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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●

344/7:2010/04/27(火) 21:05:37 ID:???
「面目次第もない」
「ばーかばーかばーか」
 言葉とは裏腹に、智恵理はなんだか楽しそうに俺のおでこを小突いていた。
「それ以上突付くとおでこに穴が開き、俺のあだ名がクリリンになりますがよろしいか」
「じゃ、六ヶ所突つかないとね♪」
「鬼だ……!」
 とかなんとかやってる内に三分経った。できあがり。蓋をぺりぱり剥がす。
「こんなの食べるの久々だけど、やっぱおいしそーね」
「む。なんだか見てたら俺も腹減ってきたので、少しくれ」
「嫌」
「お前が一度口に含んだものでも我慢して食うから」
「絶対嫌!」
 交渉の結果、拒絶の度合いが強くなった。
「アンタねー……学校での私見たら、我慢なんて台詞口が裂けても出てこないわよ?」
「ほう? 学校で君臨してるのか?」
「そうそう、私ってば学校中の不良をこてんぱんにした伝説の不良少女なのよってなんでやねーん」
 智恵理は満面の笑みで俺にツッコミをした。世界が凍りついた。
「……うー、アンタがやらせたんでしょうが! 何か言いなさいよ!」
 羞恥心はあるのか、智恵理は顔を真っ赤にしながら俺にがうがう言った。
「ひどいノリツッコミを見た」
 ツッコミではないパンチが俺の顔面に炸裂。
「まったく……あのね、こう見えても私、学校では文武両道の才媛で通ってるのよ? ラブレターとか貰いまくり。……すごいでしょ?」
「はぁ」
「はぁ、って……張り合いないわねー。もうちょっと驚いたりなんかしたりできないの?」
「智恵理が相撲部部長とは知らなかった。是非俺にも練習風景を見せてくれ」
「勝手に捏造しろとは言ってない!」
 智恵理との会話は難しい。
「まーいーわ。じゃ、いただきまーす」
 行儀よく手を合わせ、智恵理は麺をすすった。




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