したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

スーフィズムに関するHP

3201チバQ:2021/06/16(水) 10:40:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4644a845aa4c721a233a12cd963fe89a8e81fdc
反米強硬派、勝利へ勢い 8年ぶり政権交代か イラン大統領選
6/16(水) 7:12配信

時事通信
テレビ討論会に出席するイランのライシ司法府代表=12日にイランメディアが配信、テヘラン(AFP時事)

 【カイロ時事】保守穏健派ロウハニ大統領の任期満了に伴うイラン大統領選(18日投票)は16日の選挙戦最終日を迎え、8年ぶりに政権奪還を目指す保守強硬派の勝利が濃厚となっている。

【写真】イランの最高指導者ハメネイ師

 反米の強硬派、最高指導者ハメネイ師に近いライシ司法府代表(60)が圧倒的に優位な様相だ。

 ライシ師は2017年の大統領選ではロウハニ師に大敗し、再出馬で雪辱を狙う。計3回行われた候補者テレビ討論会では「物価上昇は最も深刻な問題だ」とロウハニ政権の経済運営を批判。さらに「制裁や感染症でも揺るがない強固な経済をつくるべきだ」と述べ、ハメネイ師が提唱する国内製造力強化などを通じた「抵抗経済」の重要性を訴えた。

 13年に就任したロウハニ大統領は欧米などと核合意を締結し、制裁の一部緩和に成功。社会の自由や発展を求める若年層らの支持を集めた。しかし、トランプ前米政権の対イラン制裁復活によって経済は一転窮地に陥り、求心力が低下。核合意の履行停止などで対抗しているものの、外交での「弱腰」に不満を募らせる強硬派が勢いを増した。

 昨年2月の国会選では、保守強硬派が議席の7割以上を得て圧勝した。イランの政治評論家モスタファ・ホシシェスム氏は、強硬派伸長の背景を「国民の多くが、米国と交渉で問題を解決する手法は成功しないと考えた」と指摘する。強硬派が大統領職も握れば、ロウハニ政権が進めた国際協調を軽視し、挑発や緊張を高めて譲歩を引き出そうとする政策を志向する懸念が高まる。

 今回の選挙では、強硬派の影響下にある「護憲評議会」の事前審査で有力候補者が多数失格となり、選択肢を狭められた有権者の関心は著しく低い。世論調査によると、投票率は40%前後と予想され、1979年のイスラム革命以降で最低となる可能性がある。

3202チバQ:2021/06/16(水) 16:01:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ce678d235df260fda2c900127a57b5d379aacbb
イラン大統領選 ライシ師なお優勢、経済対策を強調 18日投票
6/16(水) 15:48配信

0
この記事についてツイート
この記事についてシェア
毎日新聞
ライシ師の選挙集会の会場前で応援ソングを歌う少年たち=テヘラン郊外で2021年6月15日、真野森作撮影

 イランで18日、ロウハニ大統領の任期満了に伴う大統領選が行われる。世論調査では、反米保守強硬派でイスラム教シーア派聖職者のライシ司法府代表(60)が計7候補の中で優勢を保っている。決選投票を避けるため他の強硬派候補の一部が投票日直前に立候補を取り下げ、ライシ師の支援に回る可能性も指摘されている。

 イランの世論調査機関ISPAなどによると、ライシ師は支持率60%前後で独走しており、同じ保守強硬派のレザエイ元革命防衛隊司令官や保守穏健派のヘンマティ前中央銀行総裁ら他の6人を引き離している。

 ライシ師は15日、テヘラン証券取引所を予告なしに訪問。昨年夏に株式市場が暴落したことを踏まえて「市場の信用を取り戻すことが必要だ」と語り、国内で最大の懸案である経済難への対策に力を入れる姿勢をアピールした。

 同日夕にはテヘラン郊外のスポーツ施設で選挙集会を開き、支持者が専用バスなどで続々と集まった。女性は全身を覆う黒いチャドル姿が目立ち、イスラムの伝統に忠実な支持者が多い印象だ。その一人で教師のファーティマさん(56)は「ライシ師は最高指導者ハメネイ師の道に従っており、彼の政策は体制を護持する」と語った。

 この集会は原則として国内メディアのみ取材が許可され、現場を訪れた海外報道陣は立ち入りを禁じられた。ライシ師陣営の「内向き」姿勢が露呈した形だ。

 一方、ヘンマティ氏は15日、国立テヘラン大学の小講堂で記者会見を開いた。司法畑出身のライシ師らを意識し、「国の経済を救うには経済専門家が大統領にならねばならない」と強調。「西側の欧米と東側のロシア、中国、インドの双方との関係を大事にすべきだ」と反米路線をけん制した。だが会見終盤には強硬派支持者とみられる男性がヘンマティ氏に「お前はロウハニ政権の回し者だ」と叫ぶ一幕もあった。

 イランでは、宗教保守層や貧困層、地方住民を中心とした強硬派支持者と、都市部の高学歴層が中心の穏健派・改革派支持者との間で溝が深まっている様子だ。強硬派主導の選挙運営に無力感を抱える有権者も少なくない。

 テヘラン大で国際法を学ぶ大学院生のイブラヒムさん(35)は「イランには最高指導者がいるので、大統領が代わっても抜本的な変化は起こり得ない。政府は国民を幸福にしようとは思っていない」と冷めた見方を語った。

 最高指導者が国政全般に最終決定権を持つイランでは、行政府の長である大統領の選挙が有権者の声を政治に反映させる数少ない機会となる。だが今回はほぼ結果が見えている状況だけに、投票率は前回2017年大統領選の約70%を大幅に下回る可能性も指摘されている。【テヘラン真野森作】

3203チバQ:2021/06/17(木) 20:02:28
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210617k0000m030159000c.html
イラン大統領選、3候補撤退 票割れ回避 ライシ師さらに有利に
2021/06/17 17:54毎日新聞

イラン大統領選、3候補撤退 票割れ回避 ライシ師さらに有利に

街頭に多数掲げられているイランの反米保守強硬派重鎮、ライシ司法府代表のポスター。18日の大統領選での勝利がほぼ確実視されている=テヘランで2021年6月16日、真野森作撮影

(毎日新聞)

 任期満了に伴うイラン大統領選(任期4年)は18日に投票される。最高指導者ハメネイ師(82)に近い反米保守強硬派のライシ司法府代表(60)が優位を保つ中、16日には7人の立候補者のうち同じ強硬派の他の候補らが選挙戦撤退を次々に表明。強硬派内で票が割れることを防ぐ意図とみられ、ライシ師はさらに有利になった。

 ハメネイ師の影響下にある国家機関・護憲評議会の事前審査により、立候補を届けた592人の中から今回出馬を認められたのはわずか7人。内訳はライシ師ら保守強硬派5人、保守穏健派1人、改革派1人だった。だが16日にはこのうち保守強硬派2人と改革派1人が撤退を表明し、現在は4人の争いに絞られた。

 勝敗がほぼ明らかな「出来レース」状態の中、投票率の大幅な低下も予想されている。ただ、投票率は現体制に対する支持のバロメーターとの見方もあり、16日にはハメネイ師がテレビ演説で国民に投票を呼びかけた。

 イランの18歳以上の当日有権者数は5931万人。開票が順調に進めば19日にも大勢が判明する見通し。投票総数の過半数を獲得する候補がいない場合、上位2人による決選投票が実施される。

 一方、国際社会が注目するイラン核合意正常化交渉の行方は不透明だ。核合意復帰を目指す米国は当初、国際協調路線を重視するロウハニ政権が力を持つうちにイランとの間接協議をまとめたい意向だった。だが交渉は難航し、選挙前の妥結は事実上不可能となっている。核の番人である国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は16日付のイタリア紙に「(8月の)イラン新政権発足を待つ必要がある」と語り、新大統領が正式に就任する8月ごろまで交渉が長期化する可能性を示唆した。【テヘラン真野森作】

3204チバQ:2021/06/18(金) 20:58:06
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021061500672&g=int
反米強硬派、勝利へ勢い 8年ぶり政権交代か―イラン大統領選
2021年06月16日07時12分

テレビ討論会に出席するイランのライシ司法府代表=12日にイランメディアが配信、テヘラン(AFP時事)
テレビ討論会に出席するイランのライシ司法府代表=12日にイランメディアが配信、テヘラン(AFP時事)

イランの最高指導者ハメネイ師=ハメネイ師の事務所が5月27日に提供、テヘラン(AFP時事)

 【カイロ時事】保守穏健派ロウハニ大統領の任期満了に伴うイラン大統領選(18日投票)は16日の選挙戦最終日を迎え、8年ぶりに政権奪還を目指す保守強硬派の勝利が濃厚となっている。反米の強硬派、最高指導者ハメネイ師に近いライシ司法府代表(60)が圧倒的に優位な様相だ。

 ライシ師は2017年の大統領選ではロウハニ師に大敗し、再出馬で雪辱を狙う。計3回行われた候補者テレビ討論会では「物価上昇は最も深刻な問題だ」とロウハニ政権の経済運営を批判。さらに「制裁や感染症でも揺るがない強固な経済をつくるべきだ」と述べ、ハメネイ師が提唱する国内製造力強化などを通じた「抵抗経済」の重要性を訴えた。
 13年に就任したロウハニ大統領は欧米などと核合意を締結し、制裁の一部緩和に成功。社会の自由や発展を求める若年層らの支持を集めた。しかし、トランプ前米政権の対イラン制裁復活によって経済は一転窮地に陥り、求心力が低下。核合意の履行停止などで対抗しているものの、外交での「弱腰」に不満を募らせる強硬派が勢いを増した。
 昨年2月の国会選では、保守強硬派が議席の7割以上を得て圧勝した。イランの政治評論家モスタファ・ホシシェスム氏は、強硬派伸長の背景を「国民の多くが、米国と交渉で問題を解決する手法は成功しないと考えた」と指摘する。強硬派が大統領職も握れば、ロウハニ政権が進めた国際協調を軽視し、挑発や緊張を高めて譲歩を引き出そうとする政策を志向する懸念が高まる。
 今回の選挙では、強硬派の影響下にある「護憲評議会」の事前審査で有力候補者が多数失格となり、選択肢を狭められた有権者の関心は著しく低い。世論調査によると、投票率は40%前後と予想され、1979年のイスラム革命以降で最低となる可能性がある。

3205チバQ:2021/06/19(土) 21:20:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/12043b916836082f727ded5ff5d8a380d3be6cbf
イランの反米・保守強硬派、8年ぶり政権奪取…穏健派が進めた融和路線は修正か
6/19(土) 19:20配信

読売新聞オンライン
19日、テヘランで、ロハニ大統領(左)と記者会見に臨むライシ師=イラン大統領府提供、AP

 【テヘラン=水野翔太】イラン内務省は19日、大統領選で反米・保守強硬派のエブラヒム・ライシ司法府代表(60)の当選が決まったと発表した。任期は8月から4年で、強硬派が政権を奪うのは8年ぶり。米欧などとの「核合意」の継続を公約したが、保守穏健派のハッサン・ロハニ大統領が進めた融和路線は修正する公算が大きく、周辺国の警戒を招きそうだ。

 当選決定を受け、ライシ師は19日、テヘランの司法府で記者団に「国民から重責を授かった」と述べた。

 候補者7人のうち3人が選挙戦終盤で離脱し、内務省によると、開票率90%でライシ師は得票率62・2%と他の3人を突き放した。

 ライシ師はイスラム法学者で、一昨年に検察と裁判所を統括する司法府代表に就いた。選挙戦では雇用創出などの貧困対策を訴えた。

 ロハニ師派の有力者は事前審査で失格となって出馬できなかった。投票率は、13回目の大統領選で初めて50%を下回る可能性がある。

3206チバQ:2021/06/19(土) 21:22:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4f14ccb06b25da2dc8c0489ca7d3caa2e7c35c0
米軍アフガン撤収 夏ごろ完了か 治安懸念、近隣国の支援拠点未定
6/19(土) 15:30配信

毎日新聞
基地の米国国旗を降ろす米兵ら=アフガニスタン南部ヘルマンド州で2021年5月2日、AP

 アフガニスタンからの米軍の撤収完了が大幅に早まりそうだ。バイデン米大統領は9月11日を期限に設定したが、米中央軍によると、4月下旬からこれまでに大型輸送機600機以上の物資を国外に搬出するなど、撤収作業は5割以上が終了。夏ごろにも完了する可能性が出ている。バイデン政権はアフガン国外に対テロ作戦の拠点を移し、撤収後も治安維持を支援する考えだが、近隣国の協力を得られるかはまだ不透明だ。

 「我々は空港を含む重要なインフラをどのようにすれば維持し、支援できるかについて検討している」。米軍とともにアフガンから撤収する北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は14日、アフガンへの支援継続の重要性を強調した。

 現地では首都カブールの国際空港の防衛が課題になるほど米軍撤収後の治安への懸念が高まっており、豪州は大使館を5月末に閉鎖した。こうした中、米メディアによると、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は17日、米軍の撤収後もNATO加盟国であるトルコ軍がとどまり、カブールの国際空港の警備などを担当することで合意したと明らかにした。だが、外国部隊の完全撤収を求めるタリバンは反発している。

 タリバンは、バイデン政権が4月に9月の完全撤収を表明して以降も駐留外国部隊への攻撃は自制している。だが、アフガン政府側への攻撃は強化。タリバンの兵力は6万人程度と推計され、30万人規模のアフガン政府の治安部隊には及ばないが、士気は高い。

 国土の約半分を支配するとされるタリバンは、農村を中心に今も支配地域を拡大。陥落した地方都市もある。犯行声明は出ていないが、女性の報道関係者や活動家らが殺害される事件も相次ぐ。攻勢を強めることで、米軍撤収後の政府側との交渉で優位に立つ思惑がタリバン側にあると見られている。

 外国部隊の撤収後は、アフガン政府の崩壊が懸念されている。また、オースティン米国防長官は、2年ほどのうちに、アルカイダなどのテロ組織が再び米本土を攻撃する能力を獲得する可能性があるとの見方を示す。このため、バイデン政権は近隣国に対テロ作戦の拠点を設けることを模索。パキスタンや中央アジアが候補となっている模様だ。

 だが、パキスタン政府は難しい立場にある。経済や軍事面で米国の支援は欠かせないが、拠点設置に同意すれば国内の保守派や過激派が反発し、政情が不安定化する恐れがある。また、長年関係の深いタリバンの反発も必至だ。

 一方、バイデン政権は米軍撤収前にアフガン政府とタリバンとの和平に道筋をつけたい考えだが、難航している。タリバンとアフガン政府は中東カタールで接触を続けているが、目立った進展はない。【松井聡】

3207チバQ:2021/06/19(土) 21:27:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/71fc35b1e9d6f8edf7453d14063b8f5a1a4c4423
熱狂した8年前と大違い イラン、失望だらけの大統領選
6/19(土) 20:00配信

朝日新聞デジタル
イランの初代最高指導者、故ホメイニ師の自宅に併設されたモスクで一票を投じる有権者=2021年6月18日、テヘラン、北川学撮影

 18日のイラン大統領選挙で保守強硬派のライシ司法長官が当選した。SNSには支持者の喜びの声があふれるが、街中で歓呼する様子は見られない。選挙戦は当初からライシ師の優勢が伝えられ、盛り上がりを欠いた。人々を苦しめる経済制裁を解除できなかったロハニ大統領への失望がにじむ結果となった。

 テヘラン中心部のテヘラン大学前。国政選挙のたびに候補者のポスターがあふれかえる場所だが、今回はほとんど見かけない。掲げてあるのは、投票を促す当局の啓発物ばかり。低投票率が懸念された選挙戦を象徴するかのようだ。

 投票日の18日午前、私はテヘラン北部の住宅地を訪れた。民家の土塀が町並みの古さを際立たせる。1979年の革命を指導した初代最高指導者の故ホメイニ師が晩年を過ごした場所だ。同師の自宅に併設されたモスクが投票所として使われていたが、足を運ぶ人はまばら。内務省によると投票率の速報値は48・2%で過去最低となりそうだ。長蛇の列ができた8年前とは大きな違いだ。

 技術者のアリレザさん(37)は、改革派のヘンマティ前イラン中央銀行総裁に投じた。「制裁を解除させるには、米欧との交渉が必要。ロハニ師の路線を継承することがイランの利益になる」。ライシ師に入れた元看護師の女性(66)は「法律の専門家で清潔なイメージがある。公平な政治を実現してくれそう」と話した。

 一方、外国車の部品店を営む男性(50)は投票を棄権した。8年前はロハニ師に投じたが、制裁が解除されないことにいらだちを隠せない。

 制裁により、イランとのビジネスができなくなった外国人が相次いで出国。男性は多くの顧客を失った。中東ドバイの取引先には代金を米ドルで支払うが、銀行からは送金できない。このため、ペルシャ湾に浮かぶイラン領の小島までわざわざ飛行機で行く。そこはイランの経済特区で、送金を代行する両替商がある。

 イスラム法学者が大統領よりも大きな権力を握る統治の仕組みにすら、不満を向ける。「今の体制が続く限り、生活が良くなることはないだろう。スーパーでは、ほんの少しの肉しか買わない人も見かける。みんな苦しんでいるが、将来が見通せないのがつらい」

朝日新聞社

3208チバQ:2021/06/19(土) 21:28:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9af87131343ee62816b4cd148b96328893fb970
イラン大統領選、ライシ師初当選確実 8年ぶりの強硬派政権誕生へ
6/19(土) 19:39配信
毎日新聞
イラン大統領選で勝利を決めたライシ司法府代表(右)と会談するロウハニ大統領=2021年6月19日(イラン大統領府提供・AP)

 任期満了に伴うイラン大統領選は19日、開票が進み、反米保守強硬派のエブラヒム・ライシ司法府代表(60)が初当選を確実にした。イラン内務省の中間発表によると、開票率90%の時点で投票総数の6割超を得票しており、他の3候補を圧倒した。

 国際協調路線を取った保守穏健派のロウハニ政権からの路線転換は確実で、2013年に退任したアフマディネジャド前大統領以来、8年ぶりの強硬派政権となる。核開発問題などを巡り、米国や他の中東諸国との緊張が高まる恐れもある。

 今回の選挙では最高指導者ハメネイ師(82)の影響下にある国家機関「護憲評議会」の事前審査により、立候補を届け出た保守穏健派・改革派の有力者が軒並み失格となったため、ライシ師の大勝が早くから予想されていた。このため有権者の関心は低く、投票率は前回の73.3%から50%前後に落ち込むとの見方も出ている。

 現地メディアなどによると、穏健派候補のヘンマティ前中央銀行総裁は敗北を認め、「(新政権で)国民生活を向上させてほしい」などと語った。ロウハニ大統領も19日にライシ師と会談し、勝利を祝福した。

 ライシ師はイスラム教シーア派の聖地があるイラン北東部マシャド出身の聖職者。預言者ムハンマドの血を引く法学者が巻くとされる黒いターバンをしている。検事総長など司法界の要職を歴任。17年の前回大統領選ではロウハニ師に敗れた。高齢のハメネイ師の後を継ぐ次期最高指導者の有力候補と目される。

 1979年の革命で親米派の王政を打倒してイスラム共和国となったイランでは、最高指導者が国防・外交など国政全般に最終決定権を持ち、大統領はその下で行政府の長として機能する。大統領の任期は4年で、連続3選は禁止されている。【テヘラン真野森作】

3209チバQ:2021/06/19(土) 21:29:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/7cce4e0e86fd637516d037479c82f8347d0be0a3
後継者問題で忖度か 最高指導者のまな弟子、勝利の内幕
6/19(土) 20:19配信

朝日新聞デジタル
イラン大統領選に投票する有権者=2021年6月18日、テヘラン、飯島健太撮影

 イランの次期大統領に保守強硬派のライシ司法長官が圧倒的な大差で選ばれた。対立候補が「不在」となった異例の選挙の背景には、イスラム法学者が統治するというイラン独自の体制を守りたい、最高指導者周辺の思惑がありそうだ。(テヘラン=飯島健太)


 イランで行われた4年に1度の大統領選。今回は候補者が出そろった時点で、黒いターバンを巻くエブラヒム・ライシ司法長官の当選が確実視された。

 最高指導者ハメネイ師も着用する黒色のターバンはイスラム教の預言者ムハンマドの血筋を引くイスラム法学者であることの証しとされる。

 「血統」と司法長官としての知名度、さらに有力な対立候補の不在がライシ師の初当選を決定的にした。

 候補者を事前審査する護憲評議会は5月、ライシ師など反米路線の保守強硬派5人と自由の拡大を訴える改革派2人の計7人の立候補を認めた。ライシ師以外は知名度が低く、ロハニ大統領と近い保守穏健派の有力者などは排除された。

 さらに、投票2日前にはライシ師と同じ保守強硬派2人が立候補を辞退。票が分散される事態はほとんど回避された。

 護憲評議会は、メンバーの人選にハメネイ師の意向が強く反映される仕組み。そのため今回はハメネイ師の思惑を忖度(そんたく)し、ライシ師が当選できるよう仕組まれたとの指摘が地元メディアの記者からも聞こえる。

 ハメネイ師は来月で82歳。次期大統領は後継者問題に直面する可能性がある。ハメネイ師のまな弟子のようなライシ師は後継者の一人とも目されてきた。

 ライシ師は1960年、ハメネイ師と同郷の北東部マシュハド生まれ。中部コムでイスラムを学び、幼い頃に亡くした父親と同じイスラム法学者の道に進んだ。18歳で革命を経験後、司法界に身を置いた。テヘラン州副検事長だった88年、反体制派に対する大量処刑があり、関与したとされる。

 ライシ師は前回2017年の大統領選に立候補したが得票率は38%にとどまり、57%を獲得したロハニ師に敗れた。ロハニ政権は1期目が始まった13年以来、米国などと核合意を結び、制裁緩和を実現させるなど実績を重ねた。経済はいったん回復基調となり、中間層や若者、無党派層が投票率を73%まで押し上げ、保守層はロハニ師の再選を拒めなかった。

 ロハニ政権は2期8年の間に対米融和を進め、自由の拡大を志向する改革派の支持も受けてきた。

3210チバQ:2021/06/19(土) 21:33:23
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-_world_america_3MXLYCPKTFKQFDXOX4NYF5DKBM.html
イラン、欧米との関係悪化も 大統領選でライシ師勝利
2021/06/19 21:12産経新聞

【テヘラン=佐藤貴生】イラン大統領選で反米保守強硬派のライシ司法府代表が勝利し、欧米との関係は冷え込む可能性が強まった。イランが核開発を制限する代わりに、欧米が経済制裁を解除する枠組み「核合意」の立て直しをめぐる協議の行方が当面の焦点だ。

核協議は、イランの合意規定を超える核開発の停止と、トランプ前米政権が核合意を離脱して科した制裁の解除を並行して話し合うもので、8月初旬に任期切れとなる穏健派のロウハニ政権がウィーンで米国を含む関係国と行っている。

バイデン米政権は、イランが核合意の規定を順守すれば合意に関連する制裁は解除し、米国も核合意に復帰する意向を示唆しているが、ブリンケン米国務長官は今月上旬、その場合でも「数百の制裁」が維持されると見通しを述べた。

最高指導者ハメネイ師にとってライシ師は側近中の側近だ。制裁は是が非でも解除させたい半面、核協議がライシ次期政権に持ち越され、国内で「弱腰」とみられるような譲歩をすることは回避したいのが本音とみられる。

このため、ハメネイ師はロウハニ大統領に米政権と何らかの形で合意に達するよう指示して制裁の一部解除を引き出し、経済的な利益を次期政権に引き継がせる狙いでは-といった観測も出ている。ただ、バイデン政権は弾道ミサイル開発などにも制限を課す協議をイラン側と行う方針で、次期政権がこれをすんなり受け入れる見通しは低い。

イランは、核兵器級に一気に近づく濃縮度60%のウランを製造するなど、制裁解除に向け対米圧力を強めている。米政権が弱みにつけ込む形で高圧的な態度に出るようならイラン側で反発が強まり、核開発を加速させるなどして関係が悪化する事態も想定される。

3211チバQ:2021/06/20(日) 08:33:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbef61fb2c52c3cd565bce1d4759fb76e05cf2f7
「次期最高指導者」の呼び声 人権侵害関与の疑惑 イランのライシ師
6/20(日) 7:19配信

時事通信
イランのライシ司法府代表=5月15日、テヘラン(AFP時事)

 出自や経歴などからイランの最高指導者ハメネイ師に近く、同師の有力後継候補として名が挙がる。

 一方で、過去に人権侵害に関与した疑いも指摘され、国際社会から注がれる視線は厳しい。

 イラン北東部のイスラム教シーア派聖地マシャド生まれ。後に中部の聖地コムの神学校に移り、1979年のイスラム革命後の20代から首都テヘランなどで検事職を歴任。94年からは司法府の監査部門トップ、2014〜16年には検事総長を務めた。16年にはマシャドの聖廟管財人(最高位)にも就いた。

 17年に大統領選に出馬するも現職ロウハニ大統領に敗退。19年にはハメネイ師から司法府代表に任命され、汚職追及や反革命分子の摘発などで存在感を高めた。最高指導者の任免権限を持つ専門家会議のメンバーでもある。

 88年に当時の最高指導者ホメイニ師(89年死去)の命令で、収監されていた反体制派支持者らが大量処刑された事案に深く関与したとされる。国連が「人道に対する罪」の可能性があると問題視するほか、人権団体からは「選挙に出るより、公正な裁判で責任追及されるべきだ」と批判を浴びる。19年には米財務省の制裁指定を受けた。

 イスラム法学者としての位階は「大アヤトラ」「アヤトラ」に次ぐ「ホジャトレスラム」に属するといわれるが、支持者の集会などでは既にアヤトラの呼称が使われることが多い。革命指導部と親密な高位法学者の父を持つ妻がいる。(テヘラン時事)。

3212チバQ:2021/06/21(月) 08:01:27
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-_world_mideast_3O7IQ4QNKZIQHP5Q6L62J3MENI.html
にじむ最高指導者の「庇護」 ライシ師、次期最高指導者も視野に
2021/06/20 19:41産経新聞

【テヘラン=佐藤貴生】イラン大統領選で圧勝したライシ司法府代表(60)は反米の保守強硬派の重鎮で、最高指導者ハメネイ師の忠実な側近として知られる。82歳で高齢のハメネイ師が反米路線を確実にするため、ライシ師の勝利に影響力を行使したと見る向きもある。

課題は経済立て直し

ライシ師は2017年の前回大統領選で穏健派のロウハニ大統領に敗れたが、ハメネイ師が19年に司法府代表に任命。経済低迷の一因である汚職の摘発に努め国内で影響力を保持した。

ライシ師は司法畑の経験が長い。イスラム法学者が統治する政教一致の革命体制で、司法は強権を用い体制を維持する位置にある。政治犯数千人に死刑判決を言い渡した1988年の裁判の判事の1人とされ、トランプ前米政権は2019年に制裁対象に指定した。

シーア派法学者の序列では最高位には届かないが、ハメネイ師同様、イスラム教の預言者ムハンマドの血筋であることを示す黒いターバンを着用している。

トランプ前政権が制裁を再開した18年以降、イラン経済は悪化の一途をたどる。通貨リアルの価値は対ドルで7割減り、インフレ率は40%に達し、失業率も高止まりしている。経済再生に失敗すれば支持離れが深刻化しそうだ。

次期最高指導者?

選挙戦でライシ師は終始、独走状態を維持した。その構図を作ったのが立候補者の適性を審査する「護憲評議会」だ。ライシ師の対抗馬と目された穏健派の有力者ラリジャニ前国会議長を失格とし、欧米との融和を求める穏健派や改革派の支持者の多くでは選挙への関心が失せた。

同評議会はハメネイ師が任命した6人と、司法府が指名した6人の計12人で構成。司法府の代表もハメネイ師に任命権があり、同師の強い影響下にある。投票率低下を覚悟の上で、ハメネイ師の意をくむ評議会がライシ師を支援した形だ。

穏健派や改革派は昨年2月の国会選でも護憲評議会の審査で多数が失格となり、保守強硬派が議席の7割以上を獲得した。今回の選挙により、ハメネイ師を頂点に大統領と国会が反米保守で足並みをそろえた。

イランでは国政全般の決定権は最高指導者にあり、大統領は行政をつかさどる。テヘランの大学教授は、「最高指導者になる上で、直接投票で選ばれる大統領を経験していることは有利になる」と話す。ハメネイ師の「庇護(ひご)」の下、ライシ師は次期最高指導者レースでも最有力候補の地位を固めた。

3213チバQ:2021/06/21(月) 14:31:34
https://www.asahi.com/articles/ASP6M7487P6MUHBI01S.html
事前に落とされた有力候補 大統領選で見えた権力の思惑
会員記事イラン大統領選2021

聞き手・荒ちひろ2021年6月20日 12時00分
 18日に実施されたイラン大統領選で、イスラム法学者で保守強硬派のライシ司法長官(60)が当選した。事前審査で有力な対立候補が落とされ、一貫してライシ師優位とされた大統領選挙を、専門家はどう見るのか。核合意など今後の外交方針の行方は……。在イラン日本大使館で勤務した経験もある文京学院大の貫井(ぬきい)万里・准教授(イラン政治)に聞いた。

    ◇

 事前審査の段階で、ライシ師を勝利させ、高齢の最高指導者ハメネイ師の後継としてスムーズに権力移行をさせたいという思惑が明らかだった。体制側はここ数年、ポスト・ハメネイ体制に向け、革命防衛隊の指導者らの世代交代を進めるなど着々と準備をしてきた。大統領選はその総仕上げ的な印象がある。

 5月に護憲評議会が「低投票率でも合法だ」と発言していたことからも、投票率が40%台くらいまで下がることは覚悟していただろう。むしろ、体制側は投票率が上がって決選投票に持ち込まれたり、穏健派候補がある程度得票して2009年の選挙後に投票をめぐる不正の訴えから広がった「緑の運動」のような抗議活動や革命防衛隊による鎮圧に結びついたりする事態は、なんとしてでも避けたかったのではないか。

 米国による制裁で、イラン経済は非常に悪化している。ハメネイ師は、ライシ政権下で制裁解除を実現させ、経済を改善させることで国民の支持を固め、イスラム体制を盤石にしたいと願っているだろう。

 一方で、国際的なルールをど…

3214チバQ:2021/06/23(水) 13:56:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ec160deff8516c0c5bc89f007e61bffc4c6bc07
イスラエルでも変異株拡大、7割がインド由来 マスク着用を再び推奨
6/23(水) 10:57配信

毎日新聞
イスラエル国旗=同国で2019年5月

 イスラエルのベネット首相は22日、インド由来の変異株「デルタ株」の感染が広がっているとして、屋内でのマスク着用を推奨すると述べた。イスラエルでは今月15日にマスク着用義務を撤廃したばかり。

 保健省によると、21日の新規感染者数は4月20日以来最大となる125人で、うち7割がデルタ株とみられる。海外渡航者から拡大しているとみられ、保健省は空港での水際対策を強化する。

 一方、イスラエル北部、中部の学校でも集団感染が発生しており、ベネット氏は12〜15歳についても、早期のワクチン接種を促した。

 イスラエルは世界で最もワクチン接種のスピードが速いとされ、20代以上では7割以上が米ファイザー製のワクチンを2回接種している。10代の接種率は2割にとどまっている。【エルサレム三木幸治】

3215チバQ:2021/06/25(金) 10:45:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/f83e1673665c196b70fd50e09c6b26796661b3fe
脱マスクのイスラエル、変異株が猛威 「屋内着用」検討
6/24(木) 15:00配信
朝日新聞デジタル
マスクをせずに屋外で過ごす人たち=2021年6月23日、エルサレム、清宮涼撮影

 世界一のペースで新型コロナウイルスのワクチン接種が進み感染者数が減少していたイスラエルで、新規感染者数が再び増え始めた。同国は今月、屋内でのマスク着用の義務をなくしていたが、再び着用を勧める事態になっている。


 ベネット首相は23日、感染拡大を受けて保健相などと会合を開き、「(インドなどで確認されている新たな変異株の)デルタ株から市民を守ることが今の何よりの目標だ」と呼びかけた。今後、感染拡大が続けば、閉鎖された空間でのマスク着用を正式に義務化するとした。保健省のレビ事務局長は、最近の感染の約7割が、デルタ株だと地元テレビで明らかにした。

 イスラエルでは昨年12月にワクチン接種を始め、国民の6割近くの約510万人がすでに2回の接種を終えた。今年1月に1万人を超えた1日の新規感染者数は1カ月の平均で10人台にまで減っていた。4月18日に屋外でのマスク着用義務をなくし、今月15日からは屋内でのマスク着用義務も原則としてなくした。集会の人数制限もなくすなどほぼすべての規制が解除され、コロナ前の日常生活が戻っていた。

 だが、今月21日以降の新規感染者数は3日連続で100人を超えた。100人を超えるのは約2カ月ぶり。学校での子どもの集団感染も起きている。政府は今回の感染拡大を受けて、12歳以上の子どもへのワクチン接種を改めて促していく。海外からの個人の観光客の受け入れの再開も、予定していた7月1日から1カ月延期するという。(エルサレム=清宮涼)

朝日新聞社

3216チバQ:2021/06/25(金) 15:09:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/81a041bffd29c93690ce5205806c11fcd1322697
パレスチナの活動家が「不自然な死」 自治政府に拘束後
6/25(金) 14:00配信

朝日新聞デジタル
ニザール・バナト氏=2021年5月4日、AP

 パレスチナ自治政府に批判的な立場で知られた人権活動家のパレスチナ人男性が24日、自治政府に拘束された後、死亡した。パレスチナの市民や国際社会からは「不自然な死だ」として、自治政府への批判や真相究明を求める声が高まっている。

 死亡したのは、自治政府の腐敗などを批判してきたニザール・バナト氏。24日未明、ヨルダン川西岸地区ヘブロンにある自宅で、自治政府の治安部隊に拘束され、その後死亡が確認された。

 AFP通信などによると、地元知事は「拘束の間に健康状態が悪化した」としているが、ニザール氏の親族は、ニザール氏が自宅で治安部隊に金属棒で繰り返し殴られたと訴えている。

 ヨルダン川西岸地区のラマラでは24日、数百人が抗議デモに集まり、自治政府のアッバス議長の辞任を求めた。

 パレスチナでは2006年以来選挙が行われておらず、自治政府の指導部への支持は低迷している。ニザール氏は、今年5月22日に予定されていた自治評議会(議会)選挙に立候補を予定していたが、アッバス議長は4月末、選挙を延期していた。

 ニザール氏の死亡を受け、米国務省の報道官は24日、声明で「パレスチナ自治政府による表現の自由への規制と、市民活動への妨害に重要な懸念を持っている」とし、自治政府に徹底的かつ透明性のある調査を求めた。国連や欧州連合(EU)からも調査を求める声が上がっている。(パレスチナ自治区ガザ=清宮涼)

朝日新聞社

3217チバQ:2021/06/27(日) 10:10:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7cf5fb1db72405e394e5132a06bec4550cb9132
プライドパレードに推定10万人、要請無視のノーマスク多数 イスラエル
6/26(土) 16:48配信

AFP=時事
イスラエル・テルアビブで、新型コロナウイルスの流行後初めて開催された性的少数者によるプライドパレード(2021年6月25日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イスラエルのテルアビブで25日、新型コロナウイルスの流行後初めて、性的少数者(LGBT)によるプライドパレードが行われた。新規感染者数の急増を受けて、政府がマスク着用を求めていたにもかかわらず、従わない参加者が多く見られた。


 主催者らは、「この種のパレードとしては、新型ウイルスの流行以降で最大」と述べている。現地当局の推定では、少なくとも10万人が参加した。

 パレードが始まった25日正午(日本時間午後6時)、保健省は、屋内でのマスク着用を再び義務化した。マスク着用義務はいったん解除されていたが、新規感染者の増加を受けてわずか10日で再導入となった。

 保健省は、大規模な屋外集会でもマスクをするよう呼び掛けているが、現地のAFP記者によると、着用している参加者はほとんど見られなかった。【翻訳編集】 AFPBB News

3218チバQ:2021/07/04(日) 09:39:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d9bb1326b0c12506a9a4acb53e3c7b39639233e
イスラエル流「細川政権」がスタート 史上初めてアラブ系政党が内閣に加わった〈dot.〉
7/4(日) 9:00配信

AERA dot.
イスラエルの連立政権の8人の党首(ニシム・オトマズキン提供)

 先月、イスラエルで新内閣と第18代首相が誕生しました。新首相はナフタリ・ベネット氏(49)。全国会議員120人のうち、7議席を持っている政党の党首です。新政権は、政治的には左右8つの政党の連立によって、ベンヤミン・ネタニヤフ氏の12年間にわたる長期政権を終わらせました。それだけでなく、連立政党の一つとして内閣に初めてアラブ系政党が含まれていることが、イスラエルの政治史における大きな出来事です。


 イスラエル史上最長の首相任期を務めてきたベンヤミン・ネタニヤフ氏は、辞任を拒否し党首として再選挙に出ましたが、支持勢力の議席数は過半数を確保できませんでした。71歳のネタニヤフ氏は、政治的には一匹オオカミであり、有能な選挙運動家ですが、政界での公約を果たしていない人物としての評判はすでに大きく、イスラエル議会内で彼を信頼する人は少数となり、多くの政党が彼と連立を組むことを拒否しました。

 この新政権の興味深い点は、それがイスラエル社会の多様性を表しているということです。 ネタニヤフ前政権は国内の右と左の政治的分裂をそのままにしましたが、新政権はイスラエル社会のユダヤ人とアラブ人、右派と左派、宗教と世俗、など異なるセクターの広範囲のグループを団結させることを選びました。

 8つの政党は、それぞれが異なる社会セクターを代表しています。ベネット新首相は、主にイデオロギー的には右派でマイルドな宗教派の有権者を代表する「ヤミナ」党の党首です。連立内閣内で最大の議席を持つ「イエシュ・アティド」の党首ヤイル・ラピッド外相を支持する有権者は主に左派と世俗派です。財務大臣のリーベルマン氏を支持する有権者はロシアから移民してきた右派イスラエル人たちです(イスラエルのユダヤ人社会の約20%はロシア移民)。そのほか国防大臣ガンツ氏を支持する有権者は中道派、熱心なフェミニストのメラブ・ミハエリ氏の労働党は中道左派、そして自らもゲイを公言しているニツァン・ホロウィッツ氏が率いるメレツは自由主義の左派。連立の最後のメンバーは、アラブ・イスラム系政党を代表する、イスラム聖職者として訓練を受けたマンスール・アッバス氏です。

3219チバQ:2021/07/04(日) 09:39:40

 この政権を理解するにはイスラエル社会の多様性を知らなければなりません。イスラエルの人口の約80%はユダヤ人、20%はアラブ人で構成されています。アラブ人の多数派はイスラム教徒ですが、キリスト教徒、ドゥルーズ派、その他の小さなグループの少数派もいます。またユダヤ人社会は、世俗派と宗教派、ヨーロッパ出身者とアラブ諸国出身者、イスラエル生まれと移住してきた人々、都市の住人と周辺の住人、そしてもちろんイデオロギー的に右派や左派などが絡み合いながら、人々の投票行動に影響を与えています。

 その不均一性と政党間の内部の違いにもかかわらず、新政権はすでにいくつかの成功を収めました。まずはネタニヤフ氏の右派連合を破り、彼の長い首相職に終止符を打つことができました。また、不必要な官庁の閉鎖、2年間の予算の準備、米国のバイデン政権との関係改善など(ネタニヤフ氏はトランプ前米大統領とは非常に良好な関係を築いていたと伝えられています)、いくつかの重要な決定をすでに行っています。この新政府は、イスラエル社会の異なる、時には対立するセクター同士が協力できる希望を私たちに与えています。

 政治的な観点から見ると、この状況は1993年の日本で生まれた細川政権を思い出させます。現在のイスラエル政府と同様に、8つの異なる党会派で構成され、1993年に38年続いた長期政権の自民党支配に終止符を打ちました。この政権は9カ月しか存在しなかったけれど、政治腐敗と闘う法律や選挙制度の変更など、その後の日本政治に影響を与える重要な改革を行いました。

 イスラエルは建国73年。もしこの新しい政権がそれぞれの違いを乗り越え、協力することができるのなら、将来ユダヤ人とアラブ人が一緒に普通に暮らすことができる日をつくることも可能かもしれません。

〇Nissim Otmazgin(ニシム・オトマズキン)/国立ヘブライ大学教授、同大東アジア学科学科長。トルーマン研究所所長。1996年、東洋言語学院(東京都)にて言語文化学を学ぶ。2000年エルサレム・ヘブライ大にて政治学および東アジア地域学を修了。2007年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了、博士号を取得。同年10月、アジア地域の社会文化に関する優秀な論文に送られる第6回井植記念「アジア太平洋研究賞」を受賞。12年エルサレム・ヘブライ大学学長賞を受賞。研究分野は「日本政治と外交関係」「アジアにおける日本の文化外交」など。京都をこよなく愛している。

3220チバQ:2021/07/04(日) 12:41:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cb1e03e5f8f0276fa7dad79c0b3800205a58e6b
米軍のアフガン撤退、8月末までに完了 米政府発表
7/3(土) 4:28配信

AFP=時事
アフガニスタン南部カンダハル州で巡回任務に当たる米兵(2010年10月24日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】米政府は2日、アフガニスタンに駐留する米軍が8月末までに完全撤退するとの見通しを発表した。


 ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、アフガニスタンで20年にわたり駐留を続けた米軍の完全撤退の期限を9月11日に設定していた。

 2日には、アフガニスタンで米軍が主要拠点としてきたバグラム空軍基地(Bagram Air Base)からの撤収を終えたことが明らかになり、完全撤退が近いとの見方が浮上。だがジェン・サキ(Jen Psaki)大統領報道官は記者会見で、米軍はアフガニスタンから8月末までに完全撤退すると表明した。【翻訳編集】 AFPBB News

3221チバQ:2021/07/11(日) 00:26:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/bdeef09b9655695df94effc3e479c790946f36b0
【中東ウオッチ】「反米プロジェクト」最終形 イラン大統領選 最高指導者の狙い
7/10(土) 22:00配信


産経新聞
6月16日、イランの首都テヘラン中心部の大通りには、投票を呼びかける大型の看板が掲げられていた(佐藤貴生撮影)

6月18日投票のイラン大統領選で反米の保守強硬派、ライシ司法府代表(60)が圧勝し、国際協調を掲げた穏健派のロウハニ大統領に代わって8月に就任する。反米保守政権の登場は8年ぶりだが、選挙の舞台裏で最高指導者ハメネイ師の強い意向が働いたとの見方が多い。「反米プロジェクト」は昨年には始動し、大統領選は欧米との融和を求める有権者層の離反を加速した。ハメネイ師が率いるイランの行く末には危うさもちらつく。

出来レース

大統領選が間近に迫った6月16日。イランの首都テヘランの大通りには、多くの人が投票用紙を掲げる様子を描いた巨大な看板が掲げられていた。投票を呼びかける当局側の宣伝だ。

しかし、大統領選の投票率は48・8%と1979年のイラン革命以降で初めて半数を割り込んだ。その投票のうち無効票は370万票で2位の候補の得票数を超え、体制支持の低落ぶりを示した。テヘラン大のフォアド・イザディ准教授は「現体制は人民による革命の生産物であり、国民の政治参加によって正当性を得る必要がある」と、投票率が持つ意味の大きさを説明した。

低調だった今回選でライシ師は約62%の票を獲得した。一見すると圧勝だが、出来(でき)レースの印象はぬぐえない。候補者の適性を事前審査する機関「護憲評議会」が約600人の立候補申請者を7人まで絞り、欧米との対話に前向きでライシ師の対抗馬と目された穏健派の有力者、ラリジャニ前国会議長も失格となった。

イランでは大統領は行政の長に過ぎず、国政全般の決定権は最高指導者が握る。12人で構成される評議会も最高指導者の強い影響下にある。ハメネイ師が影響力を発揮し、なりふり構わずライシ師を大統領に据えたといわれるゆえんだ。

3222チバQ:2021/07/11(日) 00:26:54
反米を次世代へ

昨年2月下旬の国会(定数290)選挙の直前、テヘランの大通りには、革命防衛隊のソレイマニ司令官を中心に国民が集う様子をあしらった大型看板が飾られていた。

ハメネイ師の最側近の一人で、周辺国への影響力浸透を図る政策の責任者だった同司令官は、国会選の約2カ月前、隣国イラクで米軍に殺害されており、反米の保守強硬派にとって選挙戦は「弔い合戦」の様相を呈していた。

護憲評議会はこのとき、1万6000人以上の立候補申請者を7000人超に絞り、ロウハニ大統領と同じ穏健派や改革派の候補の多数が失格となった。開票の結果、保守強硬派が全議席の7割超を占め、穏健・改革勢力から国会での優位を取り戻した。投票率は革命以降で最低の42・75%だった。

今回の大統領選とそっくりの状況は、ハメネイ師の「反米プロジェクト」が1年以上前から始まっていたことを物語る。国会選で保守強硬派陣営では無名の若手議員が多数誕生し、若返りも果たした。82歳の高齢で持病もあるとされるハメネイ師にすれば、国会選に続いて行われた今回の大統領選で、反米保守の基盤を強化する作業が完了した形だ。

体制死守のDNA

穏健派のロウハニ師は2015年、イランが核開発を自制する代わりに欧米が経済制裁を解除する「核合意」を結んだ。だが、トランプ前米政権が合意を離脱して制裁を再開。ハメネイ師はこの経緯をみて対米不信を深め、穏健派に国を任せることはできないと考えた可能性がある。

米国に妥協すれば自由と民主主義という概念に国内が浸食され、イスラム教シーア派の法学者が支配する革命体制への批判となって跳ね返る-という危機感があることも間違いない。

ライシ師は6月21日、大統領選での勝利決定後初めて行った記者会見で、核合意に関してはロウハニ政権がウィーンで米国など関係国と行っている協議の方向性を継承すると述べたが、米国に対して「すべての経済制裁」の解除を要求。さらに、米国が検討しているイランの周辺国への影響力浸透やミサイル開発制限に関する協議は受け入れない姿勢を示した。イランと米国の協議はいずれ壁に突き当たる公算が大きい。

この日の会見はまた、革命体制を死守するという「DNA」がライシ師にも受け継がれていることを示した。司法畑で出世を遂げたライシ師は1988年、5千人ともいわれる政治犯の処刑を決めた司法当局の判断に関与したとされ、欧米や国際人権団体の批判を浴びてきた。トランプ政権も2019年、ライシ師を制裁対象に指定している。

しかし、会見で人権問題について問われた同師は、「判事であれ検事であれ、国民の安全を守ったのなら称賛されるべきだ」「どのポストでも人権を保護してきたことを誇りに思っている」などと主張した。守るべきは「革命体制を支持する国民」であり、ひいては体制そのものだという考えがにじんでいる。

ロイター通信によると、ハメネイ師はガソリン値上げを機に起きた反政府デモが全土に拡大した19年末、「国が危機にひんしている。どんなことをしても止めろ」と声を荒らげて政府高官らに鎮圧を命じたといわれる。治安部隊は民衆に銃口を向け、少なくとも300人が死亡した。

当時の出来事はいまもイランの人々の記憶に残っており当面、反体制デモが大規模化することは考えにくい。ただ、経済の低迷が打開できなければいずれ国民の怒りが暴発し、矛先が指導部中枢に向かう公算は大きい。ライシ師を大統領に据えることには成功したものの、ハメネイ師の悩みがこれで終わると考えるのは早計だ。

(カイロ 佐藤貴生)

3223チバQ:2021/07/11(日) 22:20:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c150a816fa56b5725458d671cb706abe85af4e2
やっと引っ越した ネタニヤフ前首相、公邸退去 イスラエル
7/11(日) 19:23配信

3
この記事についてツイート
この記事についてシェア
時事通信
イスラエルのネタニヤフ前首相=6月16日、エルサレム(EPA時事)

 【エルサレムAFP時事】イスラエルのネタニヤフ前首相一家が11日未明、エルサレムの公邸から退去した。

 6月13日にベネット新首相が就任してからもヘイリー元米国連大使ら要人との面会を公邸で続け、1カ月近く居座った。怒ったベネット新政権から6月下旬、退去勧告を突き付けられていた。

 ネタニヤフ家の代理人は11日、退去勧告の期限である10日をわずかに過ぎてから声明を出し「11日午前0時すぎ、公邸を出た」と最後の抵抗を示してみせた。公邸の外では反ネタニヤフの集団が「プライム・ミニスター(首相)」の代わりに「クライム・ミニスター(犯罪大臣)」と叫んで、汚職疑惑に揺れた12年のネタニヤフ時代に別れを告げた。

3224チバQ:2021/07/16(金) 15:20:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/6525f7f60d02cc72d19152537cf867ee151761cf
経済危機のレバノン、前首相が組閣断念 大統領と合意できず
7/16(金) 12:55配信

ロイター
レバノンの首相候補に指名されていたハリリ前首相(写真)は15日、組閣を断念したと表明した。15日撮影。提供写真(2021年 ロイター/Dalati Nohra/Handout via REUTERS)

[ベイルート 15日 ロイター] - レバノンの首相候補に指名されていたハリリ前首相は15日、組閣を断念したと表明した。同国は深刻な経済危機に直面しているが、政権樹立のめどが立たなくなっている。

同氏はアウン大統領との会談後、合意できないことが明白になったと述べた。

昨年首都ベイルートの港で起きた爆発を受けてディアブ内閣が総辞職し、イスラム教スンニ派のハリリ氏が10月に首相候補に指名されていた。

スンニ派の居住地区では道路をふさいでタイヤを燃やすなどの抗議行動が行われた。沈静化を図るために軍隊が出動し、治安当局筋によると衝突により兵士の一人が負傷した。

ブリンケン米国務長官はハリリ氏の決定は「残念」とし、レバノン指導者に見解の相違を脇に置いて政権樹立に取り組むよう求めた。

ハリリ氏はアウン氏との会談後、地元テレビのインタビューに応え、14日に提出した閣僚名簿をアウン氏が根本的に修正するよう求めたことを明らかにした。

「大統領と合意できないことが明白になったため、組閣を断念した」と述べた。

一方大統領府は声明で、ハリリ氏が名簿の一部修正の話し合いにも応じようとしなかったと批判した。できるだけ早く新たな首相候補を決定するため議員らと協議する意向を示した。

レバノンは1975─1990年の内戦以降で最悪の経済危機に直面している。

3225チバQ:2021/07/17(土) 22:30:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/8fe7766e79332554894d1347c22368ee4ea6e330
アフガン政府とタリバーンが停戦協議 政府の発言力弱く
7/17(土) 19:30配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタンの反政府勢力タリバーンの政治部門トップのバラダル幹部(中央)=2020年2月29日、ドーハ、乗京真知撮影

 アフガニスタンで戦闘を続けているアフガン政府と反政府勢力タリバーンのそれぞれの代表団が17日、中東カタールで会談した。停戦の可能性などについて話し合った模様だ。アフガン駐留米軍が撤退を進めるなか、米軍の後ろ盾を失うアフガン政府の発言力は弱まる一方で、支配地域を広げるタリバーンとの協議は難航が予想される。


 アフガンメディアによると、この日の協議でアフガン政府代表のアブドラ国家和解高等評議会議長は「(タリバーンの)軍事的な行動は紛争を長引かせるだけだ」と戦闘停止を呼びかけた。一方、タリバーン政治部門トップのバラダル幹部は「互いの不信を取り除くべきだ」と語った。双方が合意すれば、協議は18日以降も続く見通し。

 停戦に向けた両者の協議は米国の仲介で昨年9月に始まったが、イスラム法の運用や選挙のあり方などをめぐって対立し、早々に行き詰まった。停戦が実現しないなか、米国は駐留米軍の規模を縮小。今年4月、バイデン米大統領が停戦の実現に関わらず完全撤退する方針を発表すると、タリバーンは一気に攻勢を強めた。

朝日新聞社

3226チバQ:2021/07/17(土) 22:36:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa38dcc5e93ce9bf083a41cbf58059191b57207e
政府軍圧倒、停戦提案 タリバン、権力狙う 外国軍撤収で軍事圧力・アフガン
7/17(土) 7:16配信

時事通信
記者会見するアフガニスタンの反政府勢力タリバン=9日、モスクワ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンからの米軍など駐留外国軍の撤収がほぼ完了する中、各地の戦闘で反政府勢力タリバンが政府軍を圧倒している。


 タリバンは、政府に対し3カ月間の停戦を提案した。軍事的な圧力をかけつつ停戦に持ち込み、和平交渉で優位に立ち、権力を奪うのが狙いとみられる。

 ◇「政治解決」志向
 アフガン政府当局者は15日、「タリバンが3カ月間の停戦を申し込んできている。ただし、捕虜7000人の釈放、タリバン幹部の国連ブラックリストからの除外も求めている」と記者団に明らかにした。和平交渉責任者のアブドラ国家和解高等評議会議長、カルザイ前大統領ら政府側有力者の代表団が16日からカタールの首都ドーハで、提示内容についてタリバンと協議していく。

 政府とタリバンは昨年9月、ドーハで和平交渉を開始。しかし、選挙に基づく政治体制の在り方や女性、少数派の権利などをめぐり、両者の立場の隔たりは大きく、交渉は停滞中だ。今回のタリバンの提案は、交渉を前進させる可能性があると期待されている。

 AFP通信は16日、「タリバンは現段階では政治的解決を志向している」と分析する専門家の声を伝えた。タリバンは、2001年まで数年間政権を担ったものの、国際社会から国の正統な代表としての承認を得られなかった。今回も、武力でアフガン政府を倒せば同様の事態になることが予想されるため、慎重を期しているという見方が広がっている。

 ◇要衝攻略いつでも可
 タリバンは同時に、支配地を拡大し政府への軍事的圧力を強めている。9日に「全土の85%を支配下に置いた」と発表したが、信ぴょう性は不明。しかし、既に国土の半分以上を支配していると考える見方は広く共有されている。アフガン駐留米軍の9割以上が撤収を終える中、空爆などによる援護を失ったアフガン政府軍の劣勢が連日、伝えられてきた。

 タリバンは14日、南部カンダハル州の対パキスタン国境の街を制圧したと発表。これに先立ち、イラン、タジキスタンとの複数の国境検問所も攻略、物流面で政府側を追い詰めている。

 また、西部バドギス州など各地で州都を包囲するように戦線を展開。いつでも要衝を攻略できる体制を整え、政府が和平プロセスに向き合わざるを得ない形に持ち込む構えだ。

 和平交渉の焦点の一つは、米国などが提案する、タリバンを取り込んだ形での暫定政権樹立だ。現政府とタリバンとの権力分担が必要となる。

 しかし、暫定政権になれば、昨年から2期目に入ったガニ大統領が任期途中での交代に追い込まれかねない。本人の抵抗は強い。これが和平プロセス停滞の一因となっている。

3227チバQ:2021/07/17(土) 23:05:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/70b5ac6ac9a18494cc6d481035f19d244667c300
レバノン、混乱に拍車 組閣断念、政府不在11カ月
7/16(金) 20:33配信

時事通信
レバノンのアウン大統領(左)と会談するハリリ元首相=14日、ベイルート郊外バーブダ(AFP時事)

 【カイロ時事】レバノンで昨年10月に新首相に指名され組閣を目指していたハリリ元首相が15日、組閣を断念した。

 レバノンでは昨年8月に首都ベイルートで200人以上が死亡する大爆発が発生。ディアブ内閣が責任を取り総辞職したが、その後も11カ月にわたり正式な政府が発足できない異常な状況が続く。政治空白に加え経済の混乱と社会不安も増し、「破綻国家」に陥る危機を迎えている。

 ハリリ氏は14日にアウン大統領に各宗派の均衡などを考慮した24人の閣僚名簿を提出。両氏は15日に再び会談したが、ハリリ氏は「重要だと考える人選で修正を求められた。合意が無理なのは明白だ」と語った。

 18の宗派が混在する「モザイク国家」のレバノンでは権力配分が事前に決められ、慣例として首相はイスラム教スンニ派から選ばれる。しかし、宗派対立や各勢力の駆け引きが常に激しく、政権発足までの紆余(うよ)曲折は珍しくない。大爆発後にはアディブ駐ドイツ大使が首相指名されたが、組閣難航で約1カ月後に辞退。このため、いったんは辞任したディアブ氏が暫定首相を務めている。

 レバノンは昨年3月にデフォルト(債務不履行)を宣言。新型コロナウイルス禍や大規模爆発の被害もあり、通貨の対ドルレートは約1500ポンドから約2万ポンドに暴落した。燃料や電力が不足し、輸入に頼る食料や医薬品なども欠乏が慢性化。ベイルート在住の活動家ルラ・タレジさんは「複数の災禍が同時に襲う『パーフェクトストーム』だ」と憤る。

 旧宗主国フランスや米国は迅速な改革や組閣を支援実行の条件にしている。しかし、政治腐敗が深刻で、国際社会の要請に応じる見通しは立っていない。

3228チバQ:2021/07/19(月) 10:52:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/843559b2ab76e0f9966838dc034990230eb3cfc8
アフガン、時限停戦に至らず 「協議加速」で合意 和平交渉
7/19(月) 8:51配信

時事通信
アフガニスタン政府代表団との交渉に臨む反政府勢力タリバン=17日、カタール・ドーハ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタン政府と反政府勢力タリバンの代表団は18日、カタールの首都ドーハで会談した。

 焦点の一つだった20日からのイスラム教の犠牲祭に合わせた時限停戦については、合意に至らなかった。両者は共同声明で、高官レベルの交渉を継続し「公正で永続的な解決策を見つけるための協議加速」を目指すと表明した。

3229チバQ:2021/07/21(水) 06:36:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/efb83f3efe958881e6900f966803b547d5cd416b
シリア政権軍、攻撃再開 北西部、戦闘本格化の恐れ
7/20(火) 14:46配信

共同通信
シリア・イドリブ県の難民キャンプにある商店=18日(ゲッティ=共同)

 【カイロ共同】シリアのアサド政権軍が反体制派の最終拠点、北西部イドリブ県への攻撃を再開した。長期化した内戦は戦線が膠着し、イドリブ県では昨年3月から停戦が機能していたが、7月に入り政権軍の砲撃で民間人の死傷者が増加。国連は本格的な戦闘が再燃する兆候だと懸念している。


 アサド大統領は17日、4期目の就任式典で「軍が完全な国土解放を成し遂げると確信している」と表明した。これに呼応するように同日、イドリブ県で政権軍の砲撃があり、シリア人権監視団(英国)によると少なくとも11人が死亡した。

 シリア内戦では政権軍が海外の軍事支援を受け、国土の大半を掌握している。

3230チバQ:2021/07/21(水) 06:41:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f8ff5de0908380859fd291c21024b120587801d
米、ヨルダンを優遇 中東政策の転換象徴
7/20(火) 20:57配信

産経新聞
バイデン米大統領は19日、中東諸国の指導者で最初の直接会談の相手に小国ヨルダンのアブドラ国王を選んだ。これは、武器取引などの成果を重視するトランプ前大統領の「利益追求型」外交から、地域の安定化を重視する「バランス型」への転換を象徴するものだ。同時に、王室内での「クーデター未遂」も取り沙汰された国王への支持を表明し、自身の中東政策への協力を固めた。

ヨルダンは、歴史的にイスラエルとパレスチナの和平問題に深く関与してきたほか、イランが影響力を増すイラクや内戦下のシリアなどの近隣国とも一定の関係を維持。歴代米政権とは密接な関係を築き、「火薬庫」ともいえる地域における米国の代弁者として各国の利害を調整する役割を担ってきた。

ヨルダンのこうした地位はしかし、トランプ政権下で低下していた。トランプ氏は、最初の外遊先にサウジアラビアを選ぶなど、巨額な兵器取引が見込まれる富裕な湾岸アラブ諸国との関係を重視。トランプ政権が、イラン封じ込めのために一部のアラブ諸国とイスラエルを結び付けた半面、パレスチナの利益を軽視したことは、多くのパレスチナ系住民を抱えるヨルダンを苦しい立場に置いた。

だがバイデン氏は今回、サウジやイスラエルに先駆けてアブドラ国王をホワイトハウスに迎え、トランプ氏の路線を否定する姿勢を改めて鮮明にした。

そこには、ヨルダン王室に手を差し伸べ、恩を売る意味合いもある。

ヨルダンでは今年4月、治安当局が、アブドラ国王の異母弟で2004年に廃嫡されたハムザ王子とその一派を拘束。同王子による宮廷クーデターの企てがあったと噂される。

国王の権威を揺るがしかねない重大事件が表面化する中で行われた今回の訪米で、国王はラニア王妃と長男のフセイン皇太子を帯同した。バイデン氏との会談には皇太子も同席させ、後継問題での地歩を固めた。

バイデン氏はこの日の会談冒頭で、国王を「優れた、忠実で立派な友人」と呼んだ。これに対して国王は、新型コロナウイルス禍などに対するバイデン氏の指導力を称賛し、「いつでも私を頼りにしてほしい」と語り、米国への全面的な協力を約束した。

中国への対応を最重要課題に掲げるバイデン政権は、外交的な資源を東アジアに振り向けるため、中東情勢の安定化を図った上で、イラクからの米軍撤収などを視野に中東への関与を後退させる構想を抱くとされる。今回のヨルダンへの優遇ぶりには、そのために多様な外交チャンネルを持つ穏健親米国家を駆使しようとのバイデン政権の思惑が表れている。(ワシントン 大内清)

3231チバQ:2021/07/21(水) 09:17:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc1eba1f1e21eea7a555fa09c6811901a3be948a
大使の娘拉致? 深まる対立 アフガンとパキスタン、和平に影響も
7/21(水) 7:14配信

0
この記事についてツイート
この記事についてシェア
時事通信
記者会見するパキスタンのシェイク・ラシッド内相=18日、イスラマバード(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンの駐パキスタン大使の娘が拉致されたとアフガン側が抗議、同大使を召還し、両国関係に波紋を広げている。

【図解】アフガニスタン

 パキスタンは反発。アフガンで駐留外国軍の撤収完了が近づき、反政府勢力タリバンが攻勢を強める中、タリバンに影響力を持つパキスタンとアフガン政府の対立が深まり、アフガン和平プロセスにも影響が及ぶ恐れがある。

 アフガン外務省は17日の声明で、「駐パキスタン大使の娘が16日、(パキスタンの首都)イスラマバードで数時間拉致され、虐待された」と非難した。18日には、安全が確保され、問題の全容が判明して実行犯が裁判にかけられるまで、同大使ら外交官を本国に引き揚げさせると発表した。

 パキスタンのシェイク・ラシッド内相は18日のテレビ番組で、「拉致ではない。インドの情報機関が絡んだ、国際的陰謀だ」と強調。大使の娘の証言には不審な点があると述べた。パキスタンはこれまでも宿敵インドがテロ事件などに関与したと主張してきた経緯がある。

 問題がこじれている背景には、アフガンがかねてパキスタンに抱いてきた不信感がある。パキスタンはインドとの共通の後背地に当たるアフガンへの影響力争いに勝つため、タリバンを支援してきたと指摘されている。

 アフガンのガニ大統領は16日、国際会議のため滞在中のウズベキスタン・タシケントでパキスタンのカーン首相と会談し、パキスタンのタリバン支援について改めて批判。カーン氏は、アフガン和平に向け尽力してきたと反論した。

 アフガン政府とタリバンの和平交渉が難航する中、パキスタンとアフガン政府の関係悪化も進めば、アフガン和平プロセスで最優先課題の停戦の実現も一層困難となる。

3232チバQ:2021/07/25(日) 07:21:48
6536 チバQ 2021/07/11(日) 10:39:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0c17e09ba442278c816a0c5b3120afe8fd15905
撤退する米軍と後に残る廃品の山 アフガニスタン
7/11(日) 10:11配信

AFP=時事
アフガニスタンのバグラム米空軍基地近くで、撤退する同軍が日用品を置いていく廃品置き場で、使えそうなものを探す人々(2021年6月17日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタン・バグラム(Bagram)の米空軍基地に続く主要道路の脇には、撤退を進める同軍から回収された日用品の廃品置き場がある。

 電話や魔法瓶、パソコンのキーボードやプリンターのカートリッジなどの山の中から、まだ使える物を探すサラムさん(40)は「これが米国人のすることです」とAFPに語った。「彼らは何でも破壊してしまうのです」

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は8日、米軍がほぼ20年にわたり続けるアフガニスタン駐留を8月31日に終了すると発表した。同国での作戦中枢として20年間機能してきたバグラム米空軍基地は、今月中にも明け渡されそうだ。

 軍需品については持ち帰ったり、アフガニスタンの治安部隊に提供したりしているが、大量の日用品は残していかざるを得ない。

 その結果、廃品ビジネスが活況を呈し、中には儲けている人もいる。ただ、大多数は腹立たしさをあらわにしている。

 サラムさんは、米軍が残す日用品について「爆破されたり、燃やされたり」していると話し、「この基地には、新しい物がたくさんあった。アフガニスタンを20回再建できるほど、たくさんあった。なのに彼らはすべて破壊してしまうのです」と説明した。【翻訳編集】 AFPBB News

3233チバQ:2021/07/25(日) 20:45:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/b560fa0a4ce4fdaee061fc489cd5ffe028701b3f
アフガン、31州に夜間外出禁止令 タリバーン抑え込み
7/25(日) 14:51配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタンの首都カブール郊外で13日、見張りを続ける警察官=ロイター

 駐留米軍の撤退に伴って治安が悪化しているアフガニスタンの政府は24日、国内34州のうち31州に夜間外出禁止令を出した。広域の外出禁止は珍しい。夜間に動くことが多い反政府勢力タリバーンの活動を抑え込む狙いがある。

 アフガン内務省によると、24日に始まった外出禁止は、午後10時から午前4時まで。タリバーンの戦闘員や武器の移動を阻むためで、同省副報道官は「治安が回復するまでの一時的な措置」としている。治安要員が多い首都カブールと東部ナンガルハル、守りが堅い北東部パンジシールの計3州は対象から外れた。

 タリバーンは米軍撤退が本格化した5月以降、農村部を中心に急速に支配地域を広げている。米軍によると、タリバーンは今月21日までに、全国の約半数の地区を支配下に置いた。一方、アフガン政府軍は人口が多い都市部に兵力を集約させている。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

3234とはずがたり:2021/07/27(火) 11:32:19
イラン、水不足で抗議デモ 弾圧で8人死亡と人権団体
2021年7月25日 09時16分 (共同通信)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/119146
 【テヘラン共同】深刻な水不足に見舞われているイラン南西部フゼスタン州で、今月15日から市民による抗議デモが続き、治安当局が出動して死傷者が出る事態に発展した。イラン国営メディアは警察官を含む3人が死亡したと報道。一方で国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは23日、治安部隊の武力行使で少なくとも8人が死亡したと非難した。
 アムネスティは、治安部隊が実弾を発射するなどして平和的なデモを弾圧し、少年を含む8人が死亡し、多数が負傷したと発表。現地で撮影された映像や匿名の情報源の話に基づくとしている。
関連キーワード

3235チバQ:2021/07/27(火) 18:19:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/016d94ab765b7ba08f6989bf6f204a38df1adb5e
チュニジアで大統領とイスラム勢力の対立が深刻化 中東各国対応割れる
7/27(火) 17:42配信

0
この記事についてツイート
この記事についてシェア
産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】北アフリカ・チュニジアで首相を解任して国会を停止したサイード大統領は26日、国防相と司法相代理の解任を発表し、約1カ月間の夜間外出禁止令を出して権力掌握を進めた。10年前の「アラブの春」と呼ばれる反政府デモを機に民主化が進展して以来、最大の政治危機といえ、国連が対話による解決を求めるなど国際社会の懸念が高まってきた。

チュニジアの首都チュニスでは26日、立ち入りが禁じられ治安部隊が警戒する国会の前で、大統領の支持者と国会最大勢力のイスラム主義政党アンナハダの支持者が石などを投げ合って衝突した。混乱は国内各地に拡大し、大統領とイスラム勢力の対立という色彩が強まっている。

サイード氏は無党派の憲法学者出身で選挙を経て2019年に大統領に就任。新型コロナウイルスの感染拡大と長引く経済低迷に反発する大規模な反政府デモが起きた25日、首相解任と国会停止を発表した。「憲法の規定に沿った行動」だと主張し、事態の沈静化に軍の投入も辞さない姿勢を示している。

一方のアンナハダはベンアリ独裁政権下で非合法とされ、アラブの春のデモで同政権が崩壊した後、合法化された。サイード氏の行動は民主化の流れに逆行する「クーデター」だと非難している。

双方の対立が鮮明になるなか、中東では各国の態度が割れている。ロイター通信によると、シーシー政権がイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」の弾圧を続けるエジプトの国営メディアは、サイード氏の行動はイスラム勢力との戦いだと位置付けて支持をにじませた。

これに対し、イスラム教の価値観を重視するトルコのエルドアン政権は、クーデターだと主張してアンナハダに同調した。トルコと同じ立場を取るカタールの衛星テレビ局アルジャジーラは26日、チュニスにある支局に警官隊が押しかけ、同社の職員が追い出されたと伝えた。

3236チバQ:2021/07/28(水) 15:20:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/ccc86c4675742bf56f5faaa1c7b7c0eab5d7fc82
アフガン情報機関が記者4人拘束 タリバンの「プロパガンダ」流布
7/28(水) 14:42配信
時事通信
 【カブールAFP時事】アフガニスタンの情報機関、国家保安局(NDS)は、反政府勢力タリバンの支配地域で取材し、敵の「プロパガンダ」を流布したとして、記者4人を拘束した。

 当局者が27日明らかにした。

 記者が訪れたのは対パキスタン国境の町スピンボルダク。地元メディアによれば、タリバンが同地で大量殺人を行ったとする政府の調査結果の検証作業を行っていた。

 内務省報道官は声明で「テロリストを賛美し、アフガンの国益を損なういかなるプロパガンダも犯罪だ」と述べた。メディア監視団体は、拘束者のうち3人は地元ラジオ局の所属と説明した。

3237チバQ:2021/07/28(水) 22:23:38
https://www.asahi.com/articles/ASP7W5KKNP7VUHBI039.html混迷レバノン、新首相候補を指名 大爆発後から内閣不在

ドバイ=伊藤喜之2021年7月27日 22時00分レバノンの首相候補に指名されたナジブ・ミカティ氏。アウン大統領との会談後、報道陣に対応した=AP

 1年近くの政治空白が続く中東のレバノンで26日、イスラム教スンニ派の実業家で過去に2度、首相を務めたナジブ・ミカティ氏が主要政党の支援を受け、新たな首相候補に指名された。昨年8月にベイルート港で起きた大爆発で、当時のディアブ首相率いる内閣が総辞職して以来、新内閣が発足できない状態が続いている。

 レバノンでは大統領、首相、国会議長を各宗派が分け合うのが慣例で、首相はスンニ派が務める。今月15日には、首相候補だったスンニ派のサード・ハリリ氏が9カ月に及ぶアウン大統領との交渉の末に組閣を断念し、首相候補の辞退に追い込まれた。キリスト教マロン派のアウン氏が、ハリリ氏による党派色のない、実務家をそろえた組閣案を受け入れなかったためだ。

 ミカティ氏はレバノン国内で…

3238チバQ:2021/07/28(水) 23:02:26
https://digital.asahi.com/articles/ASP7X652SP7XUHBI01K.html?pn=5
タリバーン、関税の徴収を開始 アフガン政府の財源奪う

バンコク=乗京真知2021年7月28日 20時00分

アフガニスタンと国境を接するパキスタン南西部バルチスタン州チャマンで7月17日、国境の検問所に集まった人々=AP

 アフガニスタンの南部スピンボルダックにあるパキスタンとの国境検問所近くで、同検問所を支配下に収めた反政府勢力タリバーンが関税を徴収し始めたと、パキスタンメディアが28日に報じた。アフガン政府の税収を奪ったタリバーンが、戦場でさらに勢いづく可能性がある。

 同検問所は、内陸国のアフガニスタンと海のあるパキスタンの交易の要衝。交易にかかる税金は、財政難のアフガン政府にとって貴重な収入になってきた。

 パキスタンの英字紙ドーンが、地元当局者らの話として伝えたところでは、タリバーンは約20ページ分の規則を公表し、27日から交易品に税をかけ始めたという。

 アフガニスタンでは、米軍撤退が本格化した5月以降、タリバーンが隣国パキスタンやタジキスタン、イランとの国境検問所や物流拠点を次々に占拠している。

 米軍によると、タリバーンは7月21日までに、アフガニスタンの約半数の地区を支配下に置いた。タリバーンはアフガン政府の支配地域に激しい攻撃を仕掛けている。

 国連アフガニスタン支援団によると、こうした攻撃にともなう市民の死傷者数は、今年上半期(1〜6月)に5183人に上り、前年同期比で約47%増えたという。(バンコク=乗京真知)

3239チバQ:2021/07/28(水) 23:05:10
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210727/k10013162151000.html
レバノン 元首相が新たな首相候補に指名
2021年7月27日 9時09分

政治の混乱が続く中東のレバノンで、26日、元首相のミカティ氏が新たな首相候補に指名されました。各政治勢力の争いで組閣の難航も予想され、長期化する政治の空白と経済危機の解消につながるかは不透明です。

レバノンでは、去年8月に首都ベイルートで起きた200人以上が死亡する大規模な爆発のあと、責任をとる形で内閣が総辞職しましたが、各政治勢力の対立で次の内閣が発足できず、1年近く政治の空白が続いています。

こうした中、アウン大統領は26日、新たな首相候補に元首相で実業家のミカティ氏を指名し、組閣を命じました。

指名を受けてミカティ氏は「私には魔法のつえもなく、奇跡も起こせない。困難な現状だがともに取り組めば成功できる」と述べ、各政治勢力に組閣への協力を求めました。

レバノンは、去年3月に事実上のデフォルト=債務不履行に陥り、新型コロナウイルスの感染拡大も重なって深刻な経済危機に直面していて、国際社会から財政支援を受けるためにも新たな政権の発足が急務となっています。

ただ、この1年近くの間に2人の首相候補が組閣を断念していて、今回も異なる宗教や宗派間の利害の調整で組閣が難航することも予想され、政治の空白と経済危機の解消につながるかは不透明です。

3240チバQ:2021/07/30(金) 16:02:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/acc6c0290a8b1d2fe6b818d2c0d928f53756215c
イスラエルの首都はどこ? 都、五輪教育のサイトを修正
7/30(金) 14:54配信

朝日新聞デジタル
修正される前の東京都教育委員会の「イスラエル国」のページ。注釈もなく、首都「エルサレム」と表記していた=質問状から

 東京都の東京五輪・パラリンピック教育のためのウェブサイトで、イスラエルの首都を「エルサレム」と表記していたことがわかり、大学教授らが28日、都教育委員会に質問状を提出した。日本を含む国際社会の多くはエルサレムをイスラエルの首都と認めていない。

 問題となったのは、東京都教育委員会のウェブサイトの「児童・生徒向けコンテンツ」のなかで参加国を紹介するページ。「イスラエル国」のページでは、首都が「エルサレム」と書かれていた。

 現在は同ページに、「エルサレム」の注釈として「日本を含め国際的には認められていない」と記されている。都教育庁は取材に対し、「外務省のホームページと一致しない箇所があった」として、修正したとしている。

 エルサレムにはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地がある。イスラエルは1967年の第3次中東戦争で勝利し、当時ヨルダン領だった東エルサレムを占領し、併合。西エルサレムとともに、首都と主張している。一方パレスチナは、東エルサレムを将来独立したときの首都としている。

朝日新聞社

3241チバQ:2021/08/01(日) 22:20:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/bdc930c32b02b22fca015bbe85dc38216215aa3a
レバノン爆発1年 深まる経済危機 市民に広がる絶望感
8/1(日) 21:10配信

2
この記事についてツイート
この記事についてシェア
毎日新聞
ベイルート市内の内相宅前で、大規模爆発の調査に消極的な政府方針に抗議する遺族ら=2021年7月13日、AP

 レバノンの首都ベイルートの港湾地区で約200人が死亡する大規模爆発が起きてから4日で1年となる。政府への反発を受けて当時のディアブ首相(現・暫定首相)の内閣が直後に総辞職して以降、2人の首相候補が組閣に失敗し、現在も不安定な政治情勢が続く。経済危機は深まり、市民の間には絶望感が広がっている。

 昨年8月の爆発は、2014年ごろから倉庫に大量に保管されていた化学物質の硝酸アンモニウムに引火したのが原因だった。危険性を認識しながら長年放置していた政府当局の責任が指摘された。巨大なキノコ雲と爆風を伴う爆発によって、港湾周辺の建物約6000棟が破壊され、負傷者も6000人超に上った。

 ロイター通信によると、爆発に責任があるとみられる政治家や治安当局幹部に対する正式な取り調べはいまだ実施されず、被災地区の大部分で廃虚が手つかずのまま残っている。

 地元の政治ジャーナリスト、サード・メヒオ氏は電話取材に「大爆発は(01年の)米国の同時多発テロのように国全体を揺さぶったが、政治・経済には何の変化も起きていない。司法もまひしている」と指摘する。その主な原因はレバノン独特の政治構造だ。イスラム教のスンニ派とシーア派、キリスト教マロン派など公認された18の宗教・宗派がそれぞれ政治力を持ち、権力抗争を繰り返してきた。

 メヒオ氏は「政治家たちは自分自身と自らが属する宗派の利益だけを追求し、一般市民のことは気にも留めない。中間層は没落し、貧困率は上昇している」と語る。

 新首相候補に指名されていたハリリ前首相が7月15日、組閣断念を表明。26日に新たに大富豪のミカティ元首相が指名された。しかし、閣僚ポストなどを巡る派閥間の駆け引きが予想され、先行きは見通せない。

 脆弱(ぜいじゃく)なレバノン経済は爆発前から危機的状況にあり、20年3月には政府がデフォルト(債務不履行)を宣言していた。その後も通貨下落と物価上昇が続く。国内には約100万人ものシリア難民を抱えている。

 世界銀行の今年5月の報告によると、レバノンの経済危機は19世紀半ば以降の世界でトップ3に入る深刻度といい、国民の半数以上が貧困ライン以下の生活を強いられている。

 ベイルート市民からは悲痛な声が上がる。銀行員の男性、ネセーム・ジュブランさん(36)は「私は爆発当時、血に染まった通りを目撃した。目を閉じると、助けを求めて叫ぶ人たちの姿をまざまざと思い出す。ここでの暮らしは悪夢そのものだ」と話した。

 エンジニアの女性、ライラ・ハンマドさん(39)も「次から次に危機が訪れて生活は厳しい。いま私が考えられるのは、家族と一緒にどうやってこの国を脱出するかということだけ」と窮状を訴えた。

 レバノンには19年末に日本から逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告も滞在を続けている。経済危機で燃料や電力の不足などが起き、ゴーン被告を含む一部富裕層の生活にも影響は及んでいるとみられる。【カイロ真野森作】

3242チバQ:2021/08/02(月) 11:02:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a458410757c0347d3edd73ed4166e72da99dcc3
ハマス最高指導者にハニヤ氏再任 対イスラエル戦指揮で評価
8/2(月) 10:16配信


ハマス最高指導者のイスマイル・ハニヤ氏=AP

 パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスは1日、最高指導者にイスマイル・ハニヤ氏を再任した。任期は4年。


 ハニヤ氏は5月、イスラエルとの11日間に及ぶ戦闘を指揮し、イスラエルに一定の打撃を与えたとして組織内での評価を高めていた。シンクタンク「パレスチナ政策調査研究センター」が6月に実施した世論調査では、ハマスはヨルダン川西岸を統治するパレスチナ自治政府の主流派ファタハを支持率で上回った。

 ハニヤ氏はイスラエルによる暗殺を恐れ、トルコやカタールに居住している。【エルサレム三木幸治】

3243チバQ:2021/08/02(月) 20:47:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/e026b19852a70e3d1ef5d790b5990fbb459c077a
アフガン南部州の州都が陥落の危機、タリバーンが攻勢
8/2(月) 18:44配信

3
この記事についてツイート
この記事についてシェア
CNN.co.jp
アフガニスタン南部ヘルマンド州の州都ラシュカルガでタリバーンが攻勢をかけている

(CNN) アフガニスタン南部の要衝であるヘルマンド州の州都ラシュカルガをめぐるアフガン軍と反政府勢力タリバーンとの戦闘が続いている。CNNが接触した地元記者によれば、タリバーンは現在、ラシュカルガの複数の地区を実効支配している。

アフガン軍は7月31日、特殊部隊を配備するなど人員を増強した。タリバーンへの空爆も実行したという。

ラシュカルガは、カンダハル州とヘラート州を結ぶ幹線道路などあらゆる方向をつなぐ戦略的に重要なルートに位置しているほか、南部には重要な農業地域も広がる。タリバーンは長く、ラシュカルガ周辺を含むヘルマンド州で確固たる地位を築いていたが、2001年の政権崩壊以降、ラシュカルガを一部地域でも実効支配したことはなかった。

もし、ラシュカルガがタリバーンの手に落ちれば、34の州都のうちアフガン政府が失う最初の州都となる。一部の州都はすでにタリバーンに包囲されているほか、主要な幹線道路の一部もタリバーンの支配下にある。

タリバーンはラシュカルガの第7地区で行われた空爆で市民が死亡したと非難した。タリバーンの報道官はツイッターで、多くの家屋が破壊され、人々は多大な財政的被害を被ったと述べた。こうしたタリバーンの主張を確認する方法はない。

ラシュカルガの記者は1日、CNNに対して、第1地区と第7地区で衝突が続いており、タリバーンが第9地区を支配下におさめたと述べた。同記者によれば、政府軍が支配下に置いているのは今では1地区のみだという。

北西部のヘラート州でも激しい戦闘が行われている。国防省は1日、ツイッターで、数百人の特殊部隊がヘラート州に到着したと述べた。ヘラート州でタリバーンに対する攻勢を強め、治安状況は近く改善するとしている。

内務省もヘラートの厳しい状況を認めるように、内務次官が警察特殊部隊を引き連れて同地に到着したと発表した。地元記者は1日、空港付近のゴアザラ地区の大半やその東郊の地区をタリバーンが支配していると伝えた。空港自体はまだ政府の管理下にある。

3244チバQ:2021/08/03(火) 23:57:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/c705e1b9c974449ca3de890072ce93e529235dac
イラン新大統領が就任 超保守派のライシ師
8/3(火) 16:41配信

AFP=時事
イラン大統領に就任したエブラヒム・ライシ師。テヘランで(2021年6月17日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】イランの超保守派エブラヒム・ライシ(Ebrahim Raisi)前司法府代表が3日、最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師の認証を受け、大統領に就任した。就任式の様子は、国営テレビで生中継された。


 ハメネイ師は首席補佐官が読み上げた布告で、「国民の選択に従い、賢明で、根気強く、経験があり、人々の支持を集めるエブラヒム・ライシをイラン・イスラム共和国の大統領」とするとした。【翻訳編集】 AFPBB News

3245チバQ:2021/08/05(木) 01:45:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b48dea4499f81e31351487c266044b4af1cda91
アフガン首都で爆発、8人死亡 タリバン「報復作戦開始」
8/4(水) 19:25配信

共同通信
4日、アフガニスタン首都カブールで、爆発現場を巡視する治安部隊(ロイター=共同)

 【イスラマバード、ワシントン共同】アフガニスタンの首都カブール中心部で3日夜、爆弾を積んだ車が爆発した後、銃撃戦となり、内務省報道官は4日、民間人を含む少なくとも8人が死亡、20人が負傷したと明らかにした。反政府武装勢力タリバンは4日、モハマディ国防相代行の住宅を狙った攻撃と認め「政府指導者に対する報復作戦の始まりだ」とする声明を出した。


 モハマディ氏は不在で無事だった。現場周辺には政府機関や各国大使館があり、警備が厳重な地域。現地からの報道によると、最初に爆弾を積んだ車がモハマディ氏の住宅近くで爆発した後、武装した4人が周辺に立てこもり銃撃戦になった。

3246チバQ:2021/08/05(木) 11:05:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/917566a297176855da20c144d7b22ec263d99159
レバノン大爆発1年、今も爪痕 解明や処罰進まず 無残な現場そのまま
8/4(水) 7:08配信

時事通信
レバノンの首都ベイルートで昨年8月に起きた爆発で大破したままの穀物倉庫=7月29日

 【ベイルート時事】レバノンの首都ベイルートで200人以上が死亡した大爆発から4日で1年。


 深刻な政治腐敗なども絡み、原因究明や関係者の処罰は進んでいない。市民の憤りと不信感が募る中、被害者の心身の傷も癒えないままだ。

 ◇惨状が今も脳裏に
 爆発は、港湾地区に保管していた大量の硝酸アンモニウムに引火して起きた。政府首脳らが爆薬の原料になる危険物質の存在を知りながら対策を講じなかったとされ、ずさんな管理による人災という批判が強い。治安当局の許可を得て7月下旬に現場周辺を訪れると、大破した穀物倉庫が無残な姿をさらし、山積みのがれきやごみの悪臭が漂っていた。

 「人生最悪の光景が今も頭から離れない」。メヒエディン・ラスカニさん(27)は当時の様子を苦しげに振り返った。港近くの自宅は猛烈な爆風に襲われ、倒れた父親=当時(57)=は搬送先の病院の集中治療室で一度も意識を取り戻さないまま、1カ月後に死亡した。「建物の被害は10年もたてば直せる。でも、父を亡くした悲しみは一生消えない」と肩を落とす。

 爆発後は病院での夜勤を辞め、勉学への意欲も消えた。生きる気力も失いかけたが、今は被害者団体で政府からの支援を求め活動中だ。「ベイルートの広範囲が壊れたのに、誰も裁かれないのはおかしい。とにかく正義と真実が欲しい」と訴える。

 ◇モデルの体に傷
 女性モデルのマリテレズ・ハンナさん(24)は爆発で自宅のがれきの下敷きとなり、右脚の動脈や神経を切る大けがをした。気を失ったまま助けられたが出血がひどく、「鎮痛剤もないまま大きなガラス片を抜き取る手術を受けた」と話す。医師から「あと少し遅ければ命が危なかった」と言われ、今も自宅近所を歩いたり、騒音を聞いたりすると震えが出るという。

 体中には痛々しい傷痕が数多く残る。活躍の場でもあったレバノン国外では、傷のある自分への視線は厳しいと感じ、「『なぜこんな目に遭うのか』と自信を失った」。後遺症で足を引きずり、モデルに求められる華麗な動きは難しいが、それでも「あのとき死んだかもしれない人生。傷痕も自分の一部として受け入れられるようになってきた」と前を向こうとしている。

 司法当局はこれまで、爆発当時の首相や閣僚経験者らを訴追。責任追及を急ぐ姿勢を見せるが、大統領顧問を務めたこともあるレバノン政治評論家ブシャラ・ハイララ氏は「レバノンでは政治化した問題の解明には犠牲者が出ることになる。真実を明かすのは極めて難しい」と指摘した。

3247チバQ:2021/08/05(木) 21:08:49
https://digital.asahi.com/articles/ASP835SVFP82UHBI02F.html?pn=9
廃墟と化した港町 ベイルート爆発1年、責任のありかは
会員記事

ベイルート=伊藤喜之2021年8月3日 18時56分

 時が進むのを止めたようだった。中東レバノンの首都ベイルート。港の倉庫の大爆発から1年を経ても、外壁をえぐられた穀物貯蔵庫は、当時のままの姿で立っていた。港周辺には今もがれきが放置され、多くのコンテナがひしゃげたまま残されている。

 市街地を歩いても同じ状況がうかがえた。多くのアパートやオフィスビルは窓やドアを吹き飛ばされたまま廃虚と化し、応急措置でビニールや布シーツで目張りした建物もそれ以上の修繕はなされていない。

 東日本大震災の被災地など、幾つかの災害現場を取材してきた私だが、これほど復旧がはかどっていない現場は初めてだ。

 爆発が起きたのは、昨年8月4日の夕刻。倉庫に保管されていた、約2750トンもの爆薬原料、硝酸アンモニウムが爆発を起こした。約200人が死亡し、約6千人が負傷。爆心地から10キロ以上離れた建物にまで損害を与え、約30万人が住まいを失った。

 その後、税関当局が政府に対して、爆発の危険性を再三指摘していたことが発覚。事故を調査する裁判官が当時の担当大臣らへの尋問を要求したが、政府がこれを拒むなど責任追及をかわし続けている。爆発の直接的な原因も含めて真相はいまだ明らかではない。

 深刻なのは、財政破綻(はたん)の淵にある政府が復興や被災者支援にほとんど取り組めていないことだ。

 2年前に起きた反政府デモで当時の内閣が退陣すると、経済は一気に傾いた。通貨レバノンポンドは暴落し、国は借金が返済できない「債務不履行(デフォルト)」に陥った。そこに追い打ちをかけたのがコロナ禍と爆発事故だ。災害復旧の大部分を国内外のNGOが担っている。

 夜、爆心地にほど近い飲み屋街でバーをみつけ、扉のついていない入り口をくぐった。「爆発で壊れたけど、新しく買う資金がないんだ」と店員のシャルベル・ホーリーさん(26)。物価は高騰し、かつて米ドル換算で600ドルあった給料はいまは50ドル足らずだ。

 燃料が輸入できず、国の電力供給も1日2〜4時間にとどまる。多くの飲食店は自家発電などで営業するが、街灯は消えたままだ。

ここから続き
 午後8時すぎ、爆心地から約2キロ離れたアパートでは大学生タチアナ・ハスルティさん(20)が停電の暗闇のなかで、パソコンに向かい、調べ物をしていた。

 「この壊れた国を変えたい。父さんもきっと背中を押してくれる道だと思う」

 ベイルート港の穀物貯蔵庫で仕分け業務の責任者だった父ガッサンさん(59)を爆発で失った。本来は勤務明けのはずだったあの日、ガッサンさんは予定外の貨物船に対応し、24時間勤務になっていた。

 この1年、タチアナさんは心が不安定になった。でも生前、父から繰り返し言われた言葉を思い出すと、立ち直れる気がした。「タチアナ、お前は誰よりも意思が強い。誰にもお前は止められない」

 大学で学んだ法律の知識を生かし、人道支援の仕事に就きたい。貧困にあえぎ、苦境にあるレバノンの女性や子どもの手助けができればと考えている。(ベイルート=伊藤喜之)

3248チバQ:2021/08/05(木) 21:17:04
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210805k0000m030228000c.html
イラン新大統領就任 8年ぶり反米強硬派政権 当面は内政注力か
2021/08/05 16:44毎日新聞

イラン新大統領就任 8年ぶり反米強硬派政権 当面は内政注力か

イランの大統領に就任するライシ師=テヘランで2021年6月18日、AP

(毎日新聞)

 6月のイラン大統領選で当選した反米保守強硬派のエブラヒム・ライシ新大統領(60)が5日、国会で宣誓式に臨み正式に就任する。欧米との関係改善を模索したロウハニ前政権の国際協調路線から8年ぶりに反米路線へ転換し、中東情勢の不安定化につながる可能性もある。

 「国民は選挙を通して、汚職や不正義との闘いや経済・社会問題の解決をというメッセージを発した。人々は変化を求めており、これを実現しなければならない」。3日の大統領承認式でライシ師は新政権の方向性をこう語った。今後組閣に入り、国会の承認を経て8月中旬にも新内閣が発足する。欧米との交渉に当たったザリフ外相ら保守穏健派の閣僚や高官は強硬派に交代するとみられる。

 「イスラム共和制」のイランで、大統領は最高指導者に次ぐ国家のナンバー2に当たり、行政の長という立場にある。長年、司法畑を歩んだイスラム法学者(聖職者)のライシ師は、最高指導者ハメネイ師(82)の「愛弟子」とされる。検事総長などを歴任して汚職摘発に手腕を発揮したが、政治経験はない。強硬派主導の国会や、最高指導者直属の精鋭軍事組織・革命防衛隊の支持を得ており、強硬派の意向を色濃く反映した政策展開が予想される。

 外交上の最大の課題は、核合意の正常化交渉だ。トランプ前米政権による2018年の合意離脱を受け、イランは対抗措置として19年から合意の制限を超える核開発を加速してきた。今年4月には「ほぼ核兵器級」(グロッシ国際原子力機関事務局長)の濃縮度60%に上るウラン濃縮にも成功している。

 米国の合意復帰を巡って4月に始まった間接交渉は6月に休止しており、ライシ新政権の対応が注目される。ライシ師は3日、「我々は米国の非道な制裁の解除を追求する」と強調。バイデン米政権が求める弾道ミサイル開発の制限などには応じない構えだ。欧米との関係がさらに悪化した場合、中国やロシアとの連携強化がイランにとって「保険」になるとの計算もあるようだ。

 ロウハニ前政権が最近模索していた地域大国サウジアラビアなどアラブ諸国との関係改善の取り組みは引き継ぐ一方、宿敵イスラエルとの対決姿勢は続くとみられる。最近も、オマーン沖で7月29日にイスラエル系企業運航のタンカーが攻撃を受けて乗組員2人が死亡する事件が発生した際に、イスラエルや米国が「イランが無人機で実行した」と非難し、双方の間で緊張が高まっている。

 ただ、ライシ政権が当面力を入れるのは内政とみられる。米国による経済制裁や新型コロナウイルス禍で疲弊した経済の立て直しが喫緊の課題だ。中東情勢に詳しいエジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所顧問のハッサン・アブタレブ氏は「ライシ師ら保守強硬派はイランが中東の軍事強国であることを望んでおり、新政権の核合意交渉は制裁解除の追求に絞ったものになるだろう。内政では汚職対策や困窮する貧困層への支援策を実行するとみられる」と指摘した。

 一方、穏健派支持層が多い首都テヘランの市民の間では、SNS(ネット交流サービス)規制の強化といった自由への制限を心配する声も出ている。7月中旬にはイラン南西部で水不足による生活困窮を訴える抗議デモが発生するなど、経済難に関連した国民の不満も高まっており、新政権は強硬一辺倒ではない対応を迫られる。【カイロ真野森作】

3249チバQ:2021/08/05(木) 21:17:42
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210805k0000m030228000c.html
イラン新大統領就任 8年ぶり反米強硬派政権 当面は内政注力か
2021/08/05 16:44毎日新聞

イラン新大統領就任 8年ぶり反米強硬派政権 当面は内政注力か

イランの大統領に就任するライシ師=テヘランで2021年6月18日、AP

(毎日新聞)

 6月のイラン大統領選で当選した反米保守強硬派のエブラヒム・ライシ新大統領(60)が5日、国会で宣誓式に臨み正式に就任する。欧米との関係改善を模索したロウハニ前政権の国際協調路線から8年ぶりに反米路線へ転換し、中東情勢の不安定化につながる可能性もある。

 「国民は選挙を通して、汚職や不正義との闘いや経済・社会問題の解決をというメッセージを発した。人々は変化を求めており、これを実現しなければならない」。3日の大統領承認式でライシ師は新政権の方向性をこう語った。今後組閣に入り、国会の承認を経て8月中旬にも新内閣が発足する。欧米との交渉に当たったザリフ外相ら保守穏健派の閣僚や高官は強硬派に交代するとみられる。

 「イスラム共和制」のイランで、大統領は最高指導者に次ぐ国家のナンバー2に当たり、行政の長という立場にある。長年、司法畑を歩んだイスラム法学者(聖職者)のライシ師は、最高指導者ハメネイ師(82)の「愛弟子」とされる。検事総長などを歴任して汚職摘発に手腕を発揮したが、政治経験はない。強硬派主導の国会や、最高指導者直属の精鋭軍事組織・革命防衛隊の支持を得ており、強硬派の意向を色濃く反映した政策展開が予想される。

 外交上の最大の課題は、核合意の正常化交渉だ。トランプ前米政権による2018年の合意離脱を受け、イランは対抗措置として19年から合意の制限を超える核開発を加速してきた。今年4月には「ほぼ核兵器級」(グロッシ国際原子力機関事務局長)の濃縮度60%に上るウラン濃縮にも成功している。

 米国の合意復帰を巡って4月に始まった間接交渉は6月に休止しており、ライシ新政権の対応が注目される。ライシ師は3日、「我々は米国の非道な制裁の解除を追求する」と強調。バイデン米政権が求める弾道ミサイル開発の制限などには応じない構えだ。欧米との関係がさらに悪化した場合、中国やロシアとの連携強化がイランにとって「保険」になるとの計算もあるようだ。

 ロウハニ前政権が最近模索していた地域大国サウジアラビアなどアラブ諸国との関係改善の取り組みは引き継ぐ一方、宿敵イスラエルとの対決姿勢は続くとみられる。最近も、オマーン沖で7月29日にイスラエル系企業運航のタンカーが攻撃を受けて乗組員2人が死亡する事件が発生した際に、イスラエルや米国が「イランが無人機で実行した」と非難し、双方の間で緊張が高まっている。

 ただ、ライシ政権が当面力を入れるのは内政とみられる。米国による経済制裁や新型コロナウイルス禍で疲弊した経済の立て直しが喫緊の課題だ。中東情勢に詳しいエジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所顧問のハッサン・アブタレブ氏は「ライシ師ら保守強硬派はイランが中東の軍事強国であることを望んでおり、新政権の核合意交渉は制裁解除の追求に絞ったものになるだろう。内政では汚職対策や困窮する貧困層への支援策を実行するとみられる」と指摘した。

 一方、穏健派支持層が多い首都テヘランの市民の間では、SNS(ネット交流サービス)規制の強化といった自由への制限を心配する声も出ている。7月中旬にはイラン南西部で水不足による生活困窮を訴える抗議デモが発生するなど、経済難に関連した国民の不満も高まっており、新政権は強硬一辺倒ではない対応を迫られる。【カイロ真野森作】

3250チバQ:2021/08/10(火) 11:21:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/340f1ab7efb33ee940c3fdd78a0865c0e06cb198
タリバン、北部を重点攻略 政府側の戦力そぐ アフガン
8/9(月) 19:37配信

時事通信
道路脇で警戒に当たるアフガニスタン治安部隊=6月22日、北部クンドゥズ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンで南部を主な拠点とする反政府勢力タリバンが、政府側軍閥の地盤である北部を次々と攻略している。


 9日までの4日間で北部5州を含む6州の州都を制圧。月末の駐留米軍撤収完了を前に重点的に攻撃し、政府側の戦力をそぐ作戦とみられる。

 タリバンは7日、中央アジアのトルクメニスタンに近い北部ジョズジャン州の州都を占領。旧タリバン政権に抵抗を続けた「北部同盟」の一員で知られる有力軍閥のドスタム将軍(前第1副大統領)の牙城だ。

 8日には、過去に北部同盟が支配した北部クンドゥズ、タハル両州の州都も陥落。タリバンと渡り合った実績を持つ北部の軍閥は、ガニ政権の頼みの綱だった。

 ガニ大統領は2日の演説で、今後6カ月で劣勢を挽回し、安定を取り戻すと強調。「計画の要点は国家総動員だ」と述べ、各地の軍閥などから民兵を編成して政府軍を支援する必要性を訴えた。ただ、6月にも同様の演説を行っており、北部が攻略される中、実効性に疑問符も付く。 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021080800240&g=int&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb
タリバン、クンドゥズを制圧 北部要衝、政府に打撃―アフガン
2021年08月08日23時47分
 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンは8日、要衝クンドゥズとサリプルの北部2州の州都を制圧した。また、AFP通信によれば、北部タハル州の州都タロカンもタリバンの手に落ちた。

 タリバンは6日、駐留外国軍撤収開始後初めて南西部の州都を制圧。以降3日間で州都陥落は5カ所目。特にクンドゥズはタジキスタンから首都カブールに向かう幹線道路などが交差する要衝で、政府への打撃は大きい。
 タリバンは声明で「クンドゥズを制圧し、大量の弾薬を入手した」と主張。クンドゥズ州の州議会議員も取材に「空港以外はタリバンの手に落ちた。刑務所も破壊された」と認めた。サリプルの州議も陥落を認めた。タリバンは制圧した各都市で、収監されていたタリバン兵を解放しているもようだ。
 地元民放トロTVは、戦闘でクンドゥズ市内の商店が炎上する様子を伝えた。在アフガンの米大使館は8日、「タリバンの複数の都市への暴力的な攻撃を非難する。和平プロセスでの協議による問題解決を支持するというタリバンの主張を(自ら)否定するものだ」と批判した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021080700392&g=int
初の州都陥落、タリバンに勢い 市民の犠牲増懸念―アフガン
2021年08月07日19時36

 【ニューデリー時事】アフガニスタンで、反政府勢力タリバンの攻勢が激しさを増している。6日には、5月に米軍など外国軍が撤収を開始してから初めて州都が陥落。支援を失ったアフガン政府軍の脆弱(ぜいじゃく)さが改めて鮮明になった。戦闘の激化により、市民の犠牲者増加も懸念されている。

 タリバンは6日、イランと国境を接する南西部ニムルズ州の州都ザランジを制圧した。タリバンの広報担当者は7日、有力軍閥ドスタム将軍の影響下にある北部ジョズジャン州の州都シェベルガンについても、ツイッターで「州庁舎、警察や情報機関の本部などは全てタリバンの手にある」と奪取を宣言。西部ヘラート、南部のカンダハルやラシュカルガなど各州都でも猛攻を続けている。

3251チバQ:2021/08/10(火) 11:21:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0a086124bb4f747631fd36d0f28f81f5f407bfc
タリバン、6州都を制圧 アフガン北部で勢力拡大
8/10(火) 1:38配信


AFP=時事
アフガニスタンで、タリバンと政府軍との戦闘が続くクンドゥズやタハル州から首都カブールに避難し、食料の配給を受ける人々(2021年8月9日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は9日、六つ目の州都を制圧した。政府はタリバンの勢いを抑え込めずにおり、北部ではここ数日で都市部が相次いで陥落している。


 新たに制圧されたのは、北部サマンガン(Samangan)州の州都アイバク(Aibak)。同州副知事によると、同市郊外で数週間にわたり戦闘が続いた後、地元の長老らが当局に対し、これ以上の衝突を避けるよう嘆願。知事がこれを受け入れ部隊を撤収し、タリバンは抵抗を受けずに同市に入った。

 タリバンは先週末、南西部ニムルズ(Nimroz)州の州都ザランジ(Zaranj)を掌握。その後、シェベルガン(Sheberghan)、クンドゥズ(Kunduz)、サリプル(Sar-e-Pul)、タロカーン(Taloqan)の北部4州都を次々と制圧した。

 さらにタリバンは9日、北部の最大都市で、政府が同地域支配を維持する上で重要なマザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)にも入ったと主張。だが当局者や地元住民らは、タリバンの主張は誇張であり、戦闘は市の周辺地区にとどまっていると話している。

 アフガニスタンでの戦闘は、米主導の外国部隊がアフガン完全撤収を開始した5月半ばから激化している。外国部隊の撤収は、2001年9月11日の米同時多発攻撃から20年の節目に先立ち、今月末までに完了する予定。【翻訳編集】 AFPBB News


https://news.yahoo.co.jp/articles/c6899804c19476fc75f2f6a34f485e64e5b22fa1
タリバン、6州都制圧 支配地域最大か 政府軍退散
8/9(月) 21:28配信


産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは9日、北部サマンガン州の州都アイバクを「支配下に置いた」と宣言した。タリバンは全34州中、6カ所の州都を制圧した。タリバンの支配地域は2001年の政権崩壊後、最大になったもようで、政府軍は劣勢を立て直せないのが現状だ。

地元メディアによると、アイバクでは同日、ほとんど戦闘は行われず、政府軍は退散したという。

タリバンは6日に南西部ニムルズ州で米軍の撤収開始後初めて州都を制圧し、8日にはクンドゥズ、サリプル、タロカーンの北部3州都を相次いで占領した。タリバンは各地で「残された(政府軍の)武器を奪った」と主張しており、戦力が増強された可能性もある。

米国はカタールから戦略爆撃機B52をアフガンに派遣し、空爆でタリバンの拡大を押さえ込む方針。アフガンのガニ大統領は国内の実力者、ドスタム前第1副大統領と連携してタリバンに対抗する姿勢を見せているが、どれほど効果を発揮するかは未知数だ。

3252チバQ:2021/08/10(火) 22:11:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac3a04ec6bceb35ddcb482a7ce14983950e2c12f進まぬアフガン和平 パキスタン首相補佐官「戦闘長期化は悪夢」
8/10(火) 17:58配信

0
この記事についてツイート
この記事についてシェア
毎日新聞
アフガン情勢の政治的解決の必要性について語るパキスタンのユスフ国家安全保障担当首相補佐官=イスラマバードで2021年8月9日、松井聡撮影

 パキスタンのモイード・ユスフ国家安全保障担当首相補佐官が9日、首都イスラマバードで毎日新聞など一部海外メディアと会見した。隣国アフガニスタンで激化する政府側と旧支配勢力タリバンとの戦闘に関し、「今後3〜6カ月が極めて重要な時期になる」との認識を示したうえで、「米国が指導力を発揮する必要がある。政治的な解決が戦闘の長期化を防ぐ唯一の方法だ」と述べた。

 アフガンでは2020年9月に始まった政府とタリバンの和平協議が暗礁に乗り上げている。これについてユスフ氏は「アフガンのすべての政治指導者が一つの部屋に集まり、政治的な解決策を見つけることが必要」と説明。「パキスタンは既にアフガンから200万人の難民を受け入れており、これ以上受け入れる余裕はない。(01年に始まった米国の対テロ戦争で)パキスタンは多くの犠牲者を出し、経済的な被害も甚大だった。アフガンの不安定化はパキスタンにも波及する。戦闘の長期化は悪夢だ」と語り、地域の安定化が急務との考えを示した。

 パキスタンは隣国アフガンへの影響力を保持するため、長年にわたりタリバンを支援してきたとされる。現在もタリバン指導部やその家族の一部がパキスタン国内に潜伏しているとされ、国際社会にはパキスタンを批判する声も根強い。これに対してユスフ氏は、「(国際社会は)莫大(ばくだい)な資金を費やしてアフガン軍の装備を充実させ、訓練をしてきた」と指摘。それにもかかわらず「アフガン政府の中には失敗の責任をパキスタンに押しつけようとしている人がおり、我々はスケープゴートにされている」と反論し、現在のアフガン情勢混迷にパキスタンは無関係との立場を強調した。

 さらにユスフ氏は、パキスタン側もタリバンに対する影響力が低下していると説明。タリバンが8月初めにパキスタンとの国境の一つを閉鎖したことを例に挙げ、「パキスタンは国境を開けるよう求めたが、タリバンを説得できなかった」と話した。アフガン国内で支配地域を拡大し、攻勢を強める現在のタリバンにとって、パキスタンは既に頼る必要性が薄れている可能性もある。

 仮にタリバンがアフガンの首都カブールを制圧した場合の対応については、「(パキスタン政府は)武力制圧には反対だが、今はタリバンを正式な政府として承認するかどうかを話すべき時ではない。政治的解決に集中すべきだ」と述べるにとどめた。

 ユスフ氏は米シンクタンク勤務などを経て21年5月から現職。【イスラマバード松井聡】

3253チバQ:2021/08/10(火) 22:13:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ce177940ad30b9912c2979e59b9566288df0670外国軍の完全撤退迫るアフガン 規模でタリバンしのぐ政府軍の弱点とは?
8/10(火) 17:34配信

AFP=時事
米軍および北大西洋条約機構軍が撤退したアフガニスタンの首都カブール近郊のバグラム空軍基地で警備に当たるアフガニスタン国軍の兵士(2021年7月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】外国軍がほとんど撤退したアフガニスタンで旧支配勢力タリバン(Taliban)が勢力図を拡大する中、政府軍の能力に疑問が投げ掛けられている。専門家によると、アフガニスタン軍とタリバン、全く異なる2勢力の対決を決定付けるのは、装備や兵力のみならず士気かもしれない。

【図解】アフガニスタンのアヘン経済

 この戦いは従来の軍事衝突とは違う。一方は、訓練・装備の面で超大国に支援された大規模な軍隊。もう一方は、小規模ながら、豊富な供給力を誇り、麻薬資金に支えられているイスラム過激派だ。

 米国はアフガニスタン軍に数百億ドル(数兆円)を投じ、暗視ゴーグルから戦闘ヘリコプター、装甲車、偵察用ドローンに至る最新兵器やハイテク機器を提供してきた。また国家警察隊を含め30万人以上を擁するアフガニスタン軍は、タリバンよりも規模が大きく、武器や技術も先進的だ。

 一方のタリバンは歩兵を主体とするゲリラ軍で、空軍を持たない。兵力は、国連(UN)による昨年の推計では5万5000〜8万5000人とされている。

 だが、数だけですべてを語ることはできない。

 タリバンが主に使用している武器は、戦闘で荒廃した国内で入手しやすいものか、闇市場で調達したもので、自動小銃AK47の派生モデルなど旧ソ連で設計されたものだ。さらにタリバンは、アフガニスタン軍から欧米製の武器や装備を奪い、イランやパキスタンなどから物質的支援や助言を受けているとされる。

 タリバンの戦闘スタイルについて、米軍事シンクタンクCNAのテロ対策専門家ジョナサン・シュローデン(Jonathan Schroden)氏は、アフガニスタン軍に比べると「ロジスティクス(兵たん)面がかなり分散されている」と指摘する。

 タリバンは、財政面でも軍よりはるかに自立度が高いとみられている。国連の監視機関によると、タリバンは国内の巨大な麻薬産業や犯罪行為、支配地域での徴税などから年間3億ドル(約330億円)から15億ドル(約1650億円)の収入を得ている。
■持続性の低い軍隊は不利
 一方、アフガニスタン軍は年間50億〜60億ドル(約5500億〜6600億円)の資金を必要とするが、そのほとんどは米国を中心とする外部の資金源によって賄われている。

 空軍はタリバンを圧倒する攻撃手段になるが、整備要員が不足しており、その役目を主に担ってきた米国の請負業者も米軍と一緒に撤退する。

 米軍が1月に発表した評価によると、アフガニスタン軍の飛行機やヘリコプターは数か月以内にも戦闘で使えなくなる可能性がある。

 残留部隊を統括する米司令官は、第三国でアフガニスタン軍機を整備することも可能だと述べているが、どんなに規模が大きく、装備が充実していても、持続性の低い軍隊は、外国の支援が途絶えた途端に不利になり得る。

■米軍に「見捨てられた気持ち」

 さらに、決定的な要因になり得るのが士気だ。

 専門家らによると、タリバンが強い結束力を示している一方で、アフガニスタン軍は長年にわたって統率力不足や汚職、兵士らの士気の低下に悩まされてきた。そこへ来て最近のタリバンの攻勢で、精神的に一層ダメージを受けている。

 独立系政策研究機関「アフガニスタン・アナリスツ・ネットワーク(Afghanistan Analysts Network)」のケイト・クラーク(Kate Clark)氏は先月の評価書で、「政府にとっては一部地域の陥落は想定済みだったのかもしれないが(中略)各地が連鎖的に次々と陥落していった時に治安部隊や国民の士気がどれほど下がったかという点は軽視できない」と指摘している。

 米シンクタンク、ランド研究所(Rand Corporation)のブライアン・マイケル・ジェンキンス(Brian Michael Jenkins)氏は、士気を喪失しているアフガニスタン軍の兵士は米軍撤退によって「見捨てられたという気持ちを強く抱き」、自らの生き残りを考えるようになるかもしれないと言う。

「兵士らが個々の決断を下す際の判断材料は、国益や国家戦略ではない」と指摘し、「『こうした状況の中で、自分はどうするべきなのか? タリバンとカブールの大統領府に挟まれ、ここで最後のとりでになることが自分にとって最善なのだろうか?』という思いだ」と続けた。【翻訳編集】 AFPBB News

3254チバQ:2021/08/11(水) 14:37:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e44c9d92f3198a3fafd2b480c1837f0b4b791d4
タリバン、8州都を制圧…EU高官「アフガン全土の65%を支配」
8/11(水) 12:47配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは10日、政府軍との戦闘の末、新たに州都2市を制圧したと発表した。全34州のうち八つの州都を制圧したことになる。政府軍は空爆や地上部隊による掃討作戦で対抗しているが、タリバンの勢力再拡大に歯止めをかけられずにいる。

アフガニスタン北部で、検問所を支配するタリバン戦闘員ら(9日)=AP

 タリバンが今回制圧したのは、西部ファラ州のファラ市と北部バグラン州のプレフムリ市。ファラ州警察報道官らによると、ファラ市からは政府軍や民兵団が敗走し、タリバンによって刑務所から多くの受刑者が解放されたという。

 タリバンは4月に駐留米軍の撤収が表明されて以降、急速に支配地を拡大し、8月6日に南西部で初めて州都を制圧した。ロイター通信によると、欧州連合(EU)高官は10日、タリバンの支配地域は全土の65%に及んでいるとの見方を示し、「さらに州都を手中に収めようとしている」と述べた。

 アフガン国防省によると、アフガン政府軍は10日、カブール周辺やパキスタン、タジキスタンとの国境付近を中心に11州で空爆などを実施、約360人を殺害した。アシュラフ・ガニ大統領は軍閥指導者らと会談し、政府軍との連携を効率化する統合司令本部を結成し、反撃の準備を進めている。

 治安の悪化を受け、外交官らの退避も進んでいる。インド政府は、北部の中心都市マザリシャリフの領事館を閉鎖した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、米国大使館は自国民にアフガンからの退避を強く求めている。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20210811-OYT1T50147/?ref=yahoo
タリバン、アフガン北東部の州都制圧…34州中9州都を支配
2021/08/11 13:06
 アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは11日、北東部バダフシャン州に進攻し、州都フェイザバードを制圧したと発表した。

 10日には新たに2州都を制圧したと発表しており、全34州のうち、九つの州都を押さえたことになる。

3255チバQ:2021/08/11(水) 21:37:27
https://www.tokyo-np.co.jp/article/123568?rct=world猛攻タリバン、首都狙う 幹部「3、4週間で占領」
2021年8月11日 19時14分 (共同通信)
 銃を持つタリバン戦闘員ら=11日、アフガニスタン西部ファラー州の州都ファラー(AP=共同)
 【イスラマバード、ワシントン共同】猛攻を続けるアフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは11日までに、全34州都のうち9州都を制圧した。2001年の米中枢同時テロ後に米軍などの攻撃を受けてタリバン政権が崩壊して約20年。駐留米軍撤退完了が今月末に迫る中、タリバン幹部は首都カブールに向け進撃しているとし「3、4週間で首都を占領する」と述べた。
 米軍の後ろ盾を失ったアフガン政府は防戦一方。約6割の地区をタリバンが支配し、この数カ月で戦闘地域から数十万人が避難した。米紙ワシントン・ポストは10日、カブールが3カ月以内に陥落する可能性があるとの米軍の分析を報じた。

3256チバQ:2021/08/11(水) 21:58:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce4c38ae9b80cbdf0902ca5a00a5246d296a9fefタリバン、9州都を制圧 政府士気低下鮮明に
8/11(水) 21:15配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは11日、北東部バダフシャン州の州都ファイザバードを制圧したと宣言した。10日には西部ファラーと北東部プリフムリを陥落させ、これまでに全34州のうち9州都を支配下に置いた。8月末の駐留米軍の撤収完了を前にして、戦況は悪化の一途をたどっている。

タリバンは6日、南西部ザランジを制圧して以降、北部を中心に州都を立て続けに奪い、急速に支配地域を広げている。政府軍は各地で士気低下が指摘され、兵士が目立った抵抗もなく撤退し、主要施設がタリバンに奪われる様子が報じられている。

政府軍は全土での戦闘ではなく、重要拠点の防衛に注力しているもようだ。国民に対し、武装してタリバンに対抗するよう呼びかけてもいるが、事態の打開につながるかは不透明だ。

3257チバQ:2021/08/12(木) 11:41:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e5244b27955c293b93de2197f17fbe3ce108729
「タリバン復活」募る恐怖 アフガン国内、避難民36万人 戦争犯罪の恐れも
8/12(木) 7:10配信

時事通信
アフガニスタン北部クンドゥズ州とタハル州から逃れてきた人々=10日、カブール(EPA時事)

 【カブールAFP時事】アフガニスタンで今月に入り、反政府勢力タリバンが各州の州都を次々と制圧、支配地を拡大させている。

【図解】アフガニスタン

 既に陥落した北部地域の住民は「タリバン政権復活」を見据え、早くも恐怖の感情にさいなまれている。

 バイデン米大統領は政府軍が劣勢の状況下でも8月末の米軍撤退を予定通り完遂する構えだ。タリバンはその空白を縫うように北部や西部の複数の州都を奪取。これまでに住民数千人が比較的安全な首都カブールに逃れてきた。

 タリバンが8日に制圧した北部の要衝クンドゥズに住んでいた女性フリバさん(36)は子供6人と共に避難してきた。「(クンドゥズでは)刑務所の近くにいくつもの遺体が横たわっていたのを見た」とフリバさん。タリバンの報復が怖く、AFP通信の取材でも身元の特定を嫌がった。

 また、数日前にクンドゥズを逃れたという男性は「(タリバンは)政府のために働いていたとみなした理容師を殺害した。彼は単なる理容師だったのに…」と嘆いた。

 20年前まで続いたタリバン政権下ではイスラム教が厳格に解釈され、むち打ちや処刑も実施されていた。

 タリバンが同じく陥落させた北部タハル州の州都タロカンを先週脱出した女性マルワさん(25)は「16歳のいとこがタリバン戦闘員との結婚のため拉致されたと聞いた」と証言。自分も二の舞いになるのではと恐怖心を隠せない様子だった。

 複数の人権団体はアフガンで現在、戦争犯罪が起きている恐れがあるとして調査を要求している。国連の国際移住機関(IOM)は10日、アフガン国内の戦闘で今年だけで35万9000人超が避難民となったとする調査結果を公表した。

3258チバQ:2021/08/12(木) 22:53:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/76a15a89ce6e87975eaeecf1f60935345af1d86f
タリバン10州都制圧 アフガン首都に迫る
8/12(木) 22:19配信

2
この記事についてツイート
この記事についてシェア
共同通信
 【カブール、ワシントン共同】アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは12日、東部ガズニ州の州都ガズニを制圧したと宣言した。州関係者も認めた。全34州都のうち制圧は10州都目。知事庁舎や警察施設などが奪われた。ガズニは首都カブールの南西約130キロで10州都の中で最も首都に近い。幹線道路で結ばれており、タリバンは首都に迫った。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは11日、タリバンによる州都制圧が相次ぐ背景に、アフガン政府が国軍の兵力を全土に分散し、要衝の守りが手薄になった事情があるとする見方を、米当局者の話として報じた。

3259チバQ:2021/08/13(金) 12:04:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b4d46c42bc377a07d66c96e036143569506588c
タリバンが第2、3の都市制圧 13州都陥落、政府大打撃 アフガン
8/13(金) 6:58配信

 【ニューデリー時事】駐留米軍の撤収完了を目前に控えたアフガニスタンで、反政府勢力タリバンが12〜13日にかけて、人口第2位の南部カンダハル、第3位の西部ヘラートの2州都を制圧した。

 タリバンは西部バドギス州の州都カライナウも奪取したと宣言しており、タリバンが押さえた州都は34都市中13カ所に達した。

 タリバンは声明で「大きく、戦略的な州を制圧した」とヘラート攻略の意義を強調。ヘラート州議会議員らも取材に対し、陥落を認めた。イランとの交易拠点となっているヘラート、パキスタンと首都カブールを結ぶ要衝のカンダハルをタリバンに奪われ、政府側はさらに大きな打撃を受けた。

 米英両国は12日、在アフガン大使館員の退避を支援するため、カブールにそれぞれ軍を増派すると発表した。タリバンはこの日、カブールの南方約130キロの都市ガズニを攻略しており、首都侵攻を警戒したものとみられる。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/89242eaea6d76fc6599ea260126eac97e71925fb

タリバーン、アフガン第2の都市も制圧 州都陥落13に
8/13(金) 6:48配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタン西部ヘラートで2021年8月3日、反政府勢力タリバーンとの戦闘で銃を構えるアフガン治安部隊の隊員=AP

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは、12日夜に同国で人口第3の都市である西部ヘラート、13日朝に人口第2の都市である南部カンダハルを、それぞれ制圧したと宣言した。米政府はタリバーンの勢力拡大を懸念し、首都カブールの米国大使館員の人員縮小を決定。撤収支援のため米軍部隊3千人を現地に一時派遣すると発表した。


 両都市はヘラート州とカンダハル州の州都。これで、この8日間で全国に34ある州都のうち13カ所が陥落した。8月末を期限に駐留米軍が撤退を進めるなか、米軍の後ろ盾を失いつつある政府軍側の軍事的敗北が続いている。

 こうした情勢を受け、米国務省は12日、大使館に中核機能を果たすのに必要な人数だけを残して職員を撤収させると発表した。安全に撤収を進めるため、米軍は2日以内にカブールの国際空港に3千人の部隊を派遣する。加えて3500〜4千人をクウェートに待機させ、必要に応じて現地への増援も検討するという。

 8月末までの米軍撤退の方針に変化はなく、今回の増援はあくまで大使館員らの退避のための一時的な措置だとしている。(バンコク=乗京真知、ワシントン=高野遼)

朝日新聞社

3260チバQ:2021/08/13(金) 12:05:39
https://www.asahi.com/articles/ASP886HNPP88UHBI00Q.html?oai=ASP8F24HMP8DUHBI02K&ref=yahoo
タリバーン、5都市目の州都制圧 激しい市街戦続く
バンコク=乗京真知2021年8月8日 19時53分
 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは8日、北部にあるクンドゥズ州とサリプル州、タハール州の三つの州都を制圧したと宣言した。駐留米軍の撤退で後ろ盾を失いつつある政府軍の守りはもろく、タリバーンの勢いが勝っている。

 全国34州の州都のうちタリバーンが制圧を宣言したのは計5都市。6日に南西部ニムルーズ州、7日に北部ジョズジャン州の両州都が制圧されていた。

 地元メディアによると、タリバーンは8日、クンドゥズとサリプル、タハールの州都を一斉攻撃し、政府軍を市郊外に押し出した。

 タリバーンの報道担当者は同日、ツイッターで各州都の「州庁舎や警察本部などを掌握した」と投稿。SNSでは各地の刑務所から大勢の受刑者が逃げ出す様子とされる映像が拡散した。その中には多くのタリバーン構成員が含まれているとみられる。

 クンドゥズ州の州都の住民アクラムさん(54)は同日、朝日新聞助手の電話取材に「役所の建物のほとんどが占拠され、あちこちで火災が起きた」と話した。

 一方、政府軍は地上戦での失地を空爆で取り返そうとしているが、市民の犠牲を伴う空爆は多用しにくく、効果は限定的だ。(バンコク=乗京真知)


https://news.yahoo.co.jp/articles/f41d9a53dc7d5799dc5a73f388e38f0e921c0e52
ガニ大統領、北部要衝入り 政府軍鼓舞、軍閥と会談 アフガン
8/12(木) 13:33配信

時事通信
11日、北部マザリシャリフに到着したアフガンのガニ大統領(中央)(大統領府提供)(AFP時事)

 【マザリシャリフ(アフガン)AFP時事】アフガニスタンのガニ大統領は11日、北部の要衝マザリシャリフを空路訪れ、反政府勢力タリバンとの戦闘を控えた政府軍を鼓舞した。


 ただ、数時間の滞在で首都カブールへと舞い戻った。

 全土34州のうち、九つの州都を奪われた。もう一つの北部の要衝クンドゥズは8日の陥落に際し、アフガン兵数百人がタリバンに降伏している。

 マザリシャリフ入りしたガニ大統領は、マザリシャリフを州都とするバルフ州の有力者で、タジク人勢力を率いるアタ・モハマド・ヌール元知事や、ウズベク人勢力を率いる北部の軍閥ドスタム将軍と会談した。マザリシャリフを失えば、アフガン政府は北部の支配権を完全喪失したと見なされることになる。

 やはりカブールから空路マザリシャリフ入りしたドスタム将軍は、記者団に対し「タリバンは過去から何も学んでいない」と主張した。「タリバンは何度も北部へ攻め込んできたが、常にわなに掛けられている。生きて帰るのは簡単ではない」と警告してみせた。

 しかし、タリバンは確保した北部の各州都で足場を固めている。クンドゥズでは、銃を肩にかけたタリバン兵らが平然と市内を歩き回っているという。

 さらに西部ヘラート、南部カンダハルといった要衝をめぐる戦闘も激化してきた。過去数週間、タリバンが攻め続けていたカンダハル近郊の刑務所は11日、ついに陥落し、タリバンはツイッターに「長い包囲の末、ようやく制圧した」と書き込んだ。「数百人を解放し、安全な場所に保護した。刑務官たちも降伏した」と宣言した。

 タリバンは標的の街を総攻撃する前に、周辺の刑務所を狙うことが少なくない。囚人を解放し、そのまま兵員として編入し、兵力を拡充することが狙いとみられている。

3261チバQ:2021/08/13(金) 12:06:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/29f3635e3056e71ac93b46814e605224573a4042
パキスタン、隣国アフガンと関係悪化続く 勢力強めるタリバン
8/12(木) 20:04配信

毎日新聞
アフガニスタン東部ガズニ州の街の広場に掲げられたタリバンの旗=2021年8月12日、AP

 「政治的な解決は難しくなっているように見える」。パキスタンのイムラン・カーン首相は11日に毎日新聞などのインタビューに応じ、アフガニスタンのガニ大統領が辞任しない限り、旧支配勢力タリバンが対話による解決策を受け入れる可能性は低いとの認識を示した。だが、ガニ氏が簡単に辞任するとは考えにくく、当面は隣国であるアフガンとパキスタンの悪化した関係も続きそうだ。

 アフガン国内では、パキスタンがタリバンを支援しているとして、国民の間でもパキスタンへの批判的な意見は強い。今回のタリバンの猛攻を受け、その批判がさらに強まっている印象だ。両政府も互いに批判合戦を繰り広げており、和平に向けて両国が一丸となる機運は醸成されていない。

 こうした中、タリバンは6日に南部ニムルズ州ザランジを州都としては初めて制圧。12日までに全34州のうち10州の州都を制圧したと宣言している。10日の米紙ワシントン・ポストは、米軍の分析として、首都カブールが3カ月以内に陥落する可能性があると報道。8月末の米軍撤収を前に治安が急速に悪化している。

 「すべてが間違った方向に進んでいる」。米軍の分析に通じた関係者は同紙に対してこう述べ、危機感をあらわにした。1カ月以内に陥落すると見る当局者も複数いるという。

 ロイター通信によると、タリバンは既に国土の65%を支配下に置いた。陥落した州都には北部の要衝クンドゥズや、首都カブールと北部の大都市マザリシャリフを結ぶ交通の重要都市プリフムリも含まれている。

 政府軍は空爆を中心に対抗しているが、タリバンの後手に回っている。政府側の治安部隊がほぼ無抵抗で撤退するケースも相次いで報道されている。各地で戦線が拡大しており、政府側は大都市の防衛に重点を置かざるを得ない状況だ。ガニ氏は11日、マザリシャリフを訪問し対応を協議した。

 情勢の急激な悪化を受け、米国のハリルザド・アフガン和平担当特別代表は10日、中東カタールの首都ドーハに入った。ドーハにはタリバンが政治事務所を置いており、タリバン側に対し停戦や話し合いによる解決を求めるとみられる。【イスラマバード松井聡】

3262チバQ:2021/08/13(金) 12:07:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0609ab5a7cb3cef16eed047b76a3a1547833673
アフガン、再びテロ拠点化も 3カ月以内に首都陥落か
8/11(水) 21:22配信


産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは、2001年の米中枢同時テロ直後から20年に及ぶアフガン戦争終結を急ぐ米国の方針に付け入る形で攻勢を強めている。戦力的に上回るアフガン政府軍に対して優位に立ち、11日までに9州都を支配下に置いた。首都カブールの陥落も懸念されている。

タリバンは米軍が撤収を開始した4月末から攻勢を強め、既に国内の407地区中、233地区を支配した。攻撃は都市部に迫っており、米紙ワシントン・ポストはカブールが3カ月以内に陥落する可能性があるとの分析を報じた。

タリバンにとって駐留米軍は最大の敵であり続けた。米国は米中枢同時テロを首謀した国際テロ組織アルカーイダの指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者をかくまっているとしてアフガン攻撃に着手。当時のタリバン政権は崩壊した。

ただ、タリバンが農村部を中心に勢力を保ち続けたことで、米軍の駐留は長期化し、支出も膨らんだ。米ブラウン大のまとめによると、米国の累計戦費は2兆2600億ドル(約250兆円)に達した。

負担の重さと好転しない戦況を受け、トランプ前米政権は早期のアフガン撤収を目指し、20年2月にタリバンと和平合意に署名した。タリバンが他のテロ組織との関係を断ち、国土を「テロの拠点」として使わせないことなどを約束する見返りに、米軍撤収を約束した。バイデン現政権も合意を踏襲している。

この動きで米軍を後ろ盾としたアフガン政府は苦境に陥った。政府軍は30万人規模の兵力を抱えながら、汚職が蔓延(まんえん)し、士気低下も激しい。兵力6万人とも指摘されるタリバンに圧倒される展開だ。政府は物流の中心地である北部の重要都市、マザリシャリフは死守したい方針で、今月11日にはガニ大統領が現地入りして対応を指示した。

タリバンが全土を支配する事態となれば、アルカーイダなどテロ組織が活性化し、アフガンが再びテロリストの温床と化す可能性は拭えない。かつてのタリバン政権下ではイスラム法が厳格に解釈され、むち打ちや処刑が公然と行われており、人権弾圧の再来を懸念する声も上がっている。

3263とはずがたり:2021/08/13(金) 17:18:52

タリバーン、アフガン第2の都市も制圧 州都陥落13に
バンコク=乗京真知、ワシントン=高野遼2021年8月13日 11時55分(2021年8月13日 12時03分更新)
https://www.asahi.com/articles/ASP8F24HMP8DUHBI02K.html

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは、12日夜に同国で人口第3の都市である西部ヘラート、13日朝に人口第2の都市である南部カンダハルを、それぞれ制圧したと宣言した。米政府はタリバーンの勢力拡大を懸念し、首都カブールの米国大使館員の人員縮小を決定。撤収支援のため米軍部隊3千人を現地に一時派遣すると発表した。

 両都市はヘラート州とカンダハル州の州都。これで、この8日間で全国に34ある州都のうち13カ所が陥落した。8月末を期限に駐留米軍が撤退を進めるなか、米軍の後ろ盾を失いつつある政府軍側の軍事的敗北が続いている。

 こうした情勢を受け、米国務省は12日、大使館に中核機能を果たすのに必要な人数だけを残して職員を撤収させると発表した。安全に撤収を進めるため、米軍は2日以内にカブールの国際空港に3千人の部隊を派遣する。加えて3500〜4千人をクウェートに待機させ、必要に応じて現地への増援も検討するという。

 8月末までの米軍撤退の方針に変化はなく、今回の増援はあくまで大使館員らの退避のための一時的な措置だとしている。(バンコク=乗京真知、ワシントン=高野遼)

3264とはずがたり:2021/08/13(金) 18:57:31
もうアフガン政府が政府の体を為してないんだろうとは思ってたけど脆すぎる。軍閥の群雄割拠も許さないタリバン絶対主義政権が出来そうである。。

これで国際テロ拠点とかにならなければ圧政の元での平和でも享受できるんだろうけどイデオロギー的に絶対にアメリカとかに手を出して結局やられることになる。

タリバン進撃、首都に焦点
初制圧から1週間、情勢は急展開
https://nordot.app/798832725784461312?c=39546741839462401
2021/8/13 17:37 (JST)8/13 17:53 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社

 【カブール、ワシントン共同】ロイター通信は13日、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンが南部ヘルマンド州の州都ラシュカルガーを制圧したと伝えた。発祥の地カンダハル州の州都など第2、第3の都市も掌握し、首都カブールの攻防が今後の焦点となる。月末の駐留米軍撤退を控え、バイデン米政権とアフガン政府は停戦交渉を試みるが、タリバンは拒否。初の州都制圧から1週間。情勢は急展開し、制御不能だ。

 ロイターによると、アフガンの警察当局者は2週間の戦闘の末、タリバンがラシュカルガーを支配下に置いたと認めた。これまでに制したのは全34州都のうち14州都となった。

3265チバQ:2021/08/14(土) 01:45:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/9444070bcf299edf566b15d36b94a2238500ce41
タリバン、首都に迫る 第2、3の都市も制圧 政府、防衛に打つ手なし・アフガン
8/13(金) 20:28配信

時事通信
アフガニスタンの反政府勢力タリバンの兵士ら=9日、同国クンドゥズ州(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンが13日、首都カブールに隣接する東部ロガール州の州都を制圧した。

【図解】アフガニスタン

 カブールまで直線距離で約50キロまで迫り、軍事的緊張が高まっている。政府側は12日以降、人口第2位の南部カンダハル、第3位の西部ヘラートも失った。

 このほか、タリバンは13日に、3州都を新たに制圧したと宣言。34州都中、過半数の18都市を押さえた形となった。州都陥落は8日連続。政府軍は士気が低く、米同時テロ20年を前に後ろ盾の駐留米軍が撤収を完了しつつある中、防衛に打つ手がない状態だ。

 カンダハル陥落に際し、政府軍の車両が次々と市内を出て行く場面とされる映像がインターネット上に投稿された。ヘラート陥落についても、治安筋はAFP通信に「さらなる破壊を防ぐため街を出なければならなかった」と釈明したものの、最後までタリバンから市民を守ろうとする姿勢は見えない。ヘラート州では、かつて対タリバン戦で名をはせ、州知事も務めたイスマイル・カーン氏が拘束された。

 米軍など駐留外国部隊の撤収が正式に始まった今年5月以降、タリバンは攻勢を強めた。政府軍は「戦略的撤退」(国防筋)を繰り返し、今や勢力圏の中心都市はカブール、北部マザリシャリフなど数カ所だけだ。

 バイデン政権の米軍撤収方針に対し、野党・共和党のマコネル院内総務が12日、「アフガンが予測も回避もできるはずの破滅的状況に向かいつつある」と批判。バイデン大統領は、米大使館員の退避支援のため3000人の部隊をカブールに送ることを決めたが、対タリバン戦については「自分たちの国のために戦わなければならない」とアフガン軍に奮起を促すにとどまっている。

 アフガン政府はタリバンに対し、停戦と引き換えにタリバンへの一部権力の移譲を提案したもようだ。しかし、これまでの和平プロセスでは、ガニ大統領が自らの退任につながる恐れのある権力割譲を拒んできた。タリバンと関係の深いパキスタンのカーン首相は11日、「ガニ氏が大統領でいる限り、タリバンは交渉に応じないだろう」とロイター通信に語った。

3266チバQ:2021/08/14(土) 01:46:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec619d680d60c487d344064723946e4a7c55fe08

雌伏20年のタリバン猛攻 首都進撃に現実味
8/13(金) 20:37配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンでイスラム原理主義勢力タリバンが大攻勢を続け、首都カブール進撃も現実味を帯びてきた。約20年前に政権を追われたタリバンは農村部や山岳地帯で力を蓄え、アフガン駐留米軍の撤収を機に猛攻に乗り出した。政府は焦りを募らせるが、事態打開の妙手はないのが実態だ。

「カブール政権(アフガン政府)は政治的、軍事的に孤立しており、生き残るチャンスはない」。タリバンは12日の声明で軍事的に優位に立つ現状を踏まえ、ガニ政権関係者や政府軍兵士らに投降を呼びかけた。

タリバンの攻勢について、アフガン国防省筋は産経新聞の取材に「想像以上の速度だ」と話した。特にかつてタリバン政権に抵抗した組織「北部同盟」の拠点だった北部一帯が陥落したことは政府に衝撃を与えた。

米国は2001年10月、米中枢同時テロを首謀したウサマ・ビンラーディン容疑者をかくまっているとしてアフガン攻撃に着手し、当時のタリバン政権は崩壊した。メンバーは農村や山岳地帯に逃れ、ゲリラ戦で抵抗しつつ力を蓄えた。

雌伏したタリバンを支援したのは隣国パキスタンとされる。宿敵インドと対峙(たいじ)する上で、戦略的後背地のアフガンに親パキスタン政権を有したいとの思惑があるようだ。ロシアもタリバン支援に乗り出していると報じられている。

アフガンの政治評論家、ハキヤール氏は「タリバンは海外支援を受けながら、駐留米軍との闘いを約20年続け、統制のとれた軍事組織としての態勢を整えていった」と分析。そのことが「電撃的な侵攻を可能とした」と話した。

ガニ政権は、各地で民兵を率いる有力者と連携して反転攻勢に出たい考えだが、戦況好転は見通せない状況だ。

3267チバQ:2021/08/15(日) 17:49:05

https://www.yomiuri.co.jp/world/20210814-OYT1T50172/

タリバン、首都カブールまで11キロに迫る…米大使館は退避へ機密書類など廃棄を通達

2021/08/14 22:46



����13日、アフガニスタン第2の都市カンダハルで、政府軍の車両を乗り回すタリバン戦闘員(AFP時事)
 【テヘラン=水野翔太、ワシントン=横堀裕也】AP通信によると、アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは14日、首都カブール南方にあるロガール州の州都プリアラムを制圧した。タリバンはさらに北上し、カブールまで約11キロの地区へ戦線を前進させた。

 タリバンは14日、パクティカ州シャラン、クナール州アサダバード、パクティア州ガルデズの東部3州都も占拠したと発表した。タリバン支配下の州都は全34州中21となった。
����
 アフガンのアシュラフ・ガニ大統領は14日にテレビ演説し、「治安部隊の再統合が最も重要だ」と述べ、政府軍を立て直して戦闘を続ける考えを示した。
 米国防総省のジョン・カービー報道官は13日の記者会見で、タリバンの行動について、「国境に通じるルートや主要な幹線道路を押さえ、カブールの孤立化を狙っている」と分析し、カブールでも兵糧攻めを狙っているとの見方を示唆した。
 米政府は12日、米大使館員らの退避を支援するため、米軍約3000人をカブールに派遣すると発表した。カービー氏は、カブールが「現状で差し迫った危機に直面しているわけではない」としつつ、「我々は状況を深刻に受け止めている。だから増派を判断したのだ」と語った。ロイター通信は14日、増援部隊の一部がカブールに到着したと伝えた。
 米政治専門紙ポリティコは13日、国防総省が、カブールにある米大使館の全職員を退避させる計画を策定し始めたと報じた。事実であれば、カブールの陥落も想定した動きと言えそうだ。
 ポリティコによると、米大使館の幹部は13日、機密性の高い書類などを破棄するよう職員に通達した。大使館にある米国旗も、「(奪われた場合に)プロパガンダに使われる恐れがある」として廃棄対象に指定されたという。


https://www.yomiuri.co.jp/world/20210815-OYT1T50090/?_gl=1*e1mdy7*_ga*QUY5elZqVTBYTHhKeUJZcEp0UklXVEFaUXlfSm9iUXVIQXoxaUlIYzRyWHBIdEw2bHFiZmc4SThVenRqU3FDdw..

タリバン、アフガン首都カブール市内に進攻…ロイター通信

2021/08/15 17:39

 ロイター通信は15日、アフガニスタン内務省筋の話として、旧支配勢力タリバンが首都カブールに進攻したと明らかにした。複数方向から市内に入っているという。

3268チバQ:2021/08/15(日) 17:50:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/55bca0f541b06779083ad13d011c8caf26b0fa28


アフガン、首都以外の主要都市陥落 タリバーンが攻勢

8/15(日)��13:40配信


14日、アフガニスタン中部ガズニ州で銃を持つタリバーン戦闘員=ロイター。風にたなびいているのはタリバーンの白い旗

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは、14日夜に同国で人口第4の都市である北部バルフ州の州都マザリシャリフ、15日朝に人口6位の都市である東部ナンガルハル州の州都ジャララバードを、新たに制圧したと宣言した。首都以外の全ての主要都市が陥落したことになる。 【写真】州都に攻め込んだタリバーン戦闘員とされる映像。タリバーン戦闘員から8月6日、朝日新聞助手に送られてきた  駐留米軍が8月末を期限に撤退を進めるなか、米軍の後ろ盾を失った政府軍の敗色が強まっている。今後は首都制圧を狙うタリバーンの攻勢が強まりそうだ。  タリバーンは6〜15日、全国に34ある州都のうち25州都の制圧を宣言した。  14日に陥落した北部最大都市マザリシャリフ(約50万人)では、政府軍とともにアタ・ムハンマド・ヌール元州知事とドスタム元副大統領の両軍閥が抵抗していたが、タリバーンの勢いが勝った。  政府軍は、去りゆく米軍に代わって軍閥を頼みの綱にしていたが、戦略は通じなかった。

朝日新聞社

3269チバQ:2021/08/15(日) 17:51:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/55bca0f541b06779083ad13d011c8caf26b0fa28


アフガン、首都以外の主要都市陥落 タリバーンが攻勢

8/15(日)��13:40配信


14日、アフガニスタン中部ガズニ州で銃を持つタリバーン戦闘員=ロイター。風にたなびいているのはタリバーンの白い旗

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは、14日夜に同国で人口第4の都市である北部バルフ州の州都マザリシャリフ、15日朝に人口6位の都市である東部ナンガルハル州の州都ジャララバードを、新たに制圧したと宣言した。首都以外の全ての主要都市が陥落したことになる。 【写真】州都に攻め込んだタリバーン戦闘員とされる映像。タリバーン戦闘員から8月6日、朝日新聞助手に送られてきた  駐留米軍が8月末を期限に撤退を進めるなか、米軍の後ろ盾を失った政府軍の敗色が強まっている。今後は首都制圧を狙うタリバーンの攻勢が強まりそうだ。  タリバーンは6〜15日、全国に34ある州都のうち25州都の制圧を宣言した。  14日に陥落した北部最大都市マザリシャリフ(約50万人)では、政府軍とともにアタ・ムハンマド・ヌール元州知事とドスタム元副大統領の両軍閥が抵抗していたが、タリバーンの勢いが勝った。  政府軍は、去りゆく米軍に代わって軍閥を頼みの綱にしていたが、戦略は通じなかった。

朝日新聞社

3270チバQ:2021/08/15(日) 17:52:43

https://www.afpbb.com/articles/-/3361739?act=all




タリバン、北部の要衝マザリシャリフ制圧 首都に迫る

2021年8月15日 10:48 発信地:カブール/アフガニスタン [��アフガニスタン��アジア・オセアニア��米国��北米��]



【8月15日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は14日、北部の要衝マザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)を制圧した。アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領が数日前に訪問し、政府軍を激励したばかりだった。タリバンはいよいよ首都カブールに迫っている。
 窮地に立つガニ氏は、かつて反タリバンの牙城だったマザリシャリフの陥落が確認される直前、国民に向けて演説。政府軍が10日にわたって敗走を続けているにもかかわらず、これ以上の流血を防ぐと誓った。政府軍の敗走の引責や辞任には一切言及しなかった。

 政府軍は各地でほとんど抵抗を示しておらず、カブールは事実上、政府軍最後のとりでとなっている。
 タリバン側は首都への包囲網を狭め、約50キロの地点に迫っており、米国をはじめとする各国は総攻撃に備え、自国民の退避を急いでいる。
 米大使館員や現地人協力者の退避を支援するため、新たな米軍部隊がカブールに到着する中、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は新たに1000人を増派すると発表した。
 バイデン氏は国家安全保障チームとの会合後、大使館員らの退避と20年間駐留していた米軍の最終撤退の両方を支援するため、「米軍部隊約5000人の派遣を承認した」と述べた。
 米国防総省関係者によると、既に派遣が決まっていた3000人に加えて、新たに1000人が増派されることになった。以前から現地に駐留していた1000人と一緒に支援に当たる。
 バイデン氏は、「私はアフガンに米軍を駐留させた4人目の大統領だった。(4人のうち)2人が共和党、2人が民主党だ。私はこの戦争を5人目の大統領に引き継ぐつもりはない」と語った。(c)AFP/Usman Sharifi

3271チバQ:2021/08/15(日) 17:54:33
https://mainichi.jp/articles/20210814/k00/00m/030/176000c

タリバン、首都カブールの孤立化狙う? アフガン政府も対決姿勢

2021/8/14 18:30(最終更新 8/14 19:13)


 米国防総省のカービー報道官は13日の記者会見で、アフガニスタンの首都カブールに迫る勢いの旧支配勢力タリバンについて「行動を見る限り、カブールの孤立化を狙っているようだ」と述べた。カービー氏は、タリバンがこれまでも州都を包囲し孤立させ「血をそれほど流さず、降伏させることに成功している」と指摘した。一方、アフガンのメディアによると、ガニ大統領は14日、テレビ演説で「治安部隊の再動員が最優先だ」と述べ、対決姿勢を強調した。首都を巡る戦闘の激化が懸念されている。
 情勢の緊迫化を受け、タリバンの政治事務所があるカタールのドーハでは、米国や中国などの代表がアフガン政府やタリバン側と打開策を協議。だが、タリバン側は攻撃の手を緩めておらず、即時停戦で合意する可能性は低い。
 タリバンは13日、カブールに隣接する東部ロガール州の州都プリアラムを制圧。カブールとの直線距離は約50キロで、首都への侵攻が現実味を帯びてきた。取材に応じたタリバン幹部によると、タリバンはガニ氏の辞任と権力の移譲を求めているという。
 長年タリバンの後ろ盾と指摘されてきたパキスタンのカーン首相は、毎日新聞などとのインタビューで「ガニ氏が辞任しない限り、タリバンは(対話による)政治的な解決を受け入れない」とも指摘している。
 タリバンは新たに支配下に置いた地域で、政府側に拘束された戦闘員らを刑務所から次々と解放し、政府軍が残した武器も入手。またタリバン幹部は、2020年2月の米国とタリバンの合意に沿ってアフガン政府が解放した捕虜約5000人の多くが、再び戦場に戻ったと明かした。
 捕虜解放は、タリバンがアフガン政府と和平協議を始める条件とされたが、結果的に戦力の底上げにつながった。

������

投降した政府の治安部隊の前に立つタリバン戦闘員=アフガニスタン東部ガズニで2021年8月13日、AP

 一方、アフガン政府も強気の姿勢だ。地元民放トロテレビなどによると、ガニ氏は14日のテレビ演説で「さらなる不安定化や暴力、国民の避難を抑えることに集中する」と語り、国際社会とも協議していると明かした。
 これに先立ち、サレー第1副大統領は13日、ガニ氏が議長を務める国防に関する会議で「タリバンのテロリストに対し、信念と決意を持って強い姿勢で挑むことを決めた」とツイッターに投稿していた。
 地方都市ではこれまで、市街戦による流血の事態を避けるため、政府軍がタリバンに投降したり、無抵抗で撤退したりするケースも少なくなかった。だが、タリバンがカブールに攻め込めば、政府側も防衛せざるを得ず、市民が巻き込まれる可能性がある。
 こうした中、米政治メディア「ポリティコ」は13日、米国防総省が米国大使館全職員の退避計画を立案し始めたと報道。秘密文書や電子機器の廃棄も指示されたという。
 また、ロイター通信によると、デンマークとノルウェーは大使館を一時的に閉鎖し、職員を退避させることを決めた。ドイツも現地に残る職員を最小限まで削減し、他の職員をチャーター機で退避させる。国連は現状では退避はさせていないものの、情勢を注視しているという。
 米国と英国は大使館職員らの退避を支援するため、軍部隊の緊急増派を決めており、13日には米海兵隊の一部がカブールに到着。14日には残りの部隊も到着するという。【松井聡、古本陽荘(ワシントン)】

3272チバQ:2021/08/15(日) 17:57:15
https://mainichi.jp/articles/20210815/k00/00m/030/048000c
タリバン、アフガン北部マザリシャリフを制圧 州都の7割超支配

2021/8/15 11:04(最終更新 8/15 13:07)



トップニュース

��

速報

��

ランキング

��

新型コロナウイルス

��

東京パラリンピック

��

東京オリンピック

��

第103回全国高校野球選手権

��

熱海土石流

��

ヤングケアラー

��

Gender×JAPAN

【速報中】神戸国際大付vs北海 因縁の対決、1点差で終盤へ

タリバン、アフガン北部マザリシャリフを制圧 州都の7割超支配

2021/8/15 11:04(最終更新 8/15 13:07)

Twitter

��

みんなのツイート

��

Facebook

��

はてなブックマーク

����

路上でタリバンの旗を売り歩く男性=アフガニスタン西部ヘラートで2021年8月14日、AP

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは14日、アフガン第4の都市で北部バルフ州の州都マザリシャリフやカブールに隣接する東部ラグマン州の州都などを制圧した。さらに15日には同じくカブールに隣接する東部ナンガルハル州の州都ジャララバードも支配下に収めた。タリバンはアフガン全34州のうち7割超の州都を押さえたことになる。ガニ大統領は14日に徹底抗戦を表明したが、タリバンの猛攻を受け、次第に追い込まれつつある。

 マザリシャリフはウズベキスタンとの国境に近い重要都市。タジク人のアタ・モハンマド・ヌール元州知事やウズベク人のドスタム将軍が率いる軍閥が拠点を置き、パシュトゥン人中心のタリバンに対抗する牙城と位置づけられてきた。政府側にとってここを失った打撃は大きく、北部の州都はすべてタリバンの支配下に入った。

����

マザリシャリフ

 AP通信が地元議員の話として伝えたところによると、まず政府軍がタリバン側に投降し、それによって戦意を失った軍閥が戦闘継続を諦めたという。ヌール、ドスタム両氏は安全な場所にいるという。ヌール氏はマザリシャリフの陥落後、ツイッターで「陰謀はとても深い」と述べ、暗に政府軍を批判した。

 タリバンが15日に支配下に収めたジャララバードがあるナンガルハル州は、パキスタンとカブールをつなぐ交通の要衝だ。タリバン関係者によると、タリバンは14日に同州知事に州を明け渡すよう求め、州知事は15日朝に応じた。戦闘は行われていない模様で、事実上の「無血開城」と見られる。アフガンの当局者はロイター通信に対し、「タリバンが入ることを許すことが、市民の命を守る唯一の方法だ」と述べた。
 アフガン各地ではタリバンの攻勢の前に、政府の治安部隊がほぼ無抵抗で撤収したり、軍や情報機関の幹部がタリバンに投降したりするケースが相次ぎ、カブールが陥落する可能性も指摘されている。タリバンはガニ氏の辞任と権力の移譲を求めて攻勢を強めている。【松井聡】

3273チバQ:2021/08/15(日) 19:37:58
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081500333&g=int

タリバン、首都郊外に進軍 政府「権力移譲」に言及―アフガン

2021年08月15日19時16分


 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンの戦闘員が15日、首都カブールの郊外に進軍した。首都包囲を狭め、ガニ大統領に権力移譲を要求する圧力を強めた形で、ミルザクワル内相代行は「暫定政府への権力移譲が平和裏に行われる」と述べた。
【特集】アフガニスタン情勢
 タリバンは声明で「カブールでは戦わない」と表明しており、戦闘員に「市内に入らず待て」という指令を出した。権力移譲と引き換えに停戦に向かう可能性が高い。アフガン情勢は、2001年の米軍などによるアフガン攻撃を機に成立した民主政権の崩壊という、重大局面を迎えた。
 カブール市内では大規模な戦闘は伝えられていない。地元記者は電話取材に「15日になって電話が通じにくくなった。(日曜が平日のアフガンで)銀行も緊急休業した」と証言。住民が避難するための現金も引き出せない状態という。
 米国は大使館員の退避支援のためカブールに軍を増派。ロイター通信によると、15日には米大使館員の退避が始まった。(2021/08/15-19:16)

3274チバQ:2021/08/15(日) 19:38:40
https://www.jiji.com/sp/article?k=2021081400318&g=int

ガニ大統領の去就焦点 攻勢タリバン、辞任を要求―政府停戦模索か・アフガン

2021年08月14日23時12分
��

トップ

記事一覧へ

シェア

ランキング

コメント

��
アフガニスタンのガニ大統領=6月25日、ワシントン(AFP時事)

 【ニューデリー時事】駐留米軍の大部分が撤収したことを受けて大攻勢に出ているアフガニスタンの反政府勢力タリバンは、14日も作戦を継続した。タリバンの部隊は首都カブール近郊まで迫っており、政府側は首都での戦闘と現政治体制の完全崩壊を阻止するため、停戦を模索しているもようだ。タリバンはガニ大統領の辞任を要求しており、ガニ氏の去就が焦点に浮上している。<下へ続く>

 ガニ氏は14日の国民向け演説で、「さらなる不安定、暴力や避難民を防ぐため、国内外で広範な協議を開始した。まもなく結果を国民と共有できるだろう」と述べ、国民の懸念払拭(ふっしょく)に努めた。ただ、軍や治安部隊の「再動員」にも言及し、抗戦の構えは変えなかった。


 米国務省は12日、ブリンケン長官らがガニ氏と電話会談し、在アフガン米大使館の人員縮小などについて説明したと発表した。これに関しアフガン情勢に詳しい在米ジャーナリストは「ブリンケン氏が停戦と(タリバンを含む)暫定政権の樹立に向け、ガニ氏に辞任を打診した」とツイッターに投稿。アフガン大統領府高官は13日、「誤りだ。その議論はしていない」と火消しに追われた。
 インターネット上では、この他にも報道関係者によるガニ氏の去就をめぐる情報が飛び交う。タリバンが首都に肉薄する中、防衛のための選択肢として現実的なのは停戦だという認識が浸透しつつあるためだ。
 ガニ氏は米主導の和平プロセスの進展に慎重で、テロなどが起きるたびにタリバンを名指しで批判してきた。和平交渉に参加するタリバン幹部は7月の米メディアとのインタビューで、対立をあおることで自らの地位を保とうとしている「戦争商人」だとガニ氏を批判し、辞任しなければ交渉に応じないと述べた。
 タリバンは今月12日から13日にかけて人口第2位の南部カンダハル、3位の西部ヘラート、首都から約50キロのプリアラム、14日には東部シャランなど3都市と、州都を相次いで奪取した。9日間で34州都中21カ所を押さえ、カブールを包囲するように部隊を進めている。

3275とはずがたり:2021/08/15(日) 21:04:09
18宗派が共存するレバノン「クサいものにふた」の過去
https://www.asahi.com/articles/ASN8F4QXVN85UHBI01K.html?iref=pc_rellink_01
有料会員記事
鎌田悠
2020年8月14日 14時00分

 中東レバノンの首都ベイルートで8月4日に起きた大規模爆発。少なくとも137人が死亡、5千人超が負傷しました。大惨事はなぜ起きてしまったのか、さまざまな臆測を呼んでいます。その背景には、レバノンが抱える一筋縄ではいかない事情があるようです。立命館大の中東・イスラーム研究センター長を務める末近浩太教授に解説してもらいます。

 ――カルロス・ゴーン日産前会長の逃亡先でもあるレバノンですが、どんな国ですか。

 中東らしくない国ですね。飲酒が規制されている多くの中東諸国とは異なり、お酒が飲めて、自由で開放的な雰囲気があります。地中海に面した岐阜県ほどの広さの国ですが、地形の変化に富んでいて万年雪のある山地もあります。午前は海で泳いで、午後はスキーを楽しむということもできるんですよ。サウジアラビアやアラブ首長国連邦のお金持ちが夏にバカンスで遊びに行くようなところです。ちなみに、レバノン料理は中東で一番おいしいと言われています。

 ――一般的な中東のイメージとはだいぶ違います。

 キリスト教徒が多く暮らし、民…

3276チバQ:2021/08/15(日) 22:28:49
https://www.asahi.com/amp/articles/ASP8H65CCP8HUHBI01H.html?__twitter_impression=true




タリバーンへの「権力移行」 アフガン政府が認める声明

バンコク=乗京真知

2021年8月15日18時59分

 アフガニスタンのアブドゥル・サタール・ミルザクワル内務相代行は15日午後、ビデオ声明で国民に対し、「権力の移行は平和裏に進む」との見方を明らかにした。政府側が「権力の移行」を認めたのは、これが初めて。今後、タリバーン主導の国家運営が始まる見通しが強まった。

��
 タリバーンは同日朝までに首都以外の全ての主要都市を制圧し、首都でタリバーンと政府軍の交戦が始まる懸念が高まっていた。
 ミルザクワル内務相代行は、ビデオ声明で「首都カブールは攻撃されない。治安当局がカブールの安全を確保する」と語った。
 同日昼には、タリバーンの報道担当者が「(タリバーン執行部は)構成員たちにカブール市内には入らず、(カブール郊外の)ゲートで待機するよう指示した。市民の命や財産、名誉を害することなく、平和裏に権力の移行が行われるよう(政府側と)交渉している」とツイートしていた。

 駐留米軍が8月末までの撤退を進めるなか、タリバーンは地方都市への一斉攻撃を開始。6〜15日に全国34州都のうち30州都の制圧を宣言し、首都につながる幹線道路などを次々に占拠した。

3277チバQ:2021/08/15(日) 23:15:52
https://www.jiji.com/jc/c?g=cov#cov_table

カブール市内緊迫で混乱も 空港や銀行、市民ら殺到―アフガン

2021年08月15日22時48分

15日、カブールの米大使館上空を飛行する米軍ヘリ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンが首都カブール郊外に進軍する中、市内の情勢は緊迫の度合いを増している。米国はじめ各国が大使館職員の退避を加速させているほか、空港へと続く道が車であふれ返り、市民らは銀行に殺到した。<下へ続く>

 15日、カブール市内の米大使館からは米軍のヘリコプターが次々と飛び立った。タリバン戦闘員によるカブール郊外への進軍が同日朝に伝えられると、米軍は大使館職員らのカブール国際空港への移動を急いだ。


 米国に続き、各国も続々と大使館職員の国外退避を進めている。ロイター通信によると、ドイツ政府は15日、「治安状況が劇的に悪化した」として大使館を閉鎖したと発表。スウェーデンやインドも職員の避難を検討している。
 慌ただしい各国の動きは、タリバンによる首都陥落が近づきつつあることに伴い、市内での緊張が高まっていることを示している。
 「鍵を掛けたまま車を乗り捨て、空港へと歩き始めた人もいる」。ロイターは15日、現地住民の言葉を伝えた。タリバンがカブールを包囲していることから、市外に脱出するには空港が唯一の道。だが、空港への道は車で大渋滞が起きているもようだ。
 その空港には、多数のアフガン政府高官らが集まり、国外退避への準備を進めているとの情報もある。ただ、空港には飛行機での脱出を試みる人々が搭乗カウンターに大勢並び、荷物を抱えた人であふれ返っているという。
 一方、カブール市内の銀行の外では預金を引き出そうとする人で長い行列ができた。市内の公園や空き地には、タリバンに制圧されたアフガン各地の都市から逃げ込んで来た人々がテントを張り、身を寄せ合っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8c44e3d32eb72f86dd4d6d3a1e2602fe1fd1ab4b
アフガン大統領が出国と報道

8/15(日)��22:58配信


 【カブール共同】ロイター通信は15日、アフガニスタンのガニ大統領がタジキスタンに向けて出国したと伝えた。

3278とはずがたり:2021/08/16(月) 01:07:21
反米タリバンなので勿論親中だしウイグルの件も有り中国はテロ基地化は許さないばかりか一帯一路で経済的な見返り迄与えられるという誉先生の見立て(正確には見返りを与えられるってのは私の表現で誉ちゃんは危機感を露わに中国圏に組み込まれるという感じ)。まあアフガンが安定化するなら中国に譲ってもいいのかもしれないけど,英ソ米は失敗しているのだがどうかな・・。

タリバンが米中の力関係を逆転させる
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/08/post-96906.php
2021年8月15日(日)21時50分
遠藤誉(中国問題グローバル研究所所長)

3279とはずがたり:2021/08/16(月) 01:07:57
反米タリバンなので勿論親中だしウイグルの件も有り中国はテロ基地化は許さないばかりか一帯一路で経済的な見返り迄与えられるという誉先生の見立て(正確には見返りを与えられるってのは私の表現で誉ちゃんは危機感を露わに中国圏に組み込まれるという感じ)。まあアフガンが安定化するなら中国に譲ってもいいのかもしれないけど,英ソ米は失敗しているのだがどうかな・・。

タリバンが米中の力関係を逆転させる
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/08/post-96906.php
2021年8月15日(日)21時50分
遠藤誉(中国問題グローバル研究所所長)

3280チバQ:2021/08/16(月) 14:13:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa0adc867902bc69a5ea0f01611f75f91812c0b5
米と65か国以上が共同声明、タリバンに退避希望者の出国求める
8/16(月) 14:07配信
【AFP=時事】米国務省は15日、日本など同盟国65か国以上との共同声明を発表し、アフガニスタンの首都カブールを掌握した旧支配勢力タリバン(Taliban)に対し、退避を希望する国民や外国人を出国させるよう求めた。


アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官はツイッター(Twitter)で、「米国は国際社会に加わり、(アフガンからの)退避を希望するアフガン人と外国人の出国が認められなければならないことを確認する」と述べた。

 共同声明には、「アフガニスタン全土で権力と権限を持つ立場にある者は、人命を保護する責任と説明責任を負っている」と記されている。【翻訳編集】 AFPBB News



https://news.yahoo.co.jp/articles/424e231bcac718f89f464b859604abf354c5474e
在アフガン米大使館、職員の避難を完了 旗も降りる
8/16(月) 13:54配信

CNN.co.jp
カブールの米大使館付近から立ち上る煙=15日

(CNN) アフガニスタン首都カブールにある米大使館は15日、掲揚されていた米国旗を降ろし、避難の最終手順を行った。バイデン米政権は、当初の予測よりも早く大使館職員やスタッフをアフガンから出国させるため米兵1000人の追加派遣を急いだ。


米国は15日、アフガンの反政府勢力タリバーンによる首都カブールへの進攻のなか、職員や高官の避難を急ピッチで進めた。

米国のオースティン国防長官は、状況が悪化するなか、当初はクウェートに配備するはずだった兵士から1000人をアフガンに派遣するよう指示を出した。これにより、アフガンに派遣される兵士の数は合計で6000人となる見通し。

アフガン当局者がタリバーンに対して大統領宮殿を明け渡すなか、米国は軍事態勢を強化している。

情報筋2人は15日午前、カブールにある大使館の職員は今後72時間で全員が避難する計画だと明らかにしていた。その数時間後、職員の大部分は国外に脱出するためカブール空港に移ったという。

国防当局者によれば、現地時間16日早朝の段階で、米国人やアフガン人など計4000人の職員のうち約500人が空路でアフガンを離れたという。4000人の中に大使館職員の家族は含まれていない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0abebf02ad6cd78c4cff19198da2e5b1e07ab8d2
「君たちを乗せる飛行機ない」 アフガニスタン人スタッフは置き去り
8/16(月) 13:26配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタン北部クンドゥズで戦闘に巻き込まれて頭を負傷したタマナちゃん(左)の一家は、村を捨てて首都カブールに逃げてきた。公園で野宿している=2021年8月10日、ジャヘド・アハディ撮影

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンが首都カブールを占拠し、ガニ政権が崩壊してから一夜明けた16日、カブールの市民らは「国がどうなるのか予想できず、眠れなかった」「将来の夢が一瞬で奪われた」と不安を語った。


 現地の朝日新聞助手によると、カブール市内ではほとんどの店が閉まっていて、通りは閑散としている。15日昼には「タリバーンとの銃撃戦が始まった」とのうわさが飛び交い、逃げ出そうとする人々の車で大渋滞が発生していた。

 カブール中心部にある外国大使館で10年以上働いてきたというアフガニスタン人の50代の男性は、朝日新聞の電話取材に「外交官たちは、みな本国に帰っていった。外交官からは『申し訳ないが、君たちを乗せる飛行機がない』と告げられた」と振り返った。

 男性は「現地スタッフは置き去りにされ、ビザをもらえる見通しもなく、その後はなんの連絡もない」と憤った。そして、続けた。「ともに10年以上働いた仲間に対して、このような仕打ちをすることが許されるのだろうか。悲しくてならない」

 15日夜には米軍が展開するカブールの国際空港で、国外脱出を求める人々が飛行機の周りを取り囲み、米軍が威嚇発砲する騒ぎもあった。民間の飛行機の運航はほとんど止まり、再開のめどは立っていない。

朝日新聞社

3281チバQ:2021/08/16(月) 14:15:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fc172e253f2f0aaa5d0ae84868b3db5a275da93
米政権、見通し甘さ露呈 アフガン駐留米軍撤収
8/16(月) 13:34配信
時事通信
2019年6月当時、アフガニスタン中部マイダンシャーに駐留する米軍(AFP時事)

 【ワシントン時事】アフガニスタン駐留米軍の撤収は、米国が2001年の米同時テロから続く対テロ戦争に幕を引き、中国を「戦略的競合国」とする大国間競争へのシフトを象徴するはずだった。

 だが、米国が巨額な資金を投じて支援したアフガン政府と軍は、反政府勢力タリバンの攻勢の前に崩壊。アフガン情勢は20年前の「振り出し」に戻り、バイデン政権の見通しの甘さと、テロとの戦いから抜け出す難しさが浮き彫りになった。

 米軍は同時テロの約1カ月後、国際テロ組織アルカイダをかくまったアフガンのタリバン政権を攻撃した。ブッシュ(子)政権からアフガン戦争を引き継いだオバマ政権は長期化を嫌い、幾度となく撤収を模索。そのたびに野に下ったタリバンの抵抗に遭って増派を余儀なくされ、泥沼にはまっていった。

 トランプ政権は大国間競争への移行を打ち出し、「米史上最長の戦争」と呼ばれるようになったアフガン戦争の終結を目指した。タリバンと和平で合意し、大統領選前の撤収をもくろんだが実現しなかった。

 バイデン政権も同様に、中国を安全保障上の最大の課題に位置付ける。かねてアフガン増派に反対していたバイデン氏は「この責任を5人目の大統領に引き継ぐことはしない」と明言し、完全撤収を決断。同時テロ20周年を前にアフガン戦争を終結させ、自身の功績にしたいとの思惑があった。

 約883億ドル(約9兆7000億円)以上を投じて装備品を提供し、米軍が訓練を施したアフガン軍が容易に敗北しないとの計算もあった。だが、米軍撤収開始から3カ月余でアフガン軍は崩壊。米国の過去20年間の投資は水泡に帰した。

 タリバンはアルカイダと関係を維持しているとされ、アフガンが再びテロの温床になる可能性もある。バイデン氏が中間選挙や大統領選で見通しの甘さを追及されるのは確実。周囲の反対を押し切って撤収を決断し、「『トランプらしさ』でトランプ氏を超えた」と言われる強情さがあだになった形だ。

3282チバQ:2021/08/16(月) 14:15:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4887d69883793194eafb8a9fcdfde6ede69035a
イラン、隣国アフガン情勢を注視 タリバーンの動き警戒
8/16(月) 12:18配信

朝日新聞デジタル
テヘラン北部にあるアフガニスタン大使館には日常的に多くの同国出身者が訪れており、近くには売店が出ている=2021年8月10日、テヘラン、飯島健太撮影

 イランが隣国アフガニスタンの情勢を注視している。反政府勢力タリバーンが主要都市を制圧、15日にはガニ大統領が国外脱出し、政権が崩壊した。イランは東側900キロにわたって接する国境の警備を強化し、タリバーンの動きや難民の大量流入を警戒する。

【写真】アフガニスタンと国境を接し、多くの同国出身者が暮らすイラン北東部マシュハドの住宅街=5月、飯島健太撮影

 アフガニスタンでは、2001年の米同時多発テロを機に駐留を続けていた米軍が完全撤退を進めている。タリバーンは6〜12日に、イランと接する西部3州(ニムルーズ、ファラー、ヘラート)の州都を制圧した。

 「国境に兵力を配置しており、確実に安全だ」

 13日、イランで国境警備を担う軍事組織、革命防衛隊のサラミ総司令官が、アフガニスタン国境の都市マシュハドを訪れ、こう強調した。

 イランはタリバーンが活動を始めた1994年からしばらく敵対していた。革命防衛隊で対外活動を担うコッズ部隊を通じ、アフガニスタンのほかの勢力とともにタリバーンに対抗していた。

 98年には、タリバーンが制圧した北部マザリシャリフで、イランの外交官と記者の計11人が殺害され、軍事的な緊張が一気に高まった。

 米同時多発テロの後は、国際テロ組織アルカイダをかくまっていたタリバーン勢力の居場所について、空爆を進める米国に情報を提供していたとされる。

 だが、当時のブッシュ大統領がイランを「悪の枢軸」と名指ししたことで、米イランが対立関係に戻ると、イランは対タリバーンの姿勢を転換させた。

 米政府によると、コッズ部隊は遅くとも06年には、タリバーンに武器や金銭の供与を始め、アフガニスタンに駐留する米軍への攻撃を支援してきたという。

 イランでは米国の「対テロ戦争」でタリバーン政権とイラクのフセイン政権が崩壊するのを目の当たりにし、「次は自分たちだ」という脅威が広まっていた。

 イランはタリバーンと政治レベルの交流も続けてきた。今年7月にはテヘランで、アフガニスタンの政府側とタリバーンの代表団を招き、会合の場を取り持った。

 今月8日、イランのザリフ外相はテヘランで国連事務総長特使と会談し、「アフガン勢力内の対話を支援する準備はできている」と述べ、協力姿勢をアピール。外務報道官は10日の記者会見で「我々はアフガニスタンの国民を血縁と見ており、彼らの安全保障は常に我が国の課題だ」と強調した。

 イランメディアによると、国内には300万人余りのアフガニスタン出身者が暮らす。公用語のひとつダリー語は、イランの公用語ペルシャ語と近く、難なく意思疎通できる。

 旧ソ連による1979年のアフガニスタン侵攻がイランへの移住を加速させ、昨今ではそうして先に逃れてきた親類や友人を頼るケースが多いとされる。

朝日新聞社

3283チバQ:2021/08/16(月) 14:16:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/4006e732da866e886864eda2ca2430272bab5b5e
無血開城の首都カブール、市民に不安 「暗い時代に戻るのか」
8/16(月) 12:03配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは15日、首都カブールの大統領府を掌握し、タリバン主導の新政権樹立が決定的となった。国民にはかつてのタリバン政権による人権抑圧の記憶が生々しく、国外脱出の動きが進んだ。「タリバンは20年で変わったのか」。首都での大規模な戦闘は回避されたが、統治方針が見えないだけに国民の不安は高まっている。

「こんなに早くタリバンが来るとは思わなかった」。カブール東部に住む会社員、アジムラーさんは産経新聞通信員の取材に率直な感想を話した。海外避難を考えたが、「査証(ビザ)を取る余裕すらなかった」という。

タリバンの攻撃が始まった15日、カブール市内では混乱が広がり、現金を引き出そうと銀行に長蛇の列ができたほか、乗用車に家財道具を積んで脱出を試みる住民が相次いだ。郊外のカブール国際空港には国外脱出を求める市民が航空券を持たないまま押し寄せ、構内は騒然となった。

カブールでは、美容室の従業員がイスラム法の極端な運用で知られるタリバンの反発を恐れ、女性が写った看板を急いで外した。「問題は20年間でタリバンの何が変わったかだ。女性が1人で出歩けない暗い時代に戻るのだろうか」と住民女性は不安を口にした。

一方、首都での本格的な衝突の回避には安堵(あんど)の声が上がった。タリバンを歓迎する意思を示す旗を掲げた建物もみられた。市内に住むサイードさんは「誰が支配しようと構わないが、最も重要なのは罪のない人々の流血がないことだ」と強調した。



https://news.yahoo.co.jp/articles/18d892b6bb0483dddb4004a6a1e6893328d1699b
アフガニスタン、脱出の人で大渋滞 カブールの空港では威嚇発砲騒ぎ
8/16(月) 11:45配信

朝日新聞デジタル
15日、カブールのアフガニスタン大統領府を掌握したタリバーンの戦闘員=AP

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンが首都カブールを包囲し、同国のガニ大統領が15日、国外に脱出した。タリバーンは大統領府を占拠。ガニ氏は声明で、「刀と銃によってタリバーンは勝利した」と述べた。ガニ政権は崩壊した。今後、タリバーンは自らが主導する国家体制づくりを進める見通しだが、国際社会からは強い懸念の声が出ている。

【写真】アフガニスタン南部カンダハルで15日、市内をパトロールするタリバーンの戦闘員=AP

 地元メディアによると、タリバーン政治部門トップのバラダル幹部は、首都占拠後にビデオ声明を出し、「このような形での勝利は想定外だった」「国の安全と幸福を実現できるか、我々は試されることになる」と語った。

 ガニ氏の行き先は明らかになっていない。地元メディアは、ガニ氏が隣国タジキスタンに渡ったと報じている。ガニ氏は自身のフェイスブックに声明を投稿し、「流血」の惨事を避けるために出国したと説明。「タリバーンは国民の名誉や財産を守る責任がある」と述べた。

 アフガニスタンでは駐留米軍が8月末を期限に撤退を進めるなか、支配地域を広げた反政府勢力タリバーンが15日朝までに首都を包囲。首都を舞台にタリバーンと政府軍の交戦が始まる懸念が高まっていた。

 現地の朝日新聞助手によると、カブール市内ではほとんどの店が閉まる一方、「タリバーンとの銃撃戦が始まった」とのうわさが飛び交い、逃げ出そうとする人々の車で大渋滞が発生した。米軍が展開するカブールの国際空港では、国外脱出を求める人々が飛行機の周りを取り囲み、米軍が威嚇発砲する騒ぎもあった。

 同国では米同時多発テロが起きた2001年、テロ首謀者をかくまっているとして米軍などがタリバーン政権(当時)を空爆し、政権を崩壊させた。その後、タリバーンは隣国に逃れるなどして力を蓄え、武装勢力として駐留米軍やアフガン政府軍と約20年間戦ってきた。

 泥沼の戦いが続くなか、米兵の犠牲や巨額の駐留費を「無駄」と考えた米国のトランプ前大統領が18年7月、タリバーンとの直接協議を開始。タリバーンによる自爆テロが続いて協議が頓挫しかけた時期もあったが、米国が囚人釈放などで懐柔し、20年2月に米軍の段階的撤退を進めることで双方が合意した。

 この合意の枠組みを引き継いだバイデン大統領は今年4月、米同時多発テロから今年9月11日で20年になるのに合わせ、それまでに駐留米軍を完全撤退させると表明。5月から撤収作業を本格化させた。米軍の撤退が進むにつれ、米軍を後ろ盾にしてきた政府軍の統率は一気に崩れた。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

3284チバQ:2021/08/16(月) 14:18:00
https://digital.asahi.com/articles/ASP8J2T77P8HUHBI02K.html?pn=12
米軍アフガニスタン撤退、蘇るサイゴン陥落 再び敗走か
会員記事アフガニスタン情勢

ワシントン=高野遼2021年8月16日 11時00分コメント


15日、カブールのアフガニスタン大統領府を掌握したタリバーンの戦闘員=AP
 サイゴン陥落時の混乱が再び起きてしまうのか――。米軍がアフガン撤退を急ぐなか、46年前のベトナム戦争の記憶が米国で大きな注目を集めている。当時、米大使館の職員らがヘリコプターで逃げるようにサイゴンから脱出し、米国の敗北を象徴するシーンとなった。米国はいま、アフガニスタンで再び敗走を強いられようとしている。

アフガニスタン情勢 最新情報はこちら
 「カブールは陥落する。その時、サイゴンでの失敗を繰り返して欲しくないと願っている」

 1975年4月、ベトナム戦争の終結時に海兵隊員として、南ベトナムの首都サイゴン(現ホーチミン)にいたドグラス・ポトラッツさん(68)は言う。

 「いまのアフガン情勢は、ちょうどサイゴンが陥落する直前のようだ」。最後の1カ月、旧ソ連や中国などの支援を受けた北ベトナム軍が次々と都市を制圧し、南ベトナムを支える米国は苦境に追い込まれていた。

 脱出に備え、サイゴンの米国大使館では中央情報局(CIA)のリポートなど機密文書の焼却処分が始まり、焼却炉からは24時間、煙が上がり続けた。

 陥落の1週間ほど前から、大使館前には多くのベトナム人の元大使館職員らが殺到したという。サイゴンが陥落すれば、米国への協力者として危害を加えられると恐れたためだ。

 撤収直前の4月末には、建物の前には1万人近い人々が集まったという。ポトラッツさんは大使館のゲート越しに、人々に対応した。「トラウマになる体験だった。もし私が『ノー』と言えば、彼らにとっての死刑宣告のようなものなんだ」

 当時、サイゴンでは空港の襲撃を許し、ヘリコプターでの避難しか手段がなかった。海兵隊は200人足らずで、最後の2日間で6千人を脱出させた。だが取り残されたベトナム人も多かった。

 街では略奪が横行し、米軍の拠点だった建物からは火の手が上がっていた。「ただただ、混乱していた。世界の終わりのようだった」とポトラッツさんは振り返る。「今回、米軍は5千人の部隊をカブールに送っている。我々の時より落ち着いてことが進むことを願っている。大使館の屋上からヘリで脱出するようなことにならないように」

3285チバQ:2021/08/16(月) 14:18:10
   ◇

共通する「米国の姿勢」
 ベトナムとアフガニスタン。歴史を越えて二つの戦争を比較する声は日増しに高まっている。

ここから続き
 米メディアでは連日、46年前のサイゴンの写真が映し出されている。上院トップのマコネル院内総務(共和党)は12日、「バイデン大統領の決断は、屈辱のサイゴン陥落の、さらに悪い続編へと向かわせるものだ」と批判した。

 米軍は5千人の部隊をカブールに送り、大使館員らを安全に空港から脱出させるために全力を挙げている。15日には大使館を撤収し、職員は空港内に避難した。

 ジョンズ・ホプキンス大のマービン・オット非常勤教授は「アフガニスタンでの結末は、ますますベトナム戦争の結末と似てきている」と語る。

 二つの戦争で共通しているのが、米国の姿勢だ。「米国は内戦状態の国において、一方の勢力が米国への脅威だと考えて介入を始めた」。敵は共産主義を広める北ベトナムであり、国際テロ組織アルカイダとつながりのあるタリバーンだった。「そして、米国が持つ軍事力で争いの決着をつけられると考えた」

 米国はどちらの国でも「米国式」の軍隊を作り上げた。最新の武器を与え、訓練したが、それは失敗に終わった。

 ベトナム戦争の現場にいたオット氏は、訓練を受けた兵士が「この部隊はすぐ崩壊する」と口にしたのを聞いたという。「どんなに訓練しようと、兵士に戦う意志がなかった。ワシントンの上層部は、信じたくなかったかもしれないが」

 アフガニスタンでも、同じことが起きた。「米軍が作り上げたのは、現地になじまない『外国部隊』だった。タリバーンの方が、アフガン社会に近い存在だろう」。実際、米国が訓練したアフガン政府軍は圧倒的な装備を持ちながら、タリバーンに敗北を重ねている。

 両国での米国の取り組みは「ステートビルディング(国家建設)」とも呼ばれるものだ。米国は民主的な政府を望み、アフガニスタンに投資し、女性の教育を進めてきた。「ただ、アフガン人が喜んでいるというのは米国の幻想だった。都市部の一部では真実だったかもしれないけれど、大部分では違ったということだ」

「戦後のベトナムより難しい状況に」
 ベトナムとアフガニスタンでは違いもある。

 ベトナム戦争終結後、多くの難民が船で脱出して「ボートピープル」と呼ばれた。だがアフガニスタンは内陸国で「タリバーンが国境を閉めれば、人々は閉じ込められることになる」とオット氏は指摘する。

 ベトナムは米国と中ソの代理戦争という側面が強く、米軍撤退とともに戦闘は終結した。だがアフガニスタンは多民族国家で、歴史的に機能する中央政府を持ったことがなく、今後も内戦が終わる見通しは立たない。「アフガニスタンは、戦後のベトナムよりも難しい状況に置かれるだろう」とオット氏は言う。

 「いずれにしても、今後は混乱が待ち受けている。誰も最後にこうした事態になると予想せず、米国には何の計画性もない。まさにベトナム戦争の時のようだ」(ワシントン=高野遼)

3286チバQ:2021/08/16(月) 14:19:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/35556d6fbfeade775bd98c510172ba06ab990e9b
カルザイ元大統領、アフガンに残る 「問題解決へ」タリバーンと折衝
8/16(月) 11:17配信

朝日新聞デジタル
15日、フェイスブックにビデオ声明を投稿し、国の問題解決に努めると語ったアフガニスタンのカルザイ元大統領=カルザイ氏のフェイスブックから

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンが首都を占拠し、ガニ大統領が国外脱出したのを受け、ハミド・カルザイ元大統領は15日に声明で、国に残って「問題解決に努める」と述べた。


 カルザイ氏は15日午後、フェイスブックに投稿したビデオ声明で、幼い娘らとともにカメラの前に立ち、国民に対して「私たちはタリバーンの執行部とともに平和裏にアフガニスタンの問題を解決しようとしています」と語りかけた。

 カルザイ氏は、2001年の米同時多発テロをきっかけに米軍がタリバーン政権(当時)を攻撃し、崩壊させた後、暫定行政機構を発足させ、04年から2期、約10年にわたって大統領を務めた。

 その後も、カルザイ氏は同じ民族のパシュトゥン系であるタリバーン執行部との交渉の仲裁役として、政治力を維持してきた。

 カルザイ氏は15日夜、SNSにメッセージを投稿し、「国の混乱を防ぎ、人々の痛みを和らげるため、調整会議を立ち上げる」と発表。自らも調整会議のメンバーとなり、アブドラ国家和解高等評議会議長らとともに、タリバーンとの折衝にあたる方針を明らかにした。(バンコク=乗京真知)


https://news.yahoo.co.jp/articles/601ff53f9c0cee9766e2f9d44ec13dc7d5897931
タリバンがアフガン制圧 ガニ大統領国外脱出、民主政権崩壊
8/16(月) 10:05配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンのガニ大統領は15日、全国各地で大攻勢を展開したイスラム原理主義勢力タリバンが「勝利した」とする声明を発表した。ガニ氏は国外に逃れ、タリバンが首都カブールの大統領府を掌握した。2001年の米中枢同時テロ後の米軍攻撃を受けて成立したアフガンの民主政権は、8月末の米軍撤収を待たずして崩壊。かつて政権を追われたタリバンが約20年ぶりに復権する。

タリバン幹部は16日、「比類なき偉業」を達成したとして勝利宣言した。タリバンは政府に速やかな権力移行を求めており、タリバン報道官は「戦争は終結した」と話し、「国際社会との良好な関係を望んでいる」と強調した。

タリバンはバイデン米政権が駐留米軍の撤収作業を開始した4月下旬から攻勢を強めた。今月14日にはかつて反タリバン勢力の拠点だった北部マザリシャリフを、15日には東部ジャララバードを支配下に置き、主要都市をほぼ制圧した。

15日にはカブール郊外への進攻を開始する一方、「人口密度の高い大都市に力づくで入ることは望まない」と述べ、首都での衝突回避に向けた交渉が政府側と進行中だと主張した。その後、「治安維持」名目で構成員がカブール入りし、大統領府を掌握した。カブールでは大規模な戦闘や虐殺などは確認されていないという。

ガニ氏は自身のフェイスブックに「流血の事態を避けるために国を出た」と投稿しており、タジキスタンやウズベキスタンに逃れたとの情報がある。

タリバンは1996〜2001年に政権の座にあったが、イスラム法の極端な運用を続け、女性の就学や就労の制限や娯楽の禁止などを徹底した。既に今回の攻勢で支配下に置いた地域では、独身女性が強制的にタリバン構成員と結婚させられる事例が報告されており、人権抑圧再来への懸念が広がっている。

カブールからは各国外交官らの退避の動きが広がり、日本政府も大使館員を国外退避させる方針を固めた。

3287チバQ:2021/08/16(月) 14:22:01

https://news.yahoo.co.jp/articles/e04bd8fb6caacef46c65dfd80080a3c17ce91068
アフガン政権崩壊 ガニ大統領「タリバンが勝利」FBで声明
8/16(月) 6:48配信


毎日新聞
カブールの大統領府に入ったタリバン戦闘員たち=2021年8月15日、AP

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言をした。ガニ大統領はフェイスブックで「流血の事態を避けるために国を出た。タリバンが勝利した」と表明。2001年の米同時多発テロをきっかけに駐留を始めた米軍の撤収完了を前にして、ガニ政権が崩壊し、タリバン主導で国家運営が進められることになる。


 タリバンは15日までに、第2、第3の都市である南部カンダハルや西部ヘラートを制圧。同日には北部の要衝マザリシャリフと東部ジャララバードを支配下に収め、主要都市すべてを押さえた。

 勢いに乗るタリバンはこの日、首都カブールを包囲したうえで、ガニ氏に対して「平和的な権力の移譲」を要求。またアフガンの内相代行もビデオ声明で、「権力の移行は平和裏に行われるだろう」との見通しを示した。

 その後、タリバンとの和平交渉責任者のアブドラ国家和解高等評議会議長がフェイスブックで、ガニ氏が国外に逃れたことを明らかにした。当初、ガニ氏は隣国タジキスタンに脱出したと伝えられたが、カタールの衛星放送局アルジャジーラがウズベキスタンに向かったと報じるなど、情報が錯綜(さくそう)している。

 ガニ氏の脱出が報じられた後、「略奪を防ぐ」との名目でタリバンの戦闘員がカブールの市街地に入城。タリバン幹部によると、タリバンの軍事委員会のメンバーが大統領府に入った。市街地では大きな戦闘は起きていない模様だ。

 新たな政権の概要については明らかになっていない。タリバンはこれまで暫定政権の発足には否定的で、権力の完全移譲を求めてきた経緯がある。

 ロイター通信によると、タリバン政治部門トップのバラダル師は15日、「主要都市が1週間で陥落した予想外に迅速で比類のない勝利だ」とするビデオ声明を発表。「人々の期待に応え、課題に取り組む」とも述べた。

 タリバンのムハンマド・ナイーム報道担当者も15日、アルジャジーラに対して「アフガニスタンで戦争は終結した」と述べ、政府軍との戦闘が終結したとの見解を表明。「私たちは、追い求めてきた国家の自由と人々の独立を手に入れた」と語り、アフガン政府要人の安全を保障し、対話していく用意があると説明している。

 ナイーム氏は「私たちは誰かを傷つけることを望んでいない。誰かを標的にするために私たちの国土を使わせることは許さない」とも強調し、「外国勢力もアフガニスタンで同じ過ちを繰り返すことはしないと考えている」と話した。

 タリバンのカブール進攻を受け、駐在する米国の外交官はヘリコプターで大使館を脱出し、空港に向かって退避を開始。すべての米大使館員の退避が完了したという。ドイツやカナダなど米国以外の各国でも、大使館の一時的な閉鎖や職員らを退避させる動きが相次いだ。フランスは退避を支援するため大使館を空港に移転した。一方、タリバンと良好な関係にあるロシアは、タリバンが安全を保障しているとして、職員の退避は考えていないという。

 カブールの空港には国外への退避を図る人が殺到。SNS(ネット交流サービス)に投稿された動画や画像では、空港の出発カウンターは人であふれかえっていた。一方、ロイター通信によると、空港周辺で散発的に銃声が聞こえた。カブールの米大使館は「空港が攻撃を受けているという報告があり、米国市民に屋内退避を指示する」との警戒情報を出していた。

 タリバンは米軍が撤収を始めた4月下旬以降、攻勢を強めて農村部を中心に支配地域を拡大。さらに各国との国境沿いの街も押さえ、8月に入ってからは各州の州都を次々と陥落させた。タリバンの猛攻の前に、政府側の治安部隊がほぼ無抵抗で撤収する事態も相次いだ。タリバンは15日までに全34州の州都のうち8割超を支配下に置き、ガニ政権は窮地に立たされていた。【松井聡】

3288チバQ:2021/08/16(月) 14:22:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4aeae8dfa435a45b3bfa7893bf7946dd7305197
タリバンが勝利宣言 アフガン首都制圧「戦争は終結した」
8/16(月) 9:18配信

毎日新聞
アフガニスタンの大統領府に入ったタリバンの戦闘員ら=カブールで2021年8月15日、AP

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバン政治部門トップのバラダル師は15日、首都カブールを制圧したことに関連してビデオ声明を発表した。「主要都市が1週間で陥落した予想外に迅速で比類のない勝利だ」と勝利を宣言。ロイター通信が伝えた。バラダル師は「人々の期待に応え、課題に取り組む」と述べた。

【大統領府に入ったタリバン戦闘員たち】

 またタリバンのムハンマド・ナイーム報道担当者も15日、カタールの衛星放送局アルジャジーラに対して「戦争は終結した」と述べ、政府軍との戦闘が終結したとの見解を伝えた。「私たちは、追い求めてきた国家の自由と人々の独立を手に入れた」と語り、アフガン政府要人の安全を保障し、対話していく用意があると説明している。

 ナイーム氏は「私たちは誰かを傷つけることを望んでいない。誰かを標的にするために私たちの国土を使わせることは許さない」とも強調し、「外国勢力もアフガニスタンで同じ過ちを繰り返すことはしないと考えている」と話した。【川上珠実】



https://news.yahoo.co.jp/articles/f17d947e12f6882d7c6b88b3a99d088664f15e14
タリバン、アフガン制圧 大統領国外脱出で政権崩壊 日米欧など大使館員退避急ぐ
8/16(月) 5:24配信

時事通信
アフガニスタンのガニ大統領=7月28日、カブール(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタン各州の都市を破竹の勢いで陥落させてきた反政府勢力タリバンは15日、政府側の最後の拠点である首都カブール市内に進軍し、大統領宮殿を制圧した。

 AFP通信などが伝えた。ガニ大統領は国外に脱出し、「タリバンが勝利した」と敗北を認めた。アフガン政府は事実上崩壊した。

 ロイター通信によると、タリバンの報道官は中東の衛星テレビ局アルジャジーラに対して、戦争の終結を宣言し、「アフガン国内のすべての勢力との対話」や国際社会との平和的な関係の構築を呼び掛けた。日本や欧米など各国は、現地の大使館職員や協力者らの国外退避を急いでいる。

 2001年に米軍主導の攻撃でタリバン政権が崩壊し、民主的な政権が誕生してから約20年。イスラム原理主義を掲げ、かつて国民を恐怖支配したタリバンが再びアフガンを統治することが確実となった。今後、イスラム教の厳格な解釈により、女性の権利制限や公開処刑など人権侵害に当たる政策が再導入される懸念が強まっている。

 タリバンは今月に入り、バイデン米政権が決定した8月末までの駐留米軍完全撤退に付け入る形で全国の主要都市を驚異的なスピードで制圧。米軍撤退の完了前に権力を掌握する事態となった。

 ガニ大統領はフェイスブックに、流血を避けるため出国したと説明。タリバンに向けて「彼らは今や、新たな歴史上の試練に直面している」と語った。英BBC放送によれば、タリバンの進撃に対し政府軍の抵抗はほとんど見られなかった。タリバンは戦闘員をカブール市外で待機させた後、ガニ氏の脱出を受けて、市内への突入を指示したという。

 タリバンの進軍に先立ち、米国防総省は、大使館員の退避支援のためカブールに軍を増派すると発表。ロイター通信によると、15日にはヘリコプターで退避が始まった。米国のほか、カナダ、ドイツなども大使館職員の国外退避を進めている。

 タリバンは14日、北部バルフ州の州都である要衝マザリシャリフを制圧。政府側は東部ジャララバードも15日に失った。連日の州都陥落により、全34州都の大半がタリバンの手に落ちていた。

3289チバQ:2021/08/16(月) 17:21:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5bdc1da4f788c63a75984f781837ef25bc2745d
空港に人殺到で混乱、民間航空便が運休に アフガン首都
8/16(月) 14:44配信

4
この記事についてツイート
この記事についてシェア
AFP=時事
旧支配勢力タリバンに掌握されたアフガニスタンの首都カブールを逃れようと、空港に殺到した人々(2021年8月16日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】(更新)アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)に掌握された首都カブールで16日、国外に脱出しようと大勢が空港に殺到して混乱が生じたため、カブール発の民間航空便が運休となった。混乱を収拾しようと、米軍が空に向かって威嚇射撃をする場面もあった。


 カブール(ハミド・カルザイ、Hamid Karzai)国際空港の運営会社は報道陣向けのメッセージで、「略奪を防ぐため、ハミド・カルザイ空港発の民間航空便を運休する。当空港に殺到しないでほしい」と発表した。

 目撃者の一人はAFPに対し、「ここはとても怖い。彼ら(米軍)は空に向かって何発も撃った」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News

https://news.yahoo.co.jp/articles/da17bab6c24245802968e2ea62878566ce6c1d06
大国に振り回されてきた歴史 政権崩壊のアフガニスタン
8/16(月) 16:41配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタンどんな国?

 アフガニスタンで、反政府勢力タリバーンが首都カブールを掌握し、ガニ大統領率いるアフガン政権が崩壊した。そもそもアフガニスタンとはどのような国家なのか。Q&A形式でまとめた。


 Q アフガニスタンはどんな歴史をたどってきたのか。

 A ユーラシア大陸の内陸国で、かつてアジアと欧州を結んだシルクロードが枝分かれする場所にある。古代ギリシャのアレクサンドロス大王の東方遠征をはじめ、インドやペルシャ、中央アジアの様々な王朝の支配を受け、交易も盛んだった。複雑な歴史を反映して、今もたくさんの民族が暮らしている。

 Q どれくらいの民族がいるのか。

 A 現行の憲法には14の民族名が列挙され、公用語は二つ。ほとんどがイスラム教徒だけど、宗派は二つに分かれている。人々の顔つきも様々だ。

 Q 過去にも紛争が多かったのか。

 A 地理的に重要な場所にあるため、いつも大国に振り回されてきた。19世紀には、インドを植民地化した英国と、南下してきた帝政ロシアが影響力を競い合い、「グレートゲーム」と呼ばれる覇権争いの舞台になった。

 1979年には、ソ連が侵攻し、米国が支援するムジャヒディン(イスラム戦士)がゲリラ戦で対抗した。10年後にソ連が撤退すると、米国は興味を失って手を引いた。内戦が始まり、混乱の中で力をもったのがタリバーンだった。

朝日新聞社

3290チバQ:2021/08/16(月) 17:22:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a6be11a844ed5d94d123390f70985d7aa431d4f
タリバン、アフガンの全権掌握 国際社会は対応模索 外国人の国外退避加速
8/16(月) 16:38配信

時事通信
 【ニューデリー、ワシントン、ブリュッセル時事】アフガニスタンの全権を掌握した反政府勢力タリバンは16日、首都カブール全域の支配に乗り出した。

 一方、日米欧など主要国は大使館職員らの国外退避を加速。米軍部隊が空港で警護に当たっている。国連安保理の緊急会合が同日予定されるなど、国際社会はタリバンに今後どう向き合うか対応を模索している。

 タリバン幹部はロイター通信の電話取材に、市民の日常生活再開に向けて兵士に規律を守るよう指示していると説明。その上で、今後の政権運営について述べるのは時期尚早との考えを示した。すべての外国人の退去も求めた。

 タリバン広報担当者はこれに先立ち、中東メディアに対し、国内の各勢力との対話と、諸外国との平和的な関係樹立を求めると語っていた。

 主要国の対応をめぐっては、ドイツやフランス、オランダなども大使館機能を空港に移転し、退避対応に当たらせている。マース独外相はツイッターで「最優先すべきは国民と職員の安全だ」と強調。「大使館の中核チームは必要な機能維持のため現場に残る」とも語った。

 現地からの報道によると、カブールの空港に16日、国外脱出を求める市民らが押し寄せ、米軍が空に向けて発砲する騒ぎがあった。

 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は15日、ジョンソン英首相やオランダ、デンマーク、カナダ各国の外相と電話会談。「NATOは退避促進のために空港の維持を手助けしている」とツイッターに投稿した。

 ジョンソン氏はビデオ声明で「どこかの国が個別にタリバン(政権)を承認することは望まない。同じ考え方を持ったすべての国々でできる限り一致した立場を得たい」と表明した。さらに「アフガンが再びテロの温床になるのを防ぐため、何でもやる」とも誓った。

3291チバQ:2021/08/16(月) 17:27:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/c98e2442c73ba5ab0e43d182c6853f4375359e00
女性を抑圧した20年前の「悪夢」が再来?「タリバン」なぜこんなにも早く権力掌握できたのか
8/16(月) 12:01配信

東洋経済オンライン
アフガニスタンの首都、カブールを掌握したタリバン(写真:Jim Huylebroek/The New York Times)

 アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンの攻勢で主要都市が相次いで陥落し、首都カブールに向けて進軍、ガニ大統領が隣国タジキスタンに脱出して民主政権が事実上崩壊した。タリバンは、アメリカ軍の8月末までの完全撤退で生じた「力の空白」を一気に埋め、20年にわたって民主化の促進や軍の育成に取り組んだアメリカのアフガン政策は失敗に終わった。

 カブールの状況は、1975年のベトナム戦争でソ連が支援する北ベトナムが南ベトナムを制圧、混乱したアメリカ人ら外国人の脱出劇に象徴されるサイゴン陥落を彷彿とさせている。女性の人権侵害や石打ち刑、音楽の禁止など厳格なイスラム法による統治という2001年のアメリカ軍侵攻まで続いたタリバン政権の悪夢の再来は確実な情勢だ。

 また、タリバンの動きに触発されてパキスタンをはじめとした周辺国のイスラム勢力が勢いづくとの見方があるほか、国際テロ組織アルカイダなど欧米を標的とした過激派の「テロの温床」となる可能性もある。

■タリバンが快進撃を演じた理由は

 アフガンからのアメリカ軍撤退は、トランプ前大統領がタリバンとの対話による合意で決断しており、バイデン大統領も「アフガンに軍事的な解決策はない」として前政権の路線を踏襲。タリバンの攻勢にもかかわらず、全面撤退を進めてきた。

 背景には、アメリカ兵の犠牲拡大による厭戦気分の高揚や戦費の拡大、覇権主義を強める中国、新型コロナウイルスへの対応など優先すべき課題に資源を投入しなければならないという事情がある。

 タリバンが快進撃を演じたのは、アフガン政府の統治能力や国軍の能力が欧米の支援によっても向上しなかったことが要因だ。腐敗や縁故主義にまみれた政権側が無力ぶりを露呈する中、タリバンは主要都市を激しい戦闘もなしに掌握した。部族や軍閥による支配が色濃いアフガンでは、アメリカ軍という後ろ盾を失ったガニ政権を支えてきた部族や軍閥が、日和見的にタリバンに従属し始めた形だ。

 アフガンの陸軍や空軍、治安部隊などは計30万人以上で、6万人の戦闘員を抱えるタリバンに対して数字面で圧倒している。しかし、「国軍は寄せ集めで軍閥や部族への帰属意識が抜け切れず、国軍としての統一感に欠けて士気も乏しい」(専門家)。タリバンの攻勢を受けて、早々に敗走する兵士の様子がSNSに投稿された。

 これに対し、タリバンは政権打倒で団結したほか、空軍パイロットを暗殺するなどゲリラ戦術で空軍力を弱体化させ、装備での劣勢を跳ね返した。パキスタンなどからの外国人義勇兵も加わっているとの情報もある。

3292チバQ:2021/08/16(月) 17:27:40
■20年でタリバンは変わったのか

 アメリカ軍は2001年、タリバンがアメリカ同時テロの首謀者ウサマ・ビンラディン容疑者をかくまっているとして、アフガンに侵攻。タリバン政権はそれまで、イスラム法に基づく統治を行っていた。

 アフガン農村部の男尊女卑的な習慣とも相まって、そのイスラム法の解釈は厳格で、女性の教育を認めなかったり、不貞行為に対して石打ち刑を科したりするなど現代社会の人権感覚や価値観と相容れない恐怖支配を敷いた。

 政権打倒から20年を経て、タリバンは思想的に変化したり、穏健化したりしたのだろうか。

 タリバンは、カタール・ドーハに政治事務所を構え、アメリカ政府と交渉して和平合意を結ぶなど正統性を高めてきた。今回の局面でタリバンは、国際社会の懸念に呼応するかのように、武力で権力を奪取せず、交渉による権力の移譲を目指す姿勢を示していた。前政権時代の教訓から学び、国際社会を意識した言動も一部で見受けられる。

 だが、タリバンのイスラム思想は変わらないだろう。アメリカの介入でアフガンが民主化することはなかったが、少なくとも女性の人権や教育をめぐる状況は改善して、女性の社会進出が進み、少数民族の権利も守られるようになった。

 が、こうした20年間の成果は、タリバンの復権によって一気に吹き飛びそうだ。タリバンが進出した地域では、再び女性の教育が禁じられたり、鞭打ち刑が導入されたりしており、女性の全身を覆う衣装ブルカの着用も義務付けられているとの話もある。

 イスラム教は、法源である聖典コーランや預言者ムハンマドの言行録ハディースをどう解釈して社会に適用するかで、原理主義的な立場から世俗派まで幅がある。アフガン農村部の保守的な慣習も入り混じったタリバンのイスラム解釈は、現代の女性にとっては苛烈であり、人権軽視として国際社会から批判を浴びてきた。

 イスラムの解釈は、時代とともに移り変わり、イスラム宗教界や市民社会での議論を経て現代的な解釈が取り入れられていく場合が多い。2001年のタリバン政権崩壊以降、ゲリラ闘争に明け暮れてきたタリバンがこうした議論を経て穏健化したとは考えにくく、女性に対する抑圧などの恐怖支配が再来するのは間違いないだろう。

■タリバン復権にはさまざまな見方

 見落としてはならないのは、欧米中心の見方ではアフガンの実態を見誤るという点だ。アフガンで長年活動してきた国際機関の職員は「政府側につく軍閥や部族が勝手に市民から税金と称して金銭を巻き上げたり、賄賂などの腐敗も蔓延したりしており、タリバンを一定程度支持する土壌が存在する」と指摘する。

 アメリカ軍や政府軍の誤爆や誤射で多数のアフガン市民が犠牲になってきた。復讐心からタリバンに加わったり、支持したりする市民も少なくない。イスラム的な平等意識や公正さも、腐敗した政権にはないものだろう。

 それでも、宗教的な価値観は人それぞれであり、タリバンのイスラム思想を押し付けられるアフガン国民にとってタリバンの復権は悪夢にほかならない。男性が髭を伸ばすことを強制されたり、音楽を流した派手な結婚式が禁止されたりして、アフガンは暗黒の時代に逆戻りすることになりそうだ。

3293チバQ:2021/08/16(月) 17:28:00
 アメリカ軍に協力してきた軍関係者や通訳、政府関係者のリストをタリバンは手にしているといい、処刑対象になりかねない。すでにタリバンは政権幹部や軍関係者、ジャーナリストなどを暗殺しており、政権掌握により、こうした粛清行為が拡大する恐れもある。命の危険を感じたり、人権状況や生活環境の悪化を懸念する人々がアフガン国内から脱出する動きもあり、近隣諸国に流出する難民も増える可能性がある。

 タリバン政権の誕生は、周辺国にも影響を与えそうだ。東西冷戦下、パキスタンは、アフガンに侵攻したソ連による共産化を阻止するため、アメリカから資金を得て、ソ連軍と戦うムジャヒディン(イスラム戦士)を支援、タリバンの生みの親となった。

 パキスタンの情報機関、軍統合情報局(ISI)は、その後もタリバンと関係を保ってきたといわれる。宿敵インドに対抗するため、タリバンを通じてアフガンに影響力を確保するのが狙いだ。今回のタリバンの快進撃でも、ガニ大統領らはパキスタンがタリバンを支援していると非難していた。

 パキスタン国内に問題が跳ね返ってくる危険もある。アフガンの動きは、タリバンと近い関係にあるパキスタンのイスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)の活動活発化につながる恐れもある。タリバンの復権に刺激されて軍や政府を狙ったテロを活発化させかねない。ただ、パキスタン政府としては、アフガンのタリバンを通じて、TTPに自制を働きかけやすくなるとの読みもある。

 一方、軍を撤退させるアメリカにとって、アルカイダなどのテロ組織の監視を含めたアフガン情勢を把握するためのパキスタンの重要性は増す。このため、パキスタンはアメリカからの軍事支援の拡大を期待できるとの読みもあり、タリバン復権の損得勘定を計算しているのではないか。

■気になる中国とタリバンの関係

 中国も勝ち組に回りそうだ。タリバンは、前政権時のように国際社会から孤立するという事態は避けたい。7月下旬、タリバン代表団が中国を訪問し、王毅国務委員兼外相と会談している。

 タリバンと中国の間では、道路網整備などの投資案件も浮上しており、タリバンにとって中国は、国際社会での孤立状態を緩和する救世主になり得る。イスラム独立運動を抱える中国も、タリバンとの関係は治安面で大きな意味を持ち、ウィンウィンの関係になりそうだ。

 タリバン政権の復権は、国際テロの脅威を高めるなど国際社会にも影響が及ぶだろう。バイデン大統領がアフガンからの撤収を覆さなかったのは、「アフガンからアメリカに及ぶ脅威は駐留軍なしで対処できる水準になった」(アメリカ政権高官)と、国際テロの脅威が大きく減ったことも理由とされた。

 現在、アフガンに潜伏するアルカイダ活動家の数は200〜300人と推定され、アメリカ治安当局は、国際的なテロを企てる能力はないと判断している。だが、タリバン政権になれば、アメリカによるアフガン国内での情報収集や掃討作戦の実施は困難になり、アルカイダなどの過激派が勢力を盛り返すのではないかとの懸念は拭えない。

池滝 和秀 :ジャーナリスト、中東料理研究家

3294とはずがたり:2021/08/16(月) 17:32:24
レバノン,大変だなあ。。
政府を良くしようとするデモが完全に経済潰してしまって難しいなあ。。
>長年にわたる政府不信に国民の怒りが爆発した2年前の反政府デモで当時の内閣が退陣すると、一気に経済が傾いた。

軍がなぜヘリ遊覧ツアー ローマ遺跡、延々と続く大麻畑
有料会員記事
https://www.asahi.com/articles/ASP8571QRP82UHBI002.html
ベカー高原上空=伊藤喜之2021年8月10日 8時00分

 経済的な苦境に直面している中東レバノンで、約8万人の兵士を抱える軍の財政も火の車に陥っている。軍が今年の夏から取り組み始めた「窮余の策」があると聞き、7月中旬にレバノン東部のラヤク空軍基地へと向かった。

 格納庫の前にとめられた米国製ヘリコプターのロビンソンR44。私と取材助手が乗り込むと、紺色の機体が飛び立った。

 パイロットの男性隊員と耳に装着したヘッドセット越しにあいさつを交わした。

 「レバノン軍にようこそ。本日はバールベックの古代遺跡の上空まで遊覧いたします」

 軍が7月1日から国内の3カ所の基地で始めたヘリの遊覧ツアーだ。

 きっかけは国家の財政難による軍予算の大幅削減だった。国防省は昨年、高騰した食肉を購入する予算がなくなり、兵士への配給食から食肉を抜いたと発表。ジョセフ・アウン軍司令官は「兵士の平均月給は米ドル換算で90ドル以下」だと告白し、軍財政への国際的な支援が必要だと訴えた。

 危機的なレバノン経済が背景にある。長年にわたる政府不信に国民の怒りが爆発した2年前の反政府デモで当時の内閣が退陣すると、一気に経済が傾いた。通貨は大暴落し、物価は世界トップ3に入るとされるほど高騰。燃料を輸入する予算がなく、国の電力供給は1日2〜4時間ほどに限られ、国中が停電に苦しむ。

 離陸前に面会した空軍幹部は…

3295チバQ:2021/08/17(火) 17:48:16
>友好国の軍用機で出国
なんだかなあ

空港に押し寄せた市民ってのは、中〜上流の比較的豊かな
=タリバン政権で地獄を見そうな人なんですかね?

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d5350337b9b0146014d40a38f6174f294586f25
駐アフガン日本大使館員が退避 トルコに臨時事務所設置
8/17(火) 16:21配信
共同通信
 外務省は17日、アフガニスタンの治安状況悪化を受け、首都カブールにある日本大使館の職員12人が同日、友好国の軍用機で出国し、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに退避したと発表した。15日をもって在アフガニスタン大使館を一時閉館し、トルコのイスタンブールに臨時事務所を設置した。

 外務省によると、アフガニスタンには国際機関や非政府組織(NGO)に所属する少数の日本人が出国を希望せず、滞在しているという。同省は臨時事務所を通じて在留邦人と連絡を取り合う。

 外務省は、同国への渡航は目的のいかんを問わず控えるよう呼び掛けた。



https://news.yahoo.co.jp/articles/6b8e78a1168f5a4ac7f21e9fd08a0a218da3e851
飛行機しがみつき死者も アフガンで市民決死の脱出
8/17(火) 17:25配信

テレビ朝日系(ANN)
"飛行機しがみつき死者も アフガンで市民決死の脱出"

 国外への脱出を求め空港に市民が殺到、死者も出ています。

 アフガニスタンの首都カブールの空港で撮影された映像です。

 市民が滑走路を走る飛行機にしがみついています。

 現地メディアが公開した映像には離陸後、機体にしがみついていた人が落下したとみられる様子も映っていました。

 カブールの空港当局は16日、すべての商用便の発着を停止しました。

 AP通信は、空港での混乱で少なくとも7人が死亡したと伝えています。

テレビ朝日

3296チバQ:2021/08/17(火) 19:35:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb353c30b53f095279bda7fd69f326d1f53ce999
「穏健」強調も…見通せぬタリバン統治体制 内部で路線対立
8/17(火) 19:12配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタン全土を支配したイスラム原理主義勢力タリバンは統治体制の構築に向けて動き始めた。人心掌握や国際社会の支持獲得を目指し、女性の権利の尊重など「穏健」な政策を打ち出している。ただ、支配地域では既に人権抑圧の報告も確認され、苛烈な統治復活が予想されている。タリバン内の路線対立もあり、国内統治の行方は未知数だ。

「どう国民に奉仕し、安全を確保できるか試されている」。タリバンのナンバー2のバラダル幹部は16日、首都カブール制圧後、国民に寄り添う趣旨のコメントを発表した。タリバン報道官は「国民の生命や財産は安全だ」と繰り返しており、女性の就学や就労の権利尊重は「われわれの方針だ」とも表明した。16日の地元民放では髪を布で覆った姿ながら女性キャスターが出演する姿が見られた。

2001年に崩壊したタリバン政権はイスラム法の極端な運用によって、犯罪者と見なした住民の公開処刑や女性の権利制限を進めて支持離れを招いた。タリバンがかつてのイメージを変えようとしていることは確実で、米ブルームバーグ通信は「ソフトな手法を取った」と分析した。

ただ、もちろんイスラム原理主義的な姿勢は放棄していない。支配域では女性が戦闘員と強制的に結婚させられる例が報告され、投降した複数の政府軍兵士が処刑されたとの情報もある。「タリバンは国際世論も意識し『危険ではない』と主張しているが国民は真実を見抜いている。大量の出国希望者がその証だ」と地元ジャーナリストは話す。上層部が穏当な路線を目指しても、末端まで徹底されない事態もありうる。

タリバンは内部に穏健派と強硬派を抱え、「外国軍の排除」という目標が達成されつつある中で、沈静していた対立が顕在化する可能性がある。13年にオマル最高指導者が死去した後、内部分裂したこともあり、決して一枚岩ではない。

アフガンでは近くタリバンとガニ政権幹部、国内有力者らによる新体制の協議が始まる見通しだ。タリバン幹部は16日、「全駐留外国軍の撤退を望む」と述べ、米軍などの撤収が最優先との意向も示している。

3297チバQ:2021/08/17(火) 19:36:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b97766c6c3dd65eabc520a5659a1b6334033243
国外逃亡のガニ大統領、大金積み込みどこへ? 行き先には諸説
8/17(火) 18:56配信

毎日新聞
アフガニスタンのガニ大統領=2021年3月21日撮影、AP

 イスラム主義組織タリバンに制圧されたアフガニスタンのガニ大統領(72)の行方を巡り、臆測が飛び交っている。ガニ氏は15日、フェイスブックに投稿した声明で国外へ脱出したと述べたが、居場所は明らかにしておらず、その後も動静は伝えられていない。ロシア通信などは16日、ガニ氏が4台の車に現金を大量に積み込んで空港に逃れたと報道。ヘリコプターに積み替えたがすべては入りきらず、一部は滑走路に残したまま飛び立ったという。


 カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、ガニ夫妻がウズベキスタンに逃れたと報じた。一方、ロイター通信はアフガン内務省高官の話として、タジキスタンに向かったと報道。インドのメディアは、タジキスタンに受け入れを拒否されたため中東オマーンに滞在しており、今後は米国に向かう見通しだと伝えた。米紙ニューヨーク・タイムズによると、サウジアラビアが亡命受け入れを決めたとの情報もあるという。【金子淳】

3298チバQ:2021/08/17(火) 19:36:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/0aa1adba035ea28469771a8437e6d9999d955f1c
【解説】アフガン政府軍が蜘蛛の子を散らすように消えた理由
8/17(火) 18:31配信

12
この記事についてツイート
この記事についてシェア
FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

パキスタンとの国境に接するパクティカ州に駐留するアフガニスタン軍の立て直しに当たる為、ある年、アメリカ陸軍のグレッグ・エスコバルという大尉が赴いた。しかし、彼が担当したアフガニスタン陸軍部隊の大隊長は、僅かな間に、立て続けに代わる羽目になったという。一人目は部下の男性兵士に性的乱暴を働き逮捕され、二人目は部下に殺害された為だったという。

【画像】臨時のキャンプにはタリバンの支配から逃れようとする人々の姿が・・・泣き叫ぶ子どもも

マーク・グラスぺルという101空挺部隊の大尉が語るエピソードはこうだ。

アフガニスタン陸軍の某小隊に輸送ヘリの乗り降りを教え、訓練していたところ、暫くして、アフガン兵二人が口論を始めた。そこに第三の兵士が乱入し、いきなり折畳椅子を振り上げ、一人の頭部に叩きつけた。その後は大乱闘になった。そして、乱闘は全員が疲れ果てるまで続いた。現場にいたグラスぺル大尉の現地通訳は「これが我々は絶対成功しない理由さ」と吐き捨て、その場を立ち去ったという。

現地でアフガン兵のリクルートと訓練を担当したジャック・ケムという陸軍将校によれば兵士不足と日常的な脱走、部族間対立も大問題だったが、最大の頭痛の種は識字率の低さだった。ケム氏の経験では、小学校三年生レベルの読み書きができる新兵は5%以下しかおらず、中には数を数えられない者もいたらしい。

いわゆる幽霊兵士は、実在しないか実在していたとしても軍務実態が無い兵士のことで、その分の給与は往々にして上司がポケットに入れ、軍服など備品は横流しされた。アフガニスタンの国防省も軍の正確な実数は一度も把握したことがなかったらしい。

アフガン全土を簡単に掌握できた理由
まさにあっという間だった。

だが、これと云った戦闘をすることなく反政府武装勢力・タリバンがアフガン全土をいとも簡単に掌握できたのにはやはり理由があった。

上記エピソードはワシントンポスト紙やBBCの報道から引用したものだが、こんな軍隊がまともに戦えるはずがない。

ガニ大統領を筆頭にアフガニスタン中央政府指導部も公称・35万人規模の政府軍・警察も抵抗らしい抵抗をすることなく逃走し消え去った。

しかし、アフガン軍・警察が蜘蛛の子を散らすように消えた理由はこうした驚くほどの腐敗や能力不足だけではなかったようだ。

そもそも政府軍の編成・配置方針自体が現地の実情にそぐわなかったようなのだ。

アフガン駐在経験を持つアメリカ政府関係者によれば、中央政府は兵員を出身部族地域に配置することを拒み続けたというのだ。部隊が地域のリーダーたちと癒着し、私兵として軍閥化するのを避ける為だったらしい。

結果として、兵士たちは、往々にして言葉さえ通じない土地に配備されることになった。対立感情の強い地域では地元民からも歓迎されない。元々、モラル・能力は低い上、これでは士気は更に下がり、アメリカ軍に保証された待遇の上に寝そべることになる。

多民族国家・アフガニスタンには各地の部族が独自に兵を蓄え軍閥化し抗争を繰り返してきたという歴史がある。だからこそ過敏になったのは分からないでもない。しかし、これが対タリバン戦では却って仇になった。

部族の掛け違えに目を付けたタリバンは、各地の特定部族地域で駐留する他の部族による混成部隊の幹部に対し、従兄弟など親族や同族出身の使者を送り、問うたのだという。自分達とは縁もゆかりもない土地で元々は敵対民族である住民を守るために戦い、命を失う覚悟はあるのか?と。

答えは現状を見れば明らかである。

3299チバQ:2021/08/17(火) 19:36:59
勝負の帰趨が見えたら勝ち馬に乗る
部族抗争を繰り返してきたアフガニスタンの人々は勝負の行方を見定めるのに長けてもいる。一例を紹介したい。

今や昔の30年以上前、当時、ソビエト軍が駐留していたカブールに筆者は取材のために赴いた。そこで紹介されたのがホテルの通信担当を務める初老の御仁であった。アフガニスタン人にしては大変背が高かったのを鮮明に覚えている。

当時、国外との通信手段は今や存在しないテレックスのみ。彼はホテルでこれを担当していたので、彼のご機嫌取りは必須だった。

何度かやり取りをするうちに打ち解けた彼は、長男はカブールで彼と一緒だが、次男はペシャワールに居ると言った。しっかり両天秤を掛けていたのである。

解説すると、当時、カブールにはソビエトに支援された政権があったのだが、アメリカに支援された反ソビエト有志連合軍がひたひたと迫り、ソビエト軍の撤退とその後のカブールの陥落が目前になっていた。

その反ソビエト有志連合軍の拠点の一つがペシャワールであった。

つまり、ホテルのテレックス担当の御仁はどちら側が勝っても、反対側の家族を助けられるよう両側で息子を働かせていたのである。聞けば、似たような話は珍しくなかった。

勝負の帰趨が見えてきたら、多数派が勝ち馬に乗ろうとするのは自然である。

もう一つ覚えていることがある。彼はこう言った。「ゴルバディンはマッドだ」と。

ゴルバディンとは、当時の有志連合軍の有力司令官の一人、ゴルバディン・ヘクマチアルのことで、後にアフガニスタンを支配したタリバンの有力者としても知られた。彼らの原理主義は既に現地では知られ警戒されていたのである。

余談になるかもしれないが、当時、タリバンという名前は聞いたことが無かった。まだ、出来ていなかったのかもしれない。オサマ・ビン・ラディンは有志連合軍のメンバーだったが、アルカイダはまだ設立されていなかったと理解している。

今やゴルバディン・ヘクマチアルもオサマ・ビン・ラディンも亡いのだが、旧政府側となった人々への報復や女性への非道がやはり大いに心配になる。

3300チバQ:2021/08/17(火) 19:37:10
「アメリカ外交政策における我々の世代の最大の失敗」
「アフガニスタンでの出来事は心が折れそうになるほど悲しいが、正直言えば驚きではない」(What's happening in Afghanistan is genuinely heartbreaking...but sadly not surprising.)

と筆者の長年の友人でもある上記アメリカ政府関係者は言う。

「アメリカ軍が駐留する限りアフガニスタン問題の軍事的解決は無い」(There is no military solution in Afghanistan as long as the U.S. military is in-country.)

というのがアフガン駐在当時からの彼の認識だったという。

アフガン軍に単独で戦う能力はなくアメリカ軍が居なければもたないことは明らかだったし、アメリカ軍が何年駐留し支援してもタリバンに勝つことは出来ないということを彼も大方の専門家と同様に知っていたのであろう。

それでもアメリカは駐留を続け、湯水のごとく資金・国民の税金を投入した。

そのうち無視できない金額が腐敗によって消えたはずである。

アメリカ軍が提供した武器・弾薬は、一部は旧軍閥が捲土重来を期して隠し持っているだろうが、大半はタリバンの手に落ちた。

20年にも渡るアフガン駐留政策は「アメリカ外交政策における我々の世代の最大の失敗」(what is likely to be my generation's greatest foreign policy debacle)になるかもしれないと関係者氏は言う。その素直な述懐が、筆者にとってまた忘れられないものになると思う。

【執筆:フジテレビ 解説委員 二関吉郎】

二関吉郎


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板