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投稿するまでもないSSスレ 7/7

1名前が無い程度の能力:2008/03/20(木) 14:04:00 ID:oLnzbUDc0
創想話に投稿するまでもないSS用スレ。
理屈なんていらない、東方に熱い想いがあるというなら
とにかくそれをぶちまけろ! 長編・短編どちらもOKだ!

前スレ
投稿するまでもないSSスレ 6/6
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プチ東方創想話ミニ
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SSを書いている人へ
なぜ自分が書いたSSが評価されないのか
どうしてイタイヤシと叩かれなければならないのか
U-1ってなに?って思ってる人
こうすれば、貴方のSSは生まれ変わる
『 メアリ・スー 』 テストで自己診断。これで皆は貴方のSSにメロメロだ!!
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関連スレ
【夢夢嫁嫁】東方キャラとイチャつくスレ14【夢嫁嫁】
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【こんなSS】 貴方に合うSSを探すスレ 第3話 【どうですか】
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幻想郷のキャラをいぢめるスレ 8.1
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SSの実力向上を目指すスレ スレ立て待ち

261その時歴史は動いてしまった 8:2009/04/05(日) 00:11:51 ID:5oI2v4wM0
演説会場がパニックに包まれる中、咲夜はヒトラーの死体を抱いて泣いていた。
咲「死なないで・・・死なないでよぉ・・・」
咲夜は大切な人を失った悲しみで我を忘れていた。
そこに部下が一人の男を連れてきた。
部下「失礼します、長官。犯人とおぼしき男を捕まえました。」
その言葉を聞くや否や、咲夜はヒトラーの死体をそっと地面に置き、ゆらりと立ち上がってその男を睨んだ。咲夜の目は濁っていた。
咲「貴方がヒトラーさんを・・・許さない!」
そう言って咲夜は懐からナイフを取り出し、男を滅多刺しにした。腕、脚、腹、目など体中至るところを刺した。
咲「死ね!死ねえッ!貴様のせいでッ!貴様のせいでッ!!」
咲夜は鬼神の如く叫びながらナイフを突き刺し続けた。部下が止めた時、その男はすでに原型をとどめておらず、人間かどうかも分からないほどだった。無論、男はとっくに息をしてなかった。
そしてその直後、血塗れになった咲夜は気を失い、その場に崩れ落ちた。

つづけ

262その時歴史は動いてしまった 9:2009/04/05(日) 19:43:41 ID:5oI2v4wM0
ヒトラーの死後、葬儀は盛大に行われた。咲夜の殺人はもみ消された代わりに、ヒトラー殺しの犯人は行方を眩ましたこととなり、迷宮入りの事件とされた。
咲夜はヒトラーの死のショックから精神を病んでいたが、葬儀が行われる頃にはすでに回復していた。
咲「我らが偉大なる総統、アドルフ・ヒトラーは死んだ!だが私、十六夜咲夜が彼の意志を継ぎ、諸君を導いてみせる!万歳!」
聴衆「万歳!サクヤ新総統万歳!!」
咲夜の演説はもはや神がかっており、聴衆による一斉の拍手の中、ここに第二代総統十六夜咲夜が誕生した。


その夜、総統の執務室で咲夜は親衛隊の部下に一言命じた。
咲「私達の党に楯突く他の政党を潰しなさい。」
その命令通り、31年には既に共産党やSPDを初めとした諸政党を親衛隊は潰していった。

ライバルが居なくなると、咲夜は内部の反乱分子の芽を摘み始めた。
咲「外の邪魔者が居なくなったわね。じゃあ次は党内の古参を消しなさい。彼らはヒトラーさんの理想を汚す反逆者よ。」
この結果、古参党員の95%近くが秘密裏に殺害された。

これらの黒い裏工作の下、31年終わりの選挙ではナチ党は第一党に躍進、咲夜は首相に任命された。

263その時歴史は動いてしまった 10:2009/04/05(日) 20:18:17 ID:5oI2v4wM0
咲夜は首相の椅子を手に入れたものの、政治の実権は大統領であるヒンデンブルクが握っていた。咲夜は国民から人気があったが、大戦の英雄であるヒンデンブルクにはかなわなかった。
ヒンデンブルクは咲夜を常に危険視し、内政を任せなかった。そのため咲夜はヒトラーの理想を叶えることは出来ないでいた。
咲「あの老いぼれジジイが!国民を苦しませといてのうのうと大統領にのさばりやがって!!私が内政を行おうとすれば邪魔をする!どうしてヒトラーさんの意志を分かってくれないのよ!」
副官「お、落ち着いてください!彼はもう高齢で長くはありません。あと2、3年で病死すると思われます。だから、今の所はその時を待ちましょう。」
咲「は?貴方何言ってるか分かってるの?"二年間も待て"ですって?ふざけないで!古参の連中を消したように、今すぐあのジジイを消しなさい!」
副官「で、ですが・・我々には・・・」
咲「出来ないって言うの?」
副官「は、はい。彼の警備は厳重で、我々ではち、近づくことさえ出来ません・・」
咲「無能ね、貴方。もういいわ、とっとと死になさい。」
副官「え?」
副官が驚きの声を上げたのと同時に、彼の喉にナイフが突き刺さった。

264名前が無い程度の能力:2009/04/06(月) 00:40:33 ID:67LIJSfQ0
さっきゅんの暴走が始まった……

265その時歴史は動いてしまった 11:2009/04/06(月) 13:18:11 ID:XHlDWgao0
咲夜は部下の無能ぶりに呆れ、自ら手を下すことにした。
咲「そうよ、私の能力を使えば簡単なことじゃない。来週にある私との会談の時に消してやるわ。」


そして会談の日、咲夜は満面の笑みでヒンデンブルクを迎えた。
咲「お久しぶりです、大統領。また会えて光栄ですわ。」
ヒン「ああ、久しぶりだね。」
咲「それより、いつになったら私に内政をさせていただけるのですか?」
ヒン「まだ君には任せられない。色々と事情があってね。」
咲「そうですか。分かりましたわ。」(ジジイが!待ってなさい。この会談が終わって車に乗る時には、貴方をハリネズミにしてあげる。)
咲夜は腸が煮えくり返るような思いで、ヒンデンブルクと会談を続けた。


ヒン「そろそろ失礼するよ。次の仕事があるのでね。」
咲「さようなら、大統領。」
咲夜は部屋の窓から、ヒンデンブルクが車に乗ろうとするのを確認して、能力を発動した。
咲「ザ・ワールド!」
その瞬間、咲夜の周りの全ての時間が停止した。

266その時歴史は動いてしまった 11:2009/04/06(月) 13:18:30 ID:XHlDWgao0
咲夜は部下の無能ぶりに呆れ、自ら手を下すことにした。
咲「そうよ、私の能力を使えば簡単なことじゃない。来週にある私との会談の時に消してやるわ。」


そして会談の日、咲夜は満面の笑みでヒンデンブルクを迎えた。
咲「お久しぶりです、大統領。また会えて光栄ですわ。」
ヒン「ああ、久しぶりだね。」
咲「それより、いつになったら私に内政をさせていただけるのですか?」
ヒン「まだ君には任せられない。色々と事情があってね。」
咲「そうですか。分かりましたわ。」(ジジイが!待ってなさい。この会談が終わって車に乗る時には、貴方をハリネズミにしてあげる。)
咲夜は腸が煮えくり返るような思いで、ヒンデンブルクと会談を続けた。


ヒン「そろそろ失礼するよ。次の仕事があるのでね。」
咲「さようなら、大統領。」
咲夜は部屋の窓から、ヒンデンブルクが車に乗ろうとするのを確認して、能力を発動した。
咲「ザ・ワールド!」
その瞬間、咲夜の周りの全ての時間が停止した。

267その時歴史は動いてしまった 12:2009/04/06(月) 13:35:27 ID:XHlDWgao0
止まった時間の中、咲夜はゆっくりとヒンデンブルクに近づき、数十本のナイフを四方八方から投擲した。
ナイフは全て彼の直前で動きを止めた。咲夜は聞こえていないであろう彼に向かって言った。
咲「貴方がいけないの。私の内政を認めず、ヒトラーさんの理想を叶えるのを邪魔した貴方が。でも安心して、これで全てが解決するわ。さようなら、ヒンデンブルクさん。」
咲夜はそう言うと部屋に戻っていった。咲夜が部屋に着くや否や、時間は動き出した。

ザクザクザクザクザクッ!!

何かの刺さる音と共に、叫び声があがった。

咲夜は痙攣しているヒンデンブルクを窓から確認すると、その場にいた部下に笑顔で言った。
咲「シャンパンを用意しなさい。豚めが死んだわ。」

268名前が無い程度の能力:2009/04/12(日) 12:36:38 ID:lhRehG/I0
さあこれからだ、というところで止まってるな。
まあネタを熟慮するのは良いことだが。

269名前が無い程度の能力:2009/04/14(火) 23:33:39 ID:zAZy9QyU0
天子「ここが孤独で七色な人形遣いの家かしら」
アリス「この森で暮らす奴はだいたい孤独な奴よ。
    ついでに『七色の』よ。で、貴女誰?」
天「私は比那名居天子、天界に住まう」
ア「あぁ噂の不良天人ね。で、何の用?」
天「…孤独で七色のイタい人形遣いの噂を聞いて、
  どんな顔か見にきただけよ」
ア「あっそ、暇なら紅白で巫女の神社に行きなさい」
天「せっかく一人の天人が寂しい貴女の家に客として来たのに、
  お茶も出さずに返すのかしら?」
ア「お茶が欲しいなら紅魔館に行きなさい。まぁ退屈だったし、
  いいわ入りなさい」

天「で、人形遣いは何時姿を現すのかしら?せっかくお客様が
  来ているのに人形だけで対応するなんて」
ア「何を言ってるの?目の前に居るじゃない」

天子がアリスを人形だと勘違いするだけのお話
本当なら天子が↑の勘違いでアリスにベタベタ触るお話

270その時歴史は動いてしまった 13:2009/04/16(木) 15:09:33 ID:2YDV1xr.0
ヒンデンブルクの殺害後、警察は必死で犯人の捜索を行った。その中の候補に咲夜の名前が挙がったが、アリバイ上実行は不可能ということで疑いはすぐに晴れ、1ヶ月の後に捜査も打ち切られた。
 捜査打ち切りの話を耳にした瞬間、咲夜は思わずほくそ笑んだ。自分が犯人と知られれば、ヒトラーの理想をかなえる後継者としての役割が果たせなくなる。それはどうしても避けたかった。
咲「ふふふ、これで私の邪魔者はいなくなったわ。」
新副官「はい、総統。これで我々が内政を行える立場になった訳です。おめでとうございます。」
咲「ありがとう。で、さっそくだけど法改正の手続きを頼めるかしら?」
新副官「法改正ですか?国会の審議、国民投票が必要になりますね。すぐには難しいです。」
咲「この国の司法制度や立法制度は不完全ね。手続きが面倒ね。どうにかならない?」
新副官「……多少強硬手段ですが、どうにかすることは出来ますよ。」
咲「説明しなさい。」
新副官「はっ。総統は今や全国民から人気を得ています。総統が国民を扇動し、立法や司法制度の改革を国会審議や国民投票無しでも行えるようにするのです。」
咲「素晴らしいアイデアね。でも、そんなに上手く行くかしら?」
新副官「我が党がプロパガンダによって全面支援いたしますし、総統の演説能力で国民は心動かされることでしょう。大丈夫です。」
咲「分かったわ。貴方はこれから部下に命じて、プロパガンダの準備を始めなさい。」
新副官「はっ。」
 新副官は咲夜に敬礼すると部屋を出て行った。部屋にひとり残された咲夜は椅子に座り、誰かに話しかけるように呟いた。
咲「待っててヒトラーさん、私が貴方の理想を叶えてみせる。約束したもの、やり遂げて見せるわ。どんな手を使ってでも、絶対に………」

271その時歴史は動いてしまった 14:2009/04/16(木) 15:10:31 ID:2YDV1xr.0
新芽が芽吹く1932年の春、咲夜は新法案の制定に向けて各地で演説を繰り広げていた。
咲「現在における我が国の立法制度は非常に無駄が多く、非効率的であるわ。一つの法律を決めるだけでも数ヶ月の審議を必要とし、発布するまでに一年は掛かってしまうでしょう。また司法制度においても、殺人を犯した者がほんの数年で出所している現状であり、非常に緩いものであるわ。今こそ我々は進んだ制度を手にしなければならない!諸君!直ちに制度の改正を行い、進んだ法治国家を手にしよう!ハイル!!」
聴衆「ハイル!!ハイル!!」
咲「私は我が国民の中で一番この国を愛しているという自負がある。私は貴方方を幸せにするためになら、どんな苦労も惜しまないわ。だから私、十六夜咲夜に全てを任せてはくれないだろうか。諸君らの力を貸してはくれないだろうか。もし、その意思があるならば、声高らかに“ヤヴォール!”と叫びなさい、諸君!」
聴衆「ヤヴォール!!ヤヴォール!!ヤヴォール!!ヤヴォール!!」
咲「あなた方の強い意思は伝わったわ。では、あなた方が私の新法案に賛成票を投じてくれることを切に願うわ。今日はありがとう。あなた方誠意ある国民に栄光あれ!!」
咲夜は演説を終え、拍手喝采の中聴衆に手を振りながら会場を後にした。


 5日後、全ての演説を終えて自室でくつろぐ咲夜の元へ、副官が飛び込んできた。
副官「た、大変です!国防軍内部に反乱の予兆有りと、親衛隊情報部に連絡が入りました!」
咲「何ですって?国防軍が?」
副官「はい。情報提供者はハインツ・グデーリアン大佐で、彼の情報によると、一部のユンカー出身の将校達が総統の爆殺計画を立てていたとの事です。」
咲「ユンカーの世襲貴族の分際で・・・・」
副官「いかがいたしましょう?」
咲「ちょうどいい機会ね、将校の粛清が必要だと思っていたの。内部調査を行って、私に対する忠誠心の低い奴は、ヒトラー総統への反逆者としてブラックリストに載せといて。」
副官「はっ。」
咲「あ、でも今すぐに消したら駄目よ。今面倒くさい事起こすと、国民投票に支障が出るから。」
副官「了解しました。部下に連絡しておきます。」


 咲夜はレミリアにクビにされた事から大変な貴族嫌いに陥っており、そのブラックリストには、ユンカー出身の将校を中心とした数百名以上の名前が載ることとなった。

272名前が無い程度の能力:2009/04/18(土) 22:16:16 ID:.wcoYS6A0
ttp://netamichelin.blog68.fc2.com/blog-entry-6567.html

うどんげ「どっちが正しいの?」
てゐ「人間も動物も妖怪も、ストレスで胃に穴が開く繊細な存在(モノ)
    自分の納得する方を選んで、ストレスなく生きるほうが長生きできるウサ」

うどんげ「じゃあてゐは、どっちを選んでるの?」
てゐ「……無農薬の方かな、植物の出す毒は所詮『既知の毒』、私も私の仲間も私の先祖も
    それを食べて命を繋いでこれた、自身の持つ解毒作用で何とかなるのは解ってる
    でも農薬は『未知の毒』、実験での毒性は低いかもしれない、でも予期しない副作用があるかもしれない
    今は平気でもね……『既知の毒』を気をつけながら食べる方が、長生きできる」

うどんげ「口に入るもの全て、何がしかの毒ってことか……」

273<裁かれました>:<裁かれました>
<裁かれました>

274名前が無い程度の能力:2009/04/29(水) 20:14:31 ID:lyIamWxA0
こ「お姉ちゃん大変だよ!」
さ「どうしたのこいし。おちんちんでも生えた?」
こ「そんなんじゃないよ! お燐とお空が!」
さ「あの二人がどうしたのかしら?」
こ「地上のみすぼらしいほうの神社の巫女に、借金背負わされてるんだよ!
  それもむりやり押しつけられて……!」
さ「なんですって!」




さ「お燐、お空! 博麗の! すぐにふたりを解放しなさ……!」
れ「あら〜、またキングボンビーに取り憑かれたようねぇ。クク……」
り「うわ〜ん! そんなカス物件買わないでぇええ!」
う「……」(口から魂がでている)
れ「私はその間にあんたの放出物件を買わせて貰おうかしら」
さ「……なにやってるんですか」
れ「あらさとり。あんたもやる? 桃太郎電鉄」
り「さとりさまあ! あたい、借金が500億円以上になっちゃいましたあ!」
う「もうやだあ……おうち帰してぇ……」

275<裁かれました>:<裁かれました>
<裁かれました>

276<裁かれました>:<裁かれました>
<裁かれました>

277名前が無い程度の能力:2009/05/10(日) 21:32:30 ID:uRbwmtKk0
 結局の所、人も妖怪も魔女も、美しくなどない。
 そういう観点から、出発すべきなのだと思う。

 人は堕落するためなら努力を惜しまないし、楽をする為に技術を磨き、やがて科学に発展した。らしい。
 科学も化学も、技術も発明も、それ自体に善悪などなく、どう使うかだけだ。それは、魔法も一緒だ。
 媒体そのものに善悪など存在するはずはなく、問題は常に担い手にある。

 まして、善悪・倫理・道徳、などと呼ばれるものは常に曖昧だ。
 時代と場所によって、常に移ろう。

 それは、一定以上の数が集まり、共同体を、社会を形成した上で、「そうあることが望ましい」ということを倫理だとか道徳だとか、そんな名前を付けて、ルールというものを作り上げているからに他ならない。
 限りない近似値な答えは存在するだろう。それでも、絶対などというものは存在しない。
 心によるものなど、絶対などという約束は出来ない。

 心を持ち得る生物が約束できる最大のラインは、その想いを持ち続けることではなく、せいぜい、行動が限界だ。
 生物の進化と一緒で、変化や進化をやめれば、そこで死に絶えるだけだ。そこで完成した、という可能性を全面否定する気はないが、残念ながら心なんてものは常に未完成だし、その形は時代と場所によって変わる。

 そもそも、明確な形など、最初から存在しない。
 恐らく、明確な形など、あってはいけない。 のかしら?

 つい、首を傾げた。


 つまり、私が何を言いたいのかと言えばだ――


「で? それだけ理屈を捏ね繰り回して、何て言ったのかしら?」

 さして興味など無いように、薄暗がりの図書館の中で、本に目を落としながら魔女が聞いてきた。

「『貴女はどう思うの?』って、とりあえず言っておいたわ」
「自分で考えろ、自分の足で歩け。っていうところなのかしら?」
「どうかしら」

 答えなんて無い、と言いたいのか。それとも、私自身答えが欲しいのか。

 私も、さほど興味はないように、視線すら向けずに答えた。視線はさっきから、ずっと本棚に並んだ蔵書に向けられている。
 大体、命の重さ、なんてものは巫女の守備範囲外だ。巫女は説法など説かない。そっちは、神社じゃなくて、寺の本分だろう。
 そんなわけで、私は、さっきから説法関係の蔵書が詰まった本棚と睨めっこをしている。

 というか、そもそも、誰だ? 何を思って、そんな話を吹き込んだのか。犯人には回し蹴りをしてくれよう。あるいは、巫女サマーソルト。

 適当に本を抜き出し、パラパラと捲っていると、魔女がこちらに視線を投げかけて声を発した。

「私じゃないわよ?」
「分かってるわよ。アンタなら、聞かれれば、曖昧じゃなくて、形を伴った答えを返すでしょ?」
「あら、嬉しい」
「別に褒めてないわよ」

 私は、溜息交じりに本を棚へと返す。望んだような解はそこには載っていなそうだったからだ。

『命の重さ』なんて、そんなの、どう説明しろってのよ。


「あー、めんどくさい」
「言う割に、真面目に考えるんだから、貴方も律儀よね」
「あの娘は真面目に聞いてるんだから、真面目に答えるのが道理でしょ?」

 自分で探すのは諦めて、小悪魔が本を持ってくるのを待つことにして、私は視線をようやく魔女へと向けた。
 すると、何故か驚いたように、目を丸くして、魔女はこちらを見つめていた。

「なるほど。無重力の巫女、っていうのが、少しだけようやく分かったような気がするわ」
「私は、アンタが何を言っているのかさっぱり分かんないけど」
「私は、褒めているのよ」

 ほんと、何でも対等なのね、貴女は。
 そんな呟きの後、

「答えは、貴女自身なのかも知れないわね」

 魔女は、微笑むように笑った。

「意味が全く分からない」
「多分、貴女にとって『当たり前すぎる』のよ。答えが」
「誉められてるの?」
「えぇ、とっても」

 表情にも、声音にも、嘲るような感じは無かったので、悪い気はしなかった。
 答えはさっぱり分からなくて、めんどくさいことに変わりは無かったけど。

278名前が無い程度の能力:2009/05/13(水) 00:03:30 ID:r5NkpF3I0
>>272
なるほどさすがてゐ、含蓄ある言葉だ。

>>274
仲いいな……霊夢はそんなところで日ごろの鬱憤晴らさないでください。

>>277
? 巫女に子供でもできたのか?

279名前が無い程度の能力:2009/05/23(土) 05:25:12 ID:iXeCiU26O
チルノの裏 575crnの>>54
『大学でいつも一緒に仲良くお昼ごはんを食べてるパチェとレミィ
授業サボって図書館で本を読むパチェと隣で爆睡中のお嬢様』
という書き込みを見てピンと来た

「ねぇ、パチェ」
(モグモグ……ゴクン)「何?」
「私の玉子焼きあげるから、そのベーコン巻きアスパラ頂戴」
「だめ、今日のはいい出来なの」
「だから頂戴って言ってるんじゃないの
 ていうか、パチェの弁当はいつも小悪魔が作ってるのに、なんで自分で作ってるような言い方なのよ」
「別にいいじゃない、そんなこと
 それに、レミィだって咲夜に作ってもらってるんでしょ?」
「それはそうよ、咲夜は料理が上手いんだから」
「(自分は料理できない、とは言わないのね)」
「そんなことより、おかずは交換してくれないの?」
「……じゃあ、トマトジュース一本と交換でいいわよ」
「ちょっと、一本って割りに合ってないじゃない」
「それがだめなら、今レミィが飲んでるトマトジュースでもいいわ」
「これ?でもこれ飲みかけよ?」
「別に、レミィなら構わないわ」
「……いきなりそんなこと言わないでよ、恥ずかしいじゃない……」
「本当の事だもの」
「……いじわる……」
「それで、どうするの?交換する?」
「……やっぱりいい」
「そう」(モグモグ……ゴクン)

280名前が無い程度の能力:2009/05/26(火) 06:01:01 ID:NIlTQhKg0
幽「あら紫、こんばんわ」
紫「おはよう、幽々子」
妖「お茶です。どうぞ、紫様」
紫「妖夢もおはよう。ところで幽々子」
幽「なぁに?」
紫「どうしてそんなに辛そうな顔なのかしら?」
幽「ここの所浮気性でね」
紫「そう、森なのね」
妖「……どういうことですか?」
幽「貴方の作るご飯が少ないと言っているの」
妖「わけが分かりません」
紫「きがおおいってことよ」

281名前が無い程度の能力:2009/06/21(日) 11:48:55 ID:onfHNmVg0
保守。

てか、移転しようぜ……

282名前が無い程度の能力:2009/06/27(土) 19:31:12 ID:M08D4U3c0
そうだなあ
正直このレス数、この勢いだといつまで経っても届かない
移転したほうがよさそうだね

283名前が無い程度の能力:2009/07/12(日) 20:48:02 ID:tXS0.3XY0
妖怪の山、人跡未踏の渓谷。
川近くの洞窟は夏でも冷涼で、心地よい空気を保っている。
今日は非番の椛は、ここでにとりと将棋を打っていた。

「ほい、銀もらい」
「あちゃ、貴重な攻め駒が」
「今日は気が入ってないね、椛。このまま一気に攻めるよ?」
「うーん、守ってしのぐしかないな……」

今日はにとりが優勢で将棋を進めている。

「そういえば椛さ」
「んー?」
「あれどうなったの?」
「あれって?」
「ほら、文さまの」
「ああ、文さまの」
「そう、セクハラ。まだ困ってるの?」

ぱち、ぱち、と将棋を進めながら、淡々と世間話を進める二人。

「いや、流石に夏に入ってからは自重されてて」
「そう。一時しのぎだけど、良かったじゃない」
「三日に一回くらいに減ったわね」
「…………うん、ああ、減ったのね。それ減ってるんだ」

ぱちん。動揺の隙を突いて椛がにとりの飛車を奪った。

「でさ、前に聞いてみたのよ。なんでセクハラするんですかって」
「セクハラに理由も何も」
「文さまもそう言ってた。もみじもみもみに理由は無いって」
「もみもみて」
「『強いて言うなら、椛がふわふわでふにふにでロリロリなのが悪いのよ』とか言ってた。理不尽だ」
「そういえば聞いてなかったけど、セクハラって具体的に何されてたの?」
「頬ずりされたり撫で撫でされたりハグハグされたりこちょこちょされたり」
「セクハラ……?」
「本人が嫌がってるんだからハラスメント」
「まあパワハラではあるかも?」

ぱちん。なおも攻めるにとりだが、椛の守りを攻めきれない。

「それで私思ったのよ」
「何を?」
「もみじもみもみがあるんだったら、にとりにとにとがあってもいいんじゃない? って」
「こっちに飛び火した!?」
「というわけで、にとりは私ににとりにとにとさせるべきだと思う」
「何その謎理論!? 待て、手をわきわきさせながらこっちを見ないで!?」
「大体にともみって需要の割りに供給少ないわよね」
「いきなりメタな……そりゃまあ、上司と部下がセットでカップリングされるのが王道だからじゃない?」
「この間氷精に睨まれたわよ。お前さえいなければ文はあたいの嫁だったのに、とか」
「どっちかってーと向こうが嫁だったと思うし、椛が出てくる前からそこまでメジャーなカップリングでも無かったよね」
「しずもみもありだと私は思うのよ」
「気ぃ多いな……静葉×椛? ああ、紅葉を司るからか」
「でも見たこと無いのよね」
「接点無いからね」
「同じ山に住んでるのに……」
「自分からモーションかけてみれば?」
「自分からナンパするのってさすがに恥ずかしい」
「ナンパ言うな」

そういえば将棋でも守ってばかりだな。保守派め。

「で、話戻して」
「戻さなくていいのに」
「にとにとさせて」
「にとにとって語呂悪くない?」
「いやらしくっていいじゃない」
「粘着質っぽくて鬱陶しいだけだと思う」
「じゃあもみもみさせて」
「自分の尻尾でももんでなよ」
「にともみって今思うとにとりもみもみの略だと思うのよ」
「思うな」
「いいじゃない。文さまから受けたストレスをあなたで晴らしたい」
「ちょっとは本音隠せ。そしてそのストレスを受け止めた私はどこで晴らせばいいのよ」
「そんなこと私の口から言わせないでよ、いやらしい」
「もう突っ込むのも疲れたよ」
「じゃあ投了する?」
「する」

結局攻めきれず、にとりは負けを認めた。
将棋が終わった後で、にとりはほっぺの代わりに、工具の触りすぎで固くなった手のひらを存分ににとにとされた。

284名前が無い程度の能力:2009/08/10(月) 08:48:31 ID:cIaW6IBI0
「こんなに楽しいのは千年振りだわ」
「輝夜ったらボケたの?昨日も同じこと言ってたじゃない」
「妹紅とのやりあいを待つ私は一日千秋ですわ」
「私とは?」
「帰ってきて落ち着く場所……千秋落かな」
「楽しくないのね」

285名前が無い程度の能力:2009/11/02(月) 12:29:57 ID:e6QJKtUw0
不死だった。
自分は不老。
形あるものはいつかは壊れる。ただ、私は壊れない。
でも私だって笑う。泣く。感情があるからだ。
死なない、自分の存在が永遠に残る。それは死から逃れる事ができるという安堵。
だが、私は次に、感情、精神の崩壊という恐怖に怯えるようになった。
精神は年を取るのか、成長するのかわからない。狂いたくない。かぐやたすけて
おまえはきらい。かぐやきらい。たすけてかぐや。たけをきってももやしてもわたしだけのかぐやに
あえない。ああこわい怖い。怖いよう。時間が、時間も年を取っていくのだ。時間にも寿命がある。寿命が終われば
私たちだけ取り残される。あのひ、あの日から、私以外のすべてが消えていく。今は、いい。みんないる
竹林から出れば何かと遭遇する。でも時間が死んだら誰と会える。踏み歩く大地もないのにだれがすむくるいたくないよ
肉体だけ残るのか精神はわたしはなにものたすけてかぐやくるいたくないわたしはわたしじかんもせいしんもきえないで
くるいたくないよおもいでもなにもかも不朽になれわたしがのぞむものよえいえんに。たすけt
そう、だからこそ、私は不老不死で幸せだ。

286チルノ:2009/11/02(月) 19:50:12 ID:subRDmsI0
あたいは最強だ。
でも勝負には勝てない。勝たない。
勝つという事は相手を傷つけなければいけないから。
あたいは最強だ。
みんなの笑顔を見たいから。
常に誰かの幸せを祈っているから。
涙は他人の為に流すから。
何事も前向きに考えるから。
誰よりも、そう誰よりも前向きに。
全てが前に進んでいるからこそ。
あたいは誰よりも前にいる。
勝ち負けの結果の事じゃない。
いかに楽しんだか、笑ったか、泣いたか。
その過程こそ、誰にも負けないから。
負けたことがないから。
負けたつもりもないから。
あたいは最強だ。

287名前が無い程度の能力:2009/11/09(月) 00:44:08 ID:NshRxGKk0
てすと

288名前が無い程度の能力:2009/11/11(水) 23:33:15 ID:ZA8ZcWPg0
>>285
うーむ、むしろ長編シリーズ物で読みたくなる題材だなぁ。

>>286
その理論はチルノの一人称じゃなくて、三人称とか、大ちゃん視点から見たチルノとかのほうが良かった気がする。
言い訳くさく見えるか、変に老成して見える。

289名前が無い程度の能力:2009/11/14(土) 04:59:18 ID:42Se2OKI0
test

290名前が無い程度の能力:2009/11/16(月) 23:49:44 ID:zFP7s.MY0
テスタ

291名前が無い程度の能力:2009/11/18(水) 02:46:54 ID:cUPRwUGw0
うーん大ちゃん視点か…
全く推敲してないし、なんかしつこいSSだけど投下



チルノ「あれ、これにっき。大ちゃんのだ
    えーと……
    『私は親友チルノちゃんがとっても大好きです。
     だからチルノちゃんが虐められているのを見るのは心が痛みます。
     助けてあげたいけど私はチルノちゃんのように強くありません。
     チルノちゃんはとても強いです。きっと誰よりも強いです。
     そしてみんなに優しいのです。
     喜びは分けてくれて、悲しみは半分背負ってくれるのです。
     そんな心優しいチルノちゃんは、妖精みんなの憧れです。
     相談事も悩み事も、全部引き受けてくれます。
     チルノちゃんはとても頼りになるし、大好きなのですが
     チルノちゃんの事を、悪く言うにんげんや、妖怪がゆるせません。
     どうして、虐めるのか、苛めるのか。頭がわるいなんてありえないのに。
     だって、チルノちゃんは私たちのつらい悲しい、
     苦しいおもいを、ためすぎて、ためすぎて、あふれそうで。
     だから、忘れるしか、なかったのです。小さなからだだもん忘れてしまわないと。
     しんぱいかけまいと頭がわるい、     ふりをするしかなかったのです。
     ほんとうは、いつも、いつもくるしんで、だれかを、たよることもできなくて、しんぱいは
     かけたくなくて、じぶんのための、なみだ、は、わたし、たちの
     まえで、は、ながさない、の、です。つらいことだけをわすれようと。
     でもいつか、わたしたちのことまでわすれてしまうのかしんぱいで──』
     
     …──そっか、だいじょうぶだよ、大ちゃん。あたいは氷の妖精、楽しい思い出は、
     凍らせて、いつでも見れるようにしてあるからね。私も大ちゃんやみんなが好きだから
     
     『まえで、は、ながさない、の、です。つらいことだけをわすれようと。
     でもいつか、みんなでにんげんやようかいをたおすぞーー   
                             ちるのとだいちゃん』

292名前が無い程度の能力:2009/11/26(木) 15:35:04 ID:22tU/JcMO
「ねぇ美鈴」
「なんでしょう咲夜さん」
「もし、お嬢様が門番なんて要らないって仰ったらどうするの?」
「そうですね、その時は……」
「その時は?」
「メイドだって、庭師だって狩人だって、荷物持ちも掃除道具も食料もなんだってしてやりますよ」
「いじらしいわね」
「捻くれてるんですよ」


ここだけ思い付いて話が膨らまなかった
このスレに投稿したのを色々付け加えて今度は創想話に投稿、とかありなのかな

293積節 1/3:2009/11/27(金) 13:02:47 ID:RHNqditE0
けぶるな。
午睡のまどろみの中、揺れを感じたかと思えばやってきたのはきなくさい風。
竹葉がさざめいているのは厄介事の証。
やれやれ。
面倒ではあるが致し方無い。何事もなければそれでよし。
何事かあっても…何も無かったことにしてしまえばそれでよし。
ともあれ。行ってみるか。

来てみれば煤けた竹葉と…
「あーもう!これだけだだっ広いと何が何だかって感じだぜ!」
帰ろう。うん。何も無かった。
「お?そこにいるヤツ!えーっとー永遠亭のナントカ!」
妹紅、そして関係も無い!
「そうだったか?でも知り合いだろ。」
知己も無い。
そも何で此処に居る?彼奴に言われたか?
「やっぱ知り合いじゃないか。ここは広いから迷いそうになったぜ。」
人の話を聞け。そして既に迷っている。
「そうか?まあほら、迷っててもまっすぐ進めば出れるだろ?」
此処では真っ直は進めない。竹林は迷い易い。
「そんなの、全部吹っ飛ばしていけば問題無し!」
やめろ馬鹿。

「まああれだよ。ちょっと探し物に来たんだ。」
何を?此処には竹位しか無い。
「それそれ!魔法の森知ってるか?あそこだとキノコ山盛りなんだよ。」
それで?此処は竹林。茸は無い。
「木に生えるのがキノコだよな?だから竹に生えるタケノコってのを探しに来たんだよ。」
成程。それが魔法と何の関係が?
「でもこれがまあ全然見つからない。いい加減疲れたしむしゃくしゃしたし、景気つける為にパーッと、な!」
やめろ馬鹿。
そも時間が悪い。探すなら朝。
こんな時間に来ても…お前のその隣のチビ竹、それが筍だったもの。
「へーぇ。でも笠もないし、タケノコって感じじゃないよな?」
待て。筍がどんなものか判っているか?
「キノコみたいなモンだろ?」
…成程。不死の薬はあっても、馬鹿に付ける薬は無いのか。
「何だよそれ。じゃあタケノコってのはどんなんだ?」
この時間なら…もう少し西、日が差す方ならあるかも知れない。附いて来ればいい。
「お、サンキュー!やっぱ景気よくすれば運がよくなるもんだな!」
私の運は悪くなったと思う。

294積節 2/3:2009/11/27(金) 13:03:19 ID:RHNqditE0
本当に此奴は運がいい。
西の辺りまで来れば、折しも日も傾き、この深い竹林にも日が差す所、其処彼処。
合わせて地をよくよく見てみれば、其処等が盛り上がっていると判る。
少し待て。地に落ちた竹葉を掻き分ければ…見つけた。
「へー!これがタケノコってヤツか!なんかキノコって感じしないな。」
当たり前。茸と筍は全く違う。
「なるほどなぁ。で、これ食えるのか?」
ああ。旨い。
腰の物を使う。若竹の刺身、山椒を一振。ほら、と渡してやる。
しゃくしゃく、小気味良い咀嚼音。そうすること暫くの後
「これ、うまい!いやーやっぱ探してみるもんだな!」
何もしていない此奴がよく言う。なら序に筍狩。
「この、少し盛り上がってるところにあるんだろ?オッケー!じゃ競争な!」
一々競争する必要無い。晩飯の為。
「何言っているんだよ?どーせやるなら楽しい方がいいに決まってるじゃないか。ほら!もう一つ見つけたぜ!」
やれやれ。騒がしい事この上無い。

こんなものか、と山となった筍を前に
「ケッコウたくさん見つかったな!ホントラッキーだったよ。」
確かに。本当に此奴は運が良い。これだけあれば明日の分も充分だろう。
さて、と今度は太目の竹を一本。一節で分け節目で抜く。
ほら、と手渡すのは出来たばかりの水筒。
すぐ其処に清水がある。汲んで来い。…どうした?
「いやー器用だなーって思ってさ?」
別に。いつもやってること。
「ふーん?ま、水だろ?オッケー行ってくる!」
竹葉・枯竹を寄せ、火を附ける。
火が充分に熾るのを眺めつつ、竹を割り、箸、小皿。
「待たせたな!ほらよっ!」
受取り、粟麦筍酒と竹に詰め、水。
火に架け、待つこと暫く。肴に刺身で、竹の椀にと注いで渡す。
「何かいいな、こういうの。」
別に変わった事も無い。
「判らないのか?ま、いいか。ところでこれ、なんかうまいな。」
別に。普通のものでしかない。と、口から吹いてきた。
火から下し、縦に割る。食べるといい。



「えーとなんだろ?うーん」
口に合わなかったか?
「いやそうじゃないんだ。んー何だろ?言葉にしにくいんだけどさ?」
はっきりしない。何?
「んー多分あれだ。…幸せ?」
馬鹿?
「はははっひどい事言うな!いやーあんまりにもうまくってさー!言葉に出来なかったんだよ!」
成程。褒め言葉としては出来が悪い。
言葉に出来ないなら黙って食え。冷めたら旨い物も不味くなる。
「それもそうか、んじゃ遠慮なく。」
食べるのはいいが呑む方は少しは遠慮しろ。
「悪い悪い、ついうまくってさ!」
全く。騒がしい事この上無い。

295積節 3/3:2009/11/27(金) 13:04:03 ID:RHNqditE0
「いやー食った食った!うまかったよ!」
満足したか。ならそろそろ帰れ。残った筍は持っていけばいい。
「サンキュー。しっかしあれだよなー。アンタもったいないコトしてるよな。」
何が?
「いや、何かこう、ずっとぶすーってしてるだろ?」
別に。騒がしいのは余り好きじゃ無い。
「そう!それ!それってもったいないなーって思うんだよな。」
…よく判らない。何が言いたい?
「せっかくうまいモン食ってるんだし、もっと楽しんだ方がよくないか?」
食は必要だから。ただそれだけの為の事。
「そうそう!だからだよ!」
何も違わないと思う。
「せっかく食ってるんだろ?だったらもっと楽しんだ方が楽しいんじゃない?」
言葉遊びは興味無い。
「いやほら、死んだら食ったり呑んだり出来ないしさ?」
私は死なない。
「死なないとか関係無いって。もしかして、アンタバカ?」
馬鹿に馬鹿と言われた。死にたい。
「死なないくせになにいってるんだか。もっと楽しんでた方がよくないか?呑んで、食って、うまいって思ったりとかさ?少なくとも私よりかはいっぱい生きられるんだろ?そんだけ多く楽しめるんだ。羨ましい限りだぜ。」
…死ねない事は楽しい事じゃない。
「ふうん、そうなのか?でも何となく違うと思うんだよなー。」
……何も知らない人間が偉そうに言う。
「まあアンタのコトはよく判らないな。だけど素直にすごいってのは判るぜ?」
………お前は死ねるからな。
「そういうことじゃない。わかんないかな?アンタさぁ、うまいモン知ってたりとか、作れたりとか、スゴイよ、ホント。」
ずっとやってきた事だから、当たり前の事だ。
「それが違うって。それって、はじめから知ってたわけじゃないだろ?だから、えーと、毎日、少しずつ判っていったんだろ?だから今は当たり前になってるんだろ?それ、すごい事だと思うんだ」
…で?
「毎日当たり前にただ生きているだけだったら、それ、別に死んでるのと変わらなくないか?」
………
「毎日生きてるから、毎日少しずついろんなことを知って、少しずつ出来るようになっていったんだよな?」
…そうだ。
「私は今日、はじめてのところにきて、今まで知らなかった事をいろいろ知ったよ。だからすごく面白かったし、楽しかった。飯もうまかったしな。」
それで?
「何より、アンタのコト少し判ったのが一番楽しかったよ。はじめて会ったときはアレだったけどさ?少なくとも今日会って、アンタがいろいろ知ってる面白いヤツってことがわかった。私にはそれがまた楽しい事なんだな、これが。」
確かに、私も判った事があるな。
「ん、何だろ?」
お前が、とんでもなく騒がしい馬鹿だっていうことが。
「ハハハハハ。そんでいいんじゃない?少なくともアンタも一つ、また知る事ができたってことでさ。それだって知らない事よりよっぽど幸せな事だと思うんだよな、うん。」
出来れば知らない方が幸せだったと思うんだが。
「それもまた人生!充分だと思うよホント。…さってそろそろ帰るかな?」
ああ。帰れ。清水沿いに進めば外に出れる。
「なるほどな、サンキュー!んじゃ、『またな』!」
またな。…え?
「また来るって言ったんだよ、おやすみー!」
そういうや、箒に乗って飛んで行く。そういえば此奴は空を飛べるのだったな、と今になって気付いた。不覚。
疲れた。騒々しい事この上ない一日だった。
こういう日はとっとと帰って寝るに限る。
全く。頭が痛い事だ。やれやれ。

床に就いて、思う。
馬鹿のお陰で色々と考えさせられたな。
楽しむ、か…
知らず、笑みが零れていた事に気付く。
なんだ、私も楽しかったんだな、と。
・・・
・・




明くる日。
身支度を済ませ、さて、とばかりに出たところ…
揺れと、けぶる風。
まさか、と思っていれば。
「おはよう!いい朝だな!」
やれやれ。朝から騒々しい事この上無い。

296名前が無い程度の能力:2009/12/06(日) 22:02:58 ID:Mqs1wDwU0
ここまで長くて、しっかりしたSSならどこかに投稿してもいいのに。
勿体ない、と思うのは自分だけかな。

ともあれ良作GJ。
ここも、いい加減移転した方が人が増えていいかもしれんね。

297名前が無い程度の能力:2009/12/07(月) 23:26:30 ID:Yo1JwoGg0
またもこたん等不死身の人がらみ。
「考えた結果」

かきまわしてかきまわしてぐるぐるぐるぐると
だめだきおくはのこってる
なくならないよおぼえてるあなたがだれかわたしがだれか
もっとまぜてまぜてまぜて
わたしの

脳を


私は不老不死だ。何をやっても死なない、死ねない、呪われた身体だと思っていた
取れた腕も、失くした心臓も、自分の左目を見ている右目も、気付いたらもとに戻っている。
苦しみが襲い、吐き気を催し、意識が遠くなって、それなのに。あぁ死んだななんて思う事はなかった。
そう考える前に身体も意識も何もかも戻るんだ。なんだ夢か、そう思わせるぐらいに元に戻る。
伸びをして欠伸をして、それなのに私は
生きてもいないし死んでもいない。
笑う事も泣く事も怒る事だって出来るのに、死ねないんだ。

だが私はいつか死ねると信じている。
私の中で死んでいくものがある。
単純に言えば記憶だ。
覚えた事も死なない情報になったらそれこそ不気味だ。
いつか脳がパンクしてしまって私は何も記憶する事が出来なくなる。
成長もしないわけでつまりそうなったら……何も覚えられない。何もかもだ。
だが幸いな事に昨日食べた飯ですら……流石にこれは覚えているが、一年前の今日は
何を食べたか覚えていない。あいつとの忌々しい記憶等、濃いものは覚えている。
つまり普通の人間共と記憶力は大して変わらないわけだ。
ははは、蓬莱の薬は欠陥品だ。抜け道が容易されている。
失くしたものを完全には補えない。いずれ身体も少しずつ、精神も存在も
気付かない程度に減って行って、いつかは0になる。きっとそうだ。
安心だ。もう私は悩むことなんてない。あとは時間を楽しめばいい。
そう、時間は有限だ。不死だろうが妖怪だろうが時間は同じ。時間にも寿命がある。
終わる前に存分に楽しもう。


──
──

あぁ、まだか?まだなのか?私はいつ死ねる。
精神が、いや、脳さえ消えれば、いつか記憶の寿命がくれば死ねるんじゃないのか?
まてどうしてそういう結論になったんだ。ああ、覚えていない覚えていない。
思い出せないな、死ぬにはどうすればいいんだっけ、ああそうだ脳を殺せばいいんだ
脳さえ死ねばいいんだ。かぐや殺してくれ、あぁ身体を殺すんじゃない脳だ脳だ。
いったいどこから確証を得たのか覚えていない。まあ身体は死なないなら精神しかないな。
さぁかぐや、おもいっきりかき回してくれ

かきまわしてかきまわしてぐるぐるぐるぐると
だめだきおくはのこってる
なくならないよおぼえてるあなたがだれかわたしがだれか
もっとまぜてまぜてまぜて
わたしの

脳を


私は不老不死だ。何をやっても死なない、死ねない、呪われた身体だと思っていた
取れた腕も、失くした心臓も、自分の左目を見ている右目も、気付いたらもとに戻っている。
苦しみが襲い、吐き気を催し、意識が遠くなって、それなのに。あぁ死んだななんて思う事はなかった。
そう考える前に身体も意識も何もかも。なんだ夢か、そう思わせるぐらいに元に戻る。
伸びをして欠伸をして、それなのに私は
生きてもいないし死んでもいない。
笑う事も泣く事も怒る事だって出来るのに、死ねないんだ。

だが私はいつか死ねると信じている。

298名前が無い程度の能力:2009/12/15(火) 20:56:54 ID:WiW6FTUI0
このスレはたまに覗きにくる。
たまに来て、面白いものがちらほら読めると嬉しくなる。

299名前が無い程度の能力:2009/12/20(日) 03:17:34 ID:j.q4sW/.0
 小ネタ「致死」

「チルノちゃんチルノちゃん」

「なによ大ちゃん」

「問題です。一年中働きもせずに日傘を片手にあっちへふらふらこっちへふらふら、花の咲く場所を追いかけて暮らしているのは誰でしょう?」

「ん? うーん。あ。わかった! ホームレスね!」

「大正解! さすがはチルノちゃん!」

「ふふん! やっぱりあたいったら天才ね!」

300真理子:2009/12/20(日) 14:03:31 ID:sOQBaRYc0
私の裸を見てください…
http://p18.noneash.com/mrk/

301名前が無い程度の能力:2009/12/22(火) 09:47:22 ID:BpYlrrsQ0
>>299
どんだけ黒いんだ大ちゃんww

302名前が無い程度の能力:2009/12/23(水) 01:20:45 ID:tZj/GfI60
※「10回ゲーム」


「ねえ、咲夜咲夜」

「はい、妹様。なんでしょうか」

「みりんって10回いってみて」

「はあ。みりん・みりん・みりん……」

「じゃああれは?」

「みりん……あ」

「(ガタッ)さっ咲夜さんだけはしんじてたのにいいいいいいィ!!」

「あ、え、ちょっと」

「(やーいひっかかったひっかかったー!)」

「え、え? ……え」


(続く)

303名前が無い程度の能力:2009/12/23(水) 05:27:55 ID:wVfiaLKI0
(続き)

「ねえお姉様お姉様」

「なによ」

「紫色の貧弱もやしって10回言ってみて」

「なんで」

「いいから言ってみて。お願ーいお姉様」

「仕方ないわね……紫色の貧弱もやし、紫色の貧弱もやし、紫色の貧弱もやし……」

「じゃああれは?」

「紫色の貧弱もやし」

「(ガタッ)おやおや。水曜日の私に喧嘩を売るだなんてあんたの度胸も大概ね、レミィ……」

「は? ちょっと待てよパチェ。これはフランが、あれ。すでに誰もいない――いや。ちょっと待て紫色の貧弱もやし。じゃなかったパチェ! せめてスペカ、スペカで! そうルールだろ!? おいやめろ馬鹿、流水系は早くも」

304名前が無い程度の能力:2009/12/23(水) 05:43:42 ID:wVfiaLKI0
「ねえ小悪魔ちゃん小悪魔ちゃん」

「こあ?」

「こあーって10回言ってみて」

「こあー? こ、こあーこあーこあーこあーこあーこあーこあーこあーこあーこあー」

「小悪魔ちゃんは可愛いわねー?」

「こあー?」

305名前が無い程度の能力:2009/12/25(金) 07:51:40 ID:UZMG0l2Q0
test

306名前が無い程度の能力:2009/12/28(月) 16:47:09 ID:XtqHpjlkO
チルノと修羅場スレで、お年玉四億円って言葉があったので、なんか勢いで。


「お年玉だよ。」と知らないおじさんから、大きなバックをもらったんだ。
お年玉が何かは知らないけれど、くれるというなら貰わないわけにはいかないでしょ。
中をあけると、何か細かく文字やら絵が描かれてる紙がいっぱい入ってた。
何か巫女が使ってた御札に似てる気がするけど、あんなのよりずっと細かく綺麗にかいてあった。
「四億円だよ。」とおじさんはいう。よんおくえん?なにそれ?
あたいがそう聞くと、「それがあれば、いくらでも好きな物を買えるんだよ。」と、おじさんは言った。
おカネ。というものらしい。
そういえば、人間が物々交換するかわりに、これのような紙を交換してるのを見たことがある。
ああいう風にこの紙を相手に渡せば、物が手にはいる。…確かそういうルールだったっけ…?
ちょっと考えて、いらない。とあたいが言う。
すると、おじさんはビックリしたような顔をして聞いてくる。
「どうしてだい?それがあればどんな物でも買えるんだよ?アイスクリームや、美味しいお菓子だって、いっぱい食べられるんだよ?」
だって、何にも苦労しないで物が手に入るってなんか変よね?
あたいは、本当に欲しいものがあったら、持ってる奴と勝負して勝ってから奪い取るもの。
何もしないでものが手に入るなんてつまんないじゃん。
だから、そんなのいらない。
そう言うと、おじさんは少しの間だけ動かなくなった。そしてニッコリと笑った。
「そうだね、君にはこんな紙きれなんて必要ないよね。おじさんはただ君の喜ぶ顔が見たかっただけなんだ。変な物をあげようとしてゴメンね。」
よくわかんないけど、あたいは最強なので許してあげることにした。
「うん、確かに君は強い子だ。」
おじさんは、嬉しそうな顔であたいの頭を撫でて誉めてくれた。えっへん。

〜そんな事が、この間あったんだよ。
と、大ちゃんやみすちーやリグルに言ったら、みんな顔を真っ青にして、
「なんてもったいないことを!」と叫んでた。
巫女に話した時なんて、「この⑨!そのおじさんは今どこにいるのよ!?」
って、あたいの胸ぐらをおもいっきり掴んでバカにしてきやがった。
他の友達にも何人か話したけど、やっぱりバカにされたり、ため息をつかれたりした。
別にいいじゃん。あたいは別にあんな紙なんて欲しくなかったんだし、
おじさんだって最後はあたいの顔みて、「そうそう、君のその顔を見たかったんだ。ありがとう。」
って満足そうにして帰っていったんだから、何も悪いことしてないじゃない。ねぇ?


四億円って金額が異常すぎてか、何か色々破綻してるな…('A`)

307名前が無い程度の能力:2009/12/28(月) 22:20:26 ID:6XU9EiJ.0
10万くらいまでならそのままポッケだが、4億までいくと
受け取ったらヤバイことに巻き込まれそうで怖いよw

308名前が無い程度の能力:2009/12/30(水) 20:03:05 ID:bGTHG3Pk0
 おとぎの国

「むかしむかし、あるところに一匹のキリギリスがおりました。
 キリギリスは一年中日傘を差してはあっちへふらふら、こっちへふらふら。
 そのため冬になると蓄えもなく、森の中で寒さに震えておりました。

キリギリス(キ)『うう…寒いわね。森の中なら吹雪もしのげるかと思ったのに…。
 あら、こんなところに家があるわ』

 何か分けてもらおうと、その一軒の家を訪ねると、出てきたのはアリでした。

キ『あら、アリス? ちょうど良かったわ。
 ねえ、なにか食べ物を分けてくれない? 昨日からなにも食べていないのよ』

アリ(ア)『なにいってんの自業自得じゃない。夏の間ふらふら遊び歩いているからよ』

 アリは冷たく言うと、扉を閉めてしまいました。
 しかたなく、白いため息をついてキリギリスが立ち去ろうとしたそのとき、不意に後ろで閉じた扉が開く音がしました。
 驚いてキリギリスがふり向くと、照れくさそうな顔でアリが立っています。

ア『…しかたないわね。まったく。食べ物くらいなら分けてあげるわ。ほら、入りなさいよ』

キ『あ、ありがとう…!』

 キリギリスは目に涙を浮かべて喜びました。
 なんとアリはツンデレだったのです。
 こうしてキリギリスは暖かい食事にありつくことができ、本当は優しいアリのおかげでその冬を乗り切ることができたのでした。
 めでたし、めでたし」

「うう゛…! あたいっあだい、感動しだよ、大ちゃん!」

「でしょー。いい話だよねーチルノちゃん」

「うん…! あ、あり優しすぎる。そしてキリギリス駄目すぎる」

「――ふうん。ところで、そのキリギリスって誰の事かしら?」

 ふと聞こえた声に、二匹の妖精は後ろをふり返った。
 なんだろうか。
 空には太陽が照っていたが、いつのまにか二匹の上には、傘で遮ったような影が差していた。(END)

309名前が無い程度の能力:2009/12/30(水) 21:26:29 ID:UDxPsKp.0
幽香?幽香なのか?w
どうしてそこまで落ちぶれたw

310名前が無い程度の能力:2010/03/01(月) 17:07:20 ID:1G9b9V2A0
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/13312/

311名前が無い程度の能力:2010/03/17(水) 00:50:35 ID:cjN5QiAA0
久しぶりに永夜抄やって思いついた紫単騎の話


え? 何ですか、紫様。『今から霊夢を連れて異変解決に行く』?
わざわざ紫様が出張るなんて珍しいですね。この夜が終わらない現象がそうなのですか?
ああ、これは紫様の仕業だったんですか。ともあれ、頑張ってくださいね。

え、私も行くんですか? そりゃあ紫様の従者ですから付いて来いと言われれば行きますけど…。
その前に晩御飯だけでも食べていいですか? 今作りますんで。ええ、稲荷寿司です。
『食べない方がいい』ですか? なんでまたそんな。
昔の人は言ってましたよ。腹が減っては戦はできないって。
『私は止めたからね』って、なんでそんなに意味深な言葉を吐くんですか? 少し不安になります。

でも私は食べます。黄金色に輝く油揚げに包まれた酢飯が私を誘うのです。モグモグ……ごちそうさま。
私ほどのアブラーならば、今の短い描写の中でも軽く4・5個は食べられます。満腹ですね、満足。

なんでそんな『あちゃー…』な顔をなさっているのですか、紫様?
永い夜になりそうですからね、こんな時ほど活力が必要でしょう。いざ出陣ですね。腕が鳴ります。

ところで紫様、私は何をすればよいのですか? お傍で弾でも撃ってればいいのですか?
……ゑ? 何ですか? すいません、よく聞こえませんでした。もう一度言ってもらえますか?

『とりあえず敵に向かって突っ込め。いつものように回転しながら』……?

はあ、なるほど。単純明快すぎて涙が出てきます。もしかしてずっと回っていないとダメなんですか?
『好きでしょう?』って、別にすき好んで回っていたわけではないのですが…。
何ですか? 『霊夢がメインの時と会話中は休んでもいい。あと、私が攻撃しない時も』?
要するに、紫様が攻撃している間は回り続けろと、そう言うのですね?
『理解が早くて助かる』ですか。お褒めにあずかり光栄です。
休憩を挟むというのであれば何とかなるでしょう。私の鍛え抜かれた三半規管を披露して進ぜましょう。

『言い忘れたことがあった』? もう、何ですか今更になって。早く仰ってください。

『霊夢は連れていくけど、ずっと私のターン』………帰ります。頑張ってください。

『逃がすと思うの?』ですって? もちろん思うわけがありません。逃げられるとも思いませんよ。
分かりましたよやればいいんでしょやれば! どうなっても知りませんからね、マジで!
…ん、何だ霊夢? 『あんたも大変だねェ…』?
そう思うなら私に休憩時間をくれ。お前もせめて道中くらいは参加してくれないか?
『だが断る』? 博霊の巫女は鬼だな。私ともあろうものが恐怖したよ。

え、もう行くんですか? 今ご飯食べたばっかりでしんどいので明日にしません?
イタイイタイ! 尻尾を引っ張らんで下さい! 行きますから、痛いですって!
私の周りは鬼ばっかりだよ、畜生!


こんな会話があったかもしれない。

312名前が無い程度の能力:2010/03/20(土) 13:33:44 ID:YRmDvXqU0
藍様は本当に苦労人だなぁ。

313名前が無い程度の能力:2010/03/24(水) 21:48:55 ID:ch/YO3NM0
ゆかりんマジ鬼畜
藍さまのため息ついてる姿が容易に想像できてしまうw



にしても人がいないな・・・

314名前が無い程度の能力:2010/03/27(土) 22:30:31 ID:p2fBzuK.0
「紫色のバラの人」

「なんなんだろうなぁ」
困惑気味につぶやいたのは幻想郷の魔法使いこと霧雨魔理沙12歳

手に持っているのは丁寧に包装されている紫色の薔薇だった。

この薔薇は魔理沙の家の玄関の前に置かれていた。

一度なら酔狂な誰かが勝ってにおいたものだとでも納得できただろう。

しかし、

「これで12回目なんだぜ。」

魔理沙は困惑ぎみにつぶやく。いや、もっと推し進めていうならその相貌には明らかな畏怖の
感情が覗いていた。

315名前が無い程度の能力:2010/03/27(土) 22:38:09 ID:p2fBzuK.0
紫の薔薇伝説 PART2

幻想郷には色々な伝承、慣習がある。
それは閉鎖された世界で起こるさまざまな現象を理屈付けて考えたものや、
鬱屈した感情から生み出される開放感になぞらえたものか、
紫の薔薇伝説というのもその一つである。
曰く「紫の薔薇が13日連続で届けられると不吉なことが起こる。」
である。それは受けての死であったり、不慮の事故であったり、または金銭的
な問題であったり、それは様々なものだ。不吉の対象は様々であり、一貫性が
ないものであるため、紫の薔薇=不吉とは必ずしも言えないものの、真紫の薔薇
が13日連続で届くという酷く人為的な行為が前提となっているため、不幸も
それに付随するものとして考えられていた。また、「紫」という色が幻想郷におい
て必ずしも好意的な色というわけではないというのも問題があった。

316名前が無い程度の能力:2010/03/27(土) 22:49:00 ID:p2fBzuK.0
紫の薔薇伝説 PART3

紫の色というので思いつくのは、幻想郷の守護者である八雲紫である。彼女に対する
人間に対する評価は多くが胡散臭いと言った負の感情である。幻想郷の守護者であったり、
妖怪の賢者ということは知られているものの、多くの人間にとって自分の生活に関わりの
ないことは重要でないため、ただ凄く力の強い美しい少女の姿をした妖怪であると思われていた。
また、人間に身近な存在と言えば稗田阿久がいるものも彼女も異端の存在、紫ほどではないため潜在的に
恐れの感情を皆程度の差もあれ、持っているものである。紫の色が大衆の色と
して広がる前の明治初期に実界から切り離された幻想郷にとっての紫の色というのは
好意的なものではないと認識をされていたのだった。

魔理沙も昔は人里に住んでいるものであった。魔法使いに必要な資質の一つで
ある、受け入れる心ーーーつまり感受性が高い彼女にとってもその色ーー紫
の持つ力というものは情緒の奥底に刻み込まれていたのだった。

317名前が無い程度の能力:2010/03/28(日) 01:00:38 ID:mVBb.AjI0
     _r-、>r-、                        ,..-─,ヘ-.、
    r´_>,_ノ<_ン'、   2回も言わなくていいのよ     (,.r-/ _@r-i    i
    r'_r',!イノ)ノン,),                      i ノルハノリノノ   ノ|
    (..ィノ!^ヮ^ノ)´∬⌒ヽ.,    ===========0     ルl.リ;´(フノリ  (_,ノ
    (kOi =ikつ=∬    `><≫===========0     rX,つ つィ 
    ,</,_|鬥|ヽ ∬ ,.  ´   ===========0 _。_ と/§)_|i+)〉
    `"-r_ォ_ァ-'"  ~               c(_ア 旦~

318名前が無い程度の能力:2010/04/04(日) 02:21:21 ID:Jsv1oWQY0
過疎age

319名前が無い程度の能力:2010/04/12(月) 05:45:27 ID:MfPBrNGI0
            ____ , 、
           /       ヽ_)
  こ      /  ,、  ,    ハ
.  っ      从/\∨ヽ/ !ニ!    な
   ち     (j ●  ● j/イ!      ん
   ゃ    入" マフ "jイ !l      だ
.  見    ノ  `¨7尓卞 }Jハ    オ
   ん   /  //‖ |¨し'  ヽ   メ
    な   i  〈:Y`´`¨´!_..ノ〉  i   ェ
        ル/ソ: : : : : : ーゝ)ル′
       /< イ廴,_,_,_,_ノ
.     ヽ/ ノ しー'ー'ー'し

320名前が無い程度の能力:2010/06/01(火) 00:39:43 ID:RuOPVYeU0
以下に貼り付けるのは、東方ファイト用に書いていたら、半端に長くなった一品です。
でもまあ単品でも読めなくは無さそうなので、せっかくだからと、ここに貼り付けることにしました。
安価内容は、
若返った妖忌とそれ位の外見年齢まで成長した妖夢
VS
ミニスカ幽香&ミニスカ紫
勝負方法:飛び道具無しで真剣勝負

です。外見年齢やコスチュームはあんまり関係なくなってますが、よろしければご覧ください。




……勝負は、何も障害物の無い、だだっ広い平原で行われていた。
場所を指定したのは八雲紫であった。見渡す限りの草原、足場も十分に良好。
このような場所を指定した理由は一つ――ここが、妖夢たち剣士にとってこそ、有利な場所だと踏んだからだ。
相手にとって、有利な場所を指定する。
一切の罠を張らず、真っ向から待ち受ける。
これ以上無いくらいに、自分に不利な舞台を整えることで。
八雲紫は、自分の中から、驕りと油断を消し去ったのだ。

「あなたと仕合うのも、ずいぶん久しぶりね。妖忌」
「そうですな。あの時の自分は、まだまだ小童に過ぎなかった」

言葉を交わしながら、互いの得物を何度と無く重ねる二人。
妖忌は二刀。その二刀に長短の差はあれど、そこに乗せられた殺気は変わらない。
紫は一本の傘。軽く振るっているように見えるが、それでも妖忌の刀とまともに打ち合っている。

「ふふ。懐かしんでる余裕は、無さそうだけど」
「そこまで言っていただけるとは、光栄ですな。もっとも――手の内は幾らでも隠しておられそうですが」
「あらあら、買いかぶりよ――」

動きは妖忌のほうが数倍速い。
速いだけではない。妖忌は、常に気配を断って動いている。滑るように足を運び、泳ぐように体を流す。
振るわれる刀にのみ込められた殺気は、瞬きの間に紫の首を狙う。
故に――真に恐るべきは、妖忌よりも数倍遅い動きで、その刀を受け流す八雲紫だ。
妖忌の動きの先を読んでいる――どころの話ではない。
戦いの流れ全体を読めていないと、ここまでの動きは為し得ない。

「紫殿。あの時は届かなかった我が二刀――今こそ届けてみせましょう」
「あらあら、情熱的なのは相変わらずね――いいわ、いつでも受け止めてあげるわよ」

妖忌は動く。紫との差を更に近づけるために。
紫は待ち受ける。妖忌の底を見極めるために。



「ふん――随分マシになったじゃないの」
「…………」

妖夢は言葉を紡がない。無言のままで、縦横無尽に飛び回る。
口を開く間があったら体を動かす。より速く。より軽く。
対峙する幽香――こちらは紫とは違い、既に幾つもの手傷を負っていた。
ただでさえ短かったスカートも幾つも穴を開けられ、その向こうの肌もじんわりと赤く染まっている。
だが――それらは全て、かすり傷でしかない。
ダメージと呼べる傷は、まだ負ってはいない。

「でも、戦い方はあんまり変わってないわね? うろちょろうろちょろ、目障りな羽虫みたいよ?」

対する妖夢は、全く手傷を負っていない。
だが――既に体中が、冷たい汗に濡れていた。

「ほら、また避けた。もう、いつまでこんなこと続ける気?」
「っ……!」

幽香が傘を振るう。
幽香の動きは、決して機敏とは言えない。紫と同じように、のんびりとさえ見える。
だというのに、大振りでスイングされる傘だけが、とてつもない速度なのだ。
対している妖夢からすれば溜まったものではない。幽香の体の動きと、傘の速度とが一致しない――見切ることができないのだ。
それでも妖夢が生き延びているのは、その歩法のおかげだろう。
何も無い空中を蹴り、駆け回る歩法。鋭角的に空間を支配する動きだ。
機動性のみであれば、妖忌を上回り、鴉天狗さえ凌駕するその歩法で、妖夢はぎりぎりで、幽香の傘の狙いを撹乱することに成功している。
すれ違い様に一刀。
狙い過たず命中。
だが、やはりかすり傷。

「ねえ――そろそろ、止めにしない? 逃げ回るの」
「――そうだな」

初めて妖夢が口を開いた。どうせこのままでは手詰まりだ。
次が最後だ――決意を胸に、妖夢は駆けた。

321名前が無い程度の能力:2010/06/01(火) 00:40:37 ID:RuOPVYeU0


最後の一手。
それは妖忌も同じだった。今までに無い速度で、これ以上に無い力強さで、妖忌は両刀を振るった。
対する紫は、傘を使わなかった。
両腕で、受けた――ように見えた。
刀と腕が触れた、その瞬間に、紫の両腕に結界が現れた。
刀が、結界に阻まれ――

「憤ッ――!」

結界を、叩き斬った。
神速で展開された紫の結界――その結界さえ、妖忌は斬ってのけた。
だというのに。

「残念でした♪」

紫には届かない。
斬った結界の向こうには、スキマが口を開いていた。
ぱっくりとスキマに飲み込まれる二刀――妖忌の手には、何の手ごたえも返ってこない。
慌てて手首を翻す妖忌――その瞬間、スキマの中の二刀によって、スキマが斬られた。
――今まで紫がスキマを使わなかった理由がこれだ。防御に使おうと回避に使おうと、妖忌には全て斬り伏せられる。
故に、結界の向こうにスキマを作った。妖忌に、あるか無きかの隙を作るために。
紫が、防御に使わなかった傘を、思いっきり振りかぶって――

紫の背中から、血しぶきが散った。
紫の背後――今の今まで気配を断っていた妖忌の半霊が、妖忌の姿を取って紫を斬っていた。
これこそが奥の手。八雲紫を斬るために、妖忌が手にした熟練の技――

「!?」

そして背中の傷を、省みもせずに、紫は、妖忌を傘で叩き伏せた。
轟音。
八雲紫の、渾身の妖力を込めた一撃だ。
一瞬で、妖忌の意識が奪い去られる。
その、倒れ付した気を失う刹那の間に、妖忌は理解した。
何故、紫が、結界で己の背中を守らなかったのかを。
いかに不意を突かれたとて、紫ほどにもなれば、反射的に結界を張れるはずだ――妖忌は元より、その結界ごと、紫を斬るつもりだった。
ましてや、紫は四重に強固な結界を張れる。
正面の二刀を阻んだ、二つの結界。
同じ結界で、背中を守れたはずだ。
だから、紫は背中をあえて斬らせた。
結界を張るはずだった妖力で、妖忌を打つほうを選んだのだ。

「あなたの刀、今度こそしっかり受け取りましたわ。そして――」

最後の一言は、妖忌には届かなかった。だが、妖忌は聞かずとも、何を言われるかがわかっていた。

「今度も、私の勝ちよ」

322名前が無い程度の能力:2010/06/01(火) 00:41:49 ID:RuOPVYeU0


一方、妖夢は半霊を使わなかった。あえて、自らの剣技のみで幽香に挑んだ。
幽香の振るった、大振りの傘。
妖夢はそれを、まずは楼観剣――長刀で受け止め――

「――っぐ――」

当然、それだけで受け切れはしない、幽香の膂力に押し切られそうになる。
妖夢は立て続けに白楼剣――小太刀を楼観剣に重ねる形で振り下ろし、食い止める。
だが、それでもまだ、足りない。
幽香の力に、妖夢は吹き飛ばされそうになり、だが、それでも。

「ぐ――――ぁぁああああ!!」

無理やり、傘を受け流した。
風圧だけで脳震盪を起こしかける、それほどに強烈な一撃を、何とかやり過ごす。
そして、受けた刀を返し、
がら空きの、幽香の体に叩き込もうとして――

「……え?」

振った刀が、両手で掴み取られた。
幽香の体は、がら空きなどでは無かった。
両手が、しっかりガードに回されていた。
あの、傘が受け流された瞬間に。幽香は、両手を傘から離していたのだ。

「なかなか頑張ったわよ、貴女――次があったら、またやりましょう♪」

そして、刀を封じられ、身動きの取れなくなった妖夢に、幽香は力強く踏み出し、
渾身の頭突きを、妖夢の脳天に、

まともに当たっていれば、妖夢は死んでいた。
事実、妖夢は死を覚悟していた。
死を覚悟しながら、生を望んだ。
考えてやったことではない。修練の結果に身に着けた動きでもない。
本能が抗った。

幽香の頭突きを、妖夢の頭突きが受け止めた。

完全に不意を突かれた。幽香は最後の瞬間に、勝利を確信してしまっていたのだ。
予想外の衝撃を受け、わけがわからなくなっていた。
だがそれでも、幽香の両手は二刀を握っていた。しっかりと、巌のように固く。
だから、妖夢は刀を手放した。
刀に力をこめたままの幽香の体がよろけ、たたらを踏む。
その幽香のみぞおちを。
妖夢の抜き放った、鞘の一撃が、正確に貫いた。



背中に負った傷を治そうともせず、紫は幽香と妖夢の決着を見届けた。否――治すだけの妖力が勿体無かっただけのことだ。
その紫の前で、妖夢が幽香を打ち倒した。
これ以上は無い決着だった。
急所を突かれた幽香は、そのままずるずると崩れ落ちた。
ぴくりとも動かなくなる――死んだわけではないが、しばらく起き上がれないのは確実だった。
そして、鞘の一撃を放った妖夢は、倒れた幽香を反射的に目で追っていた。
反射的に。
そう、意識してのことではない。

「妖夢、あなた――」

紫が声をかけた。びくん、と、妖夢が声に反応する。
一瞬、意識が紫に向いた。
紫の目に、焦点が合った。

「あ、……紫、様……?」

だが、意識が戻ったのは、その一瞬だけだった。
幽香の頭突きを受けてから、ずっと気絶したままだった妖夢は、それだけを呟いて、また気を失い、今度こそ地面に倒れ伏した。

「あらあら、自分が気絶してたことにも気付いてなかったみたいね――」

結果だけ見れば、幽香と妖夢は相討ちかも知れない――だが、本人たちはどう思っただろうか。
気絶した幽香の顔は、悔しげに眉を寄せている。
気絶した妖夢の顔は、誇らしげに目元を緩めていた。

「ファイトの結果だけ見るなら、私たちの勝ち、ってことになるんでしょうけどね」

そんな単純なものではないし、何より幽香は納得しないだろう、そう考えながら――
緊張の糸が切れた紫は、そのまま大地にぶっ倒れた。





以上です。こんな稚拙な文章を読んでいただき、ありがとうございました。

323名前が無い程度の能力:2010/06/15(火) 21:01:21 ID:6VBSqq76O
すいませんがお借りします。
↑の人と同様、幻想板安価スレでの投下物です。

キャラ指定1…全3ボス
キャラ指定2…全5ボス
ファイト内容…6ボスを褒めろ

となってます。

324名前が無い程度の能力:2010/06/15(火) 21:04:42 ID:6VBSqq76O
アリス「アリスと」
ロリス「アリスの」
Wリス「新旧合同ジャッジ!」

アリス「というわけで、今回は書き手の馬鹿の脳内妄想により。」
ロリス「私達2人でジャッジをお送りするの。これを見てるお兄ちゃん達、……よ、よろしくね(///」
アリス「私ってこんなキャラだったかしら……」


アリス「ま、まぁ。まずは封魔録組から順に見ましょうか。」
ロリス「封魔録ね。3ボスは砲台、でいいの?5ボスは魅魔、あの悪霊……」

・封魔録
魅魔「アタシが自分で自分を誉めるのかい?」
砲台「……」
魅魔「というか、6ボス自体が封魔録には居ないんだが」
砲台「…」
魅魔「いや、まぁその」

砲台△―△魅魔


ロリス「あ、あ……
アリス「ちょっと。大丈夫?」
ロリス「私は魔法使い私は魔法使いメイドじゃないもん溢してないもんああゴメンナサイゴメンナサイ私はメイドじゃメイドじゃメイドメイド……」
アリス「と、とりあえず次は幻想郷ね。3ボスはエリー、5ボスはゆ、幽香ね…」

・幻想郷
幽香「私は分身できるからね。っと。」
分身「ふぁ……眠いわぁ。」
幽香「さぁ、私を誉めなさい!」
分身「……zzz」
幽香「……」
エリー「分身のキレもいいですね!流石ゆうk」
幽香「……誉められてるのになんかムカつくわね」

エリー○―×幽香


アリス「幽香が他人を褒めるのもイメージがなかなか浮かばないわね。」
ロリス「な、あの時の妖怪!アイツ、なんか後ろからついてくるのよ。すとーかーなの?」
アリス「……そう、かもね(私も別の意味で幽香に貼り付かれてるわね)。さ、次は怪綺談。貴女の出番よ?」

・怪綺談
夢子「神綺様、あの…えっと、今日も逞しい髪型が素敵で…ああ、それよりも神綺様はもう少し神として威厳をですね」
ロリス「おかーさーん!わぁ、今日もお母さんも夢子姉さんも綺麗だね!」
神綺「……アリスちゃん(´;ω;`)ブワッ」

ロリス○―×夢子


アリス「……相変わらずね。」
ロリス「え?私は普通に褒めたよ?」
アリス「ああいや、貴女じゃなくて。貴女は大丈夫よ。」
ロリス「?」

ロリス「次からは私はよく知らないの……」
アリス「いいわ、私が教えてあげるわ。次は紅魔郷ね。」

325名前が無い程度の能力:2010/06/15(火) 21:07:23 ID:6VBSqq76O
・紅魔郷
美鈴「お嬢様、今日もカリスマ溢れてますね!」
レミ「あらそう?珍しいわね美鈴がおだてるなんて。何も出ないわよ?」
咲夜「何を今更。お嬢様はいつも威厳が溢れt」
美鈴「お嬢様。お足元に素敵な花が。」
レミ「ホント?よっと(しゃがみ)」
美鈴「あ、お嬢様頭に蜂が!」
レミ「えっ?いや、美鈴、追い払ってよ〜」
咲夜「ぷはぁっ!(鼻血)しゃがみガード…だ…と…(バタリ)」
美鈴「はい、もう居なくなりましたよ。お嬢様は威厳もあって可愛らしくて、流石ですね」

美鈴○―×咲夜


アリス「……これは美鈴の作戦勝ちね。咲夜が褒める前にしゃがみガードを誘発させたわ」
ロリス「あのメイドさん、鼻血が凄い出てるけど大丈夫なの?」
アリス「いつものことよ。」
ロリス「そうなんだ…。あ、次はお姉ちゃんの番だよ。妖々夢、て言うんだね?」
アリス「そうね、……はぁ。」

・妖々夢
妖夢「羨ましい。幽々子様はスタイル良いですよね。どうやったらそんな風になれるんですか?」
幽々子「あらあら妖夢。貴女もまだこれからよ?」
妖夢「あ、アリスさんこんにちは。」
幽々子「あら人形師ね。こんにちは。」
アリス「……どうも。」
幽々子「さあ妖夢、褒めてくれるのは嬉しいけど、まずは貴女自身よ。」
妖夢「私自身ですか?そんな、幽々子様には及ばないですよ〜」
幽々子「いいから、付いてらっしゃい。まずは紫の所に行くわよ」
アリス「………」

アリス×―○妖夢


ロリス「お姉ちゃん、誉めなきゃダメじゃない」
アリス「無茶言わないで。私は…正直、妖々夢のメンバーとは接点薄いのよ。」
ロリス「……そうなんだ。」
アリス「……ええ。」
ロリス「ま、まぁいいや。次行こ?」
アリス「そ、そうね。次は永夜抄。慧音と鈴仙ね。……あれ?見えないわね。」
ロリス「ねえ、なんか紙が落ちてるよ。えっと…」


・永夜抄
私にはあの月人を褒めるのは無理だ。
私の負けで構わないので、言及はしないでもらえないだろうか。
ちなみに、結果以外の歴史は既に処理させてもらった。
結果だけ書きただしておくことにする。

慧音×―○鈴仙

以上だ。
―――上白沢慧音


ロリス「だって。」
アリス「歴史を食べたわね。これは深入りしない方がいいわ。」
ロリス「え?そうなの?気になるんだけど…」
アリス「いいから次行くわよ。次は風神録ね。」
ロリス「対戦者は早苗とにとり、相手は神奈子…らしいね」

326名前が無い程度の能力:2010/06/15(火) 21:09:09 ID:6VBSqq76O
・風神録
にとり「いや、妖怪の山にこんな立派な神様が住んでくださるとは。私達河童も喜んでますよ」
早苗「神奈子様のお陰で私も頑張れてます!」
神奈子「なんだい二人とも急に。まぁ、崇めるのは良き事ぞ。」
にとり「いえ、急ではなく日頃から河童も崇めております」
早苗「……」
にとり「天狗もこれで少しは大人しくなってくれたら良いのですが」
神奈子「うむ、信心深ければ願いも届こうというもの。願いあれば信じなさい。」
早苗「ちなみに、私も…神ですよ?」
にとり「神奈子様と諏訪子様、お二人居れば妖怪の山は安泰です!」
早苗「(ピキッ)……こんな古、いや神奈子様はもう長らく頑張って来られましたから、これからは私を現人神として崇めて…」
神奈子「(ブチッ)早苗、何か言ったか?」
早苗「ええ言いましたよ。私はもう一人でも守矢の神としてやっていけます。古老は隠居なさっては?」
神奈子「言ったな?この八坂神奈子を古老呼ばわりとは良い度胸だよ早苗ぇぇぇ!。」
にとり「(光学迷彩で消える)作戦どおり、だねっ」

にとり○―×早苗


アリス「あの河童……あえて早苗を無視して煽ったわね」
ロリス「あれ?あの神奈子って人も神様なの?」
アリス「ええ。他にも神様はいっぱいいるわ」
ロリス「……神様ってお母さんだけじゃなかったんだ」

アリス「次は地霊殿ね。」
ロリス「そろそろ私、…疲れた」アリス「あともう少しだから、頑張って?」

・地霊殿
勇儀「いや、お前さんの髪は黒くて綺麗だな」
お燐「いやいやそこの貴女、うちのお空は髪だけじゃないよ?地霊殿でも屈指のスタイルの良さ。強力な核の力も忘れてはいけないよ」
お空「うにゅ、そんなことないよ(///」
勇儀「ほう、確かにあの地霊殿の主よりはよっぽどスタイルが良いな。お前さん、モテるだろう?」
お空「そそそ、そんなことないよ。二人の方が綺麗だし…」
お燐「お空はもっと外に出たら良いのよ。そしたら絶対モテるわよ?」
勇儀「ハハハ、違いない。そしたら橋姫から嫉妬されそうだな」
お空「……うにゅう(///」

勇儀△―△燐


ロリス「……オチは?」
アリス「……無いようね。二人とも空を褒め倒してるわね。」
ロリス「あの鴉、真っ赤だったね。」
アリス「ああいうのに慣れてなさそうね。さ、最後は星蓮船よ。」ロリス「長かった…」
アリス「対戦者は一輪と星、相手は白蓮ね。」

327名前が無い程度の能力:2010/06/15(火) 21:09:27 ID:6VBSqq76O
・星蓮船
一輪「姉さんみたいな僧になりたいわ……」
白蓮「あらあら、突然どうしたの?」
一輪「いえ、どうしたら姉さんは皆に慕われたんですか?」
白蓮「そうですね…でも、慕われていたら封印なんてされませんでしたが」
星「いえ、やっぱり貴女はしたわれていましたよ。」
白蓮「星……」
一輪「そうよ姉さん。少なくとも私達が居るわよ」
星「皆、貴女を慕っていました。だから私たちは貴女を封印から解いたのです。」
白蓮「二人とも……ありがとう」一輪「いえ、姉さんの人徳ですよ。」
星「最近はまたこの寺に来てくれる人妖も増えましたし。」
一輪「少しずつ、でも確かに増えてますよね。」
星「封印から覚めてまた人々は慕う。流石は長生きした尼公、年の功というものd」
一輪「あ」
白蓮「(ビキッ)……ちょっと星、あっちでお話しましょうか?」
星「え?急にどうしたんですか?うわ引っ張らないで自分で歩きますからいや痛い痛い……」

ピチューン

ナズ「おや、またうちのご主人は何かやらかしたのか」
一輪「あらナズーリン。そうですね……。うっかり口が滑ったようで」
ナズ「……やれやれ」

一輪○―×星


ロリス「終わったー!」
アリス「お疲れさま。最後はなんだかこのスレでよく見かける星だったわね。」
ロリス「ねえねえ、……結果は?」
アリス「ああ、そうね。ええと。」
ロリス「旧作は、勝ったのがエリーと私。封魔録は実質無効試合ね。」
アリス「win版は美鈴、妖夢、鈴仙、にとり、一輪。地霊殿は引き分けね。」
ロリス「てことは……」


アリス「5勝2敗1分1無効で、3ボスの勝ちね。」


ロリス「以上、アリスと」
アリス「アリスの」
Wリス「新旧合同ジャッジでした」





ロリス「……この馬鹿書き手!長ければいいってもんじゃないのよ!」
アリス「同感だわ。私達ふたりジャッジとか誰得なのよ」

すいません俺得です。アリスかわいいよアリス

328名前が無い程度の能力:2010/07/06(火) 22:03:01 ID:hAnAi6Ic0
以下は東方ファイトスレ37
対戦者1:何者かに命を狙われている霖之助
対戦者2:早苗さんにぼろぼろにされたフラン
お題:怒り狂ったレミリアがうっかりグングニルと間違えてネギを持って飛び出して行ってしまったので、届けてあげて下さい。
について好き勝手書いてたら長くなった上に投下タイミングを失った物です。
折角なのでこちらに張らせて頂きます。
文字数制限があるとはいえ4レス…どうしてこうなった。


フラン「うぅ……へびこわい……かえるこわい……(がたがた)」
レミィ「蛇に蛙……私の可愛いフランをこんな目にあわせたのは青巫女ね!」
>>485のファイト後、咲夜によって連れ帰られたフランを見て怒り心頭に達したレミリアは、
手近にあった長物を掴むと、夜の幻想郷へと飛び立った。
美鈴「あれ、咲夜さん、ここに置いた長ネギを知りませんか?」
が、それはいつものスピア・ザ・グングニルではなくただの長ネギだったのだ。
咲夜「聞けば早苗は妹様の四分身に対抗して六分身したとか……。
いくらお嬢様でも、武器が長ネギでは……!」
非常識事態に緊張の走る紅魔館。
それを打ち破ったのは、霖之助を従えて現れたジャッジメント・シーズンだった。
JS「まさかの時の東方ファイト!という事で本日のファイトは
『レミリア・スカーレットにグングニルを届ける』と決定しました」
霖之助「僕としては窮地を救ってもらった手前、断り難いのだが……相手は誰だい?」
JS「そこのフランドール・スカーレットです」
美鈴「そんな!妹様はこんな状態なんですよ!?」
咲夜「しかもお嬢様が向かった先は、例の青巫女の所……連敗はありえませんが、再戦には早すぎます」
JS「東方ファイトは途中結果を考慮しません。
具合が悪いのであれば、森近霖之助が背負って行けば良いでしょう」
霖之助「……僕の方に異論は無いが、どうする?」
咲夜「不戦敗は紅魔館の恥、お嬢様がいらっしゃれば、妹様をファイトに向かわせるでしょう」
美鈴「大丈夫ですか、妹様……辛かったら、すぐに戻って来て下さいね!」
咲夜「美鈴!甘やかすなとお嬢様に言われているでしょう」
美鈴「でも……!」
霖之助「辛いのは彼女も同じだよ。真っ白になるまで握った拳を見れば、痛い程よく解る」
美鈴「咲夜さん……」
咲夜「雑貨屋に頼む事でもありませんが……妹様をよろしくお願いします」
霖之助「ああ、これでも男だ。か弱い女の子一人、なんとか守って見せるさ」

レミィ「見つけたわよ、東風谷早苗……私の可愛い妹をあんな目にあわせた罪、償ってもらうわ!」
早苗「紅魔館は悪魔の館、いつか祓わねばと思っていました!
……ところで幻想郷では、吸血鬼をネギで食べる風習でもあるんですか?」
レミィ「何を訳の解らない事を……行くわよ、『スピア・ザ・グングニル』」
レミリアの気迫に張り詰める空気を緩める早苗の問い、
しかし自ら構えて投げたのがネギだと悟ると、ショックでレミリアのテンションが一気に下がる。
レミィ「あれ、ネギなんて……ショックだわ、これがほんとのマイハートブレイク……」
早苗「ネギの下拵えが終わったところで早速料理させて頂きます!」
レミィ「くっ……マズいわ、ここは一度凌いでなんとか……!」
早苗の猛反撃をカリスマガードで凌ぐレミリア。
しかし、観客が居ないとはいえ、劣勢は誰の目にも明らかだった。
早苗「む……人の気配!?」
レミィ「ふん、咲夜に美鈴かしら?まったく心配性なんだから」
早苗「助かったなどと思わない事です!神奈子様、諏訪子様、お力を!」
御幣を掲げ祝詞を唱える早苗。
すると早苗の両隣に二人の早苗が新たに現れる。
そして元の早苗と二人の早苗は、各々が二人に分身し、都合六人に増えた。
レミィ「なっ……フランのフォーオブアカインド以上……!?」
早苗「あなたの相手は引き続き私が……いえ、私達二人が行います。
神奈子様と諏訪子様のお力を借りた四人には、援軍を迎え撃ってもらいます」
レミィ「くっ……(咲夜、美鈴……しっかりやりなさいよ!)」

329名前が無い程度の能力:2010/07/06(火) 22:03:35 ID:hAnAi6Ic0
従者の心配をするレミリアだったが、やって来たのは背負子にフランを乗せた霖之助だった。
ここ最近襲われ慣れした結果、充分な警戒をして歩いていた霖之助は、
御神渡りクロスとミシカルリングの同時攻撃をすんでのところでかわす事ができた。
霖之助「これは……山の神と祟り神か……?」
早苗「いいえ、わたしです!」
強烈なスペカに、山の二柱の関与を疑う霖之助の前に現れたのは、都合四人の早苗だった。
霖之助「青巫女が……四人!?」
早苗「神奈子様のお力を借りた私が、低速と高速で二人!諏訪子様のお力でも同様に二人!
さらに本来の私に加え、緋想天の格闘モードな私で合計六分身です!」
霖之助「……双子で分身数を上回るというのは聞いた事があるが……なんて非常識な分身だ」
フラン「ひぃっ!へび!かえる!やだー、もうかえるー!」
早苗「あなたに恨みはありませんが、あなたの背負ったその子は悪魔の妹。
それにあなたの体に半分流れている妖の血……ここで断ちます!『メテオリックオンバシラ』」
迷いの無い言葉と共に、半人である霖之助めがけて御柱を降らせる早苗。
回避能力も防御力もないフランと共に潰れたかと思いきや、甲高い金属音が御柱を止めた。
早苗「神奈子様の御柱が!?」
霖之助「……万が一に備えて持って来ておいてよかったよ。
君が見るのは初めてだろう、これが天叢雲剣……俗に言う草薙の剣さ」
見た目には飾り気のない、古臭い剣としか映らないが、
それから放たれる圧倒的な力が神器である事を物語っていた。
早苗「彼も神なり、我も神なり!神奈子様には建御名方命の神格があります!」
緊張した面持ちになった早苗は、神奈子の神格を頼り、神レベルのスペカを連発する。
しかしその全てが、霖之助どころかその手の天叢雲剣にすら届かず、雲散霧消する。
早苗「そんな……!?」
霖之助「残念だったね。この剣の持つ神格は建速須佐之男命、そちらの祖父だ」
剣による肉体強化もあって、涼しい顔でスペカを無効化する霖之助だったが、余裕とまでは言えなかった。
霖之助「(マズいな、これは……この子を背負ったままで突破は出来ない。
剣のおかげで力負けはしないが、それだって僕の体力次第だ)……フラン、起きてるかい?」
フラン「うぅ……こわい……こわいよ……」
霖之助「僕だって怖いさ。でもね、君の姉さんは、君の敵を討つため、武器も持たずにあれと戦ってるんだよ」
フラン「えっ……お姉様が……!?」
霖之助「君に持たせたその槍、それは姉さんのグングニルだよ。それを、君の姉さんに届けるんだ」
フラン「……でも、あの巫女が……うぅん、やる、やってみる!」
霖之助「いい子だ、フラン。例の分身を使った後、僕の合図で飛び出すんだ」
フラン「うん!『フォーオブアカインド』」
早苗「作戦会議は終わりですか……人数が増えても同じ事です!」
四人に分身するフランだったが、グングニルは一本しかない。
一人だけグングニルとレーヴァテインの二本を構えたフランを見ると、
早苗は迷わずそれに弾幕を集中させた。
早苗「まずは一人!」
霖之助「幻灯だ!」
早苗「えっ!?」
フラン「すぐ戻って来るから……待っててね!」
早苗「しまった……ホログラフとは!」
弾幕に掻き消されたのは、霖之助が用意した幻灯で作られた、フランの幻影だった。
弾幕に出来た一瞬の隙を突いて、今度こそ本物のフランが、グングニルを抱えて飛翔する。
早苗「いけません、あれを姉と合流させては……!」
霖之助「おっと、悪いがあの子を守ると約束してしまったんでね。泥仕合だが僕の相手をしてもらうよ」
攻め手を欠く霖之助、弾幕が無効化され打つ手のない早苗。
しかし霖之助がここに四人の早苗を足止めし、レミリアとフランが合流する事で、
勝負の流れは確実に変わりつつあった。

330名前が無い程度の能力:2010/07/06(火) 22:04:09 ID:hAnAi6Ic0
早苗「さあ、一子相伝ゆえに本来同時に放たれる筈のない弾幕……その同時攻撃に耐えられますか!」
レミィ「……(一対二だからとかじゃない……もっと深い、非常識な理由……。
あの巫女は、今の幻想郷で『妖怪殺し』を行う事に……躊躇がない……!)」
スペルカードルールにより、全ての殺しは遊びに置き換わってしまった。
しかし早苗は、外界からの来訪者であり、目的に対してのひたむきな姿勢は、
ある意味幻想郷においてはあまりに非常識過ぎた。
そして今の早苗は、妖怪を退治する事に全力を注いでいる。
殺し合いとなれば話は別だが、早苗がその気では、遊びではいなし切れない。
レミリアが迷いを見せた隙に、二重の星型弾幕がレミリアを包み込む。
レミィ「……しまった!」
早苗「獲った!これぞ秘術――」
フラン「きゅっとして……どかーん!」
レミリアを包囲し、閉じかけた弾幕を、フランの剣が切り開き、弾き飛ばす。
弾幕の切れ目から脱出したレミリアに、フランはグングニルを手渡した。
レミィ「フラン!さっきまであんなに怯えていたのに……」
フラン「もう大丈夫!霖之助が、お姉様にグングニルを渡せって!」
レミィ「そう……姉として、お礼をしないといけないわね」
早苗「援軍かと思ったら、この前倒した悪魔の妹でしたか。しかし何度やっても同じ事です!」
フラン「もう負けないよ、お姉様と一緒だもん!」
レミィ「……待ちなさい、フラン。あれがあと四人居たでしょう、それはどうしたの?」
フラン「あっちで霖之助が防いでる……早くあれを倒して戻ろう!」
レミィ「ふん……分身は同時に倒すのがセオリーね。戻るわよ、フラン。案内しなさい」
フラン「えっ……うん!」
早苗「何のつもりか知りませんが、逃がす物ですか!」

早苗「半人だと思って手加減していましたが、そろそろ本気を出さないといけませんね」
霖之助「おいおい、初手から御柱を放っておいて手加減はないだろう……」
軽口を返したが、霖之助は限界が近かった。
四人の早苗がローテーションで弾幕を張り、霖之助に休む暇を与えないのだ。
そしてそのテンポが次第に上がり、日頃動かない霖之助の体は既に悲鳴を上げていた。
霖之助「(これは……本気でマズいな。今より激しい弾幕じゃ、当たれば致命傷か……。
こんな事なら、魔理沙にちゃんと八卦路の手入れの仕方を教えておくんだった……)」
自らの絶体絶命の危機に、魔理沙の顔が浮かび、自嘲気味に笑みを漏らす。
その笑みの意味を取り違えた早苗は眉を吊り上げ――
早苗「『諏訪大戦 〜 土着神話 vs 中央神話』」
神奈子の神格と諏訪子の神格が最大限に発揮される、諏訪大戦を発動させた。
二柱の神格を借りた四人の力により、圧倒的な物量の弾幕が息つく暇もなく襲い掛かる。
レミィ「『スピア・ザ・グングニル』」
フラン「『レーヴァテイン』」
もはやここまでと、霖之助が目を閉じかけたその時、
四人の早苗に二つの影が襲い掛かり、弾幕を中断させる。
フラン「霖之助!大丈夫?」
霖之助「意外と早かったね。その様子だと、無事渡せたか」
レミィ「ええ、お陰様で。あんたは無事に見えないけど」
霖之助「まったくね……それでも、もう一頑張りするだけの意地は残しておいた」
吸血鬼姉妹を追って来た二人の早苗を加え、改めて総力戦の状況を見て、
霖之助は文字通りの精神力と剣の力だけで、何とか構え直す。
早苗「こうなったら、三人仲良く地獄に送って差し上げます!」
レミィ「フラン!霖之助!……お願い、少しだけ時間を頂戴!」
普段居丈高なレミリアの、懇願の声。
霖之助の男気と、姉を敬愛するフランの心を奮い立たせるには充分な物だった。
霖之助が力を振り絞って振るう剣が早苗の弾幕を掻き消し、
四人に増えたフランが各々全力でスペカをぶっ放す。
凄絶ながら決め手に欠ける弾幕戦の末に、双方が横一列の布陣になった。
レミィ「終わりよ……スピア・ザ・グングニル!」
運命を操作し、早苗が一列に並ぶよう仕向けたのはレミリアだった。
自ら導いた運命の通りに早苗が並ぶのを確認すると、グングニルを構えて疾走する。
その最後で鋭角に曲がると体を一回転させ、疾走の勢いをつけたグングニルを放った。
早苗「キャァーッ!」
紅い光は六連の破裂音を立て、熾烈な戦闘は終了した。

331名前が無い程度の能力:2010/07/06(火) 22:04:43 ID:hAnAi6Ic0
フラン「……やったの!?」
霖之助「……殺ったのか?」
レミィ「やっちゃいないわ」
意味と温度の異なる二人の問いに、レミリアは素っ気無く答える。
そして倒れて一人に戻った早苗の頬を叩いて目覚めさせ、グングニルを突き付けた。
早苗「そんな……神奈子様と……諏訪子様の……お力を借りたのに……悪魔に負けた……」
レミィ「負けの認識はあるのね。それなら話は早いわ」
早苗「こ……殺し……殺しなさいッ!妖怪に……悪魔に情けを……かけられる謂れは……っ……」
力の差と、敗北という事実。
自らの存在を否定された早苗は、恐怖に身を震わせながら、最期まで気丈に振舞おうとする。
レミィ「そう。じゃあ、楽にしてあげるわ」
早苗「……っ……!」
笑顔を見せるレミリアだったが、その殺意と威圧感は何倍にも増して感じられた。
抗い難い死の恐怖に怯える早苗めがけて――
(パシッ)
早苗「ひっ!……え……生きて……る……?」
レミィ「まったく、これだから人間は困るのよ」
レミリアは軽く平手を打ちつけた。
レミィ「あんたも解ったでしょ、誰だって死ぬのは怖いの」
早苗「……(こくり)」
急に柔らかくなったレミリアの口調に、恐怖から解放された早苗は素直に頷いてしまう。
レミィ「だから人間は、理不尽な死を迎えないように、妖怪と取り決めを交わした。
でもそうしたら、今度は妖怪が生きる元気をなくした……」
早苗「わかる……気がします」
殺意と威圧感から解放された早苗は、素直に思うままの言葉を口にする。
レミィ「でも、妖怪が本気を出せば人は死ぬ。人と妖は本来不平等なのよ。
だから、死なないようにルールを作った。後は解るわね?それが――」
早苗「弾幕ごっこ……ですか」
話には聞いていたし、理解もしていた。
ただ早苗は、弾幕ごっこに意味を感じていなかったのだ。
妖怪を討つ事、それが人の幸せに繋がり、妖怪に対抗する力として守矢への信仰が集まる。
心の底からそれを信じていた早苗には、弾幕ごっこなど不要だった。
その意味を身を持って知るまでは。
レミィ「それを一人の、しかも人間の、勝手な都合で、殺し合いにされたら……どうなると思う?」
早苗「……」
早苗は答えなかった。答えられなかったのだ。
恐らく人の側から取り決めを破れば、妖怪は報復として人を襲う。
人と妖の全面戦争の行く末は、どちらかの消滅しかない。
そう、外界で人が鬼を駆逐したように。
そして幻想郷では、どちらが勝つかは解らない――
否、今自分は負けた。本気を出したのに、本気を出していない吸血鬼に負けた。
恐らく、幻想郷では人が負ける。
絶滅はしないだろうが、狩の獲物として、怯え暮らす儚い生き物に成り果てる……。
それを直感的に悟ってしまい、言葉が出せなかった。
レミィ「……解った?」
早苗「……はい」
言葉に詰まった早苗に、レミリアは声をかけ、手を差し伸べる。
その手の持つ意味。幻想郷に生きるために、幻想郷のルールを守ると誓う、意思表示。
それを感じ取った早苗は、一瞬躊躇った後、その手をしっかりと掴んだ。
レミィ「ようこそ、幻想郷へ。幻想郷は全てを受け容れる……ま、誰かさんの受け売りだけど」
早苗「……幻想郷って……いい所、ですね……」
レミィ「当たり前よ、この私が500年住んでるんだもの、いい所でない筈がないわ」
少し前まで死闘を繰り広げていたのに、今は笑って握手をしている。
これが弾幕ごっこの意味であり、幻想郷のルールなのだろう。
心の底に何か暖かい物を感じながら、早苗は後の二人の方を見回す。
アリス「……」
パチェ「……」
にとり「……」
霖之助「……(ぐったり)」
そこには、精魂果てた霖之助を囲んで、その魂を消滅させようと目論む二人の魔女と河童の姿があった。
早苗「……(ああ……本気になった妖怪は、弾幕ごっこを使わないんだ……)」
レミィ「……何考えてるか知らないけど、多分それ違うから……」

332名前が無い程度の能力:2010/07/09(金) 02:07:41 ID:YJ6cgGDY0
毎日更新! おもしろ動画サイト
http://dougadedouka.blog133.fc2.com/

333名前が無い程度の能力:2010/10/17(日) 21:23:53 ID:zusmimxI0

ふとヒトラー総統と霊夢と魔理沙の会話を思いついたので書いてみました。
あるSLGゲームのチュートリアルが元ネタです。

魔理沙「霊夢、こんなゲームを輝夜から借りてみたんだが、ちょっとやってみないか?」
霊夢「なによそれ」
魔理沙「ハーツオブアイアン3っていう、スウェーデンの会社が出してるゲームらしい」
霊夢「どんなゲームなの?」
自称画家「戦争の嵐が迫っている」
霊夢「うわ、誰よアンタ」
自称画家「余は・・・名も無き画家だ。諸君に来る戦乱の備えを充分にしてもらうために案内を
するべくここにやってきた。国家を運営した”大先輩”としてな」
魔理沙「そのチョビ髭、珍しくて面白いんだぜ」
霊夢「絵描いてる最中なの?これは犬かしら?」
自称画家「それは人なんだが・・・」
霊夢「あによ、人の顔をジロジロ見始めて・・・」
(自称画家、二人をじろじろ見る)
自称画家「優等人種と劣等人種の違いを知っているか?それはだな・・・」

(以下、30分に渡って熱弁が続く)

魔理沙「・・・ゲルマン人種がいかに優秀かはよくわかったから、そろそろこのゲームについて教え
てほしいんだぜ?」
自称画家「うむ、まず世界に覇を唱える国になるためには、状況を的確に把握することだ」
霊夢「情報が大事ってこと?」
自称画家「そういうことだな。勝利を手におさめるためにはこれを完全に理解することだ」
魔理沙「あんたがこれから説明してくれるのか?」
自称画家「うむ。だが、愚かにも余の忠告に耳を傾ける意思を持たぬのであれば、好きにするが
いい。止めはしない…不本意だが」
魔理沙「誰も言うこと訊かないとか言ってねーだろ…」
霊夢「このおっさん短気そうね…」(ひそひそ)


続く

334名前が無い程度の能力:2010/11/18(木) 21:02:54 ID:gS9Pv7zEO
レスお借りします。
以下に投下するのは、幻想板東方ファイトスレのジャッジです。

対戦者1:霊烏路空&おキューちゃん
対戦者2:救世主モコたん
対戦方法:くるくる回って桜吹雪を撒き散らし人里を熱狂の渦に


となります

335名前が無い程度の能力:2010/11/18(木) 21:06:54 ID:gS9Pv7zEO
人里の特設宴会場に花びら舞う景色が広がる。
季節は冬になろうかというこの時期に、ファイト指定という理由で一本の大桜に花が咲いていた。
白玉楼の主、西行寺幽々子曰く
「このファイトの為に、季節に眠る春度を無理矢理かき集めたわ」
とのこと。
この大桜を肴に、宴会が開かれていた。人妖問わずの大盛況である。
ちなみに樹の根本には、リリーホワイトが「ばたんきゅー」していた……


「さあ、この季節外れの桜を舞台に華麗に舞い回り、宴会を湧かせてくれるのはどなたかしら?」
幽々子が妖しく笑う。
と、宴会場の一角から声が上がった。


「さあおキュー、ここで目立ってさとり様に誉めてもらうよ!」
「うにゅ〜」
声を上げたのは地獄鴉と……九官鳥?みたいな生き物。

「あらあら、可愛らしいコンビだけど……爆発はさせないでよね?」
幽々子が笑いながらも釘を差す。
「大丈夫だよ〜、爆発はさせないよ」
「うにゅ!」
ともあれ、空&おキューちゃんの芸である。


「おキュー、来て。」
そう言うとフレアアップを展開する空。だが弾幕は出さずに風だけ舞いあげていた。
「うにゅ〜」
その中飛び込むおキューちゃん。風の回転に合わせて回り始めた。
「さあ行くよ。おキュー、よろしくね!」
お空が風を強めると、辺りの桜の花びらを巻き込み、巻き上げ、巻き込み、巻き上げ……
そこには一本のピンクの柱が出来ていた。おキューちゃんも風に巻き上げられ、花びらと共に上空に飛び上がっている。
「おキュー、今よ!」
「うにゅ!」
空が合図すると、上空のおキューちゃんがブレイクサンを放つ。すると…
上空に舞い上げられた桜の花びらが、まるで豪雪地帯の降雪のように、一斉に降り注いだ…

この花びらの豪雪に会場は盛り上がる。
…と、一仕事終えた空とおキューちゃんが戻ってきた

「空とおキューの『華花火』、どうだった?」
「ええ、面白いものを見せて貰ったわ、ありがとう。地霊殿の主にもよろしくね?」
「うにゅ!」
満面の笑顔で席に戻る空と、ついていくおキューちゃんだった。



続く

336名前が無い程度の能力:2010/11/18(木) 21:07:45 ID:gS9Pv7zEO
続き

「さあ、さっきの芸に対抗するものはいないかしら?」
お空たちの花びらが落ち着いた頃、幽々子がまた芸を募る。すると、

「ほら妹紅、また行って来い!」
「慧音……今日は飲みすぎだよ……」
明らかに酔っ払った慧音に囃したてられ、妹紅が桜の前に進み出た。
と、あちこちから「よっ!救世主!」「もこたん!」等の声が飛ぶ。

宴会芸と称し、慧音&妹紅の寸劇「救世主モコたん」が披露されたのはつい先程のことだった。
もちろん慧音の提案…というかごり押しであるが


「あら〜?貴方が回るのね?」
「……西行の娘、か。仕方ない」
嫌々ではあったものの前に出て観念したのか、妹紅の表情が真面目に引き締まる
「良く見ておくんだな……、先祖の舞いを!」


桜舞う、妹紅も舞う
舞い散る桜が、まるで意思を持ったかのように妹紅と舞い回る
舞いは所謂日本舞踏であろうか。凛々しく力強く、時には繊細に緩やかに。妹紅が気迫の舞踏を見せていた。
その気迫の舞を間近で見た幽々子は……扇子を一つ妹紅に差し出し、懐から扇子をもうひとつ取り出し、妹紅の舞いに続いた。


藤原の娘と、藤原の末裔西行の娘。
時を超えた二人の共演に、会場は感嘆の息すら霞むほど飲まれていた……


二人の動きが止まり、幽々子が扇子をパチンと閉じる。
すると、堰を切ったかの様に会場から歓声が上がる。大成功であった。

「さっきの発言はよく分からなかったけど、共に舞えた事が何故か嬉しいわ」
「……そうか、なら私も渾身で舞った甲斐があったと言うものだな」
ともあれ、妹紅の芸…いや演舞の終了である。



とそこに妖夢と、四季映姫がやって来た。
「ところで幽々子さま、対戦者と共闘してしまいましたが…今回のファイトは、どちらの勝ちですか?」
「私が裁かなくても、そこの閻魔様が裁いて下さるわよ。」
「全く……私任せというのも考えものですよ西行寺幽々子。そもそもそこまで計算していなかったのではないすか?」
「あら〜、それはどうかしらね?」
「……まあいいでしょう。」
幽々子の飄々とした回答に、四季映姫は半ば苦笑いする。
「今回のファイト、霊烏路空&おキューちゃんvs救世主モコたん、」
「……それは忘れて欲しいんだが」
妹紅が赤面しながら突っ込む
「……お互いこれだけ会場を沸かせたのです、白黒つけるのは無粋というものでしょう。この季節外れの桜に免じ、ドローとします」

337名前が無い程度の能力:2010/11/18(木) 21:08:18 ID:gS9Pv7zEO
さらに続き

―――結果、両者ドロー。


「あら閻魔様、白黒つけないとは珍しいわね」
「こんなことも有るものです。さて西行寺幽々子、貴女にはやることが残されてますよ」
「えぇ〜」
「えぇ〜じゃありません、宴会が終わったら早く春を大地に返しなさい。それが今できる貴女の善行よ」
「ハイハイ、分かりましたわ〜」


季節外れの桜の宴が終わるのは妖怪が飲み潰れるまでか、桜が散り切ってしまうまでか。今のところは知るよしも無い。



「……は……はる〜…」
……リリーホワイトの春度の限界が先かも知れないが。





以上です。お目汚し失礼しました。

338名前が無い程度の能力:2011/01/10(月) 02:15:09 ID:X.7GXFcM0
フィギュア通販販売専門店 東方キャラクターグッズ 
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339名前が無い程度の能力:2012/01/26(木) 20:56:44 ID:lcsmXowI0
適当に思いついたSSダバァ





「結局、思いつかなかったわね」

カップを口元まで運び、蓮子は嘆息する。

「やっぱり、駄目かしら? “世界の裏側”から月に行く方法」



 ケーキが運ばれて来るまでの間に、どうやってか“ツアー”なしに月へ行く方法を考えていた。
境界の裂け目からいける世界から月に行くと発言したのは、ただ今珈琲で喉を潤している宇佐見蓮子と同席しているマエリベリー ハーン――普段はメリーと呼ばれている――彼女である。



「はあー。良い方法だと思ったんだけどな」

「発想は悪くないとは思うけどね。でも、行けたとして月へ行ける方法があるのか。 もしくは、行けるとしても月へ行く手段を持つ人、もしくは、人たちが了承してくれるかどうかよね」

「行って見なきゃ分からないってことね」



 そんなこんなでカットされた二人分のケーキが運ばれてくる。
しっとり柔らかいスポンジケーキを絶妙な甘さのホイップクリームで包み、甘酸っぱく赤い苺が白地の上で主張する。
そんなごくありふれた普通のケーキ。

「そうよ。私は、まだ見たこともないしね」

「やっと主役のお出ましね。珈琲だけじゃ頭も回らないわ」

そう言い、運ばれてきたケーキに手を付ける。

「ケーキも種類があって悩むけど、普通のも十分に美味しいね」

「ほんと、美味しいわね」

「そういえばさ。聞かなくてももう分かるけど、メリーはケーキの苺を最初に食べる派? それとも、後に食べる派?」

既にメリーのケーキからは苺が消えている。

「あら、私はその時の気分で食べてるわ?」

「じゃあ今は、最初に食べる気分だったのね」

フォークからカップへ持ち替え、喉奥へ珈琲を流し込む。



「何度も言うようだけど、普通に美味しかったわね」

蓮子が最後、苺を頬張るのを見てメリーが言った。

「ちょ、ちょっと……まじまじと見つめないでよ。恥ずかしいじゃない」

蓮子の顔が赤くなる。

「まるで苺みたいね♪」

「もう……」

にこにこしているメリーとは対照的に蓮子は心底恥ずかしいのか、珈琲の残りを飲み干す。

「やっぱり、地道にバイトするしかないのかしら」

「じゃあ、何か良さそうなバイトでも探してみる?」

「…………」

「…………」

二人そろって沈黙する。

その静寂を打ち破ってくれやがったのは、ウェイトレスである。

「珈琲の御代わりは如何ですか?」

「あ、いいです」

「彼女に同じく」

そう言うと、ウェイトレスは戻っていく。

「まあ、居座るのも迷惑かかるし、場所を変えましょうか?」

「じゃあ、今日はメリーの家で」

「私の家?」

「この間は私の家だったでしょ? それに、メリーの家に行くの久しぶりだし」

「うーん……、まあいいわ。それじゃ、ケーキでも買って帰りましょう?」

「ま、またケーキ?」

「だって、美味しかったじゃない」

カフェ兼ケーキ屋。
いや元々は、ケーキ屋だったのだが、兼業でカフェを始めたので、ケーキ屋兼カフェの方が正しいが。

「このトライフル美味しそうね!」

ショーケースの中の色鮮やかな様々な果物が載ったケーキを指す。

「帰って食べるんだよね? チーズケーキにしない?」

そう言い、中々ショーケースから離れない彼女たちが決めたのは。


また、普通のケーキだった……。





短いですよね?
最初は、メリーの家で蓮子の「うー、さみ」ネタを使いたかっただけだったんですけどね……。

340名前が無い程度の能力:2012/02/17(金) 22:12:56 ID:naoWVPRg0
>>339 らきすた思い出したよ。

>>7の改変で。

魔理沙「へえ、これが遊園地か」
早苗「あら、高飛車ですわ。前から乗りたかったんですよ」
魔理沙「なかなか迫力があったな・・・えっ?まだあるの?」
魔理沙「ぐえええ・・・90度超えてるじゃねえか」

魔理沙「ひゃあ、恐かったぜ、遊園地って面白いものだな、
あれっ霊夢は?」

341名前が無い程度の能力:2012/02/19(日) 08:19:18 ID:lC5ZvuUQ0
魔理沙「ああ、あんな所にいる。おおい、霊夢!」
霊夢「あっ、魔理沙、輝夜と偶然会ったから話してたのよ。
何でも、くらんどの壷だって」
輝夜「クラインの壷よ。ここは事象の地平線の裏表が反転するの。
ところで、こちらさんは?」

早苗と自己紹介をしあう。

輝夜「所であなた、さっき高飛車と言ってたわね。ここは2012年の
世界で高飛車は今年2007年時点では誰も知らないはずなのに、
なぜあなたは知っていたの?」

342名前が無い程度の能力:2012/02/22(水) 06:15:52 ID:pCrimBOY0
花映塚のlog.txtみたら「info : score load」が結構終わりのほうにあったから
(logに掃き出される情報が作品によって異なるので神霊廟でも同じとは限らないが)

異常終了後に起動すると『異常終了前の「score.dat」ファイル有無チェックでの「有」フラグ』が残っていて
(肝心のスコアデータはメモリ上で木っ端微塵状態)ファイルの読み出しをスルー。
スコアデータをロードしようとした時にデータが無いんでファイル新規作成関数を通るのかな?

343名前が無い程度の能力:2012/03/21(水) 16:31:24 ID:Prj4UEtU0
勝ち目など、無い。
あの娘を痛めつけたことで、奴を本気にさせてしまった。
もう、逃げる事すら、できない。

“奴”の思考がここまで来た頃にはロナの右手に握られたエミッション・ブラックが“奴”の体を貫いていた。

「グオオオオオオオォォォォォォッ!!!」
“奴”が叫び声を上げるのも気にとめず、ロナは言葉を紡いだ。
「………ツドエ。」
集え。
この言葉に反応してエミッション・ブラックに力が集中する。
“奴”はもう動く事もままならなかった。
「グオォゥ………」
弱っている“奴”を睨み、ロナは言った。
「あいつを傷つける奴は、俺が絶対許さねえんだよ!」
さらに力が集中する。
「とどめだ…!」

「放出する黒い力!スルー・ザ・ブラック!!!」

344名前が無い程度の能力:2012/05/18(金) 04:55:21 ID:QEKonCOA0
「いくら上手かろうが凄腕のプレイヤーだろうが、他プレイヤーや他作品を貶したりするのはただのゲーマー気取り。
 作品を問わず、あらゆるゲームに対して本気で攻略に挑み、他者と競いあっても競争相手に最大限の敬意を払う。
 もし負けても相手を称える勇気を持つ。それが真のゲーマーだと思ってる。」

「お前はその思想を他プレーヤーに押し付けた時点で他プレーヤーを貶すことに気付いていない!
 自分の趣向を奇麗事と誉めそやし同類と徒党を組んで、意に沿わぬ思想を無駄だと切り捨てそこに宿る魂を踏みにじる
 ゲーマー気取り供はコントローラを置け!」

345名前が無い程度の能力:2012/07/13(金) 22:03:05 ID:qAblELQo0
age

346名前が無い程度の能力:2012/08/12(日) 17:17:47 ID:3K1yZHl60
                                 、.,__
                                 i::ヾ、`'ト、/L,.ヘ
                       ,..-───‐-.._...i:::::::::V:::::::!7:::::';
                _rァ'              ̄ヽノ:::::::::i/!
              /´                  `ヽ:フ>
                  / /     〃   冫 ‐―zノ|   i     :'
                ′.| /  / |  /    l   |  }    '.
                  |  |:f /  |〆 ,z=―- 、i } |  i    {
               ,/l   !| ∨ .__     ′r _   V i |    }小
              〃 |   l| /⌒ミ.   /´,.,斗=ミ  } |  ノ | '.
              {′|  {  , zミ、    〃トィ::r}》 :′ ′V }小.  …
              | ∧   |, 《´{うハ       廴ツ V   |ン' } ∧ }  何か気配を感じる
              \ l ∧ 小.  Vツ         }   厂イ }′}′
                 | ハ  .      '       /   爪/ ′ノ
                |    トハ             .′  / {   /
                 | i|  i 入     ´..`   } , } { ハ {
                 、 ト、  | 从 > .    . イ / |从 {
                  ヽ ヽノ { V\ト |` ー ´  |/}/′ヽ
                乂    .}     ノ/{
              ____ __ ,.ィ ′      \
              ./´     ` ー ..ノ       _ ≧ー ..
             .,          `   '´ ̄         `  、
            ′             ´              i
              |                               }
                  {                            |
              }   '.                        '    i
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347名前が無い程度の能力:2012/10/23(火) 18:58:59 ID:nA48SNwY0
紫「霊夢、この宇宙はどうやら、ある少女の想念が作り出したものらしいの」
霊夢「何よ、唐突に」
紫「それでね、今度外の世界の孤島の別荘にその娘たち一行を招待するから
あなたにはメイド役をやってほしいの」
霊夢「メイドなら咲夜がいるじゃない」
紫「私と親しくなきゃいけないのよ、それでね、外の世界の私に似た娘と
私が姉妹という設定だから一芝居打ってほしいの」

348名前が無い程度の能力:2013/07/03(水) 23:00:36 ID:fpEiXrEE0
ほう

349クロエ キーケース:2013/07/25(木) 07:12:27 ID:eBr2bvZk0
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352ワンピース tシャツ:2013/08/02(金) 15:05:33 ID:1D15ylmI0
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355ティファニー ブレスレット:2013/08/03(土) 15:37:54 ID:PMDw5Hw60
また、この時点で、張大千がすでに神秘的で遠い砂漠の洞窟も深くローメイを集め、敦煌へのアイデアがあったが、それ以来、彼は撮影する準備が西回りやって始まった。 ティファニー ブレスレット http://tiffanyjapan.hudsonci.com/

356ルイヴィトン コピー:2013/08/14(水) 03:39:29 ID:rsCPqH1M0
これを発展させたシーケンス層序学は、地層の堆積サイクルを基準とし、堆積サイクルの形成が相対的な海水準変動に起因しているという点を基本概念として、地層がいつ、どこで、どのような堆積過程で形成されたかという成因論的な観点から地層を解析していくものである一般的な<a href="http://pb2mydoh5c.drshores.com" title="ルイヴィトン メンズ">ルイヴィトン メンズ</a>探査データ解釈では、反射法<a href="http://6en8l1p4r.drshores.com" title="ヴィトン 財布 コピー">ヴィトン 財布 コピー</a>探査断面図に対して、連続性のよい特徴ある反射波を追跡していき、地質構造解釈を行うものであるが、震探層序学では不連続面(一連の堆積の中断あるいは浸食を示す面)を追跡して層序区分を行っていく。 地図<イベント内容>長さ1,600メートルのソメイヨシノと八重<a href="http://0tbri0ch.drshores.com" title="ヴィトン 長財布 コピー">ヴィトン 長財布 コピー</a>の並木がライトアップされます。 ルイヴィトン コピー http://8hf01716e1.drshores.com

357プラダ バッグ:2013/08/14(水) 03:44:10 ID:HNgKxR5Q0
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358wdhuisyhd:2013/11/02(土) 14:49:13 ID:X2cj0FG20
Deretter blir det fortløpende farging av resten av nettet ut over sommeren. - Foreløpig har hotellet en ansatt og det er meg. De nye, positive tallene er derfor gode nyheter for presidenten, som kjemper for Ã\ overbevise det amerikanske folk om Ã\ la ham fÃ\ fortsette som president etter valget 6. FULL RULLE: Span har 24 spillejobber i Storbritannia pÃ\ 27 dager, og om fÃ\ uker slippes debuten. - Jeg <a href=http://www.oldenborg.com/Oppdater/member.asp&gt;moncler&lt;/a&gt; husker første Ã\ret pÃ\ kretslaget med glede, men andre Ã\ret var bÃ\nn i bøtta.
HBO Nordic har bÃ\de Mac- og <a href=http://www.oldenborg.com/Oppdater/member.asp&gt;moncler jakke</a> Windows-støtte, men hvis du bruker Linux vil du nok mÃ\tte vente en stund. <a href=http://www.oldenborg.com/Oppdater/member.asp&gt;moncler norge</a> Drifts moncler før avskrivninger endte pÃ\ 5,2 millioner kroner, opp fra minus 4,1 millioner kroner. Han tror at Ventelo forsøker Ã\ velte denne avtalen slik at selskapet selv kan sikre seg Ludos kunder. 06,09 minutter - som er omtrent identisk med OL-kravet. Med sÃ\ mye krutt i forhjulene er det bare Ã\ henge i rattet, heldigvis er giret kortsteget og presist.
- Det siste pizzastykket kan jo likevel være ganske surt Ã\ tape, sier Bjørn. Dette er prisveksten i august i Ã\r sammenlignet med samme mÃ\ned i fjor. Ifølge slekt i Finland vil de at den lille barnekroppen skal stedes til hvile hos folket som har tatt seg av ham sÃ\ lenge. Ekspertene mener det er gode holdepunkter for at konsum av fisk og annen sjømat, spesielt fet fisk, har en gunstig effekt pÃ\ Ã\ bremse utviklingen og forebygge hjerte- og karsykdommer, men behovet for vitamin D, vitamin B og noen mineraler som jod og selen spiller ogsÃ\ inn. - Kikk etter rÃ\te og fukt rundt pipe og møne.
- Hvis de høye pÃ\slagene vedvarer, setter det grenser for hvor langt ned lÃ\nerentene kan gÃ\, sier direktør Jon Nicolaisen i Norges Bank. En rekke F-35 er allerede levert, og enda flere er akkurat nÃ\ i produksjon. Koblingen mellom fattigdom og innvandringsbakgrunn fra ikke-vestlige land er en dokumentert utfordring. - Skjebnetid gjelder i forhold til det bevise at l http://www.oldenborg.com/Oppdater/member.asp kunne klare h dette v Som kjent hadde vi en nedetidssituasjon i h i fjor. Lengst liggetidAv de 100 boligene vi har fulgt er det en leilighet i Hjortestien i Fredrikstad som har ligget lengst ute, med over 480 dager.
Etter dette skjedde helgenerklæring og skrinlegging i regi av biskop Grimkjell. Torsdag var det lokalisert 500. Kanskje forestillingens høydepunkt. Innsirkling 2 er spesielt interessant fordi den knytter an til den pÃ\gÃ\ende diskusjonen om samtidsromanens bruk av selvbiografiske elementer og levende modeller. 1,3 millioner kroner i Ã\ret koster ordningen myndighetene.

359名前が無い程度の能力:2014/11/11(火) 00:27:53 ID:kqxjTUrw0
旧作
ttp://ux.getuploader.com/gennsoukyou/

360名前が無い程度の能力:2016/10/07(金) 08:08:10 ID:q.IB18IE0
東方小麦畑の死闘

秋穣子「今年もおめぇらよぐ実っだなや」
穣子は一面金色に染まった畑を満足げに見てまわる。

多々良小傘「ぐっふぇっふぇ……、いっちょおどろかすっぺか」
小傘がやってきてゲリラ台風を発動させる。

穣子「やめるだ!この実りはオラだけじゃねぇ、里のみんながまっでたんだ」
ゲリラ台風の真ん中にいる小傘めがけて突き進む。

小傘「申し訳ねぇが守矢の神さんから外界のもんを売りさばきやすいよう言いつけられててのぉ、わるぐおもうなや」
謎の装置でさらに威力が増すゲリラ台風。

穣子「おめ、幻想郷を他所もんの好きにさせるつもりか?なら容赦しねっど」
小傘「この機械はカッパから借りた雨をつよぐするもんじゃ。1中間ボスのおめに、2ボスと3ボスが合わさったちがらに勝でるわきゃねぇがなさ!」
穣子「今は秋、わだすの季節じゃ。まとめて死なす!」

山中の紅葉が一斉に落ち葉になるほどの勢いで放った蹴りが小傘をただの肉塊に替え、飛んでった先にあった守矢のお社は山ごと吹っ飛び3人は未だに行方不明の様子です。
カッパは二度と機械いじりが四肢をもぎ取られ、今では見世物小屋の蛸壺女として生きているとのことでした。




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