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Tohazugatali Medical Review

4572とはずがたり:2016/02/16(火) 19:41:21
ジカ熱運ぶ「ゴキブリのような蚊」、駆除困難
当局は蚊の遺伝子操作や雄の蚊を不妊にする方法も検討
http://jp.wsj.com/articles/SB11865717880025093900504581541960224298044?mod=WSJ_article_EditorsPicks_2
By BETSY MCKAY, REED JOHNSON AND ROGERIO JELMAYER
2016 年 2 月 15 日 17:49 JST

 ジカ熱、デング熱、チクングニア熱の拡大を食い止めようとする専門家は、ウイルスの主な媒介である「蚊」という手ごわい敵に直面している。そして、検討されている数多くの対処法の中には論争の火種になっているものもある。

 こうした感染症を拡大させる主犯である「ネッタイシマカ」は「ゴキブリのような蚊」と呼ばれてきた。人のいるところ、特に熱帯でよく見かける密集した地域に生息するからだ。人を刺すのは日中で、夜はクロゼットやベッドの下など暗い所に身を潜めている。ネッタイシマカは植木鉢や下水道、さらには樽(たる)やバケツ、捨てられたボトルキャップやタイヤにいたるまで、水を含む場所ならどこにでも卵を産み付ける。卵は乾燥した状態で数カ月生き延びることができる。

 こうした習性により、ネッタイシマカは最も根絶が難しい種のひとつとなっている。米国蚊防除協会(AMCA)のサントン・コープ会長によると、夜間にトラックや航空機から一斉に殺虫スプレーをまいても効果がないという。同氏は「その蚊は外にはおらず、屋内だと(スプレーの)霧が(蚊の)居場所まで浸透しない」と話した。

米政府は妊婦を中心に国内でジカウイルスが感染するのを食い止め、ワクチンを開発する計画を発表した(英語音声のみ)
 つまり、(賛否両論のある方法だが)屋内に殺虫スプレーをまくか、水のたまるようなものを全て取り除くよう人々に依頼することが必要になってくる。オーストラリアにあるジェームズクック大学のスコット・リッチー教授は「この蚊との戦いは家から家へのゲリラ戦争だ」と話した。同氏は2014年の論文でネッタイシマカとゴキブリを比較した。

 ブラジルにもこうした戦法が取られるようになった。同国ではジカ熱拡大を受け、世界保健機関(WHO)が先週、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言したばかりだ。ブラジル当局は水たまりをなくし、住民用の水槽を幼虫駆除剤で処理し、隠れた水場を見つけるため家から家をくまなく探し回っている。また、当局は屋外でのゴミ処理をやめさせようとしているが、これは特にサンパウロやリオデジャネイロ、サルバドール、レシフェなど密集した大都市圏の中に入り組んでいる数多くの貧民街では非常に困難な課題だ。

 一部の都市では保健当局が屋内外だけでなく公共広場や建物に一斉に殺虫剤を散布する方法を取り入れたが、これは無差別に適用されているのではないかと一部に批判が出ているやり方だ。

 事は重大だ。ネッタイシマカが運ぶ感染症は熱帯で急増している。WHOによると、ジカ熱よりも致死性が高いデング熱は100カ国以上に広がる伝染病で、毎年9600万人の患者を出している。すでに世界の他の場所にも広がっているチクングニア熱が南北アメリカ大陸で最初に発見されたのは2013年後半のカリブ海地方で、そこから南はブラジル、北は米国まで拡散した。ジカ熱も同様のペースで拡大している。

ジカ熱対策に追われるブラジルのカーニバル
 南米最大の真夏の祭典、ブラジルのカーニバル(謝肉祭)がたけなわだが、今年は蚊が媒介する感染症「ジカ熱」が猛威を振るっており、その対策に追われている。

 こうした脅威を取り除くため、ブラジルを含む国際当局は遺伝子操作を受けた蚊や強力な殺虫剤「DDT」など、さらに議論の余地が大きい新たなアプローチを検討している。DTTは米国で1972年以降、ブラジルで2009年以降、主な使用が禁止されている。当局者は、ネッタイシマカが多くの殺虫剤に耐性を持っていることを理由の一つに挙げ、いくつかの協調的な戦略を取って初めて成功する可能性があると指摘する。

 国際原子力機関(IAEA)と国連食糧農業機関(FAO)はイオン化放射線で雄の蚊を不妊にし、雌の繁殖を抑制する方法を提案してきた。IAEAによると、この「不妊虫放飼法(SIT)」と呼ばれる方法は他の害虫の駆除に長く使われて成功しており、ネッタイシマカを退治する試験プログラムでも有望性を示しているという。IAEAの関係者は近くブラジル保健省および全米保健機構(PAHO)と会って提案を協議する計画だが、放射能のリスクを警戒する専門家もいる。

 一方、豪モナシュ大学の理学部長でデング撲滅運動を率いるスコット・オニール氏によると、オーストラリアの研究者らは「ボルバキア」と呼ばれる共生細菌を蚊の卵に注入するプロジェクトを、リオデジャネイロにあるオズワルド・クルツ研究所と共同で進めている。ボルバキアにはデング、チクングニア、ジカウイルスの感染を防ぐ働きがある。


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