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「今の教え」と「本流復活」を考える・挨拶板

1469SAKURA:2013/04/28(日) 22:57:48 ID:BEUD3XFA
トキ様 へ   観覧者の皆様 へ
こんばんは……。   ロ−マ字(大文字)の【SAKURA】で〜〜〜す。

先日からの?素敵な〜〜〜書籍との出会い〜〜〜☆
その中からの“投稿”をと…(微笑) 今日は…・…【NANCY】が、キーボードの打ち込み!!
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>>1468>>投稿の続きです…。 

■ 臨死―――
―――|―― ばらばらの人生 第七章  ――――― 【 第 五十一 回 】
  LIFE OUT OF SYNC  

 数分後には、酒飲みたちが私の脇を通りすぎ、次々とスペ−スを埋めていきました。音響シス
テムも照明も、今や魔法のように音や光を混ぜ合わせ、群衆のエネルギ−をいやが上にも盛り上
げています。レジスタ−はチンチンなり、アイスはカラカラと音をたてながらグラスの中に積み
上がり、その上に飲み物が次々に注がれていきます。

 新しいクラブを見渡したとき、私は客たちの表情を見逃しませんでした。みな驚きで口がぽっ
かり開いています。クラブマラケシュはナイトクラブの新しいシ−ンを創造したのです。

 私は群衆の中に立っていました。まだ仕事着を着たままで、ほとんど身動きができません。店
内はあまりにも込み合っていました。私は自分が創り出した場面に呆然としていました。なんと
か倉庫部屋までたどり着くとオ−プニングのために用意した新しい麻のス−ツに着替えはじめま
した。うなるような歓声が店の方から響いてきます。それはクラブを応援する歓声に聞こえまし
た。タッチダウンのあとにスタジアム全体に響きわたるあの歓声と同じです。

 麻のス−ツに身を包んでクラブに戻ると、テ−ブル席を得ようと、フロアの支配人を群集が取
り囲み、お金を我先に渡そうとしています。マラケシュのテ−ブル席は、もうすでに街で一番ホ
ットなチケットになっていました。私はクラブが見渡せる少し高い場所の席へと向かいました。

 歩きながら先ほどのうなるような歓声は、集まった客の間からのぼってくるのに気づきました。
客たちは椅子から立ち上がり、人間でできた波のように、みな新しいクラブに賞賛を送っている
のでした。音楽のサウンドも大きく響いていましたが、かぶせるように拍手と歓声が聞こえてく
るのです。群集は、場所そのものに拍手を送っていました。疑問の余地はありません。クラブマ
ラケシュはその時点で大ヒットであることに確実になりました。この場所を自分が創造し、デザ
インし、造り上げた……。私は深い達成感を味わっていました。このビジネスは成功するという
完全な確信を持ちました。ナイトクラブの仕事をすることが、自分を世界一幸せな男にしてくれ
るのだと信じて疑いませんでした。
                          つづく


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