したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

博麗霊夢の一日 二日目

1名前が無い程度の能力:2012/12/24(月) 01:02:19 ID:isGPS3jc0
前スレ
博麗霊夢の一日 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1293435305/


6:00
起床。最近めっきりと冷え込んできた。
もう少しだけ布団の中にいたいという気持ちを振り払い、もぞもぞと這い出す。

69名前が無い程度の能力:2013/05/18(土) 06:03:36 ID:yuo6ViWI0
11:07
激しく泣きながら、私は一気にどんぶりをかきこみ終えた
これが姫様の手料理の実力だとしたら、月の民はやはり侮れない種族だと改めて実感する
ただ長生きしているだけではないのだと、納得も得心もさせられてしまう
涙を拭い、空のどんぶりを戻し終えた私の目の前では、優美なブラウスの袖で口を覆いながら、
輝夜がクスクスと笑っている
「とても美味しかったわ、ごちそうさま」
私がお礼を言うと、輝夜は尋ねて来た
「そんなにお腹が空いていたの、あなた、毎日ちゃんと食べているわよね?」
私はうなずく、いくらなんでもそこまで窮したりはしていない
でも、肝心の料理の腕では私は輝夜に遠く及ばない………
傷が癒えたら、少しは料理を勉強し直そうとこの時誓った

永琳に貰った貼り薬と飲み薬を携えて、改めてお礼を告げてから永遠亭を出る
これ以上煩わさないために、イナバたちによる護衛は辞退させて貰った
ゆっくりと飛んでいる間、骨折の傷がまだ少しばかり痛んだが、もう耐えられないほどではない
薬師は折れた骨を継いで固定し膏薬で湿布し、さらに麻酔という外界の痛み止めまで打ってくれたのだ
ズキズキする痛みがしばらくするとウソみたいに和らいでいった、医学の面でも月は卓越している
神社にたどり着くと、私は昼間から夜着に着替えて布団に潜り込んだ
「念のため三日間は安静にしていなさい、そうすれば十日後にはかなり治るから」
が医者の指示である、彼女はさらに付け加えた
「もちろん弾幕ごっこは絶対禁止 この状態じゃごっこ遊びやシャレにならないわよ」
我ながらうかつな事をしたものだと反省する内に、私は深い眠りへと落ちていった

70名前が無い程度の能力:2013/05/18(土) 10:33:36 ID:Z6TiyToc0
??:??
夢の中で夢だと気付く事がある。今、自分が置かれている状況も夢だと分かった。
夢だというのに、怪我をした箇所が酷く痛む。飛び上がる気にもなれない。
やりたい事も特に無いし、神社に戻ろう。

踵を返すと、そこには神社は無く、例えるなら紅魔館のような造りの建物があった。
もう一度振り返ると後ろは何も無い。真っ暗だ。
現実では“怖い”と思う前に、何かあると大抵誰かの仕業なので、そいつらをとっちめる事を考える。
今は、少し怖いのかもしれない。しばらく目を瞑ってから開いてみても景色は変わらない。夢からは醒めない。

…暗闇に向かうよりはマシだと思って洋館に向かう事にした。怪我をした箇所が痛む。脂汗が出てくる。

71名前が無い程度の能力:2013/05/19(日) 09:20:37 ID:rmbQdcGMO
??:??
時間が分からない。でも時計があったとしてもこの暗い世界では意味をなさないかもね。
館の門に立つ。大きくて高い扉。当然ながら門番はいない。
まるでお風呂場のようなむっ、とした湿気をかんじる。生暖かい。
手を触れると門がゆっくり開く。古くなりすぎて惰性で開いてしまったようだ。
…目の前は一面の水。
屋敷の中が水の中のに沈んでいるのだ。ぼっ、と蛍火のような光がゆらゆら水面にゆれる。
ふりかえると背後も水。いつのまに私は小さな小島に取り残されていたようだ。
今の私に飛ぶ力は無さそうだ。そんな気がした。

たたんだ服と靴は一式、手に届く一番高いところに置いた。
水は思ったより冷たくない。生ぬるい感覚に包まれ、私は静かに水を蹴った。

72名前が無い程度の能力:2013/05/19(日) 19:35:09 ID:p3lWWcLE0
??:??
はあ。

73名前が無い程度の能力:2013/05/20(月) 00:56:38 ID:UEib7cz60
??:??
変な音楽が流れてきた。
デーデン‥. デーデン‥. デーデン デーデン デーデン. デーデン デーデン デーデン. デーデン デーデン‥.

水辺から離れて島の中央に立って辺りを見回す。この音楽はどこから聞こえてくるんだろう?
しかし広い湖だ。海はこんな感じなのだろうか?
…そういえば、生理や怪我をしてる時は海に入ってはいけない、と てゐが言ってたのを思い出した。
これが海なら入らない方がいいだろう

74名前が無い程度の能力:2013/05/21(火) 17:24:11 ID:bwcLV0fg0
ジョーズか?カイザーラインハルトのバックでかかってた曲か?

ttp://momijitocirno.sakura.ne.jp/remilia/uploader2/src/remy24700.mpg.html

75名前が無い程度の能力:2013/05/22(水) 04:31:29 ID:ULYd8HBA0
てゐ



水中

76名前が無い程度の能力:2013/05/22(水) 16:21:00 ID:tsh3MjTI0
東南アジア方面から伝わった話だからワニ説が有力という説が有力。

77名前が無い程度の能力:2013/05/22(水) 23:58:13 ID:ibLEK2SI0
??:??
湖の中から大きな魚が飛び出してきた。全長は、頭部だけでも霊夢より大きく、広げた口は子供なら丸呑みにしてしまうほどだった。
……

???「…随分とうなされてたみたいね」

霊夢「…幽…香? …ここもまだ夢なの?」
幽香「そうよ。ようこそ、私の家…夢幻館に。
     …くるみもエリーも居なくなっちゃったし、この夢幻館自体、幻想郷からなくなったのだけれどね」

くるみとエリー…聞いた事があるようなないような…。
それにしても幽香はこんな良い所に住んでたのか。夏は神社の裏の木の上で寝てる姿をよく見るものだが

78名前が無い程度の能力:2013/05/30(木) 07:00:54 ID:3aWsPup.0
??:??
「あなた」と幽香がたずねてきた、悪戯っぽい笑みを浮かべながら、あー腹立つ
「胡蝶の夢っていう外の世界のおとぎ話を知っているかしら?」
「?………………??」
良く知らない、聞いた事もあるような、ないような、でも今は思い出せない
「霊夢、あなたは今、その胡蝶なのよ」
妖怪はウフフフと揶揄うように笑い、私を戸惑わせたまま、部屋を出て行く
いきなり、ズキッ!と傷がうずく、しかしこの痛みも本当なのだろうか
もう、訳が分からなくなってきたわ
寝台の上で堪えながら、私は戸惑い続けた………いったいなんでこんな事に
しっかりしろ、博麗の巫女! 魔理沙に笑われるぞ(あのやろー)

79名前が無い程度の能力:2013/06/01(土) 12:44:37 ID:3qF5T8xo0
??:??
自分の身にのみ起こった異変だと思うと釈然としないが、解決しないと博麗の巫女の名がすたるというもの。
…いつもなら目の前に居るやつを締め上げていけば解決出来るが、今回は出来そうに無い。
そろーっとベッドから降りて着衣の乱れを直し、部屋を出る。

長い廊下に沢山の引き戸がある。紅魔館みたいな建物だと思ったのに、神社か永遠亭のような様式だ。
引き戸に障子ではなく硝子が嵌められてるが、中の部屋の様子を伺う事は出来ない

80名前が無い程度の能力:2013/06/03(月) 18:19:53 ID:zo/a0fvs0
いったいなんなのよ、この事態は
本当にもうわからないわ
でも、必ずどこかに解決の糸口はあるはず
博麗の巫女、幻想郷の為なら、いつだって死ねる覚悟よ
とはいえおバカな理由で死ぬなんてダメよね
そういうのは魔理沙とかに任せて、こっちは徹底して疑惑の根源を追求しましょう
でも、この屋敷、なんだかおかしいわね、普通じゃないわ
誰かが歪めている、うん、そんな勘がするわ…

81名前が無い程度の能力:2013/06/03(月) 20:06:38 ID:V92USq9c0
??:??
せっかくだから、私はこの赤い引き戸を選ぶわ!

82名前が無い程度の能力:2013/06/03(月) 22:31:03 ID:zo/a0fvs0
??:??
魔理沙「おいおい、それこそ「死亡フラグ」と呼ぶんだぜ…まあ、骨は拾ってやるぜ
しっかり死んでくれよw」
早苗「霊夢さん、いままでご苦労様でした、後は私がしっかりと継ぎますから、どうかお安らかに」
妹紅「死ねるなんて素敵よね、リザレクションは全力で阻止でてあげるわ」
神子「逝ってよし、世界の為に逝ってこその巫女、辛い定めだが、あなたは覚悟出来ているようだし」
レミリア「結構、長い付き合いだったわね、さようなら、霊夢、忘れないわ」
輝夜「地球の人間の宿命よね、残念だけれど、せめて最期は潔くしてね」
三妖精「神社はしっかり守ります!………壊すかもしれないけれどまあね」
萃香「おう、早くこっちへ来い!お前とだったら良い酒が飲めるぞ」
マミゾウ「なに、あの世も悪い所じゃないぞ、私はどちらの世界も知っているからな」
お燐「はやく死体を運ばせてくれ、丁寧に焼いて上げるよ」
紫「あーあ、また新しい巫女を見つけないと………面倒だから寝よう」
わかさぎ姫「まだ本番じゃないじゃない、もうちょっと待ってよ!」

霊夢「お、おまえらなぁ………」

83名前が無い程度の能力:2013/06/04(火) 15:50:58 ID:9fyOAfZY0
??:??
・・・嫌な予感しかしないので赤い扉を開けるのは止めておこう。
その向かいにある部屋に入ってみる事にした。引き戸を開けると・・・

???「今日は転入生を紹介する。×××(聞き取れない)から来た、
    博麗霊夢さんだ。みんな仲良くしてやってくれ」

霊夢「・・・博麗霊夢です、よろしく」

魔理沙「おいおいお嬢様かと思ったら、「夜露死苦」ってヤンキーかよ」
アリス「何言ってるのよ。不良とは空気が違うでしょう」
教師「はい、静かに静かに。・・・博麗さんは、一番後ろの空いてる席に座ってくれ」
魔理沙「空いてる席が多いけど、お前の席は一番後ろだからな。そこの奴らは今日来てないんだ」
妹紅「…これ以上問題児が増えるのは勘弁してほしいわ」
霊夢「大丈夫よ、私は普通だから」

幽香「それは良かったわ。私の隣に怖い人が来たらどうしようかと思っていたのよ」
霊夢「休んでる人が多いみたいだけれど」
幽香「ああ、ちょっとツッパってる子と体が弱い子と…」
妹紅「引き篭もりね」
幽香「…変わり者は多いけど、そんなに怖い人は居ないから安心していいわ。
     それに、何かあったら私に言って頂戴。私はこうみえて学級委員なの。
    …自己紹介が遅れたわね。幽香、風見幽香よ。」

…最初は少し不安だったけど、上手くやっていけそうだ。…何か忘れてる気がするけど、気のせいだろう。

84名前が無い程度の能力:2013/06/04(火) 19:51:04 ID:YUNIHUWM0
とりあえず最初の給食………当番のチルノや妹紅たちの割烹着姿、なかなかじゃない
ふーん、最近の学校給食はなかなかのメニューなのね
魚のフライに、千切りキャベツのサラダ、
それにジャガイモとタマネギ、ニンジンとインゲンとひき肉の煮物、
お新香とごはんと卵汁………ぜいたくすぎるわ
でも、食べられるときにがっつりと食べておかないといけない
いざという時に、力が出なくちゃ困るもの

巫女って実は体力勝負なのよね

85名前が無い程度の能力:2013/06/05(水) 03:06:39 ID:wNEQFzwI0
11:10
目が覚めた。

何か忘れてると思ったら夢の中にいたってことを忘れてたんだった
ああ、おなかがすいた
せめて夢の中ででも食べてから目覚めればよかったのに

86名前が無い程度の能力:2013/06/05(水) 20:22:41 ID:9hoeevoY0
11:11 玄爺「博麗様、起きてください」
霊夢「何、どうしたの?」
玄爺「ずいぶん、うなされてましたので、様子を覗いにきましたら
枕元にこいつがいましたのじゃ」

玄爺の手にはゴブリンみたいな妖怪がつかまっていた。

玄爺「こいつは枕返しという低級な妖怪ですじゃ。人が疲れてる
時に枕元へ忍び込んで悪さをしますじゃ」
霊夢「私が見たのは多重夢よ、それも五重ぐらいの。
こんな三下が見せれるわけないわ」
玄爺「さあ、それは私には何とも・・・・・・」
霊夢「こら、あなたの能力の根源は何なの?正直に仰い。
でないと陰陽玉をドテっ腹に食らわすぞ、ゴルァ !」
枕返し「キキィ、メリーメリー、ゲンソウイリ・・・」

87名前が無い程度の能力:2013/06/06(木) 16:57:52 ID:zQAHFBNA0
11:13
枕返しはとりあえずどつき倒した、薬師に警告されていたとはいえ、
この三下妖怪程度なら、怪我した身でも瞬殺である
メリー………むかしどこかで耳にしたような気もするけれど、思い出せない?
枕返しをさらに問いつめると、メリーは結界を認識し、さらに通り抜けられるらしい
外の世界にも特異な能力を持つ者たちがいる、メリーもその1人なのだろう

とにかく悪夢は去った、怪我が少し疼いたので今度こそ安静にしていよう

88名前が無い程度の能力:2013/06/07(金) 11:48:06 ID:nFrXPuXE0
11:15
本格的にやばい。
持病の空腹をこじらせてしまい。
症状が悪化の一途を辿っている。
はやく治療してもらわないととりかえしのつかないことになりそうだ。

89名前が無い程度の能力:2013/06/08(土) 08:40:33 ID:L7dpstqk0
12:06
薄れ行く意識、体にも力が入らない…すっかり観念していると、いきなりの衝撃
誰かに思い切りひっぱたかれたひどい痛みで、私はなんとかこちらに戻って来れた
「霊夢よお前、大変な事態にいったい何をやってるんだ?」
目をあけると、金髪の魔法使いの姿があり、そいつはこう言った
「やっぱりか、おい霊夢これでも食え………………話はそれからだ」

あいつに差し出された風呂敷をあけると、五段重ねの重箱、汁物らしい筒、
大好物のお酒まで………ラッキー!!!
持つべき者は、友である(現金

90名前が無い程度の能力:2013/06/09(日) 04:47:27 ID:wz8GpYMg0
12:07
ごちそうさまを言う前に言っておくわッ!
私は今魔理沙のもってきてくれた豪勢な差し入れをほんのちょっぴりだが体験した
い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだけど……
あ…ありのまま 今 起こった事を話すわ!

『私はごちそうを箸で口に運んだと思ったらいつのまにか全て消滅していた』

な… 何を言ってるのか わからないと思うけど
私も何を食べたのかわからなかった…
おなかとせなかがくっつきそうだった…

奇術だとか「食事はまだですかいのう」「おばあちゃんさっき食べたばっかりでしょう」だとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてない
もっと恐ろしい亡霊の片鱗を味わったわ…

味わうならあのごちそうを目だけでなく口で味わいたかったなあ……

「おい、霊夢!しっかりしろ…」
「     」
「   」

91名前が無い程度の能力:2013/06/10(月) 09:20:47 ID:8i3/XpZY0
12:11
魔理沙にふたたび叩き起こされる、まだ枕返しにたぶらかされているのかと思ったが、
どうやらそうではないらしい
単なる空腹からの惑乱、そんなものだろうか
こうなったらとにかくリアルに食うしか無い、うん、そうだ
昨晩の残りご飯で雑炊をつくる、有り合わせの野菜、鶏の干し肉、卵、そんなものか
アサツキだけは刻んでたっぷりと入れる、神社のちかくの沢沿いにたくさん生えているから
出来た雑炊を、魔理沙といっしょに、フーフーしながら食す、うっ、うまいよぉおお
外の世界にこういう1人グルメをテーマにした漫画があるそうだが、出来れば読んでみたい、
小鈴にでも発注しておこうか
「…しかし、お前らしくもない魘され様だったぞ」
「ええ、ちょっと、朝からまあ、いろいろとあってね」
もうちょっとまともな一日になると思ってたけれど、やはり甘かったようだ

92名前が無い程度の能力:2013/06/10(月) 09:57:09 ID:kSHlHElY0
12:25
魔理沙「お粗末様でした」
霊夢「…アンタがそれを言うの。ま、いいけど。
     そういえばパチュリーの図書館に漫画の本って無いの?
    レミリアと門番が前に読んでいたのだけれど」

魔理沙「ん?漫画か。あるんじゃないか。
      そういやお前は絵が上手いよな。何か描いてみたらどうだ?」

霊夢「考えてみるわ。…所でその箒って乗り心地はどうだなの?またがっても座っても最悪そうだけど」
魔理沙「いきなりひどい言い様だな。まぁ確かに良いものではないが・・・って二ケツさせる気かよ!」
霊夢「ニケツ? …ああ…。そうね、二人乗りよ」
魔理沙「しょうがないな。高くつくぜ? で、どこに行くんだ?」

93名前が無い程度の能力:2013/06/10(月) 16:54:39 ID:8i3/XpZY0
12:40
とりあえず紅魔館を目指すことにする
魔理沙のすすめで股がるのではなく、横座りで箒に乗っている
なるほど、こうすればそれなりなものだ
「ねえ、座布団とか巻けばもっと楽よ」
「バカいうな、それじゃさまにならないじゃないか」
魔法使いはプライドが高い、もちろん、格好を気にする

「お、見えて来たぜ」
赤い館、吸血鬼たちの根城、しかし同時に幻想郷第一の書庫でもある
「ねえ、魔理沙、ところで大変な事態ってなによ」
「ああ、そうだったな・・・まあ、あっちで話そうや」
「緊急ってわけじゃなさそうね」
「緊急じゃなくても、たちが悪いってのはあるんだぜ」
ふむ、と私はうなずく
「・・・もしかしたら、お前に今日起こったこともそれかもな、というかそれだろう
枕返しだっけか、そんなヤツならこの機会に乗じても不思議じゃないな、
よりによって博麗の巫女に悪戯を仕掛けるなんて、まともな妖怪ならやらんぜ」

94名前が無い程度の能力:2013/06/12(水) 05:26:36 ID:NC5AZcmk0
12:45
「おいおい霊夢、なんかやってるぜ」
「これは面白いタイミングで来ちゃったようね」

普段居眠りしていることの多い門番は中庭で忙しく立ち働いており、
開け放たれた正門はほったらかされている。
中庭の様子は、落ちついたたたずまいの普段の面影もないほどすっかり変わり
いたることろから黒煙がたちのぼっているではないか。
内働きのメイド妖精たちもほぼ総出で、中庭を所狭しと行き来しては
焼けた物を運んだり後始末をしたりと大変そうだ。
珍しいこともあるものね。フランドールでも暴れたのかな。

「まったくあの子には手を焼くわ…」
霊夢と魔理沙の到来を察して、館の主自らがこっちにやってきてさっそく愚痴をもらす。
なんのことはない、本当にフランドールが大暴れたらしい。
「突然か。困った妹様だな」
「まあね。でもたまにはあの子の思い通りにさせてやることも必要なのかもしれないわ」
「私はいいことだと思うけどな。でもまさか庭じゅうでやっちゃうとはぶったまげるわね
これじゃ紅魔館の住人総出でも全然片付かないでしょ。私も手伝うわよ。魔理沙もいいわね」
「よしきた」


さて。というわけで私たちも参加することになった。
『庭で大バーベキュー大会をしたい』と大暴れしたフランドールのおかげで
紅魔館の森閑たるムードの庭園は一変豪勢な大バーベキュー会場と化し
あちこちに設けられた炭火のグリルから肉の脂が滴ってはあがる黒煙が
もうもうとたちこめている。
私たちはその中でも中央にしつらえられた特大のバーベキュー・ピットにむかう。
この騒ぎの首謀者であるフランドールが目を輝かせて肉を見守っている。
まず肉が凄い。トン単位で塊で買ってある。
で、主が肉を切る。やたら切る。反抗気味な悪魔の妹もこのときばかりは姉を尊敬。
普段、図書館からも出て来ないらしい少女がレミィクールとか言ってる。

95名前が無い程度の能力:2013/06/12(水) 15:33:43 ID:42/PLF/60
うまい・・・屋外で頬張るバーベキューは実にうまい
考えてみれば、朝からうまいものばかり食っているような
いや、考えまい、食える時に食う、それが博麗の巫女の信念
あふれる肉汁、ミディアムの肉塊、こんな幸福は滅多に味わえない
隣では魔理沙もハフハフしながら肉に噛み付いている
向こうではワイングラスを片手にお嬢様が妹様と酒を酌み交わしている

そういえば、あの異変こそがスペカルールの発端だったのよね
無駄弾ばかりの全方位弾とか負けたら大爆発とか、派手な演出も求められるけれども、
こうして酒を飲めるのも殺し合いじゃない決闘だからこそ
面倒だったけれど、ルール決めて良かったと思うわ、おかげでこの肉だもの

96名前が無い程度の能力:2013/06/12(水) 23:20:31 ID:BnFHbfP60
魔理沙「この肉はなんだ?他のに比べてやけに入念に下ごしらえされてるみたいだが」
咲夜「それは人間の肉よ。動物の肉は香辛料だけでも十分だけど、
     人間の肉は十分下ごしらえをしない少し…ね」

魔理沙「……人間……」
咲夜「妖怪は生で食べるみたいだけど」
魔理沙「…さすが悪魔の館だな、一筋縄ではいかないぜ……ウゲェー」

97名前が無い程度の能力:2013/06/13(木) 02:12:11 ID:k/6p5N7o0
14:05
咲夜「冗談よ。その肉は  ウミガメ  の肉よ。幻想郷ではレアなんだけどね」
霊夢「ふうん、モグモグ…焼き加減はレアじゃない方がいいわ。はふはふ…もっと焼いてよ」
魔理沙「ふぇぇ…吐いて損しちゃったぜ。美味かったのに」
咲夜「吐いた分はまかないにまわしときますわ」
魔理沙「ちょ…」
霊夢「もぐもぐ…ああおいしい。玄爺もうまいのかなあ?」

98名前が無い程度の能力:2013/06/13(木) 04:55:37 ID:DTQVVroQ0
14:10
「ヒック! おい、物騒な事をいうなこの罰当たりが」
萃香だった
「人肉? そんなまずいもの誰が食うんだよ、変態じゃないのか?」
「そ、そうなの?」
「ああ、人肉は癖がありすぎるとばっちゃんが言ってた」
「はあ・・・癖ねぇ」
「もしも食ってもらいたかったら、日頃から食生活には気をつける事だ、
野菜中心、刺激物やお酒は控える、脂肪は減らす、タンパク質は良質なものをとる
食べてもらう時には健康状態を確かめ、お腹の中を空っぽにして、沐浴斎戒、
それから来る事だな
もちろん苦しませたりはしないよ、肉の味が落ちるそうだから、一思いで済ませてあげる
どうだい、霊夢、うまい肉になってみないか?」
「遠慮しておくわ」
「まあまあ、体験してみても損はないと思うぞ」
カラカラと萃香は笑った
もうね、異常を通り越してなんというか・・・かんというか
「まあまあ、冗談だよ冗談ww」
バンバンを背中を叩かれる
鬼たちは本来、陽気でとことん素直な連中なのかもしれない
地底に潜った時にあった相手も、ものすごくフェアなヤツだった
漢らしいとさえいえる(女性だが)潔さで、正々堂々アタックしてきた
萃香に注がれた酒を私はぐいっと飲み干した

99名前が無い程度の能力:2013/06/14(金) 08:08:01 ID:px.SyJEo0
14:11
ブーッ!!!

ななななにこれ!?ちょっと水!水はないの!?

萃香「おやおや霊夢、全部吹いちゃうなんてもったいない」
霊夢「は、はんはふぉ…ひふーひふー(水ー水ー)」
萃香「霊夢にあわせて8901スコヴィルだったんだけどねえ。やっぱ刺激がたりなくてお気に召さなかったかい?」

1万スコヴィル弱といえばチリペッパー界ではたかがしれてる。せいぜいタバスコ程度でしかないがしかし…
まともな酒だと信じて一気飲みした身にもなってみろこのやろう!とにかく水くれ水一刻を争うわあああああ

てゐ「ほいよ」
おっいつのまに来た気のきく兎。たすかったゴクゴクゴクゴク…
萃香「なんだいおまえ。私が勧めようと思ってたとっておきなのに」

100名前が無い程度の能力:2013/06/14(金) 08:53:38 ID:SG2wkvUE0
純粋なカプサイ神のスコビル値は16,000,000
デス・ソースははるかにまし(アフターデス、50,000スコビルぐらいはたしなみとして持っている)
神を崇めよ、偉大なるカプサイ神の神を!

諏訪子「神は祟るものよ、気をつけないと」
神奈子「神様を怒らせたらトウガラシ入りの御柱が飛んでくるわよ」
早苗 「霊夢さん、気をつけてくださいね、胃に穴があく前に」
魔理沙「おう、口から火を吹いたという巫女はここかw」
チルノ「氷、あげよか? タバスコの氷」

こいつらは私をとことんおもちゃにするつもりなんだ・・・(博麗の巫女談)

101名前が無い程度の能力:2013/06/14(金) 09:01:39 ID:SG2wkvUE0
ちなみに、14:14分の事だ

てゐ&萃香の酒でぶっ倒れている巫女が運ばれたのは、
14:18分頃
がぶ飲みはいけません

102名前が無い程度の能力:2013/06/14(金) 11:56:03 ID:Y/PcS9VE0
16:10
ふかふかのベッドの上で目が覚める。唇と胃がヒリヒリする。
咲夜が軟膏と胃薬を持ってきてくれた。

咲夜「日ごろの行いが悪かったから罰が当ってしまったようね」

…何が罰なのだか。巫女を弄ぶ彼女たちにこそ罰が下るべきだ。
刺激物とお酒は怪我によくないのに、我ながらこんな事をしていて大丈夫なのだろうか…。

そういえば魔理沙に言われて来たんだったけど、魔理沙はもう帰ったのかしら?
それとも宴会はまだ続いてるのかしら

103名前が無い程度の能力:2013/06/14(金) 17:57:03 ID:XJ4f6dwI0
「宴会? まだ続いているわよ、お嬢様はもちろん、妹様やお客様たちも喜ばれているわ
わたしもまだいろいろとやる事があるの、だからここで安静にしていてね」
咲夜はそう言って部屋を出て行った、忠実なメイドは仕事熱心だ
吸血鬼たちは良い部下を持ったものだと思う
私の方はまだ酔いが醒めていない、頭が少しズキズキする
「おーい、霊夢、大丈夫かぁ」
咲夜と入れ替わるように、魔理沙が入って来た、後ろから萃香と勇儀もついて来た
3人ともすっかり出来上がっている様子だ、みんな顔が赤い
酒臭い息をしながら、鬼たちが言った
「まったく、あの程度の酒でぶっ倒れるなんて、博麗の巫女も形無しだなぁ」
「酒は飲んでも飲まれるな、人を食っても食われるなと言うじゃないか」
………どこのことわざだよ

104名前が無い程度の能力:2013/06/15(土) 02:13:48 ID:MbNlU80I0
 \   i   ヽ   ┬┴┬ かヽ i    /  //
   「| ̄\__ i   ─'┬'─    〉   /「|、//
  r'/   \ `|.    十   ら i  /  ヽ\
  |_|   \ >i     つ    !,<      \\
  | |  /:::::::::i   ┃┃    ,ゝ::::::::`'<     |__|
  | /::::::::::::::ノ   .・ ・   /:::::::::::::::::::::::::::ヽ / /
   ,::::::::::::::::::::⌒ヽ   _,,..-―` ::::::::::::i:::::::::::::::::: レ'
  /:::::::::,:::::::::::::,':::::::ヽ./:::::::::i:::ト、::::::::::::i,:::::::::::::::::::i   /
, /:::::::::::,':::::::::::,'i   / |:::::::::::::::l:::|i ヽ::::,..イ  ',::::::::::::| /
7:::::::::::/::::::::.,,_ハ  .i i::::::::::::::::l::::! i ,× ト、 !::::::::::::',/
i:::::::::,イi::::::: /レ ̄ニi''"ヘ :::::::::::i::サ彡ニ==i、i ',::::::!:::::',
|:::::/ 从::::: _i_iy'" ̄ァ`ミ`、::::://" ァ、  》ー十::::ト:::::ト、
',::::i /::::',::::::!ヘ   r'・ i  `レ'   r'・ i  /'/リ:::::/i::::::i ヽ
 V /::,イ ', ', C ゝ.ノ  ///// ゝイつ /ィ:::::/ i::::l
_/ ) 「 .゚ヽゝι     _     u ノ,,イ  ,!:ノi
 <  i   ハ     ィ" 、 \!`ヽ、ー''" び く っ.| i
 イ_)  !_二i iゝ..   r´ ̄´  `ヽ. レイ,':::,'::::i、:::∧i
''"i ) /:::::::人 "'' -/´  ̄,     ∨/i:::!::::::ハ::i::,イ、
 / /::::::::::ノl::::\  >'´ ̄      i〈]:::|::::/`ヽ、ノ ヽ
   |:::::::./ |::::::::::ヽ ヽ 'T i      レヘ !::/   ヽヘ
,,..-  |::/Y /::::::::::::::::::::`" ゝ  _     V   / `\

16:15 げっぷしただけでのどにきた。トイレがおもいやられるわ

105名前が無い程度の能力:2013/06/16(日) 04:54:06 ID:SweB8ttQ0
19:40
紅魔館に泊めてもらえることになり、部屋をあてがわれた
客人用の寝室のひとつだそうだ
永遠亭もだったが、紅魔館もさすがに広くて豪奢だった
咲夜が粥と薬湯を運んで来てくれた
食べ終えると早々に寝台に入る
幻想郷の夜は早い、電気なんてものはいまだにごく一部でしか備えていない
守谷の神社などだ、外界からの二柱と現人神は技術にも明るい、とはいえ幻想郷中に、
その恩恵が及ぶ状態には未だにほど遠いのである
うちの神社では、ランプの油も貴重だし火事など出さぬようお灯明も早々に消す
その分、普段、朝は早いのだが………まあ良い湿布を替えて、お薬呑んでもう寝よう

106名前が無い程度の能力:2013/06/16(日) 17:32:21 ID:W1NnKyLo0
9:00
目が覚めた。壁に掛かった時計の鳩がぽうぽうと鳴いて遅い朝を告げている。
いつもより早く寝たのだが、昨日は体にハードな負担がかかる一日だったから
こんな時間まで眠ってしまったのだろう。

107名前が無い程度の能力:2013/06/16(日) 18:12:21 ID:/6vvU4kQ0
9:14
とりあえず、朝の身支度を始める、それにしても寝心地の良い寝台だったなぁ
やっぱりお手洗いは大変だった、お尻がヒリヒリする
あの悪戯鬼め、身体が本調子に戻ったら絶対に仕返しする

朝食は外界のパン、目玉焼きにソーセージ、サラダなど、それに香り高い紅茶だった
「ねえ咲夜、この紅茶、調達はどうやって?幻想郷じゃ紅茶なんてほとんど作られていないし」
「もちろん外からよ、こちらの紅茶ではお嬢様たちの口にはまるで合わないから」
吸血鬼たちには独自の入手ルートもあるらしい、詳しくは教えてもらえなかったけれど

そういえば吸血鬼たちは館ごと結界を越えて来たのよね、早苗たちとかも同じ
ふーむ、結界の管理者としては、これはちょっとした課題だわ
さいわい今までの所は弾幕ごっこで済む連中ばかりだったけれど、
将来、ガチで悪意だらけの凶暴なヤツが越えてこない保証はないもの

108名前が無い程度の能力:2013/06/17(月) 00:50:43 ID:fDq3SjcM0
仮に必要なら博麗結界をどう再構築するかは、紫にいつか相談すべき事案なのだろう
しかし今、私がすべき事は神社に戻り、今日こそはひたすら安静にしていること
あーあ、永遠亭に続いて紅魔館にも大きな借りを作ってしまったわ

109名前が無い程度の能力:2013/06/17(月) 22:00:23 ID:xRytOHFUO
10:03
ゆっくり飛びながら神社へ帰る。
肩から提げた袋にはレミリアからせしめたお土産…ワイン、パン、チーズ、それにお肉の塊…その重みが心地よい。
森を越え、里を横切ると赤い鳥居が見えてきた。
(おや?)
境内に気配を感じた。
紫?…いや、
青緑の髪をふわりとなびかせ、早苗が庭を掃除しているのが見えた。

110名前が無い程度の能力:2013/06/18(火) 00:39:22 ID:HFQcK3Qk0
10:05
早苗「あ、おかえりなさい。…一応言っておくけど、別に霊夢さんの留守中に
     神社を乗っ取ろうととか思ってた訳じゃないですからね」

そういえば、この神社にやたらと妖怪やら幽霊が集まるのは、私だけのせいじゃなくて
元々そういう傾向がある場所らしい。霊力が強い者が居ないと、大変な事になるかも…とか紫が言っていたっけ。

早苗「…という訳で、私が留守番をしていました。…ああ、参拝客や
     人間は誰も来ませんでしたよ」

111名前が無い程度の能力:2013/06/18(火) 01:38:54 ID:KSnr/NFs0
10:06
早苗「神や妖怪や死神や閻魔はきましたけどね(ドヤァ)!!」

112名前が無い程度の能力:2013/06/18(火) 01:43:44 ID:0PDPFMiM0
10:07
なんてむかつくドヤ顔なんだ。一発しばいたろか。
しかし本当にどうなっているんだ、ここは神社だってのに。
ここで、ふと気になったことがあったので聞いてみる。

「悪霊は来てないのかしら?」
「悪霊?・・・って、それらしいのはいませんでしたけど。それがどうかしました?」
「あー・・・いや、こなかったならそれでいいわ」
「霊夢さんの知り合いには悪霊までいるんですか?」
「知り合いというか・・・まあ、そんなもんね」

・・・何でこんなことを聞いたんだろう。

113名前が無い程度の能力:2013/06/18(火) 02:19:07 ID:KSnr/NFs0
10:07
「そういえば魔法使いっぽい人がこれをもってきてくれましたよ」
早苗が境内を流れる清流からビンを何本か持ってきた。冷やしといてくれたらしい。
ん?牛乳かな。さっそく一本飲んでみる。毒ではなさそうだ。
まったりとしていて、それでいてしつこくない。なかなか上質だ。
牛乳のようでいてどこか違う風味もある。牛じゃないとするとヤギかなんかかな。
ともかく鮮度は抜群だ。しぼりたてかな。

「早苗、これ持って来たの誰?」
「さあ、名乗りませんでしたけど三角帽子に派手な三日月の杖持ってていかにも魔法使いっぽい人でしたよ」
「ええっ!まさかそいつ足がなかったりしなかった?」
「さあ?気づきませんでしたけど普通にあったような気がしますね。わざわざ足を注意して見てませんから」

114名前が無い程度の能力:2013/06/18(火) 14:53:01 ID:PjhIw2z60
この時、私の中に不思議な感覚が生じた、感覚よりは別の記憶と呼ぶべきものがである
この幻想郷とは違う、また別の幻想郷があって、もう1人の私がいて、魔理沙たちがいる
「霊夢さん、それはパラレルユニバースでしょうね、重なり合い存在する別の世界、宇宙です」
私の話を聞くと、たちどころに早苗は返事し、説明してくれた
「そればかりでなく、異なる宇宙が、神々の世界や魔界などを通じ、相互に繋がり合っている可能性もあります、
私の世界のアニメではワープなどと呼ばれています」
さすがは外の世界からの巫女、色々と知っている、知りすぎていると二柱は時々言うけれど

牛乳を飲み干し終え、早苗に留守番のお礼を言う
「骨折に入浴はまだ控えた方が良いそうです、しかしある程度治ったら、今度は積極的に入ること
神奈子様と諏訪子様からのお告げです・・・しかし霊夢さんも、とことんやんちゃなのですね」
早苗はクスクスと笑った
あ〜あ、私のドジの一件は幻想郷中に知れわたっているらしい、
半分は私自身が紅魔館などに広めたようなものだが、文のヤツの仕業でもあることは確実だ

ふと嫌な勘ばたらきが、もしも牛乳がお見舞いで、届け主がアイツなら・・・宇宙が早苗の言う通りなら
あわわわ、魔界経由で全ての宇宙の幻想郷にまで、私のおっちょこちょいがぁあああっ!
赤っ恥があっ、すでにもう、宇宙を越えてアイツに吹聴されているううっ!!!

115名前が無い程度の能力:2013/06/18(火) 20:28:29 ID:h0lRKQO.0
この霊夢可愛いなw

116名前が無い程度の能力:2013/06/19(水) 00:33:12 ID:ZI78vQrk0
10:14
早苗「霊夢さん、どうしたんですか?さっきからなんだか様子が変ですよ」
当たり前だ、もしかしたら別の世界の私たちも、別の世界の魔理沙たち他から、
笑われまくっているのかもと思うと、申し訳なくて仕方がない
私のせいでだ、ゴメンナサイ、別の世界の私たち
アイツめ・・・出てこい!いつかの決着をつけてやるから

11:32&同時刻(平行世界的な意味で)
博麗靈夢「霊夢がドジったそうだな・・・」
博霊麗夢「フフフ、ヤツは一族の中でも最も胸薄」
博霊霊夢「石段ごときで骨折するとは、我ら一族の面汚しよ」
その背後にはさらに幾千人もの私?が・・・そして一斉に笑い声をあげる
なんてこったい!私を笑っていたのは、他の宇宙の私自身たちなのかよ・・・

上方の虚空にはアイツの姿があって「魔界新報」なる新聞をばらまいている
「NS-G○○○(以下略)番幻想郷の当代巫女、石段から転落負傷す!」
「深まる謎、なぜ彼女は空を飛ばかなったのか」
「繰り返される惨劇!三下妖怪の仕返し、鬼の仕掛けた唐辛子酒の一気飲み!」
ろくでもない見出しや記事が次々と目に飛び込んでくる

117名前が無い程度の能力:2013/06/19(水) 02:28:28 ID:ZI78vQrk0
11:44
異世界の霊夢etc.たちもアレだが、もっと許せないのは当然アイツだ
まったくもってけしからんヤツだ、やってることは文と同じどころか悪霊だけにもっと悪質だ
夢かうつつか幻か、これで悪夢は何度目だ?
またしても汗びっしょり、全身も夜着も濡れている、布団までもがじっとり湿っている
ああ気持ち悪い、とりあえず夜着を替える、下着もだ
少しはさっぱりしたけれど、湿ったあの布団にまた潜り込むのはちょっとねぇ

都合良く襖をあけて早苗が入って来たので、手伝ってもらって縁側に干す
晩秋の柔らかな日差しが境内に降り注いでいる、盛りだった紅葉もそろそろ終わりかしらね
早苗「山の紅葉はもう散ってます、毎日掃除が大変なんですよ、私も神奈子様たちも、
冬支度を始めてますよ、あ、霊夢さん、無理でなけれがちょっと手伝ってください」
余った牛乳でシチューを作るというのだ、牛乳は骨にも良いと早苗は説明してくれた
早苗「お台所で美味しそうなお肉の塊を見つけたんですよ、こんな立派な神饌を寄進されるなんて、
博麗神社、実はすごいんですねぇ」
ああっそれは紅魔館からせしめてきた・・・さすがは早苗、実に目ざといヤツ

118名前が無い程度の能力:2013/06/19(水) 03:08:46 ID:sOtIq2/o0
>>11:50
「えー、こんにちはー」
誰だ、飯時に人んちにくる非常識なヤツは。…って早苗もか。
まあ早苗は常識にとらわれないことと非常識とをはきちがえてるところがあるが
まだ幻想郷慣れしてないとこがあるから仕方ない

適当に返事をして入って来なさいと言ったが
いっこうに入って来る様子もないので外に見に行く。
台所のうまそうなニオイに未練はあるが…

「あら。妖夢じゃないの。何の用?」
「遅くなってしまってご免なさい。でも霊夢さんもまだしてるんですね〜」
「ん?なんだなんだ?」
「いやぁ、干してあったじゃないですか、むこうに。」
何を言ってるのかわけわからん。しかしこいつは何故にこんなに嬉しそうなのか。
干してあるったって向こうには布団と洗濯した衣類くらいしかないはずだが。
珍しいものでもあったかいな。萃香でもぶらさがって昼寝してたかな?
「私も幽々子さまに鯉のぼりをくぐり抜けたらいいと言われて毎回試したり
火遊びをしないよう心がけたり焼いたかたつむり食べたりしてるんですけど、なかなかききめが」
ふうん、エスカルゴとは贅沢ね。てかこいつ何言ってんだ、やたらなれなれしい笑顔向けて来るし。
何が霊夢さん「も」で私「も」なのかわからん。
それはそうと
「遅くなってしまってって何よ。約束してたっけ?」
「あれ?幽々様が今日のお昼には博麗神社に行かなきゃと言ってたんですけど。
途中幽々様がもたもたしてたので先に遅参のおわびに私だけ急いで来たんです」
何勝手に話をすすめてるんだあの飯目当ての亡霊!

119名前が無い程度の能力:2013/06/19(水) 04:38:16 ID:ZI78vQrk0
12:02
「ふう一段落、これであとは弱火でじっくりと煮込むだけ」
台所から早苗がやってきた、どうやらシチューの仕込みが終わったらしい
「あら、妖夢さん、わざわざこんな寂れた場所までようこそ」
「あ、早苗さん、おじゃまします」
早苗ぇ・・・寂れただけ余計だよ、でも反論がぐぎぎぎ〜っ

「そうそう、せっかくだから、食事の前に皆で温泉に浸かってさっぱりしましょう、
シチューもその方が美味しいでしょうし、霊夢さんもぐっすり休めますから」
「さっき自分で言ったじゃない、二柱からの指示で、私はまだ入浴禁止だって」
「大丈夫ですよぉ、足湯とか半身浴とか禁忌を回避する方法はあります
私が霊夢さんを拭って清めて差し上げたりも出来ます
だってあんなに汗ぐっしょりでしたから、霊夢さんも巫女としてお辛いでしょうし、
毎日の斎戒、沐浴や水垢離で身も心も清めることは、私たちの勤めですから」
確かにさっぱりした方が気持ちよく身体を休められる、ここは早苗の好意に甘えるか
私が有り難く受け入れると、早苗はにっこりと頷いて言った
「良かったですわ、本当にものすごい寝汗でしたからね」

ガタンッ!と音がした
「ね、寝、寝汗・・・・・・!」
妖夢が凍り付いていた、可愛い顔が引きつっている、刀の鞘をどこかにぶつけたらしい
私は「も」の意味を一瞬で理解した・・・妖夢よ、巫女にだって武士の情けぐらいある、
乙女の恥を同性として気遣う事も出来る、たとえ日頃鬼巫女と呼ばれようとも、だ
まさか彼女がねえ・・・幻想郷屈指の剣士さえ、体質や生理現象には勝てないようだ
ホントみかけによらないものだわ、次のごっこでは前口上のネタに使えそう(←鬼)

120名前が無い程度の能力:2013/06/19(水) 05:57:49 ID:sOtIq2/o0
12:10
妖夢にも一応声はかけたが、固まったままなのでほっといて入浴にいく。

ああ、いい湯だ。早苗が体を洗ってくれる。
そんなの一人でもできるし、体を他人に好き勝手触られるのは気持ち悪いと思っていたが
骨折中の身としては助かるし、他人に体を洗われるのは予想外に気持ちよかった。
しかしこれが魔理沙あたりだときっとこうはいくまい。
骨が折れてるところでもおかまいなしで力入れてこすりそうな気がする。
ははあ、早苗は神奈子や諏訪子の体を洗い慣れてるわけね。

ガラリ。

遅れて妖夢がやってきた。おや?なんか私を同類と勘違いしてたとき以上に上機嫌になってるぞ。
「霊夢さんを洗ってますね。私も手伝いますよ」
早苗が洗ってくれてるところに参加してくる妖夢。善意100%なのは分かるが早苗が上手いだけに正直邪魔だ。
ぶっちゃけあまり上手くない。糞真面目な性格そのままにひたすらごしごしこすってくる。
骨折部分に手を出す前にやめさせないと。

「いやあ、早苗さんの気遣いはさすがですね〜」
そうそう、体の洗い方も気遣い一つでこれだけちがうのだよ妖夢チャン。良く見て早苗に学びなさい。
「言い方一つで恥をかかせずにすみますもんね。うちの幽々様はそのまんま他の人に言っちゃいますもん」
「何のことですか?」
おや、また変なこと言ってるぞ。さすがの早苗もちょっとついていけてないようだ。
それにしても妖夢のやつ、なんかさっきから足や股のへんばっかり洗ってるな。
「幽々様も寝汗って言ってくれてれば私は毎回あんなに恥ずかしい思いせずにすんだのに…」
妖夢はさんざん洗いまくった私の腿やら股やら尻やらに自分の手をあててクンクン臭いをチェックしている。
「もう 『寝汗』 のニオイは残ってないみたいですけど、念のためもう少し綺麗にしときましょう!
自分では安心してても、他人からするとけっこうニオイ残ってるってありますよね〜、『寝汗』!」
妖夢はまた石鹸を泡立てはじめた。

こ…こいつ勘違いしてる。とんでもない勘違いしてやがる。

固まってたのは、私がやらかしてなかった、やらかしてるのは妖夢一人だけだったと悟ったせいじゃなかったようだ。
『寝汗』という(妖夢にとっては)人生の明暗が一転するほどの画期的な言い逃れ表現を手に入れた衝撃で固まってたのか。

私のは本物の寝汗だ!!

121名前が無い程度の能力:2013/06/19(水) 06:25:53 ID:ZI78vQrk0
12:28
「おひさしぶりぃ、おじゃましまーす、ゴチになりまーす!」
とうとうヤツがその姿を現した
温泉をひとまず後回しにして、私たちは待ち伏せをしかけていた
ヤツ、そう、幽々子は遠慮もせずにさっそく台所へと向かっていく
私の合図で一斉に飛びかかり、もがく相手を押さえ込む
幽霊の癖になんでこんな実体が、それも強靭な・・・わかる、分かるぞ幽々子
食欲は人間を鬼(の肉体と力)にする、うん、そうだまさしく
「幽々子様!おやめくださいっ!」
妖夢は半泣きで幽々子の腰に腕を回し、なんとかして止めようとしていた
「どうどう!よしよし!」」
ムスタングを調教するノリで、早苗も頑張る
こうして修羅場は3分ほどで終わった
観念した幽々子は土間にへたれ込み「お腹空いたぁ」と小声で言った

妖夢の説得でまずは4人で温泉という提案に、幽々子もなんとか同意してくれた
お風呂の後の方が美味しいというセリフが決め手だったようだ
「じゃ、さっそく行きましょうか」
一転カリスマを身にまとうと、幽々子は先頭を切って境内の露天風呂に向かった
私たちもついていく・・・あーあ、警告されていたのに私も暴れちゃったよ

122名前が無い程度の能力:2013/06/19(水) 06:28:01 ID:ZI78vQrk0
×12:28
○12:05

>>120
リロード忘れすまん

123名前が無い程度の能力:2013/06/20(木) 05:32:40 ID:ZSXtxKKk0
13:10
なにはともあれ、早苗たちのおかげでさっぱりと身を清められた
おまけに湿布の貼り替えまで丁寧にしてもらい、また少しだけ傷の疼きが和らいだ
「さあ、シチュー、シチュー」
妖夢がご機嫌そうに身繕いを整える、彼女は本当に救われたという表情だった
(大変ね、あなたも・・・強く生きなさい)と私は内心で呼びかけた

私たちは台所へと戻った、そしてそこには・・・鍋の近くでおたまを持ちながら、
「あら、お邪魔しています、参拝に来ました町人Aです」
私たち3人の顔が一斉に引き攣った・・・しまった!幽々子の事を忘れていた、なんたる不覚!
直後に見るであろう、不可避の惨状を想って誰もが観念した
ん?・・・なんだろう・・・あれ、シチュー鍋が空っぽではない?私は目をこすり、もう一度見つめ直す
クツクツと静かに煮えるミルクシチューがあった、これもまた先日来の悪夢のひとつなのでは?
「ゆ、幽々子様、もしかしてお体になにか差し障りでも」
おそるおそる妖夢が尋ねると、亡霊たちの主人は微笑を浮かべながら答えてきた
「何かしら妖夢、私は普段通り健康そのものよ、でもあなたは相変わらずダメねぇ」
やや不満げな表情を浮かべながら、幽々子はシチューを見下ろす
「このシチューはアクの取り方がめちゃくちゃよ、私が見た時にはブクブクと泡吹いていたわ
だからこうしてさっきからアクをすくっているの、次からは気をつけてね」
「は、はあ、ありがとうございます、その、すみませんでした」
ニッコリする幽々子、しおらしく謝る妖夢、その様子を見ながらなお信じられない私と早苗が台所には居た
(亡霊の女王が、食い物を前にしてがっつかない・・・もしかしたら、これは異変ね)

124名前が無い程度の能力:2013/06/22(土) 16:24:15 ID:9ylcXT2o0
13:27
たったいま妖夢は幽々子の命で、スパイスやワインをとりに白玉楼目指して飛んでいった
シチューの味がいまいちと感じた幽々子がそう命じたのだ
「こんな辺鄙な神社の台所にあるはずも無いからね、ウチにならふんだんにあるわ、
霊夢に分けてあげる分も含めていろいろと取って来なさい」
「はい、幽々子様」
辺鄙で悪かったな・・・しかし咲夜といい妖夢といい、本当に良く働くよ感心する
妖夢の『寝汗』はやっぱりストレス性なんだろうな・・・昼の緊張と、夜の弛緩の落差が生み出す
頑張れよ・・・私には応援してやることと、本気の弾幕で永久に眠らせてあげる事しかできない
妖夢、あなたはどっちが嬉しい?

125名前が無い程度の能力:2013/06/25(火) 05:34:59 ID:Ttyo9HaA0
14:37
遅い昼食、でもとても美味しいから良しとしよう
オレガノとかタイムとかセージとか、色々なスパイスも分けてもらってラッキー!
「あのね、グルマンとグルメは違うのよ」
幽々子が力説する
グルマン=大食い、大食漢
グルメ =食通
なんだそうだが、幽々子は自分をグルマンではなくグルメと自負しているそうだ
まあ、良くある事だが、傍らでは妖夢がため息をついている・・・強く生きろよ

126名前が無い程度の能力:2013/06/25(火) 22:03:46 ID:zCw0SzNkO
15:40
大いに食べては飲んで大満足。
もっとも飲んだのは私と幽々子だけど…。
さて片付けを、腰を上げたら、
「けが人は安静よ!」
と幽々子にクギを刺される。
それから
「さあ、妖夢」
と、てきぱきと指示をだして片付けを始めた。早苗も先に始めていた。
「さ、横になりなさいな」
寝室には布団が敷かれていた。
どうやら、幽々子は紫から頼まれていたようだ。
本人が来ればいいのに…。
幽々子にうながされて、しかたなく寝巻きに着替え横になる。
「安静第一よ、夕御飯は作って置いておくわね」
そういって出てゆく背中を見送り、私はため息をつく。枕元にさらしと巫女服がたたまれている。
その横には外した赤いリボンと髪飾り。
結界に守られた神社の中とはいえ、真昼間から寝間着一枚の無防備な姿をさらすのは落ち着かない。おまけに部屋の障子ごしからは明るい光がふんだんにもれてとても眠る気にはなれない。

127名前が無い程度の能力:2013/06/26(水) 01:14:37 ID:yRy5VmrU0
>>17:00
ちとのどが渇いたのでお台所へ。
おゆはんは何を作ってあるんだろう。ちょっと見てみるか。
おっ、ローストビーフか。日持ちがするからしばらく食いつなげるな…っておい!
各方面から手に入れた半年はもつだろうと思ってた食材ストックががあとかたもなくなくなっている。
……幽々子……!!

まあ当面のおゆはんだけは残してあるし
明日は明日の風が吹くわね

128名前が無い程度の能力:2013/06/26(水) 23:14:48 ID:0jhStw9I0
16:20
それでも幽々子なりに気をつかってくれたのか、
外界の珍しいお酒などがいくつも贈られていたので良しとするか
ワインとかウィスキーとかウォッカとかが何本も
ふーん、色々あるんだな、お酒って
いつも日本酒か焼酎ばかりだからなぁ、ウチは紅魔館みたいにシャレていないし
ところで「キャビア」って何?
連中、説明もしないで帰ってしまったから、外来のこの小さな缶詰が良くわからない
まあ食べ物らしいからこれまた良しとするか

傷が癒えたらまた宴会でも開こうか
異変さえなければ、幻想郷はホント平和でのんきだわ

129名前が無い程度の能力:2013/06/27(木) 06:46:03 ID:yw8Bro3Y0
16:37
部屋に戻ったが、やはり眠れない、ゴロゴロするけど眠れない
あーあ、しかたない、思い切って気分転換するか
寝間着を脱いで下着姿になり、縁側でお茶をすする
はしたない格好だけれども、私は時々そうする
巫女服はとても気に入っているし、着れば心身が引き締まり、博麗の巫女としての自覚が生じる
でも、たまにはこうしてだらけたリラックスモードも悪くない、解放感でほっとする
いつかレミリアにいきなり抱きつかれたときはドキッ!としたけれどもね
さすがに裸になることは滅多に無いけれども、夏には庭の井戸で良く行水をする
早苗が言った通り、巫女は常に身綺麗にしていないといけない商売だ
万々一、異変解決・妖怪退治で私が斃れた時、汚れた下着なんか付けていたくない
女の子の心理としてもそれが普通でしょ

夏の間、決闘ブームが続いたけれど、負けて吹っ飛ぶ瞬間はむしろ気持ちよかったなぁ
観客たちの受けも良かったし(みんな感情に異常をきたしていたとはいえ)、
こっちも相手を爆散で吹っ飛ばした時には勝利の実感でワクワク興奮した
もちろんごっこであり演技だけれども、実際にああいう風に跡形残さず蒸発するのも良いかもしれない
まあ、なによりも負けるのは大嫌いだなんだけれどね、私は

130名前が無い程度の能力:2013/06/27(木) 10:33:42 ID:G1rfRdMMO
16:40
ふあ…
大きく伸びをしてあくびする。
ボリュームのある昼食?のせいかお腹は一向に空きそうもない。
体も動かしてないしね。
境内の掃除は妖夢と早苗がしてくれたし。
日々の労働がいかに大切か分かったわ。
(さて…)
退屈だし、縁側から引っ込んで柔軟でもやりますか。
白い袖無しのシャツとドロワーズだけの姿で足を思いっきり広げる。
(くっ…)
関節が鳴る限界まできたら前に体を倒した。
苦しい姿勢のまま、十数秒じっとする。
体を起こしたら左右にゆっくり上半身をひねる。小刻みな呼吸を意識しながら汗ばんできたわ。

131名前が無い程度の能力:2013/06/27(木) 11:31:23 ID:pNP8KyXo0
17:16
日が短くなったなぁ・・・
しばらく体操していたらいつの間にか外は暗くなっていた
明かりを灯し、寝間着を着直しておゆはんの準備をはじめる
せっかくみんなが作ってくれたのだから、少しぐらいは食べておかないとね
私がやることはお大根のお味噌汁を作る程度
大根が美味しい季節がやってきましたね、私は煮付けとか大好き
神社の家庭菜園でも作っているけれど、今年は出来が良さそうで嬉しい

料理していたら誰かがやってきた
妹紅だった、こりゃまたなんと珍しい
「永遠亭への道案内の帰りにたまたま近所まで来たから寄ってみたよ」
蓬莱人は笑みを浮かべながら言った
「・・・で、骨折の具合はどうなんだ?永琳から聞いたぞ」
やっぱり話が広がりまくっているようだ、もう観念しているとはいえ、妹紅までもか
「ま、まあ大丈夫よ、ありがとう心配してくれて」
「そうか、それじゃあこれでも食ってくれ」
そう言って妹紅は縄で連ねた干し柿をくれた
「早く良くなれよ」
そっけない態度で短く告げると、妹紅は去っていった
うーむ、彼女はどまだどこか良く分からない相手だ
慧音によれば、妹紅には何か深刻な過去があるらしいけれども、私も詳しくは知らない、
慧音もそこまでは話してくれない
しかし訳ありの連中なんて、幻想郷には掃いて捨てるほどいるからなぁ

132名前が無い程度の能力:2013/06/27(木) 19:30:19 ID:GvtcRhnA0
18:32
おゆはんはすませた、今は妹紅が持って来てくれた干し柿を食べている
うーん、アイツ、やっぱり器用だな、そしてかなりのお人好しだ
弾幕を見るとだいたい相手の性格や能力が分かる
攻撃パターンの設計に、どうしても本人そのものが反映されるからだ

渋いお茶、甘い干し柿、うん、至福のひととき
近くの森でフクロウが鳴いている、なかなか風情があるな

133名前が無い程度の能力:2013/06/28(金) 00:53:05 ID:TywtnjAY0
18:40
干し柿も食べ終え、縁側で涼む。
よく見れば木陰にはさっき鳴いていたのであろう、フクロウの姿が。
一羽、二羽、三羽と数えていく。鈴虫ならぬフクロウの合唱でもするのか。
四羽、五羽、こうして遠めに眺めていると中々連中、愛嬌がある。
六羽、七羽、八人、ん?
・・・よく見たら一人聖人が混ざってる。いや、いくらその髪型でもそれは誤魔化せるわけないだろ。
何してんの、と声をかけてみたら「いえ、いろいろとあったので見舞いにと思いまして」とニヤニヤ笑う。
何か腹立ったので、ホーミング札を一枚けしかけたら例のマントをなびかせて森の奥に消えていった。
やれやれ、と思い横を見ると小包が置いてあった。中には大福と、「見舞い品」と書かれた紙。
まあ、別に毒は入っていないだろうが、生憎私は干し柿を食べてしまっている。コイツは明日にとっておこう。

134名前が無い程度の能力:2013/06/28(金) 01:28:14 ID:NsY9A.U.0
18:45
おや?

135名前が無い程度の能力:2013/06/28(金) 02:18:06 ID:/l9/yjY20
19:22
さっきからずっと目を凝らしているのだが、フクロウ以外の何者かが木立の奥に潜んでいる
神子さんではない、気配が違う
もしかしたらノゾキというヤツだろうか、私の私生活なんか覗いてどうするんだろう
魔理沙によれば、里人の若者たちの中に私に強い興味を抱いている者もいるそうだが、
生憎、私の方は男の子にはまったく関心が抱けないでいる
私がいずれ大人になったら、博麗の血筋を残す為にまた違うのかもしれないけれど、
今は一応、巫女一筋の生活だし、それに満足している
とにかく、理由はなんであれ人を物陰からこっそり覗くなんて失礼な話だ
撃退してやろうと決心して、こちらからも相手の所在を探る

136名前が無い程度の能力:2013/06/28(金) 09:39:58 ID:By0ERtPI0
なんか奇妙な闇だ………なかなか見通せないが、いつか感じたような気配でもある
「そこだっ!」
祓え串を片手に、私は博麗の御札を放つ
「アイタタッ!」
闇の向こうから悲鳴が聞こえた
正体はルーミア、漆黒の闇の妖怪
そして、私が定めたスペカルールに最初に従ってくれた相手でもある
「ひ、ひどいよう、霊夢ぅ、せっかくお見舞いとお別れに来たのに」
「お見舞いだったらもっと堂々と来なさいよ………って、お別れ?」
「だって怖いもん、現にこうしてたんこぶが、最期ぐらい仲良くしようよ」
「悪かったわ、手当てしてあげるからこっちに来なさい、え?最期??」
妖怪はうなずき、縁側から部屋に上がって来た
絆創膏を貼ってあげ、お茶を淹れてさっきの大福と干し柿でもてなす
敵意や害意はないらしい、とにかく理由を尋ねると、ルーミアは言った
「霊夢がすごい大けがをしたって魔理沙さんが、もう助からないだろうから、
せめて早く最期のお別れをって言われて、だから来たの
いつかは真っ正面から戦ってくれてありがとう、それだけ伝えたかったの」
あの野郎、何を言いふらしているんだっ!

137名前が無い程度の能力:2013/06/29(土) 02:01:58 ID:9nkiCyoo0
19:40
手当てしているときには気付かなかったが
ルーミアは落っこちた時にリボンを破損していたのだった。
弱っていたリボンが次第に裂けていってることにわたしは気づいていなかった。

ルーミアの様子がおかしいと気づいたときにはもう遅かった。

138名前が無い程度の能力:2013/06/29(土) 04:57:57 ID:YTkDOfZk0
20:13
激闘はなんとか終わり、私は辛うじて勝利をおさめた、だけど傷が疼く
そう、意識が薄れていく………このまま私、死ぬのかなぁ、でも本望だけれど

ルーミアがこんな手強い力を秘めていたとは、噂には聞いていたけれど驚きだった
本来の力を封じ制限するリボンが失われたことで、彼女は文字通り暴走を始めた
能力ばかりでなく、人格までもが普段の彼女ではなくなってしまっていた
凄まじい闇、同じく凄まじい弾幕、この世の一切を闇に帰さずには居られないという激しい意思
避けたり祓ったりするので精一杯、おまけにこちらは負傷の身で弾幕禁止を言い渡されている
でも、暴走状態のルーミアを幻想郷に解き放つ訳にはいかない
永琳の警告は敢えて無視し、私は彼女に挑んだ
ごっこではすまない、本物の弾幕戦だ、妹紅と輝夜ではないが死を賭けた本物の戦い
しかし、この時の私はなぜか怖くはなかった、それどころがワクワクさえしていた
博麗の血はもしかすると途方も無く好戦的なのだろうか?
幻想郷の守護者として、敢えてそうした気質を代々秘めて受け継ぐものなのだろうか
まあ良い、今は彼女をなんとかしてあげないと、そう思いつつ私は最初の一撃を放った

139名前が無い程度の能力:2013/06/30(日) 00:53:26 ID:xG865Q460
20:37
紫 「霊夢よくやったわ、しっかりしなさい、貴女には幻想郷の為にまだまだ働いてもらうわ!」
魔理沙「ちょっとうかつすぎたな、霊夢、ご免、助かってくれ」
永琳「優曇華、彼女を永遠亭に大至急搬送!緊急手術用意!」
慧音「霊夢一人を犠牲には出来ないわ、妹紅も呼んでくる、蓬萊の血ならなんとか出来るかも」
神子「務めを持つ者の鑑だ、辛かったろうな、しかし立派だ、貴女こそ王者の血筋だ」
白蓮「いまさらですが、私に出来る事があれば何でもします」
マミゾウ「人間にしては大したヤツじゃ………なんとか望みはあるのか?」

そんな声がかすかに聞こえてくる中、私の意識は静かに失われた
それほど悪い人生じゃあなかったなと思いつつ
心残りは幽々子が持って来てくれたいろんなお酒を味わえない事
せめて、せめて1口飲みたかったよう!

140名前が無い程度の能力:2013/06/30(日) 05:19:05 ID:wS96Ky2.0
06:48(5日後)
どこかから聞こえてくる、遠い呼びかけで私はなんとか意識を取り戻した
閻魔様やその部下に会って、思い切りどやしつけられたような気もするが良く覚えていない

あの戦いで私は全ての霊力を発揮し、最後は御札を使い果たして覚醒暴走ルーミアと肉弾の激突戦を繰り広げたという
土壇場で応援に駆けつけてくれた魔理沙や紫たちのおかげで、私は覚悟の道連れ自爆を免れたらしいけれど、
発見された時には、身体はもうボロボロだったという、ごっこではない本物の弾幕戦だった
四肢は千切れかけ、あちこち焼け焦げ、お腹は裂けて内蔵が飛び出し、辛うじて女の子の生命の顔などは奇麗だったという
私ってこんなに真面目だったかなぁ………戦いの痛みや恐怖の記憶もほとんどない
ほんといろいろと覚えていないのだけれど、今の私は永遠亭の特別病室で包帯巻かれたミイラ状態
あちこちに点滴を繋がれ、ギプスで固定されたりしてベッドの上で身動きさえ出来ないでいる
骨折で1ヶ月どころじゃない、永遠亭、そして幻想郷の医学や魔術の粋をこらして、
永琳たちは瀕死の私を再生してくれたそうだ、有り難い、これでいずれお酒がまた飲める
そしてルーミアも同様の状態らしい
彼女は紫が創った新たなリボンを結ばれ隣の部屋で治療中だという
「彼女、ものすごく落ち込んでいるわよ、動けるようになったら慰めてあげなさい」
診断に来た永琳が言った
もちろん私は彼女に恨みなどない、それどころか良くやったとさえ思う
【妖怪は人間を襲い、人間は妖怪を倒す】
それは幻想郷の不変の掟なのだから

141名前が無い程度の能力:2013/06/30(日) 23:36:10 ID:0ytHIz7.0
09:14
本日の検診、あちこちやられているので大変だ、でも不思議な充足感を私は感じていた
石段転がり落ちたドジとは違い「名誉の負傷」ってやつだからかなぁ
枕元にはあちこちからのお見舞いの品々、まだ食事は出来ないから全部後日のお楽しみ
「とても奇麗な内臓だったわ、元の位置にちゃんと戻すのは大変だったけれどね、
だけど、おかげで霊夢の健康状態を良くチェックできたわ、問題はなしね」
永琳がニコニコしながら言った、あのなぁ
避け損ねた闇の弾丸を私はまともにお腹で受け止めたらしい、あと少しずれていたら心臓直撃で、
永遠亭でもどうしようもなかったろうと彼女は言った
うーん、考えたくもない光景だ
「それでも最後まで祓い串は手放さなかったんだから、さすがは巫女ね、感心だわ
でも大丈夫、あなたの身体に傷痕なんか残さないから、ここには永遠の術もあるし、
再生を促す蓬萊の薬もあるわ、輝夜が育てていた盆栽から私が作り出したものよ、
まだまだ試作品だし蓬莱人にはなれないけれど、思い切って使ってみたら、良く効いてくれたみたい」
胃袋や腸が七割方溢れ、他の臓器もあちこちやられ、目下、その試作品とやらで再生中なんだと
しかしどこまで人の中身を覗いたんだよこの薬師は?

治療だったのか、実験と研究だったのか、さすがは月人恐るべし

142名前が無い程度の能力:2013/07/03(水) 14:53:21 ID:XPKrJ3NIO
09:30
軽口をたたいたあと、永琳はうってかわった真面目な顔になり、いろいろ質問をぶつけてきた(物は見えるか、何か耳鳴りしないか等々)。
治療に必要なことだろうか?私も隠すことなく答えた。
「ご協力ありがとう、満身創痍なのにね」と、笑っていたら紫が入ってきた。
入れ違いに永琳が退室する。
「話があるの」
紫は枕元のイスに腰かけた。
しばらく休んでもらう、と言う。
「今がそうじゃない?」
「いいえ…退院後、しばらく休暇をとってもらうわ、博麗から離れて」
期間は?…私の自由で良いという。
「今回の事で考えたの…貴女は巫女としてもう、申し分ないと思う。ただ人間として…これからの事を考えたら博麗以外の生活を貴女自身で知ってもらいたいと思う」
たしかに私は巫女以外の事は知らない。
ぜいたくではないけど、博麗でいるおかげで生活や物に困ったことはなかった。
「もう子供ではないわね…もちろん、貴女の気持ちを優先するわ」
異変はどうするの?
「今の幻想郷で異変を解決できるメンバーはかなりいるわ。もちろんいろんな思惑があるだろうけれど…でも皆、博麗の重要さを理解してるし、ないがしろにする、という心配はまずないわね」
…もし、私が神社に戻らなかったら?
「まず貴女の意思を確めて…」
“新しい巫女”を探すわけか…
「もう用済みかと思ったわ」
「…冗談でもそんな言い方はやめて、霊夢。でも…そう思われる私もいけないのね…」
ごめんごめん!…そんな泣きそうな顔しないで…
私は謝りながら
「正直興味はあるけど不安だわ」
「そうね…まあちょっと人里に泊まってくる、程度に軽く考えて欲しいわ…じゃ、またね」
それから紫がスキマに消えたあと、しばらく考えていた。

143名前が無い程度の能力:2013/07/04(木) 12:21:01 ID:.EF7eNRY0
11:30
ベッドの上で紫の提案について私は考えを巡らせる
うん、紫の指摘は正しい、良く言えば巫女一筋、しかし人間としての経験はまだまだ未熟だ
いつの日にか私も引退して家族を持ったりするのだろう、次の血筋を幻想郷に残す為にもだ
若いうちにいろいろと社会経験を積んでおく事は確かに大切だ
「ちょっとやってみようかしら………」
しかし今は治療が最優先だ

144名前が無い程度の能力:2013/07/04(木) 16:49:36 ID:.EF7eNRY0
14:33(永琳記す)
本日2度目の投薬と点滴を霊夢に施す、包帯や膏薬も取り替える
私が開発中の薬は、本来の蓬莱の珠の枝の薬の改良版というか超マイルド版である
敢えて作用を遥かに弱めてある
完全な蓬莱人にしてしまう訳ではないから、このような重態患者に気軽に使える
一定の長命・若返り・再生力強化・免疫強化などを期待出来る、
とりわけ器官や組織の再生である、現に霊夢が治験中で十分な効き目も出ている
輝夜も妹紅も自分たちの血や肝臓の提供を申し出てくれたのだが、
あえてやめ、こちらに賭けてみた、服用時のショックも小さいからだ
そして私は、絶対の不死人類の辛さを良く知っている

145名前が無い程度の能力:2013/07/04(木) 17:18:26 ID:tufQFiUg0
17:07(霊夢)
治療中、お薬で眠らされていたのでようやく目が覚めた
いつもならそろそろおゆはんの支度を始める時間
でも、今の私には食事なんてとうてい無理、永琳の点滴で栄養補給されている
胃腸の再生はそこそこ順調らしいから、うまくすれば年内にはお粥ぐらい口に出来るかもと言われた
日が短くなったなぁ、そろそろ窓の外が暗くなり始めた
でも生きているってやっぱり素敵だなぁ、あのとき早まらなくて良かったわ
ルーミアの回復も順調らしく、強大な力を秘めた妖怪だけに私よりも再生は早いそうだ

146名前が無い程度の能力:2013/07/09(火) 19:45:37 ID:voduidr.O
9:10(翌日)
やることがないから寝てばかりだ。
でも博麗になってからこんなに安心して休めたことはなかったかしら?
体のすみずみまで疲れが取れていいかげん退屈になってきたわ。
朝の検診で永琳から聞いたけどまだまだ安静とのことらしい…。

「…退屈そうね?」
輝夜だった。
「天気がいいのに…少し庭に出ない?」
そう言って車椅子を押してきた。いや、私いま絶対安静って…。
「……!?」
「楽にして、うん、私にまかせて!」
輝夜は慣れた所作で私をベットから車椅子に移した。体は痛くもなんともない。
「うまいでしょ?ふふ…こっそり里でお年寄りのお世話させてもらってるの…永琳には秘密よ?」
寝間着の私の肩やひざに小さな毛布をかけてくれると車椅子が動いた。
庭に出る。風とお日さまが気持ちいいわ!

147名前が無い程度の能力:2013/07/10(水) 01:09:55 ID:a4rkJFrU0
9:15
輝夜「あっ!」

次の瞬間には車椅子に霊夢の姿はなかった。
早苗「安静にしてないと治らないなんて常識にとらわれてはいけません」

私は早苗に引っぱられ急上昇中
現在竹林上空、高度1000m。おいおい…
「山に行きませんか。おもしろいものがあるんですよ。
きっとちょっとやそっとの怪我や病気なんてまたたく間に治っちゃうことうけあいです」

あいかわらずマイペースなやつね…
守矢神社のことだ、どうせまたろくでもないことをたくらんでいるんだろう
しかたない、ひとつ査察でもしときますか。

148名前が無い程度の能力:2013/07/10(水) 11:49:18 ID:Dq/Pg3OQ0
神奈子「なかなか素敵なファッションね、霊夢」
諏訪子「似合う、似合うわよ!」
まあ、全身包帯とギプス状態で寝間着だもんなぁ、しまらないとはいえ笑われたらさすがにね
うるせー!こちとら遊びじゃないんだよっ!
いかん、いかん、まるでどこかの不良テキ屋河童のような台詞が・・・とグッとこらえる
夏の間、あの河童は人の境内でさんざん稼いでいったみたいだし、まあウチも稼げたけど
こころに一円のおひねりもあげなかったって、どういう性根だ、また仮面が暴走したらどーする
「だいじょーぶです、菊一文字や光子魚雷も新型にしましたし、三平ファイターも強化しておきました」
解決法を間違えている、そう、絶対に間違えているよコイツは
もういい、今はあえて考えまい
「それで、早苗が言って居た面白いものってなんなの?」
私は二柱にたずねる

149名前が無い程度の能力:2013/07/10(水) 15:22:32 ID:Dq/Pg3OQ0
15:11
二柱が私の為に酒宴を設けてくれるという、ちょっと楽しみ
早苗も「たちまち治る」件の詳しい事はその場所でと言った
でも、私の状態でお酒呑んでいいのかいな?
諏訪子「大丈夫だよ、これはただのお酒じゃなくて、諏訪の霊酒だから」
神奈子「そうよ、今のあなたみたいな怪我人にはいいはずよ、軍神として、
兵士たちの傷を癒すのもこの私の役目だったからねぇ」
諏訪子「温泉入っていく?核融合と違ってこっちは本物の間欠泉だよ」
からかっているようで、神様たちは私を気遣ってくれている

150名前が無い程度の能力:2013/07/11(木) 04:08:38 ID:Np/AM0PQ0
16:03
結局、またしても早苗の介助で足湯を使わせてもらった、全身浴は到底無理だ
神奈子様たちもやってきて手伝ってくれた
神様たちの手助けでお風呂なんて、考えてみればもの凄いことだよね
温泉に薬草まで浸して、それで脚を暖める
足湯だけでもたしかにかなり強い効き目を感じる
肌を通じて刺激が全身へと巡ってくる
ふと、早苗の目にいつもにない輝きが宿っている事に気づく
うーん、これは畏敬といって良いのだろうか
「靈夢さんをあらためて見直しました、私はまだまだ未熟ですね、巫女として」
よせよ、照れるから、あたしは当然の事をしただけなんだ
二柱も神威を保ちつつ、私に敬意を示してくれている
神奈子は戦を司る神でもあるだけに、戦い抜き、そして傷ついた私に優しかった
神奈子「遥かな昔、私はこうやって兵士たちの傷を癒したものさ」
諏訪子「あの大げんかのあと、2人してお互いの部下たちの傷をね、でも決戦は私たち2人での勝負で良かったよ」
祟り神の総大将、土着神の頂点は言った
「関係ない者たちを平気で巻き込むほど、私も神奈子も野暮じゃないからねっ」
身体も拭いてもらい、結構、さっぱりとして湯浴みを終える
宴の席が待っている
「ねえ、傷もケロッと治るってどういうこと?」
「それはこれからです、というか、もう始まってますぅ」
早苗は答えた

151名前が無い程度の能力:2013/07/13(土) 04:14:16 ID:k10F2ZC60
神様たちのご相伴、というか、この私が主賓………いつの間にこんなえらくなった?
ヤマメの塩焼き、コイの筒煮や洗い、アカウオ(この場合はウグイ)の天ぷら、
キノコと野菜とヤマドリのお鍋、お焼き、野沢菜、わさび漬け、そして果物などなど
「もう冬だからな、なかなか新鮮なものが入らなくて困る、まあ、とりあえず一杯」
神様愛用の大盃をまわされた、受け取らずには居られない
早苗が言うところの霊酒は、私の五臓六腑に文字通り染み渡った
薬草類のためか、変わった味だったけれども、美味しかった
「良い呑みっぷりだな、さすがに巫女w」
神奈子が大笑した、彼女の笑いっぷりはとてもすっきりとしている
隣では諏訪子と早苗も大笑いしていた
「怪我人の癖して、それだけ呑めたら立派なものね」
「さすが霊夢さんです」
飲み干した盃に、神奈子がまた酒を注いだ
「永琳に聞いたぞ、このお酒はこの私が特別にあしらえたものだ、
アイツの薬の効き目を高めてくれるはずだ、だから、今宵はとことん呑め」
「酔い潰れた時のケアも準備済みだよぉ!」
「ささ、どんどんいきましょうよ!」
もう、開き直るしかないなぁ

1527月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。:2013/07/23(火) 13:22:00 ID:2lGCHczk0
18:26
宴は続いていた
しかし、この神様たちは本当に豪快だ
だが、どちらの神様も遠い昔の敗者同士なのだ
外の世界の歴史は良くは知らないけれども、慧音に言わせればそうなのだという
「太古の日本で最大級の勢力でありながら、敗れて出雲の地を追われたのが神奈子様、
おなじく大自然をその源としながら、神奈子様に敗れ、人間たちの畏怖と信仰が喪われるにつれて、
いつしか力を喪っていった諏訪子様」
寺子屋教師はかって説明してくれた
しかし、今の二柱にはそんな過去の陰りなど微塵もない
幻想郷に来て良かったと言われた時には、正直嬉しかった
今はそれぞれの神通力も蘇りつつあるという
気が付けば私はすっかりと酔って居た、久しぶりの酔い心地だ
「はーい、みなさん出来ましたよぅ」
ウドンの鍋を抱えて、早苗が台所から戻って来た

早苗の郷里、信州という外界の地に伝わる「お煮掛け」という具沢山のウドンだ
野菜を中心に肉や油揚げなどの具をふんだんに入れたおつゆに、
小さな籠に入れたウドンを投じてそれぞれが煮る、その茹で加減はお好み次第
ウドンを器に持ったら、そこに具と汁と薬味をかけてアツアツをいただく
はじめてだったけれど、美味しいものだった
回復の為にも少しづつ通常食に切り替えるよう、永琳からも指導されている
現人神の早苗を含めて3柱の神々との宴と会食かぁ
久しぶりの満腹感に私はため息をついた
「霊夢さん、もっと食べましょうよ、食べないと治りませんよう」
早苗が笑いながら言った

1537月30日 6:00-18:00 したらば掲示板利用不可です。詳細は板トップのお知らせへ。:2013/07/25(木) 09:20:04 ID:Kb4dmQzcO
19:15
私たちはひたすら食べ、飲み、語り合う。
早苗はずっと給仕してくれている。
うどんは美味しくて体の芯から温まる。
汗が吹き出して、顔が火照ってきた。
汗をふきながら、また冷酒を流し込む。
なんか身体にいいやら悪いやら…

「デザートですよ」
早苗が冷たい白玉ぜんざいと抹茶入りのアイスクリームを持ってきた。
うー、お腹一杯なのに何故か入ってしまう。
最後はお茶だ。
「!?…おいしい!」
それは私が普段飲んでいるのとは段違いな味わいだった。
「そうだろうそうだろう」
諏訪子が満足げに笑う。
「茶葉は山で見つけたお茶の樹から摘んだのさ」
「みんな早苗が一人で仕上げたんだよ」
神奈子も何気に自慢している。
「山の上だから…水が良いのかも知れませんね」
早苗が照れ臭そうに、よかったこれ、と茶葉をひと缶くれた。

154名前が無い程度の能力:2013/07/30(火) 23:10:28 ID:lsUd83ncO
20:50
「どうする?ウチに泊まってくかい?」
神奈子の言葉に考えてしまう。
いちお病人だし、永遠亭に戻るべき、と思うけどこの時間だ。
「永遠亭には話をつけておくよ、早苗!」
「はーい」
神奈子の命に一つ返事で早苗は冬の夜空を飛び立った。
私はあわてた。
「大丈夫、こんなことは馴れてるから、それに…」
諏訪子が指差す方向に青白い光が現れ、早苗の跡を追っている。
「護衛役の白狼天狗さ、ん?あれは…」
さらに流れ星の様な明るい光が早苗に追い付いた。
「あの明るさは鴉天狗だ…はたてかな?」
とすると護衛は椛のようだ。
二つの光に挟まれ、速度を上げると里を越え、竹林に向かってゆく。
「さ、寝所に案内するよ」
神奈子に連れられて廊下をあるく。
なんでも信者さんの為の宿泊所を作ったそうだ。
しかし、守矢はすごい。
部屋中どこも暖かくて、明るい。
博麗は電気もあるけど(自家発電だ)まだランプとローソクだものね…。

155名前が無い程度の能力:2013/07/31(水) 06:07:52 ID:V/gffieE0
21:20
寝所でひとり横たわる
いい布団使ってるなぁ、ウチもそろそろ綿を入れ直すか
目下、せんべい布団そのものだものなぁ
薬酒のおかげか、また少し楽になった気がする
早苗の言った事はウソじゃなさそうだ
傷の痛みが引き、あちこちの関節の動きが戻って来ている
どんな霊薬なのだろう?いつか処方を聞いてみたい
まあ良い、とにかく今は寝よう
フカフカの布団にくるまれて、私は夢の世界へと導かれる

156名前が無い程度の能力:2013/07/31(水) 08:43:15 ID:V/gffieE0
01:54
お手洗いに起きる
借り物の寝間着を通じて夜気が素肌に冷たい
しかしすごいなぁ、2畳のお手洗いに芳香剤つき、しかも水洗だよ珍しい
用を済ませて手水を使い、寝室に戻る
守谷神社にはいろいろと見習わないといけないな
命蓮寺とか神子の道観とか、近頃はライバルも増えて来ているしね

157名前が無い程度の能力:2013/07/31(水) 22:22:45 ID:9ruR400AO
01:56
寝室に戻ろうとしておや?、灯りが眼に入る。
窓ガラスに早苗の姿…あの子の部屋なのかな?
あ、私に気付いたみたい。
手を振ってこちらに出てきた。
「霊夢さん!」
「まさか今から起きて仕事、って訳じゃないわよね?」
「もちろん!今から休みますが…あ、でもよかったら」
と、早苗に部屋に案内される。
ドアを開けると明るさに眼が細まる。
天井から吊ってある電灯より明るい色の壁紙のせいだろうか。
6畳くらいの広さの部屋には、壁際にベット、小さな木の机、本棚と衣装ダンスがあるだけ。
しかし、見たこともない風景だ。
壁に制服、というあちらの世界の衣装が掛けてあり、絵草紙(ポスターというとか)が貼ってあり、棚の上に人形(ふぎあ、と言ってた)が飾られている。
本棚の本は「数学Ⅱ」「現代国語」「物理」など聞いたこともない単語が並ぶ。教科書らしいが教科書って何?
部屋には何かいい香りが漂う…正直驚いた。
以前招待された、魔理紗やレミリアの部屋とは全く異質の、あちらの世界を見るようだった。
早苗は長い髪をまとめ上げて、巫女装束でなく青色の長袖でゆったりした衣装(じゃーじ、と言うらしい)を身につけていた。
湯気のたつマグカップが差し出される
「お休み前と思いますが…」
ミルクの入った紅茶だった。
断る理由はない。
一口すすると…
美味しい!

158名前が無い程度の能力:2013/08/01(木) 12:50:27 ID:FikFgZdY0
しばらくの間、2人で談笑する
外界の驚くべき文明開化の様子が聞けてびっくり
夜も煌々として明るい、何十万人どころか何百万もが暮らす巨大な都市があるとか、
雲を貫いてそびえる塔の高さは尺貫法で350間近くもあるとか、非常識すぎて信じられないほど
遥か遠方、果ては異国とも簡単に対話や取引が出来るあちらの世界の機会仕掛けの式神たち
「こりゃ、神様や妖怪たちが追い詰められるはずだわ」
私はただただ圧倒されるだけで、嘆息した
外界はいつかこうなってしまうと予測して、紫は幻想郷を切り離したのだ、うん、賢者だよな
「だけど、幻想郷にも優れたところがいっぱいあるんですよ、まず神通力や魔法やらが、
こっちでは確実に存在しています、外の世界ではインチキ扱いもしばしばなんですよ
それに自然もとても豊かで、空気も水も澄んでいますし」
「へぇ・・・そうなの、通力や霊力がないなんて、それはちょっと残念ね」
「おまけにインチキを用いて魔法に見せかけ詐欺をする悪質な連中もいて、だから信用も信仰も、
どんどん喪われ、あるいは歪められていくのです、現人神としては残念です」
少し淋しげに早苗は語った

159名前が無い程度の能力:2013/08/01(木) 22:18:16 ID:7t2ayGD60
02:34
早苗が私の寝室まで送ってくれた
お休みの挨拶を交わし、廊下を去る彼女を見送ってから私は布団に潜り込む
もう遅い時間だけど、しばしの間物思いに耽る
先ほどの早苗との会話で、紫のあの提言が改めて思い出された
もちろんまだ無理だが、治療が順調に行ったら試したい事が胸に生まれていた

私にも可能かどうかは、紫に確かめてもらってからじゃないけれど、私は見たくなったのだ
早苗が語ってくれた外界の驚くべきあり方を確かめ、ささやかなりと体験してみたいと
たとえ短い期間でも良い、結界に隔てられた二つの世界の違いをもっと良く知りたい
そんな事を考えながら、眠りに落ちていく

160名前が無い程度の能力:2013/08/03(土) 03:11:17 ID:CqUAUPmo0
02:50
ふう、最近めっきり疲れたなあ
眠りに落ちても重い

161名前が無い程度の能力:2013/08/03(土) 22:11:46 ID:wXTJuqT20
10:55
朝っぱらから早苗がやって来た、その手にはビデオ一式
「退屈しているでしょうから、気晴らしに持ってきました」
相変わらず明るいなぁ、最初に会った時は「なんだ?こいつ?」だったけれど、
今は良くも悪くも、ものすごくまっすぐな少女なのだと理解している
「それじゃ最初は「アタック・オブ・ザ・キラートマト」からですねっ!」
早苗お手製の本日上映総合プログラムを一読して、私は悪い予感を覚えていたけれど・・・

それは、確かだった・・・巫女の勘が恨めしい

162名前が無い程度の能力:2013/08/05(月) 11:47:33 ID:.oDzJN1I0
13:08
昼食を挟んで午後の部開始
「死霊の盆踊り」
「マーズ・アタック」
どういう趣味をしているんだ早苗、神々が泣くぞ
いや、外界の連中はどういう感覚をしているんだ、結界形成は正しかった、
こんなものを人妖に見せる訳にはいかない、博麗の巫女として断言する

・・・と思ったら、おやつ後のプログラムは一転していた
「タイタニック」
外界にはあんな大きな船があるんだ・・・でも沈没しちゃなぁ
夕食代わりにおやきを作ってもらい、それをもぐもぐしながら、次へ
「ハリーポッターと賢者の石」
シリーズものらしい、外界人の魔法への認識が良くわかった
「今度、魔理沙さんやアリスさんも含めて、上映会をしましょうよっ!」
早苗の言葉に私も頷く
「他にもあるんですよ、「指輪物語」とか「バイオハザード」とかね」
今宵、最後は「ターミネーター2」だった
正直、ラストは泣いた、溶鉱炉から幻想入りしてこいよアンタとしか
自律人形研究してるヤツは知っているが、それは人形にとって幸せなのかな

「明日もいろいろ用意してますからねっ」
ウィンクして早苗は帰っていった

163名前が無い程度の能力:2013/08/08(木) 21:47:58 ID:/yoAIDqEO
21:15
気がついたらおや!もうこんな時間?
結局、永遠亭には戻れず、山の神社に泊まりになりそうね…。
とは言え、体の調子はほんとに良くなった。
足も自由に動かせる。
これが守矢の“神威”なのか?…。
さて、お風呂に入ろかな?と立ち上がりかけた時、

かけ〜まくも〜もりやのみやにすみたもう…

早苗の祝詞(のりと)が聞こえてきた。
結界の外の世界の映画とか漫画とか嬉々として話す一方で巫女としての勤めを完璧はたす早苗。
あの子の幅広さの秘密はなんだろう?
ふと、紫からの提案について話してみたいと思った。

あの子の部屋のドアを叩いてみた。

164名前が無い程度の能力:2013/08/08(木) 22:16:07 ID:MZslpX2M0
祝詞を唱え終えた早苗に私は正直に打ち明けた
「見聞を拡げるのは良い事じゃないですか、人里でも私の世界、つまり外界でもどこでも、
一度暮らしてみられては?大丈夫、不在の間、博麗神社の管理は引き受けますから」
早苗は即答してきた
「きっと驚きますよ、勉強にもなると思います、この私が保証します」
嬉々としながら勧めてくれた彼女に礼を言って、私は寝所へと引き上げた

165名前が無い程度の能力:2013/08/08(木) 23:22:41 ID:GVnZqx5.0
23:00
お布団の中でまた色々と考えてしまい、気付けばこんな時間
廊下の方から玄関に据え置かれた古い時計の鐘が聞こえて来た
諏訪から運んで来たのだそうだ、壁掛けの柱時計ではなく、
台座の上に載せられた背の高い立派な置時計である
「考え事は今日はこれまで、寝なくちゃ」
私はほどなく夢の世界へ
その夜の夢の中で早苗が見せてくれた外界の映画の街が出て来た
行き交う人々、自動車の列、天を衝く建物たち、華やかな光の洪水・・・
その中を私も歩いている、外界では人前で飛ばない方が良いという早苗の忠告の通りに
(ああ、行ってみたいなぁ)

166名前が無い程度の能力:2013/08/15(木) 23:44:57 ID:C/RXDjJYO
05:10
ふと眼が覚めると、かすかに祝詞が聞こえてきた。
思わず飛び起きる。
枕元の衣服に手をかけた。
療養中とはいえ、少しだらけすぎだ…神社にいたらもう着替えは済ませている時間だもの…。
あいにく愛用の博麗式巫女服は無いので(ルーミアとの闘いで破損したのだ)身につけたのは紅いハカマに白い上衣。
腋は出さない、紫のいうとこの『一般的な』巫女装束だ。
軽く身づくろいしてから庭に出てみる。
まだ薄暗い。
ほうきが地をする音。
早苗は境内を掃除していた。
「おはようございます」
昨日も結構遅かったのにいつ寝ているのだろう?。
後ろにまとめた髪がかすかに濡れている。
「毎朝みぞぎをしていますから」
やるなあ!。
私は特別な時にしか水を浴びないのに…。
しかし、守矢の境内は広い。ここを一人でやっているのか。うちの広さで萃香やサニー達に手伝ってもらってやっとなのに。
よくみると白いハカマ姿の天狗や河童の子供たちが境内を掃いている。
「うちの氏子のお子さん達です」
ちょうど掃除も終わったようで集まってきた。
早苗が先導して、拝殿でお参りする。みんな作法どうりにきちんと…あっ!小銭を賽銭箱に入れてるなんて…。
お参りが済んだら早苗が紙袋を渡す
「お疲れさまです」
お菓子をもらったちび妖怪たちはお礼をいいながらうれしそうに帰っていった。

167名前が無い程度の能力:2013/08/16(金) 02:25:22 ID:oxYyO7GM0
23:40
大晦日、身体の方はほとんど治った、永琳からもほぼ完治とお墨付き貰えた
身体ぶっこわして出来なかった年越しの準備は紫はじめみんなが手伝ってくれた
なんて親切なw
しかしこれも巫女の役得というもの
ルーミアとも和解出来たし、正月には遊びにくるとのこと
ところで、数の子ってなんだ?
まあ、プリプリして美味しいからいいけれど
外界の正月料理だと紫が持ち込んでくれた
幻想郷は基本山国で海が無いのだけれど、
最近、佐渡のタヌキがいろいろと持ち込んでくるようだ、正体不明なヤツもいるし
おかげで里人がとても喜んでいるらしい
人妖が愉快に暮らせればそれでいい、こっちもいちいちお祓い棒持って出撃しないで済むし
とにかく海の魚だというブリとやらを貰えたのは良かった
お餅も揃えたし、干し柿も妹紅から貰って正月準備は完ぺき
しかし、命蓮寺の鐘はどうしてここまで届くのか?

168名前が無い程度の能力:2013/08/16(金) 14:10:53 ID:eS3vj7hg0
00:01
あけおめー!
水垢離すんだらさっそく祈祷するよぉ、今年も良い年になりますように
幻想郷に幸あれ
いちおう巫女なんだから、たまには真面目にやらないとね
若水を汲み、お神酒やお餅と共に祭壇にお供えする
榊も新しくしたし、これでよし
しかし、うちの神社、いったい誰をお祀りしているんだろう?
まあ、気にしない気にしない(←のんき)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板