンの効果が永続的ではないというのは、現在の日本で、風疹ワクチンを接種したにも拘かかわらず、大人になって風疹抗体価を調べると感染防止の基準には届いていない人がすくなくないということです。ですから、大流行の可能性があるのです。

外国でのワクチン接種は…

 さて、世界の現状はどうでしょう。国立感染症研究所のHPに記載があります。少し古い報告ですが、とても参考になります。カンボジア、パプアニューギニア、ソロモン諸島、バヌアツ、ベトナムでは風疹ワクチンは導入されていないそうです。ポーランドやルーマニアでは大流行が認められるそうです。アフリカ諸国では46か国中2か国でのみ風疹ワクチンがワクチン接種スケジュールに組み込まれているそうです。そして「風疹が流行していると考えられるが、その実態は不明である」と記されています。つまり、世界では風疹は希な病気ではないのです。飛行機の発達が進み、またコストも安くなりました。そんな風疹が流行している国からの人をすべて入国制限することもできません。そう考えると、ほとんどが病気の人を刺した蚊からしか感染しないジカ熱にビクビクするよりも、飛沫感染をして大流行の可能性が否定できない、その上抗体価が減少している人が沢山たくさんいる日本では、風疹の海外からの持ち込みにもっともっとビクビクしたほうがいいとも思えますね。つまり風疹は大流行する可能性があると想定して、妊娠可能年齢の女性は風疹抗体価を検査し、そして抗体価が低ければ、風疹ワクチンの接種をすることが最良の自衛策と思います。

 人それぞれが、少しでも幸せになれますように。

4571とはずがたり:2016/02/14(日) 18:37:39

ジカ熱ワクチンの大規模臨床試験は少なくとも1年半先
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2702146.html

 中南米で流行しているジカ熱について、WHO=世界保健機関は、ワクチンの大規模臨床試験を行えるのは少なくとも1年半先になるとの見通しを示しました。

 WHOのキーニー事務局長補は12日、中南米で流行し、小頭症との関連が疑われるジカ熱について、およそ15の企業や団体がワクチンの開発を始めたことを明らかにしました。

 そのうえで、ワクチンの効果を確かめる大規模な臨床試験を行えるのは少なくとも1年半先になるとの見通しを示しました。

 蚊が媒介するジカ熱はワクチンや特効薬がなく、世界的な感染拡大が懸念されていますが、WHOはワクチンの実用化には2〜3年かかるとしています。(13日02:21)

4572とはずがたり:2016/02/16(火) 19:41:21
ジカ熱運ぶ「ゴキブリのような蚊」、駆除困難
当局は蚊の遺伝子操作や雄の蚊を不妊にする方法も検討
http://jp.wsj.com/articles/SB11865717880025093900504581541960224298044?mod=WSJ_article_EditorsPicks_2
By BETSY MCKAY, REED JOHNSON AND ROGERIO JELMAYER
2016 年 2 月 15 日 17:49 JST

 ジカ熱、デング熱、チクングニア熱の拡大を食い止めようとする専門家は、ウイルスの主な媒介である「蚊」という手ごわい敵に直面している。そして、検討されている数多くの対処法の中には論争の火種になっているものもある。

 こうした感染症を拡大させる主犯である「ネッタイシマカ」は「ゴキブリのような蚊」と呼ばれてきた。人のいるところ、特に熱帯でよく見かける密集した地域に生息するからだ。人を刺すのは日中で、夜はクロゼットやベッドの下など暗い所に身を潜めている。ネッタイシマカは植木鉢や下水道、さらには樽(たる)やバケツ、捨てられたボトルキャップやタイヤにいたるまで、水を含む場所ならどこにでも卵を産み付ける。卵は乾燥した状態で数カ月生き延びることができる。

 こうした習性により、ネッタイシマカは最も根絶が難しい種のひとつとなっている。米国蚊防除協会(AMCA)のサントン・コープ会長によると、夜間にトラックや航空機から一斉に殺虫スプレーをまいても効果がないという。同氏は「その蚊は外にはおらず、屋内だと(スプレーの)霧が(蚊の)居場所まで浸透しない」と話した。

米政府は妊婦を中心に国内でジカウイルスが感染するのを食い止め、ワクチンを開発する計画を発表した(英語音声のみ)
 つまり、(賛否両論のある方法だが)屋内に殺虫スプレーをまくか、水のたまるようなものを全て取り除くよう人々に依頼することが必要になってくる。オーストラリアにあるジェームズクック大学のスコット・リッチー教授は「この蚊との戦いは家から家へのゲリラ戦争だ」と話した。同氏は2014年の論文でネッタイシマカとゴキブリを比較した。

 ブラジルにもこうした戦法が取られるようになった。同国ではジカ熱拡大を受け、世界保健機関(WHO)が先週、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言したばかりだ。ブラジル当局は水たまりをなくし、住民用の水槽を幼虫駆除剤で処理し、隠れた水場を見つけるため家から家をくまなく探し回っている。また、当局は屋外でのゴミ処理をやめさせようとしているが、これは特にサンパウロやリオデジャネイロ、サルバドール、レシフェなど密集した大都市圏の中に入り組んでいる数多くの貧民街では非常に困難な課題だ。

 一部の都市では保健当局が屋内外だけでなく公共広場や建物に一斉に殺虫剤を散布する方法を取り入れたが、これは無差別に適用されているのではないかと一部に批判が出ているやり方だ。

 事は重大だ。ネッタイシマカが運ぶ感染症は熱帯で急増している。WHOによると、ジカ熱よりも致死性が高いデング熱は100カ国以上に広がる伝染病で、毎年9600万人の患者を出している。すでに世界の他の場所にも広がっているチクングニア熱が南北アメリカ大陸で最初に発見されたのは2013年後半のカリブ海地方で、そこから南はブラジル、北は米国まで拡散した。ジカ熱も同様のペースで拡大している。

ジカ熱対策に追われるブラジルのカーニバル
 南米最大の真夏の祭典、ブラジルのカーニバル(謝肉祭)がたけなわだが、今年は蚊が媒介する感染症「ジカ熱」が猛威を振るっており、その対策に追われている。

 こうした脅威を取り除くため、ブラジルを含む国際当局は遺伝子操作を受けた蚊や強力な殺虫剤「DDT」など、さらに議論の余地が大きい新たなアプローチを検討している。DTTは米国で1972年以降、ブラジルで2009年以降、主な使用が禁止されている。当局者は、ネッタイシマカが多くの殺虫剤に耐性を持っていることを理由の一つに挙げ、いくつかの協調的な戦略を取って初めて成功する可能性があると指摘する。

 国際原子力機関(IAEA)と国連食糧農業機関(FAO)はイオン化放射線で雄の蚊を不妊にし、雌の繁殖を抑制する方法を提案してきた。IAEAによると、この「不妊虫放飼法(SIT)」と呼ばれる方法は他の害虫の駆除に長く使われて成功しており、ネッタイシマカを退治する試験プログラムでも有望性を示しているという。IAEAの関係者は近くブラジル保健省および全米保健機構(PAHO)と会って提案を協議する計画だが、放射能のリスクを警戒する専門家もいる。

 一方、豪モナシュ大学の理学部長でデング撲滅運動を率いるスコット・オニール氏によると、オーストラリアの研究者らは「ボルバキア」と呼ばれる共生細菌を蚊の卵に注入するプロジェクトを、リオデジャネイロにあるオズワルド・クルツ研究所と共同で進めている。ボルバキアにはデング、チクングニア、ジカウイルスの感染を防ぐ働きがある。

4573とはずがたり:2016/02/17(水) 09:46:11

遺伝子操作技術、ついに「神」の領域へ! 自由自在に生命の設計図を書き換えられる驚異の技術が実現した
はたしてこれは人類にとって福音か
http://gendai.ismedia.jp/articles/premium01/46550
2015年11月26日(木) 小林 雅一

世界の生命科学者たちの間で、長らく強い期待と恐怖をもって、その出現が予想されてきた「遺伝子ドライブ(Gene Drive)」技術が(実験室レベルではあるが)ほぼ実現されたようだ。

この技術を使うと、致死的伝染病のような人類共通の敵を撲滅できる一方で、世界の生態系に取り返しのつかないダメージを与える恐れもある。

「遺伝子ドライブ」とは何か?

遺伝子ドライブとは、「人類にとって都合の悪い遺伝子」を人工的に駆逐する、あるいは逆に「人類にとって都合の良い遺伝子」を人工的に繁殖させる技術だ。

科学者の間では長いこと、ある種の夢、あるいは逆に悪夢として語られてきた一種のSF的技術でもある。その理由は、従来の遺伝子組み換え技術では、遺伝子ドライブを実現するのが極めて難しかったからだ。

ところが今回、米カリフォルニア大学アーバイン校と同デービス校の共同研究チームが「Crispr-Cas9」と呼ばれる最先端のゲノム編集技術を使い、ついに遺伝子ドライブの実験に成功したという。

2012年頃に開発されたCrispr-Cas9は「遺伝子のハサミ」あるいは「遺伝子の(外科手術用)メス」という異名を持つ、驚異の遺伝子操作技術だ。

Crispr-Cas9を使うと、経験の浅い大学院生レベルの科学者でも、DNAの長い塩基配列の中から、狙った遺伝子やレギュレーター(遺伝子発現の調節配列)をピンポイントで破壊したり、別のものに入れ替えたりするなど、自由自在に生命の設計図を書き変えることができる。しかも極めて短期間にだ。…

ビーグル犬の筋肉量が2倍に増加!
〜中国の研究所が「ゲノム編集」で犬を改造していた
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45940

中国の科学者が「Crispr-Cas9」と呼ばれるゲノム編集技術を犬に適用。実験対象となったビーグル犬の筋肉量を2倍に増やすことに成功した。

他の哺乳類に比べ、犬は生理学的かつ解剖学的に(意外にも)人間に近いとされ、「犬でやれたのなら、近い将来は人間にも・・・」という懸念も囁かれ始めた。

●"First Gene-Edited Dogs Reported in China" MIT Technology Review, Oct 19, 2015

Crispr-Cas9とは何か?

上記記事によれば、同実験を行ったのは中国の広州・生物医学健康研究所(Guangzhou Institutes of Biomedicine and Health)の研究チーム。彼らはCrispr-Cas9でビーグル犬のゲノム(遺伝情報)を編集し、「ミオスタチン」と呼ばれるタンパク質を作り出す遺伝子を削除した。

ミオスタチンは動物の筋肉量を抑制するタンパク質だ。ゲノム編集によって、このタンパク質が体内で作られなくなると、当然この動物の筋肉量はどんどん増加することになる。実際、今回の実験でミオスタチンを失ったビーグル犬の筋肉量は2倍に増加したという。

ゲノム編集技術「Crispr-Cas9」は、2012年に開発された最新の遺伝子組み換え技術。従来の遺伝子組み換え技術では、科学者が狙った遺伝子を組み換えるのに1年以上の時間がかかり、その成功率も低かった。

ところが最新のCrispr-Cas9ではその期間が1ヵ月程度にまで短縮された。さらに今後は、1週間から数日にまで短縮されると見られている。また成功率も過去のやり方に比べて飛躍的に高まった。

その結果、従来は極めて難しかった遺伝子操作が「まるでワープロで文章を編集するように」簡単にできるようになるため、「遺伝子編集」あるいは「ゲノム(全遺伝情報)編集」技術などと呼ばれるようになった。

4574とはずがたり:2016/02/18(木) 19:41:25
警察が小保方氏を参考人聴取、告発者「誰がES細胞を動かしたか」
TBS News i 2016年2月18日 19時00分 (2016年2月18日 19時30分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160218/Tbs_news_53078.html

 STAP細胞をめぐる問題で、警察が小保方晴子さんから参考人として事情聴取しました。小保方さんが聴かれたのは、理化学研究所の研究室からES細胞が盗まれたとされる問題に関することです。この問題を警察に告発した人物が、私たちの取材に応じました。
 東京都内の警察施設。兵庫県警は17日までにSTAP細胞論文を執筆した小保方晴子氏から、参考人として任意で事情を聞いていたことがJNNの取材で明らかになりました。

 「STAP細胞はあります」(小保方晴子氏 おととし4月)

 夢の万能細胞とまで言われたSTAP細胞をめぐっては、おととし12月、理化学研究所の調査委員会がすでに存在していた「ES細胞」が混入した可能性が高いという調査結果をまとめました。

 そして去年1月には、理研の元研究員・石川智久氏が「小保方氏の研究室から見つかったES細胞は、別の研究室から何者かに盗まれたもの」だとして告発状を提出、警察が受理していました。

 「(会見で)彼女はES細胞は使っていないと述べていたが、実際に彼女の実験室の冷凍庫の中にはES細胞があった。自筆のES細胞のラベルもついている。(ES細胞を)誰が動かしたかが、刑事告発の焦点」(理研元研究員 石川智久氏)

 一方の小保方氏は、先月出版された手記で次のように記しています。

 「私がES細胞を混入させたというストーリーに収束するように仕組まれているように感じた」(小保方晴子氏「あの日」〔講談社〕より)

 同席した代理人の弁護士は、今回はあくまで参考人としての聴取で、「別の研究室が引っ越しした際に、残された荷物を小保方氏が保管していただけ」と主張します。

 「STAP細胞の実験とは全く関係のないES細胞。小保方氏にとっては全く利用価値のないゴミみたいなもの。“濡れ衣”ですね、窃盗犯のようにメディアに公表された」(小保方氏の代理人 三木弁護士)

 小保方氏は事情聴取に対し動じることなく、淡々と事実関係を話していたということです。兵庫県警は、理研の関係者からも話を聴くなどして、慎重に捜査を進める方針です。(18日16:40)

4575とはずがたり:2016/02/18(木) 20:12:08
地域性なんかあったのか。

ぎょう虫検査、九州の一部は継続 国は義務づけ廃止へ
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASJ260DHDJ25TIPE01W.html
02月06日 05:04朝日新聞

 小学生らを対象に行われてきた寄生虫卵検査(ぎょう虫検査)について、文部科学省は、新年度からの学校での健康診断の必須項目から外す。衛生環境が改善され、寄生虫卵の検出率が低くなったためだ。しかし、西日本は全国平均に比べて検出率が高く、九州の一部の自治体では、新年度以降も行うことを決めた。

 文科省などによると、検査は戦前から行われ、1958年の学校保健法制定とともに学校の健康診断の検査項目になった。95年からは小学4年生以上は省略できるようになった。目黒寄生虫館(東京)によると、ぎょう虫は、感染すると、就寝中に肛門(こうもん)付近に出て卵を産む。かゆみを引き起こし、集中力が低下したり、ひっかき傷から炎症を起こしたりする。

 衛生環境が良くなり、検出率は下がってきた。学校保健統計調査によると、戦後すぐの49年度の小学生の寄生虫卵検出率は63・89%。それ以降、検出率は下がり、2002年度からは1%を下回る。13年度は0・16%、14年度は0・13%。文科省は14年4月、「検出率は10年以上1%を下回っている」として、学校保健安全法施行規則を改正し、検査を必須項目から外すと通知した。

 一方、検出率には地域性がある。ほとんど検出されない地域もあるが、九州などでは0・1%を超える県が多い。14年度学校保健統計調査によると、7歳児の寄生虫卵の検出率は、山口0・2%▽福岡0・5%▽佐賀0・6%▽長崎0・3%▽熊本0・3%▽大分0・9%▽宮崎0・0%▽鹿児島0・1%▽沖縄2・7%――だった。

4576とはずがたり:2016/02/20(土) 09:38:16
1年前の記事

センター長は今も空席のようだ
http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~twakayama/LSHP/members.html

「世界を巻き込んで、命まで奪って……」 初めて「小保方博士」に恨み言! 山梨大「若山教授」に黒いメール
http://www.dailyshincho.jp/article/2015/02250815/?all=1

 理化学研究所は一連のSTAP細胞論文の不正で、遅ればせながら小保方晴子博士(31)が「懲戒解雇に相当する」と発表した。これを受け、彼女に研究人生を狂わされた一人、論文の共著者である山梨大の若山照彦教授(47)が、その心情を初めて独白した。

 ***

 母校の早稲田大から「猶予つき学位取り消し」宣告まで受けている小保方博士は、すでに昨年末、理研を依願退職。このため10日の発表は、実効力をまるで伴わない“焼け石に水”の処分であった。

 同じ日、若山教授もまた「出勤停止相当」との処分を言い渡され、あわせて理研の客員主管研究員の職から外されていた。さらにこれを受け、

〈当時の研究室の主宰者として、このような事態に至った責任を痛感している。今回の判断を真摯に受け止める〉

 とのコメントを発表した教授は、勤務先の山梨大でも「発生工学研究センター」のトップを自ら辞する意向を示したのである。

「2012年4月に生命環境学部が新設され、その“目玉”として若山先生が教授で着任しました。直後、センターの前身である『ライフサイエンス実験施設』が竣工します。これは先生のために作られた施設で、その研究室も兼ねている。今後も引き続き、先生は学部教授として留まりますが、次のセンター長については、現在審議しているところです」(山梨大広報)

 当の若山教授に問うと、

「検証実験をきちんと行っていなかった監督責任を問われるのは当然で、理研の処分は妥当だと思います。また、大学でセンター長を辞任すれば、今後の研究活動や地域での生活に大きな影響が出ることも考えられます。でも、それ以外に方法はありませんでした」

 もっとも“もらい事故”との側面も否めず、

「私は、小保方さんの研究を一生懸命に手伝ってきたつもりです。その挙げ句、こんなひどい目に遭うなんて思ってもいませんでした」(同)

 そう呻吟するのだ。

■引っ越しは手伝わず

 折しも、理研OBの石川智久・理学博士(薬物動態学)が1月下旬、小保方博士を窃盗容疑で兵庫県警に刑事告発した。彼女の作成した“自称・STAP細胞”の正体は胚性幹細胞(ES細胞)であったことが昨年暮れ、理研の外部調査委員会によってほぼ断定されたのは記憶に新しいところだ。

「若山研究室で作成、保管されていたはずのES細胞が、なぜか小保方さんの研究室の冷凍庫から見つかった。これで告発へと至るわけですが、実はこの事実は、理研の関係者や調査委員の間ではつとに知れ渡っていました」

 とは、さる理研関係者。山梨大に在籍しながら神戸の理研CDB(発生・再生科学総合研究センター)で実験を続けていた若山教授は、13年4月、拠点を完全に大学へと移すのだが、

「引っ越しの際、問題のES細胞も山梨大へ持って行くはずでした。元々は若山研究室に在籍していた中国人留学生が11年夏に作成したもので、帰国後もそのまま保管されていたのですが、若山先生が、その試料がないことに気付いたのは昨年の中頃。理研が現場保全のため小保方研究室の試料を逐一チェックし、リスト化して山梨大に送ったところ、先生は、およそ80本のES細胞入りチューブが、なぜか彼女のもとにあると分かって驚いたのです」(同)

4577とはずがたり:2016/02/20(土) 09:38:32

 小保方博士は11年4月、ハーバード大の優秀なポストドクターとの触れ込みで、若山研究室に客員研究員として加入。以来籍を置き、教授が山梨へ移るのと前後して理研に正式採用され、自身の研究室を発足させた。が、1カ月以上にわたる教授の引っ越し作業を、まったく手伝わなかったという。

 当時の若山研究室の事情に詳しい関係者は、

「引っ越しの最中、研究用冷凍庫の整理作業も進められていました。冷凍庫には、割り当てられたスペースごとに各自の使う試料が保管されており、だんだんと不要不急のものが増えてくる。それらについて若山先生は“いついつ迄に必要なものは確保するように。それ以降は処分します”と告知していました。もちろん、問題のES細胞についても、山梨大へ運ぶよう事前に指示が出ていたのです」

 にもかかわらず、あらぬ場所に置かれ続けていたわけである。別の事情通も、

「作業を手伝っていない小保方さんが、自分の所持品と間違えてうっかり試料を持ち出してしまった可能性は考えられません」

 としながら、以下のように指摘するのだ。

「それでも、運び出した“形跡”は窺えるのです。冷凍庫整理の期限日までには、彼女自身の試料も回収されていたからです。日中は片づけをする姿が目撃されていないので、あるいは夜中にこっそり移していたのかもしれません」

 告発状を提出した石川博士が言う。

「調査委員会は不正の有無を調べるだけで、“誰が何の目的で”という調査は権限を越えてしまう。小保方研究室の『STAP幹細胞』と称するサンプルと、10年前に若山研究室の日本人研究者が作り、同じく彼女の部屋から見つかったES細胞、この両方の塩基配列を調べた結果が一致しても“実行犯”を断定できない。そんな歯がゆさから私は、独自調査を進めたのです。若山先生とは、告発状を提出する前の1月中旬、ごく短時間お会いしましたが、精神的にひどく参っておられる様子で、とてもSTAP細胞の話ができる雰囲気ではありませんでした」

 その若山教授、“えせリケジョ”への恨み節とともに、こう振り返るのだ。

「昨年3月、私が最初にSTAP論文の撤回を呼びかけた時に小保方さんもきちんと謝罪していれば、これだけの大ごとにならずに済んだのかもしれません」

 2人の“出会い”にも遡り、

「彼女の研究を手伝ってほしいと言われ、4年前、理研を通さずに客員として迎え入れました。でも結局は捏造だったわけです。改革委員会からは“02年の高温超電導不正(米国)、そして05年のES細胞捏造(韓国)と並び、世界三大不正だ”と言われ、実際に世界中を巻き込んだ挙げ句、笹井(芳樹)先生の命まで奪うことになって……。小保方さんについては、今はあれこれ語りたくありません」

 代わりに、親しい知人がこう明かすのだ。

「恨みつらみより、もはや関わりたくないのが本心でしょう。若山さんの妻もまた研究員で、ネットではその経歴など、同じ研究室にいた者でなければ知り得ない情報が晒されている。ただでさえ騒動で神経をすり減らしている身内は、こうしたことにも小保方さんが絡んでいるのでは、などとすっかり疑心暗鬼になっているのです」

4578とはずがたり:2016/02/20(土) 09:39:02
>>4574-4578
■恩を仇で返し…

 実際に若山教授には、およそ信じ難い出来事が降りかかっていた。山梨大の関係者が打ち明ける。

「研究に疑惑が生じたのち、若山先生と小保方さんとの連絡は、論文に関するメールのやり取りのみでした。先生から発信する時は、後々のことを考えCDBの竹市雅俊センター長などにもCCで送り、小保方さんからのメールも、関係者に一斉送信という形で送られていたのですが……」

 そんな中、思わぬメールが届いたというのだ。

「ことの発端は、13年3月に米国の著名科学誌『セル・ステム・セル』に掲載された論文でした。筆頭著者は若山先生の奥様で、先生と小保方さんも共著者に名を連ねていた。論文では、ある電気泳動の実験を小保方さんが担当しており、その画像が“不正データではないか”と、STAP細胞の騒動が勃発した時と同じく、世界中の科学者が閲覧するサイトで問題にされ始めたのです」(同)

 最終的には“不自然だが、完全な不正とは確認できない”といった結論に落ち着いたものの、

「不安に思った若山先生は、念のため小保方さんにメールをしました。“正しい実験から導かれたデータなのですよね?”と、これまで通りCCで関係者にも送る形で確認をしたのです」(同)

 ところが、これに対し、

「彼女からは“若山先生の論文でも、不正が見つかれば私は撤回を呼びかけますので”などと、脅しとも挑発とも取れる内容の返信があったのです。先生が心配したのはもちろん小保方さんの担当したパートだったわけで、全く的外れな物言いだったのですが、メールを受け取った先生は、言葉を失っていました」(同)

 盗人猛々しい、とまでは言わずとも、まさに恩を仇で返した格好だ。“仕返し”を示唆された若山教授は、

「ただ彼女が反省してくれれば、と。そう思い続けてきました」

 と、やり取りの事実は認めながらも困惑を隠さない。

「騒動が始まってから、大学の中でも白い眼で見られたり、ずっと居心地が悪かったのですが、それでも理解してくれる先生方はいました。何とか、もとの生活に戻れれば……。今はそう願うだけです」(同)

 先の処分発表で理研は、研究費などの返還請求とともに、小保方博士を刑事告訴する可能性にも言及。現在、ES細胞の窃盗罪や偽計業務妨害罪などが検討されているといい、

「必要性の有無からも検討しており、あくまで一例として2つの罪を挙げたということです」(理研広報室)

 年が明けてもなお、小保方博士は神戸の地に身を潜めている。が、その包囲網は、着実に狭まってきているのだ。

「特集 『世界を巻き込んで、命まで奪って……』 初めて『小保方博士』に恨み言! 山梨大『若山教授』に黒いメール」より
週刊新潮2015年2月26日号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

4579とはずがたり:2016/02/20(土) 09:42:53

“主人はいつものように出て行った。それが最後になりました” 〈「笹井副センター長」未亡人インタビュー(1)〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160215-00505661-shincho-soci
デイリー新潮 2月15日(月)4時0分配信

 1月28日に出版された「黒い割烹着」小保方晴子氏(32)の手記『あの日』。中身は自己愛と査任転嫁に満ち満ちているが、自殺した元上司・笹井芳樹氏は、これを見て、草葉の陰で何を思うのか。手記を受け、未亡人が初めて口を開いた――。

 ***

「小保方さんの本はまだ読んでいないんです。アマゾンのレビューだけは、サラッと見ましたけど、ご自身の話、感情の話をされているんでしょう? 実験をしていない部分があったんじゃないかとか、抜けているノートがあったんじゃないかとか、科学的な疑義について、もうちょっと客観的に検証されているのであれば、読んでみたいな、とは思ったんですけどね……」

 神戸市内の自宅でそう語り出したのは、理化学研究所のCDB(発生・再生科学総合研究センター)副センター長だった故・笹井芳樹氏(享年52)の未亡人。

■遺書の中身
 衝撃を与えた「STAP細胞」論文発表から2年。メディアを避け続けてきた小保方晴子・“元”博士が手記を刊行した翌々日のことである。

〈あの日に戻れるよ、と神様に言われたら、私はこれまでの人生のどの日を選ぶだろうか。一体、いつからやり直せば、この一連の騒動を起こすことがなかったかと考える〉

 手記の冒頭でそう述べた小保方氏だが、同じく沈黙を守ってきた未亡人にとっての「あの日」とは、一昨年の8月5日に他ならない。

「あの日、主人は朝5時に起きてきたんです。

 主人は当時、心的な疲労がピークに達していました。春には一度入院し、その頃も出勤はしていましたが、家に帰ると疲れ切っていて、ご飯を食べて、お風呂に入ってすぐ寝てしまう毎日でした。まぁ、鬱病ですよね。でも、その日は珍しく早朝に起きていたんですよ。これは普段、東京に行く時のパターンなんです。だから、『出張に出かけるくらい、元気が出てきたのかな』と安心していたんです。そして主人はいつものように朝風呂に入り、いつものように自転車で家を出ていった。それが最後になりました。

 そのうしろ姿は深刻そうな状態とは思えなかった。ですから、数時間後、警察から連絡をもらった時には、“えっ、人違いじゃないですか!”と言ったくらい、“死”をにわかにはとても受け入れられませんでした」(未亡人)

 笹井氏の“異変”が見つかったのは、8時40分。心血を注いだCDB隣の建物の階段踊り場で首吊り自殺を図り、搬送先の病院で死亡が確認された。

 遺書には、家族宛て、理研の幹部宛て、小保方氏宛てのものがあった。家族宛ては、A4用紙にワープロで打たれ、「芳樹」との署名があったという。

「遺書の中身は、当時発表した通りです。家族宛てには、『今までありがとう』『先立つことについて申し訳ない』と書かれていました。確認してほしいと言われ、他の方々への遺書にも目を通しましたが、小保方さん宛ての遺書には、『STAP細胞を再現してください』という内容の言葉もありました。また、どの遺書にも、〈マスコミなどからの不当なバッシング、理研やラボヘの責任から疲れ切ってしまった〉というのは、共通して書かれていました」(未亡人)

(2)へ続く

「特集 『あの日』から初めて口を開いた! 黒い割烹着『小保方手記』に『笹井副センター長』未亡人単独インタビュー」より

「週刊新潮」2016年2月11日号 掲載

4580とはずがたり:2016/02/21(日) 18:37:59
これをきっかけに白黒はっきりさせましょうや。野々村と云い小保方さんと云いどうも神戸近辺は騒々しい。。

2016.02.21
兵庫県警を怒らせた!? 小保方晴子氏の電撃参考人聴取の背景!!
http://biz-journal.jp/2016/02/post_13920.html
文=JAPAN芸能カルチャー研究所

 「STAP細胞」をめぐる騒動で渦中の人となった小保方晴子氏が今月17日、兵庫県警から参考人として任意で事情を聞かれたことが明らかになった。
 「STAP細胞」をめぐっては、一昨年12月、小保方氏が当時所属していた理化学研究所の調査委員会が、すでに存在していた「ES細胞」が混入した可能性が高いという調査結果をまとめた。
 
 去年1月には、理研の元研究員・石川智久氏が「小保方氏の研究室から見つかったES細胞は、別の研究室から何者かに盗まれたもの」だとして告発状を提出し警察が受理していた。
 一方、小保方氏は先月出版された手記「あの日」(講談社刊)で、「私がES細胞を混入させたというストーリーに収束するように仕組まれているように感じた」などと綴っていた。
 そうした中、今月17日の兵庫県警による突然の参考人聴取については大きな話題を集めているが、警察OBはこう語る。
「あの手記を出版した影響は多分にあったと思います。警察当局が捜査に本腰を入れる一つの理由として、被疑者によるいわゆる派手な活動というのがある。例えば、最近だとクラブ襲撃事件や市川海老蔵さんの暴行事件で注目を集めた『関東連合』の石本太一氏や総額100億円を超える金を不正に引き出していた事件で知られる『大王製紙』の会長だった井川意高氏も、著書を出版した直後に逮捕されました。覚せい剤取締法違反で逮捕された清原和博氏もテレビでの活動を再開した後、内偵捜査も本格化しました」
 さらにこう続ける。
「これまで腰が重かった兵庫県警が、このタイミングで任意とはいえ、小保方氏の参考人聴取に踏み切った背景には、あの手記の出版が大きかったと思います。ようは『あまり警察をナメるなよ!』ということですね」(警察OB)
 手記の出版で警察当局を本気にさせてしまった小保方氏の今後に注目である。
写真/吉田尚弘
(文=JAPAN芸能カルチャー研究所)

4581とはずがたり:2016/02/23(火) 13:32:19
悪しき伝統(;´Д`)
医学部はテスト漬けみたいだし如何に手を抜いて膨大なテストをこなすかみたいな雰囲気になってた可能性はあるなぁ。。

2014.4.26 21:00
【衝撃事件の核心】広島大医学部で何が起きた…追試120人「全員不合格」の仰天
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140426/lif14042621000018-n1.html

 名門国立大の若きヒポクラテスたちに不名誉な歴史が残された。今年1月、広島大医学部の2年生が受けた「神経解剖学」のテストで、合格したのは126人中6人だけとなり、追試でも120人全員が不合格となる事態が起きた。追試を受けたとみられる人物がインターネット上でツイッターに《本試はみんなノー勉で行き、追試は本試と同じ問題っていうのが伝統だった》などと投稿したことから、「広大の悪しき伝統」と試験形態に非難が殺到する騒ぎに。また、教員の中傷など配慮を欠いた投稿が相次いだことから学生はネットマナーの指導を受ける結果にもなった。結局、このテストで不合格だった学生を含む11人が3年生に進級できず、大学関係者は「学生にはいい薬になったかもしれない」と、人の命を預かる医師への道の厳しさを指摘している。

■「全員不合格!」の赤字

 広島大医学部の担当者によると、神経解剖学の本試験が行われたのは1月11日で、2年生全126人がテストを受けた。

 広大では神経解剖学に加え、「組織学」「解剖学実習」など5科目の成績を総合的に評価して「人体構造学」の単位を決める。

 1つでも単位を落とせば留年となる医学部生にとって、当然おろそかにできないテストだが、120人がパスできなかった。その上、20日間の猶予があったにもかかわらず、31日の追試でも全員が不合格となった。

 担当教員は掲示板に「これまでの学生生活を大いに反省し、各自の責任において対処されたし」と反省を促す文章を添え、赤字で「全員不合格!」と張り出した。

 「120人が留年か」と不安になった学生から大学側には問い合わせが相次ぎ、大学側は対応策として4コマの補講と小テストを実施し、落第か否かの判断を行った。結果として2年生は11人が留年となったが、大学側は「全員が人体構造学の単位を落とした学生ではない。留年した人数も、今回が突出して多いわけでもない」と説明する。

■ツイッターで拡散

 120人の追試不合格が明らかになった直後の2月上旬、この問題はネット上で話題となった。

 全員不合格の理由として「例年、本試験と追試験は同じような出題内容だったが、今年は異なった問題が出たから」などとする書き込みが物議を醸したからだ。

 ツイッターには学生からとみられるつぶやきが相次いで投稿された。

 《本試はみんなノー勉で行き、追試は本試と同じ問題っていうのが伝統だったんじゃけど、今年は違う問題が出た》

 《本試の解答用紙に追試も問題同じだから勉強しないって書いた人が居たらしく試験問題が変更されました。笑》

 《本試の解答用紙で○○(担当教員のニックネーム)煽(あお)ったのだれや笑笑》

 これらの投稿に対し、「広大の悪しき伝統」「国立大医学部でこれか」「勉強しろ」「こんな考えの奴らが医療の道に進むとか恐ろしい」など、広大の教育姿勢と学生のあり方の双方に批判が集まった。

 しかし、広大の担当者は「以前は本試と追試で同じような問題を出すことはあったと聞いているが、近年では見直している」と反論する。

 今回の試験で問われた神経解剖学は、数え切れないほどある人体の器官の特徴を問われるもので、範囲が非常に広い学問分野。「似たような内容が本試と追試で出ることはあっても、まったく同じ問題を出すような甘い試験は行わない」と強調する。

 医学部の4年生に課され、合格しなければ臨床実習に進めない共用試験(CBT)や医師国家試験をクリアするためには、膨大な知識量を求められるからだという。

 また、出題を担当した教員が神経解剖学のテストを作問するのは今年が初めてで、「悪しき伝統」は存在しようがないとも説明した。…

4582とはずがたり:2016/02/27(土) 18:35:37
2016.02.26
大宅健一郎「STAP騒動の真相」
STAP問題の元凶は若山教授だと判明…恣意的な研究を主導、全責任を小保方氏に背負わせ
http://biz-journal.jp/2016/02/post_13989.html
文=大宅健一郎/ジャーナリスト

…「週刊新潮」(新潮社/2月11日号)では、理化学研究所・CDB(発生・再生科学総合研究センター)副センター長だった故・笹井芳樹博士の夫人が、インタビューにおいて次のように発言している。
「ただ、主人はSTAP現象そのものについては、最後まで『ある』と思っていたと思います。確かに主人の生前から『ES細胞が混入した』という疑惑が指摘され始めていました。しかし、主人はそれこそ山のようにES細胞を見てきていた。その目から見て、『あの細胞はESとは明らかに形が異なる』という話を、家でもよくしていました」…
 一体、あのSTAP騒動とはなんだったのだろうか――。

ファクトベースで書かれた手記

 小保方晴子氏が書いた手記『あの日』(講談社)が1月29日に発刊され、この騒動の原因が明らかになってきた。時系列に出来事が綴られて、その裏には、関係者間でやりとりされた膨大なメールが存在していることがわかる。さらに関係者の重要な発言は、今でもインターネットで確認できるものが多く、ファクトベースで手記が書かれたことが理解できた。いかにも科学者らしいロジカルな構成だと筆者は感じた。
 しかし、本書に対しては「感情的だ」「手記でなく論文で主張すべき」などの批判的な論調が多い。特にテレビのコメンテーターなどの批判では、「本は読みません。だって言い訳なんでしょ」などと呆れるものが多かった。
 手記とは、著者が体験したことを著者の目で書いたものである。出来事の記述以外に、著者の心象風景も描かれる。それは当然のことだ。特に小保方氏のように、過剰な偏向報道に晒された人物が書く手記に、感情面が書かれないことはあり得ないだろう。それでも本書では、可能な限りファクトベースで書くことを守ろうとした小保方氏の信念を垣間見ることができる。…

小保方氏が担当した実験は一部

 STAP騒動を解明するために、基礎的な事実を整理しておこう。
 小保方氏が「STAP細胞」実験の一部だけを担当していたという事実、さらに論文撤回の理由は小保方氏が「担当していない」実験の部分であったという事実は、しばしば忘れられがちである。いわゆるSTAP細胞をつくる工程は、細胞を酸処理して培養し、細胞塊(スフェア)が多能性(多様な細胞になる可能性)を示すOct4陽性(のちに「STAP現象」と呼ばれる)になるところまでと、その細胞塊を初期胚に注入しキメラマウスをつくるまでの、大きく分けて2つの工程がある。

【「STAP細胞」実験の過程】
http://tohazugatali.we b.fc2.com/medical/post_139890225.jpg

 小保方氏が担当していたのは前半部分の細胞塊をつくるまでである。後半のキメラマウスをつくる工程は、当時小保方氏の上司であった若山照彦氏(現山梨大学教授)が行っていた。
 もう少し厳密にいえば、小保方氏が作製した細胞塊は増殖力が弱いという特徴を持っているが、若山氏は増殖力のないそれから増殖するように変化させ幹細胞株化(後に「STAP幹細胞」と呼ばれる)させるのが仕事だった。つまり、「STAP現象」が小保方氏、「STAP幹細胞」が若山氏、という分担だが、マスコミにより、「STAP現象」も「STAP幹細胞」も「STAP細胞」と呼ばれるという混乱が発生する。

 本書によれば、若山氏はキメラマウスをつくる技術を小保方氏に教えなかった。小保方氏の要請に対して、「小保方さんが自分でできるようになっちゃったら、もう僕のことを必要としてくれなくなって、どこかに行っちゃうかもしれないから、ヤダ」と答えたという。
 
 この若山氏の言葉は見逃すことはできない。なぜなら、STAP細胞実験を行っていた当時、小保方氏はCDB内の若山研究室(以下、若山研)の一客員研究員にすぎなかったからである。小保方氏の当時の所属は米ハーバード大学バカンティ研究室(以下、バカンティ研)であり、若山氏は小保方氏の上司であり指導者という立場であった。
 当時の小保方氏は、博士課程終了後に任期付きで研究員として働くいわゆるポスドク、ポストドクターという身分だった。不安定な身分であることが多く、日本国内には1万人以上いるといわれ、当時の小保方氏もそのひとりであり、所属する研究室の上司に逆らうことはできなかったのだ。
 この弱い立場が、のちに巻き起こるマスコミのメディアスクラムに対抗できなかった最大の理由である。メディアがつくり上げた虚像によって、まるで小保方氏が若山氏と同じ立場で力を持っていたかのように印象づけられていた。

4583とはずがたり:2016/02/27(土) 18:50:18
>>4582-4583
ストーリーありきの実験

 話を元に戻す。小保方氏は若山研の所属になる以前、留学先のハーバード大学でバカンティ教授からSTAP細胞の初期のアイデアを得ていた。バカンティ教授は、「非常に小さな胞子のようにストレスに強い共通の幹細胞が全身の組織に存在しているのではないか」という仮説を提唱していた。バカンティ教授はそれを「スポアライクステムセル(胞子様幹細胞)」と名付けていた。
 小保方氏はその仮説を検証するために日夜研究に没頭し、ついにその証拠(Oct4遺伝子発現)を得ることになる。その結果をバカンティ教授の前で発表すると、バカンティ教授は、両手で固くこぶしをつくった後に目を見開き、「過去15年で最高のプレゼンテーションだった」と喜んだという。

 しかし、細胞が多能性を持つかどうかを証明するには、その細胞からキメラマウスを作製しなければならなかった。現在の生命科学界ではそれが一番厳密な証明とされているからだ。小保方氏はキメラマウスの実験を行うため、他の教授からの推薦もあり「キメラマウス作製の第一人者」である若山氏を紹介され、バカンティ研の所属のまま若山研の客員研究員となったのだ。

 本書によれば、小保方氏はキメラマウスの作製方法を若山氏から教わることなく、若山研で細胞塊の作製を淡々とこなすようになる。いつしか研究は若山氏の主導のもと、海外の有力科学雑誌への論文投稿が目的化し、論文のストーリーに合わせた実験へと変節していく。「ストーリーに合わない、つじつまの合わないデータは使用しないように」という指導まで小保方氏は受けている。信じがたいことに、実験が正しいかどうかを判定するための「コントロール実験」も行わなかったという。

 そもそもバカンティ教授の仮説から始まり小保方氏の検証から動き出した研究の主導権が、完全に若山氏に渡ってしまい、ついには若山氏が特許配分51%を要求するまでになる。バカンティ研所属でいながら若山研の客員研究員という複雑な立場の小保方氏は、アメリカと日本の大先生の板挟みとなっていく。
 小保方氏は、細胞で起こる「新たな現象」(STAP現象)の研究を深めていきたいと若山研に移ったが、いつの間にか若山氏しか成功していない「新たな幹細胞株の確立」(STAP幹細胞)の研究と論文作成を部下として手伝う立場になっていた。
 自ら選んだ研究テーマが、もはや自由に研究できる立場でなくなり、しかも若山氏が主導した論文のストーリーに合わせた研究が続く毎日。「もうアメリカに帰ろうと思っている」と研究メンバーに打ち明けた。その直後、CDBの小さな研究室のユニットリーダーに募集しないかと声をかけられ、自分が望む研究ができるならと面接を受け、紆余曲折を経て小保方氏はCDBのユニットリーダーとなる。

若山氏の責任

 その間、若山研による論文投稿は難航していた。その状況を劇的に変えたのが笹井氏だった。笹井氏はネイチャー誌にいくつもの論文が掲載された実績を持ち、世界的にも有名な科学者だった。笹井氏の指導により、論文は見事に整理され、ネイチャーへの掲載も決まった。
 そして笹井氏の命名により、小保方氏が検証した細胞の現象を「STAP」(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency:刺激惹起性多能性獲得)と呼ぶようになった。この名称が示すように、「STAP」とは小保方氏が検証した細胞の現象を示す意味合いが強かったことがわかる。

 その後、論文に不備が見つかり、のちにこれが不正と判断されることによりマスコミの過剰報道を交えた大混乱が起こったのは周知のことだろう。画像の間違い等によるミスに関しては、小保方氏は会見や本書において何度も謝罪をしている。
 しかし、ポスドクの立場で部下として研究に携わり、当時の上司であり指導者であった若山氏が主導した論文投稿に協力した小保方氏に、全責任を負わせたのは明らかに間違いだといわざるを得ない。
 若山氏は、小保方氏と同じ責任を負ったのだろうか。いや指導者という立場であれば、研究員への指導責任によりはるかに重い責任が負わされたとしてもおかしくはないだろう。

 2月11日付当サイト記事において、東京大学医科学研究所特任教授の上昌広氏は、加藤茂明・東京大学分子細胞生物学研究所教授(当時)が責任著者として発表した複数の論文のなかにグループメンバーの一部による不正あったことに対する監督責任を取って、東大教授を辞職した例を挙げ、「なぜ、加藤氏と若山教授の扱いが、こんなに違ってしまうのだろう」と指摘している。…
 前述のとおり、STAP論文撤回の理由は小保方氏が「担当していない」実験の部分であったが、世間では小保方氏の画像の間違い等による不正認定が原因だと広く認識されている。
(文=大宅健一郎/ジャーナリスト)

4584とはずがたり:2016/03/01(火) 15:38:49
2016年 02月 29日 08:14 JST
抗生物質を過剰摂取する中国、耐性菌出現を招く可能性
http://jp.reuters.com/article/china-antibiotics-idJPKCN0VZ0TK?videoId=367516328

[上海 22日 ロイター] - 上海で就学中の児童を対象に上海の復旦大学が行った調査によると、被験者の8割から少なくとも1種類の抗生物質が検出され、およそ3分の1からは複数検出された。中国の地元メディアが22日報じた。

抗生物質の過剰な摂取は、やがて薬が効かない耐性菌の出現を招く可能性があるという。

畜産用のものを含む21種類の抗生物質について、市内の学校に通う505人の児童を対象に調べたところ、約8割の児童から少なくとも1種類の抗生物質が検出された。また、被験者のおよそ3分の1から、異なる複数の抗生物質が検出された。

専門家によると、中国の医師は抗生物質を過剰に投与する傾向があるという。背景に抗生物質に対する誤解が広く浸透していることがある。

世界保健機関(WHO)が昨年11月にまとめた報告書によると、中国人の約3分の2が抗生物質は風邪とインフルエンザの治療に有効だと考えており、また3分の1が頭痛にも効くと信じている。

こうした抗生物質の乱用は、現在は治療可能な病気でも薬に対する耐性が強くなるなど、保健衛生にとって世界的なリスクとなりかねない。

同報告書はまた、「医療制度を超え、抗生物質に対する耐性の経済的コストは甚大だ。中国では、2050年までに年間の死者が最大100万人に達するとの予測もある」と指摘している。

中国の政府系ニュースサイトによると、2013年に同国で使用された抗生物質の量は16万2000トンで、これは全世界の使用量のほぼ半分に匹敵する。また5万トン以上が土壌や河川に放出されているとしている。

4585とはずがたり:2016/03/02(水) 08:39:33
ジカウイルス、神経疾患の原因に 研究
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160301-00000017-jij_afp-int
AFP=時事 3月1日(火)11時19分配信

【AFP=時事】中南米を中心に感染が広がっているジカウイルスについて、危険な神経疾患を引き起こす原因となることを確認したとの研究論文が2月29日、発表された。ジカウイルスをめぐっては、小頭症との関連も疑われている。

 英医学誌ランセット(The Lancet)に掲載された論文によると、研究チームは、フランス領ポリネシアで2013〜14年にかけてみられたギラン・バレー症候群(GBS)の流行でのジカウイルスとの関連を調べた。その結果、患者の血液検査を通じて、蚊が媒介する同ウイルスがGBSの原因だったことが判明したという。

 GBSは、体内の免疫系が筋力を制御する神経系の一部を攻撃する稀な疾患で、脚や腕の筋力低下を引き起こす。細菌やデングウイルス、チクングンヤウイルスへの感染が原因でかかることもある。

 研究では、フランス領ポリネシアで約20万人がジカウイルスに感染後、42人がGBSに罹患していたことが、20人以上の研究者によって確認されている。

 ただ今回の研究結果については、決定的なものではなく、他のジカ熱発生地域にそのまま適用できるとは限らないという見方も出ている。【翻訳編集】 AFPBB

コロンビア、ジカ熱で3人死亡と発表 神経障害併発
http://www.afpbb.com/articles/-/3075954?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_Tue_p1
2016年02月06日 08:05 発信地:ボゴタ/コロンビア

【2月6日 AFP】コロンビア国立衛生研究所は5日、蚊が媒介するジカウイルスに感染した3人が、神経障害の「ギラン・バレー症候群」を発症して死亡したと発表した。保健当局がジカウイルスを直接的な死因と判断したのは、これが初めて。

 国立衛生研究所のマルタ・ルチア・オスピナ(Martha Lucia Ospina)所長は「ジカウイルスにより、3人が死亡したことを確認した」「3人は死亡する前にギラン・バレー症候群を併発していた」と述べた。

 ギラン・バレー症候群は、免疫機能が神経系を攻撃し、手足の筋力低下やまひを起こす難病。大半は治癒するが、死亡する例もある。

 中南米諸国では、ジカ熱の感染拡大と同時並行的に患者数が増加しており、保健当局者の間でジカウイルスの合併症の恐れが指摘されていた。

 オスピナ所長によると、他に6人の患者の死亡についてジカウイルスとの関連を調査中という。コロンビアはブラジルの次にジカ熱の影響が大きい国で、妊婦2000人以上を含む2万人超の感染が報告されている。(c)AFP

4586とはずがたり:2016/03/02(水) 21:23:35
幸福度「ビリから2番目」高知県にみる「逆転」のヒント
http://news.yahoo.co.jp/feature/114
3月1日(火)11時21分配信

2016年2月に発表された国勢調査では、1920年の調査開始以来、初めて日本の人口が減少に転じる結果だった。東京圏への人口の集中が進む一方、33の道府県で減少率が拡大した。その1年前、政府の会議で、ある数字を記したペーパーが配布された。
〈東京在住の50代で移住を予定・検討したい男性は、50.8%〉(内閣官房と内閣府の調査)。この数字は議論を呼んだ。地方移住を進めたい政府側と、地方は疲弊しており、移住は甘くないという意見。果たして地方活性化の兆しはないのか。その答えのヒントを高知県から探る。(Yahoo!ニュース編集部/Forbes JAPAN編集部 副編集長兼シニアライター 藤吉雅春)

2015年2月、地方移住を推進する政府の「日本版CCRC構想有識者会議」でのことだ。ある有識者委員がこう言った。
「昔、『木綿のハンカチーフ』という地方から都会に出ていく歌がありましたが、これからは都会から地方へ人が向かう、いわば“逆・木綿のハンカチーフ”の視点が重要です」
太田裕美のこの歌がヒットしたのは、1976年。当時、旅立ちといえば、故郷をあとにして都会へと向かう青春のワンシーンを意味した。しかし、時代の変化を象徴する数字が、会議で配布された「東京在住の50・60代の地方移住に関する意向」という資料である。
定年退職後の第二の人生を念頭に、東京から脱出しようと考えている50代男性は50.8%だった。
団塊の世代がすべて後期高齢者となる2025年、東京圏では介護要員や医療施設が圧倒的に不足する。この危機を解消するためにも、政府は地方移住を後押しする「CCRC構想」を推進している。CCRCとは、Continuing Care Retirement Community(継続的なケア付き退職者コミュニティ)の略で、移住した人たちの地域交流や健康寿命の延伸ができるよう、受け皿機能を充実させた町づくりである。

しかし、50代以降の地方移住に対しては、会議中に懐疑的な声が出た。
「移住者の多くは、病気や伴侶の死を機に、都会に戻っている現実があります」
それに、自然災害を起きた場合、高齢者ばかりの集落で誰が助けてくれるのか。地域の扶助力は低下している。働く世代が減り、経済的な疲弊だけでなく、自治体そのものが消滅するとまで言われている。高齢化や人口減少に伴う地方の課題を、高齢者の移住で解消できるのか。
都会か地方か。どちらも難題を抱えるが、ここで興味深い県を紹介したい。日本がバブル期最後の繁栄を謳歌していた1990年、47都道府県で最も早く人口が自然減に転じた県。高知県である。

「ビリから2番目の県」
「知事、高知県と高知大学は一蓮托生の関係ですよ」
2012年に高知大学学長に就任した脇口宏氏は、高知県の尾﨑正直知事にそう言い、危機感を込めてこう続けた。
「高知大学が消えれば、高知県も消えるんです」
日本の10年後の姿は高知県にあると言われている。「少子・高齢化」が、「全国より約10年先行」と厚生労働省や内閣府で指摘されているからだ。高齢化率31.1%は秋田県に次ぎ日本で2番目の高さであり、年少人口割合は全国45位。また、県民所得は46位で、相対的貧困世帯率は全国トップと、経済基盤が弱い。

他にもさえない数字が並ぶ。中学生の学力テストではワースト2~3位と低迷。高知大学医学部の医師国家試験の合格率も、全国80の医学部ランキングで下位と「中の下」の間をさまよっている。
多くの指標で数字が低いため、「47都道府県の幸福度ランキング」(2011年の法政大学大学院調査、2014年の日本総研の調査)では、そろって高知県は46位。「ビリから2番目の県」と自嘲する県民もいる(ちなみにどちらも最下位は大阪府で、1位は福井県)。
そこで、産業振興や人材育成、CCRCなど多くの分野で、高知大学を拠点として県の地域活性化を行うことになった。だから学長は、「一蓮托生」と言ったのだ。
最悪の数字が並ぶ環境と、ごく一般的な地方大学。実は、この両者が作用しあい、ある効果を生み出している。
最先端は最悪から生まれる
高知県は人口あたりの病院数と病床数が全国1位、医師の数、介護療養型施設の数もトップクラスで、特に高知市内に集中している。脇口学長は「政府から『医療費の無駄遣いの県』と指摘されてきたんですよ」と語る。
なぜこんなに多いのか。
医学者でもある前出の脇口学長は、「もともと人口の高齢者比率が多いから」と言いつつも、こんな話をする。

4587とはずがたり:2016/03/02(水) 21:24:36
>>4586-4587
「土佐人の特徴で、非常に議論好きで疑ってかかるから、病院にかかって診断を受けても、別の病院に行き、また薬を処方してもらう。だから医師が多くても成り立つのです」
良く言えば、セカンドオピニオン。議論好きで権威に物申す風土が自由民権運動を生んだと言われるが、みんなで酒を飲むのが好きだから議論が生まれやすいという説もある。
一方、大学側も問題に直面していた。「地域医療への貢献」が開学の精神であったが、若い研修医が大学に残らない。また、医学部は医師国家試験に合格することが目的になっているため、「受験勉強型」に陥っている。
「そこで、大学本来のあるべき姿である、知的好奇心を満たす先端医学の研究を行い、新しい医療を生み出そうという結論に至りました」(脇口学長)。
そこで当時、医学部長であった脇口氏が主導し2009年に「先端医療学推進センター」を創設した。といっても、センターを建設したわけではない。「カネはないけど、組織はできる」と、組織改編を行い、医学部2年生という早い段階から「医学研究者」のような先端医療の開発研究に取り組ませたのだ。知識詰め込み型から、マンツーマンに近い本格研究への転換である。

現役学生の快挙
ここで教授たちが予想しない成果が生まれた。
例えば、当時4年生の小山毅さんは、手術室を見学しながら、疑問に思うことがあった。
「手術前、元気にお話しをしていた70歳ほどの男性が、手術の負荷により、私と会話が噛み合わなくなり、元気がなくなりました。せっかく手術で体が良くなったのに、他の問題が生じているのです」
「術後認知症」と呼ばれる高齢者に多い現象だ。手術後、認知症のような状態になるため、転倒したり、薬を飲み忘れたり、点滴を外すなど、事故の原因を生んでいた。

小山さんは、教授陣の指導のもと、解明されていなかった術後認知症のプロセスと抑制方法を研究。彼が書いた論文は、現役学生でありながら2015年の日本静脈麻酔学会で最優秀演題賞を受賞したのだ。
彼だけではない。2011年以降、毎年、高知大学の現役学生たちが学会で賞を受賞。2012年以降は複数の学会で受賞しており、特に5年間で4度受賞した日本腎臓学会では「現役学生たちの快挙」として医学界で話題となった。
高知大学医学部の変貌に貢献したのが、実は高知県の悪い環境である。
以前から高齢者の割合が多かったため、1976年、地方大学では初の「老年病科」が設置されている。そして1981年から現在まで、のべ患者数31万人の検査データを匿名化して蓄積。このデータを用いて、学生が糖尿病の予測モデルを研究するなど、「負の環境を地の利にした」と、大学関係者は苦笑するのだ。
前出の小山さんはこう話す。
「目の前の患者さんを良くするだけではなく、自分の研究成果が多くの人に貢献できればと思います」
人を育てることで、課題解決に挑戦できる。これが高知大学が導き出した答えである。

4588とはずがたり:2016/03/02(水) 21:27:13

幸福度「ビリから2番目」高知県にみる「逆転」のヒント
http://news.yahoo.co.jp/feature/114
3月1日(火)11時21分配信

2016年2月に発表された国勢調査では、1920年の調査開始以来、初めて日本の人口が減少に転じる結果だった。東京圏への人口の集中が進む一方、33の道府県で減少率が拡大した。…地方移住を進めたい政府側と、地方は疲弊しており、移住は甘くないという意見。果たして地方活性化の兆しはないのか。その答えのヒントを高知県から探る。(Yahoo!ニュース編集部/Forbes JAPAN編集部 副編集長兼シニアライター 藤吉雅春)

2015年2月、地方移住を推進する政府の「日本版CCRC構想有識者会議」でのことだ。…時代の変化を象徴する数字が、会議で配布された「東京在住の50・60代の地方移住に関する意向」という資料である。
定年退職後の第二の人生を念頭に、東京から脱出しようと考えている50代男性は50.8%だった。
団塊の世代がすべて後期高齢者となる2025年、東京圏では介護要員や医療施設が圧倒的に不足する。この危機を解消するためにも、政府は地方移住を後押しする「CCRC構想」を推進している。CCRCとは、Continuing Care Retirement Community(継続的なケア付き退職者コミュニティ)の略で、移住した人たちの地域交流や健康寿命の延伸ができるよう、受け皿機能を充実させた町づくりである。

しかし、50代以降の地方移住に対しては、会議中に懐疑的な声が出た。
「移住者の多くは、病気や伴侶の死を機に、都会に戻っている現実があります」
それに、自然災害を起きた場合、高齢者ばかりの集落で誰が助けてくれるのか。地域の扶助力は低下している。働く世代が減り、経済的な疲弊だけでなく、自治体そのものが消滅するとまで言われている。高齢化や人口減少に伴う地方の課題を、高齢者の移住で解消できるのか。
都会か地方か。どちらも難題を抱えるが、ここで興味深い県を紹介したい。日本がバブル期最後の繁栄を謳歌していた1990年、47都道府県で最も早く人口が自然減に転じた県。高知県である。

「ビリから2番目の県」
「知事、高知県と高知大学は一蓮托生の関係ですよ」
2012年に高知大学学長に就任した脇口宏氏は、高知県の尾﨑正直知事にそう言い、危機感を込めてこう続けた。
「高知大学が消えれば、高知県も消えるんです」
日本の10年後の姿は高知県にあると言われている。「少子・高齢化」が、「全国より約10年先行」と厚生労働省や内閣府で指摘されているからだ。高齢化率31.1%は秋田県に次ぎ日本で2番目の高さであり、年少人口割合は全国45位。また、県民所得は46位で、相対的貧困世帯率は全国トップと、経済基盤が弱い。

他にもさえない数字が並ぶ。中学生の学力テストではワースト2~3位と低迷。高知大学医学部の医師国家試験の合格率も、全国80の医学部ランキングで下位と「中の下」の間をさまよっている。
多くの指標で数字が低いため、「47都道府県の幸福度ランキング」(2011年の法政大学大学院調査、2014年の日本総研の調査)では、そろって高知県は46位。「ビリから2番目の県」と自嘲する県民もいる(ちなみにどちらも最下位は大阪府で、1位は福井県)。
そこで、産業振興や人材育成、CCRCなど多くの分野で、高知大学を拠点として県の地域活性化を行うことになった。だから学長は、「一蓮托生」と言ったのだ。

4589とはずがたり:2016/03/03(木) 22:24:11
小保方氏らネイチャー論文、共著者申し出で撤回
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160227-OYT1T50098.html?from=yartcl_outbrain2
2016年02月27日 12時37分

 元理化学研究所研究員の小保方晴子氏(32)らの2011年の論文が撤回されたと、英科学誌ネイチャーが25日、発表した。

 論文中の二つのグラフが酷似しているとの指摘があり、小保方氏以外の共著者3人が撤回を申し出た。同誌は小保方氏にも接触を試みたが、連絡がつかなかったという。

 論文は、再生医療に用いる「細胞シート」の性質を、マウスで評価するための手順をまとめた内容。STAPスタップ論文を発表する2年半前の11年6月、「ネイチャー・プロトコルズ」誌に掲載された。

 筆頭著者は小保方氏で、責任著者は岡野光夫てるお・東京女子医大特任教授。ほかに同大と早稲田大1人ずつの計4人の共著だった。ネイチャーによると、共著者3人が、グラフの元データを確認できないため撤回を要望、深く謝罪したという。

 岡野氏は26日、読売新聞の取材に、「内容すべてが間違いとは考えていないが、修正すべき図があるのは事実。このまま放置しておくわけにいかないので取り下げた」と述べた。

4590とはずがたり:2016/03/11(金) 00:40:01

逮捕のタレント女医はお嬢様育ち
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160310-00000055-nksports-soci
日刊スポーツ 3月10日(木)10時7分配信

 テレビのバラエティー番組に出演し、ホストクラブで一晩900万円使ったなど派手な暮らしぶりを明かしていた医師の脇坂英理子容疑者(37)が9日、詐欺の疑いで逮捕された。警視庁組織犯罪対策4課によると、経営していたクリニックで患者14人を何度も診療したように装い、診療報酬を請求。約155万円を詐取した疑い。同課は同様な手口で総額約6900万円を不正請求した疑いがあるとみて調べている。

【写真】華美な衣装で挑発的なポーズの脇坂英理子

 昨年1月に脇坂容疑者をインタビューした。キャバクラ嬢風のド派手メークにホスト遊び、下ネタOKと事前に聞いていたので、内心ビクビクしながら臨んだ。美人女医で美容クリニック経営だったので気の強い女性をイメージしていたが、実に礼儀正しい人物だった。

 中学、高校は名門のお嬢さま学校、東洋英和。大学は東京女子医大に推薦入学で、医師免許一発合格だ。それだけ恵まれた人生が狂ったのは、4年間の結婚生活の破綻。別居中にホストにはまって借金を作ったのが転落の始まりだった。取材中も、なんども気の弱いところを見せた。

 「勝ち組」の医師からの、まさかの転落劇。インタビューでは「将来の夢は女優、キャバ嬢役なら練習なしでやれる」と笑っていた。【小谷野俊哉】

 ◆診療報酬詐欺事件 昨年11月、通院患者の診療回数を水増しするなどして診療報酬や医療費をだまし取っていたとして、指定暴力団住吉会系組長の三戸慶太郎被告らが逮捕・起訴された。逮捕されたのは接骨院元経営者や歯科医院の元院長ら20人以上。不正受給総額は数億円規模で、一部が暴力団にも流れていたとみられる。患者役としてお笑い芸人らの関与も疑われるなど、芸能界にも波紋を広げた。

脇坂安治の子孫が脇坂英理子容疑者との縁戚関係否定
http://www.nikkansports.com/general/news/1614950.html?utm_source=headlines.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=%E9%80%AE%E6%8D%95%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E5%A5%B3%E5%8C%BB%E3%81%AF%E3%81%8A%E5%AC%A2%E6%A7%98%E8%82%B2%E3%81%A1
[2016年3月10日18時44分]

 「賤ケ岳の七本槍」で知られる戦国武将・脇坂安治の子孫が10日、詐欺の疑いで逮捕された医師の脇坂英理子容疑者(37)との縁戚関係を否定した。

 龍野藩脇坂家16代当主の脇坂安知氏(58)が、経営する会社のホームページを通じて「脇坂英理子容疑者と、弊社社長・脇坂とは一切関係ございません」と声明を発表した。安知氏は龍野歴史文化資料館の名誉館長も務めている。8日に診療報酬を搾取した疑いで逮捕された英理子容疑者は、15年1月の日刊スポーツの取材に脇坂安治の子孫だと説明、ツイッターなどでも公表していた。

4591とはずがたり:2016/03/17(木) 11:19:04

>今回の件は、メディアが大々的に問題点を報じているにもかかわらず、遺族が不満を持っているという話は伝わってこない。患者・家族はしっかりと説明を受け、納得していたと考えるのが自然だろう。
>事実、5件目の死亡例の遺族は、代理人弁護士を通じ、「今回の結果は残念です。でも本人もKIFMECで移植を受けられたことで生きる希望を持てました。一切の悔いはありません」とコメントを述べている。KIFMECは厳しい症例や他の医療機関で移植を断られた症例を受け入れているため、患者・家族からは感謝されていた可能性が高い。

>ところが、肝移植研究会の報告書や日本移植学会の記者会見からは、このような先人への敬意を感じない。さしたるエビデンスもなく、遺族に対して「ご家族は犬死にだった」と言っているようなものだ。むしろ、大学教授たちの利権のにおいすらする。生体肝移植の施設基準を厳しくすれば、国立大学を中心とした既存の施設が有利になる。新規参入は難しくなり、競争が阻害される。そして、停滞する。最終的には患者のためにならない。

神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)が破産へ 生体肝移植患者死亡の影響で
2016年3月16日18時18分
http://www.christiantoday.co.jp/articles/19886/20160316/kobe-international-frontier-medical-center-kifmec-bankruptcy.htm

生体肝移植を受けた患者が相次いで死亡した民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)」(神戸市中央区)が、4月にも破産申し立てをする方針だという。破産申し立ての方針を伝える文書(15日付)を債権者に送付したとして、神戸新聞などが伝えた。
KIFMECは、生体肝移植を受けた患者の死亡が昨年4月ごろから報じられて以降、患者数が減少。神戸市が改善を指導したり、十分な体制が整うまでは移植を自粛するよう日本移植学会が求めたりしていた。これを受け、KIFMECは同6月から移植を中断。外部の専門家らによる委員会の評価を受け、同10月には再開し、10例目となる生体肝移植を行っていたが、同11月から事実上の診療停止を発表していた。
その後、再建を目指して支援者を探していたが、実現可能な支援の申し出がなかったため、事業継続を断念したという。同紙によると、申し立ての時期は今後約1カ月を見込んでいるという。
KIFMECは2014年11月、肝臓病や消化器病の専門病院として開院。計10例の生体肝移植手術を実施したが、7人の死亡が確認され、うち5人は術後1カ月以内に亡くなったという。同紙によると、KIFMECの田中紘一理事長は生体肝移植の第一人者で、生体肝移植手術は田中理事長を中心に行われていた。
KIFMECのホームページには15日現在、「現在、諸般の事情により病院事業を縮小させていただいております。ただいま外来日等、調整をしておりますので暫くお待ちください。ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんが、よろしくお願い致します」とする告知が掲載されている。

2015.06.11
連載 連載
上昌広「絶望の医療 希望の医療」
神戸肝移植死亡事故、つくられた冤罪?他病院で断られた難しい患者受け入れか におう利権
http://biz-journal.jp/2015/06/post_10299.html
文=上昌広/東京大学医科学研究所特任教授

 神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)で生体肝移植の手術を受けた患者9人中、5人が死亡していたことが世間の注目を集めている。きっかけは、4月14日のメディア報道だ。KIFMECの依頼を受けた日本肝移植研究会が調査を行っていることが明らかとなった。「1カ月以内で5人死亡」などのセンセーショナルなタイトルが並び、最初からKIFMECに問題があるという主旨の報道が多かった。
 4月25日には、日本肝移植研究会の報告書の内容が明らかとなった。同研究会は、院内体制が不十分で、病院としての総合力が標準からするとかなり不足しているため、移植を中止し、組織を抜本的に改革する必要があると結論付けた。さらに5月22日には、日本移植学会と共同で「生体肝移植実施施設体制に関する緊急注意喚起」を発表し、「生体肝移植の実施体制及び施設体制に関する基準」を提言した。
 筆者は、この話を聞いて暗澹たる気持ちとなった。それは、この報告書の内容が死亡の真相とは程遠いように感じたからだ。メディアと学会が結託して、「冤罪の医療事故」をつくり出してしまった可能性すらある。このような感想は、筆者だけが抱いたわけではない。知人の全国紙医療専門記者は「最初から結論ありきの、内輪揉めに見える」という。

4592とはずがたり:2016/03/17(木) 11:19:45

 果たして、この件は何が問題だったのだろうか。日本肝移植研究会が指摘するように、常勤のICU専門医、感染症専門医、病理医がいないなどの体制の不備が問題だったのだろうか。
 おそらく、そうではない。このような分野の専門医がいたら、ハイレベルの医療は提供できただろうが、患者を救命できたとは限らない。問題があるとすれば、むしろ主治医の技量と患者選択だろう。ここを掘り下げない報告書は意味がない。
 だが、医師の技量と患者選択の是非を評価するのは難しい。それは、客観的な基準がなく、評価者の主観に依存するところが大きいからだ。果たして、主治医はどの程度の技量があったのかという点こそ、専門家が責任を持って判断しなければならないが、肝移植研究会は責任を回避した。前出の記者は「研究会の幹部は陰では悪口を言うが、報告書や会見では技量について触れない」という。
 KIFMECのホームページには、スタッフの経歴が紹介されている。田中紘一理事長をはじめ、京都大学で肝移植に従事した医師が名を連ねている。生体肝移植の経験は豊富であり、彼らの技量が劣っていたとは考えにくい(http://www.kifmec.com/03_kifmec_ishi_1.html)。

 これでは、大学教授が仲間うちで群れて、安全なところから石を投げているようなものだ。卑怯であり、社会から信頼されない。「肝移植ムラの足の引っ張り合い」(前出の記者)といわれても仕方ない。
患者・家族から感謝されていた可能性も

 医師の技量の評価以上に、患者選択の是非を第三者が判断するのはもっと難しい。日本肝移植研究会は、健常人から肝臓を切除することの倫理的問題を重視している。筆者も同感だが、家族は自らの肝臓を提供し、患者はリスクの高い手術を受ける権利がある。患者に十分な情報が提供され、医師と患者でよく話し合って合意したのであれば、第三者が倫理を振りかざして、口を挟む問題ではないという見方も可能だ。
 さらに、6月5日に5例目の死亡例が出たとき、日本移植学会の高原史郎理事長は記者会見を開き、「目の前の患者が放っておけば亡くなるという場合、医療行為をすることはある。しかしガイドラインがあり、絶対やってはいけない部分がある」「このままでは日本の移植医療の信頼が失われる」と述べた。
 果たして、本当にそうなのだろうか。実際に患者を診察していない高原理事長が、何を根拠に「絶対やってはいけない」と言うのだろうか。彼は「ガイドライン」を持ち出しているが、そんなものは根拠にならない。医療現場では、ガイドラインはあくまで参考の一つにすぎない。また、いまや学会のガイドラインの信頼は地に落ちている。ノバルティスファーマや武田薬品工業の臨床研究不正を通じて、医学会のガイドラインがどのような経緯でできたか、国民は知ってしまった。
 医師にとって大切なのは患者だ。日本移植医療の評判ではない。私は、KIFMECの対応は至極真っ当だと考える。
 今回の件は、メディアが大々的に問題点を報じているにもかかわらず、遺族が不満を持っているという話は伝わってこない。患者・家族はしっかりと説明を受け、納得していたと考えるのが自然だろう。
 事実、5件目の死亡例の遺族は、代理人弁護士を通じ、「今回の結果は残念です。でも本人もKIFMECで移植を受けられたことで生きる希望を持てました。一切の悔いはありません」とコメントを述べている。KIFMECは厳しい症例や他の医療機関で移植を断られた症例を受け入れているため、患者・家族からは感謝されていた可能性が高い。

4593とはずがたり:2016/03/17(木) 11:19:51
>>4591-4593
競争が阻害される懸念

 手術を受けるなら、誰もが経験豊富な評価の高い病院で受診したい。一流病院には大勢の患者が押し寄せるため、合併症のない状態の良い患者を選んで手術をすることが可能になる。
 筆者がかつて勤務した国立がんセンター(現国立がん研究センター)では、臨床研究や治験に登録できる状態の良い患者を優先的に受け入れる傾向があった。進行したがん患者は断るため、「国立がんセンターこそ、がん難民の原因」と非難されたくらいだ。このような患者を受け入れてくれたのは、周辺の病院、特に新しくがん治療を始めた病院だった。
 がん治療も肝移植も状況は変わらないだろう。新規に移植医療に参入する病院は、他院で断られたハイリスクの患者を対象にせざるを得ない。この現実を、肝移植研究会や日本移植学会はどう考えているのだろうか。
 そもそも、医療は人体実験だ。特に移植医療は、患者の死亡の上に発展してきたといっても過言ではない。我々は、自らの身を挺して医療を進歩させた患者、彼らを懸命に治療した先輩医師たちへの感謝の念を忘れてはならない。
 ところが、肝移植研究会の報告書や日本移植学会の記者会見からは、このような先人への敬意を感じない。さしたるエビデンスもなく、遺族に対して「ご家族は犬死にだった」と言っているようなものだ。むしろ、大学教授たちの利権のにおいすらする。生体肝移植の施設基準を厳しくすれば、国立大学を中心とした既存の施設が有利になる。新規参入は難しくなり、競争が阻害される。そして、停滞する。最終的には患者のためにならない。
 今回の死亡事例は、果たして看過できないほどの問題を含んでいたのだろうか。もし、問題ならば、その本当の原因はなんだったのだろうか。今こそ、虚心坦懐に議論しなければならない。
(文=上昌広/東京大学医科学研究所特任教授)


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