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500字くらいでプレレンすうヌレ^p^

78ざぽじん(過去):2010/11/04(木) 16:22:02
包帯の下から現れた爛れた肌と、面影すら残さず溶けた顔に、じんざは息を飲んだ。
ゆらめく蝋燭の頼りない明かりが、その異形を際立たせていた。
「私は醜いか?」
「いいえ」
「怖いか?」
「いいえ」
「ではこちらへおいで」
手招きに応えてぎこちなく体を寄せたじんざの頬を、ざっぽさんは優しく撫でた。
その手の平の感触だけは記憶にあるざっぽさんのままだったので、じんざはようやく彼が本当にざっぽさんであることを確信出来た。
ざっぽさんの手は頬から首筋へ、首筋から肩へ、肩から腰へと下りてゆき、最後にじんざの手にたどり着くと、それを掴んで自身の中心にある部位に触らせた。
「ここも、不思議と無事だったんだよ。人間の煩悩とは恐ろしいものだねえ」
聞かずとも、着衣の上からでも、それは分かる。
「あ…」
「意外と初心だね、じんざ」
戸惑い体を固くしたじんざを見て、ざっぽさんはくつくつと喉を鳴らし、さも可笑しそうに一つだけ残った目を細めた。
十六歳の夜のことだった。


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