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500字くらいでプレレンすうヌレ^p^

1^p^:2009/08/08(土) 11:39:29
復活プレレンヌレお^p^
ケプとか傾向は名前欄に任意でよろ^p^

70みっきとら:2010/11/01(月) 21:02:40
みっきの体の下から彼の解いた髪を通してに見上げる天井は、蜂蜜色の紗をかけられたように見える。
みっきが腰を動かすたびにさらりきらりと軽やかに揺れるその色に惹かれ、とらたんは思わず舌を伸ばしてそれを食んだ。
「おい、何してるんだ」
「!」
途端に恍惚と閉じられていた瞼がかっと開いて、不機嫌な赤褐色が姿を現す。
「すみません。あの、あの…。あんまり綺麗だったからつい」
自分もまだ声変わりしていない身で難だが、火縄銃を手にしていない普段のとらたんの声は意外なくらい可愛らしくて、鼓膜に柔らかく馴染む。
おどおどと弁明する言葉に気をよくしたのか、みっきの表情が少し緩んだ。
「ふん、当たり前だ。私は学園のアイドルだぞ。さらさらストレートランキングに入らなかったのは何かの間違いに決まってる」
鼻を鳴らさんばかりにしてみっきが言うと、とらたんは小さなため息をついてみっきの首元に顔を埋めた。
「てんぱいはずるいです。どんな火器だって上手だし、年上な分僕より先にしょっせさんと同じ戦場に立てる。それにこんなに綺麗なら、きっと色んな人から好かれるに決まってる。僕はどうしたっててんぱいに置いてかれちゃう気がして怖いんです。僕ばっかりが…」
無防備な幼い粘膜の中にみっきの熱を迎え入れただけでは足りないのか、背中に回した腕に力を込めて、互いの皮膚の距離を零より更に近付けようとする。
みっきとは対照的なこしのある真っ黒な髪が、みっきのそれに縋るように絡みついた。


超えちょったかあここまで^p^;
500字むむかしいお^p^;

71安価ざっぽあんどぅ:2010/11/01(月) 23:43:45
「ゴーインなゴーモンになど屈する私ではありませんよ」
手首を複雑に縛られて、それでも尚あんどぅは気丈に言い放った。しかしそれ自体既に机上の空論だ。騎乗の体勢でざっぽさんの腹の上に座らせられ、脂汗が滲んでいる。
そんなあんどぅを、ざっぽさんは目で笑う。
「拷問なんてしませんよ。楽しいことをするだけだ」
「楽しいのはよろしいが、それはあなただけです」
ふい、と顔を逸らしたときだった。ざっぽさんの手が、あんどぅの脇腹に伸びる。
「…あ」
小さく声が漏れたのを、ざっぽさんは見逃さない。その箇所を執拗に狙い、こちょこちょとくすぐり始めた。
「ああ、あ、や、やめなさい!曲者が脇腹をくすぐるなんて片腹痛い!拷問なら拷問らしくしたらどうなんです!」
わざとあんどぅは大声を出して、揺れる声をごまかそうとした。しかし、くねくねと揺れる上半身は、確かにくすぐり攻撃の効果をざっぽさんに伝えてくる。
「やめ…っ、やっ、はは、は…っ」
「やっと笑ってくれましたね」
曲者は尚もくすぐり続けながら笑った。
脂汗でテカテカしながら笑うその顔を間近でずっと見たかった。

72安価もんい:2010/11/02(火) 00:07:13
付き合い始めた頃の初々しかったいささを思い出して、もんもんは遠くを見つめた。手を触れるのもためらって、ただ同じ空間に寄り添うだけでなんだか特別な空気が流れる気がした。はにかむようにもんもんを見つめるいささはかわいかった。多少の不運など障害にすらならないくらい。

それが今はどうだろう。
もんもんの部屋に当たり前のように寝そべり、いささは何やら本を広げてパタパタと脚を空に泳がせていた。ボリボリとせんべいを食べこぼして床が汚れる。
極めつけに、ブボッと低い音がした。
「…いさささん」
「なぁに、もんもん」
「今のは屁か」
「そうだけど」
本から目を離しもしない。ごめんの一言もない。
ああ、古女房ってこんな感じか。不意にもんもんは悟った。
何をするにも恥じらいを見せていたいささはもうどこにもいないのだ。百年の恋も覚めるなんとやら。ただただもんもんは遠い目をした。

73安価ざつそう:2010/11/02(火) 00:37:49
「それじゃあいささくん、また」
いささの頭を撫でていた手を離してざっぽさんが離れようとするのを、いささはぎゅっと捕まえた。
「行ってしまうんですか、向こう側へ」
「コマの奥を破らないと、城まで遠いからねえ。老体には酷だよ」
飄々と答えるざっぽさんに、いささはふわりと笑う。
「寄り道しちゃだめですよ」
その目が笑っていないことにざっぽさんは気づいていたが、何も言わずにコマの奥をぶち抜いた。
その穴をくぐると、神ぇがペンを置くところだった。
「あら、城に帰る筈じゃなかったの?」
小首を傾げて見せる神ぇに近づき、ざっぽさんは後ろから抱き締める。
「我々はみんなあなたの掌の上で動いているんですよ。帰してくれないのはあなたでしょう」
「変ねえ。いささは『寄り道しちゃだめ』って言ったじゃない」
素知らぬ顔で、歌うように神ぇは言った。
「どちらでもいいですよ。ここへ来たのがあなたの意志でも、そうでなくても」
神ぇの首筋に顔を埋めて、ざっぽさんは囁いた。
「…そうべえって呼んで頂戴」
「そうべえ」
彼女の望んだ通り、ざっぽさんは彼女の髪をゆるりと撫でた。

74成長とらみっきとら:2010/11/02(火) 20:57:05
みっきは変わった。
かつてはあれほど自慢にしていた外貌が泥や血に塗れようと傷がつこうと一言の不平さえ漏らさず、むしろそれを誇らしく思っているようでさえある。
「勿体ないですね。てんぱいは色が白いから傷が目立つ…」
とらたんは心底残念そうに呟いて、みっきの肌を引き攣らせた銃創を撫でた。
「女でもないのにいちいちそんなことを気にしていられるか」
きっぱりと言い放つみっきが纏う空気は、自称「アイドル」であった過去とは完全に決別した求道者のそれだった。
明日をも知れない身であるがゆえ、鉄砲撃ちは概して酒や享楽を好む。
その中にあって、一心に火器のみを愛し己の腕を研鑽するみっきの姿は、荒れた戦場にただ一輪、首を上げて凛と咲く花のようだった。
欲しい、と。
強烈にそう、とらたんは思う。
その香が傍らにあれば、自分も彼のように高潔に、迷わずに在ることが出来るような気がするのだ。
それだけは以前と変わらない、甘やかな艶を放つ蜂蜜色の髪の一房をつかまえ、いつぞやそうしたよりも随分垢抜けた仕草で唇を寄せて。
とらたんは真っ直ぐな眼差しでみっきを見つめた。
「みっきてんぱい。いえ、でんそん殿。改めてお願いします。佐武に…俺に、あなたの命を預けて頂けませんか」
「その手で何人口説いたんだ」
やんわりとその指を解いたみっきが茶化すように返すと、とらたんもまた真摯な目の中にほんのかすか、悪戯っぽくもはにかんでいるようにも見える少年の色を浮かべた。
「女は大勢口説きましたけど、男に心底惚れ込んだのは、しょっせさんとあなただけです」


昨日投下したみっきとらの続きのつもりらん^p^
やっぽし500超えちょったお杏仁^p^;

75鼻罪安価:2010/11/02(火) 21:00:08
鼻なしは朝からご機嫌だった。その理由を問わずにいた罪人は、そのことを夜になってから後悔した。
「ねえ、今夜はいつもと違ったことをしようよ」
唇を重ね合わせながら、鼻なしは笑った。
「違ったこと?」
なにそれ、と言うより先に、鼻なしは罪人の上から身を起こし、机から何かを持ってきた。一見、硯と筆に見える。しかし、その毛先は縮れていて、手入れが悪いなんてものではない。黒くて短い毛が、縮れている。
それに、硯からはなんだか悪臭がした。
「罪人は、僕のものでしょ?」
一切悪意を感じさせない声で、鼻なしは小首を傾げて見せた。
「だからね、印をつけるんだあ」
僕の体の一部で、罪人の体に僕のものだという証拠を刻んであげる。
急に鼻なしの笑顔が恐ろしくなって、罪人は布団の上から逃げようとした。しかしそれはかなわなかった。鼻なしが器用に押さえ込み、縄を手首にかけてしまう。
「罪人は僕のもの。僕の犬」
歌うように言って、硯の中のものに縮れた筆を浸す。それを罪人の額に押し付け、鼻なしは鼻歌混じりに大きく「犬」と書いた。
罪人を汚してしまいたいという欲求がかなって、鼻なしはひどく上機嫌だった。

76^p^:2010/11/03(水) 13:42:15
今夜もたっきは遅くまで机に向かっていた。
意外にも、彼は地道な修練が好きだ。
努力をしている自分は美しいし、その結果として実力を身につけた自分はもっと美しいからだ。
そんな彼の背後に、ふいにのっそりと影が差した。
「…なんだアホハチロー、こんな時間まで穴掘りか」
満足そうな無表情で仁王立ちしている泥だらけのきはたんを振り返り、たっきは顎をしゃくった。
「拭いてやるからそこに座れ。そんな格好で動き回られたら部屋が汚れる」
この時間ではもう風呂は使えないだろう。
たっきはいそいそと手拭いだの櫛だのを取り出し、きはたんの上着を脱がせにかかった。
「まったく、戦輪にかけては学園一、学業の成績は学年一のこの私にこんなことをさせる身の程知らずはお前くらいのものだぞ」
「僕は頼んでない。たっきが勝手にやってるんだろ」
きはたんの手足を手拭いでごしごしと擦りながらたっきが浴びせる小言も、きはたんにとっては耳の横を通り抜ける心地よい風程度のものらしい。
涼しい顔で目を閉じている。
「お前は私ほどではないにしろ元々の見目は悪くないのに、整えることに関してはとんと無頓着だからいけない」
泥で固まってしまった前髪の束をかき分けると、気ままな猫の目と視線がかち合う。
「たっき」
「なんだ」
きはたんが話し相手をきちんと両目の真ん中に映すのは珍しい。
さすが私だ、とたっきは内心自画自賛した。
「僕はいイケてるの?」
「まあな。私には到底及ばないが」
「たっきは僕の見た目は好きかい?」
「嫌いではない。一番好きなのは私だが」
「だったら」
きはたんはたっきの手をとり、自分の頬に押し当てた。
「僕はこれからも身なりを整える気はないよ。汚れていようがだらしなかろうが、たっきが気に入っててくれるならそれでいい。たっきが我慢ならなかったら、こうやって勝手に手入れしてくれるんだろう?」
今日掘った土の中に、何か変わったものでも混じっていたのだろうか。
きはたんの泥まみれの顔が、やけにきらきらして見える。
自分以外の人間の顔がそんなふうに見えるのは初めてのことで、たっきはひどく戸惑った。

77もんい+α:2010/11/03(水) 15:10:39
辺りは鬱蒼としていた。
僅かな気配を探って辿り着いたのは、殆ど使用されていない倉庫の前。
覗き見するつもりなど微塵もなかった。隙間を確認すると両手をひび割れた壁に這わせ、身を乗り出すようにして頬を付けた。片目を閉じると、奥の方で何かが重なりあって蠢いている。その正体が分からなくて更に目を凝らす。
「はぁ…っ」
途切れ途切れだった吐息が次第にはっきりと耳に届く。確かに覚えのある声、記憶を手繰り寄せてみる。
「伊作…っ!」
苦し気に吐き出された名前、瞬時に薄暗い小屋の中で何が行われているか理解した。
早くここから離れなければならないと焦るのだが、足は全く動いてくれなかった。
真夏であっても鍛練に励む身体はよく焼けて引き締まって見える。
その下の肉体はやや劣るが確かに鍛え上げられたものだった。浅黒い手が白い尻に食い込む、その対比に脈が速くなっていくのを感じた。
「うあっ、あぁっ!」
背後から腰を強く打ち付けられ、甲高い声が上がる。

不運だが優しい先輩と厳しいが尊敬できる先輩だった。特別親しいわけではないが密かに慕っていたのだ。共に学び切磋琢磨しあう仲間であり、よき友人同士だとばかり思っていた。
身体を繋げている関係だなんて全く気付かなかった。にわかには信じがたい光景、しかし全て現実であった。
啜り泣くような喘ぎに色香を感じた。狙いすましたような攻め立てに、一度や二度の関係ではないのだろうと悟った。
「…アッ」
伊作先輩の膝ががくんと落ちる。背がしなり、長い髪が宙で舞った。思わず喉が鳴り、額から汗が流れた。
―達したのだ。ようやく金縛りはとけ、逃げるようにその場を離れた。
一瞬、壁の向こうの潮江先輩と目が合ったような気がした。

「…どうももう?」
期待に満ちた瞳を向けてくる彼に、俺は微笑んで正直な感想を述べた。
「かまいいのだ…すごく」
「亥(*`・∀・)そうかあ!」
かまいい―それがはっちゃんに向けた言葉だとはきっと気付かない。
「亥(´・∀・)今作は筆者であるもれ出演という初の試みれ、受けるか少し不安らったんだお〜亥(`^∀^)れも安心したお!まりまり!」
はっちゃんは年末になるとおなごが沢山集まる市に出向き、薄い本を仕入れたり売ったりするそうだ。
この間も増刷だとはしゃいでいた。
もう一度本に視線を落とす。
紙の上のいささ先輩はやたらきらきらして、もんもん先輩らしき人物の顎は鋭利だった。絡み合う二人は境目もぐちゃぐちゃに交じり合い、一体何を表しているか分からなかった。
汚い落書き、だがはっちゃんが描いたという事実に価値がある。
はっちゃんが楽しそうならそれでいい。二人の結合部らしきコマをそっとなぞる。もんもん先輩の白濁がそこにあった。
「すごいよ…」
思わず恍惚とした息が漏れた。はっちゃんが描いた精液、男同士の性交。ぞくぞくした。
もんいを想う時、はっちゃんはどんな気持ちなのだろう。幸福な気持ちであればいいと思う。
「亥(*`・∀・)もんもんてんぱいはいささてんぱいがのあ…」
はっちゃんは夢中で話を続けている。もんいもんいと煩いその唇を奪ってしまいたい。そうすれば俺だけを見てくれるのだろうか。
ああ憎い。はっちゃんの大好きなもんいが憎くて憎くて堪らない。苛立ちを抑えつけ太腿にぎりりと爪を立てた。
もんもんといささ―いや、もんいをこの手で消してしまったらはっちゃんは泣くだろうか。俺を強く責め、怒り狂うのだろうか。
はっちゃんの涙はきっと深海の色のように美しいのだろう。その時に優しく慰めるのは、俺だ。
「はっちゃんのもんい…最高なのだあ」
俺の嘘にはっちゃんは喜び、太陽のように笑う。なんて甘美な嘘なのだろう。

78ざぽじん(過去):2010/11/04(木) 16:22:02
包帯の下から現れた爛れた肌と、面影すら残さず溶けた顔に、じんざは息を飲んだ。
ゆらめく蝋燭の頼りない明かりが、その異形を際立たせていた。
「私は醜いか?」
「いいえ」
「怖いか?」
「いいえ」
「ではこちらへおいで」
手招きに応えてぎこちなく体を寄せたじんざの頬を、ざっぽさんは優しく撫でた。
その手の平の感触だけは記憶にあるざっぽさんのままだったので、じんざはようやく彼が本当にざっぽさんであることを確信出来た。
ざっぽさんの手は頬から首筋へ、首筋から肩へ、肩から腰へと下りてゆき、最後にじんざの手にたどり着くと、それを掴んで自身の中心にある部位に触らせた。
「ここも、不思議と無事だったんだよ。人間の煩悩とは恐ろしいものだねえ」
聞かずとも、着衣の上からでも、それは分かる。
「あ…」
「意外と初心だね、じんざ」
戸惑い体を固くしたじんざを見て、ざっぽさんはくつくつと喉を鳴らし、さも可笑しそうに一つだけ残った目を細めた。
十六歳の夜のことだった。

79ざっぽじんざ:2010/11/04(木) 20:02:05
「私に手当てをさせて下されば、こんなに酷くはさせなかったのに」
自分の体に回されたざっぽさんの腕をさすり、じんざは低く呟いた。
「なんだ、まだ根に持っているのかい」
飽きるほど繰り返したやりとり。
とても人とは思えない、でこぼことしたざっぽさんの肌に触れるたび、じんざの心はあの日に巻き戻る。
ざっぽさんを失ってしまうかもしれないという焦燥と絶望。
自分がざっぽさんを手当てすると言って頑として譲らなかった幼いそなもんの姿。
ざっぽさんが苦しんでいる時に側についていられなかった、その後悔は、幾度体を重ねても埋められるものではなかった。
今こうして体深くざっぽさんを独占しているのは自分のはずなのに。
求められるそのたびに、ざっぽさんの全身にそなもんの父親を庇いそなもんに治療された痕が刻まれているのを意識しなければならないことが、たまらなく悔しい。
絡まる感情を吐き出すように、じんざは声をあげる。
「…ぐ、ぅあ、あ、ああっ」
「なんだい、じんざ」
「っあ…つい、です。組頭…」
内側からこの身を焼く嫉妬の業火が。
熱くて、熱くて、忍の本分も自分の立場も頭からかき消えてしまいそうだ。
「…………」
背中側から貫くざっぽさんが、じんざの顔を見ることは出来ない。
しかし、彼が果たしてどんな表情をしているのか、ざっぽさんには手に取るように分かった。
じんざの目からはいつもの鋭い光が失せ、初めてざっぽさんに抱かれた時と同じ、少年のような不安げな目をしているに違いなかった。
そしてざっぽさんもまた、
「じんざはいくつになっても可愛いねえ」
そう言って初めての夜と同じように喉を鳴らして笑い、目を細めるのだった。

80安価いささがもんもんにかんちょう:2010/11/06(土) 21:15:55
「…本当にするのか」
「うん。全部きれいにしないと、ここ」
袴越しにもんもんの尻を揉んで、いささは笑った。
「もんもんのことは大好きだけど、このままじゃ挿れられないもの。エチケットだよ」
「だから!なんで俺がこっち側なんだよ!お前が…」
僅かに怯えたように声を荒げるもんもんがいささは愛しかった。ありったけの笑顔で抱き締める。
「本当はもんもんが自分でしなきゃいけないんだよ。今日だけ、特別に僕がしてあげるんだから」
イチジク型の浣腸をちらつかせるいささに、もんもんは泣きそうな気分で目をそらす。
「さ、下全部脱いで、お尻こっち向けて?」
この笑顔になぜだか逆らえない。畜生、と一人毒づいて、もんもんは覚束ない手付きで袴の帯と褌も解いて、いささに向かって尻を突き出す。
「震えてるね…」
うっとりと楽しげな声にもんもんはゾクゾクした。
「うるせえ!やるならやりやがれ!」
「ん」
冷たいものが肛門に触れる。差し込まれる。ちゅうっ、と注ぎ込まれる液体に、もんもんは我知らず喘いだ。
「あ…っ、はああ…」
「もんもんってば、まだ前戯にもなってないのに」
次は一人でやるんだよ、といささはその尻を撫でた。

81安価とらパパ×しょっせさん運動会の二人三脚父兄参加:2010/11/07(日) 16:26:47
おじぽたちは父兄席へと走り、それぞれの家族を連れてスタート地点へ走って行く。とらたんパパは張り切っていた。具足をつけていない分、他の一般市民の父兄には負けないつもりだった。とらたんがこちらに走って来るのを今か今かと待ちわびる。
「楽しそうですね」
隣で茶を啜っていたしょっせさんが言った。まるで子どものような顔をして、とらたんパパは振り返る。
「勿論だ。久々に親子の触れ合いができるんだからな。優勝して、父親の威厳を見せてやるのだ」
「それなら私ではなくて、応援にも奥方を連れて来られれば良かったのに」
するととらたんパパはむっと唇をへの字に結んだ。
「なんだ、しょっせ殿は私たちを応援するのが嫌なのか」
今度は子どものように怒るとらたんパパにしょっせさんは少し驚く。
「いいえ、そうではなく…奥方がいらした方が若太夫も喜ぶでしょうに」
「わかっていないな…とらたんもしょっせ殿に見てほしいのだよ、頑張っている姿を」
そして、殊更明るい顔をして笑う。
「私も、しょっせ殿に応援してもらえば優勝なんて軽いさ」
子どもみたいな人だ、としょっせさんは思う。けれど、だからこの男から離れられない。こっそり唇を綻ばせて笑うのに、とらたんパパは気づかないようだった。

走って来たとらたんは、しょっせさんに頭を下げて二人三脚の紐を渡した。そのときのとらたんパパの顔は言葉では表せない。

82↑の日の夜とらたんの部屋の前でパパにもちゅられるしょっせさん:2010/11/07(日) 17:14:22
「何を考えているのですか」
日頃から低く抑えた声は、宵闇の中で一層しっとりととらたんパパの耳を楽しませた。とらたんパパの下に組み伏せられたしょっせさんが、非難する目で見つめている。
押し殺した声が響かぬように、しょっせさんはとらたんパパを静かに咎めた。そこはとらたんの部屋から襖一枚隔てただけの場所だった。
とらたんパパの下で身じろぐしょっせさんの衣擦れの音でさえ、静かな夜にはどこまでも届いてしまうようだ。しょっせさんは唇を噤んでとらたんパパを睨む。
「しょっせ殿が悪い」
とらたんパパはそれだけ言って、乱暴な手付きでしょっせさんの寝間着を剥いだ。
鉄砲を扱う固い指先に弄られ、しょっせさんは息を飲む。抵抗すればとらたんを起こしてしまう。ただ唇を噛んだ。
それをとらたんパパは愉しげに見つめて、しょっせさんの褌の隙間に手を入れた。
「…っ!」
「息子にもしょっせ殿にも嫉妬したくないんだ。今夜は私の気が済むまで許してくれ」
豪胆でわがままな男だ。だからしょっせさんも男として惚れ込んでこの村にいる。それをほんの少し後悔し、同時に抗えない自分を嘲笑し、しょっせさんは尻の穴に入り込んでくる太い指を声を殺して受け入れた。

83はっちはま^p^:2010/11/07(日) 22:16:12
はっちは学校のお庭で木のかたまりを彫刻刀れほりほりしてたお^p^
そこえはまかんが通りかかるお^p^
「はっちぇ何作ってるのお?」
「狐のお面らお^J^中二病にはかかせないお〜」
はまかんはうらやましくて自分の分も作ってと頼みました^p^
「タヌキでたのむお」
はっちはしょーがないのあって言いながらもう一本庭の木を拝借したお^p^
はまかんはうれしくてタヌキ踊りを踊ったお^p^
はまかんういやつよのお…はっちは踊るはまかんを眺めながら
はまかんぇに似合うちょっとまぬけなタヌキのお面を堀はじめました^p^
おわり^p^

84安価いざつ精液ちょうらい:2010/11/07(日) 23:35:38
深夜の医務室は灯りも点すことなく暗かった。ただ獣じみた吐息と人肌の熱を感じて汗が滲む。
いささの勃起したものをざっぽさんは巧みに弄った。時折舌を伸ばしては、先走りの汁を啜る。淫蕩な空気ばかりが夜の冷めた空気を熱して行く。
「は…っ、はぁ…っ」
いささは必死に堪えていたが、若い性を押さえ込めるほど達観していなかった。時折脚の間から見上げる淫蕩な視線がまたいささを熱くする。
す、とざっぽさんはいささから離れ、袴を脱いだ。医務室の簡素な褥の上に横たわって脚を開く。
「いささ君の精液が欲しいな」
誘う声に若いいささは抗えなかった。ゴクリと唾を飲み、ざっぽさんの上に覆い被さる。
挿入はすんなり済んだ。狭いそこはいささの精子を全て絞り取ってしまいそうだ。
「はぁ、あ…っ」
小さくいささが喘ぎながら腰を揺らしていると、ざっぽさんが腕を伸ばして誘う。
「いいよ…精子、頂戴」
「ざ…っぽさ…う…っ」
ぎゅう、ときつく締め上げる内側の肉に引きずられ、いささは最後の一滴までざっぽさんの中へと迸らせた。抱いているのか抱かれているのかわからないまま、果てた。

85死なないことを主張したいいささ×せんつぉ:2010/11/08(月) 13:24:40
いつも一段高い所から涼しげな表情で周囲を見下ろしているせんつぉの白い顔が、今は内側から火を焚かれているがごとく赤く、そして子供の泣き顔のようにくしゃくしゃと歪んでいる。
「驚いたかい?せんつぉ」
いささは背を折り曲げ、睫毛同士を絡ませるようにして自身の体の下に組み敷いたせんつぉに問いかけた。
「せんつぉは僕を随分見くびっているようだけど、僕はただ不運なだけで弱いわけじゃない、自分を女々しいとも思ってない。僕にだって、このくらいの力はあるんだよ」
淡々と語るその言葉は、せんつぉの耳に届いているのかどうか。
呼吸の仕方を忘れてしまったように徒に開いたせんつぉの薄い唇が描く線を、いささはゆっくりと舌先でたどった。
額に、頬に、幾度もその甘い口付けを受けてきた。
せんつぉの手の中は確かに居心地がよかった。
ことあるごとに死んでしまう、と心配されることが嬉しくなかったと言えば嘘になる。
けれど、いつまでもそれではいけないのだ。
この学び舎を出てもなお、せんつぉの寵物でいられるわけではないのだから。
この身を縛りつけていた、そして自ら断ち切ったせんつぉの長く真っ黒な絹の髪を一房指に巻き取り、いささは少しだけ寂しそうに呟いた。
「ごめんよせんつぉ。僕はただ、お前と対等になりたかったんだ…」
守られるばかりではなく、誰よりも愛しいせんつぉにこそ認めて欲しかった。
胸に積もった悲痛な思いを直に注ぎ込むように、いささが熱いものを放つ。
声にならない悲鳴と共に、せんつぉが一筋の涙を輪郭に沿って滑らせた。

86どいたか:2010/11/08(月) 18:10:36
「ちゃんと手入れしろって言ってるのにーっ!」
「ぐええっ!」
中庭を歩いていると突然背後から掴み掛かられた。
何事かと思い振り返れば、斉藤が忌々しいものでも見るような目付きで睨みつけている。
驚いていると、無理矢理に引っ張り出された毛先を目の前に突き付けられた。
「先生…これ、どういうことですか」
斉藤は髪結いなだけあり、人の毛髪の状態に非常に厳しい。
どうして手入れしないんだ…と不機嫌そうにぶつぶつと呟いている。
仮にも教師に向かってこの態度とは…下級生やくのいちに懐かれる優しいお兄さんとは思えない。
あーおっかない。あまりの剣幕に思わず苦笑した。
誉められた行動ではないが、節介親切に言ってくれたのに忘れていた俺も悪かったのだ。
「わかったわかった」
「約束ですよ!」
顔の前に小指を差し出された。指切りなんていつ以来だろう。長い指は生傷だらけだった。
「…ああ、約束な」
なるべく傷に触れないように絡めると、斉藤はへらりと人懐っこい笑みを浮かべた。
その顔は気が抜けるほど平和で、つられて笑顔になってしまう。
斉藤は愛されて育ったんだな。
何故だか胸が切なくなる。
木の上から、煎餅を齧る音が聞こえたような気がした。

どいたかいきいきp^p^q

87くくたけ:2010/11/10(水) 13:30:03
「虫に先を越された…」
たけやんの裸になった上半身を見て、たうふは愕然と呟いた。
胸も背中も二の腕も、ぽつぽつとした赤い点が満開になっている。
言うまでもない、生物委員会恒例の毒虫捕獲の際にやられたものだ。
「俺には許してくれなかったのに、どういうことだよ」
たうふの顔からいつもの優等生然とした表情は消え、わがままな幼児のように唇を尖らせた。
たけやんとたうふが関係を持つようになって数か月が経つ。
たうふはこれで案外独占欲が強く、合歓のたびにたけやんの体に情の証をつけたがったが、たけやんは(これもまた意外なことに)人目を恐れてそれを拒んだ。
それでもたうふはしつこく食い下がり、ようやく休暇の前ならという条件つきで許しを得たのがつい先日のことだ。
以来その日を指折り数えて待ちわびていたたうふの失望はいかばかりのものであろうか。
「俺は毒虫に負けた男か…」
豊かな黒髪に埋もれてしまうほど情けなくしおれ、背中を丸めた姿に、たけやんは困り果ててぼさぼさの頭を掻く。
「そうは言うけど、虫にやきもち妬かれたってなあ。俺だって結構大変だったんだぜ。手足や背中はともかく、褌に入ってこられた時は男としての危機を…」
似たような話を少し前に伊助から聞いたような気がする、とぼんやり思い出しながら、たうふは上目遣いでちらりとたけやんを見た。
たうふがこの仕草を見せたら、あとはどうすれば機嫌が直るのか、たけやんも心得たものだ。
「…だからさぁ、不能になってないか、確かめてくれよ。こんなこと頼めるのはお前だけだよ」
ほんの少しの恥じらいを含んだ大胆さで、たうふの腕を引いた。
「好きなとこにしていいぞ。これだけ刺されてたら、一つ二つ増えたところで誰も気づきやしない」
「たけやん…」
たうふはそのままたけやんに覆いかぶさり、首筋といい鎖骨といい遠慮なく唇で刻印を残す。
満足そうにほほ笑む彼を見上げ、たけやんは「お前が一番悪い虫だ」と笑った。

88安価こっぺたけ:2010/11/10(水) 23:59:38
「汗をかいたぞ。風呂に入りに行こう」
通りすがりにたけやんはこっぺに拉致された。肩を組まされて密着したこっぺからは、雄くさい汗の匂いがした。土まみれのこっぺは、からからと笑ってたけやんを引きずって歩く。虫探しに行きたいんですけど、なんて聞いてももらえない。
さすがに昼間から湯を使う者はいなくて、湯殿には二人きりだった。たけやんはめいっぱいこっぺから離れて湯に体を沈めた。
「なんでそんなに離れるんだ」
汗の匂いに興奮した、なんて口が裂けても言えない。たけやんが視線を逸らして言葉に詰まっていると、こっぺが距離を詰めて来た。
「せっかく二人なんだ、仲良くしよう」
そう言って手を滑らせたのは、たけやんの股間だ。
「ちょ、ま、先輩!たんま!」
「いいだろ別に。裸の付き合いだ。こっちの処理にも付き合え」
横暴な物言いにも、先刻からこっぺの雄の匂いに当てられているたけやんには逆らえない。探り当てられたそれは、半ば勃起しかけていた。
「お前風呂場で勃起させてんの?やらしー」
からから笑って扱く手を止めようにも、湯の中では抵抗も鈍る。
「先輩…っ」
「嫌なら殴ってでも逃げろよ。じゃなきゃ本気で嫌がってると思わないからな」
こんな時だけ雄くさい顔をする。自らが上位だと知っている獣は、下位の獲物を前にどこまでも横暴に振る舞えるのだった。

89安価せんつぉ×たうふと(・∀・´)亥p亥(`・∀・):2010/11/13(土) 13:13:39
せんつぉはサラリと髪を垂らしてたうふに覆い被さった。緩く床の上に波を描くたうふの髪の上に、しなやかなせんつぉの髪が流れる。緩やかに混じり合っていく滑らかな黒髪は、そのまま二人の交わりを表していた。
こんな先輩、嫌いなはずだった。たうふは思う。だって、何かと言うとたうふの前に立ちはだかっては、たうふの自信を粉々に打ち砕いてしまう。い組気質というやつか、せんつぉとたうふはよく似ている。気位の高さをせんつぉには見抜かれている。立ち入られたくない知識の世界まで、せんつぉは悠々と踏み込んでたうふの自尊心を踏みにじるのを楽しんでいるようだった。
それがせんつぉなりの好意の示し方だと気づいたのはいつだったか。とにかくせんつぉの前ではたうふは赤子同然だった。
せんつぉの掌がたうふの頬に触れる。ひどく楽しそうな顔をしている。唇が、降りてくる。


亥(`・∀・)<だがそっし!


てけやん が あらわれた!

てけやん の 汚れた雑巾攻撃!
せんつぉ に 2のダメージ!
せんつぉ の 焙烙火矢攻撃!
だが てけやん の モップシールドには 効かない!

そのときせんつぉとたうふの愛の力で新たなる焙烙火矢が生まれた!
ガッシボッカ
てけやん は もんい… と言い残して消えた。
せんつぉとたうふの親密度が上がった!

90安価せんもん:2010/11/14(日) 04:29:13
「もんもん、眠れない」
布団に潜り込んでいたもんもんをせんつぉは揺すった。もんもんが徹夜明けなのもお構いなしである。
「起きろ、もんもん。私に構え」
「あ゛あ゛?」
寝入り端を起こされたら、機嫌も悪くなるというものだ。地を這うような声をものともせず、せんつぉは衝立を越えてもんもんの居住区に入り込み、その布団を捲り上げた。
「構え。何か面白いことをしろ」
「ふざけんな。こっちは寝てねぇんだよ。鍛錬にでも行け」
「乗り気でない」
平然と言い放ったせんつぉは、しかし少しの間何か考え込むように口元に手を当てた。
そして、布団を取り返そうともがくもんもんをすっ転ばし、自分も布団に入り込む。
「…何やってんだ」
「寝不足だと言うなら仕方ない、添い寝で我慢してやる」
「はあ?」
そして、もんもんの枕を奪うと、さっさと横になってしまった。
「お前な…せめて枕は自分の使えよ」
「これなら問題ないだろう?」
そう言ってずい、と差し出された腕を、もんもんはポカンと見つめた。
「ほら、私が腕枕してやるなんて一生に一度あるかないかだぞ。有り難く思え」
「何がしたいんだよお前は…」
それでも睡魔とせんつぉの悪戯めかした誘惑には勝てず、もんもんはせんつぉの腕に頭を乗せた。
眠れない、と言い放った割に、せんつぉはすぐに寝息を立てる。それを聞きながら、もんもんもゆるりと眠りに落ちていく。

91安価うんきは:2010/11/14(日) 15:59:45
理由などない。ただただ愛しいのだ。どうしても欲しくなる。欲しくて欲しくてたまらなくなる。苦しいくらい。切ないくらい。
きはたんがそれに抱く感情に敢えて名をつけるなら、それは恋だった。恋としか呼べない、淡い情熱。欲望がドロドロと腹の底を焦がすことはない。それよりもっと純粋で、ただただそれを手に入れたいと憧れるだけの、パステルカラーの思慕。
欲しい。欲しい。欲しくて欲しくてたまらない。
たっきのうんこ。
それはどんな色をしているだろう。形は?匂いは?堅さは?
きっときはたんの理想通りのそれに違いない。一方的な理想を押し付けてしまうのもまた恋としか呼べない自己中心的な感情のなせる業だった。
「ねえ、たっき」
きはたんは眠るたっきに囁く。
「どうしたらたっきの●はきはたんのものになってくれる?」
幾夜も幾夜も語りかける。布団の上からたっきの腹を撫で、そっとその向こうに隠れた●を想っていることを、たっきは知らない。

92安価にんこ×にんこ:2010/11/17(水) 11:31:30
「もれちゃん美人らからξ^p^ξ」
美人にんこはカタカタから書き込む。実際、リア充に擬態しきったその姿は、並のリア充よりもよほど美容に手をかけている。
すぐさまレスがつく。
「いんもーついてまつお‘p‘」
不愉快にんこのレスはワンパターン。それでも、それがなんだか心地よくてにんこをやめられない。
マニキュアを塗った爪を一撫でして、美人にんこは打ち返す。
「うっせ^p^#
不愉快にんこ黙ってろ^p^」
不愉快にんこのレスは早い。
「らっていんもーにんこ不愉快らもん^p^」
リア充にんこを捕まえていんもーにんことは何事だ。美人にんこは唇を舐めてカタカタを叩く。
「デヌスに言われたくないれすう;p;」
猫闘の香りに無関係のにんこたちも一斉に騒ぎ立てる。
「いんもーにんこ対デヌスにんこファイッ^p^」
「猫闘^p^三^p^」
このザワザワした感じが好き。もっと盛り上げるレスをすぐさま打ち返していく緊張感が好き。
スリルとサスペンスの猫闘をくれる不愉快なにんこが、美人にんこは大好きだった。

93安価どいやん×にんこお風呂れバッタリ:2010/11/17(水) 19:02:49
どいやんは筆を置いて伸びをした。一年は組の抜き打ちテスト作成も楽ではない。随分時間がかかってしまったものだ、と肩を揉みながら、湯殿へ向かう。残り湯も冷め切っているのを覚悟せねばなるまい。
さすがにこんな時間まで湯殿に残っている者はいないだろう、と思いながら、脱衣場で装束を脱ぐ。人がいないなら隠す必要もないな、と多少気が大きくなって手拭いを肩にかけて湯殿に踏み込んだところで、悲劇は起こった。

白く柔らかそうな乳房がまず目に入って、咄嗟にどいやんはそれを認識できない。次いで、ぶよぶよした腹が目に入り、それから恐る恐る顔を上げる。
涎を垂らした女がそこにいた。

悲鳴が上がる。



にんこは残り湯をハスハスしながら浴びていたのだ。おじぽが入って出汁が出まくった残り湯。あの子もその子もみんな肌を晒して入って行った湯。残り湯はにんこの天国だ。
そこに運悪く入り込んだのがどいやんだった。
ケラb発売を待ちわびていたにんこは、素早くどいやんのチン長をチェックする。あとで卍にさらさら!と思いながら、悲鳴を上げたどいやんの前からさっと消えた。

94オマケぱぽもん初夜:2010/11/17(水) 20:16:58
ぱぽさまに稚児趣味はない。齢十五の元服間近であろうもんもんを相手にすればそもそも稚児趣味とすら言えないのかも知れないが、それでもこんなに年若い男を抱く夜が来るとは思ってもみなかった。
忍術学園ではそちら方面の教育も受けるのか、白い夜着に身を包んだもんもんは几帳面に三つ指をついて深々と頭を下げる。それでも隠し切れない経験の浅さが、漂わせる緊張でぱぽさまには伝わった。
敢えて何も言わずに布団の上に引き寄せて口を吸えば、案の定慣れない様子を見せる。目を閉じるのも忘れて身を堅くしたもんもんは、小姓役としては失敗なのだろう。自ら誘うように舌を蠢かせるくらいでなければいけない。それを教えてやるようにぱぽさまはもんもんの唇をこじ開けて舌先を擽ってやる。
「…っ」
一層体を縮めるもんもんがぱぽさまは可愛かった。
その幼い手腕で、ぱぽさまの寝首をかきに来たか、寝物語に機密を引き出しに来たか。どちらにしても、もんもんが忍術学園の生徒だとはばれていないと思い込んでいるのが笑わせる。
ぱぽさまは遠慮なくもんもんを押し倒した。悪の城の忍者隊首領にいいようにされるなど、潔癖な若造にはさぞ苦痛だろう。
それでも目をぎらつかせてぱぽさまの首筋を狙う光を失わないもんもんがぱぽさまは愛しかった。

95安価オナホ×あとぅい現パロ:2010/11/19(金) 00:31:38
あとぅいは部屋の扉が閉まっていることを何度も何度も確かめた。
海洋高校の寮にオナホを持ち込むのは別段珍しいことでもなくなっていた。そうでもしないと、若い性欲は爆発してしまう。あとぅいもまぎりに勧められたタイプのオナホをこっそり取り寄せて、自室に持ち込んだ。
寮は四人部屋だった。男ばかり四人押し込められた部屋は男くさくて萎えてしまいそうだったけれど、他の三人共にいないなんて僥倖、今しかない。
初めて見るそれは、女性器をよく模していた。とはいえあとぅいは生の女性器を見たことがない。恐らくリアルなんだろう、と思いながら、それに恐る恐る挿入していく。
「…くぁ…っ…」
信じられないくらい吸い付いてくる感触に、あとぅいは思わず声を漏らした。慌てて毛布の端を噛む。薄い壁だ、隣の部屋に聞こえるかもしれない。
理性があったのはそこまでで、後は猿みたいに腰を擦りつけた。
気持ちいい。
気持ちいい。
それしか考えられない。気が付くとあとぅいはドロドロした濃い白濁を吐き出していた。
「…はぁ…っ」
やばい。これはやばい。
癖になってしまいそうだった。

96安価にんこ×どいやんにょーどー開発:2010/11/19(金) 02:11:47
不愉快なおなご一人にいいようにされるなんて忍として失格だ。どいやんは頭上で縛られた手首を捻るが、このにんこはなかなか心得ているようで、どいやんの縄抜けを阻んでいる。
ドゥフフwと笑って近づくにんこは、躊躇うことなくどいやんの下肢を露わにした。
「何をするんだ!やめないか!」
腐っても女は女。どいやんのてりんこは女の手で強弱をつけて扱かれ、時折涎を垂らす口元に運ばれて、次第に熱を帯びていく。ぎり、と歯を食いしばって、どいやんは声を殺してたえていた。
先走りの玉がぽつりと浮かんだその小さな穴を、にんこはドゥフフwドゥフフwwと笑って撫でる。
濡らしたその穴をくぱ、と広げ、取り出したのは細身の簪だった。
「…っ? 何をする気だ? やめ…っ」
ぺろりと舐めて濡らした簪を、にんこはどいやんのにょーどー口に差し込む。少しずつ、少しずつ押し込めていくと、どいやんの腰がカタカタと揺れた。
「いやだ…っ、いや、やぁ…っ」
にんこは笑って答えない。細身のそれを少しずつ出し入れしてみる。
「あああああっ!」
抗い難い衝撃の中に、確かに混じる快感がどいやんをなかせた。

97よこちちヨコハマ誕生日:2010/11/20(土) 00:38:29
でんちちは悩んでいた。ヨコハマの誕生日が今日だと偶然知ってしまってから、勉強も手につかない。教科書の文字も上滑りするなんて初めてだ。
祝いたいけれど、今から一体何ができると言うんだ。授業が終われば、あっという間に今日という日が終わってしまう。ヨコハマの生まれた日。大切な日。
ヨコハマの顔を見られないまま昼休みを迎えると、ヨコハマは何も言わずでんちちの手を引いて外に出た。
「あ…っ」
どうしよう。
素直になれないでんちちは言葉も浮かばず、ただ俯いてヨコハマの前に立つ。そんなでんちちをヨコハマは真っ直ぐ見つめた。
「どうしたんだよ、でんちち」
「…っ、なんでもない!」
ふいと目を逸らしたけれど、違う、違う、そんなことが言いたいんじゃない。どきどきする胸を押さえて、でんちちは言った。
「…今日、誕生日なんだろ? 僕、何も準備してないから…」
ごめん、まで言える素直さがあれば良かったのに。
けれどヨコハマは笑ってでんちちの手を握った。
「そんなのいらないよ。それより、でんちちが目を合わせてくれない方が悲しい」
でんちちは顔を上げる。精一杯ヨコハマの手を握り返す。
「…おめでとう。誕生日、おめでとう」
するとヨコハマはこれ以上なく笑うので、でんちちも釣られたように笑った。

98安価にんこ×でるこ:2010/11/20(土) 16:55:40
「そんなに食べてばっかりいては体に毒よ」
テーブルの上に乱雑に並ぶケーキや果物を一瞥して、にんこは冷たくそう言った。
「好きなものを食べて体を壊すのなら本望よ」
でるこは平気な顔でそう言うと、ショートケーキに手をのばそうとした。
そのマシュマロのような手を、にんこはピシャリと叩く。
「およしなさい、それ以上ぶくぶく太って…醜くなってどうするのよ!」
予想外の痛みに、でるこは一瞬驚いたあと、眉をつりあげ、にんこを睨みつけた。
「でるこの手を打ったわね?痛いじゃないの!」
「打つわよ、にんこは醜いものが嫌いなの、いい加減にしてよ!」
「でるこが醜くても、にんこには関係のないことでしょう!?」
でるこは立ち上がり、にんこの髪の毛をつかもうとした。
にんこはそれをひらりとかわし、でるこのふくふくした体を抱きしめた。
「あなたが心配なの…分かるでしょう?」
にんこが耳元でささやく。
なんて甘い声なんだろう。
ケーキや果物よりもずっと甘い…でるこはそう思った。

99らいらい×てふじ:2010/11/20(土) 17:58:25
てふじは極端に口数が少ない。そして、表情も乏しい。
「あの変わり者が、恋人といるときはどんな顔するんだろう?」
以前、5年生の仲間内で雑談しているときに、面白そうにそう言ったのは誰だったっけ。
らいらいはそんなことを思いながら、自分に組み敷かれているてふじを見下ろした。
てふじと体を重ねるのは今日が初めてだ。
先輩が好きですと言葉にしてから、こういう関係になるまで、どうしてこんなに時間がかかってしまったのかな。
自分の迷い癖を苦々しく思いながら、らいらいはおそるおそるてふじの顔をのぞきこむ。
てふじは静かに喘ぎ、まなじりにうっすらと涙をにじませていた。
らいらいは驚いて身をのりだした。
「先輩、傷が痛いんですか?やめますか?」
てふじは首をよこにふり、大丈夫だとかすかに微笑む。
微笑むことでさらに顔の傷が痛み、てふじの目が一層うるむ。
その様子に愛おしさが押しよせてきて、思わずらいらいも泣きそうになった。
―見ろよ、あの変わり者が恋人といるときは、こんな顔を見せるんだ。

100とらたん×薄幸みっき:2010/11/21(日) 20:09:47
「ユリコ、僕はどうすれば幸せになれるんだろう」
みっきはお気に入りの木陰に腰を下ろし、傍らのユリコに問いかけた。
ユリコの砲身は今日も一点の曇りもなく磨きあげられており、そこに映るみっきの姿もまた、我ながらほれぼれするほど美しい。
みっきはその容貌が示す通り、恋多きおのこだった。
しかし、これまで誰一人としてその手中には残らなかった。
たっき、もんもん、しょっせさん…
「どうしてみんな、僕だけのものになってくれないんだ?」
眉目秀麗で成績優秀な自分に、たった一つ足りないのは真実の愛だ。
そしてそれはみっきの心にぽっかりと大きな穴を開け、常々お前は不完全だと耳元で囁かれているような心持ちにさせるのだ。
ぽとり、ぽとり、ユリコの上に、真珠のような涙の粒が落ちた。
どれほどそうして一人悲しみにくれていただろうか。
ふいに、一本の指が伸びて、ユリコに映ったみっきの像の涙をすくった。
まだ小さな子供の指。
その行く先を追ってほんの少しだけ視線を動かすと、みっきとは逆さま向きに映ったとらたんの顔が見えた。
「なんだ、笑いに来たのか」
「違います」
憮然としたみっきの問いを、とらたんはまじめくさった顔で否定した。
頭巾をとって、ユリコを濡らしたみっきの涙を丁寧に拭い、それから。
「てんぱい…。僕じゃ、いけませんか?」
ふいに、とらたんはそう言った。
緊張しているのか、丸い頬の描く線がわずかに震えていた。
「僕は、もんもんてんぱいやたっきてんぱいやしょっせさんみたいに強くもかっこよくもないですけど…。でも僕、もうみっきてんぱいがおちんこでるところを見るのは嫌なんです。てんぱい、僕は絶対みっきてんぱいを悲しませたりしませんから。だから…」
少ない語彙から懸命にみっきに気持ちを伝えるための言葉を拾い上げる。
そのつぶらな両目もいつしか真っ赤に上気した頬も、ひたすら真摯にみっきを想っていた。
「とらたん…」
「てんぱい、あと五年時間をくれませんか。僕、きっとてんぱいを幸せに出来る男になってみせますから」
くしゃり、とみっきの顔が泣き笑いに歪む。
何度も何度も手に入れかけては失って、求め続けていたいたもの。
本当はこんなに近くにあったのに、どうして今まで気づかなかったのだろう。
「…ああ、期待しないで待ってる」
ありがとう。
ユリコの艶めいた砲身に映った二人の少年の顔が、一瞬一つに重なって。
学園の鐘が、遠くで福音のように響いていた。

101とらみっき死ネタ:2010/11/21(日) 20:50:09
負け戦、の字が浮かんだ。不敗の佐武鉄砲隊がこんな窮地に陥るなんて、みっきは夢にも思わなかった。
降り注ぐ弾丸が陽光に輝いて、きれいだと場違いにも思った。
ああ、これで最期だ。とらたんは、佐武鉄砲隊を撤退させている。殿を申し出たのは自分で、それを信頼してとらたんは受け入れた。とらたんさえ生き延びれば、みっきの愛した佐武鉄砲隊は再び不敗となる。
弾丸を胸に浴びるのを覚悟した。しかし、それより先に感じたのは土と汗の匂いが混じったぬくもりだった。
陣頭を指揮していたはずのとらたんが、みっきに覆い被さっていた。ごぷ、と口から血が吹き出るのを、みっきはどこか遠くのことのように感じた。
「馬鹿!どうして戻って来た!隊は…いや…お前…は…」
「あはは…まるで…学園にいた頃に戻った…みたいだ…」
みっきを抱いて弾丸を浴びたとらたんは、泣き笑いのような顔をした。
「佐武はもうだめだ、でんそん殿。いや…でんそん先輩」
昔の懐かしい呼び方で、とらたんは笑った。
「違う!そんなの…許さない…」
「最期はあなたと一緒がいいって、決めていたんです」
とらたんの体からは力が抜けていく。みっきはとらたんの体を抱き返した。
「馬鹿だよ…お前…」
「幸せなんですよ、これでも」
最後の一発が、土煙の中の二人を貫く。ゆっくり倒れ込んだ土の上で、二人は睦み合うように抱き合った。最期の瞬間を迎えるまで。
そこに苦悶の跡はない。ただ学園にいた頃のように、穏やかな表情だけを残して逝った。

102安価こっぺ×ちんちん:2010/11/22(月) 00:22:59

医務室から出てきたちんごを、こっぺは心配そうな顔で見つめていた。ちんごはむっつりと口をへの字に曲げて、目にはうっすら涙を浮かべている。
「ちんご……大丈夫か?」
「………………………。」
ちんごは答えなかった。すっかりへそを曲げてしまったようで、こういう時なんと声をかけたらいいか、いつもいけいけどんどんで過ごしてきたこっぺにはわからなかった。
「……あの……ごめんな、ちんご。首、何回もひねっちゃって。」
「…………。」
こっぺはちんごの手を握り、じっと目を合わせて言葉を続ける。ちんごは気恥ずかしくなって目を逸らしたかったが、どうしてかそれをすることができなかった。
「私はちんごの顔を一杯見たいんだ。後ろを向いていたら、すぐにこっちを、私の方を見てほしいくらいなんだ。」
ちんごの顔が赤く染まる。こっぺは目の前の一年生の心が少しだけ解れたのを感じ取り、さらに話を続けた。
「ちんご、これからは急に振り向かせたりなんかしない。だから、お願いだからだんまりしないでくれ。私はお前の声が聞こえないと、寂しいんだ。」
こっぺの言葉を聴いてちんごは顔をうつむける。覗き込んでみると、口がかすかに動いていた。
「ちんご……?」
「!! し、失礼します!」
こっぺが覗き込んでいることに気づいたちんごは手を振りほどくとすぐに一年長屋へ走って行ってしまった。
小さな後姿を眺めているこっぺの顔は、先ほどと違ってとても優しかった。
ちんごが何を言っていたか、それを知っているのはこっぺだけである。

103芋マイSM:2010/11/22(月) 23:19:20
「脚を舐めてくださる?あなた」
ミスマイは鈴を転がすような声で、とてもきれいな笑顔で里芋さんを呼んだ。
彼女は里芋さんにとっては女神に等しい。かわいい女房が望むなら、床に這いつくばって細い足首を包み込むのも決して嫌ではなかった。
むしろ、体の中が熱くなる。
ちろりちろりときれいな足の爪先に舌を這わせる。土がついていたって喜んで口付けしただろうが、ミスマイのそこはきれいに清められていた。
「あなたは本当に犬みたいねえ」
やさしい指先で里芋さんの頭を撫でながら、いたぶる言葉をミスマイは楽しんでいる。そして、ゆっくりじっくり舐めさせた脚を、里芋さんの目の前でぷらぷらさせた。
「この脚がほしいですか、あなた」
「…ほしい」
素直に高ぶった気持ちをぶつけると、ミスマイは菩薩のような笑顔で里芋さんの股間に脚を伸ばす。
「…は…っ」
ぐにぐにと力を込めて踏まれると、そこはしっかりと芯をもった。それを尚もミスマイは責める。
「もっと鳴いて見せてくださいませ。犬みたいに」
かわいい妻の望みなら、犬畜生にも成り下がろう。里芋さんは理性を投げ捨てた。

104たっきうんきは:2010/11/23(火) 17:08:54
ここに、一つのマッチ箱がある。
一見何の変哲もないそれが、まさかきはたんにとって金銀財宝にも勝る価値を持つとは誰も思わないだろう。
四年間学んできた忍の術の全てを尽くして、きはたんはそれを保健室から盗み出した。
この中にたっきのうんこが入っている。
たっきの生活の全てが凝縮された塊が。
それは、宇宙に等しい神秘だ。
小さなマッチ箱の中に広がる果てない光景を想像すると、きはたんの胸はときめいた。
とてつもなく大きな落し穴を掘り終えた後のように、息が乱れ頬が熱くなる。
きはたんは手の平に乗せたマッチ箱を高く掲げ、たっきのうんこ…と誰も聞いたことのないような甘い声で囁いた。
すると、きはたんにだけ聞こえる声が呼び返してくる。
きはたん、なんていけない子だ。
そんなにわたしが欲しいのか。
それは鼓膜を介してきはたんの欲求に火をつけ、体の一番中心にある本能を揺さ振る。
「あぁ…。欲しい、欲しいよっ、僕をめちゃくちゃにしてくれ、たっきのうんこ!うんこおぉ!」
きはたんは高らかに叫ぶと、その場で着物を脱ぎ捨てた。

105安価消滅にんこ×かえる:2010/11/25(木) 00:10:39
深夜。ろうそくの灯りの下、かえるは書物の細かい文字を追っていた。
かえるは勉強が好きだ。どんな遊びよりも勉強が好きだ。
「かえる、遊ぼうよお!にんこと勉強ろっちが好きなんらお!?」
ふとにんこの声がかえるの耳にこだました。
にんこ―…不愉快だけど楽しい、幼馴染のあいつ。
やめよう、今はあんな奴のことを考えている暇じゃない。
かえるは軽く頭をふって、書物にふたたび目を落とした。
そのとき、ろうそくの灯りが不自然に揺らぎ、かえるはハッと顔をあげた。
障子越しに影が見える。
「誰だ!?」
障子を開けると、そこには懐かしいにんこがいた。
「にんこ…どうしてお前…」
こんなところにいるんだ、という前に、にんこの唇がかえるの唇をかすめた。
「なっ、何するんだ!バカ!」
かえるがギャーギャー騒いでいる間に、にんこの姿は消えていた。
数日後、かえるのふるさとから便りが届いた。
「あなたの幼馴染のにんこちゃんが馬に蹴られて亡くなりました」
母親の手紙を読んで、かえるは納得した。
にんこ、お前…お別れに来てくれたんだな。不愉快だけど律儀な奴。

106安価にんこ×戦利品ケンカップル:2010/11/25(木) 19:51:24
戦利品はツンデレだ。
高い交通費とパンフレット代、そして何時間もの待ち時間をかけてようやく手に入れたにんこの戦利品。それはツンと澄ました高嶺の花だ。イべべ会場でしか出会えない、にんこの恋人たち。
にんこは震える手を押さえながら戦利品に手を伸ばす。当日戦利品でパンパンになったカバンを持ち歩いていたから未だに筋肉痛が抜けない。
まずは待ちに待った自ケプ神の新刊からか、それとも最近ハマった神の再録本か、はたまた豪華なアンヌロか。獲物を狙う目でにんこは表紙を眺める。
「まずはお前ら!^p^」
にんこは表紙買いしたエロロン本に手を伸ばす。一期一会の出会いこそイべべの醍醐味だと思う。
さあ、お前はもうもれのもの。もれの手の中でがばっとあられもなく広げられ、隅々まで視姦されるがいい。
欲望に狂うにんこをしかしエロロン本は拒んだ。オフセットの本は、慌てて開こうとしたらスーッと指を傷つける。
声にならない声を上げ、にんこはそれでもエロロン本を手放さなかった。拒まれれば拒まれるほど燃える。にんこは再びツンデレなエロロン本に襲いかかった。

107安価五いおちんちんびろーん:2010/11/28(日) 01:42:04
「たうふ、たうふ」

たうふを呼ぶはまかんの声はなんだか泣き出しそうだった。たうふは筆を文机に置いて振り返る。
今日は眠いからさっさと寝る、とばさばさと布団を敷いてその中に潜り込んでいたはまかんが、泣き出しそうな目をして見ていた。

「俺のちんこ、なんか変なんだ」
「ちんこ?」

何か汚れた手で触りでもしたか、とたうふははまかんの布団に近づいて覗き込んだ。びろんと引き伸ばして見せるはまかんの逸物は、腫れている、というよりはどう見ても勃起している。はまかんってたぬきっぽいから玉袋もでかいのかな、なんて思いながら、たうふはそれに手を伸ばした。

「俺ビョーキ?ちんこのビョーキで死んじゃう?」

不安定に揺らぐ声を上げて寝間着の裾を握り締めているはまかんの頭を撫でてやりながら、たうふは言った。

「そう。ビョーキだ。今すぐ膿を出さないと、ちんこ破裂するぞ」

それを聞いたときのはまかんの血の引きようと言ったらなかった。真っ青になったはまかんの頭を撫でて、たうふは穏やかに笑って見せる。

「俺が治してあげるよ、大丈夫」
「本当か?」

尻の向こうに揺れるたぬきの尻尾が見えた気がした。

108安価ユキトモ 雪遊び^p^:2010/11/28(日) 02:16:24
積もるかな、とユキはかじかんで赤くなる手に息を吐いて言う。隣で足をぶらぶらさせていたトモミはちらりと庭を見た。昨夜降った雪は水っぽく、土の肌が見えている。積もる種類の雪とは言いにくいし、ここら辺りはまだ暖かい。
ユキのあんまりそわそわするのを見てトモミは思う。彼女はそんなに雪が好きだったかしら、ああ、同じ名前だからかもしれない。
トモミがそんなことを考えていると、ユキがごろりと仰向けになってトモミに上目使いをよこした。

「ねえ、積もると思う?」
「さあ。もしかしたら今日にはもう溶けちゃうかも」
「ええ、私早くトモミちゃんと雪遊びがしたいのに」

ユキが甘えるように言ってトモミの膝に頭を置くと、パッとトモミの雪肌に朱がさした。

109安価いさらい夫婦^p^:2010/12/03(金) 00:18:16
新婚らいらいの新居には、友人たちが結婚祝いに駆けつけていた。
小さな屋敷で客人にお茶をいれるらいらいは、いかにも新妻といった風情だ。
「らいらいが幸せになってくれてはっちは嬉しい」
「ダンナの面倒は最後までみろよ!」
「これ…もれからの結婚祝い!たうふ製作キットなのだぁ☆」
「ヒューヒュー!あついあつい!タヌキ汁のようにあついね!」
友人たちからの祝福の言葉に、らいらいは思わず涙ぐんだ。
「みんな…ありがとう!らいらいは幸せになります…」
熱いお茶とおいしいお菓子、このうえなく幸せな語らいのひととき…。
と、玄関の扉がガタガタと開く音がした。
ほどなくして、らいらいの夫―いささが、顔面蒼白で居間に転がりこんだ。
「あなた…いささせんぱい…どうしたの」
らいらいがたずねると、いささは言いにくそうに口を開いた。
「オランダに…医学留学することになった…三年間…」
「えっ!おめでとう!らいらいもついていきます!」
いささは悲しげに首をふった。
「渡航費用は一人分しか出せないって…留学断ればクビだって…」
「えっ…」
らいらいは涙をこらえてうつむく。室内にはやるせない空気が充満していた。
そうだった、らいらいの夫は不運の星の下に生まれたいささだった…。
友人たちは、今さらながらそのことを思い出し、いささのゆがみのない不運に驚嘆した。

110いさらい:2010/12/03(金) 00:42:33
「また乾燥した指で紙を捲っただろう」
らいらいの指先は乾燥した紙で小さな傷が幾つもついていた。冬場の図書委員の仕事は意外なところで辛い。
いささは眉を寄せてらいらいの手を広げさせた。
「どうしてすぐに医務室に来ないの」
「すみません。このくらい舐めておけば治ると思って」
決まり悪そうにへにゃりと笑うらいらいは、悪気は全くないようだった。いささは溜め息をついて、薬棚から軟膏を取る。
そしてらいらいの手を取ると、傷だらけのかさつく指先に丹念に塗り込んで行った。
「これっぽっちの傷でもね、らいらいが怪我したら僕が嫌なんだ。だから、僕に会いに医務室に来てよ」
丁寧に優しく塗り込んでいくいささの指が暖かくて、らいらいは自分の頬も熱くなっていくのを感じる。
「お返事は?」
「…はい。今度からちゃんと来ます」
肩を竦めて答えると、いささは笑ってらいらいの頭を撫でた。
「本当は怪我しないのが一番なんだけどね」
「気をつけます」
そうして二人で顔を見合わせて笑った。

111安価いさらい二人でランチ:2010/12/03(金) 01:06:51
「あれ、らいらいが一人でお昼って珍しいね」
声をかけながら、いささは当たり前のようにらいらいの向かいに座った。らいらいもそれを受け入れて苦笑する。
「ちょっと前の授業の提出物が遅れて…他のみんなは先に食べててもらったんです」
「僕も似たようなもんだよ。もんもんとけままの手当ての後片付けが長引いてさあ」
そんな他愛もない談笑をしながら向かい合ってランチをつついていると、不意にらいらいが箸を止めた。
「先輩、ご飯粒ついてます」
「えっ!どこ?」
慌てたいささは関係ない場所をさすって眉を寄せる。らいらいは笑って米粒に手を伸ばした。
「取れました」
そう言って、迷うことなくいささの口元から取った米粒を自分の口に運び、ぱくりと食べてしまった。
目を丸くするいささをよそに、らいらいは当たり前のように食事を再開する。
「…らいらいって天然?」
「?なにがですか?」
首を傾げて味噌汁をすする様子がとてもかわいいと思ってしまった。
「なんでもない!」
熱くなる頬を隠すようにいささはご飯をかきこむ。
「そんなに急いだらまたご飯粒つきますよ」
あくまでのほほんとらいらいは言うのだった。

112体液が媚薬ないさよし:2010/12/03(金) 01:45:11
重ねた唇からくちゅ、と音がして、互いの唾液が流れ込む。保健委員の経験の差の分、体液中の媚薬の濃度はいささの方が圧倒的に高い。そしてよしおの媚薬耐性はまだ充分とは言い難かった。
「ん…ふぁ」
唇を吸い合うだけで、よしおの目はトロンととろける。じわじわと滲み出る汗の香りさえ媚薬となって、頭の芯までジンと痺れた。
そんなよしおを宥めるように額の汗を拭ってやると、いささはよしおの帯を解く。既に褌までしっとりと湿っていて、そこに滲む汁の香りによしお自身が酔った。
「せんぱ…い」
甘えるような声は本意ではないのに。いささに縋るように、袖を握らずにはいられない。
いささ自身は耐性があって全く効かないから、余裕を持ってよしおの褌を取り上げた。
「…ぁ…」
まだ幼い皮を被ったモノがピンと勃起している。もじもじと恥ずかしそうに身を捩るけれど、勃ちあがったそれは隠せない。
「まだまだだね。もっと耐性をつけないといけないよ」
優しくよしおの髪を撫でたいささは、よしおの勃起に手をかけた。

113安価にんたろう×びらこ新婚:2010/12/06(月) 21:31:37
にんたろうは頬に触れる温もりで目を覚ました。びらこがキスをしている。にんたろうが目覚めたのに気がつくと、はにかむように頬を染めた。
「もはようございます、あなた」
朝のびらこは慎み深い。昨夜はあんなに…と思い出しかけると、朝の男の性が疼くのを感じて、にんたろうは慌てて頭を振った。
「もはよう、びらこ」
びらこの頬にもお返しのキスをして、にんたろうは布団から起き上がった。結婚式を挙げてからまだひと月と経っていない。こんな甘い朝がいつまで続くのか、と思いつつ、こうせずにはいられない。
夜は娼婦のように濡れた痴態を晒すびらこも、結婚して「若奥さん」の座につくと、献身的ににんたろうの世話をした。朝食を終えると、びらこが選んだネクタイをびらこがその手で締めてくれる。その距離の近さから、びらこの唇がにんたろうを誘っているように見えて、こらえるのに苦労した。
全ては帰ってきてからだ。にんたろうは職場へ向かう。その後ろ姿を、びらこは切なげに見守っていた。

114安価かんちょう真っ昼間から人前れ:2010/12/07(火) 23:54:52
「てふじ先輩はこっちもガッチリしてるんですね」
図書室の貸し出し机のてふじの後ろに座り、はまかんはごそごそとてふじの股座を弄った。てふじの耳元に唇で触れて、決して他の図書室利用者には聞こえないようにする。
「…っ、く…」
はまかんの手が股間を弄るたび、てふじは羞恥に耐えた。真っ昼間の図書室には、利用者がちらほらと見える。それでも日頃から委員長自ら「図書室では静かに」を徹底していたから、図書室は水を打ったように静かだった。てふじの濡れた吐息が響いてしまいそうなくらい。
「何やってんの、はまかん」
らいらいが声をかけると、はまかんはにっこり笑った。
「てふじ先輩のマッサージ。疲れてたみたいだから」
「本当?大丈夫ですか?」
らいらいはてふじの身に起こっていることに気付かず、眉を寄せて尋ねた。
今口を開けば、あられもない声が出てしまう。それでもはまかんが促すように股間を責めるので、震える唇を開いた。
「…大丈夫…だ…」
「無理しないでくださいね」
心配しながらもらいらいは気づかず、また蔵書整理に戻る。はまかんはてふじの耳元で笑った。
「我慢強いですね、先輩」
自分と似た声でいたぶられ、てふじの熱は一層高ぶった。

115安価おおのさんのおじぽ時代らっきょプレイ:2010/12/22(水) 22:21:20
「いやだ、またのすき」
ふるりと首を振って逃れようとしてもまたのすきはのむむを離さなかった。
「だって、お前が悪いんじゃ。らっきょは美味いぞ」
「美味しくないもん。嫌いだもん」
いやいやと首を振るのむむにまたのすきはむぅ、と唇を尖らせた。そして、不意ににやりと笑って見せる。
知っている。またのすきがこんな顔をするときは、良くないことを考えている。
後ずさりするのむむをまたのすきはあっという間に転ばせて、拙い手で力任せに袴と褌を剥いだ。
「何す…っ、やめろ!」
まだ変声期も迎えていない高い声で咎めても、またのすきは聞きもしない。痩せっぽちのむむを簡単にひっくり返し、尻に手をかける。
「らっきょが好きって言わしちゃる」
唇を舐めるまたのすきは新しい悪戯を思いついた子どもみたいだった。
「いやだっ」
べちべちと頭を叩いて逆らっても、またのすきの方がずっと体も大きくて力も強い。
漬け立てで濡れたらっきょが、のむむの尻に押し当てられる。
「ひゃあっ」
甲高い声をまたのすきは鼻歌混じりに聞き流し、ひょいひょいとのむむの後ろの口にらっきょ漬けを押し込めていく。
「お前、精通は済んだか」
「な…っ」
ついでのように聞かれて、のむむは顔を真っ赤にした。転ばされたときにズレた眼鏡の中で、またのすきが悪戯っぽく笑う。
「ついでに大人にしちゃろーか」
「…やめ…っ」
ぷっ、と唾で濡らした手で、またのすきはのむむの幼い性器に触れる。ごりごりとこすられて、精通を知らないモノがだんだん固くなる。
身を捩った拍子、尻の中にたくさん詰め込まれたらっきょがごりっと動いた。
「…いやだぁ…っ」
半泣きののむむをまたのすきは離さなかった。ますますのむむはらっきょが嫌いになった。

116安価美少年よしお:2010/12/28(火) 00:01:37
騒がしい3年の忍たま長屋の一角。藤内は文机に向かって忍たまの友を開いていた。もちろん、明日の予習のためである。
一枚、二枚、と順調に紙をめくっていたが、ある瞬間、その手が止まった。
キュ、キュ、と廊下がか細く鳴る音がする。合戦場と間違えるほどうるさかった長屋全体が、今静まり返っているのだ。
藤内は頬を赤く染め、唾を音を立てて飲み込んで耳を欹てる。ほどなくして、入り口の板戸が軽い音を立てて開いた。
「まいったよ。また褌がなくなってしまった。」
同室のよしおが鈴の音のような声を響かせて藤内の横に座る。かすかに鼻をくすぐる金木犀に似た香気に藤内はびくりと体を震わせる。
「またか。」
どう答えたらいいかわからず、短い返事しかすることができなかった。
いつもこうだ。本当はもっと彼を心配する言葉を言いたいのに、どんな言葉も、彼の前では曇ってしまうようで何も言えなくなるのだ。
「こまったな、もう褌、一枚しかないんだよ。」
後ろにある行李を開ける音がする。今なら見ることができるかもしれない、と藤内は意を決してよしおを見ようとしたが、できなかった。

よしおは美しかった。小野小町や楊貴妃、物語に伝えられるかぐや姫よりも。
日の照り返しに輝く波より、淡雪を乗せて咲く牡丹より、満天に広がる星よりも。
だが、その美しさの気魄のせいでよしおの姿を見ることは誰にもできなかった。
見ようとするとあっという間に黄金色の幕がよしおを隠してしまうのだ。
視線をよしおから忍たまの友に移し、藤内は思う。
よしおに自分の褌を貸してやろうかと。
しかしよしおの気魄が移って、褌が見えなくなるのは困るな、と思い、藤内は褌を貸すことを諦めたのであった。

117いさよし起承転結:2011/01/24(月) 22:02:10
いささはたくさんの便所紙を抱えて歩いていました。
積み重ねた便所紙でいささの視界は良くありません。
しかしいささは「今日は不運がないなあ!」とスキップをしていました。
するとなんということでしょう。
足が空中で絡まって袴をずり落としながらいささは宙を舞いました。
あれれ?いつもなら転んでいたい思いをするはずなのに
なんだかふかふかしたものが僕を守ってくれた!
いささはきっと幸運の女神様がついに僕に微笑んでくれたんだと嬉しくなり
視界を遮る便所紙をどけ始めました。
どんどん視界が開けてくるとなんということでしょう。
いささのたくましい肉棒が誰かのお尻の割れ目に吸い込まれているではありませんか。
いささはぎょっとしてお尻の持ち主に声をかけました。
「なんということだ…ひどい裂傷だよ!」
お尻の持ち主は泣きながらいささに詰め寄ってきます。
しかしいささはこのお尻の持ち主が誰だか分からないのでした。
「こんなことになってしまってはしかたありません。先輩、責任取ってくれますよね?」と
ふわふわした紫色の髪を持ったお尻の持ち主は涙目でいささを睨みつけます。
僕、初めてだったんですよ…という言葉を付け加えて。
こんな始まりですけれどよろしくお願いします、と彼はいささを熱く見つめます。
いささもまんざらではなくなってきて「よろしく」と言おうとしましたが
次の瞬間再び転んでしまい、気づいた時にはいささの肉棒は紫の君のお尻に
再びこんにちはしていたのです。
二度も許可なくお尻に入れられたのは初めてだ!と彼はまた泣きますが
いささにはそんなことはどうでもいいことでした。
にっこり笑っていささは手を差し出します。
「順番が逆になっちゃったけどこれからよろしくね」
彼の目にたまった涙をもう片方の手でぬぐっていささは彼と手を繋ぎました。
そして二人は歩き出しました。
これから長屋で三回目のセックルをするために。

118いさよし唱歌と起承転結。:2011/01/28(金) 06:34:01
あれはきっと事故だったんです。私たちは、やり方を間違えて
――間違いという名前の事故を起こしてしまったんだと。そう、思うんです。
いささ先輩。ごめんなさい。
先輩が困るの、わかってるのに。

――ぼく、先輩が好きです。

好き、なんです。ごめんなさい。こんなこと。言いたくない。先輩困る。
いやだ。ごめんなさい。僕。ごめんな、さい。
でも、僕……わた、私、は、いささ先輩となら二度だって三度だってしたい。です。
事故でもいい。事故で、いい。――先輩。



好きです。と、呟くよしおの顔をどうして見ることが出来ただろう。
事故とはいえあんな無体を三つも下の後輩に強いて於きながら。一体、
どうして今更触れることが許される。

(――でも、よしおが泣いている。)
抱き締める資格は、ない。
抱き留める資格も。ない。
運もなければ、名前を覚えてやる甲斐性だってすら。

(――だけど。よしおが僕を好きだと。好きです、と。)

赦される資格なんてない。だってのに。

――僕は、とんだ幸せものだ。

めいっぱい、ありったけの勇気をふるわせ重ねた掌に、涙の落ちる音がする。
目線を下げ、こくこくと頷くよしおの頭を撫でようと姿勢を崩せば、
不運なことに、互いの額がコツンと当たり、二人のでこを星が駆け抜け流れて消えた。

*

流れ星のひかる頃。二人はきっと、夢を見た。
マッチ箱のかぬうに乗る、夢。
そこでは二人、夜毎すてきな旅に出た。
星空で逢瀬を重ねる二人を、三日月のすべり台と満月の落とし穴が優しく照らす。
天の川で転ぶこともあるだろう。
然して。びしょぬれながら笑う二人に閑と寄り添うマッチ箱のかぬうからは。
きっと、嗅ぎなれた●のにおいがしていたに違いないのだ。

-----

いさよしていっ;p;
いさよし、ていっ;p;

119安価たけやんいささ/腹パン:2011/02/08(火) 05:29:56
急所と加減を熟知せず。えぐりこむ様に打つでなし。しかして瞬間。たけやんの当て身は達人の腕前となっていささの腹に落とされる。
常なら苦しく悶絶しようもの。流石いささ先輩である。
勢い嘔吐する様すら堂に入って美しく。膝を折り、地に伏せるまでが不運だと謂わんばかりの見事さかくや。
――先輩、大丈夫ですか!?
見とれているバヤイか、はっと駆け寄るたけやんの目の前、いささがふっと意識を飛ばす。
気絶の前一瞬すらも不運の様式美であるか。
先輩。先輩。流石です、先輩。
果たして、たけやんは気付いてしまう。いささの不運はまるで生物の生き死にをひとつまとめたようである、と。
思えば、飼育籠から逃げ出す彼の蟲たちといささ先輩は好く、似ていた。
可能と不可能。
可避と不可避の隙間を縫って。僅かな光を。生の灯を。
信じる命の貴さがたけやんの胸をふるわせる。
――いささ先輩。俺。先輩の生き方、すきです。
今日の合同演習は失敗しちゃいましたけど、俺、また先輩と組みたい。です。次は俺、ちゃんと注意します。
ちゃんと先輩を見ています。
――だから、先輩。明日の不運を俺に下さい。
それで、絶対、勝ちましょう。
不運に倒れたいささを抱え、たけやんが笑う。

明日の演習もまた。波乱波乱となりそうだ。


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