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500字くらいでプレレンすうヌレ^p^

74成長とらみっきとら:2010/11/02(火) 20:57:05
みっきは変わった。
かつてはあれほど自慢にしていた外貌が泥や血に塗れようと傷がつこうと一言の不平さえ漏らさず、むしろそれを誇らしく思っているようでさえある。
「勿体ないですね。てんぱいは色が白いから傷が目立つ…」
とらたんは心底残念そうに呟いて、みっきの肌を引き攣らせた銃創を撫でた。
「女でもないのにいちいちそんなことを気にしていられるか」
きっぱりと言い放つみっきが纏う空気は、自称「アイドル」であった過去とは完全に決別した求道者のそれだった。
明日をも知れない身であるがゆえ、鉄砲撃ちは概して酒や享楽を好む。
その中にあって、一心に火器のみを愛し己の腕を研鑽するみっきの姿は、荒れた戦場にただ一輪、首を上げて凛と咲く花のようだった。
欲しい、と。
強烈にそう、とらたんは思う。
その香が傍らにあれば、自分も彼のように高潔に、迷わずに在ることが出来るような気がするのだ。
それだけは以前と変わらない、甘やかな艶を放つ蜂蜜色の髪の一房をつかまえ、いつぞやそうしたよりも随分垢抜けた仕草で唇を寄せて。
とらたんは真っ直ぐな眼差しでみっきを見つめた。
「みっきてんぱい。いえ、でんそん殿。改めてお願いします。佐武に…俺に、あなたの命を預けて頂けませんか」
「その手で何人口説いたんだ」
やんわりとその指を解いたみっきが茶化すように返すと、とらたんもまた真摯な目の中にほんのかすか、悪戯っぽくもはにかんでいるようにも見える少年の色を浮かべた。
「女は大勢口説きましたけど、男に心底惚れ込んだのは、しょっせさんとあなただけです」


昨日投下したみっきとらの続きのつもりらん^p^
やっぽし500超えちょったお杏仁^p^;


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