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投稿するまでもないSSスレ 7/7
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早苗がやってくるなり、
「遊園地行きませんかっ?」
と、笑顔で聞いてきた。
……ゆーえんちって、何?
「なぁなぁ、ユーエンチって、何だ?」
私に聞かないで欲しい。
「えーっと……。御二人とも、知らないんですか?」
「初耳」
「知らないぜ」
吃驚している早苗。何かよく分からないけど、失礼な気がする。
よく知らないけれど、いやらしい所ならお断りよ。
わざと、少し不機嫌な感じで答えてみた。
こうすると、早苗は露骨に狼狽するので、そこが可愛いのだ。
「ちっ、違いますっ! 変な所じゃありませんー!」
案の定、わたわたする早苗。可愛い。
「なるほど、優・艶・地……。確かに、そこはかとない色気を感じるぜ」
魔理沙ナイス。
「そりゃあ、巫女って、元を辿れば色売り娘だけど……。私はそんなつもりは……」
「早苗は積極的なんだなぁ……。外の人は進んでるぜ」
二人して、にやにや。
「あーうー! 字が違いますー! 遊ぶ園の地と書いて、遊園地ですー!」
早苗の顔はトマトのように真っ赤になりました
うーん。
「……正しい字を聞いても、背徳感が消えないのは何故かしら……」
「そりゃあ、早苗の口から出てきたからじゃないか?」
ねー♪×2
「なっ、なんでっ、御二人はそんなにっ、息がぴったりなんですかっ」
いけない。遊びすぎた。
「ごめんごめん。さっき気の毒そうな顔したから、ちょっとからかいたくなったのよ」
「まぁ、お茶でも飲んで落ち着いてくれ」
「魔理沙。それ、私の湯呑み」
「もういいです……夫婦漫才は、もうご馳走様です」
「で、遊園地って、何?」
三人で縁側に腰掛けながら、あらためて聞いてみた。
「遊園地というのはですね……」
早苗が言うには、なんでも遊ぶために特化した乗り物や設備を集めた場所らしい。
例えば観覧車というのは、とても高くまで上がり、周りを見渡すことが出来、
ジェットコースターというのは、高速で線路の上を走るらしい。
「それって、私達は楽しめるのか?」
ホウキを持ちながら、(自称)幻想人最速の魔理沙が、首を傾げた。
確かに、私もそう思う。
「ええと、確かに私達は観覧車より高いところまで行けますし、
ジェットコースターも、早さでは霊夢さんにも敵わないと思います」
「じゃあ何で」
「でも、自分が好きな人と一緒に回れる。一緒の乗り物に乗る。
これは、とっても楽しいことなんです」
む。
「恥ずかしいぜ……」
「早苗は、直球だから……」
「い、いえっ、変な意味じゃありませんよっ」
そこで真っ赤な顔になるから、いらぬ誤解を招くのよ。と、言おうとしたけど、
治ってしまうのも、それはそれで勿体ないと思った私は、黙ってお茶を飲んだ。のだった。
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