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繊維スレッド

1荷主研究者:2003/09/24(水) 00:11
繊維関係の話題を今だからこそ熱く語り明かすスレッド。

日本化学繊維協会
http://www.fcc.co.jp/JCFA/index_j.html

信州大学繊維学部 繊維関係のリンク集
http://coe.shinshu-u.ac.jp/links/industry_j.html

271荷主研究者:2011/01/16(日) 16:45:49

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110107/bsc1101070501000-n1.htm
2011.1.7 05:00 Fuji Sankei Business i.
日清紡、繊維事業の移管加速 国内撤退、インドネシア増産など着々

 日清紡ホールディングスは繊維事業の海外移管を加速する。6日、インドネシアで織布などの生産能力を増強するほか、インドでシャツの生産を開始するなど、海外生産の詳細を発表した。同社は不振が続く繊維事業について、国内での量産品の生産から昨年撤退。高いコスト競争力が見込まれるインドネシアや中国などへの投資を急ぎ、事業の立て直しを図る。

 インドネシアでは、現地子会社の「PT.ニカワテキスタイルインダストリー」が建設を進めている織布工場が4月に完成する。これにより同社の織布の生産能力は約40%増の年産3900万ヤード(約3万6000キロメートル)に拡大する。

 日清紡は昨年末、同社への出資比率を63%から70%に引き上げた。議決権株式数の3分の2以上を保有することになり、「経営の独自性とスピードを高めていきたい」(日清紡)としている。

 同国ではこのほか、布の形態安定や染色の加工能力については、今年末に新ラインを導入して年産2280万ヤードから3000万ヤードに高める計画。さらに縫製工場を新設し形態安定シャツの生産を強化し、デニム糸の染色事業も行う。一方、インドでは現地メーカーと合弁会社を立ち上げ、今月からシャツ生産に乗り出す。このほか、中国では7月からシャツ生産を強化し、ブラジルでは13年をめどに紡績能力を約14%引き上げる計画だ。

 日本の繊維業界は、コスト競争力に勝る中国メーカーなどが台頭する中、景気低迷に伴う需要減もあり大打撃を受けた。このため日清紡では昨年、国内生産からの撤退を表明。昨年9月に島田事業所(静岡県島田市)の紡績工場を閉鎖し、藤枝事業所(藤枝市)などほかの2事業所は生産設備を縮小し技術開発拠点として残している。

 日清紡は「海外へのシフトにめどが立ってきた。真のグローバル競争力を備えたテキスタイルメーカーに変貌する」としており、海外生産を今後も拡充していく考えだ。(中村智隆)

272荷主研究者:2011/01/25(火) 22:58:01

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110111301.htm
2011年1月11日02時19分 北國新聞
炭素繊維で車市場開拓 北陸の製造業

 北陸の製造業で、炭素繊維で自動車市場を開拓する動きが出てきた。航空機などに比べて製造時間の短い自動車業界向けに、一村産業(金沢市)は短時間で部品を加工できる素材を開発し、新年度に試作品の提供を開始する。タカギセイコー(高岡市)も東レと連携し、新たな加工技術の開発を進める。車体の軽量化が進むなか、鉄より軽い炭素繊維部品の使用拡大が予想され、各社が量産車への搭載を競い合っている。

 「大本命は車。受注のボリュームがけた違いだ」。一村産業の石井銀二郎社長は自動車業界への参入メリットをこう語る。

 同社は橋脚など土木補強用に炭素繊維の織物を生産してきたが、数年前から自動車向けの炭素繊維複合材料の研究を進めていた。

 炭素繊維は鉄に比べて重さが約4分の1と軽量で、燃費性能の向上を求める自動車業界では鉄に替わる部材として注目を集める。

 ただ、従来の炭素繊維は部品加工に1時間程度掛かり、人手を必要とする工程も多いため、製造時間の短い自動車用途には不向きとされてきた。加工費も高く、現在はスポーツカーなど高級車の一部に採用が限定されている。

 一村産業は、プレス機を利用して成型できる新型の炭素繊維シートを開発。成型に掛かっていた人手が省け、加工時間が数分程度に短縮されるという。

 炭素繊維シートはボンネットやトランクルームなど幅広い部品に加工できる。3月にパリで開かれる展示会に出品し、新年度に試作品の提供を始める考えだ。石井社長は「自動車業界への展開は究極の目標。改良を重ね、3、4年後に本格的な普及を狙いたい」とする。

 炭素繊維メーカーの自動車市場への期待は大きい。

 炭素繊維協会の統計によると、09年度の炭素繊維出荷量は前年比28・1%減の9647トンと、リーマン不況の影響で大幅に減少。東レの炭素繊維複合材料を大量に搭載する米ボーイング社の新型旅客機の開発が遅れた影響もあり、生産拡大にブレーキが掛かった。

 ただ、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2020年には炭素繊維の車部品が本格普及し、市場規模が現状の約3倍に拡大すると指摘。担当者は「加工時間の短縮など課題をクリアできれば、一気に普及する」とみている。

 タカギセイコーは、東レなどと研究チームを結成し、炭素繊維を複雑な形状に加工する技術を開発している。量産車の車体フレームやエンジン部品への採用を狙い、13年の実用化を目指す。

 これまで加工が困難だった凹凸やわん曲を必要とする部品も成型できるようになるという。

 炭素繊維の車部品は、世界シェアの半分以上を占める国内メーカー各社が、海外の自動車メーカーと共同開発を進めている。より高い燃費性能が求められる電気自動車の普及も見据え、開発競争の激化が予想されるなか、実用化への道筋をいかに早くつけられるかが問われる展開となっている。

273荷主研究者:2011/01/25(火) 23:38:36
旭化成の北陸向けのベンベルグ輸送は古くから鉄道貨物輸送が行われ、現在も南延岡駅の旭化成の専用線扱いのコンテナ輸送で北陸地方などへ運ばれている。

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110113304.htm
2011年1月13日03時08分 北國新聞
北陸への糸「さらに15%増」 旭化成

 旭化成の藤原健嗣社長と旭化成せんいの高井秀文社長は12日、金沢市の金沢都ホテルで会見した。高井社長は今期(2011年3月期)の北陸産地向けの糸の売上高が200億円程度になる見通しを示し、「産地の生産が回復し、前期の倍近い規模になった。来期はさらに15%ほど伸びる」と述べた。

 旭化成せんいは肌着やアウター向けの糸を北陸産地の企業に販売している。市況回復に伴い、服の裏地に使われる「ベンベルグ」など差別化素材の引き合いが増え、北陸産地の生産も上向いているという。

 高井社長は「相当厳しかった前期の反動が大きい。回復はしているが、リーマン・ショック以前の75%ほどの水準にとどまっている」と話した。

 藤原社長は来期からスタートする中期経営計画に触れ、「環境エネルギーなど新しい分野への挑戦が柱となる。北陸産地とも連携し、共同開発の可能性を探りたい」と述べた。旭化成ケミカルズの坂本正樹社長、旭化成の水野雄氏常務執行役員が同席した。

 会見後、北陸の取引先を招いた新春ご挨拶(あいさつ)会が開かれ、関係者約150人が出席した。藤原社長、谷本正憲石川県知事があいさつした。

274荷主研究者:2011/01/30(日) 20:55:07

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110112/bsc1101120501003-n1.htm
2011.1.12 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人など、高機能にシフト スーパー繊維で収益拡大図る

 合繊メーカー各社が軽量で強靱(きょうじん)といった特性を持つ超高機能の「スーパー繊維」で攻勢をかけている。東洋紡はピアノ線の8倍の強度を持つポリエチレン繊維の生産能力を増強。鉄よりも軽くて強度が高い炭素繊維では、帝人が天然ガス車に搭載するタンク向けの独占供給契約をタイメーカーとの間で結び、東レは需要減で中断していた工場の増強工事を再開した。汎用品でアジアメーカーの台頭が目立つ中、潜在需要が大きい付加価値製品へのシフトを加速させることで収益拡大を図る。

 東洋紡はオランダの化学メーカー、DSMダイニーマとの折半出資会社である日本ダイニーマ(大阪市北区)を通じ、高機能ポリエチレン繊維「ダイニーマ」を増産する。福井県敦賀市の敦賀事業所に年800トンの製造が可能なラインを導入し、昨年末に稼働させた。昨年6月導入の第3ラインと合わせた投資額は50億円。これにより、全体の年産能力は3200トンとなった。

 ダイニーマは衝撃吸収性や耐光性、耐薬品性に優れ、水にぬれても劣化しにくいほか、水に浮くほど軽いため船舶用ロープや工場などで使う防護用手袋、釣り糸、ヘルメットの素材に使われている。東洋紡は増産を機に用途開発も加速させ、コンクリートの補強材など土木・建築資材向けにも売り込んでいく。

 一方、帝人の子会社、東邦テナックス(東京都千代田区)はタイの大手圧力容器メーカー、メタル・メイト(バンコク市)と炭素繊維の独占供給契約を結んだ。メタル・メイトが開発・製造する天然ガス車用タンクの素材として炭素繊維の原糸を供給する。アルミニウムなどの金属を使った従来のタンクに比べ、金属部分を薄くする代わりに周囲に炭素繊維を巻き付けて樹脂で固めるため、大幅な軽量化が可能という。11年には1000万ドル(約8億3000万円)の売り上げを見込んでいる。

 炭素繊維では、東レも年産1000トンの能力を持つ新規生産設備の工事を愛媛工場(愛媛県松前町)で再開し、12年9月に稼働させる。工場用地の整備費などを含む総投資額は160億円。航空機の翼や自転車のフレームに使う高機能品を生産する。

 当初は09年7月の稼働を目指していたが、世界同時不況で需要が急激に落ち込んだため、工事を中断していた。ここにきてスポーツ用や産業用の需要が回復してきたことから、新設備導入で攻めに転じる。

275荷主研究者:2011/01/30(日) 21:49:40

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110118301.htm
2011年1月18日03時26分 北國新聞
北陸の生地、仕入額130億円に 帝人が今期見通し

 帝人の大八木成男社長らは17日、金沢市の金沢都ホテルで会見した。同席した北野弘常務執行役員は今期(2011年3月期)、北陸産地からの生地の仕入額が前期比5%増の約130億円に上るとの見通しを示し、「輸出やインテリア関連の販売が好調で、来期はさらに増やしたい」と述べた。

 帝人グループは北陸産地から生地を買い取り、国内外のアパレルなどに販売している。北野常務執行役員によると、約130億円のうち、衣料が約50億円、インテリアなどの産業資材が約80億円になるという。

 大八木社長は北陸産地について「取引先の一部は春先までの受注が既に埋まっている。活況を呈しているのではないか」との見方を示した。

 今後、中国では経済成長に伴って人件費が急増するとし、「繊維の生産拠点が中国から日本に回帰する可能性もある。技術力が高く、製品の安定供給が見込める北陸産地が存在感を高めるだろう」と述べた。

 また、新たに策定する中期経営計画の主軸として、アラミド繊維や炭素繊維といった「グリーンケミストリー」などを挙げ、産地との連携を深めていくとした。亀井範雄専務執行役員が同席した。会見後、北陸三県の取引先関係者約150人を招いて新年互礼会が開かれた。

276荷主研究者:2011/02/06(日) 11:16:39

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110121/bsc1101210503004-n1.htm
2011.1.21 05:00 Fuji Sankei Business i.
クラレ、従来より低温で染色のエコ繊維を開発

 クラレは20日、従来に比べ低い温度で染色でき、染色時のエネルギー使用量を大幅に減らせるポリエステル長繊維を開発した、と発表した。来年度上期から原糸を生産し、下期から生地の供給に乗り出す。2012年春夏シーズンの衣料を手はじめに、スポーツウエアや一般衣料、ユニホームに加え、自動車の内装材向けにも供給する。

 開発したポリエステル長繊維「ピュアス」は、原料の樹脂を製造する過程で独自開発の添加剤を混ぜることにより、従来に比べ25度低い摂氏105度で染色することを可能にした。その結果、染色時に必要なエネルギーを節約でき二酸化炭素(CO2)排出量を2割減らせる。

 従来品と同等の強度も確保。ふっくらとした柔らかい風合いを実現することも可能という。

 原糸換算で初年度100トン、3年後に1000トンの販売を見込む。将来的には同社が生産するポリエステル長繊維の全量をピュアスに置き換えることも目指す。

277荷主研究者:2011/02/06(日) 13:50:20

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003755043.shtml
2011/01/22 08:30 神戸新聞
播州織の生産数量13年ぶり増加 国産シフトで

 西脇市周辺で作られる先染め綿織物「播州織」の2010年の生産数量が前年比で1・6%増加し、1997年以来13年ぶりに前年を上回ったことが21日、分かった。リーマン・ショックで生産数量が大幅に減った前年の09年の反動が主な要因だが、アパレル側などが品質や納期が安定しない中国生産から、国内生産へ切り替えを進めていることも背景にあるという。

 播州織工業組合が同日発表したデータによると、10年の生産数量は約5540万平方メートル。前年の約5450万平方メートルから増加に転じた。

 播州織は1960年代まではほぼ全量が輸出向けだった。オイルショックで一部が国内向けに転じ、生産数量は1987年に約3億8780万平方メートルとピークを迎えた。その後は減産が続き、円安と米国の好況により輸出が伸びた97年(約1億9550万平方メートル、前年比1・6%増)以外は前年割れが続いた。09年の減少幅はここ30年で最悪となる23・5%に達した。10年は8割強を占める内需向けが1・0%増、輸出は4・6%増だった。

 10年は、リーマン・ショックの影響による前年の反動のほか、同組合の高見武常務理事(49)は「中国での生産が納期遅れや品質の不安定さでリスクが大きくなり、アパレル・商社側が国内生産にシフトしている」とも分析している。

 産地では現在、春夏向けの稼働状況が良好で、工賃もわずかではあるが上昇している。一方、綿糸価格は投機資金の流入や新興国での需要増などで高騰し、中国以外のアジアへの産地シフトも見られ、「不安要因も多い」(高見常務理事)という。3月には地元で初となる素材展を予定しており、高見常務理事は「産地が一体となり、魅力ある素材作りに力を入れて海外製品との差別化を図りたい」と話している。

(広岡磨璃)

279荷主研究者:2011/02/27(日) 11:52:32

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110209/bsc1102091615004-n1.htm
2011.2.9 16:13 Fuji Sankei Business i.
愛媛に不織布の製造会社設立 ユニチカと丸三産業

 ユニチカは9日、衛生用品メーカーの丸三産業(愛媛県大洲市)と共同で、愛媛県西条市に化粧用パフなどの原料となる不織布の製造販売会社「UMCT」を4月1日に設立すると発表した。

 新会社の資本金は6000万円で、出資比率はユニチカが35%、丸三産業が65%。西条市内に年間の生産能力5000トンの不織布工場を建設し、4月の稼働を目指す。投資額は約18億円。

280荷主研究者:2011/02/27(日) 11:53:17

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110212/bsc1102120502003-n1.htm
2011.2.12 05:00 Fuji Sankei Business i.
炭素繊維、量産車で躍進 日本勢優位、供給の動き加速

 鉄よりも軽い上に丈夫で「夢の素材」と呼ばれる炭素繊維を使った自動車がスタンダードになる日が近いかもしれない。世界最大手の東レがダイムラーと炭素繊維を使った自動車部品の合弁会社を近く立ち上げ、三菱レイヨンも独BMWへの納入を決めるなど、炭素繊維メーカーの間で量産車への採用を目指す動きが加速しているためだ。日本メーカーが優位に立つ分野だけに、低迷する日本経済のカンフル剤としての期待が高まる。

◆軽量化の解決策

 「重要な課題となっている車体軽量化の解決策になる」。東レの小泉慎一副社長は、1月下旬に開いたダイムラーとの合弁会社設立会見で力説した。

 両社は3月に合弁会社を設立した後、ドイツに工場を建設。炭素繊維と樹脂を組み合わせた「複合材」を加工して自動車部品を製造する計画だ。製造した部品は、まずダイムラーが2012年に発売するメルセデス・ベンツの「SLクラス」に採用。他の自動車メーカーへの供給も視野に入れる。

 自動車向けでは三菱レイヨンも独素材大手のSGLと組み、BMWが15年までに発売する電気自動車(EV)向けに供給する。東レ、三菱レイヨンと“3強”を構成し、世界市場の7割を分け合う帝人も技術開発に本腰を入れている。

 炭素繊維は鉄に比べて強度が10倍あるにもかかわらず、重さは4分の1。自動車の各パーツに採用されれば3割もの軽量化が可能になるとされ、EVやハイブリッド車(HV)に使えばバッテリーの長寿命化にもなる。しかもさびず、耐熱性も高い。地球温暖化を背景に自動車の燃費性能向上が求められる中、車体軽量化を実現できる「炭素繊維自動車」への潜在需要は大きい。炭素繊維メーカーが「バスに乗り遅れるな」とばかりに、自動車メーカーとの連携や技術開発強化を急ぐのは、この新しい成長市場をライバル企業に先んじて取り込みたいと考えているからだ。

 これまで炭素繊維の量産化へのハードルは高かった。複合材を製造するには、アクリル繊維などを炭化させて繊維にした後、樹脂で固めて成型する必要があり、成型に30分以上かかるため大量生産に向かない。さらに、鉄とは「一桁違う」(東レ)とされる原料価格の高さも普及を妨げてきた。こうした事情から現時点で本格採用しているのは、トヨタ自動車の高級スポーツカー「LFA」などごく一部にとどまっている。

 そこに風穴を開けたのが東レだ。昨年秋に工程の見直しや新たな樹脂の開発によって成型時間を5分に短縮する技術を確立し、量産化への道筋をつけた。東レとの合弁に踏み切るダイムラー側には、車体軽量化が急務になっているという事情がある。2012年に欧州で、新車の二酸化炭素(CO2)排出削減を求める新環境規制が始まるからだ。12年に発売される「SLクラス」は、年間数万台規模を売る量販車としては、初の本格採用となる見通しだ。

◆「成型1分」の壁

 炭素繊維の現在の市場規模は3万トン。風力発電の羽根などの一般産業用途が6割、ゴルフシャフトや釣りざおといったスポーツ向けが2割強、残りを航空機向けが占める。炭素繊維の事業規模は東レでも700億円弱にすぎないが、そこに自動車が加われば、収益の大幅アップも夢ではない。東レは「500万円クラスの自動車3000万台に1台あたり10キロの炭素繊維が採用された場合、現在の市場に匹敵する市場が生まれる」と予測する。

 ただ、量産化には成型時間のさらなる短縮が必要だ。鉄と対等に勝負するには「1分の壁」を破らなければならない。「1分の壁」打開に向けて、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が主体となり、東レや三菱レイヨンが参加して成型時間の短縮に取り組むなど、産官学の連携も強まっている。

 炭素繊維をめぐっては、中国が潜在需要を見越し国を挙げ開発に力を入れている。炭素繊維は原糸の製造に独自のノウハウが要るなど技術的な参入障壁が高く、「日本メーカーの優位は当面は揺るがない」(みずほ証券の高橋弘彦シニアアナリスト)とみられる。しかし、中国も技術力をつけてきているだけに予断を許さない。(井田通人)

281荷主研究者:2011/02/27(日) 12:33:12

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110216t72013.htm
2011年02月16日水曜日 河北新報
中国・経済成長で人件費高騰 縫製業、東北に回帰

注文が殺到し、フル稼働で対応している及川被服の工場=登米市

 取引の減少が続いていた東北の縫製業界で、受注回復の動きが起きている。中国への生産委託を増やしていたメーカーや商社が現地の急激な発展で委託先を確保しにくくなり、昨年後半から国内回帰を進めているのが理由とみられる。フル稼働しても対応しきれない企業もあり、経営者らは「一過性にしないためにも技術と個性を磨きたい」と気を引き締めている。

<チャンス到来>
 「工場をフル稼働しても間に合わず大半を断っている」と語るのは、ユニホームの縫製を手掛ける及川被服(宮城県登米市)の及川秋穂会長だ。

 メーカーなどからの発注相談は昨年9月との比較で約5割増し。及川会長が経営に携わる米沢市のブランド服専門の企業も昨年秋と比べ、生産量が2割ほど増えたという。

 及川会長は「2009年には前年の金融危機の影響を受け、稼働日を半減させた月もあった。耐えてきた企業にようやくチャンスが巡ってきた。コスト削減だけで海外に委託先を求める状況が改善される可能性もある」と期待する。

 ブランド服を手掛ける秋田ファイブワン工業(秋田市)の佐賀善美社長も「縫製業者はことしに入り、どこも注文が殺到している。メーカーや商社は委託先を確保できずにいる」と説明する。

<独自技術が鍵>
 2人がそろって理由に挙げるのが中国の経済成長による影響だ。

 さまざまな業種の中国生産の拡大で、縫製関連でも現地の人件費高騰と労働者不足が発生。納期遅れの恐れもあり、日本メーカーなどが昨年秋ごろから、国内への委託を増やしているという。今月は中国の工場が春節(旧正月)で長期休業した事情もある。

 注文が集中しているのは、中国への生産シフトや不況で、国内企業の多くが設備、人員を縮小する中、生産能力を守ってきた企業という。「国内に頼めず、東南アジアなどへの生産委託を模索している」(中堅商社の住金物産)という声もある。

 工業統計によると、東北6県の08年の繊維産業の製造品出荷額は2675億円。事業所数(1882カ所)、従業員数(4万7255人)も含め、いずれも5年前に比べ2割前後減った。

 こうした衰退傾向に歯止めが掛かるのか。ニット製品で国際的な評価も高い佐藤繊維(山形県寒河江市)の佐藤正樹社長は「(好機を生かすには)個性的な製品造りや独自技術が欠かせない」とみる。

282とはずがたり:2011/03/14(月) 19:04:28

ユニクロの柳井社長、10億円寄付へ 肌着30万着も
http://www.asahi.com/business/update/0314/TKY201103140301.html
2011年3月14日16時39分

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは14日、支援物資として機能性肌着「ヒートテック」30万着など7億円相当を送ると発表した。会社として3億円、従業員として1億円の義援金も出す。これとは別に柳井正・会長兼社長が、個人として10億円の義援金を出すという。

 ファーストリテイリングによると、保温効果の高いヒートテックを全国の店舗から集める。ほかにもコートやジーンズ、タオルなどを用意する。行政の支援ルートを通じて被災地に送る予定だ。

 義援金は日本赤十字社を通じて、被害の大きい宮城や岩手、福島などの各県に寄付する。

283荷主研究者:2011/04/20(水) 00:25:43

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/04/07-1145.html
2011年04月07日 化学工業日報
東日本大震災不織布 西日本で増産の動き

 不織布メーカーが西日本の生産拠点を活用して増産を進めている。東日本大震災の影響で衛生材料に対するニーズが高まっており、各社は製造設備をフル稼働させている。旭化成せんいは紙おむつ向けポリプロピレン(PP)スパンボンド不織布を緊急増産、ダイワボウポリテックはウエットティッシュ向けスパンレース不織布の優先生産を始めた。ただ、各社とも生産余力に乏しく増産規模は限定的。需給バランスが改善されるまでには一定の時間がかかりそうだ。

 被災地では4月に入っても多数の住民が避難所生活を強いられている。必要な物資の供給が行き届かない地域もあり、紙おむつやウエットティッシュなどの不織布製品の需給バランスはまだら模様。不織布メーカーは、震災の直接的な影響を免れた西日本の工場で供給体制を強化して増産に取り組み始めた。

 紙おむつに使うPPスパンボンド不織布を製造する旭化成せんいは、滋賀と宮崎の工場をフル稼働。2拠点合わせて年産ベースで2万2000トンの製造設備を保有しているが、震災前の約2万トンから効率向上などで能力いっぱいの2万2000トンまで生産量を拡大している。紙おむつメーカーの増産に対応し、品不足緩和に取り組んでいる。

 ダイワボウポリテックは、美川工場(石川県)と益田工場(島根県)でニーズが高まっているウエットティッシュ用スパンレース不織布を優先的に生産している。被災地では上下水道などのインフラが大きなダメージを受け、衛生面の課題が大きくなっている。避難所生活を強いられている住民にとって、簡単な清掃や身体を拭うなどの用途で活躍するウエットティッシュは貴重な存在。同社は他用途向けの生産量を一時的に減らし、ウエットティッシュ向けを最優先して増産対応を進めている。

 震災直後に比べて物流の復旧が進み、メーカーの増産も奏功して不織布製品の品薄は都市部などでは改善している。ただ、被災地では多くの住民が避難所生活を続けており、不織布製品に対するニーズは強い。メーカーは生産能力に余裕がないものの、優先度が高いとみて緊急の増産体制を当面続けていく方針。

284荷主研究者:2011/05/03(火) 00:39:43

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110421/bsc1104211802025-n1.htm
2011.4.21 18:01 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨン、独企業との合弁で炭素繊維原料を量産

 三菱レイヨンは21日、炭素繊維メーカーの独SGLグループと昨年4月に設立した合弁会社で今月から、独自動車大手のBMWグループ向けに炭素繊維原料の量産を始めたと発表した。

 広島県大竹市にある三菱レイヨンの工場内に製造所を設け、今後3年間で生産能力を年7000トン規模まで高める。つくられた原料をもとに、BMWの部品工場で炭素繊維複合材料(CFRP)に成形加工し、BMWが2013年に発売予定の電気自動車の基幹部材に採用される。

 三菱レイヨンは、合弁会社に66.66%を出資している。

285荷主研究者:2011/05/15(日) 14:44:36

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320110510agaq.html
2011年05月10日 日刊工業新聞
クラボウ、津に新工場−フィルム事業の売上高150億円に

 クラボウは9日、電子部品や半導体の関連部材などに使われるスーパーエンジニアリングプラスチックフィルムの量産工場として、津市に三重工場を新設すると発表した。

 また、安城工場(愛知県安城市)にあるホットメルトフィルム製造設備も新工場に集約する。7月に着工し、2012年4月―13年1月に随時操業する。投資総額は約60億円。16年度に生産能力を年7000トンとし、フィルム事業の連結売上高で10年度の80億円から150億円を目指す。

 新工場は旧津工場の跡地を活用し、敷地面積は同跡地の約3分の1にあたる約4万5000平方メートル、延べ床面積は約1万5000平方メートル。第1―第3工場の3棟で構成し、汎用から高機能まで幅広く製造する。

286荷主研究者:2011/06/05(日) 23:15:50

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20110521302.htm
2011年5月21日02時42分 北國新聞
関西へ物流一本化 東レ合繊クラスター

 北陸の繊維企業を中心に組織する東レ合繊クラスターは7月、北陸から関西への物流を一本化する。配送トラックが石川、福井の染色5社を巡り、輸出拠点の神戸港などに生地を運ぶ。運送費の約2割を削減できる見通しで、産地のコスト競争力強化を狙う。

 20日、金沢商工会議所で営業企画分科会委員長の池田哲夫小松精練社長、物流ワーキンググループリーダーの小関正也平松産業営業部長が会見した。

 参加するのは小松精練(能美市)、倉庫精練(金沢市)、平松産業(能美市)、サカイオーベックス(福井市)、東洋染工(坂井市)の5社。これまでは個別にトラックを手配して輸送していた。

 東レの孫会社である東洋運輸(大津市)が集荷し、神戸港や関西の縫製工場などに生地を運ぶ。二酸化炭素排出量は年間約520トンで、現状の20%を削減できるという。

 7トンまたは10トントラックが毎日運行する。年間輸送量は約1万5千トンで、このうち8〜9割が中国や東南アジアに輸出される。

 同クラスターは2009年12月から北陸地域で共同物流を始めたが、さらなるコスト削減策を検討していた。5社の出荷地別の輸送量を調査したところ、関西方面が6割と大半を占めていたことから一本化を決めた。

 池田氏は「ライバル同士がコスト削減という目標のもとに結束した。共同物流を染色だけでなく、織物など他の分野にも広げ、産地の底上げを図りたい」と述べた。小関氏は金沢港の利用について「中国や東南アジアへの船便が少なく、今後検討したい」と話した。

288とはずがたり:2011/06/27(月) 13:58:27

背広にネクタイなんてものは極寒の地イギリスの風習やし米なんかが取れる熱帯の日本は日本発のクールな服装を全世界に向けて発信すべし。

スーパークールビズ、世界が注目「画期的」「崩しすぎ」
http://www.asahi.com/national/update/0626/TKY201106260189.html?ref=goo
2011年6月26日22時30分

写真:特に評判が悪いのはこのスタイル=米紙USAトゥデーから拡大特に評判が悪いのはこのスタイル=米紙USAトゥデーから

 環境省が提案したスーパークールビズが海外でちょっとした話題だ。「仕事に着るには崩しすぎ」「いや軽装で節電するという試みが画期的」と賛否は割れている。

 米公共ラジオNPRは今月初め、「日本で服装革命が起こるかもしれない」と東京発で報じた。アロハシャツ姿の環境省職員らを取り上げ、「日本でこんなにカジュアルな服装での出勤が認められたことはない。原発事故を受けた節電策として、行楽地のような服装が奨励されている」と紹介。派手な花柄シャツを記者が東京都心で市民に見せて「仕事に着る勇気はありますか」と尋ねて回った。

 インド紙ヒンドゥスタン・タイムズは「Tシャツや短パンを日本の公務員が着るなんて」と驚きの筆致。「炎暑のインドにこそ短パン出勤を導入してほしい」とうらやむ声を紹介した。

 英BBCラジオは懐疑的。「堅めの服装が主流の日本でこの格好は冒険。何ごとも上司しだいの職場文化の国なので、普及するかどうか微妙」と論評した。米紙ウォールストリート・ジャーナルも、「極端すぎるカジュアル路線には抵抗がある」「旗振り役の環境省職員以外はだれも着ない」といった官僚たちの冷めた声を集めた。

289荷主研究者:2011/07/18(月) 21:19:47

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110706/bsc1107060500000-n1.htm
2011.7.6 05:00 Fuji Sankei Business i.
東洋紡が大津に注射剤生産ライン増設

 東洋紡は5日、大津医薬工場(滋賀県大津市)に、注射剤を生産するラインを増設すると発表した。投資額は約12億円で、2013年1月に稼働させる。

 生産を受託する製薬会社が、がんやリウマチなどに有効なバイオ医薬品の開発に注力していることに対応する狙いがある。

 増設分の生産能力は年間200万本。これにより、既存のラインを含めた同工場の注射剤の生産能力は、臨床試験データを収集するための治験薬も含めて年間1900万本に拡大する。

290荷主研究者:2011/07/18(月) 21:22:45

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110707/bsc1107070504014-n1.htm
2011.7.7 05:00 Fuji Sankei Business i.
炭素繊維、日本の力結集を 量産化へ連携不可欠

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/bsc1107070504014-p1.jpg
炭素繊維の世界需要

 鉄の10倍の強度を持ちながら重さは4分の1という新素材の炭素繊維が、省エネルギー志向の高まりを追い風に飛躍の時を迎えようとしている。米ボーイングの最新鋭旅客機「787」の大幅な軽量化を支え、自動車の車体への本格採用も視野に入る。もっとも、一層の需要拡大には価格の高さが最大の難点。東レなど日本メーカー3社が世界シェアの約7割を握る優位性を生かし、日本を牽引(けんいん)する産業に炭素繊維を育てるには、産学官連携の「オールジャパン」態勢が不可欠になりそうだ。

 ◆自動車への採用カギ

 「炭素繊維をたくさん使った飛行機を飛ばすのが夢だった。商業生産を始めてから40年の節目にあたる今年、その姿を見られるとは…」。東レのある幹部は感慨深げにこう語った。

 787が日本に初めて飛来し、お披露目の会場となった全日本空輸の羽田空港格納庫には4日、炭素繊維関連事業を担当する東レの大西盛行常務らの姿もあった。胴体や主翼、尾翼といった機体のほとんどに東レの炭素繊維複合材料が使われ、重量ベースで約50%を占める。アルミ合金などが主だった従来の旅客機よりも丈夫で軽く、現行の中型機に比べて燃費は2割も向上した。

 炭素繊維複合材料の使用比率は従来機のボーイング777で約11%、767で約3%にとどまり、約50%の大量採用は787が初めて。全日空は787を55機、日本航空も35機を発注しており、本格生産が順調に進めば「炭素繊維への信頼性が増し、素材としての期待値が上がる」(みずほ証券の高橋弘彦シニアアナリスト)のは確実だ。

 炭素繊維は2008年秋のリーマン・ショック後に需要が急激に落ち込み、各社は苦戦を強いられてきたが、足元では再び成長のレールに戻りつつある。航空宇宙やスポーツ、一般産業の各用途で販売量が増え、販売価格の値戻しも進んできた。

 今後は市場の拡大期に入り、世界需要は年率15%以上で伸長するとの予想もある。その成否を握るのが自動車の車体への本格採用。「各パーツに使われると車体重量が3割程度減って燃費が良くなるうえ、二酸化炭素(CO2)排出量の削減効果も期待できる」(業界関係者)という。

 すでに連携の輪は広がっている。三菱レイヨンは独メーカーとの合弁会社で4月、独BMWグループ向けに炭素繊維原料の量産を始めた。この原料から成形加工された炭素繊維複合材料は、BMWが13年に発売を予定する電気自動車(EV)の構造材料として全面採用される。

 東レも6月、炭素繊維複合材料を使った自動車部品の製造販売会社を独ダイムラーとの合弁で設立。来年発売予定のメルセデス・ベンツの上級車向けに供給するほか、ほかの自動車メーカーへの供給も視野に入れる。

 帝人は量産技術で一歩先を行く。金型に流し込んだ炭素繊維を樹脂で固めて複合材料に成形する時間を、従来の最短5分程度から1分以内に抑えた。「国内では最先端を走っており、欧米や日本の自動車メーカーから多数のアプローチがある」(大八木成男社長)と自信をみせ、ハイブリッド車(HV)やEV向け需要の取り込みを図る。

 ◆高品質、低コスト

 炭素繊維は現在、日本勢3社が世界で圧倒的なポジションを誇る。ただ、最大手の東レでも11年3月期の炭素繊維複合材料事業の売上高は670億円で、同社の連結売上高の4%強にとどまり、市場としてはまだ黎明(れいめい)期の段階だ。

 さまざまな分野で活用される素材に炭素繊維を育てるためには、格段に高いコストを高品質を維持しながら大量生産で低減する技術が欠かせない。

 みずほ証券の高橋シニアアナリストは「量産化技術の確立は単独メーカーでは難しく、時間もかかる。炭素繊維には改良の余地が多く、より早く、より安く作るための壁を産学官が知恵を出し合って乗り越えていく取り組みが必要だ」と指摘する。

 原燃料価格の高騰が続き、CO2の排出量削減が国際的に求められる中、機体や車体の軽量化で燃費向上に貢献する炭素繊維への期待は大きい。日本経済浮上のためにも、業界の枠を超えた強化策が急務といえる。(森田晶宏)

291荷主研究者:2011/07/18(月) 22:35:01

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110712/bsc1107120754004-n1.htm
2011.7.12 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、環境配慮繊維に軸足 14年に売上高930億円目指す

 東レは11日、主力の繊維事業での環境配慮型製品の売上高を、現中期経営計画の最終年度となる2014年3月期に930億円(11年3月期は679億円)に拡大させる方針を発表した。20年ごろに1300億円超を目指す。「脱石油資源」の流れが広がる中、繊維事業でも省エネルギーに寄与する衣料品向け素材やバイオマス由来の繊維などは着実な需要拡大が見込まれ、事業成長と収益拡大を急ぐ。

 6月1日付で、環境配慮型製品の販売拡大に向けた戦略立案などを手がける専門部署「繊維グリーンイノベーション室」を大阪本社(大阪市北区)に新設。繊維事業の各事業部の横断的な取り組みを強化し、収益拡大につなげる。

 環境配慮型の主な製品は、衣料品向けの暖か素材や清涼素材▽ハイブリッド車や電気自動車のモーターに使われる結束糸▽トウモロコシなどバイオマス由来の繊維▽水処理膜の基材用の不織布▽空気浄化のエアフィルター用の不織布▽難燃カーテンに使われる環境負荷の小さな繊維−など。

 同社は20年ごろに連結売上高を3兆円(11年3月期は1兆5396億円)とした上で、3分の1にあたる1兆円を炭素繊維複合材料や水処理膜、太陽電池やリチウムイオン電池の材料といった環境配慮型製品で占める計画を掲げている。必要となる設備投資や研究開発投資も今後3年間で重点的に行う方針だ。

292荷主研究者:2011/08/14(日) 14:34:56

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110803/bsc1108030504012-n1.htm
2011.8.3 05:00 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨン 炭素繊維の新設備、1年半遅れで稼働

 三菱レイヨンは2日、炭素繊維の新たな生産設備が広島県大竹市の大竹事業所内で完成し、6月に操業を開始したと発表した。

 投資額は約120億円で、年間生産能力は2700トン。風力発電の翼や圧力容器、自動車部品など、産業用途の大型構造物向けを中心に高性能タイプの炭素繊維を生産する。徐々に稼働率を高め、需要動向を見ながら1年以内にフル生産に移行する。

 同設備は、2008年秋のリーマン・ショック後の不況で炭素繊維の需要が低迷したのを受け、当初09年末を予定していた稼働時期を2度にわたり先送りしていた。だが炭素繊維は、足元では産業用途やスポーツ・レジャー用途で需要の回復基調が続いており、今後も安定生産が維持できると判断した。

 新設備の稼働により、同社の炭素繊維の年産能力は豊橋事業所(愛知県豊橋市)の5400トン、米国子会社の2000トンと合計して1万100トンとなる。

293荷主研究者:2011/08/28(日) 14:19:28

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110808/bsc1108082103014-n1.htm
2011.8.8 21:02 Fuji Sankei Business i.
東洋紡、32年度に売り上げ5000億円以上に

 東洋紡は8日、平成32(2020)年度の売上高を5千億円以上(平成22年度実績は3406億円)、本業のもうけを示す営業利益を500億円以上(同209億円)にそれぞれ引き上げる長期ビジョンを発表した。

 同社は中期経営計画で、25年度の売上高を4千億円、営業利益を300億円とする目標を掲げているが、大阪市内で記者会見した坂元龍三社長は「構造改革に区切りをつけて、利益を社会や株主に還元できる業績を目指す」と説明した。

 液晶画面のタッチパネルに使うフィルム事業や医薬品の受託製造など「スペシャルティー」と呼ぶ高付加価値事業の比率を67%から96%に引き上げるとともに、海外展開の加速やM&A(企業の合併・買収)、事業提携などさまざまな手段を使って、目標数値の実現を目指す。

294荷主研究者:2011/08/28(日) 14:34:40

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110811/bsd1108112014008-n1.htm
2011.8.11 20:13 Fuji Sankei Business i.
「繊維街・船場」からまた一つ消える…伊藤忠、大阪本社移転控え“恩返し清掃”

 伊藤忠商事は11日、岡藤正広社長や若手社員160人が、大阪市中央区の船場地区でランドマークとして親しまれた現大阪本社周辺の清掃活動を行った。同本社が15日付で、JR大阪駅北側の新駅ビル(大阪市北区)に移転するためのセレモニー。船場地区は同社をはじめ丸紅などの総合商社、紡績メーカーが集う「繊維街」として発展してきたが、近年は本社の移転が増え、その面影は年々薄れている。

 岡藤社長は「長年お世話になった感謝の気持ち。若いころは自転車に乗って船場地区を営業したもんですが、今は多くの繊維会社が船場から離れました」と、寂しそうな表情でつぶやいた。

 伊藤忠の現大阪本社がある「伊藤忠ビル」は、大阪市中心部を南北に貫く御堂筋と東西の中央大通が交わる一等地に昭和44年、建設された。地上13階地下4階のビルは、近接する大阪丸紅ビル(丸紅大阪支社)とともに、長く船場地区の象徴として親しまれ、大手紡績メーカーも両社の近くに本社を構えた。

 同地区に本社を置く紡績会社員は「昔は、毎朝出勤すると本社の玄関前で商社マンに待ち構えられ、『商品を売ってくれ』とせがまれるほど活気に満ちていた」と懐かしむ。

 だが、丸紅は平成15年に本社を東京に移転。伊藤忠商事は東京と大阪の2本社体制だが、すでに中枢機能の大半を東京へ移した。昭和50年に約2200人だった大阪本社の正社員は現在、10分の1近くまで減っている。

 伊藤忠ビルは平成10年に売却され、現在は賃料を払って入居している。だが、設備の老朽化が進み、梅田の新ビルに移転することになった。

 大阪府不動産鑑定士協会の松永明副会長は「昔は大阪市中心部といえば本町を指したが、ここ1、2年で梅田に移った感がある。伊藤忠商事の流出は船場衰退の象徴だ」と指摘する。

 残る丸紅も現在の大阪支社が入るビルの賃借契約が24年9月末に切れるため、梅田地区への移転も取り沙汰された。同社は「このまま残って契約更改するか、移転するか何も決まっていない」と説明する。

 船場地区に本社を置く紡績会社幹部は「同じ市内でビジネス上の支障はないが、一抹の寂しさは感じる」と惜しんだ。

297荷主研究者:2011/10/01(土) 16:24:58

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110909/bsc1109091837013-n1.htm
2011.9.9 18:32 Fuji Sankei Business i.
東レ、炭素繊維を使った次世代型EV試作 4割超の軽量化実現

 東レは9日、炭素繊維をふんだんに使った次世代型の電気自動車(EV)「TEEWAVE(ティーウエーブ)AR1」を試作したと発表した。車体の基本構造に炭素繊維を樹脂で固めて成形した複合材料を採用。車体重量は846キログラムと、鋼板主体の従来型のEVに比べて4割以上軽量化し、衝突時の安全性も高めた。

 試作車は2人乗りで、屋根のないスポーツカー。最高時速は147キロ。公道を走るための車両登録も可能だ。東レ単独で約3億円を投じ、英国やドイツなどで試作作業を行った。同日の記者会見で須賀康雄常任理事は「炭素繊維でどれだけの乗用車をつくれるか、極限を試すための実験」と狙いを強調した。

 炭素繊維は鉄の10倍の強度で、重さは4分の1という先端素材。4人乗りの屋根付きで比べると、車体重量は従来型のEVの約3分の2となる。車体の基本構造に使われる部品点数も約20分の1に削減した。軽量化で電力消費量が減るため、CO2排出量も約9%削減できる。また、衝突エネルギーの吸収量も約2.5倍となり、高い衝突安全性が発揮できるという。

 東レは自動車分野を成長事業のひとつと位置付けており、2015年度には自動車分野のグループ売上高を3500億円に拡大する計画を掲げている。

 今後、自動車メーカーと組んで共同開発を進め、自動車各社に採用を働き掛ける。炭素繊維は鉄に比べて価格が大幅に割高でコストの低減が避けて通れないが、田中千秋副社長は「15年以降には普通車の価格帯で、こうした自動車の実現を目指していきたい」などと語った。

298荷主研究者:2011/10/02(日) 16:35:29

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110915/bsc1109150501000-n1.htm
2011.9.15 05:00 Fuji Sankei Business i.
繊維各社、秋冬向け衣料で「高機能路線」強化 成熟化の壁破れるか

 繊維各社が秋冬向けの衣料用途で高機能素材の展開を強化している。東レがファーストリテイリング傘下のユニクロと組んで展開する発熱保温肌着「ヒートテック」のヒットは代表例。斜陽産業といわれて久しい国内の繊維産業だが、高度な技術力を駆使した先端素材の供給で成熟化の壁を破ろうとしている。

 「ユニクロと東レが人材交流などを行い、あたかも一つの会社であるかのごとく一体となって取り組んできた成果だ」

 東レの日覚昭広社長はこう胸を張る。同社がユニクロと共同開発したヒートテックは、2003年の発売から累計で約2億枚を販売。11年秋冬は男性用には消臭機能を追加し、女性用は保湿機能を強化した。前年実績より2000万枚多い、1億枚の販売を目標に掲げている。

 同社は繊維事業を「会社の安定的成長を引っ張る基幹事業」(日覚社長)と位置づけ、力の入れ具合は他社を圧倒する。足元では業績好調が続き、同事業の11年4〜6月期の営業利益は約75%の大幅増となった。

 帝人は、傘下の帝人ファイバーがデサントと共同開発した秋冬向けの蓄熱保温素材「ヒートナビ」を08年から展開。太陽光を効率的に熱に変換する仕組みで「光さえあれば運動しなくても暖かさを実感できる」(同社)のが売り。11年秋冬はヒートナビを使った衣料品の販売金額で前年比67%増を目指す。

 東洋紡は、イオンが07年から展開している秋冬向けの機能性肌着「ヒートファクト」に、汗を吸って発熱・放湿を繰り返す独自のアクリル繊維が採用されている。また、同社はスポーツ衣料用の素材なども堅調で、衣料繊維事業は11年4〜6月期に前年同期に比べ増収となり、営業損益も黒字に転換した。

 クラレは、ジャケットやワンピースなど上着に使われる素材「エルモザ」が好調だ。革のような質感で、薄くて軽量なのが特徴。11年秋冬は、紳士用のアパレル向けの販売量が前年比で約2倍に伸びているという。

 国内の化学繊維の生産量は1979年をピークにここ10年来は減少傾向にあり、09年以降は100万トンを割り込んでいる。ただ、これまでは生産拠点だった新興国が経済発展を遂げ、消費市場としても育っており、「繊維産業はグローバルに見れば成長産業」(東レの日覚社長)との声は根強い。

 繊維産業では中国や韓国、台湾といったアジア勢の台頭が著しい。日本勢の高機能路線へのシフトはさらに加速しそうだ。

299荷主研究者:2011/10/17(月) 23:41:51

http://www.sankeibiz.jp/business/news/110926/bsc1109261821011-n1.htm
2011.9.26 18:16 Fuji Sankei Business i.
日清紡HD、欧州ブレーキ摩擦材メーカー買収 世界シェア首位に

 日清紡ホールディングス(HD)は26日、自動車のブレーキ装置の基幹部品であるブレーキ摩擦材のメーカー、ルクセンブルクのTMDフリクショングループを4億4000万ユーロ(462億円)で買収すると発表した。同社にとっては過去最大級の買収案件。外国為替市場の歴史的な円高を追い風に、積極的なM&A(企業の合併・買収)を仕掛け、ブレーキ事業のグローバル展開を加速する。

 株式を保有する投資ファンドや経営陣から、発行済み株式310万株全てを取得する。TMD社の経営陣は買収に賛同の意向を表明している。11月末までに買収を完了させる予定だ。

 TMD社は、日清紡がブレーキ事業で生産拠点を持たない欧州やブラジル、メキシコなどに拠点を持つ。両社のブレーキ事業を合わせれば、世界の主な自動車生産国をほぼ網羅でき、市場の補完性が高いとしている。

 また、両社は得意とする材料や生産方法が異なる上、日清紡が日系や韓国系の自動車メーカーに強いのに対し、TMDは欧州系自動車メーカーに強く、相乗効果が見込めると判断した。

 日清紡のブレーキ事業は傘下の日清紡ブレーキを中心に、日本や北米、中国、韓国、タイ、インドに生産拠点がある。TMD社の買収で、日清紡は自動車ブレーキ用摩擦材の世界シェアが15%超と首位に立つ見通し。

 TMD社は自動車ブレーキ用摩擦材で世界有数のメーカー。2008年秋のリーマン・ショック後の世界同時不況の影響で経営が悪化したが、前身企業から数えると100年以上の歴史があり、欧州や中国、南米で高い存在感を持つ。2010年12月期の売上高は6億3700万ユーロ(668億円)、営業利益は3500万ユーロ(37億円)。

 東京都内で記者会見した鵜澤静社長は「国内の雇用を維持しながら海外展開を図り、成長に導いていきたい」と述べた。

300とはずがたり:2011/10/25(火) 22:49:51

クラボウ、2工場の操業中止=綿糸や織物生産〔タイ洪水〕
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201110/2011102400652&rel=j&g=int

 クラボウは24日、洪水被害を受け、綿糸や織物などを生産しているタイの2工場(パトゥムタニ県)が21日に操業を中止したと発表した。(2011/10/24-18:14)

301荷主研究者:2011/12/11(日) 14:49:22

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20111117301.htm
2011年11月17日03時18分 北國新聞
ヴィトン、ベンツが相次ぎ採用 石川の炭素繊維に注目

 一村産業グループの創和テキスタイル(羽咋市)が生産する炭素繊維が、世界的ブランド「ルイ・ヴィトン」のバッグの生地として採用される見通しとなった。共同開発を経て数年後の商品化を目指す。さらに、高級車「メルセデス・ベンツ」の部品にも、東レを通じて創和テキスタイルの炭素繊維が供給される見込みで、石川産地の炭素繊維が欧州の一流ブランド、メーカーの注目を集めている。

 創和テキスタイルが造っているのは、炭素繊維のシート状の織物。これまでは橋脚の補強など土木・建設向けや、コインケースといった小物類を中心に展開してきた。

 ルイ・ヴィトンに採用されるきっかけとなったのは、今年3月にパリで開かれた炭素繊維の国際展示会。金箔で装飾した炭素繊維のバッグを出展したところ、ルイ・ヴィトン関係者の目に留まった。

 創和テキスタイルによると、炭素繊維の軽さがバッグに適していると評価されたという。藤井寛三社長が先月、パリを訪れ、共同開発に関する契約を締結した。

 藤井社長は、実際にバッグが店頭に並ぶには数年掛かるとし、「ヴィトン側の要求に応えられるよう技術力を高めたい」と意気込む。

 ベンツの部品としては、来年中にも、創和テキスタイルの炭素繊維が使われる可能性がある。

 東レは今年、ベンツを生産するドイツの大手メーカー、ダイムラーと合弁会社を設立。炭素繊維を使った自動車部品をベンツ向けに供給する計画となっている。創和テキスタイルは東レと一村産業を通じて炭素繊維織物を供給し、合弁会社で自動車部品に成型されるという。

 炭素繊維協会の全国統計によると、10年度の炭素繊維出荷量は約1万6千トンと10年前に比べて倍増した。燃費向上の観点から、航空機や自動車の軽量化が進むとみられ、今後も市場規模の拡大が予想される。

 藤井社長は「炭素繊維の機体でできた航空機も完成し、用途が着実に広がっている。ファッション、産業両面で世界市場を開拓したい」としている。

302荷主研究者:2011/12/30(金) 21:39:54

http://www.jomo-news.co.jp/news/a/2011/11/29/news01.htm
2011年11月29日(火)AM 07:11 上毛新聞
●県産繭100トン割れ 養蚕存亡の瀬戸際

 2011年の県産繭の生産量見通しは100トンを割り込み、過去最少の約90トンとなることが28日、県の調査で分かった。全国の4割を占めるが、ピーク時の300分の1に減少。養蚕農家も初めて300戸を切る見込みだ。13年度には養蚕農家と製糸・織物業者の提携グループに対する国の補助金が終了、養蚕はさらに厳しい状況に追い込まれる。本県絹産業を象徴する旧官営富岡製糸場が14年の世界遺産登録を目指す中、養蚕という「生きた遺産」は存亡の瀬戸際に立たされている。

 1968年に戦後ピークの2万7440トンあった本県繭生産量は、98年839トン、03年350トン、08年161トンに減少。10年は111トンで、今年初めて100トンを割り込む。8万戸以上あった養蚕農家も同じペースで減り、昨年の314戸から今年は260〜270戸になるという。

 中国産を中心とする安価な外国産生糸の流入や、養蚕農家の高齢化と担い手不足により国産繭は減少が続く。08年のリーマンショックと今年3月の東日本大震災による景気低迷がさらに拍車を掛け、「嗜好(しこう)品であるシルク製品の需要が落ち込んだ」(県蚕糸園芸課)。

 国産ブランドの確立で生き残りを図るため、国は08年度から「蚕糸・絹業提携支援緊急対策事業」を開始。養蚕農家と製糸、織物業者をグループ化し、結成後3年間は補助金を支給する制度で、10年度末の申請締め切りまでに本県関係で8グループが誕生した。

 だが、08年度に承認されたグループは昨年度末で補助金が打ち切られた。最終的に13年度には全グループへの支給が終了する。その後の国産生糸価格は1キログラム当たり1万5千〜2万円程度になる見通し。各グループは品質で差別化を図ろうとしているが、数千円とされる中国産を相手に苦戦が予想される。

 関係者は繭生産量と養蚕農家の減少を「絹文化の危機」と指摘。8グループ全てに参加する碓氷製糸農業協同組合(安中市松井田町)の高村育也組合長は「収量の減少は死活問題。何らかの新たな支援がなければ、製糸業も養蚕も早々に立ちゆかなくなる」と公的支援による保護を訴える。

 県蚕糸園芸課は「優良繭の開発や販路の拡大など、できる限りの支援をしていきたい」と話している。

303荷主研究者:2011/12/30(金) 22:10:04

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111201/bsc1112010504015-n1.htm
2011.12.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、炭素繊維で量産車に照準 鉄より軽くて丈夫

 帝人は30日、鉄より軽くて丈夫とされる先端素材の炭素繊維について、量産タイプの自動車での採用を目指し、2012年夏に試験生産を始めると発表した。松山事業所(愛媛県松山市)内に二十数億円をかけて設備を導入。軽量化の効果が大きい車体骨格などでの搭載を狙っており、自動車メーカーを巻き込んだ開発が加速しそうだ。

 試験生産では自動車メーカーなどと共同で安全性や軽量化の効果を検証。欧州で自動車の二酸化炭素排出量の規制強化が12年以降、段階的に進むのを踏まえ、15年以降に発売される次世代の電気自動車(EV)などエコカーでの採用を働きかける。

 帝人は炭素繊維を樹脂で固めた複合材料の成形で、作業時間を従来の最短5分程度から、量産車の生産に適した1分以内に短縮する量産技術を3月に確立。試験設備ではこの技術を用いて連続生産する。

 これまで自動車への炭素繊維の導入は、生産台数が限られる高級車やスポーツカーの部品に限られていた。

 帝人は、重量の約3割を占める骨格など量産車の主要部材での採用を目指す。

 自動車向けでは、東レが独ダイムラーとの合弁で、炭素繊維複合材料を使った自動車部品の製造販売会社を設立。12年に発売されるメルセデス・ベンツの上級車向けから供給を始める。

 三菱レイヨンも独の炭素繊維メーカーとの合弁会社で4月、炭素繊維の原料の量産を開始。この原料をもとに成形加工された炭素繊維複合材料は、独BMWが13年に発売予定のEVの構造材料として全面採用される。

 炭素繊維は、鉄の10倍の強度を持ちながら重さが4分の1と軽量な高機能繊維。帝人、東レ、三菱レイヨンの日本3社が世界シェアの約7割を握る。

304荷主研究者:2011/12/30(金) 22:10:33

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111201/bsc1112010504016-n1.htm
2011.12.1 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ・帝人 ナノファイバー相次ぎ開発 衣料品や産業資材向け

 髪の毛やクモの糸より細く、衣料品向けや産業資材向けで用いる繊維の一種「ナノファイバー」の開発が相次いでいる。東レは30日、繊維の直径をより細くし、断面を丸や三角などの形状に整形して性能を高める技術を確立したと発表。帝人も、電気抵抗を抑えて導電性を高めたナノファイバーを開発した。

 東レは、繊維の直径が300ナノメートルと、従来は困難とされていた極限的な細さのナノファイバーの製造技術を確立。直径500ナノメートルについては量産態勢も整え、来年度の実用化を目指す。

 断面の形状も従来の丸に加え三角や六角の整形を可能にし、表面の摩擦を減らしたり汚れを落としやすくした。高機能型の衣料品や異物除去フィルター、医療材料などで応用を見込む。

 帝人は東京工業大学と共同で炭素を使ったナノファイバーを開発。電気抵抗が従来より30〜40%低く、電池の出力向上や長寿命化が期待できるという。実用化時期は未定だが、リチウムイオン電池の電極材料など主に産業用途での展開を見込む。

305荷主研究者:2012/01/07(土) 23:55:34

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111209/bsc1112091058010-n1.htm
2011.12.9 10:58 Fuji Sankei Business i.
鉄より丈夫で軽い「炭素繊維」の自動車部材 帝人とGMが共同開発

 帝人は9日、鉄より丈夫で軽いとされる先端素材の炭素繊維を使った量産型自動車向け部材を、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発すると発表した。

 帝人は3月、炭素繊維を樹脂で固めた複合材料を成形する時間を量産車の生産に適した1分以内に短縮した技術を確立しており、この技術を用いて、今後GMが世界で展開する電気自動車(EV)などの乗用車やトラックに向けて共同で部材開発を行う。

 世界的に環境規制が厳しくなる中、自動車業界では車体の軽量化を通じた燃費効率の向上が急務となっている。自動車での炭素繊維の採用はこれまで高級車やスポーツカーの部品に限られていたが、量産車向け部材の開発が進めば普及に弾みがつく可能性がある。

 帝人は来年初め、共同開発を推進するための拠点を米国北東部に設置し、GMの研究員を受け入れる。共同で安全性や軽量化の効果を検証し、早期に量産車への搭載を目指す。特に軽量化の効果が大きい車体骨格のほか、ルーフやボンネットなどでの採用を狙う。

 炭素繊維は、鉄の10倍の強度を持ちながら重さが4分の1と軽量な高機能繊維。帝人と東レ、三菱レイヨンの日本勢3社が世界シェアの約7割を握る。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/111210/bsc1112100501005-n1.htm
2011.12.10 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、炭素繊維を量産車部材に 米GMと共同開発、EV搭載急ぐ

 帝人は9日、炭素繊維を使った量産型自動車向けの部材を米ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発する、と発表した。帝人は3月、炭素繊維を樹脂で固めた複合材料の成形時間を1分以内に短縮した技術を確立しており、この技術を使ってGMが世界展開する電気自動車(EV)などに向けて共同で部材を開発する。

 帝人は来年初めに共同開発拠点を米国に設置し、GMの研究員を受け入れ安全性や信頼性を検証する。GMが世界展開するEVなどの乗用車やトラックなど「年間数万台以上生産され、価格が数百万円クラス」(帝人の亀井範雄専務)の量産車への早期搭載を目指す。軽量化の効果が大きい車体骨格に加え、ドアやルーフ、ボンネットなどでの採用を目指す。

 世界的な車の環境規制強化に伴い、自動車業界では車体軽量化による燃費効率向上が急務。従来、炭素繊維は高級車やスポーツカーの部品向けに限られていたが、量産車向け部材の開発が進めば普及に弾みがつく。

 課題は、生産コストの引き下げだ。炭素繊維の価格は「鉄の数十倍」(業界関係者)とされるが、亀井専務は「部品点数の削減などで全体的なコスト低減を図っていく」とした。

 炭素繊維は鉄の10倍の強度を持ちながら重さが4分の1と軽量なのが特徴。帝人と東レ、三菱レイヨンの日本勢3社が世界シェアの約7割を握っている。自動車向けでは、東レが独ダイムラーと合弁会社を設立し、2012年に発売するメルセデス・ベンツの上級車向けから部材の供給を始める。三菱レイヨンも合弁会社を通じ、独BMWが13年に発売するEV向けに炭素繊維原料の量産を始めた。

 帝人とGMの提携で日本勢3社が欧米自動車大手と連合する構図となり、開発競争の加速は必至だ。

306荷主研究者:2012/01/08(日) 00:55:24

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2011/12/21-4819.html
2011年12月21日 化学工業日報
三菱レイヨン ラージトウ 大竹で追加増設

 三菱レイヨンは、炭素繊維の生産体制を強化する。今年6月、大竹事業所(広島県)で年間2700トン能力のラージトウ製造設備を稼働させたばかりだが、同規模のラージトウ設備を追加導入する方針。既存設備のボトルネック解消も予定しており、2015年度までに同1万3800トン体制を確立する。欧州では自動車や風力発電用途での需要拡大をにらみ、原糸(プレカーサー)から炭素繊維までの一貫生産を視野に入れており、15年度以降の拠点構築を目指していく。

307とはずがたり:2012/02/08(水) 00:25:43
白シャツで起死回生 熊本の縫製会社
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201202060102.html

再建の流れ
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/sangyo/TKY201202060093.jpg

 昨年10月、東京・有楽町に改装オープンした百貨店に見慣れないブランドのシャツがならんだ。「HITOYOSHI」。一時は倒産寸前に追い込まれた熊本県人吉市の縫製会社を、役員らが自社株買い(MBO)をして立ち直らせた。「生産者の地位向上」への思いが再建を支えた。

■役員が自社株買い再建

 「阪急メンズ・トーキョー」のドレスシャツ売り場にならんだ「HITOYOSHI」は襟の形、織り柄など10種あるが、色は白だけ。10月15日の開店日に300枚を用意したが、夕方には、欠品が出始めた。

 現在は、売り場販売数の4割を占め、販売実績は計画の3倍にのぼる。好調の理由は、ボタンは高級素材の白蝶貝(しろちょうがい)、縫製は裏側に縫い目が出ない「巻き伏せ本縫い」という、生産へのこだわりと技術だ。

 阪急に直接納め、アパレル特有の複雑な流通過程を省いて9975円(税込み)という価格を実現した。阪急阪神百貨店の小野洋平・紳士用品商品部長は「従来なら2万円相当。多くのお客は商品説明を聞き、ブランドは気にせず、納得して購入される」という。

 「HITOYOSHI」は社名でもある。本社は球磨(くま)焼酎で知られる人吉市の郊外にある。縫製技術の評価は高く、国内外の有名ブランドが生産を委託していた。

 しかし、2009年、多角化に失敗した親会社トミヤアパレルの破綻(はたん)を機に、存亡の危機に陥った。

 「雇用と技術を継承したい」。トミヤの営業企画担当取締役だった吉国武氏(55)、子会社の社長兼工場長の竹長一幸氏(44)がMBOを提唱した。従業員は155人。人口3万5千人の人吉市に100人超の事業所はほとんどない。

 地域再生を掲げる福岡市のドーガン・インベストメンツの「BOLERO(ボレロ)ファンド」が九州の地方銀行などから集めた資金4300万円を出資し、再建が始まった。

■百貨店と直結 価格抑える

 吉国氏は社長就任の直後から、事業計画書を手に仕入れ先を回った。生地屋、型紙屋……。同じものづくりをなりわいとする相手に「いいものを作れば、我々の表現力は消費者に伝わる。何よりも工場、職人の地位を向上させたい」と説いて回った。

 「現場の地位」にこだわったのには訳がある。吉国氏は30年余、シャツの企画に携わってきた。「30年前に280社あったシャツメーカーは今では三十数社。納品先からもっと早く、もっとたくさんと言われ、多くの会社は設備増強したが注文は長く続かなかった」

 再スタート時、従業員は74人まで減らし、生産量も最盛期の半分、年12万枚に落ちた。しかし、技術力を知る取引先は離れなかった。繊維製品の低価格化、生産拠点のアジアシフトが進む中、逆に、高品質、納入期間の短さが強みになった。初年度には営業黒字を計上。昨年末にはファンドから自社株を買い戻し、再建を果たした。

 ただ、それだけでは工場の地位向上とはならない。阪急との取り組みは、初めの一歩だ。シャツに限らず、百貨店に並ぶ衣料品はメーカーの在庫。百貨店は販売と同時に仕入れと売り上げを計上する「消化仕入れ」の仕組みだ。この商慣習では、HITOYOSHIは在庫リスクを負う。

 吉国氏は、この見直しを提案。多段階の流通経路を省き、工場と売り場を直結した。さらに、阪急が在庫をもつように求め、新たな価格帯を導き出した。定番の白色に絞ったのも、売れ残りを避けるためだ。

 今年の生産目標は、本社工場23万枚、ベトナムの提携工場30万枚。売上高は前年比35%増の7億3千万円。従業員も120人まで増やす。

 将来の夢は、HITOYOSHIの独立店の開設。職人が来店客の前で袖丈を直す、前例のない工房一体型の店舗だ。

308荷主研究者:2012/03/04(日) 13:09:24

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2012/01/31-5225.html
2012年01月31日 化学工業日報
群栄化学 フェノール系繊維の細繊度化を実現

 群栄化学工業は、世界唯一のフェノール樹脂系繊維「カイノール」の大幅な細繊度化に成功した。他の繊維との複合化がしやすくなり、手触りの良い難燃寝具などへの展開が図れる。活性炭繊維化した際には、表面積が拡大し性能が向上するうえ、穴径が変わり従来とは異なる成分の吸着にも活用できる可能性がある。

 フェノール系樹脂を原料としたノボロイド繊維であるカイノールは、宇宙ロケットにも使われる高機能繊維。有機繊維のなかで最高レベルの難燃性・防炎性を持ち、分子構造中に炭素、酸素、水素しか含まないため、炎にさらされても有害な煙が発生しない。強酸や有機溶剤に優れた耐性を発揮し、高温水蒸気による劣化も極めて少ない。こうした特徴を生かし、安全防護服や耐熱・不燃のスパッタシート、ケーブル介在糸のほか、レーヨンなど他の繊維と組み合わせて難燃・防炎寝具などにも使われる。

309荷主研究者:2012/04/08(日) 15:07:36

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201202160128.html
'12/2/16 中国新聞
尾道の向島紡績、60人解雇

 尾道市中心部の対岸の向島で糸を60年以上製造してきた向島紡績が生産を終え、1月に約60人の従業員を解雇した。戦時中、捕虜収容所として使われた歴史的建物で、島民に親しまれた赤れんがの工場は売却する。中国地方で相次ぐ工場閉鎖の波が、瀬戸内の島を揺らす。

 のこぎり屋根が特徴のれんが造りの工場は12月に閉鎖され、設備の搬出が静かに進む。「皆で必死に頑張ったが、円高にとどめをさされた」。山白政治郎(まさじろう)社長(61)は打ち明ける。

 業績悪化で2000年に破綻したが6年後に再建を果たし、島民を喜ばせた。しかし円高で繊維製品の輸入が拡大。洋服やタオルの糸の受注が急減した。

 同社は造船関連と並ぶ島の主要企業。解雇された60歳代男性は「みんな家族のようだった。長年勤めた職場がなくなり寂しい」と漏らす。

 工場は1918年に帆布工場として建設され、戦時中は捕虜収容所として使われた。48年に同社の工場になった。

 隣の島、尾道市因島では3月末、74年の歴史がある内海造船の田熊工場が閉鎖される。因島の市街地にあり「寂しい」との声が漏れる。尾道しまなみ商工会の杉原崇事務局長(61)は「島の雇用がさらに悪化する恐れがある」と心配している。

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/Tn20120216012801.jpg
【写真説明】生産を終了し、大半の従業員を解雇した向島紡績の工場(尾道市向島町)

310荷主研究者:2012/04/08(日) 15:25:36

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120225301.htm
2012年2月25日02時47分 北國新聞
薄地織物の受注急減 石川の繊維企業

 石川の繊維企業で、スポーツ衣料やダウンジャケット向けの薄地織物に急ブレーキがかかった。ここ数年、国内外から大型注文が相次ぎ、繊維産地のけん引役となってきたが、年明けから受注が減少。円高、ウォン安の影響で、安価な韓国製品が台頭しており、薄地を主力とする織物大手は新商品の前倒しや海外販路の開拓など対策を急ぐ。

 「春以降の受注が読めない。活況だった昨年に比べると、信じられない状態だ」。丸井織物(石川県中能登町)の宮本徹社長が嘆く。

 薄地織物は、髪の毛よりも細い糸を利用する。不良品になりやすく、高度な技術が必要とされることから、世界でも北陸の一部の企業でしか織ることができなかったという。

 薄手のダウンジャケットや登山ウエアの生地として注目が集まり、ここ数年、北陸に注文が集中していた。

 丸井織物によると、昨年は1月時点で、半年先まで織物の生産計画が埋まっていたが、今年は状況が一変し、4月以降の動向が不透明という。

 「取引先の間で、韓国に生地の調達先を切り替える動きが目立ってきた」と危機感を強めるのは、カジグループ(金沢市)の梶政隆社長。韓国企業の技術レベルが北陸の水準に近づく中で、円高傾向が続き、安価な韓国製の生地を購入する欧米のアパレルブランドが増えたという。

 石川県統計情報室によると、2011年の織物生産量は前年比16%増の約2億4500万平方メートルと、2年連続の2桁増となった。「薄地織物が数字を押し上げた」(坂田年男蝶理北陸支店長)との見方がある中、各社はその落ち込みを補う対策を取り始めている。

 丸井織物では、新たな生地の市場投入を1年前倒しすることを決めた。宮本社長は「悠長に構えている暇がなくなった。開発スピードを上げ、次々と新商品を出さなければならない」と力を込める。

 カジグループは中国のファッション市場開拓に本腰を入れる。2月中旬に営業担当を上海に派遣し、現地アパレルと交渉を始めた。

 一方、薄地織物の加工を手掛ける小松精練(能美市)の担当者は「現状は問題ないが、春以降の状況を見据え、欧州で新商品を発表するなど、既に手は打っている」と話す。

 足元では、東京外国為替市場の円相場が1ドル=80円台となったが、織物業者からは「まだ高い」との嘆き節が聞かれる。石川県繊維協会の伊藤靖彦会長は「ファッションのトレンドが変わり、薄地織物が引っ張りだこだった例年とは状況が違う。次のヒット商品を生む技術開発が急務だ」とし、ものづくり支援を充実させる考えを示した。

311荷主研究者:2012/04/08(日) 15:57:58

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120224/bsc1202241931017-n1.htm
2012.2.24 19:29 Fuji Sankei Business i.
東洋紡、溶剤の精製回収から撤退

 東洋紡は24日、電子部品の製造工程で使われたアルコール溶剤などを引き取り、不純物などを取り除いて再び使えるようにする精製回収事業から撤退すると発表した。最近は割安な新品溶剤との価格優位性が小さくなり、採算が悪化したため。これに伴い、昭和45年操業の敦賀精密化学品工場(福井県敦賀市)を3月1日に閉鎖し、従業員4人を配置転換する。

312荷主研究者:2012/04/18(水) 01:20:03

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120310301.htm
2012年3月10日03時12分 北國新聞
三島、愛知から一部生産移管 東レ石川工場

 東レの日覺(にっかく)昭廣社長らは9日、福井市のユアーズホテルフクイで会見し、能美市の石川工場に衣料用糸の一部の生産移管を進めていることを明らかにした。三島(静岡県三島市)、愛知(名古屋市)両工場からの生産移管で、設備改良などに伴う石川工場への投資額は2013年度までの3年間で10億円となる見通し。

 石川工場に移管されるのは、三島のポリエステル糸と愛知のナイロン糸の一部。石川で生産している糸よりも高品質な品番で、設備の改良を順次進めている。ユニクロの肌着「シルキードライ」向けの糸も含まれる。

 石川で生産している汎用品向けの糸は海外に移管し、三島、愛知は「さらに高品質な糸を生産できる設備に切り替える」(武田敏之専任理事)予定で、3工場の生産量に大きな変化はないという。

 日覺社長は東レの炭素繊維を採用するボーイング787が12年末に月産5機、13年末に同10機のペースで造られる計画だとし、「石川から供給が始まるのは来年に入ってからではないか」との見方を示した。田中英造副社長は北陸産地への発注量について「リーマン不況前の8割の水準に戻った。新年度は8割プラスアルファまでもっていきたい」と述べた。

 会見後、福井市内で繊維産業シンポジウムが開かれ、取引先の約400人が参加した。猿丸雅之YKK社長らが講演した。

313荷主研究者:2012/04/28(土) 16:01:11

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120405301.htm
2012年4月5日02時31分 北國新聞
羽咋に炭素繊維工場 創和テキスタイル拠点再編

 東レグループの創和テキスタイル(羽咋市)は、同市内に新工場を建設し、野々市工場を閉鎖することを決めた。経営破綻した岸商事のグループ会社跡地を取得し、今秋をめどに生産設備を本社工場と新工場に集約する。工場再編で、国内トップシェアのユニホーム事業の競争力を高めると同時に、自動車分野で需要拡大が見込まれる炭素繊維織物の「主力工場」として増産する。

 羽咋市釜屋町の北国繊維工業跡地約5万平方メートルを近く取得し、5月に新工場建設に着手する。野々市工場は秋に生産をやめ、13年3月に閉鎖する方針。

 野々市に勤務するのは全従業員約220人のうち75人。羽咋の新工場で雇用を継続し、通勤はマイクロバスによる送迎を予定する。

 新工場は、既存の建屋(約9300平方メートル)を改修し、野々市工場で稼働している炭素繊維織物用の織機と、ユニホーム生地の糸にのり付けなどを行う準備機械を移設。本社工場の準備機械も新工場に集約し、作業を一本化する。

 8月から設備の移設を始め、秋に本格稼働を予定する。総投資額は跡地の取得費用約2億円を含む約8億円。

 炭素繊維織物の生産量は当面変わらないが、将来的な増産に備え、生産能力を40%ほど増強できる空きスペースを設ける。

 東レグループでは、炭素繊維織物の国内主力工場として位置付けられるという。藤井寛三社長は「軽量化が求められる自動車分野を中心に炭素繊維の需要拡大が見込まれる。開発、生産のマザー工場として機能を果たしたい」と意気込む。

 工場再編の引き金になったのは、野々市工場で生産するユニホーム生地の収益悪化だ。

 リーマン不況以降、ユニホーム生地の需要が減少。同工場の生産量の約25%が不採算となり、てこ入れが必要と判断した。再編で織機台数を減らし、赤字品目は廃止する。一部建屋が築50年を超えるなど老朽化も激しく、2年前から羽咋への拠点集約を検討していた。

 野々市工場の約3万5千平方メートルの跡地活用は未定で、所有する東レが活用策を決める。

314荷主研究者:2012/06/03(日) 14:46:57

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120523/bsc1205230630010-n1.htm
2012.5.23 06:30 Fuji Sankei Business i.
クラボウ、三重工場を公開 高機能フィルムも生産へ

 繊維メーカーのクラボウは22日、津市に建設した三重工場を公開した。自動車の内装の接着に使うフィルムの生産設備を安城工場(愛知県安城市)から移転。太陽電池のセルの保護や半導体製造に使う高機能フィルムも新たに生産する。繊維以外の事業の拡大が狙いだ。

 自社の羊毛製品工場の跡地に約60億円を投じて建設。4月から一部操業を始めており、来年1月の全面操業を目指す。

 井上晶博社長は報道陣に「繊維業界が厳しい中で、非繊維事業の代表格としてフィルム事業を拡大する。繊維工場の跡地に造ることにこだわった」と述べた。

 工場を訪れた三重県の鈴木英敬知事は「新産業の要が三重県でつくられるのは、県の経済発展にとって良いことだ」と話した。

315荷主研究者:2012/06/15(金) 00:42:15

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2012/05/30-6771.html
2012年05月30日 化学工業日報
三菱樹脂 アルミナ繊維 直江津で手直し増強

 三菱樹脂は、アルミナ繊維の安定供給体制を構築する。坂出工場(香川県)での増設により、今年末までに年間6000トン体制を構築するが、これに続き、来年度には直江津工場(新潟県)で手直し増強に着手する。約10%の能力増を計画しており、総生産能力を同6500トン程度に拡大する方針。アルミナ繊維は自動車の排ガス処理装置向けに需要が急増しており、同社では新ライン導入の検討を進める一方で、既存設備の生産性を高めることで、旺盛な需要に対応する。

317荷主研究者:2012/09/17(月) 10:37:54

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120809/bsc1208091811021-n1.htm
2012.8.9 18:11 Fuji Sankei Business i.
帝人、中国で繊維リサイクルの合弁会社設立

 帝人は9日、中国の複合企業、精工集団とポリエステル繊維のリサイクル事業を手がける合弁会社を9月に設立すると発表した。

 新会社は、資本金5000万ドルで、出資比率は精工集団が51%、帝人が49%となっている。帝人が60億円を投じて浙江省紹興市に工場を建設、2013年度末から操業を開始する。

 古着などに使われたポリエステル繊維を化学的に分解、原料のテレフタル酸ジメチルを再生し、ポリエステル繊維を再製造する。初年度となる14年度の処理量は2万トンで、シャツ2万着に相当。売上高100億円を見込む。

 中国では古着などの使用済みポリエステル繊維製品が急増しており、公官庁や企業の制服など、大口顧客を取り込み、事業拡大を狙う。処理能力を数年内に5万トン、4〜5年後には7万トンに増設する予定で、売上高500億円規模に拡大させる計画となっている。

 また、再生されたテレフタル酸ジメチルは石油から精製されたものと同等の品質を保っており、従来のリサイクル法ではできなかった、高付加価値ポリエステルの生産も可能となるため、利益率の向上も目指せるという。

318荷主研究者:2012/09/22(土) 18:17:49

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20120829305.htm
2012年8月29日03時04分 北國新聞
たばこ材料で合弁会社 三菱レイヨン

 三菱レイヨン(東京)は、富山事業所(富山市)のたばこフィルター用材料「アセテート・トウ」製造事業について10月1日付で100%子会社として分社化する。その後、子会社株式の35%をダイセル(大阪市)に譲渡して合弁会社とし、両社の協力で生産体制を整える。

 アセテート・トウはたばこの吸い口でニコチン、タールをろ過し調節する繊維。たばこ需要は新興国を中心に伸びており、両社は合弁会社設立で関係を深め、事業を強化することにした。

 分社によって設立される新会社は「富山フィルタートウ」で、本社は富山市に置く。公正取引委員会や海外当局の認可が下りた段階で合弁会社に移行する。同社で製造した製品を三菱レイヨンとダイセルが引き取り、それぞれ個別に販売活動を行っていく。

319とはずがたり:2012/10/23(火) 11:16:50

ジーンズのエドウイン(EDWIN)/投資失敗200億円 倒産の危機
http://n-seikei.jp/2012/08/edwin.html

大手ジーンズメーカーのエドウイン(EDWIN)グループ(中核企業は㈱エドウイン商事)が、証券投資の失敗を隠すために、不正経理を繰り返していた疑いがあることが、関係者などへの取材でわかったと読売新聞が報じている。

投資による損失額は200億円以上に上る可能性があるが、社内の一部の関係者しか知らなかったといい、エドウイン社は内部調査を始めた。

同社関係者らによると、同社は証券投資を行っていたが、2008年のリーマン・ショックを契機に200億円以上の運用損が発生した。融資を受けていた銀行などには、こうした損失を隠した決算書類が提出されていた。

今月上旬、グループの経理担当者が自殺し、不正経理の疑いが発覚。会社あての遺書はなかったが、この経理担当者が持っていたパソコンの中に、投資の失敗を示す内容のメールが残されていた。

同社は、問題発覚後、内部調査を進めるとともに、弁護士事務所にも調査を依頼。読売新聞の取材に対し、同社関係者は「粉飾の可能性もあるとみて、内容を調査中」としているという。

エドウイングループの中核企業であるエドウイン商事の会社内容は、次の通りであるが、損失を決算上処理すれば、前期の自己資本290億円に対して、200億円がマイナスとなり、90億円しか残らなくなる。純資産率50.8%が、20.2%まで落ち込むことも考えられる(下記の総資産も純資産とともに減少する可能性あり)。

同社は、純資産額や同率が高かったことから、200億円に上る経営数値を隠しても生活できたと思われるが、証券会社に対してまだ支払金が膨大に残っていたら、その命は金融機関預かりになる可能性もある。

しかし、ジーンズ業界が整理淘汰される中で№1企業として利益も出しており、自己資本率からみて、破綻する懸念は少ないと思われる。
(ただ、自殺したのが経理の人間であり、自殺するからには経理中堅幹部と思われ、高上高や原価までいじくり粉飾していたら、全くわからなくなる)

[ 2012年8月24日 ]

324荷主研究者:2012/12/12(水) 00:52:26

http://www.sankeibiz.jp/business/news/121108/bsc1211082039015-n1.htm
2012.11.8 20:39 Fuji Sankei Business i.
営業利益「目標100億円」 帝人フロンティア、竹中社長が就任会見

新会社「帝人フロンティア」の社長に就任、会見する竹中哲嗣社長=8日午前、大阪市中央区南本町の帝人ビル(榎本雅弘撮影)

 帝人グループの事業再編で、10月1日に誕生した新会社「帝人フロンティア」(大阪市中央区)の竹中哲嗣社長が8日、就任会見し、平成28年度の売上高を3千億円、本業のもうけを示す営業利益を100億円とする数値目標を明らかにした。新会社は、繊維から衣料品までの製造・販売を一体化し、商品開発力を高める。

 帝人フロンティアは、繊維原料や衣料品などの販売を手がける旧NI帝人商事(同)と、ポリエステル繊維事業を展開する旧帝人ファイバー(同)のアパレル(衣料)事業を統合した。

 新会社の24年度の業績予想は売上高が2450億円、営業利益が60億円で、28年度の目標数値を達成するには売上高を1.2倍、営業利益を1.7倍に引き上げる必要がある。

 竹中社長は「従来のアパレルメーカーだけでなく、家具やファストファッションなどSPA(製造小売り)向けに、縫製品のOEM(相手先ブランドによる生産)供給先を新規開拓する」と話した。

325荷主研究者:2012/12/30(日) 23:46:20

http://www.sankeibiz.jp/business/news/121128/bsc1211280706011-n1.htm
2012.11.28 07:05 Fuji Sankei Business i.
東レ、炭素繊維の売上高3000億円目標

 東レの日覚昭広社長は27日、軽くて強いハイテク素材「炭素繊維」の2020年度の売上高を、11年度比4.3倍の3000億円に引き上げる目標を明らかにした。強みを持つ航空機向けが伸びるうえ、地中の頁岩から採掘する天然ガス「シェールガス」の輸送タンク部材として米国などでの需要拡大を見込む。

 東レによると、炭素繊維の世界市場は年率16%で成長し、20年度には14万トン規模になると予想。「(工場は)すでにフル稼働」(日覚社長)だが、来年1月に韓国で生産を開始するほか、日本(愛媛県)や米国の生産設備を増強。年産能力を現状の1万7900トンから15年には2万7100トンまで引き上げる。

326荷主研究者:2013/01/03(木) 10:04:33

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20121207304.htm
2012年12月7日02時40分 北國新聞
北陸向けの糸生産減少 東レ石川工場

 東レ石川工場(能美市)で、北陸の繊維企業に供給する糸の生産量が落ちている。活況だったダウンジャケット用軽量素材の受注が海外に流れ、北陸全体の生地の生産量が減少傾向にあるため。一方、中国、東南アジアを中心とした輸出用の糸の生産を増やすことで、80%を超える工場稼働率を維持している。

 石川工場の糸の出荷量は、北陸の繊維企業向けが7〜8割を占めるという。今年に入り軽量素材に加え、ユニホーム用の糸なども引き合いが減っていた。稼働しない設備が出る恐れがあったため、輸出用の糸の生産を増やすなどし、稼働率を高い水準に保っている。

 ユニクロの肌着「ヒートテック」などに使われる高機能糸の生産は好調で、同工場では機能性を追求した新製品の開発を精力的に進めている。

327荷主研究者:2013/01/06(日) 11:46:22

http://www.sankeibiz.jp/business/news/121214/bsc1212140502005-n1.htm
2012.12.14 06:50 Fuji Sankei Business i.
東レ“企画提案型”で繊維稼ぐ ユニクロ協業成功で他社にもアピール

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/bsc1212140502005-p1.jpg
東レの凍結業績

 国内だけでなく欧米や中国の景気減速で合成繊維各社が苦戦する中、東レが稼ぎ頭に復活させた繊維事業の深化に力を注いでいる。

 ユニクロをはじめとするアパレル(衣料品)メーカーなどとの提携戦略が功を奏し、糸や生地を衣料品などの最終製品に仕上げて供給する縫製品事業が伸長。縫製品の2015年度の売上高を当初目標の3000億円から3400億円に上積みするなど、収益を支える柱となった。繊維全体の業績は国内外の需要減少で足踏みを余儀なくされているが、20年をめどとする繊維事業の売上高1兆円の大台乗せに向け、着実に歩を進めている。

 コスト競争力アップ

 「環境への負荷を抑える社会的な要請に応えるため、再生可能なバイオマス由来の素材を開発し、繊維やフィルム用などとして事業化を加速している」

 東京ビッグサイト(東京都江東区)で13日始まった環境関連製品の展示会で、東レのブース担当者は先端素材の意義を強調。ユニクロと共同で開発した保温性に優れる高機能衣類「ヒートテック」も出品し、環境への貢献をアピールした。

 東レは近年、生地や糸などの原材料を提供する従来型の繊維事業のビジネスモデルから、アパレルや流通企業とのコラボレーションで縫製品までを手掛ける企画提案型へのシフトを強化。糸から衣料品までの一貫生産態勢を整えたことで「製品の企画力とともに、コスト競争力が増した」(繊維事業本部長の田中英造副社長)という。

 さらに「暖かな素材」やバイオマス由来など、省資源・エネルギーにつながる素材を開発、製品化する「グリーンイノベーション事業」に取り組み、売上高の拡大につなげている。

 コラボの代表例は「ヒートテック」だ。発売10年目となる今秋冬の販売目標は前シーズン比で3割増の1億3000万枚。乳児用を新たに商品化したほか、衣服内の湿気を吸収して放出する「吸放湿」機能を採用。最近の冷え込みにも後押しされ、今シーズンも「飛ぶように売れている」(日覚昭広社長)という。

 ユニクロのように消費者とじかに接するSPA(製造小売り)との提携は、副産物をもたらす。開発や生産の現場にニーズを反映しやすくなり、商品開発力を高める原動力となった。

328荷主研究者:2013/01/06(日) 11:46:49
>>327 続き

相次ぐコラボ

 日覚社長は「ユニクロとの協業が成功したことで『東レに頼めば要求を満たしてくれる』と他のSPAやアパレルメーカーからも共同開発の声が掛かるようになった」とも打ち明ける。

 例えば、スポーツ用品販売のアルペンに涼感肌着や保温肌着を供給。要求レベルの高いスポーツ用品メーカーとの提携も増やし、伸縮性や防水性、吸水性を徹底的に追求。今夏のロンドン五輪では各社に競泳用水着の素材を提供した。培ったノウハウは、一般衣料の素材開発にもフィードバックしている。

 繊維事業は12年3月期の連結決算で売上高が約6400億円と業界で断トツ。営業利益も453億円と全社ベースの4割強を占め、テレビ需要の低迷で苦戦する液晶パネル関連などの「情報通信材料」を逆転し、8期ぶりに稼ぎ頭に返り咲いた。11年3月期に2393億円だった縫製品の売上高は、14年3月期に目標より2年前倒しで3000億円を達成できる見込みだ。

 また、社内横断プロジェクトのグリーンイノベーション製品の売上高は全社で20年に1兆円の目標を掲げ、このうち繊維関連で1300億円の確保を目指す。

 中国に偏る生産拠点 人件費高騰が重しに

 中国など低コストを武器にする新興勢力に押され、2002年3月期には単体決算が営業赤字に転落。脱繊維を目指すライバルから「やせ我慢」と皮肉られながらも、東レはナイロン、ポリエステル、アクリルの三大合成繊維を事業の軸に据え、研究・開発を続けてきた。その成果は、炭素繊維などの新事業を育てる源泉にもなった。炭素繊維複合材料は航空機向けに需要が拡大し、次世代電気自動車(EV)の車体用としても有望だ。

 東レの繊維事業に死角はないのか。縫製品の生産拠点は中国に偏っており、人件費高騰が重くのしかかっている。バングラデシュやベトナムなどの工場の生産量を増やし、中国での生産比率を現在の72%から16年3月期には50〜60%に縮小する方針だが、コスト対策が後手に回れば競争力低下は避けられない。

 さらに中国や韓国、台湾の企業も高機能繊維を手がけるなど、追い上げも激しくなっている。目標達成とともに、今後も繊維事業で収益を稼ぐには「現状に満足せず、常に海外勢の半歩、一歩先を行く技術革新が求められる」(繊維業界担当アナリスト)ことは間違いない。(藤原章裕、豊田真由美)

331荷主研究者:2013/01/20(日) 11:16:32

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20130108301.htm
2013年1月8日02時07分 北國新聞
炭素繊維に参入続々 石川のメーカー

 需要拡大が見込まれる炭素繊維の関連市場に、石川の小規模メーカーが打って出る。産業用ロボットを手掛けるメカトロ・アソシエーツ(小松市)は独自技術を応用し、炭素繊維複合材の切断ロボットを開発。上場メーカーでも加工機などを投入する動きが出ている。炭素繊維は従来の航空機や自動車に加え、米国のシェールガス輸送タンクの部材としても需要増が予想され、参入をうかがう企業が増えそうだ。

 メカトロ・アソシエーツは従業員15人のロボットメーカー。石川県工業試験場と連携し、得意とするロボットシステムを炭素繊維向けに応用した。

 炭素繊維複合材の切断には従来、金属用の工作機械が使われているが、新ロボットを導入することで設備投資が最大で3分の1程度に抑えられるという。炭素繊維を自動車部品として加工する際の利用を想定している。

 今月中に加工テストを行い、4月にも国内外で販売を開始。海外ではタイに昨夏に設立した販売会社を通じ、ロボットを拡販する。酒井良明社長は「車体の軽量化が求められる電気自動車は、炭素繊維がメーンの素材になる」とし、販路開拓に期待を込める。

 炭素繊維は鉄よりも軽くて強く、航空機や自動車分野で需要が拡大している。

 東レによると、炭素繊維の世界需要は2012年が約4万1千トンで、15年に約7万トンに増える見込み。その後も年15%以上の伸びが期待されるという。需要増に合わせ炭素繊維メーカーは設備増強に動く。

 東レは年間約1万7900トンの生産能力を15年に約2万7100トンに増強する計画。今月には韓国で新工場を稼働させる予定だ。

 石川では、産学官による「いしかわ炭素繊維クラスター」が文部科学省の支援プログラムに採択されるなど、拠点化に向けた動きが活発化している。小松精練(能美市)は炭素繊維を使った建設用補強材を開発し、早ければ来期(14年3月期)に量産に乗り出す。「筋交い」と呼ばれる棒状の補強材で、経年劣化する心配がないため「鉄筋の代替素材になる」(同社)と期待されている。

 津田駒工業(金沢市)は米ボーイングの最新鋭旅客機「787」向けで、炭素繊維から造られる複合素材の加工機を投入しており「航空機だけでなく、いろんな分野に対応できるように開発を進めていく」としている。

332荷主研究者:2013/02/03(日) 12:26:18

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130110/bsc1301101413009-n1.htm
2013.1.10 14:12 Fuji Sankei Business i.
旭化成が再生高級繊維を増産 30億円投資し延岡工場で

 旭化成せんい(大阪市)の高梨利雄社長は10日、金沢市で記者会見し、再生高級繊維「ベンベルグ」を製造する宮崎県延岡市の工場の生産能力を2014年度から現在に比べて約10%引き上げると表明した。投資額は約30億円を見込む。

 ベンベルグは衣類に使われ、肌触りが良いのが特徴で、中国など新興国向けの需要拡大に対応する。

 現在の生産能力は年間約1万5千トン。工場の増設工事に既に着手しており、13年度末の完成を目指す。

 高梨社長は「日本で糸を作る、しかもセルロース繊維の工場を増設するのはここ何十年なかった話だと思うが、コア事業を大きくするためやっていきたい」と話した。

335荷主研究者:2013/03/31(日) 23:01:16

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20130308304.htm
2013年3月8日02時50分 北國新聞
カーシート生産に参入 創和テキスタイルが来月

 創和テキスタイル(羽咋市)は4月、カーシート用織物の生産に参入する。国内の大手自動車メーカー数社に採用が決まり、量産体制を整えた。2020年をめどに、織物生産の3割を担う主力事業に育てる方針だ。

 同じ東レグループの繊維商社、蝶理(大阪市)と、原料調達や製品納入で協力関係を構築した。工場に専用ラインを設置しており、社内にプロジェクトチームを発足させて開発や品質・納期管理を徹底する。新たな設備投資も検討する。

 同社が生産するカーシートは、ポリエステルと天然繊維の混紡糸で厚みと豊かな風合いが特徴。従来、カーシートには伸縮性のある編地を使う場合が多かったが、内装に高級感を出すために厚地織物を選ぶメーカーが増えているという。

 藤井寛三社長は、現在約45億円の売上高を20年には1・5倍の約70億円に高めたいとした上で、「国内メーカーの海外工場で需要があれば、現地でのカーシート生産も視野に入れたい」と述べた。

336荷主研究者:2013/04/21(日) 13:26:31

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130323/bsc1303232126008-n1.htm
2013.3.23 21:25 Fuji Sankei Business i.
松山の工場閉鎖を検討 クラボウ、年内にも

 繊維大手のクラボウ(大阪市)が、北条工場(松山市)を年内にも閉鎖する検討をしていることが23日、分かった。製品価格の下落などで繊維事業の収益力が低下しているため合理化に踏み切る。

 百数十人の従業員は、丸亀工場(香川県丸亀市)などに配置転換する方向で、労働組合との協議を進める。

 北条工場は1938年の設立で、ユニホームやジーンズの生地などを製造している。クラボウは2009年に岡山工場(岡山市)を閉鎖したが、さらなる工場集約を進める必要があると判断した。

 繊維事業の苦戦などでクラボウの13年3月期連結決算は、売上高が前期比7・3%減の1475億円、純利益は52・1%減の13億円となる見込み。

337荷主研究者:2013/04/29(月) 11:17:59

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820130326cban.html
2013年03月26日 日刊工業新聞
クラボウ、松山・北条工場の閉鎖検討−繊維事業合理化

 クラボウはジーンズ生地生産を主力とする北条工場(松山市)を閉鎖する検討に入った。このほど6月末の閉鎖で組合との協議を始めた。約140人の従業員の処遇や工場跡地の活用などの詳細については未定。ジーンズは低価格で大量生産のファストファッションの台頭などを受けて市況が厳しい。そこで工場閉鎖によって合理化を図る。

 これまで2009年6月に繊維事業を手がける岡山工場(岡山市北区)と津工場(津市)を閉鎖した。その際に岡山工場の設備を北条工場(松山市)とタイ子会社に移設。

 津工場の跡地はエンプラフィルムを手がける三重工場として活用し12年4月に稼働した。岡山工場跡地は心臓病センター榊原病院(岡山市)に貸し出し、新病院が同年9月に開業した。

340荷主研究者:2013/05/12(日) 15:25:46

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820130418cbai.html
2013年04月18日 日刊工業新聞
関西の繊維各社、資産圧縮大ナタ−成長事業に投資振り向け

 関西の繊維各社が、繊維事業の構造改革を進めている。クラボウは北条工場(松山市)を6月に閉鎖する。東洋紡は保有する芦森工業の全株式を4月24日付でニッケに売却、ユニチカは染色加工子会社を9月末に解散する。

 すでに旭化成せんい(大阪市北区)は、ポリウレタン弾性繊維を手がける米国子会社の生産を停止している。各社とも長期にわたり、市況の低迷や円高、原燃料高に悩まされた。将来収益が見通せない事業の資産を圧縮し、成長分野へ投資を振り向ける動きが加速しそうだ。(大阪・石宮由紀子)

 クラボウは、ジーンズ生地を主に手がけている北条工場を6月30日に閉鎖する。低価格で大量生産のファストファッションに押されるなど、ジーンズの販売を取り巻く環境が厳しさを増している。北条工場の設備はタイ子会社や他工場に移管する方針だ。閉鎖後の北条工場は、当面賃貸物件として利益創出するものと見られる。

341荷主研究者:2013/05/19(日) 14:11:27

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20130501101.htm
2013年5月1日02時59分 北國新聞
787用炭素繊維、石川から供給 東レ工場、年内にも

東レ石川工場=能美市内、北國新聞社ヘリ「あすなろ」から

 東レ石川工場(能美市)は年内にも、米ボーイング社への炭素繊維複合材(プリプレグ)供給を開始する。納入に必要となる認証を、今秋に取得できる見通しとなった。石川工場は世界3カ所目の認証工場となり、供給する複合材は最新鋭旅客機「787」の主翼や胴体部分に使用される。石川産の先端素材が世界の空へ羽ばたく。

 石川工場では4月中旬、ボーイング社による1回目の査察が行われ、米国から派遣された専門家が炭素繊維複合材の生産工程を確認した。関係者によると「チェックは順調に完了した」という。

 最終となる2回目の査察は5月中旬以降になるとみられ、専門家が完成品の品質などに問題がないかを検証する。

 東レ側は9〜10月を目標にボーイング社の認証を得たい考え。遅くとも年明けには、石川工場からの供給を開始することを見越して、生産計画の検討に着手した。

 石川工場で生産された炭素繊維複合材は三菱重工業が名古屋市内の工場で主翼などに成形した上で、米ボーイング社へ輸送する。

 現在のボーイング社認証工場は東レ愛媛工場(愛媛県松前町)と、米シアトルの東レ子会社「東レコンポジット」の2カ所となっている。生産拠点の分散化で、工場操業停止による機体製造遅れなどのリスクを回避する狙いがある。

 東レが石川工場の敷地内にボーイング専用として炭素繊維複合材工場を増設したのは2007年。787の開発計画遅れで稼働は09年7月まで先延ばしとなり、稼働後もスポーツ用具などを生産しながら航空機向けの試験製造を進め、認証作業に備えてきた。

 11年10月に商業運航を開始した787は現在、バッテリーの発煙トラブルで運航を中止しているが、機材の改修や安全対策を追加して6月にも飛行を再開する見通し。ボーイング社は年内にも、787の生産体制を現在の月5〜7機から月10機に高めるとしている。

342名無しさん:2013/05/20(月) 21:57:10
久保友佳
旭化成繊維

343荷主研究者:2013/05/29(水) 23:27:41

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820130510cbby.html
2013年05月10日 日刊工業新聞
東洋紡、自動車用ポリエステルタイヤコードから撤退

 東洋紡は9日、自動車用ポリエステルタイヤコード事業から12月末に撤退すると発表した。9月に生産を終了し、12月に販売を終了する。現在の売り上げ規模は100億円だが、東日本大震災や円高の影響を受け2011年から収益が悪化。さらに韓国など海外企業の追い上げが厳しく、事業を継続しても市場規模の縮小は避けられないとして撤退を決めた。

 ポリエステルタイヤコードを生産する敦賀事業所(福井県敦賀市)の専用設備を停止するのにともない、2013年3月期連結決算で16億円の減損処理を行った。販売終了後のアフターケアなどは行わない方針。タイヤコードはタイヤの形を維持する補強材として使われている素材で、東洋紡の国内シェアは40%強。

344荷主研究者:2013/06/02(日) 15:09:43

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130525/bsc1305250630004-n1.htm
2013.5.25 06:30 Fuji Sankei Business i.
人工「クモの糸」繊維、大量生産 山形ベンチャーが世界初

人工合成のクモの糸繊維を使って試作されたドレスを見せるスパイバーの関山和秀社長=24日、東京・六本木【拡大】

 バイオベンチャー企業のスパイバー(山形県鶴岡市)は24日、人工的に合成したクモの糸の繊維「QMONOS」(クモノス)を量産する技術を世界で初めて確立したと発表した。クモの糸の強度は、同じ太さの鋼鉄を上回り、伸縮性はナイロンを上回るとされ、将来的には自動車のボディーや人工心臓など幅広い用途への実用化を想定している。同日、東京都内で開かれた会見で、量産化が可能なレベルに達した証しとして合成糸でできた青いドレスを公開した。

 クモの糸を大量生産するためには、コストを抑える技術と繊維化するための溶媒の毒性が高いことがネックとなっていた。

 スパイバーは、コスト低減のために微生物を使ってクモの糸を構成するタンパク質「フィブロイン」を作る方法を検討。微生物の遺伝子を組み換えることで、短時間で大量に合成することに成功した。同様にすでに工業的に大量に利用されている溶媒を使用して繊維化する技術も開発したという。またタンパク質そのものに色をつけることでさまざまな色の繊維を作り出すことが可能になったという。

 関山和秀社長は「クモの糸は世界で最もタフな繊維。自動車や医療などさまざまな産業に応用できる」と話した。将来的には自動車や飛行機のボディーや骨格のほか、人工心臓などの医療面でも使える可能性があることをイメージしているという。

345荷主研究者:2013/06/02(日) 15:16:51

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130528/bsg1305280800001-n1.htm
2013.5.28 08:00 Fuji Sankei Business i.
優等生・帝人の目算なぜ外れた 苦境に立つ「繊維の名門」

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/bsg1305280800001-p1.jpg
帝人の売上高と営業利益の目標【拡大】

 繊維の名門、帝人が苦境に立たされている。成長を見込んでいた高機能繊維など素材事業の採算が軒並み悪化し、2012年度の連結最終損益は赤字に転落。「脱繊維」を合言葉としたライバル各社の経営多角化戦略が明暗を分ける中、帝人10+ 件は炭素繊維や医薬品などをてこに堅実な経営を続け、東レに次ぐ国内2位の地位を築いた優等生。目算が外れた背景には何があったのか。

 「すべて(の事業)が悪い。こういった状態は過去にあまりなかった」。今月9日、都内で13年3月期の決算説明会に臨んだ園部芳久・最高財務責任者(CFO)は、事業分野ごとに業績を振り返り、苦渋の表情を浮かべた。

最終赤字291億円

 売上高は前期比12.7%減の7457億円、営業利益は同63.7%減の123億円。防弾チョッキなどに使われるアラミド繊維や、機械部品などに使われるポリカーボネート樹脂など素材分野の採算悪化が響き、期中に業績予想の下方修正は4度に及んだ。期初に220億円の黒字を予想していた最終損益も291億円の赤字となり、悪化幅は500億円を上回った。

 帝人は昨年2月、12〜16年度に取り組む中期経営計画と、20年頃を見据えた長期的展望を抱き合わせた「中長期経営ビジョン」を発表。アラミド繊維や炭素繊維複合材料などを「成長ドライバー」と位置づけ、年平均1000億円の“成長投資”と、製造効率の向上などによる400億円超(11年度比)のコスト削減で、16年度に売上高を1兆3000億円、営業利益を1000億円とする目標を掲げた。

 この計画は発表時から「見通しが甘い」(アナリスト)と指摘されていたが、初年度にあたる13年3月期の実績が期初予想を大きく下回ったことで、それが的中した格好となった。同社は16年度の収益目標を修正し、6月末までに公表する予定だ。

 誤算だったのは、成長エンジンの一つであるアラミド繊維の需要低迷だ。主力の防弾・防護用途が米国の財政再建に伴う防衛費削減で減少し、欧米の自動車関連向けも昨年度後半から調整局面に入った。「計画上は先進国向けだけでキャパシティー(生産能力)がいっぱいになるはずだった」(園部CFO)が、このシナリオが崩壊した。

 アラミド繊維は高機能繊維の代表格で、米化学大手デュポンとシェア争いを繰り広げてきた帝人にとって看板ともいえる素材の一つ。同社は採算改善のため、オランダの生産拠点で10%の人員削減に向けた希望退職者の募集を開始。中国・上海の用途開発拠点を活用して新興国でも拡販を図り、欧米に偏っていた収益源を分散する方針だ。

川下産業との連携

 みずほ証券の佐藤和佳子シニアアナリストは「素材事業は、少しでも景気に左右されにくい収益構造の構築が重要。そのためには川下産業との連携を加速させる必要がある」と強調する。

 素材メーカーは技術力や開発力はあるものの、消費者との距離が遠く、ニーズをつかみにくい。消費者に近い川下産業と組んでニーズに合った素材を開発し、付加価値の高い製品が確実に売れる仕組みを作れば、利益率の向上や安定的な収益源の確保につながるからだ。

 立て直し取り組みを業界注視

 帝人は昨年8月、家具チェーン大手ニトリとの共同開発事業を立ち上げ、12月には高機能素材の開発や商品の企画・提案などを担う専門組織「ニトリプロジェクトチーム」を新設。丈夫で軽い合成皮革を使ったランドセルや、着火しても燃え広がりにくいこたつ布団などを展開してきた。今後も両社で年間2〜3商品を新たに開発し、順次市場に投入していく計画だ。

 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)と取り組んでいる炭素繊維複合材料を使った自動車部材の共同開発も期待が大きい。炭素繊維は車体の軽量化に役立つ素材として市販車にも採用が広がったが、部材の製造にコストと手間がかかるため一部の高級車にとどまっているのが現状だ。

 そこで帝人は世界最速の1分で部材を連続成型する技術を開発。量産車への採用に道筋を付けた。現在は「量産化プロセス確立に向けた検証が最終段階に入った」(同社)という。

 日本の繊維産業は石油危機や輸入品急増などの中で生き残りをかけた多角化を進め、帝人のように繊維を基幹事業に据えるメーカーは少なくなった。それだけに、帝人の高機能繊維事業立て直しに向けた取り組みは業界内でも関心を集めている。(豊田真由美)

348荷主研究者:2013/07/15(月) 11:35:41

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20130630101.htm
2013年6月30日02時48分 北國新聞
東レ石川工場で生産倍増 炭素繊維複合材

2015年から炭素繊維複合材を増産する東レ石川工場=能美市内、北國新聞社ヘリ「あすなろ」から

 東レは、2015年から石川工場(能美市)で炭素繊維複合材を増産する方針を固めた。約30億円を投資して今秋から最新生産設備の導入を進め、15年初頭にも新ラインを稼働させる。東レの炭素繊維複合材は最新鋭旅客機の機体などに用いられ、今後も世界規模での需要拡大が見込まれることから、安定供給体制の強化を急ぐ。

 東レの炭素繊維複合材生産拠点は世界で石川と愛媛、米国子会社の3工場。今回の設備増強で、石川の炭素繊維複合材の生産能力はほぼ倍増し、年間約1千万平方メートルに達するとみられる。

 石川工場では09年7月に炭素繊維複合材の生産を開始した。スポーツ用品やパソコンの外装材、自動車部品向けに出荷しているほか、今年4月中旬からは米ボーイング製旅客機への供給に向け、設備認証の取得作業を進めている。ボーイングの認証は今秋にも得られる予定で、来年初頭には旅客機「787」向けの供給を開始する計画である。

 東レは石川工場での炭素繊維複合材の増産について、まずはIT部品や自動車など産業用途に充てることを想定している。ただ、航空業界では炭素繊維複合材を用いた機体の開発競争が加速しており、増産には将来的な旅客機需要の高まりに備える狙いがある。

 ボーイングは「787」を増産するため、10億ドルを投じて20年までに米国内に新工場を建設すると表明している。また、同社が19年までの就航を目指して開発を急ぐ次期大型旅客機「777X」も、主翼に「787」と同じ炭素繊維複合材を採用する計画だ 。

 欧州航空機最大手のエアバスも、炭素繊維製部品を使った最新鋭中型旅客機「A350」の引き渡し開始を来年中に見込んでいる。

 東レは現時点で、ボーイングとの間で21年までの供給契約を締結しているほか、エアバスに対する25年までの供給契約も結んでいる。

349荷主研究者:2013/07/21(日) 11:03:50

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2013/06/17-11667.html
2013年06月17日 化学工業日報
旭化成ケミカルズ サラン繊維2割増強、新興国需要が拡大

 旭化成ケミカルズは、鈴鹿事業場(三重県鈴鹿市)のポリ塩化ビニリデン(PVDC)系合成繊維「サラン繊維」の生産能力を2割増強する。2014年6月をめどに製造設備1系列を導入する計画。新興国を中心に拡大するドールヘアーへの需要に対応する。投資額は数億円とみられる。設備増強に合わせ、場内の配置転換による人員拡充も検討する。

350荷主研究者:2013/08/03(土) 10:23:14

http://www.sankeibiz.jp/business/news/130712/bsc1307120801008-n1.htm
2013.7.12 08:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、新アラミド繊維で反攻 防護服に需要、タイ拠点工場を新設

帝人が新たに開発したアラミド繊維で作られた赤色の防護服(左)。以前のメタ系アラミド繊維に比べ、染色が容易という

 帝人は11日、高機能繊維のアラミド繊維について、耐熱性や難燃性に優れた新たな繊維を開発し、タイに工場を新設すると発表した。投資額は約45億円。今年12月に着工し、2015年7月に稼働を始める。

 アジアを中心とした新興国市場で需要が拡大する防護衣料を中心に取り込みを狙う。また2013年3月期で最終赤字に陥った要因の一つになったアラミド繊維事業で攻めに転じる。

 タイにあるポリエステル繊維の工場敷地内に100%出資の現地法人を8月末に設立する。生産するのは、優れた熱防護性と安定した高い染色性をもつ新しいメタ系アラミド繊維。作業従事者の安全性を確保するため各国で厳しい安全基準が続々と導入されており、アジアなどの新興国でも防護衣料としての需要拡大が見込まれている。

 年産能力は2200トン。山口県岩国市で生産しているアラミド繊維「コーネックス」の年産能力2700トンにほぼ匹敵する規模の建屋と設備を整える。これによりコーネックスとあわせ防護衣料市場での競争力を高める。

 帝人はアラミド繊維を炭素繊維と並ぶ中長期の成長ドライバーと位置づけ、重点的に事業展開する方針を打ち出している。

 同社グループで高機能繊維事業などを担当する遠藤雅也常務執行役員は、アラミド繊維の生産体制について「世界の市場成長にあわせて、時機を見た増設を今後も続けていきたい」と強調。その上で「アジアを中心に対象ユーザーが大幅に広がる」として、さらなる投資に強い意気込みを見せた。

 帝人グループは、強度に優れ防弾チョッキや防刃手袋などに用いられるパラ系アラミド繊維で2種類、長期耐熱性や難燃性に優れ産業用のダスト集塵(しゅうじん)用のフィルターや消防服などに使われるメタ系アラミド繊維で1種類を生産している。

 パラ系で世界トップ、メタ系で世界3位のシェアを持ち、多様な品種のアラミド繊維を作る「世界でも類のないメーカー」(遠藤常務執行役員)としてグローバルに事業展開している。

 しかし、同社のアラミド繊維事業は、米国の防衛費削減などのあおりを受け、防弾チョッキ用などに使われるパラ系アラミド繊維が伸び悩み、13年3月期に291億円の最終赤字に落ち込む一因ともなった。

 ただ「安全・安心」「軽量化」「省エネ」といった流れに沿って、中長期的には年率約7%で成長を続ける市場とみており、新たな品種の開発で、アラミド繊維市場での存在感をさらに高めたい意向だ。

351とはずがたり:2013/10/15(火) 16:37:46

子ども服「フーセンウサギ」自己破産申請 業績低迷で
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/OSK201310150012.html
朝日新聞2013年10月15日(火)12:22

 新生児向けのブランド「CELEC(セレク)」などで知られる子ども服メーカー「フーセンウサギ」(大阪市中央区)が15日、大阪地裁に自己破産を申請し、破産開始決定を受けた。代理人の弁護士によると、負債総額は約30億円。

 同社は1921年1月に創業した。自社ブランドのほか、NIKE(ナイキ)など有名ブランドをライセンス生産して全国の百貨店などに展開。帝国データバンク大阪支社によると、ピークの97年2月期の売上高は約299億円。

 その後、少子化や激しい競合が響いて業績が悪化。2006年、創業家が経営から退き、企業再生ファンド、ポラリス・キャピタル・グループ(東京)の子会社になって再建に着手した。東京の営業所や大阪の物流拠点を売却するなどしたが、13年2月期の売上高が約62億円に低迷。資金繰りが苦しくなったという。

360荷主研究者:2013/11/10(日) 15:16:20

http://www.sankeibiz.jp/business/news/131023/bsc1310230501001-n1.htm
2013.10.23 06:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、自動車内装向け高級人工皮革を拡販 日欧、新興国で

ウルトラスエードを編み込んだ畳や壁面で茶室をデザインしたアーティストの清川あさみさん=22日、東京都港区【拡大】

 東レは22日、米国を中心に展開している高級人工皮革「ウルトラスエード」について、自動車向けを中心に、日本や欧州、新興国で拡販する方針を明らかにした。同素材が持つ滑らかな手触りなどの機能性や、再利用素材を原料とした環境面での優位性を訴求。高級車や電気自動車(EV)のシートや天井材など、内装用の素材としての需要開拓を急ぐ。

 東レは現在、滋賀県と岐阜県の2工場で、ウルトラスエードを生産。年間の生産能力は600万平方メートルあり、「高い稼働率で生産している」(マイクロファイバー事業部門の安東克彦担当課長)状況だ。

 このうち約3割が自動車向けだが、今後はこの比率を高めるとともに、生産能力も引き上げる方針。「ウルトラスエードの機能性が求められる高級車やEVは、欧州や新興国でも需要が高まる」(安東氏)と予測し、中国やロシア、中東などへの展開を積極化。生産拡大による国内工場のライン増強なども視野に入れている。

 今後はウルトラスエードを日本発のグローバルブランドとして認知度を高めるため、企業や有名デザイナーを活用したPR活動も予定。同日、都内で行われたブランド説明会では、アーティストの清川あさみさんが、畳や壁面にウルトラスエードを編み込んだ素材を使った茶室を披露した。

363荷主研究者:2013/11/17(日) 13:52:07

http://yamagata-np.jp/news/201311/08/kj_2013110800188.php
2013年11月08日10:24 山形新聞
洋服ブランド「コーヘン」、国内外で評価 山辺の米富繊維

複雑なデザインと独特の質感が特長のブランド「Coohem」。国内外で認知度を高めている=山辺町・米富繊維

 ニットメーカー・米富繊維(山辺町、大江富造社長)の手掛ける洋服ブランド「Coohem(コーヘン)」が国内外で注目を集めている。複数の糸を編み込んで作り出す生地はデザイン性と質感の良さが特長。海外のセレクトショップからオーダーを受けるなど、認知度は着実に高まっている。春夏向けの新作でオリジナルのニット生地を用いたスニーカーも発表。斬新な発想で高い評価を得ている。

 コーヘンは素材や色の異なる糸を用いて、毛織物のように仕上げる交編(こうへん)と呼ばれる技術を駆使する。同社は長年にわたって蓄積したノウハウを生かし、2010年から独自ブランドとして展開。主力の相手先ブランドによる生産(OEM)からの脱却を狙う。

 極端に太い糸や細い糸、ラメのように光る糸など、多様な糸を編み込むことで生地は複雑かつ立体的になる。30代前後の女性層をターゲットに、従来のシンプルなニット製品とは一線を画す、デザイン性にこだわった商品ラインアップで勝負する。

 今年3月にはフランス・パリの合同展示会に本格出展。ニットジャケットを中心に、デザインと独特の素材感が多くの海外バイヤーの目に留まり、秋冬向けは米国やフランス、イタリアのほか、中東・ドバイなどで販売につながった。さらに9月の春夏向け展示会(パリ)を通じ、韓国や香港などでの取り扱いも決まったという。

春夏向けの新作として発表したスニーカー

 春夏向けでは、コーヘンブランドでスニーカーを発表。国内メーカーの協力を得て3タイプを手掛けた。足を覆う部分のアッパーに交編によるニット生地を採用し、斬新さが目を引く商品だ。「ライフスタイルの新たな提案。ニットの可能性を広げることにつながるはず」と大江健専務。商品の幅も広がっており「今後も独自性を発揮しながら高付加価値化を図っていく」としている。

 同社はウェブサイトでの通販も行っている。アドレスはhttp://coohem.jp

365とはずがたり:2013/12/15(日) 16:13:47

2013年4月23日10時11分
「年収100万円も仕方ない」ユニクロ柳井会長に聞く
http://www.asahi.com/business/update/0423/TKY201304220465.html?tr=pc

 「世界同一賃金」は、社員のやる気を生むものなのか、はたまた「現場の疲弊」をさらに強めるものにならないのか。導入の狙いや、社員を酷使する「ブラック企業」との批判に対する見解を、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長に聞いた。

ユニクロ、「世界同一賃金」導入へ世界規模のふるい、成長か死か
 ――「世界同一賃金」を導入する狙いは何ですか。

 「社員は、どこの国で働こうが同じ収益を上げていれば同じ賃金でというのが基本的な考え方だ。海外に出店するようになって以来、ずっと考えていた。新興国や途上国にも優秀な社員がいるのに、同じ会社にいても、国が違うから賃金が低いというのは、グローバルに事業を展開しようとする企業ではあり得ない」

 ――中国などに比べて賃金が高い日本は下方圧力がかかって、逆に低い国は賃金が上がるわけですか。


366とはずがたり:2013/12/18(水) 09:00:09

中国に異常にのめり込む UNIQLO柳井王国の野心と慢心
http://wjn.jp/article/detail/4092516/
掲載日時 2013年10月16日 11時00分|掲載号 2013年10月24日 特大号

 ファーストリテイリング傘下の『ユニクロ』が9月30日、上海に同社としては世界最大の店舗をオープンしたことに、市場関係者が驚きを隠さない。尖閣問題を機に日中関係がギクシャクし、リスク回避策として“脱・中国”を加速させる企業が相次いでいる中、これに逆行するように中国傾斜が突出しているのだ。

 今回オープンした上海店は地下1階、地上5階で売り場面積6600平方メートルの旗艦店。これまで世界最大として昨年春に鳴り物入りでオープンした東京・銀座店(5000平方メートル)を大きく上回る。『ジーユー』など傘下4ブランドも合わせれば、総面積8000平方メートルと圧倒的な規模だ。
 ユニクロは2002年に中国へ進出して以来、既に約200店を出店しており、「2020年に売上高5兆円、海外3000店」のアドバルーンを掲げる柳井正会長兼社長は、中国だけで1000店を出店すると鼻息も荒い。
 とはいえ、中国では昨年9月に反日デモが暴徒化し、日系スーパーなどが襲撃された。表面的には沈静化したかに見えるが、尖閣沖で不測の事態が勃発すれば昨年の比では済みそうもない。
 そんな中国リスクを警戒して生産拠点を東南アジアへ移す企業が相次いでいる反面、ユニクロのように中国の消費市場が持つ経済的魅力に「リスクよりも金」として深入りした揚げ句、醜態をさらす企業もある。

 その好例が高島屋だ。同社は反日デモに大揺れした直後の昨年暮れ、中国での1号店となる「上海高島屋百貨」をオープンした。しかし冷え込んだ日中関係を背景に業績はパッとせず、当初は130億円と見込んだ初年度の売上高を4月には80億円に下方修正、社長に相当する総経理が辞任に追い込まれる事態に至った。
 さらには、つい先ごろ「50〜60億円」に再び下方修正する始末。市場には「この数字も怪しい限り。大赤字は必至で、投資マネー40億円の回収が見果てぬ夢に終わりかねない」との悲観的な観測さえ囁かれている。ユニクロと同じ上海が舞台だけに、柳井会長の耳に高島屋の惨状が届かないはずはない。
 「商品の8割を中国で作っていることもあって、柳井さんには新参者の高島屋とは違うとの強烈なプライドがある。だから『当社と高島屋を一緒にするな』と思っているでしょうが、中国人から見ればどちらも日本企業。襲撃の標的にする場合、ユニクロだけを外すとは思えません」(デパート関係者)

 実際、昨年の反日デモで上海のユニクロ店舗が標的になりかけた。そこでユニクロ側は「尖閣諸島は中国固有の領土」と中国語で書いた紙を張り出し、事なきを得た。地元警察の強い指示があったというが、このニュースが流れると会社に「もうユニクロ製品は買わない」「日本から出て行け」などの非難が殺到したという。しかし、その程度で“信念”を曲げる柳井会長ではなく、直後の記者会見で「生産拠点としての(中国への)見方も以前と変わっていない。日中は良好なパートナーであるべきだ」と強調、筋金入りの“親中国派”をアピールするのを忘れなかった。
 その後、他の日系企業にならってベトナム、カンボジア、バングラデシュなどに生産拠点を分散し始めたが、それでも「将来的に中国で3分の2生産」を唱え、依然として“中国命”の姿勢を崩していない。

 確かに13.5億人を擁する巨大市場は魅力だろう。しかし、なぜ「中国と心中」と陰口されるほど、彼の地の事業にのめり込むのか。
 「柳井さんは売上高5兆円という大目標を掲げている。近く発表する今年8月決算が1兆円余と予想されていることからも察しがつくように、大風呂敷であることは明らか。しかし、プライド高い彼が『単なる願望でした』などとは口が裂けても言えるはずがない。だからこそ少しでも目標に近づくためには、手段をウンヌンしている場合ではないということでしょう」(ユニクロ・ウオッチャー)

 同社は売上高の8割超を国内が占め、海外は2割弱にすぎない。国内市場が縮小する中、規模の拡大を目指すには海外、とりわけ生産拠点である中国での大躍進が鍵を握る。海外出店計画のうち、3分の1に当たる1000店を中国で目指しているのも確かにわかりやすい。だが、ウオッチャーは辛らつだ。
 「あの『尖閣は中国領土』の貼り紙からも見て取れるように、ユニクロは金儲けのためなら何でもする。だから中国で“金か安全か”を問われる事態に直面した場合、平気で社員を切り捨てるでしょう。その反発が一斉に起こったら目も当てられません」

 実力会長の野望達成のため、中国各地で働くユニクロ社員は、まさに命懸けである。

367荷主研究者:2013/12/29(日) 00:18:22
>>341
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20131206304.htm
2013年12月6日03時31分 北國新聞
ボーイングに炭素繊維複合材料を初出荷 東レ石川工場

 東レ石川工場(能美市)は5日、米ボーイングの航空機材向けに炭素繊維複合材料(プリプレグ)の出荷を開始した。愛媛と米国の工場に続く第3の製造拠点として本格稼働し、最新鋭旅客機「787」の増産体制を支える。徐々に生産率を上げ、来年3月にはフル稼働となる見通しだ。

 石川工場で行われた初出荷式では、東レ複合材料本部トレカ事業部門の河村雅彦部門長が、8カ月という異例の短期間でボーイング社の認証に至ったことを紹介。竹内芳裕工場長は「引き続きボーイングとの信頼関係を深め、材料の安定供給に努める」と決意を述べた。酒井悌次郎能美市長が祝辞を贈った。

 従業員約40人が参加し、プリプレグ1万平方メートルを積んだトラックを拍手で送り出した。プリプレグは名古屋市内の冷凍倉庫にいったん保管され、主翼や胴体に加工された後、米国へ空輸される。

 石川工場のプリプレグ工場は「787」のために建設され、2009年7月から生産を開始した。生産能力は年間580万平方メートル。しかし、機体の開発遅れに伴って供給開始も延び、当初計画から3年以上遅れての初出荷となった。

 竹内工場長は「次はぜひエアバスにもプリプレグで参入したい」と述べ、東レが欧州の航空機大手エアバスへの機材納入に向け、共同研究開発に乗り出していることを明かした。同社はエアバスに納入する他メーカーに炭素繊維を供給しているが、自社のプリプレグは提供していないという。

369荷主研究者:2014/02/02(日) 01:54:35

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20140121303.htm
2013年1月21日02時44分 北國新聞
北陸から調達、220億円 帝人、繊維素材で来期

 帝人の大八木成男社長らは20日、福井市のユアーズホテルフクイで会見した。竹中哲嗣帝人グループ常務(帝人フロンティア社長)は、北陸からの来期(2015年3月期)の繊維素材調達額は220億円となる見通しを示した。今期は約210億円で、10億円増となる。北陸からの調達の多くを占める衣料用素材は、円安で欧米向け輸出が好調に推移しており、北陸産地の技術で独自開発したスポーツ衣料用素材「デルタ」も引き合いが 多いという。

 竹中常務は自動車分野について「北陸産地の技術力、素材の競争力は健在」とし、国内外の市場に向けた協業を推し進めるとした。高機能素材分野では、米国内で自動車向けとして熱可塑性炭素繊維複合材の工場新設の方針を明らかにした。立地や生産規模については新年度中にも決める。

 大八木社長は北陸の繊維関連企業について、円安で輸出競争力が増していると指摘。稼働率が高まっているとした上で「今年も北陸産地との協業をさらに進め、新分野進出に意欲ある企業には協力したい」と意欲を示した。

 会見後、新年互礼会も開かれ、帝人北陸合繊会の前田征利会長(前田工繊社長)らがあいさつした。


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