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第48回衆議院議員総選挙(任期満了2018年)スレ

1チバQ:2014/12/24(水) 21:08:02
ちゃっちゃと、立てちゃいます。

第47回総選挙(2014年)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1364563920/l50

第46回総選挙(2012年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1252036284/l50

第45回総選挙(2009年)
その2 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/l30
その1 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/l30

第44回総選挙スレ(2005年)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1089950050/l30

5396チバQ:2017/10/29(日) 20:41:41
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2017/10/27105156.shtml
県内の選挙 (2017年10月27日更新)
長崎新聞


揺らぐ民意 2017衆院選ながさき・4
新たに4区になった西海市の有権者に支持を求める北村誠吾氏=19日、同市西彼町
新たに4区になった西海市の有権者に支持を求める北村誠吾氏=19日、同市西彼町

 「意外に投票率は伸びましたね」。23日午前1時すぎ、西海市の開票所。台風の影響で衆院選の開票時間が予定より1時間45分遅れながらも、なんとか作業を終えた市選管担当者の表情がほころんだ。

 「1票の格差」是正のため選挙区割りが変更され、わずか3カ月。長崎2区から4区へ移った西海市民は、初めて向き合う候補者の中から選択を迫られた。当初は戸惑いや「棄権が増えないか」との懸念も聞かれたが、ふたを開ければ60・3%。2014年の前回から6・15ポイントも上昇した。

 橋でつながる佐世保市に通勤、通院、買い物に行く市民は多い。車も佐世保ナンバー。同市西海町の漁業男性(40)は「同じ経済圏の4区の方がしっくりきた」。同市大瀬戸町の主婦(40)は「新聞やテレビで取り上げられ、意識した」と話す。

 自民前職の北村誠吾氏(70)は衆院解散後5回入り、市議18人中15人が支持拡大に動いた。「"新入り"は結果を残してアピールしなければならない」。ある市議はこう自分に言い聞かせ投票を呼び掛けた。

 その北村氏の生まれ故郷、北松小値賀町も今回4区から3区に変わったが、投票率78・6%と前回を0・71ポイント上回った。30代団体職員男性は「もともと投票する意識が強い土地」と話す。

 13年の区割り改定で4区の佐世保市から切り離され、3区に編入された同市早岐、三川内、宮の3地区は49・39%。前回より伸びたものの、同市(4区)の54・50%、3区全体の59・96%と比べかなり低い。

 同市宮地区自治協議会の川口淳会長(69)は「候補者にも3区自体にもまだなじみがない。一つの経済圏や生活圏を切り刻み、帳面だけの数合わせをされた」と住民にくすぶる不満を代弁する。

 長崎市の大半を占める1区は54・86%。2区に分けられている同市琴海、外海両地区は52・04%にとどまった。地元市議が漏らす。「合併したのに仲間入りさせてもらっていないような違和感がいまだにある」

 次回改定で県内定数が4から3に減る可能性が取りざたされ、有権者が比較的少ない3、4区が再び俎上(そじょう)に載る可能性もある。市域分断を経験した川口会長は「市や郡は分けるべきではない」と主張。西海市の杉澤泰彦市長はこう危惧する。「今回はうまくいったかもしれないが、もし統合でさらに区域が広がれば、国会議員との"距離"は遠くなり、市民の関心が薄れかねない」

5397チバQ:2017/10/29(日) 20:41:57
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2017/10/27105156.shtml
県内の選挙 (2017年10月27日更新)
長崎新聞


揺らぐ民意 2017衆院選ながさき・4
新たに4区になった西海市の有権者に支持を求める北村誠吾氏=19日、同市西彼町
新たに4区になった西海市の有権者に支持を求める北村誠吾氏=19日、同市西彼町

 「意外に投票率は伸びましたね」。23日午前1時すぎ、西海市の開票所。台風の影響で衆院選の開票時間が予定より1時間45分遅れながらも、なんとか作業を終えた市選管担当者の表情がほころんだ。

 「1票の格差」是正のため選挙区割りが変更され、わずか3カ月。長崎2区から4区へ移った西海市民は、初めて向き合う候補者の中から選択を迫られた。当初は戸惑いや「棄権が増えないか」との懸念も聞かれたが、ふたを開ければ60・3%。2014年の前回から6・15ポイントも上昇した。

 橋でつながる佐世保市に通勤、通院、買い物に行く市民は多い。車も佐世保ナンバー。同市西海町の漁業男性(40)は「同じ経済圏の4区の方がしっくりきた」。同市大瀬戸町の主婦(40)は「新聞やテレビで取り上げられ、意識した」と話す。

 自民前職の北村誠吾氏(70)は衆院解散後5回入り、市議18人中15人が支持拡大に動いた。「"新入り"は結果を残してアピールしなければならない」。ある市議はこう自分に言い聞かせ投票を呼び掛けた。

 その北村氏の生まれ故郷、北松小値賀町も今回4区から3区に変わったが、投票率78・6%と前回を0・71ポイント上回った。30代団体職員男性は「もともと投票する意識が強い土地」と話す。

 13年の区割り改定で4区の佐世保市から切り離され、3区に編入された同市早岐、三川内、宮の3地区は49・39%。前回より伸びたものの、同市(4区)の54・50%、3区全体の59・96%と比べかなり低い。

 同市宮地区自治協議会の川口淳会長(69)は「候補者にも3区自体にもまだなじみがない。一つの経済圏や生活圏を切り刻み、帳面だけの数合わせをされた」と住民にくすぶる不満を代弁する。

 長崎市の大半を占める1区は54・86%。2区に分けられている同市琴海、外海両地区は52・04%にとどまった。地元市議が漏らす。「合併したのに仲間入りさせてもらっていないような違和感がいまだにある」

 次回改定で県内定数が4から3に減る可能性が取りざたされ、有権者が比較的少ない3、4区が再び俎上(そじょう)に載る可能性もある。市域分断を経験した川口会長は「市や郡は分けるべきではない」と主張。西海市の杉澤泰彦市長はこう危惧する。「今回はうまくいったかもしれないが、もし統合でさらに区域が広がれば、国会議員との"距離"は遠くなり、市民の関心が薄れかねない」

5398チバQ:2017/10/29(日) 20:42:25
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2017/10/28102012.shtml
県内の選挙 (2017年10月28日更新)
長崎新聞


揺らぐ民意 2017衆院選ながさき・5
当選後のあいさつで「憲法改正を首尾一貫言い続けた」と語る谷川氏=22日午後8時5分、大村市松並2丁目の選挙事務所
当選後のあいさつで「憲法改正を首尾一貫言い続けた」と語る谷川氏=22日午後8時5分、大村市松並2丁目の選挙事務所

 長崎3区の自民前職、谷川弥一氏(76)は22日夜、「6選」のあいさつで「憲法改正を訴え当選できたことは誇り」と胸を張った。衆院選で自民は改憲を「初めて公約の柱に位置付けた」(安倍晋三首相)。谷川氏は個人演説会などで、北朝鮮の核、ミサイル開発や中国の軍備増強を理由に9条の改正を説いた。「自民が公約に掲げたのに触れないとの批判があったが、僕は首尾一貫、言い続けてきた」

 一方、他の自民候補が積極的に改憲に言及した様子はない。4区の北村誠吾氏(70)は当選した後、「選挙戦では控えていたが、これからはもっと改憲を語る」と切り出した。「へたな言い方をすると誤解を与えかねなかった」のがその理由という。谷川氏も「改憲を訴えても票は増えない。言うのは勇気が要る」と認める。

 民進から希望に移った候補も論戦には消極的だった。党公約で「9条を含めた改憲論議を進める」としたが、民進を支援する連合長崎傘下の護憲派が反発。民進県連代表の高木義明元文科相が「候補者は当選後、自民や維新にはくみしない」と約束し収める一幕もあった。

 1区の希望新人、西岡秀子氏(53)は当選後、改憲について問われると「実情と合わない面もある。国民の声を聞きながら議論すべきだ」と語った。選挙事務所で支持者と喜ぶ西岡氏を横目に、護憲派労組の幹部は「しっかりブレーキはかけているつもりだ」と自らに言い聞かせた。

 首相は自衛隊の存在を明記する9条改正に意欲を示すが、長崎新聞の投票日の出口調査では、9条改憲に賛成は31%、反対は36%と割れた。「分からない」と答えた人も33%。まだ議論が成熟しておらず、揺れる県民心情が垣間見える。

 こうした中で、自民や希望など改憲勢力の議席数は国会発議に必要な3分の2を軽く超えた。改憲派の市民団体、日本会議長崎の渡邊正光理事はこれを歓迎する。「公に議論する雰囲気ができた。今まで改憲を訴えると『戦争をしたいのか』と文句を言われてばかりだったが、北朝鮮の現実的な脅威を前に真剣に考える人が増えたのではないか」

 護憲派も黙ってはいない。県平和運動センターの平野忠司事務局長は「自衛隊明記という国民にとって受け入れやすい提案を首相がしたからにすぎない」とけん制。県内比例票の15%を立憲民主が取ったのを踏まえ、こう奮起する。「人々の護憲意識が低くなったわけではない」

5399チバQ:2017/10/29(日) 20:42:41
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2017/10/29101644.shtml
県内の選挙 (2017年10月29日更新)
長崎新聞


揺らぐ民意 2017衆院選ながさき・6
出馬要請した山中委員長と言葉を交わす中村知事(右)=24日、県庁
出馬要請した山中委員長と言葉を交わす中村知事(右)=24日、県庁

 衆院選公示前の5日。長崎1区の自民前職、冨岡勉氏(69)の事務所に中村法道知事(66)がふらっと一人で姿を現した。知事の後援会幹部も兼ねる冨岡陣営幹部が冗談めかしてこう言った。「知事選に向けウオーミングアップしときますよ」。知事は言葉を発しないまま、破顔した。

 中村知事は自民前職4人全員の事務所開きに合わせ"陣中見舞い"をしたが、目立った選挙支援はしなかった。それでも衆院選が終わったタイミングを見計らい、周囲は年明けの「3選実現」に向け動き始めた。

 衆院選投開票日の2日後。島原半島3市長らや、県農政連幹部が県庁を相次ぎ訪ね、出馬を直接求めた。「知事は『勇気が出ました』と。11月の(定例)県議会で(出馬表明を)やるんじゃないかな」。非公開で懇談した山中勝義・県農政連委員長は帰り際、記者にこう予測してみせた。

 農政連とのつながりが濃く、2区で圧勝した自民県連会長の加藤寛治氏(71)も「まじめな人。しっかりやっている。私は非常に評価している」。2010年、中村知事の初当選を支えた自民は、その余勢を駆って民主(現民進)から政権を奪還。加藤氏は今年5月、県連大会あいさつでこの経緯をあえて強調した。

 ただ、7月に分裂した県議会自民の2会派では、知事の評価に温度差も漂う。加藤会長に近い会派「自民・県民会議」のある議員は「失点はなく、悪く言う人もほとんど聞かない」とみるが、会派「自民」の議員からは「人口減少や県民所得の低迷など仕事ぶりは物足りない」との苦言も聞こえる。

 次期知事選にはまだ誰も名乗りを上げていない。中村知事が出馬する方向で調整中とみられるが、本人は出馬要請を受けても、記者団からの再三の問いにも「最終的な結論を出すに至っていない」と明言を避け続けている。27日、県町村会から出馬要請を受けた直後は、逡巡(しゅんじゅん)する様子もにじませた。「行政は継続して課題に対応するのが常。私自らがそれに当たるべきか否かが最大の考えるべきこと」

 人口維持や県財政の立て直しなど難題は多く、石木ダムを巡る知事の政治判断もまだはっきりしない。期待と不満が渦巻く中で刻一刻と知事選が迫り、孤独のうちに決断するのだろうか。

 希望や立憲民主などに分裂した民進は「知事選どころじゃない」(県連幹部)。一方、共産県委員会は「対立候補は出す」と擁立の準備を急ぐ。

 =おわり=

5400チバQ:2017/10/29(日) 20:43:18
公示前の記事
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2017/10/02103136.shtml
県内の選挙 (2017年10月2日更新)
長崎新聞


激変 秋の陣 17衆院選・長崎1区 いまだ組織固めきらず
 首相の安倍晋三が衆院解散を表明した9月25日、長崎市議会の控室に珍しく、自民前職の冨岡勉が姿を見せた。党市議らを前に、自らの医療政策を長々とまくしたてた冨岡は笑顔で衆院選への協力を求めたが、「早く他の会派を回っては」とある市議。しらけた空気が漂っていた。

 この3期で政務官、党部会長、副大臣-と文部科学分野において地歩を固めてきた冨岡。だが、中央で着実に積み上げた評価や実績とは裏腹に、地元の組織基盤はいまだ弱い。

 「選挙の時以外、議員団との会合の場もない」(党県議)。こうした日ごろの関係性の希薄さを挙げる議員は少なくない。ある古参市議はつながりを薪(まき)にたとえ、「薪がなければ火もつかない。『さあ、かまどで米を炊け』と言われても無理」とつれない。

 当の冨岡は、そんな周囲のぼやきもさほど気に留めるそぶりを見せず、1日20〜30社の企業回りを精力的にこなす。「会った人からどのくらい支持を広げていけるかが大事だ」と前を向く。ただ「1区は特に厳しい」との見方は陣営内で広がり、冨岡も自覚している。過去2回連続して元文科相の高木義明を破ったが、今回の相手は西岡秀子だ。

 西岡は昨夏の参院選長崎選挙区に民進から出馬。選挙初挑戦で落選したものの、長崎1区とほぼエリアが重なる長崎市に限れば、自民の金子原二郎を約2万2千票上回った。"野党共闘"の輪にいた共産の比例票約1万5千票を引いても、その差は埋まらない。「フル稼働しなければ西岡には勝てない」。自民県議の一人は危機感を隠さない。

 1日、買い物客らが行き交う休日の長崎市街地で西岡は久々に演説に立った。「相変わらずの独善的な政権運営」と安倍政権を批判したが、参院選公約で「廃止」を掲げた安全保障関連法には触れなかった。

 今回、民進の出馬要請に応じたが、直後に民進が東京都知事の小池百合子率いる希望の党に事実上合流。それに伴い西岡も希望に公認を申請した。「安保法が問題を抱えているとの主張に変わりはない」とするが、同法容認が公認を得る"踏み絵"と目される中、かつてのように切り込めない苦しい立場がうかがえる。

 冨岡が解散前から街頭に立ち政策を訴えているのとは対照的に、西岡は新党の具体的な施策や公約が分からず、そもそも公認が得られるかも不透明。

 それでも陣営幹部は「本人は保守意識が強い。共産との距離感に苦慮した参院選よりやりやすい」とみる。高木から引き継ぐ労組票、参院議長を務めた父武夫が生前築いた名声と地盤。「そこに希望の"風"が吹けば良い勝負に持ち込める」。意図せず、党の支持率低迷から抜け出し、ほくそ笑む。

 しかし民進支持母体の連合長崎には、希望の憲法観や安保政策と相いれないリベラル層が一定数いる。護憲派が多い旧総評系労組の幹部は「一緒に戦った労組をそぎ落とし、希望の勢いに乗るのか」と不快感を隠さず、中央の決定次第では自主投票の可能性も示唆する。別の労組幹部は陣営の楽観をこういさめる。「1区の戦い方は今も地道な組織固めが基本。風任せでは足元をすくわれる」

 共産新人の牧山隆は安保法廃止や護憲を訴え、連日街頭で支持拡大を図っている。=敬称略=

      ◆

 衆院選公示(10日)が迫った。自民が独占する県内4小選挙区には計12人が出馬を予定するが、野党再編で情勢は激変。今なお流動する各選挙区をリポートする。

冨岡勉 69 自民前(3)
牧山隆 60 共産新
西岡秀子 53 無 新

((1)衆院解散前の各党勢力(2)前元新(3)五十音-の順)

5401チバQ:2017/10/29(日) 20:43:36
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2017/10/03103019.shtml
県内の選挙 (2017年10月3日更新)
長崎新聞


激変 秋の陣 17衆院選・長崎2区 諫早でも勝利期す自民
 衆院解散後、初の日曜となった1日午前、諫早市内でペーロン大会が始まろうとしていた。周囲と談笑する自民前職の加藤寛治ら来賓の列に、会場に着いた無所属新人の山口初實が加わった。民進公認から一転、新党「希望の党」から出馬を目指す山口は、旧知の自民系市議に「こんなことになりました」と冗談めかす。その様子に加藤は一瞬視線を向けたが、2人が直接言葉を交わすことはなかった。

 県議8期の後、2012年に国政へ転じた加藤。諫早市議を経て07年から県議を2期務めた山口。一時期、県議会で机を並べた2人の変転は、2区の自民対民主(民進)の軌跡と大きくかかわっている。

 民主が政権交代を果たした09年は、自民重鎮の久間章生が民主新人の福田衣里子に敗北。自民が政権を奪還した12年は加藤が混戦を制し、14年も民主の大久保潔重を退けた。この間、山口は民主陣営幹部として裏方を支え、勝利の美酒も、連敗の苦杯も味わった。

 そして今回。加藤は、出身の島原半島を中心とした後援会組織を背景に3期目を目指す。一方、15年の県議選諫早市区に大久保が無所属で当選。そのあおりで県議のバッジを失った山口は、民進候補不在の2区で「不戦敗を避ける」と自ら手を挙げた。

 14年は加藤が大久保に2万票超の差をつけた。4区に区割り変更となった西海市を除いても、差は1万8千票余り。加藤はこの3年間で、前回競り負けた大票田の諫早市や西彼長与町などを回り、浸透を図ってきた。

 一方の山口は、解散直前の出馬決定から巻き返しを図る。ただ、元参院議員の大久保に知名度は及ばず、諫早市を地盤とする大久保が県議会自民会派入りしたことで、同市でも山口の苦戦は必至とみられた。

 ところがそこに、民進と希望の「合流」という予期せぬ激変が巻き起こった。

 2区のある自民系市議は、久間が福田に敗れた悪夢が頭をよぎる。「『民進』相手なら楽勝だと思っていたが、『希望』の看板に流れるかもしれない。あの時ほど風当たりは強くないが、気を引き締めないと」

 山口陣営も思いは複雑だ。当初「光が見えてきた」と歓迎する向きが広がったが、希望は民進系候補を「選別」中で公認はまだ決まらない。支援労組などには合流に関する説明を求める声もある。「希望の党と意見が合わないからといって、もう後戻りはできない」。公示が迫る中、陣営幹部の表情に焦りと不安が入り交じる。

 こうした流動的な情勢を「相手は相手。私は私の活動をしていく」と冷静に受け止める加藤。山口は「三役に平幕が勝つこともある」と、相撲になぞらえて秘めた闘志をのぞかせる。

 共産新人の近藤一宇は昨年11月の立候補表明以降、小学教諭の勤務経験が長かった島原半島を中心に、「憲法改正反対」を訴え、支持拡大を図っている。

=敬称略=

加藤寛治 71 自民前(2)
近藤一宇 68 共産新
山口初實 69 無 新

((1)衆院解散前の各党勢力(2)前元新(3)五十音-順)

5402チバQ:2017/10/29(日) 20:44:15
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2017/10/04101551.shtml
県内の選挙 (2017年10月4日更新)
長崎新聞


激変 秋の陣 17衆院選・長崎3区 「反自民」一本化ならず
 「想定の範囲だ」。東京都知事の小池百合子率いる希望の党が第1次公認を発表した3日夜、大村市議の集会に顔を出した自民前職、谷川弥一は落ち着いた口調だった。

 希望のリストには長崎3区候補として、自由から移る末次精一の名前があった。これで共産の石丸完治を交えた三つどもえの戦いがほぼ確定。最近まで谷川は野党共闘の行方に神経をとがらせていたが、この日は「1引く1はゼロ」との表現を使い、末次の希望入りで反自民票が割れ「自分に影響はない」と分析した。

 谷川は小池と浅からぬ縁がある。かつて同じ派閥に属し、2008年総裁選は麻生太郎ではなく小池を支持。政権交代の逆風にさらされた09年衆院選では、五島に小池が駆け付けた。

 「大事なのは国防と財政再建、雇用創出。自分の信じる道を行く」。反自民の急先鋒(せんぽう)となり、脱原発や消費税増税凍結にかじを切った小池に対し、谷川は複雑な思いを抱く。だが、首相の安倍晋三の存在感を打ち消すほどの再編劇に「票が欲しいだけのポピュリズム。解決策を示さない空理空論だ」といら立ちを隠さない。

 3区で長年熾烈(しれつ)な議席争いを繰り広げてきた元農相の山田正彦が一線を退き、前回は石丸との一騎打ちを大差で谷川が制した。今回は、民進との選挙協力で4区から転じた末次の挑戦を受ける。

 国境離島新法制定を主導した谷川。4月の施行後、県内離島各地で開かれた「感謝の集い」は実績をアピールする格好の舞台となった。陣営では当初「3区に縁もゆかりもない末次では勝負にならない」(自民関係者)との楽観論さえ漂った。

 幹部は「前回の衆院選、参院選ともに(自民候補の)票が伸びなかった大村市、五島市、東彼3町で、てこ入れが必要」と上滑りを警戒する。ただ、ここにきて「改革保守」を掲げる希望が登場。新たな受け皿を得た保守層がどこまで流れるかを警戒する自民市議らは「前回より票を出さないと責められる」と焦りを見せる。

 希望の公認発表から約1時間後、末次は"小池カラー"の緑のネクタイを締めてJR大村駅前に立ち、「消費税増税凍結」「脱しがらみ」「打倒安倍政権」を訴えた。

 5期の谷川との知名度の差は圧倒的。これまで地道に街頭演説を重ね浸透を図ってきたが、9月29日に自由党本部から連絡を受け、急きょ業者に選挙カーの看板を「希望」で発注。その後、数日間は準備もできなかった。

 末次は民進に続き、共産との共闘も一時期模索したが、一本化は果たせなかった。「野党共闘の中でも政策は完全には一致していなかった」。希望入りで仕切り直し、"小池旋風"に期待を掛ける。「一歩下がって二歩前進したい」

 石丸は自民、希望との対抗軸として護憲や消費税増税反対を中心に訴え、支持拡大を図る。=敬称略=

谷川弥一 76 自民前(5)
石丸完治 68 共産新 
末次精一 54 希望新 

 ((1)衆院解散前の各党勢力(2)前元新(3)五十音-順)

5403チバQ:2017/10/29(日) 20:44:59
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2017/10/05103139.shtml
県内の選挙 (2017年10月5日更新)
長崎新聞


激変 秋の陣 17衆院選・長崎4区 「小池旋風」ほころびも
 「一緒に闘ってきた労組と協力できなくなったら残念だし、痛手だ」。4日夜。西海市内で開かれた宮島大典の選対会議。会議を終えた大島造船所労組の幹部は表情を曇らせた。

 宮島には好材料がそろっているはずだった。自由との選挙協力に成功。末次精一は長崎3区に移ることになった。末次は2012年(未来)、14年(生活)の過去2回の衆院選で4区から出馬。「反自民」票は分散した。

 「野党共闘による共産の候補者取り下げにも期待していた」(長年の支援者)。さらに人気が高い小池百合子が設立した希望からの出馬で、自民出身の宮島は保守層を切り崩す「青写真」を描いていた。

 しかしここにきてほころびばかりが目立つ。

 「今までのような協力は厳しいだろう」。宮島の選挙を支えてきた社民県連代表で佐世保市が地盤の県議、吉村庄二は改憲や安全保障関連法賛成といった希望の政策に触れ、"距離感の変化"をにおわせる。共産も候補者を擁立。小池の「排除」発言が追い打ちを掛けた。陣営幹部は「小池旋風は勢いがなくなっている」と感じている。

 1998年に自民公認で初当選した宮島だが、自民前職の北村誠吾の前に幾度も屈してきた。2000年は当時無所属の北村に破れ、民主にくら替えした05年も北村に苦杯をなめた。自民に逆風が吹き荒れ政権交代を果たした09年こそ返り咲いたが12年、14年とも破れた。

 「最終的な対応はまだ決めていない」とする吉村。宮島の後援会幹部は「護憲を掲げる労組や社民の動向を注視するしかない」と気をもむ。

 衆院解散後初の週末となった9月末、北村は西海市内のイベントに顔を出した。報道陣に囲まれ、希望の党を巡る質問が向けられると厳しい表情を浮かべた。「私にはアゲンスト(向かい風)。逆らっても大変だから、うまく乗れるようしないといけない」

 北村は解散が迫った9月下旬にも厳しい戦いになると周囲に漏らした。北村にとっても末次の3区転出は大きな変化だった。14年の北村と宮島の得票差は約1万9千票。単純に末次の9千票余りを上積みすれば、その差は1万票にまで縮まる。「少しでも風が吹けば分からなくなる」(自民県議)。

 さらに突然の解散に伴う実動部隊の"機能不全"が不安を増幅させる。大票田の佐世保市では、北村支援を公言する市長の朝長則男や、選対本部長を務める市議らが選挙期間中、米国の姉妹都市訪問で8日間不在となる。春の市議会議長選を巡る保守系3会派のしこりも残り、足並みは乱れたままだ。

 平戸市議選が同日選となる「不運」も重なった。自民系のある市議は、こうこぼす。「急転直下の解散がまさか市議選と重なるとは。自分の選挙で手いっぱいだ」

 共産新人の石川悟は街頭演説などで「希望の党は自民の路線となんら変わりはしない」と批判を強める。=敬称略=

北村誠吾 70 自民前(6)
石川悟 64 共産新 
宮島大典 54 希望元(2)

((1)衆院解散前の各党勢力(2)前元新(3)五十音-順)

  =おわり=

5404チバQ:2017/10/29(日) 20:46:47
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171024ddlk43010268000c.html
<2017衆院選・くまもと>自民「保守王国」の力示す 希望と立憲に分裂 野党候補「一本化」機能せず /熊本
10月24日 00:00毎日新聞

 22日投開票された衆院選は、自民が県内4小選挙区で全勝し、比例代表に回った立候補者も含め前職全5人が議席を守って「保守王国」の力を見せた。一方、民進党県連の鎌田聡代表は小選挙区での敗戦について「厳しく受け止めている」と険しい表情を浮かべた。

 ◆与党

 自民は熊本地震からの復興を前面に出し、接戦とみられた1区でも競り勝った。県連の前川收幹事長は23日、記者会見で「地震対応に迅速に取り組んできたことが評価された。政局で漁夫の利を得たということではない」と話した。

 今回衆院選では選挙区数が5から4に減り、県連は候補者調整を迫られた。旧4区の園田博之さんは比例九州ブロックに回ったが、比例名簿1位になり「しこりを残すことなくスムーズに選挙戦に入ることができた」(県連幹部)。地震で大きな被害を受けた熊本市東区を抱える1区は木原稔さんが「復興仕事人」のキャッチフレーズを掲げるなど、各候補が地域の課題に応じた選挙戦を展開した。ただ2区は16回目の当選を決めた野田毅さんが、無所属新人の西野太亮さんに約2万3000票差に迫られる状況となった。

 公明は比例代表の県内分で14万5000票を目指したが、前回2014年の12万7653票にも及ばない12万1907票だった。県本部の城下広作代表は23日、記者会見で「投票率が上がり、全体の票が増えた中で厳しい結果。保守層の票を取れず、リベラル層は立憲などが取った。私たちは埋没したような形になってしまったのではないか」と述べた。【中里顕】

 ◆野党

 民進、共産、社民の3党は「安倍政権打倒」を旗印に野党候補を一本化して衆院選に臨む予定だったが、民進が事実上解党し、希望と立憲に分裂したことでもくろみは大きく崩れた。

 その象徴が自民と希望の前職による一騎打ちだった1区だった。自民の木原稔さんが得た12万3431票は、自民、公明の1区の比例(計11万5204票)を上回っており、無党派層にも浸透したとみられる。しかし、希望の松野頼久さんが得た9万6374票は、希望、立憲、共産、社民の野党4党の比例票(計10万97票)を下回っており、野党候補一本化が十分に機能したとは言い難い。加えて松野さんの希望入りで、護憲派のリベラル票が行き場を失った。民進党県連の鎌田聡代表は「希望だったことで松野頼久と名前を書きづらい状況をつくってしまった」と振り返った。

 ただ、4区の立憲元職の矢上雅義さんが比例復活で当選を果たし、県内野党の1議席を辛うじて維持した。鎌田代表は「野党共闘の芽を完全に摘まれることなく、踏ん張れた」と述べながらも、希望の小池百合子代表と前原誠司民進代表を批判。「希望の考え方はすっきりいかない部分もあり、訴えにくかった」と打ち明け、今後は立憲と連携しながら活動を進める方針だ。【城島勇人】

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 ◇1区確定得票

当 123,431 木原稔 48 自前W

   96,374 松野頼久 57 希前W

5405チバQ:2017/10/29(日) 20:47:33
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171024ddlk43010274000c.html
<2017衆院選・くまもと>矢上さん比例復活 17年ぶり当選に晴れやか /熊本
10月24日 00:00毎日新聞

 熊本4区の立憲元職、矢上雅義さんは、小選挙区では自民前職の金子恭之さんに敗れたものの、比例代表で復活して約17年ぶりの当選を果たした。八代市の事務所で「県民のために自分がやらなければいけないという思いが、17年間を支えてくれた。安保法制の見直しなどしっかりした活動を続ければ『安倍1強』を変えることができる」と晴れやかな表情を見せた。

 矢上さんは中選挙区時代の1993年、小池百合子・希望の党代表や枝野幸男・立憲民主党代表らとともに日本新党から立候補して初当選。小選挙区制となり、3期目を目指していた2000年衆院選(旧5区)は自民公認だったが、保守系を割って無所属で立候補した金子さんに敗れて落選した。

 01〜08年は相良村長を2期務め、国が同村で計画し、巨大公共工事の象徴だった川辺川ダムに反対する姿勢を取った。08年知事選や12年衆院選の熊本旧4区から無所属で立候補したが、落選した。

 今回、当初は民進から立候補予定だったが、党分裂を経て最終的には立憲から出馬。野党一本化によって金子さんとの一騎打ちとなる中、安倍晋三首相に対する批判票を幅広く掘り起こし、比例復活当選につなげた。【笠井光俊】

5406チバQ:2017/10/29(日) 20:49:58
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171024ddlk44010291000c.html
<2017衆院選・おおいた>野党候補が復活当選 県内選出衆院議員6人 全3小選挙区で /大分
10月24日 00:00毎日新聞

 ◇天が命じてくださった 1区・吉良氏

 ◇「社民の灯消すな」感謝 2区・吉川氏

 ◇安倍政権の暴走止める 3区・横光氏

 県内の3小選挙区全てで、野党候補が比例復活当選を果たした。

 1区では、希望前職の吉良州司氏(59)が比例復活当選。23日午後に記者会見し、「天が皆さんの声を国会に届けろと命じてくださった。大分の方々に感謝したい」と述べた。自民大勝の原因について「野党を一本化しようとした結果、分裂してしまったこと」と指摘。希望の党については「方向性をめぐり相当な議論があると思う。リーダーは小池百合子代表でない方がいい」と述べ、党運営の方向や人事を巡り混乱する可能性も示唆した。

 2区に出馬した社民前職の吉川元氏(51)は、定数20の九州ブロックの19議席目に滑り込んで比例復活当選を果たした。台風の影響で開票が大幅に遅れ、23日夕になってからの一報に臼杵市内の事務所は大きな拍手に包まれた。吉川氏は「伝統ある大分の社民党の議席を失うのではとの考えが頭をよぎったが、最後まで信じていた。社民党の灯を消すなと尽力してくれた皆さんに感謝したい」とあいさつ。「今回の選挙は自民党の圧勝だったが、精いっぱい頑張り、安倍政治を止めたい」と意気込んだ。

 3区で比例復活当選した立憲民主党の元職の横光克彦氏(73)は23日未明、宇佐市の会場で支援者一人一人と握手した。2012年衆院選に落選して政界を引退して以来、5年ぶりの復帰。「ぶれずに安倍政権の暴走を止める」と意気込み、「過疎化や少子高齢化問題などにも取り組む覚悟」と語った。【池内敬芳、田畠広景、大漉実知朗】

 ◇「与党政策評価、謙虚な姿勢を」衆院選結果で知事

 広瀬勝貞知事は23日、衆院選結果について「野党の混乱という面はあったが、政権与党の政策が評価されたと思う」とのコメントを発表した。与党に対し災害復興や景気回復、地方創生の着実な推進に期待を寄せ、「謙虚で慎重な政治姿勢を忘れずに取り組んでいただきたい」と注文した。【池内敬芳】

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吉良司州(きら・しゅうじ) 59 希(民)前(5)

 [元]副外相[歴]日商岩井社員▽県商工振興課出向▽民進党県代表代行▽東大W

吉川元(よしかわ・はじめ) 51 社 前(3)

 党政審会長・副幹事長[歴]党機関紙記者▽衆院議員秘書▽神戸大中退=[立]W

横光克彦(よこみつ・かつひこ) 73 立 元(7)

 [元]副環境相▽俳優[歴]社民党副党首▽旧民主党県副代表▽北九州大W

5407チバQ:2017/10/29(日) 20:50:31
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171024ddlk44010289000c.html
<2017衆院選・おおいた>結果分析 与党底堅く全区独占 /大分
10月24日 00:00毎日新聞

 22日に投開票された第48回衆院選は、県内では各小選挙区で自民前職が野党候補に競り勝ち、全3議席を独占した。全国的な傾向と同様に与党の底堅さを見せつける結果となる一方で、3区とも次点になった野党候補が比例代表で復活当選。県内選出の衆院議員が事実上6人いる状態となった。共同通信社が同日に実施した出口調査で判明した各候補や各政党の得票状況などを基に、今回の衆院選を分析した。

 ◇1区 穴見氏、無党派にも 吉良氏、低投票率響く

 1区は前回6386票差で希望前職の吉良州司氏(59)=当時は旧民主=が勝ったが、今回は一層の大激戦となり、3030票差で自民前職の穴見陽一氏(48)が雪辱を果たした。

 共同通信社の出口調査で政党支持率を質問したところ、自民がトップで3割台半ば、希望1割台半ば、立憲と社民が1割弱で、公明、共産と続いた。「支持政党なし」は1割台半ばだった。

 当選した穴見氏へは、自民、公明各支持層の8割前後が投票。支持基盤をしっかり固めていた。「支持政党なし」の約3割も投票先に挙げており、無党派層への支持拡大にある程度、成功していた。

 吉良氏には、希望支持層の9割近く、社民支持層の8割台半ば、立憲支持層の7割台半ばが投票していた。無党派層の5割台半ばも吉良氏だった。もともと無党派層の支持が比較的多いことから陣営は投票率アップを目指したが、台風接近で前回比2・16ポイント減になったことが響いた。

 共産新人の小手川恵氏(61)へは共産支持層の7割台半ば、立憲支持層と無党派層のそれぞれ1割台半ばが投票した。【池内敬芳】

 ◇2区 衛藤氏、ほぼ全域に 吉川氏、共産票こぼれ

 2区では、自民前職の衛藤征士郎氏(76)が臼杵市以外の9市町で勝利、ほぼ全域に浸透した。社民前職の吉川元氏(51)は事実上の「野党統一候補」として追い上げたが、共産の票を固めきれないなど野党共闘がうまく機能しなかった側面もあるようだ。

 出口調査によると、衛藤さんは自民支持層9割を固め、無党派層に前回より微増の4割の支持を得た。陣営は追われる危機感から引き締めを図り、「比例は公明」と訴えるなど組織票固めに全力。佐伯市は約760票、津久見市で約420票落とすなど、9月の台風18号の被災直後で回りにくかったところを除いて堅調な戦いを見せ、これまで4回連続で減少していた得票数を今回は約3600票伸ばした。

 一方、吉川氏は前回候補擁立した共産が出馬を見送り、支援に回った。社民支持層を9割固め、無党派増は前回の4割から5割に増やしたが、共産支持層の2割が衛藤氏に流れ、「野党共闘」の足並みがそろわなかった。【柳瀬成一郎】

5408チバQ:2017/10/29(日) 20:50:41

 ◇3区 岩屋氏、10万票割る 猛追・横光氏、準備不足

 3区は自民前職の岩屋毅氏(60)が、立憲民主元職の横光克彦氏(73)の追い上げを受けたものの、振り切った。前回衆院選では選挙区内の全8市町村で他候補を圧倒し、次点候補に約5万8000票差で圧勝したが、横光氏の地盤の宇佐市で敗れるなど、知名度を生かしたライバルの猛追を受けた形だ。

 出口調査によると、岩屋氏は前回と同様に自民支持層の9割を固めた。横光氏の公示直前の出馬表明により、組織を一層引き締めたが、維持してきた10万票台を割った。

 横光氏には宇佐市を中心に追い上げを許した。同市では、前回約8000票差を次点候補につけていたが、横光氏には逆に約1300票差で敗れた。約2万票差と圧倒した自身の地盤の別府市でも約8000票差まで接近された。

 出口調査では、横光氏は立憲民主、社民支持層をほぼ固め、候補擁立を取り下げた共産支持層にも浸透した。ただ、無党派層は約半数と岩屋氏とほぼ互角と勝ちきれず、選挙戦の準備不足が影響した形だ。【柳瀬成一郎】

 ◇首相へ不信感、過半数 それでも自民圧勝 野党まとまり欠き敵失

 22日の共同通信社の出口調査で安倍首相への信頼感を尋ねたところ、県内では「信頼している」は4割台にとどまり、「信頼していない」が5割台に上った。首相への不信感を過半数の人が抱いている中で自民が圧勝を収めたことになる。小選挙区制度の下、野党のまとまりのなさが与党に有利に働いたという分析に説得力を与えている。

 県内3小選挙区でもそれぞれ「信頼」より「していない」が上回った。「していない」は1、2区で過半数、3区でも半数弱に上った。「信頼」は、1、2区では3割台、3区でも4割台だった。

 「信頼」と答えた人は各区とも7、8割台の人が自民候補に投票。「していない」人のうち、1区では6割台が吉良氏、1割台が小手川氏、2区では6割台が吉川氏、1割弱が上田氏、3区では約7割の人が横光氏に投票していた。【池内敬芳】

5409チバQ:2017/10/29(日) 20:51:02
https://news.goo.ne.jp/article/oita/politics/oita-618FD42B-7762-4537-8149-DE5C79E4FC17.html
社民 徳俵で残る 党勢拡大へ多くの課題
10月24日 03:00大分合同新聞

社民 徳俵で残る 党勢拡大へ多くの課題
社民 徳俵で残る 党勢拡大へ多くの課題
(大分合同新聞)
 衆院選大分2区に出馬した社民党前職の吉川元氏(51)は、社民党が比例九州ブロックで確保した1議席に滑り込んだ。台風接近の影響で開票結果が日をまたぐ異例の事態となり、党県連合や支持者は薄氷を踏む思いで待ち続けた。大分社民が長く維持した衆院の議席を辛くも守ったが、全国的な退潮傾向は続き、野党再編で生まれた新党の影響も受けた。党勢の維持・拡大には課題が多そうだ。

 開票日の22日午後8時すぎ。早々と相手候補の当確が伝わると、臼杵市の選挙事務所にはため息があふれた。比例九州に望みをつないで吉報を待ち続ける支持者。午前3時15分ごろ、選対幹部が「結論は持ち越しだ」と撤収を告げた。
 23日午後1時ごろ、再び関係者が集まり始めた。吉川氏の秘書が当確の一報を伝えたのは午後3時すぎ。大きな拍手と歓声が吉川氏を迎えた。
 初代党首の村山富市元首相は「社民党には大変厳しい選挙だったが、皆さんの頑張りで当選できた。選挙戦を総括して今後も前進できる態勢をつくってほしい」とコメントした。
 2012年の初出馬を含め過去2回の衆院選を比例で復活した吉川氏。小選挙区での勝利を目指し、労組や後援会を軸に組織選を展開した。共産党は野党共闘の立場から候補擁立を見送り、事実上の一騎打ちの構図も固まった。
 しかし、小選挙区では与党候補に約1万9千票の差をつけられ、比例九州ブロックの比例票も減らした。陣営関係者は「支持者の高齢化で運動量が減り、護憲の意識が強い有権者を立憲民主党に奪われた」と分析する。党県連合の久原和弘代表は「労組以外への広がりを欠いている。現状をはねのける手だてを考えなければ」と話した。

5410チバQ:2017/10/29(日) 20:51:25
https://news.goo.ne.jp/article/oita/politics/oita-225D0FC9-C227-42DB-A31B-FED867233340.html
与党優勢に焦り 「自民全勝」の表裏
10月26日 03:00大分合同新聞

 「60年以上続いた大分社民の伝統を途絶えさせなくてよかった」。23日午後、支援者の歓喜に沸く臼杵市の事務所で、社民党から出馬した大分2区の吉川元氏(51)が心情を吐露した。
 3度目の選挙を過去2回と同じ比例九州の復活当選で乗り切った社民。今回は共産党と「すみ分け」の確約を早くから取り付け、吉川氏は野党統一候補として選挙戦に臨んだ。
 事実上の与野党一騎打ちの構図に持ち込んだが、各報道機関による世論調査は序盤から「与党候補優勢」。陣営に焦りが広がった。
 社民系支持労組は投開票日まで1週間となった16日夜遅く、緊急に県内各地の代表者を集め票の上積みを徹底させた。しかし、伸び悩んだ。共産党支持層に浸透せず、無党派層への広がりも欠いた。
 ある労組関係者は「協力者カードの集約が遅く後手に回った。解散後から選挙中盤までの動きが鈍かったのではないか」と首をかしげる。選対幹部は「候補者や地方議員が保守層に食い込む日頃の努力も足りなかった」。
 社民が県内で獲得した比例票は6万4284票。2014年衆院選から5千票近く減らした。一方、同じ護憲・リベラル勢力とされた新党「立憲民主党」は、県組織や党所属の地方議員がいない中で、9万4620票をたたき出した。
 社民支持の労組幹部は「近年の選挙でこれほど護憲・リベラル勢力への県民の期待を感じたことはなかった」と振り返る。にもかかわらず、社民への支持にはつながらなかった結果を深刻に受け止めた。

「候補がいないと」
 共産党は大分2、3区で候補を擁立せず、県内での野党共闘に貢献。野党候補の得票を上積みし、比例復活を後押しした。
 林田澄孝党県委員長は「今後の野党共闘の展望が開けた選挙だった」と総括。一方で、「私たちは力不足もあって後退した。立て直しが必要だ」。
 他党候補の支援と比例票増加の両立を狙ったが、県内の得票数は約2万8千票。前回よりも約1万2千票減らした。党県委員会幹部は「候補がいないと選挙運動が限られ、比例票に不利になることが明らかになった。ただ、共闘は進めていきたい」と頭を悩ませる。
 全国的な立民の躍進に埋没し、党は公示前の21議席から12議席に後退。与党に対抗するため、今後も県内で立民、社民両党を交えた野党共闘を進展させる方針だ。林田委員長は「共闘の前進と、党の勢力拡大。二つの課題に挑戦していく」と力を込めた。

5411チバQ:2017/10/29(日) 20:52:34
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/10/24/JD0056272864
経済界も前面で支援 「自民全勝」の表裏㊤
 野党再編で激動の展開となった衆院選。大分県内は自民党が3選挙区の議席を独占した一方、野党3党の候補が比例復活を果たした。「自民全勝」となった選挙区と、比例代表を巡る各党の戦いや選挙結果を検証する。

初めて9万票台に
 「感謝の気持ちでいっぱいだ。少子高齢化、人口減少などの重要課題に全力で取り組みたい」。悲願の「1区奪還」から一夜明けた23日朝、自民党の穴見陽一氏(48)は大分市のJR大分駅前に立ち、通勤者や国道を行き交う車に手を振り続けた。
 非自民勢力が根を張る大分1区でライバルの吉良州司氏(59)に競り勝ち、3選を果たした穴見氏。党県連・市連や後援会、業界団体・企業が総力戦を展開し、公明党との選挙協力も強化。2014年の前回選挙から得票数を上積みし、初めて9万票台に乗せた。
 陣営幹部は選挙戦を振り返り、「市長の存在が大きかった」と語る。苦杯をなめた前回選挙では前市長の後援会が吉良氏を全面支援。業界に影響力を持つ首長の強みを見せつけられただけに、陣営は今回、自民系の佐藤樹一郎市長との共闘を戦略の柱の一つに据えた。
 公示日の出陣式に「必勝」の鉢巻き姿で登壇した佐藤市長は選挙期間中、決起集会などに出席。党県連幹部は「行政との連携が“形”になり、経済界に前面に出てきてもらえた」と共闘の成果を実感する。
(公明比例は伸びず)
 党県連は今秋の解散総選挙を想定し、態勢を整えてきた。9月半ばに衆院解散が報じられると、直ちに業界団体・企業への働き掛けを強め、支持固めを重ねて要請。保守地盤の2、3区ではベテラン2氏が手堅い選挙戦で地力を見せ、3選挙区独占を果たした。
 ただ県内の比例得票数を見ると、自民、公明両党で約25万票(46・2%)に対して、野党5党の合計は約29万票(52・9%)。「自民全勝」の裏で、野党が与党を上回る得票を集めた。
 自民党県連と公明党県本部は今回の衆院選で、小選挙区と比例区で双方が連携して集票する「相互推薦」を締結。自民側は「比例は公明」と重ねて訴えたが、公明党の比例得票数は前回を下回る結果に。同党は比例九州ブロックで大目標だった4議席確保を逃した。
 党県本部のある幹部は「自民党と『反政権』を掲げる野党との対決構図となり、存在感を発揮しにくかった」と振り返り、「選挙協力が票に結び付いていない。どんな原因があるのか、地域ごとに検証しないといけない」と語った。

5412チバQ:2017/10/29(日) 20:52:58
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/10/25/JD0056276366
一本化で一騎打ち 「自民全勝」の表裏㊥
 「期間からするとあり得ない得票で、奇跡的な選挙だった。安倍政権に対する怒りが私に託されたという気がしてならない」
 投開票から一夜明けた23日の宇佐市内。立憲民主党から出馬し、比例復活で政界復帰を果たした大分3区の横光克彦氏(73)は明るい表情で報道陣に語った。
 党は解散後に結成されたばかりで、横光氏の出馬表明は公示の3日前。準備もないまま突入した選挙戦で、野党共闘や支持労組の手厚い支援を受け約8万4千票を積み上げた。小選挙区で敗れたものの、5年ぶりに3区を地盤とする野党の国会議員が生まれた。
 民進党の“解体”から野党のドタバタ劇は始まった。全衆院議員が希望の党に合流する方針だったが、「排除の論理」で立民が誕生して分裂した。
 当初、3区には希望の党も公認候補を擁立。水面下で横光氏への一本化が進み、与野党一騎打ちの構図になった。陣営幹部は「一本化で共闘にも大きな効果が出た。比例で躍進した立民の勢いもあり議員に返り咲けた」。

反政権結集ならず
 一方の希望は大逆風にさらされて失速した。希望から出馬し、比例復活した1区の吉良州司氏(59)は「希望では支援できないという人もいた。反安倍政権の結集にならず自民党の圧勝を許した」と振り返る。
 民進と希望の合流方針が示されると、反自民の受け皿として期待感が高まった。吉良氏を推薦する連合大分の幹部も「支持率の低い民進党の看板で戦うよりプラス」と歓迎していた。しかし、「排除の論理」や保守色の強い公約が出ると、風向きは一変した。
 吉良氏陣営は政党色を薄める戦略をとったが、抵抗感を持つリベラル層の票が共産新人に流出。自民候補に競り負け、小選挙区の議席を奪われた。吉良氏は「小池百合子氏の東京人気が全国に拡散すると勘違いし、排除の論理も出た。希望は反省からスタートすべきだ」。

地方組織の構築を
 立民、希望両党の国会議員が誕生した県政界。今後は「前身」の民進を含めた野党再編や、県内の地方組織の構築が注視される。ある労組幹部は「民進は県内の党組織・支部強化が課題のままだった。中央の再編次第だが、県内で強固な党組織をつくれるかが重要」と話す。
 民進は24日、東京・永田町で参院議員総会を開き、今後の方向性を話し合った。出席した足立信也党県連代表は「立民や希望との関係は今後の議論。一つの政党にするか、統一会派にするかも分からない」と説明。地方組織の形が定まるまでには、時間がかかるとの認識を示した。

5413チバQ:2017/10/29(日) 20:53:55
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171024ddlk45010237000c.html
<2017衆院選みやざき>選挙区の結果分析 自民、組織力みせる /宮崎
10月24日 00:00毎日新聞

 22日に投開票された衆院選は、自民が全3選挙区で他候補を寄せ付けない得票で議席を守り、組織の強さをみせつけた。注目を集めた希望は1、3区に候補を擁立したが支持は浸透しなかった。全区に立候補した共産も及ばなかった。選挙区の投票率は県内全体で50・48%。前回の2014年衆院選より0・62ポイント増加したが、過去2番目の低さとなり、有権者の関心の低さも浮き彫りとなった。得票状況や取材の結果を交え、各区の選挙を振り返る。【衆院選取材班】

 ◇1区

 自民前職、武井俊輔さん(42)が次点候補に得票率で20ポイント以上の差をつけて勝利した。前回の衆院選より約5600票伸ばしており「前回を上回りたい」(武井さん)と掲げていた目標も達成した。

 武井さんは公明の推薦のほか、JA組織など各種団体からの支援も受けた。また、2期5年で選挙区内の各地に根付かせた後援会もフル稼働させた。

 共同通信社が22日実施した出口調査によると、武井さんは自民、公明支持層を着実にまとめ、無党派層にも浸透した。年代別でも各世代から得票した。過去には保守分裂が起きた選挙区だが、武井さんは「(選挙を)積み重ねる中で徐々にまとまってきた」と手応えを語った。

 次点となった希望新人の外山斎さん(41)は希望支持層をまとめたが、無党派層などからの得票が伸びなかった。さらに、共産新人の内田静雄さん(68)と立憲や社民の支持層を分け合っており、反自民票をまとめきれずに武井さんと差が開く結果となった。

 ◇2区

 自民前職、江藤拓さん(57)が次点候補に50ポイント近くの差をつけ、貫禄勝ちした。

 江藤さんは自民、公明支持層を手堅くまとめた。候補が出馬しなかった希望支持層にも食い込み、無党派層も取り込んだ。延岡市などで着実に票を得たほか、郡部では得票率が8割を超える地域もあり、選挙区全域で支持基盤の厚さをみせた。

 共産新人、黒木万治さんは(69)は日向市議を辞して臨んだ選挙だったが、反自民票をまとめきれなかった。

 ◇3区

 自民前職の古川禎久さん(52)が7割近い得票率で圧勝した。石破派の要職を務める古川さんは全国への応援で本人が選挙区を不在にすることが多かったが、陣営が精力的に選挙活動を展開。安定した戦いを見せた。

 希望新人、花輪智史さん(51)は、地元に縁のない落下傘候補ながら希望の支持層をまとめたが、及ばなかった。共産新人の井福美年さん(68)は反自民の受け皿が分散したことで、前回の共産候補を約1万4600票下回る結果となった。

 ◇一夜を明け当選者「責任の重さ感じる」

 衆院選から一夜明けた23日、県内の当選者は改めて喜びをかみしめながら選挙戦を振り返った。また、早速あいさつ回りなどに奔走する姿もあった。

 3選を果たした1区の自民前職、武井俊輔さん(42)は宮崎市内の選挙事務所で報道各社の取材に応じ「晴れがましい気持ちと、責任の重さから身の引き締まる思いだ」と心境を語った。前回に比べ得票率、得票数ともに上回った結果について「目標を達成できてよかった。台風が近づく中、多くの方に足を運んでいただき感謝している」と述べた。

 一方、選挙期間中、有権者から党の政権運営に対する批判も多く受けたとし「そうした声を謙虚に受け止め、党内でどう伝えていくか、永田町に戻ってから仲間や政調会長に相談したい」と話した。

 6選の2区の自民前職、江藤拓さん(57)は2区の投票率が51・69%と前回よりも低調だったことに対し「自民党に対する積極的な信任ではない側面もある」と振り返った。

 江藤さんは憲法9条について「9条が果たした歴史的役割は大きい。改正は性急に進めずに党内で議論を尽くし、国民的合意を醸成する努力が必要だと考えている」と語った。

 3区で同じく6選した自民前職、古川禎久さん(52)は23日、石破派事務総長の職務に当たるため、朝から空路で上京し、同日再び宮崎に戻る慌ただしい日程をこなした。

 比例九州ブロックに希望から出馬し当選した元職の中山成彬さん(74)は23日、宮崎市内で報道各社の取材に応じた。衆院選の希望の結果について「反自民層の票を集めきることができなかった。残念だ」と話した。

 今後の活動については「希望の宮崎県連をできるだけ早く作り、自民に代わる勢力作りをしたい」と話し「宮崎には観光の促進や農業の後継者作りなど課題がある。宮崎のためになる仕事をしたい」と抱負を語った。

5414チバQ:2017/10/29(日) 20:54:45
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171023ddlk45010337000c.html
<2017衆院選みやざき>自民が全区独占 希望など野党伸び悩む(その1) /宮崎
10月23日 00:00毎日新聞

 第48回衆院選は22日、投開票された。安倍政権への評価や消費増税、憲法改正などを巡って与野党が選挙戦を繰り広げた結果、県内の小選挙区では、1区の自民前職、武井俊輔さん(42)=公明推薦=と、3区の同、古川禎久さん(52)=同=が当選。2区の自民前職、江藤拓さん(57)=同=も当選を確実とした。2012年、14年の衆院選に続いて自民が議席を独占。武井さんは3選、江藤さんと古川さんは6選を果たした。県内の当日有権者数は92万6262人(男43万1373人、女49万4889人)。台風21号の影響で2区の延岡市の開票作業が23日に延期されたことにより、県全体の投票率も23日に発表される見通しだ。【衆院選取材班】

 ◆1区

 ◇武井さん、3選果たす 地道に地盤づくり進め

 自民前職の武井俊輔さん(42)が、希望新人、外山斎さん(41)と共産新人、内田静雄さん(68)の追い上げを許さず、3選を果たした。

 支援者が詰めかけた宮崎市内のホテルの会場では、設置されたテレビから「当選確実」の速報が流れると大きな歓声が上がった。武井さんは支援者に「大きな輪を広げていただき、当選を果たすことができました」と感謝を述べ、3期目へ向けて「人口減少、地方の疲弊は待ったなし。一丸となって、痛みや苦しみを分かち合い、地方の現状を伝えていきたい」と語った。

 2012年の初当選から2期目までの約5年間、後援会を選挙区内の各地で組織するなど、地道に地盤づくりを進めてきた。集会での演説では2期目に外務政務官を務めた経験から、北朝鮮情勢について解説するなどして、実績をアピールした。

 またJAグループ宮崎の政治団体「県農民連盟」や県医師会などからの推薦も受け、武井さんが所属する自民の派閥「宏池会」(岸田派)から会長の岸田文雄政調会長や林芳正文部科学相が宮崎入りして応援。集会には公明県議らも駆けつけるなど、政権与党としての強みを生かした。

 外山さんは、日本維新の会を離党し今月5日に希望からの出馬を正式表明。「しがらみ政治から脱却する」と訴え消費税増税の凍結などを主張したが、与党の“厚い壁”を崩すことができなかった。

 内田さんは消費増税の中止、「1区の候補者で憲法を守ることを主張しているのは私だけ」と改憲反対などを訴えたが、支持を広げられなかった。【黒澤敬太郎】

 ◆2区

 ◇江藤さん、盤石の6選 幅広い層から支持を得る

 自民前職の江藤拓さん(57)が、支持基盤の強さを見せた。台風21号の影響で離島の投票箱が届かず、延岡市の開票は23日に持ち越されたが、日向市や西都市などでの他候補を寄せつけない得票で当選を確実にした。

 江藤さんは衆院議員を10期務めた父の故隆美さんから引き継いだ後援会の集票力と分厚い地盤を生かし、幅広い層からまんべんなく支持を得た。当初民進党県連が擁立した立候補予定者が出馬を取りやめたため、無党派層などにも食い込み、手堅く票を積み重ねた。

 日向市日知屋の事務所に「当選確実」の連絡が入ると、支援者から大きな歓声が上がった。江藤さんは笑顔で大勢の支援者の前に現れ「解散から短い時間だったが、素晴らしい選挙態勢で戦っていただいた」などと感謝を述べた。そして「6期目は具体的に何ができるのかが問われる。皆さんの期待を胸に刻んで、仕事を重ねる」とあいさつした。

 共産新人、黒木万治さん(69)は、消費増税反対や改憲反対などを訴え、民進支持層や無党派層への食い込みを狙ったが、得票は伸びなかった。

 諸派新人の河野一郎さん(57)は、通算5度目の国政挑戦だったが、及ばなかった。【荒木勲】

 ◇中山さん、比例返り咲く 外山さんは“厚い壁”崩せず 希望

 希望の党は県内小選挙区で新人2人が全敗する一方、比例九州ブロックの単独1位で出馬した、元職の中山成彬さん(74)が議席を獲得し、8回目の当選で政界に返り咲いた。

 希望は1区に外山斎さん(41)、3区に花輪智史さん(51)を立てたがいずれも落選。外山さんは22日夜、宮崎市内で支援者を前に「急な解散で党の主張を浸透させることができず、自分の政策も弱かった」と述べた。

 中山さんは22日夜、宮崎市内で当選集会を予定していたが、希望の結果が全国的に低調だったのを理由に姿を見せなかった。毎日新聞の取材に対し、中山さんは「全国的に苦戦しているので喜べず、出席しなかった。希望を自民に代わる党に育てたい」と語った。【塩月由香】

5415チバQ:2017/10/29(日) 20:55:02
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171023ddlk45010343000c.html
<2017衆院選みやざき>自民が全区独占 希望など野党伸び悩む(その2止) /宮崎
10月23日 00:00毎日新聞

 ◆3区

 ◇古川さん、貫禄6選 固い地盤に公明の推薦受け

 自民前職の古川禎久さん(52)が、強固な支持基盤を生かし、6選を果たした。「国難」の本質は人口減少と主張し「所得再分配による少子化対策や格差是正を進め、地域連携による経済振興を図る」と訴え、これまでに培った固い地盤に加え、各種団体や公明などの推薦も受け、多くの支持を獲得した。

 「当選確実」の一報が入ると、都城市姫城町の事務所では詰めかけた支援者から歓声が上がった。古川さんは深々と頭を下げ、支援者と固く握手。「国難を乗り越えるため身を引き締めて臨みたい。6期目は中堅だ。発言力、政治力を正しく行使して、古里や日本のために尽くしていきたい」と決意を語った。

 党青年局長や副財務相を歴任。党政策集団「水月会」(石破派)の事務総長を務め、公示後は全国の候補者支援にも奔走し、地元選挙区入りは数日だった。だが、留守を預かる陣営は「さらなる立場で力を発揮してもらうため、全国一の得票率で再び国会へ送ろう」と票固めに躍起だった。選挙戦は序盤から優位に戦いを進め、リードを広げた。

 一方、希望新人の花輪智史さん(51)は「自民は大企業中心だが、希望は弱い者を助ける」と、消費増税凍結や大企業の内部留保課税を訴えたが、出遅れもあり浸透を欠いた。

 共産新人の井福美年さん(68)は、安倍政権の打倒、消費増税中止や憲法9条の自衛隊明記反対を訴え、反自民票の受け皿を目指したが及ばなかった。【重春次男】

 ◇新燃岳活動が影響 高原町、投票所の変更も

 新燃岳の活動に警戒を強めるふもとの高原町では22日、町内17投票所のうち、大規模噴火時に熱風到達地に近い投票所1カ所の場所を変更し、衆院選の投票が実施された。

 町選管は、町民の安全確保のために1投票所と、自主避難者の受け入れ先確保のために開票所の場所変更を19日に急きょ決めた。

 変更先の投票所となった同町蒲牟田の町立狭野小体育館には有権者が次々に訪れた。

 投票を無事に済ませた自営業、鴨健一さん(62)は「就寝後の夜に噴火したらと思うと落ち着かず怖い。新燃岳の活動が早く沈静化してほしい。行政には防災対策や噴火時の避難誘導などをしっかりしてほしい」と不安そうな面持ちで語っていた。【重春次男】

 ◇期日前投票最終結果 19万3251人、過去最多 前回衆院選より39%増

 県選管は22日、衆院選の期日前投票の最終結果を発表した。11〜21日の11日間の投票者数は計19万3251人で、前回2014年の衆院選と比べ39%増となり、国政選挙や知事選、県議選を通じて過去最多となった。

 選挙区別では、1区6万4975人(前回比42%増)▽2区6万3498人(同38%増)▽3区6万4778人(同36%増)。

 台風21号により期日前に投票する有権者が増えたことや、商業施設などでの投票所開設により利便性が高まったことなどが要因とみられる。【黒澤敬太郎】

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古川禎久(ふるかわ・よしひさ) 52 自[破]前(6)

 [元]副財務相[歴]建設省職員▽法務政務官▽環境政務官▽党青年局長▽東大 =[公]W

5416チバQ:2017/10/29(日) 20:56:39
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171023ddlk46010348000c.html
<2017衆院選かごしま>自民3議席、立憲1議席奪う(その1) /鹿児島
10月23日 00:00毎日新聞

 第48回衆院選は22日投開票され、県内の小選挙区は自民が2、3、4区で当選を決め、立憲が1区で議席を獲得した。区割りの見直しで県内の小選挙区が4に減り初の衆院選は、野党再編などで戦いの構図が目まぐるしく変化する中での短期決戦。組織力で勝り優位に戦いを進めた自民に、野党が一矢報いる結果となった。県全体の当日有権者数は137万8842人、投票率は56・09%(2014年衆院選50・47%)だった。

 ◆1区

 ◇川内さん、激戦制し6選 自民・保岡さん出遅れ響く

 4人が乱立した1区は、立憲元職の川内博史さんが、自民の議席を奪い6回目の当選を果たした。2009年の衆院選以来となる小選挙区での勝利に、事務所に集まった支援者たちは喜びに沸いた。

 川内さんは、民進が希望に合流したことを受け、立憲から出馬を決意。連合鹿児島の推薦を受け、独自候補を取り下げた共産や、社民の支援も受けた。選挙戦では、安倍政権を批判しながら「分け合う社会が民主主義を前進させる」と主張。政権批判票の受け皿として、無党派層などに支持を広げた。

 自民新人の保岡宏武さんは、父興治さん(78)に代わり、公示2日前に出馬が決まった。「父の志を引き継げるのは私」などと、秘書経験や若さをアピール。安倍晋三首相らも来援したが、出遅れを取り戻せなかった。突然の候補差し替えに世襲批判も重なり、支持を固めきれなかった。

 維新元職の山之内毅さんは身を切る改革を主張したが、無党派層に浸透しなかった。無所属新人の宮崎一博さんは税理士の経験をアピールしたが、知名度不足で伸び悩んだ。【杣谷健太】

 ◆3区

 ◇小里さん、組織力で5選 新区割り、支持者獲得に成功

 自民前職の小里泰弘さんが与党の組織力を見せつけ5回目の当選を果たした。希望前職、野間健さんと共産新人、山口勇太さんは及ばなかった。

 小里さんは、区割り変更に伴い旧4区から3区に転じ、父の故貞利・元労相以来の最大地盤だった霧島市を失った。新3区の最大票田・薩摩川内市は野間さんの地盤で当初は浸透に苦しんだが、かつて野間さんを支援していた同市の岩切秀雄市長が小里さんの後援会長として顔を見せると流れは変化。野間さん側から小里さん側に流れる支援者が続いた。市内で報告会、つじ立ちを繰り返し、農政連など自民の支持団体を固めていった。

 前回は無所属で当選した野間さんは、希望から立候補し3回目の当選を目指した。しかし、党の支持自体が伸び悩んで、波に乗り切れなかった。地盤とする薩摩川内市が切り崩される一方で、小里さんが知名度で勝る旧4区の自治体で、浸透にてこずった。

 山口さんは原発の即時停止や護憲を訴えたが出馬表明が9月末と遅く、支持が広がらなかった。【降旗英峰】

 ◆2区

 ◇金子さん、盤石3選 新人3人及ばず

 自民の支持団体や、自身の後援会など固い支持基盤に支えられた自民前職の金子万寿夫さんが3選を果たした。無所属の林健二さん、共産の祝迫光治さん、希望の斎藤佳代さん--の新人3人は及ばなかった。

 長く県議を務めた金子さんは、自身のライフワークでもある「地方創生」を選挙戦で訴えながら、自公政権が進めてきた経済政策の成果を強調。区割り見直しで南薩地区が加わり、南北540キロに広がった新選挙区を精力的に回り浸透した。農政連や医師連盟など多くの団体の支援も受け、序盤から優位に選挙戦を進めた。

 自民を離党して臨んだ林さんは、離島の医療環境整備などを柱に世代交代をアピールしたが、知名度不足が響いた。共産の祝迫さんは消費税増税反対などを主張したが及ばなかった。斎藤さんは子育て支援や格差是正などを訴えたが、希望からの立候補が公示直前に決まるなど、準備不足を立て直せなかった。【田中韻】

5417チバQ:2017/10/29(日) 20:57:16
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171023ddlk46010363000c.html
<2017衆院選かごしま>自民3議席、立憲1議席奪う(その2止) /鹿児島
10月23日 00:00毎日新聞

 ◆4区

 ◇森山さん、安定6選 野呂さん追い上げ及ばず

 厚い保守地盤に支えられた自民前職の森山裕さんが終始安定した戦いで、社民新人の野呂正和さんを破り6回目の当選を果たした。

 区割り見直しで旧5区に霧島市が加わった選挙区。大票田・霧島市での知名度が心配されたが、3区に回った自民前職の小里泰弘さんの支持票を手堅くまとめ、無党派層の取り込みを図った野呂さんの追い上げをかわした。

 党国会対策委員長や県連会長として選挙区を空ける日が多かった森山さん。留守を預かった陣営は党支部組織や地方議員をフル稼働し、支持団体などの引き締めを徹底した。

 野呂さんは共産党などの支援を受け、護憲や年金問題、格差と貧困解消などを中心に訴えたが、支持は広がらなかった。【新開良一】

 ◇宮路さんが当選 比例九州、定数減で転出

 比例代表九州ブロックに単独立候補した自民前職の宮路拓馬さんが、2回目の当選を果たした。

 宮路さんは2014年の前回衆院選で旧鹿児島3区で落選したが、比例復活し初当選した。区割り変更に伴って県内小選挙区が1減したため、衆院議員が5人いた党内で候補者調整をした結果、宮路さんが比例に回ることが7月に決まった。

 自民県連は、党本部に宮路さんを比例名簿上位で処遇するよう求めた結果、九州ブロックで単独2位とされた。

 選挙期間中、宮路さんは他の自民候補の応援で、県内を回っていた。

 県内では小選挙区立候補者13人のうち、8人が比例と重複立候補していた。【小畑英介】

 ◇投票用紙、1人に2枚 霧島市選管が交付ミス 期日前

 県選管は22日、霧島市役所で21日に期日前投票をした有権者1人に、誤って小選挙区の投票用紙を2枚交付したと発表した。

 県選管と霧島市選管によると、21日午前11時ごろ、本人と家族の2人分の名前が書かれた宣誓書を提出した有権者1人に、小選挙区の投票用紙を2枚交付した。有権者は家族分も投票できると思い、そのまま2票投じたという。投票所が混雑していたため、本人確認がおろそかになったのが原因という。いずれも有効票として扱われる。

 比例代表と最高裁裁判官国民審査の投票用紙交付の際、担当者が家族がいないことに気づき、比例と国民審査は1枚ずつ交付した。【杣谷健太】

 ◇期日前投票、過去最高 前回比14万754人増

 県選管は22日、衆院選の期日前投票者数(小選挙区)を発表した。11〜21日に32万8886人が投票し、2014年の前回衆院選と比べ、14万754人増えた。選挙人名簿登録者数に占める割合(期日前投票率)は23.81%で初めて20%を超え、過去最高となった。

 小選挙区別の投票者数は、1区=6万1641人(期日前投票率17.07%)▽2区=8万4938人(同24.35%)▽3区=9万3828人(同28.38%)▽4区=8万8479人(同25.98%)--だった。

 これまでの衆院選の期日前投票率は、2009年の16.59%が最高だった。【小畑英介】

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森山裕(もりやま・ひろし) 72 自[石]前(6)

 党国対委員長[歴]鹿児島市議長▽参院議員▽副財務相▽農相▽日新高=[公]W

5418チバQ:2017/10/29(日) 20:58:01
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/representatives_election_2017_kagoshima/article/368244/
立民川内氏返り咲き 鹿児島1区 自民は火種残す
2017年10月24日 06時00分
6選を決め、支持者とともに万歳する川内博史氏(中央)=23日未明
6選を決め、支持者とともに万歳する川内博史氏(中央)=23日未明
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 22日投開票された衆院選で、鹿児島県の4小選挙区の2〜4区で自民前職が当選、1区で立憲民主元職が議席を獲得し、自民独占を阻んだ。区割り変更に伴う定数1減で行われた初の選挙で、激戦が展開された。

 前職同士がしのぎを削った3区は、自民の小里泰弘氏(59)が希望の野間健氏(59)に競り勝ち5選。野間氏は比例復活もかなわず「敗因は私の力不足。今後も地域に根を下ろしていく」と再起を誓った。希望の九州唯一の結党メンバーだったが、全国的な希望の失速に苦戦を強いられた。選挙カーの希望の看板を外し、草の根で戦ったが及ばなかった。野間氏は「希望への民進合流を巡って分裂し非自民の受け皿にならなかった」と肩を落とした。

 4区は自民前職の森山裕氏(72)が盤石の強さで6選。森山氏は「第1次産業を発展させる政策を具体的に進めていく」と語った。2区は自民前職の金子万寿夫氏(70)が全市町村で差をつけ、3選を果たした。

 1区は立憲民主元職の川内博史氏(55)が自民新人の保岡宏武氏(44)との激戦を制し、3期ぶりに返り咲いた。保岡氏は公示直前に引退した元法相の父、興治氏(78)の地盤を継いだが、世襲批判も響いた。宏武氏は今後も「1区から挑戦したい」と述べた。比例九州ブロック単独候補で当選した自民前職の宮路拓馬氏(37)も「次は1区で出馬したい」と意欲を示しており、火種を残した形だ。

=2017/10/24付 西日本新聞朝刊=

5419チバQ:2017/10/29(日) 20:58:24
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171024ddlk46010251000c.html
<2017衆院選かごしま>選挙を振り返る /鹿児島
10月24日 00:00毎日新聞

 22日に投開票された第48回衆院選で、県内の小選挙区は2〜4区で自民が勝利し、1区で立憲が議席を獲得した。選挙戦を制した候補者たちは支持者らと当選を喜び合い、今後の国会活動に向け思いを新たにした。共同通信社の出口調査結果などとともに選挙戦を振り返った。

 ◇1区 「みんなの生活向上を」政権批判層受け皿に 立憲川内・博史氏

 「県民の、草の根の民主主義を求める強い思いが結集した」。自民新人の保岡宏武氏を1868票差で破り、2009年以来6回目の当選を決めた川内博史氏は強調した。

 23日午前0時40分過ぎ、当選確実の知らせを受けた川内氏が鹿児島市内の事務所に姿を現すと、「ひろし」コールがわき起こった。涙する支援者一人一人と抱き合い握手を交わした川内さんは、報道陣の取材に「再分配政策をしっかりすることが、みんなの生活向上につながる」と述べ、格差是正や労働環境の充実などに意気込んだ。

 川内氏は、「独断的政治」などと安倍政権を批判し、政権批判票の獲得に努めた。出口調査によると、「安倍首相を信頼していない」と答えた有権者の約7割から支持を得て政権批判層の受け皿となった。支持政党別でも立憲、社民の約9割、共産、民進の約8割、無党派層の約6割の支持を得たほか、公明の約4割にも食い込んだ。

 保岡氏は23日、「現有5議席を守る責任を果たせず、おわびしようもありません」と集まった支持者に頭を下げた。今後については「頂いたご支援に報いる」と国政に再挑戦する意向を明らかにした。【杣谷健太、田中韻】

 ◇2区 「郷土に景気と成長」自民支持層が8割以上 自民・金子万寿夫氏

 3回目の当選を果たした自民前職の金子万寿夫氏は22日夜、鹿児島市の事務所で支援者らと当選を喜び、「奄美の世界自然遺産登録を控えるなど、今が勝負の時。郷土のすみずみに景気回復と持続的成長をもたらす」と決意を新たにした。

 区割り見直しで広がった新選挙区をくまなく回って浸透を図り、自公政権の実績を強調。新人3人を引き離しての勝利となった。

 出口調査結果によると、金子氏は自民支持層の8割以上に支えられ、公明支持層の6割以上を固めた。20〜70代以上の各年代から他の3候補を上回る支持を得た他、女性票の約半数をつかんだ。【田中韻、神田和明】

 ◇3区 「約束したことはやる」自民層9割、公明層7割が支持 自民・小里泰弘氏

 自民前職の小里泰弘氏が、与党の友好組織を基盤に支持を広げ5回目の当選を果たした。小里氏は「選挙戦で約束したことを、しっかりと東京で身を入れてやっていきたい」と抱負を述べた。

 区割り変更で地盤の霧島市を失った小里氏。3区の最大票田で、2014年の前回衆院選で自民候補が野間健氏に約1万7000票差をつけられた薩摩川内市での戦いが課題だった。

 小里氏は、かつて野間氏を支援した岩切秀雄市長や県議らを味方につけた。選挙戦は商工政治連盟など支持組織伝いに企業も回り、得票は同市で約6000票差まで野間氏に迫るなど旧3区で競り、旧4区で圧倒した。

 「岩に生爪たててはい上がる」。集会で悲壮感を訴え続けた小里氏は、当選を決めると「霧島を離れて戦うのは不安だったが、新地域で同志に導きをいただいた」と感謝を口にした。【降旗英峰、林壮一郎】

 ◇4区 「引き続き責任果たす」野党、無党派層も一定支持 自民・森山裕氏

 6回目の当選を果たした自民前職の森山裕氏は22日夜、党本部で当選の報を受けた。多くの支援者が集まった鹿屋市の事務所とネット回線で結んだテレビを通じて「引き続き政権与党の国会対策委員長として責任を果たしていきたい」と喜びと決意を語った。

 森山氏は、旧5区と区割り見直しで新たに加わった霧島市の保守票を手堅く守り、共産との候補一本化で臨んだ社民新人を寄せ付けず大勝した。

 出口調査結果によると、森山氏は自民支持層の9割以上をまとめる一方、野党支持層や無党派層にも一定の支持を広げた。10代から70代以上の各年代でもすべて社民新人を上回った。【新開良一】

5420チバQ:2017/10/29(日) 21:02:12
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171023ddlk40010219000c.html
<2017衆院選ふくおか>自民、全選挙区で勝利 希望・立憲、及ばず(その1) /福岡
10月23日 00:00毎日新聞

 県内11選挙区に6党と諸派、無所属の計33人が立候補した衆院選は22日投票され、自民の前職11人全員が勝利し、前回、前々回に続き県内の全小選挙区を自民が独占した。希望元職と共産前職は比例九州ブロックで復活当選し、立憲も元職が比例復活を確実にした。

 野党再編で「自民・公明」「希望・維新」「共産・立憲・社民」の3極を軸に展開された今回の選挙戦。県内では7選挙区で三つどもえの戦いとなった。このうち2、9、10区は自民と希望による激戦となったが、安倍政権への批判票が分散した形となり、最後は組織力に勝る自民が突き放した。

 民進出身の5人を含む新人と元職、前職計7人を擁立した希望、前職・新人計9人を立てた共産は、ともに選挙区では当選圏に届かなかった。立憲は自民と一騎打ちとなった3区で善戦した。希望の推薦を受けた4区の維新前職と、前回に続き共産と共闘した11区の社民新人は伸び悩んだ。【西嶋正法】

 ◆2区

 ◇鬼木さん、薄氷3選 稲富さん、保守地盤崩せず

 自民前職の鬼木誠さん(45)が、3度目の対決となった希望元職の稲富修二さん(47)らとの激戦を制して3選を決めた。組織的な選挙戦を展開し、順調に票を伸ばした。稲富さんは比例で復活当選した。

 当初劣勢が伝えられていた鬼木さんは、地盤を引き継いだ山崎拓・元党副総裁を選挙対策本部長に迎え、全面支援を受けた自公の地方議員の後援会組織をフル稼働させ、全45校区で演説会を開催。「PM2・5の抜本対策に取り組んだ」と環境政務官としての実績を強調する一方、自公政権の継続を訴えた。

 2012、14年と苦杯をなめた稲富さんは背水の陣で挑んだ。浪人中はほぼ毎日、早朝から夜遅くまで街頭に立ち、2大政党の必要性を訴える一方、自民支持の企業や団体を回り、票の掘り起こしを図った。教育の充実を掲げ「どんな家庭環境でもすべての子どもが教育を受けられる国にしたい」と唱えるなど「希望色」を出さずに個人への支持を訴え続けた。終盤は小池百合子代表の応援を受けるなどテコ入れを試みたが、希望への期待の失速が大きかった。

 共産新人の松尾律子さん(45)は「安倍1強政治」を批判したが、伸び悩んだ。【合田月美】

 ◆1区

 ◇井上さん、結束3選 保守票まとめ、乱立追い風

 自民前職の井上貴博さん(55)が着実に票を積み上げ、立憲元職の山本剛正さん(45)らを破り、3選を決めた。井上さんは保守票をまとめ、政権批判もかわした。山本さんは野党乱立も影響した。

 井上さんは、大胆な規制緩和で民間投資を呼び込む国家戦略特区に福岡市が指定されたことで「経済効果が生まれている」などと訴えた。地盤の博多区に加えて東区にも足しげく通い、前回2014年の自民分裂で割れた保守票をまとめた。

 民進の希望の党への合流が決まると、陣営からは野党候補の一本化が加速すると危惧の声も漏れたが、希望による「選別と排除」の混乱などで野党候補が乱立。安倍政権への批判票が分散したのも好材料となった。

 希望の1区での公認を得られず、公示直前に立憲から出馬を決めた山本さんは「人口減少に歯止めをかける若年世代への支援」や「将来不安のない社会保障」を重点的に訴え、無党派層にも浸透したが、及ばなかった。

 支持母体を持たない希望新人の石井英俊さん(41)は争点を「消費増税の凍結」に絞って街頭演説を繰り返したが、伸び悩んだ。共産新人の立川孝彦さん(66)は憲法9条改正反対などで比例票の上積みも目指して戦った。【蓬田正志】

 ◆3区

 ◇古賀さん、着実3選 山内さん、支持拡大できず

 自民と立憲の一騎打ちは自民前職の古賀篤さん(45)が立憲元職の山内康一さん(44)を退け、3選を確実にした。古賀さんは分厚い支持基盤を背景に終始優位に戦いを進めた。山内さんは比例での復活当選を確実にした。

 古賀さんは2期5年の実績を強調する一方で、幼児教育の無償化や「地域社会を持続可能にするために必要」と民生委員や保護司制度などの拡充を訴えた。2年後の消費税率アップについては「野党も介護、教育の充実化を言っているが、財源を示さないのは無責任」と主張。推薦団体の支援を受けて幅広い層から支持を集めた。

 希望に「排除」され立憲から立候補した山内さんは草の根選挙を展開。「政治を私物化し、子供の貧困を生んだ安倍政治を止めよう」と訴え、連合福岡や共産の支援を受けて支持拡大を図ったが、及ばなかった。【柴田種明】

5421チバQ:2017/10/29(日) 21:02:34
 ◆4区

 ◇宮内さん、安定3選 河野さん、改革訴えるも埋没

 自民前職の宮内秀樹さん(55)が幅広い支持を集め、維新前職の河野正美さん(56)らを破って3選を果たした。宮内さんは公明のほか農政連や商工会などの推薦を受け、終始優位な戦いで議席を守った。河野さんは支持に広がりを欠いた。

 宮内さんは、安倍政権を信任するかどうかが争点と位置づけて選挙戦を展開。熊本地震の復旧活動や無電柱化の立法化、世界遺産登録実現などの実績を強調。「日本を元気に明るく」とアベノミクス継続による経済活性化や「即戦力」を訴え支持を得た。

 河野さんは希望の推薦を受け、消費税を凍結し議員報酬削減など身を切る改革を訴えたが、自公の補完勢力とみられて埋没し伸び悩んだ。

 共産新人の新留清隆さん(62)は安倍政権を打倒し、消費増税阻止や原発ゼロなどを訴えたが及ばなかった。【前田敏郎】

 ◆5区

 ◇原田さん、貫禄8選 楠田さん、浸透しきれず

 自民前職の原田義昭さん(73)が、希望元職、楠田大蔵さん(42)らを降し、8選を果たした。原田さんは希望の登場に危機感を強め、農政連など厚い保守地盤を引き締めた。楠田さんは無党派層へ浸透しきれなかった。

 原田さんは企業朝礼などをこまめに回り、市町ごとの決起大会も組んで「誇りある国家、活力ある経済の推進」などを訴えた。新たに編入された福岡市南区では県議、市議の後援会員にはがきで区割り変更を知らせ投票を呼びかけた。

 楠田さんは、軽ワゴン車で豪雨災害の被災地に入りボランティアをしたことなど若さと行動力を強調。労働組合や古賀之士参院議員らの応援で「緊張感のある、政権交代可能な政治の実現」を訴えたが、伸び悩んだ。

 3回目の共産新人、田中陽二さん(61)は立憲、社民の支持層へも食い込んだが及ばなかった。【勝野昭龍】

 ◆8区

 ◇麻生さん大差 知名度、組織力で13選

 副総理兼財務相の自民前職、麻生太郎さん(77)が高い知名度に支えられ、国政初挑戦の共産新人、宮嶋つや子さん(66)に大差をつけて13回目の当選を果たした。

 安倍内閣の重要閣僚で派閥のトップでもある麻生さんは、公示の10日に選挙区をくまなく回った後は地元を離れ、経済対話のための訪米を挟んで全国を遊説。不在の本人に代わって選挙カーには家族が乗り支持を訴えた。

 選挙戦は前回に続いて共産新人との一騎打ち。一部に楽観ムードも漂ったが、陣営は「立派な得票で当選を」と、投票率アップの呼びかけに最後まで力を注いだ。

 直前まで飯塚市議だった宮嶋さんは、市外での知名度が課題となった。改憲反対や消費増税の阻止、森友・加計問題の徹底解明などを柱に、政権批判を繰り返したが及ばなかった。【平山千里】

 ◆11区

 ◇武田さん盤石6選 組織戦で票を積み上げ

 自民前職の武田良太さん(49)が安定した戦いで、希望新人の村上智信さん(48)、社民新人の竹内信昭さん(64)を破り、6選を果たした。武田さんは組織戦で票を積み上げた。草の根選挙の村上さんは支持を伸ばせなかった。

 党幹事長特別補佐を務める武田さんは、他候補の応援で飛び回り、公示後の地元入りは2日間のみ。だが、11区内全15市町村の世話人会を開いて地盤を固め、地元の田川市郡では各自治体の首長を選対本部長に迎えて盤石の態勢で臨んだ。多くの企業・団体の推薦に加え、後援会がフル活動して差を広げた。

 村上さんは公示直前に希望公認を得て国政に初挑戦した。経産省での経験などを訴えたが、知名度不足や党の失速が響いた。

 県内唯一の社民候補の竹内さんは野党共闘を掲げ、共産の支援を得たが、支持に広がりを欠いた。【斎藤毅】

5422チバQ:2017/10/29(日) 21:04:17
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171023ddlk40010228000c.html
<2017衆院選ふくおか>自民、全選挙区で勝利 希望・立憲、及ばず(その2止) /福岡
10月23日 00:00毎日新聞

 ◆6区

 ◇鳩山さん、一丸再選 県連と和解、組織固める

 自民前職の鳩山二郎さん(38)が固い組織力で再選を果たした。

 鳩山さんは、保守分裂選挙となった昨秋の補選で対立した自民県連と解散直前に和解。党一丸となって戦う態勢を整えた。地域に張り巡らせた後援会組織を基盤に、企業や団体を精力的に回った。

 個人演説会などでは大川市長時代の経験を交え「地方創生を確実なものにし、農林業を守る」と訴えた。補選で対立した地元県議も選対に加わり、鳩山さんを推薦した県農政連の強力な後押しを受け戦いを優位に進めた。

 無所属新人の新井富美子さん(50)は、民進の方針に従い希望から出馬しようとしたが公認を得られなかった。社会保障の充実や憲法9条の維持を訴え、党派を超えた支持獲得を目指した。しかし元々強固な後援会組織がなく、選挙態勢を整えるのも遅れ、浸透しきれなかった。

 共産新人の小林解子さん(37)は安保法制廃止などを訴えたが及ばず、幸福新人の西原忠弘さん(62)は支持が広がらなかった。【高芝菜穂子】

 ◆10区

 ◇接戦、山本幸さん8選 城井さん・田村さん降す

 昨年8月に初入閣し、国家戦略特区を担う地方創生担当相を1年間務めた自民前職、山本幸三さん(69)が8選。希望元職の城井崇さん(44)は及ばなかった。共産前職の田村貴昭さん(56)は比例で復活当選した。

 山本さんは山口県下関市と北九州市を結ぶ「下関北九州道路」の9年ぶりの事業復活や、3月発表の公示地価で北九州市の商業地が24年ぶりに上昇に転じたことなどを訴え、自公政権により地元経済が回復基調にあると印象づけ支持を集めた。

 選挙戦序盤は、内閣支持率の急降下を招いた特区を巡る加計学園の獣医学部新設問題について当時の担当相として「何ら問題はない」と強気の演説をしたが、報道各社の情勢調査で接戦が伝えられると、経済政策に訴えの軸足を移した。

 一方、城井さんは、希望の小池百合子代表の「排除」発言以降は逆風にさらされ、陣営幹部からは「無所属で出馬した方が票を集められた」と公認を悔やむ声も漏れた。中盤以降は、3人の子育てをしながら精力的に地域を回り、住民の声を拾い上げてきた「個人」の地道な政治活動を強調し、政党色を薄めることに腐心した。

 田村さんは北九州市内に加え、九州各地でも比例票の上積みを図った。【比嘉洋】

 ◆9区

 ◇激戦、三原さん8選 緒方さん・真島さん実らず

 自民前職の三原朝彦さん(70)が8選を決めた。希望前職の緒方林太郎さん(44)は党への失望感が響き、共産前職の真島省三さん(54)は支持を拡大できなかった。

 三原さんは「地方にある特色ある企業を伸ばす」などと訴え、多くの企業・団体の推薦を受けた。地元の自民系市議・県議の協力を得たほか、後援会も活発な活動を繰り広げ、堅実に票を固めた。選挙戦中盤には陣営に楽観ムードも流れたが、選対幹部は「相手候補はすぐ後ろだ」と引き締めを図り、公明との連携も強化。「比例は公明」と強くアピールし、公明支持層も手堅くまとめた。

 民進党の県連代表を務めていた緒方さんは「組織の決定だ」として希望に合流し、「公平・公正でクリーンな政治を実現する」と訴えた。国会質問などによる知名度の高さを生かしつつ、徹底的な地域回りを重ねて前回選の約1万6000票差の逆転を狙った。ただ、有権者の希望の党への失望感を最後までぬぐえず、共産などとの野党共闘が実らなかったのも響き、及ばなかった。

 真島さんは消費増税への反対や、森友・加計学園の問題への追及を訴えたが、十分に票を伸ばすことができなかった。【井上卓也】

5423チバQ:2017/10/29(日) 21:04:29
 ◆7区

 ◇藤丸さん圧倒3選 強固な保守地盤生かし

 自民前職の藤丸敏さん(57)は強固な地盤と圧倒的な知名度を生かして3選を果たした。元自民党幹事長の古賀誠氏から受け継いだ後援会などによって、組織票を早い段階からしっかりまとめた。

 選挙戦では防衛政務官など2期4年10カ月の実績を強調。道路や港をさらに充実させていくことを訴え、無党派層にも支持を広げた。希望の動きをけん制しながらも、序盤から「自分の戦い」を貫いた。

 希望新人の原圭助さん(39)は、選挙区の大牟田市に移って約3カ月での選挙戦。民進時代から掲げた「格差是正」を強く訴えたが、有権者の新党への戸惑いとともに大幅な出遅れによる知名度の低さが響いた。

 共産新人の江口学さん(43)は、安倍政権の退陣を強く求めたが、与党への批判票を十分に取り込めなかった。【井上和也】

 ◇県平均投票率53.31% 96年以降2番目の低さ

 小選挙区の県平均の投票率は53・31%だった。前回2014年を4・5ポイント上回ったものの、小選挙区制となった1996年以降で2番目の低さとなった。選挙区別で最高は11区の56・66%、最低は1区の47・92%だった。

 安倍政権の継続の是非が最大の争点となった今回の選挙戦。新党の誕生もあり有権者の関心は一定程度高まったが、野党の分散で「政権選択」の色合いが薄れたこともあり、50%台前半にとどまったとみられる。一方、期日前投票者数は81万3515人と前回を30万人強上回り、過去最高だった。

 県内の衆院選投票率は72年以降、7回続けて70%台だったが、93年に66・71%に低下。その後、96年58・65%▽2000年61・18%▽03年58・34%--と60%前後で推移し、郵政選挙の05年は66・63%、政権選択選挙の09年は68・77%と盛り返した。

 しかし「第三極」が台頭した12年は57・34%にとどまり、14年は戦後最低の48・81%と低迷した。【西嶋正法】

5424チバQ:2017/10/29(日) 21:05:24
http://yamagata-np.jp/news/201710/24/kj_2017102400542.php
決戦の軌跡(1)議席独占の自民 批判分散敵失での大勝
2017年10月24日 10:57
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 突然の解散で幕を開けた衆院選。安倍政権の継続の是非などが問われた総選挙は、民進党と希望の党の合流・分裂を巡る混乱で野党共闘が崩れ、県内3小選挙区で自民が全議席を独占した。本県の非自民候補は選挙区と比例東北で議席を獲得できなかった。決戦の足跡を検証する。(文中敬称略)

 万歳が繰り返され、拍手がやまない。激戦となった県2区の鈴木憲和は、その歓喜の中で声を張った。「1区から3区まで、ぶれずに地域の将来を考え、今後やるべきことを真っすぐに訴えた。勝利はその結果だ」。党県連会長として臨む初の国政選挙を最高の形で終えた充実感がにじんだ。

 県内各小選挙区では、当初、民進で出馬予定だった候補が相次いで希望の公認を獲た。鈴木を含め、1区遠藤利明、3区加藤鮎子の3人は得体の知れない「希望の風」を意識しながら、選挙戦に突入した。2区では2003年以降、比例復活を含め議席を守ってきた近藤洋介が希望公認候補として出馬。競り合う展開から1万7千票余りの差を付けて振り切り、復活も許さなかった。戦いを制した鈴木の横顔からは、その高揚感も見て取れた。

 鈴木は各候補が自らの訴えを貫くことを「一致団結」と表現した。3人が10万以上の得票で小選挙区の議席を独占した結果を踏まえ、「(だからこそ)党への批判をしっかり受け止め、より謙虚な気持ちで多様な意見を聞くべきだ。山形のため3人でスクラムを組んで頑張る」と強調した。

 ベテランの遠藤は当選回数がまだ浅い鈴木と加藤を気に掛けていた。「自分の所はいい。とにかく2区と3区を頼む」。解散直後、遠藤は後輩たちへの支援を党総裁の首相安倍晋三や党選対委員長塩谷立に願い出た。希望を率いる都知事小池百合子とは、当選同期で旧知の仲。終盤の失速はうれしい誤算だったが「小池はまだ何か仕掛けてくる」と警戒してのことだった。

 遠藤は五輪組織委員会の用務で地元を空けることが多く、新人とはいえ、着々と準備を進める希望候補の動きに不安を抱いていたが、積極的に2人の支援に動いた。中選挙区時代の縁で、遠藤の支援者も多い2区で側面支援に徹し、鶴岡市長選で自民系の現職が敗れ、心配の種が増えた3区には何度も足を運んだ。

 党は全国で閣僚級などを投入する“空中戦”を展開。重点区とした2、3区には、首相安倍や抜群の人気を誇る党筆頭副幹事長小泉進次郎が入った。小泉は同世代で、個人的にも親しい鈴木、加藤のため終盤で複数回来県し、共に街頭に立ってマイクを握った。加藤は来援による効果もあり、リードを広げて父・故紘一から受け継いだ地盤の堅さを示した。加藤は「父が残してくれたものの根本は、地元の皆さんの長く堅い支援。今後も信頼関係を築いていく」と語った。

 自民は昨夏の参院選で野党連合に大敗を喫し、1月の知事選は不戦敗に終わった。遠藤は今回の完勝に「参院選での汚名返上はできたと思う。しかし、敵のエラーでの大勝」と指摘した。自民への批判票の受け皿が、希望や立憲民主に分散したことも勝因の一つと言える。野党再編の動きは今後も予想される。高い組織力と厚い地盤を誇った自民だが、常に盤石な状況ではない。再来年に統一地方選や参院選を控える中、今後、敵失の有無にかかわらず、県民からの真の信任を得られるかが試される。

5425チバQ:2017/10/29(日) 21:06:11
http://yamagata-np.jp/news/201710/25/kj_2017102500570.php?keyword=%E6%B1%BA%E6%88%A6%E3%81%AE%E8%BB%8C%E8%B7%A1
決戦の軌跡(2)翻弄された民進系 「希望」裏目、連携に狂い
2017年10月25日 13:57
衆院選へ結束を確認した民進党県連、社民党県連、連合山形による三者協議。この直後に起きた「合流劇」に野党連携の枠組みは大きく揺らいだ=9月、山形市
衆院選へ結束を確認した民進党県連、社民党県連、連合山形による三者協議。この直後に起きた「合流劇」に野党連携の枠組みは大きく揺らいだ=9月、山形市
 県内3小選挙区で、最も当落の判定がもつれた県2区。希望前職・近藤洋介の選挙事務所は、伝わる劣勢に、重苦しさと同時にむなしさにも似た空気に包まれた。「(希望代表の)小池(百合子)のせいだ。それに尽きる」。陣営関係者の恨み節が漏れる中、22日午後10時半すぎに相手候補の当選確実の一報が流れた。近藤は関係者の思いを代弁するように頭を下げた。「想像を超える混乱があった。有権者の思いをつかめなかった」

 民進と希望の合流は、本県にとって、野党連携の「完成形」を目指して臨戦態勢に入った矢先の衝撃だった。見据えていたのは、昨夏の参院選県選挙区で党派を超えて支えた野党統一候補の舟山康江が自民に快勝した成功体験だ。この形を再現すれば、少なくとも県2区、県3区は自民前職を上回る、との計算もあった。突然の合流で社民県連、連合山形傘下の自治労系の動きは鈍化した。関係者が「山形方式」とする枠組みは、時間の経過とともに歯車が狂い、最後までかみ合うことはなかった。

 近藤と県1区の新人・荒井寛、県3区の元職・阿部寿一には、野党勢力の結集が可能な無所属での出馬という選択肢もあった。支援者の根強い勧めがありながら、悩んだ末に3人が決断したのは希望への公認申請。民進代表前原誠司の「政権交代可能な二大政党制をつくる」との言葉を信じた。3人が一体となることで「山形から希望の風を起こす」という戦略も描いた。

 希望に向けられた目は想像以上に厳しかった。小池の言動や希望の公約を巡り、釈明に時間を費やさざるを得なくなった。希望入りを疑問視する支持者に近藤は「確かに(希望は)一夜城かもしれない。その城に自分たち経験者が乗り込み、しっかりとかじ取りをする」と理解を求めた。県1区の陣営関係者は選挙戦終盤に入っても好感触をつかめず「こんなに“冷たい風”は初めてだ。運動をすればするほど票が逃げる感覚」と嘆いた。

 これまでのように草の根運動をしても熱気は高まらない。県1〜3区の総合選対本部長を務めた舟山は、力不足を認めた上で「中央政界の動きにのみ込まれた。政策論争が話題にならず、小池さんの評価が先行して私たちの訴えがかき消された」と悔やんだ。小池が持ち出した「排除の論理」は足かせとなった。野党連携はあらゆる支援者を巻き込まなければ成立しない。「排除をしていたら力は結集できない」(近藤)との悪循環に陥った。

 民進県連は3年前の前回選以降、地方議員を増やし組織力強化に努めてきた。合流を巡る混乱に翻弄(ほんろう)された末に待っていたのは、近藤が2003年から守ってきた議席をも失う惨敗だった。所属議員は、中央レベルの協議を見守って自身の対応を決める考えだが、立ち直ろうにも先行きは全く見通せない。

 台風の中、投開票日の翌朝につじ立ちをした近藤は、非自民の地方組織に関し「舟山参院議員がいるし、私も一定の役割はあると思う。応援してくれた地方議員と相談し、連携を取りたい」。再起への思いを口にした。(敬称略)

5426チバQ:2017/10/29(日) 21:06:28
http://yamagata-np.jp/news/201710/26/kj_2017102600581.php
決戦の軌跡(3)崩れた野党共闘 反発の共産、当惑の社民
2017年10月26日 09:49
共産、社民両党の県組織などと市民連合やまがたによる懇談会。希望と民進の合流で野党共闘は崩れた=5日、山形市
共産、社民両党の県組織などと市民連合やまがたによる懇談会。希望と民進の合流で野党共闘は崩れた=5日、山形市
 民進、希望の合流で野党共闘が崩壊し、共産、社民は戦略の転換を迫られた。共産は、県内3小選挙区に出馬した民進系3候補が希望入りしたことに強く反発し、独自候補擁立にかじを切った。社民は当惑の末に自主投票を選択した。安倍政権打倒を掲げながらも違う道を歩み、県内3小選挙区議席の自民独占、比例東北での苦戦に行き着いた。

 衆院選公示が迫る5日夜、山形市内で共産、社民、新社会各党県組織の代表者が顔をそろえた。野党共闘の実現を求める「市民連合やまがた」との懇談会に臨んだ。共産県委員長本間和也は、安全保障関連法を容認する希望との協力を否定し「希望を選んだことが間違いだったと結果で示す」と力を込めた。

 共産は、前回選で激戦だった県2区、県3区の候補者取り下げが視野にあった。共産候補が両選挙区で獲得した1万票余りを加えれば自民に逆転可能―との認識だった。共同戦線は目前だったが、民進系候補がそろって希望公認を得たことで破綻した。

 共産、社民は比例票で支持拡大を狙った。合流を巡る民進の分裂で立憲民主が登場し、政権批判票が分散した。県内で立憲民主、希望、共産、社民の比例票は計約29万票。自民、公明を上回った。立民というリベラル系受け皿の登場で共産は前回より1万票以上減らし、比例東北で獲得したのは1議席。社民は議席圏内からはじきだされた。

 「希望からの出馬は完全な判断ミスだった」。厳しい結果を前に、本間は民進系候補の決断に苦言を呈した。「野党共闘が実現していれば、自民の3議席独占を許すことはなかったはずだ」と悔しがった。

 社民の苦悩は共産よりも深刻だった。昨秋に県1区で候補者擁立を模索したが、民進との連携を重視し見送った。民進系3候補への「支持」を決め、培ってきた民進、社民、連合山形の枠組みの維持・発展で衆院選に臨もうとした。

 野党連携で比例票を伸ばす―。社民の目算は一変した。改憲、安保法制容認を掲げる希望とは、理念の違いが明らかだった。民進系候補が希望入りを決めると、自主投票を選んだ。社民県連代表高橋啓介は、昨夏の参院選で結んだ民進、連合山形との協力が「難しくなった」と吐露した。

 民進系候補と政策協定を結んだ社民系の県平和センター、自治労県本部が自主投票としたのは必然だった。これまでの歩みを重視して独自に支援した関係者もいたが、「自主投票が組織力低下につながるのではないか」(県平和センター幹部)「安倍政権打倒で民進系候補者を支援する」(米沢市職労幹部)との不協和音が組織内に響いた。

 選挙期間中の15日、山形市内で開いた社民の会合で、高橋は希望の3候補の名前を出すことなく「選挙区は配慮してほしい」と述べるにとどめた。会場内では安倍政権批判とともに希望批判も噴き出した。厳しい結果に、党内では「結果論だが、独自候補を出しておけば良かった」との声もささやかれた。

 県内野党が「山形方式」と称する協力関係はどこに向かうのか。本間は「今回の判断を反省し、市民と野党の共闘の側に帰ってくれば、(民進系候補と)共に戦う余地はある」と含みを持たせる。高橋も「友好関係にある民進県連、連合山形と話し合いたい」とするが、自主投票の判断で生まれたしこりを解消できるかは、これからだ。(敬称略)

5427チバQ:2017/10/29(日) 21:06:43
http://yamagata-np.jp/news/201710/27/kj_2017102700614.php
決戦の軌跡(4)加藤王国、再興へ 一騎打ち回避、保守結集
2017年10月27日 11:15
だるまに目を書き入れる加藤鮎子氏(中央)。加藤王国の再興を予感させた=22日、鶴岡市
だるまに目を書き入れる加藤鮎子氏(中央)。加藤王国の再興を予感させた=22日、鶴岡市
 県3区に出馬した自民・加藤鮎子の当選確実は22日午後8時すぎ、投票終了直後に報じられた。鶴岡市大東町の事務所には陣営幹部が十数人ほど。接戦を予想し、万歳はそう早い時間帯ではないとみていた。不意を突かれた格好の吉報に沸く支援者の後方で、鮎子の父・故紘一から支え続ける秘書がこうつぶやいた。「紘一先生のときと同じだ。それ以上かもしれない」。当選13回を重ね、「加藤王国」を築いた紘一の選挙速報と変わらぬスピードに手応えを口にした。

 総選挙に流れが一気に傾いた9月中旬、加藤鮎陣営は焦っていた。返り咲きを期す民進系の阿部寿一は、昨夏の参院選で野党統一候補として自民候補に圧勝した舟山康江の余勢を駆って戦いを挑んでくるからだ。

 加藤鮎が1488票差で辛勝した2014年の前回衆院選の民主(当時)と共産候補の得票を単純に足せば、分が悪い。保守分裂の前回と違い、阿部に共産が付くことを踏まえ「保守対革新」の訴えを強める構えだったが、選対の焦りを弱めるほどのインパクトはなく「1対1になれば危ない」との声が大勢を占めた。

 だが、中央からの風で構図に変化が生じた。推薦を得た民進をはじめ野党共闘で連携強化を進めてきた阿部が、希望の党公認を選択。結果的に共産候補が名乗りを上げ、一騎打ちは回避された。希望が浸透できるかどうか見極められない状況だったが、加藤鮎の選対に自信を取り戻させる契機になった。

 お膝元の鶴岡市で市長選・市議選(8日告示、15日投開票)が行われた特殊事情も重なった。3選を目指した前市長榎本政規と連携を強めた運動を展開。市政の転換を訴えた新人皆川治に1万1千票の大差で敗れた。加藤鮎、榎本双方の後援会組織が重なる選対は、市長選の敗北について、新文化会館を巡る一連の流れに批判が集中するとともに、市町村合併から12年が経過し地域の活力を見いだせない現状への不満が票差につながったと分析する。

 一方、定数32に対し34人が挑んだ市議選で当選した保守系議員20人の総得票は4万5千以上。選対は市長選を落とした痛手をばねに組織の締め付けを強めた結果、地元鶴岡で4万6321票を積み上げた。

 元酒田市長の阿部に対し、加藤鮎選対が序盤から当落の鍵とみていたのが新庄・最上の票だが、ふたを開ければ、8市町村全てで阿部を上回った。前回衆院選で阿部を後押しした元参院議員の岸宏一が16日に死去。阿部にとって大きな後ろ盾を欠いたことは少なからず影響したとみられる。

 保守の結集を訴え、再選を果たした加藤鮎。悩み抜いた末に希望入りを決断し敗れた阿部。快勝に沸いた加藤鮎の選対は、知名度のある阿部を下したことで「比例復活を許さなかったことが大きい。当面、(非自民の)有力な対抗馬を出すのは難しいのではないか」とする。加藤王国の再興へ、大きな勝利を手中に収めた。(敬称略)

5428チバQ:2017/10/29(日) 21:07:31
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201710/CK2017102602000130.html
【千葉】

<衆院選 民意はどこへ>(上) 自公連携「票バーター」も

2017年10月26日


21日の演説会で聴衆に支援を訴える自民前職の門山宏哲さん(右)と公明党県本部の富田茂之代表=千葉市のJR千葉駅前で
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 衆院選最終盤の二十一日、JR千葉駅前(千葉市中央区)では、自民、公明の支持者らで人だかりができた。1区に立候補した自民前職の門山宏哲さんは「公明党の皆さんに十二日間、大変お世話になった」と声を張り上げた。
 この直前、門山さんは、比例南関東ブロックの候補で公明党県本部代表の富田茂之さんらとの合同演説会に参加し、手を取り合って結束の強さをアピール。公明支持者らを握手攻めし、支援を訴えた。
 1区では、門山さんが、過去二回、選挙区で敗れてきた希望前職の田嶋要さんに千三百五十七票差で辛くも勝利した。田嶋さんの選対幹部は「公明は、自民に回す票の締め付けを非常に厳しくやっていると感じた」と悔しげに話した。
 自民党県連と公明党県本部は衆院解散前の九月二十三日、衆院選で連携する協定を結んだ。自民が十三小選挙区で計十三万票を公明の比例票に回し、公明は各選挙区の自民候補に計二十六万票を回す「票のバーター」で一致した。
 協定をもとに、各選挙区で両党の協力が強まった。公明幹部が、自民候補の支援集会だけでなく、選対会議に出席することも。比例復活を含め、自民候補十三人の全員当選を強力に後押しした。自民党県連の桜田義孝会長は「公明との連携が功を奏した」と満足げに語った。
 共同通信の出口調査結果からも、自公連携の効果がうかがえる。1区で公明支持者の八割弱が、門山さんに投票。2〜13区も、公明支持者の六割強〜九割弱が、自民候補に投票した。
 一方、無党派層の選挙区の投票先を分析すると、四割弱が自民候補に投票し、二割強が希望、二割が立民の候補にそれぞれ投票。野党候補が競合し、票が分散したこともうかがえる。
 自民圧勝の陰で注目されるのが、比例南関東ブロックの公明の県内得票の減少だ。同ブロックでの公明の県内得票は、二〇一四年の前回より四万五千八百七十五票減の三十一万六百二票。前回から一議席を減らし二議席にとどまった。
 公明党県本部の幹部は「自民との連携はうまくいったが、公明の得票に結び付かなかった。なぜここまで減ったのか。ちゃんと分析したい」と語った。
 衆院選で、自公は改憲の国会発議に必要な「三分の二超」を維持し、改憲論議が進む可能性がある。だが自公の間でも、改憲に対する意欲では、かなりの温度差がある。
 自民党県連の桜田会長は選挙後、県内の有権者から改憲に理解を得られたかについて「そう思う」と発言。一方、公明幹部は「選挙戦で改憲の論戦は深まっていない。たとえ国会で発議しても、国民の理解を得られないだろう」と述べ、自民の拙速な動きにクギを刺した。 (中山岳)

5429チバQ:2017/10/29(日) 21:07:54
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201710/CK2017102502000149.html
【千葉】

<衆院選 民意はどこへ>(上) 野党競合 自民に利

2017年10月25日


立憲民主党代表の枝野幸男さん(右)の応援を受け支持を呼び掛ける生方幸夫さん=松戸市で
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 今回の衆院選では、県内の十三小選挙区のうち、自民党が十二選挙区を制した。4区の比例復活を含めると、十三人の候補全員が当選する圧勝だった。政権批判票の受け皿となるはずの野党が分裂し、無所属を含め野党候補が競合したことが、自民に有利に働いた形だ。勝敗の分かれ目は何だったのかを振り返る。
 「憲法改正を『踏み絵』に使うなんて、個人の思想信条を犯している。憲法違反だ」
 衆院解散の九月二十八日、松戸市内の後援会事務所で6区元職の生方幸夫さんは気色ばんだ。民進党から出馬の予定だったが、希望の党への合流が決定。参加の条件として改憲への前向きな姿勢が重視されたからだ。
 翌二十九日、党代表の小池百合子東京都知事が民進から希望への合流を巡り、安全保障、憲法観で一致していない場合は「排除します」と発言した。
 生方さんは、リベラルな政治信条を排除するやり方は自分にはなじまないと考え、枝野幸男さんらが結党した立憲民主党から出馬することを決めた。
 公示翌日の十月十一日、生方さんは松戸駅西口で、党代表の枝野さんと街頭演説に臨んだ。近くで自民党筆頭副幹事長の小泉進次郎さんが笑顔で、鈴なりの聴衆に手を振っていた。
 予期せぬバッティング。だが枝野さんが政権批判を繰り広げると、人気者の小泉さんに負けない熱気に包まれた。「話をきちんと聞いてもらえる」。手応えを感じたという。
 立民がリベラル層に支持を浸透させていく一方で、希望に追い風は吹かなかった。希望候補の陣営からは「小池さんの排除発言からは完全に逆風ですよ」との声が漏れた。
 投票日が近づき、民進から希望に移った1区前職の田嶋要さんは駅頭で「みなさんが入れていただく一票は小池さんではなく、田嶋です」と、党よりも自分への支持を呼びかけるようになった。
 三回連続で選挙区で勝利してきた田嶋さんは今回、選挙区で敗北。比例復活を果たしたものの、改憲や安全保障などの希望の政策に拒絶反応は強く、「お怒りの有権者がたくさんいた」と肩を落とした。
 生方さんは選挙区で自民前職の渡辺博道さんに迫り、比例で返り咲いた。6区では、立民と共産の選挙協力が実現。共産は候補を取り下げ、選挙活動でも生方さんを支援した。選挙前に県内で民進、共産の候補者調整は進まなかったが、民進の分裂がリベラル勢力の接着剤になった。
 立民は追い風を受け、比例南関東ブロックで五議席を獲得。重複立候補していた神奈川県の複数候補が選挙区で勝利したため、生方さんら千葉県の候補が三議席を手にした。
 立民が躍進したとはいえ、自民に対し、複数の野党が競合している現状では政権交代への道のりは険しい。県内選挙区では今回、民進から立民に移った四候補の選挙区に、希望が独自に対立候補を擁立。野党の競合で票が分散し、結果として自民に有利に働いた。
 比例南関東ブロックの得票では、自民・公明の与党を、立民、希望、共産、社民の四野党の合計が上回っている。有権者に政権選択を提示するには、野党が分散するのではなく、いかに協力や結集をして与党と対決する候補を立てられるかが今後の課題となる。(林容史、小沢伸介、中山岳、村上豊)

5430チバQ:2017/10/29(日) 21:08:13
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201710/CK2017102502000146.html
【神奈川】

<衆院選 激戦の後>(上)立憲民主 5人当選も見方慎重

2017年10月25日


雨の中、聴衆に支持を呼び掛ける立憲民主の枝野代表(左)=16日、鎌倉市で
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 「安倍総理に代わる新しい独裁者はいりません」。九月三十日、藤沢市の藤沢駅南口。後に12区で激戦を勝ち抜く阿部知子(69)は、候補者を「選別する」と口にした希望の党代表の小池百合子を街頭演説で痛烈に批判した。
 これ以降、新党設立の動きが急になり、今月三日に立憲民主党が発足。阿部も民進党から転じて参加した。陣営幹部は「リベラル層の受け皿が消えたところに立憲民主が出てきた。ここで風が大きく変わった」と振り返る。
 新党の波は県内にも波及する。一人、また一人と手を挙げ、最終的に六人が小選挙区候補になった。その一人、6区の青柳陽一郎(48)は従来の保守系支持層に加え、リベラル層の取り込みに成功。厚い支持基盤を持つ公明前職の上田勇(59)を破る大金星を手にした。
 この間、立民代表の枝野幸男が来県するたび、有権者の関心は高まっていった。十六日、鎌倉市の大船駅前で「まっとうな政治を取り戻そう」と得意のフレーズを使って支援を呼び掛けると、冷たい雨が降る中、大勢の聴衆が拍手と声援を送った。枝野の応援は各陣営を勢いづかせ、比例復活の二人を含め県内で五人の当選者を出す結果につながった。
 とはいえ、それが党の実力と一致しているとは言い難い。4区の早稲田夕季(58)は六万七千票余りを獲得し、自民山本朋広(42)と、自民党員ながら無所属で出馬した浅尾慶一郎(53)の前職二人を退けた。ただ、二人の票を合わせると十万を超える。次の選挙で保守が一本化したら、結果は見通せない。
 次の大型選挙は、二〇一九年春の統一地方選と夏の参院選。立民は本当にリベラル層の受け皿になれるのか。今回、阿部を支援した藤沢市議はこんな見方を示した。「労組の言いなりの旧民主党と同じ構造になるのか。それとも、草の根の声を吸い上げる政党になるのか。よく見極めてから参加するかどうか判断したい」 (敬称略)
 (布施谷航)
    ◇
 二十二日投開票の衆院選で、県内十八選挙区では自民が十三選挙区で当選する一方、立民が三選挙区で自公前職を破るなど躍進した。今回の選挙で見えたものとは何だったのか。三回にわたり検証する。

5431チバQ:2017/10/29(日) 21:08:32
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201710/CK2017102602000124.html
【神奈川】

<衆院選 激戦の後>(中)野党共闘 3勝3敗 手応え

2017年10月26日


公示前の集会で気勢を上げる野党の統一候補予定者ら=8日、西区で
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 公示を二日後に控えた八日、横浜市西区で開かれた市民団体の集会で、1区で立憲民主から立候補を予定していた前職篠原豪(42)がマイクを握った。「安倍さんのめちゃくちゃな政治を許さない。みんなで倒そう」。共産や社民の候補予定者らと一緒に「憲法九条を守れ」と拳を突き上げた。
 安保法制廃止と立憲主義回復を旗印にした県内の野党統一候補は、共産公認を除くと篠原ら六人。もともと民進、共産、社民、自由の野党四党で調整していたところ、希望の党の発足で混乱。共産が六選挙区で候補者を取り下げ、立民と社民の支援に回ったのは公示五日前だった。
 急ごしらえにもかかわらず、六選挙区で三勝三敗と健闘した。負けた三人のうち篠原ら二人も比例で復活当選。4区で前職二人を破った立民新人の早稲田夕季(58)は、共産の支援を「勝因の一つ」と分析する。
 共同通信の出口調査によると、この六選挙区で、比例で共産に投票した有権者のうち、小選挙区で立民か社民に入れた割合は79%。共産の比例得票数を基に推計すると、各選挙区で一万票前後が共闘候補に流れたことになる。いずれも立民前職で、与党前職を破った6区青柳陽一郎(48)と12区阿部知子(69)は、次点と三千票前後の差だった。
 一方で3区は候補者調整に失敗した。統一候補と目された民進元職が解散直前、希望にくら替え。共産新人が出馬の動きを見せる中、勢いを増した立民支持者から独自候補擁立を望む声が上がり、最終的に希望元職のほか共産と立民推薦の無所属が立候補し、共倒れに終わった。
 統一候補を望んでいた「市民連合横浜☆ミナカナ」事務局の伊藤新(69)は「ごたごたがなければ、いい勝負だった」と悔しさをかみしめる。三人の合計得票は九万六千票。勝った自民前職の小此木八郎(52)の十万一千票に迫っていた。
 共闘の広がりに懸念もある。4区早稲田を支援した「安保法廃止オール栄区の会」の竹岡健治(71)は「立民の躍進にあやかろうと、主張の違う人が参加すれば筋が通らない」と警戒。「排除は避けるべきだが、やたらと拡大するのも…」と付け加えた。
 今回は巨大与党を揺るがすまでには至らなかったが、共産県委員長の田母神悟(69)は手応えを感じている。「野党共闘は県内の国政選挙で初の取り組みだった。街頭演説での応援など具体的な協力ができ、結果も出た。今後も連携を深めたい」 (敬称略)(梅野光春)

5432チバQ:2017/10/29(日) 21:08:50
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201710/CK2017102802000128.html
【神奈川】

<衆院選 激戦の後>(下)地方政界 中央の決定でねじれ

2017年10月28日


 投開票前日の二十一日、立憲民主代表の枝野幸男(53)は横浜市港北区の日吉駅前にいた。7区で立民から立候補した新人中谷一馬(34)の応援演説。雨の中、枝野の「まっとうな政治を取り戻そう」との呼び掛けに、大勢の聴衆は熱狂した。
 しかし、その中に7区の港北、都筑両区の民進系地方議員は一人もいなかった。「皆、希望を応援してるよ」。中谷の選対幹部が声を潜めた。中谷は二〇一一年に民主(当時)の県議になってから、民進系地方議員と共に活動してきた。にもかかわらず、両区の民進系市議、県議計七人は全員、希望新人の川野案(35)についた。
 「党本部が希望を応援すると決めたから」「立民とは政治信条が違う」ことなどが理由だったが、関係者は「一年半後の統一地方選で、希望から刺客を送り込まれるのが怖いんだろう」と話した。
 希望は当初、破竹の勢いを見せていたとはいえ、統一選は一年以上も先。民進の支持母体で、中谷を推薦した連合神奈川会長の柏木教一(62)は「普段は天下国家を語りながら、結局はわが身しか考えない行動。人としてどうなのか」と憤った。
 党本部が強引に希望への合流を決めた結果、地方にねじれが生じた民進同様、自民も党本部の意向に大きく左右された。
 4区は保守が分裂し、公認の山本朋広(42)と、公示直前に自民に入党した浅尾慶一郎(53)の前職二人が対峙(たいじ)する形になった。一人しか当選しない小選挙区に同じ党が二人の候補者を立てるのはあり得ない。「冗談じゃない。後ろから鉄砲を撃つ行為だ」。県連幹事長の竹内英明(66)は顔を真っ赤にして怒った。
 旧みんなの党代表まで務めた浅尾の入党は、自民幹事長の二階俊博(78)が主導した。自民が推薦を出すとの話まで出たのを官房長官の菅義偉(68)ら県連が押し返し、浅尾は完全無所属で出馬。それでも票が割れ、立民に議席を奪われた。
 自民のある地方議員は「二階さんと菅さんの権力争いみたいに見えた。有権者に申し訳ない」とため息をつく。県連は「組織の分裂を招くやり方は筋が通らない」(竹内)と党本部に抗議する方針を示している。
 民進県連にも波乱要因は残る。立民と希望が県内に組織をつくり地方議員が移籍すれば、県連の基盤は揺らぐ。「もう国政の事情に翻弄(ほんろう)されるのはごめんだ。『かながわ民進党』という地域政党をつくって国政から独立する話も出ている」。県連幹部は、これから起こるであろう再編劇を思い、疲れた顔を見せた。 (敬称略)
 =(志村彰太)

5433チバQ:2017/10/29(日) 21:09:19
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171025ddlk14010168000c.html
<大義迷分>2017衆院選 問われたもの/上 失速の希望 「甘くはなかった」 「排除」発言、逆風厳しく /神奈川
10月25日 00:00毎日新聞

 「一騎打ちですから。この選挙、どっちが政権をとるか、政権選択選挙という構図になっている」。9月29日、厚木市内のホテル。衆院解散と共に民進が希望との合流を決めて事実上解党したその翌日、いち早く民進を離党した後藤祐一氏(48)=神奈川16区=は自身の集会で、会場を埋めた支援者や地方議員に熱っぽく語った。

 「一騎打ち」が意味するのは、与党の自民・公明と、後藤氏が結党メンバーとなった希望のことだ。後藤氏と同時に民進を飛び出した笠浩史氏(52)=9区=も壇上に並び、「政権交代するかもしれない」と呼びかけた。この時、希望は、民進の多くの議員を抱え込みつつあった。熱気は確かに、政権交代の現実味を感じさせた。

 ところが、党代表の小池百合子・東京都知事の「排除」発言を潮目に、追い風はピタリとやんでしまう。一転、後藤氏はじめ希望の候補者は、苦戦を強いられることになった。

 「小池代表が『この国に希望を』とおっしゃっていたのに感激しました」「『しがらみのない政治をやってみろ』と小池代表から背中を押されました」

 公示後の10月12日夜、桜木町駅前で小池代表と街宣車の上に立った希望の新人たちが、懸命に小池代表の存在感を強調した。落下傘として地盤もないまま出馬し、逆風の短期決戦を迫られた新人たちには、その知名度が頼みの綱だった。

 結局、新人は軒並み埋没。選挙戦直前に出馬を取り下げた民進前職、水戸将史氏を陣営に迎え、善戦した吉岡憲史氏(39)=5区=も声を落とす。「知名度がない中で戦うのは厳しかった。そんなに甘くはなかった」

     ◇

 「排除」発言は、小池代表の失言だとの見方がある。ただ、後藤氏も、安全保障や改憲に向けた考え方が希望と合致しているか、民進からの合流組には「踏み絵を踏ませる」と語っていた。護憲派に近い民進出身者を拒もうとする本音がのぞいたとも見受けられる。野党共闘を模索し、立憲支援に回った市民団体メンバーは「排除発言で、希望の『正体』が分かった」と話す。

 23日午前1時過ぎ、小選挙区での敗戦後に比例復活の報を受けた後藤氏はしばらくの沈黙の後、感無量といった表情で語った。「より謙虚に、多くの方の思いをきちんと国会で伝え、地元にも理解していただける活動をしなくてはいけない」

 一時は小池首相の誕生もささやかれた希望だが、ふたを開ければ野党第1党の座も立憲に奪われ、50議席に党勢を縮小させる結果となった。

 県内の希望の選挙戦の中核となった松沢成文参院議員は「保守改革の理念を打ち立てて選挙に臨んだのは良かったが、完敗、大敗。第3極として再スタートしないといけない」と認めつつ、「与党と一緒にやることもあるし、おかしいときは徹底的に改めさせる。政権交代できる第2極にもっていきたい」と強気に語った。立ち位置は改めない考えだ。【宇多川はるか、堀和彦、長真一】

     ◇

 自民大勝、立憲躍進、希望失速--。全国の縮図のような結果となった神奈川の衆院選。勝敗を分けた背景や今後の課題を探る。

5434チバQ:2017/10/29(日) 21:09:35
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171026ddlk14010090000c.html
<大義迷分>2017衆院選 問われたもの/中 躍進の立憲 「重責いただいた」 野党第1党、真価これから /神奈川
10月26日 00:00毎日新聞

 衆院選投開票日の22日午後11時半、鎌倉市内。当選確実の報を受けた立憲の新人、早稲田夕季氏(58)=4区=が、支援者が待機する会場に到着すると、会場は歓喜に包まれた。「万歳」「おめでとう」--。拍手はしばらく鳴りやまなかった。

 4区は選挙戦当初、解散直前に自民入りしながら無所属での出馬となった浅尾慶一郎氏(53)の優勢が伝えられた。ただ、自民の公認を得た山本朋広氏(42)との対決に加え、希望からも新人の風間法子氏(47)が出馬し、保守票が分裂した。

 浅尾氏は、かつては「第三極」として一定の存在感を示した、みんなの党の代表。自民でない極を求める地域性も、4区にはあるのかもしれない。

 こうした背景の中、うなぎ登りの立憲の支持拡大に合わせ、早稲田氏はぐんぐん浮上。自身も「終盤になるにつれて、立憲への期待感が高まっていくのを感じた」と「追い風」の感触を振り返る。

 結果は、次点の山本氏に1万票以上、浅尾氏には1万5000票以上の差をつけての勝利。県内の新人候補で唯一の小選挙区での当選だった。立憲は、他選挙区でも2議席を獲得。比例復活を含めて県勢は擁立した6人のうち5人が当選する躍進ぶりだった。

     ◇

 立憲勝利の一因となったのは、共産の候補者取り下げだ。与党批判票の立憲と共産への分裂を回避したことで、立憲の票の上積みにつながった。ただ、共闘のあり方には、課題も残した。

 選挙戦最終日の夜、横浜市内の駅頭で「最後の訴え」をする篠原豪氏(42)=1区=とは逆の改札口で、共産からの立候補を取りやめた明石行夫氏(58)は「小選挙区は篠原豪。比例は日本共産党!」と支持者とメガホンを握った。

 両者が合同の街頭演説をすれば、それぞれの党への比例票の訴えで相反してしまう。「共闘」と言いつつ、土壇場での候補者取り下げでもある。共産が重視する「相互支援」の実現にまでは至らず、共産への見返りは薄かったといえる。

 共産の田母神悟・県委員長は「『比例は共産』が徹底できず、(票が)立憲にいく部分もあった。共産の影が薄いとの指摘もある。いい点、悪い点を再検討したい」と振り返る。

     ◇

 「国民置き去りの政治が行われる中で、『立憲』という、古くて新しい言葉が多くの有権者に響いた。今までにない若い層も参加してくれた」。小選挙区で念願の当選を果たした阿部知子氏(69)=12区=は顔をほころばせる一方で、「野党第1党として非常に重い責任をいただいた」と気を引き締める。

 希望への合流を回避すると、スパッと立憲の結成に加わり、与党批判層の受け皿となった。半面、「実は政策などを話している暇はないし、とにかく打って出なければならなかった」(阿部氏)と政策論議が棚上げされた側面もある。

 追い風に込められた期待に応えることができるか。真価が問われるのは、これからだ。【杉山雄飛、堀和彦、宇多川はるか】

5435チバQ:2017/10/29(日) 21:09:54
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171028ddlk14010030000c.html
<大義迷分>2017衆院選 問われたもの/下 大勝の自民 「猛追逃げ切った」 政権批判の逆風「体感」 /神奈川
10月28日 00:00毎日新聞

 選挙戦最終日の21日夜。自民の星野剛士氏(54)=12区=は雨空の下、藤沢駅前に立ち続けていた。演説でからした声で「最後までやり切らなければ」と話したが、不安は消えなかっただろう。結果は、立憲の阿部知子氏(69)に約2600票差。比例で復活はしたものの、小選挙区で初の敗北を喫した。

 「星野対阿部」の事実上の一騎打ちが続いてきた12区。前回辛勝した星野氏は早くから準備を進め、当初は民進の混乱もあって優位に展開した。だが、希望の失速で立憲に勢いがつくと、潮目は変わった。選対関係者は明かす。「選挙戦の序盤と終盤では空気がまるで違った。立憲のムードにのみ込まれた」

 公明が県内の小選挙区で唯一擁立した「与党統一候補」の上田勇氏(59)=6区=も、立憲の青柳陽一郎氏(48)との事実上の一騎打ちに敗れた。

 前回は、野党候補が票を奪い合って上田氏が辛勝した。翻って今回、共産が候補者を取り下げて青柳氏の支援に回り、前回は対立した陣営関係者も青柳氏に結集。「公明包囲網」が張り巡らされた。

 自公は閣僚級を連日のように投入したが、戦況は上向かない。選挙戦終盤、横浜市内。「あいさつの前にお願いがあります」。地元の2区に珍しく戻った菅義偉官房長官は、自身の決起集会の会場で開口一番、上田氏の妻を呼んだ。妻は「相手は若い候補。予想以上の伸びで大変厳しい」と他区の有権者にも支持を呼びかけた。

 だが、及ばなかった。敗戦に上田氏は「見えない中でも逆風があった」とうつむいた。

    ◇

 小選挙区で13議席獲得という自民の結果は、数だけ見れば大勝といえる。それでも漂う重苦しさは、事実上の選挙戦が始まってから、序盤は希望、終盤は立憲という新党の風に圧倒された実感があるからだ。風をかわしきれなかったのが、12区など「取りこぼした」(県連幹部)選挙区だった。

 「最後の3日間で、立憲が完全に反自民の受け皿になって風が吹いた。あと2日でも投票日が延びていたら、結果が違った」「選挙が延びていた場合の痛手を考えると、ぞっとする」。投開票から一夜明けた23日、自民の県連選対幹部は、そう吐露してはばからなかった。序盤に野党再編の混乱という「敵失」があり、立憲の猛追からぎりぎりで逃げ切れた。そんな見方だ。

 県連の竹内英明幹事長は「街頭に立っていても、自民党が良いなんていう体感は、何もなかった。批判の方が多かった」と振り返り、その「体感」の要因に、森友・加計学園問題や政治家の質の問題を挙げる。

 安倍晋三首相は今回の解散を、北朝鮮情勢と少子高齢化という「国難突破」のためとした。だが、実際の選挙戦で県内陣営が実感した批判的な「体感」は、身勝手とも映る「大義」を掲げる政権への不信感の表れでもあるだろう。

 竹内幹事長は言う。「自民が『この国を守る』と言ったからには、責任をどう果たすか、しっかり見せていかないと、政治に対する信頼はどんどん損なわれる」。重い言葉だ。【宇多川はるか、鈴木篤志、堀和彦】

5436チバQ:2017/10/29(日) 21:11:54
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171028ddlk37010339000c.html
<衆院選2017>記者座談会 選挙戦を振り返る 乏しかった政策論議 政局に振り回され /香川
10月28日 00:00毎日新聞

 衆院選は22日投開票され、県内の3小選挙区ではいずれも前職が制した。公示直前には複数の新党が結成されて注目を集めたが、結果的には自民が大勝、安倍政権が続く見通しとなった。民進前職が希望の党に移るなど、これまでと勝手が違う戦いでもあった。担当記者が激しい選挙戦を振り返った。【衆院選取材班】

 ◇新党逆風激しく

 A 突然の選挙戦となったが、与野党ともに新党、県内では特に希望の党に振り回された。街頭演説などで移籍組は移籍の説明、相手候補はその批判に時間を割いた。民進から希望に移った小川淳也氏(46)は、突然の解散という安倍晋三首相の“奇襲”に対抗するための尋常ならざる手段と説明した。

 B 同じく希望に移った玉木雄一郎氏(48)は選挙戦前半、「仲間も全員当選させる。中心に立って新しい政治を切り開いていきたい」と意欲も語っていた。でも逆風となり、投票前日の街頭演説では高齢男性から「安保法制に反対していたくせに」とやじが飛んだ。玉木氏は安保法制について「10本の法律を個別にばらせば、我々でも賛成できる内容があった」と説明したが、説得力に欠けたのではないか。

 C 希望前職と戦った相手陣営は攻めどころだった。1区の平井卓也氏(59)は「(選挙運動を)やってもやっても勝てるという確信を持てない」と個人演説会で嘆いたが、希望への移籍には「国会議員だけが党を移るなんて信じられない。腹も立つ」と批判した。

 D 小川氏は2183票差で敗れたが、無所属候補として背水の陣で戦えば、更にもつれたかもしれない。平井陣営の幹部も「無所属ならもっと戦いにくかった」と認めていた。小池百合子東京都知事による「排除発言」が、あれほど逆風になるとは予想できなかった面もある。

 B 2区は玉木氏が自民の瀬戸隆一氏(52)に2万2396票差をつけ、比例復活を許さない圧勝だった。でも、希望の失速に危機感はあったと思う。坂出市で19日にあった総決起大会では、大平正芳元首相の長女が初めて応援弁士に立った。保守票の取り込みを狙ったものだった。対する瀬戸陣営は希望批判に終始し、「大都会の政党」「首班指名候補を決めていない無責任政党」とこき下ろした。そのせいか、玉木氏は出身でもある東讃地区での得票率を前回より若干落とした。

 A 選挙中、民進の前原誠司氏が小川氏の応援に来県した。党本部は当初、高松市内で街頭演説すると発表したが、急きょ中止になった。前原氏は代表として民進分裂を招いた“戦犯”という見方が強く、内部で強い反対があったらしい。平井氏の応援に訪れた安倍首相や麻生太郎副総理兼財務相といった大物が街頭で演説したのとは対照的だった。

 ◇野党共闘の成否

 D 野党共闘では、改憲などを掲げる希望にためらう有権者が少なくなかった。共産支持者に1区の街頭で聞くと、小選挙区で「小川」と書くか白紙で出すか迷う人もいた。小川氏は、昨夏の参院選で野党統一候補の実現に尽力した。それを評価する声も多かったが、希望へのアレルギーも強かった。ある人は「手が震えるかもしれないが、『小川』と書く」と話した。共産は1区で候補者を毎回擁立しており、「こんなに悩む衆院選は初めて」と嘆く女性もいた。

 B 安倍首相の続投に反対するため、小川氏に「戦略的投票」をした人も多かっただろうが、納得できない人も相当いたと思う。1区では無効票が前回より2000票以上増えた。

 C 共闘がうまくいったのは3区だ。自民の大野敬太郎氏(48)に挑んだ社民の藤田伸二氏(62)は出馬表明が公示直前だったが3万6735票を得た。陣営幹部は「善戦」と話していた。大野氏の分厚い地盤を崩すことはできなかったが、社民、共産の共闘にとどまらないプラスアルファの効果があったという認識だ。大野氏は防衛政務官の公務で地元入りが制限された上、1対1の構図と経験のない戦いだった。決起大会には父で元防衛庁長官の功統氏が姿を見せるなど、引き締めを図っていた。

5437チバQ:2017/10/29(日) 21:12:11
 ◇“情報戦”も

 B 2区では議員としての「実績」を巡って論戦もあった。四国側への出入りもできるようになる瀬戸中央道・坂出北インターチェンジのフル化について、玉木陣営は「2013年4月に国会で初めて提案し、国土交通相から前向きな答弁を引き出した」と主張。これに対し、瀬戸陣営は「予算を付けるのは与党」など実績として強調していた。手柄の奪い合いは有権者にどう映っただろうか。

 A 新党効果が捉えにくく、報道各社の情勢調査では各社でややばらつきがあった。ある候補者は記事を引き合いにして陣営引き締めを図ったり、対する候補者は一部の新聞社の報道姿勢に疑問を投げかけたりするなど、“情報戦”の様相もあった。

 C 選挙戦では、新党のあり方や移籍の是非などに多くの時間が費やされ、改憲や消費増税といった争点がぼやけてしまった。小川氏は「政策が争点にならなかった」と語っていたが、政策論議をもっと活発にしてほしかった。比例復活を含め県関係の衆院議員は改選前の5人から4人に減った。その責任はより重くなったとぜひ自覚してほしい。

………………………………………………………………………………………………………

 ■選挙結果

【1区】

 当 平井卓也(自民(7))

 比 小川淳也(希望(5))

【2区】

 当 玉木雄一郎(希望(4))

   瀬戸隆一(自民(2))

   河村整(共産)

【3区】

 当 大野敬太郎(自民(3))

   藤田伸二(社民)

 *当は小選挙区の当選者、比は比例代表の当選者。数字は当選回数

5438チバQ:2017/10/29(日) 21:18:11
http://www.sankei.com/politics/news/171029/plt1710290010-n1.html
2017.10.29 21:07

安倍首相のおひざ元・衆院山口4区で起きたこと…これが選挙戦なのか 民主主義が揺らいでいる

 今回の衆院選、安倍晋三首相のおひざ元である山口4区では、「権力批判のためなら何をやっても許される」とでもいうような候補者の言動が目立った。選挙活動や言論の自由は最大限尊重されるべきだが、妨害行為を許すような風潮が広がれば、日本の法治主義、民主主義が揺らぎかねない。

 選挙戦終盤の10月17日夜。山口県下関市の公民館で、首相夫人、昭恵氏の個人演説会が開かれた。公民館前に、立候補していた政治団体代表の黒川敦彦氏(39)=落選=が現れ、森友・加計学園問題を追及する演説を始めた。

 演説は、安倍陣営の個人演説会が始まった後も続いた。出席した男性会社員(32)は「外の演説が大きくて、会場の中でも声を張り上げないと聞こえないくらいだった」と語った。

 同19日に開かれた安倍陣営の総決起大会でも、同様の行為が繰り返された。黒川氏は会場入り口に選挙カーを止め、「安倍首相のお友達を優遇する政治が許せない!」と演説した。

 他にも演説会場周辺を選挙カーでぐるぐる回るなど、黒川氏が、安倍陣営の個人演説会の付近に姿を見せたのは、少なくとも4カ所に上った。

 安倍陣営によると、選挙カーがすれ違う度に「モリカケの証人喚問はどうするのか!」など、マイクで大声を浴びせられたという。

 公職選挙法225条は、選挙の自由妨害罪として「交通もしくは集会の便を妨げ(中略)選挙の自由を妨害したとき」には、4年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金と定めている。

 これに対し、黒川氏は「どこが選挙妨害なんですか。街頭で選挙運動をするのに問題はなく、安倍氏の支持者に訴えたかっただけだ」と主張した。

 こうした過激な選挙運動は、初日から始まった。

 黒川氏はツイッターに「安倍あきえを取り囲みましょう!」と書き込んだ上で、10日の公示日、参院議員の山本太郎氏とともに、安倍陣営の出陣式に訪れた。その様子をインターネットで動画中継したほか、安倍首相との合同演説会を求める手紙を昭恵氏に手渡した。

 14日には、黒川氏とともに森友・加計問題を追及する市民団体代表の田中正道氏(61)が安倍氏の選挙事務所を訪れた。40分間に渡り、モリカケ問題や憲法改正についてスタッフに詰め寄り、その動画をインターネットで公開した。

 動画の撮影とインターネットへのアップについて、田中氏は「許可を得たものだ」と述べた。だが、応対した安倍事務所のスタッフは「撮影しているとは、本人から知らされなかったし、アップされたことは知人から『あんたネットに載っているぞ』と連絡を受けて知った」と訴えた。

 一連の行為は、肖像権の侵害のみならず、脅迫や業務妨害などの刑法に抵触する可能性もある。山口県警下関署の担当者は「違反行為があれば粛々と捜査する」と述べた。

 黒川氏は「陣中見舞いに来た田中氏が、個人で行ったのだと思う」と述べ、自身の選挙運動との関連を否定した。その上で「選挙の戦い方に『普通』はない。そもそも普通の選挙戦なんて数字などの論理的な根拠はないし、法律に違反しなければ何をやっても良いんじゃないですか。私に投票してくれた6600票には、反安倍のモチベーションの高い声が反映された。産経さんはこういうことは書かないと思いますけど」と語った。

5439チバQ:2017/10/29(日) 21:18:32
 では、メディアはどう報じたのか。

 毎日新聞は10月26日のオピニオン面に「森本・加計学園問題終わっていない」「取材拒否に批判の声首相夫人の地元回り」との見出しで、選挙期間中の安倍陣営の対応を批判する記事を掲載した。

 確かに安倍陣営は、「昭恵氏に危害を加えかねない動きがある」として、個人演説会などの取材を拒否した。

 毎日の記事は、この対応について「地元での『森友・加計学園問題隠し』に批判が出ている」と断じた。識者の「有権者に候補者の姿勢を説明する機会をなくしている」とする意見も掲載した。

 19日の総決起大会の様子について「ロビーに報道関係者の会場への立ち入りを禁じる紙が張られ、警察官が警備にあたる『厳戒態勢』が敷かれた。記者はロビーに漏れてくる演説の音を聞くしかなかった」と記した。

 半面、会場入り口で黒川氏が演説をしていたことは書かなかった。

 ツイッターでの「取り囲みましょう」にも触れたが、黒川氏が書き込んだとは、明示しなかった。

 もし自民党以外の候補者や団体を対象に、「○○を取り囲みましょう!」というネットの書き込みや、妨害するかのような会場前での演説が行われていたら、毎日新聞や朝日新聞はどう報じただろうか。

 法律違反は論外だし、違反スレスレの妨害行為も許されない。だが、多くのメディアは山口4区で起きたことを詳細に報じることはなかった。

 「報道しない自由」によって、その行為に加担したとさえいえる。それは「反安倍」を旗印に掲げれば、法律違反すれすれであっても、問題視しないと宣言したに等しい。

 公正な選挙と法治主義は、民主主義国家の根幹だ。それをなし崩しにするか、日本社会は岐路に立っている。(山口支局 大森貴弘)

5440チバQ:2017/10/29(日) 21:31:34
http://digital.asahi.com/articles/ASKBS5227KBSTPJB00M.html?rm=207
大分)吉良氏 野党共闘 希望合流でご破算
女屋泰之、大畠正吾2017年10月25日03時00分
 「野党を何とか一本化しようという試みが、残念ながら崩れてしまった」。投開票日の夜、大分1区で自民前職の穴見陽一氏(48)に敗れた希望前職の吉良州司氏(59)は、そうこぼした。

特集:2017衆院選
 穴見氏の得票9万422票に対し、吉良氏は8万7392票。わずか3030票差の激戦だった。比例で復活当選はしたものの、共産新顔の1万7082票を上乗せできれば、勝てたはずだった――。吉良氏の言葉にはそんな悔しさがにじんだ。

     ◇

 ログイン前の続き民進所属だった吉良氏は大分1区の議席を守ってきた。民主は連合大分を仲介役に社民と候補をすみ分けるなど協力を重ねてきた。

 負けたのは、民主が全国で大惨敗した12年だけだったが、14年に奪還。原動力の一つが非自民系の大分市長だった。だが、市長は15年、自民が推す佐藤樹一郎氏に交代。影響力のある市長の座を奪われ、党勢も回復しない中、吉良氏が自身の選挙をみすえ、打った布石が野党共闘だった。

 昨年の参院選大分選挙区で、民進は、社民、共産と候補を民進現職に一本化。自民に1090票差で競り勝っていた。

 連合大分や身内の民進が共産に抵抗感を残す中、共産との関係に腐心したのが吉良氏だった。昨年12月には、共産県委員会を訪ね、参院選の礼を重ねて伝えた。事務所に足を運んでくる対応ぶりに、共産県幹部が驚くほどだった。

 今回の衆院選に際し、民進県連、共産県委員会、社民県連合は、参院選と同様に野党候補の共倒れを防ぐため、一本化をめざしてはいた。共産県委員会の幹部も「吉良氏なら一本化を検討してもいいと思っていた」と打ち明ける。共産が1区の擁立を取りやめる可能性は十分あった。

     ◇

 状況を一変させたのが、9月の民進と希望の合流決定だった。

 共産は「自民の補完勢力の希望とは共闘できない」と態度を硬化。吉良氏は希望の勢いが失速する前から「心の中では民進公認」と公言し、希望と距離を置く姿勢を強調したが、共産の態度は変わらなかった。

 10月の公示が迫る中、民進と選挙協力を続けてきた社民は、1区の野党候補を吉良氏に一本化できないか共産に呼びかけた。だが、取りつく島もなかった。

 それでも、吉良氏は公示日の10日の出陣式で、「社民の支持者、立憲民主の支持者、共産の支持者」と名指しし、「安倍政権を倒すため総力の結集を」と呼びかけた。共産にも触れた発言に、民進県連幹部は「異例だ」と驚きを隠さなかった。

     ◇

 一方、民進、社民、連合大分が共闘する従来の枠組みに、今回は共産が事実上加わったことが、1区の状況をより複雑にした。

 大分2区は野党候補が社民前職に一本化。共産が擁立を見送っていた。2区内の共産の事務所に社民候補のポスターを貼ったり、共産の比例候補が小選挙区は社民前職への投票を呼びかけたりするなど、社民は強い支援をうけていた。

 1区で吉良氏と共産新顔が競合する選挙中、社民県連合幹部は「共産候補を無視して、吉良氏への投票を呼びかけるわけにはいかない。1区は実質、自主投票のようなものだ」と漏らしていた。

 1区の共産新顔が獲得した票は、共産がこれまで1区に擁立してきた候補の中で過去最多。前回14年から上乗せしていた。穴見氏も前回と比べて、増やしていた。吉良氏だけが減らしていた。(女屋泰之、大畠正吾)

5441チバQ:2017/10/29(日) 21:33:01
http://www.asahi.com/articles/ASKBS4FW6KBSUOOB00F.html
長野)希望選択、予期せぬ失速で逆風に 衆院選
岡林佐和、山田雄一、三浦亘2017年10月25日03時00分
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希望の党ののぼり旗を脇に立て、通行する車に手を振る寺島義幸氏=15日、岡谷市
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 今回の衆院選では、選挙直前に「希望の党」と「立憲民主党」の二つの新党ができた。民進党県連は昨夏の参院選で勝利した「野党共闘」の枠組みを捨て、「希望の党」にかける選択をした。だが、希望は急激に失速し、むしろ「逆風」の中での選挙戦になった。

特集:2017衆院選
 衆院が解散した直後の9月末ごろ。民進党がまるごと合流を決め、「希望の党」の人気は絶頂だった。県内でも、民進党を支援する連合長野のもとに「希望の候補に入れるにはどうしたらいいのか」などと市民から電話が相次ぎ、「ちょっとしたブームだった」(連合幹部)。県連幹部も「(民進が候補者を擁立できず、空白になっていた)4区に誰が出ても当選できる、という雰囲気だった」と話す。

 県内では昨夏の参院選で、民進、共産、社民の「野党共闘」を成功させた市民の熱気がまだ続いていた。民進、共産の幹部らによると、衆院選でも、共産が重点区とする4区で民進が擁立を断念し、2区、5区は共産が候補者をおろす形で野党候補の一本化がほぼまとまっていた。前職の井出庸生氏がいる3区で、落選中だった元職の寺島義幸氏を比例北陸信越ブロックの候補とすることもほぼ決まり、立候補する5人全員の当選を狙っていた。

 だが民進党県連はこのシナリオを捨て、できたばかりの希望の党へ走った。県連代表の羽田雄一郎氏は「民進党からの立候補ができなくなった以上、比例も含めて全員を当選させるには、希望の党しか選択肢がなかった」と説明する。

■「排除」発言、風変わる

 だが「希望」の人気は数日で一気にしぼんだ。小池百合子代表の「排除」発言などで急速にイメージが悪化したからだ。「希望」の看板が、選挙が始まるころには逆風になっていた。選挙期間中、民進党県連には小池代表が大写しになったポスターが山積みのまま残されていた。「誰も張りたがらない」と職員は明かした。

 公示1週間前に4区に転出して戦った寺島氏は、比例北陸信越ブロックで復活当選する道を目指したが、かなわなかった。当選するには「希望の党」をアピールして比例票を積み上げなければいけないが、強調することもできなかった。寺島陣営の津田弥太郎・選挙対策本部長は「痛しかゆしだった」と悔しがった。

 「希望」入りするかどうか最後まで悩んだという5区の中嶋康介氏は選挙期間中、「これまで支持してもらった人たちを裏切った」という感覚に苦しんだ。「理解できない」というメールや電話が相次いだが、「返す言葉がなかった」。落選後も「すっきりしない気持ちはある」と明かす。

 13万票近い大量得票で当選した3区の井出氏ですら「当選めあてで急ごしらえの政党に入ったなどの批判が多かった。本当に精神的にきつい選挙だった」と逆風を語った。

■野党共闘だったら…

 結果はどうだったか。逆風のなかでも激戦となった2区で下条氏が勝利し、小選挙区で希望は2勝。無所属でたたかった篠原孝氏も当選し、民進系で公示前を1議席上回る3議席をとった。

 だが、もし「野党共闘」が実現していたら――。単純計算では、4区で寺島氏と共産の毛利栄子氏の票を足すと、当選した自民候補を約1万3千票上回る。また5区でも中嶋氏と、無所属で出た曽我逸郎氏の票を合わせると、自民候補をわずかに471票上回る。

 勝利した2区の下条氏は、共闘は実現しなかったものの、自らの勝因の一つとして「市民団体と共産、社民と野党共闘をめざして活動してきた蓄積があった」と語った。公示直前まで一緒にやってきた仲間だけに「一生懸命に説明すると納得して、応援してくれる人も増えた」という。

 羽田代表は結果を受けて「(公示前の)現有議席を超えることはできたが、1区から5区まで全員の当選を目指していたので、とうてい受け入れられない状況だ。残念だと言わなければならない」と総括した。

 県連幹部は「希望の党のこれほどの失速は当初は予測できなかった」とため息をつく。「立憲民主党があと5日、早くできていたら。立憲民主党にみんなで乗ったのに」ともらした。(岡林佐和、山田雄一、三浦亘)

5442チバQ:2017/10/29(日) 21:45:24
http://www.sankei.com/region/news/171025/rgn1710250027-n1.html
2017.10.25 07:09
【衆院選検証】
(上)自民編 想定外の「野党分裂」勝因 千葉
 ■「信任された」と胸を張れず

 24日に県庁で行われた衆院選の当選証書付与式。選挙区を制した議員や陣営関係者に、県選挙管理委員会の長谷川康博委員長から証書が手渡された。当選者のために並べられた13脚の椅子のうち、4区の無所属、野田佳彦氏陣営を除く12“議席”に、自民の議員や関係者が腰掛けた。

 自民の12選挙区での大勝は、平成17年の「郵政選挙」以来。残る1選挙区でも、4区で新人の木村哲也氏が比例復活を果たし、13候補全員が当選する圧勝となった。

 「全選挙区で国会議員を送り出せ、大変うれしい。価値ある勝利だ」。自身も6区で7選した県連選挙対策委員長の渡辺博道氏は、満足そうに話した。その上で「野党の分裂が大きかった。われわれも想定していなかったが、一寸先は闇だと肌で感じた」と分析した。

 一寸先の闇は、自民が下野した21年8月の衆院選で経験している。“敵失”に乗じて勢いづいた結果に、当選証書を受け取る自民各陣営におごりたかぶった高揚感はなく、気を引き締めているようだった。

                 ■  ■

 県内では民進の候補者10人が公示直前に希望、立民、無所属に3分裂。民進から希望入りした5人は、小池百合子代表の運営方針への不信感や、民進時代からの政策の転換で有権者の反発を招いたとみられ、苦戦を強いられた。

 分裂する野党への不信感が「自民に流れた部分がある」(渡辺氏)といい、結果的に自民への追い風になったようだ。地方議員からは「『自民が勝った』というより、『分裂した野党が負けた』選挙戦だった」と評する声が上がる。

 だが、中にはその野党分裂により苦戦を強いられた選挙区もあった。渡辺氏の6区では、希望の路線に反対した生方幸夫氏が立民に合流。改憲反対などを掲げる立民は安倍政権批判票の受け皿となり、6区を含む3選挙区では共産が候補者を下ろす野党共闘も実現した。生方氏は終盤にかけて支持を伸ばし、出口調査でも渡辺氏に迫る勢いを見せた。

 自民県連幹事長の河上茂県議は「後半、『勝てるかもしれない』と踏んだ共産の動きが激しく、地方議員にかなりげきを飛ばした。手ごわかった」と振り返る。渡辺氏も「共産の運動量が驚異的で、かなり追い上げられた実感があった」と話し、選挙区では勝利したものの、1万1千票差と僅差で、生方氏は比例で復活当選。「立民の結成がもう少し早ければ、結果が変わった可能性もある」(渡辺氏)

                 ■  ■

 自民大勝の裏で、投票率は戦後最低だった前回選の51・24%をさらに1・35ポイント下回る49・89%となった。初めて50%を切り、県民の国政への期待度の低さが浮き彫りになった。

 自民関係者は「選挙期間中に悪天候が続いた影響もあるだろうが、それを差し引いても49・89%は低い。数字通り“四苦八苦”の投票率になってしまった。自民が信頼されたとは言い切れない」とため息をつく。

 県連会長の桜田義孝氏は、「政権選択選挙で、自民への投票は安倍内閣是認を前提としたもの。選挙戦の勝利は内閣への一定の信任が得られたものと受け止めている」とした。その一方、自民の当選者の中でも「候補者は好きだけど、安倍首相には苦手意識があるという支持者もいた」との声もある。

 自民関係者が一致して「信任された」と胸を張れないのは、低投票率が影響していまいか。“敵失”はそう何度も続くものではないだろう。圧倒的な支持を得られれば、訴えてきた政策の強力な推進力となる。選挙をするたびに投票率が下がる現実に向き合う必要があるといえそうだ。

                   ◇

 突然の解散から野党分裂、合流と、県内でも混乱が続いた衆院選。激動の選挙戦を振り返り、与野党各県組織の課題を探る。

5443チバQ:2017/10/29(日) 21:45:45
http://www.sankei.com/region/news/171026/rgn1710260013-n1.html
2017.10.26 07:01
【衆院選検証】
(下)野党編 宙に浮いた民進県連、事実上分裂 千葉
 「野党が一丸にならなければいけなかった。小池(百合子)さんの『排除』という言葉も有権者には強すぎた」。投開票から一夜明けた23日、後片付けに追われる市原市の事務所で、3区の希望元職、櫛渕万里氏は苦しい選挙戦をそう振り返った。

 一夜城のごとく結成された希望。小池代表の発言や、民進合流者の“踏み絵”と揶揄(やゆ)された政策転換などで期待は急速にしぼんだ。政権批判票は立民に拾われ、県内の選挙区は全敗に終わった。

 希望で比例復活したのはいずれも、元民進で選挙区に地盤のあった前職。一方、櫛渕氏のような、いわゆる「落下傘候補」らは、党勢の退潮に加え知名度や準備の不足から得票は伸び悩んだ。

 櫛渕氏は「落下傘から出馬し、まさにしがらみのない立場で戦えた。だが、地盤もなく大型の組織態勢が作れなかった」と悔やむ。

 2区の竹ケ原裕美子氏も同じ悩みを抱えた。竹ケ原氏は静岡県で産婦人科医をしているが、出身地の本県で出馬。比例復活もかなわず、「地盤と実績を誇る自民候補に歯が立たなかった」。

 県組織がない希望は民進県連がサポートしたが、選挙後の政治活動については「民進県連で協力する方針にはなっていない」という。櫛渕、竹ケ原両氏も今後の政治活動については、拠点を本県に置くのかも含め「これから考えたい」としている。

                 ■  ■ 

 「与党への対抗が本来の野党の役割だったのに、野党同士で軋轢(あつれき)が生まれ、自公が楽な選挙になってしまった」。民進県連代表の長浜博行参院議員は苦言を呈した。野党分裂が結果的に自公の“漁夫の利”を招いた。「自公の政策が受け入れられた結果ではない」と述べるのがやっとだった。

 小池氏の“舌禍”はもとより、希望合流を決め野党分裂を招いた民進代表の前原誠司氏の判断について、「判断から選挙までの時間が短く、説明が不十分だったため、さまざまな問題が起きたのではないかと思う」と振り返った。

                 ■  ■ 

 民進の混乱は県連の存続にも暗い影を落とす。衆院議員がいなくなり事実上解党し、県組織の機能は宙に浮く形となった。ある市議は「どんな道が残されているのか分からない。党本部の判断を待つ以外ないが、希望への合流を決めたときのように、地方議員への説明はないのではないか」といぶかる。

 長浜代表は県連の今後について、「常識的に考えれば存続は難しいが、政治の最前線を形作っているのは地方議員。地方議員に方針を説明する場は必ず設けたい」とした。2年後には統一地方選があるし、参院選もやってくる。地方組織を早急に再構築しなければ、致命傷となりかねない。

 また、分散した野党勢力について、「選挙戦を終えて冷静になれば、野党同士で争う意味がない。戦う相手が与党であると見えてくるはずだ」と、旧民進を軸に再編されるとの見方を示した。

 ただ、こうした展望を有権者が受け入れるかは未知数だ。安易な野党再編は反感を招きかねず、「選挙のためだけの集合離散ではないか」との印象を与える。地方議員に対して以上に、有権者に対して丁寧な説明が求められる。

                   ◇

 この連載は中辻健太郎、橘川玲奈が担当しました。

5444チバQ:2017/10/29(日) 21:48:55
山口
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamaguchi/news/20171024-OYTNT50119.html
希望への合流「失敗」 衆院選・戦いの後
2017年10月25日
 「大変厳しい選挙だった。希望の党との合流は、失敗と言わざるを得ない」

 衆院選投開票翌日の23日、山口市の民進党県連本部で記者会見した西嶋裕作・県連代表は、険しい表情で振り返った。「党本部が決めた合流を、県組織からノーとは言えない」。県連本部の窓には選挙期間中、小池百合子代表のポスターが並んでいたが、22日深夜にすべてはがした。のぼりも希望から民進党のものに戻した。

 県連にとって、そもそも苦しい戦いだった。元法相の平岡秀夫氏(63)が長年議席を守った2区で、早々に候補擁立を断念。他の三つの区ではなんとか公認候補をそろえたが、そこに突然降って湧いたのが党本部の希望への合流方針だった。

 前原誠司代表が合流を表明した9月28日時点でも、県連に詳しい情報は届かなかった。報道各社の取材に県連幹部らは「まだ何も聞いていない」と口をそろえ、混乱を極めた。

 結局、公認候補の3人は2人が希望、1人が立憲民主党から出馬。希望の2人は当初、新党の勢いに乗ろうと、党名を連呼して選挙区を回った。だが、小池代表の「排除の論理」発言で希望は失速。憲法改正への姿勢や安保法制の容認という党の公約も、民進の従来の主張とは大きな隔たりがあり、陣営は難しい選挙を強いられた。

 「排除発言で、多くの仲間を失った。これでいいのか」。投開票2日前の20日、4区の希望新人・藤田時雄氏(63)の総決起集会で、選対責任者の加藤寿彦・元県議は思わず語気を強めた。1区の大内一也氏(44)の陣営幹部も「自民1強打破という大義は良かったが、思惑通りにはいかなかった」と明かす。

 1、4区ともに2割に満たない得票率で、自民党候補の圧勝を許した。立憲民主から3区に出馬した坂本史子氏(62)も社民党の推薦や共産党の支援を受け、与野党一騎打ちの構図に持ち込んだが、自民候補に2倍以上の票差をつけられた。

 野党共闘を模索した共産党も民進の希望合流に翻弄ほんろうされた。佐藤文明・県委員長は「希望は自民の補完勢力。共闘はあり得ない」と主張し、3区以外で候補を擁立。だが、1、4区では得票率1割以下の惨敗を喫した。

 野党が反自民の受け皿としての存在感すら示せないまま、終戦を迎えた。再来年の春には統一地方選も控える中、民進党県連は、今後どの党の県組織となるのか、その方向性も定まっていない。西嶋代表も「党本部が決めないと動けない」と口ごもる。

 県内には党所属の県議が3人、市議5人がいるが、議員の1人は「混乱はしばらく続くだろう。支持者へどう説明したらいいか」と頭を抱える。支持母体の連合山口の幹部も「今後の支援方針は本部の決定を待つしかない」と困惑する。

 強固な保守地盤を突き崩すどころか、自身の足元がぐらついた衆院選。有権者の選択肢を確保するためにも、いち早い立て直しが求められている。

2017年10月25日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

5445チバQ:2017/10/29(日) 21:50:14
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamaguchi/news/20171023-OYTNT50215.html
自民圧勝、水面下で火種 衆院選・戦いの後
2017年10月24日
決起大会後、父・高村正彦氏(左)と並んで写真撮影に応じる正大氏
決起大会後、父・高村正彦氏(左)と並んで写真撮影に応じる正大氏
 「皆さまのために、しっかり働き、恩返しをしたいと思います」

 衆院選投開票日の22日夜、早々に当選確実を決めた1区の自民新人・高村正大氏(46)は、事務所近くの特設会場に詰めかけた支援者らにそう誓い、万歳三唱で初陣を締めた。

 選挙戦では、党副総裁で父の正彦氏(75)から後援会組織をほぼ引き継ぎ、県議、市議らがフル回転。正彦氏はマイクを握ることはなかったが、後援会関係者に自ら長男への支援を求めた。結果、次点の希望新人候補を9万6000票以上引き離す圧勝を収め、正彦氏の前回の得票をも約1万3000票上回った。

 正大氏は「父がしっかり仕事をしてきたから、安心できるという思いが有権者にあったと思う。今回はあくまでも期待の票だ」と気を引き締めた。

 他の三つの選挙区でも自民候補が7割前後の得票率で完勝し、3回連続の4議席独占。ただ、その水面下では、火種もくすぶる。

 「首相にも了解を取って決めたので、頼みます」。安倍首相が解散表明した9月25日夕、首相と会談し、引退意向を伝えた正彦氏は、後継を長男とすることを県議らに電話で伝えた。

 党では新人候補は公募で選考するケースが多い。だが、公募には短くても1か月かかることなどから、県連は同27日に正大氏の公認を党本部に申請。翌28日に公認を得た。

 県連内部からは、通常の手順を経ずに「世襲」のレールが敷かれたことへの不満の声も聞かれる。あるベテラン県議は「首相のおひざ元の県連。一声があれば、『わかりました』としか言えない」と話す一方で、こう続けた。「こんな手は何度もは使えない」

 発言の念頭にあるのは、元官房長官の河村建夫氏(74)が10選を果たした3区。次期衆院選では代替わりもささやかれ、後継には父不在の選挙戦で代役を務めた長男で秘書の建一氏(41)も取り沙汰される。

 ただ、県連内には参院議員の林芳正・文部科学相(56)の3区でのくら替え出馬を推す声があり、県連は当初、候補者を一本化できず、公認申請を党本部に白紙で提出する一幕があった。結局は党本部が河村氏の公認を内定し、林氏も「党の決定に従う」としたが、一部の地元経済界関係者や県議らの林氏のくら替え待望論は根強い。

 また、県選管によると、小選挙区の区割りの見直しが2022年以降に行われる見通しだ。15年の国勢調査に基づき、県も定数削減の対象となるとの試算もあり、次々回の衆院選では山口の小選挙区は3に減る可能性がある。その場合、難しい候補者調整が迫られる。

 圧勝続きの「1強」体制で、一枚岩のように見える自民。だが、ある県議は波乱を予感する。「ぐつぐつ煮えたぎる鍋の様子が、ふたをして見えない。それが現状だ」



 衆院選は今回も自民の圧勝で幕を閉じた。選挙戦を振り返り、今後を展望する。

2017年10月24日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

5446チバQ:2017/10/29(日) 21:50:50
http://www.yomiuri.co.jp/local/iwate/news/20171024-OYTNT50020.html
希望失速で畑氏「誤算」
2017年10月24日
野党共闘は白紙 再連携焦点

畑氏の選挙区で応援演説を行う民進党の前原代表(右)。1区の階氏が駆けつけたが、畑氏の姿はなかった(12日、雫石町で)
畑氏の選挙区で応援演説を行う民進党の前原代表(右)。1区の階氏が駆けつけたが、畑氏の姿はなかった(12日、雫石町で)

 安倍首相による突然の解散と、民進党の希望の党への合流に始まった野党再編。政界が目まぐるしく動いた衆院選は与党圧勝で幕を閉じた。解散前と同じ顔ぶれが当選した県内の小選挙区はどんな戦いだったのか。その舞台裏を検証する。

 「野党共闘が崩れ、希望の党はプラスにならなかった」。民進を離党して希望公認で出馬した2区の畑浩治氏は22日、久慈市の事務所で敗戦の弁を述べた。

 畑氏は当初、民進、共産、自由、社民の野党統一候補として出馬予定だったが、安倍政権に対抗する勢力を目指して小池百合子・東京都知事が結成した希望に合流した。しかし、憲法改正に前向きな希望への合流は共産、社民の反発を招き、共闘態勢は崩れた。その希望も、リベラル勢力を拒む「排除の論理」が批判されて失速した。

 希望の苦戦が報じられると、陣営に危機感が広がった。12日、希望への合流を進めた民進の前原誠司代表が選挙区入りし、雫石町の商業施設前で「畑さんにもう一度国会に戻ってもらおう」と訴えたが、畑氏の姿はなかった。陣営幹部は「沿岸部を回る方が先」と説明した。

 共産、社民は「畑さんに個人的に親近感を抱く支援者もいる」(社民党県連幹部)として、対立候補の擁立は見送った。しかし、読売新聞社と日本テレビ系列各局が22日に実施した出口調査で、比例選で共産、社民両党を支持した人のうち、畑氏に投票したと答えたのは6割にとどまった。一方、野党結集のために無所属で出馬した3区の小沢一郎氏は、両党支持層の8割から票を集めていた。

 希望に合流しなかった民進出身者で設立した立憲民主党は躍進した。「立憲民主や無所属で出れば良かったと思った候補者もいるのではないか」。畑氏の陣営幹部は「誤算」を嘆いた。


 危機感は、同様に希望公認で出馬した1区の階猛氏の陣営にも広がっていた。11日、希望の小池代表は盛岡駅前での応援演説で、階氏を「永田町の希望の星」と持ち上げた。しかし、報道機関による序盤情勢では、自民候補と接戦と伝えられた。

 陣営にも「階さんはいいが、希望の党は……」という有権者の反応が寄せられていた。急きょ選対役員を集め、党名より階氏の名前を前面に出す“個人戦”への転換を決定。党名とセットで訴えるようになったのは、情勢の好転が報じられた終盤からだった。

 階氏は組織を固め、自民候補を約3万票差で破った。東北地方の小選挙区で、希望公認で当選したのは階氏だけだった。一夜明けた23日、「野党共闘ありきという考え方に立つと、他党の思惑に引っ張られる」と党の立て直しを優先させる考えを示し、「党勢回復に貢献したい」と意気込んだ。

 共産党県委員会の菅原則勝委員長は23日、「野党共闘の意思があっても、政策的に合意できる人でなければ共闘できない」と改めて述べた。今後の野党連携について、国政レベルでは「立憲民主、社民、無所属などとの共闘は、さらに強くなる」と予測し、リベラル勢力結集に意欲を示した。

 昨年の参院選で統一候補を立てて自民候補を破り、「理想的な形」と賞された岩手の野党共闘は白紙に戻った形だ。共闘の再現はあるか。連携の再構築が今後の県政界の焦点となる。

2017年10月24日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

5447とはずがたり:2017/10/29(日) 22:03:05
>>5445
山口の減員楽しみだなあ。。

1…高村
2…岸
3…山口
で,河村と林が不満となると大波乱。

まあ林は決断出来ず,河村が比例下位で自民圧勝当選狙いかな。。

減員になる可能性はどんくらいあるんやろか・。。

5448チバQ:2017/10/29(日) 23:42:31
http://www.sankei.com/west/news/171024/wst1710240016-n1.html
2017.10.24 08:38
【衆院選】
希望・維新「全滅」の兵庫、「候補乱立、与党を利しただけ」野党陣営に深い傷跡
 自民と公明の与党が兵庫県内全12選挙区で議席を獲得した衆院選で、野党は希望をはじめ、維新、立憲民主、共産と候補が乱立した。さらに民進から無所属に転じた候補者もいて、県内でも政権批判票が分裂する結果に終わった。野党関係者からは「候補の乱立は与党を利しただけだった」と憤る声も上がっており、県内の野党陣営に深い傷痕を残した。(岡本祐大)

 4区では、希望の小池百合子代表の元秘書、野口威光氏(43)が解散直前まで秘書として仕えた自民前職に挑み、希望からの「刺客」として話題を集めたが、組織力の前に大敗した。

 野口氏は22日夜、神戸市西区の事務所で「希望の政策を有権者に分かってもらうには、党としても個人としても時間が足りなかった」と敗戦の弁。民進公認での出馬を予定していた新人が無所属で立候補したこともあり、民進県連から運動員の協力も得られなかった。ポスターはりやビラ配りはボランティアに頼ったが、「組織の支援がない限界はあった」と悔やむ。

 野口氏と同様に小池氏の秘書だった6区の希望新人、幾村奈応子氏(37)も「地元の課題について理解する時間がなかった」と認める。1区の希望前職、井坂信彦氏(43)は「党への逆風が全国的な流れで厳しかった」と淡々と振り返った。民進県連幹部は「希望の党ができたことで、野党が結束して戦う方針と真逆の結果になった」と不満げに話した。

 悲願の県内での衆院議席獲得をねらった維新は4人全員が落選。東京や大阪では希望と候補者調整ができたものの、県内は全員が希望と対決。政権批判票を奪い合った。ある県議は「兵庫では候補者調整ができるだけの実力がなかった」と反省しつつも、「維新の国政政党としての存在感が薄かった」と分析した。

 また、野党共闘により選挙区で2人の候補者を取り下げた共産も、比例での議席獲得もかなわなかった。村上亮三・県委員会書記長は「期待ほど得票につながらなかったのは今後の課題」とした。

5449とはずがたり:2017/10/30(月) 10:42:30

日本維新の会
初の代表選か 衆院選惨敗混迷 来月の党大会で可否
https://mainichi.jp/articles/20171029/ddn/041/010/012000c
毎日新聞2017年10月29日 大阪朝刊

 衆院選の惨敗を受け、日本維新の会(代表・松井一郎大阪府知事)が代表選の実施を巡って揺れている。党を引っ張ってきた松井氏の続投を求める声が強いが、敗北の責任に対するけじめが必要だとの声もある。28日の常任役員会では、代表選を実施するかどうかを決める臨時党大会が、11月25日を軸に開催されることが決まった。結党から5年、一度も代表選を実施していない維新の不協和音は、どう収束するのか。

 「個人としては党員の皆さんの意見を聞きたい」。28日に大阪市内で開かれた常任役員会後、松井氏は党大会を開く意図について記者団に説明した。自身の代表選への立候補には「(代表選を)やるかやらないかは党員の声で決まる。党員の声を聞いて判断する」と述べるにとどまった。

 党規約によると、衆院選など大型選挙から45日以内に臨時党大会を開き、代表選を実施するかを決める。党所属国会議員と地方議員、首長らで構成する「特別党員」約400人による投票で過半数の賛成が必要だ。ただ、他党との合流や分裂を繰り返す中で党勢を拡大してきた経緯もあり、代表選を経ずにトップが交代してきた。

http://tohazugatali.soragoto.net/politics/2017-10-30.jpg
維新を巡る党名と代表の推移

 結党時の代表は橋下徹大阪市長(当時)で、太陽の党(共同代表・石原慎太郎元東京都知事)との合流で石原氏に交代。国政に初挑戦した2012年衆院選は54議席を獲得し、うち大阪府内19小選挙区で12議席を得た。その後の離合集散で生まれた維新の党は、橋下氏と江田憲司衆院議員が共同代表に就いた。14年衆院選で41議席と減らしたが、責任問題には発展しなかった。日本維新の会に党名を戻した今回衆院選は、全国で11議席、大阪府内小選挙区で3議席と惨敗した。

 松井氏は「特別党員の声を尊重したい」と言うが、代表選になれば立候補しない、との見方がある。「代表は松井氏以外に考えられない」(維新府議)という立場からは実施に慎重な意見が多い。看板政策の「大阪都構想」の実現に向けた議論が進む中、一連の経緯が「仲間割れ」と有権者に映ればマイナスにしかならないからだ。

 維新の混迷に、自民党府連幹部は「選挙結果を受け代表選の話が上がるのは当たり前。それができないのは民主的な政党とは言えない」と冷ややか。公明党府本部関係者は「『都構想なんてやっている場合か』と自分たちの支援者からも言われる」と話す。【念佛明奈、藤顕一郎、椋田佳代】

5450チバQ:2017/10/30(月) 19:38:06
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/politics/nhknews-10011204221_20171030.html
立民 山尾氏加えた55人で新会派届け出
16:25NHKニュース&スポーツ

立憲民主党は、今回の衆議院選挙で当選した55人から、みずからの元秘書に性的な嫌がらせをしたなどと週刊誌で報じられた青山雅幸氏を除いたうえで、無所属で当選した山尾志桜里氏を加えた55人で、新たな会派「立憲民主党・市民クラブ」を結成し、30日に衆議院の事務局に届け出ました。

https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/politics/nhknews-10011204231_20171030.html
希望 民進の前原代表加えた51人で新会派届け出
16:26NHKニュース&スポーツ

希望の党は、今回の衆議院選挙で当選した50人に、民進党の前原代表を加えた51人で、新たな会派「希望の党・無所属クラブ」を結成し、30日に衆議院の事務局に届け出ました。

5451チバQ:2017/10/30(月) 20:10:59
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/141670?rct=n_representatives
くすぶる火種 自民道連・長谷川氏「選挙協力効果なかった」/新党大地・鈴木氏「こちらの票役に立った」
10/29 05:00
 自民党道連の長谷川岳会長代行は28日、札幌市内で開かれた道連役員会で、衆院選小選挙区での新党大地との選挙協力について「効果は見られなかった」と指摘した。持論である大地との連携解消をあらためて求めた形だ。大地の鈴木宗男代表は「こちらの票が自民党の役に立った」との立場から、選挙後も長谷川氏批判を続けており、なお火種がくすぶる。

 道連役員会は非公開。出席者によると、長谷川氏はメディアが報じた出口調査の結果を示し、「大地支持層は事実上、自主投票に近いものだった。多くの小選挙区で自民候補以外に票が流出した」と説明。27日、こうした内容をまとめた文書を二階俊博幹事長や岸田文雄政調会長ら党幹部に提出した。

 一方、鈴木氏は26日、安倍晋三首相と官邸で会談後、「鈴木氏が役割を果たした」との発言があったと明らかにした。記者団には長谷川氏を念頭に「排除の論理をする人がいた。大きなマイナスになった」と批判した。

 北海道新聞の出口調査によると、大地支持層の小選挙区での投票先は全道平均で、自民42%、立憲民主党30%、共産党11%、希望の党10%。立憲民主が5割を超える選挙区もあった。

5452名無しさん:2017/10/30(月) 20:57:58
>>5451

北海道新聞の出口調査参考にするなら選挙協力の効果薄そうだけど、元が野党が強い地域だからねどうなのかな

5453名無しさん:2017/10/30(月) 21:03:40
前原氏が希望会派入り=衆参の勢力確定
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171030-00000132-jij-pol

時事通信
 11月1日召集の特別国会を前に、衆参両院の各会派の勢力が30日、確定した。

 希望の党が届け出た衆院会派「希望・無所属クラブ」には、民進党代表を辞任した前原誠司氏が加わった。また、参院では民進党を離党した無所属の藤末健三、平山佐知子両参院議員が新会派「国民の声」の結成を届け出た。

 衆参の新たな勢力分野は次の通り。

 【衆院】自民284▽立憲民主・市民クラブ55▽希望・無所属クラブ51▽公明29▽無所属の会13▽共産12▽維新11▽自由2▽社民・市民連合2▽無所属6
 【参院】自民・こころ125▽民進・新緑風会47▽公明25▽共産14▽維新11▽希望の会(自由・社民)6▽希望の党3▽無所属クラブ2▽沖縄の風2▽国民の声2▽無所属5。

5454チバQ:2017/10/30(月) 21:20:04
こうかな?

■衆議院
自民284: 公認281+追加公認3(小泉龍司、堀内詔子、阿部俊子)
立憲民主・市民クラブ55:公認55+青山雅幸(無期限の党員資格停止処分)-山尾志桜里(入党はせず)
希望・無所属クラブ51:公認50+前原誠司(今のところ民進党は離党してなさそう)
公明29
無所属の会:民進党系13人
    岡田克也 野田佳彦 江田憲司 安住淳  原口一博
    平野博文 中川正春 篠原孝  福田昭夫 広田一 
    金子恵美 黒岩宇洋 菊田真紀子
共産12
維新11
自由 2:小沢一郎 玉城デニー
社民・市民連合2:照屋寛徳 吉川元
無所属6:玄葉光一郎 中島克仁 鷲尾英一郎 重徳和彦 青山雅幸(立憲無期限の党員資格停止処分) 中村喜四郎

■参議院
自民・こころ125 党員125+中野正志+伊達忠一
民進・新緑風会47 党員47+川田龍平-郡司彰
公明25
共産14
維新11
希望の会(自由・社民)6
  自由:青木愛 木戸口英司 森ゆうこ 山本太郎
  社民:福島瑞穂 又市征治
希望の党3 行田邦子 松沢成文 中山恭子
無所属クラブ2 アントニオ猪木 薬師寺道代
沖縄の風2 伊波洋一 糸数慶子
国民の声2 平山佐知子 藤末健三
無所属5 山口和之 渡辺喜美 福山哲郎(立憲民主党)伊達忠一(議長・自民) 郡司彰(副議長・民進)


https://www.jiji.com/jc/article?k=2017103001069&g=pol
前原氏が希望会派入り=衆参の勢力確定
 11月1日召集の特別国会を前に、衆参両院の各会派の勢力が30日、確定した。希望の党が届け出た衆院会派「希望・無所属クラブ」には、民進党代表を辞任した前原誠司氏が加わった。また、参院では民進党を離党した無所属の藤末健三、平山佐知子両参院議員が新会派「国民の声」の結成を届け出た。
 衆参の新たな勢力分野は次の通り。
 【衆院】自民284▽立憲民主・市民クラブ55▽希望・無所属クラブ51▽公明29▽無所属の会13▽共産12▽維新11▽自由2▽社民・市民連合2▽無所属6
 【参院】自民・こころ125▽民進・新緑風会47▽公明25▽共産14▽維新11▽希望の会(自由・社民)6▽希望の党3▽無所属クラブ2▽沖縄の風2▽国民の声2▽無所属5。 (2017/10/30-19:46)

5455チバQ:2017/10/30(月) 21:58:07
参議院訂正
舟山康江も無所属だった
■参議院
自民・こころ125 党員125+中野正志+伊達忠一
民進・新緑風会47 党員46+川田龍平+舟山康江-郡司彰
公明25
共産14
維新11
希望の会(自由・社民)6
  自由:青木愛 木戸口英司 森ゆうこ 山本太郎
  社民:福島瑞穂 又市征治
希望の党3 行田邦子 松沢成文 中山恭子
無所属クラブ2 アントニオ猪木 薬師寺道代
沖縄の風2 伊波洋一 糸数慶子
国民の声2 平山佐知子 藤末健三
無所属5 山口和之 渡辺喜美 福山哲郎(立憲民主党)伊達忠一(議長・自民) 郡司彰(副議長・民進)

5456チバQ:2017/10/31(火) 20:01:04
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-wst1710310003.html
【関西の議論】「日本初の女性総理は彼女」辻元清美氏の応援に駆けつけた〝保守〟の手放し礼賛…陣営を支えた「左派」組織戦 
06:34産経新聞

【関西の議論】「日本初の女性総理は彼女」辻元清美氏の応援に駆けつけた〝保守〟の手放し礼賛…陣営を支えた「左派」組織戦 
辻元清美氏の応援のため選挙事務所を訪れた亀井静香氏。「日本で女性総理が生まれるなら彼女」と持ち上げた=10月17日、大阪府高槻市
(産経新聞)
 10月22日に投開票された衆院選で野党第1党に躍進した立憲民主党の辻元清美氏(57)。かつて「ソーリ! ソーリ!」と小泉純一郎元首相(75)を追及した手腕を買われ、国対委員長に就任した。今後、国会で安倍晋三政権批判の先頭に立つ。実は今回、辻元氏の選挙には立民の枝野幸男代表だけでなく、元金融相の亀井静香氏、改憲派の論客として知られる漫画家、小林よしのり氏も応援に駆けつけた。開票後早々と当選確実となり、7選を果たした辻元氏は「保守の人にも広がった」と満足げに語ったが、実態は安倍政権打倒・改憲反対の旗の下に共産党まで結集した左派の組織戦だった。

険しい表情から一転の笑顔

 「安倍さん、悪いけどもう終わったんちゃいますか?」。辻元氏の舌鋒(ぜっぽう)は、衆院選公示(10月10日)前から絶好調だった。

 幹事長代行を務めていた民進党が、小池百合子東京都知事が代表を務める希望の党への合流を目指すことになり、いったんは無所属で出馬する意向を明らかにしたが、枝野氏の要請を受けて立民入りした辻元氏。民進から大阪府内の選挙区に出馬を予定していた他の候補者6人の入党届をとりまとめ、公示3日前の7日に枝野代表が来阪して大阪市都島区のJR京橋駅前で行われた街頭演説会で安倍政権批判を炸裂させた。

 数百人もの聴衆が詰めかける中、辻元氏が「市民が主役の政治で、暗い霧をみんなと一緒に吹き飛ばしたい」と威勢よく拳を突き上げると、聴衆からは「そうだ」との声が上がった。

 演説会に参加していたのは立民からの立候補予定者のほか、連合大阪会長、部落解放同盟大阪府連代表など。「だれの子どももころさせない」をスローガンに安保法制への反対運動などを行ってきた「子どもの未来を考えるママの会」の関係者らの姿もあった。

 演説会の後に行われた枝野代表との写真撮影会。立候補予定者との写真撮影に応じた枝野代表は、「ツーショットのポスター撮影は3万円」と報じられた小池氏をあてこすり、「私は3万円もらえないのかな」と軽口までたたいてみせた。辻元氏も「あれほどの人が集まったのは初めて」と振り返り、「安倍政権や、今の社会への危機感がたまっていたんだなと思った」と語った。

 衆院が解散した9月28日、民進の両院議員総会で希望の党への合流提案が満場一致で了承された後、記者団に「私は執行部なので発言はしていません」とだけ語って足早に去ったときに見せた険しい表情はそこにはなく、当選を確信したかのような笑顔も見せていた。

5457チバQ:2017/10/31(火) 20:01:15
立憲民主の方が保守!?

 辻元氏が出馬した大阪10区(高槻市、島本町)は、日本維新の会と自民党の前職も出馬し、前職3人が激突する激戦区。特に維新の松浪健太氏(46)とは、これで5度目という〝因縁の対決〟だ。

 故・土井たか子氏に誘われて政界入りし、社民党から民進に移った辻元氏は9条改憲反対の急先鋒(きゅうせんぽう)だが、選挙戦では意外な人物が続々と応援に駆けつけた。

 「わしと辻元清美は本当に敵同士だった。それが、今は手を組むことになってしまった」

 15日午後。雨空の下、JR高槻駅前で辻元、枝野両氏とともにマイクを握ったのは、保守で改憲派の論客とされる漫画家の小林よしのり氏。自らを「今の自民党議員よりもっとタカ派」と評した小林氏は「自分の国の力で自国を守るのが保守。自民党や希望の党はアメリカとともに戦う従米保守で、これはわしの感覚では保守ではない。むしろ立憲民主の方が保守の考え方に近い」と主張。「安倍政権の暴走を止められる政治家は辻元清美。安倍総理に向かって『ソーリ! ソーリ!』となんべんでも言ってほしい」と持ち上げた。

 かつてはテレビの討論番組でも激しく対立。主義、主張が大きく異なり「憎たらしい」「大嫌い」と罵(ののし)りあった間柄だ。だが数年前、故・加藤紘一氏が取り持った縁から意気投合したといい、辻元氏のチラシには小林氏のメッセージ、ポスターにもイラストがあしらわれていた。

 小林氏の応援を受けた辻元氏は「私と小林よしのりは意見が違うことが多いが、議論をしっかりして物事を進めるのが本当の民主主義」と主張。「官僚は森友問題や加計(かけ)学園問題で情報を出さず、忘れましたと言い続けた。皆さんと一緒に議論ができるまっとうな政治に変えさせて」と訴えた。

亀井氏「全体の女王蜂になる」

 その後も、辻元氏のもとには、元民進代表の岡田克也氏や前代表の蓮舫氏などさまざまな大物が続々と来援した。17日夜には、公示直前に引退宣言をした元金融相、亀井静香氏(80)が辻元氏の事務所を訪問した。

 辻元氏が「亀井先生が自民党の政調会長をされていたころ、私は社民党の政審会長で。初めて日曜討論に出たときに亀井先生との対決になって、『美女と野獣』と言ってしまった」と振り返ると、亀井氏は「今は一つの巣の女王蜂だけど、そのうち全体の女王蜂になる。日本で女性総理が生まれるなら彼女」と持ち上げ、集まった支持者から喝采を浴びた。

共産党が候補擁立見送り

 7選を果たした辻元氏の地元・高槻市は、昔から社民や共産の支持層が厚い地域として知られる。今回の選挙では「野党共闘」として共産が候補者の擁立を見送り、辻元氏に一本化した。

 地元関係者によると、「辻元氏のビラは、これまでの選挙で一番ではないかと思うほどまかれていた。ほかの(前職)2人よりも圧倒的な組織戦だった」といい、いわゆる左派・リベラル支持層が重厚な組織戦を展開したとみられる。

 「私はずっと共産党員です。でも憲法といえば、辻元さんですよね」。事務所には、こんな風に熱く語る学生らしき若い女性の姿もあった。「右でも左でもなく前へ」をキャッチフレーズに選挙戦を進めた枝野代表とタッグを組んだ辻元氏を支えていたのは、こうした団体や組織だったのだ。

 22日の投開票では早々に当選確実が決まる圧勝に満面の笑みを見せ、「時代に呼ばれた」とまで語った辻元氏。選挙中には「今の『二項対立』はリベラルか保守かではなく、『立憲主義や民主主義を大切にしようと思う人たち』と、『それをないがしろにしても平気な人たち』で分かれているんじゃないか」と語り、安倍政権への対抗姿勢を強くにじませた。

 立憲民主党は26日、執行役員会を開き、政調会長だった辻元氏を国対委員長とする人事を了承した。今後、国会でどんな活動を進めていくのだろうか。

5458パリ行最終便:2017/11/01(水) 06:58:17
http://www.jrt.co.jp/nnn/news88811654.html
小沢鋭仁元環境大臣が政界を事実上引退へ
(山梨県)

 小沢鋭仁元環境大臣が事実上の政界引退を決断したことが分かった。既に後援会関係者らには、今後政治活動を行う考えがないことを伝えたという。
 小沢氏は甲府市出身で、1993年の衆院選で日本新党から立候補して初当選。この後民主党に移り、民主党政権時代には、環境大臣を務めた。2012年以降は、日本維新の会に入党して活動を続け、衆議院の議席を8期連続で守ったが今月行われた衆院選で、希望の党公認で東京25区から立候補して落選した。
 小沢氏は取材に対し、今後は自ら政治活動を行わないことを明らかにし、県内に置いている自身の事務所や日本維新の会県総支部の事務所も年内には閉鎖することを明らかにした。先週末には後援会や日本維新の会県総支部の幹部らが集まった会合で決断を伝えたという。
 小沢氏は理由について「もともと早期引退へのあこがれがあった。63歳まで活動し、潮時と考えた」と話している。選挙戦への出馬は、「よほどの条件が整わなければない」とし、当面は政策研究大学院大学の客員教授を務めるという。
[ 10/31 18:25 山梨放送]

5459チバQ:2017/11/01(水) 11:18:06
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171101-00532080-shincho-pol
山梨「憎しみの2区」を制した“堀内王国の女城主” 薄氷勝利の後始末
11/1(水) 5:58配信 デイリー新潮
山梨「憎しみの2区」を制した“堀内王国の女城主” 薄氷勝利の後始末
戦いすんでも日は暮れず
 希望の党の野望は潰えた。だが人間、というか政治家は似たり寄ったりと評すべきか、自民党のそこかしこでも、希望の党の内紛を笑えない内ゲバが起きていた。以下はその象徴である山梨「憎しみの2区」の顛末だ。

 ***

 堀内詔子(のりこ)氏(52)と長崎幸太郎氏(49)。山梨2区はふたりの「自民系」前職が、ともに無所属で出馬する事態となった。長崎氏は長らく離党していたものの二階派の「特別会員」の地位を確保。そのため、同区が堀内家の家業である富士急グループが支配する「堀内王国」であるにも拘(かかわ)らず、二階俊博幹事長のゴリ押しによって「勝ったほうが追加公認」と相成ったのである。

 無論、両陣営の間では激しい憎悪が渦巻き、怪文書が乱れ飛び、堀内氏を支援したある市議は、選挙戦最終盤にこう言い放っていた。

「万が一、堀内が負けたら、自民党山梨県連は崩壊だ。県内に1万8000人くらいいる党員のうち、堀内が集めた8500人は全員離党させる。私も離党するし、堀内系県議も離党する」

 さらに、

「堀内陣営の市議や県議が集まると、焼酎の『二階堂』を飲むことにしている。『二階』を飲んでやるんですよ。二階さんは78歳。もう次の選挙には出られないでしょ? だったら、仮に長崎が勝っても、奴に頭を下げる必要はない」(同)

 と、二階氏の「政治的死」を待ち望む物騒な状況にまでなっていたのだ。

 この声が届いていたのか、長崎陣営の幹部曰く、

「選挙中、長崎さんは周囲に『俺は殺される。政治的にじゃなくて肉体的に』とこぼすほど、追い詰められていました。事実、実在する暴走族が長崎さんを襲撃するという噂が広まっていて、支援者から『長崎先生にボディーガードをつけたほうがいい』と勧められました」

 こんな漫画チックな話が真面目に語られるほど、山梨2区には殺伐とした空気が漂っていたのである。

刑事告訴
 結局、堀内氏側の「執念」が奏功したのか、彼女が3000票差で辛勝した。ところが逆に長崎氏は、

「堀内陣営の公選法違反の刑事告訴手続きを進めていきたいと思います」

 と語り、戦いが終わっても「ノーサイド」にするつもりはないと宣言。こうして地元には確実に禍根が残った上に、

「堀内さんは岸田派所属。岸田さんと二階さんの間の遺恨も消えないでしょう。なにしろ選挙直前、岸田さんは二階さんのもとに『堀内公認』を直談判しに行ったのに蹴られるという赤っ恥をかかされていますからね」(大手紙政治部デスク)

 希望の党よろしく自民党も一枚岩ではなく……。

 関ヶ原を経て磐石な幕藩体制とはいきそうもない。

「週刊新潮」2017年11月2日号 掲載

5460チバQ:2017/11/01(水) 11:19:03
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171031-00050132-yom-pol
若狭氏「時間不足が敗因。1回も選挙区入れず」
10/31(火) 23:20配信 読売新聞
 浅尾慶一郎・前衆院議員、土屋正忠・前衆院議員、若狭勝・前衆院議員は31日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、衆院選の結果などについて議論した。

 浅尾氏は「選挙直前に自民党に入党した。(自民党の)中から改革するというメッセージが有権者に伝わらなかった」と悔しさをにじませた。土屋氏は、立憲民主党の躍進を念頭に「『枝野(代表)台風』に流され負けた」と敗因を分析した。希望の党の結党メンバーの若狭氏は「時間の不足が敗因だ。公示前日まで1回も選挙区に入れなかった」と振り返った。

5461チバQ:2017/11/01(水) 20:26:17
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171101-00000058-asahi-pol
「最後の当選者」自民・田畑氏、登院で決意語る
11/1(水) 13:48配信 朝日新聞デジタル
 開票作業の遅れで、衆院選で最後となる465番目の当選者となった自民党の田畑毅氏(45)は午前10時半ごろ、緊張した面持ちで単身、登院した。朝日新聞などの取材に「最初でも最後でも議席を預かっている重みは変わりない。しっかりと頑張っていくことに尽きる」と話した。

 愛知2区では希望の党の前職に敗れたが、比例東海ブロックで復活当選。台風21号の影響で愛知県西尾市の開票作業が1日遅れ、全国で最後に議席を獲得した。

 前回の衆院選で得た議席も比例東京ブロックで繰り上げ当選。今回は国替えして臨んだ選挙だった。「難しい選挙だったが、こういう結果が出た。改めて身が引き締まる思いだ」と登院の思いを語った。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171101-00000056-asahi-pol
同性愛者公表の立憲・尾辻氏、「初心忘れず」白いスーツ
11/1(水) 13:44配信 朝日新聞デジタル
同性愛者公表の立憲・尾辻氏、「初心忘れず」白いスーツ
初登院し、登院表示盤を押す立憲民主党の尾辻かな子氏=1日午前9時53分、岩下毅撮影
 同性愛者であることを公表している立憲民主党の尾辻かな子氏(42)は1日午前9時半、立憲民主党の同僚5人とともに国会の正門をくぐった。
 元参院議員。衆院選には新顔として大阪2区から立候補し、復活での初当選を果たした。「初心を忘れない」という気持ちで真っ白なスーツで登院。「実の引き締まる思いでいっぱい。有権者の思いを胸に仕事をしていきたい」とし、「私は性的マイノリティーの当事者であるということもあり、国会に届かない多様な声や届けたくても届けられない声を拾っていきたい」と抱負を語った。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171101-00000033-asahi-pol
「5年間浪人したので…」国会一番乗り議員、未明に並ぶ
11/1(水) 10:25配信 朝日新聞デジタル
「5年間浪人したので…」国会一番乗り議員、未明に並ぶ
国会の正門前に「一番乗り」し、開門を待つ希望の党の近藤和也氏(左)=1日午前7時45分、東京・永田町、葛谷晋吾撮影
 衆院選で当選を果たした国会議員が1日、初登院した。国会の正門付近は、午前8時の開門前から議員が並んだ。

 「一番乗り」にこだわったのは石川3区で落選し、比例北陸信越ブロックで復活当選した希望の党の近藤和也氏(43)。前日夕方に飛行機で羽田に着いて仮眠を取った後、1日午前1時から国会の正門前でコートも着ず、スーツ姿で立って待ち続けた。午前5時ごろまでは1人きりだったという。

 午前8時の開門と同時に国会に入り、最初にバッジを付けた近藤氏。2009年の衆院選で初当選し、12、14年は落選したものの、今回、2選を果たした。「5年間浪人をしてきたので、国会に戻りたいという思いは誰よりも強い。その気持ちを一番最初に来ることで表したかった」と述べた。

5462チバQ:2017/11/01(水) 20:27:32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171101-00000099-jij-pol
民進、国会控室も分裂=立憲、希望が折半
11/1(水) 18:27配信 時事通信
 1日に特別国会が召集され、10月の衆院選結果を反映した国会内の各会派衆院控室の割り当てが決まった。

 選挙に候補を擁立せず、会派が存在しない民進党がこれまで使用していたスペースは、立憲民主党と希望の党がほぼ折半。民進党の分裂騒動は部屋割りにも影響した形だ。

 国会の控室は原則として、各会派の所属議員数に応じた面積が配分される。これまで国会議事堂正面側の2階と3階に陣取る自民党に対し、民進党は主に中庭を挟んで反対側の2階部分を使用していた。

 衆院選の結果、立憲が野党第1党になったものの勢力では希望と伯仲。また、両勢力の合計が選挙前の民進党をやや上回る程度だったため、同党の場所が分割されて立憲と希望に割り振られた。

5463チバQ:2017/11/01(水) 21:05:43
872: 旧ホントは社民支持@鹿児島2区に転居 :2017/11/01(水) 20:34:01
キシローは何でなのか,そして玄葉は渡辺ではないのか。

震災特委員長に那谷屋氏=参院
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017110101084&g=pol
 参院東日本大震災復興特別委員会は1日、民進党の那谷屋正義氏を委員長に互選した。前任の福山哲郎氏が民進党を離れ、立憲民主党に加わったことに伴う。その他の常任・特別委員会は、9月28日に選出・互選された各委員長が引き続き務める。
 那谷屋 正義氏(なたにや・まさよし)横浜国大教育卒。党参院幹事長代理、党参院国対委員長。比例代表、当選3回。60歳。(2017/11/01-18:26)

枝野氏に社民、自由も投票=無所属の会は大塚氏-首相指名
 1日に衆参両院で行われた首相指名選挙では、立憲民主党の枝野幸男代表に、同党に加え社民、自由両党も投票した。希望の党は同党の渡辺周元防衛副大臣に、衆院会派「無所属の会」は民進党の大塚耕平代表に投じた。共産党は志位和夫委員長、日本維新の会は片山虎之助共同代表だった。
 衆院でどの会派にも属さない無所属の投票先を見ると、玄葉光一郎、重徳和彦、中村喜四郎各氏が大塚氏、中島克仁氏が前民進党代表の前原誠司氏を選んだ。記名投票のルールに反し、自民党の渡辺孝一氏が自身の氏名を記さなかったため無効票となった。
 参院では、自民党の鴻池祥肇氏が体調不良のため、公明党の高瀬弘美氏が産休で欠席した。渡辺喜美氏ら無所属の3人は安倍晋三首相に投票し、参院会派「沖縄の風」の2人は枝野氏を選んだ。 
 一方、大島理森氏が選出された衆院議長選挙で赤松広隆氏に1票、赤松氏が選ばれた副議長選挙で大島氏に1票が入った。(2017/11/01-19:41)

5464チバQ:2017/11/01(水) 21:20:07
参院の白票が確実じゃないけど、薬師寺道代っぽいかな?阿部には投票しない気がするんだが


衆参の首相指名選挙結果
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017110100920&g=pol
【衆院】
安倍晋三氏:312, 自民284+公明29-自民党の渡辺孝一氏が自身の氏名を記さなかったため無効票
枝野幸男氏:60,  立憲55+自民2+社民2+青山雅幸
渡辺周 氏:51,  希望51
大塚耕平氏:16,  無所属の会13+玄葉光一郎、重徳和彦、中村喜四郎各氏
志位和夫氏:12   共産12
片山虎之助氏:11, 維新11
前原誠司氏:1,   中島克仁
鷲尾英一郎氏:1,  鷲尾英一郎
無効:1       自民党の渡辺孝一氏
【参院】
安倍晋三氏:151, 自民125+公明25-欠席2(自民党の鴻池祥肇氏が体調不良のため、公明党の高瀬弘美氏が産休)+渡辺喜美+アントニオ猪木+山口和之 
大塚耕平氏:48,  民進47+副議長
志位和夫氏:14,  共産14
片山虎之助氏:11, 維新11
枝野幸男氏:9,   社民自由6+沖縄の風2+福山哲郎
渡辺周 氏:3,   希望3
藤末健三氏:2,   国民の声2
白票:1       薬師寺道代かな?
(2017/11/01-16:30)

 

>>5454-5455に追記
■衆議院
自民284: 公認281+追加公認3(小泉龍司、堀内詔子、阿部俊子)
立憲民主・市民クラブ55:公認55+青山雅幸(無期限の党員資格停止処分)-山尾志桜里(入党はせず)
希望・無所属クラブ51:公認50+前原誠司(今のところ民進党は離党してなさそう)
公明29
無所属の会:民進党系13人
    岡田克也 野田佳彦 江田憲司 安住淳  原口一博
    平野博文 中川正春 篠原孝  福田昭夫 広田一 
    金子恵美 黒岩宇洋 菊田真紀子
共産12
維新11
自由 2:小沢一郎 玉城デニー
社民・市民連合2:照屋寛徳 吉川元
無所属6:玄葉光一郎 中島克仁 鷲尾英一郎 重徳和彦 青山雅幸(立憲無期限の党員資格停止処分) 中村喜四郎

■参議院
自民・こころ125 党員125+中野正志-伊達忠一
民進・新緑風会47 党員46+川田龍平+舟山康江-郡司彰
公明25
共産14
維新11
希望の会(自由・社民)6
  自由:青木愛 木戸口英司 森ゆうこ 山本太郎
  社民:福島瑞穂 又市征治
希望の党3 行田邦子 松沢成文 中山恭子
無所属クラブ2 アントニオ猪木 薬師寺道代
沖縄の風2 伊波洋一 糸数慶子
国民の声2 平山佐知子 藤末健三
無所属5 山口和之 渡辺喜美 福山哲郎(立憲民主党)伊達忠一(議長・自民) 郡司彰(副議長・民進)

5465チバQ:2017/11/01(水) 22:19:00
>自公両党以外にアントニオ猪木、薬師寺道代、渡辺喜美の3氏が首相に投票した。
薬師寺も安倍に投票したのか
https://mainichi.jp/articles/20171102/k00/00m/010/108000c
割れる 立憲など枝野氏、希望は渡辺氏

毎日新聞2017年11月1日 21時25分(最終更新 11月1日 21時46分)


衆院本会議で首相に指名され一礼する安倍晋三首相(右端)=国会内で2017年11月1日午後2時47分、川田雅浩撮影

 1日の衆院本会議での首相指名選挙で、野党各会派の対応が分かれた。巨大与党に対抗するために野党の結集が必要との総論では一致するが、分裂のしこりがにじんだ。

 立憲民主党の枝野幸男代表には、立憲会派の55人と社民党2人、自由党2人、立憲の党員資格停止中の青山雅幸氏の計60人が投票。希望の党の渡辺周元副防衛相には、希望会派の51人が漏れなく投票した。民進党の大塚耕平代表は16票で、うち民進系の「無所属の会」13人、会派入りしていない重徳和彦氏に加え、希望と民進合流組の選挙区調整を担った玄葉光一郎氏が投票。自民党政権で建設相を務めた中村喜四郎氏も大塚氏に入れた。

 共産党の志位和夫委員長、日本維新の会の片山虎之助共同代表には、それぞれの所属議員が投票。前原誠司氏に投票したのは民進系無所属の中島克仁氏。鷲尾英一郎氏は自身に投票した。無効の1票は「投票者の氏名不記載」によるもので、自民党の渡辺孝一氏とみられる。

 枝野氏は本会議後、自身に投票した自由、社民両党に対し「光栄に思う」と謝意を示した。

 一方、希望には「誰に投票するかはそれぞれの党の判断だ」と距離感をにじませた。枝野氏に投票しようとした共産党とは事前の協議を断り、衆院選で躍進した世論を背景に独自色を強める。

 国会議員の共同代表を決められなかった希望の党は、当選回数が最多8回の渡辺氏に投票。しかし、衆院選後に民進出身者が「野党第1党に投票すべきだ」と発言するなど亀裂が懸念されており、大島敦幹事長が本会議前の党会合で「遺漏なく投票されることを望む。重い投票行動だと踏まえて投票を」と呼びかける場面もあった。

 参院では自民党の鴻池祥肇、公明党の高瀬弘美両氏が欠席。自公両党以外にアントニオ猪木、薬師寺道代、渡辺喜美の3氏が首相に投票した。枝野氏の9票は、自由、社民両党の会派「希望の会」6人と、「沖縄の風」2人、立憲幹事長の福山哲郎氏の計9人。【影山哲也、光田宗義】

5466名無しさん:2017/11/02(木) 07:01:44
>>5464

参議院投票結果
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/vote/195/195-1101-v001.pdf

山口和之が白票ですね

5467チバQ:2017/11/02(木) 18:07:24
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171102-00094023-playboyz-pol
有権者を罠にハメたのか!? 身銭を切る「支持政党なし」の意外な懐事情
11/2(木) 11:00配信 週プレNEWS
有権者を罠にハメたのか!? 身銭を切る「支持政党なし」の意外な懐事情
「支持政党なし」の佐野代表は、この名前で行なった選挙活動を「大まじめだ」と語る。確かに悪意は見えない
10月22日投開票の今回の衆院選で、議席は獲得できなかったものの、注目を集めた勢力がある。比例東京ブロックに4人の候補を擁立した政治団体「支持政党なし(略称:支持なし)」だ。同団体は12万5019票を獲得。その数は議席を持つ「社会民主党」や「日本のこころ」の2倍以上である。

しかし、一部からはこんな批判の声も上がっている。

「選挙公報には候補者の名前も顔写真もなく、『支持政党のない方は【支持なし】とお書きください』とだけ。横に小さく『比例代表は』とありますが、これを選挙の公的なガイダンスだと勘違いした人もいるのでは?」(30代男性)

有権者を罠にハメたのか? 「支持なし」の佐野秀光(ひでみつ)代表に直撃した。同団体の本部は、佐野氏が経営する会社の自社ビル(東京都大田区)内にあり、入り口には「支持政党なし」の看板やのぼりが立つ。「日本維新の会(19万8127票)より票を取れるかな、と思っていたので、少し残念です」(佐野代表、以下同)

さっそく核心に迫ろう。「支持なし」は固有名詞なのか一般名詞なのか、わかりにくい。これは“ズル”では?

「その批判は正しくないと思います。まず、わざわざ投票所まで足を運ぶ人たちが『支持なし』を記入方法だと間違えるでしょうか? そもそも、間違い票を狙うなら、(選挙期間中)一日に15ヵ所以上も街頭演説なんてしませんよ。私たちの考えがマスコミに報道されないから、一部が『ズルだ』と言っているのです」

その“考え”とは?

「実現できない公約を並べる無責任な政党が多いですが、私たちは議席を取らなくても公約は果たした。それは、『今の政治家にダメ出しをするため、支持政党がない人の数を示す』というものです」

ところで、「支持なし」は2014年衆院選(比例北海道ブロック2名)、16年参院選(比例区2名、選挙区8名)に続いて今回が3回目の選挙となった。しかし、これまでひとりも当選していない。相当な出費なのでは…?

「供託金だけでも、1回目は1200万円、2回目は3600万円、今回は2400万円かかりました。残念ながら、すべて没収されましたね。私は不動産登記情報を法務局より安く提供する会社を営んでいます。年商は36億円。ただ、政治活動に会社の金は使えないので、自分の役員報酬を選挙費用に回しています」

そこまで身銭を切って何がしたいのか?

「直接民主制の実現です。私たちが議席を獲得できたなら、すべての法案についてネット上で意見を募り、その結果に忠実に従って国会での議決権を行使します。これを実現するため、次の国政選挙も議席獲得を目指します!」

次は2年後の参院選。「支持なし」は支持を得られるか。

(取材・文・撮影/畠山理仁)

5468名無しさん:2017/11/02(木) 18:55:57
内閣支持率は5ポイント増の49%

共同通信社の世論調査によると、内閣支持率は49.5%で、前回調査に比べて5.0ポイント増加した。
https://this.kiji.is/298752570851017825?c=39546741839462401

5469とはずがたり:2017/11/04(土) 19:41:38
2017/10/20 18:00
合流経緯巡って希望の党・細野豪志氏と立憲民主党・福山哲郎幹事長が「しこり」感じさせる言い争い
http://www.buzznews.jp/?p=2112185

10月19日のBSフジ「プライムニュース」において、希望の党・細野豪志氏と立憲民主党・福山哲郎議員が民進党議員の希望の党への合流を巡って言い争う場面がありました。

「しこり」感じさせた細野・福山のやり取り
細野氏が選挙戦についての発言の中で多くの選挙区において自民党と希望の党が争っている、との見方を示したところ、福山議員は「我々が枝野原則の中で対立候補を立てていないから構造としてそういうことになっている」と不快感を露わにしていました。

その後細野氏が我々も棲み分け出来るよう努力し元々予定していた希望の党としての独自候補の選挙区を民進党から合流してきた候補者に譲ったケースも有る、と理解を求めると福山議員は話を遮って「元々全員なんですよ。全員という前提をですね、6割だからいい半分だからいい努力したからいいという話にはならない」と怒気を含んだ口調で反論。

「全員という前提は承知していない」とそもそも希望の党としては民進党全員を受け入れる予定ではなかった、と理解を求めた細野議員でしたが、ここで反町キャスターが「全員希望に行ける」という意味での全員ですよね?と確認すると、福山議員はこれにも噛みつきます。

「希望に行けるという言い方は止めて下さい。希望に行く前提だったんですから」と述べ、現在の状況に至った原因について小池都知事の「排除だと、さらさらないという発言がスタートラインなわけですから。そのことだけは事実関係として申し上げたい」と希望の党側に非があるという部分については譲れない一線であるとの姿勢を示していました。

細野氏は「今それを言っても何の生産性もない」と収めようとしましたが、福山議員は納得せず「枝野原則で我々が立てなかったことに対して希望と与党の対立構造になってるような言い方をするから違うんじゃないかと」と結局、不満は収まらないようでした。

細野豪志氏と福山哲郎議員の発言
細野「説明させて下さい。先程ね、福山さんがおっしゃった、枝野さんが原則を作って配慮したのはよく理解出来ます。それは我々にとってもすごく有難かった。ただ我々もね、出来るだけいろんな、そりゃ棲み分けできるようにしようっていうんで相当絞り込んで、正直、志を持って立って仕事辞めた人でも、のいてもらってですよ?それで、民進党から来てもらったりしたりした分が相当ある。ただ、・・・・」

福山「(話を遮って)そりゃ元々全員なんですよ。(強い声で)全員という前提をですね、6割だからいい半分だからいい努力したからいいという話にはならないわけです。」

細野「全員という前提は我々の方は承知してないんです。その中でギリギリの・・・」

反町「民進党が全員希望に行けるという、全員てその全員ですよね?」

福山「希望に行けるという言い方は止めて下さい。希望に行く前提だったんですから。現実の問題として言えば、その中で6割だ5割だと、そして希望の党の代表者の方が排除だと、さらさらないという発言がスタートラインなわけですから。そのことだけは事実関係として申し上げたい」

細野「その議論はいろいろあったけれども、ことここに及んで、今それを言ってもね、何の生産性もない」

福山「だから私はそんなこと言わないけれども、言わなかったじゃないですか。だけど、さもですね、対立構造がないのを枝野原則で我々が立てなかったことに対して、何も言わないで何か希望と与党との対立構造になってるような言い方を細野さんがされたから、ちょっと違うんじゃないかと」

細野「そういうことは言ってません。それは言ってません。出来るだけいろんな棲み分けが出来るよう努力したのは間違いない。そろそろ野党の話をやめて、与党と野党どう違うのかという議論にしたほうがわかりやすい」

反町「はい共産党」

5470パリ行最終便:2017/11/05(日) 14:39:57
http://www.asahi.com/articles/ASKBV4FLZKBVUTIL014.html
希望の新顔、小選挙区当選は「1」 ほど遠い政権選択

2017年11月5日08時33分

緑色の車から支持を訴えた佐々木里加氏。運動員を確保できず、自らマイクを握る日もあった=10月14日、東京都国分寺市


 衆院選で50議席にとどまった希望の党(代表・小池百合子東京都知事)。小選挙区で新顔98人を擁立したが、当選は1人。比例での「復活当選」も8人だった。選挙経験がないうえ、十分な党の支援がなかった新顔もおり、掲げた「政権選択選挙」にほど遠い戦いぶりだった。落選者の不満は強く、党は近く話を聞く場を設ける予定だ。

 「大変な決意で戦ったみなさんに感謝する。応えられる態勢を築けず、おわびしたい」

 全国で185人の落選者を出した選挙結果について、10月下旬、小池氏は記者団に語った。希望の新顔は、民進党などからの移籍組と、小池氏らが開いた政治塾の受講者らが中心。7月の都議選で、小池氏は政治塾の受講者を地域政党・都民ファーストの会の候補者として多数擁立し、圧勝したが、衆院選でその手法は通じなかった。

 「突然の選挙でどうしたらいいのかわからず、選挙期間中は『体力と声がもつだろうか』ということしか考えられなかった」。若狭勝前衆院議員が9月16日に開いた初回の輝照塾を受講した後、1週間ほどで東京19区での出馬が内定した美術短大非常勤講師、佐々木里加氏(50)は言う。

 立候補は地方選も含め初体験。内定後は睡眠時間を削ってポスターやチラシのデザインを作成。内定者は10月1日に集められ、小池氏と並んだポスター用写真を撮った。佐々木氏は現金で3万円を支払うことを知らず、慌ててATMに駆け込んだ。

 東京19区(西東京市など)に地縁がない佐々木氏は、都民ファースト都議の事務所の一角に電話を引いて選挙事務所に。事務所を設けることなど基本情報は自分でインターネットで調べた。

 初めての街頭演説では、「原発…

残り:672文字/全文:1356文字

5471パリ行最終便:2017/11/05(日) 15:08:26
http://www.hochi.co.jp/topics/20171104-OHT1T50300.html
若狭勝氏、衆院選総括「時間がなかった」「政界は引退します」…小池氏側近も落選
2017年11月5日10時0分 スポーツ報知

 東京都の小池百合子知事(65)の側近、若狭勝元衆院議員(60)が10月の衆院選の総括をし、今後の活動について語った。昨年7月の都知事選で小池知事を応援し、落選するまでの466日間。自民党に対抗するとして結党した新党「希望の党」はどこに向かうのか、そして自身の今後は…。(久保 阿礼)

 若狭氏はどこか吹っ切れた表情だった。

 「時間がなかった。この一言に尽きます」

 急激な野党再編が起こる中、党運営については、さまざまな批判や臆測もあった。

 「選挙中、落選後もいろいろ言われました。『落選後はハーレーで一人旅』とか。昔はハーレーに乗ってましたが、10年前くらいに盗まれて、ちょうど保険も切れててローンだけ払ってました。今はバイクに乗っていません(笑い)」

 高い支持率を維持してきた小池知事が率いた新党「希望の党」。9月25日に結党が決まり「150議席を取る」とも言われたが、若狭氏は東京10区で出馬し3位となり落選。全体でも50議席と惨敗した。同時期に結党した立憲民主党の54議席にも及ばなかった。小池知事が出馬するのか、しないのか。これが選挙前最大の注目点だった。だが、若狭氏は不出馬を確信していた。都知事就任から約1年2か月で辞任することへの批判、後継候補を選ぶ時間もなかった。

 「東京だけに候補者を絞る戦略もあったでしょうが、大勝は難しい。早めに小池さんの不出馬を前提に戦略を構築すべきでした。10月1日に『次の次の選挙で政権交代を目指す』と言ったのは戦略的な意味があった。ただ、実際は『出る』という期待感が高まって不出馬が確定したのは公示日。党への期待感は次第に弱まっていきました」

 自民党に対抗する二大政党制は持論でもある。

 「希望の党は『補完勢力』とか『第2自民党』と言われますが、これには反論したい。自民党が良い政策を打ち出しても、既得権、利権、省庁の思惑や族議員が批判を始める。結果、良い政策も最後は骨抜きにされる。それを『しがらみ』と呼んでいます。そういう部分を一掃しないと政治は前に進まない。今後は保守と改革保守の二大政党制でいくべきですね」

 今後は自身が設立した政治塾「輝照塾」を月内に都内で開き、来年2月まで予定通り行うが、政界からは身を引くという。

 「政界は引退します。小池さんと意見交換したりすることはあるでしょうが、行政側に入ることもないでしょう。外側から客観的に、自由に発信していきます。弁護士として活動していきたいと思いますね」

◆若狭 勝(わかさ・まさる)1956年12月6日、東京都生まれ。60歳。中大法学部卒業後、東京地検特捜部副部長などを経てテレビで識者として活動。14年12月の衆院選で自民党から出馬し、初当選。16年7月の都知事選で小池氏を単独で支援し、同10月には小池氏の地盤だった東京10区で当選。17年5月、都議会「都民ファーストの会」を支援するため、離党。同10月の衆院選は希望の党から東京10区で立候補も落選。

5472チバQ:2017/11/06(月) 08:49:58
>>5470
小選挙区の新人当選は長崎1だけか?

5473チバQ:2017/11/06(月) 09:24:34
https://news.goo.ne.jp/article/hochi/nation/20171104-134-OHT1T50300.html
若狭勝氏、衆院選総括「時間がなかった」「政界は引退します」…小池氏側近も落選
11月05日 10:00スポーツ報知

若狭勝氏、衆院選総括「時間がなかった」「政界は引退します」…小池氏側近も落選
「小池知事にはパワーがある。このままでは終わらないはず」と語った若狭勝氏 【報知新聞社】
(スポーツ報知)
 東京都の小池百合子知事(65)の側近、若狭勝元衆院議員(60)が10月の衆院選の総括をし、今後の活動について語った。昨年7月の都知事選で小池知事を応援し、落選するまでの466日間。自民党に対抗するとして結党した新党「希望の党」はどこに向かうのか、そして自身の今後は…。(久保 阿礼)

 若狭氏はどこか吹っ切れた表情だった。

 「時間がなかった。この一言に尽きます」

 急激な野党再編が起こる中、党運営については、さまざまな批判や臆測もあった。

 「選挙中、落選後もいろいろ言われました。『落選後はハーレーで一人旅』とか。昔はハーレーに乗ってましたが、10年前くらいに盗まれて、ちょうど保険も切れててローンだけ払ってました。今はバイクに乗っていません(笑い)」

 高い支持率を維持してきた小池知事が率いた新党「希望の党」。9月25日に結党が決まり「150議席を取る」とも言われたが、若狭氏は東京10区で出馬し3位となり落選。全体でも50議席と惨敗した。同時期に結党した立憲民主党の54議席にも及ばなかった。小池知事が出馬するのか、しないのか。これが選挙前最大の注目点だった。だが、若狭氏は不出馬を確信していた。都知事就任から約1年2か月で辞任することへの批判、後継候補を選ぶ時間もなかった。

 「東京だけに候補者を絞る戦略もあったでしょうが、大勝は難しい。早めに小池さんの不出馬を前提に戦略を構築すべきでした。10月1日に『次の次の選挙で政権交代を目指す』と言ったのは戦略的な意味があった。ただ、実際は『出る』という期待感が高まって不出馬が確定したのは公示日。党への期待感は次第に弱まっていきました」

 自民党に対抗する二大政党制は持論でもある。

 「希望の党は『補完勢力』とか『第2自民党』と言われますが、これには反論したい。自民党が良い政策を打ち出しても、既得権、利権、省庁の思惑や族議員が批判を始める。結果、良い政策も最後は骨抜きにされる。それを『しがらみ』と呼んでいます。そういう部分を一掃しないと政治は前に進まない。今後は保守と改革保守の二大政党制でいくべきですね」

 今後は自身が設立した政治塾「輝照塾」を月内に都内で開き、来年2月まで予定通り行うが、政界からは身を引くという。

 「政界は引退します。小池さんと意見交換したりすることはあるでしょうが、行政側に入ることもないでしょう。外側から客観的に、自由に発信していきます。弁護士として活動していきたいと思いますね」

 ◆若狭 勝(わかさ・まさる)1956年12月6日、東京都生まれ。60歳。中大法学部卒業後、東京地検特捜部副部長などを経てテレビで識者として活動。14年12月の衆院選で自民党から出馬し、初当選。16年7月の都知事選で小池氏を単独で支援し、同10月には小池氏の地盤だった東京10区で当選。17年5月、都議会「都民ファーストの会」を支援するため、離党。同10月の衆院選は希望の党から東京10区で立候補も落選。

5474チバQ:2017/11/06(月) 10:45:10
http://www.sankei.com/politics/news/171106/plt1711060002-n1.html
2017.11.6 08:00
【政界徒然草】
新聞各社の衆院選情勢調査を点検した!一番読みが近かったのは… 各紙泣かせは山尾志桜里氏?

 突然の解散に始まり、選挙直前の希望、立憲民主両党の結成、投開票日の台風接近と異例ずくめとなった10月の衆院選。結果は自民党の大勝と立民の躍進という結果に終わったが、主要新聞各社は選挙期間中、情勢をどう分析して報道したのか。各社の情勢報道を“採点”すると、改めて今回の選挙の傾向や激戦だった選挙区が浮かび上がってくる。

 まず、各紙の情勢報道を紹介する前に、今回の選挙のおおまかな展開を振り返っておこう。安倍晋三首相(63)が北朝鮮対応などをめぐって国民の信を問うとして、臨時国会召集日の9月28日に冒頭で衆院を解散した。これにより10月10日公示、同22日投開票の選挙戦に突入すると、一部メディアや野党が「大義のない選挙だ」などと一斉に批判した。

 また、公示直前には昨年の東京都知事選と今夏の都議選で旋風を巻き起こした小池百合子東京都知事(65)が希望の党を立ち上げ、自公政権に対して政権選択選挙の勝負に打って出た。だが、民進党の前衆院議員らが希望から出馬する方向で調整を続けている中で、小池氏が一部の民進党出身者を「排除する」との発言が波紋を呼ぶ。一転して小池氏は批判を浴びることになり、この発言に反発した前民進党代表代行の枝野幸男氏(53)が立憲民主党を立ち上げる-といった流れのまま選挙戦に入った。

 選挙期間中は各紙が序盤からそれぞれ独自の調査などで情勢を細かく伝えた。10月14日付朝日の情勢調査(調査日10〜13日)では、自民286▽希望56▽公明29▽共産15▽立民41▽維新12▽社民1▽諸派1▽無所属24(いずれも中心の数値)-と予測した。

 毎日は10月12日に序盤、16日に中盤の情勢調査を掲載。中盤情勢調査(調査日13〜15日)では、自民281〜303▽希望42〜54▽公明30〜33▽共産11〜18▽立民45〜49▽維新10〜13▽社民1▽無所属18〜23-と報じ、「自民 最大300超も」の見出しが躍った。

 東京は10月18日、独自取材に同紙や共同通信が行なった電話世論調査(調査日15〜17日)を加味したとする終盤情勢を掲載した。自民281▽希望47▽公明34▽共産14▽立民46▽維新15▽社民2▽諸派1▽無所属25(いずれも振れ幅の推定値を除く)-と予測した。

 情勢調査を序盤と終盤に報じた日経は、10月20日付掲載の終盤調査で各党の優勢な議席数について、自民262▽希望55▽公明35▽共産18▽立民54▽維新10▽社民1▽無所属30-と分析した。見出しでは与党の議席数の計3分の2(310議席)獲得について「微妙」とした。

 読売も情勢を2回報道した。10月12日付の序盤情勢では各党の議席獲得予測数を数値ではなく棒グラフで示し「自民 単独過半数の勢い」と分析した。棒グラフでは希望が50議席を超えているが、立民は「計40議席を超える公算が大きい」とした。また、20日付の終盤情勢(調査日17〜19日)では「接戦区を中心に114選挙区を対象」とし、終盤に入っても自民の勢いが衰えていないこととともに、立民について「希望と匹敵する議席数になる可能性もある」と躍進ぶりを伝えた。

5475チバQ:2017/11/06(月) 10:46:01
 一方、産経はFNN(フジニュースネットワーク)と合同で実施した電話調査(調査日12〜15日)に各総支局の取材内容を加味し、自民286▽希望44▽公明33▽共産15▽立民52▽維新10▽社民1▽諸派1▽無所属23(いずれも中央値)-と報じた。

 結果は野党の混乱や準備不足をよそに、与党が着実に支持を拡大した。また、希望が失速していく一方で立民が躍進し、自民284▽立民55▽希望50▽公明29▽共産12▽維新11▽社民2▽無所属22-との結果に終わった。自公連立政権の議席数は3分の2を上回った。

 この選挙結果と各社の情勢調査を比較すると、自民の280議席前後の獲得は各社ともおおよそ的中する一方で、立民が野党第一党になる勢いだと明確に示したのは産経のみだった。希望の議席数が野党第一党となると予測する傾向が強く、こうした予測が外れたことは、希望の失速と立民の勢いが終盤まで継続していたことをうかがわせる。朝日は立民の議席数が実際の結果よりも大きく下回っていたものの、他紙が微減と読んでいた公明の議席数をズバリ的中させた。

 選挙区の情勢を紙面で詳報した新聞社も多かった。中盤から終盤にかけて全289選挙区の情勢の詳細を掲載した産経、朝日、毎日、東京の各分析と、実際の当選結果を比較すると当選者の「的中率」は次のようになった。

 産経約91%▽毎日約89・9%▽東京同▽朝日約89・6%(産経調べ。情勢で「横一線」「互角の戦い」などの表記となっていた選挙区は記事の文脈などを考慮して計算)。

 読売と日経は終盤に協力して調査し、注目区114選挙区に絞って情勢の詳細を掲載していた。

 選挙区ごとに見ると、各紙の「正答率」が特に低かったのは、沖縄4区の西銘恒三郎氏(自民)と神奈川6区の青柳陽一郎氏(立民)。弁護士との不倫疑惑報道があった愛知7区の山尾志桜里氏(無所属)も、対立候補の優勢を伝える報道が多かった。

 各紙の情勢を振り返ると、改めて希望の失速と立民の躍進の顕著さが浮かぶ。同時に、いくら左派系メディアが今回の解散について「大義がない」などと安倍首相を批判しても、選挙期間中は一貫して与党に大きな支持が寄せられていたことは各紙の調査でも明白だ。自公政権はこの民意を重く受け止め、緊張感をもった政権運営を継続していくことが求められる。 
(政治部 大島悠亮)

5476チバQ:2017/11/06(月) 22:23:14
メモです
>>5046 社民党擁立区の構図
>>5121 公明比例票
>>5135 強運:田畑毅
>>5137 議席占有率
>>5173 政党要件
>>5174 自希対決区で共産が擁立しない
>>5175 保守分裂区
>>5176 維新・希望の比例単独
>>5178 両院議員総会時点で87人いた民進衆院議員の行方
>>5179 希望の党の出身
  >>4044-4047 希望の党:結党11人+民進離党組以外で当選できそうな候補
>>5180 比例重複してない候補
>>5181 当選回数多い議員
>>5182 たぶん票差が少ないとこベスト11
>>5183 共産>立憲だった選挙区、京都3、インディーズ候補 
>>5190 共産>希望だった選挙区、希望で供託金没収
>>5202 高齢代議士リスト

>>5201 次回保守分裂しそうなところ
    宮城2区 福島5区 群馬1区 埼玉7区
    山梨1区 福岡11区 熊本2区 鹿児島2区
    山口3区>>5351>>5445 鹿児島1>>5418
>>5207 自民比例の状況
>>5208 立憲民主比例の状況

>>3918 連合に推薦されていない民進系議員
>>3926 解散時→公示前勢力 
>>4060 一家で複数の国会議員・国会議員候補
>>4117 野党系、前回当選回数順
>>4142 公明党情勢
>>4398 希望前職57名の内訳
>>4458-4460 自民重点区
>>4630 公明推薦のない自民候補選挙区


引退
>>5217東京10若狭勝
>>5458山梨1東京25 小沢鋭仁
>>5104岐阜4藤井孝男
>>5285岐阜5阿知波吉信
>>5261福岡9緒方林太郎
>>5103沖縄4仲里利信

5477チバQ:2017/11/07(火) 20:20:55
>>5161
>>5186
これか
二区 宮崎政久  ※落選
2650 チバQ 2017/11/07(火) 11:59:23
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171106-00000006-pseven-soci

 選挙最終盤の10月19日、沖縄・那覇市随一の歓楽街にある高級おでん屋の奥の個室で、秘密の会合が開かれた。上座に座ったのは二階氏最側近の武田良太・自民党副幹事長。「幹事長特別補佐」の肩書きを持ち、党内では「二階氏の政界裏工作担当」と呼ばれる。
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 同席したのは沖縄2区の自民党候補の選対幹部たちだが、その中に、敵陣営の最高幹部がいた。
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 沖縄1区で自民・國場幸之助氏と争っていた日本維新の会の下地幹郎氏の実兄で、地場大手建設会社の社長を務める下地米蔵氏と、やはり下地陣営の選対幹部を務める元県議の2人だ。自民党関係者がこの“呉越同舟会合”の中身を明かす。
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「会合では沖縄の選挙情勢分析が行なわれ、武田副幹事長は“下地(幹郎)さんは沖縄のために必要な人。国会に残ってもらわないと”と心配し、米蔵社長は“幹郎をよろしく”と頭をさげたと出席者から聞いています」
.

 その下地氏は小選挙区では落選したが、九州ブロックの比例代表で復活当選した。
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 自民党副幹事長が選挙中に対立候補の選対幹部と会合を持つのは異例だろう。本誌の直撃に米蔵氏は、「選挙情勢の話をしただけ」、武田氏も「下地社長には沖縄2区で自民党が建設業界の票をもらっているからお礼を言った」と説明する。


 だが、地元では、「下地氏はもともと自民党橋本派の出身で、二階幹事長はその手腕を高く評価し、二階派にスカウトしたいと考えている。武田氏はそうした意を受けて会談を持ったのではないか」(前出・自民党関係者)という見方がなされている。

5478チバQ:2017/11/08(水) 20:30:25
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171108-00148544-diamond-soci
衆院選で政権に高齢者が批判的、若年層が肯定的になった理由
11/8(水) 6:00配信 ダイヤモンド・オンライン
衆院選で政権に高齢者が批判的、若年層が肯定的になった理由
総選挙の結果は与党の圧勝だったが、その中身を詳しく見てみると様相は違って見える Photo:日刊現代/アフロ
● 希望の党と立憲民主党の 比例票の合計が自民を上回る

 これまでの政権運営の信を問うとともに、消費税の一部を財政赤字解消から教育費の無償化に回すことに国民の理解を得る(裏返せば、予定通り消費税の引き上げは実施することに国民の賛同を得る)ためとして、安倍晋三首相が行った衆議院解散を受け、衆議院選挙が実施された。当初は、解散の根拠薄弱、森友・加計問題隠し、政権の自己都合と批判が多い中での選挙戦となった。

 「国難突破」を訴える政権与党に対して、野党は民進党が希望の党に合流する判断を示し、希望の党からの「排除」を嫌って一部が立憲民主党を立ち上げるに至ったため、“保守”対“中道”対“リベラル”といった3極構造の選挙戦となり、結果としては、小選挙区制の特色が発揮されて、第1党となった自民党の圧倒的勝利に終わったことは記憶に新しい。

 今回は、こうした経緯を含めて、種々に論評される政治情勢からやや距離をおいて、結果のデータに即して衆院選を振り返ってみよう。

 野党が分裂し、小選挙区で自民党が圧勝したので見えにくくなっているのが、有権者が示した政党支持の動向である。この点をうかがうため、民主党結党時までさかのぼって、衆参の国政選挙における自民党と民主党(およびその後継党)の比例獲得票の推移を図1にあらわした。

 これを見ると自民党の比例獲得票は、2005年の郵政選挙を除くと、1500万〜2000万票でかなり安定していることが分かる。むしろ、大きく増減しているのは民主党(およびその後継党)である。政権交代を実現した09年の3000万票と、その後政権を失って最低まで落ち込んだ13年の700万票との間では、4倍以上の差があるのである。

 実は、13年以降は民主党、および民進党の比例獲得票は回復傾向にあり、今回の衆院選でも、獲得議席とは正反対に、民進党から分かれた希望の党と立憲民主党の比例獲得票の合計は、自民党を上回ってさえいるのである。

 こうして見ると、なぜ民進党は生まれたばかりの希望の党に合流しようという考えになったのかが、むしろ不思議なくらいである。これは、野党側の単なる見込み違い、自民党から見れば敵失として片付けられる現象だったのだろうか。ここでは、こうした結果に至った必然的な流れについて考えてみよう。

● 若年層と老年層とで 分裂した比例票

 今回の衆院選の投票行動で目立っていたのは、若年層と老年層の投票先が異なる方向へ動いた点である。

 図2には、今回の比例投票先を年代別に見たものである。データはNHKの出口調査の結果を用いた。主要新聞の出口調査の結果でも同様の傾向が出ている。

 比例票における自民党への投票は20代の50%が最も多く、60代の32%が最も少なくなっている。逆に、立憲民主党への投票は、最低は20代の12%であり、最高は60代の25%となっている。希望の党は立憲民主党と似ているが、世代ごとの差はずっと小さい。立憲民主党と希望の党を比べると、若い世代では後者が上回り、老年層では前者が大きく上回っているのも特徴的である。

 これは、新しい現象である。12年衆院選以降の自民党への比例獲得票の割合について、世代別データを図3に示したが、50代以上の高年層では自民党票は減少の一途をたどり、逆に、30代以下では、増加の一途をたどるという世代別に正反対の動きが認められる。この結果、この5年ぐらいで、自民党への投票率は、いわば、「若低老高」から「若高老低」へ大きく変化したのである。

 ちなみに、今回の立憲民主党に対する草の根支持の拡大を「09年の政権交代選挙の時のような盛り上がりだ」と評する向きもあるが、当時の自民党投票率では30〜40代の大きな落ち込みが目立っていたのと比較すると全く異なる投票パターンとなっており、類似したところはない。

● 事実上の最大争点は 対立が目立たなかった社会保障

 こうした動きは、一般には、若年層の保守化傾向ととらえられることが多い。また、若年層の保守化傾向ではなく、逆に、定年後を迎えて余暇が増え、若い頃経験した学生運動などへのノスタルジードライブがかかるようになった老年層の左派回帰現象とみなすことも可能である。

 しかし、政治的な構図の重大な変化を、こうした世代的な精神傾向の問題として片付けてしまってよいものなのだろうか。

5479チバQ:2017/11/08(水) 20:30:52
 マスコミで報道される野党の与党批判を聞いていると、森友学園と加計学園の問題や憲法改正の是非が争点になっているように見えるが、有権者の立場から見ると今回の衆議院選の争点は果たして何だったのだろうか。この点に関する世論調査の結果を図4に掲げた。

 有権者が重視する争点としては、「年金・医療」が圧倒的に第1位であり、「子育て支援」、「北朝鮮の核・ミサイル問題」、「憲法改正」が同率で2位となっている。「年金・医療」と「子育て支援」はどちらも社会保障の問題であるので、何よりも社会保障が争点だったと有権者は見ているようだ。

 わが国では高齢化が人類史上かってないレベルにまで達し、拡大する社会保障給付と、それに対して不十分な税収・保険料というアンバランスが直面する最大の課題となっていることが誰の目にも明らかになっている以上、有権者の関心がそこに向かうのは当然だろう。

 だが、政策を巡る与党と野党のテレビ討論や、街頭演説を聴いていても、目指すべき社会保障の姿は何かという点が争点になっているようには思えなかった。与野党を問わず、有権者のますます大きな割合を占めるようになった高齢者に嫌われるようなことを言う政治家はいないので、主張に大きな差は生じないのである。そこで、有権者は、各政党が公約として明言している社会保障以外の政策を社会保障政策の方向性に読み替えて、投票先を決めるほかないことになる。

● 老年層が政権に批判的で若年層が肯定的 その理由は社会保障への立場の違い

 社会保障政策の現状の方向は、大きな部分を占める年金、医療、介護などで高齢者優遇を是正していく動き、また、高齢者福祉と比べて手薄だった若い世代向けの教育や子育ての強化、および貧困対策の三つだろう。本当に正しく使われるということが信じられないこともあって、社会保障給付の増大に十分見合った税収・保険料増を国民に納得させることは難しい。

 そこで、社会保障給付の抑制を基調としたこのような政策方向に行きつかざるを得ないのである。こうした政策は、貧困対策は除いて、高年層の既得権を侵すことであるので高齢者は反発し、若年層は、むしろ、もっと進めよと言う立場であろう。

 だとすると、高齢者は、こうした社会保障の方向性を結果として“是”としている与党に反対の立場、若年層は賛成の立場ということになる。つまり、憲法改正や安保法制などに反対する野党勢力は、社会保障でも同じように与党に反対してくれると期待できるので、高齢者にとって頼もしい存在ということになる。

 かつて、高齢者の感情的な反発を招いた後期高齢者医療制度の創設(2008年)に当たって、これに対する代替案もないのに廃止法案まで提出して反対した野党が“たなぼた”式の国民支持を獲得したことが、悪しき先例となったことは否めまい。

 高齢化と平行して、有権者に占める高齢者の割合がますます拡大している中、何でもかんでも与党の政策に反対する立場を打ち出していさえすれば、与党が推進しようとしている社会保障改革に対しても、「高齢者の味方」と見なされることになるので選挙では有利なのである。

 社会保障政策以外の政策は、今や高齢者に不利な社会保障改革への“アンチ”を示すシンボルにすぎないという側面が強まっている。与党自民党への比例票が若年層で多く、高年層で少なくなってきているという上で示した状況変化は、こうした動きを反映しているものと見なさざるを得ないのである。

 つまり野党は、政策の違いには目をつぶって大同団結し、与党への何でも反対政党になっていれば、黙っていても選挙に勝てる状況になっている。しかし、こんな実態と看板が矛盾するような不健全な政党の立場には耐えられず、また以前の政権獲得後の失政がそうした不健全な政治スタンスによるものだと反省して、そんな野党から飛び出そうとする政治家が現れる。

5480チバQ:2017/11/08(水) 20:31:09
一方、人口規模の小さな北欧諸国で社会保障が比較的円滑に機能していることから、社会保障改革の王道は、有権者の目に見える政治活動と国民との信頼回復によって、政治家と有権者が痛みを分かち合える状況を作り出すことが前提となるという考え方がある。

 国民は、社会保障の受益に応じた負担をむやみに嫌がっているわけではない。負担した税・保険料がどう使われるかについて不信を感じているから、受益の合理化や負担増に対して何でも反対せざるを得ないのであり、もし、中央ではなく地方に権限が移り、政治家と有権者の関係が密接になれば、そういう不幸もなくなるという考え方である。

 当人たちは意識していないかもしれないが、地方分権を旗印にした大阪、名古屋、東京におけるローカルパーティーの動きは、究極的にはそうした目標を実現しようとしているものだと考えられる。この点については、連載第20回の「日本国民の政治家への信頼度はなぜ世界最低レベルなのか」でも触れたので参照されたい。

 さまざまに物議を醸す政治家のパフォーマンスからいったん離れて、大局的に政治情勢を観望すると、左派ノスタルジーの色彩の濃い何でも反対政党からの脱却志向と、地方分権改革を目指した地方発の政治勢力づくりという、この二つの流れが合流し、健全な中道政党を作ろういうのが、希望の党の結成なのだろう。政策の違いを無視した野党の大同団結という路線は、いくらなんでも乱暴だったのである。

 もし、今後も野党が余計なことはせず、何でも与党に反対の大同団結政党を形成すれば、高齢者票が集中して、政権移行が行われる可能性が高い。しかし、そうなれば、与党も人気取りのため社会保障改革の手を緩め、高齢者の既得権益不可侵にギアチェンジし、社会保障の“袋小路状態”はさらに強まるであろう。これは超高齢化社会に突入したわが国の根本的な政治的ジレンマだといえる。

 だとすると、正面からの問題解決には程遠いとはいえ、従来通りの社会保障を望む高齢者票が死票となる結果になった今回の野党分裂は、かえってよかったのかもしれない。

 社会保障政策を政治対立から切り離す仕組みが整わない限り、憲法改正、安保政策、原発・エネルギー政策、経済活性化策、地方分権政策など、その他の分野の政策選択を国民に用意するための与野党対立がほとんど無意味となってしまう。こうした状態が、わが国の進路にとって決して好ましいとは言えないことだけは確かである。

 (統計データ分析家 本川 裕)

本川 裕

5481チバQ:2017/11/08(水) 20:43:37
http://www.sankei.com/politics/news/171108/plt1711080001-n1.html
2017.11.8 01:00
【政界徒然草】
最終決戦はまだ続く? 保守分裂、激戦の衆院選山梨2区の因縁対決
 先の衆院選で負ければ最後、比例復活はないという自民党系無所属同士が争った山梨2区は堀内詔子衆院議員(52)に軍配が上がった。3098票差で破れた長崎幸太郎前衆院議員(49)は二階俊博幹事長(78)率いる二階派所属、一方の堀内氏は岸田派に所属し、「派閥代理戦争」に勝利した岸田文雄政調会長(60)は領袖として面目を保った。12年にわたる因縁の対決は今回が最終決戦という位置づけだが、本当に終止符を打つのか見通せない。

 10月22日午後11時すぎ、山梨県富士吉田市の堀内氏の選挙事務所に「当確」の一報が届いた。歓声と拍手の中、堀内氏は「皆さま一人ひとりの力で勝利でき、本当にありがとうございました」と深々と頭を下げた。「保守分裂選挙で勝たせてもらった。天国の父に報告したい」とも語る堀内氏。寄り添う次男の手には昨年5月に亡くなった義父・光雄氏の遺影があり、堀内家としては弔い合戦の意味合いもあった。

 堀内家と長崎氏の因縁対決は平成17年の郵政選挙までさかのぼる。当時、自民党重鎮の光雄氏は郵政民営化に反対、無所属で出馬した。その「刺客」として自民党が送り込んだのが長崎氏だった。長崎氏は光雄氏の引退後、後継の堀内氏を直近2回の衆院選で退け、堀内氏は比例代表で復活した。

自民党山梨県連は今回も堀内氏を公認申請したが、二階氏は長崎、堀内両氏を無所属で出馬させた上で、当選者を追加公認する異例の裁定を下した。21年衆院選の公認争いに反発、離党した長崎の復党も認めた。

 岸田氏は「二階裁定」に反発したが、覆らなかった。「党の力のある人によって県連の公認申請は無視された。こんなことが許されるのか」(堀内氏支持の自民党県議の白壁賢一氏)と地元も反発したが、結果的に怒りをバネに勝利をつかんだ。

 その「当確」は甲府市の自民党県連会館にいた参院議員の森屋宏県連会長(60)にも届いた。「勝ちました、勝ちました」。岸田派の古賀誠名誉会長(77)に続き、岸田氏にも電話をかけ、涙ながらに喜びを分かち合った。

 今回、古賀氏は堀内氏勝利の立役者の一人といえる。関係者によると、昨年秋、長崎氏の自民党復党を審査する党紀委員会開催をめぐり、堀内氏周辺は古賀氏に相談したが、「選挙に勝たないと駄目だ。選挙に勝つためならば何でもやってやる」と古賀氏は伝えたという。要は、党紀委員会の多数派工作といった小細工はせず、直接対決で勝利することが最も大事だという趣旨だった。

5482チバQ:2017/11/08(水) 20:44:01
 堀内氏も古賀氏のアドバイスを受け、早い段階から無所属同士のガチンコ対決に臨む覚悟を決めていた。古賀氏も選挙中、各種団体を中心にテコ入れを図るとともに、選対幹部に連日電話で戦況を聞いた。派閥領袖の岸田氏も選挙終盤、応援に駆け付けた。

 「勝因? 堀内本人も支援者も比例復活がない崖っぷちという危機感が強く、目つきが違った。裏を返せば、過去2回の選挙は比例復活があるから…甘かった」。選対幹部はこう振り返る。

 一方、長崎氏は10月22日、山梨県内の選挙事務所で「結果はすべて私の責任。おわび申し上げます」と支援者に頭を下げた。 選挙戦は岸田派に負けず劣らず、二階派メンバーが続々と応援に入った。その一人は街頭演説で「どんなことをしてでも、長崎を勝たせてくれ」との二階氏の伝言を紹介し、支持を呼びかけたが、及ばなかった。

 敗因の一つに挙げられるのが、期待していた旧民主党票の流出だ。前回衆院選で候補者を出さなかった旧民主党の組織票は長崎氏に上積みされたが、今回は立憲民主党の新人候補に流れたのだ。その旧民主党支持者の一部は堀内陣営の遊説隊に加わっていた。

 こんな分析もある。昨年8月、二階氏が金丸信・元自民党副総裁(1914〜96年)の墓参りのため、山梨県南アルプス市を訪問した際、長崎氏の自民党復党問題について「党のために役立っていただける人材。みんなの意見を聞いて私なりの判断をする」と復党をにじませた。

 二階氏にしてみれば、墓参を通じて金丸氏の後援会「久親会」メンバーの支援を取り込む狙いがあったのかもしれないが、逆効果だった。「オヤジを復党に利用しやがった」との声が続出し、長崎氏から離れていったという。

 さまざまな分析はあるものの、勝敗は紙一重。「崖っぷちの堀内氏の危機感に比べて、長崎氏は相手を甘く見ていた」(党関係者)との声が少なくない。

 「まだ先がある」と励ます支援者の声を背に、長崎氏は捲土重来を期すのか。「最終決戦の第2幕」が開くのかは見通せないが、因縁対決を終えた堀内、長崎両陣営の禍根は消えない。

5483チバQ:2017/11/08(水) 22:05:24
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-wst1711060002.html
【関西の議論】「顔も知らない」「裏切り者」 希望の党・小池氏「地元」で大惨敗 批判にさらされたチルドレン
11:39産経新聞

【関西の議論】「顔も知らない」「裏切り者」 希望の党・小池氏「地元」で大惨敗 批判にさらされたチルドレン
衆院選兵庫6区で敗戦が確実となり、涙ぐみながら質問に答える希望の党の小池百合子代表の元秘書、幾村奈応子氏。希望は失速し、「小池旋風」は吹かなかった=10月22日、兵庫県宝塚市
(産経新聞)
 10月22日に投開票された衆院選で、民進党を事実上、吸収合併するなど話題の中心となった小池百合子都知事率いる希望の党。小池氏の出身地で、衆院議員時代に一時地盤とした兵庫県では「小池チルドレン」の元秘書2人を含む10人が立候補した。他陣営は7月の都知事選で吹き荒れた「小池旋風」への警戒感を強めたが、人気にあやかろうとした民進議員の無節操な合流と小池氏の「(左派リベラル)排除」発言、さらには政策のあいまいさに加え、ついに小池氏自身が立候補しなかったことで失速。民進県連から支援要請された地元議員らも新人の候補者に「顔も知らない」と猛反発し、追い風は吹かなかった。希望の候補者は孤立無援の中、選挙区で全敗という結果に終わり、比例代表での復活もかなわなかった。大惨敗の裏で何が起きていたのか。(岡本祐大)

「あいさつにも来ない」

 「私のもとで政治の道を歩んでくれた彼女を(小池氏がかつて地盤とした)兵庫6区(宝塚市、伊丹市など)の代表として国政へ送り届けてもらえませんか」

 公示後初の土曜日となった10月14日、小池氏は阪急宝塚駅前(宝塚市)で、イメージカラーの緑色のスカーフを巻くなどして集まった約700人を前にこう訴えた。その横で頭を下げ続けたのが小池氏の「後継者」として出馬した幾村奈応子氏(37)だった。

 幾村氏は小池氏の秘書を9年間務めた経歴を買われて立候補が決まった。だが、鹿児島出身の彼女にとって6区は完全にアウェー(敵地)。民進県連から幾村氏を支援するよう要請された地元の民進系議員の多くは、民進の公認候補に予定していた元伊丹市議の桜井周氏(47)が立憲民主党から出馬することが決まると、「(幾村氏の)顔も見たことがないし、あいさつにも来ない。そんな候補は応援できない」として、桜井氏のもとに集まった。

 組織のサポートが受けられなかった幾村氏は小池氏頼みの選挙戦を展開。小池氏から託されたかつての支援者リストを手にあいさつ回りに専念した。選挙事務所には小池氏のポスターがずらりと貼られ、「誰が選挙に出ているのか分からない」と対立陣営関係者から揶揄(やゆ)された。

 準備不足も深刻だった。出馬表明直後は地元の課題について「これから勉強していく」としていたが、公示後も小池都政の実績アピールを繰り返すばかり。応援に来ていた地元議員から「もっと地元の課題について話さないと」と苦言を呈されると、「勉強します」と答えるのがやっとだった。

 結局、小池氏の応援演説も追い風に変えることはできず、4人の候補者が立った選挙区で最下位に終わり、「小池氏の地元で勝てなかったのが残念」と涙ぐんだ。陣営によると、年内にも選挙区内に事務所を構え、引き続き国政を目指して活動を続ける方針という。

5484チバQ:2017/11/08(水) 22:05:37
出回った怪文書

 兵庫4区(神戸市西区、西脇市など)では公示当日、自民党前職の藤井比早之氏(46)が西脇市で行った出陣式で、支援者らを前に「藤井を助けてください。よろしくお願いします」と土下座した。

 藤井氏を支援した地元市議の一人は「土下座は最後の手段。初日からするとは」とあきれた様子で話したが、藤井氏にとってはそれだけの事情があった。衆院解散直前まで藤井氏の政策秘書を務めていた野口威光(たけみつ)氏(43)が希望公認で4区から出馬したからだ。

 野口氏は藤井氏の秘書になる前に、学生時代から13年間、小池氏の秘書を務めた。出馬の打診があったのは衆院が解散した9月28日。もともと藤井氏の秘書を辞めることは決まっていたが、事務所の鍵を返して間もないというタイミングで、小池氏から「一緒にやりましょう」と請われ決断した。

 3期連続当選を目指す自民前職と、その元秘書による直接対決は注目を集めたが、当人同士は表だって相手を非難することは避けた。藤井氏は取材に「誰が出てきても自分の戦いをするだけ」と繰り返した。支援者へのあいさつ回りでも野口氏が秘書だったことは説明しなかった。野口氏も演説などで藤井氏について直接言及することはほとんどなかった。

 ただ、藤井氏を支援する自民関係者からは野口氏に対し、「裏切り者」「仁義が通っていない」と批判が殺到。両氏を中傷する出所不明の怪文書が出回るなど泥仕合の様相も呈した。

 野口氏はさらなる逆風も受けた。人手不足を理由に民進県連から運動員の派遣を受けることができず、民進系の地元議員らは「直前まで自民にいた人物を応援できるわけがない」と突き放した。

 ボランティアの運動員とともに無党派層の多い神戸市内を中心に回ったが、知名度不足に苦しみ、組織を固めた藤井氏にはかなわなかった。比例復活もできず、「全国的に風が吹かない中、政策論争を深めるには党としても個人としても時間が足りなかった」と悔しさをにじませた。今後については幾村氏同様、事務所を構えて引き続き国政を目指すとした。

民進地方組織に残った傷痕

 小池チルドレンらが惨敗するなど、失速が目立った希望。小池氏は10月25日の両院議員懇談会で「自分の言動で多くの人を傷つけた」と謝罪。出席者からは代表辞任を要求する声も噴出した。

 民進兵庫県連でも10月28日に拡大常任幹事会を開き、議員ら約40人が出席。「民進が希望と一緒になろうとしたのが間違いだった」と執行部の判断を非難する意見が出た一方、「民進のままの方がいい結果だったと思うのか」との声もあり、議論は紛糾した。結局、党本部の指針通り、当面は民進の地方組織として県連が存続することが確認された。

 県連幹部は「『ばらばらになってはいけない』『議員の取り合いをすべきではない』などの意見が出た」と安堵(あんど)の表情を見せたが、今後の見通しについては「党本部の方針が固まらないうちはどうにもならない」とあきらめた様子で話した。

 一方で、希望から出馬し落選した候補者は「旧民主党へのノスタルジーは理解できるが、10年先も民進の看板で戦えるとは思えない」と指摘する。

 民進所属のある県議は選挙期間中に「野党共闘がぶちこわされ、小池氏は『自民の差し金』じゃないかとすら思う」と恨み節をこぼした。その言葉通り、「小池旋風」は地方でも民進に深い傷痕を残している。

5485片言丸:2017/11/09(木) 07:48:30
>>5478-5480
この議論は面白い目の付け所だが、逆に、ノスタルジックドライブを否定して、高齢者の相当部分が深層心理で高齢者などへの手厚い福祉や財政支援の充実を求めて立憲民主党に入れたとまで見てしまっていいのか疑問もある。

5486チバQ:2017/11/11(土) 21:33:55
http://news.livedoor.com/article/detail/13869644/
【野党ウオッチ】橋下徹氏が駆除できなかった「チョロネズミ」たちのとんでもない生命力!?

2017年11月10日 1時1分 産経新聞
9月25日、政党を次々と変える議員を「チョロネズミ」と揶揄した橋下徹氏のツイッター
写真拡大 (全3枚)
 「政党を行ったり来たりするチョロネズミが駆除され、憲法改正論議や安全保障論議が現実的なものになるという結果を生み出したことは日本にとって良かった」。

 第48回衆院選の全議席が確定した10月23日、橋下徹前大阪市長(48)はツイッターへの投稿で選挙戦をこう総括した。しかし、橋下氏の期待に反し、とてつもない「生命力」を発揮して生き残ったネズミたちもいるようで…。

 「チョロネズミ」という言葉は、衆院解散が濃厚になったころから橋下氏が発信するようになったワードだ。小池百合子東京都知事(65)が希望の党の設立と代表就任を表明した9月25日には、首長として国政政党を発足させた“先輩”として、ツイッターで次のような助言を送った。

 「政治家として生き延びたいために維新に一度足をかけ、その後どこかに行き、そして今度は小池新党に入ろうとするチョロネズミは新党に害。小選挙区で負けて比例復活しただけの議員も党内主導権を獲ろうとうるさいだけ。それでも(政党要件の)5人(の国会議員を)揃えなければならないので辛いが。経験者より」

 橋下氏が率いた地域政党「大阪維新の会」は、平成24年9月に「日本維新の会」として国政進出し、同年末の衆院選で54議席を獲得した。結いの党との合流などを経て「維新の党」へと姿を変えた後、27年に分裂し、橋下氏らは新党「おおさか維新の会」を結成した。同年末に橋下氏は政界引退し、おおさか維新の会は28年8月に「日本維新の会」へと改称、現在に至る。

 橋下氏が批判する「小選挙区で負けて比例復活しただけの議員」とは、維新の党分裂の際に決別した民主党出身の比例復活当選者らを指す。党の看板に救われて当選しておきながら「維新スピリッツ」に唾するかのような言動を繰り返す議員たちに対して、橋下氏は強い不快感を抱いていた。

 先の衆院選では、橋下氏がツイッターで言及した通り、これに該当する者の多くが落選の憂き目を見た。しかし、わずかではあるが、ちゃっかり生き残った政治家もいる。

 希望の党の今井雅人衆院議員(55)はその一人だ。

 読者の中には「チョロネズミという表現はさすがにひどいだろう」と思う向きもあるかもしれないが、この今井氏、なんと過去4回の衆院選全てに違う政党から立候補し、いずれも比例復活当選というものすごい遍歴の持ち主なのだ。党の看板「だけ」に頼り続けて、いまや立派な中堅議員の期数に達してしまったのだから、そのしぶとさには恐れ入るばかりである。

 今井氏は旧民主党が政権奪取を果たした21年の衆院選で同党の公認を受けて初当選した。24年の衆院選は日本維新の会、26年は維新の党、そして先の衆院選では希望の党から出馬して「選挙区敗退→比例当選」のゾンビ復活劇を繰り返している。

 そもそも、旧民主党に三くだり半を突きつけて日本維新の会に参加したはずの今井氏だが、橋下氏らと決別した後は、民進党結成に参加する形で古巣への実質的な「復党」をあっさり果たした。たもとを分かった橋下氏から「野田(佳彦)政権がもうダメだとなったとき、自分だけはとにかく当選するために、まさに保身のために、僕に助けを求めてきた」と無節操ぶりを批判されたのもむべなるかな、である。

 さて、希望の党は先の衆院選の公約で「現行の安全保障法制は憲法に則(のっと)り適切に運用します」とうたっている。「踏み絵」と呼ばれた政策協定書にも同様の文言がある。ごく普通の日本語読解能力がある者にとっては、同党の政策が「現行の安全保障法制」を前提としていることは疑いようがない。

 しかし、今井氏は10月25日、国会内で記者団に次のような持論を披露している。

 「民進党から(希望の党に)行った人たちは『変節した』『筋を曲げた』といわれるが、協定書をよく読むとそんなことはない。『合憲の範囲での運用』『あとは見直しをしていく』と書いてある。今までわれわれが主張していたことと違わない」

 民進党は安保法制を憲法違反だと主張し白紙化を唱えてきた。その主張を前提にするなら「現行の安全保障法制は憲法に則り適切に運用」という書きぶりには決してならない。希望の党の政策に賛同した有権者のみならず、民進党の主張を支持する国民をも愚弄する姿勢だ。

 …と、まじめに突っ込むのはヤボなのかもしれない。変節を都合よく正当化し、臆面もなく「今までの主張と違わない」と断言する図太さこそが、4回連続ゾンビ復活の「生命力」の源泉なのだろう。凡俗の身にはとてもマネできない、と敬意を表しておきたい。

5487チバQ:2017/11/11(土) 21:34:16
 「チョロネズミ」の中には、枝野幸男代表(53)率いる立憲民主党に逃げ込んで生き残った者もいる。もはや小欄ではおなじみの初鹿明博衆院議員(48)である。

 初鹿氏は、今井氏と同じく21年の衆院選に旧民主党から出馬し初当選した。初陣では選挙区(東京16区)を制したが、24年の衆院選では日本未来の党から立候補し落選、26年と29年はそれぞれ維新の党と立憲民主党の公認候補として比例復活当選している。

 24年の衆院選の際に私が取材した初鹿氏の街頭演説会では、次のように記されたビラが配布されていた。

 「私の考えは全て民主党の方針と正反対になってしまいました。自分の信念を曲げてまで大きな組織に依存し続けることはできないと考え、信念を貫くために民主党を離れる決断をしました」

 だが、威勢のいい主張もどこへやら。今井氏と同様、初鹿氏もその後の民進党結党に参加し、「全て正反対」「信念を貫くために離れる」と公言した政党に堂々と復帰した。

 それだけではない。先のビラにはこんな文言も踊っている。

 「民主党は自民党と変わらない新自由主義の政策を取るようになっています。第3極と言われる(日本)維新の会も基本的には民主、自民と同じ新自由主義。そして、外交面ではどこもタカ派」

 「第三極とはまやかしで一極化が進んでおり、どこが政権を担うことになっても、進みゆく方向は全く同じであります」

 もはや主張の不整合を指摘するのもむなしくなる。「民主、自民と同じ新自由主義」「まやかし」とこき下ろしている旧日本維新の会は、26年の衆院選で公認を得た維新の党の前身だ。わずか2年前に猛批判を浴びせた政党から平然と出馬する厚顔無恥ぶりには言葉を失うが、比例復活当選が決まった直後には、さらなる仰天の持論をツイッターに投稿している。

 「維新の党に入ったことに対するご批判もいただきましたが、無所属や他の野党では当選出来なかったので、結果オーライと思って下さい」

 今回の衆院選でも「結果オーライ」で立憲民主党への追い風に乗ることができた初鹿氏だが、タクシー車内で知人女性に強引にわいせつ行為をした疑惑を週刊文春に報じられ、当選早々に6カ月間の役職停止処分を受けたことはご承知の通りである。

 衆院選期間中、石原慎太郎元東京都知事(85)はツイッターにこんな感慨をつづった。

 「今度の選挙では候補者達の卑しい人格が透けて見える。戦の前に敵前逃亡、相手への逃げ込み、裏切り。まるで関ヶ原の合戦の時のようだ。その中で節を通した枝野は本物の男に見える」

 選挙のたびに違う政党から立候補し、批判していたはずの勢力といつのまにか手を組んでいる-。節操なき「チョロネズミ」たちが永田町から一掃される日は訪れるのか。 (政治部 松本学)

5488チバQ:2017/11/11(土) 22:37:10
チョロネズミの見方をするわけではないが
論理の一貫性がないひどい文章だ
>「民主、自民と同じ新自由主義」「まやかし」とこき下ろしている旧日本維新の会は、26年の衆院選で公認を得た維新の党の前身だ。
として、2012年:日本維新の会と 2014年:維新の党を同一視している
(まぁ、法的にも同一ですしね)

に対し
>この今井氏、なんと過去4回の衆院選全てに違う政党から立候補し、いずれも比例復活当選
>旧民主党が政権奪取を果たした21年の衆院選で同党の公認を受けて初当選した。24年の衆院選は日本維新の会、26年は維新の党、そして先の衆院選では希望の党から出馬
として、日本維新の会と維新の党を別の党として判断してる。


一つの文章の中で、整合性のないこと言っておいて
>主張の不整合を指摘するのもむなしくなる。
ってのは、これこそむなしくなるわ

5489とはずがたり:2017/11/12(日) 09:38:03

すっかり忘れてたけど2区椎木は江田維新を裏切っておおさか入りした議員でその論功に吉村後継の大阪2区貰えたんだな。で,改発は落下傘が気に喰わず熱心に動いてなかったようだ。

落下傘では地元に根を張る左藤落とすのは難しいし矢鱈威張ってる維新の地方議員も面白くなかろうって事で次は(維新があるのかそもそもわからんが)地方議員をおっ立てる感じになるのかな?

https://twitter.com/sastai/status/929324246920151040
水有 照善?
@sastai
フォローする @sastaiをフォローします
その他
返信先: @matsumotosensyuさん
いやー、まさか2区の椎木さんの選挙の時に勧められてもマイクを一度も持たなかった改発先生がマイクを使って喋ってる写真が出て来るとは思いもしませんでしたわーwww
4:25 - 2017年11月11日

https://twitter.com/osakapolitics/status/917725875499524097
大阪政治ナイト?
@osakapolitics
フォローする @osakapoliticsをフォローします
その他 大阪政治ナイトさんがみなたか@日本一のワンダホー\(^^)/をリツイートしました
この #しいき保 という維新の衆議は、
前回関東か落下傘で出馬も落選、吉村の市長選出馬に伴い繰り上げ当選になった人物だが、
維新の分裂騒ぎのときに、維新の党側へ行くと誓約書書いて、即騙しておおさか維新に移籍したクズです。落としましょう!

あたご?
@h_ishi_0825
10月10日
その他
返信先: @osakapoliticsさん
ここ落とすには公明党の力と改発市議の支持層を崩す必要がある。左藤さんの露出拡大も必須。改発市議は住民投票以後維新という単語を使っていない。地域は維新、国政は自民地域で維新に流さない戦術が必要。いわき府議に暗躍させてはいけません。改発市議は維新無くても市議選に当選するんだけど。

5490チバQ:2017/11/12(日) 10:11:18
>>5489
とはさん。大阪2区への公認をもらったのは、橋下江田時代(14年選挙前)ですので、『裏切りの論功勲章で大阪二区公認もらった』は間違ってるかと

5491チバQ:2017/11/12(日) 11:02:50
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171111-00010000-kachimai-hok
支部長は当面空席 衆院選敗戦、年内めどに総括 自民党道11区
11/11(土) 14:09配信 十勝毎日新聞 電子版
支部長は当面空席 衆院選敗戦、年内めどに総括 自民党道11区
冒頭のあいさつで陳謝する中川氏(11日午前10時15分ごろ)
 自民党道11区支部の支部長会議が11日午前10時から帯広市内のとかち館で開かれ、10月の衆院選に中川郁子氏(58)が出馬した後に空席となっている支部長人事について、当面は空席のままとすることを確認した。喜多龍一支部長代行ら3道議を中心に、遅くとも年内に同人事に関する方針と、中川氏が落選した衆院選の総括などをまとめる考え。

 この日は市町村の支部長や執行部など36人が出席。会議は冒頭のあいさつのみ公開され、議事は非公開で行われた。終了後、大谷亨幹事長が取材に応じた。

 党の「選挙区支部長・衆議院比例区支部長選任に関する基本方針」によると、「支部長の任期は総選挙から総選挙の間」とされ、10月の衆院選で中川氏が出馬した時点から11区支部長は不在の状態だった。

 喜多支部長代行のあいさつの後、中川氏は「繁忙期の中、懸命に支援していただいたが、結果を出すことができなかった」と頭を下げた。その上で「自民党11支部を立て直すため、今後も汗をかいていきたい」と述べ、退席した。

 会議では出席者から「農繁期で思うように動けなかった」「過去の(中川氏の)スキャンダルで女性票が取り込めなかった」などの声が出たという。

 大谷幹事長は「出された意見を基に執行部で今回の検証結果を取りまとめたい。支部長に関しては、党本部から支部長選任に関する新たな基本方針が示されるのを待ち、選考方法を含め早い段階で支部長会議を開き方向性を示す」と話した。(佐藤いづみ、小縣大輝)

5492チバQ:2017/11/12(日) 11:28:47
>>5490
吉村は4区なので後継とゆー表現もおかしいですね

5493パリ行最終便:2017/11/12(日) 19:24:56
https://news.goo.ne.jp/article/joetsutj/region/joetsutj-5a06bfbb4c0db103fa20c52b.html
梅谷守氏が次回衆院選出馬の決意固める 政党公認候補を希望

08:27上越タウンジャーナル

先の衆院選新潟6区にオール野党の統一候補として無所属で出馬し、落選した梅谷守氏(43)が2017年11月11日、新潟県上越市内で記者会見を開き、次回の衆院選に新潟6区から再挑戦する決意を固めたと発表した。梅谷氏は無所属で出馬したことに「何ら後悔はない」としたが、「次回は願わくば政党に所属して臨みたい」と語り、政党公認候補としての出馬を希望する意向を表明した。

梅谷氏は「先回の選挙で破れてから、今日に至るまで、(支持者からの)強い熱い思いをいただいている」とし、支持者や関係者からの再挑戦を望む声などを受け、家族と相談し、次回への再挑戦を決めたという。 今回の選挙戦では市民連合と社民党、共産党などオール野党の統一候補無所属で出馬。自民党の高鳥修一氏に約2000票の僅差で敗れた。敗因を「私自身にある。歩き足りなかった」と振り返る一方、「歩いた所はてきめんに効果があった。ただ、1人で歩くのは限界がある。(次回も)野党連携の構図がもう一度なされることを望む」と語った。

一方、無所属での出馬については比例復活がないなど「不利な条件」の大きさを実感したといい、次期衆院選では政党公認での出馬を強く望んでいる。現時点での候補となる政党については「特にない」と話したが、「『希望の党』にだけは行かないと言うことははっきりしている。立憲民主党は視野にはいれているが、今後の状況を見極め、最終判断したい」。 今後については政策の基本は今後も変えないものの、情勢次第で対応し、「落選中の身だが、上越ではたくさん期待をいただいている。知事や市長らと連携し、自分なりに民意を届ける活動をしたい」と締めくくった。

5494とはずがたり:2017/11/12(日) 20:05:25
>>5490
吉村の市長選転出で繰り上げ当選その他を色々勘違いしてました。ヌルい書き込み失敬しました。ご指摘感謝っす

5495名無しさん:2017/11/13(月) 13:46:57
「日本一選挙に強い」政治家・中村喜四郎という生き方
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53375


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「日本一選挙に強い」政治家・中村喜四郎という生き方
マスコミ嫌いの本人が重い口を開いた 
週刊現代 プロフィール
国会議員も政治記者も「今、どうしてるんだろうね」と口を揃えるのがこの元建設大臣。今回の総選挙でも楽々当選した中村喜四郎が、「無所属」で孤塁を守り続けるのは、彼なりの信念があるようだ。

議員会館で見たことがない

「国会で発言しなければ、議員としての責任を果たせないかといったら、そうではない。群れると感性が鈍る」

本誌にこう語るのは、元建設大臣の中村喜四郎代議士(68歳)だ。

ゼネコン汚職で逮捕され、自民党離党から23年が経った。連続当選を重ね、今も無所属で衆議院議員を続ける中村は、大のメディア嫌いで知られ、実像を知る者は少ない。

「廊下で見かけたことすら何年もないよ。会期中以外は永田町に出てくることはない」(議員会館で同フロアの代議士)

全国紙のベテラン政治部記者も続ける。

「謎の存在です。20年間、本会議での発言はゼロ、質問主意書もゼロ、委員会では一度発言しただけ。何も発信をしていない以上、政治家としては無価値のように思えます」


中村喜四郎は、かつて自民党旧竹下派のホープだった。山崎拓・小泉純一郎・加藤紘一による「YKK」に加わり、「NYKK」と称したグループを作っていたこともある。山崎拓が回想する。

「加藤紘一さんが(経世会の)中村さんも仲間に入れたいと言いましてね。中村さんは政治センスもよかった。細川政権の成立でも、最初に細川擁立案を言い出したのは中村さんだったはずです」

'49年生まれの中村は、日大卒業後、田中角栄の秘書を経て'76年に衆議院議員に初当選。43歳の若さで建設大臣も務めた。

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同じ竹下派にいた鈴木宗男が当時を回想する。

「一途な政治家でした。国対副委員長時代、暴れん坊・浜田幸一さんが国会運営の問題で迫ると『党の方針はこうだ!何を言うか』と毅然とした態度だった。まだ68歳の若さですか。あの事件さえなければね……」

総理候補の呼び声さえあった中村の人生を暗転させたのが、'94年のゼネコン汚職事件だった。斡旋収賄容疑で逮捕され、懲役1年6ヵ月の実刑判決を受けた。

「YKKにいた頃は明るくて開放的な人だったんですが、逆境を経て性格が変わったんじゃないか。殻に閉じこもってしまってね。自分を摘発した検察当局や、政界への反発がものすごくあったと思う」(前出・山崎)


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