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フランス語フランス文化質問箱

103:2007/09/29(土) 08:45:05
穴があったら・・。
 参考になりました。本当に有り難うございました。実は多くの方に相談し、そしてその多くの方から励ましのお言葉をいただきました。自分ではどうにもならない局面だと危機感を募らせていたものでしたから・・。これだけ温かい言葉をかけていただいたら正直に話すほかありませんが、穴があったら入りたい気分です。
 仏語を日本にいる間は独学でやっていました。ほぼNHKのテレビとラジオ講座(入門編)のみです。6年前、修士課程に在籍していた時は、ラジオ講座の他に、無理を言って教養のフランス語会話の授業に半年だけ出ましたが、簡単な会話で終わってしまいました。
 ですので本格的な勉強は、基礎的な文法を含めて、エクスから初め、4週間しかやっていないのです。こと時制についても、条件法現在までしか済んでいません。接続法はこれからです。そしてこれは言いにくいのですが、仏文解釈(仏文和訳)をまったくやっていないのです。先生の言われる、「陣取り型」は受験英語では”精読”、「フォーカス型」は”多読”から養われるのではと理解しました。この両方ともまったくやっていないのですから聴き取れなくて当たり前だと気がつきました。
 フランスに来て、すべてフランス語で授業をするのだから、仏文和訳から逃げられると勘違いしていました。そのくらい、受験英語で痛めつけられたというわけです。私の場合、数学が当時専門だったので、語学は必要だから道具として勉強せざるを得なく、好きだからやっていたわけではなかったからです。
 今回の仏語は初めて好きだから始めた勉強なのに、最も大切な部分を飛ばしてしまおうなどという不遜な態度が自分の首を絞める結果となりました。お仕置きをこれからたっぷり受ける覚悟ができましたので、もう一度謙虚な気持ちで取り組みたいと思います。
 仏文解釈のテキストとして、東大教養のテキスト「Passages」「Promenades」を日本から持ってきました。少し難しいですが、大学の勉強の並行してやっていきます。

104Sekko:2007/09/30(日) 00:58:20
仏文和訳
 仏文和訳、みたいな過程は、生まれながらのバイリンガルの人でもない限り、やはり一度通過しとくステップでしょうねえ。でも、究極的には、脳の中に日本語の言語野とは別のフランス語の言語野を作らない限り、完全にはつかいこなせません。

 現地に住んでたら、確かにつくり安いです。まず、単純な名詞は入れ替わりやすいですね。リンゴ買おうと思って朝市に行って、リンゴを見つけた、リンゴはポムだ、だから「ポムください」と言う。そのうちに、今日はポムを食べたいなあ、と思うようになる。ポムと言う単語にリンゴの形や質感とか触感とかがくっついた場所が脳にできるわけです。それは、「リンゴ=ポム」と書いてある辞書機能の場所とは別です。

そうやって、少しずつ入れ替わっていって、数字も、1、2、3、4に、いち、に、さん、し、が対応してた場所や「いち=UN」と言う場所のほかに、1、2、3、にun、deux、trois が直接対応する場所ができる。

この本、Vingt euros だから 3500円か、高いなあ、と思う世界から、ヴァン・ユーロ? 高いなあ、と直接感じるのはすぐです。

まあ、こういう積み重ねがあって、だんだん、母国語みたいに、独立したフィールドができるんですね。

もっとも、私の知り合いには10年もパリに住んでても、フランス語を聴いたとき、自動的に日本語の方言に変換されてインプットされるので、内容はわかっても後でそれを元のフランス語に戻すことが全然できない、なんて人もいました。

私の場合、感激したのは、いわゆる受験英語のレベルは高かったんですが、本当に母国語との対応システムだったのに、一度日本語から独立したフランス語のフィールドができると、あら不思議、英語も、翻訳しなくても分かるようになったんです。語彙なんかは昔より減ってるはずなんですが、そして聞くのも話すのもへたですが、読み書きは、日本語を通さなくてもできるようになっていました。昔は母国語のフィルターにかけないといまいち落ち着かなかったのに。

だから、通訳や翻訳のテクニックというのはまた全然別の独自のものですね。
私の場合は、日本語をフランス人に教えたりフランス語を日本人に教えたりするうちに、独立してた二つの言語野は再び浸潤しあって、よく言うと自在闊達、悪く言うと不純混乱みたいなシーンもよくあるんですけど。

でも、英仏のバイリンガルの人なんかと違って、日仏とかはまったく構造が違うから、世界が2倍になったみたいで楽しいですよ。まあ、あせらずに、ゆっくりと楽しんでください。

105Fusako:2007/10/01(月) 23:04:08
連帯
「連帯」ってほんとにフランス的なことばですね。
革命のスローガンは、Liberté, égalité, fraternité だと言いますが、それが、現在のフランスには、Liberté, égalité, solidarité として継承されているように見えますね。前半二つ、freedom と equality だけなら、これはアメリカにもある、自由な個人を平等に自由競争させて、人は自由に勝ち、自由に負ける。ただし、大きなグループから社会的に明白なハンディありと圧力がかかったときには(アフリカ系アメリカ人やマイノリティ、女性など)、底上げして平等にする制度を作ったけれども、この制度は精神として定着はしなかったし、むしろこういう底上げによらずに自力で勝ち上がる人が称揚される社会、という感じがしますので、アメリカはその意味では、「自由」だけが価値とみなされる社会かもしれません。
フランスがégalitéとsolidaritéの国だなと思うのは、そもそも「自由に勝ち上がって他者に優越する(少数の)個人」であるよりも、「共に生活を楽しむ普通の(多数の=ユニヴァーサルな)市民」であることが、社会的に好ましいものというコンセンサスがある印象からです。実際には、どちらの国にも暮らしたことはないので、読んだり聞いたりすることからの単なる印象に過ぎないのですが。

最近、家族政策について少々調べていて、面白いと思ったのは、出生についての「格差」の話でした。フランスとイギリス、日本に比べるとどちらも出生率はけっこう高く、フランス2.0(2006)、イギリス1.8(2005)、日本1.32(2006)です。けれども、イギリスとフランスでは、「格差」のあり方が異なる、という調査があったのでした。イギリス、フランスとも、同じ女性でも、経営者層、勤労者層、非就業層で、出生率には差がある、けれども、フランスの場合は、イギリスに比べて、その階層の差が小さく、かつ、平均的に2人くらいの子どもを持つ。イギリスは階層によるばらつきや子ども数のばらつきが大きい。特にイギリスは、十代の婚姻外の出産が多いとのことです。アメリカはイギリスよりも多いですね。これは、貧困と結びついた現象で、出生率は高くても、格差の再生産・拡大につながっています。何が言いたかったのかというと、フランスのsolidarité(制度としての給付や保育、保護されている普通の労働者の労働条件、それから、社会意識として誰もが普通の生活を楽しむ意識)のもとで、二人くらいの子どもを持つのは、どの階層でも普通だというのは、うらやましいということでした。

106:2007/10/06(土) 10:09:30
フランス語で「箱」は?
教えてください。「箱」をフランス語で何と言いますか?よろしくお願いします。

107Sekko:2007/10/08(月) 17:34:53
boite
最初に思いつくのは boite ですね。 後は caisse  とか coffre とか、文脈によりけりです。
boite  の 「i」の上には山型アクサンがつきます。
山型のアクサンというのは、語源的にSが隠れていることを示します。
boite にもSが隠れてるんですね。英語の box という語にSの音が出ていることでも分かりますね。ラテン語の buxita が語源で、フランス語でもBoxというとオペラ座なんかのボックス席を指すのに使われてます。
Hotel Hopitalのoにも山型アクサンがついてるので、ホスピタルやホスピスと同系だとわかります。Hospitalite のようにsが復活することもあります。Maitre と マエストロとか。
ここではアクサンをつけると文字化けする率が多いのでつけませんのでご注意を。
上の注意書きにあるように、このような辞書的質問には原則として答えませんので、次から削除します。よろしく。辞書にはこう書いてあったけれどこれこれ特定の文脈ではどうも理解できない、というような質問はOKです。

108:2007/10/17(水) 10:38:12
語彙の
 ご無沙汰しています。クラスがIL6に変わり2週間が過ぎました。テキストを指定されたので、それを購入し予習を励行しています。それでも授業中に先生の話す仏語がわかりません。板書されたものはもちろん消化し、音から最悪カタカナでも書き取って後で辞書を使って調べています。おかげで一週間にして800語くらい増加しています。やっとクラスメートと語彙の量では追いつきつつあります。まだ条件法と接続法の活用は辞書を見ながらやらないとできません。時々未来形も出てきません。この間現在形でも間違えて大恥をかきました。油断大敵ですね。ディクテはぼちぼちやっていくことにします。

109greencurry:2007/10/19(金) 10:34:07
否定語を作るときの imとin
フランス語で否定語を作るとき、頭にimがついたりinだったりしますが、これって法則などありますか?
時々単語が、im〜だったかin〜だったか忘れることがあって。。。

110Sekko:2007/10/19(金) 19:25:53
imとin
 原則的には簡単ですよ。次につく言葉が「m」とか「p」とか「b」とか、唇を閉じる必要がある音で始まってると 「im」になるんです。

immobile とか、
impossible とか、
imbuvable とかね。

これはアルファベット件の人にとってはすごくナチュラルなんで、日本でも地名のローマ字表記に確か御殿場駅とか、Gotemba と書いてあった記憶があります。

ただし、immobile などは、imのmが次のmに呑み込まれちゃって、発音は「イモビル」となって、「アンモビル」みたいな鼻母音は消えちゃいます。

111greencurry:2007/10/21(日) 08:27:05
ありがとうございます
そうなのですね!とても単純な法則だったんですね。気がつかなかったです。
ありがとうございました。

112:2007/11/01(木) 10:37:14
フランス語が溶ける
 前回の題名が切れてしまってすみませんでした。「語彙の増加」とうったつもりだったのですが・・。さてクラスが変更になって1ヶ月が過ぎました。相変わらず授業中は四苦八苦しています。ただディクテをやる時間がかなり増えたので、聞き取りの勉強にはなります。
日常会話、トラム内でのフランス人同士の会話などで、語彙が増加したせいか、聴き取れる単語がかなり増えてきました。スーパーマルシェ付近のおばさん達の会話って本当に月並みな会話だったんですね。易しい単語とよく使われる言い回しのオンパレードだということがわかってきました。何度も口にしている単語や言い回しを音で憶えておいて辞書で調べたり、ネイティブに綴りを書いてもらったりしながら語彙を増やしていくのは楽しみでもあります。ただ学生同士の会話や授業中のディクテは知らない単語満載なので厳しいです。
 集中して聞いていると、フランス語がわかるというよりも、フランス語が”頭の中に溶けていく”という気がします。以前先生が言われていた、「(和訳しないで)フランス語のまま理解する(または腑に落ちる)」に近い感覚でしょうか?ただ脳みそが元気な時に限ります。まだニュースを聞いても溶けてくれません。頭にガシガシ仏語がぶつかってきて、ガードにぶつかってはね返されるといったイメージです。とにかく授業中にまだ知らない単語が出てくると、偉そうに腹が立つようになりました。その単語の意味を仏語で説明されると「なるほどね。」と納得する場面が増えては来ましたが・・。

113Sekko:2007/11/01(木) 18:38:45
順調でよかったです。
 フランス語が溶けてきてよかったですね。でもこういう段階って、溶けて入ったものを OUT PUT する時に、不純物というか思い込みのフィルターを通すことも多いので、時々は意味や綴りのチェックをしたほうがいいですよ。私なんか、本で読むことのない話し言葉で10年以上も違う綴りをイメージしていたり、外来語で勝手に性別や発音を変えていたことってありました。外来語は一般に男性名詞とするって昔習ったものですから、ポテトチップのことを、男性名詞で使ってたんです。それが子供にうつって、彼らが大きくなってからママのせいで今でもchips(シップス)を口にする時は緊張するとか言われました。後、Puzzule はわざわざフランス語風に「ピュズル」って発音してたんですが、英語風のパズルでいいってことが後でわかって、これも子供に指摘されました。外来語って難しいです。30年前はハンバーガーを「アンビュルジェール」って完璧フランス語風に発音する人もいましたが今は「アンバーガー」ですし。こういう英語から来た言葉って、意味は分かっているものだからそれこそすぐ頭で溶けちゃって、わざわざフランス語の辞書を引いたりしないからけっこう要注意なんですよ。
 フランスで最初に通った語学のクラスで先生が黒板に「MAT」って書いてその意味を質問したんですが、誰も知らず、私はマストのことだって知ってたんですが、脳内では「MAT=マスト」変換であってすぐにはフランス語で説明できなかったんで、結局答えられませんでした。やっぱりまめに仏仏辞書を引かないとフランス語アウトプットは上達しません。
 後、日本人の主婦なんかで、簡単におばさんたちの会話に入っていけるようになる人が、それを普通のフランス語だと思って、子供の学校の先生にも話しているとかもよく見ましたから要注意。外国人なんだから、丁寧語だけしゃべれた方がまだましなんです。出るとこへ出たらちゃんと話せるというポイントを抑えることが大事です。日本よりも教養の差が言葉に出ますからね。

114:2007/11/03(土) 05:43:22
マルセル・プルースト
 励ましのお言葉痛み入ります。実は日本語教室のアシスタントのようなものもやっていて、そこで高校生にも日本語を教えているのですが、まだ叱り方がわかりません。この間、「Tais-toi」「Sois tranquille」「Calme-toi」の違いを説明してもらいました。日本語の「コラ〜」にあたるのが「Eh〜」だと教わったのですが、あまり使っているのを聞いたことがありません。
 さて本題です。実は今トゥーサンのヴァカンスなのですが、マルセル・プルーストの「Du cote de chez Swann(1913)」の中の「L'edifice immense du souvenir」を要約してこいという宿題が出されました。高校生にもどったつもりで辞書を引き引き意味を調べています。当然仏語で要約するのですが、なかなか気持ちが乗りません。和訳でもプルーストは1冊も読んでいないので興味が湧かないと言えばそれまでですが・・。要約の方法もよくわからないのですが、どのようにしてモチベーションを高めていったら良いのでしょうか?ただ思ったより古語は少なく、文語調の言い回しが見受けられるくらいです。こんな質問は失礼かとも思ったのですが、なにせ一向に進まず苦しんでいるものですから・・。ヒントをいただければ幸いです。

115Sekko:2007/11/03(土) 07:06:35
Parascolaire の本
 私も文学作品の要約って、嫌いなので、モティヴェーションの高め方なんて分かりません。でも大きな書店のParascolaireのコーナーか、Parascolaire 専門の書店に行けば、プルーストとか、高2の終わりのフランス語のバカロレアの教材になりそうな作家のアンソロジーとか作品の要約とか解説とか Fiche de lecture が充実していて、そういうのを読むのは結構面白いので便利です。高校生もしょっちゅう要約させられてるわけで、その虎の巻みたいなもんですね。まあ丸写しするわけにはいきませんが、そういうのを読んでると要約のコツも分かってきます。日本人の大人が、作家研究でもするんでなければ、じっくり古典の名作読むなんてつらいですよ。適当にあしらって、文学史の本とか文学評論とか参考書読んだ方が全体の流れがわかって教養もつくしいいんではないんでしょうか。
 あんまりいいアドヴァイスになってませんけど・・

 私がリセで日本語教えてた時は、日本語で叱ってましたよ。口調で分かるし。日本人が日本人に話す口調に慣れさせようと思ったので。静かにしなさい、とかいくつか文型を教えて、繰り返してたら、テキストにその語彙や文型が出てきたときは、分かる分かる、と言ってよろこんでいましたね。

116:2007/11/05(月) 07:10:52
御礼
 有り難うございます。さっそく明日モラへ行って探してきます。日本語教室の時は日本語でもいいと思うのですが、めったにないとは思いますが、街中で怒る時にどのようにどなったらいいのでしょうか。多少ドギツイ方が効果があると思うのですが・・。

117Sekko:2007/11/05(月) 07:34:59
街中で怒るって・・・
 高校生を街に引率してる時に怒るんですか? 私はそんなシチュエーションなかったですね。街に出たことはありますけど、そういうときはみんなクラスにいるよりいい子にしてましたから。しれに私は、「Tais-toi」なんてサルコジが若者に怒るみたいな言い方も嫌いです。むしろVousvoyerして注意しますね。尊敬じゃなくて距離感です。日本の教師と生徒の礼儀みたいなのを一緒に教えようと思ったので。「どぎつい」のはこっちの品位を落としてまずいですよ。
 私も町でジプシーの子供なんかに囲まれてバッグを引っ張られるというようなシチュエーションではしっかり怒鳴りますけど。そんな時、フランス語って便利だなあ、と思います。日本語の文化では、女性が怒った時の迫力ある怒号や罵倒がない、っていうか、口から出てきません。フランス語だとすぐ出ますから。

118:2007/11/06(火) 05:25:16
要約本?
 早速モラへ行って買ってきました。しかし内容を少し読んでみると、要約本よいうよりも小説の背景を説明してある本のようです。書店の女性店員が「今これしか置いていない」と言っていたので要約本ではないと思われます。また探しに行ってきます。日本語教室にフランス語の先生(すでにご退職)に「レジュメの作り方のコツを教えて下さい」と尋ねたら、来週参考書を持ってきてくれると言われました。あまり期待しないで待っています。
 叱り方については言葉足らずですみませんでした。街中で「1ユーロ硬貨を両替してくれ」と言われ、財布を出すと、ユーロ札をごっそり取って走り去るといった悪質な事件がときどき起こります。そのようなときにどう怒鳴ったらいいかということです。
 いつもスピーディーかつ丁寧はご返事有り難うございます。

119Sekko:2007/11/06(火) 06:54:30
悪質な事件ですか・・
 それは、どなり方というより、街中で財布開けちゃだめですよ。それこそフランス語がわかんない振りして足を止めずに無視して歩かなくては。思わず怒鳴るなら、日本語でも何でも、迫力と怒りがこもってたら通じますよ。「Mais,ca va paaaaaaaas!!!!」とか言えばいいんですよ。無理やりひったくる相手は蹴るとか。まあ、それは子供とかの場合で、相手が怖そうな人とかだったらひたすら逃げるか他の人に助けを求めるとかになりますが、まずは、ユーロ札ごっそりなんて持ち歩かずに、財布は見えないようにして足早に歩くことですね。
 よく狙われる人っているんですよ。まあ貧乏そうに見えるに越したことないと思いますが・・ 気をつけてください。

 参考書の中には、ここでは誰が何をしているのでしょうか?というように、レジュメの訓練になるような問いを集めたよくできたものもあるんですけどね。
 でも、受験用のレジュメは別としたら、後は、本当に内容が頭に入ったらおのずとレジュメはできるものですよ。日本語の文を読んで日本語で要約するのでも難しい場合もありますからね。作品との相性もあります。
基本的には、いつどこで誰が何をどのようにしたらそれがどう展開したかってことを起承転結を踏まえて書けばいいんですけど、ヴァリエーションはいくらでもありますからね。WEBでもたまには、いろんな作品の解題が載ってますよ。映画の紹介なんかであらすじを書いてるものをいろいろ読んでもコツがつかめると思います。

120:2007/11/07(水) 04:26:36
プルースト効果?
 本日先生に見せたら「これはコメンタールね。」と言われました。でも朝からずっと眺めていると、よくもまあこれだけこの作品のことをほめちぎれるなあと感心する一方、プルーストの小説に比べて大変わかりやすい文章だということがわかりました。高校生向けに書かれているからかもしれませんが・・。正直多くのフランス人に訊いても「レジュメは苦手だ。」「もう二度とやりたくない」とか、挙げ句は「絶対にプルーストは読まない」と言い切ってしまう人まで現れました。ですから気楽にやることにします。
 新たな展開です。五行ほどの文章に、点や丸をうっていくという課題が出ました。ヨーロペアンは難なくこなしていますが。まったくわかりません。日本から持ってきた文法書にはまったく書いてなかったからです。英語でもやった記憶はありません。仕方がないので図書室に行って司書の方に相談したら、参考書を紹介してもらいました。今日は大事なところだけ手書きで写して帰ってきました。やはりフランス語の文法書を買うべきですか?

121Sekko:2007/11/07(水) 05:39:08
いろいろ大変ですね。
 文章に点や丸って課題は、初耳です。ま、内容が分かってれば、主語と述語を特定すれば、動詞変化が多い分、英語よりは分かりやすいですよ。日本人にはこういう課題の方がらくだと思いますけど。
 私が日本の大学でドイツ語からフランス科に転向した時、卒論をフランス語で書くためにどうしようと思っていたら、アナトール・フランスの短編を一つとルソーの孤独な散歩者の夢想の中の1章を丸暗記するといい、と言われて、真面目に暗記しました。フランス語の文法書ももちろんもってましたよ。でも今はほんと、Webでいろいろ見れちゃうので文法書なんて見ません。
 とにかく、基本的にはフランス語は短ければ短いほどエレガントなんです。だから文を切ることを恐れずに、関係代名詞など多用してつなげていかないように。今でもたまには分かりにくい文章に出会うこともありますが、私にすぐにわからないということは悪文なんだって思うことにしてます。ほんとにあるんですよ。くねくねした文章って。日本語でもありますよね。
 今 Christiane Singer の本を読んでるんですが、ほんとに達人だなあ、と思います。魅惑的で、彼女の言葉をそのまま味わえるのが幸せ。
 でも、私が思うには、森田さんは、フランス語圏で数学を教えるという目的があるんですから、あまり語学の習得ばかりにこだわらないで、大づかみできたとこで見切り発車して、ちょっと specialiser したほうがいいのでは? 語学ばかりやってると、ほんとに高校生みたいになって、いや、へたすると幼稚園児みたいになって、思考まで退行してくることがあるんで要注意ですよ。まあ、語学に集中する時期もそれはそれで大事なんですが、時と共にしか熟さない果実だってあるんです。長い目で考えてリラックスしてください。

122:2007/11/07(水) 14:55:11
負けず嫌い?
 早速のご返事有り難うございます。フランス語の勉強も3ヶ月経過しました。授業の中でわからない単語が出てきたり、知らない文法事項を説明されたりすると自分に腹が立ってしまいます。それをいとも容易くヨーロペアンや日本人や中国人の若い娘達に答えられると悔しくてたまりません。今までもそうやって勉強へのモチベーションを高めてきました。
 そうは言ってもあまり時間がありません。11月の終わりまでには数学教育の教授とランデヴーを取って、一度自分の意図を説明し、来年度から博士課程に入れるか、またはM2から勉強するかアドヴァイスしてもらいたいと思っています。ですのでフランス語に集中して勉強できるのも年内くらいと思っています。年明けのDELF・DALFだけは一度受験してみようと考えています。
 また説明不足ですみません。La ponctuation という課題で、文章に、le point,les points de suspension,la virgule,le point-virgule,les deux points,les guillemets,les paentheses,le tiret,l'apostrophe,le c cedille,le trait d'unionを付け加えなさい。というものです。
 特にla virguleにはいろいろな規則があって大変です。しかしアルファベ圏の人間は、推測してできるから簡単なようです。ついヨーロペアンに「どうやって勉強したらいいか?」と尋ねたら「知らないね〜。」と言われたので質問してしまいました。
 授業の中で「divan-lit」という単語が辞書に載っているのですが・・と質問したら、そんな使い方は絶対にしない(jamais)と強く否定されたので弱りました。まあ辞書仏語が絶対ではないことはわかりますが、le trait d'union 自体が造語のときに用いる記号だと頭にあったので、「前はそういう使い方があったけれど、今はあまりしない」くらいの答えを期待していました。作家によっては勝手に造語をすると思うのですが・・。そこまで否定しなくてもいいと思ったわけです。現代若者が読むような小説まで読んでいる余裕がないので何とも言えませんが、なんともやりきれない思いです。

123Sekko:2007/11/07(水) 18:20:17
造語のことなど
 フランス語もたとえば日本語と同じようにめまぐるしく動いています。ここ10年位でも日常から姿を消した言葉もたくさんあります。divan-lit は私には通用しますけど。
 virgules の種類は、基本的な用法はありますけれど、たくさん読んでいくうちにわかりますよ。確かにフランス人は文中に deux points とか、point-virgule を多用する人が多く、翻訳する時など、わずらわしいので、適当につなげるかぶつ切りにすることもあります。でもこれも、基本的に「長い文章」はエレガントでない(もちろん文学者のスタイルとして長い文を書く人もいますが)ので、関係代名詞などで引き伸ばしたり接続詞を挿入して複文を多く作るのを避けて、deux points などで意味ををつなぎながら、文を分ける意識が働くからだと思いますね。自分が書くときにも便利ですよ。普通の文には、とにかく分かりやすいと言うことが最優先ですから。
 私は大学時代の仏人教授に出すレポートで、まず日本語で自分ではなかなかいいと思える文を書いて、それからそれを和文仏訳しましたら、赤でクエスチョンマークがいっぱいついて返されたことがあります。それで卒論はひたすら、主語動詞、目的語しかないような文で書くことにしました。そうすると無駄な雰囲気つくりやごまかしが聞かないので、エッセンスだけになるので、整理もついたせいか、「自由で自在で表現力に富む」とほめられました。今から思えばどうってことのない文でしたが、無意識に簡潔を目指したのが正解だったかと思われます。

 さっきラジオを聞いてたら、ジェスチュエルの専門家が、「シラクはサルコジのことを躁鬱だと言っていたが、躁鬱はヴィルパンだった。サルコジはcarateriel だ」と言っていたので、びっくりしました。あまり驚いたので、日本人にも話したくて、久しぶりに仏和辞典を引きましたら、「性格異常」とありました。躁鬱も日本語では「躁鬱病」と病がつくし、caracteriel は、異常とつくし、なんかショッキングですが、フランス語ではそういう接尾語がつかないので、口にしやすいのかと思いました。
 その人の観察によると、サルコが右、左の順で bisou をするのは社会的な挨拶で、左、右という順は親愛の挨拶なんだそうです。で、誰が左、右かというと、ラシダ・ダチだけで、後は全員右・左なんですって。
 サルコジは昨日ブルターニュの漁師たちと話し合って、また tutoyer を連発していました。simplicite と vulgarite を混同している、場所と相手によって態度を使い分けることができない、世俗のホメイニだって言われてましたね。それが caracteriel なんだそうです。アナウンサーに「そんなこと言い切っちゃっていいんですか?」と聞かれて、「明らかです」なんて答えてたので、そのうちアナウンサーともどもサルコジに制裁されるかも、と心配しちゃいました。

124:2007/11/08(木) 11:01:30
多読
 またもや素早いご返事有り難うございました。おそらく半年くらいで仏語の勉強は目途をつけなければならないので、DELF-DALF用に受験勉強のような切り抜け方でせざるをえないと思います。11月29日に数学教育の教授とランデヴーが取れました。ただ彼女が英語がわからないというので、その日までに自分の考えのアブストラクトを仏語に直しておかなくてはなりません。現在少なくとも3人のパレナージュがいてくれるので、キャフェでもご馳走しながら教えてもらおうと思っています。
 フランスの大統領って離婚をあまりしないんですね。ナポレオンージョセフィーヌ以来だと聞きましたが本当ですか?オヴニー620号にサルコジが、セシリアの浮気記事を載せた雑誌の編集長をくびにしたと載っていましたが・・。誰もブッシュと仲良くして醜い腹を出しているサルコジなんか見たくないと思います。フランスも思ったより右寄りですね。学生時代、ほとんどの仏文の学生がサルトルやボーヴォワールを読んでいた気がしましたが、サルトルは極左だということをついこの間知りました。フランス人が「なぜ日本の学生がサルトルを読むのかわからない」としみじみ言っていた意味がわかりました。
 多くの方から文法書を買うよりネットで調べたらと言われました。ごもっともだと思いますが、現在プリンターがありません。昔気質なのかディスプレイを30分以上見ていられません。自分のペースでのんびりやります。(矛盾していますが)

125内田 司:2007/11/12(月) 14:47:14
フランスのマスコミはタブーあり?なし?
はじめまして
鎌倉に住んでます内田と申します
私のフランスに関する関心はつきませんが
その最大のものは「果たしてフランスのマスコミに、公式に扱えない問題(いわゆる
タブー)は存在するのだろうか?あるとしたらどんなことだろうか?」ということ
です。
たとえば
「フランスではタブーを追いかけたために怪死した(あるいは暗殺された)
 ジャーナリストはいるのだろうか?」
「フランスでは、マスコミが報道したくても(ネタを握っても)「法律上、報道できない」
事柄はどんなことがあるだろうか?」
 と考えてしまいます。

 たとえば、フランスの兵器産業の詳しい内幕や、ラ・アーグにある核燃料再処理施設の
詳細な現状などはフランスのジャーナリズムによって詳しく報じられているのでしょうか?
 あと「フランスの諜報機関の活動」も報道されているかが非常に気になります。

 環境保護団体「グリーン・ピース」の船「虹の戦士号」がフランス諜報機関によって
爆破されるという事件がありましたが、あれはフランスの国家としての恥部(れっきとした「権力犯罪」)ではないでしょうか。その後、フランス国は国家として、グリーン・ピースに謝罪や賠償をしたのかが非常に気になります。

 フランスのジャーナリズムには「国家権力による人民に対するいかなる犯罪や人権侵害(諜報機関などによる対人民欺瞞・扇動・操作工作含む)も許さないように戦う」ことを
非常に期待してます。

 まずはフランス版「エシュロン」の完全暴露記事とかが特種ででないかなあと期待
してます。

126内田 司:2007/11/12(月) 15:04:52
フランスのエシュロンと日本のエシュロン(おまけです)
すみません、鎌倉の内田です。
おまけです。

フランス版「エシュロン」について
フレンシェロン(Frenchelon)
フランスの世界規模監視ネットワークのうわさと、そこに潜む国際諜報活動の意味
http://www.infovlad.net/underground/asia/japan/dossier/echelon/frenchelon.html

日本の「エシュロン」について
日本では警備公安警察が「電話局の交換機(最近はデジタルが主流)」についている「回線モニタ」回路を悪用して一般市民の通話を盗聴してます。当然「コンピュータ・システムによる一般市民の会話盗聴(キー・ワードによるピック・アップ)システム」もあるでしょう。ま、「アメリカにあるものはフランスにも、日本にもある」ということですね。

 一国の実情を本当に知るには「マスコミ情報」ではどうしても偏りが出がちです。
むしろ「ジャーナリズムが伝えることのできない事実」が非常に大切では?

 もしかしたら竹下さんの今度のご本は「フランスのEspionage(諜報戦)の現状」に
なるかもしれませんね(?)。楽しみに期待してます。

127Sekko:2007/11/12(月) 21:26:34
タブーはもちろんありますよ
 フランスの政治ジャーナリズムにおけるタブーはもちろんありますよ。アングロサクソンのジャーナリストたちはフランスのジャーナリストの政治家インタヴューは予定調和的だとよく批判しています。
 そのタブーには、圧力からくるものもありますが、メンタリティからくるものもあります。たとえば、政治家の恋愛ゴシップなどについては深追いしないというのは、圧力ではなく、アングロサクソン国のピューリタン的懲罰意識がすくないからでしょう。
 権力者にとって都合の悪いことはマスコミからすべてカット、という風潮は、今のサルコジになってから顕著です。監視カメラをここ2年で10倍にするとか何とかいう計画の発表もアメリカ型監視社会へのシフトです。表現の自由は保証されているものの、言論界もアーティストまでも、「自己規制」の風潮が現れてきたのも21世紀になってから加速されてきました。
 しかし、ボトム・アップの不平たらたら、ストやデモ(や「暴動」)を含める直接民主主義による抵抗はフランス風の共和国主義とあまりにも親和性があるのでめったなことではなくならないでしょう。で、明日からまた交通ストで、それを支援するという学生たちが駅を占拠するそうです。
 しかし、「国益」に関する報道規制の中央集権は分野によっては徹底しているようで、記憶に新しいところでは、チェルノブイリの事故の時、放射能の雲が、フランスの国境で止まったかのような報道がなされたこと。当時の関係者からそのタブーを敗れなかったことの経緯を聞いたことがありますが、これなど、真実を知りたくない、という心理が報道の受け取り側にも働いたと思います(私もその一人でした)。
 あと、フランスは人種差別も外国人排斥もないという「建前」が、人種報道や統計を禁じているわけですが、それを偽善と見るか、理想に向けた努力と見るかはケース・バイ・ケースで微妙な所もあります。
 諜報活動については、今のテクノロジーではアメリカと提携せずには矢っていけない部分(軍事衛星など)が多いので、そこから独立するためにヨーロッパ側で、新しいシステムが構築されつつあるのは確かでしょう。フランスのような国がなかったら、他のヨーロッパ諸国はわりと簡単にアメリカの諜報の傘の下にはいるでしょうね。そしてフランスはほんとうは自分だけでアメリカに競合したいのだけれど、金がないのでヨーロッパぐるみにして・・・という構図も戦後ずっと基本的に変わってません。
 後フランスには中東やアフリカやカリブ海などに独自のコネや情報網があるので、積み重ねは当然あるでしょうね。サルコジのアメリカへのすりよりと自我肥大の遍在行動がこれをつぶすことになるかどうか、まだ分かりません。

 私は個人的にはある行政裁判の原告として係わり中で、経緯をブログで公開することも考えましたが、それを楯にとって、こちらが訴えられる可能性も大きいと言われてあきらめました。敗訴したらヨーロッパ法廷に持っていくつもりです。しかし、どんなに「権利」が保障されていても、その行使には、知識と暇と資金という3拍子が必要な事実は残念ながら厳然としてあります。
 逆にそれが可能な時には異議申し立てを遂行するのが義務であるとも言えます。
 でも、諜報に関する本なんてのは書きそうもないですよ。

128内田 司(人間核弾頭):2007/11/14(水) 16:34:01
タブーを突き破る!!人民の知恵と力
お返事ほんとうにありがとうございます。鎌倉の内田です。

「まず自分で体験してみる・わからないことは当事者に直接聞く・マスコミは一切信じない」をモットーに日々、日本社会を「外から」眺めています。

日本の社会でマスコミによって流される「ニュース」を「深入りしないで大枠を触る」
だけでもおかしいことがすぐにぼろぼろと出てきます。

あげるときりがありませんがひとつだけ。

 1)「日本共産党国際部長宅盗聴事件」(1985年夏から翌年秋にかけて)
   「通話中の雑音や音質低下に不審をいだいた緒方・日本共産党国際部長が
    日本電信電話(NTT)町田局に通報、職員の調査により緒方宅から100
    メートル離れたアパートで盗聴が行われていたことがわかった」
   (Wikipedia日本語版より)
    そうですが、「諜報のプロフェッショナル」たる警備公安警察が
    「アパートから盗聴」?「通話中の雑音や音質低下」?なんて
    「まるで見つけてくれといわんばかりのお粗末な仕事」をするなんて
     私には非常に奇異に思えます。

    プロの仕事は、

    まず「相手を完璧に把握・分析して、相手が絶対に手が出せない位置・方法で攻撃
    を仕掛ける」のが当たり前です。当然、「盗聴のシミュレーション」も必須です。
    一般人がまず考えない「細部」と「万一の事態」を完璧に想定して作戦を検討・吟
    味するのがプロの仕事でしょう。

     純粋に諜報的視点からすると、「体制にとって「真の敵」である日本共産党に
    対して行う諜報戦(電話盗聴)としてはあまりにお粗末過ぎる」ということです。
    やはり、なにかが、ひじょうにおかしい。。。

     日本のマスコミは「権力者によって作られた”おはなし”の「皮を引っぺがす」
    ことはほとんどしませんし、できませんので、私は日本のマスコミが流しているい
    わゆる「ニュース」なるものにはほとんど興味がありません。やはり、自分独自の
    調査や研究を積み重ねていって、「権力者が必死に隠そう隠そうとしている物事」
    を見抜いたときはとても面白いです。

     それには、「ニュースの裏側」を見抜いたり、「ニュースの周辺」(地理的・
    時間的・関係性的)を注視することで、いわゆる「定説」や「常識」とまったくか
   け離れた「面白いこと」が見えてきたりわかったりします。

     フランスについては、「フランスの兵器産業」に非常に関心があります。
    あのフォークランド紛争で世界中にその名をとどろかせたミサイル「エグゾセ」
    とか、ミラージュ戦闘機とか、あとはラ・アーグの核再処理施設にも興味があり
    ます。でも一番、興味があるのは「フランス政府の対人民・対世界(人民)心理
    戦・情報戦・諜報戦の諸戦略」ですね。

    かのサン・テグジュペリ氏も「星の王子さま」の中でおっしゃっておりましたが
    「いちばんたいせつなことは、目にはみえない」って本当です。だから、そこを
    見抜く「目」を持つこと、そして何者にも臆せずに「問いを発すること」が
    私がけっこう大切にしていることです。

     追伸:「主の聖霊」様も目には見えませんね。。。でも私のすべてです。。。

    By 内田 司 (「ご聖体のイエズス様」大好きです。。アシジのフランシスコ)
    鎌倉のカトリック雪の下教会あたりでうろちょろしてます。。。
    ごきげんよう。。。

129Sekko:2007/11/14(水) 21:07:48
この話はこのへんで
 なんだか、微妙になってきたので,この話題はこの場所ではこのへんで打ち切らせてください。「隠れた情報を暴く」とかいうのは、はまってしまうと妄想との境界線が引きにくいので。個人的には陰謀史観とかも要注意だと思っていますので、ここでいろんな解釈論を展開するのは困ります。それに、自分の直感とか、自分の体験とか、意外にあてにならなかったりもしますから、広く他の人の意見もお聞きになったらいかがでしょうか。

130nao:2007/11/20(火) 09:18:35
inexact
友人のヒースがメールしてきました。Ce n`est pas inexactが「これは誤りだ」ということだということを知つていますか、と。私は「これは誤りではない」としか、考えていなかつた。と返事をしました。友人のカワさんにきくと「これは誤りではない」としか考えられないが・・とのことでした。ヒースはプチ・ロベールにNon,c`est inexactとあるので、inexactを単純に使う場合neを先行させるのだ、といいます。私にはどういうことか、わかりません。二人はフランス語がすらすらよめて、私は字引にたよりながら、ポツポツという具合ですので。教えていただけますと有り難いです。

131Sekko:2007/11/20(火) 18:19:01
inexact の話
 文脈がよく分からないのではっきりしませんが、否定的な意味を含む言葉は虚辞の「ne」を先行しちゃうことが多いので、そのせいかもしれませんね。

たとえば、「間違ってるかどうか心配だ」という時に

 J'ai peur qu'il ne soit inexact.

 というような場合ですね。

 単独で「Ce n'est pas inexact.」と言えばやはり「間違っているというわけではない」か、文脈によっては「C'est tres exact」の逆説的表現だったりしますね。
 「Non,」で始まる否定文は本来否定辞(ne pas とか aucun とか personne とか nul とか)を含んでいなければなりませんけど、口語では否定の接頭辞入りの肯定文ですまされちゃうことはありますけれど。

 「Non,ce n'est pas possible.」の代わりに
 「Non, c'est impossible.」と言うとか・・

 と、ここまで書いてから、好奇心で Petit Robert をひさしぶちに開きましたら、確かに、Non,c'est inexact の例文がありました。それだけから推論して飛躍しちゃったのだとしたら、誤解ですね。

132nao:2007/11/20(火) 19:31:14
ありがとうございました。
早速、ヒースにつたえておきます。いまPCを修理にだしているそうで、3Wほど、メールできないとのことでしたので。お忙しいところ、お返事頂きありがとうございました。

133Tsutomu:2007/11/25(日) 21:14:54
筆記体
初めまして。
各国語の愛を伝える言葉に興味を持ち、調べていたところ、
フランス語のジュテームは「Je t'aime.」と書くことを知りました。
ぜひ筆記体で書いてみたいと思ったのですが、フランス語の筆記体は
英語とは違うようで、書き方が分かりません。
「Je t'aime.」は筆記体ではどのように書くのでしょうか。
どなたか、ご教授ください。よろしくお願いいたします。

134Sekko:2007/11/26(月) 09:26:28
フランス語の筆記体
 うーん、この欄では何と説明してよいか・・・フランス語の入門書なんかに載っていると思うので調べてください。Jはけっこう難しいです。

 確かに日本人が習う英語の筆記体とは大分違うのがあります。大文字のIとかAとかSとか、いろいろあるし、私がはじめ何より驚いたのは、Tの小文字とQの小文字です。子供が小学校ではじめて字を習った時にTの小文字の横線が左に抜けてないんで、私は訂正しようとして、お手本でも抜けてないことを知りました。それではじめて、フランス人の書くTの横棒がはるか右側に離れてたりすることの納得がいったものです。Qの小文字などは、下の棒がまっすぐで、丸まってないんですよ。これも知らないで、最初、子供に、右に回ってるのがGの小文字で左に回ってるのがQの小文字ね、なんて言ってから、手本を見てQがまっすぐで、日本人が書く数字の9にそっくりなのに驚きました。数字の筆記体もかなり違います。

 それでも大人はいろいろ癖がありますから、外国人が英語風に書いても別に注意されないので、子供が学校で習うまで気づかなかったんです。(数字の方はすぐ気づきますけど。)

 数字の少数点と位の点がコンマとピリオドが英語とフランス語では逆だとか、握手の仕方も全然違うなど、はじめはけっこうびっくりしましたよ。

135Tsutomu:2007/11/27(火) 22:57:26
Re: フランス語の筆記体
Sekkoさん、丁寧なご回答ありがとうございます。

Qの小文字は丸まらないんですか!それは驚きですね。
次の文字に繋げ辛そうですね……。コンマとピリオドまで
違うとは、驚きですね。
筆記体はご助言どおり、とりあえず入門書を見てみます!

握手は、日本とはどう違うのですか?
もしよろしければ教えて欲しいです(説明がしづらい様でしたら、
参考になるサイトなどがあれば教えていただけると嬉しいです)。

よろしくお願いいたします。

136仏語初心者:2007/11/28(水) 01:33:08
訳をお願いします!
これらの文章を自然な仏語に訳す事ができないでいます。もしよければ誰か模範解答をお願いしたいのですが・・・ 長々とすみません。

1.「どのような車をお探しですか?」
  「馬力のあるスポーツカーを探しています。」

2.「こちらの車はいかがでしょう?」
  「気に入った。これを買うよ。」

3.「やあ、乗っていかないかい?」
  「あら、かっこいい車にのってるわね」

4、「あ、警察官がいる。スピードに気をつけよう・・・」

5、しかし彼は高速道路でスピードを出しすぎ、警察官に捕まってしまった。

6、しばらく走ったあと、彼の車はなぜか故障した。
  新車は故障し、スピード違反で捕まり、最悪の一日だった。

137Sekko:2007/11/28(水) 04:35:46
仏語初心者さん
 こういうのは質問と見なせませんので残念ながらお答えできません。
 ご自分で試訳をなさって、どこが不自然か教えてほしいとか、ここをこう訂正されたのだが腑に落ちないというようなピンポイントなことなら答えられます。あしからず。

138Sekko:2007/11/28(水) 04:46:16
Tsutomu さん
 フランスの握手はワン・プレッションでワン・アクションです。いつまでも握っていたり振ったり、柔らかいのは嫌われます。フランス人は会社の同僚でも毎日ボンジュールと共にせわしなく握手を交わします。イギリス人は初対面とかでないと毎日握手しないことがあります。
 英語のShake Handsは文字通り振りまして、
 フランス語のSerrer la main も文字通り握り締める感じです。

 不思議なのは、ですから日本語の「握手」という訳は、むしろフランス語の直訳ですね。英語だったら「振手」に近いかなと思ったりします。

 ちなみに、フランス人がアングロサクソン風に手を握って振ったりするときは、同時に肩をたたいたりして、「おめでとう」とか「よくやった」、とかの含意表現です。

139Tsutomu:2007/11/30(金) 21:59:42
Sekko さん
 なるほど。フランスの握手は、本当に「握手」と言った感じなんですね。毎日なんて
大変そうですが、礼儀正しくて良いですね。僕は時々感極まると友達と手を握り合いますが、
「振って」ますが、これはアメリカよりなんですね。とても勉強になりました。

 最初の質問の筆記体ですが、今日本屋で見たNHKのテキストに載っていました。
一覧を見ると、確かに全体的にくるくるした感じで、英語とは違っていましたね。

 つい最近までは、英語とフランス語で筆記体が違うことすら知らなかったのですが、
Sekkoさんのご助言もあり、疑問が解決しただけでなく、フランスに興味がわきました。
このたびは、本当にありがとうございました。

140:2007/12/04(火) 15:21:48
同義語辞典
 この間フランス人に文章要約のコリージュをお願いしたら、わざと文章には無い単語を使おうとしたので驚きました。同じ言葉の繰り返しを嫌うことは理解していたので、代名詞を使うことはよくわかるのですが・・。国語や英語の要約では、できるだけ文章中の単語を用いて作文するよう指導を受けてきていたので意外でした。日本人で7年以上勉強している人に伺ったら、「フランス人は繰り返さないよう同義語を探して使うよう努めている。同義語辞典を一冊購入して使うべきだ。」とアドバイスされました。仏仏辞典はもちろんロベールのポッシェを持ってはいます。これにも同義語はよく載っています。本屋に行ったら、同義語辞典が何種類も置いてあって迷いました。結局「les usuels」という一番安いものを購入しましたが、中身をもっと見比べて買うべきだったと思います。フランス人に訊いたら、「用途に依るけれど、厚くてもnuanceが必要な場合もある。」と言われました。まだその差がよくわかりません。

141Sekko:2007/12/04(火) 17:45:14
Synonyme
 そうですね。同語を避けて言い換えるのは、基本中の基本です。学校でよほど言われてるらしく、どんなフランス人でも自分の書いた文を読み返すとき気をつけますね。
 私は同義語辞典ほとんど使いません。ヒントを探すには普通の辞書でOKです。
 私が便利に使ってるのは韻文を書くときの脚韻辞典、ラテン語とフランス語の関係の辞典、語源辞典ですね。
 私はクロスワードパズルの変形のMots flechesというのが好きで、しょっちゅうやってます。これなら縦のカギとかを盤面と見比べなくてすむので、簡便なのです。でもヒントがマス目に入っているので、漢字などは細かくなるせいか日本ではあまり見かけませんね。で、このパズルだとヒントはたいてい「ひとこと」ですから、同義語の語彙が結構必要です。このパズル専用の辞書も出てるくらいです。私は自分でリストを作りました。

 で、実際の仏作における言い換えですが、ある言葉を言い換えようと思って同義語辞典を引いたとしても、そこで見つけた同義語を単独で使いこなせる場合でなければ、選択は難しいです。Aという言葉を言い換えようとしてBや Cという言葉を見つけて、「ああ、そうか、この手があったか」と腑に落ちる場合は使ってOKですが、そのBや Cがはじめて見る単語だとか、自分で使ったことがないものの場合は、同義の微妙なニュアンスを取り違えて使いかねませんから、やめた方が無難です。

 練習のためならどんどん使って見て先生に訂正してもらえばいいでしょうが、もし大事な文なら、変な言いかえを使うくらいなら、たとえ悪文でも、自分の使いこなせる同じ言葉を繰り返してる方が無難です。フランス語としての点数は悪くなっても、意味が通じればいいのですから。確かでない言葉を使って意味が曖昧になったり通じなくなることが最悪です。
 自分の語彙を増やしてニュアンスが分かってきたら、言い換えによってますます意味をはっきりと際立たせていく上級業も可能になります。

 まあ、せっかく同義語辞典を買ったのですから、言い換えようと思う同義語をもう一度辞書で確認してニュアンスの違いや意味の範囲を例文中でじっくり理解して納得して使うといいでしょう。音楽でドの音とレの音の組み合わせがどんな意味を持つかは和声進行を見ないと決定できないのと同じで、文脈を抜きにした同義語なんて性格には存在しないのですから。

142パサン:2007/12/26(水) 12:41:28
パサン ド ノエルと言うお菓子は
初めて質問します。フランスで新年を祝うときに「パサン ド ノエル」と言うお菓子を食べると聞きました。どんなものか知りたいのですがフランス語の綴りがわからず、カタカナで検索してもうまくヒットしません。元の綴りと、作り方とか知っていたら教えてください。

143Sekko:2007/12/27(木) 08:02:37
Passant de Noel?
パサンさま。それ、どこで聞いたんですか?
 綴りとしたらPassant しか思いつかないですが、ノエルってクリスマスだから新年の祝いにはそれはないのでは?
 どこかの地方のかもしれないとググってみましたが見つかりません。どなたか知ってたらどうぞ。クリスマス・ビスケットというのはありますけどね。
 新年は1月6日のガレットが季節の風物詩ですが、1月1日に特有のお菓子って、知りません。フランドルの田舎にはクリスマスの朝、JESUS(イエス)ってブリオッシュ・パンがパン屋に売ってますけど。役に立てなくてごめんなさい。

144Fusako:2007/12/27(木) 20:51:11
お菓子
普通、クリスマスのお菓子と言うと、ブッシュ・ド・ノエルでしょうけれども、パサンとはずいぶん語感が異なりますね。
ガレット・デ・ロワ、少し前までは、限られたところでしか扱ってなかったのですが、最近は、少なくとも東京では、ずいぶん見るようになりました。アーモンドのおいしいタルトで、宝探しのフェーヴ(タルトの中に入っている小さいおもちゃ)も楽しみですね。

145Sekko:2007/12/29(土) 02:01:31
パサンの続き
 「パサン・ド・ノエル」のこと、ちょっと周囲に聞いてみましたら、フランス人は知らないよ、で終わりでしたが、日本人からちょっと意外な仮説が出ました。
それは「サパン・ド・ノエル」の間違いじゃないの、ってこと。
 パサンといわれれば私の中では Passant に変換されてたので、Sapin とは発音も綴りも違うし全然思いつかなかったのですが、カタカナだと、それもありかなあって、コロンブスの卵?
 サパン・ド・ノエルはクリスマスツリーで、お菓子じゃないですが、日本のように、はい、25日終わったからしまって今度は門松の用意ね、ってことになりません。確かにツリーで年越して、新年を祝います。普通はガレットの1月6日までってことですが、1月いっぱいくらいデコレーションを残すところも結構あります。
 そんなわけで、ひょっとしたらパサンはサパンかもという仮説を紹介してみました。
 ガレット・デ・ロワは、私にとって、昔は、『シェルブールの雨傘』の中で、カトリーヌ・ドヌーヴの金髪に冠がよく映えて、って思い出でした。1980年の初めに東京のリセ・フランセで教えてた時、やはり金髪の女の子が、食堂でガレットのフェーヴを引き当てたといって、冠かぶって教室に来たのが可愛かったです。
 フランスでは先に切り分けといて、ふきんをかぶせて、その場にいる一番小さい子に「これはだれの分?」って選ばせるんですが、たいてい、その子の分にフェーヴが行くようにこっそり調整したものです。
 私はフェーヴに毎年の年号が入ってるポワラーヌのガレットを毎年買って、コレクション用に、小さいのも買います(絶対にフェーヴをおいとくために)。今年はパリのとらやが、アーモンドクリームの他に柚子風味あんこが2層になったベルナルド特製フェーヴ入りのガレットを売り出すというんで、つい注文してしまいました。近頃は2月半ばまでパン屋に売ってるので、毎年一つは冷凍しといて夏に食べたり、シーズンオフにしかフランスに来れない人のためにとっときます。昔は自分で手作りもして、冠も手作りしたもんです。

146パサン:2008/01/04(金) 08:58:49
パサンについてお礼
パサンについてお返事いただきありがとうございました。
パサンドノエルについてはある友人から聞いたのですが、確かにパサン、といっていたと思うのですが...、どうやらサパンらしいとの事。友人も何かわからずにフランスの習慣、と言っていたのを私が食べ物と勘違いしたのかもしれません。

147Fusako:2008/01/06(日) 20:13:16
もしかしたら
今日は6日。いつものようにPAULでガレット・デ・ロワを買いました。ポワラーヌは新宿高島屋でたしかパンを扱っていましたが、目の飛び出るようなお値段でした。で、しっかりキツネ色のやや薄型のタルト、このシンプルさがまた好きで、日本のゴテゴテ度が毎年アップするクリスマスケーキ、ビュッシュ・ド・ノエルだって、本来はただの「薪」型なのに、と考えていて、ふっと連想。その「薪」って樅の木の薪でしょうか。樅の木といえば、Mon beau sapin。薪のお菓子、ビュッシュ・ド・ノエルの別名、ということはありませんか?

148Sekko:2008/01/07(月) 23:08:57
ガレットの日。
 今年は久しぶりに公現祭が日曜になるというので、5日の午後のポワラーヌには外まで列ができてました。ポワラーヌのはノワゼットのクリームです。でもとらやの方が割高でした。ベルナルドのフェーヴはお皿のミニチュアで黒塗りに金色の虎、なかなかよかったです。
 ビューシュは樅じゃないですね。でも、フランスはビューシュ、イギリスはプディングとか、ヨーロッパは狭いのに国ごとにクリスマスのお菓子の伝統はそれぞれ違ってておもしろいです。スペインでは公現祭の1月6日は、あの国らしく、東方の3博士の等身大フィギュアの行列とかで盛大だそうで、今日が振り替え休日だそうです。
 私は昨日は客がカップル4組だったので結構疲れて、みなが帰った後、飾りつけもしまって、今日から仕事モードに入ってます。昨日の唯一の失敗は、1985年のボルドーを前日に開けてデカンターに入れとくべきだったんですが、コルクが古びてうまく抜けそうになかったので、客の一人である歯医者さんを待って開けてもらったことです。すぐカラフにうつしましたが空気を入れる(日本語ではなんていうんでしょう)までに少し時間がかかりました。それで、別の若いワインを開けました。でも、そのカラフに残ったボルドー、ひと晩寝かせた今日はすごくまろやかになってて、チーズといっしょにこれから飲みます。うふふ。(おい、仕事モードじゃなかったのか)

149greencurry:2008/01/08(火) 09:48:39
う〜、おいしそう!!
Sekkoさま、皆様、
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
おいしそうな単語がたくさん並んでて、朝(現在午前9:30.会社でこっそり見てます)から実に刺激的でした。会社の近くの百貨店の中にPAULのパン屋さんが去年できました。ガレット、そこで買えたかもしれませんね。惜しいことをしました。
85年のボルドーなんて!それとチーズですか?!いいですねー、ホントに。。。
あ〜うらやましい。垂涎ものです。あ、仕事中だった・・・

150Fusako:2008/01/13(日) 19:52:00
ガレット・デ・ロワ
最近、けっこうあちこちで出しているので、とはいえ、1月限りですから、6日にはPAULで買い、その後、BIGOTで買い、本日はLA VIE DOUCEで買い、と、一直線に子豚フェーヴの拡大版をめざしています。あと、SHIMAでも買う予定。これまでのところ、当たりはBIGOTです。ふたの模様が美しく、サイドも波型に整形、それから、これがだいじですが、フェーヴがちゃんと中に入っていたのは、これまでのところ、ここだけ。もちろんおいしかったですが、きれいな木の葉模様がつやつやしてほんとに「王様のお菓子」、見た目も一番でした。
都心では銀座にしかないBIGOTのお店に、神戸からときどきムッシュ・ビゴが来ています。ミーハーのわたしは、12月にお見かけしたムッシュに"Meilleurs Voeux"とか何とか言って、"Merci,Madame"のお返事を頂いてきゃー、と一人で盛り上がってました。ちなみに、わたしはフランス語は初心者で、これ以上の会話なんてできませんけども。

151Sekko:2008/01/13(日) 22:13:19
ガレットめぐり、楽しそう。
 フェーヴがちゃんと入ってるのはBigotだけって、本当のマメが入ってるってこと?
 それとも、porcelaine のフェーヴが入ってないガレットなんてあるんですか?

 でも、そんなにお好きなら、やっぱ、ホームメイド、お勧めですよ。 Pate feuilletee が面倒なんで、それを既製品でロールしてあって焼くだけになってるやつを買ってきて、アーモンドクリームにバターとかお砂糖とかラム酒とか、体に悪いものをいっぱい加え、たっぷりはさんで、フェーヴを入れ、切り分ける時にフェーヴが入ってるとこにナイフが当たらないように分割線をパイ皮の表に入れとくんです。きれいな模様も工夫して、どこにフェーヴが入っているか作り手にだけ分かるようにしときます。
 王冠も手作りか、既製品にビーズとかはりつけて、豪華なのを作っときます。
 小さな子が二人いる時はフェーブも王冠も二つ用意。うちは夫の誕生日がガレットの日なんで、子供が小さい時は、みんなで作らせました。王冠もパパ用に、フェーヴもパパに当たるように。そういう「仕込み」が子供たちは楽しかったようです。
 義妹のうちではチベットの旧正月にスープに入った餅みたいなのに、太陽型とか、特別のが混じっていて、それを見つけて1年の運勢とか占うってのがあり、これも子供に受けてましたね。

152Fusako:2008/01/13(日) 22:33:10
フェーヴ
日本では、フェーヴの入ってないガレットが普通でしょうね。間違ってフェーヴを食べてしまった人がいたとのことで、クレームがついたか何かしたのでしょう。「食べる前に入れて下さい」とタルトにフェーヴを添付(PAUL、LA VIE DOUCE)、フェーヴ代わりにアーモンドのホールを入れる(SHIMA)などの方法がとられていますが、フランスの方からしたら、「うっそー!!!」でしょうね。実際、ブルゴーニュに住むわたしの友人(日本人)がそれで非常に驚いていたのでした。
で、わたしは、食べるのは好きなんですが、お料理はそんなに好きじゃなくて、時間さえあれば、別の手仕事をしたり、街歩きに出かけてしまうことが多く、それに、子どもはもう一人しか家にいないのです。で、この娘は料理好きなので、彼女にやらせようかな。というか、娘が、パンはビゴ、タルトならクリーム系は好きじゃなくて、なんつったって焼き菓子!なので、甘い親がついついガレットあさりしてます。もっとも、弁解すると、娘はグルメ気取りのわがままスイーツ(「スイーツ」については検索してみて下さい)というわけではなくて、ビゴみたいなパンがヨーロッパやアメリカ(ボストンの経験あり)ならどこにでもあるのに、どうして日本にはなくて、噛み応えも味もないパンばっかりなんだろう、と、仕方なく銀座まで行ってます。時間(と、もしかしたら適切な粉)さえあれば自分で焼くのが一番かもしれませんけれど。

153Fusako:2008/01/14(月) 06:20:37
チーズほか
わたしが長く支援しているNPOで「共働学舎」というのがあるのですが(特定の団体名を出してごめんなさい、でも、宣伝の意図ではありません)、障害者が信州や北海道で農業生産をしているそこの作ったチーズが、一昨年だったか、世界的な賞をとってけっこう話題になりました。もちろん、わが家でも食べていますが、ヨーロッパのものに比べるととても淡白で、よくこれで外国で賞をとれたと思います。で、チーズだけ有名になりましたが、値段などは変わらず、とても安いのと、チーズ以外は会員しか知らないと思いますけれど、じゃがいもなどの野菜やお肉が感動的においしいのが素敵です。クリスマス用に買ったスモークチキンは、普通の市販のものに比べるとすごく薄いお肉が骨にはりついているような感じでしたが(「この鶏、筋肉質、やせ型、って感じね」と家族で食べた)、実にしっかりした味でおいしかったです。
で、本題。ここはプロテスタントの方が運営していますが、日本では、キリスト教系のNPOはどうもプロテスタントが多いように思います。カトリックって、金持ち学校の運営団体って感じかなあ。わたしの通勤する近く、四谷では、上智大学に雙葉学園、ですものね。どちらも堂々たる校舎を新装、神父さんや修道女さん(?)などの質素な制服が、なぜか浮いて見えまーす、と思いつつ近くを通っています。

154nao:2008/01/21(月) 09:27:00
La Grande trappe
Alainの<Propos sur le bonheur>の<
Bonne humueur>のところに、アランが<La grande trappe>に行つたことがかいてありました。トラピスト修道院でGrandeというのは、単に大きなというのではないようにおもいますが、どのような基準でGrandeというのがつくのでしょうか?一つの訳本は「大修道院」他の一つには「ノルマンデイのトラピスト修道院」とありました。そうすると、17世紀半ばすぎにおこつたという大改革がノルマンデイのトラツプ修道院であり、シトー会のことを、一般にトラピスト修道院とよびだしたことから、ここが「大」とつくことになつたのでしょうか?grande
という呼び名は他の修道院でもつかうのでしょうか?教えていただけると、幸いです。
アランはなんと、ここをおとずれたことが、カトリツクから離れる機縁になつたようですが、彼自身も何故、いつ、カトリツクからはなれたのか、はつきりしないそうです。いずれにしろ「解放された」という思いがあつたとか。トラピストでは墓穴を毎日ほるとか、死体を一週間見せるためにおいておいたとか、陰惨だつたそうで、彼は「上機嫌」こそ、大切な「徳」だとかいていました。

155Sekko:2008/01/21(月) 17:27:22
ただの通称
ただの通称だと思います。フランス語でグランとかプチは、物理的に大きいとか小さいとかのほかに、親愛とかのニュアンスが多いですから。
 バジリカ聖堂とかいうのは基準があって、一種の称号なので、使えるかどうかは勝手に決められないわけですが、グランド・トラップはソリニィのトラピスト修道院についた愛称というか通称でしょう。もちろん、改革の中心になったという重要性や敬意や規模の大きさがこの通称を招いたのだと思います。
 有名なのは La Grande Chartreuse 修道院ですが、これは正式名称だと思います。ここからの連想もあるのではないでしょうか。
 アランの行ったのは、ソリニィの修道院ですね。単に「大修道院」と訳するのは変ですね。固有名詞代わりなのですから。
 キュリー夫人が、「 bonne humeur は politesse だ」 と言ったのが私は共感が持てます。誰に接しても、機嫌の良さをかもし出している人は本当に快く、そばにいる人をみんななごませてくれますものね。

156nao:2008/01/21(月) 19:28:16
ありがとうございました。
お聞きしてよかつたです。読書会では「大修道院」と何となく訳していましたから。愛称、通称、固有名詞という感じは我々にはつかめておりませんでした。「ソリニイの修道院」にいつたんですね。いつてみたいものです。私は北海道のトラピスト修道院にゆきました。夫が「ここの食事最高だね」とよろこんだのがついこの間のような気がします。
キュウリ夫人のことば、ご紹介くださいまして、ありがとうございました。本当に機嫌のいい方つて、会うと嬉しいです。特に配偶者が機嫌のいい人だと幸せですね。

157confus:2008/02/07(木) 00:13:49
cafe au lait
いつもおせわになります。歯磨きしていて不意に浮かんだ疑問です。
カフェオレのlaitにはふつう部分冠詞がつくのに、なぜ au lait なのですかね。

158Sekko:2008/02/07(木) 07:28:51
カフェ・オ・レの話
 なんで歯磨きなんですか?  ま、いいですが。

 それは、lait につく部分冠詞の du 自体が、部分をあらわす前置詞の「de」と定冠詞の「le」とが組み合わさったものだからで、「a」(アクサンつき)という前置詞の後にまた「de」を重ねられないから置換したものでしょう。

 たとえば、「Aanalyse du lait」(ミルクの分析)という時の「du」も、
すでに部分冠詞の du ではなく、部分冠詞の一部である前置詞の de が、意味上の目的語をつくる de に置換されていることになります。

 このほか、Agneau de lait と冠詞なしなら、子羊の乳児、つまり雌羊の乳だけで生きてる小さいのを殺した柔らか肉、「frere de lait 」は乳兄弟、「vache a lait」は乳牛で、ニュアンスが違うことも注意です。

159confus:2008/02/07(木) 22:31:51
ほぉーー!
Sekko文法辞典さま、ほんとうにありがとうございます。
よくわかりました。つまり部分冠詞という冠詞はなくて、部分をあらわすdeがあるのみ、と考えればいいのですね。
アレ?オレ?と思ったおかげで、たいへん勉強になりました。

160Sekko:2008/02/07(木) 23:41:25
部分冠詞
「部分冠詞という冠詞」がない、といえば語弊があるのでご注意を。

 フランス語においては、「部分冠詞(article parttiif)=  部分をあらわす前置詞(la preposition a sens partitif)+ 定冠詞( l’article defini)」ということです。

http://solages.site.voila.fr/grm/article_partitif.html

とか見てみて下さい。

 De だけで 冠詞的用法もあるのでややこしいです。

 また、autour de 何とか、って複合前置詞にもなり得ますから。

 どの言語でもそうですが、簡単な言葉ほど、使われ方のニュアンスが広くて分類は難しいですね。まあ、普通に使ってると説明できなくても慣用的に使い分けられます。

 文法辞典は私に頼らず基本的に自分で調べてください。
 今回答えたのは、この質問がとても「フランス語を習う日本人」ぽいと思ったからです。ある意味新鮮でした。

161confus:2008/02/09(土) 16:21:36
再びcafe au lait
はい、その後自分でも調べてみました。

cafe au lait(牛乳)と vache a lait(乳牛)の違いはニュアンスが違うどころか、なんと日本語では漢字の前後の違いですね!

ここで、lait に冠詞がつくかつかないかは、基本的には前置詞「a」がつなぐ二つのものが混合物であるか否か、だそうです。
cafe au lait, glace au chocolat, sauce au vin などが前者で
vache a lait, moulin a eau, machine a vapeur などが後者の例です。

それでも、冠詞がつくつかないはそういうことだとして、その冠詞が部分冠詞なのか定冠詞なのか、私には調べがつきませんでした。Sekkoさまの考えでは、cafe au laitの lait についているのは部分冠詞ですね。でも、de le → du という規則が自然と頭に入っていても、du → de le と逆分解して a と de を置換するというのは、後付の理論に過ぎないような気がしてきました。ここはいっそ、カフェオレのレについている冠詞は定冠詞だと考えられませんか。
そこをつきつめていきますと、やっぱり部分冠詞という冠詞の設定不要論になります。部分をあらわす「de」と定冠詞の縮約規則があるだけと考えた方がスッキリです。「部分冠詞=部分ををあらわす前置詞+定冠詞」と言っても、そんな前置詞はフランス語ではde以外にないですよね。

まあカフェオレはcafe au lait 、なのですけど。

162Sekko:2008/02/11(月) 03:12:09
牛乳
 単純ミスかと思いますが、牛乳は lait de vache と言いたかったんでは?

漢字の組み合わせの前後関係もいろんなケースがありますが、最終的には慣用がものを言うんで、フランス語もそうですね。理屈だけでは予想できません。
 カップにコーヒー半分入れて、暖かいミルクも半分入れて、って感じの時には、絶対に「le lait 」入れて、って言わないですし、「du lait」入れて、って言いますから、カフェオレに隠れてるのはやはり部分冠詞だって気がしますけど。

 冠詞をつけるかどうかというのは日本人にはほんとに難しいですね。英語だとすごくアバウトで楽ですけど。赤ちゃんに言葉を教える本でも、英語だったら、リンゴの横に「APPLE」ってありますが、フランス語だったら、「Une Pomme」ですもの。基本的に、冠詞なしの名詞は覚えないので、ちっちゃい子供のよく言う言葉として「zanimaux」(動物の複数形の冠詞のリエゾンが名前になってる)なんかがあり、動物型ビスケットの名前になってたりします。

163Max:2008/02/28(木) 19:36:35
屋号
お店の屋号に un を付けるのは変ですか?響きがいいのでそうしたいのですが。
巷では le les しか見ないので気になっています。
よろしくお願いします。

164Sekko:2008/02/28(木) 20:47:53
お店の名前
 こちらでun とか une で始まるレストラン、今、思いつきません。
定冠詞をつけたくない場合は、「冠詞抜き」の名詞だけが一般的ではないでしょうか。そのほうがインパクトもあると思います。
 un の後に何が来るのか、たとえば、「野原の中の一人の少女」みたいな物語性のある情景を喚起したい名なのか、そのお店に行ったらそういう名の絵がかかっているとか、特別のコンテキストを想像しますが・・・
 フランス語の綴りとか文法とか間違ってる店名や品名などだって日本ではよく見かけるので、名づける本人がいいならそれでいいという感じもしますが・・これだけではなんとも言えません。

165読者:2008/02/28(木) 21:51:37
(無題)
単純な言い方ですが、フランスは平野の国、ドイツは森の国って聞きました。

そちらに暮らしていて、どうなのかお聞かせ願えれば幸いです。

166Max:2008/02/29(金) 04:05:25
屋号2
Sekko様、ご返答ありがとうございます。
冠詞抜きでもおかしくないのですね? unを付けたかったのは響きの他にひとつの、という意味も込めたかったのですが(cadeauとかpresentとかです)そちらでないということは‥、う〜ん文法的に間違っているのはいやですので‥
ちなみに「麦畑の中の一人の少年」はどうなりますか?

167Sekko:2008/03/03(月) 10:19:54
平野の国
 お返事遅れてすみません。
 そうですね。少なくともパリやパリ近郊に住んでる人にとっては、「平野の国」かもですね。フランスはもともと、ロワール以北と以南では気候も地形も違う感じです。でも、パリの人も、「ヨーロッパで一番高い山はフランスにあるんだから」って自慢します。モンブランですね。でもアルプスやピレネーなど高い山はイタリアとかスペインと国境を接してますね。どちらも、パリからはずっと南です。パリから北のノール地方なんかは、北で寒いことになってるんですが、山はなくフランドルの平野が広がってます。スキーができないんで誰も行きません。ノルマンディなんかはわりと起伏がありますね。
 普通の日本人にとっては、パリという首都からちょっと離れると、平野と麦畑とか広がっているのがすごく印象的だと思います。
 全体として平野が多く耕地面積が広く、農耕や放牧も盛んで、食料自給率が世界有数という恵まれた国という印象はありますね。ドイツは森、フランスは平野という感じは、まあ当たっているんじゃないでしょうか。

 ええと、MAXさま、仏訳の添削はある程度可能ですが、単純仏訳は受けつけてませんので悪しからず。
 屋号に一つの、という意味をこめたければ冠詞抜きで「なんたら・ユニーク」というネーミングもありかもしれませんが日本語じゃユニークは唯一のというより「珍しい、変わってる、」みたいにとられるかもしれませんね。よいお店になりますように。

168読者:2008/03/05(水) 18:52:27
なるほど
 ご返事有難うございます。付け加えると、そういった地理的条件がドイツ語とフランス語の成立に深く関与しているし、ドイツで音楽、フランスで絵画が発展したのもそのことと無縁ではないと仄聞したものですから、そちらに長く住まわれている竹下さんの実感としてはどんなものなのかな?と思いまして質問させて頂いた次第です。
まずはお礼まで。

169Max:2008/03/06(木) 04:36:09
屋号は
冠詞抜きでシンプルにいこうと思います。
Sekko様お返事ありがとうございました。

170greencurry:2008/04/08(火) 11:17:51
短い返信の仕方
私の住んでいる地域は今桜が満開で、とてもキレイです。ソメイヨシノの大木の下に立って、満開の木を見上げると、めまいがするような不思議な感覚になります。
ところで、私は週に1回フランス人の講師にフランス語を習っているのですが、例えば授業が急に中止になるとき、そのフランス人の先生が私の携帯へ中止ですというメールを送ってきてくれます。すごく丁寧な長い文章で「今度の授業はできません、他の方々にもお知らせしてください」と書いてこられます。
で、そのお返事をするのですが、パソコンがすぐに使えないとき、携帯でフランス語を入力するのがものすごく面倒なんです。
簡単な文章でしかも失礼のないように、「その件了解しました」と伝えるには、フランス語ではどのように表現すればよいでしょうか?
ご教示よろしくお願いします。

171Sekko:2008/04/08(火) 20:32:25
先生への返事
 私たちはトリオの練習がないと連絡しあう時は単に「OK,c'est bon.」ですませますが、相手が先生で、向こうが丁寧なら、

「Merci de m'avoir informee, je percute.」とか。

 「Merci, je percute.」
 「Bien recu, j'informe les autres.」
 「Merci, je mets au courant les interesses.」
 「Merci de m'avoir mise au courant, je percute.」

 とか、組み合わせは無数にあります。
 よく使う表現はどっかに記録しといてコピーしてもいいですね。

 私は子供が小さい時、連絡帳にいろいろ書き込むのに、フランス語では書き方によってすぐ教育程度が分かっちゃうので、いろいろリサーチして、表を作っときました。一度、フランス語の先生である義母がちょうどいる時に子供のプールをお休みさせたいと書くのに、代筆してもらったらすごく立派なものだったので、先生からこれも超丁寧な返事をもらいました。
 でも、今はメールとかの時代なんで、一度、娘がハーヴァードに履歴書を送る時のメールの最初に「Hi,Harvard!」なんて書いてあるのを見て、しかも後でちゃんと採用されたのを見てからは、もう悩むのはやめようと思いました。

172Sekko:2008/04/08(火) 20:38:50
さっきの訂正
 ごめんなさい、今、さっき送ったのを見たら、なぜか「Je repercute」というのが2箇所ともREが抜けてました。REのEに右上がりのアクサンがつくのを工夫しようとして貼り付けたのが消えたのです。で、 「Je repercute」の動詞の最初のEはアクサンつきですが、携帯メールジャアクサンが着かないかもしれませんね。でもどうせ日本にいるフランス人はアクサンなしのフランス語に慣れてるので平気です。Bien recu.のC も勿論ひげ付きCです。interesses もアクサン付です。

173greencurry:2008/04/10(木) 23:49:28
ありがとうございます
ありがとうございました。早速使わせていただきます。と、思ったら今朝は電話がかかってきて(7時!まだ寝てました)、とっさに対応ができませんでした。
ところで、「Merci」は、なんだか対友達のような感じがして、必ず「Je vous remercie」をつかっていたのですが、日本語の「ありがとお」(大阪弁なら語尾を上げる)ほど友達的(変な日本語)ではないのですか?

174Sekko:2008/04/15(火) 01:14:17
Merci
 メールや携帯テキストならMerciで充分でしょう。
 ただ、電話となると別です。Merci, Monsieur とか、Monsieur だれそれ、とか、名前をつける必要があります。友人でも、Prenom を付け加えますね。
 Merci bien,とかMerci beaucoup とか言っちゃったら、次がなくても失礼じゃない場合もあります。語調にもよるんですよ。

175nao:2008/05/03(土) 08:59:49
Bernadette
ルルドで聖母マリアのご出現を受けたベルナデツトは日本ではベルナデツタとよばれています。ベルナデツトはフランス語読みですが「ベルナデツタ」はどこの国のことばなのでしょうか?イタリ、スペイン、米、英のような気がするんですが。先生がどこかにかいておられたのですが、見当たりません。ご教示くだされば、幸いに存じます。

176Sekko:2008/05/03(土) 21:25:40
「タ」か「ト」か
 日本に入ってるのは多分イタリア語の「Santa Bernadetta」から来ているのでしょう。これが地名になってるところはアメリカにでもあったと思います。でも、欧米における聖人名の自国語風読み替えはすごくアバウトで自由なんで、どれが正しいということは格言できません。
 でも日本語で中国人名とかが漢字読みから現地語読み優先に変わっている事をかんがみると、ベルナデットがいいかなと思います。

 ベルナデットはもとはローカルな聖女ですし、歴史的にも19世紀後半とわりと新しいし、常に「フランスの聖女」として意識されてきたわけですから。
 そして実際にヌヴェールとかルルドに巡礼に行けばフランスなので、ベルナデットと言ったほうが通じやすいですし。
 もう一つ、ラテン国でも「Santa Bernadette」とサンタの後でもフランス語表記する時と場合はたくさんありますが、フランス語の「Sainte」の後では、必ず「Sainte Bernadette(サント・ベルナデット)」で、Bernadett「a」は使わないので、私はフランス語読みに近いということでベルナデットを使うようにしてます。
 前大統領夫人のベルナデット・シラクは、もちろんこの聖女の名ですが、日本の新聞などの表記はすべてベルナデットとなっています。

 ただし、「r」も「te」も、実際は「ル」や「ト」じゃないですから、どちらにしても厳密には対応しません。

 ただ日本人が、「ベルナデットは」とか「ベルナデットを」とかいう時は「TO」の「0」がほとんど目立たないので、結構フランス語に近く聞えるかも、です。「ベルナデッタ」と言えば、「Bernadetta」にしか聞えないでしょう。
 ただし通称が聖女名となった例で、本名はBernardeと、ベルナールの女性形ですね。

177nao:2008/05/03(土) 22:29:22
お礼もうしあげます。
早速、ご教示頂きまして、本当にありがとうございました。私はいつも「ベルナデツト」をつかつております。これで通そうとおもつていました。今回確信がもてました。ヌベール愛徳修道会の日本の女学院の職員が「ベルナデツタ」しか知らないということでしたので、どちらをつかつてもいいけれど、フランスで通りやすい「ベルナデツト」も頭においておくよう、勧めようとおもいます。ありがとうございました。

178K GOTO:2008/05/07(水) 12:28:38
>先生への返事
横レス + 過去のレス で申し訳ないのですが
4月8日の 先生への返事 内にあります、
>フランス語では書き方によってすぐ教育程度が分かっちゃう
これはorthographeのことでしょうか?
それとも
expressionのことでしょうか?
どちらとも とれる書き方であったので念のため、確認したく。
Orthographeといえば、仏のCVとLettre de motivationは
Orthographeから 人格判断を行う場合もあるため タイプではなく手書きで、
と本で読み 一生懸命手書きで清書したら、友人にPCで書き直された
ことを思い出しました。

179Sekko:2008/05/07(水) 18:23:08
今はPCですね。
 Expressionのことですね。構文とか語彙の選択です。
一時はgraphologieが流行ってたんで、履歴書などのautographeは多くの会社で必須でした。
 もともと、アメリカでは高校や大学でもタイプを自分で打ってレポートを出していたのですが、フランスでは、「タイプはタイピストの仕事」という分業がはっきりしてて、ビジネスマンも秘書に頼るだけで学生は手書きが主流でした。
 PCが普及して学生でも一人1台となったのはここ4,5年のことで、その前は自筆でしたね。PCでは綴りチェックもできますから、なおさら、語彙の選択とか言い回しのちょっとした差は目立つような気もしますが、これからどんどんアメリカ風になるんでしょう。

180K GOTO:2008/05/07(水) 22:36:43
使う言葉で御里が知れる
とは、言いえて妙で
彼女に いくつかの表現を直されてからは
かなり気を使うようになりました。

返答ありがとうございました。

181nao:2009/01/25(日) 08:56:10
beau fils et gendre
フランス人語の先生(フランス人男性)に「婿」のことを、beau fils といいましたら、「その言葉をつかつてはいけません。gendreを使いなさい」といわれて驚きました。神父さまからの手紙にはやはりgendreという表現がつかわれていました。お二人ともVouvoimentの関係ですので、vousで話すときにはbeau fils をつかつてはいけないのかしら?とおもいました。またgendreが手紙の中だつたことを考えると、文章中ではgendreをつかうのかしら?と思いました。「嫁」には文章中でbruが使われると辞書にありますが、まだこの言葉を文章中でみたことがありません。(あまり勉強できていないせいですが・・)。belle fille ということばが美しいせいか、この言葉しか知りませんでした。これらの使い分け方をご教示いただけますと、幸いに存じます。

182Sekko:2009/01/29(木) 17:34:34
naoさまへのお答え
 地方的な違いもあります。 南の Languedoc, Roussillon などでは、gendreも beau-fils も両方、婿を指せますが、他では、beau-fils は、配偶者の息子に限定されることが多いみたいです。今は特に、離婚や再婚 などによるfamille recomposee が多いですから、beau-fils は、そういう場合の義理の息子、というのが普通ですね。世代的に考えても、配偶者の息子という意味での義理の息子の絶対数が多いですから、「beau-fils=配偶者の息子」が一般的です。
 また、今は、子供世代の離婚も多いから、gendre が gendre でなくなることも多いわけで、娘婿にあまり執着しないように beau-fils という言葉=位置づけが無意識に避けられてるのかなあ、という感じがしないでもないですね。
 gendre が普通に使われているのに比べて、確かに、bruはちょっと古臭いですね。封建的な感じがします。今時、自分の娘が相手の親から bru と呼ばれてたらちょっと嫌かも。
 日本では伝統的に嫁-姑の関係が、犬猿のように言われますが、フランスではgendreとbelle-mère の関係がもっとも緊張したものととらえられているので、その辺の温度差もあるかもしれません。gendreはいつまでもgendre でしかなくて、beau-fils としてフュージョナルな関係にはなれないぞ、みたいなね。

 それに比べれば、belle-mère とbelle-fille は、わりと摩擦が少ないと了解されてるみたいです。まあ実際はケース・バイ・ケースでしょうけど。

183nao:2009/01/30(金) 17:08:23
ありがとうございました。
配偶者の息子、とお聞きして一瞬、「え〜それつて、我が子なのに?」とおもつたのは、やはり日本にいるからですね。地方の差、現代の言葉の移り変わりを教えていただき、勉強になりました。今日、フランスのニュウース読みの会で友だちと一緒にお答えを見せて頂きました。皆さん「へえ〜配偶者の子つて、どちらの子なの?」「お互いの相手の子よ」と話すのを聞いていますと、やはり日本ではまだまだ、Famille recomposeeは少ないとおもいました。ありがとうございました。

sukunain

184Sekko:2009/02/11(水) 07:15:45
hommisme
 日本でも今は離婚や再婚が多いと思います。

 でも大きな違いは、日本では、離婚家庭の子供はほぼ、どちらかに引き取られて(昔は父の「家」、今は母個人というのが多いんでしょうか)、もう一方の親との付き合いがなくなるケースが多いようです。
 フランスでは「家」の戸籍とかないので一昔前までは、離婚すると母親が親権を持つことが多いでした。でも、Francophone 系の国ではカナダなどもそうですが、フェムニスムと対をなす「オミスム=Hommisme」の運動が盛んになり、ヴァカンスの半分を父親のところで過ごすのは普通どころか、週の半分を父母が交代で、あるいは隔週でというケースも増え、親権も両方が行使できるケースも増えています。だから子供の学校を中心とした近くに両親(の再婚家庭)がそれぞれ住むこともよくあります。だから、子供たちも父母の新しい配偶者を普通にBelle−Mere とか Beau−pere とか呼んでいるし、彼らも一緒に住む親権を行使できる可能性も開けています。祖父母が孫と会う権利もあり、子供が離婚した後でもう孫と縁が切れてしまうという状態を避けることもできます。

 まあ、これはこれで、子供の情緒が不安定になることもあるので、特に、片方の親が満足のいく再婚をしないまま前夫や前妻に恨みを抱いてる時とか、けっこう問題もあります。生き別れは死に別れよりも大変だ、というのはありますね。14歳までは子供には拒否の権利がないのです。

 でも、父親としての権利を母親と同じく保証されているということで、父親に育児の自覚が出て、分業じゃなく、「いざとなれば100%の親」という意識があるのとないのでは、夫婦の関係も変わるかも、と思いますね。

185Bobby:2009/06/19(金) 12:23:36
magasin
フランス語の「店」にはいろいろな言い方があります。magasinは知人のフランス人に言わせると食べ物を売っている店は省くそうですが、magasin d'alimentationという言い方もあります。たとえば、魚屋poissonnerieはmagasinではないのでしょうか?ご回答のほどよろしくおねがいします。
また余談ですが、エッフェル塔には階段で上れなくなったと聞きましたが、本当でしょうか?ご存じだったら教えてください。

186Sekko:2009/06/25(木) 17:05:28
magasinについて
 magasinというのは、アラビア語起源で「倉庫」のような意味だったと思います。だから、基本的には生鮮食品を売る店には使いません。magasin d'alimentation というと、缶詰や調味料とか、保存できるものを中心に想定されているからでしょう。魚屋はだから、決してmagasin de poissons といいません。marchand de poissons ですね。一般に道に面した小さな店はブチックと呼べます。後は、フランスは今でも職人の資格が厳密なところなので、そのブチックの中にアトリエがあるかどうか、つまり自分で製造してるかどうかによって、店の名称が規制されるので(パン屋さんなど特に)、チョコレートなど、日本風に考えれば少し保存がききそうなものでも、magasin とかいいませんね。

 エッフェル塔のことはよく知りませんが、今サイトhttp://www.insecula.com/musee/M0054.html を検索したら、この季節なら Escalier : 9h00/0h45 dernier accès minuit とあり、1665段を8分台で制覇したとかいう最近の記事も見つけたので、上れるんじゃないでしょうか。何らかの理由で禁止の時もあるのかもしれません。しかし零時まで上れるとは知りませんでした。さすが観光都市ですね。(私はエレベーターですら上ったことがありません。東京タワーには完成した翌年に上り、そこではじめて「外人」観光客に英語で声をかけられたのを覚えてますけど・・)

187Bobby:2009/06/26(金) 11:04:03
「店」
ご回答どうもありがとうございました。真夜中のエッフェル塔、素敵ですね・・・

magasinの件ですが、アトリエがあるかどうかというboutiqueの条件、おもしろいと思いました。とすると、「保存」がきくかどうかがmagasinの見分け方になるのでしょうか。

「保存」とつながってきますが、倉庫という語源的ニュアンスからすれば、「貯蔵」できることかな、と別の方向から勝手に考えていました。というのは、もう一人知り合いのフランス人に聞いたところ、「レストランを除いてすべてmagasin」だというのです。レストランは確かに日本語では「店」といいますが、商店ではありません。商店と店の違いは何か?と考えて、stockerが可能かどうか、に思い至りました。

ただ「保存」と「貯蔵」は同じようで微妙な違いもあります。「貯蔵」は「保存」のように時間を気にしません。ストックされていても午後にはなくなることも、そのまま10年後まであり続けることもできます。生鮮品でも加工品でも広く捉えることができます。また穀物の貯蔵であれば、magasin de grainesがそのまま、現在の「店」に置き換えられているような気もします。
いま問題にしているのは魚屋ではなく「店」なのですが、ふと思い立ってpoissonnerieの定義をインターネットの辞書(CNRTL)でみてみると、筆頭にMagasin où l'on vend du poisson et des fruits de merとありました。

commerceはmagasinより商店のニュアンスが強く限定される感じがあるのですが、magasin以外に専門店であり、また日本語のように一般的に広く使用される「店」はフランス語にあるのでしょうか?

188Sekko:2009/06/26(金) 22:03:13
店の話(続き)
 私は日本語の保存と貯蔵のニュアンスの差を無視して使ったのですが、時間を気にするかどうかより、それこそ、語源的には、物を、ある「場所=蔵とか」に保存するのを貯蔵というんでしょう。「建築物の保存」なら、貯蔵とは言えませんし。で、magasin は、それでいうと、正確には貯蔵可能な商品を取り扱うもの、となりますね。今は一般的な「店」という意味にも使われているので、Magasin où l'on vend du poisson ということは言えますが、でも「靴屋=magasin de chaussures」のような意味で「魚屋= magasin de poissons」といわないことは確かなので、やっぱり生ものかどうかは大いに関係があると思います。commerce も一般的に店と使えますが、poissonnerie がpoissonnierと関係があり、commerce がcommerçant と関係があるように、そこに働いている人の顔が想定される小売店であり、magasin はデパート=grand magasin にも使えるように、ハコものというか、空間そのものと関係がありますね。ちょっとシックな含意を持たせることもできるものとして「maison」というのもありです。これならレストランでも使えることもあります。
 レストランは物を売るというよりサービスを売るので、レストランをマガザンといえないのは、美容院をマガザンと言えないのと同じですよ。でも日本語では美容院でも店とか言いますよね。それは商業施設の建物の総称だからでしょう。日仏で完全に同じ概念の店の言葉はないんではないでしょうか。ヨーロッパなどは同業組合の歴史が長く「メチエ」の概念が根強くてそれが小売にも反映してるような気がします。

189Bobby:2009/06/27(土) 14:13:01
店(終わり)
magasinをめぐって、いろいろとありがとうございました。コンテクストの中から浮き上がってくるmagasinがみえたような気がします。
フランスならではの「小売りの専門店」が、もとはといえばテーマだったのですが、最初に聞いたフランス人の知人はpoissonnerieのほうへ関心が行ってしまったようです。
ご親切でわかりやすい解釈に感謝いたします。

190迷える大羊:2009/07/13(月) 22:16:28
フランス語の数表現
 最近まで知らなかったんですが、石原慎太郎都知事が何でも、「フランス語は数数えられない、国際語に不向き」などと発言。仏語学校校長のフランス人と日本人のフランス語関係者との間で裁判沙汰になってたみたいで・・。

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/05-08/050821tokyo-ishihara.htm

 最近みたニュースでは、石原都知事の発言への不快感はわかる、としながらも特に被告たちが損害を被ったとはいえない、ということで原告側の損害賠償(フランス語への名誉棄損、語学学校への営業妨害といったところか)の訴えは却下されたようですが。

 ところで、私はフランス語は全くの門外漢なんですが、上の記事中のフランス語解説を読むと(下の文)、うーん、確かにややこしいかも、少なくとも俺は簡単に覚えられないなぁ、なんて思ったりしますが、竹下先生はフランス語ビギナーのころ、数表現につまづくことはなかったですか?

 「もっとも、70をSoixante−Dix(60たす10)、90をQuatre−Vingt−Dix(4かける20たす10)と言うなど、日本人から見れば複雑なのは確かだ。」

 あと、この騒動、記事中では「ル・モンド」紙でも報道され、あちら(フランス)でも物議をかもしたとあるんですが、そうなんですか?
 個人的には「ほっとけば?フランス好きは日本に他にいくらでもいるし、都知事が何をいおうと関係なくフランス語習うでしょ」って思うだけですが・・。

191Sekko:2009/07/14(火) 08:07:21
フランス語と数
 この話、当時すでに、このサイトでも話題になってたような覚えがあります。石原知事は確か、同じ頃カルチエ財団の現代美術展にもけちをつけたんですよね。
 実際の計算とかでは、読み方よりも数字の字面に反応するのであまり関係ないと思います。ベルギーのフランス語では今でも、70とか90を60足す10とかじゃなく、独自の呼び方をします。フランスでは電話番号を、ふた桁ずつまとめて言うのガ普通で、そういう時は、60台とか80台が聞えても6とか8とかすぐに書きとめられず、最後まで聞かなければ実は70台か90台か分らないので不便です。で、英語では日本風に、一桁ずつ読み上げるので、その方が分りやすくて便利だなあと、異文化体験をしたフランス人ははじめてフランス語のふた桁まとめの不便さに気づきますよ。
 後、これも前書いたと思いますが、ドレミの読み方が「ソ」が「sol」で「L」も発音するので、けっこう不便です。ドも昔は ut だったんで、「T」も発音し不便なのでドが一般的になったのに、ソは相変わらずソルなので、面倒だから私は時々「ソ」ですまして音楽の生徒に悪影響を与えています。ソルだとスピードが出ないんです。数字も口頭の場合、早く数えにくいですね。私は、早く数えたい時は日本語で考えることにしています。後は、何でも慣れというか、みんな母国語をこんなものだと思っているわけですからね。
 ただ、本当に効率に差がある時は、便利なものが最終的に他を淘汰すると思います。漢数字よりアラビア数字、ローマン数字よりアラビア数字というように。数字さえグローバル化していれば後の読み方は数学でなく文化ですから、確かに他の国の批判をするのは教養がないと思われてもしょうがないですね。フランスは国家的に数学教育に力を入れてる国ですしね。
 日本での「事件」も所詮三面記事ですから知らない人の方が多いでしょう。
 最近、日本製ゲームのパッケージを、日本のものは登場人物のキャラの絵なのを、ヨーロッパ向けのものではデザインを変えて帽子とかシンボリックなものにしたそうなんですが、どちらのデザインがいいと思うかというアンケートをとったらフランス人は圧倒的に日本用パッケージを支持したそうで、キャラへの思い入れがフランスと日本では似ているのだという話を読みました。そんなところも日本のコミックやアニメのフランスでの人気につながっているんでしょうね。

192迷える大羊:2009/07/15(水) 20:22:57
フランス語の数表現2
 しかし、石原知事は一体何を考えてこんな発言を?彼の経歴に何かフランスに反発を抱くようなところってあったかな??
 でも、前から論じてますが、フランス人も意外とナイーブというか人の言うことを気にするというか。

 たとえばの話、英米人なら、「英語にはFuckだのBitchだの下品な罵倒語が多すぎる、国際語に不向き」みたいなことを言われても鼻にもひっかけないような気が・・。

 特にアメリカなんて「自国の悪口」は聞きなれてるようなところがあるし。英国などは自国に絶対の自信があって、それこそ、一部ヨーロッパを除いた外国のことなど全く興味なさげな気がしますし・・。まさに本物の「中華思想」の持ち主かも。

 ちなみにネットで観察する限り、ヨーロッパでウケてる日本式マンガ・アニメの類もイギリスではいま一つといった印象ですね(まあ、マニアが全くいないってわけではないらしいけど)。

 もっとも日本のマンガ・アニメ(黒沢・小津映画も)って別に外国に広めようと思って作ったわけじゃなくて、あくまで日本で日本人が楽しむために作られたもので、本来「国際的」とは最も縁遠い代物だと思うんですが、そういうものに限って、海外でウケる。

 具体的に名を挙げるのは憚られますが、逆に日本人が勝手に「国際的」とか「国際人」と思っているコンテンツやアーチストに限ってまるで相手にされないのは皮肉だよな、と思うのは私だけですかね?
 まさか、「オタク」が世界共通語になってるとは思いませんでした。別に外国に広めたい日本語でもないのに・・。

193Sekko:2009/07/16(木) 18:16:45
特殊と普遍
 そうですね、すごく特殊な文化の中での特殊な出来事の描写の中に普遍性がかえって際立つってこともありますよね。みんな違ってるのがデフォルトで、その中に共通点を発見すると、しみじみとなるっていうのはあります。私の場合あまり自分と状況が近いと共感の仕方もけっこう閉鎖的になります。

 フランスにはフランス語帝国主義がありますから。
 世界中にあるアリアンス・フランセーズの力とか、けっこうすごいですよ。一昔前までは、アフリカとか、アメリカンスクールのない国はあってもリセ・フランセのない国はないというので、あちこち転勤する英語圏の家族は、子供を日本なんかでもわざわざリセ・フランセに入れてました。

 逆に、アメリカなんかでは移民のブロークン英語でもまあOKですが、フランスではフランス語がちゃんとできなければまともに相手にしてもらえない時期が長いでした。でも、ちゃんとできれば、全く対等に扱ってくれるのでやりやすいとも言えます。小学校でも韻文をせっせと暗誦させたり作らせたりしますし、理科系でもフランス語や哲学のカリキュラムは文科系と同じだから、日本の子の日本語能力よりも平均して優れてるかも。

 アメリカでは中部の「田舎」とかでは、自国の悪口を聞くチャンスなんかそもそもなくて、世界はアメリカしかないと思ってる人が大半ですから、アイデンティティの確立が大変だったヨーロッパ諸国なんかとは違うでしょうね。

 オタクはアヴァンギャルドな語感があるみたいですね。まあ、私は、今や、国の差よりも世代の差の方が大きいなあというのが日々の実感なので、なんとも言えません。

194迷える大羊:2009/07/19(日) 00:14:23
日本式女子高生 IN フランス
 以前、「おしゃべりルーム」で日本アニメの学園ものなんて、あっち(フランス・ヨーロッパ)の人にわかるんかしら?みたいなスレを立てましたが、こんな映像を発見。今年のJAPAN EXPO映像らしいのですが・・。

http://www.youtube.com/watch?v=nEmt2mn6VWk

 思わず、うーんと唸ってしまいました。まさか、フランス(あるいはヨーロッパ)の少女の日本式女子高生ルックが拝めるとは夢にも思いませんでした・・。
 フランスやヨーロッパで日本式女子高生ルックのグッズって入手可能っていうか、簡単に手に入るものなんですか??

 あとこの映像、以前から話題に出してる日本アニメ「けいおん!」(すみません、最近のアニメってこれしか知らなくて)のコスプレで、「うんたん、うんたん」なんて内容知らないと出てこないギャグなんですが・・・。
 このアニメ、日本以外では放映されていないし(先月放送終了)、DVDも出てないのに(7月末発売予定)、どうやって観たのかな〜(棒読み)って野暮なツッコミはおいといて、観察すると日本で目ぼしいアニメが放映されるとすぐ、世界各国語の字幕つき映像がアップされるんですよね・・。誰が翻訳してるんですかね?

 ここのところアニメ話ばっかりでなんですが、観察すると面白い上に謎がつきないんですよね〜。

195Sekko:2009/07/19(日) 19:05:49
女子高生
 こんなのいるよ、って次女が言ってました。次女も昔、日本でルーズソックスとか買ってましたね、仲間内コスプレ用に。し亜k氏、さすがに一般のフランス人からの認知度は低いというか、ないですよ。制服自体が基本的にないですからね。
 私も、日本の女子高生の超ミニスカートとかはマンガの世界だけのものかと思っていたら、日本で、実際に普通に町を歩いてるのを見て驚いたことがあります。信じられないです。自分がそういう時代に女子高生じゃなくてよかったし、そんな日本で娘たちがそういう格好をしてるのも信じられません。長女は、東欧の若い女性は自由化の反動ですごくセクシーな格好をしてる、パリでは考えられない、と言ってましたね。パリのリセの子のデフォルトは1968年以来ジーンズじゃないかな。

196迷える大羊:2009/07/20(月) 00:25:06
学校事情
 >一般のフランス人からの認知度は低いというか、ないですよ。

 そりゃそうでしょうね。日本人からみても特殊なカルチャーですし、あれは。日本でも新聞などでもたまに「あんなスカートいいの?」みたいな投書をみかけます。
 私なんかの高校時代、ツっぱっている、あるいはトンがっている女子高生のやるファッションは現在とは逆に極度に丈が長めのスカートをはくことで、教師や親も、むしろ長いスカートの方を警戒したり、目をつけてたりしましたね。

 私が思うに丈が短くなりだしたのは90年代くらいからじゃなかろうか、と。この時代からヤンキー(おわかりになるでしょうか?要するに80年代風不良とでもいいましょうか)が「ダサイ」ものとなり、その象徴だった長めのスカートが廃れだし短くなり出したような。あと長いのがダメなら短くすりゃあいいんだろ!みたいな十代の子らしい「反抗精神」もあったのかも。

 最初はトンがった子たちがやっていた制服に短めスカートも、いつの間にやら普通の子たちにも「普及」しちゃったみたいで・・。もちろん、苦々しく眺める親や教師もいるのでしょうが、十代のころってそういう「反抗」をカッコいい、と思う時期ですし、注意しても効果なくて、今やすっかり違和感がなく、お馴染みの風景になった、ってところでしょうか。

 あと、海外の学園もののマンガとかアニメに関するコメントを見ると、どうも「部活動」っていうのも日本特有のものなのかなぁ?と思ったりするのですが、どうなんでしょう?
 フランスの学校に相当するものはあるのでしょうか?

 日本の学校だと部活選びによって学校生活の楽しさとか意義がかなり変わってくるようなところがありますけど。

197迷える大羊:2009/07/20(月) 19:07:01
先輩後輩
 あと、日本の学園アニメを眺めて、あっち(フランスなどの人)が違和感あるのでは?と思ったのは、先輩後輩関係ですね。日本の学校ですと、年次が下の下級生は年次が上の上級生に対しては敬称で呼びかけ、基本的に敬語で話すのがお約束ですよね。もちろん、学校により、所属する部活動により厳密さの程度は異なりますが。フランスやヨーロッパの学校にこういう年次による上下関係ってあるんですか?

 これ、感覚が外国の人にはあまりよくわからないのかどうか、「〜SAN(さん)」「〜SENPAI(先輩)」って日本語そのまんまの字幕がついてたりします。
 「けいおん!」劇中でも、新入部員・下級生の子は主人公たちを「〜先輩」とか「〜さん」と呼んでますし、ギターの演奏技術は明らかにその下級生の方が上だけど、「先輩・上級生」である主人公の「顔を立てて」リードギターの座を譲り、サイドギターに回る、なんて場面があったりするけど、理解されたかな?これ、なんて思ったりしますが。

 学校だけではなく、こういう年次による先輩・後輩関係は企業に入ってもあるし、日本の企業社会で転職者がぶつかる面倒は、立場や経験を共有する「同期入社組、同年次」がおらず、社内での立場が定まらず、人間関係が築きにくい、というのもありますし。
 そもそも、学生の就職活動で「部活経験」が有利、とよくいわれるのはこういう「組織適応力」というか「人間関係力」を期待される部分が大きいわけですし。

 そういえば、日産自動車現社長はフランス人のカルロス・ゴーン氏ですけど、彼はこういう日本的人間関係とか人事みたいなものをどう思っているのか、興味深いですね。
 彼も日本では毎年4月1日に学校出たての若者を前に「え〜諸君らは新社会人として・・」なんてやってるんだろうか?なんて考えてしまいます。

 今までのご質問、お話の前後から察するに娘さんにいろいろおたずねになったみたいですね。娘さんたちに私からも「ありがとうございます」とお伝え下さいませ。

198Sekko:2009/07/21(火) 02:16:51
先輩とかは・・・
あまりないですね。少なくとも高校レベルまでは。部活も学校の教育活動としてはありません。ただ小学校などは水曜が休みでみな地域のスポーツクラブとか音楽院とかに行きます。公立のものは親の所得によって経費も変わり、教育費はそんなにかかりません。でも学校での音楽とか体育がばらばらなので、学校外で活動してる子としてない子の格差は開きますね。音楽院に行かない子は中学を出る時点でドレミも読めなかったり。
 そもそも、学年ごとに年齢差があるので、高校出るまでに5人に一人はどこかで落第してますし、逆に飛び級する子もいますから、中学最終学年のクラスにで13歳の子と18歳の子がいるって状況もあります。男の子で13歳と18歳っていったら、体格も体力も全然違うし、これでは当然、日本風の体育の授業とか部活とか、できませんしね。その代わり、その上のグランゼコール予備クラスとかグランゼコールとかのレベルになると、実年齢と関係なく「同期」のつながりは深くなります。大学も医学部だとかは、1年目終わりの選抜試験に合格したかどうかで同期のつながりが生まれますね。国立しかないので、その後も基本的にずーっと。サークル活動も始まり、グランゼコールなんかでは2年生が新入生を勧誘したりするのは日本と同じ光景です。免状社会なので、同じ新卒で同じ会社に入社しても、出身校によって初任給も差がついたりします。学部卒の2年目社員より、グランゼコール卒の新入社員の方が高給だったりもします。年齢も飛び級や落第をひきずったままですからばらばらですしね。
 ただ、日本風の塾もないし、教育社会主義みたいな国なので、その気になれば、教育費が限りなくゼロに近い状態でもエリート免状を得ることは可能です。実際はやはり親の学歴水準によって情報の差が出てきますが、少なくとも、イギリスみたいな感じではないです。

199迷える大羊:2009/07/21(火) 22:40:25
同期の桜
 いつも、お忙しい中、恐れ入ります。なるほど、日本みたいに、同年齢の人間のほぼ全員が横並びに進級・進学しないので、「先輩・後輩」関係が生じようがないわけですか。私自身は目上の人間に対しての礼儀云々は苦手なタチなので、フランス人がちょっとうらやましいですね。

>グランゼコール

 しかし、お話伺うとこれすごくないですか?日本の「学閥」、霞が関のキャリア云々なんて話が可愛く思えてくるような強烈なエリート集団なんじゃ?。あと、フランスの大学には国立しかない、というのも意外で、初めて知りました・・。

 今日も、「ルパン三世」のパロディを演じるイタリアのお兄さんの映像を見て大笑いしてました・・。

200迷える大羊:2009/08/10(月) 21:44:31
ピエール・ブール氏
 ってフランスで作家として著名なんですか?今頃、と思われるかもしれませんが、私、有名な映画「戦場にかける橋」「猿の惑星」の原作者がフランス人だったなんて最近知ったもので。

 どちらも英米人の原作とばっかり思ってました。「戦場にかける橋」はの泰面鉄道建設をめぐる日本軍と連合軍捕虜の話、「猿の惑星」は猿と人間の立場が逆転した惑星に不時着した主人公が「動物」としての扱いを受ける皮肉っぽい冒険談で、チャールトン・ヘストン主演で映画化されたものが有名。

 この方、第二次大戦中、ベトナムで1年半ほど日本軍の捕虜になったことがあり、そのころの体験が作品に影響しているようで。特に「猿の惑星」に出てくる猿たちは日本人のカリカチュア、との説が映画好き、SF好きの間には根強くあるのですが・・。
 私個人も彼の別のSF作品「カナシマ博士の月の庭園」における日本人の扱いをみると、さもありなん、と思ってしまいます。

 ちなみに「カナシマ博士の月の庭園」は米ソに先駆けて月到達に成功した日本人科学者「カナシマ博士」がシステムの欠陥で地球に帰還できず、月面でハラキリをして果てる、といった話ですが・・・。

201Sekko:2009/08/11(火) 02:59:04
Pierre Boulle
 知られてないと思います。映画は有名なんで、漠然とアメリカ物だと思われています。ただし、SF読者には知られています。(私もその一人です。)
 死後に遺稿が発見されたとかでそれが出版された時は少し話題になりました。アメリカではすごく人気だそうで、研究書も出てるとか、Xファイルにも影響を与えたそうです。近代SFの始祖的なジュール・ヴェルヌもフランス人だし、わりとSF的感性はあるのかも。ブールは、レジスタンスだったから収容所に入れられたんですよね。フランス軍の方は、ベトナムに日本がきた時はもうドイツ占領下のヴィシー政権だったから、日本と戦争状態ではなく、わりと平和的に共存してた時期があったと聞きました。ブールはレジスタンスだったから、戦後派手に表彰されましたが、当時すごくアングロサクソン的状況だったんでしょう。
 日本人差別があるかどうかは・・・少なくともこっちでは問題にされてないと思いますけど。私は彼の映画はどれもあまり好きじゃないです。

202迷える大羊:2009/08/11(火) 19:50:57
お相手ありがとうございます
 そうですか、ブール氏はさほど著名でもないんですね、フランスでは。そんな彼の作品がどうして米国の映画関係者の目にとまったのかは興味深いですね。

>日本人差別があるかどうかは・・・

 とはいうものの、ブール氏版「猿の惑星」の猿たちは人間の文明を模写することで、勢力を大きくし、いつの間にやら惑星の支配者となったって設定でして。かのヒトラーは「わが闘争」の中で日本人を「サルマネばかりの二流民族」としておりますが、これってそういった第二次大戦前後の欧米人の日本人への偏見そのまんまじゃ?って思ってしまいますねぇ。

 まあ、私個人はブール氏の小説より1968年のチャールトン・ヘストン主演のハリウッド映画「猿の惑星」の方がずっと面白い、と思いますが。

 でも、いつも思うのですが、ハリウッド映画って原作がフランスだろうが日本だろうが、必ず主人公はアメリカ人、舞台もアメリカにして映画化しますよね。(例「猿の惑星」「二キータ」→ハリウッド映画「アサシン」、「ハチ公物語」→ハリウッド映画「HACHI」etc)

 SFドラマ「スタートレック」にしても、遠未来で現在あるような国家主権は消滅し「地球連邦」が成立している世界の話ですが、地球側の戦艦の名は「エンタープライズ」みたいな英米風の名前ばっかり。かろうじてロシア風の「ポチョムキン」がある程度。

 日本のアニメ、例えば「キャンディ・キャンディ」みたいに主人公も舞台設定も欧米人・欧米ばっかりで自国人(日本人)が全く出てこない作品なんて珍しくないのと比べると対照的ですね。グローバル、世界を相手に、とはいうものの、ハリウッド映画っていうのも恐ろしく「内向き」な世界だな、と思うのは私だけでしょうか?


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