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フランス語フランス文化質問箱
127
:
Sekko
:2007/11/12(月) 21:26:34
タブーはもちろんありますよ
フランスの政治ジャーナリズムにおけるタブーはもちろんありますよ。アングロサクソンのジャーナリストたちはフランスのジャーナリストの政治家インタヴューは予定調和的だとよく批判しています。
そのタブーには、圧力からくるものもありますが、メンタリティからくるものもあります。たとえば、政治家の恋愛ゴシップなどについては深追いしないというのは、圧力ではなく、アングロサクソン国のピューリタン的懲罰意識がすくないからでしょう。
権力者にとって都合の悪いことはマスコミからすべてカット、という風潮は、今のサルコジになってから顕著です。監視カメラをここ2年で10倍にするとか何とかいう計画の発表もアメリカ型監視社会へのシフトです。表現の自由は保証されているものの、言論界もアーティストまでも、「自己規制」の風潮が現れてきたのも21世紀になってから加速されてきました。
しかし、ボトム・アップの不平たらたら、ストやデモ(や「暴動」)を含める直接民主主義による抵抗はフランス風の共和国主義とあまりにも親和性があるのでめったなことではなくならないでしょう。で、明日からまた交通ストで、それを支援するという学生たちが駅を占拠するそうです。
しかし、「国益」に関する報道規制の中央集権は分野によっては徹底しているようで、記憶に新しいところでは、チェルノブイリの事故の時、放射能の雲が、フランスの国境で止まったかのような報道がなされたこと。当時の関係者からそのタブーを敗れなかったことの経緯を聞いたことがありますが、これなど、真実を知りたくない、という心理が報道の受け取り側にも働いたと思います(私もその一人でした)。
あと、フランスは人種差別も外国人排斥もないという「建前」が、人種報道や統計を禁じているわけですが、それを偽善と見るか、理想に向けた努力と見るかはケース・バイ・ケースで微妙な所もあります。
諜報活動については、今のテクノロジーではアメリカと提携せずには矢っていけない部分(軍事衛星など)が多いので、そこから独立するためにヨーロッパ側で、新しいシステムが構築されつつあるのは確かでしょう。フランスのような国がなかったら、他のヨーロッパ諸国はわりと簡単にアメリカの諜報の傘の下にはいるでしょうね。そしてフランスはほんとうは自分だけでアメリカに競合したいのだけれど、金がないのでヨーロッパぐるみにして・・・という構図も戦後ずっと基本的に変わってません。
後フランスには中東やアフリカやカリブ海などに独自のコネや情報網があるので、積み重ねは当然あるでしょうね。サルコジのアメリカへのすりよりと自我肥大の遍在行動がこれをつぶすことになるかどうか、まだ分かりません。
私は個人的にはある行政裁判の原告として係わり中で、経緯をブログで公開することも考えましたが、それを楯にとって、こちらが訴えられる可能性も大きいと言われてあきらめました。敗訴したらヨーロッパ法廷に持っていくつもりです。しかし、どんなに「権利」が保障されていても、その行使には、知識と暇と資金という3拍子が必要な事実は残念ながら厳然としてあります。
逆にそれが可能な時には異議申し立てを遂行するのが義務であるとも言えます。
でも、諜報に関する本なんてのは書きそうもないですよ。
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