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Tohazugatali Medical Review

4549とはずがたり:2016/01/11(月) 18:44:39
>>4548-454――この薬があまりにも売れているので、厚生労働省は、ソバルディ、ハーボニーを主なターゲットに、年間販売額が1000億円以上などの条件を満たした製品の薬価を最大50%引き下げる仕組みの導入を決めた。

今までと違う状況であることを理解してもらっていない。売り上げが一気に伸びるのは、治癒する薬であるため、患者が短期間で一気にアクセスしているからだ。

――ソバルディはまだ製品になるかわからない臨床初期段階で、2012年に米国のファーマセット社を買収して獲得した。なぜ110億ドルという大金を投じる決断ができたのか。

決してリスクの高い買い物だったとは考えていない。当社にいる多くの専門家が、長年ファーマセット社を研究して、ソバルディの元になる化合物が、安全性や有効性に優れ、C型肝炎薬として非常に有望だと判断した。

ソバルディのような、遺伝子を構成するヌクレオチドに関与する薬は、世界の製薬会社でギリアドしか発売していない。その意味では、われわれがソバルディの元の化合物の性質をいちばん深く理解できていたと考えている。

有望な化合物を保有する企業は積極的に買収

――2015年11月に米ファイザーがアイルランドのアラガンを19兆円で買収すると発表したように、製薬業界ではM&Aが活発だ。ギリアドの方針は。

われわれの研究開発投資は、世界大手と比べるとまだ小さい。開発品ポートフォリオを拡充するために、今後もM&Aを続けていこうと考えている。当社にいる専門家やサイエンティストに調査してもらい、つねに有望な化合物を探している。

ファーマセット社の案件は大型買収に思われるかもしれないが、実際はそれほど大きい規模の買収ではない。ファーマセット社のように、人数的に小規模でも、有望な化合物をたくさん持っている企業を買収したい。

――創薬が年々難しくなる中、C型肝炎の特効薬をはじめ、エイズやインフルエンザの分野でも画期的な製品を出せているのはなぜか。

サイエンスとデータを最も重視している。競合との関係やマーケティング上の理由などに基づいて意思決定するのではなく、重要な決断はサイエンスとデータを十分に理解したうえで行うべきだ。

――国内市場でC型肝炎の次に狙っている分野は。

次に注力しているのが、がんの領域。血液がんの非ホジキンリンパ腫を対象に、新しいクラスの薬剤を開発している。すでに欧米では発売済みで、開発後期段階の臨床第3相試験を行っている。

そのほか、日本に何百万人もの患者がいるNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)や、潰瘍性大腸炎、関節炎などの治療薬も開発中だ。

発展途上国の患者に治療薬を届けるのが使命

――エイズやC型肝炎は発展途上国に患者が多い。そのような新興市場での戦略は?

発展途上国でのビジネスにはモデルがないので、手探り状態でやっている。HIV感染者は世界に約3500万人、C型肝炎患者は約1億8500万人おり、半数以上が発展途上国にいる。こうした患者に治療薬を届けていかなければならず、われわれは非常に大きな責任を負っている。

エイズに関しては2003年に「HIVアクセス・プログラム」を開始し、発展途上国に当社の薬を低価格で提供している。また、生産能力が大きいインドの後発医薬品メーカー数社とライセンス契約を結び、エイズ治療薬やC型肝炎薬を多くの患者に届けている。エイズ治療薬を届けた発展途上国の患者数は800万人に達した。

――日本の製薬会社は最大手の武田薬品工業でも世界17位(2014年)と、世界で存在感がない。日系メーカーについて思うことは?

日本企業の研究開発力は非常に高いと思う。当社も2014年に小野薬品工業から、がん細胞のシグナル伝達を阻害するタンパク質をターゲットとする化合物を導入しているし、小野薬品は米ブリストル・マイヤーズ?スクイブと共同で、がん免疫薬も開発した。

ただし、いわゆる西側諸国までフィールドを大きく広げた企業は少なく、武田薬品、アステラス製薬、第一三共くらいではないか。高い研究開発力を備えたまま武田薬品のスケールになれば、世界での存在感は増していくと思う。9


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