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500字くらいでプレレンすうヌレ^p^

72安価もんい:2010/11/02(火) 00:07:13
付き合い始めた頃の初々しかったいささを思い出して、もんもんは遠くを見つめた。手を触れるのもためらって、ただ同じ空間に寄り添うだけでなんだか特別な空気が流れる気がした。はにかむようにもんもんを見つめるいささはかわいかった。多少の不運など障害にすらならないくらい。

それが今はどうだろう。
もんもんの部屋に当たり前のように寝そべり、いささは何やら本を広げてパタパタと脚を空に泳がせていた。ボリボリとせんべいを食べこぼして床が汚れる。
極めつけに、ブボッと低い音がした。
「…いさささん」
「なぁに、もんもん」
「今のは屁か」
「そうだけど」
本から目を離しもしない。ごめんの一言もない。
ああ、古女房ってこんな感じか。不意にもんもんは悟った。
何をするにも恥じらいを見せていたいささはもうどこにもいないのだ。百年の恋も覚めるなんとやら。ただただもんもんは遠い目をした。


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