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「今の教え」と「本流復活」を考える・挨拶板

1443SAKURA:2013/04/05(金) 21:30:33 ID:BEUD3XFA
トキ様 へ   観覧者の皆様 へ
こんばんは……。   ロ−マ字(大文字)の【SAKURA】で〜〜〜す。

先日からの?素敵な〜〜〜書籍との出会い〜〜〜☆
その中からの“投稿”をと…(微笑) 今日は…・…【NANCY】が、キーボードの打ち込み!!
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■ 臨死―――
―――|―― 人生のおさらい  第七章  ――――― 【 第 四○ 回 】
   MY LIFE REVIEW    その⑫
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投稿の続きです・・・。

❤ 夜が近づくにつれ、私の勇気も、もっと父親のことを知りたいという思いも強くなって
きました。くるくる回っているグラスを指さしながら、思い切って尋ねてみました。

「なんでそんなことをするの?」
「なんでするのかって?」グラスを見つめたまま、問い返してきました。
「なんで、グラスをそんなふうに回すのさ。ずっとそうしてるよ。自分できがついているの
かと思って、手のなかでグラスをずっと回してる」

 父はグラスをじっと見つめ、グラスは回転をやめました。私は父の悲しげな目をじっと見
ていました。また会話の合間の長い沈黙が流れました。彼は自分の人生と運命を放棄してし
まったかに見えました。小さなときの思い出がフラッシュバックのように戻ってみました。
お酒を飲んでいるときの父親がいかにすぐカッときて怒りだしたかを。でも、今はエネルギ
−も枯渇してしまったようです。人生にすっかり疲れ切った感じ。カウンタ−の高さから下
をじっと見下ろす父親はどこかに飛んでいってしまったような表情を浮かべていました。別
の時空間をのぞいているみたいに。再びグラスは時計と逆方向に回りはじめました。そして
父親は話し出したのです。

「お前は小さすぎて、俺とお前の母さんとの間に何があったのか、覚えていないだろうね。
お前がほんとに小さかったとき、父さんはビ−ルをたくさん飲みすぎて、いつも飲んだく
れて酔っぱらって家に帰っていた。そのころ、父さんは母さんにあまり優しくなかった。あ
る夜だった。おそらくその晩は、いつもよりももっと酒が入っていたんだと思う。あまり覚
えていないんだ。気づくとお前の母さんは階段の一番下に倒れていた。お前はそこにいた。
二人とも、俺に向かって何か叫んでいたよ。その夜、母さんはお前を連れてでていったんだ。
それからだよ、お前の顔をまともに見ることができなくなってしまった」

                           つづく


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