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「今の教え」と「本流復活」を考える・挨拶板

1441SAKURA:2013/04/04(木) 20:31:39 ID:BEUD3XFA
トキ様 へ   観覧者の皆様 へ
こんばんは……。   ロ−マ字(大文字)の【SAKURA】で〜〜〜す。

先日からの?素敵な〜〜〜書籍との出会い〜〜〜☆
その中からの“投稿”をと…(微笑) 今日は…・…【NANCY】が、キーボードの打ち込み!!
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>>1429>>1439>>1440>>投稿の続きです…。 

■ 臨死―――
―――|―― 人生のおさらい  第七章  ――――― 【 第 三八 回 】
   MY LIFE REVIEW    その⑩
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投稿の続きです・・・。

 ❤その翌朝は、ベットからはいながらバスル−ムに行って吐きました。鏡の自分を見ると、最低
の顔をしていました。皮膚はチョ−クのように真っ白で、白目は充血した上に黄色っぽくなってい
ます。でも、気分は最高でした。確かに、身体は病気持ちの犬みたいによれよれでしたが、前の夜
に何かが起きたのです。「友愛」の真っただ中で、いい気持ちにさせてくれた何かが、自分が何かに
帰属しているんだという感覚は、自分にとって新鮮でした。そして何よりも、子供のころからずっ
と悩まされ続けていた例の差し込むような内臓の痛みが、酒を飲んでいる間だけは消えたのです!
それはつかの間のことだったかもしれません。でも酒を飲んだら気分が良くなったのは確かでした。
酒はおそらく痛みに対処するための、自分に必要な薬なんだと信じました。バスル−ムの鏡の瞼の
垂れ下がった真っ青な具合の悪い顔を見ながら、私は自信たっぷりに叫んでいました。

「聞けよ!! 聞け!! 私は今こそ真の男なり!!」

 まだ過去の画面は続きます。飲酒への通過儀礼を済ませ、ビ−ルを楽しめるようになったことは、
私に新しい勇気と言えるものをもたらしました。いよいよ父親を訪ねる時が来たと思ったのです。
ニュ−ヨ−クシティからヘイゼントン行きのバスに乗り込みました。もちろん、どこに行けば彼に
会えるのかは分かっています。バス停を降りて、私はまっすぐ例の居酒屋に歩いて行きました。
彼はやっぱりお気に入りの場所、窓際のバ−スツ−ルに座っていました。バ−の扇を開けて中に入
っていくと、父親は身体を回してこちらを見ました。私が数え切れないくらい見てきたあの動作で
す。父の隣の椅子に座ると、彼の目にわずかながら私を認めてくれたらしき光が宿ったような気が
しました。
 
 年老いた赤ら顔のバ−テンダ−がコ−スタ−を私の前に置き、
「何にしましょうか?」と尋ねました。アイルランド人の彼は白いシャツにブラックネクタイを締
め、エプロンをしています。
「ドラフトビ−ルを、それから隣の僕の父さんにも同じものを!」
「父さん」という私の言葉で父親は落ち着きをなくしたようでした。まるで、自分が「父親であ
る」という現実を恥じ入るかのように。

 父は私の方を憂いに満ちた目で見つめました。その日には、今までに見たこともなかった柔ら
かさがありました。何らかの形で、父は自分と折り合いをつけたのでしょう。
「どんな具合だい、 息子よ……。 いやぁ、 会えて嬉しいよ」と父は言いました。
この会えて嬉しいという言葉を聞くことが、自分にとって実に大切なことだったのだと思いまし
た。私が一気にビ−ルを飲み干したあと、カウンタ−に置いた空のグラスを指さして、父は聞き
ました。
つづく


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