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3301
:
チバQ
:2021/08/17(火) 20:11:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/14344dd741076adf1280ccf76484db3f9eb4d916
空港に脱出望む1000人超 アフガン首都、威嚇発砲も
8/17(火) 19:41配信
共同通信
16日、アフガニスタン首都カブールの国際空港で、詰め掛けた市民と警戒する米軍の部隊(AP=共同)
【カブール共同】イスラム主義組織タリバンが復権したアフガニスタンからの脱出を望む市民が押し寄せ、混乱を極めていた首都カブールの空港は17日、軍用機の運航を再開した。滑走路にまであふれた群衆は排除され、各国の外交官らが続々と出国。諦め切れない千人以上の市民が空港近くに集まり、中に入らせないようにする威嚇発砲の銃声が響いた。
タラップによじ登り、離陸中の米軍機にしがみつく―。タリバンがカブールに進攻した15日から16日までに数千人の市民が空港になだれ込んだ。AP通信によると、混乱で7人が死亡した。空港は米軍の管理下に置かれ、17日には侵入できなくなった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/56b6d04392b9cc0a0dea024e8e1ace64ed313dba
タリバン、全国民に恩赦 「女性も政府に」融和狙う
8/17(火) 19:43配信
共同通信
16日、アフガニスタンの首都カブールの検問所に配置されたイスラム主義組織タリバンの戦闘員ら(AP=共同)
【カブール共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは17日、全てのアフガン人に恩赦を出し、これまで抑圧してきた女性も政府の枠組みに参加するよう促すと発表した。AP通信が伝えた。「包括的なイスラム政権」樹立への意欲を示し、融和を演出する狙いとみられる。治安維持にも注力し、事実上の統治を本格化させた。
タリバンは首都カブールを制圧した15日、女性の権利を尊重する方針を表明。2001年に崩壊した旧タリバン政権時代の圧政逆戻りへの懸念を払拭するアピールを始めた。緊張緩和を強調することで、国内外の支持を取り付けたい意向がありそうだ。
3302
:
チバQ
:2021/08/17(火) 20:16:53
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081600644&g=int
パニック拡大、空港大混乱 よみがえる恐怖支配の記憶―戦闘員が市内巡回・カブール
2021年08月16日21時24分
16日、カブールの空港で、旅客機の上に上がったアフガニスタンの人々(AFP時事)
16日、カブールの空港で、旅客機の上に上がったアフガニスタンの人々(AFP時事)
16日、カブールから脱出するため空港に集まったアフガニスタン人ら(AFP時事)
反政府勢力タリバン接近の情報を聞いて、仕事を切り上げ帰宅するアフガニスタンの人々=15日、カブール(EPA時事)
アフガニスタン各地から逃れ、公園で暮らす避難民たち=14日、カブール(EPA時事)
【ニューデリー時事】反政府勢力タリバンが占領したアフガニスタンの首都カブール。ガニ大統領が国外に脱出して政権が崩壊し、残された人々にはかつての恐怖支配の記憶がよみがえった。国外に逃れようと大勢の人々が空港に殺到するなどパニックが広がっている。
◇車輪にしがみつく人も
カブールの空港当局は16日、国際商業便の運航停止を発表した。国外脱出を試みる人々の波は前日から続き、空港内は大混乱となった。飛行機に乗ろうとボーディングブリッジ(搭乗橋)や機体そのものによじ登る人が続出。離陸のため滑走していた飛行機の車輪にしがみつき、離陸後に振り落とされた人の姿を報じる映像もインターネット上で広まった。
事態収拾のため、米軍が空に向けて発砲。ロイター通信によると、混乱の中で少なくとも5人が死亡した。
地元記者は「国外退避のため、家族のパスポートを申請していた。16日か17日には発行予定だったが、旅券事務所が閉鎖され、めどが立たない」と話した。予想以上の早さでタリバンが首都を制圧したため間に合わなかった。それでも「今は妻子の安全を守らなくては」と言葉に力を込めた。
◇報道機関に立ち入り
タリバン戦闘員は16日、各家庭や事業所を回り人々が所有する武器を没収。各国の大使館が立ち並び、警戒厳重だったグリーンゾーンを巡回したほか、地元民放トロTVの施設にも立ち入った。タリバンは「施設の安全を保つ」ことに同意したというが、報道機関は戦々恐々だ。
タリバンは15日夜、「治安を守る」名目で市内に展開。市民の家に立ち入ったという情報も多数発信された。タリバンの広報担当者は16日、「戦闘員に許可なく住居に立ち入らないよう命じた。誰の人命、財産、名誉も害されない」と声明を出したものの、市民は恐怖をぬぐうことができない状態にある。
過去数週間、タリバンは各地で都市を陥落させてきた。1990年代後半の恐怖支配の記憶は消えていない。カブールには「最後のとりで」と期待し、各地から避難民が集まっていた。
北部の要衝クンドゥズから一族35人とカブールに避難してきた医師はAFP通信に対し「カブールでもまたたくさん戦闘が起きるのか」と恐怖と不安を口にした。名前を明かすことは絶対に拒否。「クンドゥズの戦闘は収まったと聞いた。早く家に戻りたい」とカブール脱出を願っている。
3303
:
チバQ
:2021/08/17(火) 22:52:53
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210817k0000m030347000c.html
タリバン、女性の政府参加促す 全国民に「恩赦」 穏健さアピール
2021/08/17 22:44毎日新聞
タリバン、女性の政府参加促す 全国民に「恩赦」 穏健さアピール
アフガニスタンの大統領府に入ったタリバンの戦闘員ら=カブールで2021年8月15日、AP
(毎日新聞)
AP通信によると、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは17日、すべての国民に対して「恩赦」を出し、さらに女性に対しても、イスラム法に沿った形で政府に参加するよう促した。かつて女性の権利を制限する厳しい統治をしていたタリバンの復権を恐れ、アフガンでは国外脱出を図る市民が相次いでおり、穏健姿勢をアピールすることで事態を沈静化させる狙いがあるとみられる。
タリバンが15日に首都カブールを制圧して以来、初めての統治に関するコメントとみられる。報道によると、タリバンの文化委員会のメンバーは声明で「イスラム首長国(タリバンの自称)はすべての女性に被害者になってほしくない。政府の構成はまだはっきりしていないが、すべてのサイドが参加すべきだ」と述べた。
一方、地元民放トロテレビによると、タリバンのアミール・カーン・ムタキ幹部は16日、カルザイ前大統領ら国内の有力者と会談した。新政権に関する協議が行われた模様だ。【松井聡】
3304
:
チバQ
:2021/08/18(水) 14:27:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/fcb8301f47cf90a6a08132f2723be6746021f193
米軍、アフガン退避の空輸作戦本格化 タリバン容認も先行き不透明
8/18(水) 13:28配信
毎日新聞
ホワイトハウスで記者会見するサリバン米大統領補佐官=ワシントンで2021年8月17日、AP
イスラム主義組織タリバンがアフガニスタンで復権したことで、バイデン米政権は17日、米国人やアフガン人協力者らを首都カブールの国際空港から退避させるための空輸作戦を本格化させた。現在のところタリバンは容認姿勢を示しているが、先行きは不透明だ。
「タリバンに退避を妨害しないよう警告した。いかなる攻撃も圧倒的な力で対処する」。中東地域を管轄する米中央軍のマッケンジー司令官は、17日の声明でそう強調した。カブールが制圧された15日にカタールのドーハでタリバン幹部と協議したという。国防総省によると、タリバンと米軍幹部が現地で連絡をとっており、現在は「攻撃や脅威はない」としている。
米軍は16日、退避を求めるアフガン市民らが空港の滑走路に殺到したため航空機の運航を一時停止したが、17日までに再開した。今後は少なくとも1時間に1便の運航を目指し、1日に5000〜9000人の米国人や、通訳などで米軍に協力したアフガン人らを国外に運ぶ予定だ。空港を警備する米兵も最終的に6000人規模となる。
ただし、国外退避の希望者がどれだけ膨れ上がるかは不明だ。米紙ワシントン・ポストによると、アフガンには最大で1万5000人の米国人が残っているという。協力者のうち米国に渡航する特別移民ビザ(査証)の希望者は約1万8000人おり、その家族を入れると数万人に上るとされる。国務省によると15日までの2週間で、ビザの発給手続きが最終段階に進んだ約2000人が渡米した。
さらに、希望者は自力でカブールの空港に来なければならない。また、空港に向かう途中でのタリバンによる妨害行為も報じられている。空輸作戦がどれだけスムーズに進むかは、今後のタリバンの動向次第となりそうだ。
なぜもっと早くに国外退避を進められなかったのかとの疑問の声に対し、サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は17日の記者会見で「アフガン政府などから、政府の信用を失うきっかけになるので大規模な退避を控えるよう懸命に要請された」と釈明した。
バイデン政権は8月末までに駐留米軍の完全撤収を予定しており、時間も限られている。サリバン氏は「タリバンは民間人が空港まで安全に通行できるようにすると伝えてきている。約束は守らせるつもりだ」と説明。そのうえで「8月31日までは信じているが、正確な予定はタリバンと話し合っているところだ」と述べた。【ワシントン鈴木一生】
3305
:
チバQ
:2021/08/18(水) 14:56:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd8bdab42e346026d712ca979ca00800b62c4f3b
アフガン暫定大統領を宣言 ガニ氏逃亡で第1副大統領
8/18(水) 9:35配信
共同通信
【カブール共同】アフガニスタンのサレー第1副大統領は17日、ツイッターで「私が正統な暫定大統領だ」と宣言し、首都カブールを掌握したイスラム主義組織タリバンと徹底抗戦する考えを示した。ガニ元大統領が15日に国外逃亡したため、憲法上は第1副大統領が職務を引き継ぐことになる。
サレー氏の詳しい所在地は不明だが、北東部パンジシール州に潜伏中との情報がある。
サレー氏はタリバンがカブールに進攻した15日、ツイッターに「いかなる状況でもタリバンに屈することはない」と書き込んでいた。
タリバンはパンジシール州以外は、ほぼ制圧した。
3306
:
チバQ
:2021/08/18(水) 16:01:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/e19100fb4a6eb42a76c73ab268a17ea806fc04cd
タリバン、新体制準備進める 柔軟姿勢と実態に乖離も アフガン
8/18(水) 15:05配信
時事通信
17日、カブールで記者会見する、アフガンのイスラム主義組織タリバンの広報担当者(AFP時事)
【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは、国の全権を掌握してから4日目の18日も新体制樹立に向けた準備を進めた。
タリバン幹部は17日の記者会見で、国際社会の視線を意識した柔軟姿勢を強調。ただ、今後はタリバン内部で方向性の食い違いが生じる可能性もあり、会見内容と実態との乖離(かいり)が懸念されている。
タリバンの広報担当者は17日、首都カブールで開かれた記者会見で、「全国民への恩赦」による融和姿勢や、イスラム法の枠内での女性の権利保障など現実路線を強調。2001年までの旧タリバン政権下での恐怖支配との違いをアピールした。
17日はナンバー2のバラダル師が滞在先のカタール・ドーハから帰国。新体制樹立への準備は着々と進んでいるもようだ。
ただ、タリバンは最強硬派とされる「ハッカニ・ネットワーク」をはじめ、さまざまな派閥を糾合して成立している。西洋文化の一掃を強硬に主張する一派もあるとされ、新政権が樹立されても全土で組織末端まで統一した施政方針を浸透させられるかは不透明だ。既に、新たな支配地域で女性の権利制限や私刑といった人権侵害の情報も伝えられている。
3307
:
チバQ
:2021/08/18(水) 21:09:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec0d16cd3c682aa6ca92cd33bb20e864a608b6df
カブールの街から消えた女性の姿、タリバーン支配におびえる市民
8/18(水) 17:30配信
CNN.co.jp
タリバーンがカブールを制圧してほんの数日で、街を歩く女性の数は激減した
カブール(CNN) イスラム主義勢力タリバーンが制圧したアフガニスタンの首都カブール。街の様子は一見、ほとんど何も変わっていないように見える。混雑する道路を人々が行き交い、商店には色鮮やかな商品が並び、警官が交通整理をしている。
だが1つ大きな違いがある。女性の姿はほぼ皆無だった。タリバーンが15日に首都を制圧して以来、女性はほとんど外出しなくなった。
タリバーンは自分たちの統治下でも女性の権利は守ると繰り返している。それでもアフガン女性の多くがタリバーン政権下で暮らすことに恐怖を感じているのは明らかだ。
街に出かける女性は数日前に比べて激減した。外出する勇気のある女性も、顔をニカブと呼ばれるベールで覆い、服装は以前に比べて保守的な傾向が強まった。
教育を受け、過去10年の間にキャリアを積んできた女性の多くは、タリバーンに狙われることを恐れて必死の思いで脱出の道を模索している。
「私の未来や私の娘たちのことを思い、もし私が殺されたらこの子たちはどうなるのかと考える」。ある女性はCNNにそう打ち明けた。
この女性は多数の国際非政府組織(NGO)で働いた経験があり、ここ数日はそうした団体に必死に助けを求めたが、どこからも返事はないという。
「10年以上も国際(団体)で働いた経験があるのに、どこも私を助けてくれなかった」と女性は肩を落とした。
カブール市中心部にある衣料品店ではここ数日で、ブルカが飛ぶように売れているという。
ブルカは頭部からつま先まで全身を覆い、目の部分だけメッシュが入った装束で、タリバーンがアフガニスタンを支配していた1990年代は、女性に対して着用が義務付けられていた。
カブールでは過去20年の間にあまり見かけなくなっていたが、タリバーンによる制圧のニュースが伝わると、販売が急増した。
CNNが取材した衣料品店の店主によれば、おびえた客たち(ほとんどは男性)が自分の妻や娘など一緒に暮らす女性のために、ブルカを買い求めているという。それは、女性が街頭で身を守るためには今後はブルカを着るしかないと感じているからだと店主は説明する。
今のところタリバーンは、普段通りの日常生活が続くと主張し、政府機関の職員に職場復帰を促している。
タリバーン指導部は、アフガン国民の「財産、名誉、生活」に危険が及ぶことはないと主張。戦闘員に対しては、民家に立ち入ったり車を押収したりしないよう指示しているとした。
しかしそうした言葉だけで市民の不安をぬぐうことはできない。カブールの中心部をパトロールするタリバーンの武装戦闘員は、今のところ、市民の日常生活に厳格なルールを徹底させようとはしていない。しかしその状況がいつ変わってもおかしくないという恐怖が市民を覆っている。
3308
:
チバQ
:2021/08/18(水) 21:36:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/f78a8519b28aa3fc90eb057d47487222f20f041d
「世代交代が進んでネットを駆使してくる」戦場カメラマン・渡部陽一氏が語る、アフガニスタン情勢の懸念点
8/18(水) 16:31配信
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ABEMA TIMES
戦場カメラマン・渡部陽一氏
「過去のようにあなたたちの民主主義国家を攻撃するだろう」
15日付のフランスの新聞「ジュルナル・デュ・ディマンシュ」に掲載された手紙の内容が波紋を呼んでいる。
【映像】手には銃…武装集団から逃げる住民の姿(現地の様子)※1分ごろ〜
手紙は、2001年に暗殺された反タリバン勢力のリーダーでマスード司令官の息子、アフマドさんがフランスの友人に送ったもの。アフマドさんは、一国の問題にとどまらず、今後のアフガニスタンが「イスラム過激派によるテロを生み出す地となる」と警告している。
15日、アフガニスタンで反政府武装勢力のタリバンが首都カブールに進攻。ガニ大統領はすでに国外に脱出していて、SNSを通じ「流血を避けるために国を離れた」と釈明。その上でタリバンの事実上の勝利を認めた。今後、タリバンは政権作りに向けた作業を進めるとしている。
世界が注目するアフガニスタン情勢について、現地で取材経験がある戦場カメラマン・渡部陽一氏はどのように見ているのだろうか。
アフガニスタンの勢力についてまとめた地図(AP通信より)
「バイデン大統領は『駐留アメリカ軍は8月末までに完全撤退する』と発表していました。米軍がいなくなることによって、力の空白期間が発生します。そこをイスラム組織のタリバンが突いてきたことが(情勢悪化の)土台としてあります」(渡部陽一氏・以下同)
アフガニスタンの勢力についてまとめた地図を見てみると、今年4月の時点では、紛争地域も多く拮抗していた。緑が政府、オレンジがタリバン側だ。しかし、7月以降、一気にタリバンの勢力が進み、ほぼ一色に染まった。この背景について、渡部氏は「アフガン全土に暮らしている国民の想いが、アフガニスタン政権に対して弱かった」と話す。
アフガニスタン情勢の悪化、日本のへの影響は
「実際、タリバンの制圧がここまで早かった理由として、アフガン全土に暮らしている国民の想いが、アフガニスタン政権に対して弱かったのだと思います。仕事や教育、生活のライフラインなど、アフガニスタンのガニ大統領が率いた政権は、国民の生活をしっかり整えて、信頼を結べるだけの基盤を作れなかったのでしょう」
16日、激動のアフガニスタン情勢にアメリカ国務省・プライス報道官は「未来のアフガニスタン政府に対する我々のスタンスは、政府やタリバンの行動にかかっている」と明言。「国民の基本的人権や女性・少女の権利を守る政権なら、一緒に仕事ができる。それができないなら支持するつもりはない」と語っている。
アメリカの支援で誕生した民主政権が崩壊し、タリバンになると、アフガニスタンに住む人々の生活はどのように変化するのだろうか。これに渡部氏は「イスラム色が強いアフガニスタンを突き付けられることになるだろう」と見解を示す。
「かつては、1996年から2001年まで、アフガニスタンの4分の3の地域をタリバン政権が抑え込んでいました。そのときにはイスラム教の教えを厳格に国民に強いたので、例えば女性は夫がついていないと外を歩けなかったり、ブルカと呼ばれる全身を覆うベールを羽織らなければならなかったり、女性の自由な教育を一切禁止したり、欧米の文化もすべて遮断しました。(今回タリバンが政権を握れば)『そうしない』と広報部は言っていますが、現実はこれから時を経ていけば、当然イスラム色の強い押し付けが否応に広がっていくと思います」
その上で、渡部氏は「報復の連鎖」を懸念。タリバンが政権を握ることで、貧困の中で利権を得てきた人や、反タリバンとして敵対してきた勢力への報復が、アフガニスタン全土で強まる可能性があるという。また、アフガニスタン国内だけでなく、世界規模でさまざまな国際テロリストが連鎖するように攻撃を仕掛けてくることも考えられ、今後の動きに「注視する必要がある」とコメント。
「タリバンの中も世代交代が広がっています。中東のイスラム過激派が行ってきたような武力、SNSなどインターネットを使った戦い方、情報発信を駆使してくると思います。徹底的に残虐な映像を流すのではなく、もしかしたら逆に『うまくやっています』と、あえて平和な映像を配信して、タリバンの存在する正当性をコマーシャルのように流してくるかもしれません。タリバン側によって編集され、うまくコントロールされた優しい映像が出てきたとき、それにイエスマンになっているときは要注意です」 (『ABEMAヒルズ』より)
3309
:
チバQ
:2021/08/19(木) 07:58:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/49b99473ba527572a632d6afe7e54a0c762a13c6
アフガンから国外逃亡のガニ大統領、UAEに滞在
8/18(水) 23:09配信
毎日新聞
アフガニスタンのガニ大統領=AP
イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタンの首都カブール侵攻を受け、国外逃亡していたアフガンのガニ大統領が18日、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在していることが分かった。同国政府はホームページに「人道的見地からガニ大統領とその家族を迎え入れた」との声明を掲載した。
タリバンがカブールに侵攻した15日、ガニ氏はフェイスブックに「流血の事態を避けるため国を出た。タリバンが勝利した」と投稿し、国外脱出したことを明らかにした。居場所には言及しなかったことから、中央アジアのウズベキスタンやタジキスタン、中東のオマーンなどに滞在しているとの臆測が流れていた。
アフガン国内ではいち早く国外脱出したガニ氏に対し、ツイッター上で「ひきょう者」などと酷評する投稿が相次いだ。ロシア通信などは、ガニ氏が4台の車に現金を大量に積み込んで空港に逃れたと報道。ヘリコプターに積み替えたがすべては入りきらず、一部は滑走路に残したまま飛び立ったとも伝えていた。【金子淳、畠山哲郎】
3310
:
チバQ
:2021/08/19(木) 07:59:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/49b99473ba527572a632d6afe7e54a0c762a13c6
アフガンから国外逃亡のガニ大統領、UAEに滞在
8/18(水) 23:09配信
毎日新聞
アフガニスタンのガニ大統領=AP
イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタンの首都カブール侵攻を受け、国外逃亡していたアフガンのガニ大統領が18日、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在していることが分かった。同国政府はホームページに「人道的見地からガニ大統領とその家族を迎え入れた」との声明を掲載した。
タリバンがカブールに侵攻した15日、ガニ氏はフェイスブックに「流血の事態を避けるため国を出た。タリバンが勝利した」と投稿し、国外脱出したことを明らかにした。居場所には言及しなかったことから、中央アジアのウズベキスタンやタジキスタン、中東のオマーンなどに滞在しているとの臆測が流れていた。
アフガン国内ではいち早く国外脱出したガニ氏に対し、ツイッター上で「ひきょう者」などと酷評する投稿が相次いだ。ロシア通信などは、ガニ氏が4台の車に現金を大量に積み込んで空港に逃れたと報道。ヘリコプターに積み替えたがすべては入りきらず、一部は滑走路に残したまま飛び立ったとも伝えていた。【金子淳、畠山哲郎】
3311
:
チバQ
:2021/08/19(木) 08:01:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/49b99473ba527572a632d6afe7e54a0c762a13c6
アフガンから国外逃亡のガニ大統領、UAEに滞在
8/18(水) 23:09配信
毎日新聞
アフガニスタンのガニ大統領=AP
イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタンの首都カブール侵攻を受け、国外逃亡していたアフガンのガニ大統領が18日、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在していることが分かった。同国政府はホームページに「人道的見地からガニ大統領とその家族を迎え入れた」との声明を掲載した。
タリバンがカブールに侵攻した15日、ガニ氏はフェイスブックに「流血の事態を避けるため国を出た。タリバンが勝利した」と投稿し、国外脱出したことを明らかにした。居場所には言及しなかったことから、中央アジアのウズベキスタンやタジキスタン、中東のオマーンなどに滞在しているとの臆測が流れていた。
アフガン国内ではいち早く国外脱出したガニ氏に対し、ツイッター上で「ひきょう者」などと酷評する投稿が相次いだ。ロシア通信などは、ガニ氏が4台の車に現金を大量に積み込んで空港に逃れたと報道。ヘリコプターに積み替えたがすべては入りきらず、一部は滑走路に残したまま飛び立ったとも伝えていた。【金子淳、畠山哲郎】
3312
:
チバQ
:2021/08/19(木) 16:08:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e607c8a49e86bff2562e307aa2ffebcccf05c8d
欧米、アフガン脱出急ぐ オランダ人、米軍に阻まれる 1人も乗せずカブール離陸
8/19(木) 13:32配信
時事通信
アフガンを脱出し、すし詰めでカタールへ向かう米軍機=15日(米軍提供)(AFP時事)
【カブールAFP時事】イスラム主義組織タリバンが権力を掌握したアフガニスタンから、欧米人の脱出が止まらない。
【写真】空港を見回る米中央軍のマッケンジー司令官
カブールの空港を警備する米軍が、オランダ人の搭乗を阻むなど混乱も発生している。
◇離れなければ撃つ
オランダがアフガンに派遣した1機目の航空機は、退避を求めるオランダ人を1人も乗せずにカブールを離陸せざるを得なかった。搭乗を米軍に阻まれたためだ。
被害に遭ったオランダ人男性はオランダ放送協会(NOS)に対し「空港の入り口を管理しているのは米国人たちだ。パスポートも見せたし、オランダ人だと3回も伝えた」と振り返った。しかし「米国人は、離れなければ撃つと答えた」と証言した。
オランダのカーフ外相は、空港を管理する米軍がオランダ機に認めた駐機の時間はわずか30分だったと説明。米政府に対し「どうかもう少しだけ時間をください」と懇願した。
ただ、オランダ国防省によると、オランダも18日には第1陣の脱出を成功させた。ジョージア(グルジア)の首都トビリシに35人が退避した。
◇それでも米頼み
ドイツも18日、約500人を脱出させた。うち約200人がアフガン人だ。ただ、退避が始まった当初の夜の状況について、マース独外相も空港に入れるのは米国民優先と米軍が決めたようだと語り、米独間の緊張の一端をのぞかせた。ドイツは独自に600人の兵員をカブールに再派遣する構えだ。
それでもアイルランドのコーブニー外相は「空港にたどり着くまでの安全確保を米国に頼らざるを得ない」と強調。アイルランド人は30人が脱出を待っている。
英国は自国民約300人、アフガン人約2000人を出国させた。ジョンソン英首相は「不眠不休で脱出の門戸を開き続ける」と訴えている。
マクロン仏大統領も「フランスのために働いてくれていた200人に近いアフガン人を連れてカブールから脱出できた」と発表した。ただ、脱出劇はまだまだ続くと強調している。
3313
:
とはずがたり
:2021/08/19(木) 16:50:54
逃亡のガニ氏、UAEに タリバン進攻後所在不明―アフガン
2021年08月18日23時57分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081801184&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
【カイロ時事】アラブ首長国連邦(UAE)の外務・国際協力省は18日、アフガニスタンの大統領だったガニ氏がUAEに滞在していることを明らかにした。ガニ氏は15日、イスラム主義組織タリバンの首都カブール進攻を受けて国外へ逃亡。不明となっていた所在をめぐる情報が交錯していた。
ガニ氏、帰国の意思表明 アフガン脱出を正当化
ガニ氏は国外脱出後に公表した声明で「数え切れない愛国者が殺され、カブールが破壊されて人道的な惨禍を招きかねない」と主張し、流血を避けるための出国だったと認めたが、自身の所在には触れていなかった。UAEは18日の声明で、「ガニ氏とその家族を人道的理由から受け入れた」と説明。首都アブダビにいるとみられる。
ガニ氏は当初、カブールの大統領府からひそかにヘリコプターで脱出し、隣国タジキスタンやウズベキスタン、中東のオマーンに向かったと次々報じられた。
さらに、逃亡に際し巨額の現金を持ち出したとされ、報道によると、約1億7000万ドル(約186億円)に達するとみられている。アフガン国内や国際社会からは、ガニ氏が国家や国民を見捨てる形で敗走したことへの批判がやまず、国際刑事警察機構(ICPO)による身柄拘束を求める声も出ている。
3314
:
チバQ
:2021/08/19(木) 18:49:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/369584d7877ce9f4d994f030b649df15e940a43e
「何とか赤ん坊だけでも…」 カブールの空港に脱出望む市民殺到
8/19(木) 17:15配信
毎日新聞
アフガニスタンの首都カブールの国際空港ゲート付近で、赤ちゃんを人の手から手に渡して運ぼうとする人々=2021年8月17日、マット・ゼラーさん提供
アフガニスタンの首都カブールでは、強権的なイスラム主義組織タリバンの復権を恐れて国外脱出しようとする市民が国際空港に殺到している。
空港のゲート近くでは、どうにかして赤ん坊だけでも脱出させようと、頭上で人の手から手に渡される姿も見られた。駐留米軍に協力したアフガン人のビザ(査証)取得などをサポートしているマット・ゼラーさん(39)によると、17日に親戚がその様子をビデオで撮影したという。ゼラーさんは「なんとか赤ん坊だけでも米軍が連れて行ってくれないかと願い、列の先頭に運んでいる。タリバンから逃れようとアフガン市民は必死で、現地は混乱の極みだ」と話した。
ロイター通信によると、英国のウォレス国防相は19日、こうした事態について「私たちは同伴者のいない未成年者を連れて行くことはできない」と話した。【ワシントン鈴木一生】
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:
チバQ
:2021/08/19(木) 19:17:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/2384c5492ad15a152e9c2fa46dced5d0da9a98dc
アフガン女性抑圧の懸念高まる 国連や米欧、タリバンに懐疑の目
8/19(木) 16:38配信
産経新聞
【ニューヨーク=平田雄介、シンガポール=森浩】アフガニスタンでイスラム原理主義勢力タリバンが20年ぶりに政権を掌握し、女性が再び抑圧される懸念が高まっている。かつてのタリバン支配の時代には女性の就学や就労が禁じられ、違反すれば見せしめとして人前でむち打ちや石打ちの刑に処せられた。タリバンは「イスラム法の枠内で女性も学び働ける」と強調するが、国連や米欧諸国は「行動が伴うか注視する必要がある」と懐疑的だ。
「タリバンの言葉が確実に履行されるか見極めるには時間が必要だ」。18日、アフガンから国連の記者会見にオンラインで出席した国連児童基金(UNICEF)担当者はこう話し、南部カンダハルや西部ヘラートではこれまでのところ女子児童や生徒の通学を確認できていると説明した。
一方で、AP通信は13日に北部タハルの教師の話として「男性の付き添いなしでは市場に買い物にいけなくなっている」と報道。ロイター通信も同日、7月初旬の話としてカンダハルの銀行で働く女性9人をタリバンの兵士が自宅まで送り届け、親戚の男性が代わりに働くので女性たちは職場に戻らないようにと伝えたと報じた。
これらは1996〜2001年のタリバン統治時代への「後戻り」の予兆だと警戒されている。
当時、女性はイスラム法の厳格な解釈によって就労できず、外出するときには男性の親族が付きそうことが義務づけられていた。少女は就学を許されず、女性は全身を覆うブルカを着なければいけなかった。
01年9月の米中枢同時テロ後、首謀者の国際テロ組織アルカーイダ指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者の引き渡しをタリバン政権が拒んだことから米英はアフガンに進攻。同年12月、タリバン政権は崩壊し、国連の仲介で暫定政権が発足した。04年にイスラム教と民主主義を両立させる新憲法を採択し、大統領選を実施。親米政権の下でアフガンの女性は就学・就労の機会を得て、大学に通い、政府や企業で働き、国会議員も誕生した。
タリバン報道官は、首都カブール制圧後初めて開いた17日の記者会見で、女性は教育、医療、雇用に関する権利を維持し、イスラム法の枠内で「幸せ」に暮らすだろうと述べた。女性が進行するニュース番組に出演し「新生タリバン」を印象づける演出もみせた。
しかし、現地の女性にとって抑圧的なタリバンの記憶こそ生々しい。国連報告によれば、米軍の撤退方針に伴いタリバンが支配下に入れた地域から逃げ出した人は今年5月末以降25万人に上り、その8割が女性と子供だった。写真家のラダ・アクバさんは首都カブールが制圧された15日、「人生で最悪の日だ。目の前で愛する国が崩壊した」とツイッターに投稿した。
産経新聞通信員の取材によると、タリバン支配地域の一部では構成員が女性の単独での外出を禁止した。既に国営テレビのキャスターも女性から男性に変更された。
北東部ファイザバードに住む女性は「かつてのタリバン政権もイスラム法の名のもとに恐怖政治を敷いた。到底安心できない」と懸念を強めている。
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:
チバQ
:2021/08/19(木) 19:18:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/25afcd0fe6fb744a1332d2c567088486354dc6ba
11日間でアフガン政府崩壊 米軍は予期できず
8/19(木) 15:29配信
AFP=時事
米首都ワシントン近郊の国防総省で記者会見する米軍のマーク・ミリー統合参謀本部議長(2021年8月18日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】米軍制服組トップのマーク・ミリー(Mark Milley)統合参謀本部議長(大将)は18日、米軍の訓練を受けたアフガニスタン軍がこれほど早く崩壊するとは誰も予測していなかったと述べ、猛烈な速さで権力を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)への米軍の対応を正当化した。
【写真】黒塗りにされた女性ポスター アフガン首都
ミリー大将は、「(アフガニスタンの)軍と政府が11日間で崩壊すると示唆するものは、私も、誰も、確認していなかった」と説明。「アフガンの治安部隊には能力があった。つまり、自国を守るための訓練を受け、必要な規模と能力を備えていたということだ。後は意思と指導力の問題だ」と付け加えた。
米軍とジョー・バイデン(Joe Biden)政権は、アフガニスタン軍がほとんど戦うことなくタリバンに敗北し、米国の支援を受けたアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)政権が崩壊した問題をめぐって、米政界で批判にさらされている。
米国務省や情報機関、国防総省は、この事態を予期できず、米市民権を有する1万人以上の退避に向けて早期に準備していなかった点を非難されている。
米中央情報局(CIA)で南アジア地域担当テロ対策責任者を務め、その後バイデン氏の選挙対策顧問を務めたダグラス・ロンドン(Douglas London)氏は18日、タリバンにアフガン軍が敗れ、アフガン政府も数日で降伏する可能性については、米情報機関がかねて予測していたと指摘した。【翻訳編集】 AFPBB News
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:
チバQ
:2021/08/19(木) 20:00:13
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_GQ7WDHBQ3BKHZEQ5XGH3IM67HA.html
外務省、アフガン現地職員の国外退避検討
2021/08/19 17:04産経新聞
外務省は19日の自民党外交部会で、イスラム原理主義勢力タリバンが政権を掌握したアフガニスタンをめぐり、日本大使館や国際協力機構(JICA)で働いていた現地スタッフとその家族について、国外退避などの対応策を検討していることを明らかにした。本人の希望などを考慮し、第三国や日本への出国を調整する。佐藤正久部会長が部会終了後、記者団に説明した。
外務省側は部会で、大使館とJICAの現地スタッフはそれぞれ数十人程度で、本人たちの希望を踏まえ、第三国や日本に出国するか、国内に残るかを安全確保を含めて考えていくと説明した。まだ退避は始まっていないという。
佐藤氏は「(現地スタッフへの)日本の対応が冷たいと今後の支援にも影響が出かねない」と述べた。欧米各国は首都カブールの空港に航空機を派遣し、自国民に加えアフガン人協力者や家族の出国を進めている。
部会では、出席議員から、大使館員ら邦人の退避で自衛隊機を派遣しなかった理由を尋ねる意見も出た。これに対し、外務省は各国の派遣した軍用機を利用した方が安全かつ迅速に退避できると判断し、防衛省に要請しなかったと説明した。
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-210819X171.html
現地スタッフの国外退避調整=外務省
2021/08/19 16:12時事通信
外務省は19日の自民党外交部会で、イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガニスタンに関し、同国の日本大使館と国際協力機構(JICA)に勤める現地スタッフの安全確保のため、国外退避を含む対応を検討していることを明らかにした。それぞれ数十人のスタッフがおり、本人の希望を踏まえ、第三国や日本への出国を調整する。
部会では、大使館員ら在留邦人出国のために自衛隊機を派遣すべきだったとの意見が相次いだ。これに対し政府側は、治安情勢の急速な悪化を受け、各国が派遣した軍用機を活用した方が迅速な退避が可能だと判断したと説明。政府関係者によると、17日に出国した大使館員12人は、英国の軍用機でアラブ首長国連邦(UAE)のドバイへ向かったという。
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:
チバQ
:2021/08/19(木) 21:25:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9ee19dd5282f18637c7dd15fff61c26fb7c1b58
アフガン第1副大統領が「暫定大統領」宣言 闘争準備か
8/19(木) 19:59配信
朝日新聞デジタル
アフガニスタンの第1副大統領として政権を支えたサーレ氏=フェイスブックから
アフガニスタンの第1副大統領として政権を支えていたアムルラ・サーレ氏が、全国で唯一、イスラム主義勢力タリバンによって制圧されていない北東部パンジシール州に身を潜めていることが、複数の住民への取材でわかった。タリバンが権力を掌握した後、サーレ氏は政権の崩壊を認めず、ツイッターで「暫定大統領」に就任したと宣言。同州に避難した軍兵士や地元軍閥らと武装闘争の準備を急いでいるとみられる。
【写真】アフガニスタンの大統領として政権を率いたガニ氏(右)と、第1副大統領として支えたサーレ氏=フェイスブックから
迷彩服を着た男たちが、装甲車を連ねて渓谷を進む――。パンジシール州の住民男性(23)が15日に撮影し、朝日新聞に提供した動画の一場面だ。
男たちはタリバンの猛攻を受け、守りが堅い渓谷に避難した政府軍兵士らだ。住民によると、19日までに数千人が全国から同州に逃げてきたという。広場には軍用ヘリや軍用車が並ぶ。
タリバンは15日に首都カブールを占拠し、政権を崩壊させた。大統領のガニ氏が国外脱出するなか、第1副大統領のサーレ氏は「何があってもタリバンには服従しない」とツイートし、ひそかに同州に移動。17日にはツイッターで「大統領が不在になった場合は、憲法上、第1副大統領が暫定大統領となる」として、自らが就任したと主張した。
朝日新聞社
3319
:
チバQ
:2021/08/19(木) 21:29:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/6156e98bf22ed66e334c520b96ed2c8b90de177e
民主制否定、各地でトラブル タリバン新体制に懸念 アフガン
8/19(木) 20:32配信
時事通信
【ニューデリー時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが全権を掌握してから19日で5日目を迎えた。
タリバンは当初、国民融和や女性の権利を一定程度認めると宣言。しかし、幹部が民主制を否定したり、市民の国外脱出を妨害したりする実情が次第に明らかになってきた。新体制樹立に向け懸念が強まっている。
タリバン幹部は、ロイター通信のインタビューで、新政権では「民主制は全く存在しなくなるだろう」と指摘。タリバン幹部で構成する評議会が国の運営に当たると説明した。タリバンは当初、全勢力が参加する「包括的」な政権樹立を目指すと明言していたが、タリバンが権力中枢を握る構想を持っていることが露呈した。
18日には東部ジャララバードで、タリバン統治に抗議するデモの参加者とタリバン戦闘員が衝突。少なくとも3人が死亡した。ロイターによると、19日にも東部アサダバードで、独立記念日の集会で国旗を振っていた人々にタリバン戦闘員が発砲、混乱の中で複数人が死亡した。タリバンと異なる意見を持つ人々の扱いが不安視されている。
タリバンは戦闘員に犯罪行為の禁止を再三呼び掛けてきたが、末端の戦闘員まで規律が浸透していない様子も伝えられている。地元民放トロTVは18日、タリバンによる首都カブール制圧後、自動車の窃盗事件が頻発していると報道。タリバン戦闘員の関与が疑われており、車を盗まれた住民は「タリバンの名の下で盗みを働いた者たちは逮捕されなければならない」と訴えた。
こうしたタリバンの実態が伝わるにつれ、国外脱出を望む国民はさらに増加。しかし、タリバンはカブールの国際空港周辺で検問を実施し、アフガン人の空港入りを厳しく制限している。シャーマン米国務副長官は18日の記者会見で、アフガン人が安全に出国できるようタリバンと協議中だと述べた。
3320
:
チバQ
:2021/08/19(木) 21:31:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/101f5083548f19f1218abc8711838317c3b5f57e
謎に包まれたタリバン 3人の副指導者が集団指導
8/19(木) 19:02配信
産経新聞
アフガニスタンで実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンは組織形態は不明な部分が多い。最高指導者のアクンザダ師は精神的指導者という側面が強く、3人の副指導者や指導者評議会が牽引(けんいん)する集団指導体制をとっている。
アクンザダ師はもともとは宗教学者で戦闘経験は乏しいもようだ。2016年に3代目の最高指導者に指名された。タリバン政権期(1996〜2001年)の最高指導者、オマル師(故人)も表舞台には出ておらず、周辺の人物が組織を動かしたという点では恐怖政治を敷いたタリバン政権期と変わっていない。
副指導者のうち、バラダル師はタリバン共同創設者で、対外窓口であるカタール政治事務所代表。ハッカニ師は最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」(HQN)を率いる。HQNは独自にテロ攻撃を繰り返しており、国際テロ組織アルカーイダとの関係も指摘されている。ヤクーブ師はオマル師の息子だ。
指導者評議会のメンバーの詳細は不明だが聖職者らで構成され、パキスタン南西部クエッタに拠点を置くとされる。その下に10以上の分野別の委員会があり、実務に当たっている。(シンガポール 森浩)
3321
:
チバQ
:2021/08/19(木) 21:43:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/05ef989ad495a2140ce409cf417696b73b0d7652
タリバン、民主主義を否定 各地で抗議デモ
8/19(木) 19:48配信
産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンで実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンの幹部は19日までに、新たな政治体制では「民主主義的な制度は全く存在しなくなるだろう」と語った。タリバンが民主的な体制を否定したことで、旧タリバン政権(1996〜2001年)と同様に極端なイスラム法解釈に基づく恐怖支配が復活する懸念が高まっている。
タリバンのハシミ幹部がロイター通信のインタビューに応じた。ハシミ幹部は「どんな政治体制を採用するかは議論しない。イスラム法に基づくことが明白だからだ」と強調した。
指導体制については、最高指導者のアクンザダ師が率いる「統治評議会」が政権運営を担い、大統領は3人の副指導者から選出される可能性を示した。タリバンは国内の全勢力が参加する「包括的」な政権樹立を目指すと表明したが、どこまで実現するかは不明だ。
19日はアフガンの英国からの独立記念日だったこともあり、国内各地でタリバンに反発する市民がアフガン国旗を掲げ、抗議デモを行った。東部アサダバードではデモ隊にタリバン戦闘員が発砲し、複数人が死亡。東部ジャララバードでも18日、市民が銃で撃たれ、少なくとも3人が死亡、10人以上が負傷した。
自ら「暫定大統領」であることを宣言したガニ政権のサレー第1副大統領は抗議活動への支持を表明し、タリバン支配に反対する勢力の結集を目指している。
大統領として国外に脱出したガニ氏はアラブ首長国連邦(UAE)に滞在していることが分かり、18日にビデオメッセージを公表。アフガン出国は「逃亡ではない」とし、近日中の帰国を目指す意向を示した。
3322
:
チバQ
:2021/08/19(木) 22:09:39
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210819k0000m030313000c.html
「暴力、昔と変わらない」穏健化アピールのタリバン、漂う不信感
2021/08/19 21:47毎日新聞
「暴力、昔と変わらない」穏健化アピールのタリバン、漂う不信感
アフガニスタン・ジャララバードで、抗議活動をする車両の周囲に集まるタリバンの兵士=2021年8月18日、AP
(毎日新聞)
アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが政権樹立に向けた準備を加速させる中、タリバンに抵抗する動きも出始めた。タリバンは強権的な統治を行った旧政権(1996〜2001年)と違い「穏健化」したことをアピールしているが、市民や国際社会の不信感は根強い。タリバンがこうした動きへの対応を誤れば、タリバンに対する不信感がさらに高まるのは必至だ。
ロイター通信などによると、東部ジャララバードで、英国からの独立記念日の前日だった18日、デモ隊がタリバンが掲げた旗を降ろし、アフガンの国旗を掲揚。タリバン側はデモ隊に発砲し、3人が死亡した。報道によれば、東部アサダバードでも19日、抗議デモにタリバンが発砲し、数人の死者が出た。
毎日新聞助手の電話取材に応じたジャララバードの住民の男性(45)は「タリバンは暴力で市民を支配しようとしている。昔と変わらない」と語った。
タリバンが制圧できていない北部パンジシール州では、ガニ政権で第1副大統領を務めたサレー氏や、同州出身の国民的英雄で旧タリバン政権に抵抗した故マスード司令官の息子のアフマド・マスード氏らが、タリバンへの抵抗運動を呼びかけている。
アフマド氏は米紙ワシントン・ポストへの寄稿で「父の足跡を追う準備はできている。タリバンはアフガン人だけの問題ではない。武器や弾薬が必要だ」と述べ、国際的な支援を呼びかけた。
国内外でタリバン統治への不信感が漂う中、国際通貨基金(IMF)は18日、アフガンに対する資金の支援を停止すると発表した。アフガン国内は干ばつなどの影響で1400万人が飢餓に直面していると言われ、国内の安定化には国際社会の支援は不可欠だ。広報担当者はツイッターで「国際社会が新政権を承認するかどうか明らかではないため」と述べた。【松井聡】
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:
チバQ
:2021/08/20(金) 15:14:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/53f75d92e364d494b61e9f0ade4401edf1bccaa3
<ファクトチェック>タリバン首都制圧で記者の服装一変は「ミスリード」
8/20(金) 15:00配信
毎日新聞
イスラム主義組織タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧した後、現地から報道する米CNNテレビの女性記者の服装がイスラムの伝統的なものに変わったことを巡り、「自由って一瞬で奪い去られてしまう」などとする投稿がSNS(ネット交流サービス)で拡散している。しかし記者の服装の変化はタリバン制圧だけが理由とは言えず、投稿はミスリードだ。(ファクトチェックの判定基準)
CNNの動画などによると、この画像はCNNの首席国際特派員のクラリッサ・ワード記者が、現地時間8月15日の午後6時41分ごろと、同16日の午後2時38分ごろにカブールからリポートした際のテレビ画面だ。
タリバンは15日夜に首都カブールを制圧した。ワード記者は、制圧前の15日の画像では白っぽい上着に赤いスカーフを首に巻いて髪を隠さない姿だった。一方で制圧後の16日には「アバヤ」と呼ばれる黒の長衣をまとい髪も覆っており、服装が一変していた。
問題の投稿は、日本の匿名のアカウントがツイッターに投稿した。2枚の画像を上下に並べ「上:タリバン前 下:タリバン後 自由って一瞬で奪い去られてしまう」と書いている。日本時間の8月17日午前7時55分に投稿され、18日夜までに4600件以上リツイートされ、「いいね」も9700件以上ついた。
英語圏ではこれに先立ち、日本時間8月16日午後9時過ぎ、在英リスクコンサルタントを名乗る男性のアカウントがツイッターで同じ画像を投稿した。「同じチャンネル(CNN)、同じ記者(ワード記者)、同じ都市(カブール)。タリバンのカブール制圧前と後」と投稿。18日までにこちらも1900件近くリツイートされ、「いいね」も5000件近くついている。
この画像はフェイスブックでも拡散しており、イランの女性NGOのアカウントはこの画像をシェアし「この写真がそれを物語っている。強制的なヒジャブ(イスラムで髪を隠すスカーフ)はタリバンの文化」などとタリバン制圧を批判した。
しかし拡散した画像について、ワード記者が自らのツイッターで「不正確だ」と反論した。
ワード記者のツイートによると、15日の洋服姿は私有地内で、16日のアバヤ姿は路上で撮影された。「(制圧)以前からカブールの路上では、髪を完全に覆ってアバヤを着たわけではないが、いつも頭にスカーフをかぶっていた」と説明。その上で、タリバンによる制圧前後の服装に「違いはあるが、(2枚の画像が示すほどの)大きな変化ではない」と述べた。つまり服装の変化は、リポートした場所の違いによる影響が大きく、タリバン制圧と結びつけるのはミスリードだ。
AP通信やCNNの動画などによると、ワード記者はタリバン制圧後の16日にカブール市内の様子を取材し「タリバン戦闘員は『米国に死を』と叫んでいるが、同時に友好的であるようにも見える。非常に奇妙だ」とコメントした。この「友好的」という言葉に一部のネットユーザーが反発し、「タリバンとの『友好』のために、(制圧前後の)24時間で自由な女性の姿から全身を黒で覆う姿になったのか」などと批判。こうした経緯から2枚の画像が拡散したとみられる。
この「タリバン前後」画像は、ネット上で広く拡散したこともあり、AP通信がファクトチェックし、「文脈を欠いた使われ方がされている」と指摘した。【和田浩明/デジタル報道センター】
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:
チバQ
:2021/08/21(土) 01:09:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/57fa4e9991f6cbd1f26029625cab6c27b7fb607c
タリバン信用できる? 市民ら苦悩 アフガン残留「死より恐ろしい」
8/20(金) 20:33配信
時事通信
スプレーで黒く塗られた女性の顔のポスターと、アフガンのイスラム主義組織タリバンの戦闘員=18日、カブール(AFP時事)
【カブールAFP時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの政権掌握を受け、過去20年にわたり民主主義体制の恩恵を享受してきた市民は、今後アフガンがイスラム統治に逆戻りするのではと懸念している。
従来とは違う柔軟姿勢も示唆するタリバンを信じて良いのか―。人々は苦悩の表情を見せる。
15日のタリバンの政権奪取後、数万人とも言われる市民が国外脱出を図り、空港に押し寄せた。米政府は19日、過去5日間で計7000人を首都カブールから退避させたと発表した。
家族と空港へ向かった外国のNGO勤務の男性はAFP通信の取材に「(空港では)タリバンと米国人が発砲していた。それでも人々は前に進もうとした。空港以外の場所では『死』よりも恐ろしい事態が待っていると知っているからだ」と顔をこわばらせた。
英保護領からの独立記念日となった19日、カブールや複数の地方都市ではアフガン国旗を振りながらタリバンに抗議するデモが起きた。デモ参加者の一人はAFPに「私が国際社会や国連安保理に求めるのは、アフガンに目を向けてもらい、この20年で達成した成果を無駄にしてほしくないということだ」と力を込めた。
タリバンは権力の座に返り咲いたことを誇示しようと、首都の政府庁舎に白と黒のタリバンの旗を掲げた。AFPが入手した国連の内部文書によれば、タリバン戦闘員は既に住宅を戸別訪問し、軍や警察、情報機関で働いていた市民がいないか調査を開始。国内各地に身元洗い出しのための検問所も設置した。
タリバンは先の記者会見の際、国民全員を赦免し女性の権利も一定程度認めると発言した。しかし、実態は異なるようだ。地元ジャーナリストの女性ダウランさんは19日、勤務先のテレビ局への出社を阻まれたと明らかにした。「体制が変わったので仕事を続けられないと言われた。男性は入局が許されたのに…」と失望を隠せない様子。「われわれの命が危機にさらされているのだ」と硬い表情で語った。
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:
チバQ
:2021/08/21(土) 01:09:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/e74daf9aa9e495ec28baf2c1faacfb314821e3b8
タリバンがドイツ国際放送記者の家族を射殺 同社が報道
8/20(金) 19:08配信
毎日新聞
パトロールするタリバンの兵士ら=アフガニスタンの首都カブールで2021年8月19日、APFile)
ドイツ国際放送ドイチェ・ウェレは19日、アフガニスタン西部で同社記者の家族がイスラム主義組織タリバンに射殺されたと報じた。タリバンは19日までに、アフガンに滞在していた同社の複数の記者の自宅を捜索。その中で、現在はドイツ国内に勤務する記者の家族1人を射殺したという。また別の1人が重傷を負った。
アフガン駐留米軍の撤収に合わせ、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のドイツは今年6月末までに駐留軍の撤収を完了した。ドイツは約20年で15万人規模の兵士をアフガンに派兵していた。【ベルリン念佛明奈】
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:
チバQ
:2021/08/21(土) 01:11:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/950ea966c9648d6cbcde371c0593bbba7e94130f
欧州、「難民危機」再来を警戒 受け入れに慎重姿勢も アフガン
8/20(金) 7:12配信
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時事通信
アフガニスタンからの出国を待ち、フランス大使館の外に座り込む人々=17日、カブール(AFP時事)
【ブリュッセル時事】欧州では、イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタンの実権掌握を受け、2015年の「欧州難民危機」再来への警戒感が強まっている。
【図解】アフガニスタン
各国はアフガン人協力者らの国外退避を急ぐが、さらなる難民受け入れには慎重姿勢も広がる。
マクロン仏大統領は16日のビデオ演説で「非正規の移民の大規模流出から私たちを守らなければならない」と強調。ドイツなど欧州各国と共に対応策をまとめる考えを表明した。
欧州では15年、シリア人を中心に100万人超の難民・移民が流入。社会に大混乱を来し、各国で反移民を掲げるポピュリズム(大衆迎合主義)勢力の台頭を招いた苦い記憶が残る。マクロン氏の発言は、来年4月の大統領選を意識したものだという見方も出ている。
マクロン氏は、記者や人権活動家など特に危険な状況にあるアフガン人保護の義務は果たすとしつつ、「欧州だけが結果を引き受けることはできない」とも指摘。パキスタンやトルコ、イランといったアフガン周辺国などとの協力を重視する姿勢を見せた。
ドイツでは前回の難民危機時、メルケル首相の受け入れ表明によって難民が殺到した。後任首相を決める総選挙が9月に迫る中、後継候補である与党キリスト教民主同盟(CDU)のラシェット党首は「困る人全てを受け入れ可能だというシグナルを送るべきではない」と主張。「現地での人道支援に焦点を当てるべきだ」と訴える。
欧州連合(EU)欧州委員会のヨハンソン委員(内務担当)は18日、危険にさらされる女性らを「見捨てられない」と難民受け入れ拡大を求めたが、加盟国がどこまで負担の分担で協調できるかは不透明だ。
一方、ヨハンソン氏はアフガン国内の避難民支援や周辺国などへの援助で、不法移民流出の未然阻止に力点を置く方針も明確にした。ただ、トルコが既に約400万人の難民を抱えるなど各国の許容度も限界に達しつつあり、調整難航は必至だ。
3327
:
チバQ
:2021/08/21(土) 01:19:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/31ac480983a5de8a99e902ffbbefb7dcd66cd81a
せめて子どもだけでも 殺到の群衆、米兵に赤ちゃん託す
8/20(金) 19:06配信
朝日新聞デジタル
カブールの空港で19日、赤ちゃんを助けてもらおうと壁上の米兵に託す男性。SNSの動画から=ロイター。アフガニスタンではタリバンが権力を掌握したが、米軍は空港に約5200人の部隊を配置して拠点として確保。米国人やアフガニスタン人の米軍協力者らの退避作戦を続けている
イスラム主義勢力タリバンの支配から逃れようと人々が殺到している首都カブールの空港で、赤ちゃんを壁の上に立つ米兵に託す動画がSNS上で拡散し、注目を集めている。
ロイター通信が20日に配信した動画では、空港の外壁に詰めかけた男性が両手で赤ちゃんを担ぎ上げ、米兵に差し出す姿が映っている。米兵に片手で引き上げられた赤ちゃんは、いったん別の兵士に預けられた後、壁の向こう側へと運ばれていった。19日に撮影された動画だという。
また同通信は、19日にも別の動画を配信。小さな女の子が男性に持ち上げられ、米兵に引き渡される様子が映されている。「タリバンの復権を恐れる人々の絶望感を捉えている」と伝えている。
アフガニスタンでは15日に政権が崩壊。タリバンが権力を掌握しているが、カブールの空港では約5200人の米軍部隊が安全を確保し、退避作戦を行っている。国務省が19日時点で発表した情報では、これまでに空港から国外退避させた人数は約7千人。さらに6千人が手続きを終えて出発を待っている状況という。
ただ、米軍が退避の対象にしているのは米国人のほか、元米軍通訳などのアフガニスタン人協力者や家族らで、大半の住民に脱出の手段はない。ロイター通信によると、退避を求める数千人の住民らが空港周辺に詰めかけているという。(笠原真)
朝日新聞社
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チバQ
:2021/08/21(土) 16:59:44
https://www.tokyo-np.co.jp/article/125771?rct=world
タリバンへの徹底抗戦呼び掛け アフガニスタン民主政権「暫定大統領」、英雄の息子と共闘
2021年8月20日 20時40分
アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが新政権発足を急ぐ中、全土で唯一タリバンの支配が及んでいない北東部パンジシール州で抵抗の動きが出ている。瓦解した政府で第1副大統領だったアムルラ・サレー氏は同州の渓谷に逃れ、反タリバン勢力と合流。政府軍兵士らに抗戦継続を呼び掛けている。
◆反タリバン勢力と合流
「まだ終わっていない」。ロイター通信などによると、「暫定大統領」を宣言したサレー氏は同州でアフマド・マスード氏と合流。同氏の父は旧ソ連侵攻の際にムジャヒディン(イスラム戦士)を率いて撃退、タリバンの旧支配時代には北部同盟の指揮官として抗戦し、「英雄」と称される故マスード司令官だ。サレー氏はマスード氏と同じタジク人で、パシュトゥン人を母体とするタリバンへの最強硬派とされる。
ソーシャルメディアには、政府軍や軍閥幹部が参集したとの情報や、数千人の民兵が軍用車両で集結している映像が投稿された。サレー氏はツイッターに「われわれは米国や北大西洋条約機構(NATO)と違って魂を失っていない」と投稿。ただ、渓谷は急峻な地形で難攻不落とされる一方、物資の補給経路も限定的だ。マスード氏は米紙ワシントン・ポストへの寄稿で「正規軍も特殊部隊も加わったが不十分だ」と訴えた。
◆各地でデモ、タリバン側の銃撃で死者も
首都カブールなど各都市でも英国からの独立記念日に当たる19日、若者らが黒赤緑のアフガンの三色旗を掲げて行進。強権支配の復活に反対する声が上がったが、タリバン戦闘員が威嚇発砲。東部クナール州では混乱で複数の死者が出た。18日には東部の都市ジャララバードで、白地のタリバン旗が政府庁舎に掲げられることに抗議したデモ隊が銃撃され、少なくとも3人が死亡した。
タリバンへの抗議デモが起きる一方で、国民の間には厭戦気分が広がり、欧米など関係国が反タリバン勢力を支援する動きもないのが現状だ。抵抗拡大は見通せない。
◆ソーシャルメディアで「実態」拡散
タリバンは実権掌握以降、融和路線のアピールに終始し、市民に国外に逃れないよう求めている。宗教指導者らに向けても、恐怖をあおる情報が拡散しないよう要請した。しかし、ソーシャルメディアでは重武装の戦闘員が市街地で威圧的に警備する姿が拡散。ロイターは真偽不明としながら「政府や米軍を支援した関係者の追跡が強化され、家族を含め逮捕されている」とのノルウェーの民間情報機関の報告を伝えた。(バンコク・岩崎健太朗)
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チバQ
:2021/08/21(土) 23:36:27
https://digital.asahi.com/articles/ASP8N747RP8MUHBI046.html?pn=7
タリバン、世界は認める? そもそも政府の「承認」とは
会員記事アフガニスタン情勢
聞き手・荒ちひろ2021年8月21日 10時00分
アフガニスタンでイスラム主義勢力タリバンが権力を掌握し、新政権を樹立する方針を示しました。この動きに対して、「タリバンをアフガン政府と承認する予定はない」(カナダ)、「早急な承認は間違い」(英国)などと、新政権を「承認」するかどうかをめぐって各国から厳しい反応が出ています。そもそも国家や政府を「承認する」とはどういうことなのでしょうか。旧ソ連地域の研究が専門で、「未承認国家と覇権なき世界」などの著書がある慶応大総合政策学部の広瀬陽子教授(国際政治)に聞きました。
――国家が成立するための要件は何でしょうか?
国際法における国家の要件は、①国民、②明確な領土、③統治能力をもった政府、④他国と関係を取り結ぶ能力、と定義されています。この要件が明記されたのが、1933年に米国・中南米諸国の間で結ばれた「モンテビデオ条約」で、現在でもよく引用されています。
この4要件のうち四つ目の「他国と関係を取り結ぶ能力」については、外交関係を持ちたい相手側がその国を認めてくれなければ成り立ちません。これが「承認」です。
承認はさらに、「国家承認」と「政府承認」に分けられます。国家承認は、無政府状態だった地域で国家樹立を主張したり、ある国の一部の地域が分離独立を宣言したりした場合に、それを国家として承認するかという問題です。一方、政府承認は内戦やクーデターなどで政権交代が起きた場合に、その政府を承認するかということです。今回のアフガニスタンは、この「政府承認」の問題にあたります。
――どれだけの国から承認される必要があるのですか?
何カ国以上から承認を得たら「国家」だ、というような明確な基準はありません。
ここから続き
たとえばパレスチナは約140カ国が国家として承認していますし、国連機関の一つであるユネスコに加盟していますが、国連にはオブザーバー資格を2012年に得たものの、加盟はできていません。やはり約100の国々が承認しているコソボも国連には加盟できていません。いずれも、一部の加盟国が反対しているためです。
ちなみに日本が国家承認している外国は195カ国で、国連加盟国数(日本を含めて193カ国)よりも多いです。日本はパレスチナと良好な関係を築いていますが、国家承認はしていません。一方でコソボは国家承認をしています。それぞれの国の都合で国家と承認したり、また一度行った国家承認を取り消したりと、非常に恣意(しい)的なものなのです。
――かりに多くの国がタリバンが主導する新政権を承認したとして、例えば国家の要件の一つである国民の多くが国外に逃げ出したり、統治機構を整備できなかったりして、いわゆる「破綻(はたん)国家」となってしまっても「国家」として認められるのでしょうか。
一度国家として承認されると、破綻国家になったからといって取り下げられた事例は聞いたことがありません。
ただし、既にある国から分離独立したケースでは、元の国の働きかけなどによって、承認が取り下げられた事例があります。例えば、コソボについては、一度コソボの国家承認をした国が、セルビアの働きかけで承認を取り消した例が目立ちますし、旧ソ連のアブハジアや南オセチアについても、ジョージアへの配慮で撤回した例がみられます。
ともあれ、国家として認められるかどうかが非常に恣意的なように、国家の基準とは、極めてあいまいなのは間違いありません。
3330
:
チバQ
:2021/08/21(土) 23:36:48
――各国は新政権を承認するでしょうか。
アフガニスタンは、国境を接している中国やイラン、そして直接の隣国ではないもののソ連時代から中央アジアを影響圏としてきたロシアなど周辺、また、冷戦時代に米ソが代理戦争を行ったように、米国も含め、歴史的に大国の利害がからんできました。
米国はトランプ前政権がタリバンと直接交渉を行い、合意まで交わしました。政権が変わったとはいえ、当時の大統領が行ったことを、なかったことにはできません。いったん交渉の相手と認めてしまったことは、米国としては失策と言えるでしょう。
中国、ロシアからすると、米国の影響力のないタリバンの方が、まだ「望ましい」交渉相手と言えます。両国にとってアフガニスタンがテロの温床になるのは避けたく、タリバンによる政権でもいいから、国内を統制してほしいというのが本音かもしれません。特に国境を接している中国は、新疆ウイグル自治区でイスラム過激派が伸長するような事態はなんとしても避けたいという事情があります。
ロシアに関しては、政府承認を対欧米の外交カードとしてもう少し利用していくように思います。ロシアはタリバンを2003年にテロ組織に認定しており、未だリストからの削除にはいたっていませんが、過去7年ほどは良好な関係を構築してきました。そのため、タリバンとも交渉でき、大使館業務も継続できるという自国のポジションを維持しつつ、例えばロシアをはじめ旧ソ連7カ国でつくる集団安全保障条約機構(CSTO)にアフガニスタンを誘うなどの可能性もあると考えられます。(今さら聞けない世界)(聞き手・荒ちひろ)
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:
チバQ
:2021/08/22(日) 10:06:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/62fedd2520383f65a049ae362ebb310c61e3d4a7
進む「反体制派狩り」、死者も タリバン首都制圧1週間 アフガン
8/22(日) 7:26配信
時事通信
20日、アフガニスタンの首都カブールでタリバン戦闘員立ち会いの下、行われた金曜礼拝(AFP時事)
【ニューデリー時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧し、国家運営の実権を掌握してから22日で1週間。
〔写真特集〕アフガニスタン〜泥沼の戦場〜
タリバンは、米軍協力者を含む全国民の「恩赦」や女性の権利の保障など融和姿勢を打ち出したが、この間も戦闘員による「反体制派狩り」といった抑圧の実態が次々に判明。国民の将来への不安は高まる一方だ。
◇ジャーナリスト弾圧
ドイツの放送局ドイチェ・ウェレは、タリバン戦闘員が18日、同局所属のジャーナリストを捜す過程で親族を射殺したと報道。「良心の呵責(かしゃく)がない」行為で、「タリバンがジャーナリストの組織的捜索を行っている証拠だ」と強く批判した。他にもジャーナリストの殺害や誘拐の情報が浮上している。
タリバン戦闘員は、カブールをはじめとする都市部で住宅を一軒一軒回り、批判的な市民のあぶり出しを進める。地元ジャーナリストは電話取材に、「海外の記者とやりとりをした後、メッセージを消去するようにしている。証拠が残っていると自分や家族の身に危険が及ぶ」と打ち明けた。
ロイター通信は21日、「タリバンメンバーが起こした複数の残虐行為や犯罪について耳にしており、捜査する」というタリバン幹部の話を伝えたが、実現するかどうかは不透明だ。
◇タリバン旗拒否、反攻準備も
タリバンのザビウラ・ムジャヒド報道担当者は17日、カブール制圧後初めて開いた記者会見で、公務員や崩壊したガニ政権関係者を含め、全国民を恩赦すると表明。「イスラム法の枠内」での女性の権利保障や報道の自由にも言及し、新体制に協力するよう求めた。
しかし国民の間では、極端なイスラム教解釈に基づく恐怖政治を敷いた2001年までの旧タリバン政権の記憶は鮮明だ。今月15日にカブールが陥落すると多数の市民が空港に押し寄せ、滑走する米軍機にしがみついた人が離陸後に墜落死する事故も起きた。
抵抗の動きも出始めている。19日の独立記念日に前後して、タリバン旗ではなくアフガン国旗を掲げたデモが各地で行われ、一部がタリバン戦闘員と衝突し、死者を出す事態に発展した。カブールの街角で、女性が政治や経済活動への参加を求めプラカードを掲げる姿も報じられている。
サレー第1副大統領は17日、大統領を務めていたガニ氏が国外逃亡したことを受け、憲法上の規定を基に「私が正統な暫定大統領だ」と宣言した。かつてタリバンとの戦闘で名をはせた故マスード司令官の息子が、本拠とする北部パンジシールにサレー氏を迎え、反攻の準備を進めているとも伝えられる。
各国のタリバンに対する疑念が解消する気配はない。先進7カ国(G7)外相による緊急テレビ会議後に発表された声明は、女性や少数派の人権尊重、「アフガンの将来のための包括的話し合い」に関与していくと強調し、タリバンをけん制した。
3332
:
チバQ
:2021/08/22(日) 10:27:18
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20210821-567-OYT1T50200.html
米軍協力者に「召喚状」、出頭しなければ「家族に裁き」…タリバン戦闘員は野放し状態
2021/08/21 21:35読売新聞
米軍協力者に「召喚状」、出頭しなければ「家族に裁き」…タリバン戦闘員は野放し状態
カブール市内を見回るタリバン戦闘員(19日)=AP 【読売新聞社】
(読売新聞)
【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンを実効支配したイスラム主義勢力タリバンによる市民への迫害が相次いで伝えられている。米軍協力者を含めた全ての国民に「恩赦を与える」としたタリバン指導部の誓約に反する動きで、国民の不信感が強まっている。
本紙通信員の取材によると、タリバンは、米軍の協力者らに対して「召喚状」を出し、カブールの軍事委員会本部に出頭するよう求めている。出頭に応じなければ「家族がイスラム法に基づいて」裁きを受けると書かれているという。
タリバンは、アフガン政府の関係者や、米欧への渡航歴のある者についても把握している模様だ。米軍と協力してテロ対策を担ってきたアフガン情報機関員の男性は、武装した男らが17日に自宅に現れ、召喚状を置いていったと語った。
20日にはカブール市内で有力放送局幹部の自宅が荒らされ、車3台が略奪された。英BBCは20日、英軍の通訳だった男性の家族がタリバンに家を荒らされ、暴行されたと伝えた。
米国を含め、タリバン掃討を担ってきた外国軍部隊のほとんどが撤収し、政府治安部隊が武装解除される中、タリバン戦闘員らは事実上の野放し状態だ。
ロイター通信は21日、タリバン高官が「野蛮な振る舞いがあることは把握している。責任を持って対処する」と述べたと伝えた。米国はタリバンが女性の権利保護などの約束を守らなければ経済制裁も辞さないとしており、タリバンとしてはこれを避けたい思惑とみられる。
3333
:
チバQ
:2021/08/22(日) 12:35:19
https://news.goo.ne.jp/article/bbcworldnewsjapan/world/bbcworldnewsjapan-58290401.html
英旅券を振りかざし……脱出しようと必死の大混乱 カブール空港から
2021/08/22 08:20BBC News
英旅券を振りかざし……脱出しようと必死の大混乱 カブール空港から
英旅券を振りかざし……脱出しようと必死の大混乱 カブール空港から
(BBC News)
セクンダー・カーマニ、 BBCニュース(カブール)
「下がって! 下がって!」。イギリス兵士が叫ぶ。イギリス大使館が避難させた人たちが出国前に一時かくまわれた避難先の前で、集まった群衆に向かって。
兵士の前では大勢が必死の様子で、イギリスのパスポートを振りかざしていた。自分も中に入れてもらおうとして。しかしゴムホースを手にしたアフガニスタン人警備員の一団が、群衆を押し返そうとしていた。
ここに集まったほとんどの人は、自分がイギリス政府に退避させてもらえるという通知を、受け取ったわけではない。それでも、アフガニスタンをなんとかして出国しようと必死の思いで、ここへやって来た。他方で、中には大使館からのメールでここへ集まるよう指示されてきた人たちもいる。ここへ来て、出国便の搭乗手続きを待つようにと。
その中の1人は、ヘルマンド・カーンさんだ。ロンドン西部に住むウーバーの運転手で、幼い子供たちと親類を訪れるために数カ月前にアフガニスタンに来たばかりだ。幼い息子2人が隣にいる。数冊のイギリス・パスポートを握りしめて、私に向かって突き出した。「もう3日前から、中に入ろうとしているんだ」と必死の面持ちで私に言う。
英陸軍の通訳だったハリドさんもいる。妻は2週間前に出産したばかりで、このような事態で生まれたばかりの赤ん坊が死んでしまうのではないかと、恐怖におののいている。「朝からずっとここにいる。ここへ来る途中にタリバンに、背中を鞭(むち)で打たれた」。
少し離れた場所には、この避難所への正面玄関がある。数千人がここへ来たがその大半は、本当に出国できる可能性は実際にはない人ばかりだった。イギリスの兵士たちは時折、群衆を鎮めるために空へ向かって発砲していた。中へ入るには、なんとかして群衆をかき分けて進み、兵士たちに向かって書類を振りかざすしかない。どうにかして、入れてもらえますようにと願いながら。
米兵が警備を担当する空港のゲートは、さらに状況が混乱しているようだ。空港の、市民が使う正面玄関では、タリバンが空への発砲を繰り返し、中へなだれ込もうとする群衆を押し返している。
イギリス政府が管理する施設に入ろうとするアフガニスタンの人たちは、私に絶え間なく、矢継ぎ早に質問してくる。彼らは途方に暮れている。そして、「助けてくれないか?」、「中に入れてもらえるだろうか」と私に尋ねてくる。自分たちの書類を私に見せようとする人も大勢いる。自分が諸外国の軍や外国の大使館のために働いたことがあると証明する、書類の数々だ。
自分は国際的なバスケットボール選手なのだと、私に言う若い女性もいた。イギリス大使館との接触は何もないが、殺されてしまうかもしれないと恐怖にかられているという。いかにおびえているのか語ろうとして、喉が詰まり、涙声になってしまった。
3334
:
チバQ
:2021/08/22(日) 12:35:32
タリバンは、政府と結びつきのある全員に恩赦を与えたと強調する。「包摂(ほうせつ)的」な政府を樹立するつもりだと言う。しかし、ここにいる大勢は将来を深く危惧(きぐ)している。
市内の別の場所に移動すると、情勢はもっと落ち着いている。まるで別の世界のようだ。店舗や飲食店は再開つつある。ただし、青果市場の露天商たちによると、出歩いている人たちは普段よりはるかに少ない。化粧品を売る男性は、とりわけ女性の姿がはるかに少ないと話す。通りを歩く女性は珍しくはないのだが。
他方でタリバンは至るところにいる。アフガン治安部隊から奪った車両に乗って、あちこちをパトロールして回っている。略奪や世情不安を防ぐために、市内でことさらに存在感を示しているのだとタリバンは言うし、確かにそのおかげで安心だと話す住民もいる。今や当のタリバンは、暗殺や爆弾攻撃を繰り広げていないだけに。
タリバン支配下の生活がどういうものになるのか、多くの人はまだ考えあぐねている最中だ。タクシー運転手の1人は、タリバン戦闘員の集団を市内の端から端まで乗せたという。その間、ずっと車内ステレオで音楽をかけながら。「何も言わなかったよ」と、運転手はにやりと笑顔で私に言う。「前みたいに厳しくない」。
しかし、決してそうではないという話も相次いでいる。複数の報道関係者や元政府関係者の自宅にタリバンが押し掛けて、尋問したなど。自分たちが標的にされ、攻撃されるのは時間の問題だと、大勢が恐れている。
空港近くに戻ると、英軍通訳だったハリドさんと家族は、赤ちゃん共々ついに避難施設内に入ることができた。
それでも、まだ大勢が中に入ろうとしている。1人のアフガニスタン系イギリス人が、私に協力してくれと訴えてきた。「この込み合う中を、子供たちを連れて通るわけにはいかない」のだと。
そして、イギリス政府による退避対象ではないものの、なんとしても出国しようと必死の大勢が、ここに残されることになる。ひどく不安で不透明な未来を前にして。
3335
:
チバQ
:2021/08/22(日) 20:28:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/c064e71de89c39b18a477ffea87b0b84efaf2b3c
アフガン軍閥、一部地域奪還 タリバン、地方統制へ州知事の協力模索
8/22(日) 20:21配信
時事通信
アフガニスタンの旧タリバン政権と戦った故マスード司令官の息子、アフマド氏(中央)=2019年8月、カブール(AFP時事)
【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン幹部は22日、ロイター通信に対し、崩壊した民主政府の知事経験者と数日中に会談する方針を明らかにした。
タリバンが首都カブールを制圧して1週間がたち、地方で独自の勢力を維持してきた軍閥が反攻に出て支配地域の奪還に成功した例も出ている。タリバンは地方有力者を懐柔し、アフガン全域の安定支配確立を急いでいるとみられる。
タリバン幹部は、全34州のうち20州以上の元知事・高官らと会談して身の安全の保証などを伝えると述べた。「元政府関係者に(タリバン新政権への)参加や忠誠の証しを強いることはない」と語ったものの、地方有力者から今後の統治で協力を取り付けたい考えだ。
3336
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チバQ
:2021/08/22(日) 20:29:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e2529a29720152d12f661f24625c238e9ac0481
軍閥が反攻、タリバンから一部地区奪還 石像の破壊も
8/22(日) 17:00配信
朝日新聞デジタル
アフガニスタンの少数派ハザラの英雄で、1990年代にタリバンに殺害された政治指導者アブドル・アリ・マザリ氏の肖像(左)が飾られた首都カブールの町並み=2018年10月、乗京真知撮影
アフガニスタンで、イスラム主義勢力タリバンの支配に反発する動きが目立ち始めた。北部では軍閥がタリバンを追い出し、一部の地区を奪い返した。支配地域の奪還は、タリバンが権力を掌握して以降、初めてとみられる。各地で市民のデモも起きている。
地元メディアによると、北部バグラン州で21日、地元軍閥が一斉攻撃を仕掛け、タリバンから3地区を取り戻したという。SNS上では、軍閥メンバーとみられる男たちが、崩壊した政権が使っていた黒、赤、緑の3色の国旗を屋根の上に飾る動画が拡散した。
東隣にあるパンジシール州の住民によると、同州では第1副大統領として政権を支えていたサーレ氏や、タリバンの猛攻から逃げてきた政府軍兵士ら数千人が地元軍閥に合流し、武装闘争の準備を進めている。
中部バーミヤン州では17日夜、同州に暮らす少数派ハザラの英雄で、1990年代にタリバンに殺害された政治指導者アブドル・アリ・マザリ氏の石像が爆破された。翌日、市民数十人が街頭でタリバンに抗議した。住民のノウルーズさん(28)は「地域の象徴を壊すことで住民に恐怖を植え付ける気だろう」と憤る。
偶像崇拝を禁じるタリバンは、2001年に同州のバーミヤン大仏を爆破し、世界に衝撃を与えた。地元博物館のアバス・ハワリ学芸員(35)は「少数派の歴史や文化を踏みにじる時代の再来だ。タリバンから脅迫があり、いま博物館長と山奥の小屋に逃げている」と語った。
3色の国旗を守る運動も各地で起きている。住民は街中にあるタリバンの白い旗を取り外し、3色の国旗を振って行進。解散を求めるタリバン戦闘員の発砲で死傷者が出ている。(バンコク=乗京真知)
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チバQ
:2021/08/22(日) 20:53:06
https://toyokeizai.net/articles/-/449536
空軍パイロット「アフガン超緊迫脱出」の一部始終
「タリバンに見つかったら殺される」変装して実行
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海野 麻実 : 記者、映像ディレクター
著者フォロー
2021/08/20 11:30
「タリバンの戦闘員に見えるように変装をして、おびえる妻とともに夜が明ける前の早朝に、パソコンと重要な資料などだけを鞄に入れてタクシーに乗り込みました」
こう打ち明けるのは、アフガニスタン空軍のパイロットであるサイードさん(仮名)だ。8月16日深夜、メッセージアプリWhatsAppでの通話取材に応じた彼は、緊迫した状況を詳細に語った。
「タリバンが首都カブールを制圧したあの日も職場にいました。外へ出ると空港に数百人、数千人もの市民らが押し寄せ、無我夢中でアフガニスタンを脱出しようとして、カオスのような状況になっていました。150人が定員の輸送機に、実に500人以上ものアフガニスタン人がタラップを次々によじ登って乗り込む様子を目の当たりにして、とても危険だと感じました」
アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンにカブールが制圧された8月15日夜、空港で起きたこの大混乱の様子は、ソーシャルメディアでも拡散され大きく報じられた。アメリカ空軍の大型輸送機C17型機の内部ですし詰めになって座り込むアフガニスタン人らをとらえた写真も、軍事防衛ニュース専門サイトのディフェンス・ワン(Defense One)が入手して公開し、その脱出劇の様子が徐々に明らかになっている。
複数の輸送機がアフガニスタン人を乗せて離陸
このC17型機以外にも複数の輸送機が同程度規模のアフガニスタン人を乗せて離陸したと伝えられており、サイードさんが目撃した輸送機もそのうちの1つだと考えられる。
サイードさんはその夜、急いで妻が待つカブール市内の自宅へと戻り、翌日夜が明ける前の早朝に自宅を出て、タクシーで空港のゲートに向かったという。
「空港に向かう道中では何箇所も銃を抱えたタリバンの戦闘員らに検問されました。本当に緊張する恐ろしいものでした。私がアフガン空軍のパイロットであることなどがばれたら間違いなく殺されます。妻は助手席でがたがたと震えていました。私たちは、身元が絶対に判明しないよう、タリバン兵のような民族衣装を身にまとって変装していたので、幸い身元確認のIDや書類などの提示を求められることはなく空港にたどり着くことができました。しかし、空港周辺にはすでに多くのタリバン兵がうろついており、監視の目を光らせている状態でした」
何箇所にも及ぶタリバン兵による検問を通過して到着した空港には、前夜に続いて数千人ものアフガニスタン市民らが着の身着のままで詰め掛けていたという。サイードさんは、仕えていたアメリカ軍関係者らと緊密に連絡を取り合って早急な国外退避を試みたものの、夜になるまで搭乗できる輸送機は手配されず、再び自宅に戻った。
旧知のアメリカ軍関係者らはカブール制圧の数日前、すでに母国へと退避していたという。そんななか、アフガニスタン空軍のパイロットやエンジニアの同僚の中には、アフガン軍機で次々に脱出を試みる者もいたと話す。
3338
:
チバQ
:2021/08/22(日) 20:53:46
脱出したアフガン機の1機が墜落
「すでにアフガン空軍でともに働いてきた同僚の中には、アフガン軍機で脱出を試みてウズベキスタンやタジキスタンに向けて飛んだ者がいました。ただ、そのうちの1機はクラッシュ(墜落)しました。ヘリコプターを使って逃げたパイロットらもいます。ただ、彼らが一体どこに向かって無事着陸したか、知る由もありません。私はそのようなリスクを取って脱出することは避けたかったので、アメリカ軍関係者らと連絡をとにかく取り続けて、アメリカ軍の輸送機が手配されるのをひたすら待つことにしたのです」
サイードさんが話す、この墜落したとされるウズベキスタンに向かった機体についても情報は錯綜した。ウズベキスタン検察は当初、アフガニスタン軍機が違法にウズベキスタンの領空に侵入したため撃墜した、としており、各国でも大きく報じられることとなった。しかしその後、事実に誤りがあったとして訂正され、ロシアのノーボスチ通信などによると、実際には撃墜されたのではなく、着陸のために誘導したウズベキスタン空軍機と衝突して墜落したと明らかにしている。
事態は大混乱を極めるなか、サイードさんは17日昼に再び、妻とともにカブール空港へ向かって、脱出のタイミングを待ち続けることにした。
「今、タリバンの戦闘員が、カブール市内の住宅1軒1軒のドアを叩いて周り、身元の確認やどのような仕事に就いているかなど調査しているとの情報が入ってきています。私は間違いなく、タリバン側のブラックリストに入っている人物です。見つかったら必ず危険な目に遭うことがわかっています。タリバンがカブールを制圧してからすぐに、空軍のパイロットであることを証明する資料などはすべて隠しましたし、銃も見えないところに仕舞いました」
事実、空軍を持たないタリバンにとって、最大の敵はアフガニスタン空軍であった。大規模な地上攻撃を行うに当たり空軍の弱体化が狙われ、特にパイロットを狙って暗殺する事例が相次いでおり、今月も同僚のパイロットらが殺害される事件が起きたという。
8月7日には、カブール市内でパイロットの車に取り付けられていた爆弾が爆発してパイロットは死亡、ロイター通信によると死亡したパイロットは1年前に治安上の脅威から家族とともにカブールに移住してきたばかりだったと報じられている。
3339
:
チバQ
:2021/08/22(日) 20:54:27
ここ数カ月で7人のパイロットが基地外で命落とす
タリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官はこの攻撃を実行したとの声明を出しており、ここ数カ月の間に少なくとも7人のパイロットが基地外で命を落としているとアフガニスタン当局は明かしているという。タリバンにとって飛行中のパイロットを上空で殺害することは容易ではないため、勤務外のタイミングを狙って自宅などにいるパイロットを標的にする計画が実行されているのだ。
「今はまだカブールを制圧したばかりのタリバン戦闘員らにとって、私がどこの誰であるか、ということまでは把握しておらず、自宅の住所までは判明していないかもしれません。ただ、いずれ彼らは気付き、必ず実行に移すでしょう。その前に国外退避しなければ――」
サイードさんが抱く危機感は、命を奪われる可能性がある深刻なものだ。
アフガニスタンの治安部隊は30万人以上と、タリバン兵の数を優に上回っていたとされるなか、アフガン軍がタリバンに抵抗せずに降伏したとの批判の声も上がる。一方で、タリバン側がパイロットなど軍の重要人物や市民社会の指導者などを標的に暗殺計画を実行してきたことへの心理的ダメージが次第に募り、全国に分散したアフガン軍に対して水や食料、弾薬などの補給任務の負担も増す中で空軍が弱体化していき、次第に窮地に追い込まれていった実情が垣間見える。
今年に入ってロイター通信の取材に対し、タリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官は、アフガン空軍のパイロット殺害を認めたうえで「国民に対する砲撃を行っているため標的として排除する」ためのプログラムを開始したと述べている。
アメリカとNATO(北大西洋条約機構)が訓練したパイロット部隊を壊滅に導き、補給任務などに混乱をきたしてアフガン軍の戦意を喪失させるべく、タリバン側は綿密な作戦を総力戦で行ってきたと言える。
待避支援活動が難航する恐れ
8月18日、アメリカのシャーマン国務副長官は、カブール空港に向かうアフガニスタン人に対してタリバン側が移動を妨害しているとの情報が入っていると非難、退避支援活動が難航する恐れが指摘されている。メディアを通じて対外的には恩赦や融和をアピールする一方で、地元住民らによると、すでに略奪行為なども始まり、ラジオ局などからも音楽は消え、女性の写真が掲げられたポスターなどが黒塗りされるなどの事案も報告されている。
サイードさんの妻は、歯科医になることを目指して7年間大学に通い続け、今年が最後の年だったという。小さなクリニックを持つ夢ももう諦めるしかないと落胆する。
「タリバンがいくら甘いことを言っても、信じるアフガニスタン人などいないでしょう。彼らの根本的な思想は変わるはずがないのです。もう妻が大学に通えることもないでしょう、女性が学ぶことをタリバンが許すはずがありません。妻の夢もこの国ではもう叶わないのです。自らの命に及ぶ危険と家族の幸せを考えたら、この国に残ることは到底できません。
わずかながらある貯金をおろしてから出国できればと思っていましたが、銀行ももう閉鎖されたのでお金を下ろすことはできません。でも、そんなことはもういいのです。とにかく今は命と家族が大切です。どこへでも、たどり着いた国で必死に働いて稼いで人生を立て直します」
3340
:
チバQ
:2021/08/23(月) 13:59:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb40ccc442958f92b91de762a7f0693d1b89c560
米軍、カブール国際空港外に活動拡大 退避希望者殺到で治安悪化
8/23(月) 10:16配信
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毎日新聞
首都カブールの国際空港を警備する米海兵隊とノルウェー軍の部隊=カブールで2021年8月20日、米海兵隊提供・AP
バイデン米大統領は22日の演説で、イスラム主義組織タリバンの復権で混乱が続くアフガニスタンからの退避を巡り、米軍の活動を首都カブールの国際空港外に広げる考えを明らかにした。空港周辺には退避を希望する群衆が殺到し治安が悪化している。過激派組織による攻撃の恐れもあり、バイデン政権は危機感を募らせている。
バイデン氏は、現地に残っている米国人と連絡を取っており「グループを安全に空港に移動させる計画を立てている」と述べたが、詳細については明らかにしなかった。さらに、過激派組織「イスラム国」(IS)の名前を挙げ「米軍や民間人が遠くから攻撃される危険性に直面している」と説明した。米軍はこれまで「空港外での作戦能力はない」としていた。
また、8月末を期限とした米軍の撤収について、米軍と協議していることを明らかにした。そのうえで「延長の必要がないことを望んでいる」と述べた。
カブール国際空港から退避した人は、直接米国に入国せず、各地の米軍基地や第三国を経由し安全検査や身元調査を受ける。バイデン氏によると、湾岸諸国、中央アジア、欧州の二十数カ国が経由地などとして協力する態勢になっている。
退避活動を加速させるため、国防総省は22日、退避した人を経由地から移送するため、米民間航空会社に協力を求める「民間予備航空隊(CRAF)」と呼ばれる制度を活用すると発表した。有事の際に民間機を徴用する制度で、同省によると、適用はイラク戦争開戦前後の2002年2月〜03年6月以来で3度目。動員される6社の計18機は、カブールには飛行しない。
米軍の退避活動に関連し、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは21日、国防総省当局者の話として、日本や韓国の米軍基地も退避者の収容先として検討されていると報じた。【ワシントン鈴木一生】
3341
:
チバQ
:2021/08/23(月) 17:47:20
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021082100437&g=int
タリバンナンバー2、首都到着 新政権枠組み協議―アフガン
2021年08月21日19時47分
【ニューデリー時事】アフガニスタンで国家の全権を掌握したイスラム主義組織タリバンのナンバー2、バラダル師が21日、首都カブールに到着した。滞在先のカタールの首都ドーハから17日に帰国していた。今後、カルザイ元大統領ら、崩壊した政府側の有力者と会談し、新政権の枠組みについて協議する見通し。
3342
:
チバQ
:2021/08/24(火) 15:38:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad0c97f89e402414d3b183716bbdf2d7424a8dea
アフガン経済、混迷深まる タリバン
時事通信
カブールの通りで銀行のATMに並ぶ人たち=21日、アフガニスタン・カブール(AFP時事)
【ワシントン時事】イスラム主義組織タリバンが制圧したアフガニスタンの経済が一段と混迷を深めている。
国家予算の8割近くを海外からの援助に依存してきたとされるが、米欧はアフガンへの資産凍結や支援中止を相次ぎ表明。国内総生産(GDP)が大幅に縮小するとの分析も出ており、タリバンの政権運営にとって障害になりそうだ。
国際通貨基金(IMF)はタリバンが支配するアフガンが国際社会から認められていないとして、新型コロナウイルス危機対策の途上国向け支援金を含めて送金を停止。米メディアによると、バイデン米政権はアフガン中央銀行が保有していた約95億ドル(約1兆円)の資産のうち、大半を占める在米分をすでに凍結した。
テロ資金供与の防止策を監視する国際組織「金融活動作業部会」(FATF)はタリバンに資金が渡らないよう加盟国・地域に警告を発した。ドイツのマース外相も「タリバン政権には1セントも支援しない」と発言したと報じられており、支援を打ち切る動きが広がる可能性がある。
2020年のアフガンのGDPは198億ドル、1人当たりでは508ドルと、最貧国と呼ばれる水準にある。調査会社フィッチソリューションズは、21年のGDPが20%落ち込む恐れがあるとの見方を示した。通貨アフガニの対ドル相場も最安値圏で推移しており、アフガンの専門家は「通貨安に伴う物価の上昇で中所得者層が貧困に陥る」と懸念を示している。
3343
:
チバQ
:2021/08/25(水) 00:00:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a33384f72a02bc55f3024669a04fe0d3c866138
銃声と赤子の泣き声のなか、私はあの「すし詰め」米軍機でアフガニスタンを脱出した
8/24(火) 18:00配信
クーリエ・ジャポン
8月15日夜、定員超過の823人のアフガン人を乗せてカブールを飛び立ち、カタールへ向かった米空軍輸送機C-17。当初は640人と発表されたが、子供183人を含んでいなかったとして、のちに訂正された。同機がこれまでに輸送した最大人数となった Photo: …
タリバンが首都カブールを掌握した8月15日、国外脱出を求めて多くのアフガン人が空港へ殺到。大混乱のなかで米軍輸送機に800人以上が「すし詰め」状態で離陸した写真を目にした人も多いだろう。同機になんとか乗り込むことができたアフガン人男性が、恐怖と緊迫の脱出劇を英紙「ガーディアン」に寄稿した。
「これに乗らなければ、私たちは死んでしまう」
タリバンがカブールを制圧したその日、私の1日はドイツにいる友人からの電話で始まった。彼は私に、空港へ向かえと促した。ドイツ大使館が国外退避のための航空機を準備しているとのことだった。
彼は私の名前をその乗客リストに載せてくれていた。ドイツの報道機関のために働いていた私は、ドイツへ移住するビザの手続きを進めていたところだった。
彼の申し出に迷っている暇はなかった。進歩的で歯に衣着せない、タトゥー入りのジャーナリスト、つまりタリバンが支持するものと正反対の生き方をしているアフガン人としては、その航空機こそが自分の命綱だと思った。
私はノートパソコンと携帯電話だけを手に家を出た。その瞬間、それまで感じたことのないほどの恐怖を抱いたのを覚えている。
空港に到着すると、最初の検問所には不気味な雰囲気が漂っていた。警察はおらず、軍人の姿もまばら。空港のセキュリティ要員たちが、荷物を検査しているだけだった。ビザを持っていない私は追い返されるかと不安だったが、ここで引き下がるわけにはいかない。
国際線のターミナルに着くと、目の前に広がる光景が信じられず、絶望を覚えた。何千人もの人々──女性、男性、そして泣き叫ぶ赤ん坊たちが、押し合いへし合いをしている。タリバンを恐れた人々が空港に押し寄せていたのだ。
私の周りにいた人たちは、彼らを乗せる飛行機がないかもしれないとわかると、パニックに陥り、空港の窓や発券ブースを破壊し始めた。私自身、パニックになりながらも滑走路に目を移すと、さらなるカオスが起きていた。離陸直前のトルコ行きの航空機に乗り込もうとする人々が殺到。定員超過で入り口から押し出され、タラップの階段にぶら下がっている人もいる。
「これに乗らなければ、私たちは死んでしまう。どうか乗らせてくれ」──彼らの必死の叫び声は大きく、空港内にいても聞こえるほどだった。私はそのおぞましい光景を見ながら、自分の運命はどうなるのか考えていた。
タリバンの銃声で、さらなるカオスに
午後8時半か9時ごろ、「タリバンが空港内にいる」という叫び声が聞こえたと同時に、みんな滑走路へ逃げ出した。もはや空港はコントロール不能な、完全なるカオス状態。空港の外から銃声が聞こえ、私はタリバンの到着を悟った。
誰もが怯え、祈っていた。どうすべきかわかっていた者は誰もいない。
私は再度、ドイツにいる友人に電話をかけた。すると、ドイツによる国外退避ミッションは翌日まで始まらないという恐ろしいニュースを知らされた。こうなったら、違う手を考えなくてはならない。
そのとき、少数のグループを滑走路の軍用セクションへと誘導している米軍の姿が見えた。私は他の群衆と一緒に、そのグループに駆け寄った。外から聞こえてくる銃声は鳴りやまず、どんどん近づいて来ているようだった。
それから起きたことは、まるで時間が止まったかのようで、よく覚えていない。米兵たちの「さあ、行こう!」という声だけは耳に残っている。
人々が波のように米軍機に流れていくのを見て、私もその後を追った。機内では何百人もが座る場所もないほどのすし詰め状態になっていて、みんな立っていた。倒れないように子供をしっかり抱いていたり、お互いにつかみ合って支え合う大人たちもいた。
米軍パイロットが、人が乗り過ぎているために離陸できないと叫んだ。「お願いだから、降りてくれ、お願いだから」と。
今度は兵士がやって来て、機の前方と後方のドアから人々を引きずり降ろし始めた。私は、機内のちょうど中央付近に位置していた。
混乱と不快感とストレス。人々は押し合い、息ができないほどの窮屈さ。すべてが絶望と恐怖に満ちていた。
3344
:
チバQ
:2021/08/25(水) 00:00:49
運命を分けた「緊迫の20分」
私は、そばにいた母親と生まれたばかりの子供たちを見て罪悪感に襲われ、自ら降りようとドアのほうへ向かった。だが、そこで米兵の1人から、じっとしていろと言われた。何らかの脅威を察知したのだという。米軍のハンヴィー(高機動多目的装輪車)が機の周りを巡回しながら警戒しているのが見えた。
そして、そのまま20分ほどが過ぎた後、米兵らが突然ドア付近に立っていた私たちに、機内に入れと叫んだ。それは、唯一無二のチャンスだった。私たちは機内に走り込み、ドアは閉じられた。
窓のない軍用機であるため、外の様子はうかがえなかったが、戦闘が始まったのではないかと頭の中で想像していた。
機はそのまま1時間、スタンバイ状態で滑走路にとどまった後、何のアナウンスもなしに動き出した。私たちはついに飛び立ったのだ。
それは人生最高の瞬間のひとつだった。誰もが拍手をし、歓声をあげた。離陸してくれた米軍パイロットへの感謝の気持ちもあった。その米軍機に乗れなかったら、私たちはおそらく死んでいたという思いもあった。
とはいえ、楽な飛行ではなかった。たくさんの赤ちゃんが乗っていたが、親たちは赤ん坊が踏まれないようにと、頭の上に持ち上げていた。私たちは食べ物も水も、充分な酸素もないまま、何時間も上空にいた。
着陸したのは、カタールの米空軍基地だ。着陸と同時に、いくつもの感情がこみ上げてきた。喜び、悲しみ、戸惑い、疲れ、フラストレーション……。
私は、これから悲惨な状況に陥りかねない場所を脱出し、自らの人生を変えるために、いちかばちかの賭けに出た。そして今は、次なるステップと未来に胸を膨らませている。
もちろん、すべてをアフガニスタンに残してきたことには胸が痛む。祖国のことを思うと悲しみが溢れてくる。
でも、いま生きていられること、そこに幸せを感じている。
Ramin Rahman
3345
:
チバQ
:2021/08/25(水) 11:45:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd5099aed2319a0bf1c15ea5ffca1700701fdd6d
タリバン、市民・降伏部隊に裁判なしで処刑も…人権高等弁務官明かす
8/25(水) 10:13配信
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読売新聞オンライン
24日、カブールの空港で避難する人々を米空軍輸送機に誘導する米兵(AP)
【ジュネーブ=杉野謙太郎】国連人権理事会は24日、スイス・ジュネーブでアフガニスタンに関する特別会合を開催した。ミチェル・バチェレ人権高等弁務官に対し、9月に始まる理事会会合で人権状況について調査報告を行うよう求める決議を無投票で採択した。
決議案は、イスラム諸国代表としてパキスタンが提案した。アフガンで女性や子どもを含むすべての人の人権を尊重するよう求める内容も盛り込まれた。
バチェレ氏は特別会合の冒頭で、市民や降伏した治安部隊に対する裁判なしの処刑など、イスラム主義勢力タリバンによる人権侵害について確度の高い情報を得ていることも明かした。
崩壊したアフガンの親米民主政権から任命された同国大使も発言し、「この会合から、人権侵害は重大な結果を招くという強いメッセージを、タリバンを含むすべての関係勢力に発することを求める」と訴えた。
3346
:
チバQ
:2021/08/25(水) 19:15:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae1339b23a4b40dff9fcc4e7f8c9c7f48b649ae3
「崩壊したのは政府だけでない」アフガンで銀行閉鎖、医療も混乱
8/25(水) 18:44配信
毎日新聞
アフガニスタンの首都カブールをパトロールするタリバンの戦闘員たち=2021年8月19日、AP
イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガニスタンで、物価上昇や現金不足など市民生活の混乱が続いている。医療態勢も逼迫(ひっぱく)しており、国際援助機関からは長期にわたる支援が必要だとの指摘も出ている。
【飛行機のそば走り…】首都カブールの空港、大混乱
「路頭に迷っている。身の安全を図り、生き残り、家族を養わねばならない。まず何を考えればいいのかも分からない」。元警察官の男性がロイター通信の取材に嘆いた。男性は妻子との6人家族。260ドル(約2万8000円)の月収があったが、タリバンの復権による混乱で職を失った。他の多くの国家公務員と同様に給料の支給が遅れることが多く、この2カ月は受け取っていない。このためアパートの賃貸料も3カ月にわたり滞納している。妻の指輪などを売って現金に換えようとしたが、市場は閉鎖されており、買い手は見つからなかった。「何もできず、どうしたらいいかわからない」
タリバンが攻勢を強めるにつれ現地通貨アフガニの対ドル相場は急落。タリバンの全権掌握後は米国や欧州諸国がアフガンへの支援中止を相次ぎ表明し、中央銀行が保有する海外資産の大半も凍結され、アフガニは最安値圏にまで落ち込んでいる。ロイターなどによると、主食の小麦粉、油、米などの価格が数日間で10〜20%上昇した。銀行は閉鎖され、現金自動受払機(ATM)にも現金がほとんど残っていないという。国際送金の受け付けも停止され、人々は現金不足に直面している。元政府職員はロイターに「すべてが終わった。崩壊したのは政府だけでなく、毎月の給与に頼って生活する私たちのような人々だ」と嘆いた。
医療の混乱も深刻だ。赤十字国際委員会(ICRC、本部ジュネーブ)によると、8月1日から16日までに7600人以上が戦闘に巻き込まれて負傷し、ICRCの支援する医療施設に搬送された。6月以降、治療を受けた人は4万人以上に上るという。全土に不発弾などの爆発物が散乱しているため、病棟は手足を失った子どもや若い患者が多く入院しており、ICRCは「長期間にわたる治療や支援が必要となる」としている。
ICRCのロバート・マルディーニ事務局長は、昨年11月に東部ガズニにある二つの病院を訪問。一つは政府、もう一つはタリバンの管轄下にあったという。「双方の院長は、電力や水がなく、医薬品や手術器具にすら事欠くという同じ問題を抱えていた。『戦闘に巻き込まれた市民を救えない』と葛藤していた」と指摘する。【バンコク高木香奈】
3347
:
チバQ
:2021/08/26(木) 08:27:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/276ccee811a88b403665ffcce72ad9f7b310dc05
アフガン退避、時間との闘い 安全確保、対象者選定どこまで 自衛隊機派遣・政府
8/26(木) 7:06配信
時事通信
航空自衛隊のC130輸送機(空自ホームページより)
混迷を深めるアフガニスタンからの米軍撤退期限が今月末に迫り、航空自衛隊機を使った邦人らの退避も時間との闘いとなる。
政府はイスラム主義組織タリバンが包囲するアフガンの首都カブールの国際空港からの移送に着手するが、防衛省幹部は「米軍が空港を管理し、安全が確保された間にどれだけの人員を移送できるのか。ロジを含め非常に厳しいオペレーションになる」と話した。
政府は22日、カブールの空港の状況を調査するため外務、防衛両省の情報収集チームを順次派遣。自衛隊に派遣命令が出たのは23日正午すぎで、その約6時間後に空自輸送機の第1陣が離陸する異例の慌ただしさだった。
政府内では当初、民間機や他国機を使う案もあったが、与党から「自国民の保護を他国に依存するのか」との指摘もあり、自衛隊派遣を検討。空港は法的要件を満たすだけの安全が確保されていると判断した。
第1陣のC2輸送機(鳥取県・美保基地所属)は拠点となるパキスタンの首都イスラマバードに24日到着。実際に邦人らを運ぶC130輸送機(愛知県・小牧基地所属)も近く拠点とカブールに展開し、邦人や大使館で働くアフガン人らを輸送する。
カブールの空港では、情報収集チームが退避者の身元確認を行い、陸自隊員が輸送機まで誘導する。日本へは民間のチャーター機で移送。アフガン人は第三国への出国か、日本滞在を希望するかを確認する。
C130の定員は約90人だが、座席以外に床を使えば倍近く搭乗させることが可能という。移送対象者は現時点では在留邦人、日本大使館や国際協力機構(JICA)のアフガン人スタッフとその家族らだが、どこまで家族になるのかという線引きもあり、難しい判断を強いられる。
そもそも退避希望者が自力で空港にたどり着けるのかという問題もある。防衛省幹部は「米軍が最終局面で撤退を延期するのかどうか。いつまでオペレーションが可能か読めない面もある」と話した。
3348
:
チバQ
:2021/08/26(木) 08:28:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a04939788d931db17a80be3d1f7e2de72144535
イラン、新政権の閣僚承認 反米強硬派で固める
8/26(木) 1:04配信
時事通信
【カイロ時事】イランの国会は25日、反米保守強硬派のライシ新政権の閣僚名簿の審議を行い、教育相を除く18人の閣僚を承認した。
地元メディアなどが伝えた。高い知名度を誇った穏健派ザリフ氏に代わって新外相に起用されたアブドラヒアン元外務次官ら強硬派のメンバーで固められ、核合意再建や核開発をめぐり国際社会との対決姿勢を強めていくとみられる。
ライシ大統領はまた、経済担当の副大統領に元革命防衛隊司令官のレザイ氏を任命した。ライシ師は既に、最側近の第一副大統領に最高指導者ハメネイ師直轄の財団トップを務めるモクベル氏を充てており、強硬派の影響力が一段と増している。
3349
:
チバQ
:2021/08/26(木) 10:21:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/69fcb18de69c6c3fc1db4cafd8ec84d618dc0295
イヌ、ネコもアフガン退避か? 保護施設職員と専用機で 英国
8/26(木) 9:04配信
時事通信
英国人が設立した動物保護施設で、手術前の検査を受ける保護犬=2014年6月、カブール(AFP時事)
【ロンドンAFP時事】イスラム主義組織タリバンが全権を掌握したアフガニスタンから、動物保護施設のイヌやネコ約200匹の退避が認められる見通しとなった。
ウォレス英国防相が25日、明らかにした。大勢の各国国民やアフガン人が国外脱出を図る中、動物退避は論争を呼んでいた。
保護施設は、英海兵隊員としてアフガン駐留経験を持つファージング氏がカブールに設立。イヌやネコなどを救出してきた。だが、カブール陥落を受け、同氏はクラウドファンディングを開始。スタッフらと共に動物を退避させるチャーター機を手配する資金を集めた。
ウォレス氏は当初、「人間より動物優先」は誤りだと断じ、24日には「飛行場で邪魔になる」とチャーター機の運航に否定的な態度を示していた。しかし、英国内でファージング氏を支持する声が上がると、ウォレス氏はツイッターで「空港に動物を連れて来れば、チャーター機の発着枠を見つける」と述べ、姿勢を一変した。
3350
:
チバQ
:2021/08/26(木) 11:32:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f15c8968ad9fe183d5c5dfdd10a4906d4598c33
焦点:アフガン巡る三つ巴戦略ゲーム、中国とパキスタンとインド
8/25(水) 11:38配信
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ロイター
8月23日、アフガニスタンはアジア内陸部に位置する地政学上の要衝で、19世紀には英国とロシアが勢力争いを繰り広げ、20世紀は米ソ角逐の舞台になった。写真はカブールから脱出する人々。英軍提供(2021年 ロイター/LPhot Ben Shread/UK MOD Crown)
[23日 ロイター] - アフガニスタンはアジア内陸部に位置する地政学上の要衝で、19世紀には英国とロシアが勢力争いを繰り広げ、20世紀は米ソ角逐の舞台になった。そしてイスラム主義組織タリバンが政権を掌握した今、新たな大国際戦略ゲームの主導権を握ったのはパキスタンだ。そのパキスタンと友好関係にある中国も、この地域で足場を固める機会を虎視眈々(たんたん)と狙っている。
【動画】「タリバン政権」でも報道の自由と女性の権利は残るか、現地記者は懐疑的(字幕・20日)
パキスタンとタリバンの結びつきは深い。パキスタン政府は、米国が支援するアフガニスタンの民主政権に抵抗するタリバンを支援している、と批判を浴び続けたが、これを表向き否定してきた。しかし先週、タリバンが首都カブールを制圧するとパキスタンのイムラン・カーン首相は、アフガンの人々が「奴隷の鎖」を断ち切ったと称賛。タリバンが政体を決めるための協議を続ける中で、複数のメディアがこの話し合いに何人かのパキスタン当局者が関与していると報じた。
パキスタン外務省の報道官は、地域の平和と安定を確保するため、アフガンでの包括的な政治的解決をパキスタンは望んでいると発言。「重要な役割は引き続きアフガンの人々の手にある」と付け加えた。
中国はこれまでアフガンに全く関わってこなかったが、アフガンに眠る鉱物資源に魅力を感じてタリバンに接近している。これらの資源の中には、電気自動車(EV)用バッテリーの重要な原料となるリチウムの豊富な埋蔵量も含まれる。中国としては、カラコルム山脈を通じてパキスタンに至る細い回廊地帯の安全保障をさらに強化したいという思惑もある。
このゲームにはもう1つ、インドというプレーヤーが存在する。パキスタンと歴史的な敵対関係があり、中国とも1年余りにわたる国境紛争を抱えるインドは、崩壊したアフガンの民主政権の重要な支え手だっただけに、タリバンが支配するアフガンでパキスタンと中国が影響力を強める事態に不安を高めつつある。
もっとも中国側の言い分では、タリバンに近づく主な狙いは、反中国を掲げてアフガン内に避難場所を求める恐れがある東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)から、新疆ウイグル自治区を守ることだ。四川大学で南アジア問題を研究するチャン・リ教授は「パキスタンはインドに対抗する手段としてアフガンの利用を考えているかもしれない。だが中国にとってそれは必ずしも当てはまらない。中国の主要な関心は、タリバンが包括的で穏健な政治体制を構築してテロが新疆と地域全体に広がらないことだ」と述べた。
一方インドのセンター・フォー・ポリシー・リサーチのブラフマ・チェラニー教授(戦略論)は、中国はタリバンがアフガンを統治する上で必要とする2つの要素、つまり外交的な承認と、のどから手が出るほどほしいインフラ整備・経済支援を「えさ」としてぶら下げていると指摘。「機を見るに敏な中国がこの新たな突破口を手掛かりに、豊富な鉱物資源を有するアフガンに戦略的な浸透を図り、パキスタン、イラン、中央アジア諸国にも深く食い込もうとするのは間違いない」と話した。
3351
:
チバQ
:2021/08/26(木) 11:32:46
<苦い記憶>
ニューヨークのイサカカレッジで教鞭を執る政治評論家のラザ・アフマド・ルミ氏は、アフガンの政変に失望するインドの姿に、パキスタン国内では快哉の声が満ちあふれていると話す。インドとパキスタンは1947年の分離独立以来、3回の戦争を経験。「ソーシャルメディアやテレビ画面で大喜びするパキスタン人の様子が伝えられているのは、(アフガンに対する)インドの影響力喪失とつながっている面が大きい。なぜなら従来の政治サークルは(アフガン元大統領の)ガニ氏とインドの緊密な関係を脅威とみなしていたからだ」とルミ氏は説明する。
インドには、1996年-2001年のタリバンによる前回のアフガン統治時代に苦い記憶がある。1999年にインディアン航空が乗っ取られて最終的にアフガン南部のカンダハルに着陸した事件だ。インド政府は、乗客の安全と引き換えに国内に収監していたパキスタン人のイスラム過激派幹部3人の釈放を余儀なくされ、その後タリバンは乗っ取り犯と囚人たちがパキスタンに戻るのを容認した。
インドの元アフガン駐在大使ジャヤント・プラサド氏は「わが国の現在の立場は、現実に適応するというものだ。われわれはアフガンで長期間のゲームに参加しなければならない。(アフガンと)直接国境は接していないが、この地に利害関係がある」と強調した。
複数のインドの外交筋によると、過去1年間でタリバンがアフガンの有力な政治勢力として復活し、ドーハで米国を仲介者とする協議が始まるとともに、インドの外交当局もタリバンとの接触に乗り出したという。
外交筋の1人は「われわれはすべての関係先と協議している」と述べたが、協議の詳細には触れなかった。インド国内では、米国さえタリバンと交渉を始めた段階でなおもインドがガニ政権に全面的に肩入れし、足を洗うのが遅れたとの批判が出ている。
<インドの強み>
それでも、中国への過度の依存を避けようとしているタリバンにとって、インドは経済的な関係を築く魅力的なプレーヤーになり得る、とこの関係筋は分析する。
インドはアフガン34州の全てに開発プロジェクトを保有しており、そこには同国がカブールに建設した国会議事堂も入っている。
南アジアに関する3つの著作がある元ロイター記者のミラ・マクドナルド氏は、タリバンの政権掌握はインドにとって一歩後退だが、決して「ゲームオーバー」ではないと強調。「これは過去の再現にはならない。2001年9月11日の米同時多発攻撃の以前に比べれば、誰もがアフガンにおけるイスラム過激派を野放しにすることにずっと慎重になるだろう。さらに、相対的に考えれば今のインドはパキスタンより経済力ははるかに強い」と、インドが持つ優位性を描写する。
タリバン幹部の1人はロイターに、貧困化しているアフガンに必要なのは米国、ロシアと並び、イランを含むこの地域の諸国からの支援だと語った。
タリバンの意思決定プロセスを知る立場にあるワヒードゥラ・ハシミ氏は「これらの国がわれわれの国民、特に医療、ビジネス、鉱業といったセクターを助けてくれるのを期待している。われわれの仕事は、自分たちを彼らに納得して受け入れてもらえるようにすることだ」と述べた。
(Sanjeev Miglani記者、Asif Shahzad記者、Yew Lun Tian記者)
3352
:
とはずがたり
:2021/08/26(木) 12:01:21
EUとG7、タリバンを政治的に承認しないことで合意
孤立させて欧米の価値観は護られたと満足するのは良いけどアフガンの人達の酷い状況は改善しないなら残酷な話しだ。
欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は G7(先進7か国)諸国の首脳達とタリバンを政治的に承認することは論外であるということに関して見解が一致していると発言した。
25.08.2021 ~ 25.08.2021
https://www.trt.net.tr/japanese/shi-jie/2021/08/25/eutog7-taribanwozheng-zhi-de-nicheng-ren-sinaikotodehe-yi-1696771
#.YSYVk2KzB4w.twitter
EUとG7、タリバンを政治的に承認しないことで合意
ライエン委員長と欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は、アフガニスタンの議題でイギリスが議長国となってビデオ会議形式で開催された G7首脳会議後に共同記者会見を開いた。
ライエン委員長は、
「EUはアフガン人職員と彼らの家族も含めた職員の大部分が退避できたことに非常に満足している」と述べた。
G7諸国として可能な限りアフガン国民を支援することを決定したと強調したライエン委員長は、約370万人が居場所を追われ、このほとんどは女性や子供であると述べた。
ライエン委員長は人道支援は厳密に政治的承認とは切り離されていると指摘し、
「(G7は)タリバンを政治的に承認することは論外であるということに関して見解が一致している」と話した。
ライエン委員長は、開発支援は現在停止されており、将来にも基本的価値観と人権尊重の条件の対象になると強調した。
ミシェル議長も、EU国民、アフガン人職員とその家族の退避が優先事項であると明かし、
「新アフガン当局には通過及び空港に輸送の自由を認めるよう呼びかける」と述べた。
ミシェル議長は、EUは祖国を離れなければならなくなったアフガン人の安全と適切な条件での生活を確保するために課された義務を果たすと表明した。
(2021年8月24日)
3353
:
チバQ
:2021/08/26(木) 16:10:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5a7bab91c331533d73645a62e65be2dcd767906
アフガン・カブール空港周辺で「脅威」 ISが攻撃計画か米が警告
8/26(木) 10:44配信
毎日新聞
空港の監視塔で警備にあたる米兵=カブールの国際空港で2021年8月25日、AP
在アフガニスタン米国大使館は25日、首都カブールの国際空港周辺で「脅威」が高まっているとして、アフガンに残る米国人に対し空港に行かないよう警告した。既に到着している米国人には、すぐ離れるようにと強調した。具体的な「脅威」については明らかにしていない。
ロイター通信によると、オーストラリアのペイン外相も26日、空港近くで「テロ攻撃の脅威が高まっている」と強調。豪州人や豪州の査証(ビザ)の所有者に空港周辺から離れるよう警告した。英国の外務・英連邦・開発省もウェブサイトで安全な場所に避難するよう呼びかけている。
バイデン米大統領は24日、ホワイトハウスでの演説で、過激派組織「イスラム国」(IS)の分派が空港周辺で攻撃を計画しているとの情報があり「長くとどまるほど危険は急激に増す」と指摘していた。【中村聡也】
3354
:
チバQ
:2021/08/26(木) 16:40:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc8cc3b6c3ea6725018c80d7988003e5f606b486
自衛隊機がカブールに 退避希望者は空港へたどり着けず
8/26(木) 10:35配信
朝日新聞デジタル
航空自衛隊入間基地から出発するC2輸送機=2021年8月23日午後6時23分、埼玉県狭山市、林敏行撮影
アフガニスタンに残る国際機関で働く日本人や日本大使館の現地スタッフらを、隣国パキスタンの首都イスラマバードに運ぶため自衛隊のC2輸送機が日本時間25日夜に現地を発った。カブール空港に到着したが、退避を求める人たちが空港に着いておらず、退避希望者を運び出すことはできなかったことが政府関係者の話でわかった。
カブール空港で退避希望者を誘導する自衛隊員や、必要な物資を運び込むことには成功したという。すでにイスラマバードに到着している2機のC130輸送機を近くカブールに送り、退避を求める人を移送する予定だ。空港を管理する米軍の撤退期限が今月末に迫るなか、自衛隊が現地で活動できる期間は数日とみられている。
政府はイスラマバードを拠点にし、カブールの空港との間をピストン輸送することを計画。退避の主な対象は、国際機関で働く「若干名」の日本人のほか、大使館と国際協力機構(JICA)の現地スタッフら。その家族も含めると計数百人規模とみられている。退避を希望するスタッフらは自力で空港まで移動する必要があり、実際に空港までたどりつけるかが課題となっている。
朝日新聞社
3355
:
チバQ
:2021/08/26(木) 19:53:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d26a83565c6f8587f2c50cdad51a45eda31c627
米軍アフガン撤収、欧州から批判相次ぐ 依存関係にジレンマも
8/26(木) 19:44配信
毎日新聞
ウォレス英国防相=2021年7月20日、AP
イスラム主義組織タリバンによるアフガニスタン制圧で、北大西洋条約機構(NATO)加盟国として米国とともにアフガンに部隊を駐留させてきた欧州各国から、米軍の撤収がアフガン政府の崩壊を招いたとして、米国を批判する声が上がっている。ただ、欧州各国も米国に追随する形で部隊の撤収を決めており、米国抜きでは独自の軍事行動を取れない現実も浮き彫りになっている。
【飛行機のそば走り…】首都カブールの空港、大混乱
「我々はともに戦い、場合によってはともに命を落とした。彼らは戦友なのだ」。18日の英下院。アフガン従軍経験がある野党・労働党のジャービス議員はアフガン政府軍についてこう述べ、「彼らが困っている時、我々はどこにいた?」と米英軍を含むNATO部隊の撤収を批判した。保守党のメイ前首相も下院で米国への追随を非難した。
タリバンとトランプ前米政権が結んだ和平合意で、米軍の完全撤収の条件となったタリバンとアルカイダなどテロ組織との関係断絶について、英国では実現性を疑問視する声が出ている。ウォレス英国防相は首都カブール陥落直前、英テレビのインタビューで、和平合意について「誤りだ」と異例の批判を口にした。英紙サンデー・タイムズは、この条件をタリバンに履行させることについて、バイデン米新政権が関心を強く払っていないとして、英政府内で懸念が持たれていると報じた。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、英国はバイデン政権が撤収を最終決断する以前に、米政府に対し、撤収方針を転換するよう働きかけたが、翻意させられなかったという。
「米国第一主義」を掲げ、NATOを軽視したトランプ前政権と違い、多国間協調主義を訴えてきたバイデン政権だけに、同盟国の危惧をよそに撤収を急ぐ姿勢に落胆が広がった。
ウォレス氏は別のメディアの取材に、NATO加盟国に米軍撤収後の駐留継続も呼びかけたが、実現しなかったと明かした。駐留継続には米軍の兵たんや空軍力が不可欠で、フィナンシャル・タイムズ紙は、結局、この案は米国の軍事インフラなしでは困難との判断に至ったと伝えた。
ドイツでも米軍撤収とアフガン政府の崩壊について、政治の中枢から批判の声が出たが、メルケル首相は「ドイツや欧州の軍隊が独自の役割を果たすことは不可能だという事実に留意しなければならない」と米国依存の現実を語った。
こうした中、NATOとは別に欧州連合(EU)独自の防衛強化を目指す「戦略的自治」を模索する動きもある。EUのミシェル大統領は21日、ツイッターでアフガン情勢に言及しながらEUの防衛能力向上に関する分析が必要との考えを示し「戦略的自治は最重要課題だ」と書き込んだ。また、EUのボレル外務・安全保障政策上級代表(外相)もAFP通信に対し、アフガンで起きたような情勢急変に対応する5万人規模の部隊編成をEU加盟国に提案する意向を表明した。
ただ、強大な軍事力を持つ米国を抜きにした欧州の安全保障の確立は極めて難しく、実効性のある「自治」をどこまで実現できるかは、まだ見通せないのが現状だ。【ロンドン服部正法】
◇NATOとアフガニスタン
2001年9月11日の米同時多発テロを受け、翌10月、NATOは初めて集団的自衛権を発動、米英両軍はアフガンを根拠地とする国際テロ組織アルカイダと当時のタリバン政権への攻撃を開始した。その後、NATOは集団安全保障のため設置された国際治安支援部隊(ISAF)を引き継いだが、14年には撤収。以後、任務は政府軍の訓練・支援に限定された。今回の米軍撤収に合わせ、残るNATO部隊も撤収を開始、英軍は7月までにほぼ撤収を終えた。
3356
:
チバQ
:2021/08/26(木) 19:54:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf1cc2b2c8e50864a2ad649927f1d712da33a34c
雇用証明書があっても拒否 アフガン退避、ドイツも混乱
8/26(木) 17:54配信
朝日新聞デジタル
カブールで8月25日、人々の国外退避が進む中、国際空港周辺の検問所には、多くの人が集まっている=AP
ドイツのメルケル首相は25日の連邦議会の演説で、「数日内」に退避作戦を終える可能性を示した。「アフガニスタン人を助ける努力を終えることは意味しない」とも述べ、作戦終了後も退避に向けた支援を続ける考えを示した。
ドイツは16日以降、現地に空軍輸送機を派遣。25日夜までに、計5193人をカブールから退避させた。ただ、ドイツとの二重国籍者や軍関係の現地スタッフや家族らが数千人規模で残っているとみられている。
タリバン側と交渉するドイツのアフガニスタン大使は25日、「合法的な書類を持つアフガニスタン人には民間機で(国外に)渡航する機会が与えられることをタリバン側が保証した」とツイッターに投稿した。
朝日新聞社
3357
:
チバQ
:2021/08/26(木) 22:23:43
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021082600783&g=int
タリバン新政権、財政難の恐れ 支援停止で麻薬産業依存も―アフガン
2021年08月26日20時31分
ケシから生アヘンを採取するアフガニスタンの農家ら=2020年5月、東部ナンガルハル州(EPA時事)
ケシから生アヘンを採取するアフガニスタンの農家ら=2020年5月、東部ナンガルハル州(EPA時事)
【ニューデリー時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが実権を掌握後、各国や国際機関が資金凍結や財政支援停止を表明する動きが相次ぎ、タリバン新政権が成立しても財政難から政府が機能不全に陥る可能性が出てきた。タリバンは、アフガンで盛んな麻薬産業の撲滅を宣言したものの、財源として同産業への依存を強める恐れもある。
これまでアフガンへ約53億ドル(約5830億円)規模の支援を表明してきた世界銀行は24日、「アフガンの状況、特に女性(の人権)についての懸念」から、支援を凍結すると発表した。国際通貨基金(IMF)やドイツなども支援を一時停止。米国内のアフガン政府資産も大部分が凍結された。
アフガンの主要産業は農業だが、旧ソ連の侵攻後、約40年にわたる戦乱で発展を阻害されてきた。汚職の影響もあり徴税システムは不完全だ。ロイター通信は「アフガン政府予算の7割から8割は国際支援で賄われている」という駐アフガン米大使経験者の話を伝えた。国際支援がなければ財政は立ち行かない。
こうした中、米紙ウォールストリート・ジャーナルは、レアアースや金などの鉱物資源輸出と併せ、タリバンにとって麻薬産業が「(海外支援の)損失を部分的に相殺するのに十分」な規模だと報じた。
アフガンはアヘンやヘロインの原料となるケシの一大産地で、昨年世界で流通したアヘンの8割超はアフガン産とされる。麻薬産業の収益は、アフガンの国内総生産(GDP)の7〜11%に相当するという統計もあり、一部はタリバンの収入源になっていると指摘されてきた。タリバンのムジャヒド報道担当者は17日の記者会見で、麻薬産業の根絶を誓ったが、財政難を背景に方針を転換する可能性は否定できない。
タリバンは当面、組織内で財務を担当していたイドリス氏を中央銀行トップに、グル・アガ氏を財務相に就けると報じられている。ただ、国際支援も麻薬産業からの収益もなしに財政を担うのは容易ではない。
3358
:
チバQ
:2021/08/26(木) 23:41:52
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-210826X959.html
反タリバン勢力が停戦合意=パンジシールで戦闘準備中―アフガン
2021/08/26 22:17時事通信
【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンと、北東部パンジシール州の反タリバン勢力が一時停戦で合意した。反タリバン勢力側が26日、明らかにした。明確な停戦期限などは分かっていない。
反タリバン勢力側は、崩壊した政権で第1副大統領を務めたサレー氏、かつてタリバンとの戦いで名をはせた故マスード司令官の息子のアフマド氏らが結集。全国で唯一、タリバンの制圧を逃れたパンジシール州で戦闘準備を進めていると伝えられていた。
AFP通信によれば、アフマド氏はこれまで「降伏よりも死を選ぶ」と抵抗の意志を強調し、外国首脳に向け、武器を供給するよう呼び掛けていた。ただ、父と違って戦闘での実績は知られていない。
タリバンを強い言葉で批判し続けてきたサレー氏も24日、ツイッターで「タリバンが食料や燃料の供給を許可しなくなった」と明かした。包囲が狭まり、戦闘に向けた状況が厳しくなったことを示唆していた。
3359
:
チバQ
:2021/08/27(金) 23:20:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc63f1dbb2f241090559f84cf25c02b55b3c7478
爆発で米兵やタリバン含む200人以上死傷
8/27(金) 16:19配信
アフガニスタンの首都、カブールの空港近くで26日、起きた爆発ではこれまでに200人以上が死傷し、過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出しました。
ロイター通信などによりますと2回の爆発によりこれまで少なくとも85人が死亡、140人がケガをしました。死者のうち13人はアメリカ軍の兵士、少なくとも28人はイスラム主義勢力タリバンだということです。
この爆発について「イスラム国」が犯行声明を出しました。戦闘員が自爆用のベルトを着用し犯行に及んだとしています。
アメリカ軍の兵士に犠牲が出たことを受け、バイデン大統領は報復を宣言しました。
バイデン大統領「攻撃した者を我々は許さない。忘れない。追い詰めて代償を払わせる」
バイデン大統領は、「我々のタイミングで報復する」「テロリストに勝利はない」と訴えました。
一方で、今月31日までの軍の撤退方針に変わりはないことも強調しています。また、「避難の支援は続けるが、全員の避難は保証できない」とも述べ、出国を希望するアフガン人協力者全員が31日までに避難できるわけではないとの見通しも示しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd9fb710d8178e440adf50d760415a44dad052b0
カブール爆発で米兵12人死亡 米中央軍司令官「今後も攻撃の恐れ」
8/27(金) 6:29配信
毎日新聞
アフガニスタンの首都カブールの空港近くで起きた爆発で上がる煙=2021年8月26日、AP
中東を管轄する米中央軍のマッケンジー司令官は26日、記者会見し、アフガニスタンの首都カブールの国際空港近くで起きた爆発で、米兵12人が死亡、15人が負傷したと明かした。マッケンジー氏は、爆発は過激派組織「イスラム国」(IS)系の「ISIS―K」の戦闘員による自爆テロとの見方を示し「攻撃が続くことが予想される」と述べた。
退避を希望して空港周辺に集まっていた多くのアフガン人にも被害が出ている。米CNNテレビによると、アフガン保健省は少なくとも60人以上が死亡、140人が負傷したと把握している。
マッケンジー氏によると、爆発は空港のゲート付近と近くにあるホテル周辺の2カ所で発生。その後、銃撃もあった。数日前からIS系組織が空港を狙い攻撃する可能性が高まっていたという。一方で、米国人やアフガン人らの空港からの国外退避に向けた活動は継続しており、8月31日が期限の米軍の完全撤収については予定通り進める意向を示した。
アフガンで実権を掌握しているイスラム主義組織タリバンとIS系組織は敵対関係にある。マッケンジー氏は、IS系組織によるテロ攻撃などについてタリバンと「情報を共有をしている」と説明した。【ワシントン鈴木一生】
3360
:
チバQ
:2021/08/27(金) 23:21:39
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASP8W6KBXP8WUTFK010.html
日本のアフガン退避作戦、27日に終了へ テロも理由か
2021/08/27 20:10朝日新聞
日本のアフガン退避作戦、27日に終了へ テロも理由か
2021年8月26日、アフガニスタンのカブール国際空港近くで爆発があり白煙が上がった。空港周辺には数千人の群衆が集まっていた=AP
(朝日新聞)
アフガニスタンから日本人や日本大使館の外国人スタッフらを国外に移送するための自衛隊の「退避作戦」について、岸信夫防衛相は27日の閣議後会見で「実質的には今日くらい(まで)の活動を考えている」と述べた。首都カブールの空港の安全を管理している米軍の撤退期限は今月末。空港周辺でのテロ事件もあり、継続は難しいと判断した模様だ。
自爆テロから一夜明けた27日、朝から外務・防衛両省の幹部が断続的に首相官邸を訪れた。菅義偉首相らと今後の退避作戦について協議したとみられる。
作戦は、C130輸送機をカブールに送り込み、空港にたどり着いた退避対象者を隣国のパキスタンの首都イスラマバードの拠点に送り届けるもの。イスラマバードからは民間機で日本へ移動してもらう。輸送機は少なくとも2回、カブールの空港に到着したが、退避対象者が空港にたどり着けず、運べなかった。
自衛隊派遣は、カブールの空港の安全が確保されていることが前提。米軍撤退とテロを受け、「活動への影響は否めない」(外務省幹部)との声が出ていた。
退避の対象者は、国際機関で活動する日本人のほか、日本大使館や国際協力機構(JICA)の現地スタッフら。その家族を含め、数百人の規模を想定している。
■アフガニスタンからの日本人らの退避をめぐる主な動き
15日 タリバンが首都カブールを制圧、ガニ政権が崩壊。在アフガニスタン日本大使館が閉館
17日 日本人大使館員12人が英国の軍用機で出国し、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに退避
19日 主要7カ国(G7)外相がオンライン会合。国外退避を望む外国人とアフガニスタン人の「安全な通行」をタリバンに求める
22日 日本政府が情報収集のための先遣隊を派遣
23日 首相官邸で国家安全保障会議(NSC)。岸信夫防衛相が自衛隊法に基づく自衛隊輸送機の派遣を命令。最初の輸送機が出発
24日 バイデン米大統領がアフガン駐留米軍による退避作戦について、8月末までに完了する見通しを表明。G7首脳会議で示す
25日 最初の輸送機が首都カブールの空港に到着。退避対象者は運べず
26日 カブールの空港近くで自爆テロ
3361
:
チバQ
:2021/08/27(金) 23:24:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb15569f940abff16aa7f8fd0f72206784d4b317
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb15569f940abff16aa7f8fd0f72206784d4b317
カブール爆発、根底から揺らぐバイデン政権
8/27(金) 13:35配信
AFP=時事
米首都ワシントンのホワイトハウスで、アフガニスタンの首都カブールの空港で起きた連続爆弾攻撃について演説するジョー・バイデン大統領(2021年8月26日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】アフガニスタンの首都カブールの空港付近で起きた連続爆弾攻撃で米兵13人が死亡したことで、米国のジョー・バイデン(Joe Biden)政権が根底から揺らいでいるのは間違いない。
アフガニスタン戦争を始めたのは民主党のバイデン氏ではなく、共和党のジョージ・W・ブッシュ(George W Bush)元米大統領だ。これまで4人の米大統領がこの戦争を終わらせると約束しており、バイデン氏はそれを初めて実行したにすぎない。
それでも、自身も認めているように、責任はバイデン氏にあり、米兵の死に対する国内の怒りや恐怖、そして政治的な影響から逃れることはできない。
共和党下院ナンバー3のエリス・ステファニク(Elise Stefanik)議員は、「(米兵らの)死の責任はジョー・バイデン氏にある」とツイッター(Twitter)に投稿。「この恐ろしい国家安全保障上と人道上の大惨事が起きたのは、ジョー・バイデン氏がリーダーとして弱く、無能なためにほかならない。最高司令官にふさわしくない」と主張した。
同じく共和党のマーシャ・ブラックバーン(Marsha Blackburn)上院議員は、バイデン氏と同政権の国家安全保障担当幹部の全員が辞任するか、弾劾されるか、公職から追放されるべきだとツイートした。
共和党の反発は予想通りだが、それ以上にバイデン氏を悩ませることになるのは、世論調査で示された支持率の低下だろう。
米紙USAトゥデー(USA Today)とサフォーク大学(Suffolk University)が今週行った世論調査では、アフガニスタン戦争について戦う価値がなかったと考える米国人が圧倒的に多かった。一方、バイデン氏の支持率は41%、不支持率は55%だった。
ジョージタウン大学(Georgetown University)のマーク・ロム(Mark Rom)教授(政治学)はAFPに対し、「バイデン氏が受けたダメージが恒久的なものになるかどうかは分からない」と述べた上で、「しかし、共和党はそうなるよう全力を尽くすだろう」と指摘した。
マーケット大学(Marquette University)ロースクールで世論調査の責任者を務めるチャールズ・フランクリン(Charles Franklin)氏は、アフガニスタン戦争の評判の悪さを考えると、バイデン氏がこの危機を乗り越える可能性はまだあると指摘する。
「政治的に問われるのは、米軍が(アフガニスタンから)完全に撤退した後、その状況を大多数が歓迎するかどうかだ。歓迎されれば、この問題は消えていくだろう」とフランクリン氏は述べた。【翻訳編集】 AFPBB News
3362
:
チバQ
:2021/08/27(金) 23:37:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/aaece00dc312563f2244d3bbe226300ea5175262
アフガンから日本人1人が退避 現地スタッフら含まれず
8/27(金) 22:49配信
朝日新聞デジタル
26日に撮影されたアフガニスタンのカブール国際空港の衛星写真。退避用の航空機が並んでいる。プラネットラボ社提供=AP
アフガニスタンにいる日本人や日本大使館の外国人スタッフらの退避をめぐり、日本政府関係者は27日、自衛隊の輸送機で日本人1人を国外へ向けて運び始めた、と明らかにした。アフガニスタン人は含まれていない。自衛隊機による移送は同日で終わりになる見込みだという。
関係者によると、日本時間の27日、退避する日本人を乗せた輸送機が、首都カブールの空港を発った。日本人の最終的な希望者はこの1人だけだったという。
政府は移送対象として、国際機関などで働く日本人のほか、大使館や国際協力機構(JICA)の現地スタッフらとその家族を想定。数百人規模とみていた。カブールと、拠点を置く隣国パキスタンの首都イスラマバードの間をピストン輸送する計画だった。
だが、イスラム主義勢力タリバンがカブール市内に検問所を設けており、日本人以外は通過できなかった可能性がある。
朝日新聞社
3363
:
チバQ
:2021/08/27(金) 23:39:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/889e247d2e7637702401f1902a4363005a98dbbe
タリバン「麻薬ゼロ」に国際社会が疑念 資金難、水面下で拡大か
8/27(金) 22:28配信
毎日新聞
26日に発生した爆発の翌日、空港周辺を警戒するイスラム主義組織タリバンの戦闘員たち=アフガニスタンの首都カブールで2021年8月27日、AP
アフガニスタンで実権を掌握したイスラム主義組織タリバンの「麻薬ゼロ」宣言が、国際社会から疑念の目を向けられている。タリバンはこれまでも麻薬を重要な資金源としてきた上に、アフガンの国家予算を支えてきた海外からの支援が軒並み停止され、麻薬なしでは資金不足に陥るとみられているためだ。タリバンが水面下で麻薬ビジネスをさらに拡大させる懸念も指摘されている。
タリバンのムジャヒド報道担当者は8月17日、実権掌握後に初めて開いた記者会見で、旧政権(1996〜2001年)の時代には「薬物は製造されなかった」と強調。「麻薬製造を再びゼロにし、密輸もしない。ケシ栽培もなくす」と宣言した。
アフガンは、アヘンやヘロインの原料となるケシの世界最大の生産国。世界の生産量の8割以上がアフガン由来とされる。タリバンは旧政権時代の00年、ケシ栽培を禁止し、一時的に生産量が激減。だが政権崩壊後は、元の水準に戻った。多くの産地は、タリバンがその後も支配を維持した地域に集中している。
タリバンは、ケシ栽培農家から「税」を徴収しており、麻薬ビジネスが収入源の一つだと指摘されてきた。国連薬物犯罪事務所(UNODC)は6月、国連安全保障理事会に対し、タリバンが19年にケシ農家から得た収入は1450万ドル(約16億円)だったと説明した。麻薬の製造・密輸などの収益も多額だ。国連の麻薬取引監視チームによる調査報告書は、麻薬ビジネスでタリバンが20年に得た収入は総額4億6000万ドル(約506億円)に上るとの推計も示している。
また、アフガンは国家予算の多くを海外からの支援に頼ってきた。だがタリバンによる実権掌握後、国際通貨基金(IMF)や世界銀行などは相次いで資金支援を停止。米政府はアフガン中央銀行が米国内に持つ資産を凍結した。
このため、タリバンが麻薬から本当に手を引くのか、疑問の声があがっている。アフガンでの薬物取引を研究するロンドン大東洋アフリカ学院のジョナサン・グッドハンド氏は仏紙に「(麻薬ゼロ宣言は)国際社会に穏健なイメージを印象づける狙いだ」と指摘した。
内戦が続き産業に乏しいアフガンでは、ケシ栽培などの「麻薬産業」が雇用の受け皿となり、一部の国民の生活を下支えしている側面もある。UNODCによると、アフガン国内の20年のケシ栽培面積は約22万4000ヘクタールと東京都の面積より大きく、前年比で37%も増加した。アヘンの製造・密売も含めた麻薬による利益はアフガンの国内総生産(GDP)の11%にもなる。政情の不安定化に伴う経済の悪化で、麻薬を栽培する人がさらに増える恐れもある。【バンコク石山絵歩】
3364
:
チバQ
:2021/08/27(金) 23:43:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/5528835ae2d2a85eb94890882de1642fef247894
アフガン人情報、削除相次ぐ タリバン標的を懸念
8/27(金) 20:37配信
時事通信
アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが実権を掌握したことを受け、日本国内の関係機関などでは、インターネット上に掲載したアフガン人の個人情報を削除、非公開にする動きが広がっている。
過去の活動や外国との関わりなどを理由に、タリバンの標的になる恐れがあるためで、関係者は「皆が危険を感じている」と話し、対応を急いでいる。
国際協力機構(JICA)は今月下旬から、ホームページなどに掲載していたアフガン人の顔や名前を順次削除、非公開にしている。担当者は「外国の協力者とみなされて、タリバンに危害を加えられる恐れがあるため」と説明。世界的にもアフガン人が個人のSNS(インターネット交流サイト)上から情報を削除する動きが広まっているといい、「皆が危険を感じているのだと思う」と話した。
在アフガン日本大使館はツイッターやフェイスブックで情報を発信してきたが、いずれも過去の投稿が全く見られなくなった。
SNSを運営するIT企業も対応を進めており、米フェイスブックは20日ごろから、自分のアカウントを簡単な操作でロックできる機能を新たに公開した。「アフガンの人々が素早くロックダウンするため」(セキュリティー担当)としており、ロックすると、友達登録していない人はプロフィル写真のダウンロードなどができなくなるという。
3365
:
チバQ
:2021/08/27(金) 23:46:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/1546ddd9f919f36a276fd740b570f2456256151c
《自爆テロで死傷者200人超》アフガニスタンの命運を握る“8人の男たち”「彼らの権力闘争次第で『最悪の事態』も」
8/27(金) 17:12配信
文春オンライン
テロ被害者が搬送された病院の前で抱き合う少年たち ©getty
8月26日、アフガニスタンの首都カブールの空港近くで、複数の爆発が起きた。少なくとも70人が死亡、140人以上が負傷したと報じられている。米軍も被害を負っており、13人が死亡、18人が負傷している。アメリカ中央軍はIS系組織の戦闘員とみられる2人による自爆テロだったと説明しており、IS系組織も犯行を認める声明を出している。
アフガニスタンの今後はどうなるのか――。その先行きは極めて不透明だ。ほぼ全土を制圧したタリバンが新政権を運営するのは確定的だが、そのタリバンの統治方針がまだ不明だからだ。
現在、タリバンの対外広報を取り仕切っている政治部門の報道担当者たちは、「旧政権の関係者含めて全員を恩赦する」ことや、「イスラム法の範囲内で、女性の権利を尊重する」ことを公式に表明しており、諸外国の大使館やNGOにも留まってほしいと呼びかけている。現在のタリバンはソフトな政権だとのアピールだが、その一方では、タリバン兵士による暴力や抑圧の情報も漏れ伝わってきている。
こうした現状で、20年前までのタリバン政権の残虐ぶりを知る国民や国際社会には、現在のタリバン政権のソフト路線に懐疑的な声は多い。
水面下で複雑な駆け引きを行う“武将”
しかし、新政権が本当はどう動くのかは、実のところまだ誰にもわからない。
それどころか、タリバン指導部内でもまだ方針が決まっていない可能性もある。タリバン内にもさまざまな勢力があり、それぞれ考えは違うだろう。ただし、タリバン指導部の内情は一切外に出ていないので、どういう状況かは不明だ。
さらに、タリバンに放逐された旧政権サイドにも、いろいろな動きがある。現在、主な抵抗勢力は北東部のパンジシール渓谷などに集結し、徹底抗戦の構えを見せている。また旧政権の要人には、タリバンとの交渉の道を探っている人物もいる。
この国を今後、タリバンが支配するのは確定しているが、現在の不透明な流れのなかで、同国内のさまざまな有力者たちが、自らのサバイバルや主導権を賭けて、水面下で複雑な駆け引きを行っている段階だといえる。この権力闘争によって、アフガニスタンの命運が決まる。事と次第によっては、国内で虐殺が繰り広げられたり、諸外国へのテロ行為が凶悪化するなど、“最悪の事態”が起きてしまうこともある。
まさに日本の戦国時代末期のような様相だが、そこで重要なのは、いわば戦国武将のような各有力者が今後、どう動くかということだ。アフガニスタンの今後を見通すには、情勢のカギを握る“武将”たちに注目すべきだろう。
穏健派から過激派まで タリバン側のキーマン
① 姿を見せない謎のタリバン最高指導者
ハイバトゥラー・アクンザダ
タリバンのトップである最高指導者。もともとイスラム法学者で、タリバン内でイスラム法廷責任者を長く務め、タリバン創設者でカリスマ指導者だった故ムハマド・オマルの宗教顧問として重責を担った。
オマル死後に前任の2代目最高指導者の下で副指導者となったが、前任者が2016年に米軍に殺害された後、3代目の最高指導者に選出された。当時、タリバン内には複雑な派閥対立があったが、そのバランスの上で軍事指導者ではなく宗教指導者のアクンザダが前任者にすでに内々に後継者に指名されており、そのまま選出されたという。
こうした背景から、アクンザダは最高指導者といっても、その権威は絶対ではない。今後、アクンザダが新政権トップの最高指導者となることは既定路線だが、最高指導者といっても彼は、本来は宗教指導者であり、新政権の政治面でどういった役割を果たすかは不明だ。また、そんな“神輿”的立場で、さまざまな有力者が集まっているタリバンの全体をどれだけ掌握できるかも不透明である。
なお、アクンザダ自身はこれまで数度、暗殺未遂に遭ったこともあり、姿をしばらく現していない。そのため一部に「すでに死んでいる」との噂すら流れているほどだが、それはさすがに根拠のあるような話ではないようだ。
3366
:
チバQ
:2021/08/27(金) 23:46:42
命運を握る“穏健派”の次期大統領候補
②「穏健なタリバン」を演出する次期大統領候補
アブドル・ガニ・バラダル
現在の「穏健なタリバン」路線を打ち出している、タリバン政治担当副指導者だ。
タリバン指導部では最高指導者の下に、公式に3人の副指導者が任命されているが、現在のタリバンで、その政治的スタンスを主導しているのがバラダルだ。彼はタリバン創設時からの重鎮で、組織内の中枢で大きな影響力を持っていると推測されている。
彼はもともとタリバン創設者のムハマド・オマルの盟友で、タリバンの共同創設者となった。1996年からのタリバン政権時代にいくつかの州知事や軍司令官を歴任。とくにカブール地区司令官や国防省幹部として圧政を主導した1人でもある。
自前の兵力はゼロ 内部を掌握できるか
しかし、2001年に米軍がタリバン政権を撃破すると、同族でもある親米派の当時のカルザイ政権と降伏交渉を進めたが失敗。その後、2009年に再びカルザイ政権と和平交渉を秘密裏に進めたが、それを阻止したいパキスタン軍情報機関により2010年にパキスタンで逮捕された。
だが、米軍撤退のためにタリバンとの交渉を望んだ米トランプ政権の働きかけで2018年に解放され、カタールの首都ドーハにあるタリバンの対外代表事務所のトップに就任。以後、対外交渉を主導してきた。つまり、現在のタリバンの交渉路線は、バラダルが主導してきたことになる。
今後、タリバン新政権はバラダルを中心に運営される公算が高い。どういう形式になるかは不明だが、いわば大統領職のような地位に就く可能性が高いだろう。
しかし、現在のタリバン指導部での発言力は、外部からは見えない。また、あくまで政治担当であり、自前の兵力は持っていないため、どこまでタリバン内部を掌握できるかは未知数だ。
FBIが警戒する「最凶の実力者」
③タリバン最凶の実力者
シラジュディン・ハッカニ
タリバン指導部に3人いる副指導者の1人。3人のなかでも、最強硬派と推測される。
タリバンはいくつもの地元武装部族集団の結合体だが、その中でも強力な「ハッカニ・ネットワーク」を率いる。ハッカニ・ネットワークはアフガニスタン南東部からパキスタン北西部を拠点としており、パキスタン軍情報機関との関係が深い。もともとはシラジュディンの父親が率い、数々のテロを行ってきた。米国はタリバンとは別にテロ組織指定しており、ハッカニをテロ容疑者手配している。報奨金は最高500万ドルだ。
ハッカニはタリバンでももっとも強力な兵力をもつ戦闘指揮官でもあり、タリバン指導部でも影響力の強い副指導者でもある。タリバンには他にも有力な戦闘指揮官や部族指導者がいるが、その中でもハッカニの動向が大きな影響力を持つだろう。
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:
チバQ
:2021/08/27(金) 23:47:03
④カリスマ指導者の息子でタリバン軍事部門総責任者
ムハマド・ヤクーブ
副指導者の1人。カリスマ的指導者だったタリバン創設者のムハマド・オマルの息子。
血統からタリバン内に支持者が多く、第2代や第3代の最高指導者の選出時でも名前が挙がったが、年齢が若いことから見送られたという。現在でも30〜31歳とみられる。
2020年、タリバンの正式な軍事部門総責任者に就任した。タリバン指導部内では、ハッカニらの強硬派と対立しているとの見方もあるが、詳しいことは不明である。なお、これまで一切、本人の写真も撮られていない謎の人物でもある。
反タリバン勢力の若きカリスマ、老練の政治家
⑤反タリバン軍を率いる若きカリスマ司令官の息子
アフマド・マスード
タリバンと現在も戦っている抵抗勢力「アフガニスタン国民抵抗戦線(NRFA)」(通称「パンジシール抵抗軍」または「第2抵抗軍」)の中心的人物。北東部の峻険な要害であるパンジシール渓谷を拠点とする。
現在31〜32歳と年齢は若いが、タジク人の戦闘指揮官として名高かった故アフマド・シャー・マスードの息子であり、父の後継者として地元では大きな影響力がある。
彼はもともと旧政権がタリバンに対して行っていた交渉にも反対してきた。地元で対タリバンの抵抗軍を創設していたが、タリバンがカブールを占領した後、旧政権の要人や部隊が抵抗軍に参入。その主力を率いる司令官になっている。
旗下の兵力は6000人とも8000人とも2万人ともいわれて実態が不明だが、いずれにせよその程度の兵力では、もはやタリバンを倒すことは不可能だ。しかし、パンジシール渓谷の防御力はきわめて高く、タリバンに簡単に制圧されることも考えにくい。現在、タリバンの侵攻に対して徹底抗戦を掲げているが、攻めあぐねているタリバンと政治的な和平条件をめぐって交渉中とみられる。
反タリバン運動の中心人物の一人
⑥暫定大統領を宣言した旧政権の副大統領
アムルッラー・サーレ
旧政権の第1副大統領。ガニ大統領の国外逃亡を受けて、正統な暫定大統領を名乗る。現在、パンジシール渓谷の抵抗軍に合流している。
もともとパンジシール渓谷出身のタジク人で、前出のカリスマ的ゲリラ司令官だった故アフマド・シャー・マスードの部下として活動し、2001年のタリバン政権放逐後に、カルザイ政権で情報機関「国家安全保障局」(NDS)長官を務めた。
その後、カルザイ大統領と衝突して辞任。反タリバン運動の中心人物の1人となったが、ガニ政権下で復権し、内務相、副大統領を歴任した。
現在、反タリバン派の旧政権側要人として、その動向が注目されている。
3368
:
チバQ
:2021/08/27(金) 23:47:22
アメリカを背負った旧政権陣営の仲介役
⑦今もタリバンとの交渉を進める旧政権高官
アブドラ・アブドラ
旧政権で外相、行政長官(首相に相当)などを歴任し、ガニ大統領のライバル的存在だった。2020年に国家和解高等評議会議長に就任し、タリバンとの和平交渉を主導した。
現在も旧政権の要人として、タリバン政治部門との交渉を継続中。もちろん今はタリバンが主導権を握っているが、政治的駆け引きによる衝突回避に動いている。
⑧タリバンとの交渉に名乗りを上げた元大統領
ハミド・カルザイ
旧政権の元大統領。パシュトゥーン人の有力部族に連なる家系で、タリバン側に人脈的な繋がりもある。
以前のタリバン政権が米軍によって放逐された後、米国の後押しで大統領に就任。2014年まで務めた。今回、タリバンによるカブール制圧を受け、前出のアブドラ国家和解高等評議会議長とともにタリバンとの交渉窓口となる調整評議会を設置。実際にタリバン幹部と接触している。
混迷を極めるアフガンの読み解き方
以上が、アフガニスタンの今後を予測するにあたって、まずその動向をフォローすべき8人のキーマンたちだ。さらに、タリバン側には他にも有力者がいて、今後は新政権の要職に就いていくだろう。そうした人物たちのそれぞれの人脈と背景も、今後のタリバンの動きを予測するうえで重要な“情報”になる。
現時点ではとにかくタリバンの内部事情が外部からはまったく窺えず、情勢の分析がきわめて困難になっている。しかし、前述したように各人がサバイバルと主導権を賭けて、激しい駆け引きを行なっており、その主役である“人”の繋がり、関係性を読み解く作業はきわめて重要といえる。
黒井 文太郎/Webオリジナル(特集班)
3369
:
チバQ
:2021/08/27(金) 23:49:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/076af05cede2a92dbae178bfcadc9c541f544270
行き場失うアフガン国民 タリバン陸路脱出も妨害
8/26(木) 23:05配信
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産経新聞
【シンガポール=森浩】イスラム原理主義勢力タリバンが実権を握ったアフガニスタンで、恐怖支配の復活などへの懸念から、国外脱出を目指す国民の動きが強まっている。タリバンは出国を許さない方針のため、空路だけでなく陸路の出国も容易ではない。しかし、国内は混乱で生活が一段と困窮しかねない状況で、脱出の動きは止まりそうにない。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報道官は20日、アフガン人の国外退避について「明確な脱出方法はない」と述べ、困難な状況を憂慮した。タリバンと政府軍の戦闘激化により、今年だけで55万人以上が家を追われたとの推計もある中、国民は行き場を失っている状態だ。
タリバンは国外を目指す国民の空港入場を妨害しているが、陸路も同様だ。有効な旅券(パスポート)や査証(ビザ)を所持していても、戦闘員が通過を認めない例が報告されている。パキスタン国境に近いアフガン南部スピンボルダックには数千人が押し寄せているが、全員の国境越えは困難なもようだ。
周辺国も流入を警戒している。1979年の旧ソ連によるアフガン侵攻以降の混乱で大量のアフガン難民が発生。UNHCRによると、2020年現在で250万人以上が国外で暮らす。主な受け入れ先の隣国パキスタンとイランは、難民のさらなる増加で国内の不満が高まるのを懸念。難民がイスラム過激派に加入する例もあり、治安への影響も不安視する。
パキスタンのカーン首相は今年6月、タリバンがアフガンを制圧すれば、「国境を封鎖する」と宣言していた。現時点で完全封鎖はされていないが、国境警備を強化した。
イランは国内に難民用のテントを設置したが、政府は「状況が改善すれば(アフガンに)送還する」と述べた。トルコは直接国境を接していないが、イラン経由での難民を警戒して軍兵士を国境付近に配置した。
ただ、アフガンからの流入を抑え続けられるかは不明だ。
アフガンは国民の約半数が1日1・9ドル(約210円)以下で生活するなど国内を貧困が覆っている。数年続いた干魃(かんばつ)で主要産業の農業は大打撃を受けた。国連世界食糧計画(WFP)によると、人口の約3分の1にあたる1400万人が飢えに直面している。現状から抜け出すため、脱出を狙うアフガン人は今後も増加するとみられる。
パキスタン国内にはアフガンから既に何らかの方法で数千人が流入したとの情報も出ている。アフガン国内では多額の現金を要求し、欧州への渡航を斡旋(あっせん)する業者が跋扈(ばっこ)し始めており、違法な出国も相次ぎそうだ。
3370
:
チバQ
:2021/08/27(金) 23:49:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2301ecfd09be49353bb5be6d4e99b25b8eed0ea
大爆発、群衆500人パニック 空覆う黒煙、響くサイレン アフガン首都
8/27(金) 20:36配信
時事通信
26日、カブールで起きた爆発で負傷した男性を運ぶ医療関係者(AFP時事)
アフガニスタンの首都カブールの空港付近で26日に起きた「イスラム国」(IS)系武装勢力による連続テロでは、「400〜500人」(目撃者)の群衆が突然の大爆発にパニックに陥り、逃げ惑った。
「遺体、そしてまた遺体…。本当に恐ろしい光景だった」。地元ジャーナリストは、米CNNテレビに当時の様子を振り返った。
日が落ち、辺りが暗くなる中、道路に救急車のサイレンが鳴り響く。現場を撮影した英BBC放送の映像では、黒煙が上空を漂い、爆発の大きさを物語っていた。
ある男性はBBCに「(爆発後)人々が逃げ出した。私たちも逃げた。見た限り、現場には少なくとも400〜500人はいた」と語った。「爆発の威力は非常に大きく、(近くの用水路の)水に落ちた人や、地面にたたきつけられた人もいた」とぼうぜんとした表情を浮かべた。
BBCによると、別の男性も「(米軍などが続けている)国外退避に向け、空港のゲートに大勢集まっていた。まさにその時、爆発が発生した」と話した。自分のいとこが足を負傷し、病院まで搬送したという。
爆発は2回起きたとみられている。米国防総省によれば、うち1回は空港の「アビーゲート」と呼ばれる出入り口で起き、もう1回が、米英両軍の退避活動の拠点として使われてきた空港そばの「バロンホテル」付近であった。
カブール市内の病院を取材したAFP通信のカメラマンは、続々と遺体が到着する光景を目撃。その近くで、顔に血の跡が付いた女性が泣き崩れていたという。
3371
:
チバQ
:2021/08/28(土) 00:07:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/6973478f3a96154d0b45fe6e5d23d4d67237070c
「捕まれば殺される」 在日アフガン人、親族らの保護求める
8/27(金) 13:49配信
毎日新聞
カブールに残る親族の退避支援を外務省職員に求めるユヌス・イマミさん(右)=2021年8月26日午後2時15分、和田浩明撮影
「捕まれば殺される」。在日アフガニスタン人の親族らが、イスラム主義組織タリバンが制圧した首都カブールに潜む親族らの保護を日本政府に求めている。カブールでは26日、タリバンと対立する過激派組織「イスラム国」(IS)系勢力によるとみられる自爆テロで70人超が死亡した。宗教上、民族上の理由や、タリバンが排除した国軍との関係から、国内にとどまれば迫害されると訴えている。【和田浩明/デジタル報道センター】
親族の保護を訴えているのは、在日30年近いユヌス・イマミさん(50)。1992年に在日アフガン大使館の仕事で来日。母国で内戦が始まったため、大使館の仕事は辞め、在留特別許可を得て日本にとどまり、永住権も得ている。
ユヌスさんによると、自分や妻のきょうだいとその家族15人がカブール市内で脱出の機会をうかがっている。いずれもアフガンでは少数派のハザラ人でイスラム教シーア派だ。中には、タリバンに排除された国軍の病院で勤務していた医師もいるという。
タリバンは人口の約4割を占める多数派パシュトゥン人が中心で、イスラム教スンニ派の復古主義的な考え方を支持。ハザラ人を弾圧してきた。
ユヌスさんによると、国軍病院で勤務する親族は15日のタリバンによるカブール制圧以前に、当局者から「個人情報がタリバンに渡っている。注意するように」と警告を受けていたという。制圧後、タリバンに近い同僚から「タリバンは何もしないと言っている。出勤して」との連絡を受け、危険を感じて家族と身を隠した。その後、自宅は捜索され、一家は4回居場所を移しているという。ユヌスさんによると「ハザラ人でありシーア派で、国軍のために働いていたから、タリバンに捕まったら殺されてしまう」と、この親族は話している。
26日夕には、カブールの空港付近でIS系勢力による自爆テロが発生。米兵やアフガン人ら70人超が犠牲になった。身を潜めている親族は巻き込まれていないが、「これからどうなってしまうのか」と非常に怖がっているという。
ユヌスさんは26日、東京都内の参院議員会館で野党議員らが主催した「難民問題に関する議員懇談会」に家族と姿を見せた。
邦人や日本大使館の外国人スタッフらの退避に向けた自衛隊の支援活動が行われていることをニュースなどで知り、外務省関係者が懇談会に出席することを知人から聞いて、カブールに残る親族らの保護を要請しようとやってきた。議員らへの説明を終えて退席する外務省職員に事情を話し、親族らの書類を手渡した。
脱出を図るユヌスさんの知人の中には、すでに日本の在留許可は出ているが査証(ビザ)が発給されず、日本に住む父親との再会を待つ子供などもいるという。
ユヌスさんによると、タリバンがカブール制圧を目指して国内の実効支配地域を拡大する過程で、知人と次々に連絡が取れなくなっているという。「陸路で逃げようにも、国内は各地にタリバンの検問所があり、隣国の国境は越えるのが難しくなっていると聞く。ハザラ人は見た目が違うのでタリバンやISにもすぐ分かってしまう。日本が助けてくれないかと祈るような気持ちだ」とユヌスさんは訴えた。
米軍のアフガン撤収期限は8月末。残された時間は限られている。
3372
:
チバQ
:2021/08/28(土) 00:11:47
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_ZOGOO4C4I5KOXL4ZXUS6RHQHLE.html
政府、アフガンから邦人退避を発表 ごく少数残る
2021/08/27 23:53産経新聞
政府、アフガンから邦人退避を発表 ごく少数残る
首相官邸=東京都千代田区
(産経新聞)
政府は27日夜、イスラム原理主義勢力タリバンが実権を掌握したアフガニスタンからの出国を希望した日本人が自衛隊機で出国したと発表した。出国を希望しなかったごく少数の邦人が残っているという。
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2021082701001907.html
現地職員の退避努力は継続する方針と政府
2021/08/27 23:51共同通信
政府は、在アフガニスタン日本大使館や国際協力機構(JICA)の現地職員らについても、国外退避の努力を継続する方針を示した。
3373
:
チバQ
:2021/08/28(土) 23:24:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ec5bd88fcf1050d14bdaad3b3cb6e96bd28131c
アフガン混乱で勢力伸ばすIS 過激派流入、テロ温床懸念
8/28(土) 21:02配信
毎日新聞
26日に発生した爆発の翌日、空港周辺を警戒するイスラム主義組織タリバンの戦闘員たち=アフガニスタンの首都カブールで2021年8月27日、AP
過激派組織「イスラム国」(IS)はこれまで、世界各地で国家統治の混乱に乗じて勢力を伸ばしてきた。26日にアフガニスタンの首都カブールの国際空港近くで起きた自爆テロは、系列の「ISホラサン州」(IS―K)によるものと見られ、改めて存在感を示した。アフガニスタンで混乱が続けば各地から過激派が流入し、グローバルなテロの拠点や温床となりかねない。
米紙ニューヨーク・タイムズは27日、米当局者の話として、爆発には約11キロの爆発物が使われたと報じた。自爆攻撃用としては大きいものだという。
爆発が起きた26日は、米当局が空港周辺で「安全に対する脅威」が高まっていると警告していたため、空港南東側の敷地入り口「アビー・ゲート」以外の二つのゲートは閉鎖されていた。
「アビー・ゲート」では米兵らが警備し、空港に通じる道に設けられた検問所では、イスラム主義組織タリバンの司令官や戦闘員が警戒に当たっていた。
同日午後5時48分(日本時間午後10時18分)、「アビー・ゲート」から入ろうとする人々の身体検査をしていた米兵の集団に男が接近。男は服の下に爆発物を着け、身体検査直前に起爆させたという。
米国の特別移民ビザ(査証)を手に空港に入るための列に並んでいた男性は「自分の足元が崩され、鼓膜が破れて聴覚を失ったかのように感じた」とロイター通信の取材に語った。竜巻で巻き上げられたビニール袋のように人の体や体の一部が宙に舞っていたという。
イラクを拠点に活動を始めたISは、2003年に始まったイラク戦争の任務を終えた米軍が11年12月に撤収したのを機に勢力を伸ばした。さらに、中東の民主化要求運動「アラブの春」で内戦状態に陥った隣国シリアにも進出。14年にはシリア北部の都市ラッカを「首都」として両国にまたがる広大な地域を実効支配する疑似国家を造り上げた。
この際、IS独自の過激思想に共感したイスラム教徒が世界中から支配地域に入って参戦するケースが相次ぎ、中東、欧州、アフリカ、東南アジアなどから計4万人以上が加わったとされる。
ただ、米国やロシアによる掃討作戦に加え、極端なイスラム法解釈に基づいた支配が住民の反発を招いたこともあり、イラクとシリアでの支配地域は15年から徐々に減少。最近はISが支配地域を失うなど、影響力の低下は顕著だった。
一方、IS本体とは別に近年は各地で勢力を伸ばす関連組織もある。モザンビーク北部ではIS系の過激派組織が17年から政府組織や市民に襲撃を繰り返し、一部の都市を実効支配。80万人以上が家を追われて避難し、犠牲者も約3000人に上る。またブルキナファソ、マリ、ニジェール3国の国境周辺では「大サハラのイスラム国」(ISGS)が活動し、20年はISGS関連の事件で2000人以上が死亡した。
ISは世界各地のテロや攻撃を「実績」として宣伝し、過激派の求心力を保つ手法を取ってきた。世界的な注目を集めた今回の攻撃は、ISにとって大きな得点と言える。また、アフガンで統治が不安定になれば、ISへの共感者が国際的に流入するリスクも高まる。
イスラム過激派に詳しい南アフリカ・フリーステート大のフセイン・ソロモン上級教授は、アフガンでタリバンは多数派パシュトゥン人を基盤としているのに対し、IS―Kはより原理主義に基づくグループで、タリバンの支配が覆ることはないと見る。その上で「米軍に打撃を与えたIS―Kが(過激派の中で)有力な地位を築き、勧誘が有利になる可能性がある」とし、さらにタリバンと良好な関係にある中国やロシアにとっても脅威だと指摘する。【ヨハネスブルク平野光芳、川上珠実】
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チバQ
:2021/08/28(土) 23:28:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f5f25deca7039fda7b568e2d67cb19a310ac02c
女性公務員の出勤、タリバンが初めて容認 医師など対象
8/28(土) 21:39配信
朝日新聞デジタル
アフガニスタンの首都カブールにあるカブール銀行の前で8月28日、預金を引き出そうと何時間も待つ人たち=AP
アフガニスタンで権力を掌握したイスラム主義勢力タリバンの報道担当のムジャヒド幹部は27日、ツイッターで「保健省で働く全ての女性職員は職場に戻るように」と要請した。自宅待機を命じられていた女性公務員のうち、職場復帰を認められたのは保健分野が初めて。
1996〜2001年の旧政権時代に女性を抑圧して国際的な批判を浴びたタリバンが、今後どこまで女性の就労を認めるか注目される。
タリバンはこれまでの会見で「女性公務員は新政権が発足するまで自宅待機を」と指示していた。
今回の職場復帰は、全国の公立病院で働く医師や看護師、事務員らが対象とみられる。26日には首都カブールの空港付近で大規模な爆破テロが起き、200人を超える負傷者の治療で人手が足りなくなっていた。
保健以外の就労がどうなるかは明らかでない。タリバンは「イスラム法の範囲内」でしか認めない方針で、女性の職業選択に何らかの制限がかかる可能性がある。(バンコク=乗京真知)
朝日新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8a20f87587ff0bf8ae37561605be4f1a73c3a1a
タリバンに知られたら… 退避できず取り残された協力者の不安
8/28(土) 21:53配信
朝日新聞デジタル
カブールで8月28日、現金を引き出すため銀行の前で何時間も待つ人々=AP
米軍の撤退時期が迫り、爆破テロに対する米国の報復攻撃が実施されたアフガニスタンでは、治安情勢がさらに悪化しかねない状況だ。各国の活動に協力してきたアフガニスタン人のなかには、希望しても国外に退避できなかった人がいる。イスラム主義勢力タリバンに抑圧されるのではないかとの不安が広がる。
各国は自国民だけでなく、復興支援などに協力してきたアフガニスタン人ら現地スタッフも国外退避の活動の対象としている。
自衛隊の輸送機により国外へと移送する対象として日本政府が想定するのも、日本大使館や国際協力機構(JICA)の現地スタッフとその家族ら。輸送機を派遣するカブールの空港に向かう際、こうした退避対象者には証明書を発行し、検問所を通過できるよう、タリバン側にも働きかけてきた。
ただ、27日までに、自衛隊の輸送機による現地スタッフの退避は実現していないとみられる。日本政府は「カブールの情勢を見極め、関係国と連携しながら対応する」(外務省関係者)となお機会を探る方針だが、「カブールが安定する可能性はわずか。タリバンも軍用機の利用を許さないだろう」(自民党中堅)との見方もあり、見通しは厳しい。
各国に協力してきた人たちの不安は募る。
過去に約5年、国際協力機構(JICA)のプロジェクトで働いたアフガニスタン人の30代男性は、朝日新聞の取材に「どうして家族を置いて、私だけ逃げられるというのか」と話す。日本政府は現職職員に配偶者と子どもの同行を認めているが、男性は元職員で家族帯同は認められない。
現在、カブールで妻と幼い子ども6人と暮らす。男性は治安悪化で日本人職員が一時的に国外退避し、遠隔で仕事を進めなければならなかったときも、現地で事務所を守った。
外国機関のために働いていたことがタリバン側に知られたらどうなるか、大きな不安を感じている。JICA関係者は「現地スタッフは、政府といま連携しながら対応している」と話す。
朝日新聞社
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チバQ
:2021/08/28(土) 23:54:02
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3363737.html
アフガン空港、米軍撤退後の運営主体めぐり協議混迷
2021/08/28 18:57AFPBB News
アフガン空港、米軍撤退後の運営主体めぐり協議混迷
アフガニスタンの首都カブールの空港で、退避する人々を護衛する米海兵隊員。米海兵隊提供(2021年8月18日撮影)。(c)AFP PHOTO / US MARINES CORP / Lance Cpl. Nicholas GUEVARA
(AFPBB News)
【AFP=時事】米軍のアフガニスタン撤退後、首都カブールの空港は誰が運営することになるのか──これは、アフガニスタンの新たな統治者であるイスラム主義組織タリバンのみならず、自国民や関係者を全員退避させようとしている欧米諸国にとっても重要な問題であり、協議は混迷している。
カブール(ハミド・カルザイ)国際空港は、来週の9月1日にはタリバンの支配下に置かれる。
国務省のネッド・プライス報道官は27日、「わが国は8月31日までには退避する。その日には、基本的に空港をアフガニスタンの人々に引き渡す」と述べ、各国が共同で空港を運営するのではないかとの臆測を否定した。
しかし、タリバンのカブール進攻を受けて政府が崩壊して以降、権力はタリバンが握っているものの、いまだ政権は樹立されていない。
「空港の運営は容易ではない」とプライス氏は指摘し、「9月1日に空港が通常通り運営されていると期待するのは、おそらく無理な話だと思う」と述べた。
アントニー・ブリンケン米国務長官は今週、空港が一時的に閉鎖される可能性について触れ、周辺諸国が空港の運営維持に協力できるかどうかを見極めるため「非常に積極的な取り組み」を行っていると述べる一方で、空港の今後の行方はタリバンにとって重要だと指摘した。
■トルコ政府の役割は?
しかし、カブール国際空港は、自国民やアフガン人の協力者を脱出させようとしている欧米諸国にとっても重要だ。8月31日までに米国主導の空輸作戦で退避できない協力者は数千人になるとみられる。
これまで、アフガニスタンの安定化には北大西洋条約機構が重要な役割を果たしてきた。加盟国の文民が航空管制、燃料供給、通信事業を引き受け、トルコ、米国、英国、アゼルバイジャンの部隊が治安維持を担当してきた。
多国籍軍の完全撤退が迫る中、空港周辺の警備はトルコが引き継ぐのではないかとみられてきた。
だが、タリバンは、いかなる外国部隊も8月31日までに撤収するべきだと主張。実際、トルコ軍も撤退を始めている。
一方で、外交の最前線では交渉が続けられている。
27日にはカブールでタリバンとトルコ政府関係者らによる初の協議が行われ、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は、タリバン側が空港警備の監督権限を求めており、トルコ政府には物流面の管理を委託したい意向を示したと明らかにした。
今後のカブール空港運営に関する協議にはカタールや民間事業者も参加しており、米国は自らをその調整役と称している。
だが、誰が空港の運営を引き継ぐかはデリケートな問題だ。治安上の懸念に加え、施設の管理も行き届いていないと米政府関係者らは述べており、空港を管理できるのは世界中で米軍以外にほとんどいないだろうと指摘している。 【翻訳編集】AFPBB News
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チバQ
:2021/08/28(土) 23:54:33
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASP8X5TS4P8XUHBI011.html
タリバン、混乱続くカブール空港の運営をトルコに要請
2021/08/28 18:21朝日新聞
タリバン、混乱続くカブール空港の運営をトルコに要請
イスタンブールで8月27日、カブールの空港運営について発言するトルコのエルドアン大統領=AP
(朝日新聞)
アフガニスタンの首都カブールの国際空港の運営をめぐり、権力を掌握したイスラム主義勢力タリバンが、トルコに協力を要請した。空港の稼働は外交関係者や外国人の退避だけでなく支援物資の搬入にも不可欠なため、協議の行方に注目が集まっている。
「(タリバンは)空港の安全は自分たちが提供すると言った」。トルコのエルドアン大統領が27日の記者会見でこう述べ、タリバン側と協議をしたことを明らかにした。技術面などでの運営協力を求めているという。
トルコ大使館が一時的に置かれているカブール空港内で初めての協議が行われ、エルドアン氏は「必要であれば再び会談を持つだろう」と話した。ただ、前日には空港近くで170人以上が犠牲になる爆破テロ事件が起きており、安全の担保が前提条件であるとして慎重な姿勢を見せた。ロイター通信は、トルコ政府高官が、自前の治安部隊なしでは協力は難しいとの認識を示したと伝えている。
米国がアフガニスタンからの撤退を表明して以降、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国であるトルコは、各国の外交団が安全に出入りできるよう、空港の警備や運営に乗り出すことに前向きだった。バイデン政権と条件面の折衝を続け、冷え込んだ対米関係の改善の機会になるとみられていた。
ところが、タリバンが攻勢を強めてほぼ全土を制圧したことで状況は一変。ロイター通信は16日、政府関係者の話として、空港運営について「断念した」と報じた。トルコ国防省は25日、軍の撤退を始めたと発表。27日には一部要員を除いた軍と、民間人の退避を完了したという。
同じイスラム教を信仰する国民が多数のトルコは、NATO加盟国とはいえタリバンにとっては欧米各国に比べて受け入れやすい存在だ。タリバン報道担当のザビフラ・ムジャヒド幹部は、24日の記者会見で「トルコはイスラムの国であり、文化も近い。トルコ政府とは良好な関係でいたい」と語った。ただ、トルコを含めた外国部隊については「必要が無い」として撤退を求める姿勢を崩していない。
一方、中東カタールの衛星放送局アルジャジーラは27日、タリバンがカタールにも協力を要請すると報じた。タリバンは2013年、カタールに外交窓口を開設。タリバンの外交担当幹部たちは、カタール政府の支援を受けながら首都ドーハで生活している。タリバンが米特使と駐留米軍の撤退について交渉したり、アフガン政府と停戦の可能性を話し合ったりする場を、カタール政府がお膳立てしてきた。
トルコとカタールは友好関係にあるうえ、両国とも中東でハブ機能を持ち、日本から欧州などに向かう際にトランジットをする客も多い。(イスタンブール=高野裕介、バンコク=乗京真知)
3377
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チバQ
:2021/08/29(日) 00:09:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/5994c56f77d78b92b31ea4f70bb0ded4705b8811
IS系「ホラサン州」 高いテロ能力、武力の応酬も
8/28(土) 21:57配信
産経新聞
【シンガポール=森浩】米中央軍は27日、アフガニスタンの首都カブールの空港付近で自爆テロを実行したとされるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)傘下の「ホラサン州」(IS-K)に報復攻撃した。米軍は幹部殺害を主張したが、組織の壊滅には遠い。IS-Kの戦闘力は高く、アフガンで実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンとも敵対する。31日の米軍撤収完了後、アフガンをめぐり武力の応酬が起こる可能性もある。
IS-Kは2015年に創設され、東部ナンガルハル州を拠点とし、パキスタンとの国境付近に潜伏している。タリバン指導部を「穏健的だ」と捉えて反発した同戦闘員を吸収して勢力を拡大、現在は約2千人の戦闘員がいるもようだ。IS-Kにとってタリバンは対米ジハード(聖戦)を放棄した「背教者」で、米国とともに敵視している。
過去の米軍の攻撃でIS-Kの主要拠点は破壊されたとの分析もあるが、都市部でテロ攻撃を繰り返している。今年5月にはカブールの女子学校で生徒ら80人以上が死亡した自爆テロをしたとされる。産院を襲撃したこともあるなど、アフガン政府を主な攻撃対象としたタリバンと違って、民間人も躊躇(ちゅうちょ)なく襲うのが特徴だ。
タリバンにすれば対応は容易ではない。過去にIS-K掃討作戦を実施したこともあるが、殲滅(せんめつ)には至らなかった。今月26日の自爆テロではタリバンにも少なくとも28人の死者が出ており、IS-Kの動きを察知できていないことも露呈した。
国内では北東部パンジシール州で、旧タリバン政権に抵抗した国民的英雄のマスード司令官の息子、アフマド・マスード氏らが反タリバン勢力の結集を狙う。タリバンは28日までにマスード氏側と一時停戦で合意したが、政府軍の一部がマスード氏に合流する動きがあり、戦闘再燃も懸念されている。
タリバンは新政権樹立に向けた作業を進めているが、軍隊の再編など治安維持に関わる体制の先行きは不透明で、米国も含めた勢力対立の激化に発展する恐れもある。
3378
:
チバQ
:2021/08/29(日) 08:34:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/817fe755d88d72b40053dccbdae360f6d1ded521
タリバン新政権へ準備進む 民主派排除、実力者の動向に注目 アフガン
8/29(日) 7:15配信
時事通信
タリバンの最高指導者アクンザダ師=2016年5月にタリバンが公表(AFP時事)
【ニューデリー時事】アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバンが、新政権樹立に向けた体制づくりを進めている。
これまでに治安や財務を担当する閣僚人事の動きが伝えられたほか、タリバン最高指導者の副官を務める3人の実力者の動向に注目が集まる。
ロイター通信によると、当面の間の国防相代行に、初代最高指導者の故オマル師側近で、キューバ・グアンタナモ米軍基地のテロ容疑者収容施設に収監された経験を持つアブドゥル・カイユム・ザキル氏が任命された。警察などを担当する内相代行には、有力司令官サドル・イブラヒム氏の名前が挙がっている。
新政権をめぐっては、タリバン幹部はロイターに「民主制は全く存在しなくなるだろう」と指摘している。新政権の中枢から民主派は排除され、最高指導者アクンザダ師を頂点にタリバン幹部で構成する評議会が国家運営に当たる可能性があるとされる。
アクンザダ師は、前任者が米軍の空爆で死亡したのを受け、2016年に最高指導者に就任した。イスラム法学者出身で人望は厚いが、戦闘経験には乏しいとされる。現在はパキスタンで保護・監視下にあるとみられている。
実際にタリバンの組織を動かしてきたのは3人の副官。うち1人が大統領に当たる職に就く可能性がある。
副官の一人で政治部門トップのバラダル師は、パキスタンに拘束されたものの、タリバンとの和平合意を目指した米国の計らいで18年に釈放され、タリバン側責任者として米側との和平交渉に当たった。このほか、国際テロ組織アルカイダとの関係が指摘されるタリバン最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」を率いるハッカニ氏と、軍事部門の総責任者でオマル師の息子ヤクーブ師が副官を務めている。
3379
:
チバQ
:2021/08/29(日) 08:35:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/b6443ac2a33b047ba3580ab4ad023d6e6a5dcbbe
【独自】JICA職員ら数百人、空港へ出発直前にテロで足止め…「あと1日早ければ」
8/29(日) 5:01配信
読売新聞オンライン
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27日、カブールの空港を離陸する米軍機=AFP時事
アフガニスタンの首都カブールで、日本大使館や国際協力機構(JICA)で働くアフガン人職員や家族ら数百人が26日、国際空港付近での自爆テロのために空港に向かえず、自衛隊の輸送機に乗れなかったことが分かった。政府は隣国パキスタンに輸送機を待機させているが、米軍撤収期限が月末に迫り、職員らの退避は難しい情勢だ。(ニューデリー支局 小峰翔、テヘラン支局 水野翔太)
【動画】離陸しようとする米軍機にしがみつくアフガンの市民ら
カブール市内の路上で26日夕、大使館のアフガン人職員と家族など数百人が集まった。日本政府が用意した十数台のバスに乗り、空港へ向かおうとした矢先、空港付近でテロが起きた。状況確認をする間に暗くなり、退避は中止した。
バスの出発を待っていたカブール在住で共同通信通信員の日本人女性(57)は、本紙の電話取材に「爆発音が聞こえた。爆発さえなければみんな空港にたどり着けたのに……」と悔しさを押し殺す。
一方、JICAのアフガン人職員らは当時、約10台のバスで空港に向かう途中だった。約300人が乗り、「無事に空港にたどり着けるだろうか」と語り合っていた時、テロの一報を受けて引き返したという。
バスに乗っていたアフガン人職員(40)は2008年から勤務し、教員研修などの事業に携わってきた。今年に入り、イスラム主義勢力タリバンから「JICAを辞めてタリバンに加われ」と脅された。尾行されたこともあり、東京のJICA本部に救出を求めるメールを送っていたという。
このアフガン人職員は電話取材に、「日本政府が間に合うように連れ出してくれなかった。出国する策が思いつかない。危険が迫っている」と不安げに語った。
空港近くに着いたとしてもタリバンの検問で阻まれた可能性があるが、日本政府内では「あと1日早ければ成功していた」との声も漏れている。
翌27日、共同通信通信員の女性はカタール政府の関係車両で外国人記者と空港にたどり着き、航空自衛隊C130輸送機でパキスタンのイスラマバードに退避できた。アフガン人の知人から空港に入る方法を尋ねるメッセージが携帯電話に届くといい、女性は「とてもつらい」と語った。
◇
日本政府が26日、空自輸送機でアフガン人14人をパキスタンに退避させていたことが分かった。政府関係者によると、移送対象の邦人や大使館のアフガン人職員らが空港にたどり着いていなかったため、外国政府の要請で予定外のアフガン人を乗せたという。緊急時の自衛隊機による在外邦人輸送は過去に4例あるが、外国人を乗せたのは初めて。
政府は、少数の邦人とアフガン人職員ら最大約500人を輸送機で退避させる予定だったが、成功したのは共同通信通信員の女性1人とみられる。防衛省幹部は、「退避作戦の継続は困難だ」と語った。
3380
:
チバQ
:2021/08/29(日) 09:13:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/246425200e60f6210e5a6995d5c802dc18414203
米大統領、報復継続を宣言 対テロ、IS系2人殺害
8/29(日) 5:48配信
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共同通信
バイデン大統領(AP=共同)
【ワシントン共同】バイデン米大統領は28日、アフガニスタン首都カブールの空港周辺で起きた自爆テロの報復として同国東部で実施した無人機による空爆について「この攻撃が最後ではない」と強調し、過激派組織「イスラム国」(IS)系勢力の「ISホラサン州」への報復を継続すると宣言した。ホワイトハウスが声明を発表した。
米軍幹部によると、27日に実施した無人機攻撃によってISホラサン州の「計画立案者」を含む幹部2人を殺害し、1人を負傷させた。バイデン氏は声明で「凶悪な攻撃に関与した人物を追い詰め、代償を払わせる」と改めて強調した。
3381
:
チバQ
:2021/08/29(日) 09:21:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef4079e162461de0463dc1ad3619e4675061665d
自衛隊、退避作戦に法的制約 安全確保できず、空港くぎ付け アフガン
8/29(日) 7:17配信
時事通信
アフガニスタンの首都カブールの空港周辺で爆発が起き、対応に追われる防衛省=27日午前、東京都新宿区
日本政府によるアフガニスタンからの邦人や大使館の現地スタッフの退避作戦は、事実上の活動期限である27日を過ぎ、継続は困難な状況となってきた。
自爆テロによる治安悪化などの影響で、最大500人と想定する退避希望者の多くはアフガン国内に残されたまま。派遣の根拠である自衛隊法に活動を制約され、自衛官は首都カブールの空港から一歩も外に出られなかった。
政府は当初、退避希望者の空港までの移動手段について、「各自で確保していただくしか仕方ない」(岸信夫防衛相)としていた。しかし、イスラム主義組織タリバンが24日にアフガン人の出国を認めない考えを表明したことを受け、方針を転換。26日には空港へ向かうバスを20台以上用意したものの、空港ゲート付近で自爆テロが発生したため、移動を断念した。
今回、自衛隊員の任務は自衛隊法84条の4に基づく「輸送」で、空港内での邦人らの誘導と空自機による退避が中心。同法は輸送を「安全に実施することができると認めるとき」に限定しており、米軍が安全をコントロールできる空港内でのみ活動することとした。自衛官が市中に退避希望者を迎えに行き、警護して連れてくることはできなかった。
2016年施行の安全保障関連法で、新たに在外邦人らの救出や警護を認める「保護」(自衛隊法84条の3)が可能となり、より強い武器使用権限も与えられた。しかし、派遣先となる受け入れ国の同意や現地の治安が維持されていることが要件で、タリバンが支配するアフガンでの適用は見送った。
要件をめぐっては、24日の自民党国防部会などの合同会議で「安定していないからこそ(保護の)ニーズがある」として、緩和を求める声が上がった。防衛省内からも「今回の件をきっかけに議論を始めてほしい」と法改正に期待する声も出ている。
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チバQ
:2021/08/29(日) 12:16:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/422cea5ea78d77f9a383d9777234035384f113f1
タリバン支配下のカブールを、私はどうやって脱出したか─女性ジャーナリストが語る「緊迫の一部始終」
8/29(日) 9:00配信
クーリエ・ジャポン
8月17日にカブールを発った飛行機内の様子Photo: South China Morning Post / YouTube
取材のためアフガニスタンを訪れていたインド人女性ジャーナリストは、タリバンによって首都カブールが制圧された翌日、一刻も早い出国を試みる──。当時の混乱と緊迫の一部始終を、香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」に寄稿した。
【動画】現地を脱出した女性ジャーナリスト、緊迫の一部始終
無事に出国できるのか?
8日16日、カブール空港では、タリバン統治下で生活していくことを恐れるアフガニスタン人が詰めかけ、混乱が生じていた。
現地の関係者たちは私に、ホテルから出ないでじっとしているように忠告してくれた。タリバンが支配していた他州の地域を回ったことがある関係者の一人は、「カーテンを開けてはいけない。タリバンの人間がその辺を歩いているから」とメッセージを送ってくれた。
けれども、私は帰国したかった。そのときには、民間航空機の運航は停止されており、私が座席を確保していたカブール発インド行きの2便も、翌日に予定通り離陸できないとわかっていた。
私が出国できたかどうか気にかけてくれた現地の女性関係者たちの言葉を聞いて、私はさらに不安になった。タリバン兵はアフガニスタン人の女性ジャーナリストを捜索していると、彼女たちは教えてくれた。「でも外国人の女性ジャーナリストも同じように危険なんですかね?」と私は尋ねてみた。
すると「あなたはインド人だから」という答えが返ってきた。その言葉の裏に響いていたのは、私の短いカブール滞在の間に聞かされた、「アフガニスタン人はインド人に友好的だが、タリバン側の人間はインド人を憎んでいる」という話だ。
囚人解放による交通渋滞
インド政府はアフガニスタン政府を強力に支援し、タリバンとは敵対していた。インド政府とタリバンの間に、直接の交渉ルートは存在しない。
次にどう動くべきか考えていると、私と同僚の女性ジャーナリストのところにインド大使館から連絡があった。私たちはその日一日中、避難させてほしいと何度も求めていたが、それに応えてくれたのだ。
その日の深夜にインド空軍の飛行機でカブールを脱出する予定なので、2時間以内に大使館のある地区に来るようにと言われた。パッキングはもう終わっていた。
信頼できるタクシーの運転手に急いで電話をすると、迎えに行くまでに時間がかかると言われた。後になってわかったのだが、彼はカブールの東の外れにあるアルザン・キマト地区からやってくる際、恐ろしい交通渋滞を抜けなければならなかった。
その地区の近くには、プル・エ・チャルキー刑務所がある。15日にタリバンが権力を掌握するとすぐに、多数の服役囚が解放された。そのような状況下で、地域住民たちが急いでお金を引き出したり、物資を手に入れたりしようとしていたのだ。
用心しながらホテルから出ると、通りはがらんとしていたが、アフガニスタンの伝統衣装サルワール・カミーズを着た男性たちが周辺をパトロールしているのが見えた。検問所を設けて、自動車を停めている者もいる。彼らはロシアのカラシニコフ製ライフルのようなものを持っていた。
3383
:
チバQ
:2021/08/29(日) 12:17:12
「タリバンの気分次第だ」
同僚のジャーナリストを拾うと、私たちのタクシーはカブールの在外公館が集まる地区、ワジール・アクバル・カーンへと向かった。
その地区の入り口で、タリバン兵の一団に止められた。彼らは私たちのパスポートをチェックすると、翌日の朝に出直してくるようにと命じた。
けれども私たちは、引き下がるわけにはいかなかった。国を脱出できる機会を失うかもしれないのだ。ホテルをチェックアウトしてしまったので、他に行く場所もなかった。後でわかったのだが、そのホテルはすでにタリバンの戦闘員であふれかえっていたという。
再度タリバン兵たちと交渉できるまで、私たちは3時間もタクシーの中で粘った。タクシーの運転手が、私たちはどうしてもここを通らなければならないという命令があるのだと、タリバン兵を説得してくれた。
しかし20代に見える一人のタリバン兵が、もう暗くなりかけていて、私たちは女性だからその地区に単独で入るのは許されないと言い出した。
結局、インド大使館の職員がタリバン側の仲介者に電話し、地区の入り口に配置されている兵士たちと話をつけるようにしてくれた。そして私たちは、タリバンがアフガニスタンの治安当局から奪い取った、緑の「警察」車両に乗るように指示された。
私と同僚は躊躇したが、ここで「ノー」と言えばトラブルになるおそれもあったので、荷物を荷台に放り、後部座席に乗り込んだ。大使館まであと100メートルというところで車が止まり、インド公館の装甲車が出迎えてくれた。
大使館の門をくぐった瞬間、安堵感が押し寄せてきた。
空港まで安全に行けるようにと、インドの外交官がタリバンとの交渉を続けてくれていた。空港に向けての出発がいつになるのかは不透明だった。大使館員の話では、前日、出国を許可された人もいたが、止められたインド人もいたという。
「彼らの気分次第だ」と大使館員は語った。
通りに響きわたる銃声
16日の午後10時頃、突然集合するように言われ、車に乗せられた。出発の準備はできているが、荷物よりも人間を退避させることが優先なので、多くの人が荷物を置いていかなければならなかった。私も、衣服が詰まったスーツケースを一つ置いてきた。
このときはタリバン兵が、私たちが乗った22台に及ぶ装甲車の車列をカブール空港まで護送した。インド政府がアフガニスタンの在外公館の閉鎖を決めた今、カブール空港では120人以上のインド人を避難させるために軍用機が待機していた。
情報筋によると、タリバンは大使館の資産や車両を「預かる」と約束し、外交官が戻ってきたときにそれらを引き渡すという。
空港の近くでは、とてもたくさんの人が通りを歩いていた。高性能な武器を持っている人も多かった。近づいてみると、女性や子供もいた。誰も荷物を持っておらず、急いで家を出てきたようだった。
群衆の制御がきかなくなると、通りを巡回しているタリバンの戦闘員が、銃を空に向けて撃った。30分ほどの間に、3回も銃声が聞こえた。
3384
:
チバQ
:2021/08/29(日) 12:17:27
母国を逃れられない女性たちの恐怖
アフガニスタンの首都を衝撃的に掌握したタリバンは、記者会見で手の込んだプロパガンダを展開し、平和を望んでいるとか、シャリーア、つまりイスラム法の枠内で女性の権利を尊重するなどと宣言している。17日には、カブールの街に繰り出す女性の数も増えた。
長年にわたるタリバンの攻撃で、ジャーナリストを何人か失っているアフガニスタン最大の民間放送局トロのニュースでは、女性キャスターがタリバンの当局者にインタビューをしていた。それに、街頭でインタビューを行っていた女性のレポーターも何人か見られた。
けれども、現地にいる私の女性の友人たちは、まだ家から出るのが怖いと話す。
「タリバンは、仕事中の女性には危害を加えないと主張しているが、信じられない」と、カブール大学の大学院生が、16日の夜遅く、私にメッセージを送ってくれた。
私たちの一団が空港のターミナルに到着したのは、17日の早朝だった。
アメリカ軍の兵士は床に寝ている人もいれば、すみやかに退去できるように忙しく作業をしている人もいた。階段を上って待合室に着くと、彼らは水を出してくれ、白いリストバンドを私たちに渡してつけるように言った。何分か待った後、インド人はリストバンドを外すように言われ、飛行機へと誘導された。
朝の5時頃になっていた。シートベルトをしめると、飛行機がもうすぐ出るよ、と姉にメッセージを送った。
私は外国人だから、アフガニスタンを去るという選択肢があったのだとよくわかった。不幸なことに、何百万ものアフガニスタン人は国を去ることができないのだ。
Sonia Sarkar
3385
:
名無しさん
:2021/08/29(日) 17:52:14
https://news.goo.ne.jp/article/ntv_news24/world/ntv_news24-20210829931281.html
明暗分かれた日韓のアフガン退避作戦 なぜ
2021/08/29 11:50日テレNEWS24
明暗分かれた日韓のアフガン退避作戦 なぜ
明暗分かれた日韓のアフガン退避作戦 なぜ
(日テレNEWS24)
日本が進めているアフガニスタンからの邦人や現地職員らの退避が難航している。一方で、韓国は「ミラクル」と名付けられた退避オペレーションで、現地職員やその家族390人を韓国国内に移送完了した。いったい、何が日韓のオペレーションの明暗を分けたのか-。(NNNソウル支局長・原田敦史)
◇ ◇ ◇
■韓国メディア「日本、カブールの恥辱」
日本政府関係者によると、自衛隊の輸送機でアフガニスタンから退避できた日本人は1人のみ(28日時点)。アフガニスタン人14人をパキスタンに運んだが、これは日本大使館や国際協力機構(JICA)の職員ではなく、第三国から要請された人たちだ。
28日の韓国紙「中央日報」は、当初は500人の退避を想定しながら実際は10人程度だったとして「日本、カブールの恥辱」との見出しで伝えている。
このあざといまでの見出しの念頭にあるのは、韓国のオペレーションの成功だ。26日と27日、韓国政府は現地の大使館職員や家族ら合わせて390人を2便に分けて、無事に韓国に移送した。100人を超える乳幼児も含まれている。作戦名は「ミラクル(奇跡)」。韓国メディアは「文字通り、カブールの奇跡が成し遂げられた」と喝采した。
連日のようにこれらの情報を浴びせられる筆者のような在韓国の邦人をはじめ、多くの日本人が複雑な気持ちを抱いているだろう。いったい、何が日韓のオペレーションの明暗を分けることになったのか。
■水面下で作戦進行した韓国、派遣が遅れた日本
実は、韓国政府は当初、作戦を行っていることを公表していなかった。24日夜、韓国外務省は「政府に協力してきた現地職員と家族を移送するため軍の輸送機3機が作戦を遂行中」と初めて明らかにした。ただ、のちの韓国国防省の発表によれば、22日に経由の拠点となるパキスタン政府の了承を取り付け、23日の未明には、すでに軍が現地に展開していた。
日本が自衛隊の輸送機の派遣を始めたのは、23日夜から24日にかけて。この差はわずかだったが、26日にカブール空港近くで起きた爆弾テロ前に退避できたかどうかの分かれ目になった。
ちなみに、韓国軍が投入したのはエアバスの旅客機A330をベースとした多目的空中給油輸送機(KC-330)1機と輸送機(C-130)2機。一方の自衛隊は、国産輸送機(C-2)1機と輸送機(C-130)2機とかなり似通った編成だ。パキスタンのイスラマバードを中継拠点としてカブールとの間で人員をピストン輸送する方式も共通だった。
3386
:
名無しさん
:2021/08/29(日) 17:52:29
■空港までのバス確保 連絡網も機能
現地の映像でも伝えられている通り、カブール空港周辺には国外脱出を希望する多くの人が集まり、厳しい検問が敷かれている。韓国メディアによると、現地での作戦初日の24日には、徒歩で空港に集まることにしていたが、26人しかたどり着けなかった。
そのため、翌25日にはバスを使った方法に切り替えられた。韓国大使館の現地のメール連絡網を使って場所を伝え、6台のバスで合わせて365人が集まった。バスには米軍が乗り、検問ではタリバン側と直接交渉を行うなど協力を得て、空港に入ることができたという。
彼らを2機のC-130輸送機がカブールからイスラマバードへ移送。そして、377人はKC-330輸送機で26日に仁川に到着、残る13人も27日に仁川に到着した。韓国中部の公務員向け施設でおよそ8週間生活し、特別功労者として長期在留資格が与えられる見通しだ。(途中のイスラマバードでアフガニスタン人1人について、名簿にない人物だとわかり、カブールに送還済み)
■退避後に戻った韓国の駐アフガン大使館員ら 現地連絡のカギに
韓国の駐アフガニスタン大使館の外交官らは、タリバンがカブールに侵入した直後、いったんカタールに撤収している。しかし、今回の現地職員らの移送支援のため、外交官ら4人が22日に再びカブールに戻った。現地職員らとの連絡やバスの手配など、韓国政府は彼らの早期投入が「何より重要だった」と評価している。
「必ず助ける」との約束通りカブールに戻り、同僚の現地職員と抱き合って涙するキム・イルウン公使参事官の姿は韓国メディアに大々的に伝えられた。キム公使参事官は帰国後のインタビューで「空港に行く途中でタリバンにバスを止められ、14〜15時間、閉じ込められた」「全員を連れて帰ることができ、国家の品格と責任を示せた」などと振り返った。
一方で、現地の大使館員が国外退避した状態の日本のオペレーションが、より困難なものになったことは想像に難くない。
■有事対応 浮かび上がる課題
危険性の切迫度や邦人の人数規模もアフガニスタンとは異なるが、ほんの数年前まで朝鮮半島では北朝鮮が弾道ミサイル発射をくり返し、軍事的な衝突があり得るのではと緊張が高まっていた。朝鮮半島有事の際に、韓国からどのように邦人を救出するかは当時、大きな問題になった。
在韓国日本大使館などが作成した『安全マニュアル』を改めて開くと、化学兵器や核兵器による攻撃時の行動要領などに加え、国外退避についても書かれている。ただ、記載がある移動の支援はチャーター機の手配など“空港から先”のものが主で、“空港まで”の移動手段は自力が前提となっていることに改めて気づかされる。
今回、在外邦人や長年日本に貢献してきた現地職員らをスムーズに退避させられていないという現実はあまりに重く、浮かび上がった問題点を再考する機会にしなければならないと感じる。日本政府関係者によると、自衛隊はアフガニスタンからパキスタンに撤収した上で残された希望者の退避に向けた努力を続けるという。
1人でも多くの希望者が退避できることを願ってやまない。
写真:韓国外務省提供
3387
:
名無しさん
:2021/08/29(日) 17:52:51
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20210827k0000m030283000c.html
韓国、アフガンから390人脱出成功 特殊部隊「ミラクル」作戦
2021/08/27 19:37毎日新聞
韓国、アフガンから390人脱出成功 特殊部隊「ミラクル」作戦
韓国軍の輸送機に乗り込むため待機するアフガン人=カブールで2021年8月25日(韓国国防省提供)
(毎日新聞)
韓国政府は27日までに、アフガニスタンで韓国政府に協力していた現地スタッフとその家族390人を脱出させ、韓国で難民ではなく「特別功労者」として受け入れた。作戦名は「ミラクル」(奇跡)。首都カブールの国際空港への接近が難しい状況下で、在アフガニスタン韓国大使館職員以外に60人余の特殊任務部隊を編成し、希望者全員を脱出させることに成功したという。
「とても危険な作戦で、我々は幸運だった」。青瓦台(大統領府)の朴洙賢(パクスヒョン)国民疎通首席秘書官は26日、ラジオのインタビューでこう振り返った。
青瓦台や国防省などによると、救出作戦を遂行するため空軍などで構成する66人の特殊任務部隊を緊急編成し、23日に軍輸送機3機を派遣。当初は退避希望者が自力で空港に集合した後に空輸する予定だったが、タリバンが空港に至る道に検問所を設置して市民を追い返していたため、24日に空港までたどり着いたのは26人だけだった。
そのため、作戦を変更し、米国が現地で契約するバスを6台確保した。タリバンと米国は事前に指定したバスは空港に入れることで合意していたからだ。
大使館の連絡網を通じて、市内に散らばって待機させたバスの位置と集合時間を退避希望者に伝え、全員をバスに収容。さらに米軍兵に同乗してもらうことで、タリバンの検問を通過し、25日に空港に到着した。パキスタンの首都イスラマバードで待機中の輸送機をカブールに急派し、同日中にイスラマバードへ退避させた。
脱出したのは在アフガニスタン韓国大使館や韓国政府が運営する病院、職業訓練施設などで勤務していたスタッフとその家族390人。全員が27日までに新型コロナウイルスの検査を受けた後、政府施設に滞在する予定だ。「特別功労者」は短期ビザのため、今後、就職が可能な長期ビザへの切り替えを可能にする法整備も進める方針だ。
韓国外務省は今年6月、アフガニスタンに滞在する国民に撤収を要請。カブール陥落後に残っていた国民1人も8月17日に大使館員と共に脱出したため、すでに現地に残っている国民はいない。【ソウル渋江千春】
3388
:
チバQ
:2021/08/29(日) 20:48:48
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-_world_asia_LZYVM23T4VMTXLE7TYNRN4LESE.html
タリバンが近く新政権発表か 米軍撤収後「数日以内」
2021/08/29 19:46産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンの実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンのムジャヒド報道官は29日までに、新政権は31日の米軍撤収完了後、「数日以内」に発足するとの見方を示した。タリバンは「全アフガン人が参加する包括的政府」の発足を明言しているが、どこまで実現するかは不明。タリバンが主要閣僚を独占すれば国内外の反発が強まる可能性がある。
ロイター通信のインタビューに応じた。ムジャヒド氏によると、既に国内34州のほとんどで知事や警察幹部が任命されたという。女性が新政権でポストを得るかどうかは明言を避けた。
ムジャヒド氏は米軍撤収後、ただちに首都カブールの国際空港の管理を引き継ぐとの方針を強調した。タリバンはトルコやカタールから技術協力を得ながら空港を管理する見通し。
これまでにタリバンは当面の間の国防相代行として、初代最高指導者オマル師側近だったアブドル・カユム・ザキール氏を任命したもようだ。ザキール氏は2001年に米軍に拘束され、キューバのグアンタナモ米軍基地の収容施設に収監された経験がある。行政能力などは未知数だ。
国内では娯楽を禁じるタリバンが地元の音楽家を殺害したとの情報があり、恐怖支配への懸念が日増しに高まっている。タリバンはカブールなどの住民に対して、保有する武器や弾薬を1週間以内に引き渡すよう指示した。抵抗を封じる狙いがあるようだ。
3389
:
チバQ
:2021/08/29(日) 20:49:14
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASP8Y5K8MP8YUHBI007.html
タリバンが首都で「刀狩り」 住宅訪ね、銃や弾薬求める
2021/08/29 19:58朝日新聞
タリバンが首都で「刀狩り」 住宅訪ね、銃や弾薬求める
アフガニスタンの首都カブールで2021年8月27日、空港周辺の道路を封鎖するイスラム主義勢力タリバンの構成員と、その場を通り過ぎるブルカをかぶった女性=ロイター
(朝日新聞)
アフガニスタンで政権を崩壊させ、権力を掌握したイスラム主義勢力タリバンが、首都カブールにいる人たちに、銃や弾薬をタリバン側に引き渡すよう求めている。タリバンと対立してきた政権幹部や治安機関員の抵抗の芽を摘む狙いがありそうだ。
タリバンの報道担当のムジャヒド幹部が27日、「公用車や銃、弾薬を1週間以内に(タリバン側に)引き渡すように」とツイートした。
同国では政権が崩壊した15日以降、タリバンが政府関係者の自宅や政府機関を訪ね、身辺警護などに使ってきた四輪駆動車や武器をタリバン側に引き渡すよう要求してきた。武器を隠す政府関係者がいる一方、私物まで没収するタリバン構成員もおり、引き渡しはスムーズには進んでいない。
ムジャヒド幹部はツイートで、違反者を「取り締まる」とも語った。26日に空港付近で大きな爆破テロが起きたこともあり、タリバンは治安維持に神経をとがらせているとみられる。(バンコク=乗京真知)
3390
:
チバQ
:2021/08/29(日) 22:39:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8e51ef0fcfd7a9ceec182f60096aaa09f5b11ba
アフガン退避、民間機から作戦変更 想定以上にタリバン制圧早く
8/29(日) 21:25配信
71
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産経新聞
首相官邸=東京都千代田区
イスラム原理主義勢力タリバンが実権を掌握したアフガニスタンに残る邦人らの国外退避をめぐり、日本政府は8月上旬から輸送に向けた準備を始めていた。当初は、海外の民間航空機をチャーターして18日にも首都カブール入りさせ、邦人らを運び出す計画だった。ところが、タリバンが各地の主要都市を制圧していくスピードが想定以上に速く、15日にはカブールが陥落した。民間機から自衛隊機の派遣へと作戦変更を余儀なくされた。
政府が自衛隊機の派遣を正式に決めたのは23日だ。同日午前に開いた国家安全保障会議(NSC)での協議をふまえ、岸信夫防衛相が自衛隊に輸送機の派遣を命令した。
ただ、政府はカブールが陥落する前に邦人らの退避計画に着手していた。輸送対象を邦人のほか、大使館や国際協力機構(JICA)で働く現地スタッフおよびその家族とし、事前の希望調査で500人規模となることをつかんでいた。
その段階では、国際空港があるカブールはタリバンの手に落ちておらず、民間チャーター機で退避は可能と判断。菅義偉(すが・よしひで)首相も「ぜひやるように」と指示し、18日にチャーター機を飛ばす手はずを整えていた。
しかし、想定よりも早く15日にカブールが陥落し、チャーター機の選択肢が消えた。この段階で、外務省から防衛省に自衛隊機派遣を打診する可能性が内々に伝えられたという。
大使館の日本人職員12人は17日に英軍機でアラブ首長国連邦に退避した。この間、カブール空港には市民が殺到し、米軍機にしがみついたアフガン人が死亡した。日本の大使館員は2日間空港で足止めされている間に、この惨劇を目撃したという。
日本政府は米国と連携しつつ、自衛隊機が離着陸できることを確認し、岸氏が21日に自衛隊機派遣を決断した。22日には首相が了承して、同日夜に先遣隊が日本を出発した。決断から派遣するまでの過程は早かった。
もっとも、実際の現地でのオペレーションは思うように進まなかった。タリバンが空港に至るルートに検問を敷いたため、自衛隊機がカブール空港に到着しても、輸送対象者らを集めることができなかった。
政府は現地で車両を手配し、輸送対象者らの検問突破を試みたが、26日にはカブール空港付近で自爆テロが起きるなど、空港周辺の治安は悪化していった。タリバンの検問も次第に厳しくなる中で、米軍撤収期限の31日が迫る事態となっている。
3391
:
チバQ
:2021/08/30(月) 21:17:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1385b0e0aa3c4b5780e96199d0172d312b4c363
タリバン、新政権発足へ準備加速 最高指導者、近く表舞台に アフガン
8/30(月) 20:33配信
時事通信
【ニューデリー時事】31日の駐留米軍の撤収完了期限が迫る中、アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバンは、新政権発足に向けた準備を加速させている。
タリバン幹部によれば、これまで暗殺の懸念から、動向が秘匿されてきた最高指導者アクンザダ師が近く本格的に政治の表舞台に上がる見通しだ。
「間もなく公に姿を現すだろう」。AFP通信は29日、複数のタリバン報道担当者の話として、アクンザダ師が南部カンダハルにいると伝えた。また、ムジャヒド報道担当者はこれに先立つ28日、ロイター通信に対し、これまで米軍が担ってきた首都カブールの空港の管理権を撤収完了後すぐに引き継ぐと表明。その後「数日内」に全閣僚を発表すると述べた。
タリバンによる15日のカブール制圧以降、カタールで米国との和平プロセスの交渉に当たってきた政治部門トップのバラダル師が帰国するなど、タリバン幹部は続々と首都に集結。大統領経験のあるカルザイ氏ら崩壊した民主政権の有力者と会談を重ね、新政権の骨格作りを進めているもようだ。
ただ、タリバン幹部はロイターの取材に対し、アクンザダ師を頂点とする幹部評議会が政権運営に当たる可能性を指摘。評議会の指導力が強まれば、イスラム教の極端な解釈に基づく統治を修正することが困難になる恐れがあり、少数派や女性の権利に配慮した包括的な政治体制構築への懸念が国内外で広がりつつある。
また、約180人が死亡する自爆テロが起きた26日以降、過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力のテロを米軍が阻止するケースが相次ぐ。
一部報道では、タリバンは既に当面の間の国防相、内相として古参幹部を指名。これまで空港や市内の警備に当たってきた米軍の撤収後、両相はタリバン戦闘員の規律徹底を通じた治安回復という喫緊の課題への対応に追われそうだ。
3392
:
チバQ
:2021/08/31(火) 20:20:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb03ffe1edc69b404d7404e2fec4dc404772cd24
タリバン「完全な独立達成」「全ての同胞に祝意」…崩壊政権側の幹部登用し「暫定政府」発足へ
8/31(火) 7:40配信
読売新聞オンライン
【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンからの米軍排除を目標に掲げてきたイスラム主義勢力タリバンは、新政権樹立に向けた動きを加速させる構えだ。タリバンのスハイル・シャヒーン報道官は31日、ツイッターで「米兵が去り、我が国は完全な独立を達成した」と主張し、「全ての同胞に祝意を伝えたい」と強調した。
中東カタールの衛星テレビ局アル・ジャジーラは30日、タリバンが、国内各派を糾合した「包摂的な政府」を樹立するまでの間、崩壊した民主政権側の幹部らを登用した暫定政府を発足させ、行政運営にあたる方向で検討に入ったと伝えた。アフガンでは15日のタリバンによる全土掌握後、行政が停滞しており、国民生活の混乱を抑える狙いとみられる。
本紙通信員によると、首都カブールでは31日未明、米軍撤収完了の報道を受け、空に向けて祝意の空砲を撃つタリバン戦闘員もいた。
タリバンは今後、トルコやカタールの協力を得ながら、カブール国際空港の運営を目指す。民間機の離着陸が再開すれば、自国民の出国は「認める」としている。ただ、国家の再建に必要な人材の流出に懸念を強めており、ビザや出国の審査が厳格化されれば、残された米軍協力者らの退避が難しくなる恐れもある。
3393
:
チバQ
:2021/08/31(火) 20:26:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/fec9b23318586b5cb2c385a18ecdc34a8b3e9f2e
中国、タリバン政権見据え布石 国益確保へ支援姿勢
8/31(火) 19:53配信
産経新聞
【北京=三塚聖平】アフガニスタンで実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンと距離を置く米欧各国に対し、中国は支援姿勢を隠していない。アフガンの首都カブールにある中国大使館は通常業務を続け、タリバン幹部と接触。王毅(おう・き)国務委員兼外相は「各国はタリバンと接触し、積極的に導く必要がある」と呼び掛ける。
8月30日に国連安全保障理事会(15カ国)で行われた、安全な出国を保証するようタリバンに求める決議案の採択を中国はロシアとともに棄権。中国の耿爽(こう・そう)国連次席大使は「関係国は、アフガン人民が自ら将来を決める権利を適切に尊重すべきだ」と主張した。
中国は、タリバンが主導する新政府を承認するかどうか明言していないものの、政権掌握については事実上容認。米国がアフガン情勢への影響力を急速に失墜させる中、タリバン政権発足を見据えて影響力を拡大させてきている。
中国にとっては、巨大経済圏構想「一帯一路」の中東への中継点であるアフガンを影響下に置くという経済的な利益に加え、国境を接する新疆(しんきょう)ウイグル自治区の治安対策という差し迫った動機もある。アフガンを拠点に新疆の分離・独立運動が活発化することを強く警戒しているからだ。
20年間にわたり「テロとの戦い」を進めてきた米軍がアフガンで駐留を続けたことで、中国は隣国の安定に関して多大なコストを負担せずに済むといった恩恵を実質的に受けた。米軍撤収によりアフガンが混乱すれば、中国も無関係ではいられない。そのため早い段階からタリバンを「アフガンで決定的な力を持つ軍事、政治勢力」(王氏)と位置付け、安定化へ向けて支えることが自国の利益に結び付くという計算が働いているとみられる。
3394
:
チバQ
:2021/09/01(水) 11:26:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/34a20ec5b657acfdee3476eb18af5f5ad3fe682d
タリバン、米軍撤退後のカブール空港を闊歩
8/31(火) 21:56配信
AFP=時事
アフガニスタン首都カブールの空港に到着したタリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官(中央)ら関係者ら(2021年8月31日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】アフガニスタンから最後の外国軍機が飛び立った数時間後、イスラム主義組織タリバン(Taliban)の幹部らが特殊部隊に護衛されながら首都カブールの国際空港を闊歩(かっぽ)した。
タリバンのザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官は、いつもの平然とした表情とは打って変わって満面の笑みで、関係者一行を滑走路へと率いた。
「バドリ313(Badri 313)」と呼ばれる特殊部隊は、タリバンの白い旗をはためかせながら、米国製ライフルを持ち写真撮影に臨んだ。
かつてアフガニスタンで最も安全な場所の一つだったこの空港の旅客ターミナルは荒れ果て、すべての入り口近くの床には空の薬きょうが散乱していた。破壊された米軍のヘリコプターも残され、特殊部隊が念入りに調べていた。
タリバンがカブールを制圧した今月15日以降、大勢が国外退避を試みて空港に殺到したが、それより多くの人々が空港周辺のタリバンの検問所で行く手を阻まれた。
空港に続く道路に設置された検問所は31日、1か所を除いてすべて撤去された。空港の雰囲気も変わり、タリバンの衛兵は上機嫌で運転手らと握手を交わしていた。
空港の安全確保は重要な課題だ。タリバンは、どの国の軍にもアフガニスタン駐留を認めないと繰り返し主張している。【翻訳編集】 AFPBB News
3395
:
チバQ
:2021/09/01(水) 12:02:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/80d89c65d2402e6af0c90c94ed39a4cf7291dfc7
アフガン、国際空港の運営も焦点に 退避に影響 タリバンは支援要求
9/1(水) 8:30配信
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毎日新聞
米軍がカブールから撤収した後に国際空港内を警備するタリバンの戦闘員ら=カブールで2021年8月31日、AP
アフガニスタンからの米軍撤収後の焦点の一つは、首都カブールにある国際空港の運営だ。ロイター通信によると、米軍の撤収に伴い航空管制システムが停止した。イスラム主義組織タリバンは、トルコやカタールに空港運営の支援を要請しているが、運営を継続できるかは不透明。現在も国内に残る外国人や外国の協力者らの退避作業への影響も懸念される。
【駐留米軍が撤収】米史上最長の戦争終結
ロイター通信によると、米連邦航空局(FAA)は8月30日、「航空管制システムと航空当局の欠如、治安上の懸念から、米国の民間機はアフガンのほぼ全土でいかなる高度での運航も禁止される」との声明を発表した。米国務省のプライス報道官は27日の記者会見で、「9月1日に通常通り空港が運営されていると期待するのは無理だろう」と述べた。
カブールの空港を巡っては、トルコが米軍撤収後に警備などを担当することに意欲を示してきた。だが外国部隊の駐留を嫌うタリバンが反発し、事実上立ち消えになった。一方でタリバンはトルコやカタールに対し、空港運営の技術面での支援を求めているという。
米国など国際社会は今後も退避希望者を早急に出国させたい考えだが、空港の運営が滞れば、さらに遅れるのは必至で、情勢は混沌(こんとん)としている。【松井聡】
3396
:
チバQ
:2021/09/01(水) 21:50:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/400e0420db698eb69fb639a1459d2e9e3870e9aa
アフガンに大使館残す中露 タリバンとの関係強化に交錯する思惑
9/1(水) 19:25配信
21
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産経新聞
バイデン米政権が、アフガニスタン駐留米軍の撤収を終えて同国へのプレゼンスを後退させたのに対し、中国やロシア、イランなどは首都カブールに置く大使館の業務を続けている。実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンとの関係を強化し、それぞれの思惑から新政権発足後をにらんで動きを積極化させている。
8月中旬、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は、カブールの中国大使館の建物屋上で中国国旗「五星紅旗」がはためいている写真を掲載した。カブールの米大使館に掲げられていた米国旗が降ろされて職員が退避したのと対比させる狙いとみられる。中国の王愚(おう・ぐ)駐アフガン大使は「タリバン側は、中国大使館の安全を保証している」と述べ、タリバンと密接なパイプを築いたことをうかがわせる。
中国は、タリバンを支える構えを強めている。王毅(おう・き)国務委員兼外相は8月29日に行ったブリンケン米国務長官との電話会談で「各国はタリバンと接触を進め、積極的に導く必要がある」との考えを示した。
アフガンが混乱すれば国境接する新疆(しんきょう)ウイグル自治区にも波及することへの警戒に加え、経済的な利益も意識している。中国商務省は2020年の報告書で、アフガンを「金鉱の上に横たわる貧者」と形容した。金、銀、銅や天然ガスなど少なくとも総額1兆ドル(約110兆円)の埋蔵量があるとの米国の試算もある。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」では、同国の豊富な鉱物資源開発も視野に入っていると指摘される。
中国にとってアフガンの安定は、経済利益を得ていくうえでも欠かすことができない。一帯一路の関連事業を通じて巨額の資本投下を受けるパキスタンでは、中国人を狙った襲撃事件がたびたび発生。今年4月には同国南西部バルチスタン州の州都クエッタの高級ホテルで爆発が起きて死傷者が出たが、現地を訪問していた中国大使が標的だった可能性が指摘された。タリバンに「一切のテロリスト組織と徹底的に一線を画するように」(王毅氏)としつこく釘を刺している。
一方で中国は、国際社会による新政権の承認を待つなど慎重な姿勢も見せる。中国の外交関係者は「米国が多大なコストをかけても、中途半端な形で撤収に追い込まれたことを中国はよく観察している」と指摘する。アフガンは古くから「帝国の墓場」と呼ばれ、英国や旧ソ連など幾つもの大国が介入を試みたが失敗に終わっており、中国が自ら血を流すような過度の介入を避けようとしていることをうかがわせる。
◇
ロシアもタリバンとの関係を強化する動きを加速させている。ロシアは、米軍撤収後のアフガンで影響力を高めるとともに、タリバンとの敵対を避け、ロシアの「勢力圏」とみなす中央アジアと自国の安全を確保する思惑だ。
ロシアは8月30日、アフガンからの退避を求める人々の安全な出国を保証するようタリバンに求める国連安全保障理事会の決議案の採決で中国とともに棄権。ネベンジャ露国連大使は棄権理由を「専門家の出国が相次げばアフガンの復興に悪影響が出る」とするロシアの懸念が決議案に盛り込まれなかったためだと主張したが、事実上、国民の国外退避を妨害しているタリバンの肩を持った形だ。
8月下旬には露社会学者のシュガレイ氏が「情勢調査」の名目でアフガンを訪れ、タリバン指導部と相次ぎ会談。自身のSNS(会員制交流サイト)に「タリバンは早期にロシアとの関係構築を望んでいる」と書き込んだ。シュガレイ氏はプーチン大統領周辺に近いとされ、露政権の「名代」としてアフガンを訪れた可能性も指摘されている。
ロシアは国際社会の反応も考慮し、現時点では「タリバンによる政権樹立の承認の是非は今後のタリバンの行動次第で判断する」との立場を示している。しかし、欧米諸国が大使館職員らを退避させる中、アフガンの露大使館は業務を続け、タリバンとの協議も実施。プーチン氏が8月下旬、タリバンによるアフガン掌握は当然の成り行きだ-との見方を示すなど、実質的にはロシアは既にタリバン政権を承認している。
ロシアがタリバンに配慮を示す背景には、アフガンへの発言力を拡大して反米陣営に引き込む狙いや、タリバンに国内のイスラム過激派を統御させる思惑があるとみられている。ロシアは過激派が中央アジアに侵入して地域情勢を不安定化させたり、露国内に移動してテロを起こしたりする事態を警戒しているためだ。
(北京 三塚聖平、モスクワ 小野田雄一)
3397
:
チバQ
:2021/09/01(水) 21:54:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/1aa29d3f041516c5ad1e01431d648612821fc22f
「数秒の問題」 アフガンに取り残された人々、退避の見通し立たず
9/1(水) 5:15配信
毎日新聞
バスに乗車しようとする人たちを整理するドイツ軍兵(左端)=カブールの国際空港で2021年8月28日、米海兵隊提供・AP
米軍の撤収が完了したアフガニスタンには、出国を希望する外国人のほか、各国政府に協力してきたアフガン人やその家族が数多く取り残されている。日米欧などが8月29日に発表した共同声明によると、イスラム主義組織タリバンは外国人と外国の査証(ビザ)などを持ったアフガン人の安全な出国を確約したとされるが、具体的な退避計画の見通しは立っておらず、正確な人数もわかっていない。
ブリンケン米国務長官は30日、アフガンからの退避を望む「200人以下、おそらく100人近く」の米民間人が残っていると明らかにした。現地に長期滞在するアフガンとの二重国籍者やその家族には、退避すべきかを迷っている人もおり、「正確な人数の把握に努める」と述べた。さらにブリンケン氏は、タリバンからの報復が懸念されるアフガン人協力者も多くが取り残されていることに触れ、「彼らを助けるための努力を続ける。我々の責任に期限はない」と強調した。
米ホワイトハウスによると、米国は7月末以降、12万2300人をアフガンから退避させた。うち5400人は米国の民間人とその家族だという。しかし、米メディアによると、現地に残された政府機関やメディアのアフガン人協力者、アフガンの人権活動家らは数万人とみられている。米紙ワシントン・ポスト(電子版)は30日の論説記事で、「バイデン政権の戦略的、戦術的なミス」に起因する「道義的な災害」だと厳しく批判した。
米国に先駆けて退避作戦を終えた欧州諸国も人道的な責任を問われている。「見つかれば拘束され、殺される。脱出方法をみつけてください」。英BBC放送は30日、英政府機関に協力してきたアフガン人男性の不安の声を伝えた。男性は英国から入国許可を得たが、カブール空港近くにタリバンが設置した検問所を通過できず、家族と共に居場所を転々としているという。「私たちは生き延びるために闘っています。数時間、数日の問題ではなく、数秒の問題です」【八田浩輔】
3398
:
チバQ
:2021/09/01(水) 21:56:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c81042a7b92da3bddbe793ba44bef9f566e77d
自衛隊アフガニスタン撤収 現地スタッフ500人 2回の退避機会実らず
9/1(水) 7:31配信
TBS系(JNN)
政府によるアフガニスタンからの退避任務で、およそ500人の日本大使館やJICAの現地スタッフとその家族の出国機会が2回あり、いずれも成功していなかったことが明らかになりました。
政府は8月31日、アフガニスタンからの自衛隊による退避任務について、アメリカ軍の撤収により空港の安全確保が困難となることなどから終了し、撤収することを決めました。これまでに日本人1人を含む15人を隣国に出国させましたが、退避対象のおよそ500人の現地スタッフは全員が残されたままとなっています。
外務省によりますと、現地スタッフに対する退避計画が二度立案されたものの、いずれも直前で頓挫したということです。
▽一度目は、8月18日、民間チャーター機で大使館員らと国外退避する計画を進めていましたが、イスラム主義組織タリバンによるカブール陥落で3日前に中止になったということです。▽二度目は、8月26日、およそ500人がバス27台に乗り込み、空港に出発する直前に自爆テロが発生したのです。
その後、タリバンは外国人以外の出国を認めない姿勢に転じ、退避の機会は失われました。外務省の担当者は「時間がかかっても出国できるようにタリバンと粘り強く交渉していく」としています。(01日07:07)
3399
:
チバQ
:2021/09/01(水) 21:59:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/069275c628b810d8e63e7aaed884a47a6a7f3779
痛恨の500人置き去りで終わった日本のアフガン退避作戦。出遅れと失敗の背景は?
8/31(火) 21:03配信
日本テレビ系(NNN)
約500人にのぼる日本大使館のアフガニスタン人職員らを置き去りにしたまま、自衛隊が撤収することとなった日本政府の退避オペレーション。各国の中で、なぜ日本だけが「独り負け」とも言える状況に追い込まれたのか、出遅れの背景を探る。
日本テレビ外務省担当・前野全範
■8月13日カブール陥落2日前 低かった外務省の危機意識
アフガニスタンでのタリバンの進攻が報じられるようになった8月中旬。外務省や首相官邸の動きがにわかに慌ただしくなった13日に、アフガンを所管する中東アフリカ局の幹部を取材すると、「首都カブールが今すぐ陥落するという状況でもないので、中期的にいろいろなことを考えている」との返答だった。
たしかに外務省内では、この時点で既に大使館職員らの退避が検討されてはいた。ただし、想定されていたのは民間のチャーター機を使った退避オペレーション。タイミングも翌週以降という計画だった。この段階では、我々メディアも含め、外務省内の関心は翌日の8月14日から始まる茂木外務大臣のイスラエル・イランなど中東各国訪問の準備の方に集まっていた。
■8月15日 カブール陥落 退避拠点の空港が大混乱…
しかし、それからわずか2日後、15日に首都カブールはタリバンの攻勢によってあっさり陥落。在留邦人らの退避の拠点になるはずの空港には、国外脱出を求める人々が押し寄せて大混乱となり、軍用機にしがみついて落下し死亡する人まで出た。
■8月17日 大使館員が退避日本人職員12人だけUAEへ
この頃、まず問題になったのがアフガン大使館の日本人職員らの退避をどうするかという点。混乱の中、日本政府はイギリスに協力を依頼、イギリス軍の軍用機に大使館職員12人が乗り込み、アラブ首長国連邦(=UAE)のドバイへと退避した。しかし、この退避劇の裏で日本大使館や国際協力機構(=JICA)で働いていたアフガニスタン人職員とその家族約500人は、国内に取り残されていたのだった。
この時点でも、ある外務省幹部は「自衛隊機の派遣よりも、タリバンの検問で、現地のアフガン人職員らがカブール空港にたどり着けないことの方が問題だ」と語るなど、自衛隊機の派遣はそれほど具体化していなかった。
3400
:
チバQ
:2021/09/01(水) 21:59:22
■8月20日 自衛隊派遣へ 「空港内だけなら安全」と解釈
しかし、その後、アメリカ軍が8月末のアフガンからの撤退期限を延長しないことが明らかになり、情勢は切迫度を増していく。事態が動いたのは20日・金曜日の夜。法的問題を検討する国際法局の幹部が遅くまで残って自衛隊機派遣に向けた本格的検討が行われた。法律面で最大の問題となったのが、自衛隊員の安全確保。自衛隊法上、派遣ができるのは「輸送を安全に実施することができると認められる時」に限られていたのだ。そこで外務省は落ち着きを取り戻しつつあったカブール空港について「アメリカ軍の管理下にあり、空港内だけでの活動なら安全は確保できる」と解釈、最終的に自衛隊の派遣は可能だと結論付けた。
官邸幹部の1人は、欧米各国や韓国に比べて自衛隊の派遣が遅れた原因について「この自衛隊法上のハードルがネックになり、検討と決定に時間がかかった」と指摘する。
■8月22日 先遣隊出発自衛隊の輸送機がアフガンへ
そして22日・日曜日の午後、首相公邸の菅首相のもとに外務省や防衛省の幹部らが集まり、自衛隊機を派遣する方針が確認された。この日の夜遅くには、成田空港から先遣隊となる外務省職員や自衛隊員がひそかに出国。翌23日に正式に派遣が決まり、早速、夕方には自衛隊機が現地に出発した。
■8月25日 自衛隊機が到着バスを使った輸送作戦に転換
25日には、自衛隊のC2輸送機が拠点のパキスタン・イスラマバードを経て、カブール空港に到着した。しかし、この時点でタリバンの検問を通過して空港にたどり着けた退避希望者はゼロ。政府は自力で空港に来てもらうのは難しいと判断、バスを準備した上で退避希望者に集まってもらい、一気に空港まで運ぶ作戦に転換した。
■8月26日 空港周辺で爆発 アフガン人職員らは足止め
ところが26日、バスによる輸送作戦が敢行される、まさにその時に起きたのがカブール空港近くでの大規模な爆発だった。ある政府関係者は「爆発が痛かった。空港の外は安全が確保されていないので、自衛隊が外に出て退避希望者を守りながら連れてくることもできなかった」と振り返る。
■8月27日 日本人1人を輸送自衛隊機はパキスタンへ撤退
27日になると、ようやく日本人1人を自衛隊機で退避させることに成功した。しかし、そもそも退避を希望する日本人はアフガン国内にはほとんど残っていなかった。最大の課題であるアフガン人職員らの退避は、爆発による治安悪化もあり、空港まで移動できず断念。活動期限が迫る中、自衛隊員や外務省の職員はパキスタンのイスラマバードまで撤退することとなった。
翌28日にはアメリカ軍もカブール空港からの撤退を開始、最終的にアフガン人職員ら退避希望者約500人が現地に取り残されることとなった。各国が軍用機を投入し多くの人々の退避に成功する中、「日本の独り負け」と言われても仕方のない結果だった。
■幹部ら「遅かったと思わない」反省点・改善点との真摯な向き合いを
今回の退避について。外務省は当初、オペレーションが継続していることを理由に詳しい経緯をほとんど明らかにしなかったが、外務省幹部の多くは「やるべきことはやった。自衛隊機の派遣が遅かったとは思っていない」と口々に繰り返す。たしかにアフガン人職員らの退避に向けた努力が続く中、現時点で犯人捜しや、誰かの責任を追及する必要はないのかもしれない。
しかし、一方で早い段階で「問題はなかった」と決めつけてしまうことは、重要な改善点や反省点を埋もれさせてしまうのではないだろうか。次のオペレーションの教訓とするためにも、外務省をはじめ、政府には「退避失敗」という重い現実に真摯に向き合うことが求められる。
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