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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●

1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/21(水) 22:43:01 ID:???
プロバイダー規制や本スレの空気などでSSを投下できない人が、
本スレの代わりにこっちでSSを投下するスレ。

sageるとIDが???になるので恥ずかしい人にはお勧め。

8381/9:2011/03/29(火) 02:41:44 ID:???
(自炊)停電が怖いツンデレ

「よし。パソコンの電源は切ったし、携帯とゲーム機の充電も問題なしと。全く、夜の
停電ってうっとうしいなあ。まあ、電力足りないんだし、仕方ないけどよ」
 コンコン。
「何だよ……母さんか? 大丈夫だって。全部準備済ませたからさ」
 ガチャッ……
『こ……こんばんは……』
「へ……な、何だよ。かなみ……?」
『な、何よ。その変な顔。あたしが来ちゃいけないって言うの?』
「いや。いけないとは言わないけどさ。最近……その、珍しいじゃん。予告なしで来るなんてさ」
『うっさいわね。何よ。あたしが来ちゃいけないって言うの?』
「ま、待てよ。別にそうは言ってないだろ? 何カリカリしてんだよ」
『だって、アンタがまるで迷惑みたいな言い方するからじゃない。人の気も知らないでさ』
「だから、そんなん思い過ごしだっつーの。で、何だよ? 何の用だ?」
『……な、何よ。その……用がなくちゃ来ちゃいけないって言うの?』
「そんな意味で言ってねーよ。別に、用が無くたって、いたけりゃいればいいし。けど、
もうすぐ停電だぞ」
『分かってるわよそんなの。アンタ、あたしがバカだと思ってるわけ?』
「そんな、いちいち突っ掛かってくんなって。いや、分かってるならいいけどさ。ただ、
電気使えなきゃ何にもする事がないぞ。第一真っ暗になっちまうし」
『別にアンタの部屋でしたい事なんてないわよ。停電にでもならなきゃ、誰がこんなと
こ来るかっての』
「停電にでもって……ハァーン。なるほどな。そういう事か」
『え……? な、何よ。何一人で納得した顔してんのよ』
「いや。もしかしてさ、かなみ。一人で真っ暗闇の中にいるのが怖いんだろ」
『んなっ!? な……なにバカな事言ってんのよ…… だだだ……誰が怖いなんて……
そんなわけ無いでしょ? たかが停電くらいで……』
「じゃあ帰んなよ。別にここにいたって何にもする事ないぜ? むしろ、暗闇の中で男
女二人っきりなんて、下手したらムラムラして襲っちまうかもしれないし」

8392/9:2011/03/29(火) 02:42:09 ID:???
『ちょ……バカな事言わないでよ。変な事したらぶっ飛ばすからねっ!!』
「いや。勇ましいのはいいけどさ。暗闇でいきなり押し倒されて抵抗出来る? 俺だっ
て一応は人並みの男なんだぜ」
『じゃ……じゃあ、大声出すわよ。下におばさんだっているでしょ? そうしたら……』
「いきなり口塞いじゃうかもよ。そんな危険な奴と一緒にいるよりは家にいる方が安全
だろ。まあ、真っ暗闇が怖くて誰かと一緒にいないと耐えられないって言うんだったら、
話は別だけどさ」
『うっ…… な、何よアンタ。そんな脅すような事言って。あたしを追い返したいわけ?』
「追い返したいって訳じゃないけど…… まあ、俺だって後悔するような事したくない
けど、でもわざわざ真っ暗になるのに俺のトコ来るなんて、勘違いしたっておかしくないじゃん」
『勘違いって何よ? あたしが、その……タカシと……って? な……何言ってんのよ
アンタ。バカじゃないの? そ……そんな訳ないでしょっ!!』
「まあそう言うとは思ったけどさ。でも、何でわざわざする事もないのに俺んトコ来る
のか、理由が分からないとな。ここに来た理由が分からないと、俺だって男だから変な
期待するかも知れないし」
『アンタが期待するようなことなんてあたしがする訳ないでしょっ!! このドスケベ!!』
「じゃあさ。何で来たのか、理由くらい聞かせてくれたっていいだろ? こっちだって、
どう対応していいのか分かんないしさ」
『ううううう…… アンタってば卑怯すぎ。そうやって脅してさ。そこまでして、あた
しに理由を言わせたいわけ?』
「ああ。だって、これくらい言わなきゃ絶対言わないだろ? お前って頑固だからさ」
『ふ……ふんっ!! むしろ、アンタみたいな卑怯者には絶対教えてあげないわよ。そ
れに、どうせ襲う襲うなんて口だけでしょ? アンタってカッコばっかつけたヘタレだ
からさ。本当にそんな事出来る訳無いもんね』
「……お前さ。そういう挑発してると、本当に襲われるぞ」
『うっ…… バ、バカ言うんじゃないわよ。もし、ホントに襲ってきたら、舌噛み切っ
て死んでやるんだから』
「ちぇっ……全く、どこまで意固地なんだか。で、どうなんだよ? 別に停電が怖くて
俺んとこ来たでも、全然笑わねーからさ。正直に言ってみろって」
『だから停電なんて怖いわけないって言ってるでしょ? いい加減しつこいわよアンタもっ!!』

8403/9:2011/03/29(火) 02:42:35 ID:???
「じゃあ何でわざわざ、真っ暗闇になるこの時間に、二人っきりになりに来たんだよ。
俺とただいたいから?」
『へっ……!? べっ……別に、アンタなんかと一緒にいたい訳じゃないわよ……』
「ふーん。なら、いたくなければ帰ればいいじゃん。嫌な奴と真っ暗な中で二人きりで
過ごすっておかしくね?」
『べ……別に嫌って程じゃ…… 大体、幼馴染でずっと高校まで一緒なのに、今更嫌も
何もないわよ』
「でも、一緒にいたい訳じゃないのにいるのって、何か矛盾してないか?」
『いちいちうるさいわね。アンタは!! 男のクセにグチグチ言うなんてみっともないわよ』
「いや。お前だって気付いてんだろ? 自分がどんだけ理不尽な事言ってんのかってさ。
せめて理由くらい言って貰えないと、納得出来ないんだよ」
『ええいっ!! もう、細かい奴。停電でする事なくて暇だから、せめて話し相手くら
いになってあげようかと思ってやって来たのにさ』
「フーン。話、したいだけ?」
『あたしがしたいんじゃないのっ!! アンタが暇だろうから付き合ってあげるだけ!!』
「……いや。俺、停電終わるまで寝ようと思ってたからさ。話し相手とか必要ないんだけど」
『どーしてアンタは、人の親切を無にするようなこと言うのよっ!! せっかく話し相
手になってあげるって言ってんのよ? まあ、その……可愛いとまでは言わないけどさ。
でも、年頃の女の子がよ? 非モテ男のアンタなんだから、素直に喜びなさいよね』
「別に、押し付けの親切ならいらないんだけどな。かなみが俺と話したいって言うなら、
俺だって付き合うけど」
『だから何でアンタの方が付き合うことになるのよっ!! あたしが付き合ったげるっ
て言ってんのに!!』
「いや。だから、わざわざ付き合ってもらう必要なら無いって。仕方なくとか嫌々とか
だったら、全然気にしないで帰ってくれていいからさ」
『あああああ……もうっ!! アンタってどうしてこう、素直に人の親切を喜べないの
よっ!! ホントは嬉しいんでしょ? あたしが来てさ。だったら、大人しく認めなさいよね』
「……かなみがさ。停電中暇だから俺と一緒にいたいって言ってくれるなら、俺も素直
に喜ぶけどさ。何か親切の押し売りみたいじゃ喜べねーよ。コマーシャルでも言ってん
だろ? バカって言ったら、バカって言うってさ」

8414/9:2011/03/29(火) 02:43:00 ID:???
『むう…… フ、フンだ。時事ネタだからって偉そうに使っちゃってさ。もういいわよ。
別に、アンタなんかに喜んで貰わなくたっていいもん』
「そう言いながら、座るんだな」
『何よ。立ってるの疲れたから座っただけでしょ。悪いの?』
「いや、別に。それより、そろそろだな……」
『そろそろって……な、何がよ?』
「いや。だから、停電」
 プツッ……
『きゃあっ!!』
「ありゃ? 言ったそばから来たか。ところで、かなみさん」
『……な、何よ?』
「今さ。電気消えた瞬間、悲鳴上げなかった?」
『そ……そんな事ないわよ。気のせいでしょ?』
「じゃあさ。何で俺の手に縋り付いてるわけ?」
『……だって、暗いんだもん。こうやって触ってないと、アンタがどこにいるかよく分
かんないし……』
「別に、真っ暗っつったって、完全な闇ってわけじゃないじゃん。まあ、外からの光も
いつもに比べると異様に暗いけどさ」
『でも、暗いじゃない。べ……別に、怖いって訳じゃないけど……でも……』
「でも……何?」
『うっ……や、やっぱり何でもないっ!!』
「何だよ。変な奴」
『う……うるさいわねっ!! バカ……』
『(言える訳ないじゃない…… こうやってると、タカシの存在を感じられて、安心出来
るなんて……恥ずかしくって……)』
「ところで、かなみさ。寒いのか?」
『へ……? な、何でよ……?』
「いや。何か震えてるからさ。それとも、真っ暗で怖いから?」
『違うわよっ!! 全く、アンタもしつこいんだから。そうね。ちょっと……寒いかな』
「じゃあさ。悪いけど、ちょっと手、離してくれる?」

8425/9:2011/03/29(火) 02:43:22 ID:???
『ダッ……ダメよっ!! どっか行っちゃ……』
「違う違う。ベッドから毛布取るだけだって。ちょっと立つだけだからさ」
『何だ…… は、早くしてよ? 女の子凍えさすなんて、男としては最低だからね……』
「はいはい。それよりかなみ」
『こ……今度は何よ?』
「いや。さっき、ダメって言ったのさ。めちゃくちゃ必死だったよね?」
『あぅ……うるさいっ!! 寒いんだから、余計な事口走ってないで、早く何とかしな
さいっての!!』
「はいはい。よっ……と。ほらよ」
 バサッ……
『きゃっ!? い、いきなり渡さないでよ。暗くて見えないんだから、危ないじゃない』
「悪い悪い。俺も暗いから、あんまり動けなくてさ」
『全くもう。ホント、アンタって優しさがないわよね……』
「そうか? 俺は俺なりに気は遣ってるつもりなんだけどな」
『アンタの気の遣い方なんて、世間で優しいって言われてる男の十分の一にも満たない
のよ。ちょっとは反省しろ』
「はいはい。で、どうだ? 毛布かぶって少しは暖まったか?」
『うーん……少しは』
「少しは、か……どれどれ?」
『ちょっ……? な……何でアンタが入ってくんのよ?』
「何だよ。スペースあるんだし、別にいいだろ? それに、隣に座ってた方が、どこに
いるか分かるからいいんじゃないの?」
『そ……それはそうだけど……』
 ギュッ……
「ほら。また、こうやって縋り付いて来るし」
『うるさいわねっ!! そういうからかうような言い方、超ムカつくんだけど。嫌なのアンタは?』
「いや。全然嫌じゃないけど」
『だ……だったら、変な事言わないで大人しくしがみ付かれてなさいよね』
「はいはい。でもさ。何か毛布掛けても、震えおさまってなくないか?」

8436/9:2011/03/29(火) 02:43:45 ID:???
『え……? う、うん。まだちょっと……』
「しょうがないな。まあ、もう少し暖かくする方法はあるんだけど……」
『あるの……? だったら、その……早くしてよね』
「ああ。だけどさ。また手を離してもらわないと、出来ないんだけど」
『だ、ダメよ。どっかいっちゃ…… それに、その……暗闇の中で動き回ると危ないじゃない』
「いや。別に何か取りに行ったりする訳じゃないから。ちょっと体勢変えるだけで」
『体勢って…… 何する気なのよ』
「えっと…… こう」
 グイッ!!
『きゃっ!? なっ……ななななな……何すんのよいきなりっ!!』
「その……こうやってくっ付けば、体温でより暖かくなるんじゃないかって思ったけど、ダメかな?」
『あぅ…… 言ってる事は分かるけど、いきなり肩を抱かないでよねっ!! 心臓に悪
いじゃないのっ!!』
「……悪い。予告したら、断られそうな気がして……」
『そ……そりゃまあ…… でも、だからって断りもなしにやるなんて、しっ……失礼過ぎない?』
「それは、その……そうかも知れないけどよ。でも、まあその……無理矢理にでもやっ
て、暖かさが実感できれば、かなみも拒否しないかなって…… で、どう?」
『ど……どうって、その……何がよ……』
「いや、だから……寒さの方。マシにはなったかなって……」
『え、えーと、その……うん。まぁ……』
「そっか。良かった。確かに、震えの方もおさまったようだしな」
『(て言うか、もうそんなどころじゃないわよ。もう心臓バクバクでヤバ過ぎて……怖い
とか寒いとかなんて、全部どっか行っちゃって…… 体めちゃくちゃ熱いし……)』
『ううううう…… もうっ!! こんな事……普段だったら、ぶっ飛ばしてやるんだから……』
「いや。まあ、こんな時でもないと出来ないし。でも、何気にかなみも、気持ち良さそ
うじゃないか?」
『だ……誰がよ? バカ言ってんじゃないわ。アンタに肩抱かれるなんて、気持ち悪く
てしょうがないんだから。今は、それ以上に暖かいから、許してあげてるけど』
「でも、頭もたれかけて来てるし」
『う…… だ、だって、それはその……楽だから……だもん……』

8447/9:2011/03/29(火) 02:44:08 ID:???
「それに、最初肩を抱いた時より、くっ付いて来てないか?」
『それはだって……どうせ暖まるんだったら…… ていうか、その……いっそ、こうし
た方が、もっと暖かいかなって……』
 スッ……
「へえ。かなみから、腰に手を回してくるなんて意外と大胆だな」
『うるさいっ!!(////////////////) 暖まる為だって言ってるでしょっ!! こんな事……
寒くもなきゃ、したくないんだから……』
「分かった分かった。ま、俺は嬉しいからいいけどさ」
『え……?』
「いや。かなみの方から積極的になってくれるなんてな。例え仕方なくでもさ。それで
も俺は別に構わないし」
『なっ……何変な事言ってんのよ。こんな時に……バカじゃないの……?』
「ハハ…… ゴメンな。でも、ホントの事だから……」
『……ズルイ……』
「え? 何か言ったか?」
『へっ……? な……何でもない!! 気にしないで』
「でも、俺の言った事に何か言ったんじゃないのか? 気にするなって言われても気に
なるんだけど」
『気になっても気にするな!! あああああ……もうっ……いいから黙っててよ、もうっ!!』
「ちぇっ。相変わらず、お前ってワガママだな。まあ、お前らしさが戻って来て良かったけど」
『何よそれ? あたしの事バカにしてる訳? ワガママなのがあたしらしいって……』
「いやいやいや。そういう訳じゃないけどさ。何つーか、さっきまでは無理に強がって
た感じがあったけど、やっと元気が出たみたいでさ」
『やっぱバカにしてるじゃない。ワガママなのが元気の証拠だなんて。フンだ。もうい
いわよ。バーカッ!!』
『(もう……せっかくドキドキする展開だったのに台無しじゃない。まあ、あたしのせい
なんだけど…… でも、タカシはズルイな。サラッと嬉しいとか言っちゃって……あた
しなんて、せっかくタカシがチャンスをくれたのに……話題に乗っかる事すら出来なく
て…… でも、まあいいかな。こうして、タカシの温もりに包まれているだけで……)』

8458/9:2011/03/29(火) 02:44:37 ID:???
 パパッ……パッ!!
「お、電気点いたか。おい、かなみ。起きてるか?」
『何よ。ちゃんと起きてるわよ』
「じゃあ、分かってるだろうけど、停電終わったぞ。暖房入れるからさ。もう離れてもいいぞ」
『……いい』
「は? いいって、何が?」
『……このままでいい。せっかくヌクヌクしてるのに……離れたら、温もりが逃げちゃ
うじゃない』
「いや。でも、ずっとこのままって訳にも行かないだろ? 俺も風呂入らないといけないしさ」
『……じゃあ、もうちょっとだけ。せめて、部屋が暖まるまで』
「しょうがねーな。何か、今日はずいぶんと甘えっ子じゃん」
『う……うるさいっ!! 別にアンタに甘えたい訳じゃないわよ。せっかく暖かくて気
持ちいいのに、体冷やしたらもったいないなって……それだけなんだから』
「はいはい。じゃあ、もう少しこうしているか」
 ギュッ……
『だからって調子に乗って抱き寄せないでよ。バカ』
「だって、暖かくて気持ちいいんだろ? だったら、よりくっ付いた方がいいじゃん」
『ううううう…… しょうがないわね。まあ、あたしからこのままでいたいって言った
から、少しだけ我慢してあげるわよ』
『(我慢なんて嘘だけどね。もっともっと、くっ付きたいくらいだし……)』
 コンコン。
「『へ?』」
[ちょっと。かなみ。アンタ、家の鍵持ったままで――]
『おかっ……!?』
[あらあらまあまあ。お邪魔しちゃったみたいね]
『ちっ……ちがっ……お母さんっ!! これはその……』
[照れなくてもいいわよ。でも、二人ともまだ高校生だからね。避妊だけはしっかりす
るのよ。それじゃ、お母さん下でタカシ君のお母さんと話ししてるからね]
 バタン。
「……………………」

8469/9:2011/03/29(火) 02:45:37 ID:???
『いっ……』
「え?」
『いつまで抱きついてんのよっ!! 離れろこのバカッ!!』
 ドンッ!!
「あイテッ!! いくらなんでも突き飛ばす事ないだろが」
『うるさいっ!! アンタのせいで、お母さんに見られちゃったじゃないのよ。あれ、
絶対誤解してるもん。どうしてくれんのよっ!!』
「どうしてって言ったって……元々くっ付いたままでいたいって言ったのお前だし……」
『ゴチャゴチャ言わないのっ!! 男だったら、ちゃんと責任取りなさいよっ!!』
「責任って言われても……なあ……どうすりゃいいんだよ」
『自分で考えなさいよねそんなのっ!! あああああ……もう、恥ずかしいよぉ……死にたい……』


おしまい
せっかくの告白チャンスを不意にしてしまうのも、ツンデレのまたいいところ

847以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/29(火) 04:59:11 ID:IHOBX1bQ
GJ!

848ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:25:07 ID:???
デレデレ→ツンデレ
という変化を書きたくて勢いで書いた。反省はしていない
ツン成分は最後のみ、前半はデレデレです

849ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:25:39 ID:???
「ん……」

冷たい風に頬をなでられ、俺は自室のベッドの上で目を覚ました。
晴れ晴れとした青空の下、まだ冷たい空気が開け放たれた窓から入り込んでくる。
暦の上ではもう春になっているとはいえ、まだまだ外は寒い。なのになぜ窓が全開になっているのか、それはこの部屋においてはとある人物の来訪を意味している。

「…………何してんだ、梓」

「おはようのちゅー?」

ベッドの上で毛布にくるまった俺の隣に制服姿の梓が寝転んでいる。唇を軽く突き出し、瞼は閉じられている。
勘違いをしてもらっては困るが、俺と梓は別に恋人同士でも何でもない。ただの幼馴染だ。
そこそこ長身な俺と比べて、梓の容姿はまさに子供体型という言葉がぴったりで、身長も胸も控えめ(本人曰く発展途上)。
腰もややくびれてはいるがやはり子供っぽく、さらに童顔なので、しょっちゅう中学生、悪いときには小学生に間違われるときもある。
俺は未だに唇を突き出してチューチュー言っている梓にチョップをくらわせる。

「いたっ!なにすんの!」

「いいかげんにそういうのは止めろと言ってるだろう」

そしてなにより言動が子供っぽく、今のように『ちゅー』をねだったり、べたべたとくっついてきたり、一緒に寝ようなどと布団に潜り込んできたりして、まるで幼い妹のようだ。

「うう〜……なんでしちゃだめなんだよぉ〜」

頭をさすりながら涙目で訴えかけてくる梓。

「だから、そういうのはちゃんと『好き』な人のためにとっておくもんだって言ってるだろ」

「? タカシのこと、ボクは『スキ』だよ?」

「あのなあ……」

梓の言う『スキ』は、タカシの言う『好き』とはまったくの別物だ。梓のは家族愛、兄弟愛のようなもので、恋愛感情とは全く関係がない。
そもそも一人称が『ボク』の時点で子供っぽ過ぎるし、おしゃれなどは最近少し意識し始めたようだが、同年代の女子に比べるとやはり気合の入れ方が違う。

「いーじゃんほらちゅー、ちゅー、ちゅー」

「はあ……しょうがないな」

梓の頭を抱き寄せ、額に軽く唇を触れさせる。

「え〜、おでこ〜?」

「良いだろ別に。ほら、もう起きるから、お前も下に降りて待ってろ」

わかってるー、とやはり子供のような返事をして、部屋から出ていく梓。
その後ろ姿を見送り、体を起こしたタカシは、盛大に溜息を吐く。

「なんで、あんなんを『好き』になったんだろうなあ……」

850ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:26:49 ID:???
〜〜〜〜〜


「行ってきます」

「いってきまーす!」

朝食をとってから二人で家を出る。もちろんデートなんかではなく、普通に学校だ。

「タカシタカシー。今日のお弁当のメニューは?」

「もう昼の心配かよ。あんま食い意地はってると太るぞ」

「大丈夫だよー。ボクは太らないようにできてるから!」

「だからこんなにチビなのかー」

小さな梓の頭を掴んでぐりぐりしてやる。

「うあー!やめろー!もっと小さくなったらどうしてくれるー!」

「うりうり」

「やーめーろーよー」

口では嫌そうにしているが、梓の表情はそれと違い、むしろ嬉しそうにしている。
ひとしきりぐりぐりとしてから手を放して、もちゃもちゃになってしまった髪の毛を手で整えてやる。

「まったくタカシはー!これ以上小さくなったらホントに妹になっちゃうぞー!」

「バカ言え。食費がかかりすぎて破産するっつーの」

「なんだとー!そこまで食いしん坊じゃないもん!」

851ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:27:42 ID:???

頬を膨らませてプリプリしている梓を見ながら歩いていると、前方に友子と山田のペアを発見した。
梓もそれに気付き、大声で二人を呼ぶ。

「おおーい!ともちゃーん!山田くーん!」

二人もそれに気づいて立ち止る。

「おーっす。今日も元気に別府くんと仲良く登校してるなあずあず〜」

「おはよう、タカシ」

「おう、山田も友子と仲睦まじそうでなによりだな」

山田と友子は幼馴染同士で、中学1年の時に俺と山田と同じクラスになって以来、ずっと一緒にいるメンバーだ。

「はは、そうかな。ま、梓ちゃんとタカシには敵わないけど」

山田の言葉に梓がすぐさま返す。

「えー、そんなことないよー。タカシったらねー、今日もおはようのちゅーをねー、おでこにしたんだよー。信じらんない!」

「ばっ……!」

なんてことカミングアウトしやがる!しかも大声で!
朝で人が少ないとはいえ、学校のそばなんだぞ!誰かに聞かれたらどうすんだ!

「なになに〜?別府君てば据え膳も取れないヘタレなの〜?」

「あはは、そうだね。友子は口じゃないと許してくれないもんね」

今度は山田のターン。友子の顔が一瞬で真っ赤になる。

「ば、あ、あんた、な、なんてことを……」

852ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:28:16 ID:???

「あはは、言っちゃダメなんだっけ?」

「あああああ、あ、あったりまえでしょ!?なに考えてんの!?」

真っ赤な顔で詰め寄る友子と、朗らかに笑っている山田。しかし山田のターンはまだ続く。

「でも朝っぱらからあんなにシたから、僕も腰痛くってさー」

「!?!!??!?!?バカっ!!もう知らないっ!!」

「あっ!?ごめんよ友子〜!待ってくれ〜!」

真っ赤な顔のまま走り出す友子とそれを追う山田。

「タカシー!僕たち先に行くからー!あとでねー!」

「おー、また後でー!」

「後でねー!……ところでタカシ?」

梓が俺の袖を引く。

「ん?」

「ん」

振り向くと、軽く顎を上げて、いわゆるキス待ちの顔をしている梓がそこにいた。

「……梓、なにしてんだ?」

「早く、おはようのちゅー」

「……今朝しただろ」

「口じゃないと許さないー。ほらちゅー」

「やかましい!」

「いった!!」

無防備な額にデコピンをしてやる。
自分の腕をぶんぶん振ってプリプリと怒る梓。

「もー!なんでなんでなんでー!!?」

「うっせー。ほれ行くぞ」

梓の手をとってぐいぐいと引っ張りながら歩く。
引っ張られながら、梓はうーうーと唸っている。

「うぅ〜……じゃあさ、タカシ?」

「今度は何だ?」

「山田くんは、なんで腰が痛くなったの?」

「……お前にはまだ早い」

853ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:28:48 ID:???
〜〜〜〜〜


「ぅおあ゙あ゙〜〜……今日も終わったなあ〜〜」

今日最後の授業が終わり、俺は思いっきり伸びをする。
それと同時に、梓が駆け寄って来る。

「たーかーしっ!!」

「ん、帰るか?」

「ボク今日さー、委員会があって、ちょっと遅くなるんだよねー」

梓は結構読書家で、見かけによらず図書委員なんてものをしている。
普段俺がいないときは本を読むか寝るかの二択で、俺が一緒のときも図書館に付き合ったりしている。

「なにするんだ?図書委員って、そんなに時間のかかることってやるっけ?」

「うん。なんかねー、今日は皆でラベルの張り替えとかやるんだってー。しかもそれ貸出時間終わってからだからさー。もしかしたら夜までかかっちゃうかも」

「ふーん……」

「だから、タカシ先に帰ってて?」

「ん、わかった」

「うんっ!じゃ、ボク行くね?」

「おう、がんばれ」

「じゃあねっ!」

ぶんぶん手を振りながら教室を出ていく梓。
それに手を振り返しながら、俺はどうするか悩んでいた。
そこに友子がやってきた。

「ヘイ旦那!嫁と一緒に帰れなくって寂しいのかい?」

「誰が」

854ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:29:12 ID:???
「お?あずあずが嫁だというところは否定しないのかい?」

「……朝から自分の旦那と盛ってるヤツにイジられたくねー」

「ちっ、ちがっ!?あれは山田がっ……!!」

「ほう?山田が旦那だということは認めるんだな?」

「〜〜〜っ!!」

顔を真っ赤にして悶えていた友子だったが、しばらくすると落ち着いたようで、こほん、とわざとらしく咳払いをした。

「でも旦那、そんなに余裕でいいのかい?」

「? なにが?」

「最近、主に先輩たちの間で賭けって言うか、競争が始まってるんですよ」

「なんの」

「誰が一番早くあずあずをモノにできるか、っていうね」

「はあ!?」

思わず音を立てて立ち上がってしまう。

「あずあずは前から結構人気でね。でも彼氏がいるって話に最近までなってたんですが」

「彼氏!?梓に!?」

嘘だろ!?いつの間に!?どこの誰が!?

「アンタのことだっつーの……あー、で。最近あずあずには彼氏がいないって真実がついに周知の事となりまして。そんで最近はアタックを仕掛ける男共が増えているわけです、はい」

「……それで?」

「ん?いや、梓はアンタも知っての通りアレだから、まだゲットはされてないみたい」

それを聞いてほっと息をつく。
彼氏がどうとか聞いたときは軽くパニクりそうだったが、梓が一方的にアタックを受けているだけなら安心だ。

「なんだよ……ビックリさせんな」

「……ずいぶん余裕だね?」

「余裕ってほどじゃないけど……まあ梓だし、大丈夫だろ」

「ところがどっこい」

「?」

「梓も今をときめく女の子。頼れる年上にコロッと落ちちゃったり……」

「ふん、バカバカしい」

「……ま、余裕こいてあずあず取られちゃってもアタシには大してカンケーないし……でもあずあずがアタック受けまくってんのはマジだから。じゃーね」

「おう。じゃーな」

855ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:29:42 ID:???
〜〜〜〜〜


そして夜。
俺は未だに教室にいた。

「…………ふう」

さっき校内の自販機で買ってきたコーヒーの残りを飲み干す。
うちの学年の教室棟は図書館と向い合せになっていて、様子がよくわかる。
電気がまだ点いているところを見ると、相当長引いているのだろう。
携帯で時刻を確認すると、すでに午後7時を過ぎていた。

「それにしてもなっげーなあ…………」

遅くなるとは聞いていたが、ここまでとは思わなかった。
一旦帰ってから迎えにくればよかったと少し後悔したとき、図書館の電気が突然消えた。

「さてと……」

空き缶をゴミ箱に捨ててから、俺は昇降口へと急いで向かった。


〜〜〜〜〜


昇降口に着くと、梓と、もう一人男がいた。
遠くからでよくわからないが、男がなにやら梓に詰め寄り、梓は少し怯えているようだった。
俺は急いで駆け寄り、声をかけた。

「梓、今終わったのか?」

「あ……!タカシ!」

パッと顔を輝かせて、梓が俺の方へ駆け寄って来る。
すると梓に詰め寄っていた男が不機嫌そうに話しかけてきた。

「ちょっとちょっと、なんなんだよ。梓ちゃんは俺と帰る約束してたんだっつーの」

男が手を伸ばして梓を捕まえようとする。
俺はそれから庇うように梓の肩を抱くと。

「すんません、梓は俺と帰る予定だったんすよ。いつもそうですし、今日も委員会が終わるまで待ってたんです」

856ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:30:04 ID:???
「は?そんなの聞いてねーけど」

「そうですか。ウチの梓の予定を、わざわざアンタに報告する義務もないと思いますけど」

「は?なに?ウチの?」

男は明らかに敵意を向けてくる。
俺は梓をもう少し強く抱き直し、はっきりと言う。

「はい。『俺の』です」

「…………チッ」

男は諦めたようで、肩を怒らせながら帰って行った。
俺はほっと息をつく。
正直ビビった。緊急事態だったとはいえ、ここまで緊張したのは初めてだ。

「た……タカシ……」

「……おう」

「……ありがと」

「……おう」

「あとあの……手」

「ん?」

「手……もう離しても、いい、よ?」

「お、ぉおう……」

慌てて手を離す。
なんか間抜けな声が出てしまった……。

「………………」

「………………」

「……か、かえろっか」

「……おう」

857ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:30:24 ID:???
〜〜〜〜〜


「ほら!満月だよ満月ー!」

「わかったわかった。前見て歩け街灯ないんだから、転ぶぞ」

「大丈夫だよ〜。ここら辺車も少ないし〜」

真っすぐな住宅街の道をクルクルと回りながら楽しそうに歩く梓。
あれから10分もすると、梓はもう元気になっていた。

「呑気なもんだな……」

あの男との対峙もそうだが、あんなに大胆というか、思い切ったことを俺がするなんて……。
――『俺の』です――

「恥ずかしい……」

「なーに顔赤くしてんの?」

目の前で立ち止った梓が楽しそうに見上げてくる。
しかし、俺と目が合うと、すぐに目をそらした。

「? どうした?」

「あーああー、うん。えー……っと。あの、さ」

「うん?」

近付いてくるトラックのライトで、梓の顔がだんだん見えにくくなる。

「さっきは、なんか……助けてくれて、あり、がと」

「……おう」

「な、なんか……はずかしー!!」

「ばっ……!!」

住宅街の狭い道。
いきなり振り返って走りだそうとする梓。
そこそこのスピードで近付いて来るトラック。

「え?」

「梓!!」

858ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:30:47 ID:???
〜〜〜〜〜


「ぅぉおお〜……あっぶねー……」

「ぁ…………あ…………」

まさに危機一髪。
梓を抱き寄せるのが一瞬遅ければ、二人とも無事では済まなかった。

「梓……大丈夫か?」

「だだ、だいじょ、ぶ」

梓の顔を見てみると、泣いてはいないが、まるでトマトのように真っ赤っかだった。

「あ、梓!顔が赤いぞ!?どっか痛いのか!?」

「ちが、ちが、ちが」

「血が!?出てるのか!?」

「違う。うん。違う、から、はな、離して」

「え?なに?」

「は、離して。うん。早く。ボク。解放。して」

何故片言?

「ホントに大丈夫か?頭とか打ってないか?」

「いい。いい。へーき。は、早く。離して」

「でも顔真っ赤だぞお前……」

「は、離してっ!!」

無理やり腕から抜け出す梓。

「え?あ?だ、大丈夫か?」

「うん。うん。大丈夫。たた、助けてくれて……ありありありありありがとう」

「お、おう……」

「じゃ……じゃあねっ!」

「え?おい!待てよ!」

突如、猛然と駆けていく梓。

「なんだあ……?」

俺は疑問に思ったが、腰が抜けてしばらく動けなかった。

859ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:31:35 ID:???
〜〜〜〜〜


1週間後。
登校の時間。

「おはよう、梓」

「お、おはよ……」

「今日も来なかったんだな」

「べ、別に……行こっ」

「…………」

あれから、なぜか梓は俺の部屋に来なかった。
そのうえ、いつも目を見て元気にあいさつしてきていた梓が、俺と目も合わせようとしない。
そして、今まで毎日ねだってきた『おはようのちゅー』をねだらなくなった。

「………………」

「………………」

なぜっ!!?
どうしてこうなった!!?

「あ、梓?」

「な、なに?」

「最近おかしくないか、お前」

「べ、別に」

「俺、なんかしたか?」

「べ……別に」

「か、顔赤いぞ……熱とか……」

梓の額に手を当てて熱を測る。
うーん。別段熱くは……。

「ぼ………………」

「……?」

「ボクに触るなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

「ぐはっ!?」

鳩尾に思いっきりタックルをくらった。
腹を抱えてうずくまる。

「な、なにを……」

860ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:32:00 ID:???

「た、タカシはボクに触れちゃダメ!!あの……アレだから!!た、タカシに触られると、ボクの頭がおかしくなっちゃうから!!」

「ええ!?」

「ちゅーとかも禁止!!触るのも禁止!!ぼ、ボクの半径5メートル以内に入らないで!!」

「なぜ!?」

「とっ、とにかくダメ!!おかしくなるから!!」

な、なんか梓が暴走してる!?
とにかく落ち着かせないと……。

「お、落ち着け梓……」

とりあえず頭を撫でる。
昔はこんな感じで泣いている梓を落ち着けたもんだが……。

「………………」

「お、落ち着いたか?」

恐る恐る顔を覗き込むと。

「んにゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

「ごふっ!?」

顔面に思いっきりパンチを食らった。

「ああっ!!?ちっ、違うの!!これはちがくてっ!!あの、あの、あの!!」

「梓……?」

「ちっ…………」




「違うんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」




トドメを刺して、梓は走り去って行った。

861ボクっ子幼馴染の動揺:2011/03/29(火) 11:32:43 ID:???
とりあえず終わり
続くと思う
アレな人はNGよろしく

862以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/29(火) 12:24:21 ID:ym3isE0I
良すぎる。
続きを待ってる。
全裸で。

863以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/29(火) 12:57:12 ID:???
期待してます

864以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/30(水) 17:37:16 ID:???
デレツン…だと…!
超期待!

865以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 01:52:48 ID:???
何なんだこれは・・・
デレツン初めて見たけどヤバ過ぎだろ
続き全力で期待してるわ

866以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/31(木) 08:20:17 ID:???
これがデレツンか……
とりあえず全裸に靴下で待機すればいいんだな?まかせろ!

8671/6:2011/04/02(土) 19:46:44 ID:???
(自炊)ツンデレが男に実はモテてるみたいだよって言って反応を確かめてみたら

 春休みだというのに、わざわざ制服着て学校に来ているなんて奇特な人は、そう多くな
いと思う。いや。部活とかやってる人は別だけど、私みたいな物事にそう熱心に打ち込め
ないタイプの人間は、普通、友達と買い物行ったり家でのんびりしたりして過ごすものだ。
とはいえ、もちろん理由はある。それは私が単に生徒会執行部の一員で、新年度に向けて
やるべき仕事があるという以上の理由だ。
「ふぁ〜あっ!! つっかれたなぁ……」
 その理由の人は、コの字型に配置された机の、私の向かいの席で気だるそうに大きくあ
くびをしていた。
『何言ってるんですか。別府先輩。まだ来て十分くらいでしょう。だらけてないで、真面
目に仕事して下さい』
 ピシリと言って、私は目の前のノートパソコンに向かう。もっとも、偉そうに言う私だっ
て、ほとんど仕事は進んでいなかった。何故なら、先輩と二人っきりなんていう状況で、
しかも今日は他の役員は誰も来ないとなれば、緊張で身が入らなくなっても当然なのだ。
「既に、ここに来る段階で気力使い果たした。やっぱ、ちょっと休んでからにするわ」
 そう言って、先輩はバッグから雑誌を取り出して読もうとしだす。私はここは、真面目っ
子ぶって注意をした。
『ダメですってば。先輩の場合、ちょっとが一時間にも二時間にもなるんですから。会長
がいないからって羽伸ばさないで下さい』
「その会長がいないからじゃねーか。滅多にないんだぞ。まあ、言われた仕事やっとかな
いと後が怖いからちゃんとやるけどさ。少しくらいのんびりしたっていいだろ」
 先輩は不満そうに私に文句を言う。だけど、私だって不満だ。せっかく会長も他の誰も
来ない二人っきりなのに、雑誌読んで時間潰されたりしたら、がっかりにも程がある。こ
のひと時は、そんなに長くは続かないのに。
『だったら、先に仕事をしてからにすればいいじゃないですか。そうすれば、雑誌でなく
たって、早く帰って好きなことが出来ますよ』
 すると先輩は、紙パックのコーヒーをちょっと啜り、雑誌をパラパラとめくる。無視さ
れたのかと、私は声を荒げた。
『ちょっと先輩。私の言う事聞いてます?』

8682/6:2011/04/02(土) 19:47:08 ID:???
 先輩は、顔を上げて私を見た。ちょっとめんどくさそうな表情なのが苛立つ。
「聞いてるよ。お前の言う事はもっともだけどさ。ちょっとくらい休んでからでないと能
率も上がらないって言うだろ? ダラダラ時間掛けて仕事するよりは、その方が早いかも
知れないぞ」
『先輩が能率よく仕事してるのなんて、見た事ありませんけど』
 ピシリと言い返すと、先輩は思わず舌打ちをして渋い表情を見せた。雑誌から顔を上げ
て、やっと私を見てくれる。
「お前な。あんだけ会長の馬車馬のように働かされて、能率よく仕事出来なかったら毎日
帰れないって。正直、どう考えたって、俺が一番働かされてるだろ? おまけに、雑用ま
でたんまり押し付けられてさ。たまらんぞ」
『仕方ないじゃないですか。先輩が一番の下っ端なんですから』
 キッパリと言い返すと、先輩は苛立たしげに頭を掻き、それから背もたれにドサッと体
を預けた。
「一番の下っ端てなあ…… 一応、副会長なんだぞ。俺は?」
『別名、会長の奴隷ですよね?』
 冗談ぽく言って私は笑顔を見せる。しかし、内心では自分の言葉にキュッと僅かな痛み
を覚えていた。美人で聡明。凛とした立ち振る舞いで人気があるにもかかわらず、同時に
近寄りがたい雰囲気の会長と、それはちょっと特別な関係を意味しているのだから。
「全くだ。正直、よく務まってると思ってるよ」
 うんざりしたように言う先輩を、私はジッと見つめた。私から見ても、それは確かにそ
の通りだと思う。だからこそ気になるのだ。果たして先輩は、会長をどう思っているのか。
だけど、臆病な私が口に出すのは、全然かけ離れた言葉だけだった。
『……前から思ってましたけど、別府先輩ってM気質なんですかね?』
 すると先輩は、凄く嫌そうな顔をした。
「止めてくれよ。俺にそういう趣味はないぞ」
『だって、会長にこき使われても黙って付き従ってるじゃないですか』
 私は、出来る限り冷静にそう言うと、パックのいちご牛乳を少し飲む。意外と、ちょっ
と核心に近づけたかなと先輩の返事を待つが、先輩はしばらく考えてから、小さく言った。
「……単に、逃げ出すのが嫌なだけなのかもな。実際、仕事回らなくなるのも事実だし」
『へえ。先輩って、そんなに責任感が強い人だなんて知りませんでした。正直、驚きです』

8693/6:2011/04/02(土) 19:47:31 ID:???
 ちょっと嫌味ったらしく、私は言った。正直なところ、先輩の今の言葉はあまり信じら
れない。果たして、先輩は何を考えていたのだろうか。そこが私は知りたくてたまらなかった。
「……お前さ。今、スゴく俺の事バカにしただろ?」
 先輩がジト目で睨むのを、私は笑顔で受け止めた。
『はい。もちろん』
 先輩の表情が面白かったから笑ってしまったけど、もちろん、そんな事はない。信じて
いないのは事実だけど。
「ハーア…… 何で俺の周りっていうのはこう、性格のキツイ女子ばかりなんだろうな。
もうちょっとこう、優しく癒してくれる女っていうのはいないもんかね」
 ため息混じりな口調で先輩が言う。しかし、私は知っていた。先輩の傍にそういう子が
いても、多分先輩は気付いてくれないだろうと。
『そんな都合のいい人なんて……』
 いつものように毒舌で切り返そうとして、私ははたと言いよどんだ。もし、いると言っ
たら先輩はどんな反応を見せるんだろうか? 幸いにして、今日はそれが出来る日なのだ。
そんな事を考えていると、先輩が食らい付いてきた。
「都合のいい人が、どうしたんだよ? てっきりいる訳ないじゃないですかって速攻で切
り返されると思ったんだけど、途中で止められると却って気になるじゃん」
 先輩から視線を逸らし、私はうつむく。何だか自分が傷付く結果にもなりかねないよう
な気がするが、そうしたらせめて憂さ晴らしを散々すればいい。私は、迷いを振り切った。
『……いや。考えてみたら、信じられない事ですけど、いない事もないかなって……』
「マジで?」
 先輩が驚いた声を上げて椅子から腰を浮かす。私はそんな先輩を見て、ため息をつく。
目の前の女の子には全然目もくれないくせに、こういう時に興奮されると、やっぱりやる
せない気分になる。そりゃ、私だって仮に私に好意を持ってる男子がいるよと言われれば
悪い気はしないけど、でも好きな人に目の前でやられるのは、やっぱりちょっと辛い。
『知らないってのは怖いですよね。実は先輩って、一年の女子の間じゃ結構人気あるんで
すよ。曲がりなりにも生徒会副会長とかやってるから、知名度はありますし』
 私はそう言って顔を背けた。こんな嘘で喜ぶ先輩の顔なんて見たくない。とはいえ、や
はり反応も気になってしまい、目線だけで先輩を追ってしまう。
「マジかよ。その割にはバレンタインデーとか、さっぱりだったけどなあ」

8704/6:2011/04/02(土) 19:47:58 ID:???
『……女子って、そういうトコ牽制し合いますから。それに、先輩って会長のお付のイメ
ージは拭えませんから、それで遠慮してる子もいると思いますし』
 つまらなさそうに言いつつ、私は視線をあちこちに泳がせる。果たして、先輩がどうい
う態度を取ってくるのか、私は気が気でなかった。
「ちぇっ。やっぱ勘違いされてんのか。俺もクラスの奴から、あんな美人とお近づきにな
れて役得だなとか散々言われてよ。全く、譲れるものなら譲ってやりてーよ」
 その言葉に、私はドキリとする。今のが本音だったら、先輩は会長の事をあまり良く思っ
ていないのかも知れない。だけど、人の心なんて、そう簡単には推し量れないのだ。
『私もよく聞かれます。別府先輩って会長と付き合ってるのって。安心して下さい。天地
がひっくり返っても、そんな事あり得ないって答えてますから』
「天地がひっくり返ってもってのは大げさだろ。まあ、でもねーだろうなぁ……」
 気のせいか、先輩の声が諦めの混じった声に聞こえた。もうちょっと、確かめてみたい。
そう思って、私は一歩踏み込んだ質問をしようと決めた。
『先輩。じゃあ、もしその中の子の一人が告白して来たら……先輩は、付き合いますか?』
「へっ!? お、俺にか?」
 ちょっと驚いた顔で、先輩は自分を指差す。私はコクリと頷いた。
『はい。先輩が完全フリーだと知れば、誰かに先を越されないうちにって、思い切って先
輩に告白する子が、もしかしたらいるかも知れません。そうしたら……どう、答えますか?』
 私は、勇気を振り絞って先輩を真正面から見据える。しかし、今度は先輩の方が、ちょっ
と困った顔で顔を逸らしてしまった。
「そ……そう言われてもなあ。俺だって好みがあるし……相手の子によりけりかと思うんだがな」
『じゃあ、顔が可愛くてスタイルのいい子なら、オッケーしちゃうんですか?』
 その質問は、自分にとっては痛みも伴った。何故なら私は、その両方も持ち合わせては
いなかったから。しかし、先輩の答えは、それでもなおかつ歯切れが悪かった。
「うーん。そりゃ、美人でスタイルのいい子から告白されたらどうしようもなく興奮はす
ると思うけどさ。でもなぁ…… やっぱりその……即答は出来ないと思うぞ。いろいろ聞
いて、ちょっと考えてからでないと、お前の言うとおり勘違いされてるだけじゃ、お互い
にいい思いしないだろうし……」
『先輩って、だらしなくて怠け者で、かつ優柔不断まで付いてたんですね。本当に、こん
な人のどこがいいんだか』

8715/6:2011/04/02(土) 19:48:23 ID:???
 そっけなく私は、毒舌をぶつける。だけどこれは、ちょっとだけ安心したからでもあっ
た。もし即答で付き合うなどと節操のない事を言われたら、貧血で倒れてしまったかもしれない。
「ちょっと待てよ。これは優柔不断とは違うだろ。相手の子の事を真面目に考えてるから
こそ、即答はしない方がいいって思ってるだけで」
 必死で言い訳する先輩に、私は更に追い討ちを掛けた。ぶっきらぼうに見えて優しいの
は先輩のいいところだが、その優しさは正直、私だけに振り向けて欲しい。欲張りな考えだけど。
『そんなの信じられません。本当は、ちょっとカッコいい事言ってるなって自画自賛して
るくせに。ちょっとドヤ顔っぽくなってますよ』
「してねーよ。つか、真面目に考えて答えてんのに、何でそこまで非難されなきゃなんねーんだよ」
 口を尖らせて、先輩は文句を言った。そろそろいいだろうと、私は思う。先輩が女の子
に告白されたらどういう態度を取るかが少し見えただけでも、十分に収穫はあった。少な
くとも、私もチャンスゼロではないんだと。
『それは、先輩がバカだからです。こんな嘘に、何真面目ぶって考えてるんですか』
「バカってな。お前……って……は? 嘘……だと?」
 抗議しかけて、先輩は呆然と呟く。私は、敢えて笑顔を作ってみせて頷いた。
『はい。先輩。今日が何月何日だか知ってますか?』
 私の言葉に、先輩はハッとする。それから、しまったという顔をして顔を逸らすと、頭を掻いた。
「四月一日……くそう。そういや、エープリルフールだったな。全く、してやられたぜ……」
『普通、ちょっと考えれば先輩が女子に人気なんて出る訳ないじゃないって分かりそうな
ものなのに。こんな単純な嘘に引っ掛かるなんて、本当にバカですよね。先輩って』
 私の毒舌に、先輩は自棄になって、椅子に座り直すと足を組んだ。
「バカで悪かったなちくしょう。そりゃ俺だって信じられなかったけどよ。けど、男って
のは夢見たい生き物なんだよ。全く、繊細な男心を弄びやがって。鬼畜かお前は」
 先輩に文句を言われても、毒がないので全然傷付く事はなかった。むしろ、その拗ね方
がいかにも子供っぽくって、私はつい笑ってしまった。
『ちょっとでも警戒していれば、こんな単純な嘘に引っ掛かるわけないのに。自分のバカ
さ加減を、人になすり付けないで下さいよね』
 そう言うと、先輩はフン、と悔しそうに鼻を鳴らす。それから、負け惜しみっぽくこう
言った。
「全く…… ホント、文村ってこの半年で性格悪くなったよな。誰の影響だよ。会長か?」

8726/6:2011/04/02(土) 19:49:42 ID:???
『さあ。でも、これだけは言えますけど、私が性格悪くなったんじゃなくて、先輩のダメ
さ加減がどんどん明らかになってきた、これはその当然の反応と言えますけど』
 そう言いつつ、私は内心呟く。先輩の指摘は、少なくとも間違ってはいませんと。何故
なら、こうやってキツイ事を言ったほうが、先輩は、私にも関心を向けてくれるから。
「ハア…… もう、右からも左からもダメダメ言う女子ばかりでよ。正直、病気になって
もおかしくないぞ。こんなんじゃ」
 ため息混じりの先輩に、私は笑って首を振る。
『それは心配してません。先輩みたいな雑な神経の持ち主だからこそ、こういう事が言えるんです』
「それって、一応は親しい相手だからっつー事で捉えていいのか?」
 ボソッと言った先輩の一言に、私は顔が急激に熱を帯びるのを感じた。いや、親しいと
いっても、先輩後輩の間柄だって事は十分知っているのだけど、それでも好きな人から親
しい仲とか言われると、ドキドキしてしまう。
『しっ……知りませんそんな事!! ていうか、雑な神経なのと親密さって、全然関係な
いじゃないですか。何でそういう思考になるんですか。どんだけプラス思考なんですか』
 畳み掛けるように言うと、先輩は体を起こし、私をジッと見つめて言った。
「いや。俺の性格とか、よく理解してるから言えるのかなーって。ま、いいや。そろそろ
真面目に仕事すっかな」
『だっ……誰が先輩の事なんて…… 知りませんもうっ!!』
 勝手に仕事に戻られ、放置されてしまった私は、最後に吐き捨てるようにパソコンに向
かった。だけど、もちろん集中なんて出来る訳もなく、思いはさっきの先輩の態度に向か
う。そして私は、心の中で小さく呟いた。
――さっき、先輩が女子に人気なのが嘘だって言いましたけど……それも、嘘です。だっ
て、少なくとも、一人の女の子の中では……私の中では、先輩は大人気なんですから……


終わり

規制中だったり某シリーズの番外だったり他様々な事情があるのでこっちに投下。

873以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 21:09:03 ID:???
可愛いにゃー

874以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 07:45:00 ID:???
最終的にどっちくっつくのか見ものだな
wktk

875以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 11:17:07 ID:???
18号可愛かった
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1899.jpg

876以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/03(日) 18:16:58 ID:???
>>875
あれ……可愛い……?

877以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 01:33:55 ID:???
老成のイメージってあんまり出てこないなぁって思いながら落書きしてたらなんとなく愛着がわいてきた。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1913.jpg

878以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 05:37:56 ID:D54wChMw
>>877
おぉ、これはいいまつりん
GJ!

879以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 07:48:55 ID:???
>>877
GJ!!

俺の老成さんイメージにピッタリだ

880以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 10:13:54 ID:???
>>877
かわいい

881以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 14:06:52 ID:???
あんたどんだけ画力向上してんだよ……

882以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 17:20:39 ID:???
ちなみちゃんにシャルウィ―ダンスしたい
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1914.jpg

纏さんにカモられたい
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1915.jpg

883以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/08(金) 18:22:12 ID:???
壺振りまつりん可愛いよwwww
そして照れちゃうちなみさんは最高だ
GJ!

884以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 08:03:10 ID:???
>>882に勝手に文を書いてみた
中途半端に終わってますが一レスです

「……あああああチクショーーーっ!ええいいですとも、次はパンツ賭けてやりますよッ!もう俺には捨てる恥なんて無いんじゃーいっ!」
「冗談じゃ、阿呆。お主の粗末なものなんぞ見たくもないわい」
「ぐふっ」
「全く…ほれ、肌着くらいは返してやるからとっとと尻尾まいて帰るがよかろ?」
「ぐぬぬぬぬ…しかし、このままおめおめと引き下がってはそれこそ負け犬…!ここは一発逆転を狙いやはりパンツを賭けるしか…」
「…脱ぎたいだけじゃなかろうな、お主。まあよいわ。どうしても気が収まらんといのなら…何かないかな…お、これがよいわ」
「何だそれ…京都探索ガイド、古寺巡り18000円の旅?」
「いやあ、以前から趣深い寺社仏閣を見てりたくてのう。こうして本だけ買ったは良いが、きっかけが無くて困ってた所なのじゃ」
「………ま、さ、か」
「お主が勝ったら、全て返そう。儂が勝ったら…旅行を奢れ♪」
「ちょっと待てーーい!い、いや、纏さん、いくらなんでもそりゃあ…」
「嫌か。それはそれで別に構わぬぞ、負け犬タカシ」
「…………………コンチキショーっ!いーよもう!所詮は1/2!やってやろうじゃありませんかっ!…その代わり条件が一つある」
「ほう、なんじゃ?」
「俺も行くからな、京都旅行っ!」
「なっ…た、たわけっ!それじゃ賭けの意味が無いじゃろうが!」
「金は二人分俺が持つ。俺だって京都行きたいんだい!四条大橋!ろう人形館!学問の橋!」
「う、ううむ…いや、しかしお主…分かってて言っておるのか…?」
「え、何が?」
「それは…その、いや…い、いわゆる、二人っきりでの旅行という事に…それではまるで…」
「……どういう事?」
「〜〜〜〜っ!!ええい、もうよいわ阿呆!とっとと張れぃっ!」

885以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 08:41:48 ID:???
>>884
二人きりの京都旅行&温泉編マダー?

886以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 09:01:00 ID:???
>>884
おい続き待ってんだけど

887以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 20:43:28 ID:???
ツンデレスレっていろんなタイプのツンデレさんがいて面白い

どの娘もみんな可愛いしな

888以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 21:36:25 ID:???
・ラブラブ

男「男の子が女の子を後ろからギュッてするのに憧れる」
尊「させんぞ。絶っっっ対させんぞ」
男「なんでだよぅ。ただ願望を口にしただけじゃないか」
尊「そんなバカップルがするような恥ずかしいこと出来るか」
男(意外に強情だな……よーし、それなら)
男「ふ〜ん。この程度のことが恥ずかしいだなんて、尊もまだまだお子ちゃまだな」
尊「……なんだと?」ピクッ
男「図星さされて悔しかったら、俺にお前をギューと抱きしめさせてみろ!!」ビシィッ
尊「ほう、貴様ごときが私に向かって一丁前に挑発か。いいだろう、させてやろうじゃないか」
男(やった!! 挑発攻撃、大成功!!)
尊「早くしろ。人が来たらどうするんだ」
男「了解了解」ギュッ
尊「……んっ」
男「うはぁ、尊の体やわらけー」
尊「……タカシの体は、温かいな」
男「へ? あ、そ、そうだろ!!」
尊「ヤバいな。本当は金的蹴りあげてやろうとしてたのに、意外とハマりそうだ」
男「お前そんなことしようとしてたの!?」
尊「うるさいぞ。今は抱っこに集中しろ」
男「なんか怖いこと言ってるけど、結果オーライなのか……?」ナデナデ

889以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 21:57:38 ID:???
GJGJGJ

890ネタが出た時にはスレが無し:2011/04/24(日) 13:13:53 ID:???
【各々がお握りを握ったら】

・かなみさん…綺麗な三角形のお握り。無難だが、愛情がたっぷりこもっていて萌ゆる。

・ちなみさん…ちんまりした小ぶりなお握り。可愛らしく微笑ましいので萌ゆる。

・お嬢…あまり綺麗でない不恰好なお握り。しかし、「初めて握ったのだから」という言い訳に萌ゆる。

・尊さん…角がやたら鋭利な三角お握り。偉そうな感じが作った本人そっくりで萌ゆる。

・纏さん…皆の中で唯一の俵型お握り。素朴な味わいがあり、田舎のお婆ちゃんを思い出すので萌ゆる。

・いいんちょ…四角四面でかっちりした三角お握り。しかし、砂糖と塩を間違えるという凡ミスに萌ゆる。

・ボクっ娘…ぐちゃぐちゃで形を成していないお握り。不味いと言ったら泣きそうな顔するので萌ゆる。

・かつみさん…予想外に整ったお握りを出すので理由を聞いたら、「妹弟が多いからよく作ってやる」ため。萌ゆる。

891以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 19:55:28 ID:???
落ちすぎてもういくつ前かわからなくなったがどっかで出てたバニ嬢
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1959.jpg

892以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 20:55:52 ID:???
俺の人参が爆発した

893以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:19:28 ID:vuUxVP3I
うひょおおおおおおおお!!

894以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 21:34:55 ID:???
お嬢可愛い
GJ!!

895以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 22:15:55 ID:???
おぉ、俺の妄想を絵にしてもらえるとは
GJ!

896以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/25(月) 10:12:51 ID:???
>>891
gjgjgj!!

897以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 21:23:40 ID:???
>>891遅かった…

8981/3:2011/04/27(水) 22:27:15 ID:???
【ツンデレに昼は大体コンビニかなって言ったら】

 今日は休日だが、特に用もないのでぷらぷら街を歩いてたら、腹が減った。近くのコンビニで何か買おうと入ると、何やら見知った後ろ姿が。回れ右する前にその後ろ姿が振り向いた。
「……これはこれは、おにーさんじゃないですか。身体が横向きで、そのうえ顔が引きつってるのは気のせいですか?」
「い、いやぁ、ふみに会えたのに引き返そうとか顔が引きつったりとかするはずなんてないじゃないか」
 本を元の場所に戻し、とてとてとこちらに歩み寄ってきた知り合いであるところの中学生、ふみに笑顔を作りながら答える。まあ、その笑顔が完璧とはとてもじゃないが自信をもって言えやしないが。
「とう」
「へぶっ」
 嘘笑いを看破され、ふみに腹を突かれる。
「痛たた……お前なあ、いきなり殴るな」
「嫌そうな顔をするのが悪いんです。おにーさんのばか」
「いや、別に嫌という訳じゃないんだぞ? ただ、すげー厄介な奴だとは常々思っているが」
「とう」
「へぶっ」
 先ほどのやりとりをもう一度繰り返す。
「それで、おにーさん。私に何か用ですか」
「別にお前に用なんかねーよ。小腹が空いたから何か買いにきただけだ」
「むっ。私に用がないとはおにーさんのくせに生意気です。いつもいつも人の中に出すだけ出して、スッキリしてる時は用なしですか」
 ふみを抱え、慌ててコンビニの隅に逃げる。
「人聞きが超悪ぃッ! ていうかいつお前に手出したッ! 日夜我慢してるってのになんたる言い草か!」
「私の夢にいつも出てくるおにーさんが毎夜毎夜私にします」
「……いや、夢までは面倒見れねぇよ」
「おかげで毎日睡眠不足です。慰謝料ください。いちおくえんでいいです」
「あーまた今度な」
 ふみの頭をくしゃくしゃとなでてやりすごす。まったく、こいつにはほとほと困る。
「まあ、面白い情報が手に入ったので今回はいいです。……我慢してるんですか」
 ふみの頭をなでる手がピタリと止まる。これは分かりやすい失言をしたような。
「流石はおにーさん、いつだって中学生の肢体に興味津々なんですね?」
「い、いや、何の話だか俺には皆目」
「今度一緒にお風呂入りましょうね。あ、見たり触ったりしたら通報しますから」

8992/3:2011/04/27(水) 22:27:40 ID:???
「すげー楽しそうですね、ふみさん」
「気のせいです」
 と言いながらも、いつもの無表情の中に小さな笑顔を含ませている。まあ、付き合いの長い俺くらいでなければ見逃してしまうほど些細なものだけど。
「はぁ……ともかく、飯買うべ。ふみ、お前飯は?」
「まだです」
「んじゃ来い。安いのでよけりゃおごってやるよ」
「嫌です。高いのがいいです」
「安いのな」
「おにーさん、甲斐性ナシです」
「ただの学生に無茶を言うない。ていうか、コンビニにそんな高い飯なんてないだろ」
「そこは量でカバーです」
「絶対食いきれねえだろ。ヘタすりゃ一個でも多いんじゃないか?」
「そんなことないです。……小さめのお弁当なら食べ切れます」
 こいつは普通の奴より小さいだけあって、食う量も相応だ。別にそんなこと気にする必要もないと思うのだけど、こいつはそうでもないようで。
「大人なのに沢山食べられないなあ、ふみ?」
 つーわけで、早速大人げなく攻める。
「沢山食べるロリコンよりマシです」
 思わぬところで反撃を喰らう。もう立ち上がる気力なんて残ってません。
「もうお前にはおごってやらん」
「些細なことですぐに腹を立てるロリコ……おにーさん、素敵です」
「もうちょっと褒める箇所を推敲して! ていうか明らかにロリコンって言おうとしただろ!」
「ところでおにーさん、おにーさんはどうして生きてるんですか?」
「おおぉう。なんというシンプルかつ鋭利な攻撃だ。立て続けの攻撃に膝が笑ってるぜ」
「あ。ちょっと言葉が足りませんでした。おにーさんはお休みの時、お昼はどうしてるんですか、と聞きたかったんです」
「言葉が足りないどころか丸々違うぞ」
「てへ、しっぱいしっぱい」
 くっ……わざとに違いないが、可愛らしいので指摘できない!
「今日もおにーさんは私の手の平の上で転げまわっていて、大変愉快です」
 そして全部分かっててやってるふみに大変腹が立ちます。ほっぺ引っ張ってやれ。

9003/3:2011/04/27(水) 22:28:01 ID:???
「むにょー」
 今日もふみには全く通用しない模様。胸に去来する敗北感を噛み締めながら、手を離す。
「おにーさんはすぐに女性に手をあげますね」
「相手によりけりだ」
「つまり、興味のある女性にのみ手をあげるのですね。非常に迷惑です。やめてください」
「なんて勝手な娘だろうか」
「そんなことないです。それで、さっき質問の答えは?」
「ん、ああ。昼な。大体コンビニかなあ。休みの時はなんだかんだと親が家あけてること多いから」
「その調子です。身体に悪い物質をたくさん取り込んで早死にしてください」
「そういうことをコンビニで言うなッ! ええいっ、帰るぞ!」
 話を聞いていた周りの客や店員の悲しそうな顔を尻目に、ふみを小脇に抱えて慌ててコンビニを飛び出す。
「まったく……ああもう、あのコンビニ行けやしねえ」
「おにーさんは何かあるとすぐに私を抱えますね」
 俺に抱えられているふみが、ジト目で俺を睨みながら責めた口調で話しかけてきた。
「その何かってのは大体お前によって引き起こされるものだがな」
「酷い責任転嫁を見ました」
「ちっとも転嫁してねぇ! 全てお前の責任だっ!」
「不思議な話もあったものです」
「こいつは……」
「とりあえず、離してください。私に触りたいのも分かりますが、このままでは妊娠しかねません」
「しねぇよッ! どういう身体の構造してんだ!」
 とはいえ、ふみの言う通り長々と触っているのも色々問題があるので、とっとと解放してやる。
「んしょっと。さて、おにーさん。お昼はどうするつもりですか?」
「コンビニで適当に買うというプランが何者かの手により妨害されたので、どっか適当なファミレスで食うことにする」
「しょうがない、そこまで言うならおごられてやります」
「おごると言ったのはコンビニでの話で、ファミレスはまた別の話なのだよ?」
「パフェも食べます、パフェ。あの甘いと噂の憎い奴を食べます」
「だから、あの。話を聞け」
「ほら、早く行きますよ、おにーさん。早く行かないと閉まってしまいます」
 俺の話を今日も聞かずに、ふみは俺の手を取って急かすのだった。

901以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/27(水) 23:32:37 ID:???
>>900
相変わらずGJ
こういうウザかわいいキャラ大好きだ

902以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 00:58:09 ID:???
楽しそう

903以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/29(金) 01:15:20 ID:???
>>900
こんな所でお題が消化されていたなんて


最近はふみがブーム?

904以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/30(土) 22:01:19 ID:D54wChMw
予想はしていたが現実に起こるとは思ってなかった事態、書いてる最中にスレ落ちを経験した
仕方ないから書き途中だったネタを投下させてくれ


>>34「ひっ」

女「……ひっ」
男「?」
女「……っく」
男「おぉ、しゃっくりかよ。何事かと思ったぜ」
女「朝から……止まんな……ひっく……いの……」
男「そりゃあ難儀だな。気分も悪かろうに」
女「……タカシと一日中……顔を付き合わせているよりは……マシ……」
男「俺の顔はしゃっくりを下回りますか」
女「……でも……早く止まってほしいのは……事実……っく」
男「んー、そうだな。ちなみ、ちょっと耳貸してみ?」
女「……なに……する気……?」
男「いいから。耳貸せばしゃっくりを確実に止める方法を伝授してやるよ」
女「……?」←半信半疑で耳を向ける

男「……ちなみ、愛してるぞ」
女「…!!」ビクッ

男「……なんてな」
女「な……何言ってる……私たち……結婚とかは……まだ早いし……」
男「いきなり話が飛躍したな。けど、しゃっくりは止まったろ?」
女「……あ」サスサス
男「まぁいきなり告白されちゃ、そりゃビックリするわな。なはは」
女「……しゃっくりは止まったのに……なぜか余計に胸糞悪いのは何故……」

905以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/30(土) 22:45:29 ID:???
>>904
GJ!!




あと、今日はもう休もうかね……

906以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/30(土) 23:11:26 ID:???
>>904
GJJ!

907以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/03(火) 00:42:45 ID:D54wChMw
・盲腸で入院したタカシを見舞いに来たツンデレ(いいんちょVer.)

女「別府くんはいつも人騒がせですね。入院したと聞いた時は驚きましたよ」
男「いやぁ、なんか驚かせたみたいですんませんね。ただの盲腸でした」
女「情報は正確に伝えなさい。私はてっきり、事故にでもあったのかと思って心配……は、してませんでしたけど」
男「それは山田に言ってくれ。あいつがクラス中に『別府が入院して大変だ』って触れ回ったせいなんだから」
女「まぁ、別府くんは人気がありますからね。特に女子からは」
男「いやーそんなことは、あったりなかったり?」ニヘラ
女「……なんだか元気そうなので、もう帰りますね」
男「おうおう、ちょっと待ってくれよ。今のはほんの冗談なんだから」
女「分かってます。なんで私がそんな冗談を真に受けなきゃいけないんですか?」
男「怒るなよー。なぁ、謝るからちょっとりんご剥いてくんね?」
女「……え?」
男「お見舞い品の中にりんごあったんだけど、俺皮剥くの苦手なんだよ」
女「お母さんにでも頼みなさい。私がそこまでやる義理はありません」
男「あーあ。委員長の剥いたりんご食べたいなー。うさぎさん型とかに剥いてくれるんだろうなー」チラッチラッ
女「……もう、仕方ありませんね。一個だけ剥いたら帰りますからね?」
男「やったね。ついでにあーんして食べさせてもらおっと」
女「調子に乗りなさんな」

----シャリシャリ

908以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/03(火) 00:48:28 ID:???
>>907
でも押しに負けてあーんしちゃうんですね分かります

あと、本スレラストになったお嬢verもGJ

909以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/03(火) 00:57:27 ID:D54wChMw
・盲腸で入院したタカシを見舞いに来たツンデレ(ボクっ娘Ver.)

女「た、タカシぃ!!」ドタン、バタバタ
男「な、なんだなんだ?」
女「ボクだよ、梓だよ!」
男「なんだお前か。どうかしたか」
女「どうかしたかじゃないよぉ! タカシが入院したって聞いたから、急いで来たのに……」
男「あぁ、お見舞いに来てくれたのか。サンキュな」
女「タカシ……もう後がないからって、人生を悲観しちゃダメだよ? ボクはタカシの味方だから」
男「……お前は何を言っているんだ(AA略」
女「ふぇ?」
男「盲腸ごときで後がないって俺はどんだけ貧弱なんだ」
女「盲、腸……? 嘘だ、だって友子ちゃんから来たメールには、ほら!」
男「……ん?」

『タカシが入院したとの情報あり。不治の病の可能性高しとのこと。すぐお見舞いにいってあげること!』

女「ね?」
男「お前……こんな胡散臭い文面を頭っから信じたのか」
女「え……じゃあ」
男「一週間後には退院の予定ですが」
女「うわぁぁぁっ、また友子ちゃんに騙されたあぁぁぁぁぁ!!」
男「信じる方もどうなんだっつー話だよな」

910以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/03(火) 01:21:11 ID:D54wChMw
・盲腸で入院したタカシを見舞いに来たツンデレ(関西娘Ver.)

男「まさかお前が見舞いに来てくれるとはな…」
女「なんやの。うちがお見舞いに来たら悪い?」
男「いや、嬉しいよ。でもどっから俺が入院したって聞いてきたんだ?」
女「友ちゃんが教えてくれたんや。ま、東京に出てくる用事もあったし、ついでにな」
男「だよな。わざわざ俺の見舞いのためだけに大阪から出てきたりしないよな」
女「そ、そうや。自分がそこまでの色男やなんて、勘違いしたらあかんで?」
男「わーってるよ。お前が来てくれただけでも嬉しいよ」
女「美少女は何よりの滋養やからな。養生しいや?」
男「自分で自分を美少女とか言う女の人って……」
女「うっさいボケ!」


友子(あーあ、素直じゃないんだから……なんで心配だからすぐ来たって言えないのかしら)

草場の陰から見守る友ちゃんであった……。

911以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/03(火) 01:40:02 ID:???
殺すなwww

912以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 19:13:56 ID:???
タ「なあかなみ、QBってやっぱタコなのか?」
か『はぁ!?・・・いきなり何言ってんの?梅雨入りで頭おかしくなったんじゃないの!?』
タ「いやだってさ、キーボードの"Q"と"B"のキー見たらさ・・・」
か『いつのネタよそれ・・・。QBは白豚以外の何者でもないわよ』
タ「わけがわからないよ」
か『モノマネしなくていいわよ!・・・はぁ。こっちこそわけわかんないわよ・・・』
グゥ
タ「・・・え?」
か『(//////)!!!』
グゥゥゥ
タ「・・・」
か『ち、違うのよ!?お腹減ったとかそういうのじゃなくて・・・これはその・・・(///)』
タ「・・・かなみ、朝飯はちゃんと食えよ?」
か『う、うるわいわね!(///) アンタのせいで寝るのが遅くなるからでしょ!!(///)』
タ「なんで俺のせいなんだよ」
か『そ、それは・・・(G行為のせいだなんて言えない////)・・・とにかく、たこ焼き買ってきなさいよね!!』
タ「なんで俺が・・・しかもたこ焼きかw」
か『アンタがタコとか言い出すから食べたくなったのよ!全部アンタのせいよ!!』
タ「はいはい・・・」
か『べ、別に二つ並べてアンタの○○とか想像するわけじゃないんだからね!?(///)』
タ「・・・ぅぉぃ」
か『何よ!真ん中にポークビッツ置いてとか言ってるわけじゃないんだから良いでしょ!?(/////)』
タ「俺のはそんなサイズじゃねー!wwwww」

913以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 21:38:29 ID:???
>>912
何かカオスなの来てたwwww

914以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/28(土) 22:15:40 ID:???
ワロタwwwww

915以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/29(日) 06:12:28 ID:???
何が起こってるんだwwww


916以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/29(日) 14:34:28 ID:???
>>912
かなみ落ち着けwww

917以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/03(金) 16:03:08 ID:???
本スレ510
「開けマタ」という言葉に対するそれぞれの反応
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun2087.jpg

ツンが無くなってしまったからここで

918以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/04(土) 21:58:49 ID:???
ちょwwwGJwwwww

9191/2:2011/06/04(土) 21:59:23 ID:???
ピンポーン
タ「はいはい、今出まーす」
ガチャッ
タ「どちらさま・・・え!?」
こ『まいどー、昼日新聞で〜す!』
タ「こ、このみ!?何やってんだ・・・?」
タ『タ、タカシ!?何やってんの!?』
タ「いや、ここ俺んちだから・・・」
こ『へ〜、こんなボロいアパートに住んでたんだ』
タ「失敬なやつだな・・・orz で、何やってんだ?」
こ『そうだったそうだった。新聞の勧誘員』
タ「は?勧誘員?」
こ『ボクと契約して、昼日新聞読者になってよ!』
タ「逆効果な営業台詞やめい!w」
こ『割引券も、福引券も、あるんだよ』
タ「・・・いや、俺新聞読まないから」
こ『そんなの絶対おかしいよ!』
タ「もうそのネタから離れろwww」
こ『なんで読まないの?だからバカシって呼ばれるんだよ』
タ「お前だけだ、そんな呼び方するのは!・・・お前こそなんで勧誘員なんかやってるんだよ」
タ「お前がやってるバイトは新聞配達じゃなかったっけ?」
こ『ああ、配達は朝だけだから。週末の昼間は勧誘員もやってるんだ、ボク』
タ「なんでまたそんなに働いてるんだよ」
こ『そ、それは・・・タカシなんかには関係ないから!』
タ「あ、そう。まあいいや、さっきも言ったけど俺新聞読まないから。それじゃ」
こ『ま、ままま待って!・・・理由は言えないけど、どうしてもお金がいるんだ!』
こ『でもノルマ厳しくて・・・このままじゃバイト代カットされちゃう・・・ぐすっ』
タ「う・・・わかったよ。とりあえず半年だけだぞ?」
こ『やった!じゃあ、ここにサインとハンコお願いしま〜す(ニヤリ』
タ「・・・お前、まさか嘘泣きじゃ・・・」
こ『まいどありー!じゃあ明日から配達しに来るから!!どーせそんな時間に起きてることないだろうけどwww』
タッタッタッ
タ「大きなお世話だ!・・・って、もう行っちまいやがった。まったく言いたい放題行った挙句に調子のいいやつだ」

9202/2:2011/06/04(土) 21:59:44 ID:???
・・・一ヵ月後・・・

キーンコーンカーンコーン
タ「さあ授業終わった終わった。帰るとするか」
こ『あ、あの!』
タ「ん?このみ、どうした?」
こ『えっと、その・・・き、奇遇だね、こんな所で会うなんて!』
タ「いや、同じ学校に通ってるんだから全然奇遇じゃないだろう・・・」
こ『もう帰るの?』
タ「ああ、そうだけど・・・?」
こ『へぇ〜。部活もしてなければ一緒に帰る友達もいないなんて、暗い青春だなぁ』
タ「やかましい!・・・お前だって似たようなもんだろーが」
こ『ボクの場合は理由があるの!・・・でもまあ、それも今日で終わりだけど。バイトももうしなくていいし』
タ「そうなのか?なんでバイトもうしなくていいんだ?」
こ『うっさい!タカシには関係ないの!(///)』
タ「顔真っ赤にするほど怒らなくても・・・orz」
こ『こ、これは怒ってるからじゃなくて(///)・・・って、そんなことどうでもいいでしょ!はい、これっ!』
タ「え?何?・・・なんだ、これ?」
こ『その・・・えっと・・・ごにょごにょ・・・』
タ「何?後半聞こえなかった・・・」
こ『た・・・誕生日おめでとー!バカシ!!(///)』
タッタッタッ
タ「へ?誕生日!?・・・ってまたさっさと行っちまいやがった」
タ「それにしても、これってもしかして誕生日プレゼント・・・?あいつ、まさかこのためにバイトを・・・?」
タ「なんだよ、照れるじゃねーか(///) で、何が入ってるんだろう・・・」
ガサゴソ
タ「なんだ?封筒が入ってるだけだ・・・いや、手紙がついてるな。どれどれ・・・?」

手紙『お誕生日おめでとう。渡し忘れてたけど、新聞契約のオマケの割引券と福引券をあげます』
手紙『バイトで貯めたお金で明日から学校休んでハワイ旅行に行ってくるから、帰ってきたらノートよろしく。それじゃ!』

タ「・・・orz」

921以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/05(日) 10:35:07 ID:???
何か懐かしい匂いがする

9221/2:2011/06/11(土) 16:44:46 ID:???
ちょっと俺の話聞いてくれよ

たまにハンバーガー食うと凄く美味しく感じるじゃん?

その日俺はさ、無性にハンバーガー食いたくなったの

だからツンデレを連れてハンバーガーショップ行ったの

ツンデレはさ、最初は、太る、とか、またダイエットしなきゃ、とか喚いてたんだけど、店に近付くにつれ大人しくなんの

で、何だかんだでガッツリ注文すんの、あの娘

すかさず俺は、奢ろうか、って聞いたんだけど、これ位払えるわ、って怒られた

まぁその後は店内で仲良くお召し上がりになったんだけど

ツンデレ本当に美味そうに食うのな、見てる俺も気持良い食いっぷりで

けど食うの下手クソで頬はケチャップでベチャベチャになってんの

だから俺は指で拭ってやったの、そしたら口周り汚れてたのに気付いたみたいで

そんな慌てなくてもハンバーガーは逃げませんよ、ってお母さんみたいに言ったの、指舐めながら

ならツンデレは、犯された、とか言いだしてさ

他のお客さんもいるんだから勘弁してくれよって話

9232/2:2011/06/11(土) 16:46:09 ID:???
ちょっと私の話聞いて

たまにハンバーガー食べると凄く美味しく感じるらしいの

その日彼はさ、ハンバーガー食いたい、って言いだしてさ

彼にハンバーガーショップ連れて行かれたの

私はさ、また太っちゃう、って考えてたんだけど、お店に近付くにつれて何だかお腹空いてきてさ

何だかんだで食べることにしたの、ハンバーガー

で、注文したら彼が、奢ろうか、なんて聞いてきたんだけど、財布扱いしたくないし断った

まぁその後は店内で仲良くお召し上がりになったんだけど

彼本当に美味そうに食べるの、見てる私はもっとお腹空く位

けど彼食べるのはそこそこに、私の顔ジロジロ見てくるの

何だと思っていたら私の頬にケチャップ付いてたみたいで、彼は指で拭ったの、グイッ、って

まぁそこまでは冷静でいられたんだけど、あろうことか彼はケチャップ付き指を舐めやがってさ、奴は素でああいうことをするの

今までも散々恥ずかしい思いさせられてきたし仕返しに、犯された、ってお店の内で言ってやった

そしたら彼、ちょっと何言ってんの、って慌ててさ、いい気味って話

924以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/11(土) 21:35:18 ID:???
>>923
GJ

925以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:08:04 ID:???
タ「"すきだぜ ちなみ つきあってくれ!"・・・よし、送信、と」
タ「うぉぉ!ちなみに告白メールだしちまった!返事が待ち遠しいぜ」
プルルルル
タ「おっ、電話だ。早速ちなみからかな?・・・もしもし」
か『ちょっとタカシ!アンタ何やってんのよ!!』
タ「か、かなみ!?どうしたんだ?一体・・・」
か『どうしたんだ?じゃないでしょ!ちなみ宛のラブレターを私に送ってくるなんてどういう了見よ!?』
タ「え!?な、なんだって!?・・・本当だ、送信先間違えてた・・・orz」
か『まったく、どこまでバカなのアンタは・・・。一番やっちゃダメなことでしょ!』
タ「う・・・返す言葉も無い」
か『大体、この低IQ丸出しの文は何よ!句読点ぐらい使いなさいよね。こんなので文学少女のちなみが振り向くと思ってんの?』
タ「すいません・・・」
か『そもそもこんな大事なこと、メールじゃなくて直接言うべきでしょ!?』
か『それ以前に、アンタから急に言われたって向こうも戸惑うわよ』
か『まずはちなみの好きな本をきっかけに話し始めるとか、手順ってのを考えなさいよね』
か『ホント、アンタは女心ってものを全然わかってないんだから。だからバカシって言われるのよ』
タ「そうだったのか・・・すまんかった。そしてアドバイスthx!そのとおりやってみる!んじゃ!」
ガチャッ

か『ホント、全然わかってないんだから・・・ばか・・・ぐすっ・・・』

926以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 16:28:36 ID:???
失恋だとゴラアアアアアアアアアア!!

927以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 20:41:49 ID:D54wChMw
>>923
あんたの様式ってすごい好きだわ
GJっす!

>>924
傷心のかなみさんを慰める役はいただいた

928以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 20:54:27 ID:???
>>925
切ない、けどGJ

929以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 01:42:11 ID:???
お題作成機:ダウナー、告白、ケーキ

いつからかお決まりになった「手作りお菓子の実験台」にするため、今回もあいつの家に向かう
そう、「お決まり」なのだけど、今回だけはちょっぴり違うことを試してみた
ショートケーキのスポンジの間。苺の置き方を少しだけ。その、文字っぽく、置いてみた
………スキ…、って見えなくもない、かな?
「鈍感なあいつは、気付かないだろうな…」誰が気付けるというのだろう
直接言えない小さな私の小さなプライド。何の利があるかも分からない、優位とやらに立つ為の工作
こんなことをしたせいで、いつも普通に立てる玄関先で心臓バクバクさせているくせに、バカバカしい矛盾
だいたい気付かれなかったら不機嫌になるくせに…我ながら身勝手で酷い細工をしたものだ
………………………………………………………………………………………………………………………………
「いつもより美味しい気がする」と言われた。いつものお菓子も美味しいけど、と後から付け足されて
ひねくれ者の私はそこを突いてあいつを困らせる。でないと、文句でも言ってないと、頬が緩んでしまう
自分の行為も卑怯だと思うけど、不意打ちなんて卑怯すぎだ。どうしよう、とても、とても嬉しい……!
………………………………………………………………………………………………………………………………
あの後、結局何の進展も無く、いつものように悪態をついて出て来た
「でも、次はきっと………やっぱその次、いややっぱり次の次の次…かな?」
まだ少し浮かれたまま、いつ使うか全く分からないチョコペンとプレートを下見に向かう私だった
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYyP-PBAw.jpg

なにかのエラーですってなんだよ!もういい、エロい落書きして寝る!

930以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 01:46:12 ID:???
卑怯だと思うけど、

不意打ちなんて
の間に
絶対細工には気付いてないんだろうけど
を入れ忘れた…

931以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/26(日) 02:14:27 ID:???
良き哉

932以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:37:06 ID:???
タ「かなみ、おはよー」
か『あ、タカシ。おは・・・えぇぇぇ!?』
か『(タカシ、社会の窓開いてる・・・///)』
タ「ん?どうした?俺の顔に何かついてるか?」
か『え?べ、別になんでもないわよ!アンタの顔なんか何もついてるわけないでしょ!』
か『(しかも白のブリーフとか、今時高校生にもなってあり得ないでしょ・・・///)』
タ「いや、目鼻口ぐらいついてるだろう・・・」
か『アンタの目鼻口なんかへのへのもへじで十分よ』
か『(どうしよう・・・このままじゃタカシのおぱんつが衆目に晒されちゃうし・・・)』
タ「ひでぇなorz」
か『(なんとかさりげなく知らせないと・・・)』
か『と、ところで、”開かれた社会”についてどう思う?』
か『(よし!我ながらさりげない比喩だわ。これでタカシも気付くはず・・・)』
タ「そうだなあ。国民に開かれた透明性の高い政治が必要だよな」
か『(って、なに普通に返してんのよ!このバカシ!!)』
か『そうよねぇ。”真っ白な布”のようなクリーンな政治が大事よね』
か『(今度こそ気付くわよね・・・)』
タ「ああ。国民のために今本当に何が必要なのかを考えなきゃいけないよな」
か『(なんでまたまともに返すのよ!アンタのために今本当に何が必要なのか考えなさいよね!)』
か『(それにしても、タカシって結構大きい・・・/////)』
タ「かなみ、どうしたんだ?顔が赤いぞ。・・・まさか、梅雨が明けて暑いから熱中症か!?」
か『え?違・・・』
タ「熱中症の場合は、衣服を緩めて日陰で休むのがいいんだっけか?早くかなみを木陰に・・・」
か『ちょ、ちょっと・・・』
委「別府君・・・ズボンのチャックを下ろして椎水さんの制服のボタンを外しながら体育館裏に向かっているとは、なんという破廉恥な・・・」
タ「い、委員長・・・違う!誤解だ!」
委「何が誤解なの?どう見ても椎水さんを手込めにしようとしているようにしか見えないけど・・・」
タ「違うんだ!これはかなみの熱中症を治すために・・・」
か『だから、熱中症じゃないって言ってるでしょ!』
か『顔が赤いのはその・・・違うのよ!?熱中症じゃないけど、タカシにお熱ってわけでもないんだからね!?(///)』
委「椎水さんは色々な意味で落ち着きなさい・・・(汗)」
か『開放的な政治の話をする前に、タカシの開放的なお股をなんとかしなさいよね!(/////)』
委「椎水さん・・・アナタ本当に平成生まれ・・・?」

933以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:54:16 ID:???
GJ!
タカシアホだww

934以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:06:09 ID:???
タカシブリーフかよwwwww

あと、モブの委員長って何か新鮮な感じがする

935以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 00:23:14 ID:???
タ「かなみ、おはよー」トントン
か『あ、タカシ。おは・・・』プニュ
タ「はっはっはっ!引っかかったwww」
か『アンタねぇ・・・肩を叩いて振り向かせて、その振り向いた頬に人差し指突き立てるなんて子供じみた悪戯やめなさいよね!』
タ「じゃあ大人じみた悪戯ならいいのか?」
か『え?・・・ダ、ダメに決まってるでしょ!(人前では///)』
委「はいはい、二人とも朝っぱらから恥ずかしいやりとり禁止!」
か&タ『「え〜〜〜」』
委「予鈴鳴ってるのに何やってるのよ。・・・リア充氏ねっ(ボソッ)」
タ「え?ごめん、後半よく聞こえなかったんだけど・・・」
委「な、ななななんでもないわよ!?(///)」
キーンコーンカーンコーン
委「ほら、チャイム鳴ったから早く席について!」
か『は〜い』
ガラガラガラ
先「皆さん、おはようござ・・・」ボフッ
先「ケホッ、ケホッ!誰ですか!?戸の上に黒板消しを挟んでおくなんて子供じみた悪戯をするのは!」

(以下繰り返し)

936以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 00:26:56 ID:???
>>935
委員長にもイタズラ仕掛けてくれwwwww

937以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 00:52:34 ID:???
タ「委員長、おはよー」トントン
委『あ、別府君。おは・・・』プニュ
タ「はっはっはっ!引っかかったwww」
委『別府君・・・私にまでそんな悪戯をするなんて、おふざけも度が過ぎているわよ?』
タ「いや、これはクラスメートの>>936がやれって言うから・・・」
委『別府君も>>936君も、生徒指導の先生に言いつけてしっかり指導していただくようにお願いしておくわ』
タ「そ、そんなぁ・・・ごめん!このとおり!もうしません!!」
委『・・・わかったわ。先生にいいつけるのはやめてあげる』
タ「ほっ・・・」
委『その代わり・・・私がたっぷりお仕置きしてあげるから・・・( ̄ー ̄)』




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