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スーフィズムに関するHP

3401チバQ:2021/09/02(木) 08:01:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4098d263231355c6232ae0e1e4b681be0505df3
自衛隊派遣、出遅れ響く 甘い見通し、「想定外」続発 アフガン人退避失敗
9/2(木) 7:38配信
時事通信
アフガニスタンの邦人らを国外退避させるため、自衛隊員に見送られて出発する航空自衛隊のC130輸送機=8月24日、埼玉県の航空自衛隊入間基地

 アフガニスタンからの国外退避を支援するため政府が派遣した自衛隊機が近く日本に戻る。

 在留邦人のほか日本大使館や国際協力機構(JICA)の現地事務所で働くアフガン人スタッフらの救出を目指したが、情勢の悪化で断念を余儀なくされた。首都カブール陥落から派遣命令まで8日間を要した初動の遅れや見通しの甘さが要因として挙げられている。

 ◇後手
 菅義偉首相は1日、一連の政府対応について「最大の目標は邦人保護だった。その意味では良かった」と記者団に強調。邦人女性1人を退避させた成果を訴え、アフガン人関係者の安全確保や出国に向けた努力を続けると表明した。

 ただ、実際の動きを検証すると、何度か起きた「想定外」の展開に右往左往した様子が浮かぶ。

 外務省は8月上旬から大使館員と邦人に加え、アフガン人協力者の退避を模索。民間チャーター機で18日までに出国させる調整をしていた。大使館とJICA事務所のスタッフにその家族を含めた500人程度が主な対象にリストアップされた。

 だが、イスラム主義組織タリバンの予想を超える攻勢で15日にカブールが陥落。民間機の運航が全面的に止まり、計画の土台が崩れた。大使館員12人は急きょ米軍機で避難することにしたが発着場所にたどり着けず、英軍機で17日に出国した。

 アフガン人協力者の元には「必ず助ける」とのメッセージが届いていたが、取り残される形に。日本政府が大使館員と邦人の保護を優先し、アフガン人退避は後手に回った感もある。外務省関係者は「館員を現地に残せば拘束されるリスクがある」と述べ、早期出国はやむを得ない選択だったと話す。

 カブール空港は難を逃れようとする市民が滑走路に押し寄せ、死者も出る状況。自民党からアフガン人協力者救出を強く求める声が出た。

 そうした中、自衛隊派遣の流れとなる。ネックは「在外邦人等の輸送」を規定した自衛隊法84条の4が要件に挙げる「安全な実施」が、実際に担保されるか不透明だったことだ。その検討にも時間を要し、首相が外務、防衛両省事務次官らを交えて派遣を決めたのは日曜日の22日だった。

 ◇決定打
 翌23日、岸信夫防衛相が派遣を命令。航空自衛隊のC2輸送機1機とC130輸送機2機が順次日本をたった。

 ところが、カブール市内はタリバンが検問所を置き、アフガン人協力者は空港に近づけない。自衛隊機3機は25〜27日に計5回カブール空港に着いたが、「空振り」となるケースもあった。

 救出断念の決め手となったのが26日に空港ゲート付近で起きた自爆テロ。退避希望者をバス27台に分乗させ、空港へ移動を始めようとした矢先だった。茂木敏充外相は31日の記者会見で「あそこでそのまま突っ込むという判断はできなかった」と振り返った。

 26日は結局、米国に依頼されたアフガン人14人を運んだだけ。準備があと1日か2日早ければ何とかなったとみられ、政府関係者は「爆発で全てが狂った」と肩を落とした。

 空港を管理する米軍は自らの撤収スケジュールに合わせ、自衛隊機の空港使用のリミットを27日と通告していた。「最終便」に何とか間に合ったのが共同通信社通信員の安井浩美さんだ。タリバンと一定の関係を持つカタールの警護を受け、空港に入れた。

 欧米各国は次々に自国民やアフガン人の退避にこぎ着け、韓国も協力者390人の移送に成功した。「他の国は移動を開始した時期も早かった」。31日、与野党有志の議員連盟の会合にオンラインで参加した安井さんはこう証言した。

3402チバQ:2021/09/02(木) 09:11:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb4b08c69b04af530e9dae139e0eda4263da6302
就任から5年、ついに姿? タリバントップを世界が注視
9/2(木) 7:00配信

朝日新聞デジタル
イスラム主義勢力タリバンの最高指導者、アクンザダ幹部=タリバン提供

 アフガニスタンで権力を掌握したイスラム主義勢力タリバンの最高指導者、ハイバトゥラ・アクンザダ幹部の動静に関心が集まっている。近く新政権を発足させ、国家運営のかじを握るとみられているが、これまでほとんど姿を見せたことがなく、その経歴には謎が多い。

 60歳前後とみられるアクンザダ幹部は2016年5月、前任の2代目最高指導者マンスール幹部が米無人機の空爆で殺害されたことを受け、3代目の最高指導者に就任した。タリバン内で最高指導者は「信徒たちの長」と呼ばれる。

 地元メディアによると、アクンザダ幹部はタリバンが本拠とする南部カンダハル州出身の宗教学者。厳罰を用いる裁判官としても名をはせた。イスラム法に基づく宗教見解(ファトワ)を数多く発し、「聖戦」を正当化する理論的支柱になった。戦闘経験は少ないという。

 01年にタリバン政権が崩壊した後は、隣国パキスタンの西部クエッタ周辺で暮らしてきた、とタリバン関係者は話す。クエッタにはアクンザダ幹部の家族が運営する礼拝所(モスク)や宗教学校(マドラサ)が複数あるとされる。

朝日新聞社

3403チバQ:2021/09/02(木) 16:00:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e29662b077b6a6c161839fc623606294b374eef
タリバン「48時間以内に」組閣へ、バラダル師が主導か…米にもパイプある穏健派
9/2(木) 13:59配信

読売新聞オンライン
バラダル師=ロイター

 【テヘラン=水野翔太】米軍が撤収したアフガニスタンの新政権について、英BBCは1日、イスラム主義勢力タリバンの政治部門で外交を担うアッバス・スタネクザイ氏の話として、閣僚などが48時間以内に発表される見通しだと伝えた。最高指導者ハイバトゥラ・アクンザダ師を頂点に、古参のタリバン幹部が要職を占めるとの見方が強まっている。

 公開されたインタビュー映像によると、スタネクザイ氏は、女性の登用について、新政権でも働くことができるが、閣僚などの主要なポストでは登用されないとの見通しを示した。

 一方、米ブルームバーグ通信は1日、別のタリバン幹部の話として、新政権ではアクンザダ師に仕える3人の副官のうち、政治部門トップのアブドル・ガニ・バラダル師が行政を主導する方向で、指導部が調整に入ったと伝えた。穏健派のバラダル師は米国とのパイプもあり、政権の承認や経済的な支援を得る上で有利になるとみている可能性がある。

 一方、AFP通信は1日、カブール国際空港の再開に向け、技術的な問題を検証する専門家チームが中東カタールからカブール入りしたと伝えた。専門家の派遣はタリバン側の要請によるものだという。

3404チバQ:2021/09/02(木) 18:59:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/de90b06207ce2b40c6d81610e0b1b3d4d18d5cb3
【独自】大使館が職員を口止めか アフガン退避遅れ
9/2(木) 14:31配信

テレビ朝日系(ANN)

All Nippon NewsNetwork(ANN)

 1日、アフガニスタンにいる日本人らの自衛隊機による退避作戦を、「今回のオペレーションの最大の目標というのは、邦人を保護することでありました。そういう意味では、良かったというふうに思っています」と総括した、菅義偉総理大臣。

 しかし、実際に出国できたのは、日本人1人だけで、約500人もの現地スタッフなどは、残されたままです。

■現地職員「見捨てられたと思っている」

 日本大使館の現地職員は、「アメリカ軍の撤退で、危険はさらに高まっている」として、早期の国外退避を訴えています。

 在アフガニスタン日本大使館現地職員:「(Q.日本政府に伝えたいことは?)日本大使館の現地職員同士で何度も話し合いました。ほとんどの人が落胆しています。見捨てられたと思っています。日本政府は“私たちを国外退避させる”という約束をまだ果たしていません。お願いです、私たちの命を救って下さい」

 男性は、先月26日、大使館職員とその家族、約270人とともに14〜15台のバスに分乗して空港に向かっていました。

 ところが、移動の途中で過激派組織“イスラム国”による自爆テロが発生したことから、空港行きは中止になったというのです。

 在アフガニスタン日本大使館現地職員:「(Q.空港行きが中止されたことについて)誰もがすべてを失ったと思いました。国外退避の望みは、消え去ってしまったと…。これでアフガンからの退避はできなくなり、タリバンの手の中で好き放題にやられてしまう」

 「タリバン」が外国政府への協力者を捜すなか、報復を恐れている男性。自宅には戻らず、友人宅を転々としている状況だといいます。2カ月ほど前には、男性の公用携帯電話に見知らぬ番号から電話があり、身元を探るような動きもあったということです。

■大使館側から“口止め”か

 国外退避が失敗した原因は、大使館の“準備の遅れ”にあると、男性は話します。

 在アフガニスタン日本大使館現地職員:「(7月初旬から)最悪の事態が起きる可能性を、幹部を含む外交官に何度も進言しましたが、タリバンがカブールを陥落させることはないと言われました」

 しかし、その後、このことについて大使館側から「口外しないよう」口止めされたといいます。

 在アフガニスタン日本大使館現地職員:「(大使館側から)現地職員は“声を上げないように”、特に“メディアと話さないように”と言われています。理由は、分かりませんが…」

 1日、現地職員の証言について、外務省・吉田朋之報道官は「現時点で、公式にコメントするということは控えたいと思います」と話しました。

(「グッド!モーニング」2021年9月2日放送分より)

テレビ朝日

3405チバQ:2021/09/02(木) 21:11:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f8bae88262fcc53eb7aa7d78f0f6addbe64ed18
タリバン、抵抗勢力包囲 政権発足へ、国内安定急ぐ
9/2(木) 20:47配信


産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンの実権を握ったイスラム原理主義勢力タリバンは2日までに、国内で唯一、完全に支配下に置いていない北東部パンジシール州で抵抗勢力を包囲した。投降を呼びかけているという。タリバンは数日以内に新政権を発足させて国内の安定を急ぐ考えだが、抵抗の動きは根強く、混乱は続きそうだ。

同州では旧タリバン政権(1996〜2001年)に抵抗して暗殺されたマスード司令官の息子、アフマド・マスード氏らが反タリバン勢力を結集させている。政府軍の一部が合流し、マスード氏の兵力は数千人規模とみられている。タリバンとマスード氏側は今年8月下旬に一度は停戦で合意したが、その後に戦闘が再開していた。

新政権については、タリバン最高指導者のアクンザダ師らが南部カンダハル州で協議し、閣僚の顔ぶれは大筋で固まったもようだ。治安維持を担当する内相に最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」のシラジュディン・ハッカニ師を任命する案などが浮上している。

首都カブールの国際空港再開をめぐっては1日、タリバンが対外事務所を置くなど関係が深いカタールから技術チームが到着した。タリバン単独での空港運営は困難とされており、カタールがトルコとともに支援する予定。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは3日にも国内線の運航が再開されるとの見通しを示した。国際線の再開は時間がかかりそうだ。

3406チバQ:2021/09/02(木) 21:21:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4346e9f25d1ad1ff0e03f5c58009859fb2cbdb3
アフガン派遣「遅れ」 法見直し求める声も 自民
9/2(木) 19:13配信


産経新聞
【アフガニスタンに自衛隊機派遣】入間基地に駐機するC-2輸送機を見つめる航空自衛隊員ら=8月23日午後、航空自衛隊入間基地(川口良介撮影)

自民党国防部会などの合同会議は2日、アフガニスタンへの自衛隊機派遣をめぐって議論した。日本大使館の現地職員ら約500人を救出できなかったことに関し、議員から派遣の遅れを指摘する意見が出たほか、現行の法体系や運用の見直しを求める声も上がった。一方、外務省は、現地職員らが陸路で国外退避する場合に備え、周辺国の日本大使館に保護に取り組むよう指示したと明らかにした。

大塚拓国防部会長が会議終了後、記者団に説明した。

外務省は8月17日の日本大使館員の退避後、現地職員らについて他国の軍用機による輸送などを模索。20日に自衛隊機での輸送の検討を加速した。大塚氏は「自衛隊機派遣を最初からオプションに入れて検討していればもっと早くできた可能性がある。(15日の)カブール陥落時に空振りでもいいから準備行為を取る余地もあった」と述べた。

会議では、自衛隊法が求める現地の「安全確保」が派遣の検討のハードルになったとの意見が出た。また、今回は適用しなかったが、邦人救出に武器使用を認める規定が「当該外国の同意」などを条件としており、政権崩壊時などに対応する条文を作る必要があるとの指摘もあった。

3407チバQ:2021/09/03(金) 23:37:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/73b1954ff6ce7435fac0c8f756f125ec50826c8a
タリバン新政権トップにバラダル師か 女性の閣僚入り否定 アフガン
9/3(金) 21:07配信

時事通信
イスラム主義組織タリバンの最高指導者アクンザダ師=2016年5月、タリバンが公表(AFP時事)

 【ニューデリー時事】ロイター通信は3日、アフガニスタンで国家運営の全権を掌握したイスラム主義組織タリバンの新政権について、「(副官の一人で政治部門の責任者である)バラダル師が主導することになるだろう」と報じた。

 閣僚人事は近く発表される見通しだが、AFP通信は「早くても4日までは発表はない」というタリバン報道担当者の話を伝えた。

 ロイターによれば、新政権ではほかに、初代最高指導者オマル師の息子で軍事部門責任者のヤクーブ師や、タリバン内の最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」を率いるハッカニ氏ら、タリバン幹部が要職を占めるとみられる。最高指導者アクンザダ師は政府の上に立つ最高権力者になるもようだ。

 タリバン幹部は1日、英BBC放送のインタビューで「女性政府職員は復帰できるが、閣僚に女性はいないかもしれない」と語った。西部ヘラートでは2日、女性の政権参加を求める人権活動家らのデモがあった。

 また、これに先立ち、タリバンのムジャヒド報道担当者は、米メディアの取材に「他勢力との政権共有はわれわれの焦点ではない」と述べ、崩壊した民主政権の有力者の閣僚入りに否定的見解を示している。新政権は、少数派や女性、民主政権有力者らを含む包括的政治体制からはほど遠い陣容となる見通しで、欧米諸国などの反発を呼びそうだ。

 ロイターによると、アフガンの隣国パキスタンを訪問したラーブ英外相は3日、タリバン新政権を承認しないと強調。その上で、「(タリバン側に)関与すること、直接交渉の手段を有することの重要性を認識している」と述べた。

3408チバQ:2021/09/03(金) 23:37:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd23334e990057757788c99a0c4cb4c239c2db69
各国がタリバンと接触 協力者の出国を協議 将来の人道支援も
9/3(金) 18:59配信


毎日新聞
アフガニスタン人の退避希望者の移送作戦に従事する英軍と米軍の兵士。アフガン国内には英国民や協力者が多数残る=首都カブールで2021年8月20日(英国防省提供・AP)

 アフガニスタンで実権を握ったイスラム主義組織タリバンが近く政権を発足させる見通しだ。こうした中、関係各国がタリバン側と接触を図る動きが出ている。喫緊の課題は、アフガン国内に残る自国民や協力者の安全な出国を進めることだが、長期的には、タリバンとの関係を維持することで、アフガンが再び「テロの温床」とならないよう促す狙いもありそうだ。

 タリバンのシャヒーン報道担当者は3日、タリバンが政治事務所を置く中東カタールの首都ドーハで、英国とドイツのアフガン担当特使や大使と相次いで会談したことを明らかにした。アフガン国内には現在も両国の国民や協力者が多数残っており、アフガンの首都カブールにある国際空港の再開や、安全な退避を協議した。人道支援についても話し合ったという。

 さらにシャヒーン氏は英国側がタリバンに対し、「将来的にアフガニスタン・イスラム首長国(タリバンの自称)と協力する準備ができていると強調した」と述べた。またドイツのマース外相は8月31日、訪問先のドーハで、一定の条件を伴うとしながらも、今後もアフガンを支援したい意向を表明。政治や治安の状況が許せば、「カブールに再び大使館を置くべきだ」とも述べた。

 両国がタリバンとの関係強化も排除しない姿勢を見せる背景には、タリバンが恐怖政治を行った旧政権時代(1996〜2001年)に国際的に孤立して困窮し、結果的に国際テロ組織「アルカイダ」との関係強化につながったという見方があるためだ。アルカイダはタリバンに資金や戦闘員を提供し、タリバンはアルカイダへの依存を深めたと指摘されている。

 国際社会には、タリバンが求める「国家承認」や援助をテコに、タリバンがテロ組織の活動を許さず、さらに女性の人権など政治や社会の面でも寛容になるよう促す狙いがある。タリバン側としても経済状態が困窮する中、国際社会の援助は必須と言える。

 国際社会は当面、タリバン側と接触を続けながらも、近く発足するタリバン政権の構成など、統治の推移を注視していく構えと見られる。【松井聡】

3409チバQ:2021/09/03(金) 23:38:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f57cbb74662e66ac5d2fcde97b75cf96abb1765
タリバン幹部、要職を独占か 女性起用見送りへ
9/3(金) 17:37配信


産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンで実権を握ったイスラム原理主義勢力タリバンが近く新政権を発足させる。最高指導者のアクンザダ師を頂点にタリバン幹部が要職を独占するもようで、国内諸勢力代表らが参加する「包括的政府」が実現するかは不透明だ。女性の主要ポスト起用も見送られる見通し。民主制は否定され、過激なイスラム原理主義に基づく「新タリバン政権」となりそうだ。

タリバンは8月下旬以降、タリバン発祥の地である南部カンダハル州にアクンザダ師ら幹部が集まり、政権作りを協議。その枠組みを大筋で固めた。

ロイター通信や地元メディアによると、選挙など民主的な制度は採用されず、政府の上位機関としてアクンザダ師をトップとする「統治評議会」が設置される。主要閣僚には、政治部門トップであるバラダル師、最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」を率いるハッカニ師、初代最高指導者オマル師の息子のヤクーブ師-の副指導者3人が起用されるもようだ。

タリバンは8月15日の首都カブール制圧以降、新政権は国内の各勢力代表が加わる「包括的政府になる」と表明し、アブドラ国家和解高等評議会議長やカルザイ前大統領ら国内有力者と会談を重ねてきた。有力者らは閣僚ではなく、統治評議会の一員としての政権入りが取り沙汰されている。

焦点となっている女性の登用については、政治部門幹部が英BBC放送のインタビューに「(新政権に女性は)いないかもしれない」と発言。閣僚など主要ポストには起用されない可能性がある。

新体制が動き始めても、課題は山積する。過去20年間、国家予算の大半は国際支援で賄われていたが、欧米を中心にタリバン新政権の動向を見極めるまで停止する動きが広がる。先進7カ国(G7)などは包括的政府を求めており、新体制の中身によっては支援再開は遠くなりそうだ。

30万人以上からなるアフガン政府軍の再編も見通しが立っていない。8月26日にカブールの空港付近で自爆テロを起こしたイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)傘下の「ホラサン州」(IS-K)の押さえ込みも課題だ。また、タリバン内ではバラダル師ら穏健派とハッカニ師ら強硬派の路線対立もある。採用する政策によっては対立が本格化し、政権運営が停滞する可能性もある。

3410チバQ:2021/09/03(金) 23:41:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/85ff3a0c603d3c6760a260a02eb4c85b19aec8c5
アフガン北部で大規模衝突、抵抗勢力最後の拠点パンジシール渓谷
9/3(金) 15:15配信

CNN.co.jp
パンジシール渓谷地域で軍事訓練を行う反タリバン勢力

(CNN) アフガニスタン北部のパンジシール渓谷で2日夜、イスラム主義勢力タリバンの戦闘員と反タリバン勢力の大規模な衝突が発生した。反タリバン勢力の関係者が明らかにした。


パンジシール渓谷はタリバン支配に抵抗する勢力にとって最後に残された重要拠点。これまで長年にわたってタリバンや外国の支配に抵抗し続けてきた歴史がある。

同勢力「アフガニスタンの反タリバン国家抵抗戦線」(NRF)とタリバンの間では、2週間前から散発的な戦闘が続いていた。タリバンはパンジシール州周辺に兵力を集中させ、8月30日には同峡谷の3地区を制圧したと発表していた。

NRFの関係者によると、タリバンとNRFの衝突は2日深夜に始まり、非常に激しくなっているという。

これに先立ちNRFの報道官は音声メッセージを発表し、タリバンの部隊はパンジシール渓谷に侵入しようとして40人を失ったと述べていた。別の報道官は同日、タリバンは多数の重機や兵器も失ったと発表した。

タリバンの死傷者についてCNNは、独立した立場から確認することはできなかった。

これとは別にタリバンは、戦闘の様子や事後の様子を撮影したとする動画を公開したが、CNNはこの動画の撮影場所を確認できていない。

パンジシール渓谷はアフガンのゲリラ戦争の中心地で、かつての大英帝国軍や旧ソ連軍といった外国による支配に対しても抵抗を続けた。

3411チバQ:2021/09/03(金) 23:42:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/357255d2e552625300f0f39fcf755e268110d9ea
「タリバン政権」に立ち塞がる3つの壁、経済混乱・食糧難・抵抗勢力
9/3(金) 12:21配信
 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンのムジャヒド報道官は、新政府が数日以内に発足すると明かした。だが国内経済は崩壊寸前のうえ、干ばつのため食料が不足。さらに北部ではタリバンに抵抗する勢力との間で戦闘も発生し、タリバン政権は重い足かせをはめられたままでの船出となりそうだ。

 閉鎖されたカブール空港の見張りにつく武装した戦闘員。滑走路から航空機が飛び立つことはなかった。

 市民からは不安の声も聞かれた。カブール市民の男性は「将来に希望が持てない。その理由はお分かりだろう。皆国外に逃れたいと思っている。ここには仕事もビジネスもなく、人々が何かをするための施設もないのだから」と語った。

 拡大する経済的な苦難は、タリバン政権にとって最大の課題だ。さらにタリバンが前政権を追放する以前から、アフガニスタンは過去4年で2度の干ばつに見舞われ、多くの市民は家族を養うのに悪戦苦闘していた。

 世界食糧計画(WFP)が撮影したこちらの映像は、北部の都市マザリ・シャリフにある国連の配給所で、食料を受け取る人々だ。

 市民の男性は「雨も降らず水も出ないので作物が育たない。市民の生活は悲惨だ。(配給された)食料は神様からの素晴らしいお恵みだ」と話していた。

 WFPによると、干ばつにより小麦の収穫量がおよそ4割も減り、食料価格が高騰した。現地責任者は「我々が直面している状況は非常に恐ろしいもので、人道上の大惨事に発展する恐れがある」と述べ、数百万人が飢餓に直面する恐れがあると指摘する。

 干ばつと崩壊寸前の経済に加え、紛争も続いている。北部パンジシール州で2日、地元指導者のアフマド・マスード氏に忠誠を誓う武装集団がタリバンと戦闘になった。同州はタリバンが陥落させられていない唯一の州だ。双方とも相手に多数の死傷者をもたらしたと主張している。この集団は今後もタリバンに屈しない姿勢を示している。

3412チバQ:2021/09/03(金) 23:43:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/94ee1041fd741a8f2bdf64dc5155465a5b353b81
アフガン首都の空港近く再開か 市民の脱出は難航
9/2(木) 21:15配信

時事通信
2日、ドーハで記者会見するカタールのムハンマド外相(AFP時事)

 【ニューデリー時事】AFP通信によると、カタールのムハンマド外相は2日の記者会見で、米軍撤退後に機能がまひしているアフガニスタンのカブール空港について「可能な限りの早期再開へ復旧作業を行っている。2〜3日以内に良いニュースが聞けると期待する」と述べた。

 カタールはアフガンに技術支援チームを派遣している。

 国際線の再開には時間を要する見通しで、アフガンの全権を掌握したイスラム主義組織タリバンを恐れた市民の国外脱出は難航しそうだ。陸路で脱出するにも、旅券事務所は閉鎖されたままで、各所での検問も待ち構えている。

 タリバンのムジャヒド報道担当者は、カブール空港の現状について「米軍が建物や(管理)システムに損害を与えていった」と批判。タリバンは関係の深いカタールやトルコに空港再開に向けて支援を求めていた。

3413チバQ:2021/09/04(土) 11:00:13
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3364766.html
タリバン、最後の抵抗勢力に猛攻 アフガン・パンジシール渓谷
2021/09/04 04:17AFPBB News

タリバン、最後の抵抗勢力に猛攻 アフガン・パンジシール渓谷

アフガニスタン・パンジシール渓谷で、軍事訓練に参加する反タリバン勢力のメンバーら(2021年9月2日撮影)。(c)Ahmad SAHEL ARMAN / AFP

(AFPBB News)

【AFP=時事】アフガニスタンのパンジシール渓谷を拠点にイスラム主義組織タリバンに対する武力闘争を続ける抵抗勢力は3日、タリバンからの「激しい」攻撃に応戦していることを明らかにした。

 首都カブールから約80キロの距離にあるパンジシール渓谷は、反タリバン勢力最後の拠点となっている。両者による和平交渉は失敗。先月、電撃的攻勢によりアフガニスタン国内のほぼ全域を制圧したタリバンは、パンジシールを掌握することで軍事作戦に終止符を打つことを目指している。

 3日夜にはパンジシールが陥落したとのうわさが広まり、カブール市内では祝砲が鳴り響いた。だがタリバンからの正式発表はなく、AFPの電話取材に応じた住民はパンジシール陥落の情報を否定している。

 オーストラリア在住のアフガン情勢アナリスト、ニシャンク・モトワニ氏は、「タリバンが圧倒的優位にある」との見方を示し、「タリバンは装備が充実しており、政府を瞬く間に陥落させたことで心理的優位に立っている」と説明した。

 タリバンは、同国を撤退した米軍が旧アフガン軍に提供した多数の武器や軍用品を手にしているほか、刑務所から釈放した受刑者らの加勢も得ている。モトワニ氏は「タリバンには自殺戦術の使用を含めた突撃隊もいる」と指摘した。反タリバン武装勢力と旧アフガン治安部隊で構成される民族抵抗戦線も、パンジシール渓谷に多くの武器を保有しているとされる。

 タリバン幹部のアミール・カーン・ムタキ氏は1日の音声メッセージで、タリバン部隊が同渓谷を包囲したとし、現地の住民に対し、抵抗勢力に降伏を呼び掛けるよう要請。タリバンはその数時間後、攻撃を再開した。

 両勢力が相手側に大きな損失を与えたと主張しているものの、パンジシール渓谷では通信手段が限られており、AFPは現地からの情報を検証できていない。

 NRFの報道担当者であるアリ・マイサム・ナザリ氏は3日、夜間にタリバンがさらなる攻撃を実施したことを明らかにした。ナザリ氏はパンジシール渓谷外にいるものの、NRFの指導者アフマド・マスード氏と密に連絡を取っているとされる。

 ナザリ氏は「パンジシールでは激しい戦闘が起きている」と明かし、「彼(マスード氏)は渓谷の防衛で忙しい」と述べた。マスード氏の父親である故アフマド・シャー・マスード元国防相は、ソビエト連邦と第1次タリバン政権に対するゲリラ戦を率いた司令官で、「パンジシールの獅子」と呼ばれていた。 【翻訳編集】AFPBB News

3414チバQ:2021/09/05(日) 23:34:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff2e7c6d6055479c5df58feac8b91d7f538bd6c3
アフガニスタンの国内線が再開 タリバン傘下、首都カブールから2便
9/5(日) 20:04配信
朝日新聞デジタル
8月31日、カブールの国際空港内を見回るタリバン戦闘員たち=AP

 イスラム主義勢力タリバンが権力を握ったアフガニスタンで、タリバン傘下に入った航空当局が4日、首都カブールの空港の国内線の運航を再開した。タリバンと関係が良好なカタール政府が支援チームを派遣し、管制塔の管理や滑走路の補修などを急いでいた。

【写真】アフガニスタン国営のアリアナ・アフガン航空の旅客機=同航空のフェイスブックから

 アフガニスタン国営のアリアナ・アフガン航空によると4日、カブールから北部マザリシャリフと西部ヘラートへ計2便が飛んだ。

 空港はタリバンが政権を崩壊させた8月15日以降、運航がまひ。米国をはじめとする各国が自国民やアフガニスタン人協力者の国外退避のために飛ばした特別機以外は離着陸できなくなった。駐留米軍最後の輸送機が飛び立った同月30日以降はタリバンが空港を占拠した。

 タリバンは世界から援助物資を呼び込むため、国際線の復旧も目指す。ただ、国民に対しては「国にとどまってほしい」(報道担当幹部)と要請しており、自由な出国を認めるかは不透明だ。各国は残る自国民や現地協力者の国外脱出を許すよう、タリバンに働きかけている。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

3415チバQ:2021/09/05(日) 23:56:11
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021090400295&g=int

タリバンの内部対立仲裁か パキスタン高官がアフガン入り
2021年09月04日20時55分

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンに強い影響力を持つパキスタン軍情報機関、3軍統合情報局(ISI)のハミード長官が4日、代表団を率いてアフガンの首都カブールに入った。タリバンをめぐっては、新政権の閣僚人事の発表が間近とみられる一方、内部対立も伝えられており、ハミード氏が仲裁に当たるもようだ。

 ロイター通信などによると、タリバンは政治部門責任者のバラダル師が主導する新政権の発表を控えている。ただ、パキスタン政府筋によれば、ISIの強い影響下にあるバラダル師のトップ就任などにタリバン内の一部勢力が反発しているという。ハミード氏はカブール到着後、記者団に「アフガンと周辺地域の長期にわたる平和と安定を望んでいる」と述べた。
 ロイターによると、タリバンは3日、国内で唯一抵抗が続いていた北東部パンジシール州の「制圧」を宣言した。しかし、崩壊した民主政権で第1副大統領を務め、同州の抵抗勢力に合流していたサレー氏は制圧を否定。AFP通信によれば、タリバンと抵抗勢力の間で4日、新たな戦闘が起きたという。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021090500228&g=int
反タリバン勢力との和平促す アフガンでの対立拡大懸念―パキスタン
2021年09月05日23時28分

5日、アフガニスタン・カブールの市場で、警戒に当たるタリバン戦闘員(AFP時事)
5日、アフガニスタン・カブールの市場で、警戒に当たるタリバン戦闘員(AFP時事)


 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンに影響力を持つ隣国パキスタンの軍情報機関、3軍統合情報局(ISI)のハミード長官は4、5両日、アフガンの首都カブールでタリバン幹部と会談した。軍当局筋によれば、ハミード氏はタリバンと反対勢力の武力衝突拡大に伴うアフガンの不安定化に懸念を表明し、和平締結を促した。
 タリバンが唯一制圧できていない北東部パンジシール州では、崩壊した民主政権で第1副大統領だったサレー氏や、旧タリバン政権との戦闘で名をはせた故マスード司令官の息子アフマド氏らが武装闘争を続けている。8月下旬にいったん停戦が成立したが、その後もタリバンの攻撃はやんでいない。
 パキスタン軍当局筋は、時事通信の取材に対し「タリバンが(反対勢力の意向をくんだ)包括的政府を早急に樹立しない限り、抵抗はアフガンの他地域に拡大する可能性があるとの情報を得ている」と明かした。実際に東部クナール州などで武装蜂起の動きが見られるという。これに対し、タリバン内部では、停戦を訴える派閥と戦闘継続を主張する派閥の対立があるとされる。
 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は4日、米FOXテレビのインタビューで、アフガン情勢について「内戦に発展しそうな状況にある」との見解を示した。各地で戦闘が生じる事態になった場合、混乱に乗じて過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力がテロを起こす恐れが強まる。パキスタンにとっても、対アフガン国境地帯での治安悪化は大きな懸念材料だ。

3416チバQ:2021/09/05(日) 23:56:41
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021090500301&g=int
サウジ東部でミサイル撃墜 フーシ派、石油施設狙う
2021年09月05日20時23分


 【カイロ時事】サウジアラビア国防省は5日、東部の油田地帯などに向けて発射された弾道ミサイル3発を4日夜に迎撃したと発表した。爆発物を積んだ無人機3機も破壊した。イランの支援を受けるイエメン武装組織フーシ派は、サウジ国営石油会社サウジアラムコの施設を狙って攻撃したことを認めた。
 サウジ側の発表によると、落下したミサイルの破片で2人が負傷、建物14棟に被害が出た。サウジは「民間人を狙った無責任な行為だ」とフーシ派を非難した。

3417チバQ:2021/09/06(月) 08:33:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0a53e255a37373466911b511fdc49783ccb712c
アフガン難民「戻れば殺される」…決死の脱出1500キロ、トルコ当局は相次ぎ拘束
9/6(月) 5:00配信

読売新聞オンライン


トルコ東部ワン市内で、当局を恐れて物陰に隠れるナジブラさん(左)。欧州を目指していたが、2日後に拘束された(8月30日)=酒井圭吾撮影

 イスラム主義勢力タリバンが実権を掌握したことで、アフガニスタンからの難民が急増する恐れがある。隣国イランを経て1500キロ以上先にあるトルコは国境管理を厳格化しており、アフガン人の決死の脱出は困難の度合いが高まっている。(トルコ東部ワン 酒井圭吾)


 8月30日夜、ワン市内の草むらでアフガン人の若者2人が寝息を立てていた。近付くと、2人は跳び起き、逃げ出そうとした。取材だと説明しても、しばらくは警戒心が消えなかった。

(写真:読売新聞)

 「ここは、どこの国?」。その一人、ナジブラさん(18)が口を開いた。密航業者の手引きに従い、3日前にたどりついた場所がどこかを知らなかったのだ。所持金は10ドル(約1100円)だった。

 出国したのは7月。故郷のアフガン東部ナンガルハル州がタリバンの攻撃にさらされ、母親が「おまえだけは逃げて」と、車や家財道具を売って密航費1100ドル(約12万円)を工面してくれたという。険しい山の中を歩き、車を十数回乗り継いだ。

 共に祖国を出た25人のうち20人は行方が途中で分からなくなった。捕まった可能性がある。ナジブラさんは「絶対に欧州に逃げる。今、アフガンに戻されれば殺される」と訴えた。

 この2日後、大型トラックの荷台に隠れていたアフガン人72人が拘束された。地元アナトリア通信が配信した拘束者の写真には、2人の姿が写っていた。

3418チバQ:2021/09/06(月) 13:37:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e111ad9479f1fc7d4c8b24ac10a91cfc05fdaf7
「仕事は仕事」 アフガニスタンの元大臣、ドイツでピザ配達する日々
9/6(月) 10:11配信

AFP=時事
アフガニスタンの元通信・IT相サイード・サダートさん。ドイツ東部ライプチヒで(2021年8月29日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】サイード・サダート(Sayed Sadaat)さん(50)はかつてアフガニスタンの大臣だったが、政権内の腐敗に嫌気が差し辞職した。今、ドイツでフードデリバリーの自転車配達員として生計を立てている。


 平日は6時間、土日は正午から夜10時まで、サダートさんはオレンジ色の上着を着こみ、大きな四角い配達用バッグを背負って、ピザなど注文された料理を客に届ける。

「この仕事を恥ずかしいとは全く思わない。仕事は仕事」とサダートさんはAFPに語った。「仕事があるということは、需要があるということ。誰かがやらなければ」

 ここ数年で多くのアフガン人がドイツに住み着いた。サダートさんは、東部のライプチヒ(Leipzig)に住んでいる。

 主に中東シリアやイラクでの戦乱を逃れた多くの難民が欧州に流入した2015年以来、21万人前後のアフガン人がドイツに亡命を求めてきた。結果、欧州最大の人口を有するドイツで亡命申請している外国人は、シリア人に次いでアフガン人が2番目に多い。

 8月にイスラム主義組織タリバン(Taliban)が再び国を支配すると、ドイツは4000人程度のアフガン人を退避させた。中には北大西洋条約機構(NATO)軍の協力者といった保護が必要な人々も含まれていた。

■「私的な利益」に走る政治家たち

 サダートさんのドイツへの移住には、これほどの緊迫感はなかった。

 サダートさんは2016年から18年までアフガニスタンの通信・IT相を務めていた。

「大臣として働いていた時、大統領の取り巻きらと自分との間には、(考え方に)違いがあった」と言う。「彼らの要求は私的な利益のためで、私は政府のプロジェクトが適切に実施されるために資金が使われることを望んだ」

 要求が満たされない取り巻きらは、サダートさんに大統領側から圧力をかけようとしたという。

 それに我慢ならず辞職。その後、通信分野のコンサルタント職に就いた。

 しかし、2020年までには国内の治安が悪化し、「出国を決意した」と言う。

 アフガニスタンと英国の二重国籍を持つサダートさんは、2020年末にドイツへ移住することにした。英国が欧州連合(EU)を離脱すると、雇用が約束されているなどの条件を満たさない英国民がEU内の居住権を得られなくなるからだ。

 サダートさんは英国で職に就くこともできたが、通信分野での好機はドイツの方が多いと思った。

 しかし、ドイツ語ができないため、職探しに苦労したという。単身で移住した彼は、家族のことを語りたがらない。

■ドイツ政府のアドバイザーを目指す?
 新型コロナウイルスの流行のため、ドイツ語習得の計画は遅れたが、今では1日4時間、デリバリーの仕事の前に語学のレッスンを受けている。

 フードデリバリーサービス「リーフェランド(Lieferando)」の自転車配達員の時給は最高15ユーロ(約2000円)。月420ユーロ(約5万5000円)の家賃を含め生活費は賄える。

「このチャレンジは短期的。別の仕事を得られるまでだ」と語るサダートさん。毎月1200キロを自転車で走るので体に良いと力説する。

 タリバンの復権とNATO軍のアフガニスタン撤退で、ドイツでの自分の活躍の機会が開かれたのではないかとサダートさんは期待している。

「現地の実情を説明できるので、アフガニスタンに関してドイツ政府に助言できる。それがアフガン国民にとっても有益だ」と語る。

 タリバンは、人権、特に女性の権利をめぐっては「過去に犯した間違いから何かを学んだはず」だとサダートさんは考えている。

 国際社会に対しては、アフガニスタンを見捨てず経済支援を続けるよう訴えた。

 それから、サダートさんはスマートフォンをチェックした。正午にデリバリーのシフトが始まる。

「もう行かなければ」と言い、この日1件目の配達のため、雨の中を走り去って行った。【翻訳編集】 AFPBB News

3419チバQ:2021/09/06(月) 19:40:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/73226b84a8ffa4038b861f6ae7f4dc1cd3146404
タリバン、女子学生に顔覆う「ニカブ」の着用命令
9/6(月) 12:22配信
AFP=時事
「ニカブ」を身に着けた女性たち。アフガニスタン首都カブールで(2021年8月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンで権力を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)は4日、私立大学に通う女子学生に対し、「アバヤ」と呼ばれる長衣と、顔のほとんどを覆う「ニカブ」の着用を命じた。教室も男女別とし、少なくともカーテンで仕切ることが義務付けられた。


 タリバンの教育担当部門が発表した長文の文書は、女性教員だけが女子学生に指導できると明記。それが難しい場合には人格の優れた「高齢男性」が代行することは可能としている。

 アフガンでは旧タリバン政権が終わった2001年以降、私立の高等教育機関の新設が相次いだが、今回の命令はそうした教育機関が対象となる。

 旧タリバン政権下では、男女共学や、男性親族を伴わない女性の外出が禁じられていたため、女性には教育機会がほとんどなかった。

 タリバンは今回、全身をすっぽりと覆う「ブルカ」の着用は命じなかった。ただ、ニカブは目以外の顔全体を覆うものだ。

 近年、首都カブール市内ではブルカやニカブを着用する女性はほぼいないが、それ以外の小規模の都市や地区では依然、そうした姿も見られる。

 今回の命令は、各大学が6日の再開に向けて準備を進める中で出された。【翻訳編集】 AFPBB News

3420チバQ:2021/09/07(火) 20:10:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/20cde5fd5677e4d65dc61e93238fdc39d44eaca5
存在感高まるカタール アフガン外交仲介役 タリバンと太いパイプ
9/7(火) 19:36配信

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毎日新聞
タリバンを巡る関係国の構図

 ペルシャ湾岸の産油国カタールが、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンと太いパイプを持つことを背景に「仲介役」として存在感を高めている。米欧各国はカタールとの関係強化に動いており、日本政府も一時閉鎖した在アフガンの大使館機能をカタールの首都ドーハに移した。アフガンを巡る外交は当面ドーハを舞台に展開されそうだ。

 「ドーハをすごく気に入っている」。タリバンがアフガンの首都カブールを制圧する約2年前の2019年7月、ドーハで会ったタリバン幹部がそう言った。01年のタリバン政権崩壊後に避難したパキスタンでは「行動などに制約があったが、ここでは自由だ」。この幹部によるとカタール政府から住宅なども提供されているという。

 タリバンは13年、政治事務所をドーハに開設した。当時のオバマ米政権は、泥沼化するタリバンとの戦闘を受け、タリバンとの交渉を模索していた。米国と良好な関係を持つカタールは、その窓口となる政治事務所の設置を受け入れた。

 現在の政治事務所のトップは、タリバンの共同創設者でもあるバラダル師で、20年2月の米国との合意に向けた交渉も主導した。

 カタールはイランとも良好な関係を持つほか、イスラム主義組織ムスリム同胞団とも一定の関係を構築。一方、湾岸アラブ諸国は警戒を強め、17年にはサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などが「テロ組織を支援している」と非難してカタールと断交し、21年1月まで続けた。

 タリバンの旧政権(1996〜01年)を承認したのはサウジ、UAE、パキスタンの3カ国のみで、カタールは承認しなかった。だが、サウジとUAEは、01年にタリバンと協調していた国際テロ組織「アルカイダ」が米同時多発テロを実行して以降、タリバンとは距離を置いた。

 タリバン幹部は「サウジやUAEは我々をテロリストと呼んだ」と批判。両国とタリバンとの関係は弱まったが、その隙(すき)を突くように、カタールは関係を強化した。

 カタールにとりタリバンとの「パイプ」は、外交カードとして使えるうえ、タリバンが8月15日にカブールを制圧して以降「仲介者」としての存在感は、さらに高まっている。

 米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官は6日、ドーハを訪問し、カタールのタミム首長と会談。アフガンを念頭に、カタールとの連携強化を図る狙いがある。また、8月末以降、英国やドイツの外相らがカタール入りしたほか、米国や英国、日本が在アフガンの大使館機能をドーハに移している。【松井聡】

3421チバQ:2021/09/08(水) 01:40:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e3ade724503038927b90afeae19222d314b6cc0
タリバンが新内閣発表 トップに国連制裁対象の幹部
9/7(火) 23:44配信


AFP=時事
アフガニスタンの首都カブールで記者会見するタリバンの報道担当者ザビフラ・ムジャヒド氏(2021年9月6日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】(更新)アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)は7日、国連(UN)の制裁対象に指定されている古参幹部のモハマド・ハサン・アフンド(Mohammad Hasan Akhund)師が率いる新内閣を発表した。新内閣はあくまで「暫定」政権だとしている。


 タリバンの報道担当者ザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)氏は首都カブールで開いた記者会見で、主要閣僚の顔触れを発表。タリバン共同創設者のアブドゥル・ガニ・バラダル(Abdul Ghani Baradar)師が副首脳に就任するとした。

 国防相には、タリバンの創設者で最高指導者だった故オマル師(Mullah Omar)の息子ヤクーブ師(Mullah Yaqub)を起用。内相には、人々から恐れられる武装組織ハッカニ・ネットワーク(Haqqani Network)の指導者で、タリバンの副指導者も兼任するシラジュディン・ハッカニ(Sirajuddin Haqqani)氏が指名された。

 外相には、カタール首都ドーハでの交渉役で、最初のタリバン政権でも閣僚を務めたアミール・カーン・ムタキ(Amir Khan Muttaqi)師が指名された。

 タリバンは、新政権はアフガニスタンの多様な民族を反映するものになると約束しつつも、女性は高位職には起用しない可能性が高いと説明していた。ムジャヒド氏は会見で「内閣は確定していない。暫定だ」と説明。「国内の他地域の出身者も選ぶ方針だ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

3422チバQ:2021/09/08(水) 01:41:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/1870cf40d453459fffacbd438d25ccd787d7002dタリバン、主要閣僚発表 政権人事で権力闘争か
9/8(水) 0:33配信

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共同通信
7日、アフガニスタン首都カブールで記者会見するタリバンのムジャヒド報道官(ゲッティ=共同)

 【イスラマバード共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは7日、暫定政権の主要閣僚を発表した。政権トップには2001年に崩壊した旧政権で副首相職を務めたアフンド師が就任する。タリバンが8月15日に首都カブールを支配下に置いてから3週間以上。穏健派と強硬派の権力闘争が報じられ、閣僚人事は混迷したもようだ。

 内相代行には米国が国際テロ組織に指定する最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」指導者を任命。国防相代行に初代最高指導者オマル師の息子ヤクーブ師を充てた。また、地元メディアは暫定政権のメンバーに女性は含まれていないと伝えた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a78c14a1a3626220b768b3800c0123d2c820888f
タリバンが暫定政府、「首相」にアフンド師任命…最高指導者アクンザダ師は閣僚入りせず
9/8(水) 1:08配信


読売新聞オンライン
 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンの実権を握ったイスラム主義勢力タリバンは7日、暫定政府の樹立を表明し、暫定首相にタリバンの意思決定機関「最高評議会」メンバー、モハンマド・ハサン・アフンド師を任命したと発表した。

 発表された暫定閣僚らは20人を超え、全員がタリバン指導部内の人物で、女性は起用されなかった。副首相、国防相、治安対策を担う内相に、最高指導者ハイバトゥラ・アクンザダ師の副官3人を充てた。最高権力者で、指導部の精神的な支柱のアクンザダ師は閣僚には入らなかった。

 アフンド師はタリバン創設メンバーの一人で、旧タリバン政権で外相と副首相を歴任し、旧政権崩壊後の最高評議会を主導してきた重鎮だ。

 副首相には対米交渉責任者で政治部門トップのアブドル・ガニ・バラダル師を据えた。外交をとりまとめるとみられる。国防相には、初代最高指導者オマル師の息子、ムハンマド・ヤクーブ師が就いた。国際テロにも関わる組織内の戦闘組織「ハッカニ・ネットワーク」を率いるシラジュディン・ハッカニ司令官は内相に就任した。

 暫定政府の樹立はタリバン政権の復活を宣言するもので、アフガンが親米民主政権からイスラム統治に切り替わった節目となる。

3423チバQ:2021/09/08(水) 01:42:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/84d23bde512fe599eca6630f442bdf24a175d074
タリバン、アフンド師が首相代行 アフガン暫定内閣、旧政権要職多く
9/8(水) 0:42配信


毎日新聞
タリバンの暫定政権で首相代行を務めることになったアフンド師(右)=パキスタンの首都イスラマバードで1999年8月25日、AP

 アフガニスタンで実権を掌握したイスラム主義組織タリバンは7日、首都カブールで記者会見し、新内閣の陣容を発表した。内閣は暫定的なもので、旧政権(1996〜2001年)で副首相職を務め、国連安全保障理事会の制裁対象になっているアフンド師が首相代行を務める。タリバンはこれまで「穏健化」を強調してきたが、女性やタリバン以外の勢力は含まれず、旧政権で要職を務めた人物が多かった。国際社会には「恐怖政治」が再来するとの懸念は根深く、新政権の統治の仕方が今後の焦点になる。

 タリバンが8月15日にカブールを制圧した後、政治空白が続いていたが、暫定とはいえようやく新政権が始動することになる。首相代行以外の主な顔ぶれは、政治部門トップでタリバンのナンバー2であるバラダル師が副首相代行、組織内の強硬派「ハッカーニ・ネットワーク」を率いるシラジュディン・ハッカーニ師が内相代行となる。ハッカーニ師はこれまでテロを主導したと指摘されてきた人物だ。初代最高指導者オマル師の息子のヤクーブ師は国防相代行に就く。

 タリバンは旧政権時代、女性の就労や教育の機会を制限するなどし、国際社会から批判を浴びた。カブールが陥落して以降、国際社会はタリバンに対して、国内の他勢力を含む「包括的」な政権の樹立を繰り返し要求していた。

 一方、カブールでは7日、タリバンが6日に全34州のうち唯一制圧できていなかった北部パンジシール州を「制圧」したと宣言したことを受け、抵抗勢力側を支持するデモがあった。タリバンはデモ隊に威嚇発砲したほか、取材していた報道関係者を拘束した。

 パンジシールでの戦闘を巡っては、タリバンを支援しているとされるパキスタン軍が、抵抗勢力側を攻撃したとの未確認情報が拡散。デモ参加者は在カブールのパキスタン大使館前などで「パキスタンに死を」と叫んで抗議した。【松井聡】

3424チバQ:2021/09/08(水) 01:48:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/e18941fe8edef64e14903ed3d1fff95e7276bc2fアフガン首都で最大規模の反タリバンデモ…数千人規模、威嚇射撃で弾圧
9/7(火) 20:42配信

読売新聞オンライン
 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンの首都カブール市内の複数の場所で7日、イスラム主義勢力タリバンの統治に反発する市民らのデモが起きた。参加者は数千人規模とみられ、タリバンの実権掌握後のデモでは最大規模とみられる。タリバンは威嚇射撃などで弾圧しており、隣国イランの国営テレビによると、参加者数人を拘束した。

 タリバンに対しては東部パンジシール州の反タリバン勢力の指導者アフマド・マスード氏が6日、国民に「決起」を呼びかけていた。

 本紙通信員によると、デモ参加者は、自由な生活を求めているほか、タリバンと関係が深いパキスタンを非難するスローガンを叫んだ。米国などは、パキスタンがタリバンに武器を提供しているとみている。

 デモはカブールのほか、中部ダイクンディ州でも起きた。


https://news.yahoo.co.jp/articles/76bf4aa83cc5c4a6f5e3d4f03cc0ba7f8393dee2
アフガンで反パキスタンのデモ発生 タリバン「後ろ盾」に抗議
9/7(火) 20:39配信

時事通信
7日、カブールで、パキスタンへの抗議の声を上げるアフガニスタンの女性ら(地元記者提供・時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンの首都カブールなどで7日、全権を掌握したイスラム主義組織タリバンと関係の深い隣国パキスタンに抗議するデモが広がった。

【図解】アフガニスタン

 パキスタンがタリバンに肩入れし、反タリバン勢力を攻撃したとうわさが広まったことが原因とみられている。タリバンの「後ろ盾」パキスタンへの反感が浮き彫りになった。

 アフガンからの報道によると、カブールでのデモには女性も参加した。数百人規模のデモ隊は「パキスタンのかいらいではない独立した政府を求める」と叫びながら大統領宮殿付近を行進した。これに対し、タリバンは威嚇射撃を行い、一部の参加者や現場にいた記者を拘束した。

 タリバンは6日、反対勢力が抵抗を続けていた北東部パンジシール州を完全制圧したと宣言した。一方、直前の4、5の両日には、パキスタン高官がカブールを訪れ、タリバン幹部と会談した。

 こうした情勢を受け、インターネット上では、パキスタン軍の軍用機がパンジシールを攻撃したとうわさが流れている。ネット上に以前から存在した動画を編集し、実際の攻撃のように見せたケースもあった。

 極端なイスラム教解釈で人々にさまざまな規制を強いようとするタリバンへの反発は強い。タリバンは「イスラム法の枠内」で女性の権利を認めると主張しているものの、権利保障を求めて抗議していた女性への殴打、デモへの催涙弾使用も伝えられている。

 6日には一部の大学で授業が再開されたが、女子学生には新たな規制が課された。男子学生から見えないよう、全身を覆って体の線を隠す「アバヤ」や、目以外を隠す顔の覆い「ニカブ」の着用が義務付けられた。授業を受けるには男子学生と別の教室を使うか、室内をカーテンなどで男女別に仕切ることも要求した。

 また、女子学生の講義の教員は、女性か年配の男性に限定された。アフガンには女性の教員は少なく、女子学生の教育機会が減ると懸念が広がる。民放トロTVは「タリバンは女性に多くの機会は与えないと言っているようだ」と語る薬学を学ぶ女子学生の声を伝えた。

3425チバQ:2021/09/08(水) 02:27:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/45e6174a400beb915511d89f182a57bd171b3692
タリバンが新内閣発表、権力ほぼ独占 3代目指導者を最高権威に
9/8(水) 1:42配信


朝日新聞デジタル
 アフガニスタンの政権を崩壊させ、権力を掌握したイスラム主義勢力タリバンは7日、新しい統治の枠組みと、暫定政権の顔ぶれを発表した。タリバンの3代目指導者ハイバトゥラ・アクンザダ幹部を最高権威とし、その側近たちで主要閣僚を固めた。

 タリバンは国際社会の批判をかわすため、反対勢力も含めた「包括的な政権」を樹立すると約束していたが、暫定政権では権力をほぼ独占する。国際社会がタリバン主導の政府を承認するかは不透明だ。

 タリバンの報道担当のムジャヒド幹部が7日午後、記者会見で明らかにした。ムジャヒド幹部によると、1996〜2001年のタリバン旧政権で外相を務めたハッサン幹部が首相に就任する。米国との交渉役を務めてきたバラダル幹部が第1副首相、中国との連絡役を務めてきたハナフィー幹部が第2副首相に就く。旧政権で情報文化相を務めたムタキ幹部が外相となる。

 治安部門では、オマール初代最高指導者の息子のヤクブ幹部が国防相、強硬派「ハッカーニ派」のシラジュディン・ハッカーニ幹部が内務相を担う。

朝日新聞社

3426チバQ:2021/09/08(水) 21:15:33
https://www.sankei.com/article/20210908-J3ER7IPHCBOQPJOYQQPCTLWKMU/
バイデン政権、タリバン政権の行方注視 最強硬派起用に警戒も
2021/9/8 16:14

【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米政権は、アフガニスタンの実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンが暫定政権の閣僚を発表したことに関し、タリバンが独自のイスラム法解釈に基づく厳格な統治を再び目指すのかを慎重に注視した上で、タリバンをアフガンの正統な政権として承認するかについて判断を下す構えだ。

国務省報道官は7日の声明で「米国はタリバンの言葉ではなく、行動に注目していく」とし、タリバンが正式な政権を樹立する上で女性や少数派を排除しない「包括政府」の実現を図るかどうかを見極める考えを明らかにした。


声明はまた、タリバンが国際テロ組織アルカーイダに連なる最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」の指導者、シラジュディン・ハッカニ師を内相代行に指名したことを念頭に、「一部の閣僚について所属や過去の活動に懸念がある」と指摘し、警戒感をあらわにした。

さらに、タリバンに対し、アフガンを再びテロの温床にしないよう求めるとともに、アフガンの保健衛生や食糧事情の急速な悪化が懸念されるのを背景に、国外からの人道支援活動を受け入れるよう促した。


一方、サキ大統領報道官は7日、記者団に対し、タリバンを正式政府として承認するかに関し、「(判断を)急がない」と強調。タリバンが米国人や出国を希望するアフガン人の国外退避や人道支援の受け入れなどを認めるかを見てから判断する考えを表明した。


ブリンケン国務長官が7日に記者団に明らかにしたところでは、出国を希望しながらアフガンに取り残されている米国人は100人前後。タリバンは米国人とアフガン人協力者らが搭乗予定のチャーター便の飛行許可を出さず、数千人が足止めを食っているとされ、米政府がタリバンと交渉を進めている。

3427チバQ:2021/09/09(木) 07:58:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7ec240e09cbabf1de20af0d3a9aa464044eea82
内部対立、財政など課題山積 問われる対処能力 タリバン
9/9(木) 7:11配信
時事通信
 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの暫定政権には、発足当初から難題が山積している。

 タリバン自体の内部対立の解消や、融和を含めた国内の反対勢力対策、大きな財源となる国際支援の再開に向けた対外交渉などで、実務能力を問われることになる。

 首都カブール制圧後、閣僚について、タリバン幹部らは報道各社に「数日中に発表する」と繰り返した。しかし、実際の発表は制圧の約3週間後だった。

 背景には、タリバンの内部対立があったとみられている。タリバンに影響力を持つ隣国パキスタンの政府当局者は「タリバン内で若手幹部を中心に、パキスタンと関係の深い幹部の要職起用に反発する動きがあった」と説明した。

 また、タリバン内部には穏健派と強硬派が混在している。タリバンの首都制圧後も抵抗を続けた北東部パンジシール州の反タリバン勢力「アフガン国民抵抗戦線」(NRFA)に対し、交渉による融和を望む派閥と、武力制圧を主張する派閥の対立もあったという。

 タリバンはパンジシール州の武力での「制圧」を宣言したものの、各地では反タリバンデモも相次いでいる。今後も反対勢力に強硬な姿勢で臨むか否かに関し、タリバン内部で亀裂が深まる恐れがある。

 もしタリバンによる国民への締め付けが続けば、国際社会のタリバンへの視線はさらに厳しいものとなる。既に欧米諸国を中心に、財政支援を停止する動きが相次いでいる。

 ロイター通信は、駐アフガン米大使経験者の話として「(崩壊した民主政権の)予算の7〜8割は国際支援で賄われていた」と伝えており、タリバン政権も支援なしで国家運営に当たるのは困難とみられる。タリバンの最高指導者アクンザダ師は7日の声明で、シャリア(イスラム法)に基づく統治の実現を強調したものの、実際は国内外の現実と折り合いを付けた政権運営を迫られることになりそうだ。

3428チバQ:2021/09/09(木) 07:59:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbee57d47a63dc18ae815a932cf81ff4ff8fdfba
男だらけの内閣 タリバン暫定政権に各国はどう向き合うのか
9/9(木) 1:19配信

朝日新聞デジタル
イスラム主義勢力タリバンの3代目最高指導者のハイバトゥラ・アクンザダ幹部=タリバン提供

 イスラム主義勢力タリバンがアフガニスタン暫定政権の樹立を宣言し、主要閣僚の顔ぶれが明らかにされた。閣僚は全てタリバンの男性で、中には国連の制裁対象となっている人物も。国際社会は、新たな政権にどう向き合うのか。


 アフガン情勢をめぐっては米独主導で20カ国以上が参加した外相会議が8日にオンラインで開催された。暫定政権への対応が焦点となった。

 米国は、自国民の退避に関してタリバンに協力を求めるなか、暫定政権の顔ぶれに懸念を深めている。

 ロイター通信によると、国務省当局者は7日、暫定政権がタリバンのメンバーなどに限られ、女性も含まれていないことを強調。「何人かの経歴を懸念している」と述べた。国連の制裁対象者や米国が国際テロリストに特別指定している人物らの入閣が念頭にある。新政権の承認に関しては、米国は一貫して「今後の行動を見る」としており、バイデン大統領は6日に「まだずっと先の話だ」と強調していた。米国が求めてきた人権を尊重した「包括的」な政府とはかけ離れており、援助再開や承認はさらに厳しくなりそうだ。

 一方、現地にはいまも米国人が約100人に加え、元米軍通訳などのアフガニスタン人協力者らが数万人が取り残されており、国外退避にはタリバンの理解と協力が必要となる。政権の承認を望むタリバンに、米国人らが「人質に取られている」との懸念もある。ブリンケン氏は7日の会見でこうした懸念を否定し、「渡航書類を持つ人は自由に退避させるという約束を守るようタリバンに直接求めている」と強調した。

 欧州連合(EU)も新政権の承認には慎重姿勢を示しつつ、タリバンとの協議が必要だとの立場だ。2、3日のEU外相会議でも方針を確認。EUが調整役となり加盟国が連携して対応するという。治安が回復すれば退避した職員らをカブールに戻す考えだ。テロ組織の拠点とならないことや人権尊重、出国希望者の退避などの要素が満たされれば新政権の承認に動く可能性もあるが、EU高官らは「時期尚早だ」と繰り返している。

 英仏独は自国民や現地協力者らの退避をめぐりタリバン側と接触しているが、ルドリアン仏外相は「政治的交渉ではない」と強調。マース独外相は8日、退避問題もあり、「タリバンとの対話は続ける」とした。一方で、暫定政権はタリバン以外の集団が参加せず、デモ隊やジャーナリストへの暴力行為があるとして、「楽観的な見方ができる兆候ではない」と述べた。

英国も承認には否定的。ラーブ英外相は2日、「我々が意図しているのは、関わりつつ、メッセージを伝えることだ」と話した。

 また、今年の主要20カ国・地域(G20)議長国イタリアのドラギ首相は、アフガニスタン問題を話し合うG20の特別会合の開催を目指している。

 日本政府は発表された暫定政権の顔ぶれについての評価を避けている。吉田朋之外務報道官は8日の会見で「(報道担当の)ムジャヒド氏が内閣は暫定で、国内の他地域の出身者も選ぶ方針と発言している。引き続き注視していきたい」と述べるにとどめた。

 タリバン側を刺激しないようにとの配慮とみられる。外務省幹部は「今後、残された人々の国外退避や人道支援などをめぐり、タリバンとの対話は不可欠。任命された以上、『けしからん』というだけでは前に進まない」と話す。アフガンには日本大使館などの現地スタッフ約500人が残っており、空路での国外退避をめざしているからだ。

 一方で、タリバンの変化を促すため、人道支援には関与する方針。茂木敏充外相は8日の会議で国際機関を通じ、水や食料などの分野への6500万ドル(約71億円)を含め、今年中に総額約2億ドル(約220億円)を支援する方針を表明した。

 一方、中国は8日、アフガニスタンと国境を接するパキスタン、イラン、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンとオンラインの外相会合を開いた。パキスタンなどは米独主導の会議にも参加したが、中国はこの会合を正式な会議体として存続させる考えで、アフガン問題で欧米と距離を取る姿勢を鮮明にしている。

朝日新聞社

3429チバQ:2021/09/09(木) 20:13:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/59f0ca39c5dd0772bdfe346c3578f1277a17e5b4
アフガン、公務員出勤せず タリバン政権運営早くも難航
9/9(木) 15:52配信

共同通信
情報・文化省に登庁したタリバンのメンバー=8日、アフガニスタンの首都カブール(共同)

 【イスラマバード共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンによる暫定新政権の運営が早くも難航している。公務員の大半が欠勤したり、退職したりしているためだ。米国が支える民主体制の下で育った若手職員は特に将来を悲観し、職場に来ない。政権を奪えば行政も動かせるとみたタリバンの思惑は外れた形だ。

 タリバンが暫定政権を始動させた初日の8日、職員約850人の情報・文化省では20人ほどしか出勤しなかった。同省はメディアを管轄し、文化財の保護を担ってきた。30代の男性職員によると、この日の昼すぎに大臣らが登庁し、訓示する予定だった。女性職員は1人も来なかったという。

3430チバQ:2021/09/09(木) 20:14:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/2650655fc0b1d7dd1e8ccf0297655b72ed0c9c2c

国外逃亡のガニ氏謝罪 「大統領警護隊が退去勧めた」 アフガン
9/8(水) 23:19配信

時事通信
アフガニスタンの大統領だったが国外に逃亡したガニ氏=8月4日、カブール(AFP時事)

 【カブールAFP時事】アフガニスタンの大統領でありながら、イスラム主義組織タリバンによる首都カブール制圧を前に国外へ逃亡したガニ氏は8日、「他の形で終わらせることはできなかった」と釈明し、アフガン国民に謝罪した。


 ツイッターに声明を投稿した。

 声明では、流血の市街戦を避けるため大統領警護隊から退去を勧められたと弁明した。また、国庫から大金を持ち逃げした疑惑を否定した。

3431とはずがたり:2021/09/10(金) 21:28:26

反タリバン勢力「まだ生きている」 故マスード司令官の弟、抗戦主張
2021年09月08日14時12分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021090800674&g=int

 【ジュネーブAFP時事】アフガニスタンの旧タリバン政権時代に有力な対抗勢力を率いた故マスード司令官の弟で、元駐英大使のアフマド・ワリ・マスード氏は7日、タリバンが6日に「制圧」を宣言した北東部パンジシール州で、反タリバン勢力が「まだ生きている」とし、徹底抗戦の構えを貫くと強調した。
アフガンで反パキスタンのデモ発生 タリバン「後ろ盾」に抗議

 ワリ氏はジュネーブでのシンポジウムで、「パンジシール渓谷にはまだ、われわれの数千人の兵士がいる。負傷したが死んではいない」と指摘。一方で、「アフガンでテロとの戦いを見るのは、おそらく最後の機会。だから負けられない」と語った。

3432チバQ:2021/09/11(土) 22:26:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d389f190381acf70c347627d314f6f1ebdbdc0c
退避対象アフガン人、日本へ パキスタンに10人自力出国
9/10(金) 22:22配信
共同通信

アフガニスタン・カブールの空港で退避のため待機するアフガン人ら=8月27日(共同)

 【イスラマバード共同】イスラム主義組織タリバンが暫定政権を樹立したアフガニスタンで、日本政府の退避支援対象だったアフガン人約10人が隣国パキスタンに陸路で自力出国したことが10日、分かった。早ければ12日にも日本に向かう。複数の外交筋が明らかにした。タリバンの復権後、アフガン人が日本に退避するのは初めてとみられる。


 日本政府は在留邦人や大使館職員ら約500人を救出するため、自衛隊機を派遣。退避させた日本人は1人にとどまり、岸防衛相は8月31日、撤収命令を出していた。日本に退避するのは国際協力機構の現地スタッフとの情報があるが、詳細は明らかにされていない。

3433とはずがたり:2021/09/11(土) 22:44:03
レバノンで新内閣発表
2021/9/10 22:20 (JST)9/10 22:37 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社
https://nordot.app/809051348187119616?c=39550187727945729


 【カイロ共同】レバノンの地元紙によると、新政権発足が難航していたレバノンで10日、ミカティ元首相による新内閣が発表された。

3434チバQ:2021/09/12(日) 17:11:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/8668858ec2ff13eb2e0443f0060a3f3606bceaa8
中東レバノンで内閣承認
9/11(土) 18:57配信

産経新聞

中東レバノンのアウン大統領は10日、ミカティ元首相率いる内閣を承認し、閣僚名簿が発表された。レバノンでは首都ベイルートで昨年8月に起きた大規模爆発を受け、当時のディアブ首相が引責辞任して以来、正当な政権が不在の状況が続いていた。

政治の機能不全により、通貨レバノン・ポンドの価値はこの約2年の間に対ドルで90%下落し、国民の半数以上が貧困下での暮らしを強いられている。米仏などは国際支援を行う条件として政財界の汚職撲滅などの改革を求めている。過去に2回、首相の経験があるミカティ氏に対しては、腐敗した既存の政界の一員との見方もあり、改革が実現するかは不透明だ。(カイロ 佐藤貴生)

3435チバQ:2021/09/12(日) 17:13:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/26be5df4cafbd48a5f7b382313a0b4ca78c30298
タリバン、大臣や議員の口座凍結 反対勢力の蓄財ぶりをさらす狙いか
9/12(日) 8:00配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタン中央銀行=同銀行のフェイスブックから

 アフガニスタンでガニ政権を崩壊させ、暫定政権の樹立を宣言したイスラム主義勢力タリバンが、ガニ政権時代の閣僚らの銀行口座を凍結する方針を明らかにした。地元メディアが伝えた。


 報道によると、タリバン傘下のアフガン中央銀行が国内の銀行に対し、ガニ政権時代の大臣や副大臣、国会議員、州知事、市長らの口座を凍結するよう通達した。アラブ首長国連邦(UAE)に脱出したガニ大統領やトルコに脱出したとされるドスタム元副大統領、その他の反タリバン勢力の有力者らも対象とみられる。

 腐敗一掃を掲げるタリバンとしては、有力者の蓄財ぶりをさらすことで、自らの正当性をアピールする狙いとみられる。今後、反タリバン勢力の追い落としのための汚職捜査も進みそうだ。

 国家予算の約5割を国際援助に頼っていたガニ政権では、有力者による援助金の着服や支援物資の横流しなどが問題となっていた。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

3436チバQ:2021/09/12(日) 17:14:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/26be5df4cafbd48a5f7b382313a0b4ca78c30298
タリバン、大臣や議員の口座凍結 反対勢力の蓄財ぶりをさらす狙いか
9/12(日) 8:00配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタン中央銀行=同銀行のフェイスブックから

 アフガニスタンでガニ政権を崩壊させ、暫定政権の樹立を宣言したイスラム主義勢力タリバンが、ガニ政権時代の閣僚らの銀行口座を凍結する方針を明らかにした。地元メディアが伝えた。


 報道によると、タリバン傘下のアフガン中央銀行が国内の銀行に対し、ガニ政権時代の大臣や副大臣、国会議員、州知事、市長らの口座を凍結するよう通達した。アラブ首長国連邦(UAE)に脱出したガニ大統領やトルコに脱出したとされるドスタム元副大統領、その他の反タリバン勢力の有力者らも対象とみられる。

 腐敗一掃を掲げるタリバンとしては、有力者の蓄財ぶりをさらすことで、自らの正当性をアピールする狙いとみられる。今後、反タリバン勢力の追い落としのための汚職捜査も進みそうだ。

 国家予算の約5割を国際援助に頼っていたガニ政権では、有力者による援助金の着服や支援物資の横流しなどが問題となっていた。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

3437チバQ:2021/09/12(日) 17:15:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/7be1c7dfd5e996d3cb77fbe03a1a6c6824528202
政治空白1年1カ月のレバノン 実務家配し、ようやく組閣へ合意
9/11(土) 13:49配信

朝日新聞デジタル
レバノンの首都ベイルートのモスクで10日、礼拝をするナジブ・ミカティ氏。同国では13カ月の政治停滞を経て、内閣が発足することになった=AP

 中東レバノンで首相候補に指名されていた実業家のナジブ・ミカティ元首相が10日、アウン大統領と新内閣の顔ぶれについて合意した。昨年8月にベイルート港で起きた大爆発で当時の内閣が総辞職して以来、1年1カ月に及んだ政治空白が解消される。

 新内閣は、同国で長年、政治停滞の原因となってきた宗派や党派間で閣僚ポストを取り合う因習を排除し、専門的知見を持った実務家が中心となる方針。財務相には中央銀行幹部のユセフ・ハリル氏が起用される。

 ミカティ氏は、アウン大統領と閣僚名簿に署名した後に開いた会見で、「国の崩壊を食い止める」と宣言。「状況は非常に厳しいが、国民の苦しみを和らげるのは不可能ではない」と述べた。

 レバノンは2019年に起きた反政府デモで当時の内閣が退陣すると、一気に経済が傾いた。通貨レバノンポンドの実勢レートが公定の10分の1ほどに暴落し、国民の過半数が貧困状態にあるとされる。燃料不足で停電が続くなど、危機的な状況にある。

 これまで2人が首相候補に指名されてきたが、いずれも宗派争いなどを背景に組閣に失敗してきた。地元メディアによると、今回、合意できた背景には旧宗主国フランスからの強い働きかけがあったという。

 ミカティ氏はイスラム教スンニ派の富豪として知られ、2005年と2011〜14年に2度、首相(暫定首相を含む)として内閣を率いた。(ドーハ=伊藤喜之)

朝日新聞社

3438チバQ:2021/09/12(日) 17:51:24
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091000706&g=int
経済的苦境にあえぐ市民 タリバン下で「将来心配」―アフガン
2021年09月11日07時09分

 【カブールAFP時事】アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが暫定政権を発足させた。20年ぶりにイスラム教の厳格な解釈に基づく統治が始まることになったが、市民からは失業するなどして経済的苦境を嘆く声が漏れる。

 「給与が支払われないため、職を離れた」。首都カブールの病院の看護師だったアリザダさん(27)は、2人の子供の手を握りながら、苦しい胸の内を明かした。タリバンから無給の上、顔を覆う衣服を着用し、男女別々に働くように言われた。「あり得ない。私たちは医療従事者なので男女の区別はない」と憤った。
 市場では食料品の値段が上昇し、燃料代も値上げされる一方、市民が金銭を得る機会は次第に減っている。国連は先週、「食料不足や高いインフレ率などでアフガン全体で人道危機に陥っている」と警鐘を鳴らした。
 対パキスタン国境付近の町の元税関職員によれば、前政権では月給240ドル(約2万6000円)だったが、タリバンは110ドル(約1万2000円)しか払わないと通告してきた。「続けるか辞めるか選べ」と迫られ、結局、辞職した。
 カブールで台所用品店を営む5人家族の男性は「(政変で)商売はすべてストップした。家族を食べさせるための収入を見つけられない。みんな将来を心配している」と肩を落とした。

3439チバQ:2021/09/14(火) 08:00:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/f531874806a1eadb3aebfc39d93661054d6d6241
行く手阻んだタリバンの検問 唯一退避の日本人、緊迫の出国劇を語る
9/14(火) 5:00配信
イスラム主義勢力タリバンが政権を崩壊させたアフガニスタンから、自衛隊機で国外退避した唯一の日本人である安井浩美さん(57)が、朝日新聞のインタビューに応じた。タリバンの厳しい検問を約2時間半かけて通り抜け、首都カブールからの出発にこぎ着けた緊迫の状況が明らかになった。

安井さんは1993年から現地取材を続けてきたジャーナリストで、現在は共同通信社カブール通信員を務める。

 退避先の隣国パキスタンから電話取材に応じた安井さんによると、当初は8月26日午後に自衛隊機で退避する予定だったが、直前に自爆テロが起きて空港が閉鎖されてしまった。

 翌27日午前4時に日本政府から「カタール軍用機に乗れる」と告げられ、午前7時に集合場所のホテルに着いた。タリバン戦闘員2人が現れ、安井さんの他に外国人記者ら12人の身元を点検。外国人記者のアフガニスタン人助手は、出国を認められなかったという。

 午前11時にバスでホテルを出たが、途中のタリバンの検問所で足止めされた。検問所のタリバン責任者がいないという説明だった。

 約1時間後に通過が認められ、検問所を抜けて空港の敷地内へ。そこでも軍服姿のタリバン戦闘員がバスに乗り込み、外国人かどうかを確認した。

 安井さんは「アフガニスタン人は絶対に脱出を許さないという意思を感じた」という。

 ホテルから空港まで通常なら20分ほどの距離の移動に、約2時間半を要した。安井さんだけがカタール軍用機に乗らず、自衛隊機に乗った。

 安井さんと一緒に退避する計画だった日本大使館や国際協力機構(JICA)のアフガニスタン人スタッフら約500人のほとんどは、現在も退避する手立てがなく、現地にとどまっている。(バンコク=乗京真知)

朝日新聞社

3440チバQ:2021/09/15(水) 07:42:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/d444a3635e9ac5027598cb2231ce3b033f16a012
「もの言う調停者」カタール、退避で役割を発揮
9/14(火) 18:46配信

産経新聞
イスラム原理主義勢力タリバンがアフガニスタンで実権を握って以降、中東のカタールがタリバンと西側をつなぐ「もの言う調停者」の役割を果たしている。イランとの友好関係で一時は同国と敵対する周辺のアラブ諸国から孤立したが、欧米のアフガン在留外国人の退避に協力し、タリバンには人権状況の改善を求めるなど、その独自外交路線をフル活用している。

タリバンの実権掌握後、アフガンからは計12万人超の在留外国人とアフガン人が退避したが、カタールは半数近い約6万人を受け入れ、第三国に向かうまでの間、彼らの生活を支えた。また、アフガンに技術チームを送り航空便の運航再開も支援し、9日にはカタール航空のチャーター便を派遣し、米欧の市民ら約200人を退避させた。

カタールのムハンマド副首相兼外相は12日にアフガンの首都カブールを訪問し、タリバン暫定政権のアフンド首相代行らと会談。「調停者」の立場を強調する同外相はタリバンに女性の権利保護を求める一方、アフガンを孤立させず、関与を続けることが重要であるとの考えを示した。

ペルシャ湾岸の小国カタールは国際社会で存在感を確保するため「調停外交」を推進。イスラム色の濃い統治を掲げ、2013年には国内へのタリバンの事務所開設を認めてアフガン和平交渉の舞台を提供してきた。他方で国内の空軍基地に米軍駐留を受け入れ、米国とも親密な関係にある。

しかし、カタールが、地域を不安定化させるイランとつながりを持っているとしてサウジアラビアやエジプトなどが反発し、17年にカタールと一時断交(今年1月に関係修復)した。

カタールを孤立させた「独自外交」を、今は西側が利用する構図だ。ロイター通信によると、13日にはフランスのルドリアン外相がカタールの首都ドーハを訪れ、同国のムハンマド外相と会談。ルドリアン氏は、カタールの協力で、アフガンに残る少数のフランス国民を国外退避させる準備を進めていると述べた。米英独の外相らも次々にカタールを訪問した。

しかし、人権問題などでタリバンがカタールの主張を受け入れなければ、調停は壁に突き当たる。仏メディアのフランス24は「カタールは今後、調停者という立場を注意深く管理しなくてはならなくなる」との識者の見方を伝えた。(カイロ 佐藤貴生)

3441チバQ:2021/09/15(水) 09:28:38
https://nordot.app/809216020023672832
タリバンはなぜ権力を奪還できたのか 恐怖政治を警戒する人々の一方で…支持する国民も少なくない現実
2021/9/11 09:05 (JST)9/11 13:17 (JST)updated

カブールで水を運ぶ女性たち(timsimages.uk/stock.adobe.com)
8月30日、米軍の最後の飛行機がカブール空港を離れ、バイデン大統領は20年に及んだ対テロ戦争の終結を宣言した。タリバンは第2次タリバン政権を運営していることになりそうだが、今後は女性の人権やテロ組織との関係断絶など諸外国からの要求にどこまで応じていくかが大きなポイントとなる。しかし、ここで今一度よく考えてみたい。なぜ、タリバンは権力を奪還できたのか。それを理解すると、今後のアフガニスタン情勢を予測することはそれほど難しくないかもしれない。


まず、反政府勢力だったタリバンにとって大きなターニングポイントとなったのは、4月のバイデン大統領によるアフガン駐留米軍の完全撤退発表だった。それ以前からタリバンは国内で攻勢を仕掛け、支配地域を拡大させていたが、バイデン大統領の発表がタリバンの士気を一気に高めることになった。4月の発表以降、バイデン政権は米軍撤退を徐々に進めていったわけだが、パシュトゥン族で占められるタリバンは自らのホームである東部や南部だけでなく、他民族の優勢地域である北部や西部でも攻勢を仕掛け、イランやタジキスタンなどとの国境地帯を一気に支配下に置いた。そして、カブールを包囲するかのように勢力を拡大し、あっという間にカブールを占拠した。このスピード劇については、バイデン大統領も想定外だったと認めている。


タリバンのスピード奪還を可能にしたのは、タリバンの組織力や軍事力が有能だったこともあるが、いくつかの決定的な理由がある。まず、長年米国が支援してきたアフガニスタン政府や軍の中では汚職が絶えず、軍は兵士の定員を名目上は定めているというが、実際何人いるか正確な人数は分からず、名前があるだけで実際はいない兵士の給与を幹部が横領することもあった。米軍も実際あるアフガン部隊に何人の兵士がいるか把握できなかったことも多々あったという。それもあってアフガニスタン軍兵士の士気は決して高くなく、勤務日なのに配置先に来なかったり、突如脱走したりする兵士も少なくなかった。タリバンの攻勢が一気に強まってから、タジキスタンへ逃げる兵士やタリバンが来ることを恐れ先に逃亡した兵士も見られた。


また、アフガニスタンは国民の3分の1が飢餓に直面し、15歳以上の識字率が34%しかないと言われる。米国や欧州各国はアフガニスタン軍兵士が独り立ちできるために長年軍事的なアドバイスを行ってきたが、兵士の中には文字の読み書きやコミュニケーションが十分に行えない者も多く、それがアフガニスタン軍の育成を大きく制限したとの指摘もある。

さらに、アフガニスタンが多民族国家であることも影響していると考えられる。歴史的に、アフガニスタンはこれまで中央集権的に国家運営がなされたことがほとんどなく、パシュトゥン、タジク、ハザラ、ウズベクなどの民族が存在する多民族国家である。当然ながらアフガニスタン軍や兵士にも多くの民族が参加しているが、たとえば上司と部下が言葉も文化も違う異民族で、歴史的な対立構図も影響して関係が良くなく、それが合わさって軍の統率やオペレーション能力、兵士のモチベーションなどの低下に繋がっている。そして、今後タリバン政権となることで、その恐怖政治を警戒して海外へ移動しようとする国民の姿が日常的に報じられるが、タリバンを支持する国民も少なくなく、魅力的な給与をくれるとのことでタリバンに参加している非パシュトゥン系もいると思われる。

しかし、権力を奪還したタリバンにとっても、その政権運営は決して簡単ではない。アフガニスタン軍が権力を奪還されたような以上のようなファクターは、タリバンにとっても課題となる可能性がある。

◆治安太郎(ちあん・たろう) 国際情勢専門家。各国の政治や経済、社会事情に詳しい。各国の防衛、治安当局者と強いパイプを持ち、日々情報交換や情報共有を行い、対外発信として執筆活動を行う。

3442チバQ:2021/09/15(水) 13:49:56
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091400837&g=int
強権支配、徐々に復活 広がるタリバンへの恐怖―カブール制圧1カ月・アフガン
2021年09月15日07時08分

カブールの大学前で警備に当たるタリバン戦闘員=11日(AFP時事)
カブールの大学前で警備に当たるタリバン戦闘員=11日(AFP時事)

カブールの空港で働くアフガニスタン人女性=12日(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが駐留米軍の撤収に乗じ、首都カブールを再び制圧してから15日で1カ月。タリバンは当初、崩壊した民主政権関係者や外国への協力者を含む全国民への「恩赦」を強調した。しかし旧タリバン政権を思わせる強権支配を徐々に復活させつつあり、市民の間には恐怖が広がっている。
米国務長官、下院公聴会でアフガン撤収正当化 共和党から非難噴出

 英BBC放送は、タリバンが北東部パンジシール州で、「反タリバン勢力に携帯電話のSIMカードを売った疑い」で商店主を殺害したと報じた。同州では反タリバン勢力の中心人物で、旧民主政権の第1副大統領だったサレー氏の兄も処刑された。同氏の親族はロイター通信に、「タリバンは『遺体は腐敗するべきだ』として埋葬を許さなかった」と残虐さを訴えた。パンジシール州で14日までに殺害された非戦闘員は少なくとも20人に上るという。
 タリバンのムジャヒド報道担当者は8月17日の記者会見で、「誰に対しても憎しみはない。国民全員に恩赦が与えられた」と宣言した。しかしその後も投降した兵士を処刑したり、元高官の銀行口座を凍結したりと報復は続く。都市部などでは、「反体制派狩り」も行われているようだ。
 ムジャヒド氏は、女性の教育や労働の権利について「イスラム法の範囲内」で認めるとも述べていた。しかしタリバン幹部は13日、ロイター通信に「男女が一緒に働くことは(イスラム法で)許されていない」と主張。大学での男女共学禁止なども発表された。
 一方、タリバン内部は穏健派と強硬派に分かれており、一枚岩ではないことがあらわになった。タリバンに影響力を持つパキスタン政府筋は「暫定政権の閣僚発表が遅れた一因は内輪もめだ」と指摘する。比較的穏健で、米国との和平交渉に当たったタリバン副指導者のバラダル師は首相就任が取り沙汰されていたものの、暫定政権の副首相代行にとどまった。
 さらにバラダル師が公の場に現れないため、強硬派による殺害説まで流れた。タリバンは13日、バラダル師の肉声とされる演説を公開し、「内紛」のうわさを打ち消した。タリバン内の対立が深まれば、治安悪化の隙を縫って過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力が伸長しかねない。また、各地で反タリバン勢力が蜂起し、内戦状態に陥るという懸念も出ている。

3443チバQ:2021/09/15(水) 20:51:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/c22c0a5defcade58c100aaa3c62adef9736be250
タリバンの退去命令に住民らが抗議デモ アフガン南部の住宅地
9/15(水) 19:40配信

CNN.co.jp
タリバンからの退去命令に反発し、抗議デモを行うカンダハルの住民ら

(CNN) アフガニスタン南部カンダハル郊外にある政府所有の住宅地で、イスラム主義勢力タリバン政権から3日以内の退去を命じられたとして、住民らが14日、抗議デモを展開した。

デモには数百人が参加した。参加者2人がCNNと契約する地元ジャーナリストに電話で語ったところによると、退去命令の理由は告げられなかった。

1人の女性は匿名を条件に、「どこにも行くところがない」と訴えた。紛争で家族を何人も失い、貧しい生活を送っているという。この女性によれば、住民の多くはなけなしの金でここに家を建てた家族で、引越す余裕がない。当該の住宅地には3500人が住んでいる。

目撃者らの話によれば、デモでアフガンの国旗を掲げた女性数人がタリバンによる嫌がらせを受けた。

現地の活動家によると、この地区はもともと政府の所有地だった。前政権下で政府職員らに土地が分配されたが、この手続きをめぐり不正や汚職があったとみられる。20年以上前からここに住んでいる家族もいるという。

地元メディアは、デモを取材していた地元ジャーナリストがタリバンに制止され、暴力を受けたとの情報を伝えている。

タリバンに対する抗議デモはアフガン各地で発生し、タリバン側が締め付けを強めている。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報道官が10日、ジュネーブでの会見で語ったところによると、デモの弾圧には実弾やこん棒、むちなどが使われ、これまでに少なくとも4人が死亡した。

3444チバQ:2021/09/15(水) 21:49:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee9cc53eef04723fdaf5830f2465cdc63cb2c4b1
タリバン暫定政権が女性権利制限 大学でスカーフ義務、クリケット禁止
9/13(月) 21:30配信


産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンで暫定政権を立ち上げたイスラム原理主義勢力タリバンが、女性の権利を制限する動きを強めている。大学では髪を隠すスカーフ着用が義務化され、スポーツ参加も大幅に規制される見通しだ。タリバン幹部は女性の権利保証を約束したが反故(ほご)にした形で、極端なイスラム法解釈を背景にした抑圧が再来する可能性が高い。

暫定政権のアブドル・バキ・ハッカニ高等教育相代行は12日、女性も大学に通えるとする一方、女子学生には頭を覆うスカーフ「ヒジャブ」着用が義務付けられ、男女共学は禁止されると明らかにした。ハッカニ氏は「国民はイスラム教徒であり、それを受け入れるだろう」と述べた。

教員も異性に対して教えることは基本的に認められない。ハッカニ氏は女性教員がいない場合、「男性教員が(姿を見せずに)カーテンの後ろから教えることもできる」と説明した。具体的な科目名は明らかにしていないが、イスラム法の内容にそぐわない一部の科目を高等教育のカリキュラムから削除する考えも示した。

また、タリバン文化担当のワシク幹部は8日、オーストラリアメディアとのインタビューで、アフガンで人気が高いクリケットについて「顔や体が隠されない状態になる可能性がある。イスラム教は女性がそのようになることを認めていない」として、競技参加を禁じる意向を示した。「女性がクリケットをプレーする必要はない」とも述べた。

タリバンは8月15日の首都カブール制圧後、「女性は働けるし、教育も受けられる。社会に必要な存在だ」と明言してきた。

だが、今月7日に発表された暫定政権の閣僚33人に女性は含まれておらず、暫定政権では旧タリバン政権(1996〜2001年)で女性の権利弾圧を主導した勧善懲悪省を復活させた。

国連のバチェレ人権高等弁務官は13日、「タリバンが女性の権利を守るという保証とは裏腹に、女性はどんどん公の場から排除されている」と懸念を表明した。

3445チバQ:2021/09/16(木) 13:19:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf5535b6c149bd73ebeef698f4cce846d6087d55
タリバン、旧政権幹部の金塊や現金13億円差し押さえ…第1副大統領のきょうだいは処刑
9/16(木) 11:16配信

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読売新聞オンライン
15日、アフガニスタン中央銀行が差し押さえたサレ氏らの現金を数える男性(ロイター)

 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタン中央銀行は15日、国内の実権を握ったイスラム主義勢力タリバンの指示の下、崩壊したガニ政権のアムルラ・サレ第1副大統領らの資産を差し押さえ、国庫に納めたと発表した。総額1236万ドル(約13億5000万円)の現金が見つかり、金塊も多数没収したとしている。

 アフガン中銀は国内の銀行に対し、ガニ政権の閣僚や知事、国会議員らの銀行口座を凍結し、その目録を提出するよう通達していた。発表によると、中銀はサレ氏らの口座のほか、住居も捜索した。タリバン関係者が1ドル単位で数え上げて公表した。ガニ政権が腐敗していた根拠として見せしめにする狙いがある。

 情報機関出身で米中央情報局(CIA)と協力関係にあったサレ氏へのタリバンの反感は特に強いとされる。本人はアフガン東部パンジシール州での潜伏を経て、隣国タジキスタンに逃れたとの情報がある。ロイター通信によると、サレ氏のきょうだいは今月に入り、タリバンに処刑されている。

3446とはずがたり:2021/09/17(金) 01:10:37
取り合えず次は中国にやらせてみたら?

タリバン新政権で内部対立か 暫定副首相と閣僚が激しい口論=情報筋
https://www.bbc.com/japanese/58566844
4時間前

The leader of the Taliban negotiating team Mullah Abdul Ghani Baradar looks on during the final declaration of the peace talks between the Afghan government and the Taliban is presented in Qatar's capital Doha on July 18, 2021画像提供,AFP

暫定副首相に就任したアブドゥル・ガニ・バラダル師は2020年に米軍撤退などを盛り込んだ合意文書に署名した。写真は2021年7月18日にカタール・ドーハで行われた当時のアフガン政権との和平交渉に出席した際のバラダル師

アフガニスタン新政府の構成をめぐり、武装勢力タリバンの指導者たちの間で激しい口論が起きていたことが明らかになった。タリバンの複数の高官がBBCに語った。

タリバン幹部の話によると、タリバンの共同創設者で、暫定副首相に就任したアブドゥル・ガニ・バラダル師と閣僚1人が大統領官邸で言い争いになったという。

バラダル師はここ数日、公の場から姿を消しており、タリバン指導部内で意見の食い違いが出ているとの未確認情報が出ていた。

タリバンはこうした噂を公式に否定している。

先月にアフガンを掌握したタリバンは、「アフガニスタン・イスラム首長国」の樹立を宣言。同国の暫定政府を発表した。新内閣は男性のみで構成され、過去20年の間に米軍を攻撃したことで知られるタリバン幹部が、複数含まれている。

手柄めぐってもめたか
あるタリバンの情報筋がBBCに語ったところによると、バラダル師と、難民担当相で過激派組織「ハッカーニ・ネットワーク」の重要人物カリル・ウルラフマーン・ハッカーニ氏が激しく言い争っていた。近くでは両者の支持者たちによる乱闘が起きたという。

カタールを拠点とするタリバン幹部や関係者も、先週後半に口論があったと認めた。

これらの情報筋によると、暫定副首相のバラダル師が暫定政府の構成に不満を持っていたため口論になった。

アフガンでのタリバンの勝利を誰の手柄にするかで、もめたと言われている。

路線の違い
バラダル師は、自分のような人物による外交に重点を置くべきだと考えていると報じられている。一方で、タリバンの最上級幹部の1人が率いるハッカーニ・グループのメンバーやその支持者は、タリバンの勝利は戦闘により達成されたものだと主張している。

バラダル師は2020年に当時のドナルド・トランプ米大統領と電話で会談した。タリバン指導者が米大統領と直接対話したのは初めてだった。これに先立ち、バラダル師はカタールで、タリバンを代表して米軍撤退などを盛り込んだ合意文書に署名した。

こうした中、強い影響力を持つハッカーニ・ネットワークは、近年アフガンで発生したアフガン軍や欧米の連合軍に対する最も暴力的な攻撃に関与してきた。アメリカはハッカーニ・ネットワークをテロリスト組織に指定している。

同グループのリーダー、シラジュディン・ハッカーニ氏は暫定内務大臣に就任した。

3447とはずがたり:2021/09/17(金) 01:11:01
>>3446
暫定副首相が姿消す
タリバンで最も顔が知られた人物の1人であるバラダル師が公の場から姿を消し、先週後半から仲間割れが起きているのではないかとの噂が広まっている。また、バラダル師が死亡したのではなかとの憶測も流れた。

タリバンの情報筋はBBCに対し、バラダル師はカブールを離れてカンダハールへ移動したと説明した。

13日に公開されたバラダル師とされる音声は、「私は旅に出ていた」、「私がこの瞬間どこにいようとも、私の兄弟や友人はみな元気だ」としている。

BBCは、タリバンの多数の公式サイトに掲載されているこの音声が本人のものか確認できていない。

タリバン側は、言い争いはなく、バラダル師は安全な状態にあるとの主張を続けているが、バラダル師の現在の状況については矛盾した声明を出している。タリバンの報道担当者は、バラダル師がタリバンの最高指導者に会うためにカンダハールへ行ったとした。しかしその後、BBCパシュトー語に対して、バラダル師は「疲れていて、少し休みたい」と話したと説明した。

過去に指導者の消息を隠す
タリバンの言葉を疑うのは当然だと、多くのアフガン人は思うだろう。タリバンは2015年、タリバン創設者で初代最高指導者だったムラー・オマル氏の死を2年以上にわたって隠蔽していたことを認めた。この間、オマル氏の名前で声明を出し続けていた。

バラダル師はカブールに戻る予定で、カメラの前で口論について否定するかもしれないと、情報筋はBBCに述べた。

タリバンの最高指導者マウラウイ・ハイバトゥラー・アクンザダ氏についても、公の場に決して姿を見せないことから憶測が飛び交っている。アクンザダ氏はタリバンの政治、軍事、宗教の責任を負っている。

こうした中、アフガンの暫定外務大臣は14日、国際的な支援の再開を求めた。そして、国際社会はこうした支援を政治的に利用してはならないと述べた。

国連は13日にアフガンへの人道支援について会合を開き、各国が合わせて10億ドル(約1100億円)以上を拠出すると表明した。国連はアフガンに「大惨事が迫っている」と警告していた。

(英語記事 Major Taliban row at presidential palace - sources)

3448チバQ:2021/09/18(土) 05:46:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/13505758033a9804260867dc774e7eda95fb3408
タリバン、女性省閉鎖し「勧善懲悪省」に 前政権から復活の宗教機関
9/18(土) 2:35配信
AFP=時事
アフガニスタン首都カブールの政府庁舎入り口で、女性問題省に代わって設置された勧善懲悪省の看板(2021年9月17日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンを制圧したイスラム主義組織タリバン(Taliban)が、女性問題省を閉鎖し、20年前の第1次タリバン政権下で厳格な宗教規範を執行したことで知られる「勧善懲悪省」に置き換えたとみられることが17日、明らかになった。


 首都カブールにある女性問題省の庁舎では、勧善懲悪省の看板を掲げる作業員の姿がみられた。ツイッター(Twitter)にはここ24時間で、職を失ったとして女性問題省前で抗議する同省女性職員の姿が複数投稿された。

 タリバン政権関係者は17日、この件に対するコメントの要請に応じなかった。前タリバン政権の勧善懲悪省は、同伴者なしで街を歩いた女性をむちで打ち罰していたことなどで知られていた。

 タリバンは今回の政権では穏健な統治を行うと強調しているが、今のところ女性の職場復帰は許可しておらず、大学に通う女学生に対しては服装規定を導入。2週間前に発表された新内閣には女性が含まれておらず、女性の権利を扱う省庁もなかった。

 女性の職場復帰について追及されたタリバン政権関係者は、女性たちは身の安全のために自宅待機を命じられているが、男女別の適切な職場環境が整い次第、職務に戻れると説明している。【翻訳編集】 AFPBB News

3449チバQ:2021/09/20(月) 08:56:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/b57ab53f2e7f2c5fcbaa86e5608466e704d1c10b
強硬路線「ハッカニ派」に影響力 タリバン内で穏健派と対立 アフガン
9/20(月) 7:11配信

時事通信
アフガニスタンの道路脇に設置されたタリバンの初代最高指導者故オマル師(左)とハッカニ・ネットワーク創設者の故ジャラルディン・ハッカニ氏の看板=9日、カブール(AFP時事)

 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの暫定政権で、タリバンの一派「ハッカニ・ネットワーク」(ハッカニ派)が存在感を高めている。


 かつてアフガン駐留米軍に執拗(しつよう)な攻撃を仕掛け、対米和平交渉を主導した穏健派と一線を画した最強硬派。話し合いに主軸を置く穏健派の力をそぐ形で、じわりと組織内で権勢を拡大させつつある。

 指導者シラジュディン・ハッカニ氏は米軍や民間人へのテロを繰り返し、米メディアから「残忍な司令官」と恐れられた存在だ。米連邦捜査局(FBI)から手配され、国務省も拘束に1000万ドル(約11億円)の賞金を懸けている。

 反政府勢力だったタリバンで、ハッカニ氏は副指導者の一人を務め、米紙ワシントン・ポストによれば、国際テロ組織アルカイダとの「主要な調整役」を担った。今月発足したタリバン暫定政権では、枢要ポストの内相代行に抜てきされた。

 潜伏生活を続けるハッカニ氏だが、タリバンの報道担当者は16日、同氏が国連機関高官と会談し、アフガンの人道支援について協議したとツイッターで表明。閣僚として「表舞台」に登場することで、政権内での影響力を誇示する狙いがあった可能性がある。

 また、英BBC放送は、タリバン幹部の情報として、副首相で穏健派と目されるバラダル師の支持者と、ハッカニ派のメンバーが口論になったと報道。内紛はネットで大きく取り上げられ、バラダル師の負傷、死亡説まで流れた。同師は後にビデオ映像を公開し、「神のおかげでわれわれは良好な関係を保っている」と否定したが、対立するハッカニ派に手を焼く様子をうかがわせた。

 安全保障関連のコンサルティング企業の幹部クラーク氏はポスト紙に対し、ハッカニ派は「タリバンが『穏健』と見なされることを許さず、そのために政権に加わっている」と指摘。目下、世界的なジハード(聖戦)の展開よりも、国内での影響力拡大を目指しているという見方を示した。

3450チバQ:2021/09/21(火) 21:58:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5296eb7f928332236299fe39bf683752e2eeb4a
タリバン、少数派民族含む追加閣僚発表
9/21(火) 20:08配信

産経新聞
【シンガポール=森浩】アフガニスタンの実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンは21日、暫定政権の閣僚を追加発表した。国内諸勢力が参加する「包括的政府」を求める国際社会に一定の配慮を示し、少数派民族の出身者を起用。国際社会の政権承認につなげたい考えだ。

タリバンは7日に暫定政権の閣僚を発表したが、タリバン幹部がポストを独占したことや女性が排除されたことに欧米各国などから批判が上がっていた。

地元民放によると、タリバンは通商産業相代行に反タリバン勢力が活動する北東部パンジシール州出身の少数派タジク人、アジジ氏を任命した。副保健相代行にはタリバンが弾圧を展開してきたハザラ人から登用した。引き続き女性は閣僚に入らなかった。

タリバンのムジャヒド報道官は記者会見で、少数派を加えることで「包括的な政権作りの努力をしている」と主張。暫定政権の閣僚任命は終わっていないことを強調し、女性を起用する可能性を示唆した。

外国によるタリバン政権の承認は進んでいないが、ムジャヒド氏は「近い将来に(承認を)期待している」とも述べた。

3451チバQ:2021/09/23(木) 23:11:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/666f429f3e7aebbcafb17239d267edfb0510f87e
給与減、未払いで市民困窮 タリバン財源問題深刻 アフガン
9/23(木) 7:13配信

時事通信
アフガニスタンの路上で売られる家財道具=16日、カブール(AFP時事)

 【ニューデリー時事】イスラム主義組織タリバンが暫定政権を始動したアフガニスタンで、給与の削減や未払いにより、公務員ら市民が生活に窮している。

【図解】アフガニスタン

 首都カブールでは、家財道具などを路上で売る人々の姿も報じられている。海外資産の凍結や国際支援の停止で、タリバンが深刻な財源不足に陥っていることが背景にあるとみられる。

 保健省で働く男性(37)は時事通信の取材に「以前は2万アフガニ(約2万5000円)だった月給をタリバンは半額にすると言ってきた。とても家族7人を養えない」と打ち明けた。他の複数の政府職員も同様に給与減額を打診され、不服なら辞職するよう求められたという。

 男性はまた、崩壊したガニ政権末期から続く混乱で「ここ数カ月は給料の支払いがない」と声を落とした。アフガンでは数少ない安定した職業の公務員でさえ、満足に生活できない状況だ。

 このほか、戦乱などで職を失った人も多く、故郷を追われた国内避難民は350万人超とみられている。国連のグテレス事務総長は13日の会合で「(アフガンの人口の4割近い)約1400万人が飢餓の瀬戸際にある」と警鐘を鳴らした。

 タリバンは21日、暫定政権の閣僚を追加発表した。タリバン幹部以外を初めて入閣させ、ビジネスマン出身のアジジ氏を商務相代行に指名。財務省などと連携し問題に対処させる方針だ。

 タリバンが崩壊させた民主政権時代から、政府予算の7〜8割は国際支援で成り立っていた。タリバンの首都制圧後、アフガン中央銀行が保有する約100億ドル(約1兆1000億円)の資産の大半が国外で凍結されたほか、国際支援の多くも停止され、タリバンは財源不足に直面している。欧米諸国などが求める「包括的」政治体制の実現なしに、問題解決は難しい状況だ。

3452とはずがたり:2021/09/26(日) 23:37:58

コロナ禍で困窮 イスラム教徒に「ハラル」対応の食品配布 東京
2021年9月26日 18時12分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210926/k10013277711000.html

新型コロナウイルスの影響が長引く中、留学生など日本で暮らすイスラム教徒の生活を支援しようと、26日、都内にある日本最大級のモスクで、イスラム教の戒律に従った「ハラル」に対応した食品が無料で配布されました。

食品の無料配布が行われたのは、東京 渋谷区にある日本最大級のモスク「東京ジャーミイ」です。

モスクの一角には、イスラム教の戒律で禁止されている豚肉などを使っていないインスタントの麺類や豆の缶詰などハラルに対応した食品が用意されました。

食品はモスクの呼びかけで、都内に住むイスラム教徒などが持ち寄ったということで、訪れた人たちは必要な食品を袋に入れて持ち帰っていました。

東京ジャーミイによりますと、新型コロナウイルスの影響が長引く中、中東や中央アジア出身の留学生などから生活が厳しくなったという声が、多く聞かれるようになったということです。

都内に住むチュニジア人の30代男性は「ハラル食品があって助かります。生活に困っているイスラム教徒の人も周りにいるので、みんなで力を合わせて乗り越えたい」と話していました。

東京ジャーミイのムハンメッド・ラーシット・アラス代表は「イスラム教には、貧しい人を助けなければいけないという教えがあります。困っている人に対して、できるかぎりサポートをしていきたい」と話していました。

3453チバQ:2021/09/29(水) 06:29:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/3219520c1a3423fc9f8e99885cce7daa6c77c375
タリバン、君主制時代の憲法「一時」復活へ ただし内容は改訂
9/29(水) 4:31配信
AFP=時事
アフガニスタンの首都カブールの空港を歩くタリバンのメンバー(2021年9月13日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンを制圧したイスラム主義組織タリバン(Taliban)は28日、女性の選挙権を認めた1964年制定の憲法を一時的に復活させると発表した。ただ、同意できない要素は一切排除するとしている。


 タリバン政権の暫定法相は、「一時期間にわたり、モハメド・ザヒル・シャー(Mohammed Zahir Shah)元国王時代の憲法を採用する」と発表。しかし、シャリア(イスラム法)や、タリバンが樹立を宣言したイスラム首長国の原則に抵触する文言はすべて削除するとした。

 ザヒル・シャー国王は即位翌年の1964年、立憲君主制を導入し、同憲法を制定。73年に政権を追われるまでの10年近くにわたり議会制民主主義体制を敷き、アフガニスタンに短い民主主義の黄金時代をもたらしていた。

 タリバンは1996年から2001年までの強権支配で、女性の社会生活を厳しく制限し、就労や教育などを禁止。今年8月中旬に復権した後には、より穏健で、多様な人々が参加する統治を約束していたが、今月初めに発表された暫定内閣は主要閣僚が強硬派で占められ、女性は一人も含まれていなかった。【翻訳編集】 AFPBB News

3454チバQ:2021/09/29(水) 15:50:59
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210927-OYT1T50150/?ref=yahoo
タリバン、理髪店に「ひげそり禁止」通達…違反者は「イスラム教に照らして処理」
2021/09/27 21:38
 【テヘラン=水野翔太】イスラム主義勢力タリバンが実権を握ったアフガニスタンで、暫定政権の南部ヘルマンド州政府が、理髪業者らに住民のひげそりなどを禁止する通達を出したことが分かった。イスラム教のルールに沿った措置だと説明しているという。


 タリバン暫定政権のヘルマンド州政府が26日、州内の理髪師ら約150人を集めた会合で、通達文を配った。通達によると、ひげそりのほか、ひげの長さを整えたり、目立つ髪形に調髪したりするサービスも禁止した。もし行った場合は、「イスラム教のルールに照らして処理される」とし、理髪師らの反論は許さないなどと明記している。イスラム教を独自解釈するタリバンは、男性はひげを長く保ち、華美な外観は控えるべきだとの立場だ。

 暫定政権の高官は26日、ツイッターで、通達はヘルマンド州が独自に出したもので、有効でないと強調した。だが、同州で理髪業を営む男性(24)は電話取材に対し、髪形の見本となるポスターを店から撤去するなど、対応を急いでいることを明らかにし、「収入の大幅減は避けられない」と嘆いた。

3455チバQ:2021/09/30(木) 17:35:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/acc298abbbd7ff9202f2009474e7a36bdb6a468b
チュニジア初の女性首相を大統領が指名 政変2カ月、混乱解消に向け
9/30(木) 17:16配信

毎日新聞
北アフリカ・チュニジアの首相に指名されたナジュラ・ブーデン・ラマダン氏=首都チュニスで2021年9月29日、チュニジア大統領府提供・AP

 北アフリカ・チュニジアのサイード大統領は29日、地球物理学者の女性ナジュラ・ブーデン・ラマダン氏を首相に指名し、直ちに組閣作業に入るよう指示した。ロイター通信が伝えた。女性の首相は同国で初。アラブ諸国で数少ない民主政治の成功例とされた同国だが、7月から政治混乱が続いており、首相指名を機に解消へ向かうか注目される。

 チュニジアではこの1年、経済低迷や新型コロナウイルス禍への政府の対応不足に抗議するデモが活発化。憲法学者出身のサイード氏は7月25日、「緊急事態」としてメシシ首相の解任と、首相を支えるイスラム政党アンナハダが第1党の座を占める国民代表議会の停止に踏み切った。

 同国憲法では本来、大統領が外交と安全保障、首相は内政を担当する。しかし、サイード氏は9月22日に「大統領は政令によって立法行為が可能」などとする施策も発表し、ほぼ全権を掌握した。

 大統領の強権発動に対し、主要政党や全国労組「チュニジア労働総同盟」から独裁化を危惧する声が上がり、26日には首都チュニスで数千人規模のデモが起きた。欧米主要国などからも懸念が示されていた。

 新首相に指名されたブーデン氏は政界で無名に近く、政府関係の職歴もほとんどないという。政変で更に悪化した経済難に対処できるかは不透明だ。

 チュニジアは、2011年に中東各国で起きた民主化要求運動「アラブの春」の反政府デモが最初に起きた国で、同年1月に長期独裁政権が崩壊した。その後、イスラム勢力と世俗派勢力の対立を抑え、新憲法制定や大統領選の実施などのプロセスを経た「民主化」を実現していた。

 首相指名前、地元紙アルアンワルのナジュム・アルアカリ編集長は電話取材に「大統領の目的は国の方向性を正し、汚職を止めることで、世論調査でも国民の大多数が支持している」と指摘したが、時間の経過とともに国内外で独裁化を懸念する声が強まっていた。【カイロ真野森作】

3456チバQ:2021/10/02(土) 07:02:50
https://www.asahi.com/articles/ASPB10HQ8P9ZUTFK032.html
アフガニスタンのJICA現地職員ら16人、日本に到着 陸路で脱出
アフガニスタン情勢

2021年10月1日 2時01分

 タリバンが権力を握ったアフガニスタンからの国外退避をめぐり、日本の外務省は1日、国際協力機構(JICA)の現地職員ら16人が日本に到着したと発表した。いずれもアフガン人で、現地職員と家族3組の計15人と、JICAのプログラムで日本に留学予定だった1人。9月上旬から中旬にかけ陸路で近隣国に脱出していた。

 いずれも日本行きを希望したため、日本政府が短期滞在ビザの発給や航空券の手配をし、民間機で30日に到着。滞在費用はJICAが負担する。政府は16人に日本滞在を望むか、第三国への出国を求めるかなどを個別に聞き取って対応するという。

 政府はアフガンの日本大使館の現地職員やJICAなどで働いていた職員、家族ら約500人を退避支援対象としているが、アフガン国内からの空路ではまだ困難だという。8月にはJICAの現地職員と家族計10人が陸路から自力で隣国パキスタンに出国。9月12、13日に日本に到着していた。

3457チバQ:2021/10/03(日) 20:38:11
アフガン、子供の餓死相次ぐ 年内に100万人が栄養失調
10/3(日) 14:40配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9722aed202515baf75c0ab5fef53b2fb2a16fc2c

時事通信
容器にくんだ飲み水を運ぶアフガニスタンの子供=1日、カブール(AFP時事)

 【カブールAFP時事】イスラム主義組織タリバンが復権し、人道危機が深刻化するアフガニスタンで、子供の餓死が相次いでいる。


 地元当局者らが2日、明らかにした。国連は、年内に5歳未満の100万人が重度の急性栄養失調で治療が必要になる恐れがあると警告している。

 中部ゴール州の保健当局者がAFP通信の取材に語ったところでは、州内ではこの半年間、栄養失調で入院した子供のうち少なくとも17人が死亡、300人近くが治療を受けた。このほか、数百人の子供に飢餓の危険性があるという。

3458チバQ:2021/10/03(日) 21:03:21
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-211003X733.html
女性の当選者なし=初の国政選挙―カタール
2021/10/03 16:42時事通信

 【カイロ時事】カタール内務省は3日、同国で2日に初めての国政選挙として投票が実施された諮問評議会選挙の開票結果を公表した。サッカーのワールドカップ(W杯)開催を来年に控え、国民の政治参加を認めた一定の「民主化」をアピールする狙いがあるとみられるが、定数45人のうち直接選挙で選ばれる30人の中に女性は1人も含まれなかった。

3459チバQ:2021/10/05(火) 11:50:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e4a994e75c5420f25f9a9aa2a8a0223c6da0018
初の国政選挙で民主化アピール、サッカーW杯に向け「専制イメージ」払拭狙う…当選者は全員男性
10/5(火) 10:56配信

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読売新聞オンライン
 【カイロ=上地洋実】カタールで2日、立法機関にあたる諮問評議会の議員選が行われた。首長が全権を握る君主制のカタールで初の国政選挙となる。来年に開催を控えたサッカーワールドカップに向け、専制のイメージを払拭(ふっしょく)し、民主化をアピールする狙いがある。

 評議会45議席のうち、30議席を選挙で選び、立候補者233人のうち26人が女性だった。3日に内務省が発表した開票結果によると、女性の当選者は一人もおらず、全員が男性だった。投票率は63・5%だった。

 諮問評議会は予算の承認や首長への助言などを行う。これまで議員は首長による任命制だったが、三権分立の実現へ公選制が導入された。残る15議席は、従来通り首長によって選ばれる。

 今後もカタールで国政選挙が定着していくかどうかが注目される。

3460チバQ:2021/10/07(木) 23:48:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/a35ef7cc2e25057b31d54febe56db81ec8fe7b99
対タリバンで温度差 アフガン隣接の中央アジア3カ国 異なる思惑
10/7(木) 20:02配信

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産経新聞
【モスクワ=小野田雄一】アフガニスタンを掌握したイスラム原理主義勢力タリバンへの対応で、隣接する中央アジア3カ国の温度差が目立っている。タジキスタンはタリバンを非難し、双方が国境付近の兵力を増強する事態に発展。一方、ウズベキスタンとトルクメニスタンはタリバンに融和的だ。背景には、経済や治安、民族問題をめぐる各国の思惑の違いがある。

タジクが非難

タジクのラフモン大統領は9月23日、国連総会で「タリバンは各民族が参加する包括的政府をつくるとの約束を守るべきだ」と演説。タリバンは過激派を釈放していると非難し、「アフガンは再び国際テロの温床になる」と警告した。

27日には、タジクはアフガン国境付近で2千人の将兵や50台の地上兵器が参加する軍事パレードを行い、ラフモン氏も閲兵した。国境地帯に兵力を集め、タリバンを牽制(けんせい)した形だ。

一方、タス通信によると、タリバンは25日、「潜在的脅威に対処するため」としてタジク国境付近に特殊部隊を配備したと発表。27日に放映された中東テレビ局のインタビューで、タリバン幹部が「タジクはアフガンに内政干渉すべきではない」と述べるなど、両者の緊張が高まっている。

タジクが危惧しているのは、アフガン国民の3割前後を占めるとされるタジク系住民がパシュトゥン人主体のタリバン政権下で迫害されることだ。さらにアフガンには、ラフモン政権の打倒を宣言し、テロ活動を行ってきたタジク人系過激派組織「ジャマート・アンサルッラー」が存在し、タリバンと協力関係にある。タジクは民族保護や治安維持の観点から、タリバンとの敵対も辞さない構えだ。

2国が支援前向き

タジクと対照的に、ウズベキスタンはタリバン支援に前向きだ。同国は9月、アフガンに食料など1300トンの人道支援を実施。ミルジヨエフ大統領も先の国連総会で、「アフガンを孤立させるべきではない」と演説した。タス通信によると、ウズベク政府は今月、アフガンへの電力供給を停止しない方針も示した。

ウズベクは南アジアへの経済進出を図っている。そのためには輸送路となるアフガンの安定が不可欠とみて、タリバンと良好な関係を築く思惑だ。アフガンに拠点を置き、ウズベク政府と敵対してきた過激派組織「ウズベキスタン・イスラム運動」が各勢力との戦闘で壊滅状態となり、治安上の懸念が少ないことも、同国のタリバンへの接近を後押ししているとみられる。

トルクメニスタンもウズベクと同様だ。ベルドイムハメドフ大統領はタス通信が今月1日に配信したインタビューで「タリバンと関係を強化する準備がある」と表明。トルクメニスタンは、自国産天然ガスをアフガン経由でパキスタンやインドに運ぶパイプライン「TAPI」の敷設計画の実現に向け、タリバンと協力する構えだ。実際、今年2月にトルクメを訪れたタリバン幹部から「TAPI計画を支援する」との確約も得ていた。

3461チバQ:2021/10/08(金) 14:43:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe80ab74694684e0a01c6a813e58ef232840a9a1
イラク国会議員選、10日に前倒し実施 政治不信のデモ激化受け
10/8(金) 14:37配信
毎日新聞
バグダッドに張られた選挙のポスター=イラク・バグダッドで2021年10月7日、AP

 イラクで10日、国会(定数329、任期4年)の選挙が行われる。政治不信から2019年秋に激化したデモを受け、22年5月の任期満了から前倒しされた。各宗派・民族を基盤とする勢力が議席を争う。

 イラクでは人口約4000万人の約6割をイスラム教シーア派が占め、他のアラブ諸国では多数派のスンニ派がここでは約3割と少数派だ。民族別ではアラブ人が約8割、クルド人が約2割でトルクメン人など少数民族も暮らす。03年のイラク戦争でスンニ派主体のフセイン政権が米軍に倒されて以降、国政ではシーア派勢力が優勢となっている。ただ、シーア派大国である隣国イランとの距離感を巡り、シーア派内部でも対立がある。

 今回は新たな選挙法が適用され、州ごとの比例代表制から選挙区制に変わり、独立系候補も立候補しやすくなった。このため、デモを率いた民主派活動家の一部も立候補している。

 地元の政治アナリスト、ジャッセム・アルムサウィ氏は「宗派・民族による政治上の分裂は変わらず、今回もシーア派政党が多数を占めるだろう。選挙後、政党間の連立工作が長引き、新政権誕生まで半年以上かかる可能性がある」と政治空白が生じる恐れを指摘した。【カイロ真野森作】

3462チバQ:2021/10/10(日) 08:25:06
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021100900368&g=int国民95%に飢えの危機 タリバン政権下、混乱続く―アフガン
2021年10月10日07時05分

横断幕を掲げるデモ隊=6日、カブール(EPA時事)
横断幕を掲げるデモ隊=6日、カブール(EPA時事)


 【ニューデリー時事】イスラム主義組織タリバンが暫定政権を樹立したアフガニスタンで、経済政策の不備や政府資産凍結などを背景に、国民生活の混乱が続いている。世界食糧計画(WFP)によれば、国民の95%が十分な食料を取れず、飢餓の危機に直面。過酷な冬を前に、国連や国際支援機関などが人道支援を急いでいる。
 「(タリバン暫定政権の)政府職員が状況を調べに来たが、その後は何もしてくれない。このままでは餓死してしまう」。アフガンの民放トロTVは2日、首都カブールの国内避難民キャンプで暮らす女性の声を伝えた。このキャンプには、戦火を逃れてたどり着いたものの娘の病気治療費が払えず、乳児を3万アフガニ(約3万7000円)で売った一家もあるという。
 国連児童基金(UNICEF)は、今年末までに5歳未満児320万人が急性栄養不良に陥る恐れがあると警告している。うち100万人はすぐに治療を受けなければ死亡する危機に直面している。
 カブール在住の地元記者は「自分の食事を減らし、子供に与えている。貧困と物価の急騰は国中を覆っている」と悲痛な叫びを上げた。中部バーミヤンの地元記者は取材に「最近、パンの価格が2倍に跳ね上がった」と指摘した。カブールでは、相互扶助の精神でパンを無料配布する店もある。インターネット交流サイト(SNS)上には、パンに多数の男性が殺到する写真が投稿されている。しかし、国民の「自助努力」にも限界がある。
 タリバンが8月中旬に首都を制圧後、アフガン中央銀行が保有する約100億ドル(約1兆1000億円)の資産の大半は国外で凍結された。財源不足のタリバンは公務員給与をカットするなど急場しのぎの対策に終始し、有効な経済施策を打てていない。地元メディアは「失業率が劇的に上昇している」と批判した。
 周辺国との貿易も滞り、国内での物価上昇につながっている。カブールでは「なぜわれわれは沈黙しているのか」と訴えるデモが発生。国民の不安は高まるばかりだ。

3463チバQ:2021/10/10(日) 09:46:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c8c7d338414003c1a9877f07e2eb9d5fb54bbf4
レバノン全土で停電、数日続く見通し 燃料不足で発電所2カ所が停止
10/9(土) 22:24配信

毎日新聞
3月に停電した際、復旧しないまま日没を迎えたレバノンの首都ベイルートの街並み=2021年3月29日、AP

 ロイター通信によると、経済危機に陥っている中東レバノンで8〜9日、2カ所の大規模発電所が燃料不足のため相次いで操業を停止し、全土で停電した。政府関係者は、停電が数日続く見通しだと述べたという。

 レバノンは2019年の通貨暴落をきっかけに経済危機に陥り、20年3月に政府がデフォルト(債務不履行)を宣言。輸入に依存している燃料の供給が滞り、国民生活に影響が広がっていた。今年9月にレバノン国内の親イランのイスラム教シーア派組織ヒズボラが、政府の許可を得ずにイランから燃料油の輸入を始めていた。

 レバノンは人口約685万人。保釈中の19年末に日本から逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告も滞在している。ロイターによると、自家発電機を所有する国民も多いが、燃料の軽油も不足しているという。【金子淳】

3464チバQ:2021/10/11(月) 09:54:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbb42df369833949be2e800bc05816f60d374453
イラク国会選挙実施 政治不信反映し、低投票率の見通し
10/11(月) 6:12配信

毎日新聞
イラク国会選挙で投票所として使われた学校。テロなどを警戒し、武装した治安部隊員が待機していた=バグダッドで2021年10月10日午前10時20分、真野森作撮影

 イラクで10日、国会(定数329、任期4年)の選挙が行われた。前回2018年と同様、国民の6割を占めるイスラム教シーア派系の政党が優勢。投票率は民主化後の選挙では過去最低を記録する可能性が高く、既得権益を握る政治エリート層に対する多くの有権者の憤りが反映された。

 今回の選挙は、政治不信から19年秋に激化したデモを受け、22年の予定から前倒しされて実施。デモを率いた活動家の一部はボイコットを呼びかけていた。イラクでは選挙後の連立工作が数カ月単位で長引く傾向があり、速やかに新政権を発足させられるかも焦点となる。

 前回第1党だったシーア派指導者サドル師率いる「行進者たち」は今回も最大勢力となる見通し。貧困層などの人気を集めるサドル師は愛国路線を打ち出し、隣国のシーア派国家イランと米国双方の影響力排除を主張する。一方、親イランのシーア派系政党から成る「征服連合」は第2党の座を守る可能性が高い。少数派のイスラム教スンニ派やクルド人の各政党も支持基盤を固め、一定の議席を積み上げる見通しだ。政治改革を訴える民主派候補は苦戦した模様だ。

 10日、首都バグダッド中心部の投票所を訪れたジャーナリストの男性ハッサンさん(47)は「汚職政治を変えたいので1票を投じた」と語った。一方、「投票はボイコットする」と話す市民も数多くいた。全国の有権者は約2500万人。

 イラクでの国会選挙は03年のイラク戦争で米軍などがフセイン独裁政権を倒して以来、5回目。戦後の民主化によって、スンニ派を主体としたフセイン政権時代の権力構造からシーア派が主導する形へ移行。各宗派・民族で権力を分け合い、首相はシーア派、国会議長はスンニ派、大統領はクルド人という慣例が続いている。【バグダッド真野森作】

3465チバQ:2021/10/11(月) 11:29:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/e806f5869acbf719488092a43f3f127442b760dc
イラク戦後最低の投票率も イラク国会選 政治に失望感
10/11(月) 7:48配信

産経新聞
イラク国会選で投票を行う男性=10日、バグダッド市街(佐藤貴生撮影)

【バグダッド=佐藤貴生】イラクで10日、国会(定数329)の総選挙が行われ、同日夕の投票締め切り後に開票作業が始まった。ロイター通信は選管当局者の話として、2003年のイラク戦争後の国会選としては最低の投票率となる可能性があると伝えた。

イラクでは19年、汚職の拡大や経済悪化への反感から大規模な反政府デモが起きたが、その後も機能不全が続く政治への失望感が示された形だ。イラク戦争後の国会選の最低投票率は前回18年の約45%。

これまでの開票では、隣国イランや米国などの影響力排除を唱えるイスラム教シーア派の有力指導者、サドル師が主導する政治組織や、イランと連携する民兵組織の元司令官が率いる政党連合の「征服連合」などのシーア派勢力が最多議席を争っているもよう。両者は前回選でも首位を競い合った。

19年の反政府デモを受け、政府は政党と無関係の独立候補が当選しやすくなる制度改正を行った上、予定より1年前倒しして今回の選挙を実施した。しかし、失業率の高止まりや劣悪な行政サービスに歯止めがかからず、国民の選挙への関心は低調だった。有権者は約2500万人。選挙では電子投票が導入された。

イラクでは03年、米軍などの軍事侵攻でフセイン独裁政権が崩壊。14〜17年にはスンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が支配地域を拡大するなど混乱が続いた。

3466チバQ:2021/10/11(月) 18:28:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/620c7921e3a9aaabbf26bffb3d62bf43075773af
医療態勢は「崩壊」、冬季到来で犠牲者増の懸念 アフガニスタン
10/10(日) 15:29配信

CNN.co.jp
病院で患者の治療を行う看護師=9月1日、アフガニスタン首都カブール

(CNN) イスラム主義勢力タリバンが暫定政権を樹立したアフガニスタンで活動する国連機関やNGOは10日までに、同国の医療態勢はここ数カ月で内紛や外国援助の枯渇により文字通り崩壊したとの危機感を表明した。

数千人規模の医療従事者は給料を半年間もらえず、医療施設では薬品や装備品が払底。NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は冬季が近づき5歳以下の子どもの死亡が毎月数千人増える恐れがあると警告した。

医療崩壊の現状は特に都市部以外で目立つ。世界保健機関(WHO)や同NGOによると、国内にある2300の医療関連施設の80〜90%がどうにか機能を維持している。ただ、国連人道問題調整事務所(OCHA)はこれら施設の3分の2は必要な医薬品を使い果たしたと報告した。

国連によると、食糧不足は慢性的で、国民1200万人以上が飢餓の危機にあり、栄養不良も急激に増加。国内の現金不足でNGOは給料支払いや物資補給が困難となっている。

自宅など失ったアフガン人は今年60万人以上で、このうち8割が女性や子どもとした。2時間ごとに女性1人が出産時に死去しているとの悲劇的なデータもある。

新型コロナウイルスの感染者も増加。国民の大多数はワクチン未接種者で、データ算出の方法がなく検査も非常に少ないことから国内の感染状況も正確に把握出来ていない。コロナ禍を知らない国民も多いという。国連によると、ワクチン接種者は今年8月前には約220万人だった。

世界食糧計画(WFP)のアフガン担当者はCNNの取材に、これほどのペースや規模で危機が悪化する事例を見たことがないと嘆いた。

アフガンへの外国援助はタリバンの政権掌握と共に途絶えた。世界銀行、米国や欧州連合(EU)などはタリバンとの交渉などを理由に同国の保健省を通じた援助を停止した。

国連各機関はNGOの支援も受け援助不足の穴を埋めることに尽力。EUは新たな援助を約束し、ジュネーブで先月開かれた国連の支援会合では10億米ドルの資金援助が発表された。

しかし、数週間後には初冬に入る中でこれらの援助を最も必要とする国民にはほとんど届いていない。

3467チバQ:2021/10/12(火) 18:59:05
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20211012k0000m030151000c.html
イラク国会選挙、サドル師派が勢力拡大「外国の介入は許さない」
2021/10/12 17:03毎日新聞

 イラク国営通信は11日、国会選挙(10日実施)の暫定開票結果として、イスラム教シーア派指導者サドル師率いる政党連合が全329議席中73議席(前回54議席)を獲得し、第1勢力の座を維持したと伝えた。米国とイラン双方の介入排除を訴えるサドル師が影響力を拡大し、今後の連立交渉をリードするとみられる。

 サドル師派に続き、スンニ派のハルブシ国会議長率いる政党連合が38議席、シーア派のマリキ元首相の連合が37議席を獲得した。一方、親イランのシーア派民兵組織と関係が深い「征服連合」は失速し、第2勢力の座から転落した。ロイター通信によると、少数民族のクルド人勢力は合計61議席を確保、政治改革を訴える民主派候補は数議席を獲得したという。

 サドル師は11日の暫定結果発表後に演説し、「イラクは国民のためのものであり、外国の介入は許さない」と訴えた。イラクでは過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を目的に駐留する米軍の戦闘任務が年内に終了予定で、全面撤退を求める圧力が強まる可能性もある。【バグダッド真野森作】

https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sイラク総選挙、サドル師派が最大勢力維持 政治停滞変わらず
2021/10/12 09:10産経新聞

イラクで10日に行われた国会(定数329)総選挙の開票作業が進み、ロイター通信は11日、選管当局者らの話として、イスラム教シーア派の有力指導者サドル師の政治組織が70議席以上を獲得して最大勢力を維持すると見通しを伝えた。近く発表される開票結果を受け、次期政権発足に向けた連立協議が本格化する。

暫定投票率は41%とイラク戦争(2003年)以降では最低となり、汚職の拡大などに対する国民の不信感が示された。既存政党が主体の構図は変わらず、改革の停滞で今後も不満が高まることは確実だ。

サドル師はイラクへの浸透を深める隣国イランなど外国の影響力排除を主張し、駐留米軍の撤収を求めている。11日には国営テレビで勝利宣言し、「国内問題に干渉しないすべての国の大使館を歓迎する」と述べた。首都バグダッドでは同日夜、支持者らが街頭に繰り出して勝利を祝った。

連立協議はサドル師派を軸に進むとみられるが、合意までに数カ月かかるとの見方もある。同派は18年の前回選で54議席を獲得、最大勢力となっていた。

ロイター通信によると、スンニ派のハルブシ国会議長率いる政党連合が票を伸ばし、シーア派で親イランのマリキ元首相が率いる「法治国家連合」と37〜38議席で第2勢力を争う。少数民族クルド人勢力も議席を維持する見込み。

イラクでは高い失業率や劣悪な行政サービスへの不満から19年に大規模な反政府デモが起き、治安部隊との衝突で600人近くが死亡した。国民の暮らしは向上せず、デモ当時と変わらない状況が続いている。(カイロ 佐藤貴生)ankei-_world_mideast_WGTSOB24S5K7NMY5SO2IETPZ2U.html

3468とはずがたり:2021/10/15(金) 12:30:00

タリバンが勝利宣言 アフガン首都制圧「戦争は終結した」
https://mainichi.jp/articles/20210816/k00/00m/030/039000c
毎日新聞 2021/8/16 09:18(最終更新 8/16 18:13) 有料記事 407文字

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバン政治部門トップのバラダル師は15日、首都カブールを制圧したことに関連してビデオ声明を発表した。「主要都市が1週間で陥落した予想外に迅速で比類のない勝利だ」と勝利を宣言。ロイター通信が伝えた。バラダル師は「人々の期待に応え、課題に取り組む」と述べた。

 またタリバンのムハンマド・ナイーム報道…

3469チバQ:2021/10/16(土) 10:53:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ab010eb8d17c947a3fdd2ba53df33e7406bdd24
IS、モスク爆発で犯行声明 金曜礼拝狙いテロ相次ぐ アフガン南部
10/16(土) 8:13配信

時事通信
15日、アフガニスタン南部カンダハルで、モスク(イスラム礼拝所)の爆発現場を調べる人々(EPA時事)

 ロイター通信によると、アフガニスタン南部カンダハルのイスラム教シーア派モスク(礼拝所)を狙った自爆テロとみられる爆発で、過激派組織「イスラム国」(IS)が15日、系列のアマク通信を通じ、犯行を主張する声明を出した。
 
 イスラム主義組織タリバンがアフガンで権力を掌握した8月中旬以降、治安の空白を狙うように、IS系武装勢力が関与したとみられるテロが相次いでいる。

 爆発は15日の金曜礼拝中に起き、AFP通信によると、少なくとも41人が死亡した。ISは声明で、戦闘員2人がモスクの門番を銃撃・殺害した上で内部に侵入し、自爆したと主張した。

 アフガンでは8日にも、北部クンドゥズのシーア派モスクで金曜礼拝中に自爆テロがあり、少なくとも55人が死亡した。アフガンでシーア派は少数派。金曜礼拝で多数が犠牲となる爆発は2週連続となった。

3470チバQ:2021/10/18(月) 22:17:48
https://www.sankei.com/article/20211017-FCFQRKKE6RJHHEPQN5ZMKLNS2Q/試練のイラク
(上)「イランも米国も出ていけ」
2021/10/17 09:00
佐藤 貴生



米軍が殺害したイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官(右)と「カタイブ・ヒズボラ」のムハンディス元幹部を描いた看板。人も車も気を留めずに通り過ぎる=9日、バグダッド市街(佐藤貴生撮影)
米軍が殺害したイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官(右)と「カタイブ・ヒズボラ」のムハンディス元幹部を描いた看板。人も車も気を留めずに通り過ぎる=9日、バグダッド市街(佐藤貴生撮影)
米軍など有志連合による軍事進攻(2003年)やイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の台頭で混乱が続いたイラクで10日、国会(定数329)総選挙が行われた。外国の干渉排除や宗派・民族の対立解消など、国家再生には難題が山積している。

「米国はイラクに侵攻して破壊と占領という犯罪を行い、混乱と内戦をもたらした」。首都バグダッドで会ったシーア派民兵組織「カタイブ・ヒズボラ」の報道官、モハメド・モヒ(59)は米国を強く非難した。イラク戦争が起きた03年に創設された組織は反米の最強硬派に属する。


戦争によるサダム・フセイン独裁政権の崩壊は、シーア派とスンニ派の間でテロが相次ぐ宗派抗争を生んだ。14年からはISがイラクの広い地域を支配。イランから資金や兵器など手厚い援助を受けたシーア派民兵組織は、米軍とともに17年にISを壊滅させた。

IS掃討への貢献が評価され、翌18年のイラク国会総選挙では、モヒの組織を含む親イラン民兵組織の連合体「人民動員隊」(PMF)と連携する「征服連合」が48議席で第2勢力に躍進した。だが、今回は議席の大幅減が見込まれる。


イラクで19年、政治腐敗や経済低迷で大規模な反政府デモが起きた際、影響力浸透を図るイランへの批判も噴出。PMFはデモ隊を狙撃して鎮圧したとされ、支持が急落した。

一方、今回の総選挙ではイランや米国など外国勢力の干渉を拒否するシーア派有力指導者、ムクタダ・サドルの政治組織が議席数を前回選の54から73に増やし、国会最大勢力の座を強固にする見通しだ。

背景には、「イランも米国ももうたくさんだ。どっちも出ていってほしい」(バグダッドの大学職員の41歳男性)と願う国民が増加したことがある。

それも無理はない。PMFによる駐留米軍施設への攻撃が相次いだ昨年1月、米軍はイランの周辺国への対外工作を指揮する革命防衛隊の有力司令官ソレイマニと、その盟友のカタイブ・ヒズボラ元幹部ムハンディスをバグダッドで殺害。イランはイラクの駐留米軍基地に弾道ミサイルを発射して報復し、イラクが米、イランの軍事衝突の現場になった。

米軍駐留に否定的なバグダッド大歴史学科教授、ジャミール・アベドランマ(50)は「米国がイラクに関心を持つのは、親米国イスラエルやサウジアラビアの防衛と、豊富な地下資源を確保するためだ」と述べ、駐留が国家再建や発展の障害になっていると主張した。アベドランマの発言はイラクメディアでもよく取り上げられ、対米批判派の典型的な論法となっている。

こうした情勢の下、米国大統領バイデンは今年7月、イラク駐留米軍の戦闘任務を年末で終了すると表明した。高まる反米機運を和らげる狙いもにじむ。

イラク戦争開戦から18年を経て、国民は激しい勢力争いを繰り広げた米国とイランをともに退けようと動き始めた。しかし、汚職に漬かった政界が復興を主導できるのか疑問視する向きは多い。米とイランの影響力が弱まる隙をぬってISが再台頭すると懸念する声もある。イラクの明確な将来像はまだ描けない。=敬称略


(バグダッド 佐藤貴生)

3471チバQ:2021/10/18(月) 22:18:56
https://www.sankei.com/article/20211018-GDBTKX2VEZPWVLASG45TGSFOLQ/
試練のイラク
㊦ 宗派・民族の壁、和解を困難に フセイン「負の遺産」克服
2021/10/18 09:00
佐藤 貴生
高速道路ではタイヤが燃やされ、広場は声を上げる若者たちで埋まった。2019年10月、汚職拡大や経済低迷への怒りからイラクの首都バグダッドで始まった反政府デモは、数カ月続き、治安部隊との衝突で600人近くが死亡した。

デモでは赤、白、黒のイラク国旗が多数掲げられた。政界の腐敗撲滅とともに国民の団結を求める若者たちのメッセージだ。イラクはイスラム教シーア派が人口の6割以上を占め、残りは大半がスンニ派と、独自の言語を持つ少数民族クルド人で構成される。


当時、デモに一時加わったバグダッドの政治評論家ワエル・シュクル(43)は、団結を妨げてきた宗派・民族対立について「過去ではなく未来を向かなくてはならない。国民統合が実現すればこの国はよくなる」と主張した。

イラクでは聞きなれた言葉だが、実際はそう簡単ではない。政党も有権者も宗派・民族別に分かれており、他の集団への不信感も根強い。それを植え付けたのがサダム・フセイン独裁政権(1979〜2003年)だ。


少数派のスンニ派に軸足を置くフセインは、シーア派やクルド人を虐殺して恐怖による統治を進めた。03年のイラク戦争開戦でフセインが排除されると多数派のシーア派の怒りが噴出、スンニ派との間で激しい宗派抗争も起きた。


フセイン打倒で中央政府の主導権はシーア派に移ったが、民族和解の困難さを示す事例は最近も起きた。米英の保護を背景に06年に自治政府を発足させたクルド人が17年、独立の可否を問う住民投票を強行。賛成が9割を超え、危機感を抱いた中央政府は自治区に経済制裁を科し、軍も進駐させて独立の機運を封じた。

しかし、今月10日に実施されたイラク国会(定数329)総選挙では、宗派・民族を分かつ壁に小さな穴が開いた。19年のデモを受け、政党ではなく候補者に投票するよう制度が改正され、政党と無縁の独立候補の当選に道が開かれた。

デモの主役だった若者世代に限れば失業率は40%近くに達し、苦境は何ら改善されていない。デモ参加者の一部は選挙ボイコットを呼びかけた。ただ、「出馬した独立候補の多くは民族を超えた民主化の実現を訴えた」(バグダッドの50代男性)といわれる。


宗派や民族にこだわらず選挙に出馬した人もいた。シーア派信徒ながらスンニ派主体の政党から立候補した退役軍人のサラム・アラウィ(66)は、「出馬政党を選ぶ際に重要なのは、国民全体の利益になる政策を打ち出せる党かどうかだ」と話した。

独立候補の当選は10人前後にとどまる見通しで、国民和解と民主化への道はなお険しい。政治不信も広がって、選挙の暫定投票率はイラク戦争開戦以後では最低の41%にとどまった。

だが、原理主義勢力タリバンが実権を掌握し、部族に基づく統治を進めるアフガニスタンなどとは明らかに事情が異なる。


フセインの「負の遺産」の克服はイラクの行く末を占う重要な意味がある。(バグダッド 佐藤貴生)=敬称略

3472チバQ:2021/10/21(木) 16:30:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/1978111c24b5706b05d1ad4333a89663b2655ea9
タリバンが国際会議に初出席 ロシア主催の「アフガン安定化会議」
10/21(木) 7:41配信

朝日新聞デジタル
モスクワで20日、タリバン代表団を招いて開かれた多国間会議(ロシア外務省提供)=ロイター

 ロシア政府は20日、中国、パキスタンなど9カ国とアフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンを招き、モスクワでアフガニスタンの安定化を目指す会議を開いた。タリバンが多国間の国際会議に出席したのは8月の権力掌握後初めて。参加国は共同声明でタリバンに多様な勢力が加わる包括的な政権作りを促す一方、アフガン復興のための支援国会議を国連主導で早急に開くよう呼びかけた。

【写真】モスクワで20日、アフガニスタン情勢をめぐる多国間会議に参加したタリバン代表団(ロシア外務省提供)=ロイター

 共同声明はまた、名指しは避けながら、アフガン復興の主な財政的な責任は20年間同国に軍を駐留させた米国や北大西洋条約機構(NATO)加盟国が負うべきだとの考えも示した。

 会議に代表団を送ったのはほかにインド、イラン、中央アジア各国など、主にアフガニスタンの周辺諸国。米国も招かれたが、会議に賛意を示す一方「実務上の都合」を理由に参加しなかった。

朝日新聞社

3473チバQ:2021/10/25(月) 13:37:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3d7eb300a7775ce389bebf38a4e9e36a2e1f3a7
タリバン、労働対価に小麦支給 飢餓対策で
10/25(月) 11:44配信

AFP=時事
アフガニスタン・カブールの工場で働く男性(2021年10月22日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】アフガニスタンで実権を掌握したイスラム主義組織「タリバン(Taliban)」は24日、飢餓対策として労働の対価に小麦を支給する計画を発表した。


 タリバンの報道担当者ザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)氏は首都カブール南部で記者会見し、計画は主要都市で展開する予定で、カブールだけでも男性4万人の雇用につながると説明した。

 ムジャヒド氏は「失業との闘いにおける重要な一歩となる」とし、労働者は与えられた仕事に励まなければならないと述べた。

 アフガンはタリバンの実権掌握以前から貧困や干ばつ、電力不足、経済低迷に直面していた。現在、厳しい冬を迎えようとしている。

 計画の対象は、冬に飢餓に直面する恐れが最も大きい失業者で、金銭は支払われない。実施期間は2か月間。

 カブールでは小麦1万1600トン、ヘラート(Herat)やジャララバード(Jalalabad)、カンダハル(Kandahar)、マザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)、プリフムリー(Pol-i-Khomri)などで合わせて約5万5000トンが支給される。

 カブールでの労働は、干ばつ対策の流雪溝や貯水池の敷設工事といったものになる。【翻訳編集】 AFPBB News

3474とはずがたり:2021/10/25(月) 15:40:50
レバノン全土で停電、数日続く見通し 燃料不足で発電所2カ所が停止
https://mainichi.jp/articles/20211009/k00/00m/030/270000c
毎日新聞 2021/10/9 22:24(最終更新 10/10 09:58) 352文字

 ロイター通信によると、経済危機に陥っている中東レバノンで8〜9日、2カ所の大規模発電所が燃料不足のため相次いで操業を停止し、全土で停電した。政府関係者は、停電が数日続く見通しだと述べたという。

 レバノンは2019年の通貨暴落をきっかけに経済危機に陥り、20年3月に政府がデフォルト(債務不履行)を宣言。輸入に依存している燃料の供給が滞り、国民生活に影響が広がっていた。今年9月にレバノン国内の親イランのイスラム教シーア派組織ヒズボラが、政府の許可を得ずにイランから燃料油の輸入を始めていた。

 レバノンは人口約685万人。保釈中の19年末に日本から逃亡した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告も滞在している。ロイターによると、自家発電機を所有する国民も多いが、燃料の軽油も不足しているという。【金子淳】

3475チバQ:2021/10/25(月) 18:32:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/96745a280a8f2609c5638b883b05538591289c70
10カ国大使を「好ましからざる人物」に、エルドアン大統領が指示 トルコ
10/25(月) 11:15配信

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CNN.co.jp
トルコのエルドアン大統領

(CNN) トルコのエルドアン大統領は25日までに、米仏独など10カ国の駐トルコ大使について、「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として指定するよう指示したことを明らかにした。これらの大使はトルコの実業家で慈善家のオスマン・カバラ氏の解放を呼び掛けていた。

エルドアン大統領は演説の中で、外相に必要な指示を出したと述べ、10人の大使について可能な限り早急にペルソナ・ノン・グラータに指定するよう求めたことを明らかにした。エルドアン大統領は、大使がトルコについて理解できないのならば、トルコを離れるべきだとも述べた。

もしトルコの外務省が指示を受ければ、それ以上の承認がなくても処理を進めることができる。そうなった場合、大使の国外追放につながる。

トルコは先ごろ、4年間にわたって拘束されているカバラ氏を解放するよう求めた共同声明を受けて、米国をはじめ、ドイツ、フランス、カナダ、デンマーク、オランダ、フィンランド、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデンの大使を呼び出していた。

共同声明では、カバラ氏の裁判の遅延が、民主主義の尊重や法の支配、トルコの司法制度の透明性に対して「影を落とす」などと指摘していた。

トルコ外務省は、カバラ氏をめぐる共同声明を「無責任」と呼び、裁判制度に影響を与えようとする試みを拒否した。

カバラ氏は2017年から、有罪判決を受けずに拘束され続けている。カバラ氏は昨年、13年に起きた抗議デモに関連した罪状については無罪判決を受けたが、その後この判決は覆された。カバラ氏はまた、16年のクーデター未遂に関与したとして新たに訴追された。

3476チバQ:2021/10/26(火) 10:47:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/120fba6ca31d4a67f484b66db1136d9e559f9b0f
見過ごされたシグナル 邦人退避に浮かんだ「死角」【混迷のアフガン・下】
10/25(月) 7:17配信
時事通信
アフガニスタンの邦人らを国外退避させるため、航空自衛隊のC130輸送機に搭乗する自衛隊の派遣隊員=2021年8月24日、埼玉県の入間基地(防衛省統合幕僚監部提供)

 アフガニスタンから自衛隊が退避させたのは、日本人1人と米国から依頼されたアフガン人14人にとどまった。計画していた500人のアフガン人協力者とその家族を移送できなかった直接的な要因は、政府の準備不足に尽きる。日本の危機管理に死角はなかったのか。現地の状況見極める日本のインテリジェンス(情報収集)能力と自衛隊派遣の意思決定過程を検証する。(時事通信編集委員・元ワシントン特派員 不動尚史)

アフガニスタン〜泥沼の戦場〜 写真特集

◇退避検討、米は4月

 外務省が邦人や在アフガン大使館の現地スタッフらの退避支援の検討を本格化させたのは2021年8月上旬だ。政府筋は「外務省は、年内ならカブールは持ちこたえると考えていた。7月の時点では現地大使館を維持するという意見もあった」と明かす。大使館員を含めた退避へと方針が変わったのは8月に入ってからだったという。

 米国は2021年4月下旬には、米民間人ら非戦闘員退避活動(NEO)の検討に着手している。バイデン大統領が20年目の「9.11」(後に8月末に変更)までにアフガンから米軍を撤退させ、米軍の駐留を大使館・空港の警備に必要な最小限の650人にまで減らすことを決めた約2週間後だ。オースティン米国防長官は連邦議会公聴会で「軍がいくつかのシナリオを作成し、5月中旬に(中東を管轄する)米中央軍にNEOの可能性を踏まえ、準備を指示した」と語っている。

 10万人超を退避させる必要があった米国と同列に扱うことは妥当でないかもしれないが、日本にとって、500人もの人員の退避は初めての試みだった。準備が遅きに失した感は否めない。

 日本が検討を本格化させた8月、各国の動きは慌ただしくなっていた。米国防総省は10日にNEOの机上訓練を行い、カブール空港への部隊の移動を開始。在アフガン日本大使館には13日、在アフガン英国大使館から「15日までにグリーンゾーン(大使館が多数存在する区域)内の大使館を閉鎖し、カブール空港内に移転する」との連絡が入る。

 日本外務省は民間機を利用した邦人・アフガン人スタッフらの退避と大使館撤収計画の策定を急ぎ、民間機が使えない場合に備え、14日夜、内々に、自衛隊派遣を打診する可能性を防衛省に伝えた。統合幕僚監部は「TJ(邦人輸送の略称)作戦」を検討。(1)航空自衛隊の政府専用機と空中給油機能を備えるKC767輸送機(定員200人)を派遣(2)空港のタラップなどが利用できなくても搭乗できるC2輸送機とC130戦術輸送機を派遣-するプランを軸に調整した。

 だが、この翌日の8月15日にカブールが陥落。「大使館の安全はもはや保障できない」。事態急変の一報に震撼(しんかん)した外務省は自国民保護と大使館の邦人職員12人の脱出にかじを切る。大使館員の離脱後も現地に残ったアフガン人スタッフら500人を退避させるため、外務、防衛両省で構成する情報収集チームがカブールに入ったが、26日に空港ゲート付近で自爆テロが起き、退避は中止に追い込まれた。

3477チバQ:2021/10/26(火) 10:47:22
◇問われたインテリジェンス

 危機管理の成否を握るのは情報だ。いかに早く危険を察知できるか。インテリジェンスを支える外務省、防衛省情報本部、内閣情報調査室、警察庁、公安調査庁の力量にかかっているが、カブール陥落について外務省が示した見解は「撤収を決めた米国を含めて、いずれの国も予想しなかった急激な変化であったと認識している」というもの。インテリジェンス・コミュニティーの一翼を担っている自負は感じられない。

 振り返れば、危機を知らせるシグナルは出ていた。米中央情報局(CIA)や国防情報局(DIA)など17のインテリジェンス機関のトップに立つ国家情報長官は2021年4月、「カブール(アフガン政府・軍)は戦場での敗北に直面し続けており、イスラム主義組織タリバンは軍事的勝利を達成できると確信している」と評価した年次報告書を公表している。

 バイデン氏が現地でタリバンににらみを利かせていた米軍の要衝「バグラム空軍基地」を手放した7月1日は重要な転換点だ。この時点で残る駐留米軍はわずか650人。バイデン氏は、30万人のアフガン軍がいたと強調していたが、このうち約12万人は警察官で、給与を水増し請求するための「幽霊兵士」も多数含まれ、実数は5万人とも言われる。基地を手放した2日後には米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が、カブールの北約300キロでタリバンの攻勢におののいたアフガン軍300人が隣国に逃走したと報じている。

 7月17日の在アフガン米大使館の告知もシグナルの一つ。「同志の退避作戦」のタイトルで、ホームページにアフガン人協力者の飛行移送についての情報を掲載した。

米軍によるアフガニスタンからの退避支援で、中継地ドイツの米軍基地の滑走路上に並んだ退避者向けの一時滞在用テント=2021年9月2日 ドイツ・ラムシュタイン空軍基地(米空軍提供)

 日本国内でも、現地情勢の悪化を示す兆しはあった。6月25日、在日米海軍は米第7艦隊の空母「ロナルド・レーガン」が神奈川・横須賀基地を離れ、第5艦隊管轄の中東に入ったと発表。レーガンは北東アジア最大の抑止力の要で、「対中国シフトの中で、引きはがすのは異例の措置」(海自幹部)だ。米海軍は「第5艦隊の作戦地域にいる間、アフガンからの撤退作戦を実施する米国と同盟国を守る」とのリリースを出している。

◇遅い意思決定

 自衛隊による退避オペレーションが不首尾に終わったもう一つの要因として、派遣に向けた意思決定の遅さが挙げられる。外務省が防衛省に派遣打診の可能性を伝達したのは、8月14日夜。外務、防衛両省で構成する情報収集チームがカブール空港に到着したのは24日夜で、首都陥落の9日後だ。

 チームの足取りをたどれば、彼らがいかに重要な任務を負っていたかがよく分かる。

 政府関係者によると、チームはカブール空港に着く前日、カタール・ドーハに立ち寄り、米側と調整した。同国のアルウデイド米空軍基地には、中東から中央、南アジアまでアフガンを含めた20カ国の空域での作戦を統制する「CAOC」と呼ばれる統合作戦本部があり、空自機を飛ばすには、こことの調整は欠かせないからだろう。いきなり空港に行っても、米軍は指揮統制上、自衛隊機の発着を認めない。CAOCは丸腰の一行のアフガン入りも支援したのではないか。

 チームはアフガン到着後、空港外のタリバンの検問を退避希望者が通過できるよう、退避者リストを米軍経由でタリバンに提出。自衛隊機の発着を米軍に申請する役目も果たしている。

3478チバQ:2021/10/26(火) 10:47:40
 カタール政府はタリバンと強いパイプを持っており、チームを早期にドーハ入りさせていれば、情報収集にも役立ったはずだ。

 チームに続いてカブール空港に向かった自衛隊機についても、自衛隊法に基づく邦人輸送の実施要件(隊員の安全確保)を満たすかどうかを政府内で検討する間、「準備指示」を閣議決定すれば、近隣国で待機させることが可能だった。500人を退避させられなかったことを受け、一部から実施要件の緩和を求める声も出たが、防衛省関係者は「筋違いだ」と語る。政権の判断が後手に回ったこと、これこそが問題であり、緩和は無責任に隊員を危険にさらすだけだからだ。

 政府筋は「大使館員脱出オペが終わった後、外国の軍用機に退避支援を依頼するプランを検討した。脱出オペ後、すぐ防衛省に自衛隊機を要請していれば、派遣は1日早かったかもしれない」と振り返る。今回の派遣をめぐり、官邸がリーダーシップを発揮した形跡はなかった。そのことは、菅義偉首相(当時)が政府の対応を総括した「最大の目標は邦人保護だった。その意味ではよかった」との言葉に凝縮されている。

3479チバQ:2021/10/27(水) 01:15:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d42d243f6f801f4cc7b87c38703f7a8fd14cb88
中国外相がタリバン幹部と会談 再建へ関与強化、穏健な政権運営促す
10/26(火) 23:00配信

朝日新聞デジタル
カタールの首都ドーハで25日、タリバンが樹立を宣言した暫定政権で第1副首相を務めるバラダル幹部(右)と会見する中国の王毅国務委員兼外相=新華社

 中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相と、アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンが樹立を宣言した暫定政府で第1副首相に就いたバラダル幹部が25日、カタールで会談した。暫定政権の樹立宣言後、王氏とタリバン側の接触が明らかになるのは初めて。中国が、タリバン主導のアフガニスタン再建に関与する姿勢をさらに強く示した形だ。

 中国外務省によると、王氏は「アフガニスタンは戦乱から安定に向けて重要な段階に入ったが、同時に困難を迎えている。克服のためには国際社会のさらなる理解と支援が必要だ」と語り、今後も人道支援を継続する意向を表明した。

 また、経済制裁を維持する米国などに対しては「理性的にタリバンと接触すべきだ」と語り、制裁を解除するよう訴えていく立場も強調した。

 バラダル幹部は中国に支援の強化を要請。「いかなる勢力もアフガニスタンの領土を利用して中国に危害を加えることを許さない」とも約束したという。

 中国政府はこれまでも特使や駐アフガン大使がタリバン側と会談。ロシアが主催し、タリバンが出席した多国間会議にも代表団を派遣した。人道支援などを通じ、タリバンに穏健な政権運営を促す方針だ。

 ただ、現状ではタリバンが期待通りの政権運営をしているとは言いがたく、正式承認には慎重だ。今回も王氏はアフガニスタンを訪問せず、第三国での会談にとどめた。王氏は会談で「さらに一歩、開放性、包括性を示し、女性と子どもの権利の保護を進めるべきだ」と注文もつけた。(北京=高田正幸)

朝日新聞社

3480チバQ:2021/10/27(水) 13:34:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/65c63b81ef1278b08b2049abd6c5424ab6094d6c
アフガニスタン、人口の半分以上が飢餓状態に WFPが報告書で予測
10/25(月) 18:15配信

朝日新聞デジタル
アフガニスタンの首都カブールの病院にある栄養失調の幼児のための病棟で23日、1歳の赤ん坊を抱く母親=ロイター

 国連世界食糧計画(WFP)は25日、アフガニスタンで11月以降、人口の半分以上にあたる2280万人が飢餓状態になると予測した報告書を発表した。「世界最悪の人道危機の一つに陥っている」としている。


 報告書によると、すでに9〜10月、前年同期に比べて30%増となる1900万人が飢餓状態に陥った。干ばつや新型コロナウイルス感染に加え、8月にイスラム主義勢力タリバンが政権を掌握したことで、国際的な支援が滞ったという。

 11月〜来年3月はさらに食料不足が深刻化し、飢餓に苦しむ人口が前年同期から35%増え、国連が調査を始めて以来最悪の水準になる恐れがあると警告した。特に5歳未満の子どもは年末までに、320万人が栄養失調に陥る可能性があるとみている。

 今回はまた、失業者の増加や現金不足が原因で、都市部の住人も地方と同じ割合で食料不足にあることが分かった。中流階級だった層も飢餓状態になる可能性があるという。

 WFPは「支援がなければこの冬、何百万人もの人が移住するか餓死するかの選択を迫られることになる」として国際社会に支援を呼びかけている。(森岡みづほ)

朝日新聞社

3481チバQ:2021/10/28(木) 09:04:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/a13dd4374aa1b39d3d563312e18bda50ca7f507a
「生きるため」娘売る両親 干ばつで児童婚急増 アフガン
10/28(木) 7:10配
【カライナウAFP時事】イスラム主義組織タリバンが政権を掌握したアフガニスタンで、地方に住む人々が干ばつなどの影響で飢えに直面し、生計を立てる金銭を得ようと子供を児童婚のため売るケースが相次いでいる。

 
 干ばつが最も深刻な地域の一つ、西部バドギス州の州都カライナウ。夫が2人の娘を売ったファヒマさんは何度も泣いたという。「夫は娘たちを手放さなければ全員死んでしまうと言った。何も食べる物がないのだから」。6歳の娘は3350ドル(約38万円)、1歳半の娘は2800ドル(約32万円)で売られた。未来の夫もまだ未成年で、娘たちが新しい家庭に入るまで数年間かけて分割払いされる。ファヒマさんは「食料のため娘を売るのは申し訳なく思う」と話した。

 数世紀にわたり児童婚が続くアフガンでは近年、戦争や気候変動に関連した貧困がまん延。多くの家庭が縁組を急ぐ要因となっている。

 地域の長老らによれば、児童婚を強制される少女の数は2018年の飢饉(ききん)時に増加し始め、今年に入り急増した。

 ファヒマさんが暮らす避難民キャンプの隣人女性サベフレさん(25)。つけがたまっている食料品店の店主から代金を支払えないなら刑務所行きだと脅され、3歳の娘を店主の4歳の息子に嫁がせることに同意した。

 「こんな状況が続けば、生後3カ月の子も諦めざるを得ない」。サベフレさんは鉄製の揺りかごの中で眠るわが子の傍らで力なく語った。

3482チバQ:2021/10/28(木) 15:47:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/cae8f5780ae155728467c6895a4458b789755cd5
アラブ、遠い民主化 スーダンでもクーデター
10/27(水) 17:43配信

産経新聞
アフリカ北東部スーダンで軍事クーデターが起き、民政移管を目指す軍民共同の枠組みは約2年で頓挫した。中東・北アフリカの長期独裁政権が「アラブの春」と呼ばれる反政府デモの洗礼を受けて今年で10年になるが、多くの国は強権に回帰したり内戦が泥沼化したりと、民主化とは程遠いのが実情だ。

2011年1月にベンアリ政権が崩壊し、アラブの春の先駆けとなったチュニジアは、男女平等や表現の自由を定めた新憲法を制定し、民主化を実現した成功例と評されてきた。

しかし、サイード大統領が今年7月、首相を解任して国会を停止し、自身の権限強化を進める異変が起きた。諸政党はサイード氏の動きを「独裁」だと非難するが、国会は多党乱立で議論が錯綜(さくそう)し、経済低迷も長期化しており、同氏は国民から一定の支持を得ている。

11年2月にムバラク政権が倒れたエジプトでは、14年に大統領に就任した軍出身のシーシー氏がイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」や反体制派を弾圧し、強権に回帰した。混乱収拾の手腕を評価する声もあるが、当局は政権批判に目を光らせる。

シーシー氏は今月25日、17年から3カ月ごとに延長してきた全土の非常事態宣言を解除すると表明した。治安の安定を誇示する一方で、締め付けに反発する市民の〝ガス抜き〟が狙いとの見方も聞かれる。

リビアは11年8月のカダフィ政権崩壊後、民兵組織や武装勢力による内戦に突入。ロシアやトルコなどが別々の陣営を支援し代理戦争が泥沼化した。今年12月下旬には和平プロセスの一環として大統領選が予定されているが、治安が不安定な中での選挙実施で正当性を疑問視する向きもある。

11年3月に始まった反体制派のデモを武力弾圧し、内戦に陥ったシリアでは、ロシアとイランの支援を得てアサド政権が権力基盤を強化。国民への厳しい締め付けが続いている。

これらの国々では民主化を求めたかつての熱気は冷め、失望感から海外逃避を目指す人も絶えない。(カイロ 佐藤貴生)

3483チバQ:2021/10/28(木) 15:48:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/83da0e564c3c11ad4bd8f198dc930d8ae6aa0148
スーダン、民政移管に暗雲 クーデターで停滞の恐れ
10/27(水) 7:07配信

時事通信
25日、国民向け演説を行うスーダンの統治評議会トップのブルハン氏(スーダンのテレビ局映像より)(AFP時事)

 【カイロ時事】軍がクーデターで全権を掌握したスーダンで、民政移管の実現に暗雲が漂っている。


 移管を担う統治評議会のトップとして軍民共同統治を取り仕切ってきたブルハン氏は25日の演説で「民主的移行への作業は続ける」と約束したが、市民の不信は根強い。国際社会の厳しい視線にもかかわらず、民主化プロセスが滞る恐れもある。

 スーダンでは2019年4月、30年間の独裁政権を率いたバシル大統領(当時)が反政府デモ激化などに伴うクーデターで失脚。市民は民政移管を求めデモを続けたが、同年8月に軍部と民主化勢力が権力を分担する体制で合意した。23年7月の選挙を経て民政へと移る道筋を描く。

 今回のクーデターで拘束された暫定政権のハムドク首相は国連出身の経済学者。民間人トップとして、独裁政権の崩壊とその後の政情不安で混乱した国政の立て直しの手腕が期待された。対イスラエル関係正常化に伴い、昨年12月には米国のテロ支援国指定解除を実現。深刻な経済不振脱却のため米国の財政支援も取り付けた。

 しかし、首都ハルツームなどでは10月に入り、軍の権限強化を求めるデモや、それに反対する抗議行動が再燃し緊張が高まっていた。ブルハン氏は26日の記者会見でも「軍に対する敵意は内戦を招く危険があった」と主張。「クーデターではなく、民政移管への行程を修正しただけだ」として軍の強硬姿勢を正当化した。

 国際社会に復帰しつつあったスーダンでの政変に欧米諸国などは懸念を深めている。バチェレ国連人権高等弁務官は「長年の抑圧的な独裁を終わらせたスーダンが後戻りすれば悲惨だ」と危機感を表明。AFP通信は、国際社会のスーダンへの支援と関与は「民政移管に向けた前進が条件だった」と指摘する専門家の見方を伝えており、経済制裁などの圧力が強まる可能性もある。米国は25日、スーダン向け支援7億ドル(約800億円)の供与停止を発表した。

3484チバQ:2021/11/02(火) 23:07:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/fde8606745a26e0add5833e6f1bd0f7db8acc510
イランとサウジ、対立深刻化 レバノン閣僚発言に飛び火
11/2(火) 20:25配信
産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】中東レバノンの閣僚がイエメン内戦をめぐってイラン寄りの発言をしたとして、サウジアラビアやペルシャ湾岸諸国が駐在するレバノンの大使を国外退去させるなど外交問題に発展している。イスラム教スンニ派のサウジとシーア派のイランは中東で勢力争いを展開しており、双方の対立がレバノンに飛び火した格好だ。

発端は10月下旬、レバノンのテレビ局が放映した同国のコルダヒ情報相の発言。ロイター通信によると、サウジなどが2015年から軍事介入し、親イランの民兵組織フーシ派と戦うイエメン内戦について「無益な戦いだ」とし、フーシ派は「自衛」の戦争を強いられていると述べた。

レバノンのミカティ首相は、コルダヒ氏の発言は閣僚就任前の8月時点のもので、政府の立場を反映したものではないと強調。しかし、サウジは「屈辱的だ」として自国に駐在するレバノン大使を国外退去させ、在レバノンの外交団を呼び戻した。アラブ首長国連邦(UAE)やバーレーン、クウェートなどスンニ派の湾岸諸国も同様の手段を取った。サウジはレバノンからの輸入も全面禁止した。

レバノンでは民兵組織や政党を持つ親イランの「ヒズボラ」が影響力を強めており、「サウジは反撃の機会を狙っていた」(レバノンの30歳の記者)との見方もある。コルダヒ氏は辞任を拒否しており、9月に発足したばかりのミカティ政権は対応に苦慮している。

レバノンは約200人が死亡した昨年8月の大規模爆発以降、政治の空転が続き、停電やガソリン不足が深刻化。国民の半数以上が貧困下で暮らしている。10月中旬には首都ベイルート市街で宗派対立による銃撃戦も発生しており、政情不安に拍車がかかる恐れもある。

3485チバQ:2021/11/02(火) 23:08:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/753d287d2a8177c34009137d656e52140fc27094
枝野代表辞意の立憲民主党、「後任選び」は難航必至? 知名度に課題、衆院選落選の幹部も
11/2(火) 20:20配信
 立憲民主党の枝野幸男代表が2021年11月2日、衆院選(10月31日投開票)で議席を減らした責任を取って辞意を表明した。年内にも新代表を選ぶ代表選が行われる見通しだ。

 立憲は旧民進党が希望の党に合流することに反発した枝野氏が17年に立ち上げた「枝野商店」とも言える政党。枝野氏の後任は、知名度不足をいかにしてカバーするかが課題になりそうだ。すでに知名度がある幹部には落選した人も散見され、新たな顔選びには紆余曲折がありそうだ。

■来年の参院選、次期衆院選は「新しい代表のもと、新しい体制を構えて」

 枝野氏は、この日13時過ぎから開かれた執行役員会の冒頭あいさつで、公示前の110議席が96議席に減少したことについて「ひとえに私の力不足」だとして陳謝。次のように話し、辞意を表明した。

「新しい代表のもと、新しい体制を構えて、来年の参院選、そして次の政権選択選挙に向かっていかなければならないということを決断した」

 衆院選を受けて首相指名選挙を行う特別国会が11月10日にも召集される見通しで、特別国会は枝野代表のもとで臨み、閉会日に辞任する考え。福山哲郎幹事長も同じタイミングで辞任する。

 今後の焦点は代表選だ。旧立憲と旧国民民主党が合流し、20年9月に現在の立憲が発足した際の代表選では国会議員のみが投票した。枝野氏のあいさつによると、後任を選ぶ選挙は党員や「パートナーズ」を交えた、いわゆる「フルスペック」で行いたい考えだ。

議席確保している代表代行・副代表の顔ぶれは...?
 考えられるのが、すでに執行役員会や常任幹事会といった意思決定機関に参加している幹部が代表選に立候補する可能性だ。立憲は3人の代表代行、5人の副代表を抱える。そのうち平野博文代表代行と辻元清美副代表は小選挙区で落選し、比例復活もできずに落選している。そのため、党を率いる可能性は事実上消えたと言っていい。

 残る代表代行は蓮舫氏、江田憲司氏。ただ、蓮舫氏は17年に、自らの「遠心力を働かせてしまった」として旧民進党の代表を辞任したという経緯がある。再チャレンジの可能性は不透明だ。

 議席を確保した副代表は玄葉光一郎氏、長妻昭氏、原口一博氏と、参院の森裕子氏。衆院の3人は民主党政権での大臣経験者で、森氏は野田内閣で文部科学副大臣を務めた。政調会長の泉健太氏、国対委員長の安住淳氏、組織委員長の大島敦氏も、執行役員会や常任幹事会の参加メンバーだ。特に泉氏は20年9月の代表選で枝野氏と代表の座を争った。

 いち早く出馬の意欲を示しているのが小川淳也氏だ。20年にドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」が公開され、衆院選では香川1区で平井卓也・前デジタル担当相との激戦を制したことが話題になった。

 衆院選では小川氏以外にも、太栄志氏(神奈川13区)、吉田晴美氏(東京8区)らが自民重鎮との激戦を制して注目された。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

3486チバQ:2021/11/05(金) 09:33:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/db4a5e0bbc8d003b5de0ae3d0402a44ee578ddda
新首都移転、来月開始 カイロの過密解消へ エジプト
11/5(金) 7:11配信
【カイロ時事】エジプトの首都カイロ東郊で建設が進む新たな首都への移転作業が12月に本格的に始まる見通しになった。

 首都機能が円滑に移されれば、人口増加に伴う弊害が目立つカイロの過密解消につながると期待される。

 シシ大統領は今月3日、半年間の試用期間を伴う12月からの移転開始を指示した。カイロから大統領府や議会、各省庁舎が順次移され、国営メディアによると政府職員5万2000人超が移動。当初は2020年中を計画していたが、新型コロナウイルス禍で遅れていた。

 首都移転構想はシシ氏が15年に発表した。カイロ郊外の砂漠地帯約730平方キロを開発し、完成後は650万人が居住を予定。1億人を超えるエジプトの人口のうち、カイロとその近郊の首都圏には推計で約2200万人が住む。今後も人口急増が見込まれる中、過度な集中による慢性的な交通渋滞、ごみ問題や水不足など課題が山積している。

 新首都には中国企業が手掛けるアフリカ大陸一を誇る385メートルの高層ビルも建設中で、先端技術を活用した都市を目指す。現在は「新行政首都」と呼ばれており、正式名称を公募で決める方針だ。

3487チバQ:2021/11/08(月) 00:03:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e74cb1fb1f4404b6c1d71794f807d79e08ebd9f
イラク首相狙った「暗殺未遂」 住居にドローン攻撃
11/7(日) 10:34配信

AFP=時事
イラク・バグダッドの首相府で記者会見に臨むムスタファ・カディミ首相(2021年8月28日撮影。資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】(更新)イラクの首都バグダッドで7日未明、ムスタファ・カディミ(Mustafa al-Kadhemi)首相の住居がドローンによる攻撃を受けた。カディミ氏にけがはなく、首相府は「暗殺は失敗に終わった」と発表した。

 カディミ氏もツイッター(Twitter)で無事だとし、国民に「冷静さと自制」を保つよう呼び掛けた。

 イラクでは先月10日の総選挙以来、政治的緊張が高まっている。

 暫定の選挙結果では、親イラン民兵組織の連合体「人民動員隊(PMF)」を母体とする第2党の「征服連合(Fatah)」が議席を48から14と大幅に減らした。支持者らは選挙に「不正」があったと主張している。

 5日にはPMFの支持者数百人が、政府の主要機関や議会などがあり厳重な警備が敷かれているグリーンゾーン(Green Zone)付近で、選挙結果に抗議するデモを実施。警察と衝突し、治安筋によると負傷したデモ参加者1人が搬送先の病院で死亡した。PMF筋は参加者2人が殺害されたとしている。

 保健省によると、この衝突で125人が負傷し、その大半が治安部隊のメンバーだった。

 6日にもグリーンゾーン近くで親イラン団体の支持者ら数百人によるデモが行われ、カディミ氏を「犯罪者」と非難し、肖像画を燃やすなどした。

 選挙の最終結果は数週間以内に確定する見通し。【翻訳編集】 AFPBB News

3488チバQ:2021/11/08(月) 07:45:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1a4ddb2e197c554d19d13bad4c063f161aa18e9
旧政府軍兵士らIS合流 タリバン、警戒強化 アフガン
11/8(月) 7:02配信


時事通信
過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力の襲撃から一夜明けたアフガニスタンの軍病院=3日、カブール(AFP時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタンで、イスラム主義組織タリバンが崩壊させた旧民主政権の政府軍兵士や情報機関員が、タリバンと敵対する過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力に合流しつつあると伝えられている。

 ISへ逃れる背景には、タリバン暫定政権による報復への恐怖や、給与未払いといった混乱があるとみられている。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は10月31日、かつての同僚がIS系勢力に加入したという複数のアフガン軍、治安関係者の証言を報じた。まだ「比較的少数」とみられているが「増加しつつある」と警告した。軍事の専門知識や治安の機微に触れる情報がIS系勢力に流れ込めば、組織の強化が飛躍的に進む恐れがある。

 タリバンは「全国民への恩赦」を宣言し、政権への協力を呼び掛けたものの、旧民主政権関係者への私刑が相次ぎ、恐怖が広がっている。WSJによると、複数の情報機関員がタリバンに家を割り出され、訪問を受けた後にIS系勢力に加わった。

 WSJは、タリバン暫定政権下で経済が破綻する中、IS入りに際し提示される「相当量の現金」もISへの転向の一因になっていると指摘。一連の流れが「まさに、旧フセイン政権後のイラク(の混乱)が始まった状況」と酷似していると分析する欧米の政府高官の懸念を伝えた。

 首都カブールにある警戒厳重なはずの軍の病院が2日、武装集団に襲撃され、少なくとも25人が死亡、IS系勢力が犯行を主張した。これも警備の隙を突く情報の流出による攻撃だったのではないかと疑われている。カブールでは他にも、タリバン戦闘員が集まっている場所が攻撃されたと伝えられている。

 タリバン最高指導者アクンザダ師は、4日の声明で「反政府的な動きがあれば即座に撲滅しなければならない」と幹部らに檄(げき)を飛ばした。AFP通信は、内通者への警戒をタリバンが強めていると報じている。

3489チバQ:2021/11/08(月) 08:57:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/c45850a505a3853c197cae2a0705adbb5520fd4e
イラク首相暗殺を狙ったテロか 無人機3機が自宅攻撃、6人負傷
11/7(日) 19:53配信

毎日新聞
 イラクの首都バグダッド中心部で7日未明、カディミ首相の自宅に対して爆発物を積んだ無人機3機の攻撃があり、警備要員6人が負傷した。カディミ氏は避難して無事という。首相暗殺を狙ったテロとみられる。ロイター通信が伝えた。

 首相の自宅は政府機関や米国大使館がある通称「グリーンゾーン」に位置し、厳重に警備されている。3機目が爆発して自宅の一部を破壊したという。カディミ氏は攻撃を受けた後、公共テレビに出演し、国民に落ち着くよう呼びかけた。

 イラクでは10月10日に投票された国会の選挙で、それまで第2勢力だった親イラン武装勢力系の政党が惨敗。その支持者らが「不正選挙だ」と訴えてグリーンゾーン周辺で抗議行動を展開している。5日にはデモ隊と治安部隊が衝突。少なくとも1人が死亡し、100人以上が負傷した。

 選挙管理当局は手作業による再集計を経て、近く選挙の最終結果を公表する見通し。比較的治安が落ち着いていたイラク情勢が不安定化することへの懸念が強まっている。【カイロ真野森作】

3490チバQ:2021/11/09(火) 13:21:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/eca0ed86a1afc71e2435ff47e4e263793beec8d3
家族に食べさせるものがない… 父親は9歳の娘を約25万円で売った ── アフガニスタン
11/9(火) 11:15配信

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BUSINESS INSIDER JAPAN
首都カブールにあるハミド・カルザイ国際空港を目指す人々(2021年8月16日、アフガニスタン)。

アフガニスタンでは、家族に食べ物を与えるため、父親が55歳の男性に娘を売った。

CNNによると、9歳の女の子は2200ドル(約25万円)で売られたという。

父親のアブドゥル・マリクさんは家計をやりくりするために、12歳の娘も売ったという。

アフガニスタンでは、妻や子どもに食べ物を与えるため、父親がある男性に9歳の娘を2200ドルで売ったという。CNNが報じた。

一家はアフガニスタンの北西部に長年住んでいて、食料など生活必需品を購入するのにも苦労してきた。CNNによると、一家の収入は1日にわずか数ドルだという。父親は数か月前にも、家計をやりくりするために12歳の姉を売った。

そして、食卓に食べ物を乗せるため、一家は再び子どもを売らざるを得なくなった。CNNによると、両親は9歳の娘を2200ドルで55歳の男性に売ったという。

父親アブドゥル・マリクさんは「破産している」とCNNは報じた。アブドゥルさんと妻は親戚からお金を借りようとしたり、街頭で物乞いをするなどしたが、都合を付けられなかった。

「うちは8人家族なんです」とアブドゥルさんはCNNに語った。

「他の家族を生かしておくために、(娘を)売らなければなりませんでした」

アフガニスタンでは、10月にサレハさんという名前の女性が3歳の娘を550ドルで売った。マリクさん一家同様、生活を維持するのに必要なお金がなかったからだ。

国連開発計画(UNDP)の予測によると、タリバンが国を掌握してからアフガニスタンは「普遍的な貧困」に向かっているという。

1年以内にアフガニスタンの国民の97%か98%が貧困に陥る可能性があると、UNDPアジア太平洋局長のKanni Wignaraja氏は警鐘を鳴らしている。

過激派を排除すべく、アフガニスタンに20年間駐留した後、アメリカはバイデン大統領の決断によってアフガニスタンから米軍を撤退させ、タリバンがアフガニスタンを掌握した。タリバンは「アフガニスタン・イスラム首長国」 ── かつてタリバンが国を支配していた時に使用していた名称と同じ ── の樹立を宣言した。タリバンは1996年からアメリカに侵攻された2001年まで権力を握っていた。

2001年にタリバンが失脚した後、アフガニスタンでは1人あたりの国民所得が2倍になったり、国民が受ける教育の平均的な年数が増えるなど、いくつもの開発上の進歩が見られたと、Wignaraja氏は指摘した。

この20年でアフガニスタンは大きな経済的進歩を遂げてきたが、それが今、政情不安のせいで危機的な状況にある。タリバンが支配を取り戻したことで、アフガニスタンは「現地の銀行の崩壊」に直面しているとWignaraja氏は言う。この不安定性は新型コロナウイルスのパンデミックで悪化するばかりだ。

タリバンの資金を制限しようと、バイデン政権はアフガニスタンの中央銀行の100億ドル近い保有資産の大半を占める在米資産を凍結した。この動きは誤った対応で、タリバンよりもアフガニスタンの人々に損害を与えることになるだろうと、アフガニスタン中央銀行の役員Shah Mehrabi氏はブルームバーグに語った。

[原文:A desperate Afghan father said he sold his 9-year-old daughter for $2,200 to buy food for his other kids: report]

(翻訳、編集:山口佳美)

Yelena Dzhanova

3491チバQ:2021/11/09(火) 18:29:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/d558f0b609e3733d0d16a0747e8fe68779da1826
国民の6割深刻な飢餓に直面 アフガニスタン国家崩壊寸前
11/9(火) 16:52配信
カブール、アフガニスタン、11月9日(AP)― アフガニスタンで飢餓に近い状態で生活している国民の数は、今年初めから300万人増加して870万人に達した。国連の世界食糧計画(WFP)が11月8日、公表した。
 その中には、カブールのインディラ・ガンジー病院に収容されている栄養失調の子どもらも含まれる。
 アフガニスタン全体では、人口2400万人の60%が、深刻な飢餓に瀕しているといえる。
 長引く干ばつもその理由の一つだが、国民には食料を買う金がないのだ。
 米国に支援された前政権下でも経済状況は悪化、公務員の賃金が未払いだったが、8月15日のタリバン政権誕生以降、アフガニスタンの経済は破綻寸前の状態だ。
 タリバン政府は、米国や西側諸国に財政援助を停止され、米国に保有している国家準備金の数十億ドルにアクセスすることができないでいる。
 その結果、数百万人の国民に支払われるべき賃金が、今も払われていない。
 WFPによれば、世界全体で飢餓に近い状態の人々は今年の初めには43カ国、4200万人だったが、アフガニスタンが加わったことで、300万人が上乗せされ、4500万人に上ったという。

(日本語翻訳・編集 アフロ)

3492チバQ:2021/11/11(木) 11:41:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/84af0317309b2ffd5334699faa63d99ebd0aadd6
クモの巣に 燃えた書類・・・アフガニスタンの日本大使館をタリバンが“警備”するワケ
11/11(木) 1:25配信
もぬけの殻となったアフガニスタン・カブールの日本大使館は、今、一体どうなっているのか。緊急取材しているJNNの取材チームが実情を捉えました。

記者
 「許可証を出せということで、許可証を出します」

 アフガニスタンの首都カブール。JNNのカメラは、タリバンから特別な許可を得て、日本大使館のあるエリアに向かいました。

記者
 「ものすごい高い壁に囲まれていて、ここも監視塔があります。結構立派なドーム状の建物、あれがカナダ大使館ですね」

 ここは、「グリーンゾーン」と呼ばれる、政府庁舎などが集まる地区のさらに奥。各国の大使館が並ぶ、最もセキュリティが高いエリアです。

 8月、タリバンがカブールに進攻し、各国の大使館職員などが国外へ一斉に退避しました。そのため、このエリアはもぬけの殻。そして見えてきたのは・・・

記者
 「洗濯物がかけられていますね、タリバンの。エンバシー・オブ・ジャパン・アフガニスタン、ここだ」

 日本大使館です。タリバンがカブールに進攻した日に閉鎖され、その後、外務省が日本人職員の退避を発表。しかし、その時、アフガニスタン人スタッフらおよそ500人は取り残されていました。建物に近づいてみると・・・

記者
 「今ここで誰かが仕事をしている、活動をしているというような様子はありませんね。テレビのリモコンとかも上にほこりが積もっちゃってるね」
 「燃やされた書類があります。これが当時、退避する際に燃やされた文書なのかはちょっとわかりません」
 「クモの巣がはっちゃってますね」

 大使館の建物は時間が止まったような状態ですが、中は荒らされていません。

 「誰も触っていないよ、触っていない」

 タリバンは、「大使館には足を踏み入れていない」と説明。大使館が使っていた車もそのまま残されていました。

記者
 「政府関係者が乗っていた車が、もうほこりかぶって放置されてますね。これ銃弾を受けた痕だね。車の中すごくきれいに」

 窃盗や犯罪者の巣窟にならないよう、司令官から指示があり、警備しているのだといいます。一方で・・・

記者
 「この緑の幕なんですけれども、異様にきれいだなって私思ったんです。緑の布もそうですけど、これ新しい鉄条網を敷設してるんですね。おそらくドイツ大使館復旧のために巻いてるんですけれども」

 タリバンの外務省の報道官によると、ドイツ大使館は機能を復旧させる可能性があるということです。実権掌握からまもなく3か月。タリバンには、閉鎖された大使館を警備することで、各国との関係改善を図る狙いがあるものとみられます。(10日23:06)

3493チバQ:2021/11/22(月) 13:05:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/a14b8d1f280ba559ea7a8a79539d69fe4fb3fc10
西部戦線で親政府派が攻勢に フーシ派の主要補給路を制圧
11/22(月) 11:53配信
ヘイズ、イエメン、11月22日(AP)― イエメンの親政府系武装勢力は11月19日、同国西部で反政府系フーシ派の主要補給路に繋がるアルアデン十字路を占領。フダイダ県の同補給路を俯瞰(ふかん)できる拠点も制圧したことを明らかにした。
 有志連合軍は19日、西部戦線の数カ所でフーシ派に対する作戦を展開して、紅海を背にした政府軍を側面から支援。
 過去24時間の戦闘で、攻守双方に80人を超える死者と100人以上の負傷者を出したが、戦死者の多くはフーシ派戦闘員だったと伝えられている。
 部隊の配置変えが奏功した連合軍は、西部戦線の7カ所でフーシ派に重大な損害を与えたと報じられているが、戦況についてフーシ派はコメントを拒否している。

(日本語翻訳・編集 アフロ)

3494チバQ:2021/12/01(水) 22:04:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/b193df7b013bec8a2d79bb1d080aad7f0a1c0d78イラク、民兵勢力の反発激化も 国会総選挙結果発表
12/1(水) 19:27配信

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産経新聞
イラク情勢の取材に応じたエジプトのフセイン・ハリディ元外相補佐官(本人提供)

【カイロ=佐藤貴生】イラクで11月30日、10月に行われた国会(定数329)総選挙の最終結果が発表され、イランと連携する反米の民兵組織に直属する勢力の議席大幅減が確定した。民兵組織は集計が「不正操作された」として結果を認めず、反発を強めている。イラク駐留米軍の戦闘部隊は今年末までに撤収する予定で、治安の不安定化を懸念する声も出ている。

選管の発表によると、反米・反イランのイスラム教シーア派の有力指導者サドル師の政治組織が2018年の前回選から19議席増の73議席を獲得し、最大勢力を維持。前回選で48議席と躍進した親イラン民兵組織直系の「征服連合」は17議席と低迷し、37議席を獲得したスンニ派政党に第2勢力の座を譲った。親イラン勢力の国内浸透を嫌う有権者が増えたことが一因だ。

親イラン民兵組織は議席減の観測が出て以降、首都バグダッドなどで抗議デモを展開。11月上旬、米国と一定のパイプがあるカディミ首相の住居が無人機で襲撃された事件への関与も取り沙汰されている。

今後は次期政権発足に向けた連立協議が本格化する。協議の主導権を握るサドル師は「多数派」による連立与党を目指す方針で、征服連合が与党から外れれば、さらに反発を強める可能性もある。

アラブ首長国連邦(UAE)の日刊紙ナショナルは11月25日、イラク駐留米軍の戦闘部隊が15日以内に撤収する予定だと報じた。スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討を目指すイラク国軍を訓練・支援する米軍部隊は駐留を継続するが、親イラン民兵組織はイラク駐留米軍全体の撤収を要求している。

エジプトのフセイン・ハリディ元外相補佐官は電話取材に「米軍の戦闘部隊撤収で親イラン民兵やISが勢いづき、イラクの治安を乱す行動を活発化させる恐れがある」と分析した。

3495チバQ:2021/12/02(木) 15:25:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/7176b3f98fdc8b207e67c458eb06be3360000eb8
トルコ財務相が交代 金融政策で大統領と確執か
12/2(木) 14:49配信

時事通信
トルコ財務相を辞任したエルバン氏=2020年11月、アンカラ(AFP時事)

 【イスタンブール時事】トルコで2日、エルバン財務相が辞任し、後任にネバティ副財務相が昇格した。

 エルドアン大統領はインフレが加速する中、利下げを主張し中央銀行の金融政策に介入、通貨リラの急落を招いた。エルバン氏はこうした大統領の介入路線に対して異を唱えており、確執が生じていたとされる。

3496チバQ:2021/12/06(月) 16:52:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/35140a8130b54a58b0a5705dfe867bb91d9b83fa
イラク、新首相選び本格化 駆け引き激化で混迷も
12/5(日) 20:38配信
時事通信
イラクのイスラム教シーア派指導者サドル師=11月18日、南部ナジャフ(AFP時事)

 【カイロ時事】イラクで10月に行われた総選挙の結果がようやく確定し、新首相選出に向けた動きが今後本格化する。

 カディミ首相の続投が有力視されるものの、議席を減らした親イランの政党連合は「選挙は不正だ」と反発。政治的な空白が長引く恐れもある。

 国会(定数329)選の投票日は10月10日だったが、選管当局の最終結果公表は11月30日までずれ込んだ。イスラム教シーア派指導者サドル師率いる政党連合が73議席で最大勢力の座を維持。48議席で第2勢力だった親イランの「征服連合」は17議席と大きく後退した。イラク国内の民兵組織を通じ、存在感を強める隣国イランへの根強い反感が浮き彫りになった。

 外国の干渉を嫌うサドル師はシーア派有力者ながら、イランと一定の距離を置く。37議席と躍進したスンニ派連合や、31議席を獲得したクルド民主党などとの連携も視野に入れているとされ、イラク人専門家のムスタファ・ナセル氏は「サドル師は親イラン勢力の弱体化を目指している」とみる。

 昨年5月に就任したカディミ首相は欧米との良好な関係に加え、対立するイランとサウジアラビアの関係改善に向けた動きを仲介し、外交手腕に一定の評価もある。ただ、今年11月7日には首都バグダッドでカディミ氏の住居を狙った暗殺未遂事件も発生。不満分子も多く、安定には程遠い。

 イラクでは今月、駐留米軍の戦闘任務が終了予定だ。米国は助言や訓練に専念する兵力は残す見通しだが、隙を突く形で反米の親イラン民兵組織などの活動が激化する可能性もある。政治勢力間の駆け引きで首相選びの調整が遅れれば、イラクの混迷に拍車が掛かりかねない。

3497チバQ:2021/12/09(木) 11:35:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/33604143106c0ef31ba8bf064df1816a376def05
「週休2.5日制にします」アラブ首長国連邦、働き方改革以外の狙い
12/8(水) 12:00配信

朝日新聞デジタル
アラブ首長国連邦(UAE)の商都ドバイ=ロイター。UAEは来年1月から「週休2・5日制」を導入することになった

 中東のアラブ首長国連邦(UAE)は7日、来年1月から「週休2・5日制」に変更すると発表した。これまでは金曜日と土曜日の2日間が休日だったが、半日延ばして金曜午後から日曜日までが休みになる。働き方改革に加え、土日を休む国々の企業などと取引をしやすくする狙いがある。

 イスラム教では金曜日が1週間の中で最も神聖とされ、UAEなどイスラム教を国教とする国の多くでは、集団礼拝が行われる金曜日を終日休みとしている。

 礼拝の時間はイスラム暦によって1年の間で前後するが、UAEでは来年1月以降、金曜昼の礼拝時間を午後1時15分に統一する。公務員の場合、金曜日は在宅勤務も選べるようになるという。

 UAE政府のメディア部局は「週末の休みを延ばし、経済競争力を高めつつ、ワーク・ライフ・バランスや社会福祉も向上させる試みだ」とコメントしている。(ドバイ=伊藤喜之)

朝日新聞社

3498チバQ:2021/12/09(木) 11:36:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c72593708cc0481c936ab6e6fc6202f19f8e576
サウジ皇太子、カタールを訪問 断交解除後初めて、首長と会談
12/9(木) 9:44配信

共同通信
8日、ドーハで会談したタミム首長(右)とサウジアラビアのムハンマド皇太子(カタール政府提供・ゲッティ=共同)

 【カイロ共同】湾岸諸国を歴訪しているサウジアラビアの実力者ムハンマド皇太子は8日、カタールの首都ドーハでタミム首長と会談した。サウジの国営通信が伝えた。サウジが今年1月に2017年から続いたカタールとの断交解除を発表して以来、初めての公式訪問で、あらためて和解を印象付けた。

 ムハンマド皇太子は6日からオマーンとアラブ首長国連邦(UAE)を訪問。カタールの後はバーレーン、クウェートに移動し、サウジで今月開催予定の湾岸協力会議(GCC)を前に全加盟国を回る。

 8日は、カタールに向けて出発する前に、UAEの主要都市ドバイで開催中のドバイ国際博覧会を訪れた。

3499チバQ:2021/12/13(月) 14:29:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/973ff15140c5d20d0e7d1487fed3b24acf1c46e1
ヨルダン川西岸で地方選 パレスチナ、ガザは未実施
12/12(日) 10:41配信

共同通信
 【エルサレム共同】ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区で11日、地方選が実施された。自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは参加を拒否し、ガザでの投票は延期となった。西岸のラマラなど主要都市では3月に行われる。イスラエルが占領を続ける東エルサレムでの実施は見送られた。

 パレスチナでは今年5月の評議会(議会)選と、7月の自治政府議長選が延期された。延期を決めた自治政府のアッバス議長に対する不満が高まっており「実施すべきは地方選ではなく、議長選だ」との声は根強い。

 中央選挙管理委員会によると、11日に投票があったのは、中小都市や村など計154自治体の議会選。

3500チバQ:2021/12/15(水) 21:17:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/83e97fbc28f2b85724efb7f84ab612497d0ef144
エジプト、砂漠に首都機能移転 建設着々 市民は冷めた目
12/15(水) 16:17配信

産経新聞
エジプトの新行政首都で建設中の高層ビル群。中央の最も高いビルは中国企業が建設している=12月9日(佐藤貴生撮影)

エジプトの首都カイロの人口問題を解決するため、郊外の砂漠地帯で首都機能を備えた新たな都市づくりが進んでいる。省庁の建設にメドがつき、月内にも公務員が現地への引っ越しを開始。総工費450億ドル(約5兆1000億円)という壮大な事業には、シーシー大統領の個人的なレガシー(遺産)作りが狙いとの見方もあり、市民からは「私たちに関係ない」と冷めた声も聞かれる。(カイロ 佐藤貴生)

カイロの中心部から東に約50キロ。重機やトラックが行きかう砂漠の中に建設中の多数のビルが姿を現した。先行して建てられた国会議事堂や省庁はほぼ外観が完成し、周辺で道路の造成が進んでいた。

新都市の名称は「新行政首都」で、総面積はシンガポールの国土に相当する約700平方キロメートル。インターネットやIT(情報技術)、太陽光発電など先端技術を取り入れた国内初のスマートシティだ。600万人以上が居住できる高層マンション群の建設も進み、一部の売却が始まった。

エジプトの人口は中東最多の1億人超で、首都カイロでは今年、住民が1000万人を超えた。人口増加で渋滞が日常化し、大気汚染や生活インフラの老朽化も課題になっている。

「多数の住宅が今後も必要なのは明らかだ。事業の成功は間違いない」。事業主体「行政首都都市開発」のハレド・ソリマン報道官(48)はこう語る。同開発はシーシー氏が2016年に出した大統領令で設置された。財源は現地の土地を開発業者などに売却して賄ってきた。

シーシー氏は「月一度のペースで現地を視察する」(ソリマン氏)ほど事業に強い思い入れを持つ。12月から来年6月末までを試行期間と位置づけ、公務員約5万人に新行政首都に「移住」するよう号令もかけた。政府は移住希望者に住宅購入資金を、引っ越ししない場合は移転した勤務先への交通費を支給し、公務員を支援する。大統領の邸宅も6割程度完成し、政府は各国に大使館の移転を呼びかけている。

新行政首都の住宅への入居開始は早くても25年末からで、「街」として機能するのはまだ先だが、カイロ中心部との間を結ぶ車道やモノレールなどの建設も急ピッチで進んでいる。

一方、事業当局者によると、新行政首都の新築マンションの価格は、最も狭い95平方メートルで約150万エジプト・ポンド(約1100万円)から。世帯当たりの平均年収の約2倍で、カイロの30歳代の主婦は「住んでみたいけど、高根の花で手が出ない」と話した。

転売目的で購入した富裕層もいるといわれ、全人口の3割が貧困下で暮らす中で、貧富の差がさらに広がるとの見方もある。

「アラブの春」と呼ばれる反政府デモによる混乱から10年。台頭したイスラム原理主義や反体制派を押さえ込み、強権に傾くシーシー氏にとって新行政首都建設は「自らの体制の正当性を獲得してレガシーを築く」(中東メディア)ためとの指摘も出ている。


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