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Tohazugatali Medical Review
4591
:
とはずがたり
:2016/03/17(木) 11:19:04
>今回の件は、メディアが大々的に問題点を報じているにもかかわらず、遺族が不満を持っているという話は伝わってこない。患者・家族はしっかりと説明を受け、納得していたと考えるのが自然だろう。
>事実、5件目の死亡例の遺族は、代理人弁護士を通じ、「今回の結果は残念です。でも本人もKIFMECで移植を受けられたことで生きる希望を持てました。一切の悔いはありません」とコメントを述べている。KIFMECは厳しい症例や他の医療機関で移植を断られた症例を受け入れているため、患者・家族からは感謝されていた可能性が高い。
>ところが、肝移植研究会の報告書や日本移植学会の記者会見からは、このような先人への敬意を感じない。さしたるエビデンスもなく、遺族に対して「ご家族は犬死にだった」と言っているようなものだ。むしろ、大学教授たちの利権のにおいすらする。生体肝移植の施設基準を厳しくすれば、国立大学を中心とした既存の施設が有利になる。新規参入は難しくなり、競争が阻害される。そして、停滞する。最終的には患者のためにならない。
神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)が破産へ 生体肝移植患者死亡の影響で
2016年3月16日18時18分
http://www.christiantoday.co.jp/articles/19886/20160316/kobe-international-frontier-medical-center-kifmec-bankruptcy.htm
生体肝移植を受けた患者が相次いで死亡した民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)」(神戸市中央区)が、4月にも破産申し立てをする方針だという。破産申し立ての方針を伝える文書(15日付)を債権者に送付したとして、神戸新聞などが伝えた。
KIFMECは、生体肝移植を受けた患者の死亡が昨年4月ごろから報じられて以降、患者数が減少。神戸市が改善を指導したり、十分な体制が整うまでは移植を自粛するよう日本移植学会が求めたりしていた。これを受け、KIFMECは同6月から移植を中断。外部の専門家らによる委員会の評価を受け、同10月には再開し、10例目となる生体肝移植を行っていたが、同11月から事実上の診療停止を発表していた。
その後、再建を目指して支援者を探していたが、実現可能な支援の申し出がなかったため、事業継続を断念したという。同紙によると、申し立ての時期は今後約1カ月を見込んでいるという。
KIFMECは2014年11月、肝臓病や消化器病の専門病院として開院。計10例の生体肝移植手術を実施したが、7人の死亡が確認され、うち5人は術後1カ月以内に亡くなったという。同紙によると、KIFMECの田中紘一理事長は生体肝移植の第一人者で、生体肝移植手術は田中理事長を中心に行われていた。
KIFMECのホームページには15日現在、「現在、諸般の事情により病院事業を縮小させていただいております。ただいま外来日等、調整をしておりますので暫くお待ちください。ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんが、よろしくお願い致します」とする告知が掲載されている。
2015.06.11
連載 連載
上昌広「絶望の医療 希望の医療」
神戸肝移植死亡事故、つくられた冤罪?他病院で断られた難しい患者受け入れか におう利権
http://biz-journal.jp/2015/06/post_10299.html
文=上昌広/東京大学医科学研究所特任教授
神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)で生体肝移植の手術を受けた患者9人中、5人が死亡していたことが世間の注目を集めている。きっかけは、4月14日のメディア報道だ。KIFMECの依頼を受けた日本肝移植研究会が調査を行っていることが明らかとなった。「1カ月以内で5人死亡」などのセンセーショナルなタイトルが並び、最初からKIFMECに問題があるという主旨の報道が多かった。
4月25日には、日本肝移植研究会の報告書の内容が明らかとなった。同研究会は、院内体制が不十分で、病院としての総合力が標準からするとかなり不足しているため、移植を中止し、組織を抜本的に改革する必要があると結論付けた。さらに5月22日には、日本移植学会と共同で「生体肝移植実施施設体制に関する緊急注意喚起」を発表し、「生体肝移植の実施体制及び施設体制に関する基準」を提言した。
筆者は、この話を聞いて暗澹たる気持ちとなった。それは、この報告書の内容が死亡の真相とは程遠いように感じたからだ。メディアと学会が結託して、「冤罪の医療事故」をつくり出してしまった可能性すらある。このような感想は、筆者だけが抱いたわけではない。知人の全国紙医療専門記者は「最初から結論ありきの、内輪揉めに見える」という。
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