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投稿するまでもないSSスレ 7/7

293積節 1/3:2009/11/27(金) 13:02:47 ID:RHNqditE0
けぶるな。
午睡のまどろみの中、揺れを感じたかと思えばやってきたのはきなくさい風。
竹葉がさざめいているのは厄介事の証。
やれやれ。
面倒ではあるが致し方無い。何事もなければそれでよし。
何事かあっても…何も無かったことにしてしまえばそれでよし。
ともあれ。行ってみるか。

来てみれば煤けた竹葉と…
「あーもう!これだけだだっ広いと何が何だかって感じだぜ!」
帰ろう。うん。何も無かった。
「お?そこにいるヤツ!えーっとー永遠亭のナントカ!」
妹紅、そして関係も無い!
「そうだったか?でも知り合いだろ。」
知己も無い。
そも何で此処に居る?彼奴に言われたか?
「やっぱ知り合いじゃないか。ここは広いから迷いそうになったぜ。」
人の話を聞け。そして既に迷っている。
「そうか?まあほら、迷っててもまっすぐ進めば出れるだろ?」
此処では真っ直は進めない。竹林は迷い易い。
「そんなの、全部吹っ飛ばしていけば問題無し!」
やめろ馬鹿。

「まああれだよ。ちょっと探し物に来たんだ。」
何を?此処には竹位しか無い。
「それそれ!魔法の森知ってるか?あそこだとキノコ山盛りなんだよ。」
それで?此処は竹林。茸は無い。
「木に生えるのがキノコだよな?だから竹に生えるタケノコってのを探しに来たんだよ。」
成程。それが魔法と何の関係が?
「でもこれがまあ全然見つからない。いい加減疲れたしむしゃくしゃしたし、景気つける為にパーッと、な!」
やめろ馬鹿。
そも時間が悪い。探すなら朝。
こんな時間に来ても…お前のその隣のチビ竹、それが筍だったもの。
「へーぇ。でも笠もないし、タケノコって感じじゃないよな?」
待て。筍がどんなものか判っているか?
「キノコみたいなモンだろ?」
…成程。不死の薬はあっても、馬鹿に付ける薬は無いのか。
「何だよそれ。じゃあタケノコってのはどんなんだ?」
この時間なら…もう少し西、日が差す方ならあるかも知れない。附いて来ればいい。
「お、サンキュー!やっぱ景気よくすれば運がよくなるもんだな!」
私の運は悪くなったと思う。




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