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博麗霊夢の一日 二日目

123名前が無い程度の能力:2013/06/20(木) 05:32:40 ID:ZSXtxKKk0
13:10
なにはともあれ、早苗たちのおかげでさっぱりと身を清められた
おまけに湿布の貼り替えまで丁寧にしてもらい、また少しだけ傷の疼きが和らいだ
「さあ、シチュー、シチュー」
妖夢がご機嫌そうに身繕いを整える、彼女は本当に救われたという表情だった
(大変ね、あなたも・・・強く生きなさい)と私は内心で呼びかけた

私たちは台所へと戻った、そしてそこには・・・鍋の近くでおたまを持ちながら、
「あら、お邪魔しています、参拝に来ました町人Aです」
私たち3人の顔が一斉に引き攣った・・・しまった!幽々子の事を忘れていた、なんたる不覚!
直後に見るであろう、不可避の惨状を想って誰もが観念した
ん?・・・なんだろう・・・あれ、シチュー鍋が空っぽではない?私は目をこすり、もう一度見つめ直す
クツクツと静かに煮えるミルクシチューがあった、これもまた先日来の悪夢のひとつなのでは?
「ゆ、幽々子様、もしかしてお体になにか差し障りでも」
おそるおそる妖夢が尋ねると、亡霊たちの主人は微笑を浮かべながら答えてきた
「何かしら妖夢、私は普段通り健康そのものよ、でもあなたは相変わらずダメねぇ」
やや不満げな表情を浮かべながら、幽々子はシチューを見下ろす
「このシチューはアクの取り方がめちゃくちゃよ、私が見た時にはブクブクと泡吹いていたわ
だからこうしてさっきからアクをすくっているの、次からは気をつけてね」
「は、はあ、ありがとうございます、その、すみませんでした」
ニッコリする幽々子、しおらしく謝る妖夢、その様子を見ながらなお信じられない私と早苗が台所には居た
(亡霊の女王が、食い物を前にしてがっつかない・・・もしかしたら、これは異変ね)


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