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投稿するまでもないSSスレ 7/7
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従者の心配をするレミリアだったが、やって来たのは背負子にフランを乗せた霖之助だった。
ここ最近襲われ慣れした結果、充分な警戒をして歩いていた霖之助は、
御神渡りクロスとミシカルリングの同時攻撃をすんでのところでかわす事ができた。
霖之助「これは……山の神と祟り神か……?」
早苗「いいえ、わたしです!」
強烈なスペカに、山の二柱の関与を疑う霖之助の前に現れたのは、都合四人の早苗だった。
霖之助「青巫女が……四人!?」
早苗「神奈子様のお力を借りた私が、低速と高速で二人!諏訪子様のお力でも同様に二人!
さらに本来の私に加え、緋想天の格闘モードな私で合計六分身です!」
霖之助「……双子で分身数を上回るというのは聞いた事があるが……なんて非常識な分身だ」
フラン「ひぃっ!へび!かえる!やだー、もうかえるー!」
早苗「あなたに恨みはありませんが、あなたの背負ったその子は悪魔の妹。
それにあなたの体に半分流れている妖の血……ここで断ちます!『メテオリックオンバシラ』」
迷いの無い言葉と共に、半人である霖之助めがけて御柱を降らせる早苗。
回避能力も防御力もないフランと共に潰れたかと思いきや、甲高い金属音が御柱を止めた。
早苗「神奈子様の御柱が!?」
霖之助「……万が一に備えて持って来ておいてよかったよ。
君が見るのは初めてだろう、これが天叢雲剣……俗に言う草薙の剣さ」
見た目には飾り気のない、古臭い剣としか映らないが、
それから放たれる圧倒的な力が神器である事を物語っていた。
早苗「彼も神なり、我も神なり!神奈子様には建御名方命の神格があります!」
緊張した面持ちになった早苗は、神奈子の神格を頼り、神レベルのスペカを連発する。
しかしその全てが、霖之助どころかその手の天叢雲剣にすら届かず、雲散霧消する。
早苗「そんな……!?」
霖之助「残念だったね。この剣の持つ神格は建速須佐之男命、そちらの祖父だ」
剣による肉体強化もあって、涼しい顔でスペカを無効化する霖之助だったが、余裕とまでは言えなかった。
霖之助「(マズいな、これは……この子を背負ったままで突破は出来ない。
剣のおかげで力負けはしないが、それだって僕の体力次第だ)……フラン、起きてるかい?」
フラン「うぅ……こわい……こわいよ……」
霖之助「僕だって怖いさ。でもね、君の姉さんは、君の敵を討つため、武器も持たずにあれと戦ってるんだよ」
フラン「えっ……お姉様が……!?」
霖之助「君に持たせたその槍、それは姉さんのグングニルだよ。それを、君の姉さんに届けるんだ」
フラン「……でも、あの巫女が……うぅん、やる、やってみる!」
霖之助「いい子だ、フラン。例の分身を使った後、僕の合図で飛び出すんだ」
フラン「うん!『フォーオブアカインド』」
早苗「作戦会議は終わりですか……人数が増えても同じ事です!」
四人に分身するフランだったが、グングニルは一本しかない。
一人だけグングニルとレーヴァテインの二本を構えたフランを見ると、
早苗は迷わずそれに弾幕を集中させた。
早苗「まずは一人!」
霖之助「幻灯だ!」
早苗「えっ!?」
フラン「すぐ戻って来るから……待っててね!」
早苗「しまった……ホログラフとは!」
弾幕に掻き消されたのは、霖之助が用意した幻灯で作られた、フランの幻影だった。
弾幕に出来た一瞬の隙を突いて、今度こそ本物のフランが、グングニルを抱えて飛翔する。
早苗「いけません、あれを姉と合流させては……!」
霖之助「おっと、悪いがあの子を守ると約束してしまったんでね。泥仕合だが僕の相手をしてもらうよ」
攻め手を欠く霖之助、弾幕が無効化され打つ手のない早苗。
しかし霖之助がここに四人の早苗を足止めし、レミリアとフランが合流する事で、
勝負の流れは確実に変わりつつあった。
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