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投稿するまでもないSSスレ 7/7

271その時歴史は動いてしまった 14:2009/04/16(木) 15:10:31 ID:2YDV1xr.0
新芽が芽吹く1932年の春、咲夜は新法案の制定に向けて各地で演説を繰り広げていた。
咲「現在における我が国の立法制度は非常に無駄が多く、非効率的であるわ。一つの法律を決めるだけでも数ヶ月の審議を必要とし、発布するまでに一年は掛かってしまうでしょう。また司法制度においても、殺人を犯した者がほんの数年で出所している現状であり、非常に緩いものであるわ。今こそ我々は進んだ制度を手にしなければならない!諸君!直ちに制度の改正を行い、進んだ法治国家を手にしよう!ハイル!!」
聴衆「ハイル!!ハイル!!」
咲「私は我が国民の中で一番この国を愛しているという自負がある。私は貴方方を幸せにするためになら、どんな苦労も惜しまないわ。だから私、十六夜咲夜に全てを任せてはくれないだろうか。諸君らの力を貸してはくれないだろうか。もし、その意思があるならば、声高らかに“ヤヴォール!”と叫びなさい、諸君!」
聴衆「ヤヴォール!!ヤヴォール!!ヤヴォール!!ヤヴォール!!」
咲「あなた方の強い意思は伝わったわ。では、あなた方が私の新法案に賛成票を投じてくれることを切に願うわ。今日はありがとう。あなた方誠意ある国民に栄光あれ!!」
咲夜は演説を終え、拍手喝采の中聴衆に手を振りながら会場を後にした。


 5日後、全ての演説を終えて自室でくつろぐ咲夜の元へ、副官が飛び込んできた。
副官「た、大変です!国防軍内部に反乱の予兆有りと、親衛隊情報部に連絡が入りました!」
咲「何ですって?国防軍が?」
副官「はい。情報提供者はハインツ・グデーリアン大佐で、彼の情報によると、一部のユンカー出身の将校達が総統の爆殺計画を立てていたとの事です。」
咲「ユンカーの世襲貴族の分際で・・・・」
副官「いかがいたしましょう?」
咲「ちょうどいい機会ね、将校の粛清が必要だと思っていたの。内部調査を行って、私に対する忠誠心の低い奴は、ヒトラー総統への反逆者としてブラックリストに載せといて。」
副官「はっ。」
咲「あ、でも今すぐに消したら駄目よ。今面倒くさい事起こすと、国民投票に支障が出るから。」
副官「了解しました。部下に連絡しておきます。」


 咲夜はレミリアにクビにされた事から大変な貴族嫌いに陥っており、そのブラックリストには、ユンカー出身の将校を中心とした数百名以上の名前が載ることとなった。




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