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法学論集

1とはずがたり:2005/03/29(火) 14:02:24
憲法や政治思想・安保論など以外の政治・法学関連スレです。判決・刑事事件等扱います。

=関連スレ=
憲法スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1061910652/l100
国際関係・安全保障論
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l100
政治思想総合スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1039194613/l100

530小説吉田学校読者:2006/08/20(日) 11:44:22
>>528
単純な「児童ポルノ所持」を念頭においての私の考えです。
法律的には、義務教育修了かどうかを境にしたほうがいいと思います。
文学的、倫理的には、主体的な考えに基づいて事理の是非を弁識できるを境にしたほうがいいと思います。
なんで、「ロリコン擁護みたいなことを言うんだ、なんだいつもの吉田学校と違うな」と思われる人もいるかと思われます。
「児童ポルノ」は確かに供給側に犯罪の可能性が強いので、これはこれで許しちゃいけないと思いますが、単なる所持者の場合は、ただの変態性欲者だけなのかもしれず、性欲に可塑性があるのは認めますが、人は誰しも何らかの変態性欲を持っており、単なる児童ポルノ所持は、倫理的、社会的には非難されてしかるべきでありますが、これを法律的に国家が処罰するのは、かなり違和感を持つからです。こういう規定は抑制的に(今回は、強制わいせつや強姦などの犯罪も周辺で行われており、被写体も幼女なので、訴追は当然ではありますが)運用されたほうがいいと思います。

だいたいですねえ、セーラー服とかブルマとかメイドとか、そういうコスプレを供給する方が悪いって。メイドは従順の象徴で、私から言わせれば、反抗をできないものを対象とするペドフィリアと根は同一で、本当に気持ち悪いと思いますよ。

531小説吉田学校読者:2006/08/20(日) 11:48:55
だいぶ間抜けな捕まり方。たかが看守、制服着ただけで権力を持っていると誤解するバカ。懲戒権を職務権限として悪用する輩とそれを許容する刑務所の空気は徹底的に究明すべきです。
まちがいなく、ほかの被収容者にも便宜を図ってポッポに何か入っていたに500円賭ける。USJには行かなかったんですな。

<収賄>大阪拘置所の刑務官を逮捕、組長から金や乗用車
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060820-00000000-mai-soci

 大阪拘置所(大阪市都島区)拘置中に処遇に便宜を図る見返りに、暴力団組長から金品を受け取っていたとして、大阪府警捜査2課は19日、同拘置所刑務官、桑野勝彦容疑者(37)を収賄容疑で逮捕した。また、今月4日に別の強要未遂容疑で逮捕した山口組系「天野組」組長、金政基容疑者(66)と同組幹部、安江克幸容疑者(42)を贈賄容疑で再逮捕した。桑野容疑者は調べに対し容疑を認めているという。
 桑野容疑者は「主任看守」で、収容者の相談に乗ったり、手紙の投かんなどをする舎房担当者だった。調べでは、桑野容疑者は04年7〜8月、拘置中の金容疑者から監視カメラのある部屋からない部屋に移してくれるよう依頼を受けて部屋を替え、その見返りとして、家族4人の旅行代金21万9000円を金容疑者に支払わせ、同年10月、金容疑者から中古の国産乗用車1台を譲り受けた疑い。旅行は東京ディズニーリゾート(TDR)と熱海温泉に3泊4日で出掛け、3万6700円のTDRの観光券も金容疑者から提供してもらっていた。
 ◇中山厚・大阪拘置所所長の話 公務員として信用を失墜させるもので、誠に遺憾であり、深くおわび申し上げます。今回の事案を厳粛に受け止め、職員の綱紀の粛正を図り二度とこのような事案を起こすことがないよう努めてまいりたいと考えています。

532小説吉田学校読者:2006/08/20(日) 11:53:46
なんか今日の産経の社会面には、恋愛か職権乱用か微妙な記事も載っているなあ。
こっちは、談合か贈収賄か微妙な判断を迫られそうですが、事後法をもってしても訴追すべきです。もうね理論とかじゃないよ。やる言うたらやれ。

「知事周辺者が仕切り役」 福島県発注談合疑惑  任意聴取 ゼネコン各社供述
http://www.sankei.co.jp/news/060819/sha012.htm

 中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)による脱税事件の捜査で、福島県発注の下水道工事での談合疑惑が浮上した。関係者によると、工事を受注した準大手ゼネコン「東急建設」(東京都渋谷区)など入札に参加したゼネコン各社の担当者の大半が、東京地検特捜部の任意の事情聴取に対して談合を認めた上で、佐藤栄佐久・同県知事(67)と親しい会社社長が「仕切り役だった」と供述しているという。特捜部は今後、「福島ルート」の捜査を本格化させる見通しだ。
 談合を認めた東急建設東北支店(仙台市)の支店長(58)が聴取後の15日、東京都中央区内のホテルから飛び降り自殺していたことも明らかになった。
 関係者によると、東急建設は福島市の建設会社「佐藤工業」と共同企業体(JV)を組み、平成16年8月に福島県が発注した「流域下水道整備工事」を指名競争入札で落札した。落札額は税込みで8億1690万円、落札率(予定価格に占める落札額の割合)は94・6%と高かった。
 入札にはゼネコンを幹事とする15JVが参加。事前に談合し、東急建設を「チャンピオン」(落札予定会社)に決めていた疑いが持たれている。この談合を仕切っていたのが佐藤知事と親しい会社社長とされ、チャンピオンを事実上決めていたとみられる。
 特捜部もこうした事実を把握しており、今月に入ってから東急建設東北支店長から複数回にわたって任意聴取し、支店長は談合を認めた。その後、入札に参加したゼネコン各社の担当者からも一斉に聴取し、大半の担当者が談合を認め、この会社社長について「仕切り役だった」と供述したという。
 「福島ルート」をめぐっては、水谷建設が平成11年と14年に佐藤知事の実弟(63)が経営する縫製会社「郡山三東スーツ」(同県本宮町)の土地2カ所を計13億円余りで購入。その間、県発注の木戸ダム本体工事を前田建設工業などのJVが約200億円で落札し、水谷建設が下請け受注していた。前田建設側は、13年にこの土地を担保に計4億円をスーツ社に融資していたことも明らかになっている。
 東北支店長の自殺について、東京地検の岩村修二次席検事は「亡くなられた方のご冥福(めいふく)を心よりお祈りしております」とコメントした。

533とはずがたり:2006/08/24(木) 03:43:33
よっぽど綺麗なお母さんだったようで。ネット上に写真とか落ちてないかな。。

ひったくり容疑者、心奪われる=被害女性の母親に一目ぼれ、交際迫り逮捕−大阪
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060823-00000117-jij-soci

 女性のかばんをひったくった上、この女性の母親に一目ぼれして交際を迫ったとして、大阪府警枚方署は23日までに、窃盗と強要未遂容疑で大阪府枚方市春日元町、無職田辺貢容疑者(33)を逮捕、追送検した。同容疑者は「昔あこがれていた女性に(被害者の母親が)そっくりだった」と話しているという。
 調べでは、田辺容疑者は2日午後8時40分ごろ、枚方市内を自転車で帰宅中の契約社員の女性(22)の手提げバッグをひったくった上、翌3日午後、バッグの中の財布などを引き取りに現れた女性の母親(43)に交際を迫った疑い。
 田辺容疑者は「財布と携帯を拾った」とうそを書いたメモを女性の自宅に差し入れ、謝礼をだまし取ろうとしたが、待ち合わせ場所に現れた女性の母親に一目ぼれ。同容疑者はその場で「付き合って下さい」と告白したが、母親が断ると「付き合わなければキャッシュカードなどを悪徳業者に渡す」などと交際を強要した。 
(時事通信) - 8月23日20時1分更新

534小説吉田学校読者:2006/08/24(木) 07:10:59
>>533
「それはあなたの心です」

ひったくりには本当に注意を。これは今年6月の事件です。

県高野連理事長がひったくり被害 尼崎
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000061236.shtml

 二十八日午後十一時十分ごろ、尼崎市の市道で、兵庫県高等学校野球連盟理事長(70)=同市一=が歩いて帰宅途中、後ろから近づいてきた黒っぽいミニバイクの男に、現金約三十二万円などが入ったセカンドバッグを奪われた。男はそのまま南に逃走、理事長にけがはなかった。
 尼崎南署の調べでは、男は白のフルフェースのヘルメットをかぶっていたという。

535小説吉田学校読者:2006/08/26(土) 23:52:50
酒を飲んだら絶対に車を運転してはいけない。それを守れぬのは人として何だ。危険運転致死傷の適用は予定の事態かもしれない。加害者の問題は起訴報道時に述べます。

私がRV車を買わない理由は「頑丈さ」にあります。実はベイブリッジやレインボーブリッジも私は怖いのだ。
それと、たかだかカンガルーバーが衝突したくらいで、なんと壊れやすい欄干か。
これほど痛ましい事故もない。

追突・転落で幼児3人死亡 飲酒運転の市職員逮捕
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/soci_news9.html?now=20060826224940

 福岡市の博多湾に架かる橋で、25日夜、家族5人が乗ったRV車が飲酒運転の車に追突されて海に転落し、幼い子供3人が死亡しました。警察は、追突した車を運転していた市の職員の男を逮捕しました。

536小説吉田学校読者:2006/08/27(日) 13:06:38
やっぱり海に架かる橋だったら、強度はせめて自動車衝突を想定したものにしていただきたかった。せめて、この事故の後は。

ガードレールの強度、車衝突には不足 福岡3児死亡事故
http://www.asahi.com/national/update/0827/SEB200608260025.html

 福岡市東区奈多の「海の中道大橋」で25日夜、追突されたRV車が海に落ち、幼児3人が死亡した事故で、車が転落した際に突き破ったガードレールは歩行者や自転車用で、車の衝突を受け止めるのに必要な強度が足りなかったことが分かった。道路を管理する市港湾局は「車道と歩道との間にある段差の高さ、歩道の幅から国の基準に適合する歩行者、自転車用にした。想定外の事故だった」と話している。
 県警によると、追突されたRV車は車道と歩道を隔てる約20センチの段差を乗り上げ、幅約4メートルの歩道を横切り、高さ約1メートルの金属製のガードレールを突き破って海に落ちた。
 市によると、ガードレールは国土交通省の「防護柵(さく)の設置基準」で「橋梁(きょうりょう)区間は、通常歩道がある場合、車両の転落を考慮する必要はない」とされており、歩行者、自転車用にしたという。強度は、幅1メートルに対して体重60キロの大人4人が寄りかかっても壊れない程度という。
 反対側の南側には歩道がなく、車両用のガードレールが設置されている。事故が起きた北側とは形状が異なり、総重量25トンの車両が衝突した場合を想定している。
 道路と平行に渡された金属棒の数は北側は6本で、南側は3本。いずれも一番上の1本は直径11.4センチの円柱形だが、事故が起きた北側の残り5本は厚さ6ミリの板状で、残り2本が直径7.6センチの南側と比べ、はるかに弱い作りだ。
 市は「段差と歩道を越え、車が衝突する事態は想定しなかった。全国一律の基準で作っており、予想以上の荷重がかかり、事故を防げなかった」と話している。
 海の中道大橋は長さ約750メートル。市が97年6月に着工し、02年10月に供用開始。ガードレールは01年度に建設された。

537小説吉田学校読者:2006/08/28(月) 19:30:11
まさに「空気の研究」。これは同和採用枠とかコネ採用とかそれ以前に「犯罪が許される雰囲気」が市役所に蔓延していたんでしょう。組織と犯罪、そこらへんのことはそのうち書きます。
ていうか、これは市長じゃなくて、答弁原稿を書いた奴が悪い。

「大きな数値でない」と京都市長 相次ぐ逮捕者に 議場、一時騒然
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060828-00000013-kyt-l26

 28日午前の連合審査会で、相次ぐ逮捕者についての見解を問われた京都市の桝本頼兼市長が「国民全体の発生率からすると、大きな数値ではない」と発言し、議場が一時、騒然となった。
 他都市との比較で逮捕者が突出して多いという指摘に、桝本市長は「国民全体の発生率からすると、4月以降は(市職員の逮捕者が)多いが、全体としては、市のそれは大きな数値ではない」と答弁。議場からは「無責任だ」「見識を疑う」などの声が上がった。
 市では4月以降、職員10人が逮捕されている。05年度までの5年の年間平均逮捕者数は4・6人という。

538小説吉田学校読者:2006/08/28(月) 19:38:30
マンションビラ配り、ドアポストに投函する業者も今じゃかなり少ないけれど。
被告人の行為は構成要件にはばっちり該当してはいます。正式裁判するような事案ではないけれど、正式裁判になったらこれは有罪ですね。私なら。入り口型なら無罪にしますが。

<ビラ配布>「住居侵入」否定し無罪 東京地裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060828-00000014-mai-soci

  東京都葛飾区のマンションに共産党のビラを配布するために侵入したとして、住居侵入罪に問われた僧侶、荒川庸生(ようせい)被告(58)に対し、東京地裁は28日、無罪(求刑・罰金10万円)を言い渡した。大島隆明裁判長は「ビラ配布の目的だけであれば、共有部分への立ち入り行為を刑事上の処罰の対象とするとの社会通念は、いまだ確立していない」と指摘し、住居侵入罪の成立自体を否定した。
 公判で弁護側は「ビラ配布は政治的表現の自由の一つとして憲法で保障されている。玄関はオートロックではなく、ドアポストにビラを配布しただけで住居侵入罪は成立しない」と、無罪か公訴棄却を主張。検察側は「立ち入り拒否の張り紙が掲示されており『侵入』に当たることは明白。政治的意見の表明であっても、他人の権利を侵害することは許されない」と指摘していた。
 判決はまず、マンションへの立ち入りが許されるかどうかについて「他人の住居の平穏を不当に害することは許されず、憲法だけを根拠に直ちに正当化することは困難。目的や態様に照らし、法秩序全体の見地から社会通念上容認されざる行為と言えるか否かによって判断するほかない」と指摘した。
 そのうえで(1)政治的主張のビラ受領で、住民の平穏が侵害されるとの不安感を抱くことは少ない(2)配布の際の滞在時間は7、8分程度でプライバシー侵害の程度もわずか(3)ビラ投かんでの立件はほとんどない――などと判断。「立ち入り拒否の張り紙は商業ビラの投かん禁止とも読み取れ、マンション側が政治目的のビラ配布を禁じていたとしても、その意思表示が来訪者に伝わる表示となっていない」として、正当な理由のない違法な立ち入り行為に当たらないと結論付けた。
 荒川被告は04年12月23日午後2時20分ごろ、葛飾区の7階建てマンションに入り、共産党の「都議会報告」などのビラを3〜7階27戸のドアポストに入れた、として起訴された。注意した住民が現行犯逮捕し、23日間にわたり拘置された。
 ビラ配りを巡っては、東京都立川市の防衛庁官舎に自衛隊イラク派遣に反対するビラを配って同罪に問われた男女3人を1審・東京地裁八王子支部が無罪(04年12月)としたが、東京高裁が昨年12月に罰金10万〜20万円の逆転有罪判決を言い渡した(被告側が上告中)。

539名外しさん:2006/08/28(月) 19:53:27
まあ、放置するか、逆にピザも黒猫も徹底的に捕まえちゃうか、どっちか。いつまでも、協賛等と軽視長考案の内戦(!?)に留まっていて欲しい、と思う今日この頃です。

ビラ配布:無罪判決に「おお」支援者ら喜びの声
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060828k0000e040040000c.html

 「無罪」と大書された紙が東京地裁前で掲げられた。東京都葛飾区のマンションへのビラ配布事件で、僧侶の荒川庸生(ようせい)被告(58)に言い渡された28日の無罪判決に、集まった約100人の支援者からは「おお」と喜びの声が上がった。「当たり前のことが当たり前と評価された」。被告の弁護士は支援者らにそう報告し、荒川被告はこぶしを握った両手を突き上げて「皆さんで戦い取った無罪判決です」と、喜びの声を張り上げた。

 東京地裁104号法廷では主文が告げられた瞬間、満席の傍聴席から拍手が起き、けさ姿の荒川被告は軽く裁判長に一礼した。閉廷後、地裁前で支援者に「8月28日は言論と表現の自由の新しい日が始まった」と語った。判決後の会見で「裁判長に敬意を表したい。ビラまきは犯罪ではないという一般常識に沿って判断していただけた。言論弾圧の流れを食い止められる喜びでいっぱいです」と判決をかみしめた。

 荒川被告の逮捕は、防衛庁官舎で自衛隊イラク派遣に反対するビラを配って起訴された男女3人に、東京地裁八王子支部が無罪(2審は逆転有罪、上告中)を言い渡した1週間後だった。「いつものように配っていた。逮捕されるなんて考えもしなかった」。逮捕直後は眠れない日々が続いたが、すぐに「闘おう」と決めた。「マンションの共有廊下に入ってビラを配ることが犯罪になるなんていう一般常識はない。不当な言論弾圧だ」

 平和活動の集まりなどでは、参加者から「怖くてビラを配れない」と不安の声を聞いた。自身も事件後はビラ配りをしていない。先月の最終意見陳述では「知る権利、伝える権利にとっての大切な手立てであるビラの投かん行為を絶対に犯罪としておとしめないで下さい」と訴えた。

 事件の舞台は、オートロックではない7階建てマンション。住民の30代女性は「いらないビラは捨てればいいだけ。逮捕は過剰」と答え、50代男性も「ピザなどの広告も入っている。逮捕はやりすぎ」と話した。一方、50代女性は「見知らぬ人がドアの前まで入って来るのは気持ち悪い。入れるならば1階の郵便受けにしてほしい」と語った。【佐藤敬一、銭場裕司、高倉友彰】

毎日新聞 2006年8月28日 11時12分 (最終更新時間 8月28日 13時06分)

540小説吉田学校読者:2006/08/30(水) 13:40:09
「外部からの侵入の跡はない」はずだったんじゃないんかい。
ヒラリー・ウォーの小説でも「私が犯人だ」と名乗り出る人物が多数出て警察が辟易するという場面があります。シンプソン事件のときもそうだったらしく、こういうのはアメリカでは珍しくないことだそうだ。

ジョンベネちゃん事件、訴追断念で釈明
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20060830-82809.html

 米コロラド州の少女ジョンベネ・ラムジーちゃん(当時6)殺害事件で、同州ボールダー郡のレイシー地方検事は29日、記者会見し、殺人容疑などで逮捕したジョン・マーク・カー容疑者(41)の訴追を断念した捜査手法に対し市民らから抗議があったことを認めた上、可能な限りの裏付け捜査をして逮捕に踏み切ったと釈明した。
 地方検事は会見で、訴追断念を発表した28日以降、市民から「町から出て行け」といった抗議の電話が複数あったと述べた。
 その上で科学的裏付けを欠いた捜査だったと批判されていることについて、容疑者のDNAを逮捕前に複数回、秘密裏に採取し、ジョンベネちゃんの遺体から検出した犯人のものとみられるDNAと照合を試みていたことを明らかにした。

541小説吉田学校読者:2006/08/31(木) 21:21:01
非常に乱暴に言えば「融資しなければ、その他の融資も焦げ付く」というのが「特別背任」に問われたわけです。
特別背任の構成要件に「任務違背」と「図利目的」とありますけど、「図利」というより「銀行保身」でして、我が身を保身しない融資会社などないわけでして、接待とかリベートとかのプラスαがないと刑事上の有罪は難しいと思います。
そもそも、拓銀vs札幌地検の対決は、札幌地検は思い出したくもない「カブトデコム」ルートが本丸だったはずです。最高裁でももうひと悶着ありそうですな。

旧拓銀の特別背任、元頭取ら逆転実刑判決…札幌高裁
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060831it02.htm

 1997年11月に経営破たんした旧北海道拓殖銀行の融資をめぐり、商法の特別背任罪(当時)に問われた元頭取の山内宏(79)、河谷禎昌(71)両被告と、融資先のリゾート開発会社「ソフィアグループ」元社長中村揚一被告(66)の控訴審判決が31日、札幌高裁であった。
 長島孝太郎裁判長は「信用失墜、責任追及を恐れ自己保身から融資を実行した」と述べて、3人を無罪にした1審・札幌地裁判決を破棄。山内、河谷両被告に懲役2年6月(求刑・懲役5年)、中村被告に懲役1年6月(同3年)の実刑を言い渡した。弁護側は上告を検討する。
 控訴審には在廷義務がないため3被告は出廷せず、弁護人が判決を聞いた。判決の朗読は、夕方まで続く見通し。
 1審判決が「疑いが残る」として認めなかった元頭取らの「犯意」について、「ずさんな融資などの発覚によって生じる責任追及を恐れ、自己保身目的から融資した。拓銀のほかから借り入れができないソフィアグループに金融上の利益をもたらす」として、全面的に肯定した。
 融資先の中村被告についても「山内、河谷両被告が任務に背いて自分やソフィアの利益をはかったことと、拓銀に財産上の損害を与えると認識しながら特別背任行為に加わった」として、共謀を認めた。
 事件では、拓銀が1994年4月から97年10月までに、ソフィアグループが札幌市北区茨戸地区に計画したリゾート開発の事業費として融資した約86億円の正当性が争われた。
 検察側は、グループが実質破たん状態で、融資は、経営責任追及などを回避するための保身目的から行われたと指摘。全額を焦げ付かせたとして、事件を「金融史上まれにみる極めて悪質」と位置づけた。
 一方、弁護側は、破たん処理で3兆4000億円を超える公的資金が投入されたことなどへの批判をかわすための国策捜査と非難。融資は資金回収率を高めるためで、銀行の利益のために行われたとして、真っ向から対立した。
 1審判決は、融資の判断が頭取の任務に背くと認定したが、最大の争点だった「自分の利益のため」とする犯意については否定していた。山内被告ら3人は今回の2審判決が確定するまでは、収監されない。弁護団が上告する可能性が高く、3被告らがすぐに刑に服する見通しは薄い。

542小説吉田学校読者:2006/08/31(木) 21:32:35
(続き)
頭取だけが悪いのか・・・2頭取だけか・・・故人となった鈴木元会長は・・・支店長レベルの判断ミスはなかったか・・・カブトデコムは・・・エスコリースは・・・
なお、この融資ルート、札幌市の担当部長が農地指定取消しの経緯を検察に聴かれた矢先の調書作成前、自殺している。何を検察に話さなかったのだろうか?

旧拓銀判決に時効の壁、追及免れた元役員
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060831it04.htm

 旧北海道拓殖銀行の破たんは、ソフィアグループへの不良債権化した融資だけが原因ではないが、実刑という最も重い責任を背負わされたのは、その最後の時期に頭取を務めた2人。今回の判決は、一罰百戒的な色彩が漂う。
 判決は、起訴対象の融資が行われる前に、グループがすでに約70億円の債務超過に陥っており、「グループの全資産を処分しても全額を返済することは不可能」で、実質破たん状態だったと指摘。さらに用地買収にからむ農地法違反の疑いを抱えたリゾート開発計画に実現の見込みはなかったとして、あえて融資を行った背景には、山内被告らが自分たちの責任が追及される恐れを認識していた事情があると認定した。
 特別背任罪は「犯意」という被告の主観が問題となるが、元頭取らは「資金回収を進めるための正当な経営判断」などとして全面的に否認。融資先との癒着などがない今回のようなケースでは、専門家の間でも意見は分かれている。1審の無罪がそれを示している。
 1回の審理で結審した控訴審で、検察側が追加立証したのは、拓銀の経営会議の資料など12点。その結果、高裁判決は、ソフィアの経営状況やリゾート開発計画の実現可能性に照らして「融資判断の誤りの程度も、経営責任の追及につながる重大なものであると認識したはず」と断罪した。
 第三者機関の与信調査委員会は、拓銀の破たんを招いた9件の融資案件が特別背任に相当すると指摘したが、時効のため告発できたのはソフィアだけだった。多くの関係者が、より責任が重いと指摘するバブル期の元役員は追及を免れた。
 銀行の頭取に背任行為があれば、追及するのは捜査機関の当然の任務だ。放漫経営者が多くの社員を路頭に迷わせ、地域経済を一時混乱に陥れた責任は問われるべきだ。その意味で、今回の判決は全国の経営者に大きな警鐘となろう。だが、前任者たちがまいた不良債権の種を引き継いだ河谷被告らだけが詰め腹を切らされる結末に、やりきれなさも残る。

543小説吉田学校読者:2006/09/01(金) 20:11:15
被害者と加害者がいる中での始業式。「逮捕状報道」が早すぎでした。

「心配しているから…」=同級生がメッセージ−行方不明少年に・徳山高専
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060831-00000196-jij-soci

 「とにかく心配しているから、無事かどうかだけでも、誰にでもいいから、連絡してほしい」。徳山工業高等専門学校生(20)殺害事件で、天野徹校長は31日夜、記者会見し、被害者と同じ土木建築工学科5年の学生らが、殺人容疑で逮捕状が出たまま行方が分からなくなっている同級生の少年(19)にあてたメッセージを読み上げた。
 校長によると、学校側が30日午後、同学科の男女学生36人に対する個別面談を行った際、学生が集まって「自分たちにできることはないか」と話し合い、メッセージをまとめた。

544小説吉田学校読者:2006/09/02(土) 09:01:02
キタキタキタキタ。検察ちゃん、福島県庁に艦砲射撃してちょうだい。

福島県発注の下水道工事で談合容疑、週明け本格捜査へ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060902it01.htm

 福島県が2004年に発注した流域下水道整備工事の入札で談合が行われていた疑いが強まったとして、東京地検特捜部は、入札に参加した業者らに対し、競売入札妨害(談合)容疑で来週にも本格捜査に踏み切る方針を固めた。
 工事の一部を受注した東急建設の支店長(故人)が、県内の公共工事の受注に影響力を持つとされる空調設備管理会社社長(59)に受注調整を依頼した見返りに1000万円以上の謝礼金を渡したと供述していたことも判明。特捜部は、この会社社長が談合に関与していた疑いがあるとみて追及する方針だ。
 特捜部は、水谷建設の脱税事件の捜査の過程で、複数の県発注工事での談合疑惑を把握。関係者の聴取を進めた結果、流域下水道整備工事の入札参加業者から「談合を行った」との供述を得て、調べを進めていた。
 関係者によると、談合の疑いが持たれているのは、同整備工事のうち、県北処理区の事業。県北部の2市2町の下水を浄化センターで一括処理するために下水道管を約56キロにわたり埋設するもので、各工区に分けて分割発注された。総事業費は約911億円。
 このうち、04年8月の指名競争入札には、15の共同企業体(JV)が参加し、東急建設と地元大手の「佐藤工業」(福島市)のJVが、福島市内の整備工事を予定価格約8億6340万円に対し8億1690万円で落札した。落札率は94・6%だった。
 東急建設の東北支店長は先月15日、特捜部の聴取を受けた後に都内で飛び降り自殺したが、聴取に対し、「会社社長に東急建設が受注できるよう依頼し、1000万円以上の謝礼金を渡した」などと供述したという。
 福島県政の事情に詳しい複数の関係者によると、会社社長は、佐藤栄佐久・福島県知事の選挙の応援をするなど、知事に近い存在とされる。特捜部は、この会社社長が、下水道工事の談合に深く関与していた疑いが強いとみている。
 特捜部は、このほか、木戸ダムやあぶくま高原道路建設工事など他の県発注工事の談合疑惑についても解明を進めている。
 会社社長は、読売新聞の取材に対し、「談合に関与したことはないし、金などももらったことはない」と関与を否定している。

545小説吉田学校読者:2006/09/02(土) 09:03:03
こちらもキタ。まるで韓国政界みたいな動きではありますが、森元参院議員の進退とかがジミ〜に論議されそう。

岐阜県の裏金、私的流用の疑いで数人を刑事告発へ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060902i101.htm

 岐阜県庁の裏金問題で、3人の弁護士による検討委員会(幅隆彦委員長)は1日、古田肇知事に提出した報告書の中で、裏金を私的に流用した疑いのある数人について刑事告発するよう求めた。
 これを受け、県は告発に向けて具体的な検討に入った。
 検討委によると、現在残っている裏金のうち約1億5000万円については、59人の職員が個人口座や現金で保管していた。このうち550万円を隠していた職員は当初、「職員組合に移し替えた」と証言していたが、その後、自分で現金を保管していたと回答を翻した。
 検討委は、これらのケースの中には私的流用がある可能性もあるとして、刑事告発を求めている。
 一方、検討委は岐阜県庁の裏金作りが1960年代後半から行われていたと指摘。会計書類の保存期間が過ぎていて金額は特定できないものの、94年度だけで4億6600万円の裏金作りが行われていたとする県の調査結果から類推して、少なくとも92、93年度には同額の裏金作りが行われていたと推計。
 また、情報公開条例が施行された95年度以降、額は年々減少したものの裏金作りは続き、03年度までに約3億円が作られていたことを明らかにし、92年度以降に作られた裏金は総額約17億円に上ると認定した。

546小説吉田学校読者:2006/09/03(日) 10:35:29
おしゃべりも作戦のうちか。私ならこういう弁護士は解任します。
来週は4日堀江初公判、6日超大型台風接近、姉歯初公判、紀子さま出産予定日、サッカーアジア杯予選とニュース目白押し。さらに福島談合疑惑が火を噴く可能性もある。来週はニュースを隠すにはもってこいの週。

<ライブドア>堀江前社長、4日初公判「ボクサーの心境…」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060902-00000066-mai-soci

 ライブドア事件で証券取引法違反に問われた前社長、堀江貴文被告(33)の初公判が4日午前10時、東京地裁(小坂敏幸裁判長)で開かれる。弁護人によると、堀江前社長は法廷を自分の主張を堂々と言える「晴れの場」と位置づけ、「リングに上がる前のボクサーのような心理状態」にあるという。前社長側は既に公判前整理手続きの中で起訴事実を否認しており、検察側との法廷対決の幕が上がる。
 堀江前社長は、11月28日まで計26回開かれる集中審理について、弁護人に「こんなに詰めてやるんですか。先生方、大変ですね」と話している。自身は、住居の東京・六本木ヒルズにあるジムへ通い続けて「トライアスロンに出る自信がある」と話すなど「体力的には心配ない」(弁護人)という。
 一方、東京地裁は初公判当日、駐車場のある東側玄関を封鎖するなど厳重な警備態勢で臨む。傍聴希望者が殺到することも予想され、開廷直前の混乱を避けるために正門側での整理券(傍聴抽選券)配布は通常より早い午前9時に締め切る。
 同地裁によると、過去の傍聴希望者数のトップは、オウム真理教(アーレフに改称)の松本智津夫(麻原彰晃)被告(51)=1審死刑、控訴棄却決定を受け特別抗告中=の初公判の1万2292人。4位までをオウム関連の公判が占め、5位はロッキード事件の故田中角栄元首相の判決公判だった。
 上場廃止となったライブドア株の株主は3月末時点で約15万人。3100人以上が前社長らに計200億円超の損害賠償請求を起こした。このうち「ライブドア株主被害弁護団」は傍聴券の抽選に数十人が並ぶ予定だ。米川長平弁護団長は「初公判で事実関係についていろいろなことが分かると思う」と期待する。
 テレビ各社は当日、日本テレビ、TBS、テレビ朝日が報道特別番組を組み、NHKは常設のニュース枠を拡大する。

547小説吉田学校読者:2006/09/03(日) 20:12:20
結局「一部は燃やしていない」。いつ「全部」になるんでしょう?

“燃やした”裏金 一部は使用
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/09/03/k20060903000099.html
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/09/03/d20060903000099.html

 岐阜県庁で、17億円近くに上る裏金が作られ、組織的に隠ぺいされていた問題で、当初、県の内部調査で燃やしたとされていた裏金のうちの一部は、交際費などに使われていたことが、検討委員会の調査でわかりました。
 この問題は、岐阜県庁で、平成4年度から12年間にわたって、16億9700万円余りの裏金が作られ、県の職員組合の口座に移すなどして組織的に隠ぺいされていたものです。裏金の実態調査を行った弁護士の検討委員会によりますと、裏金の処理に困って、燃やしたり捨てたりしたと話した職員が3人おり、その額は600万円近くに上っています。しかし、これとは別に県の内部調査で、裏金の100万円を焼却したと答えていた当時の統計調査課の職員が、委員会の調査に対しては、扱った裏金の額は実際は300万円で、焼却してはいなかったと答えていたことがわかりました。この職員は、裏金を課長らの交際費や職場の懇親会費などに使い、一部はタクシー券やビール券の購入に充てていたと話しているということです。これについて検討委員会は「県の内部調査の時と証言を変えた職員は当然、処分や責任が重くなってしかるべきだ」と批判しています。

548小説吉田学校読者:2006/09/03(日) 20:13:46
(続き)上司の承認があれば「私的」ではないわね。

「私的流用は絶対にない」 裏金焼却の職員、疑惑否定
http://www.chunichi.co.jp/flash/2006090390190201.html

 約17億円に上る岐阜県庁の裏金問題で、弁護士らによる検討委員会に現金約15万円と残高約70万円の預金通帳を焼却したと証言した男性職員が3日、取材に対し「私的流用は断じてない」と否定し、通帳残高分を含め焼却した全額を返還する意向を示した。
 検討委は報告書で、焼却、廃棄処分は3件あったと指摘。このうち、男性職員のケースについては、通帳の金融機関や口座名義などを覚えていないとの証言を「通常では考えづらい」と述べ「私的流用の可能性も否定できない」としていた。
 職員によると、同県美濃加茂市の旧可茂用水道事務所に所属していた2000年度、前任者から引き継いだ裏金について当時の所長に相談し、所長の官舎で焼却した。
 職員は「金額も口座もちらっと見ただけなので明確に覚えていない」と話し、焼却の理由については「後任者に引き継いでも苦しむだろうと思った」と説明。各職場の裏金が県職員組合に集められていたことは知らなかったという。一方、元所長は「告発される可能性もあり、コメントできない」としている。

549小説吉田学校読者:2006/09/03(日) 20:27:18
一言だけ言います。「こんな日本に誰がした」

研修生、時給450円残業 千葉養豚場殺人
http://www.asahi.com/national/update/0902/TKY200609020328.html

 社団法人「千葉県農業協会」が受け入れている中国人研修生(26)が研修先の養豚場で男女3人を殺傷したとされる事件で、本来は残業してはいけない研修生が時給450円で月50時間前後の残業をしていたことがわかった。この養豚場主(68)は朝日新聞の取材に対し、「残業がわからないようにするために預金通帳を二つ作り、残業代を別に入金するように協会幹部にいわれた」とも証言。通帳はすでに千葉県警に任意提出され、県警も関心を寄せている。
 事件が起きたのは8月18日夕。同県木更津市の養豚場で中国人研修生の容疑者=殺人と殺人未遂の疑いで逮捕=が、協会理事(62)と女性通訳(44)らを刃物で刺し、協会理事を殺害、2人に重傷を負わせたとされる。
 関係者によると容疑者は7月ごろから、「もっと給料の高いところに移りたい」と訴え、8月中旬には部屋に閉じこもるようになったという。研修継続が難しいと判断した協会と養豚場主は、容疑者の帰国を決定。空港に連れていこうとする協会理事らを崔容疑者が刃物で刺し、自らも農薬を飲んで自殺を図ったが命をとりとめ、23日逮捕された。
 県警の調べに対し容疑者は「給料がもっともらえると思っていた」「大変なことをした」などと供述している。
 研修先の養豚場主によると、容疑者は4月の来日後すぐに休日も働き始め、残業が月50時間を超えることもあった。養豚場主には「来日前、中国で100万円ほどの借金をしてきた」と話していたという。
 計画に沿って作業を学ぶ研修制度では、時間外や休日の研修は基本的に認められない。だが、養豚場主は「協会幹部には『パートを雇ったつもりで使えばいい』と言われた。本人が『やらせてくれ』というので残業もさせた」と語った。450円にした理由についても、同じ協会幹部から「研修生間で格差が生じるので、450円以上でも以下でもだめだと言われた」。
 この養豚場主は7月、6万5000円の正規の研修手当を口座に入金し、主食補助の5000円は現金で手渡す一方、約2万5000円の残業代は別口座に入金したという。
 「通帳を一つにすると残業代の入金がわかってしまい、入国管理局に残業がばれる。だから残業代は別の通帳にするように協会側からいわれた」
 同協会を通じて研修生を受け入れた同県内の複数の農家も朝日新聞の取材に不正残業を認めている。ある農家は「協会関係者が『ほかのみなさんはこうやっています』と言って『450円』を示された」と話した。

550小説吉田学校読者:2006/09/03(日) 20:34:55
(続き)強制捜査権限もある労基か、退去令状なら自前で発付できる入管がこれをやらないとダメだよ。労基は夜討ちをしないから甘く見られているのか。それと、前記の事件だと千葉県庁とJA千葉、何やってたんだ。

外国人実習生の受け入れ企業、指導強化へ 厚労省
http://www.asahi.com/national/update/0902/TKY200609020250.html

 地で雇用主側の不正行為や賃金トラブルが相次いでいる外国人研修生と技能実習生について、厚生労働省は、受け入れ企業の指導を強化することを決めた。制度を運営する財団法人が実施している巡回を、現在の年間6000カ所を来年度から7300カ所に増やし、研修・実習先の半数をカバーする。
 同省によると、全国の1万4000〜1万5000企業に約10万人の研修生と実習生がいるという。受け入れ先企業の過半数は、従業員19人以下の小規模な企業(04年度)。残業などの不正行為は05年で180件に上っている。
 このため、同省では、巡回指導や研修などのために、07年度の予算要求に約4億円を盛り込んだ。財団法人「国際研修協力機構」の全国17カ所の地方事務所の駐在員が、受け入れ企業を回り、不法行為のチェックなどを行う。

千葉県農業協会のサイトはこちら
http://www.caajapan.jp/index1.html

551とはずがたり:2006/09/04(月) 13:59:33
共産党の弾圧である。こんなことするなら町田市長をちゃんと失職させよ。

2006年9月3日(日)「しんぶん赤旗」
自由な選挙勝ちとろう
公選法弾圧 大石事件
支援者が集会
大分
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-09-03/2006090304_02_0.html

 二〇〇三年の大分県豊後高田市議選の告示前に、後援会ニュースを配布しただけで、公選法違反で不当に逮捕・起訴された日本共産党の大石忠昭市議(64)の事件で二日、「選挙の自由をひろげ大石さんを守る会」は報告交流集会を開きました。九都府県から二百人を超える支援者が集まりました。

 事件は一審(大分地裁)で罰金十五万円、公民権停止三年の不当判決が出され、現在福岡高裁で控訴審が行われています。

 裁判では▽共産党狙い撃ちの不公平な捜査・起訴▽戸別訪問、文書配布を大幅に制限、禁止する公選法が憲法と国際人権規約に違反していることを弁護側が論証。国連の元規約人権委員・エバット氏(オーストラリア在住)が一審の証人となり、公選法が国際人権規約に違反し、大石市議の活動は規約に適合すると証言しました。

 河野善一郎主任弁護人は「一審判決はエバット証言を無視し有罪にするひきょうな態度をとった。大石市議の議席を守り、無罪によって自由な選挙を勝ち取ろう」とのべました。集会に駆けつけた仁比聡平参院議員は「“べからず選挙”の公選法の誤りを正し必ず無罪を」と訴え、地元で支援活動を続けてきた宮本茂登一さん(77)=元小学校長=が「大石さんに熱い思いを寄せている市民の方々と一緒に頑張ります」とあいさつしました。

 大石市議は「どんなことがあっても逆転勝利して市民のために働きたい。だれもが自由に選挙活動ができるようにがんばりたい」と訴えました。

 国民救援会中央本部の本藤修副会長が公判勝利のためにいっそうの運動の発展を訴えました。

552小説吉田学校読者:2006/09/06(水) 21:52:43
インスリン事件続報。別報道ですと被告は「傷つけるつもりだった」と弁解しています。こういう弁解は織込み済みのはずではあります。いやな否認、共犯事件のなか、これもまた別報道ですが公判前整理手続に基づいた集中審理が進みます。

中国出身妻、殺意否認=インスリン投与事件初公判−千葉地裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060906-00000035-jij-soci

 夫に糖尿病治療に使われるインスリンを注射し殺害を図ったとして、殺人未遂罪などに問われた中国出身で東京都台東区、風俗店経営鈴木詩織被告(34)の初公判が6日、千葉地裁(古田浩裁判長)であり、同被告は「殺そうとして注射したのではない」などと殺意を否認した。
 検察側の冒頭陳述によると、鈴木被告は2004年4月1日ごろ、大川久美子被告(41)=殺人未遂罪などで公判中=と共謀。千葉県横芝光町の当時の自宅で、夫の農業鈴木茂さん(55)にインスリン3ミリリットルを注射した。茂さんは低血糖による脳障害で植物状態となった。

553とはずがたり:2006/09/07(木) 22:04:18

これ名前出ちゃってるんですけど良いんでしょうか?未成年者の名前を出さない理由が出すことで更生が阻害されるということ?犯人じゃなくて容疑者だから?

高専生殺害容疑の男子学生、遺体で発見…直後自殺か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060907-00000007-yom-soci

 山口県周南市の徳山工業高等専門学校で土木建築工学科5年中谷歩(あゆみ)さん(20)(山口県防府市伊佐江)が殺害された事件で、県警の捜査本部は7日、殺人容疑で指名手配していた同級生で、同じ研究室に所属する周南市新清光台、藤村元紀(もとき)容疑者(19)の遺体を、同市に隣接する同県下松市の山中で発見した。

 遺体は一部が白骨化するなどし、そばの木にひもがかかっていたことから、逃走直後に首つり自殺したとみている。県警は容疑者死亡のまま書類送検する方針。遺書は見つかっておらず、動機などの真相解明は困難になった。

 調べによると、遺体が見つかったのは、山陽自動車道下松サービスエリアから西約2キロの自動車道北側の山中。徳山高専からは東へ約4・5キロ離れている。午前10時ごろ、逃走に使った青色のバイクが山道にとめられているのを捜査員が発見。正午ごろ、数十メートル離れた斜面で遺体を見つけた。
(読売新聞) - 9月7日21時15分更新

554小説吉田学校読者:2006/09/07(木) 23:13:33
>>553
私は事件記事をこの掲示板で扱う場合、極力、名前を出さないようにしています。なぜなら、私は報道機関じゃないからです。
で、報道機関の実名報道ですが、これは、原則「逆送」である故意に人を死なせた事件は適用しなくてもいいんじゃないんでしょうかねえ・・・

少年犯罪と少年法ですけど、「少年だから保護する」という風に考えると訳分からん状態になるんですね。
どこから未成年とするかは18歳とか20歳とか16歳とかいろんな議論がありますが、「事の善悪を少年より容易に判断できている成人を少年より重く処罰するのが現行刑法だ」という逆転の発想をすると何となく理解できるような気がします。で、それでも保護に値しない少年は保護しないというように考える。これいかがかな?

555片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/07(木) 23:32:26
>>553>>554
少年法の趣旨から言うと、矯正とか健全育成なわけで、もう死んでしまったからその目的外だというのが今回の報道機関の姿勢であると思いますが・・・。
そもそもの名を出さない理由は、更生の阻害をしないようにというのと、少年期のオイタによって成年後に足を引っ張られるのは妥当でないということでしょうかね。

556小説吉田学校読者:2006/09/07(木) 23:42:23
>>555
むかーしの三面記事、特にイナカの地方紙は「逮捕があればすぐ報道」って感じでしたからねえ。北日本新聞もそうだったでしょ。「万引き、34歳女逮捕」とかそんな感じで。
軽い罪には、少年法は機能する(結構なが〜い審判だし)んですけど、さて、重罪はどう対処したものか。こういう議論はもう制定50年ずっとしているわけだけど。

557片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/07(木) 23:52:51
>>556
昔というか、今でも器物損壊とかカツアゲとか暴走とか載りますね。
讀賣新聞の地方面だった気もしますけど。
空きスペースが常にあるんでしょうねぇ。

未成年が想定以上に、全国で大問題になるようなニュースを起こしすぎだということでしょうかね。
情報化社会との兼ね合いも難しい。

少し外れますが、個人的には、やはり18歳成年でいいんじゃない、って思います。
未成年にしておく意味があまりないですね。

558とはずがたり:2006/09/08(金) 00:16:15
なんか死んだ場合だけ名前が出るというのも不公平な感じがします。自分で書きこんどいてなんですけど・・。(伏せ字にすべきだったか?)

更に18歳成人,重罪の場合の実名報道もあり,で良いような気がします。
素人なんで理由があるわけでもなくあくまでそういう気がするだけですけど。

559片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/08(金) 00:57:53
実名報道による事実上の社会的制裁とかあまり好きじゃないですし、実名だと犯罪が抑止されるってのも疑問だと思います。しかし、取り返しの付かない結果を招き、遺族や周囲の憤りは如何ともしがたいですな。

重大犯の・・・ってことだと、小学生が殺人をした場合なんかが面白いですな。
(面白くはないか)

560とはずがたり:2006/09/08(金) 01:29:30
今はネットで実名晒されちゃいますし,マスコミが報道しようとしまいと伝わってしまうのかもしれません・・だから実名報道でも良いのかネットでの規制を強化すべきなのかは判りませんが・・
云われてみれば「実名報道による社会的制裁」ってのはちょっと嫌らしいですかねぇ。
ただ犯罪者が一生その十字架を背負っていきていかねばならないというのを知らしめるのは一定の犯罪抑止効果が有るように思うんですけど。

561杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2006/09/08(金) 21:00:21
刑事ものドラマでは定番の光景も実際にやると証言の任意性を疑われてしまうとか。終には当人の首が飛びますた。

取調室でカツ丼はダメ 警部を懲戒処分
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000609070002
2006年09月07日

 警察署の取調室で、勾留(こうりゅう)中の被告にカツ丼を食べさせるなどしたとして、県警は6日、男性警部(57)を減給100分の10(3カ月)の懲戒処分にした。警部は同日付で依願退職した。違反を知りながら上司に報告しなかった警部補(33)ら2人と、上司の計3人を訓戒などの処分にした。

 監察官室によると、警部は所沢署の刑事課長代理だった05年12月21日、起訴後に署で留置していた20歳代の男性被告を取調室で両親と接見させた。接見終了後に取調室で、警部が立ち会いの下、両親の知人が持ち込んだカツ丼を食べさせたという。今年1月にも、取調室で同様にすしを食べさせたという。

 留置人について定めた県警の規定では、接見室以外での接見を禁じており、食事も留置場内で取ることになっている。警部は「両親が暴力団関係者だったので、両親と顔なじみになれば、今後の捜査で協力してもらえるかもしれないと思った」などと話したという。

 監察官室は「すでに男性被告に対する捜査は終了しており、男性被告に対する利益誘導はなかった」としている。

 伊藤茂・監察官室長は「このような事案を発生させたことは遺憾だ。職員の指導、監督を徹底させて再発防止に努めたい」とコメントした。

562小説吉田学校読者:2006/09/08(金) 23:01:30
県庁汚職に福交疑惑に東京佐川といろいろな疑惑をすり抜けてきた福島県庁です。どうってことないですよ。慌てているのは久方ぶりの大ニュースに追いついていない支局のブンヤさんのことでしょう。佐藤勝三・佐藤工業会長は本日逮捕。

福島県談合事件
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000609080006

 佐藤栄佐久知事の実弟や県内建設大手、佐藤工業の佐藤勝三会長が連日の事情聴取を受けるなど、県発注工事を巡る東京地検の捜査は、7日も続いた。中堅ゼネコン「水谷建設」の脱税事件の関係先として、7月に知事実弟宅に特捜部の捜索が入ってから約2カ月。関係個所への捜索は複数に及び、捜査の行方が見えない県や建設業界などの関係者には動揺が広がっている。
 この日、佐藤知事は午前9時過ぎに登庁。報道陣の質問に対し、「弟は一切県政にタッチしていない。何度も申し上げるが、わたしは県民を裏切らない」と語り、改めて実弟の談合への関与を否定した。
 県庁では同日朝から、「土木部に特捜部の家宅捜索が入る」といった情報が飛び交い、職員は落ち着かない様子だった。「もう資料は出しているのに、いまさら何がほしいんだろう」と、いぶかる職員もいた。
 県庁は、8月上旬に特捜部から県発注工事の資料の提出を求められたほか、土木部職員が東京地検に呼ばれ、資料の説明をしている。
 ある与党県議は「特捜部は、県のあっちこっちに手を突っ込んで、引っかき回しているみたいで腹立たしい」と憤った。
 一方、佐藤工業の佐藤会長は7日も特捜部に呼ばれ、3、5、6日に続き、4度目の聴取を受けた。さらに、同日までに、福島市周辺の流域下水道工事やあぶくま高原道路の入札に参加した複数の業者が特捜部に聴取されたほか、県建設業協会も家宅捜索の対象となった。
 会津若松市の建設業者は「地元の大手業者は(県と)何らかのつながりがあるから仕事にありついている。これは手始めで、地元業者もこれからどんどん調べられるんじゃないか」と話した。
 捜査が長期化の様相を見せる中で、県民にも県政への不信が広がりつつある。福島市内で、50代の男性会社員は「知事がシロなのかクロなのか、それを早く決めてほしい。(個人的には)知事は関係あると思う。こんなことで福島が有名になって残念」と語った。
 20代の男性会社員は「東京で橋りょう談合があった時、全国ではこういうこともあるんだろうと思ったが、まさか福島であるとは。みんなが納得するような答えが出ればいいと思う」と話した。

563小説吉田学校読者:2006/09/08(金) 23:10:37
状況証拠の積み重ねだけで死刑判決まで持っていったこの事件。警察・検察は法律時報とか読みますと、相当、粘っこくDNAだけには頼らない証拠集めをしています(被告人車両から被害者の血液を捜索したりとか)。
そして、さらにこの被告はもう1女児を殺害したのではないかとの疑惑を持たれていた。その追跡捜査の矢先のこの事件、さらに2年後の強制捜査となったわけですが、最初の疑惑は解明されないまま、この被告人の裁判は終結へ。福岡県警は捜査の事後徹底検証をしたほうがいい。

久間被告、死刑確定へ 福岡の2女児誘拐殺害
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/main/20060908/20060908_005.shtml

 福岡県飯塚市で1992年、小学1年の女児2人=ともに当時(7つ)=を連れ去り、殺害したなどとして誘拐と殺人罪などに問われ1、2審で死刑を言い渡された無職久間三千年被告(68)の上告審判決で、最高裁第2小法廷は8日、被告側の上告を棄却した。死刑が確定する。
 久間被告は捜査段階から一貫して無実を訴えてきたが、滝井繁男裁判長は「独立した証拠によって認められる状況事実から犯人であることに合理的疑いはない。性的欲望を遂げようとした卑劣な動機に酌量の余地はなく、犯行は冷酷非情。死刑の判断は是認せざるを得ない」と判決理由を述べた。
 最高裁が死刑を支持した上告棄却の判決は、今月3件目。すべて確定すると、拘置中の死刑囚は91人となる。

564片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/09(土) 00:38:08
>>562
とりあえず佐藤栄佐久知事周辺に関する入札談合を洗えという捜査になってる感じ。
佐藤逮捕あるいは佐藤辞職(それに伴う知事選、補選)はあっても、それ以上伸びない気がする。

565とはずがたり:2006/09/09(土) 00:39:01
>>553-560

<山口高専生殺害>遺体男子学生報道 実名・匿名分かれる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060908-00000095-mai-soci

 山口県周南市の徳山工業高等専門学校5年、中谷歩さん(20)が殺害された事件で、殺人容疑で指名手配中に遺体で発見された男子学生(19)の氏名・顔写真の掲載について、新聞、放送などメディア各社の判断が分かれた。読売新聞、日本テレビ、テレビ朝日は実名・顔写真の報道に踏み切った。匿名で報道した放送局の中にも、写真にモザイクをかけて報道する社があった。事件は、少年事件報道のあり方にも一石を投じた。
 毎日新聞は8日、東京と山口県に本社を置く新聞・通信の8社と、NHKと在京民放キー局の6社に対し、男子学生の報じ方と判断理由について取材した。
 実名報道に切り替えた3社は「容疑者が死亡し、少年の更生を図る見地で氏名などの記事掲載を禁じている少年法規定の対象外となった」(読売)など、死亡によって更生・保護の機会が失われたことと「事件の重大性」「事件の凶悪さ」を理由に上げた。読売と日本テレビは、男子学生の年齢が19歳であったことも判断材料の一つにしたという。
 新聞・通信各社は、毎日新聞を含め、読売以外の社は「匿名で報道する原則を覆す明確な理由はない」(日本経済)などと匿名報道を維持した。共同と時事は「少年法の趣旨の対象外になった」との認識を示した。時事は「今後裁判で釈明する機会が失われていること」を匿名の根拠とした。
 一方、共同の配信記事を掲載した東京は「実名報道に切り替えることも考えられるという意見があった」と回答し、社内でも見解が割れたことを明らかにした。
 テレビではNHK、TBS、フジテレビ、テレビ東京の4社が「男子学生」(NHK、フジテレビ)▽「同級生の少年」(TBS)などと匿名報道を維持した。写真については、フジテレビとテレビ東京がモザイクをかけるなど画像修正して放送した。
 <毎日新聞の見解>
 毎日新聞は、少年法の理念を尊重し、事件発生以来、容疑者の少年を匿名で報じてきたところ、少年の死亡が確認されました。新たに重大な罪を犯すなど社会的利益を損なう危険性もなく、匿名報道を続けています。
 少年事件の報道に当たって、毎日新聞は、個別の事件ごとに多角的に取材し、法の理念を踏まえ総合的に検討して紙面化しています。従来から報道指針として、少年事件は匿名を原則としていますが、新たな犯罪が予測されるときや社会的利益の擁護が強く優先するときなどは実名で報道することもある、と定めています。今回の事件はこの例にあたらないと判断しました。
 さらに、外部の有識者が新聞のあり方を提言する第三者機関「開かれた新聞」委員会などで今回のケースを引き続き検証し、その結果を紙面で報告します。

566とはずがたり:2006/09/09(土) 00:39:40
>>565-566
<報道各社の見解要旨>
▽実名報道
読売新聞 容疑者が死亡し、少年の更生を図る見地で氏名などの掲載を禁じている少年法の規定の対象外になったと判断。事件の凶悪さや19歳という年齢も考慮した。
日本テレビ 男子学生が遺体で発見された段階で、少年の更生を前提に規定された61条の対象外になったと判断。事件の重大性、社会性、年齢などを総合的に検討した。
テレビ朝日 指名手配されていた少年の死亡が確認されたことで、少年法が尊重する更生、保護の機会が失われたと判断。事件の重大性もかんがみた。
▽匿名報道
朝日新聞 実名で報じるケースは(1)死刑が確定して、本人の更生・社会復帰への配慮が消える場合(2)逃亡中で再犯の恐れが極めて高く、一般市民への被害が想定される場合。今回の事件はいずれにも当てはまらない。
日経新聞 7日の時点では少年法の原則を覆す明確な理由はない。
産経新聞 逃走中で凶悪な累犯が明白に予想されたり、犯人逮捕に協力する場合など「少年保護より社会利益の擁護が強く優先する特殊な場合」は実名報道もあり得る。今回のケースは「特殊な場合」とは判断しがたい。
東京新聞 共同通信社の配信記事で、同社の判断を尊重した。拠点のない地域の事件であり、自社取材がなされていない。男子学生の死亡によって、少年法が保護法益とする「更生の可能性」は失われたとの判断から、実名報道に切り替えることも考えられたケースだったという意見もあり、社内でさらに検討を重ねる。
山口新聞 少年犯罪の場合、匿名を原則としている。例外としては無差別・凶悪かつ再犯の可能性がある場合のみと考える。
共同通信 少年の死亡で少年法の法的な保護対象からは外れたが、現時点で実名に切り替える積極的な理由を欠く。顔写真は入手していたが配信はしていない。
時事通信 少年の自殺報道では、家族の名誉を傷つけるケースでは匿名で扱ってきた。容疑者死亡で少年法の規定の対象外になったともいえるが、今回は容疑者が今後裁判で釈明する機会も失われており、総合的に判断した。
NHK 逃走中でも、新たな事件が引き起こされる恐れは低いなどの事情を総合的に判断した。
TBS 容疑者が死亡したといっても実名に切り替える必然性が見当たらない。
フジテレビ 総合的に判断した。
テレビ東京 19歳という年齢を考慮すると、実名報道に切り替えるかどうか議論のあるところだった。しかし、本人の死亡で事件の真相解明は困難な状況になっており、罪が確定できない段階では少年法の趣旨を尊重する結論になった。
(毎日新聞) - 9月8日22時45分更新

567小説吉田学校読者:2006/09/09(土) 15:04:24
取調べの可視化運動といった究極的目標よりも、現状を少しでも良くする「改善主義」に運動レベルを下げた方がいいでしょう。
さて、裁判員制度の導入に当たっては、まず起訴前弁護のあり方が問題になるでしょう。起訴前弁護をどこまでやるか、誰がやるか、当番弁護士は足りてるか、そういうのが議論の核だろう。絶対数が足りないんだから。
それにしても、右を向いても左を見ても「刑事に弱い」弁護士だらけ。刑事を強化しようともせず、ゼロワン地域解消に草の根弁護士はほとんど動かず、掛け声だけは勇ましいけど、足腰が弱い。それでいて「検察のせい」「最高裁のせい」とする弁護士会の体質は改めないと・・

国選弁護拡大課題なお 日弁連シンポ・福岡 負担増、弁護士も不足
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20060909/20060909_001.shtml

 刑事弁護のあり方などを話し合う日本弁護士連合会主催の「第9回国選弁護シンポジウム」が8日、福岡市中央区のアクロス福岡で開かれた。10月から国選弁護の対象が起訴前の容疑者にも一部拡大される大きな局面を迎えた中、ほぼ全面適用される2009年に向け、さらなる態勢整備など最大限の努力をしていくことを決意するアピールを採択した。各地の弁護士や市民約600人が出席。起訴前国選制度に登録する弁護士数が全国で約5400人に達し、とりあえずは始動できる状態になったことなどが報告された。また捜査機関による取り調べの様子を録画・録音する「可視化」の取り組みが進む台湾、韓国の状況も報告された。
 起訴前の容疑者にも国選弁護人をつける「被疑者(容疑者)国選弁護制度」が10月に一部始まるのを前に、福岡市で開かれた「第9回国選弁護シンポジウム」。1990年に大分、福岡で走りだした当番弁護士制度が、日本弁護士連合会(日弁連)の悲願だった起訴前の国選制の実現につながる節目を目前に控え、会場は静かな熱気に包まれた。だが同時に、なお克服すべき課題も浮き彫りになった。
   ◇   ◇
 「当番弁護士制度が新たな段階に入ったということだ」。シンポの冒頭、日弁連の平山正剛会長はこう切り出した。
 逮捕された容疑者の要望に応じ、弁護士が電話1本で駆けつける当番弁護士は、92年には全国へと広がった。
 「容疑者段階の弁護も国費で」。容疑者国選制は、日弁連が求めてきたその理念を実現するものだ。「刑事司法の歴史を変えようとしている」。平山会長は力を込めた。
 今回は殺人など重大事件に限って容疑者にも国選弁護人が選任されるが、ほぼ全面実施となる2009年には約9万件の事件に国選弁護人がつくと日弁連は推計。自白の強要など違法捜査の抑止につながるとみている。
 ただ、道のりは平たんではない。現在、国選弁護を担っている弁護士数は約1万3500人。これに対して現時点で起訴前弁護に参加する意向を示す弁護士は約5400人。09年にはさらに登録者を増やさなければ対応はできない。
 しかし負担増に加え、弁護士の選任など制度の運営を、法務省とのかかわりが深い日本司法支援センター(法テラス)が担うことに対する根深い不信感がある。
 「弁護活動の自主性、独立性が保てるのか」「運営の状況を点検し改善していく必要がある」。この日も、運営に関するこうした声が出された。
 また「苦労が多い事件を担当する弁護士が報われる報酬制度に改善するべきだ」など、国選制に伴う新しい報酬制度についての注文も相次いだ。
 これに対して日弁連執行部は「社会情勢、政治とのせめぎ合いの中で制度は動く。課題の克服に向けて最大限の努力をしていく」と述べるにとどまった。
   ◇   ◇
 今回のシンポでは、刑事弁護におけるもう1つの課題である捜査機関による取り調べの様子を録画・録音する「可視化」にも議論が及んだ。録画・録音は当番弁護士の先進地、英国で始まり、韓国や台湾でも一部で導入。日本では7月から東京地検が試験運用を始めたばかりだ。
 シンポでは、来日した韓国の警察大学教授らが実施状況を紹介。「忠実な捜査ができるようになった」「『人権侵害行為を受けた』『証言していないことを調書に書かれた』などと訴えられることが少なくなった」など、可視化によるメリットを強調した。
 聞き入る会場の中には、鹿児島県議選に絡む選挙違反事件で、強引な取り調べを受けたと訴える男性(60)もいた。
 「可視化が進めば、強引な取り調べをする捜査員は排除され、自白の強要はなくなるはずだ」と語り、日本でも早急に導入されるよう訴えた。

568小説吉田学校読者:2006/09/09(土) 21:28:00
親は子殺し、子は親殺し。役人は裏金、轢き逃げ、覚せい剤、これでヤレ「美しい国」だヤレ「神の国」だとかチャンチャラおかしく片腹痛い。

さて「こんな日本に誰がした」的統計であります。ギャンブルやる時はね、多少後ろめたい気持ちがなければダメだよ。内心忸怩たる重いとかさあ。そういうのないから子供を賭場に連れて行こうとか思うんだよ。バカども。

<子ども車内放置>全国で17件…パチンコ店員巡回で発見
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060909-00000053-mai-soci

 パチンコ店駐車場の車内に子どもが放置されているのを巡回中の店員が見つけ、熱中症などの事故を未然に防いだケースが今年4〜8月に全国6道県で17件あったことが業界団体「全日本遊技事業協同組合連合会」(約1万5000店加盟)の調査で分かった。計27人の子どもが車内から助け出され、難を逃れた形だ。9月も各地で厳しい残暑が続いており、同連合会は改めて加盟店に、駐車場巡回などの徹底を指示した。
 親など保護者が遊技中に熱中死する事故は▽長野県佐久市のパチンコ店駐車場の乗用車内に放置された乳児(9カ月)が熱中症で死亡=5月▽愛知県豊明市のパチンコ店駐車場で軽ワゴン車内に放置された乳児(2カ月)が熱中症で死亡=同=など後を絶たない。保護者は店でパチンコやパチスロに熱中しており、警察は保護責任者遺棄致死容疑などで立件した。
 店員が発見したものでは、8月16日、青森県弘前市のパチンコ店駐車場で、4〜6歳の男女児3人が乗り、エンジンがかかったままになっている車を見つけたケースがある。店内放送で40代の母親を呼び出して注意した。男児は運転席に座ってハンドルをいじっていた。
 同連合会は、こうした事故が社会問題化した04年4月から、最低1時間に1回は店員が駐車場を巡回したり、店内放送で注意を促すなどの対策に全国で取り組んでいる。駐車車両の中には窓がスモークガラスだったり、子どもが毛布にくるまっていて見つけにくいケースも多く、慎重な見回りを求めているという。
 同連合会広報課は「9月になると『夏も終わった』と思いがちで、放置が増える可能性がある。保護者が注意すればなくせる事故。巡回の徹底に努めたい」と話している。

569小説吉田学校読者:2006/09/10(日) 09:08:43
福岡の公務員は0.25だったのか。泥酔ではなかったんじゃないか。目撃情報での「明らかに呂律が回っていない」は0.25程度ではあり得ない。あの事故の原因、本当は「居眠り」「眠たい」の方だったんじゃないのか?

0.15だと二日酔い状態でも引っかかる。基準値下げよりも「0.25以上は法定刑を上げる」の方が先かも知れない。

酒気帯び規制強化検討 福岡事故受け警察庁、基準値下げ
http://www.asahi.com/national/update/0909/TKY200609090350.html

 福岡市東区で幼児3人が飲酒運転の犠牲になった事故などを受け、警察庁は道路交通法で罰則の対象になっている「酒気帯び運転」の基準値の引き下げが可能か、本格的な検討を始めた。酒類以外で少量のアルコールを含む飲料の運転への影響や、先進諸国の取り締まり実例についての研究結果を今年度中にまとめたうえ、厳罰化で期待される効果などを総合的に勘案して結論を出す考えだ。
 現在の酒気帯びの基準値は、呼気中アルコール濃度が「1リットル当たり0.15ミリグラム以上」。02年の道交法施行令の改正で「0.25以上」から引き下げられた。こうした厳罰化は実施前より飲酒運転死亡事故を4割も減らす効果を上げた。しかし最近は下落幅が小さくなり、厳罰化の効果にも陰りが見えている。
 同庁によると、基準値未満の飲酒運転事故は、昨年1年間で約2600件あり、飲酒運転による事故全体の2割を占める。このうち、死亡事故は76件で、基準値未満の場合でも、死亡事故になる危険性は一般の交通事故の約4倍に上る。
 少量飲酒による事故も軽視できないとして、同庁は、今年4月に策定した「交通安全対策推進プログラム」で、基準値の引き下げを検討施策に盛り込んだ。
 今年度中に、少量のアルコールを含有する栄養ドリンクやアルコール度数1.0%未満のいわゆるノンアルコールビールなどが運転に与える影響を調べる。また「0.1以上」を基準値とする北欧諸国の取り締まり実例を研究する。
 同庁は既に昨年度、少量の飲酒による事故事例を研究し、「0.1」前後の飲酒で(1)前の車についていけるか(2)赤や黄のマークに反応できるかなど、知覚・運動機能への影響も実験した。
 現行の基準値でも、日本はドイツやフランスに比べて厳しい方に入る。既にさらに低い「0.1」を採用している国もあるが、基準値の引き下げには、微量のアルコールに対する検知器の精度などの課題もある。
 福岡市の事故で逮捕された同市職員(22)から検出されたのは0.25ミリグラムだった。

571小説吉田学校読者:2006/09/13(水) 07:11:46
祇園とかの飲食街の検問よりも、問題はイナカのほうで、「車で行かなければ着かないような所の飲み屋」の多いところでしょ、問題は。

祇園地域を大規模包囲 京都府警、未明に飲酒検問
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060912-00000019-kyt-l26

 福岡市で幼児3人が死亡した飲酒運転事故などを受けた全国一斉の緊急の「飲酒運転取り締まり強化週間」が12日始まった。京滋では東山署と祇園・木屋町特別警察隊が同日未明、京都の歓楽街の祇園地域で大規模な飲酒検問を実施した。
 警察庁が緊急対策として12日−18日を取り締まり強化週間に設定。飲酒運転事故の多発場所や繁華街で検問を行うよう、全国の警察本部に指示した。
 祇園地域での検問は午前零時半−同4時の間、クラブやスナックの多い若松通と四条通、東大路通と川端通を囲む区域内の15カ所で実施。署員ら約70人が出動し、区域内から外に出るすべての車両を包囲する形で検問を行った。
 この検問で、右京区の無職男性(33)を酒気帯び運転で逮捕したほか5人に交通切符を切り、基準未満のアルコール分を検出した8人に警告を出した。また、通行禁止違反などで計31人に反則切符を切った。
 取り締まり現場では、警察官が通行車両を一時停止させて検問。バイクの同区の女性(38)は酒のにおいがしたため、呼気中のアルコール分を飲酒検知管で調査。酒気帯び運転の検挙に至らない量のアルコール分の検知だったが、「間違っても乗らないでください」と警察官が注意。女性は「(目的地まで)ものすごく近かったので」と理由を話し、反省していた。
 滋賀県警は同日夜から本格的に実施。強化期間中、警察官延べ2000人を動員して夜間の飲食店街や祭事の会場周辺など約400カ所で検問を行う。県内では今年、飲酒運転による事故が67件(8月末現在)起き、うち5件で5人が死亡している。

572小説吉田学校読者:2006/09/16(土) 00:36:04
死刑確定。「弁護人控訴なら、弁護人は責任を持って控訴趣意書を書く」こういう当たり前のことが出来ないのなら最悪の結末は当然であります。弁護人控訴ということは、つまり、弁護人単独で考えて、これは事実誤認があると考えたわけです。書証を分析した結果そういう結論に至ったわけです。私はこの最高裁の判断を支持します。

重ねて言いますが、誤審の可能性がある、この一点において、私は死刑廃止論者です。とはいえ、消極的廃止論者でありまして、制度として死刑がある以上、最高刑を選択する場合、死刑を回避するなどということはあってはならないと思います。これから私が書くことは、それを前提にして読んでいただきたい。

これで証言待ち状態の継続、つまり「共犯者の裁判終結を待って死刑を執行する」という悪しき慣習(日本赤軍事件とか三菱重工爆破事件とか、超法規的措置釈放者がいるから、なかなか執行しない状態が続いている一因になっているということも聞く)オウム事件は解放され始めることになります。オウム事件については、死刑確定者から粛々と続々と執行が始まる(もう松本裁判のために共犯者を証言させる必要はない)んじゃないか。そして、控訴審、上告審係属の被告人は死に者狂いの合法的抵抗を訴訟活動でするんじゃないかと思います。これから本当の裁判地獄が始まる。その意味において、「一区切りついた」の次長検事コメントは非常に重いものがあるわけであります。

<松本被告>死刑確定 最高裁、特別抗告棄却を決定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060915-00000079-mai-soci

 地下鉄サリンなど13事件で殺人罪などに問われたオウム真理教(アーレフに改称)の松本智津夫(麻原彰晃)被告(51)について、最高裁第3小法廷(堀篭(ほりごめ)幸男裁判長)は15日、東京高裁の控訴棄却決定を支持し、被告側の特別抗告を棄却する決定を出した。戦後最多となる計26人の殺害と1人の監禁致死など、全事件を「教祖」の指示と認定した1審の死刑が確定した。社会を震かんさせた事件の首謀者に対する裁判は、96年4月の初公判から10年余で、控訴審が一度も開かれることなく打ち切られた。
 被告が自ら控訴や上告を取り下げて裁判が打ち切られたケースはあるが、最高裁に統計が残る66年以降、控訴棄却決定で死刑が確定するのは初めて。決定は4人の裁判官全員一致の意見。
 特別抗告審では、東京地裁の死刑判決の是非ではなく、(1)訴訟能力の有無(2)弁護側の控訴趣意書の提出遅れに刑事訴訟規則で容認される「やむを得ない事情」があるか(3)提出遅れという弁護活動の不備による不利益を被告に負わせることの可否――が争われた。
 第3小法廷は(1)について、▽高裁の依頼で今年2月に提出された精神鑑定の結果▽1審判決当時の被告の発言内容▽拘置所での日常生活の様子――などから、被告に訴訟能力があるとした高裁決定を「正当として是認できる」と述べた。
 (2)については、弁護団が趣意書を作成しながら、高裁による再三の提出勧告に対し「精神鑑定の方法に問題がある」などとして提出しなかった経緯に言及。「やむを得ない事情があるとは到底認められない」としたうえ「弁護人が被告と意思疎通できないことは、提出遅延を正当化する理由にならない」と判断した。
 (3)については「弁護人の行為による効果が、被告の不利益となる場合でも被告に及ぶことは法規の定めるところ」と指摘。「被告自ら弁護人と意思疎通を図ろうとしなかったことが、裁判を打ち切るような事態に至った大きな原因。責任は弁護人だけでなく被告にもある」と批判し「高裁決定を揺るがすような事情を見いだすことはできない」と結論付けた。
 松本死刑囚は17事件で起訴されたが、審理迅速化のため検察側は薬物密造など4事件の起訴を取り消し、地下鉄、松本両サリン事件の負傷者3920人を起訴事実から外した。1審では「弟子が事件を起こした」と、ほぼすべての事件で無罪を主張。東京地裁は04年2月「空想虚言に基づいて多数の生命を奪った犯罪は愚かであさましく、極限の非難に値する」と死刑を言い渡した。
 2審の弁護団は「被告と意思疎通できない」と控訴趣意書を昨年8月の期限までに提出せず、東京高裁は今年3月に控訴棄却を決定。弁護側は異議を申し立てたが棄却され、最高裁に特別抗告していた。
 ▽最高検の横田尤孝次長検事の話 地下鉄サリン事件発生から約11年、初公判から10年が経過し、決定を受け一区切りの感がある。起訴された被告のうち控訴審、上告審に係属中の被告がいるので、引き続き適切に対応する。
 ▽松本被告弁護団の抗議声明 決定はきわめて不公平で不当。強く抗議する。決定は被告が弁護人と意思疎通を図ろうとしないことが控訴棄却をもたらした大きな原因と指摘するが、被告の精神状態を無視するもので、被告へのひぼうというほかない。

573小説吉田学校読者:2006/09/16(土) 00:43:05
ライブドア裁判。
典型的な主犯争いであります。こういうときは「一番利益を得た者」かつ「一番偉い人」を主犯とする傾向が裁判所にはあります。
「宮内主犯」と「宮内主導」はかなり違います。論理的には「堀江主犯で、犯罪行為は宮内主導」というのも当然あり得ます。
たとえ、宮内が堀江を落としいれようとしたとしても、最低でも「社長への報告はメールで行っていた」証言で、報告をしなければいけない理由、すなわち主犯の指示まで類推されることになり、あっという間に共犯が認定されるんじゃないの?

ライブドア事件公判 宮内被告「堀江被告の指示」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060915-00000013-san-soci&kz=soci

 ≪自社株売却で証言≫
 ライブドア(LD)事件で、証券取引法違反の罪に問われた前社長、堀江貴文被告(33)の第5回公判が15日、東京地裁(小坂敏幸裁判長)で開かれた。この日は元ナンバー2で「側近中の側近」といわれた宮内亮治被告(39)=同罪で分離公判中=が検察側の証人として出廷した。宮内被告は「(堀江被告は)優れた経営者。細かい数字もしっかり把握していた」と証言し、堀江被告が不正経理を把握、了承していたとあらためて主張。堀江被告との対決色を鮮明にした。
 また、宮内被告は、投資事業組合を使った自社株売却の説明があった際、堀江被告が「『そんなにもうかっちゃうの』と語った。堀江被告は社長なので、(自分への)指示だと思った」などと証言した。
 さらに、LDによる自社株売却益の還流の手口が外部に分からないようにするため、投資事業組合を設立して香港でLD株を売却する計画を堀江被告に提案していたことも明らかにした。
 検察側は「事件は堀江被告が主導した」との構図を描いている。一方、弁護側は「宮内被告の主導」を強くにじませている。宮内被告の証人尋問は今回を含めて計5回予定されており、証言は無罪を主張している堀江被告の公判に大きな影響を与えるとみられる。
 宮内被告は企業買収などで実務の中心人物だった。
                    ◇
 ≪主張真っ二つ“盟友”対決≫
 堀江被告と宮内被告。東京地裁の法廷で対峙(たいじ)した2人はかつて、互いの能力を認め合い、二人三脚でLDグループを急成長させた“盟友”だった。しかし強制捜査を境に蜜月は終わり、今は「首謀者」がどちらかをめぐって激しく争っている。
 2人が出会ったのは平成10年前後。税理士だった宮内被告はLDの経理業務を請け負い、当時社長の堀江被告から能力を高く評価され、11年に取締役としてLDに迎えられた。まもなく最高財務責任者として、東京証券取引所マザーズ上場や企業の合併・買収(M&A)、金融部門を指揮。LDの元社員らは「堀江被告は宮内被告を信頼し、財務は一任していた」と話す。ただ「堀江被告は数字に細かく、何でも知りたがった」(LD元幹部)との声もある。
 「堀江(被告)は世界一になろうとする意志が強かった。一緒にやっていこうと思った」。宮内被告は自分の公判で、当時をこう振り返った。
 今年1月、LD本社などに東京地検の家宅捜索が入った。宮内被告の関係者は「堀江被告が『おれは知らないよな』と周囲に念を押し、自己保身に走る態度を見て、宮内被告は堀江被告の関与を供述するようになった」と打ち明ける。
 「2人は上司と部下の関係ではなく、車の両輪だ。事件は信頼を逆手に取った宮内(被告)の犯行」。堀江被告の弁護側は反論を続ける。
 弁護側によると、宮内被告の供述調書を読んだ堀江被告は「おれを陥れる気か」と不快感をあらわにした。昨年暮れの宴席。宮内被告は堀江被告に「ライブドアはおれの会社だよな」と言い、堀江被告は「表の顔としてPR活動を頑張ります」と答えたという。

574とはずがたり:2006/09/16(土) 01:34:48

昨日(木曜日)【嬉し恥ずかし初めての裁判所♪】してきました。
7/7に織り姫ならぬネズミ取りの警官とまさかの邂逅,交通違反35キロオーバーで赤切符ですた。
交通違反は公安委員会の所在地が担当となるようで遥か向日町まで電車でいってきました。西向日から1300mとあるので歩くもJRの線路を越える地下道が見つからず(このへんはJRの操車場があって踏切はない)通りがかりのおじさんに簡易裁判所に行きたいのだが地下道はないかと聞くと交通違反か?とにやりときかれる。わしも若い頃は何度か飲酒でつかまっとるとのこと。今も赤ら顔ですがほんとは自転車も酔っぱらい運転あかんっすよ〜。丁寧に教えてくれたので無事余裕を持って到着。
建物は入ると警察,検察,裁判所と部屋が別れており,本来別々の組織の筈なのに建物一緒なん??と思わざるを得なかったですが,その辺は融通効かせてるんですかねぇ。
呼び出しの通知を窓口に出すと札を貰って待合室で待つこと15分程。担当の検察官に呼ばれて行きますと女性でした。まxcあ取り調べは直ぐ終わり罰金の支払いですが,前のおじさん二人は6万円といわれてうわぁ結構高いなぁと思っていると,俺は7万円と云われました・・。でも俺の後ろのおじさんは20万円って云われて絶句してました。人生色々です。
待合室の壁には平成16年頃,裁判所内で反則金をだまし取った大胆な詐欺事件の新聞記事が貼ってあってこんなこともあるんやなぁと感心。
社会勉強にちょっと満足して帰りも粛々と歩いて帰ってきました。くそ,貧乏人から大金巻き上げやがって・゜・(つД`)・゜・

575とはずがたり:2006/09/16(土) 01:57:52
>>572
非常に読み応えのあるコメントです。記事の法学的背景等の解説としても秀逸です。感謝であります。
なんか重大事件の割りにはあっさりというか,拍子抜けの感じで死刑が確定しましたが。。
しかしいずれにせよ松本死刑囚の口から事件の真相が全く伝わらなかったのはご遺族の方々にとっても残念でしょうな。

576小説吉田学校読者:2006/09/16(土) 09:41:48
>>574
別々の組織のはずなのに建物が一緒なのは、警察(取調べ+送検)→検察(取調べ+略式請求)→裁判官(略式命令)→検察(罰金徴収=裁判の執行)を1日で済ますために、月ごとにこの三者で裁判官の下に集まる日を決めているのであります。刑訴法の「仮納付裁判(罰金については命令に明記されていれば命令確定を待たずに早めに罰金を納付しても良い)」の制度を柔軟対応している結果です。
東京とかの大都市だと、月ごとの指定日とかじゃなくて、毎日やっています。東京簡裁墨田分室なんていう特別の建物まであります。

6万、7万は速度超過。超過幅によって罰金幅が違ったんでしょう。こっちは反則金もあるから安いんです。
20万のおじさんは酒気帯びか無免許でしょう。昨今問題の酒気帯びですが、20万取られても、またやっちゃう人がいるんですよ。

577小説吉田学校読者:2006/09/16(土) 10:14:28
>>575
私の言いたい「死刑確定者の続々執行の可能性」についての記事です。

クローズアップ2006:オウム裁判 松本被告・死刑確定(その1)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/archive/news/2006/09/16/20060916ddm003040092000c.html

 ◇「自ら沈黙」と判断
 オウム真理教(アーレフに改称)の松本智津夫(麻原彰晃)被告(51)の裁判が15日、最高裁で打ち切られた。「自ら弁護人との意思疎通を拒んだ」。司法は「教祖」の責任に言及し、控訴審を一度も開かないまま死刑を確定させたが、事件には謎も多く残った。96年4月の初公判から既に10年余。無差別殺人の首謀者を裁く「世紀の裁判」は、刑事司法の限界と課題も示して終結した。
 ◇「自業自得」を示唆 訴訟能力認める−−最高裁
 最高裁は、特別抗告審の決定の中で「被告が弁護人と意思疎通を図ろうとしなかったことが、裁判を打ち切るような事態に至った大きな原因といえる」とあえて言及した。多くの精神科医が「意思疎通は不可能」と指摘したが、この言及こそが、死刑確定に至る経緯を象徴している。
 「自業自得」。最高裁の決定は、そう考えたことを強く示唆する。決定は被告の訴訟能力を認めたうえで▽弁護人と意思疎通しないのは被告の意思▽弁護人による控訴趣意書の提出遅延によって裁判が打ち切られるのは被告の自己責任−−という論法をとった。
 特別抗告審で最大の争点となった訴訟能力について、判例は「被告として重要な利害を識別し、それに従って相当な防御をすることが出来る能力」と定義している。だが、判断基準はあいまいだ。弁護側の依頼で被告に接見した7人の精神科医は、被告の訴訟能力を否定した。
 これに対し、東京高裁の求めで精神鑑定を行った医師は、3回の問診で▽「痛い」(身体検査で右腕を押されて)▽「ちっと」(1審弁護団と意見の対立があったかとの問いに)▽「しなくて」(弁護団はあまり弁護をしてくれなかったかとの質問に)−−との言葉を聞き取った。たった3語の言葉だが、鑑定医は「被告は裁判から逃避しようと自ら無言を選んだ。ものを言う能力がないのではなく、ものを言わないだけ」と分析。「拘禁反応」と診断しつつ訴訟能力を認めた。
 鑑定医の診断を批判する声もあったが、第3小法廷は、訴訟能力を考える有力な根拠の一つと位置づけた。そのうえで▽1審公判段階での言動▽1審判決当日に「なぜなんだ、ちくしょう」と叫んだ経緯▽拘置所での日常生活の様子−−などを踏まえ、訴訟能力はあると結論付けた。
 ただし決定は、被告の不可解な言動が「演技」なのか、拘禁反応によるものなのかには触れなかった。訴訟能力の有無だけを判断すれば足りるからだ。被告が正常な精神状態でない可能性はなお残るが、ある裁判官は「被告が自ら沈黙した経緯が明らかな以上、精神状態が正常ではなくても、訴訟無能力と認める可能性は極めて低かったのではないか」と指摘する。
 ◇4裁判官が審理−−最高裁第3小法廷
 松本死刑囚の死刑を確定させた第3小法廷で、特別抗告審の裁判長を務めた堀籠(ほりごめ)幸男裁判官は刑事裁判官出身。他に民事裁判官出身の上田豊三、行政法が専門の元東北大学教授、藤田宙靖(ときやす)、弁護士から転じた那須弘平の3裁判官が審理に関与した。町田顕(あきら)・最高裁長官も在籍しているが、慣例で加わらなかった。
 東京高裁から控訴審の記録を送付された直後、同小法廷は、5万ページ超とされる1審の全記録を取り寄せた。裁判打ち切りは被告の死刑確定を意味するため、慎重に審理したとみられる。
 ◇死刑早期執行、可能性は低く
 死刑執行について刑事訴訟法は、判決確定日から6カ月以内に法相が命令すると定めているが、法的拘束力のない訓示規定とされる。そのうえ、再審手続きが終了したり共同被告人の判決が確定するまでの期間は、6カ月の「期限」が延びるとされ、実際には7、8年後の執行が多い。
 8月末現在の死刑囚は88人。法務省は「原則として確定順に、再審や恩赦を相当とする情状の有無などを慎重に検討し、これらがない場合に初めて執行を命令する」と説明する。松本死刑囚の場合は、弁護側が再審請求する公算が大きく、一部の元幹部らの裁判も続いている。法務省幹部は「元幹部らは松本死刑囚と一緒に審理されていないので厳密には共同被告人ではないが、法の趣旨を考えれば裁判の進行は考慮するだろう」と言う。松本死刑囚の死刑が早期に執行される可能性は低そうだ。
 一連の事件では、高橋克也容疑者(48)らが現在も逃亡中だが「未逮捕の共犯者がいても死刑の執行は適法」という判例がある。

578小説吉田学校読者:2006/09/16(土) 10:15:54
(続き)

◇「上祐派」「反上祐派」「中間派」−−教団は分裂状態
 教団は分裂状態に陥っており、上祐史浩代表(43)を支持する「上祐派」が脱会して新団体を設立する方針を表明している。しかし、上祐派も松本死刑囚に代わる信仰対象を作り出せず、新しい拠点施設の確保もできていない。15日の死刑確定で分裂の動きが加速するかどうかは不透明だ。
 教団が分裂含みの状況になった背景には、松本死刑囚への「回帰度」や本人の家族への距離感の違いがある。一連の事件は「松本死刑囚に対する誤った信仰形態によるもの」と位置付けた上祐派に、「麻原回帰」を鮮明にする反上祐派が激しく反発。さらに、反上祐派が教団に参加していない松本死刑囚の家族の意向を教団運営に反映させようとしたため、反上祐派とも一線を画す「中間派」もできている。
 7月から、上祐派は教団と財政を分離。東京都世田谷区の拠点施設での居住場所も反上祐派などと住み分け、修行形態も松本死刑囚が考案したものを取りやめた。「脱麻原」を鮮明にし、独自路線を歩む上祐派は「脱会こそしていないが、もはや別の宗教団体」(上祐派幹部)と呼べる状況だ。しかし、公安当局は「新団体ができても松本死刑囚への帰依を捨てるとは信じ難い。今後も教団内外の動きに関心を寄せていく」としている。
 また教団は被害者への賠償金約38億円を含む約51億円の債務を旧教団から引き継いだが、返済は滞り、被害者が受け取った賠償金は被害額の3分の1程度にとどまっている。被害者側からは「国による補償」を求める声が上がっており、補償実現のための特別立法制定に向けた動きも出ている。
 ◇「法にのっとり、整然と執行を」−−小泉首相
 小泉純一郎首相は15日夜、松本智津夫被告の死刑確定について、首相官邸で「ひどい事件だったから、厳粛に刑を受け止めなければならないと思う」と述べた。また、死刑執行については「法律にのっとって整然と執行されるべき問題だと思っている」と語った。

579小説吉田学校読者:2006/09/16(土) 10:28:18
>>577-578
毎日記事ですと「早期執行の可能性は小さい」とありますけれども、松本が蘇生すれば高裁判決で10年、最高裁判決まで5年はかかったんじゃないかと思われます。なぜなら、一審でまともに弁明していないからです。
それを考えると「最長予想の松本裁判待ちで、執行引き伸ばし」の可能性がなくなった(再審開始は「新証拠」+「既存の証拠」で決定、再審も「新証拠を証拠採用するかどうか」中心主義)だけでも、早期執行が結果として促進されるわけで、この点において私は毎日新聞と見解を別にするわけであります。

現在、オウム事件で死刑判決が下された人は下記のとおりです。未確定者の弁護側は訴訟方針変更の可能性大でありますので要注意です。
(確定)宮前(岡崎)一明
(最高裁係属中)横山真人、端本悟、林泰男、早川紀代秀、豊田亨、広瀬健一、井上嘉浩、新実智光、土谷正実
(高裁係属中)遠藤誠一、中川智正

580小説吉田学校読者:2006/09/16(土) 10:32:12
時期はともかくとして捜査検証はすべきですが、私は「泳がせていた」可能性があると思うので、もしそうであれば、「捜査は正当で瑕疵はない」という結論を導き出すために無理やり理屈をひねくりだすと思います。

秋田・藤里町の2児殺害:国家公安委員長「申し訳ない」
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/archive/news/2006/09/15/20060915dde041040077000c.html

 秋田県藤里町の連続児童殺害事件で、殺害された被害男児(当時7歳)の父(40)が国家公安委員会の沓掛哲男委員長らに県警の捜査の調査を求めていることについて、沓掛委員長は15日の閣議後の会見で「被害者の家族にこういう気持ちを抱かせて申し訳ない」と述べた。父は同様の文書を警察庁の漆間巌長官らにも送付している。

581名無しさん:2006/09/16(土) 12:05:53
飲酒運転厳罰化は賛成ですが、法の番人が「時節柄」はないでしょ…

酒気帯び:死亡事故の被告に「割り増し」判決 大阪高裁
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060916k0000e040018000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060916-00000012-mai-soci

 酒気帯び運転で死亡事故を起こし、業務上過失致死と道交法違反の罪に問われた大阪府内の内装業の男(35)に対し、大阪高裁は14日、懲役1年とした1審・大阪地裁判決を破棄して懲役1年6月を言い渡した。白井万久裁判長は「やはり時節柄というか、そう簡単には済まされない。1審の刑期は軽すぎると言わざるを得ない」と付言した。被告側は、福岡市で幼児3人が死亡した飲酒運転事故後の厳罰化の流れが量刑に影響したとみており、弁護人は「世論に左右されるのはおかしい」と話している。

 判決によると、男は05年10月21日午前7時10分ごろ、同府豊中市内を軽トラックで走行中、安全確認を怠ったまま車線を変更。後続のバイクを転倒させ、男性(当時45歳)を死亡させた。未明に500ミリリットル缶の発泡酒を3本飲み、3時間ほど寝た後、運転していた。

 白井裁判長は量刑理由で、男に違反歴があることなどを挙げ、判決理由に続いて「(飲酒運転は)最近、非常にやかましく取り上げられており、厳しく責任を問われる」と述べた。

 大阪地裁は今年2月、懲役2年6月の求刑に対し、男に懲役1年の実刑を言い渡した。被告側は刑が重すぎるとして、検察側も量刑を不当として、控訴していた。

 弁護人は「こういう時期でなければ執行猶予がついた事案だろう。裁判官は人権のとりでであり、世論に判断を左右されるのはおかしいのではないか」と話している。【中本泰代】

 井戸田侃・立命館大名誉教授(刑事訴訟法)の話 量刑の基準はあるようでなく、判断は難しい。過去の同種事件と大幅に異ならないよう「法の下の平等」を前提にしながら、最近の世の中の動きも考えなければならない。ただ、「世の中の動きに盲従している」ととられかねないことを裁判官が法廷で言うべきでなかった。

582小説吉田学校読者:2006/09/16(土) 12:35:44
>>581
「時節柄」は酷いなあ。「そう簡単には済まされない」だけでいいじゃないか。ちなみに判決当日、毎日新聞大阪版のトップ記事は「大阪国税局の職員、酒気帯びでも免職なしが多数」だったはずであります。
日大・板倉教授であらせば「1年6月〜2年」とか予想していた事件でしょう。判決自体はおかしくないんですが・・・・

示談成立だったら、執行猶予ついていたでしょうなあ・・・・・

583片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/16(土) 12:54:33
>>572>>577-579
私の感覚では、一連の事件の裁判がいくつも続いていながら、五月雨式に死刑執行していくのは、落ち着きの悪さを感じますね。
「元幹部らは松本死刑囚と一緒に審理されていないので厳密には共同被告人ではないが、法の趣旨を考えれば裁判の進行は考慮するだろう」という法務省幹部の言葉がスッと入ってきます。発言者も”法務省幹部”ということで、それと異なるコンセンサスが形成されるかどうかというと、私は疑問ですけどね・・・。
特に首謀者を社会が憎んでいるから執行が延びるのは妥当でないというのもあるけど、まだ手足の裁判をいくつもやってるのに執行するとなると、それらに与える影響もあるでしょうし。手足たちを五月雨式に執行するのだって、問題ありです。再審の可能性以前の話としてですね。

584小説吉田学校読者:2006/09/16(土) 13:26:20
>>583
たぶん、「組織犯罪で首謀者の方が先に確定」は史上初なのでは?
そして、それとは別次元で松本裁判確定で「松本裁判で公判調書を使う可能性がなくなった→他の裁判確定を早めたい」ベクトルが検察に強力に働くと思います。私が検事総長ならそう指示します。

全員確定は4年後くらいでしょう。そして、「続々、名前の知った被告人の刑執行」という事態が始まるのであります。それがいいことか悪いことか、私に判断つかないけれども、後味というか気分は悪い。

585片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/16(土) 13:40:06
>>584
その気分の悪さは、死刑そのものの性質ですね。
永山則夫が文章を続々発表していたのに、死刑を執行したことで、それが強制的にさえぎられた。彼の書いていたはずの未来の文章は失われた。
刑は刑ですが、後味は良くないです。

松本の死刑執行で他の裁判が確定しやすくなるんですかね。うーん、そうだとしても、ちょっと法務省でコンセンサスとるにしてはアクロバティックすぎる話のような・・・。他の共犯者もう刑死しちゃってこの世にいないから、っていうんでしょう・・・。

586とはずがたり:2006/09/16(土) 13:51:03
>>585
>永山則夫
そんな事件があったんですな。Wikiで調べものしました。
死刑の確定がなかったら小説家として名をなさなかったかもしれませんが,なんか後味悪いですね。

587小説吉田学校読者:2006/09/18(月) 09:31:10
アーーーーーアアーーーーアーーオイエーー♪
昨日のNNNドキュメントは片言丸氏もごらんになったと思います。
番組で触れられなかった自白調書は証拠採用されてます。でも、たぶん、シロでしょうな。
誰かが着服した→着服がばれそうになった→買収したと供述した、これでしょう。

鹿県議選買収 年明けにも判決/鹿地裁 早期結審の意向確認
http://www.373news.com/2000picup/2006/07/picup_20060728_1.htm

 2003年の鹿児島県議選現金買収事件の鹿児島地裁審理で、自白調書の証拠採用決定が言い渡された27日、同地裁は公判終了後、検察、弁護側と今後の進行について協議した。9月29日の次回期日で、論告求刑を行う見通しを確認したほか、同地裁は早期結審の意向を示した。
 弁護側によると、11月に最終弁論し、判決は年明けにも言い渡される見通し。供述調書の信用性を審理する上で、新たに証人など申請する必要があるかなどを検討し、8月の進行協議で審理日程を最終確認する。
 同事件は、元県議中山信一被告(61)ら13人=いずれも志布志市=が03年2−3月に計4回、同市内で投票依頼の買収会合を開いたとして、公選法違反罪で起訴され、公判で全員が無罪を主張している。
 捜査段階で6人(うち1人は死亡し公訴棄却)が自白。弁護側は自白は強要されたとして、6人の供述調書を証拠として採用しないよう求めたが、地裁は27日、任意性を認めて採用した。
■弁護側「想定の範囲」 被告「最後まで闘う」
 27日、自白調書の任意性を認め、証拠能力ありとした鹿児島県議選買収事件の鹿児島地裁決定。被告弁護人らは「想定の範囲内」と冷静に受け止めた。「捜査側の面目を立てただけ」。残る信用性の判断で、判決は被告有利と自信をみせる。被告らは証拠採用に不安をのぞかせたが、「最後まで闘い抜く」と気を引き締めた。
 「想定内。全く落胆していない」。自白調書の証拠採用決定後、弁護人らは動揺を見せず、鹿児島市の県弁護士会館で記者会見に臨んだ。300ページに及ぶ意見書を添えた不採用の訴えは実らなかったが、判決への手応えを強調してみせた。
 同事件は物証に欠け、自白調書が「犯罪」を裏付ける構図。調書が不採用なら、検察側は立証手段を失い、この日で「無罪」の公算が濃厚だった。弁護人らは証拠採用自体は「非常に残念」。記者に囲まれ「採用された以上、有罪の可能性がないわけではない」とも。だが、「全員無罪を確信している。今後も最大限努力する」との声明文を読み上げ、被告の心情を代弁した。
 元県議の中山信一被告(61)は「もともと何もない事件。最後まで闘って無実を証明する」と自信をのぞかせ、会見場を後にした。
 同事件は3年間の審理を必要とするほど任意性が争われたとはいえ、一般的に裁判所が任意性を排除し、自白調書を退けるケースはまれだ。
 井上順夫弁護士は「今までの流れの枠を超えられなかった」と悔しさをにじませたが、「これが直ちに『違法捜査はなかった』ことになるわけではない」と強調。野平康博弁護士は「任意性のレベルを下げた認定。警察、検察の面目を立てたのだろう」と皮肉交じりに批判した。
 弁護側が無罪の最大の根拠とするのは、自白調書の「信用性」への疑問だ。「4回の買収会合に中山被告らが出席した」とされ、検察側は公判で2回の会合日を特定した。中山被告はアリバイを主張し、公判では全被告が会合自体を否定。弁護側と検察の言い分は真っ向から対立してきた。
 裁判所は異例の現場視察に乗り出し、掛け持ち参加が可能か検証。弁護側は「時間的に掛け持ちは到底できない。裁判官も実際に行って、検察の筋書きが無理だと分かったはず」と無罪の心証に期待を寄せた。
 弁護人の1人は、谷敏行裁判長が「信用性は判決で判断を明らかにする」と言及した点に注目。「普通わざわざ言わない。信用性がないから、最後は(弁護側を)勝たせる、と言ったようなもの」と語気を強めた。

588片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/18(月) 11:28:10
>>587
いやー、見てないです・・・。
この件やってたんですか。見たかったなあ。

589小説吉田学校読者:2006/09/20(水) 20:39:12
談合ってやりやすいんだよね。間違いなく仕切り役はメモを残すので。
ということで、和歌山も談合疑惑。福島、名古屋、和歌山と談合3兄弟。組閣に影響はあるか?そして、天の声は?

<トンネル工事談合>和歌山県庁や「ハザマ」を家宅捜索
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060920-00000070-mai-soci

 和歌山県が04年度に発注した国道トンネル工事の入札を巡って業者が談合していた疑いが強まり、大阪地検特捜部は20日、談合容疑で、和歌山県庁知事室や共同企業体(JV)で落札した大手ゼネコン「ハザマ」(東京都)の大阪支店など数カ所の家宅捜索に着手した。業者側の関係者が調べに、和歌山などの公共工事では落札額の5%を談合の仕切り役とされる大阪府河内長野市のゴルフ場の経営者(55)に渡すことが慣例化していた、と供述。この工事では約6000万円の提供を認めているとみられ、特捜部は不透明な金銭の流れや県側の有無について実態解明を進めるとみられる。
 家宅捜索を受けたのは、和歌山県庁の知事室や出納長室、ハザマ大阪支店(大阪市北区)、河内長野市で天野山カントリークラブを経営する大和開発観光と同社の経営者の自宅など。
 調べによると、談合疑惑が浮上しているのは、和歌山県大塔村(現・田辺市)内の国道371号平瀬トンネル(仮称)特殊改良工事で、同県が04年11月10日に公募型指名競争入札を実施。大手、中堅と地元のゼネコンの3社がJVを組む方式で、7JV計21社が参加した。
 その結果、ハザマと地崎工業(札幌市)、三友工業(和歌山市)の共同企業体が11億6550万円で落札。約11億7741万円(税抜き、以下も同じ)の予定価格に対する落札率は99%の高率だった。
 関係者によると、特捜部が7月に大阪府阪南市発注の汚水処理施設の建設工事を巡る元市議らの汚職事件でハザマ大阪支店を家宅捜索した際、ゴルフ場の経営者に数千万円が渡ったことをうかがわせる内容のメモなど関係資料を押収。関係者が、同トンネル工事で和歌山県発注工事に隠然たる力を持つ経営者に約6000万円を渡したと供述し、特捜部は経営者を仕切り役に談合が繰り返されたとみて捜査を進めていた。
 調べに対し、他の入札参加業者の一部も既に、談合で落札予定業者(チャンピオン)を決めたことを認めている模様で、今後は県側の関与の有無、経営者に渡ったとされる金銭の趣旨や流れを中心に捜査を進めるとみられる。
 国道はルート名が一、二けたの路線はいずれも国が、三けたの路線は都道府県が建設・維持管理する。
 ▽ハザマ東京本店広報室の話 捜査には全面的に協力したい。コメントは、捜査中なので差し控える。
(おまけ)
和歌山県庁のホームページ 「ようこそ知事室へ」
http://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/

590小説吉田学校読者:2006/09/20(水) 20:41:56
>>128-129
続報。杉山氏の言を借りれば、しょむ系候補の得票と同様、こういう独学訴訟はバカにできない。
独学訴訟を機に、ものすごく行政がしまる場合もある。

<年金減額>独学訴訟の70歳、札幌地裁で敗訴
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060920-00000071-mai-soci

 生活保護基準を下回る額の年金を物価にスライドさせて減額したのは憲法違反として、北海道旭川市の年金生活者、杉尾正明さん(70)が国などに対し、減額処分の取り消しなどを求めた行政訴訟の判決が20日、札幌地裁であった。裁判長は請求を棄却した。杉尾さんは弁護士を付けず、独学で行政訴訟を数多く起こしている。

591小説吉田学校読者:2006/09/21(木) 21:54:01
結局、個人情報保護法の影響でしょうか、行政機関が「任意提出」を応じない傾向があるんでしょう。
で、結局のところ「令状持ってきてください、なら応じます」的なし崩しでの強制捜査。
昔なら、中央官庁や国会関係機関への強制捜査は即「議員個人への強制捜査」のカウントダウンでしたが・・・

<内閣府>家宅捜索受ける 福岡の出資法違反事件関連で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060921-00000125-mai-soci

 福岡市の資産運用コンサルティング会社「エフ・エー・シー」による出資法違反事件で、福岡県警は21日、同社関連団体からのNPO法人認証申請を受けた内閣府を同容疑で家宅捜索した。自民党の魚住汎英参院議員(66)が認証するよう内閣府に働き掛けた疑いがあり、こうした経緯を裏付けるためとみられる。

592とはずがたり:2006/09/23(土) 04:03:40
<飲酒運転>副検事、酒気帯び運転の車に同乗 栃木・足利
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060922-00000022-mai-soci
 宇都宮地検足利支部(栃木県足利市)の30代の男性副検事が6月、酒気帯び運転で現行犯逮捕された知人女性の乗用車に、逮捕直前まで同乗していたことが分かった。同地検は副検事を道交法違反(酒気帯び運転ほう助)容疑で取り調べたが、女性に運転を要求するなどの言動がなかったため、立件は見送っていた。同地検は副検事の処分を検討している。
 県警や同地検によると、副検事は6月2日深夜、勤務帰りに足利市内の飲食店で従業員の30代の女性と約2時間、飲酒した。3日未明、近くの公園で女性と待ち合わせた後、女性の運転する車に同乗し、約600メートル離れた官舎に送ってもらったという。女性はその後、同市内で携帯電話を使いながら運転しているのを足利署員に見つかり、呼気1リットル当たり0.15ミリグラム以上のアルコールが検出されたため同法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された。
 同地検の調べに対し、副検事は「女性の飲酒は知っていた。距離が近く同乗してしまった。軽率だった」などと話しているという。副検事は、交通違反者などの捜査や起訴を担当している。
 同地検の吉松悟・次席検事は「女性に運転を求めるなど、酒気帯び運転ほう助罪にあたる事実は確認できず、立件は困難と判断した。検察官として不適切で人事上の処分を検討している」などと話している。[吉井理記、山下俊輔]
(毎日新聞) - 9月22日12時3分更新

横国大付属鎌倉小校長「昔、飲酒運転」朝礼で“告白”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060922-00000501-yom-soci

 横浜国立大教授で、同大付属鎌倉小学校(神奈川県鎌倉市雪ノ下、児童718人)の高橋和子校長(53)が今月11日の全校朝礼で、1〜6年生の児童を前に、「私は昔、お酒を飲んだ後に車を運転したことがある」と発言していたことがわかった。

 高橋校長は21日の臨時保護者会で「不用意だった」と謝罪した。

 同小によると、高橋校長は朝礼で、子供3人が死亡した福岡市の飲酒運転事故を取り上げ、「お酒を飲んだら、運転してはいけません。人を死なせるつもりでなくても、こういう事故が起きた」と話し、その後、自分に飲酒運転の経験があるかのような発言をした。その際、一部の児童から「えーっ」と、どよめきが上がった。
(読売新聞) - 9月22日10時40分更新

593小説吉田学校読者:2006/09/23(土) 08:21:41
>>592
副検事は本当にバカですねえ。しかも「30代」とは、任官したてじゃないでしょうか。バブル期採用組だろう。

校長は許してやってやれよ。旧悪をカミングアウトすることのどこが悪いのか。
これがダメなら「私は昔、京大闘争時、投石をしたことがある」(オーマイニュース)での嘉田滋賀県知事の方がよっぽどダメじゃないか。

594小説吉田学校読者:2006/09/23(土) 13:07:52
「広島4女性連続殺害」「田川2女性連続殺害」の2件について執行説がありました。

「廃止」に動くわけでもない。「執行停止」を言明するわけでもない。こういう中途半端な姿勢がダメなのである。
小泉は郵政相時代も「郵政民営化」を言明し続けてきた。なら「死刑廃止」を言明すべきである。それをする度胸がないなら最初から法相に就任するな。

死刑執行ない公算 杉浦法相が消極姿勢
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=IBR&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006092301000010

 昨年10月の就任時に死刑執行の命令書に署名しないと発言、撤回した杉浦正健法相が26日の内閣総辞職を前にした現在も、在任中の執行に消極的な姿勢を示していることが22日、関係者の話で分かった。
 法務省事務当局はさらに法相と協議を進めるとみられるが、死刑執行がない公算が大きくなった。1993年に当時の後藤田正晴法相が執行を再開して以降、法相の判断で執行しなかった例はなく、死刑廃止論も含めた議論が活発化することも予想される。
 関係者によると、法務省事務当局は最近、具体的な死刑確定事件の執行を念頭に、杉浦法相と複数回にわたって協議。法相は執行命令書への署名に消極的な姿勢を維持しているという。
 杉浦法相は昨年10月31日深夜、初閣議後の記者会見で死刑執行について問われて「私はサインしない」と明言し「心の問題、哲学の問題」と理由を説明。
 法相は浄土真宗大谷派の門徒で、発言の背景に自らの宗教観があることも明かし「長いスパンをとれば廃止の方向に向かうのではないか」と言及したが、11月1日未明になって撤回した。その後は、会見で「適切に判断する」としていた。
 死刑執行は、後藤田氏が再開するまで3年余り途絶えていた。その後、法務省は執行のない法相を出さない方針を取っているとされ、再開以降は在任期間が5カ月以下と短く、判断を求められなかった4人を除き、歴代14人の法相が執行を続けてきた。執行数は計47人に上る。
 今年8月末時点の死刑確定者は88人。9月15日には、オウム真理教松本智津夫死刑囚の刑が確定した。

595片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/23(土) 18:39:05
>>594
んー、杉浦氏のせいにしてるけど、皇室に男子が生まれた要素のほうが大きいんじゃないでしょうか。
杉浦氏もビビりだから、就任時はすぐ撤回しましたし、やれと偉い人が恫喝すれば判子押すはずだと思う。

でも確かに、そこまで粘るなら死刑廃止論者だと言ったほうが、スッキリしますよね。
真宗大谷派なんてマイノリティーとも言えないんだし、議論を起こす意味はあると思う。

596小説吉田学校読者:2006/09/23(土) 20:45:45
>>595
皇室については、即位大礼や天皇崩御に伴う服喪期間クラスの大事以外は関係ないような気がします。
皇太子ご成婚の93年には7人執行しています。恩赦の可能性があるにもかかわらずです。

にしても、法務当局と戦わない杉浦の態度は批判されてしかるべきですね。根性がない。

597小説吉田学校読者:2006/09/23(土) 20:51:36
控訴審弁護団もさることながら、その弁護団に控訴趣意書提出遅延についての知恵をつけた人は誰なんだろう?黒幕がいるはずだ。
そんな死刑回避策があるか、そんな死刑回避策があるのか、と正森末二氏の国会質問のように糾問していきたい。

松井弁護士、名声も実績もかなぐり捨て去らせられることになるんでしょうか?

松本弁護団は「訴訟妨害」、高裁が来週にも処分請求へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060923-00000001-yom-soci

 死刑が確定したオウム真理教の松本智津夫死刑囚(51)の控訴審を担当した弁護士2人について、東京高裁(須田賢裁判長)は、「刑事訴訟法に違反して控訴趣意書の提出を拒み、訴訟手続きの進行を妨害した」として、来週にも弁護士会側に処分を求める「処置請求」を行う方針を固めた。
 裁判所が弁護士会に弁護士の処分を請求するのは17年ぶり。結果的に被告の死刑を確定させることになった弁護活動を行った弁護士に、弁護士会側がどのような措置をとるかが注目される。
 複数の関係者によると、処置請求の対象となるのは、主任弁護人の松下明夫弁護士(仙台弁護士会)と、松井武弁護士(第2東京弁護士会)。松本死刑囚の2審弁護団は7人だったが、他の5人は趣意書の提出期限の後に選任されたことから、対象外とされた。請求の相手方は、日本弁護士連合会か、各所属弁護士会のいずれかとなる。

598小説吉田学校読者:2006/09/23(土) 21:28:36
>>597
いきなり訂正、「松井武」って有名だし、何かで聞いたことがあるなあと思って、「名声も実績も」と書きましたが、松井証券の人と間違っていました。訂正。

599片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/23(土) 21:37:40
松井証券の人は、道夫じゃなかったっけ。松井一家万歳!

弁護士会の処分、ないんじゃないのと予想するけれど、どうかなぁ。

600小説吉田学校読者:2006/09/23(土) 21:44:06
>>599
その義父の人です。道夫の本を読んだから名前覚えていたのね。
私の脳内ハードディスクは不要ファイルでいっぱいであります。

松井一家バンザイ。

601小説吉田学校読者:2006/09/24(日) 11:40:08
道路談合での知事周辺関与は立件見送りか?大山鳴動ネズミ4,5匹のムード。なぜ神棚の奥までさらわない。

辻容疑者、高原道路談合も主導 福島談合事件
http://www.asahi.com/special/060905/TKY200609230260.html

 福島県発注の流域下水道整備工事を巡る談合事件で、競売入札妨害(談合)容疑で逮捕された設備会社社長、辻政雄容疑者(59)が、同県が発注した自動車専用道路「あぶくま高原道路」の入札でも談合を主導していたことが、関係者の話で分かった。同県内の建設最大手「佐藤工業」(福島市)も、辻社長とともに受注調整に関与していたという。東京地検特捜部は、辻社長が談合の「仕切り役」として力を持っていたことを裏付ける事実と見ている。
 特捜部は、佐藤栄佐久・同県知事の実弟(63)が下水道工事の談合に関与していた疑いがあるとみて調べている。
 あぶくま高原道路は全長約36キロで、同県玉川村の福島空港インターチェンジ(IC)を経由し、東北道矢吹ICと磐越道小野ICを結ぶ計画だ。事業費は1000億円を超える。
 地元企業を育てようという県の「公共工事の地産地消」方針に沿い、規模の小さい地元業者でも工事を受注しやすいように、全線を8工区に分けて、工区ごとにさらに細分化して発注した。県は、地元業者のみの3社で共同企業体(JV)を組むよう指示して競争入札を行った。
 地元関係者によると、同道路に関する入札では、辻社長が受注業者を決めていたという。さらに辻社長の決定を受け、佐藤工業の幹部が業者間の調整を行ったとされる。幹部が入札参加業者に電話をしたり、県建設業協会の本部に業者を集めたりして、JVの組み合わせを決めたという。
 特捜部に逮捕された佐藤工業会長の佐藤勝三容疑者(67)も、こうした調整結果の報告を受けていたとされる。
 入札の結果、96〜05年度に計17組のJVが工事を受注した。この入札に参加した業者は「辻社長の背後に知事の実弟がいると、どの業者も認識していた。実弟が業者に直接金を要求できないから、辻社長が仕切っている。辻社長は実弟のダミー的な存在だった」と明かす。

(おまけ)あぶくま高原道路開通式 平田ICの写真の最前列左から5番目が佐藤知事
http://www.pref.fukushima.jp/douro/kousoku/abukumakaituu.htm

602小説吉田学校読者:2006/09/25(月) 21:34:28
本筋のはずの道路は立件断念?
とはいえ、これは佐藤知事に相当の痛手にはなるだろう。この門脇さんは、あの懐かしの門脇さんと何か関係あるの?

福島談合、知事の弟ら3人逮捕…東京地検
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060925it12.htm

 福島県発注の流域下水道整備工事を巡る入札談合事件で、東京地検特捜部は25日、佐藤栄佐久・福島県知事の実弟で、紳士服縫製販売会社「郡山三東スーツ」(福島県本宮町)の佐藤祐二容疑者(63)と、元県土木部長・坂本晃一容疑者(65)、同工事を受注した東急建設東北支店の元副支店長・門脇進容疑者(63)の3人を競売入札妨害(談合)の疑いで逮捕した。
 調べによると、祐二容疑者ら3人は、空調設備管理会社社長・辻政雄容疑者(59)らと共謀し、県が2004年8月に実施した阿武隈川上流流域下水道工事の指名競争入札で、中堅ゼネコン「東急建設」(東京都渋谷区)と地元建設会社「佐藤工業」(福島市)の共同企業体(JV)に落札させるよう談合した疑い。

603小説吉田学校読者:2006/09/25(月) 22:13:20
この堀江裁判の泥仕合だけれども、結局、2人して「野口が、野口が」と言い争っているように見える。
故野口氏の役割はものすごく重かった。しかし、その口は堅く、メモも残さず、そしてすべては墓の中に。

宮内被告「返すつもり」 堀江前社長側、横領と追及
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006092501000605

 ライブドア(LD)の粉飾決算事件などで証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪に問われた前社長堀江貴文被告(33)の第7回公判は25日午後も東京地裁(小坂敏幸裁判長)で続き、弁護側は反対尋問で、元取締役宮内亮治被告(39)=同罪で公判中=が私的流用を認めたLD株売却益約1500万円について「横領」と追及した。
 宮内被告は「返すつもりだったが、事件が起きてできなかった」と反論した。
 26日の公判も宮内被告の反対尋問が続く。
 午前の証言によると、投資事業組合を経由したLD株売却益のうち、約1億5000万円が仕組みを考えたLD子会社の元役員野口英昭さん=死亡当時(38)=への報酬として、宮内被告らが香港で設立した会社「PTI」に送られた。宮内被告はうち1500万円を野口さんから借り、生活費に使ったという。
 弁護側は午後の尋問で「捜査に協力しないと、横領で追及されると思ったのではないか」などとただし、宮内被告は「検察にも指摘され、横領ではないと説明した」と証言した。
 また弁護側は宮内被告が保釈後「堀江(被告)を除く被告で会社を立ち上げよう。堀江(同)は芸能界入りする」とのメールを元部下に送信したとし「(LD株売却に介在した)英領バージン諸島の法人に残っている26億円で会社をつくろうしたのではないか」と指摘。宮内被告は「バージンの口座は凍結され、できない」と答えた。

604とはずがたり:2006/09/25(月) 23:11:42
なんか野口氏の役回りが村井秀夫氏とかぶりますね。吉田学校氏だと角栄の秘書あたりと被る印象??

605片言丸:2006/09/25(月) 23:36:39
本筋は東京電力だったのでは…。知事が辞めるか捕まるかで終わっちゃいそうだなぁどっちにしても。

606小説吉田学校読者:2006/09/26(火) 07:17:25
>>604
新進党最強論者氏言うところの早坂茂三の言い回しをオマージュしている昨今であります。アレは最強だ。

>>605
東電がらみ、出ませんでしたねえ。残土、残土、残土。黒猫の残土♪

607小説吉田学校読者:2006/09/26(火) 20:12:27
「二度と娑婆に出してはいけない」=「死刑」でいいんだろうか。その中間があってもおかしくないんじゃないだろうか。
厳罰化ではありますが、司法として、前科や犯行態様(この事件、私は、最悪の部類の態様だと思う)も厳密に考慮に入れていると思う。最高裁の永山基準見直しの時が近づいている。

奈良小1女児誘拐殺人 小林被告に死刑 奈良地裁判決 被害1人でも厳罰
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060926-00000013-san-soci&kz=soci

 平成16年11月に起きた奈良小1女児誘拐殺人事件で、殺人やわいせつ目的誘拐など8つの罪に問われ、死刑を求刑された元新聞販売店員、小林薫被告(37)に対する判決公判が26日、奈良地裁で開かれた。奥田哲也裁判長は「被害者が1人であることは死刑を回避する理由にはならない。真摯な反省をしていない上に更生の意欲もなく、人格の矯正可能性は極めて低い」として、死刑を言い渡した。弁護側は即日控訴した。
 子供を狙った犯罪が全国で続発するなか、被害者が1人の殺人事件に対する死刑選択の適否が最大の争点。地裁の判断は、従来の量刑基準より、凶悪犯罪に対する厳罰化の傾向に沿ったものとなった。
 奥田裁判長は冒頭、「検察官の求刑にかんがみ、主文を後回しにします」と述べた。その後、殺人や強制わいせつ致死、わいせつ目的誘拐など8つの起訴事実を順次、認定。殺意について「突発的、衝動的なもの」とした弁護側の主張についても退けた。
 続く量刑理由で、「永山基準」が示す各条件について検討。「被告のことを素直に信じた被害女児の純真無垢な性格を利用した巧妙な犯行。女児への異常な性欲を満たすための犯行動機にも酌量の余地はない」と断罪した。
 さらに、遺族の被害感情について、「極刑以上の刑にしてほしいと心情を吐露するなど、処罰感情は峻烈を極めている」と指摘。被告の2度にわたる性犯罪の前科にも触れ、「長期にわたる矯正教育を受けたにもかかわらず本件犯行に及んでおり、この種の犯罪への常習性は相当に根深いものがある」と述べた。
 こうした犯罪傾向の強さから、更生の可能性について「現段階では人間らしい感情は希薄で、もはや30代後半である被告が更生することは極めて困難」と言及した。
 その上で、死刑適用の是非を判断。「被害女児に落ち度はなく、性的被害にもあっている。被害者の数だけをもって死刑を回避すべきではない」とし、「被告自身の生命をもって償わせるほかない」と結論付けた。
 判決によると、小林被告は平成16年11月17日午後、奈良市内の路上で帰宅途中の市立富雄北小1年、有山楓(かえで)ちゃん=当時(7)=に声をかけ、車に乗せて誘拐。奈良県三郷町の自宅マンション浴室で殺害した後、同県平群町の道路脇側溝に遺体を遺棄するなどした。
 小林被告は殺害から約1カ月半後の同年12月30日に逮捕。女児に対する強制わいせつ罪などの前科があったことから、国が性犯罪の再犯防止策を検討する契機となった。

608小説吉田学校読者:2006/09/26(火) 22:36:18
たぶん、疲れているのは本当。
思い浮かべて欲しい。もし、往年の大出俊、楢崎弥之助、現代の長妻昭クラスの証人喚問を5時間近く、4〜5日、しかも無罪有罪がかかるので、もっと力が入っている。そんな尋問を受けることを想像してみましょう。
以前、「裁判迅速化は○、でも過剰な裁判迅速化には、?」と書いたのはそういうわけです。

<ライブドア公判>宮内被告「疲れて混乱」を連発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060926-00000108-mai-soci

 証券取引法違反に問われたライブドア(LD)前社長、堀江貴文被告(33)の第8回公判が26日、東京地裁(小坂敏幸裁判長)であり、証人出廷した前財務担当取締役、宮内亮治被告(39)=分離公判中=が弁護側の尋問で証言の矛盾を突かれ、何度も「疲れて混乱している」を繰り返した。15日に始まった宮内被告の証人尋問はこの日で4回目。前日の公判でも「疲れた」を連発し、裁判長が途中で尋問を打ち切っており、裁判迅速化のための集中審理における課題が浮かんだ。
 宮内被告は、投資事業組合を利用した粉飾の手法を、ライブドアファイナンス社員とともに野口英昭エイチ・エス証券元副社長(自殺)に相談したと証言。しかし、15日の検察側尋問で、LD前執行役員の中村長也被告(39)=分離公判中=が野口氏に相談したと述べており、食い違いを指摘された。宮内被告は「昨日からずっと頭が疲れている。うそはついてない。検察側尋問での証言が正しい」と返答した。

609とはずがたり:2006/09/27(水) 02:34:20
>>607
刑罰が更生を目的とするならば,「長期にわたる矯正教育を受けたにもかかわらず本件犯行に及んでおり、この種の犯罪への常習性は相当に根深いものがある」として死刑を判決した事も理解できる。また輿論で無期懲役が死刑になったとしても裁判が世の風潮に全く迎合しないよりも望ましいのではないか?
>最高裁の永山基準見直しの時が近づいている。
永山基準とやらをどういう方向に見直すのでしょうか?

小林被告、弁護人に「死刑覚悟していた」 奈良女児殺害
2006年09月26日23時31分
http://www.asahi.com/national/update/0926/OSK200609260083.html

 奈良市の小1女児殺害事件で、26日に奈良地裁(奥田哲也裁判長)から死刑判決を言い渡された小林薫被告(37)が判決後、接見した弁護人に「死刑は覚悟していた」と述べていたことがわかった。動揺した様子はなかったが、検察側の主張を採り入れた判決理由に不満を示し、控訴に異論を述べなかったという。

 主任弁護人の高野嘉雄弁護士によると、自らのこれまでの公判での陳述より、地裁が奈良地検の主張に重きを置いたことに不満を漏らしたとされる。

 奈良地検の西浦久子・次席検事は同日会見し、地裁の判決について「被害者が1人の場合、強盗殺人とか保険金殺人以外死刑は考えにくかったが、流れが変わってきた。世論の後押しがあったためではないか。社会が厳正な判決を望んでいたからだと思う」と話した。

2006年6月19日(月)
死刑適用基準(永山基準)
http://www.toonippo.co.jp/news_hyakka/hyakka2006/0619_6.html
 連続4人射殺事件の永山則夫(ながやま・のりお)元死刑囚(事件当時19歳、1997年8月執行)の第1次上告審判決(83年7月)で、最高裁が無期懲役の二審判決を破棄した際に示した。死刑の選択は(1)犯罪の性質(2)犯行の動機(3)犯行態様、特に殺害方法の執拗(しつよう)さ、残虐さ(4)結果の重大さ、特に殺害被害者数(5)遺族の被害感情(6)社会的影響(7)犯人の年齢(8)前科(9)犯行後の情状―を考察し、その刑事責任が極めて重大で、罪と罰の均衡や犯罪予防の観点からもやむを得ない場合に許されるとした。山口の母子殺害事件では、被告の年齢(当時18歳)と犯行態様に含まれる計画性などの評価が判断を左右しそうだ。

610小説吉田学校読者:2006/09/30(土) 11:55:43
>>609
具体的には「被害者数」でしょう。
ただ、この基準の被害者数は「1件あたりの被害者数」と誤解されていますが、これは「犯人が今まで殺害した生涯にわたる被害者数」のことです。
さすがに「1人殺害=死刑」はどんな目的であっても躊躇せざるを得ないでしょう。「お礼参り殺人」のときは1人殺害でも「法社会への重大な挑戦」として死刑判決でした。

さて、県庁へ捜索。県庁に「紙」が残っていたらアウト。

福島県庁を家宅捜索 “官製談合”裏付け捜査
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006093001000197

 福島県発注の下水道工事をめぐる談合事件で、東京地検特捜部は30日、競売入札妨害容疑の関連先として福島県庁を家宅捜索した。県の元土木部長らの逮捕で疑いが強まった官製談合の裏付け捜査を進める。
 また佐藤栄佐久前知事の実弟で、談合を主導したとされる祐二容疑者(63)=同容疑で逮捕=と、県の公共工事受注先との関係についても詳しく調べるとみられる。
 調べによると、祐二容疑者や元土木部長で財団法人県建設技術センターの理事長だった坂本晃一容疑者(65)=同容疑で逮捕=らは共謀。県が2004年8月に実施した阿武隈川上流流域下水道整備工事の入札で、準大手ゼネコン東急建設(東京)と県内大手の佐藤工業(福島市)の建設共同企業体(JV)に落札させるため、ほかのJVが高値で入札するように協定した疑い。
 特捜部は8月以降、県から工事関係資料などの任意提出を受けて押収したほか、担当職員らからも断続的に事情聴取してきた。

611小説吉田学校読者:2006/09/30(土) 12:02:42
取調べ担当者の証人尋問はよくあることで「取調べ時に、違法があった」かもしれないときに、時々採用があります。
堀江弁護団は、ロッキード事件丸紅ルート公判を参考にしていると思う。別事件の存在をフレームアップした上で、「司法取引」(ロッキードのときは嘱託尋問の違法性でした)を匂わせ、公訴棄却を求めるのはロッキード裁判と同じであります。
ちなみにロッキードのときは、「嘱託尋問は違憲」止まりで公訴棄却や無罪までは行きませんでした。

ホリエモン地検幹部を逆喚問要求
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060930-00000083-sph-soci

 ライブドア(LD)事件で証券取引法違反罪に問われた前社長・堀江貴文被告(33)の第9回公判が29日、東京地裁で開かれ、弁護側は公訴の棄却を求めた。ホリエモンと、かつての盟友、元取締役・宮内亮治被告(39)=同罪で公判中=の直接対決5連戦は、最終ラウンドで思わぬ展開を見せた。
 証言を終えた宮内被告が退廷すると、堀江被告の弁護人が「証人・宮内の発言は矛盾に満ちている。本件起訴は公訴棄却されるべき」と主張。さらに検察側が宮内被告の業務上横領、特別背任を見逃す代わりに、粉飾決算への堀江被告への関与を供述させる司法取引を行ったと指摘した。
 そして、捜査の経緯を明らかにするために、東京地裁の大鶴基成特捜部長と、宮内被告の担当検事2人の計3人を証人として申請。小坂敏幸裁判長は、公訴棄却の申し立てについて「被告の無罪が前提で、実体審理を進める必要がある。現段階では判断しない」と述べ、証人申請については採用を留保した。
 堀江被告側の逆襲とも思える動きにについて、元東京地検特捜部長の宗像紀夫氏(中大法科大学院教授)は「司法取引による供述は証拠能力を持たない。宮内供述が堀江被告起訴の最重要証拠となっているだけに、無罪を主張する弁護側は勝負に出た」と指摘した。
 一方で、証人の採用については「特捜部長を証人申請することは異例で普通は採用されない。担当検事を出廷させるにも、弁護側は司法取引の存在を証明する物的証拠を提示しなければ」と実現は難しいとしている。

612小説吉田学校読者:2006/09/30(土) 12:10:24
官製談合捜査終了後は、県議がらみの汚職に発展? 地方選スレで「後継知事選びは週明けでしょう」と書いたのは、県議聴取の可能性があると思ったからです。
あと、「ハザマ外し」が談合の焦点のような記事もありましたけれども、これはちょっと私としては「?」

福島談合で県庁捜索 県議を一斉聴取
http://www.sankei.co.jp/news/060930/sha010.htm

 福島県発注の下水道工事をめぐる談合事件で、東京地検特捜部は30日午前、当時の県幹部が関与した官製談合の疑いが強まったとして、福島県庁など関係先数カ所の家宅捜索を始めた。談合事件とともに佐藤栄佐久前知事(67)らに対するゼネコン2社の利益提供疑惑についても実態解明するため、関連資料を押収するとみられる。また同日、佐藤前知事に近いとされる複数の県議から一斉に任意で事情聴取を始めたもようだ。
 談合事件と利益提供疑惑のいずれについても、特捜部は佐藤前知事が関与したかどうかについて事実解明を進めるとみられ、こうした捜査のためにも県庁の捜索は不可欠と判断したもようだ。
 平成16年8月に実施された阿武隈川の流域下水道整備工事の指名競争入札では、県幹部が、談合で決まった落札予定業者について、前知事実弟の佐藤祐二容疑者(63)から元県土木部長の坂本晃一容疑者(65)を通じて伝えられていたことが明らかになっている。
 県幹部は事前に入札参加業者を絞り込む「予備指名」で、落札予定業者をメンバーに加えていた疑いが浮上していることなどから、特捜部は県中枢がかかわった官製談合だった疑いが強いとみており、今後、押収資料の分析を進める。
 また、祐二容疑者の経営する会社が前田建設工業から受けた融資や、水谷建設との土地取引については、前田建設幹部や水谷建設元会長の水谷功被告(61)が、「佐藤前知事への謝礼」とする供述や説明をしている。特捜部はこうした取引に佐藤前知事が関与していなかったか調べを進めるもようだ。
 佐藤前知事は今月27日、祐二容疑者の逮捕を受けて知事職の辞職を表明。29日には同県郡山市の実家が、特捜部の家宅捜索を受けている。
 一方、特捜部は30日、県議の一斉聴取に乗り出し、落札業者から祐二容疑者に渡った金の流れなどについて関連を調べている。

613小説吉田学校読者:2006/09/30(土) 22:55:44
この「費用は税金」の見出しはミスリードの感じがする。なぜなら、略式事案でも訴訟費用を予測した上で被告人に負担を命令させる制度が、新設されたからです。
国選弁護人の場合も訴訟費用負担(支払い能力があれば、国選弁護人費用を被告人に負担させる)制度がありますが、実態は「資力ありません」の紙切れ1枚で費用負担を免除されているのが実態で、こういうところも改善されなければいけないと思います。

お金ない容疑者にも弁護人、費用は税金 2日スタート
http://www.asahi.com/national/update/0930/TKY200609300288.html

 警察署や拘置所に勾留(こうりゅう)された容疑者に資力がなくても、希望すれば国費で弁護人をつける制度が、2日から導入される。これまでは起訴後からだった国選弁護を容疑者段階にも拡大するもので、請求から原則2日以内に弁護士が駆けつける仕組みだ。いつでもどこからでも要請はありえるが、弁護士がたどりつくのに数時間かかるなど地域事情もあり、関係者は新制度がうまく回るか、注視していく。
 新制度の弁護人の確保は、同日から全国で業務を始める司法支援センターが担当する。実施は2段階で行われ、まず殺人、傷害致死などの重大事件を対象とし、年間約7000件を想定。09年からは窃盗、傷害などにも広げ、年間約10万件に増えると予想している。
 起訴前弁護を担うとして登録したのは、全国約2万人いる弁護士のうち約5800人。全国50ある地裁の管内別にみると、1弁護士当たりの事件数は年間3件以上の埼玉、千葉、鹿児島などから1件に満たない石川、長崎、奈良などまで地域差が大きい。弁護士が集中する東京・大阪はこの登録弁護士の割合が低くても制度は回るが、地方では弁護士の大半が協力しないと機能しない。
 「対応できる態勢は整ったが、難しいのは島部」というのは、司法支援センター鹿児島地方事務所。奄美大島で勾留された容疑者が弁護人を希望したら、奄美の2人の登録弁護士が動けないと、鹿児島市内から飛行機や船を使って行くしかない。「24時間以内には派遣できないかも」
 旭川地方事務所では、初日から1週間は主にセンター常勤の弁護士が接見に出向く予定。管内は広く、北端の稚内までは5時間かかる。「どんな事件が来るのか予測できず、臨機応変にやるしかない」という。
 司法支援センターや日本弁護士連合会(日弁連)は当面の3年は対応できるとみているが、対象を広げる09年には裁判員制度も念頭に入れた対応が必要になるため、弁護を質・量ともに高める必要を感じている。
 勾留段階で弁護人の援助が得られれば、取り調べにどう対処するか助言を得たり、被害者と示談交渉してもらえたりする利点は大きい。一方で「犯罪容疑のある人の弁護士費用を税金で負担するのはどうか」との異論もあり、対象を本人が申告した預貯金などが50万円未満の人に絞った。
 これまでも起訴前に弁護人をつけることは可能だったが、容疑者が弁護料を払えない、引き受ける弁護士がいないといったケースが少なくなかった。初回無料の弁護士会の当番弁護士制度や法律扶助協会の補助などが一定の役割を果たしてきたが、任意事業ゆえ弁護士のやりくりがつかない場合もあり、公費で弁護を保障すべきだという指摘が根強かった。
 新制度の導入をきっかけに、起訴後も含めた国選弁護人全体の報酬も見直され、接見回数や示談の成立など、弁護人の努力がより報酬に反映される。

614片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/30(土) 23:12:59
>>613
費用は税金、なの!?

有名人のつくった判決例!
(場所間違えたので、「マスコミ」スレの同じ投稿は適当に消しておくなどしてください。)

代理出産:向井さん夫妻、親子認める 「子の福祉」優先−−東京高裁受理命令
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060930dde001040029000c.html

 タレントの向井亜紀さん(41)と元プロレスラーの高田延彦さん(44)夫妻が、米国女性に代理出産を依頼し生まれた双子の男児(2)について、出生届を不受理とした東京都品川区長を相手取り、処分取り消しを求めた家事審判の即時抗告審で、東京高裁(南敏文裁判長)は29日、「夫妻の子であると確認される」として、区長に出生届を受理するよう命じる決定をした。

 法務省は民法の解釈に沿って「出産者を母とする」との立場で、代理出産で生まれた子供の出生届を受理しない姿勢をとっており、今回の決定は波紋を呼びそうだ。

 向井さん夫妻は米国の裁判所で親子関係を認められており、日本でも効力があるかが争点だった。決定は「民法制定時に想定されていないからといって、人為的操作による妊娠、出生すべてが法秩序に受け入れられない理由にはならない」と指摘。子供たちは日米両国の法制度のはざまに立たされており、「向井さん夫妻に養育されることが子供の福祉にかなう」と柔軟に判断し、国内でも米国の裁判結果の効果が生じると結論づけた。

 向井さんは00年、子宮がんが見つかったため子宮を摘出。夫妻の精子と卵子を体外受精した受精卵を別の女性に移植して出産してもらう代理出産を目指した。3度目の移植で、米国人女性が妊娠し03年11月に双子の男児を産んだ。

 向井さん夫妻は米国の裁判所で確定した子供らを夫妻の子とする出生証明書を受け品川区に出生届を提出したが、同区は受理しなかった。夫妻は不受理処分の取り消しを求め東京家裁に家事審判を申し立てたが、昨年11月に却下され、同高裁に即時抗告していた。

 子供たちは、夫妻が養育しているが、パスポートは米国籍。「保護者同居人が日本人である」という在留資格で日本で生活している。

 代理出産を巡っては、米国で双子をもうけた兵庫県内の50歳代の夫妻が出生届を不受理とした自治体の処分取り消しを求めた家事審判で、最高裁が昨年11月、法律上の母子関係を認めず、審判が確定している。しかし、この夫妻の場合、米国人女性から卵子の提供を受けて夫の精子と体外受精させ、その受精卵を別の米国人女性の子宮に移植して出産。精子、卵子が夫妻のものである向井さんのケースとは異なる。[北村和巳、奥山智己]

 ◇法務省は困惑

 法務省のある幹部は「決定の全文をきちんと読んでみないと何とも言えない」と話し、予想していなかった事態に困惑気味。最高裁の判例に従って、同省はこれまで「子供を産んだ女性が法律上の母親になる」との法解釈をとってきた。一時は民法にこうした規定を明記する法改正を検討したこともある。それだけに「高裁の段階で決定があったからといって、ただちにこれまでの対応を変えることはない」という見方が省内では有力だ。

 ◇区だけで判断不能

 中川原史恵・品川区広報課長は30日、「決定文を見ていないのでコメントできない。不受理は法務省の指示に基づき対応した結果であり、今後の対応を聞かれても、区だけで判断できる問題ではないので答えようがない」と話した。

毎日新聞 2006年9月30日 東京夕刊

615小説吉田学校読者:2006/09/30(土) 23:59:17
被疑者国選弁護についての解説。不起訴の場合はどうなるんだろう?

国選弁護制度の改正
http://puni.at.webry.info/200607/article_30.html

617小説吉田学校読者:2006/10/01(日) 20:47:26
「虐待は原則勾留」ですよ。公判のストレスから生命の危険を伴う再犯の恐れ、それに伴う逃亡の恐れが十二分にあるじゃないですか。単に、福島から原町くんだりまで拘束に行くのが面倒だっただけじゃないか。
それに、虐待するくらいにストレスがたまっているのに、なんで妊娠するんですか。

10カ月の長女殴り死なす/南相馬で16年/母親を在宅起訴
http://www.fukushima-minpo.co.jp/news/kennai/20060930/kennai-20060930100330.html

 南相馬市原町区の主婦(22)が平成16年2月、生後10カ月の長女の頭を殴り、長女が1週間後に死亡していたことが分かった。福島地検は29日、傷害致死罪で主婦を在宅のまま起訴した。
 起訴状によると、主婦は平成16年2月8日午後7時45分ごろ、自宅で、当時10カ月の長女の頭を素手で殴った。長女は意識が混濁した状態となり市内の病院に運ばれたが同月15日午後0時半ごろ、虚血後脳症と気管支肺炎で死亡した。
 主婦は反省し、動機について「長女が泣きやまなかった」などと話している。夫婦仲がうまくいかず、長女をストレス解消の的にしたこともあったという。
 原町署(現・南相馬署)が17年2月に書類送検した。福島地検は、暴行と死亡の因果関係などを医学的見地から精査した結果、公判請求が相当と判断した。片岡康夫福島地検次席検事は、身柄の確保に至らなかった理由として「当時は妊娠中で不安定な精神状態にあったことなどから、任意で捜査した」と話している。

618小説吉田学校読者:2006/10/01(日) 21:02:01
>>617
ああ、よく読んだら犯行時少年だったのか・・・?
証拠不十分(犯行時)で在宅捜査というのはよくあるような気がしますね。これから第三者による通報制度の拡充で、こういう在宅事例も増えるのではないでしょうか。

しかし、虐待事件の怖さというのは、再犯、将来の危険性であります。しかも、犯行場所は家の中という密室。死亡事案は、子供が成長するまで懲役にするような厳刑化がしかるべきではないだろうか?
この母親は控訴しているので、分からないが、もうそろそろ出所するのであります。大火傷を負った3男はいま5歳か・・

狭山の乳児虐待に実刑:裁判長、将来の危険性に触れ糾弾/埼玉
http://www.nurs.or.jp/~miyazaki/news/2001-10/2002-2-26mainiti2.htm

619とはずがたり:2006/10/01(日) 21:08:37
こういうケースで加害者の母親が実はDVの被害者だったりすることも多いんじゃないでしょうかねぇ?
DVも夫の性癖でなかなか治るものではないそうですけど,母親の虐待も再起性があるなら問題ですね。児童相談所とかが重点的に見回るなどの対策は取られているのでしょうか?

620小説吉田学校読者:2006/10/01(日) 21:19:52
>>619
「母親がかつて虐待を受けていた。だから、子供を死なせるまで殴ってもいいと思っていた」が結構あるのを私は知っている。
児相は人が少なすぎ。千葉だと銚子くんだりは、併任者ばかりで単独は3人くらいしかいないような・・

虐待を防ぐことはできないけれども、早期に発見するためには、国+県+市町村の混合部隊にすべきでしょうね。具体的には家裁(少年保護)+検察(立件可否検討)+警察(防犯と発生把握)+県教委(就学時点検)+県庁厚生(啓蒙と相談)担当の出向者を交えながら、市町村(発生把握と啓蒙)が主力メンバーとして啓蒙活動。病院などとも連携して情報網を作るとか・・・
これねえ、「海面下の氷山」かなりあるよ。

621小説吉田学校読者:2006/10/01(日) 21:26:56
>>619
前記の狭山の事件は、夫も一緒になって虐待してたんですねえ。

札幌で、夫が妻を暴力で支配していた虐待事件がありますけれども(>>616)、これも期待可能性については真剣に考慮しなければいけませんね。
「激しく殴られたから夫に逆らえなかった」は、一般論としてはちょっと眉唾で考えた方がいいです。逆らえなかったのは「暴力を振るわないときの夫の面影を追っていた」側面も大きいからです。札幌の事件もそういう側面から妻の強制捜査に踏み切った(自殺防止という緊急事態もあると思いますが)のだと思います。これがDVの怖いところでもあるのだが、それと期待可能性は別問題。札幌のはかなり難しい事件だと思います。

622とはずがたり:2006/10/01(日) 21:32:23
>「激しく殴られたから夫に逆らえなかった」は、一般論としてはちょっと眉唾で考えた方がいいです
暴力で抵抗力を失い長期に亘って監禁する事件が割りとちょくちょく発生してますので(事件の第一報を聞くとなんで逃げ出せなかったのかと思ってしまう),暴力により相手を屈伏させるという事は案外簡単に出来るのかも知れません。

それにしても「家裁(少年保護)+検察(立件可否検討)+警察(防犯と発生把握)+県教委(就学時点検)+県庁厚生(啓蒙と相談)担当の出向者を交えながら、市町村(発生把握と啓蒙)が主力メンバーとして啓蒙活動。病院などとも連携して情報網を作る」等検討に値すると思うんですけど徹底した軽福祉国家日本には無理でしょうかねぇ・・。

623小説吉田学校読者:2006/10/01(日) 21:39:23
>>622
まあ、いずれにしても「夫が暴力振るうから、私も子供に暴力を振るう」というのは、許されないと思います。

624小説吉田学校読者:2006/10/02(月) 21:01:55
さあどっちが真実か。かつて永末後継の民社党人事で毎日、東京が「米沢委員長」、読売が「大内委員長」と打って真っ向対立したのと似ている。

最高裁長官に島田仁郎氏、刑事裁判に精通
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061002-00000201-yom-pol

 10月中旬に定年退官する町田顕最高裁長官の後任となる第16代長官に、島田仁郎最高裁判事(67)が就任することが1日、固まった。
 安倍首相が近く、町田長官と会談し、了承する見通しだ。その後、政府が閣議で正式決定し、天皇が任命する。島田氏は裁判官出身。任期は定年の70歳となる2008年11月まで。09年5月までに裁判員制度が始まる予定になっており、島田新長官は、制度の円滑な実施に向けた環境整備を進めることになる。
 島田氏は、主に刑事裁判官として活躍し、最高裁刑事局長や司法研修所長、仙台、大阪の両高裁長官などを歴任した。02年11月に最高裁判事に就任した。
 最高裁は町田長官の後任の人選を進めた結果、刑事裁判に精通した島田氏が適任だと判断した。最高裁長官の交代は02年11月以来、約4年ぶり。裁判官出身の長官就任は、第9代の服部高顕長官以来8代連続。

最高裁長官、堀籠氏起用に固まる
http://www.asahi.com/national/update/0923/TKY200609230256.html

 10月15日限りで定年を迎える町田顕・最高裁長官(69)の後任となる第16代長官に、堀籠幸男・最高裁判事(66)を起用する人事が固まった。最高裁が内閣に最有力候補として非公式に推薦した模様で、内閣はこの推薦通り指名することが慣例となっている。近く町田長官が官邸を訪れ、首相に正式に推薦。了承されれば内閣が閣議で指名を正式に決定し、天皇が任命する。79年以来、8代連続でキャリア裁判官出身の長官誕生となる。
 裁判員制度が09年春までに始まると、刑事裁判は様変わりする。刑事裁判官出身で、残り任期が4年近くあり、裁判員制度開始時期をまたいで長官職をこなせる堀籠氏に白羽の矢が立ったとみられる。
     ◇
 堀籠 幸男氏(ほりごめ・ゆきお)東大卒、65年司法修習生。東京地裁部総括判事、最高裁人事局長、同事務総長などを経て、05年5月から最高裁判事。66歳。

625片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/02(月) 21:37:22
>>624
最高裁長官って民事裁判官からの就任が近時の通例じゃなかったっけ?
堀籠氏は最高裁裁判官に就任直後なんで、島田氏にまわったのか?

626小説吉田学校読者:2006/10/02(月) 22:01:03
>>625
最高裁長官人事ですけども、やっぱり裁判員制度導入をにらんで、刑事裁判官から登用されるんじゃないかなあと。
そして、学者出身の最高裁判事枠にも刑事畑の人が入るんじゃないかなあと。

まさか、重要判例400しているあの悪文の人が判事になるのかなあと。

627片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/02(月) 22:02:49
>>626
そのひとは学者のなかの評判が悪すぎる。
駄目だろう。

628小説吉田学校読者:2006/10/02(月) 22:04:29
>>627
評判も悪いし、文章も下手すぎですよねえ。あれで「分かりやすい司法」なんて冗談顔だけにしろって感じです。

でも、あの狂ったような統計発表ぶりは何なんでしょう?

629小説吉田学校読者:2006/10/02(月) 22:19:38
と書いた途端に共同電。決まりか。

次期最高裁長官に島田判事 近く閣議決定
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=poli&NWID=2006100201000452

 政府は2日、町田顕最高裁長官が今月15日に定年退官するのに伴い、後任の第16代長官に島田仁郎最高裁判事(67)を充てる人事を内定した。近く閣議で正式に決定する。
 最高裁長官人事をめぐっては、堀籠幸男最高裁判事(66)を充てる案が固まっていた。島田氏も有力候補者の一人だったが、安倍晋三首相が2日午前、官邸で町田長官と会って意見を聴取し最終的に決定。首相はこの後、島田氏とも面会した。
 三権の長の一角である最高裁長官の交代は2002年11月以来、約4年ぶり。島田氏の最高裁長官としての任期は、定年の70歳となる08年11月まで。島田氏は刑事裁判官出身で、裁判官出身の長官就任は8人連続となる。
 島田氏は、最高裁刑事局長や司法研修所長、大阪高裁長官などを歴任。一般市民が刑事裁判に参加する裁判員制度のスタートを09年に控え、刑事裁判に詳しい島田氏が適任と判断された。
 島田 仁郎氏(しまだ・にろう)東大卒。64年判事補。仙台高裁長官、大阪高裁長官を経て、2002年11月から最高裁判事。67歳。東京都出身。


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