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投稿するまでもないSSスレ 7/7

1名前が無い程度の能力:2008/03/20(木) 14:04:00 ID:oLnzbUDc0
創想話に投稿するまでもないSS用スレ。
理屈なんていらない、東方に熱い想いがあるというなら
とにかくそれをぶちまけろ! 長編・短編どちらもOKだ!

前スレ
投稿するまでもないSSスレ 6/6
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1201010640/

関連サイト
プチ東方創想話ミニ
ttp://cgi.www5d.biglobe.ne.jp/~coolier2/sss/anthologys.cgi

SSを書いている人へ
なぜ自分が書いたSSが評価されないのか
どうしてイタイヤシと叩かれなければならないのか
U-1ってなに?って思ってる人
こうすれば、貴方のSSは生まれ変わる
『 メアリ・スー 』 テストで自己診断。これで皆は貴方のSSにメロメロだ!!
ttp://www.imasy.or.jp/~hir/hir/marysue/marysuefaq_j.html
ttp://iwatam-server.dyndns.org/column/marysue/

関連スレ
【夢夢嫁嫁】東方キャラとイチャつくスレ14【夢嫁嫁】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1205947173/l100
【こんなSS】 貴方に合うSSを探すスレ 第3話 【どうですか】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1205951152/l100
幻想郷のキャラをいぢめるスレ 8.1
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1205947364/l100
SSの実力向上を目指すスレ スレ立て待ち

228名前が無い程度の能力:2008/11/09(日) 19:47:37 ID:PHNTRCEw0
あーうー by KDDI

229名前が無い程度の能力:2008/11/18(火) 05:18:53 ID:qe7nPWFo0
東方シリーズ総合スレッド
いわゆる「本スレ」は、2008年11月18日火曜日

揆符「東方シリーズ総合スレッド 5390/5390」
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1226924573/l50

をもって終了しました
もうスレ立て、避難の必要はありません
今まで本スレに関わってこられた皆さん
並びに、スレッド数という点で本スレとの良きライバル関係にあったスパスレの皆さん
お疲れ様でした

230名前が無い程度の能力:2008/11/20(木) 15:46:49 ID:ne2T8YwE0
デマ乙

231名前が無い程度の能力:2008/11/21(金) 00:31:50 ID:WrteoNPk0
ほっほっほっ

232名前が無い程度の能力:2008/11/21(金) 20:25:41 ID:WPmVRDm20
ホが三つ

233Q:2008/11/27(木) 02:14:39 ID:JuWHVJMQ0
紫「犠牲が怖ければ、ベッドの中でいることね。
  幻想郷は危険な所よ。
  けど、だからこそ、心が震えるような感動とミステリーに出会えるのよ。
  臆病者に用はないわ」

234名前が無い程度の能力:2008/11/27(木) 02:15:17 ID:JuWHVJMQ0
さて、名(迷)シーンスレと間違えた俺はどうしたら良いんだろうか。

235名前が無い程度の能力:2008/11/29(土) 01:24:47 ID:Ugm7r4rM0
>>234
何かSS書いていけばいいと思うよ。

236名前が無い程度の能力:2009/01/16(金) 21:13:10 ID:VNoOdp7U0
>>234
笑えばいいと(ry

237名前が無い程度の能力:2009/01/16(金) 21:53:50 ID:zGK3.fIc0
二ヶ月近く音速遅いとかw

238お借りします 不法投棄改変物 1/2:2009/01/25(日) 14:58:31 ID:ODRnN5T.0
中ボス会議 〜第6回人気投票の結果を受けて〜

大妖精「やあ!東方紅魔卿の中ボスキャラ、大妖精よ」
てゐ「わざわざ説明しなくてもいいと思うけど私が東方永夜抄の中ボスキャラ、因幡 てゐよ」
リリー「………」
てゐ「リリーよ」
大妖精「東方妖々夢の中ボスキャラ、リリーホワイトね」
てゐ「で、東方界になくてはならないそうそうたる中ボスキャラが三人
   すでにそろってしまったんだけど、他は誰が来るの?
大妖精「後は風神録、花映塚、地霊殿から選りすぐりの中ボスキャラが集う予定よ
   一応、風神録からは静葉さんを呼んでいる。地霊殿からは……キスメさんに連絡入れてみようか?
リリー「春でガハァ!」
大妖精「血を吐いた!」
てゐ「リリーが血を吐いた!そうよ!駄目だったのよ!
   一発ネタ人気的な意味での人気キャラをリリー以外に呼んだら駄目だったのよ!
   これ以上人気を食われて存在感が薄くなるは駄目だったのよ!」
大妖精「そ、そうでした!そうとも知らず、これは失礼をしてしまって……」
リリー「は……春ですよー」
てゐ「本当、リリーは春じゃないから、気をつけるウサ。
   で、花映塚からは誰を呼ぶの?」
大妖精「……誰を呼びましょうか?」
てゐ「………」
リリー「………」
大妖精「……いらないね」
てゐ「……うん、いらないね」
リリー「………」
てゐ「まぁあれよ、大ちゃん。第6回人気投票は残念だったウサ。
   今年の人気は私に任せて気を落とさないで来年がんばってウサ」
大妖精「いやぁ、心配に及ばないですよ。
   今回の結果で、チルノちゃんからたくさん励ましてもらってね
   傍目には人気が落ちたかもしれないけど
   実はちょっと投票数が伸びてきているんだよね。
   紅魔の中ボスのこぁもマンネリになってきたでしょ?だからちょっとだけ引いてみたの」
てゐ「ああ、なるほど!あなたほどの中ボスキャラの人気が落ちたから何かあると思ったら
   そういうことなのね。チルノから励ましか、かわいいウサ。
   まぁそれくらいのいい思いがないと、中ボスキャラなんてやってられないウサ」
大妖精「ええ、この中ボス業界は一見地味だけど、
    その裏ではどす黒い陰謀の数々が渦巻いているからね。
    中ボスも楽じゃないよ」
リリー「春ですよー」
てゐ「でしょでしょ、いくら私たちみたいに絶大な地位を築いていても
   いつまた新しい中ボスキャラが生まれるとも限らないしね。
   旧作の中ボスキャラ達は醜い蹴落とし合いをやっとるらしいウサ」
大妖精「まったく、嘆かわしいわね」

239お借りします 不法投棄改変物 2/2:2009/01/25(日) 15:01:00 ID:ODRnN5T.0
椛「ごめん、文様を慰めてて遅くなってしまった。椛だ。
  まだ中ボス会議はやっているか?
てゐ「……!?」
大妖精「……!?」
椛「え、どうしたの……?」
てゐ「ちょ、どうゆうことよ、大妖精!風神からは静葉じゃなかったの!?」
大妖精「そ、そうよ!私が呼んだのは静葉さんよ!あなたは何しに来たの!?」
椛「何って……中ボス会議じゃないの?風神録代表としてきたんだけど…
  あとあなた呼ばわりはしないでほしいわ」
てゐ「何が風神録代表よ!お前が来てしまったら台無しウサ!
  リリーもものすごく怒っとるウサ!!」
リリー「……春ですよー」
椛「な、何だ?私が悪いのか?
  これは各シリーズの中ボスキャラが会議を行う集まりではないのか?」
大妖精「そ、そうよ! そうだけど、あなたはダメなんです!」
てゐ「お前みたいな中ボスキャラが来たらオシマイウサ!」
椛「解らんことを言うわね…… あなたたちとて中ボスキャラでしょう?
 そこのリリーホワイトは現実世界はやたらと認知されて、
  きめ台詞で何人もの会場で引っ張りだこじゃないですか」
リリー「春でガハァ!」
大妖精「血を吐いた!」
てゐ「リリーが血を吐いたウサ! そうよ!駄目だったのよ!
  現実世界とか言うたら駄目だったのよ!実際には地味で他にネタがないことを
  突付かれたら駄目だったのよ!!」
リリー「春ウゴハァ!」
大妖精「謝れ、犬走椛!」
てゐ「リリーに謝れウサ!」
椛「え、何、どういうことなの!?」
リリー「hウゴガハァ!」
椛「な、何、こっち向いて吐かないでぇぇぇ!
いや、ごめん、私が悪かった。許してくれ」
大妖精「解れば良いのよ……」
てゐ「解ればいいウサ」
椛「一体、どういう会議なのよ、これは……」


――――続かない

というかここ改変物OKかどうか知らないで投下してしまったけどいいのだろうか

240名前が無い程度の能力:2009/01/25(日) 15:11:51 ID:P0srezp.0
せっかくなので読みにきた 乙乙

241名前が無い程度の能力:2009/01/29(木) 10:47:12 ID:fWdz1oSM0
「あんたは何のために生きてるの?」
「唐突だな」
「だって答えが出ないのだもの」
「自分で考えてみたか?」
「うん、分かんなかった。だからあんたのを参考にしようと思って」
「そうか。私は……そうだな、お前と同じだぜ、チルノ」
「どういうことよ、分かんないわ」
「そういうことだよ」
「あたいの生きてる理由をあんたは知ってるの?」
「いいや、知らん。ちっとも分からん」
「じゃあなんであんたは
 私は自分の生きてる理由を知ってる、みたいに言うのさ」
「知ってるからさ」
「あたいの生きてる理由を知らなくて
 それであんたの生きてる理由はあたいと一緒って
 それ、分かってないんじゃん」
「ああ、分かってない。分かってないって分かってる。
 これは分からないことも分からないのとは幾分違うぜ」
「あんた何言ってるの?頭大丈夫?」
「……難しい日本語使って悪かったよ」

242名前が無い程度の能力:2009/02/17(火) 21:47:05 ID:AABYd7WQ0
東方ProjectクロスSSスレ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1234699193/l50

243<裁かれました>:<裁かれました>
<裁かれました>

244文リグ1/2:2009/04/01(水) 23:03:14 ID:ik1zl73o0
「どうもこんにちはリグルさん、毎度おなじみ射命丸です」
「こんにちは射命丸。どうぞ妖怪の山にお帰りください」
「いきなりご挨拶ですね」
「いきなり突風と共に現れられたら不機嫌にもなるよ。ああもうマントが変にねじれちゃって……」
「あ、それマントだったんですか。風呂敷だと思ってました」
「殴るよ?」
「殴れるものならどうぞどうぞ」
「くっ」
「諦めてくれたようで何よりです。それはそれとして、今日は取材で伺ったわけですが」
「基本的に文が私を尋ねてくるときって、取材以外には用事は無いはずだよね」
「そんなこと無いですよ、ちょっとちょっかい出したかったり、からかいたかったりする時にも声をかけます」
「割と最悪だね」
「で、取材ですが」
「はいはい、どうせ逃げられないんだし、喜んでお答えしますよ」
「リグルさんはスカートはいてみる気とかないですか?」
「藪から棒に何を言い出すかと思えば……ていうかそれ取材なの?」
「れっきとした取材ですよ。お友達はみんなスカートなのに、なんであなたはスカートはかないんですか?」
「いや、別に理由は無いけど……何ていうか、動きにくそうに見えたり」
「チルノさんや橙さんが動きにくそうにしているところ、見たことありますか?」
「いや、まあ……橙は結構そういう隙を見せないし、チルノのほうは、あんまり気にしてないっていうか」
「何をですか?」
「いやだから、スカートの中が、その」
「ああなるほど、つまりリグルさんは、スカートをはくことで、中身を見られるのが恥ずかしいんですね?」
「いちいち口に出して確認しないでよそんなこと!?」
「いいですねその赤面顔。ぱしゃり」
「撮らないでよわざわざ!? や、やめて、やめなさい」
「風呂敷便利ですよねやっぱり。カメラが丸ごとすっぽり。でもカメラはあげませんよ」
「いらないよ。あと風呂敷違う、マントね」
「まあそれはともかく。スカートはかないんですか?」
「いや、さっき理由言ったよね?」
「ぱんつ見られるのが恥ずかしいんですよね?」
「だから口に出すな」
「ぱんつが駄目ならドロワをはけばいいじゃない」
「ああ、ドロワーズね……うーん、その、しっくりこないっていうか、
 スカートをはくためにわざわざ買うのも勿体無いっていうか」
「…………ほう」
「何?」
「リグルさんあなた、ドロワ持ってないと」
「う、うん」
「つまり今あなたはドロワはいてないと。はいてない、と」
「そこ強調しないで!? 違うよ、ドロワをはいてないだけであって、パンツはちゃんと」
「柄は何ですか」
「し、あ、いや」
「白ですか。王道ですね。実にいい」
「黙秘権行使していい?」
「そうしたら私も黙って実力行使で中身を確認します」
「まあ私の下着の色なんて些細なことだから置いといて」
「まあ白なのは確定なのでとりあえずその強引な話題の転換に乗ることにしましょう」
「私はスカートをはく気は無い。それでいい? 用はもう済んだ?」
「済んでません。むしろこれからです」
「えー」
「スカート持ってないならスカート貸しましょうか?」
「貸しましょうか、じゃなくて。元々はく気無いんだから貸してもらう気も無いよ」
「なんでですか。私のですよ? 私のスカートですよ? 本当に借りたくないですか?」
「無いよ。ていうか自分のだって強調する意味がわかんないよ。なんで文のスカートならはきたくなるみたいな言い方になってるのさ」
「だって、ねえ」
「ねえも何も無い」
「ドロワも貸しますよ? 私の」
「いらないよ……え、文もドロワ持ってるの?」
「持ってますよ? 何なら見せましょうか、今」
「いいから。見せなくていいから。だからスカートを掴んだ手を引っ込めて、お願いだから」
「ちぇー」
「なんで残念そうなのさ……」
「ところで私がドロワ持ってるって言ったら意外そうにしてませんでした?」
「あ、それはまあ」
「またどうして?」
「だって、そんな、短いスカートだから、てっきり」
「ははぁ。私の太ももがちらちらするたびに、ぱんつが見えやしないかとはらはらしてたと」
「だって、その……し、しょうがないじゃない」
「訂正。ショーツがいつ見えるか今見えるか何時か見てやろうととムラムラしていたと」
「そこは訂正しなくていいから!?」
「でもちょっとは気になってましたよね? スカートの中」
「…………いや、その」
「リグルさんのえっち」
「違うってば!?」

245文リグ2/2:2009/04/01(水) 23:04:35 ID:ik1zl73o0

「だいたいリグルさんは存在自体がエロいと思うんですよ」
「いきなり何その言い草!? むしろ私って結構色っぽさも無いし子供っぽいし、日々健全に生きてるつもりだけど!?」
「普段からズボンっていうのが一種の罠ですよ」
「なんで!?」
「普段からそんな、膝小僧丸出しで」
「文にだけは言われたくないよ」
「これでスカートをはいてみなさい。そのギャップと来たらたまったもんじゃないですよ。
 普段からガードされてる股間がスカートをはくことで開放されるんですよ?」
「わけわかんない、あと股間とか言うな!」
「ギャップ萌えの度合いで言うなら、生半なツンデレなんて目じゃないですから」
「どういう比較かわかんないよ……」
「風呂敷も実は罠ですよね」
「何が? あと風呂敷じゃないよ?」
「肩の細さを強調してますよね。抱きしめたくなる」
「それはちょっとこじつけっぽくない?」
「抱いてもいいですか」
「………………え、何て?」
「今えっちな想像しましたか?」
「してないよ!?」
「ムキになるところが怪しい」
「その台詞って基本的に、反論を許さない言論封じだよね」
「それはそれとして、抱きしめてもいいですか」
「ちょ、ま、待ってよ、本気なの?」
「私はいつでも本気ですよ」
「その言い草が胡散臭いんだってば……」
「うう、ぐすん、そんなに嫌ですか?」
「急に涙目になるのも変。さすがに嘘泣きだってバレバレだから」
「しょうがない、じゃあ妥協します」
「え、何を……ひゃ!?」
「そ、そんな変な声出さないでくださいよ」
「急に断りも無く手を握られたら声もあげたくなるよぉ」
「……やっぱり嫌でしたか?」
「……まあ、別に、そこまで嫌ってことは、無いけど」
「えへへー」
「そんな嬉しそうにされても……困るけどさ」
「前々から、リグルさんのこの白くて綺麗な指には目をつけてたんですよー」
「それ犯罪者の言い分だから!?」
「失敬な……あー、でもやっぱり手を繋ぐのっていいですよね。なんか心があったかくなります」
「恥ずかしいこと言わないでよ……それとさ」
「何でしょう?」
「どのへんが取材なわけ?」
「リグルさんにスカートをはかせて、その写真を撮ってスクープにしようかと」
「捏造だ!? 自分から薦めておいて、それを記事にしちゃ駄目でしょ!?」
「そんなこと無いですよ、リグルさんがスカートをはいたという事実は、写真でちゃんと証明されるわけですから」
「もし仮に写真を撮っても、絶対に記事にはしないでよ!? 本当に恥ずかしいんだからね!?」
「まあ記事にするかどうかは置いておいて、スカートははいてみましょうか」
「嫌だってば!?」
「私の家、割とすぐ近くにあるんですよ。それではレッツゴー」
「ちょ、て、手を離してって……ていうかこれ誘拐だよね!?」

投げっぱなしでEND

246名前が無い程度の能力:2009/04/02(木) 02:46:47 ID:cuMGL8W.0
頬が緩んじまったぞ
GJだ

247名前が無い程度の能力:2009/04/02(木) 20:03:02 ID:oVZ0mRyM0
二人だけのファッションショウ まで読んだ

248その時歴史は動いてしまった 1:2009/04/02(木) 23:00:00 ID:KtSEzvao0
ある日の深夜、紅魔館で口論が繰り広げられていた。
レ「咲夜。貴方は今日でクビよ。」
咲「どうしてですかお嬢様!私が何か悪いことでもしましたか!?」
レ「ええ。侵入してくる白黒だけでなく、美鈴の居眠りさえ防げない。これを無能と言わずに何と言うの?」
咲「でもそれは私だけのせいではないです!」
レ「うるさいわね。とっとと荷物をまとめて出て行きなさい!」
そう言ってレミリアは咲夜を館から追い出した。
咲「どうしましょう。人里も私を受け入れてくれるとは思えないし、霊夢達が助けてくれるとも思えないし・・・」
そう呟きながら夜道を歩く咲夜に声を掛ける者がいた。
紫「あら、吸血鬼のとこのメイドじゃない。こんな所に一人で居るなんて、どうかしたの?」
咲「実は主から暇を出されてしまったの。行く宛がないから困ってるの。」
紫「同情するわ。ところで、行く宛がないなら面白いとこ紹介するわよ。」
咲「それはどこなの?」
紫「着いてからのお楽しみよ♪」
そう言うと紫は咲夜の足元にスキマを展開した。
咲「!! キャアァァァァァァ!!」

249その時歴史は動いてしまった 2:2009/04/02(木) 23:41:32 ID:KtSEzvao0
咲「はっ!・・・ここは?」
咲夜は目を覚ますや否や、辺りを確認し、ここが小さな部屋の中だという事に気が付いた。
目を覚ました咲夜に一人の男性が話しかけた。
?「気が付いたかい?私の家の前に倒れていたようだが、何かあったのかね?」
咲「貴方は・・・?」
?「おっと、自己紹介を忘れていたね。私の名はアドルフ・ヒトラー、ちっぽけな運動家だよ。」
咲「えっ!あのヒトラーなの!?」
ヒ「私を知っているのかね?我が党はまだ弱小政党なのだがね。まあいい。君の名は?」
咲「わ、私は十六夜咲夜。」
ヒ「イザヨイ・サクヤさんか・・・良い名だ。サクヤさん、パンでも食べたまえ。ちょうど今焼けた所だ。」
咲「ありがとう。」
ヒ「話を元に戻すが、どうして私の家の前で倒れていたんだい?」
咲「それは・・」
咲夜は幻想郷の事は伏せ、主に暇を出されて、行く所が無くてさまよっている内に倒れてしまったと嘘を言った。
ヒ「そうか・・・それは辛かっただろうね。」
咲「・・・」
ヒ「ところで、君は秘書の仕事は出来るかね?」
咲「え?」
ヒ「最近演説で忙しくて、秘書の仕事をしてくれる人を探していたんだよ。やってくれるかね?」
咲夜は無言で頷いた。

250名前が無い程度の能力:2009/04/02(木) 23:47:10 ID:tWxf8wEg0
若者の頃、絵描きを目指して居た頃のヒトラーは好青年だったらしいね

251その時歴史は動いてしまったの作者:2009/04/02(木) 23:55:25 ID:KtSEzvao0
シリアスに行ってみました。
ちなみに咲夜さんが飛ばされたのは、1927年のドイツ、ベルリンです。
激動の時代を舞台にしてみました。
続くかも

252名前が無い程度の能力:2009/04/03(金) 00:16:34 ID:ppAoihCI0
ヒトラーには、大不況のドイツを建て直した英雄的側面もあるらしいからな。
しかしそのヒトラーに瀟洒な従者がつくと、歴史が変わってしまいそうな気が。
まあそのへんも含めて、興味深い題材なのは確かだ。

253名前が無い程度の能力:2009/04/03(金) 02:05:44 ID:8pqeWWwg0
一兵士として戦場にでてたこともあるから、戦争のヤバさも知ってたはずなのに、
どこで何を間違ってあんなになっちゃったのかねぇ。

254その時歴史は動いてしまった 3:2009/04/03(金) 13:26:47 ID:C9Rwz6Bo0
ヒトラーの秘書となって三ヶ月が経った。咲夜は秘書として大いに働き、またとても美しかったため、党内からも人気を得ていった。
1927年4月、ヒトラー達はフランクフルトで演説集会を開いていた。
ヒ「我らNSDAPが政権を握れば、今の苦境を脱せられる事を約束しよう!諸君達の目の前には、暴利をむさぼるユダヤ人や共産主義者という大いなる敵が居るのだ!奴等を倒し、偉大なるドイツを復活させようではないか!ドイツ万歳!!」
聴衆「ドイツ万歳!!ヒトラー万歳!!」
ヒ「これにて第5回フランクフルト集会を終了する。諸君、私の演説を聞いてくれてありがとう。」
ヒトラーはそう言うと、舞台裏へ戻っていった。そしてそこには、秘書の咲夜がいた。
咲「お疲れさまです、総統。お水を用意しましたわ。」
ヒ「ありがとう、サクヤさん。いつも助かるよ。」
咲「大した事でもありませんわ。それより、今日の集会は大成功でしたね。」
ヒ「ああ。私もあそこまで盛り上がるとは思ってなかったよ。」
咲「これからも頑張ってくださいね。総統。」
ヒ「もちろんだとも。ところでサクヤさん、今日の夜に私の部屋に来てください。大事な話があるのだ。」
咲「分かりましたわ。」

255その時歴史は動いてしまった 4:2009/04/04(土) 13:20:30 ID:Ih5MWlAM0
その日の夜、咲夜は約束通りにヒトラーの部屋にやって来た。
咲「話とは何です?総統。」
ヒ「サクヤさん、ここではヒトラーさんと呼んでいいですよ。」
咲「分かりましたわ。ヒトラーさん、大切な話とは?」
ヒ「今ここでだから言えるのだが、実は私はユダヤ人の迫害政策には反対したいのだよ。」
咲「!?」
ヒ「驚いたかね?でもこれは嘘ではない。私の本音なのだよ。」
咲「何故です?あなたはいつも演説で主張しているではありませんか。」
ヒ「あれは群衆から支持を得るために言っているに過ぎないのだよ。政権さえ握れば、その政策は幾ばくかは緩和するつもりだよ。まあ、私の周りの連中は本気で実行しようとしてるがね。」
咲「そんな話を何故私に?」
ヒ「君は非常に有能で、私が一番信頼できる人だからだよ。我が党が暴走した時に、歯止めをかけてほしい。」
咲「・・・つまり私に後継者になって欲しいと?」
ヒ「大声では言えないが、私はそれを望んでいる。」

つづくかも

256名前が無い程度の能力:2009/04/04(土) 14:32:29 ID:snsTUVZU0
さあ話が大きくなってきました。
咲夜さんならナチ軍服も似合いそうだな。

257その時歴史は動いてしまった 5:2009/04/04(土) 18:11:54 ID:Ih5MWlAM0
咲夜とヒトラーの極秘の会話は続いていた。
ヒ「君には秘書だけでなく、もう一つしてもらいたい仕事があるのだよ。」
咲「その仕事とは?」
ヒ「うむ、最近突撃隊の力が余りにも大きくなりすぎているのだよ。彼らは暴力的過ぎる。だから、君を筆頭にある組織を作ることを考えている。」
咲「組織?」
ヒ「シュッツ・シュタフェル、親衛隊だよ。表向きには私の護衛組織として設立するつもりだが、いずれは様々な権限が集まるように手配しておくよ。」
咲「私がその親衛隊のリーダーになるのですか?」
ヒ「ああ、その通りだ。君がその組織を指導し、ゲーリングやヘス、レームより力を握ってくれ。」
咲「分かりましたわ。最善を尽くします。」
ヒ「頼むよ、サクヤさん。君が後継者にならなければ、我が党が政権を握っても、全てのドイツ国民が幸せになることはなく、戦争や民族浄化を引き起こすことになるだろう。」
咲「分かっていますわ、ヒトラーさん。きっとドイツを正しい方向に導いてみせますわ。」
ヒ「ありがとう。これでこの話は終わりだ。今日の事は全て秘密だよ。」
咲「承知しましたわ。失礼します。」
咲夜はそう言うと、立ち去っていった。

つづくかも

258名前が無い程度の能力:2009/04/04(土) 18:22:09 ID:qjJhCLgc0
……レーム?

259その時歴史は動いてしまった 6:2009/04/04(土) 21:31:04 ID:Ih5MWlAM0
ヒトラーとの話の一ヶ月後、親衛隊は創設され、約束通り権限を強めていった。
創立から二年の間に、要人警護、党の絡む民事及び刑事事件の捜査や隠蔽、ヒトラー・ユーゲントの管理、犯罪者となった党員の処罰の決議及びその実行、党内における人事の決定などの様々な役職を取り扱うようになっていった。
そして咲夜はその長官として大いに指導力を発揮した。


1929年の初め、ヒトラーはついに後継者に咲夜を指名した。
当初は古参党員達から、<ミュンヘン一揆にさえ参加してない新参者を後継者にする気か!?>などと酷い抗議が来たが、ヒトラーの承認の下に行われた反対派中核メンバーの左遷(あるいは交通事故に遭遇)により、抗議運動は立ち消えになった。
これにより、咲夜は党内NO.2の地位を手にいれ、ヒトラーの理想を叶えられる地位になった。

つづくかも

260その時歴史は動いてしまった 7:2009/04/04(土) 23:35:53 ID:Ih5MWlAM0
咲夜が後継者となって半年後、世界は未曾有の大恐慌に見舞われた。ドイツの失業率は70%にまで達し、町には失業者達が溢れ、経済は崩壊していた。
そしてその混乱の中、各地で演説を繰り広げる者の姿があった。
ヒ「我々をここまで苦しめたのは誰だ!?それは今の政府である!理不尽な賠償金を払い続け、国民を飢えさせてきたワイマールであるッ!」
ヒトラーの熱弁が最高潮に達しようとしていたその時だった。

「パンッ!!パンッ!!」

二回の破裂音が響きわたった。その直後、ヒトラーは倒れ込んだ。
咲「総統ッ!!」
咲夜はヒトラーの元に駆け寄った。
咲「総統ッ!しっかりしてください!副官!医者を呼べっ!」
ヒ「無駄だよ・・・私はもう助からん・・・それくらい・・自分にも分かる・・」
咲「何言ってるんですか!貴方がこんな所で死ぬものですか!」
ヒ「すまない・・まだ若い君に・・・全て任せて死ぬことになる・・とは・・。」
咲「総統!私を・・私を置いて行かないでください!」
ヒ「君なら・・もう・・一人でも・・大丈・・・夫だ・・」
そう言って彼は死んだ。彼は微笑んでいた。まるで、咲夜に笑っていてもらいたいかのような微笑みだった。

261その時歴史は動いてしまった 8:2009/04/05(日) 00:11:51 ID:5oI2v4wM0
演説会場がパニックに包まれる中、咲夜はヒトラーの死体を抱いて泣いていた。
咲「死なないで・・・死なないでよぉ・・・」
咲夜は大切な人を失った悲しみで我を忘れていた。
そこに部下が一人の男を連れてきた。
部下「失礼します、長官。犯人とおぼしき男を捕まえました。」
その言葉を聞くや否や、咲夜はヒトラーの死体をそっと地面に置き、ゆらりと立ち上がってその男を睨んだ。咲夜の目は濁っていた。
咲「貴方がヒトラーさんを・・・許さない!」
そう言って咲夜は懐からナイフを取り出し、男を滅多刺しにした。腕、脚、腹、目など体中至るところを刺した。
咲「死ね!死ねえッ!貴様のせいでッ!貴様のせいでッ!!」
咲夜は鬼神の如く叫びながらナイフを突き刺し続けた。部下が止めた時、その男はすでに原型をとどめておらず、人間かどうかも分からないほどだった。無論、男はとっくに息をしてなかった。
そしてその直後、血塗れになった咲夜は気を失い、その場に崩れ落ちた。

つづけ

262その時歴史は動いてしまった 9:2009/04/05(日) 19:43:41 ID:5oI2v4wM0
ヒトラーの死後、葬儀は盛大に行われた。咲夜の殺人はもみ消された代わりに、ヒトラー殺しの犯人は行方を眩ましたこととなり、迷宮入りの事件とされた。
咲夜はヒトラーの死のショックから精神を病んでいたが、葬儀が行われる頃にはすでに回復していた。
咲「我らが偉大なる総統、アドルフ・ヒトラーは死んだ!だが私、十六夜咲夜が彼の意志を継ぎ、諸君を導いてみせる!万歳!」
聴衆「万歳!サクヤ新総統万歳!!」
咲夜の演説はもはや神がかっており、聴衆による一斉の拍手の中、ここに第二代総統十六夜咲夜が誕生した。


その夜、総統の執務室で咲夜は親衛隊の部下に一言命じた。
咲「私達の党に楯突く他の政党を潰しなさい。」
その命令通り、31年には既に共産党やSPDを初めとした諸政党を親衛隊は潰していった。

ライバルが居なくなると、咲夜は内部の反乱分子の芽を摘み始めた。
咲「外の邪魔者が居なくなったわね。じゃあ次は党内の古参を消しなさい。彼らはヒトラーさんの理想を汚す反逆者よ。」
この結果、古参党員の95%近くが秘密裏に殺害された。

これらの黒い裏工作の下、31年終わりの選挙ではナチ党は第一党に躍進、咲夜は首相に任命された。

263その時歴史は動いてしまった 10:2009/04/05(日) 20:18:17 ID:5oI2v4wM0
咲夜は首相の椅子を手に入れたものの、政治の実権は大統領であるヒンデンブルクが握っていた。咲夜は国民から人気があったが、大戦の英雄であるヒンデンブルクにはかなわなかった。
ヒンデンブルクは咲夜を常に危険視し、内政を任せなかった。そのため咲夜はヒトラーの理想を叶えることは出来ないでいた。
咲「あの老いぼれジジイが!国民を苦しませといてのうのうと大統領にのさばりやがって!!私が内政を行おうとすれば邪魔をする!どうしてヒトラーさんの意志を分かってくれないのよ!」
副官「お、落ち着いてください!彼はもう高齢で長くはありません。あと2、3年で病死すると思われます。だから、今の所はその時を待ちましょう。」
咲「は?貴方何言ってるか分かってるの?"二年間も待て"ですって?ふざけないで!古参の連中を消したように、今すぐあのジジイを消しなさい!」
副官「で、ですが・・我々には・・・」
咲「出来ないって言うの?」
副官「は、はい。彼の警備は厳重で、我々ではち、近づくことさえ出来ません・・」
咲「無能ね、貴方。もういいわ、とっとと死になさい。」
副官「え?」
副官が驚きの声を上げたのと同時に、彼の喉にナイフが突き刺さった。

264名前が無い程度の能力:2009/04/06(月) 00:40:33 ID:67LIJSfQ0
さっきゅんの暴走が始まった……

265その時歴史は動いてしまった 11:2009/04/06(月) 13:18:11 ID:XHlDWgao0
咲夜は部下の無能ぶりに呆れ、自ら手を下すことにした。
咲「そうよ、私の能力を使えば簡単なことじゃない。来週にある私との会談の時に消してやるわ。」


そして会談の日、咲夜は満面の笑みでヒンデンブルクを迎えた。
咲「お久しぶりです、大統領。また会えて光栄ですわ。」
ヒン「ああ、久しぶりだね。」
咲「それより、いつになったら私に内政をさせていただけるのですか?」
ヒン「まだ君には任せられない。色々と事情があってね。」
咲「そうですか。分かりましたわ。」(ジジイが!待ってなさい。この会談が終わって車に乗る時には、貴方をハリネズミにしてあげる。)
咲夜は腸が煮えくり返るような思いで、ヒンデンブルクと会談を続けた。


ヒン「そろそろ失礼するよ。次の仕事があるのでね。」
咲「さようなら、大統領。」
咲夜は部屋の窓から、ヒンデンブルクが車に乗ろうとするのを確認して、能力を発動した。
咲「ザ・ワールド!」
その瞬間、咲夜の周りの全ての時間が停止した。

266その時歴史は動いてしまった 11:2009/04/06(月) 13:18:30 ID:XHlDWgao0
咲夜は部下の無能ぶりに呆れ、自ら手を下すことにした。
咲「そうよ、私の能力を使えば簡単なことじゃない。来週にある私との会談の時に消してやるわ。」


そして会談の日、咲夜は満面の笑みでヒンデンブルクを迎えた。
咲「お久しぶりです、大統領。また会えて光栄ですわ。」
ヒン「ああ、久しぶりだね。」
咲「それより、いつになったら私に内政をさせていただけるのですか?」
ヒン「まだ君には任せられない。色々と事情があってね。」
咲「そうですか。分かりましたわ。」(ジジイが!待ってなさい。この会談が終わって車に乗る時には、貴方をハリネズミにしてあげる。)
咲夜は腸が煮えくり返るような思いで、ヒンデンブルクと会談を続けた。


ヒン「そろそろ失礼するよ。次の仕事があるのでね。」
咲「さようなら、大統領。」
咲夜は部屋の窓から、ヒンデンブルクが車に乗ろうとするのを確認して、能力を発動した。
咲「ザ・ワールド!」
その瞬間、咲夜の周りの全ての時間が停止した。

267その時歴史は動いてしまった 12:2009/04/06(月) 13:35:27 ID:XHlDWgao0
止まった時間の中、咲夜はゆっくりとヒンデンブルクに近づき、数十本のナイフを四方八方から投擲した。
ナイフは全て彼の直前で動きを止めた。咲夜は聞こえていないであろう彼に向かって言った。
咲「貴方がいけないの。私の内政を認めず、ヒトラーさんの理想を叶えるのを邪魔した貴方が。でも安心して、これで全てが解決するわ。さようなら、ヒンデンブルクさん。」
咲夜はそう言うと部屋に戻っていった。咲夜が部屋に着くや否や、時間は動き出した。

ザクザクザクザクザクッ!!

何かの刺さる音と共に、叫び声があがった。

咲夜は痙攣しているヒンデンブルクを窓から確認すると、その場にいた部下に笑顔で言った。
咲「シャンパンを用意しなさい。豚めが死んだわ。」

268名前が無い程度の能力:2009/04/12(日) 12:36:38 ID:lhRehG/I0
さあこれからだ、というところで止まってるな。
まあネタを熟慮するのは良いことだが。

269名前が無い程度の能力:2009/04/14(火) 23:33:39 ID:zAZy9QyU0
天子「ここが孤独で七色な人形遣いの家かしら」
アリス「この森で暮らす奴はだいたい孤独な奴よ。
    ついでに『七色の』よ。で、貴女誰?」
天「私は比那名居天子、天界に住まう」
ア「あぁ噂の不良天人ね。で、何の用?」
天「…孤独で七色のイタい人形遣いの噂を聞いて、
  どんな顔か見にきただけよ」
ア「あっそ、暇なら紅白で巫女の神社に行きなさい」
天「せっかく一人の天人が寂しい貴女の家に客として来たのに、
  お茶も出さずに返すのかしら?」
ア「お茶が欲しいなら紅魔館に行きなさい。まぁ退屈だったし、
  いいわ入りなさい」

天「で、人形遣いは何時姿を現すのかしら?せっかくお客様が
  来ているのに人形だけで対応するなんて」
ア「何を言ってるの?目の前に居るじゃない」

天子がアリスを人形だと勘違いするだけのお話
本当なら天子が↑の勘違いでアリスにベタベタ触るお話

270その時歴史は動いてしまった 13:2009/04/16(木) 15:09:33 ID:2YDV1xr.0
ヒンデンブルクの殺害後、警察は必死で犯人の捜索を行った。その中の候補に咲夜の名前が挙がったが、アリバイ上実行は不可能ということで疑いはすぐに晴れ、1ヶ月の後に捜査も打ち切られた。
 捜査打ち切りの話を耳にした瞬間、咲夜は思わずほくそ笑んだ。自分が犯人と知られれば、ヒトラーの理想をかなえる後継者としての役割が果たせなくなる。それはどうしても避けたかった。
咲「ふふふ、これで私の邪魔者はいなくなったわ。」
新副官「はい、総統。これで我々が内政を行える立場になった訳です。おめでとうございます。」
咲「ありがとう。で、さっそくだけど法改正の手続きを頼めるかしら?」
新副官「法改正ですか?国会の審議、国民投票が必要になりますね。すぐには難しいです。」
咲「この国の司法制度や立法制度は不完全ね。手続きが面倒ね。どうにかならない?」
新副官「……多少強硬手段ですが、どうにかすることは出来ますよ。」
咲「説明しなさい。」
新副官「はっ。総統は今や全国民から人気を得ています。総統が国民を扇動し、立法や司法制度の改革を国会審議や国民投票無しでも行えるようにするのです。」
咲「素晴らしいアイデアね。でも、そんなに上手く行くかしら?」
新副官「我が党がプロパガンダによって全面支援いたしますし、総統の演説能力で国民は心動かされることでしょう。大丈夫です。」
咲「分かったわ。貴方はこれから部下に命じて、プロパガンダの準備を始めなさい。」
新副官「はっ。」
 新副官は咲夜に敬礼すると部屋を出て行った。部屋にひとり残された咲夜は椅子に座り、誰かに話しかけるように呟いた。
咲「待っててヒトラーさん、私が貴方の理想を叶えてみせる。約束したもの、やり遂げて見せるわ。どんな手を使ってでも、絶対に………」

271その時歴史は動いてしまった 14:2009/04/16(木) 15:10:31 ID:2YDV1xr.0
新芽が芽吹く1932年の春、咲夜は新法案の制定に向けて各地で演説を繰り広げていた。
咲「現在における我が国の立法制度は非常に無駄が多く、非効率的であるわ。一つの法律を決めるだけでも数ヶ月の審議を必要とし、発布するまでに一年は掛かってしまうでしょう。また司法制度においても、殺人を犯した者がほんの数年で出所している現状であり、非常に緩いものであるわ。今こそ我々は進んだ制度を手にしなければならない!諸君!直ちに制度の改正を行い、進んだ法治国家を手にしよう!ハイル!!」
聴衆「ハイル!!ハイル!!」
咲「私は我が国民の中で一番この国を愛しているという自負がある。私は貴方方を幸せにするためになら、どんな苦労も惜しまないわ。だから私、十六夜咲夜に全てを任せてはくれないだろうか。諸君らの力を貸してはくれないだろうか。もし、その意思があるならば、声高らかに“ヤヴォール!”と叫びなさい、諸君!」
聴衆「ヤヴォール!!ヤヴォール!!ヤヴォール!!ヤヴォール!!」
咲「あなた方の強い意思は伝わったわ。では、あなた方が私の新法案に賛成票を投じてくれることを切に願うわ。今日はありがとう。あなた方誠意ある国民に栄光あれ!!」
咲夜は演説を終え、拍手喝采の中聴衆に手を振りながら会場を後にした。


 5日後、全ての演説を終えて自室でくつろぐ咲夜の元へ、副官が飛び込んできた。
副官「た、大変です!国防軍内部に反乱の予兆有りと、親衛隊情報部に連絡が入りました!」
咲「何ですって?国防軍が?」
副官「はい。情報提供者はハインツ・グデーリアン大佐で、彼の情報によると、一部のユンカー出身の将校達が総統の爆殺計画を立てていたとの事です。」
咲「ユンカーの世襲貴族の分際で・・・・」
副官「いかがいたしましょう?」
咲「ちょうどいい機会ね、将校の粛清が必要だと思っていたの。内部調査を行って、私に対する忠誠心の低い奴は、ヒトラー総統への反逆者としてブラックリストに載せといて。」
副官「はっ。」
咲「あ、でも今すぐに消したら駄目よ。今面倒くさい事起こすと、国民投票に支障が出るから。」
副官「了解しました。部下に連絡しておきます。」


 咲夜はレミリアにクビにされた事から大変な貴族嫌いに陥っており、そのブラックリストには、ユンカー出身の将校を中心とした数百名以上の名前が載ることとなった。

272名前が無い程度の能力:2009/04/18(土) 22:16:16 ID:.wcoYS6A0
ttp://netamichelin.blog68.fc2.com/blog-entry-6567.html

うどんげ「どっちが正しいの?」
てゐ「人間も動物も妖怪も、ストレスで胃に穴が開く繊細な存在(モノ)
    自分の納得する方を選んで、ストレスなく生きるほうが長生きできるウサ」

うどんげ「じゃあてゐは、どっちを選んでるの?」
てゐ「……無農薬の方かな、植物の出す毒は所詮『既知の毒』、私も私の仲間も私の先祖も
    それを食べて命を繋いでこれた、自身の持つ解毒作用で何とかなるのは解ってる
    でも農薬は『未知の毒』、実験での毒性は低いかもしれない、でも予期しない副作用があるかもしれない
    今は平気でもね……『既知の毒』を気をつけながら食べる方が、長生きできる」

うどんげ「口に入るもの全て、何がしかの毒ってことか……」

273<裁かれました>:<裁かれました>
<裁かれました>

274名前が無い程度の能力:2009/04/29(水) 20:14:31 ID:lyIamWxA0
こ「お姉ちゃん大変だよ!」
さ「どうしたのこいし。おちんちんでも生えた?」
こ「そんなんじゃないよ! お燐とお空が!」
さ「あの二人がどうしたのかしら?」
こ「地上のみすぼらしいほうの神社の巫女に、借金背負わされてるんだよ!
  それもむりやり押しつけられて……!」
さ「なんですって!」




さ「お燐、お空! 博麗の! すぐにふたりを解放しなさ……!」
れ「あら〜、またキングボンビーに取り憑かれたようねぇ。クク……」
り「うわ〜ん! そんなカス物件買わないでぇええ!」
う「……」(口から魂がでている)
れ「私はその間にあんたの放出物件を買わせて貰おうかしら」
さ「……なにやってるんですか」
れ「あらさとり。あんたもやる? 桃太郎電鉄」
り「さとりさまあ! あたい、借金が500億円以上になっちゃいましたあ!」
う「もうやだあ……おうち帰してぇ……」

275<裁かれました>:<裁かれました>
<裁かれました>

276<裁かれました>:<裁かれました>
<裁かれました>

277名前が無い程度の能力:2009/05/10(日) 21:32:30 ID:uRbwmtKk0
 結局の所、人も妖怪も魔女も、美しくなどない。
 そういう観点から、出発すべきなのだと思う。

 人は堕落するためなら努力を惜しまないし、楽をする為に技術を磨き、やがて科学に発展した。らしい。
 科学も化学も、技術も発明も、それ自体に善悪などなく、どう使うかだけだ。それは、魔法も一緒だ。
 媒体そのものに善悪など存在するはずはなく、問題は常に担い手にある。

 まして、善悪・倫理・道徳、などと呼ばれるものは常に曖昧だ。
 時代と場所によって、常に移ろう。

 それは、一定以上の数が集まり、共同体を、社会を形成した上で、「そうあることが望ましい」ということを倫理だとか道徳だとか、そんな名前を付けて、ルールというものを作り上げているからに他ならない。
 限りない近似値な答えは存在するだろう。それでも、絶対などというものは存在しない。
 心によるものなど、絶対などという約束は出来ない。

 心を持ち得る生物が約束できる最大のラインは、その想いを持ち続けることではなく、せいぜい、行動が限界だ。
 生物の進化と一緒で、変化や進化をやめれば、そこで死に絶えるだけだ。そこで完成した、という可能性を全面否定する気はないが、残念ながら心なんてものは常に未完成だし、その形は時代と場所によって変わる。

 そもそも、明確な形など、最初から存在しない。
 恐らく、明確な形など、あってはいけない。 のかしら?

 つい、首を傾げた。


 つまり、私が何を言いたいのかと言えばだ――


「で? それだけ理屈を捏ね繰り回して、何て言ったのかしら?」

 さして興味など無いように、薄暗がりの図書館の中で、本に目を落としながら魔女が聞いてきた。

「『貴女はどう思うの?』って、とりあえず言っておいたわ」
「自分で考えろ、自分の足で歩け。っていうところなのかしら?」
「どうかしら」

 答えなんて無い、と言いたいのか。それとも、私自身答えが欲しいのか。

 私も、さほど興味はないように、視線すら向けずに答えた。視線はさっきから、ずっと本棚に並んだ蔵書に向けられている。
 大体、命の重さ、なんてものは巫女の守備範囲外だ。巫女は説法など説かない。そっちは、神社じゃなくて、寺の本分だろう。
 そんなわけで、私は、さっきから説法関係の蔵書が詰まった本棚と睨めっこをしている。

 というか、そもそも、誰だ? 何を思って、そんな話を吹き込んだのか。犯人には回し蹴りをしてくれよう。あるいは、巫女サマーソルト。

 適当に本を抜き出し、パラパラと捲っていると、魔女がこちらに視線を投げかけて声を発した。

「私じゃないわよ?」
「分かってるわよ。アンタなら、聞かれれば、曖昧じゃなくて、形を伴った答えを返すでしょ?」
「あら、嬉しい」
「別に褒めてないわよ」

 私は、溜息交じりに本を棚へと返す。望んだような解はそこには載っていなそうだったからだ。

『命の重さ』なんて、そんなの、どう説明しろってのよ。


「あー、めんどくさい」
「言う割に、真面目に考えるんだから、貴方も律儀よね」
「あの娘は真面目に聞いてるんだから、真面目に答えるのが道理でしょ?」

 自分で探すのは諦めて、小悪魔が本を持ってくるのを待つことにして、私は視線をようやく魔女へと向けた。
 すると、何故か驚いたように、目を丸くして、魔女はこちらを見つめていた。

「なるほど。無重力の巫女、っていうのが、少しだけようやく分かったような気がするわ」
「私は、アンタが何を言っているのかさっぱり分かんないけど」
「私は、褒めているのよ」

 ほんと、何でも対等なのね、貴女は。
 そんな呟きの後、

「答えは、貴女自身なのかも知れないわね」

 魔女は、微笑むように笑った。

「意味が全く分からない」
「多分、貴女にとって『当たり前すぎる』のよ。答えが」
「誉められてるの?」
「えぇ、とっても」

 表情にも、声音にも、嘲るような感じは無かったので、悪い気はしなかった。
 答えはさっぱり分からなくて、めんどくさいことに変わりは無かったけど。

278名前が無い程度の能力:2009/05/13(水) 00:03:30 ID:r5NkpF3I0
>>272
なるほどさすがてゐ、含蓄ある言葉だ。

>>274
仲いいな……霊夢はそんなところで日ごろの鬱憤晴らさないでください。

>>277
? 巫女に子供でもできたのか?

279名前が無い程度の能力:2009/05/23(土) 05:25:12 ID:iXeCiU26O
チルノの裏 575crnの>>54
『大学でいつも一緒に仲良くお昼ごはんを食べてるパチェとレミィ
授業サボって図書館で本を読むパチェと隣で爆睡中のお嬢様』
という書き込みを見てピンと来た

「ねぇ、パチェ」
(モグモグ……ゴクン)「何?」
「私の玉子焼きあげるから、そのベーコン巻きアスパラ頂戴」
「だめ、今日のはいい出来なの」
「だから頂戴って言ってるんじゃないの
 ていうか、パチェの弁当はいつも小悪魔が作ってるのに、なんで自分で作ってるような言い方なのよ」
「別にいいじゃない、そんなこと
 それに、レミィだって咲夜に作ってもらってるんでしょ?」
「それはそうよ、咲夜は料理が上手いんだから」
「(自分は料理できない、とは言わないのね)」
「そんなことより、おかずは交換してくれないの?」
「……じゃあ、トマトジュース一本と交換でいいわよ」
「ちょっと、一本って割りに合ってないじゃない」
「それがだめなら、今レミィが飲んでるトマトジュースでもいいわ」
「これ?でもこれ飲みかけよ?」
「別に、レミィなら構わないわ」
「……いきなりそんなこと言わないでよ、恥ずかしいじゃない……」
「本当の事だもの」
「……いじわる……」
「それで、どうするの?交換する?」
「……やっぱりいい」
「そう」(モグモグ……ゴクン)

280名前が無い程度の能力:2009/05/26(火) 06:01:01 ID:NIlTQhKg0
幽「あら紫、こんばんわ」
紫「おはよう、幽々子」
妖「お茶です。どうぞ、紫様」
紫「妖夢もおはよう。ところで幽々子」
幽「なぁに?」
紫「どうしてそんなに辛そうな顔なのかしら?」
幽「ここの所浮気性でね」
紫「そう、森なのね」
妖「……どういうことですか?」
幽「貴方の作るご飯が少ないと言っているの」
妖「わけが分かりません」
紫「きがおおいってことよ」

281名前が無い程度の能力:2009/06/21(日) 11:48:55 ID:onfHNmVg0
保守。

てか、移転しようぜ……

282名前が無い程度の能力:2009/06/27(土) 19:31:12 ID:M08D4U3c0
そうだなあ
正直このレス数、この勢いだといつまで経っても届かない
移転したほうがよさそうだね

283名前が無い程度の能力:2009/07/12(日) 20:48:02 ID:tXS0.3XY0
妖怪の山、人跡未踏の渓谷。
川近くの洞窟は夏でも冷涼で、心地よい空気を保っている。
今日は非番の椛は、ここでにとりと将棋を打っていた。

「ほい、銀もらい」
「あちゃ、貴重な攻め駒が」
「今日は気が入ってないね、椛。このまま一気に攻めるよ?」
「うーん、守ってしのぐしかないな……」

今日はにとりが優勢で将棋を進めている。

「そういえば椛さ」
「んー?」
「あれどうなったの?」
「あれって?」
「ほら、文さまの」
「ああ、文さまの」
「そう、セクハラ。まだ困ってるの?」

ぱち、ぱち、と将棋を進めながら、淡々と世間話を進める二人。

「いや、流石に夏に入ってからは自重されてて」
「そう。一時しのぎだけど、良かったじゃない」
「三日に一回くらいに減ったわね」
「…………うん、ああ、減ったのね。それ減ってるんだ」

ぱちん。動揺の隙を突いて椛がにとりの飛車を奪った。

「でさ、前に聞いてみたのよ。なんでセクハラするんですかって」
「セクハラに理由も何も」
「文さまもそう言ってた。もみじもみもみに理由は無いって」
「もみもみて」
「『強いて言うなら、椛がふわふわでふにふにでロリロリなのが悪いのよ』とか言ってた。理不尽だ」
「そういえば聞いてなかったけど、セクハラって具体的に何されてたの?」
「頬ずりされたり撫で撫でされたりハグハグされたりこちょこちょされたり」
「セクハラ……?」
「本人が嫌がってるんだからハラスメント」
「まあパワハラではあるかも?」

ぱちん。なおも攻めるにとりだが、椛の守りを攻めきれない。

「それで私思ったのよ」
「何を?」
「もみじもみもみがあるんだったら、にとりにとにとがあってもいいんじゃない? って」
「こっちに飛び火した!?」
「というわけで、にとりは私ににとりにとにとさせるべきだと思う」
「何その謎理論!? 待て、手をわきわきさせながらこっちを見ないで!?」
「大体にともみって需要の割りに供給少ないわよね」
「いきなりメタな……そりゃまあ、上司と部下がセットでカップリングされるのが王道だからじゃない?」
「この間氷精に睨まれたわよ。お前さえいなければ文はあたいの嫁だったのに、とか」
「どっちかってーと向こうが嫁だったと思うし、椛が出てくる前からそこまでメジャーなカップリングでも無かったよね」
「しずもみもありだと私は思うのよ」
「気ぃ多いな……静葉×椛? ああ、紅葉を司るからか」
「でも見たこと無いのよね」
「接点無いからね」
「同じ山に住んでるのに……」
「自分からモーションかけてみれば?」
「自分からナンパするのってさすがに恥ずかしい」
「ナンパ言うな」

そういえば将棋でも守ってばかりだな。保守派め。

「で、話戻して」
「戻さなくていいのに」
「にとにとさせて」
「にとにとって語呂悪くない?」
「いやらしくっていいじゃない」
「粘着質っぽくて鬱陶しいだけだと思う」
「じゃあもみもみさせて」
「自分の尻尾でももんでなよ」
「にともみって今思うとにとりもみもみの略だと思うのよ」
「思うな」
「いいじゃない。文さまから受けたストレスをあなたで晴らしたい」
「ちょっとは本音隠せ。そしてそのストレスを受け止めた私はどこで晴らせばいいのよ」
「そんなこと私の口から言わせないでよ、いやらしい」
「もう突っ込むのも疲れたよ」
「じゃあ投了する?」
「する」

結局攻めきれず、にとりは負けを認めた。
将棋が終わった後で、にとりはほっぺの代わりに、工具の触りすぎで固くなった手のひらを存分ににとにとされた。

284名前が無い程度の能力:2009/08/10(月) 08:48:31 ID:cIaW6IBI0
「こんなに楽しいのは千年振りだわ」
「輝夜ったらボケたの?昨日も同じこと言ってたじゃない」
「妹紅とのやりあいを待つ私は一日千秋ですわ」
「私とは?」
「帰ってきて落ち着く場所……千秋落かな」
「楽しくないのね」

285名前が無い程度の能力:2009/11/02(月) 12:29:57 ID:e6QJKtUw0
不死だった。
自分は不老。
形あるものはいつかは壊れる。ただ、私は壊れない。
でも私だって笑う。泣く。感情があるからだ。
死なない、自分の存在が永遠に残る。それは死から逃れる事ができるという安堵。
だが、私は次に、感情、精神の崩壊という恐怖に怯えるようになった。
精神は年を取るのか、成長するのかわからない。狂いたくない。かぐやたすけて
おまえはきらい。かぐやきらい。たすけてかぐや。たけをきってももやしてもわたしだけのかぐやに
あえない。ああこわい怖い。怖いよう。時間が、時間も年を取っていくのだ。時間にも寿命がある。寿命が終われば
私たちだけ取り残される。あのひ、あの日から、私以外のすべてが消えていく。今は、いい。みんないる
竹林から出れば何かと遭遇する。でも時間が死んだら誰と会える。踏み歩く大地もないのにだれがすむくるいたくないよ
肉体だけ残るのか精神はわたしはなにものたすけてかぐやくるいたくないわたしはわたしじかんもせいしんもきえないで
くるいたくないよおもいでもなにもかも不朽になれわたしがのぞむものよえいえんに。たすけt
そう、だからこそ、私は不老不死で幸せだ。

286チルノ:2009/11/02(月) 19:50:12 ID:subRDmsI0
あたいは最強だ。
でも勝負には勝てない。勝たない。
勝つという事は相手を傷つけなければいけないから。
あたいは最強だ。
みんなの笑顔を見たいから。
常に誰かの幸せを祈っているから。
涙は他人の為に流すから。
何事も前向きに考えるから。
誰よりも、そう誰よりも前向きに。
全てが前に進んでいるからこそ。
あたいは誰よりも前にいる。
勝ち負けの結果の事じゃない。
いかに楽しんだか、笑ったか、泣いたか。
その過程こそ、誰にも負けないから。
負けたことがないから。
負けたつもりもないから。
あたいは最強だ。

287名前が無い程度の能力:2009/11/09(月) 00:44:08 ID:NshRxGKk0
てすと

288名前が無い程度の能力:2009/11/11(水) 23:33:15 ID:ZA8ZcWPg0
>>285
うーむ、むしろ長編シリーズ物で読みたくなる題材だなぁ。

>>286
その理論はチルノの一人称じゃなくて、三人称とか、大ちゃん視点から見たチルノとかのほうが良かった気がする。
言い訳くさく見えるか、変に老成して見える。

289名前が無い程度の能力:2009/11/14(土) 04:59:18 ID:42Se2OKI0
test

290名前が無い程度の能力:2009/11/16(月) 23:49:44 ID:zFP7s.MY0
テスタ

291名前が無い程度の能力:2009/11/18(水) 02:46:54 ID:cUPRwUGw0
うーん大ちゃん視点か…
全く推敲してないし、なんかしつこいSSだけど投下



チルノ「あれ、これにっき。大ちゃんのだ
    えーと……
    『私は親友チルノちゃんがとっても大好きです。
     だからチルノちゃんが虐められているのを見るのは心が痛みます。
     助けてあげたいけど私はチルノちゃんのように強くありません。
     チルノちゃんはとても強いです。きっと誰よりも強いです。
     そしてみんなに優しいのです。
     喜びは分けてくれて、悲しみは半分背負ってくれるのです。
     そんな心優しいチルノちゃんは、妖精みんなの憧れです。
     相談事も悩み事も、全部引き受けてくれます。
     チルノちゃんはとても頼りになるし、大好きなのですが
     チルノちゃんの事を、悪く言うにんげんや、妖怪がゆるせません。
     どうして、虐めるのか、苛めるのか。頭がわるいなんてありえないのに。
     だって、チルノちゃんは私たちのつらい悲しい、
     苦しいおもいを、ためすぎて、ためすぎて、あふれそうで。
     だから、忘れるしか、なかったのです。小さなからだだもん忘れてしまわないと。
     しんぱいかけまいと頭がわるい、     ふりをするしかなかったのです。
     ほんとうは、いつも、いつもくるしんで、だれかを、たよることもできなくて、しんぱいは
     かけたくなくて、じぶんのための、なみだ、は、わたし、たちの
     まえで、は、ながさない、の、です。つらいことだけをわすれようと。
     でもいつか、わたしたちのことまでわすれてしまうのかしんぱいで──』
     
     …──そっか、だいじょうぶだよ、大ちゃん。あたいは氷の妖精、楽しい思い出は、
     凍らせて、いつでも見れるようにしてあるからね。私も大ちゃんやみんなが好きだから
     
     『まえで、は、ながさない、の、です。つらいことだけをわすれようと。
     でもいつか、みんなでにんげんやようかいをたおすぞーー   
                             ちるのとだいちゃん』

292名前が無い程度の能力:2009/11/26(木) 15:35:04 ID:22tU/JcMO
「ねぇ美鈴」
「なんでしょう咲夜さん」
「もし、お嬢様が門番なんて要らないって仰ったらどうするの?」
「そうですね、その時は……」
「その時は?」
「メイドだって、庭師だって狩人だって、荷物持ちも掃除道具も食料もなんだってしてやりますよ」
「いじらしいわね」
「捻くれてるんですよ」


ここだけ思い付いて話が膨らまなかった
このスレに投稿したのを色々付け加えて今度は創想話に投稿、とかありなのかな

293積節 1/3:2009/11/27(金) 13:02:47 ID:RHNqditE0
けぶるな。
午睡のまどろみの中、揺れを感じたかと思えばやってきたのはきなくさい風。
竹葉がさざめいているのは厄介事の証。
やれやれ。
面倒ではあるが致し方無い。何事もなければそれでよし。
何事かあっても…何も無かったことにしてしまえばそれでよし。
ともあれ。行ってみるか。

来てみれば煤けた竹葉と…
「あーもう!これだけだだっ広いと何が何だかって感じだぜ!」
帰ろう。うん。何も無かった。
「お?そこにいるヤツ!えーっとー永遠亭のナントカ!」
妹紅、そして関係も無い!
「そうだったか?でも知り合いだろ。」
知己も無い。
そも何で此処に居る?彼奴に言われたか?
「やっぱ知り合いじゃないか。ここは広いから迷いそうになったぜ。」
人の話を聞け。そして既に迷っている。
「そうか?まあほら、迷っててもまっすぐ進めば出れるだろ?」
此処では真っ直は進めない。竹林は迷い易い。
「そんなの、全部吹っ飛ばしていけば問題無し!」
やめろ馬鹿。

「まああれだよ。ちょっと探し物に来たんだ。」
何を?此処には竹位しか無い。
「それそれ!魔法の森知ってるか?あそこだとキノコ山盛りなんだよ。」
それで?此処は竹林。茸は無い。
「木に生えるのがキノコだよな?だから竹に生えるタケノコってのを探しに来たんだよ。」
成程。それが魔法と何の関係が?
「でもこれがまあ全然見つからない。いい加減疲れたしむしゃくしゃしたし、景気つける為にパーッと、な!」
やめろ馬鹿。
そも時間が悪い。探すなら朝。
こんな時間に来ても…お前のその隣のチビ竹、それが筍だったもの。
「へーぇ。でも笠もないし、タケノコって感じじゃないよな?」
待て。筍がどんなものか判っているか?
「キノコみたいなモンだろ?」
…成程。不死の薬はあっても、馬鹿に付ける薬は無いのか。
「何だよそれ。じゃあタケノコってのはどんなんだ?」
この時間なら…もう少し西、日が差す方ならあるかも知れない。附いて来ればいい。
「お、サンキュー!やっぱ景気よくすれば運がよくなるもんだな!」
私の運は悪くなったと思う。

294積節 2/3:2009/11/27(金) 13:03:19 ID:RHNqditE0
本当に此奴は運がいい。
西の辺りまで来れば、折しも日も傾き、この深い竹林にも日が差す所、其処彼処。
合わせて地をよくよく見てみれば、其処等が盛り上がっていると判る。
少し待て。地に落ちた竹葉を掻き分ければ…見つけた。
「へー!これがタケノコってヤツか!なんかキノコって感じしないな。」
当たり前。茸と筍は全く違う。
「なるほどなぁ。で、これ食えるのか?」
ああ。旨い。
腰の物を使う。若竹の刺身、山椒を一振。ほら、と渡してやる。
しゃくしゃく、小気味良い咀嚼音。そうすること暫くの後
「これ、うまい!いやーやっぱ探してみるもんだな!」
何もしていない此奴がよく言う。なら序に筍狩。
「この、少し盛り上がってるところにあるんだろ?オッケー!じゃ競争な!」
一々競争する必要無い。晩飯の為。
「何言っているんだよ?どーせやるなら楽しい方がいいに決まってるじゃないか。ほら!もう一つ見つけたぜ!」
やれやれ。騒がしい事この上無い。

こんなものか、と山となった筍を前に
「ケッコウたくさん見つかったな!ホントラッキーだったよ。」
確かに。本当に此奴は運が良い。これだけあれば明日の分も充分だろう。
さて、と今度は太目の竹を一本。一節で分け節目で抜く。
ほら、と手渡すのは出来たばかりの水筒。
すぐ其処に清水がある。汲んで来い。…どうした?
「いやー器用だなーって思ってさ?」
別に。いつもやってること。
「ふーん?ま、水だろ?オッケー行ってくる!」
竹葉・枯竹を寄せ、火を附ける。
火が充分に熾るのを眺めつつ、竹を割り、箸、小皿。
「待たせたな!ほらよっ!」
受取り、粟麦筍酒と竹に詰め、水。
火に架け、待つこと暫く。肴に刺身で、竹の椀にと注いで渡す。
「何かいいな、こういうの。」
別に変わった事も無い。
「判らないのか?ま、いいか。ところでこれ、なんかうまいな。」
別に。普通のものでしかない。と、口から吹いてきた。
火から下し、縦に割る。食べるといい。



「えーとなんだろ?うーん」
口に合わなかったか?
「いやそうじゃないんだ。んー何だろ?言葉にしにくいんだけどさ?」
はっきりしない。何?
「んー多分あれだ。…幸せ?」
馬鹿?
「はははっひどい事言うな!いやーあんまりにもうまくってさー!言葉に出来なかったんだよ!」
成程。褒め言葉としては出来が悪い。
言葉に出来ないなら黙って食え。冷めたら旨い物も不味くなる。
「それもそうか、んじゃ遠慮なく。」
食べるのはいいが呑む方は少しは遠慮しろ。
「悪い悪い、ついうまくってさ!」
全く。騒がしい事この上無い。

295積節 3/3:2009/11/27(金) 13:04:03 ID:RHNqditE0
「いやー食った食った!うまかったよ!」
満足したか。ならそろそろ帰れ。残った筍は持っていけばいい。
「サンキュー。しっかしあれだよなー。アンタもったいないコトしてるよな。」
何が?
「いや、何かこう、ずっとぶすーってしてるだろ?」
別に。騒がしいのは余り好きじゃ無い。
「そう!それ!それってもったいないなーって思うんだよな。」
…よく判らない。何が言いたい?
「せっかくうまいモン食ってるんだし、もっと楽しんだ方がよくないか?」
食は必要だから。ただそれだけの為の事。
「そうそう!だからだよ!」
何も違わないと思う。
「せっかく食ってるんだろ?だったらもっと楽しんだ方が楽しいんじゃない?」
言葉遊びは興味無い。
「いやほら、死んだら食ったり呑んだり出来ないしさ?」
私は死なない。
「死なないとか関係無いって。もしかして、アンタバカ?」
馬鹿に馬鹿と言われた。死にたい。
「死なないくせになにいってるんだか。もっと楽しんでた方がよくないか?呑んで、食って、うまいって思ったりとかさ?少なくとも私よりかはいっぱい生きられるんだろ?そんだけ多く楽しめるんだ。羨ましい限りだぜ。」
…死ねない事は楽しい事じゃない。
「ふうん、そうなのか?でも何となく違うと思うんだよなー。」
……何も知らない人間が偉そうに言う。
「まあアンタのコトはよく判らないな。だけど素直にすごいってのは判るぜ?」
………お前は死ねるからな。
「そういうことじゃない。わかんないかな?アンタさぁ、うまいモン知ってたりとか、作れたりとか、スゴイよ、ホント。」
ずっとやってきた事だから、当たり前の事だ。
「それが違うって。それって、はじめから知ってたわけじゃないだろ?だから、えーと、毎日、少しずつ判っていったんだろ?だから今は当たり前になってるんだろ?それ、すごい事だと思うんだ」
…で?
「毎日当たり前にただ生きているだけだったら、それ、別に死んでるのと変わらなくないか?」
………
「毎日生きてるから、毎日少しずついろんなことを知って、少しずつ出来るようになっていったんだよな?」
…そうだ。
「私は今日、はじめてのところにきて、今まで知らなかった事をいろいろ知ったよ。だからすごく面白かったし、楽しかった。飯もうまかったしな。」
それで?
「何より、アンタのコト少し判ったのが一番楽しかったよ。はじめて会ったときはアレだったけどさ?少なくとも今日会って、アンタがいろいろ知ってる面白いヤツってことがわかった。私にはそれがまた楽しい事なんだな、これが。」
確かに、私も判った事があるな。
「ん、何だろ?」
お前が、とんでもなく騒がしい馬鹿だっていうことが。
「ハハハハハ。そんでいいんじゃない?少なくともアンタも一つ、また知る事ができたってことでさ。それだって知らない事よりよっぽど幸せな事だと思うんだよな、うん。」
出来れば知らない方が幸せだったと思うんだが。
「それもまた人生!充分だと思うよホント。…さってそろそろ帰るかな?」
ああ。帰れ。清水沿いに進めば外に出れる。
「なるほどな、サンキュー!んじゃ、『またな』!」
またな。…え?
「また来るって言ったんだよ、おやすみー!」
そういうや、箒に乗って飛んで行く。そういえば此奴は空を飛べるのだったな、と今になって気付いた。不覚。
疲れた。騒々しい事この上ない一日だった。
こういう日はとっとと帰って寝るに限る。
全く。頭が痛い事だ。やれやれ。

床に就いて、思う。
馬鹿のお陰で色々と考えさせられたな。
楽しむ、か…
知らず、笑みが零れていた事に気付く。
なんだ、私も楽しかったんだな、と。
・・・
・・




明くる日。
身支度を済ませ、さて、とばかりに出たところ…
揺れと、けぶる風。
まさか、と思っていれば。
「おはよう!いい朝だな!」
やれやれ。朝から騒々しい事この上無い。

296名前が無い程度の能力:2009/12/06(日) 22:02:58 ID:Mqs1wDwU0
ここまで長くて、しっかりしたSSならどこかに投稿してもいいのに。
勿体ない、と思うのは自分だけかな。

ともあれ良作GJ。
ここも、いい加減移転した方が人が増えていいかもしれんね。

297名前が無い程度の能力:2009/12/07(月) 23:26:30 ID:Yo1JwoGg0
またもこたん等不死身の人がらみ。
「考えた結果」

かきまわしてかきまわしてぐるぐるぐるぐると
だめだきおくはのこってる
なくならないよおぼえてるあなたがだれかわたしがだれか
もっとまぜてまぜてまぜて
わたしの

脳を


私は不老不死だ。何をやっても死なない、死ねない、呪われた身体だと思っていた
取れた腕も、失くした心臓も、自分の左目を見ている右目も、気付いたらもとに戻っている。
苦しみが襲い、吐き気を催し、意識が遠くなって、それなのに。あぁ死んだななんて思う事はなかった。
そう考える前に身体も意識も何もかも戻るんだ。なんだ夢か、そう思わせるぐらいに元に戻る。
伸びをして欠伸をして、それなのに私は
生きてもいないし死んでもいない。
笑う事も泣く事も怒る事だって出来るのに、死ねないんだ。

だが私はいつか死ねると信じている。
私の中で死んでいくものがある。
単純に言えば記憶だ。
覚えた事も死なない情報になったらそれこそ不気味だ。
いつか脳がパンクしてしまって私は何も記憶する事が出来なくなる。
成長もしないわけでつまりそうなったら……何も覚えられない。何もかもだ。
だが幸いな事に昨日食べた飯ですら……流石にこれは覚えているが、一年前の今日は
何を食べたか覚えていない。あいつとの忌々しい記憶等、濃いものは覚えている。
つまり普通の人間共と記憶力は大して変わらないわけだ。
ははは、蓬莱の薬は欠陥品だ。抜け道が容易されている。
失くしたものを完全には補えない。いずれ身体も少しずつ、精神も存在も
気付かない程度に減って行って、いつかは0になる。きっとそうだ。
安心だ。もう私は悩むことなんてない。あとは時間を楽しめばいい。
そう、時間は有限だ。不死だろうが妖怪だろうが時間は同じ。時間にも寿命がある。
終わる前に存分に楽しもう。


──
──

あぁ、まだか?まだなのか?私はいつ死ねる。
精神が、いや、脳さえ消えれば、いつか記憶の寿命がくれば死ねるんじゃないのか?
まてどうしてそういう結論になったんだ。ああ、覚えていない覚えていない。
思い出せないな、死ぬにはどうすればいいんだっけ、ああそうだ脳を殺せばいいんだ
脳さえ死ねばいいんだ。かぐや殺してくれ、あぁ身体を殺すんじゃない脳だ脳だ。
いったいどこから確証を得たのか覚えていない。まあ身体は死なないなら精神しかないな。
さぁかぐや、おもいっきりかき回してくれ

かきまわしてかきまわしてぐるぐるぐるぐると
だめだきおくはのこってる
なくならないよおぼえてるあなたがだれかわたしがだれか
もっとまぜてまぜてまぜて
わたしの

脳を


私は不老不死だ。何をやっても死なない、死ねない、呪われた身体だと思っていた
取れた腕も、失くした心臓も、自分の左目を見ている右目も、気付いたらもとに戻っている。
苦しみが襲い、吐き気を催し、意識が遠くなって、それなのに。あぁ死んだななんて思う事はなかった。
そう考える前に身体も意識も何もかも。なんだ夢か、そう思わせるぐらいに元に戻る。
伸びをして欠伸をして、それなのに私は
生きてもいないし死んでもいない。
笑う事も泣く事も怒る事だって出来るのに、死ねないんだ。

だが私はいつか死ねると信じている。

298名前が無い程度の能力:2009/12/15(火) 20:56:54 ID:WiW6FTUI0
このスレはたまに覗きにくる。
たまに来て、面白いものがちらほら読めると嬉しくなる。

299名前が無い程度の能力:2009/12/20(日) 03:17:34 ID:j.q4sW/.0
 小ネタ「致死」

「チルノちゃんチルノちゃん」

「なによ大ちゃん」

「問題です。一年中働きもせずに日傘を片手にあっちへふらふらこっちへふらふら、花の咲く場所を追いかけて暮らしているのは誰でしょう?」

「ん? うーん。あ。わかった! ホームレスね!」

「大正解! さすがはチルノちゃん!」

「ふふん! やっぱりあたいったら天才ね!」

300真理子:2009/12/20(日) 14:03:31 ID:sOQBaRYc0
私の裸を見てください…
http://p18.noneash.com/mrk/

301名前が無い程度の能力:2009/12/22(火) 09:47:22 ID:BpYlrrsQ0
>>299
どんだけ黒いんだ大ちゃんww

302名前が無い程度の能力:2009/12/23(水) 01:20:45 ID:tZj/GfI60
※「10回ゲーム」


「ねえ、咲夜咲夜」

「はい、妹様。なんでしょうか」

「みりんって10回いってみて」

「はあ。みりん・みりん・みりん……」

「じゃああれは?」

「みりん……あ」

「(ガタッ)さっ咲夜さんだけはしんじてたのにいいいいいいィ!!」

「あ、え、ちょっと」

「(やーいひっかかったひっかかったー!)」

「え、え? ……え」


(続く)

303名前が無い程度の能力:2009/12/23(水) 05:27:55 ID:wVfiaLKI0
(続き)

「ねえお姉様お姉様」

「なによ」

「紫色の貧弱もやしって10回言ってみて」

「なんで」

「いいから言ってみて。お願ーいお姉様」

「仕方ないわね……紫色の貧弱もやし、紫色の貧弱もやし、紫色の貧弱もやし……」

「じゃああれは?」

「紫色の貧弱もやし」

「(ガタッ)おやおや。水曜日の私に喧嘩を売るだなんてあんたの度胸も大概ね、レミィ……」

「は? ちょっと待てよパチェ。これはフランが、あれ。すでに誰もいない――いや。ちょっと待て紫色の貧弱もやし。じゃなかったパチェ! せめてスペカ、スペカで! そうルールだろ!? おいやめろ馬鹿、流水系は早くも」

304名前が無い程度の能力:2009/12/23(水) 05:43:42 ID:wVfiaLKI0
「ねえ小悪魔ちゃん小悪魔ちゃん」

「こあ?」

「こあーって10回言ってみて」

「こあー? こ、こあーこあーこあーこあーこあーこあーこあーこあーこあーこあー」

「小悪魔ちゃんは可愛いわねー?」

「こあー?」

305名前が無い程度の能力:2009/12/25(金) 07:51:40 ID:UZMG0l2Q0
test

306名前が無い程度の能力:2009/12/28(月) 16:47:09 ID:XtqHpjlkO
チルノと修羅場スレで、お年玉四億円って言葉があったので、なんか勢いで。


「お年玉だよ。」と知らないおじさんから、大きなバックをもらったんだ。
お年玉が何かは知らないけれど、くれるというなら貰わないわけにはいかないでしょ。
中をあけると、何か細かく文字やら絵が描かれてる紙がいっぱい入ってた。
何か巫女が使ってた御札に似てる気がするけど、あんなのよりずっと細かく綺麗にかいてあった。
「四億円だよ。」とおじさんはいう。よんおくえん?なにそれ?
あたいがそう聞くと、「それがあれば、いくらでも好きな物を買えるんだよ。」と、おじさんは言った。
おカネ。というものらしい。
そういえば、人間が物々交換するかわりに、これのような紙を交換してるのを見たことがある。
ああいう風にこの紙を相手に渡せば、物が手にはいる。…確かそういうルールだったっけ…?
ちょっと考えて、いらない。とあたいが言う。
すると、おじさんはビックリしたような顔をして聞いてくる。
「どうしてだい?それがあればどんな物でも買えるんだよ?アイスクリームや、美味しいお菓子だって、いっぱい食べられるんだよ?」
だって、何にも苦労しないで物が手に入るってなんか変よね?
あたいは、本当に欲しいものがあったら、持ってる奴と勝負して勝ってから奪い取るもの。
何もしないでものが手に入るなんてつまんないじゃん。
だから、そんなのいらない。
そう言うと、おじさんは少しの間だけ動かなくなった。そしてニッコリと笑った。
「そうだね、君にはこんな紙きれなんて必要ないよね。おじさんはただ君の喜ぶ顔が見たかっただけなんだ。変な物をあげようとしてゴメンね。」
よくわかんないけど、あたいは最強なので許してあげることにした。
「うん、確かに君は強い子だ。」
おじさんは、嬉しそうな顔であたいの頭を撫でて誉めてくれた。えっへん。

〜そんな事が、この間あったんだよ。
と、大ちゃんやみすちーやリグルに言ったら、みんな顔を真っ青にして、
「なんてもったいないことを!」と叫んでた。
巫女に話した時なんて、「この⑨!そのおじさんは今どこにいるのよ!?」
って、あたいの胸ぐらをおもいっきり掴んでバカにしてきやがった。
他の友達にも何人か話したけど、やっぱりバカにされたり、ため息をつかれたりした。
別にいいじゃん。あたいは別にあんな紙なんて欲しくなかったんだし、
おじさんだって最後はあたいの顔みて、「そうそう、君のその顔を見たかったんだ。ありがとう。」
って満足そうにして帰っていったんだから、何も悪いことしてないじゃない。ねぇ?


四億円って金額が異常すぎてか、何か色々破綻してるな…('A`)

307名前が無い程度の能力:2009/12/28(月) 22:20:26 ID:6XU9EiJ.0
10万くらいまでならそのままポッケだが、4億までいくと
受け取ったらヤバイことに巻き込まれそうで怖いよw

308名前が無い程度の能力:2009/12/30(水) 20:03:05 ID:bGTHG3Pk0
 おとぎの国

「むかしむかし、あるところに一匹のキリギリスがおりました。
 キリギリスは一年中日傘を差してはあっちへふらふら、こっちへふらふら。
 そのため冬になると蓄えもなく、森の中で寒さに震えておりました。

キリギリス(キ)『うう…寒いわね。森の中なら吹雪もしのげるかと思ったのに…。
 あら、こんなところに家があるわ』

 何か分けてもらおうと、その一軒の家を訪ねると、出てきたのはアリでした。

キ『あら、アリス? ちょうど良かったわ。
 ねえ、なにか食べ物を分けてくれない? 昨日からなにも食べていないのよ』

アリ(ア)『なにいってんの自業自得じゃない。夏の間ふらふら遊び歩いているからよ』

 アリは冷たく言うと、扉を閉めてしまいました。
 しかたなく、白いため息をついてキリギリスが立ち去ろうとしたそのとき、不意に後ろで閉じた扉が開く音がしました。
 驚いてキリギリスがふり向くと、照れくさそうな顔でアリが立っています。

ア『…しかたないわね。まったく。食べ物くらいなら分けてあげるわ。ほら、入りなさいよ』

キ『あ、ありがとう…!』

 キリギリスは目に涙を浮かべて喜びました。
 なんとアリはツンデレだったのです。
 こうしてキリギリスは暖かい食事にありつくことができ、本当は優しいアリのおかげでその冬を乗り切ることができたのでした。
 めでたし、めでたし」

「うう゛…! あたいっあだい、感動しだよ、大ちゃん!」

「でしょー。いい話だよねーチルノちゃん」

「うん…! あ、あり優しすぎる。そしてキリギリス駄目すぎる」

「――ふうん。ところで、そのキリギリスって誰の事かしら?」

 ふと聞こえた声に、二匹の妖精は後ろをふり返った。
 なんだろうか。
 空には太陽が照っていたが、いつのまにか二匹の上には、傘で遮ったような影が差していた。(END)

309名前が無い程度の能力:2009/12/30(水) 21:26:29 ID:UDxPsKp.0
幽香?幽香なのか?w
どうしてそこまで落ちぶれたw

310名前が無い程度の能力:2010/03/01(月) 17:07:20 ID:1G9b9V2A0
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/13312/

311名前が無い程度の能力:2010/03/17(水) 00:50:35 ID:cjN5QiAA0
久しぶりに永夜抄やって思いついた紫単騎の話


え? 何ですか、紫様。『今から霊夢を連れて異変解決に行く』?
わざわざ紫様が出張るなんて珍しいですね。この夜が終わらない現象がそうなのですか?
ああ、これは紫様の仕業だったんですか。ともあれ、頑張ってくださいね。

え、私も行くんですか? そりゃあ紫様の従者ですから付いて来いと言われれば行きますけど…。
その前に晩御飯だけでも食べていいですか? 今作りますんで。ええ、稲荷寿司です。
『食べない方がいい』ですか? なんでまたそんな。
昔の人は言ってましたよ。腹が減っては戦はできないって。
『私は止めたからね』って、なんでそんなに意味深な言葉を吐くんですか? 少し不安になります。

でも私は食べます。黄金色に輝く油揚げに包まれた酢飯が私を誘うのです。モグモグ……ごちそうさま。
私ほどのアブラーならば、今の短い描写の中でも軽く4・5個は食べられます。満腹ですね、満足。

なんでそんな『あちゃー…』な顔をなさっているのですか、紫様?
永い夜になりそうですからね、こんな時ほど活力が必要でしょう。いざ出陣ですね。腕が鳴ります。

ところで紫様、私は何をすればよいのですか? お傍で弾でも撃ってればいいのですか?
……ゑ? 何ですか? すいません、よく聞こえませんでした。もう一度言ってもらえますか?

『とりあえず敵に向かって突っ込め。いつものように回転しながら』……?

はあ、なるほど。単純明快すぎて涙が出てきます。もしかしてずっと回っていないとダメなんですか?
『好きでしょう?』って、別にすき好んで回っていたわけではないのですが…。
何ですか? 『霊夢がメインの時と会話中は休んでもいい。あと、私が攻撃しない時も』?
要するに、紫様が攻撃している間は回り続けろと、そう言うのですね?
『理解が早くて助かる』ですか。お褒めにあずかり光栄です。
休憩を挟むというのであれば何とかなるでしょう。私の鍛え抜かれた三半規管を披露して進ぜましょう。

『言い忘れたことがあった』? もう、何ですか今更になって。早く仰ってください。

『霊夢は連れていくけど、ずっと私のターン』………帰ります。頑張ってください。

『逃がすと思うの?』ですって? もちろん思うわけがありません。逃げられるとも思いませんよ。
分かりましたよやればいいんでしょやれば! どうなっても知りませんからね、マジで!
…ん、何だ霊夢? 『あんたも大変だねェ…』?
そう思うなら私に休憩時間をくれ。お前もせめて道中くらいは参加してくれないか?
『だが断る』? 博霊の巫女は鬼だな。私ともあろうものが恐怖したよ。

え、もう行くんですか? 今ご飯食べたばっかりでしんどいので明日にしません?
イタイイタイ! 尻尾を引っ張らんで下さい! 行きますから、痛いですって!
私の周りは鬼ばっかりだよ、畜生!


こんな会話があったかもしれない。

312名前が無い程度の能力:2010/03/20(土) 13:33:44 ID:YRmDvXqU0
藍様は本当に苦労人だなぁ。

313名前が無い程度の能力:2010/03/24(水) 21:48:55 ID:ch/YO3NM0
ゆかりんマジ鬼畜
藍さまのため息ついてる姿が容易に想像できてしまうw



にしても人がいないな・・・

314名前が無い程度の能力:2010/03/27(土) 22:30:31 ID:p2fBzuK.0
「紫色のバラの人」

「なんなんだろうなぁ」
困惑気味につぶやいたのは幻想郷の魔法使いこと霧雨魔理沙12歳

手に持っているのは丁寧に包装されている紫色の薔薇だった。

この薔薇は魔理沙の家の玄関の前に置かれていた。

一度なら酔狂な誰かが勝ってにおいたものだとでも納得できただろう。

しかし、

「これで12回目なんだぜ。」

魔理沙は困惑ぎみにつぶやく。いや、もっと推し進めていうならその相貌には明らかな畏怖の
感情が覗いていた。

315名前が無い程度の能力:2010/03/27(土) 22:38:09 ID:p2fBzuK.0
紫の薔薇伝説 PART2

幻想郷には色々な伝承、慣習がある。
それは閉鎖された世界で起こるさまざまな現象を理屈付けて考えたものや、
鬱屈した感情から生み出される開放感になぞらえたものか、
紫の薔薇伝説というのもその一つである。
曰く「紫の薔薇が13日連続で届けられると不吉なことが起こる。」
である。それは受けての死であったり、不慮の事故であったり、または金銭的
な問題であったり、それは様々なものだ。不吉の対象は様々であり、一貫性が
ないものであるため、紫の薔薇=不吉とは必ずしも言えないものの、真紫の薔薇
が13日連続で届くという酷く人為的な行為が前提となっているため、不幸も
それに付随するものとして考えられていた。また、「紫」という色が幻想郷におい
て必ずしも好意的な色というわけではないというのも問題があった。

316名前が無い程度の能力:2010/03/27(土) 22:49:00 ID:p2fBzuK.0
紫の薔薇伝説 PART3

紫の色というので思いつくのは、幻想郷の守護者である八雲紫である。彼女に対する
人間に対する評価は多くが胡散臭いと言った負の感情である。幻想郷の守護者であったり、
妖怪の賢者ということは知られているものの、多くの人間にとって自分の生活に関わりの
ないことは重要でないため、ただ凄く力の強い美しい少女の姿をした妖怪であると思われていた。
また、人間に身近な存在と言えば稗田阿久がいるものも彼女も異端の存在、紫ほどではないため潜在的に
恐れの感情を皆程度の差もあれ、持っているものである。紫の色が大衆の色と
して広がる前の明治初期に実界から切り離された幻想郷にとっての紫の色というのは
好意的なものではないと認識をされていたのだった。

魔理沙も昔は人里に住んでいるものであった。魔法使いに必要な資質の一つで
ある、受け入れる心ーーーつまり感受性が高い彼女にとってもその色ーー紫
の持つ力というものは情緒の奥底に刻み込まれていたのだった。

317名前が無い程度の能力:2010/03/28(日) 01:00:38 ID:mVBb.AjI0
     _r-、>r-、                        ,..-─,ヘ-.、
    r´_>,_ノ<_ン'、   2回も言わなくていいのよ     (,.r-/ _@r-i    i
    r'_r',!イノ)ノン,),                      i ノルハノリノノ   ノ|
    (..ィノ!^ヮ^ノ)´∬⌒ヽ.,    ===========0     ルl.リ;´(フノリ  (_,ノ
    (kOi =ikつ=∬    `><≫===========0     rX,つ つィ 
    ,</,_|鬥|ヽ ∬ ,.  ´   ===========0 _。_ と/§)_|i+)〉
    `"-r_ォ_ァ-'"  ~               c(_ア 旦~

318名前が無い程度の能力:2010/04/04(日) 02:21:21 ID:Jsv1oWQY0
過疎age

319名前が無い程度の能力:2010/04/12(月) 05:45:27 ID:MfPBrNGI0
            ____ , 、
           /       ヽ_)
  こ      /  ,、  ,    ハ
.  っ      从/\∨ヽ/ !ニ!    な
   ち     (j ●  ● j/イ!      ん
   ゃ    入" マフ "jイ !l      だ
.  見    ノ  `¨7尓卞 }Jハ    オ
   ん   /  //‖ |¨し'  ヽ   メ
    な   i  〈:Y`´`¨´!_..ノ〉  i   ェ
        ル/ソ: : : : : : ーゝ)ル′
       /< イ廴,_,_,_,_ノ
.     ヽ/ ノ しー'ー'ー'し

320名前が無い程度の能力:2010/06/01(火) 00:39:43 ID:RuOPVYeU0
以下に貼り付けるのは、東方ファイト用に書いていたら、半端に長くなった一品です。
でもまあ単品でも読めなくは無さそうなので、せっかくだからと、ここに貼り付けることにしました。
安価内容は、
若返った妖忌とそれ位の外見年齢まで成長した妖夢
VS
ミニスカ幽香&ミニスカ紫
勝負方法:飛び道具無しで真剣勝負

です。外見年齢やコスチュームはあんまり関係なくなってますが、よろしければご覧ください。




……勝負は、何も障害物の無い、だだっ広い平原で行われていた。
場所を指定したのは八雲紫であった。見渡す限りの草原、足場も十分に良好。
このような場所を指定した理由は一つ――ここが、妖夢たち剣士にとってこそ、有利な場所だと踏んだからだ。
相手にとって、有利な場所を指定する。
一切の罠を張らず、真っ向から待ち受ける。
これ以上無いくらいに、自分に不利な舞台を整えることで。
八雲紫は、自分の中から、驕りと油断を消し去ったのだ。

「あなたと仕合うのも、ずいぶん久しぶりね。妖忌」
「そうですな。あの時の自分は、まだまだ小童に過ぎなかった」

言葉を交わしながら、互いの得物を何度と無く重ねる二人。
妖忌は二刀。その二刀に長短の差はあれど、そこに乗せられた殺気は変わらない。
紫は一本の傘。軽く振るっているように見えるが、それでも妖忌の刀とまともに打ち合っている。

「ふふ。懐かしんでる余裕は、無さそうだけど」
「そこまで言っていただけるとは、光栄ですな。もっとも――手の内は幾らでも隠しておられそうですが」
「あらあら、買いかぶりよ――」

動きは妖忌のほうが数倍速い。
速いだけではない。妖忌は、常に気配を断って動いている。滑るように足を運び、泳ぐように体を流す。
振るわれる刀にのみ込められた殺気は、瞬きの間に紫の首を狙う。
故に――真に恐るべきは、妖忌よりも数倍遅い動きで、その刀を受け流す八雲紫だ。
妖忌の動きの先を読んでいる――どころの話ではない。
戦いの流れ全体を読めていないと、ここまでの動きは為し得ない。

「紫殿。あの時は届かなかった我が二刀――今こそ届けてみせましょう」
「あらあら、情熱的なのは相変わらずね――いいわ、いつでも受け止めてあげるわよ」

妖忌は動く。紫との差を更に近づけるために。
紫は待ち受ける。妖忌の底を見極めるために。



「ふん――随分マシになったじゃないの」
「…………」

妖夢は言葉を紡がない。無言のままで、縦横無尽に飛び回る。
口を開く間があったら体を動かす。より速く。より軽く。
対峙する幽香――こちらは紫とは違い、既に幾つもの手傷を負っていた。
ただでさえ短かったスカートも幾つも穴を開けられ、その向こうの肌もじんわりと赤く染まっている。
だが――それらは全て、かすり傷でしかない。
ダメージと呼べる傷は、まだ負ってはいない。

「でも、戦い方はあんまり変わってないわね? うろちょろうろちょろ、目障りな羽虫みたいよ?」

対する妖夢は、全く手傷を負っていない。
だが――既に体中が、冷たい汗に濡れていた。

「ほら、また避けた。もう、いつまでこんなこと続ける気?」
「っ……!」

幽香が傘を振るう。
幽香の動きは、決して機敏とは言えない。紫と同じように、のんびりとさえ見える。
だというのに、大振りでスイングされる傘だけが、とてつもない速度なのだ。
対している妖夢からすれば溜まったものではない。幽香の体の動きと、傘の速度とが一致しない――見切ることができないのだ。
それでも妖夢が生き延びているのは、その歩法のおかげだろう。
何も無い空中を蹴り、駆け回る歩法。鋭角的に空間を支配する動きだ。
機動性のみであれば、妖忌を上回り、鴉天狗さえ凌駕するその歩法で、妖夢はぎりぎりで、幽香の傘の狙いを撹乱することに成功している。
すれ違い様に一刀。
狙い過たず命中。
だが、やはりかすり傷。

「ねえ――そろそろ、止めにしない? 逃げ回るの」
「――そうだな」

初めて妖夢が口を開いた。どうせこのままでは手詰まりだ。
次が最後だ――決意を胸に、妖夢は駆けた。

321名前が無い程度の能力:2010/06/01(火) 00:40:37 ID:RuOPVYeU0


最後の一手。
それは妖忌も同じだった。今までに無い速度で、これ以上に無い力強さで、妖忌は両刀を振るった。
対する紫は、傘を使わなかった。
両腕で、受けた――ように見えた。
刀と腕が触れた、その瞬間に、紫の両腕に結界が現れた。
刀が、結界に阻まれ――

「憤ッ――!」

結界を、叩き斬った。
神速で展開された紫の結界――その結界さえ、妖忌は斬ってのけた。
だというのに。

「残念でした♪」

紫には届かない。
斬った結界の向こうには、スキマが口を開いていた。
ぱっくりとスキマに飲み込まれる二刀――妖忌の手には、何の手ごたえも返ってこない。
慌てて手首を翻す妖忌――その瞬間、スキマの中の二刀によって、スキマが斬られた。
――今まで紫がスキマを使わなかった理由がこれだ。防御に使おうと回避に使おうと、妖忌には全て斬り伏せられる。
故に、結界の向こうにスキマを作った。妖忌に、あるか無きかの隙を作るために。
紫が、防御に使わなかった傘を、思いっきり振りかぶって――

紫の背中から、血しぶきが散った。
紫の背後――今の今まで気配を断っていた妖忌の半霊が、妖忌の姿を取って紫を斬っていた。
これこそが奥の手。八雲紫を斬るために、妖忌が手にした熟練の技――

「!?」

そして背中の傷を、省みもせずに、紫は、妖忌を傘で叩き伏せた。
轟音。
八雲紫の、渾身の妖力を込めた一撃だ。
一瞬で、妖忌の意識が奪い去られる。
その、倒れ付した気を失う刹那の間に、妖忌は理解した。
何故、紫が、結界で己の背中を守らなかったのかを。
いかに不意を突かれたとて、紫ほどにもなれば、反射的に結界を張れるはずだ――妖忌は元より、その結界ごと、紫を斬るつもりだった。
ましてや、紫は四重に強固な結界を張れる。
正面の二刀を阻んだ、二つの結界。
同じ結界で、背中を守れたはずだ。
だから、紫は背中をあえて斬らせた。
結界を張るはずだった妖力で、妖忌を打つほうを選んだのだ。

「あなたの刀、今度こそしっかり受け取りましたわ。そして――」

最後の一言は、妖忌には届かなかった。だが、妖忌は聞かずとも、何を言われるかがわかっていた。

「今度も、私の勝ちよ」

322名前が無い程度の能力:2010/06/01(火) 00:41:49 ID:RuOPVYeU0


一方、妖夢は半霊を使わなかった。あえて、自らの剣技のみで幽香に挑んだ。
幽香の振るった、大振りの傘。
妖夢はそれを、まずは楼観剣――長刀で受け止め――

「――っぐ――」

当然、それだけで受け切れはしない、幽香の膂力に押し切られそうになる。
妖夢は立て続けに白楼剣――小太刀を楼観剣に重ねる形で振り下ろし、食い止める。
だが、それでもまだ、足りない。
幽香の力に、妖夢は吹き飛ばされそうになり、だが、それでも。

「ぐ――――ぁぁああああ!!」

無理やり、傘を受け流した。
風圧だけで脳震盪を起こしかける、それほどに強烈な一撃を、何とかやり過ごす。
そして、受けた刀を返し、
がら空きの、幽香の体に叩き込もうとして――

「……え?」

振った刀が、両手で掴み取られた。
幽香の体は、がら空きなどでは無かった。
両手が、しっかりガードに回されていた。
あの、傘が受け流された瞬間に。幽香は、両手を傘から離していたのだ。

「なかなか頑張ったわよ、貴女――次があったら、またやりましょう♪」

そして、刀を封じられ、身動きの取れなくなった妖夢に、幽香は力強く踏み出し、
渾身の頭突きを、妖夢の脳天に、

まともに当たっていれば、妖夢は死んでいた。
事実、妖夢は死を覚悟していた。
死を覚悟しながら、生を望んだ。
考えてやったことではない。修練の結果に身に着けた動きでもない。
本能が抗った。

幽香の頭突きを、妖夢の頭突きが受け止めた。

完全に不意を突かれた。幽香は最後の瞬間に、勝利を確信してしまっていたのだ。
予想外の衝撃を受け、わけがわからなくなっていた。
だがそれでも、幽香の両手は二刀を握っていた。しっかりと、巌のように固く。
だから、妖夢は刀を手放した。
刀に力をこめたままの幽香の体がよろけ、たたらを踏む。
その幽香のみぞおちを。
妖夢の抜き放った、鞘の一撃が、正確に貫いた。



背中に負った傷を治そうともせず、紫は幽香と妖夢の決着を見届けた。否――治すだけの妖力が勿体無かっただけのことだ。
その紫の前で、妖夢が幽香を打ち倒した。
これ以上は無い決着だった。
急所を突かれた幽香は、そのままずるずると崩れ落ちた。
ぴくりとも動かなくなる――死んだわけではないが、しばらく起き上がれないのは確実だった。
そして、鞘の一撃を放った妖夢は、倒れた幽香を反射的に目で追っていた。
反射的に。
そう、意識してのことではない。

「妖夢、あなた――」

紫が声をかけた。びくん、と、妖夢が声に反応する。
一瞬、意識が紫に向いた。
紫の目に、焦点が合った。

「あ、……紫、様……?」

だが、意識が戻ったのは、その一瞬だけだった。
幽香の頭突きを受けてから、ずっと気絶したままだった妖夢は、それだけを呟いて、また気を失い、今度こそ地面に倒れ伏した。

「あらあら、自分が気絶してたことにも気付いてなかったみたいね――」

結果だけ見れば、幽香と妖夢は相討ちかも知れない――だが、本人たちはどう思っただろうか。
気絶した幽香の顔は、悔しげに眉を寄せている。
気絶した妖夢の顔は、誇らしげに目元を緩めていた。

「ファイトの結果だけ見るなら、私たちの勝ち、ってことになるんでしょうけどね」

そんな単純なものではないし、何より幽香は納得しないだろう、そう考えながら――
緊張の糸が切れた紫は、そのまま大地にぶっ倒れた。





以上です。こんな稚拙な文章を読んでいただき、ありがとうございました。

323名前が無い程度の能力:2010/06/15(火) 21:01:21 ID:6VBSqq76O
すいませんがお借りします。
↑の人と同様、幻想板安価スレでの投下物です。

キャラ指定1…全3ボス
キャラ指定2…全5ボス
ファイト内容…6ボスを褒めろ

となってます。

324名前が無い程度の能力:2010/06/15(火) 21:04:42 ID:6VBSqq76O
アリス「アリスと」
ロリス「アリスの」
Wリス「新旧合同ジャッジ!」

アリス「というわけで、今回は書き手の馬鹿の脳内妄想により。」
ロリス「私達2人でジャッジをお送りするの。これを見てるお兄ちゃん達、……よ、よろしくね(///」
アリス「私ってこんなキャラだったかしら……」


アリス「ま、まぁ。まずは封魔録組から順に見ましょうか。」
ロリス「封魔録ね。3ボスは砲台、でいいの?5ボスは魅魔、あの悪霊……」

・封魔録
魅魔「アタシが自分で自分を誉めるのかい?」
砲台「……」
魅魔「というか、6ボス自体が封魔録には居ないんだが」
砲台「…」
魅魔「いや、まぁその」

砲台△―△魅魔


ロリス「あ、あ……
アリス「ちょっと。大丈夫?」
ロリス「私は魔法使い私は魔法使いメイドじゃないもん溢してないもんああゴメンナサイゴメンナサイ私はメイドじゃメイドじゃメイドメイド……」
アリス「と、とりあえず次は幻想郷ね。3ボスはエリー、5ボスはゆ、幽香ね…」

・幻想郷
幽香「私は分身できるからね。っと。」
分身「ふぁ……眠いわぁ。」
幽香「さぁ、私を誉めなさい!」
分身「……zzz」
幽香「……」
エリー「分身のキレもいいですね!流石ゆうk」
幽香「……誉められてるのになんかムカつくわね」

エリー○―×幽香


アリス「幽香が他人を褒めるのもイメージがなかなか浮かばないわね。」
ロリス「な、あの時の妖怪!アイツ、なんか後ろからついてくるのよ。すとーかーなの?」
アリス「……そう、かもね(私も別の意味で幽香に貼り付かれてるわね)。さ、次は怪綺談。貴女の出番よ?」

・怪綺談
夢子「神綺様、あの…えっと、今日も逞しい髪型が素敵で…ああ、それよりも神綺様はもう少し神として威厳をですね」
ロリス「おかーさーん!わぁ、今日もお母さんも夢子姉さんも綺麗だね!」
神綺「……アリスちゃん(´;ω;`)ブワッ」

ロリス○―×夢子


アリス「……相変わらずね。」
ロリス「え?私は普通に褒めたよ?」
アリス「ああいや、貴女じゃなくて。貴女は大丈夫よ。」
ロリス「?」

ロリス「次からは私はよく知らないの……」
アリス「いいわ、私が教えてあげるわ。次は紅魔郷ね。」

325名前が無い程度の能力:2010/06/15(火) 21:07:23 ID:6VBSqq76O
・紅魔郷
美鈴「お嬢様、今日もカリスマ溢れてますね!」
レミ「あらそう?珍しいわね美鈴がおだてるなんて。何も出ないわよ?」
咲夜「何を今更。お嬢様はいつも威厳が溢れt」
美鈴「お嬢様。お足元に素敵な花が。」
レミ「ホント?よっと(しゃがみ)」
美鈴「あ、お嬢様頭に蜂が!」
レミ「えっ?いや、美鈴、追い払ってよ〜」
咲夜「ぷはぁっ!(鼻血)しゃがみガード…だ…と…(バタリ)」
美鈴「はい、もう居なくなりましたよ。お嬢様は威厳もあって可愛らしくて、流石ですね」

美鈴○―×咲夜


アリス「……これは美鈴の作戦勝ちね。咲夜が褒める前にしゃがみガードを誘発させたわ」
ロリス「あのメイドさん、鼻血が凄い出てるけど大丈夫なの?」
アリス「いつものことよ。」
ロリス「そうなんだ…。あ、次はお姉ちゃんの番だよ。妖々夢、て言うんだね?」
アリス「そうね、……はぁ。」

・妖々夢
妖夢「羨ましい。幽々子様はスタイル良いですよね。どうやったらそんな風になれるんですか?」
幽々子「あらあら妖夢。貴女もまだこれからよ?」
妖夢「あ、アリスさんこんにちは。」
幽々子「あら人形師ね。こんにちは。」
アリス「……どうも。」
幽々子「さあ妖夢、褒めてくれるのは嬉しいけど、まずは貴女自身よ。」
妖夢「私自身ですか?そんな、幽々子様には及ばないですよ〜」
幽々子「いいから、付いてらっしゃい。まずは紫の所に行くわよ」
アリス「………」

アリス×―○妖夢


ロリス「お姉ちゃん、誉めなきゃダメじゃない」
アリス「無茶言わないで。私は…正直、妖々夢のメンバーとは接点薄いのよ。」
ロリス「……そうなんだ。」
アリス「……ええ。」
ロリス「ま、まぁいいや。次行こ?」
アリス「そ、そうね。次は永夜抄。慧音と鈴仙ね。……あれ?見えないわね。」
ロリス「ねえ、なんか紙が落ちてるよ。えっと…」


・永夜抄
私にはあの月人を褒めるのは無理だ。
私の負けで構わないので、言及はしないでもらえないだろうか。
ちなみに、結果以外の歴史は既に処理させてもらった。
結果だけ書きただしておくことにする。

慧音×―○鈴仙

以上だ。
―――上白沢慧音


ロリス「だって。」
アリス「歴史を食べたわね。これは深入りしない方がいいわ。」
ロリス「え?そうなの?気になるんだけど…」
アリス「いいから次行くわよ。次は風神録ね。」
ロリス「対戦者は早苗とにとり、相手は神奈子…らしいね」

326名前が無い程度の能力:2010/06/15(火) 21:09:09 ID:6VBSqq76O
・風神録
にとり「いや、妖怪の山にこんな立派な神様が住んでくださるとは。私達河童も喜んでますよ」
早苗「神奈子様のお陰で私も頑張れてます!」
神奈子「なんだい二人とも急に。まぁ、崇めるのは良き事ぞ。」
にとり「いえ、急ではなく日頃から河童も崇めております」
早苗「……」
にとり「天狗もこれで少しは大人しくなってくれたら良いのですが」
神奈子「うむ、信心深ければ願いも届こうというもの。願いあれば信じなさい。」
早苗「ちなみに、私も…神ですよ?」
にとり「神奈子様と諏訪子様、お二人居れば妖怪の山は安泰です!」
早苗「(ピキッ)……こんな古、いや神奈子様はもう長らく頑張って来られましたから、これからは私を現人神として崇めて…」
神奈子「(ブチッ)早苗、何か言ったか?」
早苗「ええ言いましたよ。私はもう一人でも守矢の神としてやっていけます。古老は隠居なさっては?」
神奈子「言ったな?この八坂神奈子を古老呼ばわりとは良い度胸だよ早苗ぇぇぇ!。」
にとり「(光学迷彩で消える)作戦どおり、だねっ」

にとり○―×早苗


アリス「あの河童……あえて早苗を無視して煽ったわね」
ロリス「あれ?あの神奈子って人も神様なの?」
アリス「ええ。他にも神様はいっぱいいるわ」
ロリス「……神様ってお母さんだけじゃなかったんだ」

アリス「次は地霊殿ね。」
ロリス「そろそろ私、…疲れた」アリス「あともう少しだから、頑張って?」

・地霊殿
勇儀「いや、お前さんの髪は黒くて綺麗だな」
お燐「いやいやそこの貴女、うちのお空は髪だけじゃないよ?地霊殿でも屈指のスタイルの良さ。強力な核の力も忘れてはいけないよ」
お空「うにゅ、そんなことないよ(///」
勇儀「ほう、確かにあの地霊殿の主よりはよっぽどスタイルが良いな。お前さん、モテるだろう?」
お空「そそそ、そんなことないよ。二人の方が綺麗だし…」
お燐「お空はもっと外に出たら良いのよ。そしたら絶対モテるわよ?」
勇儀「ハハハ、違いない。そしたら橋姫から嫉妬されそうだな」
お空「……うにゅう(///」

勇儀△―△燐


ロリス「……オチは?」
アリス「……無いようね。二人とも空を褒め倒してるわね。」
ロリス「あの鴉、真っ赤だったね。」
アリス「ああいうのに慣れてなさそうね。さ、最後は星蓮船よ。」ロリス「長かった…」
アリス「対戦者は一輪と星、相手は白蓮ね。」

327名前が無い程度の能力:2010/06/15(火) 21:09:27 ID:6VBSqq76O
・星蓮船
一輪「姉さんみたいな僧になりたいわ……」
白蓮「あらあら、突然どうしたの?」
一輪「いえ、どうしたら姉さんは皆に慕われたんですか?」
白蓮「そうですね…でも、慕われていたら封印なんてされませんでしたが」
星「いえ、やっぱり貴女はしたわれていましたよ。」
白蓮「星……」
一輪「そうよ姉さん。少なくとも私達が居るわよ」
星「皆、貴女を慕っていました。だから私たちは貴女を封印から解いたのです。」
白蓮「二人とも……ありがとう」一輪「いえ、姉さんの人徳ですよ。」
星「最近はまたこの寺に来てくれる人妖も増えましたし。」
一輪「少しずつ、でも確かに増えてますよね。」
星「封印から覚めてまた人々は慕う。流石は長生きした尼公、年の功というものd」
一輪「あ」
白蓮「(ビキッ)……ちょっと星、あっちでお話しましょうか?」
星「え?急にどうしたんですか?うわ引っ張らないで自分で歩きますからいや痛い痛い……」

ピチューン

ナズ「おや、またうちのご主人は何かやらかしたのか」
一輪「あらナズーリン。そうですね……。うっかり口が滑ったようで」
ナズ「……やれやれ」

一輪○―×星


ロリス「終わったー!」
アリス「お疲れさま。最後はなんだかこのスレでよく見かける星だったわね。」
ロリス「ねえねえ、……結果は?」
アリス「ああ、そうね。ええと。」
ロリス「旧作は、勝ったのがエリーと私。封魔録は実質無効試合ね。」
アリス「win版は美鈴、妖夢、鈴仙、にとり、一輪。地霊殿は引き分けね。」
ロリス「てことは……」


アリス「5勝2敗1分1無効で、3ボスの勝ちね。」


ロリス「以上、アリスと」
アリス「アリスの」
Wリス「新旧合同ジャッジでした」





ロリス「……この馬鹿書き手!長ければいいってもんじゃないのよ!」
アリス「同感だわ。私達ふたりジャッジとか誰得なのよ」

すいません俺得です。アリスかわいいよアリス




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