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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●
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「むにょー」
今日もふみには全く通用しない模様。胸に去来する敗北感を噛み締めながら、手を離す。
「おにーさんはすぐに女性に手をあげますね」
「相手によりけりだ」
「つまり、興味のある女性にのみ手をあげるのですね。非常に迷惑です。やめてください」
「なんて勝手な娘だろうか」
「そんなことないです。それで、さっき質問の答えは?」
「ん、ああ。昼な。大体コンビニかなあ。休みの時はなんだかんだと親が家あけてること多いから」
「その調子です。身体に悪い物質をたくさん取り込んで早死にしてください」
「そういうことをコンビニで言うなッ! ええいっ、帰るぞ!」
話を聞いていた周りの客や店員の悲しそうな顔を尻目に、ふみを小脇に抱えて慌ててコンビニを飛び出す。
「まったく……ああもう、あのコンビニ行けやしねえ」
「おにーさんは何かあるとすぐに私を抱えますね」
俺に抱えられているふみが、ジト目で俺を睨みながら責めた口調で話しかけてきた。
「その何かってのは大体お前によって引き起こされるものだがな」
「酷い責任転嫁を見ました」
「ちっとも転嫁してねぇ! 全てお前の責任だっ!」
「不思議な話もあったものです」
「こいつは……」
「とりあえず、離してください。私に触りたいのも分かりますが、このままでは妊娠しかねません」
「しねぇよッ! どういう身体の構造してんだ!」
とはいえ、ふみの言う通り長々と触っているのも色々問題があるので、とっとと解放してやる。
「んしょっと。さて、おにーさん。お昼はどうするつもりですか?」
「コンビニで適当に買うというプランが何者かの手により妨害されたので、どっか適当なファミレスで食うことにする」
「しょうがない、そこまで言うならおごられてやります」
「おごると言ったのはコンビニでの話で、ファミレスはまた別の話なのだよ?」
「パフェも食べます、パフェ。あの甘いと噂の憎い奴を食べます」
「だから、あの。話を聞け」
「ほら、早く行きますよ、おにーさん。早く行かないと閉まってしまいます」
俺の話を今日も聞かずに、ふみは俺の手を取って急かすのだった。
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