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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

1とはずがたり:2014/05/04(日) 19:49:37
東欧・ギリシャ正教・中央アジア・旧ソ連諸国・シベリアなど

新疆とかは大中華スレとは棲み分け微妙な感じで場合によってはこちらにも。

前スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/?q=%A5%A6%A5%AF%A5%E9%A5%A4%A5%CA

60チバQ:2014/05/27(火) 22:33:52
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140527-00000086-san-eurp
ウクライナ大統領選 ポロシェンコ氏は製菓業で巨財、経済人脈に強み
産経新聞 5月27日(火)7時55分配信

 大手製菓会社で財をなし、「チョコレート王」の異名をとる国内7位の富豪。親ロシア派のヤヌコビッチ前政権で経済閣僚も務めたが、昨年11月以降の反政権デモではデモ隊支援を鮮明にし、一気に大統領選のひのき舞台に躍り出た。勝利宣言の記者会見ではウクライナ語、ロシア語、英語で質問に答えるなど、語学に堪能な国際派でもある。

 南部オデッサ州出身で、1989年にキエフ大国際関係学部を卒業。旧ソ連時代末期に起業活動が認められ、大学在学中からビジネスの世界に足を踏み入れた。企業の海外進出を支援するコンサルティング会社の経営を手始めに、製菓会社「ロシェン」を旧ソ連・東欧の大手に育て、実業界での足場を固めた。

 大手テレビ局「第5チャンネル」もポロシェンコ氏の企業グループ傘下にある。

 98年の最高会議(議会)選挙で初当選。2004年の「オレンジ革命」を受けて成立した親欧米派のユシチェンコ政権では国家安全保障会議の書記に就いたが、親欧米派の内紛で失脚した。07年以降は再び中央銀行の要職や外相などを歴任した。

 実務家タイプとみられてきたが、昨年11月からの反政権デモでは自ら拡声器を手にデモ隊と警官隊の仲裁に立つなど行動力をアピールした。親欧米派と親露派の両政権で要職を務めたバランス感覚や経済人脈が強みである半面、政界での権力基盤の弱さも指摘される。夫人との間に2男2女。(キエフ 遠藤良介)

61とはずがたり:2014/05/27(火) 23:28:02
>>59
>一方で同氏は、ロシア系住民の言語を保護する権利と、同氏いわく、ウクライナにとどまりたいと思っているが沈黙させられている大勢の住民の自治を認めるとしている
バランス感覚持っていそうで安心しました。
あとは国家機関の経営能力でしょうけど。。

62とはずがたり:2014/05/28(水) 18:08:20
大富豪邸宅、管理下に=資産没収?親ロ派が交渉−ウクライナ東部
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201405/2014052600025&rel=j&g=int&relid=1_1

 【ドネツク(ウクライナ東部)時事】ウクライナ東部の親ロシア派勢力「ドネツク人民共和国」は25日、炭鉱を保有する新興財閥の大富豪アフメトフ氏の邸宅を管理下に置いたと明らかにした。人民共和国側は邸宅内に入れるよう要求、アフメトフ氏と交渉を続けている。
 親ロシア派住民がドネツク市内にある広大な邸宅に押し入ろうとして混乱したため、武装集団が邸宅に通じる門を占拠した。武装集団幹部は「邸宅は共和国の管理下に置かれた。国外のアフメトフ氏と中に入る交渉を続けている」と説明した。
 親ロシア派は、脱税と国家転覆を図った容疑でアフメトフ氏の捜査に着手。炭鉱などの「国有化」を目指しており、邸宅を接収する考えとみられる。アフメトフ氏は、親ロシア派を「テロリスト」と呼び、対決姿勢を示している。(2014/05/26-01:20)

63チバQ:2014/05/28(水) 23:30:59
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1116784031/7014
ソチ出稼ぎでロシア化進むグルジア領アブハジア 露の独立承認から5年、解けぬ対立

http://mainichi.jp/select/news/20140529k0000m030081000c.html
アブハジア:野党勢力が「臨時統治」宣言 大統領府占拠
毎日新聞 2014年05月28日 20時17分

 【モスクワ田中洋之】グルジアからの分離独立を求めている「アブハジア共和国」の中心都市スフミで27日、「大統領」のアンクワブ氏に抗議する野党勢力が大統領府を占拠した。野党指導者のハジムバ元首相は野党勢力による「臨時統治」を宣言。大統領側は「力による権力奪取の試み」と批判し、緊張が高まっている。

 ロシアに一方的に編入されたウクライナ南部クリミア半島に続き、黒海沿岸の旧ソ連圏の不安定さが浮き彫りとなった形だ。

 タス通信などによると、アンクワブ大統領の汚職や権威主義を批判し辞任を求める野党勢力は27日、スフミで数千人規模の抗議集会を開催。その後、大統領府で代表者が大統領と交渉中に約30人のデモ隊が建物の窓を破壊して侵入。大統領は外に逃れた。大統領は交渉で内閣総辞職に応じる姿勢を見せたが、自らの辞任は拒否したという。

 アンクワブ氏は2011年の大統領選でハジムバ氏らを破って当選しており、両者の政治的対立が背景にあるとみられる。ただ野党指導者の一人は「(アブハジア独立を承認した)ロシアとの統合」を掲げており、クリミアのようにロシア編入論が高まる可能性もある。ロシアのカラシン外務次官は28日、アブハジアのチリキバ「外相」に電話で情勢悪化への懸念を伝えた。

 アブハジアはソ連崩壊後の1992年に独立を宣言し、2008年のグルジア紛争後にロシアが南オセチアとともに国家承認したが、日本など国際社会は承認していない。今年2月に冬季五輪が開かれたロシアのソチに隣接している。

64チバQ:2014/05/28(水) 23:35:56
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014052802000137.html
ウクライナ軍空港奪還 東部ドネツク 親ロ派排除本格化
2014年5月28日 朝刊


 【キエフ=常盤伸】ウクライナのアバコフ内相は二十七日、親ロシア派過激集団に占拠された東部ドネツク州の州都ドネツク市の国際空港をウクライナ軍が奪還したことを明らかにした。内相によれば、空港はウクライナ軍が完全に掌握。親ロ派側には多数の死者が出たという。ウクライナ軍が、大統領選で一時的に控えていた親ロ派排除作戦を、再び本格化させている。

 ドネツクでは二十七日にかけて鉄道駅など、各地で散発的に市街戦が展開。ロシア通信によると、学校は休校となり、企業活動もほぼ停止されたという。

 ルキヤンチェンコ市長は、ロイター通信に、戦闘により民間人二人を含め、四十八人が死亡したと明言したが、親ロシア派は五十人以上としており、情報は錯綜(さくそう)している。

 またドネツクの通信社によれば、ドネツク州ゴロロフカでは、親ロシア派集団が地元の警官二人を、住民の衆人環視の中で射殺したという。

 タス通信によると、欧州安保協力機構(OSCE)は二十七日、ドネツクで活動していたOSCEの国際選挙監視団のうち、一チーム四人と、二十六日から連絡がとれなくなっていると明らかにした。

 一方、ウクライナの通信社によると、ドネツクに隣接するドニエプロペトロフスク州の州都ドニエプロペトロフスクでは、地元の共産党委員会の建物が、正体不明の武装勢力約二十人に占拠されたという。ウクライナ共産党のトップ、シモネンコ氏は、地元の警察が機能していないと強い懸念を示した。

65名無しさん:2014/05/29(木) 12:21:29
ロシア南部、ケメロヴォ州チスリを流れる川の底から、4000年前(青銅器時代)の古い神の像が出てきました。
川で鯉を獲っていた人の網に偶然かかって見つかりました。

運転手の仕事をしているニコライ・タラソフさんは、休日に川で鯉を獲っていました。
網を引いたとき重く感じたので、岩にひっかかったと思ったそうです。
その岩をどかして投げ捨てようとしたとき、タラソフさんは岩に顔がついていることに気がつきました。

川の水で岩を洗うと、それが何かの像であることが分かりました。
その像には、アーモンド型の目と、唇の厚い大きな口がついていたのです。
なんとも恐ろしげな表情をしていたといいます。
http://amenama.on.arena.ne.jp/wordpress/wp-content/uploads/2014/05/pagan_god1.jpg
http://amenama.on.arena.ne.jp/wordpress/wp-content/uploads/2014/05/pagan_god2.jpg

タラソフさんは地元の博物館に像を持ち込みました。この像を見た博物館の学芸員は驚いて飛び上がりました。
非常にめずらしい青銅器時代の多神教の神像だったからです。
学芸員はさらに詳しく調べるためにケメロヴォ市の専門家のもとに像を送りました。

専門家の調べによって、像は4000年以上前に動物のツノに彫られたものが化石化したことが分かりました。
大きさは、長さ30センチ、幅5センチ。
頭の裏側に編んだ髪の模様が彫られており、髪の下には魚のウロコのような線が入っているそうです。

チスリ歴史博物館の館長マリナ・バンシュコワさんの話:「この時代の品はとても珍しいものです。
同時代の物で私たちが収蔵しているのは、石の首飾りが1つと、クマと鳥の形の魔よけのお守りだけです。
ニコライさんはこの宝物を私たちに無償で譲ってくれました。彼は何も見返りを要求しなかったんです・・・
多分これは金の像よりも価値のあるものなんですが」

タラソフさんは像を売ってお金に換えようとは一切考えなかったそうです。
「これはみんなに見てもらうべきだし、歴史の研究に役立てて欲しい」と話しています。

チスリ周辺は古代から人が住んでいたことで知られる地域。この神像はオクネフ文化に属するものではないか
という説が立てられています。オクネフ文化は青銅器時代の文化の1つで、紀元前2000年紀前半にシベリア南部の
ミヌシンスク盆地で栄えたとされています。
http://amenama.on.arena.ne.jp/?p=1125

66チバQ:2014/05/29(木) 23:51:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140529-00000080-reut-cn
焦点:狙うは「ソビエト帝国」再興か、プーチン氏が経済圏の構築加速
ロイター 5月29日(木)18時7分配信

 5月28日、巨大な貿易圏の基礎固めを着々と進めているロシアのプーチン大統領だが、こうした動きに対し、かつての「ソビエト帝国」のようなものを再興しようとしているのではないかと懸念する声も聞かれる。4月撮影。提供写真(2014年 ロイター/Alexei Druzhinin/RIA Novosti/Kremlin)
[モスクワ 28日 ロイター] - 巨大な貿易圏の基礎固めを着々と進めているロシアのプーチン大統領だが、こうした動きに対し、かつての「ソビエト帝国」のようなものを再興しようとしているのではないかと懸念する声も聞かれる。

ロシア・カザフスタン・ベラルーシ、経済同盟を結成

プーチン大統領と、旧ソ連構成国のベラルーシ、カザフスタンの指導者は29日、ユーラシア経済連合の創設に向け調印式を行う。プーチン氏の狙いは、1億7000万人を超える規模の市場を創出し、欧州連合(EU)や米国、中国に対抗することだ。

これは夢物語のように見える。だが、プーチン大統領は否定しているものの、カザフスタンの首都アスタナで行われるこの調印式は、経済関係だけにとどまらず、より壮大な計画の一部だとみられている。

ヘーゲル米国防長官は、米公共テレビ(PBS)に対し「プーチン氏は、ソ連崩壊はひどい過ちだったと公然と述べている。それも1度だけではない」とし、「それが彼の信じる根拠であり、そこから始まると思う」と語った。

冷戦後最悪となる西側との対立を深めたロシアによるクリミア編入は、かつてソ連が支配していた領土を再びロシアが支配しようとする動きの一部とみられているが、プーチン氏はこれを否定。ユーラシア経済連合について「旧ソ連が支配していた地域内の統合を目指すものだが、それはソビエト連邦を復活させたいからではない。独立した国家であるかつてのソ連構成国の競争力を生かしたいからだ」と述べている。

<個人的な功績>

疑いの余地がないのは、この新しい連合が、大統領3期目のプーチン氏が描く壮大な構想の1つであり、大統領自身の個人的な功績となるであろうことだ。

1991年のソ連崩壊で失った超大国としての地位を取り戻すとまではいかないまでも、プーチン大統領はこの連合について、ロシアが再び大国化するのに極めて重要だとみている。

カザフスタンの政治アナリスト、ドシム・サトパーエフ氏は「ソ連再興について論じる価値はほとんどないが、ロシアが領土を拡大する政策を取っていることは明らかだ」と指摘。同国が主導し、かつての構成国と同盟を築くことによって国家を増強するために、政治エリート層が活動していると述べた。

プーチン大統領がEUをモデルに思い描く、欧州とアジア太平洋をつなぐ「強大な超国家連合」の夢は、安定した価格や予想可能な政府、開放された国境に対する旧ソ連構成国のノスタルジアを巧みに利用する。

来年1月からスタートするユーラシア経済連合は、2010年の関税同盟結成で強化されたロシア、ベラルーシ、カザフスタンの3カ国の関係を一段と深めることになる。同連合により、モノ、サービス、資本、労働力が自由に移動できるようになるほか、主要な経済セクターの政策で連携することになるだろう。

ユーラシア経済連合はソ連崩壊後の地域の約4分の3を占め、3カ国の国内総生産(GDP)の合計は約2兆7000億ドルに上る。同連合にはアルメニアとキルギスタンも興味を示している。

とはいえ、プーチン大統領は、調印式までに夢の修正を余儀なくされてきた。

67チバQ:2014/05/29(木) 23:51:32
<前途多難>

ウクライナが、2月の親ロシア派ヤヌコビッチ大統領の失脚後、ユーラシア経済連合に加盟しないことを決定したことは、同連合にとっては巨大市場を奪われることになり、大きな打撃となった。

また、カザフスタンでさえ、経済分野での連携だけを望んでおり、旧ソ連時代のようにロシアが政治的な支配にまで及ぶことには反対している。

カザフスタンのオルダバエフ副外相は「最も重要なのは、連合の政治化を避けること」だとし、同国の一貫した主張により、市民権や外交政策、議会間の協力、パスポートや査証、輸出規制などは対象から除外されたとしている。

概してロシアに忠実なベラルーシのルカシェンコ大統領も、自国の主権に影響を及ぼしかねない問題には抵抗を示している。

ウクライナの新しい指導者たちのように、他の旧ソ連構成国も自国経済の展望をほかに見いだすか、ロシアに吸収されることを危惧している。石油・ガス生産国のアゼルバイジャンはロシアが主導する連合から距離を置き、グルジアとモルドバは来月、EUとの政治的・経済的協力関係を深めることになる連合協定に署名する見通しだ。

カザフスタンの政治アナリストであるアイドス・サリム氏は「ロシアにとって、ユーラシア経済連合は主として政治的プロジェクトだ。3カ国は、一般市民や市場のニーズとはかけ離れた、完全に異なる目的をそれぞれ追い求めている」と話した。

(Timothy Heritage記者 翻訳:伊藤典子 編集:佐藤久仁子)

68とはずがたり:2014/05/30(金) 16:26:23
親ロシア派がウクライナ軍ヘリを撃墜、14人死亡
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0E910720140529/?sp=true
2014年 05月 30日 03:32 JST

[キエフ/ドネツク(ウクライナ) 29日 ロイター] - 政府軍と親ロシア派との衝突が続くウクライナ東部で29日、ウクライナ軍のヘリコプターが親ロシア派武装勢力に撃墜され、搭乗していた兵士14人が死亡した。

週末実施の大統領選で親欧米派のポロシェンコ元外相が当選を決めて以降、ウクライナ政府は親ロシア派武装勢力の制圧に本格着手。今週初めにはドネツク国際空港を占拠していた親ロシア派勢力50人以上がウクライナ軍の空爆で死亡するなど、政府軍と親ロシア派の戦闘は激しさを増している。

ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は議会で、東部スラビャンスク近くで軍のヘリが対空砲火により墜落したと明らかにした。スラビャンスクは4月初旬以降、親ロ派が掌握している。

トゥルチノフ大統領代行は「テロリストがスラビャンスク近郊でロシア製の対空ミサイルを使ってヘリを撃ち落したとの情報が入った。ヘリには任務交代にあたる隊員が搭乗していた」と述べた。

また ウクライナ東部ドネツクで、親ロシア派勢力の指導者を名乗るデニス・プシリン氏は、ドネツク国際空港での戦闘で死亡した兵士の一部はロシアからの「志願兵」と明かした。

ウクライナ政府はこれまで、東部の親ロシア勢力による分離派の動きについて、ロシア政府が背後で影響力を働かせていると批判しているが、ロシア政府は関与を否定していた。

だがプシリン氏の発言は、ウクライナの親ロシア派勢力がロシア民兵の支援を受けていることを認めたことになる。

またウクライナのアバコフ内相は、ドネツク国際空港を奪還した際に押収した親ロシア派の武器がロシアから持ち込まれたものであるとの見解を示し、プーチン大統領を激しく批判した。

内相は自身のフェイスブックで、「これらはわが国の兵器ではない。ロシアから持ち込まれたものだ。プーチン政権の侵略行為の証として、シリアルナンバーや製造年、モデルに関する写真を公開する」と述べた。

一方、今週に入って消息を絶っていた欧州安保協力機構(OSCE)の国際監視団4人に関して、スラビャンスクの親ロシア派幹部は4人を拘束していることを認め、近く解放されると述べた。現地入りしないよう警告したにもかかわらず、OSCEが監視団を派遣したとしている。

69とはずがたり:2014/05/30(金) 16:33:47
>>66

旧ソ連3カ国が経済同盟条約に署名、ウクライナは不参加
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0E90WN20140529/?sp=true
2014年 05月 30日 03:34 JS

[アスタナ 29日 ロイター] - ロシア、カザフスタン、ベラルーシの3カ国の大統領は29日、カザフスタンの首都アスタナで、ユーラシア経済同盟を創設する条約に署名した。各国議会の批准手続きを経て、2015年1月1日に発足する

ロシアは米国、欧州連合(EU)、中国に対抗し得る経済ブロックの確立を目指す考えだが、親ロシア派と親欧米派の対立で揺れるウクライナが参加しないことで、プーチン大統領が望む力は発揮できないとの見方も出ている。

それでも人口1億7000万人、2兆7000億ドルの域内総生産(GDP)を抱える経済圏が誕生する。カザフスタンとロシアは産油国でもあるため、プーチン大統領にとり、クリミア編入を受け欧米が対ロシア制裁を発動させたもののロシアは孤立することはないと示す手段となる可能性がある。

経済同盟の下で3カ国は物品、サービス、資本、労働力の相互の自由な移動を保証。主要経済分野の政策協調も進める。3カ国は2010年に関税同盟を発足させており、経済同盟結成で経済統合が一段と進むことになる。

プーチン大統領は署名にあたり、「3カ国は主権を完全に保全しながら、統合の新たな段階に移行する」と述べた。

交渉の過程でカザフスタンは、1991年の旧ソビエト崩壊後に手に入れた国の独立性が弱められることがないよう強く主張し、政治同盟創設に向けたロシアに抵抗。プーチン大統領が「主権」について言及したのはこうした背景があったためと見られる。

カザフスタンのナザルバエフ大統領は、3カ国の経済同盟は「西洋と東洋との間の経済的な架け橋となる」と指摘。ベラルーシのルカシェンコ大統領はウクライナが参加しなかったことに言及、「同国にとり(経済同盟参加は)負荷が重過ぎた」と述べた。

ユーラシア同盟構想はナザルバエフ大統領が1994年に初めて提示。当時はほとんど注目を集めなかった。ここにきて旧ソ連構成国の結束を目指すプーチン大統領の意向に沿うものとなったが、ロシアに取り経済的な重荷となる可能性もある。

ロシアのシャタロフ財務次官は3月、ロイターに対し、ロシアはベラルーシとカザフスタンに対し年間約60億ドルの支援を行っているが、2015年にユーラシア経済同盟が発足し、貿易障壁が撤廃されるなどした後は、この額が300億ドル増加するとの見通しを示している。

ユーラシア経済同盟には、アルメニアとキルギスが加盟を検討。ただ、アゼルバイジャンやトルクメニスタンなど旧ソ連構成国のうち主要なエネルギー産出国は加盟しないとの立場を明確にしている。

70とはずがたり:2014/05/30(金) 18:04:37
確かに。。
>中ロ関係は最高の組み合わせだ。両国は経済や軍事能力などで相互に補完している。ロシアはエネルギー資源が豊富だが、人的資源に乏しい。一方、中国は逆の問題を抱えている。また、ロシアは軍事面の先進技術や航空技術、ソフトウエアなどの分野が強みだが、消費財や電子機器の大量生産は得意でない。これらに関しても、中国は逆の強みと弱みを持っている。

コラム:ガス契約で急接近の中ロ、憂慮すべき5つの理由=カレツキー氏
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0E402B20140524?sp=true
2014年 05月 24日 13:06 JST

[22日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は、4000億ドル(約40兆8000億円)に上る歴史的なガス供給契約を中国と結び、チェスの試合に例えるなら、複雑なエンドゲーム(終盤戦)で強力な結果を見せつけたグランドマスターのような満足感を抱いたに違いない。

事実上、不可逆的なものとして世界が受け入れたクリミア編入によって、プーチン氏は政治的な支持を長年にわたって確保する見通しだが、ガス供給契約の合意はそれを上回る朗報だ。

モスクワ株式市場とルーブルは5月上旬までに大幅に上昇し始め、クリミアとウクライナにおけるロシアの戦略的利益はすでに明白になっている。こうしたなか、米国と欧州はプーチン氏に、さらに大きな思いがけない経済的・地政学的利益をもたらした。それは、北大西洋条約機構(NATO)と米国のアジアにおける同盟関係に匹敵する中ロ関係構築の可能性だ。

ロシアも中国も、数カ月前まではアジアと欧州のパートナーシップが可能とも望ましいとも考えていなかっただろう。21日に両国が合意したガス契約は、異なる外交的背景においては単なる貿易協定の1つにすぎなかったかもしれない。世界のエネルギー価格に影響を与えるという点を除いて、それほど重大な地政学的影響力はないように見えただろう。

しかし、ウクライナをめぐるロシアと西側諸国の対立に加え、日本、ベトナム、フィリピンや、サイバースパイ問題をめぐる米中間の対立など、最近の国際情勢を踏まえると、状況はかなり違って見える。

プーチン氏の訪中は、1972年にニクソン米大統領(当時)の中国訪問で始まった構造的なシフトに匹敵する、核保有超大国間の戦略的再編の始まりを意味する可能性さえもある。この考えはとっぴで大げさなように聞こえるかもしれないが、西側の指導者らがこれまでのように、この考えを単に否定することが楽観的かつ短絡的だという理由が5つある。

1.繁栄と衰退

中国は明らかに超大国に成長しつつあり、ロシアは衰退している。これは両国が、国際的な政治・経済の主導権を握る欧米との間に生じる摩擦を避けられないことを意味する。ロシアの場合、自国が経済的・地域的特権を持つと見なす領域が、米国の同盟国である欧州諸国によって侵されることに絡んで主な摩擦が生じる。これはまさに、現在のウクライナをめぐる対立でのロシアの姿勢を示している。

71とはずがたり:2014/05/30(金) 18:04:58
>>69-70
一方、中国の場合は、太平洋地域で米国の同盟国を侵略することで摩擦が生じる。どちらの場合も、両国は米国と対立するだろう。

2.影響力

米国の影響力は低下しつつある。それは米国が経済的や技術的に弱まっているからではなく、世界の警察官として行動することに消極的になったためだ。これにより同盟国は、特に規模の小さい領有権争いではロシアや中国の動きを阻止するために米国に依存することが現実的にできなくなる。理論上、相互防衛条約によって米国に守られることが保証されているとしてもだ。

3.最高の組み合わせ

中ロ関係は最高の組み合わせだ。両国は経済や軍事能力などで相互に補完している。ロシアはエネルギー資源が豊富だが、人的資源に乏しい。一方、中国は逆の問題を抱えている。また、ロシアは軍事面の先進技術や航空技術、ソフトウエアなどの分野が強みだが、消費財や電子機器の大量生産は得意でない。これらに関しても、中国は逆の強みと弱みを持っている。

4.連携拡大の可能性

購買力平価為替相場で見た世界第2位と第6位の大国間の戦略的パートナーシップは、政治的民主主義や、企業統治(コーポレート・ガバナンス)、貿易・金融分野の開放、消費者製品の質と安全性などで西側の基準を適用することができない他の国々、特にアジア諸国を引き付ける可能性がある。

5.共通の敵

おそらく最も重要なのは、ウクライナ情勢に加え、オバマ米大統領が先月のアジア歴訪の際に中国に対し、予想外に好戦的な姿勢を示したことで、超大国関係に新たな要素が加わったことだ。中国とロシアの指導者は歴史的に不信感や嫌悪感を抱き合ってきたが、彼らは米国に対し、それよりも強い嫌悪感を抱き始めている。

ロシア側の理由は明らかだ。中国の場合は、米国がサイバースパイ問題や領有権問題を過熱させるまでは不信感はそれほど強くなかった。

こうした米国の対立的な姿勢は一時的な異変にすぎないかもしれない。だが、オバマ大統領が中国を挑発し続ければ、歴史的な失態を演じることになるだけでなく、プーチン氏の戦略にはまることになるだろう。

72チバQ:2014/05/31(土) 10:26:20
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/140531/cpd1405310500012-n1.htm
ウクライナ、反政府軍に苦戦 次期大統領のシナリオに綻び (1/2ページ)


2014.5.31 05:00
 ウクライナのポロシェンコ次期大統領は、国内の最東部を恐怖に陥れている騒乱に歯止めをかけるには時間だけが必要だと言うが、分離派の意見は違う。

 頭髪をそり上げて白髪交じりのあごひげをはやし、迷彩服を着た反政府勢力指導者、バディム・イラバイスキ氏は「彼らに必要なのはわれわれを排除する重火器だが、民間人の犠牲者を出さずにそれを使うことは不可能だ。この土地は決して占領者を歓迎しない」とクラマトルスクの行政機関の建物に構えた拠点で語った。

 ドネツクとルガンスクでは今週、衝突で数十人の犠牲者が出ており、ウクライナは分断されかねない情勢にある。

 25日の大統領選挙で勝利した資産家のポロシェンコ氏は、ロシアのプーチン大統領によるクリミア併合で勢いづいた分離派を早急に制圧するため、難航する反武装勢力作戦を見直すと表明した。

 ただ、反政府勢力の戦術変化で、ポロシェンコ氏に求められる対応は複雑化している。反政府勢力の一部はスリャビンスクなどの町に拠点を築いているが、こうした拠点は民家との距離が近く、政府軍は前進できずにいる。町から町へ移動する勢力もあり、銃撃戦で死亡しなかったり捕まらなかったりしたメンバーが、数時間のうちに別の場所に出没する。

 キエフにあるシンクタンク、ラズムコフ・センターで軍事プログラム部門の責任者を務めるミコラ・スングロフスキ氏は「こうした戦術は政府軍を分断させ、作戦行動が厄介になっている。分離派は弱みにつけ込んでいる。ポロシェンコ氏は楽観的すぎる。好ましい状況であってさえも、作戦行動には1カ月かかるだろう」と述べた。

 26日にはウクライナ軍による空爆で、分離派に多くの死傷者が出た。しかし分離派に泣き寝入りするつもりはない。29日には肩打ち式のミサイルでMi−8型輸送ヘリを撃墜。これによって、ウクライナ軍の兵士13人と少将1人が死亡した。

 イラバイスキ氏はポロシェンコ氏の強気の発言を鼻で笑う。「ポロシェンコ氏はドネツクの問題を数時間で解決しようとしたが、苦戦したことは明らかだ。彼はチョコレート王として有名になりたがっているのか、それとも流血の王として名をはせようとしているのか、どちらだろうか」と述べた。(ブルームバーグ Jake Rudnitsky、Daryna Krasnolutska)

73チバQ:2014/06/02(月) 00:17:08
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140601/erp14060123580007-n1.htm
【ウクライナ情勢】
ルーブルが唯一の通貨に ロシア編入のクリミア
2014.6.1 23:58
 ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島では1日からロシア・ルーブルが唯一の公式通貨となり、ウクライナ通貨フリブナは「外貨」として扱われることになった。ロシアの実効支配が一層固まった。

 ルーブルは3月のクリミア併合直後から現地の公式通貨となったが、現金が出回っていなかったこともあり、主に現金を使わない決済に使用していた。5月31日までは移行期間として両通貨の使用が認められていた。

 現地からの報道によると、公共交通機関の料金などは1日からルーブル表示になった。現金の流通不足のため、商店には釣り銭がないなどの問題も発生。ある店員は見慣れないルーブルの高額紙幣を受け取り「偽札ではないかと心配だ」などと話した。(共同)

74チバQ:2014/06/02(月) 00:22:19
http://mainichi.jp/select/news/20140602k0000m030025000c.html
アブハジア共和国:大統領選8月24日に実施
毎日新聞 2014年06月01日 18時46分

 【モスクワ田中洋之】グルジアからの独立を主張している「アブハジア共和国」の議会は5月31日、アンクワブ「大統領」の後任を決める繰り上げ大統領選を8月24日に実施することを決めた。また大統領代行にブガンブ議長を任命した。

 野党勢力が5月27日に大統領府を占拠し、臨時統治を宣言。野党が多数を占める議会は同29日、ラケルバイ「首相」の不信任を可決し、大統領に自主的な辞任を要請していた。

 一方、アンクワブ大統領は31日、議会の決定について「憲法違反だ」と批判し、辞任の考えがないことを強調した。

75チバQ:2014/06/02(月) 20:27:55
http://mainichi.jp/select/news/20140602k0000e030161000c.html
アブハジア:アンクワブ「大統領」が辞任表明
毎日新聞 2014年06月02日 11時02分(最終更新 06月02日 11時32分)


アブハジアの位置
拡大写真 ◇「流血の事態を避け、安定を守るため」と
 【モスクワ田中洋之】グルジアからの分離独立を求めている親ロシアの「アブハジア共和国」で1日、アンクワブ「大統領」が辞任を表明した。アンクワブ氏は5月27日に大統領府を占拠した野党勢力が求めていた辞任を拒否していたが、「流血の事態を避け、安定を守るため」と説明。8月に予定される次期大統領選の正常な実施を呼びかけた。

 大統領代行には共和国議会のブガンブ議長が就任。野党指導者のハジンバ氏は辞任したアンクワブ氏の安全を保証する考えを示した。一連の混乱は、ウクライナに続き、黒海沿岸の旧ソ連圏の不安定さを浮き彫りにした。

 今回の政変で、アブハジアを財政・軍事面で支援するロシアはプーチン大統領側近のスルコフ大統領補佐官を仲介役に派遣。混乱拡大を防ぐためアンクワブ氏辞任による事態収束を根回ししたとみられる。スルコフ補佐官は1日、「危機は平和的に解決された。ロシアは兄弟国・アブハジアとの全面的な協力を継続する」との声明を出した。

 アンクワブ氏は前任者の死去に伴う2011年の大統領選でハジンバ氏らを破って当選し、任期は16年までだった。経済難に有効な対策を打てず、汚職のまん延などが批判されていた。ロシアによるウクライナ南部クリミア半島編入を受け、野党側からはロシアとの統合を強化すべきだとの声も出ている。

 アブハジアはソ連崩壊直後の1992年に独立を宣言。分離を認めないグルジア軍との間で戦闘に発展し、94年の停戦成立まで紛争が続いた。2008年に起きた南オセチアをめぐるロシアとグルジアの軍事衝突を受け、ロシアはアブハジアと南オセチアの独立を承認した。国際社会のほとんどは両地域を国家承認していない。

76チバQ:2014/06/02(月) 21:16:27
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140602/erp14060221040006-n1.htm
大統領が辞任 グルジアの自治共和国アブハジア ロシアの影響力変わらず 
2014.6.2 21:04
 【モスクワ=遠藤良介】ロシアが国家承認しているグルジアの親露分離派地域、アブハジア自治共和国(人口約24万人)のアンクワブ大統領が2日までに辞任を表明し、8月24日に繰り上げ大統領選が行われることになった。地元政権の腐敗体質や経済低迷に抗議する反政権デモが続いていたが、反政権派も親露勢力であるため、ロシアの強い影響下にある現状に変化は生じない見通しだ。

 自治共和国の首都スフミでは5月27日以降、デモ隊が大統領公邸を占拠するなど緊張が続いていた。議会(定数35)は31日、アンクワブ氏が職務不能になったとし、賛成24、棄権1、欠席10の賛成多数で繰り上げ大統領選を行うことを決め、大統領代行にブガンバ議会議長を任命した。

 スフミ郊外のロシア軍基地に逃れたアンクワブ氏も6月1日、「情勢悪化を避けるため」として辞任を承諾し、内閣も退陣した。

 ロシアは2008年のグルジア紛争後に自治共和国の独立を承認した。ロシアは予算の約7割とされる巨額を支援してきたが、地元エリート層の腐敗で生活水準は向上していない。

 アンクワブ政権が自治共和国の境界地帯の住民に、グルジアとアブハジアの「二重市民権」を認める立場を取ってきたことにも、対グルジア強硬派が反発していた。

 デモとウクライナ情勢の関連性は低い。アブハジアでは「独立」保持を求める声が強く、反政権派もロシア編入は求めていない。

77チバQ:2014/06/03(火) 23:15:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140603/erp14060322080009-n1.htm
ロシアから義勇兵・武器…難航する正常化、チェチェン兵も
2014.6.3 22:08 (1/2ページ)
 【モスクワ=佐々木正明】ウクライナ東部で続く戦闘で、同国検察当局は3日までに、親ロシア派武装勢力にロシア国籍の義勇兵が合流していることが確認されたと発表した。ウクライナ当局は国境検問所でロシアからの密輸兵器も多数押収。プーチン政権は先月末、国境付近の軍部隊の撤収を進め、ウクライナのポロシェンコ新大統領と対話する意向を表明していたが、義勇兵や武器密輸の問題が関係正常化の新たな阻害要因となるのは確実だ。

 ウクライナ検察当局によると、義勇兵による攻撃でこれまでに122人が死亡した。義勇兵には露南部チェチェン共和国の出身者が含まれているという。

 ロシア側はウクライナ東部での戦闘に義勇兵がいると認めてこなかった。しかし、プーチン大統領に近いチェチェン共和国のカディロフ首長は先月30日、露メディアに、チェチェン出身の義勇兵は14人いて、うち1人が戦死したと明かした。別の露メディアは同共和国住民の証言として、チェチェン義勇兵の数はさらに多く、すでに35〜45人が戦死していると伝えた。

 プーチン大統領に忠誠を誓う同氏はこれまでも親欧米路線のウクライナ政府を敵視する発言を繰り返している。今月1日には「ウクライナに秩序をもたらすため、7万4千人の義勇兵を送る用意がある」と述べ、ポロシェンコ新政権を牽制(けんせい)した。

 一方、東部ルガンスク州とドネツク州では約200カ所ある国境検問所の警備強化が課題として浮上している。先月30日には自動小銃や手投げ弾など多数の武器を露側から持ち込もうとした集団が拘束された。

 ルガンスク州では今月2日、国境検問所で大規模な戦闘が起き、多数の死傷者が出たとの情報がある。武装勢力は、露側からの兵器調達を容易にするため、国境検問所への攻撃を強めている可能性がある。

 また、政府軍のヘリコプターがロシアから密輸された地対空ミサイルで撃墜された疑いが強まるなど、親露派武装勢力の戦闘能力が向上していることも大きな懸念材料になっている。

78チバQ:2014/06/08(日) 18:36:51
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140607/erp14060715510008-n1.htm
大戦激戦地を「スターリングラード」に復古? プーチン大統領
2014.6.7 15:51

6日、仏北西部で行われた「ノルマンディー上陸作戦」70周年記念式典に出席したプーチン露大統領(右)=ロイター
 ロシアのプーチン大統領は6日、第2次大戦の激戦地だった南部ボルゴグラードの都市名を旧名称の「スターリングラード」に復活させることが、住民投票により可能だと述べた。ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典出席のため訪問したフランスで、ロシアの退役軍人と面会した際に語った。タス通信が伝えた。

 退役軍人の1人から変更は可能かと問われ「法律に従えば、住民投票が必要です」と答えたプーチン氏。退役軍人らが「そうしよう」と言うと「いいですとも。どうしたらできるか考えてみましょう」と応じた。

 スターリングラードはソ連がナチス・ドイツに勝利する転機となる攻防があった都市。独裁者スターリンにちなんだ名称だったため、1961年、フルシチョフ政権下で「ボルガ川の都」を意味するボルゴグラードに変更された。(共同)

79チバQ:2014/06/09(月) 19:45:24
http://mainichi.jp/select/news/20140610k0000m030026000c.html
コソボ:議会選、与党が勝利宣言
毎日新聞 2014年06月09日 19時11分

 【ウィーン坂口裕彦】2008年にセルビアから独立宣言したコソボで8日、議会選(120議席)が実施された。開票率約70%段階で、サチ首相率いる与党・コソボ民主党が得票率30%で、ライバルのコソボ民主同盟を4ポイントリード。3期目を目指すサチ氏は同日夜、首都プリシュティナで勝利宣言した。ロイター通信などが伝えた。

 投票率は43%で、前回10年の選挙を5ポイント下回り、過去最低となった。経済の低迷や政府の汚職体質に対する国民の不満を反映した。サチ氏は少数政党との連立を目指すが、新政権が不安定化する可能性もある。

 アルバニア系住民が多数を占めるコソボは昨年4月、欧州連合(EU)の仲介で、セルビアと関係改善を目指すことで合意。しかし、少数派のセルビア系住民の多くは、今回の投票を棄権した模様だ。

80チバQ:2014/06/09(月) 20:27:53
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014060900710
ロシア編入求める党が過半数=グルジアの南オセチア議会選
 【モスクワ時事】グルジア北部の親ロシア派の分離独立地域「南オセチア共和国」で8日、議会選(定数34)の投票が行われ、即日開票の結果、ロシアへの編入に向けた住民投票実施を訴える政党「統一オセチア」が過半数の20議席を獲得した。任期は5年。
 南オセチアを含めた旧ソ連圏の親ロシア派地域では、ロシアによる3月のウクライナ南部クリミア半島編入に触発され、民族自決運動が活発化。やはりグルジア北部の分離独立地域「アブハジア共和国」では、ロシアとの経済統合などを求める反政権デモが発生、アンクワブ大統領が1日に辞任に追い込まれた。(2014/06/09-18:25)

81チバQ:2014/06/10(火) 07:55:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140607/erp14060721140011-n1.htm
新大統領就任 国家分断の危機、融和、経済再建が急務
2014.6.7 21:14 (1/2ページ)

6日、フランス北西部でのノルマンディー上陸作戦70周年式典に出席したウクライナのポロシェンコ次期大統領(右端、当時)。左端はロシアのプーチン大統領(AP)
 【モスクワ=遠藤良介】ウクライナでポロシェンコ氏が大統領に就任し、親露派政権が崩壊した政変から3カ月余りを経て正式に政権が発足した。ロシアによる南部クリミア半島の併合や親露派武装勢力による東部2州の「独立宣言」など、この間に国家分裂の危機にひんしたウクライナ。ポロシェンコ氏には東部での戦闘停止や国民の和解、破綻状態にある財政の再建など課題が山積している。

 東部のドネツク、ルガンスク両州では親露派武装勢力が「独立」を宣言し、政権側部隊との戦闘で双方に計数百人の死者が出ている。親露派側にはロシアからの義勇兵や武器が流入しており、ポロシェンコ政権はロシアの協力も取り付けて親露派の武装解除に持ち込みたい考えだ。ただ、ロシアは政権側に親露派掃討作戦の中止を要求しており、主張に隔たりがある。

 一連の危機の底流には、ウクライナが親露的な東部・南部と親欧米的な西部に分断され、政権交代のたびに互いに募らせてきた不信感が横たわる。ポロシェンコ氏は、ロシア語使用者の権利擁護や大胆な地方分権といった公約を早急に具体化させ、東西融和を真剣に進める必要がある。

 さらに、経済の立て直しは東部・南部の離反を食い止める上でも不可欠だ。国際通貨基金(IMF)は先に2年間で170億ドル(約1兆7400億円)の金融支援を決めたが、それも構造改革や財政健全化が条件だ。IMFは、今年の国内総生産(GDP)を前年比5%減と予測しており、新政権は国民に「痛み」への理解を求めつつ、経済好転の展望を示さねばならない。

 ポロシェンコ氏は欧州連合(EU)との統合路線を明確にしており、EUとの自由貿易協定(FTA)を早期に締結したい意向。ただし、東部の工業地帯はロシアとの経済的関係が深く、ロシア産天然ガスの輸入価格引き下げを図る上でも対露関係の改善は避けて通れない。ポロシェンコ氏はクリミアの返還も強く求めていく考えだ。

 政党を率いていないポロシェンコ氏は最高会議(議会)での足場が弱い。このため、自身の会派を立ち上げ、今秋にも繰り上げ議会選に踏み切るとの観測が強い。2月の政変では大半の閣僚任命権を議会に移す憲法改正が行われたが、ポロシェンコ政権が再度、大統領権限の強化に動く可能性も指摘されている。

82チバQ:2014/06/12(木) 20:33:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140611/erp14061117130003-n1.htm
【ウクライナ情勢】
「『共和国』なんてもうやめたい」親ロシア派内に失望も 住民投票1カ月
2014.6.11 17:13

10日、ウクライナ東部スラビャンスクで、廃虚となった建物の前を通る女性(ロイター)
 ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州の親ロシア派が「国家としての自立」を問う住民投票を強行してから11日で1カ月がたった。親露派は「自立」が圧倒的多数で支持されたとして政権側との戦闘を続けるが、町は荒廃して犠牲者が増加。2州の「共和国」政府は機能せず、親露派の間でも失望が広がり始めた。

 「自立を願って投票したけど、人が住めない場所になってしまった」。ドネツク市に住む親露派、ニコライさん(26)は目の前の現実に頭を抱えた。

 破壊されずに残ったスーパーは武装勢力や住民の略奪に遭い、警察も機能していない。人々は次々に町を出ていく。「大多数は共和国なんてもうやめたいと思っている。親露派内にも分断が出来つつある」。

 東部では抑圧的な空気がまん延し、脱出した住民の間には「もう故郷には帰れない」との嘆きが広がる。(共同)

83とはずがたり:2014/06/13(金) 20:54:07

ウクライナが戦車侵入と抗議 ロシアは沈黙
http://news.goo.ne.jp/article/nhknews/world/nhknews-10015211631.html
NHKニュース&スポーツ2014年6月13日(金)20:41

戦闘が続くウクライナ東部の状況について、ウクライナ政府は、戦車がロシアから国境を越えて領内に侵入してきたとしてロシアに抗議したと発表しましたが、ロシア側は抗議を受けたかどうかを含めて事実関係を一切明らかにしていません。

84チバQ:2014/06/15(日) 12:18:24
http://mainichi.jp/select/news/20140615k0000m030100000c.html

ウクライナ:撃墜、続く地上戦、大統領府に爆弾…戦況悪化

毎日新聞 2014年06月14日 23時46分(最終更新 06月14日 23時59分)


 【モスクワ真野森作】ウクライナ国防省と検察庁は14日、親露派武装集団との戦闘が続く東部ルガンスクの空港付近で、着陸態勢に入った空軍の輸送機「イリューシン76」が撃墜され、乗員9人を含む兵士49人が死亡したと発表した。インタファクス通信が伝えた。親露派側もロシア通信に対し、地上からの対空ロケット弾攻撃で撃墜したことを認めた。

 政府は今回の撃墜を「テロ行為」と非難。ポロシェンコ大統領は「週内の戦闘停止」を目標に掲げていたが、戦況はむしろ悪化し、収拾のメドが立たなくなっている。

 発表によると、輸送機は14日午前1時ごろ、撃墜された。交代要員、軍用装備、食料を載せていたという。現地からの報道では、空港は政府軍が掌握しており、8日からは包囲する親露派側との戦闘が起きていた。

 ルガンスク一帯では14日、政府軍の攻勢が強まり、北約20キロに位置するシャスチエ町の親露派側の検問所に対して戦車による砲撃が行われた。また、ルガンスク駅近くにも迫撃砲が撃ち込まれたという。隣のドネツク州でも北部スラビャンスク、南部マリウポリなどで交戦が続く。

 ルガンスク州では、12日にロシア側から国境を越えて戦車や装甲車が侵入したとされ、ウクライナ政府や欧米は、ロシアが親露派武装集団に大がかりな装備支援を行ったとの見方を強めている。ウクライナとロシアの間ではガス価格交渉が大詰めを迎えており、ロシア側が東部情勢の不安定化を促進することで揺さぶりをかけているとの分析もある。

 ウクライナ保健省によると、4月中旬に本格化した戦闘で今月11日までに計270人が死亡し、700人以上が負傷した。

 同国のウニアン通信によると、首都キエフの大統領府の出入り口で14日、国家警備機関の職員が手製爆弾を発見した。爆弾は手投げ弾5個と起爆装置、ナットが詰められた強力なもので、ポロシェンコ大統領を狙ったとみられる。「もし戦争を止めなければ、戦争は貴様へと及ぶだろう」と書かれたメモも見つかった。

85チバQ:2014/06/19(木) 23:38:24
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140619/erp14061900590003-n1.htm
民族分断のバリケード撤去 コソボ、数時間で橋再封鎖
2014.6.19 00:59
 2008年にセルビアからの独立を宣言したコソボで、北部にあるミトロビツァ北部のセルビア系住民と南部のアルバニア系住民の居住区を隔て、民族分断の象徴とされた橋のバリケードが18日、約3年ぶりに撤去され、一時車が通行した。

 しかしバリケードを撤去したミトロビツァ北部の当局はセルビア系住民の反発を受けて数時間後に橋を封鎖し、「(バリケードがあった場所に)平和公園をつくる」と発表、車の通行は再び遮断された。

 コソボの独立を認めず、セルビア系住民を支援するセルビアは欧州連合(EU)加盟を目指し、昨年4月にコソボとの関係改善に合意した。

 今年6月にはコソボ議会選にセルビア系住民が初めて全土で参加しており、バリケードの撤去はこうした動きを受けた措置とみられる。(共同)

86チバQ:2014/06/21(土) 12:02:39
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140621/amr14062110500005-n1.htm
大統領、1週間の停戦を宣言 親露派に武装解除なければ「掃討」とも 露「最後通告」と非難

2014.6.21 10:50


 【モスクワ=佐々木正明、ワシントン=加納宏幸】ウクライナのポロシェンコ大統領は20日、東部の親ロシア派武装勢力の排除に向け軍事作戦を続ける政府軍に対し、攻撃の中止を命じ、一方的一時停戦を宣言した。期間は現地時間27日午後10時までの1週間。親露派に武装解除を求め、応じなければ攻撃を再開し「掃討する」方針も示した。大統領は同日、15項目からなる和平計画も発表した。

 ロシア通信によると、21日未明、東部ドネツク州北部では砲撃が行われたもようだ。政府軍と武装勢力が激しく戦闘を繰り広げている場所といい、どちらが攻撃をしかけたかは不明。大統領は軍に、武装勢力から攻撃があれば、応戦するようにも命じている。

 大統領の一時停戦宣言に対し、ドネツクの親露派組織の幹部は20日、「まず軍が武器を置けば、われわれも対応する」と語った。一方、ロシア外務省は20日、声明を出し、「この命令は平和を促進するのではなく、親露派に対する最後通告だ」と非難した。

 大統領は20日、就任以来初めてドネツク州を訪問。発表した和平計画には、事態正常化を目指し、憲法修正による自治権拡大や、ロシアとの国境地帯に幅10キロの緩衝地帯を設置することなどを盛り込んだ。

 米国のオバマ大統領は20日、ドイツのメルケル首相やフランスのオランド大統領と個別に電話でウクライナ情勢について協議した。各首脳はウクライナの一時停戦宣言を歓迎。プーチン露大統領にウクライナに兵器を送り込まないよう求め、同国の安定化に努めない場合、追加制裁を検討する方針を確認した。

87チバQ:2014/06/22(日) 20:50:22
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140622/erp14062220270004-n1.htm
プーチン氏、一時停戦の和平計画を支持 “孤立”の親露派対応が焦点
2014.6.22 20:27

22日、対ナチス・ドイツ戦争の記念行事に列席したプーチン大統領=モスクワ(ロイター)
 【モスクワ=佐々木正明】ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナのポロシェンコ大統領が同国東部の事態正常化に向けて発表した、一時停戦を含む和平計画を支持する声明を出した。ポロシェンコ氏は、東部の親露派武装勢力が27日の停戦期間までに武装解除しなければ強硬路線に移ると明言しており、これまで停戦を拒否してきた武装勢力がプーチン氏の意向に従うかが次の焦点となる。

 プーチン氏は声明で、戦闘を27日まで一方的に停止する命令を政府軍に出したポロシェンコ氏の決定を支持。しかし、和平計画自体が武装勢力に対する「最後通告的な性質を帯びてはならない」とも述べ、武装勢力との「建設的対話」と「政治的な妥協」をポロシェンコ氏に要求した。

 これに対し、ポロシェンコ氏は21日、「ロシアも肯定的な評価を下した」と強調、武装勢力は孤立しているなどとして、改めて武装解除を求めた。

 こうした中、現地の報道によると、東部ルガンスク、ドネツク両州では22日も戦闘が続いている。政府軍も必要最低限の規模ながら応戦しているとみられ、武装勢力は「停戦宣言は言葉だけだ」と非難している。

 ポロシェンコ氏は、武装解除に応じない親露派勢力に対しては「プランB」も用意していると表明し、徹底的な軍事作戦を展開する方針を示唆した。

 政権側は一方で、武装解除に応じた者に恩赦を与える法案を近く国会で審議することや、ドネツクでロシア側が参加した円卓会議の実施を計画していることも表明。硬軟織り交ぜつつ、親露派側に武装解除を迫っている。

 ポロシェンコ氏は「われわれは遅れることなく、断固として平和を取り戻す」とも述べ、全国民に和平計画への協力を呼びかけた。

88チバQ:2014/06/24(火) 22:05:20
http://mainichi.jp/select/news/20140625k0000m030055000c.html
ウクライナ:大統領選1カ月ポロシェンコ氏 なお続く難問
毎日新聞 2014年06月24日 19時48分(最終更新 06月24日 21時44分)

 ◇親露派武装集団との戦闘に、危機的な経済への対応
 【モスクワ真野森作】政治危機が続くウクライナの大統領選から25日で1カ月がたつ。圧勝したポロシェンコ氏は直ちに米露首脳と対話するなど、親露派武装集団との戦闘が続く東部情勢の安定化に向け力を入れる。23日には政権側と親露派が初めて交渉し27日までの一時停戦に合意した。だが、その後も戦闘は散発。危機的な経済への対応にも追われ、難しい国のかじ取りを迫られている。

 ポロシェンコ氏は20日、平和構築プランと1週間の一方的停戦を発表した。親露派側へ停戦期間内の武装解除を求める事実上の最後通告だった。航空戦力などで優位に立ち、軍事的解決も辞さない構えをとる。一方の親露派側は一時停戦に応じたが、武器を置く動きには出ていない。

 こうした状況に、ロシアの軍事評論家、ゴルツ氏は「政府軍の勝利は難しい」と断言。「市街戦で武装集団は一般市民を『人間の盾』にするはずだ。そのため、どんな軍部隊も全火力を投じることはできなくなるからだ」と言う。

 既に東部のドネツク、ルガンスク両州では、子供を含め1000人以上の死者が出ているとみられ、避難民は数万人規模に上る。戦闘がさらに長引けば、政権は国民の支持を失いかねない。今後の交渉の成否が、政権の命運を握る。

 ゴルツ氏は、ロシアがウクライナを不安定な状態にさせておくため、親露派へ限定的な軍事支援をしているとの見方だ。プーチン露大統領は、双方に対話を呼びかける一方、国内で大規模軍事演習を指示するなど、硬軟両様の姿勢を見せる。

 マイナス成長が続く経済の立て直しも喫緊の課題だ。ポロシェンコ政権は27日に欧州連合(EU)と自由貿易を柱とする連合協定に署名する。EUからの投資拡大や出稼ぎが容易になることへの期待が高まるが、ロシア離れは「もろ刃の剣」との見方も強い。

 東部を中心とする工業地帯はロシアとの取引に支えられてきたからだ。ガス価格交渉も決裂したままで、経済を安定軌道に乗せるのは容易ではない。

89チバQ:2014/07/05(土) 09:42:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140704-00000550-san-eurp

奪われた祖国と希望…タタール系、ロシア編入反対の理由

産経新聞 7月4日(金)17時11分配信



 「自分たちの意思に関係なく、一夜にして他国の住民になったのです」

 ロシアが3月、現地で多数派のロシア系住民の意思だとして一方的に併合した、ウクライナ南部クリミア半島。先住の少数派、タタール系住民(クリミア・タタール人)は今、祖国がロシアになってしまった「現実」に苦悩している。

 「私たちはウクライナが民主的な国となり、欧州の価値観が根付くことを願っていた。それが少数民族の権利擁護にもつながるからです」。タタール系住民組織の幹部、ジェリャロフ氏(34)はロシア編入に反対した理由をこう語る。

 イスラム教を信仰するタタール系はクリミア固有の民族で、半島人口の12〜15%。スターリン期のソ連で強制移住を経験し、ソ連末期以降に帰還を果たした。ウクライナの独立を支持し、国づくりに参加してきたとの思いがある。

 ウクライナ復帰を願うタタール系には今、当局やロシア系からさまざまな圧力がかかる。強制移住から70年にあたった5月には恒例の追悼行事が当局に禁止され、タタール系の殺害や拉致事件も起きている。クリミアが国際的に孤立し、民族として近いトルコとの往来も困難になった。「民族自決」をかざしたロシアのクリミア併合は、先住民から祖国と希望を奪った。(遠藤良介)

90チバQ:2014/07/06(日) 07:11:13
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140705/erp14070523330008-n1.htm
政府軍、スラビャンスクの庁舎奪還 ドネツクは戦闘激化か

2014.7.5 23:33

ウクライナ・スラビャンスク付近の道路を走る政権部隊の軍用車両=3日(ロイター=共同)
ウクライナ・スラビャンスク付近の道路を走る政権部隊の軍用車両=3日(ロイター=共同)


 【モスクワ=佐々木正明】ウクライナのアバコフ内相は5日、東部地域で抵抗を続ける親ロシア派勢力の軍事拠点だったドネツク州スラビャンスクから多くの戦闘員が撤退したと発表した。ウクライナのウニアン通信によると、親露派勢力が占拠していた行政庁舎にはウクライナ国旗が掲げられており、政府軍はスラビャンスクを含めた周辺地帯をほぼ制圧下に置いたとみられる。

 ただ、ロシア通信はスラビャンスク周辺では5日午後の時点で戦闘が続いていると伝えており、国防省が状況を調べている。

 スラビャンスクは今年4月中旬に武装集団が行政庁舎を占拠して以来、抵抗を続けてきた重要拠点の一つ。政府軍の奪還は、親露派勢力にとって大きな後退を意味し、5日にも再開が見込まれる政権側と親露派勢力側の和平協議にも影響を与える可能性がある。

 戦闘員の撤退については、ドネツクの親露派勢力幹部も露メディアに認めている。一方で、スラビャンスクを離れた部隊は、親露派のもう一つの拠点ドネツクの部隊と合流。ドネツク郊外の空港などで政府軍との戦闘を開始したという。

 インタファクス通信によると、ドネツクでの戦闘激化を恐れ、多くの市民が街から避難し始めているという。当局は市民に外出しないよう呼びかけている。

91チバQ:2014/07/06(日) 07:20:27
http://mainichi.jp/select/news/20140706k0000m030044000c.html

ウクライナ:親露派、東部重要拠点から撤退

毎日新聞 2014年07月05日 19時33分(最終更新 07月05日 21時50分)


 【モスクワ真野森作】インタファクス通信によると、ウクライナ東部ドネツク州で親ロシア派武装集団が4日深夜、重要拠点としてきた北部スラビャンスクから撤退した。政府軍が包囲し、砲撃を続けていた。ポロシェンコ大統領は象徴的な戦果と位置づけ、市庁舎に国旗を掲げるよう軍に指示した。親露派側は州都ドネツクなどに「軍事力を集結させる」としており今後、政府軍との戦闘が都市部で激化する恐れが出てきた。

 スラビャンスクはドネツクの北約100キロに位置し、4月中旬から親露派が街全体を占拠し、軍事拠点としていた。一方、政府軍は近くの山から砲撃し、戦闘で集合住宅や病院も破壊され、巻き添えとなって死亡する市民が多数出ていた。政権側にとってスラビャンスク奪還は親露派制圧へ向けた大きな成果となる。

 現地からの報道では、複数の地元住民が4日深夜、戦車や装甲車の車列が街を出て行くのを目撃した。親露派指導者の一人、グバリョフ氏は5日、ロシア通信に対して撤退を認め、「戦闘員の損害を最小限に抑えた。ドネツクなどへ配置換えする」と述べ、軍事力の温存と集中化が目的だったと説明した。

 両者の戦闘は東部ルガンスク州でも続く。2日には州都ルガンスク郊外の住宅地が政府軍によるとみられる空襲で破壊され、幼児1人を含む市民9人が死亡した。6月30日の停戦期限切れ後、政府軍は攻勢を強めており、平和的解決の道は狭まりつつある。

92とはずがたり:2014/07/06(日) 19:44:36
立ち遅れるウラジオストク開発計画 巨額予算はどこへ消えた?
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140706531.html
産経新聞2014年7月6日(日)14:56

 プーチン大統領が極東開発の目玉政策として、2012年9月にウラジオストクで開催したアジア太平洋経済協力会議(APEC)では、五つ星ホテルや世界最大規模の水族館建設など、バラ色の再開発事業が計画されていた。しかし、APECから1年半以上たった今でも、多くの計画が実現されないままだ。巨額予算がどこへ消えたのかも不透明で、極東開発の暗部を逆に浮き彫りにしてしまっている。

 「われわれが関心を持つのは、予算がどのように使われたのかということだ。金は、何に使われたのか。その見返りは一体何なのか」

 ウラジオストク紙によると、沿海地方議会のノビコフ経済政策・所有委員会副委員長は6月初旬、会計検査院に対しAPECに向けホテルやカジノ、工業地域建設を請け負った企業の資金使用状況を調べるよう要請した。

 ロシア政府はAPECに合わせ、ウラジオストク市内に複数の高級ホテルを建設し、各国代表団やメディア関係者らが宿泊できるはずだった。しかしホテルは依然として未完成のままでいる。当初事業を請け負った企業は、すでに名称を変えているという。

 会計検査院の調査によれば、高級ホテルの建設費用は2013年の時点で、すでに当初予算の倍額となっていた。さらに今年に入っても、数億ルーブルの予算が地方政府から拠出されている。

 APECが行われたルースキー島の水族館建設も、依然完了していない。世界最大規模の水族館と銘打たれた同水族館は、APECまでに完成されるはずだった。

 ウラジオストク紙によると、ミクルシェフスキー沿海地方知事代行は4日、水族館の引き渡しは「客観的な要因」で実現していないと述べた。一つは建設に関わる技術的な問題であり、もう一つは、請負企業「モストビク」の倒産だ。

 モストビクは、日本企業も参画したルースキー島と本土をつなぐ世界最大級の斜張橋の建設を請け負った企業でもある。同社はソチ五輪の建設事業なども手がけたが、事業拡大が行きすぎ、今春、銀行への債務支払いが困難になり、自己破産した。

 コメルサント紙によると、ミクルシェフスキー氏はまた、ルースキー島の再開発に向け打ち出された各種の経済特区新設が全く実現していない現状も明らかにした。

 極東開発をめぐっては、ガルシカ極東発展相の音頭で、従来計画とは別の新たな輸出志向の特区を新設し、法整備を進めているという。しかし中央政府が全面支援して実施された巨大プロジェクトすらまともに実現しないなか、投資家の懸念を払拭するのは容易ではない。

93チバQ:2014/07/07(月) 23:32:40
http://www.afpbb.com/articles/-/3019835
ウクライナ軍、さらに4都市奪還 親露派はドネツクに集結か
2014年07月07日 12:20 発信地:キエフ/ウクライナ

【7月7日 AFP】ウクライナ政府軍は6日、東部スリャビャンスク(Slavyansk)に続き、同市とその南方のドネツク(Donetsk)との間にあるドルシコフカ(Druzhkivka)とコンスタンチノフカ(Kostiantynivka)など4都市を親ロシア派勢力から奪還したと発表した。

 親露派拠点の象徴だったスリャビャンスクの5日の奪還は、停戦の望みが薄れゆくなかで、再び親露派との戦闘に臨む政府軍の士気を高めるものとなった。ペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は、スリャビャンスクの親露派拠点にウクライナ国旗が掲げられた瞬間を、これまで500人近くが犠牲となってきた東部での軍事作戦における「転換期」と称している。

 一方の武装勢力側も、3か月近く占拠してきた戦略拠点のスリャビャンスク放棄を認め、政府軍との戦闘で多大な損害が出ていると明かした。

 ポロシェンコ大統領は、親露派がドネツク周辺で形勢立て直しを図っていると指摘した上で、「都市部に潜入しているテロリストたち」を徹底排除すると宣言した。(c)AFP/Dmitry ZAKS

94チバQ:2014/07/08(火) 19:04:22
http://mainichi.jp/select/news/20140708k0000e030194000c.html
ウクライナ正教会:トップの府主教死去 葬儀でも露と対立
毎日新聞 2014年07月08日 11時57分(最終更新 07月08日 12時02分)


ウラジーミル府主教の葬儀でひつぎを担ぐ司祭ら=キエフで7日、AP
拡大写真 【モスクワ田中洋之】ウクライナ正教会モスクワ総主教庁系のトップ、ウラジーミル府主教(本名=ビクトル・サボダン氏)が5日、首都キエフで病気のため死去した。78歳だった。府主教の葬儀が7日にキエフで行われたが、ウクライナとロシアの対立を反映し、ロシア正教会トップのキリル総主教は参列を見送った。

 国民の約7割が信者とされるウクライナ正教会には、ロシア正教会と密接な関係にあるモスクワ総主教庁系と、ソ連からの独立後に設立されたキエフ総主教庁系、さらに独立正教会の3組織がある。

 ウラジーミル府主教は1992年の就任後、新生ウクライナで正教会の発展に尽力。葬儀には本来であれば、キリル総主教が参列してしかるべきだった。しかし、ウクライナではロシアのクリミア編入などで対露感情が悪化しており、ロシア正教会は「ウクライナ過激勢力の挑発を避けるため」として総主教のキエフ訪問を断念。代わりに渉外担当責任者のイラリオン府主教を派遣した。イラリオン府主教は今年5月、ウクライナ東部の空港で入国を拒否されたが、今回は認められた。

 一方、キエフ総主教庁系のフィラレート総主教は6日の会見で、モスクワ総主教庁系がロシア正教会の影響下から脱すべきだとの考えを示した。

95とはずがたり:2014/07/09(水) 00:49:42
ドネツク州
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%89%E3%83%8D%E3%83%84%E3%82%AF/@47.9901174,37.7615206,10z/data=!4m2!3m1!1s0x40e0909500919a2d:0x36335efdc5856f84

ツガンスク州
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%AF/@48.580064,39.3569675,11z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x411fc564844c6285:0xf8e02e7e879e7164

ドニエプロペトロフスク州
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%89%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%9A%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AF/@48.4622985,35.0003565,10z/data=!4m2!3m1!1s0x40dbe303fd08468f:0xa1cf3d5f2c11aba

<ウクライナ>親露派拠点、市街戦の懸念 東部で次々制圧
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140709k0000m030086000c.html?fr=rk
毎日新聞2014年7月8日(火)21:17

 【モスクワ真野森作】ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州で、政府軍が6月末の停戦期限切れ後に攻勢を強め、親露派武装集団が拠点としていた地方都市を次々と制圧した。だが、親露派は両州の州都ドネツクとルガンスクに戦力を集め、徹底抗戦の構えだ。今後、政府軍が両市に攻撃をかければ、市街戦となり多くの市民を巻き込むおそれが強い。状況次第では「ロシア系住民の虐殺阻止」を名目にロシアの軍事介入を招く可能性もある。

 親露派はドネツク州北部の拠点スラビャンスクを4日深夜に撤退し、南下した。指導者のストレルコフ氏はロシアのメディアに「勢力の8〜9割は温存できた」と語った。100万人都市ドネツクなどで「ゲリラ戦」を続ける方針だ。

 ウクライナ国家安全保障国防会議のコワリ副書記は8日、地元テレビで「ポロシェンコ大統領は両州都の解放作戦を承認した」と述べ、軍事的解決を目指す方針を強調した。だが、軍事作戦を続けた場合、これまで実施したような空爆などの手法は困難となる。ウクライナの軍事評論家マキエンコ氏はロシア紙「独立新聞」に「大都市での戦闘は小都市のようにはいかない。特殊部隊が必要となる」と語った。

 停戦期限切れ後、政権側が強硬路線に傾いた理由として、内部で「主戦派」が主導権を握ったためとの見方がある。その一人として注目されるのが、東部ドニエプロペトロフスク州のコロモイスキー知事だ。銀行を中心とした新興財閥を率いる大富豪で、親露派の壊滅を主張。数万人規模とされる雇い兵部隊を自費で創設して東部戦線に投入している。ロシア政府は、コロモイスキー氏の関与を重く見ており、モスクワの裁判所は2日、組織的に殺人行為を繰り広げた疑いで逮捕を許可した。

 プーチン大統領は1日、各国駐在のロシア大使を集めた会合で演説し、「我が国は在外ロシア系住民の権利を積極的に守り通す」と述べ、「そのためには人道のための作戦を含め、あらゆる手段をとる」と警告した。

96とはずがたり:2014/07/10(木) 10:33:58

親ロ派も停戦拒否=市街戦の恐れ強まる―ウクライナ東部
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140709X755.html
時事通信2014年7月9日(水)19:46

 【モスクワ時事】ウクライナ東部の親ロシア派「ドネツク人民共和国」幹部プルギン氏は、軍との停戦は不可能との認識を示した。拘束された武装勢力の解放が実現しないことなどが理由。9日までにロシア紙のインタビューで語った。

 ポロシェンコ政権は6月30日で停戦を延長せず、軍事作戦を再開するとともに強化。親ロ派武装勢力が逃げ込んだ東部2州の州都ドネツクとルガンスクの完全包囲を進めている。今回、親ロ派も停戦の可能性を否定したことで、市街戦に発展する恐れがさらに強まった。

97とはずがたり:2014/07/15(火) 17:09:12
ロシアとウクライナ 危険の毒蛇と毒サソリの争い 仕掛けたのは…
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140707/erp14070708300001-n1.htm
2014.7.7 08:30

 ロシアとウクライナが、毒蛇と毒サソリの喧(けん)嘩(か)を始めている。初めに喧嘩を仕掛けたのは毒サソリのウクライナのポロシェンコ大統領だ。この政商出身の大統領は、危険極まりない。ロシアとの戦争を挑発している。ウクライナ東部では6月20日から停戦が成立していた。

 <停戦を機に、ロシアが軟化。ウクライナ国内への軍派遣を認めた事前承認を取り消し、欧州連合(EU)との間で緊張緩和の動きが始まっていたからだ。フランスやドイツの働きかけで、ポロシェンコ氏とプーチン・ロシア大統領は26日から、オランド仏大統領、メルケル独首相も加わった4者の電話会談を繰り返した。ただ、ロシアが親ロシア派への影響力を行使しようとしないなかで、ポロシェンコ氏は最終局面で停戦終了にかじを切った。

 今後、緊張が高まることは避けられない。ウクライナ議会ではトゥルチノフ議長が「反テロ作戦が再開された」と宣言。議会では東部への戒厳令導入を求める声が高まっている>(7月2日付「朝日新聞」朝刊)

 イラク情勢の緊迫により、国際社会のウクライナに対する関心が低下している。ポロシェンコ氏は、「われわれのことも忘れないでくれ」と戦闘行為を開始し、「テロリスト」というレッテルを貼った自国民とロシア人を殺害しているのだ。

 プーチン氏は、怒り心頭に発している。1日、モスクワでプーチン氏はロシア外務省職員らの前で演説をした。そのときに以下の警告を発した。

 「停戦体制継続を放棄したウクライナのポロシェンコ大統領は、国の南部・東部での紛争激化に対する責任を自ら負った。その際ロシアは、国際法の枠内にあり続けながら、ウクライナ及び世界中にいるロシア語系市民の利益を擁護するだろう。

 世界秩序の一極モデルは、成立しなかった。西側が、この地球を『世界兵舎』に変えようと、他の国々に自分達の原則を押し付けるのを止めるよう望む。ロシアは自らの対外政策において、対決を通してではなく、協力や歩み寄りの模索を通じて、グローバルな及び地域の問題解決の道を模索するべきだとの立場に断固立脚している」(7月1日のロシア国営ラジオ「ロシアの声」)

 プーチン氏は、ポロシェンコ氏が停戦を停止した背景には米国の思惑があると考えている。「他の国々に自分達の原則を押し付けるのを止めるよう望む」というのは、米国に向けたメッセージだ。

 今後、ウクライナの南部、東部で生じる混乱の責任はすべてポロシェンコ氏に帰すると責任の所在を明確にした上で、ロシアの軍事介入を強く示唆している。プーチン氏は、「ロシアは、国際法の枠内にあり続けながら、ウクライナ及び世界中にいるロシア語系市民の利益を擁護するだろう」と述べているが、ウクライナでロシア語を常用するロシア国籍保持者、ウクライナ国籍保持者、二重国籍者が政府軍によって大量に殺害されるような事態が生じれば、ロシアはそれを国際法で禁止されたジェノサイドと判断し、軍事介入も辞さないということだ。

 プーチン氏は毒蛇の鎌首を上げて、戦闘モードに入りつつある。ウクライナの東部、南部にロシア軍が介入すれば、ウクライナ正規軍は瞬時に壊滅される。その後、米国が軍事的にウクライナを支援する。ウクライナ戦争の勃発だ。

 日本を含む国際社会は、ポロシェンコ政権に「停戦を再開し、直ちにすべての関係者と協議すべきだ」と働きかけるべきだ。イラクとウクライナの情勢悪化が同時進行すると、米国、EU、国連も統制不能の事態になりかねない。(作家、元外務省主任分析官 佐藤優)

98とはずがたり:2014/07/16(水) 20:50:34

「中露関係、より高水準に」 プーチン氏、習氏に期待表明
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140715/erp14071511220008-n1.htm
2014.7.15 11:22

 ロシアのプーチン大統領は訪問先のブラジルで14日(日本時間15日午前)、中国の習近平国家主席と会談し、良好な両国関係がより高い水準に達することに期待を表明した。ロシア大統領府が15日、発表した。

 プーチン氏は会談の冒頭で、両国の協力関係が年々「ほとんどあらゆる分野」で拡大していると強調した。

 習氏は5月にプーチン氏が訪中し、両国間でロシア産天然ガスの大型契約がまとまったことを念頭に「中露間のさらなる発展と協力関係の拡大をめぐり歴史的な合意にこぎつけた」と称賛。両国関係が「新たな発展の段階」に達したと述べた。

 習氏は2018年にサッカーのワールドカップ(W杯)開催国となるロシアを「全面的に支援する」とも語った。(共同)

99とはずがたり:2014/07/19(土) 01:23:53
WRAPUP 6-マレーシア機、ウクライナ親ロ派が「撃墜」か 東西対立の懸念
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0PS4RK20140718
2014年 07月 18日 11:35 JST

[グラボベ(ウクライナ)17日 ロイター] - マレーシア航空の旅客機が17日、ウクライナ東部で墜落、乗員乗客298人全員が死亡した。ウクライナは親ロシア派武装勢力がロシアの支援を受けて撃墜したと非難、米国も撃墜が濃厚と指摘し、ウクライナをめぐって東西陣営が対立するリスクが高まった。

米当局は地対空ミサイルによる撃墜との見方をしている。バイデン米副大統領は「空中で爆発した」と述べ、米当局者のひとりは親ロシア派がミサイルを発射したとの疑いが濃厚だと指摘した。

オバマ大統領は、ケリー国務長官や国家安全保障担当幹部と電話でそれぞれ協議し、真相究明の取り組み支援を継続するよう指示した。

ウクライナは軍事諜報当局者の支援を受け、ソ連時代に開発されたSA11地対空ミサイルにより撃墜したとしている。

一方で親ロシア分離独立派の「ドネツク人民共和国」の指導者は関与を否定、ウクライナ空軍のジェット戦闘機が撃墜したと指摘した。ただ親ロシア派は、地対空ミサイルを入手したことを認めており、14日にはウクライナ空軍の輸送機を撃墜していた。

ロシアのプーチン大統領は「悲劇だ」と述べたが、原因については言及しなかった。またウクライナ側が東部での武装勢力への軍事作戦を再開しなければ発生しなかったとの見方を示した。

親ロシア派武装勢力に対する軍事行動を強化しているウクライナのポロシェンコ大統領は、テロリストの仕業として「ウクライナだけでなく欧州や世界的な安全保障への脅威」と述べた。

国連の潘基文事務総長は、原因究明のため「徹底的かつ透明性が確保された国際調査」を求めた。18日には国連安全保障理事会の緊急会合を開く予定。

墜落したのはアムステルダム発クアラルンプール行きのボーイング777型マレーシア航空17便で、ドネツク市近郊に墜落した。ロイターの記者は、ロシアとの国境から約40キロ離れたグラボベの村で、墜落した機体の残骸と遺体を確認した。

マレーシア航空によると、搭乗していたのは乗客283人と乗員15人の298人。国籍の内訳は、オランダ人154人、マレーシア人28人、オーストラリア人27人、インドネシア人11人、英国人6人、ドイツ人4人、ベルギー人4人、フィリピン人3人、カナダ人1人。乗員は全員がマレーシア人で、その他の国籍は今のところ不明。

100とはずがたり:2014/07/19(土) 01:24:15
>>99-100
ウクライナの情報当局は、ロシアの情報当局者の電話での会話の録音を公開。ロシアが支持する武装勢力が航空機を撃墜したとする内容だった。マレーシア機の機影がレーダーから消えた午後4時20分(日本時間午後10時20分)の数分後で、会話内容からは武装勢力側は墜落機を発見するまでウクライナの軍用機を撃墜したと判断していたことが示唆された。

ドイツのシュタインマイヤー外相は「現時点では事故ではなく撃墜されたようだ」と述べ、オーストラリアのアボット首相は「ロシアの支援を受けた武装勢力が撃墜したようだ」との見方を示した。

マレーシア機は高度3万3000フィートを飛行中に機影がレーダーから消えた。

この高度は、親ロシア派武装勢力がウクライナ軍のヘリコプターなどを狙って通常使用しているミサイルでは届かない。しかしSA11ならば撃墜可能。

ロシアのメディアによると、親ロシア派は少なくともSA11を1発取得し、14日にウクライナ軍のアントノフAn26型輸送機を撃墜したという。ウクライナ当局も、輸送機撃墜と、16日にはスホーイSu25型ジェット戦闘機が撃墜されたと認めている。

親ロシア武装勢力の一派は、1337GMT(日本時間午後9時37分)に、An26型機を撃墜したとソーシャルメディアで公表した。マレーシア機が、この時間帯にウクライナ東部を飛行していた可能性もある。

米国のオバマ大統領はロシアのプーチン大統領とウクライナ問題をめぐり電話会談を行っていたが、会談の終盤でプーチン氏がロシアとウクライナとの国境近くに墜落した旅客機の一報を伝えた。

アーネスト報道官によると、オバマ大統領はスタッフから墜落に関して報告を受けた後、ウクライナ当局と引き続き緊密に連絡を取り合うよう指示した。

マレーシア航空は飛行ルートは国際機関により安全とされていたことを明らかにした。

豪カンタス航空は数カ月前から、韓国の大韓航空やアシアナ航空は3月3日からウクライナ上空を避ける飛行ルートをとっていたという。アシアナ航空はウクライナ情勢の悪化が要因としている。

101チバQ:2014/07/20(日) 18:58:45
http://www.afpbb.com/articles/-/3021012
ウクライナ、「マレーシア機墜落の証拠隠滅を支援」と露を非難

2014年07月20日 09:13 発信地:グラボベ/ウクライナ


【7月20日 AFP】ウクライナ政府は19日、マレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便の墜落現場に残された証拠の隠滅を図る親露派を手助けしているとして、ロシアを非難した。同機の墜落をめぐり、ロシア政府は世界中から非難を浴びている。

 乗客乗員298人を乗せてオランダ・アムステルダム(Amsterdam)からマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)に向かう途中、ウクライナ東部に墜落した同機の調査は難航している。

 ロシア政府の外交的な支援を受けている親露派は、調査に協力する姿勢をほとんど見せていない。怒りを募らせた各国首脳は全面的に協力するようロシアに求めている。

 同日、墜落現場に赴いた国際監視団は、自動小銃を持った武装勢力に阻まれ、現場の周辺部までしか立ち入りを許されなかった。その辺りでは原型をとどめず、腐敗も始まった犠牲者の遺体が揺れるヒマワリに隠されるように散乱していた。

 墜落現場では欧米諸国とロシアによる冷戦時代のような対立が生まれている。ウクライナの将来をめぐり孤立を深めるロシアは、その外交的手腕を世界中から疑問視されている。

 ウクライナ政府は怒りに満ちた声明を発表。「ロシアが支援するテロリストたちは、この国際的犯罪の証拠を破壊しようとしている」と糾弾し、武装勢力は数時間のうちに重要な証拠をトラックに積み込んで専門家チームによる広域にわたる現場の調査が行われる前にロシアに運ぼうとしているという見方を示した。(c)AFP/Marion THIBAUT and Dmitry ZAKS in Kiev
.

102チバQ:2014/07/20(日) 19:30:30
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140719/erp14071908200008-n1.htm
親露派態度軟化も 停戦話し合いに国際批判かわす思惑

2014.7.19 08:20 (1/3ページ)[ロシア]

 【モスクワ=遠藤良介】マレーシア航空機の撃墜事件をめぐり、ウクライナ東部で政権側部隊と交戦する親ロシア派武装勢力が18日、欧州安保協力機構(OSCE)の仲介でウクライナ政府との停戦に向けた話し合いに入るなど、ウクライナ東部の戦闘が終結に向かう兆候が出てきた。298人もの人命が失われた大惨事を受け、人道的配慮を示している可能性がある。親露派による撃墜が断定された場合には国際社会の激しい非難を浴びるのが必至なため、態度を軟化させていることも考えられる。

 露軍事評論家のゴリツ氏はラジオ番組で、米国が軍事衛星の情報から早期にミサイルの発射源などを特定し、公表する可能性を指摘した。演習中のウクライナ軍が2001年10月、イスラエル発の国際線旅客機を黒海上空で誤射した際、米国は発生から数時間で「証拠」を提示したという。

 親露派武装勢力は事故原因の究明や犠牲者の収容などに協力し、国際的批判を緩和する思惑があると受け取ることができる。

 ◆相次ぐ軍用機撃墜

 ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州では4月以降、「人民共和国」を名乗る親露派武装勢力が中枢施設を占拠し、独立やロシアへの編入を主張してきた。「人民共和国の首相」を名乗るボロダイ氏や「国防相」のストレルコフ指揮官はロシア国籍。後者は3月のクリミア併合にも関与し、欧州連合(EU)からロシア軍の諜報機関「参謀本部情報総局(GRU)」の将校と認定されている。

 ウクライナ政府は、親露派が露特務機関の指揮下で行動し、ロシアから戦車や重火器を含む武器を供与されていると非難してきた。撃墜事件を受け、ロシアが親露派の態度軟化を促したことも考えられる。

 ただ、東部の戦闘をめぐっては、ここにきてウクライナ軍の戦闘機が相次いで撃墜されるなど、親露派が高性能の武器を手に入れていると指摘されてきた。ウクライナ政権との停戦合意や和平交渉の試みもこれまで失敗に終わっている。撃墜実行犯が特定されず、関係勢力が非難合戦に終始すれば、戦闘がさらに泥沼化することも否定できない。

 14日にはウクライナ軍のAn26輸送機が高度6500メートルを飛行中に撃墜され、国防省はロシア領からミサイルが発射された可能性があると主張。軍のSu25攻撃機が16日夜、ロシア軍機のミサイルによって撃墜されたとの発表もあった。

 ◆プーチン政権窮地

 プーチン政権は東部の混乱に乗じ、ウクライナに連邦制を導入させてロシアの影響力を温存することなどを狙った。だが、5月末のウクライナ大統領選を経てポロシェンコ政権が発足すると、ロシアはウクライナ批判のトーンを下げ、親露派とも距離を置くようになった経緯がある。米欧が対露制裁を強化した場合の経済的打撃などを考慮したためとみられる。

 親露派武装勢力の指導部を占めるストレルコフ指揮官らは「確信的なロシア民族主義者」(在モスクワ消息筋)で、もはやプーチン政権の思惑を離れて行動し始めているとの見方も強い。ロシア国内の民族主義伸長を恐れるプーチン政権が国境警備の強化を命じたにもかかわらず、ウクライナへの武器流入が止まらないのはこのためだとも解釈できる。実際、クリミア併合では「ロシア系住民の保護」を掲げたにもかかわらず、東部情勢に介入しないのは一部国民の目に「矛盾」や「弱腰」と映る。ロシアの民族主義活動家からは「政権はもはや東部情勢を制御できなくなった。東部の蜂起はロシアに波及する」と警告する声が出ている。

 撃墜を実行したのが親露派やロシア軍の分子だった場合、東部情勢をたきつけたプーチン政権への打撃は計り知れない。

                   ◇

【用語解説】ウクライナ危機

 ウクライナのヤヌコビッチ大統領(当時)に反対する野党側デモ隊が2013年12月に首都キエフの市庁舎などを占拠。14年2月に治安部隊と衝突して多数の死者を出し政権が崩壊した。南部クリミアでは、野党主導の新政権を認めない親ロシア派が主導した3月の住民投票でロシアへの編入が承認され、ロシアが編入を強行。先進7カ国(G7)は主要国(G8)会合へのロシアの参加停止を決めた。ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州では親露派武装組織が独立を宣言、政権側部隊との戦闘が続いている。(共同)

103チバQ:2014/07/20(日) 19:34:19
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140719/amr14071921040009-n1.htm
温度差埋める「ゲームチェンジャー」になるか 欧米の対露姿勢

2014.7.19 21:04 (1/2ページ)[ロシア]


 【ワシントン=加納宏幸、ベルリン=宮下日出男】ウクライナ東部でのマレーシア航空機撃墜事件を受け、欧米は親露派武装勢力の支援を続けているとみられるロシアへの批判を一段と強めている。欧米の間ではこれまで、対露制裁をめぐる温度差が指摘されたが、事件が「ゲームチェンジャー(事態の流れを変える出来事)」になるかどうかが注目されている。

 オバマ米大統領は18日の記者会見で「欧州や世界への警鐘になる」と述べ、事件の重大さを強調。英独首脳とも同日、個別に電話会談し、キャメロン英首相とはロシアへの一段の制裁強化の可能性も協議した。

 ウクライナ情勢に関し、欧米は連携姿勢を維持するが、対露制裁では、エネルギーなどをロシアに依存する欧州連合(EU)は、米国のように厳しい措置をとれずにいる。米国がロシアの金融、エネルギー大手企業を制裁対象とした16日、EUも露企業に資産凍結の対象を拡大する方針を決めたが、背景には米国の圧力があったと伝えられる。

 オバマ氏が会見で「欧州」に言及したのは、オランダなど欧州の人々が犠牲となった事態を受け、EUが制裁強化で歩調を合わせることへの期待がある。欧州でも「もはやウクライナだけでなく世界の問題」(ポーランドのコモロフスキ大統領)との認識が広がり、専門家からは事件がウクライナ情勢の転機になり得るとの見方も出ている。

 今後の鍵になるとみられるのは独仏の出方だ。両国はロシアを批判しつつも、ロシアとの対話に向け中心的に動いてきた。エネルギーや貿易でロシアとの関係が深いドイツでは制裁強化への懸念が強く、フランスも雇用確保のため、強襲揚陸艦のロシアへの売却を進めたい思惑もある。

 こうした欧州諸国の事情は、プーチン露大統領によって「欧米やEU内部の分断」(EU筋)に利用されてきた。メルケル独首相は18日、「ウクライナでの出来事は、特にロシアの責任が重い」としつつ、露基幹産業への制裁の可能性については、「(撃墜に露側が関与したとの)推論は拙速だ」と述べるにとどめた。

104チバQ:2014/07/20(日) 19:35:18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140719/erp14071921070022-n1.htm
寄せ集めで規律なし 関与疑われる親露派武装勢力 ロシア人、軍関係者も

2014.7.19 21:07 (1/2ページ)[ロシア]


 【キエフ=佐々木正明】マレーシア航空機撃墜事件への関与が指摘されるウクライナ東部の親ロシア派勢力には、ロシア国籍の軍関係者や義勇兵らが多く含まれている。高性能のロシア製兵器と同様に、ウクライナ国境警備当局の監視網をくぐり抜けて露南部ロストフ州などから不法越境しているとみられる。

 ドネツク州の親露派組織「人民共和国」のイーゴリ・ストレルコフ戦闘指揮官(43)はモスクワ出身で、元ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)将校とされる。ボスニア紛争などでの戦闘経験も豊富で、ウクライナ当局は彼を通じて、露軍が親露派勢力を操っているとみている。

 露メディアなどによると、人民共和国のアレクサンドル・ボロダイ首相(42)はモスクワ大学哲学部卒業の経歴を持つ。親露派に加わり、政治分野で組織を仕切っている。

 ウクライナ治安当局は、東部で工作活動をしていたとみられる数十人規模のロシア国籍の工作員を拘束している。露南部チェチェン共和国出身の義勇兵の存在がクローズアップされており、多くのチェチェン兵がウクライナ東部の戦闘で死亡しているという。

 プーチン露大統領を支持し、愛国主義を信奉する20代の青年たちが軍役を終え、親露派に加わっていることも確認されている。

 戦闘員は寄せ集めの部隊で、規律もなく「人民共和国」の管理が及んでいないと分析されている。18日、国際監視団がマレーシア機墜落現場に入った際、多くの戦闘員が粗暴な態度を示し、一部は泥酔しているようにも見えたという。

 18日には人民共和国指導者の一人、デニス・プシーリン議長(33)が辞任。組織の運営方針をめぐる内部分裂の可能性も指摘される。

105チバQ:2014/07/20(日) 19:36:35
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140720/erp14072008000003-n1.htm

【ウクライナ情勢】
親露派指導者が辞任内紛か
2014.7.20 08:00


 ウクライナ東部の親ロシア派組織「ドネツク人民共和国」の最高会議議長を名乗っていたデニス・プシーリン氏が19日までに辞任した。ロシアメディアが報じた。親露派組織内では対立が報じられており、内紛が関係している可能性がある。マレーシア航空機撃墜との関連は不明。

 プシーリン氏はウクライナからの分離独立を目指す親露派の指導者として台頭し、欧州連合(EU)の制裁対象にもなった。だが6月にプシーリン氏を狙ったとされる車両爆破事件がドネツクで起き、これ以降別の指導者が実権を握ったとみられる。

 爆破事件当時、プシーリン氏はモスクワを訪問中で無事だった。同氏は現在もモスクワにいるとされる。(共同)

106チバQ:2014/07/21(月) 10:41:15
http://mainichi.jp/select/news/20140720k0000e030144000c.html

航空機撃墜:ロシアの影響力に限界 武装勢力の制御不能

毎日新聞 2014年07月20日 12時38分(最終更新 07月20日 12時52分)


 マレーシア航空機撃墜の衝撃を受け、ロシア批判の国際世論が高まっている。地対空ミサイルを撃ったとされるのはウクライナ東部を支配する親ロシア派武装勢力だが、ロシアが完全に支配できない側面もある。今後、原因究明の調査や正常化へ向けた取り組みの支障となる可能性がある。【モスクワ田中洋之、ブリュッセル斎藤義彦、ワシントン和田浩明】

 「武装集団を鎮めたり、降伏させたりすることをロシアにだけ求めるべきではない」。ロシアのラブロフ外相は18日、マレーシア航空機撃墜への関与が取りざたされている親露派についてそう語った。ロシアの影響力が限られていることをにじませた。

 今年2月の政権崩壊に始まるウクライナ危機は、3月にロシア系住民が多数を占める南部クリミアがロシアに編入されたのに続き、4月に東部で分離独立を求める親露派住民が政府庁舎などを占拠して内戦状態となり、国の分断化が進んだ。クリミア編入の前に現地で目立ったのは、覆面姿の武装集団だった。プーチン露大統領は、当初、クリミアへのロシア軍の関与を否定していたが、4月になって「(親露派の)自衛部隊の後ろにはもちろんロシアの軍人たちが立っていた。(ウクライナからの独立を問う)住民投票を開かれた形で実施するためには他の手段はなかった」と述べ、軍の介入を初めて公式に認めた。

 親露派を支援することで現地を不安定化させ、影響力の確保を狙うのは東部でも同じ。ドネツク州やルガンスク州にはロシア側から、覆面姿の義勇兵や武器が送り込まれ、背後には東部のロシア編入を掲げる民族主義組織も暗躍した。旧ユーゴスラビアやチェチェンの紛争に参加したロシア人、イーゴリ・ストレルコフ氏らロシアとの関係が深い武闘派が台頭していった。

 ストレルコフ氏は、マレーシア航空機撃墜事件で、欧米メディアで「黒幕」として取り上げられた。17日の撃墜直後に「(親露派が)ウクライナの軍用機を撃墜した」とソーシャルメディア上で“勝利宣言”し、直後に削除した人物だ。

 同氏は、4月に欧州連合(EU)の渡航禁止・資産凍結の制裁リストにあげられた。それによると同氏はロシア軍の情報機関「軍情報総局」のメンバーで、ロシアに「編入」されたクリミア半島の「首相」の顧問も務めた。米紙ニューヨーク・タイムズによると、同氏は、プーチン政権の指揮下には必ずしも入っておらず、自分の信念で行動し、人質事件などモスクワの意に沿わない過激な行動にも出ている。

 親露派リーダーでウクライナ人のデニス・プシリン氏は18日、親露派組織「ドネツク人民共和国」の最高会議議長を辞任した。マレーシア機撃墜事件後、ストレルコフ氏のような強硬派に嫌気がさしたためとみられている。親露派の分裂は、ウクライナ政府側と親露派側の交渉などを複雑にする可能性がある。

107チバQ:2014/07/21(月) 10:41:27
 ◇制裁強化見据える欧米

 「プーチン大統領はウクライナ東部の状況を左右できる最大の力を持っているのに、それを使っていない」。オバマ米大統領は18日の記者会見でプーチン大統領へのいらだちをあらわにした。

 298人の犠牲者の中には米国籍保持者1人も含まれていたことから、連邦議員からは対露強硬論も浮上。上院外交委員会のマーフィー欧州小委員長(与党・民主党)はツイッターで「欧州諸国はすぐに対露制裁を強化すべきだ」などと発言。野党・共和党のアヨテ上院議員(軍事委員会メンバー)もニュース専門局の米MSNBCに「大統領は経済制裁を強めるべきだ」と語った。

 欧米は、基本的にはロシアとの関係修復を望み、ロシアに影響力を行使し、親露派武装勢力の軍事行動をやめさせるよう要求してきた。しかし「あまりにも遅い対応」(メルケル独首相)に失望していた末に撃墜事件が起きた。欧米はロシアに対する態度を硬化させ、国際包囲網を強めた。

 オバマ大統領は18日、最大の被害者を出したオランダのルッテ首相、犠牲者のいる英国のキャメロン首相、ドイツのメルケル首相、オーストラリアのアボット首相と電話協議、ロシアが武器流入停止に「明確な責任がある」点や、撃墜を巡る国際的な調査の必要性で一致した。さらにオバマ大統領は独英首脳と、ロシアへの追加制裁の可能性について協議した。また、独仏ポーランドの外相は共同声明を発表し、親露派が「これ以上の軍事支援を受けてはならない」と述べ、名指しは避けながらもロシアを批判した。

 ロシアが国際調査に協力せず、親露派への支援を続ければ、域内で210人の死者を出した欧州連合(EU)が世論の怒りを受け、全面的な経済制裁に踏み出す可能性も高まりつつある。

 プーチン大統領は18日、ロシア正教会のトップ、キリル総主教と会見した際、「当事者すべての即時停戦と平和交渉」を訴えた。そしてキリル総主教は「歴史的ルーシ(ロシアの古い呼び名。ウクライナのキエフ・ルーシが源流)の圏内ですべての争いが終わることを望む」と語った。プーチン氏は今や神頼みの姿勢だ。

 ◇親露派兵力1万〜2万人 ロシア出身者に強硬派

 親ロシア派勢力は、ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州の大部分を武力で支配する反政府集団。兵力は両州で1万〜2万人といわれる。親欧米勢力が今年2月にヤヌコビッチ前政権を反政府デモで打倒したことに反発。4月、両州で相次いで政府庁舎などを占拠し、一気に支配を固めた。

 両州とも5月に住民投票を実施し、それぞれ「人民共和国」として独立宣言した。統一国家「ノボロシア」(新ロシア)を目指す動きもあったが、政府軍の攻撃が強まる中、双方の協力態勢は弱まっている。

 ドネツクの「首相」を名乗るボロダイ氏や武装集団を率いるストレルコフ司令官はロシア人。ルガンスクの「大統領」を名乗るボロトフ氏はロシア生まれで旧ソ連軍出身者。いずれも「強硬派」で知られる。一方、ドネツクの「最高会議議長」を辞任したプシリン氏はウクライナ人で比較的穏健派とされる。

108チバQ:2014/07/21(月) 11:12:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140720/erp14072023160014-n1.htm
失地恐れる親露派 遺体収容や調査団受け入れ拒む背景

2014.7.20 23:16 (1/2ページ)[ウクライナ]

20日、ウクライナ・グラボボ村のマレーシア機墜落現場で遺体収容作業などを行う男性(共同)
20日、ウクライナ・グラボボ村のマレーシア機墜落現場で遺体収容作業などを行う男性(共同)


 【キエフ=佐々木正明】マレーシア航空機撃墜事件で、ウクライナ東部の親ロシア派勢力が国際調査団などの活動を妨害している背景には、自由な活動を許せば周辺地域における支配の実効性が失われ、政府軍との戦闘に響きかねないとの懸念がある。親露派指揮官は、調査を進めるための「人道的停戦」という政府側の提案を拒否、国際的な非難も高まっている。

 「通常行われるはずの作業が全く進んでいない」。事件発生から4日目となる20日、犠牲者298人のうち27人が亡くなったオーストラリアのアボット首相はこう不満を表明した。

 親露派は国際調査団の現場での活動を制限しているばかりか、遺体の一部も独自に管理し、政府が身元確認の拠点に指定した東部ハリコフへの搬送を拒んでいる。20日には、「ブラックボックス」を回収したことを明らかにした。

 欧米では、マレーシア機撃墜には地対空ミサイル「BUK」が使われ、ロシアの支援を受けた戦闘員が発射したとの見方が強まっている。そうした中で、親露派のストレルコフ指揮官は「原因究明のための停戦や人道的回廊は必要ない」と強調。調査団の受け入れも徹底した監視の下で実施させようとしている。
 高度1万メートルの上空から落下したマレーシア機の残骸や犠牲者の遺体は、半径数十キロの広範囲に落下しているとされる。事件を機に国際調査団や欧米メディアが殺到して主導権を握られれば、政府軍との戦闘にも影響が出るのは確実だ。

 重要拠点だったドネツク州スラビャンスクが政府軍に奪還されるなど、親露派はじりじりと後退を余儀なくされている。親露派が軍用機などを攻撃目標にし始めた点についても、「劣勢の挽回が目的だ」(外交筋)という見方もある。

109チバQ:2014/07/21(月) 20:59:29
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140721-00000513-san-eurp
クリミア併合4カ月、浮き彫りになる観光業不振 高まる住民不満
産経新聞 7月21日(月)16時30分配信

黒海に面するウクライナ南部クリミア半島の砂浜。ロシアによる併合で海水浴客は激減している=7月10日(写真:産経新聞)
 ロシアが3月に強制併合したウクライナ南部クリミア半島の住民がこの夏、観光客の極端な落ち込みで大きな打撃を受けている。黒海に面するクリミアは、旧ソ連時代から夏の保養先として人気があり、観光はこの地域の主要産業だ。しかし、訪問客の約半分を占めていたウクライナ国内からの観光客が今年、姿を消してしまった。ロシアとの対立激化が主な原因で、観光業に従事する人々は「併合の恩恵はまだ得られていない」と嘆く。観光業の不振は、クリミアが抱える新たな火種となる恐れもある。(クリミア半島、佐々木正明、写真も)

 気候が温暖なクリミアは海水浴用の砂浜が黒海沿岸に点在する。また1945年に米英ソの首脳が戦後処理を話し合ったヤルタや、モンゴルのチンギスハンの末裔(まつえい)がつくったクリミア・ハン国の首都、バフチサライなどに数多くの歴史的遺産が残されており、多くの観光客を引きつけてきた。

 しかし、この保養地を取り囲む環境はロシアの併合により、一変した。地元の観光当局によると、今年上半期でクリミアを訪れた観光客数は約189万人で昨年に比べると約35%減少。繁忙期にあたる7月上旬の調査で、半島内のホテルなどでの宿泊者数は半減していることが判明した。

 地元通信社の編集長、ガイヤナ・ユクセルさんはこの落ち込みについて、3月以降、ウクライナ主要都市とクリミアをつなぐ航空便が、運航中止になっていることを主要因に挙げる。

 現在、クリミアへの発着便は、モスクワなどロシア国内からの便しかない。そのため、これまで地元の観光収入に大きな貢献を果たしてきたトルコや欧州各国の海外観光客も激減。プーチン政権は補助金を出して、クリミア観光促進政策を行っているが、ロシア人観光客の増加だけでは穴埋めにはならない。

 ユクセルさんは「これで、クリミアの観光産業はウクライナ国民なしでは支えられないことが明確になった。最近、こうした事態を地元の行政当局も認めだした」と指摘。今年は、約600万人とされる年間観光客数が半分以下に落ち込む恐れもあると分析する。

 観光収入の減少について、併合賛成派は「いまは、移行期だから仕方がない」と受け止めている。

 土産店で働くタチアナさん(55)は「ウクライナ政府は独立後23年間、われわれに何もしてくれなかった。しかし、プーチン政権は、クリミアの成長戦略を打ち出してくれた。投資効果が出るまで耐えなくてはならない」と語り、将来への希望を抱いている。

110チバQ:2014/07/21(月) 20:59:46
 しかし、併合後の受難は、観光への打撃だけではない。ロシアの通貨ルーブル導入に伴う物価高や、ロシアの禁輸措置でウクライナから野菜や乳製品が入らないことによる物不足も、半島を襲っている。

 ワイン販売業を営むウクライナ人男性(55)は「医薬品も値上がり、資金的な蓄えがどんどんなくなっている。政府からの補償もないし、将来が不安でならない」と嘆く。

 バフチサライに住む少数民族のタタール人女性は併合後、タタール人社会をめぐる生活環境が厳しくなったと訴える。

 「親類の20代の女性がトルコの家族に会うために空港に出向いたところ、拘束され、尋問を受けた。違法なことは何もしていないのに…。監視の目が厳しくなっているのかもしれない」

 最近、併合反対派が多いタタール人に対する暴行事件やイスラム教モスクでの放火事件が相次ぎ、不穏な動きも起きている。

 しかし、ロシアの官製メディアはクリミア併合による弊害を大々的に報じようとしない。併合100日目にあたる6月下旬の節目の報道でも、「社会保障が改善された」などの良い面ばかりが強調された。

 今回の取材で話を聞いた多くの住民が自らの名前を明かすことを拒否した。真剣な表情で「もし外国メディアに不満を漏らしたことが当局にばれれば、後から取り調べを受けるかもしれない」と訴える。公の場での自由な発言が抑圧されていた、旧ソ連時代に逆戻りしたかのようだ。

 ウクライナのポロシェンコ政権は、ロシアによるクリミア併合に真っ向から立ち向かっている。観光業の不振や生活環境の悪化が長期化すれば、プーチン政権への不満が高まり、それに伴って、半島内での併合賛成派と反対派の摩擦が激化する可能性もある。半島をめぐる情勢は、予断を許さない。

ロシアによるクリミア併合 クリミアでは2月27日、正体不明の武装集団が議会庁舎を占拠。3月6日、議会がロシア編入決議を採択し、3月16日にはロシア編入を問う住民投票が行われ、圧倒的多数が支持した。プーチン露大統領は18日、クリミア併合を宣言。しかし住民投票実施はウクライナ憲法に違反し、国際社会は併合を国際法違反と糾弾している。プーチン氏は4月、クリミアの武装集団にロシア兵が参加していたことを認め、併合は戦略上の要衝であるクリミアへの北大西洋条約機構(NATO)の進駐を防ぐためだったと認めた。

111とはずがたり:2014/07/21(月) 21:32:26
ロシアのクリミア占領は割と仕方がないと思ってた俺だけど、そろそろオスマントルコに返還すべきかもね(´ω`)

112とはずがたり:2014/07/22(火) 10:56:02
<マレーシア機撃墜>露、ウクライナ機が接近と発表
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140722k0000e030148000c.html
毎日新聞2014年7月22日(火)10:47

 【モスクワ田中洋之】ロシア国防省は21日、マレーシア航空機撃墜事件について会見し、スホイ25攻撃機とみられるウクライナ空軍機が撃墜当時、マレーシア機に3〜5キロまで接近して飛行していたと発表した。またウクライナ軍が当日に東部ドネツク州で地対空ミサイルシステムを稼働していたとも指摘。断定は避けつつも、撃墜にウクライナ軍が関与しているとの見方を示した。

 ロシアは21日の国連安保理会合で、撃墜事件の調査への協力を親露派武装集団に要求する決議案に賛成。原因究明を求める国際世論に押される形で協力姿勢を見せる一方、ウクライナけん制の構えは捨てず、硬軟織り交ぜた対応を取っている。

 露国防省は、衛星写真や防空管制システムなどのデータの分析に基づいて判断したと説明。マレーシア機が所定の飛行ルートから北へ14キロ逸脱して元に戻ろうとしていたことや、撃墜直前に減速し、その3分後にレーダーから機影が消えたことも明らかにした。

 また露国防省は、米国が「親露派武装集団のミサイル発射を示す証拠がある」としていることについて、「持っているなら公開すべきだ」と迫った。

 一方、ウクライナ当局は、事件当日に空軍機を現場周辺で飛行させていなかったと主張している。双方の見解はまったく異なり、情報戦は激化する一方だ。

113チバQ:2014/07/22(火) 21:40:28
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140721/erp14072121550013-n1.htm
【マレーシア機撃墜】
プーチン政権にジレンマ、親露派と「決別」困難 態度硬化も、プロパガンダで世論「結束」
2014.7.21 21:55 (1/2ページ)[ロシア]

21日、テレビを通じて演説するプーチン大統領(AP)
 【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領は21日、マレーシア機撃墜事件について、ビデオ声明で「ウクライナ東部の戦闘が再開されていなければ、悲劇も起きなかっただろう」と述べた。事件の責任はウクライナにあるとの見解を改めて示した形だ。プーチン政権が、親露派武装勢力との「決別」を宣言するのは難しく、政権がいっそう態度を硬化させる可能性も指摘されている。

 プーチン氏は声明で、親露派を東部の「代表者」と称し批判を避けた。国際民間航空機関(ICAO)の専門家や「しかるべき国際委員会」による現地調査が不可欠だとし関係者に安全確保を呼びかけた。プーチン政権は和平交渉失敗の責任をウクライナ側に転嫁しており、撃墜事件もその延長にあると主張している。

 主要テレビも非がウクライナ政権にあるとの一方的な放送を続けている。国営の「ロシア24」は親露派組織の幹部を番組に出演させるなどし、米欧やウクライナ政府が国際調査団の現場入りを妨げているかのように報じた。撃墜事件に関するウクライナの見解も逐一、ロシアの専門家に欺瞞(ぎまん)だと反論させている。

 今回の事件では、多数の欧州出身者が犠牲となり、経済的に対露依存度の高い欧州連合(EU)も、米国と歩調を合わせて追加制裁を発動する可能性が高まっている。プーチン政権としては、ウクライナ東部との国境を閉鎖し、武器や義勇兵の越境を止めることが非難を和らげる唯一の道だ。

 だが、メディアが武装勢力を「ロシア系住民やロシア語使用者を守護する人々」と報じる中、プーチン政権が同勢力を「見捨てる」のは難しい。政権は責任を可能な限りウクライナになすり付け、国際調査のあり方に疑問を呈しながら時間を稼ぐとの観測が強い。

 米欧の制裁議論にもかかわらず、プーチン氏の支持率は86%に上昇。識者らは「周囲は敵だらけ」というソ連時代に似た感覚で国民に結束が生まれているためだとみている。プーチン氏が米欧との対決を辞さずに態度を硬化させ、戦闘が泥沼化する恐れもある。

114チバQ:2014/07/22(火) 21:41:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140722/erp14072201510003-n1.htm
欧州諸国、対露強硬論強まる
2014.7.22 01:51
 【ベルリン=宮下日出男】マレーシア航空機撃墜事件で米国がロシア批判を強める中、欧州でロシアに対する強硬論が強まってきた。21日には最大の犠牲者が出たオランダ、英国が制裁強化を辞さない姿勢を強調した。欧州連合(EU)は22日の外相理事会で事件の対応を協議する予定で、制裁強化も議題になるとみられる。

 オランダのルッテ首相は21日、議会で撃墜現場での遺体収容や調査が円滑に進まなければ「直接、間接的に責任ある者に対する政治、経済、金融面でのあらゆる選択肢を検討する」と述べ、親露派や背後で支援しているとみられるロシアへの制裁強化を警告した。

 オランダはこれまでEU加盟国内でもロシアへの過度に厳しい態度には慎重だった。だが、事件後はロシアへの強硬姿勢を求めるメディアの論調も目立ち、ルッテ氏もプーチン露大統領と「電話で激しいやりとりをした」と述べるなど、その口調を強めている。

 一方、キャメロン英首相も21日、「EUは一段の措置をとる用意をする」と強調。東欧やバルト諸国とともに対露強硬派の英国ではこの日、他の閣僚などからも制裁強化の必要性を主張する意見が相次いだ。

 ロシアと経済的な結び付きが強く、米国ほど強い制裁をとれなかったEUにとり、事件は転機になるとも指摘される。撃墜が親露派武装勢力によるものとの確証がなくとも親露派の妨害などで調査が遅れれば、ロシアの協力が不十分として制裁強化の理由になり得る。

 ただ、EUでは独仏伊の主要国がロシアへの強硬措置には慎重で、制裁強化ですんなり一致できるかは予断できない。英仏独首脳は20日の電話会談で制裁強化を警告したが、3カ国のうち独政府の声明にだけ、その言及がなかった。

115チバQ:2014/07/22(火) 22:18:35
http://mainichi.jp/select/news/20140723k0000m030113000c.html
ウクライナ:北部スラビャンスク 復興進み、活気取り戻す
毎日新聞 2014年07月22日 21時55分(最終更新 07月22日 22時12分)


ウクライナ政府側が復興作業を進めるスラビャンスクの中心部。一見平穏だが、親露派戦闘員の残党が潜伏しているとの情報もある=ウクライナ東部ドネツク州スラビャンスクで2014年7月21日、真野森作撮影 【スラビャンスク(ウクライナ東部)で真野森作】ウクライナ東部ドネツク州の親ロシア派武装集団が今月4日の撤退まで3カ月近く軍事拠点とし、政府軍との激戦地にもなった北部スラビャンスクに21日、入った。政府軍と親露派との緩衝地帯を抜けてたどり着いた街では、政府による復興作業が進展。親露派が集結して戦闘が続くドネツクとは対照的に、都市の活気を取り戻しつつあった。

 州都ドネツクから北へ約100キロ。戦闘員が小銃を構える親露派側「検問所」を越え、爆破で落下した鉄橋を遠回りし、スラビャンスクの入り口にたどり着いた。

 政府軍の検問所で十数人の兵士が警戒していた。アンドレイ・ボルリャ小隊長(36)は「市内は安定しているが、親露派の残党が市民に紛れて活動しており、見つけ次第拘束している」と語った。

 「スラビャンスクはウクライナ!」。道路脇の大看板を横目に中心部へ進むと、市庁舎に人だかりがあった。砲弾などで損傷した住宅修理費の補助申請、心理カウンセラーへの相談−−。日常生活を取り戻そうと人々は必死だ。

 親露派撤退から2週間以上たったが、がれきの片付けや電線の復旧工事が続く。文化会館前では、ジャガイモ、キャベツなど民間有志の支援物資がトラックから次々と下ろされていた。

 「子供がいるのに配給物資にお菓子もないのよ!」。長女(10)を1人で育てているという地元女性、ヤナさんは、受け取ったばかりの乾燥豆などを手に、不満をぶちまけた。

 ヤナさんは自身の心情を親ロシアと言わなかったが「避難先から戻ってきた人が英雄視され、残っていた自分たちが『分離主義者』扱いされている」と怒り、あきらかに政府側の奪還を歓迎していない。一方「戦闘のない町が一番だ」とほっとした表情で語る中年男性もいた。

 スラビャンスクを離れた親露派戦闘員たちはドネツク市内各地の陣地に合流し、政府軍の攻撃に備えている。炭鉱跡の拠点では、戦闘員は市街戦の訓練を繰り返していた。

116チバQ:2014/07/22(火) 22:19:22
http://mainichi.jp/select/news/20140723k0000m030071000c.html
ウクライナ:政府軍、東部3都市を奪還
毎日新聞 2014年07月22日 20時36分

 【キエフ篠田航一】親露派との戦闘継続に備えウクライナ最高会議(国会)は22日、予備役兵士や50歳以下の男性の招集を求める大統領令を承認した。今後の正式な動員規模や時期は未定。一方、ウクライナ政府は21日、自軍が東部ドネツク州ジェルジンスクなど3都市を奪還したと発表した。17日のマレーシア航空機撃墜事件後、親露派が内部分裂しているとの情報もあり、政府軍による制圧作戦が一定の成果を上げているようだ。

 奪還した他の2都市はルガンスク州ルビジュネ、ドネツク州ソレダル。さらに、親露派の拠点の一つルガンスク州の州都ルガンスクに向かう町も制圧し、親露派への武器供給路を断つことにほぼ成功したという。

 だが、ウクライナ国家安全保障・国防会議報道官によると、ロシア軍は新たに「約100台の武装車両」をウクライナ国境に集結させ始めており、東部国境の緊張はさらに続きそうだ。

117とはずがたり:2014/07/24(木) 11:48:43

「プーチン来日」ついに白旗?
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140720/plc14072007000002-n1.htm
2014.7.20 07:00

 今秋予定していたロシアのプーチン大統領の来日は実現性が低くなった。ウクライナ東部でマレーシア航空機が墜落し、欧米各国はロシアの軍事支援を受けた親露派によるミサイル誤射との見方を強めている。日本政府は、ロシアが3月にクリミア半島の編入を宣言した後もプーチン氏訪日の可能性を探ってきたが、ロシア側が言い訳できない事態を前に、訪日には事実上赤信号がともった形だ。

 「プーチン来日は当面凍結ですよ。2年前からコツコツ準備してきたんですけどね…」

 外務省欧州局の関係者は19日、電話口で大きなため息をついた。

 事件をめぐり、親露派による誤射説は日増しに強くなるばかりだ。米国防総省のカービー報道官は18日、同機を撃墜した地対空ミサイルがロシア製「BUK(SA11)」だったことを示す「非常に強力な証拠がある」と強調。これを受け、オバマ米大統領は「事件はロシアの支援により起きたことだ」と断じた。

 米メディアによると、米軍事衛星の解析では、ミサイルの発射場所は親露派が拠点とするウクライナ東部のドネツクとルガンスクの間。ロシアはウクライナ政府が先月、親露派との停戦を破棄したことを受け、大量のミサイルを供与していたという。

 親露派は戦闘に軍用機を使っておらず、ウクライナ政府軍が地対空ミサイルを用意する必要はないとみられる。ウクライナ政府の犯人説を唱える親露派の主張は苦しくなるばかりだ。

 欧州局氏は「国連の調査もあるだろうが、客観情勢は『ロシアが黒』。ロシアが武器供与したミサイルが犯行に使われたのはほぼ間違いなく、欧米からの制裁強化要求はこれまでの比でなくなるだろう」と分析する。犠牲者はオランダの192人を筆頭に、オーストラリア27人、英国10人などと欧米系が多いことも、制裁圧力を高める一因となっている。

 日本にとって一層の打撃となったのが、今回の撃墜でドイツ人が4人亡くなったことだ。

 これまでメルケル独首相は、ロシアからのエネルギー供給も念頭に、対露政策で圧力一辺倒より「対話」を重視。6月の先進(G7)7カ国首脳会議では、厳しい制裁を求める米英とドイツがせめぎ合う場面もあった。ロシアと領土交渉を抱え、微妙な立ち位置の安倍晋三首相にとっても、心強い援軍だったはずだ。

 しかしメルケル氏は18日今回ドイツ人の犠牲者が生まれたことを受け、「事件を相当深刻に受け止めている」と言及。「ウクライナの和平プロセスを迅速に進展させる責任はロシアにある」とも述べ、強い口調でロシアを批判するようになった。

 欧米内で温度差があった対露制裁は、厳格化の方向で足並みがそろいつつある。ここで日本政府だけがプーチン氏来日の準備を進めれば、国際的な孤立を招く可能性を否定できない。

 受話器から聞こえた欧州局氏の声色は、6月中旬に都内のビアガーデンで密会したときとはまるで違っていた。1カ月前、氏はまだプーチン来日を諦めていなかった。

118とはずがたり:2014/07/24(木) 11:49:05
>>117-118

「ウクライナ問題だけがロシアとの二国間関係じゃありません。北方領土交渉もあれば極東の経済交流もある。外交交渉は多面的であるべきで、1つが駄目といって対話の窓口をすべて閉ざす必要はない」

 当時はウクライナ政府と親露派との停戦協議がまとまりつつあり、氏は明るい表情で中ジョッキをあおっていた。「秋に大統領が訪日するためには、露払いの日露外相会談が不可欠」とも語り、岸田文雄外相が夏中に訪露に踏み切るタイミングを探っているとも打ち明けた。

 安倍首相にとって、領土交渉は外交の最重要課題。昨年4月の日露首脳会談で、プーチン氏から「(領土交渉を)ハジメ」という言質を引き出して以来、両氏はこの1年間に5回も会談してきた。今年2月にウクライナ情勢が緊迫化した後も、日本政府は米国より一段緩い対露制裁に限定。ロシアとのパイプ維持に腐心してきたといえる。

 「首相はプーチン氏と本当に馬が合う。岸田さんもこわもてのラブロフ露外相と本音で語り合える関係を築けた。他国の外相をみても、ここまで個人的関係を作ったのは珍しい。日露両政府の政権基盤が安定していることも加味すれば、領土交渉で約15年ぶりに具体的進展が期待できるとも思うのです」

 氏はビールをハイボールに切り替えまくしたてた。

 「英仏独の各首脳は6月のノルマンディー上陸作戦70年記念式典直後に、プーチン氏と会談しています。問題が起こった時には、むしろ相手と会って懸念を伝えるという道もある」

 氏は枝豆を次々と口に放り込みながら、強気の姿勢を崩さなかった。

 首相官邸も、最近まで外秋のプーチン氏来日を諦めていなかったようだ。今月の外務省幹部人事では、首相とプーチン氏との交渉を支えてきた上月豊久欧州局長が官房長に昇格。外務省内では「領土交渉への態勢を強化したシフト」という評が飛び交った。北朝鮮による日本人拉致被害者の再調査と合わせ、ロシアとの領土交渉でも成果を急ぎ、「今年を外交史に残る1年にできる」(別の外務省幹部)という思いも首相の脳裏をかすめたに違いない。

 ただし、今回の撃墜事件は首相らの淡い期待を砕いたといえそうだ。

 欧州局氏は電話口の向こうで「欧米とロシアが対峙する『新たな冷戦構造』すら見え始めているなか、日本だけが単独行動するわけにはいかない」とぽつり。今回の事件がロシアが供与した武器によって引き起こされたと断定されれば、「欧米による対露制裁に今度こそ同調せざるを得ない」とボソボソと語った。安倍首相は外遊のたびごとに、中国を念頭に「力による現状変更は認められない」と説いており、今回のロシアの行動を簡単に許すわけにはいかないのだ。

 「足かけ2年の努力が水泡に帰すのでは…。ウクライナ情勢が悪化の一途をたどるので夏休みを取る環境にないが、『日露交渉』はいつまで続くか分からない夏休みに入ったといえますよ」

 寂しそうに笑う欧州局氏。ウクライナの草原に広がる惨状を前にしたら、簡単に2学期を始める国際環境でないことは明らかだ。

119とはずがたり:2014/07/24(木) 14:04:54

佐藤氏のロシア寄りのコメントは一つの見識だと思うけど余りに肩入れしすぎると公平な見識と云うよりもただの親ロシア的言動としか思えなくなるけど。。

マレー機撃墜で米ロ衝突危機 佐藤優氏「ロシア秘密部隊投入も」
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140719/frn1407191530007-n1.htm
2014.07.19

 ウクライナ東部でマレーシア航空機が撃墜された事件で、オバマ米大統領は18日(日本時間19日未明)、緊急会見を開き、同機が親ロシア派支配地域から発射された地対空ミサイルによって撃墜されたことを「確信している」と明言。ロシアが武器を供給していると批判した。米国など国際社会から責任を糾弾されているプーチン政権だが強硬路線は変わらない。オバマ、プーチン両氏の直接交渉がこじれた場合、米国の軍事顧問とロシアの秘密部隊の衝突にまで発展する危険性をはらんでいる。

 「ミサイルは反政府勢力(親ロシア派)が支配する地域から発射された」

 オバマ大統領は緊急会見でこう断言。「ロシアは親ロシア派に武器を供与し続けている」と語気を強めた。ウクライナ危機長期化の原因はロシアにあるとし、制裁強化も警告。米連邦捜査局(FBI)の専門家らはすでにウクライナに向かったとしている。

 ウクライナのポロシェンコ大統領も親ロシア派を非難したほか、国連安全保障理事会も緊急協議を開催し、関係当事者に独立調査の受け入れを求める声明を発表した。

 撃墜には、高度2万メートル以上の標的を攻撃できるロシア製地対空ミサイル「BUK(SA11)」が使用された可能性が高い。こうした高性能ミサイルの運用には高度な技術が必要とされるため、米メディアの中には、親ロシア派がウクライナ軍から奪ったミサイルをロシアの協力を得て発射したという見方まで出ている。

 国際社会から「黒幕視」されているプーチン政権だが、この期に及んでも、プーチン氏の強硬路線は変わらないとみるのが、ロシア情勢に詳しい作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏だ。

 マレーシア機撃墜について、プーチン氏は「戦闘が再開されなければ悲劇は起きなかった」と軍に作戦を命じたウクライナ政府を批判。「恐ろしい悲劇の責任は、それが起こった国にある」とも述べた。

 この発言について佐藤氏は解説する。

 「プーチン氏の発言は、主権国家は領空で起きたことに責任を負うべきであるという国際法の一般論を述べたに過ぎない。親ロシア派が撃墜したということは否定しないだろう。ただ、自分たちが関与したということは認めない。ロシア軍が関与していたら、民間機を誤射するようなへまはしない。事実として、親ロシア派に指揮命令をしているわけでない。チームの一員ではなく、応援団の立場だ。にもかかわらず『ロシアがやった』と批判されているので、反発を強めている」

 今後、米国は対ロシア本格制裁に消極的な欧州を巻き込み、さらなる圧力強化を進めるとみられる。緊張感が高まるなか、事態打開の策とみられるのがオバマ氏とプーチン氏の直接協議だが、成否のカギを握るのは、シリアの内戦やイランの核開発問題などで悪化の一途をたどる中東情勢だという。

 「国際情勢では、ウクライナよりも中東の方が危険な状態にある。中東では、米国とロシアが手を握り、歩み寄りを始めていた。中東での協力が確認されれば、ウクライナでの米ロの対立は短期間で終わる可能性がある。ただ、オバマ氏とプーチン氏の話し合いがこじれれば、ウクライナは泥沼化するだろう」(佐藤氏)

 米ロの対立が深まれば、今後の展開はどうなっていくのか。

 『イスラムのテロリスト』(講談社+α新書)などの著書がある軍事アナリストの黒井文太郎氏は、「親ロシア派は調査に協力する姿勢を見せて、撃墜を認めないようごまかして、時間稼ぎをする作戦だろう。一方で降参することなく、抵抗を強め、激しい戦闘が続く。追い込まれた親ロシア派が住民を人質に取り、立てこもる事態も予想される」と語る。

 一方、前出の佐藤氏は「プーチン氏が親ロシア派を斬り捨てることはない。親ロシア派は内戦を終わらせようとし、情勢はますます悪化するだろう。ウクライナの正規軍には親ロシア派を制圧する力はなく、米国が関与してくる。米国が直接軍隊を投入することはないと考えられるが、軍事顧問をしたり、戦争請負会社を入れて戦闘する可能性はある。そうすると、ロシア側も秘密部隊を入れるだろう」と指摘する。

 300人近い人命を奪った民間機への誤射という悲劇が、米ロ衝突という新たな悲劇の引き金となるシナリオも予想されている。

120チバQ:2014/07/24(木) 23:05:42
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140724/erp14072422490012-n1.htm
ウクライナ、連立与党が崩壊 早期議会選も
2014.7.24 22:49
 ウクライナ最高会議(議会)の与党を構成する5会派のうち2会派が24日、連立離脱を表明、親欧米路線の連立与党が崩壊した。早期の議会解散と総選挙実施の可能性が高まってきた。

 ロシアメディアによると、ウクライナ憲法では連立崩壊後、30日以内に新たな連立が形成できなければ大統領が議会を解散できる。前回2012年の議会選ではロシア寄りのヤヌコビッチ前大統領の与党が勝利していたため、親欧米のポロシェンコ大統領は議会で支持基盤を固めるため、早期に議会選を実施したいとの考えを示していた。

 連立を離脱したのは政変の主要指導者クリチコ氏が率いる「ウダル」と極右の「自由」。現在の議会は国民の意思を反映しておらず、前倒し選挙を早期に実施させるのが目的だと表明した。与党最大勢力の「祖国」も解散に賛成している。(共同)

121チバQ:2014/07/26(土) 10:06:39
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014072602000114.html

ウクライナ内閣総辞職へ 大統領 総選挙へ賭け














2014年7月26日 朝刊





 【キエフ=宮本隆彦】ウクライナのヤツェニュク首相は二十四日、内閣総辞職の意向を明らかにした。連立与党から二政党が離脱し、政権が崩壊したため。最高会議(議会、定数四五〇)は二十五日、前日に続いて内閣提案の法案を否決するなど混乱が続き、ヤツェニュク氏が申し出た辞職を認める採決は八月以降に先送りされた。連立内閣の崩壊に伴って議会は解散され、十月下旬にも総選挙が行われる。


 一連の動きは、親欧米派のポロシェンコ大統領が権力基盤を固めるため仕掛けたとみられる。親ロシア派過激集団との戦闘やマレーシア航空機撃墜事件への対応に悪影響が出る恐れを承知で、賭けに出た格好だ。


 現在の議会は、親ロシア派のヤヌコビッチ前大統領の与党「地域党」が勝利した二〇一二年の選挙に基づく。ヤヌコビッチ政権が打倒された二月の政変で地域党は所属議員を減らしたが、なお七十八議席で第二党の座にある。一方の親欧米派は、ヤツェニュク氏が所属する「祖国」が八十六議席を持つ以外は、中小の党が分立している。


 こうした中、無所属で大統領に当選したポロシェンコ氏には目標とする改革を実行するため権力基盤の確立が必要。抵抗勢力の親ロシア議員の退場も狙い、関係が近い政党「ウダル」など二党に対し、前倒し選挙につながる連立離脱を容認したとみられる。二党は支持が上昇傾向にあり、前倒し選挙は勢力拡大の好機となる。ポロシェンコ氏は「国民は権力のリセットを望んでいる」と歓迎した。


 しかし政局の混乱は、東部で続く親ロ派との戦闘に悪影響を及ぼしかねない。既に戦闘続行に関わる軍事予算が可決できなくなる事態が起きた。マレーシア機事件で求められる国際協力に支障が出る可能性もある。「祖国」のソボリェフ党首は、連立を離脱した二党は「ウクライナの愛国者を裏切った。ロシアを利する行為だ」と批判した。


 ヤツェニュク氏は二月の政変で暫定政権の首相に就任。ポロシェンコ氏からあらためて首相に指名された。二党の離脱で与党が過半数割れし、二十四日に辞職を表明した。

122チバQ:2014/07/26(土) 10:10:20
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140725/erp14072523370008-n1.htm

【ウクライナ情勢】
首相、辞意表明 政治的駆け引きの可能性
2014.7.25 23:37


 【ハリコフ(ウクライナ東部)=佐々木正明】ウクライナのヤツェニュク首相が24日、最高会議(議会)で辞意を表明した。ポロシェンコ大統領は同日夜、親ロシア派武装勢力との戦闘やマレーシア機撃墜事件の対応が待ったなしの状況にあることをふまえ、翻意を促す声明を発表。25日に議会は首相辞任を決議せぬまま閉会した。首相は秋に予定される議会選挙まで職務を継続するとの見方が出ている。

 首相の辞意表明は、親欧米路線の3党で組む連立与党内の内部対立をおさめ、国民に負担を強いる緊縮財政法案などを国会で成立させるための政治的駆け引きの可能性がある。首相は24日、「早期の総選挙実施」を理由に連立離脱を表明した与党会派「ウダル」と極右の「自由」を批判した。

 大統領は首相の職務ぶりを評価する一方、議会に対し、冷静に国難に対応してほしいと要請。地元有力紙は25日、「与党は結局、法案に賛同し、首相の辞意は辞意のまま終わる可能性がある」と指摘した。

 次回の議会は8月12日に開催される。

123チバQ:2014/07/27(日) 10:22:29
http://mainichi.jp/select/news/20140727k0000e030122000c.html

ウクライナ:大統領、基盤固め躍起 早期の総選挙模索

毎日新聞 2014年07月27日 08時28分(最終更新 07月27日 08時42分)




ウクライナのポロシェンコ大統領=2014年5月25日夜、坂口裕彦撮影

ウクライナのポロシェンコ大統領=2014年5月25日夜、坂口裕彦撮影


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 【キエフ坂口裕彦、ジャカルタ平野光芳】ウクライナのポロシェンコ大統領が内政、外交両面で積極的に仕掛けている。自らの権力基盤を強化するため、最高会議(国会)の早期解散・総選挙を模索。マレーシア航空機撃墜事件で親ロシア派に向けられた厳しい国際世論も追い風に、各国との連携にも余念がない。ただし、総選挙までの国内政治の混乱が、親ロシア派武装勢力の掃討作戦などに影響を及ぼす可能性がある。

 「国民は国家権力の完全なリセットを求めている」。ポロシェンコ大統領は24日、連立与党の崩壊に伴うヤツェニュク首相の辞意表明とほぼ同時に、早期の国会解散・総選挙を目指す考えを表明した。

 引き金をひいたのは、元ボクシング世界王者のクリチコ・キエフ市長が率いる政党「ウダル」の連立離脱だ。クリチコ氏は5月の大統領選で出馬を取り下げ、ポロシェンコ氏の支持拡大と勝利に貢献した。2人は政治的な盟友関係にある。

 憲法規定では、政権崩壊後、30日以内に新政権ができなければ、大統領は議会を解散できる。現在の議会は親露派のヤヌコビッチ前政権だった2012年に選ばれ、ポロシェンコ氏の影響力は限定的だ。キエフのシンクタンク「国際政策研究センター」のザカロワ取締役は「今回の動きは、是が非でも政局の主導権を握りたい大統領の強い意向の表れだ」と分析する。

 外交面でも墜落事件で犠牲者が出た国々と積極的に連携している。23日にはオーストラリアのアボット首相と電話で協議。首相は24日、現場の安全を確保し、遺体や機体の早期収集を促すため、自国の警察官を派遣する意向を表明した。オランダなどと連携した国際チームの派遣も目指し、現場を支配下に置く親露派を「多国間協力」でけん制する戦略を描いているようだ。

 総選挙は10月下旬の実施が取りざたされている。しかし、親露派との交戦は、攻勢を強めるウクライナ軍がドネツク州の州都ドネツクの間近に迫るなど山場を迎えている。政治空白が生じれば影響は避けられない。ザカロワ氏は「ポロシェンコ氏らは勢力を伸ばすだろうが、総選挙の実施方法も確定していないなど不安定要因も多い」と指摘した。

124チバQ:2014/07/28(月) 21:15:01
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140728/erp14072818060006-n1.htm
【ウクライナ情勢】
親ロシア派、内紛激化か 幹部辞任、暗殺未遂も
2014.7.28 18:06
 ウクライナ東部で政権側と戦闘を続け、マレーシア航空機を撃墜したとして内外の批判を浴びる親ロシア派の内部対立が激化しているもようだ。ウクライナ政権は親ロ派の分裂も視野に情報収集を強化。豊富な武器を保有する親ロ派が内部抗争に陥れば、住民が巻き添えとなる恐れもある。

 親ロ派は東部ドネツク、ルガンスク州で勢力を拡大し、5月には住民投票を強行して「独立」を宣言。しかし「ドネツク人民共和国」では6月以降、プシーリン最高会議議長の辞任や幹部の解任、暗殺未遂などが相次ぎ表面化した。

 マレーシア機撃墜に使われたとされる地対空ミサイルについても、親ロ派幹部は保有を否定したが、有力武装グループの司令官の一人が保有を認め、統制がとれていない状況を露呈。ウクライナ国家安全保障会議の当局者は「対立の原因は財政面の問題に加え、司令官レベルの影響力の競い合い」と話す。政権側の攻撃が続く中、資金や武器の配分をめぐって争っているとみられる。(共同)

125とはずがたり:2014/07/29(火) 15:18:54
マレーシア航空機撃墜、必死で出口を探すプーチン
ロシア人が見る事件の原因はロシアとウクライナのオルガルヒによる陣取り合戦
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41306
2014.07.24(木) 菅原 信夫

マレーシア航空機撃墜の下手人が確定せぬまま、すでに1週間が経とうとしている。7月22日、ようやくハリコフに鉄道輸送された遺体は、その数を巡り再び混乱が生じているという。

ウクライナでマレーシア航空機撃墜か、295人全員死亡の情報
ウクライナ東部のシャフチョルスク近くに墜落したマレーシア航空機の残骸(2014年7月17日)〔AFPBB News 〕

 ここにきて、「親露武装勢力」が実は多種多様な小グループから成り立っていて、本当に親露なのかも疑わしいという報道も出てきた。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領といえども、隣国に散らばるロシア人武装勢力をいかに説得するか、その方法には限界がある、という記事も増えてきた。

 当初から気になっていたウクライナ紛争の疑問点がここにきて一挙に吹き出してきたと言えるのではないだろうか。この航空機撃墜事件が「ゲームチェンジャー」だと言われるゆえんである。

 筆者が当初から疑問に思っているのが、「親露武装勢力」という人々である。

 その代表がウクライナ東部を拠点に、ロシアの支援を得て独立国家をつくる動きをしている「ドネツク人民共和国」という武装集団である。時に「ドネツク人民共和国」軍、という名前で紹介されることもあるが、しょせん彼らの自称であり、ウクライナ国内で認められた共和国ではない。

 ロシアでの新聞報道などをまとめてみると、いろんな要素が見えてくる。

親露武装勢力とはどんな人たちか

 この集団でリーダー格となっているのは、ドネツク人民共和国第一首相のアレクサンドル・ボロダイ氏(42歳)とドネツク人民共和国武力相のイゴール・ストレルコフ氏(43歳)である。ともにモスクワに生まれ、ボロダイ氏はモスクワ大学、ストレルコフ氏はモスクワ国立歴史古文書大学卒。

 1990年代、ボロダイ氏はジャーナリストとして、ストレルコフ氏はロシア軍人として、北カフカスからダゲスタンにかけてのチェチェン平定作戦に従事、そこで知り合い、意気投合、その後2人はプーチン大統領の出身母体として有名なKGBの歴史を引き継ぐFSB(ロシア連邦保安庁)に勤務している。

 さらに、ストレルコフ氏はロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の工作員だったことが公にされている。

 筆者がロストフで聞いた「ウクライナにおける、ロシア人による、ロシア人のための戦争」という表現が現実味を帯びるのは、このように反ウクライナ政府勢力を形づくる人々がロシアでの軍関係者あるいは諜報機関関係者のロシア人であるからだ。

 ウクライナ軍にかなりの人数の親露勢力の兵士が拘束されているが、その中には相当数のチェチェン兵が含まれていると報道されている。ウクライナでなぜチェチェンの兵士が活動するのかと考えるとき、ストレルコフ氏とボロダイ氏のチェチェン人脈に行きつく。

 さらにストレルコフの軍歴を見ているとミサイルとの関連も見える。

 彼は1990年代の初め、ロシア軍の第190ミサイル技術基地の発射部隊に属していた。

126とはずがたり:2014/07/29(火) 15:19:47
 マレーシア航空機を撃墜するのに使われたと言われる地対空ミサイル「BUK」は旧ソ連製で、現在に至るまでロシア、ウクライナ両国で実戦配備されている。この事実とストレルコフ氏がロケット大隊で勤務していた過去がどこかでつながっている可能性は高い。

マレーシア機乗客280人の遺体、列車でハリコフに到着

 ストレルコフ氏やボロダイ氏がロシアから侵入し、現地で抵抗勢力をまとめ、それなりの軍隊を作り得たのは、もちろんロシア政府の後押しがあったからだ、という認識は西側に広く存在している。

 それゆえにプーチン大統領はこの抵抗勢力をコントロールできる立場にあるし、またその影響力を世界のために即時使わねばならない、というのがロシアへの経済制裁実施の理由ともなっている。

 しかし、一歩下がって考えたとき、本当にプーチン大統領にこの武装勢力をコントロールすることができるのだろうか。

プーチン大統領はすべてを掌握しているのか

 FSBで頭角を現す人間というのは、味方にすれば頼りになるが、敵に回すと大変ややこしい人が多い。それを地で行ったのが、最後にはロンドンで暗殺されてしまったリトビネンコであり(注: FSBによる暗殺事件と言われるものの、実証されていない)、この彼もチェチェンを含む北カフカスと関係していた。

 彼は、プーチン大統領の犠牲者と言われているが、当初チェチェンにおけるロシア側の作戦に従事していたものの、次第にロシア政府の非人道的な作戦を目のあたりにして反プーチン色を明らかにしていく。

 これには、プーチン大統領をはじめ、FSBも大変手を焼いたことだろう。その結果がロンドンでの暗殺となるが、この過程でプーチン大統領は仲間を敵に回す怖さを知ったのではないだろうか。

 ストレルコフ氏の場合、FSBとの関係だけではなく、ロシア軍情報総局であるGRUに在籍したこともあるという。趣味の戦史研究も含め、この男には戦争しかなく、それゆえに頭角を現したとも言える。

 プーチン大統領が西側から要求される通りにストレルコフ氏を指導することができていない様子からは、プーチン大統領の存在基盤と同じ場を持つ仲間と西側との間で苦しむプーチン大統領の姿を垣間見ることができる。

 ところで、ここ2〜3日、機体の散乱する現地において、遺体の扱いや遺品の管理を巡り、「ドネツク人民共和国」(略称DPR)兵士の行為にオランダを中心に強い批判が出ている。

 筆者もロシアテレビの映像を見ながら、驚くような場面に遭遇するが、その場面にいる兵士は装備もばらばらなDPRの下級兵士である。先ほど書いたチェチェンなどからの志願兵である。 

 ロストフの知人によると、各地からロストフに集まる志願兵はそこでDPRと契約をして、まとめて戦場となっているウクライナ東部に送り込まれるそうだ。その給与は1日1000ルーブル、3000円に過ぎない。

 しかし、チェチェンをはじめとする北カフカスでは、これでも良い仕事と言えるのだそうだ。危険度の非常に高い北カフカスでの従軍よりは、給与は低くても安全性を取るという部分もあるだろう。

 彼らを一言で描写すれば、お金のためだけに集まった田舎者の傭兵ということになるだろうか。もちろん、軍紀などというものは初めからない。そんな連中に西欧風のマナーを求めること自体、無理な話だ。

 ただ、「親ロシア」という大看板には、こういう規律も何もない、カネだけが目的で参加している傭兵から、ロシア第1チャンネルのインタビューで10分間も自身の大ロシア論を論ずることができるボロダイ氏まで、頭脳の出来を見ても非常に差がある人たちが含まれていて、分類の仕方としてはかなり杜撰であると言わざるを得ない。

127とはずがたり:2014/07/29(火) 15:20:44
>>125-127
 そのうえ、DPRの行動が西側諸国にロシア攻撃の絶好の理由を提供する今、彼らを「親ロシア」と呼ぶことは非常に誤解を生む。プーチン大統領が明確な言葉でDPRを擁護しないのは、このあたりの心配があるからだろうと思える。

ロシア人はウクライナ紛争をどう見ているか

ブラックボックス、マレーシア当局の手に 親露派も停戦

 大多数のロシア人はソ連崩壊後の10年間、生きるためあらゆる方法でカネというものと付き合った。

 ある人はカネのために命を失い、ある人は他人を文字通り抹殺することで自分の資産を何百倍と増やした。現在のロシアは、そういう過程の中で成長した国家であり、人々はこの世のすべてには裏があり、強権で利益を掴み取る人がいることを知っている。

 ロシアは汚職天国と言われるが、人を傷つけず、与えられた権限を最大限に利用し、秩序の中で物事を解決する、という点においては、贈収賄というのはロシア社会では多くの人々に受け入れられる物事の解決方法なのである。

 こういう社会で育ち、毎日を過ごしている人たちは今回のウクライナ紛争をどう見ているか。5月初め、筆者はロストフで多くのビジネスマンと語り合う機会があったが、そこで、今回のウクライナ紛争についてどう思うか、その本質はなにか、尋ねてみた。

 そしてその結論として、「ウクライナとロシアのオリガルヒによる陣取り合戦がことの本質だ」と見ている人が多い、ということが分かった(注: オリガルヒとはロシア資本主義が形成される過程で誕生し、政治的影響力を持つ寡頭資本家の一群)。

 そして、多くの人が一致して挙げるのは、昨年11月に始まったキエフのマイダン運動はウクライナの不動産価格を暴落させ、とりわけキエフ中心部などはそれまでの数十分の1にまで下がってしまったことだ。

 そこに大挙して現れたのがロシアのオリガルヒであり、その結果として多くの不動産はウクライナ人からロシア人の手に渡ってしまったとのことである。

 それを見ていたウクライナのオリガルヒは、手つかずの不動産を求めて東進し、国家分離を意図していたロシア人勢力と衝突、これが現在のウクライナ東部での紛争なのだ、という。 

 ロストフの人たちに言わせると、東部ウクライナはそもそもロシア人が多く住み、ロシアへの違和感が少ない、しかし、キエフに比べ旧ソ連型の政治体制のため、個人資産の集積がなく、不動産価格も低いままである。

 そこに目をつけたロシア人の一団が東ウクライナを独立させて、不動産を含め現地の富を丸ごとかっさらうことを計画、そうはさせぬとウクライナオリガルヒが政府軍という名で軍事行動を開始した、というのがこの紛争の本当のところだ、というのである。

 彼らの意見において、オリガルヒが不動産を合法的にあるいは非合法にそれを手に入れることに対しては、ほとんど議論にはならず、このあたりにクリミア半島のロシア編入に対する、意外なほど静かなウクライナの反応の理由があるのかもしれない。

 そして、ウクライナ紛争の今後については、ウクライナ政権側、DPR側ともにプロの戦争集団ではないので、すでにかなり疲れが見え、戦争経費など消耗も激しいので、そろそろ紛争も終わるだろうし、逃げてきている避難民も国に戻るだろう、という予想までしてくれた。

 そんな中でのマレーシア航空機撃墜事件であるから、このタイミングをうまく生かして双方で停戦協定が改めて結ばれることは十分に期待できるし、プーチン大統領が一番願っているのも、自らが関わらない形での、このウクライナ内部での停戦であろう。

 まずはDPRを悪役にしないで撃墜事件を幕引きにできるか、多分プーチン大統領は今、そんなことを考えながら、ウクライナ東部の編入を実は夢見ているのかもしれない。

128とはずがたり:2014/07/31(木) 23:21:10
334 名前:チバQ 投稿日: 2014/07/31(木) 21:33:24
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014073100951
首相の辞任認めず=ウクライナ議会
 【モスクワ時事】ウクライナ最高会議(議会)は31日、臨時本会議を開き、辞意を表明していたヤツェニュク首相の退任を認めなかった。これを受け、首相は続投することになった。
 最高会議では24日、親欧州連合(EU)派のウダル、自由の2党が連立与党から離脱。重要法案可決前の連立崩壊に抗議し、政党・祖国のヤツェニュク氏が辞意を示していた。
 憲法によると、連立崩壊から30日後に大統領は議会を解散でき、さらに60日後に総選挙が実施される段取り。解散総選挙は10月26日にも行われる見通しとなっている。(2014/07/31-20:44)2014/07/31-20:44

129チバQ:2014/08/04(月) 20:49:06
http://mainichi.jp/select/news/20140805k0000m030072000c.html
ウクライナ:政府軍攻勢「4分の3奪還」東部親露派分断
毎日新聞 2014年08月04日 20時20分(最終更新 08月04日 20時25分)

 【モスクワ真野森作】ウクライナ政府軍は同国東部で続く親ロシア派武装勢力との戦闘で攻勢を強め、親露派支配地域を着実に狭めている。ヘレテイ国防相は3日の英BBCテレビのインタビューで「ウクライナ軍の勝利は近い」と語った。東部ドネツク州のマレーシア航空機撃墜現場で実施されている遺体収容作業の終了後、政府軍は一帯で大規模な奪回作戦を開始する可能性がある。

 政府軍によると、3日までに「親露派支配地域の4分の3を奪還した」という。1日に発表した戦況図では、これまでつながっていたドネツク州とルガンスク州の親露派支配地域が分断されたことが示された。情報が正しければ、ドネツクの親露派は増援を受けることが困難となる。

 ヘレテイ国防相は「広大なエリアの奪回戦略はあるが、撃墜現場に専門家がいるため、まだ実行されない」と明かした。親露派戦闘員は現在も1万5000人規模に上るという。ウクライナ国家安全保障・国防会議のルイセンコ報道官は3日、地元テレビで「冬までにテロリスト(親露派勢力)は確実に国土からいなくなる」との見通しを語った。

 ウクライナ政府の対テロ作戦本部は4日、親露派が支配する両州の州都、ドネツクとルガンスクから住民が退避する場合のルートを発表。「毎日午前10時から午後2時までの間、付近で砲撃は行われない」としている。市街地での戦闘で住民が巻き添えとなるケースが増えており、住民の避難は喫緊の課題だ。

 一方、撃墜現場での捜索活動は、周辺に限った停戦が7月31日に合意されたことで、ほぼ順調に進んでいる。オランダやオーストラリアによる専門家チームの発表によると、3日は約100人が作業に参加。現場に残る約80人の遺体収容が続いている。

130とはずがたり:2014/08/06(水) 12:03:19
ひと皮向けたロシアの極東開発政策
「新工業化派」の若手たちによる獅子奮迅の働きに注目を
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41244
2014.07.18(金) 大橋 巌

ア極東開発の新政策が急速な展開を見せている。

 きっかけは昨年9月。1975年生まれでそれまで行政経験が全くなかったアレクサンドル・ガルシカ氏が連邦政府の極東開発大臣に抜擢されてからだ。

 これに先立つ同年8月にはユーリー・トルトネフ連邦大統領補佐官(1956年生)が副首相兼極東連邦管区大統領全権代表に任命されている。トルトネフ副首相が後見役を務め、ガルシカ極東開発相が政策を立案、推進する形が作られた。

新戦略を策定した極東開発省

 それ以前のロシア極東政策は、ハバロフスク地方知事を18年間務めたヴィクトル・イシャエフ氏が極東連邦管区大統領全兼代表と極東開発大臣を兼務する形で担っていた。しかし、極東では経験豊かな大政治家として知られたイシャエフ氏も、中央政界では実力を発揮して十分な結果を出すことはできなかった。

 トルトネフ副首相、ガルシカ極東開発相は、就任直後にはアムール川の大洪水でアムール州、ユダヤ自治州、ハバロフスク地方の極東3地方が大規模に被災し、その対策に追われた。また、9月には連邦財務省から政府機構改革案が出されたが、その中では極東開発省は廃止が唱われており、ガルシカ氏はまさに火中に栗を拾う形に見えた。

 しかし着任後のガルシカ極東開発相の動きは迅速かつ積極的だった。

 早くも10月にはコムソモリスク・ナ・アムーレで開催された極東経済社会発展問題政府委員会(議長:ドミトリー・メドベージェフ首相)において「極東の新たな開発モデル」が提案され承認を受けるとともに、その実現に向けた実行方針が策定されている。

 この「新たな開発モデル」によって、今後の極東開発の基本路線は「アジア太平洋とともに発展するロシア極東」と明確に位置づけられた。すなわち、ロシア経済の中心であるロシア欧州部との連携による発展路線からも、ロシア極東域内の市場拡大による発展路線からも一線を画したわけである。 …

 今年に入って半年の間に、極東開発省が整備を支援する「開発推進区」の第1弾として14か所、同省が実現を支援する優先投資プロジェクトの第1弾として18件が選定されている。

 最も重要な動きは、この開発戦略の実現の基盤となり、そのために2025年までの期間、時限的に極東開発省に包括的な権限を付与する新法「極東社会経済発展推進区法」の法案が極東開発省で作成され、連邦内閣に提案されたことだ。同法案はこの秋の会期における連邦議会での採択を目指しており、7月中に閣議で正式に審議される予定である。

 ガルシカ極東開発相としては、この法律の成立をてこに、本来構想してきた「開発公社」「開発基金」「投資誘致輸出促進庁」「人的資本開発庁」と言ったいわゆる「開発のための制度」を次々に立ち上げていく意向である。

 同時に極東開発省では、開発推進区に外資を呼び込むべく、広報・マーケティング活動を展開している。その重点対象国はもちろん、中国、韓国、日本である。 …

極東開発省は「コンサルタント集団」

 ロシア極東開発と言えば、1970年代の田中角栄政権の時代以降、日ソ間で大規模なナショナル・プロジェクトがいくつも実現し、脚光を浴びたことがあった。… しかし、そのほとんどはソ連、およびその崩壊後はロシアにおける未熟な事業環境や両国の経営意識の違いなどによって立ち行かなくなった。

131とはずがたり:2014/08/06(水) 12:03:44
>>130-131
 その後、極東開発を推進する国家プログラムがロシア政府によっていくつも作成され、その都度、日本側の関心を呼んだが、総花的に過ぎる内容や資金手当ての不足などでまともに実現されず、失望を買ってきた。

 この間、日本企業が協力するサハリンにおける2件の石油・天然ガス開発の進展とロシアでは初めてのLNG工場の稼働、また東シベリアからの太平洋パイプラインの敷設が実現し、石油・天然ガスの対露輸入が本格化して日露貿易は大きく拡大した。

 日本の中古車が大々的にロシア極東に輸出された時代もあった。しかし現状では、日本の経済界の大方の「ロシア極東」観と言えば、石油・天然ガスの供給源、その石油ガスを現地で加工するプラントの輸出先といった資源エネルギー関連ビジネスのほかには、事業環境が劣悪で人口がわずか600万人台と市場規模も極めて小さく、まともな事業を行える場所ではない、というのが率直なところだろう。

 では、ガルシカ極東開発相が始めつつある新しいロシア極東開発戦略とは、これまでとは何が違うのか。

… もう1つは、ガルシカ極東開発相を支えるチームの存在である。最も重要な役割を果たしているのが直接の上司であるトルトネフ副首相であろう。

 ガルシカ氏はチトフ氏の直系であって、トルトネフ氏から見て自分の個人的な子分ではない。それでもトルトネフ副首相はロシアでも有名な強い個性を持つ政治家でありながら、ガルシカ極東開発相には「やりたいことをさせる」姿勢に徹しているように見える。

 特に老獪な地方政府の首長からするとガルシカ氏はいわば軽量で未熟な若輩に見えるはずであり、自ら閣僚経験も知事経験もあり、重厚な政治家というイメージのトルトネフ氏が地方の首長に対する重石としてよく機能しているようだ。…

 しかし、新たに発動されつつある極東開発戦略が成功するかどうか、予断は許さない。極東開発の制約は非常に大きく、この開発戦略も我々から見れば、よくできているとは言え、まだ改善の余地がいくつもありそうだ。

 第1に、アジア太平洋市場における競争の本当の凄まじさをガルシカ極東開発相とそのチームが理解し、実感しているとは思えない。…

 第2に、ロシア極東開発の主要な問題は、開発促進区が解決すべき企業の立地環境にもあるが、それとともにソフト面を含む輸送インフラの抜本的な改善にある。…

 アジア太平洋市場は、アジア開発銀行が「シームレス・アジア」と唱うように、大量の物資、人員、資金を円滑に循環させるシステムを構築してきており、ロシア極東はその流れに完全に取り残されてきた。このシステムの一環にロシア極東の輸送システムが組み入れられない限り、極東経済とアジア太平洋経済が真に一体化して発展していくことにはならない。

 第3に、極東において地場産業を興し、雇用を増大させて定着人口の増加を目指すロシア政府の本来の目標と、極東を単に資源の供給源、物流の通過線と見がちな内外の企業の意図とのウィン・ウィンの関係をこの開発戦略を通じて本当に構築できるのか。…

 第4に、すでにその予兆が見えているが、もしこの開発戦略を通じてインフラの整備と規制緩和が進んだとして、極東の多くの地方で最も進出が進むのはおそらく中国企業になる。

 新たなインフラ投資先、労働力の移転先、資源の供給源として、中国にとってロシア極東は地理的に絶好の位置にある。地政学的にも産業連関的にも中国への依存度を抜本的に高めることが、ロシアの国益になるのか。極東開発戦略には何らかの地政学的なバランスの志向が必要になるのではないか。

 日本企業の中には、極東において停滞気味の事業案件の形成に向け、極東開発省の新たな動きを注視しつつ、連携できるところを模索する動きも見られる。



133とはずがたり:2014/08/08(金) 10:35:06
>>132

ロシア、米・EUの農産品輸入を大幅に制限
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0G629L20140806
2014年 08月 7日 05:25 JST

[モスクワ 6日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は6日、ロシアに対し制裁を科した国からの農産品の輸入を禁止、もしくは制限する大統領令に署名した。

大統領府によると、プーチン大統領は少なくとも1年間、輸入を禁止する物品の一覧表の作成を命令した。

ロシアの動植物検疫局(VPSS)はすでに米国からの鶏肉の輸入停止を決定。同局のアレクセエンコ報道官はロイターに対し、「対ロシア制裁を発動させた米国に対する(食料の禁輸措置の)決定はかなり大規模なものになる」とし、欧州連合(EU)に対しても同様の対応を取ると述べた。

同局長は輸入を禁止、もしくは制限する農産品の具体的な品目については示さなかったが、国営ロシア通信(RIA)はその後、動植物検疫局が、米国からはすべての食料、EUからは果物と野菜の輸入を禁止することを決定したと伝えた。

RIAの報道に関して、動植物検疫局のコメントは得られていない。

今回の決定についてINGのロシア・独立国家共同体(CIS)担当首席エコノミストのドミートリー・ポレボイ氏は、政治的な観点からは適切な措置のように見えるとしながらも、「ロシアに対し発動された制裁の影響を拡大させるものでしかない」と指摘。

「食料価格の上昇という形で欧米の制裁措置のコストが増大し、ロシアの家計に広範な影響が及ぶ」とし、 プーチン大統領の決定は結局は自国民に対する制裁になりかねないとの考えを示した。

ロシアの2013年の食料輸入は430億ドルだった。

134チバQ:2014/08/10(日) 21:17:51
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&k=2014080800088
親ロシア派「首相」が辞任=指導部崩壊か−ウクライナ東部
 【モスクワ時事】ウクライナ東部の親ロシア派「ドネツク人民共和国」幹部でロシア国籍のボロダイ氏は7日、自称していた「首相」を辞任した。インタファクス通信が伝えた。
 ドネツク人民共和国では、自称「最高会議議長」のプシリン氏が6月に爆殺未遂に遭いモスクワに逃れた後、7月に辞任した。ウクライナ軍との戦闘で劣勢が伝えられ、マレーシア機撃墜事件も発生する中、指導部の崩壊が進んでいる。(2014/08/08-07:12)2014/08/08-07:12

135とはずがたり:2014/08/11(月) 15:48:42
遅れてきた列強としての中露の"横暴"は嘗ての日独の"横暴"なのである。既存の世界秩序の既得権益側に立っているから何処迄も中露が横暴でならず者に見えるけどそれは嘗ての日本が聖戦と称して世界秩序に挑んだ論理とそれ程変わらないのである。

と云う事で一方的にロシアが悪だと思いはしてもしょうが無いけど,決定的に拗れるのはそれ程得策とは思えない。クリミア含めウクライナ東部に自治権を与える形で共存出来るのが一番だろうけど,最近はちょっと旗色悪いかな?

コラム:ウクライナ侵攻、プーチン氏の「脅し」にあらず
2014年 08月 7日 18:04 JST
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0G70SI20140807

国際政治学者イアン・ブレマー

[7日 ロイター] - ウクライナ軍が同国東部で攻勢を強め、親ロシア派が支配する都市を制圧する構えを見せる。一方、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナへの侵攻の準備とばかりに国境付近に約2万人の兵士を集結させた。ロシアが侵攻する可能性が高まっているのは明らかだ。

だが、それはまだプーチン大統領にとって2番目の選択肢にすぎない。なぜそうなのか、何が大統領の考えを変え得るかについて考えてみたい。

プーチン大統領は何としてでもウクライナを「ロシア圏内」にとどめておきたいと考えている。それには、以下の2つを確実にすることが欠かせない。1)ロシアが引き続きウクライナ南東部への影響力を維持すること。2)ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)への加盟をめぐり、ロシアが事実上の拒否権を持つことだ。この2つには、ウクライナ東部に独自の対外経済政策を許し、NATO加盟に関しても拒否権を発動できるようにする同国の連邦化が必要だ。言うまでもなく、ウクライナのポロシェンコ大統領にとっては全く受け入れられない話だろう。故に、プーチン大統領には強硬な手段(介入)か、超強硬な手段(侵攻)のどちらかを取るしかない。

プーチン大統領が現在取っている政策は、持続的な介入だ。親ロ派を通して不安定な状況をつくり出し、統一国家としてのウクライナがロシアから離れることを困難にしている。「長期戦」となれば、ウクライナ政府がロシアの影響力が強まる連邦制を受け入れざるを得なくなるまで、ロシアは親ロ派への武器支援やウクライナへの経済圧力を続けることになる。

一方、侵攻に出れば、介入よりはるかに高い代償を伴うことになる。そもそもロシア国民はそれを望んではいない。国民の大半はプーチン大統領のウクライナ政策を支持しているが、ロシアの調査機関レバダ・センターによる最近の世論調査では、51%がウクライナ侵攻に反対と答えている。一方、賛成と答えた回答者はわずか29%だった。

侵攻して手に入れた領土の保持にはばく大な費用がかかるだろうし、スラブ民族同士の血で血を洗う争いがロシアで報道されれば、プーチン大統領の人気は急落するだろう。また、明白な侵略行為は、対イラン制裁のような一段と厳しい制裁を米国から受けることにつながりかねない。そうなれば、欧州も米国と足並みをそろえることになるだろう。

136とはずがたり:2014/08/11(月) 15:48:55
>>135-136
プーチン大統領が今は介入策を選んでいるとはいえ、侵攻に向けて準備していてもおかしくない。侵攻の脅しだけでも戦略的利点があるからだ。第1に、ドネツクとルガンスク両州の包囲がどんな結果を招くかを示すことで、ポロシェンコ大統領に対する抑止力となる。第2に、プーチン大統領がすでに取っている不明瞭な形での介入から気をそらし、西側諸国に「ロシアは侵攻するか否か」という点に注意を向けさせることができる。

ただ間違ってはいけない。プーチン大統領は、抑止力として、または状況を混乱させるための「はったり」だけで進攻を準備しているわけではない。これは大統領にとって「バックアップ・プラン」でもある。

もしウクライナが親ロ派の拠点の制圧をやめるなら、もしくは失敗するなら、介入という長期戦が続くことになるだろう。市街戦の難しさを考えると、その可能性が最も高いように見える。しかし、もしウクライナ軍が親ロ派を圧倒するなら、侵攻はプーチン大統領に残された唯一のカードとなるかもしれない。

そうなった場合、プーチン大統領はどのように侵攻するだろうか。すでに下準備は整っている。親ロ派の人道的支援の要請に応える形で、平和維持活動という任務を装って侵攻は進んでいくだろう。すでに平和維持活動の記章をつけたロシアの車両が国境付近に現れたとの報告もある。

プーチン大統領はウクライナからの独立の是非を問うたドネツク州とルガンスク州の住民投票に「敬意」を表した。もしかしたら侵攻したうえで、それはウクライナの本当の領土ではないという驚くべき主張をするかもしれない。

平和維持活動という口実が米国の強硬姿勢を和らげることはないだろう。だが、欧州には、すぐに腰を上げない国も恐らくあるはずだ。そして他のBRICS諸国は、傍観する姿勢を崩さないだろう。

差し当たり、プーチン大統領にとって最善の選択は侵攻ではなく、介入だ。しかし、ウクライナ軍が優位となれば、大統領の考えは変わる可能性がある。侵攻は、単なるはったりや交渉の切り札ではない。そのリスクは極めて現実的なのだ。

*筆者は国際政治リスク分析を専門とするコンサルティング会社、ユーラシア・グループの社長。スタンフォード大学で博士号(政治学)取得後、フーバー研究所の研究員に最年少で就任。その後、コロンビア大学、東西研究所、ローレンス・リバモア国立研究所などを経て、現在に至る。全米でベストセラーとなった「The End of the Free Market」(邦訳は『自由市場の終焉 国家資本主義とどう闘うか』など著書多数。

137とはずがたり:2014/08/12(火) 10:09:14
ドネツク奪還作戦を準備 ウクライナ軍 2014/8/11 19:39
http://www.topics.or.jp/worldNews/worldInternational/2014/08/2014081101001835.html

 【モスクワ共同】ウクライナ国家安全保障会議のルイセンコ報道官は11日、ロイター通信に対し、東部ドネツク市を他の親ロシア派武装勢力が支配する地域から分断することに成功し、ウクライナ軍がドネツクを奪還する「最終段階」の作戦準備を進めていると語った。
 ルイセンコ氏は、ドネツク市の重要性から、作戦がルガンスク市など他の親ロ派支配地域よりも優先されると語った。
 ドネツク市内では戦闘が続いており、タス通信によると、これまで運行を続けていた鉄道も周辺でルートなどを変更。10日夜には重罪者を収容する刑務所も被弾し、受刑者100人以上が脱出した。

138チバQ:2014/08/17(日) 11:03:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140817-00000001-mai-int

<ウクライナ>市街戦状態で生活物資枯渇 東部ルガンスク

毎日新聞 8月17日(日)0時5分配信



 【モスクワ真野森作】ウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州で続く政府軍と親ロシア派武装集団との戦闘で、親露派側が拠点とする両州都がほぼ包囲され、市街戦に近い状況となりつつある。こうした中、ウクライナのポロシェンコ大統領は15日、ロシア南部から14日夜に自国領内へ侵入したとされるロシア軍の装甲車23台の「大半を破壊した」と述べた。

 装甲車侵入問題では、北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長も15日、車列の越境を確認した。露国防省は、軍が国境周辺を警戒していることは認めたが、侵入やウクライナ軍による「破壊」を「妄想だ」と否定している。

 ウクライナとロシアは17日にベルリンで両国と独、仏の4カ国外相会議を開く予定で、新たな緊張の高まりの緩和に結びつくかが注目される。

 ウクライナ東部の大都市で州都のドネツク、ルガンスクの両市では、中心部の住宅地までが連日、砲撃や射撃にさらされるようになった。特にルガンスクでは既に2週間も停電が続き、食料や医薬品、燃料も枯渇してきているという。

 親露派組織「ドネツク人民共和国」の「首相」ザハルチェンコ氏は16日、ロシア通信に対して「ロシアからの人道支援が必要だ」と訴えた。一方で、独立系ラジオ「モスクワのこだま」によると、ザハルチェンコ氏は最近、内部向けに行った演説で「1200人の戦闘員と戦車30台、装甲車120台の補強をロシアから受けた」と誇示した。

139とはずがたり:2014/08/18(月) 18:38:49
ウクライナ人道支援で合意=物資、近く国境通過へ―ロシア外相
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140818X186.html
時事通信2014年8月18日(月)17:36

 【モスクワ時事】ロシアのラブロフ外相は18日、ベルリンで記者会見し、政府軍と親ロシア派の戦闘が続くウクライナ東部にモスクワからの人道支援物資を届けることで、ウクライナ、ドイツ、フランスを含む4カ国外相が合意したと明らかにした。ロシア国営テレビが伝えた。

 トラック287台に上るロシアの人道支援物資は、既に対ウクライナ国境手前に到着。うち16台が国境検問所に移動しており、赤十字国際委員会(ICRC)と協力の下、東部ルガンスク州に近く入る見通しとなった。ウクライナや欧米は当初、人道支援を隠れみのにした軍事介入を懸念していた。

 ただ、通過する国境検問所のウクライナ側は親ロ派の支配地域。ウクライナ軍との戦闘が続いており、安全確保が人道支援の条件となる。ラブロフ外相は記者会見で「近く支援物資が必要な元に届けられるよう期待している」と語ったが、停戦に向けた成果は会談で得られなかったと明らかにした。 

ウクライナ国境に人道物資到着 露側の越境情報も
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140816104.html
産経新聞2014年8月16日(土)07:56

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/int_poli/m_snk20140816104.jpg
人道支援物資を運ぶ車列の動き

 【モスクワ=遠藤良介】戦闘が続くウクライナ東部への人道支援物資を積んだロシアの大規模車列は15日、露南部ロストフ州のウクライナ国境に到着し、ウクライナ側による積載物の検査が始まった。ウクライナ領内では赤十字国際委員会(ICRC)が物資搬送を監督するとされているが、安全確保など課題は多い。ロシア軍車両のウクライナへの越境情報も相次ぎ、予断を許さない情勢だ。

 飲料水や食料品など2千トンの物資を搭載したトラック約280台は12日にモスクワ郊外を出発。ウクライナが当初予定した東部ハリコフ州経由での物資搬送を認めず、車列は露南部ボロネジで足止めとなった。14日に移動を再開し、ロストフ州のウクライナ国境の検問所に着いた経緯がある。

 検問所のウクライナ側は政府軍と交戦する親露派武装勢力の支配地域で、ウクライナの国境警備隊や税関の約60人がロシア側に越境して積載物の検査を開始した。ICRCは物資の詳細な情報を受け取っていないとしており、作業には時間を要する可能性がある。

 欧米諸国やウクライナは、ロシアが人道支援を装って軍需品を送ったり、物資搬送を軍事介入の口実とする事態を警戒。ロシアの車列周辺には多数の装甲兵員輸送車が集結し、一部がウクライナ側に越境したとも報じられた。ウクライナのポロシェンコ大統領は15日、キャメロン英首相との電話協議で、越境した装甲車列のかなりの部分を砲撃で破壊したと述べた。

140チバQ:2014/08/23(土) 07:23:37
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140822/erp14082221560004-n1.htm
露の人道車列が越境、ウクライナの同意なし 反発必至

2014.8.22 21:56

22日、ウクライナの国境警備隊のそばを通り抜ける、人道支援物資を積んだロシアのトラック(AP)
22日、ウクライナの国境警備隊のそばを通り抜ける、人道支援物資を積んだロシアのトラック(AP)


 【モスクワ=遠藤良介】戦闘の続くウクライナ東部への人道支援物資を積んだロシアの車列が22日、国境を越えてウクライナに入った。ウクライナ側は、車列の越境について同意しておらず、赤十字国際委員会(ICRC)の代表者も同行していないと主張している。ロシアは人道支援に関するウクライナ政府との合意を順守せずに車列を侵入させたことになり、国際社会の反発が予想される。

 現地からの報道によると、物資を積んだ大型トラック約260台のうち90台が22日、ウクライナ側に越境し、東部ルガンスクに向かった。ICRCでなく、ウクライナ政府軍と交戦する親露派武装勢力の構成員が同行している。

 ウクライナ政府関係者はインタファクス通信に「ウクライナ側の同意もICRCの同伴もなく、車列は自主的に移動を始めた」と語った。

 この車列は飲料水や食料品など約2千トンの物資を積載しているとされ、12日にモスクワ郊外を出発。15日に国境地帯に到達したものの、ICRCの安全を確保できないといった理由で足止めされた。露外務省は22日、「物資の発送を遅らせる口実は尽きた」とウクライナ側を批判し、「行動する決定がなされた」とする声明を発表していた。

 欧米諸国やウクライナはロシアの車列をめぐり、ロシアが人道支援を装って軍需品を送ったり、物資搬送を軍事介入の口実とすることを警戒してきた。ペスコフ露大統領報道官によると、プーチン大統領も車列の移動について把握しているという。

141チバQ:2014/08/23(土) 07:31:19
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140822-OYT1T50056.html?from=ycont_latest
ウクライナ議会解散、総選挙へ…大統領が方針


2014年08月22日 19時23分

















 【キエフ=青木佐知子】ウクライナのポロシェンコ大統領は21日、最高会議(議会、定数450)を解散し、総選挙を行う方針を明らかにした。




 独立記念日にあたる24日にも、解散を表明する。総選挙は10月26日の投開票が有力視されている。

 ポロシェンコ氏は南部ミコライウで記者団に「国民は再出発と(親ロシア派の)排除を求めている。選挙が最善の対応だ」と語った。

 現議会は、ヤヌコビッチ政権下で当選した親露派議員が多数派を占めており、ポロシェンコ氏は6月の就任当初から早期解散を唱えていた。

 総選挙となれば、親露派が大幅に議席を減らすのは確実とされる。ポロシェンコ氏は親欧州派で議会を固め、政権基盤を強化する狙いがある。

 議会では7月24日、親欧州派「ウダル(一撃)」と極右「自由」が連立与党から離脱し、与党は過半数割れした。憲法の規定で、30日以内に新たな連立が成立しない場合、大統領は議会解散権を得る。連立協議の動きはなく、解散が確実視されている。

142とはずがたり:2014/08/24(日) 09:52:37

ロシア、日本人の入国を制限…関係悪化は不可避
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140822-OYT1T50134.html?from=yartcl_popin
2014年08月22日 21時30分

 【モスクワ=緒方賢一】ロシア外務省は22日、ウクライナ情勢を巡り、日本がロシアに科した制裁への対抗措置として、日本人を対象にロシアへの入国を制限すると発表した。


 モルグロフ外務次官が同日、制裁の対象者の名簿を原田親仁・駐露大使に手渡した。ロシアと日本の関係悪化は避けられない情勢となった。

 ロシアが対日制裁を実施するのは今回が初めて。ロシア側は制裁対象とした人数や人物名を公表していない。

 モスクワの日本大使館は「対抗措置は日露関係にとって否定的な影響を及ぼすものであり極めて遺憾」との立場を表明した。

 日本政府は今年4月、ロシアがウクライナ南部クリミア半島を編入したことを受け、ロシア政府関係者23人を入国禁止とする制裁を発表した。さらに、7月には、マレーシア航空機撃墜を受け、ウクライナの不安定化に関与した個人や団体の日本国内の資産を凍結し、クリミア産品の輸入を制限する追加制裁を決めた。米国や欧州連合(EU)と歩調を合わせたものだ。

2014年08月22日 21時30分

143とはずがたり:2014/08/24(日) 09:53:58

越境トラック262台、ロシア領内に戻る
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140824-OYT1T50010.html?from=yartcl_popin
2014年08月24日 08時55分

23日、ロシアに戻るためウクライナとの国境で列をなすトラック(AP)

 【キエフ=青木佐知子、モスクワ=田村雄】インターファクス通信によると、ウクライナ当局の許可なく同国東部ルガンスク州に入ったロシアのトラック262台は23日、食料や医薬品など約2000トンの物資をルガンスク市などに届け、ロシア領内に戻った。

 ただ、欧米はウクライナの主権を無視したロシアの行動に批判を強めており、ロシアとの対立が一段と激化する可能性がある。

 露外務省は23日、「我々の支援物資は届けられ、ルガンスク市民から多くの感謝を受けた」との声明を出した。物資搬入は市民の要望に応じた措置として、親ロシア派武装集団への支援や補給ではないことを強調した。

 ただ、ルガンスク州の武装集団の幹部は23日、ロシア通信に対し、「(ロシアの)人道支援が頻繁に行われることを願っている」と述べ、支援継続への期待を表明。物資の配給は23日中に始まるとした。

2014年08月24日 08時55分

144とはずがたり:2014/08/24(日) 09:56:50

ロシアのマック営業停止、拡大も…米への圧力か
2014年08月23日 12時02分
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140823-OYT1T50020.html?from=yartcl_popin

 【モスクワ=緒方賢一】ロシアの食品管理当局は21日、米国系ハンバーガー・チェーン「マクドナルド」への検査を地方に拡大した。

 衛生状態を調査するためだが、食品の衛生基準を理由に外資や輸入品を締め出すのはロシア流の制裁と指摘されており、ウクライナ情勢で対立する米国への圧力との見方が有力だ。ロシアは22日、日本への制裁を発表しており、対抗措置を強めている。

◆国内に400店以上 食品管理当局は20日の声明で、同社への検査を「継続する」と表明した。当局は今月18〜20日、モスクワの4店舗の検査を行い、衛生基準違反が判明したとして営業停止処分とした。これを受け、検査の継続を決め、21日にはウラル地方の店舗の調査にも乗り出した。

 ロシア国内には400店以上があり、検査結果によっては、さらに営業停止に追い込まれる店が増える可能性がある。

 今回の措置について、モスクワの外交筋は「ロシアは、対立する国に対し、食品の衛生基準を理由に営業や貿易を制限するなどの圧力を加えることが多い」とみる。

 クリミア情勢などを巡り対立するウクライナからは今年、食品輸入を止めた。2008年に武力衝突したグルジアからは昨年までワインを禁輸とした。反露感情が強いポーランドから果物、バルト3国から乳製品の輸入をそれぞれ止めたこともある。「食の安全と消費者の健康を守る」ため、食品の衛生管理を定めた法律などに違反する可能性に言及することが多かった。

 ロシアは8月7日、ウクライナ情勢を巡る対露制裁を理由に、米国や欧州連合(EU)などからの農水産物の輸入を禁止した。このため、一般市民の間には、マクドナルドへの対応について、対米制裁の強化との見方が広がっている。モスクワ中心部の会社で働く20歳代の男性は「マクドナルドは米国企業の代表としてウクライナ危機の余波を受けたのだろう」と話した。

2014年08月23日 12時02分

145チバQ:2014/08/25(月) 21:36:54
>>63>>75-76
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140825/erp14082520030006-n1.htm
アブハジア「大統領」にハジムバ氏 グルジア親露分離派地域
2014.8.25 20:03
 ロシアが国家承認しているグルジアの親露分離派地域、アブハジア自治共和国(人口約24万人)で24日に投票された繰り上げ大統領選について、中央選管は25日、親露派の野党指導者、ラウリ・ハジムバ氏(56)が約51%を得票して当選したと発表した。候補者4人はいずれもロシアとの関係を重視する立場だが、ロシアへの編入を訴えた者はなかった。グルジアはこの選挙を「違法」としている。アブハジアでは6月初頭、アンクワブ前大統領が腐敗や経済低迷に抗議するデモを受けて辞任していた。(モスクワ 遠藤良介)

146チバQ:2014/08/25(月) 21:38:16
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140824/erp14082423050004-n1.htm
【ウクライナ情勢】
政府、独立記念日に首都で軍事パレード 親露派は捕虜に行進強要
2014.8.24 23:05 [ロシア]

独立記念日の軍事パレードで国歌を斉唱するウクライナのポロシェンコ大統領(左)=24日、キエフ(ロイター=共同)
 【モスクワ=遠藤良介】ウクライナの23回目の独立記念日となった24日、首都キエフ中心部でポロシェンコ大統領の観閲する軍事パレードが行われた。キエフでの軍事パレードは5年ぶり。東部2州で政府軍と親ロシア派武装勢力との戦闘が続く中、政権には国内外に領土保全への強い意思を示す狙いがあった。

 パレードには将兵ら約2千人が参加し、装甲車両や地対空ミサイルなど数十種の兵器が披露された。一方、東部のドネツク中心部では、親露派勢力がこれに対抗し、捕虜のウクライナ兵士ら約100人に公衆の面前での行進を強要した。

 ポロシェンコ氏はパレードでの演説で「ウクライナに不断の軍事的脅威があるのは明白だ。常に独立を守る用意がなくてはならない」と述べ、2015〜17年で軍備刷新に約3040億円相当を支出する考えを示した。

147チバQ:2014/08/25(月) 21:38:49
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140824/mds14082422590006-n1.htm
トルコ エルドアン氏、大統領就任前に党内権力固め 後継に側近指名、古参のギュル氏排除
2014.8.24 22:59 (1/2ページ)
 【カイロ=大内清】トルコ大統領選に勝利したエルドアン首相(60)が、28日の大統領就任前に党内権力の強化を進めている。イスラム系与党・公正発展党(AKP)の後継党首に最側近のダウトオール外相(55)を指名。かつての盟友で、党重職への復帰に意欲をみせていたギュル大統領(63)=憲法規定で党籍離脱中=を実質的に締め出し、次世代にも影響力を拡大することで、党内基盤をいっそう強めそうだ。

 ギュル大統領はエルドアン首相の勝利から一夜明けた今月11日、退任後は「(自身が)創設に深く関わったAKPに戻るのが自然だ」と述べ、再び党内で指導的役割を担うことに意欲を示していた。

 トルコ憲法は大統領が在職中、特定の党に所属することを禁じており、ギュル大統領の発言は、エルドアン首相の党首退任後を見越した発言とも受け止められた。

 ところが、エルドアン首相側は、後継党首を正式に決める臨時大会を大統領就任式の前日となる27日に開催すると決定。ギュル大統領の復党が不可能な時期に開催することで、影響力の排除を狙ったと受け止められている。

 エルドアン首相とギュル大統領は、2001年のAKP創設から結束を維持してきた。02年に政権を奪取すると、イスラム教徒を扇動した罪で被選挙権を剥奪されていたエルドアン首相に代わり、ギュル大統領が首相に就任。翌年、エルドアン首相が国会議員に当選すると、すぐにギュル大統領は首相職を譲り渡した。

 しかし、最近ではエルドアン政権が反対派による汚職追及キャンペーンを封殺するため、インターネットを規制したことにギュル大統領が公然と異議を唱えるなど、2人の対立が表面化していた。

 一方、後継党首に指名されたダウトオール外相は、エルドアン首相の最側近として知られる。指名の背景について、トルコ有力英字紙ヒュリエト・デーリー・ニューズ(電子版)は、エルドアン首相が「簡単に操れる人物を後継に求めた」ことがあると指摘する。

 エルドアン首相が権力を固めるため、AKPの世代間闘争を利用しているとの見方も強い。結党時からの「第1世代」を代表するギュル大統領を排除し、比較的若い世代のダウトオール外相らを重用することで、影響力を次世代にも拡大させたいとの思惑だ。

 来年6月には総選挙が予定されており、AKPが大勝すれば、エルドアン首相が目指す大統領権限の大幅強化に向けた憲法改正が現実味を増す。行き場を失ったギュル大統領が新党結成に動くとの観測もあり、今後の去就にも注目が集まっている。

148チバQ:2014/08/26(火) 20:32:22
http://www.asahi.com/articles/ASG8V216QG8VUHBI005.html
ウクライナ、前倒し総選挙へ 親西欧派の勢力拡大狙う
ウィーン=喜田尚
2014年8月26日11時01分
 ウクライナのポロシェンコ大統領は25日、10月26日に総選挙を行うと明らかにした。親ロシア路線の前政権下で発足した現議会の解散と前倒し選挙は、前政権崩壊を受けて当選したポロシェンコ氏の公約で、親西欧派の勢力を広げる狙いがある。ただ、東部では親ロシア派との武力衝突が続き、正常に選挙が行えるかが課題になる。

 2012年の前回選挙では、ヤヌコビッチ前大統領の与党「地域党」が圧勝。だが、今年2月の政変でヤヌコビッチ氏がロシアに逃亡後は、同党議員の大半が離反して登院しないなど不正常な状態が続いていた。

 さらに7月下旬、政変後にできた親西欧派の連立与党3党のうち2党が選挙が近いと見て離脱。ヤツェニュク首相の内閣が極めて不安定な状態に陥っており、戦闘が続いているものの、ポロシェンコ氏は前倒し選挙を決断したとみられる。

149チバQ:2014/08/26(火) 21:18:46
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140826/erp14082619060006-n1.htm
【日々是世界】
クリミア併合の「英雄」辞任でささやかれるロシアの“撤収” 親露派の共和国は「1ヶ月しかもたない」
2014.8.26 19:06 (1/3ページ)[ロシア]

親露派「国防相」を辞任したイーゴリ・ストレルコフ氏(中央)=7月11日、ドネツク(AP)
 ウクライナ東部の親ロシア派勢力から、ロシア人幹部が相次ぎ辞任している。そのなかで、特に注目されたのがロシア連邦保安局(FSB)出身とされるイーゴリ・ストレルコフ氏(43)だ。ストレルコフ氏は、親露派勢力「ドネツク人民共和国」の「国防相」を務め、ウクライナ政府軍との戦闘を指揮したとされる。その辞任は、ロシア政府が親露派から距離を置き始めた事実を示唆しているとの指摘もある。(SANKEI EXPRESS)


ロシア連邦保安局大佐


 現地報道によると、ストレルコフ氏はロシア国籍で、本名は「イーゴリ・ギルキン」。モスクワ郊外に在住し、地域でもあまり目立たない人物だったという。

 しかし、その素性は全く別のものだったようだ。ロイター通信によると、ストレルコフ氏は自らがFSBの大佐だったことを認めており、これまでもモルドバの沿ドニエストル地方での親露派住民運動や、第一次、第二次チェチェン紛争、コソボ紛争など、ロシアの権益が密接に絡む紛争などに関与してきた。

 「ロシア周辺で紛争が起きた際に、真っ先に駆けつける義勇兵のような存在」(日本のウクライナ情勢専門家)とされ、ロシアでは彼の写真を掲げたTシャツやマグカップが売られるなど、言わば「英雄視」されている人物だ。

 またウクライナ保安局は、ストレルコフ氏を「ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の特殊部隊将校」だとも分析している。


撃墜事件が打撃に


 ロイターによると、ストレルコフ氏がウクライナに本格的に関わったのは今年2月下旬、クリミア半島で謎の武装集団が議会を占拠したときのことだという。ストレルコフ氏は武装集団の一員として作戦を指揮し、結果としてロシアによるクリミア併合の立役者となった。その後、ウクライナ東部の作戦に関与し、ドネツク人民共和国の国防相に就任した。

 しかし、東部の戦線は徐々にウクライナ軍が優勢となる。ストレルコフ氏は親露派の重要拠点、スラビャンスクで指揮を執っていたとされるが、7月4日前後の戦闘で親露派はスラビャンスクを明け渡し、親露派内でもストレルコフ氏の評価が落ちた。

 さらに打撃となったとみられるのが、7月17日のマレーシア機撃墜事件だ。報道によると、ストレルコフ氏は、ギルキンの名前で登録したソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で、マレーシア機が撃墜された直後に「軍用機を撃墜した」と書き込み、すぐさま消去したとされる。これが、親露派がマレーシア機を撃墜した証拠だと、各国のメディアで報じられた。


「1カ月しかもたない」


 その後も親露派を取り巻く状況は悪化し、ついにルガンスク州とドネツク州の支配地域は分断されるに至った。そして8月14日、ストレルコフ氏と、ルガンスク州の親露派組織を率いていた人物が同時に辞任を発表した。

 ストレルコフ氏は、重傷を負ったとの情報もあるが、他の親露派幹部はそれを否定するなど、真相は闇の中だ。すでに8月中旬に、秘密裏にロシアに帰国したとの報道もある。

 ストレルコフ氏の辞任は、作戦の変更などとの指摘もあるが、ウクライナの親露派を事実上支援してきたロシアの姿勢の変化との見方が有力だ。露経済紙RBKは「短期間での人民共和国のリーダーの交代は、モスクワ(ロシア政府)がウクライナ東部で起きている事態から距離を置こうとしていることの表れ」とし、親露派への関与を減らそうとしているロシアの意向が働いているとした。

 ロイターは、親露派に参加するロシア兵とFSB司令官の会話とされる録音で、ロシア兵が地元の親露派を「何もしていない」などと罵(ののし)り、さらに「ドネツク人民共和国は最短で1カ月しかもたない」などと述べた事実を明らかにした。(国際アナリスト EX)

150チバQ:2014/08/26(火) 21:36:06
http://mainichi.jp/select/news/20140826k0000e030231000c.html
ウクライナ:国会解散 与党連立合意できず 10月総選挙
毎日新聞 2014年08月26日 11時40分(最終更新 08月26日 12時21分)

 【モスクワ田中洋之】ウクライナのポロシェンコ大統領は25日、最高会議(国会、定数450)を解散し、10月26日に総選挙を実施すると発表した。今の最高会議は親ロシアのヤヌコビッチ政権時代の2012年に選出され、任期は17年までだが、5月に当選した親欧米のポロシェンコ大統領は「民意を反映していない」と早期改選を主張していた。

 ウクライナでは先月24日、ヤヌコビッチ大統領を追放した2月の政変後にできた連立与党が崩壊した。30日以内に新たな連立与党が発足しなければ大統領は最高会議を解散できると憲法で規定されており、期限内に合意できなかったことを受けてポロシェンコ氏は解散権を行使した。

 ポロシェンコ大統領は25日に出した国民向けの声明で、次期総選挙について「和平プランの一部だ」と指摘。親ロシア派住民が多い東部ドネツク州とルガンスク州で新たに選出される議員を正式な地域代表として政治対話を行う考えを示した。一方、政府軍と親露派武装勢力の戦闘が続く両州で選挙が正常に実施できず、正当性が疑問視される事態も予想されている。このため政権側は投票までに親露派の完全制圧を狙い、軍事作戦を強化するとの観測が出ている。

 最高会議の現在の会派構成は▽ティモシェンコ元首相率いる「祖国」86▽ヤヌコビッチ前政権与党「地域党」77▽ボクシング元世界王者のクリチコ・キエフ市長率いる「ウダル」41▽極右「自由」35−−など。ポロシェンコ氏としては、5月の大統領選で支持を受けたウダルを軸に自らの政治基盤を強化したい考えとみられる。

151とはずがたり:2014/08/29(金) 10:23:41
二方面作戦か?!ドネツクからの撤退準備か?

「ロシア軍が領内侵入」 ウクライナ大統領が緊急声明
http://www.asahi.com/articles/ASG8X6FHYG8XUHBI029.html
ウィーン=喜田尚、ブリュッセル=吉田美智子、モスクワ=中川仁樹
2014年8月28日21時51分

ウクライナ東部の地図
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A+%E3%83%89%E3%83%8D%E3%83%84%E3%82%AF+%E3%83%8E%E3%83%9C%E3%82%A2%E3%82%BE%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AF/@47.1158878,38.081038,6z/data=!4m2!3m1!1s0x40e6b8b1453d2e51:0x6907c69ba1f8db8c

 ウクライナのポロシェンコ大統領は28日、同国東部での親ロシア派武装勢力との戦闘をめぐり、「ロシア軍がウクライナ領内に入った」との緊急声明を出した。国連安全保障理事会は28日昼、緊急会合を開く見通しだ。北大西洋条約機構(NATO)は同日、「1千人以上のロシア部隊の兵士がウクライナ国内で活動している」と指摘。ウクライナ情勢は緊迫している。

 ウクライナ東部では28日、親ロシア派が新たに戦線を拡大。激しい戦闘の末、ドネツク州南部の国境近くにある、アゾフ海沿岸の町ノボアゾフスクを占拠した。政府は従来の親ロシア派支配地から遠く離れた地域に突然戦車などが導入されたとして、「ロシア軍が直接戦闘に加わったのは間違いない」としている。駐ウクライナの米国大使も28日、ツイッターで「より多くのロシア軍兵士が直接的に介入し、ウクライナ領内で戦っている」とロシア軍の侵入を指摘した。NATOは29日、ウクライナを招き、緊急会合を開く。

 親ロシア派幹部で、「ドネツク人民共和国の首相」を名乗るザハルチェンコ氏は28日、ロシアのテレビ番組で、「3千〜4千人のロシア人が『ボランティア』としてウクライナ東部の戦闘に参加しており、休暇中の現役ロシア軍人も含まれている」と話した。

152チバQ:2014/09/02(火) 21:03:56
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140902/erp14090220530015-n1.htm
【ウクライナ情勢】
停戦作業グループ設置へ 「特別な地位」で応酬
2014.9.2 20:53 (1/2ページ)
 【モスクワ=佐々木正明】ウクライナ東部の和平を目指し、同国、ロシア、欧州安保協力機構(OSCE)の代表者で構成される「連絡調整グループ」の協議が1日、ベラルーシの首都ミンスクで再開された。親ロシア派武装勢力からも代表が参加し、イタル・タス通信によると、捕虜交換や重火器使用制限、停戦を話し合う作業グループを設置することで合意した。

 ラブロフ露外相は2日、事態正常化に向けた交渉が紛争当事者を交えて始まったことは評価したが、「妥協を模索することで合意が生まれる」とも述べ、親露派掃討のために軍事作戦を続けるウクライナ政府側に譲歩を求めた。

 協議で親露派側は、ロシアが主導する関税同盟への統合など、東部ドネツク、ルガンスク両州支配領域の「特別な地位」を実現するための要求を提示。独自軍部隊の設置や人道援助の継続なども求めたという。

 ウクライナ政府側は特にコメントを出していないが、ロシアの専門家は、10月26日に行われるウクライナ最高会議選挙(総選挙)までポロシェンコ政権は動かないと指摘。さらに、人道援助や捕虜交換などの問題ではすぐに合意に達しても、国家の主権に関わる「特別な地位」要求についてウクライナ政府側が認めることはないとの見方を示した。

 東部の戦況は露軍の介入により、激しさを増しているようだ。

 ウクライナ治安当局は、ルガンスク州では露軍兵士が身分証を隠さなくなったと指摘。連日のように露側から侵攻があり、「1万〜1万5千人の露軍兵士が親露派とともに戦っている」と強調した。

153チバQ:2014/09/02(火) 21:10:12
http://mainichi.jp/select/news/20140902k0000m030130000c.html
ウクライナ:親露派「特別な地位を」…政権揺さぶり狙いか
毎日新聞 2014年09月02日 00時08分

 【モスクワ真野森作】緊迫するウクライナ東部情勢を受け、ウクライナ政府とこれに対立する親ロシア派代表、ロシア政府、全欧安保協力機構(OSCE)による「連絡グループ」の協議がベラルーシの首都ミンスクで行われた。インタファクス通信によると、ロシアの支援を受け戦闘で攻勢を強める親露派は、独自の軍や外交権を含む「国内での特別な地位」を政府に要求した。ロシアと歩調を合わせ、ポロシェンコ政権に揺さぶりをかけるのが狙いとみられる。

 親露派の要求は、これまで主張してきた「ウクライナからの独立承認」からトーンダウンしたものの、ロシアと国境を接する東部地域に広範な自治権を持たせ、中央政府の統制をほとんど排除する内容だ。だが、戦闘を優位に進めた上で停戦交渉によって東部から政府軍を撤退させ、次のステップで「独立」を実現させるシナリオも否定できない。

 「特別な地位」の内容は、(1)人民武装部隊の創設と独自任命の検事・裁判官による社会秩序の保持(2)ロシア自体や露主導の経済共同体「関税同盟」との経済統合を前提とした対外経済活動体制の構築−−など。ロシア語の公用語化や、親露派関係者の無条件での釈放も要求した。

 ポロシェンコ政権は親露派武装勢力を「テロリスト」と見なし、要求には応じない姿勢を貫いてきた。

154とは:2014/09/02(火) 22:20:27
>>149の記事(サンケイだけど…)だと親露派は崩壊寸前的な印象だけど、随分巻き返して来た印象ですねぇ。勿論本格的なソ連軍ぢゃなかったロシア軍の侵掠となればこんなもんじゃ済まないでしょうから圧力としては十二分なんでしょうけど。

155とはずがたり:2014/09/04(木) 08:46:39
寧ろ親露派を追い詰め過ぎてロシアがとうとう出てきちゃった感じ?

ロシアは「本格」侵攻開始、大戦以降最大の紛争−ウクライナ
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NB81UF6S972K01.html

  9月1日(ブルームバーグ):ウクライナは東部の戦闘激化を警告した。親ロシア分離派のリーダーは今週の協議で停戦への妥協点が見いだされる可能性があるとの見方を示した。
ウクライナのヘレテイ国防相はフェイスブックで、「欧州が第2次大戦以来遭遇したことのない大きな戦争が、われわれの国にやってきた」とし、「われわれはロシアに対する防御を早急に固めなければならない。ロシアはテロリストが占拠した部分の制圧を固めるだけでなく、ウクライナの他の地域まで進軍しようとしている」と訴えた。
ウクライナ政府によれば、ロシアの正規軍がウクライナ国内の武装勢力に取って代わりつつあり、約1600人の兵力がウクライナ国内に侵入している。ドイツのメルケル首相は1日、欧州はロシアのウクライナへの侵攻を座視することをしないとして、「欧州の国境を書き換えることや軍を動かして他国を攻撃することを容認するのは、経済に対する何らかの悪影響を受け入れるよりもはるかに危険だ」とベルリンで語った。
ウクライナ軍のリセンコ報道官によれば、ウクライナ軍はルガンスクの空港の制圧を目指した戦闘から退却した後、ドネツク付近で前線を維持している。国防省のマチューヒン報道官が午前にフェイスブックに掲載したビデオで述べたところによると、ウクライナ軍はそれまでの24時間に親ロシア派の戦闘員約100人を殺害した。
1日にベラルーシの首都ミンスクで行われたロシアとウクライナ、ウクライナの反政府勢力、欧州安保協力機構(OSCE)の協議は5日に再開される。
自ら独立を宣言している「ドネツク人民共和国」のプルギン副首相は、ミンスク会合の後に「戦闘と犠牲者をできるだけ少なくできるよう、共通の立場を模索している」との声明を発表。5日に再開される協議では、捕虜交換や将来の停戦の可能性などについて話し合うという。
原題:Ukraine Warns of Worsening Conflict as Truce Talks SeenPossible
更新日時: 2014/09/02 05:35 JST

156とはずがたり:2014/09/04(木) 11:59:15

米が地上部隊派遣、ウクライナで合同軍事演習へ
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20140904-567-OYT1T50038.html
読売新聞2014年9月4日(木)11:25

 【ワシントン=今井隆、モスクワ=田村雄】米国防総省のウォレン報道部長は3日、ウクライナと北大西洋条約機構(NATO)加盟国の米英独など計15か国が今月15〜26日、ウクライナ西部で軍事演習を実施すると記者団に明らかにした。

 AP通信によると、ウクライナ東部で政府軍と親ロシア派武装集団が戦闘を開始して以降、米軍が地上部隊を同国に派遣するのは初めて。ロシアとウクライナとの間では戦闘停止に向けた動きが出ているが、その実現は不透明なため、現状ではロシアをけん制する狙いがあるとみられる。

 演習に参加するポーランド国防省などによると、演習はウクライナ西部リビウ付近で行われ、ウクライナと同じ旧ソ連構成国のモルドバも参加し、1300人規模になる見通しだ。演習では、護送や偵察、爆発物への対処や捜索訓練などを実施し、相互の連携を強化する。このうち、米軍は約200人を派遣する。

 ウクライナやモルドバは、NATOが周辺国と信頼を醸成するために設けている枠組み「平和のためのパートナーシップ」(PFP)協定の締結国で、ウクライナでの合同軍事演習はこれまでも定期的に行われてきた。今年は7月に予定されたが、ウクライナ東部の情勢悪化で延期されていた。

 米国防総省によると、米国、ウクライナなど5か国の海軍が参加する演習も8〜10日、黒海で行われる。


米空軍、エストニアに拠点 首脳会談 バルト三国と連帯示す
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140904119.html
産経新聞2014年9月4日(木)07:56

 【モスクワ=遠藤良介】オバマ米大統領は3日、旧ソ連バルト三国の一角、エストニアを訪れ、同国のイルベス大統領らと会談した。オバマ氏は会談後の記者会見でウクライナ東部の戦闘に触れ、ロシア軍が現地に展開していることに「疑う余地はない」とロシアを非難。バルト三国も加盟する北大西洋条約機構(NATO)の集団的自衛権に関する責務は「揺るぎないものだ」と強調した。

 オバマ氏は、英南西部ニューポートで4〜5日に予定されるNATO首脳会議を前にエストニアを訪問。ロシアがウクライナ東部に事実上侵攻していると指摘される中、対露警戒感の強いバルト諸国との連帯を示し、ロシアを牽制(けんせい)した形だ。

 オバマ氏はバルト諸国を含む欧州での米国の軍事的存在感を高める必要があるとし、エストニア国内に米国などの空軍訓練拠点を設ける方針を明らかにした。

 オバマ氏はウクライナ情勢について「ロシアの侵略」を非難し、「NATOはウクライナ部隊の近代化と強化に向けた具体的約束をすべきだ」と発言。ウクライナと同様に親露分離派地域を抱える旧ソ連のモルドバ、グルジア両国の防衛力向上を支援することも呼びかけた。

 ロシアは「ロシア系住民やロシア語使用者の保護」を掲げてウクライナのクリミア半島を併合し、同国東部に介入してきた。バルト三国でもエストニアとラトビアではロシア系住民が4分の1以上を占めており、ロシアが侵攻の口実とすることが警戒されている。

157とはずがたり:2014/09/04(木) 11:59:26

<オバマ大統領>エストニア訪問「バルト守る」ロシアに強調
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140904k0000m030121000c.html
毎日新聞2014年9月3日(水)21:51

 【ニューポート(英ウェールズ)斎藤義彦】オバマ米大統領は4日から英国で始まる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を前に3日、バルト3国のエストニアを訪問、3国の大統領と会談した。3国はロシアと国境を接し、NATO加盟国でロシアの介入が最も危険視されている。オバマ大統領は「(集団的自衛権に基づく)共同防衛は揺るぎない」として、NATO首脳会議で合意する「速攻部隊(仮称)」を念頭に米地上軍などをさらに展開し「あらゆる脅威に備える」と述べた。

 大統領は一方で「ロシアとの対立を求めていない」と強調、「軍事的解決はない」としてロシアに対立を「外交で平和的に解決する」よう呼びかけた。

 オバマ大統領は、エストニアのイルベス、ラトビアのベルジンシ、リトアニアのグリバウスカイテ各大統領と会談。オバマ大統領は演説などで「ロシア皇帝の時代に戻り、失った土地を取り戻そうとするのは今世紀のロシアの偉大さを強めない」とプーチン大統領を痛烈に批判した。

 そのうえで「NATO加盟国1国への攻撃は全体への攻撃とみなす。防衛強化を必要な限り続ける」とバルト3国を守る決意を述べた。具体的には「追加の空軍派遣と空軍の訓練」、「地上軍の派遣」を挙げた。NATOは、空軍力が弱いバルト3国に対し、2004年から戦闘機などを派遣する「共同航空警戒行動」を行っている。ロシアがウクライナのクリミア半島を編入した後には各国が派遣機を増強。現在は10機態勢で警戒しており、これを強化する。

 また報道によると4月から展開している米軍空てい部隊に代わり、陸軍部隊が600人規模で演習する。戦車や装甲車も配備し、侵攻へ備えを示す。

 大統領は今年6月、米軍をローテーション方式で東欧・バルト3国に配置する「欧州再保証イニシアチブ」を発表しており今回、この継続を明確にした。

 一方、オバマ大統領は「NATOの防衛能力全体を見直す」と述べた。72時間以内で展開する「速攻部隊」創設をにらみ「有事の際、より速く展開する能力が必要だ」と述べた。

 さらにオバマ大統領は、エストニアの防衛予算が国内総生産(GDP)の2%を超える点を「責任を果たしている」と称賛。共同防衛強化は高額の予算がかかるが、NATOが目標にする防衛費GDP2%は、エストニアのほか米英ギリシャの計4カ国しか達成していない。予算問題は首脳会議で焦点となる。

 ◇バルト3国

 旧ソ連構成国のエストニア、ラトビア、リトアニアのバルト海沿岸3カ国のこと。18世紀にロシアやドイツの支配下に入り、1917年のロシア革命後にいったんは独立を果たしたものの、40年にソ連に併合。東欧革命による民主化運動の広がりを追い風に、91年にそれぞれソ連からの独立を宣言した。ソ連は同年末に崩壊した。2004年には欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)に加盟し、西欧諸国との関係を強めている。

158とはずがたり:2014/09/04(木) 12:07:09

「チェチェン解放する」=プーチン氏宛てにイスラム国声明
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140904X563.html
時事通信2014年9月4日(木)08:49

 【モスクワ時事】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」はビデオ声明を発表し、過去2度の紛争に揺れたロシア南部チェチェン共和国を含むカフカス地方を「解放する」と主張した。ロシア通信が3日、中東の衛星テレビ局アルアラビアの報道として伝えた。

 チェチェン共和国のカディロフ首長は警戒感を示し、仮にイスラム国が流入した場合、殲滅(せんめつ)すると警告している。

 イスラム国の声明はロシアのプーチン大統領宛て。ロシアは、イスラム国が反体制派として戦うシリア内戦でアサド政権の後ろ盾となっている。一方、チェチェン人はスンニ派が主体で、チェチェン独立派武装勢力の一部がシリアでイスラム国と同じ反体制派に加わっている。

159とはずがたり:2014/09/04(木) 14:47:11
広軌と標準軌の斗いでもあるんですな〜♪

露依存脱却へバルト3カ国結束 原発や高速鉄道網推進
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140904120.html
産経新聞2014年9月4日(木)07:56

 【モスクワ=佐々木正明】オバマ米大統領が訪れたエストニアを含む旧ソ連のバルト諸国は、ウクライナ危機を受け、ロシア依存からの脱却を加速化させている。エネルギーの多角化や経済分野で欧州連合(EU)との統合を図る方向だ。3カ国は連携を深め、原発新設やバルト縦貫高速鉄道の敷設など大型プロジェクトを推進するが、ソ連時代に整備された社会インフラはなお強固。“ロシアのくびき”からなかなか抜け出せないのが現状だ。

 3月のロシアによるウクライナ南部クリミアの併合後、バルト諸国は一貫してロシアを非難してきた。旧ソ連時代の苦しい経験が、ロシアに対する危機感を募らせている。

 エストニアのロイバス首相は2日、NATOのバルトにおける存在感を強化するよう要請。EUの対露制裁を主導してきたリトアニアのグリバウスカイテ大統領は先月30日、「事実上、ロシアと欧州は戦争状態にある」とさえ発言した。

 電力のロシア依存を脱却するためのリトアニアでの原発計画は、総事業費約68億ユーロ(約9400億円)のプロジェクト。日立製作所が建設を担う。福島第1原発事故後に安全性が問われて計画が頓挫したが、ウクライナ危機に伴って今年7月、再び推進へと動き出した。

 6月には、バルト諸国首脳が、3カ国を南北に縦貫し、ポーランドのワルシャワまでつながる高速鉄道「レール・バルティカ」を敷設することで合意した。総事業費は35億ユーロ。欧州と同じ線路規格の鉄道を新設することで、EUとの物流促進が期待されている。

 ただ専門家はこうした大型プロジェクトは政治的な側面が強く、採算度外視の面が否めないと指摘。露産天然ガスの利用をめぐっても、リトアニアの100%輸入を筆頭に依存率が高く、ロシアは容易に圧力を加えることができる。

 3カ国内でもロシアとの関係性維持を訴え、大型プロジェクトに反対する住民も少なくない。今後、スムーズに計画が進むかどうかは不透明だ。


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